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特表2024-503670ネットワーク装置、端末装置、及び、方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】ネットワーク装置、端末装置、及び、方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/20 20180101AFI20240119BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20240119BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240119BHJP
【FI】
H04W4/20 110
H04W76/30
H04W92/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542583
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-09-12
(86)【国際出願番号】 CN2021071453
(87)【国際公開番号】W WO2022151036
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダー
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、非アクティブモードの装置のためのUP送信に関する。第1ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第2ネットワーク装置に送信し、第1条件が満たされた場合、端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、第2ネットワーク装置に送信する。この解決手段により、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で非アクティブモードの端末装置のために確立された接続を、第2ネットワーク装置に対し適切に終了することができる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第1ネットワーク装置において前記第2ネットワーク装置に送信することと、
第1条件が満たされたとの決定に従って、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、前記第2ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
通信方法。
【請求項2】
前記端末装置で送信されるデータ量に関する情報が存在しない前記データを前記端末装置から受信すること、
又は、前記端末装置で送信されるデータがこれ以上ないことを示す第2指示を含む前記データを前記端末装置から受信すること
のうち少なくとも1つに応じて、前記第1条件が満たされたと決定することをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項3】
前記第1指示を送信することは、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、
X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は
少なくとも1つのエンドマーカーパケット
のうちの1つを介して、前記第1指示を送信することを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することと、
前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、前記第1ネットワーク装置から受信することと、
を含み、
前記第1指示は、第1条件に従って前記第1ネットワーク装置によって送信される、
通信方法。
【請求項5】
前記第1指示を受信することは、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、
X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は
少なくとも1つのエンドマーカーパケット
のうちの1つを介して、前記第1指示を受信することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第1ネットワーク装置において前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、前記第2ネットワーク装置から受信することと、
を含み、
第3指示は、第2条件に従って前記第2ネットワーク装置によって送信される、
通信方法。
【請求項7】
前記第3指示を受信することは、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、
X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は
少なくとも1つのエンドマーカーパケット
のうちの1つを介して、前記第3指示を受信することを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2ネットワーク装置によって生成された、前記端末装置の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、前記第2ネットワーク装置から前記第3指示とともに受信することと、
前記情報に基づいて前記第1ネットワーク装置によって生成されたRRC解放メッセージを前記端末装置に送信することと、
を含む、
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第3指示を受信することは、
前記端末装置に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す前記第3指示を前記第2ネットワーク装置から受信することと、
を含む、
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記第4指示を送信することは、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、
X2インターフェースで送信されるシグナリング、
少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は
第1ネットワーク装置から前記第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ
のうちの1つを介して、前記第4指示を送信することを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することと、
第2条件が満たされたとの決定に従って、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、前記第1ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
通信方法。
【請求項12】
前記端末装置に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を前記第1ネットワーク装置から受信したことに応じて、第2条件が満たされたと決定することをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第4指示は、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、
少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は
前記第1ネットワーク装置から前記第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ、
のうちの1つを介して受信される、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第3指示を送信することは、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、
X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は
少なくとも1つのエンドマーカーパケット
のうちの1つを介して、前記第3指示を送信することを含む、
請求項11又は12に記載の方法。
【請求項15】
前記端末装置の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、前記第3指示と共に送信することをさらに含む、
請求項11又は12に記載の方法。
【請求項16】
非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第1ネットワーク装置において前記第2ネットワーク装置に送信することと、
コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを前記第2ネットワーク装置から受信することと、
を含み、
メッセージは、第3条件に従って前記第2ネットワーク装置によって送信される、
通信方法。
【請求項17】
前記メッセージを受信することは、
前記端末装置に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記コンテキストリロケーション手順を開始するための前記メッセージを前記第2ネットワーク装置から受信することと、
を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第5指示を送信することは、
前記第1ネットワーク装置から前記第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、
X2インターフェースで送信されるシグナリング
のうちの1つを介して、前記第5指示を送信することを含む、
請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することと、
第3条件が満たされたとの決定に従って、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを前記第1ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
通信方法。
【請求項20】
前記メッセージを送信することは、
前記端末装置に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を前記第1ネットワーク装置から受信することと、
前記コンテキストリロケーション手順を開始するための前記メッセージを前記第1ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第5指示を受信することは、
前記第1ネットワーク装置から前記第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ、
Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、
X2インターフェースで送信されるシグナリング
のうちの1つを介して、前記第5指示を受信することを含む、
請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令が格納されたメモリと、
を含み、
前記命令が前記プロセッサによって実行された場合、請求項1~3、6~10、及び16~18のいずれか1項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令が格納されたメモリと、
を含み、
前記命令が前記プロセッサによって実行された場合、請求項4、5、11~15、及び19~21のいずれか1項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項24】
命令が格納されたコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~3、6~10、及び16~18のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
命令が格納されたコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項4、5、11~15、及び19~21のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に電気通信の分野に関し、特に、通信のための方法、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の無線通信システムでは、端末装置の消費電力が焦点となっている。端末装置の消費電力を削減するために、端末装置にいくつかの省電力モード(非アクティブモード等)を設定し得ることが提案されている。非アクティブモードの端末装置については、通常のデータ送信を中断することが提案されている。一般に、非アクティブモードの端末装置がネットワーク装置と通常の通信を行う必要がある場合、端末装置は接続を再開(即ち、ウェイクアップし接続モードに変換)しなければならない。
【0003】
消費電力をさらに削減するために、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))の作業項目では、非アクティブモードの端末装置用の小規模データ送信(SDT:small data transmission)を可能にする解決手段が提案されている。SDTを使用することにより、非アクティブモードの端末装置は、アップリンク(UL)送信(即ち、ULデータ)を有効にしつつ、非アクティブモードを維持することができる。また無線通信システムでは、端末装置は通常、時間の経過とともに移動し、その結果、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置が変わることがある。これまでのところ、このようなシナリオには未だ多くの懸案事項が存在し、それらについて議論し規定する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、非アクティブモードの装置用のUP送信(即ち、ULデータ)に関する解決手段を提供する。特許請求の範囲に収まらない実施形態がある場合、それらは、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、第1ネットワーク装置において、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して前記第2ネットワーク装置に送信することを含む。前記方法は、第1条件が満たされたとの決定に従って、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、前記第2ネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0006】
第2の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することを含む。前記方法は、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、前記第1ネットワーク装置から受信すること、をさらに含み、前記第1指示は、第1条件に従って前記第1ネットワーク装置によって送信される。
【0007】
第3の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、第1ネットワーク装置において、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して前記第2ネットワーク装置に送信することを含む。前記方法は、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、前記第2ネットワーク装置から受信すること、をさらに含み、前記第3指示は、第2条件に従って前記第2ネットワーク装置によって送信される。
【0008】
第4の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することを含む。前記方法は、第2条件が満たされたとの決定に従って、前記端末装置に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、前記第1ネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0009】
第5の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、第1ネットワーク装置において、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して前記第2ネットワーク装置に送信することを含む。前記方法は、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを前記第2ネットワーク装置から受信することをさらに含み、メッセージは、第3条件に従って前記第2ネットワーク装置によって送信される。
【0010】
第6の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、前記第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で前記端末装置のために確立された接続を介して、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することを含む。前記方法は、第3条件が満たされたとの決定に従って、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを前記第1ネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0011】
第7の態様では、第1ネットワーク装置が提供される。前記第1ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0012】
第8の態様では、第2ネットワーク装置が提供される。前記第2ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0013】
第9の態様では、第1ネットワーク装置が提供される。前記第1ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第3の態様にかかる方法を実行させる。
【0014】
第10の態様では、第2ネットワーク装置が提供される。前記第2ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第4の態様にかかる方法を実行させる。
【0015】
第11の態様では、第1ネットワーク装置が提供される。前記第1ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第5の態様にかかる方法を実行させる。
【0016】
第12の態様では、第2ネットワーク装置が提供される。前記第2ネットワーク装置は、プロセッサユニットと、前記プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。前記命令は、前記プロセッサユニットによって実行された場合、前記装置に前記第6の態様にかかる方法を実行させる。
【0017】
第13の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0018】
第14の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0019】
第15の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第3の態様にかかる方法を実行させる。
【0020】
第16の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第4の態様にかかる方法を実行させる。
【0021】
第17の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第5の態様にかかる方法を実行させる。
【0022】
第18の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第6の態様にかかる方法を実行させる。
【0023】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
添付図面における本開示のいくつかの例示的な実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
【0025】
図1】コンテキストリロケーション手順がない、従来のSDTのシグナリングフローを示す。
【0026】
図2】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す。
【0027】
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すシグナリングチャートである。
【0028】
図4A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すシグナリングチャートである。
図4B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すシグナリングチャートである。
【0029】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
【0030】
図6A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
図6B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
図6C】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
【0031】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
【0032】
図8A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
図8B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信用のプロセスを示すさらなるシグナリングチャートである。
【0033】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1ネットワーク装置で実施される例示的な通信方法を示す。
【0034】
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2ネットワーク装置で実施される例示的な通信方法を示す。
【0035】
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1ネットワーク装置で実施されるさらなる例示的な通信方法を示す。
【0036】
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2ネットワーク装置で実施されるさらなる例示的な通信方法を示す。
【0037】
図13】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1ネットワーク装置で実施される別の例示的な通信方法を示す。
【0038】
図14】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2ネットワーク装置で実施される別の例示的な通信方法を示す。
【0039】
図15】本開示の例示的な実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図を示す。
【0040】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書で説明する実施形態は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0042】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0043】
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」等への言及は、説明される実施形態が、ある特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、全ての実施形態がかかる特定の特徴、構造、又は特性を含む必要はない。また、これらの表現は、必ずしも同一の実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連するかかる特徴、構造、又は特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0044】
本明細書では、「第1」、「第2」等の用語を用いて様々な要素を説明することがあるが、こうした要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に、第2の要素を第1の要素と称することができる。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、列挙されたものの1つ又は複数のうちいずれか、及びその全ての組合せを含む。
【0045】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「前記(the)」は、文脈で別途明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、用語「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「含む」及び/又は「含んでいる」は、本明細書で用いられる場合、記載の特徴、要素、及び/又はコンポーネント等の存在を規定するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、コンポーネント及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しないことを理解されたい。
【0046】
いくつかの例において、値、手順又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解される点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0047】
本明細書で使用される場合、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信できるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例には、Node B(NB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、新無線アクセスのNodeB(gNB)、リモート無線ヘッド(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード、衛星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置等が含まれるが、これらに限定されない。以下では、議論を目的として、ネットワーク装置の例としてeNBを参照しながら、いくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0048】
本明細書で使用される場合、「端末装置」という用語は、無線通信が可能な任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末装置は、通信装置、ユーザ端末(UE)、加入者設備(SS)、携帯用加入者設備、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)とも称されることがある。端末装置には、移動電話、携帯電話、スマートフォン、VoIP(Voice over IP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末装置、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯コンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラ等の撮像用端末装置、ゲーム用端末装置、音楽保存・再生機器、車載型無線端末装置、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組込み機器(LEE:laptop-embedded equipment)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客構内設備(CPE)、モノのインターネット(loT)装置、時計等のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療機器及びアプリケーション(例:遠隔手術)、産業用デバイス及びアプリケーション(例えば、産業用及び/又は自動の処理チェーン環境で動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電機器、商用及び/又は産業用無線ネットワークで動作するデバイス等が含まれるが、これらに限定されない。以下の説明では、「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ端末」、「UE」という用語を互換的に使用する場合がある。
【0049】
本明細書で使用される場合、用語「通信ネットワーク」は、新無線(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、NB-IoT(Narrow Band Internet of Things)等の任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、任意の適切な世代の通信プロトコルによって実行されてもよい。通信プロトコルには、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコル、及び/又は現在知られているか又は将来開発される他のプロトコルが含まれるが、これらに限定されない。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用されてもよい。通信の急速な発展を考慮すると、当然ながら、本開示が具現化されうる未来型の通信技術や通信システムも存在するであろう。本開示の範囲が前述のシステムのみに限定されるとみなすべきではない。
【0050】
本明細書中で使用される場合、用語「コア装置」は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ユーザプレーン機能(UPF)等を提供する任意の装置又はエンティティを意味する。限定ではなく例として、コア装置は、AMF、SMF、UPF等であってもよい。他の実施形態では、コア装置は、任意の他の適切な装置又はエンティティであってもよい。
【0051】
本明細書で使用される場合、用語「エンドマーカー」は、例えばIu、Gn、Gp、S1-U、S11-U、S2a、S2b、S4、S5、S8、S12、X2、M1、Sn、Xn、N3及びN9のようなインターフェースのユーザプレーンの2つのエンド/装置/要素間の1つのメッセージを意味する。限定ではなく例として、エンドマーカーは、GPT-U(GPRS Tunnel Protocol-user plane)エンドマーカーであってもよい。
【0052】
本明細書で使用される場合、用語「UL送信」、「SDT」及び「ULデータ」は、互いに同等である。
【0053】
本明細書で使用される場合、用語「回路」は、ハードウェア回路、及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログハードウェア回路及び/又はデジタルハードウェア回路と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらなる例として、回路は、協働して端末装置やネットワーク装置等の装置に種々の機能を発揮させる、デジタル信号プロセッサ等のソフトウェア付きハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、及びメモリの任意の部分であってもよい。さらに別の例では、回路は、操作のためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするが、操作に必要ないときはソフトウェアが存在しない場合があるマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部のようなハードウェア回路及び/又はプロセッサであってもよい。本明細書で使用される場合、回路という用語は、単なるハードウェア回路若しくはプロセッサ、又はハードウェア回路若しくはプロセッサの一部、並びにその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も網羅する。
【0054】
本明細書で説明される機能は、様々な例示的な実施形態において、固定及び/又は無線のネットワークノードで実行することができるが、他の例示的な実施形態では、機能を、ユーザ端末装置(携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、モバイルIoTデバイス、又は固定IoTデバイス等)で実施してもよい。こうしたユーザ端末装置は、例えば、固定及び/又は無線のネットワークノードに関連して説明するような対応する機能を、必要に応じて含むことができる。ユーザ端末装置は、ユーザ端末、及び/又は、ユーザ端末に取り付けられたときにユーザ端末を制御するように構成されたチップセットやプロセッサ等の制御装置であってもよい。このような機能の例には、ブートストラップサーバ機能(bootstrapping server function)及び/又は加入者管理装置(home subscriber server)が含まれる。これらの機能/ノードの観点からユーザ端末装置が実行するように構成されたソフトウェアを、ユーザ端末装置に提供することによって、こうした機能をユーザ端末装置に実装してもよい。
【0055】
上述したように、無線通信における端末装置の消費電力を削減するために、端末装置にいくつかの省電力モードが設定されてもよい。例えば、3GPPの作業項目によって、無線リソース制御(RRC)の非アクティブモードが提案されて定義されている。また、上述したように、消費電力をさらに削減するために、3GPPの作業項目により、RRCの非アクティブモードにおける端末装置のSDTを可能にする解決手段が提案されており、このように、非アクティブRRCモードにおける端末装置は、データ送信を有効にしながら非アクティブRRCモードを維持してもよい。SDTを可能にするために提案された1つの解決手段は、2ステップRACH及び4ステップRACHを含むランダムアクセスチャネル(RACH)手順(RACHベースの方式ともいう)を使用することによって実行される。より具体的には、SDTは、非アクティブモードの端末装置によって、2ステップRACHのメッセージA及び4ステップRACHのメッセージ3を介してネットワーク装置に送信されてもよい。
【0056】
スマート端末装置用のSDTの適用シナリオの例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されない。
・インスタントメッセージングサービスからのトラフィック/データ/パケット(例えば、WhatsApp、QQ、WeChat、MSN等)
・いくつかのアプリケーション(例えば、インスタントアプリケーション、電子メールアプリケーション等)からのハートビート/キープアライブのトラフィック/データ/パケット
・各種アプリケーションからのプッシュ通知
【0057】
スマート端末装置ではない場合のSDTの適用シナリオの例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されない。
・ウェアラブルからのトラフィック/データ/パケット(例えば、定期的な位置情報、基準信号等)
・センサからの定期的又は非定期的なトラフィック/データ/パケット(例えば、産業用ワイヤレスセンサネットワークからの温度サンプル、圧力サンプル、及びパラメータ)
・スマートメーターデバイス及びスマートメーターネットワーク装置からの定期的なメータの読み取り
【0058】
また、SDTについては、RRC接続モードに移行しない、UL SDTに続くUplink/Downlink(UL/DL)送信(以下、後続の送信ともいう)がサポートされてもよい。さらに、端末装置がRRC非アクティブモードの場合、端末装置は、専用のグラントでRRC接続モードに移行することなく、同じSDTメカニズムの一部として、複数のUL及びDLパケットを送信できる場合がある。
【0059】
上記の他に、無線通信システムにおいて議論されるように、端末は通常、時間の経過とともに移動し、その結果、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置が変わる場合がある。SDT用のRACHベースの方式は、コンテキストリロケーション手順がある場合、ない場合の両方でサポートされてもよい。図1は、コンテンツリロケーションなしでSDT送信を実行するために提案された、コンテキストリロケーション手順を伴わないSDTの従来のシグナリングフロー100である。
【0060】
図1を参照して説明する実施形態では、用語「最後のサービングネットワーク装置」は、端末装置のコンテキストを保持するネットワーク装置を指し、ここで、コンテキストとは、端末装置230用のRRC解放メッセージを生成するため、又は端末装置230用のコンテキストリロケーション手順を開始するために使用されてもよく、用語「新しいネットワーク装置」は、端末装置230がキャンプ(camp)したセルのネットワーク装置を指す。
【0061】
図1に示すように、端末装置は現在RRC非アクティブモードであり、ネットワーク装置にULデータを送信する必要がある。端末装置は、(2ステップRACHのメッセージA、又は4ステップRACHのメッセージ3等で)RRC再開要求を新しいネットワーク装置に送信する(110)。さらに、RRC再開要求とともに、ULデータが第1ネットワーク装置220-1に送信される。新しいネットワーク装置は、Retrieve UE Context Requestを最後のサービングネットワーク装置に送信し(120)、最後のサービングネットワーク装置は、Retrieve UE Context Responseで応答する(130)。ここで、Retrieve UE Context Responseは、端末装置のコンテキストの一部を搬送してもよい。その後、新しいネットワーク装置はULデータを最後のサービングネットワーク装置に送信し(140)、最後のサービングネットワーク装置はUPデータをAMFに送信する(150)。その後、新しいネットワーク装置は、RRC解放メッセージを端末装置に送信してもよい(160)。
【0062】
以上のことから、提案された上記シグナリングフローは、ワンショットのSDTを送信する方法について論じているだけであることが分かる。さらに、提案された上記シグナリングフローは、新しいネットワーク装置と最後のサービングネットワーク装置との間の接続を終了する方法について論じていない。上述したように、ULデータに続くUL/DL送信(即ち、UL/DLデータ)(即ち、後続のUL/DL送信)がサポートされるべきである。したがって、後続のDL送信に関して、新しいネットワーク装置と最後のサービングネットワーク装置との間の接続が終了していないため、最後のサービングネットワーク装置が後続のDLデータを新しいネットワーク装置に転送する可能性があり、その場合、新しいネットワーク装置は後続のDLデータの処理方法について混乱してしまう。後続のULデータに関しては、新しいネットワーク装置と最後のサービングネットワーク装置との間の接続が終了していないため、新しいネットワーク装置は、後続のULデータを最後のサービングに送信し続ける可能性がある。しかし、UL送信が多い場合、後続のUL送信は、最後のサービングネットワーク装置にとって負担となる。
【0063】
そのため、検討・規定すべき課題がまだ残されている。特に、新しいネットワーク装置と最後のサービングネットワーク装置との間の接続を終了する方法、そして、非アクティブモード(RRC非アクティブモード等)の端末装置のための後続の送信(即ち、UL/DLデータ)が多数ある場合にUEコンテンツを処理する方法を提案し、議論することが望ましい。
【0064】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、非アクティブモードにおける端末装置のUP送信のための解決手段が提案される。この解決手段では、第1ネットワーク装置(新しいネットワーク装置等)と第2ネットワーク装置(最後のサービスネットワーク装置等)は、それぞれの終了条件に従って、第1ネットワーク装置とネットワーク装置との間の接続を終了してもよい。このように、第1ネットワーク装置とネットワーク装置との間の接続が適切に終了するため、後続のDLデータが第1ネットワーク装置に送信されることはない。さらに、第1ネットワーク装置は、UP送信(後続のUPデータを含む)の手順の間に、端末装置のコンテキストリロケーション手順を開始するか否についても、第3条件に従って決定してもよい。このように、第2ネットワーク装置は、後続の送信(後続のULデータ及びDLデータを含む)が第2ネットワーク装置の負担となる場合に、コンテキストリロケーション手順を開始するか否かを、動的かつタイムリーに決定してもよい。
【0065】
例示的な環境
図2は、本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク200を示す。
【0066】
通信環境200では、1つ又は複数のネットワーク装置220-1及び220-2(ネットワーク装置220と総称する)が、コア装置210(例えば、UFP、AMF等)と通信することができる。1つ又は複数のネットワーク装置220-1及び220-2は、端末装置230にサービスを提供することができ、ネットワーク装置220-1及び220-2のサービングエリアは、セル202-1及び202-2(総称して又は個別にセル202という)と称される。議論を目的として、ネットワーク装置220-1は第1ネットワーク装置220-1と称され、ネットワーク装置220-2は第2ネットワーク装置220-2と称される。さらに、第1ネットワーク装置202-1と第2ネットワーク装置220-2は互いに通信することができる。
【0067】
環境100において、第1ネットワーク装置202-1又は第2ネットワーク装置220-2から端末装置230へのリンクはDLと称され、一方、端末装置2300から第1ネットワーク装置202-1又は第2ネットワーク装置220-2へのリンクはULと称される。DLでは、第1ネットワーク装置202-1又は第2ネットワーク装置220-2はTX装置(又は送信機)であり、端末装置230はRX装置(又は受信機)である。UPでは、端末装置230は送信(TX)装置(又は送信機)であり、第1ネットワーク装置202-1又は第2ネットワーク装置220-2は受信(RX)装置(又は受信機)である。
【0068】
さらに、図2の例では、端末装置230は、時間の経過とともに移動する場合がある。図2に示すように、端末装置230は、時間の経過とともに異なる位置に位置する。さらに、端末装置230は、接続モードや非アクティブモード等の異なるモードであってもよい。図2の具体例では、第2ネットワーク装置220-2(場合によっては最後のサービングネットワーク装置」又は「アンカーネットワーク装置」とも称される)は、端末装置のコンテキストを維持する。さらに、端末装置230は、非アクティブモードであり、第1ネットワーク装置220-1(場合によっては「新しいネットワーク装置」とも称される)にキャンプオンされる。
【0069】
ネットワーク100の通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、及びモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0070】
第1ネットワーク装置、第2ネットワーク装置、コア装置、端末装置、及びセルの接続数は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。通信環境100は、本開示の実施形態を実施するのに適した、任意の適切な第1ネットワーク装置、第2ネットワーク装置、コア装置、端末装置、及びセルを含んでもよい。図示されていないが、1つ又は複数の追加の第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置が、それぞれのセル202内に配置されてもよいことを理解されたい。またいくつかの例では、環境200に、同種ネットワークの配置のみ、又は異種ネットワークの配置のみが含まれてもよいことが理解されるであろう。
【0071】
以下、本開示の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。より具体的には、図3図4Aは、第1ネットワーク装置220-1が、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続終了を開始するプロセスを示す。図5図6A図6Cはそれぞれ、第2ネットワーク装置220-2が、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続終了を開始するプロセスを示す。図7図8A及び図8Bはそれぞれ、第2ネットワーク装置220-2がUP送信中に端末装置のためのコンテンツリロケーション手順を開始するプロセスを示す。
【0072】
なお、以下の説明では、操作について特定の順序で記述するが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行する、又は、示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明されるいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明される各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにおいて実施されてもよい。
【0073】
第1ネットワーク装置が接続終了を開始する例示的プロセス
次に、図3を参照する。図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信(即ち、ULデータ)のためのシグナリングフロー300を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー300について説明する。シグナリングフロー300は、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0074】
図3の例では、第1ネットワーク装置220-1が端末装置230からULデータを受信し、第1ネットワーク装置220-1は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介してULデータを送信する(315)。また、ULデータは、ワンショットのULデータであるだけでなく、後続のULデータであってもよい。より具体的には、第1ネットワーク装置220-2は、まず、さらなるULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信してもよく(305)、その後、第2ネットワーク装置220-2にULデータを続けて送信する(315)。
【0075】
操作中、第1条件が満たされたと第1ネットワーク装置220-1が決定した場合、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を送信してもよい(320)。その結果、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続(GPT-Uトンネル等)がそれによって終了してもよい。第1条件は、端末装置230に関連するデータ送信を終了するか否かを決定するために、第1ネットワーク装置によって使用される。一実施形態では、第1指示は、非アクティブモードでの送信の終了を示すものである。送信は、UL送信及びDL送信のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0076】
いくつかの例示的な実施形態において、データ送信の終了は、アクティブモードの端末装置に関連するデータ送信手順(SDT、又は他のUL/DL送信の手順等)の終了を意味する。代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、データ送信の終了は、現在の送信手順(SDT、又は他のUL/DL送信の手順等)の終了を意味する。代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、データ接続の終了は、関連するプロトコルスタック及び設定を解放することによって実施されてもよい。データ送信の終了を実施するために上述した方法は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の実施形態では、端末装置230に関連するデータ送信を終了するために、任意の適切な方法が使用されてもよい。
【0077】
そして、第2ネットワーク装置220-2は、第1指示を受信した後、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を切断する、関連するプロトコルスタックと設定を解放する、関連する送信(例えばSDT)を終了する、第1ネットワーク装置220-1へのDLデータの転送を停止する等、接続を処理してもよい。一方、第1ネットワーク装置220-1は、RRC解放メッセージを端末装置230に送信してもよい(325)。
【0078】
このように、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続が終了したことを、第2ネットワーク装置220-2に知らせることができるので、第2ネットワーク装置220-2が端末装置に対するDLデータを受信した場合、第2ネットワーク装置220-2は、DLデータを第1ネットワーク装置220-1に転送しなくなる。代わりに、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230のためのページング手順を開始してもよく、次いで、DLデータがそれに応じて端末装置230に送信されてもよい。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態において、第1指示は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。あるいは、第1指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信されてもよい。
【0080】
第1指示を送信するための上述のシグナリング又はパケットは、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の例示的な実施形態では、第1指示を送信するために任意の適切なメッセージ又はシグナリングが使用されてもよい。このように第1指示は、第2ネットワーク装置220-2にフレキシブルに送信されてもよい。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1が端末装置230からデータを受信し(310)、そのデータに端末装置230で送信されるデータ量に関する情報が存在しない場合、第1ネットワーク装置220-1は、第1条件が満たされたと決定する。例えば、第1ネットワーク装置220-1は、バッファ状態報告(BSR)がないデータを受信する。あるいは、いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1が端末装置230からデータを受信し(310)、そのデータに、端末装置230で送信されるデータがこれ以上ないことを示す第2指示が含まれる場合、第1ネットワーク装置220-1は、第1条件が満たされたと決定する。例えば、第1ネットワーク装置220-1は、値0のBSRを搬送するデータを受信する。また、いくつかの例示的な実施形態では、データは、RRC再開メッセージ(2ステップRACHのメッセージA、又は4ステップRACHのメッセージ3等)を介して送信されてもよい。あるいは、いくつかの例示的な実施形態では、データは、付与されたULリソースを介して送信される。
【0082】
このように、第1ネットワーク装置220-1は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を、より適切に終了してもよい。
【0083】
上述のプロセスをより適切に説明するために、以下のように、いくつかの具体例を提供するが、これらは単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆するものではない。
【0084】
ワンショットのUL送信のシナリオの具体例について、図4Aを参照して説明する。図4Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置230のワンショットのUL送信のためのシグナリングフロー400を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー400について説明する。シグナリングフロー400は、コア装置210(UPF等)、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0085】
操作中、端末装置405はRRC再開要求(2ステップRACHのメッセージA、又は4ステップRACHのメッセージ3等)を第1ネットワーク装置220-1に送信し(405)、そして、RRC再開要求。さらに、ULデータが第1ネットワーク装置220-1に送信される。また、端末装置で送信されるデータ量に関する情報(BSR 等)は示されない。言い換えれば、端末装置230によって送信されるメッセージとデータはいずれも、端末装置で送信されるデータ量に関する情報(BSR等)を含んでいない。次に第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるデータはこれ以上ないと決定してもよい。これは、ULデータの送信後に、第1ネットワーク装置220-1が第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了させてもよいことを意味する。例えば、第1ネットワーク装置は、UP送信手順(SDT等)の終了、関連するプロトコルスタック及び設定の解放等を決定してもよい。
【0086】
第1ネットワーク装置220-1は、Retrieve UE Context Requestを第2ネットワーク装置220-2に送信する(410)。ここで、Retrieve UE Context Requestは値0のBSRを搬送し、これは、端末装置230に関連する送信すべきデータがこれ以上ないことを示す。第2ネットワーク装置220-2は、Retrieve UE Context Response/Failureで応答し(415)、ここでRetrieve UE Context Response/Failureは、端末装置230のためのRRC解放メッセージを搬送する。
【0087】
その後、第1ネットワーク装置220-1はULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信し(420)、第2ネットワーク装置220-2はULデータをコア装置210に送信する(425)。また、図4Aの具体例では、第2ネットワーク装置220-2は端末装置230に対するDLデータをコア装置210から受信し(430)、第2ネットワーク装置220-2はDLデータを第1ネットワーク装置220-1に送信する(435)。
【0088】
次に第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、Xn/N2シグナリング又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して第2ネットワーク装置220-2に送信する(440)。一方、第1ネットワーク装置220-1は、RRC解放メッセージを端末装置230に送信する(445)。さらに、端末装置230に対するDLデータが、RRC解放メッセージと共に、又はそれとは別に端末装置230に送信される。
【0089】
ワンショットのUL送信のシナリオについて説明した後は、後続のUL送信を含むUP送信のシナリオの具体例について、図4Bを参照して説明する。
【0090】
次に、図4Bを参照する。図4Bは、後続のUL送信を含むUP送信のシナリオのシグナリングフロー450を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー450について説明する。シグナリングフロー450は、コア装置210(UPF等)、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0091】
操作中、端末装置230は、第2ネットワーク装置220-2にRRC再開要求(2ステップRACHのメッセージA、又は4ステップRACHのメッセージ3等)を送信する(450)。さらに、ULデータが第1ネットワーク装置220-1に送信される。さらに、端末装置230で送信すべき、さらなるUPデータがまだあるという情報が、第1ネットワーク装置220-1に示されてもよい。例えば、端末装置230は、ゼロ以外の値のBSRを第1ネットワーク装置220-1に送信する。
【0092】
第1ネットワーク装置220-1はULデータに従って、RRC再開要求に含まれるデータの他にも端末装置230で送信されるデータがまだ存在すると決定してもよい。これは、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了すべきではないことを意味する。
【0093】
第1ネットワーク装置220-1は、Retrieve UE Context Requestを第2ネットワーク装置220-2に送信する(452)。第2ネットワーク装置220-2は、UEコンテキストがリロケーションされないことを示すRetrieve UE Context Response/Failureで応答し(454)、オプションで、Retrieve UE Context Response/Failureは端末装置230のためのRRC解放メッセージを搬送する。
【0094】
その後、第1ネットワーク装置220-1はULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信し(456)、第2ネットワーク装置220-2はULデータをコア装置210に送信する(458)。また、図4Bの具体例では、第2ネットワーク装置220-2は端末装置230に対するDLデータをコア装置210から受信し(460)、第2ネットワーク装置220-2はDLデータを第1ネットワーク装置220-1に送信する(462)。
【0095】
上述したように、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるデータがまだ存在することを知っている。したがって、第1ネットワーク装置220-1は、競合解消に関するメッセージを端末装置230に送信する(464)。当該メッセージは、オプションで後続のUPデータの指示を搬送し、オプションで後続のUPデータのULグラントを搬送する。さらに、オプションでDLデータも端末装置230に送信されてもよい。
【0096】
ULグラントを受信した後、端末装置230は、後続のULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信する(466)。図4Bのこの具体例では、端末装置230は、後続のULデータを送信した後に送信される、さらなる後続のULデータも有する。したがって、後続のULデータは、ゼロ以外の値のBSRを含む。後続のULデータに従い、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信される、さらなる後続のULデータがまだ存在すると決定してもよい。
【0097】
次に、第1ネットワーク装置220-1は後続のULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信し(468)、第2ネットワーク装置220-2は後続のULデータをコア装置210に送信する(470)。また、図4Bの具体例では、第2ネットワーク装置220-2はコア装置210から端末装置230に対するさらなるDLデータを受信し(472)、第2ネットワーク装置220-2はさらなるDLデータを第1ネットワーク装置220-1に送信する(474)。
【0098】
上述したように、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるさらなる後続のデータがまだ存在することを知っている。したがって、第1ネットワーク装置220-1は、さらなる後続のUPデータのために、さらなるULグラントを送信する(476)。より具体的には、図4Bの具体例において、ULグラントは、さらなるDLデータと共に送信される。
【0099】
そして、端末装置230は、さらなるULグラントを介して、さらなる後続のULデータを第1ネットワーク装置220-1に送信してもよい(478)。図4Bの具体例では、さらなる後続のULデータには、端末装置230で送信されるデータ量に関する情報(BSR等)が存在しない。さらなる後続のULデータに従って、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるデータはこれ以上ないと決定してもよい。これは、さらなる後続のULデータの送信後に、第1ネットワーク装置220-1が第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了させてもよいことを意味する。
【0100】
第1ネットワーク装置220-1は、さらなる後続のULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信し(480)、第2ネットワーク装置220-2はさらなる後続のULデータをコア装置210に送信する(482)。また、図4Bの具体例では、第2ネットワーク装置220-2は端末装置230に対する別のDLデータをコア装置210から受信し(484)、第2ネットワーク装置220-2は別のDLデータを第1ネットワーク装置220-1に送信する(486)。
【0101】
次に第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、Xn/N2シグナリング又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して第2ネットワーク装置220-2に送信する(488)。また、第2ネットワーク装置220-1は、端末装置230のRRC接続を解放するための情報を第1ネットワーク装置220-1に送信してもよい。当該情報は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。一方、第1ネットワーク装置220-1は、RRC解放メッセージを端末装置230に送信する(490)。さらに、別のDLデータが端末装置230に送信される。
【0102】
上述の説明により、第1ネットワーク装置220-1が第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続終了を開始するプロセスについて十分に論じた。
【0103】
第2ネットワーク装置が接続終了を開始する例示的プロセス
次に、図5を参照する。図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信のためのシグナリングフロー500を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー500について説明する。シグナリングフロー500は、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0104】
図5に示すシグナリングフロー500は、図3に示すシグナリングフロー300と類似し、同じ操作/要素には、同じ参照番号が付されている。簡潔にするために、以下では同じ操作/要素の説明は省略する。
【0105】
図5の例では、第2条件が満たされたと第2ネットワーク装置220-2が決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を第2ネットワーク装置220-2に送信してもよい(520)。その結果、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続(GPT-Uトンネル等)がそれによって終了してもよい。次に、第1ネットワーク装置220-1は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続が終了したことを知らされてもよい。第2条件は、端末装置230に関連するデータ送信を終了するか否かを決定するために、第2ネットワーク装置によって使用される。
【0106】
このように、第2ネットワーク装置220-2は、接続を終了させるか否かを決定してもよい。したがって、第2ネットワーク装置220-2が端末装置230に対するDLデータを受信した場合、第2ネットワーク装置220-2は、DLデータを第1ネットワーク装置220-1に転送するか否か、端末装置230に対するページング手順を開始するか否かを決定することができる。
【0107】
いくつかの例示的な実施形態において、データ送信の終了は、アクティブモードの端末装置に関連するデータ送信手順(SDT、又は他のUL/DL送信の手順等)の終了を意味する。代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、データ送信の終了は、現在の送信手順(SDT、又は他のUL/DL送信の手順等)の終了を意味する。代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、データ接続の終了は、関連するプロトコルスタック及び設定の解放、及びDLデータのネットワーク装置220-1への転送停止によって実施されてもよい。データ送信の終了を実施するために上述した方法は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の実施形態では、端末装置230に関連するデータ送信を終了するために、任意の適切な方法が使用されてもよい。
【0108】
いくつかの例示的な実施形態において、第3指示は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。あるいは、第3指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信されてもよい。
【0109】
第3指示を送信するための上述のシグナリング又はパケットは、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の例示的な実施形態では、第3指示を送信するために任意の適切なメッセージ又はシグナリングが使用されてもよい。このように第3指示は、第2ネットワーク装置220-2にフレキシブルに送信されてもよい。
【0110】
いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230のRRC接続を解放するための情報を、第3指示と共に送信してもよい。例えば、端末装置230のRRC解放メッセージは、第3指示を送信するためのXn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングに埋め込まれてもよい。このように、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230のRRC接続を解放するための情報を、さらなるオーバーヘッドなしに取得してもよい。
【0111】
また、いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2が第1ネットワーク装置220-1から第4指示を受信し、第4指示が、端末装置に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す場合、第2ネットワーク装置220-2は、第2条件が満たされたと決定し、したがって第3指示を第1ネットワーク装置220-2に送信する。このように、第2ネットワーク装置220-2は、より適切に接続終了を開始してもよい。
【0112】
いくつかの例示的な実施形態において、第4指示は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。あるいは、第4指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信されてもよい。あるいは、第4指示は、第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダを介して送信されてもよい。例えば、バッファサイズ情報(BSR等)を示すことができるように、GTP-Uプロトコルの「RAN Container」GTP-U拡張ヘッダを第4指示として使用してもよい。
【0113】
第4指示を送信するための上述のシグナリング又はパケットは、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の例示的な実施形態では、第4指示を送信するために任意の適切なメッセージ又はシグナリングが使用されてもよい。このように第4指示は、第2ネットワーク装置220-2にフレキシブルに送信されてもよい。
【0114】
代替として、又は追加で、第2ネットワーク装置が、端末装置230に対する送信すべきDLデータがこれ以上ないと決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、第2条件が満たされたと決定し、したがって第3指示を送信してもよい。このように、DLデータは、ページング手順を開始することなく端末装置に送信されてもよい。
【0115】
代替として、又は追加で、第2ネットワーク装置が、一定期間、第1ネットワーク装置210-1からさらなるULデータを受信しない場合も、第2ネットワーク装置202-2は、第2条件が満たされたと決定し、したがって第1ネットワーク装置220-1に第3指示を送信することができる。よって、第2ネットワーク装置220-2は、UL送信の状態に従って接続を決定するか否かを決定してもよい。
【0116】
第2ネットワーク装置は、第2条件が満たされたか否かを、任意の適切な基準又はそれらの組合せに従って決定してもよいことを理解されたい。このように、第2ネットワーク装置220-2は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を、より適切に終了してもよい。
【0117】
上述のプロセスをより適切に説明するために、以下のように、いくつかの具体例を提供するが、これらは単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆するものではない。
【0118】
ワンショットのUL送信のシナリオの具体例について、まず図6Aを参照して説明する。図6Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のワンショットのUL送信のためのシグナリングフロー600を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー600について説明する。シグナリングフロー600は、コア装置210(UPF等)、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0119】
図6Aに示すシグナリングフロー600は、図4Aに示すシグナリングフロー400と類似し、同じ操作/要素には、同じ参照番号が付されている。簡潔にするために、以下では同じ操作/要素の説明は省略する。
【0120】
図6Aの具体例では、第2条件が満たされたと第2ネットワーク装置220-2が決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了するために、(第3指示を搬送する)Xnメッセージを第1ネットワーク装置220-1に送信してもよい(605)。さらに、図6Aの具体例では、Xnメッセージは、端末装置のRRC接続を解放するための情報を搬送してもよい。あるいは、第3指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信される。
【0121】
さらに、上述したように、第1ネットワーク装置220-1は、Retrieve UE Context Requestを第2ネットワーク装置220-2に送信する(410)。ここで、Retrieve UE Context Requestは値0のBSRを搬送し、これは、端末装置230に関連する送信すべきデータがこれ以上ないことを示す。したがって、Retrieve UE Context Requestに含まれるBSRは、第4指示とみなされてもよい。
【0122】
上述の説明を通して、本開示のいくつかの実施形態にかかるワンショットのシナリオのためのプロセスについて議論してきた。次に、後続のUL送信を含むUP送信のシナリオの具体例について、図6B図6Cを参照して説明する。
【0123】
図6B図6Cはそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態にかかる、後続のULデータを含むUL送信用のシグナリングフロー640、660を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー640、660について説明する。シグナリングフロー640、660は、コア装置210(UPF等)、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0124】
図6B、6Bに示すシグナリングフロー640、660は、図4Bに示すシグナリングフロー450と類似し、同じ操作/要素には、同じ参照番号が付されている。簡潔にするために、以下では同じ操作/要素の説明は省略する。
【0125】
ここで図6Bの例において、まず図6Bを参照する。図6Bの具体例では、第1ネットワーク装置220-1が第2ネットワーク装置220-2に第4指示を送信する(642)。ここで、第4指示は、端末装置230に関連する送信されるデータがこれ以上ないことを示す。第4指示は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。あるいは、第4指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信されてもよい。あるいは、第4指示は、第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダを介して送信されてもよい。例えば、バッファサイズ情報(BSR等)を示すことができるように、GTP-Uプロトコルの「RAN Container」GTP-U拡張ヘッダを第4指示として使用してもよい。
【0126】
第2条件が満たされたと第2ネットワーク装置220-2が決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了するために、(第3指示を搬送する)Xnメッセージを第1ネットワーク装置220-1に送信してもよい(644)。さらに、図6Bの具体例では、Xnメッセージは、端末装置のRRC接続を解放するための情報を搬送してもよい。あるいは、第3指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信される。
【0127】
図6Bの具体例とは異なり、図6Cの具体例では、第1ネットワーク装置220-1は、バッファサイズ情報を運ぶULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信する(662と664)。より具体的には、第1ネットワーク装置220-1は、GTP-Uプロトコルを用いてULデータを送信してもよく、GTP-U拡張ヘッダ「RAN Container」を用いてバッファサイズ情報が示される。さらに、第1ネットワーク装置220-1は、バッファサイズ情報を搬送する後続のULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信する(666)。バッファサイズ情報は、バッファサイズがゼロであることを示す。後続のULデータに含まれるバッファサイズ情報は、第4指示とみなされてもよい。
【0128】
次に、第2ネットワーク装置220-2は、第2条件が満たされたと決定し、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続を終了するために、第1ネットワーク装置220-1に(第3指示を搬送する)Xnメッセージを送信してもよい(668)。さらに図6Cの具体例では、オプションで、Xnメッセージが、端末装置のRRC接続を解放するための情報を搬送してもよい。あるいは、第3指示は、少なくとも1つのエンドマーカーパケットを介して送信される。
【0129】
上述の説明により、第2ネットワーク装置220-2が第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続終了を開始するプロセスについて十分に論じた。
【0130】
第2ネットワーク装置がUP送信中に端末装置のためのコンテンツリロケーション手順を開始する例示的なプロセス
次に、図7を参照する。図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、非アクティブモードにおける端末装置のUL送信のためのシグナリングフロー700を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー700について説明する。シグナリングフロー700は、第1ネットワーク装置220-1と、第2ネットワーク装置220-2に関わってもよい。
【0131】
図7の例では、第1ネットワーク装置220-1は、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介してULデータを送信する(710)。さらに、第1ネットワーク装置220-2は、さらなるULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信してもよい(730)。
【0132】
第3条件が満たされたと第2ネットワーク装置220-2が決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、第1ネットワーク装置220-1のためのコンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを送信する(740)。次に、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置に対してコンテキストリロケーション手順を実行してもよい。例えば、第1ネットワーク装置220-1は、パススイッチ要求(path switch request)をコア装置(AMF等)に送信する。このようにして、第2ネットワーク装置220-2は、コンテキストリロケーション手順を開始するか否かを、動的かつタイムリーに決定してもよい。第3条件は、端末装置230のためのコンテンツリロケーションを開始するか否かを決定するために第2ネットワーク装置220-2によって使用される。
【0133】
いくつかの例示的な実施形態において、メッセージは、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。いくつかの例では、RETRIEVE UE CONTEXT RESPONSEを使用することができる。他の例示的な実施形態では、上述のメッセージを送信するために任意の適切なメッセージ又はシグナリングが使用されてもよい。このようにして、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージが、第2ネットワーク装置220-2にフレキシブルに送信されてもよい。
【0134】
また、いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置が第2ネットワーク装置220-2に第5指示を送信し(720)、第5指示は、端末装置230に関連する送信されるデータ量を示す。このように、第2ネットワーク装置220-2は、適時にUL送信の状態を取得してもよく、第2ネットワーク装置220-2が、後続のUL送信が第2ネットワーク装置220-2の負担となると決定した場合、第2ネットワーク装置220-2は、タイムリーにコンテキストリロケーション手順を開始してもよい。例えば、後続の送信中に、端末装置230のBSRが著しく増加した場合、第1ネットワーク装置220-2は、Xnメッセージを第2ネットワーク装置220-2に送信して、コンテキストを再度要求することができ、ここでXnメッセージは、更新されたバッファサイズ情報を含むことができる。その結果、第2ネットワーク装置220-2は、コンテンツリロケーション手順を開始すると決定してもよい。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態において、第5指示は、Xn又はX2インターフェースで送信されるシグナリングを介して送信されてもよい。あるいは、第5指示は、第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダを介して送信されてもよい。例えば、バッファサイズ情報(BSR等)を示すことができるように、GTP-Uプロトコルの「RAN Container」GTP-U拡張ヘッダを第5指示として使用してもよい。
【0136】
第5指示を送信するための上述のシグナリング又はパケットは、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の例示的な実施形態では、第5指示を送信するために任意の適切なメッセージ又はシグナリングが使用されてもよい。このように第5指示は、第2ネットワーク装置220-2にフレキシブルに送信されてもよい。
【0137】
代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、コア装置210から受信するDL送信が第2ネットワーク220-2の負担となると第2ネットワーク220-2が決定した場合に、第2ネットワーク220-2は、コンテンツリロケーション条件が満たされたと決定し、したがって、コンテンツリロケーションを開始するためのメッセージを送信してもよい。
【0138】
代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク220-2が、リソース(例えば、周波数リソース、時間リソース、コードリソース、空間リソース、ハードウェアリソース等)が後続の送信(例えば、後続のULデータ又は後続のDLデータ)に対し十分でないと決定した場合、第2ネットワーク220-2は、コンテンツリロケーション条件が満たされたと決定し、したがって、コンテンツリロケーションを開始するためのメッセージを送信してもよい。
【0139】
第2ネットワーク装置220-2は、コンテンツリロケーション終了条件が満たされたか否かを、任意の適切な基準又はそれらの組合せに従って決定してもよいことを理解されたい。このように、第2ネットワーク装置220-2は、より適切にコンテンツリロケーション手続きを開始してもよい。
【0140】
また、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続は終了すべきである。そして接続終了手順は、第1ネットワーク装置220-1又は第2ネットワーク装置220-2のいずれかによって、上述したように任意の適切な方法によって開始することができる。さらに、接続終了手順は、コンテンツリロケーション手順を開始するためのメッセージを送信する前又は後、及びパススイッチ要求を送信する前又は後等、任意の適切な機会に実行することができる。
【0141】
このように、第2ネットワーク装置220-2は、後続の送信(後続のULデータ及びDLデータを含む)が第2ネットワーク装置220-2の負担となる場合に、コンテキストリロケーション手順を開始するか否かを動的かつタイムリーに決定してもよい。
【0142】
上述のプロセスをより適切に説明するために、以下のように、いくつかの具体例を提供するが、これらは単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆するものではない。
【0143】
図8A図8Bはそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態にかかる、UL送信用のシグナリングフロー800、850を示す。議論を目的として、図2を参照してシグナリングフロー800、850について説明する。シグナリングフロー800、850は、コア装置210(UPFやAMF等)、第1ネットワーク装置220-1、第2ネットワーク装置220-2、及び端末装置230に関わってもよい。
【0144】
図8A、8Bに示すシグナリングフロー800、850は、図4Bに示すシグナリングフロー450と類似し、同じ操作/要素には、同じ参照番号が付されている。簡潔にするために、以下では同じ操作/要素の説明は省略する。
【0145】
まず図8Aを参照すると、図8Aの例では、第2ネットワーク装置220-2は、第5指示を受信し(810)、第5指示は、第1ネットワーク装置から送信される、端末装置230に関連するデータ量を示す。図8Aの具体例において、第5指示は、Xnインターフェースでのシグナリングを介して送信される。
【0146】
第2ネットワーク装置220-2は第3条件が満たされたと決定し、第2ネットワーク装置220-2は、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置220-1に送信する(820)。図8Aの具体例では、メッセージは、Xnインターフェースでのシグナリングを介して送信される。そして、第1ネットワーク装置220-1は、コア装置(AMF等)にパススイッチ要求を送信する(830)。あるいは、第2ネットワーク装置220-2が、コンテキストリロケーション手順を開始しないと決定する場合(即ち、第2ネットワーク装置220-2が、UEコンテキストリロケーションなしで後続の送信を継続すると決定する場合)もある点について、理解されるべきである。また、第2ネットワーク装置202-2は、UEコンテキスト・ロケーションを維持するために、第1ネットワーク装置にメッセージを送信してもよい。いくつかの実施例では、既存のRETRIVE UE CONTEX Failureメッセージを使用することができる。その結果、第1ネットワーク装置は、依然として後続のUPデータを第2ネットワーク装置220-2に転送する。言い換えると、第2装置220-2は、コンテンツリロケーション手順を開始するか否かを動的に決定してもよく、関連する決定の結果が、第1ネットワーク装置220-1に送信されてもよい。
【0147】
図8Aには示されていないが、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続は終了すべきであることを理解されたい。
【0148】
図8Aの具体例とは異なり、図8Bの具体例では、第1ネットワーク装置220-1は、バッファサイズ情報を搬送するULデータを第2ネットワーク装置220-2に送信する(852、854及び856)。より具体的には、第1ネットワーク装置220-1は、GTP-Uプロトコルを用いてULデータを送信してもよく、GTP-U拡張ヘッダ「RAN Container」を用いてバッファサイズ情報が示される。したがって、第2ネットワーク装置はUP送信の状態をタイムリーに取得してもよい。
【0149】
第2ネットワーク装置220-2は第3条件が満たされたと決定し、第2ネットワーク装置220-2は、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置220-1に送信する(858)。図8Bの具体例では、当該メッセージはXnインターフェースでのシグナリングを介して送信される。そして、第1ネットワーク装置220-1は、パススイッチ要求をコア装置(AMF等)に送信する(860)。
【0150】
図8Bには示されていないが、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間の接続は終了すべきであることを理解されたい。
【0151】
上述の説明により、第2ネットワーク装置220-2が、UP送信中にコンテンツリロケーション手順を開始するプロセスについて十分に論じた。
【0152】
図9は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第1ネットワーク装置220-1で実施される例示的な方法900のフローチャートを示す。議論を目的として、方法900について、図2を参照して第1ネットワーク装置220-1の観点から説明を行う。
【0153】
ブロック910において、第1ネットワーク装置220-1は、非アクティブモードの端末装置230から受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第2ネットワーク装置220-2に送信する。
【0154】
ブロック920において、第1ネットワーク装置220-1は、第1条件が満たされたとの決定に従って、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、第2ネットワーク装置220-2に送信する。
【0155】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるデータ量に関する情報が存在しないデータを端末装置230から受信し、第1条件が満たされたと決定する。
【0156】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230で送信されるデータがこれ以上ないことを示す第2指示を含むデータを受信し、第1条件が満たされたと決定する。
【0157】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第1指示を送信する。
【0158】
図10は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第2ネットワーク装置220-2で実施される例示的な通信方法1000のフローチャートを示す。議論を目的として、方法1000について、図2に関して第2ネットワーク装置220-2の観点から説明を行う。
【0159】
ブロック1010において、第2ネットワーク装置220-2は、非アクティブモードの端末装置230から第1ネットワーク装置220-1が受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第1ネットワーク装置220-1から受信する。
【0160】
ブロック1010において、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、第1ネットワーク装置220-1から受信する。第1指示は、第1条件に従って第1ネットワーク装置220-1によって送信される。
【0161】
いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第1指示を受信する。
【0162】
図11は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第1ネットワーク装置220-1で実施される例示的な方法1100のフローチャートを示す。議論を目的として、方法1100について、図2を参照して第1ネットワーク装置220-1の観点から説明を行う。
【0163】
ブロック1110において、第1ネットワーク装置220-1は、非アクティブモードの端末装置230から受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第2ネットワーク装置220-2に送信する。
【0164】
ブロック1120において、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、第2ネットワーク装置220-2から受信する。第3指示は、第2条件に従って第2ネットワーク装置220-2によって送信される。
【0165】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第3指示を受信する。
【0166】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、第2ネットワーク装置220-2によって生成された、端末装置230の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、第2ネットワーク装置220-2から第3指示とともに受信し、当該情報に基づいて第1ネットワーク装置220-1によって生成されたRRC解放メッセージを端末装置230に送信する。
【0167】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を第2ネットワーク装置220-2に送信し、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を第2ネットワーク装置220-2から受信する。
【0168】
いくつかの例示的な実施形態において、第1ネットワーク装置220-1は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダのうちの1つを介して、第4指示を送信する。
【0169】
図12は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第2ネットワーク装置220-2で実施される例示的な通信方法1200のフローチャートを示す。議論を目的として、方法1200について、図2に関して第2ネットワーク装置220-2の観点から説明を行う。
【0170】
ブロック1210において、第2ネットワーク装置220-2は、非アクティブモードの端末装置230から第1ネットワーク装置220-1が受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第1ネットワーク装置220-1から受信する。
【0171】
ブロック1220において、第2ネットワーク装置220-2は、第2条件が満たされたとの決定に従って、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、第1ネットワーク装置220-1に送信する。
【0172】
いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を第1ネットワーク装置220-1から受信したことに応じて、第2条件が満たされたと決定する。
【0173】
いくつかの例示的な実施形態において、第4指示は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダのうちの1つを介して、受信される。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第3指示を送信する。
【0175】
いくつかの例示的な実施形態において、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、第3指示と共に送信する。
【0176】
図13は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第1ネットワーク装置220-1で実施される例示的な方法1300のフローチャートを示す。議論を目的として、方法1300について、図2を参照して第1ネットワーク装置220-1の観点から説明を行う。
【0177】
ブロック1310において、第1ネットワーク装置220-1は、非アクティブモードの端末装置230から受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第2ネットワーク装置220-2に送信する。
【0178】
ブロック1320において、第1ネットワーク装置220-1は、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第2ネットワーク装置220-2から受信する。メッセージは、第3条件に従って第2ネットワーク装置220-2から送信される。
【0179】
いくつかの例では、第1ネットワーク装置220-1は、端末装置230に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を第2ネットワーク装置220-2に送信し、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第2ネットワーク装置220-2から受信する。
【0180】
いくつかの例において、第1ネットワーク装置220-1は、第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダ、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、X2インターフェースで送信されるシグナリングのうちの1つを介して、第5指示を送信する。
【0181】
図14は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、第2ネットワーク装置220-2で実施される例示的な通信方法1400のフローチャートを示す。議論を目的として、方法1400について、図2に関して第2ネットワーク装置220-2の観点から説明を行う。
【0182】
ブロック1410において、第2ネットワーク装置220-2は、非アクティブモードの端末装置230から第1ネットワーク装置220-1が受信したデータを、第1ネットワーク装置220-1と第2ネットワーク装置220-2との間で端末装置230のために確立された接続を介して第1ネットワーク装置220-1から受信する。
【0183】
ブロック1420において、第2ネットワーク装置220-2は、第3条件が満たされたとの決定に従って、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置に送信する。
【0184】
いくつかの例では、第2ネットワーク装置220-2は、端末装置230に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を第1ネットワーク装置220-1から受信し、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置220-1に送信する。
【0185】
いくつかの例において、第2ネットワーク装置220-2は、第1ネットワーク装置220-1から第2ネットワーク装置220-2に送信されるデータのヘッダ、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、X2インターフェースで送信されるシグナリングのうちの1つを介して、第5指示を受信する。
【0186】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第1ネットワーク装置において第2ネットワーク装置に送信し、第1条件が満たされたとの決定に従って、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、第2ネットワーク装置に送信するように設定された回路を含む。
【0187】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、端末装置で送信されるデータ量に関する情報が存在しないデータを端末装置から受信すること、又は、端末装置で送信されるデータがこれ以上ないことを示す第2指示を含むデータを端末装置から受信することのうち少なくとも1つに応じて、第1条件が満たされたと決定するように設定された回路を含む。
【0188】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第1指示を送信するように設定された回路を含む。
【0189】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第2ネットワーク装置において第1ネットワーク装置から受信し、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第1指示を、第1ネットワーク装置から受信するように設定された回路を含む。第1指示は、第1条件に従って第1ネットワーク装置によって送信される。
【0190】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第1指示を受信するように設定された回路を含む。
【0191】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第1ネットワーク装置において第2ネットワーク装置に送信し、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、第2ネットワーク装置から受信するように設定された回路を含む。第3指示は、第2条件に従って第2ネットワーク装置によって送信される。
【0192】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第3指示を受信するように設定された回路を含む。
【0193】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、第2ネットワーク装置によって生成された、端末装置の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、第2ネットワーク装置から第3指示とともに受信し、当該情報に基づいて第1ネットワーク装置によって生成されたRRC解放メッセージを端末装置に送信するように設定された回路を含む。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、端末装置に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を第2ネットワーク装置に送信し、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を第2ネットワーク装置から受信するように設定された回路を含む。
【0195】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダのうちの1つを介して、第4指示を送信するように設定された回路を含む。
【0196】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第2ネットワーク装置において第1ネットワーク装置から受信し、第2条件が満たされたとの決定に従って、端末装置230に関連するデータ送信の終了を示す第3指示を、第1ネットワーク装置に送信するように設定された回路を含む。
【0197】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、端末装置に関連するデータがこれ以上送信されないことを示す第4指示を第1ネットワーク装置から受信したことに応じて、第2条件が満たされたと決定するように設定された回路を含む。
【0198】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、少なくとも1つのエンドマーカーパケット、又は第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダのうちの1つを介して、第4指示を受信するように設定された回路を含む。
【0199】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、X2インターフェースで送信されるシグナリング、又は
【0200】
少なくとも1つのエンドマーカーパケットのうちの1つを介して、第3指示を送信するように設定された回路を含む。
【0201】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、端末装置の無線リソース制御(RRC)接続を解放するための情報を、第3指示と共に送信するように設定された回路を含む。
【0202】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第1ネットワーク装置において第2ネットワーク装置に送信し、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第2ネットワーク装置から受信するように設定された回路を含む。メッセージは、第3条件に従って第2ネットワーク装置によって送信される。
【0203】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、端末装置に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を第2ネットワーク装置に送信し、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第2ネットワーク装置から受信するように設定された回路を含む。
【0204】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、X2インターフェースで送信されるシグナリングのうちの1つを介して、第5指示を送信するように設定された回路を含む。
【0205】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、非アクティブモードの端末装置から第1ネットワーク装置が受信したデータを、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置との間で端末装置のために確立された接続を介して、第2ネットワーク装置において第1ネットワーク装置から受信し、第3条件が満たされたとの決定に従って、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置に送信するように設定された回路を含む。
【0206】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、端末装置に関連する送信されるデータ量を示す第5指示を第1ネットワーク装置から受信し、コンテキストリロケーション手順を開始するためのメッセージを第1ネットワーク装置に送信するように設定された回路を含む。
【0207】
いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信されるデータのヘッダ、Xnインターフェースで送信されるシグナリング、又は、X2インターフェースで送信されるシグナリングのうちの1つを介して、第5指示を受信するように設定された回路を含む。
【0208】
図15は、本開示の例示的な実施形態を実施するのに適した装置1500の概略ブロック図である。装置1500は、例えば図2に示すような第1ネットワーク装置220-1及び第2ネットワーク装置220-2といった通信装置を実現するために提供されてもよい。示されるように、装置1500は、1つ又は複数のプロセッサ1510と、プロセッサ1510に結合された1つ又は複数のメモリ1520と、プロセッサ1510に結合された1つ又は複数の通信モジュール1540とを含む。
【0209】
通信モジュール1540は、双方向通信用である。通信モジュール1540は、1つ又は複数の他のモジュール又は装置との通信を容易にするために、1つ又は複数の通信インターフェースを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、通信モジュール1540は、少なくとも1つのアンテナを含んでもよい。
【0210】
プロセッサ1510は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置1500は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0211】
メモリ1520は、1つ又は複数の不揮発性メモリと、1つ又は複数の揮発性メモリとを含んでもよい。不揮発性メモリの例としては、ROM(Read Only Memory)1524、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD(compact disc)、DVD(digital video disk)、光ディスク、レーザディスク、その他の磁気記憶装置及び/又は光学記憶装置が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)1522や、電源オフ中に情報を保持しない他の揮発性メモリが挙げられるが、これらに限定されない。
【0212】
コンピュータプログラム1530は、関連するプロセッサ1510によって実行されるコンピュータが実行可能な命令を含む。プログラム1530は、例えばROM1524等のメモリに格納されてもよい。プロセッサ1510は、プログラム1530をRAM1522にロードすることにより、任意の適切な動作及び処理を実行してもよい。
【0213】
本開示の例示的な実施形態は、装置1500が、図1~14を参照して論じた本開示のいずれかの処理を実行できるように、プログラム1530によって実施されてもよい。本開示の例示的な実施形態は、ハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアの組合せによって実施されてもよい。
【0214】
いくつかの例示的な実施形態において、プログラム1530はコンピュータ可読媒体に明示的に含まれてもよく、コンピュータ可読媒体は、装置1500(メモリ1520内等)、又は装置1500によってアクセス可能な他の記憶装置に含まれてもよい。装置1500は、実行のためにプログラム1530をコンピュータ可読媒体からRAM1522にロードしてもよい。コンピュータ可読媒体には、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD等、任意の種類の不揮発性有形記憶装置が含まれてもよい。
【0215】
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様はハードウェアによって実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組合せによって実施してもよいが、これらに限定されないことを理解されたい。
【0216】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行され、図3図7を参照して上述したいずれかの方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールのマシン可読命令は、ローカル又は分散型のデバイス内で実行してもよい。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体のどちらに置いてもよい。
【0217】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0218】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコード又は関連データは、デバイス、装置又はプロセッサが上記のような様々な処理及び動作を実行できるように、任意の適切なキャリアによって搬送されてもよい。キャリアの例には、信号、コンピュータ可読媒体等が含まれる。
【0219】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0220】
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行する、又は、示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明されるいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明される各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにおいて実施されてもよい。
【0221】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小規模データ送信(SDT)手順の終了理由を含む第1メッセージを第2ネットワーク装置に送信する手段と、
無線リソース制御(RRC)解放メッセージを含む第2メッセージを、前記第2ネットワーク装置から受信する手段と、
前記RRC解放メッセージを端末装置に送信する手段と、
を含む、
第1ネットワーク装置。
【請求項2】
前記SDT手順の終了理由は、送信されるパケットがこれ以上ないことを含む、
請求項1に記載の第1ネットワーク装置。
【請求項3】
前記第2メッセージは、RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージである、
請求項1に記載の第1ネットワーク装置。
【請求項4】
前記SDT手順が前記第2ネットワーク装置によって終了した後、前記第1ネットワーク装置と前記第2ネットワーク装置との間のダウンリンクデータ伝送が停止される、
請求項1に記載の第1ネットワーク装置。
【請求項5】
前記第1メッセージの送信と、前記第2メッセージの受信は、Xnインターフェースで行われる、
請求項1に記載の第1ネットワーク装置。
【請求項6】
無線リソース制御(RRC)再開要求メッセージと、アップリンク小規模データ送信(SDT)データとを第1ネットワーク装置に送信する手段と、
前記第1ネットワーク装置からRRC解放メッセージを受信する手段と、
を含み、
SDT手順の終了理由を含む第1メッセージが、前記第1ネットワーク装置から第2ネットワーク装置に送信され、
前記RRC解放メッセージを含む第2メッセージが、前記第2ネットワーク装置から前記第1ネットワーク装置に送信される、
端末装置。
【請求項7】
前記SDT手順の終了理由は、送信されるパケットがこれ以上ないことを含む、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2メッセージは、RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージである、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項9】
前記SDT手順が前記第2ネットワーク装置によって終了した後、前記第1ネットワーク装置と前記第2ネットワーク装置との間のダウンリンクデータ伝送が停止される、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1メッセージの送信と、前記第2メッセージの受信は、Xnインターフェースで行われる、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項11】
小規模データ送信(SDT)手順の終了理由を含む第1メッセージを第2ネットワーク装置に送信することと、
無線リソース制御(RRC)解放メッセージを含む第2メッセージを、前記第2ネットワーク装置から受信することと、
前記RRC解放メッセージを端末装置に送信することと、
を含む、
第1ネットワーク装置によって実行される方法。
【請求項12】
前記SDT手順の終了理由は、送信されるパケットがこれ以上ないことを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2メッセージは、RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージである、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記SDT手順が前記第2ネットワーク装置によって終了した後、前記第1ネットワーク装置と前記第2ネットワーク装置との間のダウンリンクデータ伝送が停止される、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1メッセージの送信と、前記第2メッセージの受信は、Xnインターフェースで行われる、
請求項11に記載の方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【国際調査報告】