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特表2024-503721体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法
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  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図1
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図2A
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図2B
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図3
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図4
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図5
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図6
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図7
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図8
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図9
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図10
  • 特表-体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】体形矯正及び外科的処置のための組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 38/06 20060101AFI20240119BHJP
   A61K 8/64 20060101ALI20240119BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 38/07 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 38/08 20190101ALI20240119BHJP
   A61K 38/14 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/685 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/12 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 36/232 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/702 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/7048 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/353 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 31/4741 20060101ALI20240119BHJP
   A61K 36/05 20060101ALI20240119BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240119BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240119BHJP
【FI】
A61K38/06
A61K8/64
A61Q19/00
A61K38/07
A61K38/08
A61K38/14
A61K31/685
A61K31/12
A61K36/232
A61K31/702
A61K31/7048
A61K31/353
A61K31/4741
A61K36/05
A61P17/00
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543227
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 US2022012796
(87)【国際公開番号】W WO2022159394
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】63/139,088
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/225,857
(32)【優先日】2021-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/289,042
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515344370
【氏名又は名称】アラスティン・スキンケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ALASTIN SKINCARE, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ウィッジロー アラン デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ガルート ジョン エー.
【テーマコード(参考)】
4C083
4C084
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C083AA031
4C083AA111
4C083AC841
4C083AC851
4C083AD391
4C083AD411
4C083AD571
4C083CC03
4C084AA02
4C084BA01
4C084BA15
4C084BA16
4C084BA17
4C084BA34
4C084MA63
4C084NA14
4C084ZA89
4C084ZC75
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA08
4C086CB22
4C086DA41
4C086EA01
4C086EA11
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA63
4C086NA14
4C086ZA89
4C086ZC75
4C088AA03
4C088AA15
4C088AB40
4C088BA08
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206CB05
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA83
4C206NA14
4C206ZA89
4C206ZC75
(57)【要約】
体形矯正又は外科的処置に関連する影響を改善するか又は緩和するための局所用組成物及び使用方法が、本明細書に開示される。本明細書に記載される組成物は、1つ以上のペプチドを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリペプチド-1と、
テトラペプチド-2と、
ヘキサペプチド-12と、
ヘキサペプチド-11と、
糖タンパク質と
を含む、局所用組成物。
【請求項2】
前記トリペプチド-1が、約0.05重量%(重量%)~約5.00%重量%の範囲で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項3】
前記トリペプチド-1が、約3.00重量%で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項4】
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項5】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項6】
前記ヘキサペプチド-12が、約0.05重量%~約5重量%の範囲で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項7】
前記ヘキサペプチド-12が、約3.00重量%で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項8】
前記ヘキサペプチド-11が、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項9】
前記ヘキサペプチド-11が、約0.01重量%で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項10】
前記糖タンパク質が、トランスフェリンである、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項11】
前記糖タンパク質が、ラクトフェリンである、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項12】
前記ラクトフェリンが、約0.01重量%~約0.3重量%の範囲で存在する、請求項11に記載の局所用組成物。
【請求項13】
前記ラクトフェリンが、約0.01重量%以下で存在する、請求項11に記載の局所用組成物。
【請求項14】
前記ラクトフェリンが、約0.05重量%で存在する、請求項11に記載の局所用組成物。
【請求項15】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項16】
前記ホスファチジルセリンが、約0.002重量%以下で存在する、請求項15に記載の局所用組成物。
【請求項17】
前記ホスファチジルセリンが、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する、請求項15に記載の局所用組成物。
【請求項18】
前記ホスファチジルセリンが、約5.0重量%以下で存在する、請求項15に記載の局所用組成物。
【請求項19】
前記ホスファチジルセリンが、約0.1重量%で存在する、請求項15に記載の局所用組成物。
【請求項20】
オレウロペインを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項21】
前記オレウロペインが、約0.01重量%以下で存在する、請求項20に記載の局所用組成物。
【請求項22】
前記オレウロペインが、約0.01重量%~約0.30重量%の範囲で存在する、請求項20に記載の局所用組成物。
【請求項23】
前記オレウロペインが、約0.05重量%で存在する、請求項20に記載の局所用組成物。
【請求項24】
シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項25】
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、請求項24に記載の局所用組成物。
【請求項26】
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項24に記載の局所用組成物。
【請求項27】
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.50重量%で存在する、請求項24に記載の局所用組成物。
【請求項28】
ペウセダヌム・グラベオレンス(Peucedanum graveolens)抽出物を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項29】
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、請求項28に記載の局所用組成物。
【請求項30】
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項28に記載の局所用組成物。
【請求項31】
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.50重量%で存在する、請求項28に記載の局所用組成物。
【請求項32】
ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項33】
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.10重量%以下で存在する、請求項32に記載の局所用組成物。
【請求項34】
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項32に記載の局所用組成物。
【請求項35】
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.50重量%で存在する、請求項32に記載の局所用組成物。
【請求項36】
ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項37】
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、請求項36に記載の局所用組成物。
【請求項38】
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項36に記載の局所用組成物。
【請求項39】
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.50重量%で存在する、請求項36に記載の局所用組成物。
【請求項40】
レダム・パラストレ(Ledum palustre)を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項41】
前記レダム・パラストレが、約0.10重量%以下で存在する、請求項40に記載の局所用組成物。
【請求項42】
前記レダム・パラストレが、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項40に記載の局所用組成物。
【請求項43】
前記レダム・パラストレが、約0.50重量%で存在する、請求項40に記載の局所用組成物。
【請求項44】
キシリチルグルコシドを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項45】
前記キシリチルグルコシドが、約0.2重量%以下で存在する、請求項44に記載の局所用組成物。
【請求項46】
前記キシリチルグルコシドが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、請求項44に記載の局所用組成物。
【請求項47】
前記キシリチルグルコシドが、約1.00重量%で存在する、請求項44に記載の局所用組成物。
【請求項48】
アンヒドロキシリトールを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項49】
前記アンヒドロキシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、請求項48に記載の局所用組成物。
【請求項50】
前記アンヒドロキシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、請求項48に記載の局所用組成物。
【請求項51】
前記アンヒドロキシリトールが、約1.00重量%で存在する、請求項48に記載の局所用組成物。
【請求項52】
キシリトールを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項53】
前記キシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、請求項52に記載の局所用組成物。
【請求項54】
前記キシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、請求項52に記載の局所用組成物。
【請求項55】
前記キシリトールが、約1.00重量%で存在する、請求項52に記載の局所用組成物。
【請求項56】
キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項57】
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、請求項56に記載の局所用組成物。
【請求項58】
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、請求項56に記載の局所用組成物。
【請求項59】
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約1.00重量%で存在する、請求項56に記載の局所用組成物。
【請求項60】
センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)抽出物を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項61】
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約0.2重量%以下で存在する、請求項60に記載の局所用組成物。
【請求項62】
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、請求項60に記載の局所用組成物。
【請求項63】
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約1.00重量%で存在する、請求項60に記載の局所用組成物。
【請求項64】
ナリンゲニンを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項65】
前記ナリンゲニンが、約0.4重量%以下で存在する、請求項64に記載の局所用組成物。
【請求項66】
前記ナリンゲニンが、約0.4重量%~約10.00重量%の範囲で存在する、請求項64に記載の局所用組成物。
【請求項67】
前記ナリンゲニンが、約2.00重量%で存在する、請求項64に記載の局所用組成物。
【請求項68】
アルニカ・モンタナ(Arnica montana)抽出物を更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項69】
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、請求項68に記載の局所用組成物。
【請求項70】
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、請求項68に記載の局所用組成物。
【請求項71】
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.50重量%で存在する、請求項68に記載の局所用組成物。
【請求項72】
テトランドリンを更に含む、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項73】
前記テトランドリンが、約0.0002重量%以下で存在する、請求項72に記載の局所用組成物。
【請求項74】
前記テトランドリンが、約0.0002重量%~約0.005重量%の範囲で存在する、請求項72に記載の局所用組成物。
【請求項75】
前記テトランドリンが、約0.001重量%で存在する、請求項72に記載の局所用組成物。
【請求項76】
水性である、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項77】
請求項1に記載の局所用組成物を投与することを含む、体形矯正又は外科的処置の影響を改善又は防止するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2021年1月19日に出願された米国仮特許出願第63/139,088号、2021年7月26日に出願された米国仮特許出願第63/225,857号、及び2021年12月13日に出願された米国仮特許出願第63/289,042号の利益を主張し、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
背景
外科手術及び他の体形矯正処置に起因するマイナスの副作用を軽減するための従来及び慣習的なスキンケアの処置は、主に、様々な一般的な市販薬に頼ってきた。体形矯正又は外科的処置の影響を改善するのに有効な処置の必要性は、急速に高まっている。
【発明の概要】
【0003】
概要
体形矯正又は外科的処置のための局所用組成物及び使用方法が、本明細書に記載される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置のための調製に使用される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の後に使用される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置のための調製のため、及び体形矯正又は外科的処置の後、の両方に使用される。
【0004】
本明細書に記載の態様は、トリペプチド-1と、テトラペプチド-2と、ヘキサペプチド-12と、ヘキサペプチド-11と、糖タンパク質と、を含む、局所用組成物である。1つの特徴において、トリペプチド-1は、約0.05重量%(重量%)~約5.00%重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、約3.00重量%で存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、約0.05重量%~約5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、約3.00重量%で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、約0.01重量%で存在する。1つの特徴において、糖タンパク質は、トランスフェリンである。1つの特徴において、糖タンパク質は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.01重量%~約0.3重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.01重量%以下で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.05重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%以下で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.1重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、オレウロペインを更に含む。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.01重量%以下で存在する。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.01重量%~約0.30重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.05重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物を更に含む。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ペウセダヌム・グラベオレンス(Peucedanum graveolens)抽出物を更に含む。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを更に含む。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物を更に含む。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、レダム・パラストレ(Ledum palustre)を更に含む。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリチルグルコシドを更に含む。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、アンヒドロキシリトールを更に含む。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリトールを更に含む。1つの特徴において、キシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを更に含む。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)抽出物を更に含む。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ナリンゲニンを更に含む。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約0.4重量%以下で存在する。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約0.4重量%~約10.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約2.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、アルニカ・モンタナ(Arnica montana)抽出物を更に含む。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、テトランドリンを更に含む。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.0002重量%以下で存在する。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.0002重量%~約0.005重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.001重量%で存在する。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。本明細書に記載の局所用組成物を投与することを含む、体形矯正又は外科的処置の影響を改善又は予防するための方法。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、並びにトリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)による処置後のTGF-β3発現のグラフを示す。
図2A図2A~2Bは、体形矯正手術の一部として両乳房の脂肪吸引側面を用いた分割身体試験からの対象からの画像を示す。プレコンディショニング右乳房(図2A)と非プレコンディショニング乳房(図2B)との比較における治験責任医師が評価した硬結の比較。硬結部位、消散前のインフラマソームに対応すると考えられる浮腫。
図2B図2Aの説明を参照のこと。
図3】TriHexを含む組成物の使用が、平均盲検治験責任医師評価スコア(p<0.05)によって評価される無刺激の保湿剤と比較して、術後(POD)10~14日目における斑状出血を有意に改善したことを示す。平均盲検治験責任医師評価スコアは、POD10~14での皮下線維帯、皮膚変色、浮腫、VAS、及び硬結において類似していた。
図4】術後(POD)21~25日目における平均盲検化治験責任医師評価スコアを示す。TriHexとの組成物の使用は、POD21~25において、有意に改善した皮下線維帯及び皮膚変色をもたらした(p<0.05)。
図5】POD28~30における平均盲検治験責任医師評価スコアを示す。TriHexを含む組成物の使用は、POD28~30において、有意に改善した皮下線維帯及び浮腫をもたらした(p<0.05)。
図6】POD42~50における平均盲検治験責任医師評価スコアを示す。TriHexとの組成物の使用は、POD42~50において、有意に改善した皮下線維帯、皮膚変色、及び浮腫をもたらした(p<0.05)。
図7】統計的に有意な割合の対象が、無刺激の保湿剤(対象の30.3%)で処置された側部と比較して、TriHexを含む組成物(対象の48.5%)で処置された側部の内出血及び変色が少ないことを報告したことを示し、全てのフォローアップ時点でp<0.0001である。対象の21.2%は、差がないと報告された。これは、TriHexを含む組成物で処置された側面において治癒が加速されたことを示し得る。
図8】TriHexを含む組成物で処置された群の平均盲検対象スコアが、POD21~25において、皮下線維帯(無刺激の保湿剤の1対組成物の0.8)及び皮膚変色(1.3対1.1)において、無刺激の保湿剤よりも有意な改善を示したことを示す。
図9図9A~Cは、POD1~3(図9A)、POD5~7(図9B)、及びPOD10~14(図9C)において、TriHex対無刺激の保湿剤を含む組成物を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、大腿外側脂肪吸引術後の62歳の対象の臀部及び大腿部の画像を示す。画像は、無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置の前後にTriHexを含む組成物の適用に伴って、皮膚変色、斑状出血、浮腫が減少していることを示す。
図10図10A~Dは、POD21~25(図10A、B)及びPOD42~50(図10C、D)において、TriHex対無刺激の保湿剤を含む組成物を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、腹部形成術及び脂肪吸引術後の38歳の対象の腹部の画像を示す。画像は、図10A及び10C中の円で示される領域において、図10B及び10D中の無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置の前後にTriHexを含む組成物の適用に伴って、線維帯が減少したことを示す。
図11図11A~Dは、POD21~25(図11B、A)及びPOD42~50(図10D、C)において、TriHex対無刺激の保湿剤を含む組成物を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、二次豊胸後の対象の乳房の画像を示す。画像は、図11B及び11D中の円で示される領域における、図11A及び11C中の無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置前及び処置後の組成物の適用における腫脹の減少を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
参照による組み込み
本明細書において言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されたときと同じ程度に、本明細書において参照により組み込まれる。
【0007】
詳細な説明
定義
本開示全体を通して、様々な実施形態が範囲形式で提示される。範囲形式の説明は、単に便宜上及び簡潔さのためであり、任意の実施形態の範囲に対して変更できない制限として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。したがって、範囲の説明は、文脈により明らかにそうではないと指示されない限り、下限の単位の10分の1までの範囲内の全ての可能な部分範囲及び個々の数値を具体的に開示したとみなされるべきである。例えば、1~6などの範囲の説明は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、並びにその範囲内の個々の値、例えば、1.1、2、2.3、5、及び5.9を具体的に開示したものとみなされるべきである。これは、範囲の幅に関係なく適用される。これらの介在する範囲の上限及び下限は、独立して、より小さな範囲に含まれてもよく、また、記載された範囲内の任意の具体的に除外された制限に従うことを条件として、本開示内に包含される。記載された範囲が制限の一方又は両方を含む場合、文脈が別途明確に指示しない限り、それらの含まれる制限の一方又は両方を除外する範囲も本開示に含まれる。
【0008】
本明細書で使用される専門用語は、単に特定の実施形態を説明することを目的とし、任意の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連して列挙された品目の1つ以上のもののありとあらゆる組み合わせを含む。
【0009】
本明細書で使用される場合、具体的に記載されない限り、又は文脈から明らかでない限り、数値又は数値の範囲に関して「約」という用語は、記載された数値及びその数値+/-10%を意味するか、又は範囲の列挙された値について列挙された下限を10%下回る及び列挙された上限を10%上回ることを意味すると理解される。
【0010】
組成物
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置の後の影響を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、例えば、プレコンディショニング剤として、体形矯正又は外科的処置のための調製に使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、体形矯正又は外科的処置の調製のために、及び体形矯正又は外科的処置の後の両方に使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、内出血、腫脹、脂肪溶解、抗菌作用、皮膚の締め付け、及び瘢痕化を含むが、これらに限定されない、体形矯正又は外科的処置に関連する影響を改善又は防止するために使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、治癒を改善するために使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪細胞溶解症を調節することによって治癒を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、マクロファージ機能を刺激することによって治癒を改善する。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ラクトフェリン、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、ホスファチジルセリン、テトラペプチド-2、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、ドナリエラ・サリナ抽出物、シロキクラゲ属(Tremella)抽出物、ベタイン、レダム・パラストレ抽出物、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、オレウロペイン、センテラ・アジアティカ抽出物、ナリンゲニン、アルニカ・モンタナ花抽出物、テトランドリン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ラクトフェリン、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、ホスファチジルセリン、テトラペプチド-2、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、ドナリエラ・サリナ抽出物、シロキクラゲ属抽出物、ベタイン、レダム・パラストレ抽出物、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、オレウロペイン、センテラ・アジアティカ抽出物、ナリンゲニン、アルニカ・モンタナ花抽出物、及びテトランドリンを含む。
【0011】
ペプチド
本明細書に記載される組成物は、1つ以上のペプチドを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、トリペプチド-1を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-12を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、テトラペプチド-2を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、テトラペプチド-2、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、及びテトラペプチド-2を含む。
【0012】
本明細書に記載される組成物は、様々な濃度のペプチドを含む。いくつかの場合において、ペプチドは、約50ppm以下から1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm、又はそれ以上、例えば100ppmの、ペプチドで存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(μg/ml)超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約0.0001重量%~約0.01重量%、0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10%重量%で存在する。
【0013】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドを含む。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約50ppm以下から1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm、若しくはそれ以上、例えば100ppmのペプチド、又は、任意の他の好適な量で、存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(μg/ml)超で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%で存在する。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちの各ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、テトラペプチド-2、ヘキサペプチド-11、又はこれらの組み合わせである。
【0014】
組成物において、トリペプチドは、典型的には、約50ppm以下から約100、200、300、400、若しくは500ppm、又はそれ以上、例えば50ppm~150ppmの、量で存在する。組成物において、ヘキサペプチドは、典型的には、約50ppm以下から約100、200、300、400、若しくは500ppm、又はそれ以上、例えば50ppm~150ppmの、量で存在する。組成物において、テトラペプチドは、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。組成物において、テトラペプチド-2は、アセチルテトラペプチド-2を含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.6重量%~約15重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約3重量%で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0016】
いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、約0.2重量%~約5重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、1.00重量%又は約1.00重量%で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、1ミリリットル当たり少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0017】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10%重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10%重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.6重量%~約15重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約3重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0018】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、若しくは90重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、若しくは90重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.002重量%~約0.05重量%、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.005重量%~約0.02重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.01重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも0.1ppm、3ppm、5ppm、10ppm、50ppm、55ppm、500ppm、1,000ppm、2,500ppm、5,000ppm、若しくは5,000ppm超、又は約0.1ppm、3ppm、5ppm、10ppm、50ppm、55ppm、500ppm、1,000ppm、2,500ppm、5,000ppm、若しくは5,000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約5ppm~約100ppm、約10ppm~約1000ppm、約50ppm~約1500ppm、又は約500ppm~約5,000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約1000ppmである。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり少なくとも5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、若しくは250マイクログラム(μg/ml)超、又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、若しくは250マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり約25~約250、約50~約200、又は約75~約150マイクログラムの範囲で提供される。
【0019】
いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(ug/mL)超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0020】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(ug/mL)超、又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、若しくは25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0021】
例示的な実施形態において、局所用製剤中の第1のペプチド対第2のペプチドの重量比は、1部の第1のペプチド対0.2~10部の第2のペプチド、又は1~10部の第2のペプチド、又は1~8部の第2のペプチド、又は1~5.5部の第2のペプチドである。以下の命名法は、本明細書では、様々なアミノ酸を指すために用いられる:アラニン(本明細書では「Ala」又は「A」とも称される)、アルギニン(本明細書では「Arg」又は「R」とも称される)、アスパラギン(本明細書では「Asn」又は「N」とも称される)、アスパラギン酸(本明細書では「Asp」又は「D」とも称される)、システイン(本明細書では「Cys」又は「C」とも称される)、グルタミン酸(本明細書では「Glu」又は「E」とも称される)、グルタミン(本明細書では「Gln」又は「Q」とも称される)、グリシン(本明細書では「Gly」又は「G」とも称される)、ヒスチジン(本明細書では「His」又は「H」とも称される)、イソロイシン(本明細書では「Ile」又は「I」とも称される)、ロイシン(本明細書では「Leu」又は「L」とも称される)、リジン(本明細書では「Lys」又は「K」とも称される)、メチオニン(本明細書では「Met」又は「M」とも称される)、フェニルアラニン(本明細書では「Phe」又は「F」とも称される)、プロリン(本明細書では「Pro」又は「P」とも称される)、セリン(本明細書では「Ser」又は「S」とも称される)、スレオニン(本明細書では「Thr」又は「T」とも称される)、トリプトファン(本明細書では「Trp」又は「W」とも称される)、チロシン(本明細書では「Tyr」又は「Y」とも称される)、バリン(本明細書では「Val」又は「V」とも称される)。
【0022】
いくつかの実施形態において、第1のペプチドは、ジペプチドである。好適なジペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:KK、KP、CK、KC、KT、DF、NF、VW、YR、又はTT。いくつかの実施形態において、ジペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:KV。他の実施形態において、第1のペプチドは、トリペプチドである。好適なトリペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:HGG、RKR、GHK、GKH、GGH、GHG、KFK、又はKPK。いくつかの実施形態において、トリペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:KVK。いくつかの実施形態において、第1のペプチドは、テトラペプチドである。
【0023】
組成物は、組成物が、少なくとも1つのジペプチド、トリペプチド、又はテトラペプチドと、少なくとも1つのペンタペプチド、ヘキサペプチド、又はヘプタペプチドとを含有することを条件に、2つ以上のペプチド、例えば、2つのジペプチド及び1つのペンタペプチド、1つのトリペプチド及び1つのヘキサペプチド、1つのジペプチド、1つのトリペプチド、及び1つのヘプタペプチドなどを含み得る。いくつかの実施形態において、本組成物は、1つ以上のトリペプチド、1つ以上のテトラペプチド、及び1つ以上のヘキサペプチドを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のトリペプチドのうちのあるトリペプチドは、トリペプチド-1である。いくつかの実施形態において、1つ以上のテトラペプチドのうちのあるテトラペプチドは、テトラペプチド-2である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヘキサペプチドのうちのあるヘキサペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヘキサペプチドのうちのあるヘキサペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、組成物は、トリペプチド-1、テトラペプチド-2、ヘキサペプチド-12、及びヘキサペプチド-11を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、トリペプチド-1、テトラペプチド-2、及びヘキサペプチド-12を含む。
【0024】
ペプチドは、官能基付与することができる。例えば、ペプチドは、脂肪酸、例えば、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸などで官能基付与することができる。例としては、パルミトイルヘキサペプチド-12(Pal-VGVAPG)、パルミトイルトリペプチド-1(Pal-GHK)、ミリストイルヘキサペプチド-12(Myr-VGVAPG)、及びミリストイルトリペプチド-1(Myr-GHK)が挙げられる。パルミトイル又はミリストイル官能基付与は、他の脂肪酸と比較した場合に増強された浸透を示すため、いくつかの実施形態において望ましくあり得る。いくつかの実施形態において、ペプチドは、化学基で官能基付与される。例えば、ペプチドは、アセチルで官能基付与される。いくつかの場合において、ペプチドは、14個以下の炭素を含む官能基で官能基付与される。いくつかの場合において、ペプチドは、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個以下、又は20個超の炭素を含む官能基で官能基付与される。いくつかの場合において、ペプチドは、非パルミトイル化される。特定の理論に限定されるものではないが、いくつかの実施形態において、ペプチドをリポソームに組み込むことにより、官能基付与されている、又は官能基付与されていないペプチドの親油性が増加される。
【0025】
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、第1のペプチドとして、グリシン-ヒスチジン-リジン(GHK)を含む。GHKは、一般的なタンパク質のクラスにはほとんど見られないが、細胞外マトリックスタンパク質において頻繁に見られるペプチド配列である。GHKの小さなサイズは、より大きなペプチドよりもはるかに容易に膜受容体にアプローチすることを可能にする。更に、その独自の銅結合構造は、細胞内外への銅輸送を増強し、いくつかの異なるが、関連する経路を通じて創傷治癒を促進する。強力な銅結合構造に起因して、GHKは、GHK-Cuの形態(銅結合GHK形態)で提供され得る。
【0026】
GHKは、抗炎症剤(例えば、Pickart,L.,The human tri-peptide GHK and tissue remodeling,J.Biomater.Sci.Polymer Edn.2008,Vol.19,pp.969-988,972-973、Pickart et al.,The Human Tripeptide GHK-CU in Prevention of Oxidative Stress and Degenerative Conditions of Aging:Implications for Cognitive Health,Oxid.Med.Cell Longev.2012,Vol.2012,pp.1-8,3を参照のこと)及び抗酸化物質として作用する。GHKは、炎症及び瘢痕形成の両方を引き起こし得る「急性期応答」を抑制することによって、創傷治癒を促進するように作用する。この生物学的応答は、細菌の侵入を防ぎ、免疫細胞の到着を促進し、出血を食い止め、創傷領域の被膜を提供する。GHK-Cuはまた、サイトカインと呼ばれる分子の産生を阻害することによって急性期応答を抑制する。サイトカインは、免疫細胞を引き付け、炎症及び線維症を促進する(瘢痕組織の生成につながる)他の分子の産生を誘発する免疫細胞シグナル伝達分子である。具体的には、GHKは、創傷領域の炎症及びアポトーシス細胞死の主な要因のいくつかである、腫瘍壊死因子-アルファ(TNFα)、インターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-6(IL-6)、及び形質転換成長因子-ベータ-1(TGF-β1)を含むサイトカインの産生を抑制する。TGF-β1は、急性期応答を継続するための重要な成分であるため、GHKによるTGF-β1の抑制は、急性期応答が開始した時点で持続時間を短縮する作用もある。GHKは、(侵入微生物が生き残るために鉄を必要とするため)フェリチンの酸化鉄の放出を遮断し、更なる炎症又は微生物感染を防ぐことによって、抗酸化物質として作用する。
【0027】
GHKはまた、血管の成長を刺激し、コラーゲン生成を増加させ、細胞外マトリックスを再生する。GHKは、血管を再構築する毛細血管細胞などの損傷組織の再生に不可欠な細胞の誘引剤としての機能を果たす。また、損傷したタンパク質を除去しつつ、細胞間通信及び支援に重要な、重要な外部足場である細胞外マトリックス(ECM)も再構築する様々な酵素の産生を上方制御する。具体的には、GHKは、ECM、すなわち、コラーゲン、プロテオグリカン、グリコサミノグリカン、硫酸コンドロイチン、及び硫酸デルマタンの再生に必要なメッセンジャーRNA(mRNA)の産生を誘導する。増加したコラーゲン産生のGHKの誘導も、皮膚の再成長を促進する上で重要な役割を果たす。GHKは、血管形成、抗凝固、及び血管拡張の3つのプロセスを通じて、損傷した組織への血流を更に刺激する。第一に、GHKは、塩基性線維芽細胞成長因子(BFGF)及び血管内皮成長因子(VEGF)などの血管形成に必要な成長因子タンパク質の産生を増加させることによって、血管形成又は新たな血管形成を誘導する。第二に、GHKは、(エリスロポエチン産生の増殖を介して)赤血球の数を増やし、血液凝固分子トロンボキサンを下方制御するなどの抗凝固作用によって、創傷領域への血流を増加させる。第三に、GHKは、血管収縮タンパク質アンジオテンシンIIに結合することによって血管拡張を促進し、アンジオテンシンが血管を収縮させ、血流を減少させるのを防ぐ。
【0028】
GHKは、幹細胞増殖を促進する(例えば、Ito et al.,Is the Hair Follicle Necessary for Normal Wound Healing,J.Invest.Dermatol.2008,Vol.128,pp.1059-1061,1059を参照のこと)。創傷治癒研究は、マウスを用いた実験において、GHK-Cuの添加が創傷周辺付近の毛包の産生を大幅に増大させることを実証している。皮膚毛包は、皮膚治癒に不可欠な幹細胞の重要な供給源である。皮膚毛包の研究は、有毛部領域がより迅速に治癒する傾向があり、毛包の様々な部分からの細胞が同様に皮膚細胞及び上皮細胞置換の両方に寄与し得ることを実証している。
【0029】
したがって、炎症を減少させ、抗酸化物質として作用し、新しい血管の成長を刺激し、細胞外マトリックスを再生し、コラーゲン生成を増強し、幹細胞の増殖を促進することにより、GHKは、皮膚の再生を大幅に促進し、創傷治癒を促進することができる。
【0030】
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、第2のペプチドとして、バリン-グリシン-バリン-アラニン-プロリン-グリシン(VGVAPG)を含む。VGVAPGは、エラスチンタンパク質に由来するヘキサペプチドである(例えば、Blanchevoye et al.,Interaction between the Elastin Peptide VGVAPG and Human Elastin Binding Protein,J.Biol.Chem.2012,Vol.288,pp.1317-1328,1317-1318を参照のこと)(「VGVAPG」は、配列番号9として開示される)。エラスチンは、一時的な膨張又は収縮を受けた後に組織が元の形状及びサイズに戻るために必要な結合組織(例えば、皮膚)に見られるタンパク質である。弾力性及び弾性を提供する上でエラスチンの重要性のために、エラスチンは、損傷に対する皮膚細胞抵抗性及び損傷からの回復において重要な役割を果たす。皮膚が伸ばされた又は引っ張られた後に元の形に戻る能力は、架橋されたエラスチンタンパク質(ヒトではトロポエラスチンタンパク質)が「弾性線維」を形成する働きに依存している。創傷治癒における弾性線維システムの破壊は、瘢痕組織の生成に強く関係している(例えば、Rnjak-Kovacina et al.,Severe Burn Injuries and the Role of Elastin in the Design of Dermal Substitutes,Tissue Eng.Part B.Rev.2011,pp.81-91,85-86を参照のこと)。これらの特性及び他の特性のために、エラスチンは、効果的な創傷治癒プロセスにおける重要な成分である。
【0031】
VGVAPGは、皮膚損傷を防ぎ、皮膚再生を促進するエラスチンの能力を促進する役割を果たす(例えば、Floquet et al.,Structural Characterization of VGVAPG,an Elastin-Derived Peptide,Biopolymers(Peptide Science)2004,Vol.76,266-280,267を参照のこと)(「VGVAPG」)。第一に、それは、単球及び線維芽細胞を引き付ける能力を実証することが示されており(例えば、Senior et al.,Val-Gly-Val-Ala-Pro-Gly,a Repeating Peptide in Elastin,Is Chemotactic for Fibroblasts and Monocytes,J.Cell Biol.1984,Vol.99,pp.870-874,870を参照のこと)(「Val-Gly-Val-Ala-Pro-Gly」)、単球は、コラーゲン産生(皮膚に最も豊富なタンパク質)及び細胞外マトリックスの再生に必要な感染及び線維芽細胞を撃退するために不可欠である。第二に、VGVAPGは、成熟弾性線維の永続的な成分であるエラスチン結合タンパク質の結合部位を提供する。第三に、VGVAPGは、弾性線維及び細胞外マトリックスタンパク質の置換及び再生を促進する、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)などのエラスチン及び細胞外マトリックス分解酵素の結合部位を提供する。
【0032】
トリペプチド及びヘキサペプチドは、治癒細胞の誘引、エラスチン及びコラーゲンの増加した産生、増強された線維芽細胞の増殖、抗酸化挙動(酸化鉄の放出を防ぐ)、及び細胞外マトリックスの再生を誘導することによって、皮膚再生及び創傷治癒を促進するために相乗的に作用する。結果として、2つのペプチドの組み合わせは、2つのペプチドのいずれか単独で予想されるものをはるかに超えた相乗的で優れた性能を示す。
【0033】
トリペプチドは、増加したコラーゲン及びエラスチン合成、酸化鉄のフェリチン放出の遮断、毛細血管細胞及びマクロファージなどの治癒細胞の誘引、並びに損傷部位への新たな血流の再確立により、皮膚再生を促進する。トリペプチドは、抗酸化物質として機能し、コラーゲン、エラスチン、及びヒアルロン酸を刺激する。それは、角質層を貫通するように配合されている。細胞外マトリックス(ECM)では、抗酸化物質であり、毛細血管及びマクロファージを引き付け、創傷治癒を促進する。細胞内では、炎症性サイトカインを減少させ、コラーゲン、エラスチン、皮膚幹細胞の増殖、及びヒアルロン酸を増加させる。
【0034】
ヘキサペプチドは、エラスチン及びコラーゲン産生の誘導、線維芽細胞の増殖、細胞外マトリックスの再生、及び線維芽細胞の角化細胞移動性によって、皮膚再生及び創傷治癒を促進する。ヘキサペプチドは、角質層を貫通し、エラスチン結合配列を模倣して、エラスチンを刺激するように配合されている。線維芽細胞及びケラチノサイト上のEBP受容体に特異的に結合する。結合は、細胞内シグナル伝達を開始する。
【0035】
ペプチドは、局所製剤の他の構成要素と組み合わせるのに好適な基剤中に有利に提供され得る。基剤は、増粘剤/結合剤(例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル)、軟化剤/分散剤(例えば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)、溶媒(例えば、炭酸プロピレン)、及び/又はレオロジー変性剤/抗沈降剤(例えば、ジステアジモニウムヘクトライト)などの1つ以上の構成要素を含み得る。
【0036】
リポソーム
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性のためのリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、送達及び組織(例えば、皮膚)浸透を改善することによって、活性成分の分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を改善し得る。いくつかの場合において、改善された送達及び皮膚浸透は、リポソームに組み込まれる(例えば、封入される)活性成分に起因する。いくつかの場合において、活性成分は、リポソームに封入されているペプチドである。
【0037】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、リポソームに封入されたペプチドを含み得る。いくつかの実施形態において、ペプチドは、トリペプチド-1である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、テトラペプチド-2である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、パルミトイル基で官能基付与されている。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能基付与される。例えば、ペプチドは、アセチルヘキサペプチド-38である。
【0038】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、リポソームに封入された様々な成分を含み得る。いくつかの実施形態において、成分は、ラクトフェリンである。
【0039】
レシチン及び他のリン脂質を使用して、本明細書に記載されるペプチド組成物を含有するリポソームを調製してもよい。いくつかの実施形態において、リポソームは、1つ以上のペプチドを調製するために使用される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能基付与される。脂質小胞の形成は、レシチンなどのリン脂質が水中に配置され、結果として、十分なエネルギーが供給されると、1つの二重層又は一連の二重層を形成し、各々が水分子によって分離されるときに生じる。リポソームは、リン脂質を水中で超音波処理することによって作製することができる。剪断速度が低いと、多層リポソームが作製される。継続的な高剪断超音波処理は、より小さな単層リポソームを形成する傾向がある。疎水性化学物質は、リン脂質二重層膜に溶解することができる。リポソームの脂質二重層は、本明細書に記載されるペプチド組成物を送達する。
【0040】
本明細書に記載されるリポソーム組成物を調製するために使用されるリン脂質は、約10℃~約25℃の転移相温度を含み得る。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の転移相温度を含む。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の転移相温度を含む。
【0041】
局所用組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状の油滴を含有する。
【0042】
リポソーム組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる製剤は、ミセル、すなわち、水性溶媒中に分散された極性界面活性剤分子の膜に囲まれた球状の油滴を含有する。
【0043】
いくつかの実施形態において、リポソームに封入されたペプチドを含む組成物を調製する方法が本明細書に記載され、これには、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含む。いくつかの場合において、接触は、約10℃~約25℃の温度で生じる。いくつかの場合において、接触は、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の温度で生じる。いくつかの場合において、接触は、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の温度で生じる。
【0044】
リポソームに封入されたペプチドを含む組成物を調製するための方法は、溶媒の使用を含み得る。いくつかの場合において、溶媒は、水である。いくつかの場合において、溶媒は、有機溶媒である。例示的な有機溶媒としては、石油エーテル、シクロヘキサン、トルエン、四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル、ブタノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、及びピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの場合において、溶媒は、グリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、ブチレングリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、カプリリルグリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、プロパンジオール(プロピレングリコール)である。
【0045】
溶媒は、様々な割合で使用され得る。いくつかの場合において、溶媒は、少なくとも0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、若しくは10%超、又は約0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、若しくは10%超で提供される。溶媒は、プロパンジオール、ブチレングリコール、又はカプリリルグリコールであり得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される方法は、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含み、水溶液は、一定の割合の水及び一定の割合のリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、若しくは90%超、又は約20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、若しくは90%超の水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約95%、約20%~約90%、約30%~約85%、約40%~約80%、又は約50%~約60%の範囲で水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、若しくは60%超、又は約20%、30%、40%、50%、60%、若しくは60%超のリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約80%、約20%~約70%、又は約30%~約60%の範囲でリポソームを含む。リポソームと水との比は、約1:9~約3:7の範囲内であり得る。いくつかの場合において、リポソームと水との比は、少なくとも1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、若しくは1:2、又は約1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、若しくは1:2であり得る。
【0047】
本明細書に記載されるリポソーム組成物を生成するための方法は、100%以下の捕捉有効性をもたらし得る。いくつかの場合において、捕捉有効性は、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、又は99.5%を超えない。
【0048】
リポソーム組成物が本明細書に記載され、ペプチドは、一定の割合の組成物を構成する。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも0.0001%、0.0005%、0.00055%、0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、若しくは10%超、又は約0.0001%、0.0005%、0.00055%、0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、若しくは10%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、若しくは30%超、又は約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、若しくは30%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の約0.03%で提供される。
【0049】
リポソーム組成物が本明細書に記載され、リポソームは、一定の割合の組成物を構成する。いくつかの実施形態において、リポソームは、組成物の少なくとも10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、若しくは30%超、又は約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、若しくは30%超で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、約5%~約90%、約10%~約80%、約20%~約70%、約30%~約60%、約10%~約30%、又は約20%~約40%の範囲で提供される。
【0050】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、いくつかの実施形態において、最大でも220ナノメートル(nm)の平均粒径で構成される。いくつかの場合において、平均粒径は、最大でも100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約50nm~約500nm、約100nm~約400nm、約150nm~約220nm、約180nm~約220nm、又は約190nm~約210nmの範囲である。
【0051】
いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約600ダルトン(Da)以下の分子量を有する活性剤を含む。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000、若しくは1000ダルトン(Da)超、又は約50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000、若しくは1000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、4000、5000、6000、若しくは6000ダルトン(Da)超、又は約1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、4000、5000、6000、若しくは6000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、約50~約1000、約100~約900、約200~約800、約300~約700、又は約400~約600ダルトン(Da)の範囲の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、ペプチドである。いくつかの場合において、活性剤は、リポソームに封入されたペプチドである。
【0052】
本明細書に記載されるリポソーム組成物の多分散指数(PdI)は、いくつかの実施形態において、0~約0.2の範囲である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01、0.025、0.05、0.1、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、又は0.8である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01~約0.8、約0.025~約0.75、約0.05~約0.6、又は約0.1~約0.3の範囲である。
【0053】
いくつかの場合において、本明細書に記載されるリポソーム組成物の切片は、約0.85~約0.95の範囲である。いくつかの場合において、切片は、振幅である。いくつかの場合において、切片は、少なくとも0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、若しくは0.95、又は約0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、若しくは0.95である。
【0054】
いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール、レシチン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール及びレシチンを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.90重量%で提供される。
【0055】
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を有するリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、リポソームを含まない組成物と比較して、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を有し得る。いくつかの場合において、分布は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超改善される。いくつかの場合において、有効性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超改善される。いくつかの場合において、生物学的利用能は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超改善される。いくつかの場合において、活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超改善される。分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは90%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは90%超改善され得る。
【0056】
本明細書に記載されるリポソーム組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、局所用組成物である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、油を含まない。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、保存剤を含まない。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、水性製剤である。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、無水製剤である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約5~約8の範囲のpHを有する。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、若しくは10、又は約2、3、4、5、6、7、8、9、若しくは10のpHを有する。
【0057】
本明細書に記載される方法及び組成物は、改善された濾胞浸透をもたらし得る。いくつかの場合において、濾胞浸透は、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、若しくは5倍超改善される。濾胞浸透は、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは90%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、若しくは90%超改善され得る。いくつかの場合において、組成物は、少なくとも0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、10、若しくは10ミリメートル超、又は約0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、10、若しくは10ミリメートル超の深さの濾胞浸透をもたらす。
【0058】
ペウセダヌム・グラベオレンス
ペウセダヌム・グラベオレンスは、一般にディルとして知られているハーブである。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、少なくとも0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.5重量%を含む。
【0059】
ラクトフェリン
ラクトフェリン(Lf)は、外分泌物(涙液、唾液、乳、鼻及び気管支分泌物、消化管液など)に見られる、トランスフェリンファミリーの80kDaの鉄結合糖タンパク質である。ラクトフェリンの効果は、抗菌活性から抗炎症及び免疫調節活性にまで及び、高い鉄結合親和性を有する。ラクトフェリンは、局所皮膚細胞によるTNFα及び他のサイトカイン産生(IL-1)を下方調節することができ、内出血の消散及び炎症後の色素沈着の予防に関与し得る。ラクトフェリンはまた、創傷治癒にプラスの効果をもたらし得る。
【0060】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、糖タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.01重量%~約0.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.025重量%で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.05重量%で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約0.10重量%で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、1ミリリットル当たり少なくとも5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超、又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約20~約800、約25~約700、約50~約600、又は約75~約500マイクログラム(μg/ml)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約100μg/mlで提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、少なくとも約100百万分率(ppm)、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1100ppm、1200pm、1300ppm、1400ppm、1500ppm、1600ppm、1700ppm、1800ppm、1900ppm、2000ppm、又は2000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、100ppm~約1900ppm、約200ppm~約1800ppm、約200ppm~約1700ppm、約400ppm~約1600ppm、約500ppm~約1500ppm、約600ppm~約1400ppm、約700ppm~約1300ppm、約800ppm~約1200ppm、又は約900ppm~約1100ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、糖タンパク質は、約10ppm~1000ppmの範囲で、約50ppm~約1000ppm、約100ppm~約1000ppm、又は約500ppm~約1000ppmの範囲で提供される。
【0061】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、トランスフェリンを含む。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.01重量%~約0.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.025重量%で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.05重量%で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約0.10重量%で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、1ミリリットル当たり少なくとも5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超、又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約20~約800、約25~約700、約50~約600、又は約75~約500マイクログラム(μg/ml)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約100μg/mlで提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、少なくとも約100百万分率(ppm)、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1100ppm、1200pm、1300ppm、1400ppm、1500ppm、1600ppm、1700ppm、1800ppm、1900ppm、2000ppm、又は2000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、100ppm~約1900ppm、約200ppm~約1800ppm、約200ppm~約1700ppm、約400ppm~約1600ppm、約500ppm~約1500ppm、約600ppm~約1400ppm、約700ppm~約1300ppm、約800ppm~約1200ppm、又は約900ppm~約1100ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、約10ppm~1000ppmの範囲で、約50ppm~約1000ppm、約100ppm~約1000ppm、又は約500ppm~約1000ppmの範囲で提供される。
【0062】
いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、ラクトフェリンである。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンのトリプシン処理された断片を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンを含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンの変異型又は断片を含む。
【0063】
いくつかの場合において、ラクトフェリンは、抗菌活性を有する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌、真菌、酵母、ウイルス、寄生虫、又はこれらの組み合わせに対する抗菌活性を有する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、抗バイオフィルム活性を含む。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌表面と相互作用し、微生物膜を不安定化する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、鉄をキレートして微生物膜を破壊する。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、抗菌活性、抗生フィルム活性、又はその両方を発揮するために、キシリトールとの相乗効果を有する。
【0064】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.01重量%~約0.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.025重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.05重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.10重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり少なくとも5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超、又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、若しくは1000マイクログラム(μg/ml)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約20~約800、約25~約700、約50~約600、又は約75~約500マイクログラム(μg/ml)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約100μg/mlで提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも約100百万分率(ppm)、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1100ppm、1200pm、1300ppm、1400ppm、1500ppm、1600ppm、1700ppm、1800ppm、1900ppm、2000ppm、又は2000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、100ppm~約1900ppm、約200ppm~約1800ppm、約200ppm~約1700ppm、約400ppm~約1600ppm、約500ppm~約1500ppm、約600ppm~約1400ppm、約700ppm~約1300ppm、約800ppm~約1200ppm、又は約900ppm~約1100ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約10ppm~1000ppmの範囲で、約50ppm~約1000ppm、約100ppm~約1000ppm、又は約500ppm~約1000ppmの範囲で提供される。
【0065】
オレウロペイン
いくつかの実施形態において、オレウロペインなどのポリフェノールを組成物に添加し得る。オレウロペインは、オリーブの葉から単離されたポリフェノールである(例えば、Omar SH.Oleuropein in olive and its pharmacological effects.Sci Pharm 2010;78(2):133-54、Al-Rimawi F,Yateem H,Afaneh I.Formulation and evaluation of a moisturizing day cream containing olive leaves extract.International Journal of Development Research 2014;4(10):1996-2000、Kontogianni VG,Charisiadis P,Margianni E,Lamari FN,Gerothanassis IP,Tzakos AG.Olive leaf extracts are a natural source of advanced glycation end product inhibitors.Journal of medicinal food 2013;16(9):817-22を参照のこと)。オレオロペインは、リポキシゲナーゼ活性及びロイコトリエンの生成を阻害することによって、主要な抗炎症作用を示す。より具体的には、研究者は、オレオロペインが、おそらくはプロテアソームの立体構造変化を介して、他の既知の化学活性化剤よりもインビトロでより効果的にプロテアソーム活性を増強することを実証した。この点で、活性酸素種(ROS)を減少させ、プロテアソーム媒介性分解及び自食作用経路の増加を介したプロテアソーム媒介性分解の増加を介して酸化タンパク質の量を低減させ、複製老化中のプロテアソーム機能を保持する。タンパク質への糖付着を遮断すること、反応性中間体を除去すること、又は確立されたAGE誘導架橋の分解によるAGE形成の阻害は、魅力的な治療/予防標的を構成する。オレウロペインは、そのプロテアソーム増強機能を通じて、AGE形成を阻害し、AGE産物を分解することが実証されている。オレウロペインが局所製剤において用いられる場合、オレウロペインは、好ましくは、約0.005重量%以下~約10.0重量%以上、典型的には約0.01重量%~約5.0重量%、例えば、約0.05重量%~約0.1重量%で存在する。オレウロペインは、治癒を促進するための組成物において有用である。オレウロペインは、典型的には、その効果がボリューム化と互換性がない傾向があるという点で、アンチエイジング組成物には使用されないが、本明細書に記載される処置(例えば、レーザー再表面化、化学的剥離など)より前に皮膚をプレコンディショニングするための製剤に有利に使用され得る。
【0066】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、オレウロペインを含む。いくつかの場合において、オレウロペインは、約50ppm以下から1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm、又はそれ以上、例えば100ppmの、オレウロペインで存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約0.01重量%~約0.25重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約0.05重量%で存在する。
【0067】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、オレア・ユーロピア(Olea Europaea)葉抽出物を含む。いくつかの場合において、オレウロペインは、約50ppm以下から1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm、又はそれ以上、例えば100ppmの、オレア・ユーロピア葉抽出物で存在する。いくつかの場合において、オレア・ユーロピア葉抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、オレア・ユーロピア葉抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレア・ユーロピア葉抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、オレア・ユーロピア葉抽出物は、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレア・ユーロピア葉抽出物は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%で存在する。
【0068】
キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)及びベタイン
キノコは、いくつかの実施形態において、水分を保持するための水和特性を含む。シロキクラゲは、メラニン産生を阻害することができる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)を含む。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、食用キノコに由来する。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、水分及び抗酸化特性を提供する。
【0069】
いくつかの実施形態において、キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キノコ(例えば、シロキクラゲ、銀茸)は、0.50重量%で提供される。
【0070】
いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、0.50重量%で提供される。
【0071】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ベタインを含む。いくつかの実施形態において、ベタインは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ベタインは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ベタインは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ベタインは、0.50重量%で提供される。
【0072】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物及びベタインを含む。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物及びベタインは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物及びベタインは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物及びベタインは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物及びベタインは、0.50重量%で提供される。
【0073】
ヒドロキシメトキシフェニルデカノン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを含む。ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、強力な内因性ヒアルロン酸ブースター、抗酸化剤、及び抗刺激剤である。
【0074】
いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、少なくとも約0.05重量%、0.1重量%、0.15重量%、0.2重量%、0.25重量%、0.3重量%、0.35重量%、0.4重量%、0.45重量%、0.50重量%、又は0.50重量%超の濃度で提供される濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.5重量%の濃度で提供される。
【0075】
センテラ・アジアティカ
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、センテラ・アジアティカを含む。センテラ・アジアティカに関しては、小さな創傷、肥大性創傷、並びに火傷、乾癬、及び硬皮症の治療を改善するのに有効である。作用機序は、線維芽細胞の増殖を促進し、コラーゲン及び細胞内フィブロネクチン含有量の合成を増加させること、並びに新しく形成された皮膚の引張強度の改善、並びに肥大性瘢痕及びケロイドの炎症期を抑制することを含む。研究結果は、それが光による老化の皮膚、セルライト及び線条の治療で使用することができることを示す。Bylka W,Znajdek-Awizen P,Studzinska-Sroka E,Brzezinska M.Centella asiatica in cosmetology.PostepyDermatol Alergol2013;30(l):46-9。
【0076】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される製剤は、センテラ・アジアティカを含む。いくつかの実施形態において、センテラ・アジアティカは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、センテラ・アジアティカは、約0.25重量%~約10重量%、約0.25重量%~約5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、センテラ・アジアティカは、約1.0重量%で提供される。
【0077】
レダム・パラストレ
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、レダム・パラストレ抽出物を含む。レダム・パラストレは、場合によっては、ローズマリーと称され得るハーブである。いくつかの実施形態において、レダム・パラストレは、少なくとも約0.05重量%、0.1重量%、0.15重量%、0.2重量%、0.25重量%、0.3重量%、0.35重量%、0.4重量%、0.45重量%、0.50重量%、又は0.50重量%超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.01重量%~約1.0重量%、約0.02重量%~約0.80重量%、約0.03重量%~約0.70重量%、約0.04重量%~約0.60重量%、約0.05重量%~約0.5重量%の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パラストレは、約0.1重量%~約2.5重量%の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パラストレは、約0.5重量%の濃度で提供される。
【0078】
ホスファチジルセリン
いくつかの実施形態において、高濃縮膜リン脂質成分であるホスファチジルセリン(PS)などのリン脂質を、添加してもよい。ホスファチジルセリンは、シグナル伝達酵素の活性化及び抗酸化活性などのいくつかの生理学的役割を有することが知られている(例えば、Draelos,Z.,Pugliese,P.Glycation and Skin Aging:A Review.Cosmetics & Toiletries Magazine 2011;June 2011:1-6、Lee,S.,Yang,J.,Park Y.,et al.Protective effect and mechanism of phosphatidylserine in UVB-induced human dermal fibroblasts.European Journal of Lipid Science and Technology 2013;115(7):783-90、He,M.,Kubo,H.,Morimoto,K.,et al.Receptor for advanced glycation end products binds to phosphatidylserine and assists in the clearance of apoptotic cells.EMBO reports 2011;12(4):358-64を参照のこと)。MMP-1を用量依存的に減少させ、プロコラーゲンの形成を増加させ、AGE標的の基質として作用し、糖化作用による損傷を低減し得ることが見出されている。アポトーシス細胞のクリアランスは、組織の発達、恒常性、及び炎症の解消に必要である。ホスファチジルセリンは、細胞表面に「eat me」シグナルを提供し、食細胞は、高度糖化最終産物(RAGE)の受容体などの特異受容体を使用してシグナルを認識する。次いで、これは、PSに結合し、アポトーシス細胞及びAGEの最終産物のクリアランスを支援する。
【0079】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンを含む。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも約0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%、0.10重量%、0.11重量%、0.12重量%、0.13重量%、0.14重量%、0.15重量%、0.16重量%、0.17重量%、0.18重量%、0.19重量%、0.20重量%、又は0.20重量%超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.01重量%~約0.20重量%、約0.02重量%~約0.20重量%、約0.03重量%~約0.20重量%、約0.04重量%~約0.20重量%、約0.05重量%~約0.15重量%、約0.06重量%~約0.15重量%、約0.07重量%~約0.15重量%、又は約0.08重量%~約0.12重量%の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.01重量%~約0.50重量%の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.1重量%の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも約100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、又は2000超の百万分率(ppm)の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約100~約1900ppm、約200~約1800ppm、約300~約1700ppm、約400~約1600ppm、約500~約1500ppm、約600~約1400ppm、約700~約1300ppm、約800~約1200ppm、又は約900~約1100ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約1000ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも約100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、又は2000μg/ml超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約100~約1900μg/ml、約200~約1800μg/ml、約300~約1700μg/ml、約400~約1600μg/ml、約500~約1500μg/ml、約600~約1400μg/ml、約700~約1300μg/ml、約800~約1200μg/ml、又は約900~約1100μg/mlの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約500~約1000μg/mlの濃度で提供される。
【0080】
アルニカ・モンタナ抽出物
アルニカ・モンタナ抽出物には、精油、脂肪酸、チモール、プソイドグアイアノリドセスキテルペンラクトン、及びフラバノングリコシドなどの構成要素が含まれる。これは、抗炎症作用を示し得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、0.50重量%で提供される。
【0082】
フィトエン及びフィトフルエン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせを含む。フィトエン及びフィトフルエンは、プロスタグランジンE-2(PGE-2)を調節する海水微細藻類に由来する無色のカロテノイドである。
【0083】
いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%(重量%)超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0084】
キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトール
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、キシリチルグルコシドを含む。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシドは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシドは、約1.0重量%で提供される。
【0085】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、アンヒドロキシリトールを含む。いくつかの実施形態において、アンヒドロキシリトールは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、アンヒドロキシリトールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アンヒドロキシリトールは、約1.0重量%で提供される。
【0086】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、キシリトールを含む。いくつかの実施形態において、キシリトールは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、キシリトールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キシリトールは、約1.0重量%で提供される。
【0087】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、又はキシリトールを含む。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、又はキシリトールは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、又はキシリトールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、又はキシリトールは、約1.0重量%で提供される。
【0088】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを含む。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.2重量%~約5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約1.0重量%で提供される。
【0089】
テトランドリン
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、テトランドリンを含む。テトランドリンは、S.テトランドラ(S.tetrandra)に由来するビスベンジルイソキノリンアルカロイドである。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、炎症、細胞増殖、コラーゲン合成、DNA合成、アポトーシス、又はこれらの組み合わせを調節する。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、瘢痕形成に関与する遺伝子の遺伝子発現を調節する。例示的な遺伝子としては、TGF-β1、TGF-β3、SMAD-2、及びSMAD-7が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、SMAD-7の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、SMAD-2の発現を減少させる。
【0090】
いくつかの実施形態において、テトランドリンは、少なくとも0.0005重量%、0.00075重量%、0.0010重量%、0.0020重量%、0.0030重量%、0.0040重量%、0.005重量%、若しくは0.005重量%超、又は約0.0005重量%、0.00075重量%、0.0010重量%、0.0020重量%、0.0030重量%、0.0040重量%、0.005重量%、若しくは0.005重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、約0.0001重量%~約0.0005重量%、約0.0002重量%~約0.0005重量%、約0.0003重量%~約0.005重量%、0.0005重量%~約0.005重量%、又は約0.0005重量%~約0.0025重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトランドリンは、約0.001重量%で提供される。
【0091】
他の構成要素
他の構成要素には、抗炎症剤、抗酸化物質、及び溶解性向上剤(solubility enhancer)が含まれ得る。例示的な抗刺激剤には、パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンが含まれるが、これらに限定されない。パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンは、皮膚の発赤及び皮膚からの水分喪失を軽減する天然植物抽出物である。組成物に用いる場合の抗刺激剤の典型的な量は、1重量%~4重量%である。
【0092】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、トリ酢酸パンテニルを含む。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニルは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニルは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニルは、約2.00重量%で提供される。
【0093】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、ナリンゲニンを含む。いくつかの実施形態において、ナリンゲニンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ナリンゲニンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ナリンゲニンは、約2.00重量%で提供される。
【0094】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、トリ酢酸パンテニル又はナリンゲニンを含む。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル又はナリンゲニンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル又はナリンゲニンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル又はナリンゲニンは、少なくとも2.00重量%又は約2.00重量%で提供される。
【0095】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、トリ酢酸パンテニル及びナリンゲニンを含む。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル及びナリンゲニンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7.0重量%、8.0重量%、9.0重量%、10.0重量%、若しくは10.0重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7.0重量%、8.0重量%、9.0重量%、10.0重量%、若しくは10.0重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル及びナリンゲニンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル及びナリンゲニンは、約0.4重量%~約10.0重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリ酢酸パンテニル及びナリンゲニンは、少なくとも2.00重量%又は約2.00重量%で提供される。
【0096】
例示的な抗酸化剤には、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランが含まれるが、これらに限定されない。ドナリエラ・サリナ抽出物には、ベータカロテンなどの構成要素が含まれる。これは、抗酸化作用を示し得る。組成物に用いる場合の抗炎症剤の典型的な量は、0.1重量%~2.5重量%である。
【0097】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、0.50重量%又は約0.50重量%で提供される。
【0098】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、スクアレンを含む。いくつかの実施形態において、スクアランは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、スクアランは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、スクアランは、0.50重量%又は約0.50重量%で提供される。
【0099】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物又はスクアランを含む。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物又はスクアランは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ又はスクアランは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ又はスクアラン抽出物は、0.50重量%又は約0.50重量%で提供される。
【0100】
本明細書に開示される実施形態は、いくつかの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランを含む。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ及びスクアランは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ及びスクアラン抽出物は、0.50重量%又は約0.50重量%で提供される。
【0101】
いくつかの実施形態において、ペプチドは、好適な担体、希釈剤、又は賦形剤と混合されており、投与経路及び所望の調製物に応じて、湿潤剤若しくは乳化剤、pH緩衝剤、ゲル化若しくは粘度向上添加剤(viscosity enhancing additive)、保存剤、香味剤、着色剤などの補助物質を含有することができる。例えば、“Remington:The Science and Practice of Pharmacy”,Lippincott Williams & Wilkins;20th edition(June 1,2003)及び“Remington’s Pharmaceutical Sciences,”Mack Pub.Co.;18th and 19th editions(それぞれ、December 1985、及びJune 1990)を参照されたい。そのような調製物は、複合剤、金属イオン、ポリ酢酸、ポリグリコール酸、ヒドロゲル、デキストランなどの高分子化合物、リポソーム、マイクロエマルジョン、ミセル、単層若しくは多層小胞、赤血球ゴースト、又はスフェロブラストを含むことができる。組成物に好適な脂質としては、モノグリセリド、ジグリセリド、スルファチド、リゾレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁酸などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の組成物は、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、添加剤は、ベタインである。ベタインは、いくつかの実施形態において、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリリルグリコールを含む。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリルヒドロキサム酸を含む。いくつかの実施形態において、カプリルヒドロキサム酸は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。そのような追加の構成要素の存在は、活性成分の物理的状態、溶解性、安定性、放出速度、クリアランス速度、及び浸透に影響を及ぼし得る。
【0102】
局所投与用組成物は、本明細書に記載されるペプチド組成物と、皮膚科的に許容されるビヒクルとを含む。ビヒクルは、水性であっても非水性であってもよい。局所用組成物で使用される皮膚科的に許容されるビヒクルは、ローション、ゲル、軟膏、液体、クリーム、又はエマルジョンの形態であり得る。ビヒクルがエマルジョンである場合、エマルジョンは、連続水相及び不連続非水相若しくは油相(水中油型エマルジョン)、又は連続非水相若しくは油相及び不連続水相(油中水型エマルジョン)を有し得る。液体又はゲル形態で局所投与される場合、水、石油、動物又は植物由来の油、例えば、ピーナッツ油、鉱油、大豆油、若しくはゴマ油、又は合成油などの液体担体を活性成分に添加することができる。生理食塩水、デキストロース、若しくは他の糖溶液、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、若しくはポリエチレングリコールなどのグリコールもまた、好適な液体担体である。薬学的組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくはラッカセイ油、鉱油、例えば、液体パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、天然に存在するガム、例えば、アカシアガム及びトラガカントガム、天然に存在するリン脂質、例えば、大豆レシチン、脂肪酸及びヘキシトール無水物に由来するエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、並びにこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートが挙げられる。エマルジョンはまた、着色剤及び香味剤を含有することもできる。
【0103】
いくつかの実施形態において、ペプチドの皮膚への送達及び浸透を増加させるために、シリコーンエラストマー(例えば、ジメチコンクロスポリマー)が、用いられる。分子量を増加させる(シリコーンガムのように)か、又は充填剤を添加する(シリコーン化合物のように)ことに対する代替案は、シロキサンポリマーを部分的に架橋し、適切なシリコーン担持流体にこの材料を分散させることである。得られるジメチコンクロスポリマー(パーソナルケア業界ではシリコーンエラストマーとしても知られる)は、直鎖状ポリマー間の架橋のため、塩基性ポリジメチルシロキサン(PDMS)とは異なる。これらの材料は、ペプチド組成物に用いることができ、また、瘢痕治療、創傷周囲保護、及び酵素送達における利点を提供する。スキンケア用途において、シリコーンエラストマー(官能基を有するものを含む)の審美性及び様々な油を吸収する(例えば、Dow Corning(登録商標)9506 Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーにより)それらの能力は、エラストマーの望ましい特性のうちの2つである。シリコーンエラストマーは、「滑らか」、「柔らか」、及び「さらりとした」と説明されるシリコーン流体のいずれとも異なる肌触りを有する。これは、配合における液相の量、したがって膨潤度を制御することにより変更することができる。ジメチコンクロスポリマーは、それらのフィルム形成特性により、本明細書に記載のペプチドなどの活性成分、又は油溶性ビタミン及び日焼け止めなどの他の組成物構成要素の送達系として使用することができる。オクチルメトキシシンナメートなどの日焼け止めは、シリコーンエラストマーを含有する組成物からより効率的に送達され、より高い日焼け止め指数(SPF)をもたらし得る。有機日焼け止めを含有する水中油型組成物におけるSPFを増強するために、シリコーンエラストマーブレンドを使用することができる。例えば、SPFに関して実施された試験において、有機日焼け止めを含有するサンケア組成物に4%シリコーンエラストマーブレンドを添加すると、SPFが5.7から18に増加した。シリコーンエラストマーのこの特性は、所望のSPFを達成するために必要な量を低減しながら、組成物中の日焼け止め剤の有効性を最大にすることを可能にする。結果として、組成物のコストは、日焼け止め活性剤によって引き起こされる潜在的な刺激とともに低減することができる。したがって、同じ量の紫外線吸収剤でより高いSPFを達成することができ、結果として、組成物のコストを加えることなく、性能を向上させることができる。シリコーンエラストマーは、様々な架橋反応によって、例えば、ビニル基が水素化ケイ素と反応するヒドロシリル化反応によって、直鎖状シリコーンポリマーから製造することができる。一般的なプロセスは、架橋剤と反応するポリマー鎖に沿った反応部位を有する直鎖状シリコーンポリマーを伴う。ジメチコンクロスポリマーは、担体流体中で膨潤したエラストマー粒子の懸濁液(例えば、Dow Corning(登録商標)9040Silicone Elastomer Blendなどのシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物)から作製されたゲルとして、又は噴霧乾燥粉末(Dow Corning(登録商標)9506Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー)としてのいずれかとして製造することができる。望ましい属性を有するゲル形態は、シクロメチコンであるが、低粘度ジメチコン及び有機流体も使用することができる。懸濁液又はゲル形態のジメチコンクロスポリマーの例は、デカメチルシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマー(12%)(例えば、Dow Corning(登録商標)ST-Elastomer10)、及びシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物(例えば、Dow Corning(登録商標)9040Silicone Elastomer Blend)であり、これは、典型的には、10重量%~20重量%の範囲のエラストマー含有量を有する。
【0104】
いくつかの実施形態において、組成物は、シロキサンポリマーを含む。いくつかの実施形態において、シロキサンポリマーは、カプリリルメチコンである。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4.0重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4.0重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.25重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約1重量%で提供される。
【0105】
ベントナイト粘土をペプチドと併用して、組成物に浸透及び吸着特性を付与することができ、エマルジョンの安定化を補助することができる。ヘクトライト及びケイ酸アルミニウムマグネシウムなどの他の粘土も用いることができる。ベントナイト又は他の粘土を修飾して、有機修飾粘土化合物を得ることができる。脂肪酸(例えば、水素化脂肪酸)の塩(例えば、四級アンモニウム塩)は、ヘクトライト又は他の粘土と反応させることができる。本明細書で提供されるように、脂肪酸は、当業者によって用いられるような従来の命名法を使用して参照及び説明される。飽和脂肪酸は、炭素-炭素二重結合を含まない。不飽和脂肪酸は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む。一不飽和脂肪酸は、1つの炭素-炭素二重結合のみを含む。多価不飽和脂肪酸は、2つ以上の炭素-炭素二重結合を含む。脂肪酸における二重結合は一般にシスであるが、トランス二重結合も可能である。二重結合の位置は、Δnで示され得、nは、二重結合炭素原子の各対のより低い番号の炭素を示す。総炭素数:二重結合数、Δ二重結合位置を指定する、簡略表記法を用いることができる。例えば、20:4Δ5,8,11,14は、20個の炭素原子及び4つの二重結合を有する脂肪酸を指し、二重結合は、5と6の炭素原子、8と9の炭素原子、11と12の炭素原子、及び14と15の炭素原子との間に位置し、炭素原子1は、カルボン酸基の炭素である。ステアレート(オクタデカノエート)は、飽和脂肪酸である。オレエート(シス-Δ9-オクタデカノエート)は、一価不飽和脂肪酸であり、リノレエート(全シス-Δ9,12,15-オクタデカノエート)は、多価不飽和脂肪酸である。使用に好適な脂肪酸は、5~30個の炭素原子、例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30個の炭素原子を含むことができる。脂肪酸は、完全に飽和し得るか、又は鎖長に対して実行可能な限り多くの二重結合を含むことができる。ヘクトライト又は他の粘土を官能基付与するのに好適な脂肪酸としては、パルミチン酸及びステアリン酸が挙げられる。ジアルキル四級カチオン性変性剤としては、ジパルモイルジモニウムクロリド及びジステアリルジモニウムクロリドが挙げられる。アミドアミン四級カチオン性変性剤としては、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリドセテアリルアルコール及びパルミタミドプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
【0106】
ペプチド組成物の局所用調製物に使用される薬学的賦形剤は、溶媒、軟化剤及び/又は乳化剤、油基剤、保存剤、抗酸化物質、張力調整剤、浸透促進剤及び可溶化剤、キレート剤、緩衝剤、界面活性剤、1つ以上のポリマー、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0107】
水性又は親水性リポソーム組成物に好適な溶媒としては、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水とエチル及び/又はイソプロピルアルコールとの混合物、グリセリン、エチレン、プロピレン又はブチレングリコール、DMSO、並びにこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超、又は約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超で存在する。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも7重量%若しくは約7重量%で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、少なくとも0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超、又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、約0.01重量%~約10重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。疎水性組成物に好適な溶媒としては、鉱油、植物油、及びシリコーン油が挙げられる。必要に応じて、本明細書に記載されるペプチド組成物を疎水性油相に溶解又は分散させてもよく、次いで油相を、水を含む水相中で、単独で又は低級アルコール、グリセリン、及び/又はグリコールと組み合わせて乳化してもよい。いくつかの実施形態において、水の存在が、レーザー治療、化学的剥離、皮膚切除などを受ける皮膚組織への投与時に刺激をもたらす可能性があるため、無水組成物が適用される。無水組成物はまた、発疹及び皮膚刺激をもたらし、創傷の治癒及び皮膚の質の改善を遅延させる可能性がある損傷した又は敏感な皮膚における水性刺激性接触性皮膚炎の発生を防止するように作用し得る。Tsai,T.F.,Maibach,H.I.How irritant is water?An overview.Contact Dermatitis 41(6)(1999):311-314(刺激物として水によって引き起こされる接触性皮膚炎を説明する)。しかしながら、いくつかの実施形態において、水性組成物を提供すること、又は限られた量の水が存在することを可能にすることが容認され得る。例えば、水が存在してもよいが、損傷した皮膚に適用したときに刺激感が生じる可能性がある閾値未満の量で存在する。浸透圧ショック又は浸透圧ストレスは、細胞の周囲の溶質濃度の突然の変化であり、細胞膜を横断する水の移動に急激な変化を引き起こす。上清における高濃度の塩、基質、又は任意の溶質のいずれかの条件下で、水は、浸透によって細胞から引き出される。これはまた、基質及び補因子の細胞への輸送を阻害し、したがって、細胞に「ショックを与える」。あるいは、低濃度の溶質では、水が大量に細胞に侵入し、細胞が膨らみ、破裂するか、又はアポトーシスを受けるかのいずれかを引き起こす。本明細書に記載される組成物のうちのある特定のものは、浸透圧ショックを最小限に抑えることが望ましい場合に有利に用いることができる。
【0108】
本明細書に記載される組成物は、様々な量の溶媒を含み得る。いくつかの実施形態において、溶媒は、水である。いくつかの実施形態において、溶媒は、少なくとも10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、若しくは95重量%超、又は約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、若しくは95重量%超である。いくつかの実施形態において、溶媒は、約10重量%~約95重量%、約20重量%~約90重量%、約30重量%~約85重量%、約40重量%~約80重量%、又は約50重量%~約75重量%の範囲である。
【0109】
組成物の粘度は、薬学的に許容される増粘剤を使用して、選択されたレベルで維持することができる。水性基剤を用いて粘性ゲル又はクリームを調製するために使用することができる好適な粘度向上剤又は増粘剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルピロリドン、アクリル酸ポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエトキシル化ポリアクリルアミド、ポリエトキシル化アクリレート、及びポリエトキシル化アルカンチオールが挙げられる。メチルセルロースは、容易かつ経済的に入手可能であり、取り扱いが容易であるため、好ましい。他の好適な増粘剤として、例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボマーなどが挙げられる。増粘剤の好ましい濃度は、選択された増粘剤に依存する。選択した粘度を達成する量が好ましくは使用される。粘性組成物は、そのような増粘剤の添加によって、又は許容レベルの粘度を有する基剤を用いることによって、通常、溶液から調製される。
【0110】
本明細書に記載される組成物の粘度は、いくつかの実施形態において、約8,000センチポアズ(cps)~約30,000cpsの範囲である。いくつかの実施形態において、粘度は、少なくとも4,000、5,000、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、11,000、12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、20,000、21,000、22,000、23,000、24,000、25,000、26,000、27,000、28,000、29,000、30,000、31,000、32,000、33,000、34,000、35,000、36,000、37,000、38,000、39,000、40,000、若しくは40,000cps超、又は約4,000、5,000、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、11,000、12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、20,000、21,000、22,000、23,000、24,000、25,000、26,000、27,000、28,000、29,000、30,000、31,000、32,000、33,000、34,000、35,000、36,000、37,000、38,000、39,000、40,000、若しくは40,000cps超である。いくつかの実施形態において、組成物は、約4,000~約40,000、約6,000~約38,000、約8,000~約36,000、約10,000~約34,000cps、約12,000~約32,000cps、又は約14,000~約30,000cpsの範囲の粘度を有する。
【0111】
好適な軟化剤としては、炭化水素油及びワックス、例えば、鉱油、ワセリン、パラフィン、セレシン、オゾケライト、微結晶ワックス、ポリエチレン、スクアレン、ペルヒドロスクアレン、シリコーン油、トリグリセリドエステル、アセトグリセリドエステル、例えば、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化グリセリド、例えば、エトキシル化グリセリルモノステアレート、脂肪酸又はジカルボン酸のアルキルエステルが挙げられる。いくつかの実施形態において、軟化剤は、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルである。
【0112】
いくつかの実施形態において、軟化剤は、少なくとも0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超、又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、軟化剤は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリカプリル/トリカプリン酸グリセリルは、少なくとも0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超、又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、若しくは12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、トリカプリル/トリカプリン酸グリセリルは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。
【0113】
軟化剤として使用するのに好適なシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチル(フェニル)ポリシロキサン、並びに水溶性及びアルコール可溶性シリコーングリコールコポリマーが挙げられる。軟化剤として使用するのに好適なトリグリセリドエステルとしては、ヒマシ油、紅花油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、肝油、アーモンド油、アボカド油、ヤシ油、ゴマ油、及び大豆油を含む、植物性及び動物性脂肪及び油が挙げられる。
【0114】
軟化剤として使用するのに好適なカルボン酸又は二酸のエステルとしては、脂肪酸のメチル、イソプロピル、及びブチルエステルが挙げられる。アルキルエステルの具体的な例としては、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、乳酸ジラウリル、乳酸ミリスチル、及び乳酸セチル、並びに脂肪酸のアルケニルエステル、例えば、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、及びオレイン酸オレイルが挙げられる。二塩基酸アルキルエステルの具体的な例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ビス(ヘキシルデシル)、及びセバシン酸ジイソプロピルが挙げられる。
【0115】
組成物に使用され得る他の好適な軟化剤又は乳化剤のクラスとしては、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アルコールエーテル、エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステル、及びワックスが挙げられる。
【0116】
軟化剤として使用するための脂肪酸の具体的な例としては、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸が挙げられる。軟化剤として使用するための脂肪アルコールの具体的な例としては、ラウリル、ミリスチル、セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステアリル、ヒドロキシステアリル、オレイル、リシノレイル、ベヘニル、及びエルシルアルコール、並びに2-オクチルドデカノールが挙げられる。
【0117】
軟化剤としての使用に好適なワックスの具体的な例としては、ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート、エトキシル化ラノリン、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシル化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレート、ラノリンアルコールレシノレート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、エトキシル化アルコールエステルのアセテート、ラノリンの水素化溶解物(hydrogenolysate)、水素化ラノリン、エトキシル化水素化ラノリン、エトキシル化ソルビトールラノリン、並びに液体及び半固体ラノリンを含む、ラノリン及びその誘導体が挙げられる。また、ワックスとしても使用可能であるものには、炭化水素ワックス、エステルワックス、及びアミドワックスが含まれる。有用なワックスには、蜜蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、及びステアリン酸ステアリルなどのワックスエステル、蜜蝋誘導体、例えば、ポリオキシエチレンソルビトール蜜蝋、並びにカルナウバ及びカンデラワックスを含む植物性ワックスが含まれる。
【0118】
多価アルコール及びポリエーテル誘導体は、組成物において溶媒及び/又は界面活性剤として使用され得る。好適な多価アルコール及びポリエーテルとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール2000及び4000、ポリ(オキシエチレン-co-オキシプロピレン)グリコール、グリセロール、ソルビトール、エトキシル化ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ポリエチレングリコール200~6000、メトキシポリエチレングリコール350、550、750、2000、及び5000、ポリ[エチレンオキシド]ホモポリマー(100,000~5,000,000)、ポリアルキレングリコール及び誘導体、ヘキシレングリコール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、15~18個の炭素原子を有する隣接グリコール、並びにトリメチルプロパンのポリオキシプロピレン誘導体が挙げられる。
【0119】
多価アルコールエステルを乳化剤又は軟化剤として使用してもよい。好適な多価アルコールエステルとしては、エチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200~6000)モノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3-ブチレングリコールモノステアレート、1,3-ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、並びにポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0120】
組成物における使用に好適な乳化剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び双性イオン性界面活性剤が挙げられる。好ましいイオン乳化剤としては、レシチン及び誘導体などのリン脂質が挙げられる。
【0121】
例えば、コレステロール及びコレステロール脂肪酸エステルを含むステロール、脂肪酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、及び脂肪酸アルカノールアミドなどのアミドもまた、軟化剤及び/又は浸透促進剤として使用され得る。
【0122】
薬学的に許容される保存剤を用いて、組成物の保存期間を増加させることができる。組成物に使用するための他の好適な保存剤及び/又は酸化防止剤としては、塩化ベンザルコニウム、ベンジルアルコール、フェノール、尿素、パラベン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、チメロサール、クロロブタノールなど、並びにこれらの混合物が挙げられ、用いることができる。抗酸化物質などの保存剤が用いられる場合、濃度は、典型的には、組成物の総重量に基づいて約0.02%~約2%であるが、選択される薬剤に応じて、より大きい量又はより小さい量が望ましい場合がある。本明細書に記載される還元剤は、組成物の良好な保存期間を維持するために有利に使用することができる。一般に、実施形態の無水組成物は、十分な安定性を示すことが観察されるため、保存剤を組成物から省略することができる。
【0123】
組成物における使用に好適なキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、そのアルカリ金属塩、そのアルカリ土類金属塩、そのアンモニウム塩、及びそのテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。いくつかの実施形態において、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)である。いくつかの実施形態において、二ナトリウムEDTAは、少なくとも0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超、又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、若しくは4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、二ナトリウムEDTAは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、二ナトリウムEDTAは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0124】
担体は、好ましくは、約4.0~10.0、より好ましくは、約4.8~約7.8、より好ましくは、約5.0~約6.5のpHを有する。pHは、緩衝液又は他のpH調整剤を使用して制御することができる。好適なpH調整剤としては、リン酸及び/又はリン酸塩、クエン酸及び/又はクエン酸塩、水酸化物塩(すなわち、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、並びにトリエタノールアミンなどのアミンが挙げられる。好適な緩衝液としては、リン酸一カリウム及びリン酸二カリウムの溶液を含み、5.8~8のpHを維持する緩衝液、及びリン酸一ナトリウム及びリン酸二ナトリウムの溶液を含み、6~7.5のpHを維持する緩衝液が挙げられる。他の緩衝液としては、クエン酸/クエン酸ナトリウム、及び二塩基性リン酸ナトリウム/クエン酸が挙げられる。実施形態のペプチド組成物は、レシピエントの血液又は他の体液と等張であることが好ましい。組成物の等張性は、酒石酸ナトリウム、プロピレングリコール、又は他の無機若しくは有機溶質を使用して達成することができる。塩化ナトリウムが特に好ましい。緩衝剤、例えば、酢酸及び塩、クエン酸及び塩、ホウ酸及び塩、並びにリン酸及び塩を用いることができる。ビタミンC、ビタミンE、又は医薬分野で既知の他の還元剤などの還元剤を組成物に含むことが望ましい場合がある。
【0125】
界面活性剤、例えば、アニオン性洗剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホン酸ジオクチルナトリウム、カチオン性洗剤、例えば、塩化ベンザルコニウム若しくは塩化ベンゼトニウム、又は非イオン性洗剤、例えば、ポリオキシエチレン水素化ヒマシ油、グリセロールモノステアレート、ポリソルベート、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロースを賦形剤として用いることができる。
【0126】
いくつかの実施形態において、薬理活性を有する追加の薬剤を含むことが、有利であり得る。抗感染薬としては、駆虫剤(メベンダゾール)、アミノグリコシドを含む抗生物質(ゲンタマイシン、ネオマイシン、トブラマイシン)、抗真菌抗生物質(アンホテリシンb、フルコナゾール、グリセオフルビン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ニスタチン、ミカチン、トルナフテート)、セファロスポリン(セファクロル、セファゾリン、セフォタキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファレキシン)、ベータ-ラクタム抗生物質(セフォテタン、メロペネム)、クロラムフェニコール、マクロライド(アジスロマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン)、ペニシリン(ペニシリンGナトリウム塩、アモキシリン、アンピシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、ピペラシリン、チカルシリン)、テトラサイクリン(ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン)、バシトラシン、クリンダマイシン、コリスチメタートナトリウム、ポリミキシンB硫酸塩、バンコマイシン、抗菌剤(アシクロビル、アマンタジン、ジダノシン、エファビレンツ、ホスカルネット、ガンシクロビル、インジナビル、ラミブジン、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、スタブジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ジドブジンを含む)、キノロン(シプロフロキサシン、レボフロキサシン)、スルホンアミド(スルファジアジン、スルフイソキサゾール)、スルホン(ダプソン)、フラゾリドン、メトロニダゾール、ペンタミジン、スルファニルアミダムクリスタリナム(sulfanilamidum crystallinum)、ガチフロキサシン、及びスルファメトキサゾール/トリメトプリムが挙げられるが、これらに限定されない。麻酔薬としては、エタノール、ブピバカイン、クロロプロカイン、レボブピバカイン、リドカイン、メピバカイン、プロカイン、ロピバカイン、テトラカイン、デスフルラン、イソフルラン、ケタミン、プロポフォール、セボフルラン、コデイン、フェンタニル、ヒドロモルホン、マーカイン、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、レミフェンタニル、スフェンタニル、ブトルファノール、ナルブフィン、トラマドール、ベンゾカイン、ジブカイン、塩化エチル、キシロカイン、及びフェナゾピリジンが挙げられ得るが、これらに限定されない。抗炎症剤としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリン、セレコキシブ、トリサリチル酸コリンマグネシウム、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェン、フルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、メレナム酸、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、ロフェコキシブ、サルサレート、スリンダク、及びトルメチン、並びにコルチコステロイド、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン、ベタメテゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、リン酸デキサメタゾンナトリウム、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、フルオシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、デソニド、デスオキシメタゾン、フルオシノロン、トリアムシノロン、プロピオン酸クロベタゾール、及びデキサメタゾンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0127】
いくつかの実施形態において、軟化剤、エマルジョン安定剤、保湿剤、賦形剤、及び他の化合物の添加は、限定されないが、皮膚感触(絹のような柔らかさ、軽さ、クリーミーさ)、吸収性(生成物が湿潤感を失い、皮膚上で感知されなくなるのに必要な時間)、一貫性、硬さ、拡散性(例えば、粘性、流動開始、剪断速度)、粘着性、形状の完全性、光沢、親水性又は疎水性などを含む、局所用組成物の感覚特性を増強するように調整され得る。好ましくは、組成物は、高い拡散性及び低い粘度特性を有する。そのような特性を有する組成物は、増強された「絹のような」又は「軽い」皮膚感触評価を有することが示されている(例えば、Bekker,M.Webber,G.,Louw,N.Relating rheological measurements to primary and secondary skin feeling when mineral-based and Fischer-Tropsch wax-based cosmetic emulsions and jellies are applied to the skin,International Journal of Cosmetic Science 2013,35(4),pp.354-61を参照のこと)。
【0128】
いくつかの実施形態において、組成物は、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13及びポリソルベート20は、少なくとも0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超、又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、若しくは10重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13及びポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。
【0129】
局所用組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状の油滴を含有する。
【0130】
浸透促進剤
脂肪酸及びアルコールを用いて、ペプチドの浸透を増強し、組成物、例えば、メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、イソ酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ミリストレイン酸、イソ吉草酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレイド酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、中鎖脂肪酸、例えば、C6-12脂肪酸などを提供することができる。組成物に用いる場合の典型的な量は、1重量%~4重量%である。
【0131】
使用方法
体形矯正又は外科的処置のための局所用組成物及び使用方法が、本明細書に記載される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、プレコンディショニングのために使用される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の後に使用される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置のための調製のために、及び体形矯正又は外科的処置後の両方に使用される。
【0132】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ラクトフェリン、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、ホスファチジルセリン、テトラペプチド-2、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、ドナリエラ・サリナ抽出物、シロキクラゲ属抽出物、ベタイン、レダム・パラストレ抽出物、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、オレウロペイン、センテラ・アジアティカ抽出物、ナリンゲニン、アルニカ・モンタナ花抽出物、テトランドリン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ラクトフェリン、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、ホスファチジルセリン、テトラペプチド-2、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、ドナリエラ・サリナ抽出物、シロキクラゲ属抽出物、ベタイン、レダム・パラストレ抽出物、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、オレウロペイン、センテラ・アジアティカ抽出物、ナリンゲニン、アルニカ・モンタナ花抽出物、及びテトランドリンを含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、体形矯正又は外科的処置に関連する影響を改善又は防止するために使用される。いくつかの実施形態において、局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置に関連する患者報告の回復アウトカム測定(PROM)を改善するために使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、内出血、腫脹、脂肪溶解、抗菌作用、皮膚の締め付け、及び瘢痕化を含むが、これらに限定されない、体形矯正又は外科的処置に関連する影響を改善又は防止するために使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、皮膚再生を促進する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、細胞外リモデリングを調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、創傷治癒を促進する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、内出血を改善するために有用である。本明細書に記載されるリポソーム組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、赤血球の溢出の副生成物をより効率的に除去することによって、内出血を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、膨張を低減させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、皮膚変色、斑状出血、浮腫、硬結、皮下線維帯、疼痛、及びこれらの組み合わせを低減させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、疼痛を低減させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、抗菌作用を促進する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、マクロファージの機能を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、エラスチン産生を刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪滴の除去を支援する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、オートファジーを刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪断片の消化を促進するためにオートファジー及びマクロファージ産生を刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、治癒を改善するために使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪細胞溶解症を調節することによって治癒を改善する。
【0134】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、様々なシグナル伝達経路を調節することによって瘢痕化を改善又は防止する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、機械刺激、瘢痕支持、水和閉塞、炎症、及びコラーゲン/細胞外リモデリングに関与するシグナル伝達経路を調節する。
【0135】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、遺伝子発現を調節することによって瘢痕化を改善又は防止する。いくつかの実施形態において、組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ(TIMP)の組織阻害剤、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ(TIMP)の組織阻害剤、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ(TIMP)の組織阻害剤、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させる。いくつかの実施形態において、組成物は、TGF-βの発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させる。いくつかの実施形態において、TGF-βは、TGF-β1である。いくつかの実施形態において、TGF-βは、TGF-β3である。いくつかの実施形態において、組成物は、SMAD-7の発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超増加させる。
【0136】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、炎症及び/又は硬結の分解を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、遺伝子発現を調節することによって炎症及び/又は硬結の分解を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TNF-α、IL-1、IL-6、又はこれらの組み合わせの遺伝子発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TNF-αの遺伝子発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TNF-αの発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TNF-αの発現を減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TNF-αの発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加又は減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-1の遺伝子発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-1の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-1の発現を減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-1の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加又は減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-6の遺伝子発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-1の遺伝子発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-6の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-6の発現を減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、IL-6の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加又は減少させる。
【0137】
本明細書に記載される組成物は、様々な体形矯正又は外科的処置皮とともに使用され得る。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、侵襲的処置である。いくつかの場合において、侵襲的処置には、侵襲的レーザー又は手術の使用が含まれる。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、非侵襲的処置である。いくつかの場合において、非侵襲的処置は、非外科的皮膚締め付け、非外科的脂肪減少、又は非侵襲的レーザーの使用を含む。
【0138】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、腹部形成術、脂肪吸引術、肥満手術、乳房の縮小、豊胸、乳房リフト、乳房再建、太ももリフト、脂肪減少、前額リフト、頬強調、耳形成術、しわ切除、下部しわ切除、頬縮小術、オトガイ形成術(mentoplasty)、眼瞼形成術、顔面インプラント、鼻手術、皮膚切除術、皮膚生検、侵襲的セルライト治療、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、腹部形成術は、脂肪吸引術を用いることなく実施される。いくつかの実施形態において、腹部形成術は、脂肪吸引術を用いて実施される。いくつかの実施形態において、脂肪吸引術は、身体の脂肪吸引術である。いくつかの実施形態において、脂肪吸引術は、首の脂肪吸引術である。いくつかの実施形態において、脂肪減少は、腹部内である。いくつかの場合において、脂肪減少は、腕中である。いくつかの場合において、脂肪減少は、オトガイ下部、腹部、顔、脇腹、背中、胸、腕、脚、臀部、又はこれらの組み合わせの中である。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、脂肪移植処置を含む。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、再建処置を含む。いくつかの実施形態において、再建処置は、組織ベースの再建を含む。いくつかの実施形態において、再建処置は、組織フラップ処置(自己組織再建)を含む。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、低レベルのレーザー療法、赤外線、強力集束超音波、パルス集束超音波、高周波、高周波誘導エレクトロポレーション、注射可能な脂肪分解剤、凍結脂肪分解、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、体形矯正又は外科的処置は、エネルギー源を含む。いくつかの場合において、エネルギー源は、電磁エネルギーである。いくつかの場合において、この処置は、高密度焦点式電磁術(HIFEM)である。
【0139】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、充填剤の注入を含む。いくつかの実施形態において、充填剤は、軟組織充填剤製品である。例えば、軟組織充填剤は、注射可能な皮膚又は皮下充填剤である。いくつかの実施形態において、充填剤は、豊胸若しくは乳房再建充填剤、口唇充填剤、又は他の軟組織の回復若しくは増強に好適な充填剤である。いくつかの実施形態において、充填剤は、皮膚充填剤である。いくつかの場合において、皮膚充填剤は、対象の皮膚の中又は下への注射を通して投与される。
【0140】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、Botox(登録商標)、Dysport(登録商標)、又はXeomin(登録商標)などの注射可能なものの注射を含む。
【0141】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、セルライトを低減する薬剤又は組成物の注射を含む。いくつかの実施形態において、薬剤又は組成物は、酵素を含む。いくつかの実施形態において、薬剤又は組成物は、コラゲナーゼを含む。いくつかの実施形態において、セルライトを低減する薬剤又は組成物の注射は、Qwo(商標)の注射を含む。
【0142】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、マイクロニードリングである。いくつかの場合において、体形矯正又は外科的処置は、高周波マイクロニードリングである。いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、筋膜帯のセルライトの減少又は酵素(コラゲナーゼ)又は機械的破壊を含む。
【0143】
いくつかの実施形態において、体形矯正又は外科的処置は、静脈の可視性を低下させる処置を含む。いくつかの実施形態において、可視静脈は、静脈瘤である。静脈の可視性を低下させるための例示的な処置には、静脈硬化療法後、レーザー治療、静脈内レーザー療法(EVLT)、高周波アブレーション(RFA)、高周波又はレーザーエネルギーを使用するカテーテル関連処置、高位結紮及び静脈ストリッピング、外来静脈切除術(ambulatory phlebectomy)、及び内視鏡的静脈手術が含まれるが、これらに限定されない。
【0144】
いくつかの場合において、本明細書に記載される局所用組成物は、1日1回、1日2回、1日3回、又はそれ以上投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、1日2回投与される。本明細書に記載の局所用組成物は、いくつかの実施形態において、毎日(daily)、毎日(every day)、隔日、週に5日間、週に1回、隔週、月に2週間、月に3週間、月に1回、月に2回、月に3回、又はそれ以上投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、1日2回、例えば、朝及び夕方に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、7カ月、8カ月、9カ月、10カ月、11カ月、12カ月、18カ月、2年、3年、4年、5年、10年、又はそれ以上にわたって投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、若しくはそれ以上、又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、若しくはそれ以上にわたって、1日2回投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、若しくはそれ以上、又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、若しくはそれ以上にわたって、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、又は1日4回超投与される。
【0145】
任意の体形矯正又は外科的処置の様々な症状又は影響は、本明細書に記載の方法を使用することにより改善され得る。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される製剤は、脂肪減少術と併せて使用される。いくつかの実施形態において、脂肪減少術は、脂肪吸引術である。いくつかの場合において、この減少は、腹部中である。いくつかの場合において、この減少は、腕中である。いくつかの場合において、この減少は、オトガイ下部、腹部、顔、脇腹、背中、胸、腕、脚、臀部、又はこれらの組み合わせの中である。
【0146】
いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に投与される。追加の場合において、本明細書に記載の製剤は、プレコンディショニング治療剤として投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の前に、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大12時間、最大16時間、最大20時間、又は最大24時間投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、プレコンディショニング治療剤として、少なくとも2~8週間、2~6週間、2~4週間、又は2~3週間にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上投与される。場合によっては、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより少ない頻繁などの時間経過にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより多い頻繁などの時間経過にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載される局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の前に、1日1回、1日2回、1日3回、又はそれ以上投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の前に、1日2回の投与、例えば、朝及び夕方に投与される。
【0147】
いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の後に投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の後に、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大12時間、最大16時間、最大20時間、又は最大24時間投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の後に、少なくとも若しくは最大1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の後に、少なくとも2~8週間、2~6週間、2~4週間、又は2~3週間にわたって投与される。場合によっては、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の後に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより少ない頻繁などの時間経過にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の後に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより多い頻繁などの時間経過にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載される局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の後に、1日1回、1日2回、1日3回、又はそれ以上投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の後に、1日2回の投与、例えば、朝及び夕方に投与される。
【0148】
いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前、及び体形矯正又は外科的処置の後に投与される。追加の場合において、本明細書に記載の製剤は、プレコンディショニング治療剤として投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用製剤は、プレコンディショニング治療剤として、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、プレコンディショニング治療剤として、少なくとも2~8週間、2~6週間、2~4週間、又は2~3週間にわたって投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、体形矯正又は外科的処置の前に、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大12時間、最大16時間、最大20時間、又は最大24時間投与され、体形矯正又は外科的処置の後に、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大12時間、最大16時間、最大20時間、又は最大24時間投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載の製剤は、体形矯正又は外科的処置の前に、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上投与され、体形矯正又は外科的処置の後に、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、体輪郭形成又は外科的処置の前に、少なくとも2~8週間、2~6週間、2~4週間、又は2~3週間にわたって投与され、体輪郭形成又は外科的処置の後に、少なくとも2~8週間、2~6週間、2~4週間、又は2~3週間にわたって投与される。
【0149】
安定性試験
組成物の安定性試験は、以下のように実施することができる。
【0150】
高温試験は現在、長期的な安定性の予測因子として一般的に使用されている。高温試験は、37℃(98°F)及び45℃(113°F)で実施することができる。製品は、45℃で3カ月間保存される場合(及び許容される安定性を示す場合)、室温で2年間安定しているはずである。良好な制御温度は、4℃(39°F)であり、ほとんどの製品は、優れた安定性を示す。場合により、製品はまた、3カ月間、-10℃(14°F)に供される。
【0151】
いくつかの場合において、製品の安定性は、-10℃(14°F)~25℃(77°F)の3サイクルの温度試験を経ることによって評価される。そのような場合において、製品を24時間、-10℃に置き、次いで、24時間室温(25℃)に置く。これで1サイクルが完了する。更に厳しい試験は、-10℃~45℃の5サイクル試験である。これはエマルジョンに大きなストレスを与える。
【0152】
(水中油型エマルジョンの)分散相は、分離してエマルジョンの上部まで上昇し、油滴の層を形成する傾向がある。この現象をクリーミングと呼ぶ。クリーミングは、エマルジョンの不安定が近いことの最初の兆候のうちの1つである。クリーミングを予測するための試験方法は、遠心分離である。エマルジョンを50℃(122°F)まで加熱し、3000rpmで30分間遠心分離する。次いで、結果として生じる製品にクリーミングの兆候がないか検査する。
【0153】
調合物及びパッケージの両方が紫外線に敏感である可能性がある。製品をグラスに入れ、実際のパッケージを広域スペクトル出力のライトボックスに入れる。アルミ箔で完全に覆われた別のガラス瓶は対照の役割を果たす。製品の変色が観察され得る。
【0154】
上記の全ての試験について、色、臭い/香り、粘度、pH値、並びに利用可能であれば、顕微鏡下での粒径均一性及び/又は粒子の凝集が観察され得る。
【0155】
非侵襲的使用のためのキット
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、本明細書に提供されるペプチドを含むキットを含む。いくつかの実施形態において、キットは、投与する医師、他の医療従事者、患者、又は介護者に提供され得る。いくつかの実施形態において、キットは、好適な局所用組成物中にペプチド組成物を含む容器と、ペプチド組成物を対象に投与するための説明書とを含む。キットは、任意選択で、1つ以上の追加の治療薬又は他の薬剤も含み得る。例えば、局所形態のペプチド組成物を含むキットは、クレンザー、閉塞性保湿剤、浸透性保湿剤、日焼け止め、日焼け防止剤などの他のスキンケア剤とともに提供され得る。キットは、ペプチド組成物をバルク形態で含み得るか、又は連続若しくは逐次投与のために用量を分けたペプチド組成物を含み得る。キットは、任意選択で、1つ以上の診断ツール、投与ツール、及び/又は使用説明書を含み得る。キットは、ペプチド組成物及び任意の他の治療薬又は有益な薬剤を投与するための説明書とともに、シリンジ、ポンプディスペンサー、単回投与パケットなどの好適な送達デバイスを含み得る。キットは、任意選択で、含まれる任意の若しくは全ての治療薬又は有益な薬剤の保存、再構築(該当する場合)、及び投与のための説明書を含み得る。キットは、対象に与えられる投与の回数、又は対象に投与される異なる製品を反映する複数の容器を含み得る。
【0156】
いくつかの実施形態において、組成物はまた、皮膚独自の自然再生プロセスとともに働き、皮膚の外観及び皮膚のツッパリ感の改善を補助する。局所用組成物は、全ての皮膚タイプ及び術後皮膚に好適である。局所用組成物は、好適な量のペプチドが患者によって自己投与されることを可能にするために、バルク形態で患者に提供され得る。例えば、患者は、患部を均一に覆うのに十分な量の組成物を、又は医師によって別途指示されたとおりに適用することができる。いくつかの実施形態において、追加の治療薬又は活性剤を局所用組成物に組み込むことが望ましくあり得る。あるいは、補助療法又は薬剤は、別個に投与することができる。例えば、クレンザー、日焼け防止剤、日焼け止め、浸透性保湿剤、及び/又は閉塞性保湿剤は、実施形態の局所用組成物の前又は後に投与するために提供され得る。
【0157】
クリーム、軟膏、ローション、溶液、ゲル、スプレー、及びパッチの様々な例は、創傷治癒若しくは創傷閉鎖の促進、又は慢性皮膚創傷の治療のために皮膚に相乗的に作用する浸透促進剤及び他の活性剤と組み合わせて、活性成分として本明細書に記載されるペプチド組成物を組み得る。
【実施例
【0158】
以下の実施例は、本開示の様々な実施形態を例示することを目的として与えられるものであり、いかなる方法においても本開示を限定することを意味するものではない。本実施例は、本明細書に記載の方法とともに、現在、好ましい実施形態を代表するものであり、例示的なものであり、本開示の範囲に対する限定であるものとして意図されない。特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨に包含される変更及び他の用途が、当業者に生じるであろう。
【0159】
実施例1:例示的組成物
例示的な組成物が、表1に示される。
【0160】
(表1)例示的な組成物中の活性成分
【0161】
実施例2.遺伝子発現研究
線維芽細胞における遺伝子発現は、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、並びにトリペプチド-1及びヘキサペプチド-12への24時間の曝露後に測定した。
【0162】
簡潔に述べると、初代ヒト成人皮膚細胞株を、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12、並びにDMSO(対照)で処置した。皮膚細胞には、初代線維芽細胞、ケラチノサイト、及びメラノサイト(ZenBio)が含まれた。初代細胞を、細胞特異的培地を用いて、ZenBioの指示に従って、1cm当たり5000又は10000個の細胞で48ウェルプレートに播種した。培地体積には、1ウェル当たり500マイクロリットルが含まれた。細胞を、(37℃にて5%CO)インキュベーター内で2日間培養した。48時間後、細胞を、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12、又はDMSOで処置した。細胞を、24時間処置した。24時間後、培地を除去し、細胞をPBSで1回洗浄した。100uLのRNA溶解緩衝液(Takara Bioカタログ番号635013、1倍に希釈された「10倍RNA溶解緩衝液」)をウェルに添加し、粉砕によって完全に混合し、RNAse微量遠心管中で組み合わせ、即時に-30℃で凍結した。RNAを試料から抽出した。各試料について、ライブラリを構築し、25Mの対合末端100bpに対する配列を読み取った。
【0163】
データが、図1で見られる。図1は、TGF-β3に対する遺伝子発現を示す。
【0164】
実施例3:手術後のプレコンディショニング
手術前に2週間、異なる製品(一方は対照保湿剤であり、もう一方はTriHex技術)で前処置を行った。次いで、対象を手術後10週間処置し、皮膚変化の消失が比較された。脂肪吸引術は、1人の外科医による同様の吸引技術を用いて、大腿内側部当たり250mLで一貫した容積で大腿内側部で実施した。
【0165】
データは、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12を含む生成物を用いた前処置が、炎症及び硬結の分解能を改善したことを示す(図2A~2B)。
【0166】
本実施例は、表1の組成物と同様のトリペプチド-1及びヘキサペプチド-12を組み込む生成物が、術後治癒を改善することができることを示す。
【0167】
実施例4:手術のための局所用組成物
多施設患者体験試験を実施する。4つのセンターの各々で、連続した5名の女性患者が、体形矯正処置を受ける。患者は、表1に記載されている組成物を有する外科用製品又は無刺激の保湿剤のいずれかを受ける。視覚的アナログ尺度(VAS)を使用して、5つの皮膚パラメータ(皮膚変色、斑状出血、浮腫、硬結、皮下線維帯)及び疼痛スコアの患者報告スコアを、処置後12週間にわたって8つの異なる間隔で収集する。
【0168】
表1の例示的な組成物を受けた患者は、改善された症状及び回復を経験する。
【0169】
実施例5:両側内側大腿部脂肪吸引術
この実施例は、表1の例示的な組成物が、脂肪吸引術後の患者の内側大腿部に及ぼす作用を評価する。
【0170】
患者を選択し、無作為化して、両側内側大腿部脂肪吸引術後に、例示的な組成物又は無刺激の保湿剤を内側大腿部に適用する。患者は、皮膚線維計測定、超音波、盲検治験責任医師評価、参加者評価、写真撮影、及び生検を使用して評価される。例示的な組成物を受けた患者は、改善された症状及び回復を経験する。
【0171】
実施例6:多施設試験
多施設患者体験試験は、米国の7施設及びカナダの1施設で実施された。患者は、表1に記載されている組成物を有する外科用製品又は無刺激の保湿剤のいずれかを受けた。患者は、組成物又はモイスチャライザーを適用する前に外科的処置を受けた。体及び頸部の外科的処置には、腹部形成術、脂肪吸引術(PAL、機械式、UAL)、J血漿による脂肪吸引術、及び両側限定切開腕形成術(腋窩)が含まれた。乳房の外科的処置には、豊胸、両側乳房の減少、両側乳房固定術、インプラント交換を伴う被膜摘除術、及び増大を伴う乳房固定術が含まれた。処置後12週間後に、斑状出血、皮膚変色、皮下帯、硬結、浮腫、及び疼痛の医師及び参加者の評価を測定した。写真撮影(3Dを含む)、超音波検査(両側の術前及び術後)、並びに生検(両側の術前及び術後2週間)も撮影した。通常、皮膚変色は、皮膚又は切開部の赤/茶色を特徴とすることができる。多くの場合、浮腫は、腫脹によって特徴付けられ得る。典型的には、斑状出血は、内出血によって特徴付けられ得る。いくつかの場合において、硬結は、皮膚硬化によって特徴付けられ得る。
【0172】
治験責任医師の評価のデータ(n=35)は、最初の週に大きな差はなかったことを示した。表1に記載の組成物の使用は、術後の様々な時点で、斑状出血(術後(POD)10~14日目)、皮膚変色(POD21~25、POD42~50)、皮下線維帯(POD21~25、POD28~30、POD42~50)、及び浮腫(POD28~30、POD42~50)の改善をもたらした。図3は、表1の組成物の使用が、平均盲検治験責任医師評価スコア(p<0.05)によって評価される無刺激の保湿剤と比較して、POD10~14における斑状出血を有意に改善したことを示す。平均盲検治験責任医師評価スコアは、POD10~14での皮下線維帯、皮膚変色、浮腫、VAS、及び硬結において類似していた。図4は、POD21~25における平均盲検治験責任医師評価スコアを示す。表1の組成物の使用は、POD21~25において、有意に改善した皮下線維帯及び皮膚変色をもたらした(p<0.05)。図5は、POD28~30における平均盲検治験責任医師評価スコアを示す。表1の組成物の使用は、POD28~30において、有意に改善した皮下線維帯及び浮腫をもたらした(p<0.05)。図6は、POD42~50における平均盲検治験責任医師評価スコアを示す。表1の組成物の使用は、POD42~50において、有意に改善した皮下線維帯、皮膚変色、及び浮腫をもたらした(p<0.05)。
【0173】
参加者アンケートからのデータは、表1に示される組成物の使用が、POD10~14及びPOD21~25において内出血及び変色が少なく、POD28~30においてより柔らかく及び柔軟であり、並びにPOD28~30において腫脹を減少させることを示した。図7は、統計的に有意な割合の対象が、無刺激の保湿剤(対象の30.3%)で処置された側部と比較して、表1の組成物(対象の48.5%)で処置された側部の内出血及び変色が少ないことを報告したことを示し、全てのフォローアップ時点でp<0.0001である。対象の21.2%は、差がないと報告された。これは、組成物で処置された側部において治癒が加速されたことを示し得る。図8は、表1の組成物で処置された群の平均盲検対象スコアが、POD21~25において、皮下線維帯(無刺激の保湿剤の1対組成物の0.8)及び皮膚変色(1.3対1.1)において、無刺激の保湿剤よりも有意な改善を示したことを示す。
【0174】
図9A~Cは、POD1~3(図9A)、POD5~7(図9B)、及びPOD10~14(図9B)において、組成物対無刺激の保湿剤を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、大腿外側脂肪吸引術後の62歳の対象の臀部及び大腿部の画像を示す。画像は、無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置の前後に組成物の適用に伴って、皮膚変色、斑状出血、浮腫が減少していることを示す。
【0175】
図10A~Dは、POD21~25(図10A、B)及びPOD42~50(図10C、D)において、組成物対無刺激の保湿剤を含む組成物を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、腹部形成術及び脂肪吸引術後の38歳の対象の腹部の画像を示す。画像は、図10A及び10C中の円で示される領域において、図10B及び10D中の無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置の前後に組成物の適用に伴って、線維帯が減少したことを示す。
【0176】
図11A~Dは、POD21~25(図11B、A)及びPOD42~50(図10D、C)において、組成物対無刺激の保湿剤を含む組成物を用いて2週間の前処置及び処置から12週間後に受けた、二次豊胸後の対象の乳房の画像を示す。画像は、図11B及び11D中の円で示される領域における、図11A及び11C中の無刺激の保湿剤を用いた対照群と比較して、処置前及び処置後の組成物の適用における腫脹の減少を示す。対象は、組成物処置により、腫れが少なく、しびれ感が少なく、より柔らかく、より柔軟性の高い皮膚を報告した。治験責任医師の評価は、処置側の減少した線維帯が報告された。
【0177】
この二重盲検、無作為化、スプリットボディ研究は、表1の組成物による治療で、少なくとも斑状出血、皮膚変色、浮腫、及び皮下線維帯で統計的に有意な改善を示した。これらのデータは、組成物が美容外科手術後の術後治癒中に好ましいアウトカムをもたらし得ることを支持する。これらのデータは、侵襲的体形矯正手術を受けている患者における遺伝子発現研究を支持しており、炎症が軽減されたときに手術後2週間で兆候及び症状(内出血/斑状出血)の改善が開始され、遺伝子発現で再生が開始されたときに手術後4週間で最大化された(皮膚変色、浮腫、線維帯)。
【0178】
実施形態
番号付き実施形態1は、トリペプチド-1と、テトラペプチド-2と、ヘキサペプチド-12と、ヘキサペプチド-11と、糖タンパク質と、を含む、局所用組成物を含む。番号付き実施形態2は、番号付き実施形態1に記載の局所用組成物を含み、ここで、トリペプチド-1は、約0.05重量%(重量%)~約5.00%重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態3は、番号付き実施形態1に記載の局所用組成物を含み、ここで、トリペプチド-1は、約3.00重量%で存在する。番号付き実施形態4は、番号付き実施形態1~3のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。番号付き実施形態5は、番号付き実施形態1~4のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。番号付き実施形態6は、番号付き実施形態1~4のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、ヘキサペプチド-12は、約0.05重量%~約5重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態7は、番号付き実施形態1~6のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、ヘキサペプチド-12は、約3.00重量%で存在する。番号付き実施形態8は、番号付き実施形態1~7のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、ヘキサペプチド-11は、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態9は、番号付き実施形態1~8のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、ヘキサペプチド-11は、約0.01重量%で存在する。番号付き実施形態10は、番号付き実施形態1~9のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、糖タンパク質は、トランスフェリンである。番号付き実施形態11は、番号付き実施形態1~9のいずれか1つに記載の局所用組成物を含み、ここで、糖タンパク質は、ラクトフェリンである。番号付き実施形態12は、番号付き実施形態11に記載の局所用組成物を含み、ここで、ラクトフェリンは、約0.01重量%~約0.3重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態13は、番号付き実施形態11に記載の局所用組成物を含み、ここで、ラクトフェリンは、約0.01重量%以下で存在する。番号付き実施形態14は、番号付き実施形態11に記載の局所用組成物を含み、ここで、ラクトフェリンは、約0.05重量%で存在する。番号付き実施形態15は、ホスファチジルセリンを更に含む、番号付き実施形態1~14のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態16は、番号付き実施形態15に記載の局所用組成物を含み、ここで、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%以下で存在する。番号付き実施形態17は、番号付き実施形態15に記載の局所用組成物を含み、ここで、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態18は、番号付き実施形態15に記載の局所用組成物を含み、ここで、ホスファチジルセリンは、約5.0重量%以下で存在する。番号付き実施形態19は、番号付き実施形態15に記載の局所用組成物を含み、ここで、ホスファチジルセリンは、約0.1重量%で存在する。番号付き実施形態20は、オレウロペインを更に含む、番号付き実施形態1~19のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態21は、番号付き実施形態20に記載の局所用組成物を含み、ここで、オレウロペインは、約0.01重量%以下で存在する。番号付き実施形態22は、番号付き実施形態20に記載の局所用組成物を含み、ここで、オレウロペインは、約0.01重量%~約0.30重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態23は、番号付き実施形態20に記載の局所用組成物を含み、ここで、オレウロペインは、約0.05重量%で存在する。番号付き実施形態24は、シロキクラゲ抽出物を更に含む、番号付き実施形態1~23のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態25は、番号付き実施形態24に記載の局所用組成物を含み、ここで、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。番号付き実施形態26は、番号付き実施形態24に記載の局所用組成物を含み、ここで、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態27は、番号付き実施形態24に記載の局所用組成物を含み、ここで、シロキクラゲ抽出物は、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態28は、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物を更に含む、番号付き実施形態1~27のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態29。ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、番号付き実施形態28に記載の局所用組成物。番号付き実施形態30は、番号付き実施形態28に記載の局所用組成物を含み、ここで、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態31は、番号付き実施形態28に記載の局所用組成物を含み、ここで、ペウセダヌム(Peucedanum)番号付き実施形態抽出物は、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態32は、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを更に含む、番号付き実施形態1~31のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態33は、番号付き実施形態32に記載の局所用組成物を含み、ここで、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%以下で存在する。番号付き実施形態34は、番号付き実施形態32に記載の局所用組成物を含み、ここで、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態35は、番号付き実施形態32に記載の局所用組成物を含み、ここで、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態36は、ドナリエラ・サリナ抽出物を更に含む、番号付き実施形態1~35のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態37は、番号付き実施形態36に記載の局所用組成物を含み、ここで、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。番号付き実施形態38は、番号付き実施形態36に記載の局所用組成物を含み、ここで、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態39は、番号付き実施形態36に記載の局所用組成物を含み、ここで、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態40は、レダム・パラストレを更に含む、番号付き実施形態1~39のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態41は、番号付き実施形態40に記載の局所用組成物を含み、ここで、レダム・パラストレは、約0.10重量%以下で存在する。番号付き実施形態42は、番号付き実施形態40に記載の局所用組成物を含み、ここで、レダム・パラストレは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態43は、番号付き実施形態40に記載の局所用組成物を含み、ここで、レダム・パラストレは、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態44は、キシリチルグルコシドを更に含む、番号付き実施形態1~43のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態45は、番号付き実施形態44に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%以下で存在する。番号付き実施形態46は、番号付き実施形態44に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態47は、番号付き実施形態44に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシドは、約1.00重量%で存在する。番号付き実施形態48は、アンヒドロキシリトールを更に含む、番号付き実施形態1~47のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態49は、番号付き実施形態48に記載の局所用組成物を含み、ここで、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。番号付き実施形態50は、番号付き実施形態48に記載の局所用組成物を含み、ここで、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態51は、番号付き実施形態48に記載の局所用組成物を含み、ここで、アンヒドロキシリトールは、約1.00重量%で存在する。番号付き実施形態52は、キシリトールを更に含む、番号付き実施形態1~51のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態53は、番号付き実施形態52に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。番号付き実施形態54は、番号付き実施形態52に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態55は、番号付き実施形態52に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリトールは、約1.00重量%で存在する。番号付き実施形態56は、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを更に含む、番号付き実施形態1~43のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態57は、番号付き実施形態56に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。番号付き実施形態58は、番号付き実施形態56に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態59は、番号付き実施形態56に記載の局所用組成物を含み、ここで、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約1.00重量%で存在する。番号付き実施形態60は、センテラ・アジアティカ抽出物を更に含む、番号付き実施形態1~59のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態61は、番号付き実施形態60に記載の局所用組成物を含み、ここで、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%以下で存在する。番号付き実施形態62は、番号付き実施形態60に記載の局所用組成物を含み、ここで、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態63は、番号付き実施形態60に記載の局所用組成物を含み、ここで、センテラ・アジアティカ抽出物は、約1.00重量%で存在する。番号付き実施形態64は、ナリンゲニンを更に含む、番号付き実施形態1~63のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態65は、番号付き実施形態64に記載の局所用組成物を含み、ここで、ナリンゲニンは、約0.4重量%以下で存在する。番号付き実施形態66は、番号付き実施形態64に記載の局所用組成物を含み、ここで、ナリンゲニンは、約0.4重量%~約10.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態67は、番号付き実施形態64に記載の局所用組成物を含み、ここで、ナリンゲニンは、約2.00重量%で存在する。番号付き実施形態68は、アルニカ・モンタナ抽出物を更に含む、番号付き実施形態1~67のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態69は、番号付き実施形態68に記載の局所用組成物を含み、ここで、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。番号付き実施形態70は、番号付き実施形態68に記載の局所用組成物を含み、ここで、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態71は、番号付き実施形態68に記載の局所用組成物を含み、ここで、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。番号付き実施形態72は、テトランドリンを更に含む、番号付き実施形態
1~71のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態73は、番号付き実施形態72に記載の局所用組成物を含み、ここで、テトランドリンは、約0.0002重量%以下で存在する。番号付き実施形態74は、番号付き実施形態72に記載の局所用組成物を含み、ここで、テトランドリンは、約0.0002重量%~約0.005重量%の範囲で存在する。番号付き実施形態75は、番号付き実施形態72に記載の局所用組成物を含み、ここで、テトランドリンは、約0.001重量%で存在する。番号付き実施形態76は、水性である、番号付き実施形態1~75のいずれか1つに記載の局所用組成物を含む。番号付き実施形態77は、番号付き実施形態1~76のいずれか1つに記載の局所用組成物を投与することを含む、体形矯正又は外科的処置の影響を改善又は防止するための方法を含む。
【0179】
本開示の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されているが、そのような実施形態が例としてのみ提供されることは、当業者には明白であろう。本開示から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換がここで当業者に想起されるであろう。本明細書に記載される本開示の実施形態に対する様々な代替案が、本開示の実施において用いられ得ることは理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、本開示の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内及びそれらの等価物の方法及び構造がそれによって網羅されることが意図される。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリペプチド-1と、
テトラペプチド-2と、
ヘキサペプチド-12と、
ヘキサペプチド-11と、
糖タンパク質と
を含む、局所用組成物。
【請求項2】
前記トリペプチド-1が、前記組成物の総重量に対して約0.05重量%約5.00%重量%の濃度で存在する、請求項1に記載の局所用組成物。
【請求項3】
前記ヘキサペプチド-12が、前記組成物の総重量に対して約0.05重量%~約5重量%の濃度で存在する、請求項1又は2に記載の局所用組成物。
【請求項4】
前記ヘキサペプチド-11が、前記組成物の総重量に対して約0.002重量%~約0.5重量%の濃度で存在する、請求項1~3のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項5】
前記テトラペプチド-2が、前記組成物の総重量に対して約0.2重量%~約5重量%の濃度で存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項6】
前記糖タンパク質が、ラクトフェリンを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項7】
前記糖タンパク質が、前記組成物の総重量に対して0.001重量%~約6重量%の濃度で存在する、請求項1~6のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項8】
ホスファチジルセリン、オレウロペイン、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物、ペウセダヌム・グラベオレンス(Peucedanum graveolens)抽出物、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物、レダム・パラストレ(Ledum palustre)、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)抽出物、ナリンゲニン、アルニカ・モンタナ(Arnica montana)抽出物、又はテトランドリンのうち1つ又は複数を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項9】
TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼの組織阻害剤(TIMP)、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を調節する、請求項1~8のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項10】
体形矯正又は外科的処置に関連する影響を低減する又は改善するための請求項1~9のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項11】
前記体形矯正又は外科的処置が、非侵襲的処置を含む、請求項10に記載の局所用組成物。
【請求項12】
前記体形矯正又は外科的処置が、侵襲的処置を含む、請求項10又は11に記載の局所用組成物。
【請求項13】
前記体形矯正又は外科的処置が、腹部形成術、脂肪吸引術、肥満手術、乳房の縮小、豊胸、乳房リフト、乳房再建、太ももリフト、脂肪移植処置、脂肪減少、前額リフト、頬強調、耳形成術、再建処置、しわ切除、下部しわ切除、頬縮小術、オトガイ形成術(mentoplasty)、眼瞼形成術、顔面インプラント、鼻手術、皮膚切除術、皮膚生検、侵襲的セルライト治療、注射、マイクロニードリング、静脈の可視性を低下させる処置、又はこれらの組み合わせを含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項14】
前記体形矯正又は外科的処置が、低レベルのレーザー療法、赤外線、強力集束超音波、パルス集束超音波、高周波、高周波誘導エレクトロポレーション、注射可能な脂肪分解剤、凍結脂肪分解、又はこれらの組み合わせを含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【請求項15】
体形矯正又は外科的処置に関連する前記影響が、内出血、腫脹、脂肪溶解、抗菌作用、皮膚の締め付け、瘢痕化、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項10~14のいずれか一項に記載の局所用組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本明細書に記載の態様は、トリペプチド-1と、テトラペプチド-2と、ヘキサペプチド-12と、ヘキサペプチド-11と、糖タンパク質と、を含む、局所用組成物である。1つの特徴において、トリペプチド-1は、約0.05重量%(重量%)~約5.00%重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、約3.00重量%で存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、約0.05重量%~約5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、約3.00重量%で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、約0.01重量%で存在する。1つの特徴において、糖タンパク質は、トランスフェリンである。1つの特徴において、糖タンパク質は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.01重量%~約0.3重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.01重量%以下で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.05重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%以下で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.1重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、オレウロペインを更に含む。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.01重量%以下で存在する。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.01重量%~約0.30重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、オレウロペインは、約0.05重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物を更に含む。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、シロキクラゲ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ペウセダヌム・グラベオレンス(Peucedanum graveolens)抽出物を更に含む。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを更に含む。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物を更に含む。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、レダム・パラストレ(Ledum palustre)を更に含む。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、レダム・パラストレは、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリチルグルコシドを更に含む。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシドは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、アンヒドロキシリトールを更に含む。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、アンヒドロキシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリトールを更に含む。1つの特徴において、キシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを更に含む。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールは、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)抽出物を更に含む。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%以下で存在する。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、センテラ・アジアティカ抽出物は、約1.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、ナリンゲニンを更に含む。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約0.4重量%以下で存在する。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約0.4重量%~約10.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ナリンゲニンは、約2.00重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、アルニカ・モンタナ(Arnica montana)抽出物を更に含む。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%以下で存在する。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.50重量%で存在する。1つの特徴において、本組成物は、テトランドリンを更に含む。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.0002重量%以下で存在する。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.0002重量%~約0.005重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、テトランドリンは、約0.001重量%で存在する。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。本明細書に記載の局所用組成物を投与することを含む、体形矯正又は外科的処置の影響を改善又は予防するための方法。
[本発明1001]
トリペプチド-1と、
テトラペプチド-2と、
ヘキサペプチド-12と、
ヘキサペプチド-11と、
糖タンパク質と
を含む、局所用組成物。
[本発明1002]
前記トリペプチド-1が、約0.05重量%(重量%)~約5.00%重量%の範囲で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1003]
前記トリペプチド-1が、約3.00重量%で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1004]
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1005]
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1006]
前記ヘキサペプチド-12が、約0.05重量%~約5重量%の範囲で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1007]
前記ヘキサペプチド-12が、約3.00重量%で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1008]
前記ヘキサペプチド-11が、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1009]
前記ヘキサペプチド-11が、約0.01重量%で存在する、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1010]
前記糖タンパク質が、トランスフェリンである、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1011]
前記糖タンパク質が、ラクトフェリンである、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1012]
前記ラクトフェリンが、約0.01重量%~約0.3重量%の範囲で存在する、本発明1011の局所用組成物。
[本発明1013]
前記ラクトフェリンが、約0.01重量%以下で存在する、本発明1011の局所用組成物。
[本発明1014]
前記ラクトフェリンが、約0.05重量%で存在する、本発明1011の局所用組成物。
[本発明1015]
ホスファチジルセリンを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1016]
前記ホスファチジルセリンが、約0.002重量%以下で存在する、本発明1015の局所用組成物。
[本発明1017]
前記ホスファチジルセリンが、約0.002重量%~約0.5重量%の範囲で存在する、本発明1015の局所用組成物。
[本発明1018]
前記ホスファチジルセリンが、約5.0重量%以下で存在する、本発明1015の局所用組成物。
[本発明1019]
前記ホスファチジルセリンが、約0.1重量%で存在する、本発明1015の局所用組成物。
[本発明1020]
オレウロペインを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1021]
前記オレウロペインが、約0.01重量%以下で存在する、本発明1020の局所用組成物。
[本発明1022]
前記オレウロペインが、約0.01重量%~約0.30重量%の範囲で存在する、本発明1020の局所用組成物。
[本発明1023]
前記オレウロペインが、約0.05重量%で存在する、本発明1020の局所用組成物。
[本発明1024]
シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1025]
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、本発明1024の局所用組成物。
[本発明1026]
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1024の局所用組成物。
[本発明1027]
前記シロキクラゲ抽出物が、約0.50重量%で存在する、本発明1024の局所用組成物。
[本発明1028]
ペウセダヌム・グラベオレンス(Peucedanum graveolens)抽出物を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1029]
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、本発明1028の局所用組成物。
[本発明1030]
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1028の局所用組成物。
[本発明1031]
前記ペウセダヌム・グラベオレンス抽出物が、約0.50重量%で存在する、本発明1028の局所用組成物。
[本発明1032]
ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1033]
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.10重量%以下で存在する、本発明1032の局所用組成物。
[本発明1034]
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1032の局所用組成物。
[本発明1035]
前記ヒドロキシメトキシフェニルデカノンが、約0.50重量%で存在する、本発明1032の局所用組成物。
[本発明1036]
ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1037]
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、本発明1036の局所用組成物。
[本発明1038]
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1036の局所用組成物。
[本発明1039]
前記ドナリエラ・サリナ抽出物が、約0.50重量%で存在する、本発明1036の局所用組成物。
[本発明1040]
レダム・パラストレ(Ledum palustre)を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1041]
前記レダム・パラストレが、約0.10重量%以下で存在する、本発明1040の局所用組成物。
[本発明1042]
前記レダム・パラストレが、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1040の局所用組成物。
[本発明1043]
前記レダム・パラストレが、約0.50重量%で存在する、本発明1040の局所用組成物。
[本発明1044]
キシリチルグルコシドを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1045]
前記キシリチルグルコシドが、約0.2重量%以下で存在する、本発明1044の局所用組成物。
[本発明1046]
前記キシリチルグルコシドが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、本発明1044の局所用組成物。
[本発明1047]
前記キシリチルグルコシドが、約1.00重量%で存在する、本発明1044の局所用組成物。
[本発明1048]
アンヒドロキシリトールを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1049]
前記アンヒドロキシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、本発明1048の局所用組成物。
[本発明1050]
前記アンヒドロキシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、本発明1048の局所用組成物。
[本発明1051]
前記アンヒドロキシリトールが、約1.00重量%で存在する、本発明1048の局所用組成物。
[本発明1052]
キシリトールを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1053]
前記キシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、本発明1052の局所用組成物。
[本発明1054]
前記キシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、本発明1052の局所用組成物。
[本発明1055]
前記キシリトールが、約1.00重量%で存在する、本発明1052の局所用組成物。
[本発明1056]
キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1057]
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約0.2重量%以下で存在する、本発明1056の局所用組成物。
[本発明1058]
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、本発明1056の局所用組成物。
[本発明1059]
前記キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、及びキシリトールが、約1.00重量%で存在する、本発明1056の局所用組成物。
[本発明1060]
センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)抽出物を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1061]
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約0.2重量%以下で存在する、本発明1060の局所用組成物。
[本発明1062]
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約0.2重量%~約5.00重量%の範囲で存在する、本発明1060の局所用組成物。
[本発明1063]
前記センテラ・アジアティカ抽出物が、約1.00重量%で存在する、本発明1060の局所用組成物。
[本発明1064]
ナリンゲニンを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1065]
前記ナリンゲニンが、約0.4重量%以下で存在する、本発明1064の局所用組成物。
[本発明1066]
前記ナリンゲニンが、約0.4重量%~約10.00重量%の範囲で存在する、本発明1064の局所用組成物。
[本発明1067]
前記ナリンゲニンが、約2.00重量%で存在する、本発明1064の局所用組成物。
[本発明1068]
アルニカ・モンタナ(Arnica montana)抽出物を更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1069]
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.10重量%以下で存在する、本発明1068の局所用組成物。
[本発明1070]
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.10重量%~約3.00重量%の範囲で存在する、本発明1068の局所用組成物。
[本発明1071]
前記アルニカ・モンタナ抽出物が、約0.50重量%で存在する、本発明1068の局所用組成物。
[本発明1072]
テトランドリンを更に含む、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1073]
前記テトランドリンが、約0.0002重量%以下で存在する、本発明1072の局所用組成物。
[本発明1074]
前記テトランドリンが、約0.0002重量%~約0.005重量%の範囲で存在する、本発明1072の局所用組成物。
[本発明1075]
前記テトランドリンが、約0.001重量%で存在する、本発明1072の局所用組成物。
[本発明1076]
水性である、本発明1001の局所用組成物。
[本発明1077]
本発明1001の局所用組成物を投与することを含む、体形矯正又は外科的処置の影響を改善又は防止するための方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0135】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、遺伝子発現を調節することによって瘢痕化を改善又は防止する。いくつかの実施形態において、組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ組織阻害剤(TIMP)、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ組織阻害剤(TIMP)、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1、TGF-β3、IL-10、IL-6、SMAD-2、SMAD-3、SMAD-4、SMAD-7、COX-2、IL-β、TNF-α、メタロプロテイナーゼ組織阻害剤(TIMP)、MMP-1、VEGF、又はこれらの組み合わせの発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させる。いくつかの実施形態において、組成物は、TGF-βの発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-βの発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させる。いくつかの実施形態において、TGF-βは、TGF-β1である。いくつかの実施形態において、TGF-βは、TGF-β3である。いくつかの実施形態において、組成物は、SMAD-7の発現を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、SMAD-7の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を、少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超、又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、若しくは95%超増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、TGF-β1の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超減少させ、TGF-β3、SMAD-7、又はその両方の発現を、少なくとも0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超、又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、若しくは10倍超増加させる。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、第2のペプチドとして、バリン-グリシン-バリン-アラニン-プロリン-グリシン(VGVAPG)を含む。VGVAPGは、エラスチンタンパク質に由来するヘキサペプチドである(例えば、Blanchevoye et al.,Interaction between the Elastin Peptide VGVAPG and Human Elastin Binding Protein,J.Biol.Chem.2012,Vol.288,pp.1317-1328,1317-1318を参照のこと)(「VGVAPG」は、配列番号
3として開示される)。エラスチンは、一時的な膨張又は収縮を受けた後に組織が元の形状及びサイズに戻るために必要な結合組織(例えば、皮膚)に見られるタンパク質である。弾力性及び弾性を提供する上でエラスチンの重要性のために、エラスチンは、損傷に対する皮膚細胞抵抗性及び損傷からの回復において重要な役割を果たす。皮膚が伸ばされた又は引っ張られた後に元の形に戻る能力は、架橋されたエラスチンタンパク質(ヒトではトロポエラスチンタンパク質)が「弾性線維」を形成する働きに依存している。創傷治癒における弾性線維システムの破壊は、瘢痕組織の生成に強く関係している(例えば、Rnjak-Kovacina et al.,Severe Burn Injuries and the Role of Elastin in the Design of Dermal Substitutes,Tissue Eng.Part B.Rev.2011,pp.81-91,85-86を参照のこと)。これらの特性及び他の特性のために、エラスチンは、効果的な創傷治癒プロセスにおける重要な成分である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
2024503721000001.app
【国際調査報告】