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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】駆動回路、表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20240122BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240122BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240122BHJP
   H10K 50/00 20230101ALI20240122BHJP
   H10K 59/82 20230101ALI20240122BHJP
   H10K 59/12 20230101ALN20240122BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 612E
G09G3/20 611H
G09G3/20 611F
G09G3/20 624B
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H10K50/00
H10K59/82
H10K59/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577700
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2022-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2021139978
(87)【国際公開番号】W WO2023108710
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111547830.2
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519182202
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲華▼星光▲電▼半▲導▼体▲顕▼示技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】陳 志毅
(72)【発明者】
【氏名】王 振嶺
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD38
3K107HH04
3K107HH05
5C080AA06
5C080BB05
5C080DD22
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C094AA44
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DB01
5C094DB04
5C380AA01
5C380AB06
5C380BA13
5C380BA39
5C380CC04
5C380CC07
5C380CC09
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC63
5C380CD012
5C380CD013
5C380CE04
5C380CF49
5C380CF51
5C380DA02
5C380DA58
5C380FA02
5C380FA21
(57)【要約】
本発明は、駆動回路、表示パネル及び表示装置を開示する。本発明に係る駆動回路、表示パネル及び表示装置は、表示パネルが内部補償モードである場合には、ガンマモジュールが第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、表示パネルが検出モードである場合には、ガンマモジュールが第3初期化電圧及び基準電圧を出力する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを駆動するための駆動回路であって、
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、前記表示パネルが検出モードである場合には、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマモジュールと、
前記ガンマモジュールに電気的に接続される発光モジュールであって、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第1初期化電圧及び前記第2初期化電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させ、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第3初期化電圧及び前記基準電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させる、発光モジュールと、を含む、
駆動回路。
【請求項2】
前記発光モジュールは、
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記ガンマモジュールに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第1スイッチング素子の第1端及び第2スイッチング素子の第1端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子の第2端が検出源の第1端に電気的に接続され、前記第2スイッチング素子の第2端及び前記検出源の第2端が前記ガンマモジュールにそれぞれ電気的に接続される第3トランジスタと、
第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含む、
請求項1に記載の駆動回路。
【請求項3】
前記ガンマモジュールは、第1出力端及び第2出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方と、前記検出源の第2端とに電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項2に記載の駆動回路。
【請求項4】
前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端及び第3出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項2に記載の駆動回路。
【請求項5】
前記第3トランジスタのソース及びドレインの他方が、第3スイッチング素子の第1端にさらに電気的に接続され、
前記第3スイッチング素子の第2端が、前記ガンマモジュールに電気的に接続される、
請求項2に記載の駆動回路。
【請求項6】
前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端、第3出力端及び第4出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続され、
前記第4出力端が、前記第3スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項5に記載の駆動回路。
【請求項7】
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第3トランジスタがオンにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオフにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第1初期化電圧が、前記第3トランジスタを介して前記第1ノードに供給され、
前記第2初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給される、
請求項2に記載の駆動回路。
【請求項8】
前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第3トランジスタがオフにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオンにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第3初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給され、
前記基準電圧が、前記検出源に供給され、
前記検出源が、前記第1スイッチング素子を介して前記第2ノードの電圧を検出する、
請求項2に記載の駆動回路。
【請求項9】
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1端に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2端に電気的に接続される第3トランジスタと、
コンデンサであって、前記コンデンサの第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、前記コンデンサの第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
発光素子であって、前記発光素子の第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、前記発光素子の第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含み、
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第1端が、第1初期化電圧に接続され、
前記第2端が、第2初期化電圧に接続され、
前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第2端が、第3初期化電圧に接続され、
検出源が、基準電圧を受けるとともに、前記第2端を介して前記第2ノードの電圧を検出することを特徴とする、
表示パネル。
【請求項10】
第1初期化電圧、第2初期化電圧、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマチップと、
前記ガンマチップに電気的に接続された駆動回路と、を含む表示パネルであって、前記駆動回路は、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、前記表示パネルが検出モードである場合には、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマモジュールと、前記ガンマモジュールに電気的に接続される発光モジュールであって、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第1初期化電圧及び前記第2初期化電圧を前記発光モジュールに供給して、前記発光モジュールを発光させ、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第3初期化電圧及び前記基準電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させる、発光モジュールと、を含む、表示パネルと、を含む、
表示装置。
【請求項11】
前記発光モジュールは、
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記ガンマモジュールに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第1スイッチング素子の第1端及び第2スイッチング素子の第1端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子の第2端が検出源の第1端に電気的に接続され、前記第2スイッチング素子の第2端及び前記検出源の第2端が前記ガンマモジュールにそれぞれ電気的に接続される第3トランジスタと、
第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含む、
請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記ガンマモジュールは、第1出力端及び第2出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方と、前記検出源の第2端とに電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端及び第3出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第3トランジスタのソース及びドレインの他方が、第3スイッチング素子の第1端にさらに電気的に接続され、
前記第3スイッチング素子の第2端が、前記ガンマモジュールに電気的に接続される、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端、第3出力端及び第4出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続され、
前記第4出力端が、前記第3スイッチング素子の第2端に電気的に接続される、
請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第3トランジスタがオンにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオフにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第1初期化電圧が、前記第3トランジスタを介して前記第1ノードに供給され、
前記第2初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給される、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項17】
前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第3トランジスタがオフにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオンにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第3初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給され、
前記基準電圧が、前記検出源に供給され、
前記検出源が、前記第1スイッチング素子を介して前記第2ノードの電圧を検出する、
請求項11に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示の技術分野に関し、具体的には駆動回路、表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示装置は、高輝度、広視野角、高速応答、低消費電力などの利点を有し、現在、高性能表示分野に幅広く用いられている。
OLED表示装置においては、画素が、複数行複数列からなるマトリクス状に設けられる。1つの画素は、通常2つのトランジスタと1つのコンデンサとからなり、2T1C回路と通称されているが、トランジスタには閾値電圧シフトという問題がある。そのため、OLED表示装置は、相応の補償構造を必要とする。
【0003】
現在、OLED表示装置の補償構造は、一般的に内部補償モード及び検出モードを有する。内部補償モード及び検出モードを両立させるOLED表示装置において、内部補償モード及び検出モードは、異なる電源を必要とするため、異なる電源電圧を追加する必要があり、使用する電源資源を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、内部補償モードと検出モードとを、異なる電源電圧を追加せずとも、同時に両立できる駆動回路、表示パネル及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本発明は、表示パネルを駆動するための駆動回路であって、
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、前記表示パネルが検出モードである場合には、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマモジュールと、
前記ガンマモジュールに電気的に接続される発光モジュールであって、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第1初期化電圧及び前記第2初期化電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させ、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第3初期化電圧及び前記基準電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させる、発光モジュールと、を含む駆動回路を提供する。
【0006】
本発明に係る駆動回路において、前記発光モジュールは、
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記ガンマモジュールに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第1スイッチング素子の第1端及び第2スイッチング素子の第1端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子の第2端が検出源の第1端に電気的に接続され、前記第2スイッチング素子の第2端及び前記検出源の第2端が前記ガンマモジュールにそれぞれ電気的に接続される第3トランジスタと、
第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含む。
【0007】
本発明に係る駆動回路において、前記ガンマモジュールは、第1出力端及び第2出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方と、前記検出源の第2端とに電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0008】
本発明に係る駆動回路において、前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端及び第3出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0009】
本発明に係る駆動回路において、前記第3トランジスタのソース及びドレインの他方が、第3スイッチング素子の第1端にさらに電気的に接続され、
前記第3スイッチング素子の第2端が、前記ガンマモジュールに電気的に接続される。
【0010】
本発明に係る駆動回路において、前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端、第3出力端及び第4出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続され、
前記第4出力端が、前記第3スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0011】
本発明に係る駆動回路において、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第3トランジスタがオンにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオフにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第1初期化電圧が、前記第3トランジスタを介して前記第1ノードに供給され、
前記第2初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給される。
【0012】
本発明に係る駆動回路において、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第3トランジスタがオフにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオンにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第3初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給され、
前記基準電圧が、前記検出源に供給され、
前記検出源が、前記第1スイッチング素子を介して前記第2ノードの電圧を検出する。
【0013】
第2の態様によれば、本発明は、
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1端に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2端に電気的に接続される第3トランジスタと、
コンデンサであって、前記コンデンサの第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、前記コンデンサの第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
発光素子であって、前記発光素子の第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、前記発光素子の第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含み、
前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第1端が、第1初期化電圧に接続され、
前記第2端が、第2初期化電圧に接続され、
前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第2端が、第3初期化電圧に接続され、
検出源が、基準電圧を受けるとともに、前記第2端を介して前記第2ノードの電圧を検出することを特徴とする表示パネルをさらに提供する。
【0014】
第1初期化電圧、第2初期化電圧、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマチップと、
前記ガンマチップに電気的に接続された駆動回路と、を含む表示パネルであって、前記駆動回路は、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、前記表示パネルが検出モードである場合には、第3初期化電圧及び基準電圧を出力するためのガンマモジュールと、前記ガンマモジュールに電気的に接続される発光モジュールであって、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第1初期化電圧及び前記第2初期化電圧を前記発光モジュールに供給して、前記発光モジュールを発光させ、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記ガンマモジュールが前記第3初期化電圧及び前記基準電圧を前記発光モジュールに供給して前記発光モジュールを発光させる、発光モジュールと、を含む、表示パネルと、を含む、表示装置をさらに提供する。
【0015】
本発明に係る表示装置において、前記発光モジュールは、
ゲートが第1ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が第1電源に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2ノードに電気的に接続される駆動トランジスタと、
ゲートが走査線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方がデータ線に電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第1トランジスタと、
ゲートが制御線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記ガンマモジュールに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が前記第1ノードに電気的に接続される第2トランジスタと、
ゲートが検出線に電気的に接続され、ソース及びドレインの一方が前記第2ノードに電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第1スイッチング素子の第1端及び第2スイッチング素子の第1端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子の第2端が検出源の第1端に電気的に接続され、前記第2スイッチング素子の第2端及び前記検出源の第2端が前記ガンマモジュールにそれぞれ電気的に接続される第3トランジスタと、
第1端が前記第1ノードに電気的に接続され、第2端が前記第2ノードに電気的に接続されるコンデンサと、
第1端が前記第2ノードに電気的に接続され、第2端が第2電源に電気的に接続される発光素子と、を含む。
【0016】
本発明に係る表示装置において、前記ガンマモジュールは、第1出力端及び第2出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方と、前記検出源の第2端とに電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0017】
本発明に係る表示装置において、前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端及び第3出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0018】
本発明に係る表示装置において、前記第3トランジスタのソース及びドレインの他方が、第3スイッチング素子の第1端にさらに電気的に接続され、
前記第3スイッチング素子の第2端が、前記ガンマモジュールに電気的に接続される。
【0019】
本発明に係る表示装置において、前記ガンマモジュールは、第1出力端、第2出力端、第3出力端及び第4出力端を有し、
前記第1出力端が、前記第2トランジスタのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、
前記第2出力端が、前記検出源の第2端に電気的に接続され、
前記第3出力端が、前記第2スイッチング素子の第2端に電気的に接続され、
前記第4出力端が、前記第3スイッチング素子の第2端に電気的に接続される。
【0020】
本発明に係る表示装置において、前記表示パネルが内部補償モードである場合には、前記第3トランジスタがオンにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオフにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第1初期化電圧が、前記第3トランジスタを介して前記第1ノードに供給され、
前記第2初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給される。
【0021】
本発明に係る表示装置において、前記表示パネルが検出モードである場合には、前記第3トランジスタがオフにされ、
前記第4トランジスタがオンにされ、
前記第1スイッチング素子がオンにされ、
前記第2スイッチング素子がオンにされ、
前記第3初期化電圧が、前記第2スイッチング素子及び前記第4トランジスタを介して前記第2ノードに供給され、
前記基準電圧が、前記検出源に供給され、
前記検出源が、前記第1スイッチング素子を介して前記第2ノードの電圧を検出する。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る駆動回路、表示パネル及び表示装置は、表示パネルが内部補償モードである場合には、ガンマモジュールが第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力し、表示パネルが検出モードである場合には、ガンマモジュールが第3初期化電圧及び基準電圧を出力する。そのため、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を追加せずとも、同時に両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明で使用する必要がある図面を簡単に説明する。以下の説明における図面は、本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとっては創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すことができるのは明らかである。
図1図1は本発明の実施例に係る駆動回路の構造概略図である。
図2図2図1に示す駆動回路の第1の具体的な回路図である。
図3図3は本発明の実施例に係る駆動回路のタイミングチャートである。
図4図4は本発明の実施例に係る駆動回路の他のタイミングチャートである。
図5図5図1に示す駆動回路の第2の具体的な回路図である。
図6図6図1に示す駆動回路の第3の具体的な回路図である。
図7図7は本発明の実施例に係る表示パネルの構造概略図である。
図8図8は本発明の実施例に係る表示装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的手段を、明確かつ完全に説明する。説明した実施例は全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例であることは明らかである。
本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的努力なしに取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属している。ここで記述された具体的な実施形態は本発明を説明や解釈するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことを理解されたい。
本発明の特許請求の範囲及び明細書における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。
【0025】
また、本発明で用いられるトランジスタの、ソース及びドレインは対称であるため、そのソース及びドレインは互換可能である。図面における形態によって、トランジスタの中間端をゲート、信号入力端をソース、出力端をドレインとする。
【0026】
本発明の実施例は、内部補償モードと検出モードとを、異なる電源電圧を追加せずとも、同時に両立できる駆動回路、表示パネル及び表示装置を提供する。
なお、本発明の実施例に係る駆動回路は、内部補償モード及び外部補償モードを両立できる。
【0027】
以下、詳細に説明する。
なお、以下の実施例の説明順序は、実施例の好ましい順序を限定するものではない。
本発明の全ての実施例で用いられるトランジスタは、薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又は他の同一の特性のデバイスであってもよい。
【0028】
また、本発明の実施例で用いられるトランジスタは、P型トランジスタ及び/又はN型トランジスタの両方を含んでもよい。
P型トランジスタは、ゲートがローレベルである場合に、ソース及びドレインがオンにされ、ゲートがハイレベルである場合に、ソース及びドレインがオフにされる。
N型トランジスタは、ゲートがハイレベルである場合に、ソース及びドレインがオンにされ、ゲートがローレベルである場合に、ソース及びドレインがオフにされる。
【0029】
図1を参照されたい。図1は本発明の実施例に係る駆動回路の構造概略図である。
図1に示すように、本発明の実施例に係る駆動回路は、ガンマモジュール100及び発光モジュール200を含む。
【0030】
ガンマモジュール100は、第1初期化電圧V1、第2初期化電圧V2、第3初期化電圧V3及び基準電圧V4を出力するためのものである。
発光モジュール200は、ガンマモジュール100に電気的に接続される。
【0031】
表示パネルが内部補償モードである場合、ガンマモジュール100は、第1初期化電圧V1及び第2初期化電圧V2を発光モジュール200に供給する。
表示パネルが検出モードである場合、ガンマモジュール100は、第3初期化電圧V3及び基準電圧V4を発光モジュール200に供給し、発光モジュール200を発光させる。
【0032】
なお、本発明の実施例においては、表示パネルが内部補償モード及び外部補償モードを両立できる。つまり、本発明の実施例に係る駆動回路における発光モジュール200は、内部補償モードの回路構成に適用されてもよいし、検出モジュールの構成に適用されてもよい。
【0033】
本発明に係る駆動回路は、表示パネルが内部補償モードである場合は、ガンマモジュール100が第1初期化電圧V1及び第2初期化電圧V2を出力し、表示パネルが検出モードである場合は、ガンマモジュール100が第3初期化電圧V3及び基準電圧V4を出力する。そのため、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させずとも、同時に両立できる。
【0034】
図2を参照されたい。図2図1に示す駆動回路の第1の具体的な回路図である。
図1及び図2に示すように、発光モジュール200は、駆動トランジスタT1、第1トランジスタT2、第2トランジスタT3、第3トランジスタT4、コンデンサCst、発光素子D、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び検出源101を含む。
【0035】
本発明の実施例において、ガンマモジュール100は、第1出力端A及び第2出力端Bを有し、第1出力端Aが第2トランジスタT3のソース及びドレインの一方と、検出源101の第2端とに電気的に接続され、第2出力端Bが第2スイッチング素子S2の第2端に電気的に接続される。
【0036】
駆動トランジスタT1のゲートは第1ノードaに電気的に接続され、駆動トランジスタT1のソース及びドレインの一方は第1電源VDDに電気的に接続され、駆動トランジスタT1のソース及びドレインの他方は第2ノードbに電気的に接続される。
駆動トランジスタT1は、発光素子Dを流れる駆動電流を制御するためのものである。
【0037】
第1トランジスタT2のゲートは走査線Gnに電気的に接続され、第1トランジスタT2のソース及びドレインの一方はデータ線Vdataに電気的に接続され、第1トランジスタT2のソース及びドレインの他方は第1ノードaに電気的に接続される。
第1トランジスタT2は、走査線により供給される信号の制御下で、データ線Vdataにより供給される電圧を第1ノードaに供給する。
【0038】
第2トランジスタT3のゲートは制御線REFに電気的に接続され、第2トランジスタT3のソース及びドレインの一方はガンマモジュール100に電気的に接続され、第2トランジスタT3のソース及びドレインの他方は第1ノードaに電気的に接続される。
第2トランジスタT3は、制御線REFにより供給される信号の制御下で、ガンマモジュール100により供給される電圧を第1ノードaに供給する。
【0039】
第3トランジスタT4のゲートは検出線INIに電気的に接続され、第3トランジスタT4のソース及びドレインの一方は第2ノードbに電気的に接続され、第3トランジスタT4のソース及びドレインの他方は第1スイッチング素子S1の第1端及び第2スイッチング素子S2の第1端に電気的に接続される。
【0040】
第1スイッチング素子S1の第2端が検出源101の第1端に電気的に接続され、第2スイッチング素子S2の第2端及び検出源101の第2端がガンマモジュール100にそれぞれ電気的に接続される。
【0041】
第3トランジスタT4は、検出線INIにより供給される信号の制御下で、ガンマモジュール100により供給される電圧を第2ノードbに供給し、検出源101により第2ノードbの電圧を検出する。
【0042】
コンデンサCstの第1端が第1ノードaに電気的に接続され、コンデンサCstの第2端が第2ノードbに電気的に接続される。
【0043】
発光素子Dの第1端が第2ノードbに電気的に接続され、発光素子Dの第2端が第2電源VSSに電気的に接続される。
【0044】
図3を参照されたい。図3は、本発明の実施例に係る駆動回路のタイミングチャートである。図1図2図3に示すように、表示パネルが内部補償モードである場合、駆動回路の駆動タイミングは、初期化段階t11、検出段階t12、書き込み段階t13及び発光段階t14を含む。
【0045】
初期化段階t11においては、制御線REFにより供給される信号の制御下で、第2トランジスタT3がオンにされる。また、検出線INIにより供給される信号の制御下で、第3トランジスタT4がオンにされ、第2スイッチング素子S2がオンにされる。
そして、ガンマモジュール100により供給される第1初期化電圧V1が、第2トランジスタT3を介して第1ノードaに供給される。また、ガンマモジュール100により供給される第2初期化電圧V2が、第2スイッチング素子S2及び第3トランジスタT4を介して第2ノードbに供給される。これらによって、第1ノードa及び第2ノードbの初期化が終了する。
【0046】
検出段階t12においては、制御線REFにより供給される信号の制御下で第2トランジスタT3がオンにされる。また、検出線INIにより供給される信号の制御下で、第3トランジスタT4がオフにされる。
そして、ガンマモジュール100により供給される第1初期化電圧V1が第2トランジスタT3を介して第1ノードaに引続き供給される。駆動トランジスタT1がオンにされ、第2ノードbの電圧が第1初期化電圧V1と駆動トランジスタの閾値電圧との差分に等しくなるまでコンデンサCstが充電される。
【0047】
書き込み段階t13においては、走査線Gnにより供給される信号の制御下で第1トランジスタT2がオンにされる。
そして、データ線Vdataにより供給される電圧が、第1トランジスタT2を介して第1ノードaに供給され、データ信号の書き込みが終了する。
【0048】
発光段階t14においては、走査線Gnにより供給される信号の制御下で第1トランジスタT2がオフにされ、発光素子Dが発光する。
【0049】
図4を参照されたい。図4は本発明の実施例に係る駆動回路の、他のタイミングチャートである。
図1図2、及び図4に示すように、表示パネルが検出モードである場合、駆動回路の駆動タイミングは、初期化段階t21、上昇段階t22及び検出段階t23を含む。
【0050】
初期化段階t21においては、走査線Gnにより供給される信号の制御下で、第1トランジスタT2がオンにされる。また、検出線INIにより供給される信号の制御下で、第3トランジスタT4がオンにされ、第2スイッチング素子S2がオンにされる。
そして、データ線Vdataにより供給される電圧が、第1トランジスタT2を介して第1ノードaに供給される。また、ガンマモジュール100により供給される第3初期化電圧V3が、第2スイッチング素子S2及び第3トランジスタT4を介して第2ノードbに供給される。これらによって、第1ノードa及び第2ノードbの初期化が終了する。
【0051】
上昇段階t22においては、走査線Gnにより供給される信号の制御下で、第1トランジスタT2が引続きオンにされる。また、検出線INIにより供給される信号の制御下で、第3トランジスタT4がオフにされる。
そして、データ線Vdataにより供給される電圧が、第1トランジスタT2を介して第1ノードaに引続き供給される。第2ノードbの電圧が、第3初期化電圧V3から、第2ノードbの電圧がデータ線Vdataにより供給される電圧と駆動トランジスタの閾値電圧との差分に等しくなるまで引続き上昇し、駆動トランジスタT1がオフにされる。
【0052】
検出段階t23においては、走査線Gnにより供給される信号の制御下で、第1トランジスタT2が引続きオンにされる。また、検出線INIにより供給される信号の制御下で、第3トランジスタT4がオンにされ、第1スイッチング素子S1オンにされる。
そして、データ線Vdataにより供給される電圧が第1トランジスタT2を介して第1ノードaに引続き供給される。さらに、ガンマモジュール100により供給される基準電圧V4が検出源101に出力され、検出源101が第1スイッチング素子S1及び第3トランジスタT4を介して第2ノードbの電圧を検出する。このようにして、駆動トランジスタT1の閾値電圧を算出できる。
【0053】
本発明に係る駆動回路は、表示パネルが内部補償モードである場合には、ガンマモジュール100が、第1出力端Aから第1初期化電圧V1を出力して、第2出力端Bから第2初期化電圧V2を出力する。
表示パネルが検出モードである場合には、ガンマモジュール100が、第1出力端Aから基準電圧V4を出力し第2出力端Bから第3初期化電圧V3を出力する。
このようにすると、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させずとも、同時に両立できる。
【0054】
図5を参照されたい。図5は、図1に示す駆動回路の第2の具体的な回路図である。
図5に示す駆動回路と図2に示す駆動回路との相違点は、図5に示す駆動回路におけるガンマモジュール100が、第1出力端A、第2出力端B及び第3出力端Cを有する点である。
【0055】
第1出力端Aは、前記第2トランジスタT3のソース及びドレインの一方に電気的に接続される。第2出力端Bは、検出源101の第2端に電気的に接続される。第3出力端Cは、第2スイッチング素子S2の第2端に電気的に接続される。
【0056】
本発明に係る駆動回路は、表示パネルが内部補償モードである場合には、ガンマモジュール100が、第1出力端Aから第1初期化電圧V1を出力し、第3出力端Cから第2初期化電圧V2を出力する。
表示パネルが検出モードである場合には、ガンマモジュール100が、第2出力端Bから基準電圧V4を出力し、第3出力端Cから第3初期化電圧V3を出力する。
このようにすると、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させずとも、同時に両立できる。
【0057】
図6を参照されたい。図6は、図1に示す駆動回路の第3の具体的な回路図である。
図6に示す駆動回路と図2に示す駆動回路との相違点は、図6に示す駆動回路においては、第3トランジスタT4のソース及びドレインの他方が、第3スイッチング素子S3の第1端にさらに電気的に接続され、第3スイッチング素子S3の第2端が、ガンマモジュール100に電気的に接続され、ガンマモジュール100が、第1出力端A、第2出力端B、第3出力端C及び第4出力端Dを有する点にある。
【0058】
第1出力端Aは、第2トランジスタT3のソース及びドレインの一方に電気的に接続される。第2出力端Bは、検出源101の第2端に電気的に接続される。第3出力端Cは、第2スイッチング素子S2の第2端に電気的に接続される。第4出力端Dは、第3スイッチング素子S3の第2端に電気的に接続される。
【0059】
本発明に係る駆動回路は、表示パネルが内部補償モードである場合は、ガンマモジュール100が、第1出力端Aから第1初期化電圧V1を出力し、第3出力端Cから第2初期化電圧V2を出力する。
表示パネルが検出モードである場合は、ガンマモジュール100が、第2出力端Bから基準電圧V4を出力し、第4出力端Dから第3初期化電圧V3を出力する。
このようにすると、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させることなく同時に両立させることができる。
【0060】
図7を参照されたい。図7は本発明の実施例に係る表示パネルの構造概略図である。
図7に示すように、本発明の実施例に係る表示パネル1000は、駆動トランジスタT1、第1トランジスタT2、第2トランジスタT3、第3トランジスタT4、コンデンサCst及び発光素子Dを含む。
【0061】
駆動トランジスタT1のゲートは、第1ノードaに電気的に接続される。駆動トランジスタT1のソース及びドレインの一方は、第1電源VDDに電気的に接続される。駆動トランジスタT1のソース及びドレインの他方は、第2ノードbに電気的に接続される。
【0062】
第1トランジスタT2のゲートは、走査線Gnに電気的に接続される。第1トランジスタT2のソース及びドレインの一方は、データ線Vdataに電気的に接続される。第1トランジスタT2のソース及びドレインの他方は、第1ノードaに電気的に接続される。
【0063】
第2トランジスタT3のゲートは、制御線REFに電気的に接続される。第2トランジスタT3のソース及びドレインの一方は、第1端M1に電気的に接続される。第2トランジスタT3のソース及びドレインの他方は、第1ノードaに電気的に接続される。
【0064】
第3トランジスタT4のゲートは、検出線INIに電気的に接続される。第3トランジスタT4のソース及びドレインの一方は、第2ノードbに電気的に接続される。第3トランジスタT4のソース及びドレインの他方は、第2端M2に電気的に接続される。
【0065】
コンデンサCstの第1端は、第1ノードaに電気的に接続される。コンデンサCstの第2端は、第2ノードbに電気的に接続される。
【0066】
発光素子Dの第1端は、第2ノードbに電気的に接続される。発光素子Dの第2端は、第2電源VSSに電気的に接続される。
【0067】
なお、表示パネルが内部補償モードである場合には、第1端M1が第1初期化電圧に接続され、第2端M2が第2初期化電圧に接続され、表示パネルが検出モードである場合には、第2端M2が第3初期化電圧に接続され、検出源が基準電圧を受けるとともに、第2端M2を介して第2ノードbの電圧を検出する。
【0068】
本発明に係る表示パネルは、表示パネルが内部補償モードである場合は、ガンマモジュールが、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力する。
表示パネルが検出モードである場合は、ガンマモジュールが、第3初期化電圧及び基準電圧を出力する。
このようにすると、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させずとも、同時に両立できる。
【0069】
図8を参照されたい。図8は、本発明の実施例に係る表示装置の構造概略図である。
図8に示すように、本発明の実施例に係る表示装置10000は、ガンマチップ10001及び表示パネル10002を含む。
ガンマチップ10001は、第1初期化電圧V1、第2初期化電圧V2、第3初期化電圧V3及び基準電圧V4を出力するためのものである。
表示パネル10002は、ガンマチップ10001に電気的に接続され、上記の表示パネルを含み、具体的には、上記の説明を参照でき、ここでは詳しい説明を省略する。
【0070】
本発明に係る表示装置は、表示パネルが内部補償モードである場合は、ガンマモジュールが、第1初期化電圧及び第2初期化電圧を出力する。
表示パネルが検出モードである場合は、ガンマモジュールが、第3初期化電圧及び基準電圧を出力する。
このようにすると、内部補償モード及び検出モードが異なる期間にあるので、内部補償モード及び検出モードを、異なる電源電圧を増加させずとも、同時に両立できる。
【0071】
以上、本発明の実施例に係る駆動回路、表示パネル及び表示装置について詳細に説明した。本明細書では具体的な実施例を用いて本発明の原理及び実施形態について説明したが、以上の実施例の説明は本発明の方法及びその核心的な思想を理解するためのものに過ぎない。一方、当業者であれば、本発明の構想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲に変更を加えることがある。つまり、本明細書の内容は本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】