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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】ガス圧縮機用クーラーマウント配置
(51)【国際特許分類】
   F04B 41/00 20060101AFI20240122BHJP
   F04B 39/06 20060101ALI20240122BHJP
【FI】
F04B41/00 A
F04B39/06 E
F04B39/06 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538062
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-06-21
(86)【国際出願番号】 US2020066432
(87)【国際公開番号】W WO2022139796
(87)【国際公開日】2022-06-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507189747
【氏名又は名称】サルエアー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スワート,アンドリュー
【テーマコード(参考)】
3H003
3H076
【Fターム(参考)】
3H003AA06
3H003AB05
3H003AC02
3H003BE01
3H003CD01
3H003CF04
3H076AA16
3H076AA33
3H076BB07
3H076BB38
3H076CC07
(57)【要約】
実施例は、ガス圧縮機パッケージ及びガス圧縮機用の冷却システムであって、ガス圧縮機から被加熱圧縮空気を受け取り、かつ受け取った圧縮空気を冷却するように構成されたアフタークーラと、ガス圧縮機から被加熱油を受け取り、かつ受け取った被加熱油を冷却するように構成された、オイルクーラと、アフタークーラ及びオイルクーラを通して空気流を生成するために空気を引き入れる、少なくとも1つのファンユニットとを含む、ガス圧縮機パッケージ及びガス圧縮機用の冷却システムに関わり、アフタークーラは、水平面に対して角度をなして方向づけられるとともに、少なくとも1つのファンユニットによって生成された空気流に対して角度をつけられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス圧縮機パッケージであって、
ガス圧縮機と、
前記ガス圧縮機に機械的に接続されるモーターであって、前記ガス圧縮機内でガスを圧縮するために前記モーターにトルクをかける、モーターと、
アフタークーラ前記ガス圧縮機に連通接続されるとともに、前記ガス圧縮機から出た圧縮空気を冷却するように構成された、アフタークーラと、
前記ガス圧縮機に連通接続されるとともに、前記ガス圧縮機を出た油を冷却するように構成された、オイルクーラと、
前記ガス圧縮機パッケージ内に空気流を生成するために、前記ガス圧縮機パッケージの外から空気を引き込み、かつ前記アフタークーラ及び前記オイルクーラを通して前記空気流を押し出す、少なくとも1つのファンユニットと、
を備える、ガス圧縮機パッケージであり、
前記アフタークーラは、前記ガス圧縮機パッケージの水平面に対して角度をつけて方向づけられるとともに、前記ガス圧縮機パッケージ内の前記空気流に対して角度をつけられる、ガス圧縮機パッケージ。
【請求項2】
前記アフタークーラ及び前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機及び前記モーターの上方に位置づけられる、請求項1に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項3】
前記アフタークーラは、前記ガス圧縮機パッケージの前記水平面に対して略45度の角度で方向づけられる、請求項2に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのファンユニットは、前記ガス圧縮機パッケージの側部を通して水平方向に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、前記ガス圧縮機パッケージ内で水平な空気流である、請求項2に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項5】
前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機パッケージの前記水平面に対して平行に、かつ前記ガス圧縮機パッケージ内の空気流に対して平行に方向づけられる、請求項4に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのファンユニットは、前記ガス圧縮機パッケージを通して垂直方向下方に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、前記ガス圧縮機パッケージ内で垂直の空気流である、請求項2に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項7】
前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機の前記水平面に対して角度をつけて、かつ前記ガス圧縮機パッケージ内の前記垂直の空気流に対して角度をつけて方向づけられる、請求項6に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項8】
前記オイルクーラと前記アフタークーラはV型を形成し、前記少なくとも1つのファンユニットが前記V型の中心に位置づけられる、請求項7に記載のガス圧縮機パッケージ。
【請求項9】
ガス圧縮機用の冷却システムであって、
前記ガス圧縮機から被加熱圧縮空気を受け取り、かつ前記受け取った圧縮空気を冷却するように構成された、アフタークーラと、
前記ガス圧縮機から被加熱油を受け取り、かつ前記受け取った被加熱油を冷却するように構成された、オイルクーラと、
前記アフタークーラ及び前記オイルクーラを通して空気流を生成するために空気を引き込む、少なくとも1つのファンユニットと、
を備える、冷却システムであり、
前記アフタークーラは、水平面に対して角度をつけて方向づけられるとともに、前記少なくとも1つのファンユニットによって生成された前記空気流に対して角度をつけられる、冷却システム。
【請求項10】
前記アフタークーラは、前記水平面に対して略45度の角度で方向づけられる、請求項9に記載の冷却システム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのファンユニットは、水平方向に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、水平な空気流である、請求項9に記載の冷却システム。
【請求項12】
前記オイルクーラは、前記水平面に対して平行に、かつ前記少なくとも1つのファンユニットによって生成された空気流に対して平行に方向づけられる、請求項11に記載の冷却システム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのファンユニットは、垂直方向下方に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、垂直の空気流である、請求項9に記載の冷却システム。
【請求項14】
前記オイルクーラは、前記水平面に対して角度をつけて、かつ前記少なくとも1つのファンユニットによって生成された前記垂直の空気流に対して角度をつけて方向づけられる、請求項13に記載の冷却システム。
【請求項15】
前記オイルクーラと前記アフタークーラはV型を形成し、前記少なくとも1つのファンユニットが前記V型の中心に位置づけられる、請求項14に記載の冷却システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ガス圧縮機に関し、より具体的には、相対角度で配置されたクーラーマウントを備えたガス圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、大気圧空気又は大気ガスから圧縮空気又は圧縮ガスを生産するため、多様な適用のために空気又はガス圧縮機が使用される。これらの関連技術システムでは、圧縮される空気又はガスは、フィルターを通して圧縮室の中に引き込まれ、非圧縮性である潤滑油と共に圧縮される。潤滑油の目的は基本的に、圧縮操作中にローター及び圧縮機の内部構造物を冷たく維持することである。操作中に油がローター及び内部構造物から熱を吸収すると、油の温度が上昇する。よって、関連技術システムは、油温度が調整された状態を維持するためのオイルクーラを含む。
【0003】
さらに関連技術システムでは、圧縮操作の間に空気又はガスの温度が上昇し得る。よって、関連技術システムは、圧縮ユニット内で生じた温度から、必要とされる適用により適したより低い温度まで圧縮空気又はガスを冷却するアフタークーラも含む。関連技術システムでは、オイルクーラユニット及びアフタークーラは両方とも、一連のチューブを通して油又は圧縮空気を通過させ、かつこれらのチューブに亘って空気を吹き付けることによって熱を放散させる、放熱装置として機能する。関連技術システムでは、オイルクーラ及びアフタークーラは、圧縮機システムを収容する外部壁に隣接して互いに平行な同一面上に方向づけられ、1つ以上のファン又は送風機を用いて、外からシステム内へと空気が引き入れられる。これらの関連技術システムでは、この構造の結果として、ハウジングの内部空気が加熱されて、圧縮機内に引き込まれる前に大気又はガスの増加が生じ得る。この大気又はガスの予熱は、アフタークーラによって放散されなければならない追加の熱をシステム内にもたらし、結果としてより大きい空気冷却器が必要になる。本開示の実施例は、この状況に対処し、かつハウジング内の熱放散を改良することによって、より小さいアフタークーラの利用を可能にし得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様は、ガス圧縮機パッケージを含む。当該ガス圧縮機パッケージは、ガス圧縮機と、前記ガス圧縮機に機械的に接続されるモーターであって、前記ガス圧縮機内でガスを圧縮するために前記モーターにトルクをかける、モーターと、前記ガス圧縮機に連通接続されるとともに、前記ガス圧縮機から出た圧縮空気を冷却するように構成された、アフタークーラと、前記ガス圧縮機に連通接続されるとともに、前記ガス圧縮機を出た油を冷却するように構成された、オイルクーラと、前記ガス圧縮機パッケージ内に空気流を生成するために、前記ガス圧縮機パッケージの外から空気を引き込み、かつ前記アフタークーラ及び前記オイルクーラを通して前記空気流を押し出す、少なくとも1つのファンユニットと、を備えてよく、前記アフタークーラは、前記ガス圧縮機パッケージの水平面に対して角度をつけて方向づけられるとともに、前記ガス圧縮機パッケージ内の前記空気流に対して角度をつけられる。
【0005】
本開示の追加の態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記アフタークーラ及び前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機及び前記モーターの上方に位置づけられる。
【0006】
本開示のさらなる態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記アフタークーラは、前記ガス圧縮機パッケージの前記水平面に対して45度の角度で方向づけられる。
【0007】
本開示の追加の態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記少なくとも1つのファンユニットは、前記ガス圧縮機パッケージの側部を通して水平方向に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、前記ガス圧縮機パッケージ内で水平な空気流である。
【0008】
本開示のさらなる態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機パッケージの前記水平面に対して平行に、かつ前記ガス圧縮機パッケージ内の空気流に対して平行に方向づけられる。
【0009】
本開示の追加の態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、少なくとも1つのファンユニットは、前記ガス圧縮機パッケージを通して垂直方向下方に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、前記ガス圧縮機パッケージ内で垂直の空気流である。
【0010】
本開示のさらなる態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記オイルクーラは、前記ガス圧縮機の前記水平面に対して角度をつけて、かつ前記ガス圧縮機パッケージ内の前記垂直の空気流に対して角度をつけて方向づけられる。
【0011】
本開示の追加の態様は、ガス圧縮機パッケージを含み、前記オイルクーラと前記アフタークーラはV型を形成し、少なくとも1つのファンユニットが前記V型の中心に位置づけられる。
【0012】
本開示のさらなる態様は、ガス圧縮機用の冷却システムを含む。当該冷却システムは、前記ガス圧縮機から被加熱圧縮空気を受け取り、かつ前記受け取った圧縮空気を冷却するように構成された、アフタークーラと、前記ガス圧縮機から被加熱油を受け取り、かつ前記受け取った被加熱油を冷却するように構成された、オイルクーラと、前記アフタークーラ及び前記オイルクーラを通して空気流を生成するために空気を引き込む、少なくとも1つのファンユニットと、を備え、前記アフタークーラは、水平面に対して角度をつけて方向づけられるとともに、少なくとも1つのファンユニットによって生成された前記空気流に対して角度をつけられる。
【0013】
本開示の追加の態様は、冷却システムを含み、前記アフタークーラは、前記水平面に対して45度の角度で方向づけられる。
【0014】
本開示のさらなる態様は、冷却システムを含み、少なくとも1つのファンユニットは、水平方向に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、水平な空気流である。
【0015】
本開示の追加の態様は、冷却システムを含み、前記オイルクーラは、前記水平面に対して平行に、かつ少なくとも1つのファンユニットによって生成された空気流に対して平行に方向づけられる。
【0016】
本開示のさらなる態様は、冷却システムを含み、少なくとも1つのファンユニットは、垂直方向下方に空気を引き込むように位置づけられ、前記生成された空気流は、垂直の空気流である。
【0017】
本開示の追加の態様は、冷却システムを含み、前記オイルクーラは、前記水平面に対して角度をつけて、かつ少なくとも1つのファンユニットによって生成された前記垂直の空気流に対して角度をつけて方向づけられる。
【0018】
本開示のさらなる態様は、冷却システムを含み、前記オイルクーラと前記アフタークーラはV型を形成し、少なくとも1つのファンユニットが前記V型の中心に位置づけられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本開示の多様な特徴を実施する一般的アーキテクチャについて、以下に図面を参照して説明する。図面及びその関連する説明は、本開示の実施例を例示するためであって、本開示の範囲を限定するためではなく提供される。図面全体に亘って、引用された要素と要素との間の対応を示すために符号が使用されている。
図1】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。
図2】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。
図3】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の側面図を示す。
図4】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の側面図を示す。
図5】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の側面図を示す。
図6】本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の側面図を示す。
図7】本開示の別の実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。
図8】本開示の当該別の実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の側面図を示す。
図9】本開示の当該別の実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の上面図を示す。
図10】本開示のさらに別の実施例に従う 空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。
図11】本開示のさらに別の実施例に従う 空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明は、本出願の図面及び実施例のさらなる詳細を提供する。異なる組み合わせの特徴が異なる実施例にて説明され得るが、特徴は、説明された具体的な組み合わせに限定されず、当業者にとって明白となり得るその他の組み合わせで組み合わされてもよい。また、明細書全体に亘って使用されている用語は、例として提供されているものであって、限定することを意図されてはいない。例えば、「自動的」という用語の使用は、本出願の実施を行う当業者の望ましい実施に応じて、実施の特定の態様についてのユーザ又はオペレータの制御を伴う完全自動又は半自動の実施を含んでよい。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」等の順番の用語は、単にラベル付けの目的でのみ明細書及び請求項で使用してよいが、説明された順番で発生する説明された動作又は項目への言及に制限されるべきではない。動作又は項目は、異なる順番に順序付けされてよく、又は本出願の範囲から逸脱することなく、並行して又は動的に行われてよい。
【0021】
本明細書で説明される実施例は、クーラを通して流れる空気の量及び望ましい出口温度に基づく互いに対して相対的な角度で配置されたオイルクーラとアフタークーラとを有する圧縮機パッケージに関わる。この構成は、クーラ表面が占める圧縮機パッケージングの外部表面を減らし得る。また、この配置は、廃熱が圧縮機入口から排出され尽くすことを可能にすることによって、圧縮機に供給された空気又はガスの余熱も低減し得る。この配置により、より小さい冷却ファンを使用することが可能になると共に、圧縮機パッケージの全体サイズを縮小することも可能とし得る。実施例の追加の態様は、添付の図面及び本開示の実施例の以下の詳細な説明に基づき当業者にとって直ちに明らかなものとなり得る。
【0022】
図1及び図2は、本開示の一実施例に従う空気圧縮機パッケージ100の例の斜視図を示す。また、図3図6は、一実施例に従う空気圧縮機パッケージ100の例の側面図を示す。圧縮機パッケージ100は、圧縮空気の供給を必要とする多様な適用で使用してよい。例えば、空気圧作動器具を駆動するため、又は圧縮空気もしくはその他の圧縮ガスを必要とするその他の適用で、圧縮空気を供給するために、圧縮機パッケージを使用してよい。
【0023】
空気圧縮機パッケージ100は、圧縮機パッケージ100に空気を引き込む又は圧縮機パッケージ100から空気を排出する際に空気が通る開口部又はスリットを提供するハウジング(図1図6では取り除かれている)によって封入されてよい。圧縮機パッケージ100は、モーター2に機械的に接続されたガス又は空気圧縮機4を含んでよい。いくつかの実施例では、ガス又は空気圧縮機4は、二軸式圧縮機又は当業者にとって明白となり得るその他あらゆる種類の圧縮機であってよい。また、モーター2は、電気モーター、ディーゼルモーター、ガソリンモーター、又は圧縮機を駆動するのに当業者が使用し得るその他あらゆるモーターであってよい。
【0024】
圧縮機パッケージ100は、外気が圧縮機パッケージ100の中に引き込まれる(矢印A)際に通るフィルターユニット8も含んでよい。フィルターユニット8は、1つ以上のチューブ又はパイプによって圧縮機4の入口6に連通接続されてよい。圧縮機パッケージ100の中に引き込まれた空気は、フィルターユニット8から入口6を通してかつ圧縮機4内に(矢印B)に移動し得る。
【0025】
圧縮機4内にて、空気は、モーター2によってかけられたトルクに基づく圧縮機4の操作を通して圧縮され得る。圧縮機4内にて、空気は、ローター及び圧縮機内部部品を冷たく維持する潤滑油と混ざり合い得る。圧縮後、圧縮空気と熱油の混合物は、圧縮機出口10を通して圧縮機4から出て、圧縮機4をセパレータタンク14に連通接続するチューブ又はパイプ12を通して移動する(矢印C)。セパレータタンク14内では、圧縮空気は、渦運動を通して油から分離される。セパレータタンク14は、アフタークーラ18及びオイルクーラ216に連通接続されてよい。
【0026】
分離された圧縮空気は、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してアフタークーラ18に提供される。アフタークーラ18内では、圧縮空気は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り圧縮空気の冷却を可能にする。圧縮空気が冷却されると、当該圧縮空気は圧縮機パッケージ出口24を通って圧縮機パッケージから出る(矢印D)。
【0027】
熱油は、圧縮空気から分離されると、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してオイルクーラ16に提供される。オイルクーラ16内では、熱油は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り熱油の冷却を可能にする。熱油が冷却されると、当該熱油は、さらなる圧縮操作をさらに潤滑化するために再利用されるべく、圧縮機4に戻される。
【0028】
圧縮機パッケージ100は、システムを通る空気流、システムを通る油流、圧縮機を駆動するモーターの速度、及び以下に論じるアフタークーラ18及びオイルクーラ16を冷却するファンユニット20のモーター21bの速度に関して、制御及びフィードバックを提供し得るコントロールパネル22も含んでよい。コントロールパネル22は、システム内の温度を提供してもよい。
【0029】
図1図6に示す通り、オイルクーラ16及びアフタークーラ18は、圧縮機4及びモーター2の上方に位置づけられる。また、オイルクーラ16及びアフタークーラ18のそれぞれは、互いに対して角度をつけられ、かつ圧縮機パッケージ100の水平面に対して角度をつけられる。言い換えると、オイルクーラ16は、圧縮機パッケージ100の水平面と垂直面との間の角度26に位置づけられる。また、アフタークーラ18は、圧縮機パッケージ100の水平面と垂直面との間の角度28に位置づけられる。いくつかの実施例では、角度26、28は45°であってよい。その他の適用では、角度26、28は、オイルクーラ16及びアフタークーラ18を通る望ましい流体流量と、オイルクーラ16及びアフタークーラ18によって達成されるべき望ましい温度とに基づいて決められる最適化角度に基づく異なる角度であってよい。
【0030】
また、図示されている通り、オイルクーラ16とアフタークーラ18は、互いに対してV型を形成するように位置づけられる。1つ以上のファンユニット20は、オイルクーラ16及びアフタークーラ18によって形成されたV型の中心内に位置づけられてよい。オイルクーラ16、アフタークーラ18及び1つ以上のファンユニット20はまとめて、圧縮機パッケージ100用の冷却システム30を形成する。
【0031】
各ファンユニット20は、一連のファンブレード21aと、ファンブレード21aを回転させるモーター21bとを含み得る。ファンユニット20は垂直方向下方に空気を引き込み(矢印E)、かつオイルクーラ16及びアフタークーラ18を通して空気を押し出し得る。図示されている通りに、オイルクーラ16とアフタークーラ18の両方は、ファンユニット20によって垂直方向下方に(矢印E)引き込まれた空気の空気流に対して角度をつけられる。
【0032】
上述した通り、いくつかの実施例では、オイルクーラ16は、圧縮機から出た熱油からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。また、いくつかの実施例では、チューブは、熱油からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してもよい。
【0033】
同様に、上述の通り、いくつかの実施例では、アフタークーラ18は、 圧縮機から出た圧縮空気からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。いくつかの実施例では、圧縮空気からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してよい。
【0034】
空気がオイルクーラ16及びアフタークーラ18を通過した後、熱空気は、角度Aで下方に流れ(矢印F)、その後、圧縮機パッケージ100を囲むハウジング内に形成されたスリット又は通気口を通して圧縮機パッケージ100から外へ流出し得る。オイルクーラ16及びアフタークーラ18から出た熱空気(矢印F)は、圧縮機4の入口6から離れるように角度をつけられ、圧縮機に入る空気の予熱は低減され、結果として出口10で圧縮機4から出る空気をより低い温度にする。圧縮機4から出る空気がより低い温度であるため、アフタークーラ18による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ18及びより小さいファンユニット20の使用が可能になる。その結果として、圧縮機パッケージ全体をより小さくすることが可能になる。
【0035】
また、圧縮機4に入る空気が、予熱の低減のためより冷たいため、圧縮機4の中で空気が油と混ざり合う時に、油の直接加熱がより少なくなり、結果として出口10で圧縮機4から出る油がより低温となる。圧縮機4から出る油がより低い温度であるため、オイルクーラ16による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ18及びより小さいファンユニット20の使用が可能になり、その結果として、圧縮機パッケージ全体のサイズを縮小する。
【0036】
図7は、本開示の別の実施例に従う空気圧縮機パッケージ200の例の斜視図を示す。図8は、本開示の当該別の実施例に従う空気圧縮機パッケージ200の例の側面図を示す。図9は、本開示の当該別の実施例に従う空気圧縮機パッケージ200の例の上面図を示す。圧縮機パッケージ200は、圧縮空気の供給を必要とする多様な適用で使用してよい。例えば、空気圧作動器具を駆動するため、又は圧縮空気もしくはその他の圧縮ガスを必要とするその他の適用で、圧縮空気を供給するために、圧縮機パッケージを使用してよい。
【0037】
図7図9の圧縮機パッケージ200は、上記の圧縮機パッケージ100との類似性を有し得る。よって、同様の符号及び説明が以下に提供される。空気圧縮機パッケージ200は、圧縮機パッケージ200に空気を引き込む又は圧縮機パッケージ200から空気を排出する際に空気が通る開口部又はスリットを提供するハウジング(図7図9では取り除かれている)によって封入されてよい。圧縮機パッケージ200は、モーター202に機械的に接続されたガス又は空気圧縮機204を含んでよい。いくつかの実施例では、ガス又は空気圧縮機204は、二軸式圧縮機又は当業者にとって明白となり得るその他あらゆる種類の圧縮機であってよい。また、モーター202は、電気モーター、ディーゼルモーター、ガソリンモーター、又は圧縮機を駆動するのに当業者が使用し得るその他あらゆるモーターであってよい。
【0038】
圧縮機パッケージ200は、外気が圧縮機パッケージ200の中に引き込まれる(矢印A)際に通るフィルターユニット208も含んでよい。フィルターユニット208は、1つ以上のチューブ又はパイプによって圧縮機204の入口206に連通接続されてよい。圧縮機パッケージ200の中に引き込まれた空気は、フィルターユニット208から入口206を通してかつ圧縮機204内に(矢印B)に移動し得る。
【0039】
圧縮機204内にて、空気は、モーター202によってかけられたトルクに基づく圧縮機204の操作を通して圧縮され得る。圧縮機204内にて、空気は、ローター及び圧縮機内部部品を冷たく維持する潤滑油と混ざり合い得る。圧縮後、圧縮空気と熱油の混合物は、圧縮機出口210を通して圧縮機204から出て、圧縮機204をセパレータタンク214に連通接続するチューブ又はパイプ12を通して移動する(矢印C)。セパレータタンク214内では、圧縮空気は、渦運動を通して油から分離される。セパレータタンク214は、アフタークーラ218及びオイルクーラ2216に連通接続されてよい。
【0040】
分離された圧縮空気は、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してアフタークーラ218に提供される。アフタークーラ218内では、圧縮空気は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り圧縮空気の冷却を可能にする。圧縮空気が冷却されると、当該圧縮空気は圧縮機パッケージ出口224を通って圧縮機パッケージから出る(矢印D)。
【0041】
熱油は、圧縮空気から分離されると、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してオイルクーラ216に提供される。オイルクーラ216内では、熱油は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り熱油の冷却を可能にする。熱油が冷却されると、当該熱油は、さらなる圧縮操作をさらに潤滑化するために再利用されるべく、圧縮機204に戻される。
【0042】
圧縮機パッケージ200は、システムを通る空気流、システムを通る油流、圧縮機を駆動するモーターの速度、及び以下に論じるアフタークーラ218及びオイルクーラ216を冷却するファンユニット220のモーター221bの速度に関して、制御及びフィードバックを提供し得るコントロールパネル222も含んでよい。コントロールパネル222は、システム内の温度を提供してもよい。
【0043】
図7図9に示す通り、オイルクーラ216及びアフタークーラ218は、圧縮機204及びモーター202の上方に位置づけられる。また、オイルクーラ216は、アフタークーラ218の上方に位置づけられ、アフタークーラ218は、オイルクーラ216に対して角度をつけられる。また、オイルクーラ216は、圧縮機パッケージ200の水平面に平行に位置づけられ、かつアフタークーラ218は、水平面に対して角度をつけられる。言い換えると、アフタークーラ218は、圧縮機パッケージ200の水平面と垂直面との間の角度228に位置づけられる。いくつかの実施例では、角度228は45°であってよい。その他の適用では、角度228は、オイルクーラ216及びアフタークーラ218を通る望ましい流体流量と、オイルクーラ216及びアフタークーラ218によって達成されるべき望ましい温度とに基づいて決められる最適化角度に基づく異なる角度であってよい。
【0044】
また、図示されている通り、オイルクーラ216とアフタークーラ218は、互いに対して角度を形成するように位置づけられる。1つ以上のファンユニット220は、オイルクーラ216及びアフタークーラ218によって形成された前記角度内に位置づけられてよい。オイルクーラ216、アフタークーラ218及び1つ以上のファンユニット220はまとめて、圧縮機パッケージ200用の冷却システム230を形成する。
【0045】
図示されている通りに、ファンユニット220は、圧縮機パッケージ200の短い側壁を通して空気を引き込むように位置づけられかつ方向づけられる。各ファンユニット220は、一連のファンブレード221aと、ファンブレード221aを回転させるモーター221bとを含み得る。ファンユニット220は、圧縮機パッケージ200の側部を通して水平方向に空気を引き込み(矢印E)、かつオイルクーラ216及びアフタークーラ218を通して空気を押し出し得る。図示されている通りに、オイルクーラ216は、ファンユニット220によって圧縮機パッケージ200の側部を通して水平方向に引き込まれた空気の空気流(矢印E)に平行に方向づけられ、かつアフタークーラ218は、ファンユニット220によって圧縮機パッケージ200の側部を通して水平方向に引き込まれた空気の空気流(矢印E)に対して角度をつけられる。
【0046】
圧縮機パッケージ200内に引き込まれた空気(矢印E)の一部は、オイルクーラ216を通して上方に押し上げられ、かつ圧縮機パッケージ200を囲むハウジング内に形成されるスリット又は通気口を通して、圧縮機パッケージ200から上方に(矢印F1)排出される。また、圧縮機パッケージ200内に引き込まれた空気(矢印E)の一部は、アフタークーラ218を通して押され、かつ圧縮機パッケージ200内へと下向きの角度で(矢印F2)排出される。
【0047】
上述した通り、いくつかの実施例では、オイルクーラ216は、圧縮機から出た熱油からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。また、いくつかの実施例では、チューブは、熱油からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してもよい。
【0048】
同様に、上述の通り、いくつかの実施例では、アフタークーラ218は、 圧縮機から出た圧縮空気からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。いくつかの実施例では、チューブは、圧縮空気からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してよい。
【0049】
オイルクーラ216から出た熱空気が、圧縮機204の入口206から離れるように圧縮機パッケージ200から外に上方に排出されると、圧縮機に入る空気の予熱は低減され、結果として出口210で圧縮機204から出る空気をより低い温度にする。圧縮機204から出る空気がより低い温度であるため、アフタークーラ218による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ218及びより小さいファンユニット220の使用が可能になる。その結果として、圧縮機パッケージ全体をより小さくすることが可能になる。
【0050】
また、圧縮機204に入る空気が、予熱の低減のためより冷たいため、圧縮機204の中で空気が油と混ざり合う時に、油の直接加熱がより少なくなり、結果として出口210で圧縮機204から出る油がより低温となる。圧縮機204から出る油がより低い温度であるため、オイルクーラ216による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ218及びより小さいファンユニット220の使用が可能になり、その結果として、圧縮機パッケージ全体のサイズを縮小する。
【0051】
図10及び図11は、本開示のさらに別の実施例に従う空気圧縮機パッケージの例の斜視図を示す。圧縮機パッケージ300は、圧縮空気の供給を必要とする多様な適用で使用してよい。例えば、空気圧作動器具を駆動するため、又は圧縮空気もしくはその他の圧縮ガスを必要とするその他の適用で、圧縮空気を供給するために、圧縮機パッケージを使用してよい。
【0052】
図10及び図11の圧縮機パッケージ300は、上記の圧縮機パッケージ100及び圧縮機パッケージ200との類似性を有し得る。よって、同様の符号及び説明が以下に提供される。空気圧縮機パッケージ300は、圧縮機パッケージ300に空気を引き込む又は圧縮機パッケージ300から空気を排出する際に空気が通る開口部又はスリットを提供するハウジング(図10及び図11では取り除かれている)によって封入されてよい。圧縮機パッケージ300は、モーター302に機械的に接続されたガス又は空気圧縮機304を含んでよい。いくつかの実施例では、ガス又は空気圧縮機304は、二軸式圧縮機又は当業者にとって明白となり得るその他あらゆる種類の圧縮機であってよい。また、モーター302は、電気モーター、ディーゼルモーター、ガソリンモーター、又は圧縮機を駆動するのに当業者が使用し得るその他あらゆるモーターであってよい。
【0053】
圧縮機パッケージ300は、外気が圧縮機パッケージ300の中に引き込まれる(矢印A)際に通るフィルターユニット308も含んでよい。フィルターユニット308は、1つ以上のチューブ又はパイプによって圧縮機304の入口306に連通接続されてよい。圧縮機パッケージ300の中に引き込まれた空気は、フィルターユニット308から入口306を通してかつ圧縮機304内に(矢印B)に移動し得る。
【0054】
圧縮機304内にて、空気は、モーター302によってかけられたトルクに基づく圧縮機304の操作を通して圧縮され得る。圧縮機304内にて、空気は、ローター及び圧縮機内部部品を冷たく維持する潤滑油と混ざり合い得る。圧縮後、圧縮空気と熱油の混合物は、圧縮機出口310を通して圧縮機304から出て、圧縮機304をセパレータタンク314に連通接続するチューブ又はパイプ12を通して移動する(矢印C)。セパレータタンク314内では、圧縮空気は、渦運動を通して油から分離される。セパレータタンク314は、アフタークーラ318及びオイルクーラ2316に連通接続されてよい。
【0055】
分離された圧縮空気は、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してアフタークーラ318に提供される。アフタークーラ318内では、圧縮空気は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り圧縮空気の冷却を可能にする。圧縮空気が冷却されると、当該圧縮空気は圧縮機パッケージ出口324を通って圧縮機パッケージから出る(矢印D)。
【0056】
熱油は、圧縮空気から分離されると、チューブ又はパイプ(添付の図面では、その他の部品の可視化を可能にするために隠されている)を介してオイルクーラ316に提供される。オイルクーラ316内では、熱油は、増加された表面積を提供する小さいチューブを通して循環され、以下により詳細を説明する通り熱油の冷却を可能にする。熱油が冷却されると、当該熱油は、さらなる圧縮操作をさらに潤滑化するために再利用されるべく、圧縮機304に戻される。
【0057】
圧縮機パッケージ300は、システムを通る空気流、システムを通る油流、圧縮機を駆動するモーターの速度、及び以下に論じるアフタークーラ318及びオイルクーラ316を冷却するファンユニット230のモーター321bの速度に関して、制御及びフィードバックを提供し得るコントロールパネル322も含んでよい。コントロールパネル322は、システム内の温度を提供してもよい。
【0058】
図10及び図11に示す通り、オイルクーラ316及びアフタークーラ318は、圧縮機304及びモーター302の上方に位置づけられる。また、オイルクーラ316は、アフタークーラ318の上方に位置づけられ、アフタークーラ318は、オイルクーラ316に対して角度をつけられる。また、オイルクーラ316は、圧縮機パッケージ300の水平面に平行に位置づけられ、かつアフタークーラ318は、水平面に対して角度をつけられる。言い換えると、アフタークーラ318は、圧縮機パッケージ300の水平面と垂直面との間の角度328に位置づけられる。いくつかの実施例では、角度328は45°であってよい。その他の適用では、角度328は、オイルクーラ316及びアフタークーラ318を通る望ましい流体流量と、オイルクーラ316及びアフタークーラ318によって達成されるべき望ましい温度とに基づいて決められる最適化角度に基づく異なる角度であってよい。
【0059】
また、図示されている通り、オイルクーラ316とアフタークーラ318は、互いに対して角度を形成するように位置づけられる。1つ以上のファンユニット320は、オイルクーラ316及びアフタークーラ318によって形成された前記角度内に位置づけられてよい。オイルクーラ316、アフタークーラ318及び1つ以上のファンユニット320はまとめて、圧縮機パッケージ300用の冷却システム330を形成する。
【0060】
図示されている通りに、ファンユニット320は、圧縮機パッケージ300の長い側壁を通して空気を引き込むように位置づけられかつ方向づけられる。各ファンユニット320は、一連のファンブレード231aと、ファンブレード231aを回転させるモーター321bとを含み得る。ファンユニット320は、圧縮機パッケージ300の側部を通して水平方向に空気を引き込み(矢印E)、かつオイルクーラ316及びアフタークーラ318を通して空気を押し出し得る。図示されている通りに、オイルクーラ316は、ファンユニット320によって圧縮機パッケージ300の側部を通して水平方向に引き込まれた空気の空気流(矢印E)に平行に方向づけられ、かつアフタークーラ318は、ファンユニット320によって圧縮機パッケージ300の側部を通して水平方向に引き込まれた空気の空気流(矢印E)に対して角度をつけられる。
【0061】
圧縮機パッケージ300内に引き込まれた空気(矢印E)の一部は、オイルクーラ316を通して上方に押し上げられ、かつ圧縮機パッケージ300を囲むハウジング内に形成されるスリット又は通気口を通して、圧縮機パッケージ300から上方に(矢印F1)排出される。また、圧縮機パッケージ300内に引き込まれた空気(矢印E)の一部は、アフタークーラ318を通して押され、かつ圧縮機パッケージ300内へと下向きの角度で(矢印F2)排出される。
【0062】
上述した通り、いくつかの実施例では、オイルクーラ316は、圧縮機から出た熱油からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。いくつかの実施例では、チューブは、熱油からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してよい。
【0063】
同様に、上述の通り、いくつかの実施例では、アフタークーラ318は、圧縮機から出た圧縮空気からの熱を放散させるために、空気(矢印E)が通過する一連の小さい直径のチューブを含む。いくつかの実施例では、チューブは、圧縮空気からの熱を放散させる手助けをするヒートフィンも有してよい。
【0064】
0オイルクーラ316から出た熱空気が、圧縮機304の入口306から離れるように圧縮機パッケージ300から外に上方に排出されると、圧縮機に入る空気の予熱は低減され、結果として出口310で圧縮機304から出る空気をより低い温度にする。圧縮機304から出る空気がより低い温度であるため、アフタークーラ318による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ318及びより小さいファンユニット320の使用が可能になる。その結果として、圧縮機パッケージ全体をより小さくすることが可能になる。
【0065】
また、圧縮機304に入る空気が、予熱の低減のためより冷たいため、圧縮機304の中で空気が油と混ざり合う時に、油の直接加熱がより少なくなり、結果として出口310で圧縮機304から出る油がより低温となる。圧縮機304から出る油がより低い温度であるため、オイルクーラ316による冷却の必要性が低下し、より小さいアフタークーラ318及びより小さいファンユニット320の使用が可能になり、その結果として、圧縮機パッケージ全体のサイズを縮小する。
【0066】
本発明は多様な修正や代替形態の影響を受けやすいが、その具体的な実施形態が図面において例として示され、かつ本明細書において詳細に説明されてきた。但し、本明細書における具体的な実施形態の説明は、開示されている特定の形態に本発明を限定することを意図したものではないことが理解されるべきである。
【0067】
上述の詳細な説明では、図面、図表、及び例を使用することにより装置及び/又はプロセスの多様な実施例を説明した。当該図面、図表及び例が、1つ以上の機能及び/又は操作を含む限りにおいて、当該図面又は例における各機能及び/又は操作は、幅広い範囲の構造によって個々にかつ/又はまとめて実施することができる。特定の実施例が説明されてきたが、これらの実施は例としてのみ提示されたものであり、保護範囲を限定することを意図されてはいない。実際に、本明細書にて説明した新規の方法及び装置は、その他多様な形態で具現化されてよい。さらに、本明細書にて説明した装置及びシステムの形態において、保護精神から逸脱することなく多様な省略、置換及び変更がなされてもよい。添付の請求項及びその同等物は、保護範囲内及び精神に該当する形態又は修正をカバーすることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】