(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】根管プレパレーション用機器および根管プレパレーション用機器の制御方法
(51)【国際特許分類】
A61C 5/40 20170101AFI20240122BHJP
A61C 5/42 20170101ALI20240122BHJP
【FI】
A61C5/40
A61C5/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541980
(86)(22)【出願日】2021-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2021085828
(87)【国際公開番号】W WO2022198720
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】202110308515.8
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519159499
【氏名又は名称】桂林市啄木鳥医療器械有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUILIN WOODPECKER MEDICAL INSTRUMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Information Industrial Park, Guilin National High-Tech Zone Guilin, Guangxi 541004, CN
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】張本琴
(72)【発明者】
【氏名】陳澤榮
(72)【発明者】
【氏名】龍忠実
(72)【発明者】
【氏名】徐家振
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052AA13
4C052AA16
4C052BB01
4C052GG02
4C052GG05
4C052GG11
4C052GG21
(57)【要約】
根管プレパレーション用機器(200)および根管プレパレーション用機器(200)の制御方法を提供する。根管プレパレーション用機器(200)は、根管ハンドル(220)と、根管ファイル(230)と、モータと、第1近距離無線通信装置(240)とを備え、モータおよび根管ファイル(230)が、いずれも根管ハンドル(220)と接続されており、モータは、根管ファイル(230)を回転駆動するように構成され、第1近距離無線通信装置(240)は、モータと電気的に接続されており、第1近距離無線通信装置(240)は、外部情報(250)に基づいてモータを制御するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
根管ハンドルと、根管ファイルと、モータと、第1近距離無線通信装置とを備え、
前記モータおよび前記根管ファイルが、いずれも前記根管ハンドルと接続されており、前記モータは、前記根管ファイルを回転駆動するように構成されており、前記第1近距離無線通信装置は、前記モータと電気的に接続されており、
前記第1近距離無線通信装置は、外部情報に基づいて前記モータを制御するように構成されている
ことを特徴とする根管プレパレーション用機器。
【請求項2】
前記第1近距離無線通信装置は、感応モジュールと制御モジュールとを含み、前記感応モジュールと前記制御モジュールとが電気的に接続されており、
前記感応モジュールは、前記外部情報に感応して感応信号を生成するように構成されており、前記制御モジュールは、前記感応信号を受信して前記感応信号に基づいて前記モータを制御するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項3】
前記外部情報は、複数の外部電子感応タグを含み、
前記感応モジュールは、任意の1つの前記外部電子感応タグに感応して前記感応信号を生成するように構成されており、前記制御モジュールは、前記感応信号に基づいて前記モータを制御するように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項4】
前記感応モジュールは、前記根管ハンドルと接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項5】
機器台をさらに備え、前記感応モジュールが前記機器台と接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項6】
複数のタグカードをさらに備え、各前記タグカードのそれぞれに前記外部電子感応タグが設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項7】
前記第1近距離無線通信装置と通信接続する第2近距離無線通信装置をさらに備え、前記第1近距離無線通信装置は、前記第2近距離無線通信装置から出力された情報に基づいて前記モータを制御するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項8】
機器台をさらに備え、前記第2近距離無線通信装置が前記機器台と接続されている
ことを特徴とする請求項7に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項9】
前記第1近距離無線通信装置および第2近距離無線通信装置は、いずれもNFC感応装置またはRFID感応装置である
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の根管プレパレーション用機器。
【請求項10】
第1近距離無線通信装置と外部電子感応タグまたは第2近距離無線通信装置とを接近させて、第1近距離無線通信装置により外部情報に感応して感応信号を生成するステップと、
感応信号に基づいてモータを既定動作状態で動作するように制御するステップと、を含む
ことを特徴とする根管プレパレーション用機器の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、根管治療装置の分野に属し、具体的には、根管プレパレーション用機器および根管プレパレーション用機器の制御方法に関する。
【0002】
関係出願の相互参照
本開示は、2021年03月23日に中国国家知的財産権局に提出された、出願番号が202110308515.8であり、名称が「根管プレパレーション用機器および根管プレパレーション用機器の制御方法」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべては本開示に参照として取り込まれる。
【背景技術】
【0003】
根管治療において、根管のプレパレーションの処置があり、根管のプレパレーションにおいて異なるニッケルチタン製のファイルを交換して根管を処置する必要があり、ニッケルチタン製のファイルによって、要求される回転速度またはトルクなどのパラメータが異なる。
【0004】
現在、ファイルのパラメータを調整する方式は2種類ある。その1種類は、回転速度またはトルクなどのパラメータを直接所要のパラメータに調整する方式である。もう1種類は、機器の内部に複数のファイルシステムのパラメータが予め設定されており、使用しているファイルに応じて所要のファイルシステムに調整する方式である。この2種種の方式のいずれも、手動による調整が必要である。パラメータの数が多くまたは既定のファイルシステムの数が多い場合、所要のパラメータまたはファイルシステムの調整が複雑になる。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、例えば、根管プレパレーション用機器の異なる動作状態の設定に対して効率が低く操作が複雑である問題を解決できる、根管プレパレーション用機器および根管プレパレーション用機器の制御方法を提供することを含む。
【0006】
本開示の実施例は、下記のように実現できる。
【0007】
第1の観点では、本開示は、根管プレパレーション用機器を提供する。該根管プレパレーション用機器は、根管ハンドルと、根管ファイルと、モータと、第1近距離無線通信装置とを備え、モータおよび根管ファイルはいずれも根管ハンドルと接続されており、モータは、根管ファイルを回転駆動するように構成されており、第1近距離無線通信装置は、モータと電気的に接続されており、第1近距離無線通信装置は、外部情報に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0008】
選択可能な実施形態として、第1近距離無線通信装置は、感応モジュールと制御モジュールとを含み、感応モジュールと制御モジュールとが電気的に接続されており、感応モジュールは、外部情報に感応して感応信号を生成するように構成されており、制御モジュールは、感応信号を受信して感応信号に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0009】
選択可能な実施形態として、外部情報は、複数の外部電子感応タグを含み、感応モジュールは、任意の1つの外部電子感応タグに感応して感応信号を生成するように構成されており、制御モジュールは、感応信号に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0010】
選択可能な実施形態として、感応モジュールは、根管ハンドルと接続されている。
【0011】
選択可能な実施形態として、根管プレパレーション用機器は、機器台をさらに備え、感応モジュールが機器台と接続されている。
【0012】
選択可能な実施形態として、根管プレパレーション用機器は、複数のタグカードをさらに備え、各タグカードのそれぞれに外部電子感応タグが設けられている。
【0013】
選択可能な実施形態として、根管プレパレーション用機器は、第1近距離無線通信装置と通信接続する第2近距離無線通信装置をさらに備え、第1近距離無線通信装置は、第2近距離無線通信装置から出力された情報に基づいて、モータを制御するように構成されている。
【0014】
選択可能な実施形態として、根管プレパレーション用機器は、機器台をさらに備え、第2近距離無線通信装置は機器台と接続されている。
【0015】
選択可能な実施形態として、第1近距離無線通信装置および第2近距離無線通信装置は、いずれもNFC感応装置またはRFID感応装置である。
【0016】
根管プレパレーション用機器の制御方法は、第1近距離無線通信装置と、外部電子感応タグまたは第2近距離無線通信装置と、を接近させて、第1近距離無線通信装置により外部情報に感応して感応信号を生成するステップと、感応信号に基づいてモータを既定動作状態で動作するように制御するステップと、を含む。
【0017】
本開示の実施例は、下記の有益な効果を有する。
【0018】
該根管プレパレーション用機器は、根管ハンドルと、根管ファイルと、モータと、第1近距離無線通信装置とを備え、モータおよび根管ファイルは、いずれも根管ハンドルと接続されており、モータは、根管ファイルを回転駆動するように構成されており、第1近距離無線通信装置は、モータと電気的に接続されており、第1近距離無線通信装置は、外部情報に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0019】
第1近距離無線通信装置は、外部情報に基づいて、モータを制御でき、モータは根管ファイルを回転駆動できるため、外部情報を変更する方式で、第1近距離無線通信装置によりモータの動作状態を調整し、これによって該根管プレパレーション用機器の動作状態を調整する。このような調整方式によれば、根管プレパレーション用機器の動作状態の調整を簡潔(簡略化)にすることができ、根管プレパレーション用機器の操作効率を高めることができ、これによって根管プレパレーション用機器の使用が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例に用いられる図面を簡単に説明する。説明する図面は、本開示のいくつかの実施例を示すものにすぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることも可能である。
【
図1】本開示の実施例による根管プレパレーション用機器の模式的な構成図である。
【
図2】本開示の実施例による外部情報の形式を示す模式図である。
【
図3】本開示の実施例による第1近距離無線通信装置の模式的な構成図である。
【
図4】本開示の他の実施例による第1近距離無線通信装置の模式的な構成図である。
【
図5】本開示の実施例による根管プレパレーション用機器の制御方法のステップを示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭にするため、以下、本開示の実施例に用いられる図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を明瞭かつ完全に説明する。説明する実施例が、本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。ここで図面を用いて示した本開示の実施例における部品は、様々な配置方法で配置、設計することが可能である。
【0022】
このため、以下の、図面に示された本開示の実施例に対する詳細な説明は、本開示の選択された実施例を示すものにすぎず、保護しようとする本開示の範囲を限定するものではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本開示の保護範囲に属する。
【0023】
同一の符号は、図面において同一のものを示すので、1つの図面で定義された場合、他の図面でさらに定義、解釈することが不要になる。
【0024】
本開示の説明において、「上」、「下」、「内」、「外」などの用語で表された方向または位置関係は、図面に基づくものであり、あるいは該発明製品の通常の配置方向または位置関係であり、本開示を簡単におよび簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置または要素が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを明示または暗示するものではないため、本開示を限定するものではない。
【0025】
また、「第1」、「第2」などの用語は、区別して説明するためのものにすぎず、相対的な重要性を明示または暗示するものではない。
【0026】
矛盾がない限り、本開示の実施例における特徴は、互いに組み合わせることが可能である。
【0027】
図1~
図3は、本開示の実施例による根管プレパレーション用機器の構造を示している。本実施例は根管プレパレーション用機器200を提供し、根管プレパレーション用機器200は、根管ハンドル220と、根管ファイル230と、モータと、第1近距離無線通信装置240とを備える。
【0028】
モータおよび根管ファイル230は、いずれも根管ハンドル220と接続されている。モータは、根管ファイル230を回転駆動するように構成されている。第1近距離無線通信装置240は、モータと電気的に接続されている。
【0029】
第1近距離無線通信装置240は、外部情報250に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0030】
該根管プレパレーション用機器200の動作原理は、下記の通りである。
【0031】
該根管プレパレーション用機器200は、根管ハンドル220と、根管ファイル230と、モータと、第1近距離無線通信装置240とを備え、モータおよび根管ファイル230はいずれも根管ハンドル220と接続されており、モータは、根管ファイル230を回転駆動するように構成されており、第1近距離無線通信装置240は、モータと電気的に接続されており、第1近距離無線通信装置240は、外部情報250に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0032】
第1近距離無線通信装置240は外部情報250に基づいてモータを制御でき、モータが根管ファイル230を回転駆動できるため、外部情報250を変更する方式で、第1近距離無線通信装置240によりモータの動作状態を調整し、これによって該根管プレパレーション用機器200の動作状態を調整する。このような調整方式によれば、根管プレパレーション用機器200の動作状態の調整を簡潔にすることができ、根管プレパレーション用機器200の操作効率を高めることができ、これによって根管プレパレーション用機器200の使用が容易になる。
【0033】
本実施例において、第1近距離無線通信装置240は、NFC感応装置またはRFID感応装置である。
【0034】
任意で、本実施例においては、第1近距離無線通信装置240は、感応モジュール241と制御モジュールとを含む。感応モジュール241と制御モジュールとが電気的に接続されている。感応モジュール241は、外部情報250に感応して(外部情報250を読み取って)感応信号を生成するように構成されており、制御モジュールは、感応信号を受信して感応信号に基づいてモータを制御するように構成されている。
【0035】
上記の内容に基づいて、本実施例においては、外部情報250は、複数の外部電子感応タグ251を含み、感応モジュール241は、任意の1つの外部電子感応タグ251に感応して感応信号を生成するように構成されており、制御モジュールは、感応信号に基づいてモータを制御するように構成されている。感応モジュール241により各外部電子感応タグ251に感応して感応信号を生成したあと、制御モジュールが、感応信号に基づいてモータの異なる動作状態を制御する、すなわち、モータが第1近距離無線通信装置240の制御により複数の動作状態で動作できる、各外部電子感応タグ251がそれぞれそのうちの1種の動作状態に対応する。感応モジュール241により1つの外部電子感応タグ251に感応して感応信号を生成したあと、制御モジュールは、感応信号に基づいて、対応の動作状態で動作するように、モータを制御する。これによって、異なる外部電子感応タグ251を交換して感応モジュール241により感応すれば、モータの動作状態を調整することができ、したがって、根管ファイル230の動作パラメータが調整され、該根管プレパレーション用機器200の動作状態を素早く切り替えることができる。
【0036】
そして、この状態切り替え方式は、感応モジュール241により異なる外部電子感応タグ251に感応する方式を採用し、切り替えの過程が簡単で、操作を簡潔にすることができ、使用者の操作効率を高めることができ、これによって該根管プレパレーション用機器200の使用が容易になる。
【0037】
任意で、
図1~
図3を参照すると、本実施例においては、複数の外部電子感応タグ251がある場合、感応モジュール241により外部電子感応タグ251に感応することを容易にするため、感応モジュール241は、根管ハンドル220と接続されている。感応モジュール241および根管ファイル230は、根管ハンドル220の延伸方向における両端にそれぞれ位置する。
【0038】
この場合、使用者が根管ハンドル220を操作するとき、根管ハンドル220を移動させて1つの外部電子感応タグ251に感応させれば、モータに対する制御を実現することができる。根管ハンドル220により他の外部電子感応タグ251に感応すれば、1つの外部電子感応タグ251に対応する根管プレパレーション用機器200の動作状態からの、根管プレパレーション用機器200の動作状態の切り替えを実現し、その動作状態を、該当する他の外部電子感応タグ251に対応する動作状態に調整することができる。
【0039】
このような設置方式によれば、外部電子感応タグ251が機器台210と接続されており、感応モジュール241が根管ハンドル220と接続されているため、感応モジュール241が根管ハンドル220の移動に従って空間的な位置が変化し、これに対して、機器台210の位置が固定されているため、機器台210と接続されている外部電子感応タグ251は、使用過程において位置の変化がなく、したがって、根管プレパレーション用機器200の動作状態を調整するとき、根管ハンドル220を移動するように操作すればよく、操作を簡潔にすることができ、これによって該根管プレパレーション用機器200の使用が容易になる。
【0040】
任意で、本開示の他の実施例において、根管プレパレーション用機器200は、第1近距離無線通信装置240と通信接続する第2近距離無線通信装置をさらに備える。第1近距離無線通信装置240は、第2近距離無線通信装置から出力した情報に基づいてモータを制御するように構成されている。該根管プレパレーション用機器200は、機器台210を備えているので、使用のニーズに応じて、第2近距離無線通信装置は、機器台210と接続されていてもよく、携帯電話などの他の移動通信機器に内蔵されてもよい。
【0041】
このような設置方式によれば、第1近距離無線通信装置240により受信される外部情報は第2近距離無線通信装置により送信されるものであり、第1近距離無線通信装置240は第2近距離無線通信装置と通信接続するため、第2近距離無線通信装置を、第1近距離無線通信装置240に情報を送信するように、制御することにより、モータに対する制御を実現することができる。第2近距離無線通信装置が機器台210と接続されている場合、機器台210に制御システムをさらに設けてもよく、制御システムは、ディスプレイと、ディスプレイと電気的に接続されている制御装置とを備え、制御システムにより、第2近距離無線通信装置を、第1近距離無線通信装置240に情報を送信するように、制御して、モータに対する制御を実現することができる。任意で、本開示の他の実施例においては、根管プレパレーション用機器200は、機器台210をさらに備え、感応モジュール241は機器台210と接続されている。このような設置方式によれば、使用者が該根管プレパレーション用機器200を使用するとき、感応モジュール241が機器台210と接続されており、機器台210の位置が固定されているため、根管プレパレーション用機器200が使用されるとき、感応モジュール241の位置が一定であり、この場合、使用者により1つの外部電子感応タグ251を機器台210に接近する方向へ移動させて感応モジュール241により感応させればよい。
【0042】
任意で、
図1および
図2を参照すると、本開示の他の実施例において、複数の外部電子感応タグ251がある場合、感応モジュール241が外部電子感応タグ251に感応することを容易にするため、感応モジュール241は根管ハンドル220と接続されている。根管プレパレーション用機器200は複数のタグカード252をさらに備え、各タグカード252のそれぞれに外部電子感応タグ251が設けられている。
【0043】
任意で、本開示の他の実施例において、根管プレパレーション用機器200は、機器台210をさらに備え、感応モジュール241が機器台210と接続されている。根管プレパレーション用機器200は複数のタグカード252をさらに備え、各タグカード252のそれぞれに外部電子感応タグ251が設けられている。
【0044】
すなわち、感応モジュール241を機器台210に設けるとともに、複数の外部電子感応タグ251を複数のタグカード252に一対一で設けるようにし、これによって、使用者が1つのタグカード252を機器台210における感応モジュール241へ接近するように移動させて、感応モジュール241により該タグカード252における外部電子感応タグ251に感応すれば、モータに対する制御を実現することができる。機器台210における感応モジュール241により他のタグカード252における外部電子感応タグ251に感応すれば、1つの外部電子感応タグ251に対応する根管プレパレーション用機器200の動作状態からの、根管プレパレーション用機器200の動作状態への切り替えを実現し、その動作状態を、該当する他の外部電子感応タグ251に対応する動作状態に調整することができる。このような設置方式によれば、外部電子感応タグ251がタグカード252に設けられており、タグカード252がカード構造であり得るため、タグカード252を、外部電子感応タグ251の空間的位置を変更するように操作することにより、該根管プレパレーション用機器200の動作状態を自由に調整することができる。
【0045】
図4は、本開示の他の実施例による第1近距離無線通信装置の構造を示している。本開示の他の実施例において、外部電子感応タグ251を、携帯電話などの他のモバイル端末260に設けてもよく、その感応方式については、上記の内容と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0046】
図1~
図5を参照し、
図5は、本開示の実施例による根管プレパレーション用機器200の制御方法のステップを示している。上記の内容に基づいて、本開示は、根管プレパレーション用機器200の制御方法をさらに提供する。該根管プレパレーション用機器200の制御方法は、下記のステップを含む。
【0047】
S1:第1近距離無線通信装置240と外部電子感応タグ251または第2近距離無線通信装置とを接近させて、第1近距離無線通信装置240により外部情報に感応して感応信号を生成する。
【0048】
S2:感応信号に基づいてモータを既定の動作状態で動作するように制御する。
【0049】
該根管プレパレーション用機器200の制御方法の原理は、下記の通りである。
【0050】
第1近距離無線通信装置240が外部情報250に基づいてモータを制御でき、モータが根管ファイル230を回転駆動できるため、外部情報250を変更する方式で、第1近距離無線通信装置240によりモータの動作状態を調整し、これによって該根管プレパレーション用機器200の動作状態を調整する。このような調整方式によれば、根管プレパレーション用機器200の動作状態の調整を簡潔にすることができ、根管プレパレーション用機器200の操作効率を高めることができ、これによって根管プレパレーション用機器200の使用が容易になる。
【0051】
具体的には、外部情報250は、第2近距離無線通信装置または複数の外部電子感応タグ251を含み、感応モジュール241は、第2近距離無線通信装置または任意の外部電子感応タグ251に感応して感応信号を生成するように構成されており、制御モジュールは、感応信号に基づいてモータを制御するように構成されており、そして、モータは第1近距離無線通信装置240の制御により複数の動作状態で動作でき、各外部電子感応タグ251はそれぞれそのうちの1種の動作状態に対応する。感応モジュール241により1つの外部電子感応タグ251に感応して感応信号を生成したあと、制御モジュールは、感応信号に基づいて、対応の動作状態で動作するように、モータを制御する。これによって、異なる外部電子感応タグ251を交換して感応モジュール241により感応すれば、モータの動作状態を調整することができ、したがって、根管ファイル230の動作パラメータが調整されており、該根管プレパレーション用機器200の動作状態を素早く切り替えることができる。
【0052】
そして、この状態切り替え方式は、感応モジュール241により異なる外部電子感応タグ251に感応する方式を採用し、切り替えの過程が簡単で、操作を簡潔にすることができ、使用者の操作効率を高めることができ、これによって該根管プレパレーション用機器200の使用が容易になりながらより自由になる。
【0053】
上記は、本開示の具体的な実施形態にすぎず、本開示の保護範囲がこれらに限定されない。当業者は、本開示に開示された技術範囲内で行った如何なる変更または置換も本開示の保護範囲内に属する。このため、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずる。
【符号の説明】
【0054】
200 根管プレパレーション用機器
210 機器台
220 根管ハンドル
230 根管ファイル
240 第1近距離無線通信装置
250 外部情報
241 感応モジュール
251 外部電子感応タグ
252 タグカード
260 モバイル端末
【国際調査報告】