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特表2024-503846レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20240122BHJP
【FI】
H01R24/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542648
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(85)【翻訳文提出日】2023-07-12
(86)【国際出願番号】 KR2022000724
(87)【国際公開番号】W WO2022154570
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0006556
(32)【優先日】2021-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519373545
【氏名又は名称】センサービュー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SENSORVIEW CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】705‐1HO, 705HO, A DONG, 240, PANGYOYEOK‐RO, BUNDANG‐GU, SEONGNAM‐SI, GYEONGGI‐DO 13493, REPUBLIC OF KOREA
(71)【出願人】
【識別番号】515260678
【氏名又は名称】オキンス エレクトロニクス カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】6th floor, 13, Ojeongongeop-gil Uiwang-si Gyeonggi-do 16072 REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】キム・ビョンナム
(72)【発明者】
【氏名】カン・キョンイル
(72)【発明者】
【氏名】イム・ジョンヒョプ
(72)【発明者】
【氏名】チェ・ジェゴン
(72)【発明者】
【氏名】イ・ドンウク
(72)【発明者】
【氏名】チョン・ジングク
(72)【発明者】
【氏名】パク・ソンギュ
(72)【発明者】
【氏名】ハム・ジョンウク
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA01
5E223AB59
5E223AB60
5E223BA15
5E223BB01
5E223BB12
5E223CA13
5E223CC09
5E223CD01
5E223DB08
5E223DB11
5E223EB04
5E223EB12
(57)【要約】
本発明によるプラグコネクタは、レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタであって、信号用導体;信号用導体を取り囲む環状の接地用導体;信号用導体を取り囲みながら接地用導体に取り囲まれて、信号用導体と接地用導体との間を絶縁する環状の絶縁体;下部ボディー;及び下部ボディー上に結合される上部ボディー;を含み、信号用導体は、絶縁体の上部の第1部分の下向きに突出する下部部分と、第1部分の中空に挿入される中間部分と、第1部分の上向きに突出する上部部分と、を含み、接地用導体は、第1部分の下向きに突出する下部部分と、第1部分を取り囲む上部部分と、を含み、下部ボディーは、上下に開口された中空が形成されて、中空に接地用導体の上部部分が収容され、接地用導体の下部部分及び信号用導体の下部部分を下向きに露出させる下部ハウジングを含み、上部ボディーは、下部ハウジングと対向し、下部に開口された中空が形成されて、中空が信号用導体の上部部分の周辺に空間を形成する上部ハウジングを含むことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタであって、
信号用導体と、
前記信号用導体を取り囲む環状の接地用導体と、
前記信号用導体を取り囲みながら前記接地用導体に取り囲まれて、前記信号用導体と前記接地用導体との間を絶縁する環状の絶縁体と、
下部ボディーと、
前記下部ボディー上に結合される上部ボディーと、を含み、
前記信号用導体は、前記絶縁体の上部の第1部分の下向きに突出する下部部分と、前記第1部分の中空に挿入される中間部分と、前記第1部分の上向きに突出する上部部分と、を含み、
前記接地用導体は、前記第1部分の下向きに突出する下部部分と、前記第1部分を取り囲む上部部分と、を含み、
前記下部ボディーは、上下に開口された中空が形成されて、前記中空に前記接地用導体の前記上部部分が収容され、前記接地用導体の前記下部部分及び前記信号用導体の前記下部部分を下向きに露出させる下部ハウジングを含み、
前記上部ボディーは、前記下部ハウジングと対向し、下部に開口された中空が形成されて、前記中空が前記信号用導体の前記上部部分の周辺に空間を形成する上部ハウジングを含むことを特徴とするプラグコネクタ。
【請求項2】
前記下部ボディーは、前記下部ハウジングの一側からケーブルを前記信号用導体側にガイドする下部ガイド部をさらに含み、
前記上部ボディーは、前記下部ガイド部と対向し、前記上部ハウジングの一側から前記ケーブルを前記信号用導体側にガイドする上部ガイド部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項3】
前記信号用導体の前記上部部分は、前記ケーブルの信号線とソルダリングを通じて結合されることを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項4】
前記ケーブルの信号線の端部は、前記信号用導体の前記上部部分上に位置することを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項5】
前記下部ガイド部と前記上部ガイド部は、前記ケーブルをガイドするガイド管を形成し、前記ガイド管の入口の内径は、前記ケーブルの外部導体の外径よりも大きく形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラグコネクタ。
【請求項6】
前記ガイド管の入口部分と前記ケーブルの外部導体との間にソルダリング部が形成されることを特徴とする請求項5に記載のプラグコネクタ。
【請求項7】
前記下部ガイド部は、前記下部ボディーの中空から近い順序で第1下部ガイド溝、第2下部ガイド溝、第3下部ガイド溝を含み、
前記上部ガイド部は、前記第1下部ガイド溝、前記第2下部ガイド溝、前記第3下部ガイド溝とそれぞれ対向する第1上部ガイド溝、第2上部ガイド溝、第3上部ガイド溝を含み、
前記第1下部ガイド溝と前記第1上部ガイド溝とに前記ケーブルの露出された誘電体が載置され、前記第2下部ガイド溝と前記第2上部ガイド溝とに前記ケーブルの露出された外部導体が載置され、前記第3下部ガイド溝と前記第3上部ガイド溝とによって形成される内径が、前記ケーブルの外部導体の外径よりも大きく形成されることを特徴とする請求項5に記載のプラグコネクタ。
【請求項8】
前記下部ガイド部及び前記上部ガイド部の一側には、それぞれ前記ケーブルの露出された外部導体を離隔して取り囲むように下部首部及び上部首部が突設され、前記下部首部及び上部首部の入口部分と前記外部導体との間にソルダリング部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラグコネクタ。
【請求項9】
前記下部ガイド部及び前記上部ガイド部は、前記ケーブルの外皮部分を覆うように形成され、前記下部ガイド部または前記上部ガイド部の前記ケーブルの露出された外部導体が位置する部分に上下に貫通ホールが形成され、前記貫通ホール内の前記外部導体とその周辺にソルダリング部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラグコネクタ。
【請求項10】
前記絶縁体の下部の第2部分は、前記信号用導体の前記下部部分を取り囲みながら前記接地用導体の前記下部部分に取り囲まれることを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項11】
前記下部ボディーと前記上部ボディーは、導電性材質で形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに係り、より詳細には、レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
多種の電子装置(例えば、有線または無線通信機器など)は、回路基板を含む。回路基板を他の電子装置または他の回路基板に連結するために、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとを含むコネクタ組立体が使われる。レセプタクルコネクタは、回路基板に実装され、プラグコネクタは、ケーブルと結合され、プラグコネクタがレセプタクルコネクタに締結されて、ケーブルと回路基板とが電気的に連結される。
【0003】
通常、プラグコネクタとケーブルとの電気的、物理的結合は、クランピングによってなされる。しかし、クランピング結合は、プラグコネクタの構造を複雑にする要因となり、電気的、物理的に安定性が落ち、高周波信号の場合、クランピング部分で遮蔽(shield)性能及びインピーダンスマッチングが不安定になるなどさまざまな問題を抱いている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、プラグコネクタとケーブルとの電気的、物理的結合がクランピングを使用せず、ソルダリングによってなされるようにすることにより、電気的、物理的に安定性が向上し、遮蔽性能及びインピーダンスマッチングを改善しうるプラグコネクタを提供するところにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するための本発明によるプラグコネクタは、レセプタクルコネクタに結合されるプラグコネクタであって、信号用導体;前記信号用導体を取り囲む環状の接地用導体;前記信号用導体を取り囲みながら前記接地用導体に取り囲まれて、前記信号用導体と前記接地用導体との間を絶縁する環状の絶縁体;下部ボディー;及び前記下部ボディー上に結合される上部ボディー;を含み、前記信号用導体は、前記絶縁体の上部の第1部分の下向きに突出する下部部分と、前記第1部分の中空に挿入される中間部分と、前記第1部分の上向きに突出する上部部分と、を含み、前記接地用導体は、前記第1部分の下向きに突出する下部部分と、前記第1部分を取り囲む上部部分と、を含み、前記下部ボディーは、上下に開口された中空が形成されて、前記中空に前記接地用導体の前記上部部分が収容され、前記接地用導体の前記下部部分及び前記信号用導体の前記下部部分を下向きに露出させる下部ハウジングを含み、前記上部ボディーは、前記下部ハウジングと対向し、下部に開口された中空が形成されて、前記中空が前記信号用導体の前記上部部分の周辺に空間を形成する上部ハウジングを含むことを特徴とする。
【0007】
前記下部ボディーは、前記下部ハウジングの一側からケーブルを前記信号用導体側にガイドする下部ガイド部をさらに含み、前記上部ボディーは、前記下部ガイド部と対向し、前記上部ハウジングの一側から前記ケーブルを前記信号用導体側にガイドする上部ガイド部をさらに含みうる。
【0008】
前記信号用導体の前記上部部分は、前記ケーブルの信号線とソルダリングを通じて結合されうる。
前記ケーブルの信号線の端部は、前記信号用導体の前記上部部分上に位置しうる。
【0009】
前記下部ガイド部と前記上部ガイド部は、前記ケーブルをガイドするガイド管を形成し、前記ガイド管の入口の内径は、前記ケーブルの外部導体の外径よりも大きく形成されうる。
【0010】
前記ガイド管の入口部分と前記ケーブルの外部導体との間にソルダリング部が形成されうる。
【0011】
前記下部ガイド部は、前記下部ボディーの中空から近い順序で第1下部ガイド溝、第2下部ガイド溝、第3下部ガイド溝を含み、前記上部ガイド部は、前記第1下部ガイド溝、前記第2下部ガイド溝、前記第3下部ガイド溝とそれぞれ対向する第1上部ガイド溝、第2上部ガイド溝、第3上部ガイド溝を含み、前記第1下部ガイド溝と前記第1上部ガイド溝とに前記ケーブルの露出された誘電体が載置され、前記第2下部ガイド溝と前記第2上部ガイド溝とに前記ケーブルの露出された外部導体が載置され、前記第3下部ガイド溝と前記第3上部ガイド溝とによって形成される内径が、前記ケーブルの外部導体の外径よりも大きく形成されうる。
【0012】
前記下部ガイド部及び前記上部ガイド部の一側には、それぞれ前記ケーブルの露出された外部導体を離隔して取り囲むように下部首部及び上部首部が突設され、前記下部首部及び上部首部の入口部分と前記外部導体との間にソルダリング部が形成されうる。
【0013】
前記下部ガイド部及び前記上部ガイド部は、前記ケーブルの外皮部分を覆うように形成され、前記下部ガイド部または前記上部ガイド部の前記ケーブルの露出された外部導体が位置する部分に上下に貫通ホールが形成され、前記貫通ホール内の前記外部導体とその周辺にソルダリング部が形成されうる。
【0014】
前記絶縁体の下部の第2部分は、前記信号用導体の前記下部部分を取り囲みながら前記接地用導体の前記下部部分に取り囲まれる。
【0015】
前記下部ボディーと前記上部ボディーは、導電性材質で形成されうる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態によるプラグコネクタは、プラグコネクタとケーブルとの電気的、物理的結合がクランピングを使用せず、ソルダリングによってなされるようにすることにより、電気的、物理的に安定性が向上し、遮蔽性能及びインピーダンスマッチングを改善しうる長所がある。
【0017】
本発明の効果は、前述した効果に限定されず、言及されていないさらに他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態によるプラグコネクタとレセプタクルコネクタとを上部から見た図面である。
図2】本発明の一実施形態によるプラグコネクタとレセプタクルコネクタとを下部から見た図面である。
図3】上部から見たプラグコネクタの分解図である。
図4】下部から見たプラグコネクタの分解図である。
図5】プラグコネクタとレセプタクルコネクタとが結合された状態の断面図である。
図6A】ないし
図6E】プラグコネクタとケーブルとを結合する過程を示す図面である。
図7】本発明の変形された実施形態によるプラグコネクタを示す図面である。
図8】本発明の他の変形された実施形態によるプラグコネクタを示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。以下、説明及び添付図面で実質的に同じ構成要素は、それぞれ同じ符号で示すことにより、重複説明を省略する。また、本発明を説明するに当って、関連した公知の機能あるいは構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合、それについての詳細な説明は省略する。
【0020】
図1ないし図5は、本発明の一実施形態によるプラグコネクタを示す図面であって、図1は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとを上部から見た図面であり、図2は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとを下部から見た図面であり、図3は、上部から見たプラグコネクタの分解図であり、図4は、下部から見たプラグコネクタの分解図であり、図5は、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとが結合された状態の断面図である。
【0021】
本発明の実施形態によるプラグコネクタ100は、レセプタクルコネクタ200と結合される。レセプタクルコネクタ200は、多様な方式で回路基板に実装される。これとは異なって、レセプタクルコネクタ200は、別個の部品ではなく、回路基板と一体に形成されうる。レセプタクルコネクタ200は、柱状の信号用導体210と、信号用導体210を取り囲む環状の接地用導体220と、信号用導体210と接地用導体220との間を絶縁する環状の絶縁体230と、を含みうる。但し、示されたレセプタクルコネクタ200は、一例に過ぎず、本発明によるプラグコネクタ100は、多様な形態及び構造のレセプタクルコネクタに結合されうるということを、当業者であれば、理解できるであろう。
【0022】
本実施形態によるプラグコネクタ100は、信号用導体110、接地用導体120、絶縁体130、下部ボディー140、上部ボディー150を含みうる。
【0023】
信号用導体110は、レセプタクルコネクタ200の信号用導体210と電気的に接触するためのものである。信号用導体110は、下部部分111、中間部分112、上部部分113を含む。信号用導体110の下部部分111には、中空が形成されて、レセプタクルコネクタ200の信号用導体210が中空に挿入されることにより、電気的に接触される。信号用導体110の下部部分111は、テーパー状に形成され、切開溝111aが形成されて、レセプタクルコネクタ200の信号用導体210をより安定して接触させうる。
【0024】
接地用導体120は、レセプタクルコネクタ200の接地用導体220と電気的に接触するためのものである。接地用導体120は、信号用導体110を取り囲むように環状に形成される。接地用導体120は、下部部分121と上部部分122とを含む。レセプタクルコネクタ200の接地用導体220が下部部分121に挿入されて、下部部分121の内周面と接地用導体220の外周面とが電気的に接触することができる。接地用導体120の下部部分121は、テーパー状に形成され、切開溝121aが形成されて、レセプタクルコネクタ200の接地用導体220をより安定して接触させうる。また、レセプタクルコネクタ200の接地用導体220の外周面に周りに沿って凹部220aが形成され、下部部分121の内周面に周りに沿って凸部121bが形成されて、凹部220aに凸部121bが係合されることにより、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ200とがより堅固に結合されうる。
【0025】
絶縁体130は、信号用導体110を取り囲みながら接地用導体120に取り囲まれて信号用導体110と接地用導体120との間を絶縁するように環状に形成される。絶縁体130は、上部の第1部分131と下部の第2部分132とを含む。信号用導体110の下部部分111は、第1部分131の下向きに突出し、信号用導体110の中間部分112は、第1部分131の中空130aに挿入され、信号用導体110の上部部分113は、第1部分131の上向きに突出する。接地用導体120の下部部分121は、第1部分131の下向きに突出し、接地用導体120の上部部分122は、第1部分131を取り囲む。接地用導体120の内周面には、段差が形成されて第1部分131の下部縁部が段差に載置される。絶縁体130の第2部分132は、信号用導体110の下部部分111を取り囲みながら接地用導体120の下部部分121に取り囲まれるように形成される。また、第2部分132は、レセプタクルコネクタ200の接地用導体220に挿入されるように、その外径が接地用導体220の内径よりも小さく形成される。第2部分132は、信号用導体110の下部部分111を保護すると同時に、プラグコネクタ100の信号用導体110及び接地用導体120をレセプタクルコネクタ200の信号用導体210及び接地用導体220にガイドする役割を果たす。
【0026】
下部ボディー140は、下部ハウジング141と下部ガイド部142とを含みうる。下部ハウジング141には、上下に開口された中空141aが形成されて、中空141aに接地用導体120の上部部分122が収容される。接地用導体120の下部部分121及び信号用導体110の下部部分111は、下部ハウジング141の下向きに露出される。下部ボディー140の中空141aの内周面に周りに沿って段差が形成され、接地用導体120の上部部分122の外周面に周りに沿って係止片が形成されて、係止片が段差に載置される。
【0027】
上部ボディー150は、下部ボディー140上に結合され、上部ハウジング151と上部ガイド部152とを含みうる。上部ハウジング151は、下部ハウジング141と対向し、下部に開口された中空151aが形成されて、中空151aが信号用導体110の上部部分113の周辺に空間を形成する。
【0028】
下部ガイド部142は、下部ハウジング141の一側からケーブル300を信号用導体110側にガイドする。上部ガイド部152は、下部ガイド部142と対向して、下部ガイド部142と共に上部ハウジング151の一側からケーブル300を信号用導体110側にガイドする。下部ガイド部142と上部ガイド部152は、ケーブル300を信号用導体110側にガイドするガイド管160を形成する。
【0029】
ケーブル300は、下部ガイド部142と上部ガイド部152とを通じて信号用導体110側にガイドされて、ケーブル300の信号線310の端部が信号用導体110の上部部分113上に位置しうる。そして、信号用導体110の上部部分113は、ケーブル300の信号線310とソルダリングを通じて電気的に結合されうる。
【0030】
ケーブル300は、信号線(内部導体)310、信号線310の電磁波を遮蔽し、アルミニウム、銅などで作られる外部導体330、信号線310と外部導体330との間を絶縁させ、分離する誘電体320、外部導体330を保護する外皮(ジャケット)340を含みうる。ケーブル300は、信号用導体110側の端部から順次に、信号線310が露出される部分、誘電体320が露出される部分、外部導体330が露出される部分を含みうる。
【0031】
下部ガイド部142は、下部ボディー140の中空141aから近い順序で第1下部ガイド溝142a、第2下部ガイド溝142b、第3下部ガイド溝142cを含みうる。
【0032】
上部ガイド部152は、上部ボディー150の中空151aから近い順序で第1上部ガイド溝152a、第2上部ガイド溝152b、第3上部ガイド溝152cを含みうる。第1上部ガイド溝152a、第2上部ガイド溝152b、第3上部ガイド溝152cは、それぞれ第1下部ガイド溝142a、第2下部ガイド溝142b、第3下部ガイド溝142cと対向する。
【0033】
下部ボディー140と上部ボディー150とが結合されれば、第1ないし第3下部ガイド溝142a、142b、142cと第1ないし第3上部ガイド溝152a、152b、152cは、ケーブル300を信号用導体110側にガイドするガイド管160を形成する。
【0034】
第1下部ガイド溝142aと第1上部ガイド溝152aとにケーブル300の露出された誘電体320が載置され、第2下部ガイド溝142bと第2上部ガイド溝152bとにケーブル300の露出された外部導体330が載置される。ガイド管160の第1下部ガイド溝142aと第1上部ガイド溝152a部分の内径は、ケーブル300の露出された誘電体320の外径に対応するように形成され、ガイド管160の第2下部ガイド溝142bと第2上部ガイド溝152b部分の内径は、ケーブル300の露出された外部導体330の外径に対応するように形成されうる。
【0035】
ケーブル300の外部導体330が露出される部分は、ガイド管160の外側に延びる。そして、ガイド管160の第3下部ガイド溝142cと第3上部ガイド溝152c部分の内径は、ケーブル300の露出された外部導体330の外径よりも大きく形成されうる。すなわち、ガイド管160の入口の内径は、ケーブル300の露出された外部導体330の外径よりも大きく形成されうる。これにより、ガイド管160の入口部分(すなわち、ガイド管160の第3下部ガイド溝142cと第3上部ガイド溝152c部分)とケーブル300の露出された外部導体330との間にソルダリング部を形成することができ、これを通じてケーブル300の露出された外部導体330と下部ボディー140及び上部ボディー150とが電気的に結合されうる。
【0036】
下部ボディー140と上部ボディー150は、導電性材質で形成されうる。これを通じて下部ボディー140と上部ボディー150は、優れた遮蔽性能を提供することができる。
【0037】
図6Aないし図6Eは、プラグコネクタとケーブルとを結合する過程を示す図面である。
【0038】
図6Aを参照すれば、上部ボディー150が開放された状態で、信号線310、誘電体320、外部導体330が露出されたケーブル300を下部ボディー140上に整列する。
【0039】
図6Bを参照すれば、ケーブル300を第1ないし第3下部ガイド溝142a、142b、142cに載置させて、信号線310の端部が信号用導体110の上部部分113上に位置するように配置する。
【0040】
図6Cを参照すれば、ケーブル300の露出された信号線310と信号用導体110の上部部分113とをソルダリングして第1ソルダリング部170を形成する。
【0041】
図6Dを参照すれば、下部ボディー140上に上部ボディー150を結合する。
【0042】
図6Eを参照すれば、ガイド管160の入口部分をソルダリングして第2ソルダリング部180を形成する。
【0043】
図7は、本発明の変形された実施形態によるプラグコネクタを示す。
【0044】
下部ガイド部142と上部ガイド部143との一側には、それぞれケーブル300の露出された外部導体330を離隔して取り囲むように下部首部143と上部首部153とが突設される。これにより、下部首部143と上部首部153の入口部分と外部導体330との間に第2ソルダリング部181が形成されうる。
【0045】
図8は、本発明の他の変形された実施形態によるプラグコネクタを示す。
【0046】
下部ガイド部142´と上部ガイド部152´は、ケーブル300の外部導体330が外部に露出されないように外皮(ジャケット)340部分まで覆うように長く形成される。そして、上部ガイド部152´の外部導体330が位置する部分に上下に貫通ホール154が形成される。同様に、下部ガイド部142´の外部導体330が位置する部分にも、上下に貫通ホール(図示せず)が形成されうる。これにより、貫通ホール154内の外部導体330とその周辺に第2ソルダリング部182が形成されうる。
【0047】
以上、本発明について、その望ましい実施形態を中心に説明した。当業者ならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたと解釈しなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、電気コネクタの製造及び開発分野に用いられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7
図8
【国際調査報告】