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特表2024-503873Msg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】Msg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20240101AFI20240122BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20240122BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240122BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240122BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W48/08
H04W72/232
H04W72/54
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543050
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(85)【翻訳文提出日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2022072172
(87)【国際公開番号】W WO2022152275
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202110057859.6
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.ANDROID
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 坤
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 凱
(72)【発明者】
【氏名】潘 學明
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ16
(57)【要約】
本出願の実施例は、Msg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体を提供し、前記方法は、端末機器が、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定することと、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信することとを含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージMsg3伝送方法であって、
端末機器が、ネットワーク機器により送信されるメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、メッセージMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定することと、
メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信することとを含む、メッセージMsg3伝送方法。
【請求項2】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIとのうちの少なくとも一つに含まれる、請求項1に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項3】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信する前に、
ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信することと、
前記同期信号ブロックSSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にメッセージMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定することとをさらに含む、請求項1に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項4】
前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
メッセージMsg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
メッセージMsg3伝送の許容リスト/ブロックリストと、
第二の閾値T1とのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項5】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信する前に、
第一の条件を満たす場合、端末機器が、信号品質が第一の閾値T0よりも大きい同期信号ブロックSSBに対応するパラメータを第一のメッセージMsg1の配置パラメータとして選択することを含み、前記配置パラメータは、前記選択される同期信号ブロックSSB番号によって前記メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたメッセージMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである、請求項4に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項6】
前記第一の条件は、
端末機器が、すべての同期信号ブロックSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローにおいて同期信号ブロックSSBを選択する閾値であり、又は前記第二の閾値が、システムメッセージによって通知される閾値であることと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、メッセージMsg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達したことと、
メッセージMsg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項7】
前記システム情報ブロックには、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
メッセージMsg3のスロット間配置パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス応答RAR情報は、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信のスロット間周波数ホッピングイネーブルフィールドと、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析し、又はメッセージMsg3繰り返し送信に対応するランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記ランダムアクセス応答RAR情報の解析方式指示を含む、請求項2又は8に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項10】
前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
メッセージMsg3繰り返しのトリガー情報と、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2又は8に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項11】
MCSフィールドには、MCS配置情報及びメッセージMsg3繰り返し回数が含まれる、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項12】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
メッセージMsg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項13】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータは、
ランダムアクセス応答RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項14】
前記端末機器が、ネットワーク機器により送信されるメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を受信する前に、
ネットワーク機器にメッセージMsg1を送信することを含み、前記メッセージMsg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又は同期信号ブロックSSB測定結果によって決定される、請求項1又は5に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項15】
メッセージメッセージMsg3伝送方法であって、
ネットワーク機器が、端末機器に、前記端末機器のためにメッセージMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を送信することと、
前記端末機器がメッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するメッセージMsg3を受信することとを含む、メッセージMsg3伝送方法。
【請求項16】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIとのうちの少なくとも一つに含まれる、請求項15に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項17】
前記端末機器がメッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するメッセージMsg3を受信する前に、
端末機器に、前記端末機器のためにネットワーク機器にメッセージMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するための同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを送信することをさらに含む、請求項15に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項18】
前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
メッセージMsg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
メッセージMsg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項16に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項19】
前記システム情報ブロックには、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
メッセージMsg3のスロット間配置パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項16に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項20】
前記ランダムアクセス応答RAR情報は、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項21】
前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析し、又はメッセージMsg3繰り返し送信に対応するランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記ランダムアクセス応答RAR情報の解析方式指示を含む、請求項16又は20に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項22】
前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
メッセージMsg3繰り返しのトリガー情報と、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項16又は20に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項23】
前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するメッセージMsg3繰り返し回数が含まれる、請求項19に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項24】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
メッセージMsg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項25】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータは、
ランダムアクセス応答RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項26】
前記ネットワーク機器が端末機器にメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を送信する前に、
端末機器により送信されるメッセージMsg1を受信することを含み、前記メッセージMsg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又は同期信号ブロックSSB測定結果によって決定される、請求項15に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項27】
メッセージMsg3伝送装置であって、
ネットワーク機器により送信されるメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、メッセージMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するための第一の受信モジュールと、
メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信するための第一の送信モジュールとを含む、メッセージMsg3伝送装置。
【請求項28】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIとのうちの少なくとも一つに含まれる、請求項27に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項29】
第二の受信モジュールと、決定モジュールとをさらに含み、
前記第二の受信モジュールは、ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信するために用いられ、
前記決定モジュールは、前記同期信号ブロックSSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にメッセージMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するために用いられる、請求項27に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項30】
前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
メッセージMsg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
メッセージMsg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項28に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項31】
選択モジュールをさらに含み、
前記選択モジュールは、第一の条件を満たす場合、信号品質が第一の閾値T0よりも大きい同期信号ブロックSSBに対応するパラメータを第一のメッセージMsg1の配置パラメータとして選択するために用いられ、前記配置パラメータは、前記選択される同期信号ブロックSSB番号によって前記メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたメッセージMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである、請求項30に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項32】
前記第一の条件は、
端末機器が、すべての同期信号ブロックSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローにおいて同期信号ブロックSSBを選択する閾値であることと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、メッセージMsg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達したことと、
メッセージMsg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項31に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項33】
前記システム情報ブロックには、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
メッセージMsg3のスロット間配置パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項28に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項34】
前記ランダムアクセス応答RAR情報は、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項28に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項35】
前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析し、又はメッセージMsg3繰り返し送信に対応するランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記ランダムアクセス応答RAR情報の解析方式指示を含む、請求項28又は34に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項36】
前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは
メッセージMsg3繰り返しのトリガー情報と、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項28又は34に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項37】
前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するメッセージMsg3繰り返し回数が含まれる、請求項33に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項38】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
メッセージMsg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項33に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項39】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータは、
ランダムアクセス応答RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む、請求項33に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項40】
第二の送信モジュールをさらに含み、
前記第二の送信モジュールは、基地局にメッセージMsg1を送信するために用いられ、前記メッセージMsg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又は同期信号ブロックSSB測定結果によって決定される、請求項27又は31に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項41】
メッセージMsg3伝送装置であって、
端末機器に、前記端末機器のためにメッセージMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を送信するための第三の送信モジュールと、
前記端末機器がメッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するメッセージMsg3を受信するための第三の受信モジュールとを含む、メッセージMsg3伝送装置。
【請求項42】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIとのうちの少なくとも一つに含まれる、請求項41に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項43】
第四の送信モジュールをさらに含み、
前記第四の送信モジュールは、端末機器に、前記端末機器のためにネットワーク機器にメッセージMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するための同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを送信するために用いられる、請求項41に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項44】
前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
メッセージMsg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
メッセージMsg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項42に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項45】
前記システム情報ブロックには、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
メッセージMsg3のスロット間配置パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項42に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項46】
前記ランダムアクセス応答RAR情報は、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項42に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項47】
前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析し、又はメッセージMsg3繰り返し送信に対応するランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記ランダムアクセス応答RAR情報の解析方式指示を含む、請求項42又は46に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項48】
前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
メッセージMsg3繰り返しのトリガー情報と、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項42又は46に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項49】
前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するメッセージMsg3繰り返し回数が含まれる、請求項45に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項50】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
メッセージMsg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項45に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項51】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータは、
ランダムアクセス応答RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む、請求項45に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項52】
第四の受信モジュールをさらに含み、
前記第四の受信モジュールは、端末機器により送信されるメッセージMsg1を受信するために用いられ、前記メッセージMsg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又は同期信号ブロックSSB測定結果によって決定される、請求項41に記載のメッセージMsg3伝送装置。
【請求項53】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現する、端末機器。
【請求項54】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項15から26のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現する、ネットワーク機器。
【請求項55】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法又は請求項15から26のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項56】
プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップ又は請求項15から26のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項57】
非揮発性の記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップ又は請求項15から26のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項58】
請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップ又は請求項15から26のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実行するように構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年1月15日に国家知識産権局に提案され、出願番号が202110057859.6であり、出願名称が「Msg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張しており、その内容のすべては、援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、Msg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(New Radio、NR)バージョン15/16(Rel 15/16)に定義されるランダムアクセスフローにおけるメッセージ3(Msg3)は、スケジューリングするたびに、一つのコピーだけを伝送する。msg3伝送に失敗した場合、端末機器は、ランダムアクセスフローを再実行する必要がある。
【0004】
NR Rel17において、各物理チャネルを評価したところ、競合アクセスフローにおいてMsg3のロバスト性が他の物理チャネルよりも低いことを発見した。これは、セルエッジの端末機器は、ランダムアクセスプロセスの実行中、Msg3伝送に失敗することによりランダムアクセスに失敗し、ランダムアクセス時間が長くなることを招く可能性が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、ランダムアクセス時間が長いという問題を解決できるMsg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、Msg3伝送方法を提供し、前記Msg3伝送方法は、
端末機器が、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定することと、
Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信することとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、Msg3伝送方法を提供し、前記Msg3伝送方法は、
ネットワーク機器が、端末機器に、前記端末機器のためにMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのMsg3繰り返し送信指示情報を送信することと、
前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信することとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、Msg3伝送装置を提供し、前記Msg3伝送装置は、
ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するための第一の受信モジュールと、
Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信するための第一の送信モジュールとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、Msg3伝送装置を提供し、前記Msg3伝送装置は、
端末機器に、前記端末機器のためにMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのMsg3繰り返し送信指示情報を送信するための第三の送信モジュールと、
前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信するための第三の受信モジュールとを含む。
【0010】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、端末機器を提供し、前記端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク機器を提供し、前記ネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例によるMsg3伝送方法、装置、機器及び記憶媒体は、チャネルの状況に応じてMsg3繰り返し送信を実行し、Msg3伝送の信頼性を高め、再送回数を減らし、ランダムアクセスフローの実行効率を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図である。
図2】本出願の実施例によるMsg3伝送方法概略図のその一である。
図3】本出願の実施例によるMsg3伝送方法概略図のその二である。
図4】本出願の実施例によるMsg3伝送装置概略図のその一である。
図5】本出願の実施例によるMsg3伝送装置概略図のその二である。
図6】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
図7】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しており、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0019】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図である。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0020】
図2は、本出願の実施例によるMsg3伝送方法概略図のその一であり、図2に示すように、本出願の実施例は、Msg3伝送方法を提供し、その実行本体は、端末機器、例えば携帯電話などであってもよい。この方法は、以下のステップを含む。
【0021】
ステップ201、端末は、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定する。
【0022】
ステップ202、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信する。
【0023】
前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0024】
具体的には、ランダムアクセスに該当するRAR 情報又はRA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCI又はTC-RNTIによりスクランブルされるDCIに基づいてMsg3繰り返し送信のトリガー情報を決定し、システム情報ブロックSIBにおける配置情報及び/又はプロトコルによって予め定義されるパラメータに基づいてランダムアクセスに該当するRAR 情報又はRA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCI又はTC-RNTIによりスクランブルされるDCIの動的指示情報を結びつけてMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定する。
【0025】
選択的に、前記の、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信する前に、
ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信することと、
前記SSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定することとをさらに含む。
【0026】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つの配置情報が含まれる。
【0027】
選択的に、上記配置情報は、プロトコルによって予め定義される方式でネットワーク機器と端末機器に配置されてもよい。
【0028】
前記Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストは、Msg3繰り返し送信の実行を許容又は禁止するイベントであり、前記イベントは、プロトコルに定義されるランダムアクセスフローのトリガーイベントである。
【0029】
選択的に、第三の閾値M0に基づいて複数の閾値を含む閾値集合T0をそれぞれ配置し、例えば、伝送ブロックが第三の閾値M0よりも小さいMsg3に対して閾値集合の一番目の閾値を配置し、伝送ブロックが第三の閾値M0よりも大きいMsg3に対して閾値集合の二番目の閾値を配置する。
【0030】
選択的に、Msg3伝送の許容リストにおけるイベント又はMsg3伝送のブロックリスト以外のイベントに基づいて複数の閾値を含む閾値集合T0を配置し、閾値集合における閾値は、上記イベントに対応する。
【0031】
選択的に、前記の、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信する前に、以下を含む。
【0032】
第一の条件を満たす場合、端末機器は、信号品質が第一の閾値T0よりも大きいSSBに対応するパラメータを第一のMsg1の配置パラメータとして選択し、上記要求を満たす複数のSSBが存在する場合、端末機器は、実際のアルゴリズムに基づいてそのうちの一つのSSBの選択を実現し、前記配置パラメータは、前記選択されるSSB番号によって前記Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである。端末機器により受信される任意の一つのSSB信号の信号品質が第一の閾値T0よりも小さい場合、端末機器は、実際のアルゴリズムによっていずれか一つのSSBの選択を実現する。前記信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRであってもよい。
【0033】
選択的に、端末機器は、SSB信号品質測定を行う際に、プロトコルによって予め定義される層一フィルタリングルールを使用し、層一フィルタリングにより出力されるSSB信号品質に基づいて第一の閾値T0よりも大きいSSBを選択する。
【0034】
選択的に、前記第一の閾値T0は、さらに差分の方式によって決定されてもよく、即ち前記第一の閾値T0は、プロトコルにすでに定義された閾値と差分値との加算結果である。ここで、前記プロトコルにすでに定義された閾値は、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローに定義されるSSBを選択する閾値であってもよく、前記差分値は、システムメッセージによって通知され、又はプロトコルによって定義されてもよい。
【0035】
選択的に、前記第一の条件は、
端末機器が、すべてのSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローに定義されるSSBを選択する閾値、又はシステムメッセージによって通知される閾値であってもよいことと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、Msg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達し、前記第二の上限値がプロトコルによってすでに定義された数値であることと、
Msg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0036】
選択的に、前記第二の閾値T1は、さらに差分の方式によって決定されてもよい。即ち前記第一の閾値T0は、プロトコルにすでに定義された閾値と差分値との加算結果である。ここで、前記プロトコルにすでに定義された閾値は、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローに定義されるSSBを選択する閾値であってもよく、前記差分値は、システムメッセージによって通知され、又はプロトコルによって定義されてもよい。
【0037】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0038】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0040】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0041】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。前記TDRAテーブルは、プロトコルによって予め定義され、又はシステム情報ブロックによって端末機器に配置される。
【0042】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
上記パラメータのうちの少なくとも一つのパラメータの配置は、従来のプロトコルで定義されるパラメータの配置と異なる。
【0044】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
選択的に、前記の、端末機器が、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信する前に、
ネットワーク機器にMsg1を送信することを含み、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0046】
ネットワーク機器は、Msg1を受信し、PRACH信号品質を測定する。ネットワーク機器は、Msg1の送信パラメータによって端末のMsg3繰り返し送信要求を決定し、又はネットワーク機器は、PRACH信号品質によって端末がMsg3繰り返し送信を必要とするか否かを判断する。ネットワーク機器は、PRACH信号品質によってMsg3繰り返し送信の繰り返し回数を決定する。
【0047】
具体的には、初期アクセス段階で、無線ネットワークにおけるネットワーク機器(基地局)又は端末は、上りリンク信号又は下りリンク信号のリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)/リファレンス信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)/経路損失(pathloss)及び/又はMsg3伝送ブロックの大きさに基づいてMsg3繰り返し送信のトリガー条件を判断し、基地局は、システム情報ブロック(system information block、SIB)、ランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(Random Access Radio Network Temporary Identity、RA-RNTI)によりスクランブルされるDCI 1-0又は一時セル無線ネットワーク一時識別子(Temporary Cell Radio Network Temporary Identity、TC-RNTI)によりスクランブルされるDCI 0-0によってMsg3繰り返し送信を行い、及びMsg3繰り返し送信の関連するパラメータを配置するよう端末に指示する。
【0048】
第一の場合:
端末は、現在の下りリンク信号同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)又はCSI-RSのRSRP/RSRQ/pathloss及び/又はMsg 3サイズ(size)の大きさに基づいてMsg3繰り返し伝送をトリガーする必要があるか否かを判断し、端末は、Msg1を使用して基地局にMsg3繰り返し伝送を申し込む。基地局は、RARを送信して端末のためにMsg3伝送パラメータを配置し、端末は、Msg3繰り返し伝送の状況に従ってRARを解析する。具体的なステップは、以下の通りである。
【0049】
1、基地局は、SSB、及びシステム情報ブロックを周期的に送信し、システム情報ブロックには、以下の情報のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0050】
(1)信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0。
【0051】
第一の閾値T0は、Msg3繰り返し送信の信号品質要求に合うSSBを選択するために用いられる。
【0052】
第一の閾値T0の配置方式は、RRCシグナリングにおいて明示的に指示されてもよく、又はT0とRACHフローにおける特定の閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB)の差分値を指示し、又はMsg3繰り返し回数によって非明示的に換算される(例えば異なるMsg3繰り返し回数が異なる差分値に対応する)。
【0053】
第一の閾値T0は、プロトコルによって予め定義されてもよく、RACHフローにおける特定の閾値の(例えば、rsrp-ThresholdSSB)と、一定の差分値を保つ。
【0054】
(2)Msg3繰り返し送信の繰り返し回数。
【0055】
Msg3繰り返し送信時に配置可能な繰り返し回数を指示する。この繰り返し回数は、一つの整数、又は複数の異なる整数によって構成される集合であってもよい。選択的に、端末は、msg3伝送ブロックの大きさに基づいて複数の異なる繰り返し回数/繰り返し回数集合を配置する。
【0056】
(3)Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当て(Time Domain Resource Allocation、TDRA)テーブル。
【0057】
ネットワークは、端末のために新たなTDRAテーブルを配置し、テーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0058】
選択的に、端末は、msg3伝送ブロックの大きさに基づいて複数の異なるTDRAテーブルを配置し、異なる繰り返し回数を運ぶ。
【0059】
(4)Msg3のスロット間配置パラメータ。
【0060】
例えば、スロット間周波数ホッピング、Msg3 PUSCHの冗長バージョン(Redundancy Version、RV)をサポートするか否か。
【0061】
(5)プロトコルによって予め定義され、又はシステムメッセージによって通知されるMsg3伝送ブロックの大きさの閾値M0又はトリガーイベントの許容リスト/ブロックリスト(ホワイトリスト/ブラックリスト)。
【0062】
Msg3伝送ブロックが閾値M0よりも大きく/よりも小さく、又はホワイトリスト許容イベント内になく、又はブラックリスト時間内にある場合、Msg3繰り返し伝送の申し込みを許容しない。
【0063】
(6)Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータ。
【0064】
Msg1関連パラメータは、候補となるPRACH preamble集合と、Msg1送信の時間周波数リソースと周期(RACH occasion)とを含む。
【0065】
上記パラメータのうち、少なくとも一つのパラメータは、従来のMsg1配置パラメータと異なる。即ち、端末は、Msg3繰り返し送信のランダムアクセスフローを実行する必要がある場合、新たなMsg1パラメータ(preamble集合、ROパラメータ)に応じてMsg1を送信する必要がある。
【0066】
選択的に、Msg3繰り返しのランダムアクセスフローに配置されるmsg1リソース(preamble、RO)は、さらにMsg3伝送ブロックの大きさに応じて複数の小さなセットにさらに分けてもよい。
【0067】
(7)Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータ。
【0068】
例えば、RAR時間窓、メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニット(MAC subPDU)マッピングルールと制限である。
【0069】
説明すべきこととして、上記各パラメータは、対応関係が存在する可能性がある。この対応関係は、プロトコルによって予め定義され、又はシステムメッセージ配置時に指摘されてもよい。対応関係が存在する可能性があるパラメータは、
Msg1のpreamble集合及び/又はランダムアクセスチャネルオケージョン(RACH occasion、RO)リソースと、
通常/新TDRAテーブルと、
通常/新たなMsg3 MAC subPDUフォーマットと、
SSB閾値T0とを含む。
【0070】
上記パラメータは、システムメッセージによって対応関係を指定してもよい。
【0071】
2、端末は、各SSBの信号品質RSRPを検出し、Msg3繰り返し送信を要求する必要があるか否かを判断する。
【0072】
端末は、すべてのSSBの信号品質がいずれも閾値T0よりも低いことを検出しており、選択的に、端末がSSBを選択するアルゴリズムは、端末によって決められてもよく(例えば信号品質が最も良いSSBを選択する)、端末は、すべてのSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1(rsrp-ThresholdSSB)よりも低いが、少なくとも一つのSSBの信号品質が第一の閾値T0よりも高いことを検出した場合、端末は、第一の閾値T0よりも高いSSBからそのうちの一つを選択し、Msg1の配置パラメータの計算に用いられる。
【0073】
端末がプロトコルによって定義される以下の少なくとも一つの条件を満たした後に、端末は、Msg3繰り返し送信の申し込みを選択し、上記SSB測定と選択基準を実行する。
【0074】
端末は、Rel-15/16で定義される4ステップランダムアクセスフローに応じてRACH の送信の試行をN回実行した(N回のRACH attemptを行った)後にRARを受信しておらず(又はRACHプロセスが成功しない。)、Nは、プロトコル又は上位層シグナリングによって配置され、
又は、端末は、RACH attempt回数が上限に達した後に、
又は、端末は、Msg1を複数回送信して送信パワーを上げ、上りリンク送信パワー上限に達した後に、
又は、Msg3のデータの大きさは、一つの閾値を超えており、
又は、通常のランダムアクセスフローで、Msg3伝送に失敗し、且つMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗し、又はMsg3再送が上限に達しても依然として伝送に失敗しており、ここで、Mは、システムメッセージによって指示される。
【0075】
選択的に、端末は、依然として通常のRACHフローで選択されるSSBを使用し、又は上記SSB測定と選択基準に応じてSSBを選択する。
【0076】
選択的に、端末は、SSB信号品質に対して層一フィルタリングを行った後に、層一フィルタリングにより出力されるSSB信号品質に基づいて第一の閾値T0よりも大きいSSBを選択し、対応するMsg1時間周波数リソース上でMsg1を送信する。又は、端末は、要求前と同じSSBを選択し、又は通常のPRACHフローからMsg3繰り返しのPRACHフローに切り替えた時に、端末は、SSBを再測定し、上記基準に基づいて一つの使用可能なSSBを選択する。
【0077】
3、基地局は、該当する時間周波数リソースRO上でMsg1を検出し、Msg3繰り返しを申し込む端末があるか否かを判断する。
【0078】
基地局が新たなMsg1 ROリソース上でMsg1を検出するか、又は、新たなPRACH preambleを検出した場合、Msg3繰り返しのランダムアクセスフローを申し込む端末があることが示されている。基地局は、Msg1の信号品質によってMsg3繰り返し送信の回数を決定し、リソーススケジューリングを行う。
【0079】
4、基地局は、RAR及び該当するRA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0を送信し、端末のためにMsg3繰り返し送信のパラメータ(例えば、繰り返し回数、スロット内又はスロット間周波数ホッピング方式とRVバージョン)を配置する。
【0080】
Msg3繰り返しの指示方法は、以下の複数の方式があってもよい。
【0081】
(1)基地局は、通常のRA-RNTIスクランブルDCI1-0及び新たなRAR情報又はTC-RNTIスクランブルDCI 0-0を送信する。新たなRAR情報は、RAR情報における元のフィールドを圧縮し、新たなフィールドを追加することによってMsg3繰り返し送信の配置情報を指示するために用いられる。
【0082】
選択的に、新RAR情報の長さは、通常のRAR情報の長さと同じである。
【0083】
(2)RAR/DCI 0-0における一部のフィールドを圧縮し、その指示範囲を縮小し、圧縮されたbitをMsg3の繰り返し回数を指示するために用いられる。
【0084】
例えば、通常のRARメッセージでは、変調とコーディングポリシー(Modulation and Coding Scheme、MCS)は、4bitを占有し、それを3bitに圧縮し、Msg3は、MCSテーブルにおける最初の8つのMCS配置のみを使用し、又はプロトコル定義に応じてある8つのMCS配置を使用する。
【0085】
又は、パワーコントロールは、3bitを占有し、それを2bitに圧縮し、パワーコントロールの調整範囲を縮小する。
【0086】
又は、CSI要求フィールドは、bitを占有し、リザーブフィールドであり、msg3繰り返し回数を指示するために用いられてもよい。
【0087】
又は、他の用途のフィールドは、圧縮される。圧縮されたbitを組み合わせてmsg3繰り返し回数の情報を伝送する。
【0088】
Msg3の繰り返し回数は、システムメッセージによって配置される複数の数値の集合であってもよく、RARにおける該当するフィールドは、集合における該当する数値及び/又はMsg3 RVバージョンを指示するために用いられる。
【0089】
RARにおける周波数ホッピングイネーブルフィールドは、スロット間周波数ホッピングイネーブルフィールドとして再定義されてもよい。
【0090】
(3)特定的には、Msg3繰り返し回数は、単一の数値であってもよい。このとき、RARメッセージ又はRA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0又はTC-RNTIによりスクランブルされるDCI 0-0において、msg3繰り返しをトリガーするか否かを指示するための1bitのみが必要である。
【0091】
(4)基地局は、システムメッセージによってMsg3繰り返しが専用するPUSCH TDRAテーブルを配置し、前記TDRAテーブルには、msg3繰り返し情報が含まれている。
【0092】
端末は、RARメッセージを受信した後に、TDRAフィールドに基づいてMsg3 PUSCHの各スロットリソース及び繰り返し回数を決定する。
【0093】
(5)RA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0におけるリザーブフィールドは、どの方式でスケジューリングに該当するスケジューリングRARを解読し、通常のRARで解読し、又は新定義RARで解読するよう端末に指示するために用いられる。
【0094】
(6)プロトコルは、Msg3繰り返しに対応するLCID(Logical Channel ID)を定義し、msg3繰り返しのRARフォーマットに応じて受信データを解析するよう端末に指示する。
【0095】
(7)SubPDUにおける1bitリザーブフィールドは、subPDUタイプを指示し、RARタイプを指示するために用いられる。
【0096】
選択的に、msg3繰り返し送信のRARは、MAC PDUのうち、最後のMAC subPDUに並んでおり、msg3繰り返しがある場合。
【0097】
選択的に、プロトコルによって定義し、又はシステムメッセージによって通知し、一つのMAC PDUのうち、最大一つ又はいくつかのRAR subPDUは、msg3繰り返し送信のためのRARである。
【0098】
選択的に、システムは、同時に配置することを期待していない。
【0099】
5、端末は、RARの解析に成功した後に、スケジューリング情報に応じて該当する複数のスロットでMsg3を送信する。
【0100】
端末は、RAPID又はLCID又はsubPDUリザーブフィールド又はRA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0リザーブフィールドに応じてRARメッセージタイプを決定し、データ解析を行う。
【0101】
第二の場合:
端末は、Msg1を送信し、基地局は、Msg1に基づいて端末がMsg3繰り返し送信のフローを実行する必要があるか否かを判断するとともに、Msg2段階でMsg3繰り返し送信を行うことを端末に通知する。
【0102】
1、基地局は、SSB、及びシステム情報ブロックを周期的に送信し、システム情報ブロックには、以下の情報のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0103】
(1)Msg3繰り返し送信の繰り返し回数。
【0104】
Msg3繰り返し送信時に配置可能な繰り返し回数を指示する。この繰り返し回数は、一つの整数、又は複数の異なる整数によって構成される集合であってもよい。
【0105】
(2)Msg3繰り返し送信時に採用されるTDRAテーブル。
【0106】
ネットワークは、端末のために1セットの新たなTDRAテーブルを配置し、テーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0107】
(3)Msg3のスロット間配置パラメータ。
【0108】
例えば、スロット間周波数ホッピング、Msg3 PUSCHのRVバージョンをサポートするか否か。
【0109】
(4)Msg2 RAR時間窓(window)は、msg3繰り返し送信フローに対応する。
【0110】
2、端末は、Rel-15/16プロトコルによって定義されるランダムアクセスフローに応じてMsg1を送信する。
【0111】
3、基地局は、Msg1の検出を受信し、msg1の信号強度を測定する。
【0112】
信号強度が第二の閾値T1よりも低い場合、基地局は、RAR及びRA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0を送信し、Msg3繰り返し送信を行うように端末をスケジューリングする。
【0113】
Msg3繰り返しの指示方法は、以下の複数の方式があってもよい。
【0114】
(1)DCI 1-0におけるリザーブフィールドは、RARを解読する方式を端末に指示するために用いられ、通常のRAR又は新たなRARに従って解析する。又は二つのRARメッセージフォーマットは、いずれも解読を試行し、新RARフォーマットに従って解析することに成功した場合、Msg3繰り返し送信のフローに応じて実行し、そうでなければ、通常のRACHフローに応じて実行する。
【0115】
(2)RARにおけるリザーブフィールド(CSI要求フィールド)をRARタイプの指示方式として利用し、このフィールドが1である場合、端末がmsg3繰り返し送信に対応するRARタイプに従って解析する必要があることを表す。即ちmsg3繰り返し送信メカニズムをトリガーする。
【0116】
(3)基地局により送信される二つのRA-RNTIによりスクランブルされるDCI 1-0は、それぞれ通常のRARと新たなRARをスケジューリングすることに対応する。
【0117】
選択的に、この二つのDCI 1-0は、異なるRAR windowを有し、新RARのwindowは、通常のRAR windowの後ろにあり、又は選択的に、予め定義される通常のRARが新RARより先に送信される。msg3繰り返し送信機能を有する端末に対し、二つのRARにおける一つの配置結果のデコーディングを選択してmsg3を送信する。
【0118】
選択的に、通常のRARと新たなRARは、同一のMAC PDUで送信され、通常のRARの順序は、新RARの前にあり、又は新RARは、MAC PDUの最後のいくつかのsubPDUにしか並ぶことができない。
【0119】
4、msg3繰り返し送信機能を有する端末は、それぞれ二つのRARを検出し、スケジューリング情報に基づいてmsg3を送信する。
【0120】
5、選択的に、端末が通常のmsg3送信フローに応じて複数回送信した(特定の場合、最初のmsg3の受信に失敗した後にmsg3繰り返し送信をトリガーした)後にも、基地局が依然として受信に成功していなかった場合、基地局は、TC-RNTIによりスクランブルされるDCI 0_0を送信する。DCI 0_0におけるリザーブフィールドによってmsg3繰り返し送信のモードに切り替えるよう端末に指示するとともに、繰り返し回数とRVバージョンを指示し、又はDCI 0_0によって第一の場合のmsg3繰り返し送信フローを実行するよう端末に指示する。
【0121】
本出願の実施例によるMsg3伝送方法は、チャネルの状況に応じてMsg3繰り返し送信を実行し、Msg3伝送の信頼性を高め、再送回数を減らし、ランダムアクセスフローの実行効率を保証する。
【0122】
図3は、本出願の実施例によるMsg3伝送方法概略図のその二であり、図3に示すように、本出願の実施例は、Msg3伝送方法を提供し、その実行本体は、ネットワーク機器、例えば基地局などであってもよい。この方法は、以下のステップを含む。
【0123】
ステップ301、ネットワーク機器は、端末機器に、前記端末機器のためにMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのMsg3繰り返し送信指示情報を送信する。
【0124】
ステップ302、前記端末機器は、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信する。
【0125】
選択的に、前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0126】
選択的に、前記の、前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信する前に、
端末機器に、前記端末機器のためにネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するための同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを送信することをさらに含む。
【0127】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0128】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0129】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0131】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0132】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0133】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0134】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
選択的に、前記ネットワーク機器が端末機器にMsg3繰り返し送信指示情報を送信する前に、
端末機器により送信されるMsg1を受信することを含み、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0136】
本出願の実施例によるMsg3伝送方法は、チャネルの状況に応じてMsg3繰り返し送信を実行し、Msg3伝送の信頼性を高め、再送回数を減らし、ランダムアクセスフローの実行効率を保証する。
【0137】
図4は、本出願の実施例によるMsg3伝送装置概略図のその一であり、図4に示すように、本出願の実施例は、Msg3伝送装置を提供し、前記Msg3伝送装置は、第一の受信モジュール401と、第一の送信モジュール402とを含み、ここで、
第一の受信モジュール401は、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するために用いられ、第一の送信モジュール402は、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信するために用いられる。
【0138】
選択的に、前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0139】
選択的に、第二の受信モジュールと、決定モジュールとをさらに含み、
前記第二の受信モジュールは、ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信するために用いられ、
前記決定モジュールは、前記SSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するために用いられる。
【0140】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0141】
選択的に、選択モジュールをさらに含み、
前記選択モジュールは、第一の条件を満たす場合、信号品質が第一の閾値T0よりも大きいSSBに対応するパラメータを第一のMsg1の配置パラメータとして選択するために用いられ、前記配置パラメータは、前記選択されるSSB番号によって前記Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである。
【0142】
選択的に、前記第一の条件は、
端末機器が、すべてのSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローにおいてSSBを選択する閾値であることと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、Msg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達したことと、
Msg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0143】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0144】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0145】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0146】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0147】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0148】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0149】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0150】
選択的に、第二の送信モジュールをさらに含み、
前記第二の送信モジュールは、基地局にMsg1を送信するために用いられ、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0151】
本出願の実施例による上記Msg3伝送装置は、上記実行本体が端末機器である方法の実施例に実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例において方法の実施例と同じ部分及び有益な効果についての具体的な説明を省略する。
【0152】
本出願の実施例におけるMsg3伝送装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的に、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0153】
本出願の実施例におけるMsg3伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0154】
図5は、本出願の実施例によるMsg3伝送装置概略図のその二であり、図5に示すように、本出願の実施例は、Msg3伝送装置を提供し、前記Msg3伝送装置は、第三の送信モジュール501と、第三の受信モジュール502とを含み、ここで、
第三の送信モジュールは、端末機器に、前記端末機器のためにMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのMsg3繰り返し送信指示情報を送信するために用いられ、
第三の受信モジュールは、前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信するために用いられる。
【0155】
選択的に、前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0156】
選択的に、第四の送信モジュールをさらに含み、
前記第四の送信モジュールは、端末機器に、前記端末機器のためにネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するための同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを送信するために用いられる。
【0157】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0158】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0159】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0160】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0161】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0162】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0163】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0164】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0165】
選択的に、第四の受信モジュールをさらに含み、
前記第四の受信モジュールは、端末機器により送信されるMsg1を受信するために用いられ、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0166】
本出願の実施例による上記Msg3伝送装置は、上記実行本体がネットワーク機器である方法の実施例に実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例において方法の実施例と同じ部分及び有益な効果についての具体的な説明を省略する。
【0167】
図6は、本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図であり、図6に示すように、この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
【0168】
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0169】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041と、マイクロホン6042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0170】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0171】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0172】
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
【0173】
ここで、無線周波数ユニット601は、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、Msg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するために用いられ、
Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信するためにも用いられる。
【0174】
選択的に、前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0175】
選択的に、前記の、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信する前に、
ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信することと、
前記SSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定することとをさらに含む。
【0176】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0177】
選択的に、前記の、Msg3繰り返し送信指示情報に基づいてMsg3を繰り返し送信する前に、
第一の条件を満たす場合、端末機器が、信号品質が第一の閾値T0よりも大きいSSBに対応するパラメータを第一のMsg1の配置パラメータとして選択することを含む。前記配置パラメータは、前記選択されるSSB番号によって前記Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである。
【0178】
選択的に、前記第一の条件は、
端末機器が、すべてのSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローにおいてSSBを選択する閾値であることと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、Msg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達したことと、
Msg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
Msg3伝送に失敗し、且つMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0179】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0180】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0181】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0182】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0183】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0184】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0185】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0186】
選択的に、前記の、端末機器が、ネットワーク機器により送信されるMsg3繰り返し送信指示情報を受信する前に、
ネットワーク機器にMsg1を送信することを含み、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0187】
本出願の実施例による上記端末機器は、上記方法の実施例所実現のすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。ここで本実施例において方法の実施例と同じ部分及び有益な効果についての具体的な説明を省略する。
【0188】
図7は、本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図であり、図7に示すように、このネットワーク側機器700は、アンテナ701、無線周波数装置702、ベースバンド装置703を含む。アンテナ701と無線周波数装置702とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置702は、アンテナ701を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置703に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置703は、送信する情報を処理し、無線周波数装置702に送信し、無線周波数装置702は、受信した情報を処理した後にアンテナ701を介して送出する。
【0189】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置703に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置703に実現されてもよく、このベースバンド装置703は、プロセッサ704とメモリ705とを含む。
【0190】
ベースバンド装置703は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ704であり、メモリ705と接続されて、メモリ705におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0191】
このベースバンド装置703は、ネットワークインターフェース706をさらに含んでもよく、無線周波数装置702との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0192】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ705に記憶されており、且つプロセッサ704上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ704は、メモリ705における命令又はプログラムを呼び出し、以下のような方法のステップを実行する。
【0193】
端末機器に、前記端末機器のためにMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定するためのMsg3繰り返し送信指示情報を送信し、
前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信する。
【0194】
選択的に、前記Msg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIとのうちの少なくとも一つに含まれる。
【0195】
選択的に、前記の、前記端末機器がMsg3繰り返し送信指示情報に基づいて繰り返し送信するMsg3を受信する前に、
端末機器に、前記端末機器のためにネットワーク機器にMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定するための同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを送信することをさらに含む。
【0196】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
Msg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
Msg3伝送の許容リスト/ブロックリストとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0197】
選択的に、前記システム情報ブロックには、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
Msg3のスロット間配置パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータと、
Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる。
【0198】
選択的に、前記RAR情報は、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0199】
選択的に、前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるRARフォーマットに従って解析し、又はMsg3繰り返し送信に対応するRARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記RAR情報の解析方式指示を含む。
【0200】
選択的に、前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされるDCIは、
Msg3繰り返しのトリガー情報と、
Msg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
Msg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
Msg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む。
【0201】
選択的に、前記TDRAテーブルには、時間領域配置情報及び対応するMsg3繰り返し回数が含まれる。
【0202】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
Msg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0203】
選択的に、Msg3繰り返し送信に対応するMsg2関連パラメータは、
RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む。
【0204】
選択的に、前記ネットワーク機器が端末機器にMsg3繰り返し送信指示情報を送信する前に、
端末機器により送信されるMsg1を受信することを含み、前記Msg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又はSSB測定結果によって決定される。
【0205】
本出願の実施例による上記ネットワーク機器は、上記方法の実施例に実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。ここで本実施例において方法の実施例と同じ部分及び有益な効果についての具体的な説明を省略する。
【0206】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記Msg3伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0207】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0208】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記Msg3伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0209】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0210】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0211】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0212】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージMsg3伝送方法であって、
端末機器が、ネットワーク機器により送信されるメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を受信し、メッセージMsg3繰り返し送信の配置パラメータを決定することと、
メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信することとを含む、メッセージMsg3伝送方法。
【請求項2】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報は、
システム情報ブロックSIBと、
ランダムアクセス応答RAR情報と、
ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIと、
一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIとのうちの少なくとも一つに含まれる、請求項1に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項3】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信する前に、
ネットワーク機器により送信される同期信号ブロックSSB及びシステム情報ブロックを受信することと、
前記同期信号ブロックSSB及び前記システム情報ブロックに基づいてネットワーク機器にメッセージMsg3繰り返し送信操作を要求するか否かを決定することとをさらに含む、請求項1に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項4】
前記システム情報ブロックには、
信号強度/信号品質/経路損失の第一の閾値T0と、
メッセージMsg3伝送ブロックの大きさの第三の閾値M0と、
メッセージMsg3伝送の許容リスト/ブロックリストと、
第二の閾値T1とのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項5】
前記メッセージMsg3繰り返し送信指示情報に基づいてメッセージMsg3を繰り返し送信する前に、
第一の条件を満たす場合、端末機器が、信号品質が第一の閾値T0よりも大きい同期信号ブロックSSBに対応するパラメータを第一のメッセージMsg1の配置パラメータとして選択することを含み、前記配置パラメータは、前記選択される同期信号ブロックSSB番号によって前記メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータを組み合わせて得られたメッセージMsg1のプリアンブルpreambleの後続の集合、ランダムアクセスチャネルRACHオケージョンの時間周波数リソース配置パラメータである、請求項4に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項6】
前記第一の条件は、
端末機器が、すべての同期信号ブロックSSBの信号品質がいずれも第二の閾値T1よりも低いことを検出しており、前記第二の閾値が、プロトコルにおいて4ステップランダムアクセスフローにおいて同期信号ブロックSSBを選択する閾値であり、又は前記第二の閾値が、システムメッセージによって通知される閾値であることと、
端末機器が、ランダムアクセスチャネルRACHの試行をN回行っても失敗したことと、
端末機器によるRACHの試行回数が第一の上限値に達したことと、
端末機器が、メッセージMsg1を複数回送信して送信パワーを上げ、且つ送信パワーが第二の上限値に達したことと、
メッセージMsg3のデータの大きさが第三の閾値M0を超えていることと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3がM回再送されても依然として伝送に失敗したことと、
メッセージMsg3伝送に失敗し、且つメッセージMsg3再送回数が第三の上限値に達したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項7】
前記システム情報ブロックには、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信時に採用される時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと、
メッセージMsg3のスロット間配置パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータと、
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータとのうちの少なくとも一つが含まれる、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス応答RAR情報は、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信のスロット間周波数ホッピングイネーブルフィールドと、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
プロトコルにおけるランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析し、又はメッセージMsg3繰り返し送信に対応するランダムアクセス応答RARフォーマットに従って解析するよう端末機器に指示するための前記ランダムアクセス応答RAR情報の解析方式指示を含む、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項10】
前記一時セル無線ネットワーク一時識別子TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報DCIは、
メッセージMsg3繰り返しのトリガー情報と、
メッセージMsg3繰り返し送信の繰り返し回数と、
メッセージMsg3繰り返し送信の周波数ホッピング方式と、
メッセージMsg3冗長バージョンRVとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項11】
MCSフィールドには、MCS配置情報及びメッセージMsg3繰り返し回数が含まれる、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項12】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg1関連パラメータは、
候補となる物理ランダムアクセスチャネルPRACHプリアンブル集合と、
メッセージMsg1送信の時間周波数リソースと周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項13】
メッセージMsg3繰り返し送信に対応するメッセージMsg2関連パラメータは、
ランダムアクセス応答RAR時間窓と、
メディアアクセス制御サブプロトコルデータユニットMAC subPDUマッピングルールと制限とのうちの少なくとも一つを含む、請求項7に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項14】
前記端末機器が、ネットワーク機器により送信されるメッセージMsg3繰り返し送信指示情報を受信する前に、
ネットワーク機器にメッセージMsg1を送信することを含み、前記メッセージMsg1のパラメータは、システムメッセージ及び/又は同期信号ブロックSSB測定結果によって決定される、請求項1に記載のメッセージMsg3伝送方法。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載のメッセージMsg3伝送方法のステップを実現する、端末機器。
【国際調査報告】