(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-29
(54)【発明の名称】アンダーフィルの使用のための電圧調整モジュール設計
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
H01L25/08 Y
H01L25/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544035
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(85)【翻訳文提出日】2023-09-19
(86)【国際出願番号】 US2022013175
(87)【国際公開番号】W WO2022159613
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリティヴァサン,ヴィジャヤクマール
(72)【発明者】
【氏名】リシ,サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヨン グオ
(57)【要約】
電圧調整モジュール設計が提供される。一態様では、電圧調整モジュール(VRM)は、降圧電圧に基づく調整電圧を出力するように構成された第1の層と、第1の層と積層された第2の層と、第1の層上のボールグリッドアレイ(BGA)などの複数の接点とを含む。第2の層は、第1の層に降圧電圧を提供するように構成された複数の能動部品を含む。第1および第2の層は、重なり合う凹部を有し、第1の層の凹部は、第2の層の凹部よりも大きい実装面積を有する。複数のVRMは、座ぐり穴を含む開口部を形成するように配置することができる。ボルトなどのファスタ(faster)を開口部に配置することができる。第1の層の、開口部に配置された締結具からの隙間は、第2の層よりも大きくすることができる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧調整モジュール(VRM)であって、
降圧電圧に基づく調整電圧を出力するように構成された第1の層であって、第1の凹部を有する、第1の層と、
前記第1の層と積層された第2の層であって、前記第2の層が、電圧を受け取り、前記電圧に基づいて前記降圧電圧を生成し、前記降圧電圧を前記第1の層に提供するように構成された複数の能動部品を備え、前記第2の層が、前記第1の凹部と重なる第2の凹部を有し、前記第1の凹部が前記第2の凹部よりも大きな実装面積を有する、第2の層と、
前記第1の層上にあり、前記調整電圧を出力するように構成された複数の接点とを備える、電圧調整モジュール(VRM)。
【請求項2】
前記複数の接点が、ボールグリッドアレイを含む、請求項1に記載のVRM。
【請求項3】
前記ボールグリッドアレイがアンダーフィルで封入されている、請求項2に記載のVRM。
【請求項4】
前記第1の層および前記第2の層と積層された第3の層をさらに備え、前記第3の層が複数の能動部品を備える、請求項1に記載のVRM。
【請求項5】
前記第3の層が、前記第2の凹部の前記面積と実質的に同じ面積を有する第3の凹部を有する、請求項4に記載のVRM。
【請求項6】
前記第1の層が、前記降圧電圧の前記電流を乗算するように構成された複数の個別部品を備える、請求項1に記載のVRM。
【請求項7】
前記個別部品が、受動回路素子を備える、請求項6に記載のVRM。
【請求項8】
マルチチップモジュールであって、
複数の集積回路(IC)ダイと、
電圧調整モジュール(VRM)アレイであって、前記VRMアレイが、開口部が前記VRMアレイの隣接するVRMのグループ間に座ぐり穴を含むように配置され、前記VRMの各VRMが、前記複数のICダイのそれぞれのICダイと積層された、VRMアレイと、
前記VRMアレイの隣接するVRMの前記グループ間の前記開口部に配置された締結具と、を備える、マルチチップモジュール。
【請求項9】
前記VRMアレイの前記VRMの各々が、アンダーフィルに封入されたボールグリッドアレイを含む、請求項8に記載のマルチチップモジュール。
【請求項10】
VRMの前記グループの前記VRMの前記各々が、第1の層および前記第2の層を有し、前記締結具からの隙間が、前記第2の層よりも前記第1の層で大きく、前記第1の層が、受動部品を有し、前記第2の層が能動部品を有する、請求項8に記載のマルチチップモジュール。
【請求項11】
マルチチップモジュールであって、
複数の集積回路(IC)ダイと、
複数の電圧調整モジュール(VRM)であって、前記VRMの各VRMが、前記複数のICダイのそれぞれのICダイと積層されている、複数の電圧調整モジュール(VRM)と、
前記複数のVRMのVRM間の開口部に配置された複数の締結具と、を備え、
前記複数のVRMのうちの第1のVRMが、
降圧電圧に基づく調整電圧を出力するように構成された第1の層であって、前記第1の層が第1の凹部を有する、第1の層と、
前記第1の層と積層された第2の層であって、前記第2の層が、電圧を受け取り前記第1の層に前記降圧電圧を供給するように構成された複数の能動部品を備え、前記第2の層が、前記第1の凹部と重なる第2の凹部を有し、前記複数の締結具のうちの第1のファスタ(faster)からの隙間が、前記第2の層よりも前記第1の層で大きく、前記第1の締結具が、前記開口部の第1の開口部に配置され、前記第1の開口部が、前記第1の凹部および前記第2の凹部によって少なくとも部分的に画定されている、第2の層と、
前記第1の層上にあり、前記第1のVRMと積層された前記複数のICダイのうちの第1のICダイに電気的に接続された複数の接点であって、前記第1のICダイに前記調整電圧を提供するように構成された、複数の接点とを備える、マルチチップモジュール。
【請求項12】
前記複数の接点が、ボールグリッドアレイを含む、請求項11に記載のマルチチップモジュール。
【請求項13】
前記ボールグリッドアレイがアンダーフィルで封入されている、請求項12に記載のマルチチップモジュール。
【請求項14】
前記第1の層の前記隙間が、前記アンダーフィルが前記第1の凹部を詰まらせることを妨げるように構成されている、請求項13に記載のマルチチップモジュール。
【請求項15】
前記アンダーフィルが、前記第1の層の縁部から前記締結具に向かって延びるフィレットを形成する、請求項13に記載のマルチチップモジュール。
【請求項16】
前記フィレットが前記第1の層の前記縁部から前記締結具に向かって延びる距離が、前記第1の層の前記隙間と前記第2の層の前記隙間との間の距離よりも小さい、請求項15に記載のマルチチップモジュール。
【請求項17】
前記第1の層が、前記降圧電圧の前記電流を乗算するように構成された複数の受動回路素子を備える、請求項11に記載のマルチチップモジュール。
【請求項18】
前記締結具がボルトを含む、請求項11に記載のマルチチップモジュール。
【請求項19】
前記VRMを能動的に冷却するように構成された冷却システムをさらに備える、請求項11に記載のマルチチップモジュール。
【請求項20】
システムオンウェハ(SoW)が前記ICダイを含む、請求項11に記載のマルチチップモジュール。
【請求項21】
前記第1の層および前記第2の層に対向する前記SoWの側面に形成された放熱構造をさらに備える、請求項20に記載のマルチチップモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月22日に出願された「VOLTAGE REGULATING MODULE DESIGN FOR UNDERFILL」と題する米国仮特許出願第63/140,547号の利益を主張するものであり、その開示は、参照によりその全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般には電子機器に関し、より具体的には電圧調整モジュール(voltage regulating module:VRM)に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチチップモジュールは、複数の特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit:ASIC)デバイスと、ASICの各々に電力を供給するように構成された複数のVRMとを含むことができる。所与のVRMは、ボールグリッドアレイ(ball grid array:BGA)を介してASICデバイスのうちの1つに電気的に結合することができる。BGAを保護するために、アンダーフィルを使用してBGAを封入することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、電圧調整モジュール(VRM)であって、降圧電圧に基づく調整電圧を出力するように構成された第1の層であって、第1の凹部を有する、第1の層と、第1の層と積層された第2の層であって、第2の層が、電圧を受け取り、電圧に基づいて降圧電圧を生成し、降圧電圧を第1の層に提供するように構成された複数の能動部品を備え、第2の層が、第1の凹部と重なる第2の凹部を有し、第1の凹部が第2の凹部よりも大きな実装面積を有する、第2の層と、第1の層上にあり、調整電圧を出力するように構成された複数の接点とを備える、電圧調整モジュール(VRM)が提供される。
【0005】
複数の接点は、ボールグリッドアレイを含むことができる。
【0006】
ボールグリッドアレイは、アンダーフィルで封入することができる。
【0007】
VRMは、第1の層および第2の層と積層された第3の層をさらに含むことができ、第3の層は複数の能動部品を含むことができる。
【0008】
第3の層は、実質的に第2の凹部の面積である面積を有する第3の凹部を有することができる。
【0009】
第1の層は、降圧電圧の電流を乗算するように構成された複数の個別部品を備えることができる。
【0010】
個別部品は、受動回路素子を備えることができる。
【0011】
別の態様では、マルチチップモジュールであって、複数の集積回路(IC)ダイと、電圧調整モジュール(VRM)アレイであって、VRMアレイが、開口部がVRMアレイの隣接するVRMのグループ間に座ぐり穴を含むように配置され、VRMの各VRMが、複数のICダイのそれぞれのICダイと積層された、VRMアレイと、VRMの隣接するVRMのグループ間の開口部に配置された締結具とを備える、マルチチップモジュールが提供される。
【0012】
VRMのアレイのVRMの各々は、アンダーフィルに封入されたボールグリッドアレイを含むことができる。
【0013】
VRMのグループの各VRMは、第1の層および第2の層を有することができ、締結具からの隙間が、第2の層よりも第1の層で大きく、第1の層は受動部品を含み、第2の層は能動部品を含む。
【0014】
さらに別の態様では、マルチチップモジュールは、複数の集積回路(IC)ダイと、複数の電圧調整モジュール(VRM)であって、VRMの各VRMが、複数のICダイのそれぞれのICダイと積層されている、複数の電圧調整モジュール(VRM)と、複数のVRMのVRM間の開口部に配置された複数の締結具とを備え、複数のVRMのうちの第1のVRMは、降圧電圧に基づく調整電圧を出力するように構成された第1の層であって、第1の層が第1の凹部を有する、第1の層と、第1の層と積層された第2の層であって、第2の層が、電圧を受け取り第1の層に降圧電圧を供給するように構成された複数の能動部品を備え、第2の層が、第1の凹部と重なる第2の凹部を有し、複数の締結具のうちの第1のファスタ(faster)からの隙間が、第2の層よりも第1の層で大きく、第1の締結具が、開口部の第1の開口部に配置され、第1の開口部が、第1の凹部および第2の凹部によって少なくとも部分的に画定されている、第2の層と、第1の層上にあり、第1のVRMと積層された複数のICダイのうちの第1のICダイに電気的に接続された複数の接点であって、第1のICダイに調整電圧を提供するように構成された、複数の接点とを備える。
【0015】
複数の接点は、ボールグリッドアレイを含むことができる。
【0016】
ボールグリッドアレイは、アンダーフィルで封入することができる。
【0017】
第1の層の隙間は、アンダーフィルが第1の凹部を詰まらせることを妨げるかまたは防止するように構成することができる。
【0018】
アンダーフィルは、第1の層の縁部から締結具に向かって延びるフィレットを形成してもよい。
【0019】
フィレットが第1の層の縁部から締結具に向かって延びる距離は、第1の層の隙間と第2の層の隙間との間の距離よりも小さくすることができる。
【0020】
第1の層は、降圧電圧の電流を乗算するように構成された複数の受動回路素子を備えることができる。
【0021】
締結具はボルトを含むことができる。
【0022】
マルチチップモジュールは、VRMを能動的に冷却するように構成された冷却システムをさらに備えることができる。
【0023】
システムオンウェハ(system on wafer:SoW)は、ICダイを含むことができる。
【0024】
マルチチップモジュールは、第1の層および第2の層に対向するSoWの側面に形成された放熱構造をさらに備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の態様に従って構成されたマルチチップモジュールの一実施形態を示す側断面ブロック図である。
【0026】
【
図2A】本開示の態様による処理システムを示す図である。
【
図2B】本開示の態様による処理システムを示す図である。
【0027】
【0028】
【
図4A】本開示の態様によるボルト用の凹部を含むVRMの部分平面図である。
【
図4B】本開示の態様によるボルト用の凹部を含むVRMの部分平面図である。
【0029】
【
図4C】本開示の態様によるアレイに配置された複数のVRMの平面図である。
【0030】
【
図5A】本開示の態様によるアンダーフィルのためのVRM設計の断面図である。
【
図5B】本開示の態様によるアンダーフィルのためのVRM設計の断面図である。
【0031】
【
図6】本開示の態様によるASICに取り付けられたVRMの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下の発明を実施するための形態では、特定の実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書に記載された技術革新は、例えば、特許請求の範囲によって定義および包含されるように、多数の異なる方法で実施することができる。この説明では、同様の参照番号および/または用語が同一または機能的に同様の要素を示し得る図面を参照する。図に示されている要素は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではないことが理解されよう。さらに、特定の実施形態は、図面に示されているよりも多くの要素および/または図面に示されている要素のサブセットを含むことができることが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面からの特徴の任意の適切な組み合わせを組み込むことができる。
【0033】
特定の実施態様では、基板上のシステムの機械的アーキテクチャは、複数の特定用途向け集積回路(ASIC)デバイスに加えて、基板上の電圧調整モジュール(VRM)の高密度の実装を含む。基板上のVRMのサイズ、レイアウト、密度、間隔などに影響を及ぼすいくつかの設計上のトレードオフおよび/または課題がある。1つの特定の課題は、VRM内部層内に、能動部品および受動部品、VRMを基板に締結するための段付きボルト、ならびにアンダーフィルのための空間を割り当てることに関する。本開示は、そのような課題に対する技術的解決策を提供する。
【0034】
本開示の態様は、VRMの底部ボールグリッドアレイ(BGA)取り付け層上に凹んだ領域を有するVRM設計に関する。この設計の特定の利点としては、VRMが、バックエンドアセンブリプロセスを可能にする重要な要因であるアンダーフィルおよびボルトの隙間の仕様を満たすことができるように、VRMレイアウト内の物理的スペースを節約するのを助けることが挙げられる。さらに、本開示の態様はまた、特に能動部品のVRM内部層空間の仕様を維持することができ、基板上の全体的なVRM実装密度は大きく影響されない。
【0035】
前世代のBGAタイプのVRMは、高い実装密度を可能にすることができる柔軟な設計を有していない。工具の位置合わせおよびドリル穴の真位置公差に至るまで、製造上の課題は多岐にわたる。対照的に、本開示の態様による設計は独特であり、前述の課題を解決するためには使用されていない。
【0036】
本開示の態様は、比較的高い実装密度を有するバックエンドアセンブリを含む製品に統合することができるVRMアーキテクチャに関する。アーキテクチャは、近接して配置された製品に統合することができる。特定の実施態様では、VRMは、寸法安定性を達成するために機械加工に耐えることができる材料で形成することができる。VRMに使用することができる材料の非限定的な例としては、プリント回路基板(PCB)、有機基板、および/またはエンジニアリングモールドコンパウンドでオーバーモールドされたPCBまたは有機基板が挙げられる。VRMアーキテクチャは、部品配置を改善したりすることができ、かつ/またはバックエンドアセンブリを可能にする、凹んだ座ぐり穴機構を含むことができる。VRMの機械的アーキテクチャは、ASIC性能の強化および/または最適化のための電力供給に影響を及ぼし得る1つの側面である。例えば、VRMの実装密度が低いと、ASIC性能が著しく低下する可能性がある。
【0037】
VRMは、少なくとも第1の層および第2の層を含む複数の層を含むことができる。これらの層のうちの1つまたは複数は、トランジスタなどの能動部品を含むことができる。能動部品は受信電圧を降圧し、降圧電圧を出力することができる。VRMの別の層は、コンデンサおよび/またはインダクタなどの受動部品を含むことができる。この層は、その上のボールグリッドアレイなどの電気接点に調整電圧を出力することができる。調整電圧は、降圧電圧に基づく。
【0038】
受動部品を有する層は、能動部品を有する1つまたは複数の層の各々の凹部と重なる凹部を有する。受動部品を有する層の凹部は、能動部品を有する層の対応する凹部よりも大きい実装面積を有することができる。したがって、受動部品を有する層の凹部の実装面積は、能動部品を有する層の凹部の実装面積よりも、下にある部品上の面積が大きい。受動部品を有する層の凹部は、VRMの層の凹部によって少なくとも部分的に画定された開口部に配置されたボルトなどの締結具からのより大きな隙間を提供することができる。そのようなVRMのアレイは、マルチチップモジュールに含めることができる。例えば、VRMはそれぞれのASICと積層され、それぞれのASICに調整電圧を供給することができる。VRMの角部および隣接するVRM間の凹部によって少なくとも部分的に画定された締結具のための開口部は、それぞれ座ぐり穴機構を形成することができる。例えば、4つのVRMの角にある凹部は、開口部を画定することができる。別の例として、4つのVRMの角の凹部および1つまたは複数の介在構造が、開口部を画定することができる。より大きな締結具の隙間を有する凹部を有する受動部品を有するVRMの層は、座ぐり穴機構を少なくとも部分的に画定することができる。座ぐり穴機構により、能動部品を含む1つまたは複数のVRM層の面積を犠牲にすることなくVRMを密に実装することができる。
【0039】
本開示の実施形態は、マルチチップモジュールのためのVRM設計に関する。いくつかの実施形態では、マルチチップモジュールは、システムオンウェハ(SoW)の再配線層または集積ファンアウト(InFO)パッケージに取り付けることができる。一実施形態では、マルチチップモジュールは、マルチチップモジュール内の集積回路(IC)ダイを熱的に冷却するために、放熱構造上に取り付けられかつ放熱構造に機械的に結合される複数のICまたはソケットを取り付けることを可能にするモジュール式ダイレクトクランプ構造を含む。一実施形態では、ICダイまたはソケットは、InFO基板の放熱構造とは反対側に取り付けられる。
【0040】
マルチチップモジュールのInFO基板および/または放熱構造への実装には、複数のチップを保持するように構成されたフレームを使用することができる。例えば、フレームは、以下でより詳細に説明するように、2個、4個、6個、8個、10個、12個、またはそれ以上のICダイを保持するようなサイズおよび形状とすることができる。さらに他の実施形態では、16個、25個、または36個のICダイがフレームによって補助されてもよい。一実施形態では、フレームは長方形または正方形であり、ICダイの各辺を囲み、マルチチップモジュールのための安定した実装システムまたは手段を提供する。モジュール内のICダイの各角には、取り付けピン、ねじ、または他の締結具が基板および冷却システムにフレームを取り付けることを可能にするために、フレーム内の貫通保持部があってもよい。図に示すように、1つまたは複数のコーナークランプを使用して、マルチチップモジュールフレームをパッケージの残りの部分に固定することができる。
【0041】
図1は、本開示の態様に従って構成された処理システム100を示す側断面図である。処理システム100は、マルチチップモジュールとすることができる。
図1の処理システム100は、基板構造104上に取り付けられた複数の高出力VRM102を含む。VRM102は、直流(DC)供給電圧108、例えば、40ボルト、48ボルト、または別の比較的高い電圧によって供給され、それぞれの複数のICダイ106に調整電圧をそれぞれ提供する。いくつかの実施形態では、複数のVRM102の各々は、約0.8ボルトの出力を生成し、それぞれの複数のICダイ106に約600ワット以上の電力を供給する。しかしながら、本開示の態様はこれに限定されず、VRM102は、約0.6~1.3ボルトの範囲、0.8~1.1ボルトの範囲、または実施形態に応じて別の適切な電圧範囲内の出力を生成することができる。したがって、特定の実施形態では、複数のVRM102の各々は、複数のICダイ106に対して約100アンペアを超える電流を生成する。特定の用途では、VRMは、400アンペア~800アンペアの範囲の電流を複数のICダイ106に供給することができる。
【0042】
図2Aおよび
図2Bは、本開示の態様による処理システム200を示す図である。
図2Aは、処理システム200の分解図である。
図2Bは、処理システム200の組立図である。本開示の特徴は、処理システム200および/または任意の他の適切な処理システムにおいて実施することができる。処理システム200は、高い計算密度を有することができ、処理システム200によって生成された熱を放散することができる。処理システム200は、特定のアプリケーションにおいて毎秒数兆回の動作を実行することができる。処理システム200は、ニューラルネットワークトレーニングおよび/もしくは処理、機械学習、人工知能などの高性能コンピューティングならびに/もしくは計算集約型アプリケーションで使用され、ならびに/またはそれらのために特に構成され得る。一実施形態では、処理システム200は、ニューラルネットワークトレーニングに使用することができる。処理システム200は、冗長性を実現することができる。いくつかの用途では、処理システム200は、車両(例えば、自動車)の自動操縦システムに使用されるデータを生成するためのニューラルネットワークトレーニングに使用することができる。
【0043】
図2Aに示すように、処理システム200は、放熱構造202と、SoW204と、縁部補強材206と、VRM208と、冷却システム210と、制御ブロード(control broad)212とを含む。
図2Bは、
図2Aに対して処理システム200を上下逆にして示している。処理システム200は、
図2Bでは制御基板212なしで示されている。
【0044】
放熱構造202は、SoW204から熱を放散させることができる。放熱構造202は、ヒートスプレッダを含むことができる。そのようなヒートスプレッダは、金属板を含むことができる。代替的または追加的に、放熱構造はヒートシンクを含むことができる。放熱構造202は、銅および/またはアルミニウムなどの金属を含むことができる。放熱構造202は、代替的または追加的に、望ましい放熱特性を有する任意の他の適切な材料を含むことができる。特定の用途では、放熱構造202は、銅ヒートスプレッダおよびアルミニウムヒートシンクを含むことができる。熱伝達抵抗を低減および/または最小化するために、放熱構造202とSoW204との間に熱界面材料を含めることができる。
【0045】
SoW204は、ICダイのアレイを含むことができる。ICダイは、成形材料に埋め込むことができる。SoW204は、高い計算密度を有することができる。ICダイは、シリコンダイなどの半導体ダイであってもよい。ICダイのアレイは、任意の適切な数のICダイを含むことができる。例えば、ICダイのアレイは、16個のICダイ、25個のICダイ、36個のICダイ、または49個のICダイを含むことができる。SoW204は、例えば、InFOウェハとすることができる。InFOウェハは、ICダイのアレイ上に複数のルーティング層を含むことができる。例えば、InFOウェハは、特定の用途において4、5、6、8、または10のルーティング層を含むことができる。InFOウェハのルーティング層は、ICダイ間および/または外部部品への信号接続を提供することができる。SoW204は、比較的大きな直径、例えば10インチ~15インチの範囲の直径を有することができる。一例として、SoW204は、12インチの直径を有することができる。
【0046】
縁部補強材206は、処理システム200の構造的完全性に寄与することができる。縁部補強材206は、VRM208を支持し、VRM208を適所に保持することができる。
【0047】
VRM208は、各VRMがSoW204のICダイと積層されるように配置することができる。処理システム200では、VRM208の高密度の実装が存在する。したがって、VRM208はかなりの電力を消費する可能性がある。VRM208は、直流(DC)供給電圧を受け取り、より低い出力電圧をSoW204の対応するICダイに供給するように構成されている。
【0048】
冷却システム210は、VRM208に能動的な冷却を提供することができる。冷却システム210は、制御基板212に能動的な冷却を提供することができる。冷却システム210は、熱伝達流体が流れるための流路を有する金属を含むことができる。一例として、冷却システム210は、銅などの機械加工された金属を含むことができる。冷却システム210は、高い冷却効率のために、ろう付けされたフィンアレイを含むことができる。組み立てられた処理システム200では、冷却システム210を放熱構造202にボルト留めすることができる。これにより、SoW204の構造的支持を提供することができ、および/またはSoW204の破損の可能性を低減することができる。熱伝達抵抗を低減および/または最小化するために、冷却システム210と制御基板212との間に熱界面材料を含めることができる。
【0049】
制御基板212は、電気部品を含むことができる。制御基板212の電子機器は、VRM208のための制御信号を提供することができる。制御基板212は、SoW204の動作を制御するための電子機器を含むことができる。
【0050】
図3は、
図2Aおよび
図2BのSoWモジュール200の部分断面図である。
図3を参照すると、SoWモジュール200は、放熱構造202と、SoW204と、VRM208と、冷却システム210とを含む。SoWモジュール200は、VRM208と冷却システム210との間の熱インターフェース構造214と、VRM208を定位置に締結するように構成された複数のボルト216とをさらに含む。
【0051】
図4Aおよび
図4Bは、本開示の態様によるボルト306用の凹部308を含むVRM302の部分平面図を示す。
図4Cは、本開示の態様によるアレイ300に配置された複数のVRM302の平面図を示す。
図4Cに示すように、4つの隣接するVRM302の凹部308は、ボルトを配置することができるボルト穴310を形成することができる。ボルト穴310は、
図4Cの4つのVRM302の凹部308によって少なくとも部分的に画定される。ボルト穴310は、VRM302の凹部308によって少なくとも部分的に画定された開口部の一例である。そのような開口部は、VRM302の凹部308の間の空間によって形成することができる。そのような開口部は、VRM302の凹部308内の1つまたは複数の介在構造の間の空間によって形成することができる。
【0052】
図4Aおよび
図4Bを参照すると、凹部308は、1つまたは複数のVRM302に隣接してボルト306を挿入し、VRM302を定位置に固定するための隙間を提供するためにキープアウトゾーンを画定する。例えば、キープアウトゾーンは、VRM302の縁部とボルト306との間の最小距離または隙間Dによって画定されてもよい。図示のように、ボルト306は段付きボルトとすることができる。ボルトの代わりに、任意の他の適切な締結具を使用することができる。
【0053】
図4Aにも示すように、BGA304は、SoW204(
図2A~
図3参照)への電気接続を提供するためにVRM302の一端に設けられる。図示のように、BGA304は、VRM302の縁部から最小距離または隙間Eだけ離間されてもよく、対角方向におけるBGA304内のボール間のピッチFを画定してもよい。上述したように、BGA304は、SoW204上に設置されたときにBGA304を封入し、BGA304に構造的支持を提供し、それによってBGA304への損傷を防止するように構成されたアンダーフィルを適用することができる。一実施態様では、隙間Dは約600μmであってもよく、隙間Eは約500μmであってもよく、ピッチFは約550μmであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、これらの距離の各々は、より大きくてもよく、またはより小さくてもよい。
【0054】
ボルト306とVRM302の縁部との間の隙間Dによって画定されるキープアウトゾーンのサイズに影響を及ぼし得る、いくつかの競合する設計上の考慮事項が存在し得る。例えば、凹部308に隣接するBGA304のボールを保護するために、アンダーフィルは、BGA304とボルト306との間に一定量の空間を占めることができる。いくつかの実施形態では、アンダーフィルは、液体形態で塗布され、固化してBGA304を封入する成形材料またはポリマーを含んでもよい。VRM302の縁部とボルト306との間に十分な空間(例えば、キープアウトゾーンまたは隙間D)がない場合、アンダーフィルは凹部308を詰まらせる可能性があり、これにより、1つまたは複数の凹部308によって形成されたボルト穴310を通るボルト306の挿入が困難または不可能になる可能性がある。特定の実施態様では、約1.1mmの隙間Dによって画定されたキープアウトゾーンを設けるように指定することができる。隙間Dは、1.1mm+/-約3%とすることができる。キープアウトゾーンは、実装に応じて大きくても小さくてもよい。
【0055】
キープアウトゾーンのサイズを大きくするための1つの選択肢は、隣接するVRM302間に追加の間隔を設けることである。しかしながら、これは、VRM302によって占有される全体的な面積を増加させるという欠点を有する可能性がある。特定の実施態様では、VRM302を配置することができる領域(例えば、縁部補強材206内)は固定されており、したがって、個々のVRM302のサイズまたはマルチチップモジュールに含めることができるVRM302の数を減らすことなく、VRM302間の間隔を広げることはできない。例えば、
図4Cに示すように、特定のマルチチップモジュールは、VRM302にそれぞれ結合されたASICのアレイを含むことができる。図示されているように、
図4Cには25個のASICおよび25個のVRMがある。VRM302のサイズを維持し、アンダーフィルが凹部308を詰まらせないように十分に大きいキープアウトゾーンを提供するために、ASICおよびVRM302の数を、4×4アレイの16に減少させることができる。この減少は、マルチチップモジュールの全体的な性能に大きく影響する。
【0056】
図4Bを参照すると、
図4AのBGA304から凹部308に最も近い3つのボールの列を除去し、それによって隙間Dを増加させることによって、キープアウトゾーンのサイズを増加させることができる。しかしながら、VRM302の機能の一部を犠牲にすることなく個々のVRM302のサイズまたはVRM302の数を減らすことは、困難または非現実的な場合がある。例えば、VRM302の部品は、アンダーフィルによる凹部308の目詰まりを回避するのに十分な大きさのキープアウトゾーンを提供するために、部品がVRM302の縮小された領域内にすべて収まらないように密に詰め込まれている場合がある。例えば、VRM302のサイズまたはVRM302の数を低減することにより、ASICに供給することができる電力量が減少し、ASIC性能の低下につながる可能性がある。いくつかの実施態様では、隙間Dは1.1mm+/-約3%であってもよく、隙間Eは約550ミクロン+/-約20%であってもよい。
【0057】
本開示の態様は、VRM302間の間隔を増加させることなく、かつVRM302の機能性を犠牲にすることなく、アンダーフィルによる凹部308の目詰まりを妨げるか、または実質的に防止することができるVRM302の設計に関する。
図5Aおよび
図5Bは、本開示の態様によるアンダーフィルのためのVRM400設計の断面図を示す。BGAに最も近いVRM400の層は、VRM400の能動層よりも大きい凹部を有することができる。したがって、BGAに最も近い層の十分な隙間によってBGAを保護することができ、能動層は、BGAに最も近い層よりも小さな凹部でより高い密度を維持することができる。
【0058】
図5Aを参照すると、VRM400は、第1の層402と、第2の層404と、第3の層406と、BGA408とを含む。VRM400は、VRM400の角に形成された複数の凹部412をさらに含む。複数の隣接するVRM400の凹部412は、例えば、
図4Cに示すように、ボルト穴を形成することができる。第2の層404および第3の層406はそれぞれ、SoW204によって使用できる電圧まで入力電圧を降圧および/または反復するように構成された能動部品(例えば、トランジスタなどのシリコン部品)を含んでもよい。したがって、第2の層404および第3の層406は能動層と呼ぶことができる。特定の実施態様では、第2の層404および/または第3の層406の少なくとも一部は、ASICデバイスを使用して入力電圧を降圧して実装することができ、これらの層404および406のフォームファクタに制限をもたらす。特に、ASICデバイスの使用は、第2の層404および第3の層406のための特定の実装面積に限定され得る。
【0059】
一例では、VRM400は、48Vの入力電圧を受け取り、0.8Vまたは1.1Vの出力をSoW204に提供することができる。実装に応じて、任意の他の適切な入力電圧および/または出力電圧を使用することができる。したがって、第2の層404および第3の層406は、降圧変圧器として機能するように構成されてもよい。いくつかの実施態様では、第2の層404および第3の層406は、VRM400によって受け取られた入力電圧を降圧するように構成された1つまたは複数の電流分割器および/または1つまたは複数の電流乗算器を含むことができる。
【0060】
第1の層402は複数の電流増倍器部品を含んでもよく、これは第2の層404および第3の層406に含まれる能動部品ではなく個別部品であってもよい。個別部品は、受動回路素子とすることができる。例えば、第1の層402の個別部品は、1つまたは複数の抵抗器、1つまたは複数のコンデンサ、1つまたは複数のインダクタ、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができる。個別部品は能動部品よりも配置に柔軟性があり、それにより、第2の層404および第3の層406と比較して、第1の層402の部品のレイアウト設計に、より柔軟性を持たせることができる。個別部品の特定の配置により、第1の層402の面積を小さくすることができる。したがって、VRM400の機能に大きな影響を与えることなく、第1の層402の面積を縮小することができる。
【0061】
図5Bは、
図5AのVRM400の凹部412付近の部分410の拡大図を示す。
図5Bを参照すると、第2の層404および第3の層406のサイズを調整することなく第1の層402のサイズを縮小することにより、能動部品を含む第2の層404および第3の層406のサイズを縮小することなく、BGA408に隣接するボルトの周囲のキープアウトゾーンのサイズを増大させるために、凹部412に段差または切り欠き414を設けることができる。第1の層402の凹部は、第2の層404および第3の層406の凹部よりも実装面積が大きい。第1の層402の凹部は、第2の層404および第3の層406の凹部よりも大きいボルト隙間を提供することができる。一緒に、第1の層402の凹部によって形成された切り欠き414は、隣接するVRM400(例えば、
図4Cを参照)の第2の層404および第3の層406の凹部と共に、座ぐり穴を形成し得る。したがって、BGA408を保護するためにアンダーフィル(例えば、
図6に示すアンダーフィル502を参照)を設けることができ、第1の層402の切り欠き414によって設けられるキープアウトゾーンのサイズを大きくすることにより、アンダーフィルが凹部412を詰まらせるのを防止することができる。また、第1の層402に隣接するBGA408を保護するためにアンダーフィルが塗布されているため、アンダーフィルがこれらの層404および406に到達する危険性がほとんどまたは全くないので、第2の層404および第3の層406のサイズを維持することができる。したがって、VRM400の性能ならびに第2の層404および第3の層406の密度が維持されることを確実にするために、能動部品を有する第2の層404および第3の層406のサイズを維持することができる。
【0062】
アンダーフィルは、第1の層402の縁部からボルトに向かって延びるフィレットを形成してもよい。いくつかの実施態様では、フィレットが第1の層402の縁部から凹部412および隣接するVRMの同様の凹部によって形成されたボルト穴の中心に向かって延びる距離は、第2の層404および第3の層406における凹部412の隙間と第1の層402における凹部412の隙間との間の距離よりも小さい。すなわち、フィレットは、第2の層404および第3の層406がボルト穴の中心に向かって延びる距離よりもさらにボルト穴の中心に向かって延びなくてもよい。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、フィレットは、第2の層404および第3の層406よりもボルトに向かってさらに延びてもよい。
【0063】
図6は、本開示の態様による、ASIC500に取り付けられたVRM400の断面図を示す。
図6に示すように、VRM400は、VRM400とASIC500との間に複数の電気接続を提供するように構成されたBGA408を含む。BGA408は、BGA408を構造的に支持し、物理的に保護するアンダーフィル502によって封入される。
図6に示すように、アンダーフィル502は、VRM400の角部の凹部412によって形成されたボルト穴に向かって、VRM400の縁部からASIC500に沿って延びるフィレットを形成する。上述したように、切り欠き414の存在により、アンダーフィル502によって形成されたフィレットは、切り欠き414を含まない同様のVRMほどはボルト穴の中心に向かって延在しない。
結論
【0064】
前述の開示は、本開示を、開示された正確な形態または特定の使用分野に限定することを意図するものではない。したがって、本明細書に明示的に記載されているか暗示されているかにかかわらず、本開示に対する様々な代替の実施形態および/または修正が本開示に照らして可能であると考えられる。このように本開示の実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく形態および詳細に変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本開示は特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0065】
上記の明細書では、特定の実施形態を参照して本開示を説明してきた。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示される様々な実施形態は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他の様々な方法で修正または実施することができる。したがって、この説明は例示的なものと見なされるべきであり、開示された換気アセンブリの様々な実施形態の製造方法および使用方法を当業者に教示するためのものである。本明細書に示し説明する開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセスまたはステップが、本明細書に代表的に図示および記載されたものに対して置き換えられてもよい。さらに、本開示の特定の特徴は、他の特徴の使用とは無関係に利用することができるが、これらはすべて、本開示のこの説明の利益を得た後の当業者には明らかであろう。本開示を説明および特許請求するために使用される「含む(including)」、「備える(comprising)」、「組み込む(incorporating)」、「からなる(consisting of)」、「有する(have)」、「である(is)」などの表現は、非排他的な方法で解釈されることを意図しており、すなわち、明示的に説明されていない項目、構成要素または要素も存在することを許容する。単数形への言及は、複数形にもまた関連すると解釈されたい。
【0066】
さらに、本明細書に開示された様々な実施形態は、例示的かつ説明的な意味で解釈されるべきであり、決して本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての接合についての言及(例えば、取り付け、固定、結合、接続など)は、読者の本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示されるシステムおよび/または方法の位置、向き、または使用に関して限定を生じさせ得るものではない。したがって、接合についての言及がある場合、それは広く解釈されるべきである。さらに、そのような接合についての言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを必ずしも意味するものではない。さらに、すべての数値用語、例えば、限定するものではないが、「第1」、「第2」、「第3」、「一次」、「二次」、「主」、または任意の他の通常および/もしくは数値用語もまた、本開示の様々な要素、実施形態、変形形態および/または修正形態の読者の理解を助けるために、識別子としてのみ捉えられるべきであり、特に、別の要素、実施形態、変形形態および/または修正形態に対する、またはそれと比較した任意の要素、実施形態、変形形態および/または修正形態の順序、または優先順位に関していかなる制限も生じ得ない。
【0067】
特定の用途に応じて有用であるように、図面/図に示された要素のうちの1つまたは複数はまた、より分離または統合された方法で実装されてもよく、または特定の場合には除去または動作不能にされてもよいことも理解されよう。
【国際調査報告】