IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-電子膨張弁 図1
  • 特表-電子膨張弁 図2
  • 特表-電子膨張弁 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】電子膨張弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/02 20060101AFI20240123BHJP
   F16K 31/04 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
F16K27/02
F16K31/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528003
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2023-07-13
(86)【国際出願番号】 CN2022071657
(87)【国際公開番号】W WO2022152179
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202120093911.9
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】黄 鴻峰
(72)【発明者】
【氏名】▲ザン▼ 少軍
(72)【発明者】
【氏名】趙 俊
【テーマコード(参考)】
3H051
3H062
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB02
3H051CC16
3H051DD01
3H051EE06
3H051FF08
3H062AA02
3H062AA15
3H062BB31
3H062CC01
3H062DD01
3H062EE06
3H062FF38
3H062GG04
3H062HH04
3H062HH08
3H062HH09
(57)【要約】
弁座(12)、及び弁座(12)に嵌合されて収容チャンバ(11)を形成するスリーブ(13)を含むハウジング(1)と、収容チャンバ(11)内に設けられ、弁座(12)に接続される接続部(22)を有し、接続部(22)及び弁座(12)により囲われてガイドチャンバ(111)が形成されているナットアセンブリ(2)と、を含む電子膨張弁であって、ナットアセンブリ(2)に溶加材を固定するためのボス(21)を有し、ボス(21)がガイドチャンバ(111)内に位置し、ボス(21)と弁座(12)との間に溶加材配置溝(23)が形成されている、電子膨張弁。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座(12)、及び前記弁座(12)に嵌合されて収容チャンバ(11)を形成するスリーブ(13)を含むハウジング(1)と、
前記収容チャンバ(11)内に設けられ、前記弁座(12)に接続される接続部(22)を有し、前記接続部(22)及び前記弁座(12)により囲われてガイドチャンバ(111)が形成されているナットアセンブリ(2)と、を含む電子膨張弁であって、
前記ナットアセンブリ(2)に溶加材を固定するためのボス(21)を有し、前記ボス(21)が前記ガイドチャンバ(111)内に位置し、前記ボス(21)と前記弁座(12)との間に溶加材配置溝(23)が形成されている、電子膨張弁。
【請求項2】
前記ガイドチャンバ(111)は、円柱形の第1チャンバセグメント(1111)を含み、前記ボス(21)は円形ボスであり、前記第1チャンバセグメント(1111)と前記ボス(21)とが同一軸線に沿って延在することにより、前記第1チャンバセグメント(1111)と前記ボス(21)との間に環状の溶加材配置溝(23)が形成される、請求項1に記載の電子膨張弁。
【請求項3】
前記ガイドチャンバ(111)は、前記第1チャンバセグメント(1111)に接続される第2チャンバセグメント(1112)を含み、前記ナットアセンブリ(2)は、前記第2チャンバセグメント(1112)に摺動接続されるガイドセグメント(24)を有する、請求項2に記載の電子膨張弁。
【請求項4】
前記第1チャンバセグメント(1111)と前記第2チャンバセグメント(1112)との接続箇所に第1段差(14)を有し、前記第1段差(14)が前記ガイドセグメント(24)に当接される、請求項3に記載の電子膨張弁。
【請求項5】
前記ガイドセグメント(24)には第1凹溝が穿設されており、前記第1凹溝はシール部材を取り付けるために用いられる、請求項3に記載の電子膨張弁。
【請求項6】
前記ナットアセンブリ(2)は、前記ガイドセグメント(24)に接続される押圧装着セグメント(25)を有し、前記接続部(22)が前記押圧装着セグメント(25)に設けられている、請求項3に記載の電子膨張弁。
【請求項7】
前記押圧装着セグメント(25)に第2凹溝が設けられており、前記接続部(22)の少なくとも一部が前記第2凹溝内に設けられているか、又は、
前記接続部(22)が前記押圧装着溝(15)を介して前記弁座(12)に接続されるように、前記弁座(12)が前記第2チャンバセグメント(1112)の開口箇所に穿設された押圧装着溝(15)を有するか、又は、
前記押圧装着セグメント(25)に第2凹溝が設けられており、前記接続部(22)の少なくとも一部が前記第2凹溝内に設けられており、前記接続部(22)が前記押圧装着溝(15)を介して前記弁座(12)に接続されるように、前記弁座(12)が前記第2チャンバセグメント(1112)の開口箇所に穿設された押圧装着溝(15)を有する、請求項6に記載の電子膨張弁。
【請求項8】
前記弁座(12)の側壁には流体入口(121)が穿設されており、前記流体入口(121)は、前記第1チャンバセグメント(1111)に貫通し、前記ガイドチャンバ(111)の延在方向に沿って前記第2チャンバセグメント(1112)と間隔をあけて設けられている、請求項3に記載の電子膨張弁。
【請求項9】
前記ナットアセンブリ(2)は、前記ボス(21)に接続される導流セグメント(26)を有し、前記導流セグメント(26)の外径が前記ボス(21)から離れる方向に沿って漸縮小する、請求項8に記載の電子膨張弁。
【請求項10】
前記弁座(12)には流体出口(122)が設けられており、前記流体出口(122)は、前記ボス(21)に対向して設けられている、請求項9に記載の電子膨張弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年1月13日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202120093911.9であり、発明の名称が「電子膨張弁」である特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本出願は膨張弁の分野に関し、具体的には、電子膨張弁に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの実施例における電子膨張弁において、ナットアセンブリは、接続部材を介してハウジングに接続され、ナットアセンブリとハウジングとの間の固定を確保するために、通常、接続部材とハウジングとを溶接する。
【0004】
しかしながら、このような方法を採用すると、接続部材とハウジングとの溶接箇所に溶接溝を加工する必要があるので、構造が複雑になり、加工難度が増してしまう。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、従来の技術における電子膨張弁の構造が複雑な課題を解決するための電子膨張弁を提供することを主な目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するために、電子膨張弁を提供する。弁座、及び弁座に嵌合されて収容チャンバを形成するスリーブを含むハウジングと、収容チャンバ内に設けられ、弁座に接続される接続部を有し、接続部と弁座とにより囲われてガイドチャンバが形成されたナットアセンブリとを含む電子膨張弁であって、ナットアセンブリに溶加材を固定するためのボスを有し、ボスがガイドチャンバ内に位置し、ボスと弁座との間に溶加材配置溝が形成される。
【0007】
更に、ガイドチャンバは、円柱形の第1チャンバセグメントを含み、ボスは円形ボスであり、第1チャンバセグメントとボスとが同一軸線に沿って延在することにより、第1チャンバセグメントとボスとの間に環状の溶加材配置溝が形成される。
【0008】
更に、ガイドチャンバは、第1チャンバセグメントに接続される第2チャンバセグメントを含み、ナットアセンブリは第2チャンバセグメントに摺動接続されるガイドセグメントを有する。
【0009】
更に、第1チャンバセグメントと第2チャンバセグメントとの接続箇所に第1段差を有し、第1段差がガイドセグメントに当接される。
【0010】
更に、ガイドセグメントには第1凹溝が穿設されており、第1凹溝はシール部材を取り付けるために用いられる。
【0011】
更に、ナットアセンブリは、ガイドセグメントに接続される押圧装着セグメントを有し、接続部が押圧装着セグメントに設けられている。
【0012】
更に、押圧装着セグメントに第2凹溝が設けられており、接続部の少なくとも一部が第2凹溝内に設けられているか、又は、弁座が第2チャンバセグメントの開口箇所に穿設された押圧装着溝を有して、接続部が押圧装着溝を介して弁座に接続されるようにするか、又は、押圧装着セグメントに第2凹溝が設けられており、接続部の少なくとも一部が第2凹溝内に設けられており、且つ弁座が第2チャンバセグメントの開口箇所に穿設された押圧装着溝を有して、接続部が押圧装着溝を介して弁座に接続されるようにする。
【0013】
更に、弁座の側壁には流体入口が穿設されており、流体入口は、第1チャンバセグメントに貫通し、ガイドチャンバの延在方向に沿って第2チャンバセグメントと間隔をあけて設けられる。
【0014】
更に、ナットアセンブリは、ボスに接続される導流セグメントを有し、導流セグメントの外径がボスから離れる方向に沿って漸縮小する。
【0015】
更に、弁座には流体出口が設けられており、流体出口は、ボスに対向して設けられる。
【0016】
本出願の技術態様を適用すると、電子膨張弁は、弁座、及び弁座に嵌合されて収容チャンバを形成するスリーブを含むハウジングと、収容チャンバ内に設けられ、弁座に接続される接続部を有し、接続部と弁座とにより囲われてガイドチャンバが形成されたナットアセンブリとを含む電子膨張弁であって、ナットアセンブリに溶加材を固定するためのボスを有し、ボスがガイドチャンバ内に位置し、ボスと弁座との間に溶加材配置溝が形成される。上記の構成を採用することで、電子膨張弁のハウジングとナットアセンブリとを接続する過程において、ナットアセンブリが接続部を介して弁座に接続される。ナットアセンブリと弁座とを固定接続する目的を達成するために、接続部と弁座とにより囲われてガイドチャンバが形成され、ナットアセンブリに溶加材を固定するためのボスを有し、ボスがガイドチャンバ内に位置し、ボスと弁座と弁座との間に溶加材配置溝が形成され、これにより、ナットアセンブリをハウジングの内部に取り付ける前に、溶加材をボスに設けて、ナットアセンブリがハウジングの内部に取り付けられたとき、溶加材が溶加材配置溝内に位置するようにする。こうして、電子膨張弁のハウジングとナットアセンブリとを組み立てた後に、電子膨張弁の外部から溶加材配置溝内の溶加材を溶融することで、ハウジングとナットアセンブリとを溶接固定する。このような構造は、接続部に溶加材溝を加工する必要がなく、ナットアセンブリの構造を設けて溶接のための溶加材配置位置を提供することで、従来の技術における電子膨張弁の構造が複雑な問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不当に限定するものではない。
【0018】
図1】本出願による電子膨張弁の実施例の構造模式図を示す。
図2】本出願の電子膨張弁の弁座の実施例の構造模式図を示す。
図3】本出願の電子膨張弁のハウジングの実施例の構造模式図を示す。
【0019】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
1 ハウジング、11 収容チャンバ、111 ガイドチャンバ、1111 第1チャンバセグメント、1112 第2チャンバセグメント、12 弁座、121 流体入口、122 流体出口、13 スリーブ、14 第1段差、15 押圧装着溝、2 ナットアセンブリ、21 ボス、22 接続部、23 溶加材配置溝、24 ガイドセグメント、25 押圧装着セグメント、26 導流セグメント。
【発明を実施するための形態】
【0020】
留意すべきこととして、矛盾がない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わされてもよい。以下、図面とともに実施例を参照して本出願を詳細に説明する。
【0021】
本出願の実施例の電子膨張弁は、図1に示すように、弁座12、及び弁座12に嵌合されて収容チャンバ11を形成するスリーブ13を含むハウジング1と、収容チャンバ11内に設けられ、弁座12に接続される接続部22を有し、接続部22と弁座12とにより囲われてガイドチャンバ111が形成されているナットアセンブリ2とを含む電子膨張弁であって、ナットアセンブリ2に溶加材を固定するためのボス21を有し、ボス21がガイドチャンバ111内に位置し、ボス21と弁座12との間に溶加材配置溝23が形成される。上記の構成を採用することで、電子膨張弁のハウジング1とナットアセンブリ2とを接続する過程において、ナットアセンブリ2が接続部22を介して弁座12に接続される。ナットアセンブリ2と弁座12とを固定接続する目的を達成するために、接続部22と弁座12とにより囲われてガイドチャンバ111が形成され、ナットアセンブリ2に溶加材を固定するためのボス21を有し、ボス21がガイドチャンバ111内に位置し、ボス21と弁座12との間に溶加材配置溝23を形成し、これにより、ナットアセンブリ2をハウジング1の内部に取り付ける前に、溶加材をボス21に設けて、ナットアセンブリ2がハウジング1の内部に取り付けられたとき、溶加材が溶加材配置溝23内に位置するようにする。こうして、電子膨張弁のハウジング1とナットアセンブリ2とを組み立てた後に、電子膨張弁の外部から溶加材配置溝23内の溶加材を溶融することで、ハウジング1とナットアセンブリ2とを溶接固定する。このような構造は、接続部22に溶加材溝を加工する必要がなく、ナットアセンブリ2の構造を設けて溶接のための溶加材配置位置を提供することで、従来の技術における電子膨張弁の構造が複雑な問題を解決する。
【0022】
本出願の実施例の電子膨張弁において、図1に示すように、ガイドチャンバ111は円柱形の第1チャンバセグメント1111を含み、ボス21は円形ボスであり、第1チャンバセグメント1111とボス21とが同一軸線に沿って延在することにより、第1チャンバセグメント1111とボス21との間に環状の溶加材配置溝23が形成される。
【0023】
好ましい一実施形態として、本出願の実施例の電子膨張弁において、ガイドチャンバ111は円柱形の第1チャンバセグメント1111を含み、ボス21は円形ボスであり、第1チャンバセグメント1111とボス21とが同一軸線に沿って延在することにより、ボス21と第1チャンバセグメント1111とが同軸に設けられ、第1チャンバセグメント1111とボス21との間に環状の溶加材配置溝23が形成される。このような構造を採用することで、環状の溶加材がボス21に嵌合されることができる。溶加材の溶加材配置溝23内の固定が堅牢になり、溶接の効果がより好ましい。
【0024】
本出願の実施例の電子膨張弁において、図3に示すように、ガイドチャンバ111は、第1チャンバセグメント1111に接続される第2チャンバセグメント1112を含み、ナットアセンブリ2は、第2チャンバセグメント1112に摺動接続されるガイドセグメント24を有する。
【0025】
本出願の実施例において、ガイドチャンバ111は、第1チャンバセグメント1111に接続される第2チャンバセグメント1112を含み、ナットアセンブリ2は、第2チャンバセグメント1112に摺動接続されるガイドセグメント24を有する。ナットアセンブリ2を取り付ける過程において、ナットアセンブリ2におけるガイドセグメント24が第2チャンバセグメント1112に摺動接続されて、ナットアセンブリ2がハウジング1に取り付けられる取り付け位置に達するようにする。こうして、ナットアセンブリ2を取り付けるとき、ボス21に設けられた溶加材を損傷しない。
【0026】
図1図3に示すように、本出願の実施例の電子膨張弁において、第1チャンバセグメント1111と第2チャンバセグメント1112との接続箇所に第1段差14を有し、第1段差14がガイドセグメント24に当接される。
【0027】
本出願の実施例の電子膨張弁において、第1チャンバセグメント1111と第2チャンバセグメント1112との接続箇所に第1段差14を有し、第1段差14がガイドセグメント24に当接される。ナットアセンブリ2を取り付けるとき、第1段差14が位置制限の役割を果たすことができ、第1段差14の位置によりナットアセンブリ2のハウジング1における位置が決められる。こうして、第1段差14の位置を設けることにより、溶加材の配置位置を調整することができ、ナットアセンブリ2とハウジング1との溶接位置を調整する効果が得られる。
【0028】
本出願の実施例の電子膨張弁において、ガイドセグメント24には第1凹溝が穿設されており、第1凹溝はシール部材を取り付けるために用いられる。シール部材はガイドチャンバ111を封止する役割を果たして、溶加材配置溝23内の溶加材がガイドチャンバ111から漏れないようにすることができる。
【0029】
本出願の実施例の電子膨張弁において、図1図3に示すように、ナットアセンブリ2はガイドセグメント24に接続される押圧装着セグメント25を有し、接続部22が押圧装着セグメント25に設けられている。
【0030】
具体的には、押圧装着セグメント25と第2チャンバセグメント1112との間の距離が、ガイドセグメント24と第2チャンバセグメント1112との間の距離より大きいため、押圧装着セグメント25に接続された接続部22がハウジング1に接続されるとき、ナットアセンブリ2とハウジング1との相対位置を調整することができる。
【0031】
ナットアセンブリ2が接続部22を介してハウジング1に接続される目的を達成するために、本出願の実施例において、図1に示すように、押圧装着セグメント25に第2凹溝が設けられており、接続部22の少なくとも一部が第2凹溝内に設けられているか、及び/又は、弁座12が第2チャンバセグメント1112の開口箇所に穿設された押圧装着溝15を有して、接続部22が押圧装着溝15を介して弁座12に接続されるようにする。
【0032】
本出願の実施例において、接続部22が第2凹溝内に固定して設けられ、接続部22の一側が押圧装着溝15内に押圧装着され、接続部22と押圧装着溝15とがインターフェアランスフィットされている。
【0033】
本出願の実施例の電子膨張弁において、図2図3に示すように、弁座12の側壁には流体入口121が穿設されており、流体入口121は、第1チャンバセグメント1111に貫通し、ガイドチャンバ111の延在方向に沿って第2チャンバセグメント1112と間隔をあけて設けられる。
【0034】
溶接作業が電子膨張弁の使用に影響を与えないように、本実施例において、弁座12の側壁には流体入口121が穿設されており、流体入口121は、第1チャンバセグメント1111に貫入して、ガイドチャンバ111の延在方向に沿って第2チャンバセグメント1112と間隔をあけて設けられる。溶接作業が流体入口の構造及び機能に影響を与えないようにして、電子膨張弁の性能を確保する。
【0035】
本出願の実施例の電子膨張弁において、図1図2に示すように、ナットアセンブリ2は、ボス21に接続される導流セグメント26を有し、導流セグメント26の外径がボス21から離れる方向に沿って徐々に小さくなる。上記の構成により、ナットアセンブリ2が電子膨張弁内に入り込む流体に対してガイドを行い、電子膨張弁の性能を向上させる。
【0036】
本出願の実施例の電子膨張弁において、弁座12には流体出口122が設けられており、流体出口122は、ボス21に対向して設けられる。こうして、電子膨張弁に入り込む流体は、導流セグメント26により流体出口122に導流され、導流効果を強化させることができる。
【0037】
具体的には、流体出口122は、ガイドチャンバ111の延在方向に沿ってボス21と間隔をあけて設けられる。
【0038】
以上の説明から、本出願の上記の実施例は、以下のような技術効果を実現することが分かる。
【0039】
本出願の電子膨張弁は、弁座12、及び弁座12に嵌合されて収容チャンバ11を形成するスリーブ13を含むハウジング1と、収容チャンバ11内に設けられ、弁座12に接続される接続部22を有し、接続部22と弁座12とにより囲われてガイドチャンバ111が形成されているナットアセンブリ2とを含む電子膨張弁であって、ナットアセンブリ2に溶加材を固定するためのボス21を有し、ボス21がガイドチャンバ111内に位置し、ボス21と弁座12との間に溶加材配置溝23が形成される。上記の構成を採用することで、電子膨張弁のハウジング1とナットアセンブリ2とを接続する過程において、ナットアセンブリ2が接続部22を介して弁座12に接続される。ナットアセンブリ2と弁座12とを固定接続する目的を達成するために、接続部22と弁座12とにより囲われてガイドチャンバ111が形成され、ナットアセンブリ2に溶加材を固定するためのボス21を有し、ボス21がガイドチャンバ111内に位置し、ボス21と弁座12との間に溶加材配置溝23を形成し、これにより、ナットアセンブリ2をハウジング1の内部に取り付ける前に、溶加材をボス21に設けて、ナットアセンブリ2がハウジング1の内部に取り付けられたとき、溶加材が溶加材配置溝23内に位置するようにする。こうして、電子膨張弁のハウジング1とナットアセンブリ2とを組み立てた後に、電子膨張弁の外部から溶加材配置溝23内の溶加材を溶融することで、ハウジング1とナットアセンブリ2とを溶接固定する。このような構造は、接続部22に溶加材溝を加工する必要がなく、ナットアセンブリ2の構造を設けて溶接のための溶加材配置位置を提供することで、従来の技術における電子膨張弁の構造が複雑な問題を解決する。
【0040】
上述したものは、本出願の好ましい実施例に過ぎず、本出願を限定するためのものではなく、当業者にとって、本出願は各種の変更及び変化が可能である。本出願の趣旨及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等は、いずれも本出願の保護範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
【国際調査報告】