(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するためのシステム、方法、コンピューティングプラットフォーム、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20240123BHJP
【FI】
G16H20/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528570
(86)(22)【出願日】2021-11-15
(85)【翻訳文提出日】2023-06-20
(86)【国際出願番号】 US2021059374
(87)【国際公開番号】W WO2022104204
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523174527
【氏名又は名称】ヘルナンデス, カレブ
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヘルナンデス, カレブ
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するためのシステム、方法、コンピューティングプラットフォーム、および記憶媒体が、開示される。例示的実装は、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信し、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信し、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信し、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算し、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出し、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料の所望の体積の自動可視化および表示システムであって、前記システムは、
インターフェースと、
前記インターフェースに通信可能に結合される1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサであって、前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサは、機械可読命令によって、
対象の第1の測定値を受信することと、
所望の材料識別子を受信することと、
所望の材料の濃度を受信することと、
使用事例シナリオを受信することと、
前記所望の材料の正しい体積を計算することであって、そのような計算は、
前記対象の第1の測定値と、
前記所望の材料識別子と、
前記所望の材料の濃度と、
前記使用事例シナリオと
に依存する、ことと、
データベースから、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる少なくとも1つの画像を読み出すことと、
前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像を、前記インターフェース上に表示することと
を行うように構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサと
を備える、システム。
【請求項2】
前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサはさらに、機械可読命令によって、前記対象に関連する1つまたはそれを上回る変数を受信するように構成され、
前記計算はさらに、前記1つまたはそれを上回る変数に基づき、
前記所望の材料は、前記対象および前記使用事例シナリオと関連付けられる材料を備える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記対象の第1の測定値は、患者身長および患者体重のうちの少なくとも1つを示す測定値を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサはさらに、機械可読命令によって、
1つまたはそれを上回る公式に基づいて、前記対象と関連付けられる1つまたはそれを上回る推定される値を計算することであって、前記正しい体積の計算はさらに、前記1つまたはそれを上回る推定される値に基づく、ことと、
1つまたはそれを上回る付加的測定値を受信することと、
ハードウェア測定デバイスを通して、前記対象の第1の測定値を受信することと
のうちの少なくとも1つを行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサはさらに、機械可読命令によって、前記正しい体積の記述説明を前記少なくとも1つの画像に隣接して表示するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサはさらに、機械可読命令によって、1つまたはそれを上回る情報を電子医療記録システムに送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するための方法であって、前記方法は、
対象の第1の測定値を受信することと、
所望の材料の識別子を受信することと、
前記所望の材料の濃度を受信することと、
使用事例シナリオを受信することと、
前記所望の材料の正しい体積を計算することであって、そのような計算は、前記対象の第1の測定値と、前記所望の材料識別子と、前記所望の材料の濃度と、前記使用事例シナリオとに依存する、ことと、
データベースから、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる少なくとも1つの画像を読み出すことと、
前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像を表示することと
を含む、方法。
【請求項8】
前記対象に関連する1つまたはそれを上回る変数を受信することをさらに含み、
前記計算はさらに、前記1つまたはそれを上回る変数に依存する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つまたはそれを上回る公式に基づいて、前記対象と関連付けられる1つまたはそれを上回る推定される値を計算することをさらに含み、前記正しい体積の計算はさらに、前記1つまたはそれを上回る推定される値に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成されるコンピューティングプラットフォームであって、前記コンピューティングプラットフォームは、
非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に具現化される実行可能命令を有する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体と、
1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサであって、前記1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサは、前記命令を実行し、
そのために所望の材料が適用されるべき対象の第1の測定値を受信することと、
前記所望の材料の名称を受信し、前記所望の材料の所望の濃度を受信することと、
前記対象への前記所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信することと、
前記対象の第1の測定値、前記所望の材料の名称、前記所望の濃度、および前記使用事例シナリオに基づいて、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積を計算することと、
データベースから、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる少なくとも1つの画像を読み出すことと、
インターフェース上に、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像を表示することと
を行うように構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサと
を備える、コンピューティングプラットフォーム。
【請求項11】
材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成されるシステムであって、前記システムは、
そのために所望の材料が適用されるべき対象の第1の測定値を受信するための手段と、
前記所望の材料の名称を受信し、前記所望の材料の所望の濃度を受信するための手段と、
前記対象への前記所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するための手段と、
前記対象の第1の測定値、前記所望の材料の名称、前記所望の濃度、および前記使用事例シナリオに基づいて、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積を計算するための手段と、
データベースから、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる少なくとも1つの画像を読み出すための手段と、
インターフェース上に、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像を表示するための手段と
を備える、システム。
【請求項12】
非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に具現化される命令を有しており、前記命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサによって、材料の所望の体積を自動的に表示するための方法を実施するように実行可能であり、前記方法は、
対象の第1の測定値を受信することと、
所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信することと、
前記対象への前記所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信することと、
前記対象の第1の測定値、前記所望の材料の名称、前記所望の濃度、および前記使用事例シナリオに基づいて、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積を計算することと、
データベースから、前記適用のために、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる少なくとも1つの画像を読み出すことと、
インターフェース上に、前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像を表示することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記方法はさらに、
前記対象に関連する1つまたはそれを上回る変数を受信することを含み、
前記計算はさらに、前記1つまたはそれを上回る変数に基づく、
請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記対象は、患者を備える、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記方法はさらに、1つまたはそれを上回る付加的測定値を受信することを含む、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記方法はさらに、ハードウェア測定デバイスを通して、前記対象の第1の測定値を受信することを含む、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記ハードウェア測定デバイスは、スマートフォンカメラである、請求項16に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記所望の材料は、投薬療法物である、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記使用事例シナリオは、医療使用事例シナリオを備え、
前記少なくとも1つの画像は、注射器と、錠剤および丸薬の少なくとも一部とのうちの1つから成る、
請求項18に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つの画像は、前記正しい体積の実際のサイズを備える、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記少なくとも1つの画像は、色およびパターンのうちの少なくとも1つを含み、色およびパターンのうちの少なくとも1つは、
前記正しい体積と、
前記所望の材料と、
対象特性と
のうちの少なくとも1つと関連付けられる、
請求項20に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記インターフェース上の前記所望の材料の正しい体積と関連付けられる前記少なくとも1つの画像は、ピクトグラムを備える、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(35U.S.C.§119下の優先権の主張)
本特許に関する出願人は、その両方とも、本明細書における発明者と同一発明者を有し、本明細書で参照することによって明示的に本明細書に組み込まれる、2020年11月13日に出願された、米国仮出願第63/113,809号、および2021年2月1日に出願された、米国仮出願第63/144,415号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するためのシステム、方法、コンピューティングプラットフォーム、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
溶液および懸濁液は、把握し、取り扱うことが困難である。第1のレベルの化学実験室に関わる者であれば誰でも、溶液および懸濁液を作るために、単位を変換しなければならない。これらの溶液および懸濁液を生成する際の第1のステップは、多くの場合、液体希釈剤の中に混合される、粉末状化学物質の特定の質量単位を求めることである。液体中の活性原料の量(すなわち、質量)は、溶液または懸濁液の濃度を決定する。質量単位の本比率は、液体に関連して変化し得る。例えば、10mgのカルシウムが、1mL、10mL、または100mLの滅菌水中に希釈され得る。これは、それぞれ、10mg/mL、1mg/mL、および0.1mg/mL濃度を作るであろう。
【0004】
また、溶液または懸濁液を作る人物にとって、物事を複雑にするものは、同一情報を表すために、異なる方法が存在するということである。例えば、10mg/mL溶液は、「1%カルシウム溶液」または「1:100濃度」として説明され得る。また、異なる単位の測定値が使用され得るという問題も存在し、これはまた、混乱をもたらし得る。例えば、モル、ミリモル、mEq(ミリグラム当量)、IU(国際単位)、およびグラムは全て、種々の溶液/懸濁液を混合または分注するとき、同義的に使用され得る、測定値の単位である。これは、混乱、基準の損失をもたらし、過誤につながり得る。人間が、ある質量をある体積の液体の中に混合しなければならない限り、本課題/問題は、残ったままであろう。
【0005】
本タスクはさらに、市場における種々の測定容器によって複雑化される。例えば、化学分野では、種々のサイズの目盛付きシリンダおよびフラスコが存在し、医学分野では、種々のサイズの注射器が存在する。オペレータは、あるタスクのために、正しくないサイズの測定デバイスを選定することによって、過失を犯し、彼らが使用または投与することを所望する計算された数または体積を注射器上へと変換するという自らの過失のお膳立てをし得る。例えば、ユーザが、彼らが、紙上では、小数点を正しく計算している場合でも、注射器上の小数点を誤認し得る。研究では、そのような過失に関する平均過誤が、実質的であって、いくつかの研究では、808%も高いことが示されている。
【0006】
化学物質の溶液および懸濁液を取り扱う者は、典型的には、産業、学術研究、または医療実践であるかどうかにかかわらず、その分野において、重要な役割を果たしている。計算における過失は、傷害、有害、または貴重なリソースの喪失、またはさらに人命の喪失にさえつながり得る。医学等のいくつかの分野では、液体薬品を最大39%の確率で投薬するという高過誤率が存在する(https://pediatrics.aappublications.org/content/pediatrics/141/3/20174066.full.pdf)。
【0007】
具体的実践的タスク(具体的サイズの患者のための薬品を注射器に吸い込む、または具体的作業のために、適切な量のコンクリートを混合する)のための値を変換するために要求される、種々の抽象的タスク(例えば、順次的数学変換/測定)を結び付けることを困難にする、離断障害(機能的非識字の形態における)が存在する。実践的作業を行っている人々が、これらのタスクの多くを理解するために学術研究的訓練を受けることを確実にすることは、ほぼ不可能であり、学術研究的訓練(医療)を受けた場合でも、成功率は、100%ではない(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4129781/pdf/WJEM-3-221.pdf)。本機能的非識字は、人為的過誤をもたらす。
【0008】
種々の分野および産業を横断して、特定のタスクのために使用するための正しい量の溶液または懸濁液を確認するために、信頼性がある方法の必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一側面は、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成される、システムに関する。本システムは、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信するように構成されてもよい。プロセッサは、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信するように構成されてもよい。プロセッサは、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するように構成されてもよい。プロセッサは、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算するように構成されてもよい。プロセッサは、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すように構成されてもよい。プロセッサは、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するように構成されてもよい。
【0010】
本開示の別の側面は、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するための方法に関する。本方法は、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信するステップを含んでもよい。本方法は、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信するステップを含んでもよい。本方法は、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するステップを含んでもよい。本方法は、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算するステップを含んでもよい。本方法は、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すステップを含んでもよい。本方法は、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するステップを含んでもよい。
【0011】
本開示のさらに別の側面は、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成される、コンピューティングプラットフォームに関する。コンピューティングプラットフォームは、その上に具現化される実行可能命令を有する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。コンピューティングプラットフォームは、命令を実行するように構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信するための命令を実行してもよい。プロセッサは、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信するための命令を実行してもよい。プロセッサは、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するための命令を実行してもよい。プロセッサは、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算するための命令を実行してもよい。プロセッサは、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すための命令を実行してもよい。プロセッサは、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するための命令を実行してもよい。
【0012】
本開示のなおも別の側面は、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成される、システムに関する。本システムは、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信するための手段を含んでもよい。本システムは、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信するための手段を含んでもよい。本システムは、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するための手段を含んでもよい。本システムは、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算するための手段を含んでもよい。本システムは、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すための手段を含んでもよい。本システムは、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するための手段を含んでもよい。
【0013】
本開示のさらに別の側面は、その上に具現化される命令を有する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体に関し、命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサによって、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するための方法を実施するように実行可能である。本方法は、そのためにある所望の材料が適用されるべき、対象の第1の測定値を受信するステップを含んでもよい。本方法は、所望の材料の名称を受信し、所望の材料の所望の濃度を受信するステップを含んでもよい。本方法は、対象への所望の材料の適用のための使用事例シナリオを受信するステップを含んでもよい。本方法は、対象の第1の測定値、所望の材料の名称、所望の濃度、および使用事例シナリオに基づいて、適用のために、所望の材料の正しい体積を計算するステップを含んでもよい。本方法は、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すステップを含んでもよい。本方法は、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するステップを含んでもよい。
【0014】
本技術のこれらおよび他の特徴および特性、および構造の関連する要素の動作および機能の方法および部品の組み合わせおよび製造の経済性が、その全てが、本明細書の一部を形成し、同様の参照番号が、種々の図において対応する部分を指定する、付随の図面を参照した以下の説明および添付される請求項の考慮に応じてより明白となるであろう。しかしながら、図面が、図示および説明のみを目的とし、本発明の限定の定義として意図するものではないことを明確に理解されたい。本明細書および請求項に使用されるように、「a」、「an」、および「the」の単数形は、文脈が別様に明確に決定付けない限り、複数指示物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、1つまたはそれを上回る実装による、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成される、システムを図示する。
【0016】
【
図2】
図2は、1つまたはそれを上回る実装による、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するための方法を図示する。
【0017】
【
図3A】
図3A、3B、3C、および3Dは、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースを示す。
【
図3B】
図3A、3B、3C、および3Dは、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースを示す。
【
図3C】
図3A、3B、3C、および3Dは、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースを示す。
【
図3D】
図3A、3B、3C、および3Dは、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースを示す。
【0018】
【
図4A】
図4は、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースの別のセットを示す。
【
図4B】
図4は、1つまたはそれを上回る実装による、投薬療法物の投薬に関連する変数を入力するプロセスを通して、医療提供者を誘導し、投薬療法物の正しい体積の視覚的表示を示す、アプリケーションの例示的インターフェースの別のセットを示す。
【0019】
【
図5A】
図5Aおよび5Bは、1つまたはそれを上回る実装による、患者に与えられるべき投薬療法物の特定の体積およびタイプを示すために表示され得る、例示的画像を示す。
【
図5B】
図5Aおよび5Bは、1つまたはそれを上回る実装による、患者に与えられるべき投薬療法物の特定の体積およびタイプを示すために表示され得る、例示的画像を示す。
【0020】
【
図6】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【
図7】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【
図8】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【
図9】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【
図10】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【
図11】
図6-11は、本開示の側面と関連付けられる、プロセスフロー図を描写する。
【0021】
【
図12】
図12は、1つまたはそれを上回る実装による、その中で命令のセットが、デバイスに、本開示の側面および/または方法論のうちの任意の1つまたはそれを上回るものを実施または実行させるために実行され得る、コンピュータシステムを含む、例示的機械を描写する、ブロック図を図示する。
【0022】
【
図13A】
図13Aおよび13Bは、本開示の種々の側面による、患者測定値を受信するためのアプリケーションを備える、コンピューティングデバイスの実施例を図示する。
【
図13B】
図13Aおよび13Bは、本開示の種々の側面による、患者測定値を受信するためのアプリケーションを備える、コンピューティングデバイスの実施例を図示する。
【0023】
【
図14】
図14は、本開示の種々の側面による、患者によって服用されるべき投薬療法物の特定の体積およびタイプを表示する、コンピューティングデバイスの実施例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
本明細書に開示されるものは、質量および体積単位との一貫し、かつ再現可能な相互作用を可能にする、システムである。いったんそのようなシステムが、確認チェックシステムを提供すると、ユーザが、正確な体積の材料を測定しており、実際に、その作業を正しく行っていることを、ユーザが確認することが可能となる。いくつかの産業における過誤は、「決して起こってはならない事象」(すなわち、そのような過誤が致命的となるであろうため、決して起こるべきではない、事象)と見なされるため、そのような確認チェックシステムは、そのような過誤を防止し得る。簡略化および標準化のようなシステムベースの介入は、人為的過誤を低減させる際、教育より効果的であることが見出されている(https://www.ismp.org/resources/high-reliability-organizations-hros-what-they-know-we-dont-part-ii)。
【0025】
本開示は、溶液および懸濁液の体積の測定が、多くの人々によって高頻度において実施され、過失が、深刻な結果を及ぼし得る、産業において使用され得る、高信頼性ツールの必要性に対処する。本開示は、市場において一般に利用可能である、種々の体積測定デバイスと関連付けて使用することが容易である、システムを提供する。本明細書に開示されるシステムは、ユーザが、測定されている体積および測定された体積の材料をその具体的タスクに適用する方法を可視化し、そのための基準枠を有することに役立つ。本システムはさらに、ユーザが対象への所望の材料の適用を完了するために必要があり得る、関連情報を提供する。対象の第1の測定値、所望の材料識別子(例えば、所望の材料の名称)、所望の材料の濃度、および使用事例シナリオの組み合わせは、1つのそのような適用を構成することが想定される。さらに、使用事例シナリオは、所望の材料と対象を関連付けるための適用(および/または理由)を識別し得ることが想定される。1つのそのような関連付けでは、対象は、所望の材料を受領してもよい。別のそのような関連付けでは、対象は、所望の材料を摂取してもよい。可視化をユーザに基準枠として提供することは、ユーザが、関わる測定値尺度の理解を維持し、潜在的に、過失を低減させ、安全性を改良することを可能にし得る。例えば、mcgおよびmgは、数桁異なる、2つの非常に外観が類似した測定ユニットである。多くのユーザは、そのような異なる尺度を取り扱う、または理解することに慣れておらず、多くの測定値関連過失を生じさせてしまう。医療設定では、これらの測定値関連過失は、特に、患者にとって、危険かつ潜在的に死亡に至り得る。本開示は、ユーザがそのような測定値関連過失を回避することに役立つための安全性システムの1つまたはそれを上回るキーコンポーネントを備え得る。
【0026】
本開示のシステム、方法、および装置は、柔軟性があって、使用が容易であって、非常に技術的かつ複雑な思考プロセスをとり、所望のタスクに基づいて、作業を簡略化する。それらはまた、過誤の排除が、目標であって、「試行錯誤」が、定義上、過誤を許容するため、「試行錯誤」が存在しないように、ユーザが、その現在のタスクの具体的変数を入力することを可能にする。
【0027】
実施形態では、ユーザは、本開示のシステムを使用し、対象(例えば、私道)と関連付けられる具体的作業(例えば、舗装)のために、適切な量のセメントを混合してもよい。実施形態では、本システムは、スマートフォン上のソフトウェアアプリケーションとして実装されてもよい。ユーザは、対象の第1の測定値を入力し得る。ここでは、第1の測定値は、私道の長さおよび幅のような1つを上回る値を備えてもよい。ユーザは、使用または混合されるべき材料をソフトウェアアプリケーションの中に入力し、作業タイプ(すなわち、「使用事例」)を入力してもよく、これは、本実施例では、「私道用セメント」を備えてもよい。ソフトウェアアプリケーションは、その特定のサイズの私道を舗装するために必要とされるであろう、正しい体積のセメントを計算し得る。これは、次いで、それが混合されるべき容器のサイズ(25ガロン)、混合のタイプ(電気混練)、および混合が生じるべき時間の長さを含む、彼らがそのタスクのために混合すべき、セメント(kg)、水(リットル)、および硬質剤(oz)の量について、段階毎に、プロセスを通して、ユーザを誘導し得る。これらの測定値および変数(特に、溶液濃度および結果として生じる体積)のうちのいくつかは、経験のない人物が把握し得ない、アイテムである。例えば、ある人物は、ともに混合されるとき、全ての原料が占めるであろう、空間の量を把握し得ない。そのような知識の欠如は、最初の試行における完璧な結果の代わりに、試行錯誤の可能性につながる。
【0028】
本開示のシステムはまた、メートルおよび帝国単位の両方が溶液の種々の成分の測定値として使用されるという事実を自動的に考慮し得る。多くの場合、特定の成分のある製造業者は、メートル単位においてのみ、指示を一覧化するであろう一方、別の不可欠な成分は、別の製造業者によって、帝国単位を使用して、作られる。本システムは、自動的に、異なる単位および測定系を変換し得る。限定ではないが、帝国およびメートル単位等の異なる単位を同様の単位に変換するための能力は、潜在的に、複数の測定系と関連付けられる、付加的機器の必要性を排除することによって、コストがかかる過失の防止を可能にし、時間を節約し、金銭を節約し得る。
【0029】
セメント関連実施例では、本開示のシステムは、特定のサイズの私道を有する作業のために使用されるセメントの総量の体積の可視化を表示してもよい。例えば、これは、8つの25ガロン容器が作業を完了するために使用されるべきであることを示し得る。表示は、スマートフォンの画面上の8つのバケツの写真であってもよい。実施形態では、単語「25ガロン」等のテキスト標識が、バケツの実際の画像に伴ってもよい。そのような可視化は、材料の無駄を低減させ得る。
【0030】
他の実施形態は、薬品の投与を想定する。患者における投薬療法物の使用は、患者サイズおよび薬物溶液濃度に関連する、いくつかの変数の使用を要求し得る。他のアイテムに関連する変数もまた、薬品の投与内に含まれてもよい。加えて、用語「変数」は、少なくとも1つの測定値を備えてもよい。患者は、種々のサイズ(例えば、小成人(55kg)、子供(12kg)、肥満成人(140kg))であって、ある投薬療法物は、投薬療法物濃度(10mg/mL、50mg/mL、または100mg/mL)を考慮しながら、体重のキログラムあたりの薬品のミリグラムの具体的比率を要求する。特定の医療状態が、複数の投薬療法物を要求するとき、または一度に治療される必要がある、1人を上回る患者が存在するとき、変数、投薬療法物、患者、および因子の量は、より高い尤度の人為的過誤をもたらし得、有害または死亡を引き起こし得る。
【0031】
本開示の実施形態は、ユーザが所与のタスクのための適切なツールを選択することを補助してもよい。例えば、本発明の医療用途では、特定の注射器サイズまたは体積が、投薬療法物用量、濃度、および体積を伴う計算に基づいて、ユーザに提案されてもよい。ユーザのツール選択の際の補助を提供することは、投薬量測定値における過誤につながり得る、不適切な注射器サイズの使用を回避すること等によって、過誤および無駄にされる時間における潜在的低減を可能にし得、成功率を増加させ得る。
【0032】
適切な体積を表示するための本開示のシステム、方法、および装置は、その実践環境において、看護士、医師、薬剤師、および他の医療提供者を補助することができ、正しい体積を選択する速度だけではなく、また、正確度を確実にすることとの両方にとって、非常に有利である。
【0033】
図1は、1つまたはそれを上回る実装による、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するために構成される、システム100を図示する。いくつかの実装では、システム100は、1つまたはそれを上回るサーバ102を含んでもよい。サーバ102は、クライアント/サーバアーキテクチャおよび/または他のアーキテクチャに従って、1つまたはそれを上回るクライアントコンピューティングプラットフォーム104と通信するように構成されてもよい。クライアントコンピューティングプラットフォーム104は、サーバ102を介して、および/またはピアツーピアアーキテクチャおよび/または他のアーキテクチャに従って、他のクライアントコンピューティングプラットフォームと通信するように構成されてもよい。ユーザは、クライアントコンピューティングプラットフォーム104を介して、システム100にアクセスしてもよい。
【0034】
サーバ102は、機械可読命令106によって、構成されてもよい。機械可読命令106は、1つまたはそれを上回る命令モジュールを含んでもよい。命令モジュールは、コンピュータプログラムモジュールを含んでもよい。命令モジュールは、測定値受信モジュール108、名称受信モジュール110、使用事例シナリオ受信モジュール112、計算モジュール114、画像読出モジュール116、画像ディスプレイモジュール118、変数受信モジュール120、値計算モジュール122、説明表示モジュール124、情報送信モジュール126、および/または他の命令モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0035】
測定値受信モジュール108は、対象の第1の測定値を受信するように構成されてもよい。対象は、任意の方法において測定され得る、任意のアイテムを備えてもよい。例えば、先述のセメント実施例における私道は、対象を構成してもよい。ヒト医療患者は、対象の別の非限定的実施例であってもよい。対象は、所望の材料と関連付けられてもよい。例えば、私道対象は、先述の実施例におけるセメントを備える、所望の材料と関連付けられ、ヒト患者は、医療実施例における薬品を備える、所望の材料と関連付けられてもよい。図から分かるように、所望の材料は、識別された対象への適用またはそれとの関連付けのための所望の量の材料を備えてもよい。所望の材料は、液体または固体投薬療法物、建築材料、化学溶液、調理材料、または濃度および体積と関連付けられ得る、任意の他のタイプの材料を備えてもよい。対象の第1の測定値は、患者の測定値であってもよい。しかしながら、用語「対象」は、所望の材料の受領または適用と関連付けられる、任意のエンティティ(動物、分子)またはアイテム(デバイス、システム、面積等)を指し得る。患者の測定値は、患者身長(例えば、インチ、センチメートル)、患者体重(例えば、ポンド、キログラム)、および/または患者表面積(例えば、平方フィート、平方メートル)のうちの1つの測定値であってもよい。当技術分野において公知の他の測定値も、想定される。所望の材料は、限定ではないが、液体経口溶液、液体注入可能溶液、錠剤、丸薬、またはカプセル等の投薬療法物を備えてもよい。
図13Aに見られるものは、ソフトウェアアプリケーション1398を備える、モバイルコンピューティングデバイス1399の一実施例であって、これは、ユーザ(例えば、医療提供者)が、対象(例えば、患者)体重1397または体重推定値1396を打ち込むことを可能にする。アプリケーション1398はさらに、ユーザが、対象の年齢1395を識別することを可能にする。代替として、
図13Bに見られるように、アプリケーション1398は、生年月日1394を要求してもよく、アプリケーション1398は、対象の年齢を決定してもよい。
【0036】
測定値受信モジュール108は、対象の第1の測定値に加え、1つまたはそれを上回る付加的測定値を受信するように構成されてもよい。例えば、第1の測定値が、患者の体重の測定値を備える場合、別の測定値は、患者の長さ(乳児)、高さ(成人)、または表面積を備えてもよい。第1の測定値が、物理的空間の長さである場合、別の測定値は、その幅、高さ、または重量であってもよい。
【0037】
システム100は、過誤通知特徴を備え得ることが想定される。そのような特徴は、ユーザに、対象(例えば、患者)が識別された所望の材料(例えば、投薬療法物)を受領するべきではないではないことをアラートしてもよい。例えば、子供患者が、対象として識別され、所望の材料が、成人投薬療法物として識別される場合、本システムは、ユーザに、投薬療法物が患者に提供されるべきではないことを通知してもよい。1つのそのような実施形態では、所望の材料および対象と関連付けられる、情報は、データベースと比較され、正確度を確実にしてもよい。例えば、限定ではないが、eh National Library of Medicineと関連付けられる、データベース等のデータベースが、参照され、識別された投薬療法物量が患者年齢および体重と関連付けられるかどうかを決定してもよい。そのようなデータベースは、インターフェースを提供するデバイス上にローカルで記憶されたデータベースを備えてもよい、またはデータベースは、クラウドベースのデータベースを備えてもよい。データベースの一部は、クラウドベースであって、および/またはローカルで記憶されてもよい。そのようなアラートおよび通知は、可聴アラーム、視覚的通知を備えてもよく、および/または正しい体積を表示するために、付加的ステップを要求してもよい。例えば、1つのそのような付加的ステップは、付加的ユーザおよび/またはユーザアカウントと関連付けられる、付加的デバイスが、識別された対象のための投薬療法物を承認または別様に認可することを要求してもよい。
【0038】
測定値受信モジュール108は、測定デバイスを通して、対象の第1の測定値を受信してもよい。1つのそのような測定デバイスは、ハードウェア測定デバイスを備えてもよい。ハードウェア測定デバイスは、カメラ、レーザ、体重計、加速度計、または他のデバイスを備えてもよく、本開示のシステムの内部または外部にあってもよい。ハードウェア測定デバイスは、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを備え得ることが想定される。例えば、患者の画像が、カメラ対応モバイルコンピューティングデバイス(すなわち、スマートフォンカメラ)を備える、ハードウェア測定デバイスを用いて撮影され、画像が、システム100にアップロードされ、システムは、画像を分析することに応じて、患者の高さを提供してもよい。
【0039】
測定値受信モジュール108は、1つまたはそれを上回る測定値を、対象測定値等の対象情報を記憶する、デバイスまたはデータベースから受信するように構成されてもよい。例えば、患者の電子医療記録が、測定値受信モジュール108に、患者身長、体重、および表面積のうちの少なくとも1つを提供するために使用されてもよい。他のモジュールもまた、情報を、対象情報を記憶する、デバイスまたはデータベースから受信してもよい。代替として、ユーザは、測定値情報を手動で打ち込んでもよい。
【0040】
名称受信モジュール110は、所望の材料の名称を受信するように構成されてもよい。所望の材料の名称は、材料に関する識別子を備え得ることが想定される。1つのそのような識別子は、材料と関連付けられる、略語であってもよい、または材料名を備えてもよい。そのような識別子および/または名称は、手動で提供されてもよい。さらに、名称受信モジュール110は、所望の材料の濃度(例えば、mg/mL)を受信するように構成され得ることが想定される。そのような濃度は、本明細書では、「所望の濃度」と称され得る。1つのそのような実施例では、ユーザは、所望の材料名および所望の材料の濃度をアプリケーションの中に手動で入力してもよい。また、コンピューティングプラットフォームは、光学走査機器(例えば、カメラおよびソフトウェア)を含み、エンコーディングされた情報(例えば、バーコードおよび/またはクイックレスポンス(QR)コード)を走査し、所望の情報を取得し得ることが想定される。例えば、薬品のQRコード(登録商標)を走査することに応じて、アプリケーションは、薬品/所望の材料の名称および所望の材料の濃度/薬品を通信可能に結合されたデータベースから自動的に受信してもよい。
【0041】
別の実施例では、機械学習および/または人工知能技法が、所望の材料容器上の標識の画像を解釈し、標識からの情報を名称受信モジュール110に提供するために使用されてもよい。例えば、限定ではないが、カメラおよびソフトウェア等の撮像デバイスが、画像を捕捉し、機械学習および/または人工知能技法を利用して、容器内の所望の材料の名称、濃度、体積等を取得してもよく、所望の材料容器の標識からのそのような情報はまた、限定ではないが、計算モジュール114等の他のモジュールにおいて使用されてもよい。人工ニューラルネットワーク(ANN)技術における当業者は、ANNモデルが、投薬療法物の瓶上の標識を解釈し、情報(mg/ml、体積等)を取り込み、その情報を本明細書に説明される決定論理の中に組み込むように訓練され得ることを容易に理解するであろう。
【0042】
使用事例シナリオ受信モジュール112は、使用事例シナリオを受信するように構成されてもよい。使用事例シナリオは、対象への所望の材料の適用に関連し得る。例えば、使用事例シナリオは、疾患状態および治療プロトコルのうちの1つを備えてもよい。疾患状態は、本開示では、「病状」とも称され得、疾患状態および治療プロトコルはともに、「医療用途」と称され得る。
【0043】
計算モジュール114(本明細書では、名称計算モジュールと称され得る)は、(a)対象の第1の測定値、(b)所望の材料の名称、(c)濃度、および(d)使用事例シナリオに基づいて、適用のための所望の材料の正しい体積(すなわち、適切な用量または適切な量の溶液または混合物)を計算するように構成されてもよい。
【0044】
画像読出モジュール116は、データベースから、適用のために、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すように構成されてもよい。そのような画像は、ピクトグラムを備えてもよい。データベースは、本開示のシステムの内部または外部にあってもよい。実施形態では、データベースは、公的に入手可能である、または代替として、本開示のシステムのために具体的に生成された、画像のライブラリであってもよい。いくつかの実装では、非限定的実施例として、少なくとも1つの画像は、所望の材料の正しい体積を表示する、注射器のうちの1つであってもよい。代替として、画像は、所望の材料の正しい体積を有する、錠剤または丸薬を表示してもよい。錠剤、丸薬、および/またはカプセルの正しい体積は、そのようなアイテムの一部(例えば、半分)を備えてもよい。いくつかの実装では、少なくとも1つの画像内の所望の材料は、色を備えてもよく、色は、第1の色を備えてもよく、第1の色は、画像の残部と比較して、異なる色を備える。
【0045】
画像ディスプレイモジュール118は、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示するように構成されてもよい。インターフェース上に表示される、少なくとも1つの画像のサイズは、正しい体積の実際のサイズであってもよい。
図14に見られるものは、少なくとも1つの画像を表示する、モバイルコンピューティングデバイス/スマートフォン画面1489を備える、インターフェース1400の一実施例である。
図14における少なくとも1つの画像は、所望の材料の正しい体積1488を備える。
図14の実施例における所望の材料は、画面上に表示される、注射器1487内に位置する、液体薬品または薬物を備える。画面1489上に表示される、注射器1487のサイズおよび正しい体積1488は、実際のサイズを備え、提供者が、薬物を患者に与えるために提供者によって使用される実際の注射器を画面1489上の注射器1487の隣に設置し、提供者が使用している注射器のサイズが、注射器の正しいサイズであることを照合し、また、正しい体積が、画面1489上に表示される、体積1488と同一サイズであることを照合することを可能にしてもよい。正しい体積1488は、限定ではないが、対象の年齢、サイズ、または他の対象特性と関連付けられる、識別可能色またはパターン(点線面積、斜線/傾斜線等)等の特徴を有する、ピクトグラムを備え得ることが想定される。1つのそのようなピクトグラムは、例えば、桃色を有する、正しい体積1488を備えてもよく、桃色は、年齢3ヶ月未満を有する、または体重15ポンド未満を有する、患者と関連付けられる。年齢およびサイズ以外の当技術分野において公知の特性も、想定される。対象特性は、測定値と関連付けられる、任意の特徴を備えてもよい。
【0046】
図14におけるインターフェース1400はさらに、注射器1487内の正しい体積1488の少なくとも1つの画像に隣接して、正しい体積1488の記述説明1486を表示する。
図14の実施例では、記述説明1486は、投与回数(すなわち、これは、特定の日または他の期間にわたる「第1の投与」、特定の薬物の総投与等を備え得る)、薬物識別子/名称および濃度、現在の体積、体重ベースの用量、総用量、現在の体積1487のための投与経路、投薬レート(ここでは、3.2mlが、1~4分にわたって提供されるであろう)、および本実施例ではq24として示される、反復レートを備える。記述説明内のアイテムの上記の一覧は、それぞれ、記述説明の上から下に、
図14に示される、アイテムを識別する。
図14の表示では、正しい体積1488は、識別可能色を備えてもよい。1つのそのような識別可能色は、表示内の他の色と異なる色を備えてもよい。加えて、正しい体積の色は、注射器/ピペットのサイズおよび/または正しい体積のサイズと関連付けられる、色を備えてもよい。例えば、1mlを下回る正しい体積は、桃色を備えてもよく、1~10mlの正しい体積は、青色体積等を備えてもよい。
【0047】
変数受信モジュール120は、対象に関連する、1つまたはそれを上回る変数を受信するように構成されてもよい。変数は、溶液または懸濁液と関連付けられる、天候、温度、周囲圧力、または物理的または化学的要件等、使用事例に影響を及ぼす、任意の数の因子を含んでもよい。それらは、投薬療法物の場合、投薬療法物の投与と関連付けられる、情報と、対象と関連付けられる、任意の病状とを含んでもよい。所望の材料の正しい体積を計算することはさらに、1つまたはそれを上回る変数に基づいてもよい。
【0048】
値計算モジュール122は、1つまたはそれを上回る公式に基づいて、対象に関する1つまたはそれを上回る推定される値を計算するように構成されてもよい。1つまたはそれを上回る公式のうちの少なくとも1つは、患者の理想的体重を推定するために使用されてもよい。正しい体積の計算はさらに、1つまたはそれを上回る推定される値に基づいてもよい。
【0049】
説明表示モジュール124は、正しい体積の記述説明を少なくとも1つの画像に隣接して表示するように構成されてもよい。正しい体積の記述説明は、複数のフォーマットで示されてもよい。
【0050】
情報送信モジュール126は、モジュール(108、11、112、114、116、118、120、122、および124)と関連付けられる1つまたはそれを上回る情報を電子医療記録システムに送信するように構成されてもよい。例えば、測定値受信モジュールからの対象測定値および画像表示モジュールから表示される画像が、電子医療記録システムに送信されてもよい。
【0051】
いくつかの実装では、サーバ102、クライアントコンピューティングプラットフォーム104、および/または外部リソース128は、1つまたはそれを上回る電子通信リンクを介して、動作可能にリンクされてもよい。例えば、そのような電子通信リンクは、少なくとも部分的に、インターネットおよび/または他のコンピューティングネットワーク等のネットワークを介して、確立されてもよい。これは、限定することを意図するものではなく、本開示の範囲は、その中でサーバ102、クライアントコンピューティングプラットフォーム104、および/または外部リソース128が、ある他の通信媒体を介して動作可能にリンクされ得る、実装を含むことを理解されたい。
【0052】
所与のクライアントコンピューティングプラットフォーム104は、コンピュータプログラムモジュールを実行するように構成される、1つまたはそれを上回るプロセッサを含んでもよい。コンピュータプログラムモジュールは、ユーザが、所与のクライアントコンピューティングプラットフォーム104と関連付けられ、システム100および/またはコンピューティングプラットフォーム102および外部リソース128とインターフェースをとり、および/または本明細書に帰属する他の機能性をクライアントコンピューティングプラットフォーム104に提供することを可能にするように構成されてもよい。非限定的実施例として、所与のクライアントコンピューティングプラットフォーム104は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピューティングプラットフォーム、ネットブック、スマートフォン、ゲーム用コンソール、および/または他のコンピューティングプラットフォームのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0053】
外部リソース128は、システム100の外部、システム100に関与する外部エンティティ、および/または他のリソースの情報源を含んでもよい。いくつかの実装では、外部リソース128に対して本明細書に帰属する機能性のいくつかまたは全ては、システム100内に含まれるリソースによって提供されてもよく、その逆も同様である。
【0054】
サーバ102は、電子ストレージ130、1つまたはそれを上回るプロセッサ132、および/または他のコンポーネントを含んでもよい。サーバ102は、通信ラインまたはポートを含み、ネットワークおよび/または他のコンピューティングプラットフォームとの情報の交換を可能にしてもよい。
図1におけるサーバ102の例証は、限定することを意図するものではない。サーバ102は、ともに動作し、本明細書に帰属する機能性をサーバ102に提供する、複数のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアコンポーネントを含んでもよい。例えば、サーバ102は、サーバ102としてともに動作する、コンピューティングプラットフォームのクラウドによって実装されてもよい。
【0055】
電子ストレージ130は、情報を電子的に記憶する、非一過性記憶媒体を備えてもよい。電子ストレージ130の電子記憶媒体は、サーバ102と一体的に提供される(すなわち、実質的に除去不可能である)、システムストレージおよび/または、例えば、ポート(例えば、USBポート、ファイヤワイヤポート等)またはドライブ(例えば、ディスクドライブ等)を介して、サーバ102に除去可能に接続可能である、リムーバブルストレージの一方または両方を含んでもよい。電子ストレージ130は、光学的可読記憶媒体(例えば、光ディスク等)、磁気的可読記憶媒体(例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ等)、電荷ベースの記憶媒体(例えば、EEPROM、RAM等)、ソリッドステート記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ等)、および/または他の電子的可読記憶媒体のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。電子ストレージ130は、1つまたはそれを上回る仮想記憶リソース(例えば、クラウドストレージ、仮想プライベートネットワーク、および/または他の仮想記憶リソース)を含んでもよい。電子ストレージ130は、ソフトウェアアルゴリズム、プロセッサ132によって決定される情報、サーバ102から受信される情報、クライアントコンピューティングプラットフォーム104から受信される情報、および/またはサーバ102が本明細書に説明されるように機能することを可能にする、他の情報を記憶してもよい。
【0056】
プロセッサ132は、情報処理能力をサーバ102内に提供するように構成されてもよい。したがって、プロセッサ132は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されるデジタル回路、情報を処理するように設計されるアナログ回路、状態機械、および/または情報を電子的に処理するための他の機構のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。プロセッサ132は、単一エンティティとして
図1に示されるが、これは、例証目的のためのものにすぎない。いくつかの実装では、プロセッサ132は、複数の処理ユニットを含んでもよい。これらの処理ユニットは、同一デバイス内に物理的に位置してもよい、またはプロセッサ132は、協調して動作する、複数のデバイスの処理機能性を表してもよい。プロセッサ132は、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126、および/または他のモジュールを実行するように構成されてもよい。プロセッサ132は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア、および/またはファームウェアのある組み合わせ、および/または処理能力をプロセッサ132上で構成するための他の機構によって、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126、および/または他のモジュールを実行するように構成されてもよい。本明細書に使用されるように、用語「モジュール」は、モジュールに起因する機能性を実施する、任意のコンポーネントまたはコンポーネントのセットを指し得る。これは、プロセッサ可読命令の実行の間の1つまたはそれを上回る物理的プロセッサ、プロセッサ可読命令、回路網、ハードウェア、記憶媒体、または任意の他のコンポーネントを含んでもよい。
【0057】
モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126は、単一処理ユニット内に実装されるように
図1に図示されるが、その中でプロセッサ132が複数の処理ユニットを含む、実装では、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126のうちの1つまたはそれを上回るものは、他のモジュールから遠隔で実装されてもよいことを理解されたい。本明細書に説明される、異なるモジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126によって提供される機能性の説明は、例証目的のためのものであって、限定することを意図するものではなく、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126のいずれかは、説明されるものより多いまたはより少ない機能性を提供してもよい。例えば、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126のうちの1つまたはそれを上回るものは、排除されてもよく、その機能性のいくつかまたは全ては、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126の他のものによって提供されてもよい。別の実施例として、プロセッサ132は、モジュール108、110、112、114、116、118、120、122、124、および/または126のうちの1つに対して下記に帰属する機能性のいくつかまたは全てを実施し得る、1つまたはそれを上回る付加的モジュールを実行するように構成されてもよい。
【0058】
図2は、1つまたはそれを上回る実装による、材料の所望の体積の可視化を自動的に表示するための方法200を図示する。下記に提示される方法200の動作は、例証であるように意図される。いくつかの実装では、方法200は、説明されない、1つまたはそれを上回る付加的動作を伴って、および/または議論される動作のうちの1つまたはそれを上回るものを伴わずに、遂行されてもよい。特に、方法200の動作のサブセットが、いくつかの実装では、実行されてもよい。加えて、その中で方法200の動作が、
図2に図示され、下記に説明される、順序は、限定することを意図するものではない。
【0059】
いくつかの実装では、方法200は、1つまたはそれを上回る処理デバイス(例えば、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されるデジタル回路、情報を処理するように設計されるアナログ回路、状態機械、および/または情報を電子的に処理するための他の機構)内に実装されてもよい。1つまたはそれを上回る処理デバイスは、電子記憶媒体上に電子的に記憶される命令に応答して、方法200の動作のいくつかまたは全てを実行する、1つまたはそれを上回るデバイスを含んでもよい。1つまたはそれを上回る処理デバイスは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを通して、方法200の動作のうちの1つまたはそれを上回るものの実行のために具体的に設計されるように構成される、1つまたはそれを上回るデバイスを含んでもよい。
【0060】
方法200の動作202は、対象の第1の測定値を受信するステップを含んでもよい。本明細書に開示されるように、1つのそのような対象は、所望の材料の適用(すなわち、受領)と関連付けられる。動作202は、1つまたはそれを上回る実装に従って、測定値受信モジュール108と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0061】
動作204は、ハードウェア測定デバイスを通して、対象の第1の測定値を受信するステップを含んでもよい。動作204はまた、1つまたはそれを上回る実装に従って、測定値受信モジュール108と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0062】
動作206は、対象に関連する、1つまたはそれを上回る変数を受信するステップを含んでもよい。所望の材料の正しい体積の計算はさらに、1つまたはそれを上回る変数に基づいてもよい。動作206は、1つまたはそれを上回る実装に従って、変数受信モジュール120と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0063】
動作208は、所望の材料と関連付けられる識別子を受信するステップと、さらに、所望の材料の濃度を受信するステップとを含んでもよい。動作208は、1つまたはそれを上回る実装に従って、名称受信モジュール110と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0064】
動作210は、使用事例シナリオを受信するステップを含んでもよい。1つのそのような使用事例シナリオは、所望の材料が対象に提供されるであろう、理由を備える。動作210は、1つまたはそれを上回る実装に従って、使用事例シナリオ受信モジュール112と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0065】
動作212は、1つまたはそれを上回る付加的測定値を受信するステップを含んでもよい。動作212は、1つまたはそれを上回る実装に従って、測定値受信モジュール108と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0066】
動作214は、1つまたはそれを上回る公式に基づいて、対象に関する1つまたはそれを上回る推定される値を計算するステップを含んでもよい。正しい体積の計算はさらに、1つまたはそれを上回る推定される値に基づいてもよい。動作214は、1つまたはそれを上回る実装に従って、値計算モジュール122と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0067】
動作216は、所望の材料の正しい体積を計算するステップを含んでもよく、そのような計算は、(a)対象の第1の測定値、(b)所望の材料識別子、(c)所望の材料の濃度、および(d)使用事例シナリオに基づく。動作216は、1つまたはそれを上回る実装に従って、計算モジュール114と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0068】
動作218は、データベースから、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を読み出すステップを含んでもよい。画像に表示される所望の材料の正しい体積は、測定値、対象、使用事例シナリオ、および任意の他の変数または情報と関連付けられる、具体的適用のためのものであることが想定される。動作218は、1つまたはそれを上回る実装に従って、画像読出モジュール116と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0069】
動作220は、インターフェース上に、所望の材料の正しい体積と関連付けられる、少なくとも1つの画像を表示することを含んでもよい。動作220は、1つまたはそれを上回る実装に従って、画像ディスプレイモジュール118と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0070】
動作222は、インターフェース上に、正しい体積の記述説明を少なくとも1つの画像に隣接して表示するステップを含んでもよい。1つのそのようなインターフェースは、スマートフォンディスプレイ画面を備えてもよい。当技術分野において公知の他のユーザインターフェースもまた、想定される。動作222は、1つまたはそれを上回る実装に従って、説明表示モジュール124と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。
【0071】
動作224は、1つまたはそれを上回る情報を電子医療記録システムに送信するステップを含んでもよい。動作224は、1つまたはそれを上回る実装に従って、情報送信モジュール126と同一または類似する、モジュールを含む、機械可読命令によって構成される、1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサによって実施されてもよい。そのような実施形態では、モバイルコンピューティングデバイス画面(例えば、
図13a-14等)は、そのような医療記録システム内に統合されてもよい。例えば、これらの画面は、投薬量の照合のために、提供者が用量を患者に与えることに先立って、システムによって表示されてもよい。さらに、限定ではないが、
図14等の本明細書に示される図は、注射器と関連付けられる、正しい体積1487を表示するが、他の投薬機構が、提供され得ることが想定される。例えば、限定ではないが、カップ等の経口投薬機構が、利用されてもよい。そのようなシステムにおけるカップは、正しい体積を識別するために色分けされてもよい。さらに、ピペット/注射器は、正しい投薬量を識別するために色分けされ得ることが想定される。ピペット/注射器サイズは、0.25ml投薬サイズを伴う、1ml、0.1ml投薬サイズを伴う、3ml、および0.2投薬サイズを伴う、5mlの範囲であってもよい。当技術分野において公知の他のサイズもまた、想定される。そのような用量のタイミングも同様に、例えば、1回/日、2回/日、および4回/日と変動してもよく、用量サイズも、1日あたり1つまたはそれを上回る用量を横断して、変動してもよい。
【0072】
図3A-3Cは、本開示による、スマートフォンアプリケーションの種々のインターフェース画面300-a-cを図示する。
図3aにおけるプロセス略図は、第1の画面301から開始する。第1の画面301は、すでに識別された使用事例321(以前の画面(図示せず)において選択されている場合がある)と関連付けて使用するための投薬療法物(ジアゼパム、ロラゼパム等)を備える、複数の異なるタイプの所望の材料を示す。ここで第2の画面302に移行すると、提供者が特定の投薬療法物を第1の画面301から選択した後の例示的表示が、示される。第2の画面302では、ロラゼパムが、画面301から選択された。投薬療法物を画面301内で選択することに応じて、画面302は、自動的に、表示され、これは、付加的変数を入力するためのオプションを示してもよい。例えば、第2の画面302では、投薬療法物の投与の2つの経路、すなわち、IV(静脈内)およびIM(筋内)が、提供される。これらの投与経路または方法はそれぞれ、投薬療法物の異なる投薬量を有することが想定される。投薬療法物を投与することに先立って、医療提供者は、1つのそのような実施例では、投与経路変数が選択された後に第3の画面303が自動的に表示された後、適切な「経路」を選択するであろう(図から分かるように、本実施例では、IV投与経路が選択された)。画面303では、医療提供者はさらに、本明細書では、薬物とも称され得る、投薬療法物の濃度を選択するようにプロンプトされてもよい。第3の画面303に示されるように、IV経路のための濃度は、本実施例では、2mg/mlおよび4mg/ml濃度を備え、これは、一般的製造業者提供濃度を備えてもよい。変数および/またはプロンプトはそれぞれ、本システムの内部または外部のいずれかのメモリまたはデータベース内に記憶されてもよい。濃度を第3の画面303において選択することに応じて、第4の画面304が、
図3bに見られるように、表示されてもよい。第4の画面304では、選択された濃度に関する薬品の1つまたはそれを上回る投薬量が、提示されてもよい。ここでは、1つのみの投薬量、すなわち、0.1mg/kgが、示される。適切な投薬量を選択することに応じて、第5の画面305が、自動的に、表示されてもよい。第5の画面305は、複数の異なるサイズの市販の注射器317を備えてもよい(表示される情報に関する付加的情報は、「情報」ドロップダウンボックスにおいて利用可能である)。注射器変数を画面305上で選択し、彼らが使用している注射器サイズ(ここでは、1ml)と整合することに応じて、画面305は、受信される入力および濃度のそれぞれに基づいて、用量の正しい体積の視覚的インジケーションを表示してもよい。1つのそのような視覚的インジケーションは、視覚的インジケーション318を備える。
【0073】
特定の病状または発生率は、連続して、1つを上回る薬物の投与を要求し得る。例えば、発作は、いくつかの薬物を要求し得る。
図3a-3cはまた、第2の薬物である、フェノバルビタールのためのワークフローを表示し、これは、初期の所望の材料/薬品/薬物の実装後、要求され得る。ここで
図3aに戻ると、付加的な第2の画面312が、見られ、これは、第1の画面301におけるフェノバルビタールのメニュー選択の選択後、自動的に、表示されてもよい。付加的な第2の画面312は、投与経路変数のための1つのみのオプションIVを示す。加えて、第3の画面313は、選択されたIV投与経路のための所望の材料の2つの可能性として考えられる濃度、すなわち、65mg/mlおよび130mg/mlを示す。ここで
図3bに目を向けると、付加的な第4の画面314は、識別された薬品の1つの可能性として考えられる投薬量、すなわち、20mg/kgを示す。次いで、付加的な第5の画面315上で、提供者は、適切なサイズの注射器(本実施例では、3ml)を選択し得、画面は、注射器内に現れるはずであるようなフェノバルビタールの正しい体積の可視化319を表示してもよい。
【0074】
いくつかの変形例では、第5の画面305、315後、
図3cに見られるように、第6の画面316が、自動的に、表示されてもよく、第6の画面は、識別された所望の材料、濃度、使用事例シナリオ、および変数のための複数の注射器オプションの写真を示す。
図3bにおいて表示される投薬量のために推奨される注射器は、正しい体積とともに、
図3cの表示において、使用すべき正しい注射器としてハイライトまたは別様に識別される。本システムは、上記のロラゼパム実施例に関して使用すべき適切な注射器として、(1ml用量のための)1ml注射器を画面316内で識別する。
図3b上の画面305に見られるように、第1の用量のロラゼパムは、0.12ml用量を備える。0.12ml用量を用いる場合、1ml注射器内では、投薬量は、注射器のプランジャを軸方向寸法に沿って他の注射器より大きい範囲まで変位させるであろう。大きな軸方向変位は、ユーザが、用量の量を正確に測定し、適切な用量が引き込まれていることを検証することをより容易にする。画面316は、本明細書に開示される実施形態に従って行われ得る、測定ツールサイズ推奨のタイプの実施例である。これらの計算および可視化は、具体的産業、企業、病院、保険等のために体系化され、自動化され、アプリケーションのユーザが、高度の緊張状況下でも、薬物の適切な投薬量を迅速かつ正確に計算および入手することを可能にし得る。ここで
図3Dに目を向けると、これは、本開示の実施形態による、インターフェース画面300-dの実施例を図示する。図から分かるように、インターフェース画面300-dは、適用概要画面320を表示し、概要画面320は、
図3Cに示される画面316後、表示されてもよい。概要画面320は、治療の間、特定の患者/対象のために(または使用事例のために)、投薬(または別様に提供)されている場合がある、全ての薬物(または他の所望の材料)を表示してもよい。
【0075】
図4aおよび4bは、ソフトウェアアプリケーション画面を介して、開示されるシステムの別のワークフロー400を表示する。1つのそのようなワークフローは、画面401から開始する。画面401は、対象に関する第1の測定値の実施例を表示し、
図4aにおける対象は、患者を備える。いくつかの測定値実施例が、示される。医療提供者を備え得る、アプリケーションのユーザが、体重を測定値として選択する場合、ユーザは、体重を画面401a内に打ち込んでもよい。ユーザが、年齢を第1の測定値として選択する場合、ユーザは、年齢を画面411上で打ち込む、または選択してもよい。また、ユーザが、身長を測定値として選択する場合、彼らは、それを打ち込む、または、ハードウェアおよび/またはソフトウェア測定デバイス(例えば、身長を測定するように構成される、カメラ)を使用して、身長を画面421上に入力してもよい。患者および/または任意の他の対象の測定値を打ち込む他の方法が、使用されてもよい。本明細書に説明されるように、本システムは、投薬過誤を最小限にすることに役立つための年齢に適切な体重ベースのシステムを備えることが想定される。
【0076】
適切な第1の測定値を打ち込み後、次の画面402が、表示され、ユーザが、別の変数および/または使用事例シナリオを打ち込むことを可能にしてもよい。
図4aの実施例では、別の変数は、病状を備える。変数を選択後、画面403が、
図4bに見られるように、表示されてもよい。画面403は、次いで、ユーザ(医療提供者を備え得る)が、投薬療法物または他の所望の材料を選択し、その病状/使用事例シナリオを治療することを可能にし得る。投薬療法物/所望の材料を画面403内で選択後、アプリケーションは、特定の薬物(すなわち、所望の材料)および病状(すなわち、使用事例)のための必要に応じて、1つまたはそれを上回る画面を提示してもよい。例えば、画面414に示されるように、ミダゾラムが、発作/てんかん使用事例と関連付けられる、薬物(または他の事例/薬物の組み合わせ)のために選択される場合、提供者は、さらなる変数を識別する必要があり得る。
図4bにおけるさらなる変数は、画面414に見られるように、提供者に2つの濃度間で選択させ得る、薬物濃度、画面415に見られるように、薬物用量、および画面413に見られるように、ユーザに3つの異なる投与経路間で選択させ得る、薬物投与タイプを備える。全ての薬物が、本正確な数の変数を有していなくてもよく、したがって、より少ないまたはより多い画面が、ユーザに示されてもよい。使用事例、所望の材料等によって決定されるように、適切な数の変数画面が表示された後、画面420が、自動的に、表示されてもよい。提供者は、正しい注射器を画面420内で選択し得、画面は、次いで、患者測定値、変数(病状を含む)、薬物濃度、および注射器サイズのそれぞれに基づいて、正しい体積を表示してもよい。
【0077】
実施形態では、本システムは、付加的公式を利用して、他の変数の推定値を計算してもよい。例えば、人工呼吸器機械のための1回換気量(用量)設定は、患者/対象の身長に基づく。患者身長は、理想的体重を推定することに役立ち、理想的体重、したがって、適切な1回換気量を計算するための公知の公式が、本開示に実装されてもよい。したがって、理想的体重を把握することは、1回換気量(各呼吸に伴って流入または流出する空気の量)を人工呼吸器設定として決定することができ、これはまた、体積に関する可視化内に表示されてもよい。
【0078】
実施形態では、本システムは、使用事例シナリオ、および
図1の変数受信モジュール120によって受信される変数等、対象と関連付けられる、変数のうちの少なくとも1つに基づいて、ユーザに提供される、情報または命令を改変してもよい。例えば、ユーザに提供される、提案される投薬療法物用量は、心停止の代わりに、心臓徐脈を治療するとき、同一投薬療法物タイプおよび投与方法が両方の状態を治療する際に使用される場合でも、異なり得る。
【0079】
所望の材料である、投薬療法物のための投薬量の正しい体積は、限定ではないが、錠剤および丸薬等、固体投薬療法物として表示され得ることが想定される。
図5Aおよび5Bは、それぞれ、所望の材料の正しい体積の表示として使用され得る、錠剤および/または丸薬500-aおよび500-bの画像を示す。図から分かるように、正面画像501(例えば、正面画像501-a、正面画像501-b)および背面または裏面画像502(例えば、背面画像502-a、背面画像502-b)が、丸薬500毎に表示されてもよい。これらのタイプの画像は、丸薬の数(例えば、2錠対1または1と1/2錠)を示すために有用であり得るだけではなく、また、丸薬が有する、色および具体的マーキング(例えば、製造業者名、ロゴ、シリアルコード、または別の識別子等の刻印)を示し、正しい投薬療法物の正しい投薬量を与えていることの提供者による視覚的検証を可能にし得る。
【0080】
実施形態では、本システムはさらに、所望の材料の対象への適用に関する、タイミング情報をユーザに提供してもよい。タイミング情報は、IV点滴タイミング等の薬物投与タイミング、セメント固化時間等の固化または硬化タイミング、およびレシピ使用事例における酵母の生地への適用後の発酵時間等の調理関連タイミングのうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、IV点滴は、mcg/分単位で指示され得るが、ユーザは、IV点滴をmL/時単位で投与し得、これは、高過誤率をもたらすことになる。本開示は、そのような単位間の変換を自動的に計算し、ユーザに、適切な単位を有するよりユーザにとって使い易いIV点滴レートおよびIV点滴適用の持続時間を提供することによって、そのような過誤率における低減を可能にし得る。そのようなタイミング情報は、アプリケーション内でユーザに表示されてもよい。例えば、
図3bにおける画面305および315は、0.12mlおよび1.5ml投薬量のみを表示するだけではなく、また、投薬量を「q5m」としても表示する。そのような用語は、提供者に、5分毎に投薬量を適用することを知らせる、投薬量タイミングを備える。
【0081】
本明細書に議論されるように、システム100の一部(例えば、スマートフォンまたは他の類似デバイス等のモバイルデバイス)が、撮像デバイス(例えば、カメラおよびソフトウェア)を使用して取得された画像を用いて、所望の材料容器上の標識の画像を解釈するために利用されてもよく、システム100は、容器内の所望の材料の名称、濃度、体積等の情報を標識から取得し、情報を名称受信モジュール110に提供してもよい。所望の材料の容器の標識からのそのような情報はまた、計算モジュール114等の他のモジュールにおいて使用されてもよい。また、計算モジュール114は、正しい濃度を計算するように構成されてもよい。標識を解釈し、正しい濃度を取得するための能力は、いくつかの機能的側面を促進する。
【0082】
図6を参照すると、例えば、示されるものは、薬局発注、患者丸薬服用リマインドおよび順守(例えば、モバイルデバイス640-bは、患者に服用すべき丸薬をリマインドし得る)、および規制物質が、患者から流用される、および/または子供によって服用されないように防止し、したがって、不正流用および事故を防止するためのスマート投薬療法物セキュリティシステム641内での規制物質のセキュア化と関連して使用される、1つまたはそれを上回るモバイルデバイス640(例えば、モバイルデバイス640-a、モバイルデバイス640-b)を描写する、プロセス-フロー
図600である。
【0083】
図から分かるように、患者(例えば、患者666)のために記述された処方箋621が、第1のモバイルデバイス640-aを使用して、走査されてもよい。ある場合には、処方箋621は、医師または看護施術者等の別の医療従事者によって、走査されてもよい。代替として、患者が、処方箋621を走査してもよい。いずれの事例でも、ステップ601-aでは、投薬療法物の一覧、推奨される投薬量等の処方箋621に関する情報が、薬剤師655に伝送され得る。薬局は、典型的には、保管室または金庫またはキーカードアクセスを要求するエリア等、安全な場所670内に、薬品を保管する。薬剤師655が、処方箋を記入した後、ステップ601-bでは、患者666は、薬品622を回収し、モバイルデバイス640-bを使用して、薬品を含有する容器(例えば、瓶または別の貯蔵容器)を走査してもよい。ある場合には、モバイルデバイス640-bは、モバイルデバイス640-aに類似または実質的に類似してもよい。他の場合には、モバイルデバイス640-bおよびモバイルデバイス640-aは、同一モバイルデバイスであってもよい。モバイルデバイス640-aおよび640-bのうちの1つまたはそれを上回るものは、本明細書および本開示全体を通したいずれかの場所に説明される、ソフトウェアアプリケーションを備えてもよい。ソフトウェアアプリケーションは、モバイルデバイス640の1つまたはそれを上回るハードウェアコンポーネント(例えば、バーコードスキャナ、カメラまたは撮像デバイス)とインターフェースをとり、薬品622を含有する容器上の標識を走査および/または撮像してもよい。いくつかの実施例では、アプリケーションは、標識から、限定ではないが、薬品622の名称、濃度、体積等の情報を取得してもよい。
【0084】
ステップ601-cでは、ユーザまたは患者622は、薬品622を含有する容器をスマート投薬療法物セキュリティシステム641内に保管してもよい。スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、患者622が、薬品622を安全かつセキュアに保管することを可能にし得る。例えば、スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、施錠特徴を備えてもよく、セキュリティピンまたはパスコード、バイオメトリック(例えば、指紋走査、音声認識、顔ID)、モバイルデバイス640-bに伝送されるワンタイムパスワード(OTP)を使用して、または任意の他の適用可能な手段を通して、解錠されてもよい。
【0085】
必要ではないが、いくつかの実施例では、スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、モバイルデバイス640-b上に記憶されるソフトウェアアプリケーションを使用して、解錠されてもよい(例えば、ステップ601-dとして示される)。図から分かるように、スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、ユーザまたは患者の投薬療法物を保管するための複数のコンパートメント645を備える。いくつかの実施例では、コンパートメント645は、薬品のタイプ毎に1つずつ、標識されてもよい(例えば、文字または数を用いて)。さらに、モバイルデバイス640-b上のアプリケーションは、異なる薬品のための異なるコンパートメント(例えば、薬品Aのためのコンパートメント1、薬品Bのためのコンパートメント2等)を指定し、患者666に、薬品を含有する容器を割り当てられたコンパートメントの中に設置するように命令してもよい。
【0086】
ある場合には、スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、例えば、2つの非限定的実施例を挙げると、自動補充のためにと、患者の投薬療法物が少なくなっていると決定するときとにおいて、通知を薬剤師665に伝送してもよい。そのような場合では、薬剤師665は、ステップ601-fにおいて、処方箋を記入し(例えば、モバイルデバイス640-aによって以前に走査された処方箋621内の情報に基づいて)、それを患者にメールしてもよい。ステップ601-eおよび/または601-fは、随意であってもよい(破線によって随意であるように示される)ことに留意されたい。
【0087】
ある他の場合では、ステップ601-b-601-fは、薬剤師665によって実施されてもよい。この場合、ユーザ666は、患者ではなく、薬剤師であってもよい。例えば、薬剤師が、ステップ601-bにおいて、処方箋621を記入後、薬剤師は、モバイルデバイス640-bを使用して、薬品622を含有する容器を走査してもよい。丸薬の名称、投薬量、色、および/または形状等を含む、薬品に関する情報は、モバイルデバイス640-b上に記憶されたアプリケーションによって読み出され、患者および処方箋621にリンクされてもよい。ステップ601-cおよび601-dでは、薬剤師(すなわち、この場合、ユーザ666)は、薬品622をスマート投薬療法物セキュリティシステム641、例えば、モバイルデバイス640-b上のアプリケーションによって割り当てられるコンパートメント645内に保管してもよい。このように、スマート投薬療法物セキュリティシステム641は、それぞれ、異なるコンパートメント645内において、複数の薬品を保管するために使用されてもよい。ステップ601-eでは、薬剤師665は、それが患者に送達され得るように、スマート投薬療法物セキュリティシステム641を施錠してもよい(例えば、モバイルデバイス640-b上のアプリケーション、物理的キーカードまたはキーホルダー、ピンまたはパスコード等を介して)。図から分かるように、ステップ601-fでは、スマート投薬療法物セキュリティシステム641を含有する、パッケージ642が、患者のホーム住所に送達されてもよい。ある場合には、患者または別のユーザ(例えば、介護者)が、スマート投薬療法物セキュリティシステム641を解錠するために、そのモバイルデバイス上に記憶されるアプリケーションを介して、テキストメッセージ、電子メール等として、パスコードを受信してもよい。ある場合には、本パスコードは、一時的パスコード(例えば、パッケージ送達後、24時間のみ有効)であってもよく、ユーザ/患者は、将来的にスマート投薬療法物セキュリティシステム641を解錠するために、パスコードを更新する、バイオメトリック認証を設定する(例えば、スマート投薬療法物セキュリティシステム641またはそのユーザデバイス上で)、および/または2要素認証を設定する必要があり得る。
【0088】
図7は、本開示の種々の側面による、プロセスフロー700の実施例を図示する。
図7に示されるように、患者は、1つまたはそれを上回るリマインダ通知742をそのモバイルデバイス740上で受信してもよい。ある場合には、リマインダ通知742(例えば、通知742-a、通知742-b)が、選択されると、モバイルデバイス740は、丸薬の名称および/または数のインジケーション744とともに、患者が服用するようにリマインドされる、実際の丸薬の1つまたはそれを上回る画像743を表示してもよい(例えば、アトルバスタチン20MG-2錠服用、リバーロキサバン20MG-1錠服用等)。ある場合には、画像743は、丸薬の正面および裏面の画像または写真を備えてもよい。例えば、示される実施例では、画像743は、丸薬毎に、丸薬の視覚的描写(例えば、アトルバスタチンに関する楕円形、リバーロキサバンに関する三角形、シングレアに関する丸みを帯びた縁を伴う長方形、ジルチアゼムに関する円形、およびヒドロコドン/アセトアミノフェンに関する伸長された丸みを帯びた長方形等の形状)を含む。さらに、黒色ドット/円形を伴う、画像743は、丸薬の裏面の画像を表す。ある場合には、画像743はまた、各丸薬の表側および/または裏側上の刻印または標識(該当する場合)、丸薬の色等を描写してもよい。いくつかの側面では、正しい丸薬および投薬量の視覚的描写は、単純かつ容易に解釈されるインジケーションを提供し、適切な投薬を確実にすることに役立つ。
【0089】
ここで、本開示の種々の側面による、スマート投薬療法物セキュリティシステム841を認証および解錠するためのプロセスフロー800を図示する、
図8に目を向ける。ある場合には、スマート投薬療法物セキュリティシステム841は、
図6に関連して前述のスマート投薬療法物セキュリティシステム641の1つまたはそれを上回る側面を実装する。ある場合には、プロセスフロー800は、モバイルデバイス840を使用して実装されてもよく、モバイルデバイス840は、スマート投薬療法物セキュリティシステム841と接続する(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、近距離通信、またはNFC等の無線手段を使用して)。スマート投薬療法物セキュリティシステム841は、モバイルデバイス840によって解除され(認証プロセスに応答して)、患者(または認可されたユーザ、例えば、介護者)のみが医薬品へのアクセスを有することを確実にし得る、施錠機構(例えば、ヒンジによって取り付けられる、公知の電気機械的施錠機構によって基部に固着される蓋)を含んでもよい。
【0090】
示される実施例では、モバイルデバイス840は、スマート投薬療法物セキュリティシステム841と認証801するために使用されてもよい。ある場合には、認証プロセスは、2要素認証および/または指、網膜、および/または顔認識等のバイオメトリック認証を利用してもよい。例えば、ユーザまたは患者は、そのモバイルデバイス840上のアプリケーション(アプリケーションは、セキュリティシステム841を解錠するために、スマート投薬療法物セキュリティシステム841と関連付けられる)を開き、ピンまたはパスコードを入力し、指紋走査または顔ID等をアプリケーションに提供する必要があり得る。いくつかの実施例では、認証プロセスは、モバイルデバイス840、スマート投薬療法物セキュリティシステム841、またはそれらの組み合わせによって実施されてもよい。例えば、モバイルデバイス840は、ユーザによって入力される情報(例えば、ピン、パスコード等)をスマート投薬療法物セキュリティシステム841に伝送してもよく、これは、次いで、受信された情報を評価することに基づいて、ユーザへのアクセスを認証または否認することを決定する。他の場合には、認証801は、モバイルデバイスにおいて、例えば、モバイルデバイス840上に記憶されるアプリケーションによって実施される。モバイルデバイス840は、次いで、認証結果(例えば、成功または不成功)をスマート投薬療法物セキュリティシステム841に伝送する。認証801が、成功する場合、スマート投薬療法物セキュリティシステム841は、解錠802し、ユーザ/患者が、要求された投薬療法物を取り出すことを可能にする。
【0091】
このように、スマート投薬療法物セキュリティシステム841は、患者に負担をかけずに、麻薬および毒性投薬療法物が子供の手に届かないように防止することに役立つ。薬品は、装填された銃と同程度に子供にとって危険であり得、それらは、安全に保たれるべきである。麻薬および中毒化学物質は、流用および盗難される可能性を有する。これらの過剰摂取は、毎年、多数の死亡を引き起こしている。スマート投薬療法物セキュリティシステム841は、薬品を必要とする人々のみが、必要とされる量においてのみ、それを手にすることを確実にすることに役立つ。スマート投薬療法物セキュリティシステム841はまた、誤った人々が危険投薬療法物を手にしないことを確実にすることに役立つ。
【0092】
図9は、本開示の種々の側面による、プロセスフロー900を図示する。
図9に示されるように、施錠式スマート投薬療法物セキュリティシステム941は、特定の投薬療法物の用量毎に、個々のコンパートメント945を含んでもよく、患者がセキュリティシステム941を開放すると、患者が服用すべきである(その時点で)、投薬療法物を含有する、コンパートメント945が、照明または別様に識別され、次に服用されるべき投薬療法物についての混乱を防止することに役立ち得る。加えて、または代替として、スマート投薬療法物システム941と通信する、モバイルデバイス940が、患者が服用するようにリマインドされる、実際の丸薬の1つまたはそれを上回る画像943を、丸薬の名称および/または数のインジケーション944とともに、表示してもよい(例えば、アトルバスタチン20MG-2錠服用、リバーロキサバン20MG-1錠服用等)。ある場合には、画像943は、丸薬の正面および裏面の画像または写真を備えてもよい。例えば、示される実施例では、画像943は、丸薬毎に、丸薬の視覚的描写(例えば、アトルバスタチンに関する楕円形、リバーロキサバンに関する三角形、モンテルカストに関する丸みを帯びた縁を伴う長方形、ジルチアゼムに関する円形、およびヒドロコドン/アセトアミノフェンに関する伸長された丸みを帯びた長方形等の形状)を含む。さらに、黒色ドット/円形を伴う、画像943は、丸薬の裏面の画像を表す。ある場合には、画像943はまた、各丸薬の表側および/または裏側上の刻印または標識(該当する場合)、丸薬の色等を描写してもよい。いくつかの側面では、正しい丸薬および投薬量の視覚的描写は、単純かつ容易に解釈されるインジケーションを提供し、適切な投薬を確実にすることに役立つ。1つの非限定的実施例では、ユーザ/患者は、ユーザデバイス940上の丸薬/薬品をクリックまたはタップしてもよく、スマート投薬療法物システム941は、薬品を含有する、コンパートメント945を照明してもよく、これはさらに、ユーザ経験を向上させ得る。ある場合には、いったんユーザ/患者が、薬品を正しいコンパートメントから取り出すと、モバイルデバイス940上のアプリケーションは、デバイス940上に表示される、薬品の一覧を自動的に更新してもよい。例えば、アプリケーションは、薬品を一覧から除去し、または取消線をテキストにわたって表示し、ユーザが要求される投薬量を上回って偶発的に服用しないように防止してもよい。
【0093】
スマート投薬療法物セキュリティシステム941は、Wi-Fi接続および/またはBluetooth(登録商標)接続を介して、患者のモバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス940)および識別された遠隔の人々/エンティティ/デバイスの両方に通信可能に結合されてもよい。
【0094】
図10は、本開示の種々の側面による、患者1067が用量を飲み忘れたとき、個人1066(例えば、医師、介護者)に通知するためのプロセスフロー1000を図示する。有益なこととして、
図10に示されるように、ネットワーク接続は、用量が飲み忘れられた場合、家族および/または医師が、通知されることを可能にする。例えば、スマート投薬療法物セキュリティシステム1041は、施錠式蓋が、ある閾値期間にわたって、患者1067によって開放されていない場合、1つまたはそれを上回る通知1042(例えば、通知1042-a、通知1042-b)を始動させてもよい。ある場合には、スマート投薬療法物セキュリティシステム1041は、自動的に、ユーザ1066と関連付けられる、ユーザデバイス1040上に伝送および表示され得る、アラート(すなわち、通知1042)をトリガしてもよい。
【0095】
図11は、本開示の実施形態による、ユーザ1166を識別し、非認可アクセスが試行されたとき、通知するためのプロセスフロー1100を図示する。ある場合には、通知およびアラームが、非認可アクセスが試行されたとき、トリガされてもよい。例えば、証明書の正しくない打込(例えば、詐欺師または非認可ユーザ1169による)は、アラームをトリガしてもよい。また、スマート投薬療法物セキュリティシステム1141は、スマート投薬療法物セキュリティシステム1141が移転された場合、アラーム(例えば、可聴アラーム1154)をトリガする、場所感知能力(Wi-Fiおよび/またはGPS)を有し得ることが想定される。例えば、スマート投薬療法物セキュリティシステム1141は、ピンまたはパスコードを打ち込むためのキーパッド1151等の1つまたはそれを上回るコンポーネント、画像および/またはビデオを捕捉することが可能である、撮像デバイス1153、バイオメトリック認証システム1153(例えば、指紋認識、音声認識、網膜または虹彩走査、顔認識等のため)、可聴アラーム1154、および/または場所センサ1107を備えてもよい。いくつかの実施形態では、スマート投薬療法物セキュリティシステムはまた、衝撃検出能力(例えば、加速度計および関連付けられる論理)を含み、スマート投薬療法物セキュリティシステム1141を破壊するための試行がなされた場合、可聴アラーム1154をトリガしてもよい。プロセスフロー1100に示されるように、スマート投薬療法物セキュリティシステム1141は、それが非認可アクセスを検出すると、ユーザデバイス1140(すなわち、ユーザ/患者1166と関連付けられる)上への表示のために、通知またはアラート1142をトリガしてもよい。
【0096】
図12を参照すると、これは、その中で命令のセットが、デバイスに、本開示の側面および/または方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施または実行させるために実行され得る、コンピュータシステム1200を含む、例示的機械を描写するブロック図である。例えば、例示的機械は、本明細書に説明されるモバイルデバイスの側面およびスマート投薬療法セキュリティシステムの側面を実現するために利用されてもよい。
図12におけるコンポーネントは、実施例にすぎず、任意のハードウェア、ソフトウェア、埋込論理コンポーネント、または特定の実施形態を実装する2つまたはそれを上回るそのようなコンポーネントの組み合わせの使用または機能性の範囲を限定しない。
【0097】
コンピュータシステム1200は、バス1240を介して、相互と、他のコンポーネントと通信する、プロセッサ1201と、メモリ1203と、ストレージ1208とを含んでもよい。バス1240はまた、ディスプレイ1232、1つまたはそれを上回る入力デバイス1233(例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラス等を含み得る)、1つまたはそれを上回る出力デバイス1234、1つまたはそれを上回る記憶デバイス1235、および種々の有形記憶媒体1236をリンクさせてもよい。これらの要素は全て、直接、または1つまたはそれを上回るインターフェースまたはアダプタを介してバス1240とインターフェースをとってもよい。例えば、種々の有形記憶媒体1236は、記憶媒体インターフェース1226を介してバス1240とインターフェースをとることができる。コンピュータシステム1200は、限定ではないが、1つまたはそれを上回る集積回路(IC)、印刷回路基板(PCB)、モバイルハンドヘルドデバイス(モバイル電話またはPDA等)、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、分散コンピュータシステム、コンピューティンググリッド、またはサーバを含む、任意の好適な物理形態を有してもよい。
【0098】
プロセッサ1201(または中央処理ユニット(CPU))は、随意に、命令、データ、またはコンピュータアドレスの一時的ローカル記憶のためのキャッシュメモリ単位1202を含有する。プロセッサ1201は、コンピュータ可読命令の実行を支援するように構成される。コンピュータシステム1200は、プロセッサ1201が、メモリ1203、ストレージ1208、記憶デバイス1235、および/または記憶媒体1236等の1つまたはそれを上回る有形コンピュータ可読記憶媒体において具現化される非一過性プロセッサ実行可能命令を実行した結果として、
図1-5に描写されるコンポーネントに関する機能性を提供してもよい。コンピュータ可読媒体は、特定の実施形態を実装するソフトウェアを記憶してもよく、プロセッサ1201は、ソフトウェアを実行してもよい。メモリ1203は、1つまたはそれを上回る他のコンピュータ可読媒体(大容量記憶デバイス1235、1236等)から、またはネットワークインターフェース1220等の好適なインターフェースを通して1つまたはそれを上回る他のソースからソフトウェアを読み取ってもよい。ソフトウェアは、プロセッサ1201に、本明細書に説明または例証される1つまたはそれを上回るプロセスまたは1つまたはそれを上回るプロセスの1つまたはそれを上回るステップを実行させてもよい。そのようなプロセスまたはステップを実行するステップは、メモリ1203内に記憶されるデータ構造を定義し、ソフトウェアによって指示されるようにデータ構造を修正するステップを含んでもよい。
【0099】
メモリ1203は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリコンポーネント(例えば、RAM1204)(例えば、スタティックRAM「SRAM」、ダイナミックRAM「DRAM」等)、読取専用コンポーネント(例えば、ROM1205)、およびそれらの任意の組み合わせを含む、種々のコンポーネント(例えば、機械可読媒体)を含んでもよい。ROM1205は、データおよび命令をプロセッサ1201に一方向的に通信するように作用してもよく、RAM1204は、データおよび命令をプロセッサ1201と双方向的に通信するように作用してもよい。ROM1205およびRAM1204は、下記に説明される任意の好適な有形コンピュータ可読媒体を含んでもよい。一実施例では、始動の間等、コンピュータシステム1200内の要素の間で情報を転送することに役立つ基本ルーチンを含む、基本入力/出力システム1206(BIOS)が、メモリ1203内に記憶されてもよい。
【0100】
固定ストレージ1208が、随意に、記憶制御単位1207を通して、プロセッサ1201に双方向的に接続される。固定ストレージ1208は、付加的データ記憶容量を提供し、また、本明細書に説明される任意の好適な有形コンピュータ可読媒体を含んでもよい。ストレージ1208は、オペレーティングシステム1209、EXEC1210(実行可能ファイル)、データ1211、APIアプリケーション1212(アプリケーションプログラム)、および同等物を記憶するために使用されてもよい。多くの場合、必ずしもそうではないが、ストレージ1208は、一次ストレージ(例えば、メモリ1203)よりも低速である二次記憶媒体(ハードディスク等)である。ストレージ1208はまた、光学ディスクドライブ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、フラッシュベースのシステム)、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含むことができる。ストレージ1208内の情報は、適切な場合では、メモリ1203内の仮想メモリとして組み込まれてもよい。
【0101】
一実施例では、記憶デバイス1235は、記憶デバイスインターフェース1225を介して(例えば、外部ポートコネクタ(図示せず)を介して)コンピュータシステム1200と可撤式にインターフェースをとられてもよい。特に、記憶デバイス1235および関連付けられる機械可読媒体は、コンピュータシステム1200に関する機械可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および/または他のデータの不揮発性および/または揮発性記憶を提供してもよい。一実施例では、ソフトウェアは、記憶デバイス1235上の機械可読媒体内に完全または部分的に常駐してもよい。別の実施例では、ソフトウェアは、プロセッサ1201内に完全または部分的に常駐してもよい。
【0102】
バス1240は、多種多様なサブシステムを接続する。本明細書では、バスの言及は、適切な場合、一般的な機能を供給する1つまたはそれを上回るデジタル信号線を包含し得る。バス1240は、限定ではないが、種々のバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス、メモリコントローラ、周辺バス、ローカルバス、およびそれらの任意の組み合わせを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであってもよい。実施例として、限定ではないが、そのようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、拡張ISA(EISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、ビデオ電子機器標準協会ローカルバス(VLB)、周辺コンポーネント相互接続(PCI)バス、PCI-Express(PCI-X)バス、アクセラレイティッドグラフィックスポート(AGP)バス、ハイパートランスポート(HTX)バス、シリアルアドバンストテクノロジアタッチメント(SATA)バス、およびそれらの任意の組み合わせを含む。
【0103】
コンピュータシステム1200はまた、入力デバイス1233を含んでもよい。一実施例では、コンピュータシステム1200のユーザは、入力デバイス1233を介してコンピュータシステム1200にコマンドおよび/または他の情報を打ち込んでもよい。入力デバイス1233の実施例は、限定ではないが、英数字入力デバイス(例えば、キーボード)、ポインティングデバイス(例えば、マウスまたはタッチパッド)、タッチパッド、ジョイスティック、ゲームパッド、オーディオ入力デバイス(例えば、マイクロホン、音声応答システム等)、光学走査装置、ビデオまたは静止画像捕捉デバイス(例えば、カメラ)、およびそれらの任意の組み合わせを含む。入力デバイス1233は、限定ではないが、シリアル、パラレル、ゲームポート、USB、FIREWIRE(登録商標)、THUNDERBOLT(登録商標)、または上記の任意の組み合わせを含む、種々の入力インターフェース1223(例えば、入力インターフェース1223)のうちのいずれかを介してバス1240とインターフェースをとられてもよい。
【0104】
特定の実施形態では、コンピュータシステム1200が、ネットワーク1230に接続されるとき、コンピュータシステム1200は、ネットワーク1230に接続される他のデバイス、具体的には、モバイルデバイスおよび企業システムと通信してもよい。コンピュータシステム1200への、およびそれからの通信は、ネットワークインターフェース1220を通して送信されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース1220は、ネットワーク1230から1つまたはそれを上回るパケット(インターネットプロトコル(IP)パケット等)の形態において着信通信(他のデバイスからの要求または応答等)を受信してもよく、コンピュータシステム1200は、処理のためにメモリ1203内に着信通信を記憶してもよい。コンピュータシステム1200は、同様に、メモリ1203内に1つまたはそれを上回るパケットの形態において発信通信(他のデバイスへの要求または応答等)を記憶し、ネットワークインターフェース1220からネットワーク1230に通信してもよい。プロセッサ1201は、処理のためにメモリ1203内に記憶されるこれらの通信パケットにアクセスしてもよい。
【0105】
ネットワークインターフェース1220の実施例は、限定ではないが、ネットワークインターフェースカード、モデム、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ネットワーク1230またはネットワークセグメント1230の実施例は、限定ではないが、広域ネットワーク(WAN)(例えば、インターネット、企業ネットワーク)、ローカルエリアネットワーク(LAN)(例えば、オフィス、建物、キャンパス、または他の比較的に小さい地理的空間と関連付けられるネットワーク)、電話ネットワーク、2つのコンピューティングデバイスの間の直接接続、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ネットワーク1230等のネットワークは、有線および/または無線通信モードを採用してもよい。一般に、任意のネットワークトポロジが、使用されてもよい。
【0106】
情報およびデータが、ディスプレイ1232を通して表示されることができる。ディスプレイ1232の実施例は、限定ではないが、液晶ディスプレイ(LCD)、有機液晶ディスプレイ(OLED)、ブラウン管(CRT)、プラズマディスプレイ、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ディスプレイ1232は、バス1240を介して、プロセッサ1201、メモリ1203、および固定ストレージ1208、および入力デバイス1233等の他のデバイスとインターフェースをとることができる。ディスプレイ1232は、ビデオインターフェース1222を介してバス1240にリンクされ、ディスプレイ1232とバス1240との間のデータのトランスポートは、グラフィックス制御装置1221を介して制御されることができる。
【0107】
ディスプレイ1232に加えて、コンピュータシステム1200は、限定ではないが、オーディオスピーカ、プリンタ、およびそれらの任意の組み合わせを含む、1つまたはそれを上回る他の周辺出力デバイス1234を含んでもよい。そのような周辺出力デバイスは、出力インターフェース1224を介してバス1240に接続されてもよい。出力インターフェース1224の実施例は、限定ではないが、シリアルポート、並列接続、USBポート、FIREWIRE(登録商標)ポート、THUNDERBOLT(登録商標)ポート、およびそれらの任意の組み合わせを含む。
【0108】
加えて、または代替として、コンピュータシステム1200は、本明細書に説明または例証される1つまたはそれを上回るプロセスまたは1つまたはそれを上回るプロセスの1つまたはそれを上回るステップを実行するようにソフトウェアの代わりに、またはそれとともに動作し得る、配線接続される、または別様に回路において具現化される論理の結果として機能性を提供してもよい。本開示におけるソフトウェアの言及は、論理を包含し得、論理の言及は、ソフトウェアを包含し得る。また、コンピュータ可読媒体の言及は、適切な場合、実行のためのソフトウェアを記憶する回路(IC等)、実行のための論理を具現化する回路、または両方を包含し得る。本開示は、ハードウェア、ソフトウェア、または両方の任意の好適な組み合わせを包含する。
【0109】
本技術は、現在最も実践的かつ好ましい実装であると見なされるものに基づいて、例証の目的のために詳細に説明されたが、そのような詳細が、その目的のためにすぎず、本技術が、開示される実装に限定されず、むしろ、添付される請求項の精神および範囲内である修正および同等の配列を網羅することを意図していることを理解されたい。例えば、本技術が、可能な範囲で、任意の実装の1つまたはそれを上回る特徴が、任意の他の実装の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられ得ることを想定することを理解されたい。
【国際調査報告】