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特表2024-503982オンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法
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  • 特表-オンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】オンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20240123BHJP
   A63F 13/71 20140101ALI20240123BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20240123BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20240123BHJP
【FI】
G06Q40/04
A63F13/71
A63F13/792
A63F13/35
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536817
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-13
(86)【国際出願番号】 KR2021019441
(87)【国際公開番号】W WO2022154290
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0006061
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】523220514
【氏名又は名称】フィットファンズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ノ,キテ
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB53
(57)【要約】
金融サービス提供装置によって実行される金融サービス提供方法を開示する。金融サービス提供方法は、ユーザーに他のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供する段階と、前記オンラインゲーム内で前記ユーザーに前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスを提供する段階と、前記ユーザーに対する仮想の金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録する段階と、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生するとき、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証する段階と、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する段階とを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインゲームを用いた金融サービス提供装置によって実行される金融サービス提供方法であって、
ユーザーに他のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供する段階と、
前記オンラインゲーム内で前記ユーザーに前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスを提供する段階と、
前記ユーザーに対する仮想の金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録する段階と、
前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生するとき、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証する段階と、
検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する段階と、を含む、金融サービス提供方法。
【請求項2】
前記オンラインゲームを提供する段階は、
仮想空間内に前記ユーザーのアバターキャラクター及び前記他のユーザーのアバターキャラクターを提供する段階と、
前記ユーザーが前記他のユーザーのアバターキャラクターを選択すると、前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の対話を仲介する段階と、を含む、請求項1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項3】
前記金融サービス提供方法は、
前記ユーザーの分散型身元識別子を用いて前記ユーザーの身元を認証する段階をさらに含む、請求項1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項4】
前記仮想の金融サービスを提供する段階は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の仮想の金融取引及び金融契約の締結のうちの少なくとも一つを仲介する段階を含む、請求項2に記載の金融サービス提供方法。
【請求項5】
前記利用内訳をブロックチェーンに記録する段階は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の仮想の金融取引内訳、金融契約締結内訳、及び金融契約締結の履行内訳のうちの少なくとも一つについてのデータを原簿に記録してブロックチェーンに登録する段階を含む、請求項4に記載の金融サービス提供方法。
【請求項6】
前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントは、
前記ユーザーまたは前記他のユーザーの転換要請または前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するように予め設定された条件の完成によって発生する、請求項5に記載の金融サービス提供方法。
【請求項7】
前記他のユーザーが現実の金融機関を代理する資格が認証された専門家の場合、
前記現実の金融サービスを提供する段階は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の仮想の金融取引または金融契約を前記ユーザーと前記金融機関との間の金融取引または金融契約に転換する段階を含む、請求項6に記載の金融サービス提供方法。
【請求項8】
前記現実の金融サービスを提供する段階は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の金融取引内訳に基づいて、前記ユーザーの仮想の口座に預金されたゲーム貨幤の少なくとも一部を現金に転換して前記ユーザーの前記金融機関の口座に振り込む段階を含む、請求項7に記載の金融サービス提供方法。
【請求項9】
前記現実の金融サービスを提供する段階は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の金融契約締結内訳に基づいて、仮想の金融契約を前記ユーザーと前記金融機関との間の金融契約として効力を発生させる段階を含む、請求項7に記載の金融サービス提供方法。
【請求項10】
前記現実の金融サービスを提供する段階は、
前記仮想の金融契約が仮想の保険契約の場合、前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の金融契約締結内訳に基づいて、前記仮想の保険契約を前記ユーザーに対する保険契約として効力を発生させる段階と、
前記仮想の保険契約の締結内訳の契約条項に基づいて前記ユーザーから月払込金を受ける段階と、を含み、
前記月払込金を受ける段階は、
前記ユーザーが保有したゲーム貨幤から前記月払込金に相当する金額を差し引き、前記他のユーザーに差し引かれたゲーム貨幤を支給する段階を含む、請求項9に記載の金融サービス提供方法。
【請求項11】
オンラインゲームを用いた金融サービス提供装置であって、
前記オンラインゲームを提供するためのゲームデータ、それぞれのユーザーのアバターキャラクターデータ、ユーザーが保有したゲーム貨幤についての情報、及びユーザーによる仮想の金融サービス利用内訳を保存する保存部と、
前記保存部に保存されたゲームデータを用いて構成されたゲーム画面をユーザーに提供し、ユーザーから命令やデータの入力を受ける入出力部と、
前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスをユーザーに提供し、ユーザーによる仮想の金融サービス利用内訳をブロックチェーンに記録し、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベント発生の際、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証し、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する制御部と、を含む、金融サービス提供装置。
【請求項12】
前記制御部は、
任意のユーザーと他のユーザーとの間の対話を仲介して前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の金融取引または金融契約の締結を仲介し、前記金融取引または金融契約の締結が成り立てば、前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の仮想の金融取引内訳、金融契約締結内訳、及び金融契約締結の履行内訳のうちの少なくとも一つ及び前記ユーザーと他のユーザーとの間の対話内容についてのデータを原簿に記録してブロックチェーンに登録する、請求項11に記載の金融サービス提供装置。
【請求項13】
前記金融サービス提供装置は、
現実の金融機関のサーバーと通信する通信部をさらに含み、
前記制御部は、
前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証し、前記金融機関のサーバーに検証されたサービス内容による前記現実の金融サービスの前記ユーザーに対する提供を要請する、請求項12に記載の金融サービス提供装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記ユーザーと前記他のユーザーとの間の仮想の金融取引または金融契約締結の際、前記ユーザー及び前記他のユーザーの分散型身元識別子を用いて前記ユーザー及び前記他のユーザーの身元を認証し、前記ブロックチェーンに登録される原簿に取引または契約当事者として前記ユーザー及び前記他のユーザーの身元識別子を記録する、請求項11に記載の金融サービス提供装置。
【請求項15】
請求項1に記載の方法を実行するプログラムが記録されたコンピュータ可読の記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する実施例はブロックチェーン技術を用いてオンラインゲーム内でも信頼性ある金融サービスを提供するオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理機器の性能が向上し、通信技術が発達するのに伴い、オンライン上に仮想空間を具現し、その空間内で多様なサービスを提供することに至った。代表的にはゲームサービスや学習サービスなどがある。
【0003】
よって、次第に仮想と現実空間との融合の必要性が提起されている。例えば、ゲーム内でユーザーに提供される補償を実物経済上の財貨に転換するか、仮想空間内で学生が行った学習の進度によって現実の先生が学生を評価するか、次の授業スケジュールを決定するなど、仮想空間で成した結果を現実に反映する必要性が発生する場合がある。したがって、次第にオンライン上の仮想空間と現実との境界があいまいになっている。
【0004】
しかし、仮想空間内で行われるイベントを無分別に現実世界に反映するのには問題点が多い。仮想空間の仕事はデータとして記録されるが、記録されたデータの信頼性を担保しにくいだけでなく、操作またはハッキングの可能性もあるから、現実にそのまま反映するのに困難がある。
【0005】
一方、金融サービスは一般的にオフライン上で対面状態で提供されるかまたは金融機関が提供するオンラインサービス内で提供される。ここで、対面状態でサービスを受けるためには、担当者と時間の約束を決定し、決定された場所に移動するなどの不便が伴い、オンラインサービス内ではサービスユーザーが自分に似合う金融商品に対して充分に案内されることや、自分に最適化した金融商品を新たに設計してもらうのが難しいという点があった。
【0006】
韓国登録特許第10-1151367号の「オンライン金融取引認証方法及びその装置」には、オンラインで金融取引サービスを提供するにあたり、認証を行う方法が具体的に記載されている。
【0007】
しかし、このような方法によっても、上述した従来のオンライン金融サービスの問題点を解決することができない。
【0008】
したがって、上述した問題点を解決するための技術が必要になった。
【0009】
一方、前述した背景技術は発明者が本発明の導出のために保有しているか本発明の導出過程で習得した技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般の公衆に公開された公知技術であるとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1151367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本明細書で開示する実施例は、オンラインゲームを介して複数のユーザーが接続して仮想空間内で活動するようにすることで、ユーザーの間に仮想空間上の自由な金融取引や契約がなされるようにし、仮想空間内の金融取引や契約を現実の金融サービスに適用することができるようにするオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することに目的がある。
【0012】
また、本明細書で開示する実施例は、仮想空間内で発生した金融取引や契約を記録した原簿をブロックチェーンに登録して管理することで、仮想空間内で発生した金融イベントの記録の信頼性を担保することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することに目的がある。
【0013】
さらに、本明細書で開示する実施例は、仮想空間内で発生した金融イベントを現実の金融サービスに反映するにあたり、ブロックチェーンに登録された原簿の記録を用いて検証し、検証されたデータのみを現実に反映することにより、被害者の発生を防止し、金融市場の混乱を予防することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することに目的がある。
【0014】
さらに、本明細書で開示する実施例は、オンライン仮想空間内で金融契約を締結する相手を探すか、一緒に一つのグループとして契約を締結する当事者を募集する難しさを解消することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施例によれば、金融サービス提供装置によって実行される金融サービス提供方法は、ユーザーと他のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供する段階と、前記オンラインゲーム内で前記ユーザーに前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスを提供する段階と、前記ユーザーに対する仮想の金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録する段階と、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生するとき、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証する段階と、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する段階とを含む。
【0016】
他の実施例によれば、金融サービス提供装置は、前記オンラインゲームを提供するためのゲームデータ、それぞれのユーザーのアバターキャラクターデータ、ユーザーが保有したゲーム貨幤についての情報、及びユーザーによる仮想の金融サービス利用内訳を保存する保存部と、前記保存部に保存されたゲームデータを用いて構成されたゲーム画面をユーザーに提供し、ユーザーから命令やデータの入力を受ける入出力部と、前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスをユーザーに提供し、ユーザーによる仮想の金融サービス利用内訳をブロックチェーンに記録し、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベント発生の際、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証し、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する制御部とを含むことができる。
【0017】
さらに他の実施例によれば、金融サービス提供方法を実行するプログラムが記録されたコンピュータ可読の記録媒体を提供する。ここで、金融サービス提供方法は、ユーザーに他のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供する段階と、前記オンラインゲーム内で前記ユーザーに前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスを提供する段階と、前記ユーザーに対する仮想の金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録する段階と、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生するとき、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証する段階と、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する段階とを含むことができる。
【0018】
さらに他の実施例によれば、金融サービス提供装置によって実行され、金融サービス提供方法を実行するために媒体に保存されたコンピュータプログラムを提供する。ここで、金融サービス提供方法は、ユーザーに他のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供する段階と、前記オンラインゲーム内で前記ユーザーに前記オンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を用いた仮想の金融サービスを提供する段階と、前記ユーザーに対する仮想の金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録する段階と、前記仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生するとき、前記ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、前記現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証する段階と、検証されたサービス内容によって、前記ユーザーに前記現実の金融サービスを提供する段階とを含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
前述した課題を解決するための手段のいずれか一つによれば、オンラインゲームを介して複数のユーザーが接続して仮想空間内で活動するようにすることで、ユーザーの間で仮想空間上の自由な金融取引や契約がなされるようにし、仮想空間内の金融取引や契約を現実の金融サービスに適用することができるようにするオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することができる。
【0020】
前述した課題を解決するための手段のいずれか一つによれば、仮想空間内で発生した金融取引や契約を記録した原簿をブロックチェーンに登録して管理することで、仮想空間内で発生した金融イベントの記録の信頼性を担保することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することができる。
【0021】
前述した課題を解決するための手段のいずれか一つによれば、仮想空間内で発生した金融イベントを現実の金融サービスに反映するにあたり、ブロックチェーンに登録された原簿の記録を用いて検証し、検証されたデータのみを現実に反映することにより、被害者の発生を防止し、金融市場の混乱を予防することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することができる。
【0022】
さらに、前述した課題を解決するための手段のいずれか一つによれば、オンライン仮想空間内で金融契約を締結する相手を探すか、一緒に一つのグループとして契約を締結する当事者を募集する難しさを解消することができるオンラインゲームを用いた金融サービス提供装置及び方法を提示することができる。
【0023】
開示する実施例で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載で開示する実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者なら明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】一実施例による金融サービス提供装置の概略的な構成を示すブロック図である。
図2】一実施例による金融サービス提供装置を含むネットワーク構成を示す図である。
図3】一実施例による金融サービス提供方法を段階的に示すフローチャートである。
図4】一実施例による金融サービス提供方法を段階的に示すフローチャートである。
図5】一実施例による金融サービス提供方法を段階的に示すフローチャートである。
図6】一実施例による金融サービス提供方法を段階的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では添付図面に基づいて多様な実施例を詳細に説明する。以下で説明する実施例は様々な相異なる形態に変形されて実施されることもできる。実施例の特徴をより明確に説明するために、以下の実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に広く知られている事項についての詳細な説明は省略する。そして、図面で実施例の説明に関係ない部分は省略し、明細書全般にわたって類似の部分に対しては類似の図面符号を付けた。
【0026】
明細書全般で、ある構成が他の構成と連結されていると言うとき、これは直接的に連結されている場合だけではなく、その中間に他の構成を挟んで連結されている場合も含む。また、ある構成が他の構成を含むというとき、特に反対の記載がない限り、さらに他の構成を除くものではなくて他の構成をさらに含むこともできることを意味する。
【0027】
以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1は一実施例による金融サービス提供装置の概略的な構成を示すブロック図であり、図2は一実施例による金融サービス提供装置を含むネットワーク構成を示す図である。
【0029】
ここで、金融サービス提供装置100は、複数のユーザーが同時に接続することができるオンラインゲームを提供するとともに、オンラインゲーム内でユーザーの個々のゲーム資産を管理することができる。そして、金融サービス提供装置100は、ユーザーの個々のゲーム資産を用いた仮想の金融サービス及び現実の金融サービスを提供することができる。ここで、仮想の金融サービスは、ユーザーの間でゲーム資産を貸与するかまたは取引するようにするか、またはゲーム資産に関連した金融契約を締結するようにするなど、金融サービス提供装置100が提供する仮想空間内に限定された金融サービスを意味する。このような仮想の金融サービスはゲーム財貨を用いて行うことができる。一方、現実の金融サービスは実際の金融機関が利用者に提供するサービスであり、例えば、銀行、証券会社、保険会社が提供する通常の金融サービスを意味する。
【0030】
また、金融サービス提供装置100は、仮想の金融サービスと現実の金融サービスとを連結することで、仮想の金融サービス内で発生したイベントを現実の金融サービスに適用することができる。例えば、金融サービス提供装置100は、オンラインゲーム内でユーザーにバンキングサービスを提供するとともに、仮想の銀行に開設されたユーザーの口座にユーザーが保有したゲーム財貨の少なくとも一部を預金するようにした後、預金されたゲーム財貨をユーザーの要請に応じて現実の銀行口座に現金に転換して振り込むようにすることができる。もしくは、ユーザーが他のユーザーからゲーム資産を貸与されることができるようにし、貸与されたゲーム資産を事前に指定された時点に回収する仮想の金融サービスを提供し、ゲーム資産を回収することができない場合、ユーザーの銀行口座から回収すべきゲーム資産に対応する金額の現金を回収して他のユーザーに現金またはゲーム資産として支給することで、現実の金融サービスと仮想の金融サービスとを連結することができる。
【0031】
ここで、ゲーム資産は、例えば、ゲーム内で通用されるゲーム貨幤のような仮想貨幤であるか、またはゲームアイテムなどの仮想の財貨を含むことができる。
【0032】
上述したように、金融サービス提供装置100は、オンラインゲームを提供するとともに、オンラインゲーム内で仮想及び現実の金融サービスをユーザーに提供する装置であり、このための情報処理装置が成す単一のシステムによって具現できる。例えば、金融サービス提供装置100は、図2に示すように、それぞれのユーザーが使用する電子端末機101と、電子端末機と通信してサービスを提供するようにするサーバー102とを含むサーバークライアントシステムによって具現できる。
【0033】
ここで、電子端末機101は、ユーザーとのインタラクションが可能なインターフェースを含むことができるコンピュータや携帯用端末機、テレビ、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)などによって具現されることができる。ここで、コンピュータは、例えばウェブブラウザー(WEB Browser)が搭載されたノートブック型PC、デスクトップ(desktop)型PC、ラップトップ(laptop)型PCなどを含み、携帯用端末機は、例えば携帯性及び移動性が保障される無線通信装置であり、PCS(Personal Communication System)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、GSM(Global System for Mobile communications)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)、スマートフォン(Smart Phone)、モバイルWiMAX(Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。また、テレビは、IPTV(Internet Protocol Television)、インターネットTV(Internet Television)、地上波TV、ケーブルTVなどを含むことができる。さらに、ウェアラブルデバイスは、例えば時計、メガネ、アクセサリー、衣服、履物など、人体に直接着用可能なタイプの情報処理装置であり、直接または他の情報処理装置を介してネットワークを経由して遠隔地のサーバーに接続するかまたは他の端末と連結されることができる。
【0034】
そして、サーバー102は、ユーザーとのインタラクションのためのアプリケーションまたはウェブブラウザが組み込まれた電子端末機とネットワークを介して通信可能なコンピュータによって具現されるかまたはクラウドコンピュータサーバーによって具現されることもできる。また、サーバーはデータを保存することができる保存装置を含むかまたは第3サーバーにデータを保存することもできる。
【0035】
一方、上述したように、金融サービス提供装置100がサーバークライアントによって具現される場合、現実の金融サービスを提供する金融機関が運営するサードパーティーサーバーが図2に示すネットワーク上に含まれることができる。この場合、金融サービス提供装置100は、ネットワークを介して金融機関のサードパーティーサーバーと通信し、仮想の金融サービスによって発生した金融イベントを現実の金融サービスに反映することができる。これについては後述する。
【0036】
金融サービス提供装置100の具体的な構成を図1を参照してより具体的に説明すると、金融サービス提供装置100は、保存部110を含むことができる。
【0037】
保存部110は、具体的にはユーザーにオンラインゲームを提供するための各種のデータを保存する。保存部110は、オンラインゲームが進む仮想空間についてのデータ、例えば、仮想空間を成す各種のゲーム客体についてのデータ、及びオンラインゲーム内で活動する各種のキャラクターについてのデータを保存することができる。ここで、ゲームキャラクターは、ゲーム内のノンプレーヤーキャラクター(Non-Player Character、以下「NPC」という)、またはユーザーのキャラクターを含むことができる。ここで、ユーザーのキャラクターはユーザーのひとりひとりが選択したキャラクターであり、仮想空間内でユーザーの代わりをするキャラクターである。保存部110は、その他に、ゲームシナリオ、ゲームアイテム、ゲーム内のミッションやイベントの進行のためのデータなどを保存することができる。
【0038】
一方、保存部110は、それぞれのユーザーに付与されたユーザー識別子(以下、「ID」という)、及びユーザーIDに関連したユーザーのゲーム情報、例えば、ユーザーのキャラクター情報、ユーザーが保有したゲーム資産についての情報、ユーザーが保有したアイテム情報などを保存することができる。ここで、ゲーム資産は、上述したように、金融サービス提供装置100が提供するオンラインゲーム内で通用されるゲーム貨幤を含むことができ、以下では、説明の便宜のために、ゲーム貨幤を「コイン」という。
【0039】
また、保存部110は、ユーザーに付与された資格情報をユーザーIDに関連させて保存することができる。金融サービス提供装置100内で、一部のユーザーは銀行や保険会社などを代表して金融サービスを提供する主体として区分されることができ、よって保存部110は一部のユーザーに対してこのような金融専門家としての資格情報を関連させて保存することにより、他のユーザーと区分することができる。ここで、特定のユーザーに資格を付与するために、金融サービス提供装置100は所定の認証過程を経ることができ、これについては後述する。
【0040】
一方、保存部110は、オンラインゲーム上で仮想の金融サービスを提供する過程で、関連したデータを少なくとも一時的に保存することができる。これにより、金融サービスの利用内訳についてのデータをブロックチェーンに記録することができる。例えば、保存部110は、専門家資格が付与されたユーザーが他のユーザーと金融サービスに関連したメッセージを送受信した場合、ユーザーの間で送受信されるメッセージを少なくとも一時的に記録することができる。また、保存部110は、オンラインゲーム上でユーザーの間に金融契約が締結される場合、締結される契約内容を少なくとも一時的に記録しておくことで、契約が締結されるときに契約内容をブロックチェーンに登録することができる。さらに、保存部110は、ユーザー間の金融取引内訳を少なくとも一時的に記録することで、追後に金融取引内訳をブロックチェーンに登録することもできる。例えば、特定のユーザーが他のユーザーとコインを取り交わした場合、このようなコインの取引内訳がブロックチェーンに記録される前に保存部110に一時的に記録できる。
【0041】
一方、金融サービス提供装置100は、入出力部120を含むことができる。入出力部120はユーザーとインタラクションするための構成であり、ユーザーに所定のグラフィックユーザーインターフェースを提供し、これを介してユーザーの命令を受信することができる。このために、入出力部120は、ユーザーの入力を受信する入力部と、ゲーム画面や各種のグラフィックユーザーインターフェースを表示する出力部とを含むことができる。
【0042】
具体的には、入力部は、キーボード、物理ボタン、タッチスクリーン、カメラまたはマイクなどのように多様な形態のユーザーの入力を受信することができる装置を含むことができる。また、出力部は、ディスプレイパネル、スピーカーまたはヘッドセットなどを含むことができる。ただ、これに限定されず、入出力部120は多様な入出力を支援する構成を含むことができる。
【0043】
入出力部120は、保存部110に保存されたデータを用いて構成されたゲーム画面を出力し、出力された画面に対応してユーザーから実時間で命令を入力されることができる。特に、入出力部120は、仮想空間内で複数のユーザーが活動するゲーム画面を構成し、これを介して個々のユーザーから命令を受信することができる。
【0044】
また、入出力部120は、ユーザーが互いにテキスト、イメージ、文書などをメッセージとして交換することができるようにするかまたは実時間で音声または画像の対話を行うことができるようにするグラフィックユーザーインターフェースを提供することができる。すなわち、入出力部120は、ユーザー間の対話を仲介することができる。
【0045】
さらに、入出力部120は、ユーザーに仮想の金融サービスを用いることができるようにするグラフィックユーザーインターフェースを提供することができる。例えば、ユーザーの間にゲーム資産を取引するかまたは貸与することができるようにするか、または一般ユーザーと専門家資格の付与されたユーザーとの間に金融契約が締結されるようにするか、または二人以上の一般ユーザーが単一のグループを成し、専門家資格の付与されたユーザーとの間に金融契約が締結されるようにするか、二人以上の一般ユーザーが単一のグループとして互いに金融契約を締結することができるようにするグラフィックユーザーインターフェースを提供することができる。このような仮想の金融サービスを用いることができるようにするグラフィックユーザーインターフェースは、例えば、金融サービスの類型を選択するようにするアイコン、選択された金融サービスの類型に対応する項目情報を記入することができるフィールド、及び記入された項目情報による金融サービスの内容を確定するためのボタンを含むことができる。
【0046】
例えば、入出力部120は、ユーザーAがユーザーBからコインを貸与する金融サービスを用いようとする場合、コインの貸与に対応するサービス類型を選択するようにし、貸与対象となるコインの量、貸与期間、貸与による代価などの項目情報を記入するようにし、ユーザーA及びユーザーBが項目情報によるゲームコインの貸与に同意するようにするグラフィックユーザーインターフェースをユーザーA及びBに提供することができる。
【0047】
さらに、金融サービス提供装置100は、通信部130を含むことができる。通信部130は、多様な有無線通信方法のうちの少なくとも一つを支援する通信モジュールを含むことができる。例えば、通信モジュールはチップセット(chipset)の形態として具現されることができる。
【0048】
通信部130は、ネットワークNを介して他の装置と通信することができる。例えば、通信部130は、上述した金融機関のサードパーティーサーバーと通信することができる。これにより、仮想の金融サービスと現実の金融サービスとを連結することができる。例えば、任意のユーザーのコインが足りない場合、当該ユーザーが予め登録しておいた現実の銀行口座から足りないコインに対応する金額の現金を差引き、足りないコインを満たすことができるように、通信部130は、金融機関のサードパーティーサーバーと通信して、ユーザーの銀行口座からの出金を実行することができる。
【0049】
また、例えば、ユーザーが加入した保険の月納入金がユーザーの保有コインから差し引かれるように設定された場合、通信部130は、毎月の月納入金の出金日が到来すると、ユーザーの保有コインから差し引いた後、保険会社のサードパーティーサーバーに月納入金の納入有無についての情報を伝送することができる。
【0050】
ここで、通信部230が支援する無線通信は、例えばWi-Fi(Wireless Fidelity)、Wi-Fi Direct、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、UWB(Ultra Wide Band)またはNFC(Near Field Communication)などであり得る。また、通信部230が支援する有線通信は、例えばUSBまたはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)などであり得る。また、通信部130は、インターネットまたは移動通信網を介して目的地にデータまたはメッセージなどを伝送することもできる。
【0051】
一方、金融サービス提供装置100は、制御部140を含むことができる。制御部140は金融サービス提供装置100の全般的な動作を制御し、CPUなどのようなプロセッサを含むことができる。
【0052】
制御部140は保存部110に保存されたデータを読み取るか、保存部110に新しいデータを書き込むことができる。また、制御部140は保存部110に保存されたプログラムを実行することで、ユーザーにオンラインゲーム及び金融サービスを提供することができる。
【0053】
具体的には、制御部140は、ユーザーが金融サービス提供装置100が提供するサービスに接続してオンラインゲームを進めようとする場合、ユーザーにユーザーIDを付与し、ユーザーにとってユーザーのアバターになるキャラクターを選択するようにすることができる。ここで、キャラクターは二次元または三次元のグラフィックイメージとして表現することができ、ユーザーは予め設定された複数の種類のキャラクターのうちから一つを選択するか、またはキャラクターのグラフィックイメージを構成する要素を組み合わせてキャラクターを生成することができる。
【0054】
ここで、制御部140は、予めユーザーIDが現実世界に存在する自然人のユーザーとマッチングするように、ユーザーに対して分散型身元識別子(以下、「DID(Decentralized Identifier)」という)を用いた認証を実行するようにすることができる。さらに、ユーザーの電子端末機に組み込まれたDIDユーザーエージェント(DID User Agents)にオンラインゲームのユーザーIDを伝達することにより、ユーザーのDID身元証明書(DID Attestations)にゲーム内のユーザーIDが身元情報として含まれるようにすることができる。これにより、ユーザーはオンラインゲーム中は自分の自然人としての身分を証明し、仮想の金融サービスの利用内訳を現実の金融サービスに反映するとき、必要な場合、ユーザーのユーザーIDを確認することができる。例えば、ユーザーがオンラインゲーム内で現実の金融契約に転換することができる金融契約を締結するとき、ユーザーに対してDID認証を実行するようにすることで、ユーザーの、現実世界に存在する自然人としての身元を確認することができる。
【0055】
また、制御部140は、ユーザーのうちの一部に対して追加的な認証を実行することで、ユーザーに金融専門家の資格、すなわち、オンラインゲーム空間上で提供される仮想の金融サービスの提供者としての資格を付与することができる。このとき、制御部140は、このようなユーザーに金融機関に在職有無、関連資格証などの情報をDID身元証明書に含ませて資格認証を実行するようにし、認証された資格証や所属した金融機関などの情報を当該ユーザーのアバターキャラクター情報に含ませて他のユーザーに表示するようにすることができる。
【0056】
さらに、制御部140は、資格があるユーザーの金融サービス提供実績を記録し、実績情報を当該ユーザーのアバター情報と一緒に他のユーザーに提供することができる。
【0057】
以下では、上述したように、金融機関を代表して金融サービスの提供者としての資格が証明されたユーザーを「専門家ユーザー」として区分して説明する。
【0058】
一方、制御部140は、ユーザーに仮想の空間内で大規模マルチプレーヤーゲームを提供することができる。複数のユーザーが同じ仮想空間内で一緒にゲームをプレーするようにすることができる。ここで、ゲームはロールプレーイングゲームとすることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。制御部140は、ユーザー間の相互インタラクションが可能な方式でゲームを提供することができる。このために、ユーザーの間でテキストやオーディオを用いた実時間対話ができるようにすることができ、ユーザーの間に文書やイメージなどの資料の交換ができるようにすることができる。
【0059】
ここで、制御部140は、ユーザーが他のユーザーまたは専門家ユーザーを検索することができるようにし、検索されたユーザーのアバターキャラクターを選択して対話を要請するようにすることができる。さらに、制御部140は、ユーザーが他のユーザーを指定し、指定されたユーザーを当事者とする金融サービスを用いるようにすることができる。
【0060】
また、制御部140は、ユーザーを単一のグループにグルーピングし、グループに属したユーザーが一緒に一つの金融サービスを用いるようにするか、または同じ金融サービスをそれぞれ同時に用いるようにすることができる。例えば、制御部140は、一つのグループに属したユーザーの間で所定の周期で一定量のコインを集めて一人のユーザーに支給する「頼母子講」のような金融契約を締結し、それによる金融サービスを受けるようにすることもでき、一つのグループに属したユーザーが他の専門家ユーザーに対して契約条件を交渉してP2P保険のような仮想の保険契約を締結するようにすることもできる。
【0061】
このために、制御部140は、複数のユーザーを単一の金融グループに束ねて管理することができる。ここで、一人のユーザーは互いに異なる複数の金融グループにそれぞれ属することができる。例えば、任意のユーザーは他のユーザーとグループAを成し、互いにコインを取り交わしながら助け合う仮想の頼母子講を運営すると同時に、さらに他のユーザーとグループBを成し、専門家ユーザーと交渉して、コインを用いて仮想空間内で体験する仮想の保険契約を締結することができる。
【0062】
一方、制御部140は、仮想の金融サービスを提供するとともに、これを現実の金融サービスと連結するために現実の金融口座と連結可能な仮想の金融口座を運営するバンキングサービスを提供することができる。ここで、バンキングサービスは、実際の銀行員に対応する専門家ユーザーが資格を証明した後に運営することができる。したがって、金融サービス提供装置100のオンラインゲーム内には複数の相異なるバンキングサービスが提供できる。
【0063】
ここで、バンキングサービスは、ユーザーが保有したコインを専門家ユーザーに要請して開設した仮想の銀行内のユーザー口座に預金するか、または専門家ユーザーからコインを貸与するなどのようにオンラインゲーム内で通用されるコインに対する仮想の金融サービスであり得る。ここで、例えば、それぞれの専門家ユーザーはユーザーが仮想の銀行に預金したコインの量に比例してコインで利子を支給するかまたはユーザーが預金したコインを他のユーザーに貸与することによって利子収益を得ることができる。
【0064】
また、バンキングサービスを用いてユーザーが仮想の口座を開設して用いる場合、制御部140は、ユーザーから専門家ユーザーに、専門家ユーザーが属した金融機関が運営する現実の銀行の口座開設を依頼するようにすることができる。この場合、専門家ユーザーは、金融サービス提供装置100を介して現実の口座開設を要請したユーザーのDID認証手続の実行を要請し、認証結果によって金融機関のサードパーティーサーバーに当該ユーザーの身元として口座開設を要請することができる。よって、開設された現実の銀行口座は仮想の口座と連動するように設定できる。
【0065】
また、制御部140は、ユーザーが既に保有している銀行口座情報を受けてユーザーの仮想の口座と連動するようにすることができる。
【0066】
その後、制御部140は、仮想の口座を介してのユーザーのバンキングサービス取引内訳をブロックチェーンに記録することができる。
【0067】
また、制御部140は、仮想の金融サービスに対するユーザーの利用内訳を一定の周期ごとに、または新しい利用内訳が発生する度に原簿に記録し、ブロックチェーンに登録することができる。このために、制御部140は、複数のノードを管理して、それぞれのノードにブロックチェーンを保存することができる。例えば、金融サービス提供装置100で、クライアントに対応するそれぞれの電子端末機101はブロックチェーンが記録されるノードになることができる。
【0068】
制御部140は、ユーザーに対する仮想の金融サービス利用内訳についてのデータを原簿に記録し、これをブロックチェーンに登録することができる。ここで、金融サービス利用内訳は、例えば、上述したように、ユーザーのバンキングサービス利用内訳を含むことができる。ここで、ユーザーの専門家ユーザーとの取引内訳がブロックチェーンに記録できる。
【0069】
また、制御部140は、一般ユーザー間のコイン取引内訳もブロックチェーンに記録することができる。
【0070】
さらに、制御部140は、ユーザー間の金融契約、例えば、コインを貸与する契約やアイテムを貸与する契約、頼母子講を構成する契約などの具体的な契約条項、及びユーザーと専門家ユーザーとの間の金融契約、例えば仮想の保険契約などの詳細条件、契約締結時間、契約当事者の情報を含む契約締結内訳をブロックチェーンに記録することができる。また、制御部140は、契約がなされた後、ユーザーの間に契約を履行した内訳についての情報もブロックチェーンに記録することができる。
【0071】
ここで、制御部140は、ユーザーが金融サービスを用いるとき、または金融サービスの利用内訳をブロックチェーンに記録するとき、ユーザーがDID認証を実行するようにし、ユーザーのDID、すなわち分散型身元識別子を金融取引や契約の当事者情報として原簿に記録することができる。これにより、追って仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するとき、現実の金融サービス提供対象を自然人と特定することができる。
【0072】
さらに、制御部140は、ブロックチェーンに仮想の金融サービスの利用内訳が記録されるとき、金融取引や契約の当事者間の対話データを一緒に原簿に記録することができる。特に、制御部140は、専門家ユーザーと一般ユーザーとの間の金融契約が締結されるとき、両者間の対話内訳をブロックチェーンに一緒に登録することができる。
【0073】
一方、制御部140は、仮想の金融契約をブロックチェーンに記録するとき、契約条項に対応するプログラムコードをブロックチェーンに一緒に記録することができる。すなわち、制御部140は、スマートコントラクト(Smart Contract)技術を用いて仮想の金融契約をブロックチェーンで管理することができる。よって、制御部140は、周期的にブロックチェーンに記録されたプログラムコードを実行して、実際の契約条項が自動で実行されるようにすることができる。例えば、ユーザーAが保有したアイテムをユーザーBが一ヶ月間貸与し、ユーザーAがユーザーBから毎日10コインずつ支払われる契約が締結された場合、制御部140は、毎日ユーザーBの保有コインから10コインを差引き、ユーザーAに10コインを支給し、1ヶ月が経過した時点にユーザーBのアイテムを回収してユーザーAに伝達することができる。
【0074】
一方、制御部140は、仮想の金融サービスを現実の金融サービスに転換するイベントが発生すると、ブロックチェーンに登録された利用内訳を用いて、現実の金融サービスに反映すべきサービス内容を検証することができる。
【0075】
例えば、制御部140は、ユーザーが仮想の口座に預金されたコインのうち5000コインを現金に転換することを要請すると、ブロックチェーンに記録されたユーザーの仮想の口座の残高情報を確認して、実際に5000コインが転換可能な金額に相当するかを確認することができる。このとき、制御部140は、ユーザーが現実の金融サービスへの転換を要請するときにも、ユーザーがDID認証を実行するようにすることができる。ついで、制御部140は、5000コインが転換可能な金額に相当すると、現金に転換し、予め連結された現実の銀行口座に振り込むことができる。
【0076】
ここで、実施例によって、コインの現金転換要請は金融サービス提供装置100が提供するサービスの外で発生し得る。例えば、ユーザーは、現実の銀行のオンラインサービス内で金融サービス提供装置100内の仮想の口座に預金したコインのうちの少なくとも一部を現金に転換してくれると言う要請をすることができ、よって、銀行のオンラインサービスを運営するサードパーティーサーバーは、金融サービス提供装置100にユーザーのDIDを用いて当該ユーザーの仮想の口座上のコイン残高を確認する要請を行うか、ノードに登録されたブロックチェーンで当該ユーザーの仮想の口座上のコイン残高を検証することができる。
【0077】
一方、制御部140は、契約当事者に相当するユーザーから仮想の金融契約を現実の金融契約に転換する要請を受信することができる。例えば、仮想の保険契約を実際の保険会社が提供する現実の保険契約に転換する要請を受信することができる。
【0078】
この場合、制御部140は、ユーザーが現実の保険契約に転換要請した契約条項をブロックチェーンに記録された契約締結内訳に基づいて検証した後、保険会社のサードパーティーサーバーに伝送することができる。もしくは、制御部140は、ユーザーが現実の保険契約に転換することを要請した契約条項を保険会社に伝達し、保険会社のサーバーがノードに登録されたブロックチェーンを用いて契約条項を検証するようにすることができる。
【0079】
一方、制御部140は、ユーザーの要請がなくても、予め設定された転換条件が完成されると、仮想の金融サービスを現実の金融サービスと連結することができる。例えば、ユーザーの間にコイン貸与の契約が締結され、当該契約でコインの償還がなされない場合、現金で代わりに償還する条件で締結できる。この場合、制御部140は、貸与金返還の時点に貸与金の償還がなされないと、転換イベントが発生したものと見なし、貸与金返還義務があるユーザーに対して予め登録された現実の銀行口座から、償還されなかった貸与金に対応する金額の現金の支払を受けることができる。
【0080】
以下では、図3図6に基づき、上述した金融サービス提供装置100が実行する金融サービス提供方法を説明する。図3図6は一実施例による金融サービス提供方法を段階的に示す図である。
【0081】
図3図6に示す実施例による金融サービス提供方法は、図1及び図2に示す金融サービス提供装置100で時系列的に処理される段階を含む。したがって、以下で省略された内容であると言っても、図1及び図2に示す金融サービス提供装置100について以上で記述した内容は図3図6に示す実施例による金融サービス提供方法にも適用することができる。
【0082】
まず、図3に示すように、金融サービス提供装置100は、ユーザーにオンラインゲームサービスを提供する(S310)。ゲームの内容が限定されるものではないが、ゲーム内ではゲーム財貨として仮想の貨幤であるコインが流通することができ、複数のユーザーが同時に接続することができる方式のゲームが提供される。ここで、コインはゲームサービス内でユーザーに補償として支給されるか現金で購買したものであり得る。
【0083】
そして、金融サービス提供装置100は、オンラインゲーム内で仮想の金融サービスを提供する(S320)。具体的には、金融サービス提供装置100は、ユーザーが金融取引や契約の相手になる他のユーザーを特定し、用いようとする金融サービスの内容を選択するようにすることができる。例えば、コインを取引または貸与するか、コインを対価としてアイテムを取引または貸与するか、金融商品の利用契約を行うか、ユーザーの間でコインを取り交わす頼母子講に加入するか、保険に加入するなどの取引や契約の類型を選択するようにすることができる。
【0084】
そして、それによってユーザーが金融サービスを用いる場合、用いた金融サービスの内容、ユーザーの情報、時間情報などを金融サービス利用内訳として少なくとも一時的に保存することができる(S330)。
【0085】
ついで、金融サービス提供装置100は、金融サービス利用内訳についてのデータをブロックチェーンに登録することができる(S340)。ここで、ブロックチェーンは分散管理され、金融サービス提供装置100は、それぞれのゲームユーザーの電子端末機をノードとしてブロックチェーンが記録されるようにすることができる。
【0086】
一方、仮想の金融サービスに関連した現実の金融サービスの提供要請が発生するかまたは現実の金融サービスに転換される条件が完成されると(S350)、金融サービス提供装置100は、現実で提供される金融サービスの内容をブロックチェーンに記録された金融サービス利用内訳に基づいて検証した後(S360)、検証されたサービス内容の通りに現実の金融サービスを提供する(S370)。
【0087】
上述した実施例の具体的な例は後で図5及び図6に基づいて追加的に説明する。
【0088】
一方、図4に示すように、金融サービス提供装置100は、ユーザーが金融サービス提供装置100が提供するオンラインゲームサービスを用いようと加入を申し込む場合(S410)、当該ユーザーの識別のために、金融サービス提供装置100が用いるユーザーIDを生成し(S410)、生成されたユーザーIDを当該ユーザーの電子端末機に発給するかまたはユーザーに表示することができる。
【0089】
そして、金融サービス提供装置100は、ユーザーにとって自分が望むキャラクターをアバターとして生成するようにすることができる(S430)。よって、ユーザーは金融サービス提供装置100が提供するオンラインゲームの仮想空間上で自分のアバターを用いて仮想の体験をしながら仮想の金融サービスも受けるようになる。
【0090】
ついで、金融サービス提供装置100は、ユーザーにDIDを用いた身元認証を実行するように要請することができる(S440)。よって、ユーザーがDID身元証明書を用いて本人認証を実行し、認証が成功すると(S450)、金融サービス提供装置100は、ユーザーの電子端末機に組み込まれたDIDユーザーエージェントにユーザーIDを提供し(S460)、ユーザーのDID身元証明書にユーザーIDが登録されるようにすることができる(S470)。
【0091】
ここで、金融サービス提供装置100は、ユーザーが金融サービスを用いるときに初めてDIDを用いた身元認証を要請することもできる。
【0092】
一方、図5に示すように、金融サービス提供装置100が実行する金融サービス提供方法の具体的な実施例で、金融サービス提供装置100は、ユーザーにオンラインゲームを提供することができる(S510)。
【0093】
そして、金融サービス提供装置100は、ユーザーが互いに話し合うことができるように対話を仲介することができる(S520)。メッセージに基づく対話のみならず、音声や画像通話方式の実時間対話も可能であり、三人以上のユーザーが一緒に話し合うようにすることもできる。ここで、ユーザーは仮想空間内で各自のアバターキャラクターを用いて他のユーザーのアバターキャラクターを選択して対話を要請して話し合うことができる。よって、ユーザーは互いに対面しなくても充分に話し合って金融サービスに関連した情報を取り交わすことができる。特に、ユーザーと専門家ユーザーとの間の対話は記録された後にブロックチェーンに登録できるというのは説明した通りである。
【0094】
一方、金融サービス提供装置100は、ユーザー間の仮想の金融取引を仲介することができる(S520)。例えば、任意のユーザーが銀行員に相当する専門家ユーザーにコインを支給しながら仮想の口座にコインを預金することを要請することができ、金融サービス提供装置100は、それによってユーザーのコインを差引き、仮想の口座にユーザーのコインを預金することができる。よって、金融サービス提供装置100は、取引内訳によってユーザーが保有したコインの数を変更して記録することができる(S540)。
【0095】
そして、金融サービス提供装置100は、このような仮想の金融サービス利用記録、すなわち取引内訳についてのデータをブロックチェーンに登録して分散記録することができる(S550)。
【0096】
一方、金融サービス提供装置100は、ユーザーの現実の銀行口座にコインを振り込む要請が発生するなどのように、仮想の金融サービスを現実の金融サービスに連結するユーザーの要請を受信すると(S560)、ブロックチェーンを用いて、ユーザーが要請した現実の金融サービス内容を検証することができる(S570)。例えば、ユーザーが指定された金額のコインを現金に転換して銀行口座に入金することを要請した場合、金融サービス提供装置100は、ノードに分散保存されたブロックチェーンに記録されたユーザーの仮想の取引内訳に基づいてユーザーが転換を要請した量のコインが実際にユーザーの仮想口座に預金されているかを確認することができる。よって、ユーザーの銀行口座への振込が要請されたコインに対応する金額の現金を振り込むことができる(S580)。
ここで、S560段階~S580段階は金融サービス提供装置100ではなく銀行のサードパーティーサーバーによって実行することもできる。
【0097】
一方、図6に示すように、金融サービス提供方法の具体的な他の実施例によれば、仮想の金融契約を現実の金融契約に転換することができる。
【0098】
具体的には、金融サービス提供装置100は、ユーザーにオンラインゲームを提供しながら(S610)、ユーザー間の対話を仲介し(S620)、ユーザーが仮想の保険契約を締結するようにすることができる。ここで、保険契約を例として説明するが、金融サービス提供方法はこれに限定されず、一般ユーザー間の各種の金融契約を全部仲介することができる。一例として、複数のユーザーが頼母子講に加入し、周期的にユーザーの一定量のコインを集めて一人のユーザーに順に支給する頼母子講のような契約が成り立つこともできる。
【0099】
ここで、金融サービス提供装置100は、多様な類型の金融契約を選択し、関連の契約条項を設定することができるように、予め複数の類型の契約のうちの一つの類型の契約を選択することができ、関連条項に対する記入項目フィールドを含むグラフィックユーザーインターフェースをユーザーに提供することができる。
【0100】
ここで、S630段階で、金融サービス提供装置100は、二人以上のユーザーの間の契約を仲介するために、二人以上のユーザーがグループを設定するようにすることができる。一方、S630段階で、金融サービス提供装置100は、金融契約が保険契約の場合、契約当事者の一方を専門家ユーザーとし、他方の当事者は一人以上のユーザーを含むグループに設定することができる。
【0101】
さらに、金融サービス提供装置100は、単純に複数の一般ユーザーが契約当事者になり、専門家ユーザーが複数の一般ユーザー当事者の間の契約を保証する方式で金融契約が締結されるようにすることができる。よって、例えば、複数のユーザーの間の仮想のP2P貸出やP2P保険契約が締結されるようにすることもできる。
【0102】
一方、金融サービス提供装置100は、契約締結の際、各当事者ユーザーのDID認証を要求することができる。
【0103】
ついで、金融サービス提供装置100は、契約締結が完了すると、契約条項を含む契約締結内訳をブロックチェーンに記録することができる(S640)。
【0104】
一方、S640段階で、金融サービス提供装置100は、契約締結内訳をブロックチェーンに記録するとき、契約条項による履行ができるようにプログラミングされたプログラムコードをブロックチェーンに一緒に記録し、実際の契約条項上の履行条件が完成されると(S650)、自動で契約条項にしたがって契約上の義務を履行するようにすることができる(S660)。例えば、期限が到来する度に保険の月払込金をユーザーの保有コインから差し引くことができる。
【0105】
このようなS650段階で、金融サービス提供装置100は、現実の保険が保障する状況が仮想空間上でユーザーのアバターキャラクターに対して発生するようにし、よって仮想の保険契約にしたがって保険金が支給されるようにするなど、契約当事者であるユーザーにとって現実の保険を体験するような仮想体験を提供することができる。すなわち、ユーザーは月払込金を保有コインで払い込む仮想の義務を履行し、専門家ユーザーは発生した状況による保険金を支給する義務を履行することができる。
【0106】
よって、ユーザーにとって仮想の保険を用いる経験を提供することができる。
【0107】
よって、ユーザーは、仮想の保険契約を現実の保険契約に転換する要請を行うことができる(S670)。もしくは、ユーザーは仮想体験の結果によって契約条項の変更を要求することができる(S680)。ここで、契約条項が変更されると、専門家ユーザーは、変更された契約条項によって保険契約の義務や履行条件を変更して提示するなど、再び保険契約内容を確定して契約を締結する過程を繰り返し実行することができる(S630~S640)。
【0108】
ユーザーが仮想の保険契約を現実の保険契約に転換する要請を行った場合(S670)、金融サービス提供装置100は、ブロックチェーンに記録された契約締結内訳を保険会社のサードパーティーサーバーまたは専門家ユーザーに提供し、それによって保険会社で当該保険契約の審査を行い、保険証書を発給して契約を現実化し、効力を発生させる過程を実行することができる(S690)。この過程で、金融サービス提供装置100は、保険契約条項に対して再びブロックチェーンを用いた検証を実行することができる。
【0109】
ついで、現実の保険契約が締結されると、金融サービス提供装置100は、ブロックチェーンに記録された契約締結内訳に基づいて履行条件の完成による契約義務を履行することができる(S700)。もちろん、契約義務の履行は金融サービス提供装置100が提供するサービスの外で行われることもできるが、例えば、月払込金をコインで払い込むように契約された場合には、金融サービス提供装置100は、ブロックチェーンに記録されたプログラムコードに基づいて履行条件の完成を待機し、履行条件が完成されると、契約当事者に相当するユーザーのコインを差し引き、それに対応する月保険料を保険会社に支給するようにすることができる。さらに、保険料がコインで支給される場合にも、金融サービス提供装置100は、履行条件の完成によって予め決定された保険料をユーザーにコインで支給することができる。
【0110】
以上の実施例で使われる‘~部’という用語はソフトウェア又はFPGA(field programmable gate array)又はASICのようなハードウェア構成要素を意味し、‘~部’はある役割をする。しかし、‘~部’はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。‘~部’はアドレス可能な記憶媒体にあるように構成されることもでき、一つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。よって、一例として、‘~部’はソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラム特許コードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
【0111】
構成要素及び‘~部’内で提供される機能はより小さな数の構成要素及び‘~部’と結合するか追加的な構成要素及び‘~部’から分離されることができる。
【0112】
それだけでなく、構成要素及び‘~部’はデバイス又は保安マルチメディアカード内の一つ又はそれ以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0113】
図3図6に基づいて説明した実施例による金融サービス提供方法は、コンピュータによって実行可能な命令語及びデータを記憶する、コンピュータ可読の媒体の形態にも具現されることができる。ここで、命令語及びデータはプログラムコードの形態として記憶されることができ、プロセッサによって実行されたとき、所定のプログラムモジュールを生成して所定の動作を実行することができる。また、コンピュータ可読の媒体はコンピュータによってアクセス可能な任意の可用媒体であってもよく、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体のいずれも含む。また、コンピュータ可読の媒体はコンピュータ記録媒体であってもよい。コンピュータ記録媒体はコンピュータ可読の命令語、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータのような情報の記憶のための任意の方法又は技術によって具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体のいずれも含むことができる。例えば、コンピュータ記録媒体は、HDD及びSSDなどのマグネチック記憶媒体、CD、DVD及びブルーレイディスクなどの光学的記録媒体、又はネットワークを介して接近可能なサーバーに含まれるメモリであってもよい。
【0114】
また、図3図6に基づいて説明した実施例による金融サービス提供方法は、コンピュータによって実行可能な命令語を含むコンピュータプログラム(又はコンピュータプログラム商品)で具現されることもできる。コンピュータプログラムはプロセッサによって処理されるプログラミング可能な機械命令語を含み、高レベルプログラミング言語(High-level Programming Language)、オブジェクト指向プログラミング言語(Object-oriented Programming Language)、アセンブリー言語又は機械言語などで具現されることができる。また、コンピュータプログラムは類型のコンピュータ判読可能記録媒体(例えば、メモリ、ハードディスク、磁気/光学媒体又はSSD(Solid-State Drive)など)に記録できる。
【0115】
したがって、図3図6に基づいて説明した実施例による金融サービス提供方法は、上述したようなコンピュータプログラムがコンピューティング装置によって実行されることによって具現されることができる。コンピューティング装置は、プロセッサと、メモリと、記憶装置と、メモリ及び高速拡張ポートに接続している高速インターフェースと、低速バスと記憶装置に接続している低速インターフェースの少なくとも一部を含むことができる。このような成分のそれぞれは多様なバスを用いて互いに接続されており、共通マザーボードに搭載されるか他の適切な方式で装着できる。
【0116】
ここで、プロセッサはコンピューティング装置内で命令語を処理することができる。このような命令語としては、例えば高速インターフェースに接続されたディスプレイのように外部入力及び出力装置上にGUI(Graphic User Interface)を提供するためのグラフィック情報を表示するためにメモリ又は記憶装置に記憶された命令語を有することができる。他の実施例として、多数のプロセッサ及び/又は多数のバスが適切に多数のメモリ及びメモリ形態と一緒に用いられることができる。また、プロセッサは独立的な多数のアナログ及び/又はデジタルプロセッサを含むチップからなるチップセットで具現されることができる。
【0117】
また、メモリはコンピューティング装置内に情報を記憶する。一例として、メモリは揮発性メモリユニット又はそれらの集合で構成されることができる。他の例として、メモリは不揮発性メモリユニット又はそれらの集合で構成されることができる。また、メモリは、例えば磁気又は光ディスクのような他の形態のコンピュータ可読の媒体であってもよい。
【0118】
そして、記憶装置はコンピューティング装置に大容量の記憶空間を提供することができる。記憶装置はコンピュータ可読の媒体であるかこのような媒体を含む構成であってもよく、例えばSAN(Storage Area Network)内の装置又は他の構成も含むことができ、フロッピーディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、又はテープ装置、フラッシュメモリー、それと類似した他の半導体メモリ装置又は装置アレイであってもよい。
【0119】
上述した実施例は例示のためのものであり、上述した実施例が属する技術分野の通常の知識を有する者は上述した実施例が有する技術的思想又は必須な特徴を変更しなくても他の具体的な形態に易しく変形可能であることを理解することができるであろう。したがって、前述した実施例は全ての面で例示的なもので、限定的なものではないことを理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散されて実施されることもでき、同様に分散されたものとして説明されている構成要素も結合された形態に実施されることができる。
【0120】
本明細書によって保護を受けようとする範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって決定され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその均等な概念から導出される全ての変更又は変形の形態を含むものと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】