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特表2024-504037ラジオ波パラメータ設定方法、装置、システム、およびコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】ラジオ波パラメータ設定方法、装置、システム、およびコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/906 20190101AFI20240123BHJP
   G16H 50/00 20180101ALI20240123BHJP
【FI】
G06F16/906
G16H50/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540503
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2021142749
(87)【国際公開番号】W WO2022143838
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011638280.0
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521106773
【氏名又は名称】杭州▲くん▼博生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HANGZHOU BRONCUS MEDICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 801, Floor 8, Building 8, No. 88 Jiangling Road, Xixing Street, Binjiang District, Hangzhou, Zhejiang 310051, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】徐 宏
(72)【発明者】
【氏名】崔 長杰
【テーマコード(参考)】
5B175
5L099
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175FA03
5B175FB03
5B175FB04
5L099AA04
(57)【要約】
ラジオ波パラメータ設定方法、装置、システム、およびコンピュータ可読記憶媒体が提供され、当該方法は、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得することと、当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納することと、トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得すること、当該目標タイプに従って、当該データベースに照会して目標パラメータ設定スキームを取得し、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することとを含む。この方法によれば、ビッグデータに基づくラジオ波操作システムのパラメータの自動設定を実現し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置に適用されるラジオ波パラメータ設定方法であって、前記方法は、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得することと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納することと、
トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得すること、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することとを含む、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定方法。
【請求項2】
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得することは、
前記関連する操作対象者の特徴データ、前記履歴ラジオ波タスクの説明データ、前記操作部位の特徴変化データ、及び、プリセットの分類条件に従って、前記操作対象者を分類することと、
分類結果および前記操作部位の特徴変化データに従って、前記設定パラメータデータを解析し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
分類結果および前記操作部位の特徴変化データに従って、前記設定パラメータデータを解析し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することは、
前記分類結果に応じて、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の候補パラメータデータを取得するように前記設定パラメータデータを分類することと、
前記候補パラメータデータのうち、前記操作部位の特徴変化データが前記プリセットの変化基準を満たさないパラメータデータを排除し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに
各前記操作部位の特徴変化データの平均値を、前記プリセットの変化基準に設定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに
前記操作部位の特徴変化データの正規分布の特徴を解析し、解析によって得られる正規分布の固有値を前記プリセットの変化標準として設定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、さらに
関連する各履歴ラジオ波タスクの終了後の、各前記関連する操作対象者の生理的変化データを定期的に取得することと、
前記生理的変化データに応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータを選別することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記生理的変化データに応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータを選別することは、
体温、血圧、血糖値、心拍数、血中脂質、肺活量および血中酸素飽和度の少なくとも1つを含む前記生理的変化データに従って、生理的異常変化率を取得することと、
前記生理的異常変化率とプリセット比率に応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータの格納状態を調整することとを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することは、
前記関連する操作対象者に対して医学造影装置によって実行される複数回の造影の、各前記造影の実行時間および出力映像を含む結果データを取得することと、
各前記映像に対して画像認識を行い、各前記実行時間の順序で各前記映像の識別結果を比較し、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに
パラメータ解析命令を受信するとき、前記パラメータ解析命令が指定する操作対象者および操作部位の特徴データ、実行すべきラジオ波タスクの説明データ、および設定すべきパラメータデータを含む解析すべきデータを取得することと、
前記解析すべきデータに従って、前記パラメータ解析命令が指定する操作対象者の所属分類を決定することと、
基準データとして、前記所属分類にマッチングするパラメータデータを前記データベースにおいて検索することと、
前記基準データに従って、前記設定すべきパラメータデータに対して実現可能性の解析を行い、解析結果を出力することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記操作対象者の特徴データは、前記操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含み、
前記履歴ラジオ波タスクの説明データは、前記履歴ラジオ波タスクの実行時間と、前記履歴ラジオ波タスクに対応する焼灼段階の説明データとを含み、
前記操作部位の特徴変化データは、前記操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つが、関連するラジオ波タスクが実行される前後の変化データを含む、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得することは、
前記パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データ、前記目標操作対象者の特徴データ及び前記目標操作対象者の操作すべき部位の特徴データを取得することと、
前記目標操作対象者の特徴データと前記操作すべき部位の特徴データに応じて、前記目標タイプを決定することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、さらに
前記パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データは、対応する焼灼段階の説明データを含み、
前記目標操作対象者の特徴データは、前記目標操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含み、
前記操作すべき部位の特徴データは、前記操作すべき部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、さらに
スキーム照会要求を受信するとき、前記スキーム照会要求が指定する照会すべき操作対象者および照会すべき操作部位の特徴データおよび履歴操作情報を含む照会すべきデータを取得することと、
前記照会すべきデータにおける複数のデータを組合せ、組合せ結果と前記プリセット分類条件に従って前記データベースに照会し、前記照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力することとを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
組合せ結果と前記プリセット分類条件に従って前記データベースに照会し、前記照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力することは、
組合せ結果と前記プリセット分類条件に従って前記データベースに照会し、前記照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得することと、
前記生存時間、前記操作部位の特徴変化データ、およびプリセットのラジオ波結果指標に従い、照会された複数のラジオ波パラメータ設定スキームを選別し、選別結果を出力することとを含む、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、さらに
前記照会すべき操作対象者の特徴データは、前記照会すべき操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含み、
前記照会すべき操作部位の特徴データは、前記照会すべき操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含み、
前記履歴操作情報は、前記照会すべき操作対象者に対して実行されたラジオ波操作の履歴回数を含み、
前記プリセットのラジオ波結果指標は、対応するラジオ波回数、ラジオ波後の前記操作部位のサイズ、形状、体積および面積の基準範囲値、並びに、基準生存時間を含む、ことを特徴とする請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
ラジオ波パラメータ設定装置であって、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得するための第1取得モジュールと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得するための解析モジュールと、
トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得するための第2取得モジュールと、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定するための設定モジュールとを備える、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定装置。
【請求項17】
電子装置であって、
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリには実行可能なプログラムコードが格納され、
前記メモリとカップリングされた前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記実行可能プログラムコードを呼び出し、請求項1ないし15のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法を実行する、ことを特徴とする電子装置。
【請求項18】
ラジオ波パラメータ設定システムであって、複数のラジオ波操作システム、パラメータ設定装置、およびデータベース・サーバを備え、
前記ラジオ波操作システムは、ラジオ波ユニット、ラジオ波焼灼カテーテル、中性電極、および注入ポンプを備え、
前記パラメータ設定装置は、請求項1ないし15のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法の各ステップを実行するためである、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定システム。
【請求項19】
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1ないし15のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法を実行する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、ラジオ波パラメータ設定方法、装置、システムおよびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオ波焼灼(Radio Frequency Ablation,RFA)技術は、より一般的な低侵襲腫瘍治療ラジオ波技術である。ラジオ波焼灼の原理は、周波数が30MHz(メガヘルツ)未満の交流高周波電流を用い、腫瘍組織内のイオンの高速振動を引き起こし、イオン同士を擦り合わせることで、ラジオ波エネルギーを熱エネルギーに変換して、腫瘍細胞の凝固壊死を引き起こすことである。
【0003】
ラジオ波タスクを行う前に、ラジオ波操作システムのパラメータ設定が必要である。現在、パラメータ設定は主に手動作業に依存しており、既存のラジオ波操作システムは独立してパラメータを設定したり、設定参照を提供したりできないため、既存のラジオ波パラメータ設定方法は、設定者の高い知識レベルと操作経験を必要とし、設定の難易度が高く、かかる時間も長くなる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態が提供するラジオ波パラメータ設定方法、装置、システムおよびコンピュータ可読記憶媒体によれば、ビッグデータに基づくラジオ波操作システムのパラメータの自動設定を実現し、設定難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させることができる。
【0005】
本開示の実施形態の一態様は、コンピュータ装置に適用されるラジオ波パラメータ設定方法を提供し、当該方法は、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得することと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納することと、
トリガーされたパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得すること、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することとを含む。
【0006】
本開示の実施形態の一態様は、さらにラジオ波パラメータ設定装置を提供し、当該装置は、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得するための第1取得モジュールと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得するための解析モジュールと、
トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得するための第2取得モジュールと、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定するための設定モジュールとを備える。
【0007】
本開示の実施形態の一態様では、さらにメモリとプロセッサを備える電子装置が提供され、
前記メモリには実行可能なプログラムコードが格納され、
前記メモリとカップリングされる前記プロセッサは、前記メモリに格納される前記実行可能プログラムコードを呼び出し、上記の実施形態により提供されるラジオ波パラメータ設定方法を実行する。
【0008】
本開示の実施形態の一態様では、さらにラジオ波パラメータ設定システムが提供され、前記システムは、複数のラジオ波操作システム、パラメータ設定装置、およびデータベース・サーバを備え、
前記ラジオ波操作システムは、ラジオ波ユニット、ラジオ波焼灼カテーテル、中性電極、および注入ポンプを備え、
前記パラメータ設定装置は、上記の実施形態で提供される焼灼パラメータ設定方法における各ステップを実行するためである。
【0009】
本開示の実施形態の一態様では、さらにコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると、上記の実施形態により提供されるラジオ波パラメータ設定方法における各ステップを実行する。
【0010】
本開示の上記実施形態から、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを解析することにより、異なる種類の操作対象者にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得してプリセットのデータベースに格納し、次いで、当該データベースを用いて、パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者にマッチングする目標パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することで、ビッグデータに基づくシステムパラメータの自動設定が実現されるため、設定の難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させ、またデータベースは大量の履歴操作データに基づいているため、設定結果の参照可能性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態または従来の技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、実施形態または従来の説明に使用される添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施形態にすぎない。当業者は、これらの図面に基づいて、創造的な労働をせずに他の図面を取得することができる。
図1図1は、本開示の実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法の適用環境図である。
図2図2は、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法の実施フローチャートである。
図3図3は、本開示の別の一実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法の実施フローチャートである。
図4図4は、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定装置の構造の模式図である。
図5図5は、本開示の実施形態により提供される電子装置のハードウェアの構造の模式図である。
図6図5は、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定システムの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施形態の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下に、本開示の実施形態における技術的解決策を、本開示の実施形態における添付の図面を参照して明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本開示の実施形態の一部であり、すべての実施形態ではない。本開示の実施形態に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0013】
図1を参照すると、本開示の実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法の適用シナリオの模式図である。当該ラジオ波パラメータ設定方法は、図1のサーバ20により実現されてもよい。サーバ20は、単一のクラウドサーバであってもよいし、クラウド上の複数のサーバから構成される分散サーバクラスタであってもよい。当該分散サーバクラスタは、データアクセス用の少なくとも1つのアクセスサーバ群、データ配信用の少なくとも1つの配信サーバ群、データ処理用の少なくとも1つのクラウド処理サーバ群、およびデータ記憶用の少なくとも1つのデータベース・サーバ群(本開示の様々な実施形態におけるデータベースなど)を含む。上記の各サーバ群は、1箇所で配置してもよく、異なる場所に分散させて配置してもよい。
【0014】
当該アクセスサーバ群は、当該分散サーバクラスタの外部インターフェースとして、データ交換を実現するように、第1ゲートウェイを介して当該配信サーバ群とのデータ接続を確立することで、本開示の各実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法におけるデータ収集およびデータの外部送信を実現する。
【0015】
当該配信サーバ群は、データ交換を行うように第2ゲートウェイを介して当該クラウド処理サーバ群とのデータ接続を確立することで、本開示の各実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法におけるラジオ波焼灼データの配信及びデータ処理の制御を実現する。当該配信サーバ群は、各クラウド処理サーバのリアルタイム処理量に基づいて、アクセスサーバ群から送信されるデータを処理する目標サーバを決定する。
【0016】
当該クラウド処理サーバ群は、第3ゲートウェイを介して当該データベース・サーバ群とのデータ接続を確立することで、本開示の各実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定方法におけるラジオ波焼灼データの解析および処理を実現するとともに、本開示の各実施形態におけるデータベースに基づくデータの記憶、照会、および変更を実現する。
【0017】
サーバ20は、無線ネットワークまたは有線接続を介して、1つ以上のラジオ波操作システム10内の少なくとも1つの装置および他の関連装置30とのデータ接続を確立し、各ラジオ波操作システム10によって実行されるラジオ波タスクのラジオ波操作データを当該データ接続を介して取得し、以下の実施形態におけるラジオ波パラメータ設定方法によって当該ラジオ波操作データを処理する。理解を容易にするために、図1には3つのラジオ波操作システム10のみを示しているが、実際の応用ではこれに限定されない。複数のラジオ波操作システム10は、異なる地域における複数のユニットの異なる部門など、異なる場所に配置することができる。
【0018】
サーバ20がラジオ波操作システム10内の一部の装置のみとデータ接続を確立する場合、当該一部の装置は、ラジオ波操作システム10内の他の装置のラジオ波焼灼データをサーバ20に転送するためのインターフェースとして機能し得ることが理解される。
【0019】
他の関連装置30は、医学造影用機器、インテリジェント身体検査機器、医師ユーザのパーソナルコンピュータ端末、医療データ公開プラットフォームのサーバなどの他のラジオ波数焼灼データ収集および記憶装置であってもよい。
図1に示すように、ラジオ波操作システム10は、ラジオ波ユニット11、注入ポンプ12、中性電極13、およびラジオ波焼灼カテーテル14を備える。
【0020】
ラジオ波タスクを行う前に、まず、ラジオ波エネルギーを生成および出力するラジオ波焼灼カテーテル14と、注入ポンプ 12の延長チューブ121とを操作対象者(例えば、肺癌患者)の体内に挿入し、操作部位に到達させる。次いで、中性電極13を操作対象者の皮膚表面に接触させる。ラジオ波電流は、ラジオ波焼灼カテーテル14、操作対象者の組織および中性電極13に流れ、ループを形成する。
【0021】
ラジオ波タスクがトリガーされると、ラジオ波ユニット11は、放電の方式で操作部位にラジオ波エネルギーを出力するように焼灼カテーテル14を制御し、当該操作部位に対して焼灼操作を実行する。同時に、注入ポンプ12は、延長チューブ121を介して操作対象者に対して灌流操作を行い、当該操作部位に生理食塩水を注入することで、操作部位のインピーダンスおよび温度を調整する。
【0022】
また、ラジオ波タスクを実行する前に、サーバ20は、ラジオ波操作システム10における各装置が、設定された操作パラメータに従ってラジオ波操作を実行するように、ラジオ波操作システム10の操作パラメータを設定してもよい。
【0023】
図2を参照すると、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波焼灼データ処理の方法の実施フローチャートである。この方法は、図1のサーバ20などのコンピュータ装置によって実現されてもよい。説明を容易にするため、以下、サーバと総称する。図2に示すように、当該方法は具体的には、以下のステップを含む。
ステップS201:複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得する。
【0024】
具体的には、各ラジオ波操作データは、各履歴ラジオ波タスクの説明データと、当該履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む。
【0025】
ここで、履歴ラジオ波タスクを実行するときの当該ラジオ波操作システムの設定パラメータデータは、例えば、ラジオ波ユニットがラジオ波焼灼カテーテルを制御して当該履歴ラジオ波タスクを行った時に呼び出したラジオ波電力、ラジオ波時間、アラーム値、注入ポンプの液体灌流量、流量、灌流時間、アラーム値などを含んでもよいが、これらに限定されない。ラジオ波ユニット、ラジオ波焼灼カテーテル、および注入ポンプは、それぞれ対応するパラメータデータに従ってラジオ波タスクを実行する。
当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データは、例えば、操作対象者の名前、年齢、性別、疾患などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0026】
履歴ラジオ波タスクの説明データは、ラジオ波タスクの実行時間、および履歴ラジオ波タスクに対応する焼灼段階の説明データを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
操作部位の特徴変化データは、操作部位の位置、サイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つが、毎回の関連する各焼灼タスクが実行される前後の変化データを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0028】
サーバは、ラジオ波操作システム内の装置にデータ取得要求を定期的に送信することによって、当該装置パラメータデータを取得することができる。或いは、ラジオ波操作システム内の装置は、毎回のラジオ波タスクを行った時に設定されたパラメータデータをリアルタイムでまたは定期的にサーバに報告することができる。或いは、ラジオ波操作システム内の装置は、毎回のラジオ波タスクを行った時に設定されたパラメータデータをリアルタイムでまたは定期にサーバに報告することができる。
【0029】
サーバは、ユーザの入力操作に応じて、各履歴ラジオ波タスクに関連付けられた操作対象者の特徴データを取得することができ、また、他の端末(各医務室のコンピュータ端末など)から各履歴ラジオ波タスクの説明ファイル(例えば、電子処方箋)を取得し、次いで、当該説明ファイルから各ラジオ波タスクに関連付けられた操作対象者の特徴データを抽出することができる。
【0030】
ステップS202:当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納する。
【0031】
具体的には、各当該履歴ラジオ波タスクの説明データ、各当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データ、および当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データ、およびプリセットの分類条件に従って、操作対象者を分類する。次に、当該履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと各ラジオ波操作データを、それに対応するラジオ波タスクに関連する操作対象者のタイプに従って分類することで、異なるタイプの操作対象者および出力にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納する。
ここで、当該データベースはローカルサーバに配置してもよく、または別のデータベースのサーバに配置してもよい。
ステップS203:トリガーされたパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得する。
【0032】
具体的には、パラメータ設定命令をトリガーするために、ユーザがプリセットの物理ボタンまたは仮想ボタンを押すことによってトリガーしてもよい。当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプは、ユーザによって入力されてもよい;或いは、ユーザが入力した他のデータ、例えば、目標操作対象者の特性データを、上記の予め設定された分類条件に従って自動的にマッチングしてもよい。
【0033】
ステップS204:当該目標タイプに従って、当該データベースに照会して当該パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定する。
【0034】
ここで、パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定する。例えば、目標ラジオ波操作システム内の装置に設定命令および当該目標パラメータ設定スキームにおける当該装置の対応する設定パラメータデータを送信することによって、当該装置が対応するラジオ波操作またはラジオ波タスクを実行するときに当該装置が設定パラメータデータを呼び出すことができるように、対応する設定パラメータデータを当該装置上でローカルに設定するように当該装置に命令する。
【0035】
当然のことながら、同じ焼灼タスクを実行するためにラジオ波焼灼システム内のすべての装置によって呼び出されるすべてのパラメータデータを1つの焼灼パラメータ設定スキームとしてもよく、或いは、1つの焼灼タスクを実行するためにラジオ波焼灼システム内の1つの装置によって呼び出されるすべてのパラメータデータを1つの焼灼パラメータ設定スキームとしてもよい。
【0036】
本実施形態では、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを解析することにより、異なる種類の操作対象者にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得してプリセットのデータベースに格納し、次いで、当該データベースを用いて、パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者にマッチングする目標パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することで、ビッグデータに基づくシステムパラメータの自動設定が実現されるため、設定の難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させ、またデータベースは大量の履歴操作データに基づいているため、設定結果の参照可能性が高くなる。
【0037】
図3を参照すると、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波焼灼データ処理の方法の実施フローチャートである。この方法は、図1のサーバ20などのコンピュータ装置によって実現されてもよい。説明を容易にするため、以下、サーバと総称する。図3に示すように、当該方法は具体的には、以下のステップを含む。
ステップS301:複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得する。
【0038】
具体的には、各ラジオ波操作データは、各履歴ラジオ波タスクの説明データと、当該履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む。
【0039】
ここで、当該ラジオ波タスクの説明データは、当該ラジオ波タスクの実行時間と、例えば、N回目のラジオ波タスク、または何番目の焼灼段階などの当該ラジオ波タスクに対応する焼灼段階の説明データとを含む。
【0040】
当該関連する操作対象者の特徴データは、当該関連する操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。ここで、当該疾患には、例えば、高血圧、高熱、喘息など、ラジオ波タスクに対応する疾患以外の他の疾患が含まれる。
【0041】
当該操作部位の特徴変化データは、当該操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つが、関連する各ラジオ波タスクが実行される前後の変化データを含む。
【0042】
ここで、履歴ラジオ波タスクを実行するときの当該ラジオ波操作システムの設定パラメータデータは、例えば、ラジオ波ユニットがラジオ波焼灼カテーテルを制御して当該履歴ラジオ波タスクを行った時に呼び出したラジオ波電力、ラジオ波時間、アラーム値、注入ポンプの液体灌流量、流量、灌流時間、アラーム値などを含んでもよいが、これらに限定されない。ラジオ波ユニット、ラジオ波焼灼カテーテル、および注入ポンプは、それぞれ対応するパラメータデータに従ってラジオ波タスクを実行する。
【0043】
サーバは、ラジオ波操作システム内の装置にデータ取得要求を定期的に送信することによって、当該装置パラメータデータを取得することができる。或いは、ラジオ波操作システム内の装置は、毎回のラジオ波タスクを行った時に設定されたパラメータデータをリアルタイムでまたは定期的にサーバに報告することができる。或いは、ラジオ波操作システム内の装置は、毎回のラジオ波タスクを行った時に設定されたパラメータデータをリアルタイムでまたは定期にサーバに報告することができる。
【0044】
サーバは、ユーザの入力操作に応じて、各履歴ラジオ波タスクに関連付けられた操作対象者の特徴データを取得することができ、また、他の端末(各医務室のコンピュータ端末など)から各履歴ラジオ波タスクの説明ファイル(例えば、電子処方箋)を取得し、次いで、当該説明ファイルから各ラジオ波タスクに関連付けられた操作対象者の特徴データを抽出することができる。
【0045】
オプションとして、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することは、具体的には、
当該関連する操作対象者に対して医学造影装置によって実行される複数回の造影の、各当該造影の実行時間および出力映像を含む結果データを取得することと、
各当該映像に対して画像認識を行い、各当該実行時間の順序で各当該映像の識別結果を比較し、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することとを含む。
【0046】
ここで、医学造影用機器は、X線検査機、CT(Computed Tomography、コンピュータ断層撮影)装置であってもよいが、これらに限定されない。具体的には、医学造影用機器は、毎回の造影タスクの実行後に、または造影タスクの実行中に得られた造影データを定期的にサーバに報告してもよい。
【0047】
映像を識別することにより、映像における操作部位のサイズ、形状、面積、および体積などの特徴データが取得される。取得された実行時間の異なる造影画像の特徴データを時系列で比較し、異なる造影時間の操作部位の前後の特徴変化データを取得することができ、造影の実行時間とラジオ波タスクの実行時間との対応関係も結びつけることにより、異なるラジオ波タスクの実行前後の当該操作部位の特徴変化データを得ることができる。
【0048】
このように、ラジオ波操作データの自動解析ネットワークに医学造影用機器などの他の関連機器を含めることで、関連データの自動収集および関連付けを実現し、人件費を節約し、データ収集時間を短縮し、データ解析の効率をさらに向上させることができる。
【0049】
ステップS302:当該関連する操作対象者の特徴データ、当該履歴ラジオ波タスクの説明データ、当該操作部位の特徴変化データ、及び、プリセットの分類条件に従って、操作対象者を分類する。
【0050】
具体的には、プリセットの分類条件は、すなわち、分類基準である。下記の表1に示すように、当該ラジオ波操作データの具体的な内容に応じて、当該分類基準は、例えば、年齢層、性別、ラジオ波タスクを実行する前の疾患、焼灼段階、操作部位の特徴範囲、生存時間範囲などを含んでもよいが、これらに限定されない。実際の応用では、1つ以上の分類条件を、ユーザのカスタム操作に従ってプリセットしてもよい。
【0051】
このように、プリセットの分類条件に従って、操作対象者を分類して異なるタイプの操作対象者を区別してから、分類結果に従ってラジオ波操作データを解析することで、解析により得られたラジオ波パラメータ設定スキームをより標的指向性と参照可能性を有するようにすることができる。
【0052】
上記の表1に示すように、複数の操作対象者のタイプはプリセットされており、各タイプ(タイプ1、タイプ2など)は1つ以上の分類条件(年齢層、性別など)に対応する。1つの履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データにおける操作対象者の特徴データ、当該履歴ラジオ波タスクの説明データ、および操作部位の特徴変化データをそれぞれ各プリセットタイプに対応する分類条件と比較して、当該履歴ラジオ波タスクによって最もよく満たされるプリセットタイプの分類条件を決定し、当該プリセットタイプを当該操作対象者が属するタイプとし、当該履歴ラジオ波タスクの実行時に設定されたパラメータデータ(即ち、当該ラジオ波操作データにおける設定パラメータデータ)を1つのラジオ波パラメータ設定スキームとして当該プリセットタイプに関連付ける。
【0053】
上記の表1の(x,y,z)は操作部位の位置座標である。任意選択で、操作部位が位置する生物組織全体の特定の頂点を原点として2次元または3次元座標系を確立し、2次元または3次元座標系における操作部位の重心の座標を当該操作部位の位置とする。座標を用いることにより、操作部位の位置決めをより正確にすることができ、解析結果の精度がさらに向上する。
【0054】
当然のことながら、上記の表1は単なる一例であり、実際の応用では、関連するデータテーブルは多かれ少なかれ内容を有することができ、他の形式で表現することもできる。
【0055】
ステップS303:分類結果および当該操作部位の特徴変化データに従って、当該設定パラメータデータを解析し、当該ラジオ波パラメータ設定スキームとして、当該異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得し、プリセットのデータベースに格納する。
【0056】
具体的には、まず、操作対象者の分類結果に応じて、異なるタイプの操作対象者にそれぞれ対応する少なくとも1組の候補パラメータデータを取得するように、各履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータを分類する。次いで、当該候補パラメータデータのうち、当該操作部位の特徴変化データがプリセットの変化基準を満たさないパラメータデータを排除し、当該ラジオ波パラメータ設定スキームとして、当該少なくとも1組の目標パラメータデータを取得する。最終的に得られたデータベースに格納されるデータは、以下の表2に示すことができる。
【0057】
当然のことながら、上記の表2は単なる一例であり、実際の応用では、関連するデータテーブルは多かれ少なかれ内容を有することができ、他の形式で表現することもできる。当該データベースは、本開示に係る各データの間の関連関係または対応関係および関連するローデータを格納するために使用されることが理解される。あるいは、当該データベースには関連関係または対応関係およびローデータのストレージリンクのみ格納され、上記のローデータを他のデータベース・サーバに格納し、当該データベースの負荷を軽減し、照会速度を向上させる。
【0058】
ここで、当該プリセット変化基準は焼灼効果を評価するために使用され、絶対的または相対的な値であってもよい。変化基準は、操作部位の特徴変化データのうちの少なくとも1つに対応してもよく、例えば、操作部位のサイズをプリセット値に縮小する必要がある(例えば、0.01cmに縮小する)、または操作部位の面積を縮小する必要がある(例えば、0.1cm縮小する)。当該プリセット変更基準の種類と具体的な値は、ユーザのカスタマイズした操作に応じて設定してもよい。
【0059】
任意選択で、本開示の他の一実施形態において、当該方法はさらに、全ての操作部位の特徴変化データの平均値を、当該プリセットの変化基準に設定することを含む。
【0060】
すなわち、操作部位の特徴変化が、面積変化が平均面積変化レベルに達し、サイズ変化が平均サイズ変化レベルに達するなど、全ての操作部位の平均変化レベルに達すると、対応するパラメータデータが保持される。このように、ラジオ波操作システムがラジオ波タスクを実行するとき、当該システム内の各装置に設定された全てのパラメータデータを1つの候補スキームとして扱い、そして焼灼効果を利用して各候補スキームを選別することにより、解析結果の参照可能性をさらに向上させることができる。
【0061】
オプションとして、本開示の他の一実施形態において、当該方法は、当該操作部位の特徴変化データの正規分布の特徴を解析し、解析によって得られる正規分布の固有値を当該プリセットの変化標準として設定することをさらに含む。
【0062】
具体的には、正規分布は釣鐘型の曲線を有し、中央に高い確率密度があり、両側に小さな確率密度がある。形状は、パラメータμとσによって決まる。1つの連続確率変数は、平均値がμ、標準偏差がσの正規分布に準拠すれば、X~N(μ,σ^2) と表される。ここで、μは曲線の中央位置を指し、一般に最大確率密度は平均値の近くで現れる。当該操作部位の特徴変化データの正規分布の特徴を解析することにより、操作部位を正規変化に表させる確率が最も高い固有値を得ることができ、当該固有値を当該プリセットの変化基準として設定し、解析結果の参照可能性をさらに向上させることができる。
任意選択で、データベースにおけるパラメータ設定スキームの参照可能性を向上するため、本開示の他の一実施形態において、当該方法はさらに、
【0063】
関連する各当該履歴ラジオ波タスクの終了後の、各当該関連する操作対象者の生理的変化データを定期的に取得することと、当該生理的変化データに応じて、当該データベースにおいて当該目標パラメータデータを選別することとを含む。
【0064】
ここで、生理学的変化データは、インテリジェント身体検査装置を通じて定期的に取得することができる。当該インテリジェントな身体検査機器は、家庭用身体検査機器であってもよく、またはさまざまな医療場所に設置された身体検査機器であってもよい。具体的には、例えば、血圧、心拍数、体温測定機能を備えたスマートウォッチ、スマートブレスレットおよびその他のスマートウェアラブルデバイス、データ伝送機能を備えたスマート血糖値測定器、スマート血圧計、スマート体温計などである。
当該生理的変化データは、体温、血圧、血糖値、心拍数、血中脂質、肺活量、および血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つを含む。
オプションとして、当該生理的変化データに応じて、当該データベースにおいて目標パラメータデータを選別することは、具体的には、
【0065】
当該生理的変化データに従って、生理的異常変化率を取得することと、当該生理的異常変化率とプリセット比率に応じて、当該データベースにおいて当該目標パラメータデータの格納状態を調整することとを含む。
【0066】
ここで、生理的異常変化率は、関連するラジオ波タスクが行われた後に生理データ変化がプリセット範囲を超えた同じタイプの操作対象者の人数と、そのタイプの操作対象者の総人数との比率である。例えば、タイプ1の操作対象者では、関連するラジオ波タスクが実行された後、血圧値がプリセット持続時間以上プリセット値を超え続ける人の数が、タイプ1の操作対象者の総人数の割合である。
【0067】
データベースにおいて目標パラメータデータの格納状態を調整することは、具体的には、当該データベースにおいて、目標パラメータデータのうち、当該プリセット比率より大きい生理的異常変化率を有するパラメータデータを非表示、ロック、または凍結としてマークし、外部デバイスが当該パラメータデータを照会できないようにすることと、目標パラメータデータのうち、当該プリセット比率以下の生理的異常変化率を有するパラメータデータを正常とマークし、外部デバイスから当該パラメータデータを照会できるようにすることとを含む。
【0068】
このように、インテリジェントな身体検査装置を使用して各操作対象者の生理的変化を監視し、監視データに応じてデータベースに格納されているラジオ波パラメータ設定スキームの格納状態を動的に調整することにより、最終的なラジオ波パラメータ設定スキームは、データ量の増加とともにより標的指向性と精度を有するようになる。
ステップS304:トリガーされたパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得する。
【0069】
具体的には、パラメータ設定命令をトリガーするために、ユーザがプリセットの物理ボタンまたは仮想ボタンを押すことによってトリガーしてもよい。トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得すること、当該目標操作対象者の特徴データ及び当該目標操作対象者の操作すべき部位の特徴データを取得し、そして当該目標操作対象者の特徴データ及び当該操作すべき部位の特徴データに応じて、当該目標タイプを決定する。
ここで、当該パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データは、対応する焼灼段階の説明データを含む。
【0070】
当該目標操作対象者の特徴データは、当該目標操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
当該操作すべき部位の特徴データは、当該操作すべき部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
上記のパラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データ、当該目標操作対象者の特徴データ及び当該目標操作対象者の操作すべき部位の特徴データは、ユーザがパラメータ設定命令をトリガーするときに入力してもよく、または、パラメータ設定命令をトリガーするときにユーザが入力したラジオ波タスクの識別情報に従って、プリセットのラジオ波タスク情報データベースに照会することによって取得してもよい。当該ラジオ波タスク情報データベースは、データベース・サーバに配置され、実行すべきラジオ波タスクの説明データ、実行すべきラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データ、および操作すべき部位の特徴データを格納するためである。
【0072】
ステップS305:当該目標タイプに従って、当該データベースに照会して当該パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定する。
【0073】
ここで、パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定する。例えば、目標ラジオ波操作システム内の装置に設定命令および当該目標パラメータ設定スキームにおける当該装置の対応する設定パラメータデータを送信することによって、当該装置が対応するラジオ波操作またはラジオ波タスクを実行するときに当該装置が設定パラメータデータを呼び出すことができるように、対応する設定パラメータデータを当該装置上でローカルに設定するように当該装置に命令する。
【0074】
オプションとして、当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納した後、当該方法はさらに、
パラメータ解析命令を受信するとき、解析すべきデータを取得することと、
当該解析すべきデータと当該プリセットの分類条件に従って、当該パラメータ解析命令が指定する操作対象者の所属分類を決定することと、
基準データとして、当該所属分類にマッチングするパラメータデータを当該データベースにおいて検索することと、
当該基準データに従って、当該設定すべきパラメータデータに対して実現可能性の解析を行い、解析結果を出力することとを含む。
【0075】
具体的には、パラメータ解析命令をユーザの操作に応じて他の端末からサーバに送信することができる。他の端末が当該パラメータ解析命令をサーバに送信するとき、ユーザが入力した解析すべきデータ又は当該解析すべきデータのストレージリンクをサーバに送信してもよい。
【0076】
ここで、当該解析すべきデータは、当該パラメータ解析命令が指定する操作対象者および操作部位の特徴データ、実行すべきラジオ波タスクの説明データ、および設定すべきパラメータデータを含む。
【0077】
当該パラメータ解析命令が指定する操作対象者の特徴データは、当該操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
当該パラメータ解析命令が指定する操作部位の特徴変化データは、当該操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む。
当該パラメータ解析命令が指定する実行すべきラジオ波タスクの説明データは、対応する焼灼段階の説明データを含む。
【0078】
上記の当該解析すべきデータ及び当該プリセットの分類条件に従って、当該パラメータ解析命令が指定する操作対象者の所属分類を決定することと、基準データとして、当該所属分類にマッチングするパラメータデータを当該データベースにおいて検索するステップは、上記のステップS302及びステップS303と同様に、詳細はステップS302及びS303の関連する説明を参照できるので、ここでは繰り返さない。
【0079】
具体的には、基準データに従って、当該設定すべきパラメータデータに対して実現可能性の解析を行うことは、基準データと設定すべきパラメータデータを比較し、両者の差がプリセットの差の範囲よりも小さいかどうかを判断することと、プリセットの差の範囲よりも小さい場合は、対応する設定すべきパラメータデータが実現可能であることを決定するが、そうでない場合は、対応する設定すべきパラメータデータが実現不可能であることを決定することとを含む。
【0080】
当該解析結果は、設定すべきパラメータデータが実現可能かどうかの説明情報を含む。さらに、当該解析結果は、実現不可能な設定すべきパラメータデータに対応する基準データも含んでもよい。
【0081】
例えば、設定すべきパラメータデータには、注射ポンプの灌流量および灌流持続時間、ラジオ波焼灼カテーテルの電力および焼灼時間を含むと仮定し、ここで、照会によって得られた基準データによれば、設定すべきパラメータデータにおける注射ポンプの灌流量および灌流持続時間は実現可能であるが、ラジオ波焼灼カテーテルの電力および焼灼持続時間は実現不可能である場合、解析結果には、実現可能かどうかの説明情報に加えて、ユーザの参照のために、ラジオ波焼灼カテーテルの電力および焼灼持続時間の基準データが含まれてもよい。
【0082】
このように、上記のデータベースを使用して、実行すべきラジオ波タスクの設定パラメータデータを解析することにより、ラジオ波焼灼システムのパラメータ設定の精度を向上させ、より良い焼灼効果を達成することができる。
【0083】
オプションとして、当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納した後、当該方法はさらに、
スキーム照会要求を受信するとき、照会すべきデータを取得することと、
当該照会すべきデータにおける複数のデータを組合せ、組合せ結果と当該プリセット分類条件に従って当該データベースに照会し、当該照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力することとを含む。
【0084】
ここで、当該照会すべきデータは、当該スキーム照会要求が指定する照会すべき操作対象者および照会すべき操作部位の特徴データおよび履歴操作情報を含む。
【0085】
当該照会すべきデータにおける複数のデータを組合せることは、例えば、照会すべきデータに年齢、性別、および照会部位のサイズが含まれていると仮定すると、3種類のデータを組合せて、年齢+性別、性別+照会すべき部位のサイズ、年齢+照会すべき部位のサイズ、年齢+性別+照会すべき部位のサイズの4つの組合せ結果を取得する。次いで、これら4つの組合せ結果をキーワードとして、これら4つの組合せ結果に対応するデータを上記のプリセットの分類条件と比較し、これら4つの組合せ結果に対応するデータを最も満たす分類条件を取得し、当該最も満たす分類条件に対応する操作対象者のタイプにマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを照会結果として用いる。
【0086】
具体的には、当該組合せ結果と当該プリセット分類条件に従って当該データベースに照会し、当該照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力することは、
【0087】
組合せ結果と当該プリセット分類条件に従って当該データベースに照会し、当該照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得することと、
当該生存時間、当該操作部位の特徴変化データ、およびプリセットのラジオ波結果指標に従い、照会された複数のラジオ波パラメータ設定スキームを選別し、プリセットラジオ波結果指標を満たさないラジオ波パラメータ設定スキームを排除することとを含む。
【0088】
選別結果として、残りのラジオ波パラメータ設定スキームを出力する。
【0089】
ここで、当該照会すべき操作対象者の特徴データは、当該照会すべき対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
当該照会すべき操作部位の特徴データは、当該照会すべき操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む。
当該履歴操作情報は、当該照会すべき操作対象者に対して実行された焼灼操作の履歴回数を含む。
【0090】
当該プリセットのラジオ波結果指標は、当該対応する焼灼回数、ラジオ波後の当該操作部位のサイズ、形状、体積および面積の基準変化範囲値、並びに、基準生存時間を含む。例えば、1回のラジオ波操作を受けた後、生存時間は2年間未満のラジオ波パラメータ設定スキームを排除する。
【0091】
このように、プリセットのラジオ波結果指標によって、ラジオ波効果のよくないスキームを、見つかった全てのラジオ波パラメータ設定スキームから排除することができるので、検索結果の参照可能性および指向性をさらに改善することができることが理解できる。
【0092】
本実施形態に係る様々な類似データは、同一または類似の方法で取得されることが理解され、明示的に述べられていなければ、互いに参照することができる。同様に、同様のステップの実施は、明確に述べられていない場合でも、互いに参照として使用することができる。
【0093】
本実施形態では、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを解析することにより、異なる種類の操作対象者にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得してプリセットのデータベースに格納し、次いで、当該データベースを用いて、パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者にマッチングする目標パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することで、ビッグデータに基づくシステムパラメータの自動設定が実現されるため、設定の難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させ、またデータベースは大量の履歴操作データに基づいているため、設定結果の参照可能性が高くなる。
【0094】
図4を参照すると、本開示の一実施形態によって提供されるラジオ波パラメータ設定装置の構造の模式図である。説明のために、本開示の実施形態に関連する部分のみが示されている。当該装置は、図1に示すサーバ、または、当該サーバに設置されるソフトウェアモジュールであってもよい。当該装置は、第1取得モジュール401、解析モジュール402、第2取得モジュール403、および設定モジュール404を備える。
【0095】
第1取得モジュール401は、各履歴ラジオ波タスクの説明データと、当該履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の当該履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得するためである。
【0096】
解析モジュール402は、当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得するためである。
【0097】
第2取得モジュール403は、トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得するためである。
【0098】
設定モジュール404は、当該目標タイプに従って、当該データベースに照会して当該パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定するためである。
【0099】
オプションとして、解析モジュール402は、さらに、関連する操作対象者の特徴データ履歴ラジオ波タスクの説明データ、操作部位の特徴変化データ、および、プリセットの分類条件に従って、操作対象者を分類するためでもあり、並びに、分類結果および操作部位のプリセットの変化基準に従って設定パラメータデータを解析し、ラジオ波パラメータ設定スキームとして、異なるタイプの操作対象者にマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得するためでもある。
【0100】
解析モジュール402は、さらに、分類結果に応じて、異なるタイプの操作対象者にそれぞれ対応する少なくとも1組の候補パラメータデータを取得するように設定パラメータデータを分類し、
候補パラメータデータのうち、操作部位の特徴変化データがプリセットの変化基準を満たさないパラメータデータを排除し、ラジオ波パラメータ設定スキームとして、少なくとも1組の目標パラメータデータを取得するためでもある。
【0101】
解析モジュール402は、さらに、各操作部位の特徴変化データの平均値を、プリセットの変化基準に設定するためでもある。
第1取得モジュール401は、さらに、関連する各履歴ラジオ波タスクの終了後の、各関連する操作対象者の生理的変化データを定期的に取得するためでもある。
解析モジュール402は、さらに、生理的変化データに応じて、データベースにおいて目標パラメータデータを選別するためでもある。
【0102】
解析モジュール402は、さらに、体温、血圧、血糖値、心拍数、血中脂質、肺活量および血中酸素飽和度の少なくとも1つを含む生理的変化データに従って、生理的異常変化率を的に取得するためでもあり、並びに、生理的変化データとプリセットの比率に応じて、データベースにおいて目標パラメータデータの格納状態を調整するためでもある。
【0103】
第1取得モジュール401は、さらに、関連する操作対象者に対して医学造影装置によって実行される複数回の造影の、各造影の実行時間および出力映像を含む結果データを取得するためでもある。
【0104】
解析モジュール402は、さらに、各映像に対して画像認識を行い、各実行時間の順序で各映像の識別結果を比較し、関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得するためでもある。
【0105】
解析モジュール402は、さらに、パラメータ解析命令を受信するとき、パラメータ解析命令が指定する操作対象者および操作部位の特徴データ、実行すべきラジオ波タスクの説明データ、および設定すべきパラメータデータを含む解析すべきデータを取得し、
解析すべきデータに従って、パラメータ解析命令が指定する操作対象者の所属分類を決定し、
基準データとして、所属分類にマッチングするパラメータデータをデータベースにおいて検索し、
基準データに従って、設定すべきパラメータデータに対して実現可能性の解析を行い、解析結果を出力するためでもある。
【0106】
さらに、関連する操作対象者の特徴データは、関連する操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
履歴ラジオ波タスクの説明データは、履歴ラジオ波タスクの実行時間と、履歴ラジオ波タスクに対応する焼灼段階の説明データとを含む。
【0107】
操作部位の特徴変化データは、操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つが、関連する各ラジオ波タスクが実行される前後の変化データを含む。
【0108】
第2取得モジュール403は、さらに、パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データ、目標操作対象者の特徴データ及び目標操作対象者の操作すべき部位の特徴データを取得し、目標操作対象者の特徴データ及び当該操作すべき部位の特徴データに応じて、目標タイプを決定するためでもある。
さらに、パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データは、対応する焼灼段階の説明データを含む。
【0109】
目標操作対象者の特徴データは、目標操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
操作すべき部位の特徴データは、操作すべき部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
解析モジュール402は、さらに、スキーム照会要求を受信するとき、スキーム照会要求が指定する照会すべき操作対象者および照会すべき操作部位の特徴データおよび履歴操作情報を含む照会すべきデータを取得し、照会すべきデータにおける複数のデータを組合せ、組合せ結果とプリセット分類条件に従ってデータベースに照会し、照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力するためでもある。
【0111】
解析モジュール402は、さらに、組合せ結果とプリセット分類条件に従ってデータベースに照会し、照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得し、生存時間、操作部位の特徴変化データ、およびプリセットのラジオ波結果指標に従い、照会された複数のラジオ波パラメータ設定スキームを選別し、選別結果を出力するためでもある。
【0112】
照会すべき操作対象者の特徴データは、照会すべき操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含む。
照会すべき操作部位の特徴変化データは、照会すべき操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む。
履歴操作情報は、照会すべき操作対象者に対して実行されたラジオ波操作の履歴回数を含む。
【0113】
プリセットのラジオ波結果指標は、対応するラジオ波回数、ラジオ波後の操作部位のサイズ、形状、体積および面積の基準変化範囲値、並びに、基準生存時間を含む。
【0114】
上記の各モジュールがそれぞれの機能を達成する具体的なプロセスは、図2および図3に示す実施形態における関連内容を参照することができるので、ここでは繰り返さない。
【0115】
本実施形態では、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを解析することにより、異なる種類の操作対象者にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得してプリセットのデータベースに格納し、次いで、当該データベースを用いて、パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者にマッチングする目標パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することで、ビッグデータに基づくシステムパラメータの自動設定が実現されるため、設定の難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させ、またデータベースは大量の履歴操作データに基づいているため、設定結果の参照可能性が高くなる。
【0116】
図5を参照すると、本開示の一実施形態により提供される電子装置のハードウェアの構造の模式図である。図5に示すように、電子装置60は、ネットワークインターフェース61、プロセッサ62、メモリ63、メモリ63に格納されてプロセッサ62において実行されるコンピュータプログラム64、およびシステムバス65を備える。システムバス65は、ネットワークインターフェース61、プロセッサ62、およびメモリ63を接続するためである。プロセッサ62がコンピュータプログラム64を実行すると、前述の各実施形態におけるラジオ波パラメータ設定方法が実現される。
ネットワークインターフェース61は、他の電子装置と通信するためである。
【0117】
例示的に、プロセッサ62は、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、または他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0118】
例示的に、メモリ63は、例えば、ハードディスクドライブメモリ、非一時的メモリ、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ、またはソリッドステートドライブを形成するための、電子的にプログラム可能な制限が削除されたメモリなど)、揮発性メモリ(静的または動的ランダムアクセスメモリなど)などであり、本開示の実施形態では限定されない。メモリ63は、電子装置60の内部メモリユニット、および外部記憶装置の両方を含んでもよい。メモリ63は、コンピュータプログラムおよび電子装置60に必要な他のプログラムおよびデータを格納するためである。メモリ63はまた、出力された、または出力されようとするデータを一時的に格納するためでもある。
【0119】
例示的に、コンピュータプログラム64は、1つまたは複数のモジュール/ユニットに分割することができ、前記1つまたは複数のモジュール/ユニットは、メモリ63に格納され、プロセッサ62に実行され、本発明を実施する。前記1つまたは複数のモジュール/ユニットは、特定の機能を実現することができる一連のコンピュータプログラム命令セグメントであってもよい。当該命令セグメントは、電子装置60におけるコンピュータプログラム64の実行プロセスを説明するためである。例えば、コンピュータプログラム64は、第1取得モジュール401、解析モジュール402、第2モジュール403および設定モジュール404に分割することができる。上記のモジュールの具体的な機能は下記の通りである。
【0120】
第1取得モジュール401は、各履歴ラジオ波タスクの説明データと、当該履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各当該履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、当該関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の当該履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得するためである。
【0121】
解析モジュール402は、当該ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得するためである。
【0122】
第2取得モジュール403は、トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、当該パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得するためである。
【0123】
設定モジュール404は、当該目標タイプに従って、当該データベースに照会して当該パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定するためである。
オプションとして、コンピュータプログラム64は、前述のラジオ波パラメータ設定装置において説明した他のモジュールに分割することができる。
【0124】
上記の機能モジュールがそれぞれの機能を達成する具体的なプロセスは、上記の図4に示す実施形態における関連する説明を参照できるので、ここでは繰り返さない。
さらに、メモリ63はデバイスドライバも格納し、当該デバイスドライバはネットワークおよびインターフェースドライバであってもよい。
【0125】
当業者は、図5本電子装置60の例にすぎず、電子装置60に対する制限を構成せず、実際の応用では、図に示すものよりも多いまたは少ないコンポーネント、または特定のコンポーネントの組合せ、または異なるコンポーネントであってもよいことを理解することができる。例えば、電子装置60は、入出力デバイス(キーボード、マイク、カメラ、スピーカー、ディスプレイなど)を備えてもよい。
【0126】
さらに、図6に示すように、本開示の一実施形態はラジオ波パラメータ設定システムを提供する。説明のために、本開示の実施形態に関連する部分のみが示されている。当該ラジオ波パラメータ設定システムは、複数のラジオ波操作システム701(理解しやすいように、図6に1つだけを示す)、パラメータ設定装置702、およびデータベース・サーバ703を備える。
【0127】
ここで、ラジオ波操作システム701は、ラジオ波ユニット7011、ラジオ波焼灼カテーテル7012、中性電極7013、および注入ポンプ7014を備える。データベース・サーバ703は、単一のサーバであってもよいし、複数のサーバから構成される分散サーバクラスタであってもよい。
パラメータ設定装置は702は、上記の図2および図3に示す実施形態で提供されるラジオ波パラメータ設定方法における各ステップを実行するためである。
【0128】
データベース・サーバ703は、図2および図3に示す実施形態に係る様々なデータベースを格納し、並びに、パラメータ設定装置702およびラジオ波操作システム701における各装置に、これらのデータベースに基づくデータ照会サービスを提供するためである。
【0129】
ラジオ波操作システム701、パラメータ設定装置702、およびデータベース・サーバ703のそれぞれの機能を達成する具体的なプロセスは、図1ないし図5に示す実施形態における関連する説明を参照できるので、ここでは繰り返さない。
【0130】
本実施形態では、複数の履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを解析することにより、異なる種類の操作対象者にマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得してプリセットのデータベースに格納し、次いで、当該データベースを用いて、パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者にマッチングする目標パラメータ設定スキームを取得し、当該目標パラメータ設定スキームに従って、当該パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することで、ビッグデータに基づくシステムパラメータの自動設定が実現されるため、設定の難易度を軽減し、パラメータ設定操作を簡素化し、設定時間を節約し、設定効率を向上させ、またデータベースは大量の履歴操作データに基づいているため、設定結果の参照可能性が高くなる。
【0131】
さらに、本開示の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータ可読記憶媒体は、上述の実施形態における電子装置に配置されてもよいし、当該コンピュータ可読記憶媒体は、上記の図5に示す実施形態における記憶および処理回路300であってもよい。当該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上述の実施形態に記載されるラジオ波パラメータ設定方法を実現する。さらに、当該コンピュータ可読記憶媒体は、フラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどのプログラムコードを格納できる各種の媒体であってもよい。
【0132】
本開示で提供される実施形態では、開示される装置および方法は、他の方法で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施形態は、単に例示的なものである。例えば、前記のモジュールの分割は、論理機能の分割にすぎず、実際の実現では、他の分割方式があり得る。例えば、複数のモジュール或いはコンポーネントが別のシステムに組合せ或いは集積することも、一部の特徴を無視するか、実現しないこともできる。さらに、表示または議論されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、またはユニットを介した間接結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0133】
ネットワークモジュール個別のコンポーネントとして説明されたモジュールは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、モジュールして表示されるコンポーネントは、物理モジュールである場合とそうでない場合がある。つまり、1つの場所に配置されている場合と、複数のネットワークモジュールに分散されている場合がある。モジュールのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択されてもよい。
【0134】
また、本開示の各実施形態による各機能モジュールは、1つの処理モジュールに集積されてもよいし、各モジュールが物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のモジュールが1つのモジュールに集積されてもよい。上記の集積モジュールは、ハードウェアまたはソフトウェア機能モジュールの形態で実現することができる。
【0135】
前記の集積モジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形で実現され、独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。このような理解に基づいて、本開示の技術的解決策は、本質的に、または従来技術に寄与する部分または当該技術的解決策の全部または一部はソフトウェア製品の形で具体化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、可読記憶媒体に格納され、コンピュタ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク装置などであってもよい)に、本開示の各実施形態に記載される方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。上記の可読記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど各種のプログラムコードを記憶することができる媒体を含む。
【0136】
なお、前述の各方法の実施形態については、説明を容易にするために、それらは一連の動作の組合せとして表現されるが、当業者は、本開示が記載された動作の順番によって限定されないことを認識すべきである。これは本開示によれば、一部のステップが他の順番でまたは同時に実行され得るからである。次に、当業者は、説明書に記載された実施形態が好ましい実施形態であり、関与する動作およびモジュールは本開示にとって必ずしも必要ではないことにも留意すべきである。
【0137】
上記の実施形態において、各実施形態の説明はそれぞれが有する重点を有しているので、ある実施形態において詳細に説明されていない部分は、他の実施形態の関連する説明を参照することができる
【0138】
以上、本開示が提供するラジオ波パラメータ設定方法、装置、システム及びコンピュータ可読記憶媒体について説明したが、当業者にとって、本開示の実施形態の考え方によれば、具体的な実施形態や適用範囲に変更があるであろうが、要約すると、本明細書の内容は本開示に対する制限として理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置に適用されるラジオ波パラメータ設定方法であって、前記方法は、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得することと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得して、プリセットのデータベースに格納することと、
トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得すること、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定することとを含む、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定方法。
【請求項2】
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得することは、
前記関連する操作対象者の特徴データ、前記履歴ラジオ波タスクの説明データ、前記操作部位の特徴変化データ、及び、プリセットの分類条件に従って、前記操作対象者を分類することと、
分類結果および前記操作部位の特徴変化データに従って、前記設定パラメータデータを解析し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
分類結果および前記操作部位の特徴変化データに従って、前記設定パラメータデータを解析し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することは、
前記分類結果に応じて、前記異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングする少なくとも1組の候補パラメータデータを取得するように前記設定パラメータデータを分類することと、
前記候補パラメータデータのうち、前記操作部位の特徴変化データが前記プリセットの変化基準を満たさないパラメータデータを排除し、前記ラジオ波パラメータ設定スキームとして、前記少なくとも1組の目標パラメータデータを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに
各前記操作部位の特徴変化データの平均値を、前記プリセットの変化基準に設定すること、または
前記操作部位の特徴変化データの正規分布の特徴を解析し、解析によって得られる正規分布の固有値を前記プリセットの変化標準として設定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに
関連する各履歴ラジオ波タスクの終了後の、各前記関連する操作対象者の生理的変化データを定期的に取得することと、
前記生理的変化データに応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータを選別することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記生理的変化データに応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータを選別することは、
体温、血圧、血糖値、心拍数、血中脂質、肺活量および血中酸素飽和度の少なくとも1つを含む前記生理的変化データに従って、生理的異常変化率を取得することと、
前記生理的異常変化率とプリセット比率に応じて、前記データベースにおいて前記目標パラメータデータの格納状態を調整することとを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することは、
前記関連する操作対象者に対して医学造影装置によって実行される複数回の造影の、各前記造影の実行時間および出力映像を含む結果データを取得することと、
各前記映像に対して画像認識を行い、各前記実行時間の順序で各前記映像の識別結果を比較し、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを取得することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに
パラメータ解析命令を受信するとき、前記パラメータ解析命令が指定する操作対象者および操作部位の特徴データ、実行すべきラジオ波タスクの説明データ、および設定すべきパラメータデータを含む解析すべきデータを取得することと、
前記解析すべきデータに従って、前記パラメータ解析命令が指定する操作対象者の所属分類を決定することと、
基準データとして、前記所属分類にマッチングするパラメータデータを前記データベースにおいて検索することと、
前記基準データに従って、前記設定すべきパラメータデータに対して実現可能性の解析を行い、解析結果を出力することとを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記操作対象者の特徴データは、前記操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含み、
前記履歴ラジオ波タスクの説明データは、前記履歴ラジオ波タスクの実行時間と、前記履歴ラジオ波タスクに対応する焼灼段階の説明データとを含み、
前記操作部位の特徴変化データは、前記操作部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つ、関連するラジオ波タスクが実行される前後の変化データを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得することは、
前記パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データ、前記目標操作対象者の特徴データ及び前記目標操作対象者の操作すべき部位の特徴データを取得することと、
前記目標操作対象者の特徴データと前記操作すべき部位の特徴データに応じて、前記目標タイプを決定することとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、さらに
前記パラメータ設定命令が指定するラジオ波タスクの説明データは、対応する焼灼段階の説明データを含み、
前記目標操作対象者の特徴データは、前記目標操作対象者の体重、今回のラジオ波タスクを実行する前の疾患、プリセット持続時間内の血圧、心拍数、血糖値、血中脂質、肺活量、血中酸素飽和度のうちの少なくとも1つ、および年齢と性別を含み、
前記操作すべき部位の特徴データは、前記操作すべき部位のサイズ、形状、体積、および面積のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、さらに
スキーム照会要求を受信するとき、前記スキーム照会要求が指定する照会すべき操作対象者および照会すべき操作部位の特徴データおよび履歴操作情報を含む照会すべきデータを取得することと、
前記照会すべきデータにおける複数のデータを組合せ、組合せ結果と前記プリセット分類条件に従って前記データベースに照会し、前記照会すべきデータにマッチングする複数のラジオ波パラメータ設定スキームを取得して出力することとを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項13】
ラジオ波パラメータ設定装置であって、
各履歴ラジオ波タスクの説明データと、前記履歴ラジオ波タスクを実行するときの各ラジオ波操作システムの設定パラメータデータと、各前記履歴ラジオ波タスクに関連する操作対象者の特徴データと、前記関連する操作対象者の操作部位の特徴変化データを含む、複数の前記履歴ラジオ波タスクのラジオ波操作データを取得するための第1取得モジュールと、
前記ラジオ波操作データを解析し、異なるタイプの操作対象者にそれぞれマッチングするラジオ波パラメータ設定スキームを取得するための解析モジュールと、
トリガーされるパラメータ設定命令に応答して、前記パラメータ設定命令が指定する目標操作対象者の目標タイプを取得するための第2取得モジュールと、
前記目標タイプに従って、前記データベースに照会して前記パラメータ設定スキームを取得し、前記目標パラメータ設定スキームに従って、前記パラメータ設定命令が指定する目標ラジオ波操作システムのラジオ波パラメータを設定するための設定モジュールとを備える、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定装置。
【請求項14】
電子装置であって、
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリには実行可能なプログラムコードが格納され、
前記メモリとカップリングされた前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記実行可能プログラムコードを呼び出し、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法を実行する、ことを特徴とする電子装置。
【請求項15】
ラジオ波パラメータ設定システムであって、複数のラジオ波操作システム、パラメータ設定装置、およびデータベース・サーバを備え、
前記ラジオ波操作システムは、ラジオ波ユニット、ラジオ波焼灼カテーテル、中性電極、および注入ポンプを備え、
前記パラメータ設定装置は、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法の各ステップを実行するためである、ことを特徴とするラジオ波パラメータ設定システム。
【請求項16】
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のラジオ波パラメータ設定方法を実行する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】