(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】食物の貯蔵寿命を延長するための材料および方法
(51)【国際特許分類】
A23L 3/3535 20060101AFI20240123BHJP
A23B 7/154 20060101ALI20240123BHJP
A23B 7/144 20060101ALI20240123BHJP
A23L 3/3409 20060101ALI20240123BHJP
A23L 3/349 20060101ALI20240123BHJP
A23B 4/048 20060101ALI20240123BHJP
A23L 3/3526 20060101ALI20240123BHJP
A23L 3/3499 20060101ALI20240123BHJP
A23C 3/08 20060101ALI20240123BHJP
A23L 2/44 20060101ALI20240123BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20240123BHJP
A23C 9/13 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
A23L3/3535
A23B7/154
A23B7/144
A23L3/3409
A23L3/349
A23B4/048
A23L3/3526
A23L3/3499
A23C3/08
A23L2/00 P
A23L2/52
A23L2/52 101
A23C9/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541272
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 US2022012901
(87)【国際公開番号】W WO2022159439
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】505320919
【氏名又は名称】ジェイピー ラボラトリーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パテル,ゴルドハンブハイ,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ノーデンブリング,ジュリア,コレダ
【テーマコード(参考)】
4B001
4B021
4B117
4B169
【Fターム(参考)】
4B001AC35
4B001BC01
4B001EC99
4B021LA41
4B021LW02
4B021LW03
4B021LW04
4B021LW05
4B021LW06
4B021LW09
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4B021MC07
4B021MC10
4B021MK02
4B021MK16
4B021MK17
4B021MK19
4B021MK22
4B021MK24
4B021MP02
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4B021MP07
4B021MQ04
4B021MQ07
4B021MQ08
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4B169HA09
4B169HA11
4B169HA14
4B169HA17
4B169HA18
4B169KA01
4B169KA07
4B169KA10
4B169KB01
4B169KB02
4B169KB03
4B169KB05
4B169KB06
4B169KC06
4B169KC31
4B169KC32
(57)【要約】
長い貯蔵寿命を有する食物および食物の貯蔵寿命を延長する方法が本明細書に提供されている。長い貯蔵寿命は、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、配位子からなる群から選択される少なくとも1種の貯蔵寿命延長剤およびこれらの前駆体で食物を処理することにより提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長い貯蔵寿命を有する食物であって、前記長い貯蔵寿命が、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸および配位子からなる群から選択される少なくとも1種の貯蔵寿命延長剤で前記食物を処理することにより提供されるか、または前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で処理されている、長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項2】
気相中1~5,000ng/mlまたは液体媒体中1~200mg/mlの範囲の前記貯蔵寿命延長剤で処理された、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項3】
前記貯蔵寿命延長剤を含む溶液を形成すること、ならびにスプレー、コーティング、ディッピングおよびすすぎからなる群から選択される方法によって前記溶液を前記食物に適用することにより処理された、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項4】
前記溶液が、0.1~90重量%の前記貯蔵寿命延長剤を含んでいた、請求項3に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項5】
前記貯蔵寿命延長剤が、液体であるか、または昇華もしくは分解する固体である、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項6】
前記液体または前記固体が、少なくとも1ppbの前記貯蔵寿命延長剤を前記食物の周辺の大気に提供する、請求項5に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項7】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤の蒸気への予備暴露を含んでいた、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項8】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤の制御放出を含む、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項9】
前記処理が、サシェ剤からの前記貯蔵寿命延長剤の放出を含んでいた、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項10】
食物が、水蒸気と前記貯蔵寿命延長剤の蒸気との混合大気内にあった、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項11】
前記貯蔵寿命延長剤が、前記食物上への食用コーティングに取り込まれている、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項12】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸されている、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項13】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、エルシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項14】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸シクロペンチル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニル、チオシアン酸フェニルプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸シクロヘキシル、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項13に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項15】
前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸された、請求項13に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項16】
前記非芳香族環状ケトンが、シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4a-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサンオクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項17】
前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸された、請求項15に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項18】
前記ボロン酸が、メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2
,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項19】
前記ボロン酸が、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項18に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項20】
前記ボロン酸が、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項18に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項21】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸された、請求項18に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項22】
前記配位子が、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、ビピリジン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、ボロン酸、モノフェノール、ポリフェノール、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、亜硫酸イオン、トリエチレンテトラミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項23】
前記配位子が、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、一酸化炭素、アセチルアセトン、アンモニア、エチレンジアミン、エチレンジアミン酢酸;エチレンジアミンのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸、カルバミン酸アンモニウム、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、シンナミルアルコール、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項24】
前記配位子が、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH
2-C(O)-R(式中、Rは10個までの炭素のアルキル基である)からなる群から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項25】
前記配位子が、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項24に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項26】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸された、請求項24に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項27】
前記前駆体が、湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を生成する、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項28】
前記食物が、液体および固体から選択される、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項29】
前記食物が、植物、動物、菌類または加工食品の少なくとも一部分である、請求項1に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項30】
前記食物が、果実、野菜、肉、魚、種子およびマッシュルームからなる群から選択される、請求項29に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項31】
前記食物が、リンゴ、セイヨウナシ、ビート、バナナ、ブドウ、ジャガイモ、レタス、アボカド、スイカ、カンタロープ、サクランボ、クランベリー、ハニーデュー、パイナップル、カボチャ、トマト、キュウリ、トウガラシ属、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ミルク、ジュース、穀粒、マメ科植物、ナッツ、根菜類、グレープフルーツ、グアバ、キウイフルーツ、レモン、リンゴンベリー、レイシ、マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、プルーン、ラズベリー、ホウレンソウ、イチゴ、サトウキビ、カブ、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、ウサギの肉、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、ホンビノスガイ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケ、クロマグロからなる群から選択される、請求項30に記載の長い貯蔵寿命を有する食物。
【請求項32】
食物の貯蔵寿命を延長するための食物の処理のための、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、配位子からなる群から選択される貯蔵寿命延長剤およびこれらの前駆体。
【請求項33】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、エルシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項34】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸シクロペンチル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニル、チオシアン酸フェニルプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸シクロヘキシル、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項33に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項35】
前記非芳香族環状ケトンが、シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4A,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4A-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサンオクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項36】
前記ボロン酸が、メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2
,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項37】
前記ボロン酸が、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項36に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項38】
前記ボロン酸が、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項37に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項39】
前記配位子が、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、ビピリジン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、ボロン酸、モノフェノール、ポリフェノール、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、亜硫酸イオン、トリエチレンテトラミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項40】
前記配位子が、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、一酸化炭素、アセチルアセトン、アンモニア、エチレンジアミン、エチレンジアミン酢酸;エチレンジアミンのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸、カルバミン酸アンモニウム、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、シンナミルアルコール、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項41】
前記配位子が、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH
2-C(O)-R(式中、Rは10個までの炭素のアルキル基である)からなる群から選択される、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項42】
前記配位子が、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項41に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項43】
前記前駆体が、湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を生成する、請求項32に記載の食物の処理のための貯蔵寿命延長剤。
【請求項44】
イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、配位子およびこれらの混合物からなる群から選択される貯蔵寿命延長剤またはその前駆体で前記食物を処理することを含む、食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項45】
前記イソチオシアネートが、気相中に1~5,000ng/mlまたは液体媒体中に1~200mg/mlの範囲で存在する、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項46】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤を含む溶液を形成すること、ならびにスプレー、コーティング、ディッピング、すすぎおよび洗浄からなる群から選択される方法により前記溶液を前記食物に適用することを含む、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項47】
前記溶液が、0.1~90重量%の前記貯蔵寿命延長剤を含む、請求項46に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項48】
前記貯蔵寿命延長剤が、液体であるか、または昇華もしくは分解する固体である、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項49】
前記液体または昇華もしくは分解する固体が、少なくとも1ppbの前記貯蔵寿命延長剤を前記食物の周辺の大気に提供する、請求項48に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項50】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤への予備暴露を含む、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項51】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤の制御放出を含む、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項52】
前記制御放出が、前記貯蔵寿命延長剤を含有するサシェ剤からの放出を含む、請求項51に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項53】
食物が、相対湿度50%超を有する大気内にある、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項54】
前記貯蔵寿命延長剤が、前記食物上の食用コーティングに取り込まれている、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項55】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項56】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、エルシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項57】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸シクロペンチル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニル、チオシアン酸フェニルプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸シクロヘキシル、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項56に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項58】
前記非芳香族環状ケトンが、シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4A,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4A-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサンオクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項59】
前記ボロン酸が、メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2
,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項60】
前記ボロン酸が、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項59に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項61】
前記ボロン酸が、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項60に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項62】
前記配位子が、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、ビピリジン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、ボロン酸、モノフェノール、ポリフェノール、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、亜硫酸イオン、トリエチレンテトラミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項63】
前記配位子が、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、一酸化炭素、アセチルアセトン、アンモニア、エチレンジアミン、エチレンジアミン酢酸;エチレンジアミンのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸、カルバミン酸アンモニウム、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、シンナミルアルコール、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項64】
前記配位子が、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH
2-C(O)-R(式中、Rは10個までの炭素のアルキル基である)からなる群から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項65】
前記配位子が、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項64に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項66】
前記前駆体が、湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を生成する、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項67】
請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法で処理した食物。
【請求項68】
前記食物が、液体および固体から選択される、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項69】
前記食物が、植物、動物、菌類または加工食品の少なくとも一部分である、請求項44に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項70】
前記食物が、果実、野菜、肉、魚、種子およびマッシュルームからなる群から選択される、請求項69に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項71】
前記食物が、リンゴ、セイヨウナシ、ビート、バナナ、ブドウ、ジャガイモ、レタス、アボカド、スイカ、カンタロープ、サクランボ、クランベリー、ハニーデュー、パイナップル、カボチャ、トマト、キュウリ、トウガラシ属、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ミルク、ジュース、穀粒、マメ科植物、ナッツ、根菜類、グレープフルーツ、グアバ、キウイフルーツ、レモン、リンゴンベリー、レイシ、マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、プルーン、ラズベリー、ホウレンソウ、イチゴ、サトウキビ、カブ、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、ウサギの肉、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、ホンビノスガイ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケおよびクロマグロからなる群から選択される、請求項70に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項72】
食物の貯蔵寿命を延長する方法であって、貯蔵寿命延長剤を前記食物に添加すること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤の蒸気に暴露すること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤でコーティングすること、前記貯蔵寿命延長剤をサシェ剤から放出させることからなる群から選択される方法により前記食物を処理することを含み、前記貯蔵寿命延長剤またはその前駆体が、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、および配位子からなる群から選択される、方法。
【請求項73】
前記イソチオシアネートが、気相中に1~5,000ng/mlまたは液体媒体中に1~200mg/mlの範囲で存在する、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項74】
前記コーティングが、前記貯蔵寿命延長剤および食用コーティングを含む溶液を形成すること、ならびにスプレー、コーティング、ディッピング、すすぎおよび洗浄からなる群から選択される方法により前記溶液を前記食物に適用することを含む、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項75】
前記溶液が、0.1~90重量%の前記貯蔵寿命延長剤を含む、請求項74に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項76】
前記貯蔵寿命延長剤が、液体であるか、または昇華もしくは分解する固体であり、前記食物を前記蒸気に前記暴露することが、前記液体または、前記分解もしくは昇華する固体を含む、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項77】
前記液体または前記昇華もしくは分解する固体が、少なくとも1ppbの前記貯蔵寿命延長剤を前記食物の周辺の大気に提供する、請求項76に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項78】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤への予備暴露を含む、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項79】
前記サシェ剤からの前記貯蔵寿命延長剤の前記放出が、前記貯蔵寿命延長剤の制御放出を含む、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項80】
食物が、相対湿度50%超を有する大気内にある、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項81】
前記コーティングが、食用コーティングである、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項82】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項83】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、エルシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項84】
前記イソチオシアネートが、シアン酸アリル、イソチオシアン酸アリル、チオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、1-シアノ-2,3-エピチオプロパン、イソチオシアン酸シクロペンチル、硫化ジアリル、エピチオニトリル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、オキサゾリジンチオン、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニル、チオシアン酸フェニルプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、チオシアン酸ブチル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸シクロヘキシル、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項83に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項85】
前記非芳香族環状ケトンが、シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4A,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4A-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサンオクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項86】
前記ボロン酸が、メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2
,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項87】
前記ボロン酸が、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項86に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項88】
前記ボロン酸が、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項87に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項89】
前記配位子が、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、ビピリジン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、ボロン酸、モノフェノール、ポリフェノール、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、亜硫酸イオン、トリエチレンテトラミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項90】
前記配位子が、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、一酸化炭素、アセチルアセトン、アンモニア、エチレンジアミン、エチレンジアミン酢酸;エチレンジアミンのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸、カルバミン酸アンモニウム、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、シンナミルアルコール、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項91】
前記配位子が、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH
2-C(O)-R(式中、Rは10個までの炭素のアルキル基である)からなる群から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項92】
前記配位子が、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトンおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項91に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項93】
前記前駆体が、湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を生成する、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項94】
前記食物が、液体および固体から選択される、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項95】
前記食物が、植物、動物、菌類または加工食品の少なくとも一部分である、請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項96】
前記食物が、果実、野菜、肉、魚、種子およびマッシュルームからなる群から選択される、請求項95に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項97】
前記食物が、リンゴ、セイヨウナシ、ビート、バナナ、ブドウ、ジャガイモ、レタス、アボカド、スイカ、カンタロープ、サクランボ、クランベリー、ハニーデュー、パイナップル、カボチャ、トマト、キュウリ、トウガラシ属、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ミルク、ジュース、穀粒、マメ科植物、ナッツ、根菜類、グレープフルーツ、グアバ、キウイフルーツ、レモン、リンゴンベリー、レイシ、マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、プルーン、ラズベリー、ホウレンソウ、イチゴ、サトウキビ、カブ、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、ウサギの肉、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、ホンビノスガイ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケ、クロマグロからなる群から選択される、請求項96に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項98】
請求項72に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法により処理された食物。
【請求項99】
食物の貯蔵寿命を延長する方法であって、前記食物を貯蔵寿命延長剤で処理することによって菌類の増殖を遅らせること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤で処理することによって前記食物の胚芽の発生または発芽を遅らせること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤で処理することによって前記食物の熟成を遅らせること、ならびに前記食物を前記貯蔵寿命延長剤で処理することによって前記食物の脱水またはしおれを遅らせることからなる群から選択される方法を含み、前記貯蔵寿命延長剤またはその前駆体が、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸および配位子からなる群から選択される、方法。
【請求項100】
前記イソチオシアネートが、気相中に1~5,000ng/mlまたは液体媒体中に1~200mg/mlの範囲で存在する、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項101】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤を含む溶液を形成すること、ならびにスプレー、コーティング、ディッピング、すすぎおよび洗浄からなる群から選択される方法により前記溶液を前記食物に適用することを含む、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項102】
前記溶液が、0.1~90重量%の前記貯蔵寿命延長剤を含む、請求項101に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項103】
前記貯蔵寿命延長剤が、液体であるか、または昇華もしくは分解する固体である、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項104】
前記液体、または昇華もしくは分解する固体が、少なくとも1ppbの前記貯蔵寿命延長剤を前記食物の周辺の大気に提供する、請求項103に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項105】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤への予備暴露を含む、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項106】
前記処理が、前記貯蔵寿命延長剤の制御放出を含む、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項107】
前記制御放出が、前記貯蔵寿命延長剤を含有するサシェ剤からの放出を含む、請求項106に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項108】
食物が、湿気50%超を有する大気内にある、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項109】
前記貯蔵寿命延長剤が、食用コーティングに取り込まれている、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項110】
前記食物が、前記貯蔵寿命延長剤で燻蒸される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項111】
前記イソチオシアネートが、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、エルシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項112】
前記イソチオシアネートが、シアン酸アリル、イソチオシアン酸アリル、チオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、1-シアノ-2,3-エピチオプロパン、イソチオシアン酸シクロペンチル、硫化ジアリル、エピチオニトリル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、オキサゾリジンチオン、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニル、チオシアン酸フェニルプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、チオシアン酸ブチル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸シクロヘキシル、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項111に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項113】
前記非芳香族環状ケトンが、シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4A,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4A-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサンオクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項114】
前記ボロン酸が、メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2
,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項115】
前記ボロン酸が、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項114に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項116】
前記ボロン酸が、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項115に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項117】
前記配位子が、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、ビピリジン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、ボロン酸、モノフェノール、ポリフェノール、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、亜硫酸イオン、トリエチレンテトラミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項118】
前記配位子が、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、一酸化炭素、アセチルアセトン、アンモニア、エチレンジアミン、エチレンジアミン酢酸;エチレンジアミンのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;エチレンジアミンテトラ酢酸;エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩;没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸、カルバミン酸アンモニウム、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、シンナミルアルコール、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項119】
前記配位子が、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH
2-C(O)-R(式中、Rは10個までの炭素のアルキル基である)からなる群から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項120】
前記配位子が、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項119に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項121】
前記前駆体が、湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を生成する、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項122】
前記食物が、液体および固体から選択される、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項123】
前記食物が、植物、動物、菌類または加工食品の少なくとも一部分である、請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項124】
前記食物が、果実、野菜、肉、魚、種子およびマッシュルームからなる群から選択される、請求項123に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項125】
前記食物が、リンゴ、セイヨウナシ、ビート、バナナ、ブドウ、ジャガイモ、レタス、アボカド、スイカ、カンタロープ、サクランボ、クランベリー、ハニーデュー、パイナップル、カボチャ、トマト、キュウリ、トウガラシ属、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ミルク、ジュース、穀粒、マメ科植物、ナッツ、根菜類、グレープフルーツ、グアバ、キウイフルーツ、レモン、リンゴンベリー、レイシ、マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、プルーン、ラズベリー、ホウレンソウ、イチゴ、サトウキビ、カブ、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、ウサギの肉、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、ホンビノスガイ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケ、クロマグロからなる群から選択される、請求項124に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法。
【請求項126】
請求項99に記載の食物の貯蔵寿命を延長する方法で処理された食物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月21日に出願した審議中の米国仮出願第63/140,160号および2021年8月11日に出願した米国仮出願第63/231,890号の優先権を主張し、両方とも参照により本明細書に取り込まれている。
【0002】
技術分野
本発明は、農産物;液体食品、例えば、ミルクおよびジュース;ならびに加工食品、例えば、チーズなどの食物貯蔵寿命を、環状ケトン、ボロン酸、イソチオシアネートおよび/またはキレート剤で処理することによって延長することに関係する。
【背景技術】
【0003】
食物は、動物およびヒトに対して栄養補給を提供するために消費される物質である。食物は普通、植物、動物または菌類の起源からなり、必須栄養素、例えば、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミンおよびミネラルを含有する。多くの植物および植物部分が食物として食べられており、約2,000の植物種が食品用に栽培されている。肉は食物として食べられる動物の肉である。
【0004】
農産物は多くの理由により腐敗するが、主な理由は、(i)熟成および過剰熟成する、(ii)変色、または色が、例えば、緑色から黄色または赤色へと変化する、(iii)生物学的増殖、例えば、菌類の増殖、ならびに(iv)カリカリ感/固さの損失を結果として生じる水の損失である。カリカリ感の損失、固さの損失、しおれ、水の損失、脱水および汗かきという用語は本明細書で交換可能なように使用される。ポリガラクツロナーゼ(PG)活性は、主としてペクチンの脱重合および可溶化が関与し、固さの損失を結果として生じる。ポリガラクツロナーゼ活性の抑制は果実の軟化を減少させる。
【0005】
一部の果実および植物は酵素ポリフェノールオキシダーゼを自然に含有し、この酵素は空気中で酸素と組み合わさると、反応して、変色または色変化を引き起こす。このプロセスは、多くの農産物の皮または果皮が除去されるとすぐに開始する。リンゴ、セイヨウナシ、バナナ、ブドウ、ジャガイモ、レタス、およびアボカドは、農産物の肉が酸素に暴露されると褐色に変化する果実および植物である。
【0006】
肉は多くの要因により腐敗するが、最も一般的な要因の1つが微生物、例えば、カビおよび他の細菌である。カビという用語は、菌類および微生物、例えば、細菌およびウイルスと交換可能なように使用される。肉に存在する微生物は、タンパク質および脂肪の破壊を引き起こし、肉を腐敗させ、ヒトによる消費に対して安全ではないレベルに到達する。これらの微生物が肉の小片にコロニー形成すると、これらは肉の小片を破壊し始め、腸炎または食中毒を引き起こし得る毒素を後に残し、この腸炎または食中毒はボツリヌス中毒症の稀な症例において潜在的に致死性である。肉の変色は腐敗のまた別のバイタルサインである。新鮮な肉はピンク-赤または無色であるべきである。
【0007】
食糧農業機関(The Food and Agricultural Organization(FAO))は、2014年には食物廃棄物が2兆6000億ドルの世界的な経済、環境および社会的費用を引き起こすことを予測していた。地球規模の乳製品市場のサイズは、2018年、6,738億米国ドルに値し、牛乳および乳製品の約20%が廃棄されている。したがって、低温殺菌および冷蔵に対する必要性を排除することができる、牛乳の貯蔵寿命を延長する単純な方法を開発する必要がある。
【0008】
食物の保存のために当技術分野では保存剤が一般的に使用されている。保存剤とは、生産物、例えば、食料品、飲料、医薬品および多くの他の生産物に添加して、微生物の増殖によるまたは望ましくない化学変化による分解を防止する物質または化学物質である。一般的に、保存は2つのモード、化学的モードおよび物理的モードで実行される。化学的保存には、生産物に化学化合物を添加することを含む。物理的保存とは、例えば、冷蔵する、冷凍する、乾燥させる、大気を改質する、例えば、空気を窒素で置き換える、および真空充填する方法などを含む。多くの農産物、例えば、リンゴおよびキュウリの貯蔵寿命はワックスコーティングにより延長される。食物保存剤を含む、食物の貯蔵寿命を延長するすべての種類の材料、デバイスおよび方法はまた本明細書で貯蔵寿命延長剤とも呼ばれている。
【0009】
ジャガイモの発芽を防止するために、クロルプロファム[イソプロピルN-(3-クロロフェニル)カルバメート]、ジ-イソプロピルナフタレン、1,4-ジメチル-ナフタレン、3-デセン-2エン、エチレン、過酸化水素、スペアミント油、ペパーミント油、オレンジ油およびマレイン酸ヒドラジンなどの材料が報告されている。
【0010】
精密濾過、高圧、UV放射線およびパルス化印可電場を含めた、ジュースの貯蔵寿命を延長するための物理的方法が報告されている。
【発明の概要】
【0011】
発明が解決しようとする課題
甚大な努力にもかかわらず、食物廃棄を減少させるのに適した材料および方法に対する強い必要性が依然として存在する。小規模農家により、家庭で、ほとんどあらゆる農産物に、肉および魚に、加工/調理した食物に、ならびに液体食品、例えば、牛乳およびジュースに使用することができる材料および方法が特に必要とされている。また、菌類増殖、胚芽の発生/発芽を最小限に抑え、農産物の熟成を遅らせることにより食物廃棄を減少させるための材料および方法も大いに必要とされている。
【0012】
食物の貯蔵寿命を延長するための改善された材料および方法が本明細書に提供される。
【0013】
課題を解決するための手段
本発明の目的は、保存剤、例えば、イソチオシアネート、ボロン酸、環状ケトン、キレート配位子またはこれらの混合物を用いて、菌類および細菌の発生を減少させる、サクサク感または水の損失を減少させる、農産物をより長く緑色に保つ、熟成を遅らせる、および/または発芽または胚芽の発生を減少させることにより、肉、農産物、液体食品および加工食品の貯蔵寿命を延長するための材料、方法およびデバイスを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、保存剤、例えば、イソチオシアネート、ボロン酸、環状ケトン、キレート配位子またはこれらの混合物を用いて食物の貯蔵寿命を延長することである。
【0015】
本発明の別の目的は、保存剤、例えば、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸エチル、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、アセチルアセトンまたはこれらの混合物を用いて食物の貯蔵寿命を延長することである。
【0016】
本発明の特定の特徴は、食物を、貯蔵寿命延長剤に暴露するか、または貯蔵寿命延長剤で処理するための方法を提供することである。
【0017】
本発明の別の特徴は、食物の貯蔵寿命を延長するための保存剤の制御放出およびオンデマンド放出のためのデバイス、例えば、サシェ剤およびマイクロカプセル剤を提供することである。
【0018】
本発明の別の特徴は、水または湿気に暴露された場合、貯蔵寿命延長剤を放出する付加体、錯体、コンジュゲート、または湿度感受性前駆体を提供することである。
【0019】
本発明の別の特徴は、前駆体、例えば、湿気または水に暴露された場合、イソチオシアネート、硫黄含有有機化合物および金属の硫黄塩を生成するチオグルコシド、またはグルコースのコンジュゲート、例えば、水と反応して、硫化水素を生成するヒマラヤ岩塩、ならびにアンモニウム化合物、例えば、周辺温度下で、水分有りまたはなしで分解してアンモニアおよび二酸化炭素となるカルバミン酸アンモニウムを提供することである。
【0020】
本発明の別の特徴は、貯蔵寿命延長剤またはその前駆体の蒸気またはサシェ剤に食物を暴露するための装置または容器を提供することである。
【0021】
本発明の特定の利点は、食物の腐敗に関与する酵素および他の生化学物質を貯蔵寿命延長剤で遮断することにより、農産物の貯蔵寿命を延長する能力にある。
【0022】
本発明のこれらおよび他の実施形態は、長い貯蔵寿命を有する食物により実現化され、長い貯蔵寿命は、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、配位子からなる群から選択される少なくとも1種の貯蔵寿命延長剤またはその前駆体で前記食物を処理することにより提供される。
【0023】
また別の実施形態は、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸および配位子からなる群から選択される食物処理用貯蔵寿命延長剤またはその前駆体において提供される。
【0024】
また別の実施形態は、食物の貯蔵寿命を延長する方法であって、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸、配位子からなる群から選択される貯蔵寿命延長剤またはその前駆体で食物を処理することを含む方法において提供される。
【0025】
また別の実施形態は、食物の貯蔵寿命を延長する方法であって、貯蔵寿命延長剤またはその前駆体を前記食物に添加すること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤の蒸気に暴露すること、前記食物を前記貯蔵寿命延長剤でコーティングすること、前記貯蔵寿命延長剤をサシェ剤から放出させることからなる群から選択される方法で食物を処理することを含み、貯蔵寿命延長剤が、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸および配位子からなる群から選択される、方法が提供される。
【0026】
また別の実施形態は、食物の貯蔵寿命を延長する方法であって、食物を貯蔵寿命延長剤またはその前駆体で処理することによって菌類の増殖を遅らせること、食物を貯蔵寿命延長剤で処理することによって食物の胚芽の発生または発芽を遅らせること、食物を貯蔵寿命延長剤で処理することによって食物の熟成を遅らせること、ならびに食物を貯蔵寿命延長剤で処理することによって食物の脱水またはしおれを遅らせることからなる群から選択される方法を含み、貯蔵寿命延長剤が、イソチオシアネート、非芳香族環状ケトン、ボロン酸および配位子からなる群から選択される、方法において提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】ブルーベリーに対する菌類増殖の遅れを示す写真である。
【
図2】チーズに対する菌類増殖の遅れを示す写真である。
【
図3】グリーントマトの熟成の遅れを示す写真である。
【
図7】低温殺菌牛乳の凝固の遅れを示す写真である。
【
図8】低温搾汁した新鮮な赤色のトマトジュースに対する菌類増殖の遅れを示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書に提供されているのは、農産物、ならびに特に果実、植物および肉の使用に特に適した貯蔵寿命延長剤である。本発明の貯蔵寿命延長剤は、菌類の増殖を阻害または停止し、緑色がより長く保たれるように緑色の農産物の経年劣化を改善し、一部の果実の熟成を遅らせ、農産物の鮮度およびカリカリ感を延長させ、液体食品、例えば、牛乳およびジュースを保存し;種子、例えば、穀粒、マメ科植物、ナッツおよび根植物、例えば、ジャガイモが発芽するまたは胚芽が発生するのを防止し;農産物のしぼみを減少させるよう汗かきまたは発汗を減少させ、調理食品または加工食品の鮮度を延長させ、ならびに酸化および褐変を減少させる。例示的な貯蔵寿命延長剤として、イソチオシアネート、ボロン酸、環状ケトン、キレート剤およびこれらの組合せが挙げられる。
【0029】
特に好ましい貯蔵寿命延長剤は、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸エチル、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、アセチルアセトン、エチレンジアミンおよびこれらの混合物からなる群から選択される。
【0030】
貯蔵寿命延長剤を食物に導入するための方法は特に限定されないが、少なくとも1種の貯蔵寿命延長剤を含む、固体として添加する、溶液をスプレー、コーティング、ディッピング、すすぐまたは洗浄する、貯蔵寿命延長剤に予備暴露する、貯蔵寿命延長剤を含む溶液を制御放出する、および貯蔵寿命延長剤の蒸気に暴露することは本発明の実証のための例示である。
【0031】
液体貯蔵寿命延長剤は、食物に直接添加する、食物上にコーティングとして形成する、溶液で適用するまたは貯蔵寿命延長剤の蒸気への暴露により適用することも可能である。
【0032】
固体貯蔵寿命延長剤は、貯蔵寿命延長剤を溶液で組み込むことにより、または固体貯蔵寿命延長剤が昇華する場合、蒸着により食物に添加することができる。
【0033】
食物は、例えば、添加、コーティング、ディッピング、すすぎおよび予備暴露などの方法を用いて最初に処理し、次いで貯蔵寿命延長剤のサシェ剤を有する制御された環境に暴露することができる。
【0034】
貯蔵寿命延長剤で保護された食物は植物または非植物であることができる。植物性の食物として、農産物、穀粒、乳製品ならびに農産物、穀粒、および乳製品から作製された加工食品が挙げられる。非植物性の食物として、陸棲動物および水産物が挙げられる。加工食物として、すべての種類の缶詰食品および照射食品が挙げられる。
【0035】
本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤を用いてその貯蔵寿命を延長することができる農産物として、食用種子、穀物、主食、マメ科植物、植物、クリマクテリック型および非クリマクテリック型果実、葉菜および茎野菜、柑橘果実、心皮、液果類、石果類、メロン、セイヨウナシ、トロピカルフルーツ、花菜類、アブラナ科野菜、果菜類、青菜、葉菜野菜、種子野菜、根菜類、芋類、茎菜類および真菌食品が挙げられる。
【0036】
本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤を用いてその貯蔵寿命を延長することができる加工食品として、料理および調理品、例えば、前菜、薬味、菓子類、手軽な食品、デザート、ディップ、ペーストおよびスプレッド、乾燥食品、ファストフード、発酵食品、焼成食品、サラダ、サンドイッチ、ソース、スナック食品、スープ、シチューおよび多くの郷土料理およびレストラン料理を含む料理および調理品が挙げられる。
【0037】
貯蔵寿命延長剤を用いてその貯蔵寿命を延長することができる液体食品として、牛乳、果実および野菜ジュース、抽出物、ソフトドリンクおよびアルコール飲料、例えば、ビール、ワインおよび蒸留酒が挙げられる。
【0038】
本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤は、肉、例えば、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、およびウサギの肉などの貯蔵寿命を延長するために使用することができる。
【0039】
本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤は、魚および他の水産物、例えば、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケおよびクロマグロの貯蔵寿命を延長するために使用することができる。
【0040】
本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤は、抽出物およびフレッシュジュース、例えば、リンゴ、ビート、カンタロープ、ニンジン、セロリ、サクランボ、クランベリー、ココナッツウォーター、キュウリ、ブドウ、グレープフルーツ、グアバ、ハニーデュー、キウイフルーツ、レモネード、レモン、リンゴンベリー、レイシ、マンゴー、メロン、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、プルーン、ラズベリー、ホウレンソウ、イチゴ、サトウキビ、トマト、カブ、新鮮および乾燥した薬草および香辛料ならびにいくつかの植物のジュースまたは抽出物の貯蔵寿命を延長するために使用することができる。
【0041】
理論に限定されないが、本発明の貯蔵寿命延長剤は、以下のうちの1つまたは複数により貯蔵寿命を延長すると仮定される:酸化および脱水を減少させる、食品の分解に関与する酵素を遮断する、阻害するもしくは不活性化する、植物ホルモンと反応する、食品に色を付ける生化学物質、例えば、クロロフィル、アントシアニン、カロチノイド、ヘモグロビンおよび他の自然発生の着色剤を含む生化学物質と錯体を生成する、ならびに/または抗真菌および抗菌特性を有する。
【0042】
貯蔵寿命延長剤の放出を制御するため、貯蔵寿命延長剤は、適正なバリア材料を用いてマイクロカプセル化する、またはサシェ剤に密閉することができる。サシェ剤は、これが食品容器内側に適用され得るように、接着層、好ましくは感圧接着層を片側に有し、バリアフィルムを除去して、サシェ剤を活性化することができるように、粘着剤を有するバリアフィルムをサシェ剤の反対側に有することができる。
【0043】
最適性能を得るためには、貯蔵寿命延長剤の濃度、ならびに貯蔵寿命延長剤への食品暴露の時間および温度は、任意選択でおよび好ましくは制御される。高濃度、高温および/または長時間にわたる過剰な暴露は好ましくは回避する。高用量は食品を損傷する可能性がある。より低い濃度、低温および/またはより短い時間にわたる暴露は好ましくは回避する。低い、または不十分な用量は食物の貯蔵寿命を延長するのに有効となり得ない。使用される貯蔵寿命延長剤の濃度は、食品の種類および貯蔵寿命延長剤の性質に依存する。厚皮性農産物、および貯蔵寿命延長剤に対する浸透性が低いような食品には、より長い時間またはより高い濃度の貯蔵寿命延長剤が必要となる。厚みのない農産物、例えば、葉菜および花の農産物、例えば、パセリ、ブロッコリーおよび花には貯蔵寿命延長剤のより短い暴露時間および低濃度が必要となる。貯蔵寿命延長剤の性質および食品の性質に応じて、(i)気相中の貯蔵寿命延長剤の濃度は、1ppbから貯蔵寿命延長剤の蒸気で飽和するまで、または1ng/ml~500mg/mlおよび水もしくは他の液体媒体の溶液中0.01%~50%まで変動可能である、(ii)処理のための時間は1分間~数日まで変動可能である、および(iii)温度は5℃~50℃まで変動可能である。サシェ剤が使用される場合、貯蔵寿命延長剤の濃度は1ppb未満であることができ、暴露時間は穀粒などの食品に対して数週~数年であることができる。液体食品、例えば、牛乳およびジュースまたは加工食品、例えば、チーズおよび缶詰食品に添加される場合、貯蔵寿命延長剤の濃度は1ppb~10%まで変動可能である。
【0044】
アルケン結合を有する不飽和の貯蔵寿命延長剤は、対応する飽和したホモログより、食物の貯蔵寿命を延長することにおいてより有効であり、より強い。例えば、イソチオシアン酸アリルは菌類の防止においてイソチオシアン酸エチルより有効であり、2-シクロヘキセン-1-オンはトマトの熟成を遅らせることにおいてより有効である。熟成という用語はまた過剰熟成も含む。
【0045】
より高い湿度は、予備暴露処理時間および保存剤の濃度を減少させるのを助ける。湿度は周囲湿度から100%相対湿度まで変動可能である。湿度の必要条件は食品に依存する。農産物はより高い湿度を必要とし得るが、乾燥穀粒、薬草および香辛料の燻蒸に対しては周囲湿度で十分であってよい。貯蔵寿命延長剤による食品の処理中の湿度は、食品に応じて、1~100%相対湿度まで変動可能である。農産物は汗をかくので、相対湿度は処理中変動可能である。特に好ましいのは約50%相対湿度より上の湿度である。
【0046】
貯蔵寿命延長剤は、半固体食品、ゲル、水含有食品、加工食品、料理、レストラン料理、郷土料理および缶詰食品に、これらの貯蔵寿命を延長するために添加することができる。
【0047】
貯蔵寿命延長剤は、非食品アイテム、例えば、インク、ペイントおよびポリマーラテックスに、菌類を防止するまたは最小限に抑えるために添加することができる。
【0048】
貯蔵寿命延長剤は、コーティング、例えば、非食品固体表面にスプレーすることにより、菌類または他の微生物の増殖、例えば、細菌およびウイルスの増殖を防止するまたは最小限に抑えることができる。防止するおよび最小限に抑えるという用語は本明細書で交換可能なように使用されている。
【0049】
本発明の貯蔵寿命延長剤は単独で使用することができ、または食品に対して可食性コーティングとして添加することもできる。本発明の貯蔵寿命延長剤は、当技術分野で一般的に使用されているまたはFDA承認され、現在使用されていると文献で報告された保存剤と混合することにより、共保存剤として機能することができる。
【0050】
貯蔵寿命延長剤は、穀粒、マメ科植物、ナッツ、果実、乾燥果実、薬草および他の農産物の燻蒸のための燻蒸剤としてまたは共燻蒸剤として使用することができる。
【0051】
貯蔵寿命延長剤は、収穫前の用途、例えば、除草剤、殺虫剤、および殺有害生物剤に使用することができる。
【0052】
実験は、イソチオシアネート、キレート配位子、環状ケトンおよびボロン酸を用いて、本発明の様々な食品の貯蔵寿命延長剤の有効性を実証しており、結果は表1~6に提示されている。すべての実験は約25℃の室温で行った。貯蔵寿命延長剤の有効性を決定するため、いかなる貯蔵寿命延長剤によっても処理されていない対照試料に、試験試料と同一の試験を行った。大部分の食品は色または組織が変化した。表1~6のこれらの実施例のすべての実験は密閉したプラスチックまたはガラス容器内で行った。穴の空いた、蓋なしまたは蓋付きプラスチック容器などの容器は、過剰水分を逃がす、または一部の農産物により放出される水分の凝縮を防止するのに有利な場合、使用することができる。
【0053】
以下の化学物質もまた様々な食品の貯蔵寿命を延長するために頻繁に使用されており、実施例9に記述されている1つまたは複数の腐敗基準を制御するために多かれ少なかれ有効であることが判明した:アセチルアセトン、イソチオシアン酸アリル、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、クマリン、シクロヘプタノン、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、シクロペンタノン、炭酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、エチレンジアミン、硫化水素、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、2-メチル-8-キノリノール、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、1-メチル-1-シクロペンテン、メチルシクロペンタノン-2-カルボキシレート、およびレゾルシノール。
農産物での菌類増殖を遅らせることまたは防止すること
ブルーベリーの対照試料上では、菌類が3日以内に観察された一方、サシェ剤からのシクロヘキサノンの蒸気に暴露された試料は、73日目でもいかなる菌類も観察されなかった。類似の結果が2-メチルシクロヘキサノン、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸アリルとシクロヘキサノンとの混合物、フェニルボロン酸で観察された(実施例22、91、94、95、117、138、および165)。
【0054】
同様に、イチゴ(実施例58、115、139&163)、ラズベリー(実施例49、50、93&123)、ブラックベリー(実施例169)、およびレイシ(実施例42&98)上では、菌類増殖は、イソチオシアン酸アリル、フェニルボロン酸、アセチルアセトン、2-メチルシクロヘキサノン、およびショウガ小片により防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。他の貯蔵寿命延長剤もまた液果類を用いて試験した。
【0055】
ニンジンの対照試料上では、菌類が14日以内に成長を開始した一方、同一の条件下、ダイコンジュースに浸漬した試料にはいかなる菌類も観察されなかった(実施例164)。ミニキャロットはまた、シクロヘキサノンおよびイソチオシアン酸アリルならびにダイコンジュース、ショウガジュースおよびセイヨウワサビジュースの溶液でも試験した。
【0056】
サクランボの対照試料上では、菌類が2日以内に観察された一方、湿度100%を有するイソチオシアン酸アリルの蒸気に1時間暴露した試料(実施例24)は、7日目においていかなる菌類も観察されなかった。
【0057】
皮が若いココナッツの対照試料上では、菌類が11日以内に観察された一方、シクロヘキサノンのサシェ剤を用いた試料上では25日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例103)。
【0058】
キュウリの対照試料上では、菌類が5日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルの水溶液に浸漬した試料(実施例31)上では19日目においていかなる菌類も観察されなかった。キュウリの類似の試料上では、菌類は4日以内に成長を開始した一方、シクロヘキサノン蒸気(実施例104)または1-メチルシクロペンテン蒸気に暴露した試料には21日目にいかなる菌類も観察されなかった(実施例116)。
【0059】
ショウガの対照試料上では、菌類が12日日以内に観察された一方、ベンジルエーテルの蒸気に予備暴露した場合、37日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例146)。ショウガはまた、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、アセチルアセトン、イソチオシアン酸アリルおよびイソチオシアン酸エチルでも試験し、有効であると判明した。予備暴露とサシェ剤との両方法が使用された。ショウガは密閉容器ならびに開封容器内でも保たれた。
【0060】
グアーの対照試料上では、菌類が6日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルの蒸気に暴露された試料は、40日目でもいかなる菌類も観察されなかった(実施例38&39)。処理されたグアーは確かにその緑色をわずかに失ったが、依然としてサクサク感があった。
【0061】
セイヨウワサビの対照試料上では、菌類が6日以内に観察された一方、アセチルアセトンまたはシクロヘキサノンの蒸気に予備暴露された場合、19日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例121&97)。セイヨウワサビを用いて試験した他の保存剤は以下を含む:2-シクロヘキセン-1-オン、イソチオシアン酸アリルおよびベンジルエーテル。
【0062】
カレラ(インド苦瓜)の対照試料上では、菌類および黄変が7日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリル蒸気に暴露された試料は33日においていかなる菌類も観察されなかった(実施例41)。
【0063】
マンダリンの対照試料上では、菌類が14日以内に観察された一方、ショウガジュース溶液に浸漬した場合、30日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例167)。ワサビ小片が保存剤として使用された場合にも、類似の結果が観察された(実施例168)。マンダリンはまた、2-ブトキシエタノール、炭酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、2-シクロヘキセン-1-オン、および4-ヒドロキシ-2-ブタノンにも暴露され、ダイコンジュース、ショウガジュース、セイヨウワサビジュースおよびイソチオシアン酸アリルの溶液にもディッピング/すすぎにより暴露された。
【0064】
ホワイトパールオニオンの対照試料上では、菌類が8日以内に観察された一方、相対湿度100%のガラス瓶内にアセチルアセトンのサシェ剤が配置された場合、48日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例124&125)。タマネギに対して試験した他の保存剤は以下を含む:アセチルアセトン、シクロヘキサノン、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸エチル、リン酸アンモニウム水溶液中の浸漬。類似の結果がフェニルイソチオシアネートでも見られた(実施例88&87)。菌類増殖は、レッドおよびイエローパールオニオンに対しても、同じ保存剤により防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。
【0065】
パルヴァル(Trichosanthes dioica、尖ったヒョウタンとしても公知)の対照試料上では、菌類および黄変が9日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリル蒸気に暴露された試料は、16日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例46、75&76)。
【0066】
スノーピーズの対照試料上では、菌類が6日以内に成長を開始した一方、硫化水素(ヒマラヤ岩塩)サシェ剤を用いた試料は、11日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例159)。類似の結果が、ショウガ小片に暴露されたスノーピーズの試料でも見られた(実施例166)。スノーピーズはまた、シクロヘキサノン、ダイコン小片、ショウガ小片、セイヨウワサビ小片、硫化水素、イソチオシアン酸アリル、1-メチル-1-シクロペンテン、および2-シクロヘキセン-1-オンでも試験した(実施例160)。
【0067】
赤い、熟したトマトの対照試料上では、菌類が13日日以内に観察された一方、2-ブトキシエタノールの蒸気に暴露された場合、29日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例148)。赤いトマトはまた、2-ブトキシエタノール、炭酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、2-シクロヘキセン-1-オン、および4-ヒドロキシ-2-ブタノンでも試験した。
パン、乳製品、マメ科植物に対して菌類の増殖を遅らせる
インドの揚げパンであるプーリーの対照試料上では、菌類が5日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリル(実施例48)およびシクロヘキサノン(実施例100)の蒸気に予備暴露された試料上では、70日目でもいかなる菌類も観察されなかった。
【0068】
同様に菌類増殖は、サシェ剤に入ったシクロヘキサノン、イソチオシアン酸アリルおよびカルバミン酸アンモニウムにより、またはこれらの蒸気への予備暴露により、インドの雑穀パン、インド小麦パン(ロティ)(実施例101、53&141)およびチーズケーキ(実施例99)上で防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。
【0069】
モントレーチーズの対照試料上では、菌類が7日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤を用いたモントレーチーズ(実施例45)またはパニール(インドのコテージチーズ)(実施例12)上では、10日後いかなる菌類も観察されなかった。同様に、モントレーチーズ(実施例102)上で、シクロヘキサノンで菌類増殖が防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。
【0070】
生チーズの対照試料上では、菌類が6日以内に観察された一方、2-シクロヘキセン-1-オンの蒸気に予備暴露された場合(実施例109)、モツァレラチーズ上では24日目においていかなる菌類も観察されなかった。
【0071】
生乳リコッタチーズ(実施例122)ならびにチェダーチーズ(実施例51)上で、イソチオシアン酸アリルおよびアセチルアセトンを用いて類似の結果が見られた。アセチルアセトン、イソチオシアン酸アリルおよびシクロヘキサノンは、ホームメードファーマーズチーズに対して菌類の増殖を遅らせた(実施例32、96および120)。保存剤を用いて試験した他の生乳チーズは以下を含む:Colby、ゴーダ、meadowrella、およびSwiss。シクロヘキサノンおよび1-メチル-1-シクロペンテンも貯蔵寿命延長剤として試験した。
【0072】
新鮮な殻を剥いたピーナッツの対照試料上では、菌類が5日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルで処置した試料上では8日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例54)。
【0073】
ゆでた新鮮なピーナッツの対照試料上では、菌類が7日以内に観察された一方、シクロヘキサノンのサシェ剤を用いた試料上では、16日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例105)。ピーナッツは、シクロヘキサノン、ベンジルエーテル、クマリン、シクロヘプタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、メチルシクロペンタノン-2-カルボキシレート、2-メチル-8-キノリノール、1-ニトロソ-2-ナフトール、4-ニトロソフェノール、8-キノリノール、レゾルシノール、酢酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、硫化水素、ダイコン小片、およびセイヨウワサビ小片で処置した。
【0074】
新鮮な、生のピーナッツの対照試料上では、菌類が5日以内に観察された一方、カルバミン酸アンモニウムのサシェ剤を用いた試料上では、45日においていかなる菌類も観察されなかった(実施例142)。同様に、菌類は、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤により有意に遅れたかまたは防止された(実施例33)。
【0075】
ゼラチンの水性ゲルの対照試料上では(食品増粘剤)、菌類が9日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルを用いた場合、47日目でもいかなる菌類も観察されなかった(実施例34&35)。菌類増殖は、グアーガムおよびデンプンにおいても(実施例37、56&57)防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。
【0076】
豆腐の対照試料上では、菌類が6日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤に暴露された場合、9日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例60)。シクロヘキサノン、硫化水素、イソチオシアン酸アリルおよび炭酸アンモニウムは豆腐に対して貯蔵寿命延長剤として有効であった。
【0077】
水に浸した発芽緑豆(Vigna radiata)の対照試料上では、菌類が7日以内に観察された一方で、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤または1滴(実施例55&173)、イソチオシアン酸アリルとシクロヘキサノンの混合物(実施例174)または1滴の2-シクロヘキセン-1-オン(実施例110)を用いた場合、21日目においていかなる菌類も観察されなかった。類似の結果がイソチオシアン酸アリルとシクロヘキサノンの混合物を用いて観察された。
【0078】
水に入れたままの混合マメ科植物の対照試料上では、菌類が11日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリル(サシェ剤または湿気を有する蒸気に予備暴露した)を用いた場合、17日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例43、44、89&172)。
【0079】
貯蔵寿命を延長するための例示的な貯蔵寿命延長剤として、シクロヘキサノン、イソチオシアン酸アリル、硫化水素、カルバミン酸アンモニウム、ベンジルエーテル、2-ブトキシエタノール、n-ブチル-乳酸、ブチルアミド、カンファー、シンナミルアルコール、シクロヘプタノン、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、シクロペンタノン、アジピン酸ジブチル、酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、アセチルアセトン、マロン酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル、ジエチレングリコール一水和物、炭酸ジメチル、硫化水素、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、ジメチルスルホキシド、2-エトキシエタノール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、4-ヒドロキシ-2-ブタノン、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、5-ヒドロキシ-2-ペンタノン、(±)-イソボルネオール、(-)-メントン、(±)-メントール、(-)-メントール、2-メトキシエタノール、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、ナフタレン、1-ニトロソ-2-ナフトール、2-フェノキシエタノール、4-フェニル-2-ブタノン、(-)-β-ピネン、8-キノリノール、サリチルアルドキシム、エチレンジアミン、およびアセチルアセトンが挙げられる。
農産物および葉菜野菜の熟成を遅らせ、より長く緑色に保つ
アボカドの対照試料上では、切り開いた農産物の中身の腐敗が7日目に観察された。アセチルアセトン蒸気に暴露された、切り開いた農産物の中身の腐敗は9~11日目に観察された(実施例127&128)。菌類の発生による中身の腐敗は、保存剤、例えば、イソチオシアン酸アリル、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オンおよびイソチオシアン酸アリルとシクロヘキサノンとの混合物を用いた場合、有意に遅れた(実施例77、78、107、108、113&171)。
【0080】
小さなバナナの対照試料上では、熟成が18日以内に観察された一方、エチレンジアミンの蒸気に暴露された場合、21日目においていかなる熟成も観察されなかった(実施例132)。バナナはまた、シクロヘキサノン、硫化水素、カルバミン酸アンモニウム、シクロヘプタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、(±)-カンファー、(-)-メントン、イソチオシアン酸アリル、アセチルアセトンおよびワサビ小片でも試験した。
【0081】
熟成は、緑色から黄色(または赤色)への色変化により判定され、緑色のトウガラシ(実施例151)およびハラペーニョペッパー(実施例153)の熟成は、塩化コリンの10%溶液に予めディップし、これに続いて乾燥させることにより遅らせた。
【0082】
緑色のトマトの対照試料は10日目で赤色に変化した一方、シクロヘキサノンの蒸気に予備暴露した緑色のトマトは、赤くなるまで18日間かかった(実施例106)。緑色から赤色への色変化はまたアセチルアセトンでも有意に遅れた(実施例126)。
【0083】
マンゴーの対照試料上では、熟成が16日以内に生じた一方、マレイン酸ジメチルのサシェ剤で処理したマンゴーは、23日目まで熟成しなかった(実施例156)。2-エトキシエタノールの蒸気に暴露された場合、類似の結果が見られた(実施例157)。
【0084】
パパイヤの対照試料上では、熟成が7日以内に生じた一方、2-シクロヘキセン-1-オンの蒸気に予備暴露したパパイヤは、少なくとも11日分だけ熟成が遅れた(実施例112)。パパイヤはまた、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、マレイン酸ジメチルならびにシクロヘキサノンとアセチルアセトンの混合物でも試験した。
【0085】
熟成および赤色から緑色のへの変化の遅れは、イソチオシアン酸アリルならびにイソチオシアン酸アリルとシクロヘキサノンとの混合物を用いてティンドラ(Coccinia grandis、アイビーゴード)に対して達成された(実施例15、59&170)。ティンドラは、シクロヘキサノン、ダイコン小片、ショウガ小片、セイヨウワサビ小片、硫化水素、イソチオシアン酸アリル、ワサビ、2-ブトキシエタノール、炭酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、2-シクロヘキセン-1-オン、4-ヒドロキシ-2-ブタノン、1-メチル-1-シクロペンテン、ベンジルエーテル、乳酸n-ブチル、ブチルアミド、カンファー、シンナミルアルコール、シクロヘプタノン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アジピン酸ジブチル、L-酒石酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、アセチルアセトン、マロン酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、コハク酸ジエチル、ジエチレングリコール一水和物エーテル、ジメチルスルホキシド、2-エトキシエタノール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-センタノン(sentanone)、5-ヒドロキシ-2-ペンタノン、(±)-イソボルネオール、(-)-メントン、(±)-メントール、(-)-メントール、2-メトキシエタノール、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、ナフタレン、1-ニトロソ-2-ナフトール、2-フェノキシエタノール、4-フェニル-2-ブタノン、(-)-β-ピネン、8-キノリノール、およびサリチルアルドキシムで処理した。ティンドラはまた貯蔵寿命延長を実証したイソチオシアン酸アリル溶液にもディップした。
熟成を促進する
マンゴーの対照試料上では、熟成は約14日で生じた一方、炭酸ジメチルに暴露した試料上では、熟成は8日目において促進された(実施例155)。類似の結果が2-ブトキシエタノールのサシェ剤を用いて観察された(実施例147)。
葉菜野菜をより長く緑色に保つ
チンゲンサイ(実施例149)は、22%塩化コリン溶液に予めディップした場合、それぞれの対照試料よりも緑色のままより長くとどまった。
【0086】
新鮮な緑色のひよこ豆の対照試料上では、緑色から黄色への色変化が7日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルサシェ剤で処理した試料上では、色変化は9日目において観察された(実施例30)。
【0087】
緑色のコリアンダーの対照試料上では、褐変、黄変、および/またはしおれが11日以内に観察された一方、アセチルアセトン蒸気に暴露された試料は過去21日間緑色のままとどまった(実施例130)。コリアンダーの腐敗は、イソチオシアン酸アリル、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オンの蒸気ならびにマンデル酸1%溶液中への浸漬により有意に遅れた(実施例11、92、114および161)。
【0088】
ライムの対照試料上では、緑色から褐色への皮の色変化が6日以内に観察された一方、2%フェニルボロン酸の水中溶液をスプレーした試料上では、室温で10日後、いかなる色変化も観察されなかった(実施例137)。
【0089】
緑色のメティ(フェヌグリーク)の対照試料上では、しおれが9日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルの蒸気に暴露した試料は、30日目において新鮮、緑色のままとどまった(実施例83)。
【0090】
緑色のパセリの対照試料上では、褐変、黄変および/またはしおれが7日以内に観察された一方、アセチルアセトン蒸気に暴露した試料は、21日目において新鮮および緑色のままとどまった(実施例119)。褐変、黄変および/またはしおれは、エチレンジアミンで有意に遅れた(実施例131)。加えて、塩化コリンの22%溶液で予めディップ/すすぐことにより、パセリの色変化は遅れた(実施例150)。
【0091】
葉菜野菜をより長く緑色に保つために、シクロヘキサノン、ダイコン小片、ショウガ小片、セイヨウワサビ小片、硫化水素、イソチオシアン酸アリル、アセチルアセトン、エチレンジアミン、ワサビ、2-ブトキシエタノール、炭酸ジメチル、マレイン酸ジメチル、マロン酸ジメチル、2-シクロヘキセン-1-オン、4-ヒドロキシ-2-ブタノン、および1-メチル-1-シクロペンテンを試験した。コリアンダーの根を以下の溶液にディップした:二塩基性リン酸マグネシウム、没食子酸プロピル、リン酸二水素アンモニウム、カルシウムアセチルアセトネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレンジアミン四酢酸-ナトリウム塩、リンゴ酸、マンデル酸および焦性没食子酸。
花野菜の色変化を遅らせる
ブロッコリーの対照試料上では、緑色から黄色の色変化が5日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルの蒸気で処理した試料は16日目において緑色のままとどまった(実施例25&27)。サシェ剤方法が使用された場合にも類似の結果が観察された(実施例26)。色変化はまたブロッコリーを塩化コリン5%溶液にディップした場合に有意に遅れた(実施例152)。
【0092】
カリフラワーの対照試料上では、菌類が2日目において観察された一方、対照試料をイソチオシアン酸アリルの蒸気に暴露した場合、4日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例29)。
【0093】
花野菜は、シクロヘキサノン、カルバミン酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、シクロヘプタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノン、(±)-カンファー、(-)-メントン、イソチオシアン酸アリル、アセチルアセトン、1-メチル-1-シクロペンテン、および2-シクロヘキセン-1-オンならびに硫化水素から選択される貯蔵寿命保存剤で処理した場合、延長した貯蔵寿命を有することが実証された。
芋類および穀粒の発芽/胚芽の発生の遅れまたは防止
予浸および濾過した混合マメ科植物の対照試料上では、胚芽が4日以内に観察された一方、サシェ剤からのイソチオシアン酸アリルの蒸気へのまたはイソチオシアン酸アリルの溶液中での暴露後は、いかなる胚芽も21日目において観察されなかった(実施例66、67、68&111)。同様に、胚芽の発生は2-シクロヘキセン-1-オンでも遅れたかまたは防止された。
【0094】
主に籾およびソフトホワイト小麦である穀粒の対照試料上では、胚芽の発生/発芽が2日以内に観察された一方、2%フェニルボロン酸スプレーで処理した試料上では、10日後いかなる胚芽の発生/発芽も観察されなかった(実施例140)。
【0095】
予備浸漬し、濾過した殻付き米の対照試料上では、胚芽が3日以内に観察された一方、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤への暴露を用いた場合、15日目においていかなる胚芽または菌類も観察されなかった(実施例71)。同様に、胚芽の発生または菌類は、混合したマメ科植物および発芽したマメ科植物においても遅れたかまたは防止された。
【0096】
浸した、殻を剥いたピーナッツの対照試料上では、胚芽の発生および/または菌類が5日以内に観察された一方、満水中1滴のイソチオシアン酸アリルに試料を暴露した8日間、いかなる胚芽の発生および/または菌類も観察されなかった。胚芽の発生および/または菌類はまた、殻付きピーナッツでも類似の条件下で防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった(実施例62)。殻を剥いたおよび殻付きピーナッツの貯蔵寿命はまたシクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オンおよび1-メチル-1-シクロペンテンでも延長された。
【0097】
発芽ニンニクの対照試料上では、芽の増殖が継続した一方、イソチオシアン酸アリルの蒸気に暴露した試料に対して芽のいかなるさらなる増殖も観察されなかった(実施例82)。
【0098】
ジャガイモの対照試料上では、発芽が8日以内に観察された一方、アセチルアセトンのサシェ剤へ暴露した場合、48日目においていかなる発芽も観察されなかった(実施例129)。同様に発芽は、イソチオシアン酸アリルの蒸気またはイソチオシアン酸アリルを含むサシェ剤に(実施例79~81)暴露した場合ならびに10%塩化コリン溶液に予めディップすることによって(実施例154)暴露した場合、様々な種類のジャガイモ上で防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。ジャガイモの貯蔵寿命の延長において有効な他の保存剤には、シクロヘキサノン、イソチオシアン酸エチル、フェニルイソチオシアネート、水およびリン酸アンモニウム溶液への浸漬が含まれた。
水による崩壊から穀粒およびマメ科植物を保つ
予備浸漬したおよび濾過した白米の対照試料上では、軟化/ドロドロ状態ならびに臭気が5日以内に観察された一方、溶液またはサシェ剤としてのイソチオシアン酸アリルに暴露した、予備浸漬した白米には、21日目においていかなる軟化/ドロドロ状態または悪臭も観察されなかった(実施例72&73)。類似の結果が予備浸漬したソフトホワイト小麦およびワイルドライスでも観察された(実施例63、64、69、&70)。
【0099】
貯蔵寿命延長剤を用いて発芽および菌類を防止するために試験した他の芋類として、カブ、ショウガ、ヤウティアエドウス(アメリカタロイモ)、ビート、ニンジン、ニンニク、ルビースモールポテト、イエローミニポテト、ホワイトクリオロポテト、ゴールドポテト、レッドポテト、ラセットポテト、サツマイモ、赤タマネギ、黄タマネギ、白タマネギ、ゴールドパールオニオン、レッドパールオニオン、ホワイトパールオニオンおよびエシャロットが挙げられる。
液体食品
低温殺菌牛乳の対照試料上では、凝固が2日以内に観察された一方、牛乳200g中1~2滴のイソチオシアン酸アリルを含む試料上では、28日目においていかなる凝固も観察されなかった(実施例19)。追加の液滴のイソチオシアン酸エチルを用いた場合、類似の結果が観察された(実施例17)。凝固は、3-クロロフェニルボロン酸を有する無脂肪牛乳においても(実施例135)、ならびに全乳中(実施例86)および無脂肪牛乳中のイソチオシアン酸エチルでも、防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった。
【0100】
低温殺菌全乳と無脂肪牛乳との両方で試験し、牛乳の凝固を遅らせた他の保存剤として以下が挙げられる:4-ビフェニルボロン酸、ホウ酸、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、およびフェニルボロン酸。
【0101】
牛の生乳の対照試料上では、凝固が3日以内に観察された一方、牛乳200ml中の1~2滴のイソチオシアン酸アリルならびにイソチオシアン酸エチルを用いた場合、24日目において、試料に対していかなる凝固も観察されなかった(実施例16)。牛の生乳およびヤギ生乳を用いて試験して、凝固が遅れた他の保存剤として以下が挙げられる:イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル 、イソチオシアン酸フェニル、p-トリルイソチオシアネート、4-ビフェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸および3-クロロフェニルボロン酸。
【0102】
強くかき混ぜたヨーグルトと低温殺菌牛乳混合物との混合物の対照試料上では、凝固が2日以内に観察された一方、1滴のイソチオシアン酸アリルを有する試料上では16日目においていかなる凝固も観察されなかった(実施例18)。
【0103】
生乳ヨーグルトの対照試料上では、菌類が3日日以内に観察された一方、4-ブロモフェニルボロン酸を添加した場合、5日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例134)。生乳ヨーグルトで貯蔵寿命の延長を実証した他の保存剤として以下が挙げられる:イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸エチル(実施例84)、ブチルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸および3-クロロフェニルボロン酸。
低温搾汁果汁をより長く新鮮に保つ
新鮮な、低温搾汁オレンジジュースの対照試料上では、菌類が4日以内に観察された一方、1滴の3-メトキシフェニルボロン酸を用いた場合、27日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例136)。新鮮な、低温搾汁白ブドウジュースの対照試料上では、菌類が7日以内に観察された一方、ジュース中に1滴のイソチオシアン酸アリルを用いた場合、30日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例36)。菌類増殖は、新鮮な低温搾汁のザクロジュース、ブラックベリージュース、オレンジジュース、赤ブドウジュース、リンゴジュース、ブルーベリージュースおよびハニーデュージュースにおいても、イソチオシアン酸アリルで、防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった(実施例14、20、23、40、47、52、および65)。低温搾汁フレッシュジュースの鮮度を延長するのに有効であった、試験した保存剤として、イソチオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸フェニル、4-ブロモフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸およびブチルボロン酸が挙げられる。
【0104】
新鮮な低温搾汁トマトジュースの対照試料上では、菌類が3日以内に観察された一方、ジュース中に1滴のイソチオシアン酸アリルを用いた場合、20日目においていかなる菌類も観察されなかった(実施例61)。イソチオシアン酸エチルおよび4-tert-ブチルフェニルボロン酸はまたトマトジュースに対して貯蔵寿命を改善することも実証した(実施例85&133)。菌類増殖は、新鮮な低温搾汁ニンジンジュース、赤キャベツジュース、およびビートジュースにおいても、防止されたかまたは有意に遅れたかのいずれかであった(実施例28、21、13)。イソチオシアン酸アリルを用いて貯蔵寿命の改善を実証した、他の新鮮な、低温搾汁野菜ジュースとして、トマティーヨ、ライム、およびグリーンキャベツが挙げられる。
肉および魚の色の損失
牛挽肉の対照試料上では、ピンク色の肉の色の損失が2日以内に観察された。カルバミン酸アンモニウムのサシェ剤を有する試料は、3日目において肉のピンク色をあまり失わなかった。類似の結果が鶏ひき肉およびティラピア切り身で観察された(実施例143~145)。シクロヘキサノン、硫化水素、イソチオシアン酸アリルおよび炭酸アンモニウムは、肉および魚における改善も実証した。
花をより長く保つ
茎を水にディップしたユリの切り花の対照試料上では、花弁が、4日以内に褐色へと変化し始め、その花弁が12日までに落ちた一方、アセチルアセトン溶液にディップした試料は、12日目において依然として新鮮で、生きていた(実施例118)。花を用いて試験した他の保存剤として以下が挙げられる:シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、1-メチル-1-シクロペンテン、3-メトキシフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、ベンジルエーテル、塩化コリンおよび硫化水素。花は、非常に低濃度で、例えば、ppmの単位で、これらを貯蔵寿命延長剤の蒸気に暴露することによって、新鮮により長く保つことができる。貯蔵寿命の改善を実証した他の花として以下が挙げられる:マリーゴールド、サルビア、ビンカ、ラッパズイセン、ガーベラ、バラ、カーネーション、ポンポン、ユリズイセン、カスミソウ、アジサイ、大きな木の葉、小さな木の葉、緑色のつる植物、ラベンダー、小さな紫色および赤色の庭の花、クルミの葉、クローバ、よもぎ、ヤマゴボウ、カモミール、アリウム、コギリソウ、タイマツバナ、デイジー、ムラサキツユクサ、ゼニアオイおよびクレマチスマルチブルー。
ダイコンの脱水/しおれ
ダイコンの対照試料上では、脱水/しおれが5日以内に観察された一方、(-)-メントン蒸気に暴露した試料上では脱水/しおれはあまり観察されなかった(実施例162)。
生地の発酵
新たに調理した生地の対照試料上では、1日を通して連続的に発酵を観察することができた。しかし、イソチオシアン酸アリルを添加した、新たに調理した生地は発酵しなかった(実施例74)。イソチオシアン酸アリルのパーセントは最適化されなかった一方で、結果は、イソチオシアン酸アリルが酵母を死滅させることが可能であり、他の細菌およびウイルスを死滅させることもできることを示している。
スライスしたリンゴの色変化
Granny Smithリンゴの切断片の対照試料は数時間以内で褐色に変わり始めた一方、切断したリンゴの湿気とヒマラヤ岩塩との反応から生成された硫化水素に暴露した試料は3日目でも褐色に変わらなかった(実施例158)。
貯蔵寿命延長剤でその貯蔵寿命を延長することができる食品の種類のリスト
貯蔵寿命延長剤で処理した場合、延長した貯蔵寿命を有することができる、食べられている部分を含む野菜植物の部分として、基礎的食料と考えられている葉、果実、茎、根、芋類、種子、花、マメ科植物、食用真菌、食用ナッツおよび種子、乳製品、卵、肉、穀物ならびに水産物が挙げられる。その貯蔵寿命を貯蔵寿命延長剤で延長することができる食品の具体例として、食用種子、穀物、主食、マメ科植物、野菜、クリマクテリック型および非クリマクテリック型果実、葉菜および茎菜類、柑橘果実、心皮、液果類、石果、メロン、セイヨウナシ、トロピカルフルーツ、果菜類、花菜類、アブラナ科野菜、緑色の、葉菜野菜、種子野菜、根菜類、塊茎野菜、茎菜類、真菌食品、海産物、乳製品、新鮮な食品、加工食品、ヨーグルトおよび凝乳状食品、郷土料理、レストラン料理、焼成食品、酵母、果汁、缶詰めおよびビン詰め食品ならびに液体食品が挙げられる。
【0105】
食用種子には、穀物、例えば、トウモロコシ、小麦、米、など;マメ科植物、例えば、ビーンズ、エンドウマメ、レンズマメなど;およびナッツが含まれる。油種子、例えば、ピーナッツ、綿実、ヒマワリ、アマニ、ナタネを含むアブラナ油、およびゴマは、多くの場合搾油して、油を生成する。
【0106】
穀物とは、ある特定の種のイネ科草本の種子である。マイス/トウモロコシ、小麦、および米は、人々により毎年消費されるカロリーの約半分を占める。穀粒は、すりつぶして、パン、ケーキ、ヌードル、および他の食料品用の穀粉にすることができる。
【0107】
主食とは、日常的に、および標準的な食事の主要な部分を構成するような量で食べられている食物であり、高エネルギー材料に対する必要分のうちの大部分および一般的に他の栄養素の摂取の有意な割合をも供給する。最も主要な植物食物は、穀物、例えば、小麦、オオムギ、ライムギ、マイス、もしくは米;またはデンプン質の芋類もしくは根菜類、例えば、ジャガイモ、ヤム、タロイモ、およびキャッサバのいずれかに由来するものである。他の主食として、パルス、例えば、乾燥したマメ科植物、サゴヤシの中果皮由来のサゴ、ならびに果実、例えば、パンノキの実およびオオバコが挙げられる。
【0108】
マメ科植物として、ビーンズおよびレンズマメまたは一般的にパルスが挙げられる。周知のマメ科植物として、アルファルファ、クローバ、エンドウマメ、ビーンズ、レンズマメ、リョクトウ、ルピナス、メスキート、イナゴマメ、ダイズ、小豆、黒目豆、およびひよこ豆が挙げられる。
【0109】
野菜は、食物として一般的に食べられている。野菜には、根菜類、例えば、ジャガイモおよびニンジン、球根、例えば、タマネギ科、葉野菜、例えば、ホウレンソウおよびレタス、茎菜類、例えば、タケノコおよびアスパラガス、ならびに花序または花の野菜、例えば、球状アーティチョークまたはブロッコリーならびに他の野菜、例えば、キャベツまたはカリフラワーが含まれる。
【0110】
クリマクテリック型とは、収集後も継続して熟成する果実であり、非クリマクテリック型果実とは、収穫後はさらに熟成しない果実である。クリマクテリック型果実の例はリンゴ、バナナ、マンゴー、パパイヤ、セイヨウナシ、アンズ、モモ、プラム、アボカド、グアバ、パッションフルーツ、ブルーベリーおよびカンタロープである。非クリマクテリック型の例はブドウ、ライム、レモン、オレンジ、ラズベリー、イチゴ、カシューナッツ、パイナップル、スイカ、ザクロおよびレイシである。
【0111】
葉菜野菜として、レタス、キャベツ、例えば、白菜、芽キャベツ、ルバーブ、セロリ、ホウレンソウ、フダンソウ、ケール、エンダイブ、エンダイブ、ネギ、チコリー、ラディッキオ、および他の葉菜青菜類、茎菜類として、アスパラガス、コールラビ、およびウイキョウが挙げられ、花野菜として、アーティチョーク、ブロッコリー、およびカリフラワーが挙げられる。他の葉菜農産物は、アマランス、ルッコラ、ビート、バジル、チャービル、チャイブ、シラントロ、クレス、エンダイブ、ウイキョウ、ニンニク、ラベンダー、ミント、カラシナ、ナツメグ、タマネギ、パセリ、コリアンダー、フェヌグリーク、ラディッキオ、ダイコン、ホウレンソウ、ソレルおよびミントである。
【0112】
柑橘果実は、厚い皮、芳香油、およびセグメント化した果肉を特徴とする。柑橘果実はビタミンCが豊富である。最も一般的な柑橘果実はオレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、タンジェロ、およびタンジェリンである。柑橘果実の香味料は、非常に甘いオレンジから非常に酸味の強いおよび酸っぱいレモンまでの範囲にわたる。
【0113】
心皮は中心付近に種子を含有する半ば透明なさやである。例は、リンゴ、例えば、Red and Golden Delicious、Jonathan および Granny Smith、McIntosh、Rome and Winesap applesである。
【0114】
液果類は極めて傷みやすく、柔らかくおよび壊れやすい。品種として、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ボイゼンベリーおよびイチゴが挙げられる。ブドウは、専門的にはつる植物に集団で成長する液果類である。
【0115】
サクランボは、プラム、モモ、ネクタリンおよびアンズと共に石果と呼ばれる。石果は単一の種子を取り囲む中央の壁孔を有する。
【0116】
人気のメロンはハニーデューおよびカンタロープまたはマスクメロンである。これらの黄褐色、緑色、または黄色の皮を特徴する外皮は頑丈であり、果肉は風味豊かである。中央の種子の網状組織は食べる前に取り出す。甘いメロンとは異なり、スイカは滑らかな、厚い緑色の皮を有し、多くの場合サイズがずっと大きい。種子はメロン全体にわたり分散している。プラムは固い果肉を有し、緑色、赤色、および紫色の色合いの範囲にわたる。
【0117】
セイヨウナシは、甘い味覚および滑らかなジューシーな中身を有する。一般的な品種はBartlett、Bosc、またはd’Anjou(小型の暗赤色または緑色)。セイヨウナシは多くの場合、中身は依然として非常に固く、きめが粗い間に早期に摘み取られる。
【0118】
トロピカルフルーツはそれらが成育する気候条件に対して命名され、イチジク、デーツ、キーウィ、マンゴー、バナナ、パパイヤ、ザクロ、パッションフルーツ、パイナップルおよびココナッツを含む。バナナは栄養が高く、緑色で摘み取り、輸送中に熟成させる。
【0119】
花菜類では、植物の花または小花および茎の部分を食べる。各球状アーティチョークの外側の葉の底部にある柔らかい肉のみを食べる。アーティチョークは時には茎野菜と考えられる。キャベツは厚いおよびろう状の葉を有する。
【0120】
イソチオシアン酸アリルおよび他のイソチオシアネート、例えば、イソチオシアン酸ベンジル、スルフォラファンおよびイソチオシアン酸フェニルエチルは食物の構成成分である。これらは様々な農産物、特にアブラナ科野菜に存在する。CruciferaeまたはBrasicaの野菜は、Cruciferae、またはあるいはBrassicaceaeとして、これらが植物学者および生物学者に公知の科の植物に由来することから、そのように命名されている。すべてではないが、多くは、一般的に消費されるBrassica属に由来するアブラナ科野菜由来のものである;例として、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、カラードグリーン、ケール、コールラビ、カラシナ、ルタバガ、カブ、チンゲンサイ、および白菜が挙げられる。他の食用アブラナ科植物の例として、ダイコン(Raphanus sativus)、セイヨウワサビ(Armoracia rusticana)、ウォータークレス(Nasturtium officinale)、ワサビ(Wasabia japonica)、およびスイスチャード(Beta vulgaris flavescens)が挙げられる。加工食品、例えば、ペーストまたはソースの形態のイエローマスタードの薬味、ワサビをコーティングしたナッツ、特にダイズおよびピーナッツが食べられており、アジア/インド料理の多くはブラック/ブラウンマスタードシードでソテーされている。我々消費者の大部分は、これらの農産物のうちの1種または複数を様々な量でほとんど毎日消費している。これらはマスタードまたはワサビの味覚を有する。
【0121】
アボカドはバター風味を有する革状の緑色または黒色の皮を有する。ワカモレは、マッシュしたアボカドを主要原料成分として使用したメキシコの伝統的なディップである。スライスキューカンバーは滑らかな皮を有し、長く、円形の円柱状であり、高含水量を有する。ナスはセイヨウナシ形状の、紫黒色の野菜であり、光沢のある皮および固い肉を有する。より細い種であるアジアナスは通常甘い。
【0122】
ピーマンまたはアマトウガラシはこれらの形状に対して命名されている。すべての品種は緑色から始まり、これらが熟成するにつれて色が赤色、緑色、黄色、クリーム色、紫色または赤色へと変化する。トウガラシはより小型で、より辛い。種子は最も辛い部分である。トマトはベリーの1種であり、色は緑色から黄色まで、鮮赤色までの色の範囲にわたる。
【0123】
バターナット、ドングリ、スパゲッティ、バナナ、ハバード、およびカボチャはウィンタースクオッシュの種類である。ツルクビカボチャ、およびズッキーニは、両方とも食べることができる柔らかい皮および小さな種子を有するサマースクオッシュの種類である。
【0124】
アイスバーグレタスの薄緑色の葉は一緒に堅く詰まっており、最も重いヘッドの部分が最もコンパクトである。ロメインも葉レタスも巻きはゆるく、葉は上向きにまとまって成長し、これらの縁はわずかに逆立っている。いくつかの種類の「青菜」がクッキングに使用されており、これには、カラシナ、エンダイブ、およびホウレンソウが含まれる。これらは普通レタスより苦い、より強い風味を有し、非常に栄養がある。
【0125】
種子野菜として、グリーンビーンズ、グリーンマメ科植物、イローワックスビーンズ、ソラマメ、ライマメおよびフランチharicot vertsが挙げられる。これらはすべてさやのまま食べる。トウモロコシおよびポップコーンは、その小さな穂および加熱した場合破裂する先の尖った種実が栽培されている。種子野菜は、摘み取ると、これらの天然糖をデンプンへと変換し始める。種子野菜はこれらの甘味を失う。
【0126】
根菜類は、地面の下方へと延び、地上の植物の部分に栄養を提供する単一の、大きな可食性の根を有する植物である。ビートの葉と根は両方とも可食性である。大きなビートは木質組織を有し得る。ピクルスにしたビートは絶品である。コショウ風味のダイコンは、鮮赤色から薄いクリーム色までの範囲にわたり、付け合わせに良好である。若く、新鮮な場合、半分白、半分紫のカブは、非常に甘い風味から少しコショウ風味までの範囲にわたる。古いものほど辛く、苦い可能性がある。ニンジンは多量のカロテンを含有し、カロテンはビタミンAへと簡単に変換可能な顔料である。
【0127】
扁平な黄タマネギは最も普及しており、最も安価で、大部分のレシピおよびオニオンリングに使用される。非常に円形の黄色、赤色、および白色のタマネギは「辛さ」があまりなく、いくらか甘く、よりサクサク感がある。すべての品種は辛味の風味および芳香を有し、味付けに使用される。パールオニオンは極めて小さな球根を有する。ネギは、スカリオンとも呼ばれるが、未成熟の時期に引き抜かれる一般的なタマネギである。リーキは大きなネギのようにみえる。リーキはすべてのタマネギの中で最もまろやかな風味を有する。軽度に香味のあるエシャロットは小さな球根タマネギのような形状を有するが、バラバラにするとクローブへと分離する。ニンニクはクローブへと分離し、皮を剥離する。
【0128】
芋類は、新規植物を生成することが可能な拡大した、球根状の根である。これらは実際に太い、地下茎である。いくつかの種子野菜のように、芋類はデンプンが豊富である。ジャガイモは最も人気のある野菜であり、非常に多目的であり、焙焼する、ゆでる、炒める、揚げる、およびマイクロ波処理することにより調理することができる。サツマイモは、糖含有量がより高いことから、白色のジャガイモよりも濃い色の中身を有する。厚い皮は普通食べない。ヤムはサツマイモと似ているが、それ程甘くない。その中身は深紅から乳白色の色の範囲にわたる。
【0129】
セロリは高い含水量を有し、非常にサクサク感がある。「房」は柄(stalk)と呼ばれる。個々の小片はリブ(rib)と呼ばれる。
【0130】
「レリッシュトレイ」は多くのテーブルおよびビュッフェでの標準的な食べ物となっている。甘い、ディルピクルスにされたキュウリを含む生野菜およびオリーブ(黒色、緑色、詰め物をしたものなどであることができる)は栄養があり、非常に色彩に富んでいる。
【0131】
動物または植物由来のものではない一部の食物として、様々な食用真菌、特にマッシュルームが挙げられる。マッシュルームは「真菌」科である。ポットベラは肉の風味を有する最も大きなマッシュルームである。真菌および大気中の細菌は、発酵パン、アルコール飲料、チーズ、ピクルス、コンブチャ、およびヨーグルトなど、発酵させ、ピクルスにした食物の調理に使用される。
【0132】
海産物はヒトにより食物とみなされたあらゆる形態の海の生物である。海産物には顕著に魚および貝類が含まれる。貝類は様々な種の軟体動物、貝類、および棘皮動物を含む。
【0133】
乳製品、例えば、牛乳、ヨーグルトおよびチーズは新鮮であり、急速に腐敗する。
【0134】
新鮮な食物とは、保存されておらず、およびまだ腐敗していない食物である。野菜および果実に対して、これは野菜および果実が最近収穫され、収穫後適切に処理されたことを意味する。肉に対して、新鮮な食物とは最近解体され、食肉処理されたものである。魚に対して、新鮮な魚とは、最近捕まえた、または捕獲し、低温に保ったものである。
【0135】
加工食品は、前菜、薬味、菓子類、手軽な食品、デザート、ディップ、ペーストおよびスプレッド、乾燥食品、ファストフード、発酵食品、サラダ、サンドイッチ、ソース、スナック食品、スープ、シチューおよび多くの郷土料理およびレストラン料理を含めた、多くの料理および調理品を含む。
【0136】
ヨーグルトは、凝乳状食品の生成と類似の技術を使用して調製されるが、牛乳の発酵はlactobacillus bulgarisおよびstreptococcus thermophilusと呼ばれる細菌の特定の2種の株を添加することにより行われる。乳酸菌の他の株もまた添加することができる。これらの細菌の添加は生成物を標準化し、均質にする。これによって、ヨーグルトにおいて品質ならびに正しい量の細菌の両方が確実に存在する。また、いっそう多くの良好な細菌が腸に生きたまま到達する。
【0137】
凝乳状食品は牛乳をゆで、30~40℃に冷却し、スプーン1杯の凝乳状食品を添加することにより生成される。凝乳状食品は乳酸菌またはlactobacillusを有する。この細菌はそれ自体30~40℃の周辺温度で繁殖し、数時間で、牛乳を発酵させて、凝乳状食品を形成する。
【0138】
ヨーグルトは周知のプロバイオティクス食物である。ヨーグルトはlactobacillusおよびstreptococcus細菌種を含有する。多くの異なる細菌がヨーグルトに見出すことができるが、すべてのヨーグルトは細菌Lactobacillus bulgaricusおよびStreptococcus thermophilusを含有する。全米ヨーグルト協会(National yogurt Association)のガイドラインによると、最終生成物は1グラム当たり最低1億個の生きた培養物を含有しなければならない。他にも多くの健康的な細菌の供給源、例えば、発酵食品、例えば、味噌、豆腐、バターミルクおよび一部の野菜のピクルスなどが存在する。
【0139】
郷土料理とは、特定の文化に特異的な料理、入手可能なおよび安価な原料成分から作製された料理であり、普通口当たりをより良くするように調理され、味付けされた料理である。郷土料理およびレストラン料理用食品は本明細書では加工食品とも呼ばれる。
【0140】
多くの文化は、その文化に特有の様々な香辛料または香味料の組合せを使用した、著名なレストラン料理、特定のセットの料理の伝統を有し、これは時間の経過と共に進化する。一部の人気の種類の少数民族料理として、イタリア料理、フランス料理、日本料理、中国料理、アメリカ料理、タイ料理、アフリカ料理、およびインド料理が挙げられる。
【0141】
焼成食品として、穀粒、例えば、小麦の生地を焼くことにより調理されるパンおよび他の食物が挙げられる。ピタまたはポケットパンと呼ばれる中東のパン、およびロティと呼ばれるインドのパンは例示的なものである。
【0142】
酵母は、真菌の一形態であり、果実の皮から昆虫および哺乳動物の腸まで、深海まで、微生物を支持することが可能な、ほとんどあらゆる環境において生じる。酵母は、糖が豊富な分子を変換または破壊して、エタノールおよび二酸化炭素を生成する。酵母は環境において非常に広く存在し、多くの場合糖が豊富な材料から単離される。酵母は菌類界のメンバーに分類される真核生物の、単細胞微生物である。大部分の酵母は有糸分裂により無性生殖で再生成され、多くは出芽として公知の非対称分裂プロセスにより再生成される。
【0143】
酵母種Saccharomyces cerevisiaeは発酵として公知のプロセスにおいて炭水化物を二酸化炭素およびアルコールに変換する。この反応の生成物は、焙焼およびアルコール飲料の生成に使用されてきた。酵母は温度範囲、例えば、4℃~45℃に関して変動し、この温度範囲において酵母は最も良く成育する。細胞はある特定の条件下、冷凍で生存することができる。
【0144】
低温搾汁および他の新鮮な果汁は、貯蔵寿命が限定される。イソチオシアン酸アリルの添加はミルクの貯蔵寿命を何倍にも延長するため、イソチオシアネート、例えば、イソチオシアン酸アリルが大部分の果汁の貯蔵寿命を延長する可能性は極めて高い。
【0145】
1回開封したら、大部分の缶詰めおよびビン詰め液体食品および固体食品は貯蔵寿命が限定される。
【0146】
液体食品として、ミルク、果実および野菜ジュース、ソフトドリンク、アルコール飲料、例えば、ビールおよびワインが挙げられる。
【0147】
自然発生の食物は多くの生化学物質で構成され、多くは、例えば、酵素は非常に複雑な分子である。何千もの植物および動物由来の食物、さらに郷土料理およびレストラン料理用食品を含めて、おそらくそれよりも多くの数の加工食品が存在する。本明細書で開示され、実証された貯蔵寿命延長剤を用いてこれらの食物の貯蔵寿命がどのように延長されたかについての正確なメカニズムを決定することは不可能である。食物の貯蔵寿命を延長するために本明細書で開示されている組成物は、酸化および脱水を減少させる、酵素を遮断するもしくは不活性化する、生化学物質、例えば、クロロフィルおよびヘモグロビンとの錯体を生成する、ならびに/または抗真菌および抗菌活性を有する可能性が高い。
食物の貯蔵寿命を延長するために使用することができる組成物
貯蔵寿命延長剤は、好ましくはイソチオシアネート、配位子、硫化水素(H2S)、非芳香族ケトン、非芳香族ニトリル、ボロン酸およびこれらの前駆体からなる群から選択される。
【0148】
発明者らは、イソチオシアネート、ボロン酸、キレート剤および環状ケトンを用いて多くの食物の貯蔵寿命を延長することができた。貯蔵寿命延長剤は以下により機能する:菌類の増殖を防止するもしくは最小限に抑える、果実および野菜の熟成を遅らせる、農産物をより長く緑色に保つ、しおれを減少させる、フレッシュジュースの腐敗を最小限に抑える、ミルクの凝固を遅らせる、または芋類および穀粒の発芽および胚芽の発生を減少させるもしくは防止する。
【0149】
発明者らは、主に少数の保存剤、例えば、イソチオシアネート、ボロン酸、環状ケトン、キレート配位子またはこれらの混合物を用いて、上記を行うことができた。特に好ましい貯蔵寿命延長剤は、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸エチル、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、シクロヘキサノン、2-シクロヘキセン-1-オン、アセチルアセトンまたはこれらの混合物からなる群から選択される。
【0150】
チオシアネートはその負電荷を硫黄と窒素との間でおよそ同等に共有する。その結果、チオシアネートは硫黄または窒素のいずれかにおいて求核剤として作用することができ、したがって、アムビデンテイト配位子である。チオシアネートイオン(SCN-)はまた2種(M-SCN-M)またはさらには3種の金属(>SCN-または-SCN<)を架橋することができる。
【0151】
配位化学において、配位子は、中心の金属イオンと結合して配位錯体を形成する官能基を含むイオンまたは分子である。金属との結合は、多くの場合ルイス塩基を介して、配位子の電子対のうちの1つまたは複数の正式の供給を一般的に含む。金属配位子結合の性質は、共有結合からイオン結合の範囲にわたることができる。一般的に、配位子は電子供与体としておよび金属は電子受容体として、それぞれルイス塩基およびルイス酸とみなされる。キレートまたは錯体は、周辺の配位子と結合した中心原子を含有する化合物である。多座配位子の錯体はキレート錯体と呼ばれる。これらは、錯体由来の一座配位の配位子より安定している傾向にある。
【0152】
一般的な配位子のクラスの例および具体例は以下である:ヨウ化物イオン、臭化物イオン、硫化物、チオシアネート、塩化物イオン、硝酸イオン、アジド、フッ化物、水酸化物、シュウ酸イオン、亜硝酸塩、イソチオシアネート、アセトニトリル、ピリジン、アンモニア、エチレンジアミン、ビピリジン、1,10-フェナントロリン、亜硝酸塩、トリフェニルホスフィン、シアニド、一酸化炭素、アセチルアセトン、アミノポリカルボン酸、クリプテート、シクロペンタジエニル、ジエチレントリアミン、ジメチルグリオキシメート(dimethylglyoximate)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミントリアセテート、グリシネート、ニトロシル、ニトリロ三酢酸、モノおよびポリフェノール、亜硫酸イオンおよびトリエチレンテトラミン。
【0153】
農産物をより長く緑色に保つまたは時には収集前に添加して農産物をより長く緑色に保つために使用することができる配位子は、アスパラギン酸、4-tert-ブチルピロカテコール、カテコール、クエン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルグリオキシム、エチレンジアミン、エチレンジアミン-酢酸、エチレンジアミンおよびその塩、エチレンジアミンテトラ酢酸およびその塩、例えば、そのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、没食子酸、グルタミン酸、ヒスチジン、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、シュウ酸、1,10-フェナントロリン、没食子酸、例えば、没食子酸プロピル、ピロガロール、サリチル酸、チオグリコール酸および2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノンである。酸もまた塩の形態であることができる。
【0154】
チオシアネートおよびイソチオシアネートを含めて、多くの金属と共に錯体を形成する多くの弱い配位子が存在する。
【0155】
キレートとして機能する他の配位子として、1,3-ジカルボニル、R-C(O)-CH2-C(O)-R(式中、Rは通常アルキル基である)が挙げられ、これらは良好なキレート剤である。1,3-ジカルボニルの例は、アセチルアセトン、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、および2,3-ヘキサンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、およびヘキサフルオロアセチルアセトンである。
【0156】
硫化水素および前駆体として、岩塩の1種であり、南アジアで使用されている、塩辛い、刺激臭のある薬味であるブラックソルトが挙げられる。これはヒマラヤ岩塩としても公知である。臭いは主にその硫黄含有量によるものである。ブラックソルトは主に塩化ナトリウム、および硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫化ナトリウム、および硫化鉄の微量の不純物からなる。それを溶解するために水が添加された場合または湿気に暴露された場合、これら硫黄化合物およびヒマラヤ岩塩は気体の硫化水素を生成する。
【0157】
食物の貯蔵寿命を延長するために殺生物剤として潜在的に使用することができる非芳香族環状ケトンとして以下が挙げられる:シクロブタノン、シクロペンタノン、2-メチルシクロペンタノン、3-メチルシクロペンタノン、2,2-ジメチルシクロペンタノン、2,4-ジメチルシクロペンタノン、2-クロロシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、2-tert-ブチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン、4-メチルシクロヘキサノ、4-エチルシクロヘキサノン、4-tert-ブチルシクロヘキサノン、2,2-ジメチルシクロヘキサノン、2,6-ジメチルシクロヘキサノン、メントン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン、2-クロロシクロヘキサノン、2-ヒドロキシシクロヘキサノンダイマー、2-メトキシシクロヘキサノン、8-メルカプトメントン、2-ニトロシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロウンデカノン、シクロドデカノン、シクロトリデカノン、シクロペンタデカノン、ツジョン、ノピノン、2-ヒドロキシ-3-ピナノン、ノルショウノウ、フェンコン、ショウノウ、3-クロロ-2-ノルボルナノン、3-ブロモショウノウ、3-ブロモショウノウ、3,9-ジブロモショウノウ、9,10-ジブロモショウノウ、3,9,10-トリブロモショウノウ、チオショウノウ、ビシクロ(3,2,1)オクタン-2-オン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-9-オン、1-デカロン、trans-1-デカロン、2-デカロン、8-ケトトリシクロ(5,2,1.0(2,6)デカン、2-アダマンタノン、クリサンテミルアルコール、1-アセチル-2-メチル-1-シクロペンテン、1-アセチル-1-シクロヘキセン、4-アセチル-1-メチルシクロヘキセン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、2-アセチル5-ノルボルネン、2-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロペンテン-1-オン、2,3,4,5-テルタメチル-2-シクロペンタノン、cis-ジャスモン、3-メチル-1,2-シクロペンタンジオン、3-エチル-2-ヒドロキシ-2-シクロペンテン-1-オン、6,7-ジヒドロシクロペンタ-1,3-ジオキシン-5(4H)-オン、2-シクロヘキセン-1-オン、3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,5,-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、イソホロン、プレゴン、ジヒドロカルボン、カルボン、カルボン、2,4,4,6-テトラブロモ-2,5-シクロヘキサジエノン、4-メチル-4-トリクロロメチル-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン、5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-シクロヘキセン-1-オン、3-エトキシ-2-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4,4-ジメトキシ-2,5-シクロヘアジエン-1-オン、3-アミノ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(ジメチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-シクロヘプテン-1-オン、トロポロン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、ベルベノン、3-メチレン-2-ノルボルナノン、4,4A,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-4A-メチル-2(3H)-ナフタレノン、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ-12(1)-エン-13-オン、1-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、7-syn-メトキシメチル-5-ノルボルネン-2-オン、2-アセチルシクロペンタノン、2-アセチルシクロヘキサノン、テトラメチル-1,3-シクロブタンジオン、3,3,5,5-テトラメチル-1,2-シクロペンタンジオン、1,3-シクロペンタンジオン、2-メチル-1,3-シクロペンタエジオン、2-エチル-1,3-シクロペンタンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、1,4-シクロヘキサンジオン、1,3-シクロヘキサンジオン、2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5-イソプロピル-1,3-シクロヘキサンジオン水和物、4,4-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、カンホルキノン、カンホルキノン、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-(トリフルオロアセチル)ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、3-ヘプタフルオロブチリル-ショウノウ、cis-ビシクロ(3,3,O)オクタン-3,7-ジオン、cis-1,5-ジメチルビシクロ(3,3,0)オクタン-3,7-ジオン、(3AS、7AS)-ヘキサヒドロ-3A-ヒドロキシ-7A-メチル-1,5-インダンジオン、ビシクロ(3,3,1)ノナン-3,7-ジオン、trans-1,5-デカリンジオン、ペンタシクロ(5,4,0,0(2,6),0(3,10),0(5,9))-ウンデカン-8,11-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン,1,2-ジオン、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、ジリチウム塩、3,4-ジメトキシ-3-シクロブテン、1,2-ジオン、3,4-ジイソプロポキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、3,4-ジブトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン、4-シクロペンテン-1,3-ジオン、4-ヒドロキシ-5-メチル-4-シクロペンテン-1,3-ジオン一水和物、2-アリル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,2-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,2-ベンゾキノン、1,4-ベンゾキノン、メチル-1,4-ベンゾキノイン、2,6-ジメチルベンゾキノン、チモキノン、2,6-ジ-tert-ブチル-1,4-ベンゾキノン、ジュロキノン、2-クロロ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジブロモ-6-イソプロピル-3-メチル-1,4-ベンゾキノン、テトラフルオロ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-1,4-ベンゾキノン、テトラブロモ-1,4-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゾキノン、クロラニル酸、2,6-ジクロロキノン-4-クロロイミド、テトラヒドロキシ-1,4-キノン水和物、2-ヒドロキシメチル-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、コエルリグノン、9-メチル-デルタ/5(10)-オクタリン-1,6-ジオン、1,4,4A,8A-テトラヒドロ(tetrahyrdro)-エンド-1,4-メタノ-ナフタレン-5,8-ジオン、2-アセチル-1,3-シクロヘキサンジオン、ロジゾン酸二水和物、ロジゾン酸二ナトリウム塩、ヘキサケイトシクロヘキサン(hexakeytocyclohexane)オクタ水和物、2,3-ジクロロ-1,4,5,8-ナフタレンテトラオン、1-ジエチルアミノ-3-ブタノン、4-アセトキシ-2-アゼチジノン、1-メチル-4-ピペリドン、1-エチル-3-ピペリドン塩酸塩、1-エチル-4-ピペリドン、1-プロピル-4-ピペリドン、3-キヌクリジノン塩酸塩、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリドン一水和物、2,2,6,6,-テトラメチル-4-ピペリドン塩酸塩、4-((1-メチル-4(1H)-ピリジニリデン)エチリデン)-2,5-シクロヘキサジエン-1-オン水和物、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-4(1H)-ピリドン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、5,5-ジブロモバルビツール酸、4-オキソ-tempフリーラジカル、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノン、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-エチレンケタール、1,4-シクロヘキサンジオンモノ-2,2-ジメチル-トリメチレンケタール、4H-ピラン-4-オン、2,6-ジメチル-ガンマ-ピロン、3-ヒドロキシ-2-メチル-4-ピロン、トロピノン、コウジ酸、エキソ-6-ヒドロキシトロピノン、テトラヒドロチオフェン-3-オン、テトラヒドロチオピラン-4-オン、ベータ,ベータ-ジメチル-ガンマ-(ヒドロキシ-メチル)-ガンマ-ブチロラクトン、および1,6-ジオキサスピロ(4,4)ノナン-2,7-ジオン。
【0158】
非芳香族ニトリル、例えば、食物の貯蔵寿命を延長するために殺生物剤として潜在的に使用することができるイソチオシアネートとして以下が挙げられる:イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、チオシアン酸ブチル、tert-ブチルチオシアネート、tert-オクチルチオシアネート、イソチオシアン酸アリル、シクロヘキシルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、および2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-ベータ-D-グルコピラノシルイソチオシアネート。
【0159】
ボロン酸(R-B(OH)2)はホウ酸B(OH)3から誘導される化合物である(式中、ホウ酸の3つのヒドロキシル基のうちの1つがアルキルまたはアリール基で置き換えられている)(Boronic Acids、Dennis G.Hall編、(2005年)、Wiley.ISBN978-3-527-30991-7)。ボロン酸は通常高い融点を有する。大部分のボロン酸は、特別な予防策なしで、空気中で取り扱うことができる白色の結晶性固体として存在する。周辺温度において、ボロン酸は化学的に安定しており、大部分は長期間、常温保存可能であることを示す。ボロン酸官能基は、固有の毒性が非常に低いと評されている。大部分のボロン酸は他の有機化合物と比較していかなる特定の毒性も提示しない。
【0160】
ボロン酸はルイス酸として作用する。これらの独特な特徴とは、ボロン酸は、糖、アミノ酸、ヒドロキサム酸などの物質と可逆的共有結合の錯体を形成することが可能なことである(近隣する、1,2または時には、1,3置換ルイス塩基ドナーを有する分子、例えば、アルコール、アミンおよびカルボキシレート)。ボロン酸は、糖類(例えば、ソルビトール、フルクトース、およびグルコース)およびペプチドグリカンを含む、1,2-および1,3-ジオールを有する化合物またはポリオールと結合する能力を有する。ボロン酸の突出した特徴とは、水溶液中でジオールとエステルを可逆的に形成することである。ボロン酸はまた、金属イオンとキレートを形成するための配位子として作用する。これらの特性はボロン酸が良好な貯蔵寿命延長剤である理由となり得る。
【0161】
本明細書で使用される場合、防止するという用語は、作用が生じるのを停止するまたは最小限に抑えると定義される。
【0162】
水中でpKa値8.9を有するフェニルボロン酸はフェノールと同等の酸性度を有する。フェニルボロン酸はホウ酸(pKa9.2)よりわずかに酸性である。ボロン酸はルイス酸として作用する。これらの独特な特徴は、ボロン酸は、糖、アミノ酸、ヒドロキサム酸などの物質と可逆的共有結合の錯体を形成することが可能なことである(近隣する、1,2または時には、1,3置換ルイス塩基ドナーを有する分子、例えば、アルコール、アミンおよびカルボキシレート。ボロン酸は、蛍光の検出または膜を横断する糖類の選択的輸送のために糖類と結合させるために、分子認識の領域において時には使用される。
【0163】
ボロン酸は、糖類、例えば、ソルビトール、フルクトース、およびグルコース、ならびにペプチドグリカンを含む、1,2-および1,3-ジオールを有する化合物またはポリオールと結合する能力を有する。ボロン酸は、有機化学において、主にSuzukiカップリングにおいて、化学的構成ブロックおよび中間体として広範囲にわたり使用される。ペタシス反応はボロン酸、アミン、およびカルボニル誘導体の強力な多成分性のカップリング反応である(Reactivity and Synthetic Applications of Multicomponent Petasis Reactions、Peng Wuら、Chemical review、119巻、11245頁(2019年))。ヘテロアリールボロン酸はまたChan-Lamカップリング、同族体化、共役付加、求電子性アリルシフト、Lieberskind-Stroglカップリング、Sonogashiraカップリング、およびスティルカップリングにも使用される。ボロン酸の突出した特徴は、水溶液中でジオールと共にエステルを可逆的に形成することである。ボロン酸エステルは空気中で安定している。Suzuki-Miyauraクロスカップリング反応をボロン酸エステルと使用することができる。
【0164】
特に好ましいボロン酸は、4-ブロモフェニルボロン酸、ブチルボロン酸、フェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸および3-メトキシフェニルボロン酸からなる群から選択される。
【0165】
いくつかの有機ホウ素化合物は、食物の貯蔵寿命を延長するために使用することができる。食物の貯蔵寿命を延長するのに適した、一部の特に適したボロン酸として以下が挙げられる:メチルボロン酸、エチルボロン酸、プロピルボロン酸、イソプロピルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、ペンチルボロン酸、ヘキシルボロン酸、n-オクチルボロン酸、シクロペンチルボロン酸、1-シクロペンテニルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェロセンボロン酸、1,1’-フェロセンジボロン酸、2-フェニルエチルボロン酸、2,4,6-トリビニルボロキシン-ピリジン錯体、3-アミノフェニルボロン酸一水和物、3-アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩、2-アントラセンボロン酸、4-アセチルフェニルボロン酸、3-アセチルフェニルボロン酸、9-アントラセンボロン酸、4-アミルフェニルボロン酸、3-アセトアミドフェニルボロン酸、3-アミノ-4-メチルフェニルボロン酸、4-アセトキシフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ブロモフェニルボロン酸、2-ホルミルフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-tert-ブチルフェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、2-ビフェニルボロン酸、3-ビフェニルボロン酸、4,4’-ビフェニルジボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4’-ブロモ-4-ビフェニルボロン酸、2-ブロモフェニルボロン酸、3-ブロモフェニルボロン酸、2,4-ビス(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、3-ベンジルオキシフェニルボロン酸、2-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-フェニルボロン酸、2-ベンジルオキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-(ブロモメチル)-フェニルボロン酸、2,6-ビス[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)-メチル]-フェニルボロン酸、3-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-[(tert-ブトキシカルボニル)-アミノ]フェニルボロン酸、4-ブロモ-1-ナフタレンボロン酸、2-ベンジルオキシフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-2-フルオロフェニルボロン酸、4-ベンジルオキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、3-ブトキシフェニルボロン酸、2-ブトキシフェニルボロン酸、4-(ベンジルオキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-ブトキシフェニルボロン酸、4-(tert-ブトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-クロロフェニルボロン酸、3-クロロフェニルボロン酸、2-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-シアノフェニルボロン酸、3-カルボキシフェニルボロン酸、3-シアノフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メトキシフェニルボロン酸、3-カルボキシ-5-ニトロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-シアノフェニルボロン酸、4-シアノ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-カルボキシフェニルボロン酸、4-カルボキシ-3-クロロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-4-エトキシフェニルボロン酸、5-クロロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸、4-クロロ-3-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-カルボキシ-4-フルオロフェニルボロン酸、3-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、3-(9h-カルバゾール-9-イル)-フェニルボロン酸、3-クロロ-4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-カルバモイルフェニルボロン酸、4-クロロ-2-フルオロフェニルボロン酸、2-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸、3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-クロロ-3-メチルフェニルボロン酸、2,4-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジクロロフェニルボロン酸、2,5-ジクロロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,6-ジクロロフェニルボロン酸、2,4-ジフルオロフェニルボロン酸、3,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジクロロフェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジクロロフェニル)ボロキシン、2,5-ジフルオロフェニルボロン酸、3,4-ジメトキシフェニルボロン酸、3,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,4-ジメチルフェニルボロン酸、2,3-ジメチルフェニルボロン酸、2,5-ジメチルフェニルボロン酸、2,4-ジメトキシフェニルボロン酸、2,5-ジメトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロフェニルボロン酸、4-(ジフェニルアミノ)-フェニルボロン酸、2,6-ジメチルフェニルボロン酸、3,4-ジクロロフェニルボロン酸、2,3-ジメトキシフェニルボロン酸、2,6-ジメトキシフェニルボロン酸、9,9-ジメチルフルオレン-2-ボロン酸、3-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸塩酸塩、3-(ジメチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,4-ジブトキシフェニルボロン酸、4-(ジメチルアミノ)-フェニルボロン酸、9,10-ジフェニルアントラセン-2-ボロン酸、3,5-ジブロモフェニルボロン酸、4-(ジエチルカルバモイル)-フェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、4-エチルフェニルボロン酸、2-エトキシフェニルボロン酸、3-エトキシフェニルボロン酸、4-エトキシフェニルボロン酸、2-エチルフェニルボロン酸、3-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、4-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-(エトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、6-エトキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-エトキシ-3-フルオロフェニルボロン酸、4-エトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-エトキシ-5-フルオロフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3-フルオロフェニルボロン酸、2-フルオロフェニルボロン酸、3-ホルミルフェニルボロン酸、4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メチルフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-ビフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、5-ホルミル-2-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-5-メチルフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-メトキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-4’-プロピル-4-ビフェニルボロン酸、4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-メチルフェニルボロン酸、5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニルボロン酸、2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-フルオロ-4-ホルミルフェニルボロン酸、4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、4-フルオロ-3-ホルミルフェニルボロン酸、2-フルオロ-4-(メトキシカルボニル)-フェニルボロン酸、2-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、2-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸、4-ヘキシルオキシフェニルボロン酸、6-ヒドロキシ-2-ナフタレンボロン酸、4-ヘキシルフェニルボロン酸、4-ヒドロキシ-2-メチルフェニルボロン酸、3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニルボロン酸、4-イソプロピルフェニルボロン酸、4-イソプロポキシフェニルボロン酸、4-ヨードフェニルボロン酸、3-イソプロピルフェニルボロン酸、4-(イソプロピルチオ)フェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-メチル-3-ニトロフェニルボロン酸、4-メトキシフェニルボロン酸、2-メトキシフェニルボロン酸、2-メチルフェニルボロン酸、3-メチルフェニルボロン酸、3-メトキシフェニルボロン酸、4-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メチルチオ)フェニルボロン酸、3-(メチルチオ)フェニルボロン酸、2-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、3-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸、4-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-2,6-ジメチルフェニルボロン酸、4-メトキシ-2-メチルフェニルボロン酸、6-メトキシ-2-ナフタレンボロン酸、2-メトキシ-5-メチルフェニルボロン酸、3-メルカプトフェニルボロン酸、4-メルカプトフェニルボロン酸、4-メチル-1-ナフタレンボロン酸、3-メタクリルアミドフェニルボロン酸、4-(メトキシメチル)フェニルボロン酸、2-(メチルスルホニル)フェニルボロン酸、4-メトキシ-3,5-ジメチルフェニルボロン酸、3-ニトロフェニルボロン酸、1-ナフタレンボロン酸、2-ナフタレンボロン酸、4-(1-ナフチル)フェニルボロン酸、2-ニトロフェニルボロン酸、4-ニトロフェニルボロン酸、10-(2-ナフチル)アントラセン-9-ボロン酸、4-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、3-(2-ナフチル)フェニルボロン酸、9-フェナントレンボロン酸、1,4-フェニレンジボロン酸、1-ピレンボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、4-プロポキシフェニルボロン酸、4-フェノキシフェニルボロン酸、10-フェニル-9-アントラセンボロン酸、2-(ピバルアミド)フェニルボロン酸、4-[(1-ピロリジニル)カルボニル]-フェニルボロン酸、4-(1-フェニル-1h-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-プロピルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4-フェニルナフタレン-1-ボロン酸、4-(1-ピレニル)フェニルボロン酸、4-(trans-4-ペンチルシクロヘキシル)-フェニルボロン酸、4’-ペンチルオキシビフェニル-4-ボロン酸、4-(3-ピリジル)フェニルボロン酸塩酸塩、9,9’-スピロビ[9h-フルオレン]-2-ボロン酸、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2-(トリフルオロメチル)-フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(4-フルオロフェニル)ボロキシン、2,4,6-トリス(m-テルフェニル-5’-イル)ボロキシン、2,4,6-トリス(3,4,5-トリフルオロフェニル)-ボロキシン、2,4,6-トリメチルフェニルボロン酸、3-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸、2-p-テルフェニルボロン酸、2-(トリフルオロメ
トキシ)フェニルボロン酸、2,4,6-トリス(3,4-ジフルオロフェニル)-ボロキシン、2,3,4-トリフルオロフェニルボロン酸、2,4,6-トリフェニルボロキシン、2,4,6-トリイソプロピルフェニルボロン酸、3-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、4-(トリメチルシリル)フェニルボロン酸、5’-m-テルフェニルボロン酸、2,4,6-トリフルオロフェニルボロン酸、3,4,5-トリメトキシフェニルボロン酸、2,3,5-トリフルオロフェニルボロン酸、2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジル)-メチル]フェニルボロン酸、10-(1,1’:3’,1’’-テルフェニル-5’-イル)-アントラセン-9-ボロン酸、4-ビニルフェニルボロン酸、2-ビニルフェニルボロン酸、5-アセチル-2-チオフェンボロン酸、5-ブロモ-2-チオフェンボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-2-ボロン酸、ベンゾフラン-2-ボロン酸、2-ブロモピリジン-5-ボロン酸、1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-ピロールボロン酸、1,4-ベンゾジオキサン-6-ボロン酸、ベンゾフラン-3-ボロン酸、ベンゾ[b]チオフェン-3-ボロン酸、5-クロロ-2-チオフェンボロン酸、2-クロロピリジン-5-ボロン酸、2-クロロピリジン-3-ボロン酸、2-クロロピリジン-4-ボロン酸、5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、ジチエノ[3,2-b:2’,3’-d]-チオフェン-2-ボロン酸、2,6-ジフルオロ-3-ピリジンボロン酸、ジベンゾチオフェン-4-ボロン酸、ジベンゾチオフェン-2-ボロン酸、ジベンゾフラン-4-ボロン酸、2,6-ジメトキシピリジン-3-ボロン酸、2,6-ジクロロピリジン-3-ボロン酸、2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-ボロン酸、2-エトキシピリジン-5-ボロン酸、9-エチルカルバゾール-3-ボロン酸、2-フリルボロン酸、3-フリルボロン酸、5’-ホルミル-2,2’-ビチオフェン-5-ボロン酸、5-ホルミル-2-チオフェンボロン酸、5-ホルミル-2-フランボロン酸、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸、5-フルオロピリジン-3-ボロン酸、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸、2-フルオロ-3-メチルピリジン-5-ボロン酸、6-インドールボロン酸、5-メチル-2-チオフェンボロン酸、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸、3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸、2-メトキシピリジン-3-ボロン酸、2-メチルピリジン-5-ボロン酸塩酸塩、2-メトキシ-5-ピリミジルボロン酸、2-メトキシピリジン-4-ボロン酸、5-メチル-2-フランボロン酸、5-メトキシピリジン-3-ボロン酸、4-ピリジルボロン酸、3-ピリジルボロン酸、5-ピリミジルボロン酸、9-フェニルカルバゾール-3-ボロン酸、9-フェニルカルバゾール-2-ボロン酸、キノリン-3-ボロン酸、キノリン-8-ボロン酸、キノリン-5-ボロン酸、2-チオフェンボロン酸、3-チオフェンボロン酸、チエノ[3,2-b]チオフェン-2-ボロン酸、および2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸。
【0166】
イソチオシアネート(R-N=C=S)は、Cruciferaeまたはマスタード科の植物(キャベツ、コールラビ、メキャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ケール、セイヨウワサビ、マスタード、カブ、ルタバガ(rutubaga))の細胞内のグルコシノレートからの誘導体である。イソチオシアネートは、気相中16~110ng/mlおよび液体媒体内10~600μg/mlの範囲で、真菌、酵母および細菌に対して阻害性がある。細菌に対する阻害は変動するが、一般的にグラム陽性細菌は、グラム陰性細菌よりもアリル(ally)イソチオシアネートに対する感受性が低い。
【0167】
貯蔵寿命延長剤として使用することができる特に好ましいイソチオシアネートとして以下が挙げられる:イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸ベンゾイル、イソチオシアン酸シクロヘキシル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸ブチル、フルオレセインイソチオシアネート、イソチオシアン酸エトキシカルボニル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸フェニル、3-ヨードフェニルイソチオシアネート、4-クロロフェニルイソチオシアネート、2-フェニルエチルイソチオシアネート、3-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン5-イソチオシアネート、3-ピリジルイソチオシアネート、1-アダマンチルイソチオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート、2-メトキシフェニルイソチオシアネート、4-ニトロフェニルイソチオシアネート、4-メトキシフェニルイソチオシアネート、フルオレセインイソチオシアネートデキストラン、4-ブロモフェニルイソチオシアネート、フルオレセイン6-イソチオシアネート、2-クロロフェニルイソチオシアネート、4-シアノフェニルイソチオシアネート、4-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-フルオロフェニルイソチオシアネート、3-フルオロフェニルイソチオシアネート、2-クロロエチルイソチオシアネート、3,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、2-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、3-(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、3,5-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3-(メチルチオ)プロピルイソチオシアネート、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルイソチオシアネート、2,4-ジメチルフェニルイソチオシアネート、3,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジメトキシフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,4-ジクロロフェニルイソチオシアネート、sec-ブチルイソチオシアネート、n-オクチルイソチオシアネート、4-ペンテン-1-イルイソチオシアネート、p-トリルイソチオシアネート、o-トリルイソチオシアネート、3-ブテン-1-イルイソチオシアネート、4-ジメチルアミノ-1-ナフチルイソチオシアネート、4-(ジメチルアミノ)アゾベンゼン4’-イソチオシアネート、m-トリルイソチオシアネート、2,4,6-トリメチルフェニルイソチオシアネート、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート、4-tert-ブチルフェニルイソチオシアネート、5-フルオロ-o-トリルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-ベンゾイル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、2,3,4,6-テトラ-o-アセチル-β-d-グルコピラノシルイソチオシアネート、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、エチルイソチオシアナトアセテート、ダンシルアミノ-pitc、dl-スルフォラファン、イソチオシアナトシクロプロパン、1-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン、1,3-ジイソプロピル-2-イソチオシアナトベンゼン、およびエルシン。
【0168】
シアン酸アリル、イソチオシアン酸アリル、チオシアン酸アリル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸ブチル、1-シアノ-2,3-エピチオプロパン、イソチオシアン酸シクロペンチル、硫化ジアリル、エピチオニトリル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸メチル、オキサゾリジンチオン、イソチオシアン酸フェニルエチル、チオシアン酸フェネチル、イソチオシアン酸フェニルおよびチオシアン酸フェニルプロピルはアブラナ科の農産物に見出される。
【0169】
多くの生成物はワックスの天然コーティングを有し、容易に湿らせることができない。ワックスコーティングした生成物の貯蔵寿命の延長は、貯蔵寿命延長剤の水溶液でスプレーまたはディップコーティングすることを必要とする。農産物、特に天然のワックス層を有するものへの均一なコーティングを得るため、湿潤剤、または界面活性剤を溶液に添加することが望ましい。多くの界面活性剤は、そのうちの多くが食物に対してFDA承認されており、市販されている。このような湿潤剤は、スプレー前に貯蔵寿命延長剤の溶液に添加することができる。貯蔵寿命延長剤のより厚い層を得るため、増粘剤、例えば、水溶性ポリマー、例えば、デンプンおよびグアーガムを添加することができる。代替として、貯蔵寿命延長剤の乳剤または分散液を生成し、農産物にコーティングすることもできる。本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤は、ワックスに添加し、農産物上にコーティングすることができる。
【0170】
殺菌剤は、これらの細胞膜を損傷し、重大な酵素もしくはタンパク質を不活化することにより、またはキーとなるプロセス、例えば、エネルギー生成または呼吸を妨げることにより真菌を死滅させる。狭い範囲の殺菌剤が、普通密接に関連した、わずかの病原菌に対してのみ有効である。これらは普通シングルサイト活性を有し、多くの場合全身性である。広範囲の殺菌剤は多くの場合広範囲な無関連の病原菌を制御することができる。これらは普通マルチサイト活性と接触がある。本明細書で開示されている貯蔵寿命延長剤は、菌類の形成および増殖を防止し、広範囲であるようにみえる殺菌剤であり、これらは収穫前の食物において菌類の形成を防止するために使用することができる。
【0171】
実現可能性の概念の実証のために小さな農産物を使用したが、貯蔵寿命を延長するための本明細書で開示されている材料および方法は、大きな農産物、例えば、スイカ、カンタロープ、ハニーデュー、パイナップル、カボチャおよびいくつかの他の大きな農産物に対して、使用することができることは明らかである。同様に、発明者らは、少数を使用して概念を実証したが、貯蔵寿命を延長するための本明細書で開示されている材料および方法はまた、多くの他の食物に対して使用することもできる。
【0172】
本明細書で開示されている材料および方法は、新鮮な間にまたは乾燥後の試料として、様々な農産物をより長く緑色に保つために使用することができる。クリスマス用の木および他の装飾用の木、枝および葉をより長く緑色におよびより新鮮に保つことができる。
【0173】
貯蔵寿命延長剤に暴露した食物における化学的および生化学的変化は、分析法、例えば、HPLC、質量分析、FTIR、NMRおよびbio-分析法および装置を含む多くのその他の方法により決定することができる。
デバイス
貯蔵寿命延長剤の放出を制御するため、貯蔵寿命延長剤はマイクロカプセル化することができ、または適正なバリア材料を用いてサシェ剤を調製することができる。
サシェ剤のサイズおよびバリアフィルム
サシェ剤は、気泡パッケージのような、小さなブリスター気泡であることができる。ブリスターまたはサシェ剤のサイズは、10立方mm~100立方センチメートル、または必要とされる場合これよりも大きいサイズが可能である。サシェ剤に対する壁材料の選択は、貯蔵寿命延長剤の性質に依存することになる。サシェ剤は、一般的なプラスチックフィルムまたは積層プラスチックフィルム、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニル、ナイロン、ポリエステル、セロハン、酢酸セルロースのものおよび多くのコポリマーのものから作製することができる。極めて浸透性のある貯蔵寿命延長剤、例えば、イソチオシアン酸アリルに対しては、バリア性の高いプラスチックフィルム、例えば、ポリエステルのものが好ましく、浸透性の低い材料、例えば、イソチオシアン酸フェニルに対しては、極めて浸透性のある材料、例えば、ポリエチレンが好ましい。液体貯蔵寿命延長剤の放出速度(浸透性)はまたサシェ剤を作製するために使用されるフィルムの厚さを変えることにより制御することもできる。サシェ剤のフィルムの厚さは10から1,000ミクロンまで変えることができる。固体貯蔵寿命延長剤、例えば、ヒマラヤン(Himalayan)/ブラックソルト、すなわち硫化水素に対する前駆体に対して、紙、織物または合成材料などの材料、例えば、Tyvekを使用することができる。
マイクロカプセル化
貯蔵寿命延長剤は、マイクロカプセル化し、加熱または圧力によりマイクロカプセルを破断することにより活性化することができる。
燻蒸
菌類の増殖を防止し、細菌およびウイルスを死滅させる一部の貯蔵寿命延長剤は、穀粒、マメ科植物および農産物などの食物の燻蒸に対して使用することができる。
収穫前の適用
貯蔵寿命延長剤はまた収穫前食物に対して使用することもできる。例えば、貯蔵寿命延長剤は、収集前に農産物上にスプレーするまたは灌漑することができる。解体前に貯蔵寿命延長剤を動物に給餌することもできるし、または貯蔵寿命延長剤は魚を殺処分する前に水タンクに添加することもできる。揮発性の低い液体および固体、好ましくはチオシアネート、イソチオシアネート、環状ケトンおよびこれらの前駆体は、収穫前に収穫物にスプレーすることもできるし、または有害生物および昆虫の防除として、例えば、殺有害生物剤として、および農産物を新鮮におよびより長く緑色に保つために使用することもできる。
最適化
農産物の貯蔵寿命を延長するために必要とされる暴露、例えば、全用量は、多くの可変要素、例えば、貯蔵寿命延長剤の性質および濃度に依存することになる。貯蔵寿命延長剤の最適性能は、システムを最適化することにより得ることができる。
2つの処理
必要とされる場合、農産物は、貯蔵寿命延長剤に予備暴露するか、または貯蔵寿命延長剤で前処理し、これに続いて同じまたは別の貯蔵寿命延長剤を含有するサシェ剤を使用することができる。予備暴露および前処理という用語は本明細書で交換可能なように使用される。予備暴露は、食物を貯蔵寿命延長剤の溶液にディッピングする/貯蔵寿命延長剤の溶液ですすぐことを含む。ワックスコーティングおよび現在の材料および方法は組み合わせることができる。農産物は、貯蔵寿命延長剤で前処理し、これに続いてワックスをコーティングすることができ、もしくは逆もまた同様であり、または貯蔵寿命延長剤をワックスコーティングに添加することもできる。
【0174】
可食性ワックスコーティング製剤は、300gの蒸留水、40gのキャンデリラワックス(融点68~72℃)および4gのポリソルベートの混合物を乳化剤として90℃に加熱し、高速撹拌棒で数分間ホモジナイズすることにより調製される。次いで、混合物を、循環している冷水で5分間室温に冷却し、200gの蒸留した冷水を添加した。約50gの可食性ワックス懸濁液に、0.2gの(i)イソチオシアン酸エチル、(ii)イソチオシアン酸フェニル、(iii)アセチルアセトネート、および(iv)フェニルボロン酸を添加し、混合した。10日後、対照試料(いかなる貯蔵寿命延長剤も含まない試料)上には黒色菌類が増殖した一方、35日において、貯蔵寿命延長剤を含有する試料上にはいかなる菌類も存在しなかった。貯蔵寿命延長剤と共に農産物にコーティングすることができるワックスの例として、天然および合成ポリマー、例えば、ポリエチレン、ポリエステルおよびポリアミド、および天然ポリマーおよびワックス、例えば、寒天、蜜ろう、キャンデリラワックス、カルナバワックス、グアー、アラビアガム、アカシアガム、カラヤ、微結晶性合成ワックス、セラック、トラガント、キサンタンおよびゼインが挙げられる。可食性ポリマー性コーティングへの貯蔵寿命延長剤の添加は、貯蔵寿命延長剤としてのコーティングの有効性を促進し、菌類の増殖を防止するまたは最小限に抑えることにより貯蔵寿命をさらに延長し、農産物を緑色に/着色されたままより長く保ち、熟成を遅らせる。
【0175】
貯蔵寿命延長剤の有効性は、菌類の増殖が減少するまたは停止すること、青菜農産物をより長く緑色に保つこと、一部の果実の熟成が遅れること、農産物の鮮度およびカリカリ感が延長されること、液体食品、例えば、ミルクおよびジュースがより長く保存されること;穀粒、マメ科植物、ナッツなどの種子、ならびにジャガイモなどの根菜類が、発芽するまたは胚芽が発生する、汗かき/発汗を生じるのを防ぎ、したがってしおれを減少させること、ならびに調製した/加工食品をより新鮮により長く保つことにより実証される。
【0176】
本発明が実証された農産物について、これらの属/生物学的名称を含む簡単な説明が本明細書に提供される。リンゴはリンゴの木(Malus domestica)およびMalus属において最も広く栽培されている種により生成される食用果実である。バナナはMusa属において植物学上は液果である細長い、食用の果実であり、果実はサイズ、色、および固さにおいて多様である。ほとんどすべての現代の食用種なし(単為結実)バナナは、2種の野生種-Musa acuminataおよびMusa balbisianaに由来する。バジル(Ocimum basilicum)は、Lamiaceae(ミント)科の料理用薬草である。ブラックベリーは、Rosaceae科のRubus属の中の多くの種、亜属Rubus内のこれらの種の間のハイブリッド、および亜属RubusとIdaeobatusとの間のハイブリッドにより生成された食用果実である。ブルーベリーは、Vaccinium属内のCyanococcus節に分類される青色または紫色の液果を有する通年性の開花植物である。ブロッコリーはキャベツ科の食用青菜植物(Brassicaceae科、Brassica属)であり、その大きな開花する頭部、柄および付随する小さな葉を野菜として食べる。
【0177】
ニンジン(Daucus carota subsp.sativus)は根野菜であり、普通オレンジ色である。ニンジンはワイルドキャロットの栽培品種化した形態、Daucus carotaであり、欧州および南西アジアに由来するものである。チェリートマトは、野生のスグリ種トマトと栽培品種化した園芸用トマトとの間の中間の遺伝的混合と考えられる小さな円形トマトの1種である。チェリートマトは栽培された液果、Solanum lycopersicum var.cerasiformeの植物品種とみなされる。ひよこ豆、またはチックピー(Cicer arietinum)はFabaceae科、Faboideae亜科の一年生マメ科植物である。異なる種類のひよこ豆がグラム、ガルバンゾまたはエジプト豆として様々に知られている。チョリ豆、ササゲ(Vigna unguiculata)はVigna属のマメ科植物である。シラントロは、コリアンダー植物(Coriandrum sativum)の新鮮な葉から得られる薬草である。シラントロはパセリ科のメンバーであり、その薬草はチャイニーズパセリおよびメキシカンパセリとしても公知である。クレメンタイン(Citrus×clementina)はウィローリーフマンダリンオレンジ(C.×deliciosa)とスイートオレンジ(C.×sinensis)との間の柑橘果実ハイブリッドであるタンゴールである。タンジェリンはクレメンタインと似ており、容易に剥ける傾向にある。コリアンダー(Coriandrum sativum)はApiaceae科の一年生の薬草であり、チャイニーズパセリ、ダニアまたはシラントロとしても公知である。キュウリ(Cucumis sativus)は、キュウリ状の果実を保持するCucurbitaceae gourd科の、広く栽培されている、絡み付くつる植物であり、野菜として使用されている。北アメリカでは、ワイルドキューカンバーという用語はEchinocystis属およびMarah属の植物を指すが、この2種は密接に関連してはいない。
【0178】
ディル(Anethum graveolens)はセロリ科Apiaceaeの一年生の薬草であり、Anethum属の中の唯一の種である。ディルは、その葉および種子が薬草または食物に風味を付けるための香辛料として使用される、ユーラシアで広く栽培されている。ナス、アングロフォン、オーバジーンまたはブリンジャルはナス科のSolanaceae科の植物種である。Solanum melongenaはその食用の果実のため世界中で栽培されている。フェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum)は、Fabaceae科の一年生植物であり、葉は3枚の小さな卵形から長方形の葉状部分からなる。ブドウは、果実であり、植物学上液果であり、開花植物Vitis属の落葉樹の木質のつる植物である。その植物名称がCyamopsis tetragonolobaである、グアーまたはクラスタマメは、一年生のマメ科植物であり、グアーガムの供給源としても公知であるガバーまたはグァー豆である。レモン、Citrus limonは、南アジア、主に北東インド由来の開花植物科Rutaceaeの小さな常緑樹の1種である。ライマメ、バターマメ、シエヴァマメ、ダブルビーンズまたはマダガスカルマメとして一般的に公知のライマメ(Phaseolus lunatus)は、その食用の種子またはマメのために栽培されているマメ科植物である。ライムは柑橘果実であり、通常円形であり、色は緑色であり、酸性の砂じょうを含有する。レイシまたはライチは、ムクロジ科、SapindaceaeのLitchi属の唯一のメンバーである。
【0179】
マスまたはモスビーン(Vigna aconitifolia)は、インドの領域に一般的に栽培されているマメ科植物である。ミント(LamiaceaeまたはLabiatae)は、ミントまたはヒメオドリコソウまたはセージ科として一般的に公知の開花植物の科である。植物の多くは、すべての部分に芳香があり、バジル、メンサ、ローズマリー、セージ、セイボリー、マジョラム、オレガノ、ヒソップ、タイム、ラベンダー、およびパリラなど広く使用されている料理用薬草を含む。マッシュルームまたは食用マッシュルームは、いくつかの種のマクロ真菌の肉果および可食性果実の塊である。名称「マッシュルーム」に対する標準は栽培した白色のボタンマッシュルーム、Agaricus bisporusである。したがって「マッシュルーム」という単語は、最も多くの場合、茎(菌柄)、キャップ(菌傘)、およびキャップの下端にひだ(ラメラ(複数はlamellae、単数はlamella))を有するような真菌(Basidiomycota、Agaricomycetes)に適用される。リョクトウまたはヤエナリ(Vigna radiata)は東アジアで主に栽培されているマメ科植物である。オレンジは、Rutaceae科の様々なカンキツ類種の果実であり、主にCitrus×sinensisを指し、これはスイートオレンジとも呼ばれており、関連するCitrus×aurantiumと呼ばれるダイダイから区別される。
【0180】
ヘルダビーンズ、ロマノビーンズおよびいくつかのインドの州では「sem fhali」としても公知である、パパディビーンズまたはフラットビーンズは、特徴的な幅広いおよび平坦な形状を有する食用のさやを有するランナービーンズとして公知のPhaseolus coccineusの品種である。パセリまたはガーデンパセリ(Petroselinum crispum)は、薬草および野菜として広く栽培されている、中央および東地中海地域に由来するApiaceae科の開花植物の1種である。尖ったヒョウタンとしても公知のパルヴァル(Trichosanthes dioica)は、キュウリおよびスクオッシュに類似する、Cucurbitaceae科のつる植物である。パルヴァルは、心臓形状の葉(ハート形)を有する雌雄異体(雄と雌の植物)つる植物(クリーパー)植物であり、通常格子上で栽培される。ラッカセイとしても公知であり、分類学上Arachis hypogaeaに分類されるピーナッツは、その食用の種子のために主に栽培されているマメ科植物の作物である。ピーナッツは穀粒のマメ科植物にも、その高い油含有量により油料作物にも分類される。ボタン、ベイビーまたはシルバースキンタマネギとしても公知の、真珠タマネギ(Allium ampeloprasum var.sectivumまたはA.ampeloprasum「Pearl-Onion Group」)は、リーキ(A.ampeloprasum var.porrum)の近い親戚である。コショウまたはトウガラシ(またチリ(chile)、チリ(chilli))は、ナス科、SolanaceaeのメンバーであるCapsicum属の植物の果実である。プラムはPrunus亜属の果実である。ジャガイモはアメリカに由来する根野菜であり、植物それ自体がナス科、Solanaceae科の通年性植物Solanum tuberosumのデンプン質の塊茎である。
【0181】
ダイコン(Raphanus raphanistrum sativus)はBrassicaceae科の食用の根野菜である。ラズベリーはバラ科のRubus属の多数の植物種の食用の果実であり、これらの大部分はIdaeobatus亜属に属し、名称はまたこれら植物それ自体に適用される。スノーピーズは平坦なさやおよび薄いさやの壁を有する可食性さやのマメであり、まだ熟していないうちに、通常種子もさやも含めて全部食べる。イチゴ、ガーデンイチゴ(または簡単にイチゴ;Fragaria×ananassa)はFragaria属の広く栽培されているハイブリッド種であり、イチゴとして総合的に公知であり、これらの果実のために世界中で栽培されている。サヤエンドウ。グリーンビーンズは、熟していない、一般的なビーンの様々な品種の若い果実であり(Phaseolus vulgaris)、ランナービーン(Phaseolus coccineus)、ジュウロクササゲ(Vigna unguiculatasubsp.sesquipedalis)、およびフジマメ(Lablab purpureus)の未成熟または若いさやは類似の方式で使用される。スカーレットヒョウタン、ティンドラおよびコワイフルーツとしても公知のティンドラ(Coccinia grandis、アイビーゴード)は、主に熱帯気候で成育し、南インドの州に一般的に見出される熱帯つる植物であり、南インドの州ではティンドラが地域のレストラン料理の一部を形成する。ラジマは赤色のキドニービーンである。チューバー、またはキマメ(Cajanuscajan)はアジアで栽培されているマメ科植物である。ウーラット豆、ケツルアズキ(Vigna mungo)は南アジアで栽培されているマメである。バールまたはライマメ(Phaseolus lunatus)はその食用種子のために栽培されているマメ科植物である。ヴァタナまたはマメ(Pisum sativum)はマメ科植物であり、多くの品種を有する。
【0182】
貯蔵延長剤は、肉、例えば、鶏肉、ヒツジの肉、豚肉、牛肉、ラクダ、ウマ、エミュー、アリゲーター、クロコダイル、カメ、ダチョウ、アヒル、シカ、シマウマ、水牛、およびウサギの肉の貯蔵寿命を延長するために使用することができる。
【0183】
貯蔵延長剤は、魚、例えば、バサ、ヒラメ、メルルーサ、スカップ、スメルト、ニジマス、ホンビノスガイ、アオガニ、ヤシガニ、アサヒガニ、カトルフィッシュ、イースタンオイスター、パシフィックオイスター、アンチョビ、ニシン、キンムツ、モイ、オレンジラフィー、大西洋アラスカメヌケ、ヴィクトリア湖パーチ、イエローパーチ、ヨーロッパガキ、ウニ、大西洋サバ、イワシ、ブラックシーバス、ヨーロピアンシーバス、ハイブリッドシマスズキ、タイ、タラ、ドラムフィッシュ、ハドック、ホキ、スケトウダラ、根魚、カラフトマス、フエダイ、ティラピア、ターボット、ウォールアイ、シロマス、オオカミウオ、ホンビノスガイ、アメリカナガウバガイ、ザルガイ、ジョナクラブ、ズワイガニ、ザリガニ、イタヤガイ、コウライエビ、ギンダラ、タイセイヨウサケ、ギンザケ、エイ、ダンジネスクラブ、タラバガニ、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、甘エビ、アブラソコムツ、マスノスケ、シロサケ、アメリカンシャッド、ホッキョクイワナ、コイ、ナマズ、マトウダイ、ハタ、オヒョウ、アンコウ、コバンアジ、ドーバーソール、チョウザメ、アマダイ、カマスサワラ、イエローテール、アワビ、コンク貝、ストーンクラブ、アメリカンロブスター、イセエビ、タコ、ブラックタイガー、ミナミヌマエビ、ガルフシュリンプ、バナメイエビ、スクイッド、バラマンディ、タラ科の食用魚、ドッグフイッシュ、キングクリップ、マヒマヒ、アカマンボウ、アオザメ、メカジキ、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、ミル貝、コシオリエビ、ホタテ貝、ミカヅキコモンエビ、カマス、チリアンシーバス、スギ、ニベ科の魚、ウナギ、クロカジキ、ボラ、ベニザケおよびクロマグロの貯蔵寿命を延長するために使用することができる。
【0184】
本明細書全体にわたり処理したという用語は、以前処理したまたは現在処理を受けている食物を指す。
【0185】
本発明はその好ましい実施形態に関して記載されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、本技術分野の当業者に明らかな変更、最適化および修正を行うことができることを理解すべきである。以下の実施例は、特許請求された発明の実行を例示したものであるが、本発明の範囲または趣旨を制限するものと解釈されてはならない。
【実施例】
【0186】
[実施例1]
試験に使用される容器。
【0187】
保存剤またはサシェ剤に暴露した食物を、食物アイテムのサイズおよび数に応じて、通常ポリスチレンまたはアクリル酸の容器内に配置した。ガラスの広口瓶およびビンもまた使用した。スナップを留めてまたは蓋で容器を密閉した。容器は主にAmazonまたはWebstaurant.comストアから購入した。必要とされる場合、穴の空いたまたは蓋なしのプラスチック容器を使用した。
【0188】
[実施例2]
保存剤。
【0189】
以下の貯蔵寿命延長剤は他の延長剤より広く使用された:イソチオシアン酸アリル:CAS番号57-06-7、シクロヘキサノン:CAS番号108-94-1、2-シクロヘキセン-1-オン:CAS番号930-68-7、1-メチル-1-シクロペンテン:CAS番号693-89-0、アセチルアセトン(ペンタン-2,4-ジオン):CAS番号:123-54-6、3-クロロフェニルボロン酸:CAS63503-60-6、フェニルボロン酸:CAS番号98-80-6、およびブチルボロン酸:CAS番号4426-47-5。これら化学物質は主にTCI America、Portland、ORおよびSigma Aldrich、St.Louis、MOから購入した。
【0190】
[実施例3]
サシェ剤
食物への保存剤の制御された暴露および一定の供給のため、1滴または数滴の保存剤を含有するサシェ剤を使用した。サシェ剤は、紙の小片を含有するプラスチックバッグに、適量の保存剤を配置し、バッグをヒートシーリングすることによって作製した。使用したサシェ剤バッグ材料は、固体保存剤に対してTyvek(登録商標)であり、液体保存剤に対しては、ポリエチレン、ポリエステルおよび高いバリア多層フィルムを使用した。これらのバッグをヒートシーラーで密閉した。サシェ剤は通常食物を含有する容器の片側に適用された。
【0191】
[実施例4]
保存剤の蒸気への予備暴露。
【0192】
紙ナプキンの小片を、100ミクロンの厚さのポリエチレンまたはポリエステルZiplocバッグの内側にテープで貼った。バッグのサイズは、試料に応じて、約20cm×30cm~約60cm×90cmまで様々であり、サンドイッチバッグからガロンバッグまでが例示的なものであった。紙ナプキンを0.1~0.5mlの保存剤または保存剤の混合物で湿らせた。食物を含有するアルミニウム、ステンレススチールまたはガラスのトレイを、プラスチック(ポリエチレン、ポリエステルおよび多層積層されたもの)バッグの内側に配置し、Ziplocをロックすることでほぼ密閉した。閉じていない末端から、バッグが完全に膨らむまで、空気を空気送風器でブローし、次いで残りのZiplocをロックすることによりすばやく堅く密閉した。保存剤が昇華可能な固体である場合、それはペトリ皿に配置され、および次いで空気のブローイング前に、バッグ内側のトレイの中に配置した。暴露時間は食物に応じて、5分から1日まで様々であった。例えば、時間は通常葉菜野菜に対して数分間、厚い皮を有する農産物に対して数時間、ならびに皮の上に天然のワックスコーティングを有するものおよび大きな農産物に対して10~20時間であった。集めたものを定期的に振盪した。既定の時間後、農産物を含有するトレイをバッグから除去し、10~30分間大気中にガスを抜き、次いで農産物を適切なサイズの容器に配置した。蓋付きのガラスおよびステンレススチール容器もまた頻繁に使用した。
【0193】
[実施例5]
保存剤の溶液に食物を浸漬。
【0194】
1種または複数の保存剤の溶液を大きな(例えば、2~10リットル)ガラスビーカーまたは広口瓶の中に調製した。プラスチックメッシュバッグの中に入った食物を配置することによって、食物を含有するサックを調製した。サックを保存剤の溶液中に配置した。適量の水を含有するより小さなガラスビーカーをパッケージ上に配置して、処理の間、サックを保存剤の溶液に浸漬したまま保った。プラスチックへらまたは磁気撹拌機上の磁石のいずれかを用いて溶液を撹拌した。処理後、メッシュサックを除去し、農産物をトレイの中で、流水で洗浄し、濾過し、トレイを振盪しながら、または食物を定期的に回転させながら、エアブローイングオーブン内で、30℃で、約5~10分間風乾し、これに続いて試料を適当な容器内に配置した。
【0195】
[実施例6]
スプレーコーティング。
【0196】
食物をメッシュトレイに配置し、トレイを振盪しながら、または食物を回転させながら、保存剤の水溶液(1~10%)をスプレーした。溶液をトレイから排水し、トレイを振盪しながら、または食物を定期的に回転させながら、食物を大気ブローイングオーブン内で、30℃で約5~10分間風乾し、これに続いて試料を適当な容器内に配置した。
【0197】
必要とされる場合、天然のワックスを有するコショウおよびナスなどの農産物に対して、食用の湿潤剤/界面活性剤(普通0.5%未満)、例えば、ポリソルベートをスプレー前に保存剤の溶液に添加した。
【0198】
[実施例7]
食物の中への保存剤の添加。
【0199】
食物が、ミルクまたは新たに調製したジュースなどの液体の場合、保存剤は撹拌しながら食物に添加した。
【0200】
[実施例8]
試験および結果の記録。
【0201】
未処理の(対照試料)および処理した食物を適正なサイズのプラスチック容器に配置し、容器を堅く密閉した。処理したおよび未処理の食物を含有する容器は普通、暗所で、室温で(約25℃)貯蔵した。容器を閉じた後、写真を撮り、その後は必要に応じて定期的に写真を撮った。通常、菌類が発生した場合または食物が望まない臭気を放出した場合、食物容器は廃棄した。処理した食物は、食べることも、任意の分析用装置または方法による分析も行わなかった。時には、農産物の固さを、それを破壊または切断することによって試験した。
【0202】
[実施例9]
食物の試験に対して使用した基準。
【0203】
食物の腐敗を判定するために、以下の主要な基準を使用した:菌類の増殖、色変化、不快な臭気、しおれ加減、固さまたはしぼみ、状態の変化(液体から固体または逆もまた同様である)、および発芽または胚芽の発生。
【0204】
[実施例10]
食物の供給源。
【0205】
ほとんどすべての農産物、果実および野菜、および他の食物は地域の販売元から購入した。
【0206】
[実施例11~174]
結果は表1~6において一覧にされている。
【0207】
図1は、実施例117に対応するサシェ剤方法を使用して、2-メチルシクロヘキサノンを用いて、ブルーベリーに対する菌類の増殖の遅れを実証している。室温における、5日目の未処理の対照試料(a)、および67日目のサシェ剤方法により2-メチルシクロヘキサノンで処理した試料(b)。未処理の対照試料において菌類は2日目に出現し始めた一方、処理した試料では67日目においても菌類は存在しなかった。
【0208】
図2は、実施例32に対応する通り、イソチオシアン酸アリル蒸気で予め処理することにより、ホームメードファーマーズチーズに対して菌類の増殖の遅れを実証している。室温における、10日目の未処理の対照試料(a)、および35日目のイソチオシアン酸アリル蒸気で処理した試料(b)。菌類は未処理の対照試料において5日目に発生し始めた一方、処理した試料では35日目においても菌類は存在しなかった。
【0209】
図3は、実施例106に対応する通り、シクロヘキサノンを用いてグリーントマトにおいて熟成を遅らせたことを実証している。室温で、10日目の未処理の対照試料(a)、および13日目のシクロヘキサノンサシェ剤で処理した試料(b)。未処理の対照試料は約7日目に緑色から赤色へと変わり始め、10日目に赤色になった一方、シクロヘキサノンサシェ剤で処理した試料は、14日目に黄色であり、18日目に赤色に変わった。
【0210】
図4は、実施例127に対応する通り、アセチルアセトン蒸気への予備暴露を用いて、アボカドの熟成を遅らせたことを実証している。室温における、7日目の切断した対照試料(a)および9日目の、アセチルアセトン蒸気に予備暴露した試料(b)。未処理の対照試料は7日目において熟成し、柔らかく、ドロドロした状態であった一方、アセチルアセトンの蒸気に予備暴露した試料は9日目でも新鮮で、固く、緑色であった。
【0211】
図5は、実施例129に対応する通り、100%相対湿度下で、サシェ剤方法によりアセチルアセトンを用いてジャガイモの発芽を遅らせたことを実証している。室温における、20日目の未処理のスモールイエローポテトの対照試料(a)、および48日目のアセチルアセトンサシェ剤方法で処理した試料(b)。スモールイエローポテトは約6日目で発芽し始めた一方、アセチルアセトネートで処理したジャガイモには48日目でも発芽はなかった。
【0212】
図6は、実施例71に対応する通り、水に16時間予備浸漬し、次いでサシェ剤方法によりイソチオシアン酸アリルで処理した、籾の胚芽の発生の遅れを実証している。室温における、8日目の籾の未処理の対照試料(a)、および41日後の、イソチオシアン酸アリルのサシェ剤で処理した試料(b)。未処理の対照試料は3日目で胚芽の発生が始まった一方、イソチオシアン酸アリルサシェ剤で処理した籾は41日目でも胚芽の発生はなかった。
【0213】
図7は、実施例19に対応する通り、イソチオシアン酸アリルを用いて低温殺菌牛乳の凝固を遅らせたことを実証している。約200gの低温殺菌牛乳の中に2滴(約0.05g)のイソチオシアン酸アリルを添加し、十分に撹拌した/混合した。室温における、4日目の未処理の対照試料(a)、および21日目の、イソチオシアン酸アリルで処理した試料(b)。未処理の対照試料は2日目に凝固し始め、固体となり、4日目に不快な臭気を放出し始めた一方、イソチオシアン酸アリルで処理した試料は、21日目でも、依然として流体であり、固体を含まず注ぐことができ、いかなる不快も臭気は放出しなかった。
【0214】
図8は、実施例61に対応する通り、低温搾汁した新鮮な赤色トマトジュースに対して菌類の増殖を遅らせたことを実証している。約100gの低温搾汁した新鮮な赤色トマトジュースに、1滴(約0.02g)のイソチオシアン酸アリルを添加し、十分に撹拌した/混合した。室温における、7日目の未処理の対照試料(a)およびその平面図(a1)、および7日目のイソチオシアン酸アリルで処理した試料(b)、その平面図(b1)。対照試料上では3日目(a)に、白色および緑色の菌類が出現し始めた(a1)一方、イソチオシアン酸アリルで処理した試料上では、20日目(b)にいかなる菌類または悪臭も存在しなかった(b1)。
【0215】
イソチオシアネート貯蔵寿命延長剤の作用が表1に提供されている。表1では以下の略語が使用されている:Aはインドコテージチーズである;Bは新鮮な、低温搾汁した赤色キャベツジュースである;Cは新鮮な、低温搾汁したブラックベリージュースである;Dはインドのアイビーゴードである;Eは新鮮な、低温搾汁した赤色のDeliciousリンゴのジュースである;Fは新鮮な、低温搾汁したビートジュースである;Gは新鮮な、低温搾汁したブルーベリージュースである;Hは新鮮な、低温搾汁したニンジンジュースである;IはHomemade Farmerのチーズである;Jは新鮮な、低温搾汁したブドウジュースである;Kは新鮮な、低温搾汁したハニーデュージュースである;Lはインドの尖ったヒョウタンである;Mはインド苦瓜である;Nは新鮮な、低温搾汁したザクロジュースである;Oはインドの揚げパンである;Pは新鮮な、低温搾汁した赤ブドウジュースである;Qはインドの雑穀パンである;Rは新鮮な、低温搾汁したトマトジュースである;Sは新鮮な、低温搾汁したオレンジジュースである;Tはキドニービーン、ムングホール、カラチャナ、黒目豆、レッドチョリ、ムート、ウラド(全体)/ブラックマッペ、バル(全体)、およびトア(全体)の混合物である;Uはインドのフェヌグリークである;AIはイソチオシアン酸アリルである;EIはイソチオシアン酸エチルである;PIはイソチオシアン酸フェニルである;P-Eは処理の予備暴露方法である;ならびにPRは使用した保存剤である。表1の各試料についてのさらなるコメントが表1Sに提供されている。表の中の暫定的実施例番号は、カラー写真に対して、2021年1月21日に出願した米国仮出願第63/140,160号および米国仮出願第63/231,890号の中の対応する実施例を参照している。
【0216】
環状ケトン貯蔵寿命延長剤の作用が表2に提供されている。表2では以下の略語が使用されている:CH:シクロヘプタノン;CY:シクロヘキサノン;2CY:2-シクロヘキセン-1-オン;CP:シクロペンタノン;MCP:1-メチルシクロペンテン;2MC:2-メチルシクロヘキサノン;P-E:処理の予備暴露方法。表2の各試料についてのさらなるコメントが表2Sに提供されている。
【0217】
キレート剤(配位子)貯蔵寿命延長剤の作用が表3に提供されている。表3では以下の略語が使用されている:AA:アセチルアセトン;ED:エチレンジアミンおよびP-E:処理の予備暴露方法。表3の各試料についてのさらなるコメントが表3Sに提供されている。
【0218】
ボロン酸貯蔵寿命延長剤の作用が表4に提供されている。表4では以下の略語が使用されている:4TBPBA:4-tert-ブチルフェニルボロン酸;4BPBA:4-ブロモフェニルボロン酸;3ClPBA:3-クロロフェニルボロン酸;3MPBA:3-メトキシフェニルボロン酸;PBA:フェニルボロン酸およびP-E:予備暴露。表4の各試料についてのさらなるコメントが表4Sに提供されている。
【0219】
他のおよび天然の貯蔵寿命延長剤の作用が表5に提供されている。表5では以下の略語が使用されている:AC:カルバミン酸アンモニウム;ACB:カルバミン酸(carbaminate)アンモニウム;ACBO:炭酸アンモニウム;BE:ベンジルエーテル;2BE:2-ブトキシエタノール;CC:塩化コリン;DC:炭酸ジメチル;DM:マレイン酸ジメチル;2EE:2-エトキシエタノール;HS:硫化水素;MA:マンデル酸;M:(-)-メントンおよびP-E:予備暴露。表5の各試料についてのさらなるコメントが表5Sに提供されている。
【0220】
貯蔵寿命延長剤の混合物の作用が表6に提供されている。表6では以下の略語が使用されている:AI:イソチオシアン酸アリル;CY:シクロヘキサノン;およびP-E:予備暴露。表6の各試料についてのさらなるコメントが表6Sに提供されている。
【0221】
【0222】
【0223】
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【0243】
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【0247】
【0248】
本発明は、これに対する制限なしで、好ましい実施形態を参照して記載されている。当業者であれば、本明細書に付随する特許請求の範囲に記載され、示されている追加の実施形態を理解している。
【国際調査報告】