(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】あらかじめ設定された測定ギャップのアクティブ化/非アクティブ化
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240123BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240123BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240123BHJP
H04B 17/24 20150101ALI20240123BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/23
H04W72/0446
H04B17/24
H04L27/26 114
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541693
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 IB2022050096
(87)【国際公開番号】W WO2022149087
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】カズミ, ムハンマド アリ
(72)【発明者】
【氏名】シオミナ, イアナ
(72)【発明者】
【氏名】アクスモン, ヨアキム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
あらかじめ設定された測定ギャップのアクティブ化および/または非アクティブ化のためのシステムおよび方法が開示される。一実施形態では、ユーザ機器(UE)によって実施される方法が、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することを含む。本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することをさらに含み、あらかじめ設定された測定ギャップパターンは、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである。本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することと、決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始することとをさらに含む。このようにして、UEは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたことに応答して、あらかじめ設定された測定ギャップパターンをアクティブ化することを可能にされる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)(312)によって実施される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(600)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(602)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定すること(608)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定すること(610)と、
前記決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始すること(612)と
を含む、方法。
【請求項2】
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の前記第1のセットが満たされる前に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに測定を実施すること(604)
をさらに含み、
前記決定された時間インスタンスにおいて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する前記測定の実施を開始すること(612)が、前記決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いて前記測定を実施することを続けることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに前記測定を実施すること(604)が、前記UE(312)のアクティブ帯域幅部分内で、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに前記測定を実施すること(604)を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す前記情報が、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のパラメータが、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
1つまたは複数の条件の前記第1のセットは、前記測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全に前記UE(312)のアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記UEのアクティブ帯域幅部分において測定を実施すること(604)と、
新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施すること(606)と
をさらに含み、
1つまたは複数の条件の前記第1のセットは、前記測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全に前記UE(312)の前記新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
1つまたは複数の条件の前記第1のセットは、前記UE(312)が、前記UE(312)のアクティブ帯域幅部分上で前記測定を実施するように設定され、前記測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全に前記UE(312)の前記アクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記決定された時間インスタンスが、参照時間T0+時間オフセットDT1である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記参照時間T0は、前記UE(312)が、前記測定を実施するようにとの要求を受信した時間、前記UE(312)が、前記UE(312)が前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することをネットワークノードに通知した時間、または前記UE(312)が、前記UE(312)が前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを許可されることを示すメッセージをネットワークノードから受信する時間である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
1つまたは複数の条件の前記第1のセットは、前記UE(312)が非ドーマント帯域幅部分からドーマント帯域幅部分に切り替えられるという条件を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記決定された時間インスタンスが、参照時間T0+時間オフセットDT1であり、前記参照時間T0は、前記UE(312)が非ドーマントBWPからドーマントBWPに切り替えられた時間、または非ドーマントBWPからドーマントBWPへの前記UE(312)の切替えが完了した時間である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記時間インスタンスを決定すること(610)は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または前記決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記時間インスタンスを決定すること(610)を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記時間インスタンスを決定すること(610)が、前記UE(312)において自律的に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき前記時間インスタンスを決定すること(610)を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの前記使用を開始することが、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンをアクティブ化することを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定すること(810)
をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること(804)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、測定を実施すること(804)と、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止するための1つまたは複数の条件の第2のセットが満たされたと決定すること(808)と、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記決定された時間インスタンスにおいて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止すること(812)と
をさらに含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること(804)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、測定を実施すること(804)と、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止するための1つまたは複数の条件の第2のセットが満たされたと決定すること(808)と、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定すること(810)と、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記決定された時間インスタンスにおいて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止すること(812)と
をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに進行中の測定を実施すること(814)
をさらに含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに前記測定を実施すること(814)が、前記UEのアクティブ帯域幅部分内で前記測定を実施すること(814)を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
1つまたは複数の条件の前記第2のセットは、前記測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全に前記UE(312)のアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施すること(806)
をさらに含み、
1つまたは複数の条件の前記第2のセットは、前記測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全に前記UE(312)の前記新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記決定された時間インスタンスが、参照時間T0+時間オフセットDT2である、請求項16から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記時間インスタンスを決定すること(810)は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または前記決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記時間インスタンスを決定すること(810)を含む、請求項16から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記時間インスタンスを決定すること(810)が、前記UE(312)において自律的に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき前記時間インスタンスを決定すること(810)を含む、請求項16から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
1つまたは複数の条件の前記第2のセットは、規定されたまたは(あらかじめ)設定された時間期間中にそれぞれのセルにおいて発生したアクティブ帯域幅部分切替えの数がしきい値数よりも小さいという条件を含む、請求項17から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
1つまたは複数の条件の前記第2のセットは、前記UE(312)が測定ギャップを使用しない帯域幅部分測定プロシージャと測定ギャップを使用するギャップベース測定プロシージャとの間で変更することを必要とする連続アクティブ帯域幅部分切替え間の時間期間に基づく条件を含む、請求項17から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
1つまたは複数の条件の前記第2のセットは、前記UE(312)が前記測定を実施するためにギャップベース測定プロシージャを使用していた時間期間に基づく条件を含む、請求項17から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンの前記使用を停止することが、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを非アクティブ化することを含む、請求項16から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記UE(312)は、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが前記UE(312)によって使用されないとき、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンによって規定される測定ギャップ中に信号を受信および/または送信することが可能である、請求項1から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
ネットワークノード(600)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(602)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定すること(608)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定すること(610)と、
前記決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始すること(612)と
を行うように適応された、ユーザ機器(UE)(312)。
【請求項32】
請求項2から30のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに適応された、請求項31に記載のUE(312)。
【請求項33】
1つまたは複数の送信機(1308)と、
1つまたは複数の受信機(1310)と、
前記1つまたは複数の送信機(1308)と前記1つまたは複数の受信機(1310)とに関連する処理回路(1302)と
を備える、ユーザ機器(UE)(312、1300)であって、前記処理回路(1302)は、前記UE(312)に、
ネットワークノード(600)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(602)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定すること(608)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定すること(610)と、
前記決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始すること(612)と
を行わせるように設定された、ユーザ機器(UE)(312、1300)。
【請求項34】
前記処理回路(1302)が、前記UE(312、1300)に、請求項2から30のいずれか一項に記載の方法を実施させるようにさらに設定された、請求項33に記載のUE(312、1300)。
【請求項35】
ユーザ機器(UE)(312)によって実施される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(900)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(902)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定すること(908)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定すること(910)と、
前記決定された持続時間にわたって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること(912)と
を含む、方法。
【請求項36】
前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す前記情報が、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記1つまたは複数のパラメータが、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記UE(312)は、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが前記UE(312)によって使用されないとき、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンによって規定される測定ギャップ中に信号を受信および/または送信することが可能である、請求項35から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
ネットワークノード(900)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(902)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定すること(908)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定すること(910)と、
前記決定された持続時間にわたって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること(912)と
を行うように適応された、ユーザ機器(UE)(312)。
【請求項40】
請求項36から38のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに適応された、請求項39に記載のUE(312)。
【請求項41】
1つまたは複数の送信機(1308)と、
1つまたは複数の受信機(1310)と、
前記1つまたは複数の送信機(1308)と前記1つまたは複数の受信機(1310)とに関連する処理回路(1302)と
を備える、ユーザ機器(UE)(312、1300)であって、前記処理回路(1302)は、前記UE(312)に、
ネットワークノード(900)から、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること(902)と、
あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定すること(908)であって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、ことと、
前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定すること(910)と、
前記決定された持続時間にわたって、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること(912)と
を行わせるように設定された、ユーザ機器(UE)(312、1300)。
【請求項42】
前記処理回路(1302)が、前記UE(312、1300)に、請求項36から38のいずれか一項に記載の方法を実施させるようにさらに設定された、請求項41に記載のUE(312、1300)。
【請求項43】
セルラ通信システムのためのネットワークノード(600、800、900)によって実施される方法であって、前記方法が、
ユーザ機器(UE)(312)に、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供すること(602、802、902)と、
前記UE(312)に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することと
を含む、方法。
【請求項44】
前記UE(312)に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを示す情報を提供すること
をさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す前記情報が、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む、請求項43または44に記載の方法。
【請求項46】
前記1つまたは複数のパラメータが、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記ネットワークノードは、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンが前記UE(312)によって使用されるとき、前記1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターン中に前記UE(312)をスケジュールしない、請求項43から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
セルラ通信システムのためのネットワークノード(600、800、900)であって、前記ネットワークノード(600、800、900)が、
ユーザ機器(UE)(312)に、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供すること(602、802、902)と、
前記UE(312)に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することと
を行うように適応された、ネットワークノード(600、800、900)。
【請求項49】
請求項44から47のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに適応された、請求項48に記載のネットワークノード(600、800、900)。
【請求項50】
セルラ通信システムのためのネットワークノード(600、800、900)であって、前記ネットワークノード(600、800、900)が処理回路(1004、1104)を備え、前記処理回路(1004、1104)が、前記ネットワークノード(600、800、900)に、
ユーザ機器(UE)(312)に、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供すること(602、802、902)と、
前記UE(312)に、前記あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することと
を行わせるように設定された、ネットワークノード(600、800、900)。
【請求項51】
前記処理回路(1004、1104)が、前記ネットワークノード(600、800、900)に、請求項44から47のいずれか一項に記載の方法を実施させるようにさらに設定された、請求項50に記載のネットワークノード(600、800、900)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年1月8日に出願された米国仮特許出願第63/135,400号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、セルラ通信システムにおいて測定を実施することに関する。
【背景技術】
【0003】
帯域幅部分動作
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)新無線(New Radio:NR)では、ユーザ機器(UE)電力節約を可能にし、干渉を回避するために、UEに、サービングセル、たとえば、スペシャルセル(SpCell)(たとえば、1次セル(PCell)、1次2次セル(PSCell))、サービングセル(SCell)などにおけるUEによる信号受信(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)など)のための帯域幅部分(BWP)のセットと、サービングセルにおけるUEによる信号送信(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH))のためのBWPのセットとが、上位レイヤによって設定され得る。UEによる信号受信のためのBWPのセットは、ダウンリンク(DL)BWPセットと呼ばれ、たとえば、最高4つのDL BWPを含み得る。UEによる信号送信のためのBWPのセットは、アップリンク(UL)BWPセットと呼ばれ、たとえば、最高4つのUL BWPを含み得る。
【0004】
各BWPは複数のパラメータに関連し得る。そのようなパラメータの例は、帯域幅(BW)(たとえば、時間周波数リソースの数(たとえば、25個の物理リソースブロック(PRB)などのリソースブロックなど)、周波数におけるBWPのロケーション(たとえば、BWPの開始リソースブロック(RB)インデックスまたはBWPの中心周波数など)、サブキャリア間隔(SCS)、サイクリックプレフィックス(CP)長、任意の他のベースバンドパラメータ(たとえば、多入力多出力(MIMO)レイヤ、受信機、送信機、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)関係パラメータなど)などである。
【0005】
UEは、(1つまたは複数の)アクティブBWP上でのみサービングセルにおいてサーブされる(たとえば、PDCCH、PDSCHなどの信号を受信し、PUCCH、PUSCHなどの信号を送信する)。各サービングセルにおいて、設定されたDL BWPのうちの少なくとも1つは受信のためにアクティブであり得、設定されたUL BWPのうちの少なくとも1つは送信のためにアクティブであり得る。UEは、別のノードから(たとえば、基地局(BS)から)コマンドまたはメッセージを受信することなどによって、タイマー(たとえば、bwp-InactivityTimerなどのBWP非アクティビティタイマー)に基づいてアクティブBWPを切り替えるように設定され得る。そのようなコマンドまたはメッセージの例は、PDCCH上で送られるDL制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)コマンドなどである。アクティブBWPは独立して切り替えられ得、たとえば、ULアクティブBWPとDLアクティブBWPとは別々に切り替えられ得る。アクティブBWP切替え動作は、上記で説明されたBWPに関連する1つまたは複数のパラメータ、たとえば、BW、周波数ロケーション、SCSなどの変更を伴い得る。たとえば、タイマー(たとえば、bwp-InactivityTimer)が満了したとき、UEは、参照アクティブBWP、たとえば、デフォルトアクティブBWP、設定されたBWPのうちの1つなどに切り替えることを必要とされる。別の例では、UEがアクティブBWPを切り替えるためのDCIコマンドを受信したとき、UEは、その現在のアクティブBWPを、コマンド中で示される設定されたBWPのうちの1つに切り替えることを必要とされる。また別の例では、UEがアクティブBWPを切り替えるためのRRCメッセージを受信したとき、UEは、その現在のアクティブBWPを、RRCメッセージ中で示される新しいBWPに切り替えることを必要とされ、これは、アクティブBWPの再設定と呼ばれることもある。BWP切替えは、UEに初めてアクティブBWPが設定されるとき、たとえば、RRC接続状態に入るときをも含み得る。
【0006】
アクティブBWP切替えの一例が
図1に示されている。たとえば、UEに、パラメータの異なるセット、たとえば、BW、SCS、周波数ロケーションなどに関連する、4つの異なるBWP、すなわち、BWP1、BWP2、BWP3、およびBWP4が設定される。UEは、タイマー、DCIコマンド、またはRRCメッセージ(これは、RRCプロシージャ遅延、たとえば、10msをも含む)のいずれかに基づいて、そのアクティブBWPを切り替えるように設定され得る。たとえば、UEは、最初に、現在のアクティブBWP1から新しいBWP2に切り替えられ、新しいBWP2は新しいアクティブBWPになる。アクティブBWP2はさらにBWP3に切り替えられ、今度はBWP3が新しいアクティブBWPになる。アクティブBWP3は、次いで、さらにBWP4に切り替えられ、今度はBWP4が新しいアクティブBWPになる。アクティブBWP切替えは、遅延、たとえば、X個のスロットを伴う。このアクティブBWP切替え遅延は、1つまたは複数のファクタ、たとえば、BWP切替えのタイプ、切替えの前および後のBWPのヌメロロジー、BWP切替えが同時にトリガされるサービングセルの数、BWP切替えが同時ではなく(たとえば、部分的に重複する時間期間にわたって)トリガされるサービングセルの数などに依存する。
【0007】
NRにおける無線リソース管理(RRM)測定
NRでは、参照信号(RS)(たとえば、同期信号ブロック(SSB)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、測位参照信号(PRS)など)は、異なる目的のために、たとえば、モビリティのために、無線リンク監視(RLM)関係プロシージャのために、ビーム管理(BM)関係プロシージャのために、測位のために、スケジューリングおよびリンク適応のためになど、異なるタイプの測定を実施するためにUEによって使用される。モビリティ測定は、サービングおよび近隣セルのRSに対して行われる。モビリティ測定の例は、セル検出またはセル識別、信号品質、信号強度などである。信号強度測定の特定の例は、パスロス、受信信号電力、参照信号受信電力(RSRP)、同期信号RSRP(SS-RSRP)などである。信号品質測定の特定の例は、受信信号品質、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、同期信号RSRQ(SS-RSRQ)、同期信号SINR(SS-SINR)、信号対雑音比(SNR)などである。RLM関係測定の例は、同期外れ(OOS)検出、同期中(IS)検出などである。BM関係測定の例は、ビーム障害検出、候補ビーム検出、L1-RSRPなどである。スケジューリングおよびリンク適応のための測定の例は、チャネル状態情報(CSI)測定、たとえば、チャネル品質インジケータ(CQI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)などである。
【0008】
NRにおいて、一例では、UEは、セルにおける1つまたは複数のビームに対する測定、すなわちビームレベル測定を実施し、報告するように設定され得る。この場合、UEは、ビームに対して測定し得、たとえば、ビームの信号測定(たとえば、SS-RSRP)およびビームインデックス(たとえば、SSBインデックス、CSI-RSインデックスなど)を含む、測定結果を送信する。
【0009】
別の例では、UEは、1つまたは複数のセルに対する測定、すなわち、セルレベル測定を実施し、報告するように設定され得る。この場合、UEは、1つまたは複数のビームを測定し、セルレベル測定結果を導出し、たとえば、セルの信号測定(たとえば、SS-RSRP)を含むセルレベル測定結果を送信し得る。1つまたは複数のビームのビームレベル測定結果は、セルレベル測定を導出するためにUEによって平均化される。
【0010】
測定ギャップパターン
測定ギャップパターン(MGP)が、サービングキャリアおよび非サービングキャリア(たとえば、周波数間キャリア、無線アクセス技術(RAT)間キャリアなど)のセルに対する測定を実施するためにUEによって使用される。NRでは、測定ギャップは、いくつかのシナリオにおいて、たとえば、測定される信号(たとえば、SSB、CSI-RS、PRSなど)が完全にサービングセルのアクティブ帯域幅部分(BWP)内にあるとは限らない場合、サービングキャリアのセルに対する測定のために使用される。UEは、BWP内でのみサービングセルにおいてスケジュールされる。測定ギャップ中に、UEは、1つまたは複数のサービングセルにおいて信号を受信/送信するためにスケジュールされ得ない。MGPは、いくつかのパラメータ、すなわち、測定ギャップ長(MGL)、測定ギャップ繰返し期間(MGRP)、および参照時間に対する測定ギャップ時間オフセット(たとえば、SFN=0など、サービングセルのシステムフレーム番号(SFN)に対するスロットオフセット)によって特徴づけられるかまたは規定される。MGRPは測定ギャップ周期性とも呼ばれる。MGPの一例が
図2に示されている。一例として、MGLは、1.5ms、3ms、3.5ms、4ms、5.5ms、6ms、10ms、20msなどであり得、MGRPは、20ms、40ms、80ms、または160msであり得る。そのようなタイプのMGPは、ネットワークノードによって設定され、ネットワーク制御されるまたはネットワーク設定可能なMGPとも呼ばれる。したがって、サービング基地局は、完全にMGP内の各ギャップのタイミングに気づいている。測定ギャップはまた、特定の目的、たとえば、RRM測定、測位測定、RLM、ビーム管理などのために設定され/適用可能であり得る。
【0011】
測定ギャップは、UE固有またはキャリア固有であり得る。前者の場合、測定ギャップは、UEのすべてのサービングセル上で作成される。後者の場合、測定ギャップは、UEのサービングセルのサブセット上で、たとえば、特定の周波数範囲(FR)のキャリア上で動作するサービングセル上でのみ作成される。したがって、キャリア固有ギャップは、FRごとのギャップ、たとえば、FR1ごと、FR2ごとなどとも呼ばれる。
【0012】
すべてのUEがUEごとのギャップをサポートする。UEがキャリア固有またはFRごとのギャップをもサポートするかどうかは、UE能力に依存する。
【0013】
NR SCell休止(Dormancy)中の測定
NR SCellは、非アクティブ化状態またはアクティブ化状態のいずれかにおいてUEに設定され得る。非アクティブ化状態では、UEは、長さ160、320、640、または1280msの設定された測定サイクルに比例するスパース測定スケジュールに従って、RRM測定(たとえば、SSBに対するモビリティ測定)のみを行う。
【0014】
アクティブ化状態では、UEは、非ドーマント(non-dormant)挙動またはドーマント(dormant)挙動に従って動作し得る。UEが、SCellに関して、非ドーマント挙動に従って動作するのかドーマント挙動に従って動作するのかは、アクティブダウンリンクBWPが(通常と呼ばれることがある)非ドーマントBWPであるかどうか、またはアクティブBWPがドーマントBWPであるかどうかによって決定される。非ドーマントBWPとドーマントBWPとの間で切り替えることは、セルグループのためのSpCell(MCGのためのPCell、およびSCGのためのPSCell)上のDCIフォーマットを使用するシグナリングを介して、基地局によって行われる。UEに、SCellのためのドーマントBWPであるアクティブBWPが設定されたとき、代替的に、SCellがドーマントであること、サービングキャリアがドーマントであること、またはそれらのいずれかが休止にあることに言及することがある。
【0015】
アクティブBWPが非ドーマントBWPであるとき、UEは、完全にアクティブなSCellに関連する通常動作を行う。これは、たとえば、PDCCHを監視することと、PDSCH上で受信することと、RRM測定(たとえば、SSBに対するモビリティ測定)、(たとえば、CSI-RSに対する)CSI測定、ならびにSCellの、制御ループ、たとえば、自動利得制御(AGC)、自動周波数制御(AFC)を実行すること、およびタイミングを追跡することを行うこととを含む。SCellがアップリンクにも関連する場合、通常動作は、たとえば、PUCCHおよび/またはPUSCH上で、SCellにおいて送信することをさらに含む。
【0016】
アクティブBWPがドーマントBWPであるとき、UEは、たとえば、RRM測定と、CSI測定と、SCellのための制御ループを実行することとのみを行い、すなわち、UEはPDCCHを監視することなどを行っていない。
【0017】
UEがドーマント挙動に従って動作しているときに電力を節約するために、UEは、SCellに対する測定のために無線受信をオンおよびオフにするために、他のサービングキャリア上の受信および送信において自律的中断を引き起こすことを可能にされる。3GPPリリース16では、UEは、CSI測定の場合に最高1%のスロットの、およびRRM測定の場合に最高1.5%のスロットのサービングキャリア上での中断を引き起こすことを可能にされる。中断は自律的であるので、基地局は、中断がいつ発生するかを知らず、したがって、サービングキャリア上でダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEをスケジュールするとき、中断がいつ発生するかを考慮することができない。
【0018】
SSBに対するRRM測定では、SSBがより頻繁に提供される場合でも、UEが多くとも40msごとに測定を行い、それにより、5つのサンプルが200ms測定期間を含むことが十分であると仮定される。これは、UEがSCellに関して非ドーマント挙動とドーマント挙動との間で切り替えているとき、変化しない。CSI測定では、CSI-RSおよびCSI測定設定がBWPごとに提供される。CSI-RSの、したがってCSI測定の周期性、ならびに他の特性は、したがって、非ドーマントBWPとドーマントBWPとの間で異なり得る。
【発明の概要】
【0019】
あらかじめ設定された測定ギャップのアクティブ化および/または非アクティブ化のためのシステムおよび方法が開示される。一実施形態では、ユーザ機器(UE)によって実施される方法が、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することを含む。本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することをさらに含み、あらかじめ設定された測定ギャップパターンは、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである。本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することと、決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始することとをさらに含む。このようにして、UEは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたことに応答して、あらかじめ設定された測定ギャップパターンをアクティブ化することを可能にされる。
【0020】
一実施形態では、本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされる前に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに測定を実施することをさらに含む。決定された時間インスタンスにおいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始することは、決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いて測定を実施することを続けることを含む。一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに測定を実施することは、UEのアクティブ帯域幅部分内で、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに測定を実施することを含む。
【0021】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0022】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0023】
一実施形態では、本方法は、UEのアクティブ帯域幅部分において測定を実施することと、新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施することとをさらに含む。1つまたは複数の条件の第1のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEの新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0024】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、UEが、UEのアクティブ帯域幅部分上で測定を実施するように設定され、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0025】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT1である。一実施形態では、参照時間T0は、UEが、測定を実施するようにとの要求を受信した時間、UEが、UEがあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することをネットワークノードに通知した時間、またはUEが、UEがあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを許可されることを示すメッセージをネットワークノードから受信する時間である。
【0026】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、UEが非ドーマント帯域幅部分からドーマント帯域幅部分に切り替えられるという条件を含む。一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT1であり、参照時間T0は、UEが非ドーマントBWPからドーマントBWPに切り替えられた時間、または非ドーマントBWPからドーマントBWPへのUEの切替えが完了した時間である。
【0027】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0028】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することは、UEにおいて自律的に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0029】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を開始することは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンをアクティブ化することを含む。
【0030】
一実施形態では、本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することをさらに含む。
【0031】
一実施形態では、本方法は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止するための1つまたは複数の条件の第2のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき決定された時間インスタンスにおいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止することとをさらに含む。
【0032】
一実施形態では、本方法は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止するための1つまたは複数の条件の第2のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき決定された時間インスタンスにおいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止することとをさらに含む。
【0033】
一実施形態では、本方法は、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに進行中の測定を実施することをさらに含む。一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを用いずに測定を実施することは、UEのアクティブ帯域幅部分内で測定を実施することを含む。
【0034】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む。
【0035】
一実施形態では、本方法は、新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施することをさらに含み、1つまたは複数の条件の第2のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEの新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む。
【0036】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT2である。
【0037】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0038】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することは、UEにおいて自律的に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0039】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、規定されたまたは(あらかじめ)設定された時間期間中にそれぞれのセルにおいて発生したアクティブ帯域幅部分切替えの数がしきい値数よりも小さいという条件を含む。
【0040】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、UEが測定ギャップを使用しない帯域幅部分測定プロシージャと測定ギャップを使用するギャップベース測定プロシージャとの間で変更することを必要とする連続アクティブ帯域幅部分切替え間の時間期間に基づく条件を含む。
【0041】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、UEが測定を実施するためにギャップベース測定プロシージャを使用していた時間期間に基づく条件を含む。
【0042】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止することは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを非アクティブ化することを含む。
【0043】
一実施形態では、UEは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンがUEによって使用されないとき、あらかじめ設定された測定ギャップパターンによって規定される測定ギャップ中に信号を受信および/または送信することが可能である。
【0044】
UEの対応する実施形態も開示される。一実施形態では、UEは、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することと、決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始することとを行うように適応される。
【0045】
一実施形態では、UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機と1つまたは複数の受信機とに関連する処理回路とを備える。処理回路は、UEに、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することと、決定された時間インスタンスにおいてまたはその後に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始することとを行わせるように設定される。
【0046】
別の実施形態では、UEによって実施される方法は、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定することと、決定された持続時間にわたって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施することとを含む。
【0047】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0048】
一実施形態では、UEは、あらかじめ設定された測定ギャップパターンがUEによって使用されないとき、あらかじめ設定された測定ギャップパターンによって規定される測定ギャップ中に信号を受信および/または送信することが可能である。
【0049】
UEの対応する実施形態も開示される。 一実施形態では、UEは、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定することと、決定された持続時間にわたって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施することとを行うように適応される。
【0050】
一実施形態では、UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機と1つまたは複数の受信機とに関連する処理回路とを備える。処理回路は、UEに、ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することと、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定することと、決定された持続時間にわたって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施することとを行わせるように設定される。
【0051】
ネットワークノードによって実施される方法の実施形態も開示される。一実施形態では、セルラ通信システムのためのネットワークノードによって実施される方法は、UEに、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供することと、UEに、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することとを含む。
【0052】
一実施形態では、本方法は、UEに、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを示す情報を提供することをさらに含む。
【0053】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0054】
一実施形態では、ネットワークノードは、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンがUEによって使用されるとき、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターン中にUE(312)をスケジュールしない。
【0055】
ネットワークノードの対応する実施形態も開示される。一実施形態では、セルラ通信システムのためのネットワークノードは、UEに、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供することと、UEに、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することとを行うように適応される。
【0056】
一実施形態では、セルラ通信システムのためのネットワークノードは、処理回路を備え、処理回路は、ネットワークノードに、UEに、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を提供することと、UEに、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを示す情報を提供することとを行わせるように設定される。
【0057】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理について解説するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【
図1】帯域幅部分(BWP)切替えの一例を示す図である。
【
図2】測定ギャップ周期性(MGP)の一例を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態が実装され得るセルラ通信システムの一例を示す図である。
【
図4】本開示の一実施形態による、測定を実施するためにユーザ機器(UE)にMGPがあらかじめ設定された一例を示す図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、ギャップベース測定プロシージャ(GMP)を使用するための条件または基準がトリガされてからUEが測定のためにGMPに切り替えることになる時間インスタンス(Tg)の意味を示すための一例の図である。
【
図6】本開示の第1の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UEおよびネットワークノードの動作を示す図である。
【
図7】本開示の一実施形態による、帯域幅部分(BWP)ベース測定プロシージャ(BMP)を使用するための条件または基準がトリガされてからUEが測定のためにGMPを停止することになる時間インスタンス(Tb)の意味を示すための一例の図である。
【
図8】本開示の第2の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UEおよびネットワークノードの動作を示す図である。
【
図9】本開示の第3の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UEおよびネットワークノードの動作を示す図である。
【
図10】ネットワークノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【
図11】ネットワークノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【
図12】ネットワークノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【
図13】UEの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【
図14】UEの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下に記載される実施形態は、当業者が本実施形態を実践することができるようにするための情報を表し、本実施形態を実践する最良の形態を示す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書では特に扱われないこれらの概念の適用例を認識されよう。これらの概念および適用例は、本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
【0060】
添付の図面を参照しながら、次に、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0061】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0062】
本明細書で使用される「ノード」という用語は、ネットワークノードまたはユーザ機器(UE)のいずれかを指すために使用される。
【0063】
ネットワークノードの例は、ノードB、基地局(BS)、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、eノードB(eNB)、gノードB(gNB)、マスタeNB(MeNB)、2次eNB(SeNB)、ロケーション測定ユニット(LMU)、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、ドナーノード制御リレー、基地トランシーバ局(BTS)、(たとえば、gNBにおける)中央ユニット、(たとえば、gNBにおける)分散ユニット、ベースバンドユニット、集中型ベースバンド、C-RAN、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、送信受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、コアネットワークノード(たとえば、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)など)、運用管理(O&M)、運用サポートシステム(OSS)、自己組織化ネットワーク(SON)、測位ノード(たとえば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))などである。
【0064】
「UE」という非限定的な用語は、セルラまたは移動体通信システムにおいてネットワークノードおよび/または別のUEと通信する任意のタイプの無線デバイスを指す。UEの例は、ターゲットデバイス、D2D(device to device)UE、V2V(vehicle to vehicle)デバイス、マシン型UE、マシン型通信(MTC)UEまたはマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、携帯情報端末(PDA)、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドングルなどである。
【0065】
「無線アクセス技術」または「RAT」という用語は、任意のRAT、たとえば、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、拡張UTRA(E-UTRA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、WiFi、Bluetooth、次世代RAT、新無線(NR)、4G、5Gなどを指し得る。ノード、ネットワークノードまたは無線ネットワークノードという用語によって示される機器のいずれも、単一のRATまたは複数のRATをサポートすることが可能であり得る。
【0066】
本明細書で使用される「信号」または「無線信号」という用語は、任意の物理信号または物理チャネルであり得る。ダウンリンク(DL)物理信号の例は、同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)における、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、復調用参照信号(DMRS)信号、発見参照信号(DRS)、セル固有参照信号(CRS)、測位参照信号(PRS)などの参照信号(RS)である。RSは周期的であり得、たとえば、1つまたは複数のRSを搬送するRSオケージョンは、ある周期性、たとえば、20ミリ秒(ms)、40msなどで発生し得る。RSは非周期的でもあり得る。各SSBは、4つの連続シンボルにおいてNR PSS(NR-PSS)と、NR SSS(NR-SSS)と、NR PBCH(NR-PBCH)とを搬送する。1つまたは複数のSSBが、ある周期性、たとえば、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、および160msで繰り返される1つのSSBバーストにおいて送信される。UEに、1つまたは複数のSS/PBCHブロック測定タイミング設定(SMTC)設定によって、あるキャリア周波数のセル上のSSBに関する情報が設定される。SMTC設定は、SMTC周期性、時間または継続時間におけるSMTCオケージョン長、参照時間(たとえば、サービングセルのSFN)に対するSMTC時間オフセットなど、パラメータを含む。したがって、SMTCオケージョンも、ある周期性、たとえば、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、および160msで発生し得る。アップリンク(UL)物理信号の例は、サウンディング参照信号(SRS)、DMRSなどの参照信号である。物理チャネルという用語は、上位レイヤ情報、たとえば、データ、制御などを搬送する任意のチャネルを指す。物理チャネルの例は、PBCH、狭帯域PBCH(NPBCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、ショートPDSCH(sPDSCH)、ショートPUCCH(sPUCCH)、ショート物理アップリンク共有チャネル(sPUSCH)、MTC PDCCH(MPDCCH)、狭帯域PDCCH(NPDCCH)、狭帯域PDSCH(NPDSCH)、拡張PDCCH(E-PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、狭帯域PUSCH(NPUSCH)などである。
【0067】
本明細書で使用される「時間リソース」という用語は、時間の長さに関して表される任意のタイプの物理リソースまたは無線リソースに対応し得る。時間リソースの例は、シンボル、タイムスロット、サブフレーム、無線フレーム、送信時間間隔(TTI)、インターリービング時間、スロット、サブスロット、ミニスロットなどである。
【0068】
サービングセルのDLにおけるおよび/またはULにおける任意の2つの帯域幅部分(BWP)間の切替えを指すために、本明細書では、「アクティブBWP切替え」という総称語が使用される。アクティブBWP切替えは、サービングセル、たとえば、SCell上の非ドーマントBWPとドーマントBWPとの間の切替えをも含み得る。ドーマントBWPをもつサービングセルでは、UEは、制御チャネルを監視することが予想されず、測定、たとえば、無線リソース管理(RRM)、チャネル状態情報(CSI)などを実施するにすぎない。非ドーマントBWPでは、UEは、制御チャネルを監視すること、ならびに他のタスク、たとえば、測定を実施することが予想される。アクティブBWP切替えは、アクティブBWP変更、アクティブBWP修正、または単にBWP切替えなどと呼ばれることもある。
【0069】
本明細書で与えられる説明は3GPPセルラ通信システムに焦点を当て、したがって、3GPP専門用語または3GPP専門用語に類似した専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。
【0070】
本明細書の説明では、「セル」という用語に対して、参照が行われ得ることに留意されたい。しかしながら、特に5G NR概念に関して、ビームがセルの代わりに使用されることがあり、したがって、本明細書で説明される概念は、セルとビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
【0071】
現在、(1つまたは複数の)ある課題が存在する。NRでは、UEは、測定のために使用される参照信号(RS)、たとえば、SSBがアクティブBWPの帯域幅(BW)内にあるとすれば、(たとえば、サービングキャリア周波数上で)アクティブBWP内で測定(たとえば、周波数内測定)を実施するように設定され得る。基地局は、任意の時間に、UEに、たとえば、スケジューリングにより、そのアクティブBWPを切り替えることを要求すること、UE電力節約を可能にすること、干渉を低減することなどを行うことができる。しかしながら、アクティブBWP切替えの後に、測定されたRSが完全に(すなわち、切替えの後に)新しいアクティブBWPのBW内にあることは保証され得ない。UEが測定を行うことを続けることを確実にするために、基地局は、測定ギャップを設定する必要がある。しかしながら、測定ギャップ設定プロセスは、UEおよび基地局におけるシグナリングオーバーヘッドおよび処理を伴う。さらに、アクティブBWPは、いつでも切り替えられ得る。プロセスの速度を上げるために、UEに、あらかじめ設定された測定ギャップが設定され得、あらかじめ設定された測定ギャップは、アクティブBWP切替え時にUEによって使用され得る。しかしながら、現在、アクティブBWP内の測定とギャップを使用する測定との間の切替えのためのUE挙動を規定するルールがない。そのようなルールがなければ、UEは、任意の時間に、2つの測定機構間で切り替え得、これは、スケジューリングにおける不確実性、制御されない途切れた送信および受信、予測不可能な遅延、ならびに実際のUE動作とこれに関するネットワーク仮定との間の不整合などにつながる。これは、サービングセルにおけるスケジューリングリソースの損失を生じ、性能を劣化させ、たとえば、ユーザおよびシステムスループットを低減する。これは、測定性能をも劣化させる。
【0072】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、上述のまたは他の課題のソリューションを提供し得る。UEに、1つまたは複数の条件または基準を達成したことに基づいて、たとえば、BWP切替えに基づいて、測定のためにその使用がアクティブ化または非アクティブ化される、少なくとも1つの測定ギャップパターンがあらかじめ設定される、システムおよび方法の実施形態が本明細書で開示される。一般に、UEが、あるタイプの測定、たとえば、周波数間、RAT間、測位などを実施するようにトリガされたかまたは設定されたとき、測定ギャップパターンがネットワークノードによって設定される。「あらかじめ設定された測定ギャップパターン」または「あらかじめ設定されたギャップ」という用語は、任意のタイプの測定ギャップパターン(たとえば、既存のパターン)を指し得、これは、UEが、ある測定のためにギャップを使用する必要がある前でも、UEにおいて設定される。これは、新しい測定または進行中の測定がギャップを使用して行われるかまたは続けられるべきであるときにギャップをセットアップする際の遅延を低減する。
【0073】
第1の実施形態では、UEに、測定のために使用されていない少なくとも1つの測定ギャップパターンがあらかじめ設定される。UEは、1つまたは複数の条件または基準の第1のセット(S1)を達成すると、UEがあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始するべきである時間インスタンス(Tg)に関する情報を取得し、取得された時間インスタンス(Tg)において、1つまたは複数の測定を実施するために、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始する。一実施形態では、1つまたは複数の条件または基準の第1のセット(S1)を満足することは、UEが、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始することを必要とする。UEは、別のノードに、たとえば、ネットワークノードに、別のUEになど、Tgの取得された情報をさらに送信し得る。
【0074】
第2の実施形態では、UEは、少なくとも1つのあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用している。UEは、1つまたは複数の条件または基準の第2のセット(S2)を達成すると、UEが1つまたは複数の測定を実施するためにあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止するべきである時間インスタンス(Tb)に関する情報を取得し、取得された第2の時間インスタンス(Tb)において、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止する。一実施形態では、UEは、Tbにおいてまたはその後にアクティブBWP内で進行中の測定を実施すること、すなわち、測定ギャップを用いずに測定を実施することをさらに開始し得る。一実施形態では、1つまたは複数の条件または基準の第2のセット(S2)を満足することは、UEが、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用しないことを必要とする。UEは、別のノードに、たとえば、ネットワークノードに、別のUEになど、Tbの取得された情報をさらに送信し得る。
【0075】
第3の実施形態では、UEに、少なくとも1つの測定ギャップパターンがあらかじめ設定され、UEは、1つまたは複数の条件または基準の第3のセット(S3)を達成すると、UEが1つまたは複数の測定を実施するためにあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するべきである持続時間(Tx)に関する情報を取得する。第3のセット(S3)は、完全にまたは部分的に第1のセット(S1)または第2のセット(S2)を含んでいることがあるか、あるいは第1のセット(S1)と第2のセット(S2)の両方とは異なり得る。一実施形態では、UEは、別のノードに、たとえば、ネットワークノードに、別のUEになど、Txの取得された情報をさらに示し得る。
【0076】
一実施形態では、UEは、(a)1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、(b)ネットワークノードから受信された情報、(c)UEによる自律的決定、または(a)~(c)のうちの2つまたはそれ以上の任意の組合せに基づいて、(上記の第1、第2、および/または第3の実施形態において)第1の時間インスタンス(Ta)、第2の時間インスタンス(Tb)、および/または持続時間(Tx)に関する情報を取得する。
【0077】
本明細書で開示される問題のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。UEによって実施される方法の実施形態が開示される。一実施形態では、本方法は、
● ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第1のセットが満たされたと決定すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定すること、および
● 決定された時間インスタンスにおいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用する測定の実施を開始すること
のうちの1つまたは複数を含む。
【0078】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0079】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0080】
一実施形態では、本方法は、UEのアクティブ帯域幅部分において測定を実施することと、新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施することとをさらに含み、1つまたは複数の条件の第1のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEの新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0081】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、UEが、UEのアクティブ帯域幅部分上で測定を実施するように設定され、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるとは限らないという条件を含む。
【0082】
一実施形態では、決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT1である。一実施形態では、参照時間T0は、UEが、測定を実施するようにとの要求を受信した時間、UEが、UEがあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することをネットワークノードに通知した時間、またはUEが、UEがあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを許可されることを示すメッセージをネットワークノードから受信する時間である。
【0083】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第1のセットは、UEが非ドーマント帯域幅部分からドーマント帯域幅部分に切り替えられるという条件を含む。一実施形態では、決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT1であり、参照時間T0は、UEが非ドーマントBWPからドーマントBWPに切り替えられた時間、または非ドーマントBWPからドーマントBWPへのUEの切替えが完了した時間である。
【0084】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0085】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することは、UEにおいて自律的に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを開始すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0086】
別の実施形態では、UEによって実施される方法は、
● ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して、UEのアクティブ帯域幅部分において測定を実施することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、測定を実施すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止するための1つまたは複数の条件の第2のセットが満たされたと決定すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定すること、および
● 決定された時間インスタンスにおいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンの使用を停止すること
のうちの1つまたは複数を含む。
【0087】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0088】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEのアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む。
【0089】
一実施形態では、本方法は、新しいアクティブ帯域幅部分へのアクティブ帯域幅部分切替えプロシージャを実施することをさらに含み、1つまたは複数の条件の第2のセットは、測定のために使用される1つまたは複数の参照信号が、完全にUEの新しいアクティブ帯域幅部分の帯域幅内にあるという条件を含む。
【0090】
一実施形態では、決定された時間インスタンスは、参照時間T0+時間オフセットDT2である。
【0091】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルール、および/または決定された時間インスタンスに関係する1つまたは複数のパラメータに関するネットワークノードから受信された情報に基づいて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0092】
一実施形態では、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することは、UEにおいて自律的に、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用することを停止すべき時間インスタンスを決定することを含む。
【0093】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、規定されたまたは(あらかじめ)設定された時間期間(たとえば、最後のN個の時間単位、最後のN秒など)中にそれぞれのセルにおいて発生したアクティブ帯域幅部分切替えの数がしきい値数よりも小さいという条件を含む。
【0094】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、UEが測定ギャップを使用しない帯域幅部分測定プロシージャと測定ギャップを使用するギャップベース測定プロシージャとの間で変更することを必要とする連続アクティブ帯域幅部分切替え間の時間期間に基づく条件を含む。
【0095】
一実施形態では、1つまたは複数の条件の第2のセットは、UEが測定を実施するためにギャップベース測定プロシージャを使用していた(たとえば、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用していた)時間期間に基づく条件を含む。
【0096】
別の実施形態では、UEによって実施される方法は、
● ネットワークノードから、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報を受信すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するための1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定することであって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンが、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンのうちの1つである、1つまたは複数の条件の第3のセットが満たされたと決定すること、
● あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用すべき持続時間を決定すること、および
● 決定された持続時間にわたって、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用して測定を実施すること
のうちの1つまたは複数を含む。
【0097】
一実施形態では、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンを示す情報は、1つまたは複数のあらかじめ設定された測定ギャップパターンの各あらかじめ設定された測定ギャップパターンについて、あらかじめ設定された測定ギャップパターンを規定する1つまたは複数のパラメータを示す情報を含む。一実施形態では、1つまたは複数のパラメータは、測定ギャップ長と、測定ギャップ繰返し期間と、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセットとを含む。
【0098】
いくつかの実施形態は、(1つまたは複数の)以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。
● 本明細書で開示される方法の実施形態は、UEと(1つまたは複数の)サービングセルの両方に知られる明確に規定された時間インスタンスにおいて測定を実施するために、あらかじめ設定された測定ギャップを使用するためのUE挙動を規定し得る。これは、サービングセルが、信号のスケジューリングをUEに適応させることを可能にする。これは、UEが、進行中の測定の測定サンプリングを適応させることをも可能にする。
● 本明細書で開示される方法の実施形態は、UEと(1つまたは複数の)サービングセルの両方に知られる明確に規定された時間インスタンスにおいて測定を実施するために、あらかじめ設定された測定ギャップを使用することからアクティブBWPに切り替えるためのUE挙動を規定し得る。これは、サービングセルが、信号のスケジューリングをUEに適応させることを可能にする。これは、UEが、進行中の測定の測定サンプリングを適応させることをも可能にする。
● 本明細書で開示される(1つまたは複数の)ソリューションの実施形態は、UEが、測定を実施するためにあらかじめ設定された測定ギャップとアクティブBWPとの間で切り替えると、スケジューリンググラント/リソースが浪費されないことを確実にし得る。
● 本明細書で開示される(1つまたは複数の)ソリューションの実施形態は、測定が、完全にまたは部分的に、あらかじめ設定された測定ギャップを使用して行われるのかアクティブBWP内で行われるのかにかかわらず、測定の実施を向上させ得る。
● 本明細書で開示される(1つまたは複数の)ソリューションの実施形態は、測定のために使用される参照信号が測定時間中にアクティブBWP内にとどまるか否かにかかわらず、UEが測定を実施することを続けることを可能にし得る。
【0099】
図3は、本開示の実施形態が実装され得るセルラ通信システム300の一例を示す。本明細書で説明される実施形態では、セルラ通信システム300は、次世代RAN(NG-RAN)と5Gコア(5GC)とを含む5Gシステム(5GS)、または拡張ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)とエボルブドパケットコア(EPC)とを含むエボルブドパケットシステム(EPS)である。この例では、RANは、5GSにおいてNR基地局(gNB)と随意に次世代eNB(ng-eNB)(たとえば、5GCに接続されたLTE RANノード)とを含み、EPSにおいてeNBを含む、基地局302-1および302-2を含み、これらは対応する(マクロ)セル304-1および304-2を制御する。基地局302-1および302-2は、概して、本明細書では、まとめて基地局302と呼ばれ、個別に基地局302と呼ばれる。同様に、(マクロ)セル304-1および304-2は、概して、本明細書では、まとめて(マクロ)セル304と呼ばれ、個別に(マクロ)セル304と呼ばれる。RANは、対応するスモールセル308-1~308-4を制御する、いくつかの低電力ノード306-1~306-4をも含み得る。低電力ノード306-1~306-4は、(ピコ基地局またはフェムト基地局などの)小さい基地局、またはリモート無線ヘッド(RRH)などであり得る。特に、示されていないが、スモールセル308-1~308-4のうちの1つまたは複数は、基地局302によって代替的に提供され得る。低電力ノード306-1~306-4は、概して、本明細書では、まとめて低電力ノード306と呼ばれ、個別に低電力ノード306と呼ばれる。同様に、スモールセル308-1~308-4は、概して、本明細書では、まとめてスモールセル308と呼ばれ、個別にスモールセル308と呼ばれる。セルラ通信システム300は、5Gシステム(5GS)において5GCと呼ばれる、コアネットワーク310をも含む。基地局302(および、随意に低電力ノード306)は、コアネットワーク310に接続される。
【0100】
基地局302および低電力ノード306は、対応するセル304および308中のUE312-1~312-5にサービスを提供する。UE312-1~312-5は、概して、本明細書では、まとめてUE312と呼ばれ、個別にUE312と呼ばれる。
【0101】
次に、説明は、本明細書で開示される(1つまたは複数の)ソリューションの様々な実施形態に向かう。本明細書で開示される実施形態は、キャリア周波数(F1)に属する少なくとも1つのサービングセル(セル1)によってサーブされるUE312が、1つまたは複数のキャリア周波数、たとえば、サービングキャリア、非サービングキャリアなど上で、1つまたは複数のセルによって動作される、参照信号(RS)に対する1つまたは複数の測定を実施するように設定されるシナリオに関する。UE312に、マルチキャリア動作(MC)における2つまたはそれ以上のサービングセル、たとえば、1つまたは複数のスペシャルセル(SpCell)、および/または1つまたは複数のSCellも設定され得る。MC動作の例は、キャリアアグリゲーション(CA)、マルチコネクティビティ(MuC)などである。MuCの例は、デュアルコネクティビティ(DC)、E-UTRA-NR DC(EN-DC)、NR-DC、NR-E-UTRA DC(NE-DC)などである。SpCellの例は、PCell、PSCellなどである。UE312は、ライセンス済みスペクトル中のすべてのキャリアでまたはクリアチャネルアセスメント(CCA、たとえば、3GPP TS38.133において説明される)なしで、あるいは、少なくとも、1つのキャリアが未ライセンススペクトル中にあり得るかまたはCCAありで、動作することができる。
【0102】
UE312に、ある測定ギャップ長(MGL)(たとえば、6ms)と測定ギャップ繰返し期間(MGRP)(たとえば、40ms)とをもつ少なくとも1つの測定ギャップパターン(MGP)が、ネットワークノード(たとえば、基地局302)によってさらに設定される。測定ギャップは、UEごとのまたはFRごとの測定ギャップであり得る。UEは、いつでも、たとえば、タイマーベースアクティブBWP切替え、DCIベースアクティブBWP切替え、またはRRCベースアクティブBWP切替えなど、任意のアクティブBWP切替え機構に基づいて、1つまたは複数のサービングセル上で(1つまたは複数の)アクティブBWPを切り替えるように、ネットワークノードによって設定され得る。
【0103】
測定は、一般に1つまたは複数の測定オケージョン(MO)中にUE312によって行われる。各MO中に、UE312は、測定結果(たとえば、NR-RSRP、NR-RSRQ、NR-SINRなど)を取得するために測定時間(たとえば、測定期間、L1期間、評価期間など)にわたって組み合わせられ(たとえば、平均化され)得る1つまたは複数のサンプルまたはスナップショットを取得し得る。測定結果は、セル変更などのための1つまたは複数のタスク、たとえば、ネットワークノードに結果を報告することのために、UE312によって使用される。MOは、一般に、測定のために使用されるRS(たとえば、SSBバースト、CSI-RS、および/またはPRSバースト)を含んでいるように周期的間隔において、たとえば、40msごとに1回、作成され得る。MOの例は、MGP内の測定ギャップ、アクティブBWP内にRSを含んでいる測定継続時間などである。
【0104】
UE312は、測定が行われるRSが完全にアクティブBWP内にあるとき、アクティブBWP内で1つまたは複数のサービングキャリア上で1つまたは複数の測定を実施し得る。UE312がアクティブBWP内で測定するこの測定機構またはプロシージャまたは方式は、本明細書では、アクティブBWPベース測定プロシージャ(BMP)と呼ばれる。BMPでは、UE312は、測定ギャップを用いずに測定する。したがって、BMPは、本明細書では、ギャップを用いない測定プロシージャ、または非ギャップベース測定プロシージャ、またはギャップレス測定プロシージャと呼ばれることもある。対応する測定は、本明細書では、BWPベース測定またはBWP支援測定と呼ばれ得る。BWPベース測定は、本明細書では、非ギャップベース測定、またはギャップを用いない測定、またはギャップ外で行われる測定と呼ばれることもある。BMPは、本明細書では、第1の測定プロシージャ(MP1)と呼ばれることもある。一貫性のために、BMPは、主に、以下の実施形態の説明において使用される。
【0105】
UE312は、たとえば、アクティブBWP切替えの後に、測定が行われるRSが完全にアクティブBWPの帯域幅(BW)内にあるとは限らないとき、MGPを使用して(すなわち、ギャップ内で)1つまたは複数のサービングキャリア上で1つまたは複数の測定を実施し得る。UE312がMGPを使用して測定するこの測定機構またはプロシージャまたは方式は、本明細書では、ギャップベース測定プロシージャ(GMP)と呼ばれる。GMPは、本明細書では、アクティブBWP外のまたはアクティブBWPなしの測定プロシージャと呼ばれることもある。対応する測定は、本明細書では、ギャップベース測定、またはギャップ支援測定、またはアクティブBWP外で行われる測定と呼ばれ得る。GMPは、本明細書では、第2の測定プロシージャ(MP2)と呼ばれることもある。
【0106】
アクティブBWP切替えのため、UE312は、対応して、1つまたは複数のキャリア上で測定を実施するためにBMPとGMPとの間で切り替え得る。これは、測定のためのRSが各アクティブBWP切替えの後に新しいアクティブBWP内にあるか否かに依存する。GMPからBMPに切り替えると、測定ギャップパターンは設定解除されない。これは、UE312が、BMPからGMPに切り替えるときにギャップを再開することを可能にする。この手法はギャップの再設定を回避し、これは、シグナリングオーバーヘッドを低減すること、GMPを開始する際の遅延を低減すること、UEおよびBSにおける処理を低減することなどを行う。したがって、本開示におけるMGPは、あらかじめ設定されたMGPまたはすでに設定されたMGPなどとも呼ばれる。あらかじめ設定されたMGPは、必ずしも(たとえば、ネットワークノードによって)第1の設定後直ちに使用/アクティブ化されるとは限らないが、後の段階(たとえば、以下でさらに説明されるように、条件または基準によってトリガされるアクティブ化)において使用/アクティブ化され得、その使用は、ネットワークノードからの別の設定メッセージなしに複数回アクティブ化/トリガされ得る。
【0107】
図4は、測定を実施するためにUE312にMGPがあらかじめ設定された一例を示す。UE312は、たとえば、測定のために使用されるRSが完全にアクティブBWP内に含まれているとは限らないとき、MGPを使用する。
【0108】
実施形態#1:1つまたは複数の条件を満足すると測定のためにMGPを使用するUEにおける方法
第1の実施形態によれば、UE312は、1つまたは複数の条件または基準の第1のセット(S1)を達成すると、(たとえば、1つまたは複数のキャリアの1つまたは複数のセルに対して)1つまたは複数の測定を実施するために少なくとも1つのあらかじめ設定されたMGPを使用するようにトリガされる。トリガ時に、UE312は、さらに、UE312があらかじめ設定されたMGPを使用することを開始するべきである時間インスタンス(Tg)に関する情報を取得し、取得された時間インスタンス(Tg)から1つまたは複数の測定を実施するために、あらかじめ設定されたMGPを使用することを開始する。ある時間インスタンス(Tg)においてMGPの使用を開始するための理由は、UE312とサービングBS302の両方が、UE312が測定のためにあらかじめ設定されたMGPを使用することをいつ開始することになるかに気づいていることを確実にすることである。これは、サービングBS302が、時間インスタンスTgの前にまたは時間インスタンスTgまで、あらかじめ設定されたMGPにおける(未使用の)測定ギャップ中にも、UE312をスケジュールすることを続けることを可能にする。この理由は、あらかじめ設定されたMGP中の測定ギャップが設定されるが、時間インスタンスTgまでUE312によって使用(または作成)されないからである。MGPが測定のためにUEによって使用されないとき、あらかじめ設定されたMGP中に、UEがサービングネットワークノード(たとえば、サービングBS)によってスケジュールされ得ることを確実にするために、ルールが規定され得る。たとえば、ルールは、MGPが測定のためにUEによって使用されないとき、あらかじめ設定されたMGP中に、UEが信号を受信および/または送信する(たとえば、PDCCH/PDSCHを受信し、および/またはPUCCH/PUSCHを送信する)ことが可能であることであり得る。たとえば、UEがギャップを用いずに(たとえば、アクティブBWP内で)測定を実施しているとき、UEは、測定のために、あらかじめ設定されたMGPを使用しないことがある。MGPが測定のためにUEによって使用されるとき、サービングネットワークノード(たとえば、サービングBS)があらかじめ設定されたMGP中にUEをスケジュールしないことを確実にするために、また別のルールが規定され得る。たとえば、ルールは、MGPが測定のためにUEによって使用されるとき、あらかじめ設定されたMGP中に、UEが、信号を受信することが予想されないかまたは受信することを必要とされず、および/あるいは信号を送信することが予想されないかまたは送信することを必要とされない(たとえば、PDCCH/PDSCHを受信しない、および/あるいはPUCCH/PUSCHを送信しない)ことであり得る。たとえば、UEがアクティブBWP内で測定を実施することができないとき、UEは、測定のために、あらかじめ設定されたMGPを使用しなければならないことがある。
【0109】
測定ギャップの必要をトリガすることより前に(すなわち、あらかじめ設定されたMGPの使用をトリガすることより前に)、UE312は、アクティブBWP内で測定を実施していることも実施していないこともある。
【0110】
あらかじめ設定されたMGPを使用するようにUE312をトリガする条件または基準が、時間インスタンスT0において発生し得る。したがって、DT1=Tg-T0は、T0から開始する継続時間であって、その後にUE312があらかじめ設定されたMGPを使用する、継続時間である。DT1は、本明細書では、UE312が、RSに対する測定を実施するためにBMPからGMPに切り替えるまたは変更するための遷移時間とも呼ばれる。DT1は、UE312があらかじめ設定されたMGPを使用することが可能である時間の後の(たとえば、測定されるべきRSが利用可能である)第1の完全な測定オケージョンの始まりへの追加時間をも含み得る。周期的RSでは、この追加時間は、RS周期性までであり得る。
【0111】
あらかじめ設定されたMGPを使用するようにUE312をトリガする条件または基準は、以下のうちの1つまたは複数を含む。ただし、以下に記載される条件または基準は例にすぎないことに留意されたい。
1. UE312は、アクティブBWP(たとえば、BWP1)内で測定を実施しており、BWP1からBWP2へのアクティブBWP切替えは、新しいアクティブBWP(BWP2)のBWが実施されている測定のために使用されるRSを完全に含んでいるとは限らないことを生じる。したがって、UE312は、BWP2内で進行中の測定を続けることができない。したがって、UE312は、BMPからGMPに切り替えなければならない(すなわち、あらかじめ設定されたMGPの使用がトリガされる)。この場合、一例では、T0は、アクティブBWP切替えがトリガされた、すなわち開始された時間インスタンスである。別の例では、T0は、アクティブBWP切替えが完了された時間インスタンスである。
2. UE312は測定を行っていない。しかし、その現在のアクティブBWP(たとえば、BWP2)のBWは、測定のために使用され得るRSを完全に含んでいるとは限らない。UE312は、RSに対して測定を実施するように設定される。したがって、UE312は、BWP2内で測定を実施することができない。言い換えれば、UE312は、アクティブBWPがBWP2であるとき、ギャップを用いずに測定を実施することができない。したがって、UE312は、GMPを使用して測定を開始しなければならない。この場合、一例では、T0は、UE312が測定を実施するようにとの要求を受信した時間インスタンスである。
3. UE312は、その現在のアクティブBWP(たとえば、BWP2)のBWが測位測定のためのRSを完全に含んでいるか否かにかかわらず、1つまたは複数の測位測定(たとえば、RSTD、PRS-RSRP、UE Rx-Tx時間差など)を実施するようにトリガされる。UE312は、内部要求に基づいてまたは支援情報に基づいて(たとえば、測位ノード(たとえば、LMFなど)から受信されたLPPを介してまたはサービングノードから受信されたRRCを介して)測位測定を実施するようにトリガされ得る。この場合、一例では、T0は、UE312が測定を実施するようにとの要求を受信した時間インスタンスである。別の例では、T0は、UE312が測位測定を実施するためにあらかじめ設定されたMGPを使用する必要があることを、UE312がネットワークノード(たとえば、サービングBS)に通知する時間インスタンスである。別の例では、T0は、ネットワークがUEメッセージを受信したかまたはUE312が測位測定を実施するためにあらかじめ設定されたMGPを使用することができるという確認応答メッセージまたはパーミッションまたは指示を、UE312がネットワークノード(たとえば、サービングBS)から受信する時間インスタンスである。
4. UE312のためのアクティブBWPは、非ドーマントBWPからドーマントBWPに切り替えられ、これによって、UE312は、PDCCHを監視することを必要とされないが、依然として、ドーマントサービングキャリア上で(たとえば、SSBに対する)RRM測定と(たとえば、SSBおよび/またはCSI-RSに対する)CSI測定とを行わなければならない。UE電力節約を容易にするために、UE312は、RRM測定および/またはCSI測定のためのRSの受信のために必要とされない時間中に、当該のドーマントサービングキャリア上の受信をオフにすることを可能にされる。UE312が受信をオンまたはオフにするとき、過渡的な妨害、いわゆる中断があり得、その間、FRごとのギャップに関するUE能力に応じて、同じFRにおける、または任意のFRにおけるサービングキャリア上の受信および/または送信が保証され得ない。FRごとのギャップ対応UEは、同じFR内のサービングキャリアにのみ妨害(たとえば、中断)を引き起こし、他の場合、妨害(たとえば、中断)は、同じFRと他のFRの両方におけるサービングキャリアに引き起こされ得る。中断がサービングキャリアのいずれかの上のUE312へのおよびUE312からのスケジュールされたトラフィックに干渉しないように、UE312に、RRM測定および/またはCSI測定のためのRSを受信するための無線切替えのためにUE312によって使用されるべきあらかじめ設定された測定ギャップが(あらかじめ設定されたMGPを介して)設定され得る。この場合、一例では、T0は、非ドーマントBWPからドーマントBWPへのアクティブBWP切替えがトリガ(開始)された時間インスタンスである。別の例では、T0は、非ドーマントBWPからドーマントBWPへのアクティブBWP切替えが完了された時間インスタンスである。この例では、ドーマントキャリアのための受信をオンにしたときの中断を隠すために、および/またはドーマントキャリアのための受信をオフにしたときの中断を隠すために、測定ギャップが使用され得る。ドーマントキャリア上のRSに対する実際の測定(すなわち、受信機をオンおよびオフにすること以外)は、サービングキャリアを中断することなしに行われ得、したがって、測定ギャップ内でまたは測定ギャップ外で行われ得る。
【0112】
UE312は、以下の原理のうちの1つまたは複数に基づいて、あらかじめ設定されたMGPを使用することを開始すべき時間インスタンスTgに関する情報を取得する。
1. あらかじめ規定されたルール、たとえば、DT1、T0、Tgが、あらかじめ規定され得る。
2. ネットワークノードから、たとえば、サービングBSから、DT1、T0、Tgに関する情報を受信することによって。
3. UE312によって自律的に決定される。この場合、UE312は、さらに、決定されたパラメータ値(たとえば、DT1)をネットワークノードに通知する。
【0113】
例示のために、GMPを使用するための条件または基準がトリガされてからUE312が測定のためにGMPに切り替えることになる時間インスタンス(Tg)の意味が、
図5中の一例によって説明される。この例では、UE312は、セル1(たとえば、SpCell、SCell)によってサーブされる。最初に、いくつかのRS(たとえば、SSB1)は、現在のアクティブBWP(BWP1)のBW内にある。したがって、UE312は、最初に、BMPに従って、すなわちBWPにおいて、およびMGPを用いずに、RS(たとえば、SSB1)に対するセル1のキャリア上での1つまたは複数の周波数内測定または測定を実施する。UE312は、セル1上でそのアクティブBWPをBWP1からBWP2に切り替えるように、時間インスタンスT0においてトリガされる。BWP1からBWP2へのアクティブBWP切替えは、T0から開始する時間期間dtにわたって行われる。RSは、完全に、新しいアクティブBWP(BWP2)のBW内にあるとは限らない。これは、同じRS(たとえば、SSB1)に対して測定を実施することを続けるためにBMPからGMPに切り替えるようにUE312をトリガする。原則として、UE312は、UE312がBWP2に切り替えた直後に、あらかじめ設定されたMGPを開始し得る。しかしながら、
図5に示されているように、UE312は、時間インスタンスTg、すなわち、T0の後のDT1において開始するあらかじめ設定されたMGPにおける第1の測定ギャップからGMPを開始する。これは、UE312とサービング基地局302とが新しい測定プロシージャ(すなわち、GMP)に適応することを可能にし、基地局302がUE312に信号をスケジュールすることを可能にする。
【0114】
パラメータDT1およびTgは、以下のいくつかの例を用いて説明される1つまたは複数のルールまたは原理または機構に基づいて、UE312およびネットワークノード(たとえば、サービングBS302)によって取得される。
1. 一例では、DT1は、aとdtとM1との関数を含み、すなわち、DT1=f1(a,dt,M1)である。DT1の特定の例は、DT1=a+dt+M1*MGRPを含み、ここで、aはマージン(たとえば、a=X1個の時間リソース)であり、特殊な場合としてa=0であり、dt=アクティブBWP切替え遅延であり、M1≧1である。
2. 別の例では、DT1は、aとdtとTue1とTbs1との関数を含み、すなわち、DT1=f2(a,dt,Tue1,Tbs1)である。DT1の1つの特定の例は、DT1=a+dt+f3(Tue1,Tbs1)を含む。DT1の別の特定の例は、DT1=a+dt+MAX(Tue1,Tbs1)を含む。ここで、Tue1=測定サンプリングが2つのプロシージャにおいて異なり得るので新しい測定プロシージャに適応するためにUEによって必要とされる時間であり、Tbs1=UEがギャップレス測定プロシージャからギャップベース測定プロシージャに切り替えるときにスケジューリングを適応させる(たとえば、未使用のあらかじめ設定されたギャップにおけるスケジューリングを停止する)ためにBSによって必要とされる時間である。
3. 別の例では、DT1は、UEが測定を行うためにGMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替え、UEによって送られる測位測定要求、UEがMGPを使用することをBSによって可能にされるなど)のトリガリングからの、測定ギャップのM2回の発生、またはM3個のMGRPを含む。
4. 別の例では、DT1は、アクティブBWP切替えがトリガされたまたはアクティブBWP切替えが完了された瞬間(T0)と、あらかじめ設定されたMGPの第1のギャップがアクティブBWP切替えのトリガリングまたは完了の直後に発生する瞬間(T01)との間の時間期間(dt1)にさらに依存し得る。ここで、dt1=(T01-T0)である。DT1は、dt1およびMGP関係パラメータ(たとえば、MGRP)にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
〇 一例では、dt1がしきい値(D1)を下回るかまたはしきい値(D1)に等しい場合、DT1の値は、dt1がD1を上回る場合と比較してより大きい。
〇 別の例では、dt1≦D1である場合、DT1>Q1*MGRPであるが、dt1>D1である場合、DT1≦Q1*MGRPである。ここで、Q1は整数である。特殊な場合として、P=1である。
〇 別の例では、dt1≦D1である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のギャップの少なくとも1回の発生の後にGMPを開始するが、dt1>D1である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のギャップの第1の発生からGMPを開始する。
5. 別の例では、UEが測定のためにGMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替え)を満足した後に、UEは、以下の条件を満足するシステムフレーム番号(SFN)(たとえば、0から1024までの任意のSFN)およびサブフレーム(SF)番号(たとえば、0から9までの任意のSF)によって表されるある時間リソースにおいて、第1のギャップを使用することを開始する。
〇 SFN mod T=FUNCTION(K1,gapOffset)/10)、
〇 サブフレーム=gapOffset mod 10、
■ T=FUNCTION(K1,MGRP)/10の場合
- ここで、
〇 FUNCTIONの例は、FLOOR、CEILING、MAXIMUM、MINIMUN、PRODUCTなどである。
特定の一例では、UEは、以下の条件を満足するあるSFNおよびサブフレーム番号における測定のために第1のギャップを使用することを開始する
〇 SFN mod T=FLOOR((K1+gapOffset)/10)、
〇 サブフレーム=gapOffset mod 10、
■ T=K1*MGRP/10の場合
- ここで、
〇 gapoffsetは整数である。一例として、gapoffsetは、0、1、2、...、159から変動する。gapoffsetは、MGPのMGRPにさらに依存し得、たとえば、gapoffset=MGRP-1である。
〇 K1は整数であり、たとえば、K1≧1である。一例では、K1は、任意のMGPについて同じであり得、たとえば、K1=2である。別の例では、K1は、MGPに関係するかまたはMGPを規定する1つまたは複数のパラメータ(たとえば、MGRP)に依存し得るか、またはその関数である。別の例では、K1は、アクティブBWP切替え遅延にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
■ 一例では、ここで、K1=f4(MGRP)であり、K1は、より大きい値のMGRPではより小さく、K1は、より小さい値のMGRPではより大きい。特定の例では、MGRP≦40msである場合、K1=2であり、MGRP>40msである場合、K1=1である。別の特定の例では、それぞれ、MGRP=20ms、MGRP=40msおよびMGRP>40msの場合、K1=4、2、および1である。
■ 別の例では、K1=f5(dt,MGRP)である。特定の一例では、K1=CEIL(dt/MGRP)*MGRPである。別の特定の例では、K1=FLOOR(dt/MGRP)*MGRPである。
■ 別の例では、K1=f6(a,dt,MGRP)である。特定の一例では、K1=CEIL((a+dt)/MGRP)*MGRPである。別の特定の一例では、K1=FLOOR((a+dt)/MGRP)*MGRPである。
〇 別の例では、K1は、アクティブBWP切替えがトリガされたまたはアクティブBWP切替えが完了された瞬間(T0)と、あらかじめ設定されたMGPの第1のギャップがアクティブBWP切替えのトリガリングまたは完了の直後に発生する瞬間(T01)との間の時間期間(dt1)にさらに依存し得る。ここで、dt1=(T01-T0)である。K1は、dt1およびMGP関係パラメータ(たとえば、MGRP)にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
■ 一例では、Dt1がしきい値(D1)を下回るかまたはしきい値(D1)に等しい場合、K1の値は、dt1がD1を上回る場合と比較してより大きい。たとえば、dt1≦D1であるとき、K1=q1であり、Dt1>D1であるとき、K1=q2であり、ここで、q1>q2である。特定の一例では、D1=20ms、q1=2およびq2=1である。この機構は、アクティブBWP切替えがギャップのあまりに近くで発生するとき、GMPを開始する/GMPに切り替えるための十分な遷移時間をUEに与える。
■ K1がdt1とMGRPの両方に依存する別の例では、Dt1≦D1であり、MGRPがしきい値(R1)を下回るかまたはしきい値(R1)に等しいとき、K1は、dt1およびMGRPの他の値と比較してより大きい。たとえば、dt1≦D1およびMGRP≦R1であるとき、q1=4であり、他の場合、q1=1である。この機構はまた、アクティブBWP切替えがギャップのあまりに近くで発生するとき、GMPを開始する/切り替えるための十分な遷移時間をUEに与える。
6. 別の例では、UEが測定のためにGMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替え)を満足した後に、UEは、例#5において説明されたように、条件を満足するSFNおよびSFにおいて、測定のために第1のギャップを使用する。しかしながら、UEは、以下の条件を満足するSFNおよびSFにおいて、後続のギャップを使用する。
〇 SFN mod T=FLOOR(gapOffset/10)、
〇 サブフレーム=gapOffset mod 10、
〇 T=MGRP/10の場合
7. 測定シナリオの別の例では、UEは、UEが測定の第2のセット(たとえば、周波数内測定)のためにGMPを使用することを必要とする条件または基準(たとえば、アクティブBWP切替え)を満足するが、UEは、測定の第1のセットを実施するために(たとえば、周波数間測定、RAT間測定などのために)あらかじめ設定されたMGPをすでに使用していることがある。この場合、第1の例では、UEは、時間Tgにおいて測定の第2のセットを実施するためのGMPプロシージャを開始する(すなわち、BWP切替えトリガの後に、あらかじめ設定されたMGP DT1を開始する)。第2の例では、UEは、BWP切替えトリガの後にいつでも、測定の第2のセットを実施するためのGMPプロシージャを開始し得る。UEが第1の例または第2の例におけるルールに従って測定の第2のタイプのためのGMPを開始するかどうかは、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る。
8. 上記の例では、パラメータM1、M2、M3、K1、Q1、gapoffsetなどは、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る。
【0115】
一実施形態では、測定は、測定時間(Tm)にわたって取得される2つまたはそれ以上のサンプルまたはスナップショット(たとえば、セル検出、NR-RSRP、NR-RSRQ、NR-SINRなど)を含む。測定時間の例は、測定期間、ビームインデックス(たとえば、SSBインデックス)検出期間、セル検出期間、同期中検出、同期外検出、ビーム障害検出、候補ビーム検出のいずれかのための評価期間などである。サンプルは、部分的にBMPに従って実施され、部分的にGMPに従って実施され得る。測定結果を取得するためにサンプルを組み合わせることは、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る1つまたは複数のルールに基づく。
- ルールの一例では、UEは、BMPからGMPへの、またはその逆の遷移の後に、進行中の測定を続ける。この場合、測定は、部分的にBMPに従って実施され、部分的にGMPに従って実施され得る。これは、UEが、測定結果を取得するためにGMPとBMPの両方に基づいてサンプルを組み合わせる(たとえば、平均、和など)ことを意味する。
- ルールの別の例では、UEは、BMPからGMPへの遷移の前にサンプルを廃棄し、BMPからGMPへの遷移の後に進行中の測定を再開する。この場合、GMP中に(すなわち、BMPからGMPへの遷移の後に)取得された測定サンプルのみが、測定を実施するために使用される。測定時間中に複数の遷移がある場合、UEは、測定結果を取得するために、最後の遷移の後のサンプルのみを組み合わせる。
【0116】
BMPおよびGMPに従って実施される測定の測定時間(Tm)は、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る1つまたは複数のルールに従って、UE312によって決定される。UE312は、次いで、決定された測定時間にわたって測定を実施する。ルールの例は、以下である。
- 一例では、Tmは、Tmbと、Tmgと、Tm中のBMPとGMPとの間の遷移の数(N1)と、各遷移の遷移時間(DT1)と、マージン(b1)との関数であり、たとえば、Tm=h(Tmb,Tmg,N1,DT1,b1)である。関数h(.)は、UEが遷移の後に進行中の測定を続けるのか遷移の後に測定を再開するのかに依存し得る。関数の例は、和、最大値、最小値、平均、Xパーセンタイルなどである。ここで、Tmb=測定が全面的にBMPに従って実施される場合の測定時間であり、Tmg=測定が全面的にGMPに従って実施される場合の測定時間である。
〇 Tm=MAX(Tmb,Tmg)+N1*DT1+b1の1つの特定の例。特殊な場合として、b1=0であり、これは、Tm=MAX(Tmb,Tmg)+N1*DT1をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 Tm=Tmb+N1*DT1+b1(すなわち、Tmg=0)の別の特定の例。特殊な場合として、b1=0およびN1=1であり、これは、Tm=Tmb+DT1をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 Tm=Tmg+N1*DT1+b1(すなわち、Tmb=0)の別の特定の例。特殊な場合として、b1=0およびN1=1であり、これは、Tm=Tmg+DT1をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 N1=1と仮定した、Tm=SUM(Tmb,Tmg)+DT1+b1の別の特定の例。特殊な場合として、b1=0であり、これは、Tm=MAX(Tmb,Tmg)+DT1をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に測定を再開する場合、適用され得る。
【0117】
図6は、上記で説明された第1の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UE312およびネットワークノード600の動作を示す。随意のステップが、破線/ボックスによって表される。ネットワークノード600は、たとえば、UE312のサービングセルの基地局302であり得るが、それに限定されない。示されているように、ネットワークノード600は、UE312に、UE312のための1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPを設定する情報を送る(ステップ602)。たとえば、各あらかじめ設定されたMGPについて、情報は、あらかじめ設定されたMGPを特徴づけるかまたは規定するパラメータを示し得る。上記で説明されたように、これらのパラメータは、MGLと、MGRPと、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセット(たとえば、SFN=0など、サービングセルのSFNに対するスロットオフセット)とを含み得る。第1の実施形態では、UE312は、BMPを使用して(すなわち、測定ギャップを用いずに)アクティブBWP(たとえば、BWP1)内で測定を実施するように設定され、したがって、実施し得る(ステップ604)。UE312は、UE312のための新しいアクティブBWP(たとえば、BWP2)を生じるアクティブBWP切替えを実施し得る(ステップ606)。
【0118】
UE312は、あらかじめ設定されたMGP(すなわち、ステップ602の1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPのうちの1つ)を使用するための1つまたは複数の条件(または基準)の第1のセット(S1)が満たされたと決定する(ステップ608)。1つまたは複数の条件の第1のセット(S1)の様々な例に関する上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。たとえば、1つまたは複数の条件の第1のセット(S1)は、測定(進行中の測定または実施されるべき測定)のために使用されるRSが、完全に、新しいアクティブBWPのBW内に含まれているとは限らないという条件を含み得る。他の例が上記で説明された。1つまたは複数の条件の第1のセット(S1)が満たされたと決定したことに応答して、UE312は、UE312が(GMPを使用する)測定のためにあらかじめ設定されたMGPを使用することを開始するべきである時間インスタンス(Tg)を決定する(ステップ610)。UE312が時間インスタンス(Tg)をどのように決定または取得するかの様々な実施形態および例の上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。UE312は、上記で説明されたように、決定された時間インスタンス(Tg)においてまたはその後に開始するあらかじめ設定されたMGPを使用して測定(たとえば、ステップ604において実施されたものと同じ測定)を実施することを開始する(ステップ612)。UE312は、たとえば、UE312が、測定を実施することを停止するように設定されるか、または、UE312が、測定のために使用されるRSが完全にそのBWPのBW内に含まれている、BWPへの別のアクティブBWP切替えを実施する(その場合、UE312は、あらかじめ設定されたMGPを使用しないBMPに切り替え得るが、その場合、あらかじめ設定されたMGPは、UE312において記憶されたままであり、その後、たとえば、別のアクティブBWP切替えの場合に、使用され得る)まで、GMPを使用して測定を実施することを続け得る。上記で説明されたように、測定は、あらかじめ設定されたMGPを使用することを開始する前および開始した後にUE312によって取得されるサンプルを使用し得、この場合、そのようなサンプルがどのように組み合わせられるかについての例示的なルールが、上記で説明されたことにも留意されたい。
【0119】
実施形態#2:1つまたは複数の条件を満足すると測定のためにアクティブBWPを使用するUEにおける方法
第2の実施形態によれば、RS(たとえば、SSB)に対する測定のために少なくとも1つのあらかじめ設定されたMGPを使用するUE312は、1つまたは複数の条件または基準の第2のセット(S2)を達成すると、UEのサービングセル(たとえば、セル1)のアクティブBWP内でRSに対する測定を実施するようにトリガされる(すなわち、少なくとも1つのあらかじめ設定されたMGPを使用することを停止するようにトリガされる)。UEが測定を実施するためにGMPからBMPに変更するかまたは切り替えることを可能にするトリガリング条件は、BWP切替えの後に、測定のために使用されるRSが、完全に、新しいアクティブBWPのBW内に含まれているような、アクティブBWP切替えを含み得る。UE312は、UEが1つまたは複数の測定を実施するためにあらかじめ設定されたMGPを使用することを停止するべきである時間インスタンス(Tb)に関する情報をさらに取得する。時間インスタンス(Tb)に関する情報は、あらかじめ規定されるか、ネットワークノードによって設定されるか、またはUEによって自律的に決定され得る、1つまたは複数のルールに基づいて、UE312によって取得される。UE312は、特にUE312によって決定される場合、別のノードに(たとえば、ネットワークノードに、別のUEになど)、Tbの取得された情報をさらに送信し得る。UE312はまた、Tbにおいてまたはその後に測定のためにBMPを適用すること、すなわち、ギャップを用いずに測定を実施することを開始し得る。UE312がBMPに従って測定を行っているときでも、少なくとも1つのあらかじめ設定されたMGPは、設定されたままであるが、アクティブBWPにおいて行われる測定のために使用されない。
【0120】
ある時間インスタンスTbにおけるMGPの使用を停止することは、UE312とサービング基地局302の両方が、UE312が測定のためにあらかじめ設定されたMGPを使用することをいつ停止することになるかに気づいていることを確実にする。これは、サービングBS302が、時間インスタンスTbにおいてまたはその後に、あらかじめ設定されたMGPによって規定された測定ギャップ中にも、UE312をスケジュールすることを開始することを可能にする。この理由は、測定ギャップが設定されるが、Tbからおよびそれ以降の測定のためにUE312によって使用(または作成)されないからである。代わりに、UE312は、Tbの後に、アクティブBWP内で、すなわちMGPを用いずに、測定を実施する。
【0121】
あらかじめ設定されたギャップを使用することを停止するようにUE312をトリガする条件または基準が、時間インスタンスT0において発生し得る。したがって、DT2=Tb-T0は、T0から開始する継続時間であって、その(DT2の)後に、UE312が、あらかじめ設定されたMGPを使用することを停止し、測定のために新しいアクティブBWPを使用することを開始する、継続時間である。DT2は、UE312が、RSに対する測定を実施するためにGMPからBWPに切り替えるまたは変更するための遷移時間とも呼ばれる。
【0122】
UE312は、以下の原理のうちの1つまたは複数に基づいて、あらかじめ設定されたMGPを停止すべき時間インスタンスTbに関する情報を取得する。
1. あらかじめ規定されたルール、たとえば、DT2、T0、Tbが、あらかじめ規定され得る。
2. ネットワークノードから、たとえば、サービングBSから、DT2、T0、Tbに関する情報を受信することによって。
3. UE312によって自律的に決定される。この場合、UE312は、さらに、決定されたパラメータ値(たとえば、DT2)をネットワークノードに通知する。
【0123】
例示のために、BMPを使用するための条件または基準がトリガされてからUE312が測定のためにGMPを停止することになる時間インスタンス(Tb)の意味が、
図7中の一例によって説明される。この例では、UE312は、セル1(たとえば、SpCell、SCell)によってサーブされる。最初に、いくつかのRS(たとえば、SSB1)は、現在のアクティブBWP(BWP3)のBW内にない。したがって、UE312は、最初に、GMPに従って、すなわち、あらかじめ設定されたMGPを使用して、RS(たとえば、SSB1)に対するセル1のキャリア上での1つまたは複数の周波数内測定または測定を実施する。UE312は、セル1上でそのアクティブBWPをBWP3からBWP4に切り替えるように、時間インスタンスT0においてトリガされる。BWP3からBWP4へのアクティブBWP切替えは、T0から開始する時間期間DT2にわたって行われる。RSは、完全に、新しいアクティブBWP(BWP4)のBW内にある。これは、同じRS(たとえば、SSB1)に対して測定を実施することを続けるためにGMPからBMPに切り替えるようにUE312をトリガする。原則として、UE312は、UE312がBWP4に切り替えた直後に、あらかじめ設定されたMGPを停止し得る。しかしながら、図に示されているように、UE312は、時間インスタンスTb、すなわち、T0の後のDT2において開始する第1のギャップからGMPを停止する。これは、UE312とサービング基地局302の両方が新しい測定プロシージャ(すなわち、BMP)に適応することを可能にし、サービング基地局302がUE312に信号をスケジュールすることを可能にする。
【0124】
パラメータDT2およびTbは、1つまたは複数のルールまたは原理または機構に基づいて、UE312によって取得される。ルールはまた、上記の実施形態#1の説明における例#1~例#7において説明されたものと同様であり得る。DT2およびTbを決定するためにUE312およびネットワークノードによって使用される1つまたは複数のルールの例が、以下の例を用いてここでさらに詳述される。
1. 一例では、DT2は、bとdtとP1とMGRPとの関数を含み、すなわち、DT1=g1(b,dt,P1,MGRP)である。DT2の特定の例は、DT2=b+dt+P1*MGRPを含む。ここで、bはマージン、たとえば、b=X1個の時間リソースである。特殊な場合として、b=0およびdt=アクティブBWP切替え遅延である。P1≧1である。
2. 別の例では、DT2は、δとdtとTue2とTbs2との関数を含み、すなわち、DT2=g2(β,dt,Tue2,Tbs2)である。DT2の1つの特定の例は、DT2=β+dt+g3(Tue2,Tbs2)を含む。DT2の別の特定の例は、DT2=β+dt+MAX(Tue2,Tbs2)を含む。ここで、Tue2=測定サンプリングが2つのプロシージャにおいて異なり得るので新しい測定プロシージャに適応するためにUEによって必要とされる時間であり、Tbs2=UEがギャップベース測定プロシージャからギャップレス測定プロシージャに切り替えるときにスケジューリングを適応させる(たとえば、未使用のあらかじめ設定されたギャップにおけるスケジューリングを開始する)ためにBSによって必要とされる時間である。
3. 別の例では、DT2は、bとdtとP1とTrs_minとTrsとの関数を含み、すなわち、DT1=g4(b,dt,P1,Trs_min,Trs)である。DT2の特定の例は、DT2=b+dt+P1*MAX(Trs_min,Trs)を含む。ここで、Trs=RSオケージョン周期性(たとえば、SSBまたはSMTC周期性)であり、Trs_min=最小RS周期性(たとえば、最小SSBまたはSMTC周期性)である。特殊な場合として、b=0、Trs_min=Tssb_min=40msおよびdt=アクティブBWP切替え遅延である。P1≧1である。
4. 別の例では、DT2は、UEが測定を行うためにBMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替えなど)のトリガリングからの、測定ギャップのP2回の発生、またはP3個のMGRP、またはP4*MAX(Trs_min,Trs)を含む。ここで、P2、P3、P4は整数である。
5. 別の例では、DT2は、アクティブBWP切替えがトリガされたまたはアクティブBWP切替えが完了された瞬間(T0)と、第1のRSオケージョン(たとえば、SMTCオケージョン、SSBなど)がアクティブBWP切替えのトリガリングまたは完了の直後に発生する瞬間(T02)との間の時間期間(dt2)にさらに依存し得る。ここで、dt2=(T02-T0)である。Dt2は、dt2、Trs_min、Trs、MGP関係パラメータ(たとえば、MGRP)にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
〇 一例では、dt2がしきい値(D2)を下回るかまたはしきい値(D2)に等しい場合、DT2の値は、dt2がD2を上回る場合と比較してより大きい。
〇 別の例では、dt2≦D2である場合、DT2>Q2*MGRPであるが、dt2>D2である場合、DT2≦Q2*MGRPである。ここで、Q2は整数である。特殊な場合として、Q2=1である。
〇 別の例では、dt2≦D2である場合、DT2>Q2*MAX(Trs_min,Trs)であるが、dt2>D2である場合、DT2≦Q2*MAX(Trs_min,Trs)である。
〇 別の例では、dt2≦D2である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のRSオケージョン(たとえば、SMTCオケージョン)の少なくとも1回の発生の後にBMPを開始するが、dt2>D2である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のRSオケージョンの第1の発生からBMPを開始する。
〇 別の例では、dt2≦D2である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のギャップの少なくとも1回の発生の後にBMPを開始するが、dt2>D2である場合、UEは、アクティブBWP切替えが完了した後のギャップの第1の発生からBMPを開始する。
6. 別の例では、UEが測定のためにBMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替え)を満足した後に、UEは、以下の条件を満足するシステムフレーム番号(SFN)(たとえば、0から1024までの任意のSFN)およびサブフレーム(SF)番号(たとえば、0から9までの任意のSF)によって表されるある時間リソースにおいて、第1のギャップを使用することを開始する。
〇 SFN mod T=FUNCTION(K2,gapOffset)/10)、
〇 サブフレーム=gapOffset mod 10、
■ T=FUNCTION(K2,MGRP)/10の場合
- ここで、
〇 FUNCTIONの例は、FLOOR、CEILING、MAXIMUM、MINIMUN、PRODUCTなどである。
特定の一例では、UEは、以下の条件を満足するあるSFNおよびサブフレーム番号における測定のために第1のギャップを使用することを開始する
〇 SFN mod T=FLOOR((K2+gapOffset)/10)、
〇 サブフレーム=gapOffset mod 10、
■ T=K2*MGRP/10の場合
- ここで、
〇 gapoffsetは整数である。一例として、gapoffsetは、0、1、2、...、159から変動する。gapoffsetは、MGPのMGRPにさらに依存し得、たとえば、gapoffset=MGRP-1である。
〇 K2は整数であり、たとえば、K2≧1である。一例では、K2は、任意のMGPについて同じであり得、たとえば、K2=2である。別の例では、K2は、MGPに関係するかまたはMGPを規定する1つまたは複数のパラメータ(たとえば、MGRP)に依存し得るか、またはその関数である。別の例では、K2は、アクティブBWP切替え遅延にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
■ 一例では、ここで、K2=g5(MGRP)であり、K2は、より大きい値のMGRPではより小さく、K2は、より小さい値のMGRPではより大きい。特定の例では、MGRP≦40msである場合、K2=2であり、MGRP>40msである場合、K2=1である。別の特定の例では、それぞれ、MGRP=20ms、MGRP=40msおよびMGRP>40msの場合、K2=4、2、および1である。
■ 別の例では、K2=g6(dt,MGRP)である。特定の一例では、K2=CEIL(dt/MGRP)*MGRPである。別の特定の例では、K2=FLOOR(dt/MGRP)*MGRPである。
■ 別の例では、K2=g7(b,dt,MGRP)である。特定の一例では、K2=CEIL((b+dt)/MGRP)*MGRPである。別の特定の例では、K2=FLOOR((b+dt)/MGRP)*MGRPである。
〇 別の例では、K2は、アクティブBWP切替えがトリガされたまたはアクティブBWP切替えが完了された瞬間(T0)と、あらかじめ設定されたMGPの第1のギャップがアクティブBWP切替えのトリガリングまたは完了の直後に発生する瞬間(T02)との間の時間期間(dt2)にさらに依存し得る。ここで、dt2=(T02-T0)である。K2は、dt2およびMGP関係パラメータ(たとえば、MGRP)にさらに依存し得る。これは、以下の数個の特定の例を用いて説明される。
■ 一例では、Dt2がしきい値(D2)を下回るかまたはしきい値(D2)に等しい場合、K2の値は、dt2がD2を上回る場合と比較してより大きい。たとえば、dt2≦D2であるとき、K2=p1であり、Dt2>D2であるとき、K2=p2であり、ここで、p1>p2である。特定の一例では、D2=20ms、p1=2およびp2=1である。この機構は、アクティブBWP切替えが次のRSオケージョンまたは発生のあまりに近くで発生するとき、BMPを開始する/BMPに切り替えるための十分な遷移時間をUEに与える。
■ K2がdt2とMGRPの両方に依存する別の例では、Dt2≦D2であり、MGRPがしきい値(R2)を下回るかまたはしきい値(R2)に等しいとき、K2は、dt2およびMGRPの他の値と比較してより大きい。たとえば、dt2≦D2およびMGRP≦R2であるとき、p1=4であり、他の場合、p1=1である。この機構はまた、アクティブBWP切替えが次のRSオケージョンまたは発生のあまりに近くで発生するとき、BMPを開始する/BMPに切り替えるための十分な遷移時間をUEに与える。
6. 別の例では、UEが測定のためにBMPを使用することを必要とする条件(たとえば、アクティブBWP切替え)を満足した後に、UEは、例#5において説明されたように、条件を満足するSFNおよびSFにおいて、測定のために第1のRSオケージョンを使用する。しかしながら、UEは、次のRSオケージョンにおいて発生する後続のRSオケージョンを使用する。
7. 上記の例では、パラメータP1、P2、P3、P4、K2、gapoffset、Q2、R2などは、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る。
しかしながら、一例では、パラメータ値(たとえば、M1、M2、M3、K1、gapoffsetなど)は、第1の実施形態において使用されるものと同じであり得る。別の例では、DT2を導出するために使用される1つまたは複数のパラメータ値(たとえば、M1、M2、M3、K1、gapoffsetなど)は、DT1を導出するために(すなわち、第1の実施形態において)使用されるものとは異なり得る。
【0125】
第2の実施形態の別の態様では、DT2およびTbは、最後の時間期間Tp(たとえば、Tp=Xp個の時間リソース、Tp秒などのTp個の時間単位など)中にセル1において発生したアクティブBWP切替えアクションの数(L1)にさらに依存し得る。たとえば、L1が最後のTpにわたってしきい値(H1)よりも大きい場合、UEは、測定を実施するためにGMPからBMPに切り替えるための条件が満足される(たとえば、新しいアクティブBWPがRSを完全に含んでいる)場合でも、測定を実施するためにBMPを適用せず、代わりに、UE312は、測定を行うためにMGPを使用することを続ける。しかし、L1がH1よりも小さいかまたはH1に等しい場合、UEは、測定を実施するためにGMPからBMPに切り替えるための条件が満足される(たとえば、新しいアクティブBWPがRSを完全に含んでいる)とすれば、測定を実施するためにBMPを適用し、TbにおいてGMPを停止する。UE312は、上記の前の例において説明されたようにGMPを停止するために、DT2およびTbを決定する。ルールの1つの特定の例は、以下のように含み得る。UE312が、最後の少なくともXp個の時間リソース(たとえば、Xp個のスロット、サブフレームなど)についておよび/または最後のTp時間期間について、ギャップを用いて測定を実施している間に、アクティブBWP切替えが発生し、アクティブBWP切替えの後の新しいアクティブBWPが、測定されたSSBを完全に含んでいる場合、UE312は、測定ギャップを用いずに進行中の測定を続けるものとし、他の場合、UEは、あらかじめ設定されたギャップを使用して進行中の測定を続けるものとする。
【0126】
第2の実施形態の別の態様では、DT2およびTbは、UEが、BMPとGMPとの間で、たとえば、BMPからGMPに、またはその逆に変更することを必要とする、連続アクティブBWP切替えアクション間の時間期間(Ts)にさらに依存し得る。たとえば、UEがGMPを使用しており、UEがBMPを適用することを必要とするアクティブBWP切替えアクション(A1)が、UEがGMPを適用することを生じた最後のアクティブBWP切替え(A2)からTs以内にまたはTs未満で発生する場合、UEは、測定を行うためにGMPからBMPに変更しない。代わりに、UEは、GMPに従って測定を実施することを続ける。
【0127】
第2の実施形態の別の態様では、DT2およびTbは、UE312が測定を実施するためにGMPを使用していた時間期間(Tq)にさらに依存し得る。たとえば、UE312が、Tqよりも小さいかまたはTqに等しい間GMPを使用しており、UE312がBMPを適用することを必要とするアクティブBWP切替えアクションが発生する場合、UE312は、測定を行うためにGMPからBMPに変更しない。代わりに、UEは、GMPに従って測定を実施することを続ける。しかし、UE312がTqを超える間GMPを使用しており、UEがBMPを適用することを必要とするアクティブBWP切替えアクションが発生する場合、UEは、測定を行うためにGMPからBMPに変更する。この場合、UE312は、BMPに従って測定を実施することを続け、TbにおいてGMPを停止する。UEは、上記の前の例において説明されたようにGMPを停止するために、DT2およびTbを決定する。時間期間Tqは、MGP、たとえば、MGRPに関係する1つまたは複数のパラメータにさらに依存し得る。Tqは、MGRP、時間リソースなどの数に関して表され得る。たとえば、MGRPがあるしきい値(G1)を上回る場合、Tqもあるしきい値(G2)を上回る。しかし、MGRP≦G2であるとき、Tq≦G1である。
【0128】
上記のルールにおけるパラメータ(たとえば、L1、H1、G1、G2、Ts、Tqなど)は、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る。上記のルールは、UE312があまりに頻繁に測定プロシージャを(たとえば、BMPとGMPとの間で)変更するのを防ぐ。これは、測定をそれらの測定期間にわたってより安定させる。これはまた、ネットワークノードがより一貫してスケジューリングを行うことができることを確実にする。
【0129】
UE312は、GMPに従って測定するときの1つまたは複数のサンプルまたはスナップショット(たとえば、セル検出、NR-RSRP、NR-RSRQ、NR-SINRなど)と、BMPに従って測定するときの1つまたは複数のサンプルまたはスナップショットとを取得し得る。測定結果を取得するためにサンプルを組み合わせることは、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る1つまたは複数のルールに基づく。
- ルールの一例では、UE312は、GMPからBMPへの、またはその逆の遷移の後に、進行中の測定を続ける。この場合、測定は、部分的にGMPに従って実施され、部分的にBMPに従って実施され得る。これは、UEが、測定結果を取得するためにGMPとBMPの両方に基づいてサンプルを組み合わせる(たとえば、平均、和など)ことを意味する。
- ルールの別の例では、UEは、GMPからBMPへの遷移の前にサンプルを廃棄し、GMPからBMPへの遷移の後に進行中の測定を再開する。この場合、BMP中に(すなわち、GMPからBMPへの遷移の後に)取得された測定サンプルのみが、測定を実施するために使用される。測定時間中に複数の遷移がある場合、UEは、測定結果を取得するために、最後の遷移の後のサンプルのみを組み合わせる。
【0130】
測定の測定時間(Tm)は、あらかじめ規定されるかまたはネットワークノードによって設定され得る1つまたは複数のルールに従って、UEによってさらに決定される。UEは、次いで、決定された測定時間にわたって測定を実施し、その測定を、1つまたは複数のタスク、たとえば、ネットワークノードに結果を送信すること、セル変更などのために使用する。ルールの例は、以下である。
- 一例では、Tmは、Tmbと、Tmgと、Tm中のGMPとBMPとの間の遷移の数(N2)と、各遷移の遷移時間(DT2)と、マージン(b2)との関数であり、たとえば、Tm=g(Tmb,Tmg,N2,DT2,b2)である。関数は、UEが遷移の後に進行中の測定を続けるのか遷移の後に測定を再開するのかに依存し得る。関数の例は、和、最大値、最小値、平均、Xパーセンタイルなどである。ここで、Tmb=測定が全面的にBMPに従って実施される場合の測定時間であり、Tmg=測定が全面的にGMPに従って実施される場合の測定時間である。
〇 Tm=MAX(Tmb,Tmg)+N2*DT2+b2の1つの特定の例。特殊な場合として、b2=0であり、これは、Tm=MAX(Tmb,Tmg)+DT2をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 Tm=Tmb+N2*DT2+b2(すなわち、Tmg=0)の別の特定の例。特殊な場合として、b2=0およびN2=1であり、これは、Tm=Tmb+DT2をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 Tm=Tmg+N2*DT2+b2(すなわち、Tmb=0)の別の特定の例。特殊な場合として、b2=0およびN2=1であり、これは、Tm=Tmg+DT2をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に進行中の測定を続ける場合、適用され得る。
〇 N2=1と仮定した、Tm=SUM(Tmb,Tmg)+DT2+b2の別の特定の例。特殊な場合として、b2=0であり、これは、Tm=MAX(Tmb,Tmg)+DT2をもたらす。このルールは、UEが遷移の後に測定を再開する場合、適用され得る。
【0131】
図8は、上記で説明された第2の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UE312およびネットワークノード800の動作を示す。随意のステップが、破線/ボックスによって表される。ネットワークノード800は、たとえば、UE312のサービングセルの基地局302であり得るが、それに限定されない。示されているように、ネットワークノード800は、UE312に、UE312のための1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPを設定する情報を送る(ステップ802)。たとえば、各あらかじめ設定されたMGPについて、情報は、あらかじめ設定されたMGPを特徴づけるかまたは規定するパラメータを示し得る。上記で説明されたように、これらのパラメータは、MGLと、MGRPと、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセット(たとえば、SFN=0など、サービングセルのSFNに対するスロットオフセット)とを含み得る。第2の実施形態では、UE312は、測定を実施するように設定され、たとえば、1つまたは複数の条件の第1のセット(S1)を満たしたことの結果として、そのアクティブBWP(たとえば、BWP2)上で、あらかじめ設定されたMGP(たとえば、ステップ802において設定された、あらかじめ設定されたMGPのうちの1つ)(およびGMP)を使用して測定を実施し得る(ステップ804)。UE312は、UE312のための新しいアクティブBWP(たとえば、BWP1)を生じるアクティブBWP切替えを実施し得る(ステップ806)。
【0132】
UE312は、あらかじめ設定されたMGP(すなわち、ステップ802の1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPのうちの1つ)の使用を停止するための1つまたは複数の条件(または基準)の第2のセット(S2)が満たされたと決定する(ステップ808)。1つまたは複数の条件の第2のセット(S2)の様々な例に関する上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。たとえば、1つまたは複数の条件の第2のセット(S2)は、測定(進行中の測定または実施されるべき測定)のために使用されるRSが、完全に、新しいアクティブBWPのBW内に含まれているという条件を含み得る。他の例が上記で説明された。1つまたは複数の条件の第2のセット(S2)が満たされたと決定したことに応答して、UE312は、UE312が測定のためにあらかじめ設定されたMGPを使用することを停止する(GMPを使用することを停止する)べきである時間インスタンス(Tb)を決定する(ステップ810)。UE312が時間インスタンス(Tb)をどのように決定または取得するかの様々な実施形態および例の上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。UE312は、上記で説明されたように、決定された時間インスタンス(Tb)において開始するあらかじめ設定されたMGPを使用して測定を実施することを停止する(ステップ812)。UE312は、次いで、BMPを使用してアクティブBWPにおいて測定を実施することを開始し得る(ステップ814)。UE312は、たとえば、UE312が、測定のために使用されるRSが完全にそのBWPのBW内に含まれているとは限らない、BWPへの別のアクティブBWP切替えを実施する(その場合、UE312は、第1の実施形態について上記で説明されたように、あらかじめ設定されたMGPを使用するGMPに切り替え得る)まで、BMPを使用して測定を実施することを続け得る。上記で説明されたように、測定は、あらかじめ設定されたMGPの使用を停止する前および停止した後にUE312によって取得されるサンプルを使用し得、この場合、そのようなサンプルがどのように組み合わせられるかについての例示的なルールが、上記で説明されたことにも留意されたい。
【0133】
実施形態#3:測定のためにMGPを使用する継続時間を決定するUEにおける方法
第3の実施形態では、UE312に、少なくとも1つのMGPがあらかじめ設定され、UE312は、1つまたは複数の条件または基準の第3のセット(S3)を達成すると、UE312が1つまたは複数の測定を実施するためにあらかじめ設定された測定ギャップパターンを使用するべきである持続時間Txに関する情報を取得する。第3のセットS3は、完全にまたは部分的に、1つまたは複数の条件または基準の第1のセットS1(上記の実施形態#1の説明参照)あるいは1つまたは複数の条件またはパラメータの第2のセットS2(上記の実施形態#2の説明参照)を含んでいることがあるか、あるいは、S1またはS2の両方とは異なり得る。
【0134】
Txを決定することのいくつかの例:
● 例1:Tx、またはTxの最大継続時間は、あらかじめ規定されるか、または、あらかじめ規定されたルール(S1を含むことも含まないこともあるS3)に基づいて決定され、たとえば、
1. Txは、固定のあらかじめ規定された値である、
2. Txは、たとえば、S3(たとえば、S1を含むことも含まないこともある)に基づいて、あらかじめ規定された値のセットから選択された値である、
3. Txは、UEがあらかじめ設定されたMGPにおいて測定を実施するために必要とされる測定時間(別名、測定期間)である、
ここで、UEは、厳密にTbにおいて、あらかじめ規定されたMGPを使用することを停止することができ、
Tb=Tq+Txである。Tgは、第1の実施形態に従って規定される
または、時間インスタンスmin(Tb-Tq,Tx)におけるものである。Tgは、第1の実施形態に従う。Tbは、第2の実施形態に従う。
● 例2:Tx=Tb-Tqである。Tbは、第2の実施形態に従って規定される。S3はS2を含み得る。
● 例3:Tx、または最大値Txは、あらかじめ設定されたMGPとともにネットワークノードによって設定される。
【0135】
UE312は、別のノードに、たとえば、ネットワークノードに、別のUEになど、Txの取得された情報をさらに示し得る。最大値Txがネットワークノードによって設定された場合、UE312は、依然として、使用されるべき実際のTxを示すことができる。
【0136】
図9は、上記で説明された第3の実施形態の少なくともいくつかの態様による、UE312およびネットワークノード900の動作を示す。随意のステップが、破線/ボックスによって表される。ネットワークノード900は、たとえば、UE312のサービングセルの基地局302であり得るが、それに限定されない。示されているように、ネットワークノード900は、UE312に、UE312のための1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPを設定する情報を送る(ステップ902)。たとえば、各あらかじめ設定されたMGPについて、情報は、あらかじめ設定されたMGPを特徴づけるかまたは規定するパラメータを示し得る。上記で説明されたように、これらのパラメータは、MGLと、MGRPと、参照時間に対する測定ギャップ時間オフセット(たとえば、SFN=0など、サービングセルのSFNに対するスロットオフセット)とを含み得る。第3の実施形態では、UE312は、BMPを使用して(すなわち、測定ギャップを用いずに)アクティブBWP(たとえば、BWP1)内で測定を実施するように設定され、したがって、実施し得る(ステップ904)。UE312は、UE312のための新しいアクティブBWP(たとえば、BWP2)を生じるアクティブBWP切替えを実施し得る(ステップ906)。
【0137】
UE312は、あらかじめ設定されたMGP(すなわち、ステップ902の1つまたは複数のあらかじめ設定されたMGPのうちの1つ)を使用するための1つまたは複数の条件(または基準)の第3のセット(S3)が満たされたと決定する(ステップ908)。1つまたは複数の条件の第3のセット(S3)の様々な例に関する上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。1つまたは複数の条件の第3のセット(S3)が満たされたと決定したことに応答して、UE312は、UE312が(GMPを使用する)測定のためにあらかじめ設定されたMGPを使用するべきである持続時間(Tx)を決定する(ステップ910)。UE312が持続時間(Tx)をどのように決定または取得するかの様々な実施形態および例の上記の説明は、ここで等しく適用可能であることに留意されたい。UE312は、持続時間(Tx)の間、あらかじめ設定されたMGPを使用して測定を実施する(ステップ912)。たとえば、UE312は、第1の実施形態に関して上記で説明されたように、時間インスタンス(Tg)において、あらかじめ設定されたMGPを使用して測定を実施することを開始し、決定された持続時間(Tx)の間、あらかじめ設定されたMGPを使用して測定を実施することを続け得る。
【0138】
さらなる説明
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード1000の概略ブロック図である。随意の特徴が、点線ボックスによって表される。ネットワークノード1000は、たとえば、ネットワークノード600、800、または900、UE312のサービング基地局などの基地局302、あるいは、本明細書で説明されるサービング基地局302の機能の全部または一部を実装するネットワークノードであり得る。示されているように、ネットワークノード1000は、1つまたは複数のプロセッサ1004(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)と、メモリ1006と、ネットワークインターフェース1008とを含む制御システム1002を含む。1つまたは複数のプロセッサ1004は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。さらに、ネットワークノード302がRANノード(たとえば、基地局302)である場合、ネットワークノード1000は、各々が、1つまたは複数のアンテナ1016に結合された1つまたは複数の送信機1012と1つまたは複数の受信機1014とを含む、1つまたは複数の無線ユニット1010を含み得る。無線ユニット1010は、無線インターフェース回路と呼ばれるか、または無線インターフェース回路の一部であり得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット1010は、制御システム1002の外部にあり、たとえば、有線接続(たとえば、光ケーブル)を介して制御システム1002に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット1010および潜在的に(1つまたは複数の)アンテナ1016は、制御システム1002とともに一体化される。1つまたは複数のプロセッサ1004は、本明細書で説明されるネットワークノード1000の1つまたは複数の機能(たとえば、本明細書で説明される、ネットワークノード600、800、または900、あるいはUE312のサービング基地局302など、ネットワークノードの1つまたは複数の機能)を提供するように動作する。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)機能は、たとえば、メモリ1006に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実行される、ソフトウェアで実装される。
【0139】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード1000の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。ここでも、随意の特徴が、点線ボックスによって表される。本明細書で使用される「仮想化された」ネットワークノードは、ネットワークノード1000の機能の少なくとも一部分が、(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークにおける(1つまたは複数の)物理処理ノード上で実行する(1つまたは複数の)仮想マシンを介して)(1つまたは複数の)仮想構成要素として実装されるネットワークノード1000の一実装形態である。示されているように、ネットワークノード1000は、(1つまたは複数の)ネットワーク1102に結合されるか、または(1つまたは複数の)ネットワーク1102の一部として含まれる、1つまたは複数の処理ノード1100を含む。各処理ノード1100は、1つまたは複数のプロセッサ1104(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1106と、ネットワークインターフェース1108とを含む。ネットワークノード1000がRANノード(たとえば、基地局302)である場合、ネットワークノード1000は、上記で説明されたように、制御システム1002および/または1つまたは複数の無線ユニット1010を含み得る。制御システム1002は、たとえば、光ケーブルなどを介して(1つまたは複数の)無線ユニット1010に接続され得る。存在する場合、制御システム1002または(1つまたは複数の)無線ユニットは、ネットワーク1102を介して(1つまたは複数の)処理ノード1100に接続される。
【0140】
この例では、本明細書で説明されるネットワークノード1000の機能1110(たとえば、本明細書で説明される、ネットワークノード600、800、または900、あるいはUE312のサービング基地局302など、ネットワークノードの1つまたは複数の機能)は、1つまたは複数の処理ノード1100において実装されるか、あるいは、1つまたは複数の処理ノード1100ならびに制御システム1002および/または(1つまたは複数の)無線ユニット1010にわたって任意の所望の様式で分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明されるネットワークノード1000の機能1110(たとえば、本明細書で説明される、ネットワークノード600、800、または900、あるいはUE312のサービング基地局302など、ネットワークノードの1つまたは複数の機能)の一部または全部は、(1つまたは複数の)処理ノード1100によってホストされる(1つまたは複数の)仮想環境において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装される。当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)処理ノード1100と制御システム1002との間の追加のシグナリングまたは通信が、所望の機能1110のうちの少なくともいくつかを行うために使用される。特に、いくつかの実施形態では、制御システム1002が含まれないことがあり、その場合、(1つまたは複数の)無線ユニット1010は、(1つまたは複数の)適切なネットワークインターフェースを介して(1つまたは複数の)処理ノード1100と直接通信する。
【0141】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサに、仮想環境におけるネットワークノード1000の機能1110(たとえば、本明細書で説明される、ネットワークノード600、800、または900、あるいはUE312のサービング基地局302など、ネットワークノードの1つまたは複数の機能)のうちの1つまたは複数を実装するネットワークノード1000またはノード(たとえば、処理ノード1100)の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0142】
図12は、本開示のいくつかの他の実施形態による、ネットワークノード1000の概略ブロック図である。ネットワークノード1000は、1つまたは複数のモジュール1200を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール1200は、本明細書で説明されるネットワークノード1000の機能を提供する。この説明は、モジュール1200が処理ノード1100のうちの1つにおいて実装されるか、あるいは複数の処理ノード1100にわたって分散され、ならびに/または(1つまたは複数の)処理ノード1100および制御システム1002にわたって分散され得る、
図11の処理ノード1100に等しく適用可能である。
【0143】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、UE312のようなUE1300の概略ブロック図である。示されているように、UE312は、1つまたは複数のプロセッサ1302(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1304と、各々が、1つまたは複数のアンテナ1312に結合された1つまたは複数の送信機1308および1つまたは複数の受信機1310を含む、1つまたは複数のトランシーバ1306とを含む。(1つまたは複数の)トランシーバ1306は、当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)アンテナ1312と(1つまたは複数の)プロセッサ1302との間で通信される信号を調節するように設定された、(1つまたは複数の)アンテナ1312に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1302は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。トランシーバ1306は、本明細書では無線回路とも呼ばれる。いくつかの実施形態では、上記で説明されたUE312の機能は、たとえば、メモリ1304に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ1302によって実行される、ソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。UE312は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、(1つまたは複数の)スピーカーなどを含む入出力インターフェース、ならびに/あるいは、UE312への情報の入力を可能にする、および/またはUE312からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素)、電力供給源(たとえば、バッテリーおよび関連する電力回路)など、
図13に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0144】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のうちのいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサにUE312の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0145】
図14は、本開示のいくつかの他の実施形態による、UE312の概略ブロック図である。UE312は、1つまたは複数のモジュール1400を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール1400は、本明細書で説明されるUE312の機能を提供する。
【0146】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0147】
図におけるプロセスが本開示のいくつかの実施形態によって実施される動作の特定の順序を示し得るが、そのような順序は例示的である(たとえば、代替実施形態が、異なる順序で動作を実施する、いくつかの動作を組み合わせる、いくつかの動作を重ね合わせる、などを行い得る)ことを理解されたい。
【0148】
当業者は、本開示の実施形態に対する改善および修正を認識されよう。すべてのそのような改善および修正は、本明細書で開示される概念の範囲内で考慮される。
【国際調査報告】