IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベタパック・エセ・ア・ウの特許一覧

特表2024-504108容器のネック部に取り付けるキャッピング装置
<>
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図1
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図2
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図3
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図4
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図5
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図6
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図7
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図8
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図9
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図10
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図11
  • 特表-容器のネック部に取り付けるキャッピング装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】容器のネック部に取り付けるキャッピング装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 55/16 20060101AFI20240123BHJP
   B65D 41/34 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
B65D55/16
B65D41/34 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542567
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 EP2022050327
(87)【国際公開番号】W WO2022152647
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】21382010.3
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520009747
【氏名又は名称】ベタパック・エセ・ア・ウ
【氏名又は名称原語表記】BETAPACK, S.A.U.
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベロア ガルシア,フランシスコ ハビエル
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084CC04
3E084DA01
3E084DB04
3E084DB05
3E084DB12
3E084DC03
3E084DC04
3E084FA02
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084GB08
3E084HA03
3E084HB02
3E084HD01
3E084JA15
3E084JA16
3E084KA13
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
(57)【要約】
本発明は、キャッピング装置に関し、
‐第1のセクション(16)と第2のセクション(17)を含む下部リング(9)であって、第1のセクション(16)と第2のセクション(17)は、第1のセクション(16)に対して第2のセクション(17)が枢動するように互いに関節接合されている、下部リング(9)と、
‐キャップ(1)と、
‐キャップ(1)を下部リング(9)の第2のセクション(17)に連結するジョイントデバイスと、
‐第1のセクション(16)に、下降位置と解除位置との間での第2のセクション(17)の移動中に、容器のネック部(2)のサポートカラー(4)と結合フランジ(5)との間に収容され、下部リング(9)の半径方向の移動を可能にするのに適しているとともに、それを意図された前部領域(19)を含む。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリフィス(3)、サポートカラー(4)および結合フランジ(5)を含む容器のネック部(2)に取り付けられることを意図したキャッピング装置であって、前記キャッピング装置は、
前記ネック部(2)に対して軸方向に固定され、前記ネック部(2)上でそのX軸周りに回転移動可能な下部リング(9)であって、この下部リング(9)は、2つの係合領域(20)を含む第1のセクション(16)を含み、前記2つの係合領域(20)では、係合要素(18)が前記下部リング(9)の内側に向かって半径方向に突出するとともに前記結合フランジ(5)の下方に配置されて前記容器の前記ネック部(2)上で前記下部リング(9)を軸方向に保持することを意図しており、また、第2のセクション(17)を含み、前記下部リング(9)の前記第1のセクション(16)と前記第2のセクション(17)とが互いに関節接合され、それにより、前記第2のセクション(17)は、前記第1のセクション(16)に対して、前記第2のセクション(17)が前記結合フランジ(5)の下方に配置される下降位置と、前記第2のセクション(17)が前記結合フランジの上方に少なくとも部分的に配置される上昇位置との間で枢動する、下部リング(9)と、
上壁(13)と外周スカート(14)とを含むキャップ(1)であって、前記外周スカート(14)に、前記ネック部(2)のらせん状ねじ山(6)と協働するように意図されたらせん状ねじ山(7)を提供し、それにより、閉位置と、前記キャップ(1)の前記らせん状ねじ山(7)が前記ネック部リング(2)の前記らせん状ねじ山(6)ともはや結合していない状態の解除位置との間での前記キャップ(1)の移動を可能にする、キャップ(1)と、
前記キャップ(1)を前記下部リング(9)の前記第2のセクション(17)に結合し、前記キャップ(1)が前記解除位置と、前記キャップ(1)が前記ネック部(2)の前記オリフィス(3)から取り外される開放傾斜位置との間で枢動することを可能にするように構成された関節装置と、を含み、
前記第1のセクション(16)に、前記第2のセクション(17)と半径方向に対向する前部領域(19)を含み、前記前部領域(19)と前記第2のセクション(17)との間の前記前部領域(19)の一方の側と他方の側に、前記2つの係合領域(20)をそれぞれ配置し、前記第1のセクション(16)の前記前部領域(19)を、前記第1のセクション(16)の前記2つの係合領域(20)および前記第2のセクション(17)よりも低い高さに提供し、前記下降位置と前記解除位置との間の前記第2のセクション(17)の移動中に前記サポートカラー(4)と前記結合フランジ(5)との間に嵌合するのに適してそのように意図され、前記下部リング(9)の半径方向の移動を可能にする、キャッピング装置。
【請求項2】
前記第1のセクション(16)の前記前部領域(19)は、40~150°の角度範囲にわたって延在している、請求項1に記載のキャッピング装置。
【請求項3】
前記下部リング(9)の前記第2のセクション(17)は、少なくとも1つの孔(32)を有する内面を含む、請求項1または2に記載のキャッピング装置。
【請求項4】
前記第2のセクション(17)の前記内面は、前記第2のセクション(17)の中央領域から前記第2のセクション(17)の一方および他方の両端までそれぞれ延在する2つの孔(32)を含む、請求項3に記載のキャッピング装置。
【請求項5】
前記第2のセクション(17)の前記中央領域には孔(32)がない、請求項3に記載のキャッピング装置。
【請求項6】
少なくとも1つの孔(32)は、前記第2のセクション(17)が前記下降位置にあるときに、前記結合フランジ(5)の正面に配置されるように意図され、前記第2のセクション(17)の下端から前記第2のセクション(17)の上部へと展開している、請求項3乃至5のいずれかに記載のキャッピング装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のキャッピング装置と、オリフィス(3)、サポートカラー(4)および前記サポートカラー(4)と結合フランジ(5)との間に軸方向に配置された結合フランジ(5)を備えたネック部(2)を含む容器とを含む装置であって、前記下部リング(9)の前記2つの係合領域(20)の前記係合要素(18)が、前記結合フランジ(5)の下方に配置されて前記容器の前記ネック部(2)内で前記下部リング(9)を軸方向に保持するとき、前記第1のセクション(16)の前記前部領域(19)の高さが、前記サポートカラー(4)と前記結合フランジ(5)との間の隙間よりも小さい、装置。
【請求項8】
前記関節装置は、前記外周スカート(14)と前記第2のセクション(17)とを連結する2枚のシート(11、12)を含み、前記キャッピング装置は、開放傾斜位置にあるときに前記キャップ(1)をロックするように構成されたロック装置を含み、前記ロック装置は、前記外周スカート(14)から、前記関節装置の前記2枚のシート(11、12)の間に軸方向に突出するヒール(22)を含み、前記ヒール(22)は、外向きに半径方向に突出するストップ(23)と、前記関節装置の前記2枚のシート(11、12)の間で、前記下部リング(9)の前記第2のセクション(17)から軸方向に突出する突出部(24)とを含み、
前記ストップ(23)と前記突出部(24)とは、前記キャップ(1)が開放傾斜位置にあり、前記下部リング(9)の前記第2のセクション(17)が下降位置にあるとき、前記突出部(24)は前記ストップ(23)と前記結合フランジ(5)との間に挟み込まれるように構成されている、請求項7に記載の組立体。
【請求項9】
e1>L-e2であり、
Lは、前記キャップ(1)が前記閉位置にある初期状態における前記シート(11、12)の長さであり、
e1は、前記キャップ(1)が前記開放傾斜位置にあるときに前記突出部(24)に接触するように意図された前記ストップ(23)の接触領域と、前記シート(11、12)の上端を通る直線と、前記シート(11、12)の一方の他方に対する対称面(P)との交点との間の半径方向距離であり、
e2は、前記キャップ(1)が前記開放傾斜位置にあるときに前記ストップ(23)に接触するように意図された前記突出部(24)の接触領域と、前記シート(11、12)の下端を通る直線と前記対称面(P)との間の交点との間の半径方向距離である、
請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
e1>L-e2+e3+e4であり、
e3は、前記X軸に対して半径方向で、前記対称面Pに内接する、前記下部リング(9)と前記ネック部(2)との間の半径方向クリアランスであり、
e4は、前記突出部(24)と前記結合フランジ(5)との間の半径方向クリアランスである、請求項9に記載の組立体。
【請求項11】
e1=L-e2+e3+e4+Δであり、Δは0.05~2mmである、請求項10に記載の組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップを装備し、キャップを容器のネック部に取り付けたままにすることができ、キャップが紛失することを永久に防止するキャッピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、容器のネック部に軸方向に固定されることを意図した下部リングと、容器のネック部に作られた補助ねじ山に適合することを意図したねじ山を含むキャップと、キャップを下部リングに接合する関節部とを含むキャッピング装置が開示されている。下部リングには、下部リングを容器のネック部に保持することを意図した結合手段が取り付けられている。関節装置によってキャップに連結される下部リングのセクションには、そのセクションを下降位置と上昇位置の間で枢動させるのを可能にする、特に、キャップをねじって外すことを可能にする結合手段がない。他方、キャップは、下部リングに作られた相補型ラチェット手段と協働し、それによりキャップが開放傾斜位置に保持されるのを可能にすることを意図したラチェット手段を含む。
【0003】
このキャップ装置は十分に満足できるものではない。実際、関節部によってキャップに連結されている下部リングのセクションには結合手段がないにもかかわらず、キャップが開放傾斜位置から閉位置に移動しなければならないときに、キャップに連結された下部リングのセクションを上昇位置に枢動するのを可能にするキャップの操作は容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】スペイン実用新案出願第1232089号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の根底にある考案は、容易に作製・使用できる、信頼性のある容器のネック部にキャップが取り付けられた状態を保持することを可能にするキャッピング装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、本発明は、オリフィス、サポートカラーおよび結合フランジを含む容器のネック部に取り付けられることを意図したキャッピング装置を提供し、前記キャッピング装置は、
‐前記ネック部に対して軸方向に固定され、前記ネック部上でそのX軸周りに回転移動可能な下部リングであって、この下部リングは2つの係合領域を含む第1のセクションを含み、前記2つの係合領域では、いくつかの係合要素が前記下部リングの内側に半径方向に突出するとともに前記結合フランジの下方に配置されて前記容器の前記ネック部上で前記下部リングを軸方向に保持することを意図しており、また、第2のセクションを含み、前記下部リングの前記第1のセクションと前記第2のセクションとが互いに関節接合され、それにより、前記第2のセクションは前記第1のセクションに対して、前記第2のセクションが前記結合フランジの下方に配置される下降位置と、前記第2のセクションが前記結合フランジの上方に少なくとも部分的に配置される上昇位置との間で枢動するようになっている、下部リングと、
‐上壁と外周スカートとを含むキャップであって、前記外周スカートに、前記ネック部のらせん状ねじ山と協働するように意図されたらせん状ねじ山を提供しており、それにより、閉位置と、前記キャップの前記らせん状ねじ山が前記ネック部の前記らせん状ねじ山ともはや係合していない解除位置との間での前記キャップの移動を可能にするように構成された、キャップと、
‐前記キャップを前記下部リングの前記第2のセクションに結合し、前記キャップが前記解除位置と、前記キャップが前記ネック部のオリフィスから取り外される開放傾斜位置との間で枢動することを可能にするように構成された関節装置と、を含み、
前記第1のセクションに、前記第2のセクションと半径方向に対向する前部領域を含み、前記前部領域と前記第2のセクションとの間の前記前部領域の一方の側と他方の側に、前記2つの係合領域をそれぞれ配置し、前記第1のセクションの前記前部領域を、前記第1のセクションの前記2つの係合領域および前記第2のセクションよりも低い高さに提供し、前記下降位置と前記解除位置との間の前記第2のセクションの移動中に前記サポートカラーと前記結合フランジとの間に収容されるのに適してそのように意図され、前記下部リングの半径方向の移動を可能にする。
【0007】
このようにして、下部リングとネック部との間に追加の半径方向クリアランスを可能にする、下部リングの前部領域の上縁の高さに作られた凹部の存在のため、結合フランジの一方側および他方側への第2のセクションの一部の通過が容易になる。これにより、特に、キャップを開放傾斜位置から閉位置に移動させなければならない場合に、第2のセクションが下降位置と上昇位置との間で移動できるようにするために下部リングに作用させる引張力が小さくなるので、キャッピング装置の使用が容易になる。
【0008】
他の有利な実施形態によれば、このタイプのキャッピング装置は、以下の特徴のうち1つ以上を有し得る。
【0009】
一実施形態によれば、第2のセクションには係合要素がない。
【0010】
一実施形態によれば、第1のセクションの前部領域には係合要素がない。
【0011】
一実施形態によれば、前記係合要素は、専ら2つの係合領域に配置される。
【0012】
一実施形態によれば、前記係合要素は、内側に向かって半径方向に突出する突起である。
【0013】
一実施形態によれば、第1のセクションの前部領域は、40~150°、好ましくは90~150°の角度範囲にわたって延在する。
【0014】
一実施形態によれば、第2のセクションは、90~180°の間の角度範囲にわたって延在する。
【0015】
一実施形態によれば、2つの係合領域の各々は、10~90°の間の角度範囲にわたって延在する。
【0016】
一実施形態によれば、前記下部リングの前記第2のセクションは、少なくとも1つの孔を有する内面を含む。従って、この種の孔は、第2のセクションの厚さを局所的に減少させて、十分な引裂抵抗を維持しつつ、結合フランジの両側への通過を容易にすることを可能にする。
【0017】
一実施形態によれば、前記第2のセクションの前記内面は、前記第2のセクションの中央領域から前記第2のセクションの両端の一方および他方にそれぞれ延在する2つの孔を含む。
【0018】
一実施形態によれば、各孔は、30°より大きく、有利には45°より大きく、例えば60°程度の角度範囲にわたって延在する。
【0019】
一実施形態によれば、前記第2のセクションの前記中央領域には孔がない。これにより、ロック装置の領域において第2のセクションが十分な剛性を保持することを可能にして、ロック装置の確実な作動を保証する。
【0020】
一実施形態によれば、少なくとも1つの孔は、前記第2のセクションが前記下降位置にあるときに、前記結合フランジの正面に位置することを意図して、前記第2のセクションの下端から前記第2のセクションの上部へと展開している。
【0021】
一実施形態によれば、本発明は、組立体も提供し、前記組立体は、上述のキャッピング装置と、オリフィス、サポートカラーおよび前記サポートカラーと結合フランジとの間に軸方向に配置された結合フランジを備えたネック部を含む容器とを含み、前記2つの下部リング係合領域の前記係合要素は、前記結合フランジの下方に配置されて前記容器の前記ネック部内で前記下部リングを軸方向に保持する。
【0022】
一実施形態によれば、前記第1のセクションの前記前部領域の高さは、前記サポートカラーと前記結合フランジとの間の隙間よりも小さい。
【0023】
一実施形態によれば、前記関節装置は、前記外周スカートと前記第2のセクションとを連結する2枚のシートを含む。
【0024】
一実施形態によれば、前記キャッピング装置は、前記キャップが開放傾斜位置にあるときに前記キャップをロックするように構成されたロック装置も含み、このようなロック装置は、前記外周スカートから、前記関節装置の前記2枚のシートの間に軸方向に突出するヒールを含み、前記ヒールは、外向きに半径方向に突出するストップと、前記関節装置の前記2枚のシートの間で、前記下部リングの前記第2のセクションから軸方向に突出する突出部とを含み、
前記ストップと前記突出部とは、前記キャップが開放傾斜位置にあり、前記下部リングの前記第2のセクションが下降位置にあるとき、前記突出部が前記ストップと前記結合フランジとの間に挟まれるように構成されている。このような配置により、ロック装置は、開放傾斜位置においてキャップの強固で広角なロックを保証する。加えて、容器のネック部に突き当たるように構成されたストップを含むロック装置に関して、提案する配置は、ストップの半径方向の大きさを制限することを可能にする。このことは、半径方向のサイズが大きすぎるストップは、特に容器に載せる前にコンベア上でキャッピング装置を搬送する瓶詰め作業の信頼性と性能に悪影響を及ぼす可能性が高いという点で、特に有利である。
【0025】
一実施形態によれば、e1>L-e2であり、
Lは、前記キャップが前記閉位置にある初期状態における前記シートの長さであり、
e1は、前記キャップが前記開放傾斜位置にあるときに前記突出部に接触するように意図された前記ストップの接触領域と、前記シートの上端を通る線と前記シートの一方の他方に対する対称面(P)との交点との間の半径方向距離であり、
e2は、前記キャップが前記開放傾斜位置にあるときに前記ストップに接触するように意図された突出部の接触領域と、前記シートの下端を通る線と前記対称面(P)との間の交点との間の半径方向距離である。
【0026】
一実施形態によれば、e1>L-e2+e3+e4であり、
e3は、X軸に対して半径方向で、前記対称面Pに内接する、前記下部リングと前記ネック部との間の半径方向クリアランスであり、
e4は、前記突出部と前記結合フランジとの間の半径方向クリアランスである。
【0027】
一実施形態によれば、e1=L-e2+e3+e4+Δであり、Δは0.05~2mmである。
【0028】
一実施形態によれば、突出部は外周スカートの下限を超えて突出している。
【0029】
一実施形態によれば、シートおよびロック装置は、解除位置と開放傾斜位置との間のキャップの枢動運動中に、シートが中間の不安定位置まで増加し、その後中間の不安定位置から開放傾斜位置まで減少する引張力を受けるように構成される。
【0030】
一実施形態によれば、キャッピング装置は一体成形されている。
【0031】
一実施形態によれば、下部リングは、脆弱ブリッジによって外周スカートに接続されている。
【0032】
一実施形態によれば、キャップが開放傾斜位置にあり、下部リングの第2のセクションが下降位置にあるとき、キャップの開き角は120°より大きい。
【0033】
一実施形態によれば、外周スカートは凹部を含み、弾性シートはその凹部において外周スカートに取り付けられる。このタイプの構成により、キャップと下部リングとの間に作られる間隙の大きさを制限しつつ、十分な長さの弾性シートを製造することができ、塵埃の通過を許容することができる。
【0034】
本発明は、添付図面を参照しながら、単に例示として提供され、限定として提供されるものではない、本発明の様々な特定の実施形態の以下の説明の過程で、より良く理解され、また、本発明の他の目的、詳細、特徴および利点がより明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】容器のネック部に取り付けられたキャッピング装置の4分の3背面斜視図である。
図2図1のキャッピング装置を受容するように意図された容器のネック部の断面図である。
図3】容器のネック部に取り付けられたキャッピング装置の側面図であり、キャッピング装置のキャップが容器のネック部ともはや係合していない解除位置にある状態を表す図である。
図4】容器のネック部に取り付けられたキャッピング装置の斜視図であり、キャップがネック部オリフィスから取り外された開放傾斜位置にあるキャッピング装置のキャップを表す図である。
図5】容器のネック部に取り付けられたキャッピング装置の断面図であり、キャップがネック部オリフィスから取り外された開放傾斜位置にあるキャッピング装置のキャップを表す図である。
図6】X軸に直交する面におけるキャッピング装置の下部リングの断面図である。
図7】下部リングの第2のセクションの内面を示す、キャッピング装置の下方からの斜視図である。
図8】キャッピング装置の正面図である。
図9】キャッピング装置の側面図である。
図10】ロック装置を詳細に示す図1の拡大図である。
図11】キャップとストップの断面概略図である。
図12】下部リングと突出部の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
説明および図において、X軸は、キャッピング装置のキャップ1が容器のネック部2にねじ込まれたときの回転軸に対応する。慣例により、「半径」方向はX軸に直交する方向であり、「軸方向」はX軸に平行な方向である。「外部」および「内部」という用語は、X軸を基準とした、ある要素の他の要素に対する相対的な位置を定義するために使用され、したがって、X軸に近い要素は、周辺部の半径方向に位置する外部要素とは対照的に、内部として記述される。
【0037】
「上部」および「下部」という用語は、ネック部2のオリフィス3が上方に向けられ、キャップ1が容器のネック部2の閉位置にある位置を基準として、別の要素に対する1つの要素の相対的な位置を定義するために使用され、下部に配置されることが意図された要素は「下部」と命名され、上部に配置されることが意図された要素は「上部」と命名される。用語「前」および「後」は、X軸に垂直な直径に沿って、ある要素の別の要素に対する相対位置を定義するために使用される。
【0038】
図1図12に関連して、図1図5に示すキャッピング装置とネック部2付きの容器とを備えた組立体について以下に説明する。
【0039】
特に図2に示されるように、容器のネック部2は、容器の内容物を注ぎ入れることを可能にするオリフィス3が形成された上端を含む。容器のネック部2は、半径方向外側に突出するサポートカラー4と、同じく半径方向外側に突出し、サポートカラー4とオリフィス3との間に軸方向に配置された結合フランジ5とを含む。サポートカラー4とオリフィス3との間には、軸方向に円筒部が作られている。一方、ネック部2は、結合フランジ5とオリフィス3との間に軸方向に配置され、ネック部2の外面から半径方向外側に突出する一連のらせん状リブによって形成されたらせん状ねじ山6を含む。らせん状ねじ山6は、特に図4に示され、キャッピング装置のキャップ1上に作られている一連のらせん状リブによって形成された相補型らせん状ねじ山7と協働することを意図している。
【0040】
一実施形態によれば、ネック部2に作られたらせん状ねじ山6もキャップ1に形成されたらせん状ねじ山7も途切れている。言い換えると、隣接するらせん状リブは、通気孔を形成する空間によって分離されており、特に、キャップ1がネック部2に取り付けられたまま、容器内に存在するガスを排出することを可能にする。
【0041】
キャッピング装置は、容器のネック部2に保持される下部リング9と、密封するために容器のオリフィス3を覆うキャップ1と、キャップ1を下部リング9に取り付ける、特に図1に示す関節装置10を含む。キャップ1は、図1に示す閉位置と、図3に示す解除位置との間で移動可能であり、解除位置ではキャップ1はもはやネック部2に係合していない。キャップ1は、図4図5に示すように、解除位置から開放傾斜位置に向かって傾動するのにも適しており、この傾斜位置では、容器の内容物の注出を妨げないように、キャップ1がネック部2のオリフィス3から取り外される。キャッピング装置は、キャップ1を開放傾斜位置にロックするように配置されたロック装置も含む。
【0042】
特に図1に示すように、キャップ1は、キャップ1が閉位置にあるとき、ネック部2のオリフィス3の反対側に、X軸に実質的に直交するように配置されることを意図した上壁13を含む。キャップ1はさらに、キャップ1が閉位置にあるときに容器のネック部2を取り囲むように意図された外周スカート14を含む。外周スカート14は、上壁13の外周から、上壁13に対して垂直に、下方に延びている。らせん状ねじ山7は、外周スカート14の内面に作られている。
【0043】
図4に特に表わすように、キャップ1は内部スカート8を含んでおり、この内部スカート8は上壁13の外周から下方に垂直に延び、ネック部2のオリフィス3の内部に挿入される大きさである。キャップ1はまた、上壁13から、内部スカート8と外周スカート14の間に半径方向に延在する環状リップ15も含む。内部スカート8と環状リップ15は、キャップ1が容器のネック部2の閉位置にあるときに、内部スカート8がネック部2の内面に接触する一方でリップ15がネック部15の外面に接触するような大きさになっている。このようにして、内部スカート8と環状リップ15は、封止の気密性を確保する。
【0044】
有利には、下部リング9は、容器が初めて開封される前に、例えば、図7図9に見えるように、キャップ1の開封時に破断するように意図された脆弱ブリッジ30によってキャップ1に接続される。これらの脆弱ブリッジ30はこうして不正開封防止シールを構成する。
【0045】
下部リング9は、容器のネック部2で軸方向に保持される一方で、X軸周りに容器に対して相対的に回転することができる。図13および図4に描かれているように、下部リング9は、互いに関節接合された2つの部分、すなわち、それにより関節装置10によって下部リング9がキャップ1に取り付けられる第1のセクション16および第2のセクション17を含む。
【0046】
図3に示すように、第2のセクション17は、第2のセクション17の少なくとも大部分が結合フランジ5の下方に配置されることを意図した下降位置と、第2のセクション17の少なくとも大部分が結合フランジ5の上方に配置される上昇位置との間で、第1のセクション16に対して上方に枢動するのに適している。これにより、キャップ1のらせん状ねじ山7が容器のネック部2に作られたらせん状ねじ山6から外れるまで、キャップ1は容器のネック部2に対して上方に移動することができる。言い換えると、キャップ1をねじって外すと、下部リング9はX軸周りに回転ドラッグされ、下部リング9の第2のセクション17は第1のセクション16に対して上昇位置まで枢動し、キャップ1を閉位置から図3に示す解除位置まで上方に軸方向移動させることができる。キャップ1が解除位置から開放傾斜位置に向かって枢動すると、下部リング9の第2のセクション17は第1のセクション16に対して反対方向に枢動し、次に下降位置に戻る。一方、キャップ1が開放傾斜位置から解除位置へと枢動するときに、第2のセクション17はまた第1のセクション16に対して下降位置から上昇位置へと枢動する。
【0047】
下部リング9は、結合フランジ5によって容器のネック部2内に軸方向に保持されている。図2に示すように、結合フランジ5は、上方、すなわち容器のオリフィス3に向かって狭くなる円形状の外面を有する。結合フランジ5は、下方、すなわちオリフィス3とは反対方向に、突出部を画成する。
【0048】
図6に示すように、下部リング9の第1のセクション16は、下部リング9を容器のネック部2に軸方向に保持するために、容器に作られた結合フランジ5と協働するように意図されたいくつかの係合要素18を含む。係合要素18は、下部リング9の第1のセクション16から半径方向内側に突出する突起である。係合要素18は、下から上へ、すなわち下部リング9の上縁の方向へ増加する半径方向サイズを有すると有利である。キャッピング装置を容器のネック部2に組み付ける際、係合要素18は結合フランジ5の円錐台状面に対して摺動し、次に結合フランジ5の後方で弾性復帰によって固定される。
【0049】
下部リング9の第1のセクション16は、下部リング9の第2のセクション17と直径方向に対向する前部領域19と、前部領域19の両側に配置され、それぞれ下部リング9の前部領域19と第2のセクション17との間に配置される、図6に表した2つの係合領域20とを含む。係合要素18は、専ら2つの係合領域20、21に配置されている。従って、第1のセクション16の前部領域19に係合要素18がないため、下部リング9とネック部2との間には半径方向のクリアランスがあり、下部リング9が前部から後部へ、あるいはその逆に移動することができる。これにより、下降位置と上昇位置との間の第2のネック部17の移動中に、第2のネック部17の一部を結合フランジ5の片側へと容易に移動させることができる。言い換えると、第2のセクション17が結合フランジ5の一方側および他方側へと通過するのを可能にすべく下部リング9に及ぼされる引張力は小さくなる。
【0050】
有利には、第2のセクション17は90°~150°の角度範囲、例えば120°程度にわたり延在し、第2のセクション16の前部領域は90°~150°の角度範囲、例えば120°程度にわたり延在する一方で、2つの係合領域20、21の各々は30°~90°の角度範囲、例えば60°程度にわたり延在する。
【0051】
特に図8および図9に表れているように、第1のセクション16の前部領域19は、下部リング9の上縁の高さに作られた凹部31を有している。したがって、前部領域19は、X軸に平行に測定された高さが、前部領域19の外側で、下部リング9の高さよりも小さく、サポートカラー4と結合フランジ5との間の隙間よりも小さい。これにより、図5に示されているように、この凹部31によって、第1のセクション16の前部領域19をサポートカラー4と結合フランジ5との間に軸方向に位置決めするのを可能にする一方、このような凹部31がない場合には、前部領域が結合フランジ5に対して支持されることになるので、下部リング9とネック部2との間の半径方向のクリアランスをさらに大きくすることができる。
【0052】
この種の配置はまた、キャップ1が初めて開封されたときに、脆弱ブリッジ30が既に破断されているかどうかを確認するのをより容易にするので有利であり、脆弱ブリッジ30が破断すると直ちに、結果として、下部リング9は関節装置10による以外はストップ9にもはや接続されていないので、下部リング9は前方に傾き、その結果、開放違反状態の確認を容易にする。加えて、下部リング9は、前部領域の外側で、サポートカラー4と結合フランジ5との間の隙間よりも高い高さを有し得るため、キャップ1と下部リング9との間にできる隙間の大きさを制限することができ、塵埃が通過しやすくなる。
【0053】
さらに、上述した凹部31の代替または追加として、下部リング9の第2のセクション17は、第2のセクション17が下降位置と上昇位置との間で移動する間に、第2のセクション17の一部が結合フランジ5の一方側および他方側へ通過することを可能にする特定の特徴も有する。図6および図7に示すように、下部リングの第2のセクション17は、その第2のセクション17の内面に作られた2つの孔32を有する。孔32は、第2のセクション17の中央領域から、第2のセクション17の両端の一方および他方へとそれぞれ延在する。
【0054】
さらに、孔31は、下部リングの下端から、第2のセクション17が下降位置にあるときに結合フランジ5に面するように意図された下部リング9の第2のセクション17の上端部分まで延在する。これらの孔31は、十分な引裂抵抗を保持しつつ、結合フランジ5の両側への通過を容易にするために、第2のセクション17の厚さを局所的に減少させることを意図している。
【0055】
第2のセクション17の中央領域に関しては孔がなく、これによって、下部リング9の第2のセクション17は、以下に説明するロック装置の確実な作動を可能にするのに十分な剛性を保持することができる。
【0056】
図示の実施形態では、関節装置10は、特に図1および図4に見える2枚のシート11、12を含み、これらのシート11、12は、キャップを、より詳細にはキャップ1の外周スカート14を下部リング9に接続し、より詳細にはキャップの外周スカートを下部リングに、より詳細には、下部リング9の第2のセクション17に接続している。シート11、12は、図11、12に表される対称面Pに関して互いに対称であり、この対称面Pは垂直であり、X軸に沿って通過している。
【0057】
シート11、12は、凹部において外周スカート14に取り付けられている。同様に、シート11、12は、有利には、ローカット部分において下部リング2の第2のセクション17に接合される。言い換えると、シート11、12は、外周スカート9の下限より実質的に上方に延び、下部リング3の上限より実質的に下方に延びている。
【0058】
ロック装置は、特に図1に見えるように、キャップ1の外周スカート14上に作られたヒール22を含む。ヒール22は、キャップ1の外周スカート14から軸方向下方に、すなわち下部リング9の方向に突出している。ヒール22は、2枚のシート11、12の間に突出している。ヒール22は、2枚のシート11、12の間で円周方向に延び、ヒール22から半径方向外側に突出するストップ23を含む。
【0059】
ロック装置はまた、下部リング9の第2のセクション17から軸方向上方、すなわちキャップ1の外周スカート14に向かって突出する突出部24を含む。突出部24は、2枚のシート11、12の間にも突出している。
【0060】
図4および図5に示すように、ストップ23および突出部24は、キャップ1が開放傾斜位置にあるとき、突出部24がストップ23と結合フランジ5との間に介在するように配置されている。言い換えると、キャップが開放傾斜位置にあるとき、ストップ23と突出部24は、結合フランジ5の平面内に位置する領域で互いに接触し、突出部24も結合フランジ5に対して接触する。
【0061】
図11および図12にそれぞれ示すように、ストップ23と突出部24との接触領域は、シート11、12の上端を通る直線と対称面Pとの交点から半径方向距離e1の位置にあり、突出部24とストップ23との接触領域は、シート11、12の下端を通る直線と対称面Pとの交点から半径方向距離e2の位置にある。
【0062】
サイズe1は、e1>L-e2となるようなものであり、Lは、キャップが閉位置にある初期状態のシート11、12の長さである。これにより、キャップ1が開放傾斜位置にあるとき、ストップ23が突出部24に当接し、シート11、12が牽引によって引張られることが保証される。
【0063】
さらに、e1>L-e2+e3+e4であり、e3は、突出部24と結合フランジ5との間の半径方向クリアランスであり、e4は、前後方向、すなわち、X軸に対して半径方向且つ対称面Pに内接する、下部リング9とネック部2との間の半径方向クリアランスである。好ましくは、e1=L-e2+e3+e4+Δであり、Δは0.05~2mmであり、キャップ1が開放傾斜位置にあるときに突出部24は結合フランジ5に対して接触するように決定される。
【0064】
さらに、図10に示すように、キャップ1が閉位置にあるとき、ストップ23の接触面の上縁は、距離d1でシート11、12の上端よりも軸方向に下方に延び、突出部24の上縁は、距離d2でシート11、12の下端よりも軸方向に上方に延び、結合フランジ5の上縁は、距離d3でシート11、12の下端よりも軸方向に上方に延びる。距離d1はd2およびd3よりも小さいと有利である。
【0065】
キャップ1の動力学は以下の通りである。最初にキャップをねじって外す間に、キャップ1は閉位置から離れ、下部リング9から図3に示す解除位置へ移動する。脆弱ブリッジはこの移動の過程で破断する。さらに、キャップ1のこのねじって外す運動中に、下部リング9はX軸周りに回転ドラッグされ、下部リング9の第2のセクション17は、キャップ1が結合フランジ5から離れるにつれ上昇位置のほうに枢動する。
【0066】
次に、キャップ1は、外周スカート14が上壁13から上方に延びる開放傾斜位置の方向に後方に枢動することができる。キャップ1が開放傾斜位置の方向に後方へ移動する間、ストップ23は突出部24に当接し、従って下部リング9の第2のセクション17を上昇位置から下降位置へ枢動させる。
【0067】
シート11、10が上述のロック装置の特徴とともに伸張可能であることは、図3に表した解除位置と図4および図5に表した開放傾斜位置との間でキャップ1の傾斜中にハードポイントを作ることを可能にする。言い換えると、シート11、12およびロック装置は、キャップ4の解除位置から開放傾斜位置への移動の最初の部分の間、2枚の弾性シート28、29が、突出部24上のストップ23の支持により、中間の不安定位置まで増加して、次にその中間の不安定位置から開放傾斜位置まで減少する引張力を受けるように構成されている。これにより、キャップ1は開放傾斜位置でロックされることが可能になる。
【0068】
図5および図6に示すように、下部リング9の第2のセクション17が下降位置にあり、キャップ1がその開放傾斜位置にあるとき、ストップ23は、このようにして、そのストップ23と結合フランジ5との間に挟まれる突出部24に対して支持される。
【0069】
このようにして、上述した配置により、下部リング9の第2のセクション17が下降位置にある間、キャップ1が流通オリフィス3に面する解除位置まで枢動することができないので、キャップ1はその開放傾斜位置に留まる。
【0070】
有利には、キャップ1がその開放傾斜位置にあり、下部リング9の第2のセクション17が下降位置にあるとき、キャップ1の開き角は120°より大きく、有利には145°以上、例えば180°程度である。開き角は、キャップ1の上壁13に平行な平面と水平面との交点に形成される突出角部に対応する。
【0071】
キャップ1を再び閉じるには、使用者はキャップ1を解除位置まで前方に傾動させる。この傾動の間に、ストップ23と突出部24との接触がなくなり、下部リング9の第2のセクション17が上昇位置に移動できるようになる。
【0072】
第2のセクション17が上昇位置にあり、キャップ1が解除位置にあるとき、キャップ1を容器のネック部2にねじ戻すことができる。ねじ込み中、下部リング9はX軸周りに回転ドラッグされ、キャップ1が結合フランジ5に近づくにつれ、下部リング9の第2のセクション17は下降位置に向かって枢動する。
【0073】
有利には、キャッピング装置組立体は、ポリエチレン、有利には高密度ポリエチレンのような合成材料で一体に成形される。有利には、キャッピング装置は、図1の構成、すなわち、容器のネック部2に直接取り付けられ得る位置である閉位置で成形される。
【0074】
本発明をいくつかの特定の実施形態に関連して説明してきたが、本発明はこれらに何ら限定されるものではなく、記述した手段のすべての技術的等価物を包含するとともに、本発明の範囲内にあるならば、それらの組み合わせも包含することは十二分に明らかである。
【0075】
動詞「で構成される」「を備える」または「を含む」およびそれらの抱合型は、請求項に記載のもの以外の要素または段階の存在を除外するものではない。
【0076】
特許請求の範囲において、括弧に入れた参照符号は、特許請求の範囲の限定として解釈されるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】