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特表2024-504137ガイドワイヤ送達デバイスおよび関連するデバイス、システムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】ガイドワイヤ送達デバイスおよび関連するデバイス、システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/06 20060101AFI20240123BHJP
   A61M 25/09 20060101ALI20240123BHJP
   A61B 5/153 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
A61M25/06 500
A61M25/09 530
A61B5/153 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544023
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022012850
(87)【国際公開番号】W WO2022159410
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】63/139,656
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シーウェイ チェン
(72)【発明者】
【氏名】ボー ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユエチアン シュエ
【テーマコード(参考)】
4C038
4C267
【Fターム(参考)】
4C038TA02
4C038UE03
4C038UE05
4C038UE07
4C267AA24
4C267AA32
4C267BB02
4C267BB03
4C267BB31
4C267BB33
4C267CC08
(57)【要約】
ガイドワイヤ送達デバイスは、遠位端、近位端、ハウジングの遠位端およびハウジングの近位端を通って延びる管腔、ならびにハウジングの遠位端とハウジングの近位端との間に配置されたスロットを含み得るハウジングを含み得る。タブは、スロットに対して移動可能であり得る。ガイドワイヤ送達デバイスは、タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレを含み得る。ガイドワイヤ送達デバイスは、貫通カニューレに近接し、貫通カニューレと流体連通するアダプタを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドワイヤ送達デバイスであって、
ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端および前記ハウジングの前記近位端を通って延びる管腔と、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端との間に配置されたスロットと、を備えるハウジングと、
前記スロットに対して移動可能なタブと、
前記タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレと、
前記貫通カニューレに近位であり、前記貫通カニューレと流体連通しているアダプタと、
を備える、ガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項2】
前記貫通カニューレおよび前記アダプタは、それを通るコイル状のガイドワイヤを受け入れるように構成される、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項3】
前記貫通カニューレの近位端から前記アダプタまで延びる管腔をさらに備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項4】
前記管腔が前記ハウジングの前記近位端を通って延び、遠位方向の前記スロットに対する前記タブの移動に応答して、前記アダプタが前記ハウジングの前記近位端に近づく、請求項3に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項5】
本体と、前記本体から前記アダプタまで近位に延びる延長チューブとをさらに備え、前記タブが前記本体から延び、前記貫通カニューレが前記本体から遠位に延びる、請求項3に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項6】
前記アダプタは、Yアダプタを備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項7】
前記ハウジングの前記遠位端は、カテーテルアダプタのサイドポートまたは遠位端に結合するように構成されたルアーアダプタを備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項8】
前記貫通カニューレが20Gである、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項9】
前記アダプタを通って遠位に延びるガイドワイヤをさらに備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項10】
前記ガイドワイヤがコイル状である、請求項9に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項11】
前記ガイドワイヤの遠位端は、複数の細長いアームを備え、前記細長いアームは、内向きの付勢力の除去に応答して分離するように構成される、請求項9に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項12】
血液収集方法であって、
ガイドワイヤ送達デバイスをカテーテルアセンブリに結合することであって、前記ガイドワイヤ送達デバイスは、
ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端および前記ハウジングの前記近位端を通って延びる管腔と、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端との間に配置されたスロットと、を備えるハウジングと、
前記スロットに対して移動可能なタブと、
前記タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレと、
前記貫通カニューレに近位であり、前記貫通カニューレと流体連通しているアダプタと、を備え、
前記カテーテルアセンブリは、
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる管腔を含む、カテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位方向に延びるカテーテルと、および
前記カテーテルアセンブリを通る流体経路を密封するように構成された隔壁と、
を備える、結合することと、
前記タブを前記スロット内で遠位に前進させることであって、前記タブを遠位に前進させることに応答して、前記貫通カニューレが前記隔壁を貫通する、前進させることと、
前記タブを前記スロットに対して遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤを前記貫通カニューレを通って遠位に前進させ、前記カテーテルの遠位に前進させることと、を含む、方法。
【請求項13】
前記隔壁は、前記カテーテルアダプタの前記管腔内に配置され、前記ガイドワイヤ送達デバイスを前記カテーテルアセンブリに結合することは、前記ハウジングの前記近位端を前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記カテーテルアセンブリは、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
別のアダプタと、
前記サイドポートに結合された遠位端と、前記別のアダプタに結合された近位端とを備える延長チューブと、
をさらに備え、
前記隔壁は、前記別のアダプタ内に配置され、前記ガイドワイヤ送達デバイスを前記カテーテルアセンブリに結合することは、前記ハウジングの前記近位端を前記別のアダプタに結合することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記カテーテルアセンブリは、前記カテーテルアダプタの前記管腔内に配置されたくさびをさらに含み、前記カテーテルは、前記くさびによって前記カテーテルアダプタの前記遠位端内に固定され、前記スロットに対して前記タブを遠位に前進させることに応答して、前記貫通カニューレの遠位端が前記くさび内に配置される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ガイドワイヤがコイル状である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ガイドワイヤの遠位端は、複数の細長いアームを含み、前記細長いアームは、前記カテーテル内にある前記細長いアームに応答して一緒に付勢され、前記細長いアームは、前記カテーテルの遠位に移動する前記細長いアームに応答して分離するように構成され、前記タブが前記スロットに対して遠位に前進した後、前記ガイドワイヤは、前記貫通カニューレを通って遠位に前進し、前記カテーテルの遠位に前進され、回転される、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記アダプタは、遠位ポート、第1の近位ポート、および第2の近位ポートを含み、無針コネクタは、前記第1の近位ポートに結合され、採血デバイスは、前記第2の近位ポートに結合され、前記スロットに対して前記タブを遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤは、前記第1の近位ポートを通って遠位に前進される、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記タブを前記スロットに対して遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤは、前記貫通カニューレを通って遠位に前進され、前記カテーテルの遠位に前進される、請求項19に記載の方法。
【請求項20】
前記ガイドワイヤの遠位端が前記貫通カニューレ内に配置されるように、前記ガイドワイヤを近位に後退させることと、
前記ガイドワイヤの前記遠位端が前記貫通カニューレ内に配置されるように前記ガイドワイヤを近位に後退させた後、前記アダプタに結合された採血デバイスを介して血液を収集することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、採血デバイスおよび関連するデバイス、システム、および方法に関する。特に、本開示は、ガイドワイヤ送達デバイスおよび関連するデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、「ガイドワイヤ送達デバイスおよび関連するデバイス、システムおよび方法」と題された2021年1月20日に出願された米国仮出願第63/139,656号の優先権を主張し、その全体の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
カテーテルは、患者の血管系に流体を注入するために一般的に使用される。例えば、カテーテルは、生理食塩水、種々の薬剤、または全非経口栄養を注入するために使用され得る。
【0004】
カテーテルは、末梢静脈内(「IV」)カテーテルを含み得る。この場合、カテーテルは、鋭い遠位先端を有する導入針の上に取り付けられ得る。カテーテルおよび導入針は、導入針の遠位先端が、カテーテルの遠位先端を越えて延伸し、針の斜角(bevel)を患者の皮膚から離れる方向に向くように組み立てられ得る。カテーテルと導入針は、通常、皮膚から浅い角度で患者の血管系に挿入される。
【0005】
血管内の導入針および/またはカテーテルの適切な配置を検証すべく、臨床医は、一般的に、カテーテルアセンブリのフラッシュバックチャンバー内に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。針の配置が確認されると、臨床医は導入針を取り外し、カテーテルを将来の流体注入のために所定の位置に残してもよい。
【0006】
経時的に、血栓症がカテーテルに蓄積する可能性があり、カテーテルが狭くなる、崩壊する、または、詰まる可能性があり、カテーテルの故障につながる。血栓症は、留置されているカテーテルを通して血液を採取することを困難にする。カテーテルの開存性が損なわれたことに応答して、カテーテルを患者から取り外す必要があり得る。次に、カテーテルを別のカテーテルと交換し得、これは通常、別の針刺しを介して導入され、患者に不快感をもたらす。さらに、留置されているカテーテルを介した典型的な採血方法は、多くの場合、不十分な血液量および血液凝固をもたらす。
【0007】
本明細書で請求される主題は、任意の欠点を解決する実施形態や、上記のような環境でのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書で説明されるいくつかの実施例を実行し得る技術領域の一例を示すために提供されるにすぎない。
【発明の概要】
【0008】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、遠位端、近位端、およびハウジングの遠位端およびハウジングの近位端を通って延びる管腔を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングは、ハウジングの遠位端とハウジングの近位端との間に配置されたスロットを含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、スロットに対して移動可能なタブを含み得る。いくつかの実施形態では、タブは、スロットを通って延び得、および/またはスロットに沿って移動可能であり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、貫通カニューレに近接し、貫通カニューレと流体連通するアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、アダプタは、Yアダプタまたは別の適切なアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレおよびアダプタは、そこを通るガイドワイヤを受け入れるように構成され得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、貫通カニューレの近位端からアダプタまで延びる管腔を含み得る。いくつかの実施形態では、管腔は、ハウジングの近位端を通って延び得る。いくつかの実施形態では、スロットに対するタブの遠位方向への移動に応答して、アダプタは、ハウジングの近位端に近づき得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、本体と、本体からアダプタまで近位に延びる延長チューブとを含み得る。いくつかの実施形態では、タブは、本体から延びてもよい。いくつかの実施形態では、貫通カニューレは、本体から遠位に延び得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、カテーテルアダプタのサイドポートまたは遠位端に結合するように構成されたルアーアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレは、20Gまたは別の適切なゲージであり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスは、アダプタを通って遠位に延びるガイドワイヤを含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、ワイヤはコイル状であり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの遠位端は、複数の細長いアームを含み得る。いくつかの実施形態では、細長いアームは、内向きの付勢力の除去に応答して分離するように構成され得る。いくつかの実施形態では、採血方法は、ガイドワイヤ送達デバイスをカテーテルアセンブリに結合することを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリはまた、遠位端、近位端、遠位端と近位端とを通って延在する管腔(lumen)を含み得るカテーテルアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタの遠位端から遠位に延びるテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアセンブリを通る流体経路を密封するように構成された隔壁を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、方法は、スロット内でタブを遠位に前進させることを含み得る。いくつかの実施形態では、タブを遠位に前進させることに応答して、貫通カニューレは、隔壁を貫通し得る。いくつかの実施形態では、スロットに対してタブを遠位に前進させた後、方法は、ガイドワイヤを貫通カニューレを通って遠位に前進させることおよび/またはカテーテルの遠位に前進させることを含み得る。いくつかの実施形態では、隔壁は、カテーテルハブの管腔内に配置され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスをカテーテルアセンブリに結合することは、ハウジングの近位端をカテーテルアダプタの近位端に結合することを含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタは、カテーテルアダプタの遠位端とカテーテルアダプタの近位端との間に配置されたサイドポートを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、別のアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、サイドポートに結合された遠位端および別のアダプタに結合された近位端を含み得る延長チューブを含み得る。いくつかの実施形態では、隔壁は、別のアダプタ内に配置され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスをカテーテルアセンブリに結合することは、ハウジングの近位端をカテーテルアダプタの近位端に結合することを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタの管腔内に配置されたくさびを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルは、くさびによってカテーテルアダプタの遠位端内に固定され得る。いくつかの実施形態では、スロットに対してタブを遠位に前進させることに応答して、貫通カニューレの遠位端は、くさび内に配置されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの遠位端は、細長いアームを含んでもよく、細長いアームは、細長いアームがカテーテル内にあることに応答して一緒に付勢され得る。いくつかの実施形態では、細長いアームは、カテーテルの遠位に移動する細長いアームに応答して分離するように構成され、タブがスロットに対して遠位に前進した後、ガイドワイヤは、貫通カニューレを通って遠位に前進し、カテーテルの遠位に前進し、回転する。
【0017】
いくつかの実施形態では、アダプタは、遠位ポート、第1の近位ポート、および第2の近位ポートを含み得る。いくつかの実施形態では、無針コネクタは、第1の近位ポートに結合され得る。いくつかの実施形態では、採血デバイスは、第2の近位ポートに結合される。いくつかの実施形態では、スロットに対してタブを遠位に前進させた後、ガイドワイヤは、第1の近位ポートを通って遠位に前進し得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、スロットに対してタブを遠位に前進させた後、ガイドワイヤは、貫通カニューレを通って遠位に前進され、カテーテルの遠位に前進され得る。いくつかの実施形態では、方法は、ガイドワイヤの遠位端が貫通カニューレ内に配置されるように、ガイドワイヤを近位に後退させることを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの遠位端が貫通カニューレ内に配置されるようにガイドワイヤを近位に後退させた後、方法は、アダプタに結合された採血デバイスを介して血液を収集することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、スロットに対してタブを近位に後退させることを含み得る。いくつかの実施形態では、スロットに対してタブを近位に後退させることに応答して、貫通カニューレは、隔壁を通って近位に引き抜かれる。
【0019】
上述の概略の説明、および、以下の詳細な説明の両方は、例示であり、また、説明のためのものであり、特許請求された発明を限定するものではないことが理解されるべきである。様々な実施形態は、図面に示された構成(arrangements)および手段(instrumentality)に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態は、組み合わされてよいこと、又は、他の実施形態が用いられてよいこと、および、そのように特許請求されていない限り、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてよいことが理解されるべきである。それ故に、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に記載および説明される。
図1A図1Aは、いくつかの実施形態による、例示的なガイドワイヤ送達デバイスの断面図である。
図1B図1Bは、いくつかの実施形態による、例示的な目的のために取り外された例示的なハウジングを有するガイドワイヤ送達デバイスの上面斜視図である。
図2A図2Aは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプタの近位端に結合されたガイドワイヤ送達デバイスを示す、例示的なカテーテルシステムの上面斜視図である。
図2B図2Bは、いくつかの実施形態による、カテーテルアダプタの近位端に結合されたガイドワイヤ送達デバイスを示す、図2Aのカテーテルシステムの断面図である。
図2C図2Cは、いくつかの実施形態による、例示的な前進位置にある例示的なガイドワイヤを示す、図2Aのカテーテルシステムの遠位端の拡大図である。
図3A図3Aは、いくつかの実施形態による、別の例示的なアダプタの近位ポートに結合されたガイドワイヤ送達デバイスを示す、例示的なカテーテルシステムの上面斜視図である。
図3B図3Bは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるガイドワイヤを示す、図3Aのカテーテルシステムの遠位部分の上面斜視図である。
図3C図3Cは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるガイドワイヤを示す、図3Aのカテーテルシステムの遠位端の拡大図である。
図3D図3Dは、いくつかの実施形態による、図3Aのカテーテルシステムの一部の断面図である。
図4A図4Aは、いくつかの実施形態による、患者の血管系への挿入の準備ができた例示的なカテーテルアセンブリを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図4B図4Bは、いくつかの実施形態による、例示的な前進位置にある例示的なタブを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図4C図4Cは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるガイドワイヤおよび採血の準備ができたカテーテルシステムを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図4D図4Dは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるガイドワイヤおよび採血の準備ができたカテーテルシステムを示す、図3Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図5A図5Aは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテル内の前進位置に配置された例示的なガイドワイヤの遠位端の上面斜視図である。
図5B図5Bは、いくつかの実施形態による、患者の血管系への挿入の準備ができたカテーテルアセンブリを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図5C図5Cは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるタブを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図5D図5Dは、いくつかの実施形態による、前進位置にある図5Aのガイドワイヤおよび採血の準備ができたカテーテルシステムを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
図5E図5Eは、いくつかの実施形態による、後退位置にある図5Aのガイドワイヤを示す、図2Aのカテーテルシステムの上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで図1A~1Bを参照すると、いくつかの実施形態による、ガイドワイヤ送達デバイス10が示されている。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、ハウジング12を含み得、これは、遠位端14、近位端16、およびハウジング12の遠位端14およびハウジング12の近位端16を通って延びる管腔18を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング12は、ハウジング12の遠位端14とハウジング12の近位端16との間に配置されたスロット20を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、スロット20に対してまたはスロット20に沿って移動可能なタブ22を含み得る。いくつかの実施形態では、タブ22は、スロット20を通って延び得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、遠位方向に延びる貫通カニューレ24を含み得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24は、貫通カニューレ24がタブ22と共に移動するようにタブ22に結合され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、貫通カニューレ24に近接し、貫通カニューレ24と流体連通するアダプタ26を含み得る。いくつかの実施形態では、アダプタ26は、Yアダプタまたは別の適切なアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、アダプタ26は、遠位ポート28、第1の近位ポート30、および第2の近位ポート32を含み得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24およびアダプタ26は、そこを通るガイドワイヤ34を受け入れるように構成され得る。いくつかの実施形態では、スロット20に対してタブ22を遠位に前進させた後、ガイドワイヤ34は、第1の近位ポート30を通って遠位に挿入および/または前進され得る。
【0024】
図1Aは、いくつかの実施形態による、前進位置にあるタブ22を示す。いくつかの実施形態では、タブ22が前進位置にあることに応答して、タブ22は、スロット20の遠位端に配置され得、これは、タブ22の遠位方向へのさらなる移動を防止するためのストップとして機能し得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、採血デバイスは、第2の近位ポート32に結合され得る。いくつかの実施形態では、採血デバイスは、採血アダプタ36を介して第2の近位ポート32に結合され得、採血アダプタ36は、第2の近位ポート32に直接結合され得る。いくつかの実施形態では、採血デバイスは、採血チューブまたはBectonDickinson&Companyから入手可能なBDVacutainer(登録商標)採血チューブを含んでもよい。いくつかの実施形態では、採血アダプタ36は、ルアーアダプタ38から延びる針37を含み得る。いくつかの実施形態では、エラストマーシース40が、針37を覆い得る。いくつかの実施形態では、採血デバイスを採血アダプタ36に結合することに応答して、針37の鋭利な先端がエラストマーシース40を貫通し得、エラストマーシース40はルアーアダプタ38に向かって圧縮され得、針37は採血デバイスに挿入され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、貫通カニューレ24の近位端44から別の管腔を含み得るアダプタ26まで延びる管腔42を含み得る。いくつかの実施形態では、管腔42は、ハウジング12の近位端16を通って延びてもよい。いくつかの実施形態では、スロット20に対するタブ22の遠位方向への移動に応答して、アダプタ26は、ハウジング12の近位端16に近づき得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24は、20Gまたは別の適切なゲージであり得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24は、チューブを含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、本体46と、本体46からアダプタ26まで近位に延びる延長チューブ48とを含み得る。いくつかの実施形態では、タブ22は、本体46から延び得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24は、本体46から遠位に延び得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10の流体経路50は、貫通カニューレ24、本体46、延長チューブ48、およびアダプタ26のうちの1つまたは複数を通って延び得る。いくつかの実施形態では、管腔42は、本体46および/または延長チューブ48を通って延び得る。いくつかの実施形態では、流体経路50は、管腔42を通って延び得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、ハウジング12の遠位端14は、カテーテルアダプタのサイドポートまたは遠位端に結合するように構成されたルアーアダプタ52を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、アダプタ26を通って遠位に延びるガイドワイヤ34を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の近位端は、別のタブ54内に固定され得る。いくつかの実施形態では、臨床医は、タブ22をつまんで、貫通カニューレ24を前進または後退させ得る。いくつかの実施形態では、臨床医は、他のタブ54をつまんで、ガイドワイヤ34を前進および/または引き抜くことができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、無針コネクタ56は、第1の近位ポート30に結合され得る。いくつかの実施形態では、無針コネクタ56は、隔壁58を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34は、無針コネクタ56を通して挿入され得る。
【0030】
ここで図2A~2Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10は、カテーテルアセンブリ60に結合され得る。図2A~2Bは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルシステム61を示す。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ60は、遠位端64、近位端66、およびカテーテルアダプタ62の遠位端64およびカテーテルアダプタ62の近位端66を通って延びる管腔68を含み得るカテーテルアダプタ62を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10をカテーテルアセンブリ60に結合することは、例えば、図2Aに示されるように、ハウジング12の近位端16をカテーテルアダプタ62の近位端66に結合することを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ60は、カテーテルアダプタ62の遠位端64から遠位に延びるカテーテル70を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ60は、カテーテルアセンブリ60を通る流体経路を密封するように構成された隔壁72を含み得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、タブ22は、スロット20内で遠位に前進され得る。いくつかの実施形態では、タブ22を遠位に前進させることに応答して、貫通カニューレ24は、隔壁72を貫通し得る。いくつかの実施形態では、スロット20に対してタブ22を遠位に前進させ、貫通カニューレ24が隔壁72を貫通した後、ガイドワイヤ34は、貫通カニューレ24を通って遠位に前進され、および/またはカテーテル70の遠位に前進され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34は、カテーテル70の長さの遠位に前進され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、隔壁72は、カテーテルアダプタ62の管腔68内に配置され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10をカテーテルアセンブリ60に結合することは、ハウジング12の近位端16をカテーテルアダプタ62の近位端66に結合することを含み得る。
【0033】
例えば、図2Bに示されるように、カテーテルアセンブリ60は、カテーテルアダプタ62の管腔68内に配置されたくさび74を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル70は、くさび74によってカテーテルアダプタ62の遠位端64内に固定され得る。いくつかの実施形態では、スロット20に対して遠位にタブ22を前進させるのに応答して、貫通カニューレ24の遠位端78は、くさび74内に配置され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、アダプタ26は、遠位ポート28、第1の近位ポート30、および第2の近位ポート32を含み得る。いくつかの実施形態では、無針コネクタ86は、第1の近位ポート30に結合され得る。いくつかの実施形態では、採血デバイス88は、第2の近位ポート32に結合され得る。いくつかの実施形態では、スロット20に対してタブ22を遠位に前進させた後、ガイドワイヤ34は、第1の近位ポート30を通って遠位に前進し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、スロット20に対してタブ22を遠位に前進させた後、ガイドワイヤ34は、貫通カニューレ24を通って遠位に前進され、カテーテル70の遠位端に遠位に前進され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34を、貫通カニューレ24を通って遠位に前進させ、カテーテル70の遠位端に遠位に前進させることは、採血前にカテーテル70の遠位端に蓄積された血栓の除去を容易にし得る。いくつかの実施形態では、貫通カニューレ24は、ガイドワイヤ34による隔壁72への損傷を防止し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、カテーテル70の遠位端での血栓除去後、ガイドワイヤ34の遠位端90が貫通カニューレ24内に配置されるように、ガイドワイヤ34は近位に後退され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の遠位端90が貫通カニューレ24内に配置されるようにガイドワイヤ34を近位に後退させた後、血液を採血デバイス88に収集し得、採血デバイス88はアダプタ26に結合され得る。いくつかの実施形態では、採血デバイス88は、ガイドワイヤ34が近位に後退された後にアダプタ26に結合され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、カテーテル70は留置され得、ガイドワイヤ送達デバイス10は、留置されているカテーテル70からの採血または吸引を容易にし得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34は、採血効率に限定された影響を与えて、小ゲージの採血を容易にし得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイスを通して血液を採取することは、溶血のリスクを低減し得る。いくつかの実施形態では、採血後、タブ22は、スロット20に対して近位に後退され得る。いくつかの実施形態では、スロット20に対してタブ22を近位に後退することに応答して、貫通カニューレ24は、隔壁58を通って近位に引き抜かれ得る。
【0038】
ここで図2A~2Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34はコイル状であり得、これは、カテーテル70の遠位端および/またはカテーテルアセンブリ60内の血栓症を低減し得る。いくつかの実施形態では、コイル状にされたガイドワイヤ34はまた、カテーテル70の崩壊のリスクを低減し得る。いくつかの実施形態では、血液は、ガイドワイヤ34の周りおよび/またはそれを通って、カテーテル70を通って採血デバイス88内に流れ得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の全長は、遠位端90から他のタブ54が延び得る本体92までコイル状であり得る。いくつかの実施形態では、本体92の少なくとも遠位端90は、コイル状であり得、および/またはガイドワイヤ34の近位端は、直線であり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34のコイルは、離間され得、これは、ガイドワイヤ34を通る血流を促進し得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の全部または一部は、金属または別の適切な材料で構成され得る。
【0039】
ここで図3A~3Dを参照すると、いくつかの実施形態による、カテーテルアセンブリ95を含むカテーテルシステム94が示されている。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム94は、1つまたは複数の構成要素および/または動作の点で、図2A~2Cのカテーテルシステム61に類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ62は、カテーテルアダプタ62の遠位端64とカテーテルアダプタ62の近位端66との間に配置され得るサイドポート97を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ95は、別のアダプタ96を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ95は、延長チューブ98を含み得、延長チューブ98は、サイドポート97に結合された遠位端100と、他のアダプタ96に結合された近位端102とを含み得る。いくつかの実施形態では、隔壁72は、他のアダプタ96内に配置され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ送達デバイス10をカテーテルアセンブリ60に結合することは、ハウジング12の近位端16を他のアダプタ96に結合することを含み得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、タブ22がスロット20に対して遠位に前進された後、ガイドワイヤ34は、貫通カニューレ24を通って遠位に前進され、カテーテル70の遠位に前進され得る。さらに、いくつかの実施形態では、タブ22がスロット20に対して遠位に前進した後、ガイドワイヤ34は、臨床医によって回転され得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34は、コイル状であり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の全長は、遠位端90から他のタブ54が延び得る本体92までコイル状であり得る。いくつかの実施形態では、本体92の少なくとも遠位端90は、コイル状であり得、および/またはガイドワイヤ34の近位端は、直線であり得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34のコイルは、離間され得、これは、ガイドワイヤ34を通る血流を促進し得る。
【0042】
ここで図4Aを参照すると、カテーテルアセンブリ60は、ガイドワイヤ送達デバイス10をカテーテルアセンブリ60に結合する前に、患者の血管系に挿入する準備ができていることが示されている。ここで図4Bを参照すると、いくつかの実施形態によれば、タブ22は前進位置に示されている。ここで図4Cを参照すると、ガイドワイヤ34は前進位置に示され、カテーテルシステム61は採血の準備ができている。ここで図4Dを参照すると、ガイドワイヤ34は前進位置に示され、カテーテルシステム94は採血の準備ができている。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ60は、図4A~4Cのカテーテルアセンブリ95と交換され得、ガイドワイヤ送達デバイス10は、他のアダプタ96に結合さ得る。
【0043】
ここで図5Aを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の遠位端90は、複数の細長いアーム104を含み得る。いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、内向きの付勢力の除去に応答して分離するように構成され得る。いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、細長いアーム104がカテーテル70内にあることに応答して一緒に付勢され得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、カテーテル70の内面との接触のために互いに接触し得、または一緒に閉じ得る。いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、カテーテル70の遠位に移動する細長いアーム104に応答して、互いに分離または離れて移動するように構成され得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、ガイドワイヤ34の概して円筒形の部分の遠位端から延び得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34の概して円筒形の部分は、単一のユニットとして細長いアーム104と一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、力が加えられたときに変形から元の形状を回復するように構成された形状記憶材料で構成され得る。いくつかの実施形態では、細長いアーム104は、メモリ金属または金属で構成され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、タブ22がスロット20に対して遠位に前進された後、ガイドワイヤ34は、貫通カニューレ24を通って遠位に前進され、カテーテル70の遠位に前進され得る。さらに、いくつかの実施形態では、タブ22がスロット20に対して遠位に前進した後、ガイドワイヤ34は、臨床医によって回転され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ34は、カテーテルシステム61および/またはカテーテルシステム94と共に使用され得る。
【0046】
ここで図5B~5Eを参照すると、ガイドワイヤ34は、採血を容易にするために様々な位置に示されている。図5Eは、いくつかの実施形態による、採血デバイス88内の採血後の後退位置にあるガイドワイヤ34を示す。
【0047】
本明細書で記載されるすべての例示および条件付き文言は、本技術を促進するために、読者が本発明および本発明者によって提供される概念を理解することの助けとなるような教育的目的を意図しており、その具体的に列挙されている例示および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態について詳細に説明されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および改変が本明細書にされ得ることを理解されたい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
【手続補正書】
【提出日】2023-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドワイヤ送達デバイスであって、
ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端および前記ハウジングの前記近位端を通って延びる管腔と、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端との間に配置されたスロットと、を備えるハウジングと、
前記スロットに対して移動可能なタブと、
前記タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレと、
前記貫通カニューレに近位であり、前記貫通カニューレと流体連通しているアダプタと、
を備える、ガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項2】
前記貫通カニューレおよび前記アダプタは、それを通るコイル状のガイドワイヤを受け入れるように構成される、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項3】
前記貫通カニューレの近位端から前記アダプタまで延びる管腔をさらに備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項4】
前記管腔が前記ハウジングの前記近位端を通って延び、遠位方向の前記スロットに対する前記タブの移動に応答して、前記アダプタが前記ハウジングの前記近位端に近づく、請求項3に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項5】
本体と、前記本体から前記アダプタまで近位に延びる延長チューブとをさらに備え、前記タブが前記本体から延び、前記貫通カニューレが前記本体から遠位に延びる、請求項3に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項6】
前記アダプタは、Yアダプタを備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項7】
前記ハウジングの前記遠位端は、カテーテルアダプタのサイドポートまたは遠位端に結合するように構成されたルアーアダプタを備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項8】
前記貫通カニューレが20Gである、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項9】
前記アダプタを通って遠位に延びるガイドワイヤをさらに備える、請求項1に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項10】
前記ガイドワイヤがコイル状である、請求項9に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項11】
前記ガイドワイヤの遠位端は、複数の細長いアームを備え、前記細長いアームは、内向きの付勢力の除去に応答して分離するように構成される、請求項9に記載のガイドワイヤ送達デバイス。
【請求項12】
血液収集方法であって、
ガイドワイヤ送達デバイスをカテーテルアセンブリに結合することであって、前記ガイドワイヤ送達デバイスは、
ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端および前記ハウジングの前記近位端を通って延びる管腔と、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端との間に配置されたスロットと、を備えるハウジングと、
前記スロットに対して移動可能なタブと、
前記タブに結合され、遠位方向に延びる貫通カニューレと、
前記貫通カニューレに近位であり、前記貫通カニューレと流体連通しているアダプタと、を備え、
前記カテーテルアセンブリは、
カテーテルアダプタであって、遠位端、近位端、および前記カテーテルアダプタの前記遠位端および前記カテーテルアダプタの前記近位端を通って延びる管腔を含む、カテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位方向に延びるカテーテルと、および
前記カテーテルアセンブリを通る流体経路を密封するように構成された隔壁と、
を備える、結合することと、
前記タブを前記スロット内で遠位に前進させることであって、前記タブを遠位に前進させることに応答して、前記貫通カニューレが前記隔壁を貫通する、前進させることと、
前記タブを前記スロットに対して遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤを前記貫通カニューレを通って遠位に前進させ、前記カテーテルの遠位に前進させることと、を含む、方法。
【請求項13】
前記隔壁は、前記カテーテルアダプタの前記管腔内に配置され、前記ガイドワイヤ送達デバイスを前記カテーテルアセンブリに結合することは、前記ハウジングの前記近位端を前記カテーテルアダプタの前記近位端に結合することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記カテーテルアセンブリは、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端との間に配置されたサイドポートと、
別のアダプタと、
前記サイドポートに結合された遠位端と、前記別のアダプタに結合された近位端とを備える延長チューブと、
をさらに備え、
前記隔壁は、前記別のアダプタ内に配置され、前記ガイドワイヤ送達デバイスを前記カテーテルアセンブリに結合することは、前記ハウジングの前記近位端を前記別のアダプタに結合することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記カテーテルアセンブリは、前記カテーテルアダプタの前記管腔内に配置されたくさびをさらに含み、前記カテーテルは、前記くさびによって前記カテーテルアダプタの前記遠位端内に固定され、前記スロットに対して前記タブを遠位に前進させることに応答して、前記貫通カニューレの遠位端が前記くさび内に配置される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ガイドワイヤがコイル状である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ガイドワイヤの遠位端は、複数の細長いアームを含み、前記細長いアームは、前記カテーテル内にある前記細長いアームに応答して一緒に付勢され、前記細長いアームは、前記カテーテルの遠位に移動する前記細長いアームに応答して分離するように構成され、前記タブが前記スロットに対して遠位に前進した後、前記ガイドワイヤは、前記貫通カニューレを通って遠位に前進し、前記カテーテルの遠位に前進され、回転される、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記アダプタは、遠位ポート、第1の近位ポート、および第2の近位ポートを含み、無針コネクタは、前記第1の近位ポートに結合され、採血デバイスは、前記第2の近位ポートに結合され、前記スロットに対して前記タブを遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤは、前記第1の近位ポートを通って遠位に前進される、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記タブを前記スロットに対して遠位に前進させた後、前記ガイドワイヤは、前記貫通カニューレを通って遠位に前進され、前記カテーテルの遠位に前進される、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記ガイドワイヤの遠位端が前記貫通カニューレ内に配置されるように、前記ガイドワイヤを近位に後退させることと、
前記ガイドワイヤの前記遠位端が前記貫通カニューレ内に配置されるように前記ガイドワイヤを近位に後退させた後、前記アダプタに結合された採血デバイスを介して血液を収集することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【国際調査報告】