(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】農薬・除草剤化合物及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
C07D 213/79 20060101AFI20240123BHJP
A01P 13/00 20060101ALI20240123BHJP
C07C 217/22 20060101ALI20240123BHJP
C07C 211/11 20060101ALI20240123BHJP
C07C 217/52 20060101ALI20240123BHJP
C07C 323/62 20060101ALI20240123BHJP
C07C 235/52 20060101ALI20240123BHJP
A01N 37/38 20060101ALI20240123BHJP
A01N 43/40 20060101ALI20240123BHJP
A01N 37/10 20060101ALI20240123BHJP
A01N 43/60 20060101ALI20240123BHJP
A01N 37/26 20060101ALI20240123BHJP
C07D 239/34 20060101ALI20240123BHJP
C07D 213/81 20060101ALI20240123BHJP
C07D 213/85 20060101ALI20240123BHJP
C07D 213/84 20060101ALI20240123BHJP
C07D 261/18 20060101ALI20240123BHJP
C07D 249/12 20060101ALI20240123BHJP
C07D 231/20 20060101ALI20240123BHJP
C07D 271/113 20060101ALI20240123BHJP
C07D 307/68 20060101ALI20240123BHJP
C07D 277/56 20060101ALI20240123BHJP
C07D 207/34 20060101ALI20240123BHJP
C07D 263/42 20060101ALI20240123BHJP
C07D 333/38 20060101ALI20240123BHJP
C07D 213/73 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
C07D213/79
A01P13/00
C07C217/22 CSP
C07C211/11
C07C217/52
C07C323/62
C07C235/52
A01N37/38
A01N43/40 101D
A01N37/10
A01N43/60
A01N37/26
C07D239/34
C07D213/81
C07D213/85
C07D213/84 Z
C07D261/18
C07D249/12 502
C07D231/20 E
C07D271/113
C07D307/68
C07D277/56
C07D207/34
C07D263/42
C07D333/38
C07D213/73
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544166
(86)(22)【出願日】2022-01-23
(85)【翻訳文提出日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 IL2022050095
(87)【国際公開番号】W WO2022157780
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523101383
【氏名又は名称】エージー プレナス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】インバル、ボアズ
(72)【発明者】
【氏名】ウェクセルブラット、エゼキエル
(72)【発明者】
【氏名】フロイト、イェホシュア
(72)【発明者】
【氏名】アツモン-ラズ、ヨアヴ
(72)【発明者】
【氏名】ローター、ヴィルムス
【テーマコード(参考)】
4C055
4H006
4H011
【Fターム(参考)】
4C055AA01
4C055BA01
4C055BA02
4C055BA03
4C055BA25
4C055BA42
4C055BA57
4C055BA58
4C055BB02
4C055BB03
4C055BB10
4C055BB11
4C055CA01
4C055CA02
4C055CA06
4C055CA13
4C055CA25
4C055CA39
4C055CA42
4C055CA59
4C055CB02
4C055CB04
4C055CB07
4C055CB10
4C055CB11
4C055DA01
4C055DA06
4C055DA13
4C055DA27
4C055DA39
4C055DA59
4C055EA01
4H006AA01
4H006AA03
4H006AB04
4H006BJ50
4H006BM10
4H006BM71
4H006BP30
4H006BS30
4H006BU32
4H006BV53
4H006TA04
4H006TB58
4H011AB01
4H011BB06
4H011BB09
(57)【要約】
新規な農薬及び/または除草剤活性化合物、その農薬組成物、その調製方法、及び、例えば農地における望ましくない植物(例えば、雑草)の成長を防除するためのその使用に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構造式(Id)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせ。
式中、
B環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の芳香族複素環系、置換または非置換のC
3-C
10シクロアルキル、または、置換または非置換のC
3-C
10複素環(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジニル)である;
R
1は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH
2-CCH、CH
2-COOH、CH
2CH
2COOH)、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3)、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-COO-R
10(例えば、CH
2-COOH、CH
2-COO-CH
3、CH
2-COO-CH
2CH
3、CH
2-CH
2-COOH、CH
2-CH
2-COO-CH
3、CH
2-CH
2-COO-CH
2CH
3)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
2は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
3は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH、C(H)(OH)(CH
3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
2及びR
3が互いに結合して、上記のB環を形成する;
R
4は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
3及びR
4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R
6及びR
60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CD
3、OCD
3、CN、NO
2、-CH
2CN、-R
8CN、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、R
9-R
8-N(R
10)(R
11)、B(OH)
2、-OC(O)CF
3、-OCH
2Ph、NHC(O)-R
10(例えば、NHC(O)CH
3)、NHC(O)-N(R
10)(R
11)(例えば、NHC(O)N(CH
3)
2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R
10(例えば、C(O)O-CH
3)、R
8-C(O)-R
10(例えば、CH
2C(O)CH
3)、C(O)H、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3、C(O)-CH
2CH
3、C(O)-CH
2CH
2CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)(例えば、C(O)N(CH
3)
2)、SO
2R、SO
2N(R
10)(R
11)(例えば、SO
2N(CH
3)
2、SO
2NHC(O)CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC
3-C
8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH
2-シクロブチル、CC-CF
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル(例えば、CF
3、CF
2CH
3、CH
2CF
3、CF
2CH
2CH
3、CH
2CH
2CF
3、CF
2CH(CH
3)
2、CF(CH
3)-CH(CH
3)
2)、置換または非置換のC
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH
2-CF
3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH
2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF
3、OCHF
2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X
3、X
4、及びX
5は、互いに独立して、CまたはNである;
X
6は、O、NH、NR、または、CH
2である;
G=Xは、C=O、または、SO
2である;あるいは、G(=X)-X
6-R
1は、テトラゾール部分である;
R
8は、[CH
2]
pであり、pは、1~10である;
R
9は、[CH]
q、または、[C]
qであり、qは、2~10である;
R
10及びR
11は、互いに独立して、H、CN、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH
3))、または、S(O)
2Rである;
あるいは、R
10及びR
11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2);かつ、
当該化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)ピラジン-2-カルボン酸、2-(2-アミノプロポキシ)ピリミジン-4-カルボン酸、6-(2-アミノプロポキシ)-3-フルオロピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)-4-フルオロピコリン酸、6-(2-アミノブトキシ)ピコリン酸、6-((2-アミノシクロペンチル)オキシ)ピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸メチル、または、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸エチルではない。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、
前記置換は、F、Cl、Br、I、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル、C
2-C
5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、または、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、または、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)
2、NH
2、CF
3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C
3-C
8シクロアルキル、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO
2から選択される少なくとも1つの置換基で置換されることを指す、化合物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の化合物であって、
前記R
6及び前記R
60の少なくとも一方は、HまたはFではない;
前記X
5は、Nである;
前記R
1は、H、メチル、またはエチルではない;
前記R
2及び前記R
3が互いに結合してシクロペンチル環を形成しない;
前記R
3及び前記R
4は、両方ともHまたはメチルである;
前記kは、1ではない;
またはそれらの任意の組み合わせである、化合物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の化合物であって、
前記R
6及び前記R
60の少なくとも一方は、HまたはFではない、化合物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の化合物であって、
前記R
6及び前記R
60の少なくとも一方は、アルキル、Cl、CF
3、CN、置換または非置換アルコキシ、置換または非置換アルキン、または芳香族複素環である、化合物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の化合物であって、
前記R
1は、H、メチル、またはエチルではない、化合物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の化合物であって、
前記R
1は、R
8-C(O)O-R
10、CH
2CH
2-C(O)O-CH
2CH
3、CH
2-C(O)O-CH
2CH
3、CH
2-C(O)O-CH
3、CH
2-C(O)OH、CH
2CH
2-C(O)OH、CH
2CH
2-C(O)O-CH
3、C
3-C
8アルキル、ブチル、または、CH
2-CCHである、化合物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の化合物であって、
当該化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体である、化合物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の化合物であって、
当該化合物は、純度が80%超の単一の光学異性体を含む、化合物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の化合物であって、
前記R
3及び前記R
4の両方は、Hまたは両方のメチル基であり、
前記R
2は、Hまたはメチル基である、化合物。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載の化合物であって、
下記の構造式のいずれかで表される化合物。
【請求項12】
下記の構造式(Ie)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせ。
式中、
B環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の単一のまたは縮合した芳香族環系または芳香族複素環系、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10シクロアルキル、または、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10複素環である;
C環は、飽和または不飽和の5員環の複素環(例えば、イソオキサゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、フラン、チアゾール、ピロール、チオフェン)、シクロヘキサン、またはシクロペンタン環である;
R
1は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH
2-CCH、CH
2-COOH、CH
2CH
2COOH)、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3)、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-COO-R
10(例えば、CH
2-COOH、CH
2-COO-CH
3、CH
2-COO-CH
2CH
3、CH
2-CH
2-COOH、CH
2-CH
2-COO-CH
3、CH
2-CH
2-COO-CH
2CH
3)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
2は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
3は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH、C(H)(OH)(CH
3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
2及びR
3が互いに結合して、上記のB環を形成する;
R
4は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
3及びR
4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R
6及びR
60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CD
3、OCD
3、CN、NO
2、-CH
2CN、-R
8CN、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、R
9-R
8-N(R
10)(R
11)、B(OH)
2、-OC(O)CF
3、-OCH
2Ph、NHC(O)-R
10(例えば、NHC(O)CH
3)、NHC(O)-N(R
10)(R
11)(例えば、NHC(O)N(CH
3)
2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R
10(例えば、C(O)O-CH
3)、R
8-C(O)-R
10(例えば、CH
2C(O)CH
3)、C(O)H、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3、C(O)-CH
2CH
3、C(O)-CH
2CH
2CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)(例えば、C(O)N(CH
3)
2)、SO
2R、SO
2N(R
10)(R
11)(例えば、SO
2N(CH
3)
2、SO
2NHC(O)CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC
3-C
8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH
2-シクロブチル、CC-CF
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル(例えば、CF
3、CF
2CH
3、CH
2CF
3、CF
2CH
2CH
3、CH
2CH
2CF
3、CF
2CH(CH
3)
2、CF(CH
3)-CH(CH
3)
2)、置換または非置換のC
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH
2-CF
3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH
2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF
3、OCHF
2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X
6は、O、NH、NR、または、CH
2である;
G=Xは、C=O、または、SO
2である;あるいは、G(=X)-X
6-R
1は、テトラゾール部分である;
R
8は、[CH
2]
pであり、pは、1~10である;
R
9は、[CH]
q、または、[C]
qであり、qは、2~10である;
R
10及びR
11は、互いに独立して、H、CN、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH
3))、または、S(O)
2Rである;
あるいは、R
10及びR
11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、
下記の構造式のいずれかで表される化合物。
【請求項14】
下記の構造式のいずれかで表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体、もしくはそれらの任意の組み合わせ。
【請求項15】
請求項1~14のいずれかに記載の化合物であって、
当該化合物は、除草剤また農薬である、化合物。
【請求項16】
農薬及び/または除草剤として有効な量の請求項1~15のいずれかに記載の化合物と、
農薬学的に許容される希釈剤または担体と、を含む、農薬組成物。
【請求項17】
望ましくない植物の成長を防除する方法であって、
請求項1~15のいずれかに記載の化合物または請求項16に記載の農薬組成物を農地に適用するステップを含む、方法。
【請求項18】
望ましくない植物の成長を防除するのに使用される、請求項1~15のいずれかに記載の化合物または請求項16に記載の農薬組成物。
【請求項19】
請求項1~15のいずれかに記載の化合物であって、
当該化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体、立体異性体の混合物、またはラセミ体である、化合物。
【請求項20】
請求項19に記載の化合物であって、
前記立体異性体は、光学異性体である、化合物。
【請求項21】
請求項19または20に記載の化合物であって、
前記実質的な純粋な立体異性体は、90%超、好ましくは95%超、最も好ましくは98%超の純度を有する、化合物。
【請求項22】
請求項17に記載の方法であって、
前記植物は、真正双子葉植物または単子葉植物である、方法。
【請求項23】
請求項17に記載の方法であって、
前記植物は、雑草である、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、
前記雑草は、イチビ、オオホナガアオゲイトウ、ブタクサ、ノスズメノテッポウ、オニカラスムギ、アカザ、ヒメムカシヨモギ、メヒシバ、ワセビエ、ショウジョウソウ、ペレニアルライグラス、ボウムギ、ジャーマンカモミール、セトガヤモドキ、スズメノカタビラ、スベリヒユ、エノコログサ、イヌホオズキ、またはそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【請求項25】
請求項22に記載の方法であって、
前記双子葉植物は、シロイヌナズナである、及び/または、
前記単子葉植物は、タツノツメガヤまたはテフである、方法。
【請求項26】
請求項17または22~25のいずれかに記載の方法であって、
植付前処理、発芽前処理、発芽後処理、またはそれらの任意の組み合わせに用いられる、方法。
【請求項27】
望ましくない植物の成長を防除する方法であって、
下記の構造式(I)で表される化合物、またはその農薬組成物を農地に適用するステップを含む、方法。
式中、
A環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の単一のまたは縮合した芳香族環系または芳香族複素環系、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10シクロアルキル、または、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10複素環(例えば、シクロプロピル)である;
B環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の単一のまたは縮合した芳香族複素環系、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10シクロアルキル、または、置換または非置換の単一のまたは縮合したC
3-C
10複素環(例えば、シクロペンチル)である;
R
1は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH
2-CCH、CH
2-COOH、CH
2CH
2COOH)、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3)、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-COO-R
10(例えば、CH
2-COOH、CH
2-COO-CH
3、CH
2-COO-CH
2CH
3、CH
2-CH
2-COOH、CH
2-CH
2-COO-CH
3、CH
2-CH
2-COO-CH
2CH
3)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
2は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、R
8-N(R
10)(R
11)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R
3は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH、C(H)(OH)(CH
3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
2及びR
3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R
4は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH
2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CN、NO
2、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)、C(O)H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)
2)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R
3及びR
4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R
5は、H、OH、SH、NH
2、NHNH
2、NHR、N(R
10)(R
11)(例えば、N(H)CH
3、N(H)CH
2CH
3)、または、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)である;
あるいは、R
2及びR
5が互いに結合して、置換または非置換の4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R
6及びR
60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R
8-OH(例えば、CH
2-OH)、R
8-SH、-R
8-O-R
10(例えば、-CH
2-O-CH
3)、R
8-(C
3-C
8シクロアルキル)、R
8-(3~8員環の複素環)、CF
3、CD
3、OCD
3、CN、NO
2、-CH
2CN、-R
8CN、NH
2、NHR、N(R)
2、R
8-N(R
10)(R
11)、R
9-R
8-N(R
10)(R
11)、B(OH)
2、-OC(O)CF
3、-OCH
2Ph、NHC(O)-R
10(例えば、NHC(O)CH
3)、NHC(O)-N(R
10)(R
11)(例えば、NHC(O)N(CH
3)
2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R
10(例えば、C(O)O-CH
3)、R
8-C(O)-R
10(例えば、CH
2C(O)CH
3)、C(O)H、C(O)-R
10(例えば、C(O)-CH
3、C(O)-CH
2CH
3、C(O)-CH
2CH
2CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF
3)、-C(O)NH
2、C(O)NHR、C(O)N(R
10)(R
11)(例えば、C(O)N(CH
3)
2)、SO
2R、SO
2N(R
10)(R
11)(例えば、SO
2N(CH
3)
2、SO
2NHC(O)CH
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC
3-C
8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH
2-シクロブチル、CC-CF
3)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル(例えば、CF
3、CF
2CH
3、CH
2CF
3、CF
2CH
2CH
3、CH
2CH
2CF
3、CF
2CH(CH
3)
2、CF(CH
3)-CH(CH
3)
2)、置換または非置換のC
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH
2-CF
3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH
2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF
3、OCHF
2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X
1は、O、S、NH、NR(例えば、N-CH
3)、S=O、または、SO
2である;
あるいは、X
1及びR
4が互いに結合して、4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
X
2、X
3、X
4、及びX
5は、互いに独立して、CまたはNである;
X
6は、O、NH、NR、または、CH
2である;
G=Xは、C=O、または、SO
2である、G(=X)-X
6-R
1は、テトラゾール部分である;
R
8は、[CH
2]
pであり、pは、1~10である;
R
9は、[CH]
q、または、[C]
qであり、qは、2~10である;
R
10及びR
11は、互いに独立して、H、CN、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH
3))、または、S(O)
2Rである;
あるいは、R
10及びR
11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C
1-C
5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、
前記A環は、存在しないか、またはシクロプロピルである、あるいは、
前記B環は、存在しないか、または、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルである、方法。
【請求項29】
請求項27または28に記載の方法であって、
前記R
1は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル、C(O)-R
10、R
8-OH、R
8-COO-R
10、または、C
2-C
5直鎖または分岐鎖アルケニルである、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、
前記アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH
2-CCH、CH
2-COOH、または、CH
2CH
2COOHである;
前記C(O)-R
10は、C(O)-CH
3である;
前記アルケニルは、エテニルである;
前記R
8-OHは、CH
2-OHである;及び/または、
前記R
8-COO-R
10は、CH
2-COOH、CH
2-COO-CH
3、CH
2-COO-CH
2CH
3、CH
2-CH
2-COOH、CH
2-CH
2-COO-CH
3、または、CH
2-CH
2-COO-CH
2CH
3である、方法。
【請求項31】
請求項27~30のいずれかに記載の方法であって、
前記kは、1または2である;
前記R
2は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル(例えば、メチル)である;
前記R
3は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル、または、R
8-N(R
10)(R
11)である;
前記R
4は、H、または、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキルである;、
前記R
2及び前記R
3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の3-8員環の炭素環または複素環を形成する;または、
前記R
3及び前記R
4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、4~8員環の炭素環または複素環を形成する、方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であって、
前記アルキルは、メチル、エチル、または、C(H)(OH)(CH
3)である;
前記R
8-N(R
10)(R
11)は、CH
2-NH
2である;及び、
前記置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、4~8員環の炭素環または複素環は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、または、ピリジルである、方法。
【請求項33】
請求項27~32のいずれかに記載の方法であって、
前記R
3及び前記R
4が互いに結合して、シクロプロピル環、C=O、または、a=N-OHを形成する、方法。
【請求項34】
請求項27~32のいずれかに記載の方法であって、
前記R
4は、H、置換または非置換のC
1-C
10直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルキル、好ましくはメチルである;または、
前記R
4は、R
8-N(R
10)(R
11)である(例えば、CH
2-NH
2)、方法。
【請求項35】
請求項27~34のいずれかに記載の方法であって、
前記R
5は、OH、NH
2、N(R
10)(R
11)(例えば、N(H)CH
3、N(H)CH
2CH
3)である;または、
前記R
5は、R
8-N(R
10)(R
11)(例えば、CH
2-NH
2)である、方法。
【請求項36】
請求項27~35のいずれかに記載の方法であって、
前記R
6は、H、F、Cl、Br、I、CF
3、CN、C
1-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルケニル、C
2-C
5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニル、C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキル、置換または非置換C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のアルコキシ、または、置換または非置換の3~8員環の複素環である、方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法であって、
前記アルキルは、メチルまたはエチルである;
前記アルケニルは、エテニルである;
前記C
1-C
5直鎖または分岐鎖のまたはC
3-C
8環状のハロアルキルは、CF
3である;
前記アルコキシは、メトキシ、またはO-CH
2-CF
3である;
ア前記ルキニルは、エチニル、CC-CH
2-シクロブチル、またはCC-CF
3である;
置換または非置換の3~8員環の複素環は、ピリジンである;
またはそれらの任意の組み合わせである、方法。
【請求項38】
請求項27~37のいずれかに記載の方法であって、
前記X
1は、O、S、NH、またはN-CH
3である:または、
前記X
1及び前記R
4が互いに結合して、C
4-C
8複素環、好ましくはピロリジンを形成する、方法。
【請求項39】
請求項27~38のいずれかに記載の方法であって、
前記R
6は、O、NH、またはNRである、方法。
【請求項40】
請求項27~39のいずれかに記載の方法であって、
前記R
60は、H、Cl、またはFである、方法。
【請求項41】
請求項27~40のいずれかに記載の方法であって、
前記R
6及び前記R
60の少なくとも一方は、Hではない、方法。
【請求項42】
請求項27~41のいずれかに記載の方法であって、
前記X
2-X
5のうちの少なくとも1つがNであり、好ましくはX
2がNである、方法。
【請求項43】
請求項27~42のいずれかに記載の方法であって、
前記R
1は、Hではない、方法。
【請求項44】
請求項27~43のいずれかに記載の方法であって、
前記化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体である、方法。
【請求項45】
請求項27に記載の方法であって、
前記化合物は、下記の構造式のいずれかで表される化合物である、方法。
【請求項46】
請求項27~45のいずれかに記載の方法であって、
前記化合物は、除草剤また農薬である、方法。
【請求項47】
望ましくない植物の成長を防除するのに使用される、請求項1~15のいずれかに記載の化合物または請求項16に記載の農薬組成物。
【請求項48】
請求項27~46のいずれかに記載の方法であって、
前記化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体、立体異性体の混合物、またはラセミ体である、方法。
【請求項49】
請求項48に記載の方法であって、
前記立体異性体は、光学異性体である、方法。
【請求項50】
請求項48または49に記載の方法であって、
前記実質的な純粋な立体異性体は、90%超、好ましくは95%超、最も好ましくは98%超の純度を有する、方法。
【請求項51】
請求項27~50のいずれかに記載の方法であって、
前記植物は、真正双子葉植物または単子葉植物である、方法。
【請求項52】
請求項27~51のいずれかに記載の方法であって、
前記植物は、雑草である、方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、
前記雑草は、イチビ、オオホナガアオゲイトウ、ブタクサ、ノスズメノテッポウ、オニカラスムギ、アカザ、ヒメムカシヨモギ、メヒシバ、ワセビエ、ショウジョウソウ、ペレニアルライグラス、ボウムギ、ジャーマンカモミール、セトガヤモドキ、スズメノカタビラ、スベリヒユ、エノコログサ、イヌホオズキ、またはそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【請求項54】
請求項51に記載の方法であって、
前記双子葉植物は、シロイヌナズナである、及び/または、
前記単子葉植物は、タツノツメガヤまたはテフである、方法。
【請求項55】
請求項1~15、19~21、27~46、または48~54に記載の化合物または方法であって、
植付前処理、発芽前処理、発芽後処理、またはそれらの任意の組み合わせに用いられる、化合物または方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な農薬及び/または除草剤活性化合物、その農薬組成物、その調製方法、及び、例えば農地における望ましくない植物(例えば、雑草)の成長を防除するためのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
雑草はしばしば土地や水資源の効率的な利用を妨げ、通常、水、栄養素、光、二酸化炭素、空間について、望ましい植物と競合する。また、雑草の多くは美観を損ねる。とりわけ、住宅所有者の芝においてセントオーガスチングラスやケンタッキーブルーグラスなどの望ましい植物の群生内に雑草が生えた場合はなおさらである。また、雑草は、視界を妨げたり、建物の周りに火災の危険をもたらしたり、灌漑システムの効率を低下させたりする恐れがある。河川や湖沼などの水路に雑草が生えた場合、雑草は水質低下の原因となり、水は料理や工業への使用に適さなくなる。さらに、雑草の中には、アレロパシー化合物として知られている毒性物質を分泌したり、アレルギーや疾患を引き起こす可能性のある物質を撒き散らしたりして、他の植物、動物、及び人間に対して有害なものもある。最後に、雑草は、病気を蔓延させたり、望ましい植物、動物、または人間に対して害を及ぼしたりする昆虫やげっ歯類の隠れ家となる。
【0003】
雑草が作物に対して毎年引き起こす農業損失は、他のクラスの農業病害虫によって引き起こされる損失を常に上回る。雑草の侵入は、作物の品質を低下させるだけでなく、理論上達成可能な作物収量を最大100%減少させる恐れがある。雑草の侵入を防除するために、機械的、農業的、生物学的、及び化学的な技術を含む様々なアプローチがなされてきた。
【0004】
雑草を根絶または防除するために、手引き、くわ入れ、耕作、深耕、刈り取り、草刈り、焼却、及び/またはマルチングなどの機械的手段を用いることができる。また、より価値の高い作物を栽培していない間は、被覆作物を植えて地面を覆っておくことにより、裸地では通常は発生することが予想される雑草の侵入を最小限に抑えることができる。輪作や、雑草よりも旺盛に育つ「窒息性」作物の植え付けも、雑草の侵入を抑える手段として試みられてきた。また、このような機械的技術及び農業的技術に加えて、雑草を捕食して雑草の数を減らす捕食者集団の導入などの生物学的な雑草防除方法も試みられてきた。
【0005】
雑草防除の機械的、農業的、及び生物学的な方法は、雑草の侵入の程度を減らすのに役立つこともあるが、完全に満足できるものではない。まず、機械的技術及び農業的技術は、非常に労働集約的であり、限られた物理的資源及び資本的資源の使用を必要とする。さらに、過度の降雨などの、農家や住宅所有者の手に負えない環境要因によって、これらの機技術及び農業的技術の有効性が低下する恐れがある。同様に、捕食者集団の導入などの生物学的技術も、捕食者が雑草集団だけを選択的に捕食するとは限らないため、完全に満足できるものではない。
【0006】
別の潜在的な雑草防除技術としては、化学的活性除草剤がある。化学的活性除草剤は、発芽前除草剤と発芽後除草剤とに分けられる。発芽前除草剤は通常、雑草の種子の発芽を阻害し、発芽後除草剤は、雑草の種子が発芽して雑草の成長が始まった後に雑草を死滅させる。
【0007】
発芽前除草剤は、雑草の種子が発芽する準備が整った時点で必要な量を使用すれば効果的であろう。しかしながら、このタイミングの問題は、発芽前除草剤に関する大きな問題を指摘している。具体的には、雑草の種子の発芽前に発芽前除草剤が使用されなかったり、発芽前除草剤が劣化したりすると、雑草の種子は自由に発芽し、成熟した雑草へと成長し始める。加えて、発芽前除草剤は通常は、雑草特異的であり、すべての種類の雑草に対して同等の効果があるわけではない。発芽前除草剤に存在するタイミングの問題は、雑草の種子が発芽し、雑草が活発に成長した後に、発芽後除草剤を使用することによって回避することができる。しかしながら、現在利用可能な多くの発芽後除草剤は非選択的除草剤であるため、雑草だけでなく望ましい植物も死滅させてしまう。
【0008】
また、多くの発芽前除草剤及び発芽後除草剤には、別の問題もある。具体的には、多くの発芽前除草剤及び発芽後除草剤は、ヒト及び動物に対して中等度または高度の毒性を有し、そのため、意図した雑草防除効果をはるかに超える有害な影響を与える恐れがある。有毒な除草剤は、除草剤を使用するヒトや、除草剤の使用時に居合わせたヒトに対して、即座にまたは長期にわたって被害を与える恐れがある。また、除草剤の使用後に土壌や水中に残留した有毒な除草剤の濃度は、処理区域や処理区域からの流出物との接触によって、人間や動物(例えば、陸上の動物、両生類、魚類など)に対して重大な脅威を与える恐れがある。さらに、除草剤としての有毒化学物質の使用が環境品質に与える広範囲かつ長期的な影響に対する社会的な不安から、これらの有毒除草剤の継続的な使用は反対されている。
【0009】
発芽前除草剤の使用の重要なタイミングの問題を回避することができる農薬及び/または除草剤が求められている。また、現在利用可能な発芽前除草剤及び発芽後除草剤の人間、動物、及び環境一般に対する有毒な影響を回避することができる農薬及び/または除草剤が求められている。さらに、望ましい植物の成長を阻害することなく、雑草を選択的に防除することができる、経済的に効率的な発芽後除草技術が求められている。加えて、作物植物への害を最小限に抑えながら、十分な雑草防除を達成するために必要な除草剤の量を減らすことができる組成物が求められている。
【0010】
除草剤に対する耐性を持つ雑草が増えるにしたがって、高い雑草防除効果を有する代替組成物が求められている。さらに、不耕起栽培の普及が進むにしたがって、効果的な除草剤に対するニーズが高まっている。効果的な雑草防除効果を有し、かつ施用量が低い組成物は、作物植物の収量を増加させるとともに、環境、人間、及び哺乳類の健康上の懸念を減少させるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
様々な実施形態では、本発明は、構造式I(d)もしくはI(e)で表される化合物、下記の表2に定義されるいずれかの化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0012】
様々な実施形態では、本発明は、以下に定義される構造式I-I(e)で表される農薬・除草剤化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0013】
様々な実施形態では、本発明は、望ましくない植物の成長を防除する方法であって、構造式I-I(e)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせ、あるいはそれを含む農薬組成物を農地に適用するステップを含む、方法に関する。
【0014】
いくつかの実施形態では、本発明は、下記の表1及び/または表2に示すいずれかの化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)ピラジン-2-カルボン酸、2-(2-アミノプロポキシ)ピリミジン-4-カルボン酸、6-(2-アミノプロポキシ)-3-フルオロピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)-4-フルオロピコリン酸、6-(2-アミノブトキシ)ピコリン酸、6-((2-アミノシクロペンチル)オキシ)ピコリン酸、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸メチル、または、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸エチルではない。
【0015】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な単一の光学異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、立体異性体の混合物である。様々な実施形態では、実質的に純粋な立体異性体または光学異性体は、90%超の純度、好ましくは95%超の純度、最も好ましくは98%超の純度を有する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤または農薬(すなわち、除草剤化合物または農薬化合物)である。
【0016】
様々な実施形態では、本発明は、農薬及び/または除草剤として有効な量の本発明の化合物と、農薬学的に許容される希釈剤または担体と、を含む、農薬組成物に関する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、望ましくない植物の成長を防除するために使用される。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体、立体異性体の混合物、またはラセミ体である。様々な実施形態では、立体異性体は、光学異性体である。様々な実施形態では、実質的な純粋な立体異性体は、90%超の純度、好ましくは95%超の純度、最も好ましくは98%超の純度を有する。
【0017】
様々な実施形態では、本発明は、望ましくない植物の成長を防除する方法であって、本発明の化合物または本発明の農薬組成物を農地に適用するステップを含む、方法に関する。
【0018】
様々な実施形態では、本発明は、望ましくない植物の成長を防除するのに使用される、本発明の化合物、または本発明の農薬組成物に関する。いくつかの実施形態では、植物は、真性双子葉植物(双子葉植物)または単子葉植物である。いくつかの実施形態では、植物は、雑草である。いくつかの実施形態では、雑草は、イチビ(Abutilon theophrasti)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、オニカラスムギ(Avena sterilis)、アカザ(Chenopodium album)、ヒメムカシヨモギ(Conyza Canadensis)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ショウジョウソウ(Euphorbia heterophylla)、ペレニアルライグラス(Lolium perenne)、ボウムギ(Lolium rigidum)、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、スズメノカタビラ(Poa annua)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、エノコログサ(Setaria viridis)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、双子葉植物は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)である、及び/または、前記単子葉植物は、タツノツメガヤ(Dactyloctenium aegyptium)またはテフ(Eragrostis teff)である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、植付前処理、発芽前処理、発芽後処理、またはそれらの任意の組み合わせにおいて使用される。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、化合物116のNMRスペクトルを示す。
【
図2】
図2は、化合物106のNMRスペクトルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(I)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0021】
【0022】
式中、
A環及びB環は、存在しないか、あるいは、互いに独立して、置換または非置換の芳香族環系または芳香族複素環系(例えば、B環:アリール、ピリジン)、置換または非置換のC3-C10シクロアルキル(A環:シクロプロピル、B環:シクロペンチル、シクロヘキシル)、または、置換または非置換のC3-C10複素環(例えば、ピロリジン)である;
R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、CH2CH2COOH)、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3)、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-COO-R10(例えば、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、CH2-CH2-COO-CH2CH3)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH、C(H)(OH)(CH3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R2及びR3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R5は、H、OH、SH、NH2、NHNH2、NHR、N(R10)(R11)(例えば、N(H)CH3、N(H)CH2CH3)、または、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)である;
あるいは、R2及びR5が互いに結合して、置換または非置換の4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R6及びR60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X1は、O、S、NH、NR(例えば、N-CH3)、S=O、または、SO2である;
あるいは、X1及びR4が互いに結合して、4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、CまたはNである;
X6は、O、NH、NR、または、CH2である;
G=Xは、C=O、または、SO2である、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である;
R8は、[CH2]pであり、pは、1~10である;
R9は、[CH]q、または、[C]qであり、qは、2~10である;
R10及びR11は、互いに独立して、H、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH3))、または、S(O)2Rである;
あるいは、R10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【0023】
様々な実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが2である場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが3である場合、R2はHである。
【0024】
様々な実施形態では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、または、NHC(O)-R)、アルキルエステル(例えば、COOR、または、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換されることを指す。
【0025】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(Ia)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0026】
【0027】
式中、
A環及びB環は、存在しないか、あるいは、互いに独立して、置換または非置換の芳香族環系または芳香族複素環系(例えば、B環:アリール、ピリジン)、置換または非置換のC3-C10シクロアルキル(A環:シクロプロピル、B環:シクロペンチル、シクロヘキシル)、または、置換または非置換のC3-C10複素環(例えば、ピロリジン)である;
R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、CH2CH2COOH)、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3)、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-COO-R10(例えば、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、CH2-CH2-COO-CH2CH3)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH、C(H)(OH)(CH3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R2及びR3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R5は、H、OH、SH、NH2、NHNH2、NHR、N(R10)(R11)(例えば、N(H)CH3、N(H)CH2CH3)、または、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)である;
あるいは、R2及びR5が互いに結合して、置換または非置換の4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R60は、存在しないか、あるいは、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R70は、存在しないか、あるいは、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R80は、存在しないか、あるいは、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R90は、存在しないか、あるいは、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X1は、O、S、NH、NR(例えば、N-CH3)、S=O、または、SO2である;
あるいは、X1及びR4が互いに結合して、4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、CまたはNである、もし、X2-X5のいずれかがNである場合、それに対応するR60-R90は存在しない;
X6は、O、NH、NR、または、CH2である;
G=Xは、C=O、または、SO2である;あるいは、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である;
R8は、[CH2]pであり、pは、1~10である;
R9は、[CH]q、または、[C]qであり、qは、2~10である;
R10及びR11は、互いに独立して、H、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH3))、または、S(O)2Rである;
あるいは、R10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【0028】
様々な実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが2である場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが3である場合、R2はHである。
【0029】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(Ib)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0030】
【0031】
式中、
C環は、飽和または不飽和の脂肪族または4~7員環の複素環(例えば、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、イソオキサゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、フラン、チアゾール、ピロール、チオフェン)である;あるいは、C環は、下記の構造式で表される;
【0032】
【0033】
X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、NまたはCであり、X2-X5のうちの少なくとも1つはNである;
A環及びB環は、存在しないか、あるいは、互いに独立して、置換または非置換の芳香族環系または芳香族複素環系(例えば、B環:アリール、ピリジン)、置換または非置換のC3-C10シクロアルキル(A環:シクロプロピル、B環:シクロペンチル、シクロヘキシル)、または、置換または非置換のC3-C10複素環(例えば、ピロリジン)である;
R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、CH2CH2COOH)、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3)、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-COO-R10(例えば、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、CH2-CH2-COO-CH2CH3)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH、C(H)(OH)(CH3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R2及びR3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R5は、H、OH、SH、NH2、NHNH2、NHR、N(R10)(R11)(例えば、N(H)CH3、N(H)CH2CH3)、または、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)である;
あるいは、R2及びR5が互いに結合して、置換または非置換の4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R6及びR60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X1は、O、S、NH、NR(例えば、N-CH3)、S=O、または、SO2である;あるいは、X1及びR4が互いに結合して、4~8員環の複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、CまたはNである;
X6は、O、NH、NR、または、CH2である;
G=Xは、C=O、または、SO2である;あるいは、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である;
R8は、[CH2]pであり、pは、1~10である;
R9は、[CH]q、または、[C]qであり、qは、2~10である;
R10及びR11は、互いに独立して、H、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH3))、または、S(O)2Rである;
あるいは、R10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【0034】
様々な実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが2である場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが3である場合、R2はHである。
【0035】
様々な実施形態では、C環は、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、イソオキサゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、フラン、チアゾール、ピロール、または、チオフェンである。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0036】
様々な実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【0037】
【0038】
式中、X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、NまたはCである。
【0039】
様々な実施形態では、X2-X5のうちの少なくとも1つはNである。様々な実施形態では、X2-X5のうちの少なくとも2つはNである。様々な実施形態では、X2はNであり、X3、X4、及びX5はCである。様々な実施形態では、X2及びX5はNであり、X3及びX4はCである。様々な実施形態では、X3及びX5はNであり、X2及びX4はCである。
【0040】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(Ic)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0041】
【0042】
式中、X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、NまたはCである。C1は、キラル炭素中心を表す。
【0043】
様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、キラルである。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、実質的に純粋な単一の光学異性体である。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、R光学異性体である。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、S光学異性体である。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、純度が80%超の単一の光学異性体を含む。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、純度が85%超の単一の光学異性体を含む。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、純度が90%超の単一の光学異性体を含む。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、純度が95%超の単一の光学異性体を含む。様々な実施形態では、式I(c)の化合物は、純度が99%超の単一の光学異性体を含む。
【0044】
様々な実施形態では、式I(c)の化合物のC1は、R配置を有する。様々な実施形態では、C1は、S配置を有する。
【0045】
様々な実施形態では、式I(c)の化合物のX2-X5のうちの少なくとも1つはNである。様々な実施形態では、X2-X5のうちの少なくとも2つはNである。様々な実施形態では、X2はNであり、X3、X4、及びX5はCである。様々な実施形態では、X2及びX5はNであり、X3及びX4はCである。様々な実施形態では、X3及びX5はNであり、X2及びX4はCである。
【0046】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(Id)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0047】
【0048】
式中、
B環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の芳香族環系または芳香族複素環系(例えば、アリール、ピリジン)、置換または非置換のC3-C10シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル)、または、置換または非置換のC3-C10複素環(例えば、ピロリジン)である;
R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、CH2CH2COOH)、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3)、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-COO-R10(例えば、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、CH2-CH2-COO-CH2CH3)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH、C(H)(OH)(CH3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R2及びR3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する;
R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R6及びR60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X3、X4、及びX5は、互いに独立して、CまたはNである;
X6は、O、NH、NR、または、CH2である;
G=Xは、C=O、または、SO2である;あるいは、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である;
R8は、[CH2]pであり、pは、1~10である;
R9は、[CH]q、または、[C]qであり、qは、2~10である;
R10及びR11は、互いに独立して、H、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH3))、または、S(O)2Rである;
あるいは、R10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【0049】
様々な実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが2である場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが3である場合、R2はHである。
【0050】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式(Ie)で表される化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせに関する。
【0051】
【0052】
式中、
B環は、存在しないか、あるいは、置換または非置換の芳香族環系または芳香族複素環系(例えば、アリール、ピリジン)、置換または非置換のC3-C10シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル)、または、置換または非置換のC3-C10複素環(例えば、ピロリジン)である;
C環は、飽和または不飽和の5員環の複素環(例えば、イソオキサゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、フラン、チアゾール、ピロール、チオフェン)、シクロヘキサン、またはシクロペンタン環である;
R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、CH2CH2COOH)、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3)、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-COO-R10(例えば、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、CH2-CH2-COO-CH2CH3)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH、C(H)(OH)(CH3))、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R2及びR3が互いに結合して、上記のB環を形成する;
R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、CH2-CCH)、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)(例えば、CH2-NH2)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、CH=C(Ph)2)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
あるいは、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、シクロプロピル)、C=O、または、=N-OHを形成する;
R6及びR60は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH(例えば、CH2-OH)、R8-SH、-R8-O-R10(例えば、-CH2-O-CH3)、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10(例えば、NHC(O)CH3)、NHC(O)-N(R10)(R11)(例えば、NHC(O)N(CH3)2)、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10(例えば、C(O)O-CH3)、R8-C(O)-R10(例えば、CH2C(O)CH3)、C(O)H、C(O)-R10(例えば、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル(例えば、C(O)-CF3)、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)(例えば、C(O)N(CH3)2)、SO2R、SO2N(R10)(R11)(例えば、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3)、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル)、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル(例えば、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル(例えば、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2)、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3)(任意選択でアルコキシ中の少なくとも1つのメチレン基(CH2)を酸素原子に置き換えてもよい)、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ(例えば、OCF3、OCHF2)、置換または非置換の3~8員環の複素環(例えば、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン)、置換または非置換のアリール(例えば、フェニル)、または、置換または非置換のベンジルである;
X6は、O、NH、NR、または、CH2である;
G=Xは、C=O、または、SO2である;あるいは、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である;
R8は、[CH2]pであり、pは、1~10である;
R9は、[CH]q、または、[C]qであり、qは、2~10である;
R10及びR11は、互いに独立して、H、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C(O)R(例えば、C(O)(OCH3))、または、S(O)2Rである;
あるいは、R10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する;
Rは、H、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、エチル)、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシ(例えば、メトキシ)、フェニル、アリール、または、ヘテロアリールである;あるいは、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する;
kは、1~3の整数である(例えば、1、2)。
【0053】
様々な実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが2である場合、R2はHである。様々な実施形態では、kが3である場合、R2はHである。
【0054】
様々な実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピラジン-2-カルボン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、2-(2-アミノプロポキシ)ピリミジン-4-カルボン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)-3-フルオロピコリン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)-4-フルオロピコリン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノブトキシ)ピコリン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-((2-アミノシクロペンチル)オキシ)ピコリン酸ではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸メチルではない。様々な実施形態では、本発明の化合物は、6-(2-アミノプロポキシ)ピコリン酸エチルではない。
【0055】
本発明の化合物は、その内塩の形態(すなわち、双性イオン)でも存在し得ることが理解されている。したがって、溶液中では、「親」分子とその双性イオン型との間に化学平衡が確立される。
【0056】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤化合物である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬化合物である。
【0057】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式のいずれかで表される化合物に関する。
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤化合物である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬化合物である。
【0069】
様々な実施形態では、本発明は、下記の構造式のいずれかで表される化合物に関する。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、除草剤化合物である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、農薬化合物である。
【0075】
様々な実施形態では、本発明は、望ましくない植物の成長を防除するための、上記の表1または表2に示した構造式のいずれかで表される化合物、またはその農薬組成物の使用に関する。各構造式は、別個の実施形態に相当する。
【0076】
いくつかの実施形態では、構造式I、I(a)、I(b)、及び/またはI(c)で表される化合物のA環は、存在しない。いくつかの実施形態では、A環は、置換または非置換の単一のまたは縮合した芳香族環系または芳香族複素環系、置換または非置換の単一のまたは縮合したC3-C10シクロアルキル、または、置換または非置換の単一のまたは縮合したC3-C10複素環である;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、A環は、単一の芳香族環系である。いくつかの実施形態では、A環は、単一のヘテロ芳香族環である。いくつかの実施形態では、A環は、単一のC3-C10シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、シクロプロピルである。いくつかの実施形態では、A環は、単一のC3-C10複素環である。いくつかの実施形態では、A環は、縮合した芳香族環系である。いくつかの実施形態では、A環は、縮合した複素芳香族環系である。いくつかの実施形態では、A環は、融合したC3-C10シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、A環は、融合したC3-C10複素環系である。他の実施形態では、A環は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または、シクロヘプチルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、A環は、C(O)-CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、F、Cl、Br、I、OH、SH、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C3-C8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、直鎖、分岐鎖、または環状のアルコキシ、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、COO(R)、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0077】
いくつかの実施形態では、構造式I、I(a)、I(b)、I(c)、I(d)、及び/またはI(e)で表される化合物のB環は、存在しない。いくつかの実施形態では、B環は、置換または非置換の単一のまたは縮合した芳香族環系または芳香族複素環系、置換または非置換の単一のまたは縮合したC3-C10シクロアルキル、または、置換または非置換の単一のまたは縮合したC3-C10複素環である;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、B環は、単一の芳香族環系(例えば、アレーン)である。いくつかの実施形態では、B環は、単一のヘテロ芳香族環(例えば、ピリジン)である。いくつかの実施形態では、B環は、単一のC3-C10シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル)である。いくつかの実施形態では、B環は、単一のC3-C10複素環(例えば、ピロリジニル)である。いくつかの実施形態では、B環は、縮合した芳香族環系である。いくつかの実施形態では、B環は、縮合した複素芳香族環系である。いくつかの実施形態では、B環は、融合したC3-C10シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、B環は、融合したC3-C10複素環系である。いくつかの実施形態では、B環は、単一のC3-C10シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、B環は、シクロペンチルである。いくつかの実施形態では、B環は、シクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、B環は、シクロプロピルである。いくつかの実施形態では、B環は、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH、R8-SH、-R8-O-R10、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)OBz、-NHC(O)-R10、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)H、C(O)-R10、C1-C5直鎖または分岐鎖C(O)-ハロアルキル、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、SO2R、SO2N(R10)(R11)、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖チオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖ハロアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシアルキル、置換または非置換C3-C8シクロアルキル、置換または非置換3~8員環の複素環、置換または非置換アリール、C(O)-CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、アリール、フェニル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、及び、ハロフェニルから選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0078】
いくつかの実施形態では、構造式I(b)またはI(e)で表される化合物のC環は、飽和または不飽和の5員環の複素環である。いくつかの実施形態では、C環は、イソキサゾールである。いくつかの実施形態では、C環は、トリアゾールである。いくつかの実施形態では、C環は、ピラゾールである。いくつかの実施形態では、C環は、オキサジアゾールである。いくつかの実施形態では、C環は、フランである。いくつかの実施形態では、C環は、チアゾールである。いくつかの実施形態では、C環は、ピロールである。いくつかの実施形態では、C環は、チオフェンである。いくつかの実施形態では、C環は、イソオキサゾール、トリアゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、フラン、チアゾール、ピロール、または、チオフェンである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、C環は、シクロヘキサンである。いくつかの実施形態では、C環は、シクロヘキセンである。いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式のいずれかで表される。
【0079】
【0080】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化9】
【0081】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化10】
【0082】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化11】
【0083】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化12】
【0084】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化13】
【0085】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化14】
【0086】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化15】
【0087】
いくつかの実施形態では、C環は、下記の構造式で表される。
【化4】
【0088】
式中、X2、X3、X4、及びX5は、互いに独立して、NまたはCである。様々な実施形態では、X2-X5のうちの少なくとも1つはNである。様々な実施形態では、X2-X5のうち少なくとも2つはNである。様々な実施形態では、X2及びX3はNであり、X4及びX5はCである。様々な実施形態では、X2及びX5はNであり、X3及びX4はCである。様々な実施形態では、X3及びX5はNであり、X2及びX4はCである。
【0089】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR1は、Hである。いくつかの実施形態では、R1は、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、メチルである。いくつかの実施形態では、R1は、エチルである。いくつかの実施形態では、R1は、プロピルである。いくつかの実施形態では、R1は、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、R1は、ブチルである。いくつかの実施形態では、R1は、プロピル、ブチル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、または、ベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R1は、置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-CCHである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-COOHである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2CH2COOHである。いくつかの実施形態では、R1は、置換または非置換のC3-C8環状アルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、C(O)-R10である。いくつかの実施形態では、R1は、C(O)-CH3である。いくつかの実施形態では、R1は、R8-OHである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-OHである。いくつかの実施形態では、R1は、R8-COO-R10である。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-COOHである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-COO-CH3である。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-COO-CH2CH3である。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-CH2-COOHである。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-CH2-COO-CH3である。いくつかの実施形態では、R1は、CH2-CH2-COO-CH2CH3、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、CH=C(Ph)2、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R1は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルケニル、C(O)-R10、R8-COO-R10、または、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニルである。いくつかの実施形態では、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CH2-CCH、CH2-COOH、または、CH2CH2COOHである。いくつかの実施形態では、C(O)-R10は、C(O)-CH3である。いくつかの実施形態では、アルケニルは、エテニルである。いくつかの実施形態では、R8-OHは、CH2-OHである。いくつかの実施形態では、R8-COO-R10は、CH2-COOH、CH2-COO-CH3、CH2-COO-CH2CH3、CH2-CH2-COOH、CH2-CH2-COO-CH3、または、CH2-CH2-COO-CH2CH3である。いくつかの実施形態では、R1は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0090】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR2は、Hである。いくつかの実施形態では、R2は、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、または、ベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R2は、置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換または非置換のC3-C8環状アルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、F、Cl、Br、または、Iである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R2は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、CH=C(Ph)2、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R2は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0091】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR3は、Hである。いくつかの実施形態では、R3は、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R3は、非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、または、ベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R3は、置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R3は、CH2-CCH、または、C(H)(OH)(CH3)である。いくつかの実施形態では、R3は、置換または非置換のC3-C8環状アルキルである。いくつかの実施形態では、R3は、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R3は、CH2-NH2である。いくつかの実施形態では、R3は、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH、CCH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、C(O)H、1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R3は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状アルキル、または、C8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R3は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0092】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR2及びR3が互いに結合して、上記のB環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)または芳香族(例えば、ピリジン)の、3-8員環の炭素環または複素環(例えば、ピロリジン)を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、非置換の飽和脂肪族環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、シクロペンチルを形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、シクロヘキシルを形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、ヘテロ芳香族環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、ピリジンを形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、3~8員環の複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、ピロリジンを形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、C3-C8置換または非置換、脂肪族、炭素環または複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、C4-C8置換脂肪族環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、C3-C8置換脂肪族環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、4~8員環の置換または非置換の複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR3が互いに結合して、3~員環の置換または非置換の複素環を形成する。
【0093】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR4は、Hである。いくつかの実施形態では、R4は、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換のC1-C10直鎖または分岐鎖アルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換または非置換のC3-C8環状アルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、または、ベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R4は、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R4は、CH2-NH2である。いくつかの実施形態では、R4は、F、Cl、Br、I、OH、SH、R8-OH、CCH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CN、NO2、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、C(O)H、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、CH=C(Ph)2、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または非置換の3~8員環の複素環、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R4は、H、置換または非置換のC1-C10直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R4は、CH2-NH2である。いくつかの実施形態では、R4は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0094】
いくつかの実施形態では、構造式IまたはI(a)-I(e)で表される化合物のR3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の、飽和または不飽和の、脂肪族または芳香族の、3-8員環の炭素環または複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の飽和脂肪族環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、シクロプロピル環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の不飽和脂肪族環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の芳香族環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、置換または非置換の複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、a=N-OHを形成する。いくつかの実施形態では、R3及びR4が互いに結合して、C=Oを形成する。
【0095】
いくつかの実施形態では、構造式I、I(a)、及びI(b)で表される化合物のR5は、Hである。いくつかの実施形態では、R5は、Hである。いくつかの実施形態では、R5は、OHである。いくつかの実施形態では、R5は、SHである。いくつかの実施形態では、R5は、NH2である。いくつかの実施形態では、R5は、NHNH2である。いくつかの実施形態では、R5は、NHRである。いくつかの実施形態では、R5は、N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R5は、N(H)CH3である。いくつかの実施形態では、R5は、N(H)CH2CH3である。いくつかの実施形態では、R5は、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R5は、CH2-NH2である。いくつかの実施形態では、R2及びR5が互いに結合して、置換または非置換の4~8員環の複素環を形成する。いくつかの実施形態では、R2及びR5が互いに結合して、ピロリジンを形成する。いくつかの実施形態では、R5は、OH、NH2、または、N(R10)(R11)である;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R5は、N(H)CH2CH3、または、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R5は、R8-N(R10)(R11)である。いくつかの実施形態では、R5は、CH2-NH2である。
【0096】
いくつかの実施形態では、構造式I、I(a)、及びI(b)で表される化合物のR6は、Hである。いくつかの実施形態では、R6は、Fである。いくつかの実施形態では、R6は、Clである。いくつかの実施形態では、R6は、Brである。いくつかの実施形態では、R6は、Iである。いくつかの実施形態では、R6は、CNである。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R6は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R6は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルケニルである。いくつかの実施形態では、R6は、C2-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルケニルである。いくつかの実施形態では、R6は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換アルケニルである。いくつかの実施形態では、R6は、エテニルである。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R6は、CF3である。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシである。いくつかの実施形態では、R6は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニルである。いくつかの実施形態では、R6は、CC-CH2-シクロブチルである。いくつかの実施形態では、R6は、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、R6は、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖アルコキシである。いくつかの実施形態では、R6は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、または、イソプロポキシである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R6は、メトキシである。いくつかの実施形態では、R6は、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、R6は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシであり、アルコキシの少なくとも1つのメチレン基(CH2)が酸素原子で置換されている。いくつかの実施形態では、R6は、置換または非置換の3~8員環の複素環である。いくつかの実施形態では、R6は、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、または、ピラジンである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R6は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10、NHC(O)CH3、NHC(O)-N(R10)(R11)、NHC(O)N(CH3)2、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)O-CH3、R8-C(O)-R10、CH2C(O)CH3、C(O)H、C(O)-R10、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C(O)N(CH3)2、SO2R、SO2N(R10)(R11)、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、エテニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ、OCF3、OCHF2、置換または非置換の3~8員環の複素環、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R6は、H、F、Cl、Br、I、CF3、CN、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルケニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニル、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、置換または未置のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、または、置換または非置換の3~8員環の複素環である;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、アルキルは、メチルまたはエチルである。いくつかの実施形態では、アルケニルは、エテニルである。いくつかの実施形態では、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルは、CF3である。いくつかの実施形態では、アルコキシは、メトキシ、または、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、アルキニルは、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、または、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、置換または非置換の3~8員環の複素環はピリジンである。いくつかの実施形態では、R6は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0097】
いくつかの実施形態では、構造式I、I(a)、及びI(b)で表される化合物のX1は、Oである。いくつかの実施形態では、X1は、Sである。いくつかの実施形態では、X1は、NHである。いくつかの実施形態では、X1は、NRである。いくつかの実施形態では、X1は、N-CH3である。いくつかの実施形態では、X1は、S=Oである。いくつかの実施形態では、X1は、SO2である。いくつかの実施形態では、X1及びR4が互いに結合して、4~8員環の複素環を形成する。いくつかの実施形態では、X1及びR4が互いに結合して、ピロリジン環を形成する。いくつかの実施形態では、X1は、O、S、NH、またはN-CH3である。いくつかの実施形態では、X1及びR4が互いに結合して、C4-C8複素環を形成する。いくつかの実施形態では、X1及びR4が互いに結合して、ピロリジンを形成する。
【0098】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(c)で表される化合物のX2は、Cである。他の実施形態では、X2は、Nである。
【0099】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(c)で表される化合物のX3は、Cである。他の実施形態では、X3は、Nである。
【0100】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(c)で表される化合物のX4は、Cである。他の実施形態では、X4は、Nである。
【0101】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(c)で表される化合物のX5は、Cである。他の実施形態では、X5は、Nである。
【0102】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(c)のX2-X5のうちの少なくとも1つは、Nである。いくつかの実施形態では、X2-X5のうちの少なくとも2つは、Nである。いくつかの実施形態では、X2及びX4は、Nである。いくつかの実施形態では、X2及びX5は、Nである。いくつかの実施形態では、X2及びX3は、Nである。いくつかの実施形態では、X3及びX5は、Nである。
【0103】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のX6は、Oである。他の実施形態では、X6は、NHである。他の実施形態では、X6は、NRである。いくつかの実施形態では、X6は、CH2である。いくつかの実施形態では、X6は、O、NH、またはNRである。
【0104】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のG=Xは、C=Oである。他の実施形態では、G=X、はSO2である。他の実施形態では、G(=X)-X6-R1は、テトラゾール部分である。
【0105】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR60は、存在しない。いくつかの実施形態では、R60は、Hである。いくつかの実施形態では、R60は、Fである。いくつかの実施形態では、R60は、Clである。いくつかの実施形態では、R60は、Brである。いくつかの実施形態では、R60は、Iである。いくつかの実施形態では、R60は、CF3である。いくつかの実施形態では、R60は、CNである。いくつかの実施形態では、R60は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R60は、C1-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R60は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、またはベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R60は、アルケニルである。いくつかの実施形態では、R60は、エテニルである。いくつかの実施形態では、R60は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニルである。いくつかの実施形態では、R60は、CC-CH2-シクロブチルである。いくつかの実施形態では、R60は、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、R60は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R60は、CF3である。いくつかの実施形態では、R60は、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシである。いくつかの実施形態では、R60は、メトキシである。いくつかの実施形態では、R60は、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、R60は、置換または非置換の3~8員環の複素環である。いくつかの実施形態では、R60は、ピリジンである。いくつかの実施形態では、R60は、H、Cl、またはFである。いくつかの実施形態では、R60は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10、NHC(O)CH3、NHC(O)-N(R10)(R11)、NHC(O)N(CH3)2、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)O-CH3、R8-C(O)-R10、CH2C(O)CH3、C(O)H、C(O)-R10、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C(O)N(CH3)2、SO2R、SO2N(R10)(R11)、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、エテニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ、OCF3、OCHF2、置換または非置換の3~8員環の複素環、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R60は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、構造式I及びI(a)-I(e)で表される化合物のR6及びR60の少なくとも一方は、Hではない。いくつかの実施形態では、R60は、Hではない。いくつかの実施形態では、R6及びR60の両方は、Hではない。
【0106】
いくつかの実施形態では、構造式Iで表される化合物のR70は、存在しない。いくつかの実施形態では、R70は、Hである。いくつかの実施形態では、R70は、Fである。いくつかの実施形態では、R70は、Clである。いくつかの実施形態では、R70は、Brである。いくつかの実施形態では、R70は、Iである。いくつかの実施形態では、R70は、CF3である。いくつかの実施形態では、R70は、CNである。いくつかの実施形態では、R70は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R70は、C1-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R70は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、またはベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R70は、アルケニルである。いくつかの実施形態では、R70は、エテニルである。いくつかの実施形態では、R70は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニルである。いくつかの実施形態では、R70は、CC-CH2-シクロブチルである。いくつかの実施形態では、R70は、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、R70は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R70は、CF3である。いくつかの実施形態では、R70は、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシである。いくつかの実施形態では、R70は、メトキシである。いくつかの実施形態では、R70は、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、R70は、置換または非置換の3~8員環の複素環である。いくつかの実施形態では、R70は、ピリジンである。いくつかの実施形態では、R70は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10、NHC(O)CH3、NHC(O)-N(R10)(R11)、NHC(O)N(CH3)2、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)O-CH3、R8-C(O)-R10、CH2C(O)CH3、C(O)H、C(O)-R10、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C(O)N(CH3)2、SO2R、SO2N(R10)(R11)、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、エテニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ、OCF3、OCHF2、置換または非置換の3~8員環の複素環、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R70は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0107】
いくつかの実施形態では、構造式Iで表される化合物のR80は、存在しない。いくつかの実施形態では、R80は、Hである。いくつかの実施形態では、R80は、Fである。いくつかの実施形態では、R80は、Clである。いくつかの実施形態では、R80は、Brである。いくつかの実施形態では、R80は、Iである。いくつかの実施形態では、R80は、CF3である。いくつかの実施形態では、R80は、CNである。いくつかの実施形態では、R80は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R80は、C1-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R80は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、またはベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R80は、アルケニルである。いくつかの実施形態では、R80は、エテニルである。いくつかの実施形態では、R80は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニルである。いくつかの実施形態では、R80は、CC-CH2-シクロブチルである。いくつかの実施形態では、R80は、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、R80は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R80は、CF3である。いくつかの実施形態では、R80は、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシである。いくつかの実施形態では、R80は、メトキシである。いくつかの実施形態では、R80は、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、R80は、置換または非置換の3~8員環の複素環である。いくつかの実施形態では、R80は、ピリジンである。いくつかの実施形態では、R80は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10、NHC(O)CH3、NHC(O)-N(R10)(R11)、NHC(O)N(CH3)2、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)O-CH3、R8-C(O)-R10、CH2C(O)CH3、C(O)H、C(O)-R10、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C(O)N(CH3)2、SO2R、SO2N(R10)(R11)、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、エテニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ、OCF3、OCHF2、置換または非置換の3~8員環の複素環、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R80は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0108】
いくつかの実施形態では、構造式Iで表される化合物のR90は、存在しない。いくつかの実施形態では、R90は、Hである。いくつかの実施形態では、R90は、Fである。いくつかの実施形態では、R90は、Clである。いくつかの実施形態では、R90は、Brである。いくつかの実施形態では、R90は、Iである。いくつかの実施形態では、R90は、CF3である。いくつかの実施形態では、R90は、CNである。いくつかの実施形態では、R90は、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R90は、C1-C5直鎖または分岐鎖の非置換アルキルである。いくつかの実施形態では、R90は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、またはベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R90は、アルケニルである。いくつかの実施形態では、R90は、エテニルである。いくつかの実施形態では、R90は、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換アルキニルである。いくつかの実施形態では、R90は、CC-CH2-シクロブチルである。いくつかの実施形態では、R90は、CC-CF3である。いくつかの実施形態では、R90は、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R90は、CF3である。いくつかの実施形態では、R90は、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシである。いくつかの実施形態では、R90は、メトキシである。いくつかの実施形態では、R90は、O-CH2-CF3である。いくつかの実施形態では、R90は、置換または非置換の3~8員環の複素環である。いくつかの実施形態ではピリジンである。いくつかの実施形態では、R90は、OH、SH、R8-OH、CH2-OH、R8-SH、-R8-O-R10、-CH2-O-CH3、R8-(C3-C8シクロアルキル)、R8-(3~8員環の複素環)、CF3、CD3、OCD3、CN、NO2、-CH2CN、-R8CN、NH2、NHR、N(R)2、R8-N(R10)(R11)、R9-R8-N(R10)(R11)、B(OH)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、NHC(O)-R10、NHC(O)CH3、NHC(O)-N(R10)(R11)、NHC(O)N(CH3)2、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-R10、C(O)O-CH3、R8-C(O)-R10、CH2C(O)CH3、C(O)H、C(O)-R10、C(O)-CH3、C(O)-CH2CH3、C(O)-CH2CH2CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖のC(O)-ハロアルキル、C(O)-CF3、-C(O)NH2、C(O)NHR、C(O)N(R10)(R11)、C(O)N(CH3)2、SO2R、SO2N(R10)(R11)、SO2N(CH3)2、SO2NHC(O)CH3、C1-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t-Bu、イソブチル、ペンチル、ベンジル、置換または非置換のC3-C8シクロアルキル、シクロプロピル、シクロペンチル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルケニル、エテニル、C2-C5直鎖または分岐鎖の置換または非置換のアルキニル、エチニル、CC-CH2-シクロブチル、CC-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のハロアルキル、CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、CF(CH3)-CH(CH3)2、置換または非置換のC1-C5直鎖または分岐鎖のまたはC3-C8環状のアルコキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、O-CH2-CF3、C1-C5直鎖または分岐鎖のチオアルコキシ、C1-C5直鎖または分岐鎖のハロアルコキシ、OCF3、OCHF2、置換または非置換の3~8員環の複素環、チオフェン、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フラン、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、置換または非置換のアリール、フェニル、または、置換または非置換のベンジルである;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、R90は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0109】
いくつかの実施形態では、X2、X3、X4、及びX5のいずれかがNである場合、それに対応する置換基R60、R70、R80、R90は存在しない。
【0110】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR8は、CH2である。他の実施形態では、R8は、CH2CH2である。他の実施形態では、R8は、CH2CH2CH2である。
【0111】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のpは、1である。他の実施形態では、pは、2である。他の実施形態では、pは、3である。
【0112】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR9は、C≡Cである。
【0113】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のqは、2である。
【0114】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR10は、Hである。他の実施形態では、R10は、C1-C5の直鎖または分岐鎖アルキルである。他の実施形態では、R10は、CH3である。他の実施形態では、R10は、CH2CH3である。他の実施形態では、R10は、CH2CH2CH3である。他の実施形態では、R10は、CNである。他の実施形態では、R10は、C(O)Rである。他の実施形態では、R10は、S(O)2Rである。他の実施形態では、R10は、C(O)(OCH3)である。
【0115】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR11は、C1-C5の直鎖または分岐鎖アルキルである。他の実施形態では、R11は、Hである。他の実施形態では、R11は、CH3である。他の実施形態では、R11は、CH2CH3である。他の実施形態では、R11は、CH2CH2CH3である。他の実施形態では、R11は、CNである。他の実施形態では、R11は、C(O)Rである。他の実施形態では、R11は、S(O)2Rである。他の実施形態では、R11は、C(O)(OCH3)である。
【0116】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のR10及びR11が互いに結合して、置換または非置換の3~8員環の複素環を形成する。他の実施形態では、R10及びR11が互いに結合して、ピペラジン環を形成する。他の実施形態では、R10及びR11が互いに結合して、ピペリジン環を形成する。いくつかの実施形態では、上記の環は、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、NHC(O)-R)、COOH、アルキルエステル(例えば、COOR、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、R8-(C3-C8シクロアルキル)、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換してもよい;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0117】
いくつかの実施形態では、構造式I及び/またはI(a)-I(e)で表される化合物のRは、Hである。他の実施形態では、Rは、C1-C5の直鎖または分岐鎖アルキルである。他の実施形態では、Rは、メチルである。他の実施形態では、Rは、エチルである。他の実施形態では、Rは、C1-C5の直鎖または分岐鎖アルコキシである。他の実施形態では、Rは、メトキシである。他の実施形態では、Rは、フェニルである。他の実施形態では、Rは、アリールである。他の実施形態では、Rは、ヘテロアリールである。他の実施形態では、2つのgemR置換基が互いに結合して、5員環または6員環の複素環を形成する。
【0118】
いくつかの実施形態では、kは、1~3の整数である。いくつかの実施形態では、kは、1~2の整数である。いくつかの実施形態では、kは、2~3の整数である。いくつかの実施形態では、kは、1である。いくつかの実施形態では、kは、2である。いくつかの実施形態では、kは、3である。いくつかの実施形態では、kが1でない場合、R2はHである。いくつかの実施形態では、kが2または3である場合、R2はHである。
【0119】
いくつかの実施形態では、R1がH、メチル、またはエチル;R4がH;R3がメチルまたはエチル;及び、kが1;の場合;R2はHではない。いくつかの実施形態では、G=XがC=O;X6がO;R1がH、メチル、またはエチル;R4がH;R2がHかつR3がメチルまたはエチル、またはB環がシクロペンチル;R60がH;及び、kが1;の場合;R6はHまたはFではない。いくつかの実施形態では、G=XがC=O;X6がO;R1がH、メチル、またはエチル;R4がH;R2がHかつR3がメチルまたはエチル、またはB環がシクロペンチル;R60がH;R6がHまたはF;及び、kが1;の場合、化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体である。
【0120】
炭素原子が4個未満の結合を有する本発明に提示される構造において、炭素の原子価を完全に満たすためにH原子が存在することは、よく理解されている。窒素原子が3個未満の結合を有する本発明に提示される構造において、窒素の原子価を完全に満たすためにH原子が存在することは、よく理解されている。
【0121】
いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書において上記に列挙した化合物、農薬組成物、及び/またはその使用方法に関するものであり、本発明の化合物は、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、除草剤である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、望ましくない植物の成長を防除する。
【0122】
本明細書で使用するとき、「単一のまたは縮合した芳香族環系または芳香族複素環系」としては、これに限定しないが、フェニル、ナフチル、ピリジニル、(2-、3-、及び4-ピリジニル)、キノリニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、1-メチルイミダゾール、ピラゾリル、ピロリル、フラニル、チオフェン-イル、キノリニル、イソキノリニル、2,3-ジヒドロインデニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン、ベンゾジオキソリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール、テトラヒドロナフチル、インドリル、1H-インドール、イソインドリル、アントラセニル、ベンズイミダゾリル、2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾリル、インダゾリル、2H-インダゾール、トリアゾリル、4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インダゾール、3H-インドール-3-オン、プリニル、ベンゾオキサゾリル、1,3-ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,3-ベンゾチアゾール、4,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-ベンゾチアゾール、キナゾリニル、キノキサリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン、1-(ピリジン-1(2H)-イル)エタノン、シンノリニル、フタラジニル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、ベンゾフラニル、1-ベンゾフラン、イソベンゾフラニル、ベンゾフラン-2(3H)-オン、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサジアゾール、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾリル、ベンゾ[c]チオフェニル、ベンゾジオキソリル、チアジアゾリル、[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジン、オキサジアジオリル、イミダゾ[2,1-b][1,3]チアゾール、4H,5H,6H-シクロペンタ[d][1,3]チアゾール、5H,6H,7H,8H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン、7-オキソ-6H,7H-[1,3]チアゾロ[4,5-d]ピリミジン、[1,3]チアゾロ[5,4-b]ピリジン、2H,3H-イミダゾ[2,1-b][1,3]チアゾール、チエノ[3,2-d]ピリミジン-4(3H)-オン、4-オキソ-4H-チエノ[3,2-d][1,3]チアジン、イミダゾ[1,2-a]ピリジン、1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン、1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン、3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、イミダゾ[1,2-a]ピラジン、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン、ピリド[2,3-b]ピラジン、ピリド[2,3-b]ピラジン-3(4H)-オン、4H-チエノ[3,2-b]ピロール、キノキサリン-2(1H)-オン、1H-ピロロ[3、2-b]ピリジン、7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、オキサゾロ[5,4-b]ピリジン、チアゾロ[5,4-b]ピリジン、チエノ[3,2-c]ピリジン、3-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール、5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール、メチルオキサゾリジン-2-オンなどが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0123】
本明細書で使用するとき、「アルキル」という用語は、特に明記しない限り、最大約30個の炭素を含有する任意の直鎖または分岐鎖アルキル基であり得る。様々な実施形態では、アルキルは、C1-C5炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C6炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C8炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C2-C5炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C2-C8炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C10炭素を含む。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C12炭素である。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C20炭素である。いくつかの実施形態では、分岐鎖アルキルは、1~5個の炭素のアルキル側鎖によって置換されたアルキルである。様々な実施形態では、アルキル基は、非置換であり得る。いくつかの実施形態では、アルキル基は、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボニル、アミド、アルキルアミド、ジアルキルアミド、シアノ、ニトロ、CO2H、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシル、チオ、チオアルキル、C1-C5直鎖または分岐鎖ハロアルコキシ、CF3、フェニル、ハロフェニル、(ベンジルオキシ)フェニル、-CH2CN、NH2、NH-アルキル、N(アルキル)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、-NHC(O)-アルキル、-C(O)Ph、C(O)O-アルキル、C(O)H、-C(O)NH2、またはそれらの任意の組み合わせによって置換され得る。
【0124】
アルキル基は、単独の置換基であってもよいし、あるいは、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アルキル尿素などの大きな置換基の一部分であってもよい。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、及びプロピルであり、したがって、ハロメチル、ジハロメチル、トリハロメチル、ハロエチル、ジハロエチル、トリハロエチル、ハロプロピル、ジハロプロピル、トリハロプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、アリールメチル、アリールエチル、アリールプロピル、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルアミド、アセトアミド、プロピルアミド、ハロメチルアミド、ハロエチルアミド、ハロプロピルアミド、メチル尿素、エチル尿素、プロピル尿素、2、3、または、4-CH2-C6H4-Cl、C(OH)(CH3)(Ph)などである。
【0125】
本明細書で使用するとき、「アルケニル」という用語は、「アルキル」という用語について本明細書で上記に定義した最大約30個の炭素及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含有する直鎖または分枝鎖アルケニル基であり得る。したがって、本明細書で定義されるアルケニルという用語は、アルカジエン、アルカトリエン、アルカテトラエンなども含む。いくつかの実施形態では、アルケニル基は、1つの炭素-炭素二重結合を含有する。いくつかの実施形態では、アルケニル基は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つの炭素-炭素二重結合を含有する;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。アルケニル基の非限定的な例としては、エテニル、プロペニル、ブテニル(すなわち、1-ブテニル、トランス-2-ブテニル、シス-2-ブテニル、及びイソブチレニル)、ペンテン(すなわち、1-ペンテニル、シス-2-ペンテニル、及びトランス-2-ペンテニル)、ヘキセン(例えば、1-ヘキセニル、(E)-2-ヘキセニル、(Z)-2-ヘキセニル、(E)-3-ヘキセニル、(Z)-3-ヘキセニル、2-メチル-1-ペンテンなど)が挙げられ、これらはすべて、「アルキル」という用語について本明細書で上記に定義したように置換してもよい。
【0126】
本明細書で使用するとき、「アルキニル」という用語は、「アルキル」という用語について本明細書で上記に定義した最大約30個の炭素及び少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含有する直鎖または分枝鎖アルキニル基であり得る。したがって、本明細書で定義されるアルキニルという用語は、アルカジイン、アルカトリイン、アルカテトラインなども含む。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、1つの炭素-炭素三重結合を含有する。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つの炭素-炭素三重結合を含有し、それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。アルキニル基の非限定的な例としては、アセチレニル、プロピニル、ブチニル(すなわち、1-ブチニル、2-ブチニル、及びイソブチリニル)、ペンチン(すなわち、1-ペンチニル、2-ペンチニル)、ヘキシン(例えば、1-ヘキシニル、2ヘキシニル、3-ヘキシニルなど)が挙げられ、これらはすべて、「アルキル」という用語について本明細書で上記に定義したように置換してもよい。
【0127】
本明細書で使用するとき、「アリール」という用語は、別の基に直接結合し、置換または非置換のいずれかであり得る、任意の芳香族環を指す。アリール基は、単独の置換基であってもよいし、または、アリールアルキル、アリールアミノ、アリールアミドなどの大きな置換基の構成要素の一部分であってもよい。例示的なアリール基としては、これに限定しないが、フェニル、トリル、キシリル、フラニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェン-イル、ピロリル、インドリル、フェニルメチル、フェニルエチル、フェニルアミノ、フェニルアミド、3-メチル-4H-1,2,4-トリアゾリル、5-メチル-1,2,4-オキサジアゾリルが挙げられる。置換基としては、これに限定しないが、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分枝鎖アルキル、C1-C5直鎖または分枝鎖ハロアルキル、C1-C5直鎖または分枝鎖アルコキシ、C1-C5直鎖または分枝鎖ハロアルコキシ、CF3、フェニル、ハロフェニル、(ベンジルオキシ)フェニル、CN、NO2、-CH2CN、NH2、NH-アルキル、N(アルキル)2、ヒドロキシル、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、-NHCO-アルキル、COOH、-C(O)Ph、C(O)O-アルキル、C(O)H、-C(O)NH2、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0128】
本明細書で使用するとき、「アルコキシ」という用語は、上記で定義したアルキル基によって置換されたエーテル基を指す。アルコキシは、直鎖及び分枝鎖アルコキシ基の両方を指す。アルコキシ基の非限定的な例としては、これに限定しないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、tert-ブトキシが挙げられる。
【0129】
「ハロアルキル」基は、いくつかの実施形態では、1つ以上のハロゲン原子によって、例えば、ハロアルキルは、F、Cl、Br、またはIによって置換された上記で定義したアルキル基を指す。「ハロアルキル」という用語には、これに限定しないが、フルオロアルキル、すなわち、少なくとも1つのフッ素原子を有するアルキル基が含まれる。ハロアルキル基の非限定的な例は、CF3、CF2CF3、CF2CH3、CH2CF3、CF2CH2CH3、CH2CH2CF3、CF2CH(CH3)2、及びCF(CH3)-CH(CH3)2である。
【0130】
「ハロフェニル」基は、いくつかの実施形態では、1つ以上のハロゲン原子、例えば、F、Cl、BrまたはIによって置換されたフェニル置換基を指す。一実施形態では、ハロフェニルは、4-クロロフェニルである。
【0131】
「アルコキシアルキル」基は、いくつかの実施形態では、上記で定義したアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i-プロポキシ、t-ブトキシなどによって置換された上記で定義したアルキル基を指す。アルコキシアルキル基の非限定的な例は、-CH2-O-CH3、-CH2-O-CH(CH3)2、-CH2-O-C(CH3)3、-CH2-CH2-O-CH3、-CH2-CH2-O-CH(CH3)2、-CH2-CH2-O-C(CH3)3である。
【0132】
「シクロアルキル」または「炭素環式」基は、様々な実施形態では、炭素原子を環原子として含む環構造を指し、飽和または不飽和の、置換または非置換の、単環または縮合環のいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、3~10員環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、3~12員環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、6員環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、5~7員環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、3~8員環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、非置換であってもよいし、あるいは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボニル、アミド、アルキルアミド、ジアルキルアミド、シアノ、ニトロ、CO2H、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシル、チオ、チオアルキル、C1-C5直鎖または分枝鎖ハロアルコキシ、CF3、フェニル、ハロフェニル、(ベンジルオキシ)フェニル、-CH2CN、NH2、NH-アルキル、N(アルキル)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、-NHCO-アルキル、-C(O)Ph、C(O)O-アルキル、C(O)H、-C(O)NH2、またはそれらの任意の組み合わせによって置換されてもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキル環は、別の飽和または不飽和のシクロアルキルまたは3~8員環の複素環に縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキル環は、飽和環である。いくつかの実施形態では、シクロアルキル環は、不飽和環である。シクロアルキル基の非限定的な例としては、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロプロピル、シクロプロペニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロオクチル、シクロオクタジエニル(COD)、シクロオクタエン(COE)などが挙げられる。
【0133】
「複素環」または「複素環式」基は、様々な実施形態では、炭素原子に加えて、硫黄、酸素、窒素、またはそれらの任意の組み合わせを環の一部として含む環構造を指す。「複素芳香族環」は、様々な実施形態では、炭素原子に加えて、硫黄、酸素、窒素、またはそれらの任意の組み合わせを環の一部として含む芳香族環構造を指す。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、3~10員環である。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、3~12員環である。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、6員環である。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、5~7員環である。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、3~8員環である。いくつかの実施形態では、複素環基または複素芳香族環は、非置換であってもよいし、あるいは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボニル、アミド、アルキルアミド、ジアルキルアミド、シアノ、ニトロ、CO2H、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシル、チオ、チオアルキル、C1-C5直鎖または分枝鎖ハロアルコキシ、CF3、フェニル、ハロフェニル、(ベンジルオキシ)フェニル、-CH2CN、NH2、NH-アルキル、N(アルキル)2、-OC(O)CF3、-OCH2Ph、-NHCO-アルキル、-C(O)Ph、C(O)O-アルキル、C(O)H、-C(O)NH2、またはそれらの任意の組み合わせによって置換されてもよい。いくつかの実施形態では、複素環または複素芳香族環は、別の飽和または不飽和のシクロアルキルまたは3~8員環の複素環に縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、複素環は、飽和環である。いくつかの実施形態では、複素環は、不飽和環である。複素環系または複素芳香族環系の非限定的な例としては、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、チオフェン、ピロール、ベンゾジオキソール、ベンゾフラン-2(3H)-オン、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール、インドール、オキサゾール、イソオキサゾール、イミダゾール及び1-メチルイミダゾール、フラン、トリアゾール、ピリミジン、ピラジン、オキサシクロブタン(1または2-オキサシクロブタン)、ナフタレン、テトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド、チアゾール、ベンズイミダゾール、ピペリジン、1-メチルピペリジン、イソキノリン、1,3-ジヒドロイソベンゾフラン、ベンゾフラン、3-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール、5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール、オキサゾリジン-2-オン、メチルオキサゾリジン-2-オン、インドールなどが挙げられる;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0134】
様々な実施形態では、本発明は、本発明の化合物、または、その農薬学的に許容される塩、双性イオン(内塩)、立体異性体、互変異性体、水和物、N-オキシド、逆アミド類似体、同位体変異体(例えば、重水素化類似体)、もしくはそれらの任意の組み合わせを提供する。様々な実施形態では、本発明は、本発明の化合物の単一の立体異性体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の光学異性体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の農薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の互変異性体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の水和物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物のN-オキシドを提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の逆アミド類似体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の同位体変異体(これに限定しないが、例えば、重水素化類似体)を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の多形体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の化合物の結晶を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、農薬組成物であって、本明細書に記載される本発明の化合物、またはいくつかの実施形態では、本発明の化合物の立体異性体、光学異性体、農薬学的に許容される塩、互変異性体、水和物、N-オキシド、同位体変異体(重水素化類似体)、多形体、もしくは結晶の任意の組み合わせを含む、農薬組成物を提供する。
【0135】
様々な実施形態では、「異性体」という用語には、これに限定しないが、立体異性体、光学異性体、構造異性体、立体配座異性体、及び類似体などが含まれる。いくつかの実施形態では、異性体は、光学異性体である。いくつかの実施形態では、異性体は、立体異性体である。
【0136】
様々な実施形態では、本発明は、本発明の化合物の様々な光学異性体の使用を包含する。本発明の化合物が少なくとも1つのキラル中心を含有し得ることは、当業者には理解されるであろう。したがって、本発明の方法で使用される化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で存在し、単離され得る。したがって、本発明の化合物は、立体異性体または光学活性異性体(例えば、(R)や(S)などのエナンチオマー)として存在してもよく、エナンチオマーに富む混合物、ラセミ混合物、単一のジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、または他の任意の立体異性体として存在してもよく、そのようなものとしては、これに限定しないが、(R)(R)、(R)(S)、(S)(S)、(S)(R)、(R)(R)(R)、(R)(R)(S)、(R)(S)(R)、(S)(R)(R)、(R)(S)(S)、(S)(R)(S)、(S)(S)(R)、または、(S)(S)(S)立体異性体が挙げられる。いくつかの化合物は、多形性も示し得る。本発明は、任意のラセミ、光学活性、多形、または立体異性体の形態、あるいは、それらの任意の組み合わせを包含し、これらの形態が、本明細書に記載された様々な望ましくない植物の成長を防除するのに有用な特性を有することを理解されたい。
【0137】
光学活性形態を得る方法(例えば、再結晶化技術によるラセミ形態の分割、光学活性出発物質からの合成、キラル合成、または、キラル固定相を用いたクロマトグラフィ分離)は、当該技術分野ではよく知られている。
【0138】
また、本発明の化合物は、実質的に等量の立体異性体を含有する、ラセミ混合物の形態で存在することもできる。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、それに対応する立体異性体を実質的に含まない(すなわち、実質的に純粋な)立体異性体を得るために、既知の手法を用いて生成するか、または他の方法で単離することもできる。実質的に純粋とは、立体異性体の純度が、少なくとも約95%、より好ましくは少なくとも約98%、最も好ましくは少なくとも約99%であることを意図する。
【0139】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、立体異性体の混合物を含む。様々な実施形態では、本発明の化合物は、ラセミ体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、光学異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体を含む。実質的に純粋とは、立体異性体の純度が、少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%、さらにより好ましくは少なくとも約98%、最も好ましくは少なくとも約99%であることを意図する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、単一の立体異性体を、80%超、85%超、90%超、91%超、92%超、93%超、94%超、95%超、96%超、97%超、98%超、99%超、99.5%超の鏡像体過剰率(ee)の純度で含む;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、単一の立体異性体を、80%超、85%超、90%超、91%超、92%超、93%超、94%超、95%超、96%超、97%超、98%超、99%超、99.5%超の鏡像体比(er)の純度で含む;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、単一の立体異性体を、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または、99.5%を超える純度で含む;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0140】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な光学異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なR光学異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なS光学異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、光学異性体の混合物を含む。様々な実施形態では、本発明の化合物は、ラセミ体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、立体異性体の混合物を含む。
【0141】
様々な実施形態では、本発明の化合物は、2つのキラル中心を有する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、立体異性体の混合物を含む。様々な実施形態では、本発明の化合物は、2、3、または4つの立体異性体の混合物を含む;それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。様々な実施形態では、本発明の化合物は、単一の立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋な単一の立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なRR立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なSS立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なRS立体異性体である。様々な実施形態では、本発明の化合物は、実質的に純粋なSR立体異性体である。
【0142】
また、本発明の化合物は、水和物の形態をとることもでき、これは、化合物が、非共有結合分子間力によって結合された化学量論的または非化学量論的量の水をさらに含むことを意味する。
【0143】
本明細書で使用するとき、ある化学官能基(例えば、アルキルまたはアリール)が「置換されている」と言われる場合、1つ以上の置換が可能であると定義される。いくつかの実施形態では、これらの置換は、これに限定しないが、F、Cl、Br、I、C1-C5直鎖または分岐鎖アルキル、C2-C5直鎖または分岐鎖アルケニル(例えば、エテニル)、C2-C5直鎖または分岐鎖アルキニル、アルキルアミド(例えば、C(O)NH-R、または、NHC(O)-R)、アルキルエステル(例えば、COOR、または、OC(O)-R)、OH、アルコキシ、N(R)2、NH2、CF3、アリール、フェニル、ヘテロアリール、C3-C8シクロアルキル、ハロフェニル、CN、及び、NO2から選択される少なくとも1つの置換基で置換されることを含む。
【0144】
本発明の化合物は、可能な互変異性体のうちの1つ以上の形態で存在してもよく、条件に応じて、互変異性体の一部または全部を別個の実体に分離することが可能である。すべての追加のエノール及びケト互変異性体及び/または異性体を含む、すべての可能な互変異性体が、本発明に包含されることを理解されたい。例えば、これに限定しないが、下記の互変異性体が本発明に包含される。
【0145】
【0146】
本発明は、本発明の化合物と酸または塩基との反応によって生成される、本発明の化合物の「農薬学的に許容される塩」を含む。特定の化合物、特に酸性基または塩基性基を有する化合物は、塩、好ましくは農薬学的に許容される塩の形態をとることができる。「農薬学的に許容される塩」という用語は、農薬学的または他の点で望ましいものではない、遊離塩基または遊離酸の農薬学的有効性及び特性を保持する塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、または、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、オキシル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステインなどの有機酸から生成される。他の塩は、当業者に既知であり、本発明にしたがって使用するために容易に適合させることができる。
【0147】
本発明の化合物のアミンの適切な農薬学的に許容される塩は、無機酸または有機酸から生成することができる。様々な実施形態では、アミンの無機塩の例としては、硫酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、塩化物、ヘミ硫酸塩、臭化水素酸塩、塩化水素酸塩、2-ヒドロキシエチルスルホン酸塩(ヒドロキシエタンスルホン酸塩)、ヨウ素酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、硝酸塩、過硫酸塩、リン酸塩、硫酸塩、スルファミン酸塩、スルファニル酸塩、スルホン酸(アルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、ハロゲン置換アルキルスルホン酸塩、ハロゲン置換アリールスルホン酸塩)、スルホン酸塩、及びチオシアン酸塩が挙げられる。
【0148】
様々な実施形態では、アミンの有機塩の例は、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環式、カルボキシル、及びスルホン酸クラスの有機酸から選択することができ、そのような例としては、酢酸塩、アルギニン、アスパラギン酸塩、アスコルビン酸塩、アジピン酸塩、アントラニル酸塩、アルゲン酸塩、アルカンカルボン酸塩、置換アルカンカルボン酸塩、アルギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、重炭酸塩、重酒石酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロヘキシルスルファミン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、カルシウムエデト酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クラブラン酸塩、ケイ皮酸塩、ジカルボン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシルスルホン酸塩、二塩酸塩、デカン酸塩、エナント酸塩、エタンスルホン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストール酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、ギ酸塩、フッ化物、ガラクツロン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、グルコレート、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グルセプト酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、グルタル酸塩、グルタミン酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、ヒドロキシカルボン酸、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、フッ化水素酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メチレンビス(ベータ-オキシナフトエート)、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、メタンスルホン酸塩、マレイン酸一カリウム、ムチン酸塩、モノカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、ナプシル酸塩、N-メチルグルカミン、シュウ酸塩、オクタン酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、フェニル酢酸塩、ピクリン酸塩、フェニル安息香酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、フタル酸塩、フェニル酢酸塩、ペクチン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、ピルビン酸塩、キナ酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、ステアリン酸塩、スルファニル酸塩、塩基性酢酸塩、酒石酸塩、テオフィリン酢酸塩、p-トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩)、トリフルオロ酢酸塩、テレフタル酸塩、タンニン酸塩、テオクル酸塩、トリハロ酢酸塩、トリエチオジド、トリカルボン酸塩、ウンデカン酸塩、及び吉草酸塩が挙げられる。
【0149】
様々な実施形態では、カルボン酸またはヒドロキシルの無機塩の例は、アンモニウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなどのアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム、アルミニウムなどのアルカリ土類金属;亜鉛、バリウム、コリン、四級アンモニウムから選択され得る。
【0150】
いくつかの実施形態では、カルボン酸またはヒドロキシルの有機塩の例は、アルギニン、有機アミン(脂肪族有機アミン、脂環式有機アミン、芳香族有機アミン、ベンザチン、t-ブチルアミン、ベタミン(N-ベンジルフェネチルアミン)、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、ヒドラバミン、イミダゾール、リジン、メチルアミン、メグラミン、N-メチル-D-グルカミン、N,N´-ジベンジルエチレンジアミン、ニコチンアミド、有機アミン、オルニチン、ピリジン、ピコリン、ピペラジン、プロカイン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トロメタミンを含む)、及び尿素から選択され得る。
【0151】
様々な実施形態では、塩は、従来の手段、例えば、塩が不溶性である溶媒または媒体中または水などの溶媒中で、遊離塩基または遊離酸の形態の生成物を1当量以上の適切な酸または塩基と反応させ、これを真空下でまたは凍結乾燥によって除去することによって、または、既存の塩のイオンを別のイオンまたは好適なイオン交換樹脂と交換することによって生成され得る。
【0152】
農薬組成物
【0153】
本発明の別の態様は、農薬学的に許容される担体または希釈剤と、本発明の態様による化合物と、を含む、農薬組成物に関する。本発明の農薬組成物は、上記の本発明の化合物を1つ以上含む。一般的に、本発明の農薬組成物は、本発明の化合物またはその農薬学的に許容される塩と、農薬学的に許容される担体と、を含む。「農薬学的に許容される担体」という用語は、任意の好適なアジュバント、担体、賦形剤、または安定剤を指し、錠剤、カプセル、粉末、溶液、懸濁液、またはエマルションなどの固体または液体の形態をとることができる。
【0154】
本発明の化合物は、無修飾の形で殺虫剤または除草剤として使用することができるが、一般に、担体、溶媒、界面活性物質などの製剤アジュバントを用いて、様々な方法で組成物に製剤化される。製剤は、様々な物理的形態をとることができ、例えば、細粉(散布剤)、ゲル、湿潤性粉末、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳化性濃縮物、微乳化性濃縮物、水中油型エマルション、油流動性、水性分散物、油性分散物、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(水または水混和性有機溶媒を担体とする)、含浸高分子フィルム、または他の既知の形態をとることができる。このような製剤は、直接使用してもよいし、または、使用前に希釈してもよい。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油、または溶媒で行うことができる。
【0155】
一般的に、本発明の組成物は、アジュバント、担体、及び/または賦形剤とともに、約0.01~99パーセント、好ましくは約20~75パーセントの活性化合物を含み得る。個々のニーズは異なるかもしれないが、各成分の有効量の最適範囲の決定は、当業者の技術の範囲内である。
【0156】
製剤は、微粉化された固体、顆粒、溶液、分散、またはエマルションの形態の組成物を得るために、例えば、活性成分を製剤アジュバントと混合することによって調製することができる。また、活性成分は、微粉化された固体、鉱油、植物もしくは動物由来の油、植物もしくは動物由来の変性油、有機溶媒、水、界面活性物質、またはそれらの任意の組み合わせなどの他のアジュバントとともに製剤化してもよい。
【0157】
また、活性成分は、非常に微細なマイクロカプセルに封入してもよい。マイクロカプセルは、多孔質の担体中に活性成分を含有する。これにより、活性成分を制御された量で環境中に放出することが可能になる(例えば、持続放出)。マイクロカプセルは、通常、0.1~500μmの直径を有する。マイクロカプセルは、活性成分を、カプセル重量の約25~95重量%の量で含有する。活性成分は、モノリシック固体の形態、固体もしくは液体の分散剤中の微粒子の形態、または、適切な溶液の形態をとることができる。カプセル化膜には、例えば、天然もしくは合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、化学的に修飾されたポリマー、デンプンキサンテート、または当業者に既知の他のポリマーが含まれる。あるいは、マイクロカプセル自体をカプセル化せず、活性成分が、非常に微細なマイクロカプセルのベース物質の固体マトリックス中に含有されるようにしてもよい。
【0158】
本発明の組成物の調製に適した製剤アジュバントは、それ自体が既知である。液体担体としては、水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエタート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、α-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、酢酸オクチルアミン、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、メチル-2-ピロリドンなどの高分子量アルコールなどが使用され得る。
【0159】
好適な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルガイトクレイ、珪藻土、石灰岩、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、挽いたクルミの殻、リグニン、及び、同様の物質である。
【0160】
多数の界面活性物質を、固体製剤及び液体製剤の両方、特に使用前に担体で希釈することができる製剤において、有利に使用することができる。界面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、またはポリマー性であり得、それらは、乳化剤、湿潤剤、または懸濁剤として、あるいは、他の目的で使用することができる。典型的な界面活性物質としては、例えば、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウム;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホン酸の塩;ノニルフェノールエトキシレートなどのアルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコールエトキシレートなどのアルコール/アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩の塩;ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;オレイン酸ソルビトールなどのソルビトールエステル;塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどの第四アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロック共重合体;モノ-及びジ-アルキルホスフェートエステルの塩;及び当該技術分野で既知のさらなる物質が挙げられる。
【0161】
農薬及び/または除草剤製剤に使用できるさらなるアジュバントとしては、結晶化阻害剤、粘度調整剤、懸濁剤、色素、抗酸化剤、発泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和またはpH調整物質及び緩衝剤、腐食阻害剤、香料、湿潤剤、摂取促進剤、微量栄養素、可塑剤、流動剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、不凍剤、殺菌剤、及び、液体または固体の肥料が挙げられる。
【0162】
本発明の組成物は、植物または動物由来の油、鉱油、そのような油のアルキルエステル、またはそのような油及び油誘導体の混合物などの油添加剤を含むことができる。本発明の組成物中の油添加剤の量は、一般に、適用される混合物に基づいて、0.01~10%である。例えば、スプレー混合物の調製後、油添加剤を所望の濃度でスプレータンクに添加してもよい。好ましい油添加剤として、鉱油、植物由来油(例えば、ナタネ油、オリーブ油、ヒマワリ油)、乳化植物油、野菜由来の油のアルキルエステル(例えば、メチル誘導体)、または動物由来の油(例えば、魚油、牛脂)が挙げられる。好ましい油添加剤として、C8-C22脂肪酸のアルキルエステル、とりわけ、C12-C18脂肪酸のメチル誘導体、例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、またはオレイン酸のメチルエステル(それぞれ、ラウリン酸メチル、パルミチン酸メチル、オレイン酸メチル)が挙げられる。他の油誘導体としては、例えば、「Compendium of Herbicide Adjuvants, 10th Edition, Southern Illinois University, 2010」に記載されているものなどが、当業者に知られている。
【0163】
本発明の農薬及び/または除草剤組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の本発明の化合物と、好ましくは0%~25重量%の界面活性物質を含有する1~99.9重量%の製剤アジュバントとを含む。本発明の組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の本発明の化合物と、好ましくは0%~25重量%の界面活性物質を含有する1~99.9重量%の製剤アジュバントとを含む。市販品は、濃縮物として製剤化されることが好ましいので、エンドユーザーは通常、希釈製剤を使用する。
【0164】
適用量(施用量)は、土壌の性質、適用方法、作物植物、防除対象の害虫、一般的な気候条件、並びに、適用方法、適用時期、及び対象作物によって左右される他の要因に依存して、広い範囲内で変化する。一般的なガイドラインとして、化合物は、1~2000L/ha、特に10~1000L/haの量で適用される。好ましい製剤は、下記の組成(重量%)を有し得る。
【0165】
乳化性濃縮物:
・活性成分:1~95%、好ましくは60~90%
・表面活性剤:1~30%、好ましくは5~20%
・液体担体:1~80%、好ましくは1~35%
【0166】
細粉(散布剤):
・活性成分:0.1~10%、好ましくは0.1~5%
・固体担体:90~99.9%、好ましくは99~99.9%
【0167】
懸濁濃縮物:
・活性成分:5~75%、好ましくは10~50%
・水:24~94%、好ましくは30~88%
・表面活性剤:1~40%、好ましくは2~30%
【0168】
湿潤性粉末:
・活性成分:0.5~90%、好ましくは1~80%
・表面活性剤0.5~20%、好ましくは1~15%
・固体担体:5~95%、好ましくは15~90%
【0169】
顆粒:
・活性成分:0.1~30%、好ましくは0.1~15%
・固体担体:70~99.5%、好ましくは85~97%
【0170】
本発明の化合物または農薬組成物を、望ましくない植物の成長を防除(制御)するために適用する場合、農薬組成物は、様々な種類の植物の成長防除のために、現在知られているか、または今後開発される他の農薬もしくは処理レジメンを含むか、またはそれらと組み合わせて適用することもできる。
【0171】
したがって、本発明の組成物は、これに限定しないが除草剤を含む、少なくとも1つの追加の農薬をさらに含み得る。例えば、本発明の化合物は、他の農薬、除草剤、または植物成長調整剤と組み合わせて使用することもできる。好ましい実施形態では、追加の農薬は、除草剤及び/または除草剤セーフナーである。
【0172】
本発明の化合物と組み合わせて使用することができる除草剤の例としては、これに限定しないが、アセトクロル、アシフルオルフェン(アシフルオルフェン-ナトリウムを含む)、アクロニフェン、アラクロル、アロキシジム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、アミトロール、アスラム、アトラジン、ベンスルフロン(ベンスルフロン-メチルを含む)、ベンタゾン、ビシクロピロン、ビラナホス、ビフェノクス、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロル、ブタフェナシル、カフェンストロール、カルフェントラゾン(カルフェントラゾン-エチルを含む)、クロランスラム(クロランスラム-メチルを含む)、クロリムロン(クロリムロン-エチルを含む)、クロロトルロン、シノスルフロン、クロルスルフロン、シンメチリン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ(クロジナホップ-プロパルギルを含む)、クロマゾン、クロピラリド、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シハロホップ(シハロホップ-ブチルを含む)、2,4-D(コリン塩及びその2-エチルヘキシルエステルを含む)、2,4-DB、ダイムロン、デスメジファム、ジカンバ(アルミニウム、アミノプロピル、ビスアミノプロピルメチル、コリン、ジクロロプロプ、ジグリコールアミン、ジメチルアミン、ジメチルアンモニウム、カリウム、及びそれらのナトリウム塩を含む)、ジクロホップ-メチル、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジフェンゾクワット、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメタクロル、ジメテナミド-P、ジクワット二臭化物、ジウロン、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エトフメセート、フェノキサプロプ(フェノキサプロプ-P-エチルを含む)、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラキシフェン、フルアジホップ(フルアジホップ-P-ブチルを含む)、フルカルバゾン(フルカルバゾン-ナトリウムを含む)、フルフェナセット、フルメトラリン、フルメツラム、フルミオキサジン、フルピルスルフロン(フルピルスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、フルロキシピル(フルロキシピル-メプチルを含む)、フルチアセト-メチル、ホメサフェン、フォラムスルフロン、グルホシネート(そのアンモニウム塩を含む)、グリホサート(その二アンモニウム塩、イソプロピルアンモニウム塩、カリウム塩を含む)、ハロキシフェン(ハロキシフェン-メチルを含む)、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ(ハロキシホップ-メチルを含む)、ヘキサジノン、ヒダントシジン、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、インダジフラム、ヨードスルフロン(ヨードスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、イオフェンスルフロン、イオフェンスルフロン-ナトリウム、イオキシニル、イフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソキサベン、イソキサフルトール、ラクトフェン、ランコトリオン、リニュロン、MCPA、MCPB、メコプロップ-P、メフェナセット、メソスルフロン、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、メタミトロン、メタザクロル、メチオゾリン、メトブロムロン、メトラクロル、メトスラム、メトクスロン、メトブジン、メトスルフロン、モリネート、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、オルトスルファムロン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、二塩化パラコート、ペンジメタリン、ペノクススラム、フェンメディファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、プレチラクロル、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキザホップ、プロファム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン(ピラフルフェン-エチル含む)、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシム、ピリデート、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロクススラム、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ(キザロホップ-P-エチル及びキザロホップ-P-テフリルを含む)、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シマジン、S-メトラクロル、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアルレート、トリアスルフロン、トリベヌロン(トリアベロンヌロン-メチルを含む)、トリクロピル、トリフロキシスルフロン(トリフロキシスルフロン-ナトリウムを含む)、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン、(4R)1-(5-tert-ブチルイソオキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン、3-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタン-2,4-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-メチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5,5-ジメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、6-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,4,4-テトラメチル-シクロエキサン-1,3,5-トリオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-エチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-4,4,6,6-テトラメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-メチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、3-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタン-2,4-ジオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5,5-ジメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、6-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,4,4-テトラメチル-シクロヘキサン-1,3,5-トリオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]シクロヘキサン-1,3-ジオン、4-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,6,6-テトラメチル-テトラヒドロピラン-3,5-ジオン、及び、I+4-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,6,6-テトラメチル-テトラヒドロピラン-3,5-ジオンが挙げられる。これらの追加の除草剤は、そのエステルまたは塩の形態で存在してもよい。
【0173】
また、本発明の化合物は、除草剤セーフナーと組み合わせて使用することができる。除草剤セーフナーの例としては、これに限定しないが、ベノキサコール、クロキントセット(クロキントセット-メキシルを含む)、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(フェンクロラゾール-エチルを含む)、フェンクロリム、フルクソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン(イソキサジフェンエチルを含む)、メフェンピル(メフェンピル-ジエチルを含む)、メトカミフェン、N-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、及び、オキサベトリニルが挙げられる;これらはすべてそのエステルまたは塩の形態であってもよい。
【0174】
また、本発明の化合物は、殺菌剤、殺線虫剤、または殺虫剤などの他の農薬との混合物として使用することができ、それらの例は当業者に既知である。
【0175】
本発明の化合物と追加の薬剤との混合比は、1:100~1000:1であることが好ましい。本発明の化合物のセーフナーに対する混合比は、100:1~1:10、特に20:1~1:1であることが好ましい。
【0176】
混合物は、有利には、上記の製剤に使用することができる(その場合、「活性成分」は、本発明の化合物と追加の薬剤とのそれぞれの混合物に関する)。
【0177】
除草剤活性
【0178】
様々な実施形態では、本発明は、本発明の方法のいずれかにおいて使用するための、本明細書に記載された任意の実施形態を含む、化合物及び組成物を提供する。様々な実施形態では、本発明の化合物またはそれを含む組成物の使用は、当業者に理解されるように、所望の応答を阻害、抑制、増強、または刺激する効用を有する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、本発明の化合物が適用される特定の用途において有用な活性を呈する、追加の活性成分をさらに含み得る。
【0179】
本発明の化合物は、農薬及び/または除草剤として有用である。したがって、本発明は、望ましくない植物の成長を防除するための方法であって、有用植物の農地において、望ましくない植物またはそれらを含む場所に対して、有効量の本発明の化合物またはそれを含む農薬組成物を、望ましくない植物の成長、特に雑草の成長を防除するのに有効な条件下で適用するステップを含む方法をさらに含む。
【0180】
いくつかの実施形態では、本発明における「防除(制御)」とは、望ましくない植物を死滅させること、望ましくない植物の成長を抑制するもしくは遅延させること、または、望ましくない植物の発芽を防止するまたは減少させることを指す。一般に、防除の対象となる植物は、望ましくない植物(雑草)である。
【0181】
いくつかの実施形態では、「場所」は、植物が成長している領域、または、植物が成長するであろう領域を指す。
【0182】
本発明の化合物の適用量(施用量)は、土壌の性質、適用方法(例えば、植付前、発芽前、発芽後、まき溝への適用、不耕作適用など)、作物植物、防除対象の雑草、一般的な気候条件、並びに、適用方法、適用時期、及び対象作物によって左右される他の要因に依存して、広い範囲内で変化する。本発明の化合物は、一般に、10~2000g/ha、特に50~1000g/haの量で適用される。
【0183】
いくつかの実施形態では、適用は、組成物を噴霧することによって行われ、典型的には、トラクタに搭載された噴霧器によって広範囲に行われるが、散布(粉体の場合)、滴下、またはドレンチなどの他の方法を使用してもよい。
【0184】
いくつかの実施形態では、本発明の組成物を使用することができる有用な植物としては、これに限定しないが、大麦、小麦、綿、アブラナ、ヒマワリ、トウモロコシ、米、大豆、テンサイ、サトウキビなどの穀類(作物)、及び、芝草が挙げられる。
【0185】
いくつかの実施形態では、作物植物としては、果樹、ヤシの木、ココナッツの木、または他のナッツの木などの樹木が挙げられる。また、作物植物としては、ブドウなどのつる植物、果実の茂み、果実の草木、及び野菜も挙げられる。
【0186】
いくつかの実施形態では、作物は、耐性作物である。したがって、いくつかの実施形態では、作物としては、従来の品種改良または遺伝子工学的方法によって除草剤または除草剤のクラス(これに限定しないが、ALS阻害剤、GS阻害剤、EPSPS阻害剤、PPO阻害剤、ACCase阻害剤、HPPD-阻害剤など)に対して耐性を有するようになった作物も挙げられる。遺伝子工学的方法によって除草剤に対して耐性を有するようになった作物の例としては、これに限定しないが、RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)という商品名で市販されているグリホサートまたはグルホシネート耐性トウモロコシ品種が挙げられる。他の実施形態では、作物としては、遺伝子工学的方法によって害虫に対して耐性を有するようになったものも含まれ、そのような作物の例としては、これに限定しないが、Btトウモロコシ(ヨーロッパアワノメイガに対する耐性を有する)、Btコットン(メキシコワタミゾウムシに対する耐性を有する)、及びBtジャガイモ(コロラドハムシに対する耐性を有する)が挙げられる。Btトウモロコシの非限定的な例としては、NK(登録商標)のBt176トウモロコシハイブリッド(シンジェンタ・シーズ社(Syngenta Seeds))が挙げられる。農薬耐性をコードし、1以上の毒素を発現する1以上の遺伝子を含むトランスジェニック植物の非限定的な例としては、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)、及び、Protexcta(登録商標)が挙げられる。植物作物またはその種子材料は、除草剤に対する耐性を有すると同時に、昆虫摂食に対する耐性を有することができる(「スタック」トランスジェニックイベント)。
【0187】
いくつかの実施形態では、作物は、従来の品種改良または遺伝子工学的方法によって得られた、いわゆる出力形質(例えば、向上した保存安定性、より高い栄養価、及び、向上した風味)を有するものを含む。他の有用な植物として、例えば、ゴルフ場、芝生、公園、道路わきにおける芝草、芝生用に商業的に成長させた芝草、及び、花や茂みなどの観賞用植物が挙げられる。
【0188】
除草剤化合物、または化学的に活性な除草剤は、植付前除草剤、発芽前除草剤、及び発芽後除草剤に分類することができる。植付前除草剤及び発芽前除草剤は、典型的には、雑草種子の発芽を妨げ、それぞれ植付または播種の前及び後だが、種子発芽前に適用される。一方、発芽後除草剤は、雑草種子が発芽し、雑草の成長が始まった後に雑草を死滅させる。
【0189】
本発明の化合物を適用する場合、それらは、植付前処理もしくは発芽前処理、発芽後処理、または、その両方で適用することができる。
【0190】
様々な実施形態では、本発明は、望ましくない植物の成長を防除する方法であって、本発明の化合物またはその農薬組成物を農地に適用するステップを含む方法に関する。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、植付前除草剤である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、発芽前除草剤である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、発芽後除草剤である。したがって、いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、望ましくない植物が発芽する前に、農地に適用される(すなわち、本発明の化合物は、発芽前除草剤または植付前除草剤である)。また、いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、望ましくない植物が発芽した後に、農地に適用される(すなわち、本発明の化合物は、発芽後除草剤である)。
【0191】
様々な実施形態では、本発明の化合物及びその農薬組成は、多種多様な単子葉植物及び双子葉植物の雑草種を含む望ましくない植物を防除するために使用される。
【0192】
いくつかの実施形態では、望ましくない植物は、雑草である。いくつかの実施形態では、望ましくない植物は、真正双子葉植物(双子葉植物)である。いくつかの実施形態では、望ましくない植物は、単子葉植物である。
【0193】
一般的に防除することができる単子葉植物種の非限定的な例としては、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、オニカラスムギ(Avena fatua)、ブラキアリア・プランタギネア(Brachiaria plantaginea)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、ペレニアルライグラス(Lolium perenne)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、キビ(Panicum miliaceum)、スズメノカタビラ(Poa annua)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログ(Setaria faberi)、及び、モロコシ(Sorghum bicolor)が挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0194】
防除することができる双子葉植物種の非限定的な例としては、イチビ(Abutilon theophrasti)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、アカザ(Chenopodium album)、ショウジョウソウ(Euphorbia heterophylla)、ヤエムグラ(Galium aparine)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、ホウキギ(Kochia scoparia)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、コハコベ(Stellaria media)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)、及び、オナモミ(Xanthium strumarium)が挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0195】
いくつかの実施形態では、望ましくない植物は、イチビ(Abutilon theophrasti)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、オニカラスムギ(Avena sterilis)、アカザ(Chenopodium album)、ヒメムカシヨモギ(Conyza Canadensis)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ショウジョウソウ(Euphorbia heterophylla)、ペレニアルライグラス(Lolium perenne)、ボウムギ(Lolium rigidum)、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、スズメノカタビラ(Poa annua)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、エノコログサ(Setaria viridis)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、化合物は、表1及び表2に列挙したいずれかの化合物である。各化合物は、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0196】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物及び組成物は、イネにおける望ましくない植物を防除するために利用される。ある特定の実施形態では、望ましくない植物は、Brachiaria platyphylla (Groseb.) Nash(メリケンニクキビ(broadleaf signalgrass)、BRAPP)、Digitaria sanguinalis (L.) Scop(オニメヒシバ(large crabgrass)、DIGSA)、Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.(イヌエビ(bamyardgrass)、ECHCG)、Echinochloa colonum (L.) LINK(コヒメビエ(junglerice)、ECHCO)、Echinochloa oryzoides (Ard.) Fritsch(ノゲタイヌビエ(early watergrass)、ECHOR)、Echinochloa oryzicola (Vasinger)(タイヌビエ(late watergrass)、ECHPH)、Ischaemum rugosum Salisb.(サラモラグラス(saramollagrass)、ISCRU)、Leptochloa chinensis (L.) Nees(アゼガヤ(Chinese sprangletop)、LEFCH)、Leptochloa fascicularis (Lam.) Gray(オニアゼガヤ(bearded sprangletop)、LEFFA)、Leptochloa panicoides (Presl.) Hitchc.(アマゾンアゼガヤ(Amazon sprangletop)、LEFPA)、Panicum dichotomiflorum (L.) Michx.(オオクサキビ(fall panicum)、PANDI)、Paspalum dilatatum Poir.(シマスズメノヒエ(dallisgrass)、PASDI)、Cyperus difformis L.(タマガヤツリ(smallflower flatsedge)、CYPDI)、Cyperus esculentus L.(ショクヨウガヤツリ(yellow nutsedge)、CYPES)、Cyperus iria L.(コゴメガヤツリ(rice flatsedge)、CYPIR)、Cyperus rotundus L.(ハマスゲ(purple nutsedge)、CYPRO)、Eleocharis species(ELOSS)、Fimbristylis miliacea (L.) Vahl(ヒデリコ(globe fringerush)、FIMMI)、Schoenoplectus juncoides Roxb.(イヌホタルイ(Japanese bulrush)、SCPJU)、Schoenoplectus maritimus L.(コウキヤガラ(sea clubrush)、SCPMA)、Schoenoplectus mucronatus L.(ライスフィールドバルラッシュ(ricefield bulrush)、SCPMU)、Aeschynomene species(クサムネ(jointvetch)、AESSS)、Alternanthera philoxeroides (Mart.)(ナガエツルノゲイトウ(alligatorweed)、ALRPH)、Alisma plantago-aquatica L.(コモンウォータープランテーン(common waterplantain)、ALSPA)、Amaranthus species(ピッグウィード及びアマランサス(pigweeds and amaranths)、AMASS)、Ammannia coccinea Rottb.(ホソバヒメミソハギ(redstem)、AMMCO)、Eclipta alba (L.) Hassk.(アメリカタカサブロウ(American false daisy)、ECLAL)、Heteranthera limosa (SW.) Willd./Vahl(アメリカコナギ(ducksalad)、HETLI)、Heteranthera reniformis R. & P.(ラウンドリーフマッドプランタイン(roundleaf mudplantain)、HETRE)、Ipomoea hederacea (L.) Jacq.(アメリカアサガオ(ivyleaf momingglory)、IPOHE)、Lindernia dubia (L.) Pennell(アメリカアゼナ(low false pimpernel)、LIDDU)、Monochoria korsakowii Regel & Maack(ミズアオイ(monochoria)、MOOKA)、Monochoria vaginalis (Burm. F.) C. Presl ex Kuhth(コナギ(monochoria)、MOOVA)、Murdannia nudifiora (L.) Brenan(イボクサ(doveweed)、MUDNU)、Polygonum pensylvanicum L.(ペンシルベニアスマートウィード(Pennsylvania smartweed)、POLPY)、Polygonum persicaria L.(ハルタデ(ladysthumb)、POLPE)、Polygonum hydropiperoides Michx.(POLHP、マイルドスイートウィード(mild smartweed))、Rotala indica(Willd.)Koehne(キカシグサ(Indian toothcup)、ROTIN)、Sagittaria species(オモダカ(arrowhead)、SAGSS)、Sesbania exaltata (Raf) Cory/Rydb. Ex Hill(ヘンプセスバニア(hemp sesbania)、SEBEX)、または、Sphenoclea zeylanica Gaertn.(グースウィード(gooseweed)、SPDZE)である。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1及び表2に列挙したいずれかの化合物である。各化合物は、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0197】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物及び組成物は、穀類における望ましくない植物を防除するために利用される。ある特定の実施形態では、望ましくない植物は、Alopecurus myosuroides Huds.(ノスズメノテッポウ(blackgrass)、ALOMY)、Apera spica-venti (L.) Beauv.(セイヨウヌカボ(windgrass)、APESV)、Avena fatua L.(カラスムギ(wild oat)、AVEFA)、Bromus tectorum L.(ウマノチャヒキ(downy brome)、BROTE)、Lolium multiflorum Lam.(ネズミムギ(Italian ryegrass)、LOLMU)、Phalaris minor Retz.(ヒメカナリークサヨシ(littleseed canarygrass)、PHAMI)、Poa annua L.(スズメノカタビラ(annual bluegrass)、POAAN)、Setaria pumila (Poir.) Roemer & J.A. Schulte(キンエノコロ(yellow foxtail)、SETLU)、Setaria viridis (L.) Beauv.(エノコログサ(green foxtail)、SETVI)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ(Canada thistle)、CIRARy)、Galium aparine L.(シラホシムグラ(catchweed bedstraw)、GALAP)、Kochia scoparia (L.) Schrad.(ホウキギ(kochia)、KCHSC)、Lamium purpureum L.(ヒメオドリコソウ(purple deadnettle)、LAMPU)、Matricaria recutita L.(カミツレ(wild chamomile)、MATCH)、Matricaria matricarioides (Less.) Porter(コシカギク(pineappleweed)、MATMT)、Papaver rhoeas L.(ヒナゲシ(common poppy)、PAPRH)、Polygonum convolvulus L.(ソバカズラ(wild buckwheat)、POLCO)、Salsola tragus L.(ロシアアザミ(Russian thistle)、SASKR)、Stellaria media (L.) VilL(コハコベ(common chickweed)、STEME)、Veronica persica Poir.(オオイヌノフグリ(Persian speedwell)、VERPE)、Viola arvensis Murr.(マキバスミレ(field violet)、VIOAR)、または、Viola tricolor L.(サンシキスミレ(wild violet)、VIOTR)である。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1及び表2に列挙したいずれかの化合物である。各化合物は、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0198】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物及び組成物は、放牧地及び牧草における望ましくない植物を防除するために利用される。ある特定の実施形態では、望ましくない植物は、Ambrosia artemisiifolia L.(ブタクサ(common ragweed)、AMBEL)、Cassia obtusifolia(エビスグサ(sickle pod)、CASOB)、Centaurea maculosa auct. non-Lam.(ヤグルマギク(spotted knapweed)、CENMA)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ(Canada thistle)、CIRAR)、Convolvulus arvensis L.(セイヨウヒルガオ(field bindweed)、CONAR)、Euphorbia esula L.(セイヨウハギクソウ(leafy spurge)、EPHES)、Lactuca serriola L./Tom.(トゲチシャ(prickly lettuce)、LACSE)、Plantago lanceolata L.(へラオオバコ(buckhom plantain)、PLALA)、Rumex obtusifolius L.(エゾノギシギシ(broadleaf dock)、RUMOB)、Sida spinosa L.(アメリカキンゴジカ(prickly sida)、SIDSP)、Sinapis arvensis L.(ノハラガラシド(wild mustard)、SINAR)、Sonchus arvensis L.(タイワンハチジョウナ(perennial sowthistle)、SONAR)、Solidago species(アキノキリンソウ(goldenrod)、SOOSS)、Taraxacum officinale G.H. Weber ex Wiggers(セイヨウタンポポ(dandelion)、TAROF)、Trifolium repens L.(シロツメクサ(white clover)、TRFRE)、または、Urtica dioica L.(セイヨウイラクサ(common nettle)、URTDI)である。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1及び表2に列挙したいずれかの化合物である。各化合物は、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0199】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物及び組成物は、連作作物における望ましくない植物を防除するために利用される。ある特定の実施形態では、望ましくない植物は、Alopecurus myosuroides Huds.(ノスズメノテッポウ(blackgrass)、ALOMY)Avena fatua L.(カラスムギ(wild oat)、AVEFA)、Brachiaria platyphylla (Groseb.) Nash(メリケンニクキビ(broadleaf signalgrass)、BRAPP)、Digitaria sanguinalis (L.) Scop(オニメヒシバ(large crabgrass)、DIGSA)、Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.(イヌエビ(bamyardgrass)、ECHCG)、Echinochloa colonum (L.) LINK(コヒメビエ(junglerice)、ECHCO)、Lolium multiflorum Lam.(ネズミムギ(Italian ryegrass)、LOLMU)、Panicum dichotomiflorum (L.) Michx.(オオクサキビ(fall panicum)、PANDI)、Panicum miliaceum L.(野生キビ(wild-proso millet)、PANMI)、Setaria faberi Herrm.(アキノエノコログサ(giant foxtail)、SETFA)、Setaria viridis (L.) Beauv.(エノコログサ(green foxtail)、SETVI)、Sorghum halepense (L.) Pers.(セイバンモロコシ(Johnsongrass)、SORHA)、Sorghum bicolor (L.) Moench ssp. Arundinaceum(ホウキモロコシ(shattercane)、SORVU)、Cyperus esculentus L.(ショクヨウガヤツリ(yellow nutsedge)、CYPES)、Cyperus rotundus L.(ハマスゲ(purple nutsedge)、CYPRO)、Abutilon theophrasti Medik.(イチビ(velvetleaf)、ABUTH)、Amaranthus species(ピッグウィード及びアマランサス(pigweeds and amaranths)、AMASS)、Ambrosia artemisiifolia L.(ブタクサ(common ragweed)、AMBEL)、Ambrosia psilostachya DC.(ブタクサモドキ(western ragweed)、AMBPS)、Ambrosia trifida L.(オオブタクサ(giant ragweed)、AMBTR)、Asclepias syriaca L.(トウワタ(common milkweed)、ASCSY)、Chenopodium album L.(シロザ(common lambsquarters)、CHEAL)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ(Canada thistle)、CIRAR)、Commelina benghalensis L.(マルバツユクサ(tropical spiderwort)、COMBE)、Datura stramonium L.(シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(jimsonweed)、DATST)、Daucus carota L.(ニラニンジン(wild carrot)、DAUCA)、Euphorbia heterophylla L.(ショウジョウソウ(wild poinsettia)、EPHHL)、Erigeron bonariensis L.(アレチノギク(hairy fleabane)、ERIBO)、Erigeron canadensis L.(ヒメムカシヨモギ(Canadian fleabane)、ERICA)、Helianthus annuus L.(ヒマワリ(common sunflower)、HELAN)、Jacquemontia tamnifolia (L.) Griseb.(オキナアサガオ(smallflower momingglory)、IAQTA)、Ipomoea hederacea (L.) Jacq.(アメリカアサガオ(ivyleaf momingglory)、IPOHE)、Ipomoea lacunosa L.(マメアサガオ(white momingglory)、IPOLA)、Lactuca serriola L./Tom.(トゲチシャ(prickly lettuce)、LACSE)、Portulaca oleracea L.(スペリヒユ(common purslane)、POROL)、Sida spinosa L.(アメリカキンゴジカ(prickly sida)、SIDSP)、Sinapis arvensis L.(ノハラガラシド(wild mustard)、SINAR)、Solanum ptychanthum Dunal(アメリカイヌホオズキ(eastern black nightshade)、SOLPT)、または、Xanthium strumarium L.(オナモミ(common cocklebur)、XANST)である。それぞれは、本発明の別個の実施形態に相当する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1及び表2に列挙したいずれかの化合物である。各化合物は、本発明の別個の実施形態に相当する。
【0200】
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態をより完全に例示するために提示される。しかしながら、これらは、本発明の広範な範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0201】
実施例
【0202】
実施例1:本発明の化合物の合成の詳細
【0203】
化合物116、174、175、及びそれらの類似体は、下記のスキーム1に示すようにして合成される。第1のステップでは、ヒドロキシピリジンと、目的のアミノ保護されたアミノアルコールとの間のMitsunobuカップリング反応(Mitsunobu, O., Synthesis, 1 (1981))が行われる。このカップリング反応に続いて、エステルの塩基性加水分解とアミノ基の酸性開裂という2つの脱保護ステップが行われる。化合物116のNMRスペクトルを
図1に示す。
【0204】
スキーム1.化合物116/174/175の合成
【0205】
【0206】
化合物106、154、155、及びそれらの類似体は、下記のスキーム2に示すようにして合成される。第1のステップは、Bowerらの[Bower, John F. et al., Org Lett, 9(17), (2007)]に記載されているように、目的の適切に保護されたアミノアルコールに対するフェノール求核攻撃を伴う。この反応に続いて、エステルの塩基性加水分解とアミノ基の酸性開裂との2つの脱保護ステップが行われる。化合物106のNMRスペクトルを
図2に示す。
【0207】
スキーム2.化合物106/154/155の合成
【0208】
【0209】
スキーム3.化合物167の合成
【0210】
【0211】
ステップ1:化合物167_2の合成
【0212】
【0213】
THF(300mL)中のNaH(6.11g、152.84mmol、純度60%、1当量)の溶液に、BnOH(16.53g、152.84mmol、15.89mL、1当量)及び化合物167_1(31.49g、152.84mmol、1当量)を0°Cで加えた。反応混合物を20°Cで3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の48.2%が生成されたことを示した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、EA(100mL*3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。粗精製物をカラムクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル:石油エーテル=0~3/97)で精製し、化合物167_2(10.0g、20.17mmol、収率13.19%、純度56%)を黄色の固体として得、LCMSで確認した(56.6%)。
【0214】
ステップ2:化合物167_3の合成
【0215】
【0216】
DMSO(25mL)中の化合物167_2(10g、36.01mmol、1当量)の溶液に、CsF(16.41g、108.03mmol、3.98mL、3eq)を一度で加えた。反応混合物を130°Cで16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の19.6%が生成されたことを示した。反応混合物を水(50mL)に注ぎ、ろ過した。ろ液をEtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。粗精製物をカラムクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル:石油エーテル=0~7/93)で精製し、化合物167_3(3g、4.70mmol、収率13.04%、純度40.9%)を黄色の固体として得た。
【0217】
ステップ3:化合物167_4の合成
【0218】
【0219】
MeOH溶液(20mL)中の化合物167_3(3.00g、11.48mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(2.00g、1.88mmol、純度10%、1.64e-1当量)をN2存在下、25°Cで加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。混合物をH2(15psi)存在下、25°Cで16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の32.6%が生成されたことを示した。この混合物をセライトでろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して無色の油を得た。粗精製物をカラムクロマトグラフィ(SiO2、テトラヒドロフラン/石油エーテル=0~46/54)で精製し、化合物167_4(0.682g、3.55mmol、収率30.89%、純度89%)を白色の固体として得、LCMSで確認した。
【0220】
ステップ4:化合物167_5の合成
【0221】
【0222】
THF(14ml)中の化合物167_4(680mg、3.97mmol、1当量)、化合物a(1.04g、5.96mmol、1.5当量)、及びPPh3(1.56g、5.96mmol、1.5当量)の混合物に、DBAD(1.37g、5.96mmol、1.5当量)をバッチで0~10°Cにて加えた。その後、反応混合物を25°Cで16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の18.1%が生成されたことを示した。反応混合物を水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL*3)で抽出し、ブライン(50mL*2)で洗浄した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過、濃縮して粗生成物を得た。粗精製物をカラムクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/石油エーテル=0~9/91)で精製し、化合物167_5(2.00g、粗)を白色の固体として得、LCMSで確認した(94.76%)。
【0223】
ステップ5:化合物167_6の合成
【0224】
【0225】
THF(20mL)及びH2O(20mL)中の化合物167_5(2g、6.09mmol、1当量)の溶液に、LiOH.H2O(383.39mg、9.14mmol、1.5当量)を20°Cで加えた。反応物を20°Cで2時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の94.4%が生成されたことを示した。反応混合物を水(50mL)に注ぎ、MTBE(50mL*3)で抽出した。水相を1MのHClでpH=4まで酸性化し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して化合物167_6(0.594g、1.84mmol、収率30.25%、純度97.5%)を黄色の固体として得、LCMS(97.5%)で確認した。
【0226】
ステップ6:化合物167の合成
【0227】
【0228】
ジオキサン(6mL)中の化合物167_6(0.594g、1.89mmol、1当量)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、6mL、12.70当量)を0~10°Cで滴下した。反応混合物を20°Cで3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、目的の生成物の99.0%が生成されたことを示した。反応混合物を濃縮して、化合物167(0.468g、1.85mmol、収率97.81%、純度99.0%、HCl)を白色の固体として得た。
1HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.64-8.12(m、3H)、7.69-7.45(m、1H)、7.15-6.89(m、1H)、4.50-4.45(m、1H)、4.41-4.37(m、1H)、3.66-3.60(m、1H)、1.36-1.20(m、3H).
【0229】
スキーム4.化合物173の合成
【0230】
【0231】
ステップ1:化合物173_2の合成
【0232】
【0233】
DCM(50mL)中の化合物173_1の溶液に、TEA(7.50g、74.2mmol)及びBoc2O(8.09g、37.1mmol)を加えた。混合物を20°Cで4時間撹拌した。TLC(PE:EtOAc=1:1、SM Rf=0.0、製品Rf=0.5)は、反応物173_1が完全に消費され、より大きな極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~50%の酢酸エチル/石油エーテル勾配@50mL/分)で精製した。化合物173_2(3.20g、収率64.3%)が、白色の固体として得られた。
1HNMR:(400MHz、CDCl3)δ4.70(brs、1H)、4.04-3.94(m、1H)、3.70-3.58(m、1H)、2.14-2.06(m、1H)、2.03-1.96(m、1H)、1.84-1.58(m、4H)、1.45(s、9H)
【0234】
ステップ2:化合物173_4の合成
【0235】
【0236】
THF(30mL)中の化合物173_3(1.20g、7.83mmol)及び化合物173_2(1.50g、7.45mmol)の溶液に、ADDP(3.95g、15.7mmol)及びトリブチルホスファン(4.52g、22.4mmol)を加えた。混合物を15°Cで16時間撹拌した。LC-MSは反応物173_3が完全に消費され、目的の質量が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去した。残留物をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(10mL*3)で抽出した。合わせた有機層をろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。粗生成物をMTBE(25mL)で30分間粉砕した。生成物は、ろ液中に存在する。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);12gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~20%の酢酸エチル/石油エーテル濃度勾配@20mL/分)で精製した。化合物173_4(2.13g、収率84.9%)が、黄色の油として得られた。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ7.87-7.82(m、1H)、7.63(d、J=7.1Hz、1H)、7.01(d、J=8.0Hz、1H)、6.71(brd、J=7.9Hz、1H)、3.87-3.82(m、3H)、2.06-1.81(m、2H)、1.77-1.48(m、5H)、1.30-1.17(m、9H).
【0237】
ステップ3:化合物173_5の合成
【0238】
【0239】
EtOH(10mL)及びH2O(10mL)中の化合物173_4(1.00g、2.97mmol)の溶液に、NaOH(357mg、8.92mmol)を加えた。混合物を15°Cで3時間撹拌した。LC-MSは、反応物173_4が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。1MのHCl(5mL)を加えて反応混合物をph3まで酸性化した後、EtOAc(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(40mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をprep-HPLC(カラム:Xtimate C18 150*40mm*10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:40%~70%、10分)で精製した。化合物173_5(360mg、収率37.6%)が、白色の固体として得られた。
【0240】
ステップ4:化合物173の合成
【0241】
【0242】
ジオキサン(3mL)中の化合物173_5(326mg、1.01mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(3mL)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。LC-MSは、反応物173_5が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。粗生成物をEtOAc(10mL)で16時間粉砕した。CPD173(269mg、粗、HCl)が、白色の固体として得られた。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ8.32(brs、3H)、7.95-7.86(m、1H)、7.69(d、J=7.0Hz、1H)、7.09(d、J=8.1Hz、1H)、5.49-5.41(m、1H)、3.75-3.63(m、1H)、2.17-2.00(m、2H)、1.91-1.74(m、3H)、1.69-1.53(m、1H).
【0243】
スキーム5.化合物180の合成
【0244】
【0245】
ステップ1:化合物180_3の合成
【0246】
【0247】
DCM(60mL)中の化合物180_1(3.00g、21.6mmol)の溶液に、化合物180_2(1.94g、21.6mmol、1.66mL)、EDCI(5.37g、28.0mmol)、及びDMAP(263mg、2.16mmol)を加えた。混合物を25°Cで3時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf=0.4)は、化合物180_2が完全に消費され、より大きな極性を有する1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(30mL)で希釈し、DCM(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(90mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);40gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~2%DCM/MeOH勾配溶離液@40mL/分)で精製し、化合物180_3(1.40g、6.56mmol、収率30.4%、純度99%)を白色の固体として得た。
【0248】
ステップ2:化合物180_5の合成
【0249】
【0250】
乾燥THF(40mL)中の化合物180_3(1.40g、6.63mmol)と化合物183_4(1.16g、6.63mmol)との混合物に、PPh3(1.74g、6.63mmol)を加え、続いて、N2存在下、0°CでDIAD(1.34g、6.63mmol、1.29mL)を加え、その後、N2雰囲気下、25°Cで混合物を14時間撹拌した。LC-MSは、化合物183_4が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(90mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);60gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~19%の酢酸エチル/石油エーテル濃度勾配@40mL/分)で精製し、化合物180_5(2.3g、6.06mmol、収率91.6%、純度97%)を白色の固体として得た。
1HNMR(400MHz、CDCl3)δ7.83-7.77(m、1H)、7.76-7.69(m、1H)、7.04-6.96(m、1H)、5.08-4.92(m、4H)、4.91(s、2H)、4.42-4.33(m、2H)、4.20-4.06(m、1H)、3.81(s、3H)、1.45(s、9H).
【0251】
ステップ3:化合物180の合成
【0252】
【0253】
化合物180_5(1.00g、2.71mmol)と4MのHCl/ジオキサン(20mL)との混合物を20°Cで1時間撹拌した。LC-MSは、化合物180_5が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物をDCM(10mL)で希釈し、水(10mL*3)で抽出した。水相を真空下で凍結乾燥して残留物を得た。残留物をprep-HPLC[HCl状態、カラム:XtimateC18 150*40mm*10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:0%~30.0%、10分]で精製し、cpd180(300mg、1.09mmol、収率40.3%、純度97.8%)を白色の固体として得た。1HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.37(brs、3H)、8.01-7.94(m、1H)、7.78(dd、J=2.2、7.1Hz、1H)、7.18(dd、J=4.1、8.3Hz、1H)、4.96(s、1H)、4.84(s、2H)、4.44-4.37(m、2H)、3.71(s、2H)、3.63(brs、1H)、1.31(d、J=6.8Hz、3H).
【0254】
スキーム6.化合物181の合成
【0255】
【0256】
【0257】
DCM(2mL)中の化合物183_1(500mg、3.59mmol)と化合物1_1(475mg、3.59mmol)との溶液に、EDCI(896mg、4.67mmol)とDMAP(44.0mg、359μmol)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。LC-MSは、反応が完全であることを示し、目的の質量を有する1つの主ピークが検出された。反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);20gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~20%DCM/MeOH溶離液@20mL/分)で精製し、化合物181_2(550mg、収率60.4%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ11.56(brd、J=2.8Hz、1H)、7.71(dd、J=7.3、8.5Hz、1H)、7.30(brd、J=6.0Hz、1H)、6.80(d、J=8.8Hz、1H)、4.79(s、2H)、1.43(s、9H).
【0258】
ステップ2:化合物181_3の合成
【0259】
【0260】
THF(15mL)中の化合物181_2(500mg、1.97mmol)と化合物183_4(346mg、1.97mmol)との溶液に、DIAD(399mg、1.97mmol)及びPPh3(517mg、1.97mmol)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。LC-MSは、反応が完全であることを示し、目的の質量を有する1つの主ピークが検出された。反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);20gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~20%の酢酸エチル/石油エーテル濃度勾配@20mL/分)で精製し、化合物181_3(580mg、収率71.6%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ7.92(dd、J=7.4、8.2Hz、1H)、7.73(d、J=6.8Hz、1H)、7.12(d、J=8.1Hz、1H)、6.92(brd、J=8.1Hz、1H)、4.81(s、2H)、4.16(brd、J=6.0Hz、2H)、3.93-3.81(m、1H)、1.44(s、9H)、1.38(s、9H)、1.12(d、J=6.8Hz、3H).
【0261】
ステップ3:化合物181の合成
【0262】
【0263】
DCM(5mL)中の化合物181_3(500mg、1.22mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を15°Cで2時間撹拌した。LC-MSは、反応物が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をprep-HPLC(HCl条件;カラム:Xtimate C18 150*40mm**10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:0%~30%、10分)で精製し、化合物181(155mg、収率50.1%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ8.37(brs、3H)、7.98(t、J=7.8Hz、1H)、7.79(d、J=7.1Hz、1H)、7.19(d、J=8.3Hz、1H)、4.85(s、2H)、4.45-4.32(m、2H)、3.64(brs、1H)、1.32(brd、J=6.6Hz、3H).
【0264】
スキーム7.化合物182の合成
【0265】
【0266】
ステップ1:化合物182_2の合成
【0267】
【0268】
DCM(20mL)中の化合物183_1(1g、7.19mmol)と化合物2_1(748.5mg、7.19mmol)との溶液に、EDCI(1.79g、9.35mmol)及びDMAP(87.8mg、719μmol)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。LC-MSは、化合物183_1が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);20gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~7%のDCM/MeOH溶離液@20mL/分)で精製し、化合物182_2(1.00g、収率61.8%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ11.58(brs、1H)、7.68-7.60(m、1H)、7.19-7.07(m、1H)、6.73(d、J=8.8Hz、1H)、4.47(t、J=6.1Hz、2H)、3.64(s、4H)、2.83(t、J=6.1Hz、2H).
【0269】
ステップ2:化合物182_3の合成
【0270】
【0271】
THF(15mL)中の化合物182_2(1.17g、6.66mmol)と化合物183_4(1.00g、4.44mmol)との溶液に、DIAD(97.9mg、4.44mmol)及びPPh3(1.16g、4.44mmol)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=4:1、Rf=0.19)は、反応完了を示した。反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);80gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~17%の酢酸エチル/石油エーテル濃度勾配@80mL/分)で精製し、化合物182_3(1.30g、3.40mmol、収率51.1%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、CDCl3)δ7.75-7.67(m、2H)、7.00-6.92(m、1H)、4.64(t、J=6.4Hz、2H)、4.46-4.29(m、2H)、4.10(brs、1H)、3.75(s、3H)、2.85(t、J=6.4Hz、2H)、1.44(s、9H)、1.26(s、3H).
【0272】
ステップ3:化合物182の合成
【0273】
【0274】
4MのHCl/ジオキサン(5mL)中の化合物182_3(0.50g、1.31mmol)の溶液を20°Cで2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して残留物を得た後、その残留物を水(20mL)に再溶解させ、DCM(15mL*3)で洗浄し、水相を真空下で濃縮して残留物を得た。残留物をprep-HPLC(HCl状態、カラム:XtimateC18 150*40mm*10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:0%~35%、10分)で精製し、cpd182(300mg、1.06mmol、収率40.4%、純度99.4%)を白色の固体として得た。1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ8.39(brs、3H)、7.95(t、J=8.0Hz、1H)、7.74-7.64(m、1H)、7.15(d、J=8.0Hz、1H)、4.52-4.40(m、4H)、4.37-4.30(m、1H)、3.64(s、3H)、2.86-2.70(m、2H)、1.31(d、J=6.6Hz、3H).
【0275】
スキーム8.化合物183の合成
【0276】
【0277】
ステップ1:化合物183_3の合成
【0278】
【0279】
DCM(40mL)中の化合物183_1(952mg、6.84mmol、)の溶液に、化合物183_2(1.00g、6.84mmol、1.01mL)、EDCI(1.70g、8.89mmol)、及びDMAP(83.6mg、684μmol)を加えた。混合物を20°Cで16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、Rf=0.3)は、化合物183_2が完全に消費され、より大きな極性を有する1つの新しいスポットが形成されたことを示した。TLCによると反応はクリーンであった。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(30mL)で希釈し、DCM(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(90mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);40.0gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~2%のMeOH/DCM溶離液@10.0mL/分)で精製し、化合物183_3(930mg、3.48mmol、収率50.9%)を白色の固体として得た。
【0280】
ステップ2:化合物183_5の合成
【0281】
【0282】
乾燥THF(10mL)中の化合物183_3(930mg、3.48mmol)と化合物183_4(670mg、3.83mmol)との混合物に、PPh3(1.00g、3.83mmol)を加え、続いて、N2存在下、0°CでDIAD(774mg、3.83mmol、744μL)を加え、その後、混合物をN2雰囲気下、25°Cで3時間撹拌した。LC-MSは、化合物183_4が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(30mL)で希釈し、DCM(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(90mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(シスコ(登録商標);20.0gSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~17%の酢酸エチル/石油エーテル濃度勾配@20mL/分)で精製し、化合物183_5(510mg、1.20mmol、収率34.5%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、CDCl3)δ7.65-7.58(m、2H)、6.90-6.84(m、1H)、5.13-4.76(m、1H)、4.52(t、J=6.5Hz、2H)、4.37-4.19(m、2H)、4.01(brs、1H)、2.65(s、2H)、1.37(d、J=10.1Hz、18H)、1.18(d、J=6.8Hz、3H).
【0283】
ステップ3:化合物183の合成
【0284】
【0285】
DCM(8mL)中の化合物183_5(600mg、1.41mmol)の溶液に、TFA(3.08g、27.0mmol、2.00mL)を加えた。混合物を50°Cで5時間撹拌した。LC-MSは、化合物183_5が完全に消費され、目的の質量を有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物をDCM(10mL)に溶解させし、水(10mL*3)で抽出した。水相を真空下で凍結乾燥して残留物を得た。残留物をprep-HPLC[カラム:XtimateC18 150*40mm*10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:0%~30%、10分]で精製し、cpd183(300mg、1.11mmol、収率78.8%、純度99.6%)を白色の固体として得た。
1HNMR:(400MHz、DMSO-d6)δ8.35(brs、3H)、7.95(dd、J=7.4、8.2Hz、1H)、7.69(d、J=7.3Hz、1H)、7.15(d、J=8.3Hz、1H)、4.49-4.40(m、4H)、3.67-3.59(m、1H)、2.73(t、J=6.2Hz、2H)、1.31(d、J=6.6Hz、3H).
【0286】
実施例2:除草剤活性のデータ
【0287】
雑草パネルへの適用
【0288】
化合物(活性成分;A.I.)の除草剤活性は、以下の温室実験によって実証された。
【0289】
インプラントでの低スループットスクリーニング(LTP)の結果
【0290】
発芽後処理
【0291】
ガーデンミックス(klasmann)を収容した4×4×7cmのプラスチックポットに、8種の雑草種(表3)を含む基本パネルを播種した。各雑草種は、別個のポットに播種した。各ポットには、その雑草種の生存率に応じて、10~15個の種子を播種した。本発明の化合物の適用は、1~2枚の本葉の段階で行った。植物を、管理された温室(日中は26±2℃、夜間は20±2℃)で30日間成長させた。湛水灌漑(水道水+Shefer5:3:8 8mM)は、50重量%の含水率で行った。適用の2日前に、試験対象の植物は、ポット当たり3株になるように間引きした。本発明の化合物は水(DDW)に可溶性であり、対照の市販除草剤は製剤Bに可溶性であった(表4)。適用前に、1%(v/v)の作物油及び0.02%(v/v)の界面活性剤(Tergitol(商標)15-S-7)を溶液に加えた。適用は、産業用噴霧器(TeeJet6502Eノズル)を使用して、2kg/haの施用量、及び480L/haの散布量で行った。植物を、3つの時点(適用した4日後、8日後、12日後)で評価した。各時点で、視覚表現型を、0~6のスケールで記録した(0:目に見える効果なし、6:最大の効果)。適用した12日後に、植物の葉を採取し、乾燥させ、乾燥重量を測定した。
【0292】
発芽後の施薬量応答実験は、4種の雑草種:SETVI、ECHCO、AMAPA、ABUTHに対して行った(表3、表5)。適用は、0.6~0.0187kg/haの範囲の6種の施用量、及び480L/haの散布量で行った。植物を4つの時点(適用した6日後、12日後、18日後、26日後)で評価した。各時点で、視覚表現型を、0~6のスケールで記録した(0:目に見える効果なし、6:最大の効果)。適用した26日後に、植物の葉を採取し、乾燥させ、乾燥重量を測定した。
【0293】
発芽後のワイドパネル実験は、24種の雑草種に対して行った(表5)。適用は、2kg/ha及び0.25kg/haの2つの施用量、並びに480L/haの散布量で行った。視覚表現型は、0~6のスケールで、適用した4日後、11日後、17日後、及び20日後に記録した(0:目に見える効果なし、6:最大の効果)。適用した21日後に、植物の葉を採取し、乾燥させ、乾燥重量を測定した。すべての実験は、未処理対照、溶媒対照、及び陽性対照(市販の除草剤A.I.)に対しても行われた。視覚表現型の統計学的分析は、3.5以上の中央値、及びフィッシャー検定(p値≦0.05)によって行った。乾燥重量の統計分析は、50%以上の阻害%、及びT検定(p値≦0.05)あるいはウィルコックス検定(p値≦0.05)によって行った。
【0294】
発芽前処理
【0295】
不活性砂(Sweet砂)を収容した4×4×7cmのプラスチックポットに8つの雑草種(表3)を含む基本パネルを播種し、浸透水で集中的に洗浄した。各雑草種は、別個のポットに播種した。各ポットには、その雑草種の生存率に応じて、10~15個の種子を播種した。播種は、本発明の化合物の適用の1日前に行った。植物を、管理された温室(日中は26±2℃、夜間は20±2℃)で30日間成長させた。湛水灌漑(水道水+Shefer5:3:8 8mM)は、50重量%の含水率で行った。本発明の化合物は水(DDW)に可溶性であり、対照の市販除草剤は製剤Bに可溶性であった(表4)。適用は、産業用噴霧器(TeeJet6502Eノズル)を使用して、2kg/haの施用量、及び480L/haの散布量で行った。
【0296】
発芽前の施薬量応答実験は、1~0.0312kg/haの範囲の6種の施用量、及び480L/haの散布量で行った。発芽率を、適用した15日後に評価した。視覚表現型は、適用した18日後に、0~6のスケールで記録した(0:目に見える効果なし、6:最大の効果)。すべての実験は、未処理対照、溶媒対照、及び陽性対照(市販の除草剤A.I.)に対しても行われた。視覚表現型の統計学的分析は、3.5以上の中央値、及びフィッシャー検定(p値≦0.05)によって行った。発芽率の統計分析は、50%以上の発芽%、及びT検定(p値≦0.05)あるいはウィルコックス検定(p値≦0.05)によって行った。
【0297】
【0298】
【0299】
【0300】
ミニチュア双子葉モデル植物における発芽後適用
【0301】
水道水を使用して塩やミネラルを洗い流した灌漑用Sweet砂(10%>粘土)を充填した96ウェルプレートに、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の種子を播種した。5~10個の種子を、各ウェルの中央に播種した。播種の7~8日後、本葉2枚の段階で、間引きを行い、本発明の化合物の適用がウェル当たり単一の植物に対して行われることを確実にした。プレートは、管理された温室に、肥料を補充した水道水で湛水灌漑することができる槽内にランダムな順序で配置した。適用される化合物は、50%アセトン、49.9%DDW、0.1%ツイーン20の最終溶液に溶解させた。
【0302】
96ウェルプレートをストックプレートとして使用し、8回反復用の適用溶液を調製した。各列は、化学物質ごとに異なる濃度を含んでいた。適用のための最高濃度は、1.5Kg/Haであり、希釈係数は2.5だった。化学物質の適用は、間引いた翌日にドラフト内で実施した。12チャンネルピペットを使用して、各ウェルの最初の2枚の本葉に、5μLを適用した。データ収集:ウェル当たりの緑色領域におけるRGB(赤、緑、青)データを、カメラを使用して記録した。データは、実験期間中のいくつかの時点:化学物質の適用前の間引いた1日後、化学物質を適用した2日後、6日後、または9日後に収集した。最後の2回の記録中に、視覚表現型検査を行った。データ分析:所与のRGB結果及び視覚表現型スコアについて、処理群と対照群との成績を比較するために、連続データ(RGB)についてはスチューデントt検定を行い、非連続データ(表現型スコア)についてはフィッシャーの正確確率検定を行って分析した。ED50及び最大阻害パラメータを推定するために、従属変数として処理の対数濃度範囲及び正規化した緑色面積を使用して、各処理についての施薬量応答曲線を作成した。
【0303】
双子葉モデル植物及び単子葉モデル植物における発芽前適用
【0304】
これらの実験は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)またはテフ(Eragrostis teff)の種子のいずれかを播種する(それぞれ、5~10個または5~7個の種子)こと、植物の間引きを行わないこと、化合物を50%アセトン、49.9%DDWの最終溶液に溶解させること、化合物は植物発芽前の土壌にウェル当たり30μLの量で直接適用すること、データは双子葉植物または単子葉植物に化学物質を適用した10日後または7日後に収集すること以外は同様に行った。
【0305】
イメージング、RGB、及び統計分析
【0306】
プレートイメージングは、適用した11日後及び18日後に行った。ウェル当たりの緑色領域のRGBデータを記録し、阻害%を求めるのに使用した。ED50、ED75、ED90のパラメータを推定するために、独立変数として処理の対数濃度範囲、従属変数として正規化した緑色面積を使用して、各処理についての施薬量応答曲線を作成した。得られたRGB結果及びスチューデントt検定(p値≦0.05)を使用して、処理群と対照群との成績を比較した。
【0307】
結果:
【0308】
選択された化合物のインプラントでのHTPS(土壌での高スループット)及びインビトロでの阻害結果を下記の表6に示す。
【0309】
【0310】
【0311】
インビトロでの結果は、除草剤化合物の結合によって引き起こされた熱シフトによって決定された標的を確認した。一般的に言えば、これらの化合物は、発芽前及び/または発芽後に適用されると、双子葉植物に対して強い除草活性を示した。また、単子葉植物の発芽前処理では、ほとんどの化合物が強い成長阻害を示した。
【0312】
選択した化合物のインプラントでのLTP(低スループット)結果を下記の表7及び表8に示す。
【0313】
【0314】
【0315】
【0316】
これらの結果は、これらの化合物を発芽前または発芽後に適用すると、双子葉植物及び単子葉植物の雑草の成長を効果的に防除できることを示した。処理された雑草のほとんどは、発芽障害、成長阻害、頂芽障害を示した。
【国際調査報告】