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特表2024-504168デジタル通貨の購入のための決済方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】デジタル通貨の購入のための決済方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20240123BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20240123BHJP
【FI】
G06Q40/04
G06Q20/06 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544497
(86)(22)【出願日】2022-02-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 KR2022002337
(87)【国際公開番号】W WO2022177314
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0021469
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520498343
【氏名又は名称】ネイバーウェブトゥーン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ダヨン
(72)【発明者】
【氏名】チャ ヨンジュ
(72)【発明者】
【氏名】イ チュンヘ
(72)【発明者】
【氏名】ハ ジフン
(72)【発明者】
【氏名】キム スンファン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ユンイル
(72)【発明者】
【氏名】パク ギヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン チャンミン
(72)【発明者】
【氏名】チャ セジン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ジェハン
(72)【発明者】
【氏名】チェ ユンヨン
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA12
5L055BB51
(57)【要約】
本発明は、デジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。本発明による決済方法は、ユーザアカウントに関連して、デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信するステップと、前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録するステップと、前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップとを含むものであってもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨に関連する決済を行う決済方法であって、
ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信するステップと、
前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録するステップと、
前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップとを含む、デジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項2】
前記ユーザアカウントで前記決済条件を満たす前記決済イベントが発生するか否かをモニタするステップをさらに含み、
前記電子決済プロセスを開始するステップにおいては、
前記モニタの結果、前記ユーザアカウントで前記決済条件を満たす前記決済イベントが発生する毎に、前記電子決済プロセスを開始することを特徴とする請求項1に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項3】
前記ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨の購入数量を特定する数量情報をさらに受信し、
前記電子決済プロセスを開始するステップにおいては、
前記数量情報を用いて、前記決済イベントが発生する毎に、前記数量情報に対応する特定購入数量に対応する金額を前記電子決済プロセスにより処理する決済対象金額として特定することを特徴とする請求項2に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項4】
前記電子決済プロセスが完了することに基づいて、前記ユーザアカウントに前記特定購入数量だけの前記デジタル通貨を支給するステップをさらに含み、
前記デジタル通貨を支給するステップにおいては、
前記電子決済プロセスが完了した回次に基づいて、前記特定購入数量の他に、追加数量だけのデジタル通貨を支給することを特徴とする請求項3に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項5】
前記ユーザアカウントに支給される前記追加数量は、前記特定購入数量の程度に応じて異なることを特徴とする請求項4に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項6】
前記電子決済プロセスが完了することに基づいて、前記ユーザアカウントに関連する決済履歴を確認するステップをさらに含み、
前記決済履歴を確認した結果、前記ユーザアカウントで完了した前記電子決済プロセスが第1回次の場合、前記ユーザアカウントに前記追加数量に該当するデジタル通貨が支給されることを特徴とする請求項4に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項7】
前記決済イベントの発生に基づいて、前記電子決済プロセスが完了した回次のカウントを行うステップをさらに含み、
前記追加数量に該当するデジタル通貨は、前記カウントの結果を用いて、予め設定された特定回次毎に支給されることを特徴とする請求項4に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項8】
前記ユーザアカウントに関連して、前記決済イベントによって前記電子決済プロセスが開始される前記デジタル通貨の購入機能の中断要求を受信することに基づいて、
前記ユーザアカウントで前記電子決済プロセスが完了した回次を含む決済履歴を保存するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項9】
前記購入機能の中断が要求された時点以降、前記ユーザアカウントで前記決済条件を満たす前記決済イベントが発生しても、前記電子決済プロセスが開始されないことを特徴とする請求項8に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項10】
前記購入機能の中断が要求された時点から予め設定された期間後に、前記ユーザアカウントに対して前記購入機能の中断を解除するステップをさらに含み、
前記モニタするステップにおいては、
前記購入機能の中断が解除された後、前記ユーザアカウントで前記決済条件を満たす前記決済イベントが発生したか否かをモニタすることを特徴とする請求項8に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項11】
前記決済条件は、前記特定決済タイプが、前記異なる複数の決済タイプのうちいずれの決済タイプであるかによって異なるように設定されることを特徴とする請求項2に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項12】
前記異なる複数の決済タイプのうち、第1決済タイプは、前記ユーザアカウントに既に保有されている前記デジタル通貨の数量を基準として前記決済イベントが発生する決済タイプであり、
前記異なる複数の決済タイプのうち、前記第1決済タイプとは異なる第2決済タイプは、日付を基準として前記決済イベントが発生する決済タイプであることを特徴とする請求項11に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項13】
前記特定決済タイプが前記第1決済タイプの場合、
前記決済条件は、前記ユーザアカウントに保有されている前記デジタル通貨の最小数量に関連するものであり、
前記モニタするステップにおいては、
前記ユーザアカウントに保有されている前記デジタル通貨の数量が、前記最小数量を満たしていない場合、前記決済イベントが発生したと判断することを特徴とする請求項12に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項14】
前記特定決済タイプが前記第2決済タイプの場合、
前記決済条件は、前記ユーザアカウントに関連して予め指定された日付に関連するものであり、
前記モニタするステップにおいては、
前記モニタが行われる現在の日付が前記予め指定された日付に該当する場合、前記決済イベントが発生したと判断することを特徴とする請求項12に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項15】
前記決済条件は、前記ユーザアカウントからの要求に基づいて変更され、
前記決済条件の変更が行われた場合、前記モニタするステップにおいては、
前記ユーザアカウントで前記変更された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタすることを特徴とする請求項2に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項16】
前記コンテンツは、少なくとも1つのエピソードから構成され、
前記少なくとも1つのエピソードのそれぞれは、
前記デジタル通貨の支払いにより閲覧できる有料商品タイプ、及び前記デジタル通貨を支払うことなく閲覧できる無料商品タイプのいずれかの商品タイプを有することを特徴とする請求項1に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのエピソードのうち、前記有料商品タイプを有する特定エピソードの商品タイプは、予め設定された時間が経過することに基づいて、無料商品タイプに切り替えられることを特徴とする請求項16に記載のデジタル通貨の購入のための電子決済方法。
【請求項18】
コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨に関連する決済を行う決済システムであって、
ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信する通信部と、
前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録する制御部とを含み、
前記制御部は、
前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始することを特徴とするデジタル通貨の購入のための電子決済システム。
【請求項19】
電子機器において1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラムであって、
前記プログラムは、
ユーザアカウントに関連して、デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信するステップと、
前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録するステップと、
前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップとを行わせるコマンドを含むことを特徴とするコンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの利用に活用されるデジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、デジタルデバイスの活用度が高まっている。特に、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPCなど)は、通話やメールなどの通信機能はもとより、インターネットを活用したネットサーフィン、音楽鑑賞、映像コンテンツの視聴のように様々な機能を備えている。
【0003】
このような電子機器の大衆化に伴い、コンテンツ(Content)産業が目覚ましい成長を遂げている。コンテンツは、インターネットやコンピュータ通信などにより提供される各種情報やその内容物を意味するものであって、その種類は非常に多様である。例えば、コンテンツには、ウェブトゥーン(WEBTOON)、ウェブ小説、音楽、電子書籍(E-BOOK)、記事、動画、テレビ番組映像、画像などが含まれる。
【0004】
活発に消費されるコンテンツの代表例として、ウェブトゥーンがあり、ウェブトゥーンは、インターネット通信網を介して連載され、配布される漫画であって、ウェブ(web)とカートゥーン(cartoon)の合成語である。
【0005】
このようなウェブトゥーンの消費が着実に増加するにつれて、様々な事業者(又はウェブトゥーン関連サービス事業者)は、多くの消費者に、自社のウェブトゥーンに興味を感じさせ、それを消費させるために、様々なサービスを開発している。そのうちの一例として、様々な事業者(又はウェブトゥーン関連サービス事業者)は、本一冊の分量を複数のエピソードに分けて消費者に提供し、エピソードの持続的な消費を誘導している。
【0006】
他の例として、特許文献1(アニメーション効果が適用されたウェブトゥーンをユーザ端末に提供する方法及びシステム)においては、アニメーション効果が適用されたウェブトゥーンを消費者に提供し、ウェブトゥーンに対する消費者の理解を助ける方法を提案している。
【0007】
このように、コンテンツに対する消費者の消費及び興味を誘発するために、様々な研究が行われている。このように、コンテンツに対する消費者の購入意向を高めて、より多くの消費者を誘致すると共に、コンテンツの持続的な消費を維持するニーズは依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2015-0085195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、コンテンツの消費が持続的に行われるようにするデジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。
【0010】
より具体的には、本発明は、コンテンツの消費が持続的に行われるようにするデジタル通貨の新たな決済方式を提供するデジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。
【0011】
また、本発明は、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにするデジタル通貨の新たな方式のリワードを提供するデジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。
【0012】
さらに、本発明は、ユーザがコンテンツをより経済的に消費できるようにするデジタル通貨の購入のための決済方法及びシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明によるデジタル通貨の購入のための電子決済方法は、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信するステップと、前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録するステップと、前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップとを含むものであってもよい。
【0014】
また、本発明によるコンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨(Digital currency)に関連する決済を行う決済システムは、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信する通信部と、前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録する制御部とを含み、前記制御部は、前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始することを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明による、電子機器において1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読記録媒体に保存できるプログラムは、ユーザアカウントに関連して、前記デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信するステップと、前記選択情報を用いて、前記特定決済タイプに対応する決済条件を前記ユーザアカウントに登録するステップと、前記ユーザアカウントで前記決済条件に関連する決済イベントが発生することに応答して、前記ユーザアカウントに対して前記デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始するステップとを行わせるコマンドを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
前述したように、本発明による決済方法及びシステムは、デジタル通貨の決済に関連する決済イベントが発生する毎に、デジタル通貨の購入のための決済を開始することにより、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにすることができる。よって、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入が持続的に行われることにより、コンテンツの消費が持続的に行われる。
【0017】
また、上記決済方式によれば、ユーザは、コンテンツの閲覧において、デジタル通貨の購入のための電子決済を毎回行わなくてもよいという利便性があり、いつでも保有しているデジタル通貨を用いてコンテンツを自由に利用することができる。
【0018】
すなわち、本発明による決済方法及びシステムは、決済条件に関連する決済イベントが発生することに基づいて電子決済プロセスを自動で開始することにより、ユーザが電子決済を別途行わなくてもよいというユーザ利便性を提供することができる。また、コンテンツを提供する事業者の立場では、コンテンツの閲覧が持続的に行われるようにするデジタル通貨の購入のための電子決済方法により、消費者によるコンテンツの消費を効果的に誘導し、消費者によるコンテンツの持続的な消費を保証することにより、消費者の離脱を防止することができる。
【0019】
さらに、本発明においては、様々な決済タイプ及び決済条件を提供することにより、ユーザが自分の好み及び状況に合う電子決済方法を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明による決済方法及びシステムを説明するための概念図である。
図2】本発明による決済方法及びシステムにおけるコンテンツが提供されるユーザ環境を説明するための概念図である。
図3】本発明による決済方法を説明するためのフローチャートである。
図4】本発明による複数の決済タイプのうち第1決済タイプを説明するための概念図である。
図5】本発明による複数の決済タイプのうち第2決済タイプを説明するための概念図である。
図6】本発明による決済方法を説明するための概念図である。
図7】本発明による決済方法を説明するための概念図である。
図8】本発明による決済方法を説明するための概念図である。
図9】本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
図10】本発明における一般的な決済方法を説明するための概念図である。
図11a】本発明における決済条件の変更を説明するための概念図である。
図11b】本発明における決済条件の変更を説明するための概念図である。
図12a】本発明における電子決済の中断方法を説明するための概念図である。
図12b】本発明における電子決済の中断方法を説明するための概念図である。
図13a】本発明における電子決済の解約方法を説明するための概念図である。
図13b】本発明における電子決済の解約方法を説明するための概念図である。
図13c】本発明における電子決済の解約方法を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本明細書に開示される実施形態について詳細に説明するが、図面番号に関係なく同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号を付し、その説明は省略する。以下の説明で用いる構成要素の接尾辞である「モジュール」及び「部」は、明細書の作成を容易にするために付与又は混用されるものであり、それ自体が有意性や有用性を有するものではない。また、本明細書に開示される実施形態について説明するにあたって、関連する公知技術についての具体的な説明が本明細書に開示される実施形態の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本明細書に開示される実施形態を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面により本明細書に開示される技術的思想が限定されるものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物又は代替物が本発明に含まれるものと解されるべきである。
【0022】
第1、第2などのように序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために用いられるが、上記構成要素は上記用語により限定されるものではない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ用いられる。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると言及された場合は、他の構成要素に直接連結又は接続されていてもよく、中間にさらに他の構成要素が存在してもよいものと解すべきである。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」又は「直接接続」されていると言及された場合は、中間にさらに他の構成要素が存在しないものと解されるべきである。
【0024】
単数の表現には、特に断らない限り複数の表現が含まれる。
【0025】
本明細書において、「含む」や「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在や付加可能性を予め排除するものではないと解されるべきである。
【0026】
本発明は、デジタル通貨の購入のための電子決済方法及びシステムに関するものであって、コンテンツの消費が持続的に行われるようにする決済環境を提供するものである。
【0027】
本発明において説明される電子決済システムは、コンテンツ提供システムを含むか、又はそれに接続されるシステムであり、電子決済システムにより購入されるデジタル通貨は、コンテンツ提供システムで提供されるコンテンツの閲覧に用いられる。
【0028】
本発明においては、「電子決済システム」という用語を用いて、デジタル通貨の購入方式について説明するが、電子決済システムで提供される電子決済機能は、「コンテンツ提供システム」で提供される一機能であり得る。その場合、「電子決済システム」を「コンテンツ提供システム」ともいえることは、当業者にとって自明である。
【0029】
なお、本発明において説明される「コンテンツ」とは、インターネットやコンピュータ通信などを介して提供される各種情報やその内容物を意味する。本発明に適用されるコンテンツの種類は非常に多様である。例えば、ウェブトゥーン(WEBTOON)、ウェブ小説、音楽、電子書籍(E-BOOK)、記事、動画、テレビ番組映像、画像などのコンテンツのうち少なくとも1つを本発明により提供することができる。
【0030】
以下、説明の便宜上、ウェブトゥーンに該当するコンテンツを例に説明する。ここで、ウェブトゥーンとは、ウェブ(web)とカートゥーン(cartoon)の合成語であって、インターネット通信網を介して提供されるカートゥーン又は漫画を意味する。
【0031】
このようなウェブトゥーンに該当するコンテンツ(以下、「ウェブトゥーンコンテンツ」という)は、本発明による決済方法及びシステムにより、電子機器200上に提供される。よって、ユーザは、電子機器200により、本発明による決済方法及びシステムで提供されるウェブトゥーンコンテンツを利用することができる。
【0032】
本発明において、ウェブトゥーンコンテンツは、複数のサブコンテンツから構成されるものであり得る。このような複数のサブコンテンツは、ウェブトゥーンコンテンツのシリーズ(series)を構成する。ここで、シリーズとは、連続的な企画物又はコンテンツを意味する。
【0033】
本発明においては、ウェブトゥーンコンテンツとサブコンテンツとの用語の混同を避けるために、「サブコンテンツ」を「エピソード(episode)」という。
【0034】
本発明において、このようなサブコンテンツ又はエピソードは、どちらも、概念区分のための用語であって、「コンテンツ」に該当するものであることは、当業者にとって自明である。
【0035】
一方、上記のような場合、ウェブトゥーンコンテンツは、複数のエピソードから構成され、複数のエピソードは、全てが同じ商品タイプを有することもあり、少なくとも一部が異なる商品タイプを有することもある。
【0036】
ここで、エピソードの商品タイプは、「無料商品タイプ」及び「有料商品タイプ」のいずれかの商品タイプからなる。
【0037】
「無料商品タイプを有するエピソード」とは、ユーザがエピソードを閲覧(又は利用)するために、デジタル通貨、クーポン、閲覧券(又は利用権)などを支払うことなく直ちに利用できるエピソードを意味する。
【0038】
それに対して、「有料商品タイプを有するエピソード」とは、ユーザがエピソードを閲覧(又は利用)するために、デジタル通貨、クーポン、閲覧券(又は利用権)などを支払った場合にのみ利用できるエピソードを意味する。
【0039】
すなわち、本発明において提供されるコンテンツは、少なくとも1つのエピソードから構成され、前記少なくとも1つのエピソードのそれぞれは、前記デジタル通貨の支払いにより閲覧できる有料商品タイプ、及び前記デジタル通貨を支払うことなく閲覧できる無料商品タイプのいずれかの商品タイプを有するものであってもよい。
【0040】
ここで、前記少なくとも1つのエピソードのうち、前記有料商品タイプを有する特定エピソードの商品タイプは、予め設定された時間が経過することに基づいて、無料商品タイプに切り替えられるようにしてもよい。その場合、前記無料商品タイプに切り替えられた前記特定エピソードは、デジタル通貨を支払うことなく閲覧することができる。
【0041】
ここで、予め設定された時間は、様々に設定可能であり、前記予め設定された時間が経過したかのカウントは、前記有料商品タイプのコンテンツがアップロードされた日付又は時点から行われるようにしてもよい。例えば、有料商品タイプの特定エピソードは、特定エピソードがコンテンツ提供サービス上にアップロードされてから3日後に、無料商品タイプのコンテンツに切り替えられるようにしてもよい。
【0042】
一方、本発明による決済システムにおいては、有料商品タイプを有するエピソードの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入のための決済方法として、ユーザから有料商品タイプを有するエピソードの閲覧要求を受信すると、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨を差し引き、ユーザの電子機器に有料商品タイプを有するエピソードを提供する。
【0043】
一方、電子機器200(図1参照)は、ユーザが用いる電子機器200を意味するものであって、本発明によるコンテンツ提供システムで提供されるウェブトゥーンコンテンツを出力できる電子機器200であれば、その種類に特に制限はない。
【0044】
図1に示すように、電子機器200は、その種類に制限はなく、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(notebook computer)、ラップトップパソコン(laptop computer)、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、デスクトップパソコン(desktop computer)、デジタル放送端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、ウェアラブルデバイス(wearable device,例えば、時計型端末(smartwatch)、眼鏡型端末(smart glass)、HMD(head mounted display))などが挙げられる。
【0045】
本発明において、「デジタル通貨(digital currency)」は、デジタル方式で用いられる(コンピュータに保管されて用いられるか、又はネットワーク上で用いられる)形態の通貨であって、「サイバーマネー」ともいう。このようなデジタル通貨は、金銭的価値が電子的形態で保存された通貨を意味するものである。
【0046】
デジタル通貨は、本発明による決済システム100(図1参照)又はそれと連動するサーバ上に電子的形態で保存されて存在する。
【0047】
このようなデジタル通貨は、ユーザアカウントと連動して保存される。すなわち、ユーザが購入した数量だけのデジタル通貨がユーザアカウントと連動して存在する。
【0048】
このようなデジタル通貨は、経済的消費活動に活用され、ソーシャル(social)通貨、インターネットクーポン(coupon)、モバイルクーポン、ゲームマネーなどもデジタル通貨の一例に含まれる。
【0049】
一方、デジタル通貨は、それを発行した事業者に応じて、使用場所が異なる。
【0050】
例えば、A社が発行するデジタル通貨は、A社が提供するサービスフラットフォーム(例えば、A社が運営するウェブトゥーンサービスやショッピングモールなど)でのみ用いることができる。また、A社が運営するサービスフラットフォームが複数の場合、A社が発行するデジタル通貨は、A社のポリシーにより、複数のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0051】
例えば、A社が発行するデジタル通貨は、ウェブトゥーンサービスフラットフォーム、動画提供フラットフォーム、OTTサービスフラットフォームなど、異なる複数のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0052】
また、このようなデジタル通貨は、異なる事業者間の提携により、異なる事業者のサービスフラットフォームで共通に用いることができる。
【0053】
なお、デジタル通貨は、様々な用語で呼ばれ、事業者によりその用語が定められる。例えば、デジタル通貨は、豆、ビーン、ドングリ、コーンなどの任意の名称で呼ばれる。本発明の説明及び図面においては、このようなデジタル通貨を「クッキー」と呼ぶ。よって、本発明においては、デジタル通貨という用語と共に「クッキー」という用語を混用し、「クッキー」という用語はデジタル通貨として理解されるであろう。
【0054】
一方、デジタル通貨は、電子決済(electronics settlement(payment))により購入できる。
【0055】
本発明において説明される「電子決済(electronics settlement(payment))」とは、金銭的価値を有する通貨を取引できるプログラム又は機能が接続又は連結された電子機器200を用いて、ユーザ(又は消費者)が商品やサービスを購入した対価を支払うことを意味する。
【0056】
このような電子決済は、オンライン上でカード決済、ポイント決済、口座振込みなどの決済が行われることを全て含む意味で理解される。
【0057】
本発明において、商品とは、「デジタル通貨」を意味する。本発明において、電子決済は、「決済」と混用される。
【0058】
なお、本発明において、電子決済により「デジタル通貨が購入される」は、「デジタル通貨がチャージされる」ともいえる。すなわち、ユーザは、電子決済により、デジタル通貨を「購入」又は「チャージ」することができる。このように購入又はチャージされるデジタル通貨は、ユーザアカウントと連動して存在する。
【0059】
一方、本発明において、デジタル通貨は、複数の属性又はタイプを有する。
【0060】
このようなデジタル通貨の属性又はタイプは、デジタル通貨が電子決済により「購入」されたか否かによって区分される。
【0061】
より具体的には、複数の属性のうち、第1属性(又は第1タイプ)を有するデジタル通貨は、電子決済により購入されるデジタル通貨であり、本発明においては、このようにデジタル通貨の購入行為により取得されるデジタル通貨を「購入デジタル通貨」又は「購入されたデジタル通貨」という。「購入デジタル通貨」とは、電子決済により対価を支払うことに対応してユーザアカウントに支給されるデジタル通貨を意味する。
【0062】
また、複数の属性のうち、第2属性(又は第2タイプ)を有するデジタル通貨は、電子決済によるデジタル通貨の購入行為とは別にユーザアカウントに支給されるデジタル通貨であって、「ボーナスデジタル通貨」という。
【0063】
このような「ボーナスデジタル通貨」とは、電子決済によりデジタル通貨の購入のための対価を支払うこととは別に、ユーザに対する特典(又は補償、リワード(reward))次元で、ユーザアカウントに支給されるデジタル通貨を意味する。このようなボーナスデジタル通貨は、「追加デジタル通貨」、「リワードデジタル通貨」、「補償デジタル通貨」などの用語と代替可能である。
【0064】
本発明においては、デジタル通貨の持続的な購入が行われるように、適切なボーナスデジタル通貨を支給する。
【0065】
なお、本発明において説明される「数量」は、デジタル通貨の量を示す値であり、デジタル通貨の数又はデジタル通貨の単位が存在する場合、その単位に応じた量を意味する。本発明において、「数量」は、「数(個数)」と混用される。
【0066】
本発明においては、電子決済により対価を支払うことに対応してユーザアカウントに付与されるデジタル通貨の数を「購入数量」という。本発明において、「購入数量」は、「チャージ数量」と代替可能である。
【0067】
また、本発明においては、対価を支払うこととは別にユーザアカウントに付与されるデジタル通貨の数を「追加数量」という。本発明において、「追加数量」は、「ボーナス数量」、「リワード数量」、「と代替可能である。」と代替可能である。
【0068】
一方、本発明において、デジタル通貨の購入のための電子決済には、複数の電子決済方式(又は方法)が存在する。第1決済方式(又は第1電子決済方式)は、1回限りの決済方式として理解され、それは、デジタル通貨の購入のためのユーザの要求がある場合に限ってデジタル通貨を購入する決済方式を意味する。
【0069】
第1決済方式の場合、1回限りの決済の属性を有するので、ユーザにより電子決済プロセスが開始及び完了した後は、ユーザから追加の決済の要求があるまで、追加の電子決済が行われない。
【0070】
また、第2決済方式は、自動決済方式として理解され、それは、別のユーザの要求がなくても、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが開始されることを意味する。第2決済方式による場合、予め登録された電子決済手段(例えば、クレジットカード、銀行口座)が有効であれば、ユーザの要求がなくても、電子決済プロセスの開始に基づいて、デジタル通貨の購入が行われる。
【0071】
第2決済方式の場合、ユーザアカウントに決済条件が登録され、決済システム100においては、ユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生することによって、電子決済プロセスを実行(又は開始)する。このような決済イベントのモニタ及び決済イベントによる電子決済プロセスの実行は、本発明による電子決済システム100により行われ、それは、ユーザの介入がなくても行われる。このような第2決済方式を「自動決済」という。「自動決済」とは、ユーザの同意の下に、電子決済システム100の制御の下でデジタル通貨の購入のための決済が行われることを意味する。本発明においては、「自動決済」と「自動チャージ」が混用される。
【0072】
本発明においては、このような第2決済方式により、デジタル通貨の持続的な購入を誘導し、以下では、第2決済方式を中心に説明する。
【0073】
一方、ユーザアカウントでは電子決済を複数回行うことができ、電子決済が行われる毎に、その順番がカウントされる。例えば、8回の電子決済が行われた後、再び電子決済が行われると、それは9回次の電子決済である。
【0074】
このように、本発明においては、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための電子決済が繰り返し(又は複数回)行われる場合、決済の回数(又は決済の番数、番目)の順番を「回次」という。1回次の決済とは、ユーザアカウントで最初に又は予め設定された基準時点以降に初めて行われた決済を意味する。
【0075】
決済の回次は、決済が行われる毎に、1回次、2回次、3回次、...にカウントされる。本発明において説明される「回次」は、「回数」、「次数」と代替可能である。
【0076】
一方、本発明による決済システム100においては、電子決済が行われる毎に、電子決済が行われた回次のカウント(counting)を行う。ここで、カウントは、第2電子決済方式(自動決済方式)による電子決済が行われた場合に行われる。
【0077】
カウント(Counting)を行うとは、決済が行われた回数を集計する、すなわち数えることを意味する。
【0078】
一方、本発明において、自動決済に該当する第2決済方式は、デジタル通貨の購入に関連する「複数の決済タイプ」を含む。電子決済システム100は、ユーザアカウントから複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信する。
【0079】
本発明において説明される「複数の決済タイプ」とは、決済(特に、第2決済方式(自動決済))がいつ、どのように行われるかを定義するものであって、自動決済に関する決済イベントを発生させる条件を定義することを意味する。
【0080】
本発明において、複数の決済タイプは、「第1決済タイプ」及び「第2決済タイプ」を例に説明するが、これらに限定されるものではない。より具体的な内容については後述する。
【0081】
本発明において、「特定決済タイプ」とは、前記複数の決済タイプのうちの少なくとも1つを意味する。より具体的には、特定決済タイプとは、ユーザアカウントから受信した選択情報により特定される決済タイプを意味する。
【0082】
また、本発明においては、電子決済がいつ、どのように行われるかを決定する要素を「決済条件」という。「決済条件」は、ユーザの選択により特定されるか、又は事業者により特定される。
【0083】
なお、本発明において、「ユーザ」とは、デジタル通貨を購入し、ウェブトゥーンコンテンツを消費(又は購入、閲覧)する主体を意味する。本発明におけるユーザは、「消費者」、「ユーザアカウント」、「ユーザの電子機器」、「ユーザ電子機器200」、「購読者」、「視聴者」、「大衆」と代替可能である。
【0084】
ユーザは、本発明による電子決済システムに予め登録された「アカウント(account,すなわちユーザアカウント)」に基づいて、デジタル通貨を購入し、購入したデジタル通貨を用いてコンテンツを消費(又は購入、閲覧)することができる。
【0085】
「アカウント(account)」は、電子決済システム100と連携したページで生成することができる。それとは異なり、「アカウント」は、本発明による電子決済システムと連携した他の少なくとも1つのシステムで生成することもできる。
【0086】
よって、本明細書においては、アカウントを発行したシステムを区分せず、本発明による電子決済システムに基づくアカウントを全て「本発明による電子決済システムに予め登録されたアカウント」という。
【0087】
本発明の理解のために、本発明においてデータが送受信される流れについて簡単に説明する。
【0088】
まず、i)ユーザ側から電子決済システム100に送信されるか、又はii)電子決済システムからユーザ側に送信される情報とは、実質的に、i)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」から電子決済システムに送信されるか、又はii)電子決済システム100から「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」に送信されるものを意味する。
【0089】
しかし、本明細書においては、説明の便宜上、それを明確に区分せず、i)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」から情報が送信されるか、又はii)「ユーザアカウントにログインされた電子機器200」に情報が受信されることを、i)「ユーザアカウントから情報が送信される」、ii)「ユーザアカウントに情報が受信される」のように、「ユーザアカウント」を主体として説明する。
【0090】
また、本発明において、「事業者」とは、電子決済システム100を運用する主体を意味する。すなわち、本発明において、事業者は、本発明による電子決済システム100又はコンテンツ提供システムと同じ意味で理解される。
【0091】
以下、上記用語に基づいて、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入を行うための決済方法及びシステムについて、添付図面を参照してより具体的に説明する。図1は本発明による決済方法及びシステムを説明するための概念図である。
【0092】
図1に示すように、電子決済システム100は、通信部110、保存部120及び制御部130の少なくとも1つを含む。
【0093】
ここで、通信部110は、有線又は無線通信を介して、コンテンツ(以下、「ウェブトゥーンコンテンツ」を代表例として説明する)を電子機器200上に提供(又は送信)する役割を果たす。
【0094】
また、通信部110は、電子決済を行うための様々なデータを電子機器200と送受信する役割を果たす。
【0095】
次に、保存部120は、ウェブトゥーンコンテンツの提供及びデジタル通貨のチャージに関する様々な情報を保存するように構成される。このような保存部120は、複数のウェブトゥーンコンテンツを含む少なくとも1つのコンテンツサーバ100a(又はコンテンツDB(data base))を含んでもよい。
【0096】
以下、コンテンツサーバとコンテンツDBを区分せず、コンテンツサーバに統一して呼ぶ。すなわち、本発明において説明されるコンテンツサーバは、コンテンツDBとも理解されることは言うまでもない。
【0097】
また、複数のウェブトゥーンコンテンツを保存するコンテンツサーバ100aは、保存部120とは別の構成として存在してもよい。この場合、電子決済システム100は、コンテンツサーバ100aを制御して、コンテンツサーバ100aに保存されたウェブトゥーンコンテンツをユーザ電子機器200に提供する。
【0098】
また、保存部120には、本発明による電子決済システムで提供されるサービス(例えば、ウェブトゥーン提供サービス)に加入されたユーザに関する情報が保存される。このようなユーザに関する情報には、ユーザアカウント(例えば、ID(identification))に関する情報が含まれる。ユーザは、ユーザアカウントで、本発明による電子決済システムで提供されるサービスにログイン(login)することにより、ウェブトゥーンコンテンツを利用することができる。
【0099】
さらに、保存部120には、ユーザアカウントと連携した各種情報が保存される。例えば、保存部120には、ユーザ端末200と連携したユーザヒストリ情報が保存される。
【0100】
ここで、ユーザ「ヒストリ情報」には、ユーザアカウントから受信した決済方式に関する情報、決済タイプに関する情報、決済条件に関する情報、決済に関連する決済イベントに関する情報、デジタル通貨の購入履歴に関する情報など、本発明による電子決済システムで生成される様々な情報が含まれる。本発明において、「ヒストリ情報」は、「決済履歴」と混用される。
【0101】
次に、制御部130は、本発明による電子決済方法を行うための一連の制御を行う。
【0102】
より具体的には、制御部130は、ユーザアカウントで決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタする。制御部130は、モニタ結果に基づいて、ユーザアカウントに対してデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを実行する。また、制御部130は、ユーザアカウントで行われた電子決済の回数をカウントし、カウント結果が保存部120に保存されるように保存部120を制御する。さらに、制御部130は、カウント結果に基づいて、ユーザアカウントに対してボーナスデジタル通貨を支給する。本発明の具体的な内容については以下に後述する。
【0103】
以下、本発明において用いられる用語及び電子決済システムの構成に基づいて、デジタル通貨の購入のための電子決済について、添付図面を参照してより具体的に説明する。図2は本発明による決済方法及びシステムにおけるコンテンツが提供されるユーザ環境を説明するための概念図である。
【0104】
図2に示すように、本発明による電子決済システム100においては、ウェブトゥーンコンテンツを提供するためのユーザ環境を提供する。このようなユーザ環境は、ユーザの電子機器200にインストールされたアプリケーション(application)又は電子機器200によりアクセスされるウェブページを介して提供される。このようなユーザ環境とは、電子機器200のディスプレイ部を介して提供される視覚的情報を含むページを意味し、グラフィックユーザインタフェース(Graphic User interface)ともいう。
【0105】
図2に示すように、このようなユーザ環境は、様々に構成可能であり、ユーザにコンテンツ(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ)を提供するように構成される。例えば、同図に示すように、電子機器に提供されるページには、i)複数のコンテンツ(例えば、複数のウェブトゥーンコンテンツ)についての説明(又はタイトル)210、ii)ウェブトゥーンコンテンツのそれぞれを示すサムネイル(Thumbnail,又は標識)220、及びiii)それぞれのコンテンツの閲覧に必要なデジタル通貨に関する情報230のうち少なくとも1つが含まれる。ページに提供される画面構成は、非常に様々に変形可能である。
【0106】
一方、ユーザは、電子機器200に提供されるページから、ウェブトゥーンコンテンツを確認し、閲覧したいコンテンツを選択して利用することができる。
【0107】
ここで、制御部130は、ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツタイプが有料商品タイプの場合、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨を差し引き、その後有料商品タイプのコンテンツをユーザに提供する。
【0108】
より具体的には、制御部130は、ユーザにより選択された特定コンテンツ(例えば、特定エピソード)の商品タイプが有料商品タイプの場合、電子機器上で特定コンテンツに対応する項目が選択されることに基づいて、電子機器にログインされたユーザアカウントが前記特定コンテンツの閲覧(又は利用)に必要な利用権限(又は閲覧権限)を有するか否かを判断する。
【0109】
ここで、利用権限又は閲覧権限を判断することは、電子機器にログインされた特定ユーザアカウントが、前記特定コンテンツを利用(又は閲覧)できる権限を有するか否かを判断することであることが理解される。
【0110】
一方、「ユーザアカウントが有料商品タイプのコンテンツに対する利用権限又は閲覧権限を有する」ことは、まさにユーザアカウントが「有料商品タイプのコンテンツの利用のために用いられる(又は支払われる)デジタル通貨、クーポン又は閲覧券(もしくは利用権)」を有することであることが理解される。
【0111】
制御部130は、有料商品タイプの特定コンテンツが選択されると、ユーザアカウントに保有されているi)デジタル通貨を支払い処理するか、ii)クーポンを使用処理するか、又はiii)閲覧券を使用処理(もしくは差し引き処理)する決済プロセスを実行する。
【0112】
また、制御部130は、このような決済プロセスにより、有料商品タイプのコンテンツを閲覧(又は利用)するための対価の支払いが完了したユーザアカウントに対して、有料商品タイプのコンテンツを提供する。
【0113】
本発明において、「コンテンツを電子機器上に提供する」とは、コンテンツが電子機器上に出力されるように、コンテンツに関する情報を電子機器に送信することを意味する。
【0114】
一方、ユーザにより無料商品タイプのコンテンツが選択されると、制御部130は、ユーザがコンテンツに対する利用権限を有するか否かを判断せず、選択されたコンテンツをユーザの電子機器200に提供する。
【0115】
一方、制御部130は、無料商品タイプのコンテンツの場合も、本発明による電子決済システムに予め登録されたユーザアカウントにログインされた電子機器に限り、コンテンツを提供するようにしてもよい。
【0116】
例えば、無料商品タイプのコンテンツの閲覧要求を電子機器から受信した場合、制御部130は、電子機器にユーザアカウントがログインされているか否かを確認(又はチェック)する。そして、制御部130は、電子機器にユーザアカウントがログインされていることを確認すると、無料商品タイプのコンテンツを電子機器上に提供する。それに対して、電子機器にユーザアカウントがログインされていない場合、制御部130は、ログインを行わせるためのプロセスを実行する。
【0117】
図2において共に説明したように、本発明による電子決済システムにおいては、有料商品タイプのコンテンツの閲覧要求がある場合、ユーザアカウントに既に保有されているデジタル通貨の支払い(又は差し引き)を経て、有料商品タイプのコンテンツをユーザに提供する。
【0118】
以下、このようなデジタル通貨を購入する方式のうち、特に自動決済方式でデジタル通貨を購入する方法について説明することにより、デジタル通貨の持続的な購入を誘導する方法について、添付図面を参照してより具体的に説明する。図3は本発明による決済方法を説明するためのフローチャートであり、図4は本発明による複数の決済タイプのうち第1決済タイプを説明するための概念図である。また、図5は本発明による複数の決済タイプのうち第2決済タイプを説明するための概念図であり、図6図8は本発明による決済方法を説明するための概念図であり、図9は本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
【0119】
まず、本発明による電子決済方法においては、デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択する選択情報を受信する過程が行われる(S310)。このような選択情報は、ユーザアカウントに関連して受信される。
【0120】
より具体的には、選択情報は、本発明による電子決済システム100と連動する特定アプリケーション(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ提供アプリケーション)のページ又は特定ウェブページ(例えば、ウェブトゥーンコンテンツ提供ウェブページ)を介して受信される。
【0121】
制御部130は、自動決済方式でデジタル通貨の購入が行われるようにするために、ユーザの電子機器200上に、デジタル通貨の購入(又はチャージ)を誘導する「チャージ案内ページ」を提供する。このようなチャージ案内ページは、予め設定された条件下でのみ提供され、例えば、制御部130は、ユーザが特定アプリケーションを最初に実行するか、又は特定ウェブページに最初に接続した場合に限り、デジタル通貨のチャージを誘導する「チャージ案内ページ」を提供する。
【0122】
一方、デジタル通貨に関連する決済タイプを設定するためのページは、「自動決済登録ページ」又は「チャージ登録ページ」などという。
【0123】
ユーザは、チャージ登録ページを介して、自動決済方式に関連する異なる複数の決済タイプから特定決済タイプを選択することができる。
【0124】
制御部130は、ユーザの電子機器200から「チャージ登録ページ」の提供(又は接続、アクセス)要求を受信すると、ユーザの電子機器200上に「チャージ登録ページ」を提供する。
【0125】
制御部130は、ユーザの電子機器200上にチャージ登録ページが提供されるように、チャージ登録ページに関する情報をユーザの電子機器200に送信する。
【0126】
チャージ登録ページの提供のためのユーザの要求は、非常に様々な経路で行われる。一例として、前述した電子機器200上に出力された「チャージ案内ページ」の一領域の選択に基づいて、チャージ登録ページが提供されるようにしてもよい。前記一領域は、チャージ登録ページの提供に関連する機能アイコンが出力された領域であってもよい。
【0127】
制御部130は、「チャージ登録ページ」上に、デジタル通貨に関連する異なる複数の決済タイプに関する情報を出力する。本発明においては、このような情報により、ユーザに、異なる複数の決済タイプを紹介し、それらのうち自分のコンテンツ消費パターンなどに合う特定決済タイプを選択させる。
【0128】
本発明において、異なる複数の決済タイプは、異なる決済条件に関連するものである。制御部130は、ユーザアカウントで複数の決済タイプのそれぞれにマッチングされた決済条件を満たす決済イベントが発生すると、電子決済プロセスが開始されるようにする。
【0129】
複数の決済タイプについてより具体的に説明する。複数の決済タイプは、それぞれ異なる決済条件に関連するものである。すなわち、複数の決済タイプとは、どのような決済を基準としてユーザアカウントで自動決済が行われるようにするかを特定することを意味する。
【0130】
複数の決済タイプは、非常に様々な決済条件を基準として区分することができ、一例として、i)デジタル通貨の数量に関連する決済条件にマッチングされた第1決済タイプ、及びii)基準日(特定日、決済日など)に関連する決済条件にマッチングされた第2決済タイプを含む。
【0131】
複数の決済タイプのうち、第1決済タイプは、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨に関連して決済プロセスが開始されるものである。例えば、第1決済タイプの場合、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が予め設定された基準数量を満たさない場合、決済プロセスを開始する。
【0132】
また、第2決済タイプは、ユーザアカウントで選択された基準日を基準として決済プロセスが開始されるものである。この場合、制御部130は、基準日毎に、ユーザアカウントに対して決済プロセスを開始する。
【0133】
このように、本発明においては、ユーザから、いずれの決済タイプで自動決済プロセスを実行するかの選択を受ける。
【0134】
このようなユーザの選択は、図4及び図5に示すように、チャージ登録ページ410、510を介して受信される。チャージ登録ページ410、510は、複数の決済タイプから少なくとも1つの選択を受けるためのグラフィックオブジェクト420、520を含む。ユーザは、グラフィックオブジェクトの選択により、所望の決済タイプを特定することができる。
【0135】
次に、本発明においては、決済条件を登録する過程が行われる(S320)。このような決済条件を登録する過程は、ユーザにより複数の決済タイプから特定決済タイプが選択され、選択された特定決済タイプに関連する決済条件に関する情報の入力(又は選択)が完了した後に生成される選択情報を用いて行われるようにしてもよい。
【0136】
本発明において、決済条件は、決済プロセスを開始する決済イベントを発生させる根拠であり、前述したように、決済タイプによって決済条件が異なる。
【0137】
制御部130は、特定決済タイプが選択されると、特定決済タイプの決済条件に関する情報及び購入されるデジタル通貨の数量情報を受信する。
【0138】
ここで、選択情報には、決済条件に関する情報及び数量情報のうち少なくとも1つが含まれる。制御部130は、ユーザアカウントから受信した選択情報を用いて、特定決済タイプに対応する決済条件をユーザアカウントに登録する。
【0139】
より具体的には、制御部130は、ユーザが複数の決済タイプから特定決済タイプを選択したことに基づいて、決済タイプに対応する決済条件及び数量情報を受信する。数量情報とは、デジタル通貨の購入数量を特定する情報を意味する。
【0140】
一例として、制御部130は、ユーザが第1決済タイプを選択したことに基づいて、図4に示すように、ユーザアカウントから、i)決済プロセスを開始する条件(又は決済条件)となるデジタル通貨の最小数量に関する情報430、及びii)決済プロセスにより購入する購入対象のデジタル通貨の数量に関する情報440を受信する。
【0141】
図4の(a)に示すように、制御部130は、第1決済タイプに対応するグラフィックオブジェクト420が選択され、それに関する選択情報をユーザアカウントから受信すると、ユーザの電子機器200上に決済プロセスが開始される条件に該当するデジタル通貨(例えば、クッキー)の最小数量(又は基準数量、基準クッキー)430及び購入(又はチャージ)しようとするデジタル通貨(例えば、クッキー)の数量440を入力できるGUI(グラフィックユーザインタフェース)に該当するページを提供する。
【0142】
ユーザは、ページを介して、自身が保有しているデジタル通貨が所定数未満の場合、特定数のデジタル通貨のチャージのための選択情報を入力することができる。ユーザの電子機器200で選択された選択情報は、決済システム100に送信される。例えば、ユーザは、自身が保有しているクッキー(デジタル通貨の一名称)が50個未満の場合、クッキー100個をチャージしようとすると、デジタル通貨の最小数量として50を、デジタル通貨の購入数量として100を選択することができる。このような選択情報は、本発明による決済システム100に送信される。一方、本発明による電子決済システム100は、ユーザがデジタル通貨の数量を自由に変更できるようにするユーザ環境を提供し、図4の(b)に示すように、ドロップダウン(drop-down)方式の選択環境を提供することができる。ユーザは、ドロップダウン方式の選択環境で、デジタル通貨の数量として、20個、30個、50個、100個、300個などを自由に選択することができる。ドロップダウン方式のリスト上には、デジタル通貨の数量を選択するための項目が含まれる。
【0143】
一方、チャージ可能なデジタル通貨の数量単位は、予め設定されて存在する。制御部130は、複数の数量単位(20個、30個、50個など)に関する情報をユーザに提供し、ユーザからいずれかの数量単位の選択を受ける。
【0144】
一方、制御部130は、決済プロセスが開始される条件に該当するデジタル通貨(例えば、クッキー)の最小数量(又は基準数量、基準クッキー)430に関する情報を推薦する。当該情報は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量に応じて異なる。制御部130は、ドロップダウン方式の環境で、ユーザにデジタル通貨の最小数量に関する情報を推薦し、ユーザ毎に推薦される推薦数量は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量に応じて異なる。
【0145】
制御部130は、図4の(a)において、決済プロセスが開始されるデジタル通貨の最小数量に関する情報を、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多く設定するようにしてもよい。この場合、制御部130は、複数の数量単位のうち、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多い数量単位を推薦数量として選択するようにしてもよい。また、ユーザアカウントに現在保有されているデジタル通貨の数量より多い数量単位が複数の場合、複数の数量単位のうち、最小数量単位を推薦数量として選択するようにしてもよい。
【0146】
例えば、ユーザが45個のデジタル通貨を保有しており、「20個、30個、50個、100個」の数量単位が存在する場合、制御部130は、該当ユーザアカウントに推薦されるデジタル通貨の最小数量(数量単位)を50個と100個から選択する。そして、それらのうち最小数量単位である50個を推薦数量として選択する。この場合、推薦数量に関する情報が図4の430領域に出力される。
【0147】
これにより、ユーザアカウントで自動決済が登録されると、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件を満たすようにすることにより、直ちに電子決済プロセスを開始するようにすることができる。
【0148】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量より少ない数量単位は、ドロップダウン方式のリスト上に含まれないようにしてもよい。
【0149】
一方、ユーザアカウントに推薦される最小数量単位は、上記方式以外にも様々に変更可能である。
【0150】
他の例として、制御部130は、ユーザが第2決済タイプを選択したことに基づいて、図5に示すように、ユーザアカウントから、i)決済プロセスを開始する条件(又は決済条件)となる基準日(特定日付、決済が行われる日付、決済日など)に関する情報530、及びii)決済プロセスにより購入する購入対象のデジタル通貨の数量に関する情報540を受信する。
【0151】
図5に示すように、制御部130は、第2決済タイプに対応するグラフィックオブジェクト520が選択され、それに関する選択情報をユーザアカウントから受信すると、ユーザの電子機器200上に決済プロセスが開始される条件に該当する基準日に関する情報530及び当該基準日に購入(又はチャージ)しようとするデジタル通貨(例えば、クッキー)の数量540を入力できるGUI(グラフィックユーザインタフェース)に該当するページを提供する。
【0152】
ユーザは、ページを介して、基準日毎に、特定数のデジタル通貨のチャージのための選択情報を入力することができる。ユーザの電子機器200で選択された選択情報は、決済システム100に送信される。例えば、ユーザは、毎月1日にクッキー100個をチャージしようとすると、基準日(又は特定日)として1日を、デジタル通貨の購入数量として100を選択することができる。このような選択情報は、本発明による決済システム100に送信される。
【0153】
一方、図4及び図5に示すように、制御部130は、自動決済の登録をより積極的に誘導するために、自動決済の登録の誘導に関する情報450、550をユーザに提供する。
【0154】
このような情報450、550には、デジタル通貨の自動決済(すなわち、自動チャージ)が行われることに基づいて、ユーザに付与されるデジタル通貨に関する特典及びコンテンツの利用に関する特典に関する情報のうち少なくとも1つが含まれる。
【0155】
一方、前述したように、ユーザ(又はユーザアカウント、ユーザの電子機器)から決済条件に関する選択情報を受信すると、制御部130は、選択情報を用いて、特定決済タイプに対応する決済条件をユーザアカウントに登録する。
【0156】
制御部130は、選択情報に応じて、異なる決済条件をユーザアカウントに登録する。ここで、「登録」されるとは、選択情報がユーザアカウントにマッチングされて保存されることを意味する。
【0157】
一方、ユーザアカウントに登録される情報には、i)決済タイプに関する情報、ii)決済タイプに応じた決済条件に関する詳細情報(例えば、決済プロセスが開始される最小保有デジタル通貨の数量、決済プロセスが開始される基準日に関する情報など)、及びiii)決済プロセスにより購入されるデジタル通貨の数量に関する情報(又は数量情報)のうち少なくとも1つが含まれる。一方、前記ユーザアカウントに登録される情報は、「決済条件に関する情報」、「決済条件情報」などのように、決済条件に関連する情報として表される。
【0158】
制御部130は、決済条件をユーザアカウントに登録することにより、ユーザアカウントで決済条件を満たす決済イベントが発生することによってユーザアカウントに対する電子決済プロセスが開始されるようにする。本発明においては、それを「自動決済登録(又は自動チャージ登録)」という。
【0159】
図6の(a)のように、第1決済タイプの決済条件が登録される例について説明する。制御部130は、ユーザアカウントから受信したi)決済タイプに関する情報(例えば、第1決済タイプ関連情報)613、ii)決済条件(決済プロセスが開始されるデジタル通貨の最小数量に関する情報(例:30個))611、及びiii)購入数量情報(デジタル通貨の購入数量に関する情報(例:100個)612に関する情報をユーザアカウントに登録する。また、同図に示すように、登録に関する情報は、ユーザの確認のために、ユーザの電子機器に提供される。
【0160】
また、図6の(b)のように、第2決済タイプの決済条件が登録される例について説明する。制御部130は、ユーザアカウントから受信したii)決済タイプに関する情報(例えば、第2決済タイプ関連情報)623、決済条件(決済プロセスが開始される基準日に関する情報(例:1日))621、及び購入数量情報(デジタル通貨の購入数量に関する情報(例:100個)622に関する情報をユーザアカウントに登録する。また、同図に示すように、登録に関する情報は、ユーザの確認のために、ユーザの電子機器に提供される。
【0161】
このようにユーザアカウントに決済条件が登録された後、ユーザアカウントで決済条件に関連する決済イベントが発生する過程が行われる(S330)。
【0162】
制御部130は、ユーザアカウントでユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かをモニタする。
【0163】
制御部130は、ユーザアカウントに登録された決済タイプに応じた決済条件に基づいて、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量を確認し続けるか、又は現在の日付がユーザアカウントに登録された基準日(特定日付)と一致するか否かを判断する。
【0164】
より具体的には、ユーザアカウントに登録された決済条件が第1決済タイプに関連する決済条件の場合、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件に該当する基準数量(又は最小数量)未満(又は以下)の場合、決済イベントが発生したと判断する。それに対して、制御部130は、ユーザアカウントに保有されているデジタル通貨の数量が決済条件に該当する基準数量(又は最小数量)以上(又は超過)の場合、決済イベントが発生していないと判断する。
【0165】
また、ユーザアカウントに登録された決済条件が第2決済タイプに関連する決済条件の場合、制御部130は、現在の日付が予め登録された基準日である場合、決済イベントが発生したと判断する。それに対して、制御部130は、現在の日付が予め登録された基準日でない場合、決済イベントが発生していないと判断する。
【0166】
このように、制御部130は、ユーザアカウントで予め登録された決済条件に応じた決済イベントが発生したか否かをモニタする。
【0167】
一方、ユーザアカウントで決済イベントが発生すると、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始する過程が行われる(S340)。
【0168】
制御部130は、決済イベントが発生することに応答して、ユーザアカウントに対してデジタル通貨の購入のための電子決済プロセスを開始する。
【0169】
ここで、「電子決済プロセスの開始」とは、電子決済プロセスを開始する行為又は手続きを意味する。すなわち、電子決済プロセスの開始とは、「電子決済プロセスの完了」とは区分される概念であって、電子決済プロセスのためのプロセスが開始されることを意味する。電子決済プロセスが開始されると、ユーザアカウントに登録された決済手段でデジタル通貨の購入のための電子決済過程が行われる。
【0170】
一方、電子決済プロセスの完了とは、デジタル通貨の購入が完了した状態を意味する。
【0171】
電子決済プロセスが開始されると、制御部130は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれるデジタル通貨の購入数量だけ、デジタル通貨が購入されるように、電子決済を行う。
【0172】
本発明において、電子決済プロセスの実行方法は、非常に多様であり、ユーザアカウントに予め登録された決済手段で、デジタル通貨の購入数量に対する金額が支払われる。例えば、予め登録された決済手段が口座振込み又はクレジットカードである場合、制御部130は、通信部110を介して金融機関(銀行又はクレジットカード)サーバと通信を行うように、通信部110を制御する。制御部130は、通信部110を介して、金融機関に、ユーザアカウントと連携した口座又はクレジットカードでデジタル通貨の特定購入数量に対応する決済対象金額を決済することを要求する。ただし、上述した手続きは一実施例にすぎず、電子決済プロセスのために最初に行われる手続きはこれに限定されるものではない。
【0173】
一方、電子決済プロセスにより決済される金額は、数量情報に対応する金額であり得る。ここで、数量情報は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれる情報であって、デジタル通貨の購入数量に対応する金額であり得る。
【0174】
すなわち、本発明において、決済対象金額は、ユーザアカウントに予め登録された決済条件に含まれるデジタル通貨の購入数量に対応する金額を意味するものであり得る。決済対象金額は、ユーザがチャージしようとするデジタル通貨の数量に対応する金額を意味するものであり得る。
【0175】
一方、「電子決済プロセスの完了」とは、電子決済により本発明による決済システム100に決済対象金額が支払われたことを意味する。本発明による決済システム100に対する決済対象金額の支払いが正常に行われた場合を、「電子決済プロセスの完了」という。
【0176】
制御部130は、電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに特定購入数量だけのデジタル通貨を支給する。制御部130は、購入されたデジタル通貨に対応する数量をユーザアカウントに付与する。例えば、決済条件に100個のデジタル通貨が購入されるように設定された場合、制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスを開始及び完了し、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を支給する。
【0177】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに対する電子決済プロセスが完了した後、決済イベントの発生をモニタし続ける。すなわち、制御部130は、自動決済方式が登録されたユーザアカウントをモニタすることにより、ユーザアカウントで決済条件を満たすイベントが発生する毎に、決済プロセスを開始する。
【0178】
制御部130は、モニタ結果に基づいて、ユーザアカウントに関連して決済イベントが発生する毎に、電子決済プロセスを開始する。よって、ユーザは、決済条件を満たす毎に、自動でデジタル通貨の購入サービスの提供を受けることができる。
【0179】
制御部130は、電子決済プロセスの完了に基づいて、ユーザアカウントにデジタル通貨を支給し、その後次の決済イベントの発生の有無をモニタする。制御部130は、決済イベントが発生すると、それによりモニタを中断するのではなく、決済イベントの発生の有無をモニタし続ける。
【0180】
よって、制御部130は、ユーザアカウントで電子決済プロセスが正常に完了する毎に、ユーザアカウントに予め登録された数量情報に対応するデジタル通貨を支給することができる。すなわち、制御部130は、決済イベントが発生し、それによる電子決済プロセスが完了する毎に、ユーザアカウントにデジタル通貨を付与することができる。それを本明細書においては「自動決済(又は自動チャージ)」という。
【0181】
一例として、制御部130は、ユーザアカウントから、受信した決済タイプに関する選択情報(例:第1決済タイプ)、決済条件(例:最小数量50個)、及び数量情報(例:100個のデジタル通貨の購入)を受信した場合、ユーザアカウントが保有しているデジタル通貨の数が50個未満(例えば、48個)になる毎に、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を付与する。
【0182】
他の例として、制御部130は、ユーザアカウントから、受信した決済タイプに関する選択情報(例:第2決済タイプ)、決済条件(例:基準日1日)、及び数量情報(例:100個のデジタル通貨の購入)を受信した場合、現在の日付が1日(例えば、2月1日、3月1日など)になる毎に、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額の決済が行われる電子決済プロセスを開始する。制御部130は、100個のデジタル通貨に対応する決済対象金額に対する電子決済プロセスが完了すると、ユーザアカウントに100個のデジタル通貨を付与する。
【0183】
以上、特定決済タイプによって電子決済プロセスが自動で行われる過程、及びそれによりユーザアカウントにデジタル通貨が支給される過程について説明した。
【0184】
一方、本発明による決済方法及び決済システム100は、ユーザが決済対象金額を支払ったことに対応して支給されるデジタル通貨(以下、購入デジタル通貨という)とは別に、「ボーナスデジタル通貨」をユーザアカウントに支給することができる。本発明による決済方法及びシステムで提供される「ボーナスデジタル通貨」についてより詳細に説明する。
【0185】
制御部130は、電子決済プロセスが完了すると、購入デジタル通貨と共に、追加数量だけのボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給することができる。ボーナスデジタル通貨は、購入デジタル通貨が購入される毎に支給されるか、又は特定条件下で支給される。ボーナスデジタル通貨が支給さる状況は非常に様々に変更可能である。
【0186】
一例として、制御部130は、デジタル通貨の購入のための電子決済プロセスが完了する回次に基づいて、ボーナスデジタル通貨を支給することができる。これは、ユーザがデジタル通貨の購入のための自動決済を維持し続けるようにするためのものである。
【0187】
すなわち、制御部130は、ユーザの自動決済登録を積極的に誘導するために、決済条件を満たす決済イベントが発生し、電子決済プロセスが完了したことに基づいて、ユーザアカウントにボーナスデジタル通貨を提供することができる。
【0188】
ユーザアカウントに支給されるボーナスデジタル通貨の数量は様々に設定可能である。
【0189】
ユーザアカウントに支給されるボーナスデジタル通貨の支給の有無及び支給数量は、i)購入されるデジタル通貨の数量、ii)電子決済プロセスが完了した回数、及びiii)デジタル通貨の購入が最初に行われたか否かの少なくとも1つに基づいて決定される。例えば、購入されるデジタル通貨の数量が多くなるほど、ボーナスデジタル通貨の支給数量が多くなる。また、デジタル通貨の購入回数が多くなるほど、ボーナスデジタル通貨の頻度が多くなる。
【0190】
このようなボーナスデジタル通貨の支給の有無及び支給数量の少なくとも1つに関する情報は、保存部120に保存される。
【0191】
例えば、図7に示すように、保存部120には、ボーナスデジタル通貨の数量情報がデジタル通貨の購入数量(例えば、チャージクッキーの数量)にマッチングされて保存される。また、保存部120には、ボーナスデジタル通貨の追加数量情報が電子決済プロセスが完了した回次にマッチングされて保存される。
【0192】
図7に示すように、ボーナスデジタル通貨の支給に関する情報は、「ボーナスデジタル通貨支給条件」に関する情報などという。一方、ボーナスデジタル通貨支給条件は、管理者又は制御部130の制御下で、必要に応じて適宜変更可能である。
【0193】
制御部130は、保存部120に保存されたボーナスデジタル通貨支給条件に応じて、条件に応じたボーナスデジタル通貨の数量だけ、ユーザアカウントにボーナスデジタル通貨を支給する。
【0194】
一例として、30個のデジタル通貨を購入する自動決済が登録されたユーザアカウントには、i)最初の電子決済プロセスが完了した場合、2個のボーナスデジタル通貨が支給され、ii)10回次の電子決済プロセスが完了する毎に(すなわち、10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に)、1個のボーナスデジタル通貨が支給される。
【0195】
他の例として、100個のデジタル通貨を購入する自動決済が登録されたユーザアカウントには、i)毎回の電子決済プロセスに2個のデジタル通貨が支給され、ii)最初の電子決済プロセスが完了した場合、5個のボーナスデジタル通貨が支給され、iii)10回次の電子決済プロセスが完了する毎に(すなわち、10の倍数に該当する回次の電子決済プロセスが完了する毎に)、3個のボーナスデジタル通貨が支給される。
【0196】
このために、制御部130は、電子決済プロセスが完了した回次のカウントを行う。この場合、制御部130は、自動決済方式による電子決済プロセスが完了した回次のカウントを行う。すなわち、制御部130は、決済条件を満たす決済イベントが発生して開始された電子決済プロセスが完了した回次のカウントを行う。
【0197】
このとき、制御部130は、ユーザアカウントから選択情報、決済条件及び数量情報を受信する過程と共に行われた電子決済プロセスを1回次としてカウントするようにしてもよい。その後、制御部130は、ユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントの発生により行われた電子決済プロセスを順次カウントするようにしてもよい。すなわち、制御部130は、ユーザアカウントから選択情報、決済条件及び数量情報を受信することと共に行われた電子決済プロセスを1回次としてカウントし、その後決済条件イベントが発生することによって完了した電子決済プロセスを2回次としてカウントするようにしてもよい。
【0198】
また、制御部130は、決済条件を満たす決済イベントが最初に発生したことに基づいて行われた電子決済プロセスを1回次としてカウントするようにしてもよい。すなわち、制御部130は、決済条件を満たすイベントが発生することによって完了した電子決済プロセスを、1回次から順次カウントするようにしてもよい。
【0199】
さらに、制御部130は、カウント結果をユーザアカウント及び決済履歴と連携して保存部120に保存する。制御部130は、電子決済プロセスが完了すると、保存部120にユーザアカウントと連携して保存された決済履歴を確認する。確認の結果、制御部130は、保存部120にユーザアカウントと連携して保存された決済履歴が存在しない場合、決済履歴の確認に先立って行われた電子決済プロセスを1回次としてカウントする。
【0200】
一方、本発明においては、自動決済方式の登録に対するユーザ特典を付与するために、ユーザアカウントと連携して行われた電子決済プロセスが1回次の場合、ユーザアカウントにボーナスデジタル通貨を追加支給する。これは、「加入お祝いボーナス」などの特典などという。制御部130は、1回次と連携して保存部120に保存されたボーナスデジタル通貨の追加数量だけ、ボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給する。
【0201】
制御部130は、保存部120に保存されたボーナスデジタル通貨支給条件に関する情報に基づいて、ユーザアカウントにボーナスデジタル通貨を提供する。
【0202】
制御部130は、購入されるデジタル通貨の数量に応じて、異なる追加数量のボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給するようにしてもよい。制御部130は、決済対象金額が大きくなるほど、より多い追加数量のボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給するようにしてもよい。すなわち、本発明による決済方法及びシステムは、購入されるデジタル通貨の数量が多くなるほど、より大きいリワードをユーザに提供することができる。
【0203】
また、制御部130は、完了した電子決済プロセスの回次に応じて、異なる追加数量のボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給するようにしてもよい。制御部130は、完了した電子決済プロセスの回次が多くなるほど、より多い数量のボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに支給するようにしてもよい。例えば、10回次よりは20回次の電子決済プロセスが完了したとき、より多いボーナスデジタル通貨をユーザアカウントに提供する。すなわち、本発明による決済方法及びシステムは、決済回数が多くなるほど、より大きいリワードをユーザに提供することができる。
【0204】
一方、制御部130は、購入デジタル通貨の有効期間とボーナスデジタル通貨の有効期間(使用期限)とが互いに異なるように設定することができる。購入デジタル通貨の場合、有効期間が設定されなくてもよい。ボーナスデジタル通貨の場合、特定期間に限って使用できるように、有効期間が設定されてもよい。
【0205】
また、購入デジタル通貨の場合、有効期間が設定されてもよく、その場合、制御部130は、ボーナスデジタル通貨の有効期間を購入デジタル通貨の有効期間より相対的に短く設定してもよい。
【0206】
さらに、制御部130は、有効期間の設定が存在するデジタル通貨の場合、有効期間の開始日をデジタル通貨がユーザアカウントに支給された日に設定してもよい。
【0207】
例えば、図8に示すように、「CCC」ユーザアカウント810は、計14個のボーナスデジタル通貨820を保有している。「CCC」ユーザアカウントが保有している14個のボーナスデジタル通貨は、i)2021年1月1日付で支給された8個のボーナスデジタル通貨821、ii)2021年3月5日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨822、iii)2021年4日7日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨823である。それらはそれぞれ6カ月の有効期間を有する。よって、「CCC」ユーザアカウントが保有しているボーナスデジタル通貨の使用可能日は、i)2021年1月1日付で支給された8個のボーナスデジタル通貨821は2021年7月1日までに、ii)2021年3月5日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨822は2021年9月5日までに、iii)2021年4日7日付で支給された3個のボーナスデジタル通貨823は2021年10月7日までに、それぞれ異なるように設定される。
【0208】
一方、制御部130は、有効期間が設定されたデジタル通貨の有効期間が経過すると、有効期間が経過したデジタル通貨を消滅させる。この場合、ユーザアカウントに支給された消滅対象のデジタル通貨は、ユーザアカウントから回収(又は差し引き)される。
【0209】
このとき、制御部130は、それぞれのデジタル通貨の有効期間から所定期間前に、ユーザアカウントにデジタル通貨の消滅予定を案内するようにしてもよい。
【0210】
以上、電子決済プロセスが完了することに基づいて、ユーザアカウントに支給される購入デジタル通貨及びボーナスデジタル通貨について説明した。以下、図面を参照して、ユーザアカウントと連携して保存部120に保存される決済履歴についてより具体的に説明する。図9は本発明におけるユーザアカウントの決済履歴を説明するための概念図である。
【0211】
制御部130は、ユーザアカウントと連携してユーザの決済履歴を保存部120に保存する。決済履歴とは、デジタル通貨の購入に関する情報を意味する。例えば、決済履歴には、i)デジタル通貨の決済方式(例えば、第1決済方式(1回限りの決済方式)であるか、第2決済方式(自動決済方式)であるか)、ii)第2決済方式の場合、デジタル通貨決済の決済タイプ(第1決済タイプ(デジタル通貨の保有量を基準に決済が行われるタイプ)であるか、第2決済タイプ(基準日を基準として決済が行われるタイプ)であるか)、iii)ユーザアカウントで購入されたデジタル通貨の数(累積購入数量)、iv)決済イベント毎に購入されるデジタル通貨の購入数量、v)現在保有しているデジタル通貨の数量、vi)支給されたボーナスデジタル通貨の数(累積支給数量)、vii)ボーナスデジタル通貨の有効期間、viii)現在保有しているボーナスデジタル通貨の数量、ix)デジタル通貨の購入キャンセルに関する情報、x)決済方式、決済タイプなどに関する変更情報、xi)自動決済の中断、解約などに関する情報のうち少なくとも1つが含まれる。
【0212】
このような決済履歴に関する情報はユーザに提供される。制御部130は、図9に示すように、ユーザ電子機器200上に、前述した決済履歴に含まれる情報の少なくとも一部を提供する。図9に示すように、制御部130は、決済履歴ページ910上にデジタル通貨に関連する決済履歴920を提供する。ユーザには、決済履歴ページ910を介して、i)現在保有中のデジタル通貨の数921、ii)デジタル通貨の購入(又はチャージ)日時922、iii)デジタル通貨の購入(又はチャージ)数923、iv)決済対象金額924、v)デジタル通貨の購入キャンセルの有無925などが提供される。
【0213】
一方、図示していないが、制御部130は、「決済履歴ページ」に、決済履歴と共に、デジタル通貨の購入キャンセルボタンを露出させてもよい。
【0214】
一方、制御部は、購入キャンセルが可能なデジタル通貨に対してのみキャンセルボタンを露出させてもよい。すなわち、デジタル通貨の購入から経過した期間又はデジタル通貨の使用の有無によって、キャンセルの可否が異なるように設定される。
【0215】
例えば、制御部130は、i)デジタル通貨を購入した日から予め設定された期間(例えば、7日)が経過したとき、ii)デジタル通貨を購入した日から予め設定された期間(例えば、7日)が経過していないが、デジタル通貨を使用(すなわち、コンテンツの閲覧に消費)したときは、購入キャンセルボタンを露出させなくてもよい。
【0216】
ユーザにより電子機器200上に露出した購入キャンセルボタンが選択されると、デジタル通貨の購入キャンセル要求が本発明による決済システム100に送信される。制御部130は、ユーザからデジタル通貨の購入キャンセル要求を受信すると、購入キャンセルに関する電子決済プロセスを開始する。
【0217】
一方、前述したように、本発明において、電子決済は、i)第1決済方式による1回限りの決済方式のように、ユーザの要求により決済が行われる場合と、ii)第2決済方式による自動決済方式のように、予め設定された決済条件を満たす決済イベントの発生により決済が行われる場合とに分けられる。決済条件を満たす決済イベントの発生により決済が行われる場合がこれまで説明した「自動決済」を意味する。
【0218】
一方、制御部130は、ユーザアカウントに「自動決済登録」が行われた状態でも、ユーザの要求に基づいて、1回限りの決済(又は常時決済)を行うことができる。例えば、ユーザアカウントに予め登録された電子決済手段が有効でなくて自動決済が行われていない場合や、自動決済によりチャージされたデジタル通貨を全て用いた場合のように、1回限りの決済の必要性はいつでも発生し得る。
【0219】
以下、「1回限りの決済」について図面を参照してより具体的に説明する。図10は本発明における一般的な決済方法(1回限りの決済方法)を説明するための概念図である。
【0220】
本発明において説明される「1回限りの決済」とは、ユーザ(又は消費者)の要求があるとき、要求と同時に直ちに決済が行われ、その後は別途の決済が行われない場合を意味する。
【0221】
制御部130は、ユーザアカウントに登録された決済条件が存在する場合も、ユーザ電子機器200から1回限りの決済の要求を受信することができる。ただし、本発明による決済システム100は、ユーザの勘違い又は無分別な決済からユーザを保護する手段を設けている。
【0222】
制御部130は、ユーザアカウントから1回限りの決済の要求を受信すると、ユーザアカウントに予め登録された自動決済に関連する内訳(自動決済登録の有無、自動決済条件など)が存在するか否かを判断する。制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済に関連する内訳が存在しないと、ユーザアカウントが自動決済(又は自動チャージ)を登録していないユーザと判断する。この場合、制御部130は、ユーザアカウントから受信した1回限りの決済に関する電子決済プロセスを実行するに先立って、自動決済(又は自動チャージ)を案内する情報をユーザアカウントに送信するようにしてもよい。
【0223】
また、制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済に関連する内訳が存在すると、ユーザアカウントが自動決済(又は自動チャージ)を登録したユーザと判断する。この場合、制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済に関する情報(例えば、決済条件や数量情報など)をユーザの電子機器に提供するようにしてもよい。
【0224】
ユーザは、自分のアカウントに自動決済が登録されているという事実を忘れたまま、本発明による決済システム100に1回限りの決済を要求することがある。この場合、ユーザは、電子機器200上に出力される決済条件及び数量情報の案内を受け、1回限りの決済を行い続けるか否かを決定することができる。
【0225】
前述したように、制御部130は、ユーザアカウントに登録された決済条件が存在するが、本発明による決済システム100又は金融機関サーバの通信エラーなどにより電子決済プロセスが開始されない場合(又は電子決済プロセスの実行に失敗した場合)、それに関する情報をユーザアカウントに提供することができる。
【0226】
ユーザは、決済条件を満たす決済イベントが発生したが、デジタル通貨のチャージが行われておらず、デジタル通貨の1回限りの決済を行おうとすることがある。この場合、本発明による決済システム100は、システムエラーであることをユーザに通知することにより、ユーザの重複決済を防止する。
【0227】
例えば、図10の(a)に示すように、制御部130は、「1回限りの決済ページ1010」を介して、ユーザからデジタル通貨(例えば、クッキー20個)に対応する金額(例えば、2000ウォン)1012に対する電子決済の要求を受信する。1回限りの決済ページ1010には、ユーザの自動決済内訳に関する情報1011が共に露出する。よって、ユーザは、1回限りの決済を行うに先立って、自動チャージによりデジタル通貨の購入のニーズを解決できるかどうかを判断することができる。
【0228】
一方、制御部130は、通信部110を介して、ユーザアカウントから1回限りの決済の要求を受信すると、ユーザアカウントに予め登録された自動決済内訳が存在するか否かを確認する。制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済内訳が存在する場合、それに関する情報をユーザ電子機器200上に露出させる(図10の(b)参照)。
【0229】
一方、制御部130は、図10の(b)に示すように、システムのサービス点検又は遅延により、自動決済プロセスが開始されて進行中で完了しない場合、それに関する案内情報1020をユーザ電子機器200上に出力する。ユーザは、サービス点検、遅延などにより設定された自動チャージが実行されていないことを認識することができる。一方、このようなメッセージの提供にもかかわらず、デジタル通貨の1回限りの電子決済が要求されると、制御部130は、1回限りの電子決済プロセスを開始及び完了する。また、制御部130は、点検又は遅延中の自動決済機能による電子決済プロセスも行い続けるようにしてもよい。この場合、サービス点検又は遅延が解消されると、自動決済機能による電子決済プロセスが完了し、自動決済機能に基づいて購入されたデジタル通貨がユーザアカウントに支給される。
【0230】
ユーザは、電子機器200に露出した案内メントを確認し、1回限りの決済を行い続けるか否かを判断することができる。ユーザは、勘違いで1回限りの決済を行った場合、1回限りの決済の進行を取り消すことができる。また、ユーザは、自動チャージされるデジタル通貨に加えて、追加のデジタル通貨が必要な場合、1回限りの決済を行うことができる。
【0231】
制御部130は、システムのサービス点検により、ユーザアカウントにデジタル通貨が自動チャージされない場合、それに関する案内メント1030をユーザ電子機器200上に出力する(図10の(b)参照)。ユーザは、サービス点検により設定された自動チャージが実行されていないことを認識することができる。
【0232】
以下、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)のi)変更(すなわち、ユーザアカウントに登録された決済条件の変更)、ii)中断、iii)解約について、添付図面を参照して説明する。図11は本発明における決済条件の変更を説明するための概念図であり、図12a及び図12bは本発明における電子決済の中断方法を説明するための概念図であり、図13a、図13b及び図13cは本発明における電子決済の解約方法を説明するための概念図である。
【0233】
まず、自動決済の決済条件の変更について説明する。決済条件の変更とは、自動決済が行われる決済条件及びデジタル通貨の購入数量の少なくとも1つの変更を行うことを意味する。このような変更は、ユーザの要求に基づいて行われる。ユーザは、デジタル通貨の利用の程度に応じて、デジタル通貨の購入数量を増加又は減少させることができ、決済の頻度を増加又は減少させることができる。
【0234】
また、このような変更の提案は、制御部130により行われる。制御部130は、ユーザのデジタル通貨の利用パターンを収集及び分析し、ユーザに適切な自動決済方式及び決済条件を推薦する。
【0235】
一方、制御部130は、図11に示すように、ユーザ電子機器200上に、自動決済に関する情報を変更するためのページ(以下、「変更ページ」という,1110)を提供する。制御部130は、変更ページ1110上に、ユーザが現在利用中の特定決済タイプ(第1決済タイプ又は第2決済タイプ)、決済条件、及び自動決済手段(例えば、特定クレジットカードの情報)に関する情報の少なくとも1つを提供する。
【0236】
変更ページ1110上には、特定決済タイプを選択し、特定決済タイプに応じた決済条件を入力できるグラフィックオブジェクト又は入力領域111、1114、1115が含まれる。すなわち、制御部130は、ユーザが特定決済タイプ及び特定決済タイプに応じた決済条件を変更できるように、変更ページ1110上にグラフィックユーザインタフェース(又は手段)を提供する。ユーザは、変更ページ1110を介して、現在の自動決済に関する情報を確認し、決済タイプ又は特定決済タイプに応じた決済条件を変更することができる。
【0237】
制御部130は、通信部110を介して、ユーザ電子機器200から特定決済タイプ又は特定決済タイプに応じた決済条件の変更要求を受信する。制御部130は、受信した変更要求に含まれる情報をユーザアカウントに登録する。制御部130は、変更要求に含まれる特定決済タイプに対応する決済条件をユーザアカウントに登録する。制御部130は、図11の(b)に示すように、変更前の決済条件と変更後の決済条件をユーザ電子機器200上に提供する。
【0238】
例えば、図11の(a)に示すように、制御部130は、特定ユーザアカウントに登録されたi)既存の決済タイプ(例えば、第1決済タイプ(デジタル通貨の保有数量に基づいて自動決済が行われるタイプ))、ii)既存の決済条件(例えば、最小数量30個)、及びiii)既存の購入数量(例えば、100個)に関する情報を変更ページ1110上に提供する。ユーザは、変更ページ1110上で、自分のi)既存の決済タイプ、ii)既存の決済条件、及びiii)決済数量1112を確認し、変更しようとする部分の変更を行うことができる。例えば、ユーザは、i)特定決済タイプ(例えば、第1決済タイプ)は維持し、ii)特定決済タイプに応じた決済条件(例えば、最小数量50個)、及びiii)購入数量(例えば、購入数量100個)を新たに設定し、変更ボタン1116を押すことができる。この場合、ユーザにより設定された変更情報は、本発明による決済システム100に送信される。
【0239】
また、図11の(b)に示すように、ユーザアカウントから変更要求を受信した制御部130は、変更要求に含まれる特定決済タイプ及びそれに対応する決済条件をユーザアカウントに再登録する。
【0240】
一方、このように決済条件が変更されても、制御部130は、決済条件が変更される前にカウントした決済完了回数をそのまま維持する。すなわち、制御部130は、決済条件が変更される前のカウント回数に連続して、変更された決済条件に基づいて行われた電子決済プロセスの完了回数をカウントする。一方、決済条件の変更に対応して、ユーザアカウントに支給されるボーナスデジタル通貨の数量が変更され、それは、前述したボーナスデジタル通貨の支給基準に基づいて決定される。
【0241】
一方、本発明においては、自動決済の中断機能及び解約機能を提供する。本発明において、中断は、自動決済(又は自動チャージ)機能を一時的に止めるものであり、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)を抹消(又はキャンセル)する解約(又は解除)とは区分される。
【0242】
自動決済機能を一時的に止めるとは、自動決済機能を活性化状態から非活性化状態に切り替えることを意味する。制御部130は、自動決済機能が非活性化状態にある間、ユーザアカウントでデジタル通貨の購入のための自動決済が行われないようにする。この場合、ユーザアカウントで自動決済条件を満たす決済イベントが発生した場合でも、自動決済が行われない。
【0243】
より具体的には、図12aの(a)及び(b)に示すように、ユーザ電子機器200上に、自動決済(又は自動チャージ)機能の活性化及び非活性化を選択できるグラフィックオブジェクト(例えば、ボタン1210、1220)を提供する。ユーザは、自動決済(又は自動チャージ)機能の活性化及び非活性化を選択できるボタン1210、1220により、自動決済(又は自動チャージ)の活性化状態を決定することができる。
【0244】
制御部130は、ユーザ電子機器200から、自動決済(又は自動チャージ)機能の活性化及び非活性化を決定する情報を受信する。
【0245】
制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)機能が活性化状態の場合、ユーザ電子機器200から、自動決済(又は自動チャージ)機能を非活性化状態に変更する情報を受信する(すなわち、自動決済の中断)。
【0246】
また、制御部130は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)機能が非活性化状態の場合、ユーザ電子機器200から、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化状態に変更する情報を受信する(すなわち、自動決済の中断解除)。
【0247】
制御部130は、ユーザアカウントから自動決済機能の中断(すなわち、自動決済の中断又は自動チャージの解約)要求を受信すると、ユーザアカウントで電子決済プロセスが完了した回次を含む決済履歴及び自動決済機能の中断要求に関する情報を保存部120に保存する。
【0248】
制御部130は、ユーザアカウントに関連して、ユーザアカウントに登録された決済条件を満たす決済イベントが発生しても、デジタル通貨の購入のための決済プロセスを開始しないようにすることができる。特に、制御部130は、ユーザアカウントから購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間の間、決済イベントが発生してもデジタル通貨の購入のための決済プロセスを開始しない。
【0249】
一方、制御部130は、ユーザアカウントから購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間が経過すると、ユーザアカウントに対して購入機能の中断を解除する。すなわち、制御部130は、予め設定された期間が経過すると、ユーザアカウントの自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化状態に変更する。この場合、制御部130は、ユーザアカウントに対して、登録された決済条件を満たす決済イベントが発生するか否かを再モニタし、決済イベントが発生すると電子決済プロセスを開始する。
【0250】
ここで、予め設定された期間は、ユーザにより選択されるか、又は制御部130により設定される。予め設定された期間がユーザにより選択される場合、制御部130は、予め設定された期間が所定期間を超えることを制限することができる。すなわち、制御部130は、ユーザにより選択された予め設定された期間が所定期間を超える場合、所定期間の間のみ購入機能を中断することができる。
【0251】
例えば、図12aに示すように、ユーザは、電子機器200上に出力される自動決済(又は自動チャージ)機能設定ボタンにより、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化(ON)1210に設定(図12aの(a)参照)するか、又は自動決済(又は自動チャージ)機能を非活性化(OFF)1220に設定(図12aの(b)参照)することができる。
【0252】
制御部130は、通信部110を介して、ユーザアカウントからデジタル通貨の自動決済機能の中断要求を受信することができる。デジタル通貨の自動決済機能の中断要求を受信した制御部130は、図12bに示すように、購入機能を中断するか否かを確認する情報(案内メッセージ)1230をユーザ電子機器200上に出力する。
【0253】
また、制御部130は、購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間(例えば、90日)の間、ユーザアカウントに対する電子決済プロセスを開始しない。
【0254】
制御部130は、購入機能の中断要求を受信した時点から予め設定された期間(例えば、90日)が経過すると、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化するか否かを確認するメント1240をユーザ電子機器200上に出力する。
【0255】
また、制御部130は、自動決済(又は自動チャージ)機能を活性化し、ユーザアカウントに対して決済イベントが発生するか否かをモニタする。
【0256】
一方、制御部130は、自動決済機能が非活性化状態から活性化状態に切り替えられた後、自動決済による電子決済プロセスが完了すると、自動決済機能が非活性化される前にカウントした決済完了回数に連続して、回数をカウントする。
【0257】
例えば、自動決済機能が非活性化される前にカウントした決済完了回数が9回次の状態で、自動決済機能が非活性化状態から活性化状態に変更されて自動決済による電子決済プロセスが完了した場合、制御部130は、当該電子決済プロセスの完了を10回次の電子決済としてカウントする。
【0258】
一方、本発明においては、自動決済(又は自動チャージ)の解約に関する機能を提供する。
【0259】
本発明において、解約は、ユーザアカウントに登録された自動決済(又は自動チャージ)を抹消するものであり、自動決済(又は自動チャージ)を一時的に止める中断とは区分される。
【0260】
制御部130は、ユーザ電子機器200上に、自動決済の解約機能を提供するためのページ1310(以下、「解約ページ」という)を提供する。制御部130は、解約ページ1310上にユーザアカウントと連携した情報を露出させる。ユーザアカウントと連携した情報には、自動決済機能によりユーザが受けていた特典に関する情報1311、1312が含まれる。図示のように、特典に関する情報には、ユーザアカウントに既に支給されたボーナスデジタル通貨、ユーザアカウントが自動決済(又は自動チャージ)機能を維持する際に支給されるボーナスデジタル通貨、及びコンテンツの無料利用権の少なくとも1つに関する情報が含まれる。
【0261】
制御部130は、「解約ページ」の一領域上に、自動決済(又は自動チャージ)機能の活性化及び非活性化を選択できるグラフィックオブジェクト1314を提供する。これにより、本発明による決済システム100は、ユーザが自動決済(又は自動チャージ)の解約でなく、自動決済(又は自動チャージ)の中断を選択するように誘導することができる。
【0262】
ユーザにより「解約ページ」の一領域に位置する解約のためのグラフィックオブジェクト(機能アイコン)1313が選択されると、解約要求情報が本発明による電子決済システム100に送信される。
【0263】
制御部130は、ユーザ電子機器200から解約要求を受信すると、図13bに示すように、ユーザ電子機器200上にユーザアカウントと連携した情報(例えば、特典情報)1320を提供する。これにより、本発明による決済システム100は、ユーザに特典情報を再通知することにより、ユーザが自動決済(又は自動チャージ)機能を維持するように誘導することができる。
【0264】
例えば、図13aに示すように、ユーザは、「解約ページ1310」を介して、ユーザアカウントと連携した特典の提供を受けることができる。例えば、ユーザは、解約ページ1310を介して、自動決済(又は自動チャージ)の登録により既に支給されたデジタル通貨の数量(例えば、クッキー10個)、又は自動決済(又は自動チャージ)時毎に支給されるデジタル通貨の数量(例えば、クッキー10個)などの特典情報の提供を受けることができる。
【0265】
また、ユーザが解約ページ1310の解約機能アイコン(解約ボタン1313)を選択すると、ユーザ電子機器200上には、図13bに示すように、ユーザアカウントと連携した特典がポップアップ1320で提供されるようにしてもよい。例えば、「解約すると、再登録しても10回次毎に支給されるボーナスクッキー25個がもらえなくなります!」のように、ユーザの自動決済(又は自動チャージ)の解約を引き止める情報がポップアップで提供される。
【0266】
一方、ユーザが、自動決済(又は自動チャージ)を維持することによって提供される特典があるにもかかわらず、自動決済(又は自動チャージ)機能を解約する場合、解約を確認させるページ1330が電子機器200上に露出する。
【0267】
一方、自動決済が解約された後、ユーザが自動決済登録を再申請すると、制御部130は、自動決済機能が解約される前にカウントした決済完了回数に連続して、回数をカウントするようにしてもよい。
【0268】
例えば、自動決済機能が解約される前にカウントした決済完了回数が9回次の状態で、自動決済機能が再申請されて電子決済プロセスが完了した場合、制御部130は、当該電子決済プロセスの完了を10回次の電子決済としてカウントする。
【0269】
一方、自動決済が解約された後、ユーザが自動決済登録を再申請すると、制御部130は、自動決済機能による電子プロセスの完了回数を1回次から新たにカウントするようにしてもよい。
【0270】
この場合、当該ユーザは、再登録者となり、制御部130は、再登録者に該当するユーザアカウントに、再加入お祝いボーナスデジタル通貨などを支給する。
【0271】
前述したように、本発明による決済方法及びシステムは、デジタル通貨の決済に関連する決済イベントが発生する毎に、デジタル通貨の購入のための決済を開始することにより、デジタル通貨の決済が持続的に行われるようにすることができる。よって、コンテンツの閲覧に用いられるデジタル通貨の購入が持続的に行われることにより、コンテンツの消費が持続的に行われる。
【0272】
また、上記決済方式によれば、ユーザは、コンテンツの閲覧において、デジタル通貨の購入のための電子決済を毎回行わなくてもよいという利便性があり、いつでも保有しているデジタル通貨を用いてコンテンツを自由に利用することができる。
【0273】
すなわち、本発明による決済方法及びシステムは、決済条件に関連する決済イベントが発生することに基づいて電子決済プロセスを自動で開始することにより、ユーザが電子決済を別途行わなくてもよいというユーザ利便性を提供することができる。また、コンテンツを提供する事業者の立場では、コンテンツの閲覧が持続的に行われるようにするデジタル通貨の購入のための電子決済方法により、消費者によるコンテンツの消費を効果的に誘導し、消費者によるコンテンツの持続的な消費を保証することにより、消費者の離脱を防止することができる。
【0274】
さらに、本発明においては、様々な決済タイプ及び決済条件を提供することにより、ユーザが自分の好み及び状況に合う電子決済方法を設計することができる。
【0275】
一方、前述した本発明は、コンピュータで1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読媒体に保存できるプログラムとして実現することができる。
【0276】
また、前述した本発明は、プログラム記録媒体にコンピュータ可読コード又はコマンドとして実現することができる。すなわち、本発明は、プログラムの形態で提供することができる。
【0277】
なお、コンピュータ可読媒体には、コンピュータシステムにより読み出されるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置が含まれる。コンピュータ可読媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ記憶装置などが挙げられる。
【0278】
また、コンピュータ可読媒体には、保存場所が含まれ、電子機器が通信を介してアクセスできるサーバ又はクラウド保存場所が含まれる。この場合、コンピュータは、有線又は無線通信を介して、サーバ又はクラウド保存場所から本発明によるプログラムをダウンロードすることができる。
【0279】
さらに、本発明において、前述したコンピュータは、プロセッサ、すなわちCPU(Central Processing Unit,中央処理装置)が搭載された電子機器であり、その種類はいかなるものでもよい。
【0280】
なお、上記詳細な説明は、いかなる面でも限定的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲の合理的解釈により定められるべきであり、本発明の均等の範囲内におけるあらゆる変更が本発明に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図13a
図13b
図13c
【国際調査報告】