(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】表示装置及びタイリング表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/40 20060101AFI20240124BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240124BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G09F9/30 349Z
G09F9/00 336E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577108
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2022-02-17
(86)【国際出願番号】 CN2021139825
(87)【国際公開番号】W WO2023108698
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111547192.4
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】黄 国川
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA15
5C094DA01
5C094DA02
5C094ED01
5C094HA08
5G435AA18
5G435EE25
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
本発明は表示装置及びタイリング表示装置に関する。本発明の表示装置はメイン表示領域と、前記メイン表示領域を囲むサブ表示領域とを含み、前記表示装置は、表示パネルと、光学素子とを含み、前記表示パネルは、前記メイン表示領域に位置するメイン画素領域と、前記サブ表示領域に位置するサブ画素領域とを含み、前記光学素子は、前記表示パネルに設置され、且つ前記サブ表示領域を被覆する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置であって、メイン表示領域と、前記メイン表示領域を囲むサブ表示領域とを含み、前記表示装置は、表示パネルと、光学素子とを含み、
前記表示パネルは、前記メイン表示領域に位置するメイン画素領域と、前記サブ表示領域に位置するサブ画素領域とを含み、
前記光学素子は、前記表示パネルに設置され、且つ前記サブ表示領域を被覆し、
前記光学素子は、前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大することに用いられる、表示装置。
【請求項2】
前記光学素子は平凸レンズであり、前記光学素子の前記表示パネルに近い一側の底面は平面であり、前記光学素子の前記表示パネルから離れる一側の上面は曲面である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記光学素子は前記底面と上面との間に垂直に接続された2つの端面をさらに含み、
前記光学素子の前記端面に平行な断面において、前記光学素子は前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記サブ表示領域は、
2つの相互に平行な第1サブ表示領域を含み、前記第1サブ表示領域は第1方向に沿って延伸し、
前記表示パネルは、複数のメイン画素ユニットと、複数の第1サブ画素ユニットとを含み、
前記複数のメイン画素ユニットは、前記メイン画素領域に位置し、
前記複数の第1サブ画素ユニットは、前記第1サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は第1光学素子を含み、
前記第1光学素子は、前記第1サブ表示領域を被覆し、且つ前記第1光学素子の端面は前記第1方向と相互に垂直である、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さと同じであり、前記第1サブ画素ユニットの前記第1方向に垂直な第2方向に沿った長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さ未満である、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記サブ表示領域は、
2つの相互に平行な第2サブ表示領域をさらに含み、前記第2サブ表示領域は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って延伸し、
前記表示パネルは、複数の第2サブ画素ユニットをさらに含み、
前記複数の第2サブ画素ユニットは、前記第2サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は、第2光学素子をさらに含み、
前記第2光学素子は、前記第2サブ表示領域を被覆し、且つ前記第2光学素子の端面は前記第2方向と相互に垂直である、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2サブ画素ユニットの第2方向における長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さと同じであり、前記第2サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さ未満である、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
2つの前記第2サブ表示領域はいずれも2つの前記第1サブ表示領域の間に設置される、又は
2つの前記第1サブ表示領域はいずれも2つの前記第2サブ表示領域の間に設置される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示パネルは、配線領域と、フレーム接着剤領域と、サイド接着剤領域とをさらに含み、
前記配線領域は、前記メイン画素領域と前記サブ画素領域との間に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記フレーム接着剤領域は、前記サブ画素領域の前記メイン画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記サイド接着剤領域は、前記フレーム接着剤領域の前記サブ画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は前記配線領域、サブ画素領域、フレーム接着剤領域及びサイド接着剤領域を完全に被覆する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
バックライトと、固定接着剤とをさらに含み、
前記バックライトは、前記表示パネルの前記光学素子から離れる一側に設置され、且つ前記メイン表示領域及び前記サブ表示領域に位置し、
前記固定接着剤は、前記表示パネルと前記バックライトとの間に固定され、
前記サブ画素領域に対応する前記バックライトの輝度は前記メイン画素領域に対応する前記バックライトの輝度よりも大きい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
タイリング表示装置であって、相互にタイリングされる複数の表示装置を含み、
前記表示装置はメイン表示領域と、前記メイン表示領域を囲むサブ表示領域とを含み、前記表示装置は、表示パネルと、光学素子とを含み、
前記表示パネルは、前記メイン表示領域に位置するメイン画素領域と、前記サブ表示領域に位置するサブ画素領域とを含み、
前記光学素子は、前記表示パネルに設置され、且つ前記サブ表示領域を被覆し、
前記光学素子は、前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大することに用いられる、タイリング表示装置。
【請求項12】
前記光学素子は平凸レンズであり、前記光学素子の前記表示パネルに近い一側の底面は平面であり、前記光学素子の前記表示パネルから離れる一側の上面は曲面である、請求項11に記載のタイリング表示装置。
【請求項13】
前記光学素子は前記底面と上面との間に垂直に接続された2つの端面をさらに含み、
前記光学素子の前記端面に平行な断面において、前記光学素子は前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大する、請求項12に記載のタイリング表示装置。
【請求項14】
前記サブ表示領域は、
2つの相互に平行な第1サブ表示領域を含み、前記第1サブ表示領域は第1方向に沿って延伸し、
前記表示パネルは、複数のメイン画素ユニットと、複数の第1サブ画素ユニットとを含み、
前記複数のメイン画素ユニットは、前記メイン画素領域に位置し、
前記複数の第1サブ画素ユニットは、前記第1サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は第1光学素子を含み、
前記第1光学素子は、前記第1サブ表示領域を被覆し、且つ前記第1光学素子の端面は前記第1方向と相互に垂直である、請求項13に記載のタイリング表示装置。
【請求項15】
前記第1サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さと同じであり、前記第1サブ画素ユニットの前記第1方向に垂直な第2方向に沿った長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さ未満である、請求項14に記載のタイリング表示装置。
【請求項16】
前記サブ表示領域は、
2つの相互に平行な第2サブ表示領域をさらに含み、前記第2サブ表示領域は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って延伸し、
前記表示パネルは複数の第2サブ画素ユニットをさらに含み、
前記複数の第2サブ画素ユニットは、前記第2サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は第2光学素子をさらに含み、
前記第2光学素子は、前記第2サブ表示領域を被覆し、且つ前記第2光学素子の端面は前記第2方向と相互に垂直である、請求項15に記載のタイリング表示装置。
【請求項17】
前記第2サブ画素ユニットの第2方向における長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さと同じであり、前記第2サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さ未満である、請求項16に記載のタイリング表示装置。
【請求項18】
2つの前記第2サブ表示領域はいずれも2つの前記第1サブ表示領域の間に設置される、又は
2つの前記第1サブ表示領域はいずれも2つの前記第2サブ表示領域の間に設置される、請求項17に記載のタイリング表示装置。
【請求項19】
前記表示パネルは配線領域と、フレーム接着剤領域と、サイド接着剤領域とをさらに含み、
前記配線領域は、前記メイン画素領域と前記サブ画素領域との間に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記フレーム接着剤領域は、前記サブ画素領域の前記メイン画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記サイド接着剤領域は、前記フレーム接着剤領域の前記サブ画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、
前記光学素子は前記配線領域、サブ画素領域、フレーム接着剤領域及びサイド接着剤領域を完全に被覆する、請求項11に記載のタイリング表示装置。
【請求項20】
バックライトと、固定接着剤とをさらに含み、
前記バックライトは、前記表示パネルの前記光学素子から離れる一側に設置され、且つ前記メイン表示領域及び前記サブ表示領域に位置し、
前記固定接着剤は、前記表示パネルと前記バックライトとの間に固定され、
前記サブ画素領域に対応する前記バックライトの輝度は前記メイン画素領域に対応する前記バックライトの輝度よりも大きい、請求項11に記載のタイリング表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示技術分野に関し、具体的に表示装置及びタイリング表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画面占有率は表示装置の1つの重要な指標であり、画面占有率の向上は人々に優れた視覚体験及びインタラクティブ効果を与えることができる。現状では、視覚効果を向上させ、ユーザーの没入感の効果をさらに高めるために、人々はますますより大きな画面占有率及び狭額縁設計を追求している。
【0003】
ハイエンドパネル表示装置(携帯電話、タブレット、ノートパソコン、デスクトップ表示、TV、及びタイリングスクリーン等)の市場では、表示装置の額縁が狭いほど表示効果が高くなり、ハイエンドになり、消費者に歓迎され、売価も高くなり、表示装置の製造業者にとって、経営利益も高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現状の市場で販売されている狭額縁表示装置はサイドコーティングの狭額縁技術を主とする。それは単に額縁の幅を短くするだけであり、真のベゼルレスを実現できない。
【0005】
図1に示すように、現状の狭額縁表示装置100’をタイリングしてタイリング表示装置200’を形成するときに、依然として画面を表示できないタイリング継ぎ目300’が存在し、タイリング表示装置200’の全体的な表示効果は低くなり、フルスクリーン表示とは明らかな差異が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は表示装置及びタイリング表示装置を提供することを目的とし、従来の表示装置がベゼルレス表示を実現できず、従来のタイリング表示装置のタイリング継ぎ目箇所に画面を表示できない等の問題を解決することができる。
【0007】
上記問題を解決するために、本発明は表示装置を提供し、それはメイン表示領域と、前記メイン表示領域を囲むサブ表示領域とを含み、前記表示装置は、表示パネルと、光学素子とを含み、前記表示パネルは、前記メイン表示領域に位置するメイン画素領域と、前記サブ表示領域に位置するサブ画素領域とを含み、前記光学素子は、前記表示パネルに設置され、且つ前記サブ表示領域を被覆し、前記光学素子は、前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大することに用いられる。
【0008】
更に、前記光学素子は平凸レンズであり、前記光学素子の前記表示パネルに近い一側の底面は平面であり、前記光学素子の前記表示パネルから離れる一側の上面は曲面である。
【0009】
更に、前記光学素子は前記底面と上面との間に垂直に接続された2つの端面をさらに含み、前記光学素子の前記端面に平行な断面において、前記光学素子は前記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大する。
【0010】
更に、前記サブ表示領域は2つの相互に平行な第1サブ表示領域を含み、前記第1サブ表示領域は第1方向に沿って延伸し、前記表示パネルは、複数のメイン画素ユニットと、複数の第1サブ画素ユニットとを含み、前記複数のメイン画素ユニットは、前記メイン画素領域に位置し、前記複数の第1サブ画素ユニットは、前記第1サブ表示領域に位置し、前記光学素子は第1光学素子を含み、前記第1光学素子は、前記第1サブ表示領域を被覆し、且つ前記第1光学素子の端面は前記第1方向と相互に垂直である。
【0011】
更に、前記第1サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さと同じであり、前記第1サブ画素ユニットの前記第1方向に垂直な第2方向に沿った長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さ未満である。
【0012】
更に、前記サブ表示領域は2つの相互に平行な第2サブ表示領域をさらに含み、前記第2サブ表示領域は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って延伸し、前記表示パネルは複数の第2サブ画素ユニットをさらに含み、前記複数の第2サブ画素ユニットは、前記第2サブ表示領域に位置し、前記光学素子は第2光学素子をさらに含み、前記第2光学素子は、前記第2サブ表示領域を被覆し、且つ前記第2光学素子の端面は前記第2方向と相互に垂直である。
【0013】
更に、前記第2サブ画素ユニットの第2方向における長さは前記メイン画素ユニットの第2方向における長さと同じであり、前記第2サブ画素ユニットの第1方向における長さは前記メイン画素ユニットの第1方向における長さ未満である。
【0014】
更に、2つの前記第2サブ表示領域はいずれも2つの前記第1サブ表示領域の間に設置される。
【0015】
更に、2つの前記第1サブ表示領域はいずれも2つの前記第2サブ表示領域の間に設置される。
【0016】
更に、前記表示パネルは、配線領域と、フレーム接着剤領域と、サイド接着剤領域とをさらに含み、前記配線領域は、前記メイン画素領域と前記サブ画素領域との間に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、前記フレーム接着剤領域は、前記サブ画素領域の前記メイン画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、前記サイド接着剤領域は、前記フレーム接着剤領域の前記サブ画素領域から離れる一側に設置され、且つ前記サブ表示領域に位置し、前記光学素子は前記配線領域、サブ画素領域、フレーム接着剤領域及びサイド接着剤領域を完全に被覆する。
【0017】
更に、前記表示装置は、バックライトと、固定接着剤とをさらに含み、前記バックライトは、前記表示パネルの前記光学素子から離れる一側に設置され、且つ前記メイン表示領域及び前記サブ表示領域に位置し、前記固定接着剤は、前記表示パネルと前記バックライトとの間に固定され、前記サブ画素領域に対応する前記バックライトの輝度は前記メイン画素領域に対応する前記バックライトの輝度よりも大きい。
【0018】
上記問題を解決するために、本発明はタイリング表示装置を提供し、それは相互にタイリングされる複数の本発明に係る表示装置を含む。
【発明の効果】
【0019】
メイン表示領域の周辺のサブ表示領域(従来技術における表示しない額縁領域)にサブ画素領域を設置することによって、サブ画素領域に光学素子を設置することによって、光学素子を利用して、上記サブ表示領域の表示パネルから放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大し、額縁領域をメイン表示領域の表示効果と同じであるサブ表示領域に変え、更に真のベゼルレス表示効果を実現する。本発明の表示装置をタイリングしてタイリング表示装置を形成することによって、従来技術において存在しているタイリング継ぎ目箇所に表示できないという問題を解決し、タイリング表示装置の表示効果を向上させ、タイリング表示装置の製品競争力及び経営利益を向上させることができる。
【0020】
本願の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例の記述に使用される必要がある図面に対して簡単な紹介を行う。明らかなように、以下の記載における図面は単に本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を必要としない前提下で、さらにこれらの図面に基づいてほかの図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来のタイリング表示装置の平面模式図である。
【
図2】本発明の実施例1の表示装置の平面模式図である。
【
図6】第1画素ユニットの光線を第1光学素子によって拡大した後の表示効果の模式図である。
【
図8】第2画素ユニットの光線を第2光学素子によって拡大した後の表示効果の模式図である。
【
図9】本発明の実施例2の表示装置の平面模式図である。
【
図10】本願のタイリング表示装置の平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、明細書の図面と併せて本発明の好適な実施例を詳細に説明することで、当業者に本発明の技術的内容を完全に紹介し、例を挙げて本発明を実施できることを証明し、本発明に開示されている技術的内容をより明確にし、当業者が如何に本発明を実施するかをより容易に理解できるようにする。しかし、本発明は多くの異なる形式の実施例によって具体化することができ、本発明の保護範囲は明細書で言及される実施例に限定されず、下記実施例の説明は本発明の範囲を制限するためのものではない。
【0023】
本発明で言及される方向用語、例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、及び「側面」等は、単に図面における方向である。本明細書で使用される方向用語は本発明を解釈及び説明するためのものであって、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。
【0024】
図面において、構造が同じである部材は同じ数字符号で表され、各構造又は機能が類似するコンポーネントは類似する数字符号で表される。また、理解及び記述を容易にするために、図面に示す各コンポーネントのサイズ及び厚さは任意に示されるものであり、本発明は各コンポーネントのサイズ及び厚さを限定しない。
【0025】
[実施例1]
【0026】
図2に示すように、本実施例は表示装置100を提供し、それは、メイン表示領域101と、上記メイン表示領域101を囲むサブ表示領域102とを含む。
【0027】
図3に示すように、上記表示装置100は、表示パネル1、光学素子2、バックライト3、及び固定接着剤4を含む。
【0028】
図3に示すように、上記表示パネル1は、メイン画素領域11、サブ画素領域12、配線領域13、フレーム接着剤領域14、及びサイド接着剤領域15を含む。
【0029】
図2、及び
図3に示すように、上記メイン画素領域11は上記メイン表示領域101に位置し、上記サブ画素領域12は上記サブ表示領域102に位置する。
【0030】
図2、及び
図3に示すように、上記配線領域13は上記メイン画素領域11と上記サブ画素領域12との間に設置され、且つ上記サブ表示領域102に位置する。すなわち、配線領域13は上記メイン画素領域11を囲み、上記サブ画素領域12は上記配線領域13を囲む。上記配線領域13は主に表示パネル1の配線を置くことに用いられる。
【0031】
図2、及び
図3に示すように、上記フレーム接着剤領域14は上記サブ画素領域12の上記メイン画素領域11から離れる一側に設置され、且つ上記サブ表示領域102に位置する。すなわち、上記フレーム接着剤領域14は上記サブ画素領域12を囲む。上記フレーム接着剤領域14は主に表示パネル1内においてフレーム接着剤を置くことに用いられ、上記フレーム接着剤領域14には表示パネル1の配線を置いてもよい。
【0032】
図2、及び
図3に示すように、上記サイド接着剤領域15は上記フレーム接着剤領域14の上記サブ画素領域12から離れる一側に設置され、且つ上記サブ表示領域102に位置する。すなわち、上記サイド接着剤領域15は上記フレーム接着剤領域14を囲む。
【0033】
図2に示すように、上記サブ表示領域102は、2つの第1サブ表示領域1021及び2つの第2サブ表示領域1022を含む。
【0034】
ここで、2つの第1サブ表示領域1021は相互に平行であり、且つ第1方向Xに沿って延伸する。
【0035】
ここで、2つの第2サブ表示領域1022は相互に平行であり、且つ第2方向Yに沿って延伸する。上記第2方向Yは上記第1方向Xに垂直である。本実施例において、2つの上記第2サブ表示領域1022はいずれも2つの上記第1サブ表示領域1021の間に設置される。
【0036】
図2、
図3及び
図4に示すように、上記表示パネル1は、複数のメイン画素ユニット16、複数の第1サブ画素ユニット17及び複数の第2サブ画素ユニット18を含む。
【0037】
ここで、複数の上記メイン画素ユニット16は上記メイン表示領域101のメイン画素領域11に位置する。
【0038】
ここで、複数の第1サブ画素ユニット17は上記第1サブ表示領域1021に位置する。
【0039】
ここで、複数の第2サブ画素ユニット18は上記第2サブ表示領域1022に位置する。
【0040】
図3~
図5に示すように、ここで、光学素子2は上記表示パネル1に設置され、且つ上記サブ表示領域102を被覆する。上記光学素子2は上記サブ表示領域102の表示パネル1から放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大することに用いられる。
【0041】
メイン表示領域101の周辺のサブ表示領域102(従来技術における表示しない額縁領域)にサブ画素領域12を設置することによって、サブ画素領域12に光学素子2を設置することによって、光学素子2を利用して上記サブ表示領域102の表示パネル1から放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大し、額縁領域をメイン表示領域101の表示効果と同じであるサブ表示領域102に変え、更に真のベゼルレス表示効果を実現する。
【0042】
図3~
図5に示すように、本実施例において、上記光学素子2は平凸レンズであり、上記光学素子2の上記表示パネル1から離れる一側の上面21は曲面であり、上記光学素子2の上記表示パネル1に近い一側の底面22は平面である。上記光学素子2は上記底面22と上面21との間に垂直に接続された2つの端面23をさらに含む。上記光学素子2の上記端面23に平行な断面において、上記光学素子2は上記サブ表示領域102の表示パネル1から放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大する。
【0043】
ここで、上記光学素子2は上記配線領域13、サブ画素領域12、フレーム接着剤領域14、及びサイド接着剤領域15を完全に被覆する。すなわち、光学素子2は上記サブ表示領域12を完全に被覆し、更に複数の表示装置100をタイリングしてタイリング表示装置200を形成するときに、シームレス表示を実現できる。
【0044】
図3~
図8に示すように、上記光学素子2は第1光学素子210及び第2光学素子220を含む。
【0045】
図2、
図3、
図5、及び
図6に示すように、第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021を被覆し、且つ上記第1方向Xに沿って延伸する。上記第1光学素子210の、上記第1方向Xに平行な中心軸と、上記第1サブ表示領域1021のサブ画素領域12の、上記第1方向Xに平行な中心軸とは重なる。上記第1光学素子210の端面23は、上記第1方向Xと相互に垂直である。すなわち、本実施例において、上記第1光学素子210の上記端面23に平行な断面(ZY平面)において、上記第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17から透過された光線の出光角度を拡大する。ほかの実施例において、上記第1光学素子210の上記端面23に平行な断面(ZY平面)において、上記第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17から反射された環境光の出光角度を拡大することができる。上記第1サブ画素ユニット17がOLED、Mini LED又はMicro LEDであるときに、上記第1光学素子210の上記端面23に平行な断面(ZY平面)において、上記第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17から放出された光線の出光角度を拡大することができる。
【0046】
図2、
図3、
図7、及び
図8に示すように、第2光学素子220は上記第2サブ表示領域1022を被覆し、且つ上記第2方向Yに沿って延伸する。上記第2光学素子220の、上記第2方向Yに平行な中心軸と、上記第2サブ表示領域1022のサブ画素領域12の、上記第2方向Yに平行な中心軸とは重なる。上記第2光学素子220の端面23は上記第2方向Yと相互に垂直である。すなわち、本実施例において、上記第2光学素子220の上記端面23に平行な断面(ZX平面)において、上記第2光学素子220は上記第2サブ表示領域1022の第2サブ画素ユニット18から透過された光線の出光角度を拡大する。ほかの実施例において、上記第2光学素子220の上記端面23に平行な断面(ZX平面)において、上記第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17から反射された環境光の出光角度を拡大することができる。上記第1サブ画素ユニット17がOLED、Mini LED又はMicro LEDであるときに、上記第2光学素子220の上記端面23に平行な断面(ZX平面)において、上記第1光学素子210は上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17から放出された光線の出光角度を拡大することができる。
【0047】
図2、
図3、及び
図6に示すように、上記第1サブ画素ユニット17の第1方向Xにおける長さは上記メイン画素ユニット16の第1方向Xにおける長さと同じであり、上記第1サブ画素ユニット17の第2方向Yにおける長さは上記メイン画素ユニット16の第2方向Yにおける長さ未満である。第1光学素子210によって上記第1サブ表示領域1021の第1サブ画素ユニット17のZY平面における光線の出光角度を拡大し、拡大後の第1サブ画素ユニット17の第1方向Xにおける表示長さをメイン画素ユニット16の第1方向Xにおける表示長さに等しくし、拡大後の第1サブ画素ユニット17の第2方向Yにおける表示長さをメイン画素ユニット16の第2方向Yにおける表示長さに等しくすることで、第1サブ表示領域1021とメイン表示領域101との表示効果が同じであるという目的を達成する。
【0048】
図2、
図4、及び
図8に示すように、上記第2サブ画素ユニット18の第2方向Yにおける長さは上記メイン画素ユニット16の第2方向Yにおける長さと同じであり、上記第2サブ画素ユニット18の第1方向Xにおける長さは上記メイン画素ユニット16の第1方向Xにおける長さ未満である。第2光学素子220によって上記第2サブ表示領域1022の第2サブ画素ユニット18のZX平面における光線の出光角度を拡大し、拡大後の第2サブ画素ユニット18の第2方向Yにおける表示長さをメイン画素ユニット16の第2方向Yにおける表示長さに等しくし、拡大後の第2サブ画素ユニット18の第1方向Xにおける表示長さをメイン画素ユニット16の第1方向Xにおける表示長さに等しくすることで、第2サブ表示領域1022とメイン表示領域101との表示効果が同じであるという目的を達成し、最終的にサブ表示領域102とメイン表示領域101との表示効果が同じであるという目的を実現する。
【0049】
ここで、バックライト3は上記表示パネル1の上記光学素子2から離れる一側に設置され、且つ上記メイン表示領域101及び上記サブ表示領域102に位置する。
【0050】
サブ画素領域12の第1サブ画素ユニット17及び第2サブ画素ユニット18はそれから放出された光線を拡大するには光学素子2を必要とするため、光学素子2は第1サブ画素ユニット17及び第2サブ画素ユニット18から放出された光線の輝度の減衰を引き起こすようになる。そして、第1画素ユニット17の第2方向Yにおける長さがメイン画素ユニット16の第2方向Yにおける長さ未満であり、第2サブ画素ユニット18の第1方向Xにおける長さが上記メイン画素ユニット16の第1方向Xにおける長さ未満であり、そのため、サブ画素領域12の発光輝度はメイン画素領域11未満である。従って、上記サブ画素領域12に対応する上記バックライト3の輝度を上記メイン画素領域11に対応する上記バックライト3の輝度よりも大きくする。それにより、表示装置100の表示均一性を向上させ、表示装置100の表示効果を向上させる。
【0051】
もしバックライト3にダイレクト型のバックライトを採用するとすれば、このときにサブ画素領域12のバックライト3の輝度を増加させることによって行うことができる。もしバックライト3がエッジ型バックライトを採用すれば、導光板のサブ画素領域での反射点を増大し、更にサブ画素領域12のバックライト3の輝度を増加させることができる。
【0052】
[実施例2]
【0053】
図9に示すように、本実施例は実施例1の大部分の技術的特徴を含む。本実施例と実施例1との相違点は、本実施例において、2つの上記第1サブ表示領域1021がいずれも2つの上記第2サブ表示領域1022の間に設置されることである。
【0054】
本実施例は、メイン表示領域101の周辺のサブ表示領域102(従来技術における表示しない額縁領域)にサブ画素領域12を設置することによって、サブ画素領域12に光学素子2を設置することによって、光学素子2を利用して上記サブ表示領域102の表示パネル1から放出、反射又は透過された光線の出光角度を拡大し、額縁領域をメイン表示領域101の表示効果と同じであるサブ表示領域102に変え、更に真のベゼルレス表示効果を実現する。
【0055】
[実施例3]
【0056】
図10に示すように、本実施例はタイリング表示装置200を提供する。タイリング表示装置200は相互にタイリングされる複数の表示装置100を含む。上記表示装置100は実施例1の表示装置100又は実施例2の表示装置100である。
【0057】
表示装置100の光学素子2が上記配線領域13、サブ画素領域12、フレーム接着剤領域14、及びサイド接着剤領域15を完全に被覆する。すなわち、光学素子2が上記サブ表示領域12を完全に被覆するため、実施例1の表示装置100及び実施例2の表示装置100はいずれもベゼルレス表示装置となり、本実施例のタイリング表示装置200のタイリング継ぎ目201箇所に正常に表示でき、タイリング表示装置200の表示効果を向上させ、タイリング表示装置200の製品競争力及び経営利益を向上させることができる。
【0058】
以上、本願に提供される表示装置及びタイリング表示装置に対して詳細な紹介を行った。本明細書では具体的な例を応用して本願の原理及び実施形態に対して論述を行い、以上の実施例の説明は本願の方法及びその中心思想の理解を助けることのみに用いられる。同時に、当業者にとっては、本願の思想に従って、具体的な実施形態及び応用範囲において、いずれも変更することができる。以上のように、本明細書の内容は本願に対する制限ではないと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0059】
1 表示パネル
2 光学素子
3 バックライト
4 固定接着剤
11 メイン画素領域
12 サブ画素領域
13 配線領域
14 フレーム接着剤領域
15 サイド接着剤領域
16 メイン画素ユニット
17 第1サブ画素ユニット
18 第2サブ画素ユニット
21 上面
22 底面
23 端面
100 表示装置
101 メイン表示領域
102 サブ表示領域
1021 第1サブ表示領域
1022 第2サブ表示領域
200 タイリング表示装置
201 タイリング継ぎ目
210 第1光学素子
220 第2光学素子
【国際調査報告】