(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】RAN-可視(ライトウェイト)QOE構成方法及びRANノード間の測定調整方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20240124BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240124BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537427
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 SE2022050096
(87)【国際公開番号】W WO2022164379
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルナルディ, ルカ
(72)【発明者】
【氏名】ルネ, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】バラク, フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】チェントンザ, アンジェロ
(72)【発明者】
【氏名】パリシェハレハテロウジェニ, アリ
(72)【発明者】
【氏名】エクレフ, セシリア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD45
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
ユーザ装置(UE)による体験品質(QoE)測定を管理する方法。第1無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって実行される第1の例示的な方法は、RAN内の第2ノードに、第1ノードによってUEに構成された1つ以上のRAN可視QoE測定の構成情報を送信(1010)することを含む。第2ノードは、マルチ接続のためのUEの構成変更と、UEモビリティと、UEのRRC再開又はRRC再確立と、サービスデータの転送を、第1RANノードを経由してUEに向かうパスから、第2RANノードを経由してUEに向かうパスに切り替えることと、の内の少なくとも1つに関して第1ノードに関連付けられ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第1ノードでの方法であって、
前記第1ノードによって前記UEに構成された1つ以上のRAN可視QoE測定の構成情報を、前記RANの第2ノードに送信(1010)することを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2ノードは、
マルチ接続のための前記UEの構成の変更と、
前記UEのモビリティと、
前記UEのRRC再開又はRRC再確立と、
サービスのためのデータの転送を、前記第1RANノードを介して前記UEに向かうパスから、前記第2RANノードを介して前記UEに向かうパスに切り替えることと、
の内の少なくとも1つに関して前記第1ノードに関連付けられている、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、
前記送信することの前に、前記1つ以上のRAN可視QoE測定のために前記UEを構成することを含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成情報は、
前記RAN可視QoEが構成されているサービスタイプのインジケーションと、
前記RAN可視QoE構成が構成されている前記サービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中か否かのインジケーションと、
前記QoE測定のタイプのインジケーションと、
前記無線端末から前記第2RANノードへの前記RAN可視QoE測定の配信時に、前記第1RANノードが前記RAN可視QoE測定の結果を受信することに関心があるか否かのインジケーションと、
前記第2RANノードに関する情報を含むRAN可視QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
RAN可視QoEレポートと共にシグナリングされる、前記レポートが既にTCEにシグナリングされているかを示すインジケーションと、
無線端末から受信したRAN可視QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法であって、
ステータス情報が、1つ以上の追加のUEに関するステータス情報と共に前記第2ノードに送信される、方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記1つ以上のRAN可視QoE測定に関する要求を前記第2ノードに送信(1020)することを含み、
前記要求は、
前記第2RANノードによって受信された前記QoEレポートを前記第1RANノードに送信する要求と、
RAN可視QoEレポートの受信をサポートする要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
一時停止された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
RAN可視測定の特定の構成、又は、前記QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成で前記UEを構成する要求と、
の内のいずれか1つを含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって。
前記要求は、レポートの開始及び停止に関連する追加の条件を含み、
前記追加の条件は、
前記QoEレポートを受信するRANノードが切り替わる結果となる、前記UEにおける無線ベアラの再構成と、
前記第1RANノードから前記第2RANノードに送信される過負荷インジケーションと、
一定の期間と、
セッション終了までと、
後続のモビリティイベントがトリガされるまでと、
さらなるUEの再構成までと、
サービスタイプ又はサービスサブタイプと、
スライス又はスライスのリストと、
の内の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の方法であって、
前記第2ノードから、前記要求を肯定確認するメッセージ、又は、前記要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを受信(1030)することを含む、方法。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか1項に記載の方法であって、
前記要求は複数のUEに関係する、方法。
【請求項10】
ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第2ノードでの方法であって、
前記RANの第1ノードから、前記第1ノードによって前記UEに構成された1つ以上のRAN可視QoE測定の構成情報を受信(1110)することを含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記第2ノードは、
マルチ接続のための前記UEの構成の変更と、
前記UEのモビリティと、
前記UEのRRC再開又はRRC再確立と、
サービスのためのデータの転送を、前記第1RANノードを介して前記UEに向かうパスから、前記第2RANノードを介して前記UEに向かうパスに切り替えることと、
の内の少なくとも1つに関して前記第1ノードに関連付けられている、方法。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の方法であって、
前記構成情報は、
前記RAN可視QoEが構成されているサービスタイプのインジケーションと、
前記RAN可視QoE構成が構成されている前記サービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中か否かのインジケーションと、
前記QoE測定のタイプのインジケーションと、
前記無線端末から前記第2RANノードへの前記RAN可視QoE測定の配信時に、前記第1RANノードが前記RAN可視QoE測定の結果を受信することに関心があるか否かのインジケーションと、
前記第2RANノードに関する情報を含むRAN可視QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
RAN可視QoEレポートと共にシグナリングされる、前記レポートが既にTCEにシグナリングされているかを示すインジケーションと、
無線端末から受信したRAN可視QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【請求項13】
請求項10から12のいずれか1項に記載の方法でって、
ステータス情報に応答して、前記UEによるQoE測定の構成を構成することを控える、又は、変更することを控える、方法。
【請求項14】
請求項10から13のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記1つ以上のRAN可視QoE測定に関する要求を前記第1ノードから受信(1120)することを含み、
前記要求は、
前記第2RANノードによって受信された前記QoEレポートを前記第1RANノードに送信する要求と、
RAN可視QoEレポートの受信をサポートする要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
一時停止された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
RAN可視測定の特定の構成、又は、前記QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成で前記UEを構成する要求と、
の内のいずれか1つを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記要求は、レポートの開始及び停止に関連する追加の条件を含み、
前記追加の条件は、
前記QoEレポートを受信するRANノードが切り替わる結果となる、前記UEにおける無線ベアラの再構成と、
前記第1RANノードから前記第2RANノードに送信される過負荷インジケーションと、
一定の期間と、
セッション終了までと、
後続のモビリティイベントがトリガされるまでと、
さらなるUEの再構成までと、
サービスタイプ又はサービスサブタイプと、
スライス又はスライスのリストと、
の内の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の方法であって、さらに、
前記要求の実行ステータスのインジケーションで応答することを含む、方法。
【請求項17】
請求項14又は15に記載の方法であって、
前記要求に応答して、前記要求を肯定確認するメッセージ、又は、前記要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを前記第1ノードに送信(1130)することを含む、方法。
【請求項18】
請求項10から17のいずれか1項に記載の方法であって、
前記要求は複数のUEに関係する、方法。
【請求項19】
体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(1400)であって、
複数のUE及び前記RANの外部のネットワークノード又は機能と通信する様に構成されている通信インタフェース回路(1440、1450)と、
前記通信インタフェース回路と動作可能に結合された処理回路(1410、1420、1430)と、
を備え、
前記処理回路及び前記通信インタフェース回路は、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法を実行する様に構成されている、RANノード。
【請求項20】
体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(1400)であって、
請求項1から18のいずれか1項に記載の方法を実行する様に適合されている、RANノード。
【請求項21】
体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されると、請求項1から18のいずれかに1項に記載の方法を実行する様に前記RANノードを構成するコンピュータ実行可能命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されると、請求項1から18のいずれかに1項に記載の方法を実行する様に前記RANノードを構成するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定の構成を処理するための、ユーザ装置(UE)での方法であって、
RANノードからRAN可視QoE構成を受信(1210)することと、
前記UEが同じサービスタイプ又はアプリケーションに対するRAN可視QoE構成を既に有しているかを判定(1220)することと、
前記判定することにおいて、
新しいRAN可視QoE構成を廃棄することと、
古いRAN可視QoE構成を解放し、それ自体及び上位層を新しいRAN可視QoE構成で構成することと、
新しい構成を一時停止することと、
古い構成を一時停止し、新しい構成をアクティブにすることと、
新しい構成を受信したときに古い構成がすでに一時停止状態にある場合、新しい構成をアクティブのままにし、古い構成を解放するか、古い構成を一時停止したままにすることと、
サービス/アプリケーションのタイプ又はサービスのサブタイプが新しいRAN可視QoE構成によって指定されている場合、それ自体と、前記サービスの対象タイプ又はサブタイプ及び/又は対象アプリケーションの上位層を指定されたサービスで構成し、残りのアプリケーションに対する古いRAN可視QoE構成を維持することと、
デュアル接続シナリオで、RAN可視QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、前記セカンダリノードから受信した前記RAN可視QoE構成を解放し、前記マスタノードから受信した前記RAN可視QoE構成を維持することと、
デュアル接続シナリオで、RAN可視QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、前記セカンダリノードから受信した前記RAN可視QoE構成を一時停止し、前記マスタノードから受信した前記RAN可視QoE構成をアクティブのままにすることと、
前記RAN可視QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから古い構成を受信した前記RANノードへの無線ベアラを使用している場合、古い構成を維持し、新しい構成を解放又は一時停止することと、
前記RAN可視QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから新しい構成を受信した前記RANノードへの無線ベアラを使用している場合、新しい構成を維持し、古い構成を解放又は一時停止することと、
の内の1つ以上のアクションを行う(1230)ことと、
を含む、方法。
【請求項24】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)(1300)であって、
少なくとも1つのRANノードと通信する様に構成された無線トランシーバ回路(1340)と、
前記無線トランシーバ回路と動作可能に結合された処理回路(1310、1320、1330)と、
を備え、
前記処理回路及び前記無線トランシーバ回路は、請求項23に記載の方法を実行する様に構成されている、UE。
【請求項25】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)(1300)であって、
前記UEは、さらに、請求項23に記載の方法を実行する様に適合されている、UE。
【請求項26】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体験品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)の処理回路によって実行されると、請求項23に記載の方法を実行する様に前記UEを構成するコンピュータ可読命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体験品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)の処理回路によって実行されると、請求項23に記載の方法を実行する様に前記UEを構成するコンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、無線通信ネットワークに関し、特に、無線ネットワークのユーザ装置(UE)による様々な体感品質(QoE)測定を構成し、実行し、レポートするための効率的な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)は、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標))内で開発され、最初はリリース8(Rel-8)及びリリース9(Rel-9)で標準化され、発展型UMTS無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)としても知られる、第4世代(4G)無線アクセス技術の総称であり、LTEは、様々なライセンスされた周波数帯域を対象としており、一般に、発展型パケットコア(EPC)ネットワークを含む、SAE(SystemArchitectureEvolution)と呼ばれる非無線の側面の改良を伴う。LTEは、その後のリリースを通じて進化し続けている。
【0003】
3GPP(登録商標)のLTEリリース10(Rel-10)は、20MHzを超える帯域幅をサポートする。Rel-10の重要な要件の1つは、スペクトル互換性を含む、LTE Rel-8との下位互換性である。したがって、広帯域LTE Rel-10キャリア(例えば、20MHzより広い)は、LTE Rel-8("レガシー")端末に対しては、複数のキャリア("コンポーネントキャリア"又はCC)として現れるべきである。レガシー端末は、広帯域LTE Rel-10キャリアのすべての部分においてスケジュールされ得る。これを実現する1つの方法は、キャリアアグリゲーション(CA)によるものであり、これによりRel-10端末は、望ましくは、それぞれがRel-8キャリアと同じ構造を持つ複数のCCを受信できる。さらに、LTE Rel-12ではデュアル接続(DC)が導入されており、これによりUEは2つのネットワークノードに同時に接続できるため、接続の堅牢性や容量が向上する。
【0004】
現在、セルラシステムの第5世代("5G")は、ニューレディオ(NR)とも呼ばれ、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標))内で標準化されている。NRは、実質的に異なる複数のユースケースをサポートするための最大限の柔軟性を実現するために開発された。これらは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、マシンタイプ通信(MTC)、超高信頼性低遅延通信(URLLC)、サイドリンクデバイス間(D2D)、及びその他の幾つかのユースケースを含む。
【0005】
5G/NR技術にはLTEとの多くの類似点がある。例えば、NRはダウンリンク(DL、つまりネットワークからの送信)でCP-OFDM(巡回プレフィックス直交周波数分割多重)を使用し、アップリンク(UL、つまりネットワークへの送信)ではCP-OFDMとDFT拡散OFDM(DFT-S-OFDM)の両方を使用する。別の例として、時間領域において、NRのDL及びUL物理リソースは、それぞれが1msの等しいサイズのサブフレームで構成される。サブフレームはさらに、同じ期間の複数のスロットに分割され、各スロットには複数のOFDMベースのシンボルを含む。
【0006】
ただし、時間周波数リソースは、LTEセルよりもNRセルの方がはるかに柔軟に設定できる。さらにLTEの場合の様に、"セル"を介したカバレッジを提供することに加えて、NRネットワークは"ビーム"を介したカバレッジも提供する。一般に、DL"ビーム"は、ユーザ装置(UE、例えば、無線通信デバイス)によって測定又は監視され得るネットワーク送信参照信号(RS)のカバレッジエリアである。
【0007】
体感品質(QoE)測定は、LTEネットワーク及び前世代のUMTSネットワークで動作するUEに対して規定されている。両ネットワークにおける測定は、同じ高レベルの原理に従って動作する。その目的は、ネットワーク上で特定のアプリケーションを使用するときのエンドユーザの体感を測定することである。例えば、ストリーミングサービスやMTSI(IMSの移動電話サービス)のQoE測定がLTEでサポートされている。QoE測定はNRネットワークで動作するUEにも必要となるため、QoE測定はNRでも規定されている。
【0008】
LTEとUMTSのソリューションは似ており、全体的な原則は以下のとおりである。QMC(Quality of Experience Measurement Collection)により、UEでのアプリケーション層測定の構成と、無線リソース制御(RRC)シグナリングによるQoE測定結果の送信が可能になる。OAM又はコアネットワーク(CN)から受信したアプリケーション層測定構成は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、ダウンリンクRRCメッセージでUEに転送される。UEの上位層から受信したアプリケーション層の測定値は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、アップリンクRRCメッセージでネットワークに送信される。結果コンテナはトレース収集エンティティ(TCE)に転送される。
【0009】
NR Rel-17において、"多様なサービスのためのNR QoE管理と最適化に関する検討"の新たな検討項目が承認された。その目的は、LTEのようなストリーミングサービスだけでなく、拡張現実又は仮想現実(AR/VR)、URLLC等の他のサービスについても、NRでのQoE測定のソリューションを検討することである。様々なサービス要件に基づいて、NRの検討は、多様なサービスのユーザ体感を満たすためのインテリジェントなネットワーク最適化を可能にする、より適応的なQoE管理スキームを含む。
【0010】
無線リソース制御(RRC)シグナリングは、UEのアプリケーション層測定を構成し、構成されたUEからQoE測定結果ファイルを収集するために使用される。特に、コアネットワーク(EPC等)又はネットワーク運用/管理/保守(OAM)機能("ネットワーク管理システム"又は"NMS"とも呼ばれる)からのアプリケーション層測定構成は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、UEのサービングRANノードに送信され、RRCメッセージでUEに転送される。UEによって行われたアプリケーション層測定は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、RRCメッセージでサービングRANノードに送信され、サービングRANノードはコンテナをコアネットワークに関連付けられたトレース収集エンティティ(TCE)又は測定コレクションエンティティ(MCE)に転送する。
【0011】
測定は、管理ベースの方法で、つまりO&Mノードから、一般的な方法で、例えばUEのグループに対して、RANに向けて開始されてもよいし、シグナリングベースの方法、例えば、単一のUEに対してCNからRANに向けて開始されても良い。測定構成は、測定の詳細を含み、RANに対してトランスペアレントなコンテナにカプセル化される。
【0012】
コアネットワーク経由で開始されると、特定のUEに向けて測定が開始される。LTEの場合、"TRACE START"S1APメッセージが使用され、このメッセージは、特に、アプリケーションが収集すべき測定設定に関する詳細(RANに対して透過的な"アプリケーション層測定構成コンテナ"情報要素内)と、測定値の送信先となるトレース収集エンティティに到達するための詳細と、を伝送する。
【0013】
RANは、UEアクセス層でストリーミングセッションがいつ進行中であるかを認識しておらず、測定がいつ進行中であるかも認識していない。いつRANが測定を停止するかは、実装上の決定である。通常、これはUEが測定エリア外に移動したときに行われる。
【0014】
従来のソリューションによって提供される機会の1つは、ハンドオーバ状況でもセッション全体にわたってQoE測定を維持できることである。LTE(E-UTRAN)ソリューションの背景について、以下に説明する。
【0015】
E-UTRAN-アプリケーション層測定能力
E-UTRANの場合、UE能力転送は、UE無線アクセス能力情報をUEからE-UTRANに転送するために使用される。これを
図1に示す。
【0016】
UE-EUTRA-Capability情報要素(IE)は、E-UTRA UE無線アクセス能力パラメータと必須機能の機能グループインジケータをネットワークに伝達するために使用される。
【0017】
UEは、応答メッセージ"UECapabilityInformation"に"UE-EUTRA-Capability"IEを含めることができる。"UE-EUTRA-Capability"IEは、UE-EUTRA-Capability-v1530-IEを含む場合があり、これは、以下の"MeasParameters-v1530"エンコードに詳細を示す様に、UEがストリーミングサービス及び/又はMTSIサービスのQoE測定収集をサポートするかを示すためにUEによって使用され得る。
【0018】
3GPP(登録商標)TSG RAN2のミーティング#110での3GPP(登録商標)TS36.331 v16.0.0の奇書CR4297(R2-2004624)は、"UE-EUTRA-Capability-v16xy-IE"内にqoe-Extensions-r16 IEを含む"measParameters-v16xy"を含み得る"UE-EUTRA-Capability"の拡張を提案している。qoe-Extensions-r16 IEは、UEがQoE測定収集のリリース16拡張をサポートするかどうか、つまり、UEが一度に複数のQoE測定タイプをサポートするかどうか、及び、UEが、withinArea、sessionRecordingIndication、qoe-Reference、temporaryStopQoE及びrestartQoEのシグナリングをサポートするかどうかを示すために使用され得る。
【0019】
E-UTRAN-アプリケーション層測定レポート
3GPP(登録商標)TS36.331に記述され、
図2に示されている"アプリケーション層測定レポート"手順の目的は、アプリケーション層測定レポートをE-UTRANに通知することである。
【0020】
RRC_CONNECTEDにおいてアプリケーション層測定レポートが可能なUEは、アプリケーション層測定が構成されたとき、すなわち、measConfigAppLayerがE-UTRANによって構成されたときに、手順を開始し得る。
【0021】
手順を開始すると、UEは以下を行うべきである。
1>アプリケーション層測定が構成されており、SRB4が構成されており、UEが上位層からアプリケーション層測定レポート情報を受信している場合:
2>MeasReportAppLayerメッセージ内のmeasReportAppLayerContainerをアプリケーション層測定レポート情報の値に設定する;
2>MeasReportAppLayerメッセージ内のserviceTypeをアプリケーション層測定レポート情報のタイプに設定する;
2>SRB4経由で送信するために、MeasReportAppLayerメッセージを下位層に送信する。
【0022】
E-UTRAN-QoE測定構成の設定及び解放-RRCシグナリング
RRCConnectionReconfigurationメッセージは、UEを再構成して、アプリケーション層測定についてUEを設定又は解放するために使用される。これは、"OtherConfig"IE内のmeasConfigAppLayer-15 IEで通知される。
【0023】
設定は、対象のアプリケーションのQoE測定構成を特定するトランスペアレントコンテナmeasConfigAppLayerContainerと、QoE測定が構成されているアプリケーション(又はサービス)を示すserviceType IEを含む。サポートされているサービスはストリーミング及びMTSIである。
【0024】
3GPP(登録商標)TSG RAN2ミーティング#110での3GPP(登録商標)TS36.331 v16.0.0の奇書CR4297(R2-2004624)は、QoE測定構成を拡張することを提案している。
【0025】
measConfigAppLayerToAddModList-r16は、複数のQoE測定構成(maxQoE-Measurement-r16まで)を追加又は修正するために使用され得る。measConfigAppLayerToReleaseList-r16 IEは、複数のQoE測定設定(maxQoE-Measurement-r16まで)を削除するために使用され得る。
【0026】
E-UTRAN-QoE測定レポート-RRCシグナリング
3GPP(登録商標)TS36.331で規定されている様に、MeasReportAppLayerRRCメッセージは、アプリケーション(又はサービス)のQoE測定結果をE-UTRANノードに送信するためにUEによって使用される。レポートが送信されるサービスは、"serviceType"IEで示される。
【0027】
3GPP(登録商標)TSG RAN2ミーティング#110での3GPP(登録商標)TS36.331 v16.0.0の奇書CR4297(R2-2004624)は、PLMN識別子とQoE測定収集の識別子を含むQoEリファレンスを導入するMeasReportAppLayer IEを拡張することを提案している。
【0028】
E-UTRANの場合、アプリケーション層測定レポートのための望ましいUE動作の例がCR4297(R2-2004624)に記載されている。
【0029】
UEアプリケーション層測定構成
"UEアプリケーション層測定構成"IEは、3GPP(登録商標)TS36.413 v16.3.0及びTS36.423 v16.3.0に記載されている。
【0030】
QoE測定のためのエリアスコープ
3GPP(登録商標)TS28.405によれば、エリアスコープパラメータは、QoE測定収集(QMC)が行われるセル又はトラッキングエリア/ルーティングエリア/ロケーションエリアに関してエリアを定義する。パラメータが存在しない場合、QMCはPLMNターゲットで特定されるPLMNの全体で実行される。
【0031】
UMTSのエリアスコープパラメータは以下のいずれかである。
-CGIによって識別されるセルのリスト。最大32個のCGIを定義できる。
-RAIによって識別されるルーティングエリアのリスト。最大8個のRAIを定義できる。
-LAIによって識別されるロケーションエリアのリスト。最大8個のLAIを定義できる。
【0032】
LTEのエリアスコープパラメータは以下のいずれかである。
-E-UTRAN-CGIによって識別されるセルのリスト。最大32個のCGIを定義できる。
-TACによって識別されるトラッキングエリアのリスト。最大8個のTACを定義できる。
エリアベースのQMCが要求される場合、パラメータは必須である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0033】
本明細書で説明される技術及び装置の実施形態は、RANノード間で、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定のための構成の調整された処理を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0034】
本開示の幾つかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を管理するための例示的な方法(例えば、手順)を含む。これらの例示的な方法は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(例えば、基地局、eNB、gNB、ng-eNB、en-gNB等)と通信するユーザ装置(UE、例えば、無線デバイス、IoTデバイス、モデム等)によって実行され得る。
【0035】
本明細書で説明される幾つかの実施形態による例示的な方法は、ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するために、無線アクセスネットワーク(RAN)内の第1ノードによって実行される。この例示的な方法は、第1ノードによってUEに構成された1つ又は複数のRAN可視(ライトウェイト)QoE測定の構成情報をRAN内の第2ノードに送信するステップを含む。
【0036】
本明細書で説明される幾つかの実施形態による対応する方法は、ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するために、無線アクセスネットワーク(RAN)内の第2ノードによって実行される。この例示的な方法は、第1ノードによってUEに構成された1つ又は複数のRAN可視(ライトウェイト)QoE測定の構成情報をRAN内の第2ノードから受信するステップを含む。
【0037】
他の実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)において体感品質(QoE)測定の構成を処理するためのユーザ装置(UE)での方法を含む。この例示的な方法は、RANノードからRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成を受信するステップと、UEが同じサービスタイプ又はアプリケーションに対するQoE構成をすでに有していると判定するステップと、を含む。この方法はさらに、当該判定する際に、以下のアクションのうちの1つ又は複数を行うことを含む。新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を破棄する。古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、それ自体と上位層を新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成で構成する。新しい構成を一時停止する。古い構成を一時停止し、新しい構成をアクティブ化する。新しい構成を受信したときに古い構成がすでに一時停止状態にある場合、新しい構成をアクティブのままにし、古い構成を解放するか、古い構成を一時停止のままにする。サービス/アプリケーションのタイプ又はサービスのサブタイプが新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成によって指定されている場合、それ自体と、対象のサービスのタイプ又はサブタイプ及び/又は対象のアプリケーションの上位層を、指定されたサービスで構成し、残りのアプリケーションに対して古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を維持する。デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成をアクティブに維持する。デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を一時停止し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成をアクティブに維持する。RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数が進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、古い構成をそこから受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、古い構成を維持し、新しい構成を解放又は一時停止する。RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数が進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、新しい構成をそこから受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、新しい構成を維持し、古い構成を解放又は一時停止する。
【0038】
本明細書に記載されるソリューションの様々な実施形態は、RANノード間でRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成及びステータス情報を転送するメカニズムを可能にし、情報を受信するノード、情報を送信するノード、及び/又は、その両方による測定の適切な処理を可能にする。さらに、これらのメカニズムにより、gNB-CUはRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートをgNB-DUに転送できるため、gNB-DUは最適化及びアルゴリズムでRAN可視(ライトウェイト)QoE測定を使用できる。例えば、gNB-DUは、バッファレベル等のRAN可視QoEメトリックを使用して、リンクアダプテーション及びスケジューリングポリシを調整できる。
【0039】
本開示の実施形態のこれら及び他の目的、特徴、及び利点は、以下に簡単に説明する図面を考慮して、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】LTE(E-UTRAN)におけるUE能力転送を示す図。
【
図2】E-UTRANのアプリケーション層測定レポートを示す図。
【
図3】3GPP(登録商標)で標準化された、ロングタームエボリューション(LTE)発展型UTRAN(E-UTRAN)及び発展型パケットコア(EPC)ネットワークの例示的なアーキテクチャの高レベルブロック図。
【
図4】5G/NRネットワークアーキテクチャの2つの高レベルビューを示す図。
【
図5】5G/NRネットワークアーキテクチャの2つの高レベルビューを示す図。
【
図6】NRユーザプレーン(UP)及び制御プレーン(CP)プロトコルスタックの例示的な構成を示す図。
【
図7A】レガシーUMTSネットワークにおける体感品質(QoE)測定ためのUTRANとUEとの間での様々な手順を示す図。
【
図7B】レガシーUMTSネットワークにおける体感品質(QoE)測定ためのUTRANとUEとの間での様々な手順を示す図。
【
図7C】レガシーUMTSネットワークにおける体感品質(QoE)測定ためのUTRANとUEとの間での様々な手順を示す図。
【
図7D】レガシーUMTSネットワークにおける体感品質(QoE)測定ためのUTRANとUEとの間での様々な手順を示す図。
【
図8A】LTEネットワークにおけるUEのQoE測定構成の様々な側面を示す図。
【
図8B】LTEネットワークにおけるUEのQoE測定構成の様々な側面を示す図。
【
図9A】LTEネットワークにおけるUEのQoE測定収集の様々な側面を示す図。
【
図9B】LTEネットワークにおけるUEのQoE測定収集の様々な側面を示す図。
【
図9C】LTEネットワークにおけるUEのQoE測定収集の様々な側面を示す図。
【
図10】本開示の様々な例示的な実施形態による、第1RANノード(RNN、例えば、eNB、gNB、ng-eNB等、又は、それらのコンポーネント)での例示的な方法(例えば、手順)を示すフロー図。
【
図11】本開示の様々な例示的な実施形態による、第2RANノード(RNN、例えば、eNB、gNB、ng-eNB等、又は、それらのコンポーネント)での例示的な方法(例えば、手順)を示すフロー図。
【
図12】本開示の様々な例示的な実施形態による、ユーザ装置(UE、例えば、無線デバイス、IoTデバイス等、又は、それらのコンポーネント)での例示的な方法(例えば、手順)を示すフロー図。
【
図13】本開示の様々な例示的な実施形態による、例示的な無線デバイス又はUEのブロック図。
【
図14】本開示の様々な例示的な実施形態による、例示的なネットワークノードのブロック図。
【
図15】本開示の様々な例示的な実施形態による、ホストコンピュータとUEとの間でオーバーザトップ(OTT)データサービスを提供する様に構成された例示的なネットワークのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本明細書で企図される実施形態の幾つかは、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示される主題の範囲内に含まれ、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供されている。
【0042】
一般的に、ここで使用されている総ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は、使用されている文脈から示唆されていない限り、関連する技術分野での通常の意味に従って解釈される。要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ等への言及は、明示的に述べられない限り、オープン的に、要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ等の少なくとも1つを参照しているものと解釈される。本明細書に開示されている方法のステップは、ステップが別のステップの後に続く、又は、前にあると明確に説明されていない限り、及び/又は、ステップが別のステップの前又は後になければならないことが暗黙的に示されている場合を除き、開示された正確な順序で実行する必要はない。本明細書に開示される実施形態の任意の特徴は、必要に応じて、他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態の任意の利点は、他の実施形態に適用することができ、逆もまた同様である。
【0043】
さらに、以下の用語が、以下の説明全体で使用される。
【0044】
・無線ノード:本明細書で使用されるとき、"無線ノード"は、"無線アクセスノード"又は"無線デバイス"のいずれかである。
【0045】
・無線アクセスノード:本明細書で使用されるとき、"無線アクセスノード"(又は"無線ネットワークノード"、"無線アクセスネットワークノード"又は"RANノード)は、信号を無線で送信及び/又は受信する様に動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)内の任意のノードであり得る。無線アクセスノードの幾つかの例は、基地局(例えば、3GPP(登録商標)第5世代(5G)NRネットワーク内のニューレディオ(NR)基地局(gNB/en-gNB)又は3GPP(登録商標)LTEネットワークの拡張又は発展型ノードB(eNB/ng-eNB))、基地局分散コンポーネント(CU及びDU等)、基地局制御及び/又はユーザプレーンコンポーネント(CU-CP,CU-DU等)、高電力又はマクロ基地局、低電力基地局(例えば、ミクロ、ピコ、フェムト又はホーム基地局等)、統合アクセスバックホール(IAB)ノード、送信ポイント、リモート無線ユニット(RRU又はRRH)、及び、リレーノードを含むが、それらに限定されない。したがって、"RANノード"という用語は、例えば、gNB、eNB、en-gNB、ng-eNB、gNB-CU、gNB-CU-CP、gNB-CU-UP、eNB-CU、eNB-CU-CP、eNB-CU-UP、IABノード、IABドナーDU、IABドナーCU、IAB-DU、IAB-MT、O-CU、O-CU-CP、O-CU-UP、O-DU、O-RU、O-eNBのいずれにも適用され得る。
【0046】
・コアネットワークノード:本明細書で使用されるとき、"コアネットワークノード"は、コアネットワーク内の任意の種類のノードである。コアネットワークノードの例は、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、サービス能力公開機能(SCEF)等を含む。
【0047】
・無線デバイス:本明細書で使用される場合、"無線デバイス"(又は略して"WD")は、ネットワークノード及び/又は他の無線デバイスと無線通信することによってセルラ通信ネットワークにアクセスできる(すなわち、サービスされる)任意タイプのデバイスである。無線通信は、電磁波、無線波、赤外線、及び/又は。空気を通じて情報を搬送するのに適した他のタイプの信号を使用して無線信号を送信及び/又は受信することを含み得る。無線デバイスの例は、スマートフォン、移動電話、携帯電話、VoIP(voiceoverIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソール又はデバイス、音楽ストレージデバイス、再生アプライアンス、ウェアラブルデバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線宅内機器(CPE)、モバイルタイプ通信(MTC)デバイス、IoT(Internet-of-Things)デバイス、車載無線端末デバイス等を含むが、これらに限定されない。特に明記されていない限り、"無線デバイス"という用語は、"ユーザ装置"(又は"UE")と互換的に使用される。
【0048】
・ネットワークノード:本明細書で使用される場合、"ネットワークノード"は、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(例えば、上記の無線アクセスノード又は同等の名前)又はコアネットワーク(例えば、上記のコアネットワークノード)のいずれかの一部である任意のノードである。機能的に、ネットワークノードは、無線デバイスと直接又は間接的に通信する、及び/又は、セルラ通信ネットワーク内の他のネットワークノード若しくは機器と通信して、無線デバイスの無線アクセスを可能にする、及び/又は、提供できる、及び/又は、セルラ通信ネットワークにおいて他の機能(例えば、管理)を実行する様に構成、配置及び/又は動作可能な装置を指す。
【0049】
・"QoE測定レポート"、"QoEレポート"、"測定レポート"、及び"レポート"という用語は、交換可能に使用される。
【0050】
・"QoE測定構成"、"QoE測定"、"QoE構成"、及び"アプリケーション層測定構成"という用語は、交換可能に使用される。
【0051】
・"サービス"及び"アプリケーション"という用語は、交換可能に使用される。
【0052】
・"MCE"及び"TCE"という用語は、交換可能に使用される。
【0053】
本明細書の説明は、3GPP(登録商標)セルラ通信システムに焦点を合わせており、よって、3GPP(登録商標)の用語又は3GPP(登録商標)の用語と同様の用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書に開示されている概念は、3GPP(登録商標)システムに限定されない。さらに、本明細書では"セル"という用語が使用されるが、(特に5G NRに関して)ビームがセルの代わりに使用され、したがって、本明細書に記載の概念はセル及びビームの両方に等しく適用されることを理解されたい。
【0054】
上記で簡単に要約した様に、3GPP(登録商標)Rel-17では、RANノードがUE QoE測定に基づいてパフォーマンスの様々な側面を適合できる様に、RANノードへのQoEレポートの可視性を提供することが合意された。しかしながら、この方法において、従来のQoE測定をRANノードによる使用に適合させるには、様々な問題、課題、及び/又は、困難が存在する。これについては、LTE及びNRネットワークアーキテクチャの説明の後で、さらに詳しく説明する。
【0055】
第1ネットワークノードがMNとして機能し、第2ネットワークノードがSNとして機能するデュアル接続を設定して動作させるときに、UEのQoE測定を処理する1つのアプローチは、第1RANノードによって実行される、
-UEのQoE構成を作成することと、
-QoE構成の総て又は一部をUEに送信することと、
-SNを設定又は再構成するときに、QoE構成の総て又は一部を第2ネットワークノードに送信することであって、SN関連のQoE構成とMN関連のQoE構成は異なり得る、ことと、
-おそらく、第2ネットワークノードからQoE測定結果データを受信することと、
のステップを含み得る。
【0056】
このアプローチは、セッション中にUEがエリア外に移動した場合でも、セッションの終了まで測定を継続する必要があるという要件も満たす可能性があり、これは、例えば、ネットワークに、エリア更新による測定の開始と停止を制御させることで実現できる。例えば、1つのアプローチにおいて、ネットワークは、解放コマンドを送信してQoE測定を解放するかもしれない。セッションフィードバックインジケーションは、例えば、測定をいつ停止するかを知るための助けとしてネットワークによって使用され得る。これらのアプローチは、例えば、UEがハンドオーバを実行する場合、又は、構成されたエリア外にあるノードによって制御されるセルへの接続を再確立する場合に使用され得る。
【0057】
QoE測定のもう1つの手法は、"ライトウェイト"QoE測定として参照されるものが含まれ、これは、QoEメトリックを補完するQoE関連の測定である(このドキュメントの残りの部分では"従来のQoE測定"としても参照する。)。このアプローチによれば、RANノードは、ライトウェイトQoE測定で無線端末を構成できる。
【0058】
本明細書で使用される場合、"ライトウェイトQoE測定"(又は"ライトウェイトQoEメトリック")という用語は、3GPP(登録商標)TS26.247、26.114、26.118及び26.346で規定されるレガシーQoE測定のいずれとも少なくとも異なり、対応するレガシーQoE測定よりも送信に必要な情報ビットが少なくなる測定を参照する。"RAN可視"という用語は、本明細書では"ライトウェイトQoE測定"と同義的に使用される。同様に、"凝縮された"、"コンパクト"、"簡素化された"、及び、"より抽象的な"という用語は、QoE測定、メトリック又はデータのフォーマット又は表現の文脈において"ライトウェイト"と同義的に使用され得る。例えば、ライトウェイトQoE測定は、レガシーQoE測定の符号化及び/又は圧縮バージョンであり、ライトウェイトQoE測定は、レガシーQoE測定と同じ粒度の情報を伝えない可能性がある。より具体的な例として、ライトウェイトQoE測定値は、整数であり得る、或いは、より大きな整数、実数値、値の配列等である対応するレガシーQoE測定値を表すバイナリフラグであり得る。
【0059】
幾つのかの場合において、上記の"符号化"は、実際の測定値と、バイナリ、整数、又は、列挙値との間のマッピングであり得る。他の場合において、レガシーQoE測定値を人工知能(AI)/機械学習(ML)システム、ニューラルネットワークベースのモデル、又は、その他のアルゴリズムに入力して、特定のサービスを実行するために、ユーザのQoEの簡略化されたメトリック(例えば、単一値の品質レート/スコア/インデックス等)を生成することもできる。幾つかの場合において、複数のレガシーQoE測定値(例えば、データスループット、遅延、ジッタ等)をその様なアルゴリズムに入力して、複数のレガシーQoE測定値によってカバーされる総てのQoE側面を表す単一のメトリックを生成することができる。ただし、他のケースにおいて、単一のメトリックは、事前に決定された基準に基づいて最も関連性が高いとみなされるもの等、レガシーQoE測定によってカバーされる総てのQoE側面のサブセットのみを表す場合がある。
【0060】
ただし、幾つかの未解決の問題がある。例えば、ライトウェイトQoEを処理するためのRANノード間の調整メカニズムは定義されていない。第1RANノードと第2RANノードの両方が無線端末/UEに関する接続手順(MR-DC、モビリティ、再開及び再確立等)に関与し、第1RANノードが、レガシーQoE測定に加えて、又は、レガシーQoE測定とは独立して、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定でUEを構成する一部のシナリオにおいて、第2RANノードは、以下を認識しない。
-無線端末に構成されたRAN可視(ライトウェイト)QoE測定のステータス情報、
-無線端末に構成され、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定に関連付けられた無線測定(MDT等)のステータス、
-無線端末に構成された、QoE測定に関して実行されるアクション:
〇例えば、RAN可視QoE測定レポートを受信する、第1RANノードの要求
〇例えば、RAN可視QoE測定レポートを第1RANノードに転送する要求
-RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートがTCEに通知されたかどうか。
【0061】
第2RANノードは上述のステータス及びアクションを認識しないため、第2ノードがUEに対して構成された進行中のQoE測定を改ざん(例えば、上書き)する可能性がある。さらに、現在、gNBの分散ユニット、例えば、gNB-DUがRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの内容を読み取って使用することはできない。
【0062】
この文書において、RANノード間(Xn又はX2インタフェース等を介して直接、又は、コアネットワーク及びNG又はS1インタフェースを介して間接的に)の調整と、RANノードと無線端末との間の調整を、構成されたRAN可視QoEの構成情報及び構成ステータス情報の転送を介して可能にするソリューションが導入される。ここで説明するソリューションは、モビリティ(ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ等)、デュアル接続又はマルチ接続、RRC再開、及び、RRC再確立等、少なくとも2つのRANノードが関与する任意のシナリオに適用され得る。
【0063】
これらのソリューションの実施形態は、第1RANノード、第2RANノード及び無線端末に対する以下のアクションの一部又は総てを含み得る。
【0064】
1.本明細書で提案される幾つかの方法によれば、第1RANノードは、モビリティ手順(例えば、ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ等)、デュアル接続手順、RRC接続再開手順又はRRC接続再確立手順において、無線端末に関する以下の情報を第2RANノードに送信する。この情報は、以下のRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成情報の少なくとも1つを含む。
・RAN可視(ライトウェイト)QoEが構成されているサービスタイプを示すインジケーション;
・RAN可視(ライトウェイト)QoE構成が構成されているサービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中かどうかを示すインジケーション;
・管理ベース、シグナリングベース、又は、ハイブリッド(管理ベースとシグナリングベースQoEの組み合わせ)等のQoE測定のタイプを示すインジケーション;
・無線端末から第2RANノードへのQoE測定値の配信時に、第1RANノードがRAN可視(ライトウェイト)QoE測定結果(又は、RAN可視QoE測定の部分)を受信することに関心があるかどうかを示すインジケーション。換言すれば、第1RANノードがRAN可視(ライトウェイト)QoE測定結果の受信に関心があることをインジケーションが示す場合、このインジケーションは、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートが無線端末から第2RANノードに配信されるときに、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートが第1ノードと共有される様にすることを要求する、第1RANノードから第2RANノードへの要求を示す。第2RANノードは、通常のQoEレポート、すなわち非RAN可視部分を、第1RANノードに転送することなく、TCE/MCEに送信し得る。
・第2RANノードに関する情報と共にRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが受信されたことを示すインジケーション;
・RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと共にシグナリングされる、レポートがすでにTCEにシグナリングされているかどうかを示すインジケーション;
〇その様なインジケーションは、TCEにシグナリングされるレポートのサイズと、オプションでTCEにQoSEレポートをシグナリングする頻度と、を含む、QoE測定構成情報と共にシグナリングされる
・無線端末から受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポート;
この情報の転送は、オプションで、以下の条件付けが行われ得る;
〇RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが、第2RANノードに関する情報を含む、及び/又は
〇第2RANノードが、無線端末からのRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが第2RANノードに転送されることを望んでいることを以前に示したこと;
・RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの1つ又はリスト、或いは、1つ又は複数のUEのRAN可視(ライトウェイト)QoE測定の一部を中央ユニット(例:gNB-CU)から分散ユニット(例:gNB-DU)に、例えば3GPP(登録商標)F1インタフェース経由で転送する。
【0065】
2.本明細書で説明される技術による他の方法において、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成及びステータス情報を受信する第2RANノードは、以下のアクションの内の少なくとも1つを実行し得る。
・第1RANノードからRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成を受信する。
・UEからRAN可視(ライトウェイト)QoE測定値を受信するために必要な無線リソースを構成する。無線リソースは、SRB1、SRB2、SRB3、SRB4等の任意のタイプの無線ベアラを含み得る。
・受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成ステータス情報に基づいて、新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成で無線端末を再構成するかを決定する。
〇1つの非限定的で例示的な実施形態において、第2RANノードは、ライトウェイトQoE構成に基づき、既存の/事前構成されたシグナリングでUEを再構成してはならない。
・SRB1、SRB2、SRB3、SRB4等の無線ベアラを介して無線端末からRAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを受信するための準備をする。
・無線端末からRAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを受信する。
・RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポート、又は、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートの少なくとも一部を第1RANノードに転送する。
・RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを、RAN可視QoE測定レポートに付加されたセルIDのリストに示されるセルIDを有するセルの内の少なくとも1つを担当する少なくとも1つのRANノードに転送する。
〇さらなるオプションとして、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートに追加される1つ又は複数のI-RNTI等の1つ又は複数の無線端末コンテキスト識別子があってもよく、その様なコンテキスト識別子は、オプションで追加されたセルIDの1つに関連付けられる。
〇別のオプションとして、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートに追加されるセルIDは、I-RNTI等の無線端末コンテキスト識別子に置き換えられ得る。
〇オプションで、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートは、RRC接続再確立手順又はRRC接続再開手順と併せて、コンテキスト取得(すなわち、無線端末に関連する情報の取得)を要求するメッセージに含められ得る。
・RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの1つ又はリスト、或いは、1つ又は複数のUEのRAN可視(ライトウェイト)QoE測定の一部を中央ユニット(例:gNB-CU)から分散ユニット(例:gNB-DU)に、例えば、3GPP(登録商標)F1インタフェースを介して転送する。RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが無線端末から受信されたことを示すインジケーションを第1RANノードに送信する。これは、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが、第1RANノードに関する情報を含むことによって条件付けられ得る。
・ライトウェイトQoE測定レポートに付加されたセルIDのリストに示されるセルIDを有するセルの内の少なくとも1つを担当する少なくとも1つのRANノードにインジケーションを送信し、このインジケーションは、(インジケーションを受信した)他のRANのそれぞれに、無線端末からRANノードに関する情報を含むRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが受信されたことを通知する。このインジケーションは、I-RNTI及び/又はQoE参照ID等の無線端末コンテキスト識別子を含み得る。(その様なインジケーションを受信したRANノードは、その後、第2RANノードからRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートを取得することを選択し得る、より好ましくは、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートのうち、RANノードに関連する(関係する)部分のみを選択的に取得し得る。)
・第2RANノードが、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートがTCEにシグナリングされたかどうかのインジケーションを、レポートサイズ及び/又はTCEへのレポート頻度と共に受信した場合、第2RANノードは、
〇第1RANノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートがTCEにシグナリングされたかどうかを確認し、そうでない場合は、
〇レポートがQoE測定構成の一部として構成されたレポートサイズに達するまで、新しいQoE測定値をQoEレポートに追加し続ける、及び/又は、
〇QoEレポート期間(RANがTCEにQoEレポートを報告する頻度から導出される)が終了するまで、新しいQoE測定値をQoEレポートに追加し続け、その後、RANはレポートをTCEに通知する、
〇QoEレポートサイズとQoEレポートのレポート頻度の両方がQoE測定構成の一部として構成されている場合、RANは、これら2つの条件(レポートサイズ又はレポート期間経過)のうちの最初の条件が満たされたときに、QoEレポートをTCEにシグナリングする必要がある。
【0066】
3.本明細書で説明される技術による他の方法では、第1RANノードからRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を受信する無線端末は、以下のアクションの内の少なくとも1つを実行し得る。
・上位層(アプリケーション層等)からRAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを受信した際にそれをロギングする。
・RAN可視QoE測定値の横にあるリストの一部として、サービングセル測定値をロギングする。
〇サービングセルの測定値は、定期的に、又は、構成されたイベントと閾値に基づいてロギングされ得る。
・グローバルセルID、物理セルID、セルの周波数等のセル識別子に関連するサービングセルのリスト、及び、RAN可視QoE測定の一部として構成されたアクティブなBWP情報をロギングする。
・サービングセルに関連付けられた無線端末のコンテキスト識別子をロギングする。
・上述した情報を含むRAN可視(ライトウェイト)QoE測定を、QoE測定レポート用に構成された無線ベアラを介して少なくとも1つのサービングセルにレポートする。
〇 オプションとして、無線端末は、セルIDのリストをRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートに追加することができ、セルIDは、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの内容が収集又は作成されたセルを表す。
〇別のオプションとして、無線端末は、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの内容が収集又は作成されたセルに関連する無線端末コンテキスト識別子のリストを追加し得る。
【0067】
様々な実施形態又は例において、第1及び第2RANノードの上述したアクションは、任意のモビリティシナリオ(ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ等)、又は、任意のデュアル接続シナリオ(LTE-DC、EN-DC、NE-DC、NR-DC等)で実行され、第1及び第2RANノードは、同時に無線端末にサービスを提供する。このソリューションは、RRC再開手順及びRRC再確立手順にも適用できる。一部のアクションは、RRC接続再開手順と併せて実行され得る。
【0068】
これらのソリューションは、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成及びステータス情報をRANノード間で転送するメカニズムを可能にし、情報を受信するノード、情報を送信するノード、及び/又は、その両方による測定の適切な処理を可能にする。さらに、これらのメカニズムにより、gNB-CUはRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートをgNB-DUに転送できるため、gNB-DUは、その最適化及びアルゴリズムでRAN可視(ライトウェイト)QoE測定を使用できる。例えば、gNB-DUは、バッファレベル等のRAN可視QoEメトリックを使用して、リンクアダプテーション及びスケジューリングポリシを調整できる。
【0069】
これらの技術を文脈に合わせて説明するために、
図3に、
図1に示すLTEとSAEを含むネットワークの全体的なアーキテクチャ例を示す。E-UTRAN100は、eNB105、110、115等の1つ以上の発展型ノードB(eNB)と、UE120等の1つ以上のユーザ装置(UE)を含む。3GPP(登録商標)規格内で使用される場合、"ユーザ装置"又は"UE"は、第3世代("3G")及び第2世代("2G")の3GPP(登録商標)RANとして一般的に知られている、E-UTRANやUTRAN及び/又はGERANを含む3GPP(登録商標)規格に準拠したネットワーク機器と通信できる任意の無線通信デバイス(スマートフォンやコンピューティングデバイス等)を意味する。
【0070】
3GPP(登録商標)で仕様化されている様に、E-UTRAN100は、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、無線モビリティ制御、スケジューリング、アップリンク及びダウンリンクにおけるUEへのリソースの動的割り当て、UEとの通信のセキュリティを含む、ネットワーク内のすべての無線関連機能を担当する。これらの機能は、eNB105、110、115等のeNBに存在する。各eNBは、それぞれeNB105、110及び115によってサービスされるセル106、111及び116を含む、1つ以上のセルを含む地理的カバレッジエリアにサービスを提供できる。
【0071】
E-UTRANのeNBは、
図1に示す様に、X2インタフェースを介して相互に通信する。eNBは、EPC130へのE-UTRANインタフェース、特に、
図1にMME/S-GW134及び138としてまとめて示すモビリティ管理エンティティ(MME)及びサービングゲートウェイ(SGW)へのS1インタフェースも担当する。一般に、MME/S-GWは、UEの全体的な制御と、UEとEPCの残りのものとの間のデータフローの両方を処理する。より具体的には、MMEは、UEとEPC間のシグナリング(制御プレーン等)プロトコルを処理し、これは、非アクセス(NAS)プロトコルとして知られている。S-GWは、UEとEPCとの間のすべてのインターネットプロトコル(IP)データパケット(データ又はユーザプレーン等)を処理し、UEがeNB105、110及び115等のeNB間を移動するときに、データベアラのローカルモビリティアンカとして機能する。
【0072】
ユーザ及び加入者関連の情報を管理するホーム加入者サーバ(HSS)131がEPC130には含まれ得る。HSS131は、モビリティ管理、通話及びセッションの設定、ユーザ認証及びアクセス認証のサポート機能も提供できる。HSS131の機能は、従来のホームロケーションレジスタ(HLR)及び認証センタ(AuC)機能又は動作に関連付し得る。HSS131は、それぞれのS6aインタフェースを介してMME134及び138と通信することもできる。
【0073】
幾つかの実施形態において、HSS131は、Udインタフェースを介して、ユーザデータリポジトリ(UDR)(
図3ではEPC-UDR135とラベル付けされている)と通信できる。EPC-UDR135は、AuCアルゴリズムによって暗号化された後、ユーザのクレデンシャルを保存できる。これらのアルゴリズムは標準化されていないため(つまり、ベンダ固有)、EPC-UDR135に格納されている暗号化されたクレデンシャルには、HSS131のベンダ以外のベンダはアクセスできない。
【0074】
LTE PHYの多元接続方式は、ダウンリンクにおいては、サイクリックプレフィックス(CP)を備えた直交周波数分割多重方式(OFDM)に基づき、アップリンクにおいては、サイクリックプレフィックスを備えたシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)に基づく。ペア及び非ペアスペクトルでの伝送をサポートするために、LTE PHYは周波数分割複信(FDD)(全信及び半複信動作の両方を含む)と時分割複信(TDD)の両方をサポートする。LTE FDDダウンリンク(DL)無線フレームは、10ミリ秒の固定期間であり、0~19のラベルが付いた20個のスロットで構成され、各スロットは、0.5ミリ秒の固定期間である。1ミリ秒のサブフレームは2つの連続したスロットで構成され、サブフレームiはスロット2iと2i+1で構成される。
【0075】
上で簡単に説明した様に、デュアル接続(DC)フレームワークはLTE Rel-12で導入された。LTE DCにおいて、UEは、マスタeNB(MeNB)に関連付けられたマスタセルグループ(MCG)と、セカンダリeNB(SeNB)に関連付けられたセカンダリセルグループ(SCG)で構成される。各CGは、プライマリセル(PCell)と、オプションで1つ以上のセカンダリセル(SCell)を含む。"スペシャルセル"(又は略して"SpCell")という用語は、UEの媒体アクセス制御(MAC)エンティティがそれぞれMCG又はSCGに関連付けられているかどうかに応じて、MCGのPCell又はSCGのPSCellを参照する。非DC動作(例:CA)では、SpCellはPCellを参照する。SpCellは常にアクティブ化され、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信とUEによる競合ベースのランダムアクセスをサポートする。
【0076】
図4は、次世代RAN(NG-RAN)299及び5Gコア(5GC)298を含む例示的な5Gネットワークアーキテクチャの高レベルビューを示している。NG-RAN299は、それぞれインタフェース202、252を介して接続されたgNB200、250等、1つ又は複数のNGインタフェースを介して5GCに接続されたgNodeB(gNB)のセットを含み得る。さらに、gNBは、gNB200と220との間のXnインタフェース240等の1つ又は複数のXnインタフェースを介して相互に接続され得る。UEへのNRインタフェースに関して、各gNBは、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、又は、それらの組み合わせをサポートし得る。
【0077】
NG-RAN299は、無線ネットワークレイヤ(RNL)とトランスポートネットワークレイヤ(TNL)に階層化されるNG-RANアーキテクチャ、つまりNG-RAN論理ノードとそれらの間のインタフェースは、RNLの一部として定義されている。各NG-RANインタフェイス(NG、Xn、F1)について、関連するTNLプロトコルと機能が規定される。TNLは、ユーザープレーントランスポートとシグナリングトランスポートのサービスを提供する。幾つかの例示的な構成において、各gNBは、3GPP(登録商標)TS23.501で定義されている"AMF領域"内の総ての5GCノードに接続される。NG-RANインタフェースのTNL上のCP及びUPデータのセキュリティ保護がサポートされている場合、NDS/IPが適用される。
【0078】
図4に示されるNG-RAN論理ノードは、中央(又は集中型)ユニット(CU又はgNB-CU)及び1つ又は複数の分散(又は非集中)ユニット(DU又はgNB-DU)を含む。例えば、gNB200は、gNB-CU210とgNB-DU220及び230を含む。CU(例えば、gNB-CU210)は、上位層プロトコルをホストする論理ノードであり、DUの動作の制御等の様々なgNB機能を実行する。各DUは、下位層プロトコルをホストする論理ノードであり、機能分割に応じて、gNB機能の様々なサブセットを含み得る。CU及びDUのそれぞれは、処理回路、トランシーバ回路(例えば、通信用)及び電源回路を含む、それぞれの機能を実行するために必要な様々な回路を含み得る。さらに、"中央ユニット"及び"集中化ユニット"という用語は、"分散ユニット"及び"非集中化ユニット"という用語と同様に、本明細書では交換可能に使用される。
【0079】
gNB-CUは、
図4に示すインタフェース222及び232等、それぞれのF1論理インタフェースを介してgNB-DUに接続する。gNB-CU及び接続されたgNB-DUは、他のgNB及び5GCからは、gNBとしてみ認識される。言い換えると、F1インタフェースは、gNB-CUを越えて見えない。
図4に示すgNB分割CU-DUアーキテクチャでは、UEが同じCUによってサービスされる複数のDUに接続できる様にすることによって、又は、UEが異なるCUによってサービスされる複数のDUに接続できる様にすることによって、DCが実現され得る。
【0080】
図5は、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)399及び5Gコア(5GC)398を含む例示的な5Gネットワークアーキテクチャの高レベルビューを示している。図に示す様に、NG-RAN399には、それぞれのXnインタフェースを介して相互接続されたgNB310(例えば、310a、b)とng-eNB320(例えば、320a、b)と、を含み得る。gNB及びng-eNBは、NGインタフェースを介して5GC398に接続され、より具体的には、それぞれのNG-Cインタフェースを介してAMF(アクセス及びモビリティ管理機能)330(AMF330a、b等)と、それぞれのNG-Uインタフェースを介してUPF(ユーザプレーン機能)340(例えば、UPF340a、b)に接続される。さらに、AMF330a,bは、1つ又は複数のポリシ制御機能(PCF、例えば、PCF350a,b)と、ネットワーク公開機能(NEF、例えば、NEF360a、b)と通信することができる。
【0081】
各gNB310は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、又は、それらの組み合わせを含むNR無線インタフェースをサポートできる。各ng-eNB320は、LTE無線インタフェースをサポートできる。しかしながら、従来のLTE eNBとは異なり、ng-eNB320はNGインタフェースを介して5GCに接続する。gNB及びng-eNBのそれぞれは、
図3に示されているセル311a-b及び321a-b等の、1つ以上のセルを含む地理的カバレッジエリアにサービスを提供できる。それが配置されている特定のセルに応じて、UE305は、NR又はLTE無線インタフェースそれぞれを介して、その特定のセルにサービスを提供するgNB又はng-eNBと通信することができる。
図3ではgNBとng-eNBを個別に示しているが、単一のNG-RANノードが両方のタイプの機能を提供することも可能である。
【0082】
図6は、
図4及び
図5に示される様な、UE、gNB及びAMF間のNRユーザプレーン(UP)及び制御プレーン(CP)プロトコルスタックの構成例を示す。UEとgNBの間の物理(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層は、UPとCPで共通である。PDCP層は、CPとUPの両方に対して、暗号化/復号、完全性保護、シーケンス番号付与、並べ替え、及び重複検出を提供する。さらに、PDCPはUPデータのヘッダー圧縮と再送信を提供する。
【0083】
UP側では、インターネットプロトコル(IP)パケットがサービスデータユニット(SDU)としてPDCP層に到着し、PDCPはプロトコルデータユニット(PDU)を作成してRLCに配信する。各IPパケットが到着すると、PDCPは廃棄タイマを開始する。このタイマが期限切れになると、PDCPは関連するSDUと対応するPDUを破棄する。PDUがRLCに配信された場合、PDCPはRLCに廃棄を示す。
【0084】
RLC層は、論理チャネル(LCH)を介してPDCP PDUをMACに転送する。RLCは、エラー検出/訂正、連結、セグメンテーション/再構成、シーケンス番号付け、上位層との間で転送されるデータの並べ替えを提供する。RLCが関連するPDCP PDUから廃棄インジケーションを受信したときに下位層に送信していない場合、対応するRLC SDU(又はそのセグメント)を廃棄する。
【0085】
MAC層は、LCHとPHYトランスポートチャネル間のマッピング、LCHの優先順位付け、トランスポートブロック(TB)への多重化又はトランスポートブロック(TB)からの逆多重化、ハイブリッドARQ(HARQ)誤り訂正、及び動的スケジューリング(gNB側)を提供する。PHY層は、トランスポートチャネルサービスをMAC層に提供し、変調、コーディング、アンテナマッピング、ビームフォーミング等を介して、NR無線インタフェースを介した転送を処理する。
【0086】
UP側では、サービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)層がサービス品質(QoS)を処理する。これには、QoSフローとデータ無線ベアラ(DRB)間のマッピングと、UL及びDLパケット内のQoSフロー識別子(QFI)のマーキングが含まれる。CP側では、非アクセスストラタム(NAS)層がUEとAMFの間にあり、UE/gNB認証、モビリティ管理、セキュリティ制御を処理する。
【0087】
RRC層はUEのNASの下に位置するが、AMFではなくgNBで終端される。RRCは、無線インタフェースでのUEとgNB間の通信と、NG-RAN内のセル間のUEのモビリティを制御する。RRCはまた、システム情報(SI)をブロードキャストし、UEによって使用されるDRB及びシグナリング無線ベアラ(SRB)の確立、構成、保守、及び解放を実行する。さらに、RRCは、UEのキャリアアグリゲーション(CA)及びデュアル接続(DC)構成の追加、変更、及び解放を制御する。RRCは、キー管理等の様々なセキュリティ機能も実行する。
【0088】
UEの電源がオンになった後、ネットワークとのRRC接続が確立されるまで、UEはRRC_IDLE状態であり、RRC接続が確立されると、UEはRRC_CONNECTED状態に遷移する(例えば、データ転送が生じ得る)。ネットワークとの接続が解除された後、UEはRRC_IDLEに戻る。RRC_IDLE状態において、UEの無線部は、上位層によって構成された不連続受信(DRX)スケジュールでアクティブになる。DRXアクティブ期間("DRXオン期間"とも呼ばれる)中に、RRC_IDLEのUEは、UEがキャンプしているセルでSIブロードキャストを受信し、セル再選択をサポートするために隣接セルの測定を実行し、5GCからgNB経由でのページングのために、PDCCH上のページングチャネルを監視する。RRC_IDLE状態にあるNRのUEは、UEがキャンプしているセルにサービスを提供するgNBには知られていない。しかしながら、NRのRRCは、UEが(例えば、UEコンテキストを介して)サービングgNBによって知られているRRC_INACTIVE状態を含む。RRC_INACTIVEは、LTEで使用される"一時停止"状態に似た幾つかのプロパティを有する。
【0089】
上述した様に、QoE測定は、LTEネットワーク及び前世代のUMTSネットワークで動作するUEに対して規定されている。両ネットワークにおける測定は、同じ高レベルの原理に従って動作する。その目的は、ネットワーク上で特定のアプリケーションを使用するときのエンドユーザの体感を測定することである。例えば、ストリーミングサービスやMTSI(IMSの移動電話サービス)のQoE測定がLTEでサポートされている。
【0090】
QoE測定は、一般的にUEのグループ(例えば、1つ以上の基準を満たす総てのUE)に対してOAMノードからRANに向けて開始され得る、或いは、特定のUEに対してCNからRANに対して開始され得る。測定構成は、測定の詳細を含み、RANに対してトランスペアレントなコンテナにカプセル化される。
【0091】
"TRACE STAR"S1APメッセージは、特定のUEによるQoE測定を開始するためにLTE EPCによって使用される。このメッセージは、アプリケーションが"アプリケーション層測定構成コンテナ"IEで収集すべき測定構成に関する詳細を搬送し、これはRANに対してトランスペアレント(透過的)である。このメッセージは、測定値の送信先となるTCEに到達するために必要な詳細も含む。
【0092】
図7A~
図7Dは、レガシーUMTSネットワークにおけるQoE測定のためのUMTS RAN(UTRAN)とUEとの間の様々な手順を示す。これらは、LTE(E-UTRAN)に規定されているものと同様である。
図7Aに示す様に、UTRANは、UE能力問い合わせメッセージを送信して、UEにそのアプリケーション層測定能力をレポートするよう要求することができる。
図7Bに示す様に、UEは、UE能力情報メッセージ、特にストリーミングサービス及び/又はMTSIサービスに対するQoE測定収集を実行するUE能力に関連する情報を含む"測定能力"IEを介して、そのアプリケーション層測定能力をUTRANに提供できる。以下の表1は、このIEの内容の例を示している。
【0093】
【0094】
UTRANは、UE能力情報確認メッセージで応答できる。
図5Cは、UTRANが、UEにおいてQoE測定を構成するために、"アプリケーション層測定構成"IEを含む測定制御メッセージを送信できることを示している。以下の表2は、このIEの内容の例を示している。
【0095】
【0096】
図7Dは、UEが、"アプリケーション層測定レポート"IEを含む測定レポートメッセージを使用して、UTRANを介してQoE測定結果をTCEに送信できることを示している。以下の表3は、このIEの内容の例を示している。
【0097】
【0098】
上述した様に、
図1及び
図2は、LTEネットワークにおいてQoE測定を構成するためのE-UTRANとUEとの間の手順を示している。
図1は、UE無線アクセス能力情報をUEからE-UTRANに転送するために使用されるUE能力転送手順の例を示している。最初に、E-UTRANは、
図7Aに示される構成と同様に、UECapabilityEnquiryメッセージを送信できる。UEは、"UE-EUTRA-Capability"IEを含むUECapabilityInformationメッセージで応答できる。
【0099】
このIEは、UEがストリーミングサービス及び/又はMTSIサービスのQoE測定収集をサポートするかどうかを示すために使用され得るUE-EUTRA-Capability-v1530 IEをさらに含み得る。特に、UE-EUTRA-Capability-v1530 IEは、UEの測定サポートに関する情報を含むmeasParameters-v1530 IEを含み得る。場合によっては、UE-EUTRA-Capability IEは、qoe-Extensions-r16フィールドを含み得る"UE-EUTRA-Capability-v16xy-IE"を含み得る。
図8Aは、以下の表4で定義されている様々なフィールドを持つ、これらの様々なIEのASN.1データ構造例を示している。
【0100】
【0101】
図8Bは、上記の表4で説明したqoe-ReferenceパラメータのASN.1データ構造の例を示している。
【0102】
図9A~
図9Cは、LTEネットワークにおけるUEのQoE測定収集の様々な側面を示している。特に、
図9Aは、LTEのQoE測定値収集プロセスの例示的な信号フローを示している。QoE測定を開始するために、サービングeNBは、RRC_CONNECTED状態にあるUEに、QoE構成ファイル(例えば、OtherConfig IE内のmeasConfigAppLayer IE)を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを送信する。上述した様に、QoE構成定ファイルは、トランスペアレントコンテナにカプセル化されてeNBによって(例えば、EPCから)受信されたアプリケーション層測定構成であり、RRCメッセージでUEに転送される。UEはRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージで応答する。続いて、UEは、構成されたQoE測定を実行し、QoE測定結果ファイルを含むMeasReportAppLayer RRCメッセージをeNBに送信する。図示していないが、eNBは、この結果ファイルを透過的に(例えば、EPCに)転送できる。
【0103】
図9Bは、measConfigAppLayer IEのASN.1データ構造の例を示している。設定は、対象アプリケーションのQoE測定構成を指定するトランスペアレントコンテナであるmeasConfigAppLayerContainerを含む。serviceTypeフィールドにおいて、"qoe"の値は、ストリーミングサービス用の体感品質測定収集を示し、"qoemtsi"の値は、MTSI用の拡張体感品質測定収集を示す。このフィールドは、様々な予備の値も含む。
【0104】
図9Cは、measReportAppLayer IEのASN.1データ構造例を示しており、これにより、UEは、アプリケーション(又はサービス)のQoE測定結果をE-UTRANに(例えば、SRB4を介して)送信できる。レポートが送信されるサービスは、serviceType IEで示される。
【0105】
3GPP(登録商標)TS28.405で規定されている様に、LTE RANノード(つまり、eNB)は、過負荷状況が観察された場合にQoE測定レポートを一時的に停止及び再開することができる。この動作は次の様に要約され得る。RANの過負荷の場合、eNBは、アプリケーション層測定レポートを一時的に停止する様に設定されたmeasConfigAppLayer IE(otherConfig内)を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを関連するUEに送信することにより、UEレポートを一時的に停止することができる。アプリケーションは、レポートを停止し、さらなる情報の記録を停止し得る。RANにおける過負荷状況が終了すると、eNBは、アプリケーション層測定レポートを再開する様に設定されたmeasConfigAppLayer IE(otherConfig内)を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを関連するUEに送信することによって、UEレポートを再開できる。アプリケーションは、レポートと記録が停止されていた場合、それらを再開する。
【0106】
一般に、RAN(E-UTRANやNG-RAN等)は、UEの進行中のストリーミングセッションや、UEによってQoE測定がいつ実行されるかを認識しない。それでも、測定値を分析するクライアント又は管理機能にとって、ストリーミングセッション全体を測定することが重要である。したがって、ハンドオーバ状況中であっても、UEがセッション全体にわたってQoE測定を維持することは有益である。ただし、RANがQoE測定をいつ停止するかは実装上の決定である。例えば、ハンドオーバ等により、UEが測定エリア外に移動した場合に実行される可能性がある。
【0107】
QoE測定に加えて、UEは、ドライブテストの最小化(MDT)をサポートする測定を実行及びレポートする様に構成され得るが、実際のネットワークパフォーマンスの手動テスト(つまり、ネットワークの地理的カバレッジ付近のドライビングによるテスト)の要件を軽減及び/又は最小化することを目的としている。MDT機能は、LTE Rel-9(例えば、3GPP(登録商標)TR36.805)で最初に研究され、Rel-10で最初に標準化された。MDTは、カバレッジの最適化、容量の最適化、モビリティの最適化、サービス品質(QoS)の検証、共通チャネル(PDSCH等)のパラメータ化等、様々なネットワークパフォーマンスの向上に取り組むことができる。
【0108】
UEは、ロギングされMDT測定及び/又は即時MDT測定を実行する様に構成され得る。RRC_IDLE状態にあるUEは、定期的なMDT測定ロギングを実行する様に(例えば、ネットワークからのLoggedMeasurementConfigurationRRCメッセージを介して)構成され得る。受信したMDT構成は、loggingintervalとloggingdurationを含み得る。UEは、構成を受信すると、loggingduration(例えば、10~120分)に設定されたタイマ(T330)を開始し、UEがRRC_IDLE状態にある間、loggingduration内のロギング間隔(1.28~61.44秒)ごとに定期的なMDTロギングを実行する。特に、UEは、セル再選択の目的に必要な既存の測定に基づいて、DL参照信号の受信強度及び品質(すなわち、RSRP、RSRQ)を収集する。UEは、RRC_CONNECTED状態に戻ると、収集/ロギングした情報をネットワークにレポートする。
図4は、UEによって実行されるロギングされたMDT手順の例を示している。
【0109】
対照的に、UEは、RRC_CONNECTED状態にあるときに即時MDT測定を実行してレポートする様に構成され得る。ロギングされたMDTと同様に、即時MDT測定は、UEがRRC_CONNECTEDにある間に実行された既存のUE及び/又はネットワーク測定に基づいており、以下の測定量のいずれかを含み得る。
・M1:UEによるRSRP及びRSRQ測定
・M2:UEによるパワーヘッドルーム測定
・M3:eNBによる受信干渉パワー測定
・M4:eNBによる、UE毎のQoSクラスインジケータ(QCI)当たりの、DL及びUL個別のデータ量測定
・M5:eNBによる、DLとUL個別のUE毎のRAB当たりの、DLの場合はUE毎の、ULの場合はUE毎のMDT測定のスケジュールされたIP層スループット
・M6:UEごとのQCIごとのDLとULのパケット遅延測定、UEによるUL PDCP遅延、及びeNBによるQCIごとのDLでのパケット遅延を参照
・M7:eNBによる、UEごとのQCIごとのDLとULのパケット損失率の測定
・M8:UEによる受信信号強度(RSSI)測定
・M9:UEによる往復時間(RTT)の測定
【0110】
例えば、M1測定値のレポートは、イベントA1~A6又はB1~B2のいずれかの既存のRRM構成に従ってイベントトリガで行われ得る。さらに、M1レポートは、MDT固有の測定構成に従って、定期的、A2イベントトリガ、又は、A2イベントトリガ定期的とすることができる。別の例として、M2測定値のレポートは、パワーヘッドルームレポート(PHR)の受信に基づくものとし得る一方、M3~M9のレポートは、測定値収集期間の満了によってトリガされ得る。
【0111】
ただし、上述した様に、第1RANがライトウェイトQoE測定のためにUEを構成した後にUEの接続を再構成すると、第2RANが進行中の測定を知らずに改ざんしてしまう可能性がある。構成されたRAN可視QoEの構成情報及び構成ステータス情報を転送することによって、RANノード(例えば、Xn又はX2インタフェースを介して直接的に、又は、コアネットワークとNG又はS1インタフェースを介して間接的に)と無線端末との間の調整が可能になる。ここで説明する解決策は、モビリティ(ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ等)、デュアル接続又はマルチ接続、RRC再開、及び、RRC再確立等、少なくとも2つのRANノードが関与するあらゆるシナリオに適用され得る。
【0112】
これらの解決策は、最初に、第1RANノード、すなわち、上で簡単に説明した幾つかのシナリオにおける、UEにQoE測定を構成するノードに関連する技術を詳述することによって説明され得る。様々なシナリオによれば、この第1RANノードは、例えば、デュアル接続、モビリティ、RRC再開、RRC再確立、サービスのためのデータの転送を、第1RANノードを介してUEに向かう経路から、第2RANノードを介してUEに向かう経路に切り替える(非限定的な例)等、第1RANノードと第2RANノードの両方が関与する動作又はシグナリング手順により第2のRANノードに関連付けられる。第1RANノードは、無線端末にRAN可視(ライトウェイト)QoE測定を構成する、或いは、OAMから受信し得るRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を無線端末に転送する。
【0113】
図10は、第1RANノードのための、直前に記載され、本明細書で一般的に説明される技術による例示的な方法を示すプロセスフローである。現在開示されている様々な技術による第1アプローチにおいて、第1RANノードは、第1RANノードがQoEの目的で無線端末に構成したRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成の内の少なくとも1つに関連付けられたRAN可視(ライトウェイト)QoE測定に関する構成情報を第2RANノードに送信する。これを
図10のブロック1010に示す。RAN可視(ライトウェイト)QoE測定に関する構成情報は、以下の1つ以上を含み得る。
-構成されたRAN可視(ライトウェイト)QoE測定に関する情報
〇第1RANノードがライトウェイトQoE測定を構成した無線端末のインジケーション、又は、その様な無線端末のリスト。このインジケーションは、無線端末の識別子の形式を有し得る
〇第1RANノードが現在第2RANノードによってサービスを受けている(又は間もなくサービスを受ける)UEに送信したRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成及び/又はQoE測定レポート
■オプションで、その様な構成と共に、第1RANノードは、QoE測定構成の対象となるサービスタイプ又はサービスサブタイプのアプリケーションセッションが進行中であるかどうかのインジケーションを含め得る。
〇無線端末に構成されたライトウェイトQoE測定値の少なくとも1つを示すインジケーション又はインジケーションのリスト
■オプションで、その様なインジケーションと共に、第1RANノードは、QoE測定構成の対象となるサービスタイプ又はサービスサブタイプのアプリケーションセッションが進行中であるかどうかのインジケーションを含め得る。
〇構成されたライトウェイトQoE測定に関連付けられた1つ又は複数のQoE参照IDのリストといった、参照又は参照のリスト
■オプションで、その様な参照とともに、第1RANノードは、QoE測定構成の対象となるサービスタイプ又はサービスサブタイプのアプリケーションセッションが進行中であるかどうかのインジケーションを含め得る。
〇管理ベースのQoE、シグナリングベースのQoE、又は、管理ベースとシグナリングベースのハイブリッド/複合タイプ等、構成されたRAN可視(ライトウェイト)QoE測定のタイプを示すインジケーション
〇RAN可視ライトウェイトQoEが構成されているサービスタイプ又はサービスサブタイプを示すインジケーションのリスト
〇それぞれのRAN可視ライトウェイトQoE測定が構成されているが、アクティブ化されていない、アクティブ化されている、一時停止されている、又は、非アクティブ化されていることを示す、サービスタイプごと、サービスサブタイプごとのインジケーション、又は、サービスタイプごと又はサービスサブタイプごとのインジケーションのリスト
〇スライスごとのRAN可視(ライトウェイト)QoE測定が有効になっていることのインジケーションと、対応するS-NSSAIのリスト
〇構成されたRAN可視ライトウェイトQoE測定に関連付けられたMCEに関するインジケーション又はインジケーションのリスト
〇第2RANノードが、構成されたRANの可視ライトウェイトQoE測定値を、一定期間又は1日の所定の時刻まで有効であると見なすことのインジケーション
〇QoE測定にリンクされた、例えば、MDT測定等の無線測定が行われた時刻のインジケーション。
〇アプリケーションセッションのインジケーション
〇第1RANノードが、アプリケーションが属するサービスタイプ又はサービスサブタイプを対象としたライトウェイトQoE測定構成、又は、その様なライトウェイトQoE測定構成定が無線端末に構成されていることのインジケーションを第2RANノードに送信済みである場合、アプリケーションセッションが無線端末で開始されたことを示すインジケーション
■オプションとして、アプリケーションが属するサービスタイプ又はサービスサブタイプを対象としたライトウェイトQoE測定構成、又は、その様な構成が無線端末に送信されたことのインジケーションは、アプリケーションセッションの開始のインジケーションとして、同じメッセージで第2RANノードに送信され得る。
〇第1RANノードが、アプリケーションが属するサービスタイプ又はサービスサブタイプを対象としたライトウェイトQoE測定構成、その様なライトウェイトQoE測定構成が無線端末に構成されたことのインジケーション、及び/又は、関連するアプリケーションセッションが無線端末で開始されたことのインジケーションを第2RANノードに送信済みである場合、アプリケーションセッションが無線端末で停止したことを示すインジケーション
■オプションとして、無線端末から受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートを、アプリケーションセッションが無線端末で停止したことのインジケーションと共に第2のRANノードに送信され得る。
■別のオプションとして、無線端末から受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートの存在のインジケーションを、無線端末においてアプリケーションセッションが停止したというインジケーションと共に第2RANノードに送信され得る。
〇このライトウェイトQoE測定値(又はライトウェイトQoE測定値のリスト)をレガシーQoE測定値(又はそのリスト)に結合する識別子又は識別子のリスト(例えば、QoE参照ID又は新しく定義された参照ID)、及び/又は、MDT測定値(又はそのリスト)
〇QoE測定とカップリングで実行された、MDT測定値等の無線測定のタイプに関する情報。MDT測定はハンドオーバ時に続行されない可能性があり、この情報により、ターゲットはターゲットノードで同じタイプの無線測定を構成できる様になる。情報は、例えば、measConfig又はmeasConfigに接続されたmeasIDの形式であり得る。この情報は、無線測定の任意の種類の識別情報であり得る。
-UEのグループが、上記の関心のあるシグナリング手順の1つ(デュアル接続、モビリティ、RRC再開、RRC再確立等)を同時に受けている場合、本明細書で説明されるアクション及び対応する測定ステータス転送シグナリングは、複数のUE(例えば、現在ハンドオーバを受けている総てのUEに対して構成された測定値のリスト)を搬送し得る。例えば、モビリティ、RRC再開及びRRC再確立のためのシグナリング手順は、通常、一度に1つのUEに対して実行されるため、UEのグループに対する上述のステータス情報転送は、新たに定義された手順で実行され得ることに留意されたい。
【0114】
ここで開示される様々な実施形態による第2技術において、、第1RANノードは、第1RANノードがQoE測定のために無線端末に構成したRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つの(又はリスト)に関連付けられたライトウェイトQoE測定に関する要求を第2のRANノードに送信する。例を
図10のブロック1020に示す。要求は、以下の1つ以上を含み得る。
-構成されたRAN可視ライトウェイトQoE測定に関する要求
〇第2RANノードによって受信されたQoEレポートを第1RANノードに送信する要求(又はバッファして、その後、第1RANノードに送信する)要求。要求は、オプションで、その様なレポートの開始と停止に関連する以下の追加条件を含む。
■QoEレポートを受信するRANノードの切り替えをもたらすUEでの(シグナリング)無線ベアラの再構成、第1RANノードから第2RANノードに送信される過負荷インジケーション、セッション終了までの期間、後続のモビリティイベントがトリガされるまでの期間、さらなるUEの再構成までの期間、サービスタイプ又はサービスサブタイプ、スライス又はスライスのリスト等。
〇RAN可視ライトウェイトQoEレポートの受信をサポートする要求
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求
〇一時停止されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを再開する要求
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求
■RAT間モビリティ又はシステム間モビリティに関する第1の例において、第2RANノードは、進行中のRAN可視ライトウェイトQoE測定に関連するサービスタイプ又はサービスサブタイプのうちの1つ又は複数をサポートしないRAT又はシステムに属し、これは、これらのサービスタイプ及び/又はサブタイプに関連する測定が解放又は一時停止されることを意味する。
■別の例において、手順(例えば、デュアル接続動作に関連する)がトリガされようとしており、QoE測定のためにUEを構成した第1RANノードが、進行中のQoE測定の完全なセット又は一部が停止又は一時停止されたというインジケーションを(例えばOAMから)受信したときである
〇RAN可視ライトウェイト測定の特定の構成、又は、QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成でUEを構成する要求
-RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと共にシグナリングされる、レポートがすでにTCEにシグナリングされているかどうかを示すインジケーション
〇その様なインジケーションは、TCEにシグナリングされるレポートのサイズと、オプションでTCEにQoSEレポートをシグナリングするときの頻度を含む、QoE測定構成情報と共にシグナリングされる
-第2の実施形態に関係する動作がUEのグループに対して実行される必要がある場合、説明された複数のUEに関係する要求は同じメッセージで搬送され得る(例えば、現在ハンドオーバを受けている総てのUEに対して設定された測定値のリストが、同じXn/X2/NG/S1メッセージ内で搬送される)。例えば、モビリティ、RRC再開及びRRC再確立のためのシグナリング手順は、通常、一度に1つのUEに対して実行されるため、UEのグループに対する上述のステータス要求は、新たに定義された手順で実行され得ることに留意されたい。
〇サブ実施形態において、複数のUEに関係する要求は、総てのUEに対して同じタイプであってもよいし(この場合、UEのリスト全体に対して単一の要求タイプ指示が必要である)、又は異なるUEに対して異なるタイプであってもよい(ここで、これには、複数のUEのグループに対する様々な要求タイプのリストの中に、同じ要求タイプが示されているUEが存在ることを含む。)
【0115】
上記の総てにおいて、同じUE又は同じQoE測定構成に関連する複数のタイプの要求が同じメッセージで伝達される場合がある(つまり、UE又はQoE測定構成ごとに複数の要求が、第1RANノードから第2RANノードへの同じメッセージに含まれ得る)。
【0116】
ここで開示される技術の他の態様は、上述の様々なシナリオで説明された第2RANノード、すなわち、UEに対する以前のQoE測定構成に関する特定の情報を第1RANノードから受信するノードに関して説明され得る。この第2RANノードは、デュアル接続、モビリティ、再開、再確立等の、第1RANノードと第2RANノードの両方に関係する動作又はシグナリング手順により、第1RANノードに関連付けられる。
図11は、これらの技術による、第2RANノードでの例示的な方法のプロセスフロー図である。
【0117】
幾つかの実施形態において、第2RANノードは、第1RANノードから、第1RANノードがRAN可視(ライトウェイト)QoE測定のために無線端末に構成した1つ(又はリスト)のライトウェイトQoE測定に関連付けられたRAN可視ライトウェイトQoE測定に関する構成情報を受信する。これは、
図11のブロック1110に示されている。RAN可視ライトウェイトQoE測定のこの構成情報は、上記の第1RANノードに関する実施形態で詳述された情報を含み得る。
【0118】
これらの幾つかの実施形態及び他の実施形態において、第2RANノードは、第1RANノードから、第1RANノードがQoE測定のために無線通信に構成した1つの(又はリスト)ライトウェイトQoE測定に関連付けられたRAN可視ライトウェイトQoE測定に関する要求を受信する。一例を
図11のブロック1120に示す。これらの要求は、上記の第1RANノードに関する実施形態で詳述された要求のいずれかを含み得る。
【0119】
第1RANノードからのRAN可視ライトウェイトQoE測定結果の要求に応答して、無線端末からRAN可視ライトウェイトQoE測定結果(例えば、QoEレポート内、又は、QoEレポートに追加/関連付けられたもの)を受信すると、第2RANノードは、RAN可視(ライトウェイト)QoE測定結果の少なくとも一部を第1RANノードに転送する。RAN可視ライトウェイトQoE測定結果の転送は、以下のいずれかのアプローチで実行され得る。
・2つのRANノード間に直接Xnインタフェースがある場合、Xnインタフェース経由。情報は、XnAPメッセージ内のノード間RRCメッセージの形式でコンテナにカプセル化され得る。
・2つのRANノード間に直接x2インタフェースがある場合は、X2インタフェース経由。情報は、X2APメッセージ内のノード間RRCメッセージの形式でコンテナにカプセル化され得る。
・2つのRANノード間にコアネットワークを介するNGインタフェースがある場合、NGインタフェース経由。情報は、ネットワークメッセージ内のノード間RRCメッセージの形式でコンテナにカプセル化され得る。
・システム間のモビリティ又はマルチ接続シナリオで、2つのRANノードがNG及びS1インタフェースを介して接続されている場合、NG及びS1インタフェース経由。情報は、ネットワークメッセージ内のノード間RRCメッセージの形式でコンテナにカプセル化され得る。
・別の実施形態において、第2RANノードが、RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートがTCEにシグナリングされたかどうかのインジケーションを、レポートサイズ及び/又はTCEへのレポート頻度を含むQoE測定構成と共に受信した場合、第2RANノードは、以下のことを行うべきである。
〇第1RANノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートがTCEにシグナリングされたかどうかを確認し、そうでない場合は、
■レポートがQoE測定構成の一部として構成されたレポートサイズに達するまで、新しいQoE測定結果をQoEレポートに追加し続ける、及び/又は、
■QoEレポート期間(RANがTCEにQoEレポートをレポートする頻度から導出される)が終了するまで、新しいQoE測定結果をQoEレポートに追加し続け、その後、RANはレポートをTCEに通知する。
■QoEレポートサイズとQoEレポートのレポート頻度の両方がQoE測定構成の一部として構成されている場合、RANは、これら2つの条件(レポートサイズ又はレポート期間の有効期限)の内の最初の条件が満たされたときに、QoEレポートをTCEにシグナリングする必要がある。さらなるオプションとして、RANノードは、UEが現在のサービングセルを離れ、少なくともそれによってRAN可視(ライトウェイト)QoE構成用に構成されたエリアスコープも離れる場合には、QoEレポートをTCEにシグナリングすることができる。
・第1RANノードからの以前に示されたタイプのうちの1つの要求に応答して、第2RANノードは、要求の実行のステータスのインジケーションを送信することができ、その様なステータスインジケーションは、"成功"、"拒否"、"保留中"、"部分的に成功-部分的に拒否"、又は"部分的に保留中-部分的に拒否"(他の実行ステータスのインジケーションは除外されない)を示し得る。
・一実施形態において、第1RANノードからUEに関連付けられたQoE測定構成、又は、UEに関連付けられたQoE測定構成のインジケーションを受信すると(UEは第2RANノードによってサービスされている、又は、進行中又は準備中のモビリティ又はデュアル/マルチ接続操作が完了した後、第2RANノードによってサービスが提供されることになる)、又は、UEが第2RANノードによってサービスを受けており、関連するQoE測定構成がまだ存在し有効である任意の時点で、第2RANノードは、MDT又はRRM測定構成を第1RANノードに送信してUEに転送することができ、このMDT又はRRM測定構成は、オプションで、例えばQoE測定とMDT及び/又はRRM測定との間の同期及び/又は調整のために、QoE測定構成にリンクされ得る。
・別の実施形態において、第1RANノードからUEに関連付けられたQoE測定構成、又は、UEに関連付けられたQoE測定構成のインジケーションを受信すると(UEは第2RANノードによってサービスされている、又は、進行中又は準備中のモビリティ又はデュアル/マルチ接続操作が完了した後、第2RANノードによってサービスが提供されることになる)、又は、UEが第2RANノードによってサービスを受けており、関連するQoE測定構成がまだ存在し有効である任意の時点で、第2RANノードは、例えばQoE測定とMDT及び/又はRRM測定との同期及び/又は調整のために、特定のQoE測定構成にリンクされ得るMDT又はRRM測定でUEを構成する要求を第1RANノードに送信できる。
【0120】
さらに別の実施形態において、第1RANノードからUEに関連付けられたQoE測定構成、又は、UEに関連付けられたQoE測定構成のインジケーションを受信すると(UEは第2RANノードによってサービスされている、又は、進行中又は準備中のモビリティ又はデュアル/マルチ接続操作が完了した後、第2RANノードによってサービスが提供されることになる)、又は、UEが第2RANノードによってサービスを受けており、関連するQoE測定構成がまだ存在し有効である任意の時点で、第2RANノードは、MDT又はRRM測定構成をUEに送信でき、このMDT又はRRM測定構成は、オプションで、例えばQoE測定とMDT及び/又はRRM測定との間の同期及び/又は調整のために、QoE測定構成にリンクされ得る。
【0121】
上記において、複数のUEが上記のアクション(ステータス情報の送信又はリクエストの送信)をトリガする手順を同時に実行する場合、対応するネットワークシグナリング(Xn/X2/NG/S1)は、同じメッセージ内で、ステータスインジケーション及び/又はこれらのUEの1つ以上に関するリクエストを搬送し得る。同様に、その様な要求に対する応答は、複数のUE及び/又は複数のRAN可視(ライトウェイト)QoE構成に関する情報を含み得る。例えば、第2RANノードが第1RANノードから複数のリクエスト(前述したタイプのリクエストのうちの1つ以上)を含むメッセージを受信した場合、第2RANノードは、第1RANノードの各リクエストの実行ステータスのインジケーションで応答することができる。インジケーションは、UEごと又はRANごとの可視(ライトウェイト)QoE測定構成であってもよく、各インジケーションは、例えば、"成功"、"拒否"、"保留中"、"部分成功-部分拒否"、又は"部分保留-部分拒否"のいずれかであり得る(他の実行ステータスの表示は除外されない)。
【0122】
本明細書で説明される技術は、上で説明された様々なシナリオにおけるUEに関して説明され得る。
【0123】
RAN可視ライトウェイトQoE構成の構成を受信すると、無線端末はサービングセルのリンク品質のロギングを開始し、それをRAN可視ライトウェイトQoE測定値に追加する。
・一実施形態において、サービングセル品質の測定値は、セルレベルで、及び/又は、各ビーム(例えば、測定値が関連付けられるSSBビーム又はCSI-RSビーム)でのRSRP、RSRQ、SINR等の形式、及び/又は、測定値は、様々なバッファのバッファコンテンツサイズ及び/又はダウンリンク(又はアップリンク)アプリケーションメディアストリームのビットレート、選択されたメディアコーディング品質/フォーマット、再生レート等のアプリケーション層測定のインジケーション又はスナップショットを含み得る。
・別の実施形態において、UEは、アプリケーション層からインジケーション(例えば、セッション開始インジケーション)を受信すると、サービングセル測定値をロギングする。
・さらに別の実施形態において、UEは、RAN可視ライトウェイトQoE測定の開始を示すアプリケーション層からのインジケーション(例えば、セッション開始インジケーション)を受信すると、サービングセル測定値をロギングする。
・さらに別の実施形態において、UEは、サンプリングレート及び周期性がRAN可視ライトウェイトQoE測定の一部としてRANノードによって構成される間、サービングセル測定値を定期的にロギングする。
・さらに別の実施形態において、UEは、RAN可視ライトウェイトQoE測定の一部としてRANノードによって構成されたイベント及び特定の閾値に基づいて、サービングセル測定値をロギングする。
・さらに別の実施形態において、UEが、QoE測定にリンクされたMDT及び/又はRRM測定の構成及び/又はRAN可視(ライトウェイト)QoE測定のレポートを受信した場合、例えば、同期又は調整されたQoE測定及びMDT及び/又はRRM測定を可能にするために、UEは、リンクを示す情報、又はリンクから得られる情報、例えば、リンクされた測定タイプ間で同期される測定サンプル又は測定期間のインジケーションをロギングし得る。
・さらに別の実施形態において、サービングセル測定値は、3GPP(登録商標)TS38.331の一部としてmeasResultServingCellを含むリストである。
【0124】
MeasResultServingCellList ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxMeasReport)) OF MeasResultNR
MeasResultNR ::= SEQUENCE {
physCellId PhysCellId
OPTIONAL,
measResult SEQUENCE {
cellResults SEQUENCE{
resultsSSB-Cell MeasQuantityResults
OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Cell MeasQuantityResults
OPTIONAL
},
rsIndexResults SEQUENCE{
resultsSSB-Indexes ResultsPerSSB-IndexList
OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Indexes ResultsPerCSI-RS-IndexList
OPTIONAL
}
OPTIONAL
},
...,
}
【0125】
UE RRCが2つの異なるRANノードから、同じサービスタイプ(又はアプリケーション)に対する2つのRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を受信する状況を解決するために、UE RRCは、ネットワークの関与がなくても(つまり、第1RANノードと第2RANノードとの間でのQoE構成ステータスのシグナリングなしに)、幾つかのアクションを実行できる。
【0126】
図12は、例示的なアプローチを示している。ブロック1210に示す様に、UEは、RANノードからRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成を受信する。サービスタイプ又はアプリケーションのこのRAN可視(ライトウェイト)QoE測定構成を受信すると、UEは、ブロック1220に示す様に、RRC及び上位層が同じサービスタイプ又は同じアプリケーションの既存のRAN可視(ライトウェイト)QoE構成で既に構成されているかをチェックし得る。ブロック1230に示す様に、同じサービスタイプのRAN可視(ライトウェイト)QoE構成が存在する場合、UE RRCは以下のアクションのうちの1つを実行し得る。
〇新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を廃棄
〇古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、それ自体及び上位層を新しいRAN可視(ライトウェイト))QoE構成で構成
〇新しい構成を一時停止
〇古い構成を一時停止し、新しい構成をアクティブ化
〇アプリケーションのタイプ又はサービスのサブタイプが新しいRAN可視(ライトウェイト))QoE構成によって指定されている場合、それ自体と、サービスの対象サブタイプ及び/又は対象アプリケーションの上位層を、指定されたサービスで構成し、残りのアプリケーションに対する古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を維持
〇デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を維持
〇デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を一時停止し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイ)QoE構成を維持
〇RAN可視(ライトウェイ)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから古い構成を受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、古い構成を維持し、新しい構成を解放又は一時停止
〇RAN可視(ライトウェイ)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから新しい構成を受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、新しい構成を維持し、古い構成を解放又は一時停止
【0127】
NG-RAN仕様におけるこれらの技術の実装の非限定的な例として、RAN可視ライトウェイトQoE測定構成情報は、3GPP(登録商標)XnAPインタフェースTS38.423の一部において、UEアプリケーション層測定構成IEの一部として実装され得る。
【0128】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の開始----------
9.2.3.X UEアプリケーション層測定構成
IEは、QoE測定収集(QMC)機能の構成情報を定義する。
【表5】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の最後----------
【0129】
新しい情報要素は、モビリティ又はデュアル接続シナリオに関する任意のRANノードシグナリングの一部として、またQoE測定に関してトレースアクティベーションIEを必要とするRRC再開及び再確立手順の一部として、トレースアクティベーションIEの一部として渡すことができる。トレースアクティベーションIEを搬送する信号の一部は以下の通りである。
・HANDOVER REQUEST
・RETRIEVE UE CONTEXT RESPONSE
・SGNB ADDITION REQUEST
・S-NODE ADDITION REQUEST
・TRACE START
以下の例では、RAN可視ライトウェイトQoE測定を含むUEアプリケーション層測定構成IEを含むトレースアクティブ化IEが示されている。
【0130】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の開始----------
9.2.3.Y トレースアクティブ化
このIEは、トレースアクティブ化に関するパラメータを定義する。
【表6】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の最後----------
【0131】
第2RANノードは、無線端末からRAN可視QoE測定値を受信すると、ライトウェイトQoE測定値を第1ノードに送信し得る。これは、3GPP(登録商標)TS38.423や3GPP(登録商標)TS38.413等のRANノード間標準インタフェースの一部として実装され得る。非限定的な例において、このソリューションは、38.423の一部としてのアクセス及びモビリティインジケーション信号の一部として実装される。
【0132】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の開始----------
9.1.3.25 アクセス及びモビリティインジケーション
このメッセージは、NG-RANノード2にアクセス及びモビリティ関連情報を転送するために、NG-RANノード1によって送信される。
方向:NG-RANノード1 → NG-RANノード2
【表7】
【表8】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の最後----------
【0133】
RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを受信したRANノードは、そのレポートをCUからDUに転送できる。RAN可視(ライトウェイト)QoE測定レポートを転送する非限定的な実装例は、3GPP(登録商標)TS38.473の一部としてgNB-CUからgNB-DUに送信されるアクセス及びモビリティ指示信号に示されている。
【0134】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の開始----------
9.2.10.1 アクセス及びモビリティインジケーション
このメッセージは、gNB-DUにアクセス及びモビリティ情報を提供するために、gNB-CUによってgNB-DUに送信される。
方向:gNB-CU → gNB-DU
【表9】
【表10】
----------提案3GPP(登録商標)仕様の最後----------
【0135】
様々な実施形態が、方法、技術及び/又は手順に関して上で説明されているが、当業者は、その様な方法、技術、及び/又は手順が、様々なシステムにおけるハードウェア及びソフトウェア、通信デバイス、コンピューティングデバイス、制御デバイス、装置、非一時的なコンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品等の様々な組み合わせによって具現化できることを容易に理解する。
【0136】
図13は、他の図を参照して上述したものを含む、本開示の様々な実施形態による例示的な無線デバイス又はユーザ装置(UE)1300(以下、"UE1300"と呼ぶ)のブロック図である。例えば、UE1300は、コンピュータ可読媒体に記憶された命令の実行によって構成されて、上記の例示的な方法のうちの1つ又は複数に対応する動作を実行することができる。
【0137】
UE1300は、並列アドレス及びデータバス、シリアルポート、又は当業者に知られている他の方法及び/又は構造を含み得るバス1370を介して、プログラムメモリ1320及び/又はデータメモリ1330に動作可能に接続され得るプロセッサ1310("処理回路"とも呼ばれる)を含み得る。プログラムメモリ1320は、ソフトウェアコード、プログラム、及び/又は命令(
図13にまとめてコンピュータプログラム製品1321として示される)を格納することができ、プロセッサ1310によって実行されると、上述した様々な例示的な方法に対応する動作を含む、様々な動作を実行する様にUE1300を構成する、及び/又は、UE1300当該様々な動作を実行することを促進することができる。その様な動作の一部として、或いは、追加して、その様な命令の実行は、5G/NR、LTE、LTE-A、UMTS、HSPA、GSM、GPRS、EDGE、1xRTT、CDMA2000、802.11、WiFi、HDMI(登録商標)、USB、Firewire等の3GPP(登録商標)、3GPP2又はIEEEによって標準化された1つ又は複数の無線通信プロトコル、或いは、無線トランシーバ1340、ユーザインタフェース1350、及び/又は制御インタフェース1360と組み合わせて利用できるその他の現在又は将来のプロトコルを含む、1つ又は複数の有線又は無線通信プロトコルを使用して通信する様にUE1300を構成及び/又はUE1300に促進させることができる。
【0138】
別の例として、プロセッサ1310は、3GPP(登録商標)によって標準化された(例えば、NR及び/又はLTEのための)MAC、RLC、PDCP、及びRRCレイヤプロトコルに対応するプログラムメモリ1320に格納されたプログラムコードを実行することができる。さらなる例として、プロセッサ1310は、プログラムメモリ1320に格納されたプログラムコードを実行することができ、これは、無線トランシーバ1340と共に、直交周波数分割多重(OFDM)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及びシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)等の対応するPHYレイヤプロトコルを実現する。別の例として、プロセッサ1310は、プログラムメモリ1320に格納されたプログラムコードを実行することができ、これは、無線トランシーバ1340とともに、他の互換性のあるデバイス及び/又はUEとのデバイス間(D2D)通信を実現する。
【0139】
プログラムメモリ1320はまた、無線トランシーバ1340、ユーザインタフェース1350、及び/又は制御インタフェース1360等の様々なコンポーネントの構成及び制御を含む、UE1300の機能を制御するためにプロセッサ1310によって実行されるソフトウェアコードを含み得る。プログラムメモリ1320はまた、本明細書に記載の例示的な方法のいずれかを具体化するコンピュータ実行可能命令を含む1つ又は複数のアプリケーションプログラム及び/又はモジュールを含み得る。その様なソフトウェアコードは、実現される方法ステップによって定義される様な必要な機能が保存できる限り、Java、C++、C、オブジェクティブC、HTML、XHTML、マシンコード、アセンブラ等の既知又は将来開発されるプログラミング言語を使用して、記述又は指定され得る。さらに、又は代替として、プログラムメモリ1320は、UE1300から離れた外部記憶装置(図示せず)を備えることができ、そこから、命令を、UE1300内にあるか又はUE1300に取り外し可能に結合されたプログラムメモリ1320にダウンロードでき、その様な命令の実行を可能にする。
【0140】
データメモリ1330は、本明細書に記載の例示的な方法のいずれかに対応する、又はそれらを含む動作を含む、UE1300のプロトコル、構成、制御、及び他の機能で使用される変数を格納するためのプロセッサ1310用のメモリ領域を含み得る。さらに、プログラムメモリ1320及び/又はデータメモリ1330は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)、揮発性メモリ(例えば、静的又は動的RAM)、又はそれらの組み合わせを含み得る。さらに、データメモリ1330は、1つ又は複数のフォーマット(例えば、SDカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)等)のリムーバブルメモリカードを挿入及び除去することができるメモリスロットを含み得る。
【0141】
当業者は、プロセッサ1310が、それぞれが上記の機能の一部を実行する複数の個別のプロセッサ(例えば、マルチコアプロセッサを含む)を含み得ることを認識するであろう。その様な場合、複数の個別のプロセッサは、共通して、プログラムメモリ1320及びデータメモリ1330に接続され得るか、複数の個別のプログラムメモリ及び/又はデータメモリに個別に接続され得る。より一般的には、当業者は、UE1300の様々なプロトコル及び他の機能が、アプリケーションプロセッサ、信号プロセッサ、一般目的のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、固定及び/又はプログラム可能なデジタル回路、アナログベースバンド回路、無線周波数回路、ソフトウェア、ファームウェア、及びミドルウェアを含むがこれらに限定されないハードウェア及びソフトウェアの様々な組み合わせを含む多くの異なるコンピュータ構成で実現され得ることを認識するであろう。
【0142】
無線トランシーバ1340は、UE1300が無線通信規格及び/又はプロトコル等をサポートする他の機器と通信することを容易にする無線周波数送信機及び/又は受信機機能を含み得る。幾つかの例示的な実施形態において、無線トランシーバ1340は、3GPP(登録商標)及び/又は他の標準化団体(SSOによる標準化のために提案された様々なプロトコル及び/又は方法に従ってUE1300が通信することを可能にする1つ又は複数の送信機と、1つ又は複数の受信機と、を含む。例えば、その様な機能は、プロセッサ1310と協調して動作して、他の図に関して本明細書で説明されるような、OFDM、OFDMA、及び/又はSC-FDMA技術に基づくPHYレイヤを実現し得る。
【0143】
幾つかの例示的な実施形態において、無線トランシーバ1340は、3GPP(登録商標)によって公布された規格に従って、UE1300が様々なLTE、LTE-Advanced(LTE-A)、及び/又はNRネットワークと通信するのを促進し得る1つ又は複数の送信機と、1つ又は複数の受信機と、を含む。本開示の幾つかの例示的な実施形態において、無線トランシーバ1340は、3GPP(登録商標)標準に従い、UE1300が様々なNR、NR-U、LTE、LTE-A、LTE-LAA、UMTS、及び/又はGSM/EDGEネットワークと通信するために必要な回路、ファームウェア等を含む。幾つかの実施形態において、無線トランシーバ1340は、UE1300と他の互換性のあるデバイスとの間のD2D通信をサポートする回路を含み得る。
【0144】
幾つかの実施形態において、無線トランシーバ1340は、3GPP2規格に従って、UE1300が様々なCDMA2000ネットワークと通信するために必要な回路、ファームウェア等を含む。幾つかの実施形態において、無線トランシーバ1340は、2.4、5.6及び/又は60GHzの領域の周波数を使用して動作するIEEE802.11WiFi等の非ライセンス周波数帯域で動作する無線技術を使用して通信することができる。幾つかの実施形態において、無線トランシーバ1340は、IEEE802.3イーサネット技術を使用すること等によって有線通信が可能なトランシーバを含み得る。これらの実施形態のそれぞれに特有の機能は、データメモリ1330と併せて、及び/又はデータメモリ1330によってサポートされる、プログラムメモリ1320に格納されたプログラムコードを実行するプロセッサ1310等、UE1300の他の回路と結合及び/又は他の回路によって制御され得る。
【0145】
ユーザインタフェース1350は、UE1300の特定の実施形態に応じて様々な形態をとることができ、又はUE1300に完全に存在しない場合がある。幾つかの実施形態において、ユーザインタフェース1350は、マイクロフォン、ラウドスピーカ、スライド可能なボタン、押し下げ可能なボタン、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、機械的又は仮想キーパッド、機械的又は仮想キーボード、及び/又は他の移動電話で一般的な任意のユーザインタフェース機能を含み得る。他の実施形態において、UE1300は、より大きなタッチスクリーンディスプレイを含むタブレットコンピューティングデバイスを含み得る。その様な実施形態において、ユーザインタフェース1350の1つ又は複数の機械的特徴は、当業者には馴染みのある、タッチスクリーンディスプレイを使用して実装される同等又は機能的に同等の仮想ユーザインタフェース機能(例えば、仮想キーパッド、仮想ボタン等)によって置き換えられ得る。他の実施形態において、UE1300は、特定の例示的な実施形態に応じて、統合、取り外され、又は取り外し可能なメカニカルキーボードを備える、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション等のデジタルコンピューティングデバイスであり得る。その様なデジタルコンピューティングデバイスはまた、タッチスクリーンディスプレイを含み得る。タッチスクリーンディスプレイを有するUE1300の多くの例示的な実施形態は、本明細書に記載の、又は当業者に知られている例示的な方法に関連する入力等のユーザ入力を受信することができる。
【0146】
幾つかの実施形態において、UE1300は、UE1300の特徴及び機能によって様々な方法で使用され得る方位センサを含み得る。例えば、UE1300は、方位センサの出力を使用して、ユーザがUE1300のタッチスクリーンディスプレイの物理的方向をいつ変更したかを決定することができる。方位センサからの指示信号は、UE1300で実行される任意のアプリケーションプログラムに利用可能であり、その結果、指示信号が、デバイスの物理的な向きが約90度だけ変化したことを示すとき、アプリケーションプログラムは、画面表示の方向を自動的に(例えば、縦から横に)変更することができる。この例示的な方法において、アプリケーションプログラムは、デバイスの物理的な向きに関係なく、ユーザが読み取り可能な方法で画面表示を維持することができる。さらに、方位センサの出力は、本開示の様々な例示的な実施形態と併せて使用することができる。
【0147】
UE1300の制御インタフェース1360は、UE1300の特定の例示的な実施形態、及びUE1300が通信及び/又は制御することを意図する他のデバイスの特定のインタフェース要件に応じて、様々な形態をとることができる。例えば、制御インタフェース1360は、RS-232インタフェース、USBインタフェース、HDMI(登録商標)インタフェース、ブルートゥース(登録商標)インタフェース、IEEE("Firewire")インタフェース、I2Cインタフェース、PCMCIAインタフェース等を含み得る。本開示の幾つかの例示的な実施形態において、制御インタフェース1360は、上述したIEEE802.3イーサネットインタフェースを含み得る。本開示の幾つかの例示的な実施形態において、制御インタフェース1360は、例えば、1つ又は複数のデジタル-アナログ(D/A)変換器、及び/又は、アナログ-デジタル(A/D)変換器を含むアナログインタフェース回路を含み得る。
【0148】
当業者は、上記の特徴、インタフェース、及び無線周波数通信規格のリストは単なる例示であり、本開示の範囲に限定されないことを認識できる。言い換えると、UE1300は、例えば、ビデオ及び/又は静止画像カメラ、マイクロフォン、メディアプレーヤ及び/又はレコーダ等を含む、
図13に示されるよりも多くの機能を含むことができる。さらに、無線トランシーバ1340は、ブルートゥース(登録商標)、GPS、及び/又は他のものを含む追加の無線周波数通信規格を使用して通信するために必要な回路を含むことができる。さらに、プロセッサ1310は、プログラムメモリ1320に格納されたソフトウェアコードを実行して、その様な追加機能を制御することができる。例えば、GPS受信機から出力された方向性速度及び/又は位置推定値は、本開示の例示的な実施形態(例えば、方法)に対応する方法及び/又は具現化するコンピュータプログラムコードを含む、UE1300で実行される任意のアプリケーションプログラムに利用可能であり得る。
【0149】
図14は、他の図を参照して上述したものを含む、本開示の様々な実施形態による例示的なネットワークノード1400のブロック図である。例えば、例示的なネットワークノード1400は、コンピュータ可読媒体に記憶された命令の実行によって構成されて、上記の例示的な方法のうちの1つ又は複数に対応する動作を実行することができる。幾つかの例示的な実施形態において、ネットワークノード1400は、基地局、eNB、gNB、又はそれらの1つ又は複数のコンポーネントを含み得る。例えば、ネットワークノード1400は、3GPP(登録商標)によって仕様化されたNRのgNBアーキテクチャに従って、中央ユニット(CU)と、1つ又は複数の分散ユニット(DU)として構成され得る。より一般的には、ネットワークノード1400の機能は、様々な物理的デバイス及び/又は機能ユニット、モジュール等に分散させることができる。
【0150】
ネットワークノード1400は、並列アドレス及びデータバス、シリアルポート、又は当業者に知られている他の方法及び/又は構造を含み得るバス1470を介して、プログラムメモリ1420及び/又はデータメモリ1430に動作可能に接続され得るプロセッサ1410("処理回路"とも呼ばれる)を含み得る。
【0151】
プログラムメモリ1420は、ソフトウェアコード、プログラム、及び/又は命令(
図14に纏めてコンピュータプログラム製品1421として示される)を格納することができ、プロセッサ1410によって実行されると、上述した様々な例示的な方法に対応する動作を含む、様々な動作を実行する様にネットワークノード1400を構成する、及び/又は、ネットワークノード1400が当該様々な動作を実行することを促進することができる。その様な動作の一部として、及び/又は、追加して、プログラムメモリ1420はまた、LTE、LTE-A、及び/又はNRのために3GPP(登録商標)によって標準化されたPHY、MAC、RLC、PDCP及びRRCレイヤプロトコル、或いは、無線ネットワークインタフェース1440及び/又はコアネットワークインタフェース1450と組み合わせて利用される他の任意の上位レイヤ(例えば、NAS)プロトコルの1つ又は複数等の他のプロトコル又はプロトコルレイヤを使用して、1つ又は複数の他のUE又はネットワークノードと通信することをネットワークノード1400に促進させる、及び/又は、その様にネットワークノード1500を構成できる、プロセッサ1410によって実行されるソフトウェアコードを含み得る。一例として、コアネットワークインタフェース1450は、S1又はNGインタフェースを含み、無線ネットワークインタフェース1440は、3GPP(登録商標)によって標準化されているUuインタフェースを含み得る。プログラムメモリ1420はまた、無線ネットワークインタフェース1440及びコアネットワークインタフェース1450等の様々なコンポーネントの構成及び制御を含む、ネットワークノード1400の機能を制御するためにプロセッサ1410によって実行されるソフトウェアコードを含み得る。
【0152】
データメモリ1430は、ネットワークノード1400のプロトコル、構成、制御、及び他の機能で使用される変数を格納するためのプロセッサ1410のためのメモリ領域を有し得る。プログラムメモリ1420及びデータメモリ1430は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等)、揮発性メモリ(例えば、静的又は動的RAM)、ネットワークベース(例えば、"クラウド")格納装置、又はそれらの組み合わせを含み得る。当業者は、プロセッサ1410が、それぞれが上記の機能の一部を実行する複数の個別のプロセッサ(図示せず)を含み得ることを認識するであろう。その様な場合、複数の個別のプロセッサは、共通して、プログラムメモリ1420及びデータメモリ1430に接続され得るか、複数の個別のプログラムメモリ及び/又はデータメモリに個別に接続され得る。より一般的には、当業者は、ネットワークノード1400の様々なプロトコル及び他の機能が、アプリケーションプロセッサ、信号プロセッサ、一般目的のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、固定デジタル回路、プログラム可能なデジタル回路、アナログベースバンド回路、無線周波数回路、ソフトウェア、ファームウェア、及びミドルウェアを含むがこれらに限定されないハードウェア及びソフトウェアの様々な組み合わせを含む多くの異なるコンピュータ構成で実現され得ることを認識するであろう。
【0153】
無線ネットワークインタフェース1440は、送信機、受信機、信号プロセッサ、ASIC、アンテナ、ビームフォーミングユニット、及びネットワークノード1400が、幾つかの実施形態では、複数の互換性のあるユーザ装置(UE)等の他の機器と通信することを可能にする他の回路を備え得る。幾つかの実施形態において、インタフェース1440はまた、ネットワークノード1400が衛星通信ネットワークの互換性のある衛星と通信することを可能にし得る。幾つかの例的な実施形態において、無線ネットワークインタフェース1440は、LTE、LTE-A、LTE-LAA、NR、NR-U等の3GPP(登録商標)によって標準化されたPHY、MAC、RLC、PDCP、及び/又はRRCレイヤプロトコルや、上記のような改善や、無線ネットワークインタフェース1440と組み合わせて利用される他の任意の上位レイヤプロトコル等の様々なプロトコル又はプロトコルレイヤを含み得る。本開示のさらなる例示的な実施形態によれば、無線ネットワークインタフェース1440は、OFDM、OFDMA、及び/又はSC-FDMA技術に基づくPHYレイヤを含み得る。幾つかの実施形態において、その様なPHYレイヤの機能は、無線ネットワークインタフェース1440及びプロセッサ1410(メモリ1420内のプログラムコードを含む)によって協調的に提供され得る。
【0154】
コアネットワークインタフェース1450は、送信機、受信機、及びネットワークノード1400が、幾つかの実施形態では、回線交換(CS)及び/又はパケット交換コア(PS)ネットワーク等のコアネットワーク内の他の機器と通信することを可能にする他の回路を備え得る。幾つかの実施形態において、コアネットワークインタフェース1450は、3GPP(登録商標)によって標準化されたS1インタフェースを含み得る。幾つかの実施形態において、コアネットワークインタフェース1450は、3GPP(登録商標)によって標準化されたNGインタフェースを含み得る。幾つかの例示的な実施形態において、コアネットワークインタフェース1450は、1つ又は複数のAMF、SMF、SGW、MME、SGSN、GGSNと、当業者に公知のコアネットワークであるGERAN、UTRAN、EPC、5GC、及びCDMA2000に見られる機能を含む他の物理デバイスへの1つ又は複数のインタフェースを含み得る。幾つかの実施形態において、これらの1つ又は複数のインタフェースは、単一の物理的インタフェース上で一緒に多重化され得る。幾つかの実施形態において、コアネットワークインタフェース1450の下位層は、1つ又は複数の非同期転送モード(ATM)、イーサネットを介したインターネットプロトコル(IP)、光ファイバを介したSDH、銅線を介したT1/E1/PDH、マイクロ波無線、又は当業者には公知の他の有線又は無線伝送技術の1つ以上を含み得る。
【0155】
幾つかの実施形態において、ネットワークノード1400は、ネットワークノード1400が、他のeNB、gNB、ng-eNB、en-gNB、IAB等、RAN("無線ネットワーク"としても参照される)内の他のネットワークノードと通信する様に構成及び/又は促進するハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。その様なハードウェア及び/又はソフトウェアは、無線ネットワークインタフェース1440及び/又はコアネットワークインタフェース1450の一部であり得るか、又は別個の機能ユニット(図示せず)であり得る。例えば、その様なハードウェア及び/又はソフトウェアは、3GPP(登録商標)によって標準化されている様に、X2又はXnインタフェースを介して他のRANノードと通信する様にネットワークノード1400を構成及び/又は容易にすることができる。
【0156】
OA&Mインタフェース1460は、ネットワークノード1400又はそれに動作可能に接続された他のネットワーク機器の操作、管理、及び保守の目的で、ネットワークノード1400が外部ネットワーク、コンピュータ、データベース等と通信することを可能にする送信機、受信機、及び他の回路を備え得る。OA&Mインタフェース1460の下位レイヤは、非同期転送モード(ATM)、イーサネットを介したインターネットプロトコル(IP)、光ファイバを介したSDH、銅線を介したT1/E1/PDH、マイクロ波無線、又は当業者には公知の他の有線又は無線伝送技術の1つ以上を含み得る。さらに、幾つかの実施形態において、無線ネットワークインタフェース1440、コアネットワークインタフェース1450、及びOA&Mインタフェース1460のうちの1つ又は複数は、上記の例の様に、単一の物理インタフェース上で一緒に多重化され得る。
【0157】
図15は、本開示の様々な例示的な実施形態による、ホストコンピュータとユーザ装置(UE)との間でオーバーザトップ(OTT)データサービスを提供する様に構成された例示的なネットワークのブロック図である。UE1510は、無線インタフェース1520を介して無線アクセスネットワーク(RAN、"無線ネットワーク"としても参照される。)1530と通信することができ、これは、例えば、LTE、LTE-A、及び5G/NRを含む上記のプロトコルに基づき得る。例えば、UE1510は、上で論じた他の図に示される様に構成及び/又は配置され得る。
【0158】
RAN1530は、ライセンススペクトル帯域で動作可能な1つ又は複数の地上ネットワークノード(例えば、基地局、eNB、gNB、コントローラ等)と、2.4GHz帯域及び/又は5GHz帯域等の非ラインセススペクトル(例えば、LAA又はNR-U技術を使用する)で動作可能な1つ又は複数のネットワークノードと、を含み得る。その様な場合、RAN1530を含むネットワークノードは、ライセンススペクトルと非ライセンススペクトルを使用して協調的に動作できる。幾つかの実施形態において、RAN1530は、衛星アクセスネットワークを含む1つ又は複数の衛星を含むか、又はそれと通信し得る。
【0159】
RAN1530は、上記の様々なプロトコル及びインタフェースに従って、コアネットワーク1540とさらに通信し得る。例えば、RAN1530を含む1つ又は複数の装置(例えば、基地局、eNB、gNB等)は、上記のコアネットワークインタフェース1550を介してコアネットワーク1540と通信し得る。幾つかの例示的な実施形態において、RAN1530は、上で論じた他の図に示される様に構成及び/又は配置され得る。例えば、E-UTRAN1530を含むeNBは、S1インタフェースを介してEPCコアネットワーク1540と通信できる。別の例として、NG-RAN1530を含むgNB及びng-eNBは、NGインタフェースを介して5GCコアネットワーク1530と通信できる。
【0160】
コアネットワーク1540は、当業者に公知の様々なプロトコル及びインタフェースに従って、
図15にインターネット1550として示されている外部パケットデータネットワークとさらに通信できる。ホストコンピュータ1560等の他の多くのデバイス及び/又はネットワークもまたインターネット1550に接続し、インターネット1350を介して通信することができる。幾つかの例示的な実施形態において、ホストコンピュータ1560は、インターネット1550、コアネットワーク1540、及びRAN1530を仲介者として使用して、UE1510と通信できる。ホストコンピュータ1560は、サービスプロバイダの所有権及び/又は制御下にあるサーバ(例えば、アプリケーションサーバ)であり得る。ホストコンピュータ1560は、OTTサービスプロバイダによって、又はサービスプロバイダに代わって別のエンティティによって運用され得る。
【0161】
例えば、ホストコンピュータ1560は、コアネットワーク1540及びRAN1530の設備を使用して、UE1510にオーバーザトップ(OTT)パケットデータサービスを提供することができ、OTTパケットデータサービスにおいて、ホストピュータ1560との間の発着通信のルーティングは認識できない。同様に、ホストコンピュータ1560は、ホストコンピュータからUEへの送信のルーティング、例えば、RAN1530を介した送信のルーティングを認識できない。様々なOTTサービスは、例えば、ホストコンピュータからUEへのストリーミング(一方向)オーディオ及び/又はビデオ、ホストコンピュータとUEとの間のインタラクティブ(双方向)オーディオ及び/又はビデオ、インタラクティブメッセージング又はソーシャルコミュニケーション、インタラクティブな仮想又は拡張現実等を含む、
図15に示される例示的な構成を使用して提供され得る。
【0162】
図15に示される例示的なネットワークはまた、データレート、遅延、及び本明細書に開示される例示的な実施形態によって改善される他の要因を含むネットワーク性能メトリクスを監視する測定手順及び/又はセンサを含み得る。例示的なネットワークはまた、測定結果の変動に応答して、エンドポイント(例えば、ホストコンピュータとUE)との間のリンクを再構成するための機能を含み得る。その様な手順及び機能は、既知であり、実践されおり、ネットワークがOTTサービスプロバイダからの無線インタフェースを隠したり抽象化したりする場合、UEとホストコンピュータとの間の独自のシグナリングによって測定を容易にすることができる。
【0163】
本明細書で説明される実施形態は、UEによるライトウェイトQoEメトリックを構成、実行及びレポートするための新規な技術を提供する。その様な技術により、従来のQoEメトリック等の大量の情報を含む従来の測定レポートによって引き起こされる不必要なネットワークトラフィックを回避しながら、RANにおけるより適切な分析と最適化の決定を促進できる。NRのUE(例えば、UE1510)及びgNB(例えば、RAN1530を備えるgNB)で使用される場合、本明細書で説明される実施形態は、OTTアプリケーション及び/又はサービスのQoE判定及びネットワークを最適化できる、様々な改善、利益、及び/又は利点を提供できる。結果として、これは、OTTサービスプロバイダとエンドユーザが期待する様に、これらのサービスの性能を改良し、これには、過剰なUEエネルギー消費やユーザ経験のその他の低下を伴うことなく、より低い遅延でサービスをより正確に配信することが含まれる。
【0164】
上記は、本開示の原理を単に例示するものである。説明された実施形態に対する様々な修正及び変更は、本明細書の教示を考慮して当業者には明らかであろう。したがって、当業者は、本明細書に明示的に示されていないか又は記載されていないが、本開示の原理を具体化し、したがって、本開示の精神及び範囲内であり得る多数のシステム、配置及び手順を考案できることが理解されるであろう。当業者によって理解されるべきである様に、様々な例示的な実施形態を互いに一緒に使用することができ、またそれと交換可能に使用することができる。
【0165】
本明細書に記載される様に、デバイス及び/又は装置は、半導体チップ、チップセット、又はその様なチップ又はチップセットを含む(ハードウェア)モジュールによって表現され得るが、これは、デバイス又は装置の機能が、ハードウェアで実装されるのではなく、プロセッサで実行又は行われる実行可能なソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品等のソフトウェアモジュールとして実装される可能性を排除するものではない。さらに、デバイス又は装置の機能は、ハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせによって実装され得る。デバイス又は装置はまた、機能的に互いに協力しているか、又は互いに独立しているかにかかわらず、複数のデバイス及び/又は装置のアセンブリと見なすことができる。さらに、デバイス及び装置は、デバイス又は装置の機能が維持される限り、システム全体に分散して実装することができる。その様な類似の原則は、当業者には公知であるとみなされる。
【0166】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利点は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを通じて実行され得る。各仮想装置は、これらの機能ユニットをいくつか備え得る。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路と、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理等を含み得る他のデジタルハードウェアと、を含み得る。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行する様に構成され、メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光ストレージデバイス等の1つ以上のタイプのメモリを含み得る。メモリに格納されたプログラムコードは、1以上の通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令と、幾つかの実施形態においては、本明細書に記載された技術の一つ以上を実行するためのプログラム命令を含む。幾つかの実装形態において、処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を各機能ユニット実行させるために使用され得る。
【0167】
さらに、無線デバイス又はネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明されている機能は、複数の無線デバイス及び/又はネットワークノードに渡り分散させることができる。言い換えると、本明細書に記載のネットワークノード及び無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによって実行されることに限定されず、実際、幾つかの物理デバイス間に分散され得る。
【0168】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用される用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されない限り理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0169】
さらに、明細書、図面、及び例的な実施形態を含む、本開示で使用される特定の用語は、例えば、データ及び情報を含むがこれらに限定されない特定の例において同義的に使用され得る。これらの単語及び/又は互いに同義であることができる他の単語は、本明細書では同義に使用することができるが、その様な単語が同義に使用されないことを意図できる場合があることを理解されたい。さらに、先行技術の知識が上記の参照により明示的に組み込まれていない限り、それはその全体が本明細書に明示的に組み込まれている。参照されているすべての出版物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0170】
明示的に反対の記載がない限り、本明細書で使用される場合、"少なくとも1つ"及び"1つ又は複数"という句の後に列挙された項目(例えば、"A及びB"、"A、B、及びC")の接続詞リストが続く。)は、列挙されたアイテム"を含むリストから選択された少なくとも1つのアイテム"を意味する。例えば、"AとBの内の少なくとも1つ"は、Aと、Bと、A及びBと、の内のいずれかを意味することを意図する。同様に、"A、B及びCの1つ以上"は、Aと、Bと、Cと、A及びBと、B及びCと、A及びCと、A、B及びCと、のいずれかを意味することを意図する。
【0171】
本明細書で明示的に反対の記載がない限り、"複数の"という句の後に列挙された項目(例えば、"A及びB"、"A、B、及びC")の接続詞リストが続くという句は、"複数の項目"を意味することを意図し、リストから選択された各アイテムは、列挙されたアイテムで構成される。例えば、"複数のA及びB"は、複数のA、複数のB、又は、少なくとも1つのA及び少なくとも1つのBのいずれかを意味することを意図する。
【0172】
本明細書に記載の技術及び装置の実施形態には、以下に列挙された実施例が含まれるが、これらに限定されない。
【0173】
A1.無線アクセスネットワーク(RAN))における体感品質(QoE)測定の構成を処理するための、ユーザ装置(UE)での方法であって、
RANノードからRAN可視ライトウェイトQoE構成を受信することと、
UEが同じサービスタイプ又はアプリケーションに対するRAN可視ライトウェイトQoE構成を既に有しているかを判定することと、
前記の判定することにおいて、
〇新しいRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を廃棄すること、
〇古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、それ自体及び上位層を新しいRAN可視(ライトウェイト))QoE構成で構成すること、
〇新しい構成を一時停止すること、
〇古い構成を一時停止し、新しい構成をアクティブにすること、
〇新しい構成を受信したときに古い構成がすでに一時停止状態にある場合は、新しい構成をアクティブのままにし、古い構成を解放するか、古い構成を一時停止したままにすること、
〇サービス/アプリケーションのタイプ又はサービスのサブタイプが新しいRAN可視(ライトウェイト))QoE構成によって指定されている場合、それ自体と、サービスの対象タイプ又はサブタイプの上位層、及び/又は、対象アプリケーションを指定されたサービスで構成し、残りのアプリケーションに対する古いRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を維持すること、
〇デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を解放し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を維持すること、
〇デュアル接続シナリオで、RAN可視(ライトウェイト)QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、セカンダリノードから受信したRAN可視(ライトウェイト)QoE構成を一時停止し、マスタノードから受信したRAN可視(ライトウェイ)QoE構成を維持すること、
〇RAN可視(ライトウェイ)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから古い構成を受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、新しい構成を解放又は一時停止すること、
〇RAN可視(ライトウェイ)QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから新しい構成を受信したRANノードへの無線ベアラを使用している場合、古い構成を解放又は一時停止すること、
の内の1つ以上のアクションを実行することと、
を含む方法。
【0174】
B1.ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第1ノードでの方法であって、
第1ノードによってUEに構成された1つ以上RAN可視(ライトウェイト)QoE測定の構成情報を、RANの第2ノードに送信することを含む、方法。
【0175】
B2.実施形態B1に記載の方法であって、第2ノードは、例えば、デュアル接続、モビリティ、RRC再開、RRC再確立、サービスデータの転送を第1RANノードを経由してUEに向かうパスから第2RANノードを経由してUEに向かうパスに切り替える等のUEの構成変更に関して第1ノードに関連付けられている、方法。
【0176】
B3.実施形態B1又はB2に記載の方法であって、前記送信することの前に、1つ以上のRAN可視(ライトウェイト)QoE測定のためにUEを構成することを含む、方法。
【0177】
B4.実施形態B1~B3のいずれか1つに記載の方法であって、前記構成情報は、
-RAN可視(ライトウェイト)QoEが構成されているサービスタイプを示すインジケーションと、
-RAN可視(ライトウェイト)QoE構成が構成されているサービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中かどうかを示すインジケーションと、
-管理ベース、シグナリングベース、又は、ハイブリッド(管理ベースとシグナリングベースのQoEの組み合わせ)等のQoE測定のタイプを示すインジケーションと、
-無線端末から第2RANノードへのQoE測定値の配信時に、第1RANノードがRAN可視(ライトウェイト)QoE測定結果(又は、RAN可視ライトウェイトQoE測定結果の部分)を受信することに関心があるかどうかを示すインジケーションと、
-第2RANノードに関する情報を含むRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
-RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと共にシグナリングされる、レポートがすでにTCEにシグナリングされているかどうかを示すインジケーションと、
-無線端末から受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【0178】
B5.実施形態B1~B4のいずれか1つに記載の方法であって、ステータス情報は、1つ以上の追加のUEに関するステータス情報と共に第2ノードに送信される、方法。
【0179】
B6.実施形態B1~B5のいずれか1つに記載の方法であって、さらに、1つ以上のRAN可視ライトウェイトQoE測定に関する要求を第2ノードに送信することを含む、方法。
【0180】
B7.実施形態B6に記載の方法であって、要求は、
〇第2RANノードによって受信されたQoEレポートを第1RANノードに送信する(又はバッファして、その後、第1RANノードに送信する)要求であって、
■QoEレポートを受信するRANノードの切り替えをもたらすUEでの(シグナリング)無線ベアラの再構成、第1RANノードから第2RANノードに送信される過負荷インジケーション、セッション終了までの期間、後続のモビリティイベントがトリガされるまでの期間、さらなるUEの再構成までの期間、サービスタイプ又はサービスサブタイプ、スライス又はスライスのリスト等の、その様なレポートの開始及び停止に関連付けられる追加の条件をオプションで含む要求と、
〇RAN可視ライトウェイトQoEレポートの受信をサポートする要求と、
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
〇一時停止されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
〇RAN可視ライトウェイト測定の特定の構成、又は、QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成でUEを構成する要求と、
の内のいずれかを含む、方法。
【0181】
B8.実施形態B6又はB7に記載の方法であって、第2ノードから、要求の肯定確認するメッセージ、又は、要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを受信することを含む、方法。
【0182】
B9.実施形態B6~B8のいずれか1つに記載の方法であって、要求は複数のUEに関係する、方法。
【0183】
B10.ユーザ装置(UE))による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第2ノードでの方法であって、
第1ノードによってUEに構成された1つ以上RAN可視(ライトウェイト)QoE測定の構成情報を、RANの第1ノードから受信することを含む、方法。
【0184】
B11.実施形態B10に記載の方法であって、第2ノードは、例えば、デュアル接続、モビリティ、RRC再開、RRC再確立、サービスデータの転送を第1RANノードを経由してUEに向かうパスから第2RANノードを経由してUEに向かうパスに切り替えるといった、UEの構成変更に関して第1ノードに関連付けられている、方法。
【0185】
B12.実施形態B10又はB11に記載の方法であって、前記構成情報は、
-RAN可視(ライトウェイト)QoEが構成されているサービスタイプを示すインジケーションと、
-RAN可視(ライトウェイト)QoE構成が構成されているサービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中かどうかを示すインジケーションと、
-管理ベース、シグナリングベース、又はハイブリッド(管理ベースとシグナリングベースのQoEの組み合わせ)等のQoE測定のタイプを示すインジケーションと、
-無線端末から第2RANノードへのQoE測定値の配信時に、第1RANノードがRAN可視(ライトウェイト)QoE測定結果(又は、RAN可視ライトウェイトQoE測定結果の部分)を受信することに関心があるかどうかを示すインジケーションと、
-第2RANノードに関する情報を含むRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
-RAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと共にシグナリングされる、レポートがすでにTCEにシグナリングされているかどうかを示すインジケーションと、
-無線端末から受信したRAN可視(ライトウェイト)QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【0186】
B13.実施形態B10からB12のいずれか1つに記載の方法でって、ステータス情報に応じて、UEによるQoE測定の構成を構成すること、又は、変更することを控える、方法。
【0187】
B14.実施形態B10からB13のいずれか1つに記載の方法であって、さらに、1つ以上のRAN可視ライトウェイトQoE測定に関する要求を第1ノードから受信することを含む、方法。
【0188】
B15.実施形態B14に記載の方法であって、要求は、
〇第2RANノードによって受信されたQoEレポートを第1RANノードに送信する(又はバッファして、その後、第1RANノードに送信する)要求であって、
■QoEレポートを受信するRANノードの切り替えをもたらすUEでの(シグナリング)無線ベアラの再構成、第1RANノードから第2RANノードに送信される過負荷インジケーション、セッション終了までの期間、後続のモビリティイベントがトリガされるまでの期間、さらなるUEの再構成までの期間、サービスタイプ又はサービスサブタイプ、スライス又はスライスのリスト等の、その様なレポートの開始及び停止に関連付けられる追加の条件をオプションで含む要求と、
〇RAN可視ライトウェイトQoEレポートの受信をサポートする要求と、
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
〇一時停止されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
〇アクティブ化されたRAN可視ライトウェイトQoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
〇RAN可視ライトウェイト測定の特定の構成、又は、QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成でUEを構成する要求と、
の内のいずれかを含む、方法。
【0189】
B16.実施形態B14又はB15に記載の方法であって、さらに、要求の実行ステータスのインジケーションで応答することを含む、方法。
【0190】
B17.実施形態B14又はB15に記載の方法であって、要求に応答して、要求を肯定確認するメッセージ、又は、要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを第1ノードに送信することを含む、方法。
【0191】
B18.実施形態B10からB17のいずれか1つに記載の方法であって、要求は複数のUEに関係する、方法。
【0192】
C1.無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)であって、
少なくとも1つのRANノードと通信する様に構成された無線トランシーバ回路と、
無線トランシーバ回路と動作可能に結合された処理回路と、を備え、処理回路及び無線トランシーバ回路は、実施形態A1に記載の方法に対応する動作を実行する様に構成されている、ユーザ装置。
【0193】
C2.無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)であって、さらに、実施形態A1に記載の方法に対応する動作を実行する様に適合されている、ユーザ装置。
【0194】
C3.無線アクセスネットワーク(RAN)における体験品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)の処理回路によって実行されると、実施形態A1に記載の方法に対応する動作を実行する様にUEを構成するコンピュータ実行可能命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【0195】
C4.無線アクセスネットワーク(RAN)における体験品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)の処理回路によって実行されると、実施形態A1に記載の方法に対応する動作を実行する様にUEを構成するコンピュータ実行可能命令を格納するコンピュータプログラム製品。
【0196】
D1.体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
UE及びRANの外部のネットワークノード又は機能と通信する様に構成されている通信インタフェース回路と、
通信インタフェース回路と動作可能に結合された処理回路と、
を備え、
処理回路及び通信インタフェース回路は、実施形態B1からB18のいずれか1つに記載の方法に対応する動作を実行する様に構成されている、無線アクセスネットワークノード。
【0197】
D2.体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、実施形態B1からB18のいずれか1つに記載の方法に対応する動作を実行する様に適合されている、RANノード。
【0198】
D3.体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されると、実施形態B1からB18のいずれか1つに記載の方法に対応する動作を実行する様にRANノードを構成するコンピュータ実行可能命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0199】
D4.体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されると、実施形態B1-B18のいずれか1つに記載の方法に対応する動作を実行する様にRANノードを構成するコンピュータ実行可能命令を格納するなコンピュータプログラム製品。
【0200】
略語
3GPP(登録商標) 第3世代パートナシッププロジェクト
5GCN 5Gコアネットワーク
5GS 5Gシステム
AF アプリケーション機能
AMF アクセス及びモビリティ管理機能
AN クセスネットワーク
API アプリケーションプログラムインタフェース
AGV 無人搬送車
BAP バックホールアダプテーションプロトコル
CN コアネットワーク
CP 制御プレーン
CU 中央ユニット
DC デュアルコネクティビティ
DU 分散ユニット
eNB E-UTRAN ノードB
EN-DC E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
E-UTRA 発展型UTRA
E-UTRAN 発展型UTRAN
gNB NRの無線基地局
IAB 統合アクセス及びバックホール
ID 識別子
IE 情報要素
LTE ロングタームエボリューション
MCE 測定収集エンティティ
MDT ドライブテストの最小化
MME モビリティ管理エンティティ
MN マスタノード
MR-DC マルチ無線デュアルコネクティビティ
NE-DC NR-E-UTRAのデュアルコネクティビティ
NG 次世代
NGEN-DC NG-RANE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
NG-RAN NG無線アクセスネットワーク
NR ニューレディオ
OAM/O&M 運用管理
PCF ポリシ制御機能
QCI QoSクラス識別子
QMC QoE測定収集
QoE 体感品質
QoS サービス品質
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RRC 無線リソース制御
S1 RANとLTEのCNとの間のインタフェース。
S1AP S1アプリケーションプロトコル
SMF セッション管理機能
SMO サービス管理及びオーケストレーション
SN セカンダリノード
S-NSSAI 単一ネットワークスライス選択アシスタンス情報
TCE トレース収集エンティティ
UE ユーザ装置
UPF ユーザプレーン機能
【手続補正書】
【提出日】2023-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第1ノードでの方法であって、
前記第1ノードによって前記UEに構成された1つ以上のRAN可視QoE測定の構成情報を、前記RANの第2ノードに送信(1010)することを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2ノードは、
マルチ接続のための前記UEの構成の変更と、
前記UEのモビリティと、
前記UEのRRC再開又はRRC再確立と、
サービスのためのデータの転送を、前記第1RANノードを介して前記UEに向かうパスから、前記第2RANノードを介して前記UEに向かうパスに切り替えることと、
の内の少なくとも1つに関して前記第1ノードに関連付けられている、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、
前記送信することの前に、前記1つ以上のRAN可視QoE測定のために前記UEを構成することを含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成情報は、
前記RAN可視QoEが構成されているサービスタイプのインジケーションと、
前記RAN可視QoE構成が構成されている前記サービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中か否かのインジケーションと、
前記QoE測定のタイプのインジケーションと、
前記無線端末から前記第2RANノードへの前記RAN可視QoE測定の配信時に、前記第1RANノードが前記RAN可視QoE測定の結果を受信することに関心があるか否かのインジケーションと、
前記第2RANノードに関する情報を含むRAN可視QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
RAN可視QoEレポートと共にシグナリングされる、前記レポートが既にTCEにシグナリングされているかを示すインジケーションと、
無線端末から受信したRAN可視QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法であって、
ステータス情報が、1つ以上の追加のUEに関するステータス情報と共に前記第2ノードに送信される、方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記1つ以上のRAN可視QoE測定に関する要求を前記第2ノードに送信(1020)することを含み、
前記要求は、
前記第2RANノードによって受信された前記QoEレポートを前記第1RANノードに送信する要求と、
RAN可視QoEレポートの受信をサポートする要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
一時停止された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
RAN可視測定の特定の構成、又は、前記QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成で前記UEを構成する要求と、
の内のいずれか1つを含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって。
前記要求は、レポートの開始及び停止に関連する追加の条件を含み、
前記追加の条件は、
前記QoEレポートを受信するRANノードが切り替わる結果となる、前記UEにおける無線ベアラの再構成と、
前記第1RANノードから前記第2RANノードに送信される過負荷インジケーションと、
一定の期間と、
セッション終了までと、
後続のモビリティイベントがトリガされるまでと、
さらなるUEの再構成までと、
サービスタイプ又はサービスサブタイプと、
スライス又はスライスのリストと、
の内の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の方法であって、
前記第2ノードから、前記要求を肯定確認するメッセージ、又は、前記要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを受信(1030)することを含む、方法。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか1項に記載の方法であって、
前記要求は複数のUEに関係する、方法。
【請求項10】
ユーザ装置(UE)による体感品質(QoE)測定を管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の第2ノードでの方法であって、
前記RANの第1ノードから、前記第1ノードによって前記UEに構成された1つ以上のRAN可視QoE測定の構成情報を受信(1110)することを含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記第2ノードは、
マルチ接続のための前記UEの構成の変更と、
前記UEのモビリティと、
前記UEのRRC再開又はRRC再確立と、
サービスのためのデータの転送を、前記第1RANノードを介して前記UEに向かうパスから、前記第2RANノードを介して前記UEに向かうパスに切り替えることと、
の内の少なくとも1つに関して前記第1ノードに関連付けられている、方法。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の方法であって、
前記構成情報は、
前記RAN可視QoEが構成されているサービスタイプのインジケーションと、
前記RAN可視QoE構成が構成されている前記サービスタイプのアプリケーションに関連するセッションが進行中か否かのインジケーションと、
前記QoE測定のタイプのインジケーションと、
前記無線端末から前記第2RANノードへの前記RAN可視QoE測定の配信時に、前記第1RANノードが前記RAN可視QoE測定の結果を受信することに関心があるか否かのインジケーションと、
前記第2RANノードに関する情報を含むRAN可視QoEレポートが受信されたことを示すインジケーションと、
RAN可視QoEレポートと共にシグナリングされる、前記レポートが既にTCEにシグナリングされているかを示すインジケーションと、
無線端末から受信したRAN可視QoEレポートと、
の内の1つ以上を含む、方法。
【請求項13】
請求項10から12のいずれか1項に記載の方法でって、
ステータス情報に応答して、前記UEによるQoE測定の構成を構成することを控える、又は、変更することを控える、方法。
【請求項14】
請求項10から13のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記1つ以上のRAN可視QoE測定に関する要求を前記第1ノードから受信(1120)することを含み、
前記要求は、
前記第2RANノードによって受信された前記QoEレポートを前記第1RANノードに送信する要求と、
RAN可視QoEレポートの受信をサポートする要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを一時停止する要求と、
一時停止された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを再開する要求と、
アクティブ化された前記RAN可視QoE測定の1つ又はリストを解放又は停止する要求と、
RAN可視測定の特定の構成、又は、前記QoE測定にリンクされた無線測定の特定の構成で前記UEを構成する要求と、
の内のいずれか1つを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記要求は、レポートの開始及び停止に関連する追加の条件を含み、
前記追加の条件は、
前記QoEレポートを受信するRANノードが切り替わる結果となる、前記UEにおける無線ベアラの再構成と、
前記第1RANノードから前記第2RANノードに送信される過負荷インジケーションと、
一定の期間と、
セッション終了までと、
後続のモビリティイベントがトリガされるまでと、
さらなるUEの再構成までと、
サービスタイプ又はサービスサブタイプと、
スライス又はスライスのリストと、
の内の少なくとも1つを含む、方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の方法であって、さらに、
前記要求の実行ステータスのインジケーションで応答することを含む、方法。
【請求項17】
請求項14又は15に記載の方法であって、
前記要求に応答して、前記要求を肯定確認するメッセージ、又は、前記要求に応じることができないか失敗したことを示すメッセージを前記第1ノードに送信(1130)することを含む、方法。
【請求項18】
請求項10から17のいずれか1項に記載の方法であって、
前記要求は複数のUEに関係する、方法。
【請求項19】
体感品質(QoE)測定を実行する様にユーザ装置(UE)を構成する様に適合された無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(1400)であって、
複数のUE及び前記RANの外部のネットワークノード又は機能と通信する様に構成されている通信インタフェース回路(1440、1450)と、
前記通信インタフェース回路と動作可能に結合された処理回路(1410、1420、1430)と、
を備え、
前記処理回路及び前記通信インタフェース回路は、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法を実行する様に構成されている、RANノード。
【請求項20】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定の構成を処理するための、ユーザ装置(UE)での方法であって、
RANノードからRAN可視QoE構成を受信(1210)することと、
前記UEが同じサービスタイプ又はアプリケーションに対するRAN可視QoE構成を既に有しているかを判定(1220)することと、
前記判定することにおいて、
新しいRAN可視QoE構成を廃棄することと、
古いRAN可視QoE構成を解放し、それ自体及び上位層を新しいRAN可視QoE構成で構成することと、
新しい構成を一時停止することと、
古い構成を一時停止し、新しい構成をアクティブにすることと、
新しい構成を受信したときに古い構成がすでに一時停止状態にある場合、新しい構成をアクティブのままにし、古い構成を解放するか、古い構成を一時停止したままにすることと、
サービス/アプリケーションのタイプ又はサービスのサブタイプが新しいRAN可視QoE構成によって指定されている場合、それ自体と、前記サービスの対象タイプ又はサブタイプ及び/又は対象アプリケーションの上位層を指定されたサービスで構成し、残りのアプリケーションに対する古いRAN可視QoE構成を維持することと、
デュアル接続シナリオで、RAN可視QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、前記セカンダリノードから受信した前記RAN可視QoE構成を解放し、前記マスタノードから受信した前記RAN可視QoE構成を維持することと、
デュアル接続シナリオで、RAN可視QoE構成の1つがマスタノードから受信され、他のものがセカンダリノードから受信された場合、前記セカンダリノードから受信した前記RAN可視QoE構成を一時停止し、前記マスタノードから受信した前記RAN可視QoE構成をアクティブのままにすることと、
前記RAN可視QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから古い構成を受信した前記RANノードへの無線ベアラを使用している場合、古い構成を維持し、新しい構成を解放又は一時停止することと、
前記RAN可視QoE構成の対象となるサービスのタイプ及び/又はサービスのサブタイプの進行中のアプリケーションセッション(又は、複数のアプリケーションセッションが進行中の場合はその様な進行中のすべてのアプリケーションセッション)が現在、そこから新しい構成を受信した前記RANノードへの無線ベアラを使用している場合、新しい構成を維持し、古い構成を解放又は一時停止することと、
の内の1つ以上のアクションを行う(1230)ことと、
を含む、方法。
【請求項21】
無線アクセスネットワーク(RAN)における体感品質(QoE)測定を実行する様に構成されたユーザ装置(UE)(1300)であって、
少なくとも1つのRANノードと通信する様に構成された無線トランシーバ回路(1340)と、
前記無線トランシーバ回路と動作可能に結合された処理回路(1310、1320、1330)と、
を備え、
前記処理回路及び前記無線トランシーバ回路は、請求項
20に記載の方法を実行する様に構成されている、UE。
【国際調査報告】