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特表2024-504317冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム
<図1>
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図1
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図2
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図3
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図4
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図5
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図6
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図7
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図8
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図9
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図10
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図11
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図12
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図13
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図14
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図15
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図16
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図17
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図18
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図19
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図20
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図21
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図22
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図23
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図24
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図25
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図26
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図27
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図28
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図29
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図30
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図31
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図32
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図33
  • 特表-冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム 図34
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/02 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
A61B18/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543430
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2023-09-15
(86)【国際出願番号】 US2022013009
(87)【国際公開番号】W WO2022159515
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】63/139,450
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】518072944
【氏名又は名称】アールツー・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン・スプリンガー
(72)【発明者】
【氏名】ジェシー・ローゼン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・スタウバー
(72)【発明者】
【氏名】リコ・ステンソン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ジョン・ウィバー
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー・エフ・ハース
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス・エドワード・ヘイスティングス
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー・ドゥウェイン・ホルト
(72)【発明者】
【氏名】クリスティーン・タツタニ
(72)【発明者】
【氏名】ノエル・ジョン・ロンスヴェイル
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ03
4C160KL03
(57)【要約】
冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステムが、本明細書で開示されている。システムは、コールドプレートおよびサスペンションアッセンブリ先端部を含むことが可能である。サスペンションアッセンブリ先端部は、コールドプレートに選択的に連結可能であり得る。サスペンションアッセンブリ先端部は、サスペンション先端部およびサスペンションを含むことが可能である。サスペンション先端部は、治療を提供するために患者の皮膚の上に接触され得る接触表面を含むことが可能である。サスペンションは、コールドプレートおよびサスペンション先端部の両方に連結することが可能である。サスペンションは、サスペンション先端部をコールドプレートに密接に熱的に連結するように熱的に伝導性であることが可能であり、または、サスペンション先端部は、サスペンション先端部をコールドプレートに密接に熱的に連結しないように低い熱伝導率を有することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の皮膚のエリアに冷却治療を送達するためのシステムであって、
コールドプレートと、
前記コールドプレートに選択的に連結可能なサスペンションアッセンブリ先端部と、
を含み、前記サスペンションアッセンブリ先端部は、
サスペンション先端部と、
サスペンションと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記システムは、前記コールドプレートに連結されているハンドピースをさらに含み、前記ハンドピースは、前記コールドプレートの温度を制御するように構成された冷却器を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ハンドピースは、治療の開始を示すユーザー入力を受け取るように構成されているボタンをさらに含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ハンドピースは、前記患者の皮膚への前記コールドプレートの接触を検出するように構成された特徴をさらに含む、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記患者の前記皮膚への前記コールドプレートの接触を検出するように構成された前記特徴は、静電容量式タッチセンサーを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記患者の前記皮膚への前記コールドプレートの接触を検出するように構成された前記特徴は、温度センサーを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記システムは、前記冷却器に通信可能に連結されているコントローラーをさらに含み、前記コントローラーは、前記コールドプレートの前記温度を制御するために、前記冷却器の動作を制御するように構成されている、請求項2から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記コントローラーは、記憶されている治療インストラクションにしたがって前記冷却器の動作を制御するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記コールドプレートは、
遠位突出部と、
前記遠位突出部の近位端部から離れるように近位におよび半径方向に延在するカミング表面と、
前記カミング表面の近位端部に接続するリテンション窪みと、
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記カミング表面は、少なくとも部分的に円錐形状になっている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記コールドプレートは、前記カミング表面の前記近位端部および前記リテンション窪みの接合部の周囲の周りに位置付けされた複数の軸線方向溝部をさらに含む、請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記リテンション窪みは、前記カミング表面の前記近位端部の下方に所定のリテンション深さまで延在している、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記軸線方向溝部は、前記リテンション深さに等しい溝部深さを有している、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記サスペンション先端部は、
滑らかな先端部;および、
テクスチャー加工された先端部
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記サスペンション先端部は、外部ハウジングを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記外部ハウジングは、接触表面およびベースを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ベースは、前記サスペンション先端部の前記外部ハウジングの内部壁部によって画定された受容部の中へ延在する開口部を画定しており、前記受容部は、前記サスペンションを受け入れるように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記サスペンション先端部は、リテンション溝部およびサスペンションリップをさらに含み、前記リテンション溝部および前記サスペンションリップのそれぞれは、前記外部ハウジングの前記内部壁部によって前記受容部の中に形成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記リテンション溝部は、サスペンションリップよりも前記外部ハウジングの前記ベースに相対的に近接している、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記サスペンションは、
前記サスペンションの上部に位置付けされている中央部材と、
複数のサスペンション部材を含むサスペンション部材アレイであって、前記サスペンション部材のそれぞれは、前記中央部材に接続されている近位端部から半径方向に延在している、サスペンション部材アレイと、
複数の連結部材を含む連結部材アレイであって、前記連結部材のそれぞれは、前記中央部材に接続されている近位端部から半径方向におよび下向きに延在している、連結部材アレイと、
を含む、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項21】
前記中央部材は、前記コールドプレートの一部分を受け入れるように構成された中央受容部を画定している、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記連結部材アレイは、円錐形状に形状決めされている、請求項20または21に記載のシステム。
【請求項23】
前記連結部材のそれぞれの遠位端部は、連結ヘッドを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記連結部材の前記連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、前記リテンション溝部と係合するように構成された外部コネクターを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記連結部材の前記連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、前記コールドプレートと係合するように構成された内部コネクターを含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記内部コネクターは、前記コールドプレートの前記リテンション溝部と係合するように構成されている、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記サスペンション部材のそれぞれは、前記サスペンションリップと係合している、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記サスペンション部材アレイの中の前記複数のサスペンション部材のそれぞれは、共通の平面の中に位置付けされている、請求項26または27に記載のシステム。
【請求項29】
コールドプレートに選択的に連結可能なサスペンションアッセンブリ先端部であって、
外部ハウジングを含むサスペンション先端部であって、前記外部ハウジングは、
接触表面と、
前記外部ハウジングの中に受容部を画定する内部表面と、
前記受容部の中へ延在する開口部を画定している、ベースと、
を含む、サスペンション先端部と、
前記外部ハウジングの前記内部表面に連結されているサスペンションであって、前記受容部は、前記サスペンションを受け入れるように構成されている、サスペンションと、を含む、サスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項30】
前記サスペンション先端部の前記接触表面は、
滑らかな接触表面;および、
テクスチャー加工された接触表面
のうちの少なくとも1つを含む、請求項29に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項31】
前記サスペンション先端部は、
リテンション溝部と、
サスペンションリップと、
をさらに含む、請求項29または30に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項32】
前記リテンション溝部および前記サスペンションリップのそれぞれは、前記外部ハウジングの前記内部表面に形成されている、請求項31に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項33】
前記リテンション溝部は、サスペンションリップよりも前記外部ハウジングの前記ベースに相対的に近接している、請求項32に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項34】
前記サスペンションは、
前記サスペンションの上部に位置付けされている中央部材と、
複数のサスペンション部材を含むサスペンション部材アレイであって、前記サスペンション部材のそれぞれは、前記中央部材に接続されている近位端部から半径方向に延在している、サスペンション部材アレイと、
複数の連結部材を含む連結部材アレイであって、前記連結部材のそれぞれは、前記中央部材に接続されている近位端部から半径方向におよび下向きに延在している、連結部材アレイと、
を含む、請求項32または33に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項35】
前記中央部材は、中央受容部を画定している、請求項34に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項36】
前記連結部材アレイは、円錐形状に形状決めされている、請求項34または35に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項37】
前記連結部材のそれぞれの遠位端部は、連結ヘッドを含む、請求項36に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項38】
前記連結部材の前記連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、前記リテンション溝部と係合するように構成された外部コネクターを含み、前記連結部材の前記連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、前記コールドプレートと係合するように構成された内部コネクターを含む、請求項37に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項39】
前記サスペンション部材のそれぞれは、前記サスペンションリップと係合している、請求項38に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項40】
前記サスペンション部材アレイの中の前記複数のサスペンション部材のそれぞれは、共通の平面の中に位置付けされている、請求項38または39に記載のサスペンションアッセンブリ先端部。
【請求項41】
患者の皮膚のエリアに皮膚冷却治療を送達する方法であって、
冷却治療システムのカードリーダーの中にカードを受け入れるステップであって、前記冷却治療システムは、ディスプレイと、ハウジングの中に位置付けされているチラーと、ハンドピースと、を含み、前記ハンドピースは、前記ハウジングにフレキシブルに連結されており、前記ハンドピースのコールドプレートを冷却するように構成されている冷却器を含む、ステップと、
前記カードの中に記憶されている治療インストラクションを識別するステップであって、前記治療インストラクションは、少なくとも1つの温度プロファイルを含み、前記少なくとも1つの温度プロファイルは、複数の温度、および、前記複数の温度のそれぞれを維持するための関連の時間を識別する、ステップと、
前記識別された治療インストラクションに対応するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を起動するステップと、
前記識別された治療インストラクションの中の複数のステップの中のステップを識別するステップであって、前記複数のステップのそれぞれは、治療と関連付けられている、ステップと、
前記識別された治療インストラクションの中の前記ステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするように前記GUIを制御するステップと、
前記コールドプレートの温度を前記温度プロファイルの第1の温度に設定するステップと、
前記識別されたステップの前記治療の送達の開始のインディケーションを受け取ると、カウントダウンタイマーを表示するように前記GUIを制御するステップと、
を含む、方法。
【請求項42】
前記ステップは、凍結ステップを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
第2のステップは、冷却ステップを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
第3のステップは、ドウェルステップを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
第4のステップは、再加温ステップを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
次のステップのユーザーアクションを実施することを通して前記ユーザーをガイドするように前記GUIを制御することは、
少なくとも1つの外用剤を識別するステップと、
前記患者の前記皮膚のエリアへの前記外用剤の適用を指示するステップと、
を含む、請求項41から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記次のステップのユーザーアクションを実施することを通して前記ユーザーをガイドするように前記GUIを制御することは、前記ハンドピースを介して前記患者の前記皮膚のエリアを冷却するように前記ユーザーに指示するステップを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記ハンドピースを介して前記患者の前記皮膚のエリアを冷却するように前記ユーザーに指示するステップは、
前記患者の前記皮膚のエリアを前記コールドプレートと接触させるように;および、
識別された前記次のステップの前記治療の送達の開始を示すためにボタンを押下するように、
前記ユーザーに指示するステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記ハンドピースを介して前記患者の前記皮膚のエリアを冷却するように前記ユーザーに指示するステップは、
治療先端部を前記ハンドピースの前記コールドプレートに接続するように;
前記コールドプレートに接続されている前記治療先端部と前記患者の前記皮膚のエリアを接触させるように;および、
識別された前記次のステップの前記治療の送達の開始を示すためにボタンを押下するように、
前記ユーザーに指示するステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記治療先端部は、
滑らかな先端部;および、
テクスチャー加工された先端部
のうちの少なくとも1つを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ハンドピースを介して前記患者の前記皮膚のエリアを冷却するように前記ユーザーに指示するステップは、前記患者の前記皮膚のエリアを前記ハンドピースの前記コールドプレートと接触させるように前記ユーザーに指示するステップを含み、
前記皮膚冷却治療を前記患者の前記皮膚のエリアに送達する方法は、
前記コールドプレートと前記患者の前記皮膚のエリアとの間の接触を示す治療トリガーを検出するステップと、
治療トリガーを検出すると治療を追跡することを開始するステップと、
をさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記コールドプレートは、
遠位突出部と、
前記遠位突出部の近位端部から離れるように近位におよび半径方向に延在するカミング表面と、
前記カミング表面の近位端部に接続するリテンション窪みと、
を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記カミング表面は、少なくとも部分的に円錐形状になっている、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記治療先端部は、
外部ハウジングと、
前記外部ハウジングの中に位置付けされているリテンション特徴であって、前記リテンション特徴は、前記リテンション窪みの中に保たれ、それによって、前記治療先端部を前記コールドプレートに接続するように構成されている、リテンション特徴と、
を含む、請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
前記リテンション特徴は、ゴムOリングを含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記コールドプレートは、前記カミング表面の前記近位端部および前記リテンション窪みの接合部の周囲の周りに位置付けされた複数の軸線方向溝部をさらに含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記複数の軸線方向溝部は、前記治療先端部を前記コールドプレートに接続しているときに、空気が前記ゴムOリングを通過して移動することを可能にする、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記コールドプレートの温度を前記温度プロファイルの第1の温度に設定するステップは、
冷却剤をターゲット範囲内の冷却剤温度まで冷却するように前記チラーを制御するステップと、
前記ハンドピースを通して前記冷却剤を循環させるステップと、
前記コールドプレートを所望のコールドプレート温度まで冷却するように前記ハンドピースの中の前記冷却器を制御するステップと、
を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項59】
前記冷却器は、熱電冷却器を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記コールドプレートを所望のコールドプレート温度まで冷却するように前記ハンドピースの中の冷却器を制御するステップは、前記熱電冷却器によって、前記ハンドピースを通って循環する前記冷却剤に前記コールドプレートから熱を伝達するステップを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記チラーは、
冷却剤循環システムと、
熱交換器と、
熱交換を介して前記冷却剤循環システムに連結されている冷蔵ユニットと、
を含む、請求項58から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記冷蔵ユニットは、前記冷却剤循環システムの中の前記冷却剤を冷却するように構成されており、前記チラーは、前記冷却剤循環システムの中の冷却剤を加熱するように構成されている加熱ユニットをさらに含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記方法は、終了要求を受け取るステップと、前記治療をキャンセルするステップと、をさらに含む、請求項58から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記終了要求は、前記ユーザーから受け取られる、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記方法は、終了要求を生成するステップと、前記治療をキャンセルするステップと、をさらに含む、請求項58から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記終了要求は、検出される温度に応答して、前記冷却治療システムのプロセッサーによって生成される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記検出される温度は、前記コールドプレートの温度;前記チラーの温度;または、前記冷却器の温度のうちの少なくとも1つを含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記治療をキャンセルするステップは、前記コールドプレートを再加温するように前記冷却器を制御するステップを含む、請求項66または67に記載の方法。
【請求項69】
前記治療をキャンセルするステップは、前記コールドプレートを加熱するステップを含む、請求項66または67に記載の方法。
【請求項70】
前記コールドプレートを加熱するステップは、前記コールドプレートを加熱するように、前記チラーおよび前記冷却器のうちの少なくとも1つを制御するステップを含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記方法は、
前記カードに関連付けられる利用可能な治療サイクルのカウントの値を決定するステップと、
治療を提供するためのインストラクションをユーザーから受け取るステップと、
少なくとも1つの治療が利用可能であるということを前記値が示すときに、前記治療をスタートするステップと、
をさらに含む、請求項41から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記方法は、前記治療をスタートするときに利用可能な治療サイクルの前記カウントの前記値をデクリメントするステップをさらに含む、請求項71に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2021年1月20日に出願された「DERMATOLOGICAL TREATMENTS AND SYSTEMS EMPLOYING COOLING, TOPICALS, AND/OR ABRASION」という標題の米国仮出願第63/139,450号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
凍結療法は、医療療法における冷温の局所的なまたは全体的な使用である。凍結療法は、生物学的な組織の制御された凍結を含むことが可能であり、生物学的な組織(たとえば、皮膚組織など)のその制御された凍結は、さまざまな効果を作り出すことが可能である。特定の組織凍結手順およびデバイス(たとえば、従来のクライオプローブなど)は、組織の重度の凍結を引き起こし、細胞のおよび目に見える皮膚損傷を発生させる可能性がある。
【0003】
皮膚の外観を変化させることができるか、または、そうでなければ、皮膚外観および/もしくは色素沈着に制御可能に影響を与えることができる化粧品に対する需要がある。これは、皮膚を明色化もしくは暗色化すること、皮膚色調の均一性を改善すること、または、しわを最小化することなどを含むことが可能である。たとえば、美容上の理由のために全体的な外観を変更するために、皮膚の領域の全体的な顔色または色を明色化することが望ましい可能性がある。また、皮膚の特定の色素沈着過度の領域(たとえば、皮膚の中の過度の局所的な量の色素から結果として生じる可能性のあるそばかす、「カフェオレ」斑、肝斑、または、目の下のクマなど)を明色化することも、美容上の理由のために望ましい可能性がある。色素沈着過度は、さまざまな要因(たとえば、UV暴露、老化、ストレス、外傷、炎症など)から結果として生じる可能性がある。そのような要因は、メラノサイトによる皮膚の中のメラニンの過剰な生産(または、メラニン形成)につながる可能性があり、それは、色素沈着過度のエリアの形成につながる可能性がある。そのような色素沈着過度のエリアは、典型的に、表皮および/または真皮表皮接合部の中の過剰なメラニンと関連付けられる。しかし、色素沈着過度は、真皮の中に堆積された過剰なメラニンから結果として生じる可能性もある。
【0004】
皮膚組織の低色素沈着が、組織の一時的な冷却または凍結(たとえば、従来のクライオサージェリー手順の間に起こる可能性があるものなど)に応答した副作用として観察されてきた。皮膚冷却または凍結に続く色素沈着の喪失は、メラニン生産の減少、メラノソーム生産の減少、メラノサイトの破壊、または、表皮層の下側領域におけるケラチノサイトへのメラノソームの移行もしくは調整の抑制から結果として生じる可能性がある。結果として生じる低色素沈着は、長く続くものであるかまたは永久的なものである可能性がある。しかし、これらの凍結手順のうちのいくつかは、皮膚組織の色素沈着過度(または、皮膚の暗色化)の領域を発生させる可能性があるということも観察されている。色素沈着の増加または減少のレベルは、冷却条件または凍結条件の特定の態様(冷却治療の温度、および、組織が凍結状態に維持される時間の長さを含む)に依存する可能性がある。
【0005】
皮膚凍結の一貫性および全体的な低色素沈着の一貫性を改善するために、改善された低色素沈着治療、デバイス、およびシステムが開発されてきた。たとえば、より短い時間フレーム(たとえば、30秒から60秒)における中程度の凍結(たとえば、摂氏-4度から-30度)は、特定の皮膚科的効果(たとえば、皮膚色素沈着(たとえば、低色素沈着)の発現に影響を与えることなど)を生み出すことが可能であるということが観察されている。凍結療法は、さまざまな技法(患者の皮膚へのクライオジェンスプレーの直接的な適用、または、患者の皮膚への冷却されたプローブもしくはプレートの適用を含む)を使用して提供されることが可能である。例示的な方法およびデバイスが、2009年8月7日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR DERMATOLOGICAL HYPOPIGMENTATION」という標題の特許文献1;2012年11月16日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR CRYOGENIC TREATMENT OF SKIN TISSUE」という標題の特許文献2;2012年11月16日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR CRYOGENIC TREATMENT OF SKIN TISSUE」という標題の特許文献3;2015年2月12日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR AFFECTING PIGMENTATION OF TISSUE」という標題の特許文献4;2016年9月6日に出願された「MEDICAL SYSTEMS, METHODS, AND DEVICES FOR HYPOPIGMENTATION COOLING TREATMENTS」という標題の特許文献5;2016年9月6日に出願された「Medical Systems, Methods, And Devices For Hypopigmentation Cooling Treatments」という標題の特許文献6;および、2017年6月2日に出願された「MEDICAL METHODS AND SYSTEMS FOR SKIN TREATMENT」という標題の特許文献7に説明されており、それらの文献のそれぞれの全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0313411号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2014/0303696号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2014/0303697号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2015/0223975号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2017/0065323号明細書
【特許文献6】米国特許第10,765,467号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2017/0348143号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
皮膚または限局性病変の治療は、凍結療法によって達成されることが可能であるが、凍結療法のための改善された方法、システム、およびデバイスを提供することが望ましい可能性がある。とりわけ、一貫したおよび信頼性の高い皮膚凍結および所望の皮膚治療効果を実現するためのクライオジェン送達に関連付けられる改善された設計、制御部およびパラメーターは、利益をもたらすものである可能性がある。したがって、冷却、外用剤(topical)、および/または擦過を用いる、改善された皮膚科的治療およびシステムが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示されている実施形態は、冷却、外用剤、および/または擦過を用いる皮膚科的治療およびシステムに関する。これは、冷却治療を送達するための、および/または、冷却治療の送達を制御するためのシステムを含むことが可能である。システムは、そのような冷却治療の送達を促進させるためのハードウェアおよび/またはソフトウェア特徴を含むことが可能である。これは、コールドプレートを含むハンドピースを含むことが可能である。1つまたはいくつかのハンドピース先端部は、コールドプレートに連結され、所望の治療を提供することが可能である。これらのハンドピース先端部は、たとえば、滑らかな先端部、テクスチャー加工された先端部、および/またはサスペンションアッセンブリ先端部を含むことが可能であり、そのサスペンションアッセンブリ先端部は、滑らかであるかまたはテクスチャー加工されることが可能である。
【0009】
サスペンションアッセンブリ先端部は、サスペンションおよびサスペンション先端部を含むことが可能である。サスペンションは、コールドプレートに連結することが可能であり、また、サスペンション先端部に連結することが可能である。サスペンションは、サスペンション先端部がコールドプレートに対して移動することができるように、サスペンション先端部を懸架することが可能である。この移動は、サスペンション先端部を介して患者に印加される力を滑らかにすることが可能である。さらに、サスペンションは、サスペンション先端部をコールドプレートに熱的に隔離し、および/または、熱的に連結することが可能である。この選択的な熱的な隔離および/または熱的な連結は、凍結、冷却、および/または他の治療のためのハンドピースのより広い使用を促進させることが可能である。
【0010】
1つの態様は、患者の皮膚のエリアに冷却治療を送達するためのシステムに関する。システムは、コールドプレートと、コールドプレートに選択的に連結可能なサスペンションアッセンブリ先端部とを含む。サスペンションアッセンブリ先端部は、サスペンション先端部と、サスペンションとを含むことが可能である。
【0011】
いくつかの実施形態において、システムは、コールドプレートに連結されているハンドピースを含む。いくつかの実施形態において、ハンドピースは、コールドプレートの温度を制御することができる冷却器を含む。いくつかの実施形態において、ハンドピースは、ボタンをさらに含み、ボタンは、治療の開始を示すユーザー入力を受け取ることが可能である。
【0012】
いくつかの実施形態において、ハンドピースは、患者の皮膚へのコールドプレートの接触を検出することができる特徴をさらに含む。いくつかの実施形態において、患者の皮膚へのコールドプレートの接触を検出することができる特徴は、静電容量式タッチセンサーであることが可能である。いくつかの実施形態において、患者の皮膚へのコールドプレートの接触を検出することができる特徴は、温度センサーであることが可能である。
【0013】
いくつかの実施形態において、システムは、冷却器に通信可能に連結されているコントローラーを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、コントローラーは、コールドプレートの温度を制御するために、冷却器の動作を制御することが可能である。いくつかの実施形態において、コントローラーは、記憶されている治療インストラクションにしたがって冷却器の動作を制御することが可能である。
【0014】
いくつかの実施形態において、コールドプレートは、遠位突出部と、遠位突出部の近位端部から離れるように近位におよび半径方向に延在するカミング表面(camming surface)と、カミング表面の近位端部に接続するリテンション窪みとを含む。いくつかの実施形態において、カミング表面は、少なくとも部分的に円錐形状になっている。いくつかの実施形態において、コールドプレートは、カミング表面の近位端部およびリテンション窪みの接合部の周囲の周りに位置付けされた複数の軸線方向溝部をさらに含む。いくつかの実施形態において、リテンション窪みは、カミング表面の近位端部の下方に所定のリテンション深さまで延在している。いくつかの実施形態において、軸線方向溝部は、リテンション深さに等しい溝部深さを有している。
【0015】
いくつかの実施形態において、サスペンション先端部は、滑らかな先端部およびテクスチャー加工された先端部のうちの少なくとも1つであることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション先端部は、外部ハウジングを有することが可能である。いくつかの実施形態において、外部ハウジングは、接触表面およびベースを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ベースは、サスペンション先端部の外部ハウジングの内部壁部によって画定された受容部の中へ延在する開口部を画定している。いくつかの実施形態において、受容部は、サスペンションを受け入れることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション先端部は、リテンション溝部およびサスペンションリップをさらに含む。いくつかの実施形態において、リテンション溝部およびサスペンションリップのそれぞれは、外部ハウジングの内部壁部によって受容部の中に形成されている。いくつかの実施形態において、リテンション溝部は、サスペンションリップよりも外部ハウジングのベースに相対的に近接している。
【0016】
いくつかの実施形態において、サスペンションは、サスペンションの上部に位置付けされている中央部材と、複数のサスペンション部材を含むサスペンション部材アレイと、複数の連結部材を含む連結部材アレイとを含む。いくつかの実施形態において、サスペンション部材のそれぞれは、中央部材に接続されている近位端部から半径方向に延在している。いくつかの実施形態において、連結部材のそれぞれは、中央部材に接続されている近位端部から半径方向におよび下向きに延在している。
【0017】
いくつかの実施形態において、中央部材は、コールドプレートの一部分を受け入れることができる中央受容部を画定している。いくつかの実施形態において、連結部材アレイは、円錐形状に形状決めされている。いくつかの実施形態において、連結部材のそれぞれの遠位端部は、連結ヘッドを含む。いくつかの実施形態において、連結部材の連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、リテンション溝部と係合することができる外部コネクターを含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、連結部材の連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、コールドプレートと係合することができる内部コネクターを含む。いくつかの実施形態において、内部コネクターは、コールドプレートのリテンション溝部と係合することが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材のそれぞれは、サスペンションリップと係合している。いくつかの実施形態において、サスペンション部材アレイの中の複数のサスペンション部材のそれぞれは、共通の平面の中に位置付けされている。
【0019】
1つの態様は、コールドプレートに選択的に連結可能なサスペンションアッセンブリ先端部に関する。サスペンションアッセンブリ先端部は、外部ハウジングを含むサスペンション先端部を含み、外部ハウジングは、接触表面と、外部ハウジングの中に受容部を画定する内部表面と、ベースとを含む。いくつかの実施形態において、ベースは、受容部の中へ延在する開口部を画定している。サスペンションアッセンブリ先端部は、外部ハウジングの内部表面に連結されているサスペンションを含む。いくつかの実施形態において、受容部は、サスペンションを受け入れることが可能である。
【0020】
いくつかの実施形態において、サスペンション先端部のサスペンション接触表面は、滑らかな接触表面、および、テクスチャー加工された接触表面のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、サスペンション先端部は、リテンション溝部と、サスペンションリップとをさらに含む。いくつかの実施形態において、リテンション溝部およびサスペンションリップのそれぞれは、外部ハウジングの内部表面に形成されている。いくつかの実施形態において、リテンション溝部は、サスペンションリップよりも外部ハウジングのベースに相対的に近接している。
【0021】
いくつかの実施形態において、サスペンションは、サスペンションの上部に位置付けされている中央部材と、複数のサスペンション部材を含むサスペンション部材アレイと、複数の連結部材を含む連結部材アレイとを含む。いくつかの実施形態において、サスペンション部材のそれぞれは、中央部材に接続されている近位端部から半径方向に延在している。いくつかの実施形態において、連結部材のそれぞれは、中央部材に接続されている近位端部から半径方向におよび下向きに延在している。
【0022】
いくつかの実施形態において、中央部材は、中央受容部を画定している。いくつかの実施形態において、連結部材アレイは、円錐形状に形状決めされている。いくつかの実施形態において、連結部材のそれぞれの遠位端部は、連結ヘッドを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材の連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、リテンション溝部と係合することができる外部コネクターを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材の連結ヘッドのうちの少なくともいくつかは、コールドプレートと係合することができる内部コネクターを含む。いくつかの実施形態において、サスペンション部材のそれぞれは、サスペンションリップと係合している。いくつかの実施形態において、サスペンション部材アレイの中の複数のサスペンション部材のそれぞれは、共通の平面の中に位置付けされている。
【0023】
本開示の1つの態様は、患者の皮膚のエリアに皮膚冷却治療を送達する方法に関する。方法は、冷却治療システムのカードリーダーの中にカードを受け入れるステップを含むことが可能である。冷却治療システムは、ディスプレイと、ハウジングの中に位置付けされているチラーと、ハウジングにフレキシブルに連結されているハンドピースとを含むことが可能である。ハンドピースは、ハンドピースのコールドプレートを冷却するための冷却器を含むことが可能である。方法は、カードの中に記憶されている治療インストラクションを識別するステップであって、治療インストラクションは、少なくとも1つの温度プロファイルを含み、少なくとも1つの温度プロファイルは、複数の温度、ならびに、複数の温度のそれぞれにランプするための、および/または、複数の温度のそれぞれを維持するための、関連の時間を識別する、ステップと、識別された治療に対応するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を起動するステップと、識別された治療の中の複数のステップの中のステップを識別するステップと、識別された治療の中のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御するステップと、コールドプレートの温度を温度プロファイルの第1の温度に設定するステップと、識別されたステップの治療の送達の開始のインディケーションを受け取ると、カウントダウンタイマーを表示するようにGUIを制御するステップとを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、および、コールドプレートの温度を第1の温度に設定するステップの後に、コールドプレートは、コールドプレートの設定温度が実現されるまで事前冷却されることが可能である。
【0024】
いくつかの実施形態において、ステップは、凍結ステップであることが可能である。いくつかの実施形態において、第2のステップは、冷却ステップであることが可能である。いくつかの実施形態において、冷却ステップは、治療されている皮膚の温度が低下されるステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、冷却ステップは、治療されている皮膚において氷の結晶化がおこるように、治療されている皮膚の温度を低下させるステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、第3のステップは、ドウェルステップであることが可能である。いくつかの実施形態において、第4のステップは、再加温ステップであることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、たとえば、最大で50℃、45℃、40℃、35℃、30℃、30℃から50℃の間、または、35℃から45℃の間などの温度まで、皮膚を再加温するステップを含むことが可能である。
【0025】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、少なくとも1つの外用剤を識別するステップと、患者の皮膚のエリアへの外用剤の適用を指示するステップとを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、ハンドピースを介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示するステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ハンドピースを介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示するステップは、患者の皮膚のエリアをコールドプレートと接触させるように、および、識別された次のステップの治療の送達の開始を示すためにボタンを押下するように、ユーザーに指示するステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ハンドピースを介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示するステップは、治療先端部(本明細書では、冷却先端部とも称される)をハンドピースのコールドプレートに接続するように、コールドプレートに接続されている治療先端部と患者の皮膚のエリアを接触させるように、および、識別された次のステップの治療の送達の開始を示すためにボタンを押下するように、ユーザーに指示するステップを含むことが可能である。
【0026】
いくつかの実施形態において、治療先端部は、滑らかな先端部およびテクスチャー加工された先端部のうちの少なくとも1つであることが可能である。いくつかの実施形態において、コールドプレートは、遠位突出部と、遠位突出部の近位端部から離れるように近位におよび半径方向に延在するカミング表面と、カミング表面の近位端部に接続するリテンション窪みとを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、カミング表面は、少なくとも部分的に円錐形状になっている。
【0027】
いくつかの実施形態において、治療先端部は、外部ハウジングと、外部ハウジングの中に位置付けされているリテンション特徴とを含む。いくつかの実施形態において、リテンション特徴は、リテンション窪みの中に保たれ、それによって、治療先端部をコールドプレートに接続することが可能である。いくつかの実施形態において、リテンション特徴は、ゴムOリングであることが可能である。いくつかの実施形態において、コールドプレートは、カミング表面の近位端部およびリテンション窪みの接合部の周囲の周りに位置付けされた複数の軸線方向溝部をさらに含む。いくつかの実施形態において、複数の軸線方向溝部は、治療先端部をコールドプレートに接続しているときに、コールドプレートへのOリングによるシーリングを防止する。
【0028】
いくつかの実施形態において、コールドプレートの温度を温度プロファイルの第1の温度に設定するステップは、冷却剤をターゲット範囲内の冷却剤温度まで冷却するようにチラーを制御するステップと、ハンドピースを通して冷却剤を循環させるステップと、コールドプレートを所望のコールドプレート温度まで冷却するようにハンドピースの中の冷却器を制御するステップとを含む。いくつかの実施形態において、冷却器は、熱電冷却器であることが可能である。いくつかの実施形態において、コールドプレートを所望のコールドプレート温度まで冷却するようにハンドピースの中の冷却器を制御するステップは、熱電冷却器によって、ハンドピースを通って循環する冷却剤にコールドプレートから熱を伝達するステップを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、チラーは、冷却剤循環システムと、熱交換器と、熱交換を介して冷却剤循環システムに連結されている冷蔵ユニットとを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、冷蔵ユニットは、冷却剤循環システムの中の冷却剤を冷却することが可能である。いくつかの実施形態において、チラーは、冷却剤循環システムの中の冷却剤を加熱することができる加熱ユニットをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態において、方法は、終了要求を受け取るステップと、治療をキャンセルするステップとを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、終了要求は、ユーザーから受け取られる。いくつかの実施形態において、方法は、終了要求を生成するステップと、治療をキャンセルするステップとを含む。いくつかの実施形態において、終了要求は、検出される温度に応答して、冷却治療システムのプロセッサーによって生成される。いくつかの実施形態において、検出される温度は、コールドプレートの温度、チラーの温度、または、冷却器の温度のうちの少なくとも1つであることが可能である。いくつかの実施形態において、治療をキャンセルするステップは、コールドプレートを再加温するように冷却器を制御するステップを含む。いくつかの実施形態において、終了要求を受け取った後に、コールドプレートが加熱される。いくつかの実施形態において、コールドプレートが、チラーおよび冷却器のうちの少なくとも1つの制御を介して加熱されることが可能である。いくつかの実施形態において、治療をキャンセルするステップは、コールドプレートを加熱するステップを含む。いくつかの実施形態において、コールドプレートを加熱するステップは、コールドプレートを加熱するように、チラーおよび冷却器のうちの少なくとも1つを制御するステップを含む。
【0030】
いくつかの実施形態において、方法は、カードに関連付けられる利用可能な治療サイクルのカウントの値を決定するステップと、治療を提供するためのインストラクションをユーザーから受け取るステップと、少なくとも1つの治療が利用可能であるということを値が示すときに、治療をスタートするステップとをさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、方法は、治療をスタートするときに利用可能な治療サイクルのカウントの値をデクリメントするステップをさらに含むことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】冷却治療システムの一実施形態の概略図である。
図2】冷却治療システムの電気コンポーネントの概略図である。
図3】卓上用コンソールを含む冷却治療システムの一実施形態の斜視図である。
図4】卓上用コンソールを含む冷却治療システムの一実施形態の背面図である。
図5】ブームの中にコードを備えた冷却治療システムの一実施形態の斜視図である。
図6】フロアベースの冷却治療システムの斜視図である。
図7】ハンドピースの一実施形態の斜視図である。
図8】コールドプレートの斜視図である。
図9】コールドプレートの側面図である。
図10】滑らかな先端部の一実施形態の斜視図である。
図11】滑らかな先端部の一実施形態の側面図である。
図12】滑らかな先端部の一実施形態の断面図である。
図13】テクスチャー加工された先端部の一実施形態の斜視図である。
図14】テクスチャー加工された先端部の一実施形態の側面図である。
図15】テクスチャー加工された先端部の一実施形態の断面図である。
図16】組み立てられたサスペンションアッセンブリ先端部の一実施形態の断面図である。
図17】サスペンション先端部の一実施形態の断面図である。
図18】サスペンション構造体の側面図である。
図19】サスペンション構造体の一実施形態の斜視図である。
図20】チラーの一実施形態の概略図である。
図21】皮膚冷却治療を患者に送達するためのプロセスの一実施形態を図示するフローチャートである。
図22】治療プロファイルの一実施形態を示す図である。
図23】アーチファクトを受け入れるための準備ができたことを示すGUIの描写である。
図24】復元治療に関連して起動されたGUIの描写である。
図25】治療先端部をコールドプレートの上に設置するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図26】ハンドピースの上のボタンを押下するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図27】治療先端部を患者の皮膚に適用するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図28】ドウェル時間に関してユーザーに指示するGUIの描写である。
図29】凍結治療に関連して起動されたGUIの描写である。
図30】ハンドピースの上のボタンを押下するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図31】コールドプレートを患者の皮膚に適用するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図32】患者の皮膚へのコールドプレートの適用を維持するようにユーザーに指示するGUIの描写である。
図33】本明細書で説明されている治療を受け取った後の患者の皮膚の測定された改善を描くグラフである。
図34】本明細書で説明されている治療を受ける前の患者の写真、および、本明細書で説明されている治療を受けた後の患者の写真を含む図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
冷却ベースの治療は、広範囲の健康問題および審美的問題に対処するために頻繁に使用されている。これらの問題は、たとえば、ざ瘡(尋常性ざ瘡、嚢腫性ざ瘡);ケロイド状ざ瘡;皮脂腺腫;円形脱毛症;被角血管腫;Fordyceの被角血管腫;異型線維黄色腫;チェリー血管腫;耳輪結節性軟骨皮膚炎;クロモブラストミコーシス;明細胞性棘細胞腫;尖圭コンジローマ;皮膚線維腫;播種性表在性光線性汗孔角化症;蛇行性穿孔性弾性線維症;表皮母斑;乳頭びらん性腺腫症;頭部乳頭状皮膚炎;環状肉芽腫;顔面肉芽腫;化膿性肉芽腫;血管腫;口唇ヘルペス;特発性滴状色素減少症;Kyrle病;リーシュマニア症;黒子;単純黒子;外陰硬化性萎縮性苔癬;エリテマトーデス;リンパ管腫;皮膚リンパ球腫;伝染性軟属腫;粘液嚢胞;粘液様嚢胞;伝染性膿疱性皮膚炎(orf);円板状足底汗孔角化症(porokeratosis plantaris discreta);Mibelli汗孔角化症;結節性痒疹;陰痒;乾癬;鼻瘤;酒さ;サルコイド;脂腺増殖症;脂漏性角化症;日光性黒子;汗管腫;睫毛乱生;毛包上皮腫;静脈瘤;静脈湖;疣贅(爪周囲の疣贅、平面疣贅、尋常性疣贅、糸状疣贅、足底疣贅);黄色腫;ざ瘡瘢痕;ケロイド;皮角;肥厚性瘢痕;巻き爪;スキンタグ;入れ墨;そばかす;クモ状母斑;毛細血管腫;海綿状血管腫;粟粒腫;外毛根鞘嚢腫;多発性脂腺嚢腫;汗腺嚢腫;疣贅状肢端角化症;黒色丘疹性皮膚症;乳頭母斑性過角化症;良性苔癬様角化症;血管線維腫;および血管腫などのような、良性病変の切除を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、冷却ベースの治療は、たとえば、光線性角化症;白板症;Bowen病;Quyratの紅色肥厚症;ケラトアカントーマ;および悪性黒子などのような、前がん性皮膚状態を治療するために使用されることが可能であり、また、たとえば、基底細胞癌;Kaposi肉腫;扁平上皮癌;および黒色腫などのような、悪性皮膚状態を治療するために使用されることが可能である。
【0033】
これらの治療のうちのいくつかは、皮膚の治癒を引き起こし、所望の美容上の利益を実現し、および/または、皮膚の明色化もしくは皮膚の暗色化の生成を介して皮膚の色を変化させるように、具体的に設計されている。これは、線および/もしくはしわを最小化すること、皮膚の粗さを改善すること、または、皮膚色調の均一性を改善することなどを含むことが可能である。
【0034】
皮膚に対する治療の有益な影響を最大化することは、複雑化され、複数のステップを含む可能性があり、それらのステップは、複雑である可能性がある。より具体的には、これは、1つまたはいくつかの外用剤(それは、1つまたはいくつかの流体、ペースト、クリーム、セラム、またはエモリエントなどを含むことが可能である)の適用、1つもしくはいくつかの皮膚操作もしくはマッサージを実施すること、および/または、1つもしくはいくつかの冷却または凍結治療を適用することなどを含むことが可能である。冷却または凍結治療は、治療される皮膚を特定の温度および/または温度範囲まで冷却することを含むことが可能であり、いくつかの場合では、所定の時間および/または時間の範囲にわたって、それらの温度および/または温度範囲を維持することを含むことが可能である。いくつかの場合では、治療の有効性は、この治療が適用される一貫性に少なくとも部分的に依存する。
【0035】
本開示は、治療の送達を改善するシステム、デバイス、および方法に関する。いくつかの実施形態において、これは、医療目的または美容上の目的のための治療の送達を含むことが可能である。これは、たとえば、皮膚の明色化または暗色化を引き起こすことなどによって、皮膚の色を変化させること、病変を切除すること、皮膚色調を改善すること、線およびしわを最小化すること、ならびに/または、皮膚の治癒を促進させることを含むことが可能である。
【0036】
ここで図1を参照すると、冷却治療システム100の一実施形態の概略図が示されている。冷却治療システム100は、本体部102(本明細書では、ハウジング102またはコンソール102とも称される)を含むことが可能である。本体部102は、たとえば、ディスプレイ104、リーダー106、シングルボードコンピューター(「SBC」)108、およびコントローラー110を含む、冷却治療システム100のコンポーネントのうちのいくつかを収容することが可能である。ハウジング102は、さらに、ブーム103に接続することが可能である。
【0037】
ディスプレイ104は、所望のディスプレイを含むことが可能であり、また、冷却治療システム100のユーザーに情報を提供するように構成されることが可能であり、いくつかの実施形態において、冷却治療システムのユーザーから入力を受け取るように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンを含むことが可能である。
【0038】
リーダー106は、アーチファクト107から情報を読み取るように構成された特徴を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、このアーチファクト107は、物理的なアーチファクトを含むことが可能であり、いくつかの実施形態において、このアーチファクトは、デジタルトークンまたは非物理的なアーチファクトを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、非物理的なアーチファクトは、たとえば、ローカルに記憶されることが可能であり、または、リモートで記憶されることが可能である。いくつかの実施形態において、非物理的なアーチファクトは、クラウドの上に存在することが可能であり、および/または、クラウドを介してアクセス可能であり得る。
【0039】
この物理的なアーチファクト107は、たとえば、コンピューター可読の治療インストラクション、および/または、カードに関連付けられる残りの治療サイクルの関連の数を識別する情報を含む、任意の物体またはトークン(物理的であるかまたはデジタルであるかのいずれか)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、治療サイクルの数は、治療を患者に提供するためにアーチファクト107が冷却治療システム100に関連して使用され得る残りの回数を追跡することが可能である。残りの治療サイクルの数がゼロに到達するとき、次いで、アーチファクトは、その治療サイクルがリロードされない限り、さらなる治療を患者に提供するために、冷却治療システム100と関連して使用できない。したがって、いくつかの実施形態において、アーチファクトは、利用可能な治療のカウントを含み、そのカウントは、治療が提供されるときにデクリメントされることが可能であり、そのカウントは、アーチファクトがリロードされる場合/ときに増加されることが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、アーチファクトは、(たとえば、インターネットを介した)顧客の購入によってリロードされることが可能である。そのような実施形態では、支払いの成功処理の後に、アーチファクトのカウントの値が、購入された治療の数だけインクリメントされることが可能である。
【0040】
これらのインストラクションは、複数のステップおよび関連の治療、または、複数の治療パラメーターもしくは条件などを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、治療インストラクションは、アーチファクト107の上にロードされることが可能であり、これらのインストラクションは、リーダー106を介してアーチファクト107から取り出し可能であり得る。いくつかの実施形態において、アーチファクトは、たとえば、マイクロプロセッサーカード(本明細書では、スマートカードとも称される)を含むことが可能である。マイクロプロセッサーカードは、たとえば、接触式の通信または非接触式の通信を介して、リーダー106と通信することが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、アーチファクトは、複数のコンタクト(たとえば、Europay、Mastercard、およびVisaチップ(EMVチップ)に見出されるものなど)を含むことが可能であり、それは、カードの読み取りを可能にするために、リーダー106の中のコンタクトと接続することが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、アーチファクト107は、任意の所望の非接触式通信標準および/またはワイヤレス通信標準にしたがって、リーダーと非接触式に接続することが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、アーチファクト107は、たとえば、NFC、Bluetooth、WiFi、またはイーサネットなどを介して、リーダー106に接続することが可能である。
【0041】
SBC108は、たとえば、プロセッサー、関連のメモリー、ドライバー、および/または通信バスを含むことが可能である。SBC108は、通信プロトコルを通して他のコンポーネントとインターフェース接続することが可能であり、具体的には、冷却治療システム100のコンポーネントのうちのいくつかの(具体的には、コンソール102の)制御に参加することが可能である。これは、たとえば、ディスプレイ104、リーダー106、チラー211、および/またはアンテナ226を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、SBC108は、入力/出力ハードウェア(たとえば、1つまたはいくつかのディスプレイドライバー、インターフェースドライバー、またはUSBインターフェースドライバーなど)をサポートすることが可能である。
【0042】
コントローラー110(本明細書では、プロセッサー110とも称される)は、たとえば、マイクロプロセッサー(たとえば、Intel(登録商標)もしくはAdvanced Micro Devices, Inc.(登録商標)、またはTexas Instrument、またはAtmelなどからのマイクロプロセッサーなど)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、コントローラー110は、カスタムエレクトロニクスボードを含むことが可能であり、カスタムエレクトロニクスボードは、たとえば、チラー211および/または冷却器230を制御するための特徴、および、ハードウェアモニタリング能力を含むことが可能である。
【0043】
コントローラーおよび/またはプロセッサー110は、メモリーと通信可能に連結されることが可能であり、そのメモリーは、揮発性および/もしくは不揮発性であることが可能であり、ならびに/または、揮発性のおよび/もしくは不揮発性の部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、メモリーは、情報および/またはインストラクションを含むことが可能であり、それは、プロセッサー110によって実行されることが可能である。プロセッサー110は、これらのインストラクションにしたがって、冷却治療システム100のすべてまたは一部分を制御することが可能である。
【0044】
本体部102は、コード111(本明細書では、ケーブル111とも称される)を介してハンドピース112に接続されることが可能である。コード111は、ハンドピース112を本体部102にフレキシブルに連結することが可能である。コード111は、本体部102におよび/または本体部102の中に含有されているコンポーネントにハンドピース112を物理的におよび通信可能に接続することが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、コード111は、1つもしくはいくつかのワイヤー、チューブ、または光ファイバーなどを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、本体部102の中のコントローラー110は、コード111を介してハンドピース112を制御し、および/または、それと通信することが可能である。いくつかの実施形態において、本体部102からの冷却剤は、コードを介してハンドピース112へおよびハンドピース112から移送することが可能である。いくつかの実施形態において、コード111の重量のすべてまたは一部分は、ブーム103によって支持されることが可能である。
【0045】
ハンドピース112は、ハンドコントローラー114およびコールドプレート116(本明細書では、ハンドピース先端部116、凍結先端部116、および/または凍結式先端部116とも称される)を含む。ハンドコントローラーは、たとえば、マイクロプロセッサー(たとえば、Intel(登録商標)もしくはAdvanced Micro Devices, Inc.(登録商標)、またはTexas Instrument、またはAtmelなどからのマイクロプロセッサーなど)を含むことが可能である。
【0046】
ハンドコントローラー114は、メモリーと通信可能に連結されることが可能であり、そのメモリーは、揮発性および/もしくは不揮発性であることが可能であり、ならびに/または、揮発性のおよび/もしくは不揮発性の部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、メモリーは、情報および/またはインストラクションを含むことが可能であり、それは、ハンドコントローラー114によって実行されることが可能である。ハンドコントローラー114は、これらのインストラクションにしたがって、ハンドピース112のすべてまたは一部分を制御することが可能であり、具体的には、コールドプレート116の温度を制御することが可能である。
【0047】
冷却治療システム100は、ケース118の中に含有され得る1つまたはいくつかの使い捨ての特徴をさらに含むことが可能である。これらの特徴は、1つまたはいくつかの先端部119を含むことが可能である。具体的には、これらの先端部119は、滑らかな先端部120および/またはテクスチャー加工された先端部122を含むことが可能である。滑らかな先端部120およびテクスチャー加工された先端部122のそれぞれは、後でさらに詳しく論じられることとなる。いくつかの実施形態において、ケース118は、識別子124をさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、識別子124は、SmartChipを含むことが可能であり、SmartChipは、たとえば、ボックスの蓋の中に位置付けされることが可能である。
【0048】
冷却治療システム100は、1つまたはいくつかの外用剤132をさらに含むことが可能である。これらの1つまたはいくつかの外用剤132は、ケース130の中に含有されることが可能である。いくつかの実施形態において、ケース130は、ケース118から分離して別個のものであることが可能であり、いくつかの実施形態では、ケース118およびケース130は、単一のケースを含むことが可能である。ケース130は、いくつかの実施形態において、治療を提供するためのアーチファクト107および外用剤130を含有することが可能である。たとえば、ケース130の中のアーチファクト107は、治療を提供するためにコントローラー110および/またはハンドコントローラー114によって実行可能なインストラクションを含むことが可能である。ケース130は、この治療を提供するための外用剤をさらに含むことが可能である。
【0049】
これらの外用剤は、たとえば、ゲル(たとえば、ヒドロゲルなど)を含むことが可能である。ヒドロゲルは、水、粘度を増加させるための増粘剤、および、防腐剤を含むことが可能である。また、ヒドロゲルは、凝固点を0℃以下に押し下げるために、所定の量のプロピレングリコール、アルコール、またはそれに類するものを含むことも可能である。ゲルの目的は、ゲルの凝固点を制御し、したがって、皮膚の凝固点に影響を及ぼし、皮膚とコールドプレートとの間の熱伝達を改善することであり、ハンドピース先端部116が皮膚を横切って掃引されている場合には、皮膚とハンドピース先端部116との間の潤滑性を改善することである。
【0050】
これらの外用剤132は、たとえば、Molecular Silk Amino Hydrating Cleanserを含むことが可能である。これは、pHバランスのとれた保湿クレンジングゲルであることが可能であり、それは、それが毎日の汚れ、汚染、SPF、およびメイクアップを除去するときに、必須の湿分および栄養素を皮膚に注入することが可能である。この外用剤は、究極のコンディショニングクレンジングのために、複数の保湿剤、抗酸化剤、リン脂質、およびシルクアミノ酸によってスーパーチャージされることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、たとえば、シルクアミノ酸(それは、強力な抗酸化剤を提供することが可能であり、強力な抗酸化剤は、微量栄養素を提供し、皮膚に潤いを与える);ヒアルロン酸(それは、濃縮された湿分を皮膚に提供することが可能であり、皮膚をふっくらとさせながら必須の湿分のリテンションを推進することが可能である);オーガニックサフラワーオイル(それは、それがすべての皮膚タイプに潤いを与えて栄養を与えるときに、汚れ、汚染、およびメイクアップを分解することが可能である);オーガニックモリンガオイル(それは、優れた修復利益を有する植物栄養素が極めて豊富であることが可能であり、また、それは、皮膚への汚染および外部不純物の悪影響を低減させることが可能である);エチル化されたL-アスコルビン酸(それは、極めて安定しているエチル化された形態のL-アスコルビン酸の純粋な形態であることが可能であり、また、それは、顔色をくすませる皮脂を中和することおよびくすんだ皮膚を明るくすることを助けることが可能である);レシチンリン脂質(それは、皮膚をしなやかに維持するために必須の脂肪酸の重要な供給源であることが可能であり、また、それは、必須の湿分をシールするために皮膚の表面の上に保護フィルムを形成することが可能である);ホワイトティー(それは、それが肌を和らげながら抗酸化剤保護を提供する);乳酸(それは、ほとんどのAHAよりも穏やかであることが可能であり、また、それは、栄養を与えるブライトナーとして作用し、くすんだ皮膚に潤いを与える);および、アスタキサンチン(それは、強力な抗酸化剤であることが可能であり、強力な抗酸化剤は、湿分リテンションおよび弾性を助け、有害なUV線に対して皮膚を保護する)を含むことが可能である。
【0051】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Peelを含むことが可能であり、Peelは、増加した皮膚の輝きおよび明度のためのブライトニング化学的エクスフォリエーターを含むことが可能である。Peelは、いくつかの実施形態において、10.5%グリコール酸+乳酸+サリチル酸(それは、強力なアルファヒドロキシ酸(AHA)&サリチル酸(BHA)であることが可能であり、また、染みおよび毛穴の黒ずみを低減させ、大きな毛穴を洗練させ、細胞の更新を加速させ、水分補給を増加させながらおよび皮膚のバリアを強化しながら、ダークスポットを明色化することが可能である);エチル化されたL-アスコルビン酸(それは、極めて安定しているエチル化された形態のL-アスコルビン酸の純粋な形態になることが可能であり、また、それは、顔色をくすませる皮脂を中和することを助け、くすんだ皮膚を明るくする);およびザクロ酵素(それは、皮脂生産を調整し、水分補給を推進し、皮膚を明るくして穏やかに角質を除去することが可能である)を含むことが可能である。
【0052】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Molecular Saviour Probiotics Treatment Mistを含むことが可能であり、Molecular Saviour Probiotics Treatment Mistは、持続的な水分補給を伴うマルチタスキング皮膚回復およびブライトニングスプレーミストであることが可能である。これは、さらに、これが皮膚にくっつくことを保証するように、蒸発防止複合体であることが可能である。いくつかの実施形態において、この外用剤は、たとえば、乳酸桿菌発酵物+乳酸桿菌発酵物溶解質濾液+ヨーグルト(それは、強力なプロバイオティクスであることが可能であり、それは、健康的にバランスのとれたスキンフローラを生成させ、欠点および発赤の出現を低減させることが可能である);5%ナイアシンアミド(それは、大きな毛穴の外観を改善し、変色を明色化することが可能であり、また、皮膚の健康状態および湿分を保つその能力を改善することが可能である);重水(それは、通常の水よりも重い特殊な水分子であることが可能であり、したがって、それは従来の蒸発に耐え、重水のミストは、単に消えるのではなく、あなたの皮膚細胞にくっつくように設計されることが可能である);亜鉛PCA(それは、皮膚の健康状態を推進する強力なミネラルであることが可能である);銀(それは、欠点の出現を低減させ、皮膚の健康状態を推進する強力なミネラルであることが可能である);マンゴー抽出物(それは、それがくすみの出現を効果的に低減させて皮膚を明るくするので、水分補給を推進する抗酸化剤であることが可能である);エルゴチオネイン(それは、UV放射線から皮膚を保護する強力な抗酸化剤であることが可能であり、また、それは、日焼けおよび日焼けによる損傷を低減させる);および、アサイーベリー(微量栄養素を豊富に含み、肌を明るくし、強力な抗酸化剤であるスーパーフード)を含むことが可能である。
【0053】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Glacial Calming Recovery Maskを含むことが可能であり、Glacial Calming Recovery Maskは、湿分を瞬時に補充し、落ち着かせ、必須のマイクロバイオームを増やすことが可能である。いくつかの実施形態において、この外用剤は、スノーアルジー(それは、よりしなやかな顔色のために皮膚の中の水分補給を高め、改善された質感および外観のためにコラーゲン生産を増やし、細胞レベルにおいて環境的損傷から皮膚を保護する);IceAwake(商標)(それは、しわ深さを減少させ、顔色の輝きを増加させ、疲労の外観を低減させることによって皮膚外観を目に見えて改善することが可能である);ヴィンアップリフト(Vin-up Lift)(それは、小じわを最小化して皮膚を滑らかにするタラガム多糖類と組み合わせられた、スイスのアイスワインから抽出されたレスベラトロールベースの皮膚引き締め原料であることが可能である);オーガニックサフラワーオイル(それは、すべての皮膚タイプに潤いを与えて栄養を与える皮膚同一脂質であることが可能である);5%ナイアシンアミド(それは、大きな毛穴の外観を改善してダークスポットを明色化することが可能であり、毛穴を改善してダークスポットを明色化することが可能であり、また、皮膚バリア機能および湿分を保つその能力を改善することが可能である);ハチミツ抽出物(それは、皮膚マイクロバイオームを増やすことが可能である);ベータ-グルカン(それは、深い表皮の水分補給および皮膚の鎮静を提供することが可能である);および多分子ヒアルロン酸(それは、小じわの外観をふっくらとさせながら、外用剤および濃縮された湿分および湿分リテンションを皮膚に提供する)を含むことが可能である。
【0054】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Vitamin C Brighten + Firm Serumを含むことが可能である。これは、いくつかの実施形態において、20% Vitamin C Brighten + Firm Serumであることが可能である。この外用剤は、抗酸化剤が豊富なセラム処方物であり、それは、ダークスポットを弱め、皮膚の輝きを強化し、太陽によって誘導される損傷および汚染物質に対して保護し、一方では、より明るくてよりハリのある皮膚を推進する。この外用剤は、20%エチル化されたL-アスコルビン酸(それは、極めて安定しているエチル化された形態のL-アスコルビン酸の純粋な形態であり、また、それは、優れた抗酸化剤保護を提供するために真皮/皮膚の中へ深く浸透し、コラーゲン生産を刺激し、皮膚バリアを再構築し、目に見えてダークスポットを明るくする);2%シトラスセル(Citrus Cell)(それは、オレンジから抽出されることが可能であり、また、それは、弾性を積極的に強化し、新たな顔色のために、より滑らかでよりハリのある皮膚を推進する);グルタチオン(それは、強力な抗酸化剤であり、また、それは、フリーラジカルによる損傷を防止し、皮膚を明るくしながら早期の皮膚老化の徴候を修復する);およびチオタイン(それは、強力な抗酸化剤であり、また、それは、皮膚のデリケートなバリアを強化しながら、疲れた皮膚を保護および修復する)を含むことが可能である。
【0055】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Peptides & Antioxidants Daily Firming Treatmentを含むことが可能である。これは、毎日の保湿剤であり、汚染および損傷に対して皮膚を保護し、炎症と闘い、皮膚を引き締め、健康なバリアを復元させることが可能である。この外用剤は、たとえば、テプレノン(それは、テロメアの健康を積極的に延長し、健康な皮膚バリアを復元させ、DNAを保護し、加齢による染みを低減させることが可能である);ニガハッカ抽出物(それは、皮膚の柔らかさおよび滑らかさを強化し、皮膚の質感を洗練させることが可能であり、これは、毛穴の黒ずみを目立たなくすることをさらに助け、皮膚を艶のある清潔なままにすることが可能である);パルミトイルトリペプチド-5(それは、コラーゲンの生産を刺激し、しわの形成を防止し、それらの出現を低減させ、皮膚の質感を改善し、皮膚を若返らせて滑らかにすることが可能である);パルミトイルトリペプチド-8(それは、炎症の徴候を防止および反転し、炎症を起こした皮膚を沈静化して和らげる);アスコルビン酸テトラヘキシルデシル(それは、ビタミンCの安定した油溶性の形態であり、それは、皮膚の中へ深く浸透し、コラーゲン生産を刺激し、ダークスポットを明るくし、フリーラジカル保護を提供する;グルタチオン、アスタキサンチン、チオタイン、リン脂質、およびセラミド(それらは、皮膚のデリケートなバリアを強化しながら、疲れた皮膚を保護および修復する強力な抗酸化剤である);乳酸桿菌発酵物(それは、強力なプロバイオティクスであり、それは、健康的にバランスのとれたスキンフローラを生成させ、皮膚の自然な防御力を強化し、吹き出物および発赤の出現を低減させる);加水分解ビロードモウズイカ花(それは、UVおよびブルーライトのような有害な光エネルギー供給源に対して皮膚を保護する);ヒアルロン酸(それは、低分子ヒアルロン酸であることが可能であり、低分子ヒアルロン酸は、濃縮された湿分を皮膚に提供し、必須の湿分のリテンションを推進する);カフェイン(それは、瞬時の締め付けおよび膨張除去(de-puffing)および抗酸化剤保護を提供する);ラズベリーシードオイル+アサイーオイル(それは、優れた抗酸化剤保護を提供し、必須の脂肪酸、水分補給、および微量栄養素を皮膚に与える);モリンガ抽出物(それは、皮膚を浄化し、汚染粒子が皮膚に付着して損傷を与えることを防止する);およびナイアシンアミド(それは、皮膚を明るくし、皮膚バリア機能および湿分を保つその能力を改善する)を含むことが可能である。
【0056】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、RESET Acai & Manuka Honey Nourishing Cleanserを含むことが可能である。これは、たとえば、pHバランスのとれた(pH4.5)無香料および硫酸塩フリーのクリーム状のクレンザーであることが可能であり、それは、洗うたびに栄養を与えるクレンジングができるように、Manuka Honey UMF 17+、アサイーオイル+抽出物、ヨーグルトおよびグレープシードオイルをスーパーチャージされている。これは、たとえば、アサイーオイル+抽出物(それは、優れた抗酸化剤保護を提供し、必須の脂肪酸、水分補給、および微量栄養素を皮膚に与えることが可能である);グレープシードオイル(それは、それがすべての皮膚タイプに潤いを与えて栄養を与えるときに、汚れ、汚染、およびメイクアップを分解することが可能である);ヨーグルト(それは、強力なプロバイオティクスを有しており、それは、健康的にバランスのとれたスキンフローラを生成させ、細胞の更新を推進し、皮膚の自然な防御力を強化し、染みおよび発赤を低減させる);および医療グレードのManuka Honey UMF 17+(それは、ニュージーランドの持続可能な養蜂場から調達されることが可能であり、医療グレードのManuka Honeyは、天然の抗菌特性を提供し、炎症を低減させ、損傷した皮膚の細胞修復を刺激する)を含むことが可能である。
【0057】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、FOLLOW THE LIGHT Peelを含むことが可能である。これは、20分間のブライトニング剥離であることが可能であり、それは、それが大きな毛穴の外観を明るくして洗練させるときに、潤いを与え、くすみの徴候を消去する。この剥離は、たとえば、6.5%グリコール酸+乳酸+サリチル酸(その強力なアルファヒドロキシ酸(AHAs)&サリチル酸は、染みおよび毛穴の黒ずみを低減させ、大きな毛穴を洗練させ、細胞の更新を加速させ、ダークスポットを明色化し、一方では、水分補給を増加させ、皮膚のバリアを強化する);ザクロ酵素(それは、皮脂生産を調整し、水分補給を推進し、皮膚を明るくして穏やかに角質を除去する);ヒアルロン酸+架橋ヒアルロン酸(その次世代の純粋ヒアルロン酸は、濃縮された湿分を皮膚に提供し、保護する湿分のリテンションを推進し、フリーラジカルおよび環境的ストレスに対して皮膚を遮蔽する);センテラアジアチカ(それは、修復および治癒を推進し、敏感さを和らげ、皮膚バリアを再構築する);甘草根抽出物+ホワイトティー(それは、それがくすんだ皮膚を明るくして潤いを与えるときに、抗酸化剤保護を提供する);および、グルタチオン+ビタミンE+アスタキサンチン(それは、UV損傷を防止し、ビタミンCをリサイクルし、皮膚細胞がより良好に機能するように皮膚細胞に細胞エネルギーを提供し、また、酸化的損傷および細胞損傷から皮膚を保護する)を含むことが可能である。
【0058】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、PSA Niacinamide Glow Mistを含むことが可能である。これは、持続的な水分補給を伴うマルチタスキング皮膚回復およびブライトニングスプレーミストであることが可能である。これは、たとえば、ナイアシンアミド(それは、大きな毛穴の外観を改善してダークスポットを明色化し、毛穴を改善してダークスポットを明色化し、皮膚バリア機能および湿分を保つその能力を改善することが可能である);亜鉛PCA(それは、染みを低減させ、皮膚の健康状態を推進する強力なミネラルであることが可能である);センテラアジアチカ(それは、それが皮膚を和らげて引き締める間に抗酸化剤保護を提供する);および甘草根抽出物(それは、それがくすんだ皮膚を明るくして潤いを与えるときに、抗酸化剤保護を提供する)を含むことが可能である。
【0059】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、Glacial Brightening Microbiome Treatment Maskを含むことが可能である。このマスクは、湿分を瞬時に補充し、落ち着かせ、必須のマイクロバイオームを増やすことが可能である。これは、たとえば、スノーアルジー(それは、よりしなやかな顔色のために皮膚の中の水分補給を高め、改善された質感および外観のためにコラーゲン生産を増やし、細胞レベルにおいて環境的損傷から皮膚を保護することが可能である);IceAwake(商標)(それは、しわ深さを減少させ、顔色の輝きを増加させ、疲労の外観を低減させることによって皮膚外観を目に見えて改善することが可能である);ヴィンアップリフト(Vin-up Lift)(それは、小じわを最小化して皮膚を滑らかにするタラガム多糖類と組み合わせられた、スイスのアイスワインから抽出されたレスベラトロールベースの皮膚引き締め原料である);オーガニックサフラワーオイル(それは、すべての皮膚タイプに潤いを与えて栄養を与える皮膚同一脂質である);ナイアシンアミド(それは、大きな毛穴の外観を改善してダークスポットを明色化し、毛穴を改善してダークスポットを明色化し、また、皮膚バリア機能および湿分を保つその能力を改善する);ハチミツ抽出物(それは、マイクロバイオームを増やす);ベータ-グルカン(それは、深い表皮の水分補給および皮膚の鎮静を提供する);および多分子ヒアルロン酸(それは、小じわの外観をふっくらとさせながら、外用剤および濃縮された湿分および湿分リテンションを皮膚に提供する)を含むことが可能である。
【0060】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、LIQUID PANACEA Centella & Kombucha Firming Recovery Boosterを含むことが可能である。これは、早期老化および疲労の徴候を低減させながらすべての皮膚タイプを修復して引き締めるように設計されている、6%コンブチャ+ホワイトティー、5%センテラ幹細胞&抽出物、マデカソサイド、および3%ビタミンEをスーパーチャージされたスーパー抗酸化剤ブースターであることが可能である。これは、たとえば、6%コンブチャ+ホワイトティー(その強力な抗酸化剤は、疲れた皮膚を保護し、引き締め、明るくし、一方では、皮膚のデリケートなバリアを強化し、糖化の効果を低減させる);5%センテラ幹細胞+センテラ抽出物(それは、修復および治癒を推進し、敏感さを和らげ、皮膚バリアを再構築し、一方では、線およびしわの外観を改善する);3%ビタミンE(それは、強力な抗酸化剤であり、それは、疲れた皮膚を保護して明るくし、一方では、皮膚のデリケートなバリアを強化する);マデカソサイド(それは、疲れ果てた皮膚の修復および回復を刺激するセンテラアジアチカの重要なコンポーネントである)を含むことが可能である。
【0061】
いくつかの実施形態において、これらの外用剤132は、GIFTED Acai & Sea Buckthorn Vitamin C Glow Oilを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、これは、目に見える皮膚の輝きおよび栄養のために、5%ビタミンC、2%ビタミンE、およびコエンザイムQ10複合体をスーパーチャージされた6つの低温圧搾されたオイルのスマートブレンドを伴う、輝きを誘導するブライトニングオイルであることが可能である。これは、たとえば、5%ビタミンC(それは、ビタミンCの安定した油溶性の形態であり、それは、皮膚の中へ深く浸透し、コラーゲン生産を刺激し、ダークスポットを明るくし、フリーラジカル保護を提供する);2%ビタミンE(それは、強力な抗酸化剤であり、それは、皮膚のデリケートなバリアを強化しながら、疲れた皮膚を保護して明るくする);アサイーオイル(それは、ビタミンおよび抗酸化剤を豊富に含み、皮膚の弾性を復元させ、一方では、細胞ターンオーバーおよびコラーゲン生産を増やし、輝く顔色を皮膚に与える);オーガニックレッドラズベリーオイル(それは、強力な抗酸化剤油であり、それは、加齢による染みおよびしわの出現を低減させ、皮膚の弾性およびしなやかさを改善する);コエンザイムQ10(それは、強力な抗酸化剤であり、酸化的損傷に対して作用し、コラーゲン生産を刺激することによって光による老化に対して皮膚を保護する);および、グレープシード+スクワラン+シーバックソーンオイル(それらは、100種類以上の生体活性の栄養素、抗酸化剤、ビタミン、およびミネラルを含有するオイルであり、また、それらは、皮膚の中に深く浸透し、栄養を与え、修復を刺激する)を含むことが可能である。
【0062】
ここで図2を参照すると、冷却治療システム100の電気コンポーネントの概略図が示されている。本体部102は、コントローラー110を含むことが可能であり、コントローラー110は、USBチップ202を含むことが可能である。USBチップ202は、USB信号へのおよびUSB信号からの通信を変換することが可能である。
【0063】
コントローラー110は、電源204から電力を受け取ることが可能であり、電源204は、パワーエントリー206に接続されている。いくつかの実施形態において、パワーエントリー206は、冷却治療システム100の外部の供給源から電力を受け取り、電源204にその電力を送達するように構成されている任意の特徴を含むことが可能である。パワーエントリー206は、いくつかの実施形態において、電源コードまたは電源プラグを含むことが可能である。
【0064】
電源204は、コントローラー110に電力を供給することが可能であり、また、コントローラー110を介して、冷却治療システム100の給電されるコンポーネントのうちのいくつかまたはすべてに電力を供給することが可能である。電源は、AC/DCコンバーターを含むことが可能であり、AC/DCコンバーターは、たとえば、パワーエントリー206からAC電力を受け取り、そのAC電力をDCに変換することが可能である。いくつかの実施形態において、電源204は、1000W AC/24V DCコンバーターを含むことが可能である。
【0065】
コントローラー110は、熱負荷206および温度センサー208に給電し、それらと通信することが可能である。熱負荷206は、加熱器を含むことが可能であり、加熱器は、チラーの一部分を加熱するように構成されており、具体的には、チラーを通ってトラベルする冷却剤を加熱するように構成されている。熱負荷206は、抵抗加熱器を含むことが可能であり、抵抗加熱器は、たとえば、1つまたはいくつかの抵抗加熱エレメントを含むことが可能である。温度センサー208は、本体部102の中の温度をセンシングするように構成されることが可能であり、具体的には、熱負荷206の温度、および/または、熱負荷206を通ってトラベルする冷却剤の温度をセンシングするように構成されることが可能である。
【0066】
コントローラー110は、ドライバー210にさらに給電することが可能であり、ドライバー210は、冷却治療システム100の1つまたはいくつかのコンポーネント(たとえば、ファンおよび/または冷却器を含む)を駆動することが可能である。
【0067】
本体部102は、チラー211を含むことが可能であり、チラー211は、冷却剤をターゲット範囲の中の冷却剤温度までチルするように構成されることが可能である。チラー211は、コントローラー110によって給電および/または制御される複数のコンポーネント(たとえば、冷蔵ユニット212、ポンプ220、および温度センサー216を含む)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、チラー211は、1つまたはいくつかのファン214によって冷却されることが可能であり、1つまたはいくつかのファン214は、コントローラー110によって給電されることが可能であり、チラー211の中の冷却剤のレベルは、液体センサー218によって検出されることが可能であり、液体センサー218は、液体レベルセンサーであることが可能である。いくつかの実施形態において、チラー211は、熱交換器(たとえば、複数のフィンと、フィンを横切って空気を送風するように構成されているファンとを含む熱交換器など)を含むことが可能である。
【0068】
コントローラー110は、SBC108、ディスプレイ104、およびパネル222に、調整されたDC電力を提供することが可能である。そして、SBC108は、リーダー106およびアンテナ226に給電することが可能であり、また、ディスプレイ104、リーダー106、およびアンテナ226のそれぞれと通信することが可能である。いくつかの実施形態において、これらの通信は、たとえば、USB信号を含むことが可能である。
【0069】
パネルに給電することに加えて、コントローラー110は、パネル222およびUSB224との通信接続を維持することが可能である。いくつかの実施形態において、パネル222は、インターフェースを含むことが可能であり、ケーブル111は、インターフェースを通して本体部102に接続することが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、ケーブル111は、パネル222に接続されることが可能であり、ハンドピースボード228(それは、ハンドコントローラー114を含有するハンドピース112の中の回路基板である)が、ケーブル111を介して給電され、および/または、コントローラー110に通信可能に接続されるようになっている。いくつかの実施形態において、ケーブル111を介して、冷却器230は、コントローラー110によって給電および/または制御される。
【0070】
冷却器230は、コールドプレート116のコールドプレート温度を制御するように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、冷却器230は、熱電冷却器(TEC)を含むことが可能であり、熱電冷却器(TEC)は、コールドプレート116から熱エネルギーを伝達することが可能である。いくつかの実施形態において、冷却器230は、この熱エネルギーをリザーバー(たとえば、チラー211からハンドピース112を通して循環される冷却剤など)に伝達するように構成されることが可能である。
【0071】
ハンドピース112は、モーター232、静電容量式タッチセンサーエレクトロニクス234(本明細書では、キャップタッチ234とも称される)、1つまたはいくつかの温度センサー236、スピーカー238、および1つまたはいくつかの入力特徴240をさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ハンドピース112のこれらのコンポーネントのそれぞれは、コントローラー110によって給電および/または制御されることが可能である。
【0072】
モーター232は、いくつかの実施形態において、触覚フィードバックおよび/または組織振動を提供するように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、この振動は、治療されている組織に伝達されることが可能である。いくつかの実施形態において、治療されている組織に伝達されるこれらの振動は、治療されている組織に対する効果を引き起こすことが可能である。いくつかの実施形態において、これは、たとえば、氷核形成を引き起こすことを含むことが可能である。
【0073】
キャップタッチ234は、コールドプレート116に電気的に連結されている電気回路を含むことが可能である。キャップタッチ234は、たとえば、静電容量式タッチセンサーを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、キャップタッチ234は、コールドプレート116(または、コールドプレート116に連結されている先端部119のうちの1つ)が皮膚と接触するかまたは皮膚との接触から除去されるときに、キャップタッチ234が静電容量の変化をセンシングするように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、ハンドピース112が患者の皮膚と接触するときを決定することによって、治療の自動的なスタートを可能にすることができ、または、それが患者の皮膚から除去されるときに治療の終了を可能にすることができる。いくつかの実施形態において、および、ハンドピース先端部116と患者の皮膚との接触の検出の結果として、カウントダウン時間がトリガーされることが可能である。
【0074】
凍結または冷却治療が提供されているいくつかの実施形態において、キャップタッチ234は、コールドプレート116(または、コールドプレート116に連結されている先端部119のうちの1つ)が皮膚と接触するときを検出することが可能である。そのような実施形態では、カウントダウンタイマーは、接触が検出されるときに、その治療ステップのためにスタートされることが可能である。ドウェル時間が提供されているいくつかの実施形態において、キャップタッチ234は、コールドプレート116(または、コールドプレート116に連結されている先端部119のうちの1つ)が皮膚との接触から除去されるときを検出することが可能である。そのような実施形態では、カウントダウンタイマーは、接触からの除去が検出されるときに、ドウェル時間のためにスタートされることが可能である。
【0075】
温度センサー236は、ハンドピース112の中の1つまたはいくつかの温度をセンシングするように構成されることが可能である。これは、たとえば、コールドプレート116の1つもしくはいくつかの温度、および/または、ハンドピース112の1つもしくはいくつかの温度(たとえば、冷却器230の温度)をセンシングすることを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、センシングされた温度に基づいて、冷却器230は、コールドプレート116のその冷却を増加または減少させることが可能である。
【0076】
ハンドピース112は、スピーカー238および制御部240をさらに含む。スピーカー238は、冷却治療システム100のユーザーに情報を提供するように構成されている出力デバイスを含むことが可能である。制御部240は、1つまたはいくつかの入力特徴(具体的には、1つまたはいくつかのボタン)を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、1つまたはいくつかの入力を冷却治療システム100に提供するように、制御部240を操作することが可能であり、冷却治療システム100は、スピーカー238を介してユーザーに情報を提供することが可能である。
【0077】
図3および図4は、冷却治療システム100の一実施形態の図を示しており、具体的には、冷却治療システム100の卓上用実施形態の図を示している。ここで図3を参照すると、冷却治療システム100の一実施形態の斜視図が示されている。見られるように、冷却治療システム100は、本体部102、ディスプレイ104、およびリーダー106を含む。図3の実施形態では、リーダー106は、スロットを含み、スロットは、アーチファクト107を受け入れるように構成されており、具体的には、マイクロプロセッサーカードなどのようなカードを受け入れるように構成されている。冷却治療システム100は、リテンション受容部300をさらに含む。リテンション受容部は、ハンドピース112を保持し、固定し、および/または保つために、ハンドピース112の一部分を受け入れるように構成されている。冷却治療システム100は、ハンドル302をさらに含む。いくつかの実施形態において、ハンドル302は、本体部102の第1の側部に位置付けされている第1のハンドルと、本体部102の第2の反対側の側部に位置付けされている第2のハンドルとを含む。ハンドル302は、本体部102が平坦な表面の上に位置決めされているときに、人が自分の指をハンドル302の中へ挿入することができるように、および、ハンドル302から自分の指を除去することができるように位置決めされることが可能である。
【0078】
ここで図4を参照すると、冷却治療システム100の一実施形態の背面図が示されている。見られるように、ケーブル111およびハンドピース112は、本体部102に装着されており、具体的には、複数の装着ブラケット400を介して冷却治療システム100の本体部102に装着されている。
【0079】
ここで図5を参照すると、冷却治療システム100の一実施形態の斜視図が示されている。冷却治療システム100は、本体部102、ブーム103、ディスプレイ104、およびリーダー106を含む。図5において見られるように、ケーブル111は、ブーム103を通って延在しており、ブーム103によって支持され、および/または、部分的に支持されている。ハンドピース112は、見ることはできないがリテンション受容部300を介して、本体部102の側部に接続されている。
【0080】
ここで図6を参照すると、冷却治療システム100の別の実施形態の斜視図が示されており、具体的には、フロアベースの冷却治療システム100の斜視図が示されている。冷却治療システム100は、車輪付きカート600を含む。車輪付きカート600は、いくつかの実施形態において、図1および図2に示されている本体部102の中のコンポーネントのうちのいくつかまたはすべてを含有することが可能である。図6において見られるように、車輪付きカート600は、ベース604に接続されている複数の車輪602を含む。ハウジング606は、ベース604の上に装着されている。ハウジング606は、たとえば、チラー211、電源204、パワーエントリー206、またはコントローラー110などを含有することが可能である。
【0081】
垂直方向支持体608が、ハウジング606から垂直方向に延在することが可能である。垂直方向支持体608は、ディスプレイ104およびブーム103に連結されることが可能であり、ディスプレイ104およびブーム103を支持することが可能である。いくつかの実施形態において、および、図6において見られるように、ケーブル111は、垂直方向支持体608の一部分に連結されることが可能である。
【0082】
図3から図6に示されている両方の実施形態は冷却治療システム100のものであるが、これらの実施形態は、異なる性能属性を有することが可能である。たとえば、図3から図5の実施形態は、図6に示されている実施形態とは異なる冷却レベルを提供することが可能である。たとえば、図3から図5の実施形態は、-10℃から+40℃のコールドプレート116の冷却/温度制御を提供することが可能であり、一方では、図6の実施形態は、-30℃から+40℃のコールドプレートの冷却/温度制御を提供することが可能である。しかし、いくつかの実施形態において、図3から図6の実施形態のすべてが、-30℃から+40℃のコールドプレートの冷却/温度制御を提供することが可能である。
【0083】
ここで図7を参照すると、ハンドピース112の一実施形態の斜視図が示されている。図7において見られるように、ハンドピース112は、ケーブル111に接続している。ハンドピース112は、コールドプレート116を含む。コールドプレート116は、冷却および/または凍結治療の送達を可能にするために、制御可能に冷却されることが可能である。
【0084】
ハンドピース112は、入力特徴700をさらに含む。いくつかの実施形態において、および、図7に描かれているように、この入力特徴は、ボタンを含むことが可能である。ハンドピース112は、リテンションコネクター702をさらに含むことが可能である。リテンションコネクター702は、リテンション受容部300によって受け入れられ、それによって、ハンドピース112をコンソール102および/またはカート600に連結することが可能である。
【0085】
ここで図8を参照すると、コールドプレート116の斜視図が示されている。コールドプレート116は、遠位突出部800を含む。遠位突出部は、軸線801に沿って軸線801の周りに半径方向に延在する円筒形状の部材を含むことが可能である。遠位突出部800は、遠位端部802および近位端部804を含むことが可能である。遠位端部802は、平面的な部材を含むことが可能であり、平面的な部材は、いくつかの実施形態において、軸線801に対して垂直に延在することが可能である。
【0086】
遠位突出部800の近位端部804は、カミング表面806に連結されることが可能である。カミング表面806は、遠位突出部800の近位端部804から離れるように近位におよび半径方向に延在することが可能である。カミング表面806は、切頭円錐形を画定することが可能であり、具体的には、カミング表面は、切頭円錐形の錐台を含む。したがって、いくつかの実施形態において、カミング表面806は、少なくとも部分的に円錐形状になっている。
【0087】
図9(コールドプレート116の側面図)において見られるように、カミング表面806は、遠位端部808を有することが可能であり、遠位端部808は、遠位突出部800の近位端部804に直接的にまたは間接的に接続することが可能である。図9の実施形態では、カミング表面806の遠位端部808は、平滑化特徴810を介して遠位突出部の近位端部804に接続しており、平滑化特徴810は、たとえば、ブレンドまたはラウンドを含むことが可能である。カミング表面806は、近位端部812をさらに含むことが可能である。
【0088】
コールドプレート116は、リテンション窪み814をさらに含むことが可能であり、リテンション窪み814は、カミング表面806の近位端部812から近位におよび半径方向内向きに延在している。したがって、軸線801から測定されるリテンション窪み814の少なくとも一部分の直径は、カミング表面806の近位端部812の直径よりも小さくなっていることが可能である。換言すれば、リテンション窪み814は、カミング表面806の近位端部812の下方に所定の深さを有することが可能である。
【0089】
いくつかの実施形態において、コールドプレート116は、カミング表面の近位端部812の周囲部の周りに広げられた複数の軸線方向溝部816をさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態において、これらの軸線方向溝部816のそれぞれは、カミング表面806の近位端部812およびリテンション窪み814の接合部に位置付けされることが可能である。いくつかの実施形態において、軸線方向溝部816のそれぞれは、リテンション窪み814の深さに等しい深さまで、カミング表面806の近位端部812の中へ延在することが可能である。
【0090】
いくつかの実施形態において、コールドプレート116(具体的には、遠位突出部800の遠位端部802)は、患者の皮膚に直接的に適用され、冷却および/または凍結治療を提供することが可能である。いくつかの実施形態において、1つまたはいくつかの治療先端部119(本明細書では、治療キャップ119とも称される)が、コールドプレート116に連結され、また、患者の皮膚に直接的に適用され、治療を提供することが可能であり、治療は、たとえば、皮膚剥離治療、冷却治療、および/または凍結治療を含むことが可能である。ここで図10を参照すると、滑らかな先端部120の一実施形態の斜視図が示されている。滑らかな先端部120は、外部ハウジング1000、接触表面1002、およびベース1004を含むことが可能である。接触表面1002は、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、円形表面を含むことが可能であり、円形表面は、たとえば、5mmから40mmの間の直径、10mmから30mmの間の直径、または、任意の他のもしくは中間の直径を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、正方形または長方形表面を含むことが可能であり、正方形または長方形表面は、5mmから40mmの間の、10mmから30mmの間の、または、任意の他のもしくは中間のサイズの長さおよび/または幅を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、滑らかな先端部120の接触表面1002は、滑らかであることが可能である。いくつかの実施形態において、滑らかな先端部120は、5ミクロンから50ミクロンの間の粗さRz、10ミクロンから40ミクロンの間の粗さRz、20ミクロンから30ミクロンの間の粗さRz、おおよそ25ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ25ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、または、任意の他のもしくは中間の値の粗さRzを有することが可能である。図11(滑らかな先端部120の側面図)において見られるように、接触表面1002は、いくつかの実施形態において、湾曲していることが可能である。滑らかな先端部120の外部ハウジング1000は、ハウジング1000の周りに延在する凹部1006を画定することが可能である。
【0091】
ここで図12を参照すると、滑らかな先端部120の断面図が示されている。図12において見られるように、ハウジング1000は、ハウジング1000のベース1004の中に開口部1200を画定することが可能であり、その開口部は、ハウジング1000によって画定された受容部1202の中へ延在することが可能である。受容部1202は、コールドプレート116を受け入れるように構成されることが可能である。受容部1202は、嵌合表面1204によって画定されることが可能であり、嵌合表面1204は、コールドプレート116の(具体的には、遠位突出部800およびカミング表面806の)部分と全体的にまたは部分的に同じ形状を有している。これらの嵌合表面1204は、コールドプレート116と(具体的には、遠位突出部800および/またはカミング表面806と)嵌合するように、および/または、直接的にまたは間接的に接触するように構成され、滑らかな先端部120からコールドプレート116への熱伝達を促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、滑らかな先端部120は、これらの嵌合表面1204を介して、および、いくつかの実施形態では、嵌合表面1204および/またはコールドプレート116に適用される熱的に伝導性のカップリング流体を介して、コールドプレート116に熱的に連結されることが可能である。
【0092】
滑らかな先端部120、具体的には、ハウジング1000は、リテンション特徴1206を含むことが可能であり、リテンション特徴1206は、いくつかの実施形態において、ハウジング1000に連結されているコンプライアント部材を含むことが可能である。図12に具体的に描かれているように、リテンション特徴1206は、Oリング1208(たとえば、ゴムOリングなど)の形態のコンプライアント部材を含み、それは、ハウジング1000によって画定された凹部1210の中に保たれている。いくつかの実施形態において、このコンプライアント部材、具体的には、Oリング1208は、滑らかな先端部120がコールドプレート116に連結されているときに、コールドプレート116のリテンション窪み814の中に受け入れられて保たれるように構成されることが可能である。以下で論じられるように、先端部119のすべては、それらの先端部119がコールドプレート116に連結されることを可能にするために、同様のリテンション特徴を含むことが可能である。
【0093】
いくつかの実施形態において、たとえば、滑らかな先端部120がコールドプレート116に連結されているときには、コンプライアント部材、具体的には、Oリング1208は、カミング表面806と係合することが可能であり、コンプライアント部材(具体的には、Oリング1208)の直径を変形させることが可能である(具体的には、拡大することが可能である)。コンプライアント部材のこの変形は、コンプライアント部材(より具体的には、Oリング1208)がリテンション窪み814の中に受け入れられるように、滑らかな120のハウジング1000の受容部1202の中へコールドプレート116が十分に挿入されるまで起こることが可能である。リテンション窪み814のより小さな直径に起因して、コンプライアント部材は、その未変形の形状または変形の少ない形状に戻ることが可能である。これは、Oリングの直径の減少を含むことが可能である。未変形の形状または変形の少ない形状へのこの戻りは、コールドプレート116の上に滑らかな先端部120を保つ。滑らかな先端部120は、リテンション窪み814からコンプライアント部材を抽出するのに十分な力を印加することによって、コールドプレート116から解除されることが可能である。
【0094】
いくつかの実施形態において、軸線方向溝部816は、コールドプレートからの滑らかな先端部の連結および解除を促進させることが可能である。具体的には、これらの軸線方向溝部816は、コールドプレート116の周りでのコンプライアント部材(具体的には、Oリング1208)によるシーリングを防止する。このシーリングを防止することは、滑らかな先端部120がコールドプレート116から除去されるときの真空の生成を同様に防止し、または、滑らかな先端部120がコールドプレート116に連結されるときの加圧されたガスもしくは流体の生成を同様に防止する。
【0095】
いくつかの実施形態において、軸線方向溝部816がないことは、コールドプレートと治療先端部119との間での空気の捕捉を結果として生じさせる可能性がある。捕捉された空気は、いくつかの不利益を与える可能性がある。具体的には、冷却および/または凍結治療の提供を可能にするために、治療先端部119がコールドプレートに熱的に接続されている実施形態では、この捕捉された空気は、コールドプレートと治療先端部との間の熱的な連結を減少させる可能性がある。さらに、この捕捉された空気は、コールドプレートへの治療先端部119の接続の安定性を減少させる可能性がある。
【0096】
図13から図19は、先端部119の実施形態の図を示しており、具体的には、テクスチャー加工された先端部122の図を示している。いくつかの実施形態において、テクスチャー加工された先端部122は、テクスチャー加工された先端部122が皮膚の上で擦られたときに、皮膚を擦りむくように十分にテクスチャー加工されることが可能である。
【0097】
図13において見られるように、テクスチャー加工された先端部122の斜視図は、外部ハウジング1300、接触表面1302、およびベース1304を含むことが可能である。接触表面1302は、平坦であるか、平面的であるか、非平面的であるか、ディンプル付きであるか、凹形であるか、または凸形であることが可能である。接触表面1002は、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、円形表面を含むことが可能であり、円形表面は、たとえば、5mmから40mmの間の直径、10mmから30mmの間の直径、または、任意の他のもしくは中間の直径を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、正方形または長方形表面を含むことが可能であり、正方形または長方形表面は、5mmから40mmの間の、10mmから30mmの間の、または、任意の他のもしくは中間のサイズの長さおよび/または幅を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、テクスチャー加工された先端部122の接触表面1302は、テクスチャー加工されることが可能である。いくつかの実施形態において、テクスチャー加工された先端部122は、50ミクロンから270ミクロンの間の粗さRz、60ミクロンから200ミクロンの間の粗さRz、70ミクロンから150ミクロンの間の粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-20ミクロンの粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、おおよそ80ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ80ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、おおよそ75ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ75ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、または、任意の他のもしくは中間の値の粗さRzを有することが可能である。図14(テクスチャー加工された先端部122の側面図)において見られるように、接触表面1302は、いくつかの実施形態において、湾曲していることが可能である。テクスチャー加工された先端部122の外部ハウジング1302は、ハウジング1000の周りに延在する複数の凹部1306を画定することが可能である。いくつかの実施形態において、滑らかな先端部120およびテクスチャー加工された先端部122は、滑らかな先端部120とテクスチャー加工された先端部122との間の容易な視覚的なまたは触覚的な区別を可能にするために、異なる数の凹部1006、1306を有することが可能である。
【0098】
ここで図15を参照すると、テクスチャー加工された先端部122の断面図が示されている。テクスチャー加工された先端部122において見られるように、ハウジング1300は、ハウジング1300のベース1304の中に開口部1200を画定することが可能であり、その開口部は、ハウジング1300によって画定された受容部1202の中へ延在することが可能である。受容部1202は、コールドプレート116を受け入れるように構成されることが可能である。受容部1202は、嵌合表面1204によって画定されることが可能であり、嵌合表面1204は、コールドプレート116の(具体的には、遠位突出部800およびカミング表面806の)部分と全体的にまたは部分的に同じ形状を有している。これらの嵌合表面1204は、コールドプレート116と(具体的には、遠位突出部800および/またはカミング表面806と)嵌合するように、および/または、直接的にまたは間接的に接触するように構成され、滑らかな先端部120からコールドプレート116への熱伝達を促進させることが可能である。いくつかの実施形態において、滑らかな先端部120は、これらの嵌合表面1204を介して、および、いくつかの実施形態では、嵌合表面1204および/またはコールドプレート116に適用される熱的に伝導性のカップリング流体を介して、コールドプレート116に熱的に連結されることが可能である。
【0099】
テクスチャー加工された先端部122、具体的には、ハウジング1300は、リテンション特徴1206を含むことが可能であり、リテンション特徴1206は、いくつかの実施形態において、ハウジング1300に連結されているコンプライアント部材を含むことが可能である。図15に具体的に描かれているように、リテンション特徴1206は、Oリング1208(たとえば、ゴムOリングなど)の形態のコンプライアント部材を含み、それは、ハウジング1300によって画定された凹部1210の中に保たれている。いくつかの実施形態において、このコンプライアント部材、具体的には、Oリング1208は、テクスチャー加工された先端部122がコールドプレート116に連結されているときに、コールドプレート116のリテンション窪み814の中に受け入れられて保たれるように構成されることが可能である。
【0100】
いくつかの実施形態において、たとえば、テクスチャー加工された先端部122がコールドプレート116に連結されているときには、コンプライアント部材、具体的には、Oリング1208は、カミング表面806と係合することが可能であり、コンプライアント部材(具体的には、Oリング1208)の直径を変形させることが可能である(具体的には、拡大することが可能である)。コンプライアント部材のこの変形は、コンプライアント部材(より具体的には、Oリング1208)がリテンション窪み814の中に受け入れられるように、滑らかな120のハウジング1300の受容部1202の中へコールドプレート116が十分に挿入されるまで起こることが可能である。リテンション窪み814のより小さな直径に起因して、コンプライアント部材は、その未変形の形状または変形の少ない形状に戻ることが可能である。これは、Oリングの直径の減少を含むことが可能である。未変形の形状または変形の少ない形状へのこの戻りは、コールドプレート116の上にテクスチャー加工された先端部122を保つ。テクスチャー加工された先端部122は、リテンション窪み814からコンプライアント部材を抽出するのに十分な力を印加することによって、コールドプレート116から解除されることが可能である。
【0101】
いくつかの実施形態において、軸線方向溝部816は、コールドプレートからの滑らかな先端部の連結および解除を促進させることが可能である。具体的には、これらの軸線方向溝部816は、コールドプレート116の周りでのコンプライアント部材(具体的には、Oリング1208)によるシーリングを防止する。このシーリングを防止することは、テクスチャー加工された先端部122がコールドプレート116から除去されるときの真空の生成を同様に防止し、または、テクスチャー加工された先端部122がコールドプレート116に連結されるときの加圧されたガスもしくは流体の生成を同様に防止する。
【0102】
ここで図16を参照すると、先端部199の一実施形態の断面図が示されており、具体的には、サスペンションアッセンブリ先端部1600の断面図が示されている。サスペンションアッセンブリ先端部1600は、サスペンション先端部1602およびサスペンション1604を含む。サスペンション1604は、サスペンション先端部1602およびコールドプレート116の両方に係合するように構成されている。
【0103】
サスペンションアッセンブリ先端部1600は、たとえば、サスペンション先端部1602をコールドプレート116から選択的に熱的に隔離することを含む、いくつかの利点を提供する。いくつかの実施形態において、たとえば、サスペンション1604は、サスペンション先端部1602をコールドプレート116から熱的に隔離することができる熱絶縁体を含むことが可能である。代替的に、いくつかの実施形態では、サスペンション1604は、熱伝導体を含み、それによって、サスペンション先端部1602をコールドプレート116に密接に熱的に連結することが可能である。いくつかの実施形態において、治療が提供されている間に、サスペンション先端部1602が、20℃以上、10℃以上、10℃から20℃の間の温度以上、または、任意の他のもしくは中間の温度に表面温度を維持するときに、サスペンション先端部1602は、コールドプレート116から熱的に隔離されている。いくつかの実施形態において、サスペンション先端部1602が、20℃以上、10℃以上、10℃から20℃の間の温度以上、または、コールドプレート116の温度の上方の、および/もしくは、コールドプレート116の温度の上方で患者の皮膚の温度の下方の任意の他の温度に表面温度を維持するときに、サスペンション先端部1602は、コールドプレート116から熱的に隔離されている。いくつかの実施形態において、コールドプレート116が20℃から-30℃の間の温度にあるときに、サスペンション先端部1602は、20℃以上に表面温度を維持するのに十分に熱的に隔離されることが可能である。いくつかの実施形態において、治療が提供されている間に、サスペンション先端部が20℃以上に表面温度を維持しないときに、サスペンション先端部1602は、コールドプレート116に密接に熱的に連結される。
【0104】
いくつかの実施形態において、サスペンションアッセンブリ先端部1600は、治療エリアにさらにより一貫して均一に力を印加することが可能である。具体的には、サスペンションアッセンブリ先端部1600が治療エリアを横切って移動されるときに、サスペンション1604は、サスペンション先端部1602がコールドプレート116に対して移動することを可能にし、それによって、治療エリアのトポグラフィーに調節することが可能である。これは、サスペンション先端部1602と治療エリアにおける皮膚との間のより一貫した接触、および、サスペンション先端部1602と治療エリアにおける皮膚との間のより一貫した力を結果として生じさせる。
【0105】
サスペンション先端部1602は、外部ハウジング1300、接触表面1302、およびベース1304を含むことが可能である。接触表面1302は、平坦であるか、平面的であるか、非平面的であるか、ディンプル付きであるか、凹形であるか、または凸形であることが可能である。接触表面1002は、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、円形表面を含むことが可能であり、円形表面は、たとえば、5mmから40mmの間の直径、10mmから30mmの間の直径、または、任意の他のもしくは中間の直径を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1002は、正方形または長方形表面を含むことが可能であり、正方形または長方形表面は、5mmから40mmの間の、10mmから30mmの間の、または、任意の他のもしくは中間のサイズの長さおよび/または幅を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、接触表面1302は、滑らかであることが可能であり、または、テクスチャー加工されることが可能である。いくつかの実施形態において、テクスチャー加工された先端部122は、50ミクロンから270ミクロンの間の粗さRz、60ミクロンから200ミクロンの間の粗さRz、70ミクロンから150ミクロンの間の粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-20ミクロンの粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ100ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、おおよそ80ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ80ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、おおよそ75ミクロン+/-10ミクロンの粗さRz、おおよそ75ミクロン+/-5ミクロンの粗さRz、または、任意の他のもしくは中間の値の粗さRzを有することが可能である。
【0106】
図17において見られるように、ハウジング1300は、ハウジング1300のベース1304の中に開口部1200を画定することが可能であり、その開口部は、ハウジング1300によって(具体的には、ハウジング1300の内部壁部1702によって)画定された受容部1202の中へ延在することが可能である。受容部1202(それは、ハウジング1300の内部壁部1702によって画定され、および/または、その中に形成されることが可能である)は、サスペンション1604を保持し、および/またはサスペンション1604と係合するように、ならびに、コールドプレート116を受け入れるように構成されることが可能である。
【0107】
いくつかの実施形態において、受容部1202は、リテンション溝部1606およびサスペンションリップ1608を含むことが可能であり、リテンション溝部1606は、サスペンション1604をサスペンション先端部1602に連結するために、サスペンション1604の一部分と係合するように構成されている。図17に示されているように、サスペンションリップ1608およびリテンション溝部1606のそれぞれは、ハウジングの内部壁部1702の中に形成され、および/または、ハウジングの内部壁部1702によって形成されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンションリップ1608は、ハウジング1300のベース1304よりも接触表面1302に相対的に近接した位置において、ハウジング1300の内部壁部1702の中に形成されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション溝部1606は、ハウジング1300の接触表面1302よりもハウジングのベース1304に相対的に近接した位置において、ハウジング1300の内部壁部1702の中に形成されることが可能である。
【0108】
サスペンション溝部1606は、先端部連結特徴(たとえば、サスペンション1604の外部コネクター1820など)を受け入れて保つようにサイズ決めおよび形状決めされることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション溝部1606は、サスペンション溝部1606に対する、および/または、サスペンション1606に対する、先端部連結特徴のいくらかの移動を可能にするサイズおよび/または形状になっていることが可能である。サスペンションアッセンブリ先端部1600がコールドプレート116に接続されているときには、次いで、サスペンション溝部1606は、コールドプレート116に対するサスペンション先端部1602のいくらかの移動を可能にするようにサイズ決めおよび/または形状決めされることが可能である。いくつかの実施形態において、先端部連結特徴およびサスペンション溝部1606の両方は、サスペンション溝部に対して、たとえば、最大で1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、または任意の他のもしくは中間の距離を先端部連結特徴が移動することを可能にするように、サイズ決めおよび/または形状決めされることが可能である。いくつかの実施形態において、この移動は、矢印1620によって示されている方向にあることが可能である。
【0109】
サスペンションリップ1608は、サスペンション1604の1つまたはいくつかの特徴と係合し、それによって、サスペンション先端部1602を懸架するように構成されることが可能である。サスペンションリップ1608は、受容部1202のすべてまたは一部分の周りに延在することが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンションリップ1608は、受容部1202の内部の周りに円周方向に延在し、1つまたはいくつかのサスペンション部材1810と係合することができる連続的なリムを形成することが可能である。1つまたはいくつかのサスペンション部材1810は、たとえば、サスペンション1604の中央部材1804から延在する可撓性エレメントをそれぞれ含むことが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材1810のそれぞれは、トーションバーを含むことが可能であり、トーションバーは、安定した位置に向けてサスペンション先端部1602を付勢するために、サスペンションリップ1608に力を印加するように構成されている。いくつかの実施形態において、サスペンション1604は、外力がサスペンション先端部1602に印加されていないときに、サスペンション先端部1602を安定した位置に駆動する。
【0110】
いくつかの実施形態において、サスペンションリップ1608、サスペンション溝部1606、およびサスペンション1604は、サスペンション1604が受容部1202の中に受け入れられ、先端部連結特徴がサスペンション溝部1606の中に受け入れられたときに、サスペンション部材1810がプリロードされるようにサイズ決めおよび形状決めされている。いくつかの実施形態において、このプリロードは、サスペンション先端部1602が安定した位置にあるときに、サスペンション部材1810のうちの1つまたはいくつかの撓みにおいて明白である可能性がある。いくつかの実施形態において、サスペンション部材1810は、サスペンション先端部1602に印加される6オンス未満の力がサスペンション部材1810の任意の追加的な撓みを結果として生じさせないように、プリロードされることが可能である。
【0111】
サスペンション1604の側面図が、図18に示されている。サスペンションは、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能であり、さまざまな材料から作製されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション1604の全体は、単一の材料および/または単一のタイプの材料から作製されることが可能であり、いくつかの実施形態では、サスペンション1604の異なるパーツは、異なる材料から作製されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンションは、天然材料または合成材料から作製されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション1604は、ポリマー、エラストマー、または金属から作製されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション1604は、ポリアミドなどのようなポリマーを含むことが可能である。サスペンション1604がサスペンション先端部1602をコールドプレート116から熱的に隔離するいくつかの実施形態では、サスペンション1604は、低い熱伝導率を有するポリマーから作製されることが可能である。サスペンション1604がサスペンション先端部1602をコールドプレート116と密接に熱的に連結するいくつかの実施形態では、サスペンション1604は、高い熱伝導率を有する金属または他の材料から作製されることが可能である。
【0112】
サスペンションは、上部1802および底部1803を含む。サスペンション1604の上部1802は、中央部材1804を含む。中央部材1804は、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、中央部材1804は、円筒形状の部材を含むことが可能であり、その円筒形状の部材は、たとえば、円形断面を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ならびに、図16および図19に描かれているように、中央部材1804は、中空になっていることが可能であり、および/または、中央部材180を通って延在するルーメンを画定することが可能である。
【0113】
いくつかの実施形態において、中央部材1804は、中央受容部1805を画定することが可能である。いくつかの実施形態において、中央受容部1805は、サスペンションアッセンブリ先端部1600がコールドプレート116に連結されているときに、コールドプレート116の一部分を受け入れるようにサイズ決めおよび/または形状決めされることが可能である。具体的には、いくつかの実施形態において、中央受容部1805は、遠位突出部800を受け入れ、遠位突出部800(具体的には、遠位突出部800の遠位端部802)がサスペンション先端部1602に接触することを防止するように構成されることが可能である。
【0114】
いくつかの実施形態において、中央部材1804およびサスペンション1604は、中心軸線1806を有することが可能であり、中心軸線1806は、サスペンション1604を通って、ならびに、サスペンション1604の上部1802および底部1803を通って、中心に延在している。
【0115】
サスペンション1604は、複数のサスペンション部材1810を含むことが可能であるサスペンション部材アレイ1808を含む。サスペンション部材1810のそれぞれは、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能であり、さまざまな材料から作製されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材1810のそれぞれは、弾性になっていることが可能であり、それぞれのサスペンション部材1810が弾性的に変形すること、および、次いでその元の位置に戻ることを可能にする。いくつかの実施形態において、および、図19において見られるように、サスペンション部材1810のそれぞれは、片持ち梁状のビームを含むことが可能であり、片持ち梁状のビームは、中央部材1804に接続されている近位端部1902と、サスペンションリップ1608と係合する遠位端部1904とを有している。いくつかの実施形態において、片持ち梁状のビームは、長方形断面を含むことが可能である。
【0116】
サスペンション部材アレイ1808の中のサスペンション部材1810のそれぞれは、サスペンション1604の上部1802に向けて、および/または、サスペンション1604の底部1803に向けて撓むことが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材1810のそれぞれは、サスペンション1604の上部1802に向けて、および/または、サスペンション1604の底部1803に向けて、最大で、たとえば、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、または、最大で任意の他のまたは中間の値まで撓むことが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材アレイ1808の一方の側部におけるサスペンション部材1810は、底部1803に向けて撓むことが可能であり、サスペンション部材アレイ1808の反対側の側部におけるサスペンション部材1810は、サスペンション1604の上部1802に向けて反対方向に撓むことが可能であり、または、同じ方向であるがより小さい程度に撓むことが可能であり、それによって、サスペンション先端部1602に揺動運動を提供する。
【0117】
複数のサスペンション部材1810は、中心軸線1806の周りに均一に分配されるように、中央部材1804の周りに円周方向に分配されることが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション部材1810は、中心軸線1806の周りに等距離に配置されることが可能であり、スポーク状の方式で中央部材1804から延在することが可能である。いくつかの実施形態において、複数のサスペンション部材1810のうちのいくつかまたはすべては、全体的に共通の平面の中にあることが可能であり、および/または、中心軸線1806に対して垂直の方向に延在することが可能である。
【0118】
サスペンション1604は、たとえば、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、20、30、40、50、100、または、任意の他のもしくは中間の数のサスペンション部材1810を含む、任意の所望の数のサスペンション部材1810を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション1604は、たとえば、4個よりも多いサスペンション部材1810、6個よりも多いサスペンション部材1810、8個よりも多いサスペンション部材1810、10個よりも多いサスペンション部材1810、20個よりも多いサスペンション部材1810、30個よりも多いサスペンション部材1810、40個よりも多いサスペンション部材1810、60個よりも多いサスペンション部材1810、80個よりも多いサスペンション部材1810、100個よりも多いサスペンション部材1810、または、任意の他のもしくは中間の数のサスペンション部材1810を含むことが可能である。
【0119】
サスペンション1604は、複数の連結部材1814を含む連結部材アレイ1812を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、それぞれの連結部材1814は、サスペンション1604をコールドプレート116におよびサスペンション先端部1602に接続するように構成されることが可能である。サスペンション1604は、連結部材アレイ1812の中に、たとえば、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、20、30、40、50、100、または、任意の他のもしくは中間の数の連結部材1814を含む、任意の所望の数の連結部材1814を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、サスペンション1604は、たとえば、4個よりも多い連結部材1814、6個よりも多い連結部材1814、8個よりも多い連結部材1814、10個よりも多い連結部材1814、20個よりも多い連結部材1814、30個よりも多い連結部材1814、40個よりも多い連結部材1814、60個よりも多い連結部材1814、80個よりも多い連結部材1814、100個よりも多い連結部材1814、または、任意の他のもしくは中間の数の連結部材1814を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材アレイ1812は、サスペンション部材アレイ1808の中のサスペンション部材1810の数と同じ数の連結部材1814を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材アレイ1812は、サスペンション部材アレイ1808の中のサスペンション部材1810の数とは異なる数の連結部材1814を含むことが可能である。
【0120】
図19において見られるように、連結部材1814のそれぞれは、中央部材1804に接続されている近位端部1906を含むことが可能であり、下向きにおよび半径方向に離れるように遠位端部1908まで延在することが可能である。いくつかの実施形態において、複数の連結部材1814は、中心軸線1806の周りに均一に分配されるように、中央部材1804の周りに円周方向に分配されることが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材1814は、中心軸線1806の周りに等距離に配置されることが可能であり、スポーク状の方式で中央部材1804から延在することが可能である。いくつかの実施形態において、連結部材1814の下向きのおよび半径方向外向きの延在に起因して、連結部材アレイ1812は、円錐形状であることが可能であり、具体的には、切頭円錐形の形状を有することが可能である。
【0121】
連結部材1814のそれぞれは、連結アーム1816および連結ヘッド1818を含むことが可能である。図18において見られるように、連結アーム1816は、その近位端部において中央部材1804に接続し、その遠位端部において連結ヘッド1818に接続することが可能である。連結ヘッド1818は、外部コネクター1820を含むことが可能であり、外部コネクター1820は、サスペンション先端部1602と接続するように構成されており、具体的には、サスペンション先端部1602のサスペンション溝部1606に接続するように構成されている。連結ヘッド1818は、内部コネクター1822をさらに含むことが可能であり、内部コネクター1822は、コールドプレート116と接続するように、具体的には、コールドプレート116のリテンション窪み814と接続するように構成されている。
【0122】
いくつかの実施形態において、外部コネクター1820は、撓みアーム1824および係合ヘッド1826を含むことが可能である。外部コネクター1820の係合ヘッド1826は、サスペンション先端部1602のサスペンション溝部1606と係合するように、具体的には、サスペンション先端部1602のサスペンション溝部1606の中に受け入れられるように構成されることが可能である。撓みアーム1824は、係合ヘッド1826とサスペンション先端部1602のサスペンション溝部1606との係合を促進させるように撓むように構成されることが可能である。
【0123】
いくつかの実施形態において、内部コネクター1822は、撓みアーム1828および係合ヘッド1830を含むことが可能である。内部コネクター1822の係合ヘッド1830は、コールドプレート116と係合するように、具体的には、コールドプレート116のリテンション窪み814の中に受け入れられるように構成されることが可能である。撓みアーム1828は、係合ヘッド1830とコールドプレート116(具体的には、コールドプレート116のリテンション窪み814)との係合を促進させるように撓むように構成されることが可能である。
【0124】
ここで図20を参照すると、チラー211の一実施形態の概略図が示されている。チラー211は、冷却剤循環システム2000を含むことが可能であり、冷却剤循環システム2000は、熱交換器2002を介して冷蔵ユニット212に連結されることが可能である。冷却剤循環システム2000は、冷却剤循環システム2000を通して(ハンドピース112を通すことを含む)冷却剤を循環させるように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、この冷却剤は、ヒートシンクであることが可能であり、ハンドピース112の冷却器230は、コールドプレート116からヒートシンクに熱を伝達することが可能である。
【0125】
いくつかの実施形態において、図20に描かれているように、冷蔵ユニット212は、冷却剤循環システム2000の中の冷却剤を冷却するように構成されることが可能であり、加熱器206は、冷却剤循環システム2000の中の冷却剤を加熱するように構成されることが可能である。いくつかの実施形態において、加熱器206および冷蔵ユニット212の組み合わせは、所望の温度範囲内への冷却剤の冷却を可能にすることができ、具体的には、冷蔵ユニット212の冷却出力を変化させる必要性を減少させながら、所望の温度範囲への冷却剤の冷却を可能にすることができる。いくつかの実施形態において、たとえば、冷蔵ユニット212は、冷蔵ユニット212の出力が比較的に一定のままである場合には、より長い寿命時間を有することが可能である。比較的に一定の冷蔵ユニット212の出力を維持しながら冷却剤温度の制御を可能にするために、加熱器206は、冷却剤を加熱することが可能である。したがって、冷却剤の温度の管理は、大部分が、温度センサー208から収集された温度データに基づいて、加熱器206によって実施されることが可能である。
【0126】
循環システム2000は、冷却剤リザーバー2004を含むことが可能であり、冷却剤リザーバー2004は、冷却剤を含有することが可能である。いくつかの実施形態において、冷却剤リザーバー2004の中の冷却剤のレベルは、液体センサー218によって測定されることが可能である。液体センサー218によって測定される冷却剤レベルが所定のレベルを下回って降下する場合、エラーメッセージまたは警告が、たとえば、ディスプレイ104の上のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を介して、および/または、スピーカー238を介して、ユーザーに提供されることが可能である。
【0127】
いくつかの実施形態において、冷却剤ポンプ220は、循環システム2000を通して冷却剤を循環させることが可能である。いくつかの実施形態において、このポンプは、ハンドピース112に提供される冷却剤のさらなる制御冷却を提供することが可能である。具体的には、より多くの冷却が望まれる場合には、冷却剤が循環される速度が増加されることが可能であり、および/または、冷却剤の温度が減少されることが可能である。同様に、より少ない冷却が望まれる場合には、冷却剤が循環される速度が減少されることが可能であり、および/または、冷却剤の温度が増加されることが可能である。
【0128】
図21は、患者に(より具体的には、患者の皮膚のエリアに)皮膚冷却治療を送達するためのプロセス2100の一実施形態を図示するフローチャートである。プロセス2100は、冷却治療システム100によって実施されることが可能である。
【0129】
プロセス2100は、ブロック2102において開始し、そこでは、セルフチェックが実施される。いくつかの実施形態において、セルフチェックは、定期的に実施されることが可能であり、または、たとえば、冷却治療システム100がターンオンされるかまたは起こされるときなどに実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、セルフチェックは、冷却剤レベルが満足のいくものであるか;冷却治療システム100のコンポーネントが機能的であるか;または、ハンドピース112が存在しているかなどを決定するためにチェックすることが可能である。セルフチェックは、コントローラー110によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、セルフチェックは、冷却治療システム100のコンポーネント(たとえば、チラー211など)との通信接続;冷却器230の給電を制御する能力;ハンドピース112のタイプおよび/またはシリアル番号を収集することを含むハンドピース112の存在;ハンドピース112および/またはハンドピースのコンポーネント(たとえば、モーター232、温度センサー236、スピーカー238、および/または、任意の他のインジケーター(たとえば、1つまたはいくつかのLEDなど)などを含む)の動作を決定することを含むことが可能である。
【0130】
ブロック2104において、セルフチェックによってトリガーされる任意のエラーが、ユーザーに示されることが可能である。これは、任意のエラーの視覚的インディケーションおよび/または視覚的識別をユーザーに提供するために、ディスプレイ104の上のGUIを制御すること、および/または、たとえばスピーカー238を介して任意のエラーの可聴インディケーションをユーザーに提供することを含むことが可能である。エラーが検出されない場合には、GUIは、図23のイメージを表示するように制御されることが可能であり、図23のイメージは、アーチファクト107を受け入れる準備ができたことを示している。
【0131】
ブロック2106において、アーチファクト107(たとえば、カードなど)が受け入れられる。いくつかの実施形態において、アーチファクトは、リーダー106に関連付けられる物理的な特徴によって受け入れられることが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、リーダーは、アーチファクト107を受け入れるように構成されている物理的な特徴(たとえば、スロットなど)を含むことが可能である。そのような実施形態では、アーチファクト107は、この特徴によって受け入れられることが可能であり、具体的には、スロットの中に受け入れられることが可能である。いくつかの実施形態において、および、物理的なアーチファクトの代わりに、非物理的なアーチファクトが受け入れられ、および/または、読み取られることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、デジタルアーチファクトの中に含有されている情報にアクセスすることを含むことが可能である。
【0132】
アーチファクト107が受け入れられた後に、アーチファクト107は、ブロック2108に示されているように、読み取られることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、アーチファクト107からデータを読み取ることを含むことが可能である。これは、たとえば、アーチファクト107の特徴(たとえば、アーチファクト107のマイクロプロセッサーなど)に給電すること、情報に関してアーチファクト107に問い合わせること、および/または、アーチファクト107からデータを受け取ることを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、アーチファクトからデータを読み取ることは、アーチファクトに関連付けられる利用可能な治療サイクルのカウントの値を決定することを含むことが可能である。利用可能な少なくとも1つの治療サイクルをアーチファクトが有するということが決定された場合には、プロセス2100は、ブロック2110に進行することが可能である。代替的に、利用可能な治療サイクルをアーチファクトが有していないということが決定された場合には、利用可能な治療サイクルの欠如が、ユーザーに示されることが可能であり、プロセス2100が終了することが可能である。この読み取りおよび決定は、リーダー106によって実施されることが可能である。
【0133】
アーチファクト107から読み取られた情報に基づいて、ブロック2110において(そのアーチファクト107は、利用可能な治療サイクルのそのカウントにおいて少なくとも1つの残りの治療サイクルを有する)、冷却治療のためのマシンのタイプが識別される。いくつかの実施形態において、これは、アーチファクトから取り出されたデータが治療を実施するための冷却治療システム100のタイプを識別するかどうかを決定することを含むことが可能である。先に論じられているように、冷却治療システム100のいくつかの実施形態は、コールドプレート116の異なる冷却/温度制御を提供することが可能であり、したがって、特定の治療が、冷却治療システム100の異なる実施形態を介して提供されることが可能である。データが、冷却治療を提供するためのマシンを識別する場合には、ブロック2108においてアーチファクト107を読み取った冷却治療システム100が、読み取られたデータにおいて特定されるマシンタイプとマッチするかどうかが決定される。マシンタイプがマッチしないということが決定された場合には、プロセス2100は終了することが可能であり、終了のインディケーションおよび終了の理由が、ユーザーに提供されることが可能である。
【0134】
マシンタイプがマッチするということが決定された場合には、プロセス2100は進行することが可能である。ブロック2112において、治療インストラクションは、ブロック2108においてアーチファクトから読み取られたデータの中で識別されることが可能である。いくつかの実施形態において、これは、アーチファクト107の上に記憶されている治療インストラクションを識別することを含むことが可能である。これらの治療インストラクションは、たとえば、技術的な治療、凍結治療、および復元治療のためのインストラクションを含むことが可能である。治療が凍結治療または復元治療を含むいくつかの実施形態において、治療インストラクションは、複数の温度および複数の温度のそれぞれを維持するための関連の時間を識別することができる少なくとも1つの温度プロファイルを含むことが可能である。
【0135】
治療プロファイル2200の一実施形態が、図22に示されている。図22において見られるように、治療プロファイル2200は、複数の温度、および、温度のそれぞれに関連付けられる時間を識別する。たとえば、治療プロファイル2200は、非排他的に、0秒の持続期間にわたって+20℃の温度を示し、凍結治療のために85秒の持続期間にわたって-4℃の温度がそれに続き、15秒の持続期間にわたって+7℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+15℃の温度がそれに続き、195秒の持続期間にわたって+1℃の温度がそれに続き、5秒の持続期間にわたって+7℃の温度がそれに続き、600秒(ドウェル時間)の持続期間にわたって+20℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+15℃の温度がそれに続き、180秒の持続期間にわたって+1℃の温度がそれに続き、20秒の持続期間にわたって+7℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+15℃の温度がそれに続き、165秒の持続期間にわたって+1℃の温度がそれに続き、35秒の持続期間にわたって+7℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+15℃の温度がそれに続き、600秒の持続期間にわたって+20℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+15℃の温度がそれに続き、150秒の持続期間にわたって+1℃の温度がそれに続き、50秒の持続期間にわたって+7℃の温度がそれに続き、1秒の持続期間にわたって+20℃の温度がそれに続き、135秒の持続期間にわたって+1℃の温度がそれに続き、15秒の持続期間にわたって7℃の最終的な温度がそれに続く。
【0136】
ブロック2114において、識別された治療に対応するGUIが起動される。いくつかの実施形態において、たとえば、これは、識別された治療が技術的な治療であるときに、技術的な治療のためのGUIを起動すること、識別された治療が凍結治療であるときに、凍結治療のためのGUIを起動すること、および、識別された治療が復元治療であるときに、復元治療のためのGUIを起動することを含むことが可能である。図24から図28は、復元治療に関連付けられる起動されたGUIの一実施形態を描いており、図28から図29は、凍結治療に関連付けられる起動されたGUIの一実施形態を描いている。いくつかの実施形態において、GUIは、識別された治療に関係する情報を表示することが可能である。たとえば、図29に表されているようなGUIは、異なる冷却速度を備えた、および、治療を提供するための、2つの治療プロファイルを識別している。具体的には、図29は、3.8の冷却係数(それは、冷却速度の無次元インジケーターである)が、16秒の持続期間にわたって適用されるべきであるということ、および、4の冷却係数も、16秒の持続期間にわたって適用されるべきであるということを示している。
【0137】
ブロック2116において、治療インストラクションが、アーチファクト107から取り出される。いくつかの実施形態において、このステップは、ブロック2108において実施されるアーチファクト107の読み取りの一部として実施されることが可能である。アーチファクト107からの治療の取り出しは、治療を識別する情報をカードからダウンロードすることを含むことが可能である。
【0138】
ブロック2117において、治療を提供するために、インストラクションがユーザーから受け取られ、および/または、治療を提供するために、インディケーションがユーザーから受け取られる。このインジケーターおよび/またはインストラクションは、たとえば、ディスプレイ104を介して、ハンドピース112の上の制御部240を介して、および/または、たとえば、キャップタッチ234、温度センサー、または圧力センサーなどによる皮膚接触状態の変化の検出を介して、ユーザーが入力を提供することを介して受け取られることが可能である。いくつかの実施形態において、および、治療を提供するようにユーザーからインディケーションを受け取ると、利用可能な治療サイクルのためのアーチファクトのカウントの値がデクリメントされる。いくつかの実施形態において、および、治療をスタートすると、利用可能な治療サイクルのアーチファクトのカウントの値がデクリメントされる。
【0139】
ブロック2118において、治療における次のステップが識別される。いくつかの実施形態において、治療がまだスタートされていない場合には、これは、治療における第1のステップであることが可能である。この次のステップは、ダウンロードされた治療から識別されることが可能である。次のステップは、いくつかの実施形態において、凍結もしくは凍結ステップ、冷却ステップ、および/または、加温もしくは再加温ステップであることが可能である。治療における次のステップが識別された後に、GUIは、ブロック2120に示されているように、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするように制御される。いくつかの実施形態において、ブロック2120のステップは、ブロック2122に示されているステップのうちの1つまたはいくつかの他のものの前に、それと同時に、および/またはその後に実施され得る複数のサブステップを含むことが可能である。たとえば、ブロック2120のステップは、患者の皮膚のうちのいくらかを冷却するようにユーザーに指示することを含むことが可能であり、それは、ブロック2128および/もしくはブロック2130の後に、または、換言すれば、コールドプレート116が所望の温度を実現した後に、および、次のステップにおいて識別された治療の開始のインジケーターが受け取られた後に、実施されることが可能である。
【0140】
図25から図28は、復元治療の識別された治療ステップの一部としてユーザーによってとられるべきアクションを示している。これは、図25に示されているように、コールドプレート116の上への先端部119の設置を含む。これは、どの先端部119をコールドプレート116の上に設置するかというインディケーションを含むことが可能である。したがって、図25のGUIは、滑らかな先端部120がコールドプレート116に接続されるべきであるということを示している。図26は、ハンドピース112のボタン700が押圧されるべきであるということを示している。これは、識別されたステップに関連付けられる他のユーザーアクションの完了のときに押圧されることが可能である。
【0141】
図27および図28は、ハンドピース112を用いてユーザーによって実施されるべきアクションを示すGUIの描写である。図27は、治療を実施するために、ユーザーがどこにおよびどのように治療先端部119を適用するべきであるかということを示している。図27は、カウントダウンタイマー2700、終了アイコン2702、および前進アイコン2704をさらに含み、カウントダウンタイマー2700は、GUIの上に示されているアクションおよび/または治療を提供するための時間の量を示すことが可能であり、終了アイコン2702は、治療を終了するために操作されることが可能であり、前進アイコン2704は、治療ステップにおける次のアクションに前進するために操作されることが可能である。いくつかの実施形態において、ハンドピース112を介して(具体的には、ハンドピース112のボタン700を介して)受け取られるユーザー入力を介して、および/または、たとえば、キャップタッチ234、温度センサー、もしくは圧力センサーなどによる皮膚接触状態の変化の検出を介して、治療が終了されることがさらに可能である。いくつかの実施形態において、および、ブロック2130に関して論じられているように、治療トリガーを検出すると、および/または、関連の治療ステップを実施することを開始するインディケーションを受け取ると、カウントダウンタイマーは、そのカウントダウンを開始することが可能である。いくつかの実施形態において、これは、治療の開始を示す信号の受信、および/または、治療の開始を示すイベントの検出を含むことが可能である。これは、たとえば、コールドプレートおよび/または治療先端部119と患者の皮膚との間の接触を検出する静電容量式タッチセンサー234によって、ユーザーによるハンドピース112の上のボタン700の押圧を検出すると、患者の皮膚との接触を示すコールドプレートのおよび/または治療先端部の温度変化を検出することを含むことが可能である。
【0142】
図28は、ドウェル時間を提供するようにユーザーに指示するGUIの描写である。図28において見られるように、GUIは、ドウェル時間において残っている時間の量を示すカウントダウンタイマー2700を含む。いくつかの実施形態において、および、ブロック2130に関して論じられているように、治療トリガーの検出のときに、および/または、関連の治療ステップの実施を開始することのインディケーションを受け取るときに、カウントダウンタイマーは、そのカウントダウンを開始することが可能である。このように、たとえば、ユーザーによるハンドピース112の上のボタン700の押圧の検出のときに、および/または、たとえば、キャップタッチ234、温度センサー、もしくは圧力センサーなどによる皮膚接触状態の変化の検出を介して、カウントダウンタイマーは、そのカウントダウンを開始することが可能である。
【0143】
図30から図32は、凍結治療の一部としてハンドピース112を用いてユーザーによって実施されるべきアクションを示すGUIの描写である。図30は、ユーザーがボタン700を押圧するべきであるということを示している。いくつかの実施形態において、このボタンの押圧は、所望のコールドプレート温度までのコールドプレート116の冷却をスタートすることが可能である。図31は、ユーザーが患者の皮膚にコールドプレートを適用するべきであるということを示している。図31は、カウントダウンタイマー2700をさらに含む。図32は、患者の皮膚に適用されるコールドプレート116を示しており、カウントダウンタイマー2700は、治療ステップの完了までの時間をカウントダウンするものとして示されている。
【0144】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドすることは、たとえば、少なくとも1つの外用剤を識別すること、および、随意的に、ハンドピース先端部(または、外用剤を分配するためにハンドピースに適用されたテクスチャー加工された先端部もしくは滑らかな先端部)を使用して、患者の皮膚のエリアに外用剤を適用することを指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、これは、ハンドピース112を介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示することをさらに含むことが可能である。
【0145】
いくつかの実施形態において、ハンドピース112を介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示することは、患者の皮膚のエリアをコールドプレート116と接触させるようにユーザーに指示すること、および、識別された次のステップの治療の送達の開始を示すためにボタン700を押下するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ハンドピース112を介して患者の皮膚のエリアを冷却するようにユーザーに指示することは、治療先端部119をハンドピース112のコールドプレート116に接続するように、コールドプレート116に接続されている治療先端部119と患者の皮膚のエリアを接触させるように、および、識別された次のステップの治療の送達の開始を示すためにボタン700を押下するように、ユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、この治療先端部119は、滑らかな先端部120およびテクスチャー加工された先端部122のうちの1つであることが可能である。いくつかの実施形態において、GUIは、たとえば、カウントダウンタイマーを介して、治療ステップの持続期間を追跡するように制御されることが可能である。いくつかの実施形態において、カウントダウンタイマーは、ハンドピース112が患者の皮膚を冷却するために使用されるべき残りの時間の持続期間、または、ハンドピース112との相互作用なしに外用剤が患者の皮膚の上に載ることを許容されるべき残りのドウェル時間の持続期間を示すことが可能である。
【0146】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、クレンジングステップ(本明細書では、浄化ステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、クレンジングステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、患者の皮膚の中へおよび/または患者の顔の中へクレンザーをマッサージするように、ならびに、ガーゼおよび/またはタオル(それは、たとえば、水飽和しているかまたは濡れていることが可能である)によってクレンザーを除去するように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0147】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、凍結ステップ(本明細書では、集中冷却とも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、凍結ステップは、氷点下の1つまたはいくつかの温度までコールドプレート116を冷却することを含むことが可能である。たとえば、これは、たとえば、-30℃からおおよそ10℃の温度、または、たとえば、-10℃からおおよそ10℃の温度などを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、1分未満、1分から5分の間、1分から10分の間、または、1分から20分の間などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にコールドプレート116を保持するように指示される可能性がある。いくつかの実施形態において、凍結ステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、スポットをアセスするように、凍結カードを挿入するように、温度プロファイルを選択するように、HYDRO GELなどのようなゲルの数滴を治療エリアの上に直接的に適用するように、指でゲルを広げるように、事前冷却を開始するためにボタン700を押すように、事前冷却の完了のときに治療エリアの上にコールドプレート116を設置するように、治療が完了するまで治療エリアの上にコールドプレート116を保持するように、治療エリアをクリーニングするように、および、コールドプレート116をクリーニングするように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0148】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、剥離ステップ(本明細書では、緩めるステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、剥離ステップは、所望の温度までコールドプレート116を冷却することを含むことが可能であり、所望の温度は、たとえば、-4℃からおおよそ4℃の間にあるか、たとえば、-2℃からおおよそ2℃の間にあるか、または、おおよそ1℃などであることが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、60秒から300秒の間、100秒から240秒の間、150秒から220秒の間、または、おおよそ195秒などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にハンドピース112によって冷却を適用するように指示されることが可能である。いくつかの実施形態において、剥離ステップは、ドウェル時間を可能にするようにユーザーに指示することを含むことが可能であり、ドウェル時間は、外用剤が患者の皮膚の中へ浸み込むことを許容される時間であり、また、ハンドピース112が患者の皮膚に適用されない時間であることが可能である。このドウェル時間は、たとえば、120秒から1200秒の間にあるか、240秒から1000秒の間にあるか、400秒から800秒の間にあるか、または、おおよそ600秒などであることが可能である。剥離ステップは、滑らかな先端部120によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、剥離ステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、たとえば、Rejuvenationカードを挿入するように、先端部119(たとえば、滑らかな先端部120など)をコールドプレート116に取り付けるように、少量の外用剤(たとえば、PEELなど)を治療されている皮膚のエリアの上に(たとえば、額および/または頬および/または顎の上などに)に適用するように、ハンドピース112の上のボタン700を押してスタートするように、皮膚の上に外用剤を広げるためにハンドピース112を使用するように、所定の時間の期間にわたって(たとえば、10分などにわたって)皮膚の上の外用剤を放置するように、濡れたタオルまたはガーゼによって皮膚から外用剤を除去するように、および、先端部119をクリーニングするように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0149】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、研磨ステップ(本明細書では、除去ステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、研磨ステップは、コールドプレート116を所望の温度に冷却することを含むことが可能であり、所望の温度は、たとえば、-4℃からおおよそ4℃の間にあるか、たとえば、-2℃からおおよそ2℃の間にあるか、または、おおよそ1℃などであることが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、60秒から300秒の間、100秒から240秒の間、150秒から220秒の間、または、おおよそ180秒などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にハンドピース112によって冷却を適用するように指示されることが可能である。いくつかの実施形態において、研磨ステップは、テクスチャー加工された先端部122によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、研磨ステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、先端部119(たとえば、テクスチャー加工された先端部122など)をコールドプレート116に取り付けるように、治療されることとなる皮膚のエリアの上に(たとえば、額および/または頬および/または顎などの上に)外用剤(たとえば、MISTなど)を印加するように、ハンドピース112の上のボタン700を押して治療をスタートするように、皮膚のそれぞれのセクションに関して、ピンと張った状態に皮膚を保持し、2回よりも多く同じアリアを通過しないようにしながら長いストロークを使用するように、サイクルの全体を通して必要に応じて皮膚の上に追加的な外用剤をスプレーするように、サイクルの完了後に、濡れたガーゼまたはタオルによって、治療されている皮膚をクリーニングするように、皮膚の上に追加的な外用剤をスプレーするように、および、コールドプレート116から先端部119を除去するように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0150】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、復元ステップ(本明細書では、沈静化ステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、沈静化ステップは、コールドプレート116を所望の温度に冷却することを含むことが可能であり、所望の温度は、たとえば、-4℃からおおよそ4℃の間にあるか、たとえば、-2℃からおおよそ2℃の間にあるか、または、おおよそ1℃などであることが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、60秒から300秒の間、100秒から240秒の間、150秒から200秒の間、または、おおよそ165秒などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にハンドピース112によって冷却を適用するように指示されることが可能である。いくつかの実施形態において、沈静化ステップは、ドウェル時間を可能にするようにユーザーに指示することを含むことが可能であり、ドウェル時間は、外用剤が患者の皮膚の中へ浸み込むことを許容される時間であり、また、ハンドピース112が患者の皮膚に適用されない時間であることが可能である。このドウェル時間は、たとえば、120秒から1200秒の間にあるか、240秒から1000秒の間にあるか、400秒から800秒の間にあるか、または、おおよそ600秒などであることが可能である。いくつかの実施形態において、沈静化ステップは、滑らかな先端部120によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、沈静化ステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、先端部119(たとえば、第1の先端部120など)をコールドプレート116に取り付けるように、治療されることとなる皮膚の上に(たとえば、額および/または頬および/または顎などの上に)外用剤(たとえば、MASKなど)を適用するように、ハンドピース112の上のボタン700を押してスタートするように、ハンドピース112によって皮膚の中へ外用剤をマッサージするように、マッサージの完了時に皮膚の上に追加的な外用剤をスプレーするように、所定の時間の期間にわたって(たとえば、10分などにわたって)皮膚の上に外用剤を載せるように、濡れたタオルまたはガーゼによって皮膚から外用剤を除去するように、および、先端部119をクリーニングするように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0151】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、リフレッシュステップ(本明細書では、防御ステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、リフレッシュステップは、コールドプレート116を所望の温度に冷却することを含むことが可能であり、所望の温度は、たとえば、-4℃からおおよそ4℃の間にあるか、たとえば、-2℃からおおよそ2℃の間にあるか、または、おおよそ1℃などであることが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、60秒から300秒の間、100秒から240秒の間、130秒から180秒の間、または、おおよそ150秒などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にハンドピース112によって冷却を適用するように指示されることが可能である。いくつかの実施形態において、防御ステップは、滑らかな先端部120によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、防御ステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、治療されることとなる皮膚(たとえば、額および/または頬および/または顎など)の上に外用剤(たとえば、SERUMなど)を直接的に印加するように、ハンドピース112の上のボタン700を押してスタートするように、先端部119(たとえば、滑らかな先端部120など)を有するハンドピース112によって皮膚の中へ外用剤をマッサージするように、ならびに、マッサージの後に、および、先端部119をクリーニングしている間に、皮膚の上に外用剤を放置するように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0152】
いくつかの実施形態において、次のステップのユーザーアクションを実施することを通してユーザーをガイドするようにGUIを制御することは、たとえば、グローステップ(glow step)(本明細書では、保護ステップとも称される)を実施するようにユーザーに指示することを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、グローステップは、コールドプレート116を所望の温度に冷却することを含むことが可能であり、所望の温度は、たとえば、-4℃からおおよそ4℃の間にあるか、たとえば、-2℃からおおよそ2℃の間にあるか、または、おおよそ1℃などであることが可能である。いくつかの実施形態において、ユーザーは、所望の量の時間(たとえば、60秒から300秒の間、100秒から240秒の間、120秒から150秒の間、または、おおよそ135秒などを含む)にわたって、治療されている皮膚の部分の上にハンドピース112によって冷却を適用するように指示されることが可能である。いくつかの実施形態において、グローステップは、滑らかな先端部120によって実施されることが可能である。いくつかの実施形態において、グローステップのユーザーアクションを実施するようにユーザーに指示するときに、GUIは、治療されることとなる皮膚(たとえば、額および/または頬および/または顎など)の上に外用剤(たとえば、MOISTURIZERなど)を印加するように、ハンドピース112の上のボタン700を押してスタートするように、先端部(たとえば、滑らかな先端部120など)を含有するハンドピース112によって皮膚の中へ外用剤をマッサージするように、任意の残っている外用剤を皮膚の中へ指でマッサージするように、および、先端部119を除去して廃棄するように、ユーザーに指示するように制御されることが可能である。
【0153】
ステップ2122において、次のステップに関連付けられる任意の設定温度が識別される。したがって、次のステップが温度関係の治療(たとえば、冷却および/または凍結治療など)を含む場合には、その治療の識別された次のステップに関連付けられる温度が識別される。この温度は、温度プロファイルから識別されることが可能である。
【0154】
随意的なステップ2123において、1つまたはいくつかの外用剤132が、治療されることとなる皮膚に適用されることが可能である。これは、1つまたはいくつかの外用剤132をケース130から除去し、次いで、治療されることとなる皮膚にこれらの1つまたはいくつかの外用剤132を適用することを含むことが可能である。このステップは、冷却治療システム100のユーザーによって実施されることが可能である。
【0155】
識別されたステップのための設定温度が識別された後に、コールドプレートの温度が、その識別された設定温度に設定されることが可能である。ブロック2118の識別されたステップが、温度プロファイルにおいて識別された第1の温度に対応する実施形態では、コールドプレートの温度は、凍結プロファイルにおいて識別されたその第1の温度に設定されることが可能である。いくつかの実施形態において、コールドプレートの温度は、ブロック2124および2126のステップを介して設定されることが可能である。ブロック2124において、チラー211は、チラー211の中の冷却剤をターゲット範囲内まで冷却するように制御される。いくつかの実施形態において、これは、冷却剤の温度が所望の範囲内にあるように、冷却剤の温度を調節するために、冷蔵ユニット212および/または熱負荷206を制御することを含むことが可能である。
【0156】
いくつかの実施形態において、チラー211を制御することは、チラー211を通るおよびハンドピース112を通る冷却剤の循環を制御するためにポンプ220を制御することをさらに含む。いくつかの実施形態において、ポンプ220の制御は、ハンドピース112を通る冷却剤の循環を結果として生じさせることが可能である。
【0157】
ブロック2126において、冷却器230が、コールドプレート116を所望のコールドプレート温度まで冷却するように制御される。いくつかの実施形態において、冷却器230(それは、熱電冷却器を含むことが可能である)は、ハンドピース112を通って循環する冷却剤にコールドプレート116から熱エネルギーを伝達することによって、コールドプレート116を冷却することが可能である。いくつかの実施形態において、この熱伝達、ひいては、コールドプレート116の温度は、温度センサー236から受け取られた情報にしたがって調整されることが可能であり、その温度センサー236は、いくつかの実施形態において、コールドプレート116の温度をセンシングする。
【0158】
ブロック2128において、コールドプレート116が所望のコールドプレート温度を実現すると、治療の準備ができたことによるインディケーションが提供される。いくつかの実施形態において、これは、ディスプレイ104によって示され、具体的には、ディスプレイ104の上に見ることができるGUIを介して示されることが可能である。
【0159】
ブロック2130において、治療のスタートを示すおよび/またはトリガーする入力を検出すると、治療トラッキングが開始する。いくつかの実施形態において、治療のスタートのこのインディケーションおよび/またはトリガーは、ハンドピース112の上のボタン700を押圧すること、ハンドピースの上のボタン700を押圧することを検出すること、ディスプレイ104を介して、ハンドピース112の上の制御部240を介して、および/または、たとえば、キャップタッチ234、温度センサー、もしくは圧力センサーなどによる皮膚接触状態の変化の検出を介して、入力を受け取ることを含むことが可能である。いくつかの実施形態において、治療トラッキングは、識別された次のステップを実施するための所望の量の時間を示す、タイマー(本明細書では、カウントダウンタイマーとも称される)の開始を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、治療トラッキングは、ブロック2128にあるように治療の送達の開始のインディケーションを受け取ると、(たとえば、タイマー2700によって図32に示されているものなどのような)カウントダウンタイマーを表示するようにGUIを制御することを含むことが可能である。
【0160】
ブロック2118において識別されたステップと関連付けられた所望の量の時間を経過させることによって決定されるように、治療ステップが完了されると、ステップの完了のインディケーションが、ユーザーに提供される。いくつかの実施形態において、このインディケーションは、GUIおよび/または1つもしくはいくつかのLEDによって提供される視覚的インディケーションを含むことが可能であり、いくつかの実施形態では、このインディケーションは、たとえば、モーター232によるハンドピース112の中の振動の発生を介した、および/または、スピーカー238による音の発生を介した、触覚的なインディケーションおよび/または可聴インディケーションを含むことが可能である。
【0161】
ブロック2134において、プロセス2100は、残っている治療ステップが存在するかどうかを決定する。残っている治療ステップが存在する場合には、プロセス2100は、ブロック2118に戻り、上記に概説されたように進行する。残っている治療ステップが存在しない場合には、プロセス2100は、ブロック2136に進行し、そこで、治療完了の信号が送られる。1つまたは複数のGUI、1つまたは複数のLED、モーター232、およびスピーカー238を介して、この治療完了の信号が送られることが可能である。
【0162】
いくつかの実施形態において、プロセス2100は、ブロック2140において示されているように、終了要求を受け取ると終了されることが可能である。この終了要求は、たとえば、ユーザーから受け取られることが可能であり、および/または、冷却治療システム100によって生成されることが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、終了要求は、センシングされた温度が許容可能な範囲の外側にあるとき、および/または、温度閾値の上方もしくは下方に入るとき、または、2つ以上のセンサーによって測定されるような温度の相違が限界値を超えるときに、コントローラー110および/またはハンドピースコントローラー114によって生成されることが可能である。いくつかの実施形態において、この温度は、コールドプレート116の温度、チラー211のコンポーネントのチラー211の温度、および/または、冷却器230の温度であることが可能である。いくつかの実施形態において、たとえば、終了要求は、コールドプレート116が冷た過ぎるかまたは熱過ぎる場合に生成されることが可能である。いくつかの実施形態において、終了要求は、コールドプレート116が患者の皮膚から除去されており、および/または、もはや患者の皮膚と接触していないという、キャップタッチ234からのインディケーションに応答して生成されることが可能である。
【0163】
終了要求が受け取られたおよび/または生成された後に、治療が、ブロック2142においてキャンセルされる。いくつかの実施形態において、治療をキャンセルすることは、コールドプレート116の冷却および/または加熱を中断するように、チラー211および/または冷却器230を制御することを含むことが可能である。終了要求を受け取るときにコールドプレート116が冷却されている実施形態では、治療をキャンセルすることは、コールドプレート116を再加温するように、チラー211および/または冷却器230を制御することを含むことが可能である。
【0164】
プロセス2100を実施することは、患者の皮膚の1つまたはいくつかの属性を改善することが可能である。ここで図33を参照すると、プロセス2100にしたがった治療の後の患者の皮膚の測定された改善を描くグラフ3300が示されている。グラフ3300において見られるように、患者の皮膚の属性のうちの複数は、プロセス2100にしたがった治療の後に改善することが可能である。これらは、たとえば、小じわおよび/もしくはしわの出現、皮膚の透明感および/もしくは明るさ、皮膚の触覚的なおよび/もしくは視覚的な粗さ、発赤および/もしくは色素沈着過度を含む皮膚の色調の均一性、ならびに/または、皮膚の全体的な外観を含むことが可能である。
【0165】
ここで図34を参照すると、プロセス2100の治療を受けた後の患者の皮膚の改善を描く前後の写真3402、3404が示されている。治療の前に撮影された第1の写真3402と、プロセス2100の治療を受けたおおよそ8週間後に撮影された第2の写真3404とを比較すると、患者の皮膚の改善を見ることができる。
【0166】
この説明は、個々のステップの順序またはエレメントの配置が明示的に説明されているときを除き、さまざまなステップ間またはエレメント間の任意の特定の順序または配置を暗示するものとして解釈されるべきではない。図面に描かれているかまたは上記に説明されているコンポーネントの異なる配置、ならびに、示されていないまたは説明されていないコンポーネントおよびステップも可能である。同様に、いくつかの特徴およびサブコンビネーションが有用であり、他の特徴およびサブコンビネーションを参照することなく用いられることが可能である。本発明の実施形態は、例示目的のために説明されており、制限的な目的のためには説明されておらず、代替的な実施形態が、この特許の読者に明らかになることとなる。したがって、本発明は、上記に説明されているまたは図面に描かれている実施形態に限定されず、さまざまな実施形態および修正例が、下記の特許請求の範囲から逸脱することなく作製されることが可能である。
【符号の説明】
【0167】
100 冷却治療システム
102 本体部、ハウジング、コンソール
103 ブーム
104 ディスプレイ
106 リーダー
107 アーチファクト
108 シングルボードコンピューター(「SBC」)
110 コントローラー
111 コード、ケーブル
112 ハンドピース
114 ハンドコントローラー
116 コールドプレート、ハンドピース先端部、凍結先端部、凍結式先端部
118 ケース
119 先端部
120 滑らかな先端部
122 テクスチャー加工された先端部
124 識別子
130 ケース
132 外用剤
202 USBチップ
204 電源
206 パワーエントリー、熱負荷
208 温度センサー
210 ドライバー
211 チラー
212 冷蔵ユニット
214 ファン
216 温度センサー
218 液体センサー
220 ポンプ、冷却剤ポンプ
222 パネル
224 USB
226 アンテナ
228 ハンドピースボード
230 冷却器
232 モーター
234 静電容量式タッチセンサーエレクトロニクス、キャップタッチ
236 温度センサー
238 スピーカー
240 入力特徴、制御部
300 リテンション受容部
302 ハンドル
400 装着ブラケット
600 車輪付きカート
602 車輪
604 ベース
606 ハウジング
608 垂直方向支持体
700 入力特徴、ボタン
702 リテンションコネクター
800 遠位突出部
801 軸線
802 遠位端部
804 近位端部
806 カミング表面
808 遠位端部
810 平滑化特徴
812 近位端部
814 リテンション窪み
816 軸線方向溝部
1000 ハウジング、外部ハウジング
1002 接触表面
1004 ベース
1006 凹部
1200 開口部
1202 受容部
1204 嵌合表面
1206 リテンション特徴
1208 Oリング
1210 凹部
1300 外部ハウジング
1302 接触表面
1304 ベース
1306 凹部
1600 サスペンションアッセンブリ先端部
1602 サスペンション先端部
1604 サスペンション
1606 リテンション溝部
1608 サスペンションリップ
1620 矢印
1702 内部壁部
1802 上部
1803 底部
1804 中央部材
1805 中央受容部
1806 中心軸線
1808 サスペンション部材アレイ
1810 サスペンション部材
1812 連結部材アレイ
1814 連結部材
1816 連結アーム
1818 連結ヘッド
1820 外部コネクター
1822 内部コネクター
1824 撓みアーム
1826 係合ヘッド
1828 撓みアーム
1830 係合ヘッド
1902 近位端部
1904 遠位端部
1906 近位端部
1908 遠位端部
2000 冷却剤循環システム
2002 熱交換器
2004 冷却剤リザーバー
2200 治療プロファイル
2700 カウントダウンタイマー
2702 終了アイコン
2704 前進アイコン
3300 グラフ
3402 治療の前に撮影された第1の写真
3404 治療を受けたおおよそ8週間後に撮影された第2の写真
図1
図2
図3
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図30
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図34
【国際調査報告】