(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】卵管封止デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 17/42 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
A61B17/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544299
(86)(22)【出願日】2022-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 US2022011222
(87)【国際公開番号】W WO2022159266
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ベグ, ニコライ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ペンウームーディ, アルチャナ
(72)【発明者】
【氏名】べスリック, ナタリア
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160HH20
(57)【要約】
解剖学的構造内の組織を封止するためのデバイス(100)は、ハンドル(110)を含み、ハンドルは、そこから延在する細長いシャフト(112)を有する。往復要素(144)は、細長いシャフト内に配設され、その中で往復するように構成されている。往復要素は、細長いシャフトの遠位端(142)から延在する遠位端(144a)を含む。ロープ様フィラメント(200)は、往復要素の遠位端に固定され、その往復中、細長いシャフトの遠位端に対して露出されたままである。モータ(120)は、ハンドル内に配設され、その起動時に往復要素の往復を誘発するように構成されており、モータは、その起動時にモータに電力を選択的に供給するように構成された発電機(10)に接続するように適合されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
卵管内の組織を封止するためのデバイスであって、
ハンドルであって、そこから延在する細長いシャフトを有するハンドルと、
前記細長いシャフト内に配設され、その中で往復するように構成された往復要素であって、前記細長いシャフトの遠位端から延在する遠位端を含む、往復要素と、
前記往復要素の前記遠位端に固定されたロープ様フィラメントであって、前記細長いシャフトの往復中に前記細長いシャフトの前記遠位端に対して露出したままであるロープ様フィラメントと、
前記ハンドル内に配設され、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成されたモータであって、その起動時に、前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されたモータと、を備える、デバイス。
【請求項2】
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドルと動作可能に関連付けられたスイッチを更に備える、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項3】
前記ロープ様フィラメントが、前記往復要素の前記遠位端の周りに巻き付けられている、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項4】
前記ロープ様フィラメントが、いかなる鋭い縁部も有しない、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項5】
前記モータが、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項6】
前記カムが、前記細長いシャフト内に配設されている、請求項5に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項7】
前記カムが、前記ハンドル内に配設されている、請求項5に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項8】
卵管内の組織を封止するための方法であって、
卵管内でロープ様フィラメントを往復させて、前記組織に炎症反応を誘発することを含み、前記ロープ様フィラメントが、ハンドルから延在する細長いシャフト内に配設された往復要素の遠位端上に配設されており、前記往復要素が、前記ハンドル内に配設されたモータに動作可能に接続されて、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成されており、前記モータが、その起動時に前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されている、方法。
【請求項9】
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドル内に配設されたスイッチを更に備える、請求項8に記載の組織を封止するための方法。
【請求項10】
前記往復要素の前記遠位端の周りに前記ロープ様フィラメントを巻き付けることを更に含む、請求項8に記載の組織を封止するための方法。
【請求項11】
前記ロープ様フィラメントが、いかなる鋭い縁部も有しない、請求項8に記載の組織を封止するための方法。
【請求項12】
前記モータが、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、請求項8に記載の組織を封止するための方法。
【請求項13】
前記カムが、前記細長いシャフト内に配設されている、請求項12に記載の組織を封止するための方法。
【請求項14】
前記カムが、前記ハンドル内に配設されている、請求項12に記載の組織を封止するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、外科用デバイスに関し、より具体的には、卵管を封止するためのデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
骨盤疾患、癒着、卵管疾患又は卵管留水症の既往歴のために、多くの女性が妊娠しにくい経験をする。結果として、体外受精(in vitro fertilization、IVF)は、伝統的な受胎に対する一般的な代替法となっている。IVFに関連付けられた固有のリスクのうちの1つは、受精卵(複数可)が、子宮内ではなく、卵管内に着床する、子宮外妊娠の発生である。卵管留水症の場合、体液の異常な蓄積が、IVFの成功に影響を及ぼし得る。
【0003】
子宮外妊娠のリスクを低下させるために、かつ片側又は両側の卵管留水症の影響を最小化するために、典型的には、卵管切除術又は腹腔鏡下卵管結紮術などの外科的処置が行われる。全ての処置と同様に、これらは、それら自体のリスク及び関連する合併症を有する。卵管を封止することは、最小限のリスクを伴う代替的な解決策であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、概して、体腔内に異物を残すことなく卵管を封止するために、子宮鏡アプローチを通して使用することができる外科用デバイスに関する。加えて、本明細書に開示される外科用デバイスは、全身麻酔を必要とせずに診療所で使用され得る。
【0005】
本開示は、解剖学的構造(例えば、卵管)内の組織を封止するためのデバイスに関し、ハンドルから延在する細長いシャフトを有するハンドルを含む。往復要素は、細長いシャフト内に配設され、その中で往復するように構成されており、往復要素は、細長いシャフトの遠位端から延在する遠位端を含む。ロープ様フィラメントは、往復要素の遠位端に固定され、ロープ様フィラメントは、その往復中、細長いシャフトの遠位端に対して露出したままである。モータは、ハンドル内に配設され、その起動時に往復要素の往復を誘発するように構成されている。モータは、その起動時にモータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されている。
【0006】
本開示による態様では、スイッチは、モータに動作可能に結合され、ハンドルに動作可能に関連付けられる。本開示による他の態様では、ロープ様フィラメントは、往復要素の遠位端の周りに巻き付けられる。本開示による更に他の態様では、ロープ様フィラメントは、いかなる鋭い縁部も有しない。
【0007】
本開示による態様では、モータは、カムと協働して、往復要素の往復運動を誘発する。本開示による他の態様では、カムは、細長いシャフト内に配設されている。本開示による更に他の態様では、カムは、ハンドル内に配設されている。
【0008】
本開示は、解剖学的構造内の組織を封止するための方法に関し、卵管内でロープ様フィラメントを往復させて組織に炎症反応を誘発することを含む。ロープ様フィラメントは、ハンドルから延在する細長いシャフト内に配設された往復要素の遠位端上に配設されている。往復要素は、ハンドル内に配設されたモータに動作可能に接続され、その起動時に往復要素の往復を誘発するように構成されている。モータは、その起動時にモータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されている。
【0009】
本開示による態様では、方法は、モータに動作可能に結合され、ハンドル内に配設されたスイッチを更に含む。本開示による他の態様では、方法は、往復要素の遠位端の周りにロープ様フィラメントを巻き付けることを含む。
【0010】
本開示による態様では、ロープ様フィラメントは、いかなる鋭い縁部も有しない。本開示による他の態様では、モータは、カムと協働して、往復要素の往復運動を誘発する。本開示による更に他の態様では、カムは、細長いシャフト内に配設されている。本開示による更に他の態様では、カムは、ハンドル内に配設されている。
【0011】
更に、矛盾しない程度に、本明細書に説明される態様のうちのいずれも、本明細書に説明される他の態様のいずれか又は全てと併せて使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の様々な態様を、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する、図面を参照して、以下で説明する。
【0013】
【
図1】外科用デバイス及び発電機を含む、本開示に従って提供される例示的な電気外科用システムの側面図である。
【0014】
【
図2A】外科用デバイスの遠位端に固定されているロープ又はロープ様フィラメントの拡大概略図である。
【
図2B】外科用デバイスの遠位端に固定されているロープ又はロープ様フィラメントの拡大概略図である。
【
図2C】外科用デバイスの遠位端に固定されているロープ又はロープ様フィラメントの拡大概略図である。
【0015】
【
図3A】卵管を封止するために炎症反応を誘発するように卵管内で往復する外科用デバイスの概略図である。
【
図3B】卵管を封止するために炎症反応を誘発するように卵管内で往復する外科用デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、本開示の実施形態は、同様の参照番号が、いくつかの図の各図の同一の要素又は対応する要素を指している図面を参照して詳細に説明される。本明細書で使用するとき、「臨床師」という用語は、医師、看護師、又は任意の他の医療提供者を指し、補助要員を含み得る。この説明の全体を通して、「近位」という用語は、臨床医により近い装置又はその構成要素の一部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医からより遠い装置又はその構成要素の一部分を指す。
【0017】
ここで
図1を参照すると、電気外科用システム1が、本開示に従って開示され、発電機10と、その遠位端に結合されるエンドエフェクタ140を含む外科用デバイス100と、を含む。発電機10は、外科用デバイス100にエネルギーを提供するように構成されている。本明細書に詳述されるように、エネルギーは、外科用デバイス100のエンドエフェクタに往復運動を誘発するためにモータに提供される。
【0018】
外科用デバイス100は、ハンドル110、ハンドル110から延在する細長い本体又はシャフト112、及び細長いシャフト112の遠位部分によって支持されるエンドエフェクタ140を含む。細長いシャフト112は、可撓性、半剛性、又は剛性であり得る。実施形態では、細長シャフト112は、以下に詳述されるように、卵管「fallopian tube、FT」への挿入を補助するために、その長手方向軸に沿って湾曲している。
【0019】
エンドエフェクタ140は、その中に配設された往復要素144を有する遠位端142を含む。往復要素144は、遠位端142から延在し、スイッチ132の起動時にシャフト112内で往復するように構成されている。スイッチ132は、モータ120と通信し、このモータは、ひいては、カム130に電気的に結合して、往復要素144の移動時にその往復を誘発する。往復要素144の往復を誘発するために、他の機構、例えば、空気圧機構、リンク機構、発振器、ソレノイドなどが想定される。カム130は、ハンドル110内に配設され得、又は器具100若しくは細長いシャフト112内により遠位に収容され得る。
【0020】
ここで
図2A~
図2Cを参照すると、使用前に、往復要素144の遠位端144aは、その最遠位位置まで延在される。ロープ又はロープ様フィラメント200は、往復要素144の遠位端144aの周りに巻き付けられるか、又は別様に固定される。典型的には、往復要素144の遠位端144aの一部分のみにロープ200を巻き付けて、ロープ200が遠位端144aから不用意に分離しないようにする。
【0021】
ロープ200が往復要素144の遠位端144aの周りに固定されると、細長いシャフト112は、
図3A及び
図3Bに示されるように、患者の卵管「FT」内に挿入され得る。細長いシャフト112の可撓性は、遠位端144a及びロープ200を所望の治療領域に近接して位置決めすることを容易にする。挿入されると、外科医は、スイッチ132を起動させ、ひいては、モータ120を起動させてカム130を回転させ、シャフト112内で往復要素144を往復させ、ロープ200が遠位端144aに近接する組織を刺激、加熱、及び焼灼する。
【0022】
管「FT」の組織に対するロープ200の摩擦又は摩耗によって生成される熱を使用して、ロープ200は、本質的に、組織を焼灼し、これは、ひいては、炎症反応及び肉芽組織の形成を誘発する。結果として、管「FT」は、炎症反応下で封止され、管「FT」を効果的に塞ぎ、受精卵関連子宮外妊娠又は卵管留水症の体液がその中に進入することを防止する。組織の反応に対して厳密に機械的なアプローチを使用することで、組織の電気外科的治療(例えば、バイポーラ又はモノポーラ)による潜在的な合併症が回避される。更に、ロープ200は、鋭い縁部又は潜在的な電気アーク放電の領域を有さず、管「FT」の穿孔による潜在的な外科的懸念の領域が更に軽減される。
【0023】
本開示は、卵管「FT」内の組織を封止するための方法に関し、卵管「FT」内でロープ様フィラメント200を往復させて、組織に炎症反応を誘発することを含む。ロープ様フィラメント200は、ハンドル110から延在する細長いシャフト112内に配設された往復要素144の遠位端144a上に配設されている。往復要素144は、ハンドル110内に配設されたモータ120に動作可能に接続され、その起動時に往復要素144の往復を誘発するように構成されている。モータ120は、モータ120の起動時にモータに電力を選択的に供給するように構成された発電機10に接続するように適合される。
【0024】
器具100を用いた卵管「FT」の封止は、全身麻酔を必要とせずに診療所で行われ得、患者内に移植物又は異物を残すことなく完了させ得る。更に、上記で詳述された卵管「FT」を封止する方法は、その後の外科的処置の時間を短縮し、その後の外科的処置の費用を削減し、かつ/又は卵管を封止することに関連付けられた患者の転帰を改善することができる即時的かつ一時的な封止(又は場合によっては恒久的な封止)を形成する。
【0025】
本開示のいくつかの実施形態が図面に示されているが、本開示は当該技術分野が許容するのと同程度に広い範囲であるとされるべきであり、本明細書が同様に読み取られるべきであると意図されているので、本開示はこれらの実施形態に限定されることを意図していない。上記の実施形態の任意の組み合わせもまた想定され、これらは、添付の特許請求の範囲内である。したがって、上記の説明は、限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態の単なる例示として解釈されるべきである。当業者であれば、本明細書に添付される特許請求の範囲内での他の修正を想定するであろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
卵管内の組織を封止するためのデバイスであって、
ハンドルであって、
前記ハンドルは、そこから延在する細長いシャフトを有する
、ハンドルと、
前記細長いシャフト内に配設され、その中で往復するように構成された往復要素であって、
前記往復要素は、前記細長いシャフトの遠位端から延在する遠位端を含む、往復要素と、
前記往復要素の前記遠位端に固定されたロープ様フィラメントであって、
前記ロープ様フィラメントは、その往復中に前記細長いシャフトの前記遠位端に対して露出したままである
、ロープ様フィラメントと、
前記ハンドル内に配設され、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成されたモータであって、
前記モータは、その起動時に、前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合され
ている、モータ
と
を備える、デバイス。
【請求項2】
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドルと動作可能に関連付けられたスイッチを更に備える、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項3】
前記ロープ様フィラメント
は、前記往復要素の前記遠位端の周りに巻き付けられている、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項4】
前記ロープ様フィラメント
は、いかなる鋭い縁部も有しない、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項5】
前記モータ
は、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、請求項1に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項6】
前記カム
は、前記細長いシャフト内に配設されている、請求項5に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項7】
前記カム
は、前記ハンドル内に配設されている、請求項5に記載の組織を封止するためのデバイス。
【請求項8】
卵管内の組織を封止するための
デバイスであって、
ハンドルであって、前記ハンドルは、そこから延在する細長いシャフトを有する、ハンドルと、
前記細長いシャフト内に配設され、遠位端を含む往復要素と、
卵管内で
往復させられ、前記組織に炎症反応を誘発するように構成されたロープ様フィラメント
であって、前記ロープ様フィラメント
は、
前記往復要素の
前記遠位端上に配設されて
いる、ロープ様フィラメントと、
前記ハンドル内に配設され
、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成され
たモータであって、前記ロープ様フィラメントは、前記モータに動作可能に接続されており、前記モータ
は、その起動時に前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されている、
デバイス。
【請求項9】
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドル内に配設されたスイッチを更に備える、請求項8に記載の組織を封止するための
デバイス。
【請求項10】
前記ロープ様フィラメントは、前記往復要素の前記遠位端の周り
に巻き付け
られている、請求項8に記載の組織を封止するための
デバイス。
【請求項11】
前記ロープ様フィラメント
は、いかなる鋭い縁部も有しない、請求項8に記載の組織を封止するための
デバイス。
【請求項12】
前記モータ
は、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、請求項8に記載の組織を封止するための
デバイス。
【請求項13】
前記カム
は、前記細長いシャフト内に配設されている、請求項12に記載の組織を封止するための
デバイス。
【請求項14】
前記カム
は、前記ハンドル内に配設されている、請求項12に記載の組織を封止するための
デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
更に、矛盾しない程度に、本明細書に説明される態様のうちのいずれも、本明細書に説明される他の態様のいずれか又は全てと併せて使用され得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
卵管内の組織を封止するためのデバイスであって、
ハンドルであって、そこから延在する細長いシャフトを有するハンドルと、
前記細長いシャフト内に配設され、その中で往復するように構成された往復要素であって、前記細長いシャフトの遠位端から延在する遠位端を含む、往復要素と、
前記往復要素の前記遠位端に固定されたロープ様フィラメントであって、前記細長いシャフトの往復中に前記細長いシャフトの前記遠位端に対して露出したままであるロープ様フィラメントと、
前記ハンドル内に配設され、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成されたモータであって、その起動時に、前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されたモータと、を備える、デバイス。
(項目2)
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドルと動作可能に関連付けられたスイッチを更に備える、項目1に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目3)
前記ロープ様フィラメントが、前記往復要素の前記遠位端の周りに巻き付けられている、項目1に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目4)
前記ロープ様フィラメントが、いかなる鋭い縁部も有しない、項目1に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目5)
前記モータが、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、項目1に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目6)
前記カムが、前記細長いシャフト内に配設されている、項目5に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目7)
前記カムが、前記ハンドル内に配設されている、項目5に記載の組織を封止するためのデバイス。
(項目8)
卵管内の組織を封止するための方法であって、
卵管内でロープ様フィラメントを往復させて、前記組織に炎症反応を誘発することを含み、前記ロープ様フィラメントが、ハンドルから延在する細長いシャフト内に配設された往復要素の遠位端上に配設されており、前記往復要素が、前記ハンドル内に配設されたモータに動作可能に接続されて、その起動時に前記往復要素の往復を誘発するように構成されており、前記モータが、その起動時に前記モータに電力を選択的に供給するように構成された発電機に接続するように適合されている、方法。
(項目9)
前記モータに動作可能に結合され、前記ハンドル内に配設されたスイッチを更に備える、項目8に記載の組織を封止するための方法。
(項目10)
前記往復要素の前記遠位端の周りに前記ロープ様フィラメントを巻き付けることを更に含む、項目8に記載の組織を封止するための方法。
(項目11)
前記ロープ様フィラメントが、いかなる鋭い縁部も有しない、項目8に記載の組織を封止するための方法。
(項目12)
前記モータが、カムと協働して、前記往復要素の往復運動を誘発する、項目8に記載の組織を封止するための方法。
(項目13)
前記カムが、前記細長いシャフト内に配設されている、項目12に記載の組織を封止するための方法。
(項目14)
前記カムが、前記ハンドル内に配設されている、項目12に記載の組織を封止するための方法。
【国際調査報告】