(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】フローティングコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/631 20060101AFI20240124BHJP
F21S 8/08 20060101ALI20240124BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20240124BHJP
F21W 131/103 20060101ALN20240124BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20240124BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240124BHJP
【FI】
H01R13/631
F21S8/08 112
F21V23/06
F21W131:103
F21Y101:00 100
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544443
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 US2022012998
(87)【国際公開番号】W WO2022159505
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523277068
【氏名又は名称】ユビキア インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】UBICQUIA INC.
【住所又は居所原語表記】401 East Last Olas Blvd., Suite 1750, Fort Lauderdale, FL 33301, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リベイロ,クラウディオ,サンティアゴ
(72)【発明者】
【氏名】マラボット,エドゥアルド
(72)【発明者】
【氏名】オシュガン,スティーブン,エム.
【テーマコード(参考)】
3K014
5E021
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
5E021FA04
5E021FA08
5E021FA14
5E021FB30
5E021FC01
5E021FC06
(57)【要約】
フローティングコネクタは、ハウジングと、ハウジング内に配置された実質的に平坦な表面と、電気接点セットと、ブッシュと、を含む。電気接点セットは、平坦な表面に対して実質的に垂直に配置される。ブッシュは、ハウジングおよび平坦な表面と協働的に嵌合され、ブッシュにより、平坦な表面が1つまたは複数の点を中心に枢動することができる。例示的な一実施形態において、ブッシュは、直径方向反対側にある1対のピン開口部を画定する。このような実施形態において、フローティングコネクタは、1対の枢動ピンを含んでもよい。ここで、各枢動ピンは、対応するピン開口部をそれぞれ通過し、ブッシュとハウジングとを枢動可能に相互接続する。また、ハウジングは、枢動ピンを受容する、直径方向反対側にある1対のウェルを画定してもよい。フローティングコネクタは、街灯の照明器具に取り付け可能な電子装置を構成してもよい。
【選択図】
図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローティングコネクタであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された実質的に平坦な表面と、
前記実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直に配置された電気接点のセットと、
前記ハウジングおよび前記実質的に平坦な表面と協働的に嵌合されるブッシュと、
を備え、
前記ブッシュにより、前記実質的に平坦な表面が1つまたは複数の点を中心に枢動することができる、
フローティングコネクタ。
【請求項2】
前記ブッシュは、概ね半球状の形状を有する、請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項3】
前記ブッシュは、第1のピン開口部と、直径方向反対側の第2のピン開口部と、を画定し、
前記フローティングコネクタは、
・ 前記第1のピン開口部を通過し、前記ブッシュと前記ハウジングとを枢動可能に相互接続する第1の枢動ピンと、
・ 前記第2のピン開口部を通過し、前記ブッシュと前記ハウジングとを枢動可能に相互接続する第2の枢動ピンと、
をさらに備える、
請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングは、互いに直径方向反対側にある第1のウェルおよび第2のウェルを含む1対のウェルを画定し、前記1対のウェルの第1のウェルは、前記第1の枢動ピンの一部を受容し、前記1対のウェルの第2のウェルは、前記第2の枢動ピンの一部を受容する、請求項3に記載のフローティングコネクタ。
【請求項5】
前記第1の枢動ピンに接続された第1のピン止め構造と、
前記第2の枢動ピンに接続された第2のピン止め構造と、
をさらに備え、
前記第1のピン止め構造および前記第2のピン止め構造により、前記1つまたは複数の点を中心とした前記実質的に平坦な表面の運動範囲が制限される、
請求項3に記載のフローティングコネクタ。
【請求項6】
前記第1のピン止め構造および前記第2のピン止め構造は、前記実質的に平坦な表面の運動範囲を少なくとも1つの方向において0度以上、約5度(5°)以下に制限する、請求項5に記載のフローティングコネクタ。
【請求項7】
前記ブッシュは、前記実質的に平坦な表面に、少なくとも1つの方向において0度以上、約5度(5°)以下の運動範囲を提供する、請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項8】
前記ブッシュは、前記実質的に平坦な表面に、少なくとも2つの方向において少なくとも5度(5°)の運動範囲を提供する、請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項9】
前記ブッシュを前記ハウジング内に保持するように配置された保持構造をさらに備える、請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項10】
フローティングコネクタであって、
少なくとも1つのハウジング構造と、
前記少なくとも1つのハウジング構造内に配置された実質的に平坦な表面と、
前記第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な中心軸を中心に配置された電気接点のセットと、
前記少なくとも1つのハウジング構造内に配置されたチルトボール構造であって、前記少なくとも1つのハウジング構造内で前記実質的に平坦な表面が少なくとも1つの点を中心に枢動することができるように配置されたチルトボール構造と、
を備えるフローティングコネクタ。
【請求項11】
前記チルトボール構造は、少なくとも1つの方向において0度以上、約5度(5°)以下の運動範囲を提供する、請求項10に記載のフローティングコネクタ。
【請求項12】
前記チルトボール構造は、前記実質的に平坦な表面が少なくとも2つの点を中心に枢動することができるように配置される、請求項10に記載のフローティングコネクタ。
【請求項13】
街灯の照明器具に取り付け可能な電子装置であって、前記照明器具は、電力線インタフェースを含み、前記電子装置は、フローティングコネクタを備え、
前記フローティングコネクタは、
・ ハウジングと、
・ 前記ハウジング内に配置された実質的に平坦な表面と、
・ 前記実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直に配置された電気接点のセットであって、前記電気接点のセットが前記電力線インタフェースと嵌合された後に、前記電力線インタフェースから交流電力を受け取るように構成された電気接点セットと、
・ 前記ハウジングおよび前記実質的に平坦な表面と協働的に嵌合されたブッシュと、
を含み、
前記ブッシュにより、前記実質的に平坦な表面が1つまたは複数の点を中心に枢動することができ、
前記電子装置は、前記電気接点のセットに電気的に結合された電子回路を備える、
電子装置。
【請求項14】
前記ブッシュは、第1のピン開口部と、直径方向反対側にある第2のピン開口部と、を画定し、
前記フローティングコネクタは、
・ 前記第1のピン開口部を通過し、前記ブッシュと前記ハウジングとを枢動可能に相互接続する第1の枢動ピンと、
・ 前記第2のピン開口部を通過し、前記ブッシュと前記ハウジングとを枢動可能に相互接続する第2の枢動ピンと、
をさらに含む、
請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記ハウジングは、互いに直径方向反対側にある第1のウェルおよび第2のウェルを含む1対のウェルを画定し、前記1対のウェルの第1のウェルは、前記第1の枢動ピンの一部を受容し、前記1対のウェルの第2のウェルは、前記第2の枢動ピンの一部を受容する、請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、電柱に取り付けられ、コントローラと、空中で固定された器具とを結合させるために配置されたコネクタに関する。より詳細には、本発明は、フローティング下部構造(floating substructure)を有する、場合によってはコントローラと一体化されるコネクタに関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
空中照明器具は、従来型の照明コントローラを含むことが知られている。これらの従来型の照明コントローラは、電気デバイス、機械デバイス、または電気機械デバイスである場合がある。一般に、不十分であると判断される光量をコントローラが検出した場合、コントローラは、空中照明器具内の光源に点灯を指示する。その一方で、十分である判断される光量をコントローラが検出した場合、コントローラは、空中照明器具内の光源に消灯を指示する。このような場合およびその他の場合、無線ネットワーク接続が可能な特定なデバイスが、空中照明器具に電気機械的に結合される。無線ネットワーク接続が可能なこれらのデバイスは、スモールセル、公衆インターネット接続を提供するアクセスポイント、またはプライベートセルラーシステムデバイスなどであってもよい。
【0003】
多くの場合、従来の照明コントローラ、無線ネットワーク接続対応デバイス、またはその他のデバイスは、規格に準拠したコネクタを介して空中照明器具に結合される。コネクタは、電気的結合、機械的結合、または電気機械的結合を提供することができる。
【0004】
2018年1月8日に出願された米国仮特許出願第62/614914号、2019年1月8日に出願された国際特許出願第PCT/US2019/012775、およびこれらの少なくとも一方の優先権を主張する他の様々な特許出願には、照明制御、無線ネットワーク接続、およびその他の機能を実現することができる例示的なデバイスが記載されている。上述した参考文献および本明細書全体にわたって言及されているすべての参考文献の開示、ならびにそれらの参考文献において言及されているすべての参考文献の開示は、法律上許容される最大限の範囲において、参照により本明細書に組み込まれる。
【0005】
米国国家規格協会(ANSI)は、現在使用されている特定の電気機器、機械機器、および電気機械機器の規格を発行および推進する標準化団体である。ANSIは、民間の非営利団体であり、製品、サービス、プロセス、システム、およびプロトコルなどに関する自主的なコンセンサス規格の策定を監督および管理している。また、ANSIは、少なくとも一部の米国規格を少なくとも一部の国際規格と協調させていることも知られている。これにより、米国規格に従って製造された製品を米国以外の国でも使用できるようになっている。
【0006】
様々な団体、政府機関、消費者団体、および企業などが開発した様々な規格がANSIの認定を受けている。これらの規格は、所与の規格に準拠した製品に一貫した特性、定義、用語、試験、実装、および性能を提供するために開発および推進されている。
【0007】
アメリカ電機工業会(NEMA)は、ANSIと提携し、開発や推進を行っている団体の1つである。公開されている情報によれば、NEMAは、米国最大の電気機器メーカーの事業者団体である。NEMAは、電気の生成、伝送、分配、制御、および最終使用に使用される製品を製造する数百の会員企業からなるコンソーシアムである。これらの製品は、公共事業、産業、商業、施設、および住宅用途で使用されており、道路、駐車場、工事現場、歩行者天国、および製造現場などの上方に設置される照明製品を含む。
【0008】
NEMAは、規格文書、アプリケーションガイド、ホワイトペーパー、およびその他の技術文書を発行する。また、NEMAは、電気筐体、コントローラ、通信プロトコル、モータ、電線、プラグ、およびレセプタクルなどの機器に関する数百の技術規格を発行および推進している。NEMAの米国標準規格のうち、道路用および地域用照明機器向けのものは、ANSI C136規格と呼ばれている。道路用および地域用照明のための外部ロック式光制御デバイス向けの少なくとも1つのNEMA規格は、ANSI C136.41と呼ばれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
「背景技術」で説明したすべての主題は、必ずしも先行技術ではなく、「背景技術」の説明だけでそれらが先行技術であると仮定されるべきではない。また、「背景技術」で説明した先行技術またはそのような主題に関連する問題点の認識は、先行技術のものであると明示されていない限り、先行技術のものとして扱われるべきではない。むしろ、「背景技術」で説明した主題の内容は、特定の問題に対する発明者のアプローチの一部として扱われるべきであり、それ自体もまた、進歩性があるといえる。
【0010】
以下は、本発明のいくつかの特徴および文脈の初期理解を提供するための本発明の要約である。この要約は、本発明の重要または重大な要素を特定すること、または本発明の範囲を画定することを意図していない。この要約は、後述するより詳細な説明の前段階として、本発明の特定の概念を簡略化した形で示すものである。
【0011】
電柱の街灯または他の場所に電気機械的に結合されるデバイスに多くの機能が追加されるにつれて、デバイスは大型化し、不均一な形状を有し、重量が不均等に分散された状態で構成され、標準化された電源コネクタから離れたモーメントを有する重心を含むように構成され、デバイスの設置および配置の際に非対称性をもたらす他の物理的特性を有するようになった。これらの特性は、設置、取り除き、悪天候、および電柱への異常な応力(例えば、車両が電柱に衝突した場合など)などが生じた際に、標準化された電源コネクタに過大な応力を与える可能性がある。また、本発明者らは、このような場合およびその他の場合において、標準化された電源コネクタが、照明器具(luminaire)の本体、照明器具が取り付けられる支持アーム、またはその両方と対称的な関係を有していないことが多いことを認識した。これらの特性によって引き起こされる課題を克服するために、本発明者らは、少なくとも1つの道路・地域用照明規格にも準拠したままであるフローティングコネクタ(すなわち、本開示の教示)に関する様々なシステム、デバイス、および方法を作製した。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示に記載のデバイス、方法、およびシステムの実施形態(すなわち、本開示の教示)は、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格などの特定の規格に準拠したコネクタに電気機械的に結合されるように配置されたフローティングコネクタを実現する。また、場合によっては、フローティングコネクタも対象の規格に準拠している。
【0013】
第1の実施形態において、コントローラと、道路沿いの空中照明器具と一体化された道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタとを結合させるシステムが提供される。該システムは、コントローラのハウジングと一体化された雄型フローティングコネクタを備える。雄型フローティングコネクタは、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタとの実質的に恒久的な結合のために配置される。雄型フローティングコネクタは、実質的に平坦な表面と、実質的に平坦な表面から突出する、複数の電気接点からなる第1の電気接点セットと、を含む。第1の電気接点セットは、実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。また、雄型フローティングコネクタは、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を含む。フローティング下部構造は、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタに埋め込まれた複数の電気接点からなる第2の電気接点セットと雄型フローティングコネクタの第1の電気接点セットとを電気機械的に結合する動作の間に、雄型フローティングコネクタの少なくとも一部をコントローラのハウジングから移動可能に隔離するように配置される。
【0014】
第1の実施形態のいくつかの態様において、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタは、米国国家規格協会(ANSI)C136に準拠している。このような場合、道路・地域用照明規格に準拠した一次雌型コネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0015】
場合によっては、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造は、チルトハウジングと、チルトハウジング内に配置されたチルトボール構造と、をさらに備える。チルトボール構造は、少なくとも1つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。これらの少なくともいくつかの態様において、チルトボール構造は、少なくとも2つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。第1の実施形態の他の態様において、チルトボール構造は、少なくとも4つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。
【0016】
第1の実施形態の特定の態様において、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造は、チルトハウジングと、チルトハウジング内に配置されたチルトボール構造と、をさらに備える。チルトボール構造は、少なくとも2つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。また、フローティング下部構造は、少なくとも2つの点を中心としたチルトハウジング内での枢動を可能にする少なくとも2つの枢動ピンと、チルトボール構造をチルトハウジング内に保持するように配置された第1の保持構造と、雄型フローティングコネクタの内部構造を柔軟にシーリングするように配置されたOリングと、をさらに備える。
【0017】
第1の実施形態のいくつかの態様において、コントローラは、スマート街灯コントローラを含む。場合によっては、コントローラは、スモールセルを含む。また、場合によっては、コントローラは、無線アクセスポイント回路を含む。これらの場合および他の場合において、フローティング下部構造は、コントローラのハウジングが実質的に平坦な表面と平行な位置から少なくとも5度(5°)ずれることを許容する
第2の実施形態において、フローティングコネクタは、少なくとも1つのハウジング構造と、少なくとも1つのハウジング構造内に配置された第1の実質的に平坦な表面と、第1の実質的に平坦な表面から突出し、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置された、複数の電気接点からなる第1の電気接点セットと、を備える。第1の電気接点セットは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタの第2の電気接点セットに恒久的に結合される。第2の電気接点セットは、雌型コネクタの第2の実質的に平坦な表面に埋め込まれており、第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置されている。また、フローティングコネクタは、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、第1の実質的に平坦な表面に、少なくとも1つのハウジング構造に対する運動範囲を提供するように配置される。
【0018】
第2の実施形態のいくつかの態様において、少なくとも1つのハウジング構造に対する運動範囲は、少なくとも1つの方向において0度以上、約5度(5°)以下である。他の態様において、少なくとも1つのハウジング構造に対する運動範囲は、少なくとも2つの方向において少なくとも5度(5°)である。
【0019】
場合によっては、第2の実施形態において、フローティングコネクタは、少なくとも1つのハウジング構造内に配置されたチルトボール構造をさらに備える。チルトボール構造は、少なくとも2つの点を中心に少なくとも1つのハウジング構造内で移動するように配置される。また、フローティングコネクタは、少なくとも2つの点を中心とした少なくとも1つのハウジング構造内でのチルトボール構造の動きを可能にする少なくとも2つの枢動ピンをさらに備える。また、フローティングコネクタは、チルトボール構造を少なくとも1つのハウジング構造内に保持するように配置された第1の保持構造と、フローティングコネクタの内部構造を柔軟にシーリングするように配置されたOリングと、をさらに備える。場合によっては、フローティングコネクタは、第1の電気接点セットに電気的に結合された電源回路をさらに備える。
【0020】
第3の実施形態において、本発明の方法は、道路沿いの空中照明器具に近接してコントローラを配置するステップを含む。ここで、一次雄型コネクタがコントローラのハウジングと一体化され、一次雌型コネクタが道路沿いの空中照明器具と一体化される。一次雌型コネクタは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠している。また、該方法は、一次雄型コネクタと一体化された第1の実質的に平坦な表面から突出する第1の電気接点セットと、一次雌型コネクタと一体化された第2の実質的に平坦な表面に埋め込まれた第2の電気接点セットとを回転可能に結合させるステップを含む。ここで、第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置される。また、該方法は、回転可能な結合の間に、第1の実質的に平坦な表面と平行ではない向きでコントローラが第1の実質的に平坦な表面に対して浮動することを可能にするステップと、回転可能な結合の間に、コントローラの浮動を少なくとも1つの方向に機械的に制限するステップと、を含む。
【0021】
場合によっては、該方法は、Oリングを介して一次雄型コネクタの内部構造をシーリングするステップをさらに含む。場合によっては、該方法は、第1および第2の電気接点セットを介してコントローラに電力を供給するステップを含む。場合によっては、第3の実施形態において、一次雌型コネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0022】
上記要約は、以下の詳細な説明においてさらに説明する特定の概念を簡略化して説明するために提供されたものである。上記要約は、特許請求の範囲の主題を限定するものではなく、特許請求の範囲の文言自体がその主題の範囲を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
添付の図面を参照して、非限定的且つ非網羅的な実施形態を説明する。様々な図面を通して、特に明示されない限り、同様の参照符号が同様の部分を指す。図面における要素のサイズおよび相対的な位置は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、様々な要素の形状は、図面の見やすさを向上させるために選択、拡大、および配置されている。要素の特定の形状は、図面での認識を容易にするために選択されている。以下、添付の図面を参照して、1つまたは複数の実施形態を説明する。
【
図1】少なくとも一部がフローティングコネクタを有し、街灯器具に結合された空中制御器具のシステムレベルの展開図である。
【
図2】
図2A~
図2Cは、支持アームを有する電柱と、支持アームに取り付けられた街灯照明器具を様々な細部レベルで示す図である。
【
図3】街灯照明器具に取り付けられた空中制御器具の一実施形態を示す図であり、それ自体が電柱に結合されている。
【
図4】
図4A~
図4Hは、フローティングコネクタを有する空中制御器具の一実施形態の様々な図である。
【
図5A】従来の規格に基づく雌型コネクタの一実施形態を示す図である。
【
図5B】従来の規格に基づく雌型コネクタの一実施形態を示す図である。
【
図6A】従来の規格に基づく雄型コネクタの一実施形態を示す図である。
【
図6B】従来の規格に基づく雄型コネクタの一実施形態を示す図である。
【
図6C】従来の規格に基づく雄型コネクタの側面図である。
【
図6D】従来の規格に基づく雄型コネクタの側面断面図である。
【
図7A】フローティングコネクタを有する空中制御器具の別の実施形態の図である。
【
図7B】フローティングコネクタを有する空中制御器具の別の実施形態の図である。
【
図8A】フローティングコネクタの一実施形態のアクソノメトリック図である。
【
図8B】
図8Aのフローティングコネクタにおけるいくつかの運動方向を示す図である。
【
図8C】
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタにおける雄型電気接点セットに対するチルトハウジングの第1の回転運動を示す図である。
【
図8D】
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタにおける雄型電気接点セットに対するチルトハウジングの第2の回転運動を示す図である。
【
図8E】
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタにおける雄型電気接点セットに対するチルトハウジングの第3の回転運動を示す図である。
【
図9A】フローティングコネクタの一実施形態の別のアクソノメトリック図である。
【
図9B】
図9Aのフローティングコネクタにおけるいくつかの運動方向を示す図である。
【
図9C】
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタにおける、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造に対するチルトハウジングの第1の回転運動を示す図である。
【
図9D】
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタにおける、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造に対するチルトハウジングの第2の回転運動を示す図である。
【
図9E】
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタにおける、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造に対するチルトハウジングの第3の回転運動を示す図である。
【
図10】
図10A~
図10Fは、それぞれ、フローティングコネクタの一実施形態の正面図、右側面図、背面図、左側面図、底面図、および上面図である。
【
図11A】フローティングコネクタの一実施形態の分解図である。
【
図11B】フローティングコネクタの少なくとも一部を空中制御器具のハウジングから移動可能に隔離するように配置された
図11Aのフローティングコネクタの一実施形態のフローティング下部構造の分解図である。
【
図12A】別の視点からのフローティングコネクタの一実施形態の分解図である。
【
図12B】フローティングコネクタの少なくとも一部を空中制御器具のハウジングから移動可能に隔離するように配置された
図12Aのフローティングコネクタの一実施形態のフローティング下部構造の分解図である。
【
図13A】フローティングコネクタのフローティング下部構造の一実施形態を示す図である。
【
図14】
図14A~
図14Cは、空中照明器具に結合されたフローティングコネクタを有する空中制御器具の様々な実施形態を示す図である。
【
図15】
図15A~
図15Cは、空中照明器具に結合されたフローティングコネクタを有する空中制御器具の様々な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示において、図に示す主題をより明確に理解しやすく且つ簡潔にするために、関連する図の特定のセットを単一の複数部分図として参照することができる。例えば、
図2A~
図2Cを、個別に、またはまとめて
図2と呼ぶ場合がある。また、
図4A~
図4Hを、個別に、またはまとめて
図4と呼ぶ場合がある。また、
図5Aおよび
図5Bを、個別に、またはまとめて
図5と呼ぶ場合がある。また、
図6A~
図6Dを、個別に、またはまとめて
図6と呼ぶ場合がある。また、
図7Aおよび
図7Bを、個別に、またはまとめて
図7と呼ぶ場合がある。また、
図8A~
図8Eを、個別に、またはまとめて
図8と呼ぶ場合がある。また、
図9A~
図9Eを、個別に、またはまとめて
図9と呼ぶ場合がある。また、
図10A~10Fを、個別に、またはまとめて
図10と呼ぶ場合がある。また、
図11Aおよび
図11Bを、個別に、またはまとめて
図11と呼ぶ場合がある。また、
図12Aおよび12Bを、個別に、またはまとめて
図12と呼ぶ場合がある。また、
図13Aおよび
図13Bを、個別に、またはまとめて
図13と呼ぶ場合がある。また、
図14A~
図14Cを、個別に、またはまとめて
図14と呼ぶ場合がある。また、
図15A~
図15Cを、個別に、またはまとめて
図15と呼ぶ場合がある。先に説明した構造については、説明を簡潔にするために省略する。
【0025】
本開示(すなわち、本開示の教示)に記載のデバイス、方法、およびシステムの実施形態により、空中制御器具は、空中照明器具など、規格に基づくコネクタを有するデバイスにより柔軟に取り付けられ得る。空中制御器具および規格に基づくコネクタデバイスのうちの一方または両方がフローティングコネクタを有するように構成された場合、設置、取り除き、および悪天候などの際のシステムの信頼性が向上する。また、少なくともいくつかの態様において、本開示に記載の1つまたは複数のフローティングコネクタの実施形態は、規格に基づくコネクタである。
【0026】
本発明の一実施形態は、空中制御器具(例えば、「コントローラ」)と、道路沿いの空中照明器具(例えば、「照明設備」、「照明器具」など)とを結合させるシステムとして配置される。該システムは、少なくとも1つのフローティングコネクタ138を含む(
図7~
図13)。フローティングコネクタは、特定の標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した一次コネクタを有する。また、フローティングコネクタは、フローティングコネクタの少なくとも一部を空中制御器具のハウジングから移動可能に隔離するように配置された一体化されたフローティング下部構造140を有する(
図11B、
図12B)。
【0027】
フローティングコネクタのいくつかの実施形態において、一次雄型フローティングコネクタは、空中制御器具と一体化され、一次雌型コネクタは、道路沿いの空中照明器具と一体化される。一次雄型フローティングコネクタおよび一次雌型コネクタは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠している。一次雄型コネクタの第1の電気接点セットは、コントローラの第1の実質的に平坦な表面から突出している。一次雄型コネクタの第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。一次雌型コネクタは、照明設備の第2の実質的に平坦な表面に埋め込まれている。一次雌型コネクタの第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置される。一次雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造は、コントローラのハウジングに対する運動範囲を第1の実質的に平坦な表面に提供するように配置される。コントローラが照明設備に回転可能に結合すると、一次雄型フローティングコネクタの第1の電気接点セットは、一次雌型コネクタの第2の電気接点セットに電気的に結合される。フローティングコネクタの構造により、回転可能な結合の間に生じるシステムに対する応力が減少する。
【0028】
本開示に記載のフローティングコネクタの一実施形態は、雄型電気接点を有する構造に向けられているが、当業者であれば、本発明の原理が、雌型電気接点を有する構造にも同様に適用され得ることを認識するであろう。したがって、本開示において、「フローティングコネクタ」という用語は、一次雄型コネクタ(すなわち、突出する電気接点セットを有するコネクタ)、一次雌型コネクタ(すなわち、埋め込まれた電気接点セットを有するコネクタ)、または一次雄型コネクタおよび一次雌型コネクタの両方とともに使用され得る。
【0029】
本明細書に記載の電気接点は、ピン、レセプタクル、ばね式電気接点、摩擦式電気接点、ねじ止め式電気接点、およびその他の多くの電気接点の実施形態を含んでもよい。
【0030】
フローティングコネクタの一次コネクタ部分は、特定の規格に準拠している。例えば、一次コネクタ部分は、ANSI C136.41、ANSI C136.41-2013などの道路用および地域用照明機器向けのNEMAの米国標準規格(すなわち、ANSI C136)、またはその他の規格に準拠していてもよい。
【0031】
本発明は、本明細書の詳細な説明および添付の図面を参照することでより容易に理解される。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のために提供され、裁判所または管轄権を有する機関がそのような用語が限定的であると判断しない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。本開示において特に定義されない限り、本明細書で使用される用語は、関連技術において知られているような従来の意味を有すると見なされる。
【0032】
以下の説明において、様々な開示された実施形態の完全な理解を提供するために、特定の詳細が記載されている。しかしながら、当業者であれば、これらの特定の詳細の1つまたは複数がなくても実施形態を実現することができること、または他の方法、構成要素、または材料などを用いて実施形態を実現することができることを認識するであろう。また、他の状況において、実施形態のより詳細な説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、既知の構造の詳細を省略、またはその詳細をより大まかに示したり説明したりしている場合がある。
【0033】
図1は、街灯器具に結合した、少なくとも一部がフローティングコネクタを有する空中制御器具のシステムレベルの展開
図200である。街灯器具は、電柱のシステムの一部として結合または配置され、各街灯器具は、光源を含む。各光源、照明設備、および灯具は、個々に、または関連する構成要素とともに、そして場合によっては交換可能に、照明器具、光源、街灯、または他の適切な用語と呼ばれる場合がある。当業者であれば、本明細書に記載の空中制御器具は、街灯器具に直接結合する必要はなく、その代わりに、建物、塔、マスト、標識、または別の適切な構造に結合することができることを理解するであろう。ただし、説明を簡単にするために、本明細書に記載の空中制御器具は、街灯器具に結合している。
【0034】
システムレベルの展開
図200に示すように、複数の電柱が、1つまたは複数の所定の地理的領域に配置され、各電柱は、街灯器具に配置された少なくとも1つの光源を有する。街灯器具は、地上から少なくとも20フィートの高さにあり、少なくともいくつかの態様において、地上から約20フィート~40フィートの高さにある。他の態様において、街灯器具は、言うまでもなく、地上から20フィートよりも低い高さにあってもよく、地上から40フィートよりも高い高さにあってもよい。
【0035】
システムレベルの展開図における電柱、街灯器具、または街灯光源などのシステムは、自治体または他の政府機関によって制御されてもよい。他の態様において、システムレベルの展開図における電柱、街灯器具、または街灯光源などのシステムは、民間のエンティティ(例えば、私有地所有者、またはサードパーティのサービス請負業者など)によって制御される。さらに他の態様において、複数のエンティティが、電柱、街灯器具、または街灯光源などのシステムの制御を共有する。共有される制御は、階層的であってもよく、他の方法で協力していてもよい。例えば、システムが自治体または交通局によって制御されている場合、緊急サービス機関(例えば、法執行機関、医療サービス、消防サービス)は、システムの制御を要求するかそれを行うことができてもよい。さらに他の態様において、電柱、街灯器具、または街灯光源などのシステムの1つまたは複数の下位部分は、近隣、病院または消防署の周辺、建設地域、または他の場合など、ある程度の制御を許可することができる。
【0036】
図1のシステムレベルの展開
図200において、任意の数の街灯器具は、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した少なくとも1つのコネクタ部分を有するフローティングコネクタ138(
図7~
図13)に配置されてもよい。フローティングコネクタは、システムの制御または保守を行う機関が、競争的且つ効率的に光センサを購入して各街灯器具に取り付けることを可能にする。追加的にまたは代替的に、各デバイスにおけるフローティングコネクタは、制御または保守を行う機関が、従来の光センサを空中制御器具などの他のデバイスに置き換えることを可能にする(
図3、
図4、
図7、
図14、
図15)。
【0037】
システムレベルの展開
図200において、スモールセルネットワーキングデバイスとして配置された空中制御器具は、選択された電柱に電気機械的に結合されてもよい。ここで、電気機械的結合は、フローティングコネクタを介して行われる。また、複数の電柱は、スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された空中制御器具を有してもよい。これらの電柱204A~204Hにおいて、各街灯器具は、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した部分を少なくとも1つ有するフローティングコネクタを介して電気機械的に結合されたスマートセンサデバイスとして配置された空中制御器具(すなわち、
図4に示す空中制御器具110aの実施形態)を具備する。この配置において、各街灯202,204A~204Hは、プロセッサベースの光制御回路にさらに電気的に結合された光センサとして配置された空中制御器具を具備する。
【0038】
スマートデバイスとしての各空中制御器具のプロセッサベースの光制御回路は、関連する光センサが生成した少なくとも1つの周囲光信号に基づいて、それぞれの光源に光制御信号を提供するように配置される。また、各街灯202,204A~204Hは通信機能を具備するので、各街灯202,204A~204Hにおける各光源は、独立した光源として、または他の光源と組み合わせて、遠隔制御することができる。これらの場合、スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された空中制御器具を有する複数の電柱の各々は、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具に通信可能に結合されてもよい。スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された複数の電柱および空中制御器具の各々から、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具への通信関係は、直接通信であってもよく、間接通信であってもよい。すなわち、場合によっては、スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された複数の電柱のうちの1つおよび空中制御器具は、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された空中制御器具と直接通信してもよく、また、スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された複数の電柱および空中制御器具のうちの1つが、スマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された複数の電柱および空中制御器具のうちの1つまたは複数の他のものを介して通信してもよい。
【0039】
図1のシステムレベルの展開
図200において、電柱は、それぞれ50フィート離れていてもよく、100フィート離れていてもよく、250フィート離れていてもよく、他の距離で離れていてもよい。場合によっては、各スモールセルネットワーキングデバイスおよび各スマートセンサデバイスのタイプおよび性能特性は、無線通信が許容されるような他のデバイスとのそれぞれの距離に基づいて選択される。
【0040】
スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具、ならびにスマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された各電柱および空中制御器具は、地上機器(street cabinet)208または外部電力(例えば、「電力網」)を有線で供給する他の同様の構造に結合されてもよい。結合は、フローティングコネクタの一次コネクタ部分を介した電気的結合を含む。また、結合は、コネクタの二次データコネクタ部分を介したデータ結合を含んでもよい。外部電力は、120VAC、240VAC、260VAC、または他の電源電圧を提供してもよい。また、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具、ならびに任意選択でスマートセンサデバイス204A~204Hとして配置された電柱および空中制御器具のうちの1つまたは複数は、有線バックホール接続を介して同じ地上機器208または別の構造に結合される。これらの有線接続は、場合によっては別個の有線接続(例えば、銅線、光ファイバケーブル、産業用イーサネットケーブルなど)であり、場合によっては組み合わされた有線接続(例えば、PoE(power over Ethernet)、電力線通信など)であることに留意されたい。
図1のシステムレベルの展開
図200を簡略化するために、有線バックホールおよび電力線206は、単一の線として示されている。地上機器208は、認可電力事業機関が管理する電力網に結合され、地上機器208は、公衆交換電話網(PSTN)に結合される。
【0041】
スマートセンサデバイス204として配置された各電柱および空中制御器具は、セルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具と直接的または間接的な無線通信を行ってもよい。また、スマートセンサデバイス204として配置された各電柱および空中制御器具、ならびにスモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具は、任意のリモートコンピューティングデバイス210と直接的または間接的な無線通信212を行ってもよい。リモートコンピューティングデバイス210は、移動体通信事業者(MNO)、自治体、別の政府機関、サードパーティ、または他の何らかのエンティティによって制御されてもよい。この任意の配置により、リモートコンピューティングデバイスは、複数の電柱のいずれかに結合されたそれぞれの無線ネットワーク接続デバイスとの間で、光制御信号およびその他の情報(例えば、パケット化されたデータ)を無線で通信するように配置され得る。
【0042】
図1のシステムレベルの展開
図200において、携帯デバイス216を把持するユーザ214が示されている。また、車載携帯デバイス218を有する車両も示されている。車両は、緊急サービス車両、乗用車、商用車、公共交通車両、ドローン、またはその他のタイプの車両であってもよい。ユーザ214は、自身の携帯デバイス216を使用して、MNOが制御するセルラーベースのネットワークを介した無線通信セッションを確立してもよい。ここで、パケット化された無線データは、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具を通過させられる。同時に、車載携帯デバイス218は、同じまたは別のMNOが制御する同じまたは別のセルラーベースのネットワークを介して無線通信セッションを確立してもよい。ここで、この第2のセッションのパケット化された無線データも、スモールセルネットワーキングデバイス202として配置された電柱および空中制御器具を通過する。
【0043】
また、他のデバイスが、システムレベルの展開
図200の電柱ベースのデバイスを介して通信を行ってもよい。これらのデバイスは、モノのインターネット(IoT)のデバイスでもよく、その他のタイプのデバイスであってもよい。
図1において、2つの公共情報標識220Aおよび220B、ならびに民間エンティティの標識220Cが示されているが、他のタイプのデバイスが想定されてもよい。これらのデバイスの各々は、
図1のシステムレベルの展開
図200に示すデバイスによって利用可能にされる1つまたは複数の無線ネットワークとともに、ライセンス無しの無線通信セッション(例えば、Wi-Fi)またはセルラーベースの無線通信セッションを構築してもよい。
【0044】
図1には、太陽と月222が示されている。時間帯、天候、地理、またはその他の要因に基づく光の存在または光の不在によって、電柱に取り付けられた本開示に記載のデバイスの光センサに情報(例えば、周囲光)が提供される。この情報に基づいて、関連する光源が適切に制御されてもよい。
【0045】
図2A~
図2Cは、支持アーム104と、支持アーム104に取り付けられた街灯照明器具106とを有する従来の電柱102を様々な細部レベルで示す図である。照明器具106は、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した少なくとも1つのコネクタ108を有する。少なくともいくつかの態様において、このようなコネクタは、標準化された電力線インタフェースとも呼ばれる。
図2に示すような従来の電柱102は、進歩性を有する本開示の1つまたは複数のフローティングコネクタを含むデバイスを支持するために使用されてもよい。
【0046】
電柱は、柱、支柱、塔、マスト、またはその他の構造であり、これらは、上空支持ケーブル、電力線、ケーブルサービス会社のケーブル(例えば、テレビ番組、ケーブルインターネット、ケーブル電話、および他の同様のもののケーブル)、光ファイバケーブル、および様々なその他の公共設備を、変圧器、街灯、またはデータ中継器など、関連する電気機器、電気通信機器、およびその他の同様の機器とともに把持するために使用される。電柱は、木材、コンクリート、亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼、複合材料、またはその他の適切な材料から形成されてもよい。本開示において使用される「電柱」という用語は、限定されるものではない。例えば、当業者であれば、少なくともいくつかの態様において、照明器具およびその他の同様のデバイスが標準化された電力線インタフェースを含むことを認識するであろう。これらの場合、本明細書に記載の制御デバイスは、1つまたは複数のフローティングコネクタを含んでもよく、これらは、特定の電柱、または電柱の機能を果たす他の構造の標準化された電力線インタフェースコネクタに電気機械的に結合される。これに関して、本開示の空中照明器具は、(空中照明器具が「街路」の上方にない場合であっても)「街灯」と交換可能に呼ばれてもよく、電柱または他の適切な構造上に配置されてもよい。
【0047】
標準化された電力線インタフェース(例えば、ANSI C136.41「NEMA」コネクタ、Zhagaコネクタなど)は、標準化された電力線コネクタ108を含む。これは、少なくともいくつかの態様において、標準化された電力線ソケットとも呼ばれる。
【0048】
場合によっては、標準化された電力線導管は、第1の接続点(例えば、接点、ピン、パッド、端子、ラグ、ブレードなど)、第2の接続点、および第3の接続点に結合される。少なくともいくつかの態様において、第1の接続点は、共通/中性/接地接点を提供するように配線され、第2の接続点は、電力/ライン電圧接点を提供するように配線され、第3の接続点は、負荷接点を提供するように配線される。少なくともいくつかの態様において、260VAC電力線源(例えば、電力網源電圧または外部電力など)は、街灯を介して標準化された電力線コネクタ140の3つの対応する接点に結合される。標準化された電力線コネクタ108は、標準化された電力線コネクタ108に電磁気的に結合されたデバイスに、AC線源の電力をもたらす。他の実施形態において、AC線電源(すなわち、外部電力)は、120VAC、208VAC、220VAC、240VAC、260VAC、277VAC、360VAC、415VAC、480VAC、600VAC、またはその他の電源電圧を提供する電力線電源として配置されてもよい。
【0049】
図3は、電柱102に結合した街灯照明器具106に取り付けられた空中制御器具110の一実施形態を示している。
図3の空中制御器具110は、スモールセルネットワーキングデバイスとして配置されているが、他の実施形態において、空中制御器具110は、スマートセンサデバイス110A(
図4)、スモールセル、その他の無線ネットワーク接続デバイス、組み合わせデバイス、またはその他の制御デバイスとして配置される。街灯照明器具106は、光源106aを含む。光源106aは、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、高圧ナトリウムランプ、またはその他のタイプの光源であってもよい。
図3の空中制御器具110において、空中制御器具110は、標準化された電力線コネクタを介して照明器具106に結合される。すなわち、標準化された電力線コネクタのピンは、照明器具106と一体化された標準化された電力線コネクタ108の規格に基づく、互換性のあるレセプタクル部分に電気機械的に結合される。場合によっては、空中制御器具110は、空中制御器具110によって提供される機能を有さない別の光センサデバイスと置き換わるか、その代わりになる。任意のケーブル112aおよび112bは、空中制御器具110のツイストロックコネクタに通される。ケーブル112aおよび112bは、ネットワーキングケーブル(例えば、PoE(Power over Ethernet)であってもよく、他の電子回路(例えば、カメラ、トランスデューサ、天候デバイス、IoT(モノのインターネット)デバイス、またはその他のタイプのデバイス)に電気的に結合されたケーブルであってもよい。
【0050】
図4A~
図4Hは、フローティングコネクタ138を有する空中制御器具110aの一実施形態の様々な図である。
図4の空中制御器具の一実施形態は、スマートセンサデバイスとして配置される。
図4Aは、空中制御器具110aの一実施形態の斜視図である。
図4Bおよび
図4Cは、それぞれ、空中制御器具110aの一実施形態の上面図および下面図である。
図4Dは、
図4Cの線4D-4Dに沿った空中制御器具110aの一実施形態の断面図である。
図4E~
図4Hは、それぞれ、空中制御器具110aの一実施形態の正面図、右側面図、背面図、および左側面図である。
【0051】
図4の第1の空中制御器具110aの一実施形態は、光センサモジュール112を含む。また、第1の空中制御器具110aは、非セルラーベースの無線機能(例えば、Wi-Fi、Bluetoothなど)、ローカルエッジ処理機能、および他の機能を含んでもよい。このようにして、第1の空中制御器具110aは、関連する光源のための従来の光センサとして機能してもよく、第1の空中制御器具110aは、他の「スマート」サービスを提供してもよい。例えば、第1の空中制御器具110aは、スモールセルネットワーキングデバイス、携帯デバイス、別の第1の空中制御器具110a、またはその他の源から方向またはその他の制御情報を受信してもよい。また、第1の空中制御器具110aは、時間帯、季節、外部条件、動き検出、または音検出などに基づく可変の照明などの関連する光源の動作を支持する1つまたは複数の組み込みアルゴリズムを有してもよい。第1の空中制御器具110aは、そこに結合された、関連する光源を制御するために使用される実行可能なセンサ入力データを提供する1つまたは複数のセンサを有してもよい。さらに他の態様において、第1の空中制御器具110aは、Wi-Fiアクセスポイント、メッシュネットワーク内のWi-Fiポイント、またはその他の無線データゲートウェイとして配置される。
【0052】
図4の第1の空中制御器具110aの一実施形態は、照明設備に直接結合されてもよく、第1の空中制御器具110aの一実施形態は、スモールセルまたは他の無線ネットワーク接続デバイスとして配置された第2の空中制御器具の一実施形態などの別のデバイスに結合されてもよい。
【0053】
図4Cの下面図に示すように、空中制御器具110aの一実施形態は、フローティングコネクタ138を含む。フローティングコネクタ138は、一次コネクタ部分138a(
図4E)と二次コネクタ部分(
図4に図示せず)とを有する。
【0054】
一次コネクタ部分138a(
図4E)は、場合によっては特定の規格に準拠している。場合によっては、一次コネクタ部分138aは、ANSI C136.41規格に準拠したマルチピンNEMAコネクタである。他の態様において、一次コネクタ部分138aは、別のANSI規格またはその他の規格(例えば、Zhagaコネクタ)に準拠している。本開示に示すように、一次コネクタ部分138aは、第1の平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心とした概ね円形パターンに配置された、特に選択されたサイズおよび形状のピンのセットとして配置される。しかしながら、いくつかの実施形態において、一次コネクタ部分138aは、レセプタクルのセット、パッドのセット、ピンとレセプタクルの組み合わせ、またはその他の手段として配置されることが企図されている。
【0055】
フローティングコネクタ138aの二次コネクタ部分が、本開示の他の図に示されており、且つ説明される。本開示において、二次コネクタ部分は、一次コネクタ部分138aと一体化されるか、一次コネクタ部分138aに近接して配置される。これら2つの部分は、同じハウジング、同じ平面、平行な平面、または他の望ましい状態で一体化されてもよい。本開示において、二次コネクタ部分138aは、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造、チルト機構、フローティング手段、またはその他の同様の用語で呼ばれる場合がある。
【0056】
図4を簡潔にするために、スマートセンサデバイスとして配置された空中制御器具110aの一実施形態の様々な要素を、各図において具体的に示さない、または特定しない、または参照しない場合がある。例えば、光センサモジュール112は、
図4A、
図4B、および
図4Eでは特定および参照されているが、
図4C、
図4D、および
図4F~
図4Hでは、その位置に明らかに存在しているにもかかわらず、特定されていない。
図4および本開示の他の図における他の構造要素も、このように簡略化されている場合がある。
【0057】
図5Aおよび
図5Bは、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aの一実施形態を示している。少なくともいくつかの態様において、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、標準化された電力線コネクタとも呼ばれる場合がある。
図5に示す従来の規格に基づく雌型コネクタ108aの一実施形態は、ANSI C136.41、ANSI C136.41-2013など、道路用および地域用照明機器向けのNEMAの米国標準規格(すなわち、ANSI C136)に準拠している。従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、短い概ね円筒状のハウジング114と、コネクタ108aの実質的に平坦な表面領域116に埋め込まれた3つの電気接点を含む電気接点セットと、を含む。図を不必要に不明瞭にすることを避けるために、電気接点セットのレセプタクル116のうちの1つが示されている。電気接点セットは、実質的に平坦な表面領域116に対して実質的に垂直な中心軸を中心に配置される。
図5に示すように、電気接点118は、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aの短い概ね円筒状のハウジング114に固定的且つ移動可能に一体化されている。
【0058】
任意選択で、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、調光接点を含む調光接点セットを含んでもよい。図を不必要に不明瞭にすることを避けるために、実施形態における4つの調光接点のうちの1つの調光接点120のみが示されている。場合によっては、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、調光接点を有さないか、2つの調光接点、4つの調光接点、または他の数の調光接点を有する。
【0059】
任意選択で、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、適切な量および形式の詳細情報122(例えば、凡例、警告、アイコンなど)を含んでもよい。このような情報には、コネクタを整列させる方向(例えば、「回転中心」)、その整列のための方向情報(例えば、「N」)、電気的制限(例えば、最大電圧、最大電流など)、あるいは1つまたは複数の電気接点のための数値参照番号情報などが含まれてもよい。
【0060】
図6Aおよび
図6Bは、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bの一実施形態を示している。少なくともいくつかの態様において、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bは、標準化された電力線コネクタとも呼ばれる場合がある。
図6の従来の規格に基づく雄型コネクタ108bの一実施形態は、ANSI C136.41、ANSI C136.41-2013など、道路用および地域用照明機器向けのNEMAの米国標準規格(すなわち、ANSI C136)に準拠している。従来の規格に基づく雄型コネクタ108bは、短い概ね円筒状のハウジング124と、コネクタ108bの実質的に平坦な表面領域126から突出する3つの電気接点を含む電気接点セットと、を含む。図を不必要に不明瞭にすることを避けるために、電気接点セットの電気接点126(例えば、ピン、ブレードなど)のうちの1つのみが示されている。電気接点セットは、実質的に平坦な表面領域126に対して実質的に垂直な中心軸を中心に配置される。
【0061】
また、任意選択で、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bは、調光接点セットを含んでもよい。図を不必要に不明瞭にすることを避けるために、実施形態における4つの調光接点のうちの1つの調光接点130のみが示されている。場合によっては、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bは、調光接点を有さないか、2つの調光接点、4つの調光接点、または他の数の調光接点を有する。
【0062】
任意選択で、従来の規格に基づく雌型コネクタ108aは、適切な量および形式の詳細情報(例えば、凡例、警告、アイコン、など)を含んでもよい。このような情報には、コネクタを整列させる方向、その整列のための方向情報、電気的制限、あるいは1つまたは複数の電気接点のための数値参照番号情報などが含まれてもよい。
【0063】
図6Cおよび
図6Dは、それぞれ、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bの側面図および側面断面図である。
図6Cおよび
図6Dには、
図6Aおよび
図6Bでも示された様々な構造が示されている。
図6Dの側面断面図において、特定の電子回路132(例えば、1つまたは複数のヒューズ、レギュレータ、スイッチ、整流器など)が示されている。
図6に示すように、電気接点128は、従来の規格に基づく雄型コネクタ108bの短い概ね円筒状のハウジング124に固定的且つ移動可能に一体化されている。
【0064】
図7Aおよび
図7Bは、フローティングコネクタ138を有する別の空中制御器具110bの一実施形態の様々な図である。電柱(
図7に図示せず)は、支持アーム104と、支持アーム104に取り付けられた照明器具106とを有する。空中制御器具110bは、フローティングコネクタ138および特定のクランプ136を介して照明器具106に電気機械的に結合される。
【0065】
図7において、X軸134x、Y軸134y、およびZ軸134zの3つの軸が示されている。
図7に示すように、空中制御器具110bは、支持アーム104および照明器具106と3つの軸すべてにおいて対称に配置される。このような場合、フローティングコネクタ138が配置されるが、従来のコネクタ(例えば、標準化された電力線コネクタ、従来の規格に基づく雌型コネクタ108a、従来の規格に基づく雄型コネクタ108b)を使用することもできる。他の態様において、例えば、空中制御器具、照明器具、および支持体が対称に整列されていない場合(例えば、
図14および
図15参照)、従来のコネクタが使用されると、整列されていない構成要素がコネクタに大きな応力を加えることになる。
【0066】
図8Aは、フローティングコネクタ138の一実施形態の第1のアクソノメトリック図である。
図9Aは、
図8Aのフローティングコネクタ138の一実施形態を別の角度から見たアクソノメトリック図である。本開示に記載の様々なフローティングコネクタの実施形態は、コネクタの主要部分が1つの方向、2つの方向、または3つの方向にフローティングすることを許容してもよい。特定の方向における運動範囲は、望ましくは、最大約1度(1°)、最大約2度(2°)、最大約3度(3°)、最大約5度(5°)、最大約10度(10°)、または他の範囲に設定されてもよい。このような運動は、浮動(float)とも呼ばれる場合があり、X軸、Y軸、およびZ軸のうちの1つまたは複数を中心とする回転運動である。運動範囲は、単一の正の方向、単一の負の方向、または正の方向および負の方向の両方であってもよい。
【0067】
図8Bは、いくつかの運動方向を示す
図8Aのフローティングコネクタ138を示す図である。本実施形態において、第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面から突出する。第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。第1の実質的に平坦な表面における第1の電気接点セットは、接点および平坦な表面を取り囲む外側ハウジングの少なくとも一部から移動可能に隔離される。
【0068】
第1のX軸134xは、X軸144xを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図8Bに示されている。第2のY軸134yは、Y軸144yを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図8Bに示されている。第3のZ軸134zは、Z軸144zを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図8Bに示されている。場合によっては、フローティングコネクタ138は、1つまたは複数の回転方向に正の範囲停止を提供する場合がある。場合によっては、フローティングコネクタ138は、1つの方向のみの回転運動を許容する。場合によっては、回転運動は、2つの方向のみで許容され、場合によっては、3つの方向すべてで許容される。
【0069】
当業者が本開示のフローティングコネクタの実施形態をよりよく理解するのを助けるために、
図8Bの回転要素を
図8C~
図8Eに別個に示している。
【0070】
図8Cは、
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタ138の図であり、雄型電気接点セット158および実質的に平坦な表面領域156に対するZ軸134zを中心とするチルトハウジング154の第1の回転運動144zを示している。
【0071】
図8Dは、
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタ138の図であり、雄型電気接点セット158および実質的に平坦な表面領域156に対するY軸134yを中心とするチルトハウジング154の第2の回転運動144yを示している。
【0072】
図8Eは、
図8Aおよび
図8Bのフローティングコネクタ138の図であり、雄型電気接点セット158および実質的に平坦な表面領域156に対するX軸134xを中心とするチルトハウジング154の第3の回転運動144xを示している。
【0073】
図9Bは、
図9Aのフローティングコネクタ138のいくつかの運動方向を示している。
図8Bの下側からの視点に対して上側の視点である本実施形態において、フローティングコネクタ150と一体化されたフローティング下部構造は、チルトハウジング154に対して移動する。このようにして、フローティングコネクタ138のチルトハウジング154は、空中制御器具110のハウジング、または他の適切なデバイスと固定的に一体化され、フローティングコネクタ138の電気接点は、空中制御器具110のハウジングまたは他の適切なデバイスに対して移動する。
【0074】
第1のX軸134x(
図8B)は、X軸144xを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図9Bに示されている。第2のY軸134y(
図8B)は、Y軸144yを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図9Bに示されている。第3のZ軸134z(
図8B)は、Z軸144zを中心とする対応する回転運動の範囲とともに
図8Bに示されている。
【0075】
当業者が本開示のフローティングコネクタの実施形態をよりよく理解するのを助けるために、
図9Bの回転要素を
図9C~
図9Eに別個に示している。
【0076】
図9Cは、
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタ138の図であり、フローティングコネクタ150と一体化されたフローティング下部構造に対するZ軸134zを中心とするチルトハウジング154の第1の回転運動144zを示している。
【0077】
図9Dは、
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタ138の図であり、フローティングコネクタ150と一体化されたフローティング下部構造に対するY軸134yを中心とするチルトハウジング154の第2の回転運動144yを示している。
【0078】
図9Eは、
図9Aおよび
図9Bのフローティングコネクタ138の図であり、フローティングコネクタ150と一体化されたフローティング下部構造に対するX軸134xを中心とするチルトハウジング154の第3の回転運動144xを示している。
【0079】
図10A~
図10Fは、一実施形態によるフローティングコネクタ138の正面図、右側面図、背面図、左側面図、底面図、および上面図である。
図10のフローティングコネクタ138は、
図11Aおよび
図12Aで図示および説明される、いくつかの実施形態におけるフローティングコネクタ138である。1つまたは複数の実施形態において、
図10のフローティングコネクタ138は、
図11Aおよび
図12Aを参照して図示および説明したフローティングコネクタ138とは異なる。その差は、フローティングコネクタ138の外側から見える場合もあれば、見えない場合もある。少なくとも1つの非限定的な態様において、例えば、
図10のフローティングコネクタ138は、異なる軸または追加的な軸に沿った回転運動を可能にする。他の態様において、
図10のフローティングコネクタ138は、
図11Aおよび
図12Aに示されたコネクタ138のいくつかの内部、外部、または内部および外部の特徴を省略することができる。
【0080】
図11Aは、フローティングコネクタ138の一実施形態の第1の分解図である。
図12Aは、フローティングコネクタ138の一実施形態の別の視点からの分解図である。
図11Aおよび
図12Aを合わせて説明する。
【0081】
図11Aおよび
図11Bのフローティングコネクタ138は、2つの部分クランプ構造160と、基板162と、電子回路164と、信号分配手段166および168と、第1のシーリング手段170と、保持構造172と、1つまたは複数の成形ウェル174aを有するチルトハウジング174と、概ね半球状のフローティングブッシュ176と、第1および第2の保持手段178および180と、1つまたは複数のピン止め182と、1つまたは複数の枢動ピン184と、第2のシーリング手段186と、電気接点支持構造188と、第3のシーリング手段190と、少なくとも1つの電気接点セット192と、を含む。
図11Aおよび
図12Aの進歩性を有する主題を不必要に不明瞭にすることを避けるために、各図中の複数の構造のうちの単一の構造が示されており、複数の構造のうちの他の構造、特にその形状、サイズ、および図中の位置によって明らかな構造は、個々に示されていない。
図11Aおよび
図12Aの構成要素、または別の構成要素が、本開示の教示と一致する他のフローティングコネクタを構築するために使用されてもよい。すなわち、フローティングコネクタ138を構築または他の方法で形成するために使用される構成要素、構造、デバイス、要素、および他の手段は、
図11Aおよび
図12Aまたは他のフローティングコネクタ138に表されるものに限定されない。代わりに、当業者であれば、図示された実施形態の形状、サイズ、構成などの多くが、本開示において教示されるフローティングコネクタの進歩性を有する特徴を実施するために選択されることを認識するであろう。
【0082】
図11Aおよび
図12Aのフローティングコネクタの一実施形態において、概ね半球状のフローティングブッシュ176は、フローティングコネクタ138の少なくとも一部を、フローティングコネクタ138と一体化されたコントローラ(例えば、空中制御器具)のハウジングから移動可能に隔離するように配置された回転要素である。このようにして、例えば、コントローラが、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタを有するデバイスに電気機械的に結合される場合、電気機械的接合部は、より大きな本体(例えば、街灯のような空中照明器具および空中制御器具)が互いに対称的な向きでなくても、対称的な関係を達成することが許容される。フローティングコネクタ138のこの許容された運動によって、応力が電気機械的接合部から除去される。この応力緩和は、2つのデバイスを電気機械的に結合する間、2つのデバイスを結合解除する間、および2つのデバイスが互いに電気機械的に結合されている間に達成される。2つのデバイスが互いに電気機械的に結合されている間に達成される応力緩和は、例えば、標準化された電力線インタフェースから離れたデバイスの一方または両方の重心によって引き起こされる静的応力(例えば、デバイスの一方の側が他方の側よりも重い)からの緩和であってもよい。2つのデバイスが互いに電気機械的に結合されている間に達成される応力緩和は、例えば、強風、雪またはその他の降水、破壊行為、デバイスの一方または両方がさらに第3のデバイスの支持台として使用されること、またはその他の理由によって引き起こされる動的応力からの緩和であってもよい。
【0083】
概ね半球状のフローティングブッシュ176は、チルトハウジング174と協働的に嵌合される。
図11Aおよび
図12Aの実施形態において、2つの枢動ピン184は、ブッシュ176のそれぞれの開口部内に配置され、チルトハウジング174のそれぞれの成形ウェル内に当接している。このように配置された構造により、概ね半球状のフローティングブッシュ176は、X軸を中心に回転するように配置される(
図8Eおよび
図9E)。しかしながら、当業者であれば、フローティングコネクタに対して異なる回転効果(例えば、回転、枢動、および他の運動)を達成するように、多くの他の実施態様が形成され得ることを認識するであろう。例えば、成形ウェル174aのサイズおよび形状は、異なる軸における運動を可能にするように形成されてもよく、チルトハウジング174の開口部のサイズまたは形状は、異なる軸における運動を可能にするように形成されてもよく、複数のチルトハウジング174は、異なる軸における運動を可能にするように、成形ウェルなしで、または複数の成形ウェルで入れ子になっていてもよく、嵌合面の特性(例えば、サイズ、形状)は、異なる軸における運動を可能にするように選択されてもよく、さらに他の配置が形成されてもよい。これらのすべての場合において、概ね半球状のフローティングブッシュ176の構造は、少なくとも1つの点を中心にチルトハウジング174内で枢動すると理解することができる。他の場合において、概ね半球状のフローティングブッシュ176の構造は、少なくとも2つの点、少なくとも4つの点、または少なくとも他のいくつかの点を中心にチルトハウジング174で枢動すると理解することができる。
【0084】
概ね半球状のフローティングブッシュ176は、チルトボール構造、回転ブッシュ、運動手段または回転手段、または他の同様の用語と呼ばれる場合がある。チルトハウジング174およびブッシュ176は、場合によっては炭素強化熱可塑性プラスチックで形成されるが、他の材料(例えば、プラスチック、複合材料、金属、または他の適切な材料)が企図される。チルトハウジング174およびブッシュ176は、射出成形、機械加工、または他の工程を用いて形成されてもよい。少なくともいくつかの態様において、チルトハウジング174およびブッシュ176の1つまたは複数の表面は、嵌合面間の摩擦の存在または不在を制御するために、フィルム、コーティング、または他のそのような材料を含んでもよい。
【0085】
少なくともいくつかの態様において、ピン止め構造182または他の手段が、許容される運動の量を制御するためにフローティングコネクタ138に形成される。例えば、場合によっては、支持アーム104(
図2)と照明器具106(
図2)との間の高さ調節が±5度(±5°)で許容される場合、ピン止め構造182、ボス、ばね、テーパ、または他の適切な止め手段が、運動の方向、運動の範囲、または運動の他の特性を±5度(±5°)に制限するように実施され得る。もちろん、他の範囲も考えられる。ピン止め182および枢動ピン184は、ステンレス鋼、銅、青銅、合金、複合材料、プラスチック、またはその他の適切な材料で形成されてもよい。
【0086】
図11Aおよび
図12Aのフローティングコネクタにおける保持構造172は、複数の第1の保持手段178を介して、概ね半球状のフローティングブッシュ176に結合される。保持構造172は、少なくともいくつかの態様において、チルトハウジング174内で概ね半球状のフローティングブッシュ176と協働するようなサイズ、形状、またはサイズおよび形状にしてもよい。
図11Aおよび
図12Aにおける第1の保持手段178は、ねじのセットである。他の態様において、第1の保持手段は、接着剤、エポキシ、またはその他の接着剤であってもよい。さらに他の態様において、第1の保持手段は、ロックプラスチックまたは金属要素、摩擦嵌合構造、または他の適切な保持手段を含んでもよい。
【0087】
電気的支持構造188は、第1の電気接点セット192を収容するように配置された剛性の高い成形された構成要素である。
図11Aおよび
図12Aに示すように、第1の電気接点セット192は、電気的支持構造188の実質的に平坦な表面から突出する標準化された電力線インタフェースの3つの雄型ピン(すなわち、ブレード)として形成される。第1の電気接点セット192は、電気的支持構造188の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。場合によっては、電気的支持構造188は、第2の電気接点セット、第3の電気接点セット、または任意の適切な数の電気接点を収容してもよい。これらの追加の電気接点は、調光ピン、高速データインタフェース、または他の電気接点として配置されてもよい。
【0088】
場合によっては、電気的支持構造188は、チルトハウジング174、概ね半球状のフローティングブッシュ176、またはチルトハウジング174およびブッシュ176の両方と協働するようなサイズを有するディスク状の構造である。少なくともいくつかの態様において、第2のシーリング手段186は、高度に研磨されたシリコーン製Oリングとして配置される。一実施形態において、第2のシーリング手段186の外面は、チルトハウジング174の内面に形成されたチャネル内に配置される。この構成において、第2のシーリング手段186のための嵌合シール領域は、フローティングブッシュ176の外面である。代替的に、少なくとも1つの他の実施形態において、第2のシーリング手段186の内径上の表面は、電気的支持構造188のチャネル内に配置され、第2のシーリング手段186の外径上の表面は、概ね半球状のフローティングブッシュ176のチャネル内に配置される。この構造の上記形態および配置により、電気接点支持構造188とブッシュ176とを機械的に結合され、フローティングコネクタ138の可動部分を異物(例えば、汚れ、湿気、および他の外部物質)からシーリングする。
【0089】
任意選択で、第3のシーリング手段190は、電気接点支持構造188の平面または表面上の電気接点192の周囲に配置される。場合によっては、第3のシーリング手段190は、発泡ガスケットである。他の材料、形状、サイズ、位置、および他の同様の特性が企図される。第3のシーリング手段190は、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタからフローティングコネクタ138の一部を柔軟に分離させるための緩衝手段として機能してもよい。
【0090】
保持構造172に近接して、回路基板などの基板162が、任意の電子回路164を収容するように配置される。電子回路164は、ヒューズ、スイッチ、フィルタ、タイマー、抵抗器、整流器、コンデンサ、または他の望ましい回路を含んでもよい。また、フローティングコネクタ138における基板162は、1つまたは複数の信号分配手段166および168を含む。第1の信号分配手段166は、電力線信号(例えば、共通/中性/接地信号、電力/線間電圧信号、および負荷信号)のための電気的結合を提供する電力線信号ヘッダーとして配置される。第2の信号分配手段168は、従来の街灯技術で使用され得るような調光信号のための調光信号ヘッダーとして配置される。任意選択で、他の信号分配手段166および168は、デジタルアドレス指定可能な照明インタフェース(DALI)信号、専有通信信号、高速データ信号、または他の適切な信号を通過させてもよい。信号分配手段166および168は、電気信号を分配するように、ねじ端子、ラグ、ナイフブレード接点、ばね式接点、または他の適切な手段を含んでもよい。
【0091】
第1のシーリング手段170は、保持構造172のチャネル内に配置される。これは、その後、概ね半球状のフローティングブッシュ176内に埋め込まれる。この場合、第1のシーリング手段170は、概ね半球状のフローティングブッシュ176の内径上にシーリングを形成するように圧縮される。第1の保持手段178は、保持構造172と概ね半球状のフローティングブッシュ176との間の第1のシーリング手段170を圧縮することでそのようなシーリングを容易にするように配置される。
【0092】
少なくとも1つの他の実施形態において、第1のシーリング手段170は、基板162と保持構造172との間に配置される。少なくともいくつかの態様において、高度に研磨されたシリコーン製材料からOリングとして形成された第1のシーリング手段170は、チルトハウジング174に結合された第2の保持手段180を介して、機械的に固定された1つまたは複数のクランプ構造160によって所定の位置に圧縮される。クランプ構造160は、成形された構造であってもよく、第2の保持手段180は、ねじ、他の適切な接着剤、シングルユースロック構造、または他の固定手段であってもよい。
【0093】
図11Bは、空中制御器具のハウジングからフローティングコネクタ138の少なくとも一部を移動可能に隔離するように配置された、
図11Aのフローティングコネクタ138の一実施形態のフローティング下部構造140の分解図である。
図12Bは、空中制御器具のハウジングからフローティングコネクタの少なくとも一部を移動可能に隔離するように配置された、
図12Aのフローティングコネクタの一実施形態のフローティング下部構造140の分解図である。フローティング下部構造140は、フローティングコネクタ138と一体化されており、電気接点支持構造188の第1の実質的に平坦な表面に、チルトハウジング174に対する運動範囲を提供するように配置される。
図11Bおよび
図12Bに示すように、フローティング下部構造140は、従来の規格に基づくコネクタ108aおよび108b(
図5A、
図5B、
図6A、
図6B)には見られない構造のセットを含む。また、
図11および
図12に示すように、フローティングコネクタ138が雄型フローティングコネクタに向けられているとしても、当業者であれば、本開示の教示が雌型フローティングコネクにも適用され得ることを認識するであろう。
【0094】
これに関して、本発明者らは、フローティングコネクタ138の1つまたはその構造が、空中制御器具、照明器具、またはフローティングコネクタの教示が適用される他の構造の一部として一体的に(例えば、剛性を有するように、恒久的に、など)形成され得ることをさらに認識した。例えば、場合によっては、チルトハウジング174は、空中制御器具110bの大きなハウジング、または照明器具106の大きなハウジング構造と一体化されてもよい。追加的にまたは代替的に、クランプ構造160、保持構造172、電気的支持構造188、または他の部分、またはフローティングコネクタの一部は、そのような運動を可能にするフローティングコネクタを提供する1つまたは複数のデバイスと一体化されてもよい。
【0095】
図13Aは、フローティングコネクタ138のフローティング下部構造140の一実施形態を示している。
図13Bは、
図13Aのフローティング下部構造140の一実施形態の分解図である。これらの図は、本開示のフローティングコネクタの教示をよりよく理解するのを助けるために提供されている。
【0096】
図14A~
図14Cは、空中照明器具106に結合されたフローティングコネクタを有する空中制御器具110bの様々な実施形態を示している。
図15A~
図15Cは、空中照明器具106に結合されたフローティングコネクタを有する空中制御器具110bの様々な他の実施形態を示している。
図14および
図15において、空中制御器具110bは、クランプ136を介して、支持アーム104にさらに結合される。
【0097】
図14において、空中制御器具110bと空中照明器具106との間の様々な非対称性が示されている。例えば、
図14Aにおいて、空中制御器具110bは、約マイナス7度(-7°)のX軸194aに関する第1の非対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられ、
図14Bにおいて、空中制御器具110bは、X軸194bに関する第2の対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられ、
図14Cにおいて、空中制御器具110bは、約プラス11度(11°)のX軸194cに関する第3の非対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられる。
【0098】
図15において、空中制御器具110bと空中照明器具106との間の様々な非対称性が示されている。例えば、
図14Aにおいて、空中制御器具110bは、約プラス11度(11°)のY軸195aに関する第1の非対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられ、
図15Bにおいて、空中制御器具110bは、Y軸195bに関する第2の対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられ、
図15Cにおいて、空中制御器具110bは、約マイナス12度(-12°)のY軸195cに関する第3の非対称な向きで空中照明器具106および支持アーム104上に取り付けられる。
【0099】
図14における対称な向きおよび非対称な向きをより明確にするために、Y軸およびZ軸に関する対称性および非対称性は図示されていない。これに関して、
図15では、X軸およびZ軸に関する対称性および非対称性は図示されていない。ただし、当業者であれば、空中照明器具106上の空中制御器具110bの配置が、支持アーム104に対する空中照明器具106の向き、空中照明器具106と一体化された雌型電力線コネクタの向き、および他の要因によって影響され得ることを認識するであろう。したがって、非対称性は、あらゆる方向に存在する可能性がある。これらの非対称性は、電力線コネクタシステムに許容できない応力を加えて、システムを故障させる可能性がある。対照的に、本開示に図示および記載されたフローティングコネクタが設けられる場合、そのような非対称性による影響が低減されるか、完全に緩和される場合がある。
【0100】
以上、特定の実施形態を説明したが、本明細書で使用される特定の用語をさらに明確化することで、本開示において進歩性を有すると見なされる発明のより完全な理解を助けることができる。
【0101】
特定の文脈におけるその明示的な使用に関連する具体的な説明がない場合、本開示および添付の特許請求の範囲において、任意の文法形式で「実質的」または「約」という用語が修飾語として使用される場合(例えば、構造、寸法、測定値、または他の特徴を修飾する場合)、その特徴は最大30%まで変化し得ることに留意されたい。例えば、電柱は、「実質的に垂直」に形成されるか向けられると記載される場合がある。これらの場合、正確に垂直に向けられたデバイスは、「X」軸と「Y」軸によって形成された平面に対して垂直(すなわち、90度または直角)である「Z」軸に沿って向けられている。「垂直」という用語の正確さとは異なり、この特徴を修飾するために「実質的に」を使用することで、「垂直」な特徴の変動を最大30%許容することができる。したがって、「実質的に垂直」に向けられた電柱は、63度以上、117度以下に向けられた電柱を含む。しかしながら、XY平面に対して45度に向けられた電柱は、「実質的に垂直」には取り付けられない。別の例として、フローティングコネクタ「約3インチ以上、5インチ以下」の特定の直線寸法を有するフローティングコネクタは、直線寸法の変動を最大30%許容するようなデバイスを含む。したがって、フローティングコネクタの特定の直線寸法は、1.5インチ以上、6.5インチ以下であってもよい。これに関して、実質的に恒久的な配置(例えば、カップリング、電気機械的接続など)のために配置されたフローティングコネクタは、配置後、数週間、数ヶ月、数年、または他の期間であり得る特定の期間または不確定の期間で取り外すことを考慮していないコネクタであってもよい。実質的に恒久的な配置のために配置されるデバイスは、恒久的な配置のために配置される第1のデバイスと、短期的な配置のために配置される第2のデバイスとで区別され得る。恒久的な配置のために配置される第1のデバイスには、一般に、取り除きの際に第1のデバイス、および第1のデバイスが配置される構造の一方または両方に損傷を与える可能性があるデバイスが含まれる。短期的な配置のために配置される第2のデバイスには、一般に、予測可能であり、頻繁な取り外し、交換、または数秒、数分、数時間、または数日といった短い時間後の取り外しと交換が計画されるデバイスが含まれる。より詳細には、短期的な配置のために配置される第2のデバイスは、USBコネクタと結合されたデバイス、110VACの消費者レベル電源インタフェースを提供するために米国で一般的に知られているタイプBプラグまたはソケットを有するデバイス、低電力直流電源インタフェースを有するデバイスなどを含んでもよい。
【0102】
値の範囲が提供される場合、文脈上明示されない限り、その範囲の上限と下限との間に、下限の単位の10分の1までの各介在する値、およびその記載された範囲内の他の記載された値または介在する値は、本発明に包含されることに留意されたい。これらの小さい範囲の上限と下限は、記載された範囲内の特に除外された制限を条件として、独立して小さい範囲に含まれる場合も本発明に包含される。記載された範囲が上下限の一方または両方を含む場合、それらの含まれる上下限の一方または両方を除いた範囲も本発明に含まれる。
【0103】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される「フローティングコネクタ」とは、嵌合コネクタのずれを補完するように配置された1つまたは複数の移動可能な構造を有するように設計されたコネクタまたはその一部を意味する。フローティングコネクタは、少なくとも1つの方向における、または少なくとも1つの軸を中心とした第2の構造に対する第1の構造の移動を可能にするコネクタを含む。
【0104】
特に明示されない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと類似するまたはそれと同等の任意の方法および材料も、本発明の実施または試験に使用することができるが、限定された数の例示的な方法および材料が、本明細書に記載されている。
【0105】
本開示において、要素(例えば、構成要素、回路、デバイス、装置、構造、層、材料など)が、別の要素の「上」にある場合、または別の要素に「結合」している場合、または別の要素と「接続」されると表現されている場合、要素は、直接上に配置されていてもよく、直接結合または直接接続していてもよく、介在する要素が存在していてもよい。対照的に、要素が「別の要素の上に直接配置されている」、「別の要素に直接結合している」、または「別の要素直接接続されている」と言及される場合、介在する要素は存在しない。
【0106】
「含む」および「備える」という用語、ならびにそれらの派生語および変形語は、そのすべての構文的文脈において、オープンで包括的な意味で制限なく解釈される(例えば、「含むが、限定されない」)ものとする。「または」という用語は、包括的であり、「および/または」を意味する。「関連する」という表現、ならびにその派生語は、含む、中に含まれる、相互接続する、接続する、結合する、通信可能である、協働する、挟み込む、並べる、近づける、互いに結合する、有する、特性を有する、または同様の意味を有するものとして理解することができる。
【0107】
本明細書全体を通して「一実施形態」およびその変形を参照することは、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通じて様々な箇所で「一実施形態において」という表現が現れるのは、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0108】
本開示において、第1および第2などの用語は、様々な要素を説明するために使用され得るが、文脈上明らかにそのような限定が必要とされない限り、これらの要素は、これらの用語によって限定されることはない。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の概念の範囲から逸脱することなく、第1の機械を第2の機械と呼ぶことができ、同様に、第2の機械を第1の機械と呼ぶこともできる。
【0109】
本開示における単数形「a」、「an」、および「the」は、内容および文脈が明示しない限り、複数の参照用語を含む。接続語である「および」および「または」は、内容および文脈がそうでないと明示しない限り、一般に「および/または」を含む広義で採用される。本明細書で「および/または」として示される「および」および「または」の構成は、それに関連する要素のすべてを含む実施形態と、それに関連する要素のすべてよりも少ないものを含む少なくとも1つのより多くの代替実施形態とを包含する。
【0110】
本開示において、連続的なリストは、コンマを利用する。これは、オックスフォードコンマ、ハーバードコンマ、シリアルコンマ、または他の同様の用語として知られている場合がある。このようなリストは、コンマに続くものもリストに含まれるように、単語、節、または文を接続することを意図している。
【0111】
本明細書において提供される開示の見出しおよび要約は、便宜上のものであり、実施形態の範囲または意味を解釈するものではない。
【0112】
本開示に記載されるフローティングコネクタおよびその関連構造、一体化された構造、および周辺構造は、電気的、機械的、および電気機械的接続デバイスの分野にいくつかの技術的効果および進歩を提供する。
【0113】
技術的効果および利点には、街灯へのより大型でより機能的な制御デバイスの接続を容易にすることにより、電力網の信頼性および安全性を向上させる能力が含まれる。例えば、少なくとも1つの実施形態において、スモールセルは、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタを有する街灯に電気機械的に結合され、支持アームのような街灯構造の別の部分に同時に結合される。この二次結合は、メスコネクタへのストレスを低減し、強風などの特定の環境条件が、コントローラ、街灯、またはその両方の構造的故障を引き起こす可能性を低減する。二次結合が提供されたシステムにおいて、二次結合のポイントが、コントローラが道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタと面内に配置されることを許容しない場合が多い。この面外状態に対処するために、フローティングコネクタをコントローラのハウジングから隔離するように、フローティングコネクタをコントローラと一体化してもよい。
【0114】
本開示は、本開示の教示を実施するために配置され得る様々な構造的実施形態の詳細を規定する。本明細書に記載のフレキシブル回路、機械構造、および他の手段を利用することによって、多数の例示的な方法、デバイス、およびシステムが開示される。
【0115】
実施例A-1は、コントローラと、道路沿いの空中照明器具と一体化された道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタとを結合させるシステムに関する。該システムは、コントローラのハウジングと一体化された雄型フローティングコネクタを備える。雄型フローティングコネクタは、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタとの実質的に恒久的な結合のために配置される。雄型フローティングコネクタは、実質的に平坦な表面と、実質的に平坦な表面から突出し、実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置された配置された第1の電気接点セットと、を含む。また、該システムは、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、雄型フローティングコネクタの第1の電気接点セットと道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタに埋め込まれた第2の電気接点セットとを電気機械的に結合する動作の間に、コントローラのハウジングから雄型フローティングコネクタの少なくとも一部を移動可能に隔離するように配置される。
【0116】
実施例A-2は、実施例A-1の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタは、米国国家規格協会(ANSI)C136に準拠している。
【0117】
実施例A-3は、実施例A-2の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0118】
実施例A-4は、実施例A-1~A-3のいずれか1つの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造は、チルトハウジングと、チルトハウジング内に配置されたチルトボール構造と、をさらに備え、チルトボール構造は、少なくとも1つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。
【0119】
実施例A-5は、実施例A-1~A-4のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、チルトボール構造は、少なくとも2つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。
【0120】
実施例A-6は、実施例A-1~A-5のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、チルトボール構造は、少なくとも4つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置される。
【0121】
実施例A-7は、実施例A-1~A-6のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造は、チルトハウジングと、チルトハウジング内に配置され、少なくとも2つの点を中心にチルトハウジング内で枢動するように配置されたチルトボール構造と、少なくとも2つの点を中心としたチルトハウジング内での枢動を可能にする少なくとも2つの枢動ピンと、チルトボール構造をチルトハウジング内に保持するように配置された第1の保持構造と、雄型フローティングコネクタの内部構造を、例えば、異物、湿気、および虫などから柔軟にシーリングするように配置されたOリングと、をさらに備える。
【0122】
実施例A-8は、実施例A-1~A-7のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、コントローラは、スマート街灯コントローラを含む。
【0123】
実施例A-9は、実施例A-1~A-8のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、コントローラは、スモールセルを含む。
【0124】
実施例A-10は、実施例A-1~A-9のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、コントローラは、無線アクセスポイント回路を含む。
【0125】
実施例A-11は、実施例A-1~A-10のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティング下部構造は、コントローラのハウジングが実質的に平坦な表面と平行な位置から少なくとも5度(5°)ずれることを許容する。
【0126】
実施例A-12は、実施例A-1~A-11のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの直径は、約2インチ(2”)以上、約4インチ(4”)以下である。
【0127】
実施例A-13は、実施例A-1~A-12のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの直径は、約3インチ(3”)。
【0128】
実施例A-14は、実施例A-1~A-13のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの直径は、2インチ(2”)超である。
【0129】
実施例A-15は、実施例A-1~A-14のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの直径は、6インチ(6”)未満である。
【0130】
実施例A-16は、実施例A-1~A-15のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの高さは、約0.5インチ(0.5”)以上、約4インチ(4”)以下である。
【0131】
実施例A-17は、実施例A-1~A-16のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの高さは、約1.25インチ(1.25”)である。
【0132】
実施例A-18は、実施例A-1~A-17のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの高さは、1インチ超(2インチ以上)である。
【0133】
実施例A-19は、実施例A-1~A-18のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの高さは、6インチ(6in)未満である。
【0134】
実施例A-20は、実施例A-1~A-19のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタは、概ね円筒状の形状を有する。
【0135】
実施例A-21は、実施例A-1~A-19のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタは、概ね円形の断面形状を有する。
【0136】
実施例A-22は、実施例A-1~A-19のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタは、概ね立方体の形状を有する。
【0137】
実施例A-22は、実施例A-1~A-19のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタは、概ね正方形の断面形状を有する。
【0138】
実施例A-23は、実施例A-1~A-19のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタは、概ね六角形の断面形状を有する。
【0139】
実施例A-24は、実施例A-1~A-23のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの少なくとも1つの表面は、チルトハウジング内のチルトボール構造の運動を容易にするように、非導電性潤滑剤でコーティングされる。
【0140】
実施例A-25は、実施例A-1~A-24のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、雄型フローティングコネクタの少なくとも1つの表面は、雄型フローティングコネクタ内への異物の侵入を制限するように、非導電性シール剤でコーティングされる。
【0141】
実施例A-26は、実施例A-1~A-25のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの直径は、約1インチ(1in)以上、約8インチ(8in)以下である。
【0142】
実施例A-27は、実施例A-1~A-26のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの直径は、約2インチ(2in)以上、約4インチ(4in)以下である。
【0143】
実施例A-28は、実施例A-1~A-27のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの直径は、約3インチ(3in)である。
【0144】
実施例A-29は、実施例A-1~A-28のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、実質的に平坦な表面の直径は、約2インチ(2in)以上、約4インチ(4in)以下である。
【0145】
実施例A-30は、実施例A-1~A-29のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、実質的に平坦な表面の直径は、約3インチ(3in)である。
【0146】
実施例A-31は、実施例A-1~A-30のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、実質的に平坦な表面の面積は、約3平方インチ(3in2)以上、約25平方インチ(25in2)以下である。
【0147】
実施例A-32は、実施例A-1~A-31のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、実質的に平坦な表面の面積は、約6平方インチ(6in2)以上、約12平方インチ(12in2)以下である。
【0148】
実施例A-33は、実施例A-1~A-32のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、実質的に平坦な表面の面積は、約9.5インチ(9.5in2)である。
【0149】
実施例A-34は、実施例A-1~A-33のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの厚さは、約1インチ(1in)以上、約4インチ(4in)以下である。
【0150】
実施例A-35は、実施例A-1~A-34のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの厚さは、約1インチ(1in)以上、約1.5インチ(1.5in)以下である。
【0151】
実施例A-36は、実施例A-1~A-35のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの厚さは、約1.25インチ(1.25in)である。
【0152】
実施例B-1は、フローティングコネクタに関する。フローティングコネクタは、少なくとも1つのハウジング構造と、少なくとも1つのハウジング構造内に配置された第1の実質的に平坦な表面と、第1の実質的に平坦な表面から突出し、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置された第1の電気接点セットと、を備える。ここで、第1の電気接点セットは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタの第2の電気接点セットに実質的に恒久的に結合するように配置されており、第2の電気接点セットは、雌型コネクタの第2の実質的に平坦な表面に埋め込まれており、第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置される。また、フローティングコネクタは、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、少なくとも1つのハウジング構造に対する運動範囲を第1の実質的に平坦な表面に提供するように配置される。
【0153】
実施例B-2は、実施例B-1の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、少なくとも1つのハウジング構造に対する少なくとも1つの方向における運動範囲は、0度よりも大きく、5度(5°)以下である。
【0154】
実施例B-3は、実施例B-1またはB-2の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、少なくとも1つのハウジング構造に対する少なくとも2つの方向における運動範囲は、少なくとも5度(5°)である。
【0155】
実施例B-4は、実施例B-1~B-3のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタは、少なくとも1つのハウジング構造内に配置されたチルトボール構造をさらに備える。チルトボール構造は、少なくとも2つの点を中心に少なくとも1つのハウジング構造内で移動するように配置される。また、フローティングコネクタは、少なくとも2つの点を中心とした少なくとも1つのハウジング構造内でのチルトボール構造の運動を可能にする少なくとも2つの枢動ピンと、チルトボール構造を少なくとも1つのハウジング構造内に保持するように配置された第1の保持構造と、フローティングコネクタの内部構造を柔軟にシーリングするように配置されたOリングと、をさらに備える。
【0156】
実施例B-5は、実施例B-1~B-4のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタは、第1の電気接点セットに電気的に結合された電源回路をさらに備える。
【0157】
実施例C-1は、次のステップを含む方法に関する。該方法は、道路沿いの空中照明器具に近接してコントローラを配置するステップを含む。ここで、一次雄型コネクタは、コントローラのハウジングと一体化され、一次雌型コネクタは、道路沿いの空中照明器具と一体化され、一次雌型コネクタは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠している。また、該方法は、一次雄型コネクタと一体化された第1の実質的に平坦な表面から突出する第1の電気接点セットと、一次雌型コネクタと一体化された第2の実質的に平坦な表面に埋め込まれた第2の電気接点セットとを回転可能に結合させるステップを含む。ここで、第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置され、第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置される。また、該方法は、回転可能な結合の間に、第1の実質的に平坦な表面と平行ではない向きでコントローラが、第1の実質的に平坦な表面に対して浮動することを可能にするステップと、回転可能な結合の間に、コントローラの浮動を少なくとも1つの方向に機械的に制限するステップと、を含む。
【0158】
実施例C-2は、実施例C-1の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、該方法は、Oリングを介して一次雄型コネクタの内部構造をシーリングするステップをさらに含む。
【0159】
実施例C-3は、実施例C-1またはC-2の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、該方法は、第1および第2の電気接点セットを介してコントローラに電力を供給するステップをさらに含む。
【0160】
実施例C-4は、実施例C-1~C-3のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、一次雌型コネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0161】
実施例C-5は、実施例C-1~C-4のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に、本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。
【0162】
実施例D-1は、コントローラと道路沿いの空中照明器具とを結合させるシステムに関する。該システムは、コントローラのハウジングと一体化された一次雄型コネクタと、道路沿いの空中照明器具と一体化された一次雌型コネクタと、を備える。ここで、一次雄型コネクタは、一次雌型コネクタへの実質的に恒久的な結合のために配置され、一次雌型コネクタは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠している。また、該システムは、一次雄型コネクタと一体化され、そこから突出する第1の電気接点セットを有する第1の実質的に平坦な表面を備える。ここで、第1の電気接点セットは、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。また、該システムは、一次雌型コネクタと一体化され、そこに埋め込まれた第2の電気接点セットを有する第2の実質的に平坦な表面を備える。ここで、第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸に配置される。また、該システムは、一次雄型コネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、一次雄型コネクタと一次雌型コネクタとを結合する動作の間に、コントローラのハウジングから一次雄型コネクタの少なくとも一部を移動可能に隔離するように配置される。
【0163】
実施例E-1は、コントローラと道路沿いの空中照明器具とを結合させるシステムに関する。該システムは、コントローラのハウジングと一体化されたフローティングコネクタを備える。フローティングコネクタは、道路・地域用照明規格に準拠したコネクタとの実質的に恒久的な結合のために配置される。フローティングコネクタは、実質的に平坦な表面と、実質的に平坦な表面内に恒久的に取り付けられた第1の電気接点セットと、を含む。第1の電気接点セットは、実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第1の中心軸を中心に配置される。また、該システムは、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、フローティングコネクタの第1の電気接点セットと道路・地域用照明規格に準拠したコネクタ内に恒久的に取り付けられた第2の電気接点セットとを電気機械的に結合する動作の間に、コントローラのハウジングからフローティングコネクタの少なくとも一部を移動可能に隔離するように配置される。
【0164】
実施例E-2は、実施例E-1の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタは、米国国家規格協会(ANSI)C136に準拠している。
【0165】
実施例E-3は、実施例E-2の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、道路・地域用照明規格に準拠した雌型コネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0166】
実施例E-4は、実施例E-1~E-3のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの第1の電気接点セットは、フローティングコネクタの実質的に平坦な表面から突出する。
【0167】
実施例E-5は、実施例E-1~E-4のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの第1の電気接点セットは、フローティングコネクタの実質的に平坦な表面に埋め込まれているか、それを貫通するように埋め込まれている。
【0168】
実施例E-6は、実施例E-1~E-5のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、道路・地域用照明規格に準拠したコネクタの第2の電気接点セットは、道路・地域用照明規格に準拠したコネクタから突出している。
【0169】
実施例E-7は、実施例E-1~E-6のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタの第2の電気接点セットは、道路・地域用照明規格に準拠したコネクタに埋め込まれているか、それを貫通するように埋め込まれている。
【0170】
実施例F-1は、フローティングコネクタに関する。フローティングコネクタは、少なくとも1つのハウジング構造と、少なくとも1つのハウジング構造内に配置された第1の実質的に平坦な表面と、第1の実質的に平坦な表面を通ってまたは第1の実質的に平坦な表面に恒久的に取り付けられ、第1の中心軸を中心に配置された第1の電気接点セットと、を備える。ここで、第1の中心軸は、第1の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直であり、第1の電気接点セットは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠しているコネクタの第2の電気接点セットに実質的に恒久的に結合するように配置され、第2の電気接点セットは、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠したコネクタの第2の実質的に平坦な表面を通ってまたは第2の実質的に平坦な表面に恒久的に取り付けられ、第2の電気接点セットは、第2の実質的に平坦な表面に対して実質的に垂直な第2の中心軸を中心に配置される。また、フローティングコネクタは、フローティングコネクタと一体化されたフローティング下部構造を備える。フローティング下部構造は、少なくとも1つのハウジング構造に対する運動範囲を第1の実質的に平坦な表面に提供するように配置される。
【0171】
実施例F-2は、実施例F-1の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠したコネクタは、米国国家規格協会(ANSI)C136に準拠している。
【0172】
実施例F-3は、実施例F-2の主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、標準化団体が推進する道路・地域用照明規格に準拠したコネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0173】
実施例F-4は、実施例F-1~F-3のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタは、米国国家規格協会(ANSI)C136に準拠している。
【0174】
実施例F-5は、実施例F-1~F-4のいずれかの主題を含んでもよく、代替的にまたは追加的に本明細書に記載の他の実施例の主題を含んでもよい。ここで、フローティングコネクタは、ANSI C136.41-2013に準拠している。
【0175】
上述した様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。実施形態の様々な特徴は任意であり、1つの実施形態の特徴を他の実施形態と好適に組み合わせることができる。実施形態の態様は、さらに別の実施形態を提供するために、様々な特許、出願および刊行物の概念を適宜採用するように変更することができる。
【0176】
2018年1月8日に出願された米国仮特許出願第62/614914号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0177】
2019年1月8日に出願された国際特許出願第PCT/US2019/012775号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0178】
上述した様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で言及される、および/または出願データシートに記載されている米国特許、米国特許出願公開公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許文献のすべてが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。実施形態の態様は、必要に応じて、様々な特許、出願および刊行物の概念を採用して、さらなる実施形態を提供するように変更することができる。
【0179】
以上、様々な例示的な実施形態の徹底的な理解を提供するために、本明細書の説明では具体的な詳細を定めている。上記の実施形態に対する様々な修正は、当業者には明確であり、また、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施形態および用途に適用され得ることを理解されたい。さらに、以下の説明において、説明のために多数の詳細が記載されている。しかしながら、当業者であれば、これらの特定の詳細を使用しなくても上記の実施形態を実現することができることを理解するであろう。また、他の場合において、不要な詳細を記載することで説明を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造およびプロセスは示されていないか、その説明は省略されている。したがって、本開示は、示された実施形態に限定されることを意図しておらず、代わりに、本明細書に記載の原理および特徴と一致する最も広い範囲が適用される。したがって、上記の詳細な説明を鑑みて、これらおよび他の変更を上記の実施形態に加えることができる。一般に、添付の特許請求の範囲において使用される用語は、明細書に記載の特定の実施形態に請求項を限定するものとして解釈されるべきではなく、そのような請求項が権利を有する等価物の全範囲とともに、すべての可能な実施形態を含むように解釈されるべきものである。したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書によって限定されるものではない。
【国際調査報告】