(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器および操作装置
(51)【国際特許分類】
B60T 13/74 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
B60T13/74 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545886
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-27
(86)【国際出願番号】 EP2022051191
(87)【国際公開番号】W WO2022167227
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】102021201078.4
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】グライナー,マティアス
【テーマコード(参考)】
3D048
【Fターム(参考)】
3D048BB41
3D048BB51
3D048BB59
3D048CC54
3D048HH18
3D048HH53
3D048HH66
3D048HH68
3D048PP10
(57)【要約】
【課題】本発明は、ブレーキ装置の操作装置(1)用のブレーキ力発生器(4)であって、回転軸線(7)を中心にして回転可能に支承された駆動軸(6)を駆動するために構成された電動機(5)と、前記駆動軸(6)に連動接続された伝動装置(31)と、操作センサと、前記電動機(5)を制御するためのコントロールユニット(14)とを有する形式のものに関する。
【解決手段】前記コントロールユニット(14)が、軸方向で少なくとも概ね、一方側で前記電動機(5)と他方側で前記伝動装置(31)との間に配置されており、前記コントロールユニット(14)を電気的に接触接続させるための第1の差込み接続装置(19)と、前記操作センサを前記コントロールユニット(14)に電気的に接触接続させるための第2の差込み接続装置(24)とが配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器であって、回転軸線(7)を中心にして回転可能に支承された駆動軸(6)を駆動するために構成された電動機(5)と、前記駆動軸(6)に連動接続された伝動装置(31)と、操作センサと、前記電動機(5)を制御するためのコントロールユニット(14)とを有する形式のものにおいて、
前記コントロールユニット(14)が、軸方向で少なくとも概ね、一方側で前記電動機(5)と他方側で前記伝動装置(31)との間に配置されており、前記コントロールユニット(14)を電気的に接触接続させるための第1の差込み接続装置(19)と、前記操作センサを前記コントロールユニット(14)に電気的に接触接続させるための第2の差込み接続装置(24)とが配置されていることを特徴とする、ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器。
【請求項2】
前記第1および前記第2の差込み接続装置(19,24)が、軸方向で同じ高さに配置されていることを特徴とする、請求項1記載のブレーキ力発生器。
【請求項3】
前記コントロールユニット(14)がコントロールユニットハウジング(15)を有しており、前記第1および第2の差込み接続装置(19,24)が前記コントロールユニットハウジング(15)の同じハウジング壁(23)に配置されていることを特徴とする、請求項1または2記載のブレーキ力発生器。
【請求項4】
前記第2の差込み接続装置(24)が、前記コントロールユニットハウジング(14)を貫通して延在する少なくとも1つの電気配線によって前記操作センサに接続されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項5】
前記第1の差込み接続装置(19)および前記第2の差込み接続装置(24)が1つの共通のコネクタハウジングを有していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項6】
前記第1の差込み接続装置(19)が第1のコネクタハウジング(20)を有しており、前記第2の差込み接続装置(24)が、前記第1のコネクタハウジング(20)とは別個に構成された第2のコネクタハウジング(25)を有していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項7】
前記伝動装置(31)がメインハウジング(8)内に配置されており、前記電動機(5)が、前記メインハウジング(8)とは別個に構成されたモータハウジング(11)内に配置されており、前記メインハウジング(8)と前記モータハウジング(11)とがハウジングフランジ(12)によって互いに接続されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項8】
前記コントロールユニット(14)が、軸方向で少なくとも概ね、一方側で前記ハウジングフランジ(12)と他方側で前記モータハウジング(11)との間に配置されていることを特徴とする、請求項7記載のブレーキ力発生器。
【請求項9】
軸方向で前記コントロールユニット(14)を貫通して延在する少なくとも1つの縦長の固定部材(43)が設けられており、前記モータハウジング(11)が前記固定部材(43)によって前記ハウジングフランジ(12)に接続されていることを特徴とする、請求項8記載のブレーキ力発生器。
【請求項10】
前記メインハウジング(8)が、前記コントロールユニット(14)に軸方向で向き合う半径方向突起(29)を有しており、前記半径方向突起(29)が軸方向開口を有していて、該軸方向開口を貫通して電気配線が延在していることを特徴とする、請求項7から9までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項11】
前記コントロールユニット(14)がプリント基板(39)を有しており、該プリント基板(39)が軸方向開口(41)を有していて、該軸方向開口(41)に、前記駆動軸(6)が軸方向で貫通係合していることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項12】
前記コントロールユニット(14)が除熱のために前記ハウジングフランジ(12)と熱伝導接触しており、および/または前記コントロールユニット(14)が除熱のために前記メインハウジング(8)と熱伝導接触していることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項13】
請求項1から12までのいずれか1項記載の操作装置において、前記コントロールユニット(14)が角度を付けて曲げられて構成されていることを特徴とする、操作装置。
【請求項14】
ブレーキ装置用の操作装置であって、内部に少なくとも1つの液圧ピストンが軸方向でしゅう動可能に支承されたマスタブレーキシリンダ(2)と、請求項1から12までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器(4)とを有しており、前記液圧ピストンが前記電動機(5)によって軸方向でしゅう動可能である、ブレーキ装置用の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸線を中心にして回転可能に支承された駆動軸を駆動するために構成された電動機と、駆動軸に連動接続された伝動装置と、操作センサと、電動機を制御するためのコントロールユニットとを有する、ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器に関する。
【0002】
また本発明は、このような形式のブレーキ力発生器を備えた操作装置に関する。
【背景技術】
【0003】
自動車の液圧式のブレーキ装置は、たいていは複数の摩擦ブレーキ装置を有している。摩擦ブレーキ装置を操作するために、通常はマスタブレーキシリンダを備えた操作装置が設けられており、このマスタブレーキシリンダ内で少なくとも1つの液圧ピストンがしゅう動可能に支承されている。マスタブレーキシリンダは、摩擦ブレーキ装置が液圧ピストンのしゅう動によって操作可能となるように、摩擦ブレーキ装置のスレーブシリンダと流体技術的に接続されている。
【0004】
しばしば、自動車構造部にブレーキ力発生器を備えた操作装置が取り付けられており、このブレーキ力発生器は電動機を有していて、液圧ピストンを電動機によってしゅう動させるために構成されている。このような形式のブレーキ力発生器は、例えば特許文献1により公知である。この場合、ブレーキ力発生器の電動機は、回転軸線を中心にして回転可能に支承された駆動軸を駆動するために構成されている。駆動軸は、ブレーキ力発生器の伝動装置に連動接続されている。伝動装置は、電動機により駆動軸を用いて駆動可能である。さらに、ブレーキ力発生器は操作センサ、つまりブレーキ力発生器の操作を監視するために構成されたセンサを有している。またブレーキ力発生器は、電動機を制御するために構成されたコントロールユニットを有している。基本的に、コントロールユニットは、操作センサのセンサ信号に依存して電動機を制御するために構成されている。特許文献1に開示されたブレーキ力発生器においては、コントロールユニットは電動機を駆動軸の回転軸線に関連して半径方向に取り囲んでいる。特許文献2には、駆動軸の回転軸線が液圧ピストンのしゅう動軸線に対して直角に整列された電動機式のブレーキ力発生器が開示されている。特許文献3によれば、操作センサのセンサエレメントがコントロールユニット内に組み込まれている電動機式のブレーキ力発生器が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許公開第102013016912号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許公開第102013006795号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国特許公開第102014220358号明細書
【発明の概要】
【発明の効果】
【0006】
請求項1の特徴を有する本発明によるブレーキ力発生器は、ブレーキ力発生器の組立が、コントロールユニットおよび操作センサの電気的な若しくは信号技術的な接続を考慮して簡略化される、という利点を有している。このために本発明によれば、コントロールユニットが、軸方向で少なくとも概ね、一方側で電動機と他方側で伝動装置との間に配置されており、コントロールユニットを電気的に接触接続させるための第1の差込み接続装置と、操作センサをコントロールユニットに電気的に接触接続させるための第2の差込み接続装置とが配置されている。この明細書において、概念「軸方向」および「半径方向」が使用されている場合、これらの概念は、これらの概念のために別の関連性が明示されていない限り、駆動軸の回転軸線に関するものである。本発明によれば、コントロールユニットが、軸方向で少なくとも概ね、一方側で電動機と他方側で伝動装置との間に配置されている。このことは、コントロールユニットが、軸方向で電動機と同じ高さに位置するかまたは伝動装置と同じ高さに位置する区分を有することを排除するものではない。このような本発明によるコントロールユニットの配置によって、コントロールユニットは、一方では組立技術者にとってアクセスが容易な箇所に位置しており、他方では第2の差込み接続装置に操作センサを技術的に簡単に接続できる箇所に位置している。好適な形式で、コントロールユニットは、軸方向で電動機に向き合う区分を有している。この区分は、半径方向で電動機と同じ高さに位置しており、したがって電動機はコントロールユニットのこの区分によって伝動装置から軸方向で間隔を保って位置している。好適な形式で、コントロールユニットは、電動機に対して半径方向にずらして配置された区分を有している。好適な形式で、第1および第2の差込み接続装置は、コントロールユニットのこの区分に配置されている。第1の差込み接続装置は、コントロールユニットを接触接続させるために設けられている。その限りにおいて、第1の差込み接続装置は、コントロールユニットに電気的に接続されていて、コントロールユニットを接触接続させるための少なくとも1つの電気接続部、好適には複数の電気接続部を有している。第2の差込み接続装置は、操作センサを接触接続させるために設けられている。その限りにおいて、第2の差込み接続装置は、操作センサに電気的に接続されていて、操作センサを接触接続させるための少なくとも1つの電気接続部、好適には複数の電気接続部を有している。好適な形式で、差込み接続装置は、コネクタ装置を受けるためにコネクタ受けとして構成されている。代替的に、差込み接続装置は、コネクタ受け内に差し込まれるために構成されたコネクタ装置として構成されている。コントロールユニット若しくは操作センサを接触接続させるために、差し込んで1つにすることによって複数の差込み接続装置と接続可能なエレメントは、以下では対向差込み接続装置とも呼ばれる。第1および第2の差込み接続装置は、本発明に従ってコントロールユニットに配置されている。好適な形式で、コントロールユニットはコントロールユニットハウジングを有しており、この場合、第1および第2の差込み接続装置はコントロールユニットハウジングに配置されている。好適な形式で、ブレーキ力発生器は操作部材を有しており、この操作部材は、液圧ピストンのしゅう動軸線に沿ってしゅう動可能であって、液圧ピストンが操作部材のしゅう動によってしゅう動可能であるように、液圧ピストンに連結されている。好適な形式で、駆動軸は、操作部材が電動機によってしゅう動可能であるように、伝動装置によって操作部材に連結されている。例えば、操作部材はねじ山付きスピンドルであって、その外側伝動装置が、伝動装置のスピンドルナットの内側伝動装置に噛み合う。好適な形式で、操作センサは、操作部材のしゅう動位置および/またはブレーキペダルに連結された/連結可能な入力ロッドのしゅう動位置を監視するために構成されている。例えば、操作センサは、入力ロッドに連結された測定値発信器、並びに操作部材に連結された受信器を有している。操作センサは、測定値発信器と受信器との間の軸方向の差分ストロークを検出するための差分ストロークセンサとして構成されている。
【0007】
好適な実施例によれば、第1および第2の差込み接続装置が、軸方向で同じ高さに配置されている。これによって、ブレーキ力発生器の組立時に、コントロールユニットおよび操作センサの特に簡単な接続が可能である。好適な形式で、第1および第2の差込み接続装置は、半径方向で互いに隣接して配置されている。
【0008】
好適な形式で、第1および第2の差込み接続装置は、コントロールユニットハウジングの同じハウジング壁に配置されている。それによって、コントロールユニットと操作センサとを接続するために、このハウジング壁だけをアクセス可能に保つだけでよい、という利点が得られる。好適な形式で、第1および第2の差込み接続装置は、駆動軸の回転軸線に対して直角に整列されたハウジング壁に配置されている。特に好適には、第1および第2の差込み接続装置は、駆動軸の回転軸線に対して直角に整列されていて、伝動装置とは反対側のハウジング壁に配置されている。
【0009】
好適な実施例によれば、第2の差込み接続装置が、コントロールユニットハウジングを貫通して延在する少なくとも1つの電気配線によって操作センサに接続されている。これによって、一方では第2の差込み接続装置に対する操作センサの技術的に簡単な接続が得られる。何故ならば特に、コントロールユニットハウジングを迂回して配線をガイドしなくてもよいからである。さらに、配線がコントロールユニットハウジングを貫通して延在しているので、配線はコントロールユニットハウジングによって機械的な影響に対して保護されている。好適な形式で、駆動軸の回転軸線に対して直角に整列されていて電動機とは反対側の、コントロールユニットハウジングのハウジング壁は、軸方向開口を有しており、電気配線はこの軸方向開口を貫通してコントロールユニットハウジング内に侵入する。
【0010】
好適な形式で、第1および第2の差込み接続装置は、1つの共通のコネクタハウジングを有している。コネクタハウジングとは、差込み接続装置の電気接続部が直に配置されているか若しくは形成されている構成部分のことであると解釈されてよい。第1の差込み接続装置の電気接続部および第2の差込み接続装置の電気接続部は、この実施例では同じ構成部分に配置されている。これによって、第1および第2の差込み接続装置は、簡単に共通操作可能である。好適な形式で、共通のコネクタハウジングは、コントロールユニットハウジングによって形成される。代替的に、共通のコネクタハウジングは、コントロールユニットハウジングとは別個に構成されていて、コントロールユニットハウジングの切欠若しくは開口内に差し込まれている。
【0011】
選択的な実施例によれば、好適には、第1の差込み接続装置が第1のコネクタハウジングを有しており、第2の差込み接続装置が、第1のコネクタハウジングとは別個に構成された第2のコネクタハウジングを有している。好適な形式で、第1のコネクタハウジングはコントロールユニットハウジングによって形成される。代替的に、第1のコネクタハウジングは、好適にはコントロールユニットハウジングとは別個に構成された、コントロールユニットハウジングの切欠若しくは開口内に差し込まれているコネクタハウジングによって形成される。第2のコネクタハウジングは、好適にはコントロールユニットハウジングとは別個に構成されていて、コントロールユニットハウジングの切欠若しくは開口内に差し込まれている。
【0012】
好適な実施例によれば、伝動装置がブレーキ力発生器のメインハウジング内に配置されており、電動機が、メインハウジングとは別個に構成された、ブレーキ力発生器のモータハウジング内に配置されており、メインハウジングとモータハウジングとがハウジングフランジによって互いに接続されている。一方側でメインハウジングに接続されていて他方側でコントロールユニットハウジングに接続されているハウジングフランジが設けられている。これによって、メインハウジングとモータハウジングとの堅固な接続が得られる。ここでハウジングフランジとは、板状のハウジング部分と解される。好適な形式で、ハウジングフランジはねじ結合によってメインハウジングに接続されている。好適な形式で、ハウジングフランジは、駆動軸の回転軸線に対して直角に整列されている。
【0013】
好適な形式で、コントロールユニットは、軸方向で少なくとも概ね、一方側でハウジングフランジと他方側でモータハウジングとの間に配置されている。したがってハウジングフランジは、軸方向で一方側でコントロールユニットと他方側で伝動装置との間に配置されている。これによって、ハウジングフランジがメインハウジングと直接的に接触せしめられ、ひいてはハウジングフランジがメインハウジングに特に堅固に固定されるという利点が得られる。好適な形式で、コントロールユニットハウジングはハウジングフランジに面状に当接する。この場合、コントロールユニットハウジングは、好適な形式でハウジングフランジに結合されている。例えば、コントロールユニットハウジングはハウジングフランジに接着されている。
【0014】
好適な実施例によれば、ブレーキ力発生器が、軸方向でコントロールユニットを貫通して延在する縦長の固定部材を有しており、この固定部材によってモータハウジングがハウジングフランジに接続されている。モータハウジングがハウジングフランジから軸方向で間隔を保っているにもかかわらず、固定部材によって、ハウジングフランジ若しくはメインハウジングに対するモータハウジングの堅固な固定が得られる。好適な形式で、固定部材はプレス接続によってモータハウジングに接続されている。好適な形式で、固定部材はプレス接続によってハウジングフランジに接続されている。好適な形式で、複数の縦長の固定部材が設けられており、これらの固定部材は、半径方向で互いに間隔を保っていて、モータハウジングによってハウジングフランジに接続されている。
【0015】
好適な実施例によれば、メインハウジングが、コントロールユニットに軸方向で向き合う半径方向突起を有しており、この半径方向突起が軸方向開口を有していて、この軸方向開口を貫通して電気配線が延在している。操作センサは、基本的にメインハウジング内に配置されている。それに従って、操作センサを接触接続させるために、電気配線はメインハウジング内を通してガイドされる必要がある。電気配線が半径方向突起の領域内でメインハウジング内にガイドされることによって、配線はハウジングの外側のせいぜい短い区間に亘って延在するだけである。特に好適には、半径方向突起の軸方向開口が、コントロールユニットハウジングのハウジング壁の軸方向開口に軸方向で向き合って位置しており、この軸方向開口を通って配線がコントロールユニットハウジング内に侵入するようになっている。
【0016】
好適な形式で、コントロールユニットがプリント基板を有しており、このプリント基板が軸方向開口を有していて、この軸方向開口に、駆動軸が軸方向で貫通係合している。コントロールユニットが、一方側で電動機と他方側で伝動装置との間に配置されているので、電動機を伝動装置に連結することは基本的に困難である。上記解決策によれば、軸方向開口を有するプリント基板を設け、この軸方向開口を通して駆動軸が軸方向で貫通係合するようにしたことによって、機械的に簡単であると同時に取り付けスペースを節約した連結が保証される。
【0017】
好適な実施例によれば、コントロールユニットが除熱のためにハウジングフランジと熱伝導接触しており、および/またはコントロールユニットが除熱のためにメインハウジングと熱伝導接触している。ハウジングフランジおよびメインハウジングは基本的に金属より構成されていて、その場合、高い熱伝導率を有している。好適な形式で、熱伝導接触は、コントロールユニットとハウジングフランジとの間若しくはコントロールユニットとメインハウジングとの間の接触接続によって提供される。その結果、コントロールユニットを除熱するための別個の冷却部材を省くことができる、という利点が得られる。これによって、コストおよび取り付けスペースが節約される。
【0018】
好適な実施例によれば、コントロールユニットが角度を付けて曲げられて構成されている。その場合、コントロールユニットは、第1の脚と第2の脚とを有しており、これらの第1の脚および第2の脚は互いに角度を付けて配置されている。このようなコントロールユニットの構成は、電気配線がメインハウジングから突き出す領域と電動機との間の半径方向のずれが、コントロールユニットによって好適な形式でブリッジされ得る、という利点を提供する。好適な形式で、コントロールユニットの第1の脚は電動機に軸方向で向き合っていて、第2の脚は、メインハウジングの半径方向突起に軸方向で向き合っている。
【0019】
本発明による、ブレーキ装置用の操作装置は、マスタブレーキシリンダを有しており、このマスタブレーキシリンダ内で少なくとも1つの液圧ピストンが軸方向でしゅう動可能に支承されている。操作装置は、請求項14の特徴により、本発明によるブレーキ力発生器によって優れており、この場合、液圧ピストンが電動機によって軸方向でしゅう動可能である。このことから、前記利点が得られる。その他の好適な特徴および特徴の組合せは、明細書並びに請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を以下に図面を用いて詳しく説明する。
【0022】
図1は、自動車の液圧式のブレーキ装置用の操作装置1の平面図を示す。操作装置1はマスタブレーキシリンダ2を有している。マスタブレーキシリンダ2内で、少なくとも1つの液圧ピストンがしゅう動軸線3に沿って軸方向にしゅう動可能に支承されている。ここでは、マスタブレーキシリンダ2はタンデムマスタシリンダ2である。相応に、マスタブレーキシリンダ2内に2つの液圧ピストンが軸方向で相前後してしゅう動可能に支承されている。操作装置1が自動車内でブレーキ装置の一部として取り付けられていれば、マスタブレーキシリンダ2は、図示していない液圧接続部によって、液圧ピストンのしゅう動によって摩擦ブレーキ装置が操作可能であるように、ブレーキ装置の摩擦ブレーキ装置のスレーブシリンダに接続されている。
【0023】
操作装置1はさらに電動機式のブレーキ力発生器4を有している。ブレーキ力発生器4は電動機5を有しており、この電動機5はモータハウジング11内に配置されている。電動機5は、回転軸線7を中心にして回転可能に支承された駆動軸6を駆動するために構成されている。このために、電動機5の回転子は駆動軸6に相対回動不能に結合されている。ここでは、しゅう動軸線3と回転軸線7とは互いに平行に延在している。
【0024】
ブレーキ力発生器4は、さらにメインハウジング8を有している。メインハウジング8は複数部分より構成されているが、
図1にはメインハウジング8のカバー9だけが示されている。マスタブレーキシリンダ2は、操作手段10によってカバー9に接続されている。
【0025】
ブレーキ力発生器4はさらに、
図1には示されていない操作部材を有しており、この操作部材はしゅう動軸線3に沿ってしゅう動可能に支承されている。操作部材は、液圧ピストンが操作部材のしゅう動によってしゅう動可能であるように、液圧ピストンに連結されている。
【0026】
ブレーキ力発生器4はさらに、
図1には示されていない伝動装置31を有している。伝動装置31によって、操作部材は、駆動軸6の回転により軸方向にしゅう動可能なように駆動軸6に接続されている。したがって、マスタブレーキシリンダ2内に支承された単数の液圧ピストン、若しくはマスタブレーキシリンダ2内に支承された複数の液圧ピストンは、電動機5によってしゅう動可能であるので、ブレーキ装置の摩擦ブレーキ装置は電動機5によって操作可能である。
【0027】
モータハウジング11はハウジングフランジ12によって、メインハウジング8の、
図1には示されていない伝動装置ハウジング38に接続されている。この場合、ハウジングフランジ12は、固定手段13によって伝動装置ハウジング38に接続されている。ハウジングフランジ12へのモータハウジング11の固定については、以下に
図2を参照してさらに詳しく説明する。また、伝動装置ハウジング38は、図示していない固定手段によってメインハウジング8のカバー9に接続されている。
【0028】
さらに、ブレーキ力発生器4は、コントロールユニットハウジング15を備えたコントロールユニット14を有している。コントロールユニット14はここでは電動機5を制御するために構成されている。コントロールユニット14はここでは角度を付けて曲げられて構成されている。つまり、コントロールユニット14は、第1の脚16と第2の脚17とを有していて、これらの脚16,17が互いに角度を付けて整列されている。この場合、第1の脚16は、電動機5に軸方向で向かい合っている区分18を有している。第2の脚17は、電動機5に対して半径方向でずらして配置されている。
【0029】
第2の脚17の領域内に、コントロールユニット14の接触接続のための第1の差込み接続装置19が配置されている。第1の差込み接続装置19は、第1のコネクタハウジング20を有している。第1のコネクタハウジング20は、コントロールユニットハウジング15のハウジング壁23の軸方向開口22内に差し込まれており、ハウジング壁23は、しゅう動軸線3に対して直角に整列されていて、伝動装置31とは反対側にある。第1のコネクタハウジング20に、コントロールユニット14を接触接続するための複数の電気接続部21が配置されている。ここでは、第1の差込み接続装置19は、コネクタ装置を受けるために構成されたコネクタ受け19である。選択的に、第1の差込み接続装置19はコネクタ装置として構成されている。
【0030】
さらに、ブレーキ力発生器4は、
図1に示されていない操作センサを有しており、この操作センサはメインハウジング8内に配置されている。この操作センサは、操作部材のシフト位置および/またはブレーキ装置のブレーキペダルに連結された入力ロッドのシフト位置を監視するために構成されている。例えば、操作センサは差分ストロークセンサとして構成されていて、このために入力ロッドに連結された測定値発信器、並びに操作部材に連結された受信器を有している。コントロールユニット14は、操作センサのセンサ信号に依存して電動機5を制御するために構成されている。
【0031】
第2の脚17の領域内に、操作センサを接触接続させるための第2の差込み接続装置24が設けられている。第2の差込み接続装置24は、第2のコネクタハウジング25を有している。第2のコネクタハウジング25は、コントロールユニットハウジング15のハウジング壁23の軸方向開口26内に差し込まれている。第2のコネクタハウジング25に、操作センサを接触接続させるための複数の電気接続部27が配置されている。これらの電気接続部27は、電気配線によって操作センサに電気的に接続されている。ここでは、第2の差込み接続装置24は、コネクタ装置を受けるために構成されたコネクタ受け24である。代替的に、第2の差込み接続装置24がコネクタ装置として構成されている。
【0032】
図1から分かるように、第1の差込み接続装置19と第2の差込み接続装置24とは、相互に隣接してコントロールユニット14に配置されている。これによって、操作装置1を自動車内に取り付ける際に、差込み接続装置19、24と対応する対向差込み接続装置との接続が軽減される。
【0033】
コントロールユニットハウジング15は、
図1に図示されていないハウジング壁を有しており、このハウジング壁は、しゅう動軸線3に対して直角に整列されていて、電動機5とは反対側にある。このハウジング壁は、軸方向開口26と軸方向で同一列に配置されている軸方向開口を有している。接続部27を操作センサと電気的に接続する電気配線は、電動機5とは反対側のハウジング壁内の軸方向開口を貫通してコントロールユニットハウジング15から突き出している。
【0034】
カバー9は半径方向突起29を有しており、この半径方向突起29は、第2の差込み接続装置24が配置されている領域内でコントロールユニット14に軸方向で向き合っている。半径方向突起29は、軸方向開口26と軸方向で同一列に配置されている軸方向開口を有している。接続部27を操作センサと電気的に接続する電気配線は、半径方向突起29の軸方向開口を貫通してメインハウジング8内に侵入し、ここから操作センサまで延在している。
【0035】
図2は、
図1に示した切断面30に沿った操作装置1の断面図を視線方向Aで見た図である。
【0036】
まず、
図2に示した伝動装置31の形態について詳しく説明する。伝動装置31は、駆動軸6に相対回動不能に結合された平歯車32を有している。さらに伝動装置31は、第1の歯列34および第2の歯列35を備えた、回転可能に支承された二重歯車33を有している。平歯車32の歯列は、二重歯車33の第1の歯列34と噛み合う。さらに、伝動装置31は、回転可能に支承されたスピンドルナット36を有している。二重歯車33の第2の歯列35はスピンドルナット36の外歯列と噛み合う。スピンドルナット36の図示していない内歯列は、軸方向にしゅう動可能に支承されたねじ山付きスピンドル37の外歯列に噛み合っているので、ねじ山付きスピンドル37はスピンドルナット36の回転によって軸方向でしゅう動可能である。軸方向にしゅう動可能な前記操作部材は、ねじ山付きスピンドル37によって、またはねじ山付きスピンドル37と一緒にしゅう動可能に連結された部材によって形成されている。
図2にさらに示されているように、伝動装置31は、少なくとも概ね伝動装置ハウジング38内に配置されている。
【0037】
さらに
図2に示されているように、コントロールユニット14は軸方向で、一方側で電動機5と他方側で伝動装置31との間に配置されている。つまり電動機5は、コントロールユニット14によって軸方向で伝動装置31から間隔を保って配置されている。コントロールユニット14のこのような配置によって、コントロールユニット14はメインハウジング8に軸方向で向き合っている。これによって、第2の差込み接続装置24への操作センサの接続が軽減される。ハウジングフランジ12は軸方向で、一方側でコントロールユニット14と他方側で伝動装置ハウジング38との間に配置されている。この場合、コントロールユニット14は、ハウジングフランジ12に面状に当接する。このような面状の当接によって、この領域における金属製の伝動装置フランジ12によるコントロールユニット14の除熱が得られる。
【0038】
コントロールユニット14はプリント基板39を有しており、このプリント基板39上に、例えば電動機5の相を制御するための、複数のスイッチ素子を有するパワーエレクトロニクスが配置されている。パワーエレクトロニクスのスイッチ素子は、電気配線40によって電動機5の相に電気的に接続されている。プリント基板39は軸方向開口41を有している。駆動軸6は、軸方向開口41に軸方向で貫通係合している。
【0039】
駆動軸6の回転角度を監視するためにマグネットエレメント42が設けられており、このマグネットエレメント42は駆動軸6に相対回動不能に結合されている。また、
図2には示されていない受信器が設けられており、この受信器は、マグネットエレメント42によって生ぜしめられた磁界を検出するために構成されている。このために受信器は、マグネットエレメント42に例えば半径方向または軸方向で向き合って位置している。
【0040】
電動機5をハウジングフランジ12に固定するために、複数の縦長の固定部材が設けられており、これらの固定部材のうちの1つの固定部材43だけが
図2に示されている。固定部材43は、コントロールユニット14を軸方向で貫通して延在している。固定部材43は、プレス接続によってモータハウジング11に接続されている。さらに固定部材43はプレス接続によってハウジングフランジ12に接続されている。ここでは、プリント基板39は軸方向開口を有しており、この軸方向開口を貫通して固定部材43が延在している。代替的に、固定部材43は、コントロールユニット14の、プリント基板39が存在しない領域を通って延在している。ここでは、固定部材43はスリーブ状の固定部材43である。
【符号の説明】
【0041】
1 操作装置
2 マスタブレーキシリンダ、タンデムマスタシリンダ
3 しゅう動軸線
4 ブレーキ力発生器
5 電動機
6 駆動軸
7 回転軸線
8 メインハウジング
9 カバー
11 モータハウジング
12 ハウジングフランジ
13 固定手段
14 コントロールユニット
15 コントロールユニットハウジング
16 第1の脚
17 第2の脚
18 電動機5に軸方向で向かい合っている区分
19 第1の差込み接続装置、コネクタ受け
20 第1のコネクタハウジング
22 軸方向開口
23 ハウジング壁
24 第2の差込み接続装置、コネクタ受け
25 第2のコネクタハウジング
26 軸方向開口
27 電気接続部、接続部
29 半径方向突起
30 切断面
31 伝動装置
32 平歯車
33 二重歯車
34 第1の歯列
35 第2の歯列
36 スピンドルナット
37 ねじ山付きスピンドル
38 伝動装置ハウジング
39 プリント基板
40 電気配線
41 軸方向開口
42 マグネットエレメント
43 固定部材
A 視線方向
【手続補正書】
【提出日】2023-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器であって、回転軸線(7)を中心にして回転可能に支承された駆動軸(6)を駆動するために構成された電動機(5)と、前記駆動軸(6)に連動接続された伝動装置(31)と、操作センサと、前記電動機(5)を制御するためのコントロールユニット(14)とを有する形式のものにおいて、
前記コントロールユニット(14)が、軸方向で少なくとも概ね、一方側で前記電動機(5)と他方側で前記伝動装置(31)との間に配置されており、前記コントロールユニット(14)を電気的に接触接続させるための第1の差込み接続装置(19)と、前記操作センサを前記コントロールユニット(14)に電気的に接触接続させるための第2の差込み接続装置(24)とが配置されていることを特徴とする、ブレーキ装置の操作装置用のブレーキ力発生器。
【請求項2】
前記第1および前記第2の差込み接続装置(19,24)が、軸方向で同じ高さに配置されていることを特徴とする、請求項1記載のブレーキ力発生器。
【請求項3】
前記コントロールユニット(14)がコントロールユニットハウジング(15)を有しており、前記第1および第2の差込み接続装置(19,24)が前記コントロールユニットハウジング(15)の同じハウジング壁(23)に配置されていることを特徴とする、請求項1または2記載のブレーキ力発生器。
【請求項4】
前記第2の差込み接続装置(24)が、前記コントロールユニットハウジング(
15)を貫通して延在する少なくとも1つの電気配線によって前記操作センサに接続されていることを特徴とする、請求
項3記載のブレーキ力発生器。
【請求項5】
前記第1の差込み接続装置(19)および前記第2の差込み接続装置(24)が1つの共通のコネクタハウジングを有していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項6】
前記第1の差込み接続装置(19)が第1のコネクタハウジング(20)を有しており、前記第2の差込み接続装置(24)が、前記第1のコネクタハウジング(20)とは別個に構成された第2のコネクタハウジング(25)を有していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項7】
前記伝動装置(31)がメインハウジング(8)内に配置されており、前記電動機(5)が、前記メインハウジング(8)とは別個に構成されたモータハウジング(11)内に配置されており、前記メインハウジング(8)と前記モータハウジング(11)とがハウジングフランジ(12)によって互いに接続されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項8】
前記コントロールユニット(14)が、軸方向で少なくとも概ね、一方側で前記ハウジングフランジ(12)と他方側で前記モータハウジング(11)との間に配置されていることを特徴とする、請求項7記載のブレーキ力発生器。
【請求項9】
軸方向で前記コントロールユニット(14)を貫通して延在する少なくとも1つの縦長の固定部材(43)が設けられており、前記モータハウジング(11)が前記固定部材(43)によって前記ハウジングフランジ(12)に接続されていることを特徴とする、請求項8記載のブレーキ力発生器。
【請求項10】
前記メインハウジング(8)が、前記コントロールユニット(14)に軸方向で向き合う半径方向突起(29)を有しており、前記半径方向突起(29)が軸方向開口を有していて、該軸方向開口を貫通して電気配線が延在していることを特徴とする、請求項7から9までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項11】
前記コントロールユニット(14)がプリント基板(39)を有しており、該プリント基板(39)が軸方向開口(41)を有していて、該軸方向開口(41)に、前記駆動軸(6)が軸方向で貫通係合していることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項12】
前記コントロールユニット(14)が除熱のために前記ハウジングフランジ(12)と熱伝導接触しており、および/または前記コントロールユニット(14)が除熱のために前記メインハウジング(8)と熱伝導接触していることを特徴とする、請求項
7から
10までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器。
【請求項13】
請求項1から12までのいずれか1項記載の
ブレーキ力発生器において、前記コントロールユニット(14)が角度を付けて曲げられて構成されていることを特徴とする、
ブレーキ力発生器。
【請求項14】
ブレーキ装置用の操作装置であって、内部に少なくとも1つの液圧ピストンが軸方向でしゅう動可能に支承されたマスタブレーキシリンダ(2)と、請求項1から
13までのいずれか1項記載のブレーキ力発生器(4)とを有しており、前記液圧ピストンが前記電動機(5)によって軸方向でしゅう動可能である、ブレーキ装置用の操作装置。
【国際調査報告】