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特表2024-504460(平坦な)物品を取り扱う方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】(平坦な)物品を取り扱う方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 63/02 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
B65B63/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545942
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 EP2022051580
(87)【国際公開番号】W WO2022161931
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】102021102034.4
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504265684
【氏名又は名称】フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト)
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】シュルテ・ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】プラーム・アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】フォックス・マティアス
【テーマコード(参考)】
3E056
【Fターム(参考)】
3E056AA05
3E056BA05
3E056DA03
3E056FF02
3E056HA01
(57)【要約】
本発明は、(平坦な)物品(10)、特に、おむつ、ナプキン等の衛生製品を取り扱う方法であって、物品(10)のグループ(11)が、物品(10)のグループ(11)が圧縮によって、ある圧縮レベルを有するように、圧縮装置(18)において圧縮を受ける、ことに関する発明である。本発明は、圧縮装置(18)で圧縮された、それぞれの圧縮レベルを有する物品(10)のグループ(11)が、後続の圧縮装置(18)に供給され、かつこの圧縮装置(18)で、より高い圧縮レベルを達成するようにさらに圧縮されるように、複数の圧縮装置(18)が相前後して配置されていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(平坦な)物品(10)、特に、おむつ、ナプキン等の衛生製品を取り扱う方法であって、
物品(10)のグループ(11)は、物品(10)のグループ(11)が圧縮によって、ある圧縮レベルを有するように、圧縮装置(18)において圧縮を受ける、
当該方法において、
一つの圧縮装置(18)で圧縮された、それぞれの圧縮レベルを有する物品(10)のグループ(11)が、後続の圧縮装置(18)に供給され、かつこの圧縮装置(18)で、より高い圧縮レベルを達成するようにさらに圧縮されるように、複数の圧縮装置(18)が相前後して配置されていることを特徴とする、方法。
【請求項2】
それぞれの圧縮レベルを有する物品(10)のグループ(11)を圧縮装置(18)から直接後続の圧縮装置(18)に移送するために、複数の圧縮装置(18)は、直接、相前後して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数の圧縮装置(18)は、物品(10)のグループ(11)がそれぞれの圧縮装置(18)において次第に圧縮されるように、カスケード配列で相前後して配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
物品(10)のグループ(11)が、搬送方向(12)へ連続して運搬する間に、それぞれの圧縮装置(18)内で圧縮されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
物品(10)のグループ(11)が、全ての圧縮装置(18)で同じ搬送方向(12)に運搬されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
それぞれの圧縮装置(18)の圧縮機構(19)は、好ましくは、それぞれの圧縮装置(18)で搬送方向(12)に物品(10)のグループ(11)を継続的に運搬する間、物品(10)のグループ(11)を圧縮するため、対向する側で物品(10)のグループ(11)に当接し、かつ基本的には互いに平行に配向されていて、かつ搬送方向(12)に対して横方向に互いに向かって運動されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
それぞれの圧縮装置(18)内で圧縮機構(19)がグループ(11)を圧縮しながら、物品(10)のグループ(11)がそれぞれの圧縮装置(18)の圧縮機構(19)によって搬送方向(12)に運搬されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
物品(10)のグループ(11)が、好ましくは全ての圧縮装置(18)を通って延びる(仮想)搬送軸線に沿って搬送方向(12)に運搬され、
その際、それぞれの圧縮装置(18)の圧縮機構(19)が、搬送軸線の異なった側に対して対称的に配置されていて、かつ圧縮中に搬送軸線に対して対称的に互いに向かって運動されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
物品(10)のグループ(11)の両側が、圧縮機構(19)としてのエンドレスコンベヤ(25)のコンベヤ走行部(24)の少なくとも1つの部分に当接し、
コンベヤ走行部(24)が、物品(10)のグループ(11)を搬送方向(12)に連続的に運搬し、かつこの場合、運搬中に物品(10)のグループ(11)を圧縮するために互いに向かって運動されることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
物品(10)のグループ(11)が、一つ又はいくつか又は全部の圧縮装置(18)において、最初に、それぞれの後続の圧縮装置(18)への移送のための所定の圧縮レベルよりも(わずかに)高い圧縮レベルに圧縮され、次いで、圧縮レベルが、それぞれの後続の圧縮装置(18)への移送に対して対応する程度に低減されることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
一つ又はいくつか又は全部の圧縮装置(18)において、それぞれ複数の物品(10)のグループが同時に配置され、圧縮されることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
(平坦な)物品(10)、特におむつ、ナプキン等の衛生製品を取り扱う装置、好ましくは、請求項1~11のいずれか一つに記載の方法を実施する装置であって、
この装置は、物品(10)のグループ(11)が圧縮を受ける圧縮装置(18)を備え、その結果、物品(10)のグループ(11)が圧縮によってある圧縮レベルを有する、
当該装置において、
複数の圧縮装置(18)が相前後して配置されていて、
その結果、圧縮装置(18)で圧縮された、それぞれの圧縮レベルを有する物品(10)のグループ(11)が、後続の圧縮装置(18)に供給され、かつこの圧縮装置(18)で、より高い圧縮レベルを達成するようにさらに圧縮されるように、構成されている、ことを特徴とする装置。
【請求項13】
それぞれの圧縮レベルを有する物品(10)のグループ(11)を一つの圧縮装置(18)から直接、後続の圧縮装置(18)に移送するために、圧縮装置(18)は、直接、相前後して配置されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
圧縮装置(18)はカスケード配列で相前後して配置されていて、その際、装置は、物品(10)のグループ(11)がそれぞれの圧縮装置(18)において次第に圧縮されるように構成されていることを特徴とする請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
それぞれの圧縮装置(18)の圧縮機構(19)は、好ましくは、それぞれの圧縮装置(18)における搬送方向(12)への物品(10)のグループ(11)を継続的に運搬する間に、物品(10)のグループ(11)を圧縮するため、
物品(10)のグループ(11)の対向する側で当接するように配置され、かつ基本的には互いに平行に配向され、かつ搬送方向(12)に対して横方向に互いに向かって運動可能である
ことを特徴とする請求項12~14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
圧縮装置(18)の圧縮機構(19)が、エンドレスコンベヤ(25)のコンベヤ走行部(24)の少なくとも1つの部分によってそれぞれ形成され、そのエンドレスコンベヤ(25)の(外側の)運搬側において、物品(10)のグループ(11)が横方向に当接し、かつ
コンベヤ走行部(24)が、一方では、物品(10)のグループ(11)を搬送方向(12)に連続的に搬送するように構成され、他方では、搬送中に、物品(10)のグループ(11)を圧縮するために互いに向かって運動可能であるように構成されていることを特徴とする、請求項12~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
コンベヤ走行部(24)が搬送側とは反対側の(内側の)走行側で、内側支持体(39)によって、特に内側支持体(39)の、ローラ(40)に支持されるコンベヤ走行部(41)によって、支持することができることを特徴とする請求項12~16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
圧縮機構(19)を形成するエンドレスコンベヤ(25)が、物品(10)のグループ(11)を圧縮するために、1つ又は複数の駆動手段(33)によって互いに運動可能であり、
その際、好ましくは、運動が水平面内で行われ、かつエンドレスコンベヤ(25)が直線ガイドギア(36)を介して案内されている
ことを特徴とする請求項12~17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
物品(10)のグループ(11)の両側に対する圧縮機構(19)のエンドレスコンベヤ(25)が、構成に関して同一に、特に、それぞれの機構の同様な配置を備えて、形成されている
ことを特徴とする請求項12~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
エンドレスコンベヤ(25)はそれぞれ、一つ以上のベルトコンベヤ、又は一つ以上のロープベルトコンベヤ、又は一つ以上の(歯付き)ベルトによって形成されている
ことを特徴とする請求項12~19のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(平坦な)物品、特に、おむつ、ナプキン等の衛生製品を取り扱う方法に関するものであって、物品のグループは、請求項1の前提部に記載のように、圧縮によって、ある圧縮レベルを有するように、圧縮装置において圧縮される、ことに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
さらに、本発明は、請求項12の前提部に記載の、特に、前記方法を実施するために対応する装置に関する。
【0003】
実際には、衛生製品を取り扱う場合、グループが圧縮状態で包装される前に、物品のグループが圧縮を受けることが一般的である。このようにして、包装は、包装材料及び貯蔵のための空間を節約するために、対応してより小さくすることができる。
【0004】
しかし、このような物品のグループを圧縮する場合に問題となるのは、そのように物品のグループを圧縮するために、特に物品から空気を抜くことにかなりの時間を必要とするためである。そのため、グループを十分に圧縮するために長いサイクル時間が必要となり、これは既知の方法及び装置の速度に関して不利である。
【0005】
実際には、圧縮する場合に、部分的に対応するより高い力を使用することによって、サイクル時間を短縮することが試されている。しかし、この場合、物品及び/又はグループが破損する可能性がある。特におむつは、圧縮中の過度な力によって時折破裂する可能性があり、外層を損傷することがあることが観察される。グループ内の物品の編成が失われることも部分的に観察された(例えば、グループが変形するか、又は個々の物品がグループから取り除かれるためである)。この点において、圧縮中のサイクル時間を短縮するために力を加える量を増大させることには限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2014/029481号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、好ましくは方法を実施するためのスペース又は装置の大きさを可能な限り小さくしつつ、特にできるだけ時間を節約し、及び/又は製品に優しい取り扱いに関して冒頭の種類の方法及び装置をさらに発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による方法は、請求項1の特徴を有する。したがって、一つの圧縮装置で圧縮された、それぞれの圧縮レベルを有する物品のグループが、後続の圧縮装置に供給され、かつこの圧縮装置で、より高い圧縮レベルを達成するようにさらに圧縮されるように、複数の圧縮装置が相前後して配置されている。
【0009】
言い換えれば、圧縮は複数の連続する圧縮装置において段階的に行われることが企図されている。本発明によれば、後続の圧縮装置は、先行する圧縮装置によって圧縮された、対応する圧縮レベルを有するグループを受け入れ、これを向上させる。
【0010】
好ましくは、それぞれの圧縮レベルを有する物品のグループを圧縮装置から直接、後続の圧縮装置に移送するために、複数の圧縮装置は、直接、相前後して配置されていることが企図されている。
【0011】
この解決策は、方法が、適合した省スペースで実施することができるという長所を有することができる。
【0012】
特に好ましい形態では、複数の圧縮装置は、物品のグループがそれぞれの圧縮装置において次第に圧縮されるように、カスケード配列で相前後して配置されていることを企図することができる。
【0013】
別の特殊な特徴は、物品のグループが、搬送方向へ連続して運搬する間に、それぞれの圧縮装置内で圧縮されるように、構成できる。
【0014】
好ましくは、物品のグループが、全ての圧縮装置で同じ搬送方向に運搬されることを企図することができる。
【0015】
好ましくは、それぞれの圧縮装置の圧縮機構は、好ましくは、それぞれの圧縮装置で搬送方向に物品のグループを継続的に運搬する間、物品のグループを圧縮するため、対向する側で物品のグループに当接し、かつ基本的には互いに平行に配向されていて、かつ搬送方向に対して横方向に互いに向かって運動される、ことを企図することができる。
【0016】
好ましくは、それぞれの圧縮装置内で圧縮機構がグループを圧縮しながら、物品のグループがそれぞれの圧縮装置の圧縮機構によって搬送方向に運搬されることを企図することができる。
【0017】
好ましくは、物品のグループが、好ましくは全ての圧縮装置を通って延びる(仮想)搬送軸線に沿って搬送方向に運搬され、その際、それぞれの圧縮装置の圧縮機構が、搬送軸線の異なった側に対して対称的に配置されていて、かつ圧縮中に搬送軸線に対して対称的に互いに向かって運動される、ことを企図することができる。
【0018】
好ましくは、物品のグループの両側が、圧縮機構としてのエンドレスコンベヤのコンベヤ走行部の少なくとも1つの部分に当接し、
コンベヤ走行部が、物品のグループを搬送方向に連続的に運搬し、かつこの場合、運搬中に物品のグループを圧縮するために互いに向かって運動される
ことを企図することができる。
【0019】
好ましくは、連続する圧縮装置のエンドレスコンベヤのコンベヤ走行部は、物品のグループに移送されるときに、グループの搬送方向の両側に整列して配置されていることを企図することができる。
【0020】
好ましくは、物品のグループが、一つ又はいくつか又は全部の圧縮装置において、最初に、それぞれの後続の圧縮装置への移送のための所定の圧縮レベルよりも(わずかに)高い圧縮レベルに圧縮され、次いで、圧縮レベルが、それぞれの後続の圧縮装置への移送に対して対応する程度に低減されることを企図することができる。
【0021】
言い換えれば、物品のグループは、最初に「過圧縮」され、後続の圧縮装置への移送のために所定の程度まで「弛緩」されることが企図される。次いで、移送自体が、所定の圧縮レベルで行われる。
【0022】
好ましくは、一つ又はいくつか又は全部の圧縮装置において、それぞれ複数の物品のグループが同時に配置され、圧縮されることを企図することができる。
【0023】
本発明による装置は、請求項12の特徴を有する。したがって、複数の圧縮装置が相前後して配置されていて、その結果、圧縮装置で圧縮された、それぞれの圧縮レベルを有する物品のグループが、後続の圧縮装置に供給され、かつこの圧縮装置で、より高い圧縮レベルを達成するようにさらに圧縮されるように、構成されている、ことが企図されている。
【0024】
好ましくは、それぞれの圧縮レベルで物品のグループを一つの圧縮装置から直接、後続の圧縮装置に移送するために、圧縮装置は、直接、相前後して配置されていることを企図することができる。
【0025】
好ましくは、圧縮装置はカスケード配列で相前後して配置されていることを企図することができ、その際、装置は、物品のグループがそれぞれの圧縮装置において次第に圧縮されるように構成されている。
【0026】
好ましくは、それぞれの圧縮装置の圧縮機構は、好ましくは、それぞれの圧縮装置における搬送方向への物品のグループを継続的に運搬する間に、物品のグループを圧縮するため、
物品のグループの対向する側で当接するように配置され、かつ基本的には互いに平行に配向され、かつ搬送方向に対して横方向に互いに向かって運動可能である
ことを企図することができる。
【0027】
好ましくは、圧縮装置の圧縮機構が、エンドレスコンベヤのコンベヤ走行部の少なくとも1つの部分によってそれぞれ形成され、そのエンドレスコンベヤの(外側の)運搬側において、物品のグループが横方向に当接し、かつ
コンベヤ走行部が、一方では、物品のグループを搬送方向に連続的に搬送するように構成され、他方では、搬送中に、アイテムのグループを圧縮するために互いに向かって運動可能であるように構成されている
ことを企図することができる。
【0028】
好ましくは、連続する圧縮装置のエンドレスコンベヤのコンベヤ走行部は、物品のグループを搬送方向に移送するときに、グループの両側に整列して配置されているように設けることができる。
【0029】
好ましくは、コンベヤ走行部が搬送側とは反対側の(内側の)走行側で、内側支持体によって、特に内側支持体の、ローラに支持されるコンベヤ走行部によって、支持することができることを企図することができる。
【0030】
好ましくは、圧縮機構を形成するエンドレスコンベヤが、物品のグループを圧縮するために、一つ又は複数の駆動手段によって互いに向かって運動可能であり、その際、好ましくは、運動が水平面内で行われ、かつエンドレスコンベヤが直線ガイドギアを介して案内されていることを企図することができる。
【0031】
好ましくは、物品のグループの両側に対する圧縮機構のエンドレスコンベヤが、構成に関して同一に、特に、それぞれの機構の同様な配置を備えて、形成されていることを企図することができる。
【0032】
好ましくは、エンドレスコンベヤはそれぞれ、一つ以上のベルトコンベヤ、又は一つ以上のロープベルトコンベヤ、又は一つ以上の(歯付き)ベルトによって形成されていることを企図することができる。
【0033】
以下では、本発明の好ましい実施例が図面によって説明される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】物品のグループを取り扱う装置を概略平面図で示す。
図2】処理の進行の連続する段階の図1の領域IIの装置の細部を拡大図で示す。
図3】処理の進行の連続する段階の図1の領域IIの装置の細部を拡大図で示す。
図4図3の領域IVにおける装置の細部を拡大図で示す。
図5図4の切断線V-Vに沿った装置の縦断面を示す。
図6図3の切断線VI-VIに沿った装置の縦断面を示す。
図7図5の切断線VII-VIIに沿った装置の横断面を示す。
図8図6の矢印8に対応する装置の一部に対する側面図を示す。
図9図7の切断線IX-IXに沿った装置の縦断面を示す。
図10】2つの異なった構成における、図1の領域Xにおける装置の詳細を示す。
図11】2つの異なった構成における、図1の領域Xにおける装置の詳細を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では、本発明が、おむつを取り扱う装置の形態の好ましい実施形態に基づいて説明される。本発明は、このような製品又は衛生用品に限定されないので、以下では、より一般的な「物品10」が使用される。
【0036】
複数の物品10は、グループ11として扱われ、物品10は、所定の形態でグループ11に、例えばスタックして、配置されている。本発明の場合では、物品10は、物品10の隣接する大面積の側面が互いに当接し、(主)搬送方向12に対して横方向を向くように、スタック内に直立して配置される。
【0037】
もちろん、物品10の他の整列又はグルーピングも考えられ、特に、それぞれ実際の製品に適合することは、自明のことである。
【0038】
本実施例の場合、物品10の供給はコンパートメントベルト13を介して行われ、そのコンパートメントには物品10が直立して配置されている。供給は、搬送方向12に対して横方向に行われる。スライド14を用いて、コンパートメントベルト13から物品のグループ11が、コンパートメントベルト13と共に移動する圧縮ジョー15、16の間へ押され、かつ圧縮ジョー15、16が互いへ近づくように移動することによって、(予備)圧縮する。次に、圧縮されたグループ11は、スライド17を用いて搬送方向12に押し出される。
【0039】
供給及び第1の圧縮は、特許文献1に詳細に記載されていて、完全な開示を目的として参照される。しかしながら、このタイプの供給及び第1の圧縮は、1つの可能な解決策であり、この解決策も変更することができ、又は省略することもできる。したがって、装置のこの部分はオプションであり、本発明の一部として必須ではない。
【0040】
本実施例の場合では、物品10のグループ11を圧縮するために3つの圧縮装置18が設けられている。2つの圧縮装置18のみ、又は3つ以上の圧縮装置18を設けてもよいことは、自明のことである。
【0041】
好ましくは、圧縮装置18は、搬送方向12において直接、相前後して配置されている。しかし、(短い)ブリッジ装置が圧縮装置18の間に配置されることも考えられる。圧縮装置18の間に、別の装置、コンベヤセクションなどが設けられていることも考えられる。
【0042】
圧縮装置18は、物品10のグループ11を所定の圧縮レベルまで圧縮するようにそれぞれ構成されている。圧縮レベルは、グループ11の少なくとも1つの寸法に関連し、この寸法は、それぞれの圧縮装置18によって低減され、例えば、本実施例の場合では、搬送方向12に対して横方向の、グループ11の幅である。もちろん、圧縮装置18が相応して適合することによって、グループ11の他の寸法を縮小することも考えられる。
【0043】
図1は、グループ11の圧縮レベル、又は圧縮が、各圧縮装置18で増大することを示している。圧縮装置18は、グループ11が各圧縮装置18において、より強く圧縮されるように、カスケード状で次々と配置されている。
【0044】
更に、各圧縮装置18内で、グループ11が、グループ11に対する横方向の圧力によって圧縮されることが、図1から認識可能である。搬送方向12に対して横方向にグループの側面の両側に作用するように企図されている。これは、各圧縮装置18において、圧縮装置18の圧縮機構19によって行われ、これらの圧縮機構は、対向する側からグループ11に当接され、かつ所定の圧縮レベルに達するまで、グループ11を圧縮するために互いへ向かって移動される。
【0045】
図1から見て取れるように、圧縮機構19間の間隔は、グループ11の圧縮が第3の圧縮装置18の端部で完了し、グループ11を包装することができるまで、圧縮装置18から圧縮装置18への搬送方向12に対して横方向に低下する。この目的のために、本実施例の場合、2つのグルーピングステーション20、21を、第3の圧縮装置18に続いて使用する。スライド22と共に、グループ11は、シャトル23に移行され、図示されていない包装、例えば、小袋に導入される。この装置の内容については後述する。
【0046】
本実施例の場合では、圧縮機構19は、エンドレスコンベヤ25のコンベヤ走行部24であり、例えば一つ以上のベルトコンベヤ、又は一つ以上のロープベルトコンベヤ、又は一つ以上の(歯付き)ベルトである。エンドレスコンベア25は、それぞれ複数の方向転換ローラ26の周りに案内され、かつテンションプーリ27によって張力を保つことができる。外側の搬送側では、エンドレスコンベヤ25はそれぞれ、グループ11の片側に対して平らに当接されている。
【0047】
図1図3が示すように、各圧縮装置18において、それぞれのコンベヤ走行部24を、グループ11の様々な側部に当接する。グループ11は、搬送方向12に対して横方向にコンベヤ走行部24を互いへ近づくように移動することによって圧縮される。同時に、グループ11は、コンベヤ走行部24によって搬送方向12へ連続的に搬送される。
【0048】
グループ11を後続の圧縮装置18に移送するために、グループ11の両側のコンベヤ走行部24が、後続の圧縮装置18のコンベヤ走行部24と整列されるように企図されている(図2及び図3)。このようにして、グループ11の移送は、その圧縮を失うことなく可能である。この場合、第1の圧縮装置18の端部でのグループ11の圧縮レベルは、後続の圧縮装置18の導入側におけるグループ11の圧縮レベルに対応する。
【0049】
別の可能性は、圧縮装置18の所定の圧縮レベルを超えて、最初に、圧縮装置18内のグループ11を圧縮することもできる。その後、次の圧縮装置18への移送のために企図される圧縮レベルは、コンベヤ走行部24を後退させることによって設定することができる。
【0050】
グループ11が後続の圧縮装置18へ移送した後、圧縮装置18のコンベヤ走行部24は、次のグループ11を受け入れるために、最初の位置に戻される。
【0051】
図示されたの実施例は、各圧縮装置18においてそれぞれ、一度に1つのグループ11のみを運搬し、圧縮することを示す。代替的には、それぞれ複数のグループ11を、1つの圧縮装置18/各圧縮装置18内で同時に、運搬及び/又は圧縮することも考えられる。
【0052】
圧縮装置18の構造上の詳細は、図4図9を参照して以下で説明される。
【0053】
図4図9は、各エンドレスコンベヤ25が、進行方向12に対して横方向に移動可能な運び台28に取り付けられていることを示す。運び台28は上側及び下側支承板29を有し、その間に方向転換ローラ26が配置されていて、その上をそれぞれのエンドレスコンベヤ25が案内されている。さらに、歯付きベルト31を介して駆動ピニオン32に連結されているサーボモータ30は、上側支持板29に配置されている。駆動ピニオン32は、本実施例の場合には歯付きベルトとして形成されているエンドレスコンベヤ25に連結されている。
【0054】
図6によれば、圧縮装置18の2つのエンドレスコンベヤ25のための共通の駆動モータ33が設けられている。駆動モータ33は、歯付きベルト34を介して2つのキャリッジ28に連結されている。この目的のために、各運び台28は、それぞれの運び台28が歯付きベルト34に連結されている歯付きベルトアタッチメント35を有する。2つの運び台28を向き合って運動させるために、一方の運び台28は、歯付きベルト34の下側走行部に連結され、かつ他方の運び台28は、歯付きベルト31の上側走行部に連結される。
【0055】
代替的に、特にグループ11のより大きな圧縮のためにより高い力を使用できるように、各運び台28が別個の駆動モータよって駆動されることも考えられる。これは、特に、例えば第3の圧縮装置18に対して、さらに高い圧縮レベルを達成するために必要とされ得る。
【0056】
好ましくは、グループ11が、搬送方向12に一定の速度で運動され、この場合、圧縮される。しかし、圧縮中に速度を低下させることも考えられ得る。
【0057】
特に図2及び図3に示すように、コンベヤセクションの両側のエンドレスコンベヤ25は、機構の構成及び配置が同一に形成されている。この点に関して、このユニットは、変更することなく、相対位置(平面内の回転)を調整することによってのみ、コンベヤセクションの両側に使用することができる。
【0058】
各運び台28は、直線ガイドギア36を介して装置のベースフレーム37に支持されている。各直線ガイドギア36は、運び台28を正確に水平面内で前後に運動することができるように、互いに接続されるか、又はベースフレーム37で旋回可能に配置されている複数のレバーアームを備える。駆動モータ33が歯付きベルト34を介して運び台28の駆動を行う一方で、直線ガイドギア36は、搬送方向12に対して横方向の水平面における運び台28の正確な案内を引き継ぐ。
【0059】
特に図7では、運搬台28に取り付けられている横方向の支持板38も、コンベヤ走行部24の側方に設けられていることが分かる。支持板38は、グループ11を支持するために使用する。
【0060】
さらに、コンベヤ走行部24を支持するために内側支持体39が設けられている。内側支持体39は、共に走行する内側ベルト41に連結されている一連のローラ40を備える。テンションプーリ42は、テンションプーリ27と同様に、内側ベルト41にテンションをかけるために使用する。
【0061】
内側支持体39のローラ40は、湾曲した輪郭に沿って配置されている。内側ベルト41の、コンベヤ走行部24の内側での当接によって、コンベヤ走行部24も(わずかに)湾曲した輪郭を備える。
【0062】
図9は、方向転換ローラ26が、エンドレスコンベヤ25の歯付きベルトを案内するために使用し、好ましくは全周にわたって延びるウェブ43を備えることを示している。エンドレスコンベヤ25が後側にこのウェブ43が入るよう対応する凹部を備える。
【0063】
各運び台28のコーナ領域には、ガイドプレート44が配置されていて、このガイドプレートは、2つの連続するエンドレスコンベヤ25の間の隙間を埋めるように使用する。
【0064】
図10及び図11は、装置の別の特徴を示す。したがって、第3の圧縮装置18に続いて、2つのグルーピングステーション20、21が設けられている。グルーピングステーション20、21では、グループ11は、コンベヤ走行部24と同様に、搬送方向12に搬送される。
【0065】
必要に応じて、搬送方向12におけるグルーピングステーション20、21の長さを短くできるようにするために、搬送方向12の下流に位置するグルーピングステーション21又はそのコンベヤが旋回可能に配置されている(図11)ことが、企図されている。
【0066】
この対策の背景は、グループ11又は複数のグループ11が包装に導入されるべき構成と関連している。複数のグループ11が一列に並んだパッキング編成の場合(図10)、グループ11を提供するために、相応の空間又は全長が必要となる。しかし、例えば1つのグループ11からなる短いパッキング編成の場合、そのような長いグルーピングステーション20、21は必要なく、グループ11はグルーピングステーション20からシャトル23に直接移動させ、パックに挿入することができる。短縮する搬送距離によって、サイクル時間の節約をもたらす。
【符号の説明】
【0067】
10 物品
11 グループ
12 搬送方向
13 コンパートメントベルト
14 スライド
15 圧縮ジョー
16 圧縮ジョー
17 スライド
18 圧縮装置
19 圧縮機構
20 グルーピングステーション
21 グルーピングステーション
22 スライド
23 シャトル
24 コンベヤ走行部
25 エンドレスコンベヤ
26 方向転換ローラ
27 テンションプーリ
28 運び台
29 支承板
30 サーボモータ
31 歯付きベルト
32 駆動ピニオン
33 駆動モータ
34 歯付きベルト
35 歯付きベルトアタッチメント
36 直線ガイドギア
37 ベースフレーム
38 支持板
39 内側支承部
40 ローラ
41 内側ベルト
42 テンションプーリ
43 ウェブ
44 ガイドプレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】