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特表2024-504591ディフューザを支持する導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置
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  • 特表-ディフューザを支持する導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置 図1
  • 特表-ディフューザを支持する導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置 図2
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  • 特表-ディフューザを支持する導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】ディフューザを支持する導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/283 20170101AFI20240125BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240125BHJP
【FI】
B60Q3/283
F21S2/00 431
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541695
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 EP2022050944
(87)【国際公開番号】W WO2022157129
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】2100538
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】ベルトランド,オリヴィエ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥルーソウ ヒューグ
【テーマコード(参考)】
3K040
3K244
【Fターム(参考)】
3K040CA05
3K244AA04
3K244BA08
3K244CA02
3K244DA01
3K244GA02
(57)【要約】
【解決手段】 車両ステアリングホイールリム(10)のための照明装置であって、
-少なくとも1つの開口部(11o)を有する少なくとも1つの内壁(11p)を備える保持体(11)と、
-光を放出するように配置された少なくとも1つの光源(15)と、
-少なくとも1つの光源(15)から来る光を車両乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザ(12)と、
-少なくとも1つの光源(15)から放出された光をディフューザ(12)に向けて誘導するように配置された導光体(14)と、を備え、
導光体(14)が、開口部(11o)の第1の側に配置された光収集面(14c)と、開口部(11o)の第2の側に配置された光放出面(14e)と、を備え、
導光体(14)がまた、ディフューザ(12)を所定のサイズで成形するようにディフューザ(12)に係合されていることを特徴とする、照明装置。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ステアリングホイール(1)のリム(10)のための照明装置(40)であって、
-少なくとも1つの開口部(11o)を有する少なくとも1つの内壁(11p)を備える保持体(11)と、
-光を放出するように配置された少なくとも1つの光源(15)と、
-前記少なくとも1つの光源(15)から来る前記光を車両乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザ(12)と、
-前記少なくとも1つの光源(15)から放出された前記光を前記ディフューザ(12)に向けて誘導するように配置された導光体(14)と、を備え、
前記導光体(14)が、前記開口部(11o)の第1の側に配置された光収集面(14c)と、前記開口部(11o)の第2の側に配置された光放出面(14e)と、を備え、
前記導光体(14)がまた、前記ディフューザ(12)を所定のサイズで成形するように前記ディフューザ(12)に係合されていることを特徴とする、照明装置(40)。
【請求項2】
前記導光体(14)が、前記収集面(14c)と前記放出面(14e)との間に配置され、かつ前記少なくとも1つの開口部(11o)内に配置された透過部を備える、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記内壁(11p)が、前記光源(15)と前記ディフューザ(12)との間に配置されている、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記導光体(14)及び前記ディフューザ(12)が各々、一方が他方の内側に嵌合するように配置された結合部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記導光体(14)が、前記内壁(11p)の前記少なくとも1つの開口部(11o)の幅よりも小さい幅を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記導光体(14)が、前記開口部(11o)の前記第2の側の側で前記ディフューザ(12)と少なくとも部分的に接触している、請求項1~5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記導光体(14)が、前記ステアリングホイールリム(10)への前記照明装置(40)の位置決めの前に前記保持体(11)への前記導光体(14)の取り付けを必要とするように、前記保持体(11)の内側部分の側の前記開口部(11o)の寸法よりも大きい少なくとも1つの寸法を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記ディフューザ(12)が、前記保持体(11)にクリップ留めされるように、クリップ(12c)を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記クリップ(12c)が、前記ディフューザ(12)が前記保持体(11)と組み立てられるときに、前記保持体(11)の内側部分にあるように配置されている、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記導光体(14)又は前記ディフューザ(12)の側面が、リブ又はガイド部を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記導光体(14)が、前記開口部(11o)によって横方向に保持されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項12】
前記保持体(11)が、単一の開口部(11o)を備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項13】
前記保持体(11)が、ステアリングホイール被覆で覆われるように配置されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の照明装置(40)を備える、車両ステアリングホイールリム(10)。
【請求項15】
請求項14に記載のステアリングホイールリム(10)を有するステアリングホイールを備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のステアリングホイールリムに取り付けられる照明装置に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
ステアリングホイールリムに取り付けられた照明装置は、従来技術において知られている。国際公開第2019/048538号は、カーステアリングホイールを製造するための方法を開示している。それにもかかわらず、本文献は、組み立て時又は使用時における光ディフューザの変形については言及していない。これらの変形は、ステアリングホイールの他の部品を損傷するか、又は光の均一性を低下させる可能性がある。
【0003】
本発明の1つの目的は、上述の従来技術の欠点に対処することであり、特に、第1に、ステアリングホイールの他の部品への損傷を制限しながら、光の拡散の外観に欠陥を引き起こすリスクを制限又は排除する、ステアリングホイールリムのための照明装置を提案することである。
【0004】
それゆえ、本発明の第1の態様は、車両ステアリングホイールリムのための照明装置であって、
-少なくとも1つの開口部を有する少なくとも1つの内壁を備える保持体と、
-光を放出するように配置された少なくとも1つの光源と、
-少なくとも1つの光源から来る光を車両乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザと、
-少なくとも1つの光源から放出された光をディフューザに向けて誘導するように配置された導光体と、を備え、
導光体が、開口部の第1の側に配置された光収集面と、開口部の第2の側に配置された光放出面と、を備え、
導光体がまた、ディフューザを所定のサイズで成形するようにディフューザに係合されていることを特徴とする、照明装置に関する。
【0005】
したがって、ディフューザは、ステアリングホイールリム上に組み立てられるように配置されているため、好ましくは、薄い形状及び円の弧を有し、それによって可撓性になる。この可撓性は、特にその組み立て中に、ディフューザの変形をもたらす可能性があり、それは、リム又は照明装置の他の部品に衝突し、それらを損傷させる可能性があるが、変形されて、もはやその最適な形状、例えば円弧状の形状を維持しなくなる可能性もあり(例えば、ディフューザがねじれるか又はひっくり返る可能性がある)、したがって、散乱光の散乱は、外観欠陥を有し得る。
【0006】
言い換えれば、導光体は、ディフューザをその最適な形態に成形することができる支持体又は接触部など、ディフューザのための支持体を提供する。
【0007】
これにより、ディフューザの良好な位置決め及び良好な耐性を保証し、他の部品への損傷を回避しながらディフューザの変形を制限し、特にディフューザがステアリングホイールリム上の皮革被覆の後に設置されるときに、ディフューザの幾何形状によるホットスポット(明るい光)又はコールドスポット(弱い光)がない、ディフューザによって散乱される光の良好な均一性を確実にする、車両ステアリングホイールリムのための照明装置を提案することが可能になる。
【0008】
これはまた、ディフューザをより良好に支持し、その中心合わせを確実にすることを可能にし、その結果、寄生移動又は光の損失がない。これは、大きな円弧を有するディフューザにとって特に重要である。
【0009】
導光体はまた、ディフューザを貫通し得る。
【0010】
有利には、ディフューザは、保持体の内壁に、特にステアリングホイールのユーザに向かって配向された内壁の一方の側で接触しなくてもよい。
【0011】
したがって、第1の目的は、嵩が低減されたリムのために照明装置をコンパクトにすることであり、別の目的は、光の正確な位置決め及び正しい誘導、並びに構成要素の、他の構成要素に対する良好な性能を可能にする装置を提案することである。これにより、偏心を低減し、光の散乱不良を低減することが可能になる。すなわち、装置は、組み立て後も寸法が一定であり、位置ドリフトがない。
【0012】
それゆえ、本発明の第1の態様は、車両ステアリングホイールリムのための照明装置であって、
-ハウジングの内側部分とハウジングの外側部分との間に配置された、少なくとも1つの開口部を備える保持体と、
-内側部分に配置された少なくとも1つの光源と、
-少なくとも1つの光源からの光を車両乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザと、
-少なくとも1つの開口部の両側に配置され、かつディフューザを支持するようにディフューザと少なくとも部分的に接触している導光体と、を備える、照明装置に関する。
【0013】
したがって、ハウジングは、導光体が通過することを可能にする開口部を備えた内壁を有することができ、導光体は、開口部を通過しながら開口部の各側に配置されている。
【0014】
有利には、導光体は、収集面と放出面との間に配置され、かつ少なくとも1つの開口部に配置された透過部を含み得る。
【0015】
有利には、内壁は、光源とディフューザとの間に配置され得る。
【0016】
有利には、導光体及びディフューザは各々、一方が他方の内側に嵌合するように配置された結合部を備え得る。
【0017】
これにより、限られた空間であるステアリングホイールリムにおける照明装置のコンパクト性を確保しながら、組み立て時及びその耐用年数の間の両方において、ディフューザの正確な位置決めを確保することが可能になる。これにより、位置決めのために中間部品を追加する必要がなくなることが可能になり、装置の複雑さが低減される。
【0018】
有利には、導光体は、内壁の少なくとも1つの開口部の幅よりも小さい幅を有し得る。
【0019】
これは、冗長性がない、導光体に対するディフューザの正確な位置決めを確実にする。
【0020】
有利には、導光体は、開口部の第2の側の側でディフューザと少なくとも部分的に接触していてもよい。
【0021】
これにより、ステアリングホイールの外側及びユーザの視界に可能な限り近接したディフューザの支持を確実にすることが可能になる。
【0022】
有利には、導光体は、ステアリングホイールリムへの照明装置の位置決めの前に保持体への導光体の組み立てを必要とするように、保持体の内側部分の側の開口部の寸法よりも大きい少なくとも1つの寸法を有し得る。大きい方の寸法は、好ましくは、リムに対する断面、すなわち、ステアリングホイールの回転軸、例えばステアリングコラム軸を通る断面において考慮される。
【0023】
これにより、特に、導光体が、ステアリングホイールに取り付けられる前に、したがって、皮革被覆の後に導光体に取り付けられるディフューザのかなり前に、照明装置(又はライトバー)内に組み立てられる場合に、ディフューザの良好な位置決めを確実にする。これにより、LEDなどの光源に対する導光体の位置決めをより容易に制御することが可能になる。
【0024】
有利には、ディフューザは、保持体にクリップ留めされるようにクリップを備える。
【0025】
有利には、クリップは、ディフューザが保持体と組み立てられるときに保持体の内側部分にあるように配置されている。
【0026】
これにより、ディフューザを保持体に取り付けることが可能になり、その一方で、ディフューザと導光体との係合により、特に光学的な観点において、その正確な位置決めを確実にする。
【0027】
有利には、導光体又はディフューザの側面は、リブ又はガイド部を備える。
【0028】
これは、組み立て及び使用において導光体のより良好な誘導を確実にする。
【0029】
有利には、導光体は、開口部によって横方向に保持される。
【0030】
これにより、導光体が保持されることを確実にする。
【0031】
有利には、保持体は、複数の光源の全てからディフューザへの光の通過を可能にするように配置された単一の開口部を備える。
【0032】
有利には、保持体は、ステアリングホイール被覆で覆われるように配置されている。
【0033】
これにより、装飾部品であるステアリングホイールの美観を保証する。
【0034】
有利には、導光体の一端は、開口部の第2の側に配置されたディフューザの一端と係合する(又はそれに係合される)。典型的には、係合部は、4mm未満、3mm未満、好ましくは2mm未満である。
【0035】
有利には、導光体とディフューザとの間の係合部は、開口部の第2の側に配置されている。
【0036】
有利には、導光体は、保持体と共に溝(又はチャネル)壁を形成し、ステアリングホイールのカバー(例えば、皮革で作られた)は、溝内(溝壁の側)に3mm未満、2mm未満、又は好ましくは1mm未満配置されている。実際に、導光体への損傷のリスクを制限しながら、(例えば、皮革で作られた)カバーを折り畳む動作を容易にするために、導光体の側にカバーの小さな張り出し部又は挿入部を有することが重要である。代替的に、導光体は、内壁の第2の側から4mm未満、3mm未満、好ましくは2mm未満カバーを超える。
【0037】
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様による照明装置を備える車両ステアリングホイールに関する。
【0038】
これにより、(照明装置に電力が供給されているときに)欠陥のない発光外観を有するステアリングホイールリムを提案することが可能になり、このステアリングホイールリムについて、ディフューザは、組み立て中及び使用中に他の部品を損傷しない。
【0039】
本発明の第3の態様は、第2の態様によるステアリングホイールを備える車両に関する。
【0040】
これにより、(照明装置に電力が供給されているときに)欠陥のない発光外観を有するステアリングホイールを備えた車両を提案することが可能になり、この車両について、ディフューザは、組み立て中及び使用中に他の部品を損傷しない。
【0041】
本発明の第4の態様は、ステアリングホイールリムに照明装置を取り付けるための方法に関する。
【0042】
ステアリングホイールリムに照明装置を取り付けるための方法は、
-ステアリングホイールリムを提供するステップと、
-導光体を保持体に取り付けるステップと、
-保持体をステアリングホイールリムに取り付けるステップと、を含む。
【0043】
方法は、
保持体と導光体とを装備したステアリングホイールリムにディフューザを取り付けるステップを更に含み得る。
【0044】
方法は、
-好ましくはディフューザの設置前に行われる、ステアリングホイールリム上に仕上げ被覆を設置するステップを更に含み得る。
【0045】
これにより、ステアリングホイールリムに取り付けられたディフューザの良好な耐性を確実にする、効率的かつ迅速な組み立て方法を提案することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読むことで、より明らかとなり、本発明の実施形態の詳細な説明は、例として提供されているが、これらになんら限定されず、以下の添付の図面によって例解されている。
【0047】
図1図1は、リムに照明装置を備えたステアリングホイールの正面図である。
図2図2は、断面I-Iに沿った、照明装置を備えるリムの断面図を示す。
図3図3は、断面II-IIに沿った、照明装置のディフューザのクリップにおける、照明装置を備えるリムの別の断面図を示す。
図4図4は、照明装置の保持体の斜視図を示す。
図5図5は、ディフューザの斜視図を示す。
図6図6は、照明装置の導光体の上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1は、リム10内に照明装置40を備えるステアリングホイール1の正面図を示す。
【0049】
したがって、図1は、いくつかのアーム30によってハブ20に接続されたリム10を典型的に備える車両ステアリングホイール1を示す。リム10は、「12時」の位置としても知られる上方位置に、照明装置40を装備している。この照明装置40は、約60°~80°の角度セクタにわたってリム10に沿って延在するディフューザ12の外部ディスプレイ壁12aを有するが、例えば180°まで、若しくは更にそれ以上、又は更に60°未満のより大きい又はより小さい角度範囲を提供することが可能である。
【0050】
リム10の断面I-Iは、図2のI-Iに沿ったリムの断面図を示すために提供される。
【0051】
リム10の断面II-IIは、図3のII-IIに沿ったリムの断面図を示すために提供される。
【0052】
図2は、断面I-Iに沿った、照明装置40を備えるリム10の断面図を示す。
【0053】
照明装置40は、内壁11p及び少なくとも1つの開口部11oを有する保持体11を備える。
【0054】
照明装置40は、LEDなどの光を放出するように配置された少なくとも1つの光源15を更に備える。照明装置40はまた、光源15から来る光を車両乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザ12(又は光ディフューザ12)を備える。換言すれば、ディフューザ12は、ユーザに向かって光を拡散させ、すなわち、その外面又は外部ディスプレイ壁12aは、ユーザによって直接見える表面である。
【0055】
照明装置40は、光源15から放出された光をディフューザ12に向けて誘導するように配置された導光体14を更に備える。導光体14は、光源15とディフューザ12との間に配置されている。
【0056】
導光体14は、光源15の側に配置された光収集面14cと、ディフューザ12の側の光放出面14eと、を備える。導光体14は、保持体11の内壁11pの開口部11oをちょうど貫通している。すなわち、導光体14の収集面14cは、開口部11oの第1の側に配置されており、放出面14eは、開口部11oの第2の側(典型的には使用者側)に配置されている。
【0057】
換言すれば、導光体14は、収集面14cと放出面14eとの間に配置され、かつ開口部11o内に配置された透過部を備える。したがって、内壁11pは、光源15とディフューザ12との間に配置されている。
【0058】
導光体14は、ディフューザ12を所定のサイズに成形するようにディフューザ12に係合されている。実際に、ディフューザ12は、薄い部品であり、提示された実施形態では円弧状であり、したがって、組み立て中及び使用中の両方でねじれるか、又は転倒する可能性があり、リム10の他の部品を損傷するか、又は光散乱に欠陥点を生じさせる可能性があり、見苦しいだけでなく、ユーザに情報を正確に伝達するのに効果的でない。
【0059】
導光体14及びディフューザは各々、一緒に嵌合するように構成された結合部を備える。すなわち、導光体14及びディフューザ12は、接触していてもよいし、導光体14は、ディフューザ12を支持してもよいが、導光体14はまた、ディフューザ12と係合して、その動きをロックしてもよい。受け面12sと側方ガイド壁12gとを備える導光体12におけるセンタリングピンとして機能する導光体14について言及する。
【0060】
照明装置40は、光源15を支持し制御するために光源15に接続されたプリント回路基板16(printed circuit board、PCB)を更に備える。
【0061】
ステアリングホイールリム10は、皮革(又は人工皮革若しくは他のもの)などのカバー18と、発泡体17と、を更に備える。
【0062】
リム10は、存在センサ(容量性、抵抗性、若しくは他のもの)及び/又は加熱要素などの、被覆された、カバー18の下の電子デバイス19を更に備えることができ、後者は本発明に必須ではない。
【0063】
図3は、照明装置40のディフューザ12のクリップにおける、すなわち断面II-IIに沿った、照明装置40を含むリム10の別の断面図を示す。
【0064】
参照番号は、他の図に関して、可能な限り含まれる。
【0065】
したがって、カバー18は、保持体11に部分的に支持されている電子デバイス19を覆う。プリント電子回路16は、導光体14を照明する光源15を制御する。
【0066】
ディフューザ12には、保持体11の突起11hと係合するように配置されているクリップ12cが設けられており、これにより、ディフューザ12を保持体11に押し込むことによって、ディフューザ12をステアリングホイールの上部を通して移動させることによってディフューザ12を保持体11に取り付けることが可能になる。
【0067】
一実施形態では、ディフューザ12は、略U字形であり、そのU字のアームの長さは、リム10に沿って変化する。一実施形態では、ディフューザ12のU字の少なくとも2つのアームは、図3に示すように、開口部11oの第1の側から開放することができる。更に、ディフューザ12のU字の少なくとも2つのアームは、図2に示すように、開口部11oの第2の側で開放していてもよい。
【0068】
一実施形態では、導光体14及びディフューザ12は、いくつかの係合点で係合することができる。
【0069】
図4は、照明装置40の保持体11の斜視図を示す。
【0070】
保持体11は、PCBの1つ以上の接続ケーブルを誘導し、したがってステアリングホイールへの照明装置の取付けを容易にするように、底部(又はその内面)に取付け部11aを備える。
【0071】
保持体11はまた、ディフューザ12のクリップ12cが上部から保持体11内に挿入されたときに、それらを一緒に取り付けるために、ディフューザ12のクリップ12cのための通路を残すための穴11bを装備している。次いで、クリップ12cが設けられているディフューザ12を保持体11の突起11hに係合させることができる。
【0072】
保持体11は、ディフューザ12を保持体11への設置中に誘導するカバー18のための支持体として働くブランク11cを更に備える。
【0073】
図5は、ディフューザ12の斜視図を示す。上述したように、ディフューザ12は、好ましくはディフューザ12の円弧全体に沿って設置されたクリップ12c、例えば8つのクリップ(すなわち、ディフューザ12の径方向内面に4つ、ディフューザ12の径方向外面に4つ)を備える。
【0074】
ディフューザ12は、保持体11への挿入中にディフューザ12を誘導するための側方ガイド壁12gを備える。ディフューザ12は、導光体12の反対側に光を拡散させる拡散面又は外部ディスプレイ壁12aを更に備える。
【0075】
図6は、導光体14の上面図を示す。カバー18が示されており、ディフューザ12は、まだリム10に取り付けられていないため示されていない。保持体11は、導光体14を開口部11o内に保持及び/又はセンタリングするために、保持突起21を更に備え得る。これは、とりわけ、ディフューザのその後の組み立てを容易にする。
【0076】
当業者に自明である様々な修正及び/又は改善が、添付の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の本発明の様々な実施形態になされてもよいことが理解されよう。
【0077】
特に、ディフューザ12の弧を拡大又は縮小するクリップ12cのような固定点の数に関する適合について言及する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】