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特表2024-504599充電位置選択型電気自動車充電方法およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】充電位置選択型電気自動車充電方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240125BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20240125BHJP
   B60L 53/30 20190101ALI20240125BHJP
   B60L 53/67 20190101ALI20240125BHJP
   E04H 6/42 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/00 L
H02J1/00 304E
H02J1/00 306K
H02J1/00 306L
H02J1/00 306B
B60L53/30
B60L53/67
E04H6/42 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541870
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 KR2022001219
(87)【国際公開番号】W WO2022164153
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0010613
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0110407
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0125617
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523261126
【氏名又は名称】エフイーシー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】イ, サンファ
(72)【発明者】
【氏名】イ, ヨンウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ, キュンジン
【テーマコード(参考)】
5G165
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G165DA02
5G165DA06
5G165DA07
5G165EA07
5G165FA02
5G165GA09
5G165HA01
5G165HA17
5G165HA20
5G165LA01
5G165LA03
5G165MA01
5G165NA10
5G165PA05
5G503AA01
5G503BA04
5G503BB01
5G503CA08
5G503CA10
5G503CA11
5G503CC02
5G503FA06
5G503GB01
5G503GB03
5G503GD04
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC23
5H125BE01
5H125CD10
5H125DD03
5H125EE61
(57)【要約】
本発明の一側面による電気自動車充電システムは、変圧器と、交流/直流(AC/DC)コンバーティングシステムと、要請電力操作部と、駐車場内電線網とで構成することができ、交流電力を直流電力に変換して、交流電力より電力損失がほとんどなく駐車場内電線網を経て電気自動車に充電電力を提供することができる。また、変圧器、AC/DCコンバーティングシステム、要請電力操作部のうちの1つ以上を駐車区域の充電用アダプタ(5015)と別の空間に設け、DC/DCコンバータの個数より充電用アダプタ(5015)の個数をさらに多く有する駐車空間を提供することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源を直流電源に変換するAC/DCコンバーティングシステムと、
充電する直流電流を供給または遮断する断線連結スイッチを備える要請電力操作部と、
駐車場の駐車空間の少なくとも一部に設けられた充電用アダプタと、
前記DC/DCコンバータと前記充電用アダプタとの間で前記DC/DCコンバータと前記充電用アダプタとを連結可能な電線網と、
前記電線網の3つ以上の電線に連結され、前記3つ以上の電線の一部の電線を連結して選択的に連結経路を形成可能な多重接続スイッチと、
を備え、
前記多重接続スイッチの動作により、前記AC/DCコンバーティングシステム、前記電線網、および、前記充電用アダプタのうち電気自動車に連結された充電用アダプタが前記選択的に形成された連結経路に連結される充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項2】
前記AC/DCコンバーティングシステムの出力端に連結されるDC/DCコンバータを備え、
前記断線連結スイッチを備える要請電力操作部が各DC/DCコンバータの出力端に連結され、
前記多重接続スイッチの動作により、前記DC/DCコンバータ、前記電線網および前記充電用アダプタのうち電気自動車に連結された充電用アダプタが前記選択的に形成された連結経路に連結される請求項1に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項3】
前記AC/DCコンバータまたは前記DC/DCコンバータの個数より前記充電用アダプタの個数がさらに多い請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項4】
前記AC/DCコンバーティングシステムごとに前記要請電力操作部が別個に備えられる請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項5】
前記要請電力操作部を複数個備え、前記複数の要請電力操作部が、相互間に電力を伝達することができる請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項6】
前記要請電力操作部を複数個備え、
各要請電力操作部に対応する充電領域が分離されている請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項7】
前記要請電力操作部を複数個備え、
複数の要請電力操作部に対応する充電領域は、一部が重なる請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項8】
前記電線網には3つ以上の電線が選択的に連結される接点を形成可能な複数の角が形成され、その角のうち選択された角には前記多重接続スイッチが配置される請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項9】
前記電線網の形態が多角形、多面体、あるいはその複合体がつながった形態に構成される請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項10】
メイン制御装置を備え、
前記メイン制御装置が、許容電力量管理装置、AC/DCコンバーティングシステム管理、電流固定型もしくは可変型DC/DCコンバータ管理および駐車場内電線網管理を含む充電電線連結管理機能のうちの1つ以上の機能を含む請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項11】
前記許容電力量管理装置が、前記AC/DCコンバーティングシステムの電源入力ラインのAC電圧とAC電流をモニタリングし、前記電気自動車に連結された充電用アダプタのDC電圧をモニタリングする請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項12】
前記充電用アダプタが、前記電線網のソケットに脱着可能である請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項13】
課金システムと、会員情報管理システムと、充対車充電および情報管理機能とを含むメイン制御装置を備える請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項14】
前記DC/DCコンバータの台数が、最大同時充電電気自動車の台数に対応する請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項15】
前記充電用アダプタが、それぞれ2つの多重接続スイッチの間に配置される請求項1または2に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項16】
前記2つの多重接続スイッチの間に、複数の充電用アダプタが配置される請求項15に記載の充電位置選択型電気自動車充電システム。
【請求項17】
電気自動車が全体駐車空間に設けられた充電用アダプタのいずれか1つの充電用アダプタに連結されるステップと、
充電位置選択型電気自動車充電システムが該当する充電電力のDC/DCコンバータを定めるステップと、
前記当該DC/DCコンバータの当該要請電力提供電線と前記当該充電用アダプタまで電線網の充電電線を形成するステップと、
前記当該DC/DCコンバータの当該断線連結スイッチを連結するステップと、
前記当該電気自動車に充電するステップと、
前記当該電気自動車の充電を終了するステップと、
前記当該DC/DCコンバータの当該断線連結スイッチを短絡するステップと、
を含み、
前記電線網の3つ以上の電線に連結され、前記3つ以上の電線の一部の電線を連結して選択的に連結経路を形成可能な多重接続スイッチが前記電線網に設けられていて、
前記多重接続スイッチの動作により、前記DC/DCコンバータ、前記電線網および前記充電用アダプタのうち電気自動車に連結された充電用アダプタが前記選択的に形成された連結経路に連結されることを特徴とする充電位置選択型電気自動車充電方法。
【請求項18】
前記DC/DCコンバータの個数より前記充電用アダプタの個数がさらに多い請求項17に記載の充電位置選択型電気自動車充電方法。
【請求項19】
前記当該DC/DCコンバータの当該要請電力提供電線と前記当該充電用アダプタまで電線網の充電電線を解除するステップを含む請求項17に記載の充電位置選択型電気自動車充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電力を用いて固定充電または可変充電が可能な電気自動車の充電システムに関し、さらに詳しくは、交流電力を直流電力に変換して、多重接続スイッチと電線網を介して充電希望者が要請した位置に充電希望者が要請する充電速度などを備えて提供して電気自動車を充電する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、電気自動車を充電する時、交流電力が充電器まで連結され、充電器で緩速充電であれば交流電力に、急速充電であれば直流電力に変換して供給していた。
このため、電気自動車の充電のために駐車空間の周辺にキオスクを設置しなければならないので、別のキオスク設置空間を必要とし、キオスクが設置された位置で充電を行うことができる。
【0003】
多くの電気自動車充電のために電気自動車専用の駐車空間を増やす場合、キオスクの設置費用増加と広い空間が必要になるという問題が生じる。
そして、電気車は充電をしてから車両をすぐに他の場所へ引かなければならず、そして、順番を待っていた、充電しようとする車両は充電位置に進入して充電準備をしなければならない。大部分の充電上の問題はこの過程での争いと非効率性として現れる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものである。
具体的には、本発明は、変圧器と交流/直流(AC/DC)コンバーティングシステムと、要請電力操作部と、中継連結電線網と、駐車場内電線網とで構成することができ、変圧器とAC/DCコンバーティングシステム、要請電力操作部は、建物の内外部に設けて、交流電力を直流電力に変換し、多重接続スイッチを備える電線網を経て電気自動車に充電電力を提供することである。
【0005】
また、要請電力操作部では、充電希望者が要請した充電速度に応じて充電速度に近接した電力を選定して送ったり、当該電力に可変または組み合わせて提供し、多重接続スイッチを備える電線網を経てアダプタが設けられた駐車空間であればどこでも充電可能に充電電力を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の重要な特徴の一つは、本発明では、変圧器(1000)と、許容電力量管理装置(1100)と、AC/DCコンバーティングシステム(2000)と、要請電力操作部(3000)とを備える装置を、複数の多重接続スイッチを備える電線網を挟んで、駐車区域の充電用アダプタ(5015)とは全く別に、前段の別の空間に設置できることである。
【0007】
また、少なくとも充電用アダプタ(5015)がある空間とは異なる別の区域で直流に一括変換して直流による充電方式という点で重要な特徴がある。
【0008】
また、小さい数の充電器数に比べてアダプタを装着した充電可能駐車区域ははるかにその数字が大きくて、どのD/Dも特定の駐車区域にこだわらずどの駐車区域のアダプタとも連結できるという概念を追求しているという点である。もちろん、このような面は状況によって非常に制限されうるが、原則としてそのような概念を本発明は追求している。
【0009】
言い換えれば、本発明のもう一つの核心的な特徴は、同時充電電気自動車の台数に比べてその数字がはるかに多い充電用アダプタ(5015)を保有した駐車空間を有するという点である。好ましくは、ほぼすべての駐車空間が充電用アダプタ(5015)を有したり、今後有し得るように設計するという点である。例えば、同時充電可能台数は60台であるが、充電用アダプタ(5015)を有する駐車空間は500個といったような方式になる。このようになる場合、駐車空間は内燃機関自動車や電気自動車の区分なしに任意に駐車することができ、電気自動車の場合も、充電を終えたとしてもその駐車空間から車を引く必要がない。
【0010】
本発明が解決しようとする技術的課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による電気自動車充電システムは、全体的なシステムの管理を行う制御部と、変圧器から引き込まれた電源を一次的に直流電力に変換するAC/DCコンバーティングシステムと、前記直流電力を受けて電源の安定化と充電速度を定め、電気自動車まで充電電力を供給する直流電力送達システムと、を備えることを特徴とする。
【0012】
前記制御部は、全体的なシステムの管理および制御、内部的な通信、顧客応対システムを制御して充電希望者の端末に知らせたり、情報を受信するなどの役割を果たすメイン制御装置を備えることを特徴とする。
【0013】
前記制御部は、充電に使用される電力が変圧器で許容可能な電力を超えないように持続的にモニタリングし制御する許容電力量管理装置を備えることを特徴とする。
【0014】
前記制御部は、変圧器から供給される交流電力を直流電力に変換する時、定められる許容可能な電力を超えないようにAC/DCコンバーティングシステムを持続的にモニタリングし制御するAC/DCコンバーティングシステム管理を含むことを特徴とする。
【0015】
前記制御部は、充電希望者が要請した充電速度を提供するために、電流固定型DC/DCコンバータまたは電流可変型DC/DCコンバータを全体的に制御し、充電速度に応じて可変または組み合わせなどの制御を行う要請電力操作部管理を含むことを特徴とする。
【0016】
前記制御部は、要請電力操作部から提供される充電速度を電気自動車がある位置まで充電経路を形成するための充電電線連結管理を含むことを特徴とする。
【0017】
前記制御部は、充電希望者の会員情報管理、外部時間帯別/季節別料金情報、充電対象車両の診断程度、充電希望者との通信などを行う顧客応対システムを備えることを特徴とする。
【0018】
前記制御部は、充電対象車両から受信される充電対象車両のバッテリ状態、バッテリ残量、車両情報などの情報と当該充電システムで充電可能な車両であるかなどの情報を管理する充電対象車両充電および管理を含むことを特徴とする。
【0019】
前記直流電力送達システムは、充電希望者の充電速度を提供するための要請電力操作部と、充電経路形成のための連結電線網とを備えることを特徴とする。
【0020】
前記要請電力操作部は、充電速度を提供するための電流固定型DC/DCコンバータまたは電流可変型DC/DCコンバータ、要請電力を提供または遮断するための断線連結スイッチ、要請電力を組み合わせるための多重接続スイッチと充電速度を供給するための要請電力提供電線を、必要に応じて選択的に備えることを特徴とする。
【0021】
前記連結電線網は、要請電力操作部から供給される充電速度を駐車場内電線網まで供給するために経路を形成する中継連結電線網を備えることができる。
【0022】
前記連結電線網は、中継連結電線網なしに、複数の多重接続スイッチを備える駐車場内電線網のみからなる。
【0023】
前記連結電線網は、要請電力操作部と駐車場内電線網との間で経路を形成するための多重接続スイッチと電線とを備えることを特徴とする。
【0024】
前記駐車場内電線網は、駐車場内で電気自動車まで経路を形成するための多重接続スイッチと電線網と、充電用アダプタとを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の一実施例による電気自動車充電システムは、交流電源を直流電源に変換するAC/DCコンバーティングシステムと、前記AC/DCコンバーティングシステムの出力端に連結されるDC/DCコンバータと、前記各DC/DCコンバータの出力端に連結される断線連結スイッチとを備える要請電力操作部と、駐車場の駐車空間の少なくとも一部に設けられた充電用アダプタと、前記DC/DCコンバータと前記充電用アダプタとの間で前記DC/DCコンバータと前記充電用アダプタとを連結可能な電線網と、前記電線網には前記電線網の3つ以上の電線に連結され、前記3つ以上の電線の一部の電線を連結して選択的に連結経路を形成可能な多重接続スイッチと、を備え、前記多重接続スイッチの動作により、前記DC/DCコンバータ、前記電線網、および、前記充電用アダプタのうち電気自動車に連結された充電用アダプタが前記選択的に形成された連結経路に連結される。
【0026】
前記DC/DCコンバータの個数より前記充電用アダプタの個数がさらに多い。
前記AC/DCコンバーティングシステムごとに前記要請電力操作部が別個に備えられる。
【0027】
前記要請電力操作部を複数個備え、前記複数の要請電力操作部は、相互間に電力を伝達することができる。
前記電線網は、分離された複数の電線網を備えることができる。
【0028】
前記要請電力操作部を複数個備え、各要請電力操作部に対応する充電領域は、分離されていてもよい。
前記要請電力操作部を複数個備え、複数の要請電力操作部に対応する充電領域は、一部が重なってもよい。
【0029】
前記電線網には3つ以上の電線が選択的に連結される接点を形成可能な複数の角が形成され、その角のうち選択された角には前記多重接続スイッチが配置される。
前記電線網の形態が多角形、多面体、あるいはその複合体がつながった形態に構成される。
【0030】
メイン制御装置をさらに備え、前記メイン制御装置は、許容電力量管理装置、AC/DCコンバーティングシステム管理、電流固定型もしくは可変型DC/DCコンバータ管理および駐車場内電線網管理を含む充電電線連結管理機能のうちの1つ以上の機能を含むことができる。
【0031】
前記許容電力量管理装置は、前記AC/DCコンバーティングシステムの電源入力ラインのAC電圧とAC電流をモニタリングし、前記電気自動車に連結された充電用アダプタのDC電圧をモニタリングすることができる。
【0032】
本発明の一実施例による電気自動車充電システムは、課金システムと、会員情報管理システムと、充対車充電および情報管理機能とを含むメイン制御装置を備えることができる。
【0033】
前記充電用アダプタは、前記電線網のソケットに脱着可能である。
前記DC/DCコンバータの台数は、最大同時充電電気自動車の台数に対応することができる。
前記充電用アダプタは、それぞれ2つの多重接続スイッチの間に配置される。
前記2つの多重接続スイッチの間に、複数の充電用アダプタが配置される。
【0034】
本発明の一実施例による充電位置選択型電気自動車充電方法は、電気自動車が全体駐車空間に設けられた充電用アダプタのいずれか1つの充電用アダプタに連結されるステップと、充電位置選択型電気自動車充電システムが該当する充電電力のDC/DCコンバータを定めるステップと、前記当該DC/DCコンバータの当該要請電力提供電線と前記当該充電用アダプタまで電線網の充電電線を形成するステップと、前記当該DC/DCコンバータの当該断線連結スイッチを連結するステップと、前記当該電気自動車に充電するステップと、前記当該電気自動車の充電を終了するステップと、前記当該DC/DCコンバータの当該断線連結スイッチを短絡するステップと、を含み、前記電線網の3つ以上の電線に連結され、前記3つ以上の電線の一部の電線を連結して選択的に連結経路を形成可能な多重接続スイッチが前記電線網に設けられていて、前記多重接続スイッチの動作により、前記DC/DCコンバータ、前記電線網、および、前記充電用アダプタのうち電気自動車に連結された充電用アダプタが前記選択的に形成された連結経路に連結される。
【発明の効果】
【0035】
本発明の重要な特徴の一つは、本発明では、変圧器(1000)と、許容電力量管理装置(1100)と、AC/DCコンバーティングシステム(2000)と、要請電力操作部(3000)とを備える装置を、駐車区域の充電用アダプタ(5015)とは全く別に、前段の別の空間に設けることができることである。
【0036】
また、少なくとも充電用アダプタ(5015)がある空間とは異なる別の区域で直流に一括変換する直流による充電方式という点で重要な特徴がある。
【0037】
また、小さい数の充電器あるいはD/D数に比べて充電可能駐車区域ははるかにその数字が大きくて、どのD/Dも特定の駐車空間にこだわらずどの駐車区域のアダプタとも連結できるという概念を追求しているという点である。もちろん、このような面は状況によって非常に制限されうるが、原則としてそのような概念を本発明は追求している。
【0038】
言い換えれば、本発明のもう一つの核心的な特徴は、同時充電可能電気自動車の台数に比べてその数字がはるかに多い充電用アダプタ(5015)を保有した駐車空間を有するという点である。好ましくは、ほぼすべての駐車空間が充電用アダプタ(5015)を有したり、今後有し得るように設計するという点である。例えば、同時充電可能台数は60台であるが、充電用アダプタ(5015)を有する駐車空間は500個といったような方式になる。このようになる場合、駐車空間は内燃機関自動車や電気自動車の区分なしに任意に駐車することができ、電気自動車の場合も、充電を終えたとしてもその駐車空間から車を引く必要がない。
【0039】
以上のように、本発明の電気自動車充電システムは、全体的なシステムの管理を行う制御部と、変圧器から引き込まれた不安定な交流電力を一次的に直流電力に変換するAC/DCコンバーティングシステムと、充電希望者が要請した充電速度を提供するための直流電力送達システムとを備える。
【0040】
また、充電希望者の要請充電速度に応じて要請電力操作部で選択的に電流可変型DC/DCコンバータを用いる場合、出力電流を可変するか、充電速度と類似の電流固定型DC/DCコンバータから出力、または電流固定型DC/DCコンバータの組み合わせにより充電速度を提供して、多様な充電速度を提供する効果を得ることもできる。
【0041】
さらに、多様な充電速度を提供可能なため、DC/DCコンバータの構成により直流電源を用いるものの急速充電の速度を多様にして提供可能というメリットがある。
また、主使用電源として直流電源を用いるので、交流電源を用いた時より電力損失が少なくて効率が高く、同一の電力に比べて電線に流れる電流が低くて薄い電線を用いることで費用を低減できる効果がある。
【0042】
また、従来技術のように別の大きなキオスクの設置を必要とせず、駐車場内電線網が形成された空間のどこでも充電が可能なため、充電に必要な空間が減り、キオスクの設置に比べて費用を低減できる効果を有する。
【0043】
なお、従来技術のようにキオスクの周辺でのみ充電が可能なわけではなく、既存に駐車された内燃機関自動車の移動なしに駐車場内電線網が形成されたすべての駐車空間で充電できるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の実施例によるシステム全体のブロック図を示す図である。
図2】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が独立して構成され、AC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場近傍の外部に位置し、要請電力操作部と駐車場内電線網とが中継連結電線網で連結されているシステムの細部構成図を示したシステム細部構成図(a)を示す図である。
図3】本発明の実施例によるシステム全体のブロック図を示す図である。
図4A】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が独立して構成され、AC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場近傍の外部にあるシステムの細部構成図を示したシステム細部構成図(a)を示す図である。
図4B】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が独立して構成され、1つのAC/DCコンバーティングシステムにいくつかの要請電力操作部で構成され、各要請電力操作部が互いに電力伝達可能でかつ、AC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場近傍の外部にあるシステムの細部構成図を示したシステム細部構成図(b)を示す図である。
図4C】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が独立して構成され、1つのAC/DCコンバーティングシステムにいくつかの要請電力操作部が別個に構成され、AC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場近傍の外部にあるシステムの細部構成図を示したシステム細部構成図(c)を示す図である。
図4D】本発明のさらに他の実施例として、実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が独立して構成され、AC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部、中継連結電線網が駐車場近傍の外部にあり、駐車場内電線網は別の多重接続スイッチなしに構成されたシステムの細部構成図を示したシステム細部構成図(d)を示す図である。
図5A】本発明の実施例によるスイッチの数が経路の数より多く構成した多重接続スイッチの実現の例である多重接続スイッチ(a)を示す図である。
図5B】本発明の他の実施例によるスイッチの数と経路の数を同一に構成した多重接続スイッチ構造の例である多重接続スイッチ(b)を示す図である。
図5C】本発明のさらに他の実施例によるスイッチの数と経路の数を同一に構成した多重接続スイッチ構造の例である多重接続スイッチ(c)を示す図である。
図5D】本発明のさらに他の実施例によるスイッチの数と経路の数を同一に構成して2つの線を連結できるように構成された多重接続スイッチ構造の例である多重接続スイッチ(d)を示す図である。
図6A】本発明の実施例による1つの駐車面に1つの充電用アダプタが配置される場合である充電用アダプタ(a)を示す図である。
図6B】本発明の実施例によるいくつかの駐車面に1つの充電用アダプタが配置される場合である充電用アダプタ(b)を示す図である。
図6C】本発明の実施例による2つの多重接続スイッチの間にいくつかの充電用アダプタが連結される場合である充電用アダプタ(c)を示す図である。
図7A】本発明の具体的な実施例の一つである。32個の駐車空間で要請電力操作部が2つであり、8つの充電器が独立して構成された例を示す図である。
図7B図7Aの実施例による駐車可能な駐車空間で隣接した駐車面に位置した多重接続スイッチを1つのラインにまとめて多重接続スイッチライン単位で管理する構成の例を示す図である。
図7C図7Aの実施例による駐車空間で隣接した駐車面に位置したアダプタまたはアダプタ保管箱を1つのラインにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ライン単位で管理する構成の例を示す図である。
図8A】他の具体的な実施例である。本実施例は、電気車と内燃機関車などが自由に駐車可能な駐車空間で要請電力操作部が2つであり、独立して構成された例を示す図である。
図8B図8Aの実施例による電気車と内燃機関車などが自由に駐車可能な駐車空間で隣接した駐車面に位置した多重接続スイッチを1つのラインにまとめて多重接続スイッチライン単位で管理する構成の例を示す図である。
図8C図8Aの実施例による電気車と内燃機関車などが自由に駐車可能な駐車空間で隣接した駐車面に位置したアダプタまたはアダプタ保管箱を1つのラインにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ライン単位で管理する構成の例を示す図である。
図9A】本発明の実施例による電圧降下補償方法のうち一実施例のフローチャート(a)を示す図である。
図9B】本発明の他の実施例による電圧降下補償方法のうち他の実施例のフローチャート(b)を示す図である。
図9C】本発明のさらに他の実施例による電圧降下補償方法のうち他の実施例のフローチャート(c)を示す図である。
図9D】本発明のさらに他の実施例による電圧降下補償方法のうち他の実施例のフローチャート(d)を示す図である。
図10A】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムが1つで構成される場合であるAC/DCコンバーティングシステム(a)を示す図である。
図10B】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムがいくつかで構成される場合であるAC/DCコンバーティングシステム(b)を示す図である。
図11A】本発明の実施例による1つのAC/DCコンバーティングシステムに要請電力操作部が1つで構成される場合である要請電力操作部(a)を示す図である。
図11B】本発明の実施例による1つのAC/DCコンバーティングシステムに要請電力操作部がいくつかで構成される場合である要請電力操作部(b)を示す図である。
図11C】本発明の実施例によるいくつかのAC/DCコンバーティングシステムに要請電力操作部がそれぞれ構成される場合である要請電力操作部(c)を示す図である。
図11D】本発明の実施例による要請電力操作部がいくつかで構成され、各要請電力操作部の余裕電力を互いに伝達可能な場合である要請電力操作部(d)を示す図である。
図11E】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムが要請電力操作部に含まれて1つで構成される要請電力操作部(f)を示す図である。
図12A】本発明の実施例による同時充電電気自動車の台数に基づいて電流固定型DC/DCコンバータの個数を定め、電流固定型DC/DCコンバータの生産電力に応じて変動なく充電速度が決定される方式であるDC/DCコンバータの構成(a)を示す図である。
図12B】本発明の実施例による同時充電電気自動車の台数に基づいて電流固定型DC/DCコンバータの個数を定め、電流固定型DC/DCコンバータの生産電力に応じて変動なく充電速度が決定される方式であるが、一部の電流固定型DC/DCコンバータを追加的に並列に連結して、充電希望者の要請に応じて多重接続スイッチを用いて電流固定型DC/DCコンバータと並列連結されたDC/DCコンバータの充電速度を組み合わせて要請電力を提供する方式であるDC/DCコンバータの構成(b)を示す図である。
図12C】本発明の実施例による同時充電電気自動車の台数に基づいて電流可変型DC/DCコンバータの個数を定め、充電希望者の要請電力に応じて電流可変型DC/DCコンバータの生産電力を可変して充電速度を決定する方式であるDC/DCコンバータの構成(c)を示す図である。
図12D】本発明の実施例による同時充電電気自動車の台数に基づいて電流固定型DC/DCコンバータの個数を定め、追加的な電流可変型DC/DCコンバータを用いて充電希望者の要請電力に相当する電流固定型DC/DCコンバータがあれば、電流固定型DC/DCコンバータの生産電力を供給し、当該電流固定型DC/DCコンバータがなければ、電流可変型DC/DCコンバータで充電速度を設定して供給する方式であるDC/DCコンバータの構成(d)を示す図である。
図13A】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場近傍の外部にある場合を示したAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(a)を示す図である。
図13B】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムが駐車場近傍の外部にあり、要請電力操作部が駐車場内にある場合を示したAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(b)を示す図である。
図13C】本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部が駐車場内にある場合を示したAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(c)を示す図である。
図14A】本発明の実施例による要請電力操作部が2つであり、各充電領域が重ならずに分離されている場合である要請電力操作部の充電領域の例(a)を示す図である。
図14B】本発明の実施例による要請電力操作部が2つであり、充電領域が一部重なる場合である要請電力操作部の充電領域の例(b)を示す図である。
図14C】本発明の実施例による要請電力操作部が3つであり、各充電領域が重ならずに分離されている場合である要請電力操作部の充電領域の例(c)を示す図である。
図14D】本発明の実施例による要請電力操作部が3つであり、充電領域が一部重なる場合である要請電力操作部の充電領域の例(d)を示す図である。
図14E】本発明の実施例による要請電力操作部が4つであり、各充電領域が重ならずに分離されている場合である要請電力操作部の充電領域の例(e)を示す図である。
図14F】本発明の実施例による要請電力操作部が4つであり、充電領域が一部重なる場合である要請電力操作部の充電領域の例(f)を示す図である。
図15A】本発明の実施例による駐車面上にのみ多重接続スイッチが設けられる場合である駐車場内電線網で多重接続スイッチの構成(a)を示す図である。
図15B】本発明の実施例による駐車面だけでなく通路等の空間にも多重接続スイッチが設けられる場合である駐車場内電線網で多重接続スイッチの構成(b)を示す図である。
図16A】本発明の実施例による電線網の形態による選択可能な経路の数を示す図である。
図16B】本発明の実施例による電線網の形態による選択可能な経路の数を示す図である。
図16C】本発明の実施例による電線網の形態による選択可能な経路の数を示す図である。
図16D】本発明の実施例による電線網の形態による選択可能な経路の数を示す図である。
図17A】本発明の実施例によるDC/DCコンバータグループが電流固定型D/Dで構成される場合のフローチャート(a)を示す図である。
図17B】本発明の他の実施例によるDC/DCコンバータグループが電流可変型D/Dで構成される場合のフローチャート(b)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本文書において、「充希者」は、充電希望者を意味し、「充対車」は、充電対象車両を意味する。
また、「電流固定型D/D」は、電流固定型DC/DCコンバータを意味し、「電流可変型D/D」は、電流可変型DC/DCコンバータを意味し、「D/D」は、DC/DCコンバータを意味する。
【0046】
さらに、「直流電力送達システム」は、要請電力操作部と連結電線網とを併せて呼ぶ名称であり、「連結電線網」は、中継連結電線網と駐車場内電線網とを併せて呼ぶ名称である。
さらに、「直流電力送達システム」は、要請電力操作部と連結電線網とを併せて呼ぶ名称であり、「連結電線網」は、中継連結電線網と駐車場内電線網とを併せて呼ぶ名称である。
【0047】
また、第1、第2などのような序数を含む用語と(a)、(b)などのような文字を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0048】
さらに、本発明において、「最大同時充電電気自動車の台数に対応するDC/DCコンバータ」の意味は、D/Dの個数が原則として同時充電電気自動車の台数に基づいて定められるということである。例えば、前記同時充電電気自動車の台数とD/Dの個数が同一に1対1の割合で構成されることが一般的であるが、本発明の他の実施例では、システムの若干の差によって前記同時充電電気自動車の台数よりD/Dの個数がやや多く、またはやや少なく構成されてもよい。
【0049】
例えば、本発明の実施例のうち、図12Bのように、並列連結のために同時充電電気自動車の台数より多い数のD/Dを構成することができ、他の実施例である図13A図12C図12Dの構成のように追加的な拡張を考慮したり、充希者が選択できる充電速度(要請電力)の多様化のためにD/Dの個数が同時充電電気自動車の台数より多くてもよい。
【0050】
また、本発明のシステムの若干の変形された形態として、1つの連結電線網に乗ってきた電力を、後段で必要に応じて2~3台の駐車空間のアダプタに分枝して電力を同時に充電することを設定することができる。この場合、非常に多い各車両別に充電後の断線時点が異なる場合といった安全上の問題が現れる可能性が大きいとはいえ、ダイオードなどを備える装置によって問題が解決される可能性を本発明は含んでいる。しかし、本発明では、この場合の充電可能電気自動車の台数を、2~3台ではなく、1台と見なす。
【0051】
言い換えれば、1つの形成された連結電線網を介して電力が供給され、充電後、当該D/Dコンバータの断線連結スイッチによって断線する概念を電気自動車充電可能台数1と見なすという意味である。
【0052】
その面から、本発明において、「最大同時充電電気自動車の台数に対応するDC/DCコンバータの数」は、同一であるか、やや少ないか、やや多いもので、やや多い場合も12%以上を超えないことが好ましい。
【0053】
また、実際の使用的な面では、D/Dの充電速度構成により同時充電電気自動車の台数より少なく使用される。本発明による充電システムにおいて電力使用量が許容電力量に達する場合、使用されないD/Dがあっても許容電力量を超過できないので使用しない。
【0054】
本発明の一実施例によるシステム全体のブロック図は、図1に示されるように、変圧器1000と、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500と、充対車9000と、充希者画面表示9100と、制御部400とを備える。
【0055】
本発明の実施例において変圧器1000と表記したが、当該名称は、発電所で生産された電力を受ける受電と、これをそれぞれの需用家に必要なだけの電力量で分配する配電とを含む受配電設備と、変電のための変電設備、分電盤など、通常、受電、配電、変圧のための過程に必要な設備を含むことができる。
【0056】
前記変圧器1000で変換される交流電圧の大きさは、発電所で生産された電力を前記直流電力送達システム500で使用する直流電圧の大きさに応じて異なり、変換効率などを考慮して変換される交流電圧の大きさが定められる。
【0057】
また、本発明の実施例では、発電所で生産された交流電力を基準として説明したが、最近注目を集めている高圧直流送電(HVDC)で電力が供給される場合には、供給された直流電力を変換する設備が含まれる。
【0058】
さらに、外部で必要とする適切な電気があればこれをそのまま用いることができ、この場合、変圧器は、本発明のシステムに備えられなくてもよく、この場合、外部のそのどこかにあるはずの変圧器が本発明の変圧器になる。
【0059】
外部から供給される電源が前記変圧器1000で変換され、このように変換された電源が前記AC/DCコンバーティングシステム2000に供給される。前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、変圧器から供給される交流電源を直流電源に一次的に変換して供給する役割を果たす。
【0060】
発電所、送電、配電の過程を経て変圧器に引き込まれる電源は不安定である。このように不安定な電源を直流電圧に変換して直ちに使用すれば、安定しない電源を供給するので、誤動作や劣化のような問題が発生しうる。
【0061】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000を介して一次的に交流電源を直流電源に変換し、変換された直流電源を要請電力操作部3000でDC/DC変換により電源を安定化し、充対車9000の充電時に使用可能になる。
【0062】
前記直流電力送達システム500は、要請電力操作部3000と連結電線網600とで構成され、前記連結電線網600は、中継連結電線網4000と駐車場内電線網5000とで構成される。
【0063】
前記要請電力操作部3000は、充希者の充電速度(要請電力)を提供するために、D/Dの選定またはD/Dの組み合わせ、充電速度(要請電力)設定などの制御を行い、充電速度(要請電力)を供給したり、供給を解除する役割を果たす。
【0064】
この時、充希者の充電速度というのは、たとえ当時要請しなかったとしても、事前に協議または公告によって設定された速度を含む。また、充希者の出庫時間に応じてシステムで適正な時間と充電速度を自律的に適用できるが、これも充希者の意思が作用して充電時刻と充電速度が定められたという面から、充希者の充電速度という意味に含まれる。
【0065】
例えば、充希者は、夕方6時に駐車区域のアダプタに接続し、出車時間を翌朝8時に設定することができる。この場合、充希者と事前に合意された時間および充電率、例えば、出車時間(あるいは出車時間30分前)まで充電率90%まで行えば良いとすれば、本発明のシステムは、いくらでも人工知能あるいはアルゴリズムによって多様な状況に適切に対応しながら充電速度と充電時間を調整することができるであろう。この場合も、本発明では、充希者の希望充電速度タイプの1つと見なすことができる。
【0066】
そのため、要請電力操作部は、充希者の希望事項を直接受けて操作できるが、より好ましい態様は、充希者の充電速度などの希望事項をメイン制御装置が解析して、全体状況に合わせて与えられる制御命令によって操作されると見なすことができる。
【0067】
前記中継連結電線網4000は、要請電力操作部3000で設定された充電速度(要請電力)を供給する要請電力提供電線3013と駐車場内電線網5000との間に位置し、充電速度(要請電力)を駐車場内電線網5000まで適切な経路で供給できるように経路を形成するために用いられる。
【0068】
前記駐車場内電線網5000は、中継連結電線網4000に連結されて、充対車9000がある位置まで充電経路を形成して充電速度(要請電力)を提供する役割を果たすことができる。しかし、本質的に、駐車場内電線網5000は、中継連結電線網4000と類似のもので一括したり、任意に区分されて役割を果たすことができる。
【0069】
前記充対車9000は、充電対象車両を意味し、充希者が要請した充電速度(要請電力)を要請電力操作部3000、中継連結電線網4000、駐車場内電線網5000を経て受ける。
【0070】
前記制御部400は、メイン制御装置6000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム管理2100と、要請電力操作部管理3100と、中継連結電線網管理4100と、駐車場内電線網管理5100と、充対車充電および情報管理8000と、顧客応対システム7000とを備えることができる。
【0071】
前記メイン制御装置6000は、充電のための全体的なシステムの管理と制御、内部または外部通信、前記顧客応対システム7000を制御して、充希者の端末に知らせたり、情報を送受信する役割を果たすことができる。
【0072】
前記メイン制御装置6000で内部または外部通信をする時に使用する通信方式は、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0073】
前記許容電力量管理装置1100は、本発明による充電システムで使用する電力が前記変圧器1000の許容可能な総電力を超えないように持続的にモニタリングし制御する役割を果たす。このために、通常、電力をモニタリング、制御するための設備やソフトウェア、分電盤などを備えることができる。
【0074】
ここで、許容可能な総電力とは、原則として変圧器の有無に関係なく電気供給源(韓国の場合、韓国電力等)と契約によって許可された電力の量を意味することができる。
【0075】
前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、前記変圧器1000から供給される電源を一次的に直流電源に変換する時に定められる電力を超えないように持続的にモニタリングし制御する役割を果たすことができる。前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、通常、電力をモニタリング、制御するための設備やソフトウェア、分電盤を備えることができる。
【0076】
もし、図10Aのように、AC/DCコンバーティングシステムが1つではないいくつかで構成される場合、前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、それぞれのAC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050をモニタリングし制御することができる。
【0077】
前記要請電力操作部管理3100は、充希者の要請に応じてD/Dを選定したり、組み合わせ、または充電速度(要請電力)を決定し、これを供給したり、遮断するなどの制御と故障やリーク電流などの問題を把握する役割を果たすことができる。
【0078】
前記中継連結電線網管理4100は、前記要請電力操作部3000で設定された充電速度(要請電力)を前記充対車9000が位置した前記駐車場内電線網5000まで供給するための経路形成と充電完了後の経路形成解除を行う役割を果たすことができる。
【0079】
前記駐車場内電線網管理5100は、前記中継連結電線網4000から供給された充電速度(要請電力)を前記充対車9000の位置まで供給するための経路形成と充電完了後の経路形成解除を行う役割を果たすことができる。
【0080】
前記充対車充電および情報管理8000は、前記充対車9000から受信されるバッテリ情報、バッテリ残量、車両情報などの情報と連結された充対車9000が当該充電システムで充電可能な車両であるかを判断するなどの役割を果たすことができる。
【0081】
前記顧客応対システム7000は、課金システム7100と、会員情報管理システム7200と、充対車診断等7300とを含むことができる。本発明による実施例では、3つに分けて説明したが、これは例示であって、システムの構築時、必要に応じてシステムが追加できることは言うまでもない。
【0082】
前記課金システム7100は、時間帯別/季節別料金情報、充電に使用された電力による料金計算、決済などの役割を果たし、前記会員情報管理システム7200は、充希者の決済情報、車両情報、予約情報などを格納する役割を果たすことができる。
【0083】
前記充対車診断等7300は、充対車充電および情報管理8000から受信される情報を格納し、情報に応じて充希者に伝達する役割を果たすことができる。
【0084】
前記充希者画面表示9100は、前記顧客応対システム7000から伝送される情報が充希者のスマートフォン、コンピュータなどのような端末に表示されることを意味する。
【0085】
図2は、本発明の実施例による変圧器1000から充対車9000が位置した所の充電用アダプタ5015までの全体的な構造を例として表現したものであり、前記変圧器1000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500とを備えて構成される。
【0086】
図2のAC/DCコンバーティングシステム2000は、複数個になる。例えば、図10Aのように、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050で構成され、前記直流電力送達システム500は、図11Cのように、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050に第1~第5直流電力送達システム510、520、530、540、550がそれぞれ連結されて構成される。
【0087】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記直流電力送達システム500は、図10A図11Cでそれぞれ5つで構成したが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、その数字がより多いか、少なくてもよい。
【0088】
図2は、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と第1~第5直流電力送達システム510、520、530、540、550のうち、第1AC/DCコンバーティングシステム2010と第1直流電力送達システム510を例として説明した。
【0089】
前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050で生成される直流電源と、第1~第5直流電力送達システム510、520、530、540、550の直流電源とは、同じ大きさの直流電源を使用してもよく、必要に応じて互いに異なる大きさの直流電源を使用することができる。
【0090】
特に、ここで使用される電源の電圧は、市中に販売される電気自動車の標準電圧の大きさが多様に変化する場合、当業者がその必要に応じて多様に生成して使用できることは言うまでもない。例えば、電気自動車の充電標準電圧が800Vと400Vであれば、これら2つの車両台数の比を考慮してこれら2つをすべて収容することができる。
【0091】
また、前記第1~第5直流電力送達システム510、520、530、540、550の要請電力操作部3000、中継連結電線網4000、駐車場内電線網5000の細部構造は、同一であってもよく、必要に応じて異なって構成してもよい。
【0092】
図2は、前記要請電力操作部3000が図12Aの要請電力操作部(a)3010、前記中継連結電線網4000がピラミッドの形態(電線網の数が増える構造)である中継連結電線網(a)4010、駐車場内電線網5000と前記中継連結電線網4000とが連結される電線900が上端多重接続スイッチライン5011に連結される構成を含む本発明による実施例である。
【0093】
前記実施例は、充希者が要請する充電速度(要請電力)は、前記要請電力操作部(a)3010の電流固定型D/D3011で定められた充電速度(要請電力)を選択することができる。当該充電速度(要請電力)は、数多くの場合の数を有する前記中継連結電線網(a)4010と第1駐車場内電線網5010の経路形成により、原則として再設定時ごとに異なる経路になる可能性がはるかに大きい状態で、充対車9000に連結された充電用アダプタ5015に供給される。
【0094】
前記要請電力操作部(a)3010の電流固定型D/D3011は、すべて同じ大きさの充電速度(要請電力)を供給することができるが、互いに異なる大きさの充電速度を供給することもできる。それぞれの電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)は、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
【0095】
前記実施例において、充希者の充電速度(要請電力)の選択により、メイン制御装置の判断に応じて前記要請電力操作部(a)3010の電流固定型D/D3011が選定されると、前記中継連結電線網(a)4010と前記第1駐車場内電線網5010との経路形成を行い、当該作業が完了すれば、前記要請電力操作部(a)3010の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給させることができる。
【0096】
また、D/Dを多様に構成して直流電源を活用した緩速充電から急速充電まで充希者の選択により充電速度(要請電力)を提供できるというメリットがある。
【0097】
電気が流れる時に経路形成をすれば、逆起電力などの多様な電気的問題が発生しうるが、前記実施例のように、経路形成後に断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給すれば、このような問題を事前に防止できるというメリットがある。
【0098】
また、前記実施例に別途に表示されていないが、本発明のように、直流電力を使用する時、故障発生時に故障電流を遮断するための直流遮断器のような機器が追加可能であり、逆電流継電器、地絡継電器、残留電流装置などのように直流電力を使用しながら生じうる事故を事前に予防できる機器が追加的に使用可能である。
【0099】
さらに、前記実施例では、要請電力操作部のD/Dで表現したが、設計上の利点や状況によって、要請電力操作部のD/Dは、DC/AC変換-AC/DC変換以外にも、DC/DC変換のための多様な設計方式や構成を含むことができる。
【0100】
経路を設定するために連結電線網600に用いられる多重接続スイッチ700を動かせる電気は、本発明において電気自動車充電のための電気ではない一般家庭用などの交流を使用することができる。
【0101】
本発明で用いられる多重接続スイッチ700を一つの実施例として図5A図5B図5C図5Dのように構成した時、前記多重接続スイッチ700に連結された電線は、計6つの経路を有することができる。上端と下端、上端と左側端、上端と右側端、下端と左側端、下端と右側端に経路を形成することができ、基本的に1つの経路を形成するが、場合によって重ならない経路であれば、2つの経路が同時に形成されてもよい。
【0102】
また、連結電線網は、図16A図16Dのように、四方に連続して連結される三角形、六角形などで連結される。あるいは、立体的な連結構造でも連結できるが、例えば、正四面体、正六面体が挙げられる。必要に応じて形態をややつぶして使用できることは言うまでもない。また、前記これらの形状を混合して使用できることは言うまでもない。
【0103】
重要な点は、数字が少ない電力供給ラインを有する要請電力操作部3000において、それよりはるかに数字の多い駐車場の充電可能アダプタのうち多様で原則としてはランダムに連結されるといえる充対車9000に、すでに経路が設定連結されて充電している充対車9000の経路と混線なしに新しい経路を形成できるように、多重接続スイッチ700の連結経路の場合の数を十分に確保できるかが核心である。
【0104】
そのため、多重接続スイッチ700は、連結電線網が形成する角ごとにすべて、あるいは大部分に設けることを原則とする。しかし、連結経路の場合の数を十分に確保できれば、すべての角ごとに多重接続スイッチ700をすべて設けなくてもよく、各スイッチあたり連結可能な場合の数も減らして使用可能である。
【0105】
駐車空間内の充電用アダプタをどの程度設けるべきかは重要な事項である。最も好ましくは、すべての駐車空間ごとにアダプタが設けられる。なぜならば、そうする場合、内燃機関車や電気車を区分せずに車主が駐車できるというメリットを有する。また、追って電気車の比重が継続して増加する場合、上段の変圧器、AC/DCコンバータ、D/Dコンバータの補充だけで対応も可能であるからである。
【0106】
したがって、例えば、本発明は、最大同時充電電気自動車の台数が60台であれば、駐車空間のアダプタは400個あるいは500個といったような方式で設けられる。しかし、この数字は徹底して全体自動車における電気自動車の比重、電気自動車の使用形態などに応じて当業者が状況をみて適宜判断すべき事項でいくらでも多様に適用可能である。そして、状況によっては、駐車空間のアダプタは相当数省略可能であるが、少なくとも最大同時充電電気自動車の台数よりははるかに多くて連結電線網を設ける意味が、システムの部分的にあるいは全体的に生きていることが、本発明の核心といえる。
【0107】
他の実施例として、中継連結電線網4000なしに直ちに要請電力操作部3000から駐車場内電線網5000に連結されてもよい。例えば、駐車場内に多重接続スイッチ700は設けられているが、必要に応じて充電用アダプタ5015のない所が多数あったり、経路の場合の数が十分であれば、その部分を介して直ちに連結可能であり、その場合にも、多重接続スイッチ700の連結経路の場合の数を十分に確保できるからである。
【0108】
図3を参照すれば、本発明の一実施例による電気自動車充電システムは、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500aとを備える。
また、本発明の一実施例による電気自動車充電システムは、充対車9000と、充希者画面表示9100と、制御部400aとを備えることができる。
また、本発明の一実施例による電気自動車充電システムは、変圧器1000をさらに備えることができる。
【0109】
外部から供給される電源が前記変圧器1000で変換され、このようなに変換された電源が前記AC/DCコンバーティングシステム2000に供給される。前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、変圧器から供給される交流電源を直流電源に一次的に変換して供給する役割を果たす。
【0110】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000を介して一次的に交流電源を直流電源に変換し、変換された直流電源を要請電力操作部3000でDC/DC変換により電源を安定化し、充対車9000の充電時に使用可能になる。
【0111】
前記直流電力送達システム500aは、要請電力操作部3000と駐車場内電線網5000とで構成される。
直流電力送達システム500aは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000の出力端に連結されるDC/DCコンバータ(3011、3031など)と、前記各DC/DCコンバータの出力端に連結される断線連結スイッチ(3012など)とを備える要請電力操作部3000と、前記DC/DCコンバータと充電用アダプタ5015との間で前記DC/DCコンバータと前記充電用アダプタとを連結可能な電線網5000とを備えることができる。
【0112】
充電用アダプタ5015は、駐車場の駐車空間80の少なくとも一部に設けられる。前記DC/DCコンバータの台数は、最大同時充電電気自動車の台数に対応することができる。前記DC/DCコンバータの個数より前記充電用アダプタ5015の個数がさらに多い。
【0113】
前記要請電力操作部3000は、充希者の充電速度(要請電力)を提供するために、D/Dの選定またはD/Dの組み合わせ、充電速度(要請電力)設定などの制御を行い、充電速度(要請電力)を供給したり、供給を解除する役割を果たす。
【0114】
この時、充希者の充電速度というのは、たとえ当時要請しなかったとしても事前に協議または公告によって設定された速度を含む。また、充希者の出庫時間に応じてシステムで適正な時間と充電速度を自律的に適用できるが、これも充希者の意思が作用して充電時刻と充電速度が定められたという面から、充希者の充電速度という意味に含まれる。
【0115】
例えば、充希者は、夕方6時に駐車区域に充電用アダプタ5015に接続し、出車時間を翌朝8時に設定することができる。この場合、充希者と事前に合意された時間および充電率、例えば、出車時間(あるいは出車時間30分前)まで充電率90%まで行えば良いとした場合、本発明のシステムは、いくらでも人工知能あるいはアルゴリズムによって多様な状況に適切に対応しながら充電速度と充電時間を調整することができるであろう。この場合も、本発明では、充希者の希望充電速度タイプの1つと見なすことができる。
【0116】
そのため、要請電力操作部3000は、充希者の希望事項を直接受けて操作できるが、より好ましい態様は、充希者の充電速度(要請電力)などの希望事項をメイン制御装置6000が解析して、全体状況に合わせて与えられる制御命令によって操作されると見なすことができる。
【0117】
前記駐車場内電線網5000は、充対車9000がある位置まで充電経路を形成して充電速度(要請電力)を提供する役割を果たすことができ、前記充対車9000は、充電対象車両を意味し、充希者が要請した充電速度(要請電力)を要請電力操作部3000、駐車場内電線網5000を経て受ける。
【0118】
前記制御部400aは、メイン制御装置6000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム管理2100と、要請電力操作部管理3100と、駐車場内電線網管理5100と、充対車充電および情報管理8000と、顧客応対システム7000とを備えることができる。
【0119】
前記メイン制御装置6000は、充電のための全体的なシステムの管理と制御、内部または外部通信、前記顧客応対システム7000を制御して、充希者の端末に知らせたり、情報を送受信する役割を果たすことができる。
【0120】
前記メイン制御装置6000で内部または外部通信をする時に使用する通信方式は、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth、Zigbee、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0121】
前記許容電力量管理装置1100は、本発明による充電システムで使用する電力が前記変圧器1000の許容可能な総電力を超えないように持続的にモニタリングし制御する役割を果たす。このために、通常、電力をモニタリング、制御するための設備やソフトウェア、分電盤などを備えることができる。
【0122】
前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、前記変圧器1000から供給される電源を一次的に直流電源に変換する時に定められる電力を超えないように持続的にモニタリングし制御する役割を果たすことができ、前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、通常、電力をモニタリング、制御するための設備やソフトウェア、分電盤を備えることができる。
【0123】
もし、図10Aのように、AC/DCコンバーティングシステムは1つではないいくつかで構成される場合、前記AC/DCコンバーティングシステム管理2100は、それぞれのAC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050をモニタリングし制御することができる。
【0124】
前記要請電力操作部管理3100は、充希者の要請に応じてD/Dを選定したり、組み合わせ、または充電速度(要請電力)を決定し、これを供給したり、遮断するなどの制御と故障やリーク電流などの問題を把握する役割を果たすことができる。
【0125】
前記駐車場内電線網管理5100は、前記要請電力操作部3000から供給された充電速度(要請電力)を前記充対車9000の位置まで供給するための経路形成と充電完了後の経路形成解除を行う役割を果たすことができる。
【0126】
前記充対車充電および情報管理8000は、前記充対車9000から受信されるバッテリ情報、バッテリ残量、車両情報などの情報と連結された充対車9000が当該充電システムで充電可能な車両であるかを判断するなどの役割を果たすことができる。
【0127】
前記顧客応対システム7000は、課金システム7100と、会員情報管理システム7200と、充対車診断等7300とを備えることができる。本発明による実施例では3つに分けて説明したが、これは例示であって、システムの構築時、必要に応じてシステムが追加できることは言うまでもない。
【0128】
前記課金システム7100は、時間帯別/季節別料金情報、充電に使用された電力による料金計算、決済などの役割を果たし、前記会員情報管理システム7200は、充希者の決済情報、車両情報、予約情報などを格納する役割を果たすことができる。
【0129】
前記充対車診断等7300は、充対車充電および情報管理8000から受信される情報を格納し、情報に応じて充希者に伝達する役割を果たすことができる。
【0130】
前記充希者画面表示9100は、前記顧客応対システム7000から伝送される情報が充希者のスマートフォン、コンピュータなどのような端末に表示されることを意味する。
【0131】
図4Aは、本発明の実施例による変圧器1000から充対車9000が位置した所の充電用アダプタ5015までの全体的な構造を例として表現したものである。
図4Aを参照すれば、本発明の一実施例による電気車充電システムは、前記変圧器1000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500aとを備えて構成される。
【0132】
図4Aの変圧器1000は、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられれば、別の設置なしに当該変圧器を活用して電力を供給することができ、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられなければ、追加的な変圧器1000の設置により電力を供給することができる。
【0133】
図4AのAC/DCコンバーティングシステム2000は、1つで構成されてもよく、複数個で構成されてもよい。例えば、図10Aのように、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050で構成されてもよく、図10Bのように、1つのAC/DCコンバーティングシステムで構成されてもよい。前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050ごとに前記要請電力操作部3000が別個に備えられる。すなわち、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050は、それぞれ第1~第5要請電力操作部3010、3020、3030、3040、3050が連結される。
【0134】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、図10Aで5つで構成して例に挙げたが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、その数字がより多かったり、少なくてもよい。
【0135】
また、図4Aの実施例において、直流電力送達システム500aは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対1で連結したが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対多で連結されてもよい。
【0136】
図4Aは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aのうち、第1AC/DCコンバーティングシステム2010と第1直流電力送達システム510aを例として説明した。
【0137】
前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050から供給可能な電力は、すべて同一であってもよく、各システムごとに供給可能な電力量が異なっていてもよい。また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aに備えられた各要請電力操作部3000の直流電源の大きさは、すべて同一であってもよく、必要に応じて互いに異なる大きさの直流電源を用いて構成することができる。
【0138】
特に、ここで使用される電源において電圧の大きさは、市中に販売される電気自動車の充電電圧の大きさが多様であり得るので、前記システムを構築する時、その必要に応じて多様に構成することができる。例えば、電気自動車の充電電圧の大きさが800Vと400Vであれば、前記2つの電圧が使用される電気自動車の車両台数の比を考慮して構成することができる。
【0139】
また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aの各要請電力操作部3000と駐車場内電線網5000の細部構造は、前記第1要請電力操作部3010と第1駐車場内電線網5010の細部構造と同一であってもよいが、必要に応じて異なって構成してもよい。
【0140】
図4Aは、本発明の一実施例によりAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部とが分離されている電気車充電システムを例示する。
図4Aは、図10AのAC/DCコンバーティングシステム(a)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000がいくつかで構成され、前記要請電力操作部3000が図11aの要請電力操作部(a)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000に前記要請電力操作部3000が1つで構成された場合を示す図である。
【0141】
また、図4Aは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050ごとに前記要請電力操作部3000が別個に存在し、図13AのAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(a)のように前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と前記要請電力操作部3000が駐車場近傍の外部に構成される場合を示す図である。
【0142】
ここで、外部という意味は、当該駐車場の領域ではない他の別の空間を意味し、これは駐車場近傍の、別に前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000を構成できる設備空間になる。
【0143】
また、ここで、別の空間は、駐車場全体領域で前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000が充電を担う駐車場の領域を除いた領域が含まれ、駐車場と別個の空間になってもよいし、D/D断線連結スイッチ3012と前記多重接続スイッチ700を経て充電用アダプタ5015に連結されなければならない。
【0144】
さらに、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000が駐車場近傍の外部に構成される場合、駐車場近傍までAC電源で供給される。
【0145】
また、図15Aの駐車場内電線網で多重接続スイッチの構成(a)のように駐車面80上に多重接続スイッチ700が構成され、図6Aの充電用アダプタ(a)のように1つの充電用アダプタ5015が1つの電気自動車を充電できる場合を示した本発明による実施例である。
【0146】
前記実施例は、充希者が要請する充電速度(要請電力)は、前記第1要請電力操作部3010の電流固定型D/D3011で定められた充電速度(要請電力)を選択することができる。当該充電速度(要請電力)は、充対車9000の現在位置に応じて前記駐車場内電線網5010で多様に経路形成により充電用アダプタ5015と充対車9000に供給され、充電のための経路は、既存に使用されている経路を回避し、最短距離、最小限で多重接続スイッチ700を用いるように形成される。
【0147】
もう一つの実施例として、複数のAC/DCコンバータ、例えば、本発明で必要とする充電器を、DC/DCコンバータを付加せずに投入されるAC/DCコンバータを精巧に製作することにより、充電する直流電流を供給または遮断する断線連結スイッチを備える要請電力操作部と直接複数のAC/DCコンバータとを連結して用いられてもよい。
【0148】
前記経路形成過程で最も重要な点は、形成された経路の電線の長さと多重接続スイッチの数による電圧降下を最小化できる経路を形成することである。制御プログラムでは、前記経路形成時、シミュレーションにより形成される経路の電線の長さと多重接続スイッチの数による電圧降下を計算し、このうち最も電圧降下が少ない経路を選択することができる。
【0149】
また、さらに他の場合は、前記電圧降下を最小化する経路形成にのみ気を使う場合、充電経路が形成されない駐車面80が発生することがある。これを補うために、制御プログラムで各駐車面までの経路形成を予めシミュレーションして、電圧降下が少なくかつ、追加的な経路形成が容易となるように経路を選択することができる。
【0150】
それにより、追加的な選択事項として、駐車面80の上端などにLED表示灯などを設けて点滅させるなど、おすすめの駐車面を表示することもできる。
【0151】
また、前記充電経路が形成されない場合を最小化するために、駐車面80上に設けられた2つ以上の多重接続スイッチ700を連続的に用いる経路形成を最小化することが重要である。前記駐車面80上に設けられた多重接続スイッチ700を連続して用いて経路を形成すれば、単に連結のみのために用いられた多重接続スイッチ700の当該充電用アダプタ5015との追加的な充電のための経路形成が難しいので、当該駐車面80は、電気車が入ってきても充電が難しいことがある。そのため、前記駐車面80上に設けられた多重接続スイッチ700を連続して用いることを回避し、通路などに設けられた多重接続スイッチ700をよく活用して充電経路を形成することが好ましい。
【0152】
前記3つの充電経路形成方法は、独立して使用してもよく、駐車場に設けられる多重接続スイッチ700の数に応じて、一番目と二番目の方法、一番目と三番目の方法、3つの方法のうち2以上を使用してもよい。
【0153】
前記第1要請電力操作部3010は、第1DC/DCコンバータグループ41と断線連結スイッチ3012とで構成され、前記第1DC/DCコンバータグループ41は、電流固定型D/D3011のみで構成され、すべて同じ大きさの充電速度(要請電力)を供給することができるが、互いに異なる大きさの充電速度を供給することができる。それぞれの電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)は、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
【0154】
前記実施例において、充希者の充電速度(要請電力)の選択により、メイン制御装置6000の判断に応じて前記第1要請電力操作部3010の電流固定型D/D3011が選定され、前記第1駐車場内電線網5010の経路を先に形成し、当該作業が完了すれば、前記第1要請電力操作部3010の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0155】
前記第1DC/DCコンバータグループ41の電流固定型D/D3011を多様に構成して、直流電源を活用した緩速充電から急速充電まで充希者の選択により充電速度(要請電力)を提供できるというメリットがあり、電気自動車の数が増加する時、AC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000とを追加的に設けて、既存に構成された充電システムの拡張が可能というメリットがある。
【0156】
また、前記実施例では、図12AのDC/DCコンバータの構成(a)を例として説明したが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、図12Bのように、電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022とで構成された第2DC/DCコンバータグループ42と、図12Cのように、電流可変型D/D3031で構成された第3DC/DCコンバータグループ43と、図12Dのように、電流固定型D/D3011と電流可変型D/D3031とが混合された構成である第4DC/DCコンバータグループ44で構成してもよい。
【0157】
電気が流れる時に経路形成を行えば、逆起電力などの多様な電気的問題が発生しうるが、前記実施例のように、経路形成後に断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給すれば、このような問題を事前に防止できるというメリットがある。
【0158】
また、前記実施例に表示されていないが、本発明のように、直流電力を使用する時、故障発生時に故障電流を遮断するための直流遮断器のような機器が追加可能であり、逆電流継電器、地絡継電器、残留電流装置などのような直流電力を使用しながら生じうる事故を事前に予防できる機器を追加的に用いて構成される。
【0159】
経路を設定するために、前記第1駐車場内電線網5010に用いられる多重接続スイッチ700の動作のための電源は、電気自動車充電のための電源とは別個に、一般交流や直流電源を使用することができる。
【0160】
本発明で用いられる前記多重接続スイッチ700の構造は、一つの実施例として、図5Cのように、上下と左右に連結される場合、すなわち前記多重接続スイッチ700に4つの電線が連結される場合の例を説明したが、図16A図16Dのように、電線網の形態に応じて、4つの電線ではない、より多いか、より少ない数の電線が連結されてもよい。
【0161】
また、前記駐車場内電線網5010は、図16A図16Dの三角形、四角形、六角形、六面体は、本発明の実施例による例示に過ぎず、多角形、正四面体など、必要に応じて形態がより多様に構成可能であり、前記形状を混合して使用してもよい。
【0162】
本発明による充電システムにおいて重要な点は、駐車面80より少ない数の電力供給装置を有する要請電力操作部3000でそれよりはるかに多い数の駐車面80に設けられた充電用アダプタ5015で充希者の要請に応じて多様に経路を形成して充対車9000を充電することができ、すでに設定された経路との混線なしに新しい経路を形成することができ、駐車場内のどこでも充電可能ということが核心である。
【0163】
また、既存の経路との混線を回避して新しい経路を形成できるように多重接続スイッチ700の数を十分に確保できなければならず、多重接続スイッチ700は、基本的に駐車面80に設けられ、もし、新しい経路を形成するのに多重接続スイッチ700の数が不足すれば、駐車面80以外の通路などの位置に、追加的に多重接続スイッチ700を設けることができる。
【0164】
充電用アダプタ5015は、すべての駐車面80ごとに1つずつ設けられることが最も好ましい。この場合、電気自動車を充電するために、既存の内燃機関自動車が移動せずにどこでも駐車ができるというメリットがある。また、追って電気自動車の比重が増加すれば、変圧器1000、AC/DCコンバーティングシステム2000、要請電力操作部3000の追加的な設置だけで対応可能というメリットがある。
【0165】
例えば、本発明の最大同時充電電気自動車数が60台であれば、駐車面80に設けられる充電用アダプタ5015の数は400個あるいは500個といったように設けられる。しかし、この数字は全体駐車面80に対する電気自動車の比重や使用形態などによって異なり、状況によって前記充電用アダプタ5015の数が省略されるか、より増加することができる。最大同時充電電気自動車の数よりは、前記充電用アダプタ5015が多く設けられて、すべての駐車面80あるいは状況によって特定領域の駐車面80のどこでも充電ができるということが、本発明の核心といえる。
【0166】
また、例えば、充希者が充電用アダプタ5015を充対車9000に連結し、充電終了時間を設定した時、充電開始前まで前記充電用アダプタ5015が連結された多重接続スイッチ700のスイッチを解除して充対車9000に電気が流れないように制御することができ、充電が開始された後、充電終了時間に合わせて充電が完了するように、本発明による充電システムにおいて充電速度、断線連結スイッチ3012などを制御することができる。
【0167】
充電終了時間になったり充電が完了した後、充電用アダプタ5015が除去されずに継続して連結されていても、前記充電用アダプタ5015が連結された多重接続スイッチ700の連結を解除して、充希者が前記充電用アダプタ5015の連結を解除する前まで電気が流れないように設定することができる。
【0168】
また、ここで、充電完了とは、運営システムおよび充希者の設定によって充電率を設定することができるが、例えば、急速充電によって80%までのみ充電し、これを充電完了することを意味するようにしてもよい。
【0169】
しかし、本発明は、DC急速充電によって80%まで充電された後、交流緩速充電に切り替えられて90%以上まで充電完了することを意味することができる。
【0170】
前記急速と交流緩速方法を具体的に説明すれば、例えば、急速充電により80%まで充電されると、すでに形成された充電経路解除過程は、充電用アダプタ5015のスイッチ連結が先に解除され、充電器のスイッチが連結解除、多重接続スイッチ700の連結を解除する順に進行し、十分に直流充電が終了した後、充電用アダプタ5015またはアダプタ保管箱のスイッチを制御して、別の交流電力を充対車9000に供給することができる。
【0171】
また、前記例において、充電用アダプタ5015は、駐車場の天井や壁面、床の内/外部、別のハウジングを構成して内部に配置することができ、充対車9000と直接連結される有線のアダプタだけでなく、例えば、磁気誘導、磁気共振、電磁波などの方式の無線充電が可能なモジュールで構成することができる。
【0172】
図4Bは、本発明の実施例による変圧器1000から充対車9000が位置した所の充電用アダプタ5015までの全体的な構造を例として表現したものであり、電気車充電システムは、前記変圧器1000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500aとを備えて構成される。
【0173】
図4Bは、電線網が互いに連結されて電力を伝達できる場合を例示する。
図4Bの変圧器1000は、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられれば、別の設置なしに当該変圧器を活用して電力を供給することができ、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられなければ、追加的な変圧器1000の設置により電力を供給することができる。
【0174】
図4BのAC/DCコンバーティングシステム2000は、1つで構成されてもよく、複数個で構成されてもよい。例えば、図10Aのように、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050で構成されてもよく、図10Bのように、1つのAC/DCコンバーティングシステムで構成されてもよい。
【0175】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、図10Aで5つで構成して例に挙げたが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、その数字がより多いか、少なくてもよい。
【0176】
また、図4Bの実施例において、直流電力送達システム500aは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対1で連結したが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対多で連結されてもよい。
【0177】
図4Bは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aのうち、第1AC/DCコンバーティングシステム2010と第1直流電力送達システム510aを例として説明した。
【0178】
前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050から供給可能な電力は、すべて同一であってもよく、各システムごとに供給可能な電力量が異なっていてもよい。また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aに備えられた各要請電力操作部3000の直流電源の大きさは、すべて同一であってもよく、必要に応じて互いに異なる大きさの直流電源を使用して構成することができる。
【0179】
特に、ここで使用される電源において電圧の大きさは、市中に販売される電気自動車の充電電圧の大きさが多様であり得るので、前記システムを構築する時、その必要に応じて多様に構成することができる。例えば、電気自動車の充電電圧の大きさが800Vと400Vであれば、前記2つの電圧が使用される電気自動車の車両台数の比を考慮して構成することができる。
【0180】
また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aの各要請電力操作部3000と駐車場内電線網5000の細部構造は、前記第1要請電力操作部3010と第1駐車場内電線網5010の細部構造と同一であってもよいが、必要に応じて異なって構成してもよい。
【0181】
本発明の一実施例による電気車充電システムは、要請電力操作部3000を複数個備え、前記複数の要請電力操作部3000は、相互間に電力を伝達することができる。
【0182】
図4Bは、図10AのAC/DCコンバーティングシステム(b)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000がいくつかで構成され、前記要請電力操作部3000が図11Bの要請電力操作部(b)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000に前記要請電力操作部3000がいくつかで構成され、図11Dの要請電力操作部(d)のように第1~第4要請電力操作部3010、3020、3030、3040は互いに電力伝達が可能な場合を示す図である。
【0183】
また、図4Bは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050ごとに前記要請電力操作部3000が別個に存在し、図13AのAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(a)のように前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と前記要請電力操作部3000が駐車場近傍の外部に構成される場合を示す図である。
【0184】
前記第1~第4要請電力操作部3010、3020、3030、3040は、第1DC/DCコンバータグループ41と断線連結スイッチ3012とで構成され、前記第1DC/DCコンバータグループ41は、電流固定型D/D3011のみで構成され、すべて同じ大きさの充電速度(要請電力)を供給することができるが、互いに異なる大きさの充電速度を供給することができる。それぞれの電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)は、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
【0185】
また、図4Bでは、第1~第4要請電力操作部3010、3020、3030、3040のDC/DCコンバータグループ40は、すべて図12Aの第1DC/DCコンバータグループ41で構成して例に挙げたが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、各要請電力操作部3000のDC/DCコンバータグループ40は、すべて同一であっても、互いに異なっていてもよいし、これは、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
【0186】
前記第1DC/DCコンバータグループ41の電流固定型D/D3011を多様に構成して直流電源を活用した緩速充電から急速充電まで充希者の選択により充電速度(要請電力)を提供できるというメリットがあり、電気自動車の数が増加する時、AC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000とを追加的に設けて、既存に構成された充電システムの拡張が可能というメリットがある。
【0187】
また、図15Aの駐車場内電線網で多重接続スイッチの構成(a)のように駐車面80上に多重接続スイッチ700が構成され、図6Aの充電用アダプタ(a)のように1つの充電用アダプタ5015が1つの電気自動車を充電できる場合を示した本発明による実施例である。
【0188】
図4Cは、本発明の実施例による変圧器1000から充対車9000が位置した所の充電用アダプタ5015までの全体的な構造を例として表現したものであり、電気車充電システムは、前記変圧器1000と、許容電力量管理装置1100と、AC/DCコンバーティングシステム2000と、直流電力送達システム500aとを備えて構成される。
【0189】
図4Cは、電線網が互いに分離されている場合を例示する。
図4Cの変圧器1000は、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられれば、別の設置なしに当該変圧器を活用して電力を供給することができ、すでに設けられた変圧器が充電に使用される電力に耐えられなければ、追加的な変圧器1000の設置により電力を供給することができる。
【0190】
図4CのAC/DCコンバーティングシステム2000は、1つで構成されてもよく、複数個で構成されてもよい。例えば、図10Aのように、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050で構成されてもよく、図10Bのように、1つのAC/DCコンバーティングシステムで構成されてもよい。
【0191】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、図10Aで5つで構成して例に挙げたが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、その数字がより多いか、少なくてもよい。
【0192】
また、図4Cの実施例において、直流電力送達システム500aは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対1で連結したが、これは本発明の実施例による一つの例に過ぎず、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と1対多で連結されてもよい。
【0193】
図4Cは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aのうち、第1AC/DCコンバーティングシステム2010と第1直流電力送達システム510aを例として説明した。
【0194】
前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050から供給可能な電力は、すべて同一であってもよく、各システムごとに供給可能な電力量が異なっていてもよい。また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aに備えられた各要請電力操作部3000の直流電源の大きさは、すべて同一であってもよく、必要に応じて互いに異なる大きさの直流電源を使用して構成することができる。
【0195】
特に、ここで使用される電源において電圧の大きさは、市中に販売される電気自動車の充電電圧の大きさが多様であり得るので、前記システムを構築する時、その必要に応じて多様に構成することができる。例えば、電気自動車の充電電圧の大きさが800Vと400Vであれば、前記2つの電圧が使用される電気自動車の車両台数の比を考慮して構成することができる。
【0196】
前記第1~第2要請電力操作部3010、3020は、第1DC/DCコンバータグループ41と断線連結スイッチ3012とで構成され、前記第1DC/DCコンバータグループ41は、電流固定型D/D3011のみで構成され、すべて同じ大きさの充電速度(要請電力)を供給することができるが、互いに異なる大きさの充電速度を供給することができる。それぞれの電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)は、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
また、図4Cでは、第1~第2要請電力操作部3010、3020のDC/DCコンバータグループ40は、すべて図12Aの第1DC/DCコンバータグループ4010で構成して例に挙げたが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、各要請電力操作部3000のDC/DCコンバータグループ40は、すべて同一であっても、互いに異なっていてもよいし、これは、設備時、当該駐車場の状況を考慮して多様に決定可能である。
【0197】
前記第1DC/DCコンバータグループ41の電流固定型D/D3011を多様に構成して直流電源を活用した緩速充電から急速充電まで充希者の選択により充電速度(要請電力)を提供できるというメリットがあり、電気自動車の数が増加する時、AC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000とを追加的に設けて、既存に構成された充電システムの拡張が可能というメリットがある。
【0198】
また、第1~第5直流電力送達システム510a、520a、530a、540a、550aの各要請電力操作部3000と駐車場内電線網5000の細部構造は、前記第1要請電力操作部3010と第1駐車場内電線網5010の細部構造と同一であってもよいが、必要に応じて異なって構成してもよい。
【0199】
前記電線網5000は、分離された複数の電線網を備えることができる。図4Cを参照すれば、第1駐車場内電線網5010は、2つの分離された電線網を備えることができる。
【0200】
図4Cは、図10AのAC/DCコンバーティングシステム(a)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000がいくつかで構成され、前記要請電力操作部3000が図11Bの要請電力操作部(b)のように前記AC/DCコンバーティングシステム2000に前記要請電力操作部3000がいくつかで構成され、図4Bとは異なり、第1~第2要請電力操作部3010、3020は互いに電力伝達が不可能な場合を示す図である。
【0201】
また、図4Cは、前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050ごとに前記要請電力操作部3000が別個に存在し、図13AのAC/DCコンバーティングシステムと要請電力操作部の位置(a)のように前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050と前記要請電力操作部3000が駐車場近傍の外部に構成される場合を示す図である。
【0202】
さらに、図15Aの駐車場内電線網で多重接続スイッチの構成(a)のように駐車面80上に多重接続スイッチ700が構成され、図6Aの充電用アダプタ(a)のように1つの充電用アダプタ5015が1つの電気自動車を充電できる場合を示した本発明による実施例である。
【0203】
一方、前記電線網5000には3つ以上の電線が選択的に連結される接点を形成可能な複数の角が形成され、その角のうち選択された角には前記多重接続スイッチ700が配置される。多重接続スイッチ700は、電線網5000の3つ以上の電線に連結され、前記3つ以上の電線のうち一部の電線を連結して選択的に連結経路を形成することができる。
【0204】
図4Dは、図4Aと類似するが、さらに他の実施例として、駐車場内電線網5000に一部または全空間に多重接続スイッチ700がなく、経路形成は別の空間に位置した中継連結電線網4000で行われる場合の例を示す図である。多重接続スイッチ700がない駐車空間に存在する各駐車面80に設けられた充電用アダプタ5015は、形成された経路を介して電力供給のための電線とそれぞれ連結される。
【0205】
前記電線は、すべて経路形成のための別の空間に集まり、各電線は、多重接続スイッチ700と電線とで構成された中継連結電線網4000(あるいは複合分電盤、または多角的分電盤など多様に表現できる)に連結される。前記中継連結電線網4000は、充希者の要請に応じて充電器から駐車面80までの経路を形成し、要請電力操作部3000から供給される電力は、前記中継連結電線網4000で形成された経路によって駐車面80まで電力を供給する。
【0206】
前記中継連結電線網4000の形態は、四角形、台形など多様な形態で構成され、形態は、前記中継連結電線網4000が設けられる空間の形態と経路形成のための多重接続スイッチの構成によって異なる。
【0207】
図5Aは、多重接続スイッチ700の実現の一例を示す図である。
図5Aを参照すれば、それぞれ異なる電線に連結されるソケット1410と、前記ソケット1410を連結する内部配線1500と、前記内部配線1500の少なくとも一部に配置される複数のスイッチ1600と、前記複数のスイッチ1600を動作させて、連結された複数の電線750、760、770、780のうち2つの電線が連結される連結経路を1つ以上選択的に形成するコントローラ1420とを備えることができる。
【0208】
多重接続スイッチ700は、電線経路形成のためのスイッチ1600と、スイッチ1600を制御するためのデマルチプレクサ1430と、使用中の経路を表示するためのLED1440と、デマルチプレクサ1430などを制御し、メイン制御装置6000と通信などの役割を果たすコントローラ1420と、メイン制御装置6000との通信のための通信線と、コントローラ1420に電源供給のための電源線と電源部とで構成される。連結経路を表示するLED1440は、前記複数のスイッチ1600に対応する個数で備えられる。
【0209】
図5Aを参照すれば、外部から前記多重接続スイッチ700に連結される電線750、760、770、780は、前記多重接続スイッチ700の内部配線1500に連結される。各電線750、760、770、780には3つの内部配線(1510、1520、1530)(1550、1520、1560)(1560、1540、1510)(1530、1540、1550)が連結される。
【0210】
図5Aを参照すれば、2つのソケット1410の間ごとに2つのスイッチ1600が配置される。すなわち、1つの経路1510、1520、1530、1540、1550、1560あたり2つのスイッチ1600が配置される。
【0211】
前記電線750、760、770、780は、それぞれ3つの経路(1510、1520、1530)(1550、1520、1560)(1560、1540、1510)(1530、1540、1550)のうちの1つを選択可能なスイッチ1600に連結される。したがって、各電線750、760、770、780に連結されたスイッチ1600の状態に応じて、前記多重接続スイッチ700は、上-下1520、左-右1540、左-上1510、左-下1560、右-上1530、右-下1550の計6つの経路形成が可能である。
【0212】
また、2つの経路を互いに重ならないように形成することができ、前記6つの基本的な経路形成、前記3つの2経路形成時に連結される電線に連結された他のスイッチはOFF状態を維持する。
すなわち、前記電線に連結された他のスイッチがON状態になれば、前記電線を介して供給される電力が1つの経路ではない様々な経路に分散する問題が発生しうるので、前記経路形成のために用いられるスイッチ以外に、前記電線に連結された他のスイッチはOFF状態を維持する。
【0213】
第1ソケット1410aに連結される外部電線750は、左-上1510の経路で第2ソケット1410bおよび外部電線770に連結され、上-下1520の経路で第4ソケット1410dおよび外部電線760に連結され、右-上1530の経路で第3ソケット1410cおよび外部電線780に連結される。
【0214】
第2ソケット1410bに連結される外部電線770は、左-上1510の経路で第1ソケット1410aおよび外部電線750に連結され、左-右1540の経路で第3ソケット1410cおよび外部電線780に連結され、左-下1560の経路で第4ソケット1410dおよび外部電線760に連結される。
【0215】
第3ソケット1410cに連結される外部電線780は、右-上1530の経路で第1ソケット1410aおよび外部電線750に連結され、左-右1540の経路で第2ソケット1410bおよび外部電線770に連結され、右-下1550の経路で第4ソケット1410dおよび外部電線760に連結される。
【0216】
第4ソケット1410dに連結される外部電線760は、上-下1520の経路で第1ソケット1410aおよび外部電線750に連結され、右-下1550の経路で第3ソケット1410cおよび外部電線780に連結され、左-下1560の経路で第2ソケット1410bおよび外部電線770に連結される。
【0217】
一方、電源線から供給される電圧がコントローラ1420の動作電圧と同一であるか、動作電圧範囲内であれば、前記電源部は省略可能であり、前記LED1440も使用中の経路を表示するために使用したが、省略可能である。
【0218】
また、前記多重接続スイッチ700と前記メイン制御装置6000との通信は、RS485通信だけでなく、USART、RS232、CAN、LAN、LIN、WiFi、Bluetooth、Zigbeeなど多様な有無線通信を用いることができる。
【0219】
前記スイッチ1600は、電気自動車の充電器に用いられるEV Relays(DC Contactor)などを用いることができ、多重接続スイッチ700に適した別のスイッチを製作して用いてもよいし、要請電力操作部3000に構成されたDC/DCコンバータの出力電圧と、最大出力電流に応じて選定可能である。
【0220】
高い電圧と電流が流れる状態でスイッチをOFFする場合、アークが発生してスイッチに様々な問題を引き起こすことがある。しかし、本発明による充電システムは、充電のための電力を供給する前に予め多重接続スイッチ700を制御して経路を形成し、経路形成が完了すれば、断線連結スイッチ3012をONして電力を供給し、充電が完了した後、断線連結スイッチ3012をOFFし、経路形成を解除する。これにより、アークなどの問題を事前に防止することができる。
【0221】
図5Aは、1つの経路1510、1520、1530、1540、1550、1560に2つのスイッチを用いる。これにより、もし、ある経路で1つのスイッチが故障する場合、他のスイッチの制御によりスイッチの故障で発生しうる問題を予防することができる。
【0222】
本発明の一実施例によれば、デマルチプレクサ1430のような素子を用いてスイッチ1600を制御することができる。多重接続スイッチ700は、前記複数のスイッチ1600と制御線で連結され、前記コントローラ1420の制御により前記スイッチ1600を動作させる複数のデマルチプレクサ1430を備えることができる。
【0223】
図5Cのように、デマルチプレクサ1430のような素子は省略可能であり、前記多重接続スイッチ700を実現するのに用いられる素子によって異なって構成される。
【0224】
図5Aは、本発明による一実施例を示す図であり、例示された前記構成だけでなく、前記多重接続スイッチ700は多様に実現可能である。
【0225】
図5Bは、図5Aの構成において経路形成に必要なスイッチのみを用いて構成した例を示す図である。図5Bを参照すれば、2つのソケット1410の間ごとに1つのスイッチ1600が配置される。すなわち、1つの経路1510、1520、1530、1540、1550、1560あたり1つのスイッチ1600が配置される。
【0226】
図5Aは、故障などの問題を予防するために前記多重接続スイッチ700内に追加的にスイッチを構成したが、もし、多重接続スイッチ700でない他の所で故障などの問題を予防または問題発生時に遮断できるシステムが構成されれば、図5Bのように、スイッチは、経路形成に必要な数だけ用いて構成される。
【0227】
図5Cは、図5Bの構成においてデマルチプレクサ1430が省略されて構成された例を示す図である。前記複数のスイッチ1600と前記コントローラ1420とは、制御線で直接連結される。デマルチプレクサ1430は、コントローラ1420でスイッチ1600を制御するためのI/Oが不足する場合に使用可能である。もし、スイッチ1600を制御するためのコントローラ1420のI/Oが十分であれば、図5Cのように、デマルチプレクサ1430を省略して構成することができる。また、スイッチ1600を動作させるためのスイッチ制御電圧レベルがコントローラ1420のI/O出力電圧レベルと異なれば、追加的にスイッチ1600を動作させるための回路が構成される。
【0228】
また、前記図5A図5Cでソケット1410a、1410b、1410c、1410dとスイッチ1600、スイッチ1600の間に連結される電線は、PCB配線で設計してもよく、電線に流れる電流の大きさに応じて、PCB配線ではない別の電線を直接的に半田付けなどにより連結して用いることができる。
【0229】
充電用アダプタ5015は、それぞれ2つの多重接続スイッチ700の間に配置される。また、2つの多重接続スイッチ700の間に、複数の充電用アダプタ5015が配置されてもよい。
【0230】
図5Dは、本発明のさらに他の実施例によるスイッチの数と経路の数を同一に構成し、2つの線を連結できるように構成された多重接続スイッチ構造の例を示す図である。前記複数のスイッチ1600と前記コントローラ1420とは、制御線で直接連結される。また、前記図13Dで多重接続スイッチ700に流れる電流の大きさが大きいため、PCB配線ではない別の線で構成することができ、複数のスイッチ1600間の連結時に発生する接触抵抗を低減するためにバスバータイプで連結することもできる。図13Dは、銅バスバーを活用して構成した多重接続スイッチ700の内部を示したものであり、前記配置は、本発明による一つの例に過ぎず、異なって配置されたり、銅バスバーではない、接触抵抗を低減できる他の種類の材料を用いて構成することができる。
【0231】
また、電線と銅バスバーとを連結する時に発生する接触抵抗を低減するために、電線と銅バスバーとの間の空間を金属充填材で満たして接触面積を拡大する多様な方法が使用可能である。例えば、融点が比較的低い鉛や合金(アマルガム等)を電線と銅バーとが接続している間の空き空間に高圧で瞬間噴射して接触抵抗を低下させる方法が使用できる。
【0232】
図6Aは、本発明の実施例による1つの駐車面80に1つの充電用アダプタ5015が設けられる場合の例を示す図である。例えば、本発明による充電システムが構成された駐車場の駐車面80が計500個であれば500個の前記充電用アダプタ5015が設けられる。
【0233】
前記例は、すべての駐車面80を充電可能な場合である。もし、状況によって特定の層や駐車場の一部領域のみ電気自動車充電のための空間として構成すれば、前記充電用アダプタ5015の数は、駐車面80の数より少ない。例えば、駐車場全体の駐車面80が500個であるが、電気自動車充電のための駐車面80が200個であれば200個の前記充電用アダプタ5015が設けられる。すなわち、前記充電用アダプタ5015は、本発明による充電システムを構成する時、当該駐車場の状況によって異なって構成することができる。
【0234】
図6Bは、本発明の実施例による2つの駐車面80の間に1つの充電用アダプタ5015が設けられる場合の例を示す図であり、1つの充電用アダプタ5015が2つの駐車面80のいずれか1つの電気自動車を充電するのに用いられる。
【0235】
図6Bは、2つの駐車面80の間に1つの充電用アダプタ5015を設けた場合の例を示したが、これは本発明の一実施例による構成を示したものであり、1つの充電用アダプタ5015がより多い数の駐車面80を担うことができる。
【0236】
図6Cを参照すれば、前記充電用アダプタ5015は、2つの多重接続スイッチ700の間で1つの線で連結されるが、いくつかの充電用アダプタ5015が連結されて構成される。この場合、充電用アダプタ5015の数はいくつかであるが、実際の充電に用いられる前記充電用アダプタ5015はその1つであり、その他の充電用アダプタ5015は充電に用いられなくてもよい。この場合、前記充電用アダプタ5015の数は、いくつかの充電用アダプタが出ていても、1つと見なす。
【0237】
例えば、2つの多重接続スイッチ700の間に物理的に2つの充電用アダプタ5015が連結され、それぞれ互いに異なる充対車9000に連結されている時、各充希者が設定した充電終了時間に応じていずれか1つの充対車9000を先に充電し、前記充対車9000の充電が完了したり、充電終了時間になった時、他の1つの充対車9000を充電することができる。すなわち、すべての充対車9000に充電用アダプタ5015が連結されていても、優先順位によって1つずつ充電することができる。
【0238】
一方、前記充電用アダプタ5015は、電線網5000に脱着可能に備えられる。例えば、前記充電用アダプタ5015は、電線網5000のソケットに脱着可能に備えられる。充希者は自分の電気車の充電プロトコルに符合する充電用アダプタをトランクなどに載せて電線網5000に連結して用いることができる。
【0239】
図7Aは、本発明の実施例による要請電力操作部が2つが独立して構成された例を示す図である。図7Aで例示された電気車充電システムおよびこれを備える駐車場は、電気車のみ駐車が可能であり、総駐車面80は32面、用いられた多重接続スイッチ700の数は60個、第1要請電力操作部3010のD/D4個、第2要請電力操作部3020のD/D4個で構成し、駐車場内電線網5000の形成に用いられた電線の長さは約998m、任意の地点での経路形成に必要な多重接続スイッチ700の数は平均的に4個で、最小2個から最大6個程度である。
【0240】
また、多重接続スイッチ700は、基本的に駐車面上に設けられるが、最適な経路形成のための場合の数を増やすために通路などの位置に追加的に設けることができる。図7Aでは計12個の多重接続スイッチ700が経路形成のために追加的に設けられた。
【0241】
前記駐車場は、一般型駐車単位区画の最小基準である2.3m×5.0m、直角駐車の基準によって車道は6メートル、柱は0.5mで構成し、これは本発明の実施例による一つの構成に過ぎず、駐車場設計当時の基準によって当該長さは変化可能であり、一般型駐車単位区画の最小基準ではない、拡張型駐車単位区画の最小基準や、一般型駐車単位区画の最小基準より大きく設計してもよい。
【0242】
電線の長さによる電圧降下、多重接続スイッチ700内部のリレースイッチで発生する電圧降下、電線と多重接続スイッチ700との締結時に発生する接触抵抗による電圧降下を測定するために計3種類で実験を進行させた。25SQ電線とリングタイプの圧着端子、100SQ電線とリングタイプの圧着端子、100SQ電線と銅バスバーを用いて5回ずつ実験を進行させ、5回の実験で平均的に発生する電圧降下を細部的に測定した。
【0243】
【表1】
【0244】
最初の実験は、三輪電気車を用いた充電システムにおいて、25SQ電線とリングタイプの圧着端子を用いて15.5Aの電流を供給し、測定された電線による電圧降下は平均的に0.01V/m、多重接続スイッチ700の1個あたりに発生する電圧降下は平均的に0.05Vと測定された。また、25SQ電線を多重接続スイッチ700の1個に連結すれば、0.0419Ωの接触抵抗が発生し、これにより測定される電圧降下は平均的に0.65Vと測定され、25mあたりの電圧降下は平均的に0.94Vと測定された。
【0245】
【表2】
【0246】
二番目の実験では、電気車充電器を用いた充電システムにおいて、100SQ電線とリングタイプの圧着端子を用いて125Aの電流を供給し、測定された電線による電圧降下は平均的に0.02V/m、多重接続スイッチ700の1個あたりに発生する電圧降下は平均的に0.05Vと測定された。また、100SQ電線を多重接続スイッチ700の1個に連結すれば、0.0204Ωの接触抵抗が発生し、これにより測定される電圧降下は平均的に2.55Vと測定され、25mあたりの電圧降下は平均的に3.1Vと測定された。
【0247】
【表3】
【0248】
三番目の実験では、電気車充電器を用いた充電システムにおいて、100SQ電線と銅バスバーを用いて125Aの電流を供給し、測定された電線による電圧降下は平均的に0.02V/m、多重接続スイッチ700の1個あたりに発生する電圧降下は平均的に0.05Vと測定された。また、100SQ電線を多重接続スイッチ700の1個に連結すれば、0.0105Ωの接触抵抗が発生し、これにより測定される電圧降下は平均的に1.31Vと測定され、25mあたりの電圧降下は平均的に1.86Vと測定され、前記接触抵抗は電線の太さと圧着端子の接触面積によって異なる。
【0249】
【表4】
【0250】
また、経路形成に用いられる平均的な電線の長さは最小8mから最大25mで約0.16Vから約0.5V、リレーによる電圧降下は1個あたり0.05Vで、前記多重接続スイッチ700による電圧降下と電線の長さによる電圧降下とリレーによる電圧降下は十分に補償可能な水準と測定される。
【0251】
さらに、前記例において、駐車場は、マンション、共同住宅などの多世帯住宅の駐車場、有/無料駐車場、公営駐車場、サービスエリアの駐車場、商業的な充電所などになってもよいし、屋外駐車場に設けられる場合、本発明の実施例による充電システムだけでなく、太陽光発電のような新再生エネルギー発電を別に追加して構成してもよい。
【0252】
図7Bは、本発明の実施例による隣接した駐車面に位置した多重接続スイッチ700を1つのラインにまとめて多重接続スイッチライン単位で管理する構成の例を示す図である。図7Bの場合、隣接した多重接続スイッチ700が横にあるので、横1列を1つの多重接続スイッチラインにまとめて管理する。図7Bで各多重接続スイッチラインは、隣接していても円滑な通信のために最大32個までのみ1つのラインにまとめて用いることができ、通路に位置した多重接続スイッチ700の場合、隣接した多重接続スイッチ700を1つのラインにまとめて管理し、前記多重接続スイッチラインは、制御装置(サーバ、PC等)との通信により多重接続スイッチ700を制御して経路を形成したり、形成を解除する。前記多重接続スイッチラインで最大32個としたが、これは実施例による一つの例に過ぎず、より多いか、より少なくてもよい。
【0253】
前記多重接続スイッチラインは、多重接続スイッチ700間の通信や多重接続スイッチラインと制御装置(サーバ、PC)と通信をする時に使用する通信方式は、RS485、P-NET、R-NET、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth、Zigbee、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0254】
図7Cは、本発明の実施例による隣接した駐車面に位置したアダプタまたはアダプタ保管箱を1つのラインにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ライン単位で管理する構成の例を示す図である。
【0255】
図7Aのように、電気車充電システムを構成した時、アダプタまたはアダプタ保管箱は、各駐車面に1つずつ設けられる。アダプタ保管箱なしにアダプタが直ちに設けられてもよいが、別のアダプタを備えて構成されるアダプタ保管箱を設けることができる。前記アダプタまたはアダプタ保管箱は、充電器から多重接続スイッチ700を活用して形成された経路を経て供給される電力を電気車に供給または遮断する役割を果たすことができる。
【0256】
前記アダプタまたはアダプタ保管箱は、電気車に連結されたアダプタの通信線を介して電気車のバッテリ情報などを持続的にモニタリングし、制御装置(サーバ、PC)に伝送するなど持続的に通信のやり取りをする。もし、緊急状況が発生したり、別の充電中断要請などを受けた時、迅速に制御装置(サーバ、PC)と情報のやり取りをしなければならないので、図7Cではアダプタまたはアダプタ保管箱を4個を1つにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ラインで管理する。前記アダプタまたはアダプタ保管箱ラインで4個としたが、これは実施例による一つの例に過ぎず、より多いか、より少なくてもよい。
【0257】
前記アダプタまたはアダプタ保管箱ラインは、アダプタまたはアダプタ保管箱との間の通信やアダプタまたはアダプタ保管箱ラインと制御装置(サーバ、PC)と通信をする時に使用する通信方式は、RS485、P-NET、R-NET、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth、Zigbee、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0258】
図8Aは、本発明の実施例による要請電力操作部が2Tが独立して構成された例を示す図である。図8Aで例示された電気車充電システムおよびこれを備える駐車場は、電気車と内燃機関車などが自由に駐車可能であり、総駐車面80は80面、用いられた多重接続スイッチ700の数は116個、第1要請電力操作部3010のD/D2個、第2要請電力操作部3020のD/D2個、第3要請電力操作部3030のD/D2個、第4要請電力操作部3040のD/D2個で構成し、駐車場内電線網5000の形成に用いられた電線の長さは約2,315m、任意の地点での経路形成に必要な多重接続スイッチ700の数は平均的に6個で、最小2個から最大10個程度である。
【0259】
また、多重接続スイッチ700は、基本的に駐車面上に設けられるが、最適な経路形成のための場合の数を増やすために通路などの位置に追加的に設けることができる。図8Aでは、計20個の多重接続スイッチ700が経路形成のために追加的に設けられた。
【0260】
前記駐車場は、一般型駐車単位区画の最小基準である2.3m×5.0m、直角駐車の基準によって車道は6メートル、柱は0.5mで構成し、これは本発明の実施例による一つの構成に過ぎず、駐車場設計当時の基準によって当該長さは変化可能であり、一般型駐車単位区画の最小基準ではない、拡張型駐車単位区画の最小基準や、一般型駐車単位区画の最小基準より大きく設計してもよい。
【0261】
また、前記例において、駐車場は、マンション、共同住宅など多世帯住宅の駐車場、有/無料駐車場、公営駐車場、サービスエリアの駐車場、商業的な充電所などになってもよいし、屋外駐車場に設けられる場合、本発明の実施例による充電システムだけでなく、太陽光発電のような新再生エネルギー発電を別に追加して構成してもよい。
【0262】
図8Bは、本発明の実施例による隣接した駐車面に位置した多重接続スイッチ700を1つのラインにまとめて多重接続スイッチライン単位で管理する構成の例を示す図である。図8Bの場合、隣接した多重接続スイッチ700が横にあるので、横1列を1つの多重接続スイッチラインにまとめて管理する。図8Bで各多重接続スイッチラインは、隣接していても円滑な通信のために最大32個までのみ1つのラインにまとめて用いることができ、通路に位置した多重接続スイッチ700の場合、隣接した多重接続スイッチ700を1つのラインにまとめて管理し、前記多重接続スイッチラインは、制御装置(サーバ、PC等)との通信により多重接続スイッチ700を制御して経路を形成したり、形成を解除する。前記多重接続スイッチラインで最大32個としたが、これは実施例による一つの例に過ぎず、より多いか、より少なくてもよい。
【0263】
前記多重接続スイッチラインは、多重接続スイッチ700間の通信や多重接続スイッチラインと制御装置(サーバ、PC)と通信をする時に使用する通信方式は、RS485、P-NET、R-NET、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth、Zigbee、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0264】
図8Cは、本発明の実施例による隣接した駐車面に位置したアダプタまたはアダプタ保管箱を1つのラインにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ライン単位で管理する構成の例を示す図である。
【0265】
図8Aのように、電気車充電システムを構成した時、アダプタまたはアダプタ保管箱は、各駐車面に1つずつ設けられる。アダプタ保管箱なしにアダプタが直ちに設けられてもよいが、別のアダプタを備えて構成されるアダプタ保管箱を設けることができる。前記アダプタまたはアダプタ保管箱は、充電器から多重接続スイッチ700を活用して形成された経路を経て供給される電力を電気車に供給または遮断する役割を果たすことができる。
【0266】
前記アダプタまたはアダプタ保管箱は、電気車に連結されたアダプタの通信線を介して電気車のバッテリ情報などを持続的にモニタリングし、制御装置(サーバ、PC)に伝送するなど持続的に通信のやり取りをする。もし、緊急状況が発生したり、別の充電中断要請などを受けた時、迅速に制御装置(サーバ、PC)と情報のやり取りをしなければならないので、図7Cではアダプタまたはアダプタ保管箱を4個を1つにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ラインで管理する。前記アダプタまたはアダプタ保管箱ラインで4個としたが、これは実施例による一つの例に過ぎず、より多いか、より少なくてもよい。
【0267】
前記アダプタまたはアダプタ保管箱ラインは、アダプタまたはアダプタ保管箱間の通信やアダプタまたはアダプタ保管箱ラインと制御装置(サーバ、PC)と通信をする時に使用する通信方式は、RS485、P-NET、R-NET、PLC、CAN、LAN、LIN、Bluetooth、Zigbee、Beaconなど有線通信または無線通信のための多様な方式が使用可能である。
【0268】
図9Aは、本発明の電気車充電システムにおいて経路形成によって異なる電圧降下を補償する方法に関するフローチャートを示す図である。前記システムにおいて充電経路が形成されて充電が開始されると、アダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定する。測定された電圧は、連結された電気車の充電に必要なバッテリ電圧と比較して、充電に必要なバッテリ電圧より高かったり、低い場合、不足した電圧を制御装置(サーバ、PC)を活用して充電器で調整する。前記充電器は、固定電圧ではない、例えば、370V~410Vのように出力を調整できるように構成され、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が低ければ、不足した電圧だけ加算して充電器から供給し、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が高ければ、超過した電圧だけ減算して充電器から供給する。
【0269】
充電が完了する前まで持続的にアダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定して変動がある時、持続的に充電器の出力電圧を調整し、充電が完了すれば、それれ以上充電器の出力電圧を補正する必要がないので、前記電圧降下補償方法は終了する。
【0270】
図9Bは、他の実施例による本発明の電気車充電システムにおいて経路形成によって異なる電圧降下を補償する方法に関するフローチャートを示す図である。前記システムで充電経路が形成されて充電が開始されると、充電用アダプタに連結された電気車からバッテリの電圧、電流などの情報を受信して、電気車の充電に必要なバッテリ電圧と比較して、充電に必要なバッテリ電圧より高かったり、低い場合、不足した電圧を制御装置(サーバ、PC)を活用して充電器で調整する。
【0271】
前記充電器は、固定電圧ではない、例えば、370V~410Vのように出力を調整できるように構成され、もし、バッテリで受信された電圧がバッテリの充電に必要な電圧より低ければ、不足した電圧だけ加算して充電器から供給し、もし、バッテリで受信された電圧がバッテリの充電に必要な電圧より高ければ、超過した電圧だけ減算して充電器から供給する。
【0272】
充電が完了する前まで持続的にアダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定して変動がある時、持続的に充電器の出力電圧を調整し、充電が完了すれば、それ以上充電器の出力電圧を補正する必要がないので、前記電圧降下補償方法は終了する。
【0273】
図9Cは、さらに他の実施例による本発明の電気車充電システムにおいて経路形成によって異なる電圧降下を補償する方法に関するフローチャートを示す図である。前記システムで充電経路が形成されて充電が開始されると、形成された経路に用いられる電線の長さ、多重接続スイッチの数に基づいて電圧降下を計算して最初に充電器から供給する出力電圧を設定する。
【0274】
最初の充電器の出力電圧を予め計算して設定した後に供給するので、図9Aと比較して、電圧降下による充電器の出力電圧調整過程がより速やかに行われるというメリットがある。
【0275】
その後、アダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定し、測定された電圧は、連結された電気車の充電に必要なバッテリ電圧と比較して、充電に必要なバッテリ電圧より高かったり、低い場合、不足した電圧を制御装置(サーバ、PC)を活用して充電器で調整する。
【0276】
前記充電器は、固定電圧ではない、例えば、370V~410Vのように出力を調整できるように構成され、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が低ければ、不足した電圧だけ加算して充電器から供給し、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が高ければ、超過した電圧だけ減算して充電器から供給する。
【0277】
充電が完了する前まで持続的にアダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定して変動がある時、持続的に充電器の出力電圧を調整し、充電が完了すれば、それ以上充電器の出力電圧を補正する必要がないので、前記電圧降下補償方法は終了する。
【0278】
図9Dは、さらに他の実施例による本発明の電気車充電システムにおいて経路形成によって異なる電圧降下を補償する方法に関するフローチャートを示す図である。本発明による充電システムを構成する時、大きく、変圧器、AC/DCコンバーティングシステム2000の間に追加的に自動電圧調整器(AVR)を構成して、図9Aとは異なり、充電器で電圧降下を補償するのではない、自動電圧調整器(AVR)を用いて電圧降下を補償することができる。
【0279】
前記システムで充電経路が形成されて充電が開始されると、アダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定する。測定された電圧は、連結された電気車の充電に必要なバッテリ電圧と比較して、充電に必要なバッテリ電圧より高かったり、低い場合、不足した電圧を制御装置(サーバ、PC)を活用して自動電圧調整器(AVR)に制御信号を送信する。前記自動電圧調整器(AVR)は、制御装置(サーバ、PC)から入力される制御信号によって出力されるAC電圧の大きさが調整可能であり、これにより、AC/DCコンバーティングシステム2000で変換されるDC電圧の大きさと充電器の出力電圧の大きさが調整可能である。
【0280】
前記充電器の出力は、固定電圧ではない、例えば、自動電圧調整器(AVR)から出力される電圧が380V~420Vであれば、AC/DCコンバーティングシステム2000の出力電圧が370V~410V、これによる充電器の出力は370V~410Vで自動電圧調整器(AVR)の可変した電圧がAC/DCコンバーティングシステム2000を経て充電器に入力される電圧の大きさに応じて充電器の出力電圧を調整できるように構成することができ、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が低ければ、不足した電圧だけ加算して自動電圧調整器(AVR)から供給し、もし、アダプタまたはアダプタ保管箱で測定した電圧が高ければ、超過した電圧だけ減算して自動電圧調整器(AVR)から供給することができる。
【0281】
また、前記実施例では、自動電圧調整器(AVR)の出力電圧が380V~420V、AC/DCコンバーティングシステム2000の出力電圧が370V~410V、充電器の出力電圧を370V~410Vであると例として説明したが、これは本発明に関する説明のための数値に過ぎず、前記出力電圧は必要に応じて変化可能である。
【0282】
さらに、前記実施例では、自動電圧調整器(AVR)がAC/DCコンバーティングシステム2000と独立して構成した例を挙げて説明したが、これは本発明による構成に過ぎず、AC/DCコンバーティングシステム2000に自動電圧調整器(AVR)が備えられて構成されてもよい。
【0283】
充電が完了する前まで持続的にアダプタまたはアダプタ保管箱で電圧を測定して変動がある時、持続的に自動電圧調整器(AVR)の出力電圧を調整し、充電が完了すれば、それ以上自動電圧調整器(AVR)の出力電圧を補正する必要がないので、前記電圧降下補償方法は終了する。
【0284】
図10Aは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000が第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050の5つで構成された場合の例を示し、図10Bは、本発明の実施例による前記AC/DCコンバーティングシステム2000が1つで構成された場合の例を示す。図10Aの実施例では、前記AC/DCコンバーティングシステム2000を5つで構成したが、場合によってより多いか、より少なく構成することができる。
【0285】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000は、変圧器1000から引き込まれた交流電源を直流電力送達システム500aに供給される直流電源に一次的に変換する役割を果たす。外部から変圧器1000を経て引き込まれる電源は不安定であるので、これをそのまま使用すれば、不安定な電源によって誤動作や劣化のような問題が発生しうる。しかし、技術の発展により、複数のAC/DCコンバーティングシステム2000を直ちにDC/DCコンバーティングシステムを省略して使用できることを排除するわけではない。
【0286】
前記AC/DCコンバーティングシステム2000を介して一次的に交流電源を直流電源に変換し、変換された直流電源を要請電力操作部3000のDC/DCコンバータグループ40でDC/DC変換により電源を安定化し、充対車9000の充電時に使用可能になる。また、AC/DCコンバーティングシステム2000の数は、前記DC/DCコンバータグループ40のDC/DCコンバータの数と同一であるか、より少なくなければならない。
【0287】
図10Aの第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050は、すべて同じ大きさの直流電源を使用してもよく、必要に応じて互いに異なる大きさの直流電源を作って使用してもよい。
【0288】
例えば、第1AC/DCコンバーティングシステム2010は、DC400Vに変換して第1直流電力送達システム510aに供給し、第2および第3AC/DCコンバーティングシステム2020、2030は、DC800Vに変換して第2、第3直流電力送達システム520a、530aに、第4および第5AC/DCコンバーティングシステム2040、2050は、1000Vに変換して第4、第5直流電力送達システム540a、540に供給することができる。
【0289】
前記第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050の直流電源は、前記例で説明した400V、800V、1000V以外に、販売されている充対車9000のバッテリ充電電圧を考慮して選定可能である。
【0290】
図10BでAC/DCコンバーティングシステム2000と直流電力送達システム500aとを分離して表示したが、前記AC/DCコンバーティングシステム2000が前記直流電力送達システム500aの要請電力操作部3000に備えられてもよい。この場合、図10A図10Bで前記直流電力送達システム500aで表示された部分は、前記要請電力操作部3000のDC/DCコンバータグループ40に代替して表示されてもよい。
【0291】
図11Aは、本発明の実施例による直流電力送達システム500aの要請電力操作部3000が1つで構成された場合の例を示し、図11Bは、前記要請電力操作部3000が前記AC/DCコンバーティングシステム2000の1つに第1~第5要請電力操作部3010、3020、3030、3030、3040、3050が5つで構成された場合の例を示す。前記実施例において5つで構成したが、場合によってより多いか、より少なく構成することができる。
【0292】
図11Cは、本発明の実施例による前記要請電力操作部3000が第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050に第1~第5要請電力操作部3010、3020、3030、3040、3050がそれぞれ1つずつ連結される場合を示し、前記実施例において5つで構成してそれぞれ連結したが、場合によってより多いか、より少なく構成することができる。
【0293】
また、前記実施例において、第1~第5AC/DCコンバーティングシステム2010、2020、2030、2040、2050に第1~第5要請電力操作部3010、3020、3030、3040、3050がそれぞれ1つずつ連結された場合を示したが、図11Bの要請電力操作部(a)のように1つのAC/DCコンバーティングシステム2000にいくつかの要請電力操作部3000が連結されてもよい。
【0294】
図11Dは、第1~第5要請電力操作部3010、3020、3030、3040、3050が互いに電力をやり取りできる場合の例を示し、前記実施例において5つで構成したが、場合によってより多いか、より少なく構成することができる。
【0295】
図11A図11B図11C図11Dで前記AC/DCコンバーティングシステム2000に連結される前記要請電力操作部3000の数が異なることは、1つの前記直流電力送達システム500aに1つの前記要請電力操作部3000があってもよく、いくつかの要請電力操作部3000があってもよいことと同じ意味と見なすことができる。
【0296】
また、図11Dで1つの前記直流電力送達システム500aに属した前記要請電力操作部3000が互いに電力をやり取りできるという意味になるが、様々な直流電力送達システム500aに属した前記要請電力操作部3000が互いに電力をやり取りできるという意味にもなる。
【0297】
図11Eは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000が前記要請電力操作部3000に備えられて構成される例である、1つで構成されたAC/DCコンバーティングシステムとDC/DCコンバータグループ3200を示す図である。
【0298】
図4A図4B図4Cの本発明によるシステム細部構成図の前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000が、図11Eのように、1つで構成されたAC/DCコンバーティングシステムとDC/DCコンバータグループ3200のように1つで構成され、前記DC/DCコンバータグループ40のD/Dの数と断線連結スイッチ3012の数は、1つであってもよく、いくつかであってもよい。
【0299】
図12Aは、DC/DCコンバータの構成(a)を示し、要請電力操作部3000は、電流固定型D/D3011と、断線連結スイッチ3012とを備えて構成される。
【0300】
第1DC/DCコンバータグループ41で、充希者は、前記電流固定型D/D3011から提供が可能な充電速度(要請電力)を選択することができ、前記電流固定型D/D3011の個数は、本発明による充電システムで同時充電が可能な車両の数に応じて異なり、前記電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)の大きさは、すべて同一であってもよいが、互いに異なって構成してもよい。
【0301】
前記第1DC/DCコンバータグループ41で充希者の充電速度(要請電力)に相当する前記電流固定型D/D3011が選定されれば、前記駐車場内電線網5000から充対車9000の位置まで適正な経路を形成し、経路の形成が完了すれば、前記要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0302】
また、D/Dを多様に構成して直流電源を活用した緩速充電から急速充電まで充希者の選択により充電速度(要請電力)を提供できるというメリットがある。ここで、緩速とは、相対的に電力供給速度が遅いというもので、例えば、20KWあるいは25KWなどを称することができ、当業者であればいくらでも状況によって多様に選択可能である。
【0303】
電気が流れる時に経路形成を行えば、逆起電力などの多様な電気的問題が発生しうるが、前記実施例のように経路形成後に断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給すれば、このような問題を事前に防止できるというメリットがある。
【0304】
また、前記実施例に別に表示されていないが、本発明のように直流電力を使用する時、故障発生時に故障電流を遮断するための直流遮断器のような機器が追加可能であり、逆電流継電器、地絡継電器、残留電流装置などのように直流電力を使用しながら生じうる事故を事前に予防できる機器が追加的に使用可能である。
【0305】
さらに、前記実施例において、D/Dは、設計上の利点や状況によってDC/DC変換(昇圧、減圧、安定化など)、DC/AC変換(昇圧または降圧)後のAC/DC変換以外にも、DC/DC変換のための多様な設計方式や構成を含むことができる。
【0306】
本発明の実施例による大部分の説明は、電流固定型D/D3011と電流可変型D/D3031が前記要請電力操作部3000のDC/DCコンバータグループ40内で別に構成されることを前提に説明したが、当該構造のみに限定されず、実際のシステム構築時、設計によって、図11Eのように、前記AC/DCコンバーティングシステム2000を含んで1つで構成することができる。
【0307】
例えば、前記AC/DCコンバーティングシステム2000の総許容電力量が2,500kWの時、同時充電電気自動車の台数が60台であり、急速充電のために100kW級D/D10個、50kW級D/D20個、40kW級D/D20個、緩速充電のために10kW級D/D15個で余裕分を含む計65個で構成したと仮定した時、100kW級D/D5個、50kW級D/D20個、40kW級D/D20個、10kW級D/D15個を使用すれば、使用される電力は2,450kWで60個のD/Dを用いて60台の電気自動車を充電することができる。
【0308】
他の実施例として、100kW級D/D10個、50kW級D/D20個、40kW級D/D10個、10kW級D/D10個を使用すれば、使用される2,500kWで前記同時充電電気自動車の台数は60台であるが、許容電力量は2,500kWを超えられないので、50台の電気自動車のみ充電することができる。
【0309】
前記実施例のように、同時充電電気自動車の台数より多い数のD/Dを構成しても、システムで使用されている電力量に応じて同時充電電気自動車の台数と同一であるか、より少なくてもよい。前記実施例は、同時充電電気自動車の台数とD/Dの個数に対する例で、前記実施例で言及されたD/Dの充電速度や個数に限定されない。また、急速充電と緩速充電の区分は、各国別の基準や充電しようとする電気自動車によって異なる。
【0310】
図12Bは、DC/DCコンバータの構成(b)を示し、要請電力操作部3000は、電流固定型D/D3011と、並列連結のための電流固定型D/D3022と、断線連結スイッチ3012と、多重接続スイッチ700とを備えて構成される。
【0311】
図12Bの第2DC/DCコンバータグループ42は、図12Aの前記電流固定型D/D3011から提供可能な充電速度(要請電力)のみ供給できるというデメリットを補うために、前記電流固定型D/D3011に前記並列連結のための電流固定型D/D3022を並列に連結して、2つのD/Dの組み合わせによってより多様な充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0312】
前記多重接続スイッチ700の制御により前記電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)に前記並列連結のための電流固定型D/D3022から供給される充電速度(要請電力)を合わせて供給することができる。
【0313】
前記電流固定型D/D3011と前記並列連結のための電流固定型D/D3022は、多様な大きさの充電速度(要請電力)で構成され、このような多様に構成された充電速度(要請電力)の組み合わせで充希者が希望する充電速度(要請電力)を最大限に満足して供給できるというメリットがある。
【0314】
前記電流固定型D/D3011と前記並列連結のための電流固定型D/D3022の数は、本発明による充電システムで同時充電が可能な車両の数に応じて異なる。
【0315】
図12Bで、充電の過程は、充希者の充電速度(要請電力)に応じて前記第2DC/DCコンバータグループ42の前記電流固定型D/D3011を選定したり、前記電流固定型D/D3011と前記並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせにより充希者が要請した充電速度(要請電力)を選定することができる。
【0316】
次に、前記駐車場内電線網5000から充対車9000の位置まで最適な経路を形成し、経路の形成が完了すれば、前記要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0317】
図12Cは、DC/DCコンバータの構成(c)を示し、要請電力操作部3000は、電流可変型D/D3031と、断線連結スイッチ3012とを備えて構成される。
【0318】
前記第2DC/DCコンバータグループ4030で、充希者は、前記電流可変型D/D3031の最大出力電流以内で充電速度(要請電力)を選択することができ、前記電流可変型D/D3031の出力電流を調整して充希者の充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0319】
前記電流可変型D/D3031の個数は、本発明による充電システムで同時充電が可能な車両の数に応じて異なり、充希者が要請する充電速度(要請電力)をすべて満足させることができるというメリットがある。
【0320】
前記第3DC/DCコンバータグループ43で充希者の充電速度(要請電力)に応じて前記電流可変型D/D3031の出力電流が可変し、前記駐車場内電線網5000から充対車9000の位置まで最適な経路を形成し、経路の形成が完了すれば、前記要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0321】
図12Dは、DC/DCコンバータの構成(d)を示し、要請電力操作部3000は、電流可変型D/D3031と、電流固定型D/D3011と、断線連結スイッチ3012とを備えて構成される。
【0322】
前記第4DC/DCコンバータグループ44で充希者の充電速度(要請電力)に応じて前記電流固定型D/D3011を選定して充電速度(要請電力)を供給したり、電流可変型D/D3031の出力電流を調整して充希者の充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0323】
前記第4DC/DCコンバータグループ44は、費用が安い図12Aの電流固定型D/D3011と充希者が要請する電力をすべて満足させることができるというメリットがある図12Cの電流可変型D/D3031を共に用いて、比較的少ない費用で充希者が要請する充電速度(要請電力)を満足させるように構成することができる。
【0324】
前記電流可変型D/D3031と前記電流固定型D/D3011の個数は、本発明による充電システムで同時充電が可能な車両の数に応じて異なり、前記電流固定型D/D3011の充電速度(要請電力)の大きさは、すべて同一であってもよいが、互いに異なって構成してもよい。
【0325】
図12Dで、充電の過程は、前記第4DC/DCコンバータグループ44で充希者の充電速度(要請電力)に相当する前記電流固定型D/D3011が選定されたり、前記電流可変型D/D3031の出力電流が可変できる。
【0326】
次に、前記駐車場内電線網5000から充対車9000の位置まで最適な経路を形成し、経路の形成が完了すれば、前記要請電力操作部305の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0327】
図13Aは、本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000が駐車場近傍の外部にある場合を示す図である。ここで、外部という意味は、当該駐車場の領域ではない他の別の空間を意味し、これは駐車場近傍の、別に前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000とを構成できる設備空間になる。
【0328】
また、ここで、別の空間は、駐車場の全体領域で前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000が充電を担う駐車場の領域を除いた領域が含まれてもよいし、駐車場と別個の空間になってもよい。
【0329】
図13Bは、本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステム2000は、駐車場近傍の外部に構成され、要請電力操作部3000は、充電を担う駐車場の領域内に構成する場合の例を示す図である。前記要請電力操作部3000は、駐車場の構成時、駐車領域の一部や駐車場内の別の施設空間を活用して設けられてもよいし、図7Aのように、駐車場の柱の間の空間に設けてもよい。
【0330】
また、図13Bでは、前記要請電力操作部3000を2つとして例に挙げたが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、最大同時充電可能台数を考慮してより多いか、より少なく構成することができる。
【0331】
図13Cは、本発明の実施例によるAC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000が充電を担う駐車場の領域内に構成する場合の例を示す図である。前記AC/DCコンバーティングシステム2000と要請電力操作部3000は、駐車場の構成時、駐車領域の一部や駐車場内の別の施設空間を活用して設けられてもよいし、図7Aのように、駐車場の柱の間の空間に設けてもよい。
【0332】
また、図13Cでは、前記AC/DCコンバーティングシステム2000と前記要請電力操作部3000とをそれぞれ設けたが、図11Eのように、前記要請電力操作部3000に前記AC/DCコンバーティングシステム2000が備えられる場合には、1つで構成されたAC/DCコンバーティングシステムとDC/DCコンバータグループ3200とを設けることができる。
【0333】
また、前記図13A図13B図13Cで、駐車場の形状は、本発明の実施例による形状に過ぎず、各駐車場の形状によって異なり、新たに建設される駐車場や建物内の駐車場では、本発明の実施例による充電システムを効率的に使用するために最適な位置を予め設計して構成されてもよい。
【0334】
本発明の一実施例による電気車充電システムは、要請電力操作部3000を複数個備え、各要請電力操作部3000に対応する充電領域は、分離されて構成される。
【0335】
あるいは、本発明の一実施例による電気車充電システムは、要請電力操作部3000を複数個備え、複数の要請電力操作部3000に対応する充電領域は、一部が重なってもよい。
【0336】
図14Aは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が2つであり、各要請電力操作部3010、3020が担う充電領域3010S、3020Sが重ならずに分離されている場合を示す図である。図14Aで、要請電力操作部3000の位置は、上端と下端にあるが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、左側と右側、角、中間など設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0337】
また、前記要請電力操作部3000内のD/Dの数は、前記駐車場で全体駐車可能な数に比べて電気自動車の予想数に応じて異なって構成され、前記D/Dの充電速度は、すべて同一であってもよいが、構成によって異なって構成されてもよい。例えば、全体駐車可能な数に比べて急速充電に相当するD/Dを30%、緩速充電が可能なD/Dを10%で構成するなど、D/Dの数だけでなく、充電速度も多様に構成することができる。
【0338】
図14Bは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が2つであり、各要請電力操作部3010、3020が担う充電領域3010S、3020Sが一部重なる場合を示す図である。図14Bを参照すれば、本発明の実施例による電気車充電システムおよびこれを備える駐車場は、第1要請電力操作部3010が担う充電領域3010Sと、第2要請電力操作部3020が担う充電領域3020Sと、重なる充電領域90とを含むことができる。図14Bで、要請電力操作部3000の位置は、上端と下端にあるが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、左側と右側、角、中間など設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0339】
また、図14Bでは、前記要請電力操作部3000が担う充電領域が一部のみ重なる場合を示したが、これは本発明による実施例による構成に過ぎない。したがって、駐車場の状況によって、前記要請電力操作部3000は、別個に設けられるが、担う充電領域が一部ではない全体的な領域を共有して担うことができる。
【0340】
図14Cは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が3つであり、各要請電力操作部3010、3020、3030が担う充電領域3010S、3020S、3030Sが重ならずに分離されている場合を示す図である。図14Cで、要請電力操作部3000は、上端と左側、右側にあるが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、より多様な位置に設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0341】
また、各要請電力操作部3000で充電に使用される電圧をすべて同一に構成するか、異なって構成することができる。例えば、第1要請電力操作部3010は充電電圧を400Vで、第2要請電力操作部3020は充電電圧を800Vで、第3要請電力操作部3030は1000Vで構成してもよい。これは電気自動車の充電電圧によって多様に構成できることを意味し、本発明による充電システムの設置時、これを考慮して設けることができる。
【0342】
図14Dは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が3つであり、各要請電力操作部3010、3020、3030が担う充電領域3010S、3020S、3030Sが一部重なる場合を示す図である。図14Dを参照すれば、本発明の実施例による電気車充電システムおよびこれを備える駐車場は、第1要請電力操作部3010が担う充電領域3010Sと、第2要請電力操作部3020が担う充電領域3020Sと、第3要請電力操作部3030が担う充電領域3030Sと、第1要請電力操作部3010と第2要請電力操作部3020が担う充電領域90と、第2要請電力操作部3020と第3要請電力操作部3030が担う充電領域90とを含むことができる。図14Dで、要請電力操作部3000の位置は、上端と左側、右側にあるが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、より多様な位置に設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0343】
また、図14Dでは、前記要請電力操作部3000が担う充電領域が一部のみ重なる場合を示したが、これは本発明による実施例による構成に過ぎず、駐車場の状況によって、前記要請電力操作部3000は、別個に設けられるが、担う充電領域が一部ではない全体的な領域を共有して担うことができる。
【0344】
図14Eは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が4つであり、各要請電力操作部3010、3020、3030、3040が担う充電領域3010S、3020S、3030S、3040Sが重ならずに分離されている場合を示す図である。図14Eで、要請電力操作部3000は、各角に設けたが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、より多様な位置に設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0345】
図14Fは、本発明の実施例による要請電力操作部3000が4つであり、各要請電力操作部3010、3020、3030、3040が担う充電領域3010S、3020S、3030S、3040Sが一部重なる領域90を含む場合を示す図である。図14Fで、要請電力操作部3000の位置は、上端と左側、右側にあるが、これは本発明の実施例による構成に過ぎず、より多様な位置に設置が可能な空間や最適な位置によって異なる。
【0346】
図14A図14Fで前記要請電力操作部3000が2つ~4つの場合を例に挙げたが、これは本発明による実施例による構成に過ぎず、前記要請電力操作部3000が1つで構成されてもよく、より多い数で構成されてもよい。
【0347】
また、前記要請電力操作部3000に連結されるAC/DCコンバーティングシステム2000の場合、図10Aのように、前記AC/DCコンバーティングシステム2000がいくつかで構成されてもよく、図10Bのように、1つで構成されてもよい。これは駐車面80の数や前記要請電力操作部3000に必要な電力量に応じて異なり、駐車場に本発明による充電システムを設備する時、最適な数を計算して設けることができる。
【0348】
また、図14B図14D図14Fで重なる充電領域90がそれぞれ表示されているが、これは本発明の実施例による例で、要請電力操作部3000の位置、D/D出力線と駐車場内電線網5000が連結される位置、充電領域が一部ではない全体が重なるなど様々な要因によって前記重なる充電領域90の形状や大きさは変化可能である。
【0349】
図15Aは、本発明の実施例による多重接続スイッチ700が駐車面80にのみ構成される場合を示す図である。図15に例示された実施例のように、多重接続スイッチ700を構成した時、要請電力操作部3000で充対車9000が位置した駐車面80まで経路形成に問題がなければ、前記多重接続スイッチ700の数を低減できるというメリットがある。
【0350】
また、図15Aでは、すべての駐車面80に多重接続スイッチ700が設けられ、各多重接続スイッチ700がすべて電線が連結された場合の例を示したが、図14A図14C図14Eのように、要請電力操作部3000がいくつかであり、各要請電力操作部3000が独立して充電領域を担う場合には、すべての多重接続スイッチ700が電線が連結されず、充電領域によって電線が連結されたり、連結されないように構成してもよいし、多重接続スイッチ700の数は、充電用アダプタ5015の数と同一であるか、それより多くなければならない。
【0351】
図15Bは、本発明の実施例による多重接続スイッチ700が駐車面80以外の通路などの空間にも追加的に設けられる例を示す図である。図15Bに例示されたように、前記多重接続スイッチ700を駐車面80にのみ構成されるのではない通路などの空間にも追加的に構成すれば、要請電力操作部3000で充対車9000が位置した駐車面80までより多様な経路を形成できるというメリットがある。
【0352】
一方、前記多重接続スイッチ700の数が増えて費用が増加し、充電のための経路形成時、図15Aより多い数の多重接続スイッチ700を用いる可能性が高いので、充電に使用される電圧の降下がさらに発生しうる。
【0353】
図15A図15Bのように、経路形成によって電線の長さと多重接続スイッチ700の数による電圧の降下は、図9A図9B図9Cのような方法を用いて前記充対車9000の充電電圧に合ったDC電圧に補正して使用することができる。
【0354】
図16A図16Dは、本発明の実施例による電線網の形態による選択可能な経路の数を示す図である。図16A図16Dは、三角形、四角形、六角形、六面体構造の例を示すが、これは本発明の実施例による例に過ぎず、五角形や七角形などの多角形や正四面体などの多様な立体的な構造で構成することができる。
【0355】
図16A図16Dのように、多重接続スイッチ700に連結された電線のうち入力経路に相当する電線が選択可能な出力経路は、入力経路に相当する電線を除いた残りの電線の数と同一である。前記多重接続スイッチ700に連結された電線の数をnとし、選択可能な経路の数をxとした時、xは1以上n-1以下の範囲を有する。
【0356】
図17A図17Bは、本発明の実施例による電気自動車充電方法のフローチャートを示す。図17A図17Bなどに例示される電気自動車充電システムは、大部分の過程は同一に充電を進行させるが、充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程と、充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程とは異なる。
【0357】
図17Aは、DC/DCコンバータグループが電流固定型D/D3011でのみ構成された第1DC/DCコンバータグループ41が含まれた図12AのDC/DCコンバータの構成(a)である時の本発明のフローチャート(a)を示す図である。
【0358】
また、図12Aの前記第1DC/DCコンバータグループ41に並列連結のための電流固定型D/D3022を追加的に構成した第2DC/DCコンバータグループ42が含まれた図12BのDC/DCコンバータの構成(b)は、電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせ過程が追加されるだけで、その他のすべての過程は、図17Aの過程と同一であってもよい。
【0359】
図17Bは、DC/DCコンバータグループが電流可変型D/D3031でのみ構成された第3DC/DCコンバータグループ43が含まれた図12CのDC/DCコンバータの構成(c)である時の本発明のフローチャート(b)を示す図であり、充希者が設定した充電速度(要請電力)に応じて最大出力電流以内で充電速度(要請電力)を可変して供給することができる。
【0360】
また、図12Aの前記第1DC/DCコンバータグループ41の電流固定型D/D3011と図12Cの前記第3DC/DCコンバータグループ4040の電流可変型D/D3031を適切な割合で混合して構成された第4DC/DCコンバータグループ44が含まれた図12DのDC/DCコンバータの構成(d)は、充希者の充電速度(要請電力)に相当する前記電流固定型D/D3011を選択できる過程が追加されるだけで、その他のすべての過程は、図17Bの過程と同一であってもよい。
【0361】
充希者のスマートフォンでシステムに充電意思を伝達するステップは、最初に充希者がスマートフォンでシステムに車両の種類、充電速度、充電時間などを含む充電意思を伝達し、スマートフォンを例に挙げたが、携帯用端末や駐車場に設けられたキオスク、コンピュータなどになってもよい。
【0362】
また、充希者の充電意思は電話によっても可能であり、充希者の充電意思はすでに登録された情報に基づいてポータルサイトや電話などでパスワードなどにより簡単に伝達されてもよい。
【0363】
さらに、充希者の充電意思は、充電完了時間のみを特定し、残りの充電方式は充電システムで適切に行うように一任する方式でも伝達可能である。例えば、マンションの駐車場の場合、すでに登録されたある住民が夕方7時に駐車しながら翌朝8時出車の意思を表示し、充電を希望したならば、本発明のシステムは、夜間の安い電力料金を利用して電気自動車バッテリに有益な比較的低速で翌日午前7時30分まで適正充電を完了する方式を考えることができる。
【0364】
この場合も、システムは、低速で充電中であったとしても、急を要する充希者が多数登場した場合、前記当該充対車9000の充電をしばらく止めて、急を要する充希者の要求を受け入れた後、再度連結して充電することもできる。
【0365】
システムが充電可能余分の存在の可否を確認するステップは、システムで使用中の総電力量を確認して充電が可能な電力が残っているかを確認し、もし、余分が存在すれば、システムが充希者に充電空間、駐車空間位置情報を提供するステップを進行させ、余分がなければ、充希者の充電待機時間の測定を進行させることができる。
【0366】
前記充希者の充電待機時間測定ステップは、現在充電中の車両の充電完了時間などを確認して充希者が充電のために待機しなければならない時間を測定し、充希者に待機時間、充電速度などの情報を提供する。
【0367】
充希者が待機時間、充電速度などを受け入れるか否かのステップでは、充希者が受け入れれば、前記システムが充希者に充電空間、駐車空間位置情報の提供を進行させ、受け入れなければ、充電拒否と認識して終了する。
【0368】
前記システムが充希者に充電空間、駐車空間位置情報を提供するステップは、充希者に前記情報を提供し、充希者の充電空間の移動が完了するまで待つことができる。前記システムによる充希者への充電空間、駐車空間位置情報の提供と前記充希者の充電空間の移動ステップは、省略可能である。
【0369】
システムが充希者に充電条件を提示(充電料金、充電速度、充電時間など)するステップは、充電が可能な時間帯ごとに充電料金と供給可能な充電速度(要請電力)などの充電条件を提示することができ、前記条件は、本発明の実施例による例示に過ぎず、充電に必要な情報によって異なる。
【0370】
様々な選択肢から充希者が細部選択するステップは、前記条件が充希者に提示された時、充希者が細部的に選択するステップであり、充希者が細部選択を完了すれば、最終的に受け入れるか否かの判断ステップを進行させ、もし、充希者が選択を拒否すれば、充電拒否と認識して終了することができる。
【0371】
受け入れるか否かの判断ステップは、前記様々な選択肢から充希者が細部選択するステップで充希者が選択した条件を最終的に受け入れるかを確認するステップであり、充希者が受け入れれば、次のステップに進むが、充希者が受け入れなければ、前のステップである様々な選択肢から充希者が細部選択するステップを進行させることができる。
【0372】
前記システムが充希者に充電空間、駐車空間位置情報を提供するステップは、充希者に前記情報を提供し、充希者の充電空間の移動が完了するまで待つことができる。もし、前記システムが充希者に充電条件を提示(充電料金、充電速度、充電時間など)するステップの前に、前記システムによる充希者への充電空間、駐車空間位置情報の提供と前記充希者の充電空間の移動ステップを進行させたならば、省略可能である。
【0373】
充対車へのアダプタ連結ステップは、充対車9000に充電用アダプタ5015を連結するステップで、充対車に充電用アダプタ5015の連結が完了すれば、充対車状況情報の入手(バッテリ残量、バッテリ仕様など)ステップを進行させることができる。
【0374】
前記充対車状況情報の入手(バッテリ残量、バッテリ仕様など)は、前記充電用アダプタ5015に連結された充対車9000から現在残っているバッテリの残量情報、バッテリの充電に必要なバッテリ仕様情報、充対車9000の車両情報などを入手することができる。
【0375】
充対車9000が協議要件に合致するか否かのステップは、前記様々な選択肢から充希者が細部選択するステップで選択した情報と充対車9000が協議要件に合致するかを判断するステップで、充対車9000のバッテリ残量に応じて充電が完了するまでにかかる時間を追加的に表示することができ、充対車9000が協議要件に合致すれば、待機時間が必要か否かのステップを進行させることができる。
【0376】
しかし、これらの過程などは、予め登録された情報に基づいてRFID、あるいは情報が収録されたQRコード(登録商標)などのようなものの認識により手順を簡単にできる。
【0377】
前記充対車9000が協議要件に合致するか否かのステップで充対車9000が協議要件に合致しなければ、前記様々な選択肢から充希者が細部選択するステップを進行させ、もし、前記充対車9000が本発明による充電システムで充電が可能でない車両すなわち、車両の適合性が不一致であれば、充電を拒否して終了することができる。
【0378】
前記待機時間が必要か否かのステップで充電開始時間まで待機が必要であれば、待機と前記待機時間が必要か否かのステップを繰り返し進行させ、充電開始時間になると、充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程を進行させることができる。
【0379】
前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、図17A図17Bによって少しずつ異なる。
【0380】
図17Aで、前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、要請電力に相当する電流固定型D/D選定ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【0381】
前記電流固定型D/D選定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流固定型D/D3011を選定することができ、前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップでは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のための経路を形成することができる。
【0382】
また、図12Bのように、第2DC/DCコンバータグループ42が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022とを組み合わせた適正充電速度ライン形成ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【0383】
前記適正充電速度ライン形成ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流固定型D/D3011が選定されたり、前記電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022とが図12Bの多重接続スイッチ700の制御により適正な充電速度ラインを形成できるステップである。
【0384】
前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップは、図17Aのように、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のための経路を形成することができる。
【0385】
図17Bで、前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、要請電力に相当する電流可変型D/D選定ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【0386】
前記電流可変型D/D選定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流可変型D/Dの最大出力電流内で充電速度(要請電力)を可変することができ、前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップでは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のための経路を形成することができる。
【0387】
また、図12Dのように、第4DC/DCコンバータグループ44が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、充希者の要請電力が電流固定型D/Dで供給可能か否かのステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【0388】
前記充希者の要請電力が電流固定型D/Dで供給されるステップで供給が可能であれば、要請電力に相当する電流固定型D/D選定ステップに進み、供給が不可能な場合、電流可変型D/Dで充電速度を設定するステップに進むことができる。
【0389】
前記電流固定型D/D選定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流固定型D/D3011を選定することができ、前記電流可変型D/Dでの充電速度設定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて前記電流可変型D/D3031の最大出力電流内で充電速度(要請電力)を可変することができる。
【0390】
前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップでは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のための経路を形成することができる。
【0391】
前記図17A図17Bの充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程が終了すれば、最終充電準備の適正性確認ステップを進行させることができる。
【0392】
前記最終充電準備の適正性確認ステップでは、前のステップで選定されたり、可変、組み合わされたD/Dが充希者が要請した充電速度(要請電力)に相当するD/Dであるかを確認し、前記駐車場内電線網5000で充電のための経路形成が完了したかを確認することができる。
【0393】
前記最終充電準備の適正性確認ステップでいずれか1つでも完了していなければ、再度充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程ステップを進行させることができ、完了したならば、当該D/Dの断線連結スイッチONによる駐車場内電線網との連結ステップを進行させることができる。
【0394】
前記当該D/Dの断線連結スイッチONによる駐車場内電線網との連結ステップは、要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をONして駐車場内電線網5000と連結して充電速度(要請電力)を供給することができる。
【0395】
充電ステップでは、充電を進行させ、充希者など途中に急充電終了の必要性があるか否かのステップで充電終了の必要性の有無を確認して、充電終了が必要であれば、充電完了か否かの確認ステップの後から進行させることができ、もし、充電終了が必要でなければ、充電完了か否かの確認ステップを進行させることができる。
【0396】
前記充電完了か否かの確認ステップで充電が完了していなければ、前記充電ステップに進み、充電が完了したならば、当該D/Dの断線連結スイッチOFFによる駐車場内電線網との連結解除ステップと充電状況通知および充電料金決済などのステップに進むことができる。
【0397】
前記当該D/Dの断線連結スイッチOFFによる駐車場内電線網との連結解除ステップでは、前記要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をOFFして駐車場内電線網5000と連結を解除して充電速度(要請電力)の供給を遮断することができる。
【0398】
前記当該D/Dの断線連結スイッチOFFによる駐車場内電線網との連結解除ステップが完了すれば、充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程ステップに進むことができる。
【0399】
図17Aで、充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程は、要請電力に相当する電流固定型D/D選定解除ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップとが同時に進行できる。
【0400】
前記要請電力に相当する電流固定型D/D選定解除ステップは、当該充電に使用された電流固定型D/D3011の選定を解除するステップであり、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のために形成された経路を解除するステップを含む。
【0401】
また、図12Bのように、第2DC/DCコンバータグループ42が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程は、電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせを解除した適正充電速度ライン形成解除ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップとが同時に進行できる。
【0402】
前記電流固定型D/D3011と並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせを解除した適正充電速度ライン形成解除ステップは、当該充電に使用された電流固定型D/D3011や並列連結のための電流固定型D/D3022の選定を解除し、多重接続スイッチ700の制御により適正充電速度ラインの形成を解除するステップを含むことができる。
【0403】
駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のために形成された経路を解除するステップを含むことができる。
【0404】
図17Bで、前記充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程は、使用された電流可変型D/Dの充電速度設定取り消しステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップとが同時に進行できる。
【0405】
前記使用された電流可変型D/Dの充電速度設定取り消しステップは、当該充電に使用された電流可変型D/D3031の充電速度の設定を解除し、前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップでは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のために形成された経路を解除するステップを含むことができる。
【0406】
図12のように、第4DC/DCコンバータグループ44が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程は、電流可変型D/D充電速度設定解除または前記電流固定型D/D選定解除ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【0407】
前記電流可変型D/D充電速度設定解除または前記電流固定型D/D選定解除ステップでは、当該充電に使用された電流可変型D/D3031の充電速度の設定を解除したり、当該充電に使用された電流固定型D/D3011の選定を解除するステップを含むことができる。
【0408】
前記駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップでは、駐車場内電線網5000の多重接続スイッチ700を制御して充電のために形成された経路を解除するステップを含むことができる。
【0409】
前記充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程が終了すれば、適正に解除されたかを確認するステップに進み、適正に解除されたならば終了するが、もし、適正に解除されていなければ、前記当該D/Dの断線連結スイッチOFFによる駐車場内電線網との連結解除ステップから再度進行させることができる。
【0410】
前記充電状況通知および充電料金決済などのステップでは、充電が完了または終了したという情報と充電に使用された電力量などの情報を制御部400に伝達することができ、制御部から受信された充電料金決済などを進行させ、前記進行過程は、本発明の実施例による例示に過ぎず、充電完了後に進行する過程によって詳細内容は異なっていてもよい。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
図16D
図17A
図17B
【手続補正書】
【提出日】2023-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5A
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6A
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6B
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11E
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11E
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12B
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12D
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12D
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16D
【補正方法】変更
【補正の内容】
図16D
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
前記実施例は、充希者が要請する充電速度(要請電力)は、前記要請電力操作部(a)3010の電流固定型D/D3011で定められた充電速度(要請電力)を選択することができる。当該充電速度(要請電力)は、数多くの場合の数を有する前記中継連結電線網(a)4010と第1駐車場内電線網(a)5010の経路形成により、原則として再設定時ごとに異なる経路になる可能性がはるかに大きい状態で、充対車9000に連結された充電用アダプタ5015に供給される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
前記実施例において、充希者の充電速度(要請電力)の選択により、メイン制御装置の判断に応じて前記要請電力操作部(a)3010の電流固定型D/D3011が選定されると、前記中継連結電線網(a)4010と前記第1駐車場内電線網(a)5010との経路形成を行い、当該作業が完了すれば、前記要請電力操作部(a)3010の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給させることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0266
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0266】
前記アダプタまたはアダプタ保管箱は、電気車に連結されたアダプタの通信線を介して電気車のバッテリ情報などを持続的にモニタリングし、制御装置(サーバ、PC)に伝送するなど持続的に通信のやり取りをする。もし、緊急状況が発生したり、別の充電中断要請などを受けた時、迅速に制御装置(サーバ、PC)と情報のやり取りをしなければならないので、図Cではアダプタまたはアダプタ保管箱を4個を1つにまとめてアダプタまたはアダプタ保管箱ラインで管理する。前記アダプタまたはアダプタ保管箱ラインで4個としたが、これは実施例による一つの例に過ぎず、より多いか、より少なくてもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0310
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0310】
図12Bは、DC/DCコンバータの構成(b)を示し、要請電力操作部3000は、電流固定型D/D301と、並列連結のための電流固定型D/D3022と、断線連結スイッチ3023と、多重接続スイッチ700とを備えて構成される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0311
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0311】
図12Bの第2DC/DCコンバータグループ42は、図12Aの前記電流固定型D/D3011から提供可能な充電速度(要請電力)のみ供給できるというデメリットを補うために、前記電流固定型D/D301に前記並列連結のための電流固定型D/D3022を並列に連結して、2つのD/Dの組み合わせによってより多様な充電速度(要請電力)を供給することができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0312
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0312】
前記多重接続スイッチ700の制御により前記電流固定型D/D301の充電速度(要請電力)に前記並列連結のための電流固定型D/D3022から供給される充電速度(要請電力)を合わせて供給することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0313
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0313】
前記電流固定型D/D301と前記並列連結のための電流固定型D/D3022は、多様な大きさの充電速度(要請電力)で構成され、このような多様に構成された充電速度(要請電力)の組み合わせで充希者が希望する充電速度(要請電力)を最大限に満足して供給できるというメリットがある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0314
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0314】
前記電流固定型D/D301と前記並列連結のための電流固定型D/D3022の数は、本発明による充電システムで同時充電が可能な車両の数に応じて異なる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0315
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0315】
図12Bで、充電の過程は、充希者の充電速度(要請電力)に応じて前記第2DC/DCコンバータグループ42の前記電流固定型D/D301を選定したり、前記電流固定型D/D301と前記並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせにより充希者が要請した充電速度(要請電力)を選定することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0317
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0317】
図12Cは、DC/DCコンバータの構成(c)を示し、要請電力操作部3000は、電流可変型D/D3031と、断線連結スイッチ302とを備えて構成される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0318
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0318】
前記第2DC/DCコンバータグループ43で、充希者は、前記電流可変型D/D3031の最大出力電流以内で充電速度(要請電力)を選択することができ、前記電流可変型D/D3031の出力電流を調整して充希者の充電速度(要請電力)を供給することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0321
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0321】
図12Dは、DC/DCコンバータの構成(d)を示し、要請電力操作部3000は、電流可変型D/D301と、電流固定型D/D3042と、断線連結スイッチ3043とを備えて構成される。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0323
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0323】
前記第4DC/DCコンバータグループ44は、費用が安い図12Aの電流固定型D/D3042と充希者が要請する電力をすべて満足させることができるというメリットがある図12Cの電流可変型D/D301を共に用いて、比較的少ない費用で充希者が要請する充電速度(要請電力)を満足させるように構成することができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0325
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0325】
図12Dで、充電の過程は、前記第4DC/DCコンバータグループ44で充希者の充電速度(要請電力)に相当する前記電流固定型D/D3042が選定されたり、前記電流可変型D/D301の出力電流が可変できる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0326
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0326】
次に、前記駐車場内電線網5000から充対車9000の位置まで最適な経路を形成し、経路の形成が完了すれば、前記要請電力操作部3000の断線連結スイッチ3012をONして充電速度(要請電力)を供給することができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0360
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0360】
また、図12Aの前記第1DC/DCコンバータグループ41の電流固定型D/D3011と図12Cの前記第3DC/DCコンバータグループ43の電流可変型D/D3031を適切な割合で混合して構成された第4DC/DCコンバータグループ44が含まれた図12DのDC/DCコンバータの構成(d)は、充希者の充電速度(要請電力)に相当する前記電流固定型D/D3011を選択できる過程が追加されるだけで、その他のすべての過程は、図17Bの過程と同一であってもよい。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0382
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0382】
また、図12Bのように、第2DC/DCコンバータグループ42が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定および充電のための経路設定過程は、電流固定型D/D301と並列連結のための電流固定型D/D3022とを組み合わせた適正充電速度ライン形成ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成ステップとが同時に進行できる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0383
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0383】
前記適正充電速度ライン形成ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流固定型D/D301が選定されたり、前記電流固定型D/D301と並列連結のための電流固定型D/D3022とが図12Bの多重接続スイッチ700の制御により適正な充電速度ラインを形成できるステップである。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0389
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0389】
前記電流固定型D/D選定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて電流固定型D/D3042を選定することができ、前記電流可変型D/Dでの充電速度設定ステップは、充希者が選択した充電速度(要請電力)に応じて前記電流可変型D/D301の最大出力電流内で充電速度(要請電力)を可変することができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0401
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0401】
また、図12Bのように、第2DC/DCコンバータグループ42が含まれた構成では、前記充電速度に応じたD/D選定解除および充電のための経路設定解除過程は、電流固定型D/D301と並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせを解除した適正充電速度ライン形成解除ステップと、駐車場内電線網から車両位置点への充電電線経路形成解除ステップとが同時に進行できる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0402
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0402】
前記電流固定型D/D301と並列連結のための電流固定型D/D3022との組み合わせを解除した適正充電速度ライン形成解除ステップは、当該充電に使用された電流固定型D/D301や並列連結のための電流固定型D/D3022の選定を解除し、多重接続スイッチ700の制御により適正充電速度ラインの形成を解除するステップを含むことができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0407
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0407】
前記電流可変型D/D充電速度設定解除または前記電流固定型D/D選定解除ステップでは、当該充電に使用された電流可変型D/D301の充電速度の設定を解除したり、当該充電に使用された電流固定型D/D3042の選定を解除するステップを含むことができる。
【国際調査報告】