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特表2024-504657ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化のための早期ＰＤＣＣＨオーダの実現

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-02-01

(54)【発明の名称】ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化のための早期ＰＤＣＣＨオーダの実現

(51)【国際特許分類】

H04W 48/08 20090101AFI20240125BHJP

H04W 72/0457 20230101ALI20240125BHJP

H04W 74/08 20240101ALI20240125BHJP

H04W 72/23 20230101ALI20240125BHJP

【ＦＩ】

H04W48/08

H04W72/0457 110

H04W74/08

H04W72/23

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023542996

(86)(22)【出願日】2021-01-15

(85)【翻訳文提出日】2023-09-14

(86)【国際出願番号】 CN2021072124

(87)【国際公開番号】W WO2022151343

(87)【国際公開日】2022-07-21

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】515076873

【氏名又は名称】ノキアテクノロジーズオサケユイチア

(74)【代理人】

【識別番号】100099759

【弁理士】

【氏名又は名称】青木篤

(74)【代理人】

【識別番号】100123582

【弁理士】

【氏名又は名称】三橋真二

(74)【代理人】

【識別番号】100092624

【弁理士】

【氏名又は名称】鶴田準一

(74)【代理人】

【識別番号】100141162

【弁理士】

【氏名又は名称】森啓

(74)【代理人】

【識別番号】100151459

【弁理士】

【氏名又は名称】中村健一

(72)【発明者】

【氏名】トゥーレイ

(72)【発明者】

【氏名】ウーチュンリー

(72)【発明者】

【氏名】ラルスダルスガールド

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067EE02

5K067EE10

(57)【要約】

本発明の例示的な実施形態によれば、少なくとも、端末装置によって、通信ネットワークのネットワークノードから、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信することと、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を適用することとを実行する方法および装置であって、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである、方法および装置が提供される。また、ネットワークノードによって、通信ネットワークの端末装置に対して、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定することと、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置に通信することとを実行することであって、情報は、アクティブ化されている少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して端末装置で送信を開始するためのものである。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末装置が、通信ネットワークのネットワークノードから、前記通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信し、
少なくとも１つのサービングセルにアクセスするために前記情報を適用し、
前記情報は、アクティブ化される前記少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである、方法。

【請求項2】

前記少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記少なくとも１つのメッセージは、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素、または、ＰＤＣＣＨオーダを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項4】

前記送信を開始することは、前記端末装置が前記アクティブ化中に前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためである、請求項１に記載の方法。

【請求項5】

前記端末装置が前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、物理ランダムアクセスチャネルリソース上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの少なくとも一方を使用して前記送信を開始することは、最小時間条件よりも早い、請求項３に記載の方法。

【請求項6】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方は、前記少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されたときに、前記少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、前記通信ネットワークによって前記端末装置のために予約される、請求項１に記載の方法。

【請求項7】

前記少なくとも１つのサービングセルは物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの前記少なくとも１つを使用する前記送信が物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信される、請求項１に記載の方法。

【請求項8】

前記端末装置は、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を前記通信ネットワークに通信する、請求項７に記載の方法。

【請求項9】

前記端末装置が前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、前記端末装置が前記通信ネットワークに指示を通信する、請求項８に記載の方法。

【請求項10】

前記端末装置が、前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を最小時間条件よりも早く取得することに応答して、前記端末装置が、前記通信ネットワークに前記指示を通信するか、または前記少なくとも１つのセカンダリセルから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する、請求項３または９に記載の方法。

【請求項11】

前記適用することは、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた物理アップリンク制御チャネルを有する前記少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化されたサービングセルに対するランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告することを含む、請求項７に記載の方法。

【請求項12】

前記ランダムアクセスの完了と有効なＣＳＩ報告のための最小時間条件との間にＯｏＲが許容され、前記最小時間条件の後に有効なＣＳＩが報告される、請求項１１に記載の方法。

【請求項13】

前記通信ネットワークへの前記指示は、前記端末装置からのランダムアクセス手順を開始するために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを開始することである、請求項８に記載の方法。

【請求項14】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理的ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される、請求項３乃至８のいずれか一項に記載の方法。

【請求項15】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用することである、請求項８に記載の方法。

【請求項16】

ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、前記指示が前記通信ネットワークに通信される時間、または前記物理的ダウンリンク制御チャネルオーダが前記通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定される、請求項８に記載の方法。

【請求項17】

チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素のいずれかを介して前記ネットワークノードに送信された、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための前記端末装置からの前記指示に基づいて、前記ネットワークノードから、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、
前記情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行する、
請求項８に記載の方法。

【請求項18】

前記ランダムアクセス手順は、前記アクセスのタイミングアドバンスを取得するために使用され、前記タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される、請求項１に記載の方法。

【請求項19】

前記ランダムアクセスに基づいて、有効なチャネル状態情報または無効なチャネル状態情報の一方を前記少なくとも１つのセカンダリセルに報告する、
請求項１８に記載の方法。

【請求項20】

前記報告は、前記サービングセルの前記少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの前記アクティブ化のためのランダムアクセス完了時に実行され、前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされている状態である、請求項１８に記載の方法。

【請求項21】

前記少なくとも１つのサービングセルの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、前記２つ以上のセカンダリセルの少なくとも１つについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了していないかの少なくとも一方であることに基づく、請求項２０に記載の方法。

【請求項22】

前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルより先にアクティブ化される、請求項１または８に記載の方法。

【請求項23】

前記他のセカンダリセルは、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられている、請求項２２に記載の方法。

【請求項24】

ランダムアクセスの完了と第１の有効なチャネル状態情報の報告との間に無効なチャネル状態情報が許容され、前記第１の有効なチャネル状態情報は、前記ランダムアクセスの完了に応答して前記最小時間条件の後に報告される、請求項１７に記載の方法。

【請求項25】

少なくとも１つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも１つのメモリと、を備える装置であって、前記少なくとも１つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
端末装置によって、通信ネットワークのネットワークノードから、前記通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信することと、
前記情報を少なくとも１つのサービングセルにアクセスするために適用することと、
を実行させるように構成され、
前記情報は、アクティブ化される前記少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである、
装置。

【請求項26】

前記少なくとも１つのサービングセルは、プラマリセルまたはプラマリセカンダリセルを含む、請求項２５に記載の装置。

【請求項27】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方は、前記端末装置によって、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル送信のために、最小時間条件までに適用される、請求項２５に記載の装置。

【請求項28】

前記送信を前記開始することは、前記アクティブ化中に前記端末装置が前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためである、請求項２５に記載の装置。

【請求項29】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方は、前記少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されたときに、前記少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、前記通信ネットワークによって前記端末装置のために予約される、請求項２５に記載の装置。

【請求項30】

前記少なくとも１つのセカンダリセルは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方を使用する前記送信は、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信される、請求項２５に記載の装置。

【請求項31】

前記端末装置は、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を前記通信ネットワークに通信する、請求項３０に記載の装置。

【請求項32】

前記少なくとも１つのセカンダリセルから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための最小時間条件が定義される、請求項３１に記載の装置。

【請求項33】

前記情報は、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースの前記少なくとも一方を開始するための少なくとも１つのダウンリンクタイミングの前記端末装置による取得後の遅延時間を含む、請求項３２に記載の装置。

【請求項34】

ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理的ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するように前記通信ネットワークに指示する、請求項３１に記載の装置。

【請求項35】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される、請求項３１に記載の装置。

【請求項36】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用する、請求項３１に記載の装置。

【請求項37】

ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、前記指示が前記通信ネットワークに通信される時間または前記物理的ダウンリンク制御チャネルオーダが前記通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定される、請求項３２に記載の装置。

【請求項38】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に
チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介して前記ネットワークノードに送信された前記端末装置からの物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する前記指示に基いて、前記ネットワークノードから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信することと、
前記情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行することと、
を実行させるように構成される、請求項３６に記載の装置。

【請求項39】

前記ランダムアクセス手順は、前記アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、前記タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される、請求項３８に記載の装置。

【請求項40】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効チャネル状態情報の一方を前記少なくとも１つのセカンダリセルに報告すること、
を実行させるように構成されている、請求項３８に記載の装置。

【請求項41】

前記報告は、前記サービングセルの前記少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの前記アクティブ化のためのランダムアクセス完了時に実行され、前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた状態である、請求項２５に記載の装置。

【請求項42】

前記少なくとも１つのセカンダリセルのうちの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、前記２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つのセカンダリセルについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了されていないかの少なくとも一方であることに基づく、請求項４０に記載の装置。

【請求項43】

前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルより先にアクティブ化される、請求項２５または３０に記載の装置。

【請求項44】

前記他のセカンダリセルは、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられている、請求項４３に記載の装置。

【請求項45】

ランダムアクセス完了と有効チャネル状態情報報告のための最小時間条件との間に無効チャネル状態情報が許容され、前記最小時間条件後に有効チャネル状態情報が報告される、請求項４３に記載の装置。

【請求項46】

ネットワークノードが、通信ネットワークの端末装置に対して、前記通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定し、
前記端末装置と少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための前記情報を通信し、
前記情報は、アクティブ化される前記少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理ランダムアクセスチャネルリソース上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの少なくとも一方を使用して、前記端末装置において送信を開始するためのものである、
方法。

【請求項47】

前記少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む、請求項４６に記載の方法。

【請求項48】

前記送信を前記開始することは、前記アクティブ化中に前記端末装置が前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためである、請求項４６に記載の方法。

【請求項49】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方は、前記少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されるときに、前記少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、前記通信ネットワークによって前記端末デバイスのために予約される、請求項４７に記載の方法。

【請求項50】

前記少なくとも１つのセカンダリセルは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方を使用する前記送信は、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信するためのものである、請求項４７に記載の方法。

【請求項51】

前記ネットワークノードは、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するか、または監視するかのいずれかの指示を受信する、請求項５０に記載の方法。

【請求項52】

前記少なくとも１つのセカンダリセルから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを通信するための最小時間条件が定義される、請求項５１に記載の方法。

【請求項53】

ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理的ダウンリンク制御チャネルを介して物理的ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するように前記通信ネットワークに指示する、請求項５２に記載の方法。

【請求項54】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される、請求項５２に記載の方法。

【請求項55】

前記他のセルからの情報は、前記端末装置に対して、前記他のセルがアクティブ化されていること、または前記少なくとも１つのセカンダリセルのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることの少なくとも一方を示す、請求項５４に記載の方法。

【請求項56】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用する、請求項５１に記載の方法。

【請求項57】

ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、前記最小時間条件の間に前記少なくとも１つのメッセージにおいて媒体アクセス制御要素が受信される時間、または前記物理的ダウンリンク制御チャネルオーダが前記通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定される、請求項５２に記載の方法。

【請求項58】

チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素のうちの一方を介して前記ネットワークノードに送信された、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための前記端末装置からの前記指示に基づいて、前記ネットワークノードから、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、
前記情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行する、
請求項５６に記載の方法。

【請求項59】

前記ランダムアクセス手順は、前記アクセスのタイミングアドバンスを取得するために使用され、前記タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される、請求項５８に記載の方法。

【請求項60】

前記ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効なチャネル状態情報の一方を前記少なくとも１つのセカンダリセルに報告する、請求項５８に記載の方法。

【請求項61】

前記少なくとも１つのセカンダリセルのうちの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、前記２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了していないかの少なくとも一方であることに基づく、請求項６０に記載の方法。

【請求項62】

物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされる前記少なくとも１つのセカンダリセルのセカンダリセルについての前記報告のフォーマットは、前記通信ネットワークのプライマリセルにマッピングされる前記少なくとも１つのセカンダリセルのセカンダリセルについての報告とは異なる、請求項６０に記載の方法。

【請求項63】

前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合に、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルよりも先にアクティブ化される、請求項４６または４７に記載の方法。

【請求項64】

前記他のセカンダリセルは、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられる、請求項６３に記載の方法。

【請求項65】

少なくとも１つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも１つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも１つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
ネットワークノードによって、通信ネットワークの端末装置に対して、前記通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用されるべき情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定し、
少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための前記情報を前記端末装置に通信する、
ことを実行させるように構成され、
前記情報は、アクティブ化される前記少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースの少なくとも一方を使用して、前記端末装置において送信を開始するためのものである、
装置。

【請求項66】

前記少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む、請求項６５に記載の装置。

【請求項67】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方は、最小時間条件までに前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル送信のために前記端末装置によって適用されるためのものである、請求項６５に記載の装置。

【請求項68】

前記送信を前記開始することは、前記端末装置が前記アクティブ化中に前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためのものである、請求項６５に記載の装置。

【請求項69】

【請求項70】

【請求項71】

前記ネットワークノードは、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を受信する、請求項７０に記載の装置。

【請求項72】

前記少なくとも１つのセカンダリセルから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを通信するための最小時間条件が定義される、請求項７１に記載の装置。

【請求項73】

前記情報は、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースの前記少なくとも一方を開始するためのダウンリンクタイミングの少なくとも一方の前記端末装置による取得後の遅延時間を含む、請求項７２に記載の装置。

【請求項74】

ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するように前記通信ネットワークに指示する、請求項７１に記載の装置。

【請求項75】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される、請求項７１に記載の装置。

【請求項76】

前記他のセルからの前記情報は、前記端末装置に対して、前記他のセルがアクティブ化されていること、または前記少なくとも１つのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることの少なくとも一方を示す、請求項７５に記載の装置。

【請求項77】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用する、請求項７１に記載の装置。

【請求項78】

ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、前記最小時間条件の間に前記少なくとも１つのメッセージにおいて媒体アクセス制御要素が受信される時間、または前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダが前記通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定される、請求項７２に記載の装置。

【請求項79】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介して前記ネットワークノードに送信された前記端末装置からの物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する前記指示に基いて、前記ネットワークノードから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、
前記情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行する、
ことを実行させるように構成される、請求項７７に記載の装置。

【請求項80】

前記ランダムアクセス手順は、前記アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、前記タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される、請求項７９に記載の装置。

【請求項81】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効チャネル状態情報の一方を前記少なくとも１つのセカンダリセルに報告すること、
を実行させるように構成されている、請求項７９に記載の装置。

【請求項82】

前記少なくとも１つのセカンダリセルのうちの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、前記２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了されていないかの少なくとも一方であることに基づく、請求項８１に記載の装置。

【請求項83】

物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされる前記少なくとも１つのセカンダリセルのセカンダリセルについての前記報告のフォーマットは、前記通信ネットワークのプライマリセルにマッピングされる前記少なくとも１つのセカンダリセルのセカンダリセルについての報告とは異なる、請求項８１記載の装置。

【請求項84】

少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルより先にアクティブ化される、請求項６５または６６に記載の装置の方法。

【請求項85】

前記他のセカンダリセルは前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられている、請求項８４に記載の装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明の例示的な実施形態による教示は、総じて、セカンダリセルのアクティブ化に関し、より具体的には、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルのアクティブ化のための早期の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを実現することに関する。

【背景技術】

【0002】

本項は、特許請求の範囲に記載される発明の背景または文脈を提供することを意図している。本明細書における説明には、実施される可能性のある概念が含まれる場合があるが、必ずしも以前に考案または実施されたものとは限らない。従って、本明細書において別段の記載がない限り、本項に記載されるものは、本願明細書および特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本項に記載されることによって先行技術であると認められるものではない。

【0003】

本明細書および／または図中に見出され得る特定の略語は、本明細書において以下のように定義される。
ＣＳＩチャネル状態情報
ＣＳＩ－ＲＳチャネル状態情報参照信号
ＦＲ１周波数範囲１
ＦＲ２周波数範囲２
ＮＧ－ＲＡＮ新世代無線アクセスネットワーク
ＮＷネットワーク
ＯｏＲ
ＰＵＣＣＨパケットＵＬ制御チャネル
ＱＣＬ準コロケーション
ＲＲＣ無線資源制御プロトコル
ＲＲＭ無線リソース管理
ＲＳＲＰ基準信号受信電力
ＲＳＲＱ基準信号受信品質
ＳＩＮＲ信号対干渉雑音比
ＳＳＢ同期信号ブロック
ＵＥユーザ機器

【0004】

増大する通信需要に対応するために、コンポーネントキャリア（ＣｏｍｐｏｎｅｎｔＣａｒｒｉｅｒ、ＣＣ）は、より大きな伝送帯域幅をサポートするために集約され、再配置され得る。このような集約は、プライマリセル（Ｐセル）およびセカンダリセル（Ｓセル）を使用して分類することができる。Ｓセルは、追加の無線リソースを提供するために、ＲＲＣ再構成中に追加することができる。Ｐセルおよび／またはＳセルは、アクティブ化状態または非アクティブ化状態であってもよい。Ｓセルをアクティブ化する必要がある場合、Ｓセルはメディアアクセス制御（ＭｅｄｉａＡｃｃｅｓｓＣｏｎｔｒｏｌ、ＭＡＣ）レイヤの制御要素（ＣｏｎｔｒｏｌＥｌｅｍｅｎｔ、ＣＥ）シグナリングによってアクティブ化することができる。

【0005】

本発明の例示的な実施形態は、少なくともこれらのタイプの動作を改善するように機能する。

【発明の概要】

【0006】

本項は、可能な実施例を含むものであり、限定を意味するものではない。

【0007】

本発明の例示的な態様では、ユーザ機器側装置などの装置であって、少なくとも１つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも１つのメモリと、を備え、少なくとも１つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも１つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、端末装置が、通信ネットワークのネットワークノードから、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信することと、少なくとも１つのサービングセルへのアクセスのために情報を適用することと、を実行させるように構成され、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである、装置が提供される。

【0008】

本発明の他の例示的な態様において、端末装置が、通信ネットワークのネットワークノードから、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信することと、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を適用することと、を含み、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである方法がある。

【0009】

さらなる例示的な実施形態は、前項の方法を含む方法であり、少なくとも１つのサービングセルが、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含み、少なくとも１つのメッセージが、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素、またはＰＤＣＣＨオーダを含み、送信を開始することが、端末装置がアクティブ化中に少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためであり、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得したことに応答して、物理ランダムアクセスチャネルリソース上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの少なくとも一方を使用して送信を開始することが、最小時間条件（ｍｉｎｉｍｕｍｔｉｍｅｒｅｑｕｉｒｅｍｅｎｔ）よりも早く、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方は、少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化された時点で、少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、通信ネットワークによって端末デバイスのために予約され、少なくとも１つのサービングセルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用する送信が物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信され、端末装置が、通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視する旨の指示を通信ネットワークに通信し、端末デバイスが、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、端末デバイスが通信ネットワークに指示を通信する。

【0010】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置が、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を最小時間条件より早く取得することに応答して、端末装置が通信ネットワークに指示を通信するか、または少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信し、適用することが、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化されたサービングセルのランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告することを含み、有効なＣＳＩ報告のためのランダムアクセス完了と最小時間条件との間にＯｏＲが許容され、最小時間条件後に有効なＣＳＩが報告され、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、指示が通信ネットワークに通信される時間または物理ダウンリンク制御チャネルコマンドが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、通信ネットワークへの指示が、端末装置からのランダムアクセス手順を開始するために、少なくとも１つのサービングセルにおける物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを開始することであり、端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが設定されている場合、物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、通信ネットワークの他のセルからの情報において受信され、指示が媒体アクセス制御要素を使用するものであり、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、指示が通信ネットワークに通信される時間または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、端末装置からの指示に基づいて、チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介してネットワークノードに通信され、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信し、情報に基づいて、ネットワークノードから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを構成する情報を受信し、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行し、該ランダムアクセス手順が、該アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、該タイミングアドバンスが、チャネル状態情報報告を送信するために使用され、該ランダムアクセスに基づいて、有効なチャネル状態情報または無効なチャネル状態情報の一方を少なくとも１つのセカンダリセルに報告し、報告が、サービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルのアクティブ化のためのランダムアクセスの完了時に実行され、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた状態であり、少なくとも１つのサービングセルの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、２つ以上のセカンダリセルの少なくとも１つについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了していないかの少なくとも１つであることに基づいて、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化される場合、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルよりも先にアクティブ化され、他のセカンダリセルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられており、ランダムアクセスの完了と第１の有効なチャネル状態情報の報告との間に無効なチャネル状態情報が許容され、ランダムアクセスの完了に応答して、最小時間条件の後に第１の有効なチャネル状態情報が報告される。

【0011】

プログラムコードを記憶する非一過性のコンピュータ可読媒体であって、該プログラムコードは、少なくとも１つのプロセッサによって実行され、少なくとも上記の段落に記載の方法を実行する、非一過性のコンピュータ可読媒体。

【0012】

本発明の他の例示的な態様において、端末装置によって、通信ネットワークのネットワークノードから、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信する手段と、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を適用するための手段と、を備える装置があり、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである。

【0013】

上記の段落に記載された例示的な実施形態に従って、少なくとも構成および送信のための手段は、ネットワークインタフェースと、コンピュータ読み取り可能媒体に記憶され、少なくとも１つのプロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードと、を備える。

【0014】

さらなる例示的な実施形態は、前の段落の装置を含む装置であり、少なくとも１つのサービングセルが、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含み、少なくとも１つのメッセージが、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素またはＰＤＣＣＨオーダを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方が、最小時間条件までに物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル送信のために端末装置によって適用され、送信を開始することが、端末装置がアクティブ化中に少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためであり、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得したことに応答して、物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始することが、最小時間条件よりも早く、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方は、少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されたときに、少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、通信ネットワークによって端末装置のために予約され、少なくとも１つのセカンダリセルが、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方を使用する送信が、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信され、端末装置が、通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視する旨の指示を通信ネットワークに通信し、少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための最小時間条件が定義され、端末装置が、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、端末装置が通信ネットワークに指示を通信し、端末装置が、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を最小時間条件よりも早く取得することに応答して、端末装置が、通信ネットワークに指示を通信するか、または少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信し、適用することが、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化されたサービングセルのランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告することを含み、ランダムアクセスの完了と有効なＣＳＩ報告のための最小時間条件との間にＯｏＲが許容され、最小時間条件の後に有効なＣＳＩが報告され、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、指示が通信ネットワークに通信される時間または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、情報が、端末装置によって、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースの少なくとも一方を開始するためのダウンリンクタイミングの少なくとも一方を取得した後の遅延時間を含み、ランダムアクセス手順を開始するために端末装置によって使用される、少なくとも１つのサービングセルにおける物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するための通信ネットワークへの指示であって、端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが設定されている場合、物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、通信ネットワークの他のセルからの情報において受信され、他のセルからの情報が、他のセルがアクティブ化されていること、または少なくとも１つのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることの少なくとも一方を端末装置に示すものであり、指示は、媒体アクセス制御要素を使用しており、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、媒体アクセス制御要素が最小時間条件の間に少なくとも１つのメッセージで受信される時間、または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介してネットワークノードに送信された端末装置からの物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する指示に基づいて、ネットワークノードから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、該情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行し、ランダムアクセス手順は、アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、タイミングアドバンスが、チャネル状態情報報告の送信に使用され、ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効なチャネル状態情報のうちの一方を少なくとも１つのセカンダリセルに報告し、報告が、サービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルのアクティブ化のためのランダムアクセス完了時に実行され、ここで、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた状態であり、少なくとも１つのセカンダリセルの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化される場合、無効なチャネル状態情報の報告は、２つ以上のセカンダリセルの少なくとも１つについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了されていないかの少なくとも一方であることに基づいて行われ、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化される場合、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルよりも先にアクティブ化され、他のセカンダリセルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられ、ＰＵＣＣＨがＰＵＣＣＨＳセルにマッピングされたアクティブ化Ｓセルのランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告し、ランダムアクセスが完了してから有効なチャネル状態情報を報告するための最小時間条件までの間に無効なチャネル状態情報が許容され、最小時間条件の後に有効なチャネル状態情報が報告される。

【0015】

本発明の他の例示的な態様において、ネットワーク側装置などの装置であって、少なくとも１つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも１つのメモリであって、少なくとも１つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも１つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも、ネットワークノードが、通信ネットワークの端末装置に対して、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用されるべき情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定することと、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置と通信することと、を実行させるように構成されたメモリと、を備える装置があり、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方を使用して、端末装置で送信を開始するためのものである。

【0016】

本発明の他の例示的な態様において、ネットワークノードが、通信ネットワークの端末装置に対して、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定し、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置と通信する、方法があり、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方を使用して、端末装置で送信を開始するためのものである。

【0017】

更なる例示的な実施形態は、前項の方法を含む方法であり、少なくとも１つのサービングセルが、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含み、少なくとも１つのメッセージが、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素またはＰＤＣＣＨオーダを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースのうちの少なくとも一方が、最小時間条件までに物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル送信のために端末装置によって適用されるためのものであり、送信を開始することが、端末装置がアクティブ化中に少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためであり、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、物理ランダムアクセスチャネルリソース上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの少なくとも一方を使用して送信を開始することが、最小時間条件よりも早く、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方は、少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されたときに、少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、通信ネットワークによって端末装置のために予約され、少なくとも１つのセカンダリセルが、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方を使用する送信が、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルで送信するためのものであり、ネットワークノードが、通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視する指示を受信し、端末デバイスが、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、端末デバイスが通信ネットワークに指示を通信し、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を最小時間条件よりも早く取得することに応答して、端末装置が通信ネットワークに指示を通信するか、または少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信し、適用することが、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化されたサービングセルについて、ランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告することを含み、ランダムアクセスの完了と有効なＣＳＩ報告のための最小時間条件との間にＯｏＲが許容され、最小時間条件の後に有効なＣＳＩが報告され、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、指示が通信ネットワークに通信される時間または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを通信するための最小時間条件が定義され、情報が、端末装置によって、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースの少なくとも一方を開始するためのダウンリンクタイミングの少なくとも１つを取得した後の遅延時間を含み、ランダムアクセス手順を開始するために端末装置によって使用される、少なくとも１つのサービングセルにおける物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するための通信ネットワークへの指示であって、端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが設定されている場合、物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、通信ネットワークの他のセルからの情報において受信され、他のセルからの情報が、他のセルがアクティブ化されていること、または少なくとも１つのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることの少なくとも一方を端末装置に示すものであり、指示は、媒体アクセス制御要素を使用し、ダウンリンクアクティブ化遅延条件が、媒体アクセス制御要素が最小時間条件の間に少なくとも１つのメッセージで受信される時間、または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定され、チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介してネットワークノードに送信された端末装置からの物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する指示に基づいて、ネットワークノードから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、該情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行し、ランダムアクセス手順が、アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告の送信に使用され、ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効なチャネル状態情報のいずれかを少なくとも１つのセカンダリセルに報告し、少なくとも１つのセカンダリセルのうちの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報の報告は、２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つのセカンダリセルについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了していないかの少なくとも一方であることに基づき、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化される場合、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルが他のセカンダリセルよりも先にアクティブ化され、他のセカンダリセルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連付けられる。

【0018】

【0019】

本発明の他の例示的な態様において、ネットワークノードが、通信ネットワークの端末装置に対して、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定する手段と、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置と通信する手段と、を備える装置があり、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの少なくとも一方を使用して、端末装置で送信を開始するためのものである。

【0020】

上記の段落で説明したような例示的な実施形態に従って、少なくとも決定および通信するための手段は、ネットワークインタフェースと、コンピュータ可読媒体に記憶され、少なくとも１つのプロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードと、を備える。

【図面の簡単な説明】

【0021】

本開示の様々な実施形態の上記および他の態様、特徴、および利点は、添付の図面を参照した以下の詳細な説明からより完全に明らかになるであろう。図面は、本開示の実施形態の理解を容易にするために図示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていない。

【図1】図１は、ＬＴＥＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化遅延条件を示す。

【図2】図２は、可能なＬＴＥＰＤＣＣＨオーダタイミングを示す。

【図3】図３は、無線における単一のＳセルアクティブ化遅延を示す。

【図4】図４は、レガシー動作を使用して、本発明の例示的な実施形態に従った動作を使用して、ＰＵＣＣＨＳセルのＰＤＣＣＨオーダをトリガする方法を示す。

【図5】図５は、本発明の例示的な実施形態に従って、レガシー動作および使用動作を使用してＰＵＣＣＨＳセルのＰＤＣＣＨオーダをトリガする方法を示す。

【図6】図６は、本発明の例示的な実施形態に従ったレガシー方法と提案方法との間のＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化タイミングの比較を示す。

【図7】図７は、本発明の例示的な実施形態に従って複数のＳセルがアクティブ化されるときのそれぞれのＳセルにおけるアクティブ化タイミングを示す。

【図8】図８は、本発明の様々な態様を実施する際に使用される様々なデバイスの高レベルブロック図を示す。

【図9A】図９Ａは、装置によって実行され得る本発明の例示的な実施形態に従った方法を示す。

【図9B】図９Ｂは、装置によって実行され得る本発明の例示的な実施形態に従った方法を示す。

【発明を実施するための形態】

【0022】

本発明の例示的な実施形態において、少なくとも物理アップリンク制御チャネル（ＰＵＣＣＨ）セカンダリセルアクティブ化のための早期物理ダウンリンク制御チャネル（ＰＤＣＣＨ）オーダを可能にする方法および装置が提供される。

【0023】

本発明の例示的な実施形態は、５Ｇ新無線（ＮＲ）システムに関し、特に、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセルおよびその関連Ｓセルを時間的に効率的な方法でアクティブ化する方法に対処する。

【0024】

ＮＲにおいては、ＬＴＥと同様に、Ｓセルをアクティブ化または非アクティブ化することができる。定義されたＳセルのアクティブ化／非アクティブ化メカニズムに基づいて、ＣＡが設定された場合に、ＵＥのバッテリ消費を合理的に抑えることを目的としている。Ｓセルが非アクティブ化された場合、ＵＥは対応するＰＤＣＣＨまたはＰＤＳＣＨを受信する必要はなく、対応するアップリンクで送信することもできず、Ｓセル上でＣＱＩまたはＣＳＩ測定などのＬ１測定を実行する必要もない。ＵＥは、非アクティブ化されたＳセルにおいて、緩和された性能でＲＲＭ測定を実行する必要がある。

【0025】

Ｓセルがアクティブ化されている、したがってアクティブ化されると、ＵＥはＰＤＳＣＨおよびＰＤＣＣＨを受信し（ＵＥが、このＳセルからＰＤＣＣＨを監視するように設定されている場合）、ＣＳＩ測定などのＬ１測定を実行し、設定されたとおりにそれらを報告することが要求される。さらに、ＵＥはアクティブ化サービングセルと同様にＲＲＭ測定を実行する必要がある。

【0026】

アクティブ化状態と非アクティブ化状態の間の遷移は、主にネットワークからのＭＡＣ制御要素コマンドに基づく。例えば、３ＧＰＰ（登録商標）ＴＳ３８．３２１では、ＳＣｅｌｌＩｎｄｅｘを持つＳセルがアクティブ化されるか非アクティブ化されるかを示すために、Ｓセルのアクティブ化／非アクティブ化ＭＡＣＣＥが規定されている。

【0027】

ＵＥが非アクティブ化されたＳセルをアクティブ化する場合、非アクティブ化状態からアクティブ化状態への移行に時間、すなわちアクティブ化遅延Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ}がかかる。ＵＥが非アクティブ化Ｓセルをアクティブ化できる遅延の条件は、ＲＡＮ４で定義されている。ＲＥＬ１５では、１つのダウンリンクＳセルで構成されたＵＥに対する１つのＳセルアクティブ化遅延条件（Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ}）は、３ＧＰＰ（登録商標）ＴＳ３８．１３３８．３．２項に定義されている。スロットＮでＳセルアクティブ化コマンドを受信すると、ＵＥは有効なＣＳＩ報告を送信し、Ｓセルがアクティブ化したとみなされる（したがって、ＵＥをスケジューリングできる）スロット

【数1】

までに、アクティブ化中のＳセルのアクティブ化コマンドに関連する動作を適用できなければならない。ＲＥＬ－１６ＲＡＮ４では、複数のＳセルのアクティブ化に関するＵＥの条件も定義されている。

【0028】

３ＧＰＰ（登録商標）Ｒｅｌ．１７において、ＵＥ条件を定義することを目的として、ＰＵＣＣＨＳセルのＳセルアクティブ化遅延をさらに調査する必要がある新しいワークアイテム［１］が承認された。
根拠
－ＰＵＣＣＨセルアクティブ化
〇リリース１５のＮＲから、２つのＰＵＣＣＨグループはＵＥによってオプションでサポートされるようになった。しかしながら、ＲＡＮ４ＲＲＭではＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化条件が欠落している。
目的
－ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化／非アクティブ化［ＲＡＮ４］
〇非アクティブ化ＰＵＣＣＨセル（有効なＴＡと無効なＴＡを含む）に対するセルアクティブ化遅延条件を指定する。
〇複数のＳセル（有効なＴＡと無効なＴＡを含む）を有する非アクティブ化ＰＵＣＣＨＳセルに対するセルアクティブ化遅延条件を指定する。
〇アクティブ化されたＰＵＣＣＨＳセルに対するＳセル非アクティブ化遅延条件を指定する。
〇複数のＳセルを有するアクティブ化ＰＵＣＣＨＳセルに対するＳセル非アクティブ化遅延条件を指定する。

【0029】

ＮＲにおいて、２つのＰＵＣＣＨグループは、Ｐセル上のＰＵＣＣＨ負荷を軽減するために、ＵＥによってオプションでサポートされる。ＰＵＣＣＨで構成されるＳセルは、ＰＵＣＣＨＳセルと呼ばれる。ＲＥＬ１６において、アクティブ化遅延条件は１つまたは複数のダウンリンクＳセルのアクティブ化のみに関係する。ＮＲにおけるＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化遅延条件は、ＲＥＬ１７において定義される予定である。

【0030】

ＬＴＥにおいて、ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化遅延条件はＴＳ３６．１３３セクション７．７．６に定義されている。ダウンリンクＳセル（ＰＵＣＣＨなしのＳセル）のアクティブ化と比較すると、ＵＥは、ＰＵＣＣＨＳセルをアクティブ化して（アクティブ化手順で使用される）ＣＳＩ報告を有効にする場合、ＤＬに加えて「アップリンクをアクティブ化」する必要がある。特に、アクティブ化予定のＰＵＣＣＨＳセルに有効なＴＡがない場合、ＵＥはランダムアクセスを実行してＰＵＣＣＨＳセルのタイミングアドバンス（ＴＡ）を取得する必要がある。

【0031】

したがって、ＬＴＥにおけるＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化遅延条件（Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}）は、非ＰＵＣＣＨＳセルのＳセルアクティブ化遅延（Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｂａｓｉｃ}）に加えて、ＵＥがランダムアクセス手順（Ｔ１＋Ｔ２）を実行し、ＴＡ（Ｔ３）を適用するための追加時間を許容することによって定義される。ＬＴＥＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化遅延条件は次のように定義される。
ＵＥがＳセル上で送信するための有効なＴＡを有していない場合、ＵＥは、サブフレームｎ＋Ｔ_{ＡＣＴＩＶＡＴＥ＿ＢＡＳＩＣ}におけるよりも前に、ＰＵＣＣＨＳセル上でアクティブ化されるＳセルに対して、［１７］で規定されるように、Ｓセルアクティブ化コマンドに関連するダウンリンク動作を実行でき、サブフレームｎ＋Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}におけるよりも前に、ＰＵＣＣＨＳセル上でアクティブ化されているＳセルに対して、［１７］で規定されているように、Ｓセルアクティブ化コマンドに関連するアップリンク動作を実行でき、サブフレームｎ＋Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}におけるよりも前に、アクティブ化されているＳセルの有効なＣＳＩ報告をＰＵＣＣＨセル上に送信し、Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}＝Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｂａｓｉｃ}＋Ｔ_１＋Ｔ_２＋Ｔ_３であり、
－Ｔ１は、ＰＵＣＣＨＳセル内で最初に利用可能なＰＲＡＣＨ機会を取得する際の遅延の不確実性である。Ｔ１は最大２５サブフレームであり、Ｔ１の実際の値はＰＵＣＣＨＳセルで使用されるＰＲＡＣＨ構成に依存する。
－Ｔ２は、ＰＵＣＣＨで構成されたＳセルが属するＳＴＡＧに対して有効なＴＡコマンドを取得するための遅延である。Ｔ２は最大１３サブフレームある。
－Ｔ３は、受信したＴＡをアップリンク送信に適用するための遅延である。Ｔ３は６サブフレームである。

【0032】

図１は、ＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化遅延条件がどのように導出されるかを示す、ＬＴＥにおけるＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化手順におけるＵＥの動作を示している。図１に示すように、ＵＥ１０は、ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化を指示するＳセルアクティブ化コマンド１１０をネットワークから受信する。ＵＥは、ダウンリンクＳセル、すなわち非ＰＵＣＣＨＳセルをアクティブ化するためのアクティブ化遅延であるＴａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｂａｓｉｃ１１５よりも前にダウンリンク動作を実行できなければならない。その後、Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３１１８を要するＴＡを取得するためのランダムアクセス手順を開始し、時刻１４０に有効なＣＳＩ報告１２０を送信することができる。図１において、アップリンクＣＳＩ報告は、ＤＬおよびＲＡＣＨのアクティブ化が完了した後にのみ、ＰＵＣＣＨＳセル上で送信できることに留意されたい。

【0033】

上述のように、ＳセルではコンテンションフリーＲＡのみがサポートされているため、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセル上で送信するための有効なＴＡを持っていない場合、ネットワークからのＰＤＣＣＨオーダによってＲＡ手順をトリガする必要がある。ＬＴＥでは、ＵＥがＴ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｂａｓｉｃ}（以下同様）内でＰＵＣＣＨＳセル上のＰＤＣＣＨオーダを受信したと仮定して、遅延条件が定義されている。しかしながら、ＵＬが整列されていないため、ＰＵＣＣＨＳセル上ではアップリンクＣＳＩの送信は不可能であり、ネットワークは、ＵＥがいつＤＬタイミングを取得し、いつＰＵＣＣＨＳセル上でＰＤＣＣＨオーダをＵＥに送信すべきかを正確に把握できない。
上記の遅延条件（Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}）については、以下の条件が適用される。
－ＵＥは、Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｂａｓｉｃ}内でＰＵＣＣＨＳセルのＲＡ手順を開始するためのＰＤＣＣＨオーダを受信しており、そうでない場合、Ｓセルをアクティブ化するための追加遅延が予想され、
－ＰＵＣＣＨＳセル上のＲＡがＰセル上のＲＡによって中断されず、そうでない場合、Ｓセルをアクティブ化するための追加遅延が予想され、
－Ｓセルアクティブ化手順中にＳＲＳキャリアベースのスイッチングが発生しない場合、ＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化遅延（Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ＳＣｅｌｌ}）を延長することができる。

【0034】

非ＰＵＣＣＨＳセルの場合、ＳセルのＣＳＩがＰセルＰＵＣＣＨで報告されると、有効なＣＳＩの受信によって早期アクティブ化がＮＷに通知される。しかしながら、ＵＥが有効なＴＡを持たないＰＵＣＣＨＳセルでは、これは不可能である（したがって、ＵＥはＰＵＣＣＨＳセルでの送信を許可されない）。この場合、ネットワークはＵＥからプリアンブルを受信するまで、盲目的にＰＤＣＣＨオーダを繰り返し送信する可能性がある（図２－１）。その後、ネットワークがＰＵＣＣＨＳセルから有効なＣＳＩ報告を受信できるように、ＵＥにＴＡを割り当てることができる。あるいは、ネットワークは、ＵＥがＤＬで受信する準備ができている（ＰＤＣＣＨオーダを受信する）ことが分かるまで待機する必要があり、これは、ＰＤＣＣＨオーダをＵＥが確実に受信できるように、最大許容ＤＬアクティブ化遅延（即ち、Ｓセルアクティブ化遅延条件）だけ待機することを意味する（図２－２））。これにより、ＰＤＣＣＨオーダの冗長な繰り返しが回避されるが、ＰＤＣＣＨオーダが遅くなるため、アクティブ化遅延が増大する可能性がある。

【0035】

図２は、ＬＴＥにおけるＰＤＣＣＨオーダの送信可能なタイミングを示す。図２に示すように、ＵＥ１０は、ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化を指示するＳセルアクティブ化コマンド１１０をネットワークから受信し、ダウンリンク動作はアクティブ化遅延Ｔａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｂａｓｉｃ２１５内でアクティブ化される。一実施形態２１７において、ネットワークはダウンリンクアクティブ化中にＰＤＣＣＨオーダを無作為に送信してもよい。他の実施態様２２０において、ネットワークは、ＵＥがＰＤＣＣＨオーダを受信できることを確認するために、ダウンリンクアクティブ化遅延条件Ｔａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｂａｓｉｃ２１５の終了時にＰＤＣＣＨオーダを送信してもよい。ＰＤＣＣＨオーダを受信すると、ＵＥはＴＡを取得するためにＲＡＣＨ手順２１８を開始し、時刻２４０に有効なＣＳＩ報告２３０を送信することができる。

【0036】

このアプローチでは、より優れたＵＥ実装を有するＵＥ、または、より優れた条件下でのＵＥは、より短いＤＬアクティブ化遅延および全体的に低減されたＰＵＣＣＨセルのアクティブ化遅延の恩恵を受けることができない。実際には、アクティブ化遅延は、ＳＭＴＣ、ＳＳＢ、測定周期などの構成に依存するため、ＵＥは、アクティブ化遅延に対する許容最小ＵＥ条件（最大許容アクティブ化時間）よりも早くＤＬタイミングを取得する可能性がある。このような場合、ＰＵＣＣＨＳセルはより高速にアクティブ化される可能性がある。

【0037】

ＮＲにおいて、図３に示されるように、Ｓセルアクティブ化時間（Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｏｎ＿ｔｉｍｅ}）がＨＡＲＱ時間（Ｔ_ＨＡＲＱ）およびＣＳＩ報告時間（Ｔ_{ＣＳＩ－ｒｅｐｏｒｔｉｎｇ}）から区別されることを除いて、ダウンリンクＳセルに対する単一のアクティブ化遅延条件は同様に定義される。しかしながら、問題は変わらない。

【0038】

図３は、アクティブ化遅延条件がどのように導出されるかを示す、新無線の単一Ｓセルアクティブ化中のＵＥの動作のタイミングを示す。図３に示すように、ＵＥ１０は、ダウンリンクＳセルのアクティブ化を指示するＳセルアクティブ化コマンド３１０をネットワークから受信する。それは、ＨＡＲＱタイミングＴ_ＨＡＲＱ３１２の時間を要するＨＡＲＱ３１５に確認応答を返信する。その後、Ｓセルはアクティブ化遅延条件Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ}３１４内にアクティブ化され、ＵＥはＣＳＩ測定後、有効なＣＳＩ報告３３０を送信し、ＴＣＳＩ－報告３１６の時間を要するＣＳＩ報告のためのリソースを取得する。ＵＥは、Ｓセルのアクティブ化中に無効なＣＳＩ報告３２０を送信することもできる。

【0039】

複数のＳセルがＰＵＣＣＨセルとともにアクティブ化される場合、例えばアクティブ化コマンドがＰＵＣＣＨＳセルおよび他のＳセルを含む場合、問題はより深刻になる。ＴＳ３６．１３３のセクション７．７．７によると、複数のＳセルを有するＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化遅延は以下のように定義され、Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｔｏｔａｌ}は複数のＤＬＳセルのアクティブ化遅延であり、アクティブ化される他のＳセルによるセル検出の中断による時間も追加的にカウントされる。この延長されたアクティブ化遅延条件により、ネットワークは複数のＳセルに対するアクティブ化遅延条件が終了するまで、ＰＤＣＣＨオーダの開始をさらに遅延させる可能性があるため（ＵＥが中断のためにＰＤＣＣＨオーダを受信しない可能性があるため）、アクティブ化手順は不必要に長くなる。

【0040】

ＵＥがＳセル上で送信するための有効なＴＡを有していない場合、ＵＥは、遅くともサブフレームｎ＋Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｂａｓｉｃ}において、ＰＵＣＣＨＳセル上でアクティブ化されるＳセルについて、［１７］で規定されるように、Ｓセルアクティブ化コマンドに関連するダウンリンク動作を実行することができなければならず、ＵＥは、サブフレームｎ＋Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ＿ｍｕｌｔｉｐｌｅ＿ＳＣｅｌｌ}よりも前に、ＰＵＣＣＨＳセル上でアクティブ化されるＳセルに対して特定されるように、Ｓセルアクティブ化コマンドに関連するアップリンク動作を実行でき、ＵＥは、サブフレームｎ＋Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ＿ｍｕｌｔｉｐｌｅ＿ＳＣｅｌｌｓ}よりも前に、ＰＵＣＣＨＳセル上でアクティブ化されているＳセルの有効なＣＳＩ報告を送信しなければならず、Ｔ_{ｄｅｌａｙ＿ＰＵＣＣＨ} _{ｍｕｌｔｉｐｌｅ＿ＳＣｅｌｌｓ}＝Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｅ＿ｔｏｔａｌ}＋Ｔ_１＋Ｔ_２＋Ｔ_３であり、

【数2】

である。

【0041】

要約すると、ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化にはＵＬＴＡを取得するためのＲＡ手順が含まれるため、ＲＡ手順をトリガするＰＤＣＣＨオーダをいつ、どのように開始するかは、全体的なアクティブ化遅延に影響する。ＰＤＣＣＨオーダのタイミングを最適化することで、ＰＵＣＣＨＳセルをより早いタイミングでアクティブ化することができ、より良いオフロードの機会を得ることができる。

【0042】

本発明の例示的な実施形態に従って、少なくともＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化を含むＭＡＣＣＥをＵＥが受信した場合に、ＰＵＣＣＨＳセルの高速なアクティブ化を可能にする方法が提案される。

【0043】

本発明の例示的な実施形態による方法は、少なくとも以下のように機能することが提案される。
１）ＵＥが、アクティブ化されているＰＵＣＣＨＳセル上で競合のないアクセスを開始できるようにする。
２）ＵＥが、アクティブ化されているＰＵＣＣＨＳセル上でＤＬを受信できるときをネットワークに通知できるようにする。

【0044】

本発明の例示的な実施形態をさらに詳細に説明する前に、本発明の例示的な実施形態を実施する際に使用するのに適した様々な電子装置の簡略化されたブロック図を示すために、図８を参照する。

【0045】

図８は、本発明の例示的な実施形態が実施され得る、１つの可能かつ非限定的な例示的システムのブロック図を示す。図８では、ユーザ機器（ＵＥ）１０が、図８のような無線ネットワーク１またはネットワーク１と無線通信している。図８のような無線ネットワーク１またはネットワーク１は、本明細書で開示されるようなモバイルネットワーク、例えば、モバイルネットワーク１または第１モバイルネットワークなどの通信ネットワークを備えることができる。図８におけるような無線ネットワーク１への本明細書における任意の言及は、本明細書において開示されるような任意の無線ネットワークへの言及と見なすことができる。さらに、図８のような無線ネットワーク１は、通信ネットワークによって要求され得るようなハードワイヤード機能を備えることもできる。ＵＥは、無線ネットワークにアクセスすることができる無線、典型的には携帯機器である。ＵＥは、例えば、携帯電話（または「セルラー」電話と呼ばれる）および／または移動端末機能を有するコンピュータであってもよい。たとえば、ＵＥまたはモバイル端末は、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車両搭載型携帯機器であることもあり、ＲＡＮとの言語シグナリングおよび／またはデータ交換を実行する。

【0046】

ＵＥ１０は、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１０Ａ、１つまたは複数のメモリＭＥＭ１０Ｂ、および１つまたは複数のバスを介して相互接続された１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１０Ｄを含む。１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１０Ｄの各々は、受信機および送信機を含む。さらに、各トランシーバ１０Ｄは加入者ＩＤモジュール１０Ｅと関連付けられている。１つまたは複数のバスは、アドレス、データ、または制御バスであってもよく、マザーボードまたは集積回路上の一連の配線、光ファイバまたは他の光通信機器などの任意の相互接続機構を含んでもよい。１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１０Ｄは、ＮＮ１２およびＮＮ１３にそれぞれ通信するための１つまたは複数のアンテナ１１および１８に任意に接続することができる。１つまたは複数のメモリＭＥＭ１０Ｂは、コンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１０Ｃを含む。ＵＥ１０は、無線リンク１１を介してＮＮ１２および／またはＮＮ１３と通信する。

【0047】

ＮＮ１２（ＮＲ／５ＧノードＢ、進化型ＮＢ、またはＬＴＥデバイス）は、図８のＮＮ１３およびＵＥ１０などのデバイスと通信するマスターまたはセカンダリノード基地局（例えば、ＮＲまたはＬＴＥロングタームエボリューション用）などのネットワークノードである。ＮＮ１２は、ＵＥ１０などの無線デバイスに無線ネットワーク１へのアクセスを提供する。ＮＮ１２は、１つまたは複数のバスを介して相互接続された、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１２Ａ、１つまたは複数のメモリＭＥＭ１２Ｃ、および１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄを含む。例示的な実施形態に従って、これらのＴＲＡＮＳ１２Ｄは、本発明の例示的な実施形態を実行するために使用するためのＸ２および／またはＸｎインタフェースを含むことができる。１つ以上のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄの各々は、受信機および送信機を備える。１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄは、ＵＥ１０と少なくともリンク１１を介して通信するための１つまたは複数のアンテナに任意選択で接続することができる。１つまたは複数のメモリＭＥＭ１２ＢおよびコンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１２Ｃは、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１２Ａによって、ＮＮ１２に、本明細書で説明する１つまたは複数の動作を実行させるように構成される。ＮＮ１２は、他のｇＮＢもしくはｅＮＢ、またはリンク１４を介してＮＮ１３のようなデバイスと通信してもよい。さらに、リンク１１、リンク１４および／または他のリンクは、有線または無線またはその両方であってよく、例えば、Ｘ２またはＸｎインタフェースを実装してよい。さらに、リンク１１および／またはリンク１４は、図８のＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４のようなＮＣＥ／ＳＧＷ／ＡＭＦ／ＵＰＦデバイスに限定されないが、そのような他のネットワークデバイスを介していてもよい。ＮＮ１２は、ＭＭＥ（モビリティ管理エンティティ）またはＳＧＷ（サービングゲートウェイ）の機能、例えば、ユーザプレーン機能、および／またはＬＴＥ用のアクセス管理機能、および／または５Ｇ用の同様の機能を実行することができる。

【0048】

ＮＮ１３は、ＡＭＦまたはＳＭＦのようなモビリティ機能デバイスと関連付けることができ、さらにＮＮ１３は、ＮＮ１２および／またはＵＥ１０および／または無線ネットワーク１のようなデバイスと通信するマスターまたはセカンダリノード基地局（例えば、ＮＲまたはＬＴＥ長期進化用）のようなＮＲ／５ＧノードＢまたは場合によっては進化型ＮＢ基地局を備えることができる。ＮＮ１３は、１つまたは複数のバスを介して相互接続された、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１３Ａ、１つまたは複数のメモリＭＥＭ１３Ｂ、１つまたは複数のネットワークインタフェース、および１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄを含む。例示的な実施形態に従って、ＮＮ１３のこれらのネットワークインタフェースは、本発明の例示的な実施形態を実行するために使用するためのＸ２および／またはＸｎインタフェースを含むことができる。１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１３Ｄの各々は、任意選択で１つまたは複数のアンテナに接続することができる受信機および送信機を含む。１つまたは複数のメモリＭＥＭ１３Ｂは、コンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１３Ｃを含む。例えば、１つまたは複数のメモリＭＥＭ１３ＢおよびコンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１３Ｃは、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１３Ａによって、ＮＮ１３に、本明細書で説明する１つまたは複数の動作を実行させるように構成される。ＮＮ１３は、例えば、リンク１１または他のリンクを使用して、ＮＮ１２およびＵＥ１０または任意の他のデバイスなどの他のモビリティ機能デバイスおよび／またはｅＮＢと通信することができる。図８に示すようなリンク１４は、ＮＮ１２とＮＮ１３との間の通信に使用することができる。これらのリンクは、有線または無線またはその両方であり、例えばＸ２またはＸｎインタフェースを実装することができる。さらに、上述のように、リンク１１および／またはリンク１４は、図８のＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４のようなＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷデバイスに限定されないが、そのような他のネットワークデバイスを介していてもよい。

【0049】

図８のデバイスの１つまたは複数のバスは、アドレス、データ、または制御バスであってよく、マザーボードまたは集積回路上の一連の配線、光ファイバまたは他の光通信装置、無線チャネルなどの任意の相互接続機構を含んでよい。例えば、１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄ、ＴＲＡＮＳ１３Ｄおよび／またはＴＲＡＮＳ１０Ｄは、遠隔無線ヘッド（ＲＲＨ）として実装され得、ＮＮ１２の他の要素は、ＲＲＨとは物理的に異なる場所にあり、１つまたは複数のバス１５７は、ＮＮ１２の他の要素をＲＲＨに接続するための光ファイバケーブルとして部分的に実装され得る。

【0050】

図８は、ＮＮ１２およびＮＮ１３のようなネットワークノードを示していることに留意されたい。これらのノードのいずれもが、ＬＴＥおよびＮＲ用のようなｅＮｏｄｅＢまたはｅＮＢまたはｇＮＢを組み込むことができ、あるいは組み込まれてもよく、なおかつ本発明の例示的な実施形態を実行するように構成可能である。

【0051】

また、本明細書の説明では、「セル」が機能を実行することを示しているが、セルを形成するｇＮＢ、および／または、ユーザ機器、および／または、モビリティ管理機能デバイスが機能を実行することが明らかであることに留意されたい。さらに、セルはｇＮＢの一部を構成し、ｇＮＢごとに複数のセルが存在し得る。

【0052】

無線ネットワーク１またはそれが表し得る任意のネットワークは、（ＮＣＥ）ネットワーク制御要素機能、ＭＭＥ（モビリティ管理エンティティ）／ＳＧＷ（サービングゲートウェイ）機能、および／または、サービングゲートウェイ（ＳＧＷ）、および／または、ＭＭＥ（モビリティ管理エンティティ）および／または、ＳＧＷ（サービングゲートウェイ）機能、および／または、ユーザデータ管理機能（ＵＤＭ）、および／または、ＰＣＦ（ポリシー制御）機能、および／または、アクセスおよびモビリティ管理（ＡＭＭ）機能、および／または、セッション管理（ＳＭＦ）機能、および／または、認証サーバ（ＡＵＳＦ）機能、さらなるネットワークとの接続を提供する電話網および／またはデータ通信網（例えば、インターネット）などの更なるネットワークとの接続を提供し、かつ、出願時点で、他の規格の動作に加えて、または他の規格の動作の代わりに、任意の５Ｇおよび／またはＮＲの動作を実行するように構成されているものを含み得るＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４を含んでも含まなくてもよい。ＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４は、ＬＴＥ、ＮＲ、５Ｇ、および／または本出願の時点で実行または議論されている任意の規格に基づく通信技術のいずれかにおいて、本発明の例示的な実施形態に従った動作を実行するように構成可能である。さらに、ＮＮ１２および／またはＮＮ１３によって実行される本発明の例示的な実施形態に従った動作は、ＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４においても実行され得ることに留意されたい。

【0053】

ＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４は、リンク１３および／または１４と結合された１つまたは複数のバスを介して相互接続された、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１４Ａ、１つまたは複数のメモリＭＥＭ１４Ｂ、および１つまたは複数のネットワークインタフェース（Ｎ／ＷＩ／Ｆ（複数可））を含む。例示的な実施形態に従って、これらのネットワークインタフェースは、本発明の例示的な実施形態を実行するために使用するためのＸ２および／またはＸｎインタフェースを含み得る。１つまたは複数のメモリＭＥＭ１４Ｂは、コンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１４Ｃを含む。１つまたは複数のメモリＭＥＭ１４ＢおよびコンピュータプログラムコードＰＲＯＧ１４Ｃは、１つまたは複数のプロセッサＤＰ１４Ａを用いて、ＮＣＥ／ＭＭＥ／ＳＧＷ／ＵＤＭ／ＰＣＦ／ＡＭＭ／ＳＭＦ１４に、本発明の例示的な実施形態に従った動作をサポートするために必要とされ得る１つまたは複数の動作を実行させるように構成される。

【0054】

無線ネットワーク１は、ネットワーク仮想化を実装することができ、これは、ハードウェアおよびソフトウェアのネットワークリソースおよびネットワーク機能を、単一の、ソフトウェアベースの管理エンティティである仮想ネットワークに結合するプロセスである。ネットワーク仮想化にはプラットフォームの仮想化が含まれ、リソースの仮想化と組み合わされることが多い。ネットワーク仮想化は、多数のネットワークまたはネットワークの一部を仮想ユニットに統合する外部型と、単一システム上のソフトウェアコンテナにネットワークのような機能を提供する内部型に分類される。ネットワーク仮想化の結果として生じる仮想化エンティティは、プロセッサＤＰ１０、ＤＰ１２Ａ、ＤＰ１３Ａ、および／またはＤＰ１４Ａや、メモリＭＥＭ１０Ｂ、ＭＥＭ１２Ｂ、ＭＥＭ１３Ｂ、および／またはＭＥＭ１４Ｂなどのハードウェアを使用して、あるレベルではまだ実装されており、また、そのような仮想化エンティティは技術的効果を生み出すことに留意されたい。

【0055】

コンピュータ可読メモリＭＥＭ１２Ｂ、ＭＥＭ１３Ｂ、およびＭＥＭ１４Ｂは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてよい。コンピュータ可読メモリＭＥＭ１２Ｂ、ＭＥＭ１３Ｂ、およびＭＥＭ１４Ｂは、記憶機能を実行するための手段であってもよい。プロセッサＤＰ１０、ＤＰ１２Ａ、ＤＰ１３Ａ、およびＤＰ１４Ａは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの１つまたは複数を含んでよい。プロセッサＤＰ１０、ＤＰ１２Ａ、ＤＰ１３Ａ、およびＤＰ１４Ａは、ＵＥ１０、ＮＮ１２、ＮＮ１３の制御、および本明細書に記載される他の機能などの機能を実行するための手段であってよい。

【0056】

アクティブ化されているＰＵＣＣＨＳセル上でＵＥがランダムアクセスを開始可能にすること

【0057】

本発明の例示的な実施形態による方法により、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセルから必要なＤＬ時間および周波数同期を取得したときに、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセル上でＰＲＡＣＨプリアンブル送信を開始することが可能になる。ＰＵＣＣＨＳセルで送信されるプリアンブルおよびプリアンブル送信に使用されるＰＲＡＣＨリソースは、（競合のないアクセスを可能にするため）ＰＤＣＣＨオーダと同様の方法でＵＥに予約される可能性がある。この場合、プリアンブルは、例えばアクティブ化コマンドの中で、またはアクティブ化コマンドとともにＵＥに配信される可能性がある。あるいは、ＵＥはＰＵＣＣＨＳセル上でランダムアクセス手順を開始するよう指示される。この場合、ＵＥは通常の競合ベースのアクセスを使用し、既存のプリアンブル選択ルールに従ってプリアンブルを選択することができる。これは、例えば、Ｓセルが直接アクティブ化されたＳセルとして構成されている場合、Ｓセル構成で行うことができる。

【0058】

ＰＤＣＣＨオーダを介してＲＡ手順を開始するオプションについて

【0059】

ＰＤＣＣＨオーダを介してＲＡ手順を開始するための、本発明の例示的な実施形態に従ったオプションには、以下が含まれる。
－クロスキャリアスケジューリングが設定されていない場合、アクティブ化コマンドを受信した後、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセルから（ＰＤＣＣＨオーダを受信するための）ＤＬを受信できるようになるべき最も遅い時間について最小条件が定義され、これは、例えば、Ｌ１－ＲＳＲＰ測定および報告に必要な時間を除いた、現在定義されているアクティブ化遅延であり得る。あるいは、ＵＥがＤＬタイミングを取得した後、最も遅くＰＲＡＣＨプリアンブルを開始できる最小条件、例えば、１つのＰＲＡＣＨリソース周期として定義することもできる。
－クロスキャリアスケジューリングが設定されている場合、ＰＤＣＣＨオーダはすでにアクティブ化されている他のセルから受信される可能性があり、ＰＵＣＣＨＳセルでのプリアンブル受信に基づいて、ＮＷはＰＵＣＣＨＳセルがアクティブ化されているか、少なくともＵＬの準備が整っていることを認識する。

【0060】

ＵＥが、アクティブ化されているＰＵＣＣＨＳセルでＤＬを受信できるときに、ネットワークを示すことを可能にすること

【0061】

さらに、より優れたＵＥの実装によるＵＥおよびシステムの利点を享受できるようにするために、ＵＥは、Ｐセル／ＰＳセルを介して、ＰＵＣＣＨＳセル上でＰＤＣＣＨを受信／監視する準備ができていることを示すことができ、そのような指示は、ＰＵＣＣＨＳセル上でＰＤＣＣＨオーダを送信するためにネットワークによって使用され得る。この指示は、例えば、ＣＳＩ報告またはＭＡＣＣＥを介して送信することができる。

【0062】

これは以下の場合に適用される。
－キャリア間スケジューリングがサポート／設定されていない場合、
－ネットワークがアクティブ化遅延条件内に指示を受信しない場合、ネットワークは、アクティブ化遅延条件の終了時にＰＵＣＣＨＳセル上でＰＤＣＣＨオーダを開始し、および／または、
－ＰＵＣＣＨＳセルに対するＵＥのＤＬアクティブ化遅延条件は、指示の送信時刻および／またはＰＤＣＣＨオーダの受信時刻によって決定される。例えば、ＤＬアクティブ化遅延条件は、ＨＡＲＱフィードバックと指示送信時刻の間の時間として決定される。

【0063】

どちらの場合も、ＰＵＣＣＨＳセルに関する最初のＣＳＩ報告は、ＭＡＣＣＥを受信したときにＰＵＣＣＨＳセルが有効なＴＡを有していない場合、ランダムアクセス手順の完了時（例えば、ＲＡを完了するＲＡＲの受信後の処理時間、即ち、ＵＥがネットワークから提供されたＴＡを適用した後）に開始される。
－ＣＳＩ測定が完了していない、ＣＳＩ報告リソースが利用できない、またはＣＳＩ－ＲＳリソースが測定に利用できないなど、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセルに対して有効なＣＳＩを持っていない場合、そのＰＵＣＣＨＳセルに対してＯｏＲ（ＯｕｔｏｆＲａｎｇｅ、即ち、無効なＣＳＩ）が報告される。
－Ｓセルアクティブ化ＭＡＣＣＥで複数のＳセルをアクティブ化し、そのうちのいくつかのＳセルにまだ有効なＣＳＩがない場合、それらのＳセルに対してＯｏＲが報告される。
－Ｓセルに対して有効なＣＳＩを報告できるための最小条件は、レガシーと同じである可能性がある。
－ＰＵＣＣＨがＰＵＣＣＨセルにマッピングされたＳセルの最初のＣＳＩ報告（無効または有効）は、ＰＵＣＣＨがＰセルにマッピングされたＳセルとは異なり、最初のＣＳＩ報告は、Ｓセルアクティブ化ＭＡＣＣＥ受信後のｎ＋Ｋで開始されるのではなく、ランダムアクセス（ＲＡ）完了時に開始され、ＯｏＲは、ＲＡ完了時（最小条件より前に発生した場合）から有効なＣＳＩ報告のための最小条件までの間にのみ報告が許可される。

【0064】

ＰＵＣＣＨＳセルを含む複数のＳセルがアクティブ化される場合、ランダムアクセス手順が最も早い時間に開始できるように、他のＳセルがアクティブ化される前にＰＵＣＣＨＳセルが（ＤＬ上で）アクティブ化されることが提案される。あるいは、ＰＵＣＣＨＳセルは、ＵＬがＰＵＣＣＨＳセルに関連する他のＳセルがアクティブ化される前に（ＤＬで）アクティブ化される。この原則により、複数のＳセルを有するＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化遅延が最小化される。

【0065】

次に、「ＵＥが、アクティブ化予定のＰＵＣＣＨＳセル上で競合のないアクセスを開始できるようにする」ソリューション（提案された方法１））のフローチャートを図４に示す。

【0066】

レガシー方式では、ＰＤＣＣＨオーダをいつ送信するかは実装に依存する。システム容量を節約するために、ネットワークはＴ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ}の終了までにＰＤＣＣＨオーダを送信するか、または盲目的にＰＤＣＣＨオーダを繰り返す必要がある。提案されているように、ＤＬ受信の最小条件がレガシー条件よりも早く定義されているため、ＮＷは、ＵＥがＴ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ}の終了時よりも早くＰＤＣＣＨオーダを受信する準備ができていることを知ることができる。

【0067】

その上、提案された方法では、ネットワークは、ＰＤＣＣＨオーダ、例えば、ＲＡプリアンブルおよび／またはＰＲＡＣＨリソースを、Ｓセルアクティブ化ＭＡＣＣＥとともに、またはＰＵＣＣＨＳセルが構成中に直接アクティブ化される場合にはＳセル構成中に、Ｐセルを介して送信することができる。その後、ＵＥはＤＬタイミングが取得されると、このプリアンブルを競合のないＲＡＣＨに使用する。最初のＣＳＩ報告は、ＲＡ手順の完了よりも前に送信してはならない。この新機能の利点は、特にＦＲ２にある。（ＵＬ／ＤＬの対応を前提として）使用されるＤＬをＵＬで示すようにＵＥに要求する。

【0068】

図４は、レガシー動作を使用し、本発明の例示的な実施形態に従った動作を使用して、ＰＵＣＣＨＳセルのＰＤＣＣＨオーダをトリガする方法を示す。図４に示すように、ＵＥ１０は、Ｐセルｌ１２およびＰＵＣＣＨ＿ＳＣｅｌｌ１３との接続モード４１０にある。図４のステップ４２０に示すように、ＰＵＣＣＨＳセルキャリア４２０を含む測定構成が、Ｐセル１２とＵＥ１０との間で通信される。図４のステップ４３０に示すように、ＳＳＢおよびＰＵＣＣＨ＿ｃｅｌｌイベントを使用する測定構成に従った測定が実行される。図４のステップ４３５に示すように、ＰＵＣＣＨＳセルの測定結果を含む測定報告が、ＵＥ１０とＰセル１２との間で通信される。図４のステップ４４０では、ＰＵＣＣＨＳセルのＳセル構成がＵＥ１０とＰセル１２との間で通信される。図４のステップ４４５のステップに示されるように、ＵＥ１０は、非アクティブ化状態にあるＰＵＣＣＨＳセルの構成を適用している。図４のステップ４５０には、Ｓセルアクティブ化に基づくレガシー動作が示されている。ステップ４５５において、本発明の例示的な実施形態による提案された方法が示されている。
提案された解決策（ＵＥが、アクティブ化される予定のＰＵＣＣＨＳセルでＤＬを受信できるときにネットワークを示すことを可能にする）、即ち、提案された方法２）においてＰＤＣＣＨオーダをトリガする方法のフローチャートが、図５に示されている。図５のステップ５１５からステップ５２５に示すように、Ｐセル１２およびＰＵＣＣＨＳセル１３からのＳＳＢを使用する測定構成に従った測定が実行される。

【0069】

図５は、本発明の例示的な実施形態に従って、どのようにＰＵＣＣＨＳセルのＰＤＣＣＨオーダをトリガするかの方法を示す。図５に示すように、ＵＥ１０はＰセル１２との接続モード５１０にある。図５のステップ５１５に示すように、Ｐセル１２とＵＥ１０との間で、ＰＵＣＣＨＳセルの構成を含む測定構成が通信される。図５のステップ５２５に示すように、ＰＵＣＣＨＳセルの測定結果を含む測定報告が、ステップ５１５の測定構成で定義されたイベントのトリガ時に、ＵＥ１０とＰセル１２との間で通信される。図５のステップ５３０において、ＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化コマンドがＰセル１２とＵＥ１０との間で通信される。図５のステップ５３５において、ＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化に基づくＬＴＥレガシー動作が示される。図５のステップ５４０において、本発明の例示的な実施形態による提案されたＰＵＣＣＨＳセル（ＮＲＰＵＣＣＨ）方法が示されている。

【0070】

この解決策では、優れた実装を有するＵＥがアクティブ化遅延条件よりも早くＰＵＣＣＨＳセルのＤＬをアクティブ化した場合、ＵＥはＤＬアライメントの指示をネットワークに送信し、ネットワークはＰＤＣＣＨオーダを開始する。これにより、ＤＬアライメントの明確な情報がネットワークに通知されるため、不必要で盲目的なＰＤＣＣＨオーダスケジューリングが回避される。

【0071】

アクティブ化ＭＡＣＣＥは、ＰＵＣＣＨがＰセルにマッピングされた他の既にアクティブ化されたセルを介して送信することができ、ＡＣＫはＰＣセルのＰＵＣＣＨで送信することができるため、影響を受けないことに注意されたい。

【0072】

さらに、図６に、レガシー方式と提案方式におけるＵＥ側のシグナリングタイミングを示す。
・第１のタイムラインは、ＬＴＥＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化の原則がＮＲに適用されることを想定している。ＵＥは、ＤＬタイミングを取得し、ＤＬのアクティブ化を完了した後、ランダムアクセス手順を開始する。
・第２のタイムラインでは、ＰＵＣＣＨＳセルのＲＡＣＨに使用される専用のプリアンブル／ＰＲＡＣＨリソースが、Ｐセル経由でＵＥに設定／送信される。ネットワークは、ＲＡＣＨ手順が完了するまでプリアンブル／リソースを確保する必要がある。しかしながら、Ｓセルは最速でアクティブ化される。
・第３のタイムラインでは、ＵＥがＤＬアライメントをネットワークに示し、ＰＤＣＣＨオーダをトリガする。指示のための往復時間は犠牲になるが、オーバーヘッドは最小限に抑えられる。

【0073】

図６は、本発明の例示的な実施形態に従った、レガシー方式と提案方式との間のＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化タイミングの比較を示す。図６のステップシーケンス６１０に示すように、ＮＲにＬＴＥＰＵＣＣＨＳセルアクティブ化原則が適用されている。ステップシーケンス６１０において、Ｓセルアクティブ化のためのＴＨａｒｑ、Ｔａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ、ＲＡＣＨ、およびＴＣＳＩ－報告に基づくＵＥ１０との経時的な通信が行われる。ＵＥは、ＰＵＣＣＨＳセルをアクティブ化するためのアクティブ化コマンドを受信すると、ＨＡＲＱタイミングに従ってＨＡＲＱ確認応答を送信する。無効なＣＳＩ報告は、ＵＥがＰＵＣＣＨＳセルにおけるダウンリンク動作（例えば、ＲＦチューニング、ＡＧＣおよびセル同期等）をアクティブ化している間に送信される場合がある。ダウンリンク動作がアクティブ化された後にのみ、ＵＥはＲＡＣＨを実行し、その後、有効なＣＳＩ報告を送信する。図６の提案された方法１）６２０のステップシーケンスにおいて、ＴＨａｒｑ、ＴＤＬａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ、ＲＡＣＨ、およびＴＣＳＩ－報告に基づくＵＥ１０との経時的な通信が行われ、通信には、Ｓセルアクティブ化（ＲＡプリアンブル）、ＨＡＲＱ、ＲＡプリアンブル送信（事前設定済み）、ＲＡ応答（ＴＡ）、最初のＣＳＩ報告、および有効なＣＳＩ報告が含まれる。図６の提案された方法２）６３０のステップシーケンスにおいて、ＴＨａｒｑ、ＴＤＬａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ、ＲＡＣＨ、およびＴＣＳＩ－報告に基づくＵＥ１０との経時的な通信が行われ、通信には、Ｓセルアクティブ化、ＨＡＲＱ、ＤＬアラインメント指示（Ｐセル／ＰＳセル）、ＰＵＣＣＨオーダ（ＰＵＣＣＨＳセル）、最初のＣＳＩ報告、および有効なＣＳＩ報告が含まれる。この方法においては、プリアンブルおよびＰＲＡＣＨリソースが予約され、Ｓセルアクティブ化コマンドとともにネットワークからＵＥに配信される。ＵＥはダウンリンク動作をアクティブ化した後、プリアンブルを送信する。その後、ネットワークはＰＵＣＣＨＳセルのＤＬがアクティブ化されたことを知るため、ＵＬＴＡを示すＲＡ応答を返信する。ＵＬＴＡにより、ＵＥはＣＳＩ報告用のリソースで最初のＣＳＩ報告を送信できる。このＣＳＩ報告は、ＵＥが有効なＣＳＩを測定する前に、ＯｏＲ値などで無効となる可能性がある。そして最終的には、ＰＵＣＣＨＳセルのアクティブ化の完了を意味する有効なＣＳＩ報告を送信することができる。

【0074】

図７は、本発明の例示的な実施形態に従って、ＰＵＣＣＨＳセルを含む複数のＳセルがアクティブ化される場合の、それぞれのＳセルにおけるアクティブ化のタイミングを示す。Ｓセルアクティブ化について図７のステップシーケンス７１０に示す。図７のステップシーケンス７１０において、アクティブ化されたＳセルに対するＴＨａｒｑ、ＴＡｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ＿ｍｕｌｔｉｐｌｅＳＣｅｌｌ、ＲＡＣＨ、ＴＣＳＩ－報告に基づくＵＥ１０との経時的な通信がある。図７のステップシーケンス７１０は、Ｓセルのアクティブ化、ＨＡＲＱに続くＳセル１：セル検出、Ｓセル２：セル検出、およびＰＵＣＣＨＳセル検出を示し、アクティブ化されたＳセルに対する有効なＣＳＩ報告を含む。図７のステップシーケンス７２０において、アクティブ化されたＳセルに対するＴＨａｒｑ、ＴＡｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ、ＲＡＣＨ、およびＴＣＳＩ－報告に基づくＵＥ１０との経時的な通信が行われる。図７のステップシーケンス７２０は、Ｓセルのアクティブ化、ＰＵＣＣＨＳセル検出に基づくＨＡＲＱ、ＴＣＳＩ－報告を使用するＳセル１：セル検出およびＳセル２：セル検出、最初のＣＳＩ報告、ＣＳＩ報告（Ｓセル１：有効なＣＳＩ、ＰＵＣＣＨＳセル、ＯｏＲ、Ｓセル２ＯｏＲ）、および全てのＳセルに対する有効なＣＳＩ報告を示す。

【0075】

上部のタイムラインは、ＰＵＣＣＨＳセルを含む３つのＳセルがアクティブ化されているときのアクティブ化プロセスを示す。そして、２つのＳセル、Ｓセル１およびＳセル２は、ＰＵＣＣＨＳセルに関連付けられている、即ち、それらのＰＵＣＣＨがＰＵＣＣＨＳセルにマッピングされているものと仮定される。ＬＴＥの原則によれば、複数のダウンリンクＳセルをアクティブ化するためのアクティブ化遅延条件は、Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ＿ｍｕｌｔｉｐｌｅ} _{ＳＣｅｌｌｓ}を使用する。３８．１３３セクション８．３．７によると、Ｔ_{ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ＿ｔｉｍｅ＿ｍｕｌｔｉｐｌｅ} _{ＳＣｅｌｌｓ}は、ＡＧＣのセトリングとセル検出が中断される可能性を考慮に入れている。最悪の場合、ＰＵＣＣＨＳセルの検出は他のＳセルのアクティブ化によって中断される可能性があるため、そのＤＬは他の全てのＳセルのＤＬアクティブ化が完了した後にアクティブ化される可能性がある。ＲＡＣＨ手順は、ＰＵＣＣＨＳセルがダウンリンクで検出された後にのみ開始される。

【0076】

ＳセルはＰＵＣＣＨＳセルに関連付けられているため、これらのＳセルに対する有効なＣＳＩ報告は、ＲＡＣＨが完了した後にのみ送信することができる。したがって、提案されたタイムラインでは、ＲＡＣＨ手順が最も早い時間に開始できるように、ＰＵＣＣＨＳセルのＤＬアクティブ化が他のＳセルよりも優先される。一方、ＵＥはランダムアクセス中に他のＳセルのセル検出を実行できる。また、最初のＣＳＩ報告は、ＲＡＣＨの完了よりも前に送信することはできない。ＲＡＣＨ完了後、ＵＥはそれぞれのＳセルで並行してＣＳＩを測定および報告し、ＣＳＩリソース上で、それぞれのＳセルのＣＳＩを送信する。

【0077】

この原則に基づいて、複数のＳセルを有するＰＵＣＣＨＳセルのＳセルアクティブ化遅延を以下のように定義することができる（これはＴＳ３８．１３３に追加することができる）。
・アクティブ化されている他のＳセルがＰＵＣＣＨＳセルに関連付けられている場合、
〇ＰＵＣＣＨＳセルの場合、ＵＥは有効なＣＳＩをスロット

【数3】

よりも前に報告できなくてはならない。
〇非ＰＵＣＣＨＳセルの場合、ＵＥは有効なＣＳＩをスロット最大（

【数4】

）よりも前に報告できなければならない、
・アクティブ化される他のＳセルがＰセルＰＵＣＣＨに関連付けられている場合、
〇ＰＵＣＣＨＳセルの場合、ＵＥは有効なＣＳＩをスロット

【数5】

におけるよりも前に報告できること。
〇非ＰＵＣＣＨＳセルの場合、ＵＥはスロット

【数6】

におけるよりも前に有効なＣＳＩを報告できること。

【0078】

図９Ａは、（例えば、図８に示すようなＵＥ１０等の）デバイスによって実行され得る動作を示すが、このようなデバイスには限定されない。図９Ａのステップ９１０に示されるように、端末装置が、通信ネットワークのネットワークノードから、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用される情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信する。次に、図９Ａのステップ９２０に示すように、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を適用し、情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである。

【0079】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを備える。

【0080】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのメッセージは、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素またはＰＤＣＣＨオーダを含む。

【0081】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、送信を開始することは、端末装置がアクティブ化中に少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためのものである。

【0082】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始することは、最小時間条件よりも早い。

【0083】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースのうちの少なくとも一方は、少なくとも１つのサービングセルがアクティブ化されるときに、少なくとも１つのサービングセルへの競合のないアクセスを可能にするために、通信ネットワークによって端末装置のために予約される。

【0084】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのサービングセルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用する送信が物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信される。

【0085】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置は、通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するか、または監視するかのいずれかに対する指示を通信ネットワークに通信する。

【0086】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、端末装置は通信ネットワークに指示を通信する。

【0087】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置が、少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を最小時間条件よりも早く取得することに応答して、端末装置が、通信ネットワークに指示を通信するか、または少なくとも１つのセカンダリセルから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信する。

【0088】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、適用することは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた物理アップリンク制御チャネルを有する少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化されたサービングセルについて、ランダムアクセス完了時にチャネル状態情報を報告することを含む。

【0089】

上述の段落に記載された例示的な実施形態によれば、有効なＣＳＩ報告のためのランダムアクセス完了と最短時間条件との間にＯｏＲが許可され、最短時間条件後に有効なＣＳＩが報告される。

【0090】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、指示が通信ネットワークに通信される時間または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間の一方に基づいて決定される。

【0091】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、通信ネットワークへの指示は、端末装置からのランダムアクセス手順を開始するために、少なくとも１つのサービングセルにおける物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを開始することである。

【0092】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される。

【0093】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、指示は、媒体アクセス制御要素を使用する。

【0094】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、指示が通信ネットワークに通信される時間、または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間のうちの一方に基いて決定される。

【0095】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するために、チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素のうちの一方を介してネットワークノードに送信される端末装置からの指示に基づいて、ネットワークノードから、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、その情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行する。

【0096】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順は、アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される。

【0097】

上記の段落で説明した例示的な実施形態によれば、ランダムアクセスに基づいて、有効なチャネル状態情報または無効なチャネル状態情報のうちの一方を少なくとも１つのセカンダリセルに報告することが行われる。

【0098】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、報告は、サービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルのアクティブ化のためのランダムアクセス完了時に実行され、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた状態である。

【0099】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのサービングセルの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合、無効なチャネル状態情報を報告することは、２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つのセカンダリセルについて、チャネル状態情報が利用可能でないか、または、完了されていないかのうちの少なくとも一方であることに基づく。

【0100】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルは、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合に、他のセカンダリセルよりも先にアクティブ化される。

【0101】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、他のセカンダリセルは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連する。

【0102】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス完了と第１の有効なチャネル状態情報の報告との間に無効なチャネル状態情報が許容され、第１の有効なチャネル状態情報は、ランダムアクセス完了に応答して最小時間条件後に報告される。

【0103】

プログラムコード（図８におけるＰＲＯＧ１０Ｃ）を記憶する非一過性のコンピュータ読み取り可能媒体（図８におけるＭＥＭ１０Ｂ）であって、プログラムコードは、少なくとも１つのプロセッサ（図８におけるＤＰ１０Ａ）によって実行され、少なくとも上記の段落に記載されたような動作を実行する。

【0104】

上述のような本発明の例示的な実施形態によれば、端末装置（図８におけるＵＥ１０）が、通信ネットワーク（図８におけるネットワーク１）のネットワークノード（図８におけるＮＮ１２および／またはＮＮ１３）から、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用されるべき情報を含む少なくとも１つのメッセージを受信するための手段（図８における１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１０Ｄ、ＭＥＭ１０Ｂ、ＰＲＯＧ１０Ｃ、およびＤＰ１０Ａ）と、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を適用するための手段（図８における１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１０Ｄ、ＭＥＭ１０Ｂ、ＰＲＯＧ１０Ｃ、およびＤＰ１０Ａ）と、を備える装置があり、情報は、アクティブ化されている少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始するためのものである。

【0105】

上記の段落による本発明の例示的な態様によれば、少なくとも受信および適用するための手段が、少なくとも１つのプロセッサ［図８におけるＤＰ１０Ａ］によって実行可能なコンピュータプログラム［図８におけるＰＲＯＧ１０Ｃ］で符号化された非一過性のコンピュータ可読媒体［図８におけるＭＥＭ１０Ｂ］を備える。

【0106】

図９Ｂは、デバイス（例えば、図８におけるようなＮＮ１２および／またはＮＮ１３）のようなデバイスによって実行され得るが、これに限定されない動作を示す。図９Ｂのステップ９５０に示すように、ネットワークノードが、通信ネットワークの端末装置に対して、通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化時に適用されるべき情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定する。次に、図９Ｂのステップ９６０に示すように、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置に通信し、その情報は、アクティブ化される少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して端末装置で送信を開始するためのものである。

【0107】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む。

【0108】

【0109】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースのうちの少なくとも一方は、最小時間条件までに物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを送信するために端末デバイスによって適用されるためのものである。

【0110】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、送信の開始は、端末装置がアクティブ化中に少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためのものである。

【0111】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、物理的ランダムアクセスチャネルリソース上で物理的ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用して送信を開始することは、最小時間条件よりも早い。

【0112】

【0113】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのセカンダリセルは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルを含み、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソース上で物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを使用する送信は、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上で送信するためのものである。

【0114】

上述の段落に記載された例示的な実施形態によれば、ネットワークノードは、通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を受信する。

【0115】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置が少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに応答して、端末装置が通信ネットワークに指示を通信する。

【0116】

【0117】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのセカンダリセルからの物理ダウンリンク制御チャネルオーダの通信のための最小時間条件が定義される。

【0118】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、情報は、物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルリソースのうちの少なくとも一方を開始するためのダウンリンクタイミングのうちの少なくとも一方の端末装置による取得後の遅延時間を含む。

【0119】

上記の段落に記載の例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を開始するために端末装置によって使用されるために、少なくとも１つのサービングセルにおける物理ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するように通信ネットワークに指示する。

【0120】

上記の段落で説明した例示的な実施形態によれば、端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される。

【0121】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、他のセルからの情報は、他のセルがアクティブ化されていること、または少なくとも１つのセカンダリのうちのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることのうちの少なくとも一方を端末装置に示す。

【0122】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、指示は、媒体アクセス制御要素を用いている。

【0123】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、ダウンリンクアクティブ化遅延条件は、最小時間条件の間に媒体アクセス制御要素が少なくとも１つのメッセージで受信される時間、または物理ダウンリンク制御チャネルオーダが通信ネットワークから受信される時間のうちの一方に基づいて決定される。

【0124】

上述の段落に記載された例示的な実施形態によれば、端末装置から、チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素のうちの一方を介してネットワークノードに送信され、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための指示に基づいて、ネットワークノードから、物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を受信し、その情報に基づいて、少なくとも１つのサービングセルへのランダムアクセスのためのランダムアクセス手順を実行する。

【0125】

【0126】

上記の段落で説明した例示的な実施形態によれば、ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効なチャネル状態情報のうちの一方を少なくとも１つのセカンダリセルに報告する。

【0127】

上述の段落で説明した例示的な実施形態によれば、少なくとも１つのセカンダリセルのうちの２つ以上のセカンダリセルがアクティブ化されている場合について、無効なチャネル状態情報を報告することは、２つ以上のセカンダリセルのうちの少なくとも１つのセカンダリセルについてチャネル状態情報が利用可能でないか、または完了されていないかのうちの少なくとも一方であることに基づく。

【0128】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルは、少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化のためのアクティブ化コマンドにおいて複数のセカンダリセルがアクティブ化されている場合に、他のセカンダリセルに先立ってアクティブ化される。

【0129】

上記の段落に記載された例示的な実施形態によれば、他のセカンダリセルは、物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルに関連する。

【0130】

プログラムコード（図８におけるプログラム１２Ｃおよび／またはプログラム１３Ｃ）を記憶する非一過性のコンピュータ読み取り可能媒体（図８におけるメモリ１２Ｂおよび／またはメモリ１３Ｂ）であって、プログラムコードは、少なくとも１つのプロセッサ（図８におけるＤＰ１２Ａおよび／またはＤＰ１３Ａ）によって実行され、少なくとも上記の段落で説明したような動作を実行する。

【0131】

上述のような本発明の例示的な実施形態によれば、通信ネットワーク（図８におけるようなネットワーク１）の端末装置（図８におけるようなＵＥ１０）のために、ネットワークノード（図８におけるようなＮＮ１２および／またはＮＮ１３）が、（図８におけるような１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄおよび／またはＴＲＡＮＳ１３Ｄ、メモリ１２Ｂおよび／またはメモリ１３Ｂ、プログラム１２Ｃおよび／またはプログラム１３Ｃ、ならびにＤＰ１２Ａおよび／またはＤＰ１３Ａ）通信ネットワークの少なくとも１つのサービングセルのアクティブ化に適用されるべき情報を含む少なくとも１つのメッセージを決定するための手段を備える装置がある。そして、少なくとも１つのサービングセルにアクセスするための情報を端末装置と通信するための手段（図８におけるような１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄおよび／またはＴＲＡＮＳ１３Ｄ、メモリ１２Ｂおよび／またはメモリ１３Ｂ、プログラム１２Ｃおよび／またはプログラム１３Ｃ、ならびにＤＰ１２Ａおよび／またはＤＰ１３Ａ）であって、その情報は、アクティブ化されている少なくとも１つのサービングセルの少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルにおける物理ランダムアクセスチャネルリソース上の物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの少なくとも一方を使用する端末装置での送信（図８におけるような１つまたは複数のトランシーバＴＲＡＮＳ１２Ｄおよび／またはＴＲＡＮＳ１３Ｄ、メモリ１２Ｂおよび／またはメモリ１３Ｂ、プログラム１２Ｃおよび／またはプログラム１３Ｃ、ならびにＤＰ１２Ａおよび／またはＤＰ１３Ａ）を開始するためのものである。
上記段落による本発明の例示的な態様において、少なくとも決定および通信するための手段は、少なくとも１つのプロセッサ［図８におけるＤＰ１２Ａおよび／またはＤＰ１３Ａ］によって実行可能なコンピュータプログラム［図８におけるプログ１２Ｃおよび／またはプログ１３Ｃ］で符号化された非一過性のコンピュータ可読媒体［図８におけるメモリ１２Ｂおよび／またはメモリ１３Ｂ］を備える。

【0132】

さらに、本発明の例示的な実施形態に従って、本明細書で開示する本発明の例示的な実施形態に従った動作を実行するための回路が存在する。この回路は、コンテンツ符号化回路、コンテンツ復号化回路、処理回路、画像生成回路、データ解析回路などを含む任意のタイプの回路を含むことができる。さらに、この回路は、ディスクリート回路、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、および／またはフィールドプログラマブルゲートアレイ回路（ＦＰＧＡ）等、ならびにそれぞれの機能を実行するようにソフトウェアによって特別に構成されたプロセッサ、またはソフトウェアおよび対応するデジタル信号プロセッサを備えたデュアルコアプロセッサ等を含むことができる。さらに、本明細書に記載される本発明の例示的な実施形態を実行するために、回路への必要な入力および回路からの出力、回路によって実行される機能、ならびに他の回路を含み得る他の構成要素との回路の（おそらく入力および出力を介する）相互接続が提供される。

【0133】

本願明細書に開示される本発明の例示的な実施形態に従って、提供される「回路」は、以下の少なくとも１つまたは複数または全てを含むことができる。
（ａ）ハードウェアのみの回路実装（アナログ回路および／またはデジタル回路のみでの実装など）、
（ｂ）ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、例えば（該当する場合）、
（ｉ）アナログおよび／またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア／ファームウェアとの組み合わせ、および、
（ｉｉ）携帯電話またはサーバなどの装置に、本明細書に開示される本発明の例示的な実施形態に従った機能または動作などの様々な機能を実行させるために協働する、ソフトウェア（デジタルシグナルプロセッサ（複数可）を含む）、ソフトウェア、およびメモリを備えるハードウェアプロセッサ（複数可）の任意の部分）、および、
（ｃ）動作のためにソフトウェア（例えば、ファームウェア）を必要とするマイクロプロセッサ（複数可）またはマイクロプロセッサ（複数可）の一部などのハードウェア回路（複数可）および／またはプロセッサ（複数可）であって、動作に必要でないときにはソフトウェアが存在しない場合がある。

【0134】

本発明の例示的な実施形態に従って、本出願で開示されるような少なくとも新規な動作を実行するための適切な回路が存在し、本明細書で使用され得るこの「回路」は、少なくとも以下を指す。
（ａ）ハードウェアのみの回路実装（アナログ回路および／またはデジタル回路のみの実装など）、ならびに、
（ｂ）回路とソフトウェア（および／またはファームウェア）の組み合わせ、例えば（該当する場合）、（ｉ）プロセッサの組み合わせ、または（ｉｉ）プロセッサ／ソフトウェア（デジタルシグナルプロセッサを含む）、ソフトウェア、およびメモリの一部であって、携帯電話やサーバなどの装置に様々な機能を実行させるために協働するもの、
（ｃ）マイクロプロセッサ（単数または複数）またはマイクロプロセッサ（単数または複数）の一部など、ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合でも、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とする回路。
［００６７］この「回路」の定義は、特許請求の範囲を含め、本願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される場合、「回路」という用語は、単にプロセッサ（または複数のプロセッサ）またはプロセッサの一部と、それ（またはそれら）に付随するソフトウェアおよび／またはファームウェアの実装もカバーする。また、「回路」という用語は、例えば、また、特定の請求項の要素に適用可能であれば、携帯電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラーネットワーク装置、または他のネットワーク装置における同様の集積回路もカバーするであろう。

【0135】

一般に、様々な実施形態は、ハードウェアまたは特殊目的回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せで実施することができる。例えば、いくつかの態様はハードウェアに実装されてもよく、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアに実装されてもよいが、本発明はこれに限定されない。本発明の様々な態様を、ブロック図、フローチャート、または他の何らかの図形表現を用いて図示および説明することができるが、本明細書で説明するこれらのブロック、装置、システム、技術、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特殊用途回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラ、または他のコンピューティングデバイス、またはそれらの何らかの組み合わせで実装され得ることがよく理解される。

【0136】

本発明の実施形態は、集積回路モジュールのような様々な部品で実施することができる。集積回路の設計は、概して高度に自動化されたプロセスである。複雑で強力なソフトウェアツールは、論理レベル設計を、半導体基板上にエッチングして形成する準備が整った半導体回路設計に変換するために利用可能である。

【0137】

本明細書で使用される「例示的」という語は、「例、実例、または説明として役立つ」という意味である。本明細書において「例示的」として説明される実施形態は、必ずしも、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるものではない。本詳細な説明に記載される実施形態は全て、当業者が本発明を製造または使用できるようにするために提供される例示的な実施形態であり、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するものではない。

【0138】

前述の説明は、例示的かつ非限定的な例によって、本発明を実施するために本発明者らによって現在企図されている最良の方法および装置の完全かつ有益な説明を提供した。しかしながら、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて読めば、前述の説明を考慮して、関連技術の当業者には様々な修正および適応が明らかになるであろう。しかしながら、この発明の教示のそのような変更および類似の変更は全て、依然としてこの発明の範囲内に入る。

【0139】

「接続された」、「結合された」、またはその変形という用語は、２つ以上の要素間の直接的または間接的な接続または結合を意味し、「接続された」または「結合された」２つの要素の間に１つまたは複数の中間要素が存在することを包含し得ることに留意されたい。要素間の結合または接続は、物理的、論理的、またはそれらの組み合わせであり得る。本明細書で採用されるように、２つの要素は、１つまたは複数の配線、ケーブル、および／または印刷された電気的接続の使用によって、ならびに、いくつかの非限定的かつ非網羅的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、および光学（可視および非可視の両方）領域の波長を有する電磁エネルギのような電磁エネルギの使用によって、一緒に「接続」または「結合」されると考えることができる。
さらに、本発明の好ましい実施形態の特徴のいくつかは、他の特徴の対応する使用なしに有利に使用され得る。このように、前述の説明は、本発明の原理を単に例示するものとして考慮されるべきであり、それを限定するものではない。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9A】

【図9B】

【手続補正書】

【提出日】2023-09-14

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

【請求項2】

前記少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記少なくとも１つのメッセージは、ＲＲＣメッセージ、媒体アクセス制御要素、または、ＰＤＣＣＨオーダを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項4】

【請求項5】

前記端末装置は、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を前記通信ネットワークに通信する、請求項４に記載の方法。

【請求項6】

【請求項7】

【請求項8】

前記少なくとも１つのサービングセルは、プラマリセルまたはプラマリセカンダリセルを含む、請求項７に記載の装置。

【請求項9】

前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルまたは物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルリソースの前記少なくとも一方は、前記端末装置によって、前記物理ランダムアクセスチャネルプリアンブル送信のために、最小時間条件までに適用される、請求項７に記載の装置。

【請求項10】

前記送信を前記開始することは、前記アクティブ化中に前記端末装置が前記少なくとも１つのサービングセルから必要なダウンリンク時間および周波数同期を取得することに基づく競合のないランダムアクセスチャネルアクセスのためである、請求項７に記載の装置。

【請求項11】

【請求項12】

【請求項13】

前記端末装置は、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信または監視するためのいずれかの指示を前記通信ネットワークに通信する、請求項１２に記載の装置。

【請求項14】

前記少なくとも１つのセカンダリセルから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを受信するための最小時間条件が定義され、
ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理的ダウンリンク制御チャネルを介して物理ダウンリンク制御チャネルオーダを提供するように前記通信ネットワークに指示する、
請求項１３に記載の装置。

【請求項15】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において受信される、請求項１３に記載の装置。

【請求項16】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用する、請求項１３に記載の装置。

【請求項17】

【請求項18】

前記ランダムアクセス手順は、前記アクセスのためのタイミングアドバンスを取得するために使用され、前記タイミングアドバンスは、チャネル状態情報報告を送信するために使用される、請求項１７に記載の装置。

【請求項19】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記ランダムアクセスに基づいて、チャネル状態情報または無効チャネル状態情報の一方を前記少なくとも１つのセカンダリセルに報告すること、
を実行させるように構成されている、請求項１７に記載の装置。

【請求項20】

前記報告は、前記サービングセルの前記少なくとも１つのセカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルの前記アクティブ化のためのランダムアクセス完了時に実行され、前記少なくとも１つのサービングセルの前記アクティブ化は、物理アップリンク制御チャネルが物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセルにマッピングされた状態である、請求項７に記載の装置。

【請求項21】

【請求項22】

【請求項23】

さらに、前記ネットワークノードは、前記端末装置から、前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の前記ネットワークノードから物理ダウンリンク制御チャネルオーダを要求する指示を受信する、請求項２１に記載の方法。

【請求項24】

ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理的ダウンリンク制御チャネルを介して前記物理的ダウンリンク制御チャネルオーダが提供される、請求項２３に記載の方法。

【請求項25】

チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素のうちの一方を介して前記ネットワークノードに送信された、前記端末装置からの前記指示に基づいて、前記ネットワークノードから、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を送信する、
請求項２３に記載の方法。

【請求項26】

【請求項27】

前記少なくとも１つのサービングセルは、セカンダリセルまたはプライマリセカンダリセルを含む、請求項２６に記載の装置。

【請求項28】

【請求項29】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記通信ネットワークのプライマリ（セカンダリ）セルまたは他のサービングセルを介して、前記物理アップリンク制御チャネルのセカンダリセル上の物理ダウンリンク制御チャネルオーダを要求する指示を前記端末装置から受信する、
ことをさらに実行させる、請求項２８に記載の装置。

【請求項30】

ランダムアクセス手順を開始するために前記端末装置によって使用されるために、前記少なくとも１つのサービングセルにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルを介して前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダが提供される、請求項２９に記載の装置。

【請求項31】

前記端末装置においてクロスキャリアスケジューリングが構成される場合、前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダは、前記通信ネットワークの他のセルからの情報において送信される、請求項２９に記載の装置。

【請求項32】

前記他のセルからの前記情報は、前記端末装置に対して、前記他のセルがアクティブ化されていること、または前記少なくとも１つのセカンダリセルへのアップリンクが利用可能であることの少なくとも一方を示す、請求項３１に記載の装置。

【請求項33】

前記指示は、媒体アクセス制御要素を使用する、請求項２９に記載の装置。

【請求項34】

前記コンピュータプログラムコードを含む前記少なくとも１つのメモリは、前記少なくとも１つのプロセッサを用いて、前記装置に、
チャネル状態情報報告リソースまたは媒体アクセス制御要素の一方を介して前記ネットワークノードに送信された前記端末装置から前記指示に基いて、前記ネットワークノードから前記物理ダウンリンク制御チャネルオーダを含む情報を送信する、
ことを実行させるように構成される、請求項３３に記載の装置。

【手続補正2】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図1】