(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】ウェアラブルな連続的な分析物測定デバイス、バイオセンサ挿入器、及び使用方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20240125BHJP
A61B 5/1486 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
A61B5/1473
A61B5/1486
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023543312
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(85)【翻訳文提出日】2023-09-14
(86)【国際出願番号】 EP2022051312
(87)【国際公開番号】W WO2022157289
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516106184
【氏名又は名称】アセンシア・ダイアベティス・ケア・ホールディングス・アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Ascensia Diabetes Care Holdings AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】アヴィロヴィケ,ドラガン
(72)【発明者】
【氏名】テイラー,ジョン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KM00
4C038KY02
4C038KY04
4C038KY13
(57)【要約】
連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。ウェアラブルデバイスは、少なくとも、バイオセンサを備えるセンサアセンブリを備える一次部分と、送信機ユニットを受容するように構成されるポケット及びポケットへの封止可能な開口部を備える二次部分であって、封止可能な開口部は、その縁部上に接着剤を含む、二次部分と、接着剤にわたって提供される裏当て部材であって、裏当て部材を除去することは、接着剤を露出させ、封止可能な開口部を封止し、送信機ユニットを封入する、裏当て部材と、を含む。バイオセンサ挿入器及びバイオセンサ挿入器を使用する方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続的な分析物モニタウェアラブルデバイスであって、
バイオセンサを含むセンサアセンブリを少なくとも含む一次部分と、
送信機ユニットを受容するように構成されたポケットと、前記ポケットへの封止可能な開口部とを備える二次部分であって、前記封止可能な開口部は、その縁部上に接着剤を含む、二次部分と、
前記接着剤の上に設けられた裏当て部材であって、前記裏当て部材を除去すると、前記接着剤が露出して、前記封止可能な開口部が封止され、前記送信機ユニットが封入される、裏当て部材と、を備える、連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項2】
前記一次部分と前記二次部分との境界面に形成されたヒンジを備え、前記ヒンジは、前記二次部分が前記ヒンジにおいて局所的に屈曲し、前記一次部分に対して折り畳まれることを可能にするように構成されている、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項3】
前記ヒンジは、回路板の折り畳み可能な部分を含む、請求項2に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項4】
前記ヒンジは、本体内に形成され、前記連続的な分析物モニタウェアラブルデバイスの前記本体の側部間に延在するトラフを備える、請求項2に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項5】
前記一次部分は、1つ以上の電源を更に備える、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項6】
前記二次部分内の前記ポケットは、電気コネクタを更に備える、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項7】
前記電気コネクタは、ポゴピンコネクタを含む、請求項6に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項8】
前記バイオセンサは、回路板内の開口部を通して受容される、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項9】
前記ポケットは、前記送信機ユニットを含む、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス。
【請求項10】
ウェアラブルデバイスのバイオセンサを挿入するように構成されたバイオセンサ挿入器であって、
押動部材と、
前記押動部材に対して並進可能な接触部材と、
前記押動部材又は接触部材に形成された逃げ部であって、前記逃げ部は、前記ウェアラブルデバイスの二次部分が前記逃げ部内に折り畳まれることを可能にするように構成される、逃げ部と、を備える、バイオセンサ挿入器。
【請求項11】
前記逃げ部は、前記ウェアラブルデバイスの前記二次部分に設けられた送信機ユニットを収容するのに十分な大きさである、請求項10に記載のバイオセンサ挿入器。
【請求項12】
前記押動部材又は前記接触部材は、前記逃げ部へのアクセスを提供するドアを備える、請求項10に記載のバイオセンサ挿入器。
【請求項13】
前記ウェアラブルデバイスは、前記ドアが開いているときに前記バイオセンサ挿入器に挿入可能である、請求項12に記載のバイオセンサ挿入器。
【請求項14】
バイオセンサを挿入するためにバイオセンサ挿入器を使用する方法であって、
押動部材と、前記押動部材に対して並進可能な接触部材と、トロカールを含むトロカールアセンブリと、前記押動部材又は前記接触部材に形成された逃げ部であって、ウェアラブルデバイスの二次部分を前記逃げ部内に折り畳むことを可能にするように構成された、逃げ部と、前記ウェアラブルデバイスを並進させて前記トロカールを挿入するように構成された機構と、を含む前記バイオセンサ挿入器を提供することと、
前記ウェアラブルデバイスの前記二次部分を前記逃げ部内に折り畳むことと、
前記接触部材を人の皮膚に接触させることと、
ストロークの第1の部分の間、前記押動部材を押動して、前記ウェアラブルデバイスの並進と、前記トロカール及びバイオセンサの埋め込みとを生じさせることと、
前記押動部材を押動し続けて、前記ストロークの第2の部分の間、前記バイオセンサを埋め込まれたままにしながら、前記機構に前記トロカールアセンブリを後退させることと、含む方法。
【請求項15】
前記ウェアラブルデバイスの前記二次部分を前記逃げ部に折り畳む前に、開口部を通して、前記二次部分に形成されたポケットに送信機ユニットを挿入することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記送信機ユニットを、前記ポケット内の電気コネクタに結合することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記二次部分の前記開口部を封止することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記封止することは、前記開口部の縁部上の接着剤を露出させるように裏当て部分を除去することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記二次部分を広げて前記人の皮膚に付着させることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記ウェアラブルデバイスからの分離後に、前記バイオセンサ挿入器を廃棄することを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、2021年1月21日に出願された米国仮特許出願第63/140,180号の利益を主張するものであり、その開示は、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、ウェアラブルな連続的な分析物測定(CAM)デバイス、及びウェアラブルCAMデバイスのバイオセンサを挿入するように構成されたバイオセンサ挿入器に関する。
【背景技術】
【0003】
連続的なグルコースモニタ(CGM)などを用いた連続的なグルコースモニタリングは、特に糖尿病治療に関連して血糖を検知するための、ルーチン検知動作となっている。経時的にグルコース濃度読み取り値を提供するリアルタイムグルコースモニタリングを提供することによって、インスリン取り込み又は他の作用などの治療作用を適時に行うことができ、血糖状態をより良好に制御することができる。
【0004】
CGM動作中、送信機及びセンサアセンブリのバイオセンサは、皮下に挿入され、組織及び間質液(ISF)によって包囲される環境内で連続的に動作する。皮膚下に挿入されたバイオセンサは、送信機及びセンサアセンブリの送信機に信号を提供し、その信号は、例えば、患者の血中グルコースレベルを示すことができる。これらの測定は、断続的かつ自動的に、1日を通して何度も(例えば、数分毎に、又は任意の他の好適な間隔で)実行され得る。
【0005】
送信機及びセンサアセンブリは、腹部上又は上腕の背面上などのユーザの皮膚の外側表面に接着される一方、バイオセンサは、ISFに接触するように皮膚を通して挿入される。この皮膚挿入プロセスは、「挿入」と称され得る。このバイオセンサ挿入を実行するためのデバイスは、「バイオセンサ挿入器」と称され得る。
【発明の概要】
【0006】
一部の実施形態では、分析物濃度を測定するように構成されたCAMウェアラブルデバイスが提供される。CAMウェアラブルデバイスは、少なくとも、バイオセンサを備えるセンサアセンブリを備える一次部分と、送信機ユニットを受容するように構成されるポケット及びポケットへの封止可能な開口部を備える二次部分であって、封止可能な開口部は、その縁部上に接着剤を含む、二次部分と、接着剤にわたって提供される裏当て部材であって、裏当て部材を除去することは、接着剤を露出させ、封止可能な開口部を封止し、送信機ユニットを封入する、裏当て部材と、を含む。
【0007】
一部の実施形態では、ウェアラブルデバイスのバイオセンサを挿入するように構成されたバイオセンサ挿入器が提供される。バイオセンサ挿入器は、押動部材と、押動部材に対して並進可能な接触部材と、押動部材又は接触部材内に形成される逃げ部とを含み、逃げ部は、ウェアラブルデバイスの二次部分が逃げ部内に折り畳まれることを可能にするように構成される。
【0008】
更なる実施形態では、ウェアラブルデバイスのバイオセンサを挿入するためにバイオセンサ挿入器を使用する方法が提供される。本方法は、押動部材と、押動部材に対して並進可能な接触部材と、トロカールを含むトロカールアセンブリと、押動部材又は接触部材に形成された逃げ部であって、逃げ部は、ウェアラブルデバイスの二次部分が逃げ部内に折り畳まれることを可能にするように構成される、逃げ部と、ウェアラブルデバイスを並進させてトロカールを挿入するように構成された機構と、を含むバイオセンサ挿入器を提供することと、ウェアラブルデバイスの二次部分を逃げ部内に折り畳むことと、接触部材を人の皮膚に接触させることと、ストロークの第1の部分の間、押動部材を押動して、トロカール及びバイオセンサの並進及び埋め込みを生じさせることと、押動部材を押動し続けて、ストロークの第2の部分の間、バイオセンサを埋め込まれたままにしながら、機構にトロカールアセンブリを後退させることと、を含む。
【0009】
本開示による実施形態の他の特徴、態様、及び利点は、一部の例示的な実施形態を示すことによって、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付の図面からより完全に明らかになるであろう。本開示による種々の実施形態はまた、他の異なる用途が可能であってもよく、その複数の詳細は、全て、請求項及びその均等物の範囲から逸脱することなく、種々の点において修正されてもよい。したがって、説明は、限定としてではなく、本質的に例示として見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面は本質的に例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。図面は必ずしも縮尺に合わせて描かれるわけではない。図面全体を通して、同様の要素を示すために同様の数字が使用される。
【
図1A】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ウェアラブルデバイスの挿入を可能にする開いたドアを含むバイオセンサ挿入器の側面斜視図である。
【
図1B】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、バイオセンサ挿入器の凹部内へのウェアラブルデバイスの折り畳みを可能にする閉じたドアを含むバイオセンサ挿入器の側面斜視図である。
【
図2A】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ポケット内に挿入及び封止される取り外し可能かつ再使用可能な送信機ユニットを有する、ウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図2B】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ポケット内に設置されている取り外し可能な送信機ユニットを有するウェアラブルデバイスの斜視図であり、ウェアラブルデバイスの局所的な屈曲、したがって折り畳みを可能にする種々の内部構成要素及びヒンジを示す。
【
図2C】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ポケット内の送信機ユニットと電気的に結合するように構成されたポゴピンタイプの電気コネクタを有するウェアラブルデバイスの回路板の斜視図である。
【
図2D】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、送信機ユニットを受容するように構成されたポケット及び開口部を示すウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図2E】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ポケットと、ポケットへの開口部の縁部上の接着剤の包含とを示す、ウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図2F】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、開口部内の接着剤の上に裏当て部材を追加することを示す、ウェアラブルデバイスの斜視図である。
【
図3A】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、送信機キャリアの受信機に挿入されたウェアラブルデバイスを示すバイオセンサ挿入器の側断面図である。
【
図3B】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ウェアラブルデバイスのヒンジを中心とした折り畳み/屈曲、及びドアの閉鎖を示す、バイオセンサ挿入器の側断面図である。
【
図3C】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、その中の開いた溝内にバイオセンサを受容するためのトロカールアセンブリの並進を示す、バイオセンサ挿入器の断面側面図である。
【
図3D】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、トロカール及びバイオセンサをユーザの皮膚に挿入するためのトロカールアセンブリの並進を示す、バイオセンサ挿入器の断面側面図である。
【
図3E】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ユーザの皮膚に挿入されたバイオセンサを残すためのトロカールアセンブリの後退を示す、バイオセンサ挿入器の断面側面図である。
【
図3F】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、バイオセンサ挿入器及びウェアラブルデバイスの分離を示す、バイオセンサ挿入器の断面側面図である。
【
図3G】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、トロカールの側面開放溝の中へのバイオセンサの螺入及び挿入を示す、トロカールアセンブリ及びセンサアセンブリの斜視側面図である。
【
図3H】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、トロカールの開放側溝の中に挿入されたバイオセンサを示す、トロカールアセンブリ及びセンサアセンブリの斜視側面図である。
【
図4】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ウェアラブルデバイスのポケットへの送信機ユニットの挿入を示す、バイオセンサ挿入器の斜視図である。
【
図5】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、接着剤を露出させ、したがって、ポケットへの開口部の封止を可能にするための裏当て部材の除去を示す、バイオセンサ挿入器の斜視図である。
【
図6】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、キャップが除去され、ドアが閉じられ、したがって、ウェアラブルデバイスの送信機ユニットを含む二次部分を逃げ部内に折り畳むことを示す、バイオセンサ挿入器の斜視図である。
【
図7】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ウェアラブルデバイスのバイオセンサを皮膚内に挿入するために押動部材を押動する人を示すバイオセンサ挿入器の側面図である。
【
図8】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、バイオセンサ挿入器の側面図であり、バイオセンサ挿入器の取り外しと、折り畳まれた状態のウェアラブルデバイスの露出とを示す。
【
図9】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、ウェアラブルデバイスの二次部分を広げて、次いで、皮膚に接着する人の側面図である。
【
図10】本明細書に提供される1つ以上の実施形態による、医療廃棄物及びバイオセンサ挿入器のリサイクル可能な構成要素を示す斜視図である。
【
図11】本明細書で提供される実施形態による、バイオセンサを挿入するためにバイオセンサ挿入器を使用する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
バイオセンサ挿入器は、送信機及びセンサアセンブリのバイオセンサを人の皮膚に埋め込む(挿入する)ように構成される。従来のバイオセンサ挿入器では、トロカールが、バイオセンサ挿入器の一部として使用され、トロカールは、人の皮膚の中へのバイオセンサの挿入を補助する。バイオセンサ挿入プロセスが実行されると、トロカールは、バイオセンサ挿入器の動作によって後退させられ、概して、バイオセンサ挿入器の内側に留まる。血液は、トロカール及びバイオセンサ挿入器を汚染し得るため、従来のバイオセンサ挿入器は、典型的には、バイオハザードとして処理され、そして鋭利物のような医療廃棄物として処分される。
【0012】
従来のバイオセンサ挿入器の設計は、大型であり、製造するのに費用がかかり、典型的には医療廃棄物として廃棄される大量の廃棄物を生成する可能性がある。更に、センサ及び送信機アセンブリは、剛性であり、製造するのに比較的費用がかかる傾向がある。これらのバイオセンサ挿入器の使用を通して生成される医療廃棄物の量を低減させるために、本開示の実施形態は、バイオセンサ挿入器のサイズを最小化するように動作する。本明細書に記載される1つ以上の実施形態では、サイズは、バイオセンサ挿入器の設置面積を低減することによって低減される。これは、ウェアラブルデバイス挿入器の凹部又は逃げ部内に折り畳まれるように構成された折り畳み可能なセンサを容易にすることによって達成される。したがって、バイオセンサ挿入器の全体的な設置面積は、実質的に、例えば50%以上低減され得る。したがって、医療廃棄物として処理可能なバイオセンサ挿入器の構成要素の体積も実質的に低減される。したがって、処理すべき医療廃棄物の量が劇的に減少する。更に、バイオセンサ挿入器に必要な材料が少なくなるため、コストも大幅に削減することができる。
【0013】
本開示の一部の実施形態によれば、
図1A及び
図1Bに示すように、ユーザ(バイオセンサを受け取る人又は別の人)によって押動されるように構成された押動部材102と、人の皮膚に接触するように構成された接触部材104と、バイオセンサ挿入器100の一部であり、ウェアラブルデバイス101のバイオセンサの挿入を可能にする内部機構(
図3A~
図3Fの310)とを含むバイオセンサ挿入器100が提供される。
【0014】
バイオセンサ挿入器100をより良く理解するために、まず、バイオセンサ挿入器100とともに使用可能な連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス101(本明細書では「ウェアラブルデバイス101」とも称される)の例示的な実施形態をより詳細に理解することが望ましい。ここで
図2A~
図2Fを参照して、ウェアラブルデバイス101の例示的な実施形態を説明する。ウェアラブルデバイス101は、一次部分101Pと、一次部分101Pに対して屈曲可能かつ折り畳み可能である、二次部分101Sとを備える。一次部分101Pは、回路板228に取り付けることができる少なくとも1つのセンサアセンブリ214を備える。
図2B及び
図2Cに示すように、センサアセンブリ214は、開口部228O内に配置されたストランド状のセンサ要素であり、ウェアラブルデバイス101の本体226に形成された開口215内に配置され、その中に延在することができる、バイオセンサ214Bを備える。トロカールアセンブリは、開口215内に受容可能である(トロカールは、挿入部分と称されることもある)。
【0015】
二次部分101Sは、送信機ユニット110を受容するように構成されたポケット216と、ポケット216への開口部218とを備える。開口部218は、その縁部222の少なくとも一部の上に接着剤220を含むことによるなど、任意の好適な手段によって封止可能である。例えば、示されるように、ポケット216は、内部空間によって形成されてもよく、開口部218は、封止されたポケットを形成するように互いに封止可能であるフラップ224A、224Bを形成するスリット開口部を備えることができる。
【0016】
接着剤220が適用されると、裏当て部材225(
図2F)を接着剤220の上に設けることができる。裏当て部材225は、例えば、それ自体の上に部分的に折り返された薄いプラスチックシートであり得る。裏当て部材225の他の構成も可能である。ユーザが、開口部218を通してポケット216内に送信機ユニット110を挿入し、送信機ユニット110をポケット216内に露出された電気コネクタ234に接続し、それとの電気接続を行った後、ユーザは、その露出端225Eを親指及び指で引っ張ることによって、裏当て部材225を除去することができる。これは、接着剤220を露出させ、開口部218を封止し、送信機ユニット110を封入するように動作する。本体226の弾性復元力は、フラップ224A、224Bを一緒に封止させるのに十分な力を提供することができるが、そうでない場合、ユーザは、フラップ224A、224Bの縁部を互いに完全に封止するために追加の圧力を加えることができる。
【0017】
理解されるべきであるように、送信機ユニット110は、測定された分析物データなどのデータを、分析物濃度を記憶及び/又は表示するためのソフトウェアアプリケーションを実行する読み取り機又はスマートフォンなどの受信ユニットに無線で送信するように構成され、動作可能な送信機構成要素を含む。送信機ユニット110はまた、分析物センサにバイアスをかけ、バイオセンサを通過する電流を検知するためのアナログフロントエンドなどの他の電子構成要素、例えば、演算増幅器、電流検知回路などを含み得る。他の送信機回路は、電流信号をデジタル化するためのアナログ-デジタル変換器などの処理回路、デジタル化された電流信号を記憶するためのメモリ、及び測定された電流信号に基づいて分析物濃度値を場合により計算するためのマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのコントローラを含み得る。
【0018】
【0019】
バイオセンサ挿入器100は、押動部材102の下側から下向きに延在し、枢動部材316と係合する接触端部を含む押動要素302Pを含む、押動部材102を含む。押動要素302Pは、剛性部材であり得、押動部材102の下側から(
図3Aに配向されるように)下方に延在する。接触部材104内には送信機キャリア318が受容されている。送信機キャリア318は、それに結合されたウェアラブルデバイス101を有する。ウェアラブルデバイス101は、少なくとも送信機電子機器及び無線を含む送信機ユニット110を含み、その中に他の電子機器の全て又は大部分を含んでもよい。ウェアラブルデバイスは、それに結合されたバイオセンサ214Bを更に含み、それは、トロカール212Tによる挿入のためにトロカール212T(下記参照)の内側に受容される読み取り端部を有する。
【0020】
一部の実施形態では、押動部材102、接触部材104、枢動部材316、及び/又は送信機キャリア318は、限定ではないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート、ナイロン、アセタール、ポリフタルアミド(PPA)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン(peek)、ポリプロピレン、及び同等物などのプラスチックを含む、ポリマーから形成されてもよい。他の材料を使用してもよい。
【0021】
より詳細には、ウェアラブルデバイス101は、任意の好適な機構によって送信機キャリア318に脱着可能に取り付けられる。送信機キャリア318は、接触部材104に対して軸線方向に並進可能であり、バイオセンサ214Bの挿入中にウェアラブルデバイス101を支持するように構成されている。示されるように、ウェアラブルデバイス101の一次部分101Pは、送信機電子機器、1つ以上の電源232A、232B(
図2B)、及びバイオセンサ214Bを含むセンサアセンブリ214を含み得る。
【0022】
一部の実施形態では、一次部分101P内で使用されるバイオセンサ214Bは、2つの電極を含んでもよく、バイアス電圧は一対の電極にわたって印加され得る。かかる場合、バイオセンサ214Bを通して電流を測定することができる。他の実施形態では、バイオセンサ214Bは、動作電極、対電極、及び参照電極などの3つの電極を含み得る。このような場合、バイアス電圧は、動作電極と基準電極との間に印加されてもよく、電流は、例えば、動作電極を通して測定され得る。バイオセンサ214Bは、それらが検出する生成物との分析物-酵素反応を受ける1つ以上の化学物質を含む活性領域を含み得る。酵素は、分析物との反応(例えば、酸化還元反応)を提供し、電極で電流を生成するために、1つ以上の電極上に固定化される。化学物質の例としては、分析物としてグルコースを測定するためのグルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼなどが挙げられる。一部の実施形態では、フェリシアン化物又はフェロセンなどのメディエータを活性領域で使用することができる。概して、グルコース、コレステロール、乳酸塩、尿酸、アルコールなど、好適なセンサで検出及び/又は監視することができ、好適な化学的性質が存在する任意の分析物を測定することができる。分析物は、本明細書では、分析手順において測定可能な成分、物質、化学種、又は化学成分として定義される。
【0023】
バイオセンサ214Bの例は、任意の好適な埋め込み可能センサであり得、トロカールアセンブリ312のトロカール312Tの内側に受容されることが可能であり、皮膚の下の間質液の分析物濃度示度を検知することが可能である、ストランド形状センサなどのユーザの皮膚の中に埋め込まれることができる。
【0024】
次に、バイオセンサ挿入器100の動作を説明する。第1の段階では、
図1A及び
図3Aに示すように、ドア112を開いた状態で、ウェアラブルデバイス101を開口部329に挿入する。一次部分101Pは、一次部分101Pの側面に密接に一致する湾曲した特徴、タブ、又は他の特徴などの、送信機キャリア318の側面上の保持特徴に受容され、該特徴は、二次部分101Sを折り畳むことができるように一次部分101Pを十分に保持するが、挿入が完了した後にウェアラブルデバイス101を取り外すことができないほど緊密には保持しない。
【0025】
次に、
図3Bに示すように、ドア112を閉じ、ウェアラブルデバイス101をヒンジ227で折り畳む。ドア112は、例えば、ドア112のための枢動位置を形成するためにドア112の下側の穴とインターフェースするドア開口部のポストによって形成された下端に好適なヒンジを含み得る。一部の実施形態では、ドア112を閉じたままにするために、ドア112及びドア開口部の上部にスナップ嵌め保持機構を形成することができる。ドア112の他の好適な構成が使用されてもよい。
【0026】
次に、
図3Cに示すように、カバー105(
図1A及び
図1B)は、バイオセンサ挿入器100から除去されてもよく、キャップ328は、そのねじ山付き部分を螺脱することなどによって、ウェアラブルデバイス101の底側から除去されてもよく、接着裏材は、一次部分101Pから除去され、その部分に塗布された接着剤を露出させてもよい。接触部材104は、皮膚(一点鎖線として示される皮膚)と接触して配置され、力(垂直に下向きの太い矢印によって示される)が、ユーザ(又は別の人)によってその上に押動されることを介して、押動部材102に印加される。これにより、枢動部材316は、ストロークの第1の部分において垂直方向に並進する。
【0027】
枢動部材316の各側面から延在する枢動部材316のポストは、枢動部材の両側に形成された送信機キャリア318の側部支持体323上のスロット321に沿って並進する(一方の側のみが示されており、他方の側は同一である)。同様に、トロカールアセンブリ312及びトロカール312Tは、バイオセンサ挿入器100のストロークの第1の部分の間、皮膚に向かって並進させられる。
【0028】
枢動部材316の枢動位置は、枢動部材316の第1の端部と反対側の端部との間に形成することができる。例えば、枢動軸は、枢動部材316の本体のそれぞれの側面から突出する円筒形ポストなどの横方向に延在する特徴部によって形成されてもよい。横方向に延在するポストは、送信機キャリア318の側部支持体323の両側に形成されたスロット321に受容され得る。枢動部材316は、押動要素インターフェース特徴を含むことができ、これは、以下に更に説明されるように、押動要素102Pの接触端とインターフェースをとり、接触するように構成される、枢動軸とラッチ端316L(
図3E)との間に形成されるポケット又は他のインターフェース特徴を備えてもよい。取り外し可能な軸などの他の好適な横方向に延在する特徴を使用して、枢動を形成することができる。挿入ストロークの第1の部分の間、枢動部材316は、接触部材104に接触し、枢動部材316がラッチ104Lを通過する挿入ストロークの第2の部分まで、回転することを防止される。ストロークの第1の部分の回転を拘束し、次いで、ストロークの後退部分の回転を可能にする、他の機構が、使用されてもよい。
【0029】
1つ以上の実施形態では、トロカールアセンブリ312は、送信機キャリア318の対向する側面支持体327(1つのみが示されているが、他方は鏡像である)の内側に形成された溝331(
図3C)に乗る本体幾何学形状を有する、本体312B(
図3G及び
図3H)を含む。トロカールアセンブリ312の本体312Bの本体幾何学形状は、フォーク316Fがウィング312Wを駆動するにつれて、本体312Bが溝331及びスロット329に沿って降下するにつれて、トロカール212Tを適切に位置合わせする、長方形本体形状を有することができる(
図3G及び
図3H参照)。枢動部材316は、側面支持体327の外側にまたがり、ウィング312Wに係合することができる。ストロークのこの部分の間、ウェアラブルデバイス101の開口215から下方に延在するバイオセンサ214Bは、トロカール212Tの側面に形成された縦方向開放側溝332と位置合わせされ、その中に受容される。
【0030】
図3G及び
図3Hに示すように、トロカール212Tが下降するときのトロカール212Tとバイオセンサ214Bとの間の正確な位置合わせが望ましい。一部の実施形態では、操縦特徴は、
図3G及び
図3Hに示すように、操縦し、したがって、バイオセンサ214Bがトロカール212T及び本体312Bの縦方向開放側溝332及び本体溝334と適切に位置合わせされ、その中に受容されることを確実にすることを補助するために使用され得る、開口215内に形成されてもよい。
図3Gは、トロカールアセンブリ312の上昇中の挿入前のセンサアセンブリ214及びバイオセンサ214Bを示し、一方、
図3Hは、下降後のトロカール212T及び本体312Bの縦方向開放側溝332及び本体溝334と適切に位置合わせされ、その中に受容されたバイオセンサ214Bを示す。
【0031】
次に、
図3Dに示すように、ユーザが押動部材102を押動し続けると、これは、送信機キャリア318及びウェアラブルデバイス101を更に並進させ、トロカール212T及びバイオセンサ214Bを皮膚(点線で示される外側皮膚表面)の中に挿入する。
【0032】
次に、
図3Eに示すように、ユーザが押動部材102を押動し続けると、枢動部材のラッチ端部316Lは、ラッチ104Lを通過し、枢動部材316は、スロット321の端部を中心として自由に枢動し、示されるように、トロカールアセンブリ312及びトロカール212Tを後退させ、したがって、依然として内部電子機器に接続されながら、バイオセンサ214Bを皮膚(点線で示される外側皮膚表面)の中に埋め込まれたままにすることができる。
【0033】
ラッチ104Lは、枢動部材316のラッチ端部316Lの運動を介して通過されると、枢動部材316が回転することを可能にするラッチ表面(下側ラッチ表面)を備える(
図3E)。ラッチ104Lは、接触部材104の側壁の開口部として形成されてもよい。ラッチ104Lは、枢動部材316のラッチ端部316Lよりも広い幅の周方向に配置された表面を備えることができる。ラッチ端部316Lがラッチ104Lを通過するまで、枢動部材316の回転は大きく制限される。示されるように、ラッチ104Lは、例えば、その下端で閉鎖され得る、垂直に延在するカットアウトの一部である。
【0034】
図3Fに示すように、バイオセンサ挿入器100をウェアラブルデバイス101から分離するために、ユーザは、接触部材104を引っ張ることができる。これにより、逃げ部108及びドア112によって形成されたポケットから二次部分101Sが引き出される。挿入されたバイオセンサ100が完全に除去されると、ユーザは、二次部分101Sに適用された接着部分から裏当てを除去し、二次部分101Sを皮膚上に折り畳み、わずかな圧力を印加して、接着剤を皮膚に接着させることができる(
図9参照)。
【0035】
いったん除去されると、バイオセンサ挿入器100の全ては、医療廃棄物として廃棄され得る。設置面積が劇的に減少するため、材料の体積、したがってコストも劇的に減少する。
【0036】
理解されるように、接触部材104は、押動部材102と同心であるように構成されてもよく、それとともに伸縮自在であってもよい。一部の実施形態では、押動部材102は、垂直に延在する溝又は凹部などの第1の位置合わせ特徴を含んでもよく、接触部材104は、第1の位置合わせ特徴とインターフェースする、垂直に延在するリブなどの第2の位置合わせ特徴を含んでもよい。かかる位置合わせ特徴は、ストロークの挿入及び後退部分の間など、押動部材102内での接触部材104の回転を防止するように、押動部材102及び接触部材104を回転位置合わせして保持してもよい。押動部材102及び接触部材104は、横断面において、円筒形、卵形、長方形、楕円形、又は任意の他の好適な形状であってもよい。一部の実施形態では、押動部材102及び接触部材104は、同心でなくてもよい。
【0037】
ここで
図4~
図11を参照すると、バイオセンサ(例えば、バイオセンサ214B)を挿入するためにバイオセンサ挿入器(例えば、バイオセンサ挿入器100)を使用する方法1100の実施形態が説明される。方法1100は、ブロック1102において、押動部材(例えば、押動部材102)と、押動部材に対して並進可能な接触部材(例えば、接触部材104)と、トロカール(例えば、トロカール212T)を含むトロカールアセンブリ(例えば、トロカールアセンブリ312)と、押動部材又は接触部材に形成された逃げ部(例えば、逃げ部108)であって、ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルデバイス101)の二次部分(例えば、二次部分101S)を逃げ部内に折り畳むことを可能にするように構成された、逃げ部と、ウェアラブルデバイス101を並進させてトロカールを挿入するように構成された機構(例えば、機構310)とを備えるバイオセンサ挿入器を提供することを含む。
【0038】
方法1100は、ブロック1104において、ドア112を閉じることによって、
図6に示すように、ウェアラブルデバイスの二次部分(例えば、二次部分101S)を逃げ部の中に折り畳むことと、ブロック1106において、接触部材(例えば、接触部材104)を人の皮膚750に接触させることと、ブロック1108において、ストロークの第1の部分の間、押動部材(例えば、押動部材102)を押動し、ウェアラブルデバイスの並進並びにトロカール及びバイオセンサの埋め込みを生じさせることとを更に含む。
【0039】
方法1100は、ブロック1110において、
図7に示すように、ストロークの第2の部分の間、バイオセンサを埋め込まれたままにしながら、押動部材を押動し続け、機構にトロカールアセンブリを後退させることを含む。
【0040】
ウェアラブルデバイス101の二次部分101Sを逃げ部108の中に折り畳む前に、方法1100は、
図4に示されるスリット開口部などの開口部218を通して、二次部分101Sの中に形成されるポケット216(
図2F)の中に送信機ユニット110を挿入することを含み得る。二次部分の側面は、開口部218へのアクセスを可能にするように、親指及び指で圧搾され得る。ポケット216は、その中に送信機ユニット110の全体積を受容するのに十分なサイズであってもよい。方法1100は、ポケット216内に設けられた電気コネクタ234に送信機ユニット110を結合することを更に含み得る。電気コネクタ234は、ポゴタイプの電気コネクタ又は他の好適なコネクタであり得る。方法1100によれば、二次部分101Sの開口部218を封止することができる。一部の実施形態では、封止することは、裏当て部材225を除去して、開口部218の縁部222に塗布された接着剤220を露出させることを含む(
図5及び
図2D~
図2F参照)。縁部222へのわずかな圧力は、開口部218を封止し、送信機ユニット110をポケット216内に気密封止することができる。
図8に示すように、ウェアラブルデバイス101をバイオセンサ挿入器100から分離した後、二次部分101Sを広げて、
図9に示すように皮膚に接着することができる。バイオセンサ挿入器100をウェアラブルデバイス101から分離した後、バイオセンサ挿入器100は、医療廃棄物として処分することができ、一方、カバー105は、医療廃棄物として処分することができる。
【0041】
前述の説明は、例示の実施形態のみを開示する。本開示の範囲内にある、上記で開示された装置及び方法の修正は、当業者には容易に明らかになるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオセンサ
(214B)を含むセンサアセンブリ
(214)を少なくとも含む一次部分
(101P)を有する連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス(101)であって、前記連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス(101)は、
送信機ユニット
(110)を受容するように構成されたポケット
(216)と、前記ポケット
(216)への封止可能な開口部
(218)とを備える二次部分
(101S)であって、前記封止可能な開口部
(218)は、その
縁部(222)上に接着剤
(220)を含む、二次部分
(101S)と、
前記接着剤
(220)の上に設けられた裏当て部材
(225)であって、前記裏当て部材
(225)を除去すると、前記接着剤
(220)が露出して、前記封止可能な開口部
(218)が封止され、前記送信機ユニット
(110)が封入される、裏当て部材
(225)と、を
特徴とする、連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項2】
前記一次部分
(101P)と前記二次部分
(101S)との境界面に形成されたヒンジ
(227)を備え、前記ヒンジ
(227)は、前記二次部分
(101S)が前記ヒンジ
(227)において局所的に屈曲し、前記一次部分
(101P)に対して折り畳まれることを可能にするように構成されている、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項3】
前記ヒンジ
(227)は、回路板
(228)の折り畳み可能な部分を含む、請求項2に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項4】
前記ヒンジ
(227)は、
本体(226)内に形成され、前記連続的な分析物モニタウェアラブルデバイスの前記本体
(226)の側部間に延在するトラフを備える、請求項2に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項5】
前記一次部分
(101P)は、1つ以上の電源
(232)を更に備える、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項6】
前記二次
部分(101S)内の前記ポケット
(216)は、電気コネクタ
(234)を更に備える、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項7】
前記電気コネクタ
(234)は、ポゴピンコネクタを含む、請求項6に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項8】
前記バイオセンサ
(214B)は、
回路板(228)内の開口部
(218)を通して受容される、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項9】
前記ポケット
(216)は、前記送信機ユニット
(110)を含む、請求項1に記載の連続的な分析物モニタウェアラブルデバイス
(101)。
【請求項10】
ウェアラブルデバイスのバイオセンサを挿入するように構成されたバイオセンサ挿入器であって、
押動部材と、
前記押動部材に対して並進可能な接触部材と、
前記押動部材又は接触部材に形成された逃げ部であって、前記逃げ部は、前記ウェアラブルデバイスの二次部分が前記逃げ部内に折り畳まれることを可能にするように構成される、逃げ部と、を
備え、前記逃げ部は、前記ウェアラブルデバイスの前記二次部分に設けられた送信機ユニットを収容するのに十分な大きさであることを特徴とする、バイオセンサ挿入器。
【請求項11】
前記押動部材又は前記接触部材は、前記逃げ部へのアクセスを提供するドアを備える、請求項10に記載のバイオセンサ挿入器。
【請求項12】
前記ウェアラブルデバイスは、前記ドアが開いているときに前記バイオセンサ挿入器に挿入可能である、請求項11に記載のバイオセンサ挿入器。
【請求項13】
バイオセンサ挿入器(100)を使用してバイオセンサ(214B)を挿入する方法であって、前記方法は、押動部材(102)と、前記押動部材(102)に対して並進可能な接触部材(104)と、前記押動部材(102)又は接触部材(104)に形成された逃げ部(108)であって、前記逃げ部(108)は、ウェアラブルデバイス(101)の二次部分(101S)が前記逃げ部(108)内に折り畳まれることを可能にするように構成された、逃げ部(108)と、を備える前記バイオセンサ挿入器(100)を提供することを含み、前記方法は、
トロカール(212T)と、前記ウェアラブルデバイス(101)を並進させ、前記トロカール(212T)を挿入するように構成された機構とを含むトロカールアセンブリを提供することと、
前記ウェアラブルデバイス(101)の前記二次部分(101S)を前記逃げ部(108)に折り畳むことと、
前記接触部材(104)を人の皮膚に接触させることと、
ストロークの第1の部分の間、前記押動部材(102)を押動して、前記ウェアラブルデバイス(101)の並進と、前記トロカール(212T)及びバイオセンサ(214B)の埋め込みとを生じさせることと、
前記押動部材(102)を押動し続けて、前記ストロークの第2の部分の間、前記バイオセンサ(214B)を埋め込まれたままにしながら、前記機構に前記トロカールアセンブリを後退させることと、を更に含むことを特徴とする、方法。
【請求項14】
前記ウェアラブルデバイス
(101)の
前記二次部分
(101S)を前記逃げ
部(108)に折り畳む
前に、開口部(218)を通して、前記二次部分
(101S)に形成されたポケット(216)に送信機ユニット(110)を挿入することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記
送信機ユニット(110)を、前記ポケット(216)内の電気コネクタ(234)に結合することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記
二次部分(101S)の前記
開口部(218)を封止することを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記封止すること
は、前記開口部(218)の縁部(222)上の接着剤(220)を露出させるように裏当て部分を除去することを含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記
二次部分(101S)を
広げて前記人の皮膚に付着させることを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
前記ウェアラブルデバイス
(101)からの分離後に、前記バイオセンサ挿入器
(100)を廃棄することを含む、請求項
13に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
技術分野
本開示は、ウェアラブルな連続的な分析物測定(CAM)デバイス、及びウェアラブルCAMデバイスのバイオセンサを挿入するように構成されたバイオセンサ挿入器に関する。以下の従来技術の出願、すなわち、Neinastらの欧州特許出願公開第2636372号及びSimpsonらの米国特許出願第2018/116570号を参照されたい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示による実施形態の他の特徴、態様、及び利点は、一部の例示的な実施形態を示すことによって、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付の図面からより完全に明らかになるであろう。本開示による種々の実施形態はまた、他の異なる用途が可能であってもよく、その複数の詳細は、全て、請求項の範囲から逸脱することなく、種々の点において修正されてもよい。したがって、説明は、限定としてではなく、本質的に例示として見なされるべきである。
【国際調査報告】