(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】破損防止構造を含む電子装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240125BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20240125BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240125BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G06F1/16 312J
F16C11/04 F
H05K5/03 C
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
H04M1/02 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545729
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 KR2021019921
(87)【国際公開番号】W WO2022164049
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0011067
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドウリョン
(72)【発明者】
【氏名】ペク,インヨル
【テーマコード(参考)】
3J105
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
3J105AA04
3J105AB02
3J105AB24
3J105AC06
3J105BA41
3J105BC13
4E360AA02
4E360AB03
4E360AB42
4E360BA01
4E360BA12
4E360BB02
4E360BB14
4E360CA02
4E360CA03
4E360EA13
4E360EC14
4E360GA02
4E360GA12
4E360GB26
4E360GB46
4E360GC02
4E360GC08
4E360GC14
5K023AA07
5K023BB26
5K023DD08
5K023HH06
5K023LL01
5K023LL06
5K023QQ02
5K023QQ04
5K023QQ05
(57)【要約】
【課題】破損防止構造を含む電子装置を提供する。
【解決手段】本発明による電子装置は、第1ハウジングと、第2ハウジングと、第1ハウジングと第2ハウジングとをフォールディング軸を基準にして互いに対して移動可能に連結するヒンジ装置であって、受容部を含むヒンジハウジング及び受容部に配置され、第1ハウジングと第2ハウジングとを連結する少なくとも1つのローテートを含むヒンジモジュールを含むヒンジ装置、及び第1ハウジング、第2ハウジング、及びヒンジ装置の少なくとも一部の支持を受けるように配置されたフレキシブルディスプレー含み、少なくとも1つローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、ヒンジハウジングに少なくとも部分的に接触し、展開状態で、ヒンジハウジングから指定された間隔で離隔されるように配置される。
【選択図】
図6a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
第1ハウジングと、
第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとをフォールディング軸を基準にして互いに対して移動可能に連結するヒンジ装置であって、
受容部を含むヒンジハウジングと、
前記受容部に配置され、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングを連結する少なくとも1つのローテータを含むヒンジモジュールを含む前記ヒンジ装置と、
前記第1ハウジング、前記第2ハウジング、及び前記ヒンジ装置の少なくとも一部の支持を受けるように配置されたフレキシブルディスプレーと、含み、
前記少なくとも1つのローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、前記ヒンジハウジングに少なくとも部分的に接触し、展開状態で、前記ヒンジハウジングと指定された間隔で離れるように配置されたことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記折り畳み状態で、前記少なくとも1つのローテータと前記ヒンジハウジングは前記フォールディング軸と平行な方向に沿って少なくとも部分的に接触することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記ヒンジハウジングは、
前記フォールディング軸に沿って長さを有するように形成されたカバー部と、
前記カバー部の一端から延びる第1閉鎖端(first closed end)と、
前記カバー部の他端から延びる第2閉鎖端(second closed end)と、を含み、
前記受容部は前記カバー部、前記第1閉鎖端、及び前記第2閉鎖端を介して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのローテータは、第1傾斜部を含む突出部を含み、
前記折り畳み状態で、前記少なくとも1つのローテータは前記第1傾斜部が前記第1閉鎖端及び/又は前記第2閉鎖端に形成された第2傾斜部と少なくとも部分的に面接触する方式で接触されたことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1傾斜部は、前記展開状態で、前記フォールディング軸方向と垂直な方向に徐々に高くなるように形成され、
前記第2傾斜部は、前記折り畳み状態で、前記第1傾斜部と接触するように対応した形状に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記ヒンジモジュールは、
前記受容部で、前記第1閉鎖端の付近に固定された第1ヒンジモジュールと、
前記受容部で、前記第1閉鎖端と指定された間隔で離隔され、前記第2閉鎖端の付近に固定された第2ヒンジモジュールと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのローテータは、
前記第1ヒンジモジュールに含まれ、前記第1ハウジングに結合された第1ローテータと、
前記第1ヒンジモジュールに含まれ、前記第2ハウジングに結合された第2ローテータと、
前記第2ヒンジモジュールに含まれ、前記第1ハウジングに結合された第3ローテータと、及び
前記第2ヒンジモジュールに含まれ、前記第2ハウジングに結合された第4ローテータと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1傾斜部を含む突出部は前記第1ローテータ、前記第2ローテータ、前記第3ローテータ、又は前記第4ローテータのうちの少なくとも1つのローテータに形成され、
前記第2傾斜部は、前記第1閉鎖端及び/又は第2閉鎖端の、第1傾斜部に対応する位置に形成されたことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1ハウジングは、少なくとも部分的に前記電子装置の外観を形成する第1側面部材及び前記第1側面部材と結合された第1支持部材を含み、
前記第1ローテータ及び前記第3ローテータは第1支持部材と結合されたことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項10】
前記第1ローテータ及び前記第3ローテータは前記第1支持部材と同じ平面を形成するように結合されたことを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記第2ハウジングは、少なくとも部分的に前記電子装置の外観を形成する第2側面部材及び前記第2側面部材と結合された第2支持部材を含み、
前記第2ローテータ及び前記第4ローテータは前記第2支持部材と結合されたことを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記第2ローテータ及び前記第4ローテータは前記第2支持部材と同じ平面を形成するように結合されたことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記フレキシブルディスプレーは、前記ヒンジ装置を横切って、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の支持を受けるように配置されたことを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項14】
前記ヒンジハウジング及び/又は前記少なくとも1つのローテータが金属材料で形成されたことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項15】
前記折り畳み状態で、前記カバー部は前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングを介して外部から見えないように覆われたことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、破損防止構造を含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、メーカーごとの機能的ギャップが著しく減少するにつれて、消費者の購買ニーズを満たすために徐々にスリム化されており、電子装置の剛性を高め、デザイン的側面を強化するとともに、その機能的要素を差別化させるために開発されている。この傾向の一環として、電子装置は外部から伝達された衝撃に耐えることができる頑丈な構造が求められる。
【0003】
電子装置は、第1ハウジングと、ヒンジ装置を介して第1ハウジングと折り畳み可能に連結された第2ハウジングと、第1ハウジングと第2ハウジングとの支持を受けるように配置されたフレキシブルディスプレーと、を含むフォルダブル電子装置を含む。第1ハウジング及び第2ハウジングは、ヒンジ装置に含まれるヒンジモジュールと構造的に結合され、折り畳み状態及び/又は展開状態の間で、ヒンジモジュールの支持を受けながら動作する。例えば、ヒンジモジュールは、受容部を含むヒンジハウジングに少なくとも部分的に固定され、ヒンジモジュールに含まれる少なくとも1つのローテータ(rotator)を介して第1ハウジング及び第2ハウジングの一部と連結されることによって、折り畳み動作及び展開動作を誘導する。この場合、ローテータは、スムーズな折り畳み動作及び展開動作のためにフォールディング軸方向に、指定された間隔で離れた流動ギャップ(flow gap)を有するように配置される。
【0004】
しかしながら、フォルダブル電子装置は落下などの外部衝撃に曝された場合、特に、2つのハウジングのうちのいずれか1つのみがフォールディング軸方向に衝撃を受けた場合、残りのハウジングは、慣性及び/又はせん断応力(shearing stress)を通じて、少なくとも上述の流動ギャップほど反対方向にずれて移動することによって、2つのハウジングの支持を受けるフレキシブルディスプレーの破損及び/又は誤動作を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、破損防止構造を含む電子装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、比較的簡単な構造的変更のみで頑丈な構造が提供される破損防止構造を含む電子装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、スムーズな折り畳み及び/又は展開動作をサポートするように構成された破損防止構造を含む電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による電子装置は、第1ハウジングと、第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとをフォールディング軸を基準にして互いに対して移動可能に連結するヒンジ装置であって、受容部を含むヒンジハウジングと、前記受容部に配置され、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングを連結する少なくとも1つのローテータを含むヒンジモジュールを含む前記ヒンジ装置と、前記第1ハウジング、前記第2ハウジング、及び前記ヒンジ装置の少なくとも一部の支持を受けるように配置されたフレキシブルディスプレーと、を含み、前記少なくとも1つのローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、前記ヒンジハウジングに少なくとも部分的に接触し、展開状態で、前記ヒンジハウジングと指定された間隔で離れるように配置されることを特徴とする。
【0008】
本発明の様々な実施形態によれば、電子装置は、第1面と、前記第1面とは反対方向に向かう第2面と、前記第1面と前記第2面との間の第1空間を囲む第1側面部材を含む第1ハウジングと、ヒンジ装置を介して前記第1ハウジングと折り畳み可能に連結され、展開状態で、前記第1面と同じ方向に向かう第3面と、前記第3面と反対方向に向かう第4面と、前記第3面と前記第4面との間の第2空間を囲む第2側面部材を含む第2ハウジングと、前記第1面の少なくとも一部から前記ヒンジ装置を横切って、前記第2面の少なくとも一部までバンディング可能に配置されたフレキシブルディスプレーと、を含み、前記ヒンジ装置は、受容部を含むヒンジハウジング及び前記受容部に配置され、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングに連結された少なくとも1つのローテータを含む少なくとも1つのヒンジモジュールを含むヒンジ装置を含み、前記少なくとも1つのローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、前記ヒンジハウジングと少なくとも部分的に接触し、前記展開状態で、前記ヒンジハウジングと指定された間隔で離れるように配置される。
【発明の効果】
【0009】
本発明による電子装置は、落下時に、2つのハウジングの間にフォールディング軸方向に発生するせん断応力による歪み現象を防止するための破損防止構造を含むことによって、ディスプレーの誤動作及び破損を防止することができ、電子装置の信頼性を向上させる効果を奏する。
【0010】
これに加え、本明細書を通じて直接的又は間接的に把握される様々な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の様々な実施形態による電子装置の展開状態(unfolded state)を示す図である。
【
図2】本発明の様々な実施形態による
図1の電子装置の折り畳み状態(folded state)を示す図である。
【
図3】本発明の様々な実施形態による電子装置の分離斜視図である。
【
図4a】本発明の様々な実施形態による電子装置の分離斜視図である。
【
図4b】本発明の様々な実施形態による折り畳み状態を示す電子装置の斜視図である。
【
図5】本発明の様々な実施形態によるヒンジ装置の配置状態を示す電子装置の概略図である。
【
図6a】本発明の様々な実施形態による
図5の領域6aを拡大した図である。
【
図6b】本発明の様々な実施形態による
図6aのライン6b-6bに沿って眺めたヒンジハウジングとローテータの部分断面斜視図である。
【
図7a】本発明の様々な実施形態による折り畳み状態で、ヒンジハウジングとローテータの配置構造を示す部分構成図である。
【
図7b】本発明の様々な実施形態による
図7aのライン7b-7bに沿って眺めたヒンジハウジングとローテータとの概略的な結合構造を示す断面図である。
【
図7c】本発明の様々な実施形態によるヒンジハウジングとローテータとの概略的な結合構造を示す断面図である。
【
図8】本発明の様々な実施形態による展開状態から折り畳み状態に遷移している間、ヒンジハウジングに対するローテータの作動軌跡を示す作動図である。
【
図9a】本発明の様々な実施形態による電子装置の展開状態及び折り畳み状態で、ヒンジハウジングとローテータとの配置構造を概略的に示す図である。
【
図9b】本発明の様々な実施形態による電子装置の展開状態及び折り畳み状態で、ヒンジハウジングとローテータとの配置構造を概略的に示す図である。
【
図10】本発明の様々な実施形態による
図5の領域10を拡大した図である。
【
図11】本発明の様々な実施形態による
図4bの領域11で、ヒンジハウジングと2つのハウジングとの間に配置された破損防止構造を含む電子装置の部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の様々な実施形態による電子装置200の展開状態(unfolded state)を示す図である。
図2は、本発明の様々な実施形態による
図1の電子装置200の折り畳み状態(folded state)を示す図である。
【0013】
図1及び
図2を参照すると、電子装置200は、互いに対して折り畳み可能にヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介してフォールディング軸A1を基準にして回動可能に結合される一対のハウジング210、220(例えば、フォルダブルハウジング)、一対のハウジング210、220を介して配置された第1ディスプレー230(例えば、フレキシブル(flexible)ディスプレー、フォルダブル(foldable)ディスプレー、又はメインディスプレー)及び/又は第2ハウジング220を介して配置された第2ディスプレー400(例えば、サブディスプレー)を含む。一実施形態によれば、ヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)の少なくとも一部(例えば、
図3のヒンジモジュール320)は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220を介して外側から見えないように配置され、展開状態で、折り畳み可能部分をカバーするヒンジハウジング310を介して外側から見えないように配置される。本明細書では、第1ディスプレー230が配置された面を電子装置200の前面と定義し、前面の反対面を電子装置200の後面と定義する。また、前面と後面との間の空間を囲む面を、電子装置200の側面として定義する。
【0014】
様々な実施形態によれば、一対のハウジング210、220は、ヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介して互いに対して折り畳み可能に配置された第1ハウジング210及び第2ハウジング220を含む。一実施形態によれば、一対のハウジング210、220は、
図1及び
図2に示された形状及び結合に限定されず、他の形状又は部品の組み合わせ及び/又は結合によって具現される。一実施形態によれば、第1ハウジング210と第2ハウジング220はフォールディング軸A1を基準にして両側に配置され、フォールディング軸A1に対して全体的に対称な形状を有する。ある実施形態によれば、第1ハウジング210と第2ハウジング220はフォールディング軸A1を基準にして非対称に折り畳まれる。一実施形態によれば、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、電子装置200が展開状態(unfolded state)、折り畳み状態(folded state)、又は中間状態(intermediate state)であるかによって、互いになす角度や距離が互いに異なる。
【0015】
様々な実施形態によれば、第1ハウジング210は、電子装置200の展開状態で、ヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)に連結され、電子装置200の前面に向かうように配置された第1面211、第1面211とは反対方向に向かう第2面212、及び/又は第1面211と第2面212との間の第1空間の少なくとも一部を囲む第1側面部材213を含む。一実施形態によれば、第2ハウジング220は、電子装置200の展開状態で、ヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)に連結され、電子装置200の前面に向かうように配置された第3面221、第3面221とは反対方向に向かう第4面222、及び/又は第3面221及び第4面222との間の第2空間の少なくとも一部を囲む第2側面部材223を含む。一実施形態によれば、第1面211は、展開状態で第3面221と実質的に同じ方向に向かい、折り畳み状態で第3面221に対向するように少なくとも部分的に対面する。一実施形態によれば、電子装置200は、第1ハウジング210と第2ハウジング220との構造的結合を介して第1ディスプレー230を受容するように形成されたリセス(recess)201を含む。一実施形態によれば、リセス201は、第1ディスプレー230と実質的に同じサイズを有する。
【0016】
様々な実施形態によれば、ヒンジハウジング310(例えば、ヒンジカバー)は、第1ハウジング210と第2ハウジング220との間に配置され、ヒンジハウジングに配置されたヒンジモジュール(例えば、
図3のヒンジモジュール320)を覆うように配置される。一実施形態によれば、ヒンジハウジング310は、電子装置200の展開状態、折り畳み状態、又は中間状態に応じて、第1ハウジング210及び第2ハウジング220の一部によって覆われるか、外部に露出される。例えば、電子装置200が展開状態の場合、ヒンジハウジング310の少なくとも一部は第1ハウジング210及び第2ハウジング220によって覆われて実質的に露出されない。一実施形態によれば、電子装置200が折り畳み状態の場合、ヒンジハウジング310の少なくとも一部は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220との間で外部に露出される。一実施形態によれば、第1ハウジング210及び第2ハウジング220が所定の角度をなす(folded with a certain angle)中間状態の場合、ヒンジハウジング310は第1ハウジング210と第2ハウジング220との間で電子装置200の外部に少なくとも部分的に露出される。例えば、ヒンジハウジング310が外部に露出される領域は完全に折り畳まれた状態よりも少ない。一実施形態によれば、ヒンジハウジング310は曲面を含む。
【0017】
様々な実施形態によれば、電子装置200が展開状態(例えば、
図1の状態)の場合、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は約180度の角度を成し、第1ディスプレー230の第1領域230a、フォールディング領域230c、及び第2領域230bは同じ平面を成し、実質的に同じ方向に向かうように配置される。他の実施形態で、電子装置200が展開状態の場合、第1ハウジング210は第2ハウジング220に対して約360度の角度で回動し、第2面212と第4面222が対向するように反対に折り畳まれる(out folding方式)。
【0018】
様々な実施形態によれば、電子装置200が折り畳み状態(例えば、
図2の状態)の場合、第1ハウジング210の第1面211及び第2ハウジング220の第3面221は互いに対向して配置される。この場合、第1ディスプレー230の第1領域230aと第2領域230bはフォールディング領域230cを介して、互いに狭い角度(例えば、0度~約10度の範囲)を形成し、互いに対向するように配置される。一実施形態によれば、フォールディング領域230cは少なくとも一部が所定の曲率を有する湾曲形状(curved shape)に変形される。一実施形態によれば、電子装置200が中間状態の場合、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は互いに所定の角度(certain angle)で配置される。この場合、第1ディスプレー230の第1領域230aと第2領域230bとは折り畳み状態よりも大きく、展開状態よりも小さい角度を形成し、フォールディング領域230cの曲率は折り畳み状態の場合よりも小さく、展開状態よりも大きい。ある実施形態で、第1ハウジング210と第2ハウジング220はヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介して、折り畳み状態と展開状態との間の指定されたフォールディング角度で停止する角度を形成する(free stop機能)。ある実施形態で、第1ハウジング210と第2ハウジング220は、ヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介して、指定された変曲角度に基づいて、展開される方向又は折り畳まれる方向に、加圧されながら動作する。
【0019】
様々な実施形態によれば、電子装置200は、第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220に配置された少なくとも1つのディスプレー230、400、入力装置215、音響出力装置227、228、センサモジュール217a、217b、226、カメラモジュール216a、216b、225、キー入力装置219、インジケータ(図示せず)、又はコネクタポート229のうちの少なくとも1つを含む。ある実施形態で、電子装置200は、構成要素のうちの少なくとも1つを省略するか、又は少なくとも1つの他の構成要素をさらに含む。
【0020】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのディスプレー230、400は、第1ハウジング210の第1面211からヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介して第2ハウジング220の第3面221の支持を受けるように配置される第1ディスプレー230(例えば、フレキシブルディスプレー)、及び第2ハウジング220の内部空間で第4面222を介して少なくとも部分的に外部から見えるように配置される第2ディスプレー400を含む。他の例として、第2ディスプレー400は第1ハウジング210の内部空間において第2面212を介して外部から見えるように配置される。一実施形態によれば、第1ディスプレー230は、主に電子装置200の展開状態で用いられ、第2ディスプレー400は、主に電子装置200の折り畳み状態で用いられる。一実施形態によれば、電子装置200は、中間状態の場合、第1ハウジング210と第2ハウジング220のフォールディング角度に基づいて第1ディスプレー230及び/又は第2ディスプレー400を使用可能に制御される。
【0021】
様々な実施形態によれば、第1ディスプレー230は、一対のハウジング210、220によって形成された受容空間に配置される。例えば、第1ディスプレー230は、一対のハウジング210、220によって形成されたリセス(recess)201に配置され、展開状態で、電子装置200の前面の実質的に大部分を占めるように配置される。一実施形態によれば、第1ディスプレー230は、少なくとも一部領域が平面又は曲面に変形されるフレキシブルディスプレーを含む。一実施形態によれば、第1ディスプレー230は、第1ハウジング210と対面する第1領域230a、第2ハウジング220と対面する第2領域230b、及び第1領域230aと第2領域230bとを連結してヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)と対面するフォールディング領域230cを含む。一実施形態によれば、第1ディスプレー230の領域区分は、一対のハウジング210、220及びヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)による例示的な物理的区分に過ぎず、実質的に一対のハウジング210、220及びヒンジ装置(例えば、
図3のヒンジ装置300)を介して第1ディスプレー230はシームレス(seamless)に、1つの全体画面として表示される。一実施形態によれば、第1領域230aと第2領域230bはフォールディング領域230cを基準にして全体的に対称な形状を有するか、又は部分的に非対称な形状を有する。
【0022】
様々な実施形態によれば、電子装置200は、第1ハウジング210の第2面212に配置される第1後面カバー240及び第2ハウジング220の第4面222に配置される第2後面カバー250を含む。ある実施形態で、第1後面カバー240の少なくとも一部は第1側面部材213と一体的に形成される。ある実施形態で、第2後面カバー250の少なくとも一部は第2側面部材223と一体的に形成される。一実施形態によれば、第1後面カバー240及び第2後面カバー250のうちの少なくとも1つのカバーは実質的に透明なプレート(例えば、様々なコーティングレイヤーを含むガラスプレート、又はポリマープレート)又は不透明なプレートで形成される。一実施形態によれば、第1後面カバー240は、例えば、コーティング又は着色ガラス、セラミック、ポリマー、金属(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼(STS)、又はマグネシウム)、又は上記物質のうちの少なくとも2つの組み合わせなどの不透明なプレートによって形成される。一実施形態によれば、第2後面カバー250は、例えば、ガラス又はポリマーなどの実質的に透明なプレートを介して形成される。したがって、第2ディスプレー400は、第2ハウジング220の内部空間において、第2後面カバー250を介して外部から見えるように配置される。
【0023】
様々な実施形態によれば、入力装置215はマイクを含む。ある実施形態で、入力装置215は、音の方向を感知するように配置された複数個のマイクを含む。一実施形態によれば、音響出力装置227、228はスピーカを含む。一実施形態によれば、音響出力装置227、228は、第2ハウジング220の第4面222を介して配置された通話用受信機227及び第2ハウジング220の第2側面部材223の少なくとも一部を介して配置された外部スピーカ228を含む。ある実施形態で、入力装置215、音響出力装置227、228、及びコネクタ229は第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220の空間に配置され、第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220に形成された少なくとも1つの孔を介して外部環境に露出される。ある実施形態で、第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220に形成された孔は、入力装置215及び音響出力装置227、228のために共用で用いられる。ある実施形態では、音響出力装置227、228は、第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220に形成された孔を除いたままで、動作するスピーカ(例えば、ピエゾスピーカ)を含む。
【0024】
様々な実施形態によれば、カメラモジュール216a、216b、225は、第1ハウジング210の第1面211に配置された第1カメラモジュール216a、第1ハウジング210の第2面212に配置された第2カメラモジュール216b、及び/又は第2ハウジング220の第4面222に配置された第3カメラモジュール225を含む。一実施形態によれば、電子装置200は第2カメラモジュール216bの付近に配置されるフラッシュ218を含む。一実施形態によれば、フラッシュ218は、例えば、発光ダイオード又はキセノンランプ(xenоn lamp)を含む。一実施形態によれば、カメラモジュール216a、216b、225は、1つ又は複数のレンズ、イメージセンサ、及び/又はイメージシグナルプロセッサを含む。ある実施形態では、カメラモジュール216a、216b、225のうちの少なくとも1つのカメラモジュールは2つ以上のレンズ(例えば、広角及び望遠レンズ)及びイメージセンサを含み、第1ハウジング210及び/又は第2ハウジング220のいずれかの面に一緒に配置される。
【0025】
様々な実施形態によれば、センサモジュール217a、217b、226は、電子装置200の内部の作動状態、又は外部の環境状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。一実施形態によれば、センサモジュール217a、217b、226は、第1ハウジング210の第1面211に配置される第1センサモジュール217a、第1ハウジング210の第2面212に配置される第2センサモジュール217b、及び/又は第2ハウジング220の第4面222に配置される第3センサモジュール226を含む。ある実施形態で、センサモジュール217a、217b、226はジェスチャセンサ、グリップセンサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、照度センサ、超音波センサ、虹彩認識センサ、又は距離検出センサ(例えば、TOF(time) of flight)センサ又はLiDAR(light detection and ranging))のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
様々な実施形態によれば、電子装置200は、図示しないセンサモジュール、例えば、気圧センサ、磁気センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は指紋認識センサのうちの少なくとも1つをさらに含む。ある実施形態で、指紋認識センサは、第1ハウジング210の第1側面部材213及び/又は第2ハウジング220の第2側面部材223のうちの少なくとも1つの側面部材を介して配置される。
【0027】
様々な実施形態によれば、キー入力装置219は、第1ハウジング210の第1側面部材213を介して外部に露出されるように配置される。ある実施形態で、キー入力装置219は、第2ハウジング220の第2側面部材223を介して外部に露出されるように配置される。ある実施形態で、電子装置200はキー入力装置219の一部又は全部を含まず、含まれないキー入力装置219は少なくとも1つのディスプレー230、400上にソフトキーのような他の形態で具現される。他の実施形態で、キー入力装置219は少なくとも1つのディスプレー230、400に含まれた圧力センサを用いて具現される。
【0028】
様々な実施形態によれば、コネクタポート229は、外部電子装置と電力及び/又はデータを送受信するためのコネクタ(例えば、USBコネクタ又はIFモジュール(interface connector portモジュール))を含む。ある実施形態で、コネクタポート229は、外部電子装置とオーディオ信号を送受信する機能を一緒に実行するか、又はオーディオ信号の送受信機能を実行するための別々のコネクタポート(例えば、イヤジャックホール)をさらに含む。
【0029】
様々な実施形態によれば、カメラモジュール216a、216b、225のうちの少なくとも1つのカメラモジュール216a、225と、センサモジュール217a、217b、226のうちの少なくとも1つのセンサモジュール217a、226、及び/又はインジケータは、少なくとも1つのディスプレー230、400を介して露出されるように配置される。例えば、少なくとも1つのカメラモジュール216a、225、少なくとも1つのセンサモジュール217a、226、及び/又はインジケータは少なくとも1つのハウジング210、220の内部空間内でディスプレー230、400の表示領域(display area)の下方に配置され、カバー部材(例えば、第1ディスプレー230のウィンドウ層(図示せず)及び/又は第2後面カバー250)に穿孔されたオープニング又は透明領域を介して外部環境に接するように配置される。一実施形態によれば、ディスプレー230、400と少なくとも1つのカメラモジュール216a、225が対面する領域はコンテンツを表示する領域の一部として一定の透過率を有する透過領域として形成される。一実施形態によれば、透過領域は約5%~約20%の範囲の透過率を有するように形成される。そのような透過領域はイメージセンサで結像されて画像を生成するための光が通過する少なくとも1つのカメラモジュール216a、225の有効領域(例えば、画角領域)と重なる領域を含む。例えば、ディスプレー230、400の透過領域は周囲よりもピクセルの密度が低い領域を含む。例えば、透過領域はオープニングを置き換える。例えば、少なくとも1つのカメラモジュール216a、225は、アンダーディスプレーカメラ(UDC、under display camera)を含む。他の実施形態で、一部カメラモジュール又はセンサモジュール217a、226はディスプレーを介して視覚的に露出されずにその機能を実行するように配置される。例えば、ディスプレー230、400(例えば、ディスプレーパネル)の下方に配置された、カメラモジュール216a、225及び/又はセンサモジュール217a、226と対面する領域は、UDC(under display camera)構造として、穿孔されたオープニングが不要である。
【0030】
図3は、本発明の様々な実施形態による電子装置200の分離斜視図である。
【0031】
図3を参照すると、電子装置200は第1ディスプレー230、第2ディスプレー400、ヒンジ装置300、支持部材アセンブリ260、少なくとも1つのプリント回路基板270、第1ハウジング210、第2ハウジング220、第1後面カバー240、及び/又は第2後面カバー250を含む。
【0032】
様々な実施形態によれば、第1ディスプレー230は、ディスプレーパネル231(例えば、フレキシブルディスプレーパネル)と、ディスプレーパネル231が安着される1つ以上のプレート232又は層を含む。一実施形態によれば、ディスプレーパネル231は、ディスプレー230の第1領域(例えば、
図1の第1領域230a)に対応する第1パネル領域231a、第1パネル領域から延びて、ディスプレー230の第2領域(例えば、
図1の第2領域230b)に対応する第2パネル領域231b、及び第1パネル領域231aと第2パネル領域231bを連結し、ディスプレー230のフォールディング領域(例えば、
図1のフォールディング領域230c)に対応する第3領域231cを含む。一実施形態によれば、1つ以上のプレート232は、ディスプレーパネル231と支持部材アセンブリ260との間に配置された導電性プレート(例えば、Cuシート又はSUSシート)を含む。一実施形態によれば、1つ以上のプレート232は実質的に第1ディスプレー230と同じ領域を有するように形成され、第1ディスプレー230のフォールディング領域(例えば、
図1のフォールディング領域230c)に対面する領域を曲げ可能(bendable)に形成される。一実施形態によれば、1つ以上のプレート232は、ディスプレーパネル231の背面に配置される少なくとも1つの副資材層(例えば、グラファイト部材)を含む。一実施形態によれば、1つ以上のプレート232はディスプレーパネル231に対応する形状に形成される。
【0033】
様々な実施形態によれば、第2ディスプレー400は、第2ハウジング220と第2後面カバー250との間の空間に配置される。一実施形態によれば、第2ディスプレー400は第2ハウジング220と第2後面カバー250との間の空間において、第2後面カバー250の実質的に全体面積を介して外側から見えるように配置される。
【0034】
様々な実施形態によれば、支持部材アセンブリ260は、第1支持部材261(例えば、第1支持プレート)及び第2支持部材262(例えば、第2支持プレート)を含む。一実施形態によれば、第1支持部材261は、ヒンジ装置300を介して第2支持部材262と折り畳み可能に結合される。一実施形態によれば、電子装置200は第1支持部材261の少なくとも一部からヒンジ装置300を横切って、第2支持部材262の一部まで配置される少なくとも1つの配線部材263(例えば、フレキシブル回路基板(FPCB;Flexible printed circuit board))を含む。一実施形態によれば、支持部材アセンブリ260は1つ以上のプレート232と少なくとも1つのプリント回路基板270との間に配置される。一実施形態によれば、第1支持部材261は第1ディスプレー230の第1領域(例えば、
図1の第1領域230a)と第1プリント回路基板271との間に配置される。一実施形態によれば、第2支持部材262は第1ディスプレー230の第2領域(例えば、
図1の第2領域230b)と第2プリント回路基板272との間に配置される。一実施形態によれば、少なくとも1つの配線部材263及び/又はヒンジ装置300の少なくとも一部は支持部材アセンブリ260の少なくとも一部を介して支持されるように配置される。一実施形態によれば、少なくとも1つの配線部材263は第1支持部材261と第2支持部材262を横切る方向(例えば、x軸方向)に配置される。一実施形態によれば、少なくとも1つの配線部材263はフォールディング領域230cのフォールディング軸(例えば、y軸又は
図1のフォールディング軸A1)に実質的に垂直な方向(例えば、x軸方向)に配置される。
【0035】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのプリント回路基板270は第1支持部材261に対面するように配置された第1プリント回路基板271、又は第2支持部材262に対面するように配置された第2プリント回路基板272を含む。一実施形態によれば、第1印刷回路基板271と第2印刷回路基板272は支持部材アセンブリ260、第1ハウジング210、第2ハウジング220、第1後面カバー240、及び/又は第2後面カバー250によって形成される内部空間に配置される。一実施形態によれば、第1印刷回路基板271及び第2印刷回路基板272は電子装置200の様々な機能を具現するために配置された複数の電子部品を含む。ある実施形態で、第1支持部材261は第1ハウジング210の構成要素として、第1側面部材213から第1ハウジング210が形成する第1空間(例えば、第1内部空間)に少なくとも部分的に延びる。ある実施形態で、第2支持部材262は第2ハウジング220の構成要素として、第2側面部材223から第2ハウジング220が形成する第2空間(例えば、第2内部空間)に少なくとも部分的に延びる。
【0036】
様々な実施形態によれば、電子装置200は、第1ハウジング210の第1空間に配置される第1プリント回路基板271、第1支持部材261の第1スウェリングホール(swelling hole)2611に対面する位置に配置される第1バッテリ291、少なくとも1つのカメラモジュール282(例えば、
図1の第1カメラモジュール216a及び/又は第2カメラモジュール216b)、又は少なくとも1つのセンサモジュール281(例えば、
図1の第1センサモジュール217a及び/又は第2センサモジュール217b)を含む。一実施形態によれば、電子装置200は第2ハウジング220の第2空間に配置された第2プリント回路基板272、又は第2支持部材262の第2スウェリングホール2621に対面する位置に配置される第2バッテリ292を含む。一実施形態によれば、第1ハウジング210と第1支持部材261は一体的に形成される。一実施形態によれば、第2ハウジング220と第2支持部材262は一体的に形成される。
【0037】
様々な実施形態によれば、第1ハウジング210は第1回転支持面214を含み、第2ハウジング220は第1回転支持面214に対応する第2回転支持面224を含む。一実施形態によれば、第1回転支持面214と第2回転支持面224は、ヒンジハウジング310の湾曲した外面に対応する(自然に連結される)曲面を含む。一実施形態によれば、第1回転支持面214と第2回転支持面224は電子装置200が展開状態の場合、ヒンジハウジング310を覆うことによって、ヒンジハウジング310を電子装置200の後面に露出させないか、一部のみ露出させる。一実施形態によれば、第1回転支持面214と第2回転支持面224は電子装置200が折り畳み状態の場合、ヒンジハウジング310の湾曲した外面に沿って回転してヒンジハウジング310を電子装置200の後面に少なくとも一部露出させる。
【0038】
様々な実施形態によれば、ヒンジ装置300は、ヒンジハウジング310、ヒンジハウジング310の受容部(例えば、
図4aの受容部3101)に配置された少なくとも1つのヒンジモジュール320を含む。一実施形態によれば、ヒンジモジュール320は、ヒンジハウジング310の受容部3101に固定され、少なくとも1つのローテータ(例えば、
図4aのローテータ331、332、333、334)を介して第1支持部材261及び第2支持部材262と連結される。
【0039】
図4aは、本発明の様々な実施形態による電子装置の分離斜視図である。
図4bは、本発明の様々な実施形態による折り畳み状態を示す電子装置の斜視図である。
【0040】
図4a及び
図4bを参照すると、電子装置200は第1側面部材213を含む第1ハウジング210と、第2側面部材223を含む第2ハウジング220と、第1ハウジング210と第2ハウジング220を互いに対して折り畳み可能に連結するヒンジ装置300と、第1ハウジング210、ヒンジ装置300、及び第2ハウジング220を介して支持されるように配置されたディスプレー230(例えば、
図1の第1ディスプレー230)を含む。一実施形態によれば、電子装置200はディスプレー230の縁部を挟んで第1ハウジング210と結合される第1保護フレーム235及び第2ハウジング220と結合される第2保護フレーム236をさらに含む。一実施形態によれば、第1ハウジング210と第2ハウジング220はヒンジ装置300を介してフォールディング軸A1を基準にして互いに対して折り畳まれたり展開されるように動作する。
【0041】
様々な実施形態によれば、ヒンジ装置300はフォールディング軸A1と実質的に平行な方向(例えば、y軸方向)に長さを有し、受容部3101を含むヒンジハウジング310、ヒンジハウジング310の受容部3101に固定された少なくとも1つのヒンジモジュール320を含む。一実施形態によれば、少なくとも1つのヒンジモジュール320は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220を互いに対して折り畳み可能に連結する少なくとも1つのプレートタイプローテータ331、332、333、334を含む。一実施形態によれば、ヒンジハウジング310はフォールディング軸A1に沿って長さを有するように配置されたカバー部311と、カバー部311の一端から延びる第1閉鎖端312(first closed end)と、カバー部311の他端から延びる第2閉鎖端313(second closed end)と、を含む。一実施形態によれば、受容部3101はカバー部311、第1閉鎖端312、及び第2閉鎖端313を介して形成される。一実施形態によれば、カバー部311は、外面が湾曲形状に形成され、折り畳み状態の場合、少なくとも部分的に外部に見えるように露出される。一実施形態によれば、受容部3101はディスプレー230に向かう方向に開放され、少なくとも1つのヒンジモジュール320が固定される固定構造及び/又は安着構造を有する。一実施形態によれば、少なくとも1つのヒンジモジュール320は、図示していないが、フォールディング軸A1と実質的に平行な方向に順次配置されたヒンジシャフト、ヒンジカム、及びヒンジスプリングを介してヒンジカムをヒンジシャフトの長手方向に加圧するカム部材を介して電子装置の折り畳み動作及び/又は展開動作の時に、変曲点を基準にして折り畳まれる方向又は展開される方向に加圧力を提供する。
【0042】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのローテータ(rotator)331、332、333、334は、ヒンジハウジング310の上側領域である、第1閉鎖端312の付近で、第1ハウジング210の第1支持部材261と結合される第1ローテータ331、ヒンジハウジングの上側領域である、第1閉鎖端312の付近で、第2ハウジング220の第2支持部材262と結合される第2ローテータ332、ヒンジハウジング310の下側領域である、第2閉鎖端313の付近で、第1ハウジング210の第1支持部材261と結合される第3ローテータ333、及びヒンジハウジング310の下側領域である、第2閉鎖端313の付近で、第2ハウジング220の第2支持部材262と結合される第4ローテータ334を含む。一実施形態によれば、少なくとも1つのローテータ331、332、333、334は、第1支持部材261及び第2支持部材262とスクリューなどの締結部材を介して結合される。一実施形態によれば、ヒンジハウジング310は、少なくとも1つのヒンジモジュール320を介して第1ハウジング210及び第2ハウジング220と連結される。一実施形態によれば、少なくとも1つのローテータ331、332、333、334を含む少なくとも1つのヒンジモジュール320はディスプレー230を受容するために、第1支持部材261及び第2支持部材262と実質的に平坦な面を有するように結合される。
【0043】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのヒンジモジュール320は、少なくとも1つのローテータ331、332、333、334を介して第1ハウジング210及び第2ハウジング220と連結される。この場合、少なくとも1つのローテータ331、332、333、334は折り畳み動作及び/又は展開動作中にヒンジハウジング310との干渉を回避するためにフォールディング軸と実質的に平行な方向に流動ギャップ(例えば、作動ギャップ)(例えば、
図6aの流動ギャップg1、g2)を有するように配置される。しかしながら、このような流動ギャップは、電子装置200の落下時に、一方のハウジングが衝撃を受けたとき、他方のハウジングが反対方向に移動するせん断応力の原因として作用し、両方のハウジングが流動ギャップ分だけフォールディング軸方向に沿ってずれたり歪んだりすることによって、ディスプレー230の破損(例えば、配線の断線)を引き起こす。本発明の例示的な実施形態による電子装置200は折り畳み状態のとき、そのような流動ギャップを除去するための破損防止構造を含む。本発明の例示的な実施形態による電子装置200は展開状態のとき、そのような流動ギャップを除去するための破損防止構造を含む。
【0044】
図5は、本発明の様々な実施形態によるヒンジ装置の配置状態を示す電子装置の概略図である。
【0045】
図5の電子装置200の説明において、
図4a及び
図4bの電子装置200と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
図5は、電子装置が展開状態のとき、ヒンジ装置300と、第1ハウジング210と、第2ハウジング220との配置関係を示している。一実施形態によれば、電子装置200は第1ハウジング210、第2ハウジング220、及び第1ハウジング210と第2ハウジング220とを互いに対して折り畳み可能に連結するヒンジ装置300を含む。一実施形態によれば、ヒンジ装置300はフォールディング軸A1と実質的に平行な方向(例えば、y軸方向)に長さを有し、受容部3101を含むヒンジハウジング310及びヒンジハウジング310の受容部3101に固定され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220に固定されたローテータ331、332、333、334を含む少なくとも1つのヒンジモジュール320を含む。一実施形態によれば、ローテータ331、332、333、334は、ヒンジハウジング310の受容部3101で、第1閉鎖端312の付近に配置され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220にそれぞれ結合された第1ローテータ331及び第2ローテータ332を含む。一実施形態によれば、ローテータ331、332、333、334は、ヒンジハウジング310の受容部3101で、第2閉鎖端313の付近に配置され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220にそれぞれ結合された第3ローテータ333及び第4ローテータ334を含む。
【0047】
図6aは、本発明の様々な実施形態による
図5の領域6aを拡大した図である。
図6bは、本発明の様々な実施形態による
図6aのライン6b-6bに沿って眺めたヒンジハウジングとローテータの部分断面斜視図である。
【0048】
図6a及び
図6bを参照すると、第1ハウジング210と第2ハウジング220が互いに対して折り畳み動作及び/又は展開動作を行うとき、第1ローテータ331及び第2ローテータ332はヒンジハウジング310の受容部3101で、フォールディング軸A1と平行な方向に第1閉鎖端312から指定された間隔で離隔された流動ギャップg1、g2を有するように配置される。一実施形態によれば、流動ギャップg1、g2は第1ハウジング210と第2ハウジング220が折り畳まれて展開される動作中、又は展開状態で、第1ローテータ331と第2ローテータ332がヒンジハウジング310と接触することによって生じる干渉を最小化するために提供される。このような流動ギャップg1、g2は第1ローテータ331と第2ローテータ332が展開状態から折り畳み状態の直前まで(例えば、完全に折り畳まれた状態から約5°前の折り畳み角度まで)維持される。図示されていないが、第3ローテータ333及び第4ローテータ334も第2閉鎖端313に対して実質的に同じ構造を有する。
【0049】
本発明の例示的な実施形態によれば、第1ローテータ331は、第1閉鎖端312の方向に延びて形成された突出部3311を含む。一実施形態によれば、突出部3311は、ディスプレー(例えば、
図4aのディスプレー230)に向かう取り付け面331a及び取り付け面331aから延びて第1閉鎖端312に向かう側面331bを含む。一実施形態によれば、第1ローテータ331は突出部3311の側面331bで、指定された角度θをもって傾斜するように形成された第1傾斜部3312を含む。一実施形態によれば、第1閉鎖端312は、電子装置200が折り畳み状態のとき、第1傾斜面3312と接触するように対応位置に形成された第2傾斜面3122を含む。一実施形態によれば、第2傾斜面3122は、第1ローテータ331が展開状態から折り畳み状態の直前まで移動しても第1傾斜面3312と接触しない位置に形成される。ある実施形態で、突出部3311に含まれる第1傾斜面3312は、第1ローテータ331が展開状態から折り畳み状態の直前まで移動しても第2傾斜面3312と接触しない構造に形成される。一実施形態によれば、第2傾斜面3312は、電子装置200が折り畳み状態に達したときに第1傾斜面3312と面接触する位置に形成される。したがって、第1傾斜部3312は、展開状態で、-z軸方向に進むにつれて徐々に低くなるように形成される。一実施形態によれば、第2傾斜部3122は、x軸方向に進むにつれて徐々に高くなるように形成される。
【0050】
図示されていないが、第2ローテータ332と第1閉鎖端312、第3ローテータ333と第2閉鎖端313、及び/又は第4ローテータ334と第2閉鎖端313も、第1ローテータ331と第1閉鎖端312に形成された第1傾斜部3312と第2傾斜部3122との接触構造と実質的に同じ接触構造を有するように構成される。
【0051】
図7aは、本発明の様々な実施形態による折り畳み状態で、ヒンジハウジングとローテータの配置構造を示す部分構成図である。
図7bは、本発明の様々な実施形態による
図7aのライン7b-7bに沿って眺めたヒンジハウジングとローテータとの概略的な結合構造を示す断面図である。
【0052】
図7aは、
図4bのライン7a-7aに沿って眺めた電子装置の部分断面図である。
【0053】
図7a及び
図7bを参照すると、電子装置200が折り畳み状態で、第1ローテータ331の第1傾斜部3312は第1閉鎖端312の第2傾斜部3122と接触する。一実施形態によれば、第1傾斜部3312と第2傾斜部3122は少なくとも部分的に面接触する方式で接触する。図示されていないが、第2ローテータ332と第1閉鎖端312、第3ローテータ333と第2閉鎖端313、及び/又は第4ローテータ334と第2閉鎖端313も、第1ローテータ331と第1閉鎖端312にそれぞれ形成された第1傾斜部3312と第2傾斜部3122と、実質的に同じ方式で少なくとも部分的に面接触する。この場合、折り畳み状態で、ローテータ331、332、333、334とヒンジハウジング310はフォールディング軸A1と平行な方向に提供された流動ギャップg1、g2の少なくとも一部が、第1傾斜部3312と第2傾斜部3122との接触構造を介して満たされることによって、落下などの外部衝撃が加わっても、両方のハウジング210、220がせん断力によってずれたり歪んだりする現象を低減させる。また、第1傾斜部3312及び第2傾斜部3122は、展開状態から折り畳み状態の直前まで(例えば、完全に折り畳まれた状態から約5°前の折り畳み角度まで)互いに接触せず、ローテータ331、332、333、334とヒンジハウジング310との間には流動ギャップg1、g2が提供されることによって、電子装置210の円滑な折り畳みおよび展開動作に役に立つ。
【0054】
図7cは、本発明の様々な実施形態によるヒンジハウジングとローテータの概略的な結合構造を示す断面図である。
【0055】
図7cを参照すると、電子装置200が、折り畳み状態に遷移したとき、第1ローテータ331の第1傾斜部3312と第1閉鎖端312の第2傾斜部3122には少なくとも1つのヒンジモジュール320の加圧力によって騒音が発生したり、望まない摩擦力が発生する。本発明の例示的な実施形態によれば、電子装置200は第1傾斜部3312と第2傾斜部3122との間に配置された緩衝層3123を含む。一実施形態によれば、緩衝層3123は、第1傾斜部3312及び/又は第2傾斜部3122に形成される。一実施形態によれば、緩衝層3123は、第1傾斜部3312及び/又は第2傾斜部3122に配置された、弾性材料(例えば、ウレタン、ラバー、樹脂又はシリコン)に基づく弾性コーティング層又はテフロン(登録商標)コーティング層を含む。図示されていないが、第2ローテータ332と第1閉鎖端312、第3ローテータ333と第2閉鎖端313、及び/又は第4ローテータ334と第2閉鎖端313も、実質的に同じ緩衝層3123を適用することができる。
【0056】
図8は、本発明の様々な実施形態による展開状態から折り畳み状態に遷移している間のヒンジハウジングに対するローテータの動作軌跡を示す作動図である。
【0057】
図8を参照すると、電子装置200が折り畳み状態から展開状態に遷移している間、第1ローテータ331は、ヒンジハウジングを基準として展開状態である(a)の位置から、(b)、(c)、及び(d)の軌跡に沿って最終的に折り畳み状態である(e)の位置に移動する。この場合、第1ローテータ331は、(a)~(d)の状態の間、フォールディング軸A1と実質的に平行な方向(例えば、y軸方向)においてヒンジハウジング310と接触しない。例えば、第1ローテータ331は、突出部3311及び第1傾斜部3312が(a)~(d)の状態の間、ヒンジハウジング310の第1閉鎖端312と接触しない。一実施形態によれば、第1ローテータ331の第1傾斜部3312は、電子装置200が折り畳み状態(例えば、(e)の状態)に達したときにヒンジハウジング310の第2傾斜部3122と接触する。したがって、電子装置200が携帯用に折り畳まれた場合(落下可能性が比較的大きい場合)、フォールディング軸A1方向にヒンジハウジング310と第1ローテータ331との間に形成された流動ギャップ(例えば、
図6aの流動ギャップg1、g2)を、第1傾斜部3312及び第2傾斜部3122の面接触を介して満たすことによって、落下に伴う2つのハウジング210、220の歪みやズレの現象を減らすことができる。図示されていないが、第2ローテータ332と第1閉鎖端312、第3ローテータ333と第2閉鎖端313、及び/又は第4ローテータ334と第2閉鎖端313も折り畳み状態のとき、実質的に同じ接触構造を有する。
【0058】
図9a及び
図9bは、本発明の様々な実施形態による電子装置の展開状態及び折り畳み状態におけるヒンジハウジングとローテータの配置構造を概略的に示す図である。
【0059】
図9a及び
図9bを参照すると、電子装置200は第1ハウジング210、第2ハウジング220、及び第1ハウジング210と第2ハウジング220とを互いに対して折り畳み可能に連結するヒンジ装置300を含む。一実施形態によれば、ヒンジ装置300はフォールディング軸A1と実質的に平行な方向に長さを有するヒンジハウジング310及びヒンジハウジング310に固定され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220に結合されたローテータ331、332、333、334を含むヒンジモジュール320を含む。一実施形態によれば、ローテータ331、332、333、334はヒンジハウジング310の上側領域UAに形成された第1閉鎖端312の付近に配置され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220とそれぞれ結合された第1ローテータ331及び第2ローテータ332を含み、下側領域LAに形成された第2閉鎖端313の付近に配置され、第1ハウジング210及び第2ハウジング220とそれぞれ結合された第3ローテータ333及び第4ローテータ334を含む。一実施形態によれば、第1ローテータ331と第3ローテータ333は第1ハウジング210に含まれた第1支持部材261と結合され、第2ローテータ332と第4ローテータ334は第2ハウジング220に含まれた第2支持部材262と結合される。
【0060】
様々な実施形態によれば、第1ローテータ331は、電子装置200が展開状態から折り畳み状態の直前まで、上側領域UAで、第1傾斜部3312がヒンジハウジング310の第1閉鎖端312に形成された第2傾斜部3122と、フォールディング軸A1と平行な方向に接触しない。同様に、上側領域UAで、第2ローテータ332もヒンジハウジング310の第1閉鎖端312と接触しない。同様に、下側領域LAで、第3ローテータ333もヒンジハウジング310の第2閉鎖端313と接触しない。同様に、下側領域UAで、第4ローテータ334もヒンジハウジング310の第2閉鎖端313と接触しない。
【0061】
様々な実施形態によれば、第1ローテータ331は、電子装置200が折り畳み状態に到達するとき、第1上側領域UA1で、第1傾斜部3312がヒンジハウジング310の第1閉鎖端312に形成された第2傾斜部3122と接触する。同様に、第2ローテータ332は、第2上側領域UA2で、実質的に同じ方法で第1閉鎖端312の少なくとも一部と接触する。同様に、第3ローテータ333は第1下側領域LA1で、実質的に同じ方法で第2閉鎖端313の少なくとも一部と接触する。同様に、第4ローテータ332は、第2下側領域LA2で、実質的に同じ方法で第2閉鎖端313の少なくとも一部と接触する。したがって、電子装置200が折り畳み状態に遷移した場合、フォールディング軸A1方向にヒンジハウジング310とローテータ331、332、333、334との間に形成された流動ギャップ(例えば、
図6aの流動ギャップg1、g2)を、傾斜部(例えば、第1傾斜部3312及び第2傾斜部3122)の面接触を介して満たすことにより、落下などの外部衝撃による2つのハウジング210、220の歪み又はズレ現象を低減することができる。
【0062】
図10は、本発明の様々な実施形態による
図5の領域10を拡大した図である。
【0063】
本発明の例示的な実施形態による電子装置200は展開状態で、落下などの外部衝撃によって発生する2つのハウジング210、220のズレ又は歪みを低減するための追加的な破損防止構造を含む。
【0064】
図10を参照すると、第1ローテータ331は、電子装置200の展開状態で、第2ローテータ332方向(例えば、-x軸方向)に突出し、第2ローテータ332に形成された第1受容溝3325に嵌合するよう(fitted together)に形成された第1結合突起3315を含む。一実施形態によれば、第2ローテータ332は、電子装置200の展開状態で、第1ローテータ331方向(例えば、x軸方向)に突出し、第1ローテータ331に形成された第2受容溝3316に嵌合するように形成された第2結合突起3326を含む。一実施形態によれば、第1、2結合突起3315、3326と、第1、2受容溝3325、3316は、電子装置200が展開状態の場合にのみ結合され、展開状態から折り畳み状態に移動している間、互いに対して干渉しないように離脱する。したがって、電子装置200が展開状態のとき、第1結合突起3315は第1受容溝3325に結合され、第2結合突起3326は第2受容溝3316に結合されることによって、落下などの外部衝撃による2つのハウジング210、220のフォールディング軸A1と平行な方向への歪み又はズレ現象を低減することができる。
【0065】
図11は、本発明の様々な実施形態による、
図4bの領域11におけるヒンジハウジングと、2つのハウジングとの間に配置された破損防止構造を含む電子装置の部分斜視図である。
【0066】
図11を参照すると、電子装置200は、折り畳み状態で、ヒンジハウジング310と、第1ハウジング210及び第2ハウジング220の間に形成された流動ギャップg3を満たすための追加的な遮断構造を含む。一実施形態によれば、電子装置200は、折り畳み状態で、第1ハウジング210とヒンジハウジング310との間の流動ギャップg3を満たすために配置された第1接触突起315を含む。一実施形態によれば、第1接触突起315は、第1ハウジング210の対応する位置に形成されるか、又はヒンジハウジング310の外面の対応する位置に形成される。ある実施形態で、第1接触突起315は、上述の第1傾斜部(例えば、
図6aの第1傾斜部3312)及び第2傾斜部(例えば、
図6aの第2傾斜部3122)の面接触構造に置き換えることもできる。一実施形態によれば、電子装置200は、第2ハウジング220とヒンジハウジング310との間の流動ギャップg3を満たすために、実質的に第1接触突起315と同じ構造を有する第2接触突起316を含む。一実施形態によれば、第1ハウジング210と第2ハウジング220は展開状態から折り畳み状態の直前まで、流動ギャップg3を介してヒンジハウジング310から離隔され、折り畳み状態の場合、第1接触突起315及び第2接触突起316を介して流動ギャップが満たされることにより、フォールディング軸A1と実質的に平行な方向にヒンジハウジング310と接触する。図示されていないが、電子装置200は、下側領域で、ヒンジハウジング310と第1ハウジング210との間、及びヒンジハウジング310と第2ハウジング220との間にも実質的に同じ突起が配置される。したがって、本発明の例示的な実施形態による電子装置200は展開状態で、落下などの外部衝撃によって発生される2つのハウジング210、220のズレ又は歪み現象を低減することができる。
【0067】
様々な実施形態によれば、電子装置(例えば、
図5の電子装置200)は、第1ハウジング(例えば、
図5の第1ハウジング210)と、第2ハウジング(例えば、
図5の第2ハウジング220)と、第1ハウジングと第2ハウジングとをフォールディング軸(例えば、
図5のフォールディング軸A1)を基準にして互いに対して移動可能に連結するヒンジ装置(例えば、
図5)ヒンジ装置300)として、受容部(例えば、
図5の受容部3101)を含むヒンジハウジング(例えば、
図5のヒンジハウジング310)及び受容部に配置され、第1ハウジングと第2ハウジングとを連結する少なくとも1つのローテータ(例えば、
図5の第1ローテータ331)を含むヒンジモジュール(例えば、
図5のヒンジモジュール320)を含むヒンジ装置と、第1ハウジング、第2ハウジング、及びヒンジ装置の少なくとも一部の支持を受けるように配置されたフレキシブルディスプレー(例えば、
図4aのフレキシブルディスプレー230)と、を含み、少なくとも1つのローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、ヒンジハウジングに少なくとも部分的に接触し、展開状態で、ヒンジハウジングと指定された間隔で離れるように配置される。
【0068】
様々な実施形態によれば、折り畳み状態で、少なくとも1つのローテータとヒンジハウジングは、フォールディング軸と平行な方向に沿って少なくとも部分的に接触する。
【0069】
様々な実施形態によれば、ヒンジハウジングは、フォールディング軸に沿って長さを有するように形成されたカバー部と、カバー部の一端から延びる第1閉鎖端(first closed end)と、カバー部の他端から延びる第2閉鎖端(second cloed end)と、を含み、受容部は、カバー部、第1閉鎖端、及び第2閉鎖端を介して形成される。
【0070】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのローテータは第1傾斜部を含む突出部を含み、折り畳み状態で、少なくとも1つのローテータは第1傾斜部が第1閉鎖端及び/又は第2閉鎖端に形成された第2傾斜部と少なくとも部分的に面接触するように接触する。
【0071】
様々な実施形態によれば、第1傾斜部は、展開状態で、フォールディング軸方向と垂直な方向に徐々に高くなるように形成され、第2傾斜部は、折り畳み状態で、第1傾斜部と接触するように対応した形状に形成される。
【0072】
様々な実施形態によれば、ヒンジモジュールは、受容部で、第1閉鎖端の付近に固定された第1ヒンジモジュールと、受容部で、第1閉鎖端と指定された間隔で離隔され、第2閉鎖端の付近に固定された第2ヒンジモジュールと、を含む。
【0073】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのローテータは、第1ヒンジモジュールに含まれ、第1ハウジングに結合された第1ローテータと、第1ヒンジモジュールに含まれ、第2ハウジングに結合された第2ローテータと、第2ヒンジモジュールに含まれ、第1ハウジングに結合された第3ローテータと、第2ヒンジモジュールに含まれ、第2ハウジングに結合された第4ローテータと、を含む。
【0074】
様々な実施形態によれば、第1傾斜部を含む突出部は、第1ローテータ、第2ローテータ、第3ローテータ、又は第4ローテータのうちの少なくとも1つのローテータに形成され、第2傾斜部は、第1閉鎖端及び/又は第2閉鎖端の、第1傾斜部に対応する位置に形成される。
【0075】
様々な実施形態によれば、第1ハウジングは、少なくとも部分的に電子装置の外観を形成する第1側面部材と、第1側面部材と結合された第1支持部材と、を含み、第1ローテータ及び第3ローテータは第1支持部材と結合される。
【0076】
様々な実施形態によれば、第1ローテータ及び第3ローテータは、第1支持部材と実質的に同じ平面を形成するように結合される。
【0077】
様々な実施形態によれば、第2ハウジングは、少なくとも部分的に電子装置の外観を形成する第2側面部材と、第2側面部材と結合された第2支持部材と、を含み、第2ローテータ及び第4ローテータは前2支持部材と結合される。
【0078】
様々な実施形態によれば、第2ローテータ及び第4ローテータは、第2支持部材と実質的に同じ平面を形成するように結合される。
【0079】
様々な実施形態によれば、フレキシブルディスプレーは、ヒンジ装置を横切って、第1支持部材及び第2支持部材の支持を受けるように配置される。
【0080】
様々な実施形態によれば、ヒンジハウジング及び/又は少なくとも1つのローテータは金属材料で形成される。
【0081】
様々な実施形態によれば、折り畳み状態で、カバー部分は、第1ハウジング及び第2ハウジングを介して外部から見えないように覆われる。
【0082】
様々な実施形態によれば、電子装置は、第1面、第1面とは反対方向に向かう第2面、及び第1面と第2面との間の第1空間を囲む第1側面部材を含む第1ハウジングと、ヒンジ装置を介して第1ハウジングと折り畳み可能に連結され、展開状態で、第1面と同じ方向に向かう第3面、第3面と反対方向に向かう第4面、及び第3面と第4面との間の第2空間を囲む第2側面部材を含む第2ハウジングと、第1面の少なくとも一部からヒンジ装置を横切って、第2面の少なくとも一部まで曲げ可能に配置されたフレキシブルディスプレーを含み、ヒンジ装置は、受容部を含むヒンジハウジングと、受容部に配置され、第1ハウジング及び第2ハウジングに連結される少なくとも1つのローテートを含む少なくとも1つのヒンジモジュールとを含むヒンジ装置を含み、少なくとも1つのローテータは、少なくとも一部が折り畳み状態で、ヒンジハウジングに少なくとも部分的に接触し、展開状態で、ヒンジハウジングと指定された間隔で離れるように配置される。
【0083】
様々な実施形態によれば、折り畳み状態で、少なくとも1つのローテータとヒンジハウジングはフォールディング軸と平行な方向に沿って少なくとも部分的に接触する。
【0084】
様々な実施形態によれば、ヒンジハウジングは、フォールディング軸に沿って長さを有するように形成されたカバー部と、カバー部の一端から延びる第1閉鎖端と、カバー部の他端から延びる第2閉鎖端と、を含み、受容部は、カバー部、第1閉鎖端、及び第2閉鎖端を介して形成される。
【0085】
様々な実施形態によれば、少なくとも1つのローテータは第1傾斜部を含む突出部を含み、折り畳み状態で、少なくとも1つのローテートは第1傾斜部が第1閉鎖端及び/又は第2閉鎖端に形成された第2傾斜部と少なくとも部分的に面接触するように接触する。
【0086】
様々な実施形態によれば、第1傾斜部は、展開状態で、フォールディング軸方向と垂直な方向に徐々に高くなるように形成され、第2傾斜部は、折り畳み状態で、第1傾斜部と接触するように対応した形状に形成される。
【0087】
そして、本明細書及び図面に開示された本発明の実施形態は、本発明の実施形態による技術内容を容易に説明し、本発明の実施形態の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の技術範囲を限定しようとするものではない。したがって、本発明の技術範囲は、本明細書に開示された実施形態に加え、本発明の様々な実施形態の技術的思想に基づいて導出されるすべての変更又は変形形態が本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0088】
200 電子装置
210 第1ハウジング
220 第2ハウジング
230 第1ディスプレー
240 第1後面カバー
250 第2後面カバー
260 支持部材アセンブリ
270 プリント回路基板
300 ヒンジ装置
310 ヒンジハウジング
320 ヒンジモジュール
400 第2ディスプレー
【国際調査報告】