(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】オンライン会議出席を制御するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20240125BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G06F21/31
H04N7/15 150
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545734
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 US2022012239
(87)【国際公開番号】W WO2022164637
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520173819
【氏名又は名称】ズーム ビデオ コミュニケーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Zoom Video Communications, Inc.
【住所又は居所原語表記】55 Almaden Blvd., 6th Floor, San Jose, CA 95113 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ロラン,ショーン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】イッテルソン,ブレンダン,ジェームス
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164VA13S
5C164VA19P
5C164VA42P
5C164VA48P
(57)【要約】
オンライン会議出席を制御するための1つの例示的な方法は、会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、会議情報は会議識別子を含む、取得することと、ビデオ会議システムによって、クライアントデバイスから、会議に参加する要求を受信することであって、要求が会議識別子を含む、受信することと、ユーザに対応するユーザ識別子を受信することと、会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることと、ユーザ識別子とゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいてユーザが複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであると判定することであって、ユーザ識別子がゲスト識別子のセットにない、判定することと、ユーザが複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであると判定したことに応答して、クライアントデバイスを会議に接続することと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議のための会議情報を生成することであって、前記会議情報が会議識別子を含む、生成することと、
複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットを取得することであって、各ゲスト識別子が、前記ゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、取得することと、
前記会議識別子を使用してビデオ会議システムによって前記会議を開始することと、
前記ビデオ会議システムによって、第1のクライアントデバイスから、前記会議に参加するための第1の要求を受信することであって、前記第1の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することであって、前記第1のユーザ識別子が前記ゲスト識別子のセット内にない、受信することと、
前記第1のユーザ識別子と前記ゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することと、
前記第1のユーザが前記第1の会議ゲストであると判定したことに応答して、前記第1のクライアントデバイスを前記会議に接続することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のユーザが前記第1の会議ゲストであると判定することが、
前記第1のユーザ識別子に基づいて前記第1のユーザに対応する第1のユーザアイデンティティにアクセスすることであって、前記第1のユーザアイデンティティが第1のユーザアイデンティティ情報を含む、アクセスすることと、
前記第1のユーザアイデンティティ情報に基づいて前記第1のユーザアイデンティティと前記ゲスト識別子のセットのゲスト識別子との間の関係を判定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビデオ会議システムによって、第2のクライアントデバイスから、第2のユーザによる前記会議に参加するための第2の要求を受信することであって、前記第2の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
前記第2のユーザに対応する第2のユーザ識別子を受信することと、
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストではないと判定することと、
前記第2のユーザが会議ゲストでないと判定したことに応答して、前記第2のクライアントデバイスへの前記会議へのアクセスを拒否することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のユーザが会議ゲストではないと判定することが、
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザに対応する第2のユーザアイデンティティにアクセスすることであって、前記第2のユーザアイデンティティが第2のユーザアイデンティティ情報を含む、アクセスすることと、
前記第2のユーザアイデンティティ情報に基づいて、前記第2のユーザアイデンティティと前記ゲスト識別子のセットとの間の関係の欠如を判定することと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の会議ゲストに対応する前記ゲスト識別子のセットを取得することが、前記ゲスト識別子のセットを生成することを含み、
前記ビデオ会議システムによって会議を終了することと、
前記ゲスト識別子のセットを破棄することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ゲスト識別子のセットの各ゲスト識別子が電子メールアドレスを含み、前記第1のユーザ識別子がユーザアイデンティティ識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ビデオ会議システムが、第2のクライアントデバイスから、第2のユーザによる前記会議に参加するための第2の要求を受信することであって、前記第2の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
前記第2のユーザに対応する第2のユーザ識別子を受信することと、
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストではないと判定することと、
招待されていないゲストが前記会議へのアクセスを要求したことを示すメッセージを会議ホストに送信することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記会議ホストから、前記第2のユーザを前記会議に受け入れる許可を承諾する指示を受信することと、
前記指示の受信に応答して、前記第2のクライアントデバイスを前記会議に接続することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のユーザ識別子に基づいて第1のユーザプロファイルを識別することと、
前記第1のユーザ識別子と関連付けられた信頼レベルを判定することと、をさらに含み、
前記第1のユーザが第1の会議ゲストであると判定することが、前記信頼レベルにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、前記会議情報が会議識別子を含む、取得することと、
ビデオ会議システムによって、第1のクライアントデバイスから、前記会議に参加するための第1の要求を受信することであって、前記第1の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することと、
前記会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることであって、各ゲスト識別子が、前記ゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、アクセスすることと、
前記第1のユーザ識別子と前記ゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することであって、前記第1のユーザ識別子が前記ゲスト識別子のセットにない、判定することと、
前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであると判定したことに応答して、前記第1のクライアントデバイスを前記会議に接続することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記第1のユーザが前記第1の会議ゲストであると判定することが、
前記第1のユーザ識別子に基づいて前記第1のユーザに対応する第1のユーザアイデンティティにアクセスすることであって、前記第1のユーザアイデンティティが第1のユーザアイデンティティ情報を含む、アクセスすることと、
前記第1のユーザアイデンティティ情報に基づいて前記第1のユーザアイデンティティと前記ゲスト識別子のセットのゲスト識別子との間の関係を判定することと、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ビデオ会議システムによって、第2のクライアントデバイスから、第2のユーザによる前記会議に参加するための第2の要求を受信することであって、前記第2の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
前記第2のユーザに対応する第2のユーザ識別子を受信することと
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストではないと判定することと、
前記第2のユーザが会議ゲストでないと判定したことに応答して、前記第2のクライアントデバイスへの前記会議へのアクセスを拒否することと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のユーザが会議ゲストではないと判定することが、
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザに対応する第2のユーザアイデンティティにアクセスすることであって、前記第2のユーザアイデンティティが第2のユーザアイデンティティ情報を含む、アクセスすることと、
前記第2のユーザアイデンティティ情報に基づいて、前記第2のユーザアイデンティティと前記ゲスト識別子のセットとの間の関係の欠如を判定することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ビデオ会議システムによって、前記会議が終了したという指示を受信することと、
前記ゲスト識別子のセットを破棄させることと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記ゲスト識別子のセットの各ゲスト識別子が電子メールアドレスを含み、前記第1のユーザ識別子がユーザアイデンティティ識別子を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記ビデオ会議システムが、第2のクライアントデバイスから、第2のユーザによる前記会議に参加するための第2の要求を受信することであって、前記第2の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
前記第2のユーザに対応する第2のユーザ識別子を受信することと、
前記第2のユーザ識別子に基づいて前記第2のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストではないと判定することと、
招待されていないゲストが会議へのアクセスを要求したことを示すメッセージを会議ホストに送信することと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記会議ホストから、前記第2のユーザを前記会議に受け入れる許可を承諾する指示を受信することと、
前記指示の受信に応答して、前記第2のクライアントデバイスを前記会議に接続することと、をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1のユーザ識別子に基づいて第1のユーザプロファイルを識別することと、
前記第1のユーザ識別子と関連付けられた信頼レベルを判定することと、をさらに含み、
前記第1のユーザが第1の会議ゲストであると判定することが、前記信頼レベルにさらに基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
非一時的コンピュータ可読媒体と、
通信インターフェースと、
前記非一時的コンピュータ可読媒体および前記通信インターフェースに通信可能に結合されたプロセッサと、を備え、前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、
会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、前記会議情報が会議識別子を含む、取得することと、
前記通信インターフェースを使用して、ビデオ会議システムによって、前記会議に参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信することであって、前記第1の要求が前記会議識別子を含む、受信することと、
前記通信インターフェースを介して、第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することと、
前記会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることであって、各ゲスト識別子が前記ゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、アクセスすることと、
前記第1のユーザ識別子と前記ゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することであって、前記第1のユーザ識別子が前記ゲスト識別子のセットにない、判定することと、
前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであるという判定に応答して、前記第1のクライアントデバイスを前記会議に接続することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、
前記第1のユーザ識別子に基づいて第1のユーザプロファイルを識別することと、
前記第1のユーザ識別子と関連付けられた信頼レベルを判定することと、
前記信頼レベルにさらに基づいて、前記第1のユーザが前記複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することと、を行うようにさらに構成されている、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、一般にビデオ会議に関し、より詳細には、オンライン会議の出席を制御するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ビデオ会議は、人々がグループとして集合するための一般的な方法になっているが、同じ物理的位置にいることはない。参加者は、ビデオ会議に招待され、パーソナルコンピュータまたは電話から参加することができ、直接のグループ会議またはイベントの間に行うように、互いに見て聞き、大きく会話することができる。ユーザフレンドリーなビデオ会議ソフトウェアの出現により、全国または世界に分散しているにもかかわらず、チームが協力して作業することが可能になった。それはまた、家族および友人が、互いに物理的に離れているにもかかわらず、より意味のある方法で互いに関わり合うことを可能にした。
【発明の概要】
【0003】
[0003]オンライン会議の出席を制御するためのシステムおよび方法について、様々な例を説明する。1つの例示的な方法は、会議のための会議情報を生成することであって、会議情報は、会議識別子を含む、生成することと、複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットを取得することであって、各ゲスト識別子はゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、取得することと、会議識別子を使用してビデオ会議システムによって会議を開始することと、ビデオ会議システムによって、第1のクライアントデバイスから、会議に参加するための第1の要求を受信することであって、第1の要求が会議識別子を含む、第1の要求を受信することと、第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することであって、第1のユーザ識別子はゲスト識別子のセット内にない、第1のユーザ識別子を受信することと、第1のユーザ識別子とゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することと、第1のユーザが第1の会議ゲストであると判定したことに応答して、第1のクライアントデバイスを会議に接続することと、を含む。
【0004】
[0004]別の例示的な方法は、会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、会議情報は、会議識別子を含む、取得することと、ビデオ会議システムによって、第1のクライアントデバイスから、会議に参加するための第1の要求を受信することであって、第1の要求が会議識別子を含む、受信することと、第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することと、会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることであって、各ゲスト識別子はゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、アクセスすることと、第1のユーザ識別子とゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することであって、第1のユーザ識別子はゲスト識別子のセットにない、判定することと、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであると判定したことに応答して、第1のクライアントデバイスを会議に接続することと、を含む。
【0005】
[0005]例示的なシステムは、非一時的コンピュータ可読媒体と、通信インターフェースと、非一時的コンピュータ可読媒体および通信インターフェースに通信可能に結合されたプロセッサと、を含み、プロセッサは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、会議情報は、会議識別子を含む、取得することと、通信インターフェースを使用して、ビデオ会議システムによって、会議に参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信することであって、第1の要求は、会議識別子を含む、受信することと、通信インターフェースを介して、第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することと、会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることであって、各ゲスト識別子はゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、アクセスすることと、第1のユーザ識別子とゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することであって、第1のユーザ識別子はゲスト識別子のセットにない、判定することと、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであるという判定に応答して、第1のクライアントデバイスを会議に接続することと、を行うように構成されている。
【0006】
[0006]1つの例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサ実行可能命令を含み、プロセッサに、会議に関連付けられた会議情報を取得することであって、会議情報は会議識別子を含む、取得することと、通信インターフェースを使用して第1のクライアントデバイスからビデオ会議システムによって、会議に参加するための第1の要求を受信することであって、第1の要求は会議識別子を含む、受信することと、通信インターフェースを介して、第1のユーザに対応する第1のユーザ識別子を受信することと、会議に招待された複数の会議ゲストに対応するゲスト識別子のセットにアクセスすることであって、各ゲスト識別子はゲスト識別子のセット内で一意であり、異なる会議ゲストに対応する、アクセスすることと、第1のユーザ識別子とゲスト識別子のセットのゲスト識別子との対応関係とに基づいて、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの第1の会議ゲストであると判定することであって、第1のユーザ識別子はゲスト識別子のセットにない、判定することと、第1のユーザが複数の会議ゲストのうちの会議ゲストであるという判定に応答して、第1のクライアントデバイスを会議に接続することと、を行わせるように構成されている。
【0007】
[0007]これらの例示的な例は、本開示の範囲を限定または定義するためではなく、むしろその理解を助けるための例を提供するために言及されている。例示的な例は、さらなる説明を提供する「発明を実施するための形態」で説明される。様々な例によって提供される利点は、本明細書を調べることによってさらに理解され得る。
【0008】
[0008]本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、1つまたは複数の特定の例を示し、例の説明と共に、特定の例の原理および実装を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】オンライン会議の出席を制御することを可能にする例示的なビデオ会議システムを示す。
【
図2】オンライン会議の出席を制御することを可能にする例示的なビデオ会議システムを示す。
【
図3】オンライン会議の出席を制御することを可能にする例示的なビデオ会議システムを示す。
【
図4】オンライン会議の出席を制御することを可能にする例示的なビデオ会議システムを示す。
【
図5】オンライン会議の出席を制御する例示的な方法を示す。
【
図6】オンライン会議の出席を制御する例示的な方法を示す。
【
図7】本開示による任意の開示されたシステムまたは方法と共に使用するのに適した例示的なコンピューティングデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0012]例は、本明細書では、オンライン会議の出席を制御するためのシステムおよび方法の文脈で説明される。当業者は、以下の説明が例示にすぎず、決して限定することを意図するものではないことを理解するであろう。ここで、添付の図面に示されている例の実施態様を詳細に参照する。同じまたは同様の項目を参照するために、図面および以下の説明を通して同じ参照符号が使用される。
【0011】
[0013]明確にするために、本明細書に記載の例の日常的な特徴のすべてが示され説明されているわけではない。当然のことながら、そのような実際の実装の開発では、アプリケーションおよびビジネス関連の制約の遵守などの開発者の特定の目標を達成するために、実装に固有の多数の決定を行わなければならず、これらの特定の目標は実装ごとに、開発者ごとに異なることが理解されよう。
【0012】
[0014]ビデオ会議システムは、ユーザが様々な種類のクライアントデバイスを介してビデオ会議(または「会議」)を作成して出席することを可能にする。会議に参加した後、参加者は、他の参加者からオーディオおよびビデオストリームまたはフィード(または「マルチメディア」ストリームまたはフィード)を受信し、他の参加者のうちの1人または複数からのビデオフィードおよびオーディオフィードからのオーディオのビューと共に提示される。これらの異なるモダリティを使用して、参加者は、互いに見て聞くことができ、より深く関与することができ、一般に、同じ空間に物理的に存在しないにもかかわらず、より豊かな経験を有することができる。
【0013】
[0015]会議を作成するために、人(「ホスト」または「会議ホスト」と呼ばれる)は、ビデオ会議システムにアクセスし、新しい会議を作成し、会議に招待する1人または複数の他の人を識別する。ホストが会議を作成したことに応答して、ビデオ会議システムは、会議識別子、および任意選択的にパスコードまたは他のアクセス制御情報を作成することによって会議を確立する。次いで、ホストは、電子メールなどによって、会議識別子(およびアクセス制御情報)を各招待者に送信することができる。
【0014】
[0016]会議が開始されると、招待者は、会議識別子および任意の提供されたアクセス制御情報を使用して会議にアクセスし参加することができる。招待者が会議コードおよび正しいアクセス制御情報を提供する場合、ユーザは会議に受け入れられ、他の参加者と対話することができる。しかし、会議コードまたはアクセス制御情報が正しくない場合、ユーザは会議へのアクセスを拒否される。
【0015】
[0017]しかしながら、そのような方式の困難さは、いくつかのビデオ会議システムが、すべての招待者に共通のアクセス制御情報を使用し得ることである。したがって、各ユーザが個別のアクセス制御情報、例えばパスコードを受け取るのではなく、各ユーザは、他のすべての招待者と同じパスコードを受け取る。その結果、会議に招待されなかったが、そうでなければ会議識別子およびパスコードを取得した個人は、会議に参加することができる。これは、機密性の違反または悪意のある行為者によって引き起こされる会議の妨害を含む、多くの問題を引き起こし得る。
【0016】
[0018]招待されていないユーザが会議に参加するのを防止するのを助けるために、本開示によるビデオ会議システムは、ホストが電子メールなどの所望の通信メカニズムを介して上述のようにユーザを会議に招待することを可能にする。招待状を送信するために、ホストは、招待者の各々の連絡先情報、例えば、それらの電子メールアドレス、ソーシャルメディアハンドルなどを、招待リストの一部としてビデオ会議システムに提供する。ホストがすべての所望の招待者を追加すると、ホストはビデオ会議システムに招待者に招待を送信するように指示する。
【0017】
[0019]ホストが会議を開始すると、招待者は、会議識別子および受信した会議招待からのアクセス制御情報を使用して会議にアクセスすることができる。しかしながら、招待されていないユーザが参加するのを防止するために、各参加者は、「ユーザ識別子」と呼ばれる追加情報をビデオ会議システムに送信する。ユーザ識別子は、招待を送信するためにホストによって使用されなかったスクリーン名またはエイリアス、ビデオ会議システムのアカウント名またはアカウント識別子、信頼できるサードパーティまたはアイデンティティプロバイダ(例えば、企業または他の組織)からのアイデンティティ情報などであってもよい。したがって、ホストは、ビデオ会議システムに電子メールアドレスを提供することができるが、招待者にユーザ識別子を提供しない(そして知り得ない)。ビデオ会議システムは、ホストが電子メールアドレス、ソーシャルメディアハンドル、電話番号などの連絡先情報を使用することのみを可能にすることによってこれを達成することができる。上述したように、ユーザが会議に参加しようとするとき、ユーザは会議コードおよびアクセス制御情報だけでなくユーザ識別子も提供する。会議コードおよびアクセス制御情報が会議の情報と一致する場合、ビデオ会議システムは、ユーザ識別子を使用して、ユーザが会議の有効な参加者であるか否かを判定する。そのために、ビデオ会議システムは、招待リスト上のユーザのユーザ識別子と連絡先情報との対応関係を判定する。例えば、ユーザがビデオ会議システムのユーザアカウント情報、例えばユーザ番号またはアカウント名を提供する場合、ビデオ会議システムは、連絡先情報が識別されたユーザアカウントに関連付けられているか否かを判定することができる。招待リスト上の招待者と一致する連絡先情報が識別された場合、ビデオ会議システムは、ユーザが招待者の1人であると判定し、それらを会議に受け入れる。
【0018】
[0020]したがって、ビデオ会議システムは、すべての会議情報がすべての招待者に一般的に利用可能であるにもかかわらず、会議情報が例えばソーシャルメディア上で共有されている場合、どのユーザが会議に受け入れられるかを制御することができる。さらに、そのような方式は、会議ホストがそれらの連絡先情報以外の被招待者に関する情報を有することを必要としない。さらに、他の招待者は、他の招待者のユーザ識別子を知らないか、または他の招待者のユーザ識別子にアクセスできる可能性が最も高いため、あるユーザが別のユーザになりすますことは困難である。そのような技術を使用することにより、ビデオ会議システムは、会議参加者を招待者のみに効果的に制限することができ、それにより、会議の機密性を確保し、招待されていないゲストからの潜在的な混乱を防止するのに役立つ。
【0019】
[0021]この例示的な例は、本明細書で論じられる一般的な主題を読み手に紹介するために与えられており、本開示はこの例に限定されない。以下のセクションでは、オンライン会議の出席を制御するためのシステムおよび方法の様々な追加の非限定的な例および例を説明する。
【0020】
[0022]ここで
図1を参照すると、
図1は、様々なクライアントデバイスにビデオ会議機能を提供する例示的なシステム100を示している。システム100は、複数の通信ネットワーク120、130に接続されたビデオ会議プロバイダ110を含み、それを介して様々なクライアントデバイス140~180は、ビデオ会議プロバイダ110によってホストされるビデオ会議に参加することができる。例えば、ビデオ会議プロバイダ110は、プライベートネットワーク内のデバイスにビデオ会議サービスを提供するためにプライベートネットワーク内に配置することができ、または、パブリックネットワーク、例えばインターネットに接続することができるため、誰でもアクセスすることができる。いくつかの例は、ビデオ会議プロバイダ110が構成要素を供給して、民間の組織がプライベートな内部ビデオ会議をホストすることを可能にし、またはそのシステムをパブリックネットワークを介してビデオ会議プロバイダ110に接続することを可能にするハイブリッドモデルを提供することさえできる。
【0021】
[0023]システムはまた、任意選択的に、クライアントデバイス140~160のユーザにユーザアイデンティティサービスを提供することができ、ビデオ会議プロバイダ110に対して1人または複数のユーザのユーザアイデンティティを認証することができる、1人または複数のユーザアイデンティティプロバイダ、例えばユーザアイデンティティプロバイダ115を含む。この例では、ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ビデオ会議プロバイダ110とは異なるエンティティによって運営されているが、いくつかの例では、それらは同じエンティティであってもよい。
【0022】
[0024]ビデオ会議プロバイダ110は、クライアントがビデオ会議(または「会議」)を作成し、他者をそれらの会議に参加するように招待すること、ならびに会議の記録、会議オーディオからのトランスクリプトの生成、会議におけるユーザ機能の管理、会議中のテキストメッセージングの有効化、メイン会議からのブレイクアウトルームの作成および管理などの他の関連機能を実行することを可能にする。以下に説明する
図2は、ビデオ会議プロバイダ110のアーキテクチャおよび機能のより詳細な説明を提供する。
【0023】
[0025]ビデオ会議プロバイダ110との会議を作成するために、ユーザは、クライアントデバイス140~180を使用してビデオ会議プロバイダ110に連絡し、新しい会議を作成するオプションを選択することができる。そのようなオプションは、クライアントデバイス140~160によってアクセスされるウェブページ、またはクライアントデバイス140~160によって実行されるクライアントアプリケーションにおいて提供されてもよい。電話機器の場合、ユーザは、電話機器の数字ボタンを押すことによってナビゲートすることができるオーディオメニューを提示されることができる。会議を作成するために、ビデオ会議プロバイダ110は、会議の日付、時刻、および期間、参加者の数、使用する暗号化の種類、会議が機密であるか非公開であるかなどの特定の情報をユーザに促すことができる。様々な会議設定を受信した後、ビデオ会議プロバイダは、会議の記録を作成し、会議識別子、および、いくつかの例では、対応する会議パスワードまたはパスコード(または他の認証情報)を生成することができ、すべての会議情報が会議ホストに提供される。
【0024】
[0026]会議情報を受信した後、ユーザは、1人または複数のユーザを会議に招待するために会議情報を配布することができる。スケジュールされた時間(または、会議が即時開始に設定された場合は直ちに)に会議を開始するために、ホストは会議識別子と、該当する場合は対応する認証情報(例えば、パスワードまたはパスコード)とを提供する。次いで、ビデオ会議システムは、会議を開始し、ユーザを会議に受け入れ得る。会議のために設定されたオプションに応じて、ホストがまだ到着していなくても、適切な会議識別子(必要に応じて、認証情報)を提供すると直ちにユーザを受け入れることができ、または会議がまだ開始されていないことを示す情報をユーザに提示することができ、またはホストがユーザのうちの1人または複数を特に受け入れることを要求することができる。
【0025】
[0027]会議中、参加者は、クライアントデバイス140~180を使用して、オーディオまたはビデオ情報をキャプチャし、その情報をビデオ会議プロバイダ110にストリーミングすることができる。それらはまた、様々なユーザが会議に参加することを可能にするためにそれぞれのクライアントデバイス140によって表示されるビデオ会議プロバイダ210からのオーディオまたはビデオ情報を受信する。
【0026】
[0028]会議の終了時に、ホストは会議を終了するオプションを選択してもよいし、スケジュールされた終了時間または所定の期間後に自動的に終了してもよい。会議が終了すると、様々な参加者は会議から切断され、会議のオーディオまたはビデオストリームを受信しなくなる(オーディオまたはビデオストリームの送信を停止する)。ビデオ会議プロバイダ110はまた、会議識別子またはパスワード/パスコードなどの会議情報を無効にすることもできる。
【0027】
[0029]そのような機能を提供するために、1つまたは複数のクライアントデバイス140~180は、ネットワーク120または公衆交換電話網(「PSTN」)130などの1つまたは複数の通信ネットワークを使用してビデオ会議プロバイダ110と通信することができる。クライアントデバイス140~180は、オーディオまたはビデオ機能を有する任意の適切なコンピューティングまたは通信デバイスであってもよい。例えば、クライアントデバイス140~160は、インターネットまたは他の適切なコンピュータネットワークを使用してビデオ会議プロバイダ110に接続された、プロセッサおよびコンピュータ可読媒体を有するデスクトップまたはラップトップコンピュータなどの従来のコンピューティングデバイスであってもよい。適切なネットワークには、インターネット、任意のローカルエリアネットワーク(「LAN」)、メトロエリアネットワーク(「MAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、セルラネットワーク(例えば、3G、4G、4GLTE、5Gなど)、またはこれらの任意の組み合わせが含まれる。代わりに、または同様に、タブレット、スマートフォン、および専用ビデオ会議機器などの他の種類のコンピューティングデバイスを使用してもよい。これらのデバイスの各々は、オーディオ機能とビデオ機能の両方を提供することができ、1人または複数のユーザがビデオ会議プロバイダ110によってホストされるビデオ会議に参加することを可能にすることができる。
【0028】
[0030]上述したコンピューティングデバイスに加えて、クライアントデバイス140~180はまた、携帯電話(例えば、携帯電話170)、インターネットプロトコル(「IP」)電話(例えば、電話180)、または従来の電話などの1つまたは複数の電話機器を含むことができる。そのような電話機器は、ユーザがビデオ会議プロバイダ110を含むPSTNを使用して他の電話機器に従来の通話を行うことを可能にすることができる。特定のコンピューティングデバイスはまた、電話機能を提供することができ、電話機器として動作することができることを理解されたい。例えば、スマートフォンは、通常、携帯電話機能を提供し、したがって、
図1に示す例示的なシステム100の電話機器として動作することができる。さらに、従来のコンピューティングデバイスは、電話機能を可能にするソフトウェアを実行することができ、これにより、ユーザは、例えばヘッドセットおよびマイクロフォンを使用して電話を発信および受信することができる。そのようなソフトウェアは、PSTNゲートウェイと通信して、コンピュータネットワークからPSTNに通話をルーティングすることができる。したがって、電話機器は、従来の通話を行うことができる任意のデバイスを包含し、従来の電話のような専用の電話機器のみに限定されない。
【0029】
[0031]再びクライアントデバイス140~160を参照すると、これらのデバイス140~160は、ネットワーク120を使用してビデオ会議プロバイダ110に連絡し、新しい会議を作成したり、既存の会議に参加したりするためのアクセスなど、ビデオ会議プロバイダ110によって提供される機能にアクセスするための情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができる。そのために、クライアントデバイス140~160は、ユーザ識別情報、会議識別子、会議パスワードまたはパスコードなどを提供してもよい。ユーザアイデンティティプロバイダ115を使用する例では、クライアントデバイス、例えば、クライアントデバイス140~160は、ユーザアイデンティティプロバイダ115と連携して動作して、ユーザ識別情報または他のユーザ情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができる。
【0030】
[0032]ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ビデオ会議プロバイダ110に対してユーザを識別するのを助けることができる、ビデオ会議プロバイダ110によって信頼されている任意のエンティティであってもよい。例えば、信頼できるエンティティは、企業または他の組織によって運営され、ユーザが雇用者または信頼できるサードパーティなどのユーザのアイデンティティを確立したサーバであってもよい。ユーザは、ユーザアイデンティティプロバイダ115で自分のアイデンティティにアクセスするために、ユーザ名およびパスワードを提供することなどによって、ユーザアイデンティティプロバイダ115にサインインすることができる。アイデンティティは、この意味で、ユーザが使用しているクライアントデバイスに関係なく、特定のユーザを識別するために使用することができるユーザアイデンティティプロバイダ115で確立され維持される情報である。アイデンティティの例は、ユーザによってユーザアイデンティティプロバイダ110で確立され、パスワードまたは生体認証、二要素認証などの追加のセキュリティ機能によって保護された電子メールアカウントであってもよい。しかしながら、アイデンティティは、電子メールなどの機能とは異なっていてもよい。例えば、医療提供者は、その患者のアイデンティティを確立することができる。そして、そのようなアイデンティティは関連付けられた電子メールアカウントを有してもよいが、アイデンティティはそれらの電子メールアカウントとは異なる。したがって、ユーザの「アイデンティティ」は、特定のユーザに結び付けられ、そのユーザによってのみアクセス可能でなければならない安全で検証された情報のセットに関する。アイデンティティにアクセスすることにより、関連付けられたユーザは、ビデオ会議プロバイダ110などの他のコンピューティングデバイスまたはサービスに対して自身を検証することができる。
【0031】
[0033]ユーザがクライアントデバイスを使用してビデオ会議プロバイダ110にアクセスすると、ビデオ会議プロバイダ110は、ユーザによって提供された情報を使用してユーザアイデンティティプロバイダ115と通信し、ユーザのアイデンティティを検証する。例えば、ユーザは、ユーザアイデンティティプロバイダ115に関連付けられたユーザ名または暗号化署名を提供することができる。次いで、ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ユーザのアイデンティティを確認するか、または要求を拒否する。この応答に基づいて、ビデオ会議プロバイダ110は、それぞれそのサービスへのアクセスを提供または拒否する。
【0032】
[0034]例えばクライアントデバイス170~180などの電話機器の場合、ユーザは、ビデオ会議サービスにアクセスするためにビデオ会議プロバイダ110に通話を行うことができる。通話に応答した後、ユーザは、ビデオ機能が電話機器によって提供されていなくても、電話機器が会議に参加し、電話機器のオーディオデバイス、例えばマイクロフォンおよびスピーカを使用して参加することを可能にするために、例えば会議識別子(「ID」)、パスコードまたはパスワードなどのビデオ会議に関する情報を提供することができる。
【0033】
[0035]電話機器は通常、従来のコンピューティングデバイスよりも機能が限定されるため、ビデオ会議プロバイダ110に特定の情報を提供することができない場合がある。例えば、電話機器は、電話機器またはユーザを識別するためのユーザ識別情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができない場合がある。したがって、ビデオ会議プロバイダ110は、そのような電話機器により限定された機能を提供することができる。例えば、ユーザは、会議識別子およびパスコードなどの会議情報を提供した後に会議に参加することを許可されてもよいが、会議の匿名の参加者としてのみ識別されてもよい。これは、会議で発言する能力を制限すること、会議中に共有される特定のコンテンツを聞くもしくは見る能力を制限すること、またはブレイクアウトルームに参加すること、または会議の他の参加者とテキストチャットを行うことなどの他の会議機能にアクセスすることなどによって、いくつかの例で会議と対話する能力を制限することができる。
【0034】
[0036]ユーザは、認証されたアイデンティティを有し、ユーザを識別することができるクライアントデバイスをビデオ会議プロバイダ110に使用する場合であっても、匿名で会議に参加し、ビデオ会議プロバイダ110にユーザ識別情報を提供することを拒否することを選択できることを理解されたい。ビデオ会議プロバイダ110は、そのような匿名ユーザがビデオ会議プロバイダ110によって提供されるサービスを使用することを許可するか否かを判定することができる。匿名ユーザは、匿名性の理由にかかわらず、電話機器を使用するユーザに関して上述したように制限されてもよく、場合によっては、特定の会議または他のサービスにアクセスすることを妨げられてもよく、またはビデオ会議プロバイダにアクセスすることを完全に妨げられてもよい。
【0035】
[0037]再びビデオ会議プロバイダ110を参照すると、いくつかの例では、これにより、クライアントデバイス140~160は、それぞれのビデオおよびオーディオストリームを暗号化して、会議におけるプライバシーを改善するのを助けることができる。暗号化は、クライアントデバイス140~160とビデオ会議プロバイダ110との間で提供されてもよく、またはクライアントデバイス140~160によって送信されたマルチメディアストリームが会議に参加している別のクライアントデバイス140~160によって受信されるまで復号されないエンドツーエンド構成で提供されてもよい。暗号化はまた、通信の一部のみの間に提供されてもよく、例えば、暗号化は、国際間を横断する暗号化されていない通信に使用されてもよい。
【0036】
[0038]クライアントからサーバへの暗号化を使用して、クライアントデバイス140~160とビデオ会議プロバイダ110との間の通信を保護することができる一方で、ビデオ会議プロバイダ110が、参加者のための会議を記録すること、または参加者のための会議のトランスクリプトを生成することなどの特定の処理を実行するために、復号されたマルチメディアストリームにアクセスすることを可能にする。エンドツーエンド暗号化を使用して、ビデオ会議プロバイダ110が会議のコンテンツにアクセスすることを心配することなく、会議を参加者にとって完全に非公開に保つことができる。ストリームの鍵ペア暗号化を含む、任意の適切な暗号化方法を使用することができる。例えば、エンドツーエンド暗号化を提供するために、会議ホストのクライアントデバイスは、会議に参加している他のクライアントデバイスの各々の公開鍵を取得し、鍵のセットを安全に交換して、会議中に送信されたマルチメディアコンテンツを暗号化および復号することができる。したがって、クライアントデバイス140~160は、会議中に互いに安全に通信することができる。さらに、いくつかの例では、特定の種類の暗号化は、会議に参加しているデバイスの種類によって制限され得る。例えば、電話機器は、マルチメディアストリームを暗号化および復号する能力を欠いている可能性がある。したがって、マルチメディアストリームを暗号化することは多くの場合望ましい場合があるが、一部のユーザが会議に参加するのを妨げる可能性があるため、必須ではない。
【0037】
[0039]
図1に示す例示的なシステムを使用することにより、ユーザは、ビデオ会議プロバイダ110を介してそれぞれのクライアントデバイス140~180を使用して会議を作成し、会議に参加することができる。さらに、そのようなシステムは、ユーザが、従来の標準ベースのビデオ会議ハードウェアから専用のビデオ会議機器、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイスからレガシーな電話機器などまで、多種多様な異なるクライアントデバイス140~180を使用することを可能にする。
【0038】
[0040]ここで
図2を参照すると、
図2は、ビデオ会議プロバイダ210がビデオ会議機能を様々なクライアントデバイス220~250に提供する例示的なシステム200を示している。クライアントデバイス220~250は、2つの従来のコンピューティングデバイス220~230と、ビデオ会議室240用の専用機器と、電話機器250とを含む。各クライアントデバイス220~250は、一般に
図1に関して上述したように、クライアントデバイス220~240用のインターネットまたはクライアントデバイス250用のPSTNなどの通信ネットワークを介してビデオ会議プロバイダ210と通信する。ビデオ会議プロバイダ210はまた、1つまたは複数のユーザアイデンティティプロバイダ215と通信しており、ユーザアイデンティティプロバイダは、一般に
図1に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210に対して様々なユーザを認証することができる。
【0039】
[0041]この例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ビデオ会議機能の異なる態様を提供するために複数の異なるサーバ(またはサーバのグループ)を使用し、それにより、様々なクライアントデバイスがビデオ会議を作成して参加することを可能にする。ビデオ会議プロバイダ210は、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214、1つまたは複数のビデオルームゲートウェイ216、および1つまたは複数の電話ゲートウェイ218を使用する。これらのサーバ212~218の各々は、1つまたは複数の通信ネットワークに接続されて、それらがクライアントデバイス220~250に1つまたは複数のビデオ会議へのアクセスおよび参加を集合的に提供することを可能にする。
【0040】
[0042]リアルタイムメディアサーバ212は、
図2に示すクライアントデバイス220~250などの会議参加者に多重化マルチメディアストリームを提供する。ビデオおよびオーディオストリームは、通常、それぞれのクライアントデバイスで発生するが、それらは、リアルタイムメディアサーバ212によって受信される1つまたは複数のネットワークを介して、クライアントデバイス220~250からビデオ会議プロバイダ210に送信される。リアルタイムメディアサーバ212は、例えば、プロキシ設定およびファイアウォールの存在などに基づいて、どのプロトコルが最適であるかを判定する。例えば、クライアントデバイスは、オーディオおよびビデオについてはUDP、TCP、TLS、またはHTTPSを選択し、コンテンツスクリーン共有についてはUDPを選択することができる。
【0041】
[0043]次いで、リアルタイムメディアサーバ212は、ターゲットクライアントデバイスに基づいて様々なビデオおよびオーディオストリームを多重化し、多重化ストリームを各クライアントデバイスに通信する。例えば、リアルタイムメディアサーバ212は、クライアントデバイス220~240からオーディオストリームおよびビデオストリームを受信し、クライアントデバイス250からオーディオストリームのみを受信する。次いで、リアルタイムメディアサーバ212は、デバイス230~250から受信したストリームを多重化し、多重化されたストリームをクライアントデバイス220に提供する。リアルタイムメディアサーバ212は、例えば、これらのストリームを提供する方法において、リアルタイムネットワークおよびクライアントの変化に反応するなど、適応性がある。例えば、リアルタイムメディアサーバ212は、クライアントの帯域幅CPU使用量、メモリおよびネットワークI/Oなどのパラメータ、ならびにパケット損失、レイテンシおよびジッタなどのネットワークパラメータを監視して、ストリームが提供される方法をどのように変更するかを判定することができる。
【0042】
[0044]クライアントデバイス220は、ストリームを受信し、受信したストリームに対して任意の解読、復号、逆多重化を実行した後、クライアントデバイスのビデオやオーディオ機器を使用してオーディオやビデオを出力する。この例では、リアルタイムメディアサーバは、ストリームをクライアントデバイス220に送信するときにクライアントデバイス自身のビデオおよびオーディオフィードを多重化しない。代わりに、各クライアントデバイス220~250は、他のクライアントデバイス220~250からのマルチメディアストリームのみを受信する。例えばクライアントデバイス250のようなビデオ機能を欠く電話機器の場合、リアルタイムメディアサーバ212は、多重化オーディオストリームのみを配信する。クライアントデバイス220は、特定の通信のために複数のストリームを受信することができ、クライアントデバイス220がストリームを切り替えてより高いサービス品質を提供することを可能にする。
【0043】
[0045]マルチメディアストリームを多重化することに加えて、いくつかの例では、リアルタイムメディアサーバ212は、着信マルチメディアストリームを復号することもできる。上述したように、マルチメディアストリームは、クライアントデバイス220~250とビデオ会議システム210との間で暗号化されてもよい。いくつかのそのような例では、リアルタイムメディアサーバ212は、着信マルチメディアストリームを復号し、様々なクライアントのために適切にマルチメディアストリームを多重化し、送信のために多重化ストリームを暗号化することができる。
【0044】
[0046]
図1に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザの要求に応じて、暗号化されていないマルチメディアストリームに関して特定の機能を提供することができる。例えば、会議ホストは、会議が記録されること、またはオーディオストリームのトランスクリプトが準備されることを要求することができ、その後、復号されたマルチメディアストリームを使用してリアルタイムメディアサーバ212によって実行されてもよく、または記録または転写機能は、オーディオおよびビデオストリームを記録するための専用のサーバ(または複数のサーバ)、例えばクラウド記録サーバにオフロードされてもよい。いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、会議参加者が会議における不適切な挙動またはコンテンツを会議参加者に通知することを可能にすることができる。そのような通知は、ビデオ会議プロバイダ210によるレビューのために会議の一部を記録するようにリアルタイムメディアサーバ212をトリガすることができる。ビデオまたはオーディオ品質の監視、メディア符号化メカニズムの調整または変更など、ビデオ会議プロバイダで復号されたマルチメディアストリームに基づいてアクションを実行するために、さらに他の機能を実装することができる。
【0045】
[0047]複数のリアルタイムメディアサーバ212が単一の会議のデータの通信に関与してもよく、マルチメディアストリームが複数の異なるリアルタイムメディアサーバ212を介してルーティングされてもよいことを理解されたい。さらに、様々なリアルタイムメディアサーバ212は、共同配置されなくてもよく、代わりに、複数の異なる地理的位置に配置されてもよく、これにより、異なる国または異なる大陸に配置されるなど、広い地理的領域にわたって分散されたクライアント間の高品質の通信が可能になる。さらに、いくつかの例では、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、クライアントの施設、例えば、企業または他の組織に共同配置されてもよい。例えば、異なる地理的領域は各々、同じ地理的領域内のクライアントデバイスが、異なる国または異なる大陸に配置されるリアルタイムメディアサーバに接続するのではなく、ローカルサーバ212を介してビデオ会議プロバイダ210に高品質の接続を有してマルチメディアストリームを送受信できるようにするために、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212を有してもよい。次いで、ローカルリアルタイムメディアサーバ212は、そうでなければクライアントデバイス220~250自体が直接利用できない可能性がある高速ネットワーク基盤、例えば、インターネットバックボーンネットワークを使用して、物理的に離れたサーバと通信することができる。したがって、ルーティングマルチメディアストリームは、ビデオ会議システム210全体に、多くの異なるリアルタイムメディアサーバ212にわたって分散されてもよい。
【0046】
[0048]ネットワークサービスサーバ214に目を向けると、これらのサーバ214は、クライアントデバイスが会議の作成または参加、会議への招待の送信、ユーザアカウントまたはサブスクリプションの作成または管理、および他の関連機能を可能にするための管理機能を提供する。さらに、これらのサーバは、監視サーバセットの下でビデオ会議プロバイダの部分を管理するために、異なる機能を実行するように、または例えば特定の領域または場所について、階層の異なるレベルで動作するように構成されてもよい。クライアントデバイス220~250は、ビデオ会議プロバイダ210にアクセスするとき、通常、それらのアカウントにアクセスするために、または会議に参加するために、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214と通信する。
【0047】
[0049]この例では、クライアントデバイス220~250が最初にビデオ会議プロバイダ210に連絡すると、ネットワークサービスサーバ214にルーティングされる。次いで、クライアントデバイスは、ビデオ会議プロバイダ210への認証されたアクセスを得るために、ユーザのアクセス資格情報、例えばユーザ名およびパスワードまたはシングルサインオン資格情報を提供することができる。このプロセスは、提供された資格情報を検証するために、ネットワークサービスサーバ214がユーザアイデンティティプロバイダ215に連絡することを含んでもよい。ユーザの資格情報が受け入れられると、クライアントデバイス214は、ネットワークサービスサーバ214と対話することによって、ユーザがビデオ会議プロバイダ210とのアイデンティティを有する場合にユーザアカウント情報を更新すること、または新しい会議をスケジュールすることなどの管理機能を実行することができる。
【0048】
[0050]いくつかの例では、ユーザは、匿名でビデオ会議プロバイダ210にアクセスすることができる。匿名で通信する場合、クライアントデバイス220~250は、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214と通信することができるが、ビデオ会議プロバイダが匿名ユーザに許可する機能に応じて、会議を作成または参加するための情報を提供するだけである。例えば、匿名ユーザは、クライアント220を使用してビデオ会議プロバイダにアクセスし、会議IDおよびパスコードを提供することができる。ネットワークサービスサーバ214は、会議IDを使用して、今後のまたは進行中の会議を識別し、パスコードが会議IDに対して正しいことを検証することができる。そうした後、ネットワークサービスサーバ214は、次いで、クライアントデバイス220が会議に参加し、適切なリアルタイムメディアサーバ212と通信することを可能にするために、クライアントデバイス220に情報を通信することができる。
【0049】
[0051]ユーザが会議をスケジュールしたい場合、ユーザは(匿名または認証された)新しい会議をスケジュールするオプションを選択することができ、次いで、会議の日時、会議の期間、使用される暗号化の種類、招待する1人または複数のユーザ、プライバシー制御(例えば、匿名ユーザを許可しない、スクリーン共有を防止する、会議への参加を手動で許可するなど)、会議記録オプションなどの様々な会議オプションを選択することができる。次いで、ネットワークサービスサーバ214は、スケジュールされた会議の会議記録を作成および記憶することができる。スケジュールされた会議時間が到着すると(または事前の閾値期間内に)、ネットワークサービスサーバ214は、様々なユーザからの会議への参加要求を受け入れることができる。
【0050】
[0052]会議への参加要求を処理するために、ネットワークサービスサーバ214は、1つまたは複数のクライアントデバイス220~250から、会議IDおよびパスコードなどの会議情報を受信することができる。ネットワークサービスサーバ214は、提供された会議IDに対応する会議レコードを見つけ、次いで、会議のスケジュールされた開始時間が到着したか否か、会議ホストが会議を開始したか否か、およびパスコードが会議レコード内のパスコードと一致するか否かを確認する。要求がホストによって行われた場合、ネットワークサービスサーバ214は、会議をアクティブ化し、ホストをリアルタイムメディアサーバ212に接続して、ホストがマルチメディアストリームの送信および受信を開始することを可能にする。
【0051】
[0053]ホストが会議を開始すると、会議レコードが配置され、パスコードが要求元クライアントデバイス220~250によって供給されたパスコードと一致する場合、アクセスを要求している後続のユーザは会議に受け入れられる。いくつかの例では、追加のアクセス制御も使用することができる。しかし、ネットワークサービスサーバ214が、要求元クライアントデバイス220~250を会議に受け入れると判定した場合、ネットワークサービスサーバ214は、要求元クライアントデバイス220~250との間でマルチメディアストリームを処理するためのリアルタイムメディアサーバ212を識別し、識別されたリアルタイムメディアサーバ212に接続するための情報をクライアントデバイス220~250に提供する。追加のクライアントデバイス220~250は、ネットワークサービスサーバ214を介したアクセスを要求するときに会議に追加されてもよい。
【0052】
[0054]会議に参加した後、クライアントデバイスは、リアルタイムメディアサーバ212を介してマルチメディアストリームを送受信するが、会議中に必要に応じてネットワークサービスサーバ214と通信することもできる。例えば、会議ホストが会議を退出する場合、ネットワークサービスサーバ214は、別のユーザを新しい会議ホストとして任命し、そのユーザにホスト管理権限を割り当てることができる。ホストは、スクリーン共有を有効または無効にすること、ユーザを会議からミュートまたは削除すること、サブ会議または「ブレイクアウト」ルームを作成すること、会議を記録することなどによって、会議を管理することを可能にする管理権限を有してもよい。そのような機能は、ネットワークサービスサーバ214によって管理することができる。
【0053】
[0055]例えば、ホストが会議からユーザを削除したい場合、ホストはユーザを識別し、クライアントデバイス上のユーザインターフェースを介してコマンドを発行することができる。コマンドは、ネットワークサービスサーバ214に送信されてもよく、次いで、ネットワークサービスサーバは、識別されたユーザを対応するリアルタイムメディアサーバ212から切断してもよい。ホストが、1人または複数の会議参加者が参加するためのブレイクアウトルームを作成することを望む場合、そのようなコマンドは、ネットワークサービスサーバ214によって処理されてもよく、ネットワークサービスサーバは、ブレイクアウトルームに対応する新しい会議記録を作成し、次いで、最初に参加者を会議自体に受け入れたのと同様に、1人または複数の会議参加者をブレイクアウトルームに接続することができる。
【0054】
[0056]進行中の会議を作成および管理することに加えて、ネットワークサービスサーバ214は、会議が完了した後、会議を閉じて破棄する役割も担うことができる。例えば、会議ホストは、ネットワークサービスサーバ214に送信される進行中の会議を終了するコマンドを発行することができる。次いで、ネットワークサービスサーバ214は、任意の残りの参加者を会議から削除し、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212と通信して会議のオーディオおよびビデオのストリーミングを停止し、例えば、会議の対応するパスコードを会議記録から削除することによって非アクティブ化し、または会議に対応する会議記録を削除することができる。したがって、ユーザが後で会議にアクセスを試みる場合、ネットワークサービスサーバ214は要求を拒否することができる。
【0055】
[0057]ビデオ会議プロバイダによって提供される機能に応じて、ネットワークサービスサーバ214は、組織のためのプライベート会議機能、特別な種類の会議(例えば、ウェビナー)などを提供することなどによって、追加の機能を提供することができる。そのような機能は、この説明によるビデオ会議プロバイダの様々な例に従って提供することができる。
【0056】
[0058]ここでビデオルームゲートウェイサーバ216を参照すると、これらのサーバ216は、専用のビデオ会議室で使用され得るような専用のビデオ会議ハードウェア間のインターフェースを提供する。そのようなビデオ会議ハードウェアは、1つまたは複数のカメラおよびマイクロフォンと、カメラおよびマイクロフォンの各々からビデオおよびオーディオストリームを受信し、ビデオ会議プロバイダ210と接続するように設計されたコンピューティングデバイスとを含むことができる。例えば、ビデオ会議ハードウェアは、ビデオ会議プロバイダによってその加入者のうちの1人または複数に提供されてもよく、その加入者は、ビデオ会議プロバイダに接続するために使用するためにビデオ会議ハードウェアにアクセス資格情報を提供することができる。
【0057】
[0059]ビデオルームゲートウェイサーバ216は、他のクライアントデバイス220~230、250が利用できない可能性がある専用のビデオ会議ハードウェアとの特殊な認証および通信を提供する。例えば、ビデオ会議ハードウェアは、最初に設置されたときにビデオ会議プロバイダに登録することができ、ビデオルームゲートウェイは、そのような登録、ならびに専用のビデオ会議ハードウェアが接続するときにビデオルームゲートウェイサーバ216に提供される情報、例えば、デバイスID情報、加入者情報、ハードウェア機能、ハードウェアバージョン情報などを使用してビデオ会議ハードウェアを認証することができる。そのような情報を受信し、専用のビデオ会議ハードウェアを認証すると、ビデオルームゲートウェイサーバ216は、ネットワークサービスサーバ214およびリアルタイムメディアサーバ212と対話して、ビデオ会議ハードウェアがビデオ会議プロバイダ210によってホストされる会議を作成または参加することを可能にすることができる。
【0058】
[0060]ここで電話ゲートウェイサーバ218を参照すると、これらのサーバ218は、ビデオ会議プロバイダがホストする会議への電話機器の参加を可能にし、容易にする。電話機器はPSTNを使用して通信し、TCP/IPなどのコンピュータネットワーキングプロトコルを使用しないので、電話ゲートウェイサーバ218は、PSTNとビデオ会議プロバイダ210によって使用されるネットワーキングシステムとの間を変換するインターフェースとして機能する。
【0059】
[0061]例えば、ユーザが会議に接続するために電話機器を使用する場合、ユーザは、ビデオ会議プロバイダの電話ゲートウェイサーバ218のうちの1つに対応する電話番号にダイヤルすることができる。電話ゲートウェイサーバ218は、通話に応答し、会議IDおよびパスコードなどのユーザからの情報を要求するオーディオメッセージを生成する。ユーザは、例えば、デュアルトーンマルチ周波数(「DTMF」)オーディオ信号を電話ゲートウェイサーバ218に送信することによって、電話機器上のボタンを使用してそのような情報を入力することができる。電話ゲートウェイサーバ218は、一般に上述したように、ユーザによって入力された数字または文字を判定し、会議への参加または会議の開始の要求と共に、会議IDおよびパスコード情報をネットワークサービスサーバ214に提供する。電話クライアントデバイス250が会議に受け入れられると、電話ゲートウェイサーバ218は、代わりに、電話機器に代わって会議に参加する。
【0060】
[0062]会議に参加した後、電話ゲートウェイサーバ218は、電話機器からオーディオストリームを受信して対応するリアルタイムメディアサーバ212に提供し、リアルタイムメディアサーバ212からオーディオストリームを受信してそれらを復号し、復号されたオーディオを電話機器に提供する。したがって、電話ゲートウェイサーバ218は、基本的にクライアントデバイスとして動作するが、電話機器は、主に、対応する電話ゲートウェイサーバ218のための入力/出力デバイス、例えば、マイクロフォンおよびスピーカとして動作し、それによって、電話機器のユーザが、コンピューティングデバイスまたはビデオを使用していないにもかかわらず、会議に参加することを可能にする。
【0061】
[0063]上述したビデオ会議プロバイダ210の構成要素は、そのようなデバイスおよび例示的なアーキテクチャの単なる例であることを理解されたい。いくつかのビデオ会議プロバイダは、上述したよりも多いまたは少ない機能を提供することができ、上述したように異なる種類のサーバに機能を分離することはできない。代わりに、異なる例に従って、任意の適切なサーバおよびネットワークアーキテクチャを使用することができる。
【0062】
[0064]ここで
図3を参照すると、
図3は、
図1および
図2に示すものと同様の構成要素を含むオンライン会議出席を制御するための例示的なシステム300を示す。この例では、システムは、個人がビデオ会議プロバイダ310によって提供されるビデオ会議サービスを含む様々なオンラインサービスにアクセスするために使用され得るアイデンティティを確立することができるパブリックユーザアイデンティティプロバイダ315を含む。この例では、ユーザがビデオ会議プロバイダ310によってホストされるビデオ会議にアクセスしようとすると、ビデオ会議プロバイダ310は、ユーザアイデンティティプロバイダ315と通信することなどによって、各参加者を検証しようと試みる。
【0063】
[0065]ユーザがユーザアイデンティティプロバイダ315とのアイデンティティを確立すると、ユーザは、名前、アドレス、生年月日、電子メールアドレスなどの特定の個人情報を提供する。次いで、ユーザアイデンティティプロバイダ315は、ユーザが様々なオンラインサービスにアクセスするために使用することができるアイデンティティインジケータ(例えば、アカウントまたはユーザ名)、暗号化署名名などの特定の機能を提供するユーザのアイデンティティを確立することができる。いくつかの例では、ユーザは、ビデオ会議プロバイダ310に接続し、ユーザアイデンティティプロバイダ315を使用してビデオ会議プロバイダ310のアカウントにログインして、ビデオ会議プロバイダ310によって提供される機能にアクセスすることができる。しかしながら、いくつかの例では、ビデオ会議の参加者またはホストは、ビデオ会議プロバイダ310とのアカウントを有していなくてもよく、または有していなくてもよい。
【0064】
[0066]そのような未登録ユーザに対応するために、ビデオ会議プロバイダ310は、ユーザをビデオ会議に受け入れる前に、またはビデオ会議を作成することを可能にする前に、ユーザアイデンティティプロバイダと確立された識別情報などのユーザ識別子を提供することをユーザに要求することができる。ユーザの識別情報、および暗号情報などの潜在的な追加情報を受信した後、ビデオ会議プロバイダ310によって運営されるネットワークサービスサーバ314は、識別情報が有効であることを検証し、ユーザを認証するために、ユーザアイデンティティプロバイダ315と通信することができる。ユーザのアイデンティティを検証した後、ビデオ会議プロバイダ310は、スケジュールされた会議に受け入れることを許可するか、またはスケジュールされた会議をホストすることを許可することができる。
【0065】
[0067]そのような公的に利用可能なユーザアイデンティティプロバイダを使用することにより、個人がビデオ会議プロバイダに登録する必要なしに、ビデオ会議サービスへのより広いアクセスを提供することができる。これにより、代わりに既存のアイデンティティを使用することができるユーザの負担を軽減することができる。
【0066】
[0068]
図4を参照すると、
図4は、
図1~
図3に示すものと同様の構成要素を含むオンライン会議の出席を制御するための別の例示的なシステム400を示す。しかしながら、
図4に示すシステム400は、企業などのプライベートネットワーク420に接続された複数のクライアントデバイス440~460を含む。プライベートネットワーク420にアクセスするには、ユーザは、アイデンティティサーバ415によって検証されるユーザ名およびパスワードなどのアクセス資格情報を供給しなければならない。ユーザが有効な資格情報を供給する場合、ユーザは、プライベートネットワーク420およびそれを介して利用可能なリソースにアクセスすることができる。
【0067】
[0069]プライベートネットワーク420に接続されたユーザは、ビデオ会議プロバイダ410によって提供されるビデオ会議サービスを使用することを望む場合があるが、
図3に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ410にユーザアカウントを登録することを望まない場合がある。そのようなユーザに対応するために、ビデオ会議プロバイダは、
図3に関して上述したプロセスと同様にユーザを検証することができる。しかしながら、この例では、ビデオ会議プロバイダによって運営されるネットワークサービスサーバ414は、アイデンティティサーバ415と通信して、プライベートネットワーク420にアクセスしているユーザを認証することができる。したがって、この例では、プライベートネットワークに接続されている間にビデオ会議プロバイダ410にアクセスしようとするユーザは、アイデンティティサーバ415との通信を介してビデオ会議プロバイダ410によって認証され得る。そのような例は、ユーザがプライベートネットワークのためのユーザ名をビデオ会議プロバイダに提供することを可能にすることができ、その後、ビデオ会議プロバイダが自分のアイデンティティを検証することを可能にし、したがって参加者としてかホストとしてかにかかわらず会議へのアクセスを可能にすることができる。しかしながら、プライベートネットワークの外部のユーザが会議に参加しようとする場合、ビデオ会議プロバイダ410は、
図3に関して上述したように、外部のユーザアイデンティティプロバイダと通信することなどによって、ユーザを認証する必要があり得る。したがって、アイデンティティプロバイダはパブリックであってもプライベートであってもよいが、本開示によるビデオ会議プロバイダは、任意の適切なそのようなアイデンティティプロバイダと通信して、参加者またはホストのいずれかとして会議へのアクセスを提供する前にユーザを認証することができる。
【0068】
[0070]いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ410は、例えばプライベートネットワーク内のユーザ名など、自分のアイデンティティ以外の要因に基づいて1人または複数の参加者を認証しようと試みることができる。例えば、一部のユーザは、例えば、ネットワークを維持する会社の従業員であるためにプライベートネットワークにアクセスすることができるが、ラップトップなどの会社発行のクライアントデバイスを使用してリモートで作業することができる。したがって、そのようなユーザがビデオ会議に参加しようとするとき、ビデオ会議プロバイダ410は、そのデバイスIDなどのデバイス情報をユーザのクライアントデバイスから受信することができる。次いで、ビデオ会議プロバイダ410は、アイデンティティサーバ415に、デバイスIDに基づいてユーザを認証するよう要求することができる。デバイスIDが許可されたクライアントデバイスと一致する場合、アイデンティティサーバ415は、デバイスIDのみに基づいて、または上述したようにユーザの提供されたアイデンティティ情報などの他の情報と組み合わせて、または後述するように生体情報もしくは位置情報などの他の情報に基づいて、ユーザを認証することができる。
【0069】
[0071]別の例では、ユーザは、クライアントデバイスにアクセスするとき、または機密情報が共有され得る安全なビデオ会議などのビデオ会議に参加しようとするときに、生体情報を提供する必要があり得る。したがって、ユーザは、クライアントデバイス上の、またはクライアントデバイスに接続された入力デバイスを介して、指紋または網膜スキャンなどの生体認証情報を提供することができる。そのような情報は、任意選択的に暗号化されてビデオ会議プロバイダ410に提供されてもよく、その後、アイデンティティサーバ415からユーザの認証を要求してもよい。次いで、アイデンティティサーバ415は、受信した生体情報がユーザの記憶された生体情報に対応するか否かを判定することができる。さらなる例では、1つまたは複数のユーザのクライアントデバイスは、例えばWi-Fi、セルラ、または衛星測位システムに基づいて、それぞれのクライアントデバイスの地理的位置に対応する位置情報を提供することができる。そのような情報は、ビデオ会議に参加するためのユーザの要求と共にビデオ会議プロバイダ410に提供されてもよい。ビデオ会議プロバイダ410は、そのような情報をアイデンティティサーバ415に提供することができ、アイデンティティサーバは、そのような情報に基づいてユーザを認証するか否かを判定することができる。例えば、アイデンティティサーバ415は、例えば輸出管理規制のために、禁止領域に配置されるユーザの認証を拒否することができる。アイデンティティサーバ415は、そのような情報のいずれかまたはすべてを使用して、ビデオ会議プロバイダ410に対してユーザを認証するか否かを判定することができる。
【0070】
[0072]ここで
図5を参照すると、
図5は、オンライン会議の出席を制御するための例示的な方法500を示している。
図5の方法500の説明は、
図2に示すシステムを参照して行われる。しかしながら、
図1、
図3、および
図4に示す例示的なシステム100、300、400など、本開示による任意の適切なシステムを使用することができる。
【0071】
[0073]ブロック510において、ビデオ会議システム210は、会議のための会議情報を生成する。いくつかの例では、ビデオ会議システムは、新しい会議を作成するためのクライアントデバイスからの要求に基づいて、新しい会議のための会議情報、例えば会議識別子およびパスコードを生成することができる。会議識別子は、会議がスケジュールされる時間に対して一意の任意の識別子とすることができる。コンピュータハードウェアの制約を考慮すると、識別子は後で再利用される可能性があるため、グローバルに一意の会議IDは不可能であり得る。パスコードは、会議識別子に関連付けられた会議へのアクセスを取得するために必要な任意の適切な情報であってもよい。したがって、パスコードは、一連の数字、英数字などとすることができる。パスコードは、すべての場合に使用されるわけではないことを理解されたい。例えば、公開会議はパスコードを使用しなくてもよい。さらに、ユーザが会議に参加するためにビデオ会議システム210にアクセスすることを可能にするユニフォームリソース識別子(「URI」)(例えば、ユニフォームリソースロケータ(「URL」))、暗号化の種類を識別するセキュリティ設定、または暗号鍵(例えば、公開鍵)を提供するセキュリティ設定、会議がデフォルトで記録されているか否かなど、他の種類の会議情報が生成されてもよい。
【0072】
[0074]上述したように、ホストは会議を作成する要求を発行することができる。そうするために、会議ホストのクライアントデバイス、例えば、クライアントデバイス220~250のうちの1つは、会議を作成する要求をビデオ会議プロバイダ210に送信する。会議を作成する要求に加えて、クライアントデバイスはまた、ビデオ会議プロバイダ210に招待リストを提供することができる。そのようなプロセスを開始するために、ホストは、ビデオ会議プロバイダ210のアカウントにログインし、新しい会議をスケジュールし、様々な招待者に電子メールアドレスのリストを提供するオプションを選択することができる。
【0073】
[0075]しかしながら、いくつかの例では、会議を作成する要求は、ユーザによって明示的に開始される必要はなく、代わりに、クライアントデバイスによって判定されたコンテキスト情報に基づいて、または、例えば、ユーザアイデンティティプロバイダによってホストされた電子メールもしくはカレンダアプリケーション、またはオンライン協力ツール内のチャットスレッドを介して、サードパーティに記憶された情報に基づいて生成されてもよいことを理解されたい。例えば、ユーザは、1人または複数の他のユーザとのメッセージングプラットフォームにおけるテキスト議論に参加し、月曜日の午後3時に会議をスケジュールすることを提案することができる。ユーザのクライアントデバイスは、日時を識別し、ユーザが会議をスケジュールしようとしていると推測することができ、ビデオ会議プロバイダ210に会議を作成する要求を発行することができる。次いで、ユーザは、会議がスケジュールされ、議論上の他のユーザが出席者として含まれているという通知を提示されてもよい。いくつかの例では、ユーザが実際に会議を作成しようとするまで、要求は仮または未確認として識別され得る。あるいは、ユーザは、例えば、会議をスケジュールして電子メールチェーンのメンバを招待したいか否かを尋ねるポップアップ通知などのオプションを提示されてもよい。そうである場合、会議を作成する要求は、ビデオ会議プロバイダに送信され得る。
【0074】
[0076]ブロック520で、ビデオ会議システム210は、会議への招待者のゲスト識別子のセットを取得する。ゲスト識別子を取得するために、ビデオ会議システム210は、ホストのクライアントデバイスからゲスト識別子のセットを受信し、ユーザが会議を作成しているときなどに、それらを会議情報と関連付けることができる。あるいは、ユーザが、例えば、サードパーティによってホストされたカレンダアプリケーションからゲストリストへの間接的なアクセスを提供する場合、ビデオ会議システムは、ユーザのカレンダにアクセスし、カレンダエントリからゲスト識別子を検索することができる。
【0075】
[0077]ゲスト識別子は、ゲスト識別子のセット内で各々一意であり、各々が異なる会議ゲストに対応する識別子の任意のセットであってもよい。例えば、ゲスト識別子は、例えばネットワーク資格情報サービスによって管理されるアカウント名など、サードパーティユーザアイデンティティプロバイダによって確立された電子メールアドレスまたはアイデンティティであってもよい。さらに、いくつかの例では、ゲスト識別子は、ビデオ会議プロバイダ210との間で確立されたアカウント名であってもよい。ゲスト識別子はすべて同じ種類である必要はなく、例えば、すべてが電子メールアドレスである必要はないことを理解されたい。むしろ、ゲスト識別子の任意の組み合わせを使用することができる。
【0076】
[0078]ゲスト識別子の取得は、会議を作成する要求の受信と同時に行われてもよいし、異なる時間に取得されてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの例では、ゲスト識別子は、ビデオ会議システム210によって取得されなくてもよい。例えば、参加者は、ゲスト識別子以外の情報に基づいて認証されてもよく、またはビデオ会議プロバイダ410は、会議への招待者に関する情報を記憶することなく、ビデオ会議にアクセスするためのすべての要求をユーザアイデンティティサービスに提供してもよい。代わりに、ビデオ会議プロバイダ210は、任意の要求している参加者の認証を要求し、後述するように、ユーザアイデンティティプロバイダ215からの応答に基づいて、そのようなユーザを許可するか拒否するかを判定してもよい。
【0077】
[0079]ブロック530において、ビデオ会議システム210は、ゲスト識別子に基づいて招待を招待者に送信する。例えば、ゲスト識別子が電子メールアドレスである場合、ビデオ会議プロバイダ210は、それらの招待者に電子メールまたはカレンダの招待を送信することができる。任意のゲスト識別子がサードパーティユーザアイデンティティプロバイダによって提供されたユーザアイデンティティである場合、ビデオ会議システム210は、アイデンティティプロバイダに招待を送信し、それぞれのユーザアイデンティティを識別することができる。そのようなアイデンティティはまた、電子メールアドレスであってもよいが、代わりに、ダイレクトメッセージ(「DM」)または例えばスラック、ソーシャルメディア投稿などのグループメッセージなどの通信を可能にするハンドルであってもよい。
【0078】
[0080]しかしながら、本開示によるいくつかの例は、様々な招待者に招待を送信するためにビデオ会議プロバイダ210を使用することができるが、いくつかの例では、ユーザは代わりに、例えば、電子メールまたはカレンダの招待を送信すること、ソーシャルメディアにメッセージを投稿することなどによって、ゲストに会議の招待を通信することができることを理解されたい。したがって、いくつかのそのような例では、ブロック530は省略され得る。
【0079】
[0081]ブロック540において、ビデオ会議システム210は会議を開始する。そうするために、ネットワークサービスサーバ214は、ホストのクライアントデバイスから会議を開始する要求を受信することができる。要求を発行するために、ホストは、URLを識別するハイパーリンクを選択してもよいし、ビデオ会議プロバイダ210によってホストされるウェブページまたはビデオ会議プロバイダ210によって提供されるクライアントアプリケーションに会議識別子およびパスコードを手動で入力してもよい。
【0080】
[0082]会議を開始する要求を受信したことに応答して、ビデオ会議プロバイダ210は、会議識別子に関連付けられたデータベース内のレコードを更新することなどによって、会議識別子をアクティブ化する。さらに、ビデオ会議プロバイダ210は、ホストのクライアントデバイスとビデオ会議プロバイダ210との間でオーディオまたはビデオストリームをアクティブ化し、ホストのクライアントデバイスを、ユーザのクライアントデバイスとの間のオーディオまたはビデオデータが流れるリアルタイムメディアサーバ212に割り当てる。会議情報が、会議がデフォルトで記録されることを示す例では、ビデオ会議プロバイダ210はまた、参加者からストリーミングされたオーディオまたはビデオデータを記録するようにリアルタイムメディアサーバ212を構成する。
【0081】
[0083]会議が開始されると、他の招待者が会議に参加することができ、方法500はブロック550に進む。会議が開始される前に、ゲストが会議に参加しようとする可能性があることを理解されたい。その場合、それらは単にアクセスを拒否されてもよく、または会議の開始を待つために待合室に移動されてもよい。
【0082】
[0084]ブロック550において、ビデオ会議プロバイダ210は、クライアントデバイスから会議に参加する要求を受信する。例えば、クライアントデバイスは、会議識別子および任意選択的にパスコードを含むことができる会議に対応するURLにナビゲートすることができる。あるいは、ユーザは、ビデオ会議プロバイダ210によって提供されるクライアントアプリケーションにアクセスし、会議識別子およびパスコードを提供してもよいし、ビデオ会議プロバイダによってホストされるウェブページを使用して同様の機能を実行してもよい。他の例では、ユーザが会議への参加を要求するための任意の他の適切な方法を使用することができる。会議への参加要求を受信した後、方法はブロック560に進む。
【0083】
[0085]ブロック560において、ユーザは、ユーザ識別子をビデオ会議プロバイダ210に提供する。例えば、ユーザがビデオ会議プロバイダによって提供されるアプリケーションまたはウェブページを使用して会議にアクセスする場合、ユーザは、名前、オンラインアイデンティティのユーザ名、電子メールアドレスなどのユーザ識別子を入力することができる。いくつかの例では、生体情報、デバイスID情報、位置情報などの他の種類のユーザ識別子を受信することができる。そのような情報は、会議への参加要求と同時に提供されてもよいが、いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザが会議への参加を要求した後にユーザ識別子を提供する要求をユーザに送信することができる。例えば、会議主催者は、ユーザが許可されるユーザ識別子を提供することを要求するように会議を構成することができる。そのような一例では、ビデオ会議プロバイダ210は、会議に参加する要求を受信した後、会議構成がユーザにユーザ識別子を提供することを要求すると判定し、ユーザ識別子の要求を発行する。ユーザ識別子を受信した後、方法はブロック570に進む。
【0084】
[0086]ブロック570において、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザ識別子とゲスト識別子のうちの1つとの対応関係とに基づいて、ユーザがゲストであるか否かを判定する。場合によっては、ユーザは、ゲスト識別子と正確に一致するユーザ識別子、例えば(電話機器用などの)電子メールアドレスまたは電話番号を提供することができる。そのような場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザ識別子の間の一致に基づいてユーザを単純に許可してもよい。しかしながら、いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、例えば、ユーザの電子メールアドレスを使用して、または電話機器へのテキストメッセージを介して、ユーザに送信されるワンタイムコードを入力するようにユーザに要求することによって、または、例えば、「母親の旧姓は?」など、ユーザによって以前に提供された回答を使用して予め選択された質問に回答するようにユーザに求めることによって、ユーザに「チャレンジ」を発行することができる。ユーザが正しいワンタイムコードまたは応答を提供した場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザがゲスト識別子のセット内のゲストに対応すると判定することができ、方法はブロック580に進む。
【0085】
[0087]しかしながら、いくつかの例では、ユーザは、ゲスト識別子のセットに含まれていないユーザ識別子を提供することができる。代わりに、ユーザは、ユーザアイデンティティプロバイダ215によって確立されたユーザアイデンティティへの参照を提供することができる。例えば、ユーザは、例えば職場などのプライベートネットワーク環境にアクセスするために使用するユーザ名を供給することができる。さらに、ユーザ識別子は、ユーザによって明示的に提供されなくてもよい。例えば、コンピューティング環境に対するユーザのログイン名は、ユーザアクションまたは介入なしに会議に参加しようとするときにビデオ会議プロバイダ210に自動的に送信されてもよい。
【0086】
[0088]ユーザ名を受信した後、ビデオ会議プロバイダ210は、ゲスト識別子のセットの正確な一致を見つけることができない場合がある。これに応答して、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザ識別子をホストのクライアントデバイスに供給して、ユーザ識別子がホストのネットワーキング環境によって認識されたユーザ名であるか否かを判定することができる。そうである場合、ホストのクライアントデバイスは、電子メールアドレスまたは名前などのユーザ名に対応するアイデンティティ情報で応答することができる。次いで、ビデオ会議プロバイダ210は、受信したアイデンティティ情報をゲスト識別子のリスト内のゲスト識別子のうちの一方と照合しようと試みることができる。対応するゲスト識別子が見つかった場合、ビデオ会議システム210は、ユーザがゲスト識別子のセット内のゲストに対応すると判定し、方法はブロック580に進む。しかしながら、ホストのネットワーキング環境で対応するアイデンティティが見つかった場合でも、さらなる認証を使用することができる。
【0087】
[0089]例えば、アイデンティティ情報は、ユーザ名と関連付けられたクライアントデバイスのための1つまたは複数のデバイス識別子を含み得る(またはそれからなり得る)。次いで、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザのクライアントデバイスに問い合わせて、デバイス名を取得してもよい(またはクライアントデバイスから既に受信されていてもよい)。ユーザのクライアントデバイスから受信したデバイス識別子がアイデンティティ情報内のデバイス識別子のいずれかと一致する場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザのアイデンティティを検証し、次いで、ユーザがゲスト識別子のセット内のゲストに対応すると判定することができ、その時点で方法はブロック580に進む。
【0088】
[0090]いくつかの例では、ユーザがゲスト識別子に対応するか否かの判定を加速するのを助けるために、ユーザがビデオ会議プロバイダ210にアカウント登録していなくても、ビデオ会議プロバイダ210はユーザのプロファイルを確立することができる。このプロセスの一例を
図6に示し、以下により詳細に説明する。
【0089】
[0091]いくつかの例では、上述したように、ユーザは、他のアイデンティティ情報の代わりに(または他のアイデンティティ情報と共に)、生体情報、デバイスID情報、または位置情報などの情報を供給することができる。そのような受信した情報は、ユーザが会議の許可されたゲストであるか否かを判定するために使用することができる。会議が企業または他の組織の従業員に公開され得る例では、ゲスト識別子のリストは、例えば指紋または網膜スキャン情報、許可されたクライアントデバイスのデバイス識別子、またはビデオ会議の出席者の禁止位置など、会社の従業員の生体情報を含む人事システムまたは他の情報技術システムの記録に基づくことができる。アイデンティティプロバイダは、そのような情報を使用して、ユーザがゲストであるか否かを判定することができる。
【0090】
[0092]ブロック580において、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザを会議に受け入れるか否かを判定する。ビデオ会議プロバイダ210が、ユーザがゲストであるか否かを判定すると、方法はブロック580に進む。この例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザ識別子とゲスト識別子との間の対応関係を判定した場合、ユーザを会議に受け入れるができる。しかしながら、いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダは、最初に、ユーザアイデンティティプロバイダ215と通信することなどによって、ユーザを認証しようと試みる場合がある。上述したように、それは、ユーザから受信した情報を提供し、ユーザの認証を要求することができる。これは、ビデオ会議プロバイダ210がユーザの認証を要求することを許可されているというユーザアイデンティティプロバイダからの要求を確認することなどによるユーザアクションを含み得る。さらに、いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザにチャレンジを発行し、ユーザがチャレンジに正しく応答した場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザを会議に受け入れるができる。
【0091】
[0093]しかしながら、ユーザ認証が失敗した場合、またはユーザ識別子に対応するゲスト識別子が見つからなかった場合、ビデオ会議プロバイダ210は、会議へのユーザアクセスを拒否してもよく、または、いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザを待合室に移動させ、ユーザが会議への受け入れ(またはアクセスの拒否)を受ける必要があることをホストに通知してもよい。次いで、ホストは、待合室にアクセスし、ユーザを受け入れるか否かを判定することができる。
【0092】
[0094]上述したステップは例であり、異なる順序で実行されてもよいことを理解されたい。さらに、ビデオ会議プロバイダ310内の任意の個々のサーバ(またはサーバのグループ)が方法の一部を実行してもよいことを理解されたい。例えば、サーバは、異なるサーバが新しい会議を作成するプロセスまたは会議を開始するプロセスを処理した後、ブロック550から始まる方法を実行することができる。さらに、上述したように、ブロック530はいくつかの例では省略されてもよく、またはブロック520は、会議への参加要求が受信されるまで実行されなくてもよい。本開示の範囲内で、さらに別の変形が考えられる。
【0093】
[0095]ここで
図6に示す方法600を参照すると、
図6は、オンライン会議の出席を制御するための例示的な方法600を示す。
図6の方法600の説明は、
図2に示すシステム200を参照して行われる。しかしながら、
図1、
図3、および
図4に示す例示的なシステム100、300、400など、本開示による任意の適切なシステムを使用することができる。
【0094】
[0096]この方法は、
図5に示されている方法500のブロック510~550から始まり、このブロックは
図6では繰り返されていない。ブロック550が完了した後、方法600はブロック610に進む。
【0095】
[0097]ブロック610において、ビデオ会議プロバイダ210は、ブロック560に関して上述したように、ユーザ識別子を受信する。
【0096】
[0098]ブロック620において、ビデオ会議プロバイダ210は、供給されたユーザ識別子に基づいて、ユーザのために作成されたユーザプロファイルの識別を試みる。上述したように、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザがビデオ会議プロバイダ210に登録していなくても、ユーザ識別子に対応するプロファイルを作成することができる。例えば、ユーザが会議に参加するためのユーザ名を初めて提供するとき、ブロック570に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザ識別子とゲスト識別子への対応関係とに基づいてユーザがゲストであるか否かを判定しようと試みることができる。
【0097】
[0099]ビデオ会議プロバイダ210がユーザ識別子に関連付けられたユーザプロファイルを有していない場合、ユーザ識別子に基づいてユーザプロファイルを作成することができる。ユーザプロファイルに含まれる情報は、ユーザ識別子、ユーザが会議に参加しようとするために使用したクライアントデバイスのデバイスID(例えば、デバイス名、ネットワークID、電話番号、国際携帯電話端末識別情報(IMEI)番号など)、ユーザまたはユーザのクライアントデバイスに関連付けられたドメイン名、会議に参加しようとする試みに対応するタイムスタンプ(例えば、日時)、会議識別子およびパスコード、会議ホストなどであってもよい。さらに、ビデオ会議プロバイダ210は、プロファイルの初期信頼レベル、例えば、0または信頼できない信頼レベルを確立する。ユーザプロファイルを作成した後、方法はブロック640に進む。
【0098】
[0100]ユーザ識別子に関連付けられたユーザプロファイルが識別された場合、方法はブロック630に進む。
【0099】
[0101]ブロック630において、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザプロファイルに関連付けられた信頼レベルを判定する。信頼レベルは、会議へのアクセスを要求しているユーザが実際にユーザである可能性が高いか、またはユーザになりすましている人である可能性が高いか否かに関連付けられる。例えば、それは、提供されたユーザ識別子が、それが招待された会議に参加しようとするものであり、ユーザ識別子に関連付けられたユーザが信頼できないことを示す他のしるしを有していないか否かを反映することができ、例えば、ユーザプロファイルは、会議を混乱させたり、会議中に不適切なコンテンツをストリーミングしたりした履歴を有する。信頼レベルの作成および更新は、ブロック650に関して以下でより詳細に説明される。
【0100】
[0102]この例では、信頼レベルを判定するために、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザプロファイルからユーザプロファイルのその時の現在の信頼レベルを抽出する。しかしながら、いくつかの例では、信頼レベルは、ユーザプロファイルに記憶された情報に基づいて判定されてもよい。例えば、ユーザプロファイルは、ユーザが以前に会議に参加するために使用したデバイスに関連付けられたデバイスIDを含むことができる。ユーザが同じデバイスとの会議に参加するたびに、デバイスIDに関連付けられた信頼レベルを(潜在的に最大値まで)増加させることができる。したがって、信頼値は、デバイスIDに関連付けられた信頼レベルに基づいて判定され得る。同様に、ユーザプロファイル内の他の情報が、ユーザが一般的に参加する会議ホスト、ドメイン名などの関連付けられる信頼レベルを有する場合、そのような信頼レベルを使用して、ユーザプロファイルの集約信頼レベルを判定することができる。信頼レベルが判定されると、方法600はブロック640に進む。
【0101】
[0103]ブロック640において、ビデオ会議プロバイダ210は、一般にブロック570に関して上述したように、ユーザ識別子とゲスト識別子のうちの1つへの対応関係とに基づいて、ユーザがゲストであるか否かを判定する。
【0102】
[0104]ブロック650において、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザを会議に受け入れるか否かを判定する。この例では、判定は、ユーザ識別子およびゲスト識別子との対応関係に基づいてユーザ識別子がゲストであると判定されたか否かに基づく。ブロック570に関して上述したいくつかの例では、対応関係が判定された場合でも、ビデオ会議プロバイダ210はユーザにチャレンジを発行することができる。しかしながら、ビデオ会議プロバイダ210がユーザプロファイルを維持する例では、ユーザプロファイルに関連付けられた信頼レベルが閾値信頼レベルを満たすか超えるかを判定することができる。そうである場合、ビデオ会議プロバイダ210は、チャレンジを発行することなくユーザを会議に受け入れるができる。しかしながら、信頼レベルが閾値を満たさない場合、上記のようにチャレンジを発行してもよく、会議へのユーザアクセスを拒否してもよい。いくつかの例では、信頼レベルが閾値を満たさない場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザが会議への参加を要求したことを会議ホストに通知することができる。例えば、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザを待合室に移動させて、ホストがユーザからのビデオまたはオーディオストリームを見て、ユーザのアイデンティティおよびユーザを受け入れるべきか否かを判定できるようにすることができる。
【0103】
[0105]ユーザを会議に受け入れるか否かを判定した後、方法はブロック660に進む。
【0104】
[0106]ブロック660において、ビデオ会議プロバイダ210は、ブロック640の結果に基づいてユーザプロファイルを更新する。ユーザ識別子がゲスト識別子に対応すると判定された場合、ビデオ会議プロバイダ210は、ゲスト識別子を含むようにユーザプロファイルを更新することができ、これは、ビデオ会議プロバイダ210によって受信されたユーザ識別子とゲスト識別子との間の対応関係を判定するために将来使用され得る。ユーザプロファイルはまた、ユーザのクライアントデバイスのデバイス識別子またはブロック622に関して上述した他の情報などの追加情報で更新することができる。さらに、ブロック630に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザプロファイルに記憶されたデータに関連付けられた信頼レベルを更新することができる。例えば、ユーザが同じデバイスを定期的に使用して会議にアクセスするか、同じユーザによってホストされた会議に参加する場合、ビデオ会議プロバイダ210は、デバイス識別子または会議ホストに対応するカウントまたは他の値を維持することができる。
【0105】
[0107]さらに、ビデオ会議プロバイダ210はまた、例えば、ユーザプロファイルに記憶された情報についての既存の信頼レベルまたはユーザプロファイル全体に所定の値を追加することによって、ユーザプロファイルに関連付けられた信頼レベルを増加させることができる。そのような技術により、ビデオ会議プロバイダ210は、特定のデバイスまたはデバイスのセットを使用する会議、または同じホストまたは同じ組織によってホストされる会議へのアクセスを要求する特定のユーザ識別子が、ユーザになりすましている人ではなくユーザであるという確信を得ることができる。
【0106】
[0108]
図6に示す例示的な方法600による方法を使用すると、ビデオ会議プロバイダは、ユーザを会議に受け入れるべきか否かを判定することができるが、過去の会議アクセス、および頻繁に出席するデバイスまたは会議などのユーザに関連付けられる情報に基づいてユーザを認識することによってユーザの負担を軽減することもできる。
【0107】
[0109]ここで
図7を参照すると、
図7は、本開示によるオンライン会議の出席を制御するための例示的なシステムまたは方法での使用に適した例示的なコンピューティングデバイス700を示す。例示的なコンピューティングデバイス700は、1つまたは複数の通信バス702を使用してメモリ720およびコンピューティングデバイス700の他の構成要素と通信するプロセッサ710を含む。プロセッサ710は、メモリ720に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、
図5および
図6に関して上述した例示的な方法500、600の一部または全部など、異なる例に従ってオンライン会議の出席を制御するための1つまたは複数の方法を実行するように構成される。この例では、コンピューティングデバイスはまた、ユーザ入力を受け入れるために、鍵ボード、マウス、タッチスクリーン、ビデオ入力デバイス(例えば、1つまたは複数のカメラ)、マイクロフォンなどのような1つまたは複数のユーザ入力デバイス750を含む。コンピューティングデバイス700はまた、ユーザに視覚的出力を提供するためのディスプレイ740を含む。
【0108】
[0110]コンピューティングデバイス700はまた、通信インターフェース740を含む。いくつかの例では、通信インターフェース730は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、インターネットなどの広域ネットワーク(「WAN」)、メトロポリタンエリアネットワーク(「MAN」)、ポイントツーポイントまたはピアツーピア接続などを含む1つまたは複数のネットワークを使用した通信を可能にし得る。他のデバイスとの通信は、任意の適切なネットワークプロトコルを使用して達成され得る。例えば、1つの適切なネットワークプロトコルは、インターネットプロトコル(「IP」)、送信制御プロトコル(「TCP」)、ユーザデータグラムプロトコル(「UDP」)、またはTCP/IPもしくはUDP/IPなどのそれらの組み合わせを含むことができる。
【0109】
[0111]本明細書の方法およびシステムのいくつかの例は、様々な機械上で実行されるソフトウェアに関して説明されているが、方法およびシステムはまた、本開示による様々な方法を特に実行するためのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの特定に構成されたハードウェアとして実装されてもよい。例えば、例は、デジタル電子回路、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装することができる。一例では、デバイスは、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、プロセッサに結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体を含む。プロセッサは、1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行するなど、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。そのようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびステートマシンを含むことができる。そのようなプロセッサは、PLC、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、電子的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはEEPROM)、または他の同様のデバイスなどのプログラマブル電子デバイスをさらに備えることができる。
【0110】
[0112]そのようなプロセッサは、プロセッサによって実行されると、プロセッサによって実行されるか、または支援されるように、プロセッサに本開示による方法を実行させることができるプロセッサ実行可能命令を記憶することができる媒体、例えば1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体を含むか、またはそれと通信することができる。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、限定はしないが、ウェブサーバ内のプロセッサなどのプロセッサにプロセッサ実行可能命令を提供することができる電子、光学、磁気、または他の記憶デバイスを含むことができる。非一時的コンピュータ可読媒体の他の例には、フロッピーディスク、CD-ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成されたプロセッサ、すべての光学媒体、すべての磁気テープもしくは他の磁気媒体、またはコンピュータプロセッサが読み取ることができる任意の他の媒体が含まれるが、これらに限定されない。記載されたプロセッサおよび処理は、1つまたは複数の構造内にあってもよく、1つまたは複数の構造を介して分散されてもよい。プロセッサは、本開示による方法(または方法の一部)を実行するためのコードを含むことができる。
【0111】
[0113]いくつかの例の前述の説明は、例示および説明の目的でのみ提示されており、網羅的であること、または本開示を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、その多数の修正および適応が当業者には明らかであろう。
【0112】
[0114]本明細書における例または実施態様への言及は、例に関連して説明される特定の特徴、構造、動作、または他の特性が、本開示の少なくとも1つの実施態様に含まれ得ることを意味する。本開示は、そのように記載された特定の例または実施態様に限定されない。本明細書の様々な箇所における「一例では」、「一実施態様では」、または「実施態様では」という表現、またはそれらの変形の出現は、必ずしも同じ例または実施態様を指すものではない。一例または実施態様に関連して本明細書に記載された任意の特定の特徴、構造、動作、または他の特性は、任意の他の例または実施態様に関連して記載された他の特徴、構造、動作、または他の特性と組み合わせることができる。
【0113】
[0115]本明細書における「または」という単語の使用は、包括的および排他的OR条件を網羅することを意図している。換言すれば、AまたはBまたはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBのみ、AおよびCのみ、BおよびCのみ、ならびにAおよびBおよびC、のうちの特定の用途に適切な代替的な組み合わせのいずれかまたはすべてを含む。
【国際調査報告】