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特表2024-504753ホルダ内に置かれた可撓性バッグの機械的取り扱いのためのデバイス及びかかるデバイスを備える物流小荷物仕分け設備。
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  • 特表-ホルダ内に置かれた可撓性バッグの機械的取り扱いのためのデバイス及びかかるデバイスを備える物流小荷物仕分け設備。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】ホルダ内に置かれた可撓性バッグの機械的取り扱いのためのデバイス及びかかるデバイスを備える物流小荷物仕分け設備。
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/26 20060101AFI20240125BHJP
   B65B 7/02 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
B65B43/26 A
B65B7/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545745
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-07-27
(86)【国際出願番号】 FR2021052233
(87)【国際公開番号】W WO2022171933
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】2101215
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514135362
【氏名又は名称】ソリスティック
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリック モウラード
(72)【発明者】
【氏名】ダミアン ウーグ
(72)【発明者】
【氏名】リオネル フェーヴル
【テーマコード(参考)】
3E030
3E049
【Fターム(参考)】
3E030AA04
3E030CA04
3E030CA06
3E030CA09
3E030CB02
3E030EA01
3E030EB03
3E030GA05
3E049AA06
3E049BA04
3E049DA06
3E049DA07
(57)【要約】
本発明は、ホルダ(7)内に置かれた可撓性バッグ(6)の機械的取り扱いのためのデバイス(5)に関し、バッグは、バッグの口を閉鎖又は開放することができる少なくとも1つのフラップ(6a)を備えた口を有する。本発明によるデバイスは、シャフト(9)の周りに回転するように取り付けられたブラシホイール(8)を備え、ブラシホイールは、シャフトから延在する湾曲可撓性部分(11)と、湾曲部分に連続して延在する直線端部分(12)とからそれぞれが構成されるフィン(10)を備え、一組の直線部分が実質的にリムを形成し、ブラシホイールは、バッグの口の近くで回転すると、遠心力によって湾曲部分が直線状になり、直線部分がバッグのフラップに対して擦れるようにリムの半径が大きくなるように配設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性バッグ(6)の機械的取り扱いのためのデバイス(5)であって、前記バッグが置かれるホルダ(7)であって、前記バッグが、口であって、前記バッグの前記口を閉鎖及び開放することができる少なくとも1つのフラップ(6a)を伴う口、を有し、シャフト(9)を中心に回転するように取り付けられたブラシホイール(8)であって、前記シャフトから延在する湾曲可撓性部分(11)と、前記湾曲部分を延在する直線端部分(12)であって、一組の直線部分が実質的にリムを形成する、直線端部分(12)と、により各々構成されたフィン(10)を備える、ブラシホイール(8)、を備えることと、前記ブラシホイールが、前記バッグの前記口の近くで回転すると、前記直線部分が前記バッグの前記フラップに対して擦ることができるように遠心力によって前記湾曲部分が直線状になり前記リムの半径が大きくなるように配設されていることと、を特徴とする、ホルダ(7)を備える、デバイス(5)。
【請求項2】
前記湾曲部分が前記シャフトに対して接線方向に延在していることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記湾曲部分が、30sh~50shの硬度係数を有するポリウレタンで作製されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
物流小荷物仕分け設備(1)であって、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイスであって、シャトルロボットによって自動的に移動される移動仕分けキャリッジタイプのホルダ内に置かれた小荷物を輸送するための可撓性バッグの取り扱いのために設計されている、デバイスを備えることを特徴とする物流小荷物仕分け設備(1)。
【請求項5】
各シャトルロボットが、バッグ及びそのホルダを前記シャフトに対して横方向に移動させ、前記ブラシホイールが前記バッグのフラップに対して擦って前記ホルダの外側に折り畳み、前記バッグの開放を支援するように設計されていることを特徴とする、請求項4に記載の物流小荷物仕分け設備。
【請求項6】
各シャトルロボットが、バッグ及びそのホルダを前記シャフトに対して長手方向に移動させ、前記ブラシホイールが前記バッグのフラップに対して擦って前記ホルダの内側に折り畳み、前記バッグの閉鎖を支援するように設計されていることを特徴とする、請求項4に記載の物流小荷物仕分け設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、小荷物などの物体を輸送することを意図とした可撓性バッグの取り扱いに分野に関する。
【0002】
本発明は、ホルダ内に置かれた可撓性バッグの機械的取り扱いのためのデバイスに関する。
【0003】
本発明は、より具体的には、かかるデバイスを備えた物流小荷物仕分け設備に関する。
【背景技術】
【0004】
物流小荷物仕分け設備は、概して、小荷物を輸送するために可撓性バッグを使用する。
【0005】
バッグは、小荷物が重力によってバッグの中に落ちることができるように、口が上部に向かって開放した状態でキャリッジなどのホルダに設置される。各バッグはまた、キャリッジ内でバッグを安定させ、小荷物の積み込み中にバッグの口を開放した状態に保つために、キャリッジの側壁の上に折り畳むことができるフラップを備える。
【0006】
ジッパによってバッグの閉鎖を容易にするために、小荷物が積み込まれると、バッグのフラップがキャリッジの内側に向かって折り畳まれる。
【0007】
次に、ホルダは、ルーティングポイントに持ってこられ、小荷物が積み込まれたバッグを取り出し、新しい空の可撓性バッグをキャリッジに置くことができるようになる。
【0008】
バッグを閉鎖及び開放する動作、特にバッグのフラップを折り畳む動作は、現在、オペレータによって手作業で実行されている。
【0009】
しかしながら、小荷物の積み込みや保管を容易にするためにバッグが可撓性である場合、フラップは重くなり、オペレータにとって折り畳むのは困難である。
【0010】
したがって、バッグのフラップを折り畳むことからなる動作は、オペレータにとって時間を要し、人間工学の基本的なルールに従っていない。
【0011】
文書米国特許出願公開第2015/291296号に記載されているデバイスのような、フラップを伴うバッグのための機械的取り扱いデバイスもあるが、これも前述の問題を解決することはできない。
【発明の概要】
【0012】
したがって、本発明は、上述の問題を解決することを目的とし、この点において、バッグが置かれるホルダを備える可撓性バッグを機械的に取り扱うためのデバイスに関し、バッグは、バッグの口を閉鎖又は開放することができる少なくとも1つのフラップを伴う口を有し、シャフトの中心に回転するように取り付けられたブラシホイールを備え、ブラシホイールが、シャフトから延在する湾曲可撓性部分と、湾曲部分に連続して延在し、一組の直線部分は実質的にリムを形成する直線端部分と、により各々構成されたフィンを備えることと、ブラシホイールが、バッグの口の近くで回転すると、遠心力によって湾曲部分が直線状になり、直線部分がバッグのフラップに対して擦ることができるようにリムの半径が大きくなるように配設されていることと、を特徴とする。
【0013】
本発明の基本的アイデアは、フラップをホルダの内側又は外側に折り畳むためにブラシホイールの粘着接触面の摩擦を使用することである。より具体的には、このアイデアは、バッグのフラップ上のブラシホイールの摩擦をそのリムの半径を変えることによって許容又は防止することにある。
【0014】
したがって、ブラシホイールが停止しているとき、バッグ及びそのホルダはブラシホイールと接触しない。
【0015】
逆に、ブラシホイールが回転しているときは、リムの半径が大きくなるため、バッグをホルダの内側又は外側に向かって折り畳むために、ブラシホイールがバッグのフラップに対して擦ることができる。
【0016】
この配置により、ホイールの下のホルダの前後の動きと連動したブラシホイールの回転により、バッグを開放又は閉鎖するためにバッグのフラップを明確に折り畳むことが可能になる。
【0017】
本発明によるデバイスは、以下の特徴も有することができる:
-湾曲部分が、シャフトに対して接線方向に延在していること、
-湾曲部分が、30sh~50shの硬度係数を有するポリウレタンで作製されていること。
【0018】
本発明はまた、シャトルロボットによって自動的に移動される移動式仕分けキャリッジタイプのホルダに置かれた小荷物を輸送するための可撓性バッグの取り扱いのために設計された本発明によるデバイスを備える、物流小荷物仕分け設備にも及ぶ。
【0019】
各シャトルロボットは、バッグをシャフトに対して横方向に移動させ、ブラシホイールがバッグのフラップに対して擦り、それをホルダの外側に向かって折り畳み、バッグの開放を支援するように設計され得る。
【0020】
各シャトルロボットは、バッグ及びそのホルダをシャフトに対して長手方向に移動させ、ブラシホイールがバッグのフラップに対して擦り、それをホルダの内側に向かって折り畳み、バッグの閉鎖を支援するように設計され得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
非限定的な例としてなされ、添付の図面によって例示される本発明の詳細な説明を読むことにより、本発明がよりよく理解され、他の利点が明らかになるであろう。
図1図1は、本発明による物流小荷物仕分け設備の概略描写図である。
図2図2(a)-(f)は、可撓性バッグの開放を支援するための動的アセンブリにおける本発明による可撓性バッグの取り扱いのための機械的デバイスの概略描写図である。
図3図3は、バッグの閉鎖を支援するための、本発明による可撓性バッグの取り扱いのための機械的デバイスの概略描写図である。
図4図4(a)-(b)は、本発明によるブラシホイールが、a)で停止したとき、及びb)で回転するときの概略描写図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、小荷物を輸送するため、小荷物2をバッグ6内に仕分けることができる仕分けコンベヤ4に沿って分散された仕分け出口3を備える、本発明による小荷物2を仕分けするための物流設備1を描写している。本発明による物流設備1は、シャトルロボットによって自動的に移動する仕分けキャリッジタイプの移動ホルダ7に置かれた可撓性バッグ6、本明細書では小荷物を輸送するためのバッグの機械的取り扱いのためのデバイス5も備える。
【0023】
本発明によるデバイス5は、バッグ6を開放又は閉鎖するためにキャリッジ7内に配設されたバッグ6を、本明細書では、口を上に向け、少なくとも1つのフラップ6aをキャリッジ7のそれぞれ外側又は内側に向かって折り畳むことができるようにして処理するように設計されている。
【0024】
ここで、仕分けキャリッジ7は、底部、4つの側壁7a、及び上部の開口部を備える。
【0025】
したがって、各バッグ6は、キャリッジ7の側壁7a上に折り畳まれるように意図された少なくとも1つのフラップ6aを備える。
【0026】
本発明によるデバイス5は、より具体的には、バッグ6のフラップ6aに対して擦ることができるシャフト9を中心として回転して取り付けられた、図2c)に見られる少なくとも1つのブラシホイール8を備える。
【0027】
シャフト9はブラシホイール8のホルダとして機能し、本明細書では一例では水平バーの形態で提示されている。
【0028】
本明細書では、ブラシホイール8は、キャリッジ7の側壁7aの一方の側又は他方の側でバッグ6のフラップ6aを上昇又は下降させることができるグリップ部材として機能する。
【0029】
この目的のために、ブラシホイール8は、例えば約0.5の摩擦係数で、擦る間にフラップ6aに付着することができる付着接触面を有する。
【0030】
より具体的には、ブラシホイール8は、図4に示すように、フィン10を備える。
【0031】
本発明による各フィン10は、シャフト9から延在する湾曲可撓性部分11と、湾曲部分11を延在する直線端部分12と、を備える。
【0032】
一例として、ブラシホイール8のフィン10は、バッグ6との約10cm2の摩擦面に達するように約50mmの幅を有し、表面は、隣接する他のフラップとの摩擦による接触を避けながらフラップ6aを折り畳むことができるのに十分に大きい。
【0033】
フィン10の配置のおかげで、直線端部分12は実質的にホイールのリムを形成し、湾曲部分11は実質的にホイールのスポークを形成する。
【0034】
したがって、ブラシホイール8が回転しているとき、遠心力は、図4に示されるように、半径長さR3に沿ってリムの半径を増加させるように湾曲部分11が直線状になる。
【0035】
逆に、ブラシホイール8が停止しているとき、湾曲部分11は、図4a)に見ることができるように、半径長さR3より小さい半径長さR2にわたって完全に曲げられる。
【0036】
したがって、ブラシホイール8をキャリッジ7から遠ざけるために、半径の長さが長くなり、シャフトの高さのオフセットが大きくなる可能性がある。
【0037】
したがって、ブラシホイール8が停止しているときにブラシホイール8がバッグ6を擦るリスクを容易に回避することができる。
【0038】
リムの半径の長さは、フィン10の湾曲部分11の長さだけでなく、ブラシホイール8の回転速度にも依存することも理解されよう。
【0039】
特定の一実施形態では、本発明による湾曲部分11は、40sh(ショア硬度)の硬度係数を有するポリウレタンで作製され、ブラシホイールの直径が停止時に約250mm及び最高速度での回転時に約280mmになるように所定の長さにわたって延在することができる。
【0040】
湾曲部分11はまた、ブラシホイール8が停止しているときのリムの半径を最小にするために、シャフト9に対して接線方向に、すなわちスポークに対して垂直に延在していてもよい。
【0041】
本発明によるデバイス5はまた、キャリッジ7の動きを制御し、ブラシホイール8の前後方向の回転を制御するようにパラメータ化された制御/コマンドユニット13を備えていてもよい。
【0042】
キャリッジ7の内側に位置付けされたバッグ6のフラップ6aを開放するための動的アセンブリが、図2及び図1において、バッグ6を開放するための専用の物流設備1の空間5bに描写されている。この動的アセンブリでは、制御/コマンドユニット13は、シャトルロボットの動きを一定速度で自動的に制御することと、したがって、図2c)に見ることができるように、キャリッジ7を矢印F2に沿ってシャフト9に対して横方向に移動させてブラシホイール8がバッグ6の口の中心に直線状に垂直に位置付けされ、対応するキャリッジ7の側壁7aまで達するとすぐに、ブラシホイール8の回転を制御することと、のための両方にパラメータ化されている。
【0043】
ブラシホイール8は、フィン10の向きとは反対の回転方向、本明細書では順方向の回転方向に回転する。
【0044】
これは、フィン10がバッグ6に引っ掛かるリスクなしに、バッグ6のフラップ6aを上昇させる効果を有する。
【0045】
フラップ6aがキャリッジ7の一方の側壁7aの上方に上昇するとすぐに、制御/コマンドユニット13は、図2d)に示すように、キャリッジ7の外側に向かってバッグ6のフラップ6aを下げるために、ブラシホイール8の他の回転方向、本明細書では後方回転方向への回転を制御するようにパラメータ化されている。
【0046】
バッグ6のフラップ6aの開放を支援するために、図2c)に示すように、2つの側方ブラシホイール8と1つの中央ブラシホイール8とをシャフト9上に設けることも可能である。
【0047】
2つの側方ブラシホイール8は、その横方向移動中にキャリッジ7の側面の側壁7aと直線状に位置するように配設され、中央ブラシホイール8は、キャリッジ7の移動方向において前側壁7aと直線状に位置するように配設されている。
【0048】
図1に示すように、小荷物を積み込んだバッグ6は、フラップ6aがキャリッジ7の内側に向かって折り畳まれ、次にジッパで閉鎖され、その次に搬送ゾーン14に輸送される。
【0049】
次に、バッグ6はキャリッジ7から積み下ろされ、バッグ6を閉鎖する専用の物流設備1の空間5aに向かって順番に輸送される空のバッグ6aと交換される。
【0050】
キャリッジ7の内側に位置付けされたバッグ6のフラップ6aを閉鎖する一例が、バッグ6の閉鎖専用の物流設備1の空間5a内で図3及び図1に描写されている。
【0051】
制御/コマンドユニット13は、シャトルロボットの動きを一定速度に自動的に制御し、これによりキャリッジ7を矢印F1に沿ってシャフト9に対して長手方向に移動させ、ブラシホイール8がフラップ6が折り畳まれているキャリッジ7の側の側壁7aと直線状に位置付けされるとすぐに、ブラシホイール8の回転を制御するようにパラメータ化されている。
【0052】
図3に描写する2つの平行なシャフト9には、各々いくつかのブラシホイール8が設けられ、バッグ6のフラップ6aをキャリッジ7の2つの対向する側壁7a上で同時に折り畳むために、キャリッジ7の各側に設けることができる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】