(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】方法、インフラストラクチャ機器および通信デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20240125BHJP
H04W 76/22 20180101ALI20240125BHJP
H04W 36/30 20090101ALI20240125BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20240125BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W76/22
H04W36/30
H04W36/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545768
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-11
(86)【国際出願番号】 EP2022051040
(87)【国際公開番号】W WO2022167216
(87)【国際公開日】2022-08-11
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ ヴィベック
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀治
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ユーシン
(72)【発明者】
【氏名】アワッド ヤシン アデン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
無線通信ネットワーク内の信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法が提供される。通信デバイスは、信頼されていないアクセスポイントを介して、無線通信ネットワークのコアネットワークからサービスを受信する要求を、信頼されていないアクセスポイントに送信する。ここで、通信デバイスは、信頼されているアクセスポイントを介して、コアネットワークとの以前の通信セッションからのコンテキストを保持する非アクティブ状態である。サービスは、信頼されていないアクセスポイントを介して提供される。通信デバイスが、信頼されているアクセスポイントへのハンドオーバ手順を実行すべきであると判定すると、通信デバイスは、そのサービスが信頼されていないアクセスポイントを介して現在提供されているという指示を含む情報を受信するように、信頼されているアクセスポイントに手配する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスの送受信機回路によって送信するステップと、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを、前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配する前記ステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間の無線の質および運搬の状態を測定することと、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された指示を前記コアネットワークに送信すること、および、その測定値の受信に応じて、前記信頼できないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスが要求された前記サービスを現在受信している旨の指示を受信している信頼されているアクセスポイントと、前記コアネットワークが、サービスの品質(QoS)セットアップ手順を実行することと、
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記信頼されたアクセスポイントへ前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を送信することは、
前記通信デバイス内の制御回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された前記指示を、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)状況表示メッセージ内に含むことと、
前記通信デバイス内の送受信機回路によって、前記コアネットワークに転送するための前記信頼されているアクセスポイントに前記WLANを送信することと
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記信頼されたアクセスポイントへ前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を送信することは、
前記通信デバイス内の制御回路によって、RRC再開メッセージにおいて前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を含むことと、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記コアネットワークに転送するための前記信頼されているアクセスポイントへ前記RRC再開メッセージを送信することと
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間の前記無線の質および前記運搬の状態を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスを測定することを含み、また、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された前記指示を前記コアネットワークに送信することは、
前記測定したジッタおよびパケットロスの指示を送信することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する前記要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに、前記通信デバイスの前記送受信機回路によって送信する前記ステップは、
前記通信デバイス内の非アクセスストラタム(NAS)プロトコル層によって、前記通信デバイス内のアクセス(AS)プロトコル層に前記サービスを受信するための前記要求を送信することと、
それに応じて、前記通信デバイスの前記送受信機回路が、前記サービスを受信するための前記要求を送信することと
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配する前記ステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含む前記非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいる要求を、前記信頼されているアクセスポイントに、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと、
前記非アクティブ状態のままとなるための指示を、前記信頼されているアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信することと
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいる要求を、前記信頼されているアクセスポイントに、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することは、
前記通信デバイスが非アクティブ状態に留まることを望んでいることを示すRRC再開要求メッセージにおける原因値を、通信デバイス内の制御回路によって含み、
前記RRC再開要求メッセージを、前記信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信すること、および、前記非アクティブ状態のままでいるための前記指示を、前記信頼されているアクセスポイントから、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記非アクティブ状態のままとなるための指示を含むRRC再開メッセージを、前記信頼されているアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信すること
を含む
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間の無線条件の質を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することを含み、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定する前記ステップは、
前記無線条件の質の測定に基づいて、前記無線条件の質が予め定められた閾値を下回っているかを前記通信デバイス内の前記制御回路によって検出することと、
それに応答して、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイスがハンドオーバされるべきという前記信頼されているアクセスポイントへの指示を、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイスがハンドオーバされるべきという前記信頼されているアクセスポイントへの前記指示を、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべきことを指示する第2のRRC再開要求メッセージ内の原因値を前記通信デバイス内の前記制御回路によって含むことと、
前記第2のRRC要求メッセージを前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと
を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間の前記無線条件の質を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することは、
信号対雑音プラス干渉(SINR)比、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)またはブロック誤り率(BLER)のうちの1つ以上を測定することを含み、また、
前記無線条件の質の測定に基づいて、前記通信デバイス内の前記制御回路によって、前記無線条件の質が予め定められた閾値を下回るかを検出することは、前記測定したSINR、RSRP、RSRQまたはBLERのうちの1つ以上が予め定められた閾値を下回るかを検出することを含む
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定するステップは、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであることを、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークからの指示として受信することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記信頼されていないアクセスポイントは、スタンドアローンの非パブリックネットワーク(SNPN)の一部を構成する基地局である
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記信頼されていないアクセスポイントは、無線通信のためのWi-Fi(登録商標)プロトコルを実装する住宅用ゲートウェイである
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記信頼されたアクセスポイントは、前記無線通信ネットワークの一部を構成するインフラストラクチャ機器である
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
現在の通信セッションが、マルチアクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションである
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
要求された前記サービスが、保証ビットレート(GBR)サービスである
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントを介して、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから、前記無線通信ネットワークの前記コアネットワークの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記通信デバイスに前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記通信デバイスに要求された前記サービスを、前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
【請求項19】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間で測定された無線の質および運搬状態を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が行われるべきであるかを、受信した前記測定された前記無線の質および前記運搬状態に基づいて判定することと、
を含み、また、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を受信する前記信頼されているアクセスポイントと、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することを含む
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記信頼されているアクセスポイントを介して、前記信頼されていないアクセスポイントからまたは前記通信デバイスから測定された前記無線の質および前記運搬状態を受信することと、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された無線の質および運搬状態を受信することと
を含む
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、測定された前記無線の質および前記運搬状態は、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスの測定値である
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信している旨の指示を含む非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいるという前記通信デバイスからの要求を前記信頼されているアクセスポイントが受信したという指示を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することと、
それに応じて、前記信頼されているアクセスポイントでサービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと
を含む
請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへハンドオーバすべきという前記通信デバイスからの要求を前記信頼されているアクセスポイントが受信したという指示を、前記信頼されているアクセスポイントから前記コアネットワークの前記送受信機回路によって受信することと、
前記信頼されているアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が実行されるべきかを判定することと
を含む
請求項18に記載の方法。
【請求項24】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを、前記信頼されているアクセスポイントの前記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
【請求項25】
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された無線の質および運搬状態の指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することと、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および運搬状態の指示を、前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって前記コアネットワークに送信することと
を含む
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することは、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)状態表示メッセージ内の測定された前記無線状態の質の前記指示を受信することを含む
請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することは、
RRC再開メッセージ内の測定された前記無線の質および運搬状態の前記指示を受信することを含む
請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップは、
前記信頼されているアクセスポイントが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信している旨の前記指示を前記信頼されているアクセスポイントが受信する前記コアネットワークと共に、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと、
それに応答して、前記通信デバイスが前記信頼されているアクセスポイントで再開手順を実行すべきである旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の送受信機回路によって、前記通信デバイスに送信することと
を含む
請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記通信デバイスが前記信頼されているアクセスポイントで再開手順を実行すべきである旨の前記指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の送受信機回路によって、前記通信デバイスに送信することは、
前記通信デバイスに無線アクセスネットワーク(RAN)ページングメッセージを送信することを含む
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含んだ、前記通信デバイスが前記非アクティブ状態のままとなる要求を、前記通信デバイスから前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって受信することと、
前記コアネットワークと共に、サービス品質(QoS)フロー更新手順を実行することと、
前記非アクティブ状態のままでいるための指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって前記通信デバイスに送信することと
を含む
請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記通信デバイスが、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含んだ、前記通信デバイスが前記非アクティブ状態のままとなる要求を、前記通信デバイスから前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記通信デバイスがRRC再開要求メッセージ内の前記非アクティブ状態のままでいるという前記要求を受信することと、
前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスへ前記非アクティブ状態のままでいるための指示を送信することと、
前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路回路によって、前記通信デバイスへ前記RRC再開メッセージを送信することと
を含む
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することを含む
請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することは、
前記通信デバイスが、第2のRRC要求メッセージにおいて、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を受信することを含む
請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することに応じて、
前記信頼されているアクセスポイントの前記送受信機回路が、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバする指示を前記通信デバイスに送信する
請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバする前記通信デバイスへの前記指示は、RRC再開メッセージ内で送信される
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスから、前記信頼されていないアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントの前記送受信機回路によって前記通信デバイスに提供するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信信頼されていないアクセスポイントによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップと、
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
【請求項37】
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、無線の質および運搬状態を、前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって測定することと、
該測定された前記無線の質および前記運搬状態の指示を、前記コアネットワークに前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって送信することと、
これらの測定値の受信に応答して、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを前記コアネットワークから現在受信している旨の指示を受信する前記信頼されているアクセスポイントと共に、前記コアネットワークが、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと
を含む
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記無線の質および前記運搬状態を、前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって測定することは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスを測定すること
を含み、また、
前記測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記コアネットワークに前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって送信することは、
測定した前記ジッタおよび前記パケットロスの指示を送信すること
を含む
請求項37に記載の方法。
【請求項39】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する前記通信デバイスであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに送信し、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントから受信し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを受信する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記通信デバイスは、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態であり、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
通信デバイス。
【請求項40】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するコアネットワーク内の回路であって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントを介して、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記通信デバイスに前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記通信デバイスに要求された前記サービスを提供する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
コアネットワーク内の回路。
【請求項41】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するインフラストラクチャ機器を構成する前記信頼されているアクセスポイントであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を受信し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを提供する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
信頼されているアクセスポイント。
【請求項42】
無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するインフラストラクチャ機器を構成する信頼されていないアクセスポイントであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスから受信し、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを前記通信デバイスに提供し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、かつ、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
信頼されていないアクセスポイント。
【請求項43】
請求項39に記載の通信デバイス、請求項40に記載のコアネットワーク内の回路、請求項41に記載の信頼されているアクセスポイント、および、請求項42に記載の信頼されていないアクセスポイントを具備するシステム。
【請求項44】
コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータに請求項1、18、24または36のいずれか1つに記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信デバイス、インフラストラクチャ機器、および、無線通信ネットワーク内の通信デバイスによって動作させる方法に関する。
本発明は、欧州特許出願第21155091.8号のパリ条約優先権を主張し、その内容全体は参照により本開示に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の背景を一般的に提示するためのものである。現在指名されている発明者の研究は、この背景技術の項に記載されている限りにおいて、出願時に先行技術として見なされない明細書の態様と同様に、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【0003】
3GPP(登録商標)定義のUMTSおよびLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに基づくものなどの旧世代のモバイル通信システムは、旧世代のモバイル通信システムによって提供された単純な音声およびメッセージングサービスよりも広い範囲のサービスをサポートすることができる。
例えば、LTEシステムによって提供される改善された無線インターフェースおよび拡張されたデータレートを用いて、ユーザは、以前は固定回線データ接続を介してのみ利用可能であったモバイルビデオストリーミングおよびモバイルビデオ会議などの高データレートアプリケーションを享受することができる。
したがって、このようなネットワークを配備する要求は強く、これらのネットワークのカバレージエリア、すなわち、ネットワークへのアクセスが可能な地理的場所は、急速に拡大し続けることが予想される。
【0004】
現行および将来の無線通信ネットワークは、現在のシステムがサポートするように最適化されるよりも、より広範囲のデータトラフィックプロファイルおよびタイプに関連する、さらに広範囲のデバイスとの通信を日常的かつ効率的にサポートすることが期待される。
例えば、将来の無線通信ネットワークは、複雑さが低減されたデバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセットなどを含むデバイスとの通信を効率的にサポートすることが期待される。
これらの異なるタイプのデバイスのうちのいくつかは、非常に多数の、例えば、「物のインターネット」をサポートするための低複雑度のデバイスに、配備されてもよく、典型的には比較的高いレイテンシ耐性を有する比較的少量のデータの伝送に関連付けられてもよい。
例えば、高精細度ビデオストリーミングをサポートする他のタイプのデバイスは、比較的低遅延耐性を有する比較的大量のデータの送信に関連してもよい。他のタイプのデバイスは、例えば自律車両通信や他の重要なアプリケーションに使用されるが、遅延が少なく信頼性が高いネットワークを介して伝送されるべきデータによって特徴付けられる。単一のデバイスタイプは、実行しているアプリケーションに応じて、異なる交通プロファイル/特性に関連付けられる場合もある。
【0005】
この観点から、例えば、5Gまたは新しい無線(NR)システム/新しい無線アクセス技術(RAT)システム、および、既存のシステムの将来のバージョン/リリースと呼ばれてもよいものなど、現行および将来の無線通信ネットワークが、異なるアプリケーションおよび異なる特性データトラフィックプロファイルならびに要件に関連付けられた広範囲のデバイスのための接続性を効率的にサポートすることが望まれることが予想される。
【0006】
新たなサービスの一例は、超高信頼低遅延通信(URLLC)サービスと呼ばれ、その名称が示すように、データユニットまたはパケットが高い信頼性と低い通信遅延で通信されることを要求する。新たなサービスの別の例として、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスがある。これは、最大20Gb/s をサポートする要件高容量を特徴としている。したがって、URLLCとeMBBタイプのサービスは、LTEタイプの通信システムと5G/NR通信システムの両方に対する挑戦的な例を表している。
【0007】
異なるタイプのネットワークインフラストラクチャ機器および通信デバイスの使用の増加は、新たな課題をもたらすであろう。例えば、このような課題の1つは、5Gコアネットワークの信頼されていないアクセスポイントから5Gコアネットワークの信頼されたアクセスポイントに引き渡される通信デバイスのサービス継続性を確保することである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Holma H. and Toskala A, "LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009.
【非特許文献2】3GPP TR 23.793 V16.0.0 (2018-12), "Study on access traffic steering, switch and splitting support in the 5G System (5GS) architecture", 3rd Generation Partnership Project.
【非特許文献3】3GPP TR 23.700- 93 vl.2.0, "Study on access traffic steering, switch and splitting support in the 5G System (5GS) architecture; Phase 2", 3rd Generation Partnership Project.
【非特許文献4】3GPP TS 38.331 section 5.3.8.3, "Radio Resource Control (RRC) Specification", 3rd Generation Partnership Project.
【発明の概要】
【0009】
本開示は、上述の問題のうちの少なくとも一部に対処するか、または軽減するのに役立つことができる。
【0010】
一態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、通信デバイスによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されていないアクセスポイントに、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の上記通信デバイスの送受信機回路によって送信するステップと、
現在の通信セッションを用いて上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントから上記通信デバイスの上記送受信機回路によって受信するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記通信デバイスによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記通信デバイスによって手配するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求された上記サービスを、上記通信デバイスの上記送受信機回路によって受信するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0011】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、コアネットワークの回路によって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されていないアクセスポイントを介して、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから、上記無線通信ネットワークの上記コアネットワークの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記通信デバイスに上記コアネットワークの上記送受信機回路によって提供するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記コアネットワークによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記コアネットワークによって手配するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記通信デバイスに要求された上記サービスを、上記コアネットワークの上記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0012】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、信頼されているアクセスポイントによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントと上記信頼されているアクセスポイントの間の上記通信デバイスのハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、上記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求された上記サービスを、上記信頼されているアクセスポイントの上記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0013】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、信頼されていないアクセスポイントによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の上記通信デバイスから、上記信頼されていないアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントの上記送受信機回路によって上記通信デバイスに提供するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記通信信頼されていないアクセスポイントによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップと、
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0014】
本開示のそれぞれの態様および特徴は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0015】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方が、本技術の例示であるが、本技術を限定するものではないことを理解されたい。説明される実施形態はさらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
いくつかの図を通して同じ参照番号が同一または対応する部品を示すので、以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて考察すると、本開示およびそれに付随する多くの利点が、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解される。
【
図1】本開示の特定の実施形態に従って動作するように構成されたLTEタイプのワイヤレス電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表したものである。
【
図2】本開示の特定の実施形態に従って動作するように構成された新しい無線アクセス技術(RAT)無線電気通信システムのいくつかの例示的な態様を概略的に表したものである。
【
図3】例示的な実施形態に従って構成されたインフラストラクチャ機器および通信デバイスの一例の概略ブロック図である。
【
図4】非パブリックネットワークが統合されたパブリックネットワーク(PNI-NPN)を示す模式図である。
【
図5a】パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)と、独立したコアネットワークを有するスタンドアローン非パブリックネットワーク(SNPN)とを示す模式図である。
【
図5b】パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)と、共通ユーザプレーン機能(UPF)を有するスタンドアローン非パブリックネットワーク(SNPN)とを示す模式図である。
【
図6】データ無線ベアラ、QoSフローおよびプロトコル・データ・ユニットが無線アクセスネットワーク全体にどのようにマッピングされるかを示す模式図である。
【
図7】5G NR無線通信ネットワーク内の通信デバイスによって占有され得る種々の無線リソース制御状態を示す模式図である。
【
図8】通信デバイスがRRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態に移行するRRCレジューム手順を示すフロー図である。
【
図9】RRC_INACTIVE内の通信デバイスがRRC_INACTIVE状態のままであるように指示されるRRCレジューム手順を示すフロー図である。
【
図10】例示的な実施形態による、信頼されているアクセスポイントを介してコアネットワークと通信する通信デバイスを示す模式図である。
【
図11】例示的な実施形態による、信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークと通信する通信デバイスを示す模式図である。
【
図12】
図10/
図11のデバイスに存在するプロトコルスタックの簡略化された表現を示す模式図である。
【
図13】例示的な実施形態に従って、信頼されていないアクセスポイントと信頼されたアクセスポイントとの間のハンドオーバに対してサービスの継続性が確保される通信手順を示すフロー図である。
【
図14】例示的な実施形態に従って、信頼されていないアクセスポイントと信頼されたアクセスポイントとの間のハンドオーバに対してサービスの継続性が確保される通信手順を示すフロー図である。
【
図15】例示的な実施形態に従って、信頼されていないアクセスポイントと信頼されたアクセスポイントとの間のハンドオーバに対してサービスの継続性が確保される通信手順を示すフロー図である。
【
図16】無線通信ネットワークにおける、信頼されていないアクセスポイントから信頼されたアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の例示的な実施形態に係る通信デバイスによって実行されるステップを示すフロー図である。
【
図17】無線通信ネットワークにおける、信頼されていないアクセスポイントから信頼されたアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の一例の実施形態に従って、コアネットワーク内の回路によって実行されるステップを示すフロー図である。
【
図18】信頼されていないアクセスポイントから無線通信ネットワーク内の信頼されたアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の一例の実施形態に従って、信頼されたアクセスポイントによって実行されるステップを示すフロー図である。
【
図19】信頼されていないアクセスポイントから無線通信ネットワーク内の信頼されたアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいてサービス継続性を提供する方法の一例の実施形態に従って、信頼されていないアクセスポイントによって実行されるステップを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(Long Term Evolution Advanced Radio Access Technology (4G))
図1は、一般にLTE原理に従って動作するが、他の無線アクセス技術もサポートすることができ、本明細書で説明されるような本開示の実施形態を実装するように適合させることができる、モバイル遠隔通信ネットワーク/システム100のいくつかの基本的な機能を示す概略図を提供する。
図1の様々な要素およびそれらのそれぞれの動作モードの特定の態様は、3GPP(登録商標)(RTM)機関によって管理される、関連する規格において周知であり、定義もされており、また、その議題に関する多くの書籍、例えば、Holma H.およびToskala Aの非特許文献1にも記載されている。
本明細書で特に記載されていない電気通信ネットワークの動作態様(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルおよび物理チャネルに関して)は、例えば、関連する規格およびその関連する規格に対する既知の提案された修正および追加に従った、任意の既知の技法に従って実装され得ることが理解される。
【0018】
ネットワーク100は、コアネットワーク部102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、通信デバイス104との間でデータを通信することができるカバレージエリア103(例えば、セル)を提供する。データは、基地局101から、それぞれのカバレージエリア103内の通信デバイス104に、無線ダウンリンクを介して送信される。
通信デバイス104から基地局101へは、無線アップリンクを介してデータが送信される。コアネットワーク部102は、各基地局101を介して通信デバイス104との間でデータの送受信を行うものであり、認証、モビリティ管理、課金等の機能を提供する。通信デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、モバイル無線、端末デバイスなどと呼ばれることもある。
ネットワークインフラストラクチャ機器/ネットワークアクセスノードの一例である基地局は、トランシーバ局/ノードB/ eノードB、gノードB(gNB)などと呼ばれることもある。この点で、異なる用語は、広く同等の機能性を提供する要素のための異なる世代の無線電気通信システムに、しばしば関連する。
しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、以下で説明される5Gまたはnew radioなどの異なる世代の無線電気通信システムにおいて同等に実装されてもよく、簡潔にするために、基礎となるネットワークアーキテクチャにかかわらず、特定の用語が使用されてもよい。すなわち、特定の実施例に関連する特定の用語の使用は、これらの実施例がその特定の用語に最も関連する可能性のある特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図していない。
【0019】
(新しい無線アクセス技術(5G))
図2は、本明細書で説明される本開示の実施形態による機能を提供するようにも適合され得る、以前に提案されたアプローチに基づく、New RAT無線通信ネットワーク/システム200のためのネットワークアーキテクチャを示す模式図である。
図2に示すNew RATネットワーク200は、第1の通信セル201と第2の通信セル202とを含む。各通信セル201、202は、それぞれの有線または無線リンク251、252を介してコアネットワーク構成要件210と通信する制御ノード(集中ユニット)221、222を備える。
また、各制御ノード221、222は、それぞれのセル内の複数の分散ユニット(無線アクセスノード/遠隔送受信ポイント(TRP))211、212とも通信している。この場合も、これらの通信は、それぞれの有線または無線リンクを介して行うことができる。
分散ユニット211、212は、ネットワークに接続された通信デバイスに無線アクセスインターフェースを提供する役割を果たす。
各分散ユニット211、212は、カバレージエリア(無線アクセスフットプリント)241、242を有し、制御ノード221、222の制御下にある分散ユニット211、212のカバレージエリア241、242の総和は、それぞれの通信セル201、202のカバレージを共に定義する
各分散ユニット211、212は、無線信号の送受信のための送信機回路(受信機回路)と、それぞれの分散ユニット211、212を制御するように構成されたプロセッサ回路(コントローラ回路)とを含む。
【0020】
広大なトップレベルの機能性の観点から、
図2に表されるNew RAT通信ネットワークのコアネットワーク部210は、
図1に表されるコアネットワーク12に対応すると広く考慮することができる。それぞれの制御ノード221、222およびそれらの関連する分散ユニット/TRP211、212は、
図1の基地局11に対応する機能性を提供すると広く考慮することができる。
ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの構成要件およびワイヤレス通信システムのより従来の基地局型の構成要件を包含するために使用されてもよい。手元のアプリケーションに応じて、それぞれの分散ユニットと通信デバイスとの間の無線インターフェース上でスケジュールされる伝送をスケジュールする義務は、制御ノード/集中ユニット、および/または、分散ユニット/TRPにあるといってもよい。
【0021】
図2には、第1の通信セル201のカバレージエリア内にある通信デバイスすなわちUE260が示されている。したがって、この通信デバイス260は、第1の通信セル201に関連する分散ユニット211のうちの1つを介して、第1の通信セル内の第1の制御ノード221と信号を交換することができる。
いくつかの場合、所与の通信デバイスの通信は、分散ユニットのうちの1つだけを介してルーティングされるが、いくつかの他の実装形態では、所与の通信デバイスに関連する通信が、例えばソフトハンドオーバの場合(シナリオ)および他の場合において、2つ以上の分散ユニットを介してルーティングされ得ることが理解される。
【0022】
図2の例では簡略化のために、2つの通信セル201、202および1つの通信デバイス260が示されているが、実際にはシステムは、より多数の通信デバイスにサービスを提供する (それぞれの制御ノードおよび複数の分散ユニットによってサポートされる) より多数の通信セルを備えることができることが理解される。
【0023】
図2は、本明細書で説明される原理によるアプローチが採用され得るNew RAT通信システム用に提案されたアーキテクチャの単なる一例を表し、本明細書で開示される機能は、異なるアーキテクチャを有する無線通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解される。
【0024】
したがって、本明細書で説明される本開示の例示的な実施形態は、
図1および
図2に示される例示的なアーキテクチャなど、様々な異なるアーキテクチャによる無線電気通信システム/ネットワークにおいて実装され得る。したがって、任意の所定の実装における特定の無線通信アーキテクチャは、本明細書に記載する原理にとって主要な重要性がないことが理解される。
この点に関して、本開示の例示的な実施形態は一般に、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードと通信デバイスとの間の通信状況で説明することができ、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードおよび通信デバイスの特定の性質は、目前の実装形態のためのネットワークインフラストラクチャに依存することになる。
例えば、いくつかの場合では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、
図1に示されるようなLTEタイプ基地局11のような基地局を備えてもよく、他の例では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、
図2に示される種類の制御部/制御ノード221、222および/またはTRP 211、212を備えてもよい。
【0025】
通信デバイス270と、gNB 101または制御ノード221とTRP 211との組合せとして考えられる例示的なネットワークインフラストラクチャ機器272とのより詳細な説明を
図3に示す。
図3に示すように、通信デバイス270は、矢印274によって概して示されるように、無線アクセスインターフェースのインフラストラクチャ機器272にアップリンクデータを送信するように示されている。
UE 270は、矢印288によって概して示されるように、無線アクセスインターフェースのリソースを介してインフラストラクチャ機器272によって送信されたダウンリンクデータを受信するように示されている。
図1および
図2と同様に、インフラストラクチャ機器272は、インフラストラクチャ機器272のコントローラ280へのインターフェース278を介して、(
図1のコアネットワーク102または
図2のコアネットワーク210に対応してもよい)コアネットワーク276に接続される。
インフラストラクチャ機器272は、さらに、
図3に示されていないように、無線間アクセスネットワークノード・インターフェースによって、他の同様のインフラストラクチャ機器に接続されてもよい。
【0026】
インフラストラクチャ機器272は、アンテナ284に接続された受信機282と、アンテナ284に接続された送信機286とを含む。これに対応して、通信デバイス270は、アンテナ294から信号を受信する受信機292と、同様にアンテナ294に接続された送信機296とに接続されたコントローラ290を含む。
【0027】
コントローラ280は、インフラストラクチャ機器272を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明するように、所望の機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。
これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、または、プロセッサ回路における適切に構成された機能として実装され得る。
したがって、コントローラ280は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて、本明細書に記載される所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路から構成することができる。
送信機286および受信機282は、従来の構成による信号処理、無線周波数フィルタ、増幅器、および回路を含んでもよい。送信機286、受信機282およびコントローラ280は、表現を容易にするために別個の要素として
図3に概略的に示されている。
しかしながら、これらの回路素子の機能性は例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または、1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。
インフラストラクチャ機器272は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素を備え得ることが理解される。
【0028】
それに対応して、通信デバイス270のコントローラ290は、送信機296および受信機292を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、またはプロセッサ回路において適切に構成された機能として実装され得る。
従って、コントローラ290は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路を備えることができる。
同様に、送信機296および受信機292は、従来の構成による信号処理、無線周波数フィルタ、増幅器、および回路を含んでもよい。
送信機296、受信機292およびコントローラ290は、表現を容易にするために別個の要素として
図3に概略的に示されている。
しかしながら、これらの回路素子の機能性は、例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ(複数可)/チップセット(複数可)を使用して、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。
理解されるように、通信デバイス270は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素、例えば、電源、ユーザインターフェースなどを備えるが、これらは簡潔にするために
図3には示されていない。
【0029】
コントローラ280、290は、不揮発性メモリのようなコンピュータ可読媒体に記憶される命令を実行するように構成されてもよい。本明細書に記載する処理ステップは、例えば、コンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って動作する、不揮発性メモリであってもよいランダム・アクセス・メモリと共にマイクロプロセッサによって実行されてもよい。
【0030】
図3において、インフラストラクチャ機器272は、通信デバイス270にコアネットワーク276へのアクセスを提供する。インフラストラクチャ機器272は、インフラストラクチャ機器272を制御するオペレータ、それを所有するオペレータ、またはその他責任を負うオペレータの観点から、コアネットワーク276への「信頼されたアクセスポイント」と見なされてもよい。例えば、オペレータは、インフラストラクチャ機器272を配備する責任を負ってもよい。
しかし、インフラストラクチャ機器272がオペレータによって制御または所有されていない場所に配備されている場合(例えば、インフラストラクチャ機器272が、個人の家庭にあるWi-Fi(登録商標)プロトコルを実装しているレジデンシャルゲートウェイである場合や、例えばオペレータが所有していない工場にあるスタンドアローンの非パブリックネットワーク(SNPN)である場合)、インフラストラクチャ機器272は、オペレータの観点から、コアネットワーク276に対する「信頼されていないアクセスポイント」と見なされてもよい。
【0031】
5G「非公衆回線網」(NPN)の配備は、プライベートネットワークにおけるURLLC、eMBB、mMTCなどの5Gサービスの支援を提供する。NPNでは、5Gネットワーク機能が5Gサービスにアクセスする通信デバイスに物理的に近いため、通信の信頼度とレイテンシが増加する可能性がある。さらに、NPNは、公衆ネットワーク上で、より高いセキュリティを提供し、ネットワークのオペレータは、ネットワーク内の通信デバイスの認可をより高度に制御する。NPNの例は、以下で説明する公衆ネットワーク統合非プライベートネットワーク(PNI-NPN)とSNPNである。
【0032】
図4は、PNI-NPNの一例を示す。
図4において、通信デバイス410(UE 270の一例でもある)は、gNB 406を介して、プライベートコアネットワーク404またはパブリックコアネットワーク402のいずれかと無線リンク408を介して通信を実行している。
PNI-NPNでは、
図4に示すように、gNB 406は、プライベートネットワーク404とパブリックネットワーク402の両方に接続されている。すなわち、gNB 406は、パブリックネットワーク404とプライベートネットワーク402への共通のアクセスポイントである。
【0033】
対照的に、
図5aは、SNPNの例を示す。
図5aにおいて、通信デバイス514は、プライベートgNB 510を介してプライベートコアネットワーク502との無線リンク512上での通信を実行している。この例では、プライベートgNB 510は、プライベートコアネットワーク504に接続されているが、 (それ自身のパブリックgNB 508を有する) パブリックコアネットワーク502に接続されていない。
この例では、オペレータがパブリックgNB 508を担当し、第2の別の人物/会社がプライベートgNB 510を担当する。この例では、プライベートgNB 510は、オペレータの視点からは信頼できないアクセスポイントと見なしてもよい。
【0034】
いくつかの例では、SNPNはコアネットワーク502をPLMNと共有してもよい。他の例では、SNPNは、コアネットワーク502の一部をPLMNと共有してもよい。例えば、
図5bに示されるように、PLMNおよびSNPNは、後述するように、マルチアクセスPDU (MA-PDUセッション)を確立するために、共通のユーザプレーン機能(UPF)518を共有してもよい。
【0035】
いくつかの例では、SNPNは、パブリックネットワーク502から物理的に区別された無線スペクトルおよび加入者データベースを使用する。SNPNは、(例えば音声サービスへのアクセスを提供するために) ファイアウォールを備えたエッジノードを介してパブリックネットワーク502にリンクしてもよい。
【0036】
5Gは、信頼されたアクセスポイントと信頼されていないアクセスポイントを含む単一または複数のアクセスネットワークを介して、同じデータネットワークまたは異なるデータネットワークに対して複数のプロトコル・データ・ユニット(PDU)セッションを確立するUEをサポートする。このようなセッションは、「マルチアクセスPDU (MA-PDU)セッション」と呼ばれる。MA-PDUのためのセッション確立手順は、非特許文献2に記載されている。
【0037】
図6に、UE 602およびNRノード604(例えば、コアネットワークへの信頼されたまたは信頼されていないアクセスポイント)を含む無線アクセスネットワーク全体を通して、どのようにデータ無線ベアラ、QoSフローおよびプロトコルデータユニット(PDU)がマッピングされるかを示す。
また、
図6には、ユーザプレーン機能606(UPF)として知られる5Gコアネットワークのネットワーク機能が示されている。UPF 606は、当業者には理解されるように、5Gアーキテクチャにおいて、相互接続データネットワークのためのパケットルーティングおよび転送、パケットインスペクション、QoS処理、ならびに外部PDUセッションを担当する。
【0038】
UE 602は、PDUセッション608を介してUPFと通信する。3つのQoSフロー610、612、614はPDUセッション608に属し、無線ベアラ(DRB)616および620に関連づけられる。1つのPDUセッションが1つ以上のDRBにマッピングされ、1つのPDUセッションが複数のQoSフローを持ってもよく、UE 602によってサポートされる複数のPDUセッションがあってもよい。
【0039】
5Gコアネットワークから受信した各インターネットプロトコル(IP)パケットには、QoSフロー610、612、614などの特定のQoSを割り当てることができる。QoSフローの各々は、QoSフローIDによって特徴付けられ、サービス品質要求(例えば、保証ビットレート(GBR)、最大ビット速度、最大待ち時間、許容パケット損失率等の1つ以上)に関連付けられてもよい。したがって、UE 602はQoSフロー610、612、614のそれぞれに関連するパラメータを認識する。5Gコアネットワークに接続されたNRノード604は、QoSフローも認識する。
【0040】
NRノード604は、DRB616および620であり得るUEとの論理接続を確立する。
図6に示されるような5Gシステムアーキテクチャに従って、1つのDRB(DRB 616など)を使用して、2つのQoSフロー(QoSフロー610および612など)に関連するパケットデータを伝送してもよい。この柔軟性に対応するために、NRノード604は、各QoSフローと各DRBとの間のマッピングを格納するマッピングテーブルを保持してもよい。
このテーブルを使用すると、NRノード604は、QoSフロー610、612、614を介して5Gコアネットワークから受信したパケットを、UE 602への送信のために適切なデータ無線ベアラ616、620に割り当てることができる。
【0041】
MA-PDUの場合、低QoSトラフィックは、アクセストラフィックステアリング、スイッチング、および分割(ATSSS)ルールに従って、信頼されたアクセスポイントと信頼されていないアクセスポイントの間で分割、切り替え、かつステアリングされることがある。しかしながら、このようなGBRトラフィックのような高いQoSトラフィックに対しては、高いQoSを維持するべきである。したがって、GBRトラフィックは同時に1つのアクティブ経路しか持たない可能性がある。言い換えると、GBRトラフィックは、信頼されたアクセスまたは信頼されていないアクセスのいずれかを通過するが、両方を同時に通過することはない。ATSSSの強化については、非特許文献3で説明されている。
【0042】
特定のシナリオでは、UEは、MA-PDUセッションを使用して、信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークとの無線通信を実行してもよい。UEが非アクティブ状態に入り、後で信頼されたアクセスポイントに引き渡される場合、以下で説明するように、サービスの継続性を確保するためにMA-PDUセッションを確実に維持できるようにする際に技術的な問題が発生する。
【0043】
図7に示すように、NR無線通信ネットワークの一部を形成するUEは、3つの無線リソース制御状態: RRC_CONNECTED状態706(本明細書では「接続状態」と呼ぶ)、RRC_INACTIVE状態710(本明細書では「非アクティブ状態」と呼ぶ)、およびRRC_IDLE 702状態(本明細書では「アイドル状態」と呼ぶ)のうちの1つを占有してもよい。
【0044】
アイドル状態702では、UEは、専用のリソースを持たず、自身のモビリティを管理するために必要なアクションを実行する以外に、ユーザデータを送受信しない。また、UEは、各gNBによってブロードキャスト制御チャネル(BCCH)上で送信されるブロードキャスト信号を監視することにより、ページングの監視を実行する。コアネットワークは、トラッキングエリア内のUEの位置を認識し、UE AS (アクセス層)コンテキストを持たず、UEがセル(C-RNTI)内に一意の識別子を持たないので、ユーザデータ送信のための物理リソースをスケジュールできない。
【0045】
接続状態706において、UEは、RRC接続を確立し、データを送受信するための専用リソースを有する。コアネットワークは、セルレベルでのUEの位置を認識し、UEコンテキストを持ち、それにより、ユーザデータ送信のための物理リソースのスケジューリングを可能にする。なぜなら、UEは、セル(C-RNTI)内でそのUEに固有の一時IDが割り当てられ、したがって、UEは、コアネットワークによって直接アドレス指定できるからである。
【0046】
非アクティブ状態710では、UEは、無線通信ネットワークとの間で小さなデータ伝送を行うことができる。コアネットワークは、UEが非アクティブ状態であることを認識せず、したがって、UEが接続状態706のときにUEとコアネットワークの間で確立されたトンネルを解放しない。
【0047】
非アクティブ状態710では、UEはアクセス層(AS)コンテキストを保持する。UE中のASコンテキストの保存は非特許文献4で以下のように指定される。
UE非アクティブASコンテキスト、現在のKgNBおよびKRRCintキー、ROHC状態、DRBマッピング規則への保存されたQoSフロー、ソースPCellで使用されるC-RNTI、ソースPCellのセルIDおよび物理セルID、NR PSCellのReconfigurationWithSync内のspCellConfigCommon(設定されている場合)、ならびに、以下のものを除くその他すべてのパラメータで保存される。
- PCellのReconfigurationWithSync内のパラメータ;
- NR PSCell のReconfigurationWithSync 内のパラメータ(設定されている場合);
- E-UTRA PSCellのMobilityControlInfoSCG内のパラメータ(設定されている場合);
- servingCellConfigCommonSIB。
【0048】
図7は、アイドル状態702、非アクティブ状態710、および接続状態706の間で、UEがどのように遷移するかを示している。アイドル状態702のUEがRRC接続を確立する場合、UEはアイドル状態702から矢印716によって示されるように接続状態706に遷移する。逆に、UEは、矢印718によって示されるように、そのRRC接続を解除する(そして、そのC-RNTIを解除する)ことによって、接続状態706からアイドル状態702に移行することができる。
【0049】
矢印712によって示されるように、UEは、RRC中断設定メッセージを受信する場合、接続状態706から非アクティブ状態710に移行することができる。この場合、節電のために、UEと接続状態706の基地局との間の無線リンクはダウンされるが、コアネットワーク内のアクセスモビリティおよび管理機能(AMF)への論理リンクと、UPFへのユーザデータトンネルとはそのまま残る。コアネットワークは、UEに対して非アクティブ状態が存在することを認識せず、UEを接続状態706であるかのように扱う。
【0050】
矢印714に示す再開手順を介して、UEは非アクティブ状態710から接続状態706に遷移する。UEは、RRC再開手順を開始して、以前にサスペンドされたRRC接続を再開することができる。具体的には、UEは、SRBまたはDRBを再開するか、もしくはRNA更新を行うことができる。
【0051】
UEとネットワーク間の無線リンクに障害が発生した場合、UEは、非アクティブ状態710からアイドル状態702に移行してもよい。
【0052】
RRC再開手順の例を
図8および
図9に示す。
図8において、非アクティブ状態710のUE 802は、ステップ806においてそのRRC接続を再開するための要求をコアネットワーク804に送信する。コアネットワーク804は、UE 802を非アクティブ状態710から接続状態706に移行することを決定し得る。したがって、ステップ808において、コアネットワーク804は、UE 802に、非アクティブ状態710から接続状態706へ遷移するように指示するために、RRC再開メッセージ808をUE 802に送信する。
【0053】
図9において、非アクティブ状態710内のUE 902は、ステップ906において、コアネットワーク904にRRC接続を再開する要求を送信する。
図8のシナリオとは対照的に、コアネットワーク904は、UE 802を非アクティブ状態710に維持することを決定し得る。したがって、ステップ908で、コアネットワーク904は、UE 902に、その構成をサスペンドするための指示を含むRRC解放メッセージを送信する。
【0054】
UEは、UEとコアネットワークの間に即時のトラフィックがないが、近い将来はそうである可能性が高い非アクティブ状態のままにしておくと有利である。非アクティブ状態のUEは上記のようにASコンテキストを保持するため、アイドル状態から接続状態への遷移よりも、非アクティブ状態から接続状態への遷移が速くなる。
【0055】
上述のように、RRC接続を確立するプロセスの一部として、かつ、異なる種類の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を実行するために、セル内の接続モードのUEまたは特定の無線チャネルが識別するために使用される。RNTIのタイプには、次のものが含まれる。
- P-RNTI : ページングRNTI。ページングメッセージに使用する。
- SI-RNTI : システム情報RNTI。SIBメッセージの送信に使用される。
- RA-RNTI :ランダムアクセスRNTI。PRACH応答に使用される。
- C-RNTI :セルRNTI。RACH後の特定のUEへの送信に使用される。
- T-CRNTI : 一時C-RNTI。主にRACH中に使用。
- SPS-C-RNTI : 半永続的なスケジューリングC-RNTI。
- TPC-PUCCH-RNTI : 送信電力制御物理アップリンク制御チャネル(Transmit Power Control-Physical Uplink Control Channel)-RNTI。
- TPC-PUSCH-RNTI :送信.
【0056】
上述のように、特定のシナリオでは、UEは、MA-PDUセッションを使用して、信頼されたアクセスポイントを介して、コアネットワークとの無線通信を実行してもよい。UEが非アクティブ状態になり、信頼できないアクセスポイントを介してサービスを確立する場合、以下で説明するように、サービスの継続性を確保するためにMAPDUセッションを確実に維持できるようにする際に技術的な問題が発生する。
【0057】
図10は、gNB 1010のカバレージエリア1008内のgNB 1010を介してコアネットワーク1012と無線リンク1004を介して通信するUE 1006を示している。
gNB 1010および住宅用ゲートウェイ1002は、コアネットワークへの有線接続1014および1016をそれぞれ有する。gNB 1010は、「信頼されたアクセスポイント」の一例である。住宅ゲートウェイ1002は、「信頼されないアクセスポイント」の一例である。例えば、Wi-Fi(登録商標)プロトコルは、住宅用ゲートウェイ1002または他の無線ローカルエリアネットワーク内に実装されてもよい。
図10に示すように、信頼されないアクセスポイント1002は、gNB 1010のオペレータが所有していない場所(例えば、個人のプライベートホーム)に配備してもよい。信頼できないアクセスポイント1002は、接続1016によって示されるように、コアネットワーク1012へのUEのアクセスを提供するように構成される。
【0058】
他の例では、住宅ゲートウェイは、UE 1006にコアネットワーク1012へのアクセスを提供するgNB 1010を担当するオペレータの制御下にない任意のハードウェアであってもよい。他の例では、住宅用ゲートウェイ1002は、上の
図5aまたは
図5bを参照して説明したように、SNPN内のプライベートコアネットワークに接続されたプライベートgNBであってもよい。
【0059】
後で、gNB 1010は、上述の
図7に関して説明したように、接続モードから非アクティブモードに移行するようにUE 1006に指示することができる。しかしながら、いくつかの例では、UE 1006は、例えば予め定められた期間、UE 1006とコアネットワーク1012との間にトラフィックがないので、接続モードから非アクティブモードに移行するように命令されている。しかしながら、上述したように、コアネットワーク1012は、UE 1006が非アクティブ状態であることを認識しない。
この場合、節電のためにUE 1006と接続状態のgNB 1010間の無線リンク1004は停止されるが、UE 1006は前述のようにASコンテキストを保持する。
【0060】
図11に示すように、UE 1006のユーザは、その後、非アクティブ状態のまま、信頼できないアクセスポイント1002のカバレージエリア内を移動することができる。いくつかの例(
図11には示されていない)では、UE 1006は、信頼できないアクセスポイント1002のカバレッジエリアと、信頼できるアクセスポイント1010のカバレッジエリア1008の両方に同時に存在する可能性がある。
例えば、信頼されたアクセスポイントのカバレージエリア1008は、
図11の信頼されていないアクセスポイント1002および/またはUE 1006を含むように拡張されていないが、UE 1006および/または信頼されていないアクセスポイント1002は、いくつかの例では信頼されたアクセスポイントのカバレージエリア1008内にある可能性がある。その後、ユーザは、UE 1002を使用してサービスを要求するか、または、要求が、例えば、XRまたはゲームサービスが屋内で開始されるか、もしくは住宅ゲートウェイを介して接続されるとき、というポリシーに基づいて行われる。
一例では、要求はMA-PDUセッション上で提供されるサービスに対するものであってもよい。サービスを開始するユーザに応答して、UE 1006は、信頼されていないアクセスポイント1002と無線接続1014を構成する。UE 1006は、例えば当業者には理解されるように、ATSSルールによって接続を行うように指示されるので、信頼されていないアクセスポイントではなく信頼されているアクセスポイントに接続することができる。
【0061】
信頼されていないアクセスポイント1002に接続するUE 1006に応答して、信頼されていないアクセスポイント1002はコアネットワーク1012に通知を送信し、UE 1006がサービスを要求したことをコアネットワーク1012に通知することができる。
【0062】
UE 1006がサービスを要求したという通知を受信すると、コアネットワーク1012は、信頼されていないアクセスポイント1002を介して、要求されたサービスをUEに提供することができる。
【0063】
コアネットワーク1012は、UE 1006がサービスを要求したことをgNB 1010に通知する場合としない場合がある。いくつかの例では、コアネットワーク1012は、サービス(例えばATSSSポリシーに基づく)は信頼されていないネットワーク上でしか提供できないため、UE 1006がサービスを要求したことをgNB 1010に知らせないと決定することがある。
【0064】
コアネットワーク1012がUE 1006がサービスを要求したことをgNB 1010に通知しない場合、UE 1006は非アクティブ状態のままとなる。このような例では、gNB 1010は、PDUセッション、QoSフロー、UEコンテキストなど、信頼されていないアクセスポイント1002を介してUE 1006に提供されるサービスに関連する情報を認識しない。したがって、既存の技術によれば、gNB 1010は、ハンドオーバが実行されたときに、UE 1006のための新しいセッションを確立しなければならない。
これは、サービスのために新しいセッションを確立しなければならないので、信頼されていないアクセスポイント1002と信頼されているアクセスポイント1010との間のUE 1006のハンドオーバに要する時間が長くなる結果となる。さらに、gNB 1010はサービスのQoSを認識しないので、gNB 1010はUE 1006のために十分な量の無線リソースを予約しなくてもよい。1つの例では、サービスのQoSが高く(GBRサービス)、gNBがサービスを提供するのに十分な無線リソースを予約していない。
別の例では、サービスのQoS が低く、gNB 1010が予約したリソースが多すぎて、リソースが無駄になっている。
【0065】
他の例では、コアネットワーク1012は、新しいサービスがGBR(Guaranteed Bit Rate)サービスである場合、UE 1006が新しいサービスを要求したことをgNB 1010に通知することを決定してもよい。このような例では、gNB 1010は、UE 1006が将来のポイントで引き渡されることを期待し、GBRサービスは、ハンドオーバの間に厳しいパケットロス要件を有するか、または、ハンドオーバが行われた後にgNB 1010内に特別なリソースを予約することを要求し得る。
しかし、コアネットワーク612がgNB 1010にUE 1006がサービスを要求したことを通知しても、gNB 1010はUE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002を介してサービスを受信していることを認識しない。したがって、gNBはUEにRANページングメッセージを送信し、
図8で説明したようにUE 1006に再開手順の開始を促すことができ、これによりUE 1006は接続状態に移行することができる。
UE 1006は既に信頼されていないアクセスポイント1002を介してサービスを受信しているので、UEを接続モードに移行すると、電力が無駄になる可能性がある。さらに、UE 1006はgNB 1010を介してサービスを受けていないので、gNB 1010は、その後、UE 1006を非アクティブ状態に戻してもよい。
【0066】
後の時点で、UE 1006は、信頼されていないアクセスポイント1022のカバレッジエリアの外側に移動してもよい(例えば、ユーザは、UE 1006と外側に戻ってもよい)。したがって、サービスの継続性を確保するために、UE 1006は信頼されていないアクセスポイント1002からgNB 1010に渡されるべきである。しかしながら、既存の技術によれば、上述のように、UE 1006は、ハンドオーバの間、非アクティブ状態になる。
【0067】
広義には、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、通信デバイスによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されていないアクセスポイントに、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の上記通信デバイスの送受信機回路によって送信するステップと、
現在の通信セッションを用いて上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントから上記通信デバイスの上記送受信機回路によって受信するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記通信デバイスによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記通信デバイスによって手配するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求された上記サービスを、上記通信デバイスの上記送受信機回路によって受信するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0068】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、コアネットワークの回路によって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されていないアクセスポイントを介して、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから、上記無線通信ネットワークの上記コアネットワークの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記通信デバイスに上記コアネットワークの上記送受信機回路によって提供するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記コアネットワークによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記コアネットワークによって手配するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記通信デバイスに要求された上記サービスを、上記コアネットワークの上記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0069】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、信頼されているアクセスポイントによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントと上記信頼されているアクセスポイントの間の上記通信デバイスのハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、上記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ上記通信デバイスをハンドオーバした後に、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求された上記サービスを、上記信頼されているアクセスポイントの上記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0070】
別の態様によれば、本技術の開示された実施形態は、無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するために、信頼されていないアクセスポイントによって実行される方法を提供することができる。
この方法は、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、上記信頼されているアクセスポイントを介して上記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の上記通信デバイスから、上記信頼されていないアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから要求されたサービスを、上記信頼されていないアクセスポイントの上記送受信機回路によって上記通信デバイスに提供するステップと、
上記信頼されていないアクセスポイントから上記信頼されているアクセスポイントへの上記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、上記通信信頼されていないアクセスポイントによって判定するステップと、
上記ハンドオーバに先立って、上記信頼されていないアクセスポイントを介して上記コアネットワークから上記通信デバイスへ要求された上記サービスを提供するために使用される上記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、上記信頼されているアクセスポイント用に上記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップと、
を含み、
上記現在の通信セッションに関する上記情報は、上記通信デバイスが上記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された上記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む。
【0071】
図12は、いくつかの実施形態に係る
図10および
図11に示される装置内に存在し得るプロトコルスタックの単純化を概略的に示す。
図12に示すように、UE 1006は、共通の非アクセスストラタム(NAS)層1202に接続された5Gアクセスストラタム(AS)層および/またはWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206を有し得る。いくつかの実施形態において、住宅用ゲートウェイ1002が実装されたWi-Fi(登録商標)プロトコルを有する場合、住宅用ゲートウェイ1002は、UE 1006内のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206に対応するピアWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1208を有する。
いくつかの実施形態において、住宅用ゲートウェイ1002は、SNPNの一部を構成し、住宅用ゲートウェイ1002は、分散型ユニット(DU)プロトコルスタック1210を有する。gNBは、住宅用ゲートウェイ1002内のDUプロトコルスタック1210に対応するピアDUプロトコルスタック1214を有する。明確にするために、コアネットワーク1012内のプロトコルスタックは示されていない。
図12に示すように、ユーザがサービスを要求すると、UEにサービスを提供するためのQoSフローがUE 1006のNAS層1006にセットアップされる。
破線は、信頼されていないアクセス用にUE 1006とコアネットワーク1012との間でプロトコル・データ・ユニットを送信する経路を示し、その一方で、実線は、信頼されているアクセス用にUE 1006とコアネットワーク1012との間で送信プロトコル・データ・ユニットのための経路を示す。
【0072】
図13は、信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010へUE 1006をハンドオーバする決定がなされるまで、UE 1006が新たなサービス要求を行ったことをgNB 1010が認識しない一実施形態の通信手順を示す。
【0073】
最初に、UE 1006は、
図10の状況と同様に、gNB 1010のような信頼されたアクセスポイントを介して、少なくとも1つのPDUセッションおよびDRBとコアネットワーク1012と通信することができる。続いて、ステップ1314において、gNB 1010が、UE 1006が設定をサスペンドすべきであるという指示を含むRRC解放メッセージをUE 1006に送信する場合、UE 1006は、非アクティブ状態に移行することができる。上述のように、UE 1006は、上述のように非アクティブ状態である間、ASコンテキストを保持する。
【0074】
その後、UE 1006は、信頼されていないアクセスポイントのカバレッジエリアに入る可能性がある。例えば、UE 1006は、Wi-Fi(登録商標)が実装された住宅ゲートウェイ1002のカバレッジポイント内に持ち込まれ得る。ステップ1315において、UE 1006は住宅用ゲートウェイ1002との接続を確立する。例えば、ATSSSポリシーのために、UE 1006は、gNB 1010ではなく住宅用ゲートウェイ1002と接続してもよい。
【0075】
続いて、UE 1006のユーザは、コアネットワーク1012からサービス(例えばGBRサービス)を要求することができる。したがって、ステップ1316において、UE 1202のNAS層は、サービスの要求をUE 1006内のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206に提出してもよい。UE 1006内のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206は、ステップ1318において、要求を住宅用ゲートウェイ1002に転送する。
ステップ1320では、N2インターフェースを使用して、住宅用ゲートウェイ1002とコアネットワーク1012との間の制御プレーン上で要求を送信する。ステップ1322において、UE 1006は、コアネットワーク1012からサービスを受信している。
【0076】
ただし、将来的にはWi-Fi(登録商標)信号が失敗し始める可能性がある。一例を挙げると、Wi-Fi(登録商標)は短距離技術であるので、UE 1006が住宅用ゲートウェイ1002から所定の距離以上離れると、Wi-Fi(登録商標)信号は失敗する可能性がある。例えば、UE 1006のユーザは、住宅ゲートウェイ1002が配置されているハウスの外に移動する可能性がある。
【0077】
例示的な実施形態によれば、
図13に示すように、Wi-Fi(登録商標)信号が故障しているかを検出することに応じて、住宅用ゲートウェイ1002は、ステップ1326に示すように、住宅用ゲートウェイ1002とUE 1006との間で無線条件の測定値をコアネットワーク1012のUPFに送信する。このような測定には、ジッタおよび/またはパケットロス測定が含まれる。ジッタ測定は、当業者に理解されるように、受信パケットの遅延における変動に関連している。
いくつかの例では、ジッタ測定は、ノードにおける処理遅延(例えば、AMF、セッション管理機能(SMF)および/またはUPFのようなコアネットワークエンティティ内の処理)と、スケジューリング決定または再送による伝送遅延を説明することができる。無線インターフェースの場合、例えば、UEの電波状態が悪い場合、無線でのハイブリッド自動反復要求(HARQ)再送信によって、伝送遅延の変動が発生することがある。有線インターフェースの場合、伝送遅延の変動はネットワークの輻輳による可能性がある。
【0078】
あるいは、無線条件の測定は、UE 1006によって行われてもよい。この実施形態では、
図14に示すように、UE 1006のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206は、ステップ1328でUE AS層1202に測定値を提供する。次いで、UE AS層1202は、ステップ1330において、無線LAN状態指示で(または再開要求の一部として)測定値をgNB 1010に転送することができる。次いで、gNB 1010は、測定値をコアネットワーク1012のUPF上に転送することができる。
【0079】
図13または
図14に示されるいずれの実施形態においても、コアネットワーク1012のUPFは、ステップ1334において無線条件の測定値を検出する。無線条件の測定値の検出に応答して、UPFはステップ1336および1338に示すように、信頼されていないASからPDUセッション/QoSフローの信頼されていないASへの切り替えを開始し、gNBに向けて新たなサービス/PDUセッション/QoSフローを確立する。
【0080】
gNB 1010は、UE 1006がサービスを要求したことを認識するようになったので、ステップ1340でRANページングメッセージを送信し、UE 1006に対して(
図8または
図9に示すような) RRC再開手順1342を開始するように促すことができる。
【0081】
ある実施形態では、信頼されていないアクセスポイント1002は、SNPNであってもよい。この実施形態では、SNPNのgNB(例えばgNB 510)は、電波と運搬との間のジッタ測定の分割についてUPFに通知する指示をUPFに送信してもよい。このような実施形態では、UEのAMF/SMFは、UEコンテキストを維持するgNB 510を制御してもよい。その後、AMFは新たなサービス/QoSフローが追加されるようにgNBに信号を送信し、UPFとgNBの間に新しいトンネルを確立することができる。
【0082】
いくつかの実施形態において、UE 1006は、UE 1006によってなされた測定された無線条件に基づいて、UE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010に渡されるべきであると決定することができる。このような実施形態では、コアネットワーク1012のUPFに対してユーザプレーンパスが確立された後、UE AS 1204は、信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010にUE 1006を渡すべきであることを、RRC再開手順を介してgNB 1010に通知してもよい。
次に、AMF、SMFおよび/またはUPFは、gNB 1010へのベアラ/QoSフローを確立する。例えば、
図14を参照すると、UE 1006は、ステップ1328の後、測定された無線条件に基づいて、UE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010に渡されるべきであることを決定することができる。この実施形態では、ステップ1330から1338はオプションである。
換言すれば、UE 1006は、この実施形態における無線条件の測定品質をUPFに通知してはならない。続いて、UE 1006は、再開手順(再開手順1342など)の一部として、UE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010に渡されるべきことを示す指示をgNB 1010に送信することができる。
【0083】
図13および
図14を参照して説明した実施形態では、UE 1006と信頼されていないアクセスポイント1002との間の無線条件の品質の測定値をコアネットワーク1012に提供することにより、UE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002から信頼されているアクセスポイント1010に渡されたときに、コアネットワーク1012がgNB 1010との間でQoSフロー更新を実行するための最適な時間を決定できるようになる。
このような実施形態では、遅延の異なる原因を分離するために、上述のように、遅延測定は無線およびトランスポートネットワーク上で分割される。このため、UPFはジッタの蓄積が無線条件の悪さや運搬の混雑によるものかどうかを認識することができる。ジッタの蓄積が電波状態の悪さによるものである場合、UPFが他のノードに切り替わってもよい。対照的に、ジッタの蓄積が運搬の輻輳によるものである場合、運搬の輻輳は異なるルート上で類似している可能性があるため、スイッチは必要ない場合がある。
このような実施形態は、ジッタ絶縁破壊に関するUPF知識を改善し、UPFが、信頼されていないアクセスポイント1002を介してサービスがUE 1006に提供されることから、信頼されているアクセスポイント1010にUE 1006によって提供されることに切り替えられるべき最適な時間を決定し得るようにする。
【0084】
図15は、ハンドオーバ判定が行われる前に、UE 1006が新しいサービス要求を行ったことをgNB 1010が認識する一実施形態の通信手順を示す。
ある実施形態では、UE NASは、UE 1006と住宅用ゲートウェイ1002の両方におけるAS層1204、1210およびWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206、1208のためのQoSフローセットアップ方法をトリガすることができる。
【0085】
最初に、UE 1006は、
図10の状況と同様に、gNB 1010のような信頼されているアクセスポイントを介して、少なくとも1つのPDUセッションおよびDRBを備えたコアネットワーク1012と通信することができる。続いて、ステップ1514において、gNB 1010が、UE 1006が設定をサスペンドすべきであるという指示を含むRRC解放メッセージをUE 1006に送信する場合、UE 1006は、非アクティブ状態に移行することができる。UE 1006 は、前述のように非アクティブ状態の間、ASコンテキストを保持する。
【0086】
その後、UE 1006は、信頼されていないアクセスポイントのカバレッジエリアに入る可能性がある。例えば、UE 1006は、Wi-Fi(登録商標)が実装された住宅ゲートウェイ1002のカバレッジポイント内に持ち込まれ得る。ステップ1515において、UE 1006は住宅用ゲートウェイ1002との接続を確立する。例えば、ATSSSポリシーのために、UE 1006は、gNB 1010ではなく住宅用ゲートウェイ1002と接続してもよい。
【0087】
続いて、UE 1006のユーザは、コアネットワーク1012からサービス(例えばGBRサービス)を要求することができる。したがって、ステップ1516において、UE 1202のNAS層は、サービスの要求をUE 1006内のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206に提出してもよい。UE 1006内のWi-Fi(登録商標)プロトコルスタック1206は、ステップ1518において、要求を住宅用ゲートウェイ1002に転送する。
ステップ1520では、N2インターフェースを使用して、住宅用ゲートウェイ1002とコアネットワーク1012の間の制御プレーン上で要求を送信する。
【0088】
ステップ1521において、UE 1006のNAS層1202は、UE 1006内のAS層1204に対して、UE 1006がサービスの要求を行ったことを通知する。それに応じて、UE 1006のAS層1204は、ステップ1522においてgNB 1010にRRC再開要求(これは、それぞれ
図8および
図9の再開要求806および906に広義に対応してもよい)を提出する。しかし、技術のRRC再開要求メッセージ806、906とは対照的に、UE 1006は再開要求1522に新たな原因値を含み、信頼されていないアクセスを介してサービスを受信することをUE 1006が好むことをgNB 1010に通知し、この手順の最後でUEを非アクティブ状態に保つことができる。
また、再開要求1522は、サービスがMA-PDUセッションを介してUE 1006に提供されているという指示を含んでもよい。したがって、RRC再開要求1522は、gNB 1010に、UE 1006が信頼されていないアクセスポイント1002を介してサービスを受信していることを認識させるために使用される。これにより、Wi-Fi(登録商標)信号が失敗し(1530)、UE 1006がgNB 1010に対してハンドオーバされるまで、UE 1006が不必要に接続状態に入ることを防ぐ。
【0089】
再開要求1522の受信に応答して、gNBは、コアネットワーク1010とのQoSフロー更新1524を実行する(これは、前述のQoSフロー更新1336に大まかに対応してもよい)。次いで、gNB 1010は、ステップ1526でUEコンテキストを更新し、その後、UE 1006に非アクティブ状態を維持するように命令する指示を含むRRCレジューム・メッセージ1528をUE 1006に送信することができる。UE 1006に非アクティブ状態のままにするように指示する指示を送信すると、UE 1006がデフォルトのセル構成を適用せず、gNBが新しいベアラでUEコンテキストを更新できるようになる。
いくつかの実施形態では、gNBは、再開手順の一部として、UEを接続状態に移行させることができる。このような実施形態では、UEは、UEが信頼されていないアクセスポイントを介してサービスを受信していることをgNBに知らせる、接続モードでWLAN接続ステータスレポートを送信してもよい。
【0090】
その後、UE 1006は、信頼されていないアクセスポイントとの接続性が失われた、または、失われようとしていることを検出してもよい。例えば、UE 1006は、UE 1006と信頼されていないアクセスポイントとの間の電波条件の品質を測定し、電波条件の品質が事前定義された閾値を下回るかを判定してもよい。いくつかの実施形態において、UE 1006は、例えば、信号対雑音プラス干渉(SINR)比、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)またはブロック誤り率(BLER)を測定してもよい。
測定されたSINR、RSRP、RSRQまたはBLERが予め定められた閾値を下回る場合、UE 1006は無線条件の品質が予め定められた閾値を下回ると判定することができる。その応答として、UE 1006は、UE 1006が信頼されていないネットワーク1002を介してサービスを受信することから、gNB 1010を介してサービスを受信することに切り替えるべきであるという指示を含む第2のRRC要求メッセージ1532を送信することができる。この指示は、RRC要求メッセージ1532の中に原因値として含まれてもよい。
【0091】
第2のRRC再開要求1532の受信に応答して、gNB 1010は、gNB 1010を介してサービスを提供するためにUPFに指示1534を送ることができる。次に、gNB 1010は、第2のRRC再開メッセージ1536をUE 1006に送信し、UE 1006に接続状態への移行を指示する。その後、コアネットワークからgNB 1010を介してUE 1006にサービスが提供される。
【0092】
例示的な実施形態では、
図15を参照して説明したように、RRC再開要求1520を使用して、gNB 1010に、UE 1006が信頼されていないアクセスポイントを介してサービスを受信していることを認識させることができる。これにより、Wi-Fi(登録商標)信号が失敗し1530、UE 1006がgNB 1010にハンドオーバされるまで、UE 1006が不必要に接続状態に入ることを防ぐ。さらに、RRC再開要求は、gNB 1010にUE 1006コンテキストを更新させてもよい。つまり、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへのトラフィックのスイッチは、ハンドオーバ中にはるかに速く行われるので、サービスの継続性が確保される。
【0093】
図16は、無線通信ネットワークにおける、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の例示的な実施形態に係る通信デバイスによって実行されるステップを示すフロー図である。
上述したように、「信頼されているアクセスポイント」は、コアネットワークへのアクセスを提供するインフラストラクチャ機器であってもよい。インフラストラクチャは、インフラストラクチャ機器を管理したり、所有したり、責任を負うオペレータの視点から信頼される。例えば、オペレータは、インフラストラクチャ機器を配備する責任を負ってもよい。
しかし、インフラストラクチャ機器がオペレータによって制御または所有されていない場所に配備されている場合(例えば、インフラストラクチャ機器が、プライベート個人の家庭にあるWi-Fi(登録商標)プロトコルを実装している住宅ゲートウェイや、オペレータが所有していない工場にあるSNPNなど)、または、別のオペレータによって配備されている場合、インフラストラクチャ機器は、オペレータの観点からコアネットワークへの「信頼されていないアクセスポイント」と見なされることがある。
【0094】
開始ポイントの後、通信デバイスは、ステップS1602において、信頼されていないアクセスポイントを介して無線通信ネットワークのコアネットワークから信頼されていないアクセスポイントへサービスを受信する要求を送信する。通信デバイスは、信頼されているアクセスポイントを介したコアネットワークとの以前の通信セッションからのコンテキストを保持する非アクティブ状態である。通信デバイスによって保持されるコンテキストは、上述のようにASコンテキストであってもよい。
【0095】
ステップS1604で、通信デバイスは、現在の通信セッションを使用して、信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークから要求されたサービスを受信する。要求されたサービスは、例えばGBRサービスであってもよい。
【0096】
ステップS1606で、通信デバイスは、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスに対するハンドオーバ手順を実行すべきであると判定する。
【0097】
ステップS1608で、通信デバイスは、信頼されているアクセスポイントが、要求されたサービスをコアネットワークから通信デバイスに提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、ハンドオーバの前に信頼されているアクセスポイントを介して受信するように手配する。現在の通信セッションに関する情報には、少なくとも、通信デバイスが信頼されていないアクセスポイントを介して要求されたサービスを現在受信しているという指示が含まれる。
【0098】
ステップS1610で、通信デバイスは、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバ後に、信頼されているアクセスポイントを介してコアネットワークから要求されたサービスを受信する。いくつかの例では、信頼されているアクセスポイントは、通信デバイスが、ハンドオーバ後に信頼されているアクセスポイントを介してコアネットワークから要求されたサービスを受信する前に、通信デバイスを接続モードに移行することができる。ステップS1610の後、手順は終了する。
【0099】
図17は、無線通信ネットワークにおける、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の一例の実施形態に従って、コアネットワーク内の回路によって実行されるステップを示すフロー図である。
開始ポイントの後、無線通信ネットワークのコアネットワークの送受信機(トランシーバ)回路は、ステップS1702で信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークからサービスを受信する要求を、信頼されていないアクセスポイントを介して通信デバイスから受信する。通信デバイスは、信頼されているアクセスポイントを介したコアネットワークとの以前の通信セッションからのコンテキストを保持する非アクティブ状態である。
【0100】
ステップS 1704で、コアネットワークの送受信機回路は、信頼されていないアクセスポイントを介して通信デバイスに、現在の通信セッションを使用して要求されたサービスを提供する。
【0101】
ステップS1706において、コアネットワークは、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスに対するハンドオーバ手順を実行すべきであると判定する。
【0102】
ステップS1708で、コアネットワークは、要求されたサービスをコアネットワークから通信デバイスに提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、ハンドオーバの前に、信頼されていないアクセスポイントを介して受信するように、信頼されているアクセスポイントに手配する。現在の通信セッションに関する情報には、少なくとも、通信デバイスが信頼されていないアクセスポイントを介して要求されたサービスを現在受信しているという指示が含まれる。
【0103】
ステップS1710で、コアネットワークの送受信機回路は、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバ後に、信頼されているアクセスポイントを介して、要求されたサービスを通信デバイスに提供する。ステップS1710の後、手順は終了する。
【0104】
図18は、信頼されていないアクセスポイントから無線通信ネットワーク内の信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおいて、サービス継続性を提供する方法の一例の実施形態に従って、信頼されているアクセスポイントによって実行されるステップを示すフロー図である。
開始ポイントの後、信頼されているアクセスポイントは、ステップS1802において、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスに対するハンドオーバ手順が実行されるべきであると判定する。
【0105】
ステップS1804では、信頼されていないアクセスポイントと信頼されているアクセスポイントとの間の通信デバイスのハンドオーバに先立って、信頼されていないアクセスポイントを介して、コアネットワークから通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、信頼されていないアクセスポイントから受信する。現在の通信セッションに関する情報には、少なくとも、通信デバイスが信頼されていないアクセスポイントを介して要求されたサービスを現在受信しているという指示が含まれる。
【0106】
ステップ1806で、信頼されているアクセスポイントの送受信機回路は、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバ後に、信頼されているアクセスポイントを介してコアネットワークから要求されたサービスを提供する。ステップS1806の後、手順は終了する。
【0107】
図19は、ステップS1902において、無線通信ネットワークにおける信頼されていないアクセスポイントから信頼されていないアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス連続性を提供する方法の例示的な実施形態に係る、信頼されていないアクセスポイントによって実行されるステップを示すフロー図である。
開始ポイントの後、信頼されていないアクセスポイントの送受信機回路は、通信デバイスから、信頼されていないアクセスポイントを介して無線通信ネットワークのコアネットワークからサービスを受信する要求を受信する。通信デバイスは、信頼されているアクセスポイントを介したコアネットワークとの以前の通信セッションからのコンテキストを保持する非アクティブ状態である。
【0108】
ステップS1904において、信頼されていないアクセスポイントのトランシーバ回路は、現在の通信セッションを使用して、信頼されていないアクセスポイントを介して、コアネットワークから要求されたサービスを通信デバイスに提供する。
【0109】
ステップS1906において、信頼されていないアクセスポイントは、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスに対するハンドオーバ手順を実行すべきであると判定する。
【0110】
ステップS1908で、信頼されていないアクセスポイントは、要求されたサービスをコアネットワークから通信デバイスに提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、ハンドオーバの前に信頼されていないアクセスポイントを介して受信するように、信頼されているアクセスポイントに手配する。現在の通信セッションに関する情報には、少なくとも、通信デバイスが信頼されていないアクセスポイントを介して要求されたサービスを現在受信しているという指示が含まれる。
ステップS1908の後、手順は終了する。
【0111】
当業者は、本明細書で定義されるインフラストラクチャ機器および/または通信デバイスが、前の段落で議論された様々な構成および実施形態に従ってさらに定義されてもよいことをさらに理解する。本明細書に定義され、説明されるインフラストラクチャ機器および通信デバイスは、本開示内容によって定義されるもの以外の通信システムの一部を構成してもよいことが、当業者にさらに理解される。
【0112】
以下の番号付けされた段落は、本技術のさらなる例示的な態様および特徴を提供する。
段落1. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスの送受信機回路によって送信するステップと、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを、前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
段落2. 前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配する前記ステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間の無線の質および運搬の状態を測定することと、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された指示を前記コアネットワークに送信すること、および、その測定値の受信に応じて、前記信頼できないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスが要求された前記サービスを現在受信している旨の指示を受信している信頼されているアクセスポイントと、前記コアネットワークが、サービスの品質(QoS)セットアップ手順を実行することと、
を含む
段落1に記載の方法。
段落3. 前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記信頼されたアクセスポイントへ前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を送信することは、
前記通信デバイス内の制御回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された前記指示を、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)状況表示メッセージ内に含むことと、
前記通信デバイス内の送受信機回路によって、前記コアネットワークに転送するための前記信頼されているアクセスポイントに前記WLANを送信することと
を含む
段落2に記載の方法。
段落4. 前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記信頼されたアクセスポイントへ前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を送信することは、
前記通信デバイス内の制御回路によって、RRC再開メッセージにおいて前記無線の質および前記運搬の状態の測定された前記指示を含むことと、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記コアネットワークに転送するための前記信頼されているアクセスポイントへ前記RRC再開メッセージを送信することと
を含む
段落2または3に記載の方法。
段落5. 前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間の前記無線の質および前記運搬の状態を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスを測定することを含み、また、
前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって、前記無線の質および運搬の状態の測定された前記指示を前記コアネットワークに送信することは、
前記測定したジッタおよびパケットロスの指示を送信することを含む
段落1~4のいずれか1つに記載の方法。
段落6. 前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する前記要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに、前記通信デバイスの前記送受信機回路によって送信する前記ステップは、
前記通信デバイス内の非アクセスストラタム(NAS)プロトコル層によって、前記通信デバイス内のアクセス(AS)プロトコル層に前記サービスを受信するための前記要求を送信することと、
それに応じて、前記通信デバイスの前記送受信機回路が、前記サービスを受信するための前記要求を送信することと
を含む
段落1に記載の方法。
段落7. 前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記通信デバイスによって手配する前記ステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含む前記非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいる要求を、前記信頼されているアクセスポイントに、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと、
前記非アクティブ状態のままとなるための指示を、前記信頼されているアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信することと
を含む
段落1または6に記載の方法。
段落8. 前記非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいる要求を、前記信頼されているアクセスポイントに、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することは、
前記通信デバイスが非アクティブ状態に留まることを望んでいることを示すRRC再開要求メッセージにおける原因値を、通信デバイス内の制御回路によって含み、
前記RRC再開要求メッセージを、前記信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信すること、および、前記非アクティブ状態のままでいるための前記指示を、前記信頼されているアクセスポイントから、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記非アクティブ状態のままとなるための指示を含むRRC再開メッセージを、前記信頼されているアクセスポイントから前記通信デバイスの前記送受信機回路によって受信すること
を含む
段落7に記載の方法。
段落9. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間の無線条件の質を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することを含み、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定する前記ステップは、
前記無線条件の質の測定に基づいて、前記無線条件の質が予め定められた閾値を下回っているかを前記通信デバイス内の前記制御回路によって検出することと、
それに応答して、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイスがハンドオーバされるべきという前記信頼されているアクセスポイントへの指示を、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと
を含む
段落1~8のいずれか1つに記載の方法。
段落10. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイスがハンドオーバされるべきという前記信頼されているアクセスポイントへの前記指示を、前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべきことを指示する第2のRRC再開要求メッセージ内の原因値を前記通信デバイス内の前記制御回路によって含むことと、
前記第2のRRC要求メッセージを前記信頼されているアクセスポイントに前記通信デバイス内の前記送受信機回路によって送信することと
を含む
段落9に記載の方法。
段落11. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間の前記無線条件の質を、前記通信デバイス内の前記制御回路によって測定することは、
信号対雑音プラス干渉(SINR)比、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)またはブロック誤り率(BLER)のうちの1つ以上を測定することを含み、また、
前記無線条件の質の測定に基づいて、前記通信デバイス内の前記制御回路によって、前記無線条件の質が予め定められた閾値を下回るかを検出することは、前記測定したSINR、RSRP、RSRQまたはBLERのうちの1つ以上が予め定められた閾値を下回るかを検出することを含む
段落9または10に記載の方法。
段落12. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信デバイスによって判定するステップは、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであることを、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークからの指示として受信することを含む
段落1から11のいずれか1つに記載の方法。
段落13. 前記信頼されていないアクセスポイントは、スタンドアローンの非パブリックネットワーク(SNPN)の一部を構成する基地局である
段落1~12のいずれか1つに記載の方法。
段落14. 前記信頼されていないアクセスポイントは、無線通信のためのWi-Fi(登録商標)プロトコルを実装する住宅用ゲートウェイである
段落1~13のいずれか1つに記載の方法。
段落15. 前記信頼されたアクセスポイントは、前記無線通信ネットワークの一部を構成するインフラストラクチャ機器である
段落1~14のいずれか1つに記載の方法。
段落16. 現在の通信セッションが、マルチアクセスプロトコルデータユニット(MA-PDU)セッションである
段落1~15のいずれか1つに記載の方法。
段落17. 要求された前記サービスが、保証ビットレート(GBR)サービスである
段落1~16のいずれか1つに記載の方法。
段落18. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントを介して、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから、前記無線通信ネットワークの前記コアネットワークの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記通信デバイスに前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記通信デバイスに要求された前記サービスを、前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
段落19. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間で測定された無線の質および運搬状態を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が行われるべきであるかを、受信した前記測定された前記無線の質および前記運搬状態に基づいて判定することと、
を含み、また、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を受信する前記信頼されているアクセスポイントと、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することを含む
段落18に記載の方法。
段落20. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントとの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記信頼されているアクセスポイントを介して、前記信頼されていないアクセスポイントからまたは前記通信デバイスから測定された前記無線の質および前記運搬状態を受信することと、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された無線の質および運搬状態を受信することと
を含む
段落19に記載の方法。
段落21. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、測定された前記無線の質および前記運搬状態は、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスの測定値である
段落19または20に記載の方法。
段落22. 前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されていないアクセスポイント用に前記コアネットワークによって手配するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信している旨の指示を含む非アクティブ状態のままで前記通信デバイスがいるという前記通信デバイスからの要求を前記信頼されているアクセスポイントが受信したという指示を、前記コアネットワーク内の前記送受信機回路によって受信することと、
それに応じて、前記信頼されているアクセスポイントでサービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと
を含む
段落18に記載の方法。
段落23. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記コアネットワークによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへハンドオーバすべきという前記通信デバイスからの要求を前記信頼されているアクセスポイントが受信したという指示を、前記信頼されているアクセスポイントから前記コアネットワークの前記送受信機回路によって受信することと、
前記信頼されているアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用の前記ハンドオーバ手順が実行されるべきかを判定することと
を含む
段落18に記載の方法。
段落24. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを、前記信頼されているアクセスポイントの前記送受信機回路によって提供するステップと
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
段落25. 前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された無線の質および運搬状態の指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することと、
前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および運搬状態の指示を、前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって前記コアネットワークに送信することと
を含む
段落24に記載の方法。
段落26. 前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することは、
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)状態表示メッセージ内の測定された前記無線状態の質の前記指示を受信することを含む
段落24に記載の方法。
段落27. 前記通信デバイスが、前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間で測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記通信デバイスから前記信頼されたアクセスポイント内の送受信機回路によって受信することは、
RRC再開メッセージ内の測定された前記無線の質および運搬状態の前記指示を受信することを含む
段落2に記載の方法。
段落28. 前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップは、
前記信頼されているアクセスポイントが、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信している旨の前記指示を前記信頼されているアクセスポイントが受信する前記コアネットワークと共に、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと、
それに応答して、前記通信デバイスが前記信頼されているアクセスポイントで再開手順を実行すべきである旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の送受信機回路によって、前記通信デバイスに送信することと
を含む
段落24に記載の方法。
段落29. 前記通信デバイスが前記信頼されているアクセスポイントで再開手順を実行すべきである旨の前記指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の送受信機回路によって、前記通信デバイスに送信することは、
前記通信デバイスに無線アクセスネットワーク(RAN)ページングメッセージを送信することを含む
段落28に記載の方法。
段落30. 前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を、前記信頼されているアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップは、
前記通信デバイスが、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含んだ、前記通信デバイスが前記非アクティブ状態のままとなる要求を、前記通信デバイスから前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって受信することと、
前記コアネットワークと共に、サービス品質(QoS)フロー更新手順を実行することと、
前記非アクティブ状態のままでいるための指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって前記通信デバイスに送信することと
を含む
段落28に記載の方法。
段落31. 前記通信デバイスが、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを現在受信しているという前記指示を含んだ、前記通信デバイスが前記非アクティブ状態のままとなる要求を、前記通信デバイスから前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって受信することは、
前記通信デバイスがRRC再開要求メッセージ内の前記非アクティブ状態のままでいるという前記要求を受信することと、
前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスへ前記非アクティブ状態のままでいるための指示を送信することと、
前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路回路によって、前記通信デバイスへ前記RRC再開メッセージを送信することと
を含む
段落30に記載の方法。
段落32. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記信頼されているアクセスポイントによって判定するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することを含む
段落30または31に記載の方法。
段落33. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することは、
前記通信デバイスが、第2のRRC要求メッセージにおいて、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を受信することを含む
段落31に記載の方法。
段落34. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバされるべき旨の指示を、前記信頼されているアクセスポイント内の前記送受信機回路によって、前記通信デバイスから受信することに応じて、
前記信頼されているアクセスポイントの前記送受信機回路が、前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバする指示を前記通信デバイスに送信する
段落32または33に記載の方法。
段落35. 前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントにハンドオーバする前記通信デバイスへの前記指示は、RRC再開メッセージ内で送信される
段落34に記載の方法。
段落36. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する方法であって、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスから、前記信頼されていないアクセスポイントの送受信機回路によって受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントの前記送受信機回路によって前記通信デバイスに提供するステップと、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを、前記通信信頼されていないアクセスポイントによって判定するステップと、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップと、
を含み、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
方法。
段落37. 前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に前記信頼されていないアクセスポイントによって手配するステップは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、無線の質および運搬状態を、前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって測定することと、
該測定された前記無線の質および前記運搬状態の指示を、前記コアネットワークに前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって送信することと、
これらの測定値の受信に応答して、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを前記コアネットワークから現在受信している旨の指示を受信する前記信頼されているアクセスポイントと共に、前記コアネットワークが、サービス品質(QoS)セットアップ手順を実行することと
を含む
段落36に記載の方法。
段落38. 前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信するときに、前記無線の質および前記運搬状態を、前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって測定することは、
前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントから要求された前記サービスを受信しているときに、前記通信デバイスと前記信頼されていないアクセスポイントの間のジッタおよびパケットロスを測定すること
を含み、また、
前記測定された前記無線の質および前記運搬状態の前記指示を、前記コアネットワークに前記信頼されていないアクセスポイント内の前記送受信機回路によって送信することは、
測定した前記ジッタおよび前記パケットロスの指示を送信すること
を含む
段落37に記載の方法。
段落39. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供する前記通信デバイスであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントに送信し、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントから受信し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを受信する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記通信デバイスは、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態であり、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
通信デバイス。
段落40. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するコアネットワーク内の回路であって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介してコアネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されていないアクセスポイントを介して、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の通信デバイスから受信するステップと、
現在の通信セッションを用いて要求されたサービスを、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記通信デバイスに前記コアネットワークの前記送受信機回路によって提供し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記通信デバイスに要求された前記サービスを提供する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
コアネットワーク内の回路。
段落41. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するインフラストラクチャ機器を構成する前記信頼されているアクセスポイントであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、
前記信頼されていないアクセスポイントと前記信頼されているアクセスポイントの間の前記通信デバイスのハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求されたサービスを提供するために使用される現在の通信セッションに関する情報を受信し、かつ、
前記信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへ前記通信デバイスをハンドオーバした後に、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求された前記サービスを提供する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
信頼されているアクセスポイント。
段落42. 無線通信ネットワークにおいて、信頼されていないアクセスポイントから信頼されているアクセスポイントへの通信デバイスのハンドオーバにおけるサービス継続性を提供するインフラストラクチャ機器を構成する信頼されていないアクセスポイントであって、
信号を送受信するように構成された送受信機回路と、
前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記無線通信ネットワークのコアネットワークからのサービスを受信する要求を、前記信頼されているアクセスポイントを介して前記コアネットワークとの以前の通信セッションからコンテキストを保持する非アクティブ状態の前記通信デバイスから受信し、
現在の通信セッションを用いて前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから要求されたサービスを前記通信デバイスに提供し、
前記信頼されていないアクセスポイントから前記信頼されているアクセスポイントへの前記通信デバイス用のハンドオーバ手順が実行されるべきであるかを判定し、かつ、
前記ハンドオーバに先立って、前記信頼されていないアクセスポイントを介して前記コアネットワークから前記通信デバイスへ要求された前記サービスを提供するために使用される前記現在の通信セッションに関する情報を受信するように、前記信頼されているアクセスポイント用に手配する
ように前記送受信機回路と組み合わせて構成された制御回路と
を具備し、
前記現在の通信セッションに関する前記情報は、前記通信デバイスが前記信頼されていないアクセスポイントを介して要求された前記サービスを現在受信しているという指示を少なくとも含む
信頼されていないアクセスポイント。
段落43. 段落39に記載の通信デバイス、段落40に記載のコアネットワーク内の回路、段落41に記載の信頼されているアクセスポイント、および、段落42に記載の信頼されていないアクセスポイントを具備するシステム。
段落44. コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータに段落1、18、24または36のいずれか1つに記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0113】
発明を明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニット、回路、および/またはプロセッサを参照して実施形態を説明したことが理解される。しかしながら、本発明の実施形態から逸脱することなく、異なる機能ユニット、回路、および/またはプロセッサ間の機能における任意の適切な分散が使用されることは明らかである。
【0114】
本明細書で説明された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形態で実装される。本明細書で記載された実施形態は、任意選択で、1つ以上のデータプロセッサおよび/またはデジタル信号プロセッサ上で実行されるコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。任意の実施形態における部品および構成要件が、任意の適切な方法で物理的に、機能的に、および論理的に実装される。
実際、機能は、単一のユニットで、複数のユニットで、または他の機能ユニットの一部として実装され得る。したがって、本開示の実施形態は、単一のユニットで実装されてもよく、または異なるユニット、回路、および/またはプロセッサの間で物理的および機能的に分散されてもよい。
【0115】
本開示は、いくつかの実施形態に関連して説明されたが、本明細書に記載された特定の形態に限定されることは意図されていない。さらに、本開示の特徴は、特定の実施形態に関連して説明されているように見えるが、当業者は、説明された実施形態の種々の特徴が、本技法を実施するのに適した任意の方法で組み合わされ得ることを認識する。
【国際調査報告】