(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】レンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュール
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20240125BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20240125BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546093
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-09-27
(86)【国際出願番号】 KR2022001642
(87)【国際公開番号】W WO2022164275
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0012063
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0012981
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015649
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0016743
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ソン ユン サン
(72)【発明者】
【氏名】アン サン フン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨン チュ
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
【Fターム(参考)】
2H044BE02
2H044BE07
2H044BE10
2K005CA04
2K005CA14
2K005CA23
2K005CA40
2K005CA44
2K005CA53
(57)【要約】
実施例に係るレンズ駆動装置は、第1フレームと、前記第1フレームの内側空間に配置され、前記第1フレームに対して相対的に移動可能な第1移動部と、前記第1移動部の内側に配置されるレンズモジュールと、前記第1フレームと前記第1移動部との間に配置されるガイド部材と、を含み、前記ガイド部材は、前記第1フレームの内側面と前記第1移動部の外側面との間に配置され、前記第1移動部は、前記ガイド部材によってガイドされて、第1軸及び第2軸のそれぞれを基準に回転移動が可能に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フレームと、
前記第1フレームの内側空間に配置され、前記第1フレームに対して相対的に移動可能な第1移動部と、
前記第1移動部の内側に配置されるレンズモジュールと、
前記第1フレームと前記第1移動部との間に配置されるガイド部材と、を含み、
前記ガイド部材は、前記第1フレームの内側面と前記第1移動部の外側面との間に配置され、
前記第1移動部は、前記ガイド部材によってガイドされて、第1軸及び第2軸のそれぞれを基準に回転移動が可能に配置される、レンズ駆動装置。
【請求項2】
前記第1移動部の外側面は、光軸方向に形成された曲面を含む、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1フレームの前記内側面は、前記ガイド部材が配置される溝を含み、
前記ガイド部材は、前記曲面と前記溝との間に配置される、請求項2に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第1フレームの上部または下部に配置される第1弾性部材を含み、
前記第1弾性部材、前記第1移動部の前記外側面、及び前記第1フレームの前記内側面の間に前記ガイド部材が配置される、請求項3に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記ガイド部材の上端の位置が、前記第1フレームに前記第1弾性部材が結合される領域よりも高く、
前記第1弾性部材は、前記第1フレームと結合される結合領域と前記ガイド部材に接触する接触領域とを有し、
前記結合領域は、前記ガイド部材と水平方向上で重なるように配置される、請求項3に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記第1弾性部材は、
前記第1フレームの上部に配置される複数の上部弾性部材と、
前記第1フレームの下部に配置される複数の下部弾性部材と、を含み、
前記ガイド部材は、
前記複数の上部弾性部材のそれぞれに対応する複数の上部ボールと、
前記複数の下部弾性部材のそれぞれに対応する複数の下部ボールと、を含む、請求項4または請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記第1移動部は、第1駆動部材を含み、
前記第1フレームと第2駆動部材とを含む固定部を含み、
前記第1駆動部材と前記第2駆動部材との相互作用による電磁力によって前記第1移動部が前記固定部に対して相対的に移動する、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記第1移動部は、第2フレーム及び前記第2フレームと結合されるセンサ部を含み、
前記センサ部は、イメージセンサ及び前記イメージセンサが配置されるセンサ基板を含む、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記センサ部は、前記センサ基板上に配置され、フィルターが配置されるセンサベースを含み、前記センサベースを介して前記第2フレームと結合される、請求項8に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
前記ガイド部材は、複数のボールを含む、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、レンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種携帯端末機の普及が広く一般化され、無線インターネットサービスが商用化されるにつれて、携帯端末機に関する消費者のニーズも多様化しており、多様な種類の付加装置が携帯端末機に装着されている。
【0003】
その中で代表的なものとして、被写体を写真や動画で撮影するカメラモジュールがある。一方、最近のカメラモジュールは、前記イメージセンサとレンズとの間の間隔を自動調節してレンズの焦点距離を整列するオートフォーカスAF(autofocus)機能を果たすことができる。
【0004】
また、カメラモジュールは、ズームレンズ(zoom lens)を通じて遠距離の被写体の倍率を増加または減少させて撮影するズームアップ(zoom up)またはズームアウト(zoom out)のズーミング(zooming)の機能を果たすことができる。
【0005】
また、最近、カメラモジュールは、画像安定化IS(Image Stabilization)技術を採用して、不安定な固定装置、あるいはユーザの動きや振動や衝撃に起因するカメラの動きによる映像の揺れを補正または防止する技術が採用されている。
【0006】
しかし、上記のような従来のカメラモジュールは、移動部を前記ガイド部材及び前記固定部に加圧するためにヨーク及びマグネットを必須に備えなければならず、これによって磁界干渉が発生して動作信頼性が低下することがある。
【0007】
また、上記のような従来のカメラモジュールでは、外部衝撃によって前記移動部が前記固定部から分離されるという問題が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例は、移動部を固定部に加圧するための別のマグネット及びヨークなしで移動部を固定部に安定して支持できるカメラモジュールを提供することを目的とする。また、移動部と固定部(または前記ガイド部材)との間の摩擦力を調節するためのヨーク及びマグネットを除去して、前記マグネットによって発生する磁界干渉を解決することができるレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供することを目的とする。
【0009】
また、実施例においては、外部衝撃時にレンズ駆動装置を構成する構成要素が互いに分離される技術的問題を解決できるレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供することを目的とする。
【0010】
提供される実施例において、解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた他の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施例に係るレンズ駆動装置は、第1フレームと、前記第1フレームの内側空間に配置され、前記第1フレームに対して相対的に移動可能な第1移動部と、前記第1移動部の内側に配置されるレンズモジュールと、前記第1フレームと前記第1移動部との間に配置されるガイド部材と、を含み、前記ガイド部材は、前記第1フレームの内側面と前記第1移動部の外側面との間に配置され、前記第1移動部は、前記ガイド部材によってガイドされて、第1軸及び第2軸のそれぞれを基準に回転移動が可能に配置される。
【0012】
また、前記第1移動部の外側面は、光軸方向に形成された曲面を含む。
【0013】
また、前記第1フレームの前記内側面は、前記ガイド部材が配置される溝を含み、前記ガイド部材は、前記曲面と前記溝との間に配置される。
【0014】
また、前記第1フレームの上部または下部に配置される第1弾性部材を含み、前記第1弾性部材、前記第1移動部の前記外側面、及び前記第1フレームの前記内側面の間に前記ガイド部材が配置される。
【0015】
また、前記ガイド部材の上端の位置が、前記第1フレームに前記第1弾性部材が結合される領域よりも高く、前記第1弾性部材は、前記第1フレームと結合される結合領域と前記ガイド部材に接触する接触領域とを有し、前記結合領域は、前記ガイド部材と水平方向上で重なるように配置される。
【0016】
また、前記第1弾性部材は、前記第1フレームの上部に配置される複数の上部弾性部材と、前記第1フレームの下部に配置される複数の下部弾性部材と、を含み、前記ガイド部材は、前記複数の上部弾性部材のそれぞれに対応する複数の上部ボールと、前記複数の下部弾性部材のそれぞれに対応する複数の下部ボールと、を含む。
【0017】
また、前記第1移動部は、第1駆動部材を含み、前記第1フレームと第2駆動部材とを含む固定部を含み、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材との相互作用による電磁力によって前記第1移動部が前記固定部に対して相対的に移動する。
【0018】
また、前記第1移動部は、第2フレーム及び前記第2フレームと結合されるセンサ部を含み、前記センサ部は、イメージセンサ及び前記イメージセンサが配置されるセンサ基板を含む。
【0019】
また、前記センサ部は、前記センサ基板上に配置され、フィルターが配置されるセンサベースを含み、前記センサベースを介して前記第2フレームと結合される。
【0020】
また、前記ガイド部材は、複数のボールを含む。
【0021】
また、前記複数のボールは、前記第1移動部の前記外側面の円周方向に沿って配置される。
【0022】
また、前記複数のボールは、前記第1移動部の前記外側面の上部領域と下部領域に配置されるボールとを含む。
【0023】
また、前記上部領域は、上側に行くほど前記外側面が内側を向くように形成された第1曲面が形成された領域であり、前記下部領域は、下側に行くほど前記外側面が内側を向くように形成された第2曲面が形成された領域である。
【0024】
また、前記第1移動部の前記外側面は、前記第1曲面と前記第2曲面との間に段差が形成される。
【0025】
また、前記第1曲面が有する第1曲率半径は、前記第2曲面が有する第2曲率半径よりも小さい。
【0026】
また、前記第1曲面が有する第1曲率を延長して形成される仮想の第1円の中心は、前記第2曲面が有する第2曲率を延長して形成される仮想の第2円の中心と同一である。
【0027】
一方、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部と、前記固定部に対して相対的に移動可能に配置される第1移動部と、前記固定部と前記移動部との間に配置されるガイド部材と、前記固定部及び前記ガイド部材上に配置される第1弾性部材と、を含み、前記ガイド部材の上端の位置は、前記第1フレームに前記第1弾性部材が結合される領域よりも高い。
【0028】
また、前記固定部は、前記ガイド部材が配置される溝を含み、前記ガイド部材は、前記溝内に配置される第1部分と、前記溝の上に突出する第2部分とを含む。
【0029】
また、前記第1弾性部材は、前記第1フレームと結合される結合領域と前記ガイド部材に接触する接触領域とを有し、前記接触領域は、前記ガイド部材を加圧するように配置される。
【0030】
一方、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部と、前記固定部に対して相対的に移動可能に配置される第1移動部と、前記固定部と前記第1移動部との間に配置されるガイド部材と、を含み、前記ガイド部材は、前記固定部の内側面と前記第1移動部の外側面との間に配置され、前記第1移動部は、光軸方向に形成された曲面を有し、前記曲面は、前記外側面の上部領域に対応する第1曲面と、前記外側面の下部領域に対応する第2曲面とを含み、前記第1曲面が有する第1曲率半径は、前記第2曲面が有する第2曲率半径とは異なる。
【0031】
また、前記曲面は、前記第1曲面と前記第2曲面との間に段差が形成される。
【0032】
また、前記第1曲面が有する第1曲率を延長して形成される仮想の第1円の中心は、前記第2曲面が有する第2曲率を延長して形成される仮想の第2円の中心と同一である。
【0033】
実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される第1ガイド部材と、を含むことができる。前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される第1ガイド溝を有し、前記第1ガイド溝は、非対称形状を有することができる。
【0034】
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される第2ガイド溝を備えることができる。
【0035】
前記第2ガイド溝は、前記第1ガイド部材の外周面に対応する形状を有することができる。
【0036】
前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接触できる第1ガイド面と第2ガイド面とを備えることができる。
【0037】
前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが形成する角度は、鋭角であり得る。
【0038】
実施例は、前記第1ハウジングを収容する第2ハウジングを含むことができる。
【0039】
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1外側面を含むことができる。
【0040】
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2内側面を含むことができる。
【0041】
前記第1外側面と前記第2内側面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができる。
【0042】
実施例は、前記第1外側面と前記第2内側面との間に配置される第2ガイド部材を含むことができる。
【0043】
実施例は、前記第1ハウジングに配置される第1マグネットを含み、前記第1マグネットの磁力によって前記第1ガイド部材が前記第1ガイド溝に密着され得る。
【0044】
前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材は、互い異なる形状を有することができる。
【0045】
前記第1ガイド部材は、円柱形状であり、前記第2ガイド部材は、ボール形状であり得る。
【0046】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される複数の第1ガイド部材と、を含むことができる。
【0047】
前記複数の第1ガイド部材のうち少なくとも一つは、磁性体であり、少なくとも他の一つは、非磁性体であり得る。
【0048】
前記複数の第1ガイド部材のうち前記ボビンの一側に配置される第1ガイド部材は、磁性体であり、前記ボビンの他側に配置される第1ガイド部材は、非磁性体であり得る。
【0049】
前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される複数の第1ガイド溝を有し、前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される複数の第2ガイド溝を含むことができる。
【0050】
前記第1ガイド部材は、前記第1ガイド溝に接触することがある。
【0051】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される第1ガイド部材と、を含むことができる。
【0052】
前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される第1ガイド溝を有し、前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接する場合、前記第1ガイド部材と接する2つの接線がなす角度は、90°よりも小さくてもよい。
【0053】
前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接触できる第1ガイド面と第2ガイド面とを有することができる。
【0054】
前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが形成する角度は、鋭角であり得る。
【0055】
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される第2ガイド溝を備えることができる。
【0056】
前記第2ガイド溝は、前記第1ガイド部材の外周面に対応する形状を有することができる。
【0057】
前記ボビンは、前記第2ガイド溝が形成されるボビンフレームと前記ボビンフレームの最外郭から内側に第1リセスとを含むことができる。
【0058】
前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングフレームから前記ボビン方向に突出する第1ガイド突出部を含むことができる。
【0059】
前記第1ガイド突出部は、前記ボビンの第1リセス上に配置され得る。
【0060】
前記第1ガイド突出部は、前記ボビンフレームの最外郭よりも低く配置され得る。
【0061】
前記第1ハウジングの前記第1ガイド突出部は、円周方向に前記ボビンと重なることがある。
【0062】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される第1ガイド部材と、を含むことができる。
【0063】
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される第2ガイド溝を有し、前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される第1ガイド溝を有し、前記第1ガイド溝を形成する第1ガイド突出部部に対応するように前記ボビンに形成される段差を有することができる。
【0064】
前記ボビンの段差は、前記第2ガイド溝が形成されるボビンフレームの最外郭から内側に形成された第1リセスを含むことができる。
【0065】
前記第1ガイド突出部は、前記ボビンの前記第1リセス上に配置され得る。
【0066】
実施例に係るカメラモジュールは、前記いずれか一つのレンズ駆動装置を含むことができる。
【0067】
実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置され、前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含み、前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0068】
前記マグネットは、前記突出部に配置され、前記第2ハウジングは、前記突出部と上下方向に重なることがある。
【0069】
前記突出部の終端は、前記マグネットが配置される溝を有することができる。
【0070】
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1面を含み、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2面を含み、前記第1面と前記第2面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができる。
【0071】
実施例は、前記第1面と前記第2面との間に配置される第2ガイド部材を含むことができる。
【0072】
前記第2ハウジングは、前記突出部が配置される溝を含むことができる。
【0073】
前記マグネットは、前記溝よりも前記コイルにさらに近く配置され得る。
【0074】
前記第1ハウジングは、前記第1面、前記第2面、及び前記第2ガイド部材によって光軸を基準に回転駆動及びティルティング駆動が可能であり、前記突出部が前記第2ハウジングに接触することにより前記回転駆動と前記ティルティング駆動が制限され得る。
【0075】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置され、前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含み、前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0076】
前記第2ハウジングは、前記突出部が配置される溝を含み、前記溝は、前記突出部の第1側面に対応する第1面、前記突出部の第2側面に対応する第2面、及び前記突出部の下側面に対応する第3面を含むことができる。
【0077】
実施例によれば、所定のマグネットが前記第1ハウジングの突出部に装着され、前記第2ハウジングは、前記突出部と上下方向に重なることがある。
【0078】
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1面を含み、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2面を含み、前記第1面と前記第2面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含み、前記第1面と前記第2面との間に配置される第2ガイド部材を含むことができる。
【0079】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部及び固定部に対して移動する移動部を含むことができる。
【0080】
前記移動部は、突出部を含み、前記固定部は、前記移動部の第1方向への回転を制限するように前記突出部と接触する第1面と第2面及び前記移動部の前記第1方向とは異なる第2方向へのティルティングを制限する第3面を含むことができる。
【0081】
前記移動部の回転を制限するストッパを含むことができる。
【0082】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置されて前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含むことができる。
【0083】
前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0084】
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングを光軸を中心に回転させるときに前記突出部と接触する第1領域と、前記第1ハウジングをティルティングさせるときに前記突出部と接触する第2領域とを含むことができる。
【0085】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置される第1フレームと、前記第1フレームが配置される第2フレームと、前記第2フレームが配置される第3フレームと、を含むことができる。
【0086】
前記第1フレームは、Z軸方向に移動し、前記第2フレームは、X軸及びY軸方向にティルティングし、Z軸を中心に回転し、前記第3フレームは、前記第2フレームのティルティング及び回転を制限するストッパ構造を含むことができる。
【0087】
前記ストッパ構造は、X軸方向に2つ、Y軸方向に2つの4つのストッパ構造を含むことができる。
【0088】
前記ストッパ構造は、対称的に前記第3フレームのコーナー4ヶ所に配置され得る。
【0089】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部及び固定部に対して移動する移動部を含み、前記移動部は、突出部を含み、前記固定部は、前記突出部が挿入され、前記移動部の回転を制限するストッパを含むことができる。
【0090】
前記ストッパは、溝の3つの面で形成され得る。
【0091】
前記固定部は、前記突出部が配置される収容部を含むことができる。
【0092】
前記収容部の一面は、前記突出部が挿入される溝を含むことができる。
【0093】
前記ストッパの一面は、上部領域の幅が中間領域の幅よりも大きくてもよい。
【0094】
前記突出部の終端領域の一側は、前記マグネットの一面上に配置され、一側と向かい合う他側は、オープンされ得る。
【0095】
実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される複数の第1ガイド部材とを含むことができる。
【0096】
前記第1ハウジングは、複数の第1ハウジングフレームと前記第1ハウジングフレームに配置される複数の第1マグネット部とを含み、前記第1ガイド部材と前記第1マグネット部との間の引力の合力が前記レンズを含むボビンに対する重力よりも大きくてもよい。
【0097】
前記第1ガイド部材3220は、第1-1ガイド部材3220a、第1-2ガイド部材3220b、第1-3ガイド部材3220c、及び第1-4ガイド部材3220dを含むことができる。
【0098】
前記ハウジングフレーム3310は、第1-1ハウジングフレーム部3310a、第1-2ハウジングフレーム部3310b、第1-3ハウジングフレーム部3310c、及び第1-4ハウジングフレーム部3310dを含むことができる。
【0099】
前記第1マグネット部MN1は、前記第1ハウジング3300のハウジングフレーム3310の4側面に配置される第1-1マグネットMN1a、第1-2マグネットMN1b、第1-3マグネットMMMN1c、及び第1-4マグネットMN1dを含むことができる。
【0100】
前記第1-1ガイド部材3220aは、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aの一端に配置され、前記第1-2ガイド部材3220bは、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aの他端に配置され得る。
【0101】
前記第1-1ガイド部材3220aは、前記第1-1マグネットMN1aに隣接して配置され得る。
【0102】
前記第1-2ガイド部材3220bは、前記第1-2マグネットMN1bに隣接して配置され得る。
【0103】
前記第1-1マグネットMN1aと前記第1-1ガイド部材3220aとの間の引力が最大である第1引力方向F1は、第1軸に平行な方向であり得る。
【0104】
前記第1-2マグネットMN1bと前記第1-2ガイド部材3220bとの間の引力が最大である第2引力方向F2は、第2軸に平行な方向であり得る。
【0105】
前記第1-3ガイド部材3220cは、前記第1-2ハウジングフレーム部3310bの一端と他端のうち前記第1-1ハウジングフレーム部3310aとさらに遠く位置する他端部に配置され得る。
【0106】
前記第1-3ガイド部材3220cは、前記第1-3マグネットMN1cに隣接して配置され、前記第1-2マグネットMN1bとは離隔して前記第1-3マグネットMN1cよりも遠く配置され得る。
【0107】
前記第1-3マグネットMMN1cと前記第1-3ガイド部材3220cとの間の引力が最大である第3引力方向F3は、第1軸に平行な方向であり得る。
【0108】
前記第1-4ガイド部材3220dは、前記第1-4ハウジングフレーム部3310dの一端と他端のうち前記第1-1ハウジングフレーム部3310aとさらに遠く位置する他端部に配置され得る。
【0109】
前記第1-4ガイド部材3220dは、前記第1-4マグネットMN1dに隣接して配置され、前記第1-1マグネットMN1aとは離隔して前記第1-1マグネットMN1aよりも遠く配置され得る。
【0110】
前記第1-4マグネットMN1dと前記第1-4ガイド部材3220dとの間の引力が最大である第4引力方向F4は、第2軸に平行な方向であり得る。
【0111】
前記第1-1ハウジングフレーム部3310aは、第2軸方向に延びる第1-1ガイド突出部3315aを含むことができる。
【0112】
前記第1-1ガイド突出部3315aは、前記第1-1ガイド部材3220aの第1軸方向のストッパ機能を果たすことができる。
【0113】
前記第1-4ハウジングフレーム部3310dは、前記第1軸方向に延びる第1-4ガイド突出部3315dを含み、前記第1-4ガイド突出部3315dは、前記第1-4ガイド突出部材3220dの前記第2軸方向のストッパ機能を果たすことができる。
【0114】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置されるボビンと、前記ボビンが配置される第1ハウジングと、前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される複数の第1ガイド部材と、を含むことができる。
【0115】
実施例においては、光軸に垂直な前記第1ハウジングの水平断面は、第1~第4象限を含み、前記第1ハウジングの前記第2~第4象限に前記第1ガイド部材が配置され、前記ハウジングの第1象限には、前記第1ガイド部材が配置されないことがある。
【0116】
前記第1ハウジングは、複数の第1ハウジングフレーム部を含み、前記複数の第1ガイド部材220は、前記複数の第1ハウジングフレーム部の一部に配置され、他の第1ハウジングフレーム部には配置されないことがある。
【0117】
前記ハウジングフレーム310は、第1-1ハウジングフレーム部310a、第1-2ハウジングフレーム部310b、第1-3ハウジングフレーム部310c、及び第1-4ハウジングフレーム部310dを含むことができる。
【0118】
前記第1ガイド部材220は、前記第1-1ハウジングフレーム部310a、前記第1-2ハウジングフレーム部310b、及び前記第1-4ハウジングフレーム部310dに配置され、前記第1-3ハウジングフレーム部310cには配置されないことがある。
【0119】
前記第1ガイド部材220は、第1-1ガイド部材220a、第1-2ガイド部材220b、第1-3ガイド部材220c、及び第1-4ガイド部材220dを含み、前記第1ガイド部材220のうち複数の第1ガイド部材220がいずれか一つの第1ハウジングフレーム部に配置され得る。
【0120】
前記第1-1ガイド部材220aと前記第1-2ガイド部材220bは、前記第1-1ハウジングフレーム部310aに配置され得る。
【0121】
前記第1ガイド部材220のうち一つの第1ガイド部材220は、いずれか一つの第1ハウジングフレーム部に配置され得る。
【0122】
前記第1-3ガイド部材220cは、前記第1-2ハウジングフレーム部310bに配置され、前記第1-4ガイド部材220dは、前記第1-4ハウジングフレーム部310dに配置され得る。
【0123】
前記第1ハウジング300に配置される第1マグネット部を含み、前記第1マグネット部MN1は、前記第1ハウジング300のハウジングフレーム310の4側面に配置される第1-1マグネットMN1a、第1-2マグネットMN1b、第1-3マグネットMMN1c、及び第1-4マグネットMN1dを含むことができる。
【0124】
前記第1-1マグネットMN1aと前記第1-1ガイド部材220aとの間の引力が最大である第1引力方向F1は、第1軸に平行な方向であり、前記第1-2マグネット(MN1bと前記第1-2ガイド部材220bとの間の引力が最大である第2引力方向F2は、第2軸に平行な方向であり得る。
【0125】
前記第1-3マグネットMMN1cと前記第1-3ガイド部材220cとの間の引力が最大である第3引力方向F3は、第1軸に平行な方向であり、前記第1-4マグネットMN1dと前記第1-4ガイド部材220dとの間の引力が最大である第4引力方向F4は、第2軸に平行な方向であり得る。
【0126】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置され、前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含み、前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0127】
前記マグネットは、前記突出部に配置され、前記第2ハウジングは、前記突出部と上下方向に重なることがある。
【0128】
前記突出部の終端は、前記マグネットが配置される溝を有することができる。
【0129】
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1面を含み、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2面を含み、前記第1面と前記第2面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができる。
【0130】
実施例は、前記第1面と前記第2面との間に配置される第2ガイド部材を含むことができる。
【0131】
前記第2ハウジングは、前記突出部が配置される溝を含むことができる。
【0132】
前記マグネットは、前記溝よりも前記コイルにさらに近く配置され得る。
【0133】
前記第1ハウジングは、前記第1面、前記第2面、及び前記第2ガイド部材によって光軸を基準に回転駆動及びティルティング駆動が可能であり、前記突出部が前記第2ハウジングに接触することにより前記回転駆動と前記ティルティング駆動が制限され得る。
【0134】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置され、前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含み、前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0135】
前記第2ハウジングは、前記突出部が配置される溝を含み、前記溝は、前記突出部の第1側面に対応する第1面、前記突出部の第2側面に対応する第2面、及び前記突出部の下側面に対応する第3面を含むことができる。
【0136】
実施例によれば、所定のマグネットが前記第1ハウジングの突出部に装着され、前記第2ハウジングは、前記突出部と上下方向に重なることがある。
【0137】
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1面を含み、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2面を含み、前記第1面と前記第2面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含み、前記第1面と前記第2面との間に配置される第2ガイド部材を含むことができる。
【0138】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部及び固定部に対して移動する移動部を含むことができる。
【0139】
前記移動部は、突出部を含み、前記固定部は、前記移動部の第1方向への回転を制限するように前記突出部と接触する第1面と第2面及び前記移動部の前記第1方向とは異なる第2方向へのティルティングを制限する第3側面を含むことができる。
【0140】
前記移動部の回転を制限するストッパを含むことができる。
【0141】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、内部にレンズ組立体が配置され、マグネットが配置される第1ハウジングと、コイルが配置され、前記第1ハウジングを囲むように配置される第2ハウジングとを含むことができる。
【0142】
前記第1ハウジングは、前記コイルに対応する位置から前記コイル側に突出した突出部を含むことができる。
【0143】
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングを光軸を中心に回転させるときに前記突出部と接触する第1領域と、前記第1ハウジングをティルティングさせるときに前記突出部と接触する第2領域とを含むことができる。
【0144】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、レンズが配置される第1フレームと、前記第1フレームが配置される第2フレームと、前記第2フレームが配置される第3フレームと、を含むことができる。
【0145】
前記第1フレームは、Z軸方向に移動し、前記第2フレームは、X軸及びY軸方向にティルティングし、Z軸を中心に回転し、前記第3フレームは、前記第2フレームのティルティング及び回転を制限するストッパ構造を含むことができる。
【0146】
前記ストッパ構造は、X軸方向に2つ、Y軸方向に2つの4つのストッパ構造を含むことができる。
【0147】
前記ストッパ構造は、対称的に前記第3フレームのコーナー4ヶ所に配置され得る。
【0148】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、固定部及び固定部に対して移動する移動部を含み、前記移動部は、突出部を含み、前記固定部は、前記突出部が挿入され、前記移動部の回転を制限するストッパを含むことができる。
【0149】
前記ストッパは、溝の3つの面で形成され得る。
【0150】
前記固定部は、前記突出部が配置される収容部を含むことができる。
【0151】
前記収容部の一面は、前記突出部が挿入される溝を含むことができる。
【0152】
前記ストッパの一面は、上部領域の幅が中間領域の幅よりも大きくてもよい。
【0153】
前記突出部の終端領域の一側は、前記マグネットの一面上に配置され、一側と向かい合う他側は、オープンされ得る。
【発明の効果】
【0154】
実施例によれば、前記溝内にガイド部材を配置し、第1弾性部材を用いて前記ガイド部材を加圧することにより、固定部と第1移動部との間に前記ガイド部材が安定して配置された状態で、前記第1移動部の回転が行われるようにすることができる。また、実施例においては、前記溝の形状を調節し、前記ガイド部材上の第1弾性部材の加圧力の調節により、前記固定部と前記第1移動部との密着力を容易に調節することができる。これによれば、実施例においては、比較例で前記ガイド部材を加圧しながら前記密着力を調節するのに使用されるマグネットやヨークなどを削除することができる。さらに、実施例においては、比較例のマグネットやヨークなどにより、オートフォーカス動作または手ぶれ補正動作時に発生する磁界干渉を最小限に抑えることができ、これによる動作信頼性を向上させることができる。
【0155】
また、実施例においては、第1移動部にマグネットが配置されるフレームが第2フレームとサブフレームとに区分され。これにより、実施例においては、前記第1移動部に第2駆動部材に対応するマグネット部を容易に結合することができ、これによる組立性を向上させることができる。
【0156】
また、実施例においては、前記第2フレームとサブフレームとの結合時に、これらの間に第2下部弾性部材を一緒に結合する構造を有し、これにより第1移動部と第2移動部との組立性を向上させることができる。
【0157】
実施例においては、前記第2フレームの中心を基準として、上部の第1曲面と下部の第2曲面が互いに異なる曲率半径を有するようにする。このとき、前記第1曲面によって形成される仮想の第1円の中心は、前記第2曲面によって形成される仮想の第2円の中心と一致し、これにより前記第1曲面と前記第2曲面との間の段差が形成される。これにより、実施例においては、外部の衝撃から前記第1移動部が脱落することを防止することができ、これによる信頼性を向上させることができる。さらに、実施例においては、前記第1曲面の第1曲率半径が第2曲率半径に比べて小さいので、前記第1曲面と前記第2曲面の両方が第2曲率半径を有することに比べて前記第1移動部の高さを下げることができ、さらには、全体的なレンズ駆動装置の高さを下げることができる。
【0158】
実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールによれば、AF技術の具現において、カメラモジュールの回転時に引力の差による姿勢差の問題を解決することができる。
【0159】
例えば、第1-2マグネット部MN1bと第1-2ガイド部材3220bとの間の引力が最大である第2引力方向F2と第1-4マグネット部MN1dと第1-4ガイド部材3220dとの間の引力が最大である第4引力方向F4の合力は、重力と反対方向となり、これにより第2引力方向F2と第3引力方向F4との合力が重力に比べて大きく制御されて、重力を相殺することができる。
【0160】
これにより、実施例によれば、磁性体である第1ガイド部材3220の位置を引力の方向に沿って配置することにより、最小の力で姿勢差を抑制することによってAF方向(運動方向)の力を最小化して、消費電流を低減するという技術的効果がある。
【0161】
一方、第1-3マグネットM部MN1cと第1-3ガイド部材220cとの間の引力が最大である第3引力方向F3と第1-1マグネット部MN1aと第1-1ガイド部材3220aとの間の引力が最大である第1引力方向F1の合力により、前記第1ガイド部材3220は、バレルのチルトが発生しないようにする複合的な技術的効果がある。
【0162】
また、実施例は、カメラモジュールに衝撃が加えられた時、レンズ駆動装置の構成品が離脱する技術的問題を解決することができる。例えば、実施例によれば、第1ハウジング3300に第1ガイド溝GH1が備えられ、ボビン3200に第2ガイド溝GH2を備えることができる。
【0163】
実施例において、レンズのAF駆動のための第1ガイド部材3220は、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置され、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2がガイドレール機能を果たすことができる。このとき、前記第1ガイド部材3220が配置される第1ガイド溝GH1を備えることができる。前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を有することができる。
【0164】
例えば、前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材3220の外周面に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材3220の外周面に対応する曲面形状を備えることができる。
【0165】
また、前記第1ガイド溝GH1は、前記第1ガイド部材3220と接触可能な第1ガイド面3311と第2ガイド面3312とを備えることができる。前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312は、平坦であり得る。
【0166】
実施例において、前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312とが形成する角度θは、鋭角であり得る。
【0167】
実施例によれば、前記第1ガイド部材3220が配置される前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を有することによって衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材3220の離脱を防止しながら最小限の摩擦でレンズが移動できる移動経路を提供できるという技術的効果がある。
【0168】
また、実施例において、前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312が形成する角度θは、鋭角であり得、これにより衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材220の離脱を防止できるという技術的効果がある。
【0169】
また、実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールは、AF、ズーミングまたはOIS具現時の第1ガイド部材3220の離脱を防止することによってレンズに対するAF、OIS具現が精密になることにより、レンズディセンター(decenter)や傾き(tilt)発生の問題を解決し、複数のレンズ群間のアライン(align)がよく合わせて画角の変化と焦点離脱の発生を防止して、画質や解像力を著しく向上させるという技術的効果がある。
【0170】
また、実施例によれば、AF構造において予圧スプリング構造(Spring structure)による高周波振動発生の問題、駆動抵抗が高くなる点、ダイナミックチルトが発生する技術的問題を解決することができる。
【0171】
例えば、実施例によれば、AF構造で高周波振動に脆弱なスプリングを除去し、ガイドシャフトを適用して最小限の摩擦とチルト(tilt)でレンズを移動させる構造を提供することができる。実施例によれば、AF駆動のための第1ガイド部材3220が前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置されることにより、従来に比べてスプリング構造を除去して高周波による振動がなく、スプリング構造がないので、駆動抵抗が少なくて消費電力が低くなり、ガイドベアリング構造に比べてダイナミックチルト(Dynamic tilt)が少ないという技術的効果がある。
【0172】
また、実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールによれば、OIS具現においてピッチ(pitch)とヨー(yaw)の具現に比べてロール(roll)具現において、ローリングトルク〈Rolling Torque〉にさらに大きい力が必要である点を解決することができる。
【0173】
例えば、実施例においては、ロール(roll)具現のための第2マグネット部MN2は、ピッチ(pitch)またはヨー(yaw)を具現するための第2マグネット部MN2よりもレンズ3100またはボビン200の中心を基準にさらに遠く配置されることによって、ローリングトルク〈Rolling Torque〉にさらに大きい力が必要である点を解決することができる。
【0174】
また、例えば、実施例によれば、第2ハウジング3400の角に配置され、第2コイル部CL2と対向する第2マグネット部MN2は、第3コイル部CL3と対向する第1マグネット部MN1よりもレンズ3100の中心またはボビン3200の中心から遠く配置されることにより駆動点の距離が増加して、より大きいトルク具現を通じて駆動力上昇させることができるという特別な技術的効果がある。
【0175】
また、実施例は、OIS具現において外部衝撃などの発生時、カメラモジュールの信頼性を低下させる問題を解決することができる。
【0176】
例えば、実施例においては、第1ハウジング3300の突出部3320が、第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rに位置することができ、前記第1ハウジング3300の突出部3320と前記第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rが、3軸OIS関連ストッパ機能を具現できるという技術的効果がある。これにより、実施例は、外部衝撃などの発生時、カメラモジュールの信頼性を低下させる問題を解決することができる。
【0177】
また、実施例によれば、AFまたはOIS具現時のマグネット間の磁界干渉を防止できるという技術的効果がある。例えば、従来の内部技術においては、AF駆動用マグネットとOIS駆動のためのマグネットとの間の磁界干渉によりAF駆動またはOIS駆動が適切に行われず、推力が低下するという問題がある。また、マグネット間の磁界干渉により、ディセンター(decenter)や傾き(tilt)現象を引き起こす問題がある。
【0178】
実施例によれば、OIS駆動のためのマグネットとAF駆動のためのマグネットの配置位置を異ならせることにより、マグネット間の磁界干渉を防止できるレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供できるという技術的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【
図1】第1実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
【
図2】
図1のカメラモジュールの一部構成の分解斜視図である。
【
図5b】
図5aの第1フレームの第1斜視図である。
【
図5c】
図5aの第1フレームの第2斜視図である。
【
図5d】
図5aの第1駆動部材の分解斜視図である。
【
図5e】実施例の固定部とガイド部材との結合図である。
【
図5f】実施例の固定部にガイド部材が結合された状態の平面図及び側面図である。
【
図6a】第1実施例の第2移動部の分解斜視図である。
【
図6b】
図6aの第3フレームの第1斜視図である。
【
図6c】
図6aの第3フレームの第2斜視図である。
【
図7a】第1実施例に係る第1移動部の分解斜視図である。
【
図7c】
図7aのサブフレームの第1斜視図である。
【
図7e】
図7aのサブフレームの第2斜視図である。
【
図7f】第2フレーム、サブフレーム、及び第2下部弾性部材の結合構造を説明するための図である。
【
図7g】第1実施例の第2フレーム、第2駆動部材、及びサブフレームの結合構造を説明するための図である。
【
図7i】第1実施例に係る第1移動部の結合図である。
【
図8a】第1実施例に係る弾性基板の分解斜視図である。
【
図8c】第1実施例の弾性基板の連結構造を説明するための図である。
【
図9】第1実施例に係る第1移動部と第2移動部との結合構造を説明するための図である。
【
図10】第1実施例に係る固定部、第1移動部、及び第2移動部の結合構造を説明するための図である。
【
図11】第1実施例に係る駆動部の分解斜視図である。
【
図12】第1実施例に係る第1弾性部材の斜視図である。
【
図13】
図12の第1弾性部材の結合構造を説明するための図である。
【
図14】変形例に係る第1移動部の第2フレームを示す断面図である。
【
図15】実施例に係るカメラモジュールが適用された携帯端末機である。
【
図16】実施例に係るカメラモジュールが適用された車両の斜視図である。
【
図17a】実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
【
図17b】
図17aに示す実施例に係るカメラモジュールの詳細斜視図である。
【
図18a】
図17bに示す実施例に係るカメラモジュールにおいて回路基板が省略された斜視図である。
【
図18b】
図18aに示す実施例に係るカメラモジュールのレンズ駆動装置の平面図である。
【
図18c】
図18bに示す実施例に係るレンズ駆動装置のA1-A2線に沿った断面図である。
【
図19b】
図19aに示す実施例に係るレンズ駆動装置をz軸に垂直にB1-B2線に沿った側面断面図である。
【
図21a】
図19aに示す実施例に係るレンズ駆動装置をz軸に垂直にB1-B2線に沿った側面断面図である。
【
図21b】
図21aに示す実施例に係るレンズ駆動装置の側断面図における第3領域の拡大図である。
【
図22a】
図17aに示す実施例に係るカメラモジュールの回路基板が省略された図である。
【
図22c】
図22bにおいて第1ハウジング、第1ガイド部、及び前記センサ基板部が省略された詳細図である。
【
図24】第3実施例に係るカメラモジュールにおけるレンズ駆動装置のB1-B2線に沿った側断面図である。
【
図25a】
図24に示す実施例に係るレンズ駆動装置の側断面図における第1領域の拡大図である。
【
図26】
図24に示す実施例に係るレンズ駆動装置における第2領域P2の拡大図である。
【
図27】
図24に示す実施例に係るレンズ駆動装置の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0180】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0181】
但し、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例の間、その構成要素のうち一つ以上を選択に結合、置換して使用することができる。
【0182】
また、本発明の実施例において使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特に定義され記述されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0183】
本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cと組み合わせするすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0184】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順序または手順などが限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、または連結される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素の間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0185】
また、各構成要素の「上(うえ)または、下(した)」に形成または配置されると記載される場合、上(うえ)または下(した)は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、一つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0186】
以下で使用される光軸(Optical Axis)方向は、レンズ駆動装置、カメラモジュールに結合されるレンズの光軸方向と定義する。
【0187】
以下で使用される「垂直方向」は、光軸方向と平行な方向であり得る。垂直方向は「z軸方向(
図1参照)」に対応することができる。即ち、以下で記載される光軸方向、垂直方向、及び第3方向は、実質的に同じ方向であり得る。
【0188】
以下で使用される「水平方向」は、垂直方向と垂直な方向であり得る。即ち、水平方向は光軸に垂直な方向であり得る。したがって、水平方向は「x軸方向」及び「y軸方向」を含む(
図1参照)ことができる。一方、「x軸方向」は、以下で記載される第1方向と実質的に同じ方向であり、「y軸方向」は、以下で記載される第2方向と実質的に同じ方向であり得る。
【0189】
以下で使用されるオートフォーカス機能は、前記イメージセンサに被写体の鮮明な画像が得られるように被写体の距離に応じてレンズを光軸方向に移動させて前記イメージセンサとの距離を調節することによって、被写体に対する焦点を自動的に合わせる機能と定義する。一方、「オートフォーカス」は「AF(Auto Focus)」に対応することができる。また、「オートフォーカシング(auto focusing)」と混用され得る。
【0190】
以下で使用される「手ぶれ補正機能」は、外力によってイメージセンサで発生する振動(動き)を相殺するようにレンズ及び/またはイメージセンサを移動させる機能と定義する。一方、「手ぶれ補正」は「OIS(Optical Image Stabilization)」に対応することができる。
【0191】
以下で使用される「ヨーイング(yawing)」は、x軸を中心に回転するヨー(yaw)方向の動きであり得る。以下で使用される「ピッチング(pitching)」は、y軸を中心に回転するピッチ(pitch)方向の動きであり得る。但し、実施例はこれに限定されず、x軸を中心に回転する動きを「ピッチング」と定義し、y軸を中心に回転する動きを「ヨーイング」と定義することもできる。
【0192】
<第1実施例>
以下では、第1実施例に係るカメラモジュールについて説明する。
【0193】
以下では、カメラモジュールの構成について図面を参照して説明する。
【0194】
図1は、実施例に係るカメラモジュールの斜視図であり、
図2は、
図1のカメラモジュールの一部構成の分解斜視図である。
【0195】
カメラモジュールは、レンズ駆動装置10及びケースを含むことができる。
【0196】
前記ケースは、第1ケース20及び第2ケース30を含むことができる。
【0197】
前記第1ケース20及び第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10を保護することができる。具体的には、前記第1ケース20は、前記レンズ駆動装置10の側部及び上部領域をカバーすることができる。そして、前記第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の下部領域をカバーすることができる。このような、第1ケース20及び第2ケース30は、「シールド缶」と称することができる。即ち、前記第1ケース20は、前記レンズ駆動装置10の側部及び上部に発生する電磁波を遮蔽することができる。また、前記第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の下部に発生する電磁波を遮蔽することができる。また、前記第1ケース20及び第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の動きを制限するストッパとして機能することができる。例えば、前記第1ケース20は、後述する第2移動部の上側方向への移動を制限するストッパとして機能することができる。例えば、前記第2ケース30は、後述する第1移動部の動きを制限するストッパとして機能することができる。
【0198】
前記第1ケース20は、前記レンズ駆動装置10の側部領域及び上部領域をカバーする前記第1-1ケース21と、前記レンズ駆動装置10の上部領域をカバーする第1-2ケース22とを含むことができる。
【0199】
前記第1-1ケース21は、前記レンズ駆動装置10の側部領域をカバーするために前記側部領域を囲む側板21aと、前記側板21aの上端から延びる上板21bとを含むことができる。
【0200】
前記側板21aは、少なくとも一つの第1オープン部21-1を含むことができる。前記第1オープン部21-1は、内側空間に配置されるレンズ駆動装置10の少なくとも一部をオープンすることができる。好ましくは、前記側板21aの前記第1オープン部21-1は、後述する第1基板(またはメイン基板)の端子と第2基板(またはコイル基板)の端子とを露出することができる。例えば、前記第1オープン部21-1は、前記第1基板の端子と前記第2基板の端子とを互いに電気的に連結するためのはんだ付け領域をオープンすることができる。
【0201】
前記上板21bは、前記レンズ駆動装置10の上部の一部をカバーすることができる。また、前記上板21bは、前記レンズ駆動装置10の上部の残りの一部をオープンすることができる。例えば、前記上板21bは、前記レンズ駆動装置10の上部の縁領域をカバーすることができる。例えば、前記上板21bは、前記レンズ駆動装置10の前記縁領域を除いた残りの領域をオープンすることができる。このために、前記上板21bは、第2オープン部21-2を含むことができる。例えば、前記上板21bは、後述するレンズ駆動装置10の「固定部」の上部領域をカバーすることができる。
【0202】
前記第1-2ケース22は、前記第1-1ケース21の前記上板21bの前記第2オープン部21-2内に配置される。前記第1-2ケース22は、前記レンズ駆動装置10の前記縁領域に隣接する内側領域をカバーすることができる。例えば、前記第1-2ケース22は、後述するレンズ駆動装置10の「固定部」の内側領域に配置される「第1移動部」及び「第2移動部」の上部領域の一部をカバーできる。また、前記第1-2ケース22は、後述するレンズ駆動装置10の「第1移動部」及び「第2移動部」の上部領域の残りの一部を露出することができる。例えば、前記第1-2ケース22は、後述する「第1移動部」の「第2フレーム」の上部領域を露出することができる。例えば、前記第1-2ケース22は、後述するレンズ駆動装置10の「第2移動部」の「レンズ部」の上部領域を露出することができる。このために、前記第1-2ケース22は、第3オープン部22-1を含むことができる。
【0203】
一方、前記第1-2ケース22は、後述するレンズ駆動装置10の「第2移動部」の「第3フレーム」の上部領域をカバーすることができる。このとき、前記第1-2ケース22は、前記「第2移動部」の動きを制限することができる。例えば、前記第1-2ケース22は、前記「第2移動部」の上側方向への動きを制限することができる。具体的には、前記第1-2ケース22は、「第2移動部」の移動可能範囲内で、前記「第3フレーム」と光軸方向に離隔して配置され得る。このとき、前記「第2移動部」が移動可能範囲を基準に上側方向に最大に移動した場合、前記「第3フレーム」の上端は、前記第1-2ケース22と接触することができる。これにより、前記第1-2ケース22は、前記「第2移動部」の上側方向への移動を制限するストッパとしても機能することができる。
【0204】
レンズ駆動装置10の下部には、第2ケース30が配置され得る。前記第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の下部領域をカバーする下部ケースであり得る。前記第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の下面と一定間隔で離隔した位置で前記レンズ駆動装置10の下部領域をカバーすることができる。このために、前記第2ケース30は、前記レンズ駆動装置10の下面に配置され、第4オープン部31-1を含むスペーサ31と、前記スペーサ31の前記第4オープン部31-1をカバーする下板32を含むことができる。このとき、前記スペーサ31の厚さは、後述するレンズ駆動装置10の「第1移動部」の移動可能範囲に基づいて決定され得る。例えば、前記スペーサ31は、前記「第1移動部」の移動可能範囲内で、前記下板32によって前記「第1移動部」の動きに妨げとならないようにすることができる。前記下板32は、前記スペーサ31の前記第4オープン部31-1をカバーして、前記レンズ駆動装置10で発生する電磁波を遮蔽できるようにする。このとき、前記下板32は、前記「第1移動部」の動きを制限することができる。例えば、前記下板32は、前記スペーサ31によって、前記「第1移動部」の移動可能範囲内で、前記「第1移動部」の「第2フレーム」の下端部と光軸方向、またはz軸方向に離隔して配置され得る。このとき、前記「第1移動部」が前記移動可能範囲を基準として、下側方向に最大に移動した場合、前記「第2フレーム」の下端部は、前記下板32と接触することができる。これにより、前記下板32は、前記「第1移動部」の動きを制限するストッパとしても機能することができる。
【0205】
レンズ駆動装置10は、前記第1ケース20及び前記第2ケース30によって形成される収容空間内に配置され得る。また、前記レンズ駆動装置10は、少なくとも一部が前記第1ケース20及び前記第2ケース30の外側に露出し得る。例えば、後述する前記レンズ駆動装置10の「固定部」の一部は、前記第1ケース20及び前記第2ケース30の収容空間の外部に配置され得る。具体的には、前記レンズ駆動装置10の「固定部」の「第1基板(またはメイン基板)」は、前記第1ケース20及び前記第2ケース30が形成する収容空間の外部に配置され得る。前記レンズ駆動装置10は、「レンズ」を含み、前記「レンズ」を光軸方向またはz軸方向に移動させて自動焦点補正動作(AF動作)を行うか、または前記「レンズ」をx軸を基準に回転させたり、y軸を基準に回転させて手ぶれ補正動作(OIS動作)を行うことができる。
【0206】
以下では、実施例に係る前記レンズ駆動装置10について具体的に説明する。
【0207】
図3は、
図2のレンズ駆動装置の断面斜視図であり、
図4は、
図2のレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【0208】
図3及び
図4を参照すると、前記レンズ駆動装置10は、固定部100、第1移動部200、第2移動部300、ガイド部材400、第1弾性部材500、第2弾性部材600、及び弾性基板700を含むことができる。このようなレンズ駆動装置10は、ボイス前記コイルモータVCM(Voice Coil Motor)であり得る。レンズ駆動装置10は、レンズ駆動モータであり得る。レンズ駆動装置10は、レンズ駆動アクチュエータであり得る。レンズ駆動装置10は、AFモジュールを含むことができる。レンズ駆動装置10は、OISモジュールを含むことができる。
【0209】
固定部100は、レンズ駆動装置10において、位置が固定され得る。例えば、固定部100は、レンズ駆動装置10のOIS動作またはAF動作時に、位置が固定され得る。固定部100は、前記第1移動部200の外側を囲むように配置され得る。固定部100は、第1移動部200と離隔することができる。好ましくは、前記固定部100は、レンズ駆動装置10のOIS動作中に前記第1移動部200が移動する時、位置が固定された部分であり得る。また、前記固定部100は、レンズ駆動装置10のAF動作中に前記第2移動部300が移動した時、位置が固定された部分であり得る。
【0210】
前記第1移動部200は、前記固定部100の内側空間に配置され得る。前記第1移動部200は、前記固定部100の内側空間に前記第1移動部200と離隔して配置され得る。
【0211】
前記第1移動部200は、前記固定部100の内側空間で前記固定部100に対して相対移動することができる。例えば、前記第1移動部200は、第1軸を基準に回転することができる。例えば、前記第1移動部200は、第1軸に対応するx軸を中心に回転するヨーイング(yawing)動作を行うことができる。例えば、前記第1移動部200は、前記第1軸に垂直な第2軸を基準に回転することができる。例えば、前記第1移動部200は、前記第2軸に対応するy軸を中心に回転するピッチング(pitching)動作を行うことができる。具体的には、前記第1移動部200は、OIS動作のためのOISモジュールであり得る。ここで、前記回転は、傾きまたはティルティングを含むことができる。
【0212】
第2移動部300は、前記第1移動部200の内側空間に配置され得る。前記第2移動部300は、前記固定部100及び前記第1移動部200に対して相対的に移動することができる。例えば、前記第2移動部300は、第3軸を基準に移動することができる。例えば、前記第2移動部300は、前記第3軸に対応するz軸(または光軸)に移動するオートフォーカス動作を行うことができる。具体的には、前記第2移動部300は、AF動作のためのAFモジュールであり得る。
【0213】
ガイド部材400は、転がり部材であり得る。例えば、前記ガイド部材400は、複数のボールを含むことができる、前記ガイド部材400は、前記固定部100と前記第1移動部200との間に配置され得る、前記ガイド部材400は、前記固定部100に対して前記第1移動部200が相対的に移動できるようにガイドすることができる。
【0214】
第1弾性部材500は、加圧部材であり得る。前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400に対応し得る。前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400を構成するボールの個数に対応して備えられ得る。前記第1弾性部材500は、前記固定部100に配置され得る。前記第1弾性部材500は、前記ガイド部材400を押圧することができる。具体的に、前記第1弾性部材500は、前記固定部100に結合される結合領域と、前記結合領域から延びて前記ガイド部材400に接触する接触領域とを含むことができる。そして、前記第1弾性部材500の接触領域は、弾性力を有し、これにより前記ガイド部材400をz軸方向に加圧することができる。
【0215】
第2弾性部材600は、前記第2移動部300を前記第1移動部200に弾性結合することができる。例えば、前記第2弾性部材600は、前記第1移動部200の内側空間で前記第2移動部300が移動可能であるように、前記第1移動部200に対して前記第2移動部300を弾性支持することができる。これにより、前記第2移動部300は、前記第1移動部200に弾性結合された状態で、前記第2弾性部材600の弾性力によって光軸に対応するz軸方向に移動することができる。
【0216】
弾性基板700は、前記固定部100と前記第1移動部200とを電気的に連結することができる。このとき、前記弾性基板700は、前記第1移動部200が前記固定部100に対して相対移動可能に弾性連結することができる。前記弾性基板700は、前記固定部100と前記第1移動部200とを電気的に連結しながら、前記第1移動部200の移動時に弾性を有して曲がる「パターン部」を含むことができる。
【0217】
以下では、前記レンズ駆動装置10を構成する固定部100、第1移動部200、第2移動部300、及び弾性基板700の具体的な構成について説明する。
【0218】
<固定部>
図5aは、
図4の固定部の分解斜視図であり、
図5bは、
図5aの第1フレームの第1斜視図であり、
図5cは、
図5aの第1フレームの第2斜視図であり、
図5dは、
図5aの第1駆動部材の分解斜視図であり、
図5eは、実施例の固定部とガイド部材との結合図であり、
図5fは、実施例の固定部にガイド部材が結合された状態における平面図及び側面図であり、
図5gは、
図5aのメイン基板の斜視図である。以下では、
図5a~
図5gを参照して固定部100について具体的に説明する。
【0219】
固定部100は、メイン基板110、第1フレーム120、及び第1駆動部材130を含む。
【0220】
第1フレーム120は、ハウジングまたはアウターシェルとも言える。前記第1フレーム120は、前記メイン基板110と直接または間接的に結合され得る。例えば、前記第1フレーム120と前記メイン基板110との間には接着部材(図示せず)が塗布され、前記接着部材によって前記メイン基板110の上に前記第1フレーム120が固定または結合され得る。前記第1フレーム120は、前記メイン基板110上に配置され得る。
【0221】
前記第1フレーム120は、内側に空間を有する四角形状を有することができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1フレーム120は、四角形状以外にも円形状または多角形状などを有することができる。
【0222】
前記第1フレーム120は、内側空間を囲む複数の側壁を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120は、第1~第4側壁を含むことができる。
【0223】
前記第1フレーム120は、前記第1駆動部材130が配置または安着される第1安着部121を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120の第1~第4側壁には、前記第1駆動部材130のコイル基板130が安着される第1安着部121を含むことができる。前記第1安着部121は、前記第1フレーム120の前記第1~第4側壁の外側面から内側方向に凹んだ溝形状を有することができる。
【0224】
前記第1フレーム120である第1突起122を含むことができる。前記第1突起122は、前記第1フレーム120の第1安着部121に形成され得る。具体的には、前記第1突起122は、前記第1安着部121の外側面から前記第1フレーム120の外側方向に突出して形成され得る。前記第1突起122は、前記第1安着部121に安着された前記コイル基板130が前記第1フレーム120に堅固に結合されるようにすることができる。
【0225】
前記第1フレーム120は、コイルオープン部123を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120は、前記第1~第4側壁にそれぞれ形成されたコイルオープン部123を含むことができる。前記コイルオープン部123は、前記第1フレーム120の外側面と内側面との間を貫通して形成され得る。前記コイルオープン部123は、前記第1駆動部材130を構成する第1コイル部132に対応する形状またはサイズを有することができる。
【0226】
前記第1フレーム120は、複数のコーナー部を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120は、前記第1~第4側壁を連結する複数のコーナー部を含むことができる。前記第1フレーム120は、少なくとも4つのコーナー部を含むことができる。具体的には、前記第1フレーム120は、第1コーナー部120a、第2コーナー部120b、第3コーナー部120c、及び第4コーナー部140dを含むことができる。
【0227】
前記第1フレーム120は、前記複数のコーナー部のそれぞれに形成された第2安着部を含むことができる。具体的には、前記第1フレーム120の前記複数のコーナー部の上面には、第2-1安着部124が形成され得る。また、前記第1フレーム120の前記複数のコーナー部の下面には、第2-2安着部127が形成され得る。前記第2-1安着部124及び前記第2-2安着部127には、第1弾性部材500が安着され得る。具体的には、後述するが、前記第1弾性部材500は、前記第1フレーム120の上面に配置される複数の第1上部弾性部材510と、前記第1フレーム120の下面に配置される複数の第1下部弾性部材520とを含むことができる。そして、前記第1フレーム120の前記第2-1安着部124には、第1上部弾性部材510が結合され得る。また、前記第1フレーム120の前記第2-2安着部127には、前記第1下部弾性部材520が安着され得る。前記第2-1安着部124は、前記第1上部弾性部材510に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2-1安着部124は、三角形状を有することができるが、これに限定されない。また、前記第2-2安着部127は、前記第1下部弾性部材520に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2-2安着部127は、前記第1下部弾性部材520に対応する三角形状を有することができるが、これに限定されない。
【0228】
前記第1フレーム120は、前記第2安着部に形成された第2突起を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120は、前記第2-1安着部124に形成された第2-1突起125を含むことができる。前記第2-1突起125は、前記第2-1安着部124上から上側方向に突出することがある。前記第2-1突起125は、前記第1上部弾性部材510が前記第2-1安着部124に堅固に結合されるようにすることができる。また、前記第1フレーム120は、前記第2-2安着部127に形成された第2-2突起128を含むことができる。前記第2-2突起128は、前記第2-2安着部127上から下側方向に突出することがある。前記第2-2突起128は、前記第2-2安着部127に前記第1下部弾性部材520が堅固に結合されるようにすることができる。
【0229】
前記第1フレーム120の内側面は、曲面を含むことができる。具体的には、前記第1フレーム120の複数のコーナー部の内側面は、曲面を含むことができる。このとき、前記第1フレーム120の内側面は、水平方向または左右方向に形成された曲面であり得る。例えば、前記第1フレーム120は、前記第1コーナー部120aの内側面に対応する第1曲面、第2コーナー部120bの内側面に対応する第2曲面、第3コーナー部120cの内側面に対応する第3曲面、及び第4コーナー部140dの内側面に対応する第4曲面を含むことができる。このとき、前記第1フレーム120の内側面の第1~第4曲面は、互いに同じ第1曲率半径を有することができる。例えば、前記第1フレーム120の内側面の前記第1~第4曲面を連結する仮想の延長線は、前記第1曲率半径を有する円であり得る。
【0230】
前記第1フレーム120は、溝を含むことができる。例えば、前記第1フレーム120の内側面にはそれぞれ溝が形成され得る。前記溝は、第1溝126及び第2溝129を含むことができる。具体的には、前記第1フレーム120の複数のコーナー部のそれぞれの内側面には、第1溝126及び第2溝129が形成され得る。前記第1溝126及び前記第2溝129は、前記ガイド部材400に対応することができる。例えば、前記第1溝126及び前記第2溝129は、前記ガイド部材400を構成する複数のボールに対応する個数で形成され得る。
【0231】
前記第1溝126及び前記第2溝129は、前記第1フレーム120の内側面からz軸方向(または光軸方向)に離隔し得る。具体的には、前記第1溝126は、前記第1フレーム120の上面及び前記上面と連結される内側面に形成され得る。また、前記第2溝129は、前記第1フレーム120の下面及び前記下面と連結される内側面に形成され得る。
【0232】
前記第1溝126は、前記ガイド部材400のうち前記上部ガイド部材410に対応することができる。また、前記第2溝129は、前記ガイド部材400のうち下部ガイド部材420に対応することができる。
【0233】
前記第1溝126は、前記上部ガイド部材410の一部と対応する形状を有することができる。前記第1溝126は、前記上部ガイド部材410の一部を収容し、これにより前記収容された上部ガイド部材410が前記第1溝126内で回転可能にすることができる。例えば、前記第1溝126は、それぞれのコーナー部の内側面の上部に形成される4つの第1溝を含むことができる。そして、前記上部ガイド部材410は、前記4つの第1溝にそれぞれ収容される4つの上部ボールを含むことができる。
【0234】
前記第2溝129は、前記下部ガイド部材420の一部と対応する形状を有することができる。前記第2溝126は、前記下部ガイド部材420の一部を収容し、これにより前記収容された下部ガイド部材420が前記第2溝129内で回転可能にすることができる。例えば、前記第2溝129は、それぞれのコーナー部の内側面の下部に形成される4つの第2溝を含むことができる。そして、前記下部ガイド部材420は、前記4つの第2溝にそれぞれ収容される4つの下部ボールを含むことができる。
【0235】
前記第1溝126及び前記第2溝129は、それぞれ第1内壁及び第2内壁を含むことができる。
【0236】
例えば、
図13を参照すると、前記第1溝126は、前記第1フレーム120の上面と連結され、下側方向に第1傾斜角を有して延びる第1内壁126aと、前記第1内壁126aから第2傾斜角を有して延びて前記第1フレーム120の内側面と連結される第2内壁126bとを含むことができる。前記第1内壁126は、前記第1傾斜角を有して下側方向に延びることができる。前記第1傾斜角は、90度よりもちいさくてもよい。例えば、前記第1内壁126aは、下側に行くほど前記第1フレーム120の内側面に近づくことがある。例えば、前記第1溝126は、前記第1内壁126aの第1傾斜角によって下側方向に行くほど幅が徐々に減少することがある。
【0237】
一方、前記第1溝126の第2内壁126bは、前記第1内壁126aから第2傾斜角を有して前記第1フレーム120の内側面に延びることがある。このとき、前記第2傾斜角は、前記第1内壁126aと前記第2内壁126bとの間の内角であり得る。そして、前記第2傾斜角は、90度よりも大きい鈍角であり得る。これにより、前記第2内壁126bは、下側に行くほど前記第1フレーム120の内側面に近づくことがある。そして、前記第2内壁126bの最下端は、前記第1フレーム120の内側面と会うことができる。実施例においては、前記第1溝126は、上記のように下側方向に行くほど幅が徐々に減少する形状を有することができる。例えば、前記第1溝126は、内角が鈍角を有する「V」字形状を有することができる。これにより、実施例においては、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間に配置される上部ガイド部材410の位置を調節することができる。例えば、実施例においては、第1上部弾性部材510による前記上部ガイド部材410の加圧力を調節して、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置を調節することができる。例えば、前記第1上部弾性部材510の加圧力が減少することにより、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置は、上側に移動することができる。そして、このような場合、前記上部ガイド部材410による前記第1移動部200と前記第1フレーム120との間の密着力を減少させることができる。これとは逆に、前記第1上部弾性部材510の加圧力が増加することにより、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置は下側に移動することができる。そして、このような場合、前記上部ガイド部材410による前記第1移動部200と前記第1フレーム120との密着力が増加することがある。
【0238】
これによる実施例によれば、前記第1溝126内に上部ガイド部材410を配置し、第1上部弾性部材510を用いて前記上部ガイド部材410を加圧することにより、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間に前記上部ガイド部材410が安定して配置された状態で回転が行われるようにすることができる。また、実施例においては、前記第1溝126の形状を調節し、前記上部ガイド部材410上で前記第1上部弾性部材510の加圧力の調節により、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間の密着力を容易に調節することができる。これによれば、実施例においては、比較例で前記ガイド部材を加圧しながら前記密着力を調節するのに使用されるマグネットやヨークなどを削除することができる。さらに、実施例においては、比較例のマグネットやヨークなどにより、オートフォーカス動作または手ぶれ補正動作時に発生する磁界干渉を最小限に抑えることができ、これによる動作信頼性を向上させることができる。
【0239】
一方、上記では、第1溝126の形状についてのみ説明したが、実質的に前記第2溝129も前記第1溝126に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2溝129は、前記第1フレーム120の下面と連結され、上側方向に第1傾斜角を有して延びる第3内壁と、前記第3内壁から第2傾斜角を有して延びて前記第1フレーム120の内側面と連結される第4内壁とを含むことができる。実質的に、前記第3内壁は、水平方向を基準に前記第1内壁126aと対称であり得、前記第4内壁は、水平方向を基準に前記第2内壁126bと対称であり得る。具体的には、前記第2溝129は、水平方向を基準に前記第1溝126と対称形状を有することができる。
【0240】
一方、前記第1フレーム120の複数の第1溝126には、上部ガイド部材410が配置され、複数の第2溝129には、下部ガイド部材420が配置され得る。このとき、
図5fの(a)に示すように、前記上部ガイド部材410及び前記下部ガイド部材420は、それぞれ前記第1溝126及び前記第2溝129に一部が挿入され、残りの一部は、前記第1フレーム120の内側空間に突出し得る。そして、前記上部ガイド部材410及び前記下部ガイド部材420において、前記内側空間に突出した部分が、前記第1フレーム120の内側空間に配置される第2移動部300の第2フレーム310の外側面と接触することがある。
【0241】
また、
図5fの(b)に示すように、前記上部ガイド部材410は、前記第1溝126に挿入された状態で、上終端が前記第1安着部121の上面よりも高く位置することができる。即ち、前記上部ガイド部材410は、一部が前記第1溝126内に配置され、残りの一部が前記第1安着部121の上面から上側に突出し得る。そして、前記上部ガイド部材410の前記突出部分の高さは、後で前記第1安着部121に安着される第1上部弾性部材510の加圧力によって調節され得る。これと同様に、前記下部ガイド部材420は、前記第2溝129に挿入された状態で、下端部が前記第2安着部124の下面よりも低く位置することができる。即ち、前記下部ガイド部材420は、一部が前記第2溝129内に配置され、残りの一部が前記第2安着部124の下面から下側に突出し得る。そして、前記下部ガイド部材420の前記突出部分の高さは、後で前記第2安着部124に安着される第2上部弾性部材520の加圧力によって調節することができる。
【0242】
一方、固定部100は、前記第1フレーム120の外側面に結合される第1駆動部材130を含むことができる。前記第1駆動部材130は、コイル基板131、第1コイル部132、及びホールセンサ133を含むことができる。
【0243】
前記コイル基板131は、PCB(printed circuit board)またはFPCB(flexible printed circuit board)であり得る。前記コイル基板131は、複数の基板領域を含むことができる。例えば、前記コイル基板131は、前記第1フレーム120の第1~第4側壁にそれぞれ対応する第1~第4基板領域131-1、131-2、131-3、131-4を含むことができる。このとき、前記コイル基板131は、「第2基板」とも言える。
【0244】
例えば、前記コイル基板131の第1基板領域131-1は、前記第1フレーム120の第1側壁に対応することができる。また、前記コイル基板131の第2基板領域131-2は、前記第1フレーム120の第2側壁に対応することができる。また、前記コイル基板131の前記第3基板領域131-3は、前記第1フレーム120の第3側壁に対応することができる。また、前記コイル基板131の前記第4基板領域131-4は、前記第1フレーム120の第4側壁に対応することができる。前記コイル基板131のそれぞれの基板領域には、結合孔(図示せず)が形成され得る。例えば、前記コイル基板131のそれぞれの基板領域には、前記第1フレーム120の第1突起122に挿入される結合孔を含むことができる。前記コイル基板131のそれぞれの基板領域には、第1コイル部132が配置され得る。
【0245】
このために、前記コイル基板131のそれぞれの基板領域の内側面には、前記第1コイル部132と電気的に連結される第1パッド131-5が形成され得る。
【0246】
また、前記コイル基板131は、後述する固定部100のメイン基板110と電気的に連結され得る。例えば、前記コイル基板131は、前記メイン基板110と電気的に連結されて、前記第1コイル部132の駆動のための駆動電源を供給されるか、前記ホールセンサ133を介して獲得された位置情報を前記メイン基板110に伝達することができる。このために、前記コイル基板131の4つの基板領域のうち少なくとも一つの基板領域の外側面には、前記メイン基板110と電気的に連結される第2パッド131-6が形成され得る。
【0247】
前記第1コイル部132は、前記コイル基板131の第1~第4基板領域131-1、131-2、131-3、131-4の内側面にそれぞれ配置される。例えば、前記第1コイル部132は、前記第1~第4基板領域131-1、131-2、131-3、131-4の内側面に形成された第1パッド131-5上に配置され得る。第1コイル部132は、複数の第1コイルを含むことができる。例えば、前記第1コイル部132は4つの第1コイルを含むことができるが、これに限定されない。
【0248】
具体的には、前記第1コイル部132は、前記第1基板領域131-1に配置される第1-1コイル132-1と、前記第2基板領域131-2に配置される第1-2コイル132-2と、前記第3基板領域131-3に配置される第1-3コイル132-3と、前記第4基板領域131-4に配置される第1-4コイル132-4を含むことができる。前記第1コイル部132は、後述する第1移動部200の第2駆動部材230との相互作用により、前記第1移動部200をx軸またはy軸を基準に回転させるための駆動力を提供することができる。
【0249】
例えば、前記第1-1コイル132-1及び前記第1-1コイル132-1と対向して配置された第1-3コイル132-3は、前記第2駆動部材230との相互作用により、前記第1移動部200をx軸を基準に回転させることができる。例えば、前記第1-2コイル132-2及び前記第1-2コイル132-2と対向して配置された第1-4コイル132-4は、前記第2駆動部材230との相互作用により、前記第1移動部200をy軸を基準に回転させることができる。
【0250】
前記第1駆動部材130は、前記コイル基板131に配置されるホールセンサ133を含む。前記ホールセンサ133は、少なくとも2つを含むことができる。例えば、前記ホールセンサ133は、第1ホールセンサ133-1及び第2ホールセンサ133-2を含むことができる。
【0251】
第1ホールセンサ133-1は、前記第1-2コイル132-2の内側領域に配置され得る。前記第1ホールセンサ133-1は、前記第1移動部200のy軸方向への回転の程度を感知することができる。例えば、前記第1ホールセンサ133-1は、前記第1移動部200がy軸方向に回転した場合、前記回転した第1移動部200の位置情報を感知することができる。このとき、図面上には、第1ホールセンサ133-1が前記第1-2コイル132-2の内側に配置されるとしたが、これに限定されない。例えば、前記第1ホールセンサ133-1は、前記第1-2コイル132-2と対向する第1-4コイル132-4の内側に配置され得る。
【0252】
第2ホールセンサ133-2は、前記第1-3コイル132-3の内側領域に配置され得る。前記第2ホールセンサ133-2は、前記第1移動部200のx軸方向の回転の程度を感知することができる。例えば、前記第2ホールセンサ133-2は、前記第1移動部200がx軸方向に回転した場合、前記回転した第1移動部200の位置情報を感知することができる。このとき、図面上では、前記第2ホールセンサ133-2が前記第1-3コイル132-3の内側に配置されるが、これに限定されない。例えば、前記第2ホールセンサ133-2は、前記第1-3コイル132-3と対向する第1-1コイル132-1の内側に配置され得る。
【0253】
一方、前記第1コイル部132及び前記ホールセンサ133は、前記第1フレーム120の内側空間に露出し得る。具体的には、前記第1コイル部132及び前記ホールセンサ133は、前記第1フレーム120のコイルオープン部123に配置され得る。そして、前記第1コイル部132及び前記ホールセンサ133は、前記第1フレーム120の内側空間に配置される第1移動部200と直接対向して配置され得る。具体的には、前記第1コイル部132と前記ホールセンサ133とは、前記第1フレーム120の内側空間に配置される第1移動部200の第2駆動部材230と直接対向して配置され得る。
【0254】
固定部100は、メイン基板110を含むことができる。前記メイン基板110は、「第1基板」とも言える。前記メイン基板110は、前記第1フレーム120と結合され得る。前記メイン基板110は、外部装置と電気的に連結される基板であり得る。ここで、前記外部装置は、光学機器の電源部及び/または制御部であり得る。前記メイン基板110は、前記第1フレーム120の下に配置され得る。前記メイン基板110は、PCB(printed circuit board)またはFPCB(flexible printed circuit board)であり得る。前記メイン基板110は、RCCB(rigid circuit board)であり得る。前記メイン基板110は、RPCBとFPCBとが連結されたRFPCB(rigid flexible circuit board)であり得る。前記メイン基板110は、外部装置と連結するためのコネクタ115を含むことができる。
【0255】
前記メイン基板110は、第1移動部200及び第2移動部300と光軸方向に重なる領域がオープンされたオープン部111を含むことができる。
【0256】
前記メイン基板110は、前記オープン部111に隣接する上面に第3パッド114が配置され得る。前記第3パッド114は、前記オープン部111に隣接する前記メイン基板110の上面を囲んで形成され得る。前記第3パッド114は、前記コイル部132と電気的に連結され得る。具体的には、前記第3パッド114は、前記コイル基板131の第2パッド131-6とはんだ付けなどを通じて電気的に連結され得る。
【0257】
前記メイン基板110は、第1ドライバIC112を含むことができる。前記第1ドライバIC112は、前記第1コイル部132と電気的に連結され得る。前記第1ドライバIC112は、前記ホールセンサ133と電気的に連結され得る。前記第1ドライバIC112は、前記第1コイル部132に電流を供給して、前記第1移動部200がx軸またはy軸を基準に回転するように制御することができる。また、前記第1ドライバIC112は、前記ホールセンサ133を通じて感知される位置情報に基づいて、前記第1コイル部132に印加される電流の方向または強さを調節することができる。
【0258】
前記メイン基板110は、ジャイロセンサ113を含むことができる。前記ジャイロセンサ113は、手ぶれ情報を感知することができる。例えば、前記ジャイロセンサ113は、前記レンズ駆動装置10が装着されるカメラモジュールを使用するユーザの移動を感知することができる。
【0259】
一方、前記第1ドライバIC112及び前記ジャイロセンサ113は、前記第1ケース20の外部に露出し得る。例えば、前記第1ケース20は、前記メイン基板110の前記第1ドライバIC112及び前記ジャイロセンサ113を外部に露出させた状態で、前記メイン基板110の残りの部分を覆って配置され得る。
【0260】
前記メイン基板110は、下面に形成された第4パッド116を含むことができる。前記第4パッド116は、前記メイン基板110の下面に前記オープン部111に隣接して配置され得る。前記第4パッド116は、後述する弾性基板700と電気的に連結され得る。
【0261】
<第2移動部>
図6aは、実施例の第2移動部の分解斜視図であり、
図6bは、
図6aの第3フレームの第1斜視図であり、
図6cは、
図6aの第3フレームの第2斜視図である。
【0262】
図6a~
図6cを参照すると、第2移動部300は、第3フレーム310、前記レンズ320、第3駆動部材330、及びセンシングマグネット340を含むことができる。
【0263】
このような第2移動部300は、前記固定部100の内側空間及び前記第1移動部200の内側空間に配置される。好ましくは、前記第2移動部300は、前記固定部100及び前記第1移動部200に対して相対的に移動可能に配置される。
【0264】
このために、前記第2移動部300は、第3フレーム310を含むことができる。
【0265】
前記第3フレーム310は、内側空間311に前記レンズ320を収容することができる。好ましくは、前記レンズ320は、前記第3フレーム310の内側空間311に収容されて前記第3フレーム310に固定または結合され得る。例えば、前記レンズ320と前記第3フレーム310は、ねじ結合及び/または接着剤によって結合され得る。前記レンズ320は、前記第3フレーム310の内側空間311に収容され得る。前記レンズ320は、後術する「イメージセンサ」に対応する位置に配置され得る。例えば、前記レンズ320は、「イメージセンサ」と光軸方向に整列して配置され得る。前記レンズ320は、バレルの内部に配置され得る。例えば、前記第3フレーム310の内側空間311と前記レンズ320との間には、バレルが配置され得る。より詳細には、前記レンズ320は、バレルに結合され、前記バレルは、前記第3フレーム310に結合され得る。前記レンズ320は、複数の枚数で構成され得る。
【0266】
前記第3フレーム310は、コイルが巻線される「ボビン」とも言える。このために、前記第3フレーム310の外側面には、第2コイル部330が巻線される巻線部312を含むことができる。
【0267】
前記第3フレーム310は、複数の突出部を含む。
【0268】
具体的には、前記第3フレーム310は、上面に互いに離隔する複数の第1突出部313を含むことができる。前記第1突出部313は、前記第3フレーム120の上面で第1高さを有して突出することがある。前記第1突出部313は、第2弾性部材600が安着される安着部であり得る。このために、前記第1突出部313の上面には、前記第2弾性部材600が結合される第3突起314が形成され得る。前記第3突起314は、前記第1突出部313の上面から上側に突出し得る。例えば、前記第2弾性部材600は、第2上部弾性部材610及び第2下部弾性部材620を含む。そして、前記第3突起314は、前記第2上部弾性部材610と結合することができる。
【0269】
また、前記第3フレーム310は、上面に前記第1突出部313と離隔する複数の第2突出部315を含むことができる。前記第2突出部315は、前記第2移動部300の移動を制限するストッパであり得る。例えば、前記第2突出部315は、前記第3フレーム310の上面で第2高さを有して突出することがある。このとき、前記第2高さは、前記第1高さより大きくてもよい。具体的には、前記第2突出部315の上面は、前記第1突出部313の上面よりも高く位置することができる。より具体的には、前記第2突出部315の上面は、前記第3突起314の上端よりも高く位置することができる。これにより、実施例においては、前記第2移動部300がz軸方向に移動するとき、前記第1突出部313及び前記第3突起314に結合された第2弾性部材600に干渉が発生しないようにすることができる。前記第2突出部315は、前記第2移動部300の移動時に、選択的に第1ケース20と接触することがある。具体的には、前記第2移動部300が上側方向に最大に移動した場合、前記第2突出部315は、前記第1ケース20の下面と接触することがある。これにより、前記第2移動部300は、前記第2突出部315によって、移動可能範囲から外れる上側方向への移動が制限され得る。
【0270】
前記第3フレーム310は、下面にセンシングマグネット収容部を形成され得る。例えば、前記第3フレーム310は、下面に前記内側空間311を挟んで対向する第1センシングマグネット収容部316-1及び第2センシングマグネット収容部316-2を含むことができる。
【0271】
前記第1センシングマグネット収容部316-1は、第1センシングマグネット341を収容することができる。また、前記第2センシングマグネット収容部316-2は、第2センシングマグネット342を収容することができる。前記第1センシングマグネット314と第2センシングマグネット342の少なくとも一つは、前記第2移動部300の位置情報を感知するようにすることができる。例えば、前記第2移動部300が移動する場合、前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342と後述する「第2ドライバIC」との間の距離が変化することができる。そして、前記第2ドライバICは、前記第1センシングマグネット341または前記第2センシングマグネット342との距離に応じて変化する磁場の強さを感知し、これを用いて前記レンズ320の位置、または、前記第3フレーム310の位置、さらに前記第2移動部300の位置を感知することができる。
【0272】
一方、実施例においては、前記第1センシングマグネット341と前記第2センシングマグネット342の両方を用いて前記第2移動部300の位置を感知することができ、このうち一つのみを用いて前記第2移動部300の位置を感知することができる。このとき、前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342のうちいずれか一つのみを用いて前記第2移動部300の位置を感知する場合、他の一つは備えられないことがある。しかし、前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342のうち一つのみが備えられる場合、前記第2移動部300のAF動作に対する信頼性に影響を及ぼすことがある。例えば、上記のような前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342は、後述する第2駆動部材230と引力を発生させる。このとき、前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342のいずれか一つのみが備えられる場合、前記第2移動部300の特定領域でのみ前記第2駆動部材230と引力が発生し、これによる前記第2移動部300の位置ずれなどの信頼性問題が発生することがある。これにより、実施例においては、前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342のいずれか一つのみを用いて位置感知をする場合でも、前記第3フレーム310の下面の相互位置にそれぞれ前記第1センシングマグネット341及び前記第2センシングマグネット342を配置して、上記のような位置ずれなどの信頼性問題を解決することができる。
【0273】
一方、前記第3フレーム310は、下面に第4突起317を含むことができる。前記第4突起317は、第2下部弾性部材620と結合することができる。即ち、前記第3フレーム310の下面には、前記第3安着部313に対応する第4安着部が形成され得る。そして、前記第4安着部には、下方向に突出した第4突起317が形成され得る。そして、前記第4安着部及び前記第4突起317には、前記第2下部弾性部材620が結合され得る。
【0274】
<第1移動部>
図7aは、実施例に係る前記第1移動部の分解斜視図であり、
図7bは、
図7aの第2フレームの斜視図であり、
図7cは、
図7aのサブフレームの第1斜視図であり、
図7dは、
図7cの平面図であり、
図7eは、
図7aのサブフレームの第2斜視図であり、
図7fは、第2フレーム、サブフレーム、及び第2下部弾性部材の結合構造を説明するための図であり、
図7gは、実施例の第2フレーム、第2駆動部材とサブフレームとの結合構造を説明するための図であり、
図7hは、
図7aのセンサ部の分解斜視図であり、
図7iは、実施例に係る第1移動部の結合図である。以下では、
図7a~
図7iを参照して、実施例に係る第1移動部200について具体的に説明する。
【0275】
第1移動部200は、前記固定部100と前記第2移動部300との間に配置され得る。
【0276】
前記第1移動部200は、第2フレーム210を含むことができる。
【0277】
前記第2フレーム210は、前記第1フレーム120の内側面に対応する外側面211を含むことができる。前記第2フレーム210は、前記ガイド部材400と接触する外側面211を含むことができる。
【0278】
具体的には、前記第2フレーム210は、前記第1フレーム120の第1コーナー部120aの内側面に対応する第1外側面211-1を含むことができる。また、前記第2フレーム210は、前記第1フレーム120の第2コーナー部120bの内側面に対応する第2外側面211-2を含むことができる。また、前記第2フレーム210は、前記第1フレーム120の第3コーナー部120cの内側面に対応する第3外側面211-3を含むことができる。また、前記第2フレーム210は、前記第1フレーム120の第4コーナー部140dの内側面に対応する前記第4外側面211-4を含む。このとき、前記第2フレーム210の外側面211は、前記第1フレーム120の溝126、129に配置された前記ガイド部材400によってスライディングする「スライディング部」とも言える。
【0279】
前記第2フレーム210の外側面211は、曲面を含むことができる。例えば、前記第2フレーム210の外側面211は、光軸方向またはz軸方向または上下方向に形成された曲面を含むことができる。また、前記第2フレーム210の外側面211は、左舷方向または水平方向に形成された曲面を含むことができる。
【0280】
前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中央領域CPから上部領域に行くほど内側に陥没することがある。前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、上部領域から中心領域CPに行くほど外側に突出することがある。前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中心領域CPから下部領域に行くほど内側に陥没することがある。前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、下部領域から中心領域CPに行くほど外側に突出することがある。
【0281】
前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中心領域CPを基準に上部領域に対応する前1曲面S1と、下部領域に対応する第2曲面S2とを含むことができる。そして、第1実施例における前記第1曲面S1の曲率半径と前記第2曲面S2の曲率半径とは、互いに同一であり得る。
【0282】
例えば、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第1曲面S1が有する曲率を基準に、これらをx軸、y軸、及びz軸方向に連結する形成された仮想の第1面は、第1曲率半径を有する半球(hemisphere)の形状を有することができる。
【0283】
また、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2曲面S2が有する曲率を基準に、これらをx軸、y軸、及びz軸方向に連結する形成された仮想の第2面は、前記仮想の第1面と対称となる前記第1曲率半径を有する半球(hemisphere)の形状を有することができる。
【0284】
例えば、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4の第1曲面S1及び前記第2曲面S2が有する曲率を基準に、これらをx軸、y軸、及びz軸方向に連結する形成された仮想の第3面は、前記第1曲率半径を有する球(sphere)の形状を有することができる。
【0285】
一方、前記ガイド部材400は、前記第2フレーム210の前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4に沿って移動することができる。
【0286】
具体的には、前記上部ガイド部材410は、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第1曲面S1に沿って光軸方向に移動することができる。また、前記下部ガイド部材420は、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2曲面S2に沿って光軸方向に移動することができる。
【0287】
これにより、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4が有する光軸方向への曲率に応じて、前記第1移動部200は、x軸を基準に回転したり、y軸を基準に回転することができる。
【0288】
前記第2フレーム210は、マグネット配置部を含む。具体的には、前記第2フレーム210は、第2駆動部材230の下側を支持する第1マグネット配置部212を含む。前記第1マグネット配置部212は、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4の間に位置することができる。例えば、前記第1マグネット配置部212は、第1外側面211-1と第2外側面211-2との間に配置される第1-1マグネット配置部212-1を含むことができる。例えば、前記第1マグネット配置部212は、前記第2外側面211-2と前記第3外側面211-3との間に配置される第1-2マグネット配置部212-2を含むことができる。例えば、前記第1マグネット配置部212は、前記第3外側面211-3と前記第4前記外側面211-4との間に配置される第1-3マグネット配置部212-3を含むことができる。例えば、前記第1マグネット配置部212は、前記第1外側面211-1と前記第4外側面211-4との間に配置される第1-4マグネット配置部212-4を含むことができる。
【0289】
前記第1マグネット配置部212は、前記第2フレーム210に配置される第2駆動部材230の下部及び前記第2駆動部材230の側部の一部を収容することができる。
【0290】
前記第2フレーム210は、レールを含むことができる。具体的には、前記第2フレーム210は、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4の内側面に配置される第1レール213を含むことができる。前記第1レール213は、前記第2フレーム210にサブフレーム220を嵌合または固定するための「結合部」または「固定部」とも言える。
【0291】
前記第1レール213は、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4の内側面にそれぞれ配置される第1-1レール213-1及び第1-2レール213-2を含むことができる。前記第1-1レール213-1及び第1-2レール213-2は、前記第2フレーム213のそれぞれの内側面に互いに一定間隔で離隔して配置され得る。例えば、前記第1-1レール213-1及び前記第1-2レール213-2のそれぞれは、前記第2フレーム210の内側面からz軸方向または光軸方向に延びて形成され得る。これにより、前記第1レール213は、前記第2フレーム210の上部から光軸方向に後述するサブフレーム220の嵌合が可能にすることができる。
【0292】
上記のような第1-1レール213-1及び第1-2レール213-2のそれぞれは、前記第2フレーム210の内側面から内側方向に突出して光軸方向に延びる突起形状を有することができる。これにより、前記第1-1レール213-1及び前記第1-2レール213-2は「結合突起」と言える。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1-1レール213-1及び第1-2レール213-2のそれぞれは、突起形状ではなく光軸方向に延びる溝形状を有することができる。そして、前記第1-1レール213-1及び第1-2レール213-2が溝形状を有する場合、これに対応するサブフレーム220の第2レール221は、突起形状を有することができるであろう。
【0293】
前記第2フレーム210は、ストッパ機能のための第3突出部214を含む。前記第3突出部214は、前記第2フレーム120の前記外側面211から下方向に延びて形成され得る。具体的には、前記第3突出部214は、前記外側面211の第2曲面S2の下側端から下側方向に延びて形成され得る。前記第3突出部214の下端は、前記第2フレーム210の下面よりも低く位置することができる。そして、前記第3突出部214は、前記第2フレーム210の移動可能範囲内でレンズ駆動装置10の他の構成要素と接触しないことがある。そして、前記第3突出部214は、前記第2フレーム210が前記可動範囲を外れた動きを有する場合、前記レンズ駆動装置10の特定の構成要素と接触することがある。具体的には、前記第3突出部214は、前記第2フレーム210が前記移動可能範囲内で最大移動した場合、前記第2ケース30の下板32と接触することがある。
【0294】
例えば、前記第2フレーム210の第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4には、それぞれ第3突出部214が形成される。そして、前記第2フレーム210は、第1x軸方向、第2x軸方向、第1y軸方向、及び第2y軸方向に回転することができる。前記第1x軸方向は、第2フレーム210の第1外側面211-1と第4外側面211-4とが下側方向に移動し、これに対応して第2外側面211-2と第3外側面211-3が上側方向に移動することを意味することができる。前記第2x軸方向は、第2フレーム210の第1外側面211-1と第4外側面211-4とが上側方向に移動し、これに対応して第2外側面211-2と第3外側面211-3とが下側方向に移動することを意味することができる。前記第1y軸方向は、第2フレーム210の第1外側面211-1と第2外側面211-2とが下側方向に移動し、これに対応して第3外側面211-3と第4外側面211-4とが上側方向に移動することを意味することができる。前記第2y軸方向は、第2フレーム210の第1外側面211-1と第2外側面211-2とが上側方向に移動し、これに対応して第3外側面211-3と第4外側面211-4とが下側方向に移動することを意味することができる。
【0295】
そして、前記第2フレーム210が前記第1x軸方向に最大移動または回転した場合、前記第2フレーム210の第1外側面211-1と第4外側面211-4に形成された第3突出部は、前記第2ケース30の下板32と接触することがある。
【0296】
また、前記第2フレーム210が前記第2x軸方向に最大移動または回転した場合、前記第2フレーム210の第2外側面211-2と第3外側面211-3に形成された第3突出部は、前記第2ケース30の下板32と接触することがある。
【0297】
また、前記第2フレーム210が前記第1y軸方向に最大移動または回転した場合、前記第2フレーム210の第1外側面211-1と第2外側面211-2に形成された第3突出部は、前記第2ケース30の下板32と接触することがある。
【0298】
また、前記第2フレーム210が前記第2y軸方向に最大移動または回転した場合、前記第2フレーム210の第3外側面211-3と第4外側面211-4に形成された第3突出部は、前記第2ケース30の下板32と接触することがある。
【0299】
前記第2フレーム210は、第5安着部215及び第6安着部216を含むことができる。前記第5安着部215及び第6安着部216は、前記第2フレーム210の内側面から内側方向(第2移動部に向かう方向)に突出する段差であり得る。前記第5安着部215は、センサ部240が安着される安着部であり得る。前記第6安着部216は、サブフレーム220が安着されて、第2弾性部材600が固定または結合される安着部であり得る。
【0300】
このために、前記第6安着部216には、結合溝216-1が形成され得る。例えば、サブフレーム220が第1レール213に嵌合された場合、前記第6安着部216の上面は、前記サブフレーム220と接触し、これにより前記第2フレーム210に前記サブフレーム220が安定して安着できるようにする。このために、前記第6安着部216の上面には、接着部材(図示せず)が塗布されることがあり、これにより前記第6安着部216に前記サブフレーム220が固定または結合できるようにする。また、前記第6安着部216は、第2下部弾性部材620が安着または結合される安着部であり得る。例えば、前記サブフレーム220の下面には前記第7突起226が形成される。そして、前記第2下部弾性部材620は、前記第7突起226に嵌められた状態で、前記第2フレーム210の第6安着部216の上面と前記サブフレーム220の下面との間に固定または結合され得る。例えば、前記サブフレーム220の前記第7突起226に前記第2下部弾性部材620が嵌められた状態で、前記第7突起226が前記第2フレーム210の結合溝216-1に嵌合されることにより、前記第2フレーム210、前記サブフレーム220、及び前記第2下部弾性部材620を結合することができる。
【0301】
また、前記第5安着部215は、後述するセンサ部240が安着される安着部であり得る。例えば、前記第2フレーム210の下面には、センサ部240が結合され得る。具体的には、前記センサ部240のセンサベース243は、前記第5安着部215の下面に安着され得る。このために、前記第5安着部215の下面には、接着部材(図示せず)が塗布されることがあり、これにより前記第5安着部215に前記センサ部240のセンサベース243が固定または結合され得る。
【0302】
実施例の第1移動部200は、サブフレーム220を含む。前記サブフレーム220は、前記第2フレーム210と結合して一つのフレームを形成することができる。このとき、前記第2フレーム210と前記サブフレーム220とは、第2駆動部材230に対応するマグネットが配置される「マグネットホルダ」とも言える。
【0303】
本実施例のサブフレーム220の説明に先立ち、図面上では、第1移動部200を構成するフレームが第2フレーム210とサブフレーム220に分離されているものとして示したが、これに限定されない。例えば、前記第2フレーム210と前記サブフレーム220とは、一つの一体型フレームで形成され得、これにより第2駆動部材230が配置される「マグネット収容部」を含むマグネットホルダとして機能することができる。但し、実施例においては、第1移動部200の組み立て性を容易にするために、上記のように第1移動部200が互いに分離された第2フレーム210とサブフレーム220とを含むようにする。例えば、前記第2フレーム210とサブフレーム220とが一体型フレームで形成された場合、前記一体型フレームに第2駆動部材230を配置するのに容易ではなく、これによる前記第2駆動部材230を配置するのに多くの時間がかかることがある。これとは異なり、実施例においては、前記第2フレーム210の第1マグネット配置部212に前記第2駆動部材230を配置した状態で、前記第2フレーム210に前記サブフレーム220を嵌合するだけで、前記第2駆動部材230を容易に配置することができ、これによる第1移動部200の組立性を向上させることができる。
【0304】
サブフレーム220は、外側面に第2レール221を含む。前記サブフレーム220の第2レール221は、前記第2フレーム210の第1レール213に対応することができる。
【0305】
前記サブフレーム220の前記第2レール221は、前記第2フレーム210の前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4の内側面にそれぞれ対応する第1~第4外側面にそれぞれ形成され得る。例えば、前記第2レール221は、前記サブフレーム220の第1~第4外側面にそれぞれ形成され得る。具体的には、前記第2レール221は、前記サブフレーム220の第1~第4外側面にそれぞれ形成される第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4を含むことができる。
【0306】
前記サブフレーム220の前記第2レール221は、前記第2フレーム210の第1レール213に嵌合される「結合部」または「固定部」とも言える。
【0307】
前記第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれは、第2-1レール及び第2-2レールを含むことができる。例えば、前記第2aレール211-1は、第2a-1レール211-1aと第2a-2レール211-1bとを含むことができる。例えば、前記第2bレール211-2は、第2b-1レール211-2aと第2b-2レール211-2bとを含むことができる。例えば、前記第2cレール211-3は、第2c-1レール211-3aと第2c-2レール211-3bとを含むことができる。例えば、前記第2dレール211-4は、第2d-1レール211-4aと第2d-2レール211-2bとを含むことができる。前記第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2-1レール及び第2-2レールは、前記サブフレーム220の外側面からz軸方向または光軸方向に延びて形成され得る。これにより、前記第2レール221は、前記第1レール213に光軸方向に嵌合され得る。
【0308】
上記のような前記第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2-1レール及び第2-2レールは、前記サブフレーム220の外側面から内側方向に陥没し、光軸方向に延びる溝形状を有することができる。これにより、上記のような前記第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2-1レール及び第2-2レールは、「結合溝」と言える。但し、実施例はこれに限定されず、上記のような前記第2a~第2dレール211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2-1レール及び第2-2。レールは、突起形状を有することができる。
【0309】
前記サブフレーム220は、マグネット配置部を含む。具体的には、前記サブフレーム220は、前記第2駆動部材230の上側を支持する第2マグネット配置部を含むことができる。前記第2マグネット配置部は、前記第2フレーム210の前記第1マグネット配置部212に対応することができる。
【0310】
前記第2マグネット配置部は、前記第2フレーム210の第1-1マグネット配置部212-1に対応する第2-1マグネット配置部222-1と、前記第2フレーム210の第1-2マグネット配置部212-2に対応する第2-2マグネット配置部222-2と、前記第2フレーム210の第1-3マグネットM配置部212-3に対応する第2-3マグネット配置部222-3と、前記第2フレーム210の第1-4マグネット配置部212-4に対応する第2-4マグネット配置部222-4を含むことができる。
【0311】
前記第2-1~第2-4マグネット配置部222-1、222-2、222-3、222-4は、前記第2フレーム210及び前記サブフレーム220に配置される第2駆動部材230の上部及び前記第2駆動部材230の側部の一部を収容することができる。
【0312】
前記サブフレーム220は、複数の突起を含むことができる。
【0313】
前記サブフレーム220は、第5突起223を含むことができる。前記第5突起223は、前記サブフレーム220の上面に互いに離隔して複数形成され得る。前記第5突起223は、第2弾性部材600が結合される結合突起であり得る。例えば、前記第2弾性部材600の第2上部弾性部材610の一側は、前記サブフレーム220の前記第5突起223に結合され、他の一側は、前記第3フレーム310の第3突起314に結合され得る。
【0314】
前記サブフレーム220は、第6突起224を含むことができる。前記第6突起224は、前記サブフレーム220の上面から上側方向に突出して形成され得る。このとき、前記第6突起224の上端は、前記第5突起223の上端よりも高く位置することができる。前記第6突起224の高さは、前記第2移動部300の移動可能範囲を決定することができる。例えば、前記第6突起224上には、第1ケース20が安着する。これにより、前記第6突起224の高さによって、前記第2移動部300と前記第1ケース20との間の離隔距離が決定され得る。そして、前記離隔距離によって前記第2移動部300の上側方向への最大移動可能位置が決定され得る。
【0315】
前記サブフレーム220は、第7突起226を含むことができる。前記第7突起226は、前記サブフレーム220の下面に形成され得る。前記第7突起226は、前記サブフレーム220に前記第2フレーム210を結合または固定するための突起であり得る。また、前記第7突起226は、第2下部弾性部材620を結合または固定するための突起であり得る。
図7fに示すように、前記第7突起226に第2下部弾性部材620が結合し、前記第2フレーム210の第1レール213に前記サブフレーム220の第2レール221を嵌めて、前記第7突起226が前記第2フレーム210の結合溝216-1に挿入されるようにすることができる。これにより、前記第7突起226が結合溝216-1に嵌合されるにつれて、前記サブフレーム220及び前記第2下部弾性部材260は、前記第2フレーム210に安定して結合または固定され得る。
【0316】
前記サブフレーム220は、第4突出部215を含むことができる。前記第4突出部215は、前記サブフレーム220の下面から内側方向に突出することがある。前記第4突出部215は、互いに異なる位置に複数形成され得る。例えば、前記第4突出部215は、第4-1突出部215-1、第4-2突出部215-2、第4-3突出部215-3、及び第4-4突出部215-4を含むことができる。前記サブフレーム220の前記第4突出部215は、前記第2移動部300の移動を制限するストッパであり得る。即ち、前記第2弾性部材600により、前記第2移動部300が前記第1移動部200に弾性結合された状態で、前記第2移動部300が前記第1移動部200に対してz軸方向に相対移動することができる。このとき、前記第2移動部300が下側方向に最大移動した場合、前記第2移動部300の第3フレーム310の下面は、前記サブフレーム220の前記第4突出部215に接触することがある。これにより、前記第4突出部215は、前記第2移動部300が移動可能範囲を外れた下側方向への移動を制限することができる。
【0317】
実施例の第1移動部200は、第2駆動部材230を含むことができる。前記第2駆動部材230は、マグネット部であり得る。前記第2駆動部材230は、前記固定部100の第1コイル部132と相互作用して、前記固定部100に対して前記第1移動部200をx軸またはy軸を基準に回転させるためのOISマグネットであり得る。また、前記第2駆動部材230は、前記第3駆動部材330と相互作用して、前記固定部100及び前記第1移動部200に対して前記第2移動部300をz軸方向に移動させるためのAFマグネットであり得る。好ましくは、前記第2駆動部材230は、AF駆動及びOIS駆動に共用で使用される共用マグネットであり得る。
【0318】
第2駆動部材230は、第1マグネット部231、第2マグネット部232、第3マグネット部233、及び第4マグネット部234を含むことができる。
【0319】
前記第1マグネット部231は、前記第1-1コイル132-1に対応することができる。前記第1マグネット部231は、外側面が前記第1-1コイル132-1と対向して配置され得る。また、前記第1マグネット部231は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0320】
前記第2マグネット部232は、前記第1-2コイル132-2に対応することができる。前記第2マグネット部232は、外側面が前記第1-2コイル132-2と対向して配置され得る。また、前記第2マグネット部232は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0321】
前記第3マグネット部233は、前記第1-3コイル132-3に対応することができる。前記第3マグネット部233は、外側面が前記第1-3コイル132-3と対向して配置され得る。また、前記第3マグネット部233は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0322】
前記第4マグネット部234は、前記第1-4コイル132-4に対応することができる。前記第4マグネット部234は、外側面が前記第1-4コイル132-4と対向して配置され得る。また、前記第4マグネット部234は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0323】
前記第1~第4マグネット部231、232、233、234のそれぞれは、N極を有する2つの領域と、S極を有する2つの領域とを含むことができる。例えば、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234のそれぞれは、4極着磁マグネットであり得る。前記第1~第4マグネット部231、232、233、234のそれぞれの外側面は、第1領域と第2領域とに区分され得る。前記第1領域は、第2領域の上に配置され得る。また、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234のそれぞれの内側面は、第3領域と第4領域とに区分され得る。前記第3領域は、前記第4領域の上に配置され得る。そして、前記第1領域と前記第3領域とは、互いに水平方向に配置され得、前記第2領域と前記第4領域は、互いに水平方向に配置され得る。このとき、前記第1領域は、N極であり、前記第2領域は、S極であり得る。また、前記第3領域は、S極であり、前記第4領域は、N極であり得る。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1~第4領域の極性は、上記記載したものと反対であり得る。前記第1~第4マグネット部231、232、233、234のそれぞれの第1領域及び第2領域は、いずれも前記第1コイル部132と対向して配置され得る。また、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第3領域は、前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。また、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第4領域は、前記第3駆動部材330と対向しないことがある。具体的には、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第4領域は、前記第3駆動部材330と水平方向に重ならないことがある。これにより、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第3領域の厚さは、前記第2移動部300のz軸方向への移動可能範囲に対応することができる。
【0324】
これをまとめると、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第1領域及び第2領域は、前記第1コイル部132と相互作用して、前記第1移動部200をx軸またはy軸に回転させることができる。そして、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第3領域は、前記第3駆動部材330と相互作用して、前記第2移動部300をz軸方向に移動させることができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第3駆動部材330は、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の第3領域ではなく第4領域と相互作用して、前記第2移動部300をz軸方向に移動させることもできる。
【0325】
第1移動部200は、センサ部240を含むことができる。
【0326】
前記センサ部240は、前記第2フレーム210に結合され得る。即ち、前記センサ部240は、前記第2フレーム210と共にx軸またはy軸を基準に回転することができる。
【0327】
前記センサ部240は、センサ基板241、センサ242、センサベース243、及びフィルター244を含むことができる。
【0328】
前記センサ基板241は、パッケージ基板であり得る。前記センサ基板241には、前記センサ242がパッケージの形態で実装され得る。前記センサ242は、電荷結合素子CCD(charge coupled device)、金属酸化物半導体MOS(metal oxide semi-conductor)、CPD、CIDのいずれ一つであり得る。前記センサ242は、前記第2フレーム210の移動時に、前記第2フレーム210と共に移動することができる。
【0329】
このようなセンサ基板241は、印刷回路基板PCB(printed circuit board)を含むことができる。前記センサ基板241は、回路基板を含むことができる。前記センサ基板241の上面には、第2ドライバIC241-1が実装され得る。前記第2ドライバIC241-1は、光軸方向に前記第3フレーム310の第1センシングマグネット収容部316-1及び第2センシングマグネット収容部316-2の少なくとも一つが整列され得る。具体的には、前記第2ドライバIC241-1は、第1センシングマグネット収容部316-1及び第2センシングマグネット収容部316-2に収容されるセンシングマグネット340と光軸方向に整列または重複することがある。前記第2ドライバIC241-1は、前記第2移動部300の移動に応じて変化する前記センシングマグネット340の位置変化を感知することができる。このために、前記第2ドライバIC241-1は、ホールセンサが内蔵されたドライバICであり得る。前記第2ドライバIC241-1は、前記センシングマグネット340の位置に応じて変化する磁界の強さを感知して、前記第2移動部300、明確には、前記レンズ320の位置を感知することができる。
【0330】
センサ基板241上には、センサベース243が配置され得る。前記センサベース243は、オープン部を含むことができる。具体的には、前記センサベース243は、レンズ320と光軸方向に重なる領域がオープンされ、それによりフィルター244が安着され得る段差243-1を含むことができる。前記段差243-1には、接着部材(図示せず)が配置され、前記接着部材上にフィルター244が固定または結合され得る。このようなフィルター244は、レンズ320を通過する光から特定の周波数帯域の光がセンサ242に入射することを遮断する役割を果たすことができる。前記フィルター244は、x-y平面と平行に配置され得る。前記フィルター244は、前記レンズ320と前記センサ242との間に配置され得る。前記フィルター244は、赤外線フィルターを含むことができる。赤外線フィルターは、赤外線フィルターに入射する赤外線を吸収または反射することができる。
【0331】
前記センサベース243は、前記センサ基板241に配置された第2ドライバIC241-1をオープンする素子オープン部243-2を含むことができる。例えば、前記素子オープン部243-2は、第1素子オープン部243-2a及び第2素子オープン部234-2bを含むことができる。このとき、前記第1素子オープン部243-2a及び前記第2素子オープン部234-2bのいずれか一つの素子オープン部を介してオープンされたセンサ基板241の上面には、前記第2ドライバIC241-1が配置され得る。図面上に示すように、前記第2ドライバIC241-1は、前記第1素子オープン部243-2a内に配置され得る。そして、前記第2ドライバIC241-1は、前記第1素子オープン部243-2aを介して露出され、前記第3フレーム310の第1センシングマグネット収容部316-1に収容された第1センシングマグネット341と光軸方向に直接対向して配置され得る。
【0332】
一方、図面上には示していないが、前記センサ基板241は、パッドを含むことができる。具体的には、前記センサ基板241は、下面の縁領域に形成されたパッドを含むことができる。前記パッドは、後述する弾性基板700と結合することができる。具体的には、前記センサ基板241の下面に形成されたパッドは、前記弾性基板700の前記第2端子部721-2と電気的に連結され得る。例えば、前記センサ基板241のパッドと前記弾性基板700の前記第2端子部721-2は、はんだ付けを通じて結合され得る。
【0333】
<弾性基板>
図8aは、実施例に係る弾性基板の分解斜視図であり、
図8bは、
図8aのパターン部の平面図であり、
図8cは、実施例の弾性基板の連結構造を説明するための図である。以下では、
図8a~
図8cを参照して、実施例に係る弾性基板700及びこれらの電気的連結構造について説明する。
【0334】
実施例に係る弾性基板700は、絶縁部710及びパターン部720を含む。また、実施例により、弾性基板700は、連結スプリング部800をさらに含むことができる。
【0335】
絶縁部710は、中央に開口した第1絶縁領域711及び前記第1絶縁領域711の中央の開口に配置される第2絶縁領域712を含むことができる。前記第2絶縁領域712は、前記第1絶縁領域711の内側領域に前記第1絶縁領域711から離隔して配置され得る。即ち、前記絶縁部710は、互いに分離された第1絶縁領域711と第2絶縁領域712とを含むことができる。そして、前記第1絶縁領域711は、離隔領域713を挟んで前記第2絶縁領域712の外側を囲んで配置され得る。
【0336】
前記第1絶縁領域711は、前記メイン基板110に対応することができ、前記第2絶縁領域712は、前記センサ基板241に対応することができる。例えば、前記第1絶縁領域711は、光軸方向に前記メイン基板110と重なることがある。例えば、前記第2絶縁領域712は、光軸方向に前記センサ基板241と重なることがある。
【0337】
前記第1絶縁領域711及び第2絶縁領域712は、それぞれオープン部を含む。例えば、前記第1絶縁領域711は、第1端子オープン部711-1を含むことができる。例えば、前記第2絶縁領域712は、第2端子オープン部712-1を含むことができる。前記第1端子オープン部711-1は、前記第1絶縁領域711上に配置されるパターン部720の一部をオープンすることができる。また、前記第2絶縁領域712は、前記第2絶縁領域712上に配置されるパターン部720の一部をオープンすることができる。
【0338】
前記第1絶縁領域711、前記第2絶縁領域712、及び前記離隔領域713上には、前記パターン部720が配置され得る。前記パターン部720は、電気信号を伝達することができる。このために、前記パターン部720は、導電性金属物質を含むことができる。
【0339】
前記パターン部720は、電気信号伝達のための伝導性パターン部721と、強度補強のための補強パターン部722,723とを含むことができる。前記伝導性パターン部721及び前記補強パターン部722、723は、互いに同じ金属物質で形成され得る。例えば、前記伝導性パターン部721及び前記補強パターン部722、723は、前記第1絶縁領域711及び前記第2絶縁領域712上に配置される同一の金属層(図示せず)をエッチングして同時に形成され得る。但し、実施例はこれに限定されず、前記伝導性パターン部721及び前記補強パターン部722、723は、互いに異なる物質層を用いて個別の工程を通じて形成され得る。
【0340】
前記補強パターン部722、723は、第1補強パターン部722を含む。前記第1補強パターン部722は、前記第1絶縁領域711上に配置され得る。前記第1補強パターン部722は、前記第1絶縁領域711の強度を向上させることができる。前記補強パターン部722、723は、第2補強パターン部723を含む。前記第2補強パターン部723は、前記第2絶縁領域712上に配置され得る。前記第2補強パターン部723は、前記第2絶縁領域712の強度を向上させることができる。
【0341】
前記伝導性パターン部721は、前記第1絶縁領域711、前記第2絶縁領域712、及び前記離隔領域713上に配置され得る。前記伝導性パターン部721は、前記補強パターン部722、723と電気的に絶縁され得る。
【0342】
前記伝導性パターン部721は、第1端子部721-1、第2端子部721-2、及び連結部721-3を含む。
【0343】
上記のような伝導性パターン部721は、前記メイン基板110と前記センサ基板241とを電気的に連結しながら、前記第1移動部200が前記固定部100に対して相対移動可能に弾性を有することができる。このために、前記伝導性パターン部721は、弾性力を有する金属物質で形成され得る。また、前記伝導性パターン部721は、前記第1移動部200の移動時にも切れない一定レベル以上の引張強度を有することができる。例えば、前記伝導性パターン部721は、1000MPa以上の引張強度を有する金属物質で形成され得る。前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-ニッケル(Ni)の二元系合金であり得る。例えば、前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-錫(Sn)の二元系合金であり得る。例えば、前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-ベリリウム(Be)の二元系合金であり得る。例えば、前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-コバルト(Co)の二元系合金であり得る。例えば、前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-ニッケル(Ni)-錫(Sn)の三元系合金であり得る。例えば、前記伝導性パターン部721は、銅(Cu)-ベリリウム(Be)-コバルト(Co)の三元系合金であり得る。また、前記金属物質以外にも、前記伝導性パターン部721は、スプリングの役割が可能な弾性力を有し、電気特性の良い鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛などの合金で形成され得る。また、前記伝導性パターン部721は、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)などの金属物質を含むめっき層で表面処理されることがあり、これによる電気伝導度を向上させることができる。
【0344】
上記のような伝導性パターン部721は、通常のプリント回路基板の製造工程であるアディティブ工法(Additive process)、サブトレックティブ工法(Subtractive Process)、MSAP(Modified Semi Additive Process)及びSAP(Semi Additive Process)工法などで可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。
【0345】
前記伝導性パターン部721は、前記メイン基板110と連結される第1端子部721-1を含む。このとき、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711上に配置され得る。このとき、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の前記第1端子オープン部711-1上に配置され得る。具体的には、前記第1端子部721-1の少なくとも一部の上面及び下面は、前記第1絶縁領域711及び前記第2絶縁領域712と接触しないことがある。前記第1端子部721-1は、複数個を含むことができる。例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の互いに異なる4つの辺領域にそれぞれ複数配置され得る。例えば、前記第1端子部721-1は、前記第1絶縁領域711の第1左辺領域、第1右辺領域、第1上側辺領域、及び第1下側辺領域にそれぞれ複数配置され得る。前記第1端子部721-1は、前記メイン基板110の下面に配置された第4パッド116とはんだ付けを通じて電気的に連結され得る。
【0346】
前記伝導性パターン部721は、前記センサ基板241と連結される第2端子部721-2を含む。このとき、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712上に配置され得る。このとき、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の前記第2端子オープン部712-1上に配置され得る。具体的には、前記第2端子部721-2の少なくとも一部の上面及び下面は、前記第1絶縁領域711及び前記第2絶縁領域712と接触しないことがある。前記第2端子部721-2は、複数個を含むことができる。例えば、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の互いに異なる4つの辺領域にそれぞれ複数配置され得る。例えば、前記第2端子部721-2は、前記第2絶縁領域712の第2左辺領域、第2右辺領域、第2上側辺領域、及び第2下辺辺領域にそれぞれ複数配置され得る。前記第2端子部721-2は、前記センサ基板241の下面に配置されたパッド(図示せず)とはんだ付けを通じて電気的に連結され得る。
【0347】
前記連結部721-3は、前記第1端子部721-1と前記第2端子部721-1とを電気的に連結することができる。前記連結部721-3は、前記絶縁部の前記離隔領域713上にフライされて配置され得る。具体的には、前記連結部721-3は、前記レンズ駆動装置10を構成する他の構成要素と接触しないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記レンズ駆動装置10を構成する他の構成要素と物理的に分離され得る。
【0348】
前記連結部721-3は、複数の湾曲構造を有して前記離隔領域713に配置され得る。例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713のコーナー部にそれぞれ配置され得る。このとき、前記連結部721-3は、前記第1端子部721-1と前記第2端子部721-1のうち互いに異なる側辺に配置された端子部との間を連結することができる。例えば、前記連結部721-3は、前記第1絶縁領域711の第1下側辺に配置された第1端子部と、前記第2絶縁領域712の第2左側辺に配置された第2端子部との間を連結することができる。例えば、前記連結部721-3は、前記第1絶縁領域711の第1左側辺に配置された第1端子部と、前記第2絶縁領域712の第2上側辺に配置された第2端子部との間を連結することができる。例えば、前記連結部721-3は、前記第1絶縁領域711の第1上側辺に配置される第1端子部と、前記第2絶縁領域712の第2右側辺に配置された第2端子部との間を連結することができる。例えば、前記連結部721-3は、前記第1絶縁領域711の第1右側辺に配置された第1端子部と、前記第2絶縁領域712の第2上側辺に配置された第2端子部との間を連結することができる。
【0349】
これにより、前記連結部721-3は、前記離隔領域713のコーナー部で少なくとも1回折り曲げられる屈曲部を含むことができる。一方、前記連結部721-3は、前記離隔領域713のコーナー部の一部領域を回避して配置され得る。
【0350】
例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713の第1コーナー部の第1領域OR1には配置されないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713の第2コーナー部の第2領域OR2には配置されないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713の第3コーナー部の第3領域OR1には配置されないことがある。例えば、前記連結部721-3は、前記離隔領域713の第4コーナー部の第4領域OR4には配置されないことがある。
【0351】
ここで、前記第1領域OR1は、前記第2フレーム210の前記第1外側面211-1に形成された第3突出部と光軸方向に重なる領域であり得る。これにより、前記第1領域OR1は、前記第2フレーム210の移動時に、前記第1外側面211-1の第3突出部と前記連結部721-3とが接触しないようにしながら、選択的に前記第1外側面211-1の第3突出部214が第2ケース30に接触できるようにする。
【0352】
前記第2領域OR2は、前記第2フレーム210の前記第2外側面211-2に形成された第3突出部と光軸方向に重なる領域であり得る。これにより、前記第2領域OR2は、前記第2フレーム210の移動時に、前記第2外側面211-2の第3突出部と前記連結部721-3とが接触しないようにしながら、選択的に前記第2外側面211-2の第3突出部が第2ケース30に接触できるようにする。
【0353】
前記第3領域OR3は、前記第2フレーム210の前記第3外側面211-3に形成された第3突出部と光軸方向に重なる領域であり得る。これにより、前記第3領域OR3は、前記第2フレーム210の移動時に、前記第3外側面211-3の第3突出部と前記連結部721-3とが接触しないようにしながら、選択的に前記第3外側面211-3の第3突出部が第2ケース30に接触できるようにする。
【0354】
前記第4領域OR4は、前記第2フレーム210の前記第4外側面211-4に形成された第3突出部と光軸方向に重なる領域であり得る。これにより、前記第4領域OR4は、前記第2フレーム210の移動時に、前記第4外側面211-4の第3突出部と前記連結部721-3とが接触しないようにしないようにしながら、選択的に前記第4外側面211-4の第3突出部が第2ケース30に接触できるようにする。
【0355】
上記のような伝導性パターン部721の厚さは、10μm~50μmであり得る。例えば、前記伝導性パターン部721の厚さは、30μm~40μmであり得る。このとき、前記伝導性パターン部721の厚さが10μmよりも小さいと、前記第1移動部200の移動時に前記伝導性パターン部721の切れが発生することがある。また、前記伝導性パターン部721の厚さが50μmよりも大きいと、前記連結部721-3の弾性力が低くなることがあり、これによる前記第1移動部200の移動性を妨げることがある。これにより、実施例においては、安定して前記第1移動部200の移動ができるように前記伝導性パターン部721の厚さは35μm±5μmを有するようにする。
【0356】
そして、前記連結部721-3の長さは、前記離隔領域713の幅の少なくとも1.5倍以上を有するようにする。また、前記連結部721-3の長さは、前記離隔領域713の幅の20倍以下となるようにする。このとき、前記離隔領域713の幅は、1.5mmであり得る。前記連結部721-3の長さが前記離隔領域713の幅の1.5倍よりも小さいと、前記連結部721-3の弾性力の低下により前記第1移動部200の移動性が低下することがある。また、前記連結部721-3の長さが前記離隔領域713の幅の20倍よりも大きいと、前記連結部721-3による信号伝達距離が大きくなるにつれて抵抗が増加し、これにより前記連結部721-3を介して伝達される信号にノイズが含まれ得る。
【0357】
一方、上記のようにメイン基板110は、前記弾性基板700の第1端子部721-1と電気的に連結され、前記センサ基板241は、前記弾性基板700の伝導性パターン部721の第2端子部721-2と電気的に連結される。このとき、前記第1端子部721-1と前記第2端子部721-2との間には、これらを弾性力を有しながら電気的に連結する連結部721-3が形成され得る。これにより、前記メイン基板110と前記センサ基板241とは、互いに電気的に連結されることがあり、前記センサ基板241を構成する第1移動部200は、前記連結部721-3の弾性力によってx軸またはy軸を基準に回転可能である。一方、前記センサ基板241は、前記第3駆動部材330と電気的に連結され得る。
【0358】
このために、実施例においては、連結スプリング部800を含むことができる。前記連結スプリング部800は、一端が前記センサ基板241に連結され、他端が前記第2下部弾性部材620の一端に連結される第1連結スプリング部810を含むことができる。そして、前記第2下部弾性部材620の一端は、前記第3駆動部材330の一端と電気的に連結され得る。また、前記連結スプリング部800は、一端が前記センサ基板241に連結され、他端が前記第2下部弾性部材620の他端に連結される第2連結スプリング部820を含むことができる。そして、前記第2下部弾性部材620の他端は、前記第3駆動部材330の他端と連結され得る。これにより、実施例においては、前記第3駆動部材330に特定の強さの電流を特定の方向に印加することができる。一方、前記第2下部弾性部材620は、前記第1連結スプリング部810と連結される第1部分と前記第1部分と電気的に絶縁されて前記第2連結スプリング部820と連結される第2部分とに区分され得る。
【0359】
<結合構造>
図9は、実施例に係る第1移動部と第2移動部との結合構造を説明するための図であり、
図10は、実施例に係る固定部、第1移動部、及び第2移動部の結合構造を説明するための図である。以下では、
図9及び
図10を参照して、固定部100、第1移動部200、及び第2移動部300の結合構造について説明する。
【0360】
実施例に係る前記固定部100の内側空間には、前記第1移動部200が配置される。そして、前記第1移動部200の内側空間には、前記第2移動部300が配置される。
【0361】
このとき、前記固定部100と前記第1移動部200とは、ガイド部材400及び第1弾性部材500によって互いに結合され得る。また、前記第1移動部200と前記第2移動部300とは、第2弾性部材600によって互いに結合され得る。
【0362】
第1移動部200と第2移動部300との結合構造について説明すると、次の通りである。上述したように、第1移動部200は、第2フレーム210、サブフレーム220、第2駆動部材230、及びセンサ部240を含む。
【0363】
そして、前記第2フレーム210には、前記センサ部240が固定または結合され得る。例えば、前記第2フレーム210の第5安着部215に接着部材(図示せず)を塗布し、前記塗布された接着部材を用いて前記第2安着部215の下面にセンサ部240のセンサベース243を固定または結合することができる。
【0364】
そして、前記第2フレーム210に前記センサ部240が結合された状態で、前記第2フレーム210の第1マグネット配置部212に第2駆動部材230を配置することができる。
【0365】
その後、サブフレーム220の下面に形成された第7突起226に第2弾性部材600の第2下部弾性部材620の一端を挟んだ状態で、前記第2フレーム210の第1レール213に前記サブフレーム220の第2レール221を嵌めた状態で下側方向にスライディングさせて、前記第2フレーム210に前記サブフレーム220を結合することができる。このとき、前記サブフレーム220の第2レール221が前記第1レール213の最下端までスライディングするにつれて、前記サブフレーム220の第7突起226は、前記第2フレーム210の結合溝216-1に嵌合され得る。このとき、前記サブフレーム220は、前記第2フレーム210に安着された第2駆動部材230の側部の一部と上部を囲み、これにより前記第2駆動部材230が安定して安着できるようにする。また、前記サブフレーム220の前記第7突起226には、前記下部弾性部材620が嵌合されている。これにより、前記下部弾性部材620は、前記第2フレーム210と前記サブフレーム220によって支持された状態で、前記サブフレーム220及び前記第2フレーム210の内側空間に配置され得る。
【0366】
上記のように、第1移動部200に前記第2下部弾性部材620が結合された状態で、前記第2移動部300は、前記第2下弾性部材620上に結合され得る。例えば、前記第1移動部200に結合された第2下部弾性部材620の上に、前記第2移動部300の第3フレーム310の下面に形成された第4突起317を嵌合することができる。これにより、前記第2移動部300は、前記第2下部弾性部材620に支持されて、前記第1移動部200の内側空間に配置され得る。その後、上記のように前記第2下部弾性部材620によって前記第1移動部200に前記第2移動部300が支持された状態で、前記第1移動部200と前記第2移動部300上に前記第2上部弾性部材610を結合することができる。例えば、前記第1移動部200のサブフレーム220の第5突起223と前記第3フレーム310の第3突起314に前記第2上部弾性部材610を結合することができる。これにより、実施例においては、前記第1移動部200と前記第2移動部300とを容易に結合することができる。
【0367】
一方、前記第1移動部200は、前記固定部100に結合され得る。前記第1移動部200は、前記固定部100と前記第1移動部200との間に配置されるガイド部材400及び前記ガイド部材400上に配置される第1弾性部材500によって結合され得る。ここで、結合されることは、前記ガイド部材400と前記第1弾性部材500によって、前記第1移動部200が前記固定部100の内側空間に移動可能に配置されることを意味することができる。
【0368】
このために、前記固定部100の第1フレーム120の内側空間に前記第1移動部200を配置し、前記第1フレーム120の第2溝129に前記ガイド部材400の下部ガイド部材420を挿入することができる。このとき、前記第2溝129は、前記第1フレーム120の4つのコーナー部の下端に形成され得る。これにより、前記下部ガイド部材420は、前記4つの第2溝129にそれぞれ配置されるように4つの下部ボールを含むことができる。
【0369】
そして、実施例においては、前記第2溝129に前記下部ガイド部材420が配置された状態で、前記第1フレーム120の第2-2安着部127に第1下部弾性部材520を結合することができる。このとき、前記第1下部弾性部材520は、互いに分離された4つのサブ下部弾性部材を含み、これにより前記第1フレーム120の4つのコーナー部の下面にそれぞれ配置され得る。このとき、前記第1下部弾性部材520は、前記第2-2安着部127に安着されて前記第1フレーム120に結合される結合領域と、前記下部ガイド部材420と接触する接触領域を含む。このとき、前記下部ガイド部材420は、前記第1下部弾性部材520の接触領域に支持されて位置が固定され得る。このとき、前記第1移動部200は、外側面211が外側方向に突出した曲面を有することにより、前記下部ガイド部材420によって支持され得る。
【0370】
その後、実施例においては、前記第1フレーム120の第1溝126に前記上部ガイド部材410を挿入することができる。このとき、前記第1溝126は、前記第1フレーム120の4つのコーナー部の上端にそれぞれ形成され得る。これにより、前記上部ガイド部材410は、4つの第1溝にそれぞれ挿入される4つの上部ボールを含むことができる。
【0371】
そして、実施例においては、前記第1溝126に前記上部ガイド部材410が配置された状態で、前記第1フレーム120の第2-1安着部124に第1上部弾性部材510を結合することができる。前記第1上部弾性部材510は、前記第2-1安着部124に安着して前記第1フレーム120に結合される結合領域と、前記上部ガイド部材410と接触する接触領域とを含む。このとき、前記上部ガイド部材410は、前記第1上部弾性部材510の接触領域に加えられる加圧力によって前記第1溝126内における位置が決定され得る。上記のように、前記上部ガイド部材410及び下部ガイド部材420は、それぞれ前記第1上部弾性部材510及び第1下部弾性部材520のそれぞれの接触領域に加えられる加圧力によって、前記固定部100と前記第1移動部200との間に安定して配置され得る。
【0372】
<駆動部>
図11は、実施例に係る駆動部の分解斜視図である。
【0373】
図11を参照すると、駆動部は、固定部100に配置された第1駆動部材130、第1移動部200に配置された第2駆動部材230、及び第2移動部300に配置された第3駆動部材330を含むことができる。
【0374】
そして、前記第1駆動部材130は、第1コイル部132を含む。そして、前記第1コイル部132は、第1-1コイル132-1と、第1-2コイル132-2と、第1-3コイル132-3と、第1-4コイル132-4と、を含むことができる。
【0375】
一方、前記第2駆動部材230は、第1マグネット部231、第2マグネット部232、第3マグネット部233、及び第4マグネット部234を含むことができる。
【0376】
また、前記第3駆動部材330は、第2コイル部を含む。
【0377】
前記第1マグネット部231は、前記第1-1コイル132-1に対応することができる。前記第1マグネット部231は、外側面が前記第1-1コイル132-1と対向して配置され得る。また、前記第1マグネット部231は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0378】
前記第2マグネット部232は、前記第1-2コイル132-2に対応することができる。前記第2マグネット部232は、外側面が前記第1-2コイル132-2と対向して配置され得る。また、前記第2マグネット部232は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0379】
前記第3マグネット部233は、前記第1-3コイル132-3に対応することができる。前記第3マグネット部233は、外側面が前記第1-3コイル132-3と対向して配置され得る。また、前記第3マグネット部233は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0380】
前記第4マグネット部234は、前記第1-4コイル132-4に対応することができる。前記第4マグネット部234は、外側面が前記第1-4コイル132-4と対向して配置され得る。また、前記第4マグネット部234は、内側面が前記第3駆動部材330と対向して配置され得る。
【0381】
これにより、前記第1移動部200及び第2移動部300の動きについて説明すると、次の通りである。
【0382】
先ず、前記第1移動部200の動きについて説明すると、次の通りである。
【0383】
前記第1移動部200は、前記第1コイル部132の4つのコイルのうち互いに対向する2つのコイルに電流を印加することによってz軸またはy軸を基準に回転することができる。
【0384】
-第1x軸回転-
第1-1コイル132-1には、第1方向の電流が印加され得、前記第1-3コイル132-3には、前記第1方向と反対の第2方向の電流が印加され得る。そして、前記第1-1コイル132-1には、第1方向の電流が印加されることにより、前記第1-1コイル132-1と前記第1マグネット部231との相互作用により、前記第1-1コイル132-1の上側方向への磁力が発生することができる。また、前記第1-3コイル132-3には、第1方向と反対の第2方向の電流が印加されることにより、前記第1-3コイル132-3と前記第3マグネット部233との相互作用により、前記第1-3コイル132-3の下側方向の磁力が発生することができる。これにより、前記第1移動部200は、前記固定部100に対して前記第1-1コイル132-1が配置された部分が上側方向に移動し、前記第1-3前記コイル132-3が配置された部分が下側方向に移動する第1x軸への回転がなされ得る。
【0385】
-第2x軸回転-
第1-1コイル132-1には、第2方向の電流が印加され得、前記第1-3コイル132-3には、前記第2方向と反対の第1方向の電流が印加され得る。そして、前記第1-1コイル132-1には、第2方向の電流が印加されることにより、前記第1-1コイル132-1と前記第1マグネット部231との相互作用により、前記第1-1コイル132-1の下側方向の磁力が発生することができる。また、前記第1-3コイル132-3には、第2方向と反対の第1方向の電流が印加されることにより、前記第1-3コイル132-3と前記第3マグネット部233との相互作用により、前記第1-3コイル132-3の上側方向の磁力が発生することができる。これにより、前記第1移動部200は、前記固定部100に対して前記第1-1コイル132-1が配置される部分が下側方向に移動し、前記第1-3前記コイル132-3が配置された部分が上側方向に移動する第2x軸への回転がなされ得る。
【0386】
-第1y軸回転-
第1-2コイル132-2には、第1方向の電流が印加され得、前記第1-4コイル132-4には、前記第1方向と反対の第2方向の電流が印加され得る。そして、前記第1-2コイル132-2には、第1方向の電流が印加されることにより、前記第1-2コイル132-2と前記第2マグネット部232との相互作用により、前記第1-2コイル132-2の上側方向の磁力が発生することができる。また、前記第1-4コイル132-4には、第1方向と反対の第2方向の電流が印加されることにより、前記第1-4コイル132-4と前記第4マグネット部234との相互作用により、前記第1-4コイル132-4の下側方向の磁力が発生することができる。これにより、前記第1移動部200は、前記固定部100に対して前記第1-2コイル132-2が配置される部分が上側方向に移動し、前記第1-4コイル132-4が配置された部分が下側方向に移動する第1y軸への回転がなされ得る。
【0387】
-第2y軸回転-
第1-2コイル132-2には、第2方向の電流が印加され、前記第1-4コイル132-4には、前記第2方向と反対の第1方向の電流が印加され得る。そして、前記第1-2コイル132-2には、第2方向の電流が印加されることにより、前記第1-2コイル132-2と前記第2マグネット部232との相互作用により、前記第1-2コイル132-2の下側方向の磁力が発生することができる。また、前記第1-4コイル132-4には、第2方向と反対の第1方向の電流が印加されることにより、前記第1-4コイル132-4と前記第4マグネット部234との相互作用により、前記第1-4コイル132-4の上側方向の磁力が発生することができる。これにより、前記第1移動部200は、前記固定部100に対して前記第1-2コイル132-2が配置される部分が下側方向に移動し、前記第1-4コイル132-4)が配置された部分が上側方向に移動する第2y軸への回転がなされ得る。
【0388】
-第1z軸移動-
前記第3駆動部材330の第2コイル部には、第1方向の電流が印加され得る。そして、前記第3駆動部材330に第1方向の電流が印加されることにより、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の内側の第3領域との相互作用により、前記第3駆動部材330の全領域から上側方向に磁力が発生することができる。そして、前記第3駆動部材330に上側方向に磁力が発生することにより、前記第3駆動部材330が配置された第2移動部300は、上側方向に移動することができる。
【0389】
-第2z軸移動-
前記第3駆動部材330の第2コイル部には、第2方向の電流が印加され得る。そして、前記第3駆動部材330に第2方向の電流が印加されることにより、前記第1~第4マグネット部231、232、233、234の内側の第3領域との相互作用により、前記第3駆動部材330の全領域から下側方向に磁力が発生することができる。そして、前記第3駆動部材330に下側方向に磁力が発生することにより、前記第3駆動部材330が配置された第2移動部300は、下側方向に移動することができる。
【0390】
<第1弾性部材>
図12は、実施例に係る第1弾性部材の斜視図であり、
図13は、
図12の第1弾性部材の結合構造を説明するための図である。
【0391】
図12及び
図13を参照すると、第1弾性部材500は、第1上部弾性部材510及び第1下部弾性部材520を含む。そして、前記第1上部弾性部材510は、互いに分離された4つのサブ弾性部を含む。そして、前記第1下部弾性部材520も互いに分離された4つのサブ弾性部を含む。このとき、前記第1上部弾性部材510の4つのサブ弾性部と前記第1下部弾性部材520の4つのサブ弾性部のそれぞれは、互いに同じ形状を有することができる。そして、
図12は、前記第1上部弾性部材510の4つのサブ弾性部と、前記第1下部弾性部材520の4つのサブ弾性部のうちいずれか一つのサブ弾性部を示したものであり得る。
【0392】
第1弾性部材500は、三角形状を有することができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1弾性部材500の形状は、多様に変形可能であろう。
【0393】
前記第1弾性部材500は、複数の領域に区分され得る。例えば、前記第1弾性部材500は、接合領域500a及び前記接触領域500bを含む。前記結合領域500aと前記接触領域500bは、一体に形成され得る。
【0394】
前記第1弾性部材500の結合領域500aは、前記第1フレーム120と接触する領域である。例えば、前記結合領域500aは、前記第1フレーム120に結合されるために前記第1フレーム120の第2安着部に結合される領域であり得る。このとき、前記結合領域500aは、結合孔500cを含むことができる。前記結合孔500cは、前記第1フレーム120の前記第2安着部に形成された第2突起に挿入され得る。即ち、前記第1弾性部材500は、前記第1フレーム120の第2安着部に形成された第2突起に結合孔500cが挿入されることにより、前記第1フレーム120に結合され得る。
【0395】
前記接触領域500bは、前記結合領域500aから延びて前記ガイド部材400に接触することがある。このとき、前記接触領域500bは、前記ガイド部材400に加圧力を提供するために、前記結合領域500aの少なくとも一部と離隔する離隔部を含むことができる。例えば、前記接触領域500bは、四角形状を有することができる。そして、前記四角形状を有する接触領域500bの4つの辺のうちいずれか一つの辺のみが前記結合領域500aと連結され、他の辺は前記結合領域500aと離隔し得る。
【0396】
このとき、前記ガイド部材400は、前記第1フレーム120の第2安着部から突出した位置に配置され得る。例えば、
図13に示すように、前記上部ガイド部材410の上端は、前記第1上部弾性部材510が結合された前記第1フレーム120の前記第2-1安着部124の上面よりも第1高さH1だけ高く位置することができる。例えば、前記上部ガイド部材410の上端は、前記第1上部弾性部材510の結合領域500aよりも高く位置することができる。そして、前記第1上部弾性部材510の接触領域500bは、前記上部ガイド部材410上に配置されることにより、前記結合領域500aよりも高く位置することができる。例えば、前記第1上部弾性部材510の接触領域500bの上端は、前記結合領域500aの上端よりも前記第1高さH1だけ高く位置することができる。
【0397】
そして、これに対応して、前記下部ガイド部材420の下端は、前記第1下部弾性部材520が結合される第1フレーム120の第2-2安着部127の下面よりも第1高さH1だけ低く位置することができる。例えば、前記下部ガイド部材420の下端は、前記第1下部弾性部材520の結合領域500aよりも低く位置することができる。そして、前記第1下部弾性部材520の接触領域500bが前記下部ガイド部材420の下に配置されることにより、前記第1下部弾性部材520の結合領域500aよりも低く位置することができる。例えば、前記第1下部弾性部材520の接触領域500bの下端は、これの結合領域500aの下端よりも前記第1高さH1だけ低く位置することができる。
【0398】
一方、前記第1フレーム120に形成された第1溝126は、前記第1フレーム120の上面に連結され、下側方向に第1傾斜角を有して延びる第1内壁126aと、前記第1内壁126aから第2傾斜角を有して延びて前記第1フレーム120の内側面と連結される第2内壁126bとを含むことができる。前記第1内壁126は、前記第1傾斜角を有して下側方向に延びることができる。前記第1傾斜角は、90度よりも小さくてもよい。例えば、前記第1内壁126aは、下側に行くほど前記第1フレーム120の内側面に近づくことがある。例えば、前記第1溝126は、前記第1内壁126aの第1傾斜角によって下側方向に行くほど幅が徐々に減少することがある。
【0399】
一方、前記第1溝126の第2内壁126bは、前記第1内壁126aから第2傾斜角を有して前記第1フレーム120の内側面に延びることがある。このとき、前記第2傾斜角は、前記第1内壁126aと前記第2内壁126bとの間の内角であり得る。そして、前記第2傾斜角は、90度よりも大きい鈍角であり得る。これにより、前記第2内壁126bは、下側に行くほど前記第1フレーム120の内側面に近づくことがある。そして、前記第2内壁126bの最下端は、前記第1フレーム120の内側面と会うことができる。実施例においては、前記第1溝126は、上記のように下側方向に行くほど幅が徐々に減少する形状を有することができる。例えば、前記第1溝126は、内角が鈍角を有する「V」字形状を有することができる。これにより、実施例においては、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間に配置される上部ガイド部材410の位置を調節することができる。例えば、実施例においては、第1上部弾性部材510による前記上部ガイド部材410の加圧力を調節して、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置(例えば、H1の高さ)を調節することができる。例えば、前記第1上部弾性部材510の加圧力が低下することにより、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置は上側に移動(例えば、H1の高さが増加)することができる。そして、このような場合、前記上部ガイド部材410による前記第1移動部200と前記第1フレーム120との密着力を減少させることができる。これとは逆に、前記第1上部弾性部材510の加圧力が増加することにより、前記第1溝126内で前記上部ガイド部材410の位置は下側に移動(例えば、H1の高さが減少)することができる。そして、このような場合、前記上部ガイド部材410による前記第1移動部200と前記第1フレーム120との密着力が増加することがある。
【0400】
これによる実施例によれば、前記第1溝126内に上部ガイド部材410を配置し、第1上部弾性部材510を用いて前記上部ガイド部材410を加圧することにより、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間に前記上部ガイド部材410が安定して配置された状態で回転が行われるようにすることができる。また、実施例においては、前記第1溝126の形状を調節し、前記上部ガイド部材410上で前記第1上部弾性部材510の加圧力の調節により、前記第1フレーム120と前記第1移動部200との間の密着力を容易に調節することができる。これによれば、実施例においては、比較例で前記ガイド部材を加圧しながら前記密着力を調節するのに使用されるマグネットやヨークなどを削除することができる。さらに、実施例においては、比較例のマグネットやヨークなどにより、オートフォーカス動作または手ぶれ補正動作時に発生する磁界干渉を最小限に抑えることができ、これによる動作信頼性を向上させることができる。
【0401】
以下では、第1移動部200の変形例について説明する。
【0402】
図14は、他の実施例に係る第1移動部の第2フレームを示す断面図である。
【0403】
図14の説明に先立ち、
図7bで説明したように、前記第2フレーム210の外側面は、光軸方向に形成された曲面を含む。例えば、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中央領域CPから下部領域に行くほど内側に陥没することがある。前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、下部領域から中心領域CPに行くほど外側に突出することがある。このとき、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中心領域CPを基準に上部領域に対応する第1曲面S1と、下部領域に対応する第2曲面S2とを含むことができる。そして、第1実施例における前記第1曲面S1の曲率半径と前記第2曲面S2の曲率半径とは互いに同一であった。
【0404】
図14を参照すると、前記第2フレーム210の外側面は、光軸方向に形成された曲面を含む。例えば、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中央領域CPから下部領域に行くほど内側に陥没することがある。前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、下部領域から中心領域CPに行くほど外側に突出することがある。このとき、前記第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの曲面は、中心領域CPを基準に上部領域に対応する第1曲面CS1と、下部領域に対応する第2曲面CS2とを含むことができる。そして、第2実施例における前記第1曲面CS1の曲率半径と前記第2曲面CS2の曲率半径とは、互いに異なっていてもよい。
【0405】
そして、第2実施例における前記第1曲面CS1の曲率半径は、前記第2曲面CS2の曲率半径よりも小さくてもよい。
【0406】
これにより、前記第2フレーム210の第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第1曲面CS1が有する曲率を基準に、これらをx軸、y軸、及びz軸方向に連結する形成された仮想の第1面は、第1曲率半径を有する第1半球形状を有することができる。
【0407】
また、前記第2フレーム210の第1~第4外側面211-1、211-2、211-3、211-4のそれぞれの第2曲面CS2が有する曲率を基準に、これらをx軸、y軸、及びz軸方向に連結する形成された仮想の第2面は、前記第1曲率半径よりも大きい第2曲率半径を有する第2半球形状を有することができる。
【0408】
このとき、前記第1半球の中心は、前記第2半球の中心と同一である。例えば、前記第1曲面CS1が有する第1曲率を延長して形成される仮想の第1円の中心は、前記第2曲面CS2が有する第2曲率を延長して形成される仮想の第2円の中心と同一でもよい。即ち、前記第1曲面CS1によって形成される仮想の第1円の中心と、前記第2曲面CS2によって形成される仮想の第2円の中心とが互いに異なる場合、前記第1曲面CS1と前記第2曲面CS2によって前記第1移動部200が移動するとき、正常な移動が不可能であり、これによるOIS動作の信頼性が低下することがある。これにより、実施例においては、前記第1曲面CS1が有する曲率半径または曲率が、前記第2曲面CS2が有する曲率半径または曲率とは異ならせるようにしながら、これらの中心は同一であるようにして、OIS動作の信頼性を向上させることができるようにする。
【0409】
一方、上記のように、前記第1曲面CS1の第1曲率半径と前記第2曲面CS2の第2曲率半径とが互いに異なることにより、前記第1曲面CS1と前記第2曲面CS2との間には、前記第1及び前記第2曲率半径の差が対応する段差SPが形成され得る。
【0410】
そして、上記のような構成により、実施例においては、前記第1移動部200と前記固定部100に対して離脱することを防止することができる。例えば、外部から衝撃が加えられる場合、前記第1移動部200が前記固定部100から脱落するという問題が発生することがあり、これによる信頼性問題が発生することがある。
【0411】
これに対し、実施例においては、前記第1曲面CS1の第1曲率半径と前記第2曲面CS2の第2曲率半径とを互いに異ならせるようにし、これにより段差SPが形成されるようにして、前記外部衝撃から、前記第1移動部200が脱落することを防止することができ、これによる信頼性を向上させることができる。さらに、実施例においては、前記第1曲面CS1の第1曲率半径が第2曲率半径に比べて小さいので、前記第1曲面と前記第2曲面の両方が第2曲率半径を有することに比べて、前記第1移動部200の高さを下げることができ、さらに前記レンズ駆動装置10の高さを下げることができる。
【0412】
図15は、実施例に係るカメラモジュールが適用された移動端末機1500である。
【0413】
図15に示すように、実施例の移動端末機1500は、背面に設けられたカメラモジュール1000、フラッシュモジュール1530、自動焦点装置1510を含むことができる。実施例の移動端末機1500は、第2カメラモジュール1100をさらに備えることができる。
【0414】
前記カメラモジュール1000は、イメージ撮影機能及び自動焦点機能を含むことができる。例えば、前記カメラモジュール1000は、イメージを用いた自動焦点機能を含むことができる。
【0415】
前記カメラモジュール1000は、撮影モードまたは画像通話モードでイメージセンサによって得られる静止画像または動画像のイメージフレームを処理する。処理されたイメージフレームは、所定のディスプレイ部に表示され得、メモリに保存され得る。前記移動端末機のボディの前面にもカメラ(図示せず)が配置され得る。
【0416】
例えば、前記カメラモジュール1000は、第1カメラモジュールと第2カメラモジュールとを含むことができ、前記第1カメラモジュールによってAFまたはズーム機能と共にOIS具現が可能である。
【0417】
前記フラッシュモジュール1530は、その内部に光を発光する発光素子を含むことができる。前記フラッシュモジュール1530は、移動端末機のカメラ作動またはユーザの制御によって作動され得る。
【0418】
前記自動焦点装置1510は、発光部として表面光放出レーザ素子のパッケージのうち一つを含むことができる。
【0419】
前記自動焦点装置1510は、レーザを用いた自動焦点機能を含むことができる。前記自動焦点装置1510は、前記カメラモジュール1000のイメージを用いた自動焦点機能が低下する条件、例えば10m以下の近接または暗い環境で主に使用され得る。前記自動焦点装置1510は、垂直キャビティ表面発光レーザ(VCSEL)半導体素子を含む発光部と、フォトダイオードなどの光エネルギーを電気エネルギーに変換する受光部とを含むことができる。
【0420】
次に、
図16は、実施例に係るカメラモジュールが適用された車両800の斜視図である。
【0421】
例えば、
図16は、実施例に係るカメラモジュールが適用された車両運転補助装置を備える車両の外観図である。
【0422】
図16を参照すると、実施例の車両800は、動力源によって回転する車輪13FL、13FR、所定のセンサを備えることができる。前記センサは、カメラセンサ2000であり得るが、これに限定されない。
【0423】
前記カメラ2000は、実施例に係るカメラモジュール1000が適用されたカメラセンサであり得る。
【0424】
実施例の車両800は、前方画像または周辺画像を撮影するカメラセンサ2000を介して画像情報を獲得することができ、画像情報を用いて車線未識別状況を判断し、未識別時に仮想車線を生成することができる。
【0425】
例えば、カメラセンサ2000は、車両800の前方を撮影して前方画像を獲得し、プロセッサ(図示せず)は、このような前方画像に含まれたオブジェクトを分析して画像情報を獲得することができる。
【0426】
例えば、カメラセンサ2000が撮影した画像に車線、隣接車両、走行妨害物、及び間接道路表示物に該当する中央分離台、縁石、街路樹などのオブジェクトが撮影された場合、プロセッサは、このようなオブジェクトを検出して画像情報に含めることができる。
【0427】
このとき、プロセッサは、カメラセンサ2000を介して検出されたオブジェクトとの距離情報を獲得して、画像情報をさらに補完することができる。画像情報は、画像に撮影されたオブジェクトに関する情報であり得る。
【0428】
このようなカメラセンサ2000は、前記イメージセンサと画像処理モジュールとを含むことができる。カメラセンサ2000は、イメージセンサ(例えば、CMOSまたはCCD)によって得られる静止画像または動画像を処理することができる。画像処理モジュールは、イメージセンサを介して獲得された静止画像または動画像を加工して、必要な情報を抽出し、抽出された情報をプロセッサに伝達することができる。
【0429】
このとき、カメラセンサ2000は、オブジェクトの測定精度を向上させ、車両800とオブジェクトとの距離などの情報をさらに確保できるようにステレオカメラを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0430】
実施例によれば、前記溝内にガイド部材を配置し、第1弾性部材を用いて前記ガイド部材を加圧することにより、固定部と第1移動部との間で前記ガイド部材が安定して配置された状態で、前記第1移動部の回転が行われるようにすることができる。また、実施例においては、前記溝の形状を調節し、前記ガイド部材上で第1弾性部材の加圧力の調節により、前記固定部と前記第1移動部との密着力を容易に調節することができる。これによれば、実施例においては、比較例で前記ガイド部材を加圧しながら前記密着力を調節するのに使用されるマグネットやヨークなどを削除することができる。さらに、実施例においては、比較例のマグネットやヨークなどにより、オートフォーカス動作または手ぶれ補正動作時に発生する磁界干渉を最小限に抑えることができ、これによる動作信頼性を向上させることができる。
【0431】
また、実施例においては、第1移動部にマグネットが配置されるフレームが第2フレームとサブフレームに区分され。これにより、実施例においては、前記第1移動部に第2駆動部材に対応するマグネット部を容易に結合することができ、これによる組立性を向上させることができる。
【0432】
また、実施例においては、前記第2フレームとサブフレームとの結合時に、これらの間に第2下部弾性部材を共に結合する構造を有し、これにより第1移動部と第2移動部との組立性を向上させることができる。
【0433】
実施例においては、前記第2フレームの中心を基準として、上部の第1曲面と下部の第2曲面が互いに異なる曲率半径を有するようにする。このとき、前記第1曲面によって形成される仮想の第1円の中心は、前記第2曲面によって形成される仮想の第2円の中心と一致し、これにより前記第1曲面と前記第2曲面との間の段差が形成される。これにより、実施例においては、外部の衝撃から前記第1移動部が脱落することを防止することができ、これによる信頼性を向上させることができる。さらに、実施例においては、前記第1曲面の第1曲率半径が第2曲率半径に比べて小さいので、前記第1曲面と前記第2曲面の両方が第2曲率半径を有することに比べて前記第1移動部の高さを下げることができ、さらには、全体的なレンズ駆動装置の高さを下げることができる。
【0434】
実施例の車両800は、先進運転者支援システム(ADAS)を提供することができる。
【0435】
例えば、先進運転者支援システムADASとしては、衝突危険時に運転者が制動装置を踏まなくても自ら速度を減らして止める自動緊急制動システムAEB(Autonomous Emergency Braking),車線離脱時の走行方向を調節して車線を維持する走行操向補助システムLKAS(Lane Keep Assist System)、事前に決めた速度で走りながらも前の車との間隔を自動的に維持するアドバンストスマートクルーズコントロールASCC(Advanced Smart Cruise Control)、死角地帯の衝突危険を感知して安全な車線変更を支援する後側方衝突回避支援システムABSD(Active Blind Spot Detection)、車両周辺状況を視覚的に示すアラウンドビューモニタリングシステムAVM(Around View Monitor)などがある。
【0436】
このような先進運転者支援システムADASにおいて、カメラモジュールは、レーダー(Radar)などと共に核心部品として機能し、カメラモジュールが適用される割合が次第に広がっている。
【0437】
例えば、自動緊急制動システムAEBの場合、車両前方カメラセンサとレーダセンサで前方車両や歩行者を感知し、運転者が車両を制御しないときに自動的に緊急制動することができる。または、走行操向補助システムLKASの場合、カメラセンサを通じて運転者が方向指示など操作なしに車路を離脱するかを感知して、自動的にハンドルを操向して車路を維持できるように制御することができる。また、アラウンドビューモニタリングシステムAVMの場合、車両の四方に配置されるカメラセンサを通じて車両周辺状況を視覚的に表示することができる。
【0438】
以下では、他の実施例に係るカメラモジュールについて説明する。
【0439】
<第2実施例>
以下、図面を参照して第2実施例に係るカメラモジュールの具体的な特徴について説明する。
【0440】
図17aは、第2実施例に係るカメラモジュール3000の斜視図であり、
図17bは、
図17aに示す実施例に係るカメラモジュール3000の詳細斜視図である。
【0441】
図17aを参照すると、実施例に係るカメラモジュール3000は、回路基板3050と、回路基板3050上に配置されレンズ3100が配置される前記ボビン3200と、前記ボビン3200が配置される第1ハウジング3300と、前記第1ハウジング3300が配置される第2ハウジング3400と、を含むことができる。
【0442】
前記第2ハウジング3400は、前記第1ハウジング3300の外側に複数配置され得る。例えば、前記第2ハウジング3400は、4つで第1ハウジング3300の外側の角に配置され得るが、これに限定されない。
【0443】
前記回路基板3050は、PCB、FPCB(Flexible Printed Circuit Boards)、RFPCB(Rigid Flexible Printed Circuit Boards)であり得る。
【0444】
次に、
図17bを参照すると、実施例は、前記回路基板3050と電気的に連結され第2ハウジング3400に配置される複数のコイル基板3052を含むことができる。前記コイル基板3052には、第2コイル部CL2と第3コイル部CL3が配置され得る。
【0445】
例えば、前記コイル基板3052は、4つの第2ハウジング3400にそれぞれ配置され得、各前記コイル基板3052には、第2コイル部CL2と第3コイル部CL3がそれぞれ配置され得るが、これに限定されない。
【0446】
また、実施例においては、第2ハウジング3400に第2マグネット部MN2が配置され得る。例えば、4つの第2ハウジング3400のそれぞれに第2マグネット部MN2をそれぞれ配置され得る。
【0447】
実施例によれば、前記第2マグネット部MN2と第2コイル部CL2との間の電磁力によってOIS駆動が可能である。
【0448】
また、実施例によれば、前記第3コイル部CL3に対応する第1ハウジング3300の領域に第1マグネット部MN1が配置され得る(
図18b参照)。実施例によれば、前記第1マグネット部MN1と前記第3コイル部CL3との間の電磁力によってOIS駆動が可能である。前記第1マグネット部MN1は、後述するようにAF駆動機能も可能であり得る。例えば、前記第1マグネット部MN1の一部は、OIS駆動に寄与することができ、前記第1マグネット部MN1の他の一部は、AF駆動に寄与することができる。
【0449】
次に、
図18aは、
図17bに示す実施例に係るカメラモジュール3000から回路基板3050が省略された斜視図であり、
図18bは、
図18aに示す実施例に係るカメラモジュールのうちレンズ駆動装置3010の平面図であり、
図18cは、
図18bに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010のA1-A2線に沿った断面図である。
【0450】
図18a及び
図18bを参照すると、実施例に係るレンズ駆動装置3010は、レンズ3100が配置されるボビン3200と、前記ボビン3200が配置される第1ハウジング3300とを含むことができる。前記第1ハウジング3300は、前記ボビン3200を収容する中空形状のハウジングフレーム3310と、第1ハウジング3300の突出部3320とを含むことができる。第1マグネット部MN1は、前記ハウジングフレーム3310に配置され得、第2マグネット部MN2は、前記第1ハウジング3300の突出部3320上に配置され得る。前記第1ハウジング3300の突出部3320の終端は、前記第2マグネット部MN2が配置される突出部の溝(図示せず)を備えることができる。
【0451】
次に、
図18cに示すように、前記第1マグネット部MN1と前記ボビン3200に配置された第1コイル部CL1との相互作用によりAF駆動が可能であり、前記ボビン3200の移動により、レンズ3100が光軸方向に上下移動することができ、イメージセンサ3060との距離が制御され得る。
【0452】
このとき、前記第1マグネット部MN1は、正極着磁磁石を含むことができる。
【0453】
例えば、第1マグネット部MN1は、第1-1マグネットMN1aと第1-2マグネットMN1bとを含むことができる。前記第1-1マグネットMN1aは、前記第1コイル部CL1と対向するように対応配置され得る。
【0454】
実施例においては、前記第1-1マグネットMN1aと垂直幅の長さだけAF駆動が可能であり得るが、これに限定されない。前記第1-2マグネットMN1bは、第3コイル部CL3との相互作用によってOIS駆動に寄与することができる。
【0455】
また、前記第1-1マグネットMN1aは、第3コイル部CL3との相互作用によってOIS駆動に寄与することができる。即ち、前記第1-1マグネットMN1aは、AF駆動とOIS兼用マグネットであり得るが、これに限定されない。
【0456】
次に、
図19aは、
図18bに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010の斜視図であり、
図19bは、
図19aに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010をz軸に垂直にB1-B2線に沿った側面断面図である。
【0457】
【0458】
図19bを参照すると、実施例に係るレンズ駆動装置3010は、レンズ3100が配置されるボビン3200と、前記ボビン3200が配置される第1ハウジング3300、及び前記ボビン3200と前記第1ハウジング3300との間に配置される第1ガイド部材3220を含むことができる。
【0459】
前記第1ガイド部材3220は、シャフトの形態であり得るが、これに限定されない。
【0460】
また、前記第1ガイド部材3220は、複数配置され得る。例えば、前記ボビン3200と前記第1ハウジング3300との間に配置される4つの第1ガイド部材3220を含むことができるが、これらに限定されない。
【0461】
例えば、前記第1ガイド部材3220は、第1-1ガイド部材3220a、第1-2ガイド部材3220b、第1-3ガイド部材3220c、及び第1-4ガイド部材3220dを含むことができるが、これに限定されない。
【0462】
また、前記第1ハウジング3300は、前記ボビン3200を収容する中空形状のハウジングフレーム3310及び第1ハウジング3300の突出部3320を含むことができる。第1マグネット部MN1は。前記ハウジングフレーム3310に配置され得、第2マグネット部MN2は、前記第1ハウジング3300の突出部3320上に配置され得る。前記第1ハウジング3300の突出部3320の終端は、前記第2マグネット部MN2が配置される突出部の溝(図示せず)を備えることができる。
【0463】
また、実施例のボビン3200は、前記第1ハウジング3300に配置される前記第1マグネットMN1に対応する領域に第2リセス3200R2を含むことができる。
【0464】
実施例によれば、前記ボビン3200に第2リセス3200R2が配置されることにより、前記第1マグネットMN1と前記第1コイル部CL1との間の電磁力を向上させることができ、前記ボビン3200の重量減少によって駆動力が向上され得る。
【0465】
次に
図19cを参照すると、前記第1ハウジング3300のハウジングフレーム3310は、4つの領域を含むことができる。
【0466】
例えば、前記第1ハウジング3300のハウジングフレーム3310は、第1-1ハウジングフレーム部3310a、第1-2ハウジングフレーム部3310b、第1-3ハウジングフレーム部3310c、及び第1-4ハウジングフレーム部3310dを含むことができる。
【0467】
また、前記第1ハウジング3300の突出部3315は、4つの領域を含むことができる。
【0468】
例えば、前記第1ハウジング3300の突出部3315は、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aから延びる第1-1ハウジング突出部3320a、前記第1-2ハウジングフレーム部3310bから延びる第1-2ハウジング突出部3320b、前記第1-3ハウジングフレーム部3310cから延びる第1-3ハウジング突出部3320c、及び前記第1-4ハウジングフレーム部3310dから延びる第1-4ハウジング突起3320dを含むことができる。
【0469】
前記第1マグネット部MN1は、複数配置され得る。例えば、前記第1マグネット部MN1は、前記第1ハウジング3300のハウジングフレーム3310の4側面に配置される第1-1マグネットMN1a、第1-2マグネットMN1b、第1~3マグネットMN1c、及び第1-4マグネットMN1dを含むことができるが、これらに限定されない。
【0470】
例えば、前記第1-1マグネットMN1aは、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aと前記第1-4ハウジングフレーム部3310dとの間に配置され得る。前記第1-2マグネットMN1bは、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aと前記第1-2ハウジングフレーム部3310bとの間に配置され得る。
【0471】
また、前記第1-3マグネットMMN1cは、前記第1-2ハウジングフレーム部3310bと前記第1-3ハウジングフレーム部3310cとの間に配置され得る。前記第1-4マグネット部MN1aは、前記第1-3ハウジングフレーム部3310cと前記第1-4ハウジングフレーム部3310dとの間に配置され得る。
【0472】
また、前記第2マグネット部MN2は、複数配置され得る。例えば、前記第2マグネット部MN2は、前記第1ハウジング3300の突出部3315にそれぞれ配置される第2-1マグネット部MN2a、第2-2マグネット部MN2b、第2-3マグネット部MN2c、及び第2-4マグネット部MN2dを含むことができるが、これに限定されない。
【0473】
例えば、前記第2-1マグネット部MN2aは、前記第1ハウジング3300の第1-1ハウジング突出部3320aに配置され得、前記第2-2マグネット部MN2bは、前記第1ハウジング3300の第1-2ハウジング突出部3320bに配置され得る。
【0474】
また、前記第2-3マグネット部MN2cは、前記第1ハウジング3300の第1-3ハウジング突出部3320cに配置され得、前記第2-4マグネット部MN2dは、前記第1ハウジング3300の第1-4ハウジング突出部3320dに配置され得る。
【0475】
実施例においては、前記第1ガイド部材3220は、複数備えられ得る。例えば、前記第1ガイド部材3220は、第1-1ガイド部材3220a、第1-2ガイド部材3220b、第1-3ガイド部材3220c、及び第1-4ガイド部材3220dを含むことができるが、これに限定されない。
【0476】
また、前記第1ハウジングフレーム部3310は、複数のハウジングフレーム部を含むことができる。例えば、前記ハウジングフレーム3310は、第1-1ハウジングフレーム部3310a、第1-2ハウジングフレーム部3310b、第1-3ハウジングフレーム部3310c、及び第1-4ハウジングフレーム3310dを含むことができる。
【0477】
実施例においては、前記複数の第1ガイド部材3220は、前記複数の第1ハウジングフレーム部の一部に配置されないことがあり、他の第1ハウジングフレーム部には、配置されないことがある。
【0478】
例えば、前記第1ハウジング3310の水平断面を基準に象限に対して第2~第4象限には、第1ガイド部材3220が配置され、第1象限には、前記第1ガイド部材3220が配置されないことがある。
【0479】
例えば、前記第1ハウジング3310の水平断面(但し、光軸に垂直)は、第1~第4象限を含み、前記第1ハウジング3310の第2~第4象限には、前記第1ガイド部材3220が配置され、前記第1ハウジング3300の第1象限には、前記第1ガイド部材3220が配置されないことがある。
【0480】
例えば、前記第1ガイド部材3220は、前記第1-1ハウジングフレーム部3310a、前記第1-2ハウジングフレーム部3310b、及び前記第1-4ハウジングフレーム部3310dに配置され得るが、残りの第1-3ハウジングフレーム部3310cには、配置されないことがある。
【0481】
また、前記第1ガイド部材3220のうち複数の第1ガイド部材3220がいずれか一つの第1ハウジングフレーム部に配置され得る。
【0482】
例えば、実施例においては、前記第1-1ガイド部材3220aと前記第1-2ガイド部材3220bは、前記第1-1ハウジングフレーム部3310aに配置され得る。
【0483】
また、前記第1ガイド部材3220のうち一つの第1ガイド部材3220がいずれか一つの第1ハウジングフレーム部に配置され得る。
【0484】
例えば、前記第1-3ガイド部材3220cは、前記第1-2ハウジングフレーム部3310bに配置され得る。また、前記第1-4ガイド部材3220dは、前記第1-4ハウジングフレーム部3310dに配置され得る。
【0485】
【0486】
例えば、
図19dにおける引力方向は、第1マグネット部MN1と第1ガイド部材3220との間の引力が最大である方向を示すものである。
図19dにおいて、X軸とY軸は、光軸であるZ軸に垂直な方向であり、X軸とY軸は、示されたものに限定されず、互いに交換的方向であり得る。
【0487】
図19dを参照すると、実施例においては、前記第1-1ガイド部材3220aは、第1-1ハウジングフレーム部3310aの一端に配置され得、前記第1-2ガイド部材3220bは、第1-1ハウジングフレーム部3310aの他端に配置され得る。
【0488】
前記第1-1ガイド部材3220aは、前記第1-1マグネットMN1aに隣接して配置され得、前記第1-2ガイド部材3220bは、前記第1-2マグネットMN1bに隣接して配置され得る。
【0489】
これにより、第1-1マグネットMN1aと第1-1ガイド部材3220aとの間の引力が最大である第1引力方向F1は、X軸に平行な方向であり得る。
【0490】
また、第1-2マグネットMN1bと第1-2ガイド部材3220bとの間の引力が最大である第2引力方向F2は、Y軸に平行な方向であり得る。
【0491】
また、実施例においては、前記第1-3ガイド部材3220cは、第1-2ハウジングフレーム部3310bの一端と他端のうち前記第1-1ハウジングフレーム部3310aとさらに遠く位置する他端部に配置され得る。
【0492】
前記第1-3ガイド部材3220cは、前記第1-3マグネットMMN1cに隣接して配置され得るが、前記第1-2マグネットMN1bとは離隔して、前記第1-3マグネットMMN1cよりも遠く配置され得る。
【0493】
これにより、第1-3マグネットMMN1cと第1-3ガイド部材3220cとの間の引力が最大である第3引力方向F3は、X軸に平行な方向であり得る。
【0494】
また、実施例においては、前記第1-4前記ガイド部材3220dは、第1-4ハウジングフレーム部3310dの一端と他端のうち前記第1-1ハウジングフレーム部3310aとさらに遠く位置する他端部に配置され得る。
【0495】
前記第1-4ガイド部材3220dは、前記第1-4マグネットMN1dに隣接して配置され得るが、前記第1-1マグネットMN1aとは離隔して、前記第1-1マグネットMN1aよりも遠く配置され得る。
【0496】
これにより、第1-4マグネットMN1dと第1-4ガイド部材3220dとの間の引力が最大である第4引力方向F4は、Y軸に平行な方向であり得る。
【0497】
非公開の内部技術においては、第1マグネット部MN1と第1ガイド部材3220との間の引力の合力が互いに相殺されるにつれて、その合力が重力を相殺することは困難であった。
【0498】
一方、実施例によれば、磁性体である第1ガイド部材3220の位置を引力の方向に沿って配置することにより、最小限の力で姿勢差を抑制できるという特別な技術的効果がある。これを通じて、AF方向(運動方向)の力を最小化して消費電流を低減するという技術的効果がある。
【0499】
例えば、実施例によれば、第1マグネット部MN1と第1ガイド部材3220との間の引力の合力が重力を相殺するという技術的効果がある。
【0500】
例えば、第1マグネット部MN1と第1ガイド部材3220との間の引力の合力を重力よりも大きく制御することができる。
【0501】
例えば、重力が5mN作用するとき、第1マグネット部MN1と第1ガイド部材3220との間の引力の合力が約10mNとなるように制御することができる。
【0502】
例えば、
図19dを基準にするとき、Y軸方向が重力の反対方向である場合について説明する。
【0503】
図19dにおいて、第1-2マグネットMN1bと第1-2ガイド部材3220bとの間の引力が最大である第2引力方向F2と第1-4マグネットMN1dと第1-4ガイド部材3220dと間の引力が最大である第4引力方向F4の合力は、重力に反対方向となり、これにより第2引力方向F2と第3引力方向F4の合力が重力に比べて大きく制御されて重力を相殺することができる。
【0504】
これにより、実施例によれば、磁性体である第1ガイド部材3220の位置を引力の方向に沿って配置するので、最小の力で姿勢差を抑制することによってAF方向(運動方向)の力を最小化して消費電流を低減するという技術的効果がある。
【0505】
一方、第1-3マグネットMMN1cと第1-3ガイド部材3220cとの間の引力が最大である第3引力方向F3と第1-1マグネットMN1aと第1-1ガイド部材3220aとの間の引力が最大である第1引力方向F1の合力によって第1ガイド部材3220は、バレルのチルトが発生しないようにするという複合的な技術的効果がある。
【0506】
【0507】
図20aを参照すると、実施例においては、前記第1ハウジング3300は、第1-4ハウジングフレーム部3310dと第1-4ガイド突出部3315dとを含むことができる。
【0508】
前記第1ハウジング3300は、前記第1-4ガイド部材3220dが配置される第1-4ガイド溝GH1dを含むことができる。前記第1~4ガイド溝GH1dは、非対称形状を有することができる。
【0509】
また、前記ボビン3200は、前記第1-4ガイド部材3220dが配置される第2-4ガイド溝GH2dを備えることができる。前記第2-4ガイド溝GH2dは、前記第1-4ガイド部材3220dの外周面に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2-4ガイド溝GH2dは、前記第1-4ガイド部材3220dの外周面に対応する曲面形状を備えることができる。
【0510】
前記第1-4ガイド突出部3315dは、前記第1-4ハウジングフレーム部3310dからX軸方向に延びて突出することがある。
【0511】
これにより、実施例においては、前記第1-4ガイド突出部3315dは、前記第1-4ガイド部材3220dのY軸方向のストッパ機能を果たすことができる。
【0512】
次に、
図20bを参照すると、実施例においては、前記第1ハウジング3300は、第1-1ハウジングフレーム部3310aと第1-1ガイド突出部3315aとを含むことができる。
【0513】
前記第1ハウジング3300は、前記第1-1ガイド部材3220aが配置される第1-1ガイド溝GH1aを備えることができる。前記第1-1ガイド溝GH1aは、非対称形状を有することができる。
【0514】
また、前記ボビン3200は、前記第1-1ガイド部材3220aが配置される第2-1ガイド溝GH2aを備えることができる。前記第2-1ガイド溝GH2aは、前記第1-1ガイド部材3220aの外周面に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2-1ガイド溝GH2aは、前記第1-1ガイド部材3220aの外周面に対応する曲面形状を備えることができる。
【0515】
前記第1-1ガイド突出部3315aは、第1-1ハウジングフレーム部3310aからY軸方向に延びて突出することがある。
【0516】
これにより、実施例においては、前記第1-1ガイド突出部3315aは、第1-1ガイド部材3220aのX軸方向のストッパ機能を果たすことができる。
【0517】
図19dと
図20a及び
図20bを一緒に参照すると、実施例において、第1ハウジング3300は、X軸方向及びY軸方向に対するストッパを備えることにより信頼性に優れるという技術的効果がある。例えば、実施例においては、前記第1-4ガイド突出部3315dは、第1-4前記ガイド部材3220dのY軸方向のストッパ機能を果たすことができ、前記第1-1ガイド突出部3315aは、第1-1ガイド部材3220aのX軸方向のストッパ機能を果たすことができる。
【0518】
次に、
図21aは、
図19aに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010をz軸に垂直にB1-B2線に沿った側面断面図であり、
図21bは、
図21aに示す実施例に係るレンズ駆動装置の側面断面図における第3領域P3の拡大図であり、
図21cは
図21bの第1詳細図であり、
図21dは、
図21bの第2詳細図であり、
図21eは、
図21bの第3詳細図である。
【0519】
例えば、
図21cは、
図21bに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010の側断面図における第3領域P3の拡大図から第1ガイド部材3220が省略された第1詳細図である。
図21dは、
図21bに示す実施例に係るレンズ駆動装置3010の側断面図における第3領域P3の拡大図から第1ガイド部材3220が省略された第2詳細図である。
【0520】
先ず、
図21bを参照すると、実施例においては、前記第1ハウジング3300は、前記第1ガイド部材3220が配置される第1ガイド溝GH1を含むことができる。前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を有することができる。
【0521】
また、前記ボビン3200は、前記第1ガイド部材3220が配置される第2ガイド溝GH2を備えることができる。前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材3220の外周面に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材3220の外周面に対応する曲面形状を備えることができる。
【0522】
具体的に
図21cを参照すると、第1ハウジング3300は、前記ボビン3200を収容する中空形状のハウジングフレーム3310を含み、第1ガイド溝GH1は、第1ハウジングフレーム3310の内側に形成され得る。
【0523】
前記第1ガイド溝GH1は、前記第1ガイド部材3220と接触できる第1ガイド面3311と第2ガイド面3312とを備え、前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312とが形成する角度θは、鋭角であり得る。
【0524】
また、前記第1ガイド溝GH1は、前記第1ガイド部材3220と接触できる第1ガイド面3311と第2ガイド面3312とを備えることができる。前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312は平坦であり得る。
【0525】
実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールによれば、カメラモジュールに衝撃が加えられるとき、レンズ駆動装置が外れるという技術的問題を解決することができる。
【0526】
例えば、実施例におけるレンズのAF駆動のための第1ガイド部材3220は、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置され、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2がガイドレール機能を果たすことができる。
【0527】
実施例によれば、前記第1ガイド部材3220が配置される前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を備えることによって衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材3220の離脱を防止しながら最小限の摩擦でレンズが移動できる移動経路を提供できるという技術的効果がある。
【0528】
また、実施例において、前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312が形成する角度θは、鋭角であり得、これを通じて衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材3220の離脱を防止できるという技術的効果がある。
【0529】
具体的に
図21dを参照すると、前記第1ガイド溝GH1において第1ガイド面3311から延びる第1ラインL1と第2ガイド面3312から延びる第2ラインL2を基準に、前記第1ガイド面3311と前記第2ガイド面3312が形成する角度θは、鋭角であり得る。
【0530】
前記第1ラインL1及び第2ラインL2は、前記第1ガイド部材3220に対する接線のうち一つであり得る。
【0531】
実施例によれば、第1ハウジング3300の第1ガイド溝GH1における第1ガイド面3311と第2ガイド面3312との間になす角度を鋭角に制御することによりカメラモジュールに衝撃が加えられるとき、前記第1ガイド部材3220が逸脱するという技術的問題を解決することができる。
【0532】
次に、
図21eを参照すると、ボビン3200は、第2ガイド溝GH2が形成されるボビンフレーム3212と、ボビンフレームの最外郭3214から内側に第1リセス3200R1とを備えることができる。
【0533】
前記第1ハウジング3300は、第1ハウジングフレーム3310からボビン3200方向に突出する第1ガイド突出部3315を含むことができ、前記第1ガイド突出部3315は、前記ボビン3200の第1リセス3200R1上に配置され得る。
【0534】
前記第1ガイド突出部3315は、前記ボビン3200の最外郭3214よりも低く配置され得る。これを通じて、第1ガイド部材3220の離脱を効果的に防止することができる。
【0535】
例えば、前記第1ハウジング3300の第1ガイド突出部3315が前記ボビン3200方向に突出し、前記ボビン3200の第1リセス3200R1上まで突出して配置されることによって衝撃などの状況でも第1ガイド部材3220が離脱せずに堅固に第1ガイド溝GH1と第2ガイド溝GH2に位置することができ、衝撃によるAFモジュールの離脱を防止して信頼性を向上させることができる。
【0536】
また、実施例によれば、AF構造において予圧スプリング構造(Spring structure)による高周波振動発生の問題、駆動抵抗が高くなる点、ダイナミックチルトが発生する技術的問題を解決することができる。
【0537】
例えば、実施例によれば、AF構造で高周波振動に脆弱なスプリングを除去し、ガイドシャフトを適用して最小限の摩擦とチルト(tilt)でレンズを移動させる構造を提供することができる。
【0538】
例えば、実施例においては、ガイドシャフトの形態の第1ガイド部材3220を採用することによって第1ハウジング3300に点接触状態で上下に移動することができる。また、実施例によれば、AF駆動のための第1ガイド部材3220が前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置されることにより、従来に比べてスプリング構造を除去して高周波による振動がなく、スプリング構造がないので、駆動抵抗が少なくて消費電力が低くなり、ガイドベアリング構造に比べてダイナミックチルト(Dynamic tilt)が少ないという技術的効果がある。
【0539】
また、実施例によれば、AFまたはOIS具現時のマグネット間の磁界干渉を防止できるという技術的効果がある。例えば、従来の内部技術においては、AF駆動用マグネットとOIS駆動のためのマグネットとの間の磁界干渉によりAF駆動またはOIS駆動が適切に行われず、推力が低下するという問題がある。また、マグネット間の磁界干渉により、ディセンター(decenter)や傾き(tilt)現象を引き起こす問題がある。
【0540】
実施例によれば、OIS駆動のための第2マグネット部MN2とAF駆動のための第1マグネット部MN1の配置位置を異ならせることにより、マグネット間の磁界干渉を防止できるレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供できるという技術的効果がある。
【0541】
次に、
図22a~
図22cを参照して実施例のOIS駆動について説明する。
図22aは、
図17aに示す実施例に係るカメラモジュールから回路基板3050が省略された図であり、
図22bは、
図22aからボビン3100とレンズ3100が省略された詳細図である。
【0542】
また、
図22cは、
図22bから第1ハウジング3300、第1ガイド部材3220、及びセンサ基板部3500が省略された詳細図である。
【0543】
先ず、
図22aを参照すると、実施例に係るカメラモジュール3000は、ボビン3200が配置される第1ハウジング3300と、前記第1ハウジング3300が配置される第2ハウジング3400とを含むことができる。
【0544】
次に、
図22aに基づいて
図22bを参照すると、実施例は、回路基板3050と電気的に連結され、第2ハウジング3400の下に配置されるセンサ基板部3500を含むことができる。
【0545】
実施例に係るカメラモジュール3000は、レンズ3100とイメージセンサ(図示せず)が一体に移動してOIS具現が可能なモジュールチルティング方式であり得る。
【0546】
これを通じて、実施例は、レンズとイメージセンサを含む全体モジュールを動かす方式でOIS動作が可能であるため、従来のレンズ移動方式に比べて補正範囲がより広く、レンズの光軸とイメージセンサの軸がずれないため、イメージの変形を最小限に抑えて、画像の歪み(distortion)がないという技術的効果がある。
【0547】
続いて
図22bを参照すると、前記センサ基板部3500は、回路基板3050と電気的に連結される第1センサ基板部3510と、イメージセンサ(図示せず)が配置される第2センサ基板部3520と、前記第1センサ基板部3510と前記第2センサ基板部3520とを連結する弾性基板部3530とを含むことができる。
【0548】
前記第1センサ基板部3510と前記第2センサ基板部3520は、硬性印刷回路基板(Rigid PCB)であり得、弾性基板部3530は、軟性印刷回路基板(Flexible PCB)または硬軟性印刷回路基板(Rigid Flexible PCB)であり得るが、これに限定されない。
【0549】
前記弾性基板部3530は、軟性回路基板の形態で曲げ形状に配置され得る。
【0550】
また、実施例は、前記回路基板3050上に配置されて動きを感知するジャイロセンサ(図示せず)と、ジャイロセンサの入出力信号に応じて駆動する駆動回路素子(図示せず)とを含むことができる。
【0551】
実施例のジャイロセンサは、2次元のイメージフレームで大きい動きを示すピッチ(pitch)とヨー(yaw)の2つの回転運動量を検出する2軸ジャイロセンサを採用することができ、より正確な手ぶれ補正のためにピッチ、ヨー、及びロールの動き量をすべて検出する3軸ジャイロセンサを採用することもできる。前記ジャイロセンサによって検出されたピッチ、ヨー、ロールに該当する動きは、手ぶれ補正方式及び補正方向に応じて適切な物理量に変換され得る。
【0552】
次に、
図22bと
図22cを一緒に参照すると、実施例は、複数のコイル基板3052を含むことができる。
【0553】
例えば、コイル基板3052は、4つの第2ハウジング3400にそれぞれ配置され得、各コイル基板3052には、第2コイル部CL2と第3コイル部CL3がそれぞれ配置され得るが、これに限定されない。
【0554】
また、実施例においては、第2ハウジング3400には、前記第2マグネット部MN2が配置され得る。例えば、4つの第2ハウジング3400のそれぞれに第2マグネット部MN2がそれぞれ配置され得る。
【0555】
図22bを参照すると、前記第2マグネット部MN2は、第1ハウジング3300の突出部3320上に配置され得る。例えば、前記第1ハウジング3300の突出部3320の終端は、前記第2マグネット部MN2が配置される突出部の溝(図示せず)を備えることができる。
【0556】
実施例によれば、前記第2マグネット部MN2と第2コイル部CL2との間の電磁力によってOIS駆動が可能である。
【0557】
また、実施例によれば、前記第3コイル部CL3と対応する第1ハウジング3300の領域に第1マグネット部MN1が配置され得る。実施例によれば、前記第1マグネット部MN1と第3コイル部CL3との間の電磁力によってOIS駆動が可能である。
【0558】
具体的に実施例によれば、前記第1マグネット部MN1と第3コイル部CL3との間の電磁力によってピッチ(pitch)またはヨー(yaw)のOIS駆動が可能である。
【0559】
また、実施例によれば、前記第2マグネット部MN2と第2コイル部CL2との間の電磁力によってロール(roll)OIS駆動が可能である。
【0560】
実施例におけるOIS駆動においては、第1ハウジング3300と第2ハウジング3400との間に配置される第2ガイド部材3420によって、第1ハウジング3300が第2ハウジング3400を基準にピッチ(pitch)またはヨー(yaw)またはロール(roll)回転することができる。
【0561】
図22bを参照すると、実施例においては、前記第1ハウジング3300の外側面と前記第2ハウジング3400の内側面は、中心部が上下よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができる。実施例は、曲面を介してOIS具現が可能である。
【0562】
例えば、
図22cを参照すると、前記第2ハウジング3400の内側面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができ、第2ガイド部材3420が配置されることによって第2ハウジング3400を基準に第1ハウジング3300のモジュール回転運動によってピッチ(pitch)またはヨー(yaw)またはロール(roll)回転することができる。
【0563】
例えば、
図22bを参照すると、実施例においては、前記第1ハウジング3300は、前記第2ハウジング3400と対面する第1ハウジングの外側面(図示せず)を含み、前記第2ハウジング3400は、前記第1ハウジング3300と対面する第2ハウジングの内側面(図示せず)を含むことができる。
【0564】
前記第1ハウジング前記外側面と前記第2ハウジングの内側面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含むことができる。実施例は、曲面を通じてOIS具現が可能である。
【0565】
また、
図22cを参照すると、実施例は、前記第1ハウジングの外側面と前記第2ハウジングの内側面との間に配置される第2ガイド部材3420を含むことができる。実施例においては、前記第1ガイド部材3220と前記第2ガイド部材は、互いに異なる形状を有することができる。例えば、前記第1ガイド部材3220は、円柱形状であり得、前記第2ガイド部材は、ボール形状であり得る。前記第2ガイド部材は、ベアリングであり得るが、これに限定されない。
【0566】
また、実施例によれば、前記第1マグネット部MN1のうち他の一部とボビン3200の周りに配置された第1コイル部CL1との間の相互電磁力によって第1ガイド部3200に沿ってAF駆動が可能である。
【0567】
実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールによれば、OIS具現においてピッチ(pitch)とヨー(yaw)具現に比べてロール(roll)具現においてローリングトルク〈Rolling Torque〉にさらに大きい力が必要である点を解決することができる。
【0568】
例えば、実施例においては、ロール(roll)具現のための第2マグネット部MN2は、ピッチ(pitch)またはヨー(yaw)を具現するための第2マグネット部MN2よりもレンズ3100またはボビン200の中心を基準にさらに遠く配置されることによって、ローリングトルク〈Rolling Torque〉にさらに大きい力が必要である点を解決することができる。
【0569】
例えば、実施例によれば、第2ハウジング3400の角に配置され、第2コイル部CL2と対向する第2マグネット部MN2は、第3コイル部CL3と対向する第1マグネット部MN1よりもレンズ3100の中心またはボビン3200の中心から遠く配置されることにより駆動点の距離が増加して、より大きいトルク具現を通じて駆動力上昇させることができるという特別な技術的効果がある。
【0570】
例えば、第1ハウジング3300は、ボビン3200を収容するための中空円形状の第1ハウジングフレーム3310と、前記第1ハウジングフレーム3310から第2ハウジング3400の角方向に延びる突出部3320とを含むことができる。
【0571】
このとき、実施例は、第1ハウジングフレーム3310に装着される第1マグネット部MN1と、前記突出部3320の終端に装着される第2マグネット部MN2とを含むことができる。
【0572】
実施例によれば、前記第1ハウジングフレーム3310に装着される第1マグネット部MN1よりも前記第1ハウジング3300の突出部3320に装着される第2マグネット部MN2が前記レンズ3100またはボビン3200の中心から遠く配置されることにより、マグネットのサイズを増やすか、または追加の電源を増やさなくても駆動点の距離が増加して、駆動力を上昇させることができるという特別な技術的効果がある。
【0573】
次に、
図23aは、
図22bにおける第1領域P1の拡大図であり、
図23bは、
図22cにおける第2領域P2の拡大図である。また、
図23cは、
図23bにおける第2ハウジング3400の拡大図である。
【0574】
図23aを参照すると、実施例におけるOIS駆動において、第1ハウジング3300と第2ハウジング3400との間に配置される第2ガイド部材3420によって第1ハウジング3300が第2ハウジング3400を基準にピッチ(pitch)またはヨー(yaw)またはロール(roll)回転することができる。
【0575】
例えば、実施例においては、前記第1マグネット部MN1と第3コイル部CL3との間の電磁力によってピッチ(pitch)またはヨー(yaw)のOIS駆動が可能である。
【0576】
また、実施例によれば、前記第2マグネット部MN2と第2コイル部CL2との間の電磁力によってロールOIS駆動が可能である。
【0577】
これにより、実施例においては、OIS駆動において前記第1ハウジング3300と前記第2ハウジング3400との間に配置される第2ガイド部材3420によって第1ハウジング3300が、第2ハウジング3400を基準にピッチ(pitch)またはヨー(yaw)またはロール(roll)回転することができる。
【0578】
また、実施例によれば、前記第1マグネット部MN1のうち他の一部とボビン3200の周りに配置された第1コイル部CL1との間の相互電磁力によって第1ガイド部3200に沿ってAF駆動が可能である。
【0579】
また、実施例は、OIS具現において外部衝撃などの発生時にカメラモジュールの信頼性を低下させるという問題を解決することができる。
【0580】
例えば、実施例においては、第1ハウジング3300の突出部3320が、第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rに位置することができ、前記第1ハウジング3300の突出部3320と前記第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rとが、3軸OIS関連ストッパ機能を具現できるという技術的効果がある。
【0581】
これを通じて、実施例は、外部衝撃などの発生時にカメラモジュールの信頼性を低下させる問題を解決することができる。
【0582】
具体的に
図23bを参照すると、前記ハウジング溝3400Rは、溝側壁部3400R1とホームボトム部3400R2とを含むことができる。
【0583】
前記溝側壁部3400R1は、ロール(roll)回転時にストッパ機能を果たすことができ、前記ホームボトム部3400R2は、ヨーまたはピッチ回転時にストッパ機能を果たすことができるが、これに限定されない。また、前記ホームボトム部3400R2は、AF駆動時にストッパ機能を果たすこともできる。
【0584】
また、実施例においては、第2ガイド部材3420は、ストッパ構造であるハウジング溝3400Rに隣接して配置され得る。
【0585】
また、実施例においては、第2ガイド部材3420は、前記ハウジング溝3400Rを基準に左右対称になるように配置され得る。これを通じて、OIS機能を安定して具現することができる。
【0586】
また、実施例においては、第1ガイド部材3220は、第2ガイド部材3420と光軸を中心に半径方向に重なるように配置され得る。
【0587】
実施例によれば、前記第1ハウジング3300の突出部3320は、第2マグネット部MN2の装着部機能を通じてロールOIS具現における駆動力を向上させるという技術的効果とともにOISストッパ機能を果たすという複合的な技術的効果がある。
【0588】
また、実施例によれば、前記第2ハウジング3400は、第2コイル部CL2などを収容しながらストッパ機能を果たすという技術的効果がある。
【0589】
また、実施例によれば、前記第2マグネット部MN2は、前記ハウジング溝3400Rよりも前記第2コイル部CL2にさらに近く配置され得る。
【0590】
次に、
図23cを参照すると、前記第2ハウジング3400は、ハウジングボディー3410と、ハウジングボディー3410に配置されるガイド溝3420Gと、ハウジングボディー3410の外側に延びて配置されるハウジング側壁3425と、を含むことができる。前記ハウジング側壁3425とハウジングボディー3410との間には、ハウジング孔3420Hが備えられ得る。
【0591】
前記ガイド溝3420Gには、第2ガイド部材3420が配置されてOIS具現が可能である。また、前記ハウジングホール3420Hには、コイル基板3052と第2コイル部CL2が配置されてOIS具現が可能である。
【0592】
実施例によれば、第1ハウジング3300の突出部3320は、第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rに位置することができ、前記第1ハウジング3300の突出部3320と前記第2ハウジング3400のハウジング溝3400Rが3軸OIS関連ストッパ機能を具現できるという技術的効果がある。これを通じて、実施例は、外部衝撃などの発生時にカメラモジュールの信頼性を低下させるという問題を解決することができる。
【0593】
<第3実施例>
図24は、他の実施例に係るレンズ駆動装置をz軸に垂直にB1-B2線に沿った側面断面図である。
【0594】
図24を参照すると、実施例に係るレンズ駆動装置4010は、レンズ4100が配置されるボビン4200と、前記ボビン4200が配置される記第1ハウジング4300と、前記ボビン4200と前記第1ハウジング4300との間に配置される第1ガイド部材4220と、を含むことができる。
【0595】
前記第1ガイド部材4220は、複数配置され得る。例えば、前記ボビン4200と前記第1ハウジング4300との間に配置される4つの第1ガイド部材4220を含むことができるが、これらに限定されない。
【0596】
前記第1ガイド部材4220は、シャフトの形状であり得るが、これに限定されない。
【0597】
【0598】
例えば、
図25bは、
図25aに示す実施例に係るレンズ駆動装置4010の側断面図における第1領域P1の拡大図から第1ガイド部材4220が省略された第1詳細図であり、
図25cは、
図25aに示す実施例に係るレンズ駆動装置4010の側断面図における第1領域P1の拡大図から第1ガイド部材4220が省略された第2詳細図である。
【0599】
先ず、
図25aを参照すると、実施例において、前記第1ハウジング4300は、前記第1ガイド部材4220が配置される第1ガイド溝GH1を備えることができる。前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を有することができる。
【0600】
また、前記ボビン4200は、前記第1ガイド部材4220が配置される第2ガイド溝GH2を備えることができる。前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材4220の外周面に対応する形状を有することができる。例えば、前記第2ガイド溝GH2は、前記第1ガイド部材4220の外周面に対応する曲面形状を備えることができる。
【0601】
具体的に
図25bを参照すると、第1ハウジング4300は、ハウジングフレーム4310を含み、第1ガイド溝GH1は、第1ハウジングフレーム4310の内側に形成され得る。
【0602】
前記第1ガイド溝GH1は、前記第1ガイド部材4220と接触できる第1ガイド面4311と第2ガイド面4312とを備え、前記第1ガイド面4311と前記第2ガイド面4312とが形成する角度θは、鋭角であり得る。
【0603】
また、前記第1ガイド溝GH1は、前記第1ガイド部材4220と接触できる第1ガイド面4311と第2ガイド面4312とを備えることができる。前記第1ガイド面4311と前記第2ガイド面4312は、平坦であり得る。
【0604】
実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールによれば、カメラモジュールに衝撃が加えられるとき、レンズ駆動装置が外れるという技術的問題を解決することができる。
【0605】
例えば、実施例におけるレンズのAF駆動のための第1ガイド部材4220は、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置され、前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2がガイドレール機能を果たすことができる。
【0606】
実施例によれば、前記第1ガイド部材4220が配置される前記第1ガイド溝GH1は、非対称形状を有することによって衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材4220の離脱を防止しながら最小限の摩擦でレンズが移動できる移動経路を提供できるという技術的効果がある。
【0607】
また、実施例において、前記第1ガイド面4311と前記第2ガイド面4312が形成する角度θは、鋭角であり得、これを通じて衝撃などが発生しても前記第1ガイド部材4220の離脱を防止できるという技術的効果がある。
【0608】
具体的に
図25cを参照すると、前記第1ガイド溝GH1において第1ガイド面4311から延びる第1ラインL1と第2ガイド面4312から延びる第2ラインL2を基準に、前記第1ガイド面4311と前記第2ガイド面4312が形成する角度θは、鋭角であり得る。
【0609】
前記第1ラインL1及び第2ラインL2は、前記第1ガイド部材4220に対する接線のうち一つであり得る。
【0610】
実施例によれば、第1ハウジング4300の第1ガイド溝GH1における第1ガイド面4311と第2ガイド面4312との間になす角度を鋭角に制御することによりカメラモジュールに衝撃が加えられるとき、前記第1ガイド部材4220が逸脱するという技術的問題を解決することができる。
【0611】
次に、
図25dを参照すると、ボビン4200は、第2ガイド溝GH2が形成されるボビンフレーム4212と、ボビンフレームの最外郭4214から内側に第1リセスR1とを備えることができる。
【0612】
前記第1ハウジング4300は、第1ハウジングフレーム4310からボビン4200方向に突出する第1ガイド突出部4315を含むことができ、前記第1ガイド突出部4315は、前記ボビン4200の第1リセスR1上に配置され得る。
【0613】
前記第1ガイド突出部4315は、ボビン4200の最外郭4214よりも低く配置され得る。これを通じて、第1ガイド部材4220の離脱を効果的に防止することができる。
【0614】
例えば、前記第1ハウジング4300の第1ガイド突出部4315が前記ボビン4200方向に突出し、前記ボビン4200の第1リセスR1上まで突出して配置されることによって衝撃などの状況でも第1ガイド部材4220が離脱せずに堅固に第1ガイド溝GH1と第2ガイド溝GH2に位置することができ、衝撃によるAFモジュールの離脱を防止して信頼性を向上させることができる。
【0615】
次に、
図26は、
図24に示す実施例に係るレンズ駆動装置における第2領域P2の拡大図である。
【0616】
実施例によれば、隣接する第1ガイド溝GH1の角間の第1距離D1は、第1ハウジング4300の第1ガイド突出部4315の両端間の第2距離D2よりも大きくてもよい。
【0617】
前記第1距離D1は、第1ガイド部材4220のうち上側に配置される第1上部ガイド部材4220a1の上端から下側に配置される第1下部ガイド部材4220bの下端までの距離であり得る。
【0618】
また、第2距離D2は、隣接する第1ガイド溝GH1における一側の第1ガイド突出部4315と他側の第1ガイド突出部4315との間の距離であり得る。
【0619】
実施例によれば、隣接する第1ガイド溝GH1の角間の第1距離D1が隣接する第1ガイド溝GH1の第1ガイド突出部4315の両端間の第2距離D2よりも大きく設計することによって、衝撃などの状況でも第1ガイド部材4220の離脱を防止して信頼性に寄与できるという技術的効果がある。
【0620】
また、実施例に係るレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールは、AF、ズーミングまたはOIS具現時、第1ガイド部材4220の離脱を防止することによってレンズに対するAF、OIS具現が精密になることにより、レンズディセンター(decenter)や傾き(tilt)発生の問題を解決し、複数のレンズ群間のアライン(align)がよく合わせて画角の変化と焦点離脱の発生を防止して、画質や解像力を著しく向上させるという技術的効果がある。
【0621】
また、
図26を参照すると、実施例のボビン4200は、第1ハウジング4300に配置される第1マグネットMN1と対応する領域に第2リセスR2を含むことができる。前記第2リセスR2は、隣接する第2ガイド溝GH2の間に配置され得る。
【0622】
また、前記第2リセスR2は、隣接する第1ガイド溝GH1の間に配置され得る。
【0623】
これにより、前記第2リセスR2は、隣接する第1ガイド部材4220の間に配置され得る。
【0624】
実施例によれば、前記ボビン4200に第2リセスR2が配置されることにより、第1マグネットMN1と第1コイル部CL1との間の電磁力を向上させることができ、ボビン4200の重量減少による駆動力が向上することができる。
【0625】
<第4実施例>
次に、
図27は、
図24に示す実施例に係るレンズ駆動装置の側断面図である。
【0626】
実施例に係るレンズ駆動装置4010は、磁性体と非磁性体で構成された第1ガイド部材4220を含むことができる。
【0627】
例えば、前記複数の第1ガイド部材4220のうち少なくとも一つは、磁性体であり、少なくとも他の一つは、非磁性体であり得る。
【0628】
前記複数の第1ガイド部材4220のうち前記ボビン4200の一側に配置される第1-1ガイド部材4220aは、磁性体であり得、前記ボビン4200の他側に配置される第1-2ガイド部材4220bは、非磁性体であり得る。
【0629】
例えば、前記第1-1前記ガイド部材4220aは、第1-1磁性シャフト4220a1と第1-2磁性サフト4220a2とを含むことができる。前記第1-2ガイド部材4220bは、第2-1非磁性シャフト4220b1と第2-2非磁性シャフト4220b2とを含むことができる。
【0630】
前記第1-1ガイド部材4220aは、磁性体間の引力によって前記第1ハウジング4300の前記第1ガイド溝GH1に接触することがある。
【0631】
前記第1-2ガイド部材4220bは、器具公差及び摩擦力低減の目的で所定のギャップ(Gap)、例えば0.03mm存在することができるが、これに限定されない。
【0632】
実施例によれば、AF構造においてスプリング構造(Spring structure)による高周波振動発生の問題、駆動抵抗が高くなる点、ダイナミックチルトが発生する技術的問題を解決することができる。
【0633】
例えば、実施例によれば、AF構造で高周波振動に脆弱なスプリングを除去し、ガイドシャフトを適用して最小限の摩擦とチルト(tilt)でレンズを移動させる構造を提供することができる。
【0634】
例えば、実施例において複数の第1ガイド部材4220のうち前記ボビン4200の一側に配置される第1-1ガイド部材4220aは、磁性体であり、前記ボビン4200の他側に配置される第1-2ガイド部材4220bは、非磁性体であり得る。
【0635】
前記第1-1ガイド部材4220aは、磁性体として磁石の引力によって第1ハウジング4300に点接触状態で上下に移動することができる。
【0636】
実施例によれば、AF駆動のための第1ガイド部材4220が前記第1ガイド溝GH1と前記第2ガイド溝GH2との間に配置されることにより、従来に比べてスプリング構造を除去して高周波による振動がなく、スプリング構造がないので、駆動抵抗が少なくて消費電力が低くなり、ガイドベアリング構造に比べてダイナミックチルト(Dynamic tilt)が少ないという技術的効果がある。
【0637】
また、実施例によれば、AFまたはOIS具現時のマグネット間の磁界干渉を防止できるという技術的効果がある。例えば、従来の内部技術においては、AF駆動用マグネットとOIS駆動のためのマグネットとの間の磁界干渉によりAF駆動またはOIS駆動が適切に行われず、推力が低下するという問題がある。また、マグネット間の磁界干渉により、ディセンター(decenter)や傾き(tilt)現象を引き起こす問題がある。
【0638】
実施例によれば、OIS駆動のためのマグネットとAF駆動のための第1マグネット部MN1の配置位置を異ならせることにより、マグネット間の磁界干渉を防止できるレンズ駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供できるという技術的効果がある。
【0639】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは、少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関連した内容は、実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0640】
以上、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、実施例を限定するものではなく、実施例が属する分野の通常の知識を有した者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能であることが理解できるであろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る差異点は、添付された請求範囲で設定する実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズが配置されるボビンと、
前記ボビンが配置される第1ハウジングと、
前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される第1ガイド部材と、を含み、
前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される第1ガイド溝を有し、
前記第1ガイド溝は、非対称形状を有する、レンズ駆動装置。
【請求項2】
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される第2ガイド溝を備える、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第2ガイド溝は、前記第1ガイド部材の外周面に対応する形状を有し、
前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接触できる第1ガイド面と第2ガイド面とを有し、
前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが形成する角度は、鋭角である、請求項2に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第1ハウジングを収容する第2ハウジングを含み、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと対面する第1外側面を含み、
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと対面する第2内側面を含み、
前記第1外側面と前記第2内側面は、中心部が上部と下部よりも外側に凸に形成された曲面を含む、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記第1外側面と前記第2内側面との間に配置される第2ガイド部材を含む、請求項4に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記第1ハウジングに配置される第1マグネットを含み、
前記第1マグネットの磁力によって前記第1ガイド部材が前記第1ガイド溝に密着される、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材は、互い異なる形状を有する、請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記第1ガイド部材は、円柱形状であり、前記第2ガイド部材は、ボール形状である、請求項7に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
レンズが配置されるボビンと、
前記ボビンが配置される第1ハウジングと、
前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される複数の第1ガイド部材と、を含み、
前記複数の第1ガイド部材のうち少なくとも一つは、磁性体であり、少なくとも他の一つは、非磁性体である、レンズ駆動装置。
【請求項10】
前記複数の第1ガイド部材のうち前記ボビンの一側に配置される第1ガイド部材は、磁性体であり、前記ボビンの他側に配置される第1ガイド部材は、非磁性体である、請求項9に記載のレンズ駆動装置。
【請求項11】
前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される複数の第1ガイド溝を有し、
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される複数の第2ガイド溝を有する、請求項9に記載のレンズ駆動装置。
【請求項12】
前記第1ガイド部材は、前記第1ガイド溝に接触する、請求項11に記載のレンズ駆動装置。
【請求項13】
レンズが配置されるボビンと、
前記ボビンが配置される第1ハウジングと、
前記ボビンと前記第1ハウジングとの間に配置される第1ガイド部材と、を含み、
前記第1ハウジングは、前記第1ガイド部材が配置される第1ガイド溝を有し、
前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接する場合、前記第1ガイド部材と接する2つの接線がなす角度は、90°よりも小さい、レンズ駆動装置。
【請求項14】
前記第1ガイド溝は、前記第1ガイド部材と接触できる第1ガイド面と第2ガイド面とを有し、
前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが形成する角度は、鋭角である、請求項13に記載のレンズ駆動装置。
【請求項15】
前記ボビンは、前記第1ガイド部材が配置される第2ガイド溝を備え、
前記第2ガイド溝は、前記第1ガイド部材の外周面に対応する形状を有する、請求項13に記載のレンズ駆動装置。
【請求項16】
前記ボビンは、前記第2ガイド溝が形成されるボビンフレームと前記ボビンフレームの最外郭から内側に第1リセスとを含む、請求項15に記載のレンズ駆動装置。
【請求項17】
前記第1ハウジングは、複数の第1ハウジングフレームを含み、
前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングフレームから前記ボビンの方向に突出する第1ガイド突出部を含む、請求項16に記載のレンズ駆動装置。
【請求項18】
前記第1ガイド突出部は、前記ボビンの第1リセス上に配置される、請求項17に記載のレンズ駆動装置。
【請求項19】
前記第1ガイド突出部は、前記ボビンフレームの最外郭よりも低く配置される、請求項17に記載のレンズ駆動装置。
【請求項20】
前記第1ハウジングの前記第1ガイド突出部は、円周方向に前記ボビンと重なる、請求項17に記載のレンズ駆動装置。
【国際調査報告】