(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-01
(54)【発明の名称】インソール及びその組み合わせ
(51)【国際特許分類】
A43B 17/00 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
A43B17/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546187
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 CN2022073875
(87)【国際公開番号】W WO2022161370
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202110118325.X
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523287621
【氏名又は名称】タオボディ ライフタイム ヘルシネス, インク.
【氏名又は名称原語表記】TAOBODY LIFETIME HEALTHINESS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100182305
【氏名又は名称】廣田 鉄平
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100221958
【氏名又は名称】篠田 真希恵
(74)【代理人】
【識別番号】100192441
【氏名又は名称】渡辺 仁
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ チン-フ
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050EA08
4F050HA43
4F050HA55
4F050HA70
4F050LA01
4F050LA09
4F050LA10
(57)【要約】
インソールの組み合わせ(350、400)は、インナーインソール(360、410)、アウターインソール(370、420)、及び少なくとも一つの刺激媒体(380、430)を含む。インナーインソール(360、410)は、複数の足底反射領域にそれぞれ対応する複数の第一係合部(362)と、一つの上面(364)と、複数のマーク領域(366)とを有する。アウターインソール(370)は、複数の第二係合部(372)を有し、インナーインソール(360、410)はアウターインソール(370、420)内に収容される。刺激媒体(380、430)は、インナーインソール(360、410)とアウターインソール(370、420)との間に収容され、足底に対して刺激効果を発揮するために、一つの第一保持端(384)と一つの第二刺激端(382)を有する。
【選択図】
図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第一係合部と、上面と、前記上面に配置された複数のマーク領域とを有するインナーインソールであって、前記複数のマーク領域のそれぞれが、少なくとも一つの穿孔を有し、使用者の足底反射領域に対応し、前記反射領域が関連する器官又は身体部分を反射する前記インナーインソールと、
複数の第二係合部を有し、複数の第一係合部と第二係合部とが相互に係合することにより前記インナーインソールと係合するアウターインソールと、
前記インナーインソールと前記アウターインソールとの間に収容される少なくとも一つの刺激媒体と、を含み、
前記少なくとも一つの刺激媒体は、
前記インナーインソールと前記アウターインソールとの間に限定される第一入れ子端と、
対応する前記穿孔を通して前記インナーインソールの前記上面を貫通し、前記足底に刺激を提供する第二刺激端と、を有することを特徴とするインソールアセンブリー。
【請求項2】
前記穿孔は、第一孔径を有し、前記第一入れ子端は、第二孔径を有し、前記第二刺激端は、最大の第三孔径を有し、前記第二孔径は、前記第一孔径より大きく、前記最大の第三孔径は、前記第一孔径とほぼ同等であり、及び/又は
前記アウターインソールは、スリッパ、サンダル、スニーカー、カジュアルシューズ、及び革靴からなる群から選択される形状を有することを特徴とする請求項1に記載のインソールアセンブリー。
【請求項3】
前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は二つの足底側面から横方向の上方に延在し、
前記インナーインソールは、二つのインソール側面と二つの側部とをさらに含み、前記二つの側部は、前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つのインソール側面から側方の上方に延在し、及び/又は
前記複数の第一係合部と前記複数の第二係合部との間の前記相互係合は、単純な接触又は噛み合う凸部と凹部の設計であることを特徴とする請求項1に記載のインソールアセンブリー。
【請求項4】
使用者の履物に使用するのに適したインソールアセンブリーであって、前記履物が内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールアセンブリーが前記内底上面と前記底面との間に配置され、前記インソールアセンブリーは、
前記内底上面の輪郭に沿った形状を有するインソール本体と、
前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対応し、使用者の関連する器官又は身体部分を反射する複数のマーク領域であって、前記複数の足底反射領域のうちの一つに対応する特定領域と、前記使用者が前記特定領域を容易に識別できるように、前記特定領域を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線と、前記特定領域内に配置される少なくとも一つの接続媒体と、を有する前記複数のマーク領域と、
前記接続媒体によって前記特定領域に対して位置決めされ、前記使用者が前記インソールアセンブリーを着用するときに前記底面に刺激を提供する少なくとも一つの刺激媒体と、を含むことを特徴とするインソールアセンブリー。
【請求項5】
前記接続媒体は、前記特定領域に設けられた穴であり、各穴は、規定の穴周囲を有し、及び/又は
前記刺激媒体は、ほぼ柱状体であり、
前記刺激媒体は、刺激媒体として機能する前記柱状体の上部と、前記接続媒体と適合する中間凹状リングと、前記柱状体の上部が刺激を与えるように、前記インソール本体と前記内底上面との間に配置されるベースと、を含むことを特徴とする請求項4に記載のインソールアセンブリー。
【請求項6】
複数のマーク領域のそれぞれは、前記使用者の特定器官に対応し、
前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は前記二つの足底側面から横方向の上方に延在し、
前記インナーインソールは、二つのインソール側面と二つの側部とをさらに含み、前記二つの側部は、前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つのインソール側面から側方の上方に延在し、及び/又は
前記刺激媒体は、刺激ベース、圧縮バネ及び刺激ヘッドを含み、
前記刺激ベースは、底部フランジ、ベース本体及び締結具を有し、
前記ベース本体と前記底部フランジとの間には、第一肩部が形成され、
前記ベース本体は、上端雄ねじを有し、前記締結具は、前記上端雄ねじとのねじ接続のための下端雌ねじを有し、
前記刺激ヘッドは、底部フランジ、刺激本体及びそれらの間に配置された第二肩部を有し、
前記締結具は、前記底部フランジの外径よりも小さい内径を有し、これにより、前記第二肩部が前記締結具によって締結されると、前記圧縮バネは、所定の弾性力で前記刺激本体を前記複数の足底反射領域のうちの一つに対して上方に付勢することを特徴とする請求項4に記載のインソールアセンブリー。
【請求項7】
前記インソールアセンブリーは、上部インソールと下部インソールで構成され、
前記上部インソールは、上面を有し、前記上面は、前記足底が何も接触していないときに前記使用者の前記足底に適合する輪郭を有し、及び/又は
前記下部インソールは、下面を有し、前記下面は水平面内にあるか、又は前記足底が何も接触していないときに前記使用者の前記足底に適合する輪郭を有することを特徴とする請求項4に記載のインソールアセンブリー。
【請求項8】
前記インソールアセンブリーは、上部インソール、下部インソール、及びそれらの間に配置された複数の刺激媒体を備え、
複数の足底反射領域に対応して、前記複数の刺激媒体は異なる実際の刺激高さを有し、及び/又は
前記インソールアセンブリーにおいて、
前記上部インソールは、下面と、関連する足底反射領域に対応する少なくとも一つの穿孔構造とを有し、前記穿孔構造は、傾斜部と上部開口部とを有し、
各刺激媒体は、刺激上部、整合中間部及び下部組立部を有し、
前記下部インソールは、上面を有し、前記上面は少なくとも一つの凹部を有し、
前記下部組立部はそれぞれの凹部に収容され、
前記整合中間部と前記傾斜部とが整合し、前記刺激上部が前記穿孔構造の前記上部開口部から突出して前記使用者の足底を刺激し、
前記下面は前記上面と一致し、
それぞれの前記穿孔構造と対応する前記凹部との間には、対応する前記刺激媒体が共同で配置されることを特徴とする請求項4に記載のインソールアセンブリー。
【請求項9】
使用者の履物に使用するのに適したインソールであって、前記履物が内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールが前記内底上面と前記底面との間に配置され、前記インソールは、
前記内底上面の輪郭に沿った形状を有するインソール本体と、
前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対応し、使用者の関連する器官又は身体部分を反射する複数のマーク領域と、を含み、
前記複数のマーク領域のそれぞれは、
前記複数の足底反射領域のうちの一つに対応する特定領域と、
前記使用者が前記特定領域を容易に識別できるように、前記特定領域を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線と、を含むことを特徴とするインソール。
【請求項10】
前記インソールは、前記特定領域に刻まれたマーキング名を更に含み、及び/又は
前記特定領域は、穴又は注釈記号である少なくとも一つの刺激位置マークを更に含むことを特徴とする請求項9に記載のインソール。
【請求項11】
少なくとも一つの刺激媒体を更に含み、
前記少なくとも一つの刺激媒体が前記特定領域に付着され、及び/又は
前記刺激媒体は、プラットフォーム下部と複数の上部刺激バンプを有することを特徴とする請求項9に記載のインソール。
【請求項12】
前記複数の特定領域のそれぞれに配置された複数の刺激位置マークを更に含み、
前記刺激位置マークのそれぞれは、同じ形状と寸法を有し、及び/又は
特定領域の幾何中心に近づくほど、前記刺激位置マークの数が多くなることを特徴とする請求項9に記載のインソール。
【請求項13】
前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は前記二つの足底側面から側方の上方に延在し、
前記インソール本体は、二つの側面と二つの側部とを更に含み、
前記二つの側部は、前記二つの足底側面の前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つの側面から側方の上方に延在し、及び/又は
前記インソール本体は、メインインソールと、前記メインインソールを覆う周縁フレームとを有することを特徴とする請求項9に記載のインソール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履物に関し、特にヘルスケア機能を備えた履物に関する。
【背景技術】
【0002】
足は人間の根幹であり、人体の精髄が集まる中心部であり、人体の「第二の心臓」とも呼ばれている。しかしながら、足は心臓から最も遠く、位置が最も低い部位であるため、末梢の血行が悪く、血液が滞りやすい。日常の健康管理では、足の血液循環をスムーズにすることが必要である。これは、全身の生命エネルギー(気)と血液が正常に流れるようにするために重要な役割を果たす。これは、ヒトがフットマッサージを受けようとする根拠であり、世界中の多くの人々のライフスタイルである。明らかに、足のマッサージには、根のエネルギーを養い、経絡を浚渫し、体を強化し、病気を取り除き、自律神経を調整する機能があると思われる。つまり、足の表面を押すことで体の調節機能が活性化され、さまざまな臓器の細胞の電位が刺激され、免疫力が向上する。新聞、雑誌、臨床現場では、フットマッサージ療法が神経衰弱、不眠症、消化管疾患、腰や脚の痛み、糖尿病、気管支炎、老人性認知症、心臓病、がん予防などの慢性疾患又は病気の予防に十分な効果があることが証明されている。したがって、毎日一定時間又は一定距離を裸足で石畳道を歩くと、痛みや副作用がなくなると言われており、これはまさに自然療法であり、薬の服用や注射の必要性をなくしたり、予防したりすることができる。残念なことに、誰もが自宅に隣接しているわけではなく、石畳の道路を体験する時間や機会があるわけではない。
【発明の概要】
【0003】
足療法は、リフレクソロジーセラピー又はゾーンセラピーとも呼ばれ、中国で発祥したものとされており、3000年以上の歴史がある。足療法の理論は、人間の足又は手の特定の領域が体の特定の器官に対応する可能性があるというものである。従って、特定領域を撫でたり、刺激したり、マッサージしたりすることで治療効果を得ることができる。中医学の経絡理論から見れば、足と全身の密接な関係を説明できそうである。つまり、経絡系は体のあらゆる器官と密接に関係しており、全身の統一された循環を構成している。人体の14本の経絡には、足を通る6本の経絡 (つまり、足の3つの陰経と3つの陽経) があり、足の三陰経の始まりと足の三陽経の終わりである。奇経八脈のうち、陽きょう脈、陰きょう脈、陽維脈及び陰維脈はすべて足から始まり、衝脈は、足まで枝分かれしているので、臓腑の働きの変化が足に反映されるのは当然である。従って、内臓機能の変化が足に反映されることは当然のことと考えられている。手と足のリフレクソロジー療法に関する海外の文学作品には、1930年に出版されたユーニス D. インガム (アメリカ):Stories the Feet Can Tell Thru Reflexology や、1975年に出版されたミルドレッド カーター (スイス): Hand Reflexology: Key to Perfect Healthなどがある。世間への認知度としては、1985年に英国現代医学協会がフットマッサージ法を「現代医学健康法」として正式に指定し、1989年にはアメリカ・カリフォルニアで「フットリフレクソロジーカンファレンス」が開催された。
【0004】
人間の体は小さな宇宙のようなものである。体の表面によって明らかにされるすべてのメッセージには、体の器官の内なる謎が含まれている。小宇宙のさまざまなシステムや器官は、それぞれが連携し、機能し、連携し、血管、神経、リンパ腺、経絡などを介して統合されており、足は人体の器官を映し出す鏡となる。実際、足だけでなく、耳、鼻、頭、全身の皮膚、手のひら、手の甲、脚、更には眼球など、人体のあらゆる末端にこの機能が備わっている。しかし、足は心臓から最も遠く、最も遅く血液が運ばれる部位なので、心臓から最も遠い足をしっかりケアすることができれば、他の部位の健康も明らかに保たれる。
【0005】
しかし、世界各国での経験の研究と分析によると、足部反射(リフレクソロジー)領域のマッサージの効果が最も大きいことがわかっている。おそらく、足には血液を輸送し交換する細動脈と細静脈の接合部である無数の毛細血管が集まっており、末梢神経が豊富にあるためであると考えられる。足は身体の最も重要な反射領域であり、循環、代謝、神経インパルスに関する情報伝達を最もよく反映する。
【0006】
「経絡」は中国医学の発展における抽象的な概念である。人間の体には100以上のツボがあると考える人もいれば、200、300以上あると考える人もいる。国際経絡サークルの人々は、経穴の総数を 365個に設定した。これは、1日あたり1個の経穴に相当し、覚えるのが容易である。しかし、いわゆる365個の経穴には、実際には片側の12経絡にある経穴に加えて、任脈と督脈の両方の経絡にある経穴が含まれており、それにも関わらず、対称性があるため、少なくとも追加の309個の経穴を含める必要がある。経絡外のツボや耳ツボも含めると、ツボの総数は1000を超えるはずである。科学機器を使えば、各ツボの「電位差」を計測することができ、その値は他のツボとは異なる。
【0007】
足に反射領域が何箇所あるかは、一般に施術者によって約60であると判断される。これは、初期段階での理論的推論と、その後の経験や体系的な研究方法 (皮膚をインチごとに押し、いつ検出するかなど) に基づいている。特定の反射領域が押されると、どこに反応があるか、又は一定の時間が経過した後にどの内臓、器官、体の機能や部分が改善されるかがわかる。実際には、足のマッサージは、押すとさするという二つの操作を使用して、それぞれ不足している気と過剰な気を強化する効果と軽減する効果を獲得し、陰と陽の本来のバランスを回復する。具体的には、中医学ではマッサージの動作を「押しつける、揉む、押す、押さえる、揉む、つまむ、指す、削る、滑らかにする、座らせる」の10種類に分類することができる。「押圧」とは、定点を押したり押し下げたりすることで、エネルギー負荷を軽減することであり、「軽減」の効果がある。「こする」とは、動きに合わせてこすったり、こすったりすることで、エネルギー不足を補い、「補強」する効果がある。従って、エネルギーが高すぎる場合は、手で押して負荷を減らし、エネルギーが不足している場合は、手でこすって不足を補っている。
【0008】
伝統的な中国医学や西洋医学(又は現代医学)に関係なく、関連する足療法には実際に三つの原則、つまり反射、循環、バランスの原則が含まれる。前者(中国医学)では、原則はそれぞれ、経絡リフレクソロジー、気と血液の循環、陰と陽のバランス/五行の生成と抑制の原則を指す。一方、後者の原則は、それぞれ神経反射、血液循環、内分泌バランスを指す。どのような原理であっても、それによって健康は保たれることである。動脈、静脈、毛細血管など、人体のすべての血管を一直線に結ぶと、地球を約2周半することができると報告されている。そのため、靴がきつすぎると足の血管が詰まり、血液がスムーズに逆流できなくなり、血液循環が悪くなり、栄養や酸素を全身に運ぶことができなくなったり、老廃物の排出が難しくなり、足の浮腫を引き起こす。これにより細胞が壊死すると、細胞が体の表面の細胞に過ぎない場合は角化によって皮膚が剥がれるか、内臓の組織壊死が起こると臓器が病気になり、臓器が損傷する余地が残り、がん細胞が増殖する。
【0009】
「反射原理」は、極めて微細かつ複雑な「刺激と反応」の生理現象から生まれ、「接続」、「協力」、「調整」の三つの要素を持っている。言い換えれば、体内の陰と陽の調和は、さまざまな体のシステム間の継続的かつ秩序立った接続、協力、調整によって発生し維持される。「反射」とは、「エネルギー電流」(energy current)の伝導による外部刺激によって引き起こされる臓器、腺、筋肉の反応作用である不随意反応のようなものである。体の表面と内部は、豊富で敏感な受容体で満たされており、身体の外部又は内部環境が変化すると、受容体が神経インパルスを検出し、求心性神経に沿って中枢神経系に伝達され、中枢神経系が調整して新しい神経インパルスを誘導する。新しい神経インパルスは遠心性神経に沿って臓器、腺、又は筋肉に伝達され、最終的に生理学的反応を引き起こす。大脳皮質の運動領域からの神経線維は延髄の後ろを通過し、十字を形成する。次に、刺激は脊髄領域に下方に伝達され、次に遠心性神経によって筋肉又は他の細胞組織に伝達される。同様に、皮膚から入ってくる刺激情報は、求心性神経を通って、脊髄に沿って上向きに延髄に伝達される。神経線維の交差(「感覚伝達」)により、神経インパルスは視床に伝達され、その後大脳皮質の感覚領域に上向きに伝達される。
【0010】
足は心臓から最も遠い部分であるが、足の反射領域は神経終末に位置しており、人体の最も敏感なリフレクソロジー領域でもある。別の側面から見ると、手足や臓器に疾患や機能低下が生じた場合、末端信号受容器である足底には、その変化情報の少なくとも一部が即座に反映される。たとえば、足の特定の対応する/反射ポイントをマッサージ又は刺激することを経験すると、身体の(電気化学的)神経インパルスが神経電位の変化を誘発し、求心性神経を介して伝達されると報告されている。神経は毎秒120メートルの速度で脊髄神経節に伝わり、その後遠心性神経を通って関連する部分又は臓器に到達し、目に見える反応が引き起こされる。この瞬間的な反射動作は脳によって直接指令されるものではないが、インパルスは依然として脊髄に沿って上向きに伝達され、延髄を横切り、大脳皮質の感覚野に到達し、さまざまな程度の痛みの情報を誘発する。
【0011】
血管やリンパ管など、体内のエネルギー伝達経路が何らかの原因で閉塞すると、循環経路上に代謝老廃物や不純物が堆積し、細胞や臓器の正常な機能に悪影響を及ぼす。逆に、臓器がさまざまな程度の病気に罹患すると、循環不良や衝動機能の情報が、臓器につながる末端神経や末梢神経を介して脳や四肢の反射領域に伝わる。少なくとも重力の関係上、足底には堆積情報が集まりやすい。従って、理論的には、反射領域からの情報の有無と強さによって、関連する器官が適切に機能しているかどうかを判断又は認識することができる。実際には、足のリハビリテーショントレーナーは、マッサージや刺激を通じて足の汚れや沈殿物の循環と代謝を促進し、関連する内臓を通じて体外に排出する。
【0012】
物理的には、正極と負極の電磁物理的特性により、極の相互作用を通じてエネルギー交換が引き起こされる。中国哲学の「陰陽バランス」も同様に解釈できるようである。頭と足がエネルギーの流れのサイクルの二つの極を形成する二つの主要なエンドポイントとみなされる場合、歴史の中で蓄積された経験に頼ることができる可能性が非常に高く、足のリハビリトレーナーが自身のスキル継承に応じて足底のさまざまな器官の特定の反射ポイントを決定するのに役立つ。反射原理や反射領域を通じて、現代医学やテクノロジーによってさらに臨床的に検証されたり、理論的根拠に基づいて詳細に議論されたりすることができる。『黄帝内経(こうていだいけい):霊枢(れいすう)』の「外揣」の章に「輝く光は陰と陽を超えないので隠すことができない。患者を総合的に観察し、触診で確認し、視診で発見することで、細部の様子から病気を正確に診断することができる。患者の五つの声や五つの色が明確ではなく、五つの器官が変動する場合、太鼓が太鼓のスティックに反応し、音波が音に反応するように、内宇宙と外宇宙の間に相互作用が存在するはずである。シャドウはターゲットの形状をシミュレートする。したがって、遠くから外面を観察することで内臓の変化を推測することができ、また、近距離から臓器の変化を観察することで外面の症状を推測することもできる。そうすれば、私たちは陰と陽の本質、そして天と地の果てを知っていると主張できる。精霊蘭の部屋に漏らさないように保管しておくべきだ」と記録されていることから、私たちの確信はさらに高まるだろう。
【0013】
ここまでのところ、私たちは足療法が限りなく優れていると確信する必要があるようである。しかし、本発明が従来技術と異なる理由とそれをどのように楽しむことができるかはまだ明らかにされておらず、これまでの議論が本発明とどのような関係があるのかについても詳細に説明する必要がある。具体的には、本発明の第一の目的は、足療法の原理を日常生活に組み込むことを試みることである。
【0014】
本発明の第二の目的は、足療法の原理を履物に組み込むことである。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、比較的低コストで足の治療の効果を得ることができるようにすることに焦点を当てることである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
実施形態は例によって示されており、したがって、発明の概念を単に例示するものにすぎない。
【
図2】本発明の第一の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図3A】本発明の第二の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図3B】本発明の第二の実施形態に係るインソールに適合するために使用される半球状粒子の概略図である。
【
図3C】本発明の第三の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図4A】本発明の第四の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図4B】本発明の第四の実施形態に係るインソールに適合するために使用されるバンプ装置の概略図である。
【
図5】本発明の第五の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図6A】本発明の第六の実施形態に係るインソールの概略分解図である。
【
図6B】本発明の第六の実施形態に係るインソールに使用される刺激媒体の模式図である。
【
図7A】本発明の第七の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図7B】本発明の第八の実施形態に係るインソールの概略図である。
【
図8】本発明の第九の実施形態に係るインソールの概略断面図である。
【
図8A】本発明の第九の実施形態に係るインソールの部分拡大模式図である。
【
図9】本発明の第十の実施形態に係るインソールの概略断面図である。
【
図10】本発明の別の実施形態に係る刺激媒体の分解図である。
【
図11】本発明の第十一の実施形態に係るインソールの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照して、本発明がどのようにして上記の目的を達成するかを一つずつ開示する。人々の知恵は日々発展しているので、多少の違いを含めたシミュレーションは容易である。したがって、以下の特定の実施形態は、本発明の思考角度から観察される唯一の実現可能な方法または制限ではなく、本発明の特定の実施形態が本発明の目的をどのように達成できるかの理解を助けるために使用される。同様に、本発明の異なる考え方の角度からの特定の実施形態の説明は、置換又は修正のために相互に参照することができることが多い。
【0018】
図1を参照すると、
図1は、足底反射領域の模式図を示す。さまざまな施術者が独自のテクニックを持っているため、特定の施術者が実践するテクニックは、特定の反射領域に対して特に効果的である可能性がある。したがって、各施術者が施術する足底反射領域は概ね同じであるが、エリアの大きさが異なっていたり、同じエリアでも位置が若干異なる場合がある。出願人は、
図1が最も権威があると言うつもりはないが、それは苦労して得た研究又は知識に基づいて描かれている。上で述べたように、
図1は、この分野で主に使用されているものと90%以上の類似性を示している。残りの10%以下はさまざまな人々の知識に依存しており、将来の研究又は特定の専門家が証明して全員を説得するために残されている。
【0019】
図1は、人間の足1000を示し、ほとんどの足は対称であるが、肝臓リフレクソロジー領域が右足2000に位置するなどの例外もある(一部の施術者はこの記述に反対しており、両足は対称であるべきだと主張)、心臓反射領域は左足3000にある。したがって、全体像を見るためには、左右の足の図を並べて配置する必要がある。反射領域には、前頭洞2、三叉神経と側頭葉4、左目6、左耳8、頭頸部リンパ腺10、僧帽筋 (又は僧帽筋)12、肺と気管支14、肩16、脇の下/腔18、上腕19、肘20、膝22、すね24、股関節26、肝臓28、胆嚢30、横行結腸32、上行結腸34、小腸36、回盲弁38、盲腸と虫垂40、寒冷部42、坐骨神経44、頭痛部位46、生殖腺48、不眠症部位50、直腸と肛門52、膀胱54、尿管56、へそ58、十二指腸60、腰痛部位62、膵臓64、腹腔神経叢(太陽神経叢)66、甲状腺68、副甲状腺70、食道と気管72、首74、頸動脈76、頸椎78、舌と口腔80、小脳/脳幹82、頭/脳84、鼻86、下垂体88、右目90、右耳92、心臓94、腎臓96、副腎98、脾臓100、S状結腸102及び胃104が含まれる。
【0020】
図2を参照すると、
図2は、本発明の第一の実施形態に係るインソール200を示す。インソール200には各反射領域202の名称が記されているので、使用者は特定の反射領域を容易に知ることができる。人Aに次の症状、左耳と肩の痛み、肝臓の欠乏及び腸の小腸の消化不良がある場合、左耳の反射領域にバンプ204、肩の反射領域にバンプ206、肝臓に均等なバンプ208を配置する必要がある。一方、バンプ210及び212は、小腸36の反射領域に均一に配置されている。人Aが靴の中にインソール200を挿入して歩くと、インソール200と地面とが自動的に結合して強制的に足の治療が行われる。
【0021】
バンプ204~212のそれぞれのサイズは、各反射領域のサイズに応じて変更することができ、その数もそれに応じて変更することができる。例えば、
図2に示すように、バンプの大きさは様々である。別の例として、より大きな刺激媒体218を膵臓反射領域上に配置することができ、これはバンププラットフォーム214とその上に配置された三つの小さなバンプ216を含む。ただし、バンプの数とサイズを含むこれら二つのパラメータがどのように変化しても、最大のマッサージ効果を達成することが基準となる。
【0022】
ここで、本発明の第一の実施形態について概要を説明する。使用者の履物に使用するのに適したインソール200が開示されており、履物が内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールが前記内底上面と前記底面との間に配置され、インソール200は、前記内底上面の輪郭に沿った形状を有するインソール本体220と、前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対応し、使用者の関連する器官又は身体部分を反射する複数のマーク領域222とを含む。前記複数のマーク領域222のそれぞれは、関連する器官又は身体部分に反射する表面上の領域(2~102)に対応する特定領域224と、前記使用者が前記特定領域224を容易に識別できるように、前記特定領域224を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線226とを含む。
【0023】
上述したインソール200の実施形態によれば、特定領域224に刻まれたマーキング名202を更に含むことができる。
【0024】
上述したインソール200の実施形態によれば、特定領域224に付着される少なくとも一つの刺激媒体204を更に含む。もちろん、刺激媒体204の付着又は配置を容易にするために、マーク領域222又は特定領域224のそれぞれに穴を設けたり、注釈記号でマークしたりすることができる。
【0025】
上述したインソール200の実施形態によれば、刺激媒体218は、プラットフォーム下部214及び複数の上部刺激バンプ216を有する。
【0026】
図3Aを参照し、本発明の第二の実施形態に係るインソール230によれば、当然のことながら、バンプは同じサイズであってもよく、配置されるバンプの数は単純に反射領域のサイズに依存し、反射領域への均一なマッサージを考慮する。このように配置すると、次のような利点がある。世界の進歩に伴い、さまざまなエンターテインメントメディアが市場に氾濫している。例えば、
図3Bに示すように、子供用のステッカー240は、剥離紙248に一時的に接着された薄い接着剤層246を備えた半球形の粒子に改良されている。半球状の粒を画布や壁に一つ一つ貼り付けていき、子どもたちが思いついたとおりの「絵」や「レイアウト」、「飾り」を完成させる。消費者に文具店でステッカー240を購入してもらい、それをマッサージ/刺激媒体として使用して、本発明のヘルスケア機能を備えたインソールを完成させることができる。つまり、消費者が現時点で必要としているのは、インソールにある反射領域の位置表示と、各反射領域においてどのような配置で刺激を与えるべきかということだけである。これに関して、出願人の実験によれば、第一に、反射領域の中心を刺激する効果が最も顕著である。第二に、特定の反射領域については、領域全体への均一な刺激の効果が顕著である。第三に、同じ特定の領域を複数のポイントで刺激する場合、領域全体の均一な刺激効果は良好であるが、領域の中心に近い刺激ポイントが多いほどマッサージ効果は高くなる。
図3Cに示すように、本発明の第三の実施形態に係るインソール260を示す。これは、小腸36の反射領域の中心に近い位置に、そこから遠い位置にあるものよりも多くのバンプ262があることを示している。
【0027】
ここで、本発明の第二及び第三の実施形態を要約する。インソール230又は260が開示される。第一の実施形態と同様に、インソール230と260は、インソール本体220、マーク領域222、特定領域224及びマーク線226を備える。しかしながら、特定領域224は、少なくとも一つの刺激位置マーク232を更に含む。確かに、各刺激位置マーク232の形状とサイズは同一であってもよい。
【0028】
上述したインソール230又は260の実施形態によれば、特定領域の幾何中心Cからの距離が近いほど、刺激位置マークの数が多くなる。
【0029】
上述したインソール230又は260の実施形態によれば、インソールはさらに刺激媒体262を備え、各刺激媒体は同じ形状とサイズを有する。
【0030】
図4Aを参照すると、
図4Aは、本発明の第四の実施形態に係るインソールアセンブリー280の概略図を示す。前述の実施形態との違いは、一つ又は複数の開口部282がインソール本体286上に設けられ、各反射領域に対応し、各開口部が規定の穴周囲284を有することである。
図4Bを参照し、これは、適合する刺激媒体を示しており、この実施形態において、柱状体290であり、柱状体290は、刺激媒体として作用する柱状体の上部292、規定の穴周囲284と一致する凹状リング294、及び柱状体の上部が刺激を与えるように、インソールアセンブリー280と内底上面との間に構成又は配置されたベース296を含む。
【0031】
ここで、本発明の第四の実施形態について概要を説明する。使用者の履物に使用するのに適したインソールアセンブリーが開示される。前記履物は、内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールアセンブリーが前記内底上面と底面との間に配置され、前記インソールアセンブリーは、前記内底上面の輪郭に沿った形状を有するインソール本体と、前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対応し、使用者の関連する器官又は身体部分を反射する複数のマーク領域であって、前記複数の足底反射領域のうちの一つに対応する特定領域と、前記使用者が前記特定領域を容易に識別できるように、前記特定領域を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線と、前記特定領域内に配置される少なくとも一つの接続媒体と、を有する前記複数のマーク領域と、前記接続媒体によって前記特定領域に対して位置決めされ、前記使用者が前記インソールアセンブリーを着用するときに前記底面に刺激を提供する少なくとも一つの刺激媒体とを含む。いわゆる前記特定領域を少なくとも囲むとは、反射領域が前記底面を越えて延在していてもよいことを意味し、インソール本体に相当する領域は、反射領域全体の一部のみであってもよい。
【0032】
上記のインソールアセンブリーによれば、前記接続媒体は、前記特定領域に設けられた穴であり、各穴は、規定の穴の周囲を有する。
【0033】
上記のインソールアセンブリーによれば、前記刺激媒体は、ほぼ柱状体であり、前記刺激媒体は、刺激媒体として機能する前記柱状体の上部と、前記接続媒体と適合する中間凹状リングと、前記柱状体の上部が刺激を与えるように、前記インソール本体と前記内底上面との間に配置されるベースとを含む。
【0034】
図5を参照すると、
図5は、本発明の第五の実施形態に係るインソール320の概略図を示す。これと前述の実施形態との違いは、インソール320上の対応する反射領域が足底側の関連する反射領域まで延びていることである。肩16、脇の下/腔18、上腕19、肘20、膝22、すね24、股関節26、鼻86、副甲状腺70、甲状腺68、膵臓64及び膀胱54については、側方延長部322が両方から上方に延びている。インソール320の側面には、対応する開口部324が配置されており、各開口部324は、インソールを着用する使用者の足底底面/又は足底側面に刺激を提供するために、バンプ構造(図示せず)と係合するための規定の穴周囲326を有する。もちろん、足底側からの延長という点では、本発明の第一~第四の実施形態にも適用可能である。
【0035】
上述したすべての実施形態のインソール又はインソールアセンブリーによれば、使用者の足底は二つの足底側面を有し、足底は、二つの足底側面から側方に上方に延びるいくつかの特定の反射領域を有する。インソール本体は、二つのインソール側面328と、いくつかの特定の反射領域に対応するように二つのインソール側面328から側方に上方に延びる二つの側部322とを更に含む。
【0036】
図6Aを参照すると、
図6Aは、本発明の第六の実施形態に係るインソール350の概略分解図を示す。インソール350は、インナーインソール360、アウターインソール370及び刺激媒体380を含む。インナーインソール360は、インソール320と同様とすることができ、アウターインソール370は、刺激媒体380が良好に機能するようにインナーインソール360をその中に閉じ込め又は保持するために使用される。確かに、インナーインソール360の二つのインソール側面361には、二つの足底側面に沿って延びる足底反射領域も提供できるように、二つの側方延長部363も設けられる。側方延長部363を収容するために、アウターインソール370には、二つの側方延長部363、374の2対の間に刺激媒体380を挟み込むことを容易にするように、二つの側方延長部374が対応して設けられるべきである。刺激媒体380については、インナーインソール360とアウターインソール370との間に閉じ込められているため、バンプ構造290よりも単純な構造となっている。
図6Bに示されるように、刺激媒体380は、刺激本体382とベース384を含む。この設計に基づいて、ベース384はインナーインソール360とアウターインソール370との間に単純に挟まれているため、インナーインソール360の開口部と適合するさらなる構造は必要ない。インナーインソール360の穿孔368が第一孔径Bを有し、第一入れ子端又はベース384が第二直径D1を有し、第二刺激端または刺激本体382が最大の第三直径D2を有する場合、それらの間の関係は第二直径D1が第一孔径Bよりも大きく、最大の第三直径D2が第一孔径Bとほぼ等しいことである。もちろん、直径サイズの穿孔は、円形の穴であってもよい。ただし、必ずしも円形である必要はないことは誰もが知っている。重要なことは、これらの要素が相互に連携できるということであるが、これ以上詳しく説明する必要はない。
【0037】
図7Aを参照すると、本発明の履物400の第七の実施形態に係る概略図を示す。履物400は、インナーインソール410、アウターインソール420及びそれらの間に配置された刺激媒体開口部430を含む。履物400は、インソール350と同様の機能を有するが、アウターインソール420は、スリッパのように地面に直接接地したり屋外で使用したりできる靴本体として作られている。
【0038】
図7Bを参照すると、
図7Bは、本発明のインソール450の第八の実施形態に係る概略図を示す。インソール450は、メインソールインソール460と、メインソールインソール460を覆う周縁フレーム470とを有し、メインソールインソール460の5本の足指462は、周縁フレームの5本の指の空洞472と係合するように互いに分離されている。さらに、メインソールインソール460の関連する対応する反射領域には、上述のように刺激媒体開口部480が設けられている。
【0039】
以下、本発明の第六~第八の実施形態についてまとめて説明する。インソールアセンブリー350(又は400)は、インナーインソール360(410)、アウターインソール370(420)及びそれらの間に配置される少なくとも一つの刺激媒体380(430)を含む。インナーインソール360は、複数の第一係合部362と、上面364と、前記上面364に配置された複数のマーク領域366とを有する。前記複数のマーク領域のそれぞれが、少なくとも一つの穿孔368を有し、使用者の足底反射領域に対応し、関連する器官又は身体部分を反射する。アウターインソール370は、複数の第二係合部372を有し、複数の第一係合部と第二係合部372とが相互に係合することにより前記インナーインソール360と係合する。複数の(少なくとも一つの)刺激媒体380は、前記インナーインソール360と前記アウターインソール370との間に収容され、それぞれが、前記インナーインソール360と前記アウターインソール370との間に限定される第一入れ子端384と、対応する前記穿孔368を通して前記インナーインソールの前記上面364を貫通し、前記足底に刺激を提供する第二刺激端382とを有する。確かに、アウターインソール370が周囲にわずかな突起を有する場合、第二係合部は、
図6Aに示すような単純な溝ではなく、対応する凹部となる。凹部の形状であれば、第一係合部362を保持することが明らかに容易かつ効果的である。明らかに、これらの実施形態の変形から生じる多くの派生形態が存在するため、これ以上詳細に説明する必要はない。
【0040】
上述したインソールアセンブリー350(400)の実施形態によれば、穿孔368は、第一孔径Bを有し、前記第一入れ子端は、第二直径D1を有し、前記第二刺激端は、最大の第三直径D2を有し、前記第二直径D1は、前記第一孔径Bより大きく、前記最大の第三直径D2は、前記第一孔径Bとほぼ同等である。
【0041】
上述したインソールアセンブリーの実施形態によれば、前記アウターインソールは、スリッパ、サンダル、スニーカー、カジュアルシューズ、及び革靴からなる群から選択される形状を有する。
【0042】
上述したインソールアセンブリー350(400)の実施形態によれば、前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は二つの足底側面から側方の上方に延在し、前記インナーインソール360(410)は、二つのインソール側面361と二つの側部363とをさらに含み、前記二つの側部は、前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つのインソール側面361から横方向の上方に延在する。
【0043】
上述したインソールアセンブリー350(400)の実施形態によれば、前記複数の第一係合部と前記複数の第二係合部との間の前記相互係合は、単純な接触又は噛み合う凸部と凹部の設計である。
【0044】
もちろん、インソールアセンブリーは必ずしも上下のインソールから構成される必要はない。実際、インソール450の上部及びインソールの下部の最も高い上面は、内面と外面と同一平面にあり得る。例えば、メインソールインソール460及びメインソールインソール460に被覆する周縁フレーム470を含む。メインソールインソール460の五つの足指462は、周囲フレーム470の五つの足指の穴472と係合するように互いに分離されている。
【0045】
図8を参照すると、
図8は、本発明のインソールアセンブリー500の第九の実施形態の概略縦断面図を示す。インソールアセンブリー500の高さはHSであり、市場では約0.05~0.2センチメートルである。足底がリラックスしているとき、中足骨の最前端502及び踵骨の最前端504の高さは最も低くなる。2つの端502、504を通って線Lが引かれる場合、その線と足底弓の最高点506との間の距離はH1であり、通常は0.2センチメートル(扁平足の場合)と1センチメートル(高足底弓の場合)との間である。これは、足底の最前縁508と基節骨の最も高い足底面510との間の足指と足底の隣接領域であり、最大の落下の高さH2は通常0.3センチメートルと0.7センチメートルとの間である。
【0046】
図8Aを参照すると、
図8の線A-A'と線B-B'との間の部分の拡大図を示す。インソールアセンブリー500は、上部インソール520と下部インソール530とから構成される。上部インソール520は、目6又は耳8などの反射領域に対応する少なくとも一つの穿孔構造522を有する。穿孔構造522は、傾斜部524及び上部開口部528を有する。上部インソールは、下部インソール530の上面532と一致する下面526を有し、上面532は少なくとも一つの凹部534を有する。それぞれの穿孔構造522と凹部534との間には、対応する刺激媒体600が共同で配置される。刺激媒体600は、刺激上部602、整合中間部604および下部組立部606を有し、下部組立部606は凹部534に収容され、整合する。整合中間部604と傾斜部524は互いに一致しており、刺激上部602が穿孔構造522の上部開口部528から突出して使用者の足底を刺激する。ここで、傾斜部524、整合中間部604及び凹部534は、本発明の一実施形態のみを示しており、それらの唯一の目的は、刺激媒体600を上部インソール520と下部インソール530との間に好ましく保持することである。刺激媒体600を上部インソール520と下部インソール530との間に保持できる限り、刺激媒体600の任意の設計が適切である。例えば、下面526及び上面532が完全に平坦であっても、刺激媒体600の刺激ヘッド(すなわち、刺激上部602)が上部インソールの開口部(すなわち、528)を通過するため、刺激媒体600は、 適切に抑制することができる。したがって、上部インソールと下部インソールとの間に配置するという目的は達成された。
【0047】
図8に戻って参照すると、上部インソールは下部接続部529を有し、下部インソールは上部接続部531を有する。このような連結部は、足の指先や付け根に一つ以上設けることができ、また、足は踏むものであるため、足同士が剥がれる心配がなく、足の間の連結を容易に行うことができ、例えば接着、各種簡易凹凸設計、ほぞ溝嵌合などである。更に、上部インソール540は、上部インソール540と下部インソール550との間に設けられた刺激媒体の刺激本体560が通過できるように、少なくとも一つの開口部514を有する。
【0048】
以下のように定義したいと思う。凹部534の高さがH3、下部組立部606の高さがH4、整合中間部604の高さがH5、刺激上部602の高さがH6、傾斜部524の高さがH7、上部開口部528がH8、下部インソール530の高さがH9、上部インソール520の高さがH10である。これらの高さの関係は次のようにリストできる。H9+H10=HS、H3=H4、H5=H7。H6は実際の刺激高さとしてH8より約0.1~0.3センチメートル大きくなる。インソールアセンブリー500の上面が足底表面と一致する場合、軽い刺激には0.1センチメートルの実際の刺激高さが与えられ、強い刺激には0.3センチメートルが与えられる。もちろん、筋肉がしっかりしている人や強い人であれば、0.5センチメートルまで身長を伸ばすことができるかもしれない。このようにすることで、刺激の度合いを制御することができ、足底を痛めやすい石畳の高低差を制御できないよりも明らかに優れている。
【0049】
異なる反射領域に対して、実際の刺激の高さが異なる刺激媒体600を設計し、これにより刺激又はマッサージ効果が完璧な状態に達することができる。
【0050】
また、健康な使用者の五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓)と六腑(大腸、小腸、胃、膀胱、胆嚢、三焦)に毎日微小な刺激を与えると、内臓の調子が悪い使用者は、比較的大きな刺激を与えると、歩行中に無意識のうちに健康状態が改善され続ける。
【0051】
図9を参照すると、
図9は、本発明のインソールアセンブリー700の第十の実施形態の概略断面図を示す。第十の実施形態は、上述の第八の実施形態と同様である。第八の実施形態500と同様に、上面702が足底の自然な起伏に適合しているが、下面704が水平面である点が異なる。実際、この設計は最も人間工学に基づいたものであり、人間の健康に無限の可能性をもたらす可能性がある。
【0052】
図10を参照すると、
図10は、本発明の刺激媒体800の別の実施形態を示す。刺激媒体800は、刺激ベース810、圧縮バネ830及び刺激ヘッド840を含む。刺激ベース810は、厚さH11の底部フランジ802、ベース本体806及び締結具820を含む。肩部804は、底部フランジ802とベース本体806との間に形成され、ベース本体806は上端雄ねじ808を有する。締結具820は、上端雄ねじ808と螺合するための下端雌ねじ822を有する。刺激ヘッド840は、底部フランジ842、刺激本体846及びそれらの間に配置された肩部844を有する。締結具820の内径は、底部フランジ842の外径より小さいため、刺激ヘッド840の底部フランジ842は、ベース本体806内で締結することができる。肩部844は締結具820によって締結されているため、圧縮バネ830は、所望の効果を達成するために所定の弾性力で刺激本体846を選択された足底反射領域に対して上方に付勢する。厚さH11は、遠赤外線の放射などの特殊な特性を有する材料(金属、プラスチック、ゴムなど)の強度に応じて、0.1~1mmが好ましい。H11が非常に小さい場合、上部インソールと下部インソールの少なくとも一方、又はインナーインソールとアウターインソールの少なくとも一方が極度に柔らかいかどうかに関係なく、
図8Aの凹部534は必要な構造ではないことが分かる。もちろん、必要に応じて、この種の凹部を上部インソールやインナーインソールの下面に設けることもでき、これは本発明の開示に基づいて当業者であれば容易に実現できるであろう。
【0053】
図11を参照すると、
図11は、本発明のインソールアセンブリー900の第十一の実施形態の概略図を示す。インソールアセンブリー900は、上部インソール910及び下部インソール920を有し、下部インソール920は、インソール上面922、複数の周囲側壁924及びそれらの間に位置する締結溝926を有する。組み立てるとき、周囲側壁924は外側に押されて、上部インソール910の周囲912を締結溝926に嵌め込み、組み立てを完了する。確かに、刺激媒体の直径が上部インソール910の上部開口部の直径とほぼ等しい場合、使用者は最初に刺激媒体を上部インソール910に組み合わせることができるため、組み立てプロセスが容易になる。次に、この組み合わせを締結溝926に挿入して、インソールアセンブリー900を得る。
【0054】
前述の各実施形態の可能な実装は詳細に列挙していないが、各実施形態間には多くの相互参照又は置換があり、従ってこの実施形態は他の実施形態の代替又は参考となる可能性が高い。
【0055】
要約すると、本願の実施形態は、当業者が思いつくままにさまざまに変更することができるが、添付の特許請求の範囲の定義から逸脱するものではなく、出願人の意図する保護に属するものである。
【0056】
反射領域には以下が含まれる。
2:前頭洞
4:三叉神経と側頭葉
6:左目
8:左耳
10:頭頸部リンパ腺
12:僧帽筋(又は僧帽筋)
14:肺と気管支
16:肩
18:脇の下・腔
19:上腕
20:肘
22:膝
24:すね
26:股関節
28:肝臓
30:胆嚢
32:横行結腸
34:上行コロン
36:小腸
38:回盲弁
40:盲腸と虫垂
42:寒冷部
44:坐骨神経
46:頭痛部
48:生殖腺
50:不眠症部位
52:直腸と肛門
54:膀胱
56:尿管
58:へそ
60:十二指腸
62:腰痛部位
64:膵臓
66:腹腔神経叢(太陽神経叢)
68:甲状腺
70:副甲状腺
72:食道と気管
74:首
76:頸動脈
78:頸椎
80:舌と口腔
82:小脳・脳幹
84:頭・脳
86:鼻
88:下垂体
90:右目
92:右耳
94:心臓
96:腎臓
98:副腎
100:脾臓
102:S状結腸
104:胃
200:インソール
202:反射領域名
204:左耳の反射領域に配置されたバンプ
206:肩の反射領域に配置されたバンプ
208:肝臓の反射領域に均等に配置されたバンプ
210&212:小腸の反射領域に均等に配置されたバンプ
214:より大きなバンププラットフォーム
216:小さなバンプ
218:刺激媒体
220:インソール本体
224:特定領域
226:標示線
230:インソール
232:刺激位置マーク
240:子供用おもちゃステッカー
242:半球状粒子
244:ビーズ本体
246:薄い接着層
248:剥離紙
260:インソール
262:バンプ
280:インソール
282:開口部
284:規定の穴周囲
286:インソール本体
290:柱状体
292:柱状体上部
294:凹状リング
296:ベース
320:インソール
322:インソールの両側方に伸ばし
324:対応する開口部
326:規定の穴周囲
328:インソール本体の二つのインソール側面
350:インソール
360:インナーインソール
361:インソールの二つの側面
362:第一係合部
363:側方延長部
364:上面
366:マーク領域
368:穿孔
370:アウターインソール
372:第二係合部
374:側方延長部
380:刺激媒体
382:刺激本体
384:ベース
400:履物
410:インナーインソール
420:アウターインソール
430:刺激媒体の開口部
450:インソール
460:メインソールインソール
462:インソールの五つの足指
470:周縁フレーム
472:周縁フレームの五つの足指の空洞
480:刺激媒体の開口部
500:インソールアセンブリー
502:中足骨の最前端の対応部
504:踵骨の最前端の対応部
506:足底弓の最高点
508:足底の最前縁
510:基節骨の最も高い足底面
512:インソールアセンブリーの上面
514:開口部
520:上部インソール
522: 一つの穿孔構造
524:傾斜部
526:下面
528:上部開口部
529:下部接続部
530:下部インソール
531:上部接続部
532:上面
534:凹部
540:上部インソール
550:下部インソール
560:刺激媒体の刺激本体
600:刺激媒体
602:刺激上部
604:整合中間部
606:下部組立部
700:インソールアセンブリー
702:上面
704:下面
800:刺激媒体
802:底部フランジ
804:肩部
806:ベース本体
808:上端雄ねじ
810:刺激ベース
820:締結具
822:下端雌ねじ
830:圧縮バネ
840:刺激ヘッド
842:底部フランジ
844:肩部
846:刺激本体
900:インソールアセンブリー
910:上部インソール
912:上部インソールの周囲
920:下部インソール
922:下部インソールの上面
924: 周囲側壁
926:締結溝
B:穿孔368の第一孔径
C:幾何中心
D1:ベース384の孔径
D2:刺激本体382の最大孔径
H1:足底弓の最高点の高さ
H2:足底と足指との間の最大の落下の高さ
H3:凹部534の高さ
H4:下部組立部606の高さ
H5:整合中間部の高さ
H6:刺激上部602の高さ
H7:傾斜部524の高さ
H8:上部開口部528の高さ
H9:インソール下部の高さ530
H10:上部インソール520の高さ
H11:厚み
HS:インソールの高さ
L:二点を通る線502、504
1000:人間の足
2000:右足の反射領域
3000:左足の反射領域
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第一係合部と、上面と、前記上面に配置された複数のマーク領域とを有するインナーインソールであって、前記複数のマーク領域のそれぞれが、少なくとも一つの穿孔を有し、使用者の足底
の複数の反射領域
の一つに対応し、前記反射領域
のそれぞれが関連する器官又は身体部分を反射する前記インナーインソールと、
複数の第二係合部を有し、複数の第一係合部と第二係合部とが相互に係合することにより前記インナーインソールと係合するアウターインソールと、
前記インナーインソールと前記アウターインソールとの間に収容される
前記複数のマーク領域から、前記使用者によって意図的に選択された前記少なくとも一つの穿孔のうちの単一の穿孔にのみ対応するそれぞれの少なくとも一つの刺激媒体と、を含み、
前記少なくとも一つの刺激媒体
のそれぞれは、
前記インナーインソールと前記アウターインソールとの間に限定され
、平坦な底部を有する入れ子端と、
前記使用者によって意図的に選択された前記少なくとも一つの穿孔のうちの前記
単一の穿孔を通して前記インナーインソールの前記上面を貫通し、前記足底に刺激を提供す
る刺激端と、を有することを特徴とするインソールアセンブリー。
【請求項2】
前記穿孔は、第一孔径を有し、前
記入れ子端は、第二孔径を有し、前
記刺激端は、最大の第三孔径を有し、前記第二孔径は、前記第一孔径より大きく、前記最大の第三孔径は、前記第一孔径とほぼ同等であり
、
前記アウターインソールは、スリッパ、サンダル、スニーカー、カジュアルシューズ、及び革靴からなる群から選択される形状を有することを特徴とする請求項1に記載のインソールアセンブリー。
【請求項3】
使用者の履物に使用するのに適したインソールアセンブリーであって、前記履物が
輪郭を有する内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールアセンブリーが前記内底上面と前記底面との間に配置され、前記インソールアセンブリーは、
前記内底上面の
前記輪郭に沿った形状を有するインソール本体と、
前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対
応する複数のマーク領域であって、
それぞれが、前記複数の足底反射領域のうちの一つに対応する特定領域と、前記使用者が前記特定領域を容易に識別できるように、前記特定領域を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線と、前記特定領域内に配置される少なくとも一つの接続媒体と、を有する前記複数のマーク領域と、
前記使用者が前記インソールアセンブリーを着用するときに前記底面に刺激を提供
し、前記使用者が意図的に選択した前記特定領域のみを刺激する少なくとも一つの刺激媒体と、を含むことを特徴とするインソールアセンブリー。
【請求項4】
前記接続媒体は、前記特定領域に設けられた穴であり、各穴は、規定の穴周囲を有し
、
前記
少なくとも一つの刺激媒体は、ほぼ柱状体であり、
前記
少なくとも一つの刺激媒体は、
前記複数の足底反射領域のうちの一つを刺激するように構成される前記柱状体の上部と、前記接続媒体と適合する中間凹状リングと
、前記インソール本体と前記内底上面との間に配置されるベースと、を含
み、
複数のマーク領域のそれぞれは、前記使用者の特定器官を反射するように、それぞれに対応する足底反射領域を有し、
前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は前記二つの足底側面から横方向の上方に延在し、
前記インナーインソールは、二つのインソール側面と二つの側部とをさらに含み、前記二つの側部は、前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つのインソール側面から側方の上方に延在し、又は
前記インソールアセンブリーは、上部インソールと下部インソールで構成され、
前記上部インソールは、第一インソール上面を有し、前記第一インソール上面は、前記足底が自由な状態にあるとき、又は前記足底が何も接触していないときに前記使用者の前記足底に適合する第一輪郭を有し、
前記下部インソールは、第二インソール下面を有し、前記第二インソール下面は水平面内にあり、前記足底が自由な状態にあるとき、又は前記足底が何も接触していないときに前記使用者の前記足底に適合する第二輪郭を有することを特徴とする請求項3に記載のインソールアセンブリー。
【請求項5】
前記
少なくとも一つの刺激媒体は、刺激ベース、圧縮バネ及び刺激ヘッドを含み、
前記刺激ベースは、
外径を有する底部フランジ、ベース本体及び締結具を有し、
前記ベース本体と前記底部フランジとの間には、第一肩部が形成され、
前記ベース本体は、上端雄ねじを有し、前記締結具は、前記上端雄ねじとのねじ接続のための下端雌ねじを有し、
前記刺激ヘッドは、底部フランジ、刺激本体及びそれらの間に配置された第二肩部を有し、
前記締結具は、前記底部フランジの
前記外径よりも小さい内径を有し、これにより、前記第二肩部が前記締結具によって締結される
ことを条件として、前記圧縮バネは、所定の弾性力で前記刺激本体を前記複数の足底反射領域のうちの一つに対して上方に付勢することを特徴とする請求項
3に記載のインソールアセンブリー。
【請求項6】
前記インソールアセンブリー
において、上部インソール
が第一インソール上面、第一インソール下面、及び複数の足底反射領域のうちの一つに対応する少なくとも一つの穿孔構造を有し、
前記
少なくとも一つの穿孔構造は、傾斜部と上部開口部とを有し、
前記少なくとも一つの刺激媒体は、刺激上部、整合中間部及び下部組立部を有し、
前記下部インソールは、
第二インソール上面を有し、前記
第二インソール上面は少なくとも一つの凹部を有し、
前記下部組立部は
少なくとも一つの凹部
のそれぞれに収容され、
前記整合中間部と前記傾斜部とが整合し、前記刺激上部が前記穿孔構造の前記上部開口部から突出して前記使用者の
前記足底を刺激し、
前記
第一インソール下面は前記
第二インソール上面と一致し、
前記
少なくとも一つの穿孔構造
のそれぞれ一つと
、前記
少なくとも一つの凹部
の対応する一つと
が、前記少なくとも一つの刺激媒体の
対応する一つと共同で配置されることを特徴とする請求項
3に記載のインソールアセンブリー。
【請求項7】
少なくとも一つの刺激媒体と協働することにより、使用者の履物に使用するのに適したインソールであって、前記履物が内底上面を有し、前記使用者が足底を有し、前記足底が前記内底上面を踏む底面を有し、前記インソールが前記内底上面と前記底面との間に配置され、前記インソールは、
前記内底上面の輪郭に沿った形状を有するインソール本体と、
前記インソール本体上に配置され、前記足底上の複数の足底反射領域にそれぞれ対
応する
ように構成される複数のマーク領域と、を含み、
前記複数のマーク領域のそれぞれは、
前記複数の足底反射領域のうちの一つに対応する
複数の特定領域と、
前記使用者が前記
複数の特定領域
のうちの一つを容易に識別できるように、前記
複数の特定領域を少なくとも部分的に囲むように構成されている標示線
であって、前記少なくとも一つの刺激媒体のうちの一つを、前記複数の特定領域のうちの意図的に選択された一つに固定する前記標示線と、を含むことを特徴とするインソール。
【請求項8】
前記インソールは、前記
複数の特定領域
のうちの一つに刻まれた
特定の名を更に含み
、
前記
複数の特定領域は、穴又は注釈記号
のうちの一つである少なくとも一つの刺激位置マークを更に含むことを特徴とする請求項
7に記載のインソール。
【請求項9】
少なくとも一つの刺激媒体を更に含み、
少なくとも一つの刺激媒体のうちの一つは、接着剤によって複数の特定領域のうちの1つに接着され、
前記少なくとも一つの刺激媒体が前記特定領域に付着され
、
前記
少なくとも一つの刺激媒体は、プラットフォーム下部と複数の上部刺激バンプを有
し、
前記複数の特定領域のそれぞれに配置された複数の刺激位置マークを更に含み、
前記複数の刺激位置マークのそれぞれは、同じ形状と寸法を有し、
特定領域の幾何中心に近づくほど、前記刺激位置マークの数が多くなることを特徴とする請求項7に記載のインソール。
【請求項10】
前記足底は二つの足底側面を有し、前記足底は複数の特定反射領域を有し、前記複数の特定反射領域は前記二つの足底側面から側方の上方に延在し、
前記インソール本体は、二つの側面と二つの側部とを更に含み、
前記二つの側部は、前記二つの足底側面の前記複数の特定反射領域に対応するように、前記二つの側面から側方の上方に延在し
、又は
前記インソール本体は、メインインソールと、前記メインインソールを覆う周縁フレームとを有することを特徴とする請求項9に記載のインソール。
【国際調査報告】