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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】タッチ制御表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20240126BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20240126BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
G02F1/1333
G02F1/1368
G02F1/1343
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560660
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2021118920
(87)【国際公開番号】W WO2023039814
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111073771.X
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】査 宝
【テーマコード(参考)】
2H092
2H189
2H192
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092GA17
2H092JA25
2H092JA26
2H092JB14
2H092KA04
2H092KA05
2H092KA08
2H092QA06
2H189JA10
2H189LA10
2H189LA28
2H189LA31
2H192AA24
2H192BA16
2H192BA17
2H192BA23
2H192BA51
2H192CB02
2H192CB05
2H192CB34
2H192CB35
2H192CB37
2H192EA42
2H192EA43
2H192GB33
2H192JA13
(57)【要約】
本願はタッチ制御表示パネルを開示し、それは第1基板、液晶及び第2基板を含み、第1基板はタッチ制御表示パネルの出光側に位置し、第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、タッチ制御構造層及び薄膜トランジスタ層はいずれも第1ベースのうちの液晶に近接する面に設置され、画素電極層は薄膜トランジスタ層上に設置され、タッチ制御構造層はタッチ制御電極を含み、タッチ制御電極は共通電極として共用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ制御表示パネルであって、第1基板、第2基板、及び液晶を含み、
前記第1基板は前記タッチ制御表示パネルの出光側に位置し、
前記第2基板は前記第1基板と対向して設置され、前記第2基板は前記タッチ制御表示パネルの入光側に位置し、
前記液晶は前記第1基板と前記第2基板との間に設置され、
前記第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、前記タッチ制御構造層及び前記薄膜トランジスタ層はいずれも前記第1ベースのうちの前記液晶に近接する面に設置され、前記画素電極層は前記薄膜トランジスタ層及び前記タッチ制御構造層のうちの前記液晶に近接する面に設置され、
前記タッチ制御構造層はタッチ制御電極及びタッチ制御配線を含み、前記タッチ制御配線と前記タッチ制御電極とは異なる層に設置され、前記タッチ制御配線は前記タッチ制御電極に接続され、前記タッチ制御電極は共通電極として共用され、
前記タッチ制御表示パネルは表示タッチ制御チップをさらに含み、前記表示タッチ制御チップは前記タッチ制御配線に接続される、タッチ制御表示パネル。
【請求項2】
前記タッチ制御構造層は前記薄膜トランジスタ層中に製造される、請求項1に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項3】
前記薄膜トランジスタ層は前記タッチ制御構造層のうちの前記第1ベースから離れる面に設置される、請求項1に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項4】
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第1絶縁層、活性層、第2金属層及び第2絶縁層を含み、前記第1絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第2絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲート及び前記タッチ制御電極を含み、前記第2金属層はソース、ドレイン及びタッチ制御配線を含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記タッチ制御配線は前記第1絶縁層上に設置され、且つ前記活性層と間隔をおいて設置される、請求項2に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項5】
前記画素電極層は画素電極を含み、前記タッチ制御電極と前記画素電極とは部分的に重なって設置される、請求項3に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項6】
前記タッチ制御電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記画素電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影とは相補する、請求項5に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項7】
前記タッチ制御電極は第1フレーム、第1主電極及び第1分岐電極を含み、前記第1主電極は前記第1フレーム内に接続され、前記第1分岐電極の一端は前記第1主電極に接続され、前記第1分岐電極の他端は前記第1フレームに接続され、複数の前記第1分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記画素電極は第2フレーム、第2主電極及び第2分岐電極を含み、前記第2主電極は前記第2フレーム内に接続され、前記第2分岐電極の一端は前記第2主電極に接続され、前記第2分岐電極の他端は前記第2フレームに接続され、複数の前記第2分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記第1フレームと前記第2フレームとは重なって設置され、前記第1主電極と前記第2主電極とは重なって設置され、前記第1分岐電極の、前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記第2分岐電極の、前記第1ベースが所在する平面での正投影とは交互に設置される、請求項6に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項8】
前記タッチ制御構造層は第1絶縁層及び第2絶縁層をさらに含み、前記タッチ制御電極、前記第1絶縁層、前記タッチ制御配線、及び前記第2絶縁層は順に前記第1ベース上に積層して設置され、
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第3絶縁層、活性層、第2金属層及び第4絶縁層を含み、前記第3絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第4絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第4絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲートを含み、前記第2金属層はソース及びドレインを含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記画素電極は前記ドレインに接続される、請求項7に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項9】
タッチ制御表示パネルであって、第1基板、第2基板、及び液晶を含み、
前記第1基板は前記タッチ制御表示パネルの出光側に位置し、
前記第2基板は前記第1基板と対向して設置され、前記第2基板は前記タッチ制御表示パネルの入光側に位置し、
前記液晶は前記第1基板と前記第2基板との間に設置され、
前記第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、前記タッチ制御構造層及び前記薄膜トランジスタ層はいずれも前記第1ベースのうちの前記液晶に近接する面に設置され、前記画素電極層は前記薄膜トランジスタ層及び前記タッチ制御構造層のうちの前記液晶に近接する面に設置される、タッチ制御表示パネル。
【請求項10】
前記タッチ制御構造層はタッチ制御電極及びタッチ制御配線を含み、前記タッチ制御配線と前記タッチ制御電極とは異なる層に設置され、前記タッチ制御配線は前記タッチ制御電極に接続され、前記タッチ制御電極は共通電極として共用される、請求項9に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項11】
前記タッチ制御構造層は前記薄膜トランジスタ層中に製造される、請求項10に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項12】
前記薄膜トランジスタ層は前記タッチ制御構造層のうちの前記第1ベースから離れる面に設置される、請求項10に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項13】
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第1絶縁層、活性層、第2金属層及び第2絶縁層を含み、前記第1絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第2絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲート及び前記タッチ制御電極を含み、前記第2金属層はソース、ドレイン及びタッチ制御配線を含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記タッチ制御配線は前記第1絶縁層上に設置され、且つ前記活性層と間隔をおいて設置される、請求項11に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項14】
前記画素電極層は画素電極を含み、前記タッチ制御電極と前記画素電極とは部分的に重なって設置される、請求項12に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項15】
前記タッチ制御電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記画素電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影とは相補する、請求項14に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項16】
前記タッチ制御電極は第1フレーム、第1主電極及び第1分岐電極を含み、前記第1主電極は前記第1フレーム内に接続され、前記第1分岐電極の一端は前記第1主電極に接続され、前記第1分岐電極の他端は前記第1フレームに接続され、複数の前記第1分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記画素電極は第2フレーム、第2主電極及び第2分岐電極を含み、前記第2主電極は前記第2フレーム内に接続され、前記第2分岐電極の一端は前記第2主電極に接続され、前記第2分岐電極の他端は前記第2フレームに接続され、複数の前記第2分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記第1フレームと前記第2フレームとは重なって設置され、前記第1主電極と前記第2主電極とは重なって設置され、前記第1分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記第2分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影とは交互に設置される、請求項15に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項17】
前記タッチ制御構造層は第1絶縁層及び第2絶縁層をさらに含み、前記タッチ制御電極、前記第1絶縁層、前記タッチ制御配線、及び前記第2絶縁層は順に前記第1ベース上に積層して設置され、
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第3絶縁層、活性層、第2金属層及び第4絶縁層を含み、前記第3絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第4絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第4絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲートを含み、前記第2金属層はソース及びドレインを含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記画素電極は前記ドレインに接続される、請求項16に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項18】
前記画素電極と前記タッチ制御電極との材料は同じである、請求項17に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項19】
前記第2基板は第2ベースと、前記第2ベースのうちの前記液晶に近接する側に設置される共通電極層とを含み、
前記タッチ制御表示パネルはカラーフィルム層をさらに含み、前記カラーフィルム層は前記第1基板又は前記第2基板中に製造される、請求項9に記載のタッチ制御表示パネル。
【請求項20】
前記タッチ制御表示パネルは表示タッチ制御チップをさらに含み、前記表示タッチ制御チップは前記タッチ制御配線に接続される、請求項9に記載のタッチ制御表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示技術分野に関し、具体的にタッチ制御表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタッチ制御センサ、及び小型表示デバイス、例えば携帯電話等は、すべてタッチ制御の機能を採用し、タッチ制御技術はOn-glassからOn-cell、さらに今日のIn-cellモードにまで発展しているが、タッチ制御の機能を大画面表示に集積する発展は遅くなっている。現在、一般的にOn-glassの方式が採用されているが、In-cellは低いモジュール厚さ及び高い信号対雑音比を有する。しかしながら、このタッチ制御方式は主にIPS/FFSの液晶表示モードに集中している。
【0003】
従来技術に対する研究及び実行の過程で、本願の発明者は、液晶表示パネルのVA表示モードにおいて、それがカラーフィルム側に全面の共通電極を有するため、タッチ制御、特に容量式のタッチ制御に対して遮蔽の効果を有し、さらにタッチ制御効果を低減させることを見出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例はタッチ制御表示パネルを提供し、液晶表示パネルのタッチ制御効果を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例はタッチ制御表示パネルをさらに提供し、それは、第1基板、第2基板、及び液晶を含み、
前記第1基板は前記タッチ制御表示パネルの出光側に位置し、
前記第2基板は前記第1基板と対向して設置され、前記第2基板は前記タッチ制御表示パネルの入光側に位置し、
前記液晶は前記第1基板と前記第2基板との間に設置され、
前記第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、前記タッチ制御構造層及び前記薄膜トランジスタ層はいずれも前記第1ベースのうちの前記液晶に近接する面に設置され、前記画素電極層は前記薄膜トランジスタ層及び前記タッチ制御構造層のうちの前記液晶に近接する面に設置され、
前記タッチ制御構造層はタッチ制御電極及びタッチ制御配線を含み、前記タッチ制御配線と前記タッチ制御電極とは異なる層に設置され、前記タッチ制御配線は前記タッチ制御電極に接続され、前記タッチ制御電極は共通電極として共用され、
前記タッチ制御表示パネルは表示タッチ制御チップをさらに含み、前記表示タッチ制御チップは前記タッチ制御配線に接続される。
【0006】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御構造層は前記薄膜トランジスタ層中に製造される。
【0007】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記薄膜トランジスタ層は前記タッチ制御構造層のうちの前記第1ベースから離れる面に設置される。
【0008】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第1絶縁層、活性層、第2金属層及び第2絶縁層を含み、前記第1絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第2絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲート及び前記タッチ制御電極を含み、前記第2金属層はソース、ドレイン及びタッチ制御配線を含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記タッチ制御配線は前記第1絶縁層上に設置され、且つ前記活性層と間隔をおいて設置される。
【0009】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記画素電極層は画素電極を含み、前記タッチ制御電極と前記画素電極とは部分的に重なって設置される。
【0010】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記画素電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影とは相補する。
【0011】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御電極は第1フレーム、第1主電極及び第1分岐電極を含み、前記第1主電極は前記第1フレーム内に接続され、前記第1分岐電極の一端は前記第1主電極に接続され、前記第1分岐電極の他端は前記第1フレームに接続され、複数の前記第1分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記画素電極は第2フレーム、第2主電極及び第2分岐電極を含み、前記第2主電極は前記第2フレーム内に接続され、前記第2分岐電極の一端は前記第2主電極に接続され、前記第2分岐電極の他端は前記第2フレームに接続され、複数の前記第2分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記第1フレームと前記第2フレームとは重なって設置され、前記第1主電極と前記第2主電極とは重なって設置され、前記第1分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記第2分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影とは交互に設置される。
【0012】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御構造層は第1絶縁層及び第2絶縁層をさらに含み、前記タッチ制御電極、前記第1絶縁層、前記タッチ制御配線、及び前記第2絶縁層は順に前記第1ベース上に積層して設置され、
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第3絶縁層、活性層、第2金属層及び第4絶縁層を含み、前記第3絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第4絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第4絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲートを含み、前記第2金属層はソース及びドレインを含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記画素電極は前記ドレインに接続される。
【0013】
本願の実施例はタッチ制御表示パネルをさらに提供し、それは、第1基板、第2基板、及び液晶を含み、
前記第1基板は前記タッチ制御表示パネルの出光側に位置し、
前記第2基板は前記第1基板と対向して設置され、前記第2基板は前記タッチ制御表示パネルの入光側に位置し、
前記液晶は前記第1基板と前記第2基板との間に設置され、
前記第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、前記タッチ制御構造層及び前記薄膜トランジスタ層はいずれも前記第1ベースのうちの前記液晶に近接する面に設置され、前記画素電極層は前記薄膜トランジスタ層及び前記タッチ制御構造層のうちの前記液晶に近接する面に設置される。
【0014】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御構造層はタッチ制御電極及びタッチ制御配線を含み、前記タッチ制御配線と前記タッチ制御電極とは異なる層に設置され、前記タッチ制御配線は前記タッチ制御電極に接続され、前記タッチ制御電極は共通電極として共用される。
【0015】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御構造層は前記薄膜トランジスタ層中に製造される。
【0016】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記薄膜トランジスタ層は前記タッチ制御構造層のうちの前記第1ベースから離れる面に設置される。
【0017】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第1絶縁層、活性層、第2金属層及び第2絶縁層を含み、前記第1絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第1絶縁層上に設置され、前記第2絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第2絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲート及び前記タッチ制御電極を含み、前記第2金属層はソース、ドレイン及びタッチ制御配線を含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記タッチ制御配線は前記第1絶縁層上に設置され、且つ前記活性層と間隔をおいて設置される。
【0018】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記画素電極層は画素電極を含み、前記タッチ制御電極と前記画素電極とは部分的に重なって設置される。
【0019】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記画素電極の部分の、前記第1ベースが所在する平面での正投影とは相補する。
【0020】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御電極は第1フレーム、第1主電極及び第1分岐電極を含み、前記第1主電極は前記第1フレーム内に接続され、前記第1分岐電極の一端は前記第1主電極に接続され、前記第1分岐電極の他端は前記第1フレームに接続され、複数の前記第1分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記画素電極は第2フレーム、第2主電極及び第2分岐電極を含み、前記第2主電極は前記第2フレーム内に接続され、前記第2分岐電極の一端は前記第2主電極に接続され、前記第2分岐電極の他端は前記第2フレームに接続され、複数の前記第2分岐電極は間隔をおいて配列して設置され、
前記第1フレームと前記第2フレームとは重なって設置され、前記第1主電極と前記第2主電極とは重なって設置され、前記第1分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影と前記第2分岐電極の前記第1ベースが所在する平面での正投影とは交互に設置される。
【0021】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御構造層は第1絶縁層及び第2絶縁層をさらに含み、前記タッチ制御電極、前記第1絶縁層、前記タッチ制御配線、及び前記第2絶縁層は順に前記第1ベース上に積層して設置され、
前記薄膜トランジスタ層は第1金属層、第3絶縁層、活性層、第2金属層及び第4絶縁層を含み、前記第3絶縁層は前記第1金属層上に設置され、前記活性層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第2金属層は前記第3絶縁層上に設置され、前記第4絶縁層は前記活性層及び前記第2金属層を被覆し、前記画素電極層は前記第4絶縁層上に設置され、
前記第1金属層はゲートを含み、前記第2金属層はソース及びドレインを含み、前記ソース及び前記ドレインは前記活性層に接続され、前記画素電極は前記ドレインに接続される。
【0022】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記画素電極と前記タッチ制御電極との材料は同じである。
【0023】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記第2基板は第2ベースと、前記第2ベースのうちの前記液晶に近接する側に設置される共通電極層とを含み、
前記タッチ制御表示パネルはカラーフィルム層をさらに含み、前記カラーフィルム層は前記第1基板又は前記第2基板中に製造される。
【0024】
選択可能に、本願のいくつかの実施例では、前記タッチ制御表示パネルは表示タッチ制御チップをさらに含み、前記表示タッチ制御チップは前記タッチ制御配線に接続される。
【0025】
本願の実施例のタッチ制御表示パネルにおいて、それは第1基板、液晶及び第2基板を含み、第1基板はタッチ制御表示パネルの出光側に位置し、第2基板はタッチ制御表示パネルの入光側に位置し、第1基板は第1ベース、タッチ制御構造層、薄膜トランジスタ層及び画素電極層を含み、タッチ制御構造層及び薄膜トランジスタ層はいずれも第1ベースのうちの液晶に近接する面に設置され、画素電極層は薄膜トランジスタ層上に設置され、タッチ制御構造層はタッチ制御電極を含み、タッチ制御電極は共通電極として共用される。
【発明の効果】
【0026】
[有益な効果]
本願の実施例のタッチ制御表示パネルは、薄膜トランジスタ層を有する第1基板を出光側に設置し、且つタッチ制御構造層を第1基板中に製造する。すなわち、タッチ制御構造が製造されたアレイ基板を出光側に設置し、共通電極が製造された対向基板を入光側に設置し、それにより第2基板の共通電極によるタッチ制御電極に対する干渉を低減させ、さらにタッチ制御効果を向上させ、そしてタッチ制御電極を共通電極として共用することは構造を簡略化させるという効果を果たす。
【0027】
本願の実施例中の技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例の記述に使用される必要がある図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下に記述される図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルの構造模式図である。
図2】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルの平面構造模式図である。
図3】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルの画素電極の構造模式図である。
図4】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルのタッチ制御電極の構造模式図である。
図5】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルの画素電極及びタッチ制御電極の正投影の構造模式図である。
図6】本願の第1実施例が提供するタッチ制御表示パネルの第1基板の製造フローの模式図である。
図7】本願の第2実施例が提供するタッチ制御表示パネルの構造模式図である。
図8】本願の第2実施例が提供するタッチ制御表示パネルの第1基板の製造フローの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本願の実施例中の図面と併せて、本願の実施例中の技術的手段に対して明確で、完全な記述を行う。明らかなように、記述される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願中の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得するすべての他の実施例は、いずれも本願の特許発明の技術的範囲に属する。また、理解されるべきであるように、ここで記述される具体的な実施形態は本願を説明及び解釈することに用いられるものに過ぎず、本願を制限することに用いられるものではない。本願では、逆の説明をしない場合、使用される方位詞、例えば「上」及び「下」とは、通常、装置の実際の使用又は動作状態下での上及び下を指し、具体的に図面中の紙面方向であり、一方、「内」及び「外」は装置の輪郭に対するものである。
【0030】
本願の実施例はタッチ制御表示パネルを提供し、以下では詳細に説明する。説明する必要がある点として、以下の実施例の記述順序は実施例の好ましい順序を限定するものではない。
【0031】
説明する必要がある点として、本願の実施例の薄膜トランジスタ層113/213はトップゲート型薄膜トランジスタ、ボトムゲート型薄膜トランジスタ及びダブルゲート型薄膜トランジスタのうちの1種を含んでもよく、本願の実施例はボトムゲート型薄膜トランジスタを例として説明するが、これに限定されない。
【0032】
また、本願の実施例中の薄膜トランジスタはP型薄膜トランジスタであってもよく、N型薄膜トランジスタであってもよい。本願の実施例はP型薄膜トランジスタを例として説明するが、これに限定されない。
【0033】
図1に参照されるように、本願の第1実施例はタッチ制御表示パネル100を提供し、それは第1基板11、第2基板12及び液晶13を含む。
【0034】
第1基板11はタッチ制御表示パネル100の出光側に位置する。第2基板12は第1基板11と対向して設置される。第2基板12はタッチ制御表示パネル100の入光側に位置する。液晶13は第1基板11と第2基板12との間に設置される。
【0035】
ここで、第1基板11は第1ベース111、タッチ制御構造層112、薄膜トランジスタ層113及び画素電極層114を含む。タッチ制御構造層112及び薄膜トランジスタ層113はいずれも第1ベース111のうちの液晶13に近接する面に設置される。画素電極層114は薄膜トランジスタ層113及びタッチ制御構造層112のうちの液晶13に近接する面に設置される。
【0036】
本第1実施例のタッチ制御表示パネル100は、薄膜トランジスタ層113を有する第1基板11を出光側に設置し、且つタッチ制御構造層112を第1基板11中に製造し、つまり、タッチ制御構造層112をアレイ基板側に集積し、且つアレイ基板を出光側とし、それにより第2基板12の共通電極層122によるタッチ制御電極Tsに対する干渉を低減させ、さらにタッチ制御効果を向上させる。
【0037】
選択可能に、第2基板12は第2ベース121と、第2ベース121のうちの液晶13に近接する側に設置される共通電極層122とを含む。
【0038】
タッチ制御表示パネル100はカラーフィルム層Cfをさらに含み、カラーフィルム層Cfは第1基板11又は第2基板12中に製造される。
【0039】
カラーフィルム層Cfは第1基板11に製造される時、カラーフィルム層Cfは薄膜トランジスタ層113と画素電極層114との間に設置され、すなわち、タッチ制御表示パネル100はCOA型の液晶タッチ制御表示パネルである。カラーフィルム層Cfは第2基板12に製造される時、カラーフィルム層Cfは第2ベース121と共通電極層122との間に設置され、すなわち、タッチ制御表示パネル100は非COA型の液晶タッチ制御表示パネルである。
【0040】
ここで本願の実施例のタッチ制御表示パネル100は非COA型の液晶タッチ制御表示パネルを例として説明するが、これに限定されない。
【0041】
選択可能に、第1ベース111及び第2ベース121の材料はガラス、サファイア及びシリコンのうちの1種であってもよい。
【0042】
選択可能に、タッチ制御構造層112はタッチ制御電極Ts及びタッチ制御配線Tlを含む。タッチ制御配線Tlとタッチ制御電極Tsとは異なる層に設置される。タッチ制御配線Tlはタッチ制御電極Tsに接続される。タッチ制御電極Tsは共通電極として共用される。
【0043】
タッチ制御電極Tsを共通電極として共用することは、プロセスのステップを節約し及びタッチ制御表示パネル100の内部構造を簡略化させる。
【0044】
ここで、1フレーム時間内に、1フレーム時間は表示時間及びタッチ制御時間を含み、タッチ制御表示パネル100が表示段階にある時、タッチ制御電極Tsは共通電極とされ、タッチ制御表示パネル100がタッチ制御段階にある時、タッチ制御電極Tsはタッチ制御操作を行う。
【0045】
選択可能に、図2に参照されるように、タッチ制御表示パネル100は表示タッチ制御チップ14をさらに含む。表示タッチ制御チップ14はタッチ制御配線Tlに接続される。
【0046】
選択可能に、タッチ制御電極Tsはアレイ状に配列される。各タッチ制御配線Tlは1つのタッチ制御電極Tsに接続され、各タッチ制御配線Tlは表示タッチ制御チップ14の1つのピンに対応して接続される。
【0047】
選択可能に、表示タッチ制御チップ14はTDDIチップであってもよい。
【0048】
選択可能に、タッチ制御電極Tsの長さは2ミリメートル~9ミリメートルの間にあり、例えば2ミリメートル、3ミリメートル、4ミリメートル、5ミリメートル、6ミリメートル、7ミリメートル、8ミリメートル又は9ミリメートルである。タッチ制御電極Tsの幅は2ミリメートル~9ミリメートルの間にあり、例えば2ミリメートル、3ミリメートル、4ミリメートル、5ミリメートル、6ミリメートル、7ミリメートル、8ミリメートル又は9ミリメートルである。
【0049】
選択可能に、薄膜トランジスタ層113はタッチ制御構造層112のうちの第1ベース111から離れる面に設置される。
【0050】
本実施例のタッチ制御表示パネル100部材のタッチ制御構造層112は独立に製造され、大型パネルのタッチ制御を実現しやすい。また、タッチ制御構造層112は第1ベース111により近接して設置され、それによりタッチ制御効果を向上させる。
【0051】
選択可能に、タッチ制御構造層112は第1絶縁層Tj1及び第2絶縁層Tj2をさらに含む。タッチ制御電極Ts、第1絶縁層Tj1、タッチ制御配線Tl及び第2絶縁層Tj2は順に第1ベース111上に積層して設置される。
【0052】
薄膜トランジスタ層113は第1金属層11a、第3絶縁層11b、活性層11c、第2金属層11d及び第4絶縁層11fを含む。第3絶縁層11bは第1金属層11a上に設置される。活性層11cは第3絶縁層11b上に設置される。第2金属層11dは第3絶縁層11b上に設置される。第4絶縁層11fは活性層11c及び第2金属層11dを被覆する。画素電極層114は第4絶縁層11f上に設置される。
【0053】
第1金属層11aはゲートGaを含む。第2金属層11dはソースSo及びドレインTrを含む。ソースSo及びドレインTrは活性層11cに接続される。画素電極層114は画素電極Pxを含む。画素電極PxはドレインTrに接続される。
【0054】
選択可能に、活性層11cの材料はアモルファスシリコン、多結晶シリコン及び酸化物半導体のうちの1種を含む。
【0055】
選択可能に、画素電極層114は画素電極Pxを含む。タッチ制御電極Tsと画素電極Pxとは部分的に重なって設置され、それにより寄生容量を減少させる。
【0056】
選択可能に、タッチ制御電極Tsの部分の、第1ベース111が所在する平面での正投影と画素電極Pxの部分の、第1ベース111が所在する平面での正投影とは相補する。
【0057】
ここでタッチ制御電極Ts及び画素電極Pxの部分の正投影は相補することで、一方では、タッチ制御電極Tsと画素電極Pxとの重なる面積を低減させ、さらに寄生容量を低減させ、他方では、タッチ制御電極Tsのタッチ制御面積を確保でき、さらにタッチ制御電極Tsのタッチ制御精度を確保する。
【0058】
選択可能に、画素電極Pxとタッチ制御電極Tsとの材料は同じである。例えば酸化インジウムスズ、酸化亜鉛スズ又は酸化インジウムガリウム亜鉛等であってもよい。
【0059】
選択可能に、画素電極Pxとタッチ制御電極Tsとの材料は異なってもよい。例えばタッチ制御電極Tsの材料は金属であり、画素電極Pxの材料は酸化インジウムスズ等の金属酸化物である。
【0060】
選択可能に、図3及び図4に参照されるように、タッチ制御電極Tsは第1フレームTs1、第1主電極Ts2及び第1分岐電極Ts3を含む。第1主電極Ts2は第1フレームTs1内に接続さる。第1分岐電極Ts3の一端は第1主電極Ts2に接続され、第1分岐電極Ts3の他端は第1フレームTs1に接続される。複数の第1分岐電極Ts3は間隔をおいて配列して設置される。
【0061】
選択可能に、タッチ制御電極Tsは第3主電極Ts4をさらに含み、第3主電極Ts4と第1主電極Ts2とは交差して接続して設置される。第1主電極Ts2及び第3主電極Ts4はタッチ制御電極Tsを第1タッチ制御領域s1、第2タッチ制御領域s2、第3タッチ制御領域s3及び第4タッチ制御領域s4に分け、第1タッチ制御領域s1に位置する第1分岐電極Ts3、第2タッチ制御領域s2に位置する第1分岐電極Ts3、第3タッチ制御領域s3に位置する第1分岐電極Ts3及び第4タッチ制御領域s4に位置する第1分岐電極Ts3の延伸方向は異なる。
【0062】
画素電極Pxは第2フレームPx1、第2主電極Px2及び第2分岐電極Px3を含む。第2主電極Px2は第2フレームPx1内に接続される。第2分岐電極Px3の一端は第2主電極Px2に接続される。第2分岐電極Px3の他端は第2フレームPx1に接続される。複数の第2分岐電極Px3は間隔をおいて配列して設置される。
【0063】
選択可能に、画素電極Pxは第4主電極Px4をさらに含み、第4主電極Px4と第2主電極Px2とは交差して接続して設置される。第2主電極Px2及び第4主電極Px4は画素電極Pxを第1画素領域x1、第2画素領域x2、第3画素領域x3及び第4画素領域x4に分け、第1画素領域x1に位置する第2分岐電極Px3、第2画素領域x2に位置する第2分岐電極Px3、第3画素領域x3に位置する第2分岐電極Px3及び第4画素領域x4に位置する第2分岐電極Px3の延伸方向は異なる。
【0064】
ここで、図5を参照できるように、第1フレームTs1と第2フレームPxとは重なって設置される。第1主電極Ts2と第2主電極Pxとは重なって設置される。
【0065】
第1分岐電極Ts3の第1ベース111が所在する平面での正投影と第2分岐電極Px3の上記第1ベース111が所在する平面での正投影とは交互に設置される。つまり、第1分岐電極Ts3と第2分岐電極Px3とは相補して設置される。
【0066】
選択可能に、第1タッチ制御領域s1は第1画素領域x1に対応し、第2タッチ制御領域s2は第2画素領域x2に対応し、第3タッチ制御領域s3は第3画素領域x3に対応し、第4タッチ制御領域s4は第4画素領域x4に対応する。
【0067】
第1タッチ制御領域s1と第1画素領域x1との重なる領域中に、第1分岐電極Ts3と第2分岐電極Px3とは交互で且つ相補して設置される。同様に、第2タッチ制御領域s2と第2画素領域x2との重なる領域中に、第1分岐電極Ts3と第2分岐電極Px3とは交互で且つ相補して設置され、第3タッチ制御領域s3と第3画素領域x3との重なる領域中に、第1分岐電極Ts3と第2分岐電極Px3とは交互で且つ相補して設置され、第4タッチ制御領域s4と第4画素領域x4との重なる領域中に、第1分岐電極Ts3と第2分岐電極Px3とは交互で且つ相補して設置される。
【0068】
選択可能に、第2分岐電極Px3の幅は第1分岐電極Ts3の幅よりも大きい。第2分電極Px3の幅が第1分岐電極Ts3の幅よりも大きいため、第2分岐電極Px3の間のスリットの幅は第1分岐電極Ts3の間のスリットの幅未満であり、光透過率を向上させる。
【0069】
いくつかの実施例では、タッチ制御電極Ts及び画素電極Pxは2ドメイン構造、又は単一ドメイン構造等であってもよい。
【0070】
いくつかの実施例では、タッチ制御電極Tsはまた薄膜トランジスタ層113中の薄膜トランジスタと重なって設置され、それにより空間を節約する。
【0071】
図6に参照されるように、本第1実施例のタッチ制御表示パネル100の第1基板11の製造過程は以下のとおりである。
【0072】
ステップB1:第1ベース111上にタッチ制御電極Ts、第1絶縁層Tj1、タッチ制御配線Tl及び第2絶縁層Tj2を順に形成し、それによりタッチ制御構造層112を形成する。その後、ステップB2に進む。
【0073】
選択可能に、タッチ制御電極Tsの材料は酸化インジウムスズ、及び酸化インジウム亜鉛等の酸化物であってもよく、さらに様々な導電特性を持つ金属、合金、化合物及びそれらの混合物であってもよく、例えば金、銀又は白金等を使用してもよい。
【0074】
選択可能に、第1絶縁層Tj1及び第2絶縁層Tj2の材料は窒化ケイ素、酸化ケイ素及び有機フォトレジストのうちの少なくとも1種を含んでもよい。
【0075】
選択可能に、タッチ制御配線Tlの材料は金属、金属合金又は金属酸化物であってもよく、例えば金、銀、タングステン、銅、モリブデン、鉄、アルミニウム、アルミニウム-シリコン、アルミニウム-チタン、酸化インジウムスズ、及び酸化インジウム亜鉛等であってもよい。
【0076】
ステップB2:タッチ制御構造層112上に第1金属層11a、第3絶縁層11b、活性層11c、第2金属層11d及び第4絶縁層11fを順に形成する。その後、ステップB3に進む。
【0077】
第1金属層11aはゲートGaを含む。第2金属層11dはソースSo及びドレインTrを含む。ソースSo及びドレインTrは活性層11cに接続さる。
【0078】
ここでゲートGa、ソースSo、ドレインTr及び活性層11cは薄膜トランジスタを形成することに用いられる。
【0079】
ステップB3:薄膜トランジスタ層113上に画素電極層114を形成する。画素電極層114は画素電極Pxを含む。画素電極PxはドレインTrに接続される。
【0080】
このように本願の第1実施例のタッチ制御表示パネル100の第1基板11の製造過程を完了する。
【0081】
図7に参照されるように、本第2実施例のタッチ制御表示パネル200について、それは第1基板21、液晶23及び第2基板22を含む。第1基板21はタッチ制御表示パネル200の出光側に位置する。第2基板22はタッチ制御表示パネル200の入光側に位置する。第1基板21は第1ベース211、タッチ制御構造層212、薄膜トランジスタ層213及び画素電極層214を含む。タッチ制御構造層212及び薄膜トランジスタ層213はいずれも第1ベース211のうちの液晶23に近接する面に設置される。画素電極層214は薄膜トランジスタ層213上に設置される。タッチ制御構造層212はタッチ制御電極Tsを含み、タッチ制御電極Tsは共通電極として共用される。
【0082】
本第2実施例のタッチ制御表示パネル200は、薄膜トランジスタ層213を有する第1基板21を出光側に設置し、且つタッチ制御構造層212を第1基板21中に製造し、それにより第2基板22の共通電極222によるタッチ制御電極Tsに対する干渉を低減させ、さらにタッチ制御効果を向上させる。
【0083】
本第2実施例のタッチ制御表示パネル200と第1実施例のタッチ制御表示パネル100との相違点は、タッチ制御構造層212が薄膜トランジスタ層213中に製造されることであり、それによりプロセスのステップを節約するという効果を達成し、且つタッチ制御表示パネル200の厚さを低減させる。
【0084】
選択可能に、薄膜トランジスタ層213は第1金属層21a、第1絶縁層21b、活性層21c、第2金属層21d及び第2絶縁層21fを含む。第1絶縁層21bは第1金属層21a上に設置される。活性層21cは第1絶縁層21b上に設置される。第2金属層21aは第1絶縁層21b上に設置される。第2絶縁層21fは活性層21c及び第2金属層21aを被覆する。画素電極層214は第2絶縁層21f上に設置される。
【0085】
第1金属層21aはゲートGa及びタッチ制御電極Tsを含む。第2金属層21dはソースSo、ドレインTr及びタッチ制御配線Tlを含む。ソースSo及びドレインTrは活性層21cに接続される。タッチ制御配線Tlは第1絶縁層21b上に設置され、且つ活性層21cと間隔をおいて設置される。
【0086】
図8に参照されるように、本第2実施例のタッチ制御表示パネル200の第1基板21の製造過程は以下のとおりである。
【0087】
ステップB10:第1ベース211上に第1金属層21a、第1絶縁層21b、活性層21c、第2金属層21d及び第2絶縁層21fを順に形成する。その後、ステップB20に進む。
【0088】
第1金属層21aはゲートGa及びタッチ制御電極Tsを含む。第2金属層21dはソースSo、ドレインTr及びタッチ制御配線Tlを含む。ソースSo及びドレインTrは活性層21cに接続される。
【0089】
ここで、ゲートGa及びタッチ制御電極Tsは同一のフォトマスクを採用して製造することにより形成され、ソースSo、ドレインTr及びタッチ制御配線Tlは同一のフォトマスクを採用して製造することにより形成される。
【0090】
ここでゲートGa、ソースSo、ドレインTr及び活性層21cは薄膜トランジスタを形成することに用いられる。タッチ制御電極Ts及びタッチ制御配線Tlはタッチ制御構造層212を形成することに用いられる。
【0091】
選択可能に、第1絶縁層21b及び第2絶縁層21fの材料は窒化ケイ素、酸化ケイ素及び有機フォトレジストのうちの少なくとも1種を含んでもよい。
【0092】
選択可能に、第1金属層21a及び第2金属層21dの材料は金属又は金属合金であってもよく、例えば金、銀、タングステン、銅、モリブデン、鉄、アルミニウム、アルミニウム-シリコン及びアルミニウム-チタン等であってもよい。
【0093】
ステップB20:薄膜トランジスタ層213上に画素電極層214を形成する。画素電極層214は画素電極Pxを含む。画素電極PxはドレインTrに接続される。
【0094】
このように本願の第2実施例のタッチ制御表示パネル200の第1基板21の製造過程を完了する。
【0095】
以上は本願の実施例が提供するタッチ制御表示パネルを詳細に紹介しており、本明細書では具体的な例を応用して本願の原理及び実施形態を述べたが、上記実施例の説明は本願の方法及びそのコアアイデアを理解するのを助けることに用いられるものに過ぎない。同時に、当業者にとって、本願のアイデアに従って、具体的な実施形態及び応用範囲のいずれをも変更することができる。以上のように、本明細書の内容は本願を制限するものではないと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0096】
11 第1基板
11a 第1金属層
11b 第3絶縁層
11c 活性層
11d 第2金属層
11f 第4絶縁層
12 第2基板
13 液晶
14 表示タッチ制御チップ
21 第1基板
21a 第2金属層
21b 第1絶縁層
21c 活性層
21d 第2金属層
21f 第2絶縁層
22 第2基板
23 液晶
100 タッチ制御表示パネル
111 第1ベース
112 タッチ制御構造層
113 薄膜トランジスタ層
114 画素電極層
121 第2ベース
122 共通電極層
200 タッチ制御表示パネル
211 第1ベース
212 タッチ制御構造層
213 薄膜トランジスタ層
214 画素電極層
222 共通電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】