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特表2024-504895密封パッケージを形成するためのパッケージ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】密封パッケージを形成するためのパッケージ装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/067 20120101AFI20240126BHJP
【FI】
B65B9/067
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519804
(86)(22)【出願日】2022-02-04
(85)【翻訳文提出日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 EP2022052668
(87)【国際公開番号】W WO2022171530
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】21156161.8
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ファンガレッツィ、ジャンニ
(72)【発明者】
【氏名】サニボンディ、パオロ
(72)【発明者】
【氏名】ガルーティ、ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】バルビエリ、アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】金子 豊
(72)【発明者】
【氏名】フェラリーニ、フィリッポ
【テーマコード(参考)】
3E050
【Fターム(参考)】
3E050AA08
3E050AB02
3E050BA01
3E050BA11
3E050CA01
3E050CB01
3E050DB02
3E050DB07
3E050DC01
3E050DC08
3E050DD03
3E050DE04
3E050DF03
3E050FA01
3E050FA09
3E050FB07
3E050GA02
3E050GB05
3E050HA01
3E050HA09
3E050HB03
3E050HB06
(57)【要約】
チューブ形成・シール装置(5)と、充填装置(7)と、外部製品供給部(9)から注ぎ込み可能な製品を受け取り、注ぎ込み可能な製品を流路に沿って選択的に充填装置(7)へ供給するように構成された製品供給装置(8)と、注ぎ込み可能な製品で満たされたパッケージ(2)形成するため、チューブ(3)を少なくとも形成し、横方向にシールするように構成されたパッケージ形成ユニット(10)と、を備えるパッケージ装置(1)が記載される。製品供給装置(8)は、第1の入口(31)及び第1の出口(32)を有する主入口バルブ(30)と、流路に沿って主入口バルブ(30)から下流かつファイリング装置(7)から上流に配置され、第2の入口(34)及び第2の出口(35)を有する制御バルブ(33)を備える。主入口バルブ(30)は、少なくとも閉鎖位置、開放位置及び1つ以上の中間位置に制御可能な第1バルブ要素(42)を備える。さらに、又は代替的に、制御バルブ(33)は、閉位置と開位置とに制御可能な第2バルブ要素(44)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込み可能な製品で充填された複数の密封パッケージ(2)を形成するためのパッケージ装置(1)であって、
包装材料(4)のウェブからチューブ(3)を形成し、長手方向にシールするチューブ形成・シール装置(5)と、
使用時に、前記注ぎ込み可能な製品をチューブ(3)内に充填する充填装置(7)と、
外部製品供給部(9)から前記注ぎ込み可能な製品を受け取り、前記注ぎ込み可能な製品を流路に沿って前記充填装置(7)へと選択的に供給する製品供給装置(8)と、
前記パッケージ(2)を少なくとも形成するため、前記チューブ(3)を横方向にシールするパッケージ形成ユニット(10)と、
を備え、
前記製品供給装置(8)は、
第1の入口(31)及び第1の出口(32)を有する主入口バルブ(30)と、
前記流路に沿って前記主入口バルブ(30)の下流かつ前記充填装置(7)の上流に配置され、第2の入口(34)及び第2の出口(35)を有する制御バルブ(33)と、
を備え、
前記主入口バルブ(30)は、前記第1の入口(31)と前記第1の出口(32)との間の流体接続を制御する第1バルブ要素(42)を含み、前記第1バルブ要素(42)が前記第1の入口(31)と前記第1の出口(32)との間の流体接続を閉じるように構成される閉鎖位置と、前記第1バルブ要素(42)が前記第1の入口(31)と前記第1の出口(32)との間の流体接続を開くように構成され、前記注ぎ込み可能な製品の最大流量を可能にする開放位置と、前記第1バルブ要素(42)が最大流量よりも小さい中間流量を可能にするように構成される1以上の中間位置と、に制御可能であり、
及び/又は、
前記制御バルブ(33)は、前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を制御するように構成された第2バルブ要素(44)を備え、前記第2バルブ要素(44)が前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を妨げるように構成された閉位置と、前記第2のバルブ要素(44)が前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を開くように構成された開位置と、に制御可能である、
パッケージ装置(1)。
【請求項2】
前記外部製品供給部(9)に接続可能であり、第3の入口(37)及び第3の出口(38)を有し、前記第3の出口(38)が前記第1の入口(31)と流体接続している補助バルブ(36)をさらに備え、
前記補助バルブ(36)は、前記第3の入口(37)と前記第3の出口(38)の間の流体接続を制御するように構成されている第3バルブ要素(46)を備える、
請求項1に記載のパッケージ装置。
【請求項3】
各中間位置は、他とは異なる1つのそれぞれの中間流量を決定する、
請求項1又は2に記載のパッケージ装置。
【請求項4】
前記主入口バルブ(30)が、前記第1バルブ要素(42)に結合され、前記第1バルブ要素(42)を前記開放位置、前記閉鎖位置及び前記中間位置のうちの1つに位置付けるために前記第1バルブ要素(42)を直線的に動かすように構成されたアクチュエータ(43)を備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項5】
前記注ぎ込み可能な製品の圧力を測定するために、前記流路に沿って前記主入口バルブ(30)の下流に配置された圧力センサ(49)及び/又は前記流路に沿って前記主入口バルブ(33)の下流に配置され、前記注ぎ込み可能な製品の流量を測定するように構成された流量計(50)をさらに備え、
前記主入口バルブ(30)及び/又は前記制御バルブ(33)は、前記圧力センサ(49)によって測定された圧力及び/又は前記流量計(50)によって測定された流量の関数として制御される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項6】
内部環境(14)を外部環境(15)から分離する隔離チャンバ(13)をさらに備え、
前記チューブ形成・シール装置(5)は、前記内部環境(14)内において前記チューブ(3)を形成し、長手方向にシールするように構成され、
前記主入口バルブ(30)及び前記制御バルブ(33)は、前記外部環境(15)内に配置される、
請求項1~5のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項7】
前記充填装置(7)が、使用時に、少なくとも部分的に前記チューブ(3)内に配置される充填パイプ(21)を備え、
前記製品供給装置(8)は、前記制御バルブ(33)の前記第2出口(35)及び前記充填パイプ(21)に接続されたフローチューブ(55)を備え、
前記フローチューブ(55)は、前記外部環境(15)内に配置されている第1の部分(57)を含み、
前記第1の部分(57)は、ガスケット要素又はバリア要素によって互いに接続された2つの異なる部分を備える、
請求項6に記載のパッケージ装置。
【請求項8】
前記製品供給装置(8)は、
前記製品供給装置(8)が前記注ぎ込み可能な製品を前記充填装置(7)に向けるように設計されている動作モードと、
前記製品供給装置(8)が、前記充填装置(7)への前記注ぎ込み可能な製品のいかなる流れも妨げるように設計されている停止モードと、
を有し、
使用時に、前記製品供給装置(8)が前記停止モードに制御されるとき、前記第1バルブ要素(42)及び/又は前記第2バルブ要素(44)は、それぞれ前記閉鎖位置及び前記閉位置に制御され、
前記製品供給装置(8)が前記動作モードに制御されるとき、前記第1バルブ要素(42)は、前記開放位置又は前記中間位置の1つに制御され、及び/又は前記第2バルブ要素(44)は、前記開位置又は前記中間位置に制御される、
請求項1~7のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項9】
前記包装材料(4)のウェブを前進経路(P)に沿って前進させる搬送装置(11)と、
無菌ガスを含む内部環境(14)と外部環境(15)とを分離する隔離チャンバ(13)と、
をさらに備え、
前記チューブ形成・シール装置(5)は、前記包装材料(4)の前進するウェブからチューブ(3)を形成し、前記チューブ(3)を前記内部環境(14)内で長手方向にシールするように構成される、
請求項1~8のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項10】
注ぎ込み可能な製品で充填された複数の密封パッケージ(2)を形成するためのパッケージ装置(1)であって、
包装材料(4)のウェブを前進経路(P)に沿って前進させる搬送装置(11)と、
無菌ガスを含む内部環境(14)と外部環境(15)とを分離する隔離チャンバ(13)と、
前記隔離チャンバ(13)内に少なくとも部分的に配置され、使用時に、前記包装材料の前進するウェブ(4)からチューブ(3)を形成し、長手方向にシールするチューブ形成・シール装置(5)と、前記搬送装置(11)が、チューブ前進経路(Q)に沿ってチューブ(3)を前進させるように適合され、
使用時に、前記チューブ(3)内に配置され、前記内部環境(11)と流体接続する第1の空間(61)と、前記チューブ前進経路(Q)に沿って前記第1の空間(61)の下流に配置されている第2の空間(62)に前記チューブ(3)を分割するように設計されている区切り要素(60)と、
使用時に、前記注ぎ込み可能な製品を第2の空間(62)に充填する充填装置(7)と、
外部製品供給部(9)から前記注ぎ込み可能な製品を受け取り、前記注ぎ込み可能な製品を流路に沿って前記充填装置(7)に選択的に供給する製品供給装置(8)と、
前記第1の空間(61)内のガス圧よりも高い前記第2の空間(62)内のガス圧を得るために、使用時に、滅菌ガスの流れを前記チューブの前記第2の空間(62)内に導く調整装置(59)と、
使用時に、前進するチューブ(3)からパッケージ(2)を形成し、横方向にシールするパッケージ形成ユニット(10)と、
を備え、
前記製品供給装置(8)は、
前記製品供給装置(8)が前記注ぎ込み可能な製品を前記充填装置(7)に向けるように設計されている動作モードと、
前記製品供給装置(8)が、前記充填装置(7)への前記注ぎ込み可能な製品の流れを妨げるように設計されている停止モードと、
を少なくとも設定するように構成され、
前記調整装置(59)は、前記製品供給装置(8)が前記動作モード及び前記停止モードのそれぞれで制御される状態で、前記第2の空間内の第1の圧力及び前記第1の圧力とは異なる第2の圧力を制御する、
パッケージ装置。
【請求項11】
前記第2の圧力は、前記第1の圧力より大きい、
請求項10に記載のパッケージ装置。
【請求項12】
前記調整装置(59)が、前記第1の圧力を周囲圧力より5kPa~40kPa、特に、10kPa~30kPaの範囲に制御するように構成されている、
請求項10又は11に記載のパッケージ装置。
【請求項13】
前記製品供給装置(8)は、
第1の入口(31)及び第1の出口(32)を有する主入口バルブ(30)と、
前記流路に沿って前記主入口バルブ(30)の下流側かつ前記充填装置(7)の上流側に配置され、第2の入口(34)及び第2の出口(35)を有する制御バルブ(33)と、
を備え、
前記主入口バルブ(30)は、前記第1の入口(31)と前記第2の出口(32)との間の流体接続を制御する第1バルブ要素(42)を含み、前記第1バルブ要素(42)が前記第1の入口(31)と前記第1の出口(32)との間の流体接続を閉じるように構成される閉鎖位置と、前記第1バルブ要素(42)が前記第1の入口(31)と前記第1の出口(32)との間の流体接続を開くように構成され、前記注ぎ込み可能な製品の最大流量を可能にする開放位置及び前記第1バルブ要素(42)が最大流量よりも小さいそれぞれの中間流量を可能にするように構成される1つ以上の中間位置と、に制御可能であり、
及び/又は、
前記制御バルブ(33)は、前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を制御するように構成された第2バルブ要素(44)を備え、前記第2バルブ要素(44)が前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を妨げるように構成された閉位置と、前記第2のバルブ要素(44)が前記第2の入口(34)と前記第2の出口(35)との間の流体接続を開くように構成された開位置と、に制御可能である、
請求項10~12のいずれか一項に記載のパッケージ装置。
【請求項14】
前記外部製品供給部(9)に接続可能であり、第3の入口(37)及び第3の出口(38)を有し、前記第3の出口(38)が前記第1の入口(31)と流体接続している補助バルブ(36)をさらに備え、
前記補助バルブ(36)は、前記第3の入口(37)と前記第3の出口(38)の間の流体接続を制御するよう構成されている第3バルブ要素(46)を備える、
請求項13に記載のパッケージ装置。
【請求項15】
各中間位置が、他とは異なる1つのそれぞれの中間流量を決定する、
請求項13又は14に記載のパッケージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封パッケージを形成するためのパッケージ装置に関し、特に、注ぎ込み可能な製品が充填された密封パッケージを形成するためのパッケージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース等、多くの液状又は注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材料で作られたパッケージで販売されていることが知られている。
【0003】
典型的な例は、Tetra Brik AsePtic(登録商標)として知られる液体又は注ぎ込み可能な食品用の多層包装材料を密封して折り畳むことによって作られる直方体形状パッケージである。多層包装材料は、例えば、紙又は厚紙等の繊維質材料の層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させた、例えば、ポリエチレン等のヒートシールプラスチック材料の少なくとも2層とを備える。
【0004】
UHT牛乳等の長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料は、特にヒートシールプラスチック材料の層の1つと繊維質材料の層の間に配置されるガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを含む。典型的には、包装材料のウェブは、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維質材料の層との間に介在されるヒートシールプラスチック材料のさらなる層を含む。
【0005】
この種のパッケージは、通常、全自動パッケージ装置で製造され、包装材料のウェブを、例えば、化学的滅菌(例えば、過酸化水素溶液などの化学的滅菌剤の適用)又は物理的滅菌(例えば、電子ビームの使用)の手段によって、包装材料のウェブを滅菌するパッケージ装置の滅菌ユニットを通して前進させる。次に、滅菌された包装材料のウェブは、隔離チャンバ(閉じた無菌環境)内に維持されて前進し、長手方向に折り畳まれてシールされ、チューブを形成し、垂直な前進方向に沿ってさらに送られる。
【0006】
既知のパッケージング装置は、外部製品供給部から注ぎ込み可能な製品を受け取り、注ぎ込み可能な製品を流路に沿って充填装置に、特に、充填パイプに選択的に供給するように構成された製品供給装置を備える。
【0007】
典型的な製品供給装置は、複数のバルブを備え、そのうちの第1バルブと第2バルブはオン/オフのバルブであり、第3バルブは調節バルブである。第1バルブは、外部製品供給部に接続され、第2バルブへの注ぎ込み可能な製品の供給をそれぞれ許可及び阻止するために、それぞれの開位置と閉位置の間で制御可能である。第2バルブは、第3バルブへの注ぎ込み可能な製品の供給をそれぞれ許可及び阻止するために、それぞれの開位置及びそれぞれの閉位置に移動可能であり、第3バルブは、充填装置へ、特に充填パイプへ注ぎ込み可能な製品の流量を調節するように、開位置のエンドレス位置に移動可能である。
【0008】
典型的には、外部製品供給部は、使用時に、注ぎ込み可能な製品を単一のパッケージ装置に供給するだけでなく、それぞれの製品供給装置を有する独立して動作する複数のパッケージ装置にも供給する。
【0009】
これらのパッケージ装置の不都合は、1つの製品供給装置の第1及び第2バルブの状態の変化によって、他のパッケージ装置内の注ぎ込み可能な製品の圧力変動が生じることであることが分かった。
【0010】
これらのパッケージ装置の別の不都合は、1つのパッケージ装置内の注ぎ込み可能な製品の供給の停止が、それぞれのパッケージ装置内の注ぎ込み可能な製品の圧力不足及び/又は圧力変動を生じさせることが分かった。
【0011】
そのため、この分野では、パッケージ装置内で発生する可能性のある注ぎ込み可能な製品の圧力変動に起因する不都合を軽減するために、パッケージ装置を改良する必要性があると考えられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、改良されたパッケージ装置を簡便かつ低コストで提供することである。
【0013】
本発明によれば、独立請求項に記載のパッケージ装置が提供される。
【0014】
本発明によるパッケージ装置のさらに有利な実施形態は、それぞれの従属請求項に特定されている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の非限定的な実施形態は、添付の図面を参照して例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明によるパッケージ装置の概略図であり、明瞭化のために部品を取り除いている。
図2図1のパッケージ装置の詳細を示す拡大図であり、明瞭化のために部品を取り除いている。
図3a】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の詳細を示す概略図である。
図3b】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の詳細を示す概略図である。
図3c】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の詳細を示す概略図である。
図4a】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の別の詳細を示す概略図である。
図4b】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の別の詳細を示す概略図である。
図4c】3つのそれぞれの動作状態にある図1及び図2のパッケージ装置の別の詳細を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
番号1は、全体として、包装材料のウェブ4のチューブ3から、低温殺菌牛乳又はフルーツジュース等の注ぎ込み可能な食品の密封パッケージ2を製造するためのパッケージ装置を示す。特に、使用時には、チューブ3は、長手方向軸Lに沿って延び、特に、垂直な向きを有する。
【0018】
特に、パッケージ装置1は、複数のパッケージ装置1(パッケージ装置1は、構造及び動作が互いに実質的に同一である)を含む生産設備に属する。
【0019】
より詳細には、ウェブ4は多層構造(図示せず)を有してもよく、例えば、紙又は厚紙等の繊維質材料の少なくとも一つの層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させる、例えば、ポリエチレン等のヒートシールプラスチック材料の2つの層とを備えてもよい。ヒートシールプラスチック材料の2つの層のうちの1つの層は、最終的に注ぎ込み可能な製品に接触するパッケージ2の内側面を画定する。
【0020】
さらに、ウェブ4は、特に、ヒートシールプラスチック材料の1つの層と繊維状材料の層との間に配置される、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルム等のガスバリア性及び光バリア性材料の層を備えてもよい。さらに、ウェブ4は、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維状材料の層との間に介在するヒートシールプラスチック材料のさらなる層を備えてもよい。
【0021】
図1を参照すると、パッケージ装置1は、
-特に、チューブ形成ステーション6において、ウェブ4から、特に、使用時に、前進するウェブ4からチューブ3を形成し、長手方向にシールするように構成されたチューブ形成・シール装置5と、
- チューブ3に注ぎ込み可能な製品を連続的に充填する充填装置7と、
- 外部製品供給部9(本発明の理解に必要な範囲で一部のみ図示)から注ぎ込み可能な製品を受け取り、注ぎ込み可能な製品を流路に沿って充填装置7へ及び充填装置7内へ選択的に供給するように構成された製品供給装置8と、
- パッケージ2を形成するために、チューブ3を、特に、使用中に、前進するチューブ3を、成形し、横方向にシールし、必須ではないが好ましくは、横方向に切断するように適合されたパッケージ形成ユニット10と、
を備える。
【0022】
さらに、パッケージ装置1は、
- ウェブ4を(そのようなものとして知られている方法で)ウェブ前進経路Pに沿って供給ステーション8からチューブ形成ステーション6まで前進させ、特に、使用時に、ウェブ4をチューブ3に形成し、チューブ3をチューブ前進経路Qに沿って前進させるように構成された搬送装置11と、
- 内部環境14、特に無菌空気等の無菌ガスを含む内部無菌環境を有し、(所定のガス圧で)隔離チャンバ13自体によって外部環境15から分離されている隔離チャンバ13と、
を備えてもよい。
【0023】
さらに、パッケージ装置1は、滅菌ステーションにおいて、使用中の、前進するウェブ4を滅菌するように構成された滅菌ユニット(図示せず、そのようなものとして知られている)を備えることもでき、特に、滅菌ステーションは、ウェブ前進経路Pに沿って形成ステーション6の上流に配置されている。
【0024】
好ましくは、チューブ形成・シール装置5は、チューブ形成・シール装置5が内部環境14内でチューブ3を形成し、長手方向にシールするように構成されるように、内部環境14内に少なくとも部分的に配置されてもよい。さらに、パッケージ形成ユニット10は、内部環境14の外側に配置されてもよい。特に、パッケージ形成ユニット10は、パッケージング装置1の(無菌ではない)補助空間内でチューブ3を形成し、横方向にシールし、特に横方向に切断するようにも構成される。
【0025】
好ましくは、搬送装置11は、チューブ3、及び、特にチューブ3の任意の中間体を、チューブ前進経路Qに沿って、特に、成形ステーション6から少なくとも部分的にパッケージ形成ユニット10を通って公知の方法で前進させるように構成されてもよい。特に、「チューブ3の中間体」という文言は、チューブ構造を得る前、及びチューブ形成・シール装置5によるウェブ4の折り畳みが開始された後、のウェブ4の任意の構成を意味する。言い換えれば、チューブ3の中間体は、チューブ3を得るために、特に、ウェブ4の第1の縁部と、第1の縁部とは反対側のウェブ4の第2の縁部とを互いに重ねることによって、ウェブ4を徐々に折り畳むことの結果である。
【0026】
特に、チューブ前進経路Qの少なくとも第1の部分は、隔離チャンバ13内(特に、内部環境14内)に存在する。さらに、チューブ前進経路Qの第2の部分は、補助空間内に存在する。
【0027】
より詳細には、チューブ形成・シール装置5は、隔離チャンバ13内に少なくとも部分的に、好ましくは、完全に配置され、チューブ3の長手方向のシーム部分を形成するために、特に、第1の縁部及び第2の縁部を互いに重ねることによって、前進するウェブ4をチューブ3内に徐々に折り込むように構成されたチューブ形成ユニット5を含んでもよい。特に、チューブ形成ユニット5は、長手方向軸に沿って、特に、チューブ前進経路Qと平行に延び、特に、シーム部分23は、初期レベル(特に図示せず)からチューブ前進経路Qに沿って下方向に延び、言い換えれば、初期レベルは、シーム部分を形成するために第1の縁部と第2の縁部とが互いにオーバーラップし始める位置にある。
【0028】
さらに詳細には、チューブ形成・シール装置5は、(少なくとも部分的に)内部環境13内に配置され、特にシーム部分に熱を伝えることによって、シーム部分に沿ってチューブ3を長手方向にシールするように構成されたシーリングヘッド20を少なくとも含んでもよい。シーリングヘッド29は、任意の種類のものであればよく、例えば、シーリングヘッド29は、誘導加熱の手段によって、及び/又は加熱ガスの流れによって、及び/又は超音波の手段によって、及び/又はレーザー加熱の手段によって、及び/又は他の任意の手段によって動作する種類のものであってもよい。
【0029】
図1及び図2を参照すると、充填装置7は、使用時に、注ぎ込み可能な製品をチューブ3内に(連続的に)導き、チューブ3内に少なくとも部分的に延びるように構成された充填パイプ21を備えてもよい。特に、充填パイプ21は、製品供給装置8から注ぎ込み可能な製品を選択的に受け取るために、製品供給装置8と流体接続されるように制御可能である。
【0030】
より具体的には、充填パイプ21は、チューブ3内に延び、チューブ3に対して(実質的に)平行に延びる(直線状の)主パイプ部分22を含んでいてもよい。さらに、充填パイプ21は、主パイプ部分22を横断し、製品供給装置8に接続された補助パイプ部分23を含んでもよい。
【0031】
図2に示されるような好ましい非限定的な実施形態によれば、パッケージ形成ユニット10は、少なくとも1つのそれぞれの操作アセンブリ24(1つだけ図示)と少なくとも1つのカウンター操作アセンブリ25(1つだけ図示)の複数の組と、
- 特に、それぞれの操作アセンブリ24及びそれぞれのカウンター操作アセンブリ25の組をそれぞれの搬送経路に沿って前進させるように適合された搬送装置(図示せず、それ自体公知である)と、
を備える。
【0032】
より詳細には、各操作アセンブリ24は、チューブ3からそれぞれのパッケージ2を形成するために、それぞれの組のそれぞれのカウンター操作アセンブリ25と、使用中に協働するように適合される。特に、各操作アセンブリ24及び各カウンター操作アセンブリ25は、それぞれのパッケージ2を形成するために、チューブ3を成形し、横方向にシールし、必須ではないが好ましくは、横方向に切断するように構成される。
【0033】
さらに詳細には、各操作アセンブリ24及び各カウンター操作アセンブリ25は、それぞれの搬送経路のそれぞれの操作部分に沿って前進するときに、チューブ3からそれぞれのパッケージ2を形成するために互いに協働するように適合される。特に、それぞれの操作部分に沿って前進する間、各操作アセンブリ24及び各カウンター操作アセンブリ25は、チューブ3に対して平行に、かつチューブ3と同じ方向に前進する。さらに詳細には、各操作アセンブリ24及び各カウンター操作アセンブリ25は、それぞれの搬送経路のそれぞれの操作部分に沿って前進するときに、チューブ3に接触するように構成される。
【0034】
より詳細には、外部製品供給部9は、包装される注ぎ込み可能な製品を貯蔵/提供するように構成された注ぎ込み可能な製品調整及び/又は貯蔵装置(図示せず、そのように知られている)と、注ぎ込み可能な製品貯蔵タンクを製品供給装置8に接続する少なくとも一つの送達パイプ26とを備えてもよい。
【0035】
図1及び図2を参照すると、製品供給装置8は、
- 第1の入口31と第1の出口32を有する主入口バルブ30と、
- 流路に沿って、主入口バルブ30の下流に、かつ充填装置7の上流に、特に、充填パイプ21の上流に配置され、第2の入口34と第2の出口35を有する制御バルブ33と、
を少なくとも備える。
【0036】
さらに、製品供給装置8は、外部注ぎ込み可能な製品供給部9に接続可能及び/又は接続され、少なくとも第3の入口37及び第3の出口38を有する補助バルブ36を含んでもよい。特に、第3の出口38は、第1の入口31と流体接続している。
【0037】
さらに、製品供給装置8は、第3の出口38と第1の入口31との間の流体接続を確立するために、第3の出口38と第1の入口31との間に配置された接続導管39を備えてもよい。特に、接続導管39は、(必要に応じて)ガスバリアとして作用するために、(主入口バルブ30及び補助バルブ36の動作状態が必要とする場合)ガスで充填される。
【0038】
特に図3a~図3cを参照すると、主入口バルブ30は、第1の入口31と第1の出口32との間の流体接続を制御するように構成された第1バルブ要素42を備えてもよい。第1バルブ要素42は、
- 第1のバルブ要素42が第1の入口31と第1の出口32との間の流体接続を閉じるように設計され、特にゼロに等しいそれぞれの最小流量を画定する閉鎖位置(図3aを参照)と、
- 第1のバルブ要素42が、第1の入口31と第1の出口32との間の流体接続を開き、(第1の入口31と第1の出口32との間の注ぎ込み可能な製品の)それぞれの最大流量を可能にするように設計されている開放位置(図3c参照)と、
-第1のバルブ要素42が、それぞれの中間流量がそれぞれの最大流量よりも低い(かつそれぞれの最小流量よりも高い)ことを可能にするように構成される、1つ以上の中間位置(図3b参照)と、
において少なくとも制御可能である。
【0039】
より具体的には、第1バルブ要素42は、使用時に、第1の入口31から第1の出口32へ流れる注ぎ込み可能な製品の流量を調節するように構成される。
【0040】
好ましくは、各中間位置は、他とは異なる1つのそれぞれの中間流量を決定してもよい。
【0041】
本明細書の範囲内において、第1バルブ要素42の中間位置は、定められた(そして長時間の)時間保持できる位置であり、単なる一過性の位置ではないことに留意されたい。
【0042】
より詳細には、主入口バルブ30は、第1バルブ要素42に結合され、第1バルブ要素42を、特に、主入口バルブ30のそれぞれの空間内で、第1バルブ要素42を閉鎖位置、開放位置及び中間位置のうちの1つに配置するように直線的に動かすように構成された、空気圧アクチュエータ、電気モータ又は同様のもの等のアクチュエータ43を備える。
【0043】
さらに、主入口バルブ30は、第1バルブ要素42の位置を決定するように構成された位置センサを備えてもよい。
【0044】
好ましくは、主入口バルブ30は、第1の入口31から第1の出口32まで主入口バルブ30内を流れる注ぎ込み可能な製品の圧力を測定するための圧力センサを備えてもよい。
【0045】
図4a~図4cを参照すると、制御バルブ33は、第2の入口34と第2の出口35との間の流体接続を制御するように構成される第2バルブ要素44を備え、第2バルブ要素は、
- 第2のバルブ要素44が、第2の入口34と第2の出口35との間の流体接続を妨げるように構成され、特に、ゼロに等しいそれぞれの最小流量を画定する閉位置(図4a参照)と、
- 第2のバルブ要素44が、第2の入口34と第2の出口35との間の流体接続を開くように構成され、特に、それぞれの最大流量を可能にする開位置(図4c参照)と、
に少なくとも制御可能である。
【0046】
さらに、図4bを参照すると、第2バルブ要素44は、第2バルブ要素42が、最大流量よりも低い(かつ最小流量よりも高い)それぞれの中間流量を可能にするように構成されたそれぞれの中間位置に制御可能であってもよい。
【0047】
より具体的には、第2のバルブ要素44は、使用時に、第2の入口34から第2の出口35に流れる注ぎ込み可能な製品の流量を調節するように構成され、特に、注ぎ込み可能な製品の流れを遮断することも可能にする。
【0048】
好ましくは、各中間位置は、1つのそれぞれの中間流量を他とは異なるように決定してもよい。
【0049】
より詳細には、制御バルブ33は、第2バルブ要素44に結合され、第2バルブ要素44を開位置、閉位置及び中間位置のうちの1つに位置付けるために、特に、制御バルブ33のそれぞれの空間内で第2バルブ要素44を直線的に動かすように構成された、空気圧アクチュエータ、電気モータ又は同様のもの等のアクチュエータ45を備えてもよい。
【0050】
図2を参照すると、補助バルブ36は、第3の入口37と第3の出口38との間の流体的接続を制御するように構成された第3バルブ要素46を備える。
【0051】
より具体的には、第3バルブ要素46は、第3の入口37と第3の出口38との間の流体的接続をそれぞれ許容及び妨げるように、それぞれのオープン位置(例えば図3a~図3c参照)及びそれぞれのシャット位置(図2参照)に移動可能である。
【0052】
さらに、補助バルブ36は、第3バルブ要素46をオープン位置とシャット位置との間で移動させるように構成されたアクチュエータ36を含んでもよい。
【0053】
さらに、補助バルブ36は、第3の入口37と流体接続し、第3の入口37と補助バルブ36と協働して送達パイプ26に接続する(及び流路を画定する)ように構成された追加の出口48をさらに含んでもよい。
【0054】
図2を参照すると、製品供給装置8は、注ぎ込み可能な製品の圧力を測定するために、流路に沿って主入口バルブ30の下流に配置された圧力センサ49及び/又は、流路に沿って主入口バルブ30の下流、特に圧力センサ49の下流に配置され、注ぎ込み可能な製品の流量を測定するよう構成された流量計50をさらに備えてもよい。
【0055】
さらに、圧力センサ49及び/又は流量計50は、流路に沿って制御バルブ33の上流側に配置されてもよい。
【0056】
好ましくは、主入口バルブ30、特に、第1バルブ要素42の位置及び/又は制御バルブ33、特に、第2のバルブ要素44の位置は、圧力センサ49によって使用中に測定された圧力及び/又は流量計50によって使用中に測定された流量の関数として制御されるように構成されている。
【0057】
図2を参照すると、製品供給送置8は、制御バルブ33、特に、第2の出口35及び充填チューブ21に接続されたフローチューブ55を備えてもよい。
【0058】
さらに、製品供給装置8は、主入口バルブ30、特に第1の出口32と、制御バルブ33、特に、第2の入口34とを互いに接続する流導管56を備えてもよい。好ましくは、圧力センサ49及び流量計50は、流導管56に動作可能に結合される。
【0059】
図2を参照すると、製品供給装置8の主要部分は、外部環境15内に配置されている。特に、フローチューブ55の一部のみが、内部環境14内に配置される。
【0060】
より具体的には、少なくとも主入口バルブ30と制御バルブ33が外部環境15内に配置されている。
【0061】
さらに、補助バルブ36及び/又は圧力センサ55及び/又は流量計56及び/又は流路56は、外部環境15内に配置されてもよい。
【0062】
好ましくは、フローチューブ55は、外側環境15内に配置された第1の部分57と、特に、内部環境14内に配置された第2の部分58とを備える。特に、第1の部分57は、制御バルブ33、特に、第2の出口35に接続され、第2の部分58は、第1の部分57と充填パイプ21に接続される。
【0063】
図2を参照すると、第1部分57は、単一部品として実現される。
【0064】
あるいは、第1部分57は、2つの異なる部分を備え、特に、一方は制御バルブ33に接続され、他方は第2の部分58に接続され、ガスケット要素又はバリア要素によって互いに接続される。
【0065】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、パッケージ装置1は、少なくとも、
- パッケージ装置1が包装物2を形成する動作構成、
- パッケージ装置1が包装体2の形成を中断する停止構成、
に制御可能であってもよい。
【0066】
さらに、製品供給装置8は、
- 製品供給装置8が注ぎ込み可能な製品を充填装置7に向けるように設計されている動作モードと、
- 製品供給装置8が、充填装置7への注ぎ込み可能な製品の流れを妨げるように設計された停止モードと、
に設定されるように構成されている。
【0067】
特に、製品供給装置8は、パッケージ装置1が動作構成と停止構成とにそれぞれ制御された状態で、動作モードと停止モードとに設定される。
【0068】
より詳細には、製品供給装置8が停止モードに制御されると、第1バルブ要素42及び第2バルブ要素44は、それぞれ閉鎖位置及び閉位置に制御される。さらにまた、第3バルブ要素46は、シャット位置に配置される。
【0069】
さらに、製品供給装置8が動作モードに制御されるとで、第1バルブ要素42は、開放位置又は中間位置の1つに制御され、特に、第1バルブ要素42の位置は、使用時に、開放位置と中間位置の間で変更されてもよい。
【0070】
同様に、第2バルブ要素44は、開位置又は中間位置の1つに制御され、特に、第2のバルブ要素44の位置は、使用中に、開位置と中間位置の間で変更されてもよい。
【0071】
さらに、第3バルブ要素46はオープン位置に制御されてもよい。
【0072】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、パッケージ装置1は、内部環境15内の(状態を)制御するように構成された調整装置59を備える。特に、調整装置59は、無菌ガスを、特に、無菌空気を、無菌ガスの所定の圧力を確立するように内部環境14内に供給するように構成される(含む)。好ましくは、任意の汚染物質及び/又は汚染物が内部環境14に入るリスクを低減するために、所定の圧力は、周囲圧力より(わずかに)高くてもよい。特に、所定の圧力は、周囲圧力より約100Pa~500Pa(0.001bar~0.005bar)高くてもよい。
【0073】
本発明によれば、特に、図2を参照すると、パッケージ装置1は、使用時に、チューブ3内に配置され、使用時に、チューブ3を第1の空間61と第2の空間62に分割するように設計された区切り要素60を備える。
【0074】
より詳細には、第1の空間61は、チューブ3、特にチューブ3の壁、及び区切り要素60によって画定されてもよい。さらに、第1の空間61は、内部環境14内に開口している。さらに詳細には、区切り要素60は、第1の空間61自体の(経路Qに関して)下流部分、特に底部において、第1の空間61を画定する。
【0075】
より詳細には、第2の空間62は、使用時に、チューブ3、特にチューブ3の壁、区切り要素60、及び(形成される)それぞれのパッケージ2の横方向シール部によって画定される。
【0076】
言い換えれば、第2の空間62は、区切り要素60から横方向シール部まで経路Qに平行な方向(すなわち、軸Lに平行な方向)に延在する。
【0077】
さらに言い換えれば、区切り要素60は、第2の空間62自体の上流部分(経路Qに関して)、特に、上部で第2の空間62を画定し、横方向シール部は、第2の空間62自体の下流部分(経路Qに関して)、特に、底部で第2の空間62を画定する。
【0078】
さらに具体的には、第1の空間61はチューブ前進経路Qに沿って第2の空間62の上流側に配置され、第1の空間61は経路Qに沿って区切り要素60の上流側に、第2の空間62は経路Qに沿って区切り要素60の下流側に配置され、図示されている具体例では、第2の空間62は第1の空間61より下に配置されている。
【0079】
さらに、使用時には、充填装置7、特に、充填パイプ21は、注ぎ込み可能な製品を第2の空間62に導くように構成されてもよい。
【0080】
開示された好ましい非限定的な実施形態によれば、調整装置59は、第1の空間61内のガス圧よりも高い第2の空間62内の圧力を得るために、無菌ガスの流れを第2の空間62内に導くように構成される。
【0081】
したがって、使用時には、第2の空間62は、注ぎ込み可能な製品及び加圧された無菌ガスを含んでもよい。
【0082】
好ましくは、調整装置59は、製品供給装置8が動作モード及び停止モードでそれぞれ制御されている状態で、第2の空間62内の第1の圧力及び第1の圧力とは異なる第2の圧力を制御するように構成される。
【0083】
好ましくは、調整装置59は、第1の圧力を、周囲圧力より5kPa~40kPaの間、特に10kPa~30kPaの間の範囲に制御するように構成される。
【0084】
さらに、調整装置59は、使用時に、第1の圧力と第2の圧力とを変化させるように構成されてもよい。
【0085】
図1及び図2を参照すると、調整装置59は、無菌ガスを第2の空間62に導くように構成されたガス供給パイプ63を含んでもよい。ガス供給パイプ63の少なくとも一部は、供給パイプ21と平行、特に、同軸である。
【0086】
使用中、パッケージ装置1は、注ぎ込み可能な製品で満たされたパッケージ2を形成する。特に、パッケージ装置1は、ウェブ4から形成されたチューブ3からパッケージ2を形成し、チューブ3は、注ぎ込み可能な製品で連続的に充填される。
【0087】
より詳細には、パッケージ装置1の動作は、パッケージ装置1を動作構成又は停止構成に制御することを含む。動作構成に制御されると、パッケージ装置1はパッケージ2を形成し、停止構成に制御されると、パッケージ装置1はパッケージ2の形成を中断する。
【0088】
パッケージ装置1が動作構成に制御されるとき、製品供給装置8は、注ぎ込み可能な製品を充填装置7に送り出すように動作モードに設定され、充填装置7は、注ぎ込み可能な製品をチューブ3、特に、第2の空間62に向ける。
【0089】
より詳細には、製品供給装置8が動作モードに設定されると、第1バルブ要素42は、開放位置又は中間位置のうちの1つに制御される。特に、第1バルブ要素42は、開放位置と中間位置の間で制御されてもよい。さらに、第2バルブ要素44は、開位置又は中間位置の1つに移動してもよく、特に、第2のバルブ要素44は、開位置と中間位置の間で移動してもよい。
【0090】
好ましくは、第1バルブ要素42及び第2バルブ要素44のそれぞれの位置は、圧力センサ49によって測定された圧力及び/又は流量計50によって測定された流量に依存して設定される。
【0091】
さらに、パッケージ装置1が動作構成に制御されている間、ウェブ4が前進経路Pに沿って(搬送装置11によって)進められ、ウェブ4からチューブ3が形成されて長手方向にシールされ、チューブ形成・シール装置5によって、チューブ3がチューブ前進経路Qに沿って前進して(充填装置7によって)注ぎ込み可能な製品で満たされ、チューブ3を成形し、少なくとも横方向にシール、特に、横方向の切断も行って、チューブ3からパッケージ2が形成される。
【0092】
いくつかの可能な実施形態によれば、パッケージ装置1が動作構成に制御されている間、調整装置59は、第2の空間62内の第1の圧力を決定するために、無菌ガスを第2の空間62に導入する。
【0093】
さらに、パッケージ装置1が停止構成に設定された場合、例えば、後で動作を再開するために動作を中断するため、又は、フォーマット変更を実行するため、又は、定置殺菌処理や定置洗浄処理を実行するために、製品供給装置8は停止モードに設定される。
【0094】
特に、少なくとも第1バルブ要素42及び/又は第2バルブ要素44は、それぞれ閉鎖位置及び閉位置に設定される。さらに、第3のバルブ要素46は、シャット位置に設定されてもよい。
【0095】
このようにして、充填装置7及びチューブ3への送り出し、特に、第2の空間62への製品の送り出しが中断されることを保証することができる。
【0096】
さらに、前進経路Pに沿ったウェブ4の前進と、チューブ前進経路Qに沿ったチューブ3の前進が中断される。さらに、特にウェブ4及びチューブ3の前進が停止された後、ウェブ4はチューブ3に形成されず、長手方向のシールが実行される必要がない。同様に、チューブ3からパッケージ2が形成されない。
【0097】
いくつかの可能な実施形態によれば、パッケージ装置1が停止構成に制御されるとき、調整装置59は、チューブ3及び充填パイプ21内の欠落した注ぎ込み可能な製品を補償するために、第2の空間62内の圧力を制御する。
【0098】
本発明によるパッケージ装置1の利点は、前述の説明から明らかになるであろう。
【0099】
特に、第1バルブ要素42を有する主入口バルブ30をそれぞれの中間位置に制御可能にし、第1バルブ要素42の位置を制御することによって、外部製品供給部9に由来する(例えば、別のパッケージ装置1を停止構成に設定することにより発生し得る)注ぎ込み可能な製品圧力の可能な変動を補償することが可能となる。
【0100】
別の利点は、第2バルブ要素44を閉位置に配置できることにある。このようにして、制御バルブ33の上流に配置される製品供給装置8の部分内での負圧の発生を実質的に回避することが可能である。
【0101】
さらなる利点は、フローチューブ55が、ガスケット要素又はバリア要素によって互いに接続される最大2つの部分を含むことができることである。このようにして、製品供給装置8が停止モードにあるときにフローチューブ55内で負圧が発生した場合に、外部環境15からフローチューブ55内に空気が吸引される可能性があるリスクを低減することができる。
【0102】
別の利点は、製品供給装置8を停止モードに制御する際に、第2の空間62内の圧力を制御することにある。このようにして、負圧の発生を回避することが可能である。
【0103】
明らかに、添付の特許請求の範囲に定義された保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されたパッケージ装置1に変更を加えることができる。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図4c
【国際調査報告】