(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】バイスタティック検知-追跡基準信号
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240126BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240126BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240126BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240126BHJP
【FI】
H04W64/00 130
H04W64/00 140
H04W72/20
H04W16/28
H04W92/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542766
(86)(22)【出願日】2021-11-24
(85)【翻訳文提出日】2023-07-13
(86)【国際出願番号】 US2021072608
(87)【国際公開番号】W WO2022164582
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナム、ウソク
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、ユチョン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジュンイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE34
5K067KK02
(57)【要約】
一態様では、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとが、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信する。第1のワイヤレスノードは、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信する。第2のワイヤレスノードは、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定する。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のワイヤレスノードを動作させる方法であって、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記バイスタティック検知要求は、複数の送信ビームにわたって前記第1のワイヤレスノードによってビーム掃引される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信すること、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
タイミング較正のための基準信号を、前記第2のワイヤレスノードと通信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記バイスタティック検知要求とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、または
前記バイスタティック検知要求とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレス通信リンクまたは前記ワイヤード通信リンクは、前記バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、または前記バイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方は、前記ワイヤレス通信リンク上で通信され、
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方は、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、前記バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
基準信号を前記第2のワイヤレスノードと通信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、または
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記基準信号は、タイミング較正のための基準信号に対応する、または
前記基準信号は、測位のための基準信号に対応する、
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記基準信号のタイミングは、事前構成されるか、または前記バイスタティック検知要求によって示される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第2のワイヤレスノードから、前記第2のワイヤレスノードによる、前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトからの検知信号の前記セットの反射のセットの1つまたは複数の測定値を備える測定報告を受信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の測定値は、基準時間と前記第2のワイヤレスノードにおける反射の前記セットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、前記第2のワイヤレスノードと前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記バイスタティック検知プロシージャは、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記バイスタティック検知プロシージャは、周期的にまたは半永続的にトリガされ、
前記バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、前記バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する前記応答との前記通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
タイミング、測位、またはその両方のための基準信号は、前記複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとの間で通信され、
前記バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とは、前記複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、前記複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
第2のワイヤレスノードを動作させる方法であって、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、前記第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することと、
を備える、方法。
【請求項23】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記バイスタティック検知要求は、複数の送信ビームにわたって前記第2のワイヤレスノードによってビーム掃引される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信すること、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項22に記載の方法。
【請求項28】
タイミング較正のための基準信号を、前記第1のワイヤレスノードと通信すること、
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記バイスタティック検知要求とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、または
前記バイスタティック検知要求とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記ワイヤレス通信リンクまたは前記ワイヤード通信リンクは、前記バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、または前記バイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方は、前記ワイヤレス通信リンク上で通信され、
前記バイスタティック検知要求、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答、またはその両方が、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する、
請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、前記バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項34】
基準信号を前記第1のワイヤレスノードと通信すること、
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、または
前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とタイミング較正のための前記基準信号とは、両方とも、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記基準信号は、タイミング較正のための基準信号に対応する、または
前記基準信号は、測位のための基準信号に対応する、
請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記基準信号のタイミングは、事前構成されるか、または前記バイスタティック検知要求によって示される、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
デバイスに、前記測定することに基づく1つまたは複数の測定値を備える測定報告を送信すること、
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項39】
前記1つまたは複数の測定値は、基準時間と前記第2のワイヤレスノードにおける反射の前記セットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、前記第2のワイヤレスノードと前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、前記1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記バイスタティック検知プロシージャは、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる、請求項22に記載の方法。
【請求項41】
前記バイスタティック検知プロシージャは、周期的にまたは半永続的にトリガされ、
前記バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、前記バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する前記応答との前記通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する、
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
タイミング、測位、またはその両方のための基準信号は、前記複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとの間で通信され、
前記バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する前記応答とは、前記複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、前記複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される、
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、第1のワイヤレスノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することと、
を行うように構成された、第1のワイヤレスノード。
【請求項44】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項43に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項45】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、請求項43に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項46】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項43に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項47】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、第2のワイヤレスノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、前記第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することと、
を行うように構成された、第2のワイヤレスノード。
【請求項48】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項47に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項49】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、請求項47に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項50】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項47に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項51】
第1のワイヤレスノードであって、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信するための手段と、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信するための手段と、
を備える、第1のワイヤレスノード。
【請求項52】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項51に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項53】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、請求項51に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項54】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、
請求項51に記載の第1のワイヤレスノード。
【請求項55】
第2のワイヤレスノードであって、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信するための手段と、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、前記第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定するための手段と、
を備える、第2のワイヤレスノード。
【請求項56】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項55に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項57】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、請求項55に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項58】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項55に記載の第2のワイヤレスノード。
【請求項59】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、第1のワイヤレスノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記第1のワイヤレスノードに、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項60】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項59に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項61】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードから前記第1のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードによって前記第2のワイヤレスノードに送信される、請求項59に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項62】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、
請求項59に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項63】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、第2のワイヤレスノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記第2のワイヤレスノードに、
バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、前記第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求と前記バイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、
前記バイスタティック検知プロシージャに従って、前記第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項64】
前記バイスタティック検知要求は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信される、請求項63に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項65】
前記バイスタティック検知要求は、前記第1のワイヤレスノードから前記第2のワイヤレスノードにおいて受信され、前記バイスタティック検知要求に対する前記応答は、前記第2のワイヤレスノードによって前記第1のワイヤレスノードに送信される、請求項63に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項66】
前記第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、前記第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第2のワイヤレスノードはUEに対応し、前記第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または
前記第1のワイヤレスノードと前記第2のワイヤレスノードとはUEに対応する、
請求項63に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、バイスタティック検知(bistatic sensing)および/または追跡(tracking)に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスならびに第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))を含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003]新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【0004】
[0004]5Gは、基地局、ユーザ機器(UE)、車両、ファクトリーオートメーション機械類などのネットワークノード間のワイヤレス通信のためにmmW RF信号の利用を可能にする。しかしながら、mmW RF信号は、他の目的のためにも使用され得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概要と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0006】
[0006]一態様では、第1のワイヤレスノードを動作させる方法が、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させる(coordinate)ために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することとを含む。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、複数の送信ビームにわたって第1のワイヤレスノードによってビーム掃引(beam sweep)される。
【0009】
[0009]いくつかの態様では、本方法は、別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信することを含む。
【0010】
[0010]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される。
【0011】
[0011]いくつかの態様では、第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第2のワイヤレスノードはUEに対応し、第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとはUEに対応する。
【0012】
[0012]いくつかの態様では、本方法は、タイミング較正のための基準信号を、第2のワイヤレスノードと通信することを含む。
【0013】
[0013]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される。
【0014】
[0014]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される。
【0015】
[0015]いくつかの態様では、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンクは、バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、またはバイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる。
【0016】
[0016]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンク上で通信され、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する。
【0017】
[0017]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求に対する応答は、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える。
【0018】
[0018]いくつかの態様では、本方法は、基準信号を第2のワイヤレスノードと通信することを含む。
【0019】
[0019]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される。
【0020】
[0020]いくつかの態様では、基準信号は、タイミング較正のための基準信号に対応する、または基準信号は、測位のための基準信号に対応する。
【0021】
[0021]いくつかの態様では、基準信号のタイミングは、事前構成されるか、またはバイスタティック検知要求によって示される。
【0022】
[0022]いくつかの態様では、本方法は、第2のワイヤレスノードから、第2のワイヤレスノードによる、1つまたは複数のターゲットオブジェクトからの検知信号のセットの反射のセットの1つまたは複数の測定値を備える測定報告を受信することを含む。
【0023】
[0023]いくつかの態様では、1つまたは複数の測定値は、基準時間と第2のワイヤレスノードにおける反射のセットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、第2のワイヤレスノードと1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える。
【0024】
[0024]いくつかの態様では、バイスタティック検知プロシージャは、周期的に、半永続的に(semi-persistently)、または非周期的にトリガされる。
【0025】
[0025]いくつかの態様では、バイスタティック検知プロシージャは、周期的にまたは半永続的にトリガされ、バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答との通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する。
【0026】
[0026]いくつかの態様では、タイミング、測位、またはその両方のための基準信号が、複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とは、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される。
【0027】
[0027]一態様では、第2のワイヤレスノードを動作させる方法が、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することとを含む。
【0028】
[0028]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される。
【0029】
[0029]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、複数の送信ビームにわたって第2のワイヤレスノードによってビーム掃引される。
【0030】
[0030]いくつかの態様では、本方法は、別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信することを含む。
【0031】
[0031]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求は、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される。
【0032】
[0032]いくつかの態様では、第1のワイヤレスノードはユーザ機器(UE)に対応し、第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第2のワイヤレスノードはUEに対応し、第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとは基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとはUEに対応する。
【0033】
[0033]いくつかの態様では、本方法は、タイミング較正のための基準信号を、第1のワイヤレスノードと通信することを含む。
【0034】
[0034]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される。
【0035】
[0035]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される。
【0036】
[0036]いくつかの態様では、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンクは、バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、またはバイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる。
【0037】
[0037]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンク上で通信され、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する。
【0038】
[0038]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求に対する応答は、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える。
【0039】
[0039]いくつかの態様では、本方法は、基準信号を第1のワイヤレスノードと通信することを含む。
【0040】
[0040]いくつかの態様では、バイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される。
【0041】
[0041]いくつかの態様では、基準信号は、タイミング較正のための基準信号に対応する、または基準信号は、測位のための基準信号に対応する。
【0042】
[0042]いくつかの態様では、基準信号のタイミングは、事前構成されるか、またはバイスタティック検知要求によって示される。
【0043】
[0043]いくつかの態様では、本方法は、デバイスに、測定することに基づく1つまたは複数の測定値を備える測定報告を送信することを含む。
【0044】
[0044]いくつかの態様では、1つまたは複数の測定値は、基準時間と第2のワイヤレスノードにおける反射のセットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、第2のワイヤレスノードと1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える。
【0045】
[0045]いくつかの態様では、バイスタティック検知プロシージャは、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる。
【0046】
[0046]いくつかの態様では、バイスタティック検知プロシージャは、周期的にまたは半永続的にトリガされ、バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答との通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する。
【0047】
[0047]いくつかの態様では、タイミング、測位、またはその両方のための基準信号が、複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とは、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される。
【0048】
[0048]一態様では、第1のワイヤレスノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することとを行うように構成される。
【0049】
[0049]一態様では、第2のワイヤレスノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することとを行うように構成される。
【0050】
[0050]一態様では、第1のワイヤレスノードが、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信するための手段と、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信するための手段とを含む。
【0051】
[0051]一態様では、第2のワイヤレスノードが、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信するための手段と、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定するための手段とを含む。
【0052】
[0052]一態様では、命令のセットを記憶するコンピュータ可読媒体が、第1のワイヤレスノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、第1のワイヤレスノードに、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することとを行わせる、1つまたは複数の命令を含む。
【0053】
[0053]一態様では、命令のセットを記憶するコンピュータ可読媒体が、第2のワイヤレスノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、第2のワイヤレスノードに、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することとを行わせる、1つまたは複数の命令を含む。
【0054】
[0054]本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0055】
[0055]添付の図面は、開示される主題の1つまたは複数の態様の例の説明を助けるために提示され、例の限定ではなく例の説明のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】[0056]本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0057]本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2B】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図3A】[0058]本明細書で教示されるようにワイヤレス通信ノードにおいて採用され、通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3B】本明細書で教示されるようにワイヤレス通信ノードにおいて採用され、通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3C】本明細書で教示されるようにワイヤレス通信ノードにおいて採用され、通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図4A】[0059]例示的なモノスタティックレーダーシステムを示す図。
【
図4B】[0060]例示的なバイスタティックレーダーシステムを示す図。
【
図5】[0061]経時的な無線周波数(RF)チャネル応答を示す例示的なグラフ。
【
図6】[0062]バイスタティック無線周波数検知のための例示的な単一ターゲットビーム管理使用事例を示す図。
【
図7】[0063]バイスタティック無線周波数検知のための例示的なマルチターゲットビーム管理使用事例を示す図。
【
図8A】[0064]バイスタティック無線周波数検知を伴う例示的な走査フェーズを示す図。
【
図8B】[0065]バイスタティック無線周波数検知を伴う例示的な追跡フェーズを示す図。
【
図9】[0066]バイスタティック無線周波数検知を伴うマルチターゲット検出のための例示的な使用事例を示す図。
【
図10】[0067]バイスタティック無線周波数検知を伴うターゲットグループ検出のための例示的な使用事例を示す図。
【
図11】[0068]バイスタティック無線周波数検知のための片側ビーム管理の例示的な使用事例を示す図。
【
図12】[0069]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図13】[0070]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図14】[0071]本開示の一態様による、それぞれ
図12~
図13のプロセスの例示的な一実装形態を示す図。
【
図15】[0072]本開示の別の態様による、それぞれ
図12~
図13のプロセスの例示的な一実装形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0057】
[0073]本開示の態様が、例示のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0058】
[0074]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
【0059】
[0075]以下で説明される情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表現され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0060】
[0076]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令するコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
【0061】
[0077]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」(BS)という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0062】
[0078]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるとき、トラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0063】
[0079]「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号(または単に「基準信号」)を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0064】
[0080]UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0065】
[0081]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、「ワイヤレス信号」または単に「信号」と呼ばれることもある。
【0066】
[0082]
図1を参照すると、例示的なワイヤレス通信システム100が示されている。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0067】
[0083]基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して(コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る)1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0068】
[0084]基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連付けられ得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0069】
[0085]ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0070】
[0086]基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0071】
[0087]ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0072】
[0088]スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0073】
[0089]ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ、3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0074】
[0090]送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0075】
[0091]送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0076】
[0092]受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0077】
[0093]受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
【0078】
[0094]「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0079】
[0095]5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がその上で通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0080】
[0096]たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0081】
[0097]ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0082】
[0098]ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。
図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0083】
[0099]
図2Aを参照すると、例示的なワイヤレスネットワーク構造200が示されている。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を与えるために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
【0084】
[00100]
図2Bを参照すると、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250が示されている。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222はまた、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0085】
[00101]AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0086】
[00102]UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0087】
[00103]SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0088】
[00104]別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、新RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(
図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0089】
[00105]一態様では、LMF270および/またはSLP272は、gNB222および/またはng-eNB224などの基地局に統合され得る。gNB222および/またはng-eNB224に統合されたとき、LMF270および/またはSLP272は、「ロケーション管理構成要素」、または「LMC」と呼ばれることがある。しかしながら、本明細書で使用される、LMF270およびSLP272への言及は、LMF270およびSLP272がコアネットワーク(たとえば、5GC260)の構成要素である場合と、LMF270およびSLP272が基地局の構成要素である場合の両方を含む。
【0090】
[00106]
図3Aと、
図3Bと、
図3Cとを参照すると、ファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素が示されている。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。示される構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0091】
[00107]UE302と基地局304とは、各々、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するように構成されたワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含む。WWANトランシーバ310および350は、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、トランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0092】
[00108]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ320および360を含む。WLANトランシーバ320および360は、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetoothなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され得る。WLANトランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、トランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。
【0093】
[00109]少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として組み込まれる)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で組み込まれ得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
【0094】
[00110]UE302および基地局304はまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信するための、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
【0095】
[00111]基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、他のネットワークエンティティと通信するための少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390を含む。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスのバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することを伴い得る。
【0096】
[00112]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、RF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるRF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるRF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路を含み得る。
【0097】
[00113]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。いくつかの場合には、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、それぞれ、RF検知構成要素342、388、および398を含み得る。RF検知構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306に本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、RF検知構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、RF検知構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ構成要素340、386、および396に記憶された(
図3A~
図3Cに示されているような)メモリモジュールであり得る。
【0098】
[00114]UE302は、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0099】
[00115]さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するためのユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0100】
[00116]より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0101】
[00117]送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0102】
[00118]UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域にコンバートする。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装する処理システム332に提供される。
【0103】
[00119]アップリンクでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0104】
[00120]基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0105】
[00121]基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0106】
[00122]アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0107】
[00123]アップリンクでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0108】
[00124]便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、
図3A~
図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
【0109】
[00125]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392上で互いに通信し得る。
図3A~
図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A~
図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/あるいは組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「測位エンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、RF検知構成要素342、388、および398など、UE、基地局、測位エンティティなどの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0110】
[00126]UEと基地局との間で送信されるワイヤレス通信信号(たとえば、OFDMシンボルを搬送するように構成されたRF信号)は、(「RF検知」または「レーダー」とも呼ばれる)環境検知のために再使用され得る。環境検知のためにワイヤレス通信信号を使用することは、特に、デバイス/システムとのタッチレス/デバイスフリー対話を可能にする、高度検出能力をもつ消費者レベルレーダーと見なされ得る。ワイヤレス通信信号は、LTEまたはNR信号、WLAN信号など、セルラー通信信号であり得る。特定の例として、ワイヤレス通信信号は、LTEおよびNRにおいて利用されるOFDM波形であり得る。mmW RF信号などの高周波数通信信号は、より高い周波数が、少なくとも、より正確な範囲(距離)検出を提供するので、レーダー信号として使用するのに特に有益である。
【0111】
[00127]概して、異なるタイプのレーダー、特に、モノスタティックレーダーおよびバイスタティックレーダーがある。
図4Aおよび
図4Bは、これらの様々なタイプのレーダーのうちの2つを示す。特に、
図4Aは、モノスタティックレーダーシナリオを示す
図400であり、
図4Bは、バイスタティックレーダーシナリオを示す
図430である。
図4Aでは、基地局402が全二重動作のために構成され得、したがって、送信機(Tx)と受信機(Rx)とがコロケートされる。たとえば、送信された無線信号406が、建築物404などのターゲットオブジェクトから反射され得、基地局402上の受信機は、反射されたビーム408を受信および測定するように構成される。これは、旧来のまたは従来のレーダーのための一般的な使用事例である。
図4Bでは、基地局405は送信機(Tx)として構成され得、UE432は受信機(Rx)として構成され得る。この例では、送信機と受信機はコロケートされず、すなわち、それらは分離される。基地局405は、UE432によって受信され得る全方向性ダウンリンクRF信号406などのビームを送信するように構成され得る。RF信号406の一部分が、建築物404によって反射または屈折され得、UE432は、この反射信号434を受信し得る。これは、ワイヤレス通信ベース(たとえば、WiFiベース、LTEベース、NRベース)RF検知のための一般的な使用事例である。
図4Bは、ダウンリンクRF信号406をRF検知信号として使用することを示すが、アップリンクRF信号もRF検知信号として使用され得ることに留意されたい。ダウンリンクシナリオでは、示されているように、送信機は基地局405であり、受信機はUE432であるが、アップリンクシナリオでは、送信機はUEであり、受信機は基地局である。
【0112】
[00128]より詳細に
図4Bを参照すると、基地局405は、UE432にRF検知信号(たとえば、PRS)を送信するが、RF検知信号のうちのいくつかは、建築物404などのターゲットオブジェクトから反射する。UE404は、基地局から直接受信されたRF信号406のToAと、ターゲットオブジェクト(たとえば、建築物404)から反射された反射信号434のToAとを測定することができる。
【0113】
[00129]基地局405は、受信機(たとえば、UE432)に単一のRF信号406または複数のRF信号を送信するように構成され得る。しかしながら、UE432は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数のRF信号を受信し得る。各経路は、1つまたは複数のチャネルタップのクラスタに関連し得る。概して、受信機がチャネルタップの第1のクラスタを検出する時間は、見通し線(LOS)経路(すなわち、送信機と受信機との間の最短経路)上のRF信号のToAと見なされる。チャネルタップの、後のクラスタは、送信機と受信機との間のオブジェクトから反射し、したがって、送信機と受信機との間の非LOS(NLOS)経路をたどったと見なされる。
【0114】
[00130]したがって、再び
図4Bを参照すると、RF信号406は、基地局405とUE432との間のLOS経路をたどり、反射信号434は、建築物404(または別のターゲットオブジェクト)から反射することにより基地局405とUE432との間のNLOS経路をたどったRF検知信号を表す。基地局405は、(
図4Bに示されていない)複数のRF検知信号を送信していることがあり、そのうちのいくつかは、LOS経路をたどり、そのうちの他のものは、NLOS経路をたどった。代替的に、基地局405は、RF検知信号の一部分がLOS経路をたどり、RF検知信号の一部分がNLOS経路をたどるほど、十分広いビームにおいて単一のRF検知信号を送信していることがある。
【0115】
[00131]LOS経路のToAとNLOS経路のToAとの間の差と光速に基づいて、UE432は、建築物404までの距離を決定することができる。さらに、UE432が受信ビームフォーミングが可能である場合、UE432は、建築物404への概略的な方向を反射信号434の方向として決定することが可能であり得、反射信号434は、受信されるようにNLOS経路をたどるRF検知信号である。UE432は、次いで、随意に、この情報を送信基地局405、コアネットワークに関連するアプリケーションサーバ、外部クライアント、サードパーティアプリケーション、または何らかの他のエンティティに報告し得る。代替的に、UE432は基地局405または他のエンティティにToA測定値を報告し得、基地局405は、ターゲットオブジェクトまでの距離、および随意にターゲットオブジェクトへの方向を決定し得る。
【0116】
[00132]RF検知信号が、UE432によって基地局405に送信されたアップリンクRF信号である場合、基地局405は、ちょうどUE432がダウンリンクRF信号に基づいてオブジェクト検出を実施するように、アップリンクRF信号に基づいてオブジェクト検出を実施することになることに留意されたい。
【0117】
[00133]
図5を参照すると、経時的な、受信機(たとえば、本明細書で説明されるUEまたは基地局のいずれか)におけるRFチャネル応答を示す例示的なグラフ500が示されている。
図5の例では、受信機は、チャネルタップの複数の(4つの)クラスタを受信する。各チャネルタップは、送信機(たとえば、本明細書で説明されるUEまたは基地局のいずれか)と受信機との間でRF信号がたどったマルチパスを表す。すなわち、チャネルタップは、マルチパス上のRF信号の到着を表す。チャネルタップの各クラスタは、対応するマルチパスが本質的に同じ経路をたどったことを示す。RF信号が異なる送信ビーム上で(したがって異なる角度において)送信されることにより、またはRF信号の伝搬特性(潜在的に、反射により、広く異なる経路をたどること)のために、またはその両方のために、異なるクラスタがあり得る。
【0118】
[00134]
図5に示されているチャネルの下で、受信機は、時間T1においてチャネルタップ上で2つのRF信号の第1のクラスタを受信し、時間T2においてチャネルタップ上で5つのRF信号の第2のクラスタを受信し、時間T3においてチャネルタップ上で5つのRF信号の第3のクラスタを受信し、時間T4においてチャネルタップ上で4つのRF信号の第4のクラスタを受信する。
図5の例では、時間T1におけるRF信号の第1のクラスタが最初に到着するので、それは、LOSデータストリーム(すなわち、LOSまたは最短経路上で到着するデータストリーム)であると推測され、
図4Bに示されているLOS経路(たとえば、RF信号406)に対応し得る。時間T3における第3のクラスタは、最も強いRF信号から構成され、
図4Bに示されているNLOS経路(たとえば、反射信号434)に対応し得る。
図5は2~5つのチャネルタップのクラスタを示すが、諒解されるように、クラスタは、示されている数よりも多いまたは少ないチャネルタップを有し得ることに留意されたい。
【0119】
[00135]
図6を参照すると、バイスタティック無線周波数検知のための例示的な単一ターゲットビーム管理使用事例600が示されている。使用事例600は、異なる方位角および/または仰角に沿って複数のビームフォーミングされた信号を送信するように構成された、5G NR gNBなどの基地局602と、到着角度に基づいて信号の利得を改善するために受信ビームフォーミングを利用するように構成されたUE610とを含む。基地局602は、N個の異なる基準ビームと、様々な方位角、仰角、および/またはビーム幅とを生成するように構成され得る。一例では、基地局602によって送信されたビームは、SSブロック、CSI-RS、TRS、または、PRSリソースセットに基づき得る。他の検知および追跡基準信号も使用され得る。UE610は、第1の受信ビーム612、第2の受信ビーム614、および第3の受信ビーム616などの受信ビームを生成するために、位相シフタならびに他のソフトウェアおよびハードウェア技法を利用するように構成され得る。UE610はまた、送信されたビームのためにビームフォーミングを利用するように構成され得る。基地局602は、建築物404などのターゲットオブジェクトの方向において第1の基準信号604を送信し得、それは反射され得、UE610は、第1の受信ビーム612で反射信号606を受信し得る。反射信号606は、UE610への第1の基準信号604のNLOS経路を表す。基地局602は、第2のビーム上で第2の基準信号608をも送信する。一例では、第2の基準信号608は、第1の基準信号604と擬似コロケートされ(QCLed:quasi co-located)得る。UE610は、第2の受信ビーム614で第2の基準信号608を受信する。第2の基準信号608は、UE610へのLOS経路である。
【0120】
[00136]動作中、UE610は、基地局602または別のサービングセルに、第1の基準信号604および第2の基準信号608の各々についてのチャネル応答を報告するように構成され得、基地局602は、オブジェクト検知のための送信ビームと受信ビームとのペアを管理するように構成され得る。たとえば、基地局602は、建築物404などのオブジェクトを追跡するために、UE610に送信および受信ビーム識別情報を提供するように構成され得る。ビーム識別情報は、送信ビームと受信ビームとの間のQCL関係などの構成を含むDCIメッセージ中で送られる送信構成インジケータ(TCI)であり得る。
【0121】
[00137]
図7を参照し、
図6をさらに参照すると、バイスタティック無線周波数検知のための例示的なマルチターゲット使用事例700が示されている。使用事例700は、第2のターゲットを含むことによって、
図6の単一ターゲット使用事例600を拡張する。第2のターゲットは、一例として、限定ではなく、第2の建築物704であり得る。ターゲットの数および性質は、環境および無線機検知適用例に基づいて変わり得る。使用事例700では、基地局602は、第3の基準信号702を送信し、それは第2の建築物704によって反射され、得られた反射信号708は、UE610の第2の受信ビーム614によって検出される。UE610は、測定値が第2の受信ビーム614で取得されたという指示を伴う、第3の基準信号702についてのチャネル応答を報告し得る。基地局602は、第2のターゲットに関連するビームペア(すなわち、第3の基準信号702および第2の受信ビーム614)を管理するように構成される。追加のターゲットおよび対応するビームペアも、基地局602によって管理され得る。基地局602は、ターゲットのうちの1つまたは複数を追跡するように構成され得、したがって、対応するビームペア情報をそれぞれのターゲットについてのQCL/TCIとしてUE610に提供し得る。
【0122】
[00138]
図8Aを参照すると、バイスタティック無線周波数検知を伴う例示的な走査フェーズ800が示されている。基地局802は、基地局304の一例であり、変化する方位角、仰角および/またはビーム幅において複数のビームフォーミングされた基準信号を送信するように構成される。基準信号は、RF検知適用例のために構成されたSSブロック、CSI-RS、TRS、PRS、または検知-走査基準信号(SSRS)であり得る。UE810は、UE302の一例であり、UE810の配向に対して異なる方位角、仰角および/またはビーム幅に沿って受信ビーム走査を実施するように構成され得る。動作中、基地局802は、順次、基準信号のうちの1つまたは複数を送信し得(すなわち、ビーム掃引)、UE810は、異なる受信ビームを通してビーム掃引するように構成される。走査フェーズ800は、最初に、RF検知を介して追跡されるべき潜在的オブジェクトを検出するために使用され得る。たとえば、第1の基準信号804が、第1のオブジェクト820aによって反射され得、第1の反射された基準信号804aは、UE810によって検出され得る。UE810は、第1の受信ビーム812、第2の受信ビーム814、および第3の受信ビーム816など、異なる受信ビームを巡回し得る。
図8Aに示されているように、第1の反射された基準信号804aは、第1の受信ビーム812で受信され得る。UE810はまた、第2の受信ビーム814でLOS経路を介して第2の基準信号805を検出し得る。基地局802上のビーム掃引は第3の基準信号806を生成し得、第3の基準信号806は第2のオブジェクト820b上で反射され、第3の反射された基準信号806aは、第3の受信ビーム816上でUE810によって受信される。
【0123】
[00139]一態様では、UE810は、受信された信号のRSRPに基づいてターゲットを検出するように構成され得る。たとえば、UE810は、第1の基準信号804と第3の基準信号806とに関連するRSRP値がしきい値を上回ることを報告し得る。しきい値は固定値であり得るか、またはしきい値は、第2の基準信号805など、LOS信号のRSRPに基づいてスケーリングされ得る。UE810は、受信された基準信号に関連する1つまたは複数のチャネル測定値(たとえば、RSRP、RSRQ、SINR)を基地局802または他のネットワークノードに報告するように構成される。走査フェーズ800中に取得された測定値は、後続の追跡フェーズのために使用され得る。
【0124】
[00140]
図8Bを参照し、
図8Aをさらに参照すると、バイスタティック無線周波数検知を伴う例示的な追跡フェーズ850が示されている。
図8Aの例を続けると、基地局802(または通信システム100における別のネットワークノード)は、走査フェーズ800において検出されたオブジェクトのうちの1つまたは複数を追跡することを決定し得る。たとえば、基地局802は、第1のオブジェクト820aを追跡することを選択し得、UE810が第1のオブジェクト820aを追跡することを可能にするために、ビーム構成情報をUE810に送ることになる。ビーム構成情報は、UE810のための基準信号情報と受信ビーム構成情報とを含み得る。基地局802は、第1のオブジェクトに関連する測定値を追跡または改良するために、第1の基準信号804に基づいて検知-追跡基準信号(STRS)を利用し得る。一例では、STRSは、対応するSSRS(すなわち、第1の基準信号804)とQCLされ得る。SSブロック、CSI-RS、TRSおよびPRSは、STRSとして使用され得る。他の基準信号も、STRSとして展開および使用され得る。UE810に送られるビーム構成情報は、RRC、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)、DCI、または他のシグナリングプロトコルを介して送られ得る。ビーム構成情報の受信時に、UE810は、たとえば、第1のオブジェクト820aを検出するためにSTRSとともに第1の受信ビーム812を使用する。
【0125】
[00141]基地局802は、基地局802が生成し得る基準信号の数に基づいて複数のターゲットを追跡するように構成され得る。一態様では、基地局802は、各基準信号について1つのオブジェクトを追跡するように構成され得る。たとえば、基地局802は、第3の基準信号806に基づいて第2のSTRSを生成することによって、第2のオブジェクト820bを追跡し得る。UE810に送られたビーム構成情報は、第2のSTRSのためのビームパラメータと、走査フェーズ800中にUE810によって提供された対応する受信ビーム情報(たとえば、第3の受信ビーム816)とを含み得る。したがって、UE810は、第1のオブジェクト820aと第2のオブジェクト820bの両方を追跡するように構成され得る。基地局802によって生成された基準信号の数までの追加のオブジェクトが、追跡され得る。
【0126】
[00142]
図9を参照すると、バイスタティック無線周波数検知を伴うマルチターゲット検出のための例示的な使用事例900が示されている。単一の基準信号を用いて各ターゲットが識別され得る、
図8A~
図8Bにおける例とは対照的に、使用事例900は、単一の基準信号を用いて複数のターゲットが検出されるときのシナリオをハイライトする。たとえば、基地局902は、基地局304の一例であり、変化する角度、仰角および/またはビーム幅において複数のビームフォーミングされた基準信号を送信するように構成される。第1の基準信号904は、SSRSおよび/またはSTRSとして構成され得、複数の経路を介してUE910によって受信される。たとえば、第1の基準信号904は、第1のターゲット920aから反射され、第1の受信ビーム912によって受信され得る。第1の基準信号904は、第2の受信ビーム914によってLOS経路を介して受信され得る。第1の基準信号904はまた、第2のターゲット920bから反射され、第3の受信ビーム916を介して受信され得る。第1のターゲット920aと第2のターゲット920bとが同じ基準信号に関連するので、第1の基準信号904は、各ターゲットを一意に識別するのに十分であるとは限らない。この使用事例では、UE910は、ターゲットを区別するために明示的ターゲット識別を割り当てるように構成され得る。UE910は、異なる受信ビームに基づいてターゲットを区別するように構成され得る。たとえば、第1の基準信号904のためのRSRPは、第1の受信ビーム912上で受信されたとき、および第3の受信ビーム916上で受信されたとき、しきい値を超え得る。UE910は、第1のターゲット920aに第1の識別(たとえば、ターゲット1)を割り当て、第2のターゲット920bに第2の識別(たとえば、ターゲット2)を割り当て得る。ターゲット識別および対応する基準信号識別情報は、基地局902に報告され得る。
【0127】
[00143]
図10を参照すると、バイスタティック無線周波数検知を伴うターゲットグループ検出のための例示的な使用事例1000が示されている。単一の基準信号を用いて各ターゲットが識別され得る、
図8A~
図8Bにおける例、および異なる受信ビームによって各ターゲットが識別され得る、
図9における使用事例とは対照的に、使用事例1000は、単一の基準信号および単一の受信ビームを用いて複数のターゲットが検出されるときのシナリオをハイライトする。たとえば、基地局1002は、基地局304の一例であり、変化する角度、仰角および/またはビーム幅において複数のビームフォーミングされた基準信号を送信するように構成される。第1の基準信号1004は、SSRSおよび/またはSTRSとして構成され得、複数の経路を介してUE1010によって受信される。たとえば、第1の基準信号1004は、第1のターゲット1020aからおよび第2のターゲット1020bから反射され、第1の受信ビーム1012によって受信され得る。第1の基準信号1004はまた、第2の受信ビーム1014によってLOS経路を介して受信され得る。第1のターゲット1020aと第2のターゲット1020bとが同じ基準信号と同じ受信ビームとに関連するので、第1の基準信号1004と第1の受信ビーム1012との組合せは、ターゲット1020a~bの各々を一意に識別するには不十分である。この使用事例では、UE1010は、第1のターゲット1020aと第2のターゲット1020bとをターゲットグループとして識別するためにターゲットグループ識別を割り当てるように構成され得る。第1の基準信号1004のためのRSRPは、第1の受信ビーム1012上で受信されたとき、しきい値を超え得る。一例では、UE1010は、クラスタとチャネルタップとに基づいてターゲットグループを別個のターゲットに分解するように構成され得る。UE1010は、第1のターゲット1020aおよび第2のターゲット1020bのためのターゲットグループ識別(たとえば、ターゲットグループ1)を割り当て得る。ターゲットグループ識別および対応する基準信号識別情報は、基地局1002に報告され得る。
【0128】
[00144]
図11を参照すると、バイスタティック無線周波数検知のための片側ビーム管理のための例示的な使用事例1100が示されている。単一の基準信号を用いて各ターゲットが識別され得る、
図8A~
図8Bにおける例とは対照的に、使用事例1100は、単一の基準信号を用いて複数のターゲットグループが検出されるときのシナリオをハイライトする。たとえば、基地局1102は、基地局304の一例であり、変化する角度、仰角および/またはビーム幅において複数のビームフォーミングされた基準信号を送信するように構成される。第1の基準信号1104は、SSRSおよび/またはSTRSとして構成され得、複数の経路を介してUE1110によって受信される。たとえば、第1の基準信号1104は、第1のターゲット1105aおよび第2のターゲット1105bから反射され、第1の受信ビーム1112によって受信され得る。第1の基準信号1104は、LOS経路を介して、および第3のターゲット1106からの反射を含むNLOS経路を介して第2の受信ビーム1114によって受信され得る。第1の基準信号1104はまた、第4のターゲット1108から反射され、第3の受信ビーム1116を介して受信され得る。
図11におけるターゲットのすべてが、同じ基準信号(すなわち、第1の基準信号1104)に関連するので、第1の基準信号1104は、各ターゲットを一意に識別するのに十分であるとは限らない。この使用事例では、UE1110は、ターゲットグループを区別するために明示的ターゲットグループ識別を割り当てるように構成され得る。一態様では、ターゲットグループは、受信ビーム1112、1114、1116に基づき得る。たとえば、第1のターゲットグループは第1のターゲット1105aと第2のターゲット1105bとを含み、第2のターゲットグループは第3のターゲット1106を含み、第3のターゲットグループは第4のターゲット1108を含む。ターゲットグループにおけるオブジェクトの相対ロケーションおよび数は、例にすぎず、限定ではない。UE1110は、より広いまたは狭い受信ビームを利用し得、異なる受信ビームと、対応する基準信号測定値とに基づいてターゲットを区別するように構成され得る。たとえば、第1の基準信号1104のためのRSRPは、第1の受信ビーム1112と第2の受信ビーム1114と第3の受信ビーム1116との上で受信されたとき、しきい値を超え得る。
図11に示されているように、第1の基準信号1104は、第4の受信ビーム1118上で検出されない(またはRSRPはしきい値を下回る)。UE1110は、第1のターゲット1105aと第2のターゲット1105bとに第1のターゲットグループ識別(たとえば、ターゲットグループ1)を割り当て、ターゲット1106に第2のターゲットグループ識別(たとえば、ターゲットグループ2)を割り当て、第4のターゲット1108に第3のターゲットグループ識別(たとえば、ターゲットグループ3)を割り当て得る。ターゲットグループ識別および対応する基準信号識別情報は、基地局1102に報告され得る。一態様では、UE1110は、RSRP値と、対応する受信ビームの指示とを基地局1102に提供するように構成され得、基地局1102(または他のネットワークノード)は、ターゲットグループ識別を割り当てるように構成され得る。
【0129】
[00145]上記で説明されたRF検知は、デバイス/システムとのタッチレス/デバイスフリー対話を可能にし得る、高度検出能力をもつ消費者レベルレーダーと見なされ得、正確な範囲(距離)検出に好適であり得るmmWave RF信号(たとえば、3GPP NR FR2、FR2x、FR4など)など、通信(たとえば、3GPP NR)のために使用される、RF波形を活用(または再使用)することができる。RF検知のための様々な使用事例は、健康監視(たとえば、心拍検出、呼吸速度監視など)、ジェスチャー認識(たとえば、人間アクティビティ認識、キーストローク検出、手話認識など)、コンテキスト情報獲得(たとえば、ロケーション検出/追跡、方向探知、範囲推定など)、自動車レーダー(たとえば、スマートクルーズ制御、衝突回避など)などを含む。
【0130】
[00146]従来のレーダーのように、NRエアインターフェースベースレーダーは、ターゲットの範囲(距離)、速度(ドップラー)、および角度(たとえば、到着角度(AoA))を推定することができる。NRベースRF検知に好適な様々なモノスタティックRF検知技法およびバイスタティックRF検知技法が、上記で説明された。
【0131】
[00147]モノスタティック検知は、概して、
図4Aに関して上記で説明されたように、検知ノードの全二重能力を必要とする。近くのターゲットオブジェクトの場合、反射された検知信号の往復遅延は短い。したがって、検知ノードは、検知信号を送信し、同時に反射を監視することを必要とされ得る。
【0132】
[00148]NRエアインターフェースベース検知など、いくつかの適用例では、検知ノードは、半二重能力のみを伴うUEデバイス(たとえば、スマートフォン、工業センサーなど)または基地局(たとえば、TRP、IABノードなど)であり得る。たとえば、いくつかの設計では、全二重機能の実装は、基地局の場合でも極めて難しいことがある。
【0133】
[00149]全二重能力がないデバイスのクラスの場合、バイスタティック検知は、
図4Bおよび
図6~
図11に関して上記で説明されたように、いくつかの設計設計では環境検知のために使用され得る。単一のノードによって自律的に実施され得るモノスタティック検知とは異なり、バイスタティック検知は、2つ(またはより多くの)カウンターパート間の何らかの協調を必要とする。NRでは、ピアツーピア(またはサイドリンク(SL))通信がUE間でサポートされる。
【0134】
[00150]本開示の態様は、したがって、バイスタティック検知プロシージャを容易にするためのワイヤレスノード間の協調を対象とする。そのような協調は、様々なタイプのワイヤレスノード間(たとえば、gNB-gNB、UE-UE、UE-gNBなど)で実施され得る。そのような態様は、より正確なターゲットオブジェクト検出および追跡、より正確な環境走査など、様々な技術的利点を提供し得る。
【0135】
[00151]
図12は、本開示の一態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1200を示す。
図12のプロセス1200は、一例としてUE302またはBS304のいずれかに対応し得る、第1のワイヤレスノードによって実施される。
【0136】
[00152]1210において、第1のワイヤレスノード(たとえば、受信機312または322または352または362、送信機314または324または354または364、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380、処理システム332または384など)は、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信する。いくつかの設計では、1210において、バイスタティック検知要求は、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される。他の設計では、1210において、バイスタティック検知要求は、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される。
【0137】
[00153]1220において、第1のワイヤレスノード(たとえば、送信機314または324または354または364、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380など)は、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信する。上述のように、検知信号のセットは、いくつかの設計では、検知と通信の両方のために構成され得る(たとえば、PRS、TRS、CSI-RSなどの基準信号など)。
【0138】
[00154]
図13は、本開示の一態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1300を示す。
図13のプロセス1300は、一例としてUE302またはBS304のいずれかに対応し得る、第2のワイヤレスノードによって実施される。
【0139】
[00155]1310において、第2のワイヤレスノード(たとえば、受信機312または322または352または362、送信機314または324または354または364、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380、処理システム332または384など)は、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信する。いくつかの設計では、1310において、バイスタティック検知要求は、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される。他の設計では、1310において、バイスタティック検知要求は、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答は、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される。
【0140】
[00156]1320において、第2のワイヤレスノード(たとえば、受信機312または322または352または362、送信機314または324または354または364、RF検知構成要素342または388、処理システム332または384など)は、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定する。
【0141】
[00157]以下でより詳細に説明されるように、プロセス1200~1300は、それぞれ、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとにおいて並列に実行し得る。
【0142】
[00158]
図12~
図13を参照すると、上述のように、第1のワイヤレスデバイスまたは第2のワイヤレスデバイスのいずれかは、バイスタティック検知要求の送信を介してバイスタティック検知プロシージャの協調を開始し得る。いくつかの設計では、バイスタティック検知要求を送信するそれぞれのワイヤレスノードは、上記で説明されたように、複数の送信ビームにわたってバイスタティック検知要求をビーム掃引し得る(たとえば、異なる空間的方向において送信し得る)。いくつかの設計では、検知信号のセットは、検知RSなど、時間的に互いに近接して送信される検知信号のバーストを含み得る。いくつかの設計では、バイスタティック検知要求を送信するそれぞれのワイヤレスノードはまた、(1つまたは複数の)バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、1つまたは複数の他のワイヤレスノードに1つまたは複数のバイスタティック検知要求を送信し得る。このコンテキストでは、バイスタティック検知要求を受信する各ワイヤレスノードは、開始ノードの補助ノードと見なされ得る。いくつかの設計では、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の通信リンクは、ユニキャスト、ブロードキャスト、またはマルチキャストであり得る。たとえば、複数の「補助」ワイヤレスノードが構成されたシナリオでは、マルチキャストまたはブロードキャストリンクは、コンカレントにこれらの複数の補助ノートと協調するために使用され得る。
【0143】
[00159]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、ワイヤレスノードタイプの任意の組合せが、第1のワイヤレスノードおよび第2のワイヤレスノード(または、上述のように、追加の「補助」ワイヤレスノード)として展開され得る。たとえば、第1のワイヤレスノードはUEに対応し得、第2のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第2のワイヤレスノードはUEに対応し得、第1のワイヤレスノードは基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとは両方とも基地局に対応し得る、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとは両方ともUEに対応し得る。両方のワイヤレスノードが基地局である場合、これらの基地局は、いくつかの設計では、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)gNBに対応し得る。
【0144】
[00160]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、タイミング較正のための基準信号が、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され得る。特に、いくつかの設計では、バイスタティック検知要求を送信するそれぞれのワイヤレスノードはまた、(たとえば、バイスタティック検知プロシージャのための基準時間として使用されるべき)タイミング較正のための基準信号を送信し得る。たとえば、バイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードに送られ得る、またはバイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とは、両方とも、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードに送られ得る。
【0145】
[00161]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信され得る。たとえば、ワイヤード通信リンクは、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとがgNBに対応するシナリオでは、バックホールリンクを備え得る。いくつかの設計では、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンクは、バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成され得るか、または代替的にバイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされ得る。
【0146】
[00162]
図12~
図13を参照すると、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ワイヤレス通信リンク上で通信される一例では、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方は、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連し得る。いくつかの設計では、バイスタティック検知要求は、1220において送信され、および/または1320において受信される(1つまたは複数の)検知信号の構成を含み得る。
【0147】
[00163]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、1210または1310におけるバイスタティック検知要求に対する応答は、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを含み得る。たとえば、1210または1310におけるバイスタティック検知要求に対する応答は、それぞれのワイヤレスノードが自己測位能力(たとえば、GPSまたはNR測位)を有する場合、それぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示を含み得る。
【0148】
[00164]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、タイミング較正のための基準信号(たとえば、PSS/SSS、CSI-RSなど)が、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され得る。特に、いくつかの設計では、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードはまた、基準信号を送信し得る。いくつかの設計では、基準信号は、タイミング較正のための(たとえば、バイスタティック検知プロシージャに関連するタイミング較正のための)基準信号に対応し得る。他の設計では、基準信号は、測位のための基準信号に対応し得る。いくつかの設計では、基準信号のタイミングは、事前構成され得るか、または代替的に、バイスタティック検知要求によって示され(たとえば、バイスタティック検知要求からある示された時間量だけオフセットされ)得る。たとえば、いくつかの設計では、バイスタティック検知要求に対する応答は、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の距離を推定するために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間のラウンドトリップ時間(RTT)を測定するためにバイスタティック検知要求を送信する、それぞれのワイヤレスノードにおいて使用され得る(たとえば、バイスタティック検知要求に対する応答は、RTT測定を容易にするためにRx-Tx測定値、ハードウェア群遅延などの情報を含み得る)。
【0149】
[00165]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、第2のワイヤレスノードは、随意に、1320において測定することに基づいて、1つまたは複数の測定値を含む測定報告を送信し得る。いくつかの設計では、1つまたは複数の測定値は、(たとえば、LOSリンク上で第2のワイヤレスノードに到着する(1つまたは複数の)検知信号の(1つまたは複数の)ToAに基づく)基準時間と第2のワイヤレスノードにおける反射のセットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、第2のワイヤレスノードと1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、第2のワイヤレスノードは、第1のワイヤレスノードに測定報告を送信し得る。他の設計では、第2のワイヤレスノードは、LMF、コアネットワーク構成要素、集中型検知構成要素など、別のエンティティに測定報告を送信し得る。たとえば、いくつかの設計では、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の距離が第2のワイヤレスノードにおいて知られている場合、第2のワイヤレスノードは、(1つまたは複数の)ターゲットオブジェクトの(1つまたは複数の)位置を計算し得る。この場合、測定報告は、(1つまたは複数の)計算された位置を含み得る。他の設計では、第2のワイヤレスノードは、測定報告中で(1つまたは複数の)TDOA値を報告し得る(たとえば、その場合、測定報告が送信されるエンティティは、(1つまたは複数の)ターゲットオブジェクト位置計算を実施し得る)。いくつかの設計では、測定値からの測定情報の一部または全部が、さらに配布され得る(たとえば、協調検知)。
【0150】
[00166]
図12~
図13を参照すると、いくつかの設計では、バイスタティック検知プロシージャは、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる。バイスタティック検知プロシージャが周期的にまたは半永続的にトリガされる一例では、いくつかの設計では、1220または1320におけるバイスタティック検知プロシージャは、セットアップが1210または1320における通信によって協調される複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応し得る。言い換えれば、複数のバイスタティック検知プロシージャは、単一のセットアップフェーズを介してセットアップされ得る。しかしながら、(1つまたは複数の)ある基準信号は、依然として、このセットアップフェーズを省略するバイスタティック検知プロシージャについて交換され得る。特に、いくつかの設計では、タイミング、測位、またはその両方のための基準信号が、複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され得、それにより、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とは、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略され得る。
【0151】
[00167]
図14は、本開示の一態様による、プロセス1200~1300の例示的な一実装形態を示す。
図14では、第1のワイヤレスノードは、バイスタティック検知プロシージャ発信元またはイニシエータに対応する。(たとえば、
図12の1210または
図13の1310の場合のように)1402において、第1のワイヤレスノードは、第2のワイヤレスノードにバイスタティック検知要求を送信する。1404において、第1のワイヤレスノードは、随意に、第2のワイヤレスノードにタイミング較正のための基準信号を送信し、それは、随意に、第2のワイヤレスノードにおけるタイミング較正のために測定および使用され得る。(たとえば、
図12の1210または
図13の1310の場合のように)1406において、第2のワイヤレスノードは、1402からのバイスタティック検知要求に対する応答を送信する。1408において、第2のワイヤレスノードは、随意に、第1のワイヤレスノードに(たとえばタイミングおよび/または測位のための)基準信号を送信し、それは、随意に、第1のワイヤレスノードにおけるタイミング較正および/または測位(たとえば、距離較正のためのRTT)のために測定および使用され得る。(たとえば、
図12の1220の場合のように)1410において、第1のワイヤレスノードは、(たとえば、複数のビームにわたって、異なる時間においてなど)検知信号のバーストを送信する。送信された検知信号のうちの少なくともいくつかは、1つまたは複数のターゲットオブジェクト1412に接触し、これは、反射信号を生成する。これらの反射信号は、(たとえば、
図13の1320の場合のように)1414において第2のワイヤレスノードによって受信および測定される。1416において、第2のワイヤレスノードは、随意に、第1のワイヤレスノード(および/または上述のような、LMFなど、1つまたは複数の他の構成要素)に測定報告を送信する。
【0152】
[00168]
図15は、本開示の別の態様による、プロセス1200~1300の例示的な一実装形態を示す。
図14とは異なり、
図15では、第2のワイヤレスノードは、バイスタティック検知プロシージャ発信元またはイニシエータに対応する。(たとえば、
図12の1210または
図13の1310の場合のように)1502において、第2のワイヤレスノードは、第2のワイヤレスノードにバイスタティック検知要求を送信する。1504において、第2のワイヤレスノードは、随意に、第1のワイヤレスノードにタイミング較正のための基準信号を送信し、それは、随意に、第1のワイヤレスノードにおけるタイミング較正のために測定および使用され得る。(たとえば、
図12の1210または
図13の1310の場合のように)1506において、第1のワイヤレスノードは、1502からのバイスタティック検知要求に対する応答を送信する。1508において、第1のワイヤレスノードは、随意に、第2のワイヤレスノードに(たとえば、タイミングおよび/または測位のための)基準信号を送信し、それは、随意に、第2のワイヤレスノードにおけるタイミング較正、および/または測位(たとえば、距離較正のためのRTT)のために測定および使用され得る。(たとえば、
図12の1220の場合のように)1510において、第1のワイヤレスノードは、(たとえば、複数のビームにわたって、異なる時間においてなど)検知信号のバーストを送信する。送信された検知信号のうちの少なくともいくつかは、1つまたは複数のターゲットオブジェクト1512に接触し、これは、反射信号を生成する。これらの反射信号は、(たとえば、
図13の1320の場合のように)1514において第2のワイヤレスノードによって受信および測定される。1516において、第2のワイヤレスノードは、随意に、第1のワイヤレスノード(および/または上述のような、LMFなど、1つまたは複数の他の構成要素)に測定報告を送信する。いくつかの設計では、1516の送信は、(たとえば、第2のワイヤレスノードが、測定データに関心がある発信元であるので)スキップされ得る。代替的に、1516における測定報告は、別個のエンティティ(たとえば、第1のワイヤレスノードに報告されることの代わりにおよび/またはそれに加えて、LMFなどの集中型エンティティ)に送られ得る。
【0153】
[00169]上述のように、単一のバイスタティック検知プロシージャが
図14~
図15の各々に示されているが、1402~1408または1502~1508における協調は、他の例において複数のバイスタティック検知プロシージャ(たとえば、周期的または半永続的)を構成するために使用され得る(たとえば、その場合、1402および1406または1502および1506におけるシグナリングは、そのような追加のバイスタティック検知プロシージャのために省略され得るが、1404および1408または1504および1508におけるシグナリングは、依然として、各バイスタティック検知プロシージャにおいて随意に実装され得る)。
【0154】
[00170]上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0155】
[00171]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0156】
[00172]条項1.第1のワイヤレスノードを動作させる方法であって、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、1つまたは複数のターゲットオブジェクトに検知信号のセットを送信することとを備える、方法。
【0157】
[00173]条項2.バイスタティック検知要求が、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答が、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される、条項1に記載の方法。
【0158】
[00174]条項3.バイスタティック検知要求が、複数の送信ビームにわたって第1のワイヤレスノードによってビーム掃引される、条項2に記載の方法。
【0159】
[00175]条項4.別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信することをさらに備える、条項2から3のいずれかに記載の方法。
【0160】
[00176]条項5.バイスタティック検知要求が、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答が、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0161】
[00177]条項6.第1のワイヤレスノードがユーザ機器(UE)に対応し、第2のワイヤレスノードが基地局に対応する、または第2のワイヤレスノードがUEに対応し、第1のワイヤレスノードが基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとが基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとがUEに対応する、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0162】
[00178]条項7.タイミング較正のための基準信号を、第2のワイヤレスノードと通信することをさらに備える、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0163】
[00179]条項8.バイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される、条項7に記載の方法。
【0164】
[00180]条項9.バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0165】
[00181]条項10.ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンクは、バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、またはバイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる、条項9に記載の方法。
【0166】
[00182]条項11.バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ワイヤレス通信リンク上で通信され、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する、条項9から10のいずれかに記載の方法。
【0167】
[00183]条項12.バイスタティック検知要求に対する応答が、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える、条項1から11のいずれかに記載の方法。
【0168】
[00184]条項13.基準信号を、第2のワイヤレスノードと通信することをさらに備える、条項1から12のいずれかに記載の方法。
【0169】
[00185]条項14.バイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第2のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第1のワイヤレスノードによって第2のワイヤレスノードに送信される、条項13に記載の方法。
【0170】
[00186]条項15.基準信号が、タイミング較正のための基準信号に対応する、または基準信号が、測位のための基準信号に対応する、条項13から14のいずれかに記載の方法。
【0171】
[00187]条項16.基準信号のタイミングが、事前構成されるか、またはバイスタティック検知要求によって示される、条項13から15のいずれかに記載の方法。
【0172】
[00188]条項17.第2のワイヤレスノードから、第2のワイヤレスノードによる、1つまたは複数のターゲットオブジェクトからの検知信号のセットの反射のセットの1つまたは複数の測定値を備える測定報告を受信することをさらに備える、条項1から16のいずれかに記載の方法。
【0173】
[00189]条項18.1つまたは複数の測定値は、基準時間と第2のワイヤレスノードにおける反射のセットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、第2のワイヤレスノードと1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える、条項17に記載の方法。
【0174】
[00190]条項19.バイスタティック検知プロシージャが、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる、条項1から18のいずれかに記載の方法。
【0175】
[00191]条項20.バイスタティック検知プロシージャが、周期的にまたは半永続的にトリガされ、バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答との通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する、条項19に記載の方法。
【0176】
[00192]条項21.タイミング、測位、またはその両方のための基準信号が、複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とが、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される、条項20に記載の方法。
【0177】
[00193]条項22.第2のワイヤレスノードを動作させる方法であって、バイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第2のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間で、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とを通信することと、バイスタティック検知プロシージャに従って、第1のワイヤレスノードによって送信され、1つまたは複数のターゲットオブジェクトから反射された検知信号のセットの反射のセットを測定することとを備える、方法。
【0178】
[00194]条項23.バイスタティック検知要求が、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信され、バイスタティック検知要求に対する応答が、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される、条項22に記載の方法。
【0179】
[00195]条項24.バイスタティック検知要求が、複数の送信ビームにわたって第2のワイヤレスノードによってビーム掃引される、条項23に記載の方法。
【0180】
[00196]条項25.別のバイスタティック検知プロシージャのセットアップを協調させるために、第3のワイヤレスノードに、別のバイスタティック検知要求を送信することをさらに備える、条項23から24のいずれかに記載の方法。
【0181】
[00197]条項26.バイスタティック検知要求が、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信され、バイスタティック検知要求に対する応答が、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される、条項22から25のいずれかに記載の方法。
【0182】
[00198]条項27.第1のワイヤレスノードがユーザ機器(UE)に対応し、第2のワイヤレスノードが基地局に対応する、または第2のワイヤレスノードがUEに対応し、第1のワイヤレスノードが基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとが基地局に対応する、または第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとがUEに対応する、条項22から26のいずれかに記載の方法。
【0183】
[00199]条項28.タイミング較正のための基準信号を、第1のワイヤレスノードと通信することをさらに備える、条項22から27のいずれかに記載の方法。
【0184】
[00200]条項29.バイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される、条項28に記載の方法。
【0185】
[00201]条項30.バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンク上で通信される、条項22から29のいずれかに記載の方法。
【0186】
[00202]条項31.ワイヤレス通信リンクまたはワイヤード通信リンクは、バイスタティック検知プロシージャがトリガされる前に事前構成されるか、またはバイスタティック検知プロシージャに関連してセットアップされる、条項30に記載の方法。
【0187】
[00203]条項32.バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ワイヤレス通信リンク上で通信され、バイスタティック検知要求、バイスタティック検知要求に対する応答、またはその両方が、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、媒体アクセス制御コマンド要素(MAC CE)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、または無線リソース構成(RRC)シグナリングに関連する、条項30から31のいずれかに記載の方法。
【0188】
[00204]条項33.バイスタティック検知要求に対する応答が、バイスタティック検知要求に対する応答を送信するそれぞれのワイヤレスノードのロケーションの指示、バイスタティック検知要求の受諾または拒否の指示、あるいはそれらの組合せを備える、条項22から32のいずれかに記載の方法。
【0189】
[00205]条項34.基準信号を、第1のワイヤレスノードと通信することをさらに備える、条項22から33のいずれかに記載の方法。
【0190】
[00206]条項35.バイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第1のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードにおいて受信される、またはバイスタティック検知要求に対する応答とタイミング較正のための基準信号とが、両方とも、第2のワイヤレスノードによって第1のワイヤレスノードに送信される、条項34に記載の方法。
【0191】
[00207]条項36.基準信号が、タイミング較正のための基準信号に対応する、または基準信号が、測位のための基準信号に対応する、条項34から35のいずれかに記載の方法。
【0192】
[00208]条項37.基準信号のタイミングが、事前構成されるか、またはバイスタティック検知要求によって示される、条項34から36のいずれかに記載の方法。
【0193】
[00209]条項38.デバイスに、測定することに基づく1つまたは複数の測定値を備える測定報告を送信することをさらに備える、条項22から37のいずれかに記載の方法。
【0194】
[00210]条項39.1つまたは複数の測定値は、基準時間と第2のワイヤレスノードにおける反射のセットに関連する到着時間(ToA)のセットとの間の1つまたは複数の到着時間差(TDOA)測定値、第2のワイヤレスノードと1つまたは複数のターゲットオブジェクトとの間の少なくとも1つの距離、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの到着角度(AoA)、1つまたは複数のターゲットオブジェクトの少なくとも1つの測位推定値、またはそれらの組合せを備える、条項38に記載の方法。
【0195】
[00211]条項40.バイスタティック検知プロシージャが、周期的に、半永続的に、または非周期的にトリガされる、条項22から39のいずれかに記載の方法。
【0196】
[00212]条項41.バイスタティック検知プロシージャが、周期的にまたは半永続的にトリガされ、バイスタティック検知プロシージャは、そのためのセットアップが、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答との通信によって協調される、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つに対応する、条項40に記載の方法。
【0197】
[00213]条項42.タイミング、測位、またはその両方のための基準信号が、複数のバイスタティック検知プロシージャの各々について、第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間で通信され、バイスタティック検知要求とバイスタティック検知要求に対する応答とが、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの初期バイスタティック検知プロシージャについて通信され、次いで、複数のバイスタティック検知プロシージャのうちの1つまたは複数の後続のバイスタティック検知プロシージャについて省略される、条項41に記載の方法。
【0198】
[00214]条項43.メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、条項1から42のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置。
【0199】
[00215]条項44.条項1から42のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、装置。
【0200】
[00216]条項45.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能が、コンピュータまたはプロセッサに条項1から42のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0201】
[00217]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0202】
[00218]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の判断は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0203】
[00219]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0204】
[00220]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0205】
[00221]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0206】
[00222]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明される本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【国際調査報告】