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特表2024-504991切断装置と、キャップを切断する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】切断装置と、キャップを切断する方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 3/00 20060101AFI20240126BHJP
   B26D 3/08 20060101ALI20240126BHJP
   B26D 1/03 20060101ALI20240126BHJP
   B26D 1/02 20060101ALI20240126BHJP
   B26D 7/06 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
B26D3/00 601D
B26D3/08 Z
B26D1/03
B26D1/02 Z
B26D7/06 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544349
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 IB2022050500
(87)【国際公開番号】W WO2022157675
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】102021000001118
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507015435
【氏名又は名称】サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ
【住所又は居所原語表記】Via Selice Provinciale,17/A,I-40026 IMOLA(Bologna),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ペナッツィ,ダヴィデ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェントゥリーニ,マッテオ
【テーマコード(参考)】
3C021
3C027
【Fターム(参考)】
3C021DB07
3C027EE02
3C027EE04
3C027EE06
3C027EE09
(57)【要約】
キャップを切断する装置および方法が説明され、切断装置は、第1の周方向切込みをいれるための第1の刃と、第1の周方向切込みから軸方向に離れた場所に第2の周方向切込みをいれるための第2の刃と、第1の周方向切込みと第2の周方向切込みとの間に、1つ以上の垂直及び/又は斜めの切込みをいれるための1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃と、キャップの側壁と接触するように構成される1つ以上の当接面を有する係合部を含むスピンドルと、第1の刃、第2の刃、および1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃を接触することなく少なくとも部分的に受ける円周方向の受け中空部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップ(1)を切断するための切断装置であって、
キャップ(1)によって移動可能な前進経路と、
前進経路上に配置された切断ゾーン(40)と、
キャップ(1)を切断するために切断ゾーン(40)内に配置された切断デバイス(4)と、
を含み、
切断デバイス(4)は、
水平方向であり、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切断を行うように構成された少なくとも1つの第1の刃(41)と、
水平方向であり、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切断を行うように構成された少なくとも1つの第2の刃(42)と、を含み、少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)とは、互いに垂直方向に間隔をあけて配置され、
切断デバイス(4)はまた、
キャップ(1)に1つ以上の垂直及び/又は斜めの切り込みを入れるように構成された1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃を備えた切断手段(51)を含み、切断手段(51)は、少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)との間に垂直方向に構成されるゾーンに配置され、
切断デバイス(4)はまた、
キャップ(1)を切断ゾーン(40)に供給するために、前進経路に沿って移動可能であり、回転軸(R)の周りに回転可能であるスピンドル(2;2’)を含み、スピンドル(2;2’)は、キャップ(1)の内側部分に係合するように構成された係合部(21)を含み、スピンドル(2;2’)が切断ゾーン(40)に到達したとき、切込みを入れるためにキャップ(1)は、切断デバイス(4)上を転動し、
係合部(21)は、
円周方向であり、キャップ(1)の側壁(12)の内側部分に接触するように配置された、少なくとも1つの当接面(22a、22b)と、
円周方向であり、少なくとも1つの第1の刃(41)、少なくとも1つの第2の刃(42)、および切断手段(51)を少なくとも部分的に受けるための受け中空部(23、24、25;26)と、を含み、受け中空部(23、24、25;26)は、キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するときに、
第1の外面と切断エッジとの接触を回避するように、第1の刃(41)が、受け中空部(23、24、25;26)の第1の外面と第1の刃(41)の切断エッジとの間に第1の距離(S23;S23’)を保って受けられ、
第2の外面と切断エッジとの接触を回避するように、第2の刃(42)が、受け中空部(23、24、25;26)の第2の外面と第2の刃(42)の切断エッジとの間に第2の距離(S24;S24’)を保って受けられ、
中間外面と切断手段との接触を回避するように、切断手段(51)が、受け中空部(23、24、25;26)の中間外面と切断手段(51)との間に第3の距離(S25;S25’)を保って受けられ、中間外面は、第1の外面と第2の外面との間に介在する、
切断装置。
【請求項2】
少なくとも1つの当接面(22a、22b)が、第1の当接面(22a)および第2の当接面(22b)を含み、
受け中空部(23、24、25;26)は、第1の当接面(22a)と第2の当接面(22b)との間に垂直方向に配置される、
請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第1の刃(41)の切断エッジは、第1の刃(41)が受け中空部(23、24、25;26)の第1の外面に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面(22a)よりも回転軸(R)に近い、
請求項2に記載の切断装置。
【請求項4】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第2の刃(42)の切断エッジは、第2の刃(42)が受け中空部(23、24、25;26)の第2の外面に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第2の当接面(22b)よりも回転軸(R)に近い、
請求項2または3に記載の切断装置。
【請求項5】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、切断手段(51)の切断エッジは、切断手段(51)の切断エッジが受け中空部(23、24、25;26)の中間外面に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面(22a)及び/又は第2の当接面(22b)よりも回転軸(R)に近い、
請求項2~4のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項6】
受け中空部(23、24、25;26)は、少なくとも1つの当接面(22a、22b)の直径(D22a、D22b)よりも小さい直径を有する、
請求項1~5のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項7】
受け中空部(23、24、25;26)は、第1の刃(41)、第2の刃(42)および切断手段(51)を少なくとも部分的に受けるように構成された単一の溝(26)を含む、
請求項1~6のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項8】
キャップ(1)を切断するための切断装置であって、
キャップ(1)によって移動可能な前進経路と、
前進経路上に配置された切断ゾーン(40)と、
キャップ(1)を切断するために切断ゾーン(40)内に配置された切断デバイス(4)と、
を含み、
切断デバイス(4)は、
水平方向であり、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切断を行うように構成された少なくとも1つの第1の刃(41)と、
水平方向であり、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切断を行うように構成された少なくとも1つの第2の刃(42)と、を含み、少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)とは、互いに垂直方向に間隔をあけて配置され、
切断デバイス(4)はまた、
キャップ(1)に1つ以上の垂直及び/又は斜めの切り込みを入れるように構成された1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃を備えた切断手段(51)を含み、切断手段(51)は、少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)との間に垂直方向に構成されるゾーンに配置され、
切断デバイス(4)はまた、
キャップ(1)を切断ゾーン(40)に供給するために、前進経路に沿って移動可能であり、回転軸(R)の周りに回転可能であるスピンドル(2)を含み、スピンドル(2)は、キャップ(1)の内側部分に係合するように構成された係合部(21)を含み、スピンドル(2)が切断ゾーン(40)に到達したとき、切込みを入れるためにキャップ(1)は切断デバイス(4)上を転動し、
係合部(21)は、
円周方向であり、キャップ(1)の内側部分に接触するように配置された、少なくとも1つの当接面(22a、22b)と、
円周方向であり、キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第1の溝(23)の底部と第1の刃(41)の切断エッジとの間に第1の距離(S23)を保って、底部と切断エッジとの間の接触を回避するように、第1の刃(41)が第1の溝(23)内に少なくとも部分的に受けられるように構成される少なくとも1つの第1の溝(23)と、
円周方向であり、キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第2の溝(24)の底部と第2の刃(42)の切断エッジとの間に第2の距離(S24)を保って、底部と切断エッジとの間の接触を回避するように、第2の刃(42)が第2の溝(24)内に少なくとも部分的に受けられるように構成され、第1の溝(23)から垂直方向に間隔をあけて配置される少なくとも1つの第2の溝(24)と、
円周方向であり、少なくとも1つの第1の溝(23)と少なくとも1つの第2の溝(24)との間に配置される少なくとも1つの中間部分(25)と、を含み、
少なくとも1つの中間部分(25)は、キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、切断手段(51)は中間部分(25)に対向し、中間部分(25)の外面と切断手段(51)の切断エッジとの間の接触を回避するように、外面と切断エッジとの間に第3の距離(S25)が保たれるように構成される、
特に請求項1~7のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項9】
少なくとも1つの当接面(22a、22b)が、第1の当接面(22a)および第2の当接面(22b)を含み、
第1の当接面(22a)および第2の当接面(22b)は垂直方向に間隔をあけて配置され、
第1の溝(23)および第2の溝(24)は、第1の当接面(22a)と第2の当接面(22b)との間に垂直方向に配置され、
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第1の刃(41)の切断エッジは、第1の刃(41)が第1の溝(23)の底部に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面(22a)よりも回転軸(R)に近い、
請求項8に記載の切断装置。
【請求項10】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、第2の刃(42)の切断エッジは、第2の刃(42)が第2の溝(24)の底部に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第2の当接面(22b)よりも回転軸(R)に近い、
請求項9に記載の切断装置。
【請求項11】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、切断手段(51)の切断エッジは、切断手段(51)の切断エッジが中間部分(25)の外面に接触することなくキャップ(1)の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面(22a)及び/又は第2の当接面(22b)よりも回転軸(R)に近い、
請求項9または10に記載の切断装置。
【請求項12】
第1の溝(23)の底部の直径(D23)が、少なくとも1つの当接面(22a)の直径(D22a)よりも小さい、
請求項1~11のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項13】
第2の溝(24)の底部の直径(D24)が、少なくとも1つの当接面(22b)の直径(D22b)よりも小さい、
請求項1~12のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項14】
中間部分(25)の直径(D25)が、少なくとも1つの当接面(22a、22b)の直径(D22a、D22b)よりも小さい、
請求項1~13のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項15】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、少なくとも1つの当接面(22a、22b)の直径の半分と、中間部分(25)の直径の半分との差が、第3の距離(S25)の2倍以上または3倍以上であり、特に、第3の距離(S25)は0.02mmから0.20mmの範囲内である、
請求項1~14のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項16】
第1の距離(S23;S23’)、第2の距離(S24;S24’)、及び第3の距離(S25;S25’)を調整するために、切断デバイス(4)を前進経路に対して近づける及び/又は遠ざけるように、前進経路に対して横方向に沿って切断デバイス(4)の位置を変化させるように構成された第1の調整手段を含む、
請求項1~15のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項17】
第1の距離(S23;S23’)および第2の距離(S24;S24’)を調整するために、第1の刃(41)及び第2の刃(42)を前進経路に対して近づける及び/又は遠ざけるように、前進経路に対して横方向に沿って第1の刃(41)及び第2の刃(42)の切断手段(51)からの位置を独立して変化させるように構成された第2の調整手段を含む、
請求項1~16のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項18】
第2の調整手段が、第1の距離(S23;S23’)および第2の距離(S24;S24’)を互いに独立して調整するために、第1の刃(41)及び第2の刃(42)を前進経路に対して独立して近づける及び/又は遠ざけるように、前進経路に対して横方向に沿って第1の刃(41)と第2の刃(42)との相互位置を変化させるように構成された、
請求項17に記載の切断装置。
【請求項19】
第2の調整手段が、第3の距離(S24;S24’)を、第1の距離(S23;S23’)および第2の距離(S24;S24’)から独立して調整するために、切断手段(51)を第1の刃(41)および第2の刃(42)に対して、前進経路に対して独立して近づける及び/又は遠ざけるように、前進経路に対して横方向に沿って切断手段(51)および第1の刃(41)および第2の刃(42)の相互位置を変化させるように構成された第3の調整手段を含む、
請求項1~18のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項20】
第1の調整手段、及び/又は、第2の調整手段、及び/又は、第3の調整手段が、1つ以上のマイクロメトリックねじを含む、
請求項16~19のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項21】
キャップ(1)が切断デバイス(4)上を転動するとき、切断手段(51)が、キャップ(1)の側壁(12)から回転軸(R)に向かって、側壁(12)の厚さに基づいて選択された超過距離(A)だけ突出し、特に、超過距離(A)が側壁(12)の厚みの10%~40%である、
請求項1~20のいずれか1つに記載の切断装置。
【請求項22】
第1の刃(41)及び/又は第2の刃(42)が、キャップ(1)の側壁(12)から回転軸(R)に向かって、超過距離(A)に基づいて選択されたさらなる超過距離(B)だけ突出し、特に、さらなる超過距離(B)が超過距離(A)の120%~250%である、
請求項21に記載の切断装置。
【請求項23】
特に請求項1~22のいずれか1つに記載の切断装置によって実施される、キャップ切断方法であって、
前進経路に沿ってキャップ(1)を切断デバイス(4)が配置された切断ゾーン(40)に供給するステップと、
キャップ(1)をスピンドル(2;2’)の係合部(21)に係合させるステップと、
キャップ(1)を切断デバイス(4)上で転動させるステップと、を含み、
転動中に、切断デバイス(4)の少なくとも1つの第1の刃(41)によって、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切込みを入れ、第1の刃(41)から間隔をあけた切断デバイス(4)の少なくとも1つの第2の刃(42)によって、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切込みを入れ、かつ少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)との間のゾーンに配置された切断手段(51)によってキャップ(1)に1つ以上の垂直方向及び/又は斜め方向の切込みを入れ、
転動中に、
- 第1の刃(41)は、円周方向である受け中空部(23、24、25;26)内に少なくとも部分的に受けられ、受け中空部(23、24、25;26)は係合部(21)上に得られ、受け中空部(23、24、25;26)の第1の外面と第1の刃(41)の切断エッジとの間に第1の距離(S23;23’)を保ち、第1の外面と切断エッジとの接触が回避され、
- 第2の刃(42)は、受け中空部(23、24、25;26)内に少なくとも部分的に受けられ、受け中空部(23、24、25;26)の第2の外面と第2の刃(42)の切断エッジとの間に第2の距離(S24;S24’)を保ち、第2の外面と切断エッジとの接触が回避され、
- 切断手段(51)は、受け中空部(23、24、25;26)内に少なくとも部分的に受けられ、受け中空部(23、24、25;26)の外側中間面との間に第3の距離(S25;S25’)を保ち、外側中間面と切断手段との接触が回避され、
外側中間面は、第1の外面と第2の外面との間に介在する、
方法。
【請求項24】
特に請求項8~22のいずれか1つに記載の切断装置によって実施される、キャップ切断方法であって、
前進経路に沿ってキャップ(1)を切断デバイス(4)が配置された切断ゾーン(40)に供給するステップと、
キャップ(1)をスピンドル(2;2’)の係合部(21)に係合させるステップと、
キャップ(1)を切断デバイス(4)上で転動させるステップと、を含み、
転動中に、切断デバイス(4)の少なくとも1つの第1の刃(41)によって、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切込みを入れ、第1の刃(41)から間隔をあけた切断デバイス(4)の少なくとも1つの第2の刃(42)によって、キャップ(1)に1つ以上の円周方向の切込みを入れ、かつ少なくとも1つの第1の刃(41)と少なくとも1つの第2の刃(42)との間のゾーンに配置された切断手段(51)によってキャップ(1)に1つ以上の垂直方向及び/又は斜め方向の切込みを入れ、
転動中に、
- 第1の刃(41)は、円周方向である第1の溝(23)内に少なくとも部分的に受けられ、第1の溝(23)は係合部(21)上に得られ、第1の溝(23)の底部と第1の刃(41)の切断エッジとの間に第1の距離(S23)を保ち、底部と切断エッジとの接触が回避され、
- 第2の刃(42)は、円周方向である第2の溝(24)内に少なくとも部分的に受けられ、第2の溝(24)は係合部(21)上に得られ、第2の溝(24)の底部と第2の刃(42)の切断エッジとの間に第2の距離(S24)を保ち、底部と切断エッジとの接触が回避され、
- 切断手段(51)は、係合部(21)の円周方向にある中間部分(25)に対向し、中間部分(25)は第1の溝(23)と第2の溝(24)との間に配置され、中間部分(25)の外面と、切断手段(51)との間に第3の距離(S25)を保ち、外面と切断手段との接触が回避される、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばボトルなどの容器を閉じるために使用される、例えばプラスチック製の、キャップ(cap)または栓(plug)を切断(cut)するための切断装置(cutting apparatus)に関する。特に、本発明は、キャップの側壁に円周方向の切り込み(少なくとも円周の一部または全周)を入れるための装置に関する。
【0002】
具体的には、ただし限定するものではないが、本発明は、いわゆるテザーキャップ(tethered cap)を得る目的の切断を行うために使用することができる。これらのキャップのために、通常、多くのナイフが、傾斜したまたは垂直な特性(trait)を有する複数のレベルに配置され、さらに、水平な特性では、通常、角度範囲が限定される(すなわち、360度未満のキャップの回転)ことが特徴となる。
【0003】
この切断により、キャップ本体にギャランティーリングやバンド、ギャランティーリングとキャップの側壁の間の連結部分(例えば、ストラップやヒンジ、ジョイントなど)を設けることができ、また、他のキャップ部分を規定することができる。
【0004】
複数のキャップ係合スピンドルを回転させるカルーセル構造を含む切断装置が知られており、これらはカルーセルの外周に、互いに角度間隔をおいて取り付けられ、各スピンドルはそれ自体で回転可能である。各スピンドルはキャップを自転させ、円形の前進経路に沿って、その中に配置された切断デバイスを備えた1つ以上の領域を通ってキャップを運び、これらはキャップの側壁の切込み(engraving)または切断を提供する。
【0005】
ギャランティーバンドを形成するようにキャップの側壁に弱化線(weakening line)を入れるか、またはキャップに水平開口部を形成するために使用される切断デバイスが知られている。このような装置による切断は「水平切断」とも呼ばれる。
【0006】
さらに、キャップの軸に対して平行または傾斜した方向に従って、キャップの側壁を特定の径方向位置で切断する、または切り込むために使用される切断デバイスが知られており、これにより、ギャランティーバンド内の弱化領域を実現したり、ギャランティーバンドとキャップの側壁の残りの部分との間の連結部分(ストラップ、ヒンジなど)を定義したりすることができる。この種の切断は「垂直切断」または「斜め切断」とも呼ばれる。
【0007】
さらに、キャップの側壁に水平切断と垂直切断または斜め切断の両方を、キャップの所定の半径位置で行うことができる切断デバイスが知られている。
【0008】
各スピンドルは、キャップの側壁の内側部分に接触することによってキャップに係合するように配置された係合部分を含んでおり、従って、スピンドルが切断領域にあるとき、切断手段に当接部(abutment)を提供する。
【0009】
適切な切断を行うために、切断デバイスはキャップの所定の領域を貫通する切断を行う。
【背景技術】
【0010】
先行技術の欠点は、貫通切断(through cut)が、切断デバイスをスピンドルの係合部分に接触させることによって行われることである。繰り返される接触は、関係する切断装置の構成部品、特に切断デバイスとスピンドルの係合部分の摩耗を引き起こす。
【0011】
このような摩耗は、切断装置が誤ったノッチ(例えば、非貫通ノッチ)に追従するため、切断装置の機能性を失わせ、これらのことは、切断装置の生産歩留まりを低下させ、キャップの生産コストを増加させるノッチ付きキャップの無駄を意味する。
【0012】
さらに、構成部品の摩耗は、関係する構成部品の頻繁な交換につながり、不要な機械のダウンタイムを招き、切断装置によってノッチ付きキャップの生産量を低下させる一因となる。
【0013】
テザーキャップの場合、長期間の使用後でもブリッジのない完全な貫通切断が要求されるため切れ味の質と、ナイフの耐用年数の両方に問題があり、特に、水平方向の特性は、通常、角度の広がりが限られているため、垂直方向に、より柔軟であり、その結果、摩耗や欠け、その他の欠陥が大きくなり、有効寿命が短くなるからである。
【発明の概要】
【0014】
本発明の目的は、キャップを切断するための公知のタイプの切断装置および方法を改良することである。
【0015】
目的は、前述した従来技術の制限および欠点の1つ以上を克服することができる装置及び/又は方法を提供することである。
【0016】
目的は、従来技術に代わるキャップを切断する装置及び/又は方法を提供することである。
【0017】
利点は、切断の質を向上させること、及び/又は、特にテザーキャップの切断に使用されるナイフ、すなわち、斜めおよび垂直の特性と組み合わせて、複数のレベルに配置された1つまたは複数の水平の特性(通常、限られた角度の広がりを有する)を有するナイフの耐用年数を延ばすことである。
【0018】
本発明の利点は、キャップに施される切断の適切な実行を保証することである。
【0019】
利点は、スピンドルと切断デバイスとの間の接触を除去することができる装置及び/又は方法を実施することである。
【0020】
利点は、構造が簡単で費用対効果の高いキャップ切断用工具を提供することである。
【0021】
その他の利点は、キャップの切断装置の構成部品の摩耗を抑え、ノッチ付きキャップの生産廃棄物を減らすことである。
【0022】
これらおよび他の目的および利点は、本明細書に記載される請求項の1つまたは複数による装置及び/又は方法によって達成される。
【0023】
一実施例において、切断装置は、切断デバイスと、キャップに供給するスピンドルとを含み、
キャップは切断デバイス上を転動し、
切断デバイスは、
キャップに少なくとも2つの円周方向の切り込みを入れるための少なくとも2つの刃と、
2つの円周方向の切り込みの間に画定された軸方向の空間に配置された、少なくとも軸方向及び/又は傾斜方向の切り込みを入れるための少なくとも1つの刃と、を含み、
ここで、「円周方向」及び「軸方向」は、キャップの軸に対しての意味であり、
スピンドルが、
キャップの内側に接触するように配置され、軸方向に沿って互いに間隔をおいて配置された、少なくとも2つの円周方向当接面と、
2つの円周方向当接面の間に画定された軸方向空間内に配置され、切断中に、円周方向切断を行う2つの刃の切断エッジを受けるようにした、少なくとも2つの円周方向溝(groove)と、
2つの円周方向溝の間に構成され、切断中に、軸方向切断及び/又は傾斜切断を行う刃の切断エッジから半径方向に距離をおいて対向するようにした中間面と、を備える。
【0024】
一実施例において、切断装置は、
キャップに第1の円周方向の切り込みを入れるための第1の刃と、
キャップに第1の円周方向の切り込みから軸方向に間隔を置いた第2の円周方向の切り込みを入れるための第2の刃と、
第1の円周方向の切り込みと第2の円周方向の切り込みとの軸方向の間に配置された1つ以上の垂直方向及び/又は斜め方向の切り込みを入れるための1つ以上の刃と、を備えた切断デバイスを含み、
切断装置が、
キャップを供給するスピンドルであって、キャップが切断デバイス上を転動し、キャップの側壁の内側に接触するように配置された1つ以上の円周方向当接面を備える係合部を含むスピンドルと、
切断中に、第1の刃の切断エッジを受けることができ、受け中空部の第1の外面と第1の刃の切断エッジとの間に第1の距離を保つ受け中空部と、
受け中空部の第2の外面と第2の刃の切断エッジとの間に第2の距離を保つ第2の刃の切断エッジと、
受け中空部の中間の外面と切断エッジとの間に第3の距離を保つ1つまたは複数の垂直及び/又は斜めの刃の切断エッジと、を含む。
【0025】
一実施例において、切断装置は、
キャップに第1の円周方向の切り込みを入れるための第1の刃と、
キャップに第1の円周方向の切り込みから軸方向に間隔を置いた第2の円周方向の切り込みを入れるための第2の刃と
第1の円周方向切り込みと前記第2の円周方向切り込みとの軸方向に間に配置された1つ以上の垂直及び/又は斜め方向の切り込みを入れるための1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃と、を備えた切断デバイスを含み、
切断装置が、
キャップを供給するスピンドルであって、キャップが切断デバイス上を転動し、キャップの内側に接触するように配置された1つ以上の円周方向当接面を備える係合部を含むスピンドルと、
切断中に、第1の溝の底部と第1の刃の切断エッジとの間に第1の距離を保ちながら、第1の刃の切断エッジを受けるように適合された第1の円周方向溝と、
切断中に、第2の溝の底部と第2の刃の切断エッジとの間に第2の距離を保ちながら、第2の刃の切断エッジを受けるように適合された第2の円周方向溝と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明は、その例示的な非限定的実施形態を示す添付図面を参照することにより、よりよく理解され、実施され得る。
【0027】
図1図1は、キャップを切断するための装置の軸方向断面図であり、第1の実施形態に係るスピンドル、キャップを切断する構成の支持体および切断デバイスが示され、スピンドルの回転軸と交差する平面で断面されたものである。
図2図2は、図1の拡大図であり、少なくとも2つの溝および少なくとも1つの中間部分を備えたスピンドルの係合部と、少なくとも2つの水平方向刃と切断手段を備えた切断デバイスが示されている。
図3図3は、図1の拡大図であり、拡大部のいくつかの寸法を示している。
図4図4は、図1の拡大図であり、第1の水平刃と第1の溝の底部との第1の距離、第2の水平刃と第2の溝の底部との第2の距離、切断手段の刃と少なくとも1つの中間部分との第3の距離が示されている。
図5図5は、図1の拡大図であり、水平刃の超過距離および切断手段の超過距離が示されている。
図6図6は、さらなる実施形態に係る切断装置の断面図であり、第1の水平刃と第2の水平刃はそれぞれ片側のみが研磨される。
図7図7は、切断装置の模式的平面図であり、切断装置および切断デバイス内でのキャップの前進経路の前進方向の部分をハイライトしている。
図8a図8aは、さらなる実施形態に係る切断装置の断面図であり、第2の溝のサイズが第1の溝より小さい。
図8b図8bは、さらなる実施形態に係る切断装置の断面図であり、第1の溝のサイズが第2の溝より小さい。
図9図9は、キャップを切断するための装置の軸方向断面図であり、単一の溝を備える第2の実施形態に係るスピンドル、キャップを切断する構成の支持体および切断デバイスが示され、スピンドルの回転軸と交差する平面で断面されたものである。
図10図10は、図9の拡大図であり、第2の実施形態に係るスピンドルの係合部のいくつかの寸法を示している。
図11図11は、図9の拡大図であり、第1の水平刃と第1の溝の底部とのさらなる第1の距離、第2の水平刃と第2の溝の底部とのさらなる第2の距離、切断手段の刃と少なくとも1つの中間部分とのさらなる第3の距離が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0028】
前述の図を参照して、栓またはキャップ1を切断または切り込むように配置された切断装置について説明する。特に、キャップ1は、例えばボトルなどの容器を閉じるために使用することができる。
【0029】
キャップ1は、特に、カップ状本体と、カップ状本体の閉じた端部を画定する底壁を含んでもよい。底壁は、互いに対向する内側面と外側面とを含む。底壁は、特に、円板状であってよく、長手方向軸線C(これは、特に、底壁に対して直交する)と交差する中央領域と、円板の周縁に近く、中央領域よりも長手方向軸線Cから遠い周辺領域とを含んでもよい。キャップ1は、特に、キャップ1の長手方向軸Cの周りに、底壁12の自由端まで延びる、底壁と連続する側壁12を含んでいてもよく、このような自由端は、カップ状本体の開放端を画定する。側壁12は、特に、長手方向軸Cと同軸の円柱形状の側壁とすることができる。
【0030】
キャップ1は、特に、キャップ1の閉じた端部を構成する本体と、開いたリング状のキャップ部分を構成するギャランティーバンドとにキャップ1を分離することを意味する少なくとも1つの円周方向の切り込みを含んでもよい。円周方向の切り込みは、特に、複数の易破壊線(easy fracture line)、または弱化線を含んでもよく、それらは、長手方向軸Cに対するいくつかの傾斜に従ってキャップ1上に配置され、キャップ上に、本体、ギャランティーバンド、および本体とギャランティーバンドとを連結する任意の連結部分、すなわちストラップを画定する。
【0031】
切断装置は、特に、前進方向Tに沿ってキャップ1によって移動可能な前進経路を含んでいてもよい。そのような前進経路は、特に、円周状の円弧を含んでいてもよく、垂直な回転軸の周りに、特に、装置の水平な底に対して直交するように回転し、キャップ1を移動させるように配置された複数のスピンドル2と複数の支持体3とを垂直な回転軸の周りに回転可能にセットするスピンドル保持カルーセル(図示せず、切断装置に含まれる)の周辺領域内に画定されていてもよい。
【0032】
図1を参照すると、スピンドル2は、前進経路に沿ってキャップ1を送るためにキャップ1と相互作用するような形状とされている。複数のスピンドルの回転軸Rは、特に垂直であってもよく、いずれにしてもカルーセルの回転軸に平行であってもよい。
【0033】
図示しない一実施形態では、キャップの長手方向軸Cは、特に、スピンドルの回転軸Rと同軸であってもよい。
【0034】
図7を参照すると、切断装置は、切断装置の機能中に、主軸2および支持体3によって到達および横断される切断ゾーン40を含んでもよい。切断装置は、切断ゾーン40の上流にある入口ゾーンまたは供給ゾーンと、切断ゾーン40の下流にある排出ゾーンとをさらに含む。
【0035】
切断装置は、特に、キャップ1を切断するために切断ゾーン40内に配置された切断デバイス4を含んでもよい。
【0036】
図2及び図3を参照すると、切断デバイス4は、特に、水平方向であり、キャップ1に1つ以上の円周方向の切断を行うように構成された少なくとも1つの第1の刃41を含んでもよい。ここで、「水平」とは、刃が切断ゾーンを貫通する際にキャップの前進方向(これは通常水平である)と実質的に平行に配置されることを意味すると理解されたい。
【0037】
第1の刃41は、上側と、上側とは反対側の下側とを含む板状体上に得ることができる。第1の刃41は、使用時にキャップ1に対向し、キャップ1を貫通するように配置される少なくとも1つの水平な切断エッジを備える。第1の刃41は、特に、キャップ1の側壁12の長手方向軸Cに対して実質的に直交する第1の(通常は水平な)平面に沿って、1つの第1の垂直高さで切断を行うように構成することができる。
【0038】
切断デバイス4は、特に、少なくとも1つの第2の刃42(これも、上記で理解されるように、水平である)を含んでもよく、この第2の刃42は、特に、キャップに1つ以上の円周方向の切断を行うように構成されてもよい。第2の刃42は、特に、キャップ1の側壁12の長手方向軸Cに対して直交する第2の(水平な)平面に沿って、第2の垂直高さ(第1の高さとは異なる)で切り込みを入れるように構成され得る。第2の刃42は、付加的な上側と、付加的な上側に対向する付加的な下側とを含む板体上に得ることができる。第2の刃42は、使用時にキャップ1に対向し、キャップ1を貫通するように配置される少なくとも1つの水平切断エッジを備えることができる。
【0039】
第1の刃41と第2の刃42は、互いに垂直方向に間隔をあけて配置されてもよい。特に、第1の刃41は、第2の刃42の高さよりも低い垂直方向の高さに配置されてもよい。
【0040】
切断デバイス4は、特に、少なくとも1つの切断インサート、または少なくとも1つの切断エレメント、または少なくとも1つの切断アセンブリ、または少なくとも1つの切断グループを含み得る切断手段51を含んでもよい。
【0041】
切断手段51は、特に、キャップ1に1つ以上の垂直及び/又は斜めの切り込みを入れるように構成された1つ以上の垂直及び/又は斜めの刃を含んでもよい。切断手段51は、使用時にキャップ1に対向し、キャップ1を貫通するように配置される少なくとも1つの垂直又は傾斜した切断エッジを備えることができる。切断手段51は、特に、キャップ1の側壁12に1つ以上の垂直な切り込み及び/又は1つ以上の斜めの切り込みを入れるように構成することができる。
【0042】
切断手段51は、第1の刃41と第2の刃42との間に垂直方向に構成されるゾーンに配置することができる。図に示す具体例では、切断デバイスはサンドイッチ構造またはスタック構造を含み、切断手段51は第1の刃41と第2の刃42との間に介在する。図示されていない追加の実施形態では、切断デバイスはモノブロック(monobloc)であってもよい。
【0043】
図1図2図3図4図5の具体例を参照すると、切断デバイス4の刃、特に第1の刃41と第2の刃42は、両側で研磨されることができる。あるいは、付加的な実施形態において、刃は、片刃研ぎを備えてもよく、すなわち、各刃は、片側のみ研磨されてもよい。図6を参照すると、下側を研がれた第1の水平刃が41’で示され、上側を研がれた第2の水平刃が42’で示されている。特に、片刃研ぎは、切断手段51に対向する刃側で行われることがあり、水平切断間の距離が短くなる場合、すなわち、第1の刃41と第2の刃42との間の距離が短くなる場合に想定される。刃、特に水平刃の片刃研ぎを想定したこの解決策は、上述した実施形態のいずれにも適用することができる。
【0044】
切断デバイス4は、特に、キャップ1の外側部分に接触し、スピンドル2が前進経路に沿って前進する際にキャップ1を回転させるように配置されたガイド手段(図示せず)を含む。ガイド手段は、特に、使用時にスピンドル2に面するローレット部(knurled section)を含んでもよい。このようなローレット部は、キャップ1の外側部分と適切に係合し、キャップ1を長手方向軸Cを中心に回転させるように構成されている。
【0045】
代替的または付加的に、ガイド手段は、特に、キャップ1の転動を可能にし、同時にキャップ1に切り込みを入れるために配置された切断デバイス4の刃部分を含んでもよい。言い換えれば、キャップ1に切り込みを入れながら、キャップ1を切断デバイス4の刃の上で転動させることができる。
【0046】
切断装置は、特に、前進経路に沿って移動可能であり、その回転軸Rの周りに回転可能であるスピンドル2を含んでもよい。このような回転軸Rは、垂直であってもよく、及び/又はカルーセルの回転軸に平行であってもよく、及び/又はキャップ経路が進展する平面に対して垂直であってもよい。
【0047】
スピンドル2は、特に、回転軸Rの周りに回転可能であり、キャップ1の長手方向軸Cがスピンドルの回転軸Rに平行であるように、キャップ1の内側部分に係合するように構成された係合部21を含むことができる。係合部21は、特に、キャップ1が切断デバイス4上を転動する際に、キャップ1とスピンドル2との間の不要な滑りを低減するために回転することができる。さらに、または代替的に、係合部21は、キャップ1の内側部分に接触することによって、キャップ1を積極的に回転させることができる。キャップ1の転動は、特に、スピンドル2が切断ゾーン40に到達したときに、キャップ1自体に(円周方向の)水平切断と、垂直切断及び/又は斜め切断を施すのに有用である。特に、図示しない実施形態では、キャップの長手方向軸Cは、スピンドルの回転軸Rと同軸であってもよい。
【0048】
係合部21は、特に、回転軸Rの周りに延びる円柱状またはリング状の外面を含んでもよい。
【0049】
係合部21は、特に、キャップ1の内側部分に接触するように配置された、少なくとも1つの円周方向又は環状の当接面を含んでもよい。特に、係合部21は、キャップ1の側壁12の1つ以上の内側部分に接触するように配置される。
【0050】
特に図3を参照すると、係合部21は、特に、互いに垂直方向に間隔をおいて配置された第1の当接面22aおよび第2の当接面22bを含んでもよい。
【0051】
係合部21は、特に、第1の刃41、第2の刃42及び切断手段51を少なくとも部分的に受けるための円周方向である受け中空部23、24、25、26を含んでもよい。
【0052】
受け中空部23、24、25、26は、特に、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、
第1の刃41が、受け中空部23、24、25、26の第1の外面と第1の刃41の切断エッジとの間に第1の距離S23、S23’を保って受けられ、第1の外面と切断エッジとの接触を回避するように構成されてもよく、
第2の刃42は、受け中空部23、24、25、26の第2の外面と第2の刃42の切断エッジとの間に第2の距離S24、S24’を保って受けられ、第2の外面と切断エッジとの接触を回避するように構成されてもよく、
切断手段51は、受け中空部23、24、25、26の中間外面と切断手段51との間に第3の距離S25、S25’を保って受けられ、中間外面と切断手段との接触を回避するように、構成されてもよい。
【0053】
中間外面は、特に、第1の外面と第2の外面との間に介在させることができる。
【0054】
切断装置において、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の刃41の切断エッジは、第1の刃41が受け中空部23、24、25、26の第1の外面に接触することなくキャップ1の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面22aよりも回転軸Rに近い。付加的または代替的に、切断装置において、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第2の刃42の切断エッジは、第2の刃42が受け中空部23、24、25、26の第2の外面に接触することなくキャップ1の厚さを完全に貫通するように、第2の当接面22bよりも回転軸Rに近い。
【0055】
付加的または代替的に、切断装置において、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、切断手段51の切断エッジは、受け中空部23、24、25、26の中間外面に接触することなくキャップ1の厚さを完全に貫通するように、第1の当接面22a及び/又は第2の当接面22bよりも回転軸Rに近い。
【0056】
第1の実施形態によるスピンドル2では、受け中空部23、24、25、26は、より円周方向な溝と、後に説明する中間部分とを含む。
【0057】
次に、図2及び図3を参照すると、参照番号2で示される第1の実施形態によるスピンドルにおいて、係合部21は、特に、係合部21の外面上に得られる、周方向すなわち環状である少なくとも1つの第1の溝23を含んでもよい。第1の溝23は、回転軸Rに対する半径方向に従って、係合部21の外側に向いた底部を備える。
【0058】
第1の溝23は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の溝23の底部と第1の刃41の切断エッジとの間に第1の距離S23を保って、底部と切断エッジとの間の接触を回避するように、第1の刃41が第1の溝23内に少なくとも部分的に受けられるように構成することができる。
【0059】
第1の実施形態によるスピンドル2において、係合部21は、特に、係合部21の外面上に得られる、周方向又は環状の少なくとも1つの第2の溝24を含んでいてもよい。第2の溝24は、特に、第1の溝23から垂直方向に間隔を空けて設けられていてもよい。特に、第2の溝24は、回転軸Rに対して半径方向に従って係合部21の外側に向いた底部を備えてもよい。
【0060】
第2の溝24は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第2の溝24の底部と第2の刃42の切断エッジとの間の接触を回避するように、第2の溝24の底部と第2の刃42の切断エッジとの間に第2の距離S24を保ちながら、第2の刃42が第2の溝24内に少なくとも部分的に受け入れられるように構成することができる。
【0061】
第1の実施形態によるスピンドル2において、係合部21は、特に、円周状又は環状であり、第1の溝23と第2の溝24との間に垂直に配置される少なくとも1つの中間部25を含んでもよい。
【0062】
係合部21は、特に、使用時にキャップ1の側壁12の内側面に面する周方向外面を含んでもよい。中間部分25は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、中間部分25の外面と切断手段51の切断エッジとの間の接触を回避するように、中間部分25の外面と切断手段51の切断エッジとの間に第3の距離S25が保たれるように構成することができる。第3の距離S25は、特に、0.02mm~0.20mm、特に0.05mm~0.15mmの範囲内で構成することができる。特に、距離S25は0.05mmであってもよい。
【0063】
受け中空部23、24、25、26は、第1の当接面22aと第2の当接面22bとの間に垂直に介在させることができる。
【0064】
図1図6に示す具体例では、第1の溝23および第2の溝24は、第1の当接面22aと第2の当接面22bとの間に配置されている。
【0065】
図2を参照すると、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の刃41の切断エッジは第1の当接面22aよりも回転軸Rに近く、第1の刃41は第1の溝23の底面に接触することなくキャップ1の厚みを完全に貫通する。
【0066】
さらに、この状況では、第2の刃42の切断エッジは、第2の当接面22bよりも回転軸Rに近く、第2の刃42は、第2の溝24の底面に接触することなく、キャップ1の厚みを完全に貫通する。
【0067】
さらに、この状況では、切断手段51の少なくとも1つの切断エッジは、中間部分25の外面に接触することなく、キャップ1の厚みを完全に貫通する。
【0068】
さらに、この状況において、特に図5を参照すると、切断手段51の切断エッジは、キャップ1の側壁12から回転軸Rに向かって、側壁12の厚さに基づいて選択された超過距離Aだけ突出するように配置されている。超過距離とは、1つ以上の切断エッジの、側壁12の内面から回転軸Rに向かっての突出量である。この距離Aは、側壁12の厚さの10%~40%、好ましくは20%~30%の範囲とすることができる。特に、距離Aは側壁12の厚さの25%である。側壁12の厚さは、0.5mmから2.0mm、特に0.6mmから1.2mmの範囲とすることができる。特に、側壁12の厚さは0.6mmから1.0mmであってもよい。さらに、この状況では、第1の刃41及び/又は第2の刃42の切断エッジは、距離Aに基づいて選択された超過距離Bだけ回転軸Rに向かって側壁12から突出するように配置される。距離Bは、距離Aの120%から250%、特に150%から200%の範囲であってもよい。
【0069】
受け中空部23、24、25、26は、特に、少なくとも1つの当接面22a、22bの直径D22a、D22bよりも小さい直径を有することができる。このような直径は、回転軸Rに直交する平面上で測定される。
【0070】
図2および図3を参照すると、第1の溝23の底部は、特に、キャップ1の側壁12に接触しないように、第1の当接面22aの直径D22aよりも小さい直径D23を有することができる。
【0071】
さらに、第2の溝24の底部は、キャップ1の側壁12に接触しないように、特に、第2の当接面22bの直径D22bよりも小さい直径D24を有する。
【0072】
中間部分25の外面は、中間部分25の外面がキャップ1の側壁12に接触しないように、特に、第1の当接面22aの直径D22a及び/又は第2の当接面22bの直径D22bよりも小さい直径D25を有することができる。
【0073】
図3および図4を参照すると、切断装置は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、以下の式で定義される状況の少なくとも1つが満たされるように実現され得る。
(D22-D25)/2 > NxS25
ここで、D22=D22a及び/又はD22=D22bであり、N=2、またはN=3、またはN=4、またはN=5、またはN=6、またはN>2、またはN>3、またはN>4、または3<N<7、または4<N<6である。
【0074】
このような状況によれば、切断手段51がキャップ1の側壁12を過度に変形させることを防止できることが判明した。
【0075】
換言すれば、前述の状況において、第1の当接面22aの半径D22a/2、及び/又は第2の当接面22bの半径D22b/2と、中間部分25の半径D25/2との間の差は、Nを乗じた第3の距離S25よりも大きいことが判明し、ここで、特に、N>2であり、2倍よりも大きく、3倍よりも大きく、4倍よりも大きく、または5倍よりも大きく、または前述の範囲内に入るNの非整数値よりも大きい。図に示す具体例では、直径D22aとD22bは互いに等しいことが分かる。
【0076】
図4の変形実施形態を参照すると、第1の溝23の断面寸法は、L23×H23=0.8mm×0.5mmであってもよく、この場合、第1の当接面22aと第1の溝23の底面との間の距離L23は0.8mmに等しく、第1の溝23の底面は、0.5mmの高さH23だけ垂直に延びる。第2の溝24の断面寸法は、L24×H24=0.8mm×0.5mmであってもよく、この場合、第2の当接面22bと第2の溝24の底面との間の距離L24は0.8mmに等しく、第2の溝24の底面は0.5mmの高さH24だけ垂直に延びる。あるいは、溝は、スピンドル2の中間部分25に対して非対称に配置されてもよい。言い換えれば、溝23、24は、溝23、24それぞれが異なる断面寸法を有していてもよい。特に、第2の溝24の少なくとも1つの寸法、特に高さH24’は、第1の溝23の対応する寸法よりも小さくてもよい。図8aに示すさらなる実施形態を参照すると、第2の溝24の断面寸法は、L24×H24’=0.8mm×0.3mmであってもよく、すなわち、第2の溝24の底部の垂直方向の高さH24’は、第1の溝23の底部の高さH23よりも低くてもよい。あるいは、第1の溝23において、少なくとも1つの寸法、特に高さH23’が、第2の溝24の対応する寸法よりも低くてもよい。図8bに示すさらなる実施形態を参照すると、第1の溝23の断面寸法は、L23×H23’=0.8mm×0.3mmであってもよく、すなわち、第1の溝23の底部の垂直方向の高さH23’は、第2の溝24の底部の高さH24よりも低くてもよい。溝23、24の非対称配置を提供するというこの解決策は、説明した実施形態のいずれにも適用することができる。
【0077】
図示しないさらなる変形実施形態では、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、少なくとも1つの単一の溝、特に第1の溝または第2の溝または追加の円周方向溝が、上述の刃に加えて、1つまたは複数の追加の水平刃も少なくとも部分的に受けるように、1つまたは複数の追加の水平刃のところに配置されることが提供され得る。
【0078】
第1の実施形態によるスピンドル2の係合部21において、中間部25は、第1の溝23の底部及び第2の溝24の底部から径方向に突出しており、ここで、「径方向」とは、回転軸線Rに関するものとして意図されている。
【0079】
参照番号2’で示されるスピンドルの第2の実施形態(図9図10図11に示されている)では、受け中空部23、24、25、26は、単一の溝26を含む。
【0080】
スピンドル2’に設けられた単一の溝26は、特に、第1の刃41、第2の刃42および切断手段51を少なくとも部分的に受けるように構成されている。
【0081】
図11の具体的な実施形態では、単一の溝26は、円筒形状であり、第1の当接面22aと第2の当接面22bとの間に高さH26だけ垂直に延びている。ここで図11を参照すると、単一の溝26の底部は、特に、第1の当接面22aの直径D22a及び/又は第2の当接面22bの直径D22bよりも小さい直径D26を有することができ、これにより、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、単一の溝26の底部がキャップ1の側壁12に接触しない。単一の溝26は、特に、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、切断デバイス4の切断エッジを少なくとも部分的に収容するために配置される。第2の実施形態によるスピンドル2’によって提供される構成は、切断デバイス4の切断エッジの前進、特に切断手段51の切断エッジの回転軸Rに向けた前進を可能にする。
【0082】
第2の実施形態によるスピンドル2’は、キャップ1を切断ゾーン40に送るために前進経路に沿って移動可能であり、その回転軸線Rの周りに回転可能である。第2の実施形態によるスピンドル2’は、回転軸線Rの周りに回転可能であり、キャップ1の内側部分に係合するように構成された係合部21を含んでおり、スピンドル2’が切断ゾーン40に到達すると、キャップ1は、切断を行うために切断デバイス4上を転動する。第2の実施形態によるスピンドル2’の係合部21は、特に、円周方向であり、キャップ1の側壁12の内側に接触するように配置された少なくとも1つの係合面22a、22bを含む。第2の実施形態によるスピンドル2’の係合部21は、特に、円周方向であり、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の刃41が、単一の溝26の底部と第1の刃41の切断エッジとの間の接触を回避するように、単一の溝26の底部と第1の刃41の切断エッジとの間にさらなる第1の距離S23’を保って、単一の溝26内に少なくとも部分的に受け入れられるように構成された単一の溝26を含む。さらに、単一の溝26は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、単一の溝26の底部と第2の刃42の切断エッジとの接触を回避するように、単一の溝26の底部と第2の刃42の切断エッジとの間にさらなる第2の距離S24’を保って、第2の刃が単一の溝26内に少なくとも部分的に受け入れられるように構成されている。さらに、単一の溝26は、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、切断手段51が、単一の溝26の底面と切断手段51との接触を回避するように、単一の溝26の底面と切断手段51との間にさらなる第3の距離S25’を保って当該単一の溝26に対向するように構成されている。
【0083】
換言すれば、第2の実施形態によるスピンドル2’は、中間部分25の外面の直径D25が、第1の溝23の底部の直径D23及び第2の溝24の底部の直径D24の両方に等しく、したがって単一の溝26を作る第1の実施形態によるスピンドル2と同等である。同様に、第1の溝23の底面と第1の刃41の切断エッジとの間の第1の距離S23、第2の溝24の底面と第2の刃42の切断エッジとの間の第2の距離S24、中間部分25の外面と切断手段51との間の第3の距離S25は、それぞれ、さらなる第1の距離S23’、さらなる第2の距離S24’、およびさらなる第3の距離S25’に近い。
【0084】
第2の実施形態によるスピンドル2’において、さらなる第1の距離S23’、さらなる第2の距離S24’及びさらなる第3の距離S25’は、等しくすることができる。この状況では、第1の刃41の切断エッジ、第2の刃42の切断エッジ、及び切断手段51の切断エッジは、垂直に整列され、単一の溝26から同じ間隔をあけて配置される。
【0085】
切断装置は、特に、切断デバイス4の全体としての位置を変化させるように構成された調整手段、及び/又は、切断デバイス4の1つまたは複数の部分の位置を互いに独立して変化させるように構成された調整手段を含んでもよい。このようにして、特に、これらの刃が磨耗した場合、特に、もはやキャップ1の厚さを完全に貫通させることができないほど磨耗した場合に、刃をキャップの前進経路の近くに移動させることによって切断デバイス4を調整することが可能である。
【0086】
このような調整は、各刃に対して独立した方法で行うことができるが、これは、これらの刃は、例えば、異なる厚さに応じてキャップを切断するため、異なる摩耗挙動を受ける可能性があるからである。調整手段は、特に、以下に説明するように、第1の調整手段、第2の調整手段および第3の調整手段を含んでもよい。
【0087】
切断装置は、特に、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、第1の距離S23、第2の距離S24及び第3の距離S25が、切断デバイス4の切断エッジの摩耗を補償するように、同じ量だけ変化するように、切断デバイス4を前進経路に近づける及び/又は前進経路から遠ざけることによって、前進経路に対して横方向、特に水平面内である方向に沿って切断デバイス4の位置を変化させるように構成された第1の調整手段を含んでもよい。
【0088】
切断装置は、特に、前進経路に対して横方向である方向に沿って、切断手段51の位置とは独立して、第1の刃41及び第2の刃42の位置を変化させるように構成された第2の調整手段を含んでもよく、第1の刃41及び第2の刃42から成るアセンブリを前進経路に近づける及び/又は前進経路から遠ざけることによって、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の刃41及び第2の刃42の切断エッジの摩耗を補償するように、第1の距離S23及び第2の距離S24が追加的に同じ量だけ調整される。
【0089】
さらに、第2の調整手段は、第1の刃41と第2の刃42との間の相互位置を、前進経路に対して横方向である方向に沿って独立した態様で変化させるように構成されてもよく、これにより、キャップ1が切断デバイス4上を転動するとき、第1の距離S23は、第2の距離S24とは独立して調節され、その逆もまた同様であり、これにより、第1の刃41と第2の水平刃42との間の差別化された摩耗挙動を補償することができる。
【0090】
切断装置は、特に、キャップ1が切断デバイス4上を転動するときに、第3の距離S25が切断手段51の摩耗を補償するように調整されるように、切断手段51を前進経路に近づけ、及び/又は前進経路から遠ざけることによって、前進経路に対して横方向である方向に沿って、第1の刃41及び第2の刃42に対する切断手段51の位置を独立して変化させるように構成された第3の調整手段を含んでもよい。
【0091】
調整手段は、特に、1つまたは複数のマイクロメトリックねじを含んでもよく、マイクロメトリックねじの回転が、切断デバイス4の1つまたは複数の刃の変位、特に直線変位に関連するように構成される。第1の調整手段は、特に、1つまたは複数のマイクロメトリックねじを含んでもよい。第2の調整手段は、特に、1つまたは複数のマイクロメトリックねじを含んでもよい。第3の調整手段は、特に、1つまたは複数のマイクロメトリックねじを含んでもよい。
【0092】
切断装置の機能は、特に、キャップを切断するための切断方法を実施し、この切断方法は、特に、キャップ1を、切断デバイス4が配置された切断ゾーン40まで前進経路に沿って送るステップを含むことができる。
【0093】
切断方法は、特に、キャップ1をスピンドル2の係合部21に係合させるステップを含むことができる。
【0094】
切断方法は、特に、キャップ1を切断デバイス4上で転動させるステップを含むことができる。
【0095】
切断方法は、特に、キャップの転動中に、第1の刃41によってキャップ1に1つ以上の円周方向の切断を行うステップと、第2の刃42によってキャップ1に1つ以上の円周方向の切断を行うステップと、第1の刃41と第2の刃42との間に配置された切断手段によってキャップ1に1つ以上の垂直方向及び/又は斜め方向の切断を行うステップとを含むことができる。
【0096】
キャップが転動するとき、第1の刃41は、係合部21に得られた第1の円周方向溝23によって画定された空洞内に少なくとも部分的に受けられ、第1の溝23の底部と第1の刃41の切断エッジとの間の第1の距離S23を保ち、底部と切断エッジとの間の接触(およびその結果生じる摩耗効果)を回避する。
【0097】
さらに、キャップが転動すると、第2の刃42は、係合部21に得られた第2の円周方向溝24によって画定された空洞内に少なくとも部分的に受けられ、第2の溝24の底部と第2の刃42の切断エッジとの間の第2の距離S24を保ち、底部と第2の刃42の切断エッジとの間の接触(およびその結果生じる摩耗効果)を回避する。
【0098】
キャップが転動する際、切断手段51は、第1の溝23と第2の溝24との間に配置された係合部21の周方向中間部25に対向し、中間部25の外表面と切断手段51との間の第3の距離S25を保ち、外表面と切断手段との間の接触(およびその結果生じる摩耗効果)を回避する。
【0099】
複数のナイフまたは刃の位置を独立に調整するための手段を使用することにより、単一のナイフまたは刃の貫通を独立した方法で調整することができ、単一のナイフまたは刃の摩耗挙動を効果的に補正することができ、特に、複数の刃が、キャップの厚さが異なる、異なる角度の広がりを有する領域でキャップを切断する、テザー型のキャップを製造するのに適したこの種の装置では、すべての刃について差別化された調整が特に有利であることが判明する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
【国際調査報告】