(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】積み重ねたネストの山(pile)の信頼性の高い位置合わせを保証する統合されたスタッキング機能を備えたプランジャーストッパの梱包用ネスト
(51)【国際特許分類】
A61M 5/00 20060101AFI20240126BHJP
【FI】
A61M5/00 514
A61M5/00 518
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545196
(86)(22)【出願日】2022-01-26
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 EP2022051748
(87)【国際公開番号】W WO2022161999
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310021434
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギルダス エスノー
(72)【発明者】
【氏名】ローレン ジャキエ
(72)【発明者】
【氏名】フェルディナンド ラヴィーニュ
(72)【発明者】
【氏名】クレモンティーヌ ル ロッホ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス マギリ
(72)【発明者】
【氏名】セドリック リヴィエ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066FF05
4C066LL22
4C066NN04
(57)【要約】
上面(19、31)、底面(21、39)、およびその中に複数の医療機器コンポーネントを保管するための複数のレセプタクル(18、36、37)を含む、医療機器コンポーネントを保管するためのネスト(10、30)。複数のレセプタクル(18、36、37)のそれぞれは、ネスト(10、30)の底面(21、39)から下方に延びる側壁部分を含み得る。さらに、複数のリング形状の突起(22、38)は、ネスト(10、30)の上面(19、31)から上方に延在し、複数のレセプタクル(18、36、37)の少なくともいくつかを取り囲むように提供され得る。複数のリング状突起(22、38)は、複数のネスト(10、30)が互いに垂直に積み重ねられているときに、複数のレセプタクル(18、37)の対応する1つの底部を受け入れるようにサイズ設定されて構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器コンポーネントの格納のためのネスト(10、30)であって、
上面(19、31)と、
底面(21、39)と、
複数の医療機器コンポーネントを格納するための複数のレセプタクル(18、36、37)であって、前記複数のレセプタクル(18、36、37)のそれぞれが、前記ネスト(10、30)の前記底面(21、39)から下方に延びる側壁部分を含む、前記複数のレセプタクル(18、36、37)と、
前記ネスト(10、30)の前記上面(19、31)から上方に延び、前記複数のレセプタクル(18、36、37)の少なくともいくつかを取り囲む複数のリング形状の突起(22、38)と、
を備え、
前記複数のリング形状の突起(22、38)のそれぞれは、複数のネスト(10、30)が互いに対して垂直に積み重ねられているときに、前記複数のレセプタクル(18、37)の対応する1つの底部を受け入れるようにサイズ設定されて構成され、前記複数のレセプタクル(37)の第1のセットの前記側壁部分(41)は、前記複数のレセプタクル(36)の第2のセットの前記側壁部分(40)よりも、前記ネスト(30)の前記底面(39)からさらに下方に延びることを特徴とするネスト(10、30)。
【請求項2】
前記リング形状の突起(22)は、前記複数のレセプタクル(18)のそれぞれを取り囲む、請求項1に記載のネスト(10)。
【請求項3】
前記リング形状の突起(38)が、前記複数のレセプタクル(36、37)のすべてよりも少なく取り囲む、請求項1または2に記載のネスト(10)。
【請求項4】
前記複数のレセプタクル(18、36、37)は、実質的に円錐台形である、請求項1から3のいずれか1項に記載のネスト(10、30)。
【請求項5】
前記レセプタクル(18、37)のそれぞれの上部開口部(24)を取り囲むレッジ部分(26、44)をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のネスト(10、30)。
【請求項6】
前記レッジ部分(26、44)は、前記複数のレセプタクル(18、37)のそれぞれの1つの底面(28、43)を支持するようなサイズである、請求項5に記載のネスト(10、30)。
【請求項7】
各レッジ部分(26、44)の幅が約1.5mmである、請求項5または6に記載のネスト(10、30)。
【請求項8】
前記ネスト(10、30)の前記上面(19、31)の上に延びる前記複数のリング形状の突起(22、38)のそれぞれの高さが1.0~2.0mmである、請求項1から7のいずれか1項に記載のネスト(10、30)。
【請求項9】
前記リング形状の突起(22、38)のそれぞれの上面(23)が丸みを帯びているか、または面取りされている、請求項1から8のいずれか1項に記載のネスト(10、30)。
【請求項10】
前記複数のレセプタクル(36)の第2のセットの前記側壁部分(40)よりも前記ネスト(30)の前記底面(39)からさらに下方に延びる前記側壁部分(41)を有する前記複数のレセプタクル(37)のそれぞれが、前記複数のリング形状の突起(38)のうちの1つによって囲まれている、請求項1から9のいずれかに記載のネスト(10、30)。
【請求項11】
その中に形成された少なくとも1つのフィンガ開口部(16、34)をさらに備える、請求項1から10のいずれか1項に記載のネスト(10、30)。
【請求項12】
各フィンガ開口部(16、34)の周りに少なくとも部分的に延在し、前記ネスト(10、30)の前記底面(21、39)から延在するフランジ(17、35)をさらに備える、請求項11に記載のネスト(10、30)。
【請求項13】
前記複数のレセプタクル(18、36、37)は、100~160個のレセプタクル(18、36、37)を備える、請求項1~12のいずれか1項に記載のネスト(10)。
【請求項14】
前記ネスト(10)がポリプロピレンで形成されている、請求項1~13のいずれか1項に記載のネスト(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、例えば、注射器などの医療デバイスに使用されるプランジャーストッパのパッケージングのためのネスト構成に関する。より具体的には、本開示は、互いの上に垂直に配置されたネストの山(またはスタック)の信頼性の高い位置合わせを確実にするために、様々な統合された積み重ね機能を利用するネスト配置に関する。
【0002】
本出願は、2021年1月26日に出願された「A Nest for the Packaging of Plunger Stoppers with Integrated Stacking Features Ensuring a Reliable Alignment of a Pile of Nests」と題された欧州優先出願EP第21305099.0号の優先権を主張し、その全体の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
当技術分野で知られているように、薬剤、薬物、またはワクチンの送達または保管のための移送または保管デバイス(例えば、注射器など)は、プランジャーロッドを介して物質をデバイスに引き込む(またはデバイスから物質を排出する)ために、概して管状の注射器バレルの内面と接触するプランジャーストッパを利用する。
【0004】
現在、多くのそのようなデバイスは、自動充填機を使用して充填および組み立てられる。このような機械は、生産性と精度を向上させるだけでなく、実質的に殺菌した無菌の充填環境を提供する。デバイスの様々な構成要素(例えば、プランジャーストッパ、シリンジバレルなど)は、少なくともある程度のレベルの自動組立を可能にするために、充填機内に別々に設けられる。
【0005】
典型的には、複数のプランジャーストッパは、組み立て中に充填機によってアクセスされるバッグまたはネスト(バッグ内に入って提供される)に設けられる。逆に、注射器バレルは、一般に、バレルを保持するためにその中に形成された多数の「煙突」を有するネストに包装され、各ネストは、充填機に導入されたときにタブ内に保持されるように構成される。
【0006】
注射器バレル用の現在のネストは、タブと共に使用するように特別に設計されているが、プランジャーストッパを保持するように設計された現在のネストは、特定のタブプロファイルで使用するように構成されておらず、注射器バレルに使用されるタブ内にしっかりと収まることもない。一部の自動充填機では、プランジャーストッパのネストを保持するためのタブがないため、問題はない。しかしながら、他の、より最近設計された充填装置(例えば、Vanrx Pharmasystems Inc.のVanrx SA25ロボット無菌充填作業セルなど)では、ネストおよびタブの両方に梱包された構成要素のみが取り扱われることが可能である。
【0007】
さらに、上述したように、プランジャーストッパのための現在利用可能なネストは、既存のタブ設計内に保持されるように設計されておらず、一貫して積み重ね可能であるプランジャーストッパのためにそれらのネストが構成されていない。したがって、プランジャーストッパに関連して既存のネストおよびタブを一緒に利用しようとすると、組み合わせは、重ねられたときに、タブ内および/または上または下のネストに対する信頼できない位置決めおよび望ましくないネストの移動をもたらす可能性があり、これは、充填装置内のネストのロボット処理にとって問題となるであろう。文書DE2017103606U1、WO2010062602A1、WO2018020505A1、US2017259948A1およびEP2436408A1は、容器用包装に関する。
【発明の概要】
【0008】
上記を考慮すると、プランジャーストッパのために特別に設計されたネスト、ならびにタブの内側または外側のいずれかに垂直に積み重ねられたときにネストの一貫した安全な整列を確実にするように設計されたネストが必要である。
【0009】
本開示の実施形態は、医療機器コンポーネントの保管のためのネストに関する。ネストは、上面、底面、およびその中に複数の医療機器コンポーネントを保管するための複数のレセプタクルを含み得る。複数のレセプタクルのそれぞれは、ネストの底面から下方に延びる側壁部分を含む。ネストはまた、ネストの上面から上方に延び、複数のレセプタクルの少なくともいくつかを取り囲む複数のリング形状の突起を含み得る。複数のリング形状の突起のそれぞれは、複数のネストが互いに垂直に積み重ねられているときに、複数のレセプタクルの対応するレセプタクルの底部を受け入れるようにサイズ設定され、構成され得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、リング形状の突起は、複数のレセプタクルのそれぞれを取り囲んでもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、リング形状の突起は、複数のレセプタクルのすべてよりも少ない数のレセプタクルを取り囲む。
【0012】
いくつかの実施形態では、複数のレセプタクルは、実質的に円錐台形である。
【0013】
いくつかの実施形態では、ネストは、レセプタクルのそれぞれの上部開口部を取り囲む棚(ledge)部分をさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、レッジ部分は、複数のレセプタクルのそれぞれの1つの底面を支持するようにサイズ設定される。
【0015】
いくつかの実施形態では、各レッジ部分の幅は、約1.5mmである。
【0016】
いくつかの実施形態では、ネストの上面の上に延びる複数のリング状の突起のそれぞれの高さは、1.0~2.0mmである。
【0017】
いくつかの実施形態では、リング状の突起のそれぞれの上面(23)は、丸みを帯びているか、または面取りされている。
【0018】
いくつかの実施形態では、複数のレセプタクルの第1のセットの側壁部分は、複数のレセプタクルの第2のセットの側壁部分よりも、ネストの底面からさらに下方に延在する。
【0019】
いくつかの実施形態では、複数のレセプタクルの第2のセットの側壁部分よりもネストの底面からさらに下方に延びる側壁部分を有する複数のレセプタクルの各々は、複数のリング形状の突起のうちの1つによって囲まれる。
【0020】
いくつかの実施形態では、ネストは、その中に形成された少なくとも1つの指(finger)開口部をさらに含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、ネストは、各フィンガ開口部の周りに少なくとも部分的に延在し、ネストの底面から延びるフランジをさらに含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、複数のレセプタクルは、100~160個のレセプタクルを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、ネストは、ポリプロピレンで形成される。
【0024】
本開示のさらなる詳細および利点は、添付の図面と併せて読まれる以下の詳細な説明から理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本開示の態様による、プランジャーストッパの保管のためのネストの上面等角図である。
【
図4】
図4は、
図1のネストのストッパーレセプタクルの断面側面図である。
【
図5】
図5は、本開示の別の態様による、プランジャーストッパの保管のためのネストの上面等角図である。
【
図9】
図9は、本開示の別の態様による、プランジャーストッパの保管のためのネストの上面等角図である。
【
図13A】
図13Aは、本開示の別の態様による、それぞれのネストの積み重ねられたストッパーレセプタクルの断面側面図である。
【
図13B】
図13Bは、本開示の別の態様による、ストッパーレセプタクルおよびネストの部分上等角図である。
【
図13C】
図13Cは、本開示の別の態様による、ストッパーレセプタクルを取り囲むように構成された脚部の上面等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成および使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、および、代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意の、および、全てのそのような修正、変形、等価物、および代替物は、本発明の主旨および範囲の中に入ることが意図されたものである。
【0027】
以下、説明の目的のために、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「最下部」、「横」、「縦」、および、それらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、および、以下の明細書に記載される具体的な装置は、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される側面に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的なものであるとしてみなされるべきではない。
【0028】
図1および
図2を参照すると、本開示の一態様によるネスト10が示される。各ネスト10は、自動充填機のロボット部品(components)による正確な取り扱いを可能にするために、プランジャーストッパおよびネストの両方の所望の位置決めおよび位置合わせを提供する方法で、複数のプランジャーストッパ(図示せず)を格納するように構成される。図示されないが、複数のネスト10は、以下でさらに詳細に説明されるように、ネスト10が互いの上に垂直に積み重ね可能であるように構成された、タブまたは他の保持構成内に取り外し可能に保持されることが可能である。典型的には、2から10個のネストを互いに積み重ねることができる。例えば、少なくとも2つのネストが互いに積み重ねられている。さらに、本開示に記載のネストは、プランジャーストッパとの使用に限定されず、例えば、針カバー、先端キャップ、または任意の他の医療用部品などの他の要素および/またはデバイスと共に利用され得ることを理解されたい。
【0029】
具体的には、各ネスト10は、その中に形成された複数のストッパーレセプタクル18を含む。ストッパーレセプタクル18は、実質的に円錐台形の「煙突(chimneys)」として形成され得、それぞれは、自律充填機の構成部品によるアクセスおよび取り外しのためにプランジャーストッパを保持することができる。
図4を参照すると、各ストッパーレセプタクル18は、ネスト10の上面19に形成された上部開口部24を含み、ストッパーレセプタクル18の「煙突」は、ネスト10の底面21の下に延びる実質的に円錐台形の壁部分20によって形成される。各ストッパーレセプタクル18の直径およびサイズは、特定の充填動作中に利用されるストッパのタイプに基づいて変化し得る。一実施形態では、ネスト10は、例えば、1mLの注射器で使用するためのサイズの160個のストッパを保持するように構成され得る。しかしながら、ネスト10は、より多くまたはより少ないストッパ、ならびに異なるサイズのストッパを保持するように構成され得ることを理解されたい。例えば、別の実施形態によるネストは、2.25mLシリンジで使用するためのサイズの100個のストッパを保持するように構成され得る。したがって、いくつかの実施形態では、ストッパーレセプタクル18の全体の数および位置は、
図1および2に示されるものと比較して変化し得る。さらに、図示されていないが、1つまたは複数のリブは、ネスト10の底面21に対してストッパーレセプタクル18のさらなる補強を提供するように、円錐台形壁部分20の少なくとも一部に沿って延在し得ることを理解されたい。
【0030】
ネスト10は、一対の長い側面12および一対の短い側面14を含む。しかしながら、代替の実施形態では、ネスト10の側面は、長さおよび/または平行である必要はなく、代わりに、例えば、等しい、非平行などであり得ることを理解されたい。各ネスト10の一般的な寸法(すなわち、長さ、幅、および高さ)は、利用されている特定の保持タブまたは自動充填機に基づいて適合され得る。
【0031】
図1および2に示されるように、長い側面12はそれぞれ、その上に形成されたフィンガ開口部16を含み得、各フィンガ開口部16は、例えば、タブまたは他の保持配置への(またはそれからの)ネスト10の簡略化された手動装填(および/または取り外し)を可能にするように設計される。いくつかの実施形態では、フランジ17は、各フィンガ開口部16を少なくとも部分的に取り囲み、ネスト10の底面21から延在してもよく、それによって、ユーザに、ネスト10を把持するためのより大きな表面積を提供する。2つのフィンガ開口部16は、
図1および
図2の対向する長い側面12に示されているが、ネスト10は、長い側面12または短い側面14のいずれかに、より多くまたはより少ないフィンガ開口部を含み得ることを理解されたい。さらに、いくつかの実施形態では、フィンガ開口部16は、完全に省略されてもよい。
【0032】
図1~4を参照すると、ネスト10の各ストッパーレセプタクル18は、上部開口部24の周りに実質的に形成され、上面19の上に延びるリング形状の突起22をさらに含む。以下でさらに詳細に説明されるように、リング形状の突起22は、それらが互いに積み重ねられている場合に、ネスト10の相対的な整列を補助するように構成され、一方で、ネスト10の互いに対する限られた横方向の移動(または「遊び」)をさらに提供する。リング形状の突起22は、ネスト10に加えられる最小限の横方向の力による積み重ねられたネスト10の移動に抵抗するようにサイズ設定され、構成されるが、必要に応じてネスト10の垂直方向の分離を依然として可能にする。
【0033】
図1~4に示される実施形態では、リング形状の突起22は、ネスト10の各ストッパーレセプタクル18の周りに設けられる。しかしながら、代替の実施形態では、リング形状の突起22は、すべてのストッパーレセプタクル18よりも少ない数の周りに設けられ得ることを理解されたい。さらに、リング状の突起22は、ストッパーレセプタクル18の周りに360°完全に延びるように示されているが、突起はストッパーレセプタクル18の周りに完全に延びる必要はないことを理解されたい。すなわち、いくつかの実施形態では、突起22は、ストッパーレセプタクル18の周りに360°未満の突出面が設けられるように、上部開口部24を取り囲む1つまたは複数の位置で破損し得る。
【0034】
図4を参照すると、本開示の態様によるストッパーレセプタクル18の断面図が示される。上述したように、リング状の突起22は、ストッパーレセプタクル18の上部開口部24を取り囲み、一方、円錐台形の壁部分20は、底面21の下に延びる。一実施形態では、上部開口部24は、例えば、6~9mmの直径Kを有し得、上部開口部24の直径(およびストッパーレセプタクル18の全体的なサイズ)は、そこに格納されるストッパのサイズに依存する。下部開口部25は、ストッパーレセプタクル18の底部に形成され得、下部開口部25は、ストッパーレセプタクル18の底面28によって結合される。一実施形態では、下部開口部25は、直径Mを有してもよく、直径Mは、上部開口部24の直径Kに実質的に等しい(例えば、6~9mmの間)。したがって、上部開口部24は、下部開口部25と実質的に同じ直径を有するように構成され、それによって、ストッパが上部開口部24を介してストッパーレセプタクル18に挿入されることを可能にする一方で、ストッパが下部開口部25を介してストッパーレセプタクル18から取り外されることも可能にすることを理解されたい。ストッパーレセプタクル18は、その最大内径Nが上部開口部24の直径Kおよび下部開口部25の直径Mの両方よりも大きくなるように内部的に形成され得る。このようにして、変形可能なストッパ(図示せず)は、上部開口部24および下部開口部25の両方を通して力で押され得るが、ストッパーレセプタクル18内に保管するために拡張し得る。
【0035】
ストッパーレセプタクル18はまた、上部開口部24を取り囲むレッジ部分26を含んでもよい。レッジ部分26は、環状の形態で、1つまたは複数のネスト10が互いに垂直に積み重ねられているときに、別個のネスト10のストッパーレセプタクル18の底面28がその上に載ることのできる、実質的に平坦な支持面を提供する。リング状の突起22が存在する場合、レッジ部分26は、リング状の突起22の内側に配置され得る。一実施形態では、レッジ部分26の幅は、例えば、約1.5mmであってもよく、それによって、隣接するストッパーレセプタクル18の底面28に適切な支持面を提供する一方で、隣接するストッパーレセプタクル18の制限された横方向の動き(すなわち、「遊び」)を提供し、これは、積み重ねられたネスト10を互いから選択的に分離することを可能にする。レッジ部分26の幅は、ストッパーレセプタクル18のサイズ、ストッパーレセプタクル18の数などに基づいて変化し得ることを理解されたい。さらに、ストッパーレセプタクル18は、レッジ部分26と円錐台形壁部分20との間に面取りされた縁部27を含み得る。この面取りされた縁部27は、上部開口部24の直径Kよりも大きい外径Jを有し得、それによって、ストッパ(図示せず)のストッパーレセプタクル18への挿入を容易にする。
【0036】
さらに
図4を参照すると、リング形状の突起22は、ネスト10の上面19の上に延びるように構成され、ネストの垂直なスタックに最小限の横方向の力を加えたときに、隣接して積み重ねられたネストの簡単な移動を実質的に防ぐ。例えば、一実施形態では、リング形状の突起22は、上部23からレッジ部分26まで約1.5mmの深さDで延在してもよく、ネスト10の上部23から上面19まで約1.0mmの高さdで延在してもよい。このようにして、リング形状の突起22の深さ/高さは、隣接して積み重ねられたネストの容易な脱落を防止するのに十分であり、同時に、例えば、材料特性、全体のネストの長さおよび幅、輸送中の振動などによるネストの自然な変形および垂直移動の両方を吸収する。さらに、いくつかの実施形態では、複数のネストが互いに積み重ねられたときに、隣接するストッパーレセプタクル18の円滑な挿入を可能にするように、リング形状の突起の上部23は、丸みを帯びていても面取りされていてもよい。
【0037】
各ネスト10は、任意の適切な材料から、および任意の適切な方法を介して形成され得る。例えば、ネスト10は、例えば、プラスチック、ポリマー(例えば、ポリプロピレン)、金属などから形成され得、例えば、成形、スタンピング、押出、溶接などによって形成され得る。さらに、ネスト10は、単一の部品として、または一緒に結合された複数の部品として形成され得る。複数のパーツで形成されている場合、各パーツを形成する材料は同じであっても異なっていてもよい。
次に、
図5~8を参照すると、本開示の別の態様によるネスト30が示されている。
図1~4に関して上述したネスト10と同様に、ネスト30は、自動充填機のロボット構成要素による正確な取り扱いを可能にするために、プランジャーストッパおよびネスト(複数可)の両方の所望の位置決めおよび位置合わせを提供する方法で、複数のプランジャーストッパ(図示せず)を格納するように構成される。各ネスト30は、以下でさらに詳細に説明されるように、別のネスト30上に垂直に積み重ね可能であるように構成される。
【0038】
ネスト30は、その中に形成された複数のストッパーレセプタクル36、37を含む。
図1~
図4に関して上述したストッパーレセプタクル18が均一なサイズであるのとは異なり、ストッパーレセプタクル36、37はサイズが異なっている。すなわち、ストッパーレセプタクル36はそれぞれ、第1の距離だけネスト30の底面39の下に延在する円錐台形壁部分40によって形成される「煙突」を含む。一方、ストッパーレセプタクル37は、ネスト30の底面39の下に第2の距離だけ延びる円錐台形壁部分41を含み、第2の距離が第1の距離よりわずかに長い。以下に説明するように、ストッパーレセプタクル37のサイズのこの変動は、互いに垂直に積み重ねられたときにネスト30の一貫した位置合わせおよび保持を補助する。
【0039】
各ストッパーレセプタクル36、37の直径およびサイズは、特定の充填動作中に利用されるストッパのタイプに基づいて変化し得る。しかしながら、底面39に対する円錐台形壁部分40、41の長さは異なる場合があるが、ストッパーレセプタクル36、37は、サイズが異なるストッパを保持することを意図していないことを理解されたい。一実施形態では、ネスト30は、例えば、1~3mLの注射器で使用するためのサイズの100個のストッパを保持するように構成され得る。しかしながら、ネスト30は、より多くまたはより少ないストッパ、ならびに異なるサイズのストッパを保持するように構成され得ることを理解されたい。したがって、いくつかの実施形態では、ストッパーレセプタクル36、37の全体の数および位置も、
図5~8に示されるものと比較して変化し得る。さらに、図示されていないが、1つまたは複数のリブは、ネスト30の底面39に対してストッパーレセプタクル36、37のさらなる補強を提供するように、円錐台形壁部分40、41の少なくとも一部に沿って延在し得ることを理解されたい。リブの数は、ストッパーレセプタクル36、37の所望の剛性に基づいて決定され得る。
【0040】
ネスト30は、一対の長い側面32および一対の短い側面33を含み得る。しかしながら、代替の実施形態では、ネスト10の側面は、長さが異なっているおよび/または平行である必要はなく、代わりに、例えば、等しい、非平行などであり得ることを理解されたい。各ネスト10の一般的な寸法(すなわち、長さ、幅、および高さ)は、利用されている特定の自動充填機に基づいて適合され得る。
【0041】
図5および
図6に示すように、長い側面32は、それぞれ、その上に形成されたフィンガ開口部34を含むことができ、各フィンガ開口部34は、例えば、タブまたは他の保持配置への(またはそこからの)ネスト30の簡略化された手動装填(および/または除去)を可能にするように設計される。
いくつかの実施形態では、フランジ35は、各フィンガ開口部34を少なくとも部分的に取り囲み、ネスト30の底面39から延在することができ、それにより、ユーザにネスト30を把持するためのより大きな表面積を提供する。2つのフィンガ開口部34は、
図5および
図6の対向する長い側面32に示されているが、ネスト30は、長い側面32または短い側面33のいずれかに、より多くまたはより少ないフィンガ開口部を含み得ることを理解されたい。
さらに、いくつかの実施形態では、フィンガ開口部34は、完全に省略されてもよい。
【0042】
さらに、
図5~8を参照すると、ネスト30の各ストッパーレセプタクル37は、実質的に上部開口部の周りに形成され、ネスト30の上面31の上に延びるリング形状の突起38をさらに含む。
図1~4に関して上述したリング形状の突起22と同様に、リング形状の突起38は、それら(ネスト30)が互いに積み重ねられている場合にネスト30の相対的な整列を補助するように構成され、一方で、ネスト30の互いに対する限られた横方向の動き(または「遊び」)をさらに提供する。しかしながら、
図1~4に示される実施形態とは異なり、リング状の突起38は、ストッパーレセプタクル37の周りにのみ設けられ、ストッパーレセプタクル36の周りには設けられない。したがって、ストッパーレセプタクルの選択されたサブセットのみがリング形状の突起38を備えており、これは、積み重ねられたネストの所望の整列を提供しながら、ネスト30の製造を簡素化し得る。
図5に示される実施形態では、合計12個の分散したリング形状の突起38(したがって、12個のストッパーレセプタクル37)が示される。しかしながら、様々な位置に、より多くのまたはより少ないリング形状の突起38および/またはストッパーレセプタクル37が提供され得ることを理解されたい。リング状突起38の数および位置は、例えば、成形によるネスト30の可能な変形に基づいて適合および/または最適化され得る。例えば、
図5に示されるように、リング形状の突起38は、ネスト30の中央部分、中間部分、およびそれぞれの角に配置される。このようにして、離間したリング形状の突起38は、製造、輸送などの間に変形が生じても、ネストの所望の整列を提供するように配置され得る。
【0043】
さらに、リング状の突起38は、ストッパーレセプタクル37の周りに360°完全に延びるように示されているが、突起はストッパーレセプタクル37の周りに完全に延びる必要はないことを理解されたい。すなわち、いくつかの実施形態では、突起38は、ストッパーレセプタクル37の周りに360°全周未満の突出面が設けられるように、上部開口部を取り囲む1つまたは複数の位置で破断し得る。
【0044】
図8を参照すると、ネスト30の断面図が示される。各ストッパーレセプタクル37は、棚(ledge)部分44をさらに含む。環状の形態のレッジ部分44は、リング形状の突起38の内部に位置し、別個のネスト30のストッパーレセプタクル37の底面43が、1つまたは複数のネスト30が互いに垂直に積み重ねられているときに、支えることができる実質的に平坦な支持面を提供する。一実施形態では、レッジ部分44の幅は、例えば、約1.5mmであってもよく、それによって、隣接するストッパーレセプタクル37の底面43に適切な支持面を提供する一方で、隣接するストッパーレセプタクル37の制限された横方向の動き(すなわち、「遊び」)を提供し、これは、積み重ねられたネスト30を互いから選択的に分離することを可能にする。レッジ部分44の幅は、ストッパーレセプタクル37のサイズ、ストッパーレセプタクル37の数などに基づいて変化し得ることを理解されたい。
【0045】
リング形状の突起38は、ネスト30の上面31の上に延在するように構成され、ネストの垂直なスタックに最小限の横方向の力を加えたときに、隣接して積み重ねられたネストの簡単な移動を実質的に防ぐ。例えば、一実施形態では、リング形状の突起38は、上面31の上に約1.5~2.0mm(好ましくは1.5~1.6mm)の高さAだけ延ばし得る。このようにして、リング形状の突起38の深さ/高さは、隣接して積み重ねられたネストの容易な脱落を防止するのに十分であり、同時に、例えば、材料特性、全体のネストの長さおよび幅などによるネストの自然な変形および垂直移動の両方を吸収する。さらに、いくつかの実施形態では、複数のネストが互いに積み重ねられたときに、隣接するストッパーレセプタクル37の円滑な挿入を可能にするように、リング形状の突起38は、丸みを帯びていても面取りされていてもよい。
【0046】
さらに
図8を参照し、上述したように、ネスト30の底面39の下に延びる円錐台形壁部分41の長さは、底面39の下に延びる円錐台形壁部分40の長さよりもわずかに長い。例えば、円錐台形壁部分40の底面42から円錐台形壁部分41の底面43までの距離Bは、0.5~1mmの間であり得る。この長さの違いにより、隣接して積み重ねられたネスト30のストッパーレセプタクル37は、リング形状の突起38とより容易に位置合わせされ、それによって、ストッパーレセプタクルの全数のサブセットのみを介して垂直に積み重ねられたネスト30間の一貫した位置合わせを提供する。
【0047】
各ネスト30は、任意の適切な材料から、および任意の適切な方法を介して形成され得る。例えば、ネスト30は、例えば、プラスチック、ポリマー(例えば、ポリプロピレン)、金属などから形成され得、例えば、成形、スタンピング、押出、溶接などによって形成され得る。さらに、ネスト30は、単一の部品として、または一緒に結合された複数の部品として形成され得る。複数のパーツで形成されている場合、各パーツを形成する材料は同じであっても異なっていてもよい。
【0048】
さらに、
図5~8は、複数の離間したリング形状の突起38を有するネスト30を示すが、本開示による他の実施形態は、リング形状の突起を完全に省略し得ることを理解されたい。すなわち、別の実施形態によるネストは、異なるサイズを有するストッパーレセプタクル36、37を含み得、ネストは、垂直に積み重ねられたネストの所望のアライメントを提供する(および意図しない移動を防止する)ために、他の態様または特徴(例えば、レッジ部分44、面取り部分など)に依存し得る。
【0049】
次に、
図9~12を参照すると、本開示の別の態様によるネスト50が示されている。上記の
図1~8に関して説明されたネストと同様に、ネスト50は、自動充填機のロボット構成要素による正確な取り扱いを可能にするために、プランジャーストッパおよびネスト(複数可)の両方の所望の位置決めおよび位置合わせを提供する方法で、複数のプランジャーストッパ(図示せず)を格納するように構成される。各ネスト50は、以下でさらに詳細に説明されるように、別のネスト50上に垂直に積み重ね可能であるように構成される。
【0050】
各ネスト50は、その中に形成された複数のストッパーレセプタクル56を含む。ストッパーレセプタクル56は、実質的に円錐台形の「煙突(chimneys)」として形成され得、それぞれは、自律充填機の構成部品によるアクセスおよび取り外しのためにプランジャーストッパを保持することができる。各ストッパーレセプタクル56は、ネスト50の上面51に形成された上部開口部を含み、ストッパーレセプタクル56の「煙突」は、ネスト50の底面59の下に延びる円錐台形壁部分58によって形成される。各ストッパーレセプタクル56の直径およびサイズは、特定の充填動作中に利用されるストッパのタイプに基づいて変化し得る。
【0051】
ネスト50は、一対の長い側面52および一対の短い側面53を含む。しかしながら、代替の実施形態では、ネスト50の側面は、長さが異なっているおよび/または平行である必要はなく、代わりに、例えば、等しい、非平行などであり得ることを理解されたい。各ネスト50の一般的な寸法(すなわち、長さ、幅、および高さ)は、利用されている特定の自動充填機に基づいて適合され得る。
【0052】
図9および
図10に示すように、長い側面52は、それぞれ、その上に形成されたフィンガ開口部54を含むことができ、各フィンガ開口部54は、例えば、タブまたは他の保持配置への(またはそこからの)ネスト50の簡略化された手動装填(および/または除去)を可能にするように設計される。いくつかの実施形態では、フランジ55は、各フィンガ開口部54を少なくとも部分的に取り囲み、ネスト50の底面59から延在することができ、それにより、ユーザにネスト50を把持するためのより大きな表面積を提供する。2つのフィンガ開口部54は、
図9および
図10の対向する長い側面52に示されているが、ネスト50は、長い側面52または短い側面53のいずれかに、より多くまたはより少ないフィンガ開口部を含み得ることを理解されたい。さらに、いくつかの実施形態では、フィンガ開口部54は、完全に省略されてもよい。
【0053】
積み重ねられたネストの整列を提供するためのリング形状の突起の使用とは異なり、ネスト50は、代わりに、各ストッパーレセプタクル56の入口の周りに設けられた平面57に依存する。特に、
図12を参照すると、本開示の態様によるストッパーレセプタクル56の断面図が示される。平面57は、ストッパーレセプタクル56の上部開口部に隣接して、ネスト50の上面51の下に実質的に面取りされた縁面として形成される。平面57は、深さEおよび幅Fを有し得る。一例では、深さEは約0.5mmであり、幅Fは約0.5mmである。しかしながら、平面57は、これらの寸法に限定されず、深さEおよび幅Fは、より大きくても小さくてもよく、必ずしも互いに等しくある必要はないことを理解されたい。
【0054】
平面57は、1つまたは複数のネスト50が互いに対して垂直に積み重ねられているときに、別個のネスト50のストッパーレセプタクル56の底面61がその上に載ることができるはめ込み支持面を提供するように構成される。平面57は、ネストの垂直な積み重ねに最小限の横方向の力を加えたときに、隣接して積み重ねられたネストの簡単な脱落を実質的に防ぎながら、例えば、材料特性、全体的なネストの長さおよび幅などに起因するネストの自然な変形および垂直移動の両方を吸収するようにサイズが決められて構成される。
【0055】
各ネスト50は、任意の適切な材料から、および任意の適切な方法を介して形成され得る。例えば、ネスト50は、例えば、プラスチック、ポリマー(例えば、ポリプロピレン)、金属などから形成され得、例えば、成形、スタンピング、押出、溶接などによって形成され得る。さらに、ネスト50は、単一の部品として、または一緒に結合された複数の部品として形成され得る。複数のパーツで形成されている場合、各パーツを形成する材料は同じであっても異なっていてもよい。
【0056】
ここで
図13A~13Bを参照すると、本開示の別の態様によるネストと共に使用するためのストッパーレセプタクル70が示される。図示されていないが、
図1~12に関して示されるものと同様に、複数のストッパーレセプタクル70が各ネストに存在することを理解されたい。
【0057】
図13Aは、2つのネストが互いに対して垂直に積み重ねられている場合のように、互いの上に積み重ねられた一対のストッパーレセプタクル70を示す。各ストッパーレセプタクル70は、ネスト面73から下方に延びる実質的に円錐台形の側壁部分72を含み、各ストッパーレセプタクル70には、例えば、プランジャーストッパ(図示せず)を受け入れるための開口部76が形成される。
図13Aおよび
図13Bに示されるように、リング形状の突起77は、ネスト面73から上方に延在して開口部76を取り囲み、各リング形状の突起は、上面78を有する。
【0058】
さらに、
図13Aおよび
図13Cに示されるように、脚部アセンブリ75が提供され、脚部アセンブリは、各ストッパーレセプタクル70の円錐台形の側壁部分72の周りに構成される。示される実施形態では、脚部アセンブリ75は、3つの脚部材80、ならびに脚部材80のそれぞれに結合された接続リング83を含む。しかしながら、脚部アセンブリ75は、より多くのまたはより少ない脚部材80を含み得ることを理解されたい。脚部材80は、接続リング83の下に底部ウェル部分82が形成され、接続リング83の下に開放空間を提供するように形成される。さらに、脚部アセンブリ75は、(例えば、成形によって)ストッパーレセプタクル70と一体的に形成されてもよく、または脚部アセンブリ75は、任意の適切な方法によってストッパーレセプタクル70に結合された1つ以上の別個の要素として形成されてもよい。
【0059】
図13Aに見ることができるように、ネスト(したがって、ストッパーレセプタクル70)が互いに対して垂直に積み重ねられるとき、上部ストッパーレセプタクル70の脚部アセンブリ75の底部ウェル部分82は、リング形状の突起77の割合に実質的に一致するように寸法決定され、構成される。したがって、上部ネストのストッパーレセプタクルが下部ネストのストッパーレセプタクル内に支持される
図1~12に関して説明される実施形態とは異なり、
図13A~13Bの実施形態は、上部ネストの脚部材80が下部ネストのリング形状の突起77の周りに配置されるように構成される。いくつかの実施形態では、リング形状の突起77の上面78は、接続リング83の底面に接触してもよい。このようにして、脚部アセンブリ75の下部の内径は、リング形状の突起77の外径と実質的に一致し、それぞれのストッパーレセプタクル70を、積み重ねられたネストが一貫して整列し、最小限の横方向の力によって取り外されないように、互いに対して確実に積み重ねられることを可能にする。
【0060】
ネストおよびネストの配置のいくつかの実施形態が添付の図に示され、本明細書に詳細に説明されているが、他の実施形態は、本発明の範囲および精神から逸脱せずに当業者には明らかであり、容易に作成されるであろう。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態の1つ以上の特徴を、任意の他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができることを企図することを理解されたい。したがって、前述の説明は、制限的というよりも例示的であることを意図している。
【国際調査報告】