IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ズーム ビデオ コミュニケーションズ インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-505050暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法
<>
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図1
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図2
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図3
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図4
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図5
  • 特表-暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20240126BHJP
   H04L 9/08 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N7/15 120
H04L9/08 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545735
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 US2022012240
(87)【国際公開番号】W WO2022164638
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】17/162,400
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520173819
【氏名又は名称】ズーム ビデオ コミュニケーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Zoom Video Communications, Inc.
【住所又は居所原語表記】55 Almaden Blvd., 6th Floor, San Jose, CA 95113 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】クローン,マックス
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164VA13P
5C164VA16P
5C164VA42P
(57)【要約】
1つの開示された例示的な方法は、会議暗号鍵を取得することと、複数の参加者を含む暗号化されたビデオ会議を開始する要求をクライアントデバイスからビデオ会議プロバイダに送信することと、会議暗号鍵を複数の参加者の各参加者に配布することと、を含む。開示された例示的な方法は、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、暗号化された会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に受け入れる要求を受信することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人であるか否かを判定することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に受け入れる要求を拒否することと、をさらに含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議暗号鍵を取得することと、
クライアントデバイスからビデオ会議プロバイダに、暗号化されたビデオ会議を開始する要求を送信することであって、前記暗号化されたビデオ会議が、複数の参加者を含む、送信することと、
前記会議暗号鍵を前記複数の参加者の各参加者に配布することと、
暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、
前記暗号化された会議がロックされるべきであるという前記指示を受信した後に、前記暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れるための要求を受信することと、
前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人であるか否かを判定することと、
前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求を拒否することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記暗号化されたビデオ会議に第2の追加の参加者を受け入れるための要求を受信することと、
前記第2の追加参加者が前記複数の参加者のうちの1人であると判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議に前記第2の追加参加者を受け入れるための前記要求を受け入れることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという前記指示が、ホストの役割として働いている第1の参加者によってトリガされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2の参加者に前記ホストの役割を再割り当てするための要求を受信することと、
前記ホストの役割を前記第2の参加者に再割り当てすることと、をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
受け入れるための前記要求が拒否されたことを示す通知を生成することと、
前記第1の参加者に前記通知を提供することと、をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議を終了することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記暗号化されたビデオ会議が、第1の暗号化されたビデオ会議であり、前記クライアントデバイスから前記ビデオ会議プロバイダに、第2の暗号化されたビデオ会議を開始するための要求を送信することをさらに含み、前記第2の暗号化されたビデオ会議が、前記複数の参加者を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという前記指示を受信したことに応答して、前記ビデオ会議がロックされていることを前記複数の参加者の各参加者に通知することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各参加者に通知することが、前記ビデオ会議が表示されるユーザインターフェースでオーバーレイメッセージを生成することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ビデオ会議プロバイダにより、複数の参加者のための暗号化されたビデオ会議を開始することと、
前記暗号化されたビデオ会議のホストから、前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、
前記暗号化された会議がロックされるべきであるという前記指示を受信した後に、前記暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れるための要求を受信することと、
前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求が拒否されたという通知を受信することと、
前記ビデオ会議への参加要求が拒否されたという指示を前記追加の参加者に送信することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求が拒否されたという通知を受信したことに応答して、
前記前記暗号化されたビデオ会議を終了することと、
前記複数の参加者を含む前記暗号化されたビデオ会議を再開することと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
非一時的コンピュータ可読媒体と、
通信インターフェースと、
前記非一時的コンピュータ可読媒体および前記通信インターフェースに通信可能に結合されたプロセッサと、を備え、前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、
会議暗号鍵を取得することと、
クライアントデバイスからビデオ会議プロバイダに、複数の参加者を含む暗号化されたビデオ会議を開始するための要求を送信することと、
前記会議暗号鍵を前記複数の参加者の各参加者に配布することと、
前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、
前記暗号化された会議がロックされるべきであるという前記指示を受信した後に、前記暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れるための要求を受信することと、
前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人であるか否かを判定することと、
前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求を拒否することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人であると判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求に応答するために、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記追加の参加者が前記複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、前記暗号化されたビデオ会議を終了するために、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという前記指示が、ホストの役割として働いている第1の参加者によってトリガされる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行して、
第2の参加者に前記ホストの役割を再割り当てするための要求を受信することと、
前記ホストの役割を前記第2の参加者に再割り当てすることと、を行うように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記暗号化されたビデオ会議が、第1の暗号化されたビデオ会議であり、前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行して、前記クライアントデバイスから前記ビデオ会議プロバイダに、第2の暗号化されたビデオ会議を開始する要求を送信するように構成され、前記第2の暗号化されたビデオ会議が、前記複数の参加者を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという前記指示を受信したことに応答して、前記複数の参加者の各参加者に、前記ビデオ会議がロックされていることを通知するために、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
非一時的コンピュータ可読媒体と、
通信インターフェースと、
マイクロフォンと、
画像センサと、
前記非一時的コンピュータ可読媒体、前記通信インターフェース、前記マイクロフォン、および前記画像センサに通信可能に結合されたプロセッサと、を備え、前記プロセッサが、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、
ビデオ会議プロバイダにより、複数の参加者のための暗号化されたビデオ会議を開始することと、
前記暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を前記暗号化されたビデオ会議のホストから受信することと、
前記暗号化された会議がロックされるべきであるという前記指示を受信した後に、前記暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れるための要求を受信することと、
前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求が拒否されたという通知を受信することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記暗号化されたビデオ会議に前記追加の参加者を受け入れるための前記要求が拒否されたという通知を受信したことに応答して、前記非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたさらなるプロセッサ実行可能命令を実行して、
前記暗号化されたビデオ会議を終了することと、
前記複数の参加者を含む前記暗号化されたビデオ会議を再開することと、を行うように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法」と題する、2021年1月29日に出願された米国特許出願第17/162,400号の優先権を主張する。
【0002】
[0002]本出願は、一般に、ビデオ会議をホストし、またはビデオ会議に参加することに関し、より詳細には、暗号化されたビデオ会議をロックするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ビデオ会議は、人々がグループとして集合するための一般的な方法になっているが、同じ物理的位置にいることはない。参加者は、ビデオ会議に招待され、パーソナルコンピュータまたは電話から参加することができ、直接のグループ会議またはイベントの間に行うように、互いに見て聞き、大きく会話することができる。ユーザフレンドリーなビデオ会議ソフトウェアの出現により、全国または世界に分散しているにもかかわらず、チームが協力して作業することが可能になった。それはまた、家族および友人が、互いに物理的に離れているにもかかわらず、より意味のある方法で互いに関わり合うことを可能にした。
【発明の概要】
【0004】
[0004]暗号化されたビデオ会議を安全に記録および検索するためのシステムおよび方法について、様々な例を説明する。1つの例示的な方法は、会議暗号鍵を取得することと、クライアントデバイスからビデオ会議プロバイダに、複数の参加者を含む暗号化されたビデオ会議を開始する要求を送信することと、会議暗号鍵を複数の参加者の各参加者に配布することと、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、暗号化された会議がロックされるべきであるという指示を受信した後、暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れる要求を受信することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人であるか否かを判定することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を受け入れる要求を拒否することと、を含む。
別の例示的な方法は、ビデオ会議プロバイダによって、暗号化されたビデオ会議を開始することを含む。ビデオ会議プロバイダが、複数の参加者のための暗号化されたビデオ会議を開始することにより、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を暗号化されたビデオ会議のホストから受信して記憶することと、暗号化された会議がロックされるべきであるという指示を受信したことに続いて、暗号化されたビデオ会議への追加の参加者を許可する要求を受信することと、暗号化されたビデオ会議への追加の参加者を許可する要求が拒否されたという通知を受信することと、を含む。
【0005】
[0005]1つの例示的なシステムは、非一時的コンピュータ可読媒体と、通信インターフェースと、マイクロフォンと、画像センサと、非一時的コンピュータ可読媒体、通信インターフェース、マイクロフォン、および画像センサに通信可能に結合されたプロセッサと、を含み、プロセッサは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、会議暗号鍵を取得することと、クライアントデバイスからビデオ会議プロバイダに、複数の参加者を含む暗号化されたビデオ会議を開始する要求を送信することと、会議暗号鍵を複数の参加者の各参加者に配布することと、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信した後、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、追加の参加者を許可する要求を受信することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人であるか否かを判定することと、追加の参加者が複数の参加者のうちの1人ではないと判定したことに応答して、暗号化されたビデオ会議に追加の参加者を許可する要求を拒否することと、を行うように構成されている。
【0006】
[0006]別の例示的なシステムは、非一時的コンピュータ可読媒体と、通信インターフェースと、非一時的コンピュータ可読媒体および通信インターフェースに通信可能に結合されたプロセッサと、を含み、プロセッサは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行して、ビデオ会議プロバイダにより、複数の参加者のための暗号化されたビデオ会議を開始することと、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信した後に、暗号化されたビデオ会議のホストから、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信することと、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に受け入れる要求を受信することと、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に受け入れる要求が拒否されたという通知を受信することと、を行うように構成されている。
【0007】
[0007]これらの例示的な例は、本開示の範囲を限定または定義するためではなく、むしろその理解を助けるための例を提供するために言及されている。例示的な例は、さらなる説明を提供する「発明を実施するための形態」で説明される。様々な例によって提供される利点は、本明細書を調べることによってさらに理解され得る。
【0008】
[0008]本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、1つまたは複数の特定の例を示し、例の説明と共に、特定の例の原理および実装を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】暗号化されたビデオ会議をロックするための例示的なシステムを示す。
図2】暗号化されたビデオ会議をロックするための例示的なシステムを示す。
図3】暗号化されたビデオ会議をロックするための例示的なシステムを示す。
図4】暗号化されたビデオ会議をロックする例示的な方法を示す。
図5】暗号化されたビデオ会議をロックする例示的な方法を示す。
図6】本開示による暗号化されたビデオ会議をロックするための任意のシステムまたは方法と共に使用するのに適した例示的なコンピューティングデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0012]本明細書では、暗号化されたビデオ会議を安全に記録および検索するためのシステムおよび方法の文脈で例を説明する。当業者は、以下の説明が例示にすぎず、決して限定することを意図するものではないことを理解するであろう。ここで、添付の図面に示されている例の実施態様を詳細に参照する。同じまたは同様の項目を参照するために、図面および以下の説明を通して同じ参照符号が使用される。
【0011】
[0013]明確にするために、本明細書に記載の例の日常的な特徴のすべてが示され説明されているわけではない。当然のことながら、そのような実際の実装の開発では、アプリケーションおよびビジネス関連の制約の遵守などの開発者の特定の目標を達成するために、実装に固有の多数の決定を行わなければならず、これらの特定の目標は実装ごとに、開発者ごとに異なることが理解されよう。
【0012】
[0014]人々は、家族との連絡を取り続ける、ビジネスを行う、グループまたは組織を管理するなど、多種多様な理由でビデオ会議に参加する。場合によっては、ビデオ会議の参加者は、ビデオ会議のコンテンツを機密に保ち、特定の許可された人員のみが利用できるようにしたい場合がある。これは、ビデオ会議への参加者間でストリーミングされるオーディオおよびビデオを暗号化することによって行うことができ、潜在的な盗聴者がストリーミングされたオーディオおよびビデオにアクセスするのを防止することができる。必要な復号情報がなければ、暗号化されたオーディオおよびビデオにアクセスすることは、非常に計算上困難であり得る。しかしながら、場合によっては、招待されていない参加者は、盗聴するために暗号化された会議に参加しようと試みる場合がある。
【0013】
[0015]そのようなシナリオは、いくつかの理由で望ましくない場合がある。例えば、場合によっては、ホストは、ビデオ会議の参加者を制限し、ビデオ会議に参加しようとする他者を除外したい場合がある。通常、参加予定者が会議に参加しようとすると、ビデオ会議プロバイダは新しい参加者を会議に提示する。しかしながら、ビデオ会議プロバイダのサーバは、現在の参加者によって「信頼できない」可能性があり、これは、サーバおよび参加予定者の出自およびアイデンティティが現在の参加者によって検証可能でない可能性があるか、そうでなければ疑わしい可能性があることを意味する。場合によっては、オーディオまたはビデオは、例えば法律または規制によってビデオ会議プロバイダと共有されない場合がある機密情報を含む場合がある。さらに、参加者自身は、単にビデオ会議プロバイダダまたは未確認の参加者がビデオ会議のコンテンツにアクセスすることを望まない場合がある。
【0014】
[0016]そのような場合、例示的なシステムは、会議のホストが会議を開始して参加者を許可し、次いで会議をロックするオプションを選択することを可能にし、それによって追加の参加者が会議に参加することを禁止する。例示的なシステムは、会議が現在ロックされていることを会議のすべての現在の参加者に通知を提供する。また、追加の参加者は参加することができない。
【0015】
[0017]いくつかの例示的なシステムでは、現在の参加者を会議からドロップすることができる。そのような場合、それらの参加者は、進行中のビデオ会議に再参加することができる。他の例示的なシステムでは、メンバが例えばホストをドロップした場合、会議は終了し、新しい会議が自動的に開始され、次いで参加者は参加することができる。暗号化されたビデオ会議をロックすることにより、意図せずに会議にアクセスしようとしている可能性がある参加者へのアクセス、およびアクセスすべきでない会議に誰かが能動的にアクセスしようとしている場合の両方が防止される。
【0016】
[0018]ビデオ会議プロバイダが暗号化されたビデオ会議を提供し、1人または複数の参加者がそれにアクセスできるようにするために、ホストはエンドツーエンド(「E2E」)暗号化されたビデオ会議を開始する。例えば、ホストは、E2E暗号化を開始するためにユーザインターフェース上のオプションを選択することができる。ホストがE2E会議を開始すると、ホストのクライアントデバイス320は、会議の参加者が使用する暗号鍵(本明細書では「会議鍵」と呼ぶ)を生成する。例示的なシステムでは、暗号鍵は対称鍵である。ホストのクライアントデバイス320は、公開鍵暗号を使用して、会議の参加者に対称鍵を配布することができる。E2E暗号化が有効化されると、ビデオ会議プロバイダ310には対称鍵が提供されず、したがって、オーディオとビデオを中継するだけであり、オーディオとビデオのコンテンツを復号することはできない。
【0017】
[0019]例示的なシステムでは、ホストが会議をロックすると、ホストは会議鍵を参加予定者に提供しなくなる。したがって、参加予定者は、暗号化されたビデオ会議に参加することができず、そのため、暗号化されたオーディオおよびビデオにアクセスすることができない。しかしながら、ホストは、ドロップされた参加者が再受け入れできるようにする。
【0018】
[0020]そのような技術を使用して、ビデオ会議のホストおよび参加者は、それらの通信のためのプライバシーを享受し、望ましくない参加者が暗号化されたビデオ会議へのアクセスを提供されないことを保証することができる。そのような技術は、ある程度の機密性を保証しなければならない金融機関、法律機関、または医療機関において特に有利であり得る。上述したように、これは、様々なプライバシー規制に従うのを助けることができ、または暗号化された記録にアクセスするための他の試みがホスト(またはホストの雇用者などの対応するエンティティ)によって仲介されなければならないことを保証することができる。
【0019】
[0021]この例示的な例は、本明細書で論じられる一般的な主題を読み手に紹介するために与えられており、本開示はこの例に限定されない。以下のセクションでは、暗号化されたビデオ会議を安全に記録および検索するためのシステムおよび方法の様々な追加の非限定的な例および例を説明する。
【0020】
[0022]ここで図1を参照すると、図1は、様々なクライアントデバイスにビデオ会議機能を提供する例示的なシステム100を示している。システム100は、複数の通信ネットワーク120、130に接続されたビデオ会議プロバイダ110を含み、それを介して様々なクライアントデバイス140~180は、ビデオ会議プロバイダ110によってホストされるビデオ会議に参加することができる。例えば、ビデオ会議プロバイダ110は、プライベートネットワーク内のデバイスにビデオ会議サービスを提供するためにプライベートネットワーク内に配置することができ、または、パブリックネットワーク、例えばインターネットに接続することができるため、誰でもアクセスすることができる。いくつかの例は、ビデオ会議プロバイダ110が構成要素を供給して、民間の組織がプライベートな内部ビデオ会議をホストすることを可能にし、またはそのシステムをパブリックネットワークを介してビデオ会議プロバイダ110に接続することを可能にするハイブリッドモデルを提供することさえできる。
【0021】
[0023]システムはまた、任意選択的に、クライアントデバイス140~160のユーザにユーザアイデンティティサービスを提供することができ、ビデオ会議プロバイダ110に対して1人または複数のユーザのユーザアイデンティティを認証することができる、1人または複数のユーザアイデンティティプロバイダ、例えばユーザアイデンティティプロバイダ115を含む。この例では、ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ビデオ会議プロバイダ110とは異なるエンティティによって運営されているが、いくつかの例では、それらは同じエンティティであってもよい。
【0022】
[0024]ビデオ会議プロバイダ110は、クライアントがビデオ会議(または「会議」)を作成し、他者をそれらの会議に参加するように招待すること、ならびに会議の記録、会議オーディオからのトランスクリプトの生成、会議におけるユーザ機能の管理、会議中のテキストメッセージングの有効化、メイン会議からのブレイクアウトルームの作成および管理などの他の関連機能を実行することを可能にする。以下に説明する図2は、ビデオ会議プロバイダ110のアーキテクチャおよび機能のより詳細な説明を提供する。
【0023】
[0025]この例示的なビデオ会議プロバイダ110の会議は、参加者が接続される仮想「ルーム」に提供される。この文脈におけるルームは、様々なビデオおよびオーディオデータが多重化されて様々な参加者に提供される前に受信される共通点を提供するサーバによって提供される構造体である。本開示では「ルーム」がこの概念のラベルであるが、複数の参加者が共通のビデオ会議に参加することを可能にする任意の適切な機能を使用することができる。さらに、いくつかの例では、上記で示唆したように、会議は「ブレイクアウト」ルームを有することもできる。そのようなブレイクアウトルームはまた、「メイン」ビデオ会議室に関連付けられたルームであってもよい。したがって、メインビデオ会議室の参加者は、メインルームに戻る前に、例えば特定のトピックについて論じるために、ルームを出てブレイクアウトルームに入ることができる。この例のブレイクアウトルームは、メインルームの会議に関連付けられた個別の会議である。しかしながら、ブレイクアウトルームに参加するには、参加者は最初にメインルームに入らなければならない。ルームは、様々な例に従って任意の数の関連付けられるブレイクアウトルームを有してもよい。
【0024】
[0026]ビデオ会議プロバイダ110との会議を作成するために、ユーザは、クライアントデバイス140~180を使用してビデオ会議プロバイダ110に連絡し、新しい会議を作成するオプションを選択することができる。そのようなオプションは、クライアントデバイス140~160によってアクセスされるウェブページ、またはクライアントデバイス140~160によって実行されるクライアントアプリケーションにおいて提供されてもよい。電話機器の場合、ユーザは、電話機器の数字ボタンを押すことによってナビゲートすることができるオーディオメニューを提示されることができる。会議を作成するために、ビデオ会議プロバイダ110は、会議の日付、時刻、および期間、参加者の数、使用する暗号化の種類、会議が機密であるか非公開であるかなどの特定の情報をユーザに促すことができる。様々な会議設定を受信した後、ビデオ会議プロバイダは、会議の記録を作成し、会議識別子、および、いくつかの例では、対応する会議パスワードまたはパスコード(または他の認証情報)を生成することができ、すべての会議情報が会議ホストに提供される。
【0025】
[0027]会議情報を受信した後、ユーザは、1人または複数のユーザを会議に招待するために会議情報を配布することができる。スケジュールされた時間(または、会議が即時開始に設定された場合は直ちに)に会議を開始するために、ホストは会議識別子と、該当する場合は対応する認証情報(例えば、パスワードまたはパスコード)とを提供する。次いで、ビデオ会議システムは、会議を開始し、ユーザを会議に受け入れ得る。会議のために設定されたオプションに応じて、ホストがまだ到着していなくても、適切な会議識別子(必要に応じて、認証情報)を提供すると直ちにユーザを受け入れることができ、または会議がまだ開始されていないことを示す情報をユーザに提示することができ、またはホストがユーザのうちの1人または複数を特に受け入れることを要求することができる。
【0026】
[0028]会議中、参加者は、クライアントデバイス140~180を使用して、オーディオまたはビデオ情報をキャプチャし、その情報をビデオ会議プロバイダ110にストリーミングすることができる。それらはまた、様々なユーザが会議に参加することを可能にするためにそれぞれのクライアントデバイス140によって表示されるビデオ会議プロバイダ210からのオーディオまたはビデオ情報を受信する。
【0027】
[0029]会議の終了時に、ホストは会議を終了するオプションを選択してもよいし、スケジュールされた終了時間または所定の期間後に自動的に終了してもよい。会議が終了すると、様々な参加者は会議から切断され、会議のオーディオまたはビデオストリームを受信しなくなる(オーディオまたはビデオストリームの送信を停止する)。ビデオ会議プロバイダ110はまた、会議識別子またはパスワード/パスコードなどの会議情報を無効にすることもできる。
【0028】
[0030]そのような機能を提供するために、1つまたは複数のクライアントデバイス140~180は、ネットワーク120または公衆交換電話網(「PSTN」)130などの1つまたは複数の通信ネットワークを使用してビデオ会議プロバイダ110と通信することができる。クライアントデバイス140~180は、オーディオまたはビデオ機能を有する任意の適切なコンピューティングまたは通信デバイスであってもよい。例えば、クライアントデバイス140~160は、インターネットまたは他の適切なコンピュータネットワークを使用してビデオ会議プロバイダ110に接続された、プロセッサおよびコンピュータ可読媒体を有するデスクトップまたはラップトップコンピュータなどの従来のコンピューティングデバイスであってもよい。適切なネットワークには、インターネット、任意のローカルエリアネットワーク(「LAN」)、メトロエリアネットワーク(「MAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、セルラネットワーク(例えば、3G、4G、4GLTE、5Gなど)、またはこれらの任意の組み合わせが含まれる。代わりに、または同様に、タブレット、スマートフォン、および専用ビデオ会議機器などの他の種類のコンピューティングデバイスを使用してもよい。これらのデバイスの各々は、オーディオ機能とビデオ機能の両方を提供することができ、1人または複数のユーザがビデオ会議プロバイダ110によってホストされるビデオ会議に参加することを可能にすることができる。
【0029】
[0031]上述したコンピューティングデバイスに加えて、クライアントデバイス140~180はまた、携帯電話(例えば、携帯電話170)、インターネットプロトコル(「IP」)電話(例えば、電話180)、または従来の電話などの1つまたは複数の電話機器を含むことができる。そのような電話機器は、ユーザがビデオ会議プロバイダ110を含むPSTNを使用して他の電話機器に従来の通話を行うことを可能にすることができる。特定のコンピューティングデバイスはまた、電話機能を提供することができ、電話機器として動作することができることを理解されたい。例えば、スマートフォンは、通常、携帯電話機能を提供し、したがって、図1に示す例示的なシステム100の電話機器として動作することができる。さらに、従来のコンピューティングデバイスは、電話機能を可能にするソフトウェアを実行することができ、これにより、ユーザは、例えばヘッドセットおよびマイクロフォンを使用して電話を発信および受信することができる。そのようなソフトウェアは、PSTNゲートウェイと通信して、コンピュータネットワークからPSTNに通話をルーティングすることができる。したがって、電話機器は、従来の通話を行うことができる任意のデバイスを包含し、従来の電話のような専用の電話機器のみに限定されない。
【0030】
[0032]再びクライアントデバイス140~160を参照すると、これらのデバイス140~160は、ネットワーク120を使用してビデオ会議プロバイダ110に連絡し、新しい会議を作成したり、既存の会議に参加したりするためのアクセスなど、ビデオ会議プロバイダ110によって提供される機能にアクセスするための情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができる。そのために、クライアントデバイス140~160は、ユーザ識別情報、会議識別子、会議パスワードまたはパスコードなどを提供してもよい。ユーザアイデンティティプロバイダ115を使用する例では、クライアントデバイス、例えば、クライアントデバイス140~160は、ユーザアイデンティティプロバイダ115と連携して動作して、ユーザ識別情報または他のユーザ情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができる。
【0031】
[0033]ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ビデオ会議プロバイダ110に対してユーザを識別するのを助けることができる、ビデオ会議プロバイダ110によって信頼されている任意のエンティティであってもよい。例えば、信頼できるエンティティは、企業または他の組織によって運営され、ユーザが雇用者または信頼できるサードパーティなどのユーザのアイデンティティを確立したサーバであってもよい。ユーザは、ユーザアイデンティティプロバイダ115で自分のアイデンティティにアクセスするために、ユーザ名およびパスワードを提供することなどによって、ユーザアイデンティティプロバイダ115にサインインすることができる。アイデンティティは、この意味で、ユーザが使用しているクライアントデバイスに関係なく、特定のユーザを識別するために使用することができるユーザアイデンティティプロバイダ115で確立され維持される情報である。アイデンティティの例は、ユーザによってユーザアイデンティティプロバイダ110で確立され、パスワードまたは生体認証、二要素認証などの追加のセキュリティ機能によって保護された電子メールアカウントであってもよい。しかしながら、アイデンティティは、電子メールなどの機能とは異なっていてもよい。例えば、医療提供者は、その患者のアイデンティティを確立することができる。そして、そのようなアイデンティティは関連付けられた電子メールアカウントを有してもよいが、アイデンティティはそれらの電子メールアカウントとは異なる。したがって、ユーザの「アイデンティティ」は、特定のユーザに結び付けられ、そのユーザによってのみアクセス可能でなければならない安全で検証された情報のセットに関する。アイデンティティにアクセスすることにより、関連付けられたユーザは、ビデオ会議プロバイダ110などの他のコンピューティングデバイスまたはサービスに対して自身を検証することができる。
【0032】
[0034]ユーザがクライアントデバイスを使用してビデオ会議プロバイダ110にアクセスすると、ビデオ会議プロバイダ110は、ユーザによって提供された情報を使用してユーザアイデンティティプロバイダ115と通信し、ユーザのアイデンティティを検証する。例えば、ユーザは、ユーザアイデンティティプロバイダ115に関連付けられたユーザ名または暗号化署名を提供することができる。次いで、ユーザアイデンティティプロバイダ115は、ユーザのアイデンティティを確認するか、または要求を拒否する。この応答に基づいて、ビデオ会議プロバイダ110は、それぞれそのサービスへのアクセスを提供または拒否する。
【0033】
[0035]例えばクライアントデバイス170~180などの電話機器の場合、ユーザは、ビデオ会議サービスにアクセスするためにビデオ会議プロバイダ110に通話を行うことができる。通話に応答した後、ユーザは、ビデオ機能が電話機器によって提供されていなくても、電話機器が会議に参加し、電話機器のオーディオデバイス、例えばマイクロフォンおよびスピーカを使用して参加することを可能にするために、例えば会議識別子(「ID」)、パスコードまたはパスワードなどのビデオ会議に関する情報を提供することができる。
【0034】
[0036]電話機器は通常、従来のコンピューティングデバイスよりも機能が限定されるため、ビデオ会議プロバイダ110に特定の情報を提供することができない場合がある。例えば、電話機器は、電話機器またはユーザを識別するためのユーザ識別情報をビデオ会議プロバイダ110に提供することができない場合がある。したがって、ビデオ会議プロバイダ110は、そのような電話機器により限定された機能を提供することができる。例えば、ユーザは、会議識別子およびパスコードなどの会議情報を提供した後に会議に参加することを許可されてもよいが、会議の匿名の参加者としてのみ識別されてもよい。これは、会議で発言する能力を制限すること、会議中に共有される特定のコンテンツを聞くもしくは見る能力を制限すること、またはブレイクアウトルームに参加すること、または会議の他の参加者とテキストチャットを行うことなどの他の会議機能にアクセスすることなどによって、いくつかの例で会議と対話する能力を制限することができる。
【0035】
[0037]ユーザは、認証されたアイデンティティを有し、ユーザを識別することができるクライアントデバイスをビデオ会議プロバイダ110に使用する場合であっても、匿名で会議に参加し、ビデオ会議プロバイダ110にユーザ識別情報を提供することを拒否することを選択できることを理解されたい。ビデオ会議プロバイダ110は、そのような匿名ユーザがビデオ会議プロバイダ110によって提供されるサービスを使用することを許可するか否かを判定することができる。匿名ユーザは、匿名性の理由にかかわらず、電話機器を使用するユーザに関して上述したように制限されてもよく、場合によっては、特定の会議または他のサービスにアクセスすることを妨げられてもよく、またはビデオ会議プロバイダにアクセスすることを完全に妨げられてもよい。
【0036】
[0038]再びビデオ会議プロバイダ110を参照すると、いくつかの例では、これにより、クライアントデバイス140~160は、それぞれのビデオおよびオーディオストリームを暗号化して、会議におけるプライバシーを改善するのを助けることができる。暗号化は、クライアントデバイス140~160とビデオ会議プロバイダ110との間で提供されてもよく、またはクライアントデバイス140~160によって送信されたマルチメディアストリームが会議に参加している別のクライアントデバイス140~160によって受信されるまで復号されないエンドツーエンド構成で提供されてもよい。暗号化はまた、通信の一部のみの間に提供されてもよく、例えば、暗号化は、国際間を横断する暗号化されていない通信に使用されてもよい。
【0037】
[0039]クライアントからサーバへの暗号化を使用して、クライアントデバイス140~160とビデオ会議プロバイダ110との間の通信を保護することができる一方で、ビデオ会議プロバイダ110が、参加者のための会議を記録すること、または参加者のための会議のトランスクリプトを生成することなどの特定の処理を実行するために、復号されたマルチメディアストリームにアクセスすることを可能にする。エンドツーエンド暗号化を使用して、ビデオ会議プロバイダ110が会議のコンテンツにアクセスすることを心配することなく、会議を参加者にとって完全に非公開に保つことができる。ストリームの鍵ペア暗号化を含む、任意の適切な暗号化方法を使用することができる。例えば、エンドツーエンド暗号化を提供するために、会議ホストのクライアントデバイスは、会議に参加している他のクライアントデバイスの各々の公開鍵を取得し、鍵のセットを安全に交換して、会議中に送信されたマルチメディアコンテンツを暗号化および復号することができる。したがって、クライアントデバイス140~160は、会議中に互いに安全に通信することができる。さらに、いくつかの例では、特定の種類の暗号化は、会議に参加しているデバイスの種類によって制限され得る。例えば、電話機器は、マルチメディアストリームを暗号化および復号する能力を欠いている可能性がある。したがって、マルチメディアストリームを暗号化することは多くの場合望ましい場合があるが、一部のユーザが会議に参加するのを妨げる可能性があるため、必須ではない。
【0038】
[0040]図1に示す例示的なシステムを使用することにより、ユーザは、ビデオ会議プロバイダ110を介してそれぞれのクライアントデバイス140~180を使用して会議を作成し、会議に参加することができる。さらに、そのようなシステムは、ユーザが、従来の標準ベースのビデオ会議ハードウェアから専用のビデオ会議機器、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイスからレガシーな電話機器などまで、多種多様な異なるクライアントデバイス140~180を使用することを可能にする。
【0039】
[0041]ここで図2を参照すると、図2は、ビデオ会議プロバイダ210がビデオ会議機能を様々なクライアントデバイス220~250に提供する例示的なシステム200を示している。クライアントデバイス220~250は、2つの従来のコンピューティングデバイス220~230と、ビデオ会議室240用の専用機器と、電話機器250とを含む。各クライアントデバイス220~250は、一般に図1に関して上述したように、クライアントデバイス220~240用のインターネットまたはクライアントデバイス250用のPSTNなどの通信ネットワークを介してビデオ会議プロバイダ210と通信する。ビデオ会議プロバイダ210はまた、1つまたは複数のユーザアイデンティティプロバイダ215と通信しており、ユーザアイデンティティプロバイダは、一般に図1に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210に対して様々なユーザを認証することができる。
【0040】
[0042]この例では、ビデオ会議プロバイダ210は、ビデオ会議機能の異なる態様を提供するために複数の異なるサーバ(またはサーバのグループ)を使用し、それにより、様々なクライアントデバイスがビデオ会議を作成して参加することを可能にする。ビデオ会議プロバイダ210は、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214、1つまたは複数のビデオルームゲートウェイ216、および1つまたは複数の電話ゲートウェイ218を使用する。これらのサーバ212~218の各々は、1つまたは複数の通信ネットワークに接続されて、それらがクライアントデバイス220~250に1つまたは複数のビデオ会議へのアクセスおよび参加を集合的に提供することを可能にする。
【0041】
[0043]リアルタイムメディアサーバ212は、図2に示すクライアントデバイス220~250などの会議参加者に多重化マルチメディアストリームを提供する。ビデオおよびオーディオストリームは、通常、それぞれのクライアントデバイスで発生するが、それらは、リアルタイムメディアサーバ212によって受信される1つまたは複数のネットワークを介して、クライアントデバイス220~250からビデオ会議プロバイダ210に送信される。リアルタイムメディアサーバ212は、例えば、プロキシ設定およびファイアウォールの存在などに基づいて、どのプロトコルが最適であるかを判定する。例えば、クライアントデバイスは、オーディオおよびビデオについてはUDP、TCP、TLS、またはHTTPSを選択し、コンテンツスクリーン共有についてはUDPを選択することができる。
【0042】
[0044]次いで、リアルタイムメディアサーバ212は、ターゲットクライアントデバイスに基づいて様々なビデオおよびオーディオストリームを多重化し、多重化ストリームを各クライアントデバイスに通信する。例えば、リアルタイムメディアサーバ212は、クライアントデバイス220~240からオーディオストリームおよびビデオストリームを受信し、クライアントデバイス250からオーディオストリームのみを受信する。次いで、リアルタイムメディアサーバ212は、デバイス230~250から受信したストリームを多重化し、多重化されたストリームをクライアントデバイス220に提供する。リアルタイムメディアサーバ212は、例えば、これらのストリームを提供する方法において、リアルタイムネットワークおよびクライアントの変化に反応するなど、適応性がある。例えば、リアルタイムメディアサーバ212は、クライアントの帯域幅CPU使用量、メモリおよびネットワークI/Oなどのパラメータ、ならびにパケット損失、レイテンシおよびジッタなどのネットワークパラメータを監視して、ストリームが提供される方法をどのように変更するかを判定することができる。
【0043】
[0045]クライアントデバイス220は、ストリームを受信し、受信したストリームに対して任意の解読、復号、逆多重化を実行した後、クライアントデバイスのビデオやオーディオ機器を使用してオーディオやビデオを出力する。この例では、リアルタイムメディアサーバは、ストリームをクライアントデバイス220に送信するときにクライアントデバイス自身のビデオおよびオーディオフィードを多重化しない。代わりに、各クライアントデバイス220~250は、他のクライアントデバイス220~250からのマルチメディアストリームのみを受信する。例えばクライアントデバイス250のようなビデオ機能を欠く電話機器の場合、リアルタイムメディアサーバ212は、多重化オーディオストリームのみを配信する。クライアントデバイス220は、特定の通信のために複数のストリームを受信することができ、クライアントデバイス220がストリームを切り替えてより高いサービス品質を提供することを可能にする。
【0044】
[0046]マルチメディアストリームを多重化することに加えて、いくつかの例では、リアルタイムメディアサーバ212は、着信マルチメディアストリームを復号することもできる。上述したように、マルチメディアストリームは、クライアントデバイス220~250とビデオ会議システム210との間で暗号化されてもよい。いくつかのそのような例では、リアルタイムメディアサーバ212は、着信マルチメディアストリームを復号し、様々なクライアントのために適切にマルチメディアストリームを多重化し、送信のために多重化ストリームを暗号化することができる。
【0045】
[0047]図1に関して上述したように、ビデオ会議プロバイダ210は、ユーザの要求に応じて、暗号化されていないマルチメディアストリームに関して特定の機能を提供することができる。例えば、会議ホストは、会議が記録されること、またはオーディオストリームのトランスクリプトが準備されることを要求することができ、その後、復号されたマルチメディアストリームを使用してリアルタイムメディアサーバ212によって実行されてもよく、または記録または転写機能は、オーディオおよびビデオストリームを記録するための専用のサーバ(または複数のサーバ)、例えばクラウド記録サーバにオフロードされてもよい。いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ210は、会議参加者が会議における不適切な挙動またはコンテンツを会議参加者に通知することを可能にすることができる。そのような通知は、ビデオ会議プロバイダ210によるレビューのために会議の一部を記録するようにリアルタイムメディアサーバ212をトリガすることができる。ビデオまたはオーディオ品質の監視、メディア符号化メカニズムの調整または変更など、ビデオ会議プロバイダで復号されたマルチメディアストリームに基づいてアクションを実行するために、さらに他の機能を実装することができる。
【0046】
[0048]複数のリアルタイムメディアサーバ212が単一の会議のデータの通信に関与してもよく、マルチメディアストリームが複数の異なるリアルタイムメディアサーバ212を介してルーティングされてもよいことを理解されたい。さらに、様々なリアルタイムメディアサーバ212は、共同配置されなくてもよく、代わりに、複数の異なる地理的位置に配置されてもよく、これにより、異なる国または異なる大陸に配置されるなど、広い地理的領域にわたって分散されたクライアント間の高品質の通信が可能になる。さらに、いくつかの例では、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、クライアントの施設、例えば、企業または他の組織に共同配置されてもよい。例えば、異なる地理的領域は各々、同じ地理的領域内のクライアントデバイスが、異なる国または異なる大陸に配置されるリアルタイムメディアサーバに接続するのではなく、ローカルサーバ212を介してビデオ会議プロバイダ210に高品質の接続を有してマルチメディアストリームを送受信できるようにするために、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212を有してもよい。次いで、ローカルリアルタイムメディアサーバ212は、そうでなければクライアントデバイス220~250自体が直接利用できない可能性がある高速ネットワーク基盤、例えば、インターネットバックボーンネットワークを使用して、物理的に離れたサーバと通信することができる。したがって、ルーティングマルチメディアストリームは、ビデオ会議システム210全体に、多くの異なるリアルタイムメディアサーバ212にわたって分散されてもよい。
【0047】
[0049]ネットワークサービスサーバ214に目を向けると、これらのサーバ214は、クライアントデバイスが会議の作成または参加、会議への招待の送信、ユーザアカウントまたはサブスクリプションの作成または管理、および他の関連機能を可能にするための管理機能を提供する。さらに、これらのサーバは、監視サーバセットの下でビデオ会議プロバイダの部分を管理するために、異なる機能を実行するように、または例えば特定の領域または場所について、階層の異なるレベルで動作するように構成されてもよい。クライアントデバイス220~250は、ビデオ会議プロバイダ210にアクセスするとき、通常、それらのアカウントにアクセスするために、または会議に参加するために、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214と通信する。
【0048】
[0050]この例では、クライアントデバイス220~250が最初にビデオ会議プロバイダ210に連絡すると、ネットワークサービスサーバ214にルーティングされる。次いで、クライアントデバイスは、ビデオ会議プロバイダ210への認証されたアクセスを得るために、ユーザのアクセス資格情報、例えばユーザ名およびパスワードまたはシングルサインオン資格情報を提供することができる。このプロセスは、提供された資格情報を検証するために、ネットワークサービスサーバ214がユーザアイデンティティプロバイダ215に連絡することを含んでもよい。ユーザの資格情報が受け入れられると、クライアントデバイス214は、ネットワークサービスサーバ214と対話することによって、ユーザがビデオ会議プロバイダ210とのアイデンティティを有する場合にユーザアカウント情報を更新すること、または新しい会議をスケジュールすることなどの管理機能を実行することができる。
【0049】
[0051]いくつかの例では、ユーザは、匿名でビデオ会議プロバイダ210にアクセスすることができる。匿名で通信する場合、クライアントデバイス220~250は、1つまたは複数のネットワークサービスサーバ214と通信することができるが、ビデオ会議プロバイダが匿名ユーザに許可する機能に応じて、会議を作成または参加するための情報を提供するだけである。例えば、匿名ユーザは、クライアント220を使用してビデオ会議プロバイダにアクセスし、会議IDおよびパスコードを提供することができる。ネットワークサービスサーバ214は、会議IDを使用して、今後のまたは進行中の会議を識別し、パスコードが会議IDに対して正しいことを検証することができる。そうした後、ネットワークサービスサーバ214は、次いで、クライアントデバイス220が会議に参加し、適切なリアルタイムメディアサーバ212と通信することを可能にするために、クライアントデバイス220に情報を通信することができる。
【0050】
[0052]ユーザが会議をスケジュールしたい場合、ユーザは(匿名または認証された)新しい会議をスケジュールするオプションを選択することができ、次いで、会議の日時、会議の期間、使用される暗号化の種類、招待する1人または複数のユーザ、プライバシー制御(例えば、匿名ユーザを許可しない、スクリーン共有を防止する、会議への参加を手動で許可するなど)、会議記録オプションなどの様々な会議オプションを選択することができる。次いで、ネットワークサービスサーバ214は、スケジュールされた会議の会議記録を作成および記憶することができる。スケジュールされた会議時間が到着すると(または事前の閾値期間内に)、ネットワークサービスサーバ214は、様々なユーザからの会議への参加要求を受け入れることができる。
【0051】
[0053]会議への参加要求を処理するために、ネットワークサービスサーバ214は、1つまたは複数のクライアントデバイス220~250から、会議IDおよびパスコードなどの会議情報を受信することができる。ネットワークサービスサーバ214は、提供された会議IDに対応する会議レコードを見つけ、次いで、会議のスケジュールされた開始時間が到着したか否か、会議ホストが会議を開始したか否か、およびパスコードが会議レコード内のパスコードと一致するか否かを確認する。要求がホストによって行われた場合、ネットワークサービスサーバ214は、会議をアクティブ化し、ホストをリアルタイムメディアサーバ212に接続して、ホストがマルチメディアストリームの送信および受信を開始することを可能にする。
【0052】
[0054]ホストが会議を開始すると、会議レコードが配置され、パスコードが要求元クライアントデバイス220~250によって供給されたパスコードと一致する場合、アクセスを要求している後続のユーザは会議に受け入れられる。いくつかの例では、追加のアクセス制御も使用することができる。しかし、ネットワークサービスサーバ214が、要求元クライアントデバイス220~250を会議に受け入れると判定した場合、ネットワークサービスサーバ214は、要求元クライアントデバイス220~250との間でマルチメディアストリームを処理するためのリアルタイムメディアサーバ212を識別し、識別されたリアルタイムメディアサーバ212に接続するための情報をクライアントデバイス220~250に提供する。追加のクライアントデバイス220~250は、ネットワークサービスサーバ214を介したアクセスを要求するときに会議に追加されてもよい。
【0053】
[0055]会議に参加した後、クライアントデバイスは、リアルタイムメディアサーバ212を介してマルチメディアストリームを送受信するが、会議中に必要に応じてネットワークサービスサーバ214と通信することもできる。例えば、会議ホストが会議を退出する場合、ネットワークサービスサーバ214は、別のユーザを新しい会議ホストとして任命し、そのユーザにホスト管理権限を割り当てることができる。ホストは、スクリーン共有を有効または無効にすること、ユーザを会議からミュートまたは削除すること、サブ会議または「ブレイクアウト」ルームを作成すること、会議を記録することなどによって、会議を管理することを可能にする管理権限を有してもよい。そのような機能は、ネットワークサービスサーバ214によって管理することができる。
【0054】
[0056]例えば、ホストが会議からユーザを削除したい場合、ホストはユーザを識別し、クライアントデバイス上のユーザインターフェースを介してコマンドを発行することができる。コマンドは、ネットワークサービスサーバ214に送信されてもよく、次いで、ネットワークサービスサーバは、識別されたユーザを対応するリアルタイムメディアサーバ212から切断してもよい。ホストが、1人または複数の会議参加者が参加するためのブレイクアウトルームを作成することを望む場合、そのようなコマンドは、ネットワークサービスサーバ214によって処理されてもよく、ネットワークサービスサーバは、ブレイクアウトルームに対応する新しい会議記録を作成し、次いで、最初に参加者を会議自体に受け入れたのと同様に、1人または複数の会議参加者をブレイクアウトルームに接続することができる。
【0055】
[0057]進行中の会議を作成および管理することに加えて、ネットワークサービスサーバ214は、会議が完了した後、会議を閉じて破棄する役割も担うことができる。例えば、会議ホストは、ネットワークサービスサーバ214に送信される進行中の会議を終了するコマンドを発行することができる。次いで、ネットワークサービスサーバ214は、任意の残りの参加者を会議から削除し、1つまたは複数のリアルタイムメディアサーバ212と通信して会議のオーディオおよびビデオのストリーミングを停止し、例えば、会議の対応するパスコードを会議記録から削除することによって非アクティブ化し、または会議に対応する会議記録を削除することができる。したがって、ユーザが後で会議にアクセスを試みる場合、ネットワークサービスサーバ214は要求を拒否することができる。
【0056】
[0058]ビデオ会議プロバイダによって提供される機能に応じて、ネットワークサービスサーバ214は、組織のためのプライベート会議機能、特別な種類の会議(例えば、ウェビナー)などを提供することなどによって、追加の機能を提供することができる。そのような機能は、この説明によるビデオ会議プロバイダの様々な例に従って提供することができる。
【0057】
[0059]ここでビデオルームゲートウェイサーバ216を参照すると、これらのサーバ216は、専用のビデオ会議室で使用され得るような専用のビデオ会議ハードウェア間のインターフェースを提供する。そのようなビデオ会議ハードウェアは、1つまたは複数のカメラおよびマイクロフォンと、カメラおよびマイクロフォンの各々からビデオおよびオーディオストリームを受信し、ビデオ会議プロバイダ210と接続するように設計されたコンピューティングデバイスとを含むことができる。例えば、ビデオ会議ハードウェアは、ビデオ会議プロバイダによってその加入者のうちの1人または複数に提供されてもよく、その加入者は、ビデオ会議プロバイダに接続するために使用するためにビデオ会議ハードウェアにアクセス資格情報を提供することができる。
【0058】
[0060]ビデオルームゲートウェイサーバ216は、他のクライアントデバイス220~230、250が利用できない可能性がある専用のビデオ会議ハードウェアとの特殊な認証および通信を提供する。例えば、ビデオ会議ハードウェアは、最初に設置されたときにビデオ会議プロバイダに登録することができ、ビデオルームゲートウェイは、そのような登録、ならびに専用のビデオ会議ハードウェアが接続するときにビデオルームゲートウェイサーバ216に提供される情報、例えば、デバイスID情報、加入者情報、ハードウェア機能、ハードウェアバージョン情報などを使用してビデオ会議ハードウェアを認証することができる。そのような情報を受信し、専用のビデオ会議ハードウェアを認証すると、ビデオルームゲートウェイサーバ216は、ネットワークサービスサーバ214およびリアルタイムメディアサーバ212と対話して、ビデオ会議ハードウェアがビデオ会議プロバイダ210によってホストされる会議を作成または参加することを可能にすることができる。
【0059】
[0061]ここで電話ゲートウェイサーバ218を参照すると、これらのサーバ218は、ビデオ会議プロバイダがホストする会議への電話機器の参加を可能にし、容易にする。電話機器はPSTNを使用して通信し、TCP/IPなどのコンピュータネットワーキングプロトコルを使用しないので、電話ゲートウェイサーバ218は、PSTNとビデオ会議プロバイダ210によって使用されるネットワーキングシステムとの間を変換するインターフェースとして機能する。
【0060】
[0062]例えば、ユーザが会議に接続するために電話機器を使用する場合、ユーザは、ビデオ会議プロバイダの電話ゲートウェイサーバ218のうちの1つに対応する電話番号にダイヤルすることができる。電話ゲートウェイサーバ218は、通話に応答し、会議IDおよびパスコードなどのユーザからの情報を要求するオーディオメッセージを生成する。ユーザは、例えば、デュアルトーンマルチ周波数(「DTMF」)オーディオ信号を電話ゲートウェイサーバ218に送信することによって、電話機器上のボタンを使用してそのような情報を入力することができる。電話ゲートウェイサーバ218は、一般に上述したように、ユーザによって入力された数字または文字を判定し、会議への参加または会議の開始の要求と共に、会議IDおよびパスコード情報をネットワークサービスサーバ214に提供する。電話クライアントデバイス250が会議に受け入れられると、電話ゲートウェイサーバ218は、代わりに、電話機器に代わって会議に参加する。
【0061】
[0063]会議に参加した後、電話ゲートウェイサーバ218は、電話機器からオーディオストリームを受信して対応するリアルタイムメディアサーバ212に提供し、リアルタイムメディアサーバ212からオーディオストリームを受信してそれらを復号し、復号されたオーディオを電話機器に提供する。したがって、電話ゲートウェイサーバ218は、基本的にクライアントデバイスとして動作するが、電話機器は、主に、対応する電話ゲートウェイサーバ218のための入力/出力デバイス、例えば、マイクロフォンおよびスピーカとして動作し、それによって、電話機器のユーザが、コンピューティングデバイスまたはビデオを使用していないにもかかわらず、会議に参加することを可能にする。
【0062】
[0064]上述したビデオ会議プロバイダ210の構成要素は、そのようなデバイスおよび例示的なアーキテクチャの単なる例であることを理解されたい。いくつかのビデオ会議プロバイダは、上述したよりも多いまたは少ない機能を提供することができ、上述したように異なる種類のサーバに機能を分離することはできない。代わりに、異なる例に従って、任意の適切なサーバおよびネットワークアーキテクチャを使用することができる。
【0063】
[0065]ここで図3を参照すると、図3は、ユーザがエンドツーエンド(「E2E」)暗号化されたビデオ会議に関与することを可能にする簡略化されたシステム300を示す。システムは、2つのクライアントデバイス320、330と、ビデオ会議プロバイダ310とを含む。クライアントデバイス320、330は、一般に図1および図2に関して上述したように、1つまたは複数の通信ネットワーク(図示せず)を介してビデオ会議プロバイダ310に接続される。
【0064】
[0066]E2E暗号化されたビデオ会議では、各参加者は、それぞれのクライアントデバイス320~330でビデオ会議に参加し、ホストは、オーディオストリームおよびビデオストリームを暗号化および復号するために使用される会議鍵を確立する。各参加者はまた、それぞれの参加者と通信するために使用できる独自の各々の公開/秘密鍵ペアを有し、各参加者の公開鍵は、信頼できるエンティティに登録することによって、または秘密鍵を使用して暗号化署名名を生成し、ホストまたは他の参加者が公開鍵の公開されたコピーを使用して署名を検証することを可能にすることなどによって、任意の適切な方法で公開または配布される。
【0065】
[0067]各参加者の公開鍵が検証されると、ホストは、参加者のそれぞれの公開鍵を使用して会議鍵を暗号化することにより、会議鍵を参加者に安全に配布することができる。例えば、ホストは、会議鍵を含む暗号化されたメッセージを生成し、それぞれの参加者の公開鍵を使用して各参加者に送信することができる。会議鍵を受け取り復号に成功すると、それぞれの参加者は会議コンテンツを暗号化および復号することができる。
【0066】
[0068]図3に示すシステム300では、クライアントデバイス320は、最初にビデオ会議プロバイダ310に接続し、ビデオ会議プロバイダが新しい会議を作成することを要求する。会議が作成されると、クライアントデバイス320は、会議のホストとして指定され、会議でE2E暗号化を提供するために使用する会議鍵を確立するが、それをビデオ会議プロバイダ310に提供しない。続いて、参加者クライアントデバイス330は、会議に参加し、その秘密鍵を使用して暗号化署名されたメッセージを生成してホストクライアントデバイス320に提供し、ホストクライアントデバイスは、参加者の公開鍵を使用してメッセージを検証する。公開鍵を検証した後、ホストクライアントデバイス320は、参加者の公開鍵を使用して会議鍵を暗号化し、それを参加者クライアントデバイス330に送信し、参加者クライアントデバイスは会議鍵を復号する。会議鍵が参加者クライアントデバイス330によって正常に受信および復号されると、会議鍵を使用して暗号化されたオーディオおよびビデオの送信を開始することができる。
【0067】
[0069]この例では、各参加者は、送信する各データストリーム(例えば、オーディオおよびビデオ)の非秘密ストリームIDを使用して新しい鍵を計算することによってストリームごとの暗号鍵を生成し、対応するストリーム暗号鍵を使用してそのオーディオおよびビデオストリームを暗号化する。ビデオ会議プロバイダは、様々な暗号化ストリームを受信し、それらを図1および図2に関して上述したように一般的に多重化し、それらを様々な参加者クライアントデバイス320、330に配信する。そして、それぞれのクライアントデバイス320、330は、会議鍵を使用して着信ストリームを復号し、ビデオ会議のコンテンツを見ることができる。
【0068】
[0070]しかしながら、このプロセスの一部として、ビデオ会議プロバイダ310は会議鍵にアクセスできない。したがって、ビデオ会議プロバイダ310は、様々なオーディオおよびビデオストリームを復号することができない。しかし、個々のストリームは様々な参加者から別々に受信されるため、ビデオ会議プロバイダ310は、各ストリームのソースを識別することができ、したがって、各参加者に配信するためにストリームを適切に多重化することができる。
【0069】
[0071]ここで図4を参照すると、図4は、暗号化されたビデオ会議をロックするための例示的な方法400を示す。図4の方法400は、図3に示すシステムに関して説明される。しかしながら、図1図3または図6に示すシステムのいずれかを含む、本開示による任意の適切なシステムを使用することができる。
【0070】
[0072]ブロック410において、ホストのクライアントデバイス320は、会議暗号鍵を取得する。会議暗号鍵を生成するための任意の適切な技術を使用することができる。例えば、会議暗号鍵は、楕円曲線を使用するなど、任意の適切な暗号鍵ペア技術に従って生成された暗号鍵ペアを含むことができる。いくつかの例では、会議暗号鍵は単一の暗号鍵であってもよい。
【0071】
[0073]ブロック420において、ホストのクライアントデバイス320は、暗号化されたビデオ会議を開始する要求をビデオ会議プロバイダ310に送信する。要求は、会議識別子およびパスコードなどの特定の会議情報を識別することができる。これはまた、E2E暗号化を使用するオプションを含む、会議のための1つまたは複数のオプションを含むことができる。あるいは、E2E暗号化を使用する要求は、会議を開始する要求とは別に送信されてもよい。
【0072】
[0074]ブロック430において、ホストのクライアントデバイス320は、会議暗号鍵を複数の参加者の各参加者に配布する。例えば、ホストのクライアントデバイスは、暗号化されたビデオ会議の各参加者から公開暗号鍵を取得し、各参加者について、それぞれ参加者の公開鍵を使用して会議暗号鍵のコピーを暗号化することができる。次いで、ホストのクライアントデバイス320は、使用された公開鍵に基づいて、各暗号化された会議暗号鍵をそれぞれの参加者に送信することができる。
【0073】
[0075]ホストのクライアントデバイス320はまた、暗号鍵ペアの公開暗号鍵を取得する。ブロック410と同様に、暗号鍵ペアを生成するための任意の適切な技術を使用することができる。この例では、楕円曲線関数を使用して鍵ペアが生成され、ホストのクライアントデバイス320は、公開暗号鍵となる暗号鍵ペアの暗号鍵のうちの一方を取得する。次いで、ホストのクライアントデバイス320は、公開暗号鍵を使用して会議暗号鍵を暗号化する。
【0074】
[0076]ブロック440において、ホストのクライアントデバイス320は、暗号化されたビデオ会議がロックされるべきであるという指示を受信する。換言すれば、暗号化されたビデオ会議の現在の参加者のみがビデオ会議にアクセスすることができる。追加の参加者は参加できない。いくつかの例示的なシステムでは、例えばインターネット接続が不十分であるために、現在の参加者が暗号化されたビデオ会議から意図せずに離脱した場合、暗号化されたビデオ会議がロックされているにもかかわらず、現在の参加者は暗号化されたビデオ会議に再参加することができる。
【0075】
[0077]一例では、ホストは、ホストのクライアントデバイス320上で実行されるビデオ会議アプリケーションのユーザインターフェースからオプションを選択することができ、これはビデオ会議ソフトウェアへの指示をトリガする。ホストのクライアントデバイス320上で実行されるビデオ会議ソフトウェアは、それに応答して、ビデオ会議が現在ロックされていることを示す通知をビデオ会議の各参加者に送信することができる。1つの例示的なシステムでは、通知は、各参加者のクライアントデバイス上に絵文字として提示される。他の例では、会議がロックされたことを示すオーバーレイがユーザインターフェースに表示される。
【0076】
[0078]いくつかの例では、ビデオ会議ソフトウェアは、招待されたすべてのゲストが会議に参加すると、ビデオ会議を自動的にロックすることができる。例えば、ビデオ会議ソフトウェアは、会議への1人または複数の招待者を識別する会議招待状またはカレンダエントリにアクセスすることができる。いくつかの例では、ビデオ会議ソフトウェアは、招待状を生成し、会議に送信していてもよい。したがって、参加者が会議に参加すると、ビデオ会議ソフトウェアは、どの参加者が参加したかを追跡することができる。最後の参加者が参加した後、ビデオ会議ソフトウェアは、最後の参加者が会議に参加したことに基づいて指示を受信することができる。
【0077】
[0079]ブロック450において、ホストのクライアントデバイス320は、追加の参加者を許可する要求を受信する。要求は、参加予定者がリンクをクリックしてビデオ会議プロバイダ310にアクセスすることによってトリガされてもよく、ビデオ会議プロバイダはその後、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に提示する。
【0078】
[0080]ブロック460において、ホストのクライアントデバイス320は、この追加の参加者が元の参加者リストにあるか否かを判定する。元の参加者リストは、ホストがロックしたときに暗号化されたビデオ会議に出席していた参加者のリストである。参加者リストは、参加者リストが本物であると検証されることを可能にするための公開鍵を含むことができる。上述したように、元の参加者は、例えばインターネット接続が不十分であるために、意図せずに切断された後に会議に再参加しようと試みる可能性がある。
【0079】
[0081]ブロック470において、ホストのクライアントデバイス320は、追加の参加者が元の参加者リストにないと判定した。したがって、ホストのクライアントデバイス320は、追加の参加者を拒否し、追加の参加者は会議に受け入れられない。いくつかの例では、会議はその後継続する。
【0080】
[0082]この例では、ホストおよび他の参加者は、ビデオ会議プロバイダ310を本質的に信頼していない。例えば、ビデオ会議プロバイダ310が参加者を提示する場合、ホストのクライアントデバイス320は自動的に参加者を許可しない。図4は、これらのステップを実行するホストのクライアントデバイス320に関して説明されているが、いくつかの例では、ホストの組織によって管理されるサーバなどの信頼できるサーバは、代わりに、追加の参加者の承認または拒否を処理する役割を担うことができる。
【0081】
[0083]ブロック480において、ホストのクライアントのデバイス320は、追加の参加者の拒否に応答して現在の会議を終了し、次いで、暗号化された会議を第2の暗号化されたビデオ会議として再開する。そのような例は、暗号鍵を変更することによってより高いレベルのセキュリティを提供することができる。ビデオ会議中に会議暗号鍵が変更された例では、ホストのクライアントデバイス320はまた、会議暗号鍵が変更されたという通知と、参加者が新しい会議暗号鍵を使用するように変更したときの対応するタイムスタンプとをビデオ会議プロバイダ310に送信することができる。しかしながら、いくつかの例では、新しい会議暗号鍵を送信すると、会議暗号鍵が変更されたという通知が提供される。
【0082】
[0084]ブロック490において、ホストのクライアントデバイス320は、追加の参加者が元の参加者リストに存在すると判定した。示された例では、追加の参加者はその後、暗号化されたビデオ会議に受け入れられ、ビデオ会議は以前と同様に継続する。
【0083】
[0085]いくつかの例示的なシステムでは、ホストは会議を退出し、次いでホストになる別の参加者によって置き換えられてもよい。いくつかのそのような例では、新しいホストのクライアントデバイスは、追加の参加者を拒否する(または受け入れる)役割を担う。他の例では、暗号化された会議は、新しいホストが元のホストを置き換えるときに、新しい暗号化された会議の新しいホストで再開されてもよい。
【0084】
[0086]上述した方法400は、本開示による一例にすぎないことを理解されたい。他の例では、上述のブロックは異なる順序で実行されてもよく、または1つまたは複数のブロックが省略されてもよい。例えば、ブロック450~490の順序は、異なる例に従って任意の適切な順序で行われてもよいし、省略されてもよいし、追加のステップが追加されてもよい。
【0085】
[0087]ここで図5を参照すると、図5は、暗号化されたビデオ会議をロックするための例示的な方法500を示す。図5の方法500は、図3に示すシステムに関して説明される。しかしながら、図1図3または図6に示すシステムのいずれかを含む、本開示による任意の適切なシステムを使用することができる。
【0086】
[0088]ブロック510において、ビデオ会議プロバイダ410は、暗号化されたビデオ会議を開始する。そのようなビデオ会議を開始するためのプロセスは、例えば図4に関連して説明される。
【0087】
[0089]ブロック520において、ビデオ会議プロバイダ410は、暗号化されたビデオ会議がロックされたという指示を受信する。この例では、ビデオ会議プロバイダ310は、ホストのコンピューティングデバイス320から指示を受信する。いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダ410は、会議がロックされたという事実を記録することができる。例えば、ビデオ会議プロバイダ410は、追加の参加者が暗号化されたビデオ会議に参加しようとするときに使用するためにロックが示された時点で、ビデオ会議の参加者を識別することができる。
【0088】
[0090]ブロック530において、ビデオ会議プロバイダ410は、追加の参加者を許可する要求を受信する。例えば、クライアントデバイスのユーザは、暗号化されたビデオ会議へのリンクにアクセスすることができる。ビデオ会議プロバイダ410は、それに応答して、追加の参加者を暗号化されたビデオ会議に提示することができる。例えば、ビデオ会議プロバイダ410は、ホストのクライアントデバイス320に、新しい参加者がビデオ会議に参加しようとしていることを示す通知を送信することができる。
【0089】
[0091]ブロック540において、ビデオ会議プロバイダ410は、追加の参加者が拒否されたという通知を受信する。図4に関連して説明した例では、会議がロックされており、追加の参加者は、ホストによってロックされたときに暗号化されたビデオ会議の参加者の元のリストになかったため、拒否される場合がある。
【0090】
[0092]ブロック550において、ビデオ会議プロバイダは、暗号化されたビデオ会議を終了する。例えば、ホストクライアントデバイス320は、暗号化されたビデオ会議に参加する要求を追加の参加者から受信した後に拒否されたことに応答して、暗号化されたビデオ会議を終了する要求を送信することができる。いくつかの例では、ビデオ会議プロバイダは、終了した元のロックされた暗号化されたビデオ会議の後に、元の参加者が参加できる別の暗号化されたビデオ会議を開始する。換言すれば、元の暗号化されたビデオ会議を終了し、次いで自動的に再開することができる。会議が再開された場合、新しいリンクを元の参加者に送信することができる。
【0091】
[0093]ここで図6を参照すると、図6は、本開示によるリスクがある会議を識別するための例示的なシステムまたは方法での使用に適した例示的なコンピューティングデバイス600を示す。例示的なコンピューティングデバイス600は、1つまたは複数の通信バス602を使用してメモリ620およびコンピューティングデバイス600の他の構成要素と通信するプロセッサ610を含む。プロセッサ610は、図4に関して上述した例示的な方法400の一部または全部など、異なる例に従ってリスクのある会議を識別するための1つまたは複数の方法を実行するために、メモリ620に記憶されたプロセッサ実行可能命令を実行するように構成される。この例では、コンピューティングデバイスはまた、ユーザ入力を受け入れるために、鍵ボード、マウス、タッチスクリーン、マイクロフォンなどのような1つまたは複数のユーザ入力デバイス650を含む。コンピューティングデバイス600はまた、ユーザに視覚的出力を提供するためのディスプレイ640を含む。コンピューティングデバイスはまた、カメラなどのビデオ入力デバイス260を含む。
【0092】
[0094]コンピューティングデバイス600はまた、通信インターフェース640を含む。いくつかの例では、通信インターフェース630は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、インターネットなどの広域ネットワーク(「WAN」)、メトロポリタンエリアネットワーク(「MAN」)、ポイントツーポイントまたはピアツーピア接続などを含む1つまたは複数のネットワークを使用した通信を可能にし得る。他のデバイスとの通信は、任意の適切なネットワークプロトコルを使用して達成され得る。例えば、1つの適切なネットワークプロトコルは、インターネットプロトコル(「IP」)、送信制御プロトコル(「TCP」)、ユーザデータグラムプロトコル(「UDP」)、またはTCP/IPもしくはUDP/IPなどのそれらの組み合わせを含むことができる。
【0093】
[0095]本明細書の方法およびシステムのいくつかの例は、様々な機械上で実行されるソフトウェアに関して説明されているが、方法およびシステムはまた、本開示による様々な方法を特に実行するためのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの特定に構成されたハードウェアとして実装されてもよい。例えば、例は、デジタル電子回路、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装することができる。一例では、デバイスは、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、プロセッサに結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体を含む。プロセッサは、1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行するなど、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。そのようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびステートマシンを含むことができる。そのようなプロセッサは、PLC、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、電子的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはEEPROM)、または他の同様のデバイスなどのプログラマブル電子デバイスをさらに備えることができる。
【0094】
[0096]そのようなプロセッサは、プロセッサによって実行されると、プロセッサによって実行されるか、または支援されるように、プロセッサに本開示による方法を実行させることができるプロセッサ実行可能命令を記憶することができる媒体、例えば1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体を含むか、またはそれと通信することができる。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、限定はしないが、ウェブサーバ内のプロセッサなどのプロセッサにプロセッサ実行可能命令を提供することができる電子、光学、磁気、または他の記憶デバイスを含むことができる。非一時的コンピュータ可読媒体の他の例には、フロッピーディスク、CD-ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成されたプロセッサ、すべての光学媒体、すべての磁気テープもしくは他の磁気媒体、またはコンピュータプロセッサが読み取ることができる任意の他の媒体が含まれるが、これらに限定されない。記載されたプロセッサおよび処理は、1つまたは複数の構造内にあってもよく、1つまたは複数の構造を介して分散されてもよい。プロセッサは、本開示による方法(または方法の一部)を実行するためのコードを含むことができる。
【0095】
[0097]いくつかの例の前述の説明は、例示および説明の目的でのみ提示されており、網羅的であること、または本開示を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、その多数の修正および適応が当業者には明らかであろう。
【0096】
[0098]本明細書における例または実施態様への言及は、例に関連して説明される特定の特徴、構造、動作、または他の特性が、本開示の少なくとも1つの実施態様に含まれ得ることを意味する。本開示は、そのように記載された特定の例または実施態様に限定されない。本明細書の様々な箇所における「一例では」、「一実施態様では」、または「実施態様では」という表現、またはそれらの変形の出現は、必ずしも同じ例または実施態様を指すものではない。一例または実施態様に関連して本明細書に記載された任意の特定の特徴、構造、動作、または他の特性は、任意の他の例または実施態様に関連して記載された他の特徴、構造、動作、または他の特性と組み合わせることができる。
【0097】
[0099]本明細書における「または」という単語の使用は、包括的および排他的OR条件を網羅することを意図している。換言すれば、AまたはBまたはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBのみ、AおよびCのみ、BおよびCのみ、ならびにAおよびBおよびC、のうちの特定の用途に適切な代替的な組み合わせのいずれかまたはすべてを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】