IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ロレアルの特許一覧

<>
  • 特表-クレンジング組成物 図1
  • 特表-クレンジング組成物 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(54)【発明の名称】クレンジング組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20240126BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20240126BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20240126BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
A61K8/44
A61Q5/02
A61K8/46
A61K8/86
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545950
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 US2022014254
(87)【国際公開番号】W WO2022165137
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】2107844
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(31)【優先権主張番号】63/143,278
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】フォン, ジャンシン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ヘザー ユンス
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB051
4C083AB052
4C083AB332
4C083AC111
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC401
4C083AC402
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC641
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC791
4C083AC792
4C083AD041
4C083AD201
4C083AD202
4C083BB04
4C083BB05
4C083BB21
4C083BB44
4C083BB45
4C083CC38
4C083EE07
4C083EE21
(57)【要約】
シャンプー組成物であって、約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と、水とを含み、1つまたは複数の非イオン性界面活性剤の少なくとも1つが、アルコキシ化脂肪族アルコール、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルまたはそれらの混合物から選択され;重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、シャンプー組成物。シャンプー組成物は典型的には、0.8:1~5:1である、1つまたは複数のベタイン界面活性剤の全量と、1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤、1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤、および1つまたは複数の非イオン性界面活性剤の全量との重量比を有し、典型的には、陰イオン性サルフェート界面活性剤およびシリコーンを実質的に含まない。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャンプー組成物であって、
(a)約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;
(b)約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つがアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と
を含み;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず;
シャンプー組成物がシリコーンを実質的に含まず;
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
シャンプー組成物。
【請求項2】
1つまたは複数のベタイン界面活性剤がコカミドプロピルベタイン、ココベタインまたはそれらの混合物から選ばれる、請求項1に記載のシャンプー組成物。
【請求項3】
(a)約6~約20重量%の2つ以上のベタイン界面活性剤を含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
【請求項4】
コカミドプロピルベタインおよびココベタインを含む、請求項3に記載のシャンプー組成物。
【請求項5】
1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤が、アミノ酸界面活性剤、イセチオネート界面活性剤またはそれらの混合物から選ばれる、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項6】
1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤の少なくとも1つがアミノ酸界面活性剤から選ばれる、請求項5に記載のシャンプー組成物。
【請求項7】
1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤の少なくとも1つがタウレート界面活性剤から選ばれる、請求項5に記載のシャンプー組成物。
【請求項8】
1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤の少なくとも1つがイセチオネート界面活性剤から選ばれる、請求項5に記載のシャンプー組成物。
【請求項9】
脂肪族アミンの少なくとも一部が乳化され、中和された酸ではない、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項10】
1つまたは複数の脂肪族アミンの少なくとも1つが、オレアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ジリノールアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、リシノールアミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、コムギ胚芽アミドプロピルジメチルアミン、ヒマワリ種子アミドプロピルジメチルアミン、アーモンドアミドプロピルジメチルアミン、アボカドアミドプロピルジメチルアミン、ババスーヤシアミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、ミンカミドプロピルジメチルアミン、オータミドプロピルジメチルアミン、セサミドプロピルジメチルアミン、トールアミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミンおよびそれらの混合物から選ばれるアミドアミンである、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項11】
アルコキシ化非イオン性界面活性剤が、エステルのポリエチレングリコールエーテル、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテル、グリセリドのポリエチレングリコールエーテルまたはそれらの混合物から選ばれる、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項12】
アルコキシ化非イオン性界面活性剤が、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6プロピレングリコールカプリレート/カプレート、PEG-8プロピレングリコールココエート、PEG-25プロピレングリコールステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、ラウレス-2、ラウレス-3、ラウレス-4、PEG-120プロピレングリコールステアレート、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリドおよびそれらの混合物から選ばれる、請求項11に記載のシャンプー組成物。
【請求項13】
1つまたは複数の非イオン性界面活性剤がグルコシドをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項14】
(f)エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、グリセリン、ジグリセリン、カプリリルグリコールおよびそれらの混合物から選ばれる、約0.1~約10重量%の1つまたは複数のポリオールをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項15】
全化合物の約90重量%以上が、OECD試験ガイドラインNo.301 A、B、C、D、Eおよび/またはFに準拠する生物分解性である、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項16】
(a)の全量が(d)の全量を超える、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項17】
(a)の全量が(b)+(c)+(d)の全量を超える、請求項1から4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
【請求項18】
シャンプー組成物であって、
(a)約6~約20重量%の2つ以上のベタイン界面活性剤と;
(b)メチルココイルタウリン酸ナトリウム、ココイルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、イセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウムまたはそれらの混合物から選ばれる、約0.2~約3重量%の1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%のステアラミドプロピルジメチルアミンと;
(d)約0.1~約10重量%のPEG-55プロピレングリコールオレエートと;
(e)水と;
(f)約0.1~約10重量%の1つまたは複数のポリオールと
を含み、
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が透明であり、
シャンプー組成物が、陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず、シリコーンを実質的に含まず、
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
シャンプー組成物。
【請求項19】
(a)約6~約20重量%の2つ以上のベタイン界面活性剤と;
(b)アミノ酸界面活性剤、イセチオネート界面活性剤またはそれらの混合物から選ばれる、約0.3~約3重量%の1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数のアミドアミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つがアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約10重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と;
(f)約0.1~約10重量%の1つまたは複数のポリオールと、
(g)場合によって1つまたは複数のpH調整剤と;
(h)場合によって1つまたは複数の防腐剤と;
(i)場合によって1つまたは複数のキレート剤と;
(j)場合によって1つまたは複数の着色剤と;
(k)場合によって最大5重量%の1つまたは複数の種々雑多な成分と
から本質的になり;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
重量パーセントがすべてクレンジング組成物の全重量に基づく、
請求項18に記載のシャンプー組成物。
【請求項20】
毛髪をクレンジングするための方法であって、シャンプー組成物を毛髪に塗布すること、および毛髪からシャンプー組成物をすすぐことを含み、シャンプー組成物が、
(a)約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;
(b)約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つがアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と
を含み;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず;
シャンプー組成物がシリコーンを実質的に含まず;
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月29日に出願された米国特許出願第63/143,278号、および2021年7月21日に出願された仏国特許出願第2107844号の利益を主張し、これらは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、クレンジング組成物、特に限定量の陰イオン性界面活性剤および/またはシリコーンを含む毛髪クレンジング組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のパーソナルケアクレンジング組成物、例えばシャンプー、身体洗浄液、顔クレンザー、ハンドソープなどは、典型的には、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)またはラウレスエーテル硫酸ナトリウム(SLES)などのサルフェート系界面活性剤を使用する。これらの界面活性剤は、良好な発泡および浄化性を有し、容易に増粘させることができ、比較的安価であるので、一般に使用される。
【0004】
シリコーンはまた、一般に、パーソナルケア製品においてコンディショニングおよび化粧効果のために使用される。例えば、シリコーンは毛髪に保護層を与え、毛髪が容易にほぐれ櫛ですくことができるようにし、平滑性および光沢性を提供する。しかしながら、シリコーンは、毛髪の層ごとに積み増し、毛髪が重さで垂れ下がり、毛髪がグリース状になる恐れがある。さらに、シリコーンは容易に劣化せず、そのため、パーソナルケア製品の使用は環境問題を引き起こす。
【0005】
さらに、消費者は、毛髪および皮膚を浄化するための組成物などのパーソナルケア製品について天然の組成物を望んでいる。シリコーン、ならびに毛髪および皮膚を含むケラチン物質を浄化するおよび/またはその浄化をケアする他の合成化学材料を含まないか、または本質的に含まず、なお望ましい全体的に良好な性能および高い安全性を提供する、持続可能で安全で、環境にやさしい「グリーンの」組成物に対して、増加する需要がある。しかし、そのような「グリーンの」組成物を製造することは、大量生産で工業生産の化学物質とは対照的に、それらの材料が植物などの天然の供給源から調達しなければならないので、しばしば高価になる。なおその上に、天然から調達する産出物を使用する場合、望ましいクレンジング組成物の性能特性の許容できるバランスを達成するのは、しばしば困難である。例えば、クレンジング組成物への特定成分の添加によって、しばしば一方の所望される性質を高めて他方の所望される性質を損なう。
【0006】
さらに、サルフェート系陰イオン性界面活性剤などのサルフェート系界面活性剤および/またはシリコーンを使用しない(「サルフェートを含まない」および/または「シリコーンを含まない」)クレンジング製品の適切な配合の開発において、難題がある。例えば、ほとんどの既存のサルフェートを含まない毛髪クレンジング製品は、泡立ちが不十分で、不透明であり、容易に増粘できない。塩の取り込みなどの、これらの配合物の粘度を増加させる伝統的方法は、サルフェートを含まない界面活性剤には効果的でない。
【発明の概要】
【0007】
開示の態様は、クレンジング組成物、特に限定量の陰イオン性界面活性剤および/またはシリコーンを含む毛髪クレンジング組成物に関する。例えば、クレンジング組成物は、限定量の陰イオン性界面活性剤、とりわけ、陰イオン性サルフェート界面活性剤を含んでいてもよい。一部の実施形態において、クレンジング組成物は、陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まないかまたは含まない。クレンジング組成物は、シリコーンを含まないか、または実質的に含まないように配合されてもよい。
【0008】
クレンジング組成物はシャンプー組成物として配合されてもよい。開示の態様によるシャンプー組成物は典型的には、
(a)約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;
(b)約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つはアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と
を含み;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず;
シャンプー組成物がシリコーンを実質的に含まず;
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく。
【0009】
1つまたは複数のベタイン界面活性剤は、コカミドプロピルベタイン、ココベタイン、またはそれらの混合物から選ばれてもよい。幾つかの事例において、シャンプー組成物は、約6~約20重量%の2つ以上のベタイン界面活性剤を有していてもよい。例えば、シャンプー組成物中の2つ以上のベタイン界面活性剤は、コカミドプロピルベタインおよびココベタインであってもよい。
【0010】
さらにまたは代替として、シャンプー組成物は、アミノ酸界面活性剤、イセチオネート界面活性剤またはそれらの混合物から選ばれる1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。少なくとも1つの事例において、1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤は、アミノ酸界面活性剤から選ばれる。少なくとも1つの他の事例において、1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤は、イセチオネート界面活性剤から選ばれる。
【0011】
シャンプー組成物は、約4から最高7のpHを有するように配合されてもよい。好ましくは、脂肪族アミンの少なくとも一部は乳化され、中和された酸ではない。脂肪族アミンは、オレアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ジリノールアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、リシノールアミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、コムギ胚芽アミドプロピルジメチルアミン、ヒマワリ種子アミドプロピルジメチルアミン、アーモンドアミドプロピルジメチルアミン、アボカドアミドプロピルジメチルアミン、ババスーヤシアミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、ミンカミドプロピルジメチルアミン、オータミドプロピルジメチルアミン、セサミドプロピルジメチルアミン、トールアミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、およびそれらの混合物から選ばれるアミドアミンであってもよい。
【0012】
1つまたは複数の非イオン性界面活性剤の非限定的な例は、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6プロピレングリコールカプリレート/カプレート、PEG-8プロピレングリコールココエート、PEG-25プロピレングリコールステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、ラウレス-2、ラウレス-3、ラウレス-4、PEG-200グリセリルステアレート、PEG-120プロピレングリコールステアレート、およびそれらの混合物から選ばれるものを含む。少なくとも1つの実施形態において、1つまたは複数の非イオン性界面活性剤はグルコシドを含む。
【0013】
シャンプー組成物はまた、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、グリセリン、ジグリセリン、カプリリルグリコール、およびそれらの混合物から選ばれる、約0.1~約10重量%の1つまたは複数のポリオールを含んでいてもよい。
【0014】
幾つかの事例において、シャンプー組成物は透明である。シャンプー組成物はまた、OECD試験ガイドラインNo.301 A、B、C、D、Eおよび/またはFに準拠する生物分解性である全化合物の約90重量%以上を含むように配合されてもよい。さらにまたは代替として、(a)の全量は(d)の全量を超える。
【0015】
開示の別の態様によると、毛髪を浄化する方法であって、シャンプー組成物を毛髪に塗布すること、および、毛髪からシャンプー組成物をすすぐことを含み、シャンプー組成物が、
(a)約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;
(b)約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つはアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と
を含み;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず;
シャンプー組成物がシリコーンを実質的に含まず;
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
方法が提供される。
【0016】
本技術の実施は、ここで添付の図を参照し例としてのみ説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】開示の態様によるクレンジング組成物の粘度への、PEG化界面活性剤および皮脂の影響を示す棒グラフである。
図2】開示の態様によるクレンジング組成物の泡立ち評価への、PEG化界面活性剤および皮脂の影響を示す棒グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
様々な態様が、図面に示される配置および手段に限定されるものではないことは理解されるべきである。
【0019】
開示の態様は、クレンジング組成物、特に限定量の陰イオン性界面活性剤および/またはシリコーンを含む毛髪クレンジング組成物に関する。本発明者らは、ある量と比の特定の化合物を含むクレンジング組成物が、有利には、望ましい浄化性、ほぐし性、および組合せ特性を提供しつつ陰イオン性界面活性剤、とりわけ陰イオン性サルフェート界面活性剤の量の低減を可能にすることを認識した。例えば、クレンジング組成物は、0.8:1~5:1である、ベタイン界面活性剤の全量と陰イオン性界面活性剤、脂肪族アミン界面活性剤および非イオン性界面活性剤の全量との重量比を有するように配合されてもよい。幾つかの事例において、クレンジング組成物は、非イオン性界面活性剤の全量を超える量のベタイン界面活性剤を有する。
【0020】
クレンジング組成物は、低減された量の陰イオン性界面活性剤、例えば約5重量%以下の陰イオン性界面活性剤を用いて配合されてもよい。クレンジング組成物中の陰イオン性界面活性剤の全量は、約5重量%以下、約4.75重量%以下、約4.5重量%以下、約4.25重量%以下、約4重量%以下、約3.75重量%以下、約3.5重量%以下、約3.25重量%以下、約3重量%以下、約2.75重量%以下、約2.5重量%以下、約2.25重量%以下、約2重量%以下、約1.75重量%以下、約1.5重量%以下、約1.25重量%以下、約1重量%以下、約0.75重量%以下、約0.5重量%以下または約0.25重量%以下であってもよい。少なくとも1つの実施形態において、クレンジング組成物は、約0重量%または0重量%の陰イオン性サルフェート界面活性剤を含む。さらにまたは代替として、クレンジング組成物は、陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まなくてもよく、または含まなくてもよい。例えば、クレンジング組成物は、約5重量%以下、約4.75重量%以下、約4.5重量%以下、約4.25重量%以下、約4重量%以下、約3.75重量%以下、約3.5重量%以下、約3.25重量%以下、約3重量%以下、約2.75重量%以下、約2.5重量%以下、約2.25重量%以下、約2重量%以下、約1.75重量%以下、約1.5重量%以下、約1.25重量%以下、約1重量%以下、約0.75重量%以下、約0.5重量%以下、約0.25重量%以下、約0.15重量%以下、約0.1重量%以下、約0.05重量%以下、または約0.01重量%以下の陰イオン性サルフェート界面活性剤を有していてもよい。少なくとも1つの事例において、クレンジング組成物は、陰イオン性サルフェート界面活性剤を含まない。
【0021】
陰イオン性サルフェート界面活性剤は典型的には、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェートおよび/またはそれらの塩であり、C12~18アルキルサルフェートなどのC8~18アルキルサルフェートを含んでもよく、それは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶化陽イオンを含む塩の形態であってもよい。アルキルエーテルサルフェートは、式:RO(CHCHO)SOM;[式中、Rは8~18を有するアルキルまたはアルケニルであり;nは少なくとも0.5を超える平均値を有する数であり;Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶化陽イオンである]を有するものを含む。陰イオン性サルフェート界面活性剤の例は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)およびラウリル硫酸ナトリウム(SLS)である。
【0022】
幾つかの事例において、クレンジング組成物は、シリコーンを含まない、または実質的に含まないように配合されてもよい。クレンジング組成物は、例えば、約5重量%以下、約4.5重量%以下、約4重量%以下、約3.5重量%以下、約3重量%以下、約2.5重量%以下、約2重量%以下、約1.5重量%以下、約1重量%以下、約0.5重量%以下を有していてもよい。少なくとも1つの実施形態において、クレンジング組成物はシリコーンを有しない。
【0023】
有利には、クレンジング組成物は、生物分解性の化合物/成分を含む「グリーンの」組成物として配合されてもよい。例えば、クレンジング組成物の全化合物の約90重量%以上は、OECD試験ガイドラインNo.301 A、B、C、D、Eおよび/またはFに準拠する生物分解性であってもよい。参照:化学物質の試験のためのOECDガイドライン:易生分解性は、https://www.oecd-ilibrary.org/docserver/9789264070349-en.pdf?expires=1611606648&id=id&accname=guest&checksum=29E51E8E7A2187C769B4AEEA2FB29175(1992年7月17日採択)で入手可能であり、これは、すべての目的のためにその全体が参照によって本明細書に組み込まれる。幾つかの事例において、クレンジング組成物は、約91重量%以上、約92重量%以上、約93重量%以上、約94重量%以上、約95重量%以上、約95.5重量%以上、約96重量%以上、約96.5重量%以上、約97重量%以上、約97.5重量%以上、約98重量%以上、約98.5重量%以上、約99重量%以上、約99.5重量%以上、または最高100重量%の、その間の範囲および下位範囲を含む、OECD試験ガイドラインNo.301 A、B、C、D、Eおよび/またはFに準拠する生物分解性である、クレンジング組成物中のすべての化合物を有するように配合される。
【0024】
クレンジング組成物はシャンプー組成物として配合されてもよい。開示の態様によるシャンプー組成物は典型的には、
(a)約6重量%以上の1つまたは複数のベタイン界面活性剤と;
(b)約5重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤と;
(c)約0.1重量%~約10重量%の1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤と;
(d)少なくとも1つはアルコキシ化非イオン性界面活性剤から選ばれる、約0.1~約15重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤と;
(e)水と
を含み;
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まず;
シャンプー組成物がシリコーンを実質的に含まず;
重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく。
【0025】
幾つかの事例において、ベタイン界面活性剤の全量と陰イオン性界面活性剤、脂肪族アミン界面活性剤および非イオン性界面活性剤の全量との重量比は、0.8:1~5:1、0.85:1~5:1、0.9:1~5:1、0.95:1~5:1、1:1~5:1;0.8:1~4:1、0.85:1~4:1、0.9:1~4:1、0.95:1~4:1、1:1~4:1;0.8:1~3:1、0.85:1~3:1、0.9:1~3:1、0.95:1~3:1、1:1~3:1;0.8:1~2:1、0.85:1~2:1、0.9:1~2:1、0.95:1~2:1、1:1~2:1、1.1:1~3:1、1.1:1~2.7:1、またはその間の範囲または下位範囲である。さらにまたは代替として、全量の両性界面活性剤またはベタイン界面活性剤は、界面活性剤系において主なタイプの界面活性剤である。すなわち、他の単一タイプの界面活性剤より高いパーセントの両性界面活性剤が、組成物中にある。なおその上に、幾つかの事例において、界面活性剤系中の両性界面活性剤および/またはベタイン界面活性剤の全量は、界面活性剤系中で他のすべての界面活性剤タイプの全量より大きい。言い換えれば、「他のすべての界面活性剤」という語句は、クレンジング組成物中の、両性界面活性剤および/またはベタイン界面活性剤以外のありとあらゆる界面活性剤を意味する。
【0026】
少なくとも幾つかの事例において、クレンジング/シャンプー組成物は、約3:1~約16:1、約4:1~約16:1、約5:1~約16:1、約6:1~約16:1、約7:1~約16:1、約8:1~約16:1、約9:1~約16:1、約10:1~約16:1、約11:1~約16:1、約12:1~約16:1;約3:1~約14:1、約4:1~約14:1、約4.1:1~約14:1、約4.2:1~約14:1、約4.3:1~約14:1、約4.4:1~約14:1、約4.5:1~約14:1、約4.6:1~約14:1、約4.7:1~約14:1、約4.8:1~約14:1、約4.9:1~約14:1、約5:1~約14:1、約6:1~約14:1、約7:1~約14:1、約8:1~約14:1、約9:1~約14:1、約10:1~約14:1、約11:1~約14:1、約12:1~約14:1;約3:1~約12:1、約4:1~約12:1、約4.5:1~約12:1、約4.6:1~約12:1、約4.7:1~約12:1、約4.8:1~約12:1、約4.9:1~約12:1、約5:1~約12:1、約6:1~約12:1、約7:1~約12:1、約8:1~約12:1、約9:1~約12:1、約10:1~約12:1;約3:1~約10:1、約4:1~約10:1、約4.5:1~約10:1、約4.6:1~約10:1、約4.7:1~約10:1、約4.8:1~約10:1、約4.9:1~約10:1、約5:1~約10:1、約6:1~約10:1、約7:1~約10:1、約8:1~約10:1;約3:1~約8:1、約4:1~約8:1、約4.5:1~約8:1、約4.6:1~約8:1、約4.7:1~約8:1、約4.8:1~約8:1、約4.9:1~約8:1、約5:1~約8:1、約6:1~約8:1;約3:1~約6:1、または約4:1~約6:1の、ベタイン界面活性剤の全量と非サルフェート陰イオン性界面活性剤の全量との重量比を有していてもよい。
【0027】
クレンジング/シャンプー組成物は透明であってもよい。透明な組成物に関して「透明な」という用語は、組成物が、例えば、Lambda 40 UV可視光分光計を使用して測定して、600nmの波長で少なくとも80%の透過率を有することを示す。クレンジング組成物は、例えば、Lambda 40 UV可視光分光計を使用して測定して、例えば、600nmの波長で少なくとも80%、少なくとも90%または少なくとも95%の透過率を有する。「透過性の」という用語は、本開示の目的に合わせて、「透明な」という用語と交換可能である。
【0028】
幾つかの事例において、クレンジング組成物は、さらにまたは代替として、油剤および/またはアルコールを実質的に含まないように、または含まないように配合されてもよい。一部の実施形態において、組成物は油剤を含まない。当業者は、油剤が、1つまたは複数の成分中の存在によって、クレンジング組成物中に存在してもよく;そうして、一部の実施形態において、組成物が油剤を実質的に含まなくてもよいことを理解する。例えば、油剤は、クレンジング組成物の重量に基づいて5重量%を超えない濃度で存在してもよく、幾つかの事例において、3重量%以下で存在し、幾つかの事例において、1重量%以下で存在する。
【0029】
一部の実施形態において、組成物はアルコールを含まない。当業者は、アルコールが、1つまたは複数の成分中の存在によって組成物中に存在してもよく;そうして、一部の実施形態において、クレンジング組成物がアルコールを実質的に含まなくてもよいことを理解する。例えば、アルコールは、クレンジング組成物の全重量に基づいて5重量%を超えない濃度でクレンジング組成物中に存在してもよく、幾つかの事例において、3重量%以下で存在し、幾つかの事例において1重量%以下で存在する。
【0030】
クレンジング組成物は、場合によって、クレンジング組成物の全重量に基づいて約10重量%以下の種々雑多全重量な成分を含んでいてもよい。種々雑多全重量な成分の非限定的な例は、活性成分、pH調整剤、防腐剤、塩、キレート剤、着色剤、塩、抗菌剤、香料、ビタミン、真珠光沢剤、臭気吸収剤、色材、精油、果実抽出物およびそれらの組合せを含む。1つまたは複数の前述の種々雑多全重量な成分は開示の実施形態から排除されてもよい。種々雑多全重量な成分の量は、クレンジング組成物の全重量に基づいて約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、約5重量%以下、約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下または約1重量%以下であってもよい。
【0031】
クレンジング組成物は、Brookfield DV2T粘度計でRV-4 Diskスピンドルを用いて5~20rpmの範囲で90秒後に測定して24℃の温度で約1,000~約10,000cPの粘度を有していてもよい。例えば、クレンジング組成物は、Brookfield DV2T粘度計でRV-4 Diskスピンドルを用いて24℃の温度、5~20rpmの範囲で90秒後に測定して、約1,000~約10,000cP、約1,000~約9,000cP、約1,000~約8,000cP、約1,000~約7,000cP、約1,000~約6,000cP、約1,000~約5,000cP、約1,000~約4,000cP;約2,000~約10,000cP、約2,000~約9,000cP、約2,000~約8,000cP、約3,000~約8,000cP、約3,000~約7,000cP、約2,000~約6,000cP、約2,000~約5,000cP、約2,000~約4,000cP;約3,000~約10,000cP、約3,000~約9,000cP、約3,000~約8,000cP、約3,000~約7,600cP、約3,000~約6,000cP、約3,000~約5,000cP;約4,000~約10,000cP、約4,000~約9,000cP、約4,000~約8,000cP、約4,000~約7,000cP、約4,000~約6,000cP;約5,000~約10,000cP、約5,000~約9,000cP、約5,000~約8,000cP、約5,000~約7,000cP;約6,000~約10,000cP、約6,000~約9,000cP、約6,000~約8,000cP;約7,000~約10,000cP、約7,000~約9,000cPの範囲の粘度を有していてもよい。
【0032】
以下に列挙したものなどの適切な成分は、他の成分の特定の組合せ、クレンジング組成物の形態および/または配合物(例えばシャンプー)の使用に応じてクレンジング組成物のための配合に含まれてもよく、または排除されてもよい。
【0033】
ベタイン界面活性剤
クレンジング組成物は、変動し得る量の1つまたは複数のベタイン界面活性剤を含むが、しかし、クレンジング組成物の全重量に基づいて典型的には約6重量%以上である。例えば、クレンジング組成物は、クレンジング組成物の全重量に基づいて約6重量%以上、約6.5重量%以上、約7重量%以上、約7.5重量%以上、約8重量%以上、約8.5重量%以上、約9重量%以上、約9.5重量%以上、約10重量%以上、または10.5重量%以上の量の1つまたは複数のベタイン界面活性剤を含んでいてもよい。幾つかの事例において、クレンジング組成物は、クレンジング組成物の全重量に基づいて約6~約25重量%、約6~約22重量%、約6~約20重量%、約6~約18重量%、約6~約16重量%、約6~約14重量%、約6~約12重量%、約6~約10重量%、約6~約9重量%、または約6~約8重量%;約7~約25重量%、約7~約22重量%、約7~約20重量%、約7~約18重量%、約7~約16重量%、約7~約14重量%、約7~約12重量%、約7~約10重量%、または約7~約9重量%;約8~約25重量%、約8~約22重量%、約8~約20重量%、約8~約18重量%、約8~約16重量%、約8~約14重量%、約8~約12重量%、約8~約10重量%、または約8~約9重量%の量のベタイン界面活性剤を含む。
【0034】
好ましくは、クレンジング組成物は2つ以上のベタイン界面活性剤を含む。例えば、クレンジング組成物は、2つのベタイン界面活性剤、3つのベタイン界面活性剤、4つのベタイン界面活性剤、5つのベタイン界面活性剤または6種のベタイン界面活性剤などを含んでいてもよい。少なくとも1つの第1のベタイン界面活性剤の量と少なくとも1つの第2のベタイン界面活性剤の量との比は、約1:10~約10:1の範囲であってもよい。例えば第1のベタイン界面活性剤と第2のベタイン界面活性剤との量との比は、約1:10、約1:9、約1:8、約1:7、約1:6、約1:5、約1:4、約1:3、約1:2、約1:1、またはその間の範囲または下位範囲であってもよい。
【0035】
1つまたは複数のベタイン界面活性剤は、クレンジング組成物中で、またはクレンジング組成物への添加前に塩の形態をしていてもよい。ベタイン界面活性剤は様々な天然油または脂肪酸に由来してもよい。
【0036】
一部の実施形態において、例示の有用なベタインは、以下に限定されないが、以下の式(Ia~Id):
[式中、R10は8~18炭素原子を有するアルキル基であり;nは1~3の整数である]
のものを含む。
【0037】
特に、有用なベタインは、例えば、ココベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ベヘニルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ステアリルベタイン、またはそれらの混合物を含む。典型的には、少なくとも1つのベタイン化合物は、ココベタイン、コカミドプロピルベタイン、ベヘニルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、およびそれらの混合物から選択される。一実施形態において、好ましいベタインは、ココベタインおよびコカミドプロピルベタインを含む。
【0038】
非ベタイン両性界面活性剤
非ベタイン両性界面活性剤は、存在する場合、クレンジング組成物の全重量に基づいて約0.1~約15重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約8重量%、または約0.1~約6重量%;約0.5~約15重量%、約0.5~約10重量%、約0.5~約8重量%、または約0.5~約6重量%;約1~約15重量%、約1~約10重量%、約1~約8重量%、または約1~約6重量%;約1.5~約15重量%、約1.5~約10重量%、約1.5~約8重量%、または約1.5~約6重量%;または約2~約15重量%、約2~約10重量%、約2~約8重量%、または約2~約6重量%の、その間に範囲および下位範囲すべてを含む量でクレンジング組成物中に含まれていてもよい。
【0039】
クレンジング組成物は、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホジアセテート、アルキルスルタイン、アルキルアンホプロピオネートまたはそれらの塩から選ばれる非ベタイン両性界面活性剤を含んでいてもよい。アルキルアンホアセテート、アルキルアンホジアセテート、アルキルスルタイン、およびアルキルアンホプロピオネートの非限定的な例のさらなる検討が以下に開示される。
【0040】
(a) アルキルアンホアセテートおよびアルキルアンホジアセテート
有用なアルキルアンホアセテートおよびアルキルアンホジアセテートは、例としてのみ、式(IIa)または(IIb):
[式中、Rは8~18炭素原子を有するアルキル基である]
を含む。
【0041】
ナトリウムは上記の式において陽イオンとして示されるが、陽イオンは、任意のアルカリ金属イオン、例えばナトリウムまたはカリウム、アンモニウムイオン、またはアルカノールアンモニウムイオン、例えばモノエタノールアンモニウムまたはトリエタノールアンモニウムイオンであってもよい。非限定的な例はラウロアンホ酢酸ナトリウムである。
【0042】
アルキルアンホアセテートおよびアルキルアンホジアセテートの追加の非限定的な例は、式(IIc):
Ra’-CON(Z)CH2-(CH2)m’-N(B)(B’) (IIc)
[式中、
- Bは、X’が-CH2-COOH、CH2-COOZ’、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ’または水素原子を表す-CH2CH2OX’を表し;
- B’は、z=1または2である-CH2)z-Y’を表し、Y’は-COOH、-COOZ’,-CH2-CHOH-SO3Hまたは-CH2-CHOH-SO3Z’を表し;
- m’は0、1または2と等しく;
- Zは水素原子またはヒドロキシ-エチルまたはカルボキシメチル基を表し;
- Z’は、アルカリまたはアルカリ土類金属、例えばナトリウム、カリウムまたはマグネシウムから得られるイオン;アンモニウムイオン;または有機アミン、特にアミノアルコール、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミン、モノイソプロパノール-アミン、ジイソプロパノールアミンまたはトリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールおよびトリス(ヒドロキシ-メチル)アミノメタンから得られるイオンを表し;
- Ra’は、好ましくは加水分解された亜麻仁油またはやし油中に存在する酸Ra’COOHの(C10~C30)アルキルまたはアルケニル基、アルキル基、特にC17アルキル基、およびその異性体または不飽和C17基を表す]
のものを含む。
【0043】
式(Ic)の例示の化合物は、(C8~C20)アルキルアンホアセテートおよび(C8~C20)アルキルアンホジアセテート、例えばココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸、またはココアンホ二プロピオン酸を含む。例えば、名称MIRANOLlCMの下でRhodiaによって供給される、ココアンホ二酢酸二ナトリウムを使用することができる。
【0044】
(b) アルキルスルタインアルキルスルタインの非限定的な例は、下記式(IId)
[式中、Rは8-18炭素原子を有するアルキル基である]
のヒドロキシル基スルタインを含む。さらなる特定の例は、以下に限定されないが、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタインおよびそれらの混合物を含む。
【0045】
(c) アルキルアンホプロピオネート
アルキルアンホプロピオネートの非限定的な例は、ココアンホプロピオネート、コーンアンホプロピオネート、カプリルアンホプロピオネート、コーンアンホプロピオネート、カプロアンホプロピオネート、オレオアンホプロピオネート、イソステアロアンホプロピオネート、ステアロアンホプロピオネート、ラウロアンホプロピオネート、それらの塩およびそれらの混合物を含む。
【0046】
非サルフェート陰イオン性界面活性剤
クレンジング組成物は典型的には、クレンジング組成物の全重量に基づいて約5重量%以下の量の陰イオン性界面活性剤を含む。例えば、陰イオン性界面活性剤の量は、クレンジング組成物中に存在する場合、クレンジング組成物の全重量に基づいて約4.75重量%以下、約4.5重量%以下、約4.25重量%以下、約4重量%以下、約3.75重量%以下、約3.5重量%以下、約3.25重量%以下、約3重量%以下、約2.75重量%以下、2.5重量%以下、2.25重量%以下、2重量%以下、1.75重量%以下、1.5重量%以下、1.25重量%以下、1重量%以下、0.75重量%以下、0.5重量%以下、0.25重量%以下であってもよい。幾つかの事例において、陰イオン性界面活性剤の量は、クレンジング組成物の全重量に基づいて約0.01~約5重量%、約0.01~約4.5重量%、約0.01~約4重量%、約0.01~約3.5重量%、約0.01~約3重量%、約0.01~約2.5重量%、約0.01~約2重量%、約0.01~約1.5重量%、約0.01~約1重量%、または約0.01~約0.5重量%;約0.1~約5重量%、約0.1~約4.5重量%、約0.1~約4重量%、約0.1~約3.5重量%、約0.1~約3重量%、約0.1~約2.5重量%、約0.1~約2重量%、約0.1~約1.5重量%、約0.1~約1重量%、または約0.1~約0.5重量%;約0.2~約5重量%、約0.2~約4.5重量%、約0.2~約4重量%、約0.2~約3.5重量%、約0.2~約3重量%、約0.2~約2.5重量%、約0.2~約2重量%、約0.2~約1.5重量%、約0.2~約1重量%、または約0.2~約0.5重量%;約0.5~約5重量%、約0.5~約4.5重量%、約0.5~約4重量%、約0.5~約3.5重量%、約0.5~約3重量%、約0.5~約2.5重量%、約0.5~約2重量%、約0.5~約1.5重量%、または約0.5~約1重量%;約1~約5重量%、約1~約4.5重量%、約1~約4重量%、約1~約3.5重量%、約1~約3重量%、約1~約2.5重量%、約1~約2重量%、または約1~約1.5重量%であってもよく、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0047】
クレンジング組成物は、サルフェート基を含む陰イオン性界面活性剤を用いないで配合されてもよいが、開示の一部の実施形態において、クレンジング組成物は、サルフェート基を含む1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤を含む。例えば、少なくとも1つの実施形態において、クレンジング組成物は、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)またはラウレスエーテル硫酸ナトリウム(SLES)などの陰イオン性サルフェート界面活性剤を含む。
【0048】
好ましくは、クレンジング組成物中の陰イオン性界面活性剤は、存在する場合、非サルフェート陰イオン性界面活性剤である。有用な非サルフェート陰イオン性界面活性剤は、以下に限定されないが、アルキルスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルスルホアセテート、アシルイセチオネート、アルコキシ化一酸、アシルタウレートなどのアシルアミノ酸、アシルグリシネート、アシルグルタメート、アシルサルコシネート、それらの塩およびそれらの混合物を含む。しかし、幾つかの事例において、アシルタウレートが好ましく、したがって、1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤は少なくとも1つのアシルタウレートを含む。幾つかの事例においてまた、クレンジング組成物中に2つ以上のアシルタウレートを含むことが好ましい。したがって、クレンジング組成物は、陰イオン性界面活性剤の少なくとも1つ(好ましくは、2つ以上)がアシルタウレートから選択される1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。他の事例において、アシルイセチオネートが好ましく、したがって、1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤は少なくとも1つのアシルイセチオネートを含む。幾つかの事例においてまた、クレンジング組成物中に2つ以上のアシルイセチオネートを含むことが好ましい。したがって、クレンジング組成物は、陰イオン性界面活性剤の少なくとも1つ(好ましくは2つ以上)がアシルイセチオネートから選択される1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0049】
なお他の事例において、アシルタウレートおよびアシルイセチオネートの組合せが使用されてもよい。したがって、クレンジング組成物は、アシルタウレートおよびアシルイセチオネートから選択される陰イオン性界面活性剤を含む2つ以上の非サルフェート陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0050】
非サルフェート陰イオン性界面活性剤の非限定的な例は以下に提供される。
【0051】
(a) アシルイセチオネート
有用なアシルイセチオネートの非限定的な例は、式(III)および(IV):
[式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、または飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐の、1~24炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、XはCOOまたはSO である]
のものを含む。ナトリウムは式(III)および(IV)において陽イオンとして示されるが、式(III)および式(IV)両方の陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンであってもよい。アシルイセチオネートの非限定的な例は、イセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、およびココイルメチルイセチオン酸ナトリウムを含む。一部の実施形態において、イセチオン酸ナトリウムおよびココイルイセチオン酸ナトリウムの組合せが好ましい。
【0052】
(b) アルキルスルホネート
アルキルスルホネートの例は、アルキルアリールスルホネート、第一級アルカンジスルホネート、アルケンスルホネート、ヒドロキシアルカンスルホネート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、アルキルフェノールポリグリコールエーテルのスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、フェニルアルカンスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルケンスルホネート、ヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネート、第二級アルカンスルホネート、パラフィンスルホネート、エステルスルホネート、スルホン化脂肪酸グリセリンエステル、およびメチルエステルスルホネートを含むアルファ-スルホ脂肪酸メチルエステルを含む。
【0053】
幾つかの事例において、式(V)
のアルキルスルホネートは特に有用である。
【0054】
Rは、H、または飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐の、1~24炭素原子、好ましくは6~24炭素原子、より好ましくは8~20炭素原子を有するアルキル鎖から選択される。ナトリウムは上記の式(V)において陽イオンとして示されるが、しかし、陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンであってもよい。幾つかの事例において、アルキルスルホネートは、C~C16アルキルベンゼンスルホネート、C10~C20パラフィンスルホネート、C10~C24オレフィンスルホネート、それらの塩およびそれらの混合物から選択される。C10~C24オレフィンスルホネートが特に好ましいことがある。本組成物において使用することができるC10~C24オレフィンスルホネートの非限定的な例は、C14~C16オレフィンスルホン酸ナトリウムである。
【0055】
(c) アルキルスルホスクシネート
有用なスルホスクシネートの非限定的な例は、式(VI):
[式中、Rは、10~22炭素原子、好ましくは10~20炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖アルキルまたはアルケニル基であり、Xは、平均エトキシ化度を表し、0~約5、好ましくは0~約4、最も好ましくは約2~約3.5の範囲を取ることができる数であり、MおよびM’は、互いと同じでも異なっていてもよい一価カチオンである]
のものを含む。好ましい陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンである。
【0056】
アルキルスルホスクシネート塩の非限定的な例は、オレアミドMIPAスルホコハク酸二ナトリウム、オレアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二アンモニウム、ラウレススルホコハク酸二アンモニウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、オレイン酸アミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウムおよびそれらの混合物を含む。幾つかの事例において、ラウレススルホコハク酸二ナトリウムが特に好ましい。
【0057】
(d) アルキルスルホアセテート
アルキルスルホアセテートの非限定的な例は、例えば、C4~C18脂肪族アルコールスルホアセテートなどのアルキルスルホアセテートおよび/またはそれらの塩を含む。特に好ましいスルホアセテート塩はラウリルスルホ酢酸ナトリウムである。塩として有用な陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンを含む。
【0058】
(e) アルコキシ化一酸
アルコキシ化一酸の非限定的な例は、式(VII):
RO[CH2O]u[(CH2)xCH(R’)(CH2)y(CH2)zO]v[CH2CH2O]wCH2COOH (VII)
[式中、
Rは約6~約40炭素原子を含む炭化水素基であり;
u、vおよびwは、互いに独立して0~60の数を表し;
x、yおよびzは、互いに独立して0~13の数を表し;
R’は水素、アルキルを表し、x+y+zの合計は>0である]
に対応する化合物を含む。
【0059】
式(VII)に対応する化合物は、唯一のアルコキシドとしてエチレンオキシドを用いてまたは幾つかのアルコキシドおよび後続の酸化を用いてアルコールROHのアルコキシル化によって得ることができる。数u、vおよびwはそれぞれ、アルコキシル化度を表す。分子レベルでは、数u、vおよびw、および合計アルコキシル化度は0を含む整数のみであり得るが、巨視的レベルでは端数の形の中間値である。
【0060】
式(VII)において、Rは、直鎖または分岐、非環式または環式、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族、置換または非置換である。典型的には、Rは、直鎖もしくは分岐、非環式C-C40アルキルもしくはアルケニル基またはC-C40アルキルフェニル基、より典型的には、C-C22アルキルもしくはアルケニル基またはC-C18アルキルフェニル基、さらにより典型的には、C12-C18アルキル基もしくはアルケニル基またはC-C16アルキルフェニル基であり;u、v、wは、互いに独立して典型的には2~20の数、より典型的には3~17の数、最も典型的には5~15の数であり;x、y、zは、互いに独立して典型的には2~13の数、より典型的には1~10の数、最も典型的には0~8の数である。
【0061】
適切なアルコキシ化一酸は以下に限定されないが、ブトキシノール-5カルボン酸、ブトキシノール-19カルボン酸、カプリレス-4カルボン酸、カプリレス-6カルボン酸、カプリレス-9カルボン酸、セテアレス-25カルボン酸、コセス-7カルボン酸、C-C11パレス-6カルボン酸、C11-C15パレス-7カルボン酸、C12-C13パレス-5カルボン酸、C12-C13パレス-8カルボン酸、C12-C13パレス-12カルボン酸、C12-C15パレス-7カルボン酸、C12-C15パレス-8カルボン酸、C14-C15パレス-8カルボン酸、デセス-7カルボン酸、ラウレス-3カルボン酸、ラウレス-4カルボン酸、ラウレス-5カルボン酸、ラウレス-6カルボン酸、ラウレス-8カルボン酸、ラウレス-10カルボン酸、ラウレス-11カルボン酸、ラウレス-12カルボン酸、ラウレス-13カルボン酸、ラウレス-14カルボン酸、ラウレス-17カルボン酸、PPG-6-ラウレス-6カルボン酸、PPG-8-ステアレス-7カルボン酸、ミレス-3カルボン酸、ミレス-5カルボン酸、ノノキシノール-5カルボン酸、ノノキシノール-8カルボン酸、ノノキシノール-10カルボン酸、オクテス-3カルボン酸、オクトキシノール-20カルボン酸、オレス-3カルボン酸、オレス-6カルボン酸、オレス-10カルボン酸、PPG-3-デセス-2カルボン酸、カプリレス-2カルボン酸、セテス-13カルボン酸、デセス-2カルボン酸、ヘクセス-4カルボン酸、イソステアレス-6カルボン酸、イソステアレス-11カルボン酸、トリデセス-3カルボン酸、トリデセス-6カルボン酸、トリデセス-8カルボン酸、トリデセス-12カルボン酸、トリデセス-3カルボン酸、トリデセス-4カルボン酸、トリデセス-7カルボン酸、トリデセス-15カルボン酸、トリデセス-19カルボン酸、ウンデセス-5カルボン酸およびそれらの混合物を含む。幾つかの事例において、好ましいエトキシ化酸は、オレス-10カルボン酸、ラウレス-5カルボン酸、ラウレス-11カルボン酸、およびそれらの混合物を含む。
【0062】
(f) アシルアミノ酸
使用されてもよいアシルアミノ酸は以下に限定されないが、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、イソロイシン、ロイシン、リジン、フェニルアラニン、セリン、チロシン、バリン、サルコシン、トレオニンおよびタウリンに基づくアミノ酸界面活性剤を含む。アシルアミノ酸に関連した最も一般的な陽イオンはナトリウムまたはカリウムであってもよい。代替として、陽イオンは、トリエタノールアミン(TEA)などの有機塩、または金属塩であってもよい。アシルアミノ酸の非限定的な例は、式(VIII):
[式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、または飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐の、1~24炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、XはCOOまたはSO である]
のものを含む。
【0063】
(g) アシルタウレート
アシルタウレートの非限定的な例は、式(IX):
[式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、H、または1~24炭素原子もしくは6~20炭素原子もしくは8~16炭素原子を有する、飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐のアルキル鎖から選択され、XはCOOまたはSO である]
のものを含む。アシルタウリン酸塩の非限定的な例は、ココイルタウリン酸ナトリウム、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルタウリン酸ナトリウム、およびメチルラウロイルタウリン酸ナトリウムを含む。
【0064】
(h) アシルグリシネート
アシルグリシネートの非限定的な例は、式(X):
[式中、Rは8~16炭素原子のアルキル鎖である]
のものを含む。ナトリウムは上記の式(X)において陽イオンとして示されるが、陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンであってもよい。アシルグリシネートの非限定的な例は、ココイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、ミリストイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸カリウム、およびココイルグリシン酸カリウム、特にココイルグリシン酸ナトリウムを含む。
【0065】
(i) アシルグルタメート
アシルグルタメートの非限定的な例は、式(XI):
[式中、Rは8~16炭素原子のアルキル鎖である]
のものを含む。ナトリウムは上記の式(XI)において陽イオンとして示されるが、しかし陽イオンは、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、またはモノエタノールアンモニウムもしくはトリエタノールアンモニウムイオンなどのアルカノールアンモニウムイオンであってもよい。アシルグルタメートの非限定的な例は、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、トリエタノールアミンモノココイルグルタメート、トリエタノールアミンラウロイルグルタメート、およびココイルグルタミン酸二ナトリウムを含む。幾つかの事例において、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0066】
(j) アシルサルコシネート:
アシルサルコシネートの非限定的な例は、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ココイルサルコシン酸カリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、オレオイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、およびラウロイルサルコシン酸アンモニウムを含む。
【0067】
脂肪族アミン界面活性剤
クレンジング組成物は、典型的にはクレンジング組成物の全重量に基づいて約0.1~約10重量%の量の1つまたは複数の脂肪族アミンを含んでいてもよい。幾つかの事例において、クレンジング組成物中の脂肪族アミンの量は、クレンジング組成物の全重量に基づいて約0.1~約10重量%、約0.2~約9重量%、約0.3~約8重量%、約0.5~約7重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%、約0.5~約4重量%、約0.5~約3重量%、または約0.5~約2重量%;約0.5~約10重量%、約0.5~約9重量%、約0.5~約8重量%、約0.5~約7重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%、約0.5~約4重量%、または約0.5~約3重量%;約1~約10重量%、約1~約9重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%、約1~約4重量%または約1~約3重量%;約1.5~約10重量%、約1.5~約9重量%、約1.5~約8重量%、約1.5~約7重量%、約1.5~約6重量%、約1.5~約5重量%、約1.5~約4重量%、約1.5~約3重量%、または約1.5~約2.5重量%であり、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0068】
クレンジング組成物は、乳化された、および/または中和された酸ではない脂肪族アミンの量の少なくとも一部を有していてもよい。例えば、クレンジング組成物は、脂肪族アミンまたは少なくともその一部が中和された酸でないことを可能にするおよび/または促進するpHを有するように配合されてもよい。
【0069】
1つまたは複数の脂肪族アミンはアミドアミンであってもよい。適切なアミドアミンの非限定的な例は、以下に限定されないが、オレアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ジリノールアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、リシノールアミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、コムギ胚芽アミドプロピルジメチルアミン、ヒマワリ種子アミドプロピルジメチルアミン、アーモンドアミドプロピルジメチルアミン、アボカドアミドプロピルジメチルアミン、ババスーヤシアミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、ミンカミドプロピルジメチルアミン、オータミドプロピルジメチルアミン、セサミドプロピルジメチルアミン、トールアミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、およびそれらの混合物を含む。
【0070】
脂肪族アミンは下記式:
R1-C(O)-NH-R2-N(R3)(R4)
[式中、R1は12~22炭素原子を含む脂肪酸鎖であり、R2は1~4炭素原子を含むアルキレン基であり、R3およびR4は独立して1~4炭素原子を有するアルキル基、および組成物の0.45瀬世5
~4%重量の乳酸である]
による構造を有していてもよい。脂肪族アミンはステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、オレオアミドプロピルジメチルアミン、リシノレアミドプロピルジメチルアミンおよび混合物から選択されてもよい。
【0071】
非イオン性界面活性剤
クレンジング組成物は、変動し得る量の1つまたは複数のアルコキシ化非イオン性界面活性剤を含むが、しかし、典型的にはクレンジング組成物の全重量に基づいて約0.1~約15重量%の範囲である。例えば、クレンジング組成物は、クレンジング組成物の全重量に基づいて、約0.1~約15重量%、約0.1~約12重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約9重量%、約0.1~約8重量%、約0.1~約7重量%、約0.1~約6重量%、約0.1~約5重量%、約0.1~約4重量%、約0.1~約3重量%、または約0.1~約2重量%;約0.5~約15重量%、約0.5~約12重量%、約0.5~約10重量%、約0.5~約9重量%、約0.5~約8重量%、約0.5~約7重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%、約0.5~約4重量%、または約0.5~約3重量%;約1~約15重量%、約1~約12重量%、約1~約10重量%、約1~約9重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%、約1~約4重量%、約1~約3重量%、または約1~約2重量%;約2~約15重量%、約2~約12重量%、約2~約10重量%、約2~約9重量%、約2~約8重量%、約2~約7重量%、約2~約6重量%、約2~約5重量%、または約2~約4重量%;約3~約15重量%、約3~約12重量%、約3~約10重量%、約3~約9重量%、約3~約8重量%、約3~約7重量%、約3~約6重量%、または約3~約5重量%;約4~約15重量%、約4~約12重量%、約4~約10重量%、約4~約9重量%、約4~約8重量%、約4~約7重量%、約4~約6重量%;約5~約15重量%、約5~約12重量%、約5~約10重量%、約5~約9重量%、約5~約8重量%または約5~約7重量%の範囲の、その間の範囲および下位範囲を含む量の非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0072】
アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、アルコキシ化アルコール、アルコキシ化脂肪族アルコール、アルコキシ化ポリオールエステル、例えば脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテル、エステルのポリエチレングリコールエーテル、およびグリセリドのポリエチレングリコールエーテルおよびそれらの混合物から選ばれてもよい。エステルのポリエチレングリコールエーテルの非限定的な例はエトキシ化脂肪酸エステルを含む。アルコキシ化非イオン性界面活性剤の非限定的な例のさらなる検討は、以下に提供される。幾つかの事例において、アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6プロピレングリコールカプリレート/カプレート、PEG-8プロピレングリコールココエート、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-75プロピレングリコールステアレート、PEG-25プロピレングリコールステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、ラウレス-2、ラウレス-3、ラウレス-4、PEG-200グリセリルステアレート、PEG-120プロピレングリコールステアレート、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、およびそれらの混合物から選ばれる。
【0073】
本明細書において使用される「アルコキシ化非イオン性界面活性剤」とは、少なくとも1つのアルコキシ化部分[-(CH2)nO-(式中、nは1~300、好ましくは2~200、またはより好ましくは2~150、さらにより好ましくは2~120、または最も好ましくは2~100の整数である)]を有する化合物を意味する。
【0074】
(a) アルコキシ化脂肪族アルコール
本明細書において使用される「アルコキシ化脂肪族アルコール」とは、少なくとも1つの脂肪族部分(8炭素原子以上)および少なくとも1つのアルコキシ化部分[-(CH2)nO-(式中、nは1以上の整数である)]を有する化合物を意味する。本発明のアルコキシ化脂肪族アルコールは、好ましくは1~20の、その間の範囲および下位範囲をすべて含むHLB(親水-親油性バランス)値を有し、1~5(特に3~5)または15~20(特に16~18)の範囲のHLB値が好ましい。アルコキシ化脂肪族アルコールは、エトキシ化脂肪族アルコール、プロポキシ化脂肪族アルコール、およびそれらの混合物から選ばれてもよい。
【0075】
アルコキシ化脂肪族アルコールは、ジアルキル、トリアルキル、およびジアルキルとトリアルキル置換エトキシ化ポリマーの組合せから選ぶことができる。-。また、それらは、モノアルキル、ジアルキル、トリアルキル、テトラアルキル置換アルキルエトキシ化ポリマー、およびそれらのすべての組合せから選ぶことができる。アルキル基は、飽和または飽和、分岐または直鎖であってもよく、好ましくは約12炭素原子~約50炭素原子の、その間の範囲および下位範囲をすべて含む、例えば、20~40炭素原子、22~24炭素原子、30~50炭素原子および40~60炭素原子の数の炭素原子を含むことができる。好ましくは、脂肪族部分は、変動する炭素原子の化合物、例えば、C20~C40化合物、C22~C24化合物、C30~C50化合物、およびC40~C60化合物などの混合物を含む。
【0076】
好ましくは、本開示のアルコキシ化脂肪族アルコールのアルコキシ化部分は、2以上のアルコキシル化単位、好ましくは2~20アルコキシル化単位、好ましくは2~12アルコキシル化単位、好ましくは10~200アルコキシル化単位、好ましくは20~150アルコキシル化単位、および好ましくは25~100アルコキシル化単位を含み、その間の範囲および下位範囲をすべて含む。また好ましくは、アルコキシル化単位は、2炭素原子(エトキシ化単位)および/または3炭素原子(プロポキシ化単位)を含む。
【0077】
アルコキシル化の量はまた、化合物の全重量に関してアルコキシ化部分の重量パーセントによって求めることができる。化合物の全重量に関してアルコキシ化部分の適切な重量パーセントは、以下に限定されないが、10パーセント~95パーセント、好ましくは20パーセント~90パーセントを含み、その間の範囲および下位範囲をすべて含み、75パーセント~90パーセント(特に80パーセント~90パーセント)または20パーセント~50パーセントが好ましい。
【0078】
好ましくは、本発明のアルコキシ化脂肪族アルコールは、500を超える、好ましくは500~5,000の数平均分子量(Mn)を有し、その間の範囲および下位範囲をすべて、例えば500~1250のMnまたは2,000~5,000のMnなどを含む。
【0079】
アルコキシ化脂肪族アルコールの適切な例は、ラウレス-3、ラウレス-4、ラウレス-7、ラウレス-9、ラウレス-12、ラウレス-23、セテス-10、ステアレス-10、ステアレス-2、ステアレス-100、ベヘネス-5、ベヘネス-5、ベヘネス-10、オレス-10、パレスアルコール、トリデセス-10、トリデセス-12、C12-13パレス-3、C12-13パレス-23、C11-15パレス-7、PEG水素化ヒマシ油、PEG-75ラノリン、ポリソルベート80、ポリソルベート-20、PPG-5セテス-20、PEG-55プロピレングリコールオレエート、グリセレス-26(PEG-26グリセリルエーテル)、PEG 120メチルグルコースジオレエート、PEG 120メチルグルコーストリオレエート、PEG 150ペンタエリトリチルテトラステアレート、およびそれらの混合物を含む。
【0080】
(b) アルコキシ化ポリオールエステル
アルコキシ化ポリオールエステルはオレイン酸プロピレングリコールのPEG化誘導体、プロピレングリコールカプリレート/カプレート、ココ酸プロピレングリコール、プロピレングリコールステアレートおよびそれらの混合物から選ばれてもよい。ある実施形態において、アルコキシ化ポリオールエステルは、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6プロピレングリコールカプリレート/カプレート、ココ酸PEG-8プロピレングリコール、PEG-25プロピレングリコールステアレート、およびPEG-120プロピレングリコールステアレート、およびそれらの混合物から選ばれる。幾つかの実例において、ポリオールエステルは、PEG-55プロピレングリコールオレエートであるか、またはそれを含む。一部の実施形態においてアルコキシ化ポリオールエステルはPEG-200グリセリルステアレートを含むが、他の実施形態においては、PEG-200グリセリルステアレートが排除されてもよい。さらにおよび/または代替として、ポリオールエステルは、エチレンオキシド2~30モルを含むソルビタンのエトキシ化脂肪酸エステルから選ばれてもよい。
【0081】
幾つかの事例において、ポリオールエステルはポリオールと、例えば8~24個の炭素原子、好ましくは12~22個の炭素原子を含む飽和または不飽和鎖を有する脂肪酸とのエステル、ならびに好ましくは10~200、より好ましくは10~100のアルキレンオキシドの数を有するそれらのアルコキシ化誘導体、例えば好ましくはアルキレンオキシドの数が10~200、より好ましくは10~100の、C~C24、好ましくはC12~C22脂肪酸または酸のグリセリルエステルおよびそれらのアルコキシ化誘導体;好ましくはアルキレンオキシドの数が10~200、より好ましくは10~100の、C~C24、好ましくはC12~C22脂肪酸または酸のポリエチレングリコールエステルおよびそれらのアルコキシ化誘導体;好ましくはアルキレンオキシドの数が10~200、より好ましくは10~100の、C~C24、好ましくはC12~C22脂肪酸または酸のソルビトールエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体;好ましくはアルキレンオキシドの数が10~200、より好ましくは10~100の、C~C24、好ましくはC12~C22脂肪酸または酸の糖(スクロース、グルコース、アルキルグリコース)エステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体;脂肪族アルコールのエーテル;糖およびC~C24、好ましくはC12~C22の脂肪族アルコールのエーテル;およびそれらの混合物から選択されてもよい。
【0082】
挙げることができるエトキシ化脂肪酸エステルの例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸のエステルとのエチレンオキシドの付加物、およびそれらの混合物、特に9~100個のオキシエチレン基を含むもの、例えばラウリン酸PEG-9からPEG-50(INCI名:ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50として);パルミチン酸PEG-9からPEG-50(INCI名:パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50として);ステアリン酸PEG-9からPEG-50(INCI名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50として);パルミトステアリン酸PEG-9からPEG-50;ベヘン酸PEG-9からPEG-50(INCI名:ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50として);モノステアリン酸ポリエチレングリコール100EO(INCI名:ステアリン酸PEG-100);およびそれらの混合物が挙げられる。
【0083】
グリセロールの不飽和ポリオールエステルの供給源は、合成油、天然油剤(例えば植物油、藻油剤、細菌由来の油剤および動物性脂肪)、これらの組合せなどを含む。植物油の非限定的な例は、アビシニアオイル、扁桃油、アプリコットオイル、杏仁油、アルガンオイル、アボカド油、ババスー油、バオバブオイル、ブラッククミンオイル、クロフサスグリオイル、ボリジオイル、カメリナオイル、カリナタオイル、キャノーラ油、ヒマシ油、チェリー核油、ココヤシ油、コーン油、綿実油、エキウムオイル、マツヨイグサオイル、アマニンオイル、ブドウ種子油、グレープフルーツ種子油、ヘーゼルナッツ油、麻種子油、ジャトロファオイル、ホホバ油、ククイナッツ油、亜麻仁油、マカダミアナッツオイル、メドウフォームオイル、モリンガオイル、ニームオイル、オリーブ油、パーム油、パーム核油、桃仁油、落花生油、ピーカンオイル、グンバイナズナオイル、シソ種子油、ピスタチオオイル、ザクロ種子油、ポンガミアオイル、カボチャ種子油、ラズベリーオイル、レッドパームオレイン、米ぬか油、ローズヒップオイル、サフラワー油、シーバックソーン果実油、ゴマ油、シェイオレイン、サンフラワー油、大豆油、トンコ豆油、桐油、クルミ油、麦芽油、高度オレオイル大豆油、高度オレオイルサンフラワーオイル、高度オレオイルサフラワーオイル、高度エルカ酸ナタネ油、これらの組合せなどを含む。動物性脂肪の非限定的な例は、ラード、獣脂、鶏脂肪、イエローグリース、魚油、エミューオイル、これらの組合せなどを含む。合成油剤の非限定的な例は、木材パルプ生産の副生物であるトール油を含む。一部の実施形態において、天然油剤は、精製、漂白および/または脱臭される。
【0084】
ポリオールエステルは場合によって、植物油、動物性脂肪、藻油剤およびそれらの混合物から選ばれる天然ポリオールエステルであってもよく;前記合成ポリオールエステルは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(テトラメチレン)エーテルグリコール、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、一態様において糖、スクロースおよびそれらの混合物からなる群から選択される材料に由来する。
【0085】
クレンジング組成物において場合によって使用されてもよい非イオン性界面活性剤の追加の非限定的な例は、アルカノールアミド;ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤;ポリグリセロール化非イオン性界面活性剤;エトキシ化脂肪酸エステル;エトキシ化、プロポキシ化またはグリセロール化されたアルコール、アルファ-ジオール、アルキルフェノールおよび脂肪酸のエステル;エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの脂肪族アルコールとの縮合物;ポリエトキシ化脂肪酸アミド;植物起源のエトキシ化油剤;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;N-(C~C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば(C10~C14)アルキルアミンオキシドまたはN-(C10~C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド;およびそれらの混合物を含んでもよく、および/または、それらから選ばれてもよい。
【0086】
(c) アルコキシ化グリセリド
ある特定の実施形態において適切であり得るアルコキシ化グリセリドの非限定的な例は、PEG-6アーモンドグリセリド、PEG-20アーモンドグリセリド、PEG-35アーモンドグリセリド、PEG-60アーモンドグリセリド、PEG-192杏仁グリセリド、PEG-11アボカドグリセリド、PEG-14アボカドグリセリド、PEG-11ババスーヤシグリセリド、PEG-42ババスーヤシグリセリド、PEG-4カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-8カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-11カカオ脂グリセリド、PEG-75カカオ脂グリセリド、PEG-7ココグリセリド、PEG-9ココグリセリド、PEG-20コーングリセリド、PEG-60コーングリセリド、PEG-20マツヨイグサグリセリド、PEG-60マツヨイグサグリセリド、PEG-5水素化コーングリセリド、PEG-8水素化魚グリセリド、PEG-20水素化パームグリセリド、PEG-6水素化パーム/パーム核グリセリド、PEG-16マカダミアグリセリド、PEG-70マンゴーグリセリド、PEG-13ミンクグリセリド、PEG-25モリンガグリセリド、PEG-42マッシュルームグリセリド、PEG-2オリーブグリセリド、PEG-6オリーブグリセリド、PEG-7オリーブグリセリド、PEG-10オリーブグリセリド、PEG-40オリーブグリセリド、PEG-18パームグリセリド、PEG-12パーム核グリセリド、PEG-45パーム核グリセリド、PEG-60クダモノトケイソウ種子グリセリド、PEG-60チャボトケイソウ種子グリセリド、PEG-45サフラワーグリセリド、PEG-60シアバターグリセリド、PEG-75シアバターグリセリド、PEG-75シアバターグリセリド、PEG-35大豆グリセリド、PEG-75大豆グリセリド、PEG-2ヒマワリグリセリド、PEG-7ヒマワリグリセリド、PEG-10ヒマワリグリセリド、PEG-13ヒマワリグリセリド、PEG-5ツバキ脂肪酸グリセリド、PEG-10ツバキ脂肪酸グリセリド、PEG-20ツバキ脂肪酸グリセリド、PEG-60ツバキ脂肪酸グリセリド、およびPEG-8パームグリセリドカルボン酸ナトリウムを含む。
【0087】
一部の実施形態において、少なくとも1つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤は、エステルのポリエチレングリコールエーテルなどのアルコキシ化ポリオールエステルを含む。例えば、エステルのポリエチレングリコールエーテルは、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6プロピレングリコールカプリレート/カプレート、PEG-8プロピレングリコールココエート、PEG-25プロピレングリコールステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、ラウレス-2、ラウレス-3、ラウレス-4、PEG-200グリセリルステアレート、PEG-55プロピレングリコールオレエートから選ばれてもよい。さらなる実施形態において、アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、エステルのポリエチレングリコールエーテル、およびエステルのポリエチレングリコールエーテル以外の少なくとも1つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤を含む。
【0088】
一実施形態において、少なくとも1つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤は、少なくとも1つの、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルを含む。例えば、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルは、ラウレス-2、ラウレス-3、ラウレス-4、ステアレス-20、またはそれらの混合物から選ばれてもよい。脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルは、セチルアルコール、ステアリルアルコールまたはセテアリールアルコール(セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物)のポリエチレングリコールエーテルなど、8~30炭素原子、特に10~22炭素原子を有していてもよい。言及することができるのは、例えば、CTFA名セテアレス-20またはセテアレス-30およびそれらの混合物などの1~200、好ましくは2~100オキシエチレン基を含むエーテルである。
【0089】
一実施形態において、少なくとも1つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤は、少なくとも1つの、グリセリドのポリエチレングリコールエーテルを含む。例えば、グリセリドのポリエチレングリコールエーテルは、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリドから選ばれてもよい。別の実施形態において、クレンジング組成物は少なくとも2つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤を含む。好ましくは、少なくとも2つのアルコキシ化非イオン性界面活性剤のうちの1つはPEG-55プロピレングリコールオレエートである。
【0090】
クレンジング組成物は、場合によって、変動してもよい量の非アルコキシ化非イオン性界面活性剤を含んでいてもよいが、しかし、典型的にはクレンジング組成物の全重量に基づいて約0.1~約12重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約9重量%、約0.1~約8重量%、約0.1~約7重量%、約0.1~約6重量%、約0.1~約5重量%、約0.1~約4重量%、約0.1~約3重量%、または約0.1~約2重量%;約0.5~約12重量%、約0.5~約10重量%、約0.5~約9重量%、約0.5~約8重量%、約0.5~約7重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%、約0.5~約4重量%、または約0.5~約3重量%;約1~約12重量%、約1~約10重量%、約1~約9重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%、約1~約4重量%、約1~約3重量%、または約1~約2重量%;約2~約12重量%、約2~約10重量%、約2~約9重量%、約2~約8重量%、約2~約7重量%、約2~約6重量%、約2~約5重量%、または約2~約4重量%;約3~約12重量%、約3~約10重量%、約3~約9重量%、約3~約8重量%、約3~約7重量%、約3~約6重量%、または約3~約5重量%;約4~約12重量%、約4~約10重量%、約4~約9重量%、約4~約8重量%、約4~約7重量%、約4~約6重量%;約5~約12重量%、約5~約10重量%、約5~約9重量%、約5~約8重量%、または約5~約7重量%の範囲にあり、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0091】
場合によって、クレンジング組成物中に存在してもよいさらなる非イオン性界面活性剤は以下を含む。
【0092】
(d) グルコシド
一部の実施形態において、1つまたは複数のグルコシドは、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ココヤシグルコシド、カプリリル/カプリルグルコシド、ラウリルグルコースカルボン酸ナトリウム、およびそれらの混合物から選ばれるものを含む。さらにまたは代替として、グルコシドは、例えばグリセリンのポリエトキシ化脂肪酸モノまたはジエステル(C~C24)アルキルポリグリコシドを含むグリセリン(C~C24)アルキルポリグリコシドから選ばれるアルキルポリグルコシドであってもよい。幾つかの事例において、クレンジング組成物中に適切に組み込まれてもよい追加のアルキルポリグルコシドは、下記式:
-O-(RO)-Z(x)
[式中、Rは8-18炭素原子を有するアルキル基であり;Rはエチレンまたはプロピレン基であり;Zは5~6炭素原子を有するサッカライド基であり;nは0~10の整数であり;xは1~5の整数である]
による構造を有するアルキルポリグルコシドを含む。
【0093】
幾つかの実例において、アルキルポリグルコシドは、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ココヤシグルコシド、カプリリル/カプリルグルコシド、およびラウリルグルコースカルボン酸ナトリウムを含んでいてもよい。典型的には、少なくとも1つのアルキルポリグルコシド化合物は、ラウリルグルコシド、デシルグルコシドおよびココヤシグルコシドからなる群から選択される。幾つかの実例において、デシルグルコシドは特に好ましい。
【0094】
(e) アルカノールアミド
アルカノールアミドの非限定的な例は脂肪酸アルカノールアミドを含む。脂肪酸アルカノールアミドは、脂肪酸モノアルカノールアミドまたは脂肪酸ジアルカノールアミド、または脂肪酸イソアルカノールアミドであってよく、および、C2-8ヒドロキシアルキル基を有していてもよい(C2-8鎖は1個以上の-OH基で置換されていてもよい。)。非限定的な例は、脂肪酸ジエタノールアミド(DEA)または脂肪酸モノエタノールアミド(MEA)、脂肪酸モノイソプロパノールアミド(MIPA)、脂肪酸ジイソプロパノールアミド(DIPA)および脂肪酸グルカミド(アシルグルカミド)を含む。
【0095】
適切な脂肪酸アルカノールアミドは、アルカノールアミンおよびC~C36脂肪酸を反応させることにより形成されたものを含んでいてもよい。例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、大豆脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸エタノールアミド、オレイン酸モノイソプロパノールアミド、リノール酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド(ステアルアミドMEA)、ベヘン酸モノエタノールアミド、イソステアリン酸モノイソプロパノールアミド(イソステアルアミドMIPA)、エルカ酸ジエタノールアミド、リシノール酸モノエタノールアミド、ココヤシ脂肪酸モノイソプロパノールアミド(ココアミドMIPA)、ココヤシ酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、パーム核脂肪酸ジエタノールアミド、ココヤシ脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンココヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ココヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウリン酸アミドMIPA)、ミリスチン酸モノイソプロパノールアミド(ミリスチン酸アミドMIPA)、ココヤシ脂肪酸ジイソプロパノールアミド(コカミドDIPA)、およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
【0096】
幾つかの実例において、脂肪酸アルカノールアミドは好ましくは、コカミドMIPA、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドDIPAおよびそれらの混合物を含む。特に、脂肪酸アルカノールアミドはコカミドMIPAであってもよく、これはInnospec Active Chemicalsからの商品名EMPILANの下で市販されている。
【0097】
脂肪酸アルカノールアミドは、以下の構造:
[式中、Rは、4~20炭素原子のアルキル鎖であり(Rは、例えばラウリン酸、ココヤシ酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、ババスーヤシ脂肪酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、コーン脂肪酸、大豆脂肪酸、シアバター脂肪酸、カプリル酸、カプリン酸およびそれらの混合物から選択されてもよい);Rは、-CHOH、-CHCHOH、-CHCHCHOH、-CH(CHOH)CHOH、-ベンジルおよびそれらの混合物から選択され;Rは、-H、-CH、-CHOH、-CHCH、-CHCHOH、-CHCHCHOH、-CH(CHOH)CHOH、-ベンジルおよびそれらの混合物から選択される]
のものを含む。
【0098】
幾つかの実例において、脂肪酸アルカノールアミドの1つまたは複数のものは、1個または複数のアシルグルカミド、例えば8~20の炭素鎖長さを有するアシルグルカミドを含む。非限定的な例は、ラウロイル/ミリストイルメチルグルカミド、カプリロイル/カプリルメチルグルカミド、ラウロイルメチルグルカミド、ミリストイルメチルグルカミド、カプリロイルメチルグルカミド、カプリルメチルグルカミド、ココイルメチルグルカミド、カプリロイル/カプロイルメチルグルカミド、ココイルメチルグルカミド、ラウリルメチルグルカミド、オレオイルメチルグルカミドオレエート、ステアロイルメチルグルカミドステアレート、ヒマワリ油脂肪酸メチルグルカミド、およびコハク酸トコフェリルメチルグルカミドを含む。
【0099】
(f) ソルビタン誘導体
複数の非イオン性界面活性剤に組み込まれてもよい適切なソルビタン誘導体は、ポリソルベート-20(POE(20)ソルビタンモノラウレート)、ポリソルベート-21(POE(4)ソルビタンモノラウレート)、ポリソルベート-40(POE(20)ソルビタンモノパルミテート)、ポリソルベート-60(POE(20)ソルビタンモノステアレート)、ポリソルベート-61(POE(4)ソルビタンモノステアレート)、ポリソルベート-65(POE(20)ソルビタントリステアレート)、ポリソルベート80(POE(20)ソルビタンモノオレエート)、ポリソルベート-81(POE(4)ソルビタンモノオレエート)、ポリソルベート85(POE(20)ソルビタントリオレエート)、イソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンおよびトリステアリン酸ソルビタン、およびそれらの混合物から選ばれるものを含む。
【0100】
追加のおよび/または代替のソルビタン誘導体は、例えばそれぞれ16~22炭素原子を有する少なくとも1個の飽和または不飽和の直鎖アルキル鎖を含む少なくとも1つの脂肪酸のソルビトールとのエステル化によって形成されたC16~C22脂肪酸とソルビタンのエステルを含むソルビタンエステルを含む。これらのエステルは、特にソルビタンのステアレート、ベヘネート、アラキデート、パルミテートまたはオレエートおよびそれらの混合物から選ぶことができる。任意選択のソルビタンエステルの例は、名称Span 60の下でCroda社によって販売されているモノステアリン酸ソルビタン(INCI名:ステアリン酸ソルビタン)、名称Span 65 Vの下でCroda社によって販売されているトリステアリン酸ソルビタン、名称Span 40の下でCroda社によって販売されているモノパルミチン酸ソルビタン(INCI名:パルミチン酸ソルビタン)、名称Span 80 Vの下でCroda社によって販売されているモノオレイン酸ソルビタンまたは名称Span 85 Vの下でUniqema社によって販売されているトリオレイン酸ソルビタンを含む。好ましいソルビタンエステルはトリステアリン酸ソルビタンである。
【0101】
ポリオール
クレンジング組成物は典型的には、クレンジング組成物の全重量に基づいて約1~約10重量%の量の1つまたは複数のポリオールを含んでいてもよい。幾つかの事例において、クレンジング組成物中のポリオールの量は、クレンジング組成物の全重量に基づいて、約1~約10重量%、約1~約9重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%、約1~約4重量%、約1~約3重量%、または約1~約2重量%;約2~約10重量%、約2~約9重量%、約2~約8重量%、約2~約7重量%、約2~約6重量%、約2~約5重量%、約2~約4重量%、または約2~約3重量%;約3~約10重量%、約3~約9重量%、約3~約8重量%、約3~約7重量%、約3~約6重量%、約3~約5重量%、または約3~約4重量%;約4~約10重量%、約4~約9重量%、約4~約8重量%、約4~約7重量%、約4~約6重量%、または約4~約5重量%であり、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0102】
用語「ポリオール」は本開示の意味内において、少なくとも2個の遊離ヒドロキシル基を含む有機分子という意味と理解されたい。クレンジング組成物のポリオールは、多数のヒドロキシル基を有するグリコールまたは化合物であってもよい。幾つかの事例において、1つまたは複数のポリオールは、C~C32ポリオールからなる群から選択される。1つまたは複数のポリオールは常温(25℃)で液体であり得る。1つまたは複数のポリオールは、2~32炭素原子、3~16炭素原子、または3~12炭素原子を有していてもよい。
【0103】
ある特定の実例において、クレンジング組成物中に含まれてよいポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジエチレングリコールおよびジプロピレングリコール、およびそれらの混合物を含む。幾つかの事例において、ポリオールはプロピレングリコールである。幾つかのさらなる事例において、ポリオールはプロピレングリコールおよびブチレングリコールの1つまたは両方である。さらに、幾つかの事例において、クレンジング組成物は少なくともプロピレングリコール、場合によってプロピレングリコール以外の1つまたは複数のポリオールを含む。
【0104】
ヘアケア中に場合によって含まれてもよいポリオールの非限定的な例は、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオールカプリリルグリコール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-ペンタンジオール、および4-メチル-1,2-ペンタンジオールなどのアルカンジオール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノ-イソ-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-イソ-プロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、1-メチル-1-メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-イソ-プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-イソ-プロピルエーテルなどのグリコールエーテル、ソルビトール、ソルビタン、トリアセチンおよびそれらの混合物を含み、および/またはそれらから選ばれてもよい。
【0105】
1つまたは複数のポリオールは場合によって、グリコールまたはグリコールエーテル例えばエチレングリコール、プロピレングリコールのモノメチル、モノエチルおよびモノブチルエーテルなど、またはそのエーテル、例えばプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコールのモノメチルエーテルなど、ならびにジエチレングリコールのアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテルまたはモノブチルエーテルであってもよい。幾つかの事例において、1つまたは複数のポリオールはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、グリセリン、ジグリセリン、カプリリルグリコールおよびそれらの混合物を含んでもよく、またはそれらから選ばれる。
【0106】
増粘剤
本明細書において記載のクレンジング組成物は場合によって、増粘剤を含んでいてもよい。増粘剤の量は変動することができるが、通常クレンジング組成物の全重量に対して約0.01~約20重量%である。幾つかの実例において、クレンジング組成物中に存在する脂肪族化合物の量は、クレンジング組成物の全重量に対して約0.1~20重量%、約0.1~約18重量%、約0.1~約16重量%、約0.1~約14重量%、約0.1~約12重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約8重量%、約0.1~約7重量%、約0.1~約6重量%、約0.1~約5重量%;約0.5~20重量%、約0.5~約18重量%、約0.5~約16重量%、約0.5~約14重量%、約0.5~約12重量%、約0.5~約10重量%、約0.5~約8重量%、約0.5~約7重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%;約1~約20重量%、約1~約18重量%、約1~約16重量%、約1~約14重量%、約1~約12重量%、約1~約10重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%;約2~約20重量%、約2~約18重量%、約2~約16重量%、約2~約14重量%、約2~約12重量%、約2~約10重量%、約2~約8重量%、約2~約7重量%、約2~約6重量%、約2~約5重量%;約3~約20重量%、約3~約18重量%、約3~約16重量%、約3~約14重量%、約3~約12重量%、約3~約10重量%、約3~約8重量%、約3~約7重量%、約3~約6重量%、約3~約5重量%;約4~約20重量%、約4~約18重量%、約4~約16重量%、約4~約14重量%、約4~約12重量%、約4~約10重量%、約4~約8重量% 約4~約7重量%、約4~約6重量%、約4~約5重量%;約5~約20重量%、約5~約18重量%、約5~約16重量%、約5~約14重量%、約5~約12重量%、約5~約10重量%または約5~約8重量%、約5~約7重量%または約5~約6重量%であり、その間の範囲および下位範囲をすべて含む。
【0107】
増粘剤は、キサンタンゴム、グアーゴム、バイオサッカライドゴム、セルロース、アラビアゴム、スクレロティウムゴム、アガロース、ペクチン、ゲランゴム、ヒアルロン酸から選ばれてもよい。さらに、1つまたは複数の増粘剤はポリアクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム、アクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム/VPコポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリレートコポリマー、ポリアクリルアミド、カルボマー、およびアクリレート/アクリル酸C10~30アルキルクロスポリマーからなる群から選択されるポリマー状増粘剤を含んでいてもよい。幾つかの事例において、組成物はポリアクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム、および/またはポリアクリル酸ナトリウムを含む。適切な増粘剤は、すべての目的のためにその全体が本明細書において組み込まれる、米国特許出願第16/731,654号に見いだすことができる。
【0108】
多くの増粘剤は、本発明のクレンジング組成物が水に分散/溶解されると、水溶性であり、水の粘度を増加させ、水性ゲルを形成する。必要ならば、水溶液は、ゲルの形成のために、加熱して冷却され、または中和されてもよい。増粘剤は、それが水に分散/溶解される場合、水に可溶の水性溶媒、例えばエチルアルコールに分散/溶解されてもよい。
【0109】
挙げることができる特定のタイプの増粘剤は、以下を含む:
1つまたは複数の増粘剤は、場合によって、本開示のクレンジング組成物中に含むことができる。増粘剤は「増粘剤」または「粘度改質剤」と称されてもよい。増粘剤は通常、クレンジング組成物の粘度を増加させるために含まれる。それにもかかわらず、幾つかの実例において、ある増粘剤はクレンジング組成物に追加の驚くべき恩恵を提供している。増粘剤の非限定的な例は、ポリアクリレートクロスポリマーまたは架橋したポリアクリレートポリマー、陽イオン性アクリレートコポリマー、陰イオン性アクリル酸またはカルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、セルロース誘導体などの多糖、ゴム、ポリクオタニウム、ビニルピロリドンホモポリマー/コポリマー、C8~24ヒドロキシル置換脂肪酸およびC8~24共役脂肪酸、糖脂肪酸エステル、ポリグリセリルエステルおよびそれらの混合物を含む。挙げることができる特定のタイプの増粘剤は、以下を含む:
【0110】
直鎖でも架橋していてもよいカルボン酸またはカルボキシレートベースのホモポリマーまたはコポリマー:
これらのポリマーは、アクリル酸、置換アクリル酸、およびこれらのアクリル酸および置換アクリル酸の塩およびエステル(アクリレート)に由来する1つまたは複数のモノマーを含む。市販されているポリマーは、商品名CARBOPOL、ACRYSOL、POLYGEL、SOKALAN、CARBOPOL ULTREZおよびPOLYGELの下で販売されているものを含む。市販されているカルボン酸ポリマーの例はカルボマーを含み、これは、スクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルと架橋したアクリル酸のホモポリマーである。カルボマーは、B.F.Goodrich(例えばCARBOPOL 954)からのCARBOPOL 900シリーズとして入手可能である。さらに、他の適切なカルボン酸のポリマー状試剤は、ULTREZ 10(B.F.Goodrich)、およびアクリル酸、メタクリル酸またはそれらの短鎖(すなわちC1~4アルコール)エステルの1つの、1つまたは複数のモノマーとのアクリル酸C10~30アルキルのコポリマーを含み、ここで、架橋剤はスクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/アクリル酸C10~C30アルキルクロスポリマーとして知られ、および、B.F.GoodrichからCARBOPOL 1342、CARBOPOL 1382、PEMULEN TR-1およびPEMULEN TR-2として市販されている。
【0111】
他の適切なカルボン酸またはカルボキシレートポリマー状試剤は、アクリル酸およびアルキルC5~C10アクリレートのコポリマー、アクリル酸および無水マレイン酸のコポリマーおよびポリアクリレートクロスポリマー-6を含む。ポリアクリレートクロスポリマー-6はSeppicからのSEPIMAX ZENとして公知の原材料において入手可能である。
【0112】
別の適切なカルボン酸またはカルボキシレートポリマー状試剤は、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、陽イオン性アクリレートコポリマー(または第四級アンモニウム化合物)を含み、SeppicからのSIMULQUAT HC 305の商品名の下で公知の原料として入手可能である。
【0113】
ある実施形態において、本明細書において有用なカルボン酸またはカルボキシレートポリマー増粘剤は、カルボマー、アクリレート/アクリル酸C10~C30アルキルクロスポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー-6、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、およびそれらの混合物から選択されるものである。
【0114】
ポリクオタニウム化合物:
非限定的な例として、ポリクオタニウム-1、ポリクアテルニウム-2、ポリクアテルニウム-3、ポリクアテルニウム-4、ポリクアテルニウム-5、ポリクアテルニウム-6、ポリクアテルニウム-7、ポリクアテルニウム-8、ポリクアテルニウム-9、ポリクアテルニウム-10、ポリクアテルニウム-11、ポリクアテルニウム-12、ポリクアテルニウム-13、ポリクアテルニウム-14、ポリクアテルニウム-15、ポリクアテルニウム-16、ポリクアテルニウム-17、ポリクアテルニウム-18、ポリクアテルニウム-19、ポリクアテルニウム-20、ポリクアテルニウム-21、ポリクアテルニウム-22、ポリクアテルニウム-23、ポリクアテルニウム-24、ポリクアテルニウム-25、ポリクアテルニウム-26、ポリクアテルニウム-27、ポリクアテルニウム-28、ポリクアテルニウム-29、ポリクアテルニウム-30、ポリクアテルニウム-40、ポリクアテルニウム-41、ポリクアテルニウム-42、ポリクアテルニウム-43、ポリクアテルニウム-44、ポリクアテルニウム-45、ポリクアテルニウム-46、ポリクアテルニウム-47、ポリクアテルニウム-48、ポリクアテルニウム-49、ポリクアテルニウム-50、ポリクアテルニウム-51、ポリクアテルニウム-52、ポリクアテルニウム-53、ポリクアテルニウム-54、ポリクアテルニウム-55、ポリクアテルニウム-56、ポリクアテルニウム-57、ポリクアテルニウム-58、ポリクアテルニウム-59、ポリクアテルニウム-60、ポリクアテルニウム-61、ポリクアテルニウム-62、ポリクアテルニウム-63、ポリクアテルニウム-64、ポリクアテルニウム-65、ポリクアテルニウム-66、ポリクオタニウム-67などを含む。幾つかの事例において、好ましいポリクオタニウム化合物はポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-11、ポリクオタニウム-67およびそれらの混合物を含む。
【0115】
セルロース:
セルロースの非限定的な例は、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、ナトリウムセルロースサルフェート、およびそれらの混合物を含む。幾つかの実例において、セルロースは水溶性セルロース誘導体(例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースサルフェートナトリウム塩)から選択される。さらに、幾つかの実例において、セルロースは好ましくはヒドロキシプロピルセルロース(HPC)である。
【0116】
ポリビニルピロリドン(PVP)およびコポリマー:
非限定的な例は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルピロリドン(PVP)/酢酸ビニルコポリマー(PVP/VAコポリマー)、ポリビニルピロリドン(PVP)/エイコセンコポリマー、PVP/ヘキサデセンコポリマーなどを含む。市販されているポリビニルピロリドンはBASFから入手可能なLUVISKOL K30、K85、K90を含む。市販されているビニルピロリドンおよび酢酸ビニルのコポリマーは、BASFから入手可能なLUVISKOL VA37、VA64を含み;ビニルピロリドン、メタクリルアミドおよびビニルイミダゾールのコポリマー(INCI名:VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾールコポリマー)はBASFからLUVISETとして市販されている。幾つかの実例において、PVPおよびPVP/VAコポリマーが好ましい。
【0117】
スクロースエステル:
非限定的な例は、パルミチン酸スクロース、ココ酸スクロース、モノオクタン酸スクロースおよびモノデカン酸スクロース、モノ-またはジラウリン酸スクロース、モノミリスチン酸スクロース、モノ-またはジパルミチン酸スクロース、モノ-およびジステアリン酸スクロース、モノ-、ジ、またはトリオレイン酸スクロースモノ-またはジリノール酸スクロース、ペンタオレイン酸スクロース、ヘキサオレイン酸スクロース、ヘプタオレイン酸スクロースまたはオクトオレイン酸、およびパルミチン酸/ステアリン酸スクロースなどの混合エステル、ならびにそれらの混合物を含む。
【0118】
ポリグリセリルエステル:
非限定的な脂肪酸のポリグリセロールエステル(ポリグリセリルエステル)は以下の式:
[式中、nは2~20、2~10もしくは2~5であり、または2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10であり、R、RおよびRはそれぞれ、独立して脂肪酸部分または水素であってもよく、ただし、R、RおよびRの少なくとも1つは脂肪酸部分である]
のものを含む。例えば、R、RおよびRは飽和または不飽和、直鎖または分岐であってもよく、C~C40、C~C30、C~C25、またはC~C20、C~C16、またはC~C10の長さを有する。さらに、脂肪酸の非イオン性ポリグリセロールエステルの非限定的な例は、カプリル酸塩/カプリン酸ポリグリセリル-4、カプリル酸/カプリン酸ポリグリセリル-10、カプリン酸ポリグリセリル-4、カプリン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-4、ラウリン酸ポリグリセリル-5、ラウリン酸ポリグリセリル-6、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ココ酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、およびそれらの混合物を含む。
【0119】
ゴム:
ゴムの非限定的な例は、アラビアゴム、トラガカントゴム、カラヤゴム、グアーゴム、ゲランゴム、タラゴム、ローカストビーンゴム、タマリンドゴム、キサンタンゴム、ローカストビーンゴム、アカシアゴム、スクレロティウムゴム、ゲランゴムなどを含む。
【0120】
pH調整剤
クレンジング組成物は、クレンジング組成物の全体的なpHを上げるか下げるために1つまたは複数のpH調整剤を含んでいてもよい。例えば、1つまたは複数の酸が、クレンジング組成物のpHを低下させるために含まれてもよい。クレンジング組成物のpHを低下させるために適している酸の例は、クエン酸、酢酸などを含むが、しかしこれらに限定されない。クレンジング組成物は、クレンジング組成物のpHを上げるために、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの1つまたは複数の塩基を含んでいてもよい。クレンジング組成物のpHを調節するのに適している、追加または代替の酸および塩基は、当業者にとって容易にわかることである。
【0121】
クレンジング組成物は典型的には、約3~約7.5のpHを有する。好ましくは、クレンジング組成物は、約4~約7、約4.5~約7、約5~約7、約5.5~約7もしくは約6~約7;約4~約6.5、約4.5~約6.5、約5~約6.5もしくは約5.5~約6.5;約4~約6、約4.5~約6もしくは約5~約6;または約4~約5もしくは約4.5~約5のpHを有し、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0122】
クレンジング組成物中のpH調整剤の量は、最終クレンジング組成物および/または製品の所望のpHに基づいてもよい。例えば、pH調整剤の全量は、クレンジング組成物の全重量に対して約0.05~約20重量%の範囲であってもよい。幾つかの実例において、pH調整剤の全量は、クレンジング組成物の全重量に対して約0.05~約15重量%、約0.1~約10重量%または約0.12~約5重量%であり、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0123】
キレート剤
クレンジング組成物は場合によって、キレート剤を含んでいてもよい。クレンジング組成物中に存在するキレート剤の量は、クレンジング組成物の全重量に対して例えば約0.01~約20重量%、約0.01~約15重量%、約0.01~約10重量%、約0.01~約8重量%、約0.01~約6重量%、約0.01~約5重量%、約0.01~約4重量%、約0.01~約3重量%、約0.01~約2重量%、約0.01~約1重量%;約0.1~約20重量%、約0.1~約15重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約8重量%、約0.1~約6重量%、約0.1~約5重量%、約0.1~約4重量%、約0.1~約3重量%、約0.1~約2重量%、約0.1~約1重量%;約0.25~約20重量%、約0.25~約15重量%、約0.25~約10重量%、約0.25~約8重量%、約0.25~約6重量%、約0.25~約5重量%、約0.25~約4重量%、約0.25~約3重量%、約0.25~約2重量%、約0.25~約1重量%;約0.5~約20重量%、約0.5~約15重量%、約0.5~約10重量%、約0.5~約8重量%、約0.5~約6重量%、約0.5~約5重量%、約0.5~約4重量%、約0.5~約3重量%、約0.5~約2重量%、約0.5~約1重量%;約0.75~約20重量%、約0.75~約15重量%、約0.75~約10重量%、約0.75~約8重量%、約0.75~約6重量%、約0.75~約5重量%、約0.75~約4重量%、約0.75~約3重量%、約0.75~約2重量%;約1~約20重量%、約1~約15重量%、約1~約10重量%、約1~約8重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%、約1~約4重量%、約1~約3重量%または約1~約2重量%であってもよく、その間の範囲および下位範囲を含む。
【0124】
化学的キレート剤の非限定的な例は、アミノトリメチルホスホン酸、β-アラニン二酢酸、シクロデキストリン、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、ジエタノールアミンN-酢酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTAまたはYH)およびそのナトリウム(YHNa、YNa、YHNaおよびYNa)、カリウム(YHK、YおよびYK)、カルシウムジナトリウムおよびジアンモニウム塩、およびそのトリエタノールアミンとの塩(TEA-EDTA)、エチドロン酸、ガラクタニックアシド(galactanic acid)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン四酢酸(HEDTA)およびその三ナトリウム塩、グルコン酸、グルクロン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)およびその三ナトリウム塩、ペンテト酸、フィチン酸、リボン酸、クエン酸ジアンモニウム、アザシクロヘプタンジホスホン酸ジナトリウム、ピロリン酸ジナトリウム、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、メチルシクロデキストリン、三リン酸五カリウム、アミノトリメチレンホスホン酸五ナトリウム、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸五ナトリウム、ペンテト酸五ナトリウム、三リン酸五ナトリウム、クエン酸カリウム、カリウムEDTMP、ナトリウムEDTMP、キトサンメチレンホスホン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、ジヒドロキシエチルグリシン酸ナトリウム,グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、グルセプト酸ナトリウム、グリセレス-1ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸四カリウムおよびトリエタノールアミンポリリン酸(TEA)、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三ナトリウム、カリウムトリホスホノメチルアミンオキシド、メタ珪酸ナトリウム、フィチン酸ナトリウム、ポリジメチルグリシノフェノールスルホン酸ナトリウム、テトラヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、エチドロン酸四カリウム、エチドロン酸四ナトリウム、イミノジコハク酸四ナトリウム、エチレンジアミンジコハク酸三ナトリウム、エタノールアミンN,N-二酢酸、酢酸二ナトリウム、ジメルカプロール、デフェロキサミ、Zylox、および/または鉄キレート剤を含み、これらは、すべての目的のために本明細書において組み込まれる国際公開第94/61338号に開示され主張されている。生物学的キレート剤の例は、メタロチオネイン、トランスフェリン、カルモジュリンおよびキトサンメチレンホスホン酸ナトリウムを含む。
【0125】
一部の実施形態において、キレート剤は、フィチン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチドロン酸四ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸五ナトリウム、ナトリウムスタミネート(sodium staminate)およびこれらの組合せから選択される。
【0126】
防腐剤
防腐剤は、通常クレンジング組成物中に、クレンジング組成物の全重量に対して約0.01~約20重量%、約0.01~約18重量%、約0.01~約16重量%、約0.01~約14重量%、約0.01~約12重量%、約0.01~約10重量%、約0.01~約8重量%、約0.01~約7重量%、約0.01~約6重量%、約0.01~約5重量%;約0.1~約20重量%、約0.1~約18重量%、約0.1~約16重量%、約0.1~約14重量%、約0.1~約12重量%、約0.1~約10重量%、約0.1~約8重量%、約0.1~約7重量%、約0.1~約6重量%、約0.1~約5重量%;約1~約20重量%、約1~約18重量%、約1~約16重量%、約1~約14重量%、約1~約12重量%、約1~約10重量%、約1~約8重量%、約1~約7重量%、約1~約6重量%、約1~約5重量%;約4~約20重量%、約4~約18重量%、約4~約16重量%、約4~約14重量%、約4~約12重量%、約4~約10重量%、約4~約8重量%または約4~約7重量%の量で含まれていてもよく、その間の範囲および下位範囲をすべて含む。防腐剤の非限定的な例は、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、トコフェロール、クロルフェネシン、BHT、ジナトリウムEDTA、テトラ(ジ-t-ブチルヒドロキシヒドロケイヒ酸)ペンタエリスリチルおよびそれらの混合物を含む。
【0127】

クレンジング組成物は約50~92.9重量%の量の水を含んでいてもよい。例えば、クレンジング組成物は、クレンジング組成物の全重量に基づいて、約50~92.9重量%、約60~92.9重量%、約65~92.9重量%、約70~92.9重量%、約70~92.9重量%、約75~92.9重量%、約80~92.9重量%、約85~92.9重量%;約50~約85重量%、約60~約85重量%、約65~約85重量%、約70~約85重量%、約70~約85重量%、約75~約85重量%、約80~約85重量%;約50~約80重量%、約60~約80重量%、約65~約80重量%、約70~約80重量%、約70~約80重量%、約75~約80重量%の量の水を有していてもよく、その間の任意の範囲または下位範囲を含む。
【0128】
毛髪を浄化する方法
本開示に従って毛髪を浄化する方法は、通常変動し得るが、しかし、本明細書において開示されるクレンジング組成物を塗布し、クレンジング組成物が十分な長さの時間毛髪に留まることを可能にし、クレンジング組成物を毛髪からすすぐことを含む。クレンジング組成物は毛髪に他の組成物との順序で塗布されてもよい。例えば、クレンジング組成物は、毛髪のコンディショニング前および/または毛髪のコンディショニング後、毛髪に塗布されてもよい。しかしながら、クレンジング組成物が、ある順序で使用されることは必要ではない。
【0129】
方法は、ある量のクレンジング組成物を使用者の毛髪、例えば片手または両手、毛髪などに塗布することを含んでいてもよい。使用者の毛髪は、外来の水で既に濡れもしくは湿っていてもよく、またはクレンジング組成物が毛髪に既に塗布された後、外来の水を含ませることができる。典型的には、外来の水は約25℃~50℃の温度を有する。使用者が例えば25℃~50℃の温度を有する水でシャワーを浴びおよび/または入浴しながら、クレンジング組成物は使用者の手または直接毛髪に塗布されてもよい。クレンジング組成物は、場合によって使用者の毛髪からすすがれてもよい。
【0130】
開示の実施形態
本開示のある特定の実施形態において、クレンジング組成物は、
- 約6重量%以上、好ましくは約6~約25重量%、より好ましくは約6~約16重量%の1つまたは複数のベタイン界面活性剤、例えば、コカミドプロピルベタイン、ココベタイン、またはそれらの混合物;
- 約5重量%以下、好ましくは約4.75重量%以下、より好ましくは約4.5重量%以下、さらにより好ましくは約4重量%以下の、例えば、アミノ酸界面活性剤、イセチオネート界面活性剤またはそれらの混合物から選ばれる1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤;
- 好ましくはオレアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ジリノールアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、リシノールアミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、コムギ胚芽アミドプロピルジメチルアミン、ヒマワリ種子アミドプロピルジメチルアミン、アーモンドアミドプロピルジメチルアミン、アボカドアミドプロピルジメチルアミン、ババスーヤシアミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、ミンカミドプロピルジメチルアミン、オータミドプロピルジメチルアミン、セサミドプロピルジメチルアミン、トールアミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミンおよびそれらの混合物から選ばれる、約0.1重量%~約10重量%、好ましくは約0.2~約9重量%、より好ましくは約0.5~約7重量%の、1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤;
- 少なくともその1つがアルコキシ化非イオン性界面活性剤、例えばアルコキシ化脂肪族アルコール、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルまたはそれらの混合物から選ばれる、約0.1~約15重量%、好ましくは約0.1~約10重量%、より好ましくは約1~約10重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤;
- 好ましくは約50~92.9重量%、より好ましくは約65~約85重量%の量の水
を含むシャンプー組成物であり、
シャンプー組成物は、0.8:1~5:1、好ましくは0.85:1~5:1、より好ましくは0.85:1~4:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物は陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まずシリコーンを実質的に含まず、重量パーセントはすべてシャンプー組成物の全重量に基づく。
【0131】
本開示のさらなる実施形態において、シャンプー組成物であって、
- コカミドプロピルベタイン、ココベタインまたはそれらの混合物などの、約6~約20重量%、好ましくは約6~約16重量%、より好ましくは約6~約12重量%の2つ以上のベタイン界面活性剤;
- メチルココイルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウムまたはそれらの混合物から選ばれる、約0.2~約3重量%、好ましくは約0.2~約2.5重量%、より好ましくは約0.2~約2重量%の1つまたは複数の非サルフェート陰イオン性界面活性剤;
- 約0.1重量%~約10重量%、好ましくは約0.2~約9重量%、より好ましくは約0.5~約7重量%のステアラミドプロピルジメチルアミン;
- 約0.1~約10重量%、好ましくは約1~約10重量%、より好ましくは約1~約9重量%のPEG-55プロピレングリコールオレエート;
- 好ましくは約50~92.9重量%、より好ましくは約65~約85重量%の量の水;
- エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、グリセリン、ジグリセリン、カプリリルグリコール、およびそれらの混合物から選ばれるものなどの、約0.1~約10重量%、好ましくは約1~約10重量%、より好ましくは約1~約9重量%の1つまたは複数のポリオール
を含み、
シャンプー組成物は、0.8:1~5:1、好ましくは0.85:1~5:1、より好ましくは0.85:1~4:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まずシリコーンを実質的に含まず、重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
シャンプー組成物が提供される。
【0132】
本開示の他の実施形態において、毛髪を浄化する方法であって、毛髪にシャンプー組成物を塗布すること、および毛髪からシャンプー組成物をすすぐことを含みシャンプー組成物が、
- コカミドプロピルベタイン、ココベタインまたはそれらの混合物などの、約6重量%以上、好ましくは約6~約25重量%、より好ましくは約6~約16重量%の1つまたは複数のベタイン界面活性剤;
- 例えば、アミノ酸界面活性剤、イセチオネート界面活性剤またはそれらの混合物から選ばれる、約5重量%以下、好ましくは約4.75重量%以下、より好ましくは約4.5重量%以下、さらにより好ましくは約4重量%以下の1つまたは複数の陰イオン性界面活性剤;
- 好ましくはオレアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリストアミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ジリノールアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、リシノールアミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、コムギ胚芽アミドプロピルジメチルアミン、ヒマワリ種子アミドプロピルジメチルアミン、アーモンドアミドプロピルジメチルアミン、アボカドアミドプロピルジメチルアミン、ババスーヤシアミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、ミンカミドプロピルジメチルアミン、オータミドプロピルジメチルアミン、セサミドプロピルジメチルアミン、トールアミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミンおよびそれらの混合物から選ばれる、約0.1重量%~約10重量%、好ましくは約0.2~約9重量%、より好ましくは約0.5~約7重量%の、1つまたは複数の脂肪族アミン界面活性剤;
- 少なくとも1つがアルコキシ化非イオン性界面活性剤、例えばアルコキシ化脂肪族アルコール、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテルまたはそれらの混合物から選ばれ、好ましくはPEG-55プロピレングリコールオレエート、場合によって別のアルコキシ化非イオン性界面活性剤を含む、約0.1~約15重量%、好ましくは約0.1~約10重量%、より好ましくは約1~約10重量%の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤;
- 好ましくは約50~92.9重量%、より好ましくは約65~約85重量%の量の水
を含み、
シャンプー組成物が、0.8:1~5:1、好ましくは0.85:1~5:1、より好ましくは0.85:1~4:1の(a)の全量と(b)+(c)+(d)の全量との重量比を有し;
シャンプー組成物が陰イオン性サルフェート界面活性剤を実質的に含まずシリコーンを実質的に含まず、重量パーセントがすべてシャンプー組成物の全重量に基づく、
方法が提供される。
【0133】
「含む(comprising)」、「有する(having)」、および「含む(including)」という用語は、そのオープンで非限定的な意味で使用される。「1つ(つ)の(a)」および「その(the)」という用語は、複数形ならびに単数形を包含すると理解される。本開示の組成物および方法は、本明細書に記載の開示の必須要素および限定、ならびに、本明細書に記載のまたはそうでなければ有用な任意の追加または任意選択の成分(ingredient)、成分(component)または限定を含み、それらからなり、もしくは本質的にそれらからなることができる。
【0134】
特に断らなければ、パーセント、部および比はすべて本明細書において、本開示の組成物の全重量に基づく。本明細書において開示される範囲および値はすべて包括的で結合可能である。濃度の範囲として「包括的な」という表現は、範囲の限界が定義された間隔に含まれることを意味する。例えば、本明細書において記載の範囲以内にある本明細書において記載の任意の値または点は、下位範囲などを導く最小値または最大値として働くことができる。さらに、提供される範囲はすべて、すべての特定の範囲以内、および所与の範囲の間の下位範囲の組合せを含むことを意味する。したがって、1~5の範囲はとりわけ1、2、3、4および5、それに加えて、2~5、3~5、2~3、2~4、1~4などの下位範囲を含む。
【0135】
実施例を除いて、または他に示された場合、成分の量および/または反応条件を表すすべての数は、すべての実例において、示された数の±5%以内を意味する「約」という用語によって修飾されてもよい。
【0136】
本明細書において使用される場合、「少なくとも1つ(つ)」という表現は、「1つ(つ)または複数」という表現と交換可能であり、したがって、個々の成分ならびに混合物/組合せを含む。
【0137】
本明細書で使用される「実質的に含まない」または「本質的に含まない」という用語は、組成物に添加される特定の材料が、組成物の全重量に基づいて約5重量%未満であることを意味する。しかし、組成物は、特定された材料を約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、0.01未満含むか、あるいは全く含まない場合がある。
【0138】
原料または原材料のパーセント量に関して本明細書において使用される用語「活性材料」は、活性度100%の原料または原材料を指す。
【0139】
本開示を通して、「それらの混合物」という用語は、文字A~Fが要素を表す場合に、次の例に示されるような要素のリストに従って使用されてもよい:「A、B、C、D、E、Fおよびそれらの混合物からなる群から選択される1つまたは複数の要素」。「それらの混合物」という用語は、混合物が、A、B、C、D、EおよびFのすべてを含むことを必要としない(しかし、A、B、C、D、EおよびFのすべてが含まれていてもよい)。むしろ、それは、A、B、C、D、EおよびFのうちの任意の2以上の混合物を含めることができることを示す。言い換えれば、それは、「A、B、C、D、E、F、ならびにA、B、C、D、EおよびFのうちの任意の2以上の混合物からなる群から選択される1つまたは複数の要素」という語句と等価である。
【0140】
同様に、「それらの塩(a salt thereof)」という用語は、「それらの塩(salts thereof)」に関係がある。したがって、開示が「A、B、C、D、E、F、それらの塩およびそれらの混合物からなる群から選択される要素」を指す場合、それは、A、B、C、DおよびFのうちの1つまたは複数が含まれてもよく、Aの塩、Bの塩、Cの塩、Dの塩、Eの塩およびFの塩のうちの1つまたは複数が含まれてもよく、またはA、B、C、D、E、F、Aの塩、Bの塩、Cの塩、Dの塩、Eの塩およびFの塩のうちの任意の2つの混合物が含まれてもよいことを示す。開示を通して言及される塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属などの対イオン、またはアンモニウム対イオンを有する塩を含んでいてもよい。しかしながら、対イオンのこのリストは非限定的である。
【0141】
本明細書において使用される「揮発性」は約100℃未満の引火点を有することを意味する。本明細書において使用される「不揮発性」は約100℃を超える引火点を有することを意味する。
【0142】
本明細書において定義される「ポリマー」という用語は、ホモポリマー、および少なくとも2つの異なるタイプのモノマーから形成されたコポリマーを含む。
【0143】
用語「INCI」は、化粧品原料国際命名法(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)の短縮形であり、パーソナルケア原料を記載するためにthe International Nomenclature Committee of the Personal Care Products Councilによって提供される名称のシステムである。
【0144】
この開示で肯定的に述べられるすべての成分および要素は、特許請求の範囲からは否定的に排除することができる。言い換えれば、本開示の組成物(ナノエマルジョン)は、本開示の全体にわたって肯定的に記述される、すべての成分および要素を含まないか、または本質的に含まないことが可能である。
【0145】
特定された様々な範疇の成分のうちの幾つかは重複してもよい。そのような場合重複が存在し、組成物が両方の成分を含む(または、組成物が重複する2つ以上の成分を含む)場合には、重複する化合物は、1つを超える成分を表さない。例えば、脂肪酸は非イオン性界面活性剤および脂肪族化合物の両方であることを特徴とすることがある。特定の組成物が非イオン性界面活性剤および脂肪族化合物の両方を含む場合、単一の脂肪酸は非イオン性界面活性剤としてのみ、または脂肪族化合物としてのみ役立つ(単一の脂肪酸は非イオン性界面活性剤および脂肪族化合物の両方としては役立たない)。
【0146】
この明細書において挙げられた刊行物および特許出願はすべて、あたかも各個別の刊行物または特許出願が、参照によって組み込まれるためにとりわけ個々に示されたように、参照によって、ありとあらゆる目的のために本明細書において組み込まれる。本明細書において組み込まれる本開示と、参照による刊行物または特許出願の間に矛盾がある場合には、本開示が優先する。
【実施例
【0147】
本開示の実施は以下の実施例によって提供される。以下の実施例は、本質的に以下に限定されないが、技術の態様を明瞭にする役目をする。
【0148】
実施例1
(例示組成物)
5つの非限定的な例示組成物(実施例A~E)を以下の表1に提供される配合に基づいて調製した。
【0149】
実施例2
(実施例組成物Aの評価)
ベンチマーク組成物1と比較して実施例組成物Aを評価した。ベンチマーク組成物1の配合は以下に提供される。
【0150】
1~3の毛髪カールパターンおよび1~3の感度を有する中程度から長い毛髪を有する6人の志願者それぞれに、10グラム(g)の実施例組成物Aおよびベンチマーク組成物1を与えた。とりわけ、各志願者の頭髪の半分に実施例組成物Aを塗布し、各志願者の頭髪の他方の半分にベンチマーク組成物1を塗布した。
【0151】
毛髪上で組成物をマッサージし評価した。ベンチマーク組成物1は、組成物の塗布の間、実施例組成物Aより多く泡立ち、良好な泡立ち特性を有していた。しかしながら、実施例組成物Aは、毛髪から組成物をすすいでいる間、泡立ちのよりよい平滑性、指を通し易さおよび従順性を示した。
【0152】
毛髪から組成物をすすいだ後、志願者の毛髪を評価した。毛髪がまだ濡れている間に、実施例組成物Aで洗浄した毛髪は、ベンチマーク組成物1と比較して顕著に良好な平滑性および従順性を示した。
【0153】
続いて毛髪をブロー乾燥し、毛髪にはコンディショナーを塗布しなかった。毛髪をブロー乾燥した後、実施例組成物Aを与えた毛髪は、ベンチマーク組成物1より顕著な良好な成形し易さ、触ってまた目で見たときの平滑性、整った重量感のある毛髪を示した。ベンチマーク組成物1は実施例組成物1より顕著に良好な乾いた毛先を示した。
【0154】
全体として、実施例組成物Aを与えた毛髪は、より良好な平滑性、従順性、密封された毛先、ブロー乾燥し易さ、組合せ易さ、および輝きを示した。さらに、実施例組成物Aは、(毛髪の浄化に関連する)ボリュームおよび根元の持ち上げをわずかに多く与えた。実施例組成物Aは、毛髪により多くのコーティングと重量を与えたが、実施例組成物Aが与えたコーティングの量および重量は適切であり、依然として許容可能であった。さらに、ベンチマーク組成物1は実施例組成物Aよりも多くの泡を生成したが、実施例組成物Aの泡の質およびボリュームは依然として許容可能であった。
【0155】
実施例3
(追加のPEG化界面活性剤および皮脂を有する組成物)
5つの組成物が追加のPEG化界面活性剤を含んでいたという点を除いて、実施例組成物Aと同様の配合を有する5つの例示の組成物(実施例組成物F~J)を調製した。実施例組成物AおよびF~Jに皮脂を添加することによって追加の6種の組成物(組成物ASおよびFS~JS)を調製した。組成物ASおよびFS~JSは、粘度および泡立ち性を評価する目的で皮脂を有する使用者の毛髪への、実施例組成物AおよびF~Jの塗布を代表する。実施例組成物AおよびF~Jならびに組成物ASおよびFS~JSとしての配合は次頁の表3に示される。
【0156】
実施例組成物AおよびF~J、ならびに組成物ASおよびFS~JSを、それぞれの粘度を見積るためにBrooksfield粘度計/レオメーターを使用し5~20rpmの速度でRV-4Diskスピンドルを使用して評価した。図1は、実施例組成物AおよびF~Jならびに組成物ASおよびFS~JSの粘度を示すグラフを提供する。
【0157】
泡立ち評価を判定するために、組成物ASおよびFS~JSを評価した。具体的には、まず温水でマネキンの頭をすすぎ、次いで、組成物ASおよびFS~JSのそれぞれの試料を5.0グラムのマネキンの頭髪の半分に、頭髪の他方の半分にベンチマーク組成物1を5.0グラム塗布した。組成物ASおよびFS~JSならびにベンチマーク組成物1の試料を泡立たせ、割り当てた値1~5を用いて泡立ちを評価した(5は泡立ちが最も豊かである)。組成物ASおよびFS~JSの泡立ち評価を示すグラフを図2に提供する。
【0158】
表3の組成物について粘度および泡立ちの測定を行った。一般に、粘度は、シャンプーなどのクレンジング組成物の毛髪への均質な分配、伸張性、および塗布の容易さに影響を及ぼすことがある。例えば、粘度が低いと、毛髪への分配、伸張性、塗布の容易さが改善される。同時に、高い泡立ち評価は、典型的には、高粘度に相関があり、シャンプーにとって望ましい。
【0159】
粘度および泡立ちの測定は、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-7グリセリルココエートおよび/またはPEG-30グリセリルココエート(参照:実施例組成物G、HおよびI)が追加で存在すると、実施例組成物Aの格付けと比較して、低い粘度および高い泡立ち評価をもたらしたことを示す。例えば実施例組成物GS、HSおよびISのように皮脂が存在する場合でさえ、組成物の粘度は、実施例組成物AS(皮脂を含む)の粘度に比較してそれほど増加しなかった。同時に、実施例組成物GS、HSおよびISの泡立ち評価は、実施例組成物ASの泡立ち評価よりはるかに高かった。
【0160】
実施例組成物F中のラウレス-2およびラウレス-3の存在に関して、実施例組成物Aの粘度と比較して、この組成物の粘度は増加した。しかしながら、皮脂の存在下でさえ、実施例組成物FSの粘度は有意には変化しなかった。
【0161】
PEG-200グリセリルステアレートの存在に関して、実施例組成物Jは、実施例組成物Aの粘度より高い粘度を有し、皮脂を添加した場合(参照:組成物JS)、実施例組成物Jの粘度と比較して、粘度は有意に増加した。また、組成物JSの粘度は、他のすべての組成物の粘度より有意に高かった(皮脂の有無に関わらず)。同時に、組成物JSの泡立ち評価は、組成物ASおよびFSのそれより高かったが、しかし組成物GS、HSおよびISほど高くなかった。
図1
図2
【国際調査報告】