(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240129BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240129BHJP
H04W 36/00 20090101ALI20240129BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/231
H04W36/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540929
(86)(22)【出願日】2021-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2021070366
(87)【国際公開番号】W WO2022147665
(87)【国際公開日】2022-07-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダー
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH23
5K067JJ39
5K067LL05
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための解決手段を提供する。通信方法において、端末装置は、第1セルを提供する第1ネットワーク装置からレポート設定を受信する。レポート設定は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。次に、端末装置は、ハンドオーバの実行中にレポート設定を適用する。本開示の実施形態を通して、端末装置は、ハンドオーバ成功レポートが必要であるとソースネットワーク装置がみなした場合にハンドオーバ成功レポートを報告するように制限されてもよい。これによって、潜在的に不要なハンドオーバ成功レポートのための処理リソース及び通信リソースが節約される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定を、前記端末装置において、前記第1セルを提供する第1ネットワーク装置から受信することと、
前記ハンドオーバの実行中に前記レポート設定を適用することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項2】
前記レポート設定は、
前記第1ネットワーク装置によってブロードキャストされる前記第1セルのシステム情報、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させる第1メッセージ、及び
前記ハンドオーバの開始前に受信される、前記端末装置に特化した第2メッセージ、
のうち少なくとも1つで搬送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記レポート設定を受信することは、
前記システム情報を介して、第1優先度を有する第1レポート設定候補を受信することと、
前記第1メッセージ又は前記第2メッセージを介して、第2優先度を有する第2レポート設定候補を受信することと、
前記第2優先度が前記第1優先度より高いとの決定に従って、前記第2レポート設定候補を前記レポート設定として決定することと、
を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記レポート設定を受信することは、
前記システム情報を介して前記レポート設定の第1部分を受信することと、
前記第1メッセージ又は前記第2メッセージを介して、前記レポート設定の第2部分を受信することと、
を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバが完了したとの決定に従って、前記レポート設定を解放することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバが失敗したとの決定に従って、利用可能なセルへの接続を再確立することと、
前記レポート設定を解放することと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レポート設定は、
前記ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及び
前記ハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件、
のうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記レポート設定を適用することは、
前記ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとの決定に従って、前記ハンドオーバの実行中に、前記ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を収集することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記レポート設定を適用することは、
前記ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきでないとの決定に従って、前記ハンドオーバの実行中に、前記ハンドオーバ成功レポートのための情報収集を回避することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが前記第2ネットワーク装置に送信された後に、前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを前記第2ネットワーク装置に送信することをさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ハンドオーバはDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバであり、前記方法は、
前記ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記端末装置に前記第1セルを解放させる再設定メッセージを、前記第2ネットワーク装置から受信することと、
前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを前記第2ネットワーク装置に送信することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記端末装置が前記ハンドオーバ後に第3ネットワーク装置の第3セルに接続されたとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功レポートが前記端末装置に格納されているかどうかを決定することと、
前記ハンドオーバ成功レポートが前記端末装置に格納されているとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを前記第3ネットワーク装置に送信することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記利用可能性のインジケーションを送信することは、
前記第3セルが前記ハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかにかかわらず、前記利用可能性のインジケーションを前記第3ネットワーク装置に送信することを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記レポート設定は第1レポート設定であり、
前記利用可能性のインジケーションを送信することは、
前記第3セルが前記ハンドオーバ成功レポートをサポートしていることを前記第3セルの第2レポート設定が示すとの決定に従って、前記利用可能性のインジケーションを前記第3ネットワーク装置に送信することを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第3ネットワーク装置によってブロードキャストされる前記第3セルのシステム情報を受信することと、
受信した前記システム情報から前記第2レポート設定を取得することと、
をさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるメッセージから、前記第2レポート設定を取得することをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1セルは、第1RATに基づいており、前記第3セルは、前記第1RATとは異なる第2RATに基づいている、
請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記利用可能性のインジケーションを送信することは、
前記第3セルが前記第1RATの前記ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているとの決定に従って、前記利用可能性のインジケーションを前記第3ネットワーク装置に送信することを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第3セルが前記クロスRAT報告をサポートしているかどうかについてインジケーションを取得することをさらに含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記インジケーションを取得することは、
前記第3ネットワーク装置によってブロードキャストされる前記第3セルのシステム情報を介して、前記第3ネットワーク装置から前記インジケーションを受信すること、及び
前記端末装置に前記第3セルへのハンドオーバを実行させるメッセージから前記インジケーションを取得すること、
のうち少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づいており、前記方法は、
前記端末装置が前記ハンドオーバ後に第3ネットワーク装置の第3セルに接続されたとの決定に従って、前記第3セルの第2RATを決定することと、
前記第2RATが前記第1RATと異なるとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功レポートが前記端末装置に格納されていても、前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを前記第3ネットワーク装置に送信することを回避することと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項22】
前記ハンドオーバが失敗したとの決定に従って、収集された前記情報を破棄することをさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項23】
第1セルを提供する第1ネットワーク装置において、前記第1セル内の端末装置にレポート設定を送信することを含み、
前記レポート設定は、前記第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの前記端末装置のハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す、
通信のための方法。
【請求項24】
前記レポート設定を送信することは、
前記レポート設定を示すための前記第1セルのシステム情報をブロードキャストすることを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記レポート設定を送信することは、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記レポート設定を示すための第1メッセージを送信することを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ハンドオーバが実行されるべきであるとの決定に従って、前記レポート設定を含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記第2ネットワーク装置から前記第1メッセージを受信することと、
をさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ハンドオーバが実行されるべきであるとの決定に従って、ハンドオーバ要求メッセージを前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記第2ネットワーク装置から、前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージを受信することと、
前記レポート設定及び前記ハンドオーバコマンドメッセージを前記第1メッセージに組み込むことによって、前記第1メッセージを生成することと、
をさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記レポート設定を送信することは、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるハンドオーバコマンドメッセージが前記端末装置に送信される前に、前記レポート設定を示すための前記端末装置に特化した第2メッセージを送信することを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項29】
第1優先度を有する第1レポート設定候補を決定することと、
第1優先度より高い第2優先度を有する第2レポート設定候補を決定することと、
をさらに含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記レポート設定を送信することは、
前記第1レポート設定候補を示すための前記第1セルのシステム情報をブロードキャストすることと、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記第2レポート設定候補を示すための第1メッセージを前記端末装置に送信するか、又は、前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが前記端末装置に送信される前に、前記第2レポート設定候補を示すための前記端末装置に特化した第2メッセージを前記端末装置に送信することと、
を含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記レポート設定の第1部分を決定することと、
前記レポート設定の第2部分を決定することと、
をさらに含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記レポート設定を送信することは、
前記レポート設定の前記第1部分を示すための前記第1セルのシステム情報をブロードキャストすることと、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記レポート設定の前記第2部分を示すための第1メッセージを前記端末装置に送信するか、又は、前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが前記端末装置に送信される前に、前記レポート設定の前記第2部分を示すための前記端末装置に特化した第2メッセージを前記端末装置に送信することと、
を含む、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記レポート設定は第1レポート設定であり、前記方法は、
前記ハンドオーバが実行されるべきであるとの決定に従って、ハンドオーバ要求メッセージを前記第2ネットワーク装置に送信することと、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記第2セルの第2レポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを、前記第2ネットワーク装置から受信することと、
前記ハンドオーバコマンドメッセージを前記端末装置に送信することと、
をさらに含み、
前記第2レポート設定は、前記第2セルが前記ハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す、
請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記レポート設定は、
前記ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及び
前記ハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件、
のうち少なくとも1つを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項35】
第2ネットワーク装置において、第1ネットワーク装置の第1セルから前記第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、前記第1ネットワーク装置から受信することであって、前記ハンドオーバ要求メッセージには、前記ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定が含まれることと、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記レポート設定を示すための第1メッセージを生成することと、
前記第1メッセージを前記第1ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項36】
ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが受信された後に、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを、前記第2ネットワーク装置において前記端末装置から受信することと、
前記ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを前記端末装置に送信することと、
前記端末装置から前記ハンドオーバ成功レポートを受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項37】
第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを、前記第2ネットワーク装置において、前記端末装置から受信することと、
前記端末装置に前記第1セルを解放させる再設定メッセージを、前記端末装置に送信することと、
前記DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを、前記端末装置から受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項38】
第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、前記第2ネットワーク装置において前記第1ネットワーク装置から受信することと、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させ且つ前記第2セルのレポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを生成することと、
を含み、
前記レポート設定は、前記第2セルが前記ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す、
通信のための方法。
【請求項39】
ネットワーク装置において、第1セルから第2セルへのハンドオーバを以前に実行した端末装置から、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信することと、
前記ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを前記端末装置に送信することと、
前記端末装置から前記ハンドオーバ成功レポートを受信することと、
前記ハンドオーバのソースネットワーク装置に前記ハンドオーバ成功レポートを送信することと、
を含み、
前記第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づいており、
前記ネットワーク装置によって提供される第3セルが前記第1RATとは異なる第2RATに基づいている、
通信のための方法。
【請求項40】
ネットワーク装置によって提供される第3セルがハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてのインジケーションを、前記ネットワーク装置において、第1セルから第2セルへの前記ハンドオーバを以前に実行した端末装置に送信することを含み、
前記第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づき、前記第3セルは、前記第1RATとは異なる第2RATに基づく、
通信のための方法。
【請求項41】
前記ハンドオーバは第1ハンドオーバであり、
前記インジケーションを送信することは、
前記端末装置に前記第3セルへの第2ハンドオーバを実行させ且つ前記インジケーションを含むハンドオーバコマンドメッセージを生成することと、
前記ハンドオーバコマンドメッセージを前記端末装置のサービングネットワーク装置が前記端末装置に送信するために、前記ハンドオーバコマンドメッセージを前記サービングネットワーク装置に送信することと、
を含む、
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記インジケーションを送信することは、
前記インジケーションを含む前記第3セルのシステム情報をブロードキャストすることを含む、
請求項40に記載の方法。
【請求項43】
請求項1~22のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを含む、
端末装置。
【請求項44】
請求項23~34のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを含む、
第1ネットワーク装置。
【請求項45】
請求項35~38のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを含む、
第2ネットワーク装置。
【請求項46】
請求項39~42のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを含む、
ネットワーク装置。
【請求項47】
装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記装置に、請求項1~22のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令が格納されている、
コンピュータ可読媒体。
【請求項48】
装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記装置に、請求項23~34のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令が格納されている、
コンピュータ可読媒体。
【請求項49】
装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記装置に、請求項35~38のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令が格納されている、
コンピュータ可読媒体。
【請求項50】
装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記装置に、請求項39~42のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令が格納されている、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に通信の分野に関し、特に、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための解決手段に関する。
【背景技術】
【0002】
5G新無線(NR)は、より高性能で統合された5Gワイヤレス・エアインターフェースのための世界標準である。5Gでは、マシン、オブジェクト、デバイス等、全てのものと全ての人を実際につなぐように設計された新しいタイプのネットワークが可能になる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)(登録商標)のリリース17(Rel-17)の作業項目説明(WID:Work Item Description)によれば、NRのSON(Self-Optimizing Networks)/MDT(Minimization of drive Tests)のためのデータ収集強化に関し、SON機能についての目的は、SON機能のためのデータ収集のサポートであり、これには、CCO(Coverage and Capacity Optimization)、システム間・RAT(Radio Access Technology)間の省エネ、システム間負荷分散、2ステップランダムアクセスチャネル(RACH)の最適化、モビリティ強化の最適化、Rel-16 SON/MDT 作業項目(WI)の残り、例えばハンドオーバ成功レポートが含まれる。
【0003】
ハンドオーバ成功レポートに関しては、成功したハンドオーバの間に観察された失敗イベントを報告することにより、NRにおけるMRO(Mobility Robustness Optimization)機能を強化し、より堅牢なモビリティを提供し得ることが確認されている。この問題に対する解決手段は、ハンドオーバのトリガ時の測定、ハンドオーバ実行終了時の測定、ハンドオーバ実行後の測定等、ハンドオーバフェーズの間に収集された一連の測定を含む、成功したハンドオーバに関連するレポートを編集(compile)するようにユーザ端末(UE)を設定することである。しかし、成功したハンドオーバごとにそのようなレポートを生成することは、資源の不要な浪費につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための解決手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、通信方法が提供される。方法は、端末装置において、第1セルを提供する第1ネットワーク装置からレポート設定を受信することを含む。レポート設定は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。方法は、ハンドオーバの実行中にレポート設定を適用することも含む。
【0006】
第2の態様では、通信方法が提供される。方法は、第1セルを提供する第1ネットワーク装置において、レポート設定を第1セル内の端末装置に送信することを含む。レポート設定は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。
【0007】
第3の態様では、通信方法が提供される。方法は、第2ネットワーク装置において、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、第1ネットワーク装置から受信することを含む。ハンドオーバ要求メッセージには、ハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定が含まれる。方法は、端末装置にハンドオーバを実行させ且つレポート設定を示すための第1メッセージを生成することも含む。方法は、第1メッセージを第1ネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0008】
第4の態様では、通信方法が提供される。方法は、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが受信された後に、第2ネットワーク装置において、端末装置から、第1ネットワーク装置の第1セルから前記第2ネットワーク装置の第2セルへの前記端末装置のハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信することを含む。方法は、ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを端末装置に送信することも含む。方法は、端末装置からハンドオーバ成功レポートを受信することをさらに含む。
【0009】
第5の態様では、通信方法が提供される。方法は、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを、第2ネットワーク装置において、端末装置から受信することを含む。方法は、端末装置に第1セルを解放させる再設定メッセージを、端末装置に送信することも含む。方法は、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを、端末装置から受信することをさらに含む。
【0010】
第6の態様では、通信方法が提供される。方法は、第2ネットワーク装置において、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、第1ネットワーク装置から受信することを含む。方法は、端末装置にハンドオーバを実行させ且つ第2セルのレポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを生成することも含む。レポート設定は、第2セルがハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。
【0011】
第7の態様では、通信方法が提供される。方法は、ネットワーク装置において、第1セルから第2セルへのハンドオーバを以前に実行した端末装置から、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信することを含む。第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づき、前記第2セルは、第1RATとは異なる第2RATに基づく。方法は、ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを端末装置に送信することも含む。方法は、端末装置からハンドオーバ成功レポートを受信することも含む。方法は、ハンドオーバのソースネットワーク装置にハンドオーバ成功レポートを送信することをさらに含む。
【0012】
第8の態様では、通信方法が提供される。方法は、ネットワーク装置において、前記ネットワーク装置によって提供される第3セルがハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてのインジケーションを、第1セルから第2セルへのハンドオーバを以前に実行した端末装置に送信することを含む。第1セルは、第1RATに基づいており、第2セルは、第1RATとは異なる第2RATに基づいている。
【0013】
第9の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、第1の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを含む。
【0014】
第10の態様では、第1ネットワーク装置が提供される。第1ネットワーク装置は、第2の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを含む。
【0015】
第11の態様では、第2ネットワーク装置が提供される。第2ネットワーク装置は、第3の態様、第4の態様、第5の態様、又は第6の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを含む。
【0016】
第12の態様では、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は、第7の態様又は第8の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを含む。
【0017】
第13の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、装置に、第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0018】
第14の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、装置に、第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0019】
第15の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、装置に、第3の態様、第4の態様、第5の態様、及び第6の態様にかかる方法を実行させる。
【0020】
第16の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、装置に、第7の態様又は第8の態様にかかる方法を実行させる。
【0021】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
【0023】
【
図1A】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境の模式図を示す。
【0024】
【
図1B】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な別の通信環境の模式図を示す。
【0025】
【
図1C】本開示のいくつかの実施形態を実施可能なさらに別の通信環境の模式図を示す。
【0026】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す。
【0027】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0028】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0029】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す。
【0030】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す。
【0031】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0032】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0033】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第3ネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す。
【0034】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0035】
【
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置、第3ネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0036】
【
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第3ネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す。
【0037】
【
図13】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ターゲットネットワーク装置、第3ネットワーク装置、及び端末装置の間の例示的な通信プロセスを示す。
【0038】
【
図14】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0039】
【
図15】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0040】
【
図16】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0041】
【
図17】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0042】
【
図18】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0043】
【
図19】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0044】
【
図20】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0045】
【
図21】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートを示す。
【0046】
【
図22】本開示のいくつかの実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図を示す。
【0047】
全ての図面にわたって、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本開示の原理について、いくつかの実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書で説明する本開示は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0049】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0050】
本明細書で使用される場合、「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS)という用語は、端末装置が通信を実行することができるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、V2X(Vehicle-to-Everything)通信用のインフラストラクチャ装置、送信/受信ポイント(TRP)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
本明細書で使用される場合、「端末装置」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ端末(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、IoE(internet of everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)機器、V2X通信用の車両搭載機器(ここでXは歩行者、車両又はインフラ/ネットワークを意味する)、デジタルカメラ等の撮像装置、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、それらに限定されない。議論のために、以下では、端末装置の例としてUEを参照しながら、いくつかの実施形態を説明する。用語「端末装置」及び「ユーザ端末」(UE)は、本開示の文脈では互換的に使用され得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、端末装置は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置と接続されてもよい。第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置の一方はマスターノードで、他方はセカンダリーノードであってもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置は第1RAT装置であってもよく、第2ネットワーク装置は第2RAT装置であってもよい。いくつかの実施形態において、第1RAT装置はeNBであり、第2RAT装置はgNBである。異なるRATに関連する情報は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第1情報が第1ネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、第2情報が第2ネットワーク装置から端末装置に直接送信されるか、又は第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の再設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から端末装置に直接送信されるか、又は第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。
【0053】
本明細書で使用される場合、用語「回路」は、ハードウェア回路、及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログハードウェア回路及び/又はデジタルハードウェア回路と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらなる例として、回路は、協働して端末装置やネットワーク装置等の装置に種々の機能を発揮させる、デジタル信号プロセッサ等のソフトウェア付きハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、及びメモリの任意の部分であってもよい。さらに別の例では、回路は、操作のためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするが、操作に必要ないときはソフトウェアが存在しない場合があるマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部のようなハードウェア回路及び/又はプロセッサであってもよい。本明細書で使用される場合、回路という用語は、単なるハードウェア回路若しくはプロセッサ、又はハードウェア回路若しくはプロセッサの一部、並びにその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も網羅する。
【0054】
本明細書で使用される場合、「送信受信ポイント」、「送信/受信ポイント」、又は「送受信ポイント」という用語は、一般にユーザ端末と通信する局を示してもよい。ただし、送受信ポイントは、基地局(BS)、セル、Node-B、evolved Node-B(eNB)、次世代NodeB(gNB)、送信受信ポイント(TRP)、セクタ、サイト、ベーストランシーバシステム(BTS)、アクセスポイント(AP)、中継ノード(RN)、リモート無線ヘッド(RRH)、無線機(RU)、アンテナ等異なる用語で称されてもよい。
【0055】
すなわち、本開示の文脈では、送受信ポイント、基地局(BS)、又はセルは、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)におけるBSC(Base Station Controller)、WCDMA(登録商標)におけるNode-B、LTEにおけるeNB又はセクタ(サイト)、NRにおけるgNB又はTRP等がカバーするエリア又は機能の一部を示す包括的な概念として解釈されてもよい。したがって、送受信ポイント、基地局(BS)、及び/又はセルの概念には、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等、様々なカバレッジエリアが含まれてもよい。さらに、かかる概念は、中継ノード(RN)、リモート無線ヘッド(RRH)、又は無線機(RU)の通信範囲を含んでもよい。
【0056】
本開示の文脈において、ユーザ端末と送信/受信ポイントは、本明細書で開示する技術及び技術構想を具体化するために用いられる包括的な意味を有する2つの送信/受信主体であってよく、特定の用語又は単語に限定されるものではない。さらに、ユーザ端末と送信/受信ポイントは、本開示に関連して開示される技術及び技術構想を具体化するために用いられる包括的な意味を有するアップリンク又はダウンリンクの送信/受信主体であってもよく、特定の用語又は単語に限定されるものではない。本明細書において、アップリンク(UL)送信/受信は、ユーザ端末から基地局へデータを送信するスキームである。逆に、ダウンリンク(DL)送信/受信は、基地局からユーザ端末にデータを送信するスキームである。
【0057】
本明細書で使用される場合、「リソース」、「送信リソース」、「リソースブロック」、「物理リソースブロック」、「アップリンクリソース」、又は「ダウンリンクリソース」という用語は、通信、例えば、端末装置とネットワーク装置との間の通信を実行するための任意のリソース、例えば、時間領域のリソース、周波数領域のリソース、空間領域のリソース、コード領域のリソース、又は通信を可能にする任意の他のリソース等を指してもよい。以下では、本開示のいくつかの実施形態を説明するための送信リソースの例として、周波数領域と時間領域の両方におけるリソースを使用する。本開示の実施形態は、他の領域の他のリソースにも同様に適用可能であることに留意されたい。
【0058】
本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する開放式の用語として解釈される。「・・・に基づいて」という用語は、「・・・に少なくとも部分的に基づいて」と解釈される。「一実施形態」及び「1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と解釈される。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈される。「第1」、「第2」等の用語は、異なる対象又は同じ対象を指してもよい。以下の内容には、明示的及び暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0059】
いくつかの例において、値、手順又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解される点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0060】
前述したように、3GPP Rel-17のWIDによれば、NRにおけるSON/MDTのためのデータ収集の強化に関し、SON機能についての目的の1つが、ハンドオーバ成功レポートである。ハンドオーバ成功レポートは、一般に、ソースセルからターゲットセルへの端末装置のハンドオーバ成功のレポートを指す。具体的に、ハンドオーバ成功レポートは、成功したハンドオーバを実行した端末装置が生成し、端末装置から、ターゲットセルのターゲットネットワーク装置に送信するか、又は、ターゲットネットワーク装置がハンドオーバ成功レポートを取得しない場合は、後に端末装置にサービスを提供する後続のネットワーク装置に送信することができる。そして最終的には、ソースセルのソースネットワーク装置が、ターゲットネットワーク装置又は後続のネットワーク装置から取得することができる。
【0061】
報告した端末装置によって実行された前のハンドオーバが成功であったとしても、ソースネットワーク装置及び/又はターゲットネットワーク装置は、端末装置によって提供されるハンドオーバ成功レポートに基づいて、ソースセル内で開始されるか、又はターゲットセルをターゲットとする将来のハンドオーバ手順をさらに最適化することができる。このようにして、将来のハンドオーバの性能を、前の成功したハンドオーバよりも、さらに改善することができる。例えば、ハンドオーバ成功レポートを受信すると、受信したネットワーク装置(例えば、ソース又はターゲットのネットワーク装置)は、そのモビリティ設定に調整が必要かどうかを分析することができる。このような調整は、無線リンク監視(RLM)設定の変更や、ソースネットワーク装置とターゲットネットワーク装置との間のモビリティの閾値の変更等、モビリティ設定の変更につながる場合がある。また、ターゲットネットワーク装置は、成功したハンドオーバの際に報告されたビーム測定に基づいて、専用のRACHビームリソースをさらに最適化してもよい。
【0062】
しかし、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための従来の解決手段では、ハンドオーバ成功レポートの様々な詳細について規定しておらず、明確にする必要がある。例えば、ハンドオーバ成功レポートは、無線リンク障害(RLF)レポート又はハンドオーバ失敗レポートとは異なっていなければならない場合がある。RLFレポート又はハンドオーバ失敗レポートは必須とすることができるが、これは、例えばRel-16では、RLF又はハンドオーバの失敗があれば、UEがRLF情報又はハンドオーバ失敗情報を常に収集し、収集した情報を可能な限りネットワークに報告する必要があることを意味する。これとは対照的に、ハンドオーバ成功レポートは、例えばRel-17又は他の3GPP仕様のリリースでは、オプション機能とすべき場合がある。
【0063】
より具体的には、こうしたハンドオーバ成功レポートを、成功したハンドオーバごとに生成することは、不要である場合がある。それよりも、不要なハンドオーバ成功レポートのためのリソースの浪費とシグナリングオーバーヘッドを回避し、また、ネットワーク側の処理の複雑さを低減するために、成功したがさらに改善すべき不完全なハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートをオプションで又は選択的に生成できる方が望ましい場合がある。要約すると、従来の解決手段では、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための具体的なメカニズムが不明確であり、規定する必要がある。例えば、ハンドオーバ成功レポートをどのように設定するか、そして、ハンドオーバ成功レポートを生成するための情報収集をどのように設定するかについては、今なお不明確である。
【0064】
従来の解決手段における上記の技術的課題及び潜在的な他の技術的課題を解決するために、本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功レポートをサポートするための解決手段を提供する。いくつかの実施形態において、端末装置は、第1セルを提供する第1ネットワーク装置からレポート設定を受信する。レポート設定は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。次に、端末装置は、ハンドオーバの実行中にレポート設定を適用する。
【0065】
本開示の実施形態では、ハンドオーバ成功レポートが端末装置によって生成される必要があるとソースネットワーク装置が決定した場合、ソースネットワーク装置は、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをオプションで編集するように端末装置を設定することができる。したがって、ハンドオーバ成功レポートは、ソースネットワーク装置から受信したレポート設定によって端末装置がそうすることになった場合にのみ、生成されてもよい。これにより、端末装置は、成功したハンドオーバイベントの前又はその最中に、RLM、ビーム障害検出(BFD)等によって検出された基本的な問題のような、関連する成功したハンドオーバの事例を報告するように制限されてもよい。換言すれば、端末装置は、ハンドオーバ成功レポートが必要であるとソースネットワーク装置がみなした場合にハンドオーバ成功レポートを報告するように制限されてもよい。これによって、潜在的に不要なハンドオーバ成功レポートのための処理リソース及び通信リソースが節約される。以下では、本開示の原理及び実施について詳細に説明する。
【0066】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の模式図を示す。
図1Aに示すように、通信環境100は通信ネットワーク100又は通信システム100と称されてもよく、ネットワーク装置110を含む。ネットワーク装置110は、ネットワーク装置110によって提供されるセル115に位置する端末装置120にサービスを提供する。特に、端末装置120は、セル115において通信リンク112を介してネットワーク装置110と通信してもよい。ネットワーク装置110から端末装置120への送信の場合、通信リンク112はダウンリンクと称されることがあり、一方、端末装置120からネットワーク装置110への送信の場合、通信リンク112は代わりにアップリンクと称されることがある。本明細書で使用される場合、ネットワーク装置110は、第1ネットワーク装置110と称することもでき、セル115は、第1セル115と称することもできる。
【0067】
図1Aに示す例示的なシナリオでは、端末装置120は、端末装置120の移動性に起因して、ネットワーク装置110のセル115から離れ、ネットワーク装置130のセル135に入っていくことがある。この場合、端末装置120からセル115へのリンク112の品質が低下することがあり、したがって端末装置120の通信品質も低下することがある。より良好な通信品質を端末装置120に提供するために、ネットワーク装置110は、端末装置120に、セル115からセル135へのハンドオーバを実行させることができる。ハンドオーバを通して、端末装置120は、リンク112をセル115に解放し、代わりにセル135への新しいリンク122を確立してもよい。セル115からセル135へのハンドオーバの場合、セル115はソースセルと称されてもよく、ネットワーク装置110はソースネットワーク装置と称されてもよい。セル135はターゲットセルと称されてもよく、ネットワーク装置130はターゲットネットワーク装置と称されてもよい。さらに、本明細書で使用される場合、ネットワーク装置130は、第2ネットワーク装置130と称することもでき、セル135は、第2セル135と称することもできる。
【0068】
より具体的には、セル115からセル135へのハンドオーバは、端末装置120がアクティブである接続モードで、端末装置120によって実行されてもよい。ハンドオーバは、ソースネットワーク装置110によって制御することができ、端末装置120によってアシストすることができる。ハンドオーバの前に、端末装置120は、ソースセル115へのリンク112が悪化し、且つ/又はターゲットセル135がソースセル115より良好になってきているという1つ又は複数の測定レポートを、ソースネットワーク装置110に送信してもよい。これらの測定レポートに基づいて、ネットワーク装置110は、端末装置120がより良好な無線状態を得て、その結果、より良好なユーザエクスペリエンスを得ることができるように、端末装置120の接続をソースセル115からターゲットセル135に移行(すなわちハンドオーバ)する可能性がある。
【0069】
ソースセル115からターゲットセル135への端末装置120のハンドオーバの間、ソースネットワーク装置110は、2つのネットワーク装置間のXnインターフェースのような通信リンク132を介して、ハンドオーバを容易にするために必要な情報をターゲットネットワーク装置130と通信することができる。さらに、理解すべき点として、ソースセル115からターゲットセル135への端末装置120のハンドオーバは、端末装置120の移動によるものとして上述したが、本開示の実施形態は、これに限定されるものではなく、様々な可能な理由によって生じるハンドオーバに適用されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態において、ソースセル115からターゲットセル135へのハンドオーバが成功した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートを生成することができる。例えば、ハンドオーバ成功レポートが生成された後、ハンドオーバ成功レポートのエントリを、端末装置120において、例えばハンドオーバ成功レポートの変数に格納することができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、個別の成功したハンドオーバイベントに対応する複数のハンドオーバ成功レポートのエントリを格納することができる。ハンドオーバ成功レポートの利用可能性は、端末装置120から無線リソース制御(RRC)層においてターゲットネットワーク装置130に送信されるメッセージ(例えば、RRCReconfigurationCompleteのようなハンドオーバ完了メッセージ)によって示されてもよい。ターゲットネットワーク装置130は、UE情報要求及び応答のメカニズムを介して、ハンドオーバ成功レポート内の情報を入手してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、メッセージ(例えば、UEAssistanceResponse)を介して、ハンドオーバ成功レポートをネットワークに提供した後、端末装置120は、変数内の格納されたハンドオーバ成功レポートを破棄することができる。続いて、ターゲットネットワーク装置130は、例えば2つのネットワーク装置間のリンク132を介して、ハンドオーバ成功レポートをソースネットワーク装置110に転送して、成功したハンドオーバのイベント中に発生した失敗を示してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、格納されたエントリをネットワークが入手しないままである場合、格納されてから所定の期間(例えば、48時間)後に、ハンドオーバ成功レポートの格納されたエントリを破棄することができる。
【0072】
報告した端末装置120によって実行された前のハンドオーバが成功であったとしても、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、端末装置120によって提供されるハンドオーバ成功レポートに基づいて、ソースセル115内で開始されるか、又はターゲットセル135をターゲットとする将来のハンドオーバ手順をさらに改善することができる。例えば、ハンドオーバ成功レポートを受信すると、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、そのモビリティ設定に調整が必要かどうかを分析することができる場合がある。このような調整は、RLM設定の変更、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間のモビリティの閾値の変更等につながる場合がある。
【0073】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバ成功レポートの主な目的は、ソース及びターゲットのネットワーク装置が、既に成功したハンドオーバに基づいて、ソース及びターゲットのネットワーク装置に関連する将来のハンドオーバをさらに最適化するのを支援することであるため、成功したハンドオーバごとに端末装置がハンドオーバ成功レポートを生成する必要はない可能性がある。それよりも、成功したが不完全でさらに改善が必要かもしれないハンドオーバについて選択的に、又はオプションで、端末装置がハンドオーバ成功レポートを生成する方が望ましい場合がある。このために、
図1Aに示すように、ソースネットワーク装置110が、端末装置120にセル115からセル135へのハンドオーバを実行させる前、又は実行させるときに、ソースネットワーク装置110は、レポート設定125を端末装置120に送信してもよい。レポート設定125は、セル115からセル135へのハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すことができる。
【0074】
レポート設定125を取得した後、端末装置120は、セル115からセル135へのハンドオーバの実行中に、レポート設定125を適用することができる。例えば、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることをレポート設定125が示す場合、端末装置120は、その後のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートを編集することができる。そうではなく、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきではないことをレポート設定125が示す場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートを編集することなく、その後のハンドオーバを実行することができる。このように、ハンドオーバ成功レポートは、ソースネットワーク装置110によって決定されるレポート設定125に基づいて、端末装置120が選択的に、又はオプションで生成することができる。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが必要であるとソースネットワーク装置110がみなした場合にハンドオーバ成功レポートを報告するように制限されてもよい。こうすることで、不要なハンドオーバ成功レポートのための、端末装置120の処理リソース及び通信リソースが節約されるとともに、ネットワーク側での処理の複雑さも軽減される。
【0075】
図1Aを参照して論じたように、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、ネットワーク装置間のハンドオーバと称されてもよく、この場合、ソースセル115とターゲットセル135は、異なるネットワーク装置110、130によって提供されることに留意されたい。しかしながら、理解すべき点として、このようなネットワーク装置間のハンドオーバに加えて、本開示の実施形態は、ネットワーク装置内のハンドオーバにも適用可能である。この場合、ソースセル115とターゲットセル135は、同じネットワーク装置によって提供されてもよい。このようなネットワーク装置内のハンドオーバの一例を、
図1Bを参照しながら以下で説明する。
【0076】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な別の通信環境102の模式図を示す。
図1Aの例示的なシナリオと同様に、
図1Bに示す例示的なシナリオにおけるネットワーク装置110も、セル115を提供し、端末装置120は、セル115への通信リンク112を有してもよい。また、
図1Aの例示的なシナリオと同様に、
図1Bに示す例示的なシナリオにおける端末装置120も、例えば、端末装置がセル135に向かって移動することにより、セル115からセル135へのハンドオーバを実行することができる。ハンドオーバを通して、端末装置120はリンク112をソースセル115に解放し、代わりに、ターゲットセル135へのリンク122を確立してもよい。
図1Aの例示的なシナリオとは異なり、
図1Bに示す例示的なシナリオのターゲットセル135は、ソースセル115を提供する同じネットワーク装置110が提供可能である。したがって、
図1Bにおけるハンドオーバは、ネットワーク装置内のハンドオーバと称することができる。
【0077】
図1Bの端末装置120によって実行されるネットワーク装置内のハンドオーバの手順は、ハンドオーバを容易にするための2つのネットワーク装置間の通信が必要でない可能性がある点を除き、
図1Aを参照して上述したネットワーク装置間のハンドオーバと大部分が類似していてもよい。
図1Aの例示的なシナリオと同様に、ネットワーク装置110が端末装置120にセル115からセル135へのネットワーク装置内のハンドオーバを実行させる前、又は実行させるときに、ネットワーク装置110はレポート設定125を端末装置120に送信してもよい。
【0078】
レポート設定125を取得した後、端末装置120は、ネットワーク装置内のハンドオーバの実行中に、レポート設定125を適用することができる。このように、ハンドオーバ成功レポートは、ネットワーク装置110によって決定されるレポート設定125に基づいて、端末装置120が選択的に、又はオプションで生成することができる。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが必要であるとネットワーク装置110がみなした場合にハンドオーバ成功レポートを報告するように制限されてもよい。こうすることで、不要なハンドオーバ成功レポートのための、端末装置120の処理リソース及び通信リソースが節約されるとともに、ネットワーク側での処理の複雑さも軽減される。
【0079】
図1Aを参照して上述したように、セル115からセル135へのハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120によって生成される場合、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性が、端末装置120によって、例えばハンドオーバ完了メッセージのようなメッセージを介して、ターゲットネットワーク装置130に示されてもよい。ターゲットネットワーク装置130は、UE情報要求及び応答のメカニズムを介して、ハンドオーバ成功レポート内の情報を取得してもよい。いくつかの実施形態において、メッセージ(例えば、UEAssistanceResponse)を介して、ハンドオーバ成功レポートをネットワークに提供した後、端末装置120は、変数内の格納されたハンドオーバ成功レポートを破棄することができる。
【0080】
しかし、いくつかの実施形態では、端末装置120からハンドオーバ成功レポートの利用可能性を受信した後、ターゲットネットワーク装置130は、端末装置120がリンク122をセル135に解放する前に、何らかの理由により、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを取得しない場合がある。例えば、ターゲットネットワーク装置130が端末装置120からハンドオーバ成功レポートを入手する前に、端末装置120が移動してセル135から離れ続ける場合がある。これらの実施形態では、ハンドオーバ成功レポートが依然として端末装置120に格納されており、したがって、ネットワークにとって利用可能であるため、端末装置120は、端末装置120の後続のサービングセルを提供する第3ネットワーク装置に対して、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を示すことができる。こうした状況の一例を、
図1Cを参照しながら以下で説明する。
【0081】
図1Cは、本開示のいくつかの実施形態を実施可能なさらに別の通信環境104の模式図を示す。
図1Cに示すように、端末装置120は、セル115からセル135へのハンドオーバを先に実行し、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートを生成したと仮定される。また、ターゲットネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを入手しておらず、現在、端末装置120は、ネットワーク装置150によって提供されるセル155に接続していると仮定する。本明細書で使用される場合、ネットワーク装置150は、第3ネットワーク装置150と称することもでき、セル155は、第3セル155と称することもできる。
【0082】
この場合、
図1Aの例示的シナリオを参照して上述した手順と同様に、セル115からセル135へのハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性が、端末装置120からRRC層においてネットワーク装置150に送信されるメッセージ(例えば、RRCReconfigurationCompleteのようなハンドオーバ完了メッセージ)によって示されてもよい。ネットワーク装置150は、UE情報要求及び応答のメカニズムを介して、ハンドオーバ成功レポート内の情報を入手してもよい。いくつかの実施形態において、メッセージ(例えば、UEAssistanceResponse)を介して、ハンドオーバ成功レポートをネットワーク装置150に提供した後、端末装置120は、変数内の格納されたハンドオーバ成功レポート破棄することができる。続いて、ターゲットネットワーク装置150は、例えば2つのネットワーク装置間のリンク152を介して、ハンドオーバ成功レポートをハンドオーバのソースネットワーク装置110に転送して、セル115からセル135への成功したハンドオーバの間に発生した失敗を示してもよい。
【0083】
ネットワーク装置150は必ずしも、ネットワーク装置130が端末装置120にサービスを提供した直後の、端末装置120のサービングネットワーク装置とは限らない。換言すれば、端末装置120がリンク122をセル135に解放した後、端末装置120がセル155へのリンク142を確立する前に、端末装置120の1つ又は複数の他のサービングネットワーク装置が存在してもよい。ネットワーク装置130と同様に、1つ又は複数の他のサービングネットワーク装置も、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを入手しない。以下の説明では、
図1Aに示す例示的なシナリオに関連して、いくつかの実施形態をさらに詳細にする。しかしながら、理解すべき点として、全ての実施形態は、
図1Bに示すネットワーク装置内のハンドオーバにも適用可能であり、
図1Cに示すような、ハンドオーバ成功レポートをターゲットネットワーク装置以外のネットワーク装置が入手するシナリオにも適用可能である。
【0084】
図1A、1B、1Cに示す端末装置の数、ネットワーク装置の数、セルの数、及び通信リンクの数は、説明のためのものにすぎず、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。通信環境100、102、104は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の端末装置、任意の適切な数のネットワーク装置、任意の適切な数の他の通信装置、任意の適切な数のセル、及び任意の適切な数の通信リンクを含んでもよい。
【0085】
さらに、
図1A、1B、1Cの全ての通信装置間では、様々な無線通信だけでなく、(必要に応じて)有線通信が行われてもよいことが理解されるであろう。また、
図1A、1B、1Cでは、ネットワーク装置110、ネットワーク装置130、及びネットワーク装置150が基地局として、端末装置120が携帯電話として模式的に描かれているが、これらの描写は例示にすぎず、いかなる限定も示唆しないことが理解されることに留意されたい。他の実施形態において、ネットワーク装置110、ネットワーク装置130、及びネットワーク装置150は、任意の他の無線ネットワーク装置であってもよく、端末装置120は、任意の他の無線通信装置であってもよい。
【0086】
通信環境100、102、104における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、EC-GSM-IoT(Extended Coverage Global System for Mobile Internet of Things)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0087】
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110と端末装置120との間の例示的な通信プロセス200を示す。議論を目的として、
図1A、1B、1Cを参照して通信プロセス200について説明する。しかしながら、通信プロセス200は、2つの通信装置が互いに通信する任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0088】
図2に示すように、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについてのハンドオーバ成功レポートの設定を端末装置120に知らせるために、ネットワーク装置110は、レポート設定125を端末装置120に送信する(210)。上述したように、レポート設定125は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示してもよい。換言すれば、レポート設定125は、ソースネットワーク装置110が決定して端末装置120に通知することができる。これは、ソースネットワーク装置110にハンドオーバ成功レポートを報告し、ソースネットワーク装置110がハンドオーバ成功レポートを利用することで、ハンドオーバ性能がさらに強化される可能性があるからである。ハンドオーバ性能の強化は例えば、将来のハンドオーバをトリガするための時間ポイントを最適化することや、将来のハンドオーバのためのターゲットセルを選択することによってなされる。したがって、ソースセル115で開始されたハンドオーバについてのハンドオーバ成功レポートを端末装置120が生成するかどうかを、ソースネットワーク装置110が設定することは、合理的であり得る。
【0089】
一般に、レポート設定125では、ハンドオーバのついてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すために、任意の適切な方法を採用することができる。いくつかの実施形態では、レポート設定125は単に、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるという明示的なインジケーションを含んでもよい。このようにして、レポート設定125のシグナリングオーバーヘッドと、レポート設定125の設定の複雑さを最小限にしてもよい。より具体的には、明示的なインジケーションは、セル115において開始される全てのハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを意味してもよい。あるいは、明示的なインジケーションは、端末装置120の特定のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを意味してもよい。別の代替として、明示的なインジケーションは、ハンドオーバ成功レポートが、セル115内で開始されるハンドオーバについてサポートされるが、ハンドオーバの前又は最中にトリガ条件が満たされるときにトリガされることを意味してもよい。例えば、端末装置120に対し、トリガ条件セットがデフォルトで設定されてもよく、明示的なインジケーションは、セル115内で開始されるハンドオーバに対して全てのトリガ条件セットが有効であることを表すことができる。いくつかの実施形態では、明示的なインジケーションを、1のような所定の値を有するビットとすることができる。
【0090】
いくつかの他の実施形態において、レポート設定125は、セル115からセル135へのハンドオーバについて生成されるハンドオーバ成功レポートをトリガするためのトリガ条件を含んでもよい。例えば、端末装置120は、ハンドオーバを実行する前又は実行する際に、トリガ条件が満足されるかどうかを決定することができる。トリガ条件が満足される場合、端末装置120は、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートを生成してもよい。そうではなく、トリガ条件が満足されない場合、端末装置120は、ハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートを生成しない場合がある。換言すれば、セル115にハンドオーバ成功レポートが設定されている場合、トリガ条件が満たされるのであれば、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される、セル115(すなわち、ハンドオーバのソースセル)でトリガされるハンドオーバのイベントに関連する情報を収集することができる。ハンドオーバ成功レポートをトリガするための1つ又は複数のトリガ条件を設定することによって、ネットワーク装置110は、成功したが不完全なハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートを編集するように端末装置120を的確に設定することができる。
【0091】
いくつかの実施形態において、レポート設定125は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることと、セル115内で開始されるハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをトリガするための1つ又は複数の特定のトリガ条件とを、両方含んでもよいことに留意されたい。例えば、デフォルトで端末装置120にトリガ条件セットが設定されている場合であっても、端末装置120は、セル115で開始されるハンドオーバについて、デフォルトのトリガ条件セットではなく、レポート設定125に含まれる1つ又は複数の特定のトリガ条件に基づいて、ハンドオーバ成功レポートを生成してもよい。例えば、レポート設定125に含まれる1つ又は複数の特定のトリガ条件は、デフォルトのトリガ条件セットのサブセットであってもよく、或いはトリガ条件セット以外の異なるトリガ条件を含んでもよい。
【0092】
一般に、ハンドオーバ成功レポートをトリガするためのトリガ条件は、成功したが不完全でさらなる改善が必要なハンドオーバを暗示する任意の適切なトリガ条件とすることができる。例えば、トリガ条件は、ソースセルに対する無線の問題がハンドオーバのトリガの前に検出されること、ハンドオーバ手順中にRACH遅延が検出されること、品質変化閾値に達すること、主な測定モーメントの絶対品質閾値に達すること、関連する3GPP仕様で定義されるタイマT310/T312の実行中にハンドオーバが開始されること、RRCReconfigurationが実行されること等であってもよい。
【0093】
ネットワーク装置110は、既存のメッセージ若しくはシグナリング、専用のメッセージ若しくはシグナリング、又は将来的に設計されるメッセージ若しくはシグナリングを介して、レポート設定125を端末装置120に送信してもよい。例えば、第1オプションとして、ネットワーク装置110は、レポート設定125を示すためのセル115のシステム情報をブロードキャストすることができる。換言すれば、レポート設定125は、セル115のシステム情報内で搬送されてもよい。この場合、セル115の全ての端末装置が、レポート設定125を適用してもよい。このように、ネットワーク装置110は、セル115の全ての端末装置、及びセル115内で開始された全てのハンドオーバについて共通の設定を決定してもよく、これによって、レポート設定125の決定及び通知のための操作が簡略化される。また、セル115の端末装置は、アイドル状態又はアクティブ状態のいずれかで、いつでもレポート設定125を取得することができ、これによって、端末装置にとってレポート設定125の利用可能性が向上する。いくつかの実施形態において、システム情報は、既存のSIB(例えば、SIB1)又は新規のSIBであってもよい。
【0094】
第2オプションとして、ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つレポート設定125を示すためのメッセージ(RRCメッセージ又はシグナリング等)を送信してもよい。本明細書中で使用される場合、このようなメッセージは、議論を容易にするために第1メッセージと称されることがある。換言すれば、レポート設定125は、端末装置120にハンドオーバを実行させるための第1メッセージ、例えばハンドオーバコマンドメッセージ又はハンドオーバコマンドシグナリング等で搬送することができる。このようにして、レポート設定125を、専用の設定、すなわち、特定の端末装置又は特定のハンドオーバに特化したものとし、セル115の全ての端末装置及び全てのハンドオーバには適用しないようにすることができる。したがって、上述の第1オプションと比較して、第2オプションでは、レポート設定125をより柔軟にし、それによって、ハンドオーバ成功レポートの有効性を高め、また、ネットワークの処理の複雑さを低減することができる。いくつかの実施形態では、第1メッセージの生成は、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間の相互作用に関わってもよい。例えば、ソースネットワーク装置110がレポート設定125をターゲットネットワーク装置130に送信すべき場合があり、続いてネットワーク装置130が、レポート設定125を含む第1メッセージを生成する。このような相互作用については、
図3を参照して後述する。
【0095】
第3オプションとして、端末装置120にハンドオーバを実行させるハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前に、ネットワーク装置110は、レポート設定125を示すための端末装置120に特化したメッセージ(RRCメッセージ又はシグナリング等)を送信してもよい。本明細書で使用される場合、議論を容易にするために、ハンドオーバコマンドメッセージの前に送信されるこのようなメッセージは、第2メッセージと称されてもよい。換言すれば、レポート設定125は、ハンドオーバコマンドメッセージの前に送信される第2メッセージで搬送されてもよい。いくつかの実施形態において、第2メッセージは、ハンドオーバの前に端末装置120に送信されるRRCReconfigurationメッセージであってもよい。第2メッセージを受信すると、端末装置120は、ハンドオーバが開始されたときにさらに使用するために、レポート設定125をUE変数に格納してもよい。レポート設定125を格納するためのUE変数は、ハンドオーバ成功レポートに含まれる情報を格納するためのUE変数とは異なっていてもよい。
【0096】
ハンドオーバコマンドメッセージの前に送信される第2メッセージで搬送されることによって、レポート設定125を、専用の設定、すなわち、特定の端末装置に特化したものとし、セル115の全ての端末装置及び全てのハンドオーバには適用しないようにすることができる。したがって、上述の第1オプションと比較して、第3オプションでは、レポート設定125をより柔軟にし、それによって、ハンドオーバ成功レポートの有効性を高め、また、ネットワークの処理の複雑さを低減することができる。さらに、上述の第2オプションと比較して、ソースネットワーク装置110がレポート設定125をターゲットネットワーク装置130に送信する必要がないため、第3オプションは、ネットワーク装置間のシグナリングに影響を及ぼさない可能性がある。また、第2メッセージは、必ずしもハンドオーバコマンドメッセージの直前のメッセージではなく、第2メッセージとハンドオーバコマンドメッセージとの間には、他の介在メッセージが存在し得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、上述の第1オプションと第2オプション(又は第3のオプション)とを同時にサポートすることができる。このような実施形態については、
図5、6を参照しながらさらに後述する。
【0097】
通信プロセス200の他方の側において、端末装置120は、ネットワーク装置110からレポート設定125を受信する(220)。例えば、レポート設定125がセル115のシステム情報を介してブロードキャストされる場合、端末装置120は、システム情報を受信し、システム情報からレポート設定125を取得してもよい。レポート設定125が、端末装置120にハンドオーバを実行させるための第1メッセージに含まれる場合、ネットワーク装置110から第1メッセージを受信すると、端末装置120はハンドオーバを開始し、第1メッセージからレポート設定125を取得することができる。レポート設定125が、ハンドオーバコマンドメッセージの前に送信される第2メッセージを介して送信される場合、端末装置120は、第2メッセージからレポート設定125を取得し、ハンドオーバが開始されたときに将来使用するために、レポート設定125を格納することができる。
【0098】
次に、端末装置120は、セル115からセル135へのハンドオーバの実行中に、レポート設定125を適用する(230)。例えば、レポート設定125が、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示す場合、端末装置120は、ハンドオーバの実行前又は実行中に、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を収集することができる。このように、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報は、ネットワーク装置110によってハンドオーバ成功レポートが必要であると決定された場合にのみ収集することができ、これによって、成功したハンドオーバの全てについての不要な情報収集を回避することができる。一般に、端末装置120によって収集され、ハンドオーバ成功レポートに含まれる情報は、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130が、将来のハンドオーバの性能を向上させるのに有用となり得る任意の情報を含むことができる。例えば、収集される情報は、RLM関連情報、BFD関連情報、及びハンドオーバ関連情報等を含んでもよい。
【0099】
一方、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきでないことをレポート設定125が示す場合、端末装置120は、ハンドオーバの実行前又は実行中に、ハンドオーバ成功レポートのための情報収集を回避してもよい。すなわち、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートを生成するための情報を収集することなく、セル115からセル135へのハンドオーバを実行してもよい。このように、ネットワーク装置110によってハンドオーバ成功レポートが不要であると決定された場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を収集することができず、このため、全ての成功したハンドオーバについて情報を収集するための不要なオーバーヘッドが節約される。通信プロセス200を通して、端末装置120がハンドオーバ成功レポートに含まれる情報を収集してハンドオーバ成功レポートを生成するかどうかを、ネットワークの制御下に置くことができる。したがって、ネットワーク装置110は必要に応じて、ハンドオーバ成功レポートを編集するように端末装置120を設定することができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、レポート設定125には差分設定(delta configuration)が適用されない場合がある。換言すれば、ターゲットセル135への成功したハンドオーバ、又は別のセルへのRRC再確立に際して、端末装置120は、レポート設定125を解放してもよい。その理由は、レポート設定125に対してデルタ設定がサポートされていると、他のセル(例えば、ターゲットセル135又は再確立されたセル)がハンドオーバ成功レポートをサポートしていない場合、他のセルはメッセージ(又はシグナリング)を送信して、端末装置にソースセル115のレポート設定125を解放させなければならない場合があるからである。このことは、複雑さを増やし、シグナリングのオーバーヘッドを増加させる可能性がある。逆に、レポート設定125を解放するためのメッセージ(又はシグナリング)が送信されないと、端末装置120は、不要なハンドオーバ成功レポートを格納し、報告する場合がある。
【0101】
より具体的には、セル115からセル135へのハンドオーバが完了した後、端末装置120は、レポート設定215を解放してもよい。例えば、端末装置120は、レポート設定215を格納するためのUE変数から、レポート設定215を除去することができる。同様に、セル115からセル135へのハンドオーバが失敗した場合、端末装置120は、利用可能なセルへの接続を再確立し、次いで、レポート設定215を解放してもよい。例えば、端末装置120は、UE変数内のレポート設定215を削除することができる。端末装置120はセル115以外の新しいセルに接続した後、レポート設定215を解放してもよいため、差分設定に起因する潜在的な複雑さ及び信号オーバーヘッドの増加を回避することができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、レポート設定215は、セル115からセル135へのハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示し、したがって、端末装置120は、ハンドオーバの実行前又は実行中に、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を収集する。ハンドオーバが完了しない場合、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される収集された情報は、通常、端末装置120によって格納されるが、セル115からセル135へのハンドオーバは、最終的に失敗し得ることに留意されたい。このような状況では、ハンドオーバは成功したハンドオーバではないので、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される予定の、以前に収集された情報を破棄してもよい。例えば、関連する3GPP仕様に定義されたタイマT304が満了になった場合(これはハンドオーバ失敗を示す場合がある)、端末装置120は、失敗したハンドオーバのイベントに対応するハンドオーバ成功レポートの、格納されたエントリを破棄することができる。このように、従来の解決手段と比較して、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートについて1つの追加の破棄条件を有することができ、ネットワークへの間違った情報の報告を回避することができる。
【0103】
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス300を示す。上述したように、
図3は主に、上述の第1メッセージを生成するための、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間の相互作用を示す。第1メッセージはすなわち、端末装置120にセル115からセル135へのハンドオーバを実行させ且つレポート設定125を示すためのメッセージである。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス300について説明する。しかしながら、通信プロセス300は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0104】
図3に示すように、セル11からセル135への端末装置120のハンドオーバが実行されべきであると決定した後(310)、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ要求メッセージ305を第2ネットワーク装置130に送信してもよい(320)。ハンドオーバ要求メッセージ305は、端末装置120のターゲットセル135へのハンドオーバを準備するように、ターゲットネットワーク装置130に要求するために使用されてもよい。さらに、ハンドオーバ要求メッセージ305は、レポート設定215を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ハンドオーバ要求メッセージ305は、inter-node RRC message HandoverPreparationInformation又はinter-node Xn message HandoverRequestのような、ノード間ハンドオーバの準備のシグナリングであってもよい。
【0105】
したがって、ネットワーク装置130は、ネットワーク装置110からハンドオーバ要求メッセージ305を受信すると(330)、メッセージ315を生成してもよく(340)、これは、上述した第1メッセージの一例であってもよい。例えば、ネットワーク装置130は、レポート設定215をメッセージ315に組み込んでもよい。いくつかの実施形態において、メッセージ315は、ハンドオーバコマンドメッセージ又はreconfigurationWithSync付きRRCReconfigurationのようなノード間のRRCメッセージであってもよい。このように、端末装置120にハンドオーバを実行させるために、また、レポート設定215を示すために、メッセージ315を使用することができる。
【0106】
そして、ネットワーク装置130は、メッセージ315をネットワーク装置110に送信してもよい(350)。ネットワーク装置110は、ネットワーク装置130からメッセージ315を受信した後(360)、次にメッセージ315を端末装置120に送信してもよい(370)。端末装置120は、メッセージ315をネットワーク装置110から受信すると(380)、セル115からセル135へのハンドオーバを実行してもよく、メッセージ315からレポート設定215を取得することができる。通信プロセス300を通して、ハンドオーバを容易にするために、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間の相互作用プロセスを利用することによって、例えばハンドオーバコマンドメッセージのような第1メッセージの中にレポート設定215を含めることができる。
【0107】
図3の通信プロセス300において、レポート設定215は、ターゲットネットワーク装置130によって第1メッセージに組み込まれる。いくつかの他の実施形態において、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、条件付きハンドオーバであってもよい。これらの実施形態では、レポート設定215は、代わりにソースネットワーク装置110によって、第1メッセージに組み込まれてもよい。条件付きハンドオーバは、3GPPによってRel‐16で規定された主要なモビリティ強化の1つであり、端末装置が移動している間、例えば、セル間のハンドオーバが失敗したとき、又はハンドオーバがトリガされる前なのに接続が失敗したときに、障害発生の数を減らすことに焦点を当てている。
【0108】
例えば、
図1Aを参照すると、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、条件付きハンドオーバであると仮定される。このような場合、通常の場合のように1つのターゲットセルを準備する代わりに、セル135を含む複数のターゲットセル候補をネットワーク装置110において予め準備することができる。ネットワーク装置110は、通常のハンドオーバのように状態が悪化し始めるときではなく、無線状態がまだ良好であるときに、通常のハンドオーバよりも早めに、端末装置120にハンドオーバコマンドを送ることを可能にしてもよい。ハンドオーバコマンドを受信すると、端末装置120は、ハンドオーバコマンドを直ちに適用する代わりに、ハンドオーバコマンドを格納してもよい。実際、端末装置120は、端末装置120に設定された条件が、設定されたターゲットセル候補の1つ(例えば、
図1Aの例示的なシナリオにおけるセル135)に対して満足される場合にのみ、格納されたハンドオーバコマンドを適用してもよく、次いで端末装置120は、通常のハンドオーバのようにハンドオーバを実行し、ターゲットネットワーク装置130に接続することができる。
【0109】
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス400を示す。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス400について説明する。しかしながら、通信プロセス400は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。通信プロセス400では、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが、条件付きハンドオーバであると仮定される。
【0110】
図4に示すように、条件付きハンドオーバが実行されるべきであると決定すると(410)、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ要求メッセージ405をネットワーク装置130に送信してもよい(420)。ネットワーク装置130は、ネットワーク装置110からハンドオーバ要求メッセージ405を受信すると(430)、端末装置120に条件付きハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージ415を生成してもよい(440)。ネットワーク装置130は、ハンドオーバコマンドメッセージ415をネットワーク装置110に送信してもよい(450)。
【0111】
ネットワーク装置130からハンドオーバコマンドメッセージ415を受信すると(460)、ネットワーク装置110は、レポート設定215及びハンドオーバコマンドメッセージ415をメッセージ425に組み込むことによって、メッセージ425(例えば、RRCメッセージ)を生成することができる(470)。メッセージ425は、上述した第1メッセージの一例であってもよい。いくつかの実施形態において、メッセージ425は、ConditionalReconfiguration付きRRCReconfigurationであってもよい。ネットワーク装置110は、メッセージ425を端末装置120に送信してもよく(480)、したがって、端末装置120は、メッセージ425をネットワーク装置110から受信することができる(490)。
【0112】
通信プロセス400を通して、条件付きハンドオーバを容易にするために、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間の相互作用プロセスを利用することで、ソースネットワーク装置110によって第1メッセージの中にレポート設定215を含めることができる。第1メッセージは、端末装置120に条件付きハンドオーバを実行させるためのものである。但し、
図3に示す例示的な通信プロセス300も、セル115からセル135への条件付きハンドオーバに適用可能であることに留意されたい。
【0113】
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110と端末装置120との間の例示的な通信プロセス500を示す。上述したように、
図5は主に、ネットワーク装置110が、レポート設定215を送信するための上述の第1オプション及び第2オプション(又は第3オプション)を同時にサポートするシナリオを示す。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス500について説明する。しかしながら、通信プロセス500は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0114】
図5に示すように、ネットワーク装置110は、第1優先度を有する第1レポート設定候補を決定し(510)、第1優先度より高い第2優先度を有する第2レポート設定候補を決定してもよい(520)。このように、ネットワーク装置110が、異なる優先度を有する2つのレポート設定候補を設定することができるので、レポート設定215を設定する際の柔軟性を高めることができる。
図2と
図5の両方を参照すると、レポート設定215を端末装置120に送信する際に(210)、ネットワーク装置110は、第1レポート設定候補を示すためのセル115のシステム情報505をブロードキャストすることができる(530)。このように、端末装置120がハンドオーバ成功レポートのための基本的なレポート設定を有することができるように、より低い優先度を有するレポート設定候補が、システム情報505を介して送信されてもよい。
【0115】
さらに、レポート設定215を端末装置120に送信する際に(210)、ネットワーク装置110は、メッセージ515を端末装置120に送信することもできる(550)。いくつかの実施形態において、メッセージ515は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つ第2レポート設定候補を示すための第1メッセージの一例であってもよい。いくつかの他の実施形態において、メッセージ515は、端末装置120にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前の、第2レポート設定候補を示すための端末装置120に特化した第2メッセージの一例であってもよい。このように、ネットワーク装置110がハンドオーバ成功レポートのための専用レポート設定を必要とみなす場合に、端末装置120が、その専用レポート設定を有することができるように、より高い優先度を有するレポート設定候補が、端末装置120に特化したメッセージ515を介して送信されてもよい。
【0116】
図2と
図5の両方を参照すると、ネットワーク装置110からレポート設定215を受信する際に(220)、端末装置120は、システム情報505を介して第1レポート設定候補を受信してもよく(540)、また、メッセージ515を介して第2レポート設定候補を受信してもよい(560)。第1レポート設定候補と第2レポート設定候補を受信すると、端末装置120は、第2優先度が第1優先度より高いと決定することができる(570)。そして、端末装置120は、第2レポート設定候補をレポート設定215として決定してもよい(580)。言い換えれば、端末装置120は、第1オプションの代わりに第2オプション(又は第3オプション)を、それらが両方とも設定されている場合に適用してもよい。つまり、専用のレポート設定候補が優先されてもよい。通信プロセス500を通して、ネットワーク装置110が、異なる優先度を有する2つのレポート設定候補を端末装置120に設定することができるので、レポート設定215の設定及び機能における柔軟性を、さらに高めることができる。
【0117】
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110と端末装置120との間の例示的な通信プロセス600を示す。上述したように、
図6は主に、ネットワーク装置110が、レポート設定215を送信するための上述の第1オプション及び第2オプション(又は第3オプション)を同時にサポートするシナリオを示す。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス600について説明する。しかしながら、通信プロセス600は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0118】
図6に示すように、ネットワーク装置110は、レポート設定215の第1部分を決定し(610)、また、レポート設定215の第2部分を決定してもよい(620)。このように、ネットワーク装置110が、レポート設定215の2つの異なる部分を設定することができるので、レポート設定215を設定する際の柔軟性を高めることができる。例えば、レポート設定215の第1部分は、通常のハンドオーバのためのレポート設定部分であってもよく、一方、レポート設定215の第2の部分は、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ等の特別なハンドオーバのためのレポート設定部分であってもよい。
図2と
図6の両方を参照すると、レポート設定215を端末装置120に送信する際に(210)、ネットワーク装置110は、レポート設定215の第1部分を示すためのセル115のシステム情報605をブロードキャストすることができる(630)。このように、端末装置120がレポート設定215の基本部分を有することができるように、レポート設定215の第1部分はシステム情報505を介して送信されてもよい。
【0119】
さらに、レポート設定215を端末装置120に送信する際に(210)、ネットワーク装置110は、メッセージ615を端末装置120に送信することもできる(650)。いくつかの実施形態では、メッセージ615は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つレポート設定215の第2部分を示すための第1メッセージの一例とすることができる。いくつかの実施形態では、メッセージ615は、端末装置120にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前の、レポート設定215の第2部分を示すための端末装置120に特化した第2メッセージの一例とすることができる。したがって、ネットワーク装置110がレポート設定215の専用部分を必要とみなす場合、端末装置120がその専用部分を有することができるように、レポート設定215の第2部分は、端末装置120に特化したメッセージ615を介して送信されてもよい。
【0120】
図2と
図6の両方を参照すると、ネットワーク装置110からレポート設定215を受信する際(220)、端末装置120は、システム情報605を介してレポート設定215の第1部分を受信してもよく(640)、また、メッセージ615を介してレポート設定215の第2部分を受信してもよい(650)。理解できるように、第2オプション又は第3オプションでは、第1オプションに含まれていないハンドオーバ成功レポートの追加パラメータを設定することができる。通信プロセス600を通して、ネットワーク装置110が、異なるシグナリングメッセージを用いて、レポート設定215の異なる部分を送信することができるので、レポート設定215の設定及び送信における柔軟性を、さらに高めることができる。
【0121】
以下に、ハンドオーバ成功レポートを設定する方法について、いくつかの実施形態を説明する。以下、ハンドオーバ成功レポートの報告に関して、いくつかの他の実施形態を説明する。例えば、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120によって生成される場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートをどのようにネットワークに報告することができるか、である。これらの実施形態では、従来の解決手段と比較して、ハンドオーバ成功レポートの報告スキームを拡張することができる。
【0122】
従来の解決手段では、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120によって生成されると、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を、ハンドオーバ完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete)でネットワークに示すことができる。しかし、場合によっては、ハンドオーバ完了メッセージが生成された後に、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報が保存されることがある。これは、既に生成されたハンドオーバ完了メッセージでは、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を示すことが不可能である場合があることを意味する。したがって、いくつかの実施形態では、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を、ハンドオーバ完了メッセージの後にメッセージを介してネットワークに送信し、こうすることで、ハンドオーバ成功レポートがハンドオーバ完了メッセージの後に生成された場合に発生する、従来のスキームでの問題に対処することができる。このような実施形態について、
図7、8を参照しながらさらに説明する。
【0123】
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス700を示す。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス700について説明する。しかしながら、通信プロセス700は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。通信プロセス700では、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを、レポート設定215が示すと仮定される。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。
【0124】
図7に示すように、ネットワーク装置110は、端末装置120にメッセージ705を送信してもよい(702)。メッセージ705は、端末装置120に、セル115からセル135へのハンドオーバを実行させることができる。例えば、メッセージ705は、ハンドオーバを実行するためのRRCメッセージであってもよい。端末装置120は、メッセージ705をネットワーク装置110から受信すると(704)、セル115からセル135へのハンドオーバを実行することができる。ハンドオーバが完了した場合、端末装置120は、ハンドオーバが完了したことを示すメッセージ715を生成してもよい(706)。したがって、メッセージ715は、ハンドオーバ完了メッセージ715と称することもできる。メッセージ715を生成した後(706)、端末装置120は、収集された情報をハンドオーバ成功レポート745に格納することによって、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポート745を生成してもよい(708)。例えば、端末装置120は、メッセージ715の生成後に(706)、ハンドオーバ成功レポート745のトリガ条件が満足されたことを検出してもよい。
【0125】
そして、端末装置120は、ハンドオーバ完了メッセージ715をネットワーク装置130に送信することができる(710)。したがって、ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ完了メッセージ715を受信してもよい(712)。ハンドオーバ完了メッセージ715の送信後(710)、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポート745の利用可能性のインジケーション725をネットワーク装置130に送信してもよい(714)。例えば、端末装置120は、ハンドオーバ完了メッセージ(例えば、RRCReconfigurationComplete)の後に、任意のRRCメッセージの中に利用可能性のインジケーションを含めることができる。例えば、利用可能性のインジケーション725は、UEAssitanceInformationメッセージにおいて搬送することができる。
【0126】
ネットワーク装置130の側では、ハンドオーバ完了メッセージ715を受信した後(712)、ネットワーク装置130は、端末装置120から利用可能性のインジケーション715を受信してもよい(716)。ハンドオーバ成功レポート745の利用可能性のインジケーション715を受信すると(716)、ネットワーク装置130は、要求メッセージ735を端末装置120に送信してもよい(718)。要求メッセージ735は、端末装置120からのハンドオーバ成功レポート745を要求するために使用することができる。ネットワーク装置130から要求メッセージ735を受信すると(720)、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポート745をネットワーク装置130に送信することができる(722)。したがって、ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ成功レポート745を受信してもよい(724)。
【0127】
通信プロセス700を通して、端末装置120は、従来の解決手段と比較して、ハンドオーバ成功レポート745の利用可能性について、追加で報告する機会を有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ターゲットネットワーク装置130が端末装置120からハンドオーバ成功レポート745を入手できない場合、端末装置120は、RRCreconfigurationCompleteメッセージ、RRCSetupCompleteメッセージ、RRCResumeCompleteメッセージ、又はRRCReestablishmetCompleteメッセージによって、ハンドオーバ成功レポート745の利用可能性を他のセル(又は同じセル135)に報告することもできる。ハンドオーバ成功レポート745を受信したセルは、ハンドオーバ成功レポート745からソースセル(例えば、セル115)の識別子を取得することができ、ハンドオーバ成功レポート745内の情報を、ネットワーク装置間のインターフェースを介してハンドオーバのイベントのソースセル115に転送してもよい。
【0128】
いくつかの実施形態において、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、DAPSハンドオーバであってもよい。一般に、DAPSハンドオーバは、ハンドオーバについてのRRCメッセージを受信した後、ターゲットネットワーク装置へのランダムアクセス成功後にソースセルを解放するまで、ソースネットワーク装置の接続を維持するハンドオーバ手順を指すことができる。DAPSハンドオーバの場合、ソースセル内のRLFについて、ソースリンクを介した全てのデータ送受信が停止され、ソースリンクが解放されてもよいが、ソースRRC設定は維持されてもよい。
【0129】
例えば、
図1Aを参照すると、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、DAPSハンドオーバであると仮定される。中断時間が少ないDAPSハンドオーバを実行するための要求を受信するにあたって、端末装置120は、ソースセル115においてユーザデータの送受信を続けてもよい。同時に、ターゲットセル135への新しい接続122を確立することができ、端末装置120は、ターゲットセル135において同期とランダムアクセスを実行してもよい。端末装置120は、ソースセル115におけるユーザデータの送受信のためにソース・ユーザプレーン・プロトコルスタックをアクティブに維持しながら、PHY(物理)、MAC(Medium Access Control)及びRLC(Radio Link Control)層を含む、ターゲットセル135のための新しいユーザプレーン・プロトコルスタックを確立することができる。
【0130】
しかし、従来の解決手段では、DAPSハンドオーバを含むRel‐16の新機能が考慮されていない。例えば、DAPSハンドオーバの場合、ハンドオーバ成功レポートに含まれる情報の保存が、RRCReconfigurationCompleteメッセージの生成後に発生し得る。これは、既に生成されたハンドオーバ完了メッセージでは、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を示すことが不可能である場合があることを意味する。したがって、これらの実施形態では、端末装置130は、再設定完了メッセージにおいてハンドオーバ成功レポートの利用可能性を示すことができ、この再設定完了メッセージは、端末装置120にセル115を解放させる再設定メッセージに応答するものである。このような実施形態について、
図8を参照しながら以下でさらに説明する。
【0131】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス800を示す。議論を目的として、
図1Aを参照して通信プロセス800について説明する。しかしながら、通信プロセス800は、
図1B、1Cの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。通信プロセス800において、レポート設定215は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示すと仮定される。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。さらに、ハンドオーバはDAPSハンドオーバであると仮定される。
【0132】
図8に示すように、ネットワーク装置110は、メッセージ805を端末装置120に送信してもよい(802)。メッセージ805は、端末装置120に、セル115からセル135へのDAPSハンドオーバを実行させることができる。例えば、メッセージ805は、DAPSハンドオーバを実行するためのRRCメッセージであってもよい。端末装置120は、メッセージ705をネットワーク装置110から受信すると(804)、DAPSハンドオーバを実行することができる。DAPSハンドオーバが完了した場合、端末装置120は、DAPSハンドオーバが完了したことを示すメッセージ815を生成してもよい(806)。したがって、メッセージ815は、ハンドオーバ完了メッセージ815と称することもできる。メッセージ815を生成した後(806)、端末装置120は、収集された情報をハンドオーバ成功レポート855に格納することによって、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポート855を生成してもよい(808)。例えば、端末装置120は、メッセージ815の生成後に(806)、ハンドオーバ成功レポート855のトリガ条件が満足されたことを検出してもよい。
【0133】
そして、端末装置120は、ハンドオーバ完了メッセージ815をネットワーク装置130に送信してもよい(810)。したがって、ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ完了メッセージ815を受信してもよい(812)。そして、ネットワーク装置130は再設定メッセージ825を端末装置120に送信してもよい(814)。再設定メッセージ825によって、端末装置120はセル115を解放してもよい。端末装置120は、ネットワーク装置130から再設定メッセージ825を受信してもよい(816)。再設定メッセージ825に応じて、端末装置120は、再設定完了メッセージ835をネットワーク装置130に送信してもよい(818)。再設定完了メッセージ835は、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポート855の利用可能性のインジケーションを含んでもよい。換言すれば、端末装置120は、ハンドオーバ完了メッセージ815(例えば、RRCReconfigurationCompleteメッセージ)の後に、RRCメッセージの中に利用可能性のインジケーションを含めることができる。例えば、再設定完了メッセージ835は、ソースセル115を解放するためのRRCReconfigurationメッセージに応じたRRCReconfigurationCompleteメッセージであってもよい。
【0134】
ネットワーク装置130は、端末装置120から再設定完了メッセージ835を受信してもよい(820)。再設定完了メッセージ835内の利用可能性のインジケーションを受信すると(820)、ネットワーク装置130は、要求メッセージ845を端末装置120に送信してもよい(822)。要求メッセージ845は、端末装置120からのハンドオーバ成功レポート855を要求するために使用することができる。ネットワーク装置130から要求メッセージ845を受信すると(824)、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポート855をネットワーク装置130に送信することができる(826)。したがって、ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ成功レポート855を受信してもよい(828)。
【0135】
通信プロセス800を通して、端末装置120は、従来の解決手段と比較して、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポート855の利用可能性について、追加で報告する機会を有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ターゲットネットワーク装置130が端末装置120からハンドオーバ成功レポート855を入手できない場合、端末装置120は、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、RRCSetupCompleteメッセージ、RRCResumeCompleteメッセージ、又はRRCReestablishmetCompleteメッセージによって、ハンドオーバ成功レポート855の利用可能性を他のセル(又は同じセル135)に報告することもできる。ハンドオーバ成功レポート855を受信したセルは、ハンドオーバ成功レポート855からソースセル(例えば、セル115)の識別子を取得することができ、ハンドオーバ成功レポート855内の情報を、ネットワーク装置間のインターフェースを介してハンドオーバのイベントのソースセル115に転送してもよい。
【0136】
図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、第3ネットワーク装置150と端末装置120との間の例示的な通信プロセス900を示す。議論を目的として、
図1Cを参照して通信プロセス900について説明する。しかしながら、通信プロセス900は、
図1A、1Bの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。例えば、通信プロセス900は、端末装置120とターゲットネットワーク装置130との間でも同様に実施することができる。通信プロセス900において、レポート設定215は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示すと仮定される。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。
【0137】
図9に示すように、端末装置120が、セル115からセル135へのハンドオーバ後にネットワーク装置150のセル155に接続される場合、端末装置120は、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されているかどうかを決定してもよい(910)。端末装置120が、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されていると決定すると(910)、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーション905をネットワーク装置150に送信することができる(920)。したがって、ネットワーク装置150は、端末装置120からハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーション905を受信してもよい(930)。
【0138】
通信プロセス900を通して、ハンドオーバのターゲットネットワーク装置130に加えて、ネットワーク装置150に対しても、端末装置120は、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートがネットワークのために端末装置120で利用可能であることを通知することができる。したがって、ネットワーク装置150も、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを入手する機会を有することができ、これによって、ネットワーク側からハンドオーバ成功レポートへのアクセス性を向上させることができる。
【0139】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかにかかわらず、利用可能性のインジケーション905をネットワーク装置150に送信してもよい。換言すれば、セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを端末装置120がチェックする必要はない。端末装置120がハンドオーバ成功レポートに含まれる収集された情報を格納していれば、セル155(又は任意の他のセル)への(再)確立又はハンドオーバの際に、端末装置120は常に、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を報告することができる。このようにして、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を示すための端末装置120の操作の複雑性を最小限にすることができる。
【0140】
あるいは、いくつかの他の実施形態では、セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしていない場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性をセル155に報告しなくてよい。代わりに、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートをサポートするセルでハンドオーバ成功レポートの利用可能性を報告することができる。換言すれば、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが設定されたセルに対してのみ、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を報告してもよい。このようにして、端末装置120は、ネットワーク装置150に無駄な情報を送信することを回避することができ、また、無駄な利用可能性のインジケーションを送信するためのシグナリングのオーバーヘッド(例えば、ビット)を節約することができる。したがって、利用可能性のインジケーション905を送信する際(920)、セル155のレポート設定がセル155によるハンドオーバ成功レポートのサポートを示していると端末装置120が決定した場合に(912)、端末装置120は、利用可能性のインジケーション905をネットワーク装置150に送信してもよい(920)。
【0141】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、セル155のシステム情報をチェックすることによって、セル155のレポート設定を取得することができる。例えば、端末装置120は、ネットワーク装置150によってブロードキャストされたセル155のシステム情報を受信してもよい。そして、端末装置120は、受信したシステム情報からセル115のレポート設定を取得してもよい。このようにして、端末装置120は、セル155に入る際にセル155のレポート設定を直ちに取得することができ、こうすることで、端末装置にとっての、セル155のレポート設定の利用可能性を向上させることができる。より具体的には、セル155(又は任意の他のセル)への(再)確立又はハンドオーバに際して、セル155のシステム情報が、ハンドオーバ成功レポートがセル155でサポートされていることを示すレポート設定を含み、端末装置120がハンドオーバ成功レポート内の情報を格納している場合、端末装置120は、ネットワーク装置150に送信されるメッセージ(RRCメッセージ)中に利用可能性のインジケーションを含ませることができる。
【0142】
いくつかの他の実施形態において、端末装置120は、端末装置120にセル155へのハンドオーバを実行させるためのメッセージ(RRCメッセージ)でセル155のレポート設定を取得することができる。例えば、このハンドオーバでのターゲットネットワーク装置150が、ハンドオーバを実行するためのノード間のメッセージの中にセル155のレポート設定を含ませ、このハンドオーバでのソースネットワーク装置にノード間のメッセージを送信してもよい。ソースネットワーク装置は、
図1Cのネットワーク装置130又は任意の他のネットワーク装置であってもよい。このハンドオーバでのソースネットワーク装置は、メッセージ(RRCメッセージ)を端末装置120に送信してもよい。メッセージにより端末装置120はハンドオーバを実行してもよく、メッセージはターゲットセル155のレポート設定を含んでもよい。
【0143】
端末装置120が、ハンドオーバ成功レポート内の情報を格納しており、端末装置120にハンドオーバを実行させるメッセージが、ハンドオーバ成功レポートをサポートするレポート設定を含む場合、端末装置120は、ネットワーク装置150に送信される別のメッセージ(例えば、別のRRCメッセージ)の中に利用可能性のインジケーションを含ませてもよい。このようにして、端末装置120は、セル155のシステム情報でレポート設定が取得される方法と比較して、ターゲットセル155のレポート設定をより早く知ることができる。例えば、システム情報による方法では、端末装置120は、同期完了を伴う再設定後にのみ、ターゲットセル155のシステム情報を得ることができるが、これは場合によっては遅すぎる可能性がある。ネットワーク装置110とネットワーク装置130との間で実施される同様の実施形態について、
図10を参照して以下でさらに説明する。
【0144】
図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス1000を示す。議論を目的として、
図1A又は
図1Cを参照して通信プロセス1000について説明する。しかしながら、通信プロセス1000は、
図1Bの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。通信プロセス1000において、レポート設定215は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示すと仮定される。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。
【0145】
図10に示すように、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが実行されべきであるとネットワーク装置110が決定した後(1010)、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ要求メッセージ1005をネットワーク装置130に送信してもよい(1020)。ネットワーク装置130は、ネットワーク装置110からハンドオーバ要求メッセージ1005を受信すると(1030)、ハンドオーバコマンドメッセージ1015を生成してもよい(1040)。ハンドオーバコマンドメッセージ1015は、端末装置120にハンドオーバを実行させるために、また、セル135のレポート設定215を示すために、使用することができる。例えば、ネットワーク装置130は、セル135のレポート設定をハンドオーバコマンドメッセージ1015に組み込むことができる。セル135のレポート設定は、セル135がハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。ハンドオーバコマンドメッセージ1015を生成した後(1040)、ネットワーク装置130は、ハンドオーバコマンドメッセージ1015をネットワーク装置110に送信してもよい(1050)。したがって、ネットワーク装置110は、ネットワーク装置130からハンドオーバコマンドメッセージ1015を受信してもよい(1060)。そして、ネットワーク装置110は、ハンドオーバコマンドメッセージ1015を端末装置に送信することができる(1070)。
【0146】
ネットワーク装置110からハンドオーバコマンドメッセージ1015を受信すると(1080)、端末装置120は、ハンドオーバコマンドメッセージ1015からセル135のレポート設定を取得することができる(1090)。ハンドオーバコマンドメッセージ1015は、端末装置120にセル115からセル135へのハンドオーバを実行させるためのものである。通信プロセス1000を通して、ハンドオーバを容易にするために、ソースネットワーク装置110とターゲットネットワーク装置130との間の相互作用プロセスを利用することによって、ハンドオーバコマンドメッセージの中にセル135のレポート設定を含めることができる。
【0147】
図1Aと
図1Cを再び参照すると、いくつかの実施形態において、
図1Aのネットワーク装置110及びネットワーク装置130は、異なるRATに基づいてもよく、
図1Cのネットワーク装置110及びネットワーク装置150は、異なるRATに基づいてもよい。このような状況では、
図1Aにおける、セル115で開始されたハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのセル135への報告と、
図1Cにおける、セル115で開始されたハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのセル155への報告は、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告(cross-RAT reporting)と称されてもよい。これらの実施形態では、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120で利用可能である場合、端末装置120がネットワークにハンドオーバ成功レポートを提供するために2つのオプションが存在してもよい。
【0148】
第1オプションとして、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告がサポートされていない場合がある。換言すれば、利用可能なハンドオーバ成功レポートに関連付けられたハンドオーバのソースセルがNRに基づく場合、UEがLTEセルへの(再)確立又はハンドオーバを行い、NRのハンドオーバ成功レポートがUEに格納されているのであれば、UEは、格納されたハンドオーバ成功レポートを保持することができ、NRのハンドオーバ成功レポートの利用可能性をLTEセルに報告しない。このようにして、LTE仕様への影響を回避することができる。より具体的には、
図1Cに示す例示的なシナリオでは、セル115が第1RAT(例えば、NR)に基づいており、セル115からセル135へのハンドオーバ後に、端末装置120はネットワーク装置150のセル155に接続されると仮定される。端末装置120は、セル155の第2RATを決定してもよい。第2RAT(例えば、LTE)が第1RAT(例えば、NR)と異なる場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されていても、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションをネットワーク装置150に送信することを回避してもよい。
【0149】
第2オプションでは、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートすることができる。換言すれば、利用可能なハンドオーバ成功レポートに関連付けられたハンドオーバのソースセルがNRに基づく場合、UEがLTEセルへの(再)確立又はハンドオーバを行い、NRのハンドオーバ成功レポートがUEに格納されているのであれば、UEは、NRのハンドオーバ成功レポートの利用可能性をLTEセルに報告してもよい。LTEセルは、UEInformationRequest/RespondによってNRのハンドオーバ成功レポートを入手し、ハンドオーバ成功レポートをNRのソースセルに転送することができる。より具体的には、
図1Cに示す例示的なシナリオと、
図9に示す通信プロセス900において、ネットワーク装置110のセル115は、第1RAT(例えば、NR)に基づいてもよく、ネットワーク装置150のセル155は、第1RAT(例えば、NR)とは異なる第2RAT(例えば、LTE)に基づいてもよい。こうして、ハンドオーバ成功レポートの入手に際してより短い遅延を実現してもよい。このような実施形態について、
図11を参照しながら以下でさらに説明する。
【0150】
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ソースネットワーク装置110、第3ネットワーク装置150、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス1100を示す。議論を目的として、
図1Cを参照して通信プロセス1100について説明する。しかしながら、通信プロセス1100は、
図1A、1Bの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。例えば、通信プロセス1100は、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間でも同様に実施することができる。
【0151】
通信プロセス1100において、レポート設定215は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであることを示すと仮定される。したがって、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートで報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。さらに、ネットワーク装置110は、第1RATに基づいてセル115を提供し、ネットワーク装置150は、第1RATとは異なる第2RATに基づいてセル155を提供すると仮定される。
【0152】
図11に示すように、端末装置120は、セル115で開始されたハンドオーバのハンドオーバ成功レポート1125の利用可能性のインジケーション1105を、ネットワーク装置150に送信してもよい(1110)。端末装置120から利用可能性のインジケーション1105を受信すると(1120)、ネットワーク装置150は、要求メッセージ1115を端末装置120に送信してもよい(1130)。要求メッセージ1115は、端末装置120からのハンドオーバ成功レポート1125を要求するために使用される。ネットワーク装置150から要求メッセージ1115を受信すると(1140)、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポート1125をネットワーク装置150に送信してもよい(1150)。
【0153】
ネットワーク装置150は、端末装置120からハンドオーバ成功レポート1125を受信してもよい(1160)。そして、ネットワーク装置150は、ハンドオーバ成功レポート1125をネットワーク装置110に送信してもよい(1170)。したがって、ネットワーク装置110は、ネットワーク装置150からハンドオーバ成功レポート1125を受信することができる(1180)。通信プロセス1100を通して、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートすることができ、このようにして、ハンドオーバ成功レポートの入手に際してより短い遅延を実現してもよい。
【0154】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を報告する前に、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートを報告することがセル155によってサポートされているかどうかをチェックしなければならない場合がある。このように、セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしない場合、無駄な利用可能性のインジケーションを送信するためのシグナリングのオーバーヘッド(例えば、ビット)を節約することができる。より一般的には、利用可能性のインジケーション1105を送信する際に(1110)、端末装置120は、セル155が、第1RATのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかを決定することができる(1102)。セル155が第1RATのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしていると端末装置120が決定した場合(1102)、端末装置120は、利用可能性のインジケーション1105を第3ネットワーク装置150に送信することができる(1110)。
【0155】
いくつかの実施形態において、第2RATに基づくネットワーク装置150は、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告がセル155(例えば、LTEセル)によってサポートされているかどうかを示すことができる。これらの実施形態では、端末装置120は、セル155がクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてインジケーションを取得してもよい。このように、クロスRAT報告がサポートされているかどうかの設定を、ネットワーク装置150が決定し、端末装置ごとに通知することができる。このような実施形態について、
図12と
図13を参照しながら以下でさらに説明する。
【0156】
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、第3ネットワーク装置150と端末装置120との間の例示的な通信プロセス1200を示す。議論を目的として、
図1Cを参照して通信プロセス1200について説明する。しかしながら、通信プロセス1200は、
図1A、1Bの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。例えば、通信プロセス1200は、端末装置120とターゲットネットワーク装置130との間でも同様に実施することができる。通信プロセス1200では、ネットワーク装置110は、第1RATに基づいてセル115を提供し、ネットワーク装置150は、第1RATとは異なる第2RATに基づいてセル155を提供すると仮定される。
【0157】
図12に示すように、ネットワーク装置150は、インジケーション1205を端末装置120に送信してもよい(1210)。端末装置120はその前に、セル115からセル135へのハンドオーバを実行している。インジケーションは、ネットワーク装置150によって提供されるセル155が、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかに関するものである。したがって、端末装置120は、インジケーション1205をネットワーク装置150から受信してもよい(1220)。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置150は、インジケーション1205を含むセル155のシステム情報をブロードキャストしてもよい。これらの実施形態では、端末装置120は、ネットワーク装置150によってブロードキャストされたシステム情報を介して、ネットワーク装置150からインジケーション1205を受信してもよい。したがって、セル155の端末装置は、いつでもインジケーション1205を取得することができ、こうすることで、端末装置にとってのインジケーション1205の利用可能性を向上させることができる。セル155のシステム情報以外に、インジケーション1205は、端末装置120にセル155へのハンドオーバを実行させるメッセージを介して送信することも可能である。いくつかの実施形態について、
図13を参照しながらさらに後述する。
【0158】
通信プロセス1200を通して、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告がサポートされているかどうかの設定は、ネットワーク装置150が決定して端末装置120に示すことができる。したがって、端末装置120は、クロスRAT報告がサポートされていない場合は、ネットワーク装置150へのハンドオーバ成功レポートの利用可能性の通知を回避することができ、その結果、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を無駄に送信するためのシグナリングのオーバーヘッドをなくすことができる。さらに、ソースネットワーク装置110の第1RATとは異なる第2RATを採用するネットワーク装置150が、ハンドオーバ成功レポートを入手し、ソースネットワーク装置110に転送することもでき、これによって、ネットワークからのハンドオーバ成功レポートへのアクセス性を向上させることができる。
【0159】
図13は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ターゲットネットワーク装置130、第3ネットワーク装置150、及び端末装置120の間の例示的な通信プロセス1300を示す。議論を目的として、
図1Cを参照して通信プロセス1300について説明する。しかしながら、通信プロセス1300は、
図1A、1Bの通信シナリオや任意の他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。例えば、通信プロセス1300は、ソースネットワーク装置110、ターゲットネットワーク装置130、及び端末装置120の間でも同様に実施することができる。
【0160】
通信プロセス1300では、ネットワーク装置110は、第1RATに基づいてセル115を提供し、ネットワーク装置150は、第1RATとは異なる第2RATに基づいてセル155を提供すると仮定される。また、端末装置120は、セル135からセル155へのハンドオーバを実行する必要があると仮定される。しかしながら、通信プロセス1300は、端末装置120の、任意のセルからセル155への任意のハンドオーバにも同様に適用できることに留意されたい。
【0161】
図13に示すように、端末装置120がセル135からセル155へハンドオーバを実行する必要があると決定すると(1310)、ネットワーク装置130は、ハンドオーバ要求メッセージ1305をネットワーク装置150に送信してもよい(1320)。ネットワーク装置150は、ネットワーク装置130からハンドオーバ要求メッセージ1305を受信すると(1330)、ハンドオーバコマンドメッセージ1315を生成してもよい(1340)。ハンドオーバコマンドメッセージ1315は、端末装置120に、セル135からセル155へのハンドオーバを実行させることができる。さらに、ハンドオーバコマンドメッセージ1315は、ネットワーク装置150によって提供されるセル155が、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてのインジケーションを含んでもよい。
【0162】
そして、ネットワーク装置150は、ハンドオーバコマンドメッセージ1315を端末装置120のサービングネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置130)に送信してもよい(1350)。ネットワーク装置150からハンドオーバコマンドメッセージ1315を受信した後(1360)、サービングネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置130)は、ハンドオーバコマンドメッセージ1315を端末装置120に送信することができる(1370)。ハンドオーバコマンドメッセージ1315をサービングネットワーク装置(例えば、ネットワーク装置130)から受信するにあたって(1380)、端末装置120は、ハンドオーバコマンドメッセージ1315からインジケーションを取得してもよい(1390)。
【0163】
通信プロセス1300を通して、ハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告がサポートされているかどうかの設定を、決定し端末装置120に示すことができる。したがって、端末装置120は、クロスRAT報告がサポートされていない場合は、ネットワーク装置150へのハンドオーバ成功レポートの利用可能性の通知を回避することができ、その結果、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を無駄に送信するためのシグナリングのオーバーヘッドをなくすことができる。さらに、ソースネットワーク装置110の第1RATとは異なる第2RATを採用するネットワーク装置150が、ハンドオーバ成功レポートを入手し、ソースネットワーク装置110に転送することもでき、これによって、ネットワークからのハンドオーバ成功レポートへのアクセス性を向上させることができる。さらに、ハンドオーバを容易にするために、2つのネットワーク装置間の相互作用プロセスを利用することによって、ハンドオーバコマンドメッセージの中にインジケーションを含めることができる。
【0164】
図14は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1400のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、プロセス1400は、
図1A、1B、1Cに示す端末装置120等の端末装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1400は、
図1A、1B、1Cに示されていない他の端末装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A、1B、1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1400について、端末装置120によって実行されるものとして説明する。
【0165】
ブロック1410において、端末装置120は、第1セル115を提供する第1ネットワーク装置110からレポート設定を受信する。レポート設定は、第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。ブロック1420において、端末装置120は、ハンドオーバの実行中にレポート設定を適用する。
【0166】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、第1ネットワーク装置110によってブロードキャストされる第1セル115のシステム情報、端末装置120にハンドオーバを実行させる第1メッセージ、及びハンドオーバの開始前に受信される、端末装置120に特化した第2メッセージのうちの少なくとも1つで搬送されてもよい。
【0167】
いくつかの実施形態において、レポート設定の受信の際、端末装置120は、システム情報を介して、第1優先度を有する第1レポート設定候補を受信することができる。端末装置120は、第1メッセージ又は第2メッセージを介して、第2優先度を有する第2レポート設定候補を受信することができる。第2優先度が第1優先度より高い場合、端末装置120は、第2レポート設定候補をレポート設定として決定することができる。
【0168】
いくつかの実施形態において、レポート設定の受信の際、端末装置120は、システム情報を介してレポート設定の第1部分を受信し、第1メッセージ又は第2メッセージを介してレポート設定の第2部分を受信することができる。
【0169】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが完了した場合、端末装置120はレポート設定を解放してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが失敗した場合、端末装置120は、利用可能なセルへの接続を再確立し、レポート設定を解放してもよい。
【0171】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及びハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0172】
いくつかの実施形態において、レポート設定の適用の際、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきである場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集してもよい。
【0173】
いくつかの実施形態において、レポート設定の適用の際、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきでない場合、端末装置120は、ハンドオーバの実行中に、ハンドオーバ成功レポートのための情報収集を回避してもよい。
【0174】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが第2ネットワーク装置130に送信された後に、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第2ネットワーク装置130に送信することができる。
【0175】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバはDAPSハンドオーバであってもよい。端末装置120は、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを第2ネットワーク装置130に送信することができる。端末装置120は、端末装置120に第1セル115を解放させる再設定メッセージを、第2ネットワーク装置130から受信することができる。端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを第2ネットワーク装置130に送信することができる。
【0176】
いくつかの実施形態において、端末装置120が、ハンドオーバ後に第3ネットワーク装置150の第3セル155に接続される場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されているかどうかを決定してもよい。ハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されている場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置150に送信してもよい。
【0177】
いくつかの実施形態において、利用可能性のインジケーションを送信する際、端末装置120は、第3セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかにかかわらず、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置150に送信してもよい。
【0178】
いくつかの実施形態において、レポート設定は第1レポート設定であってもよい。利用可能性のインジケーションを送信する際、第3セル155がハンドオーバ成功レポートをサポートしていることを第3セル155の第2レポート設定が示す場合、端末装置120は、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置150に送信することができる。
【0179】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第3ネットワーク装置150によってブロードキャストされる第3セル155のシステム情報を受信し、受信したシステム情報から第2レポート設定を取得することができる。
【0180】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、端末装置120にハンドオーバを実行させるメッセージから、第2レポート設定を取得してもよい。
【0181】
いくつかの実施形態において、第1セル115は、第1RATに基づいてもよく、第3セル155は、第1RATとは異なる第2RATに基づいてもよい。
【0182】
いくつかの実施形態において、利用可能性のインジケーションを送信する際、第3セル155が第1RATのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしている場合、端末装置120は、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置150に送信してもよい。
【0183】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第3セル155がクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてインジケーションを取得してもよい。
【0184】
いくつかの実施形態において、インジケーションの取得の際、端末装置120は、第3ネットワーク装置150によってブロードキャストされる第3セル155のシステム情報を介して、第3ネットワーク装置150からインジケーションを受信し、且つ/又は、端末装置120に第3セル155へのハンドオーバを実行させるメッセージからインジケーションを取得してもよい。
【0185】
いくつかの実施形態において、第1セル115は、第1RATに基づいてもよい。端末装置120がハンドオーバ後に第3ネットワーク装置150の第3セル155に接続される場合、端末装置120は第3セル155の第2RATを決定してもよい。第2RATが第1RATと異なる場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功レポートが端末装置120に格納されていても、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置150に送信することを回避してもよい。
【0186】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが失敗した場合、端末装置120は、収集された情報を破棄することができる。
【0187】
図15は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1500のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1500は、
図1A、1B、1Cに示すネットワーク装置110等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1500は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A、1B、1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1500について、ネットワーク装置110によって実行されるものとして説明する。
【0188】
ブロック1510において、第1ネットワーク装置110は、第1セル115を提供し、第1セル115内の端末装置120にレポート設定を送信する。レポート設定は、第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。
【0189】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、第1ネットワーク装置110は、レポート設定を示すための第1セル115のシステム情報をブロードキャストしてもよい。
【0190】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、第1ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つレポート設定を示すための第1メッセージを送信してもよい。
【0191】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが実行される場合、第1ネットワーク装置110は、レポート設定を含むハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置130に送信し、第2ネットワーク装置130から第1メッセージを受信することができる。
【0192】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバが実行される場合、第1ネットワーク装置110は、ハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置130に送信してもよい。第1ネットワーク装置110は、第2ネットワーク装置130から、端末装置120にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージを受信してもよい。第1ネットワーク装置110は、レポート設定及びハンドオーバコマンドメッセージを第1メッセージに組み込むことによって、第1メッセージを生成してもよい。
【0193】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、第1ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させるハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前に、レポート設定を示すための端末装置120に特化した第2メッセージを端末装置120に送信することができる。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置110は、第1優先度を有する第1レポート設定候補を決定し、第1優先度より高い第2優先度を有する第2レポート設定候補を決定してもよい。
【0195】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、第1ネットワーク装置110は、第1レポート設定候補を示すための第1セル115のシステム情報をブロードキャストしてもよい。第1ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つ第2レポート設定候補を示すための第1メッセージを端末装置120に送信するか、又は、端末装置120にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前に、第2レポート設定候補を示すための端末装置120に特化した第2メッセージを端末装置120に送信することができる。
【0196】
いくつかの実施形態において、第1ネットワーク装置110は、レポート設定の第1部分を決定し、また、レポート設定の第2部分を決定してもよい。
【0197】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、第1ネットワーク装置110は、レポート設定の第1部分を示すための第1セル115のシステム情報をブロードキャストすることができる。第1ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つレポート設定の第2部分を示すための第1メッセージを端末装置120に送信するか、又は、端末装置120にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置120に送信される前に、レポート設定の第2部分を示すための端末装置120に特化した第2メッセージを端末装置120に送信してもよい。
【0198】
いくつかの実施形態において、レポート設定は第1レポート設定であってもよい。ハンドオーバが実行される場合、第1ネットワーク装置110は、ハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置130に送信してもよい。第1ネットワーク装置110は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つ第2セル135の第2レポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを、第2ネットワーク装置130から受信してもよい。第2レポート設定は、第2セル135がハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。第1ネットワーク装置110は、ハンドオーバコマンドメッセージを端末装置120に送信することができる。
【0199】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及びハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0200】
図16は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1600のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1600は、
図1A又は
図1Cに示すネットワーク装置130等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1600は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A又は
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1600について、ネットワーク装置130によって実行されるものとして説明する。
【0201】
ブロック1610において、第2ネットワーク装置130は、第1ネットワーク装置110からハンドオーバ要求メッセージを受信する。ハンドオーバ要求メッセージは、第1ネットワーク装置110の第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のハンドオーバのためのものである。ハンドオーバ要求メッセージには、ハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定が含まれる。ブロック1620において、第2ネットワーク装置130は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つレポート設定を示すための第1メッセージを生成する。ブロック1630において、第2ネットワーク装置130は、第1メッセージを第1ネットワーク装置110に送信する。
【0202】
図17は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1700のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1700は、
図1A又は
図1Cに示すネットワーク装置130等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1700は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A又は
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1700について、ネットワーク装置130によって実行されるものとして説明する。
【0203】
ブロック1710において、第2ネットワーク装置130は、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが受信された後に、端末装置120から、第1ネットワーク装置110の第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信する。ブロック1720において、第2ネットワーク装置130は、要求メッセージを端末装置120に送信する。要求メッセージは、ハンドオーバ成功レポートを要求するためのものである。ブロック1730において、第2ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを受信する。
【0204】
図18は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1800のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1800は、
図1A又は
図1Cに示すネットワーク装置130等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1800は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A又は
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1800について、ネットワーク装置130によって実行されるものとして説明する。
【0205】
ブロック1810において、第2ネットワーク装置130は、端末装置120からハンドオーバ完了メッセージを受信する。ハンドオーバ完了メッセージは、第1ネットワーク装置110の第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のDAPSハンドオーバが完了したことを示す。ブロック1820において、第2ネットワーク装置130は再設定メッセージを端末装置120に送信する。再設定メッセージによって、端末装置120は第1セル115を解放する。ブロック1830において、第2ネットワーク装置130は、端末装置120から再設定完了メッセージを受信する。再設定完了メッセージは、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む。
【0206】
図19は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1900のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1900は、
図1A又は
図1Cに示すネットワーク装置130等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1900は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1A又は
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1900について、ネットワーク装置130によって実行されるものとして説明する。
【0207】
ブロック1910において、第2ネットワーク装置130は、第1ネットワーク装置110からハンドオーバ要求メッセージを受信する。ハンドオーバ要求メッセージは、第1ネットワーク装置110の第1セル115から第2ネットワーク装置130の第2セル135への端末装置120のハンドオーバのためのものである。ブロック1920において、第2ネットワーク装置130は、端末装置120にハンドオーバを実行させ且つ第2セル135のレポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを生成する。レポート設定は、第2セル135がハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。
【0208】
図20は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法2000のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法2000は、
図1A又は1Cに示すネットワーク装置130又はネットワーク装置150等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法2000は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法2000について、ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)によって実行されるものとして説明する。
【0209】
ブロック2010において、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、第1セル115から第2セル135へのハンドオーバを以前に実行した端末装置120から、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信する。第1セル115は、第1RATに基づいており、第3セル155(又は第2セル135)は、第1RATとは異なる第2RATに基づいている。ブロック2020において、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、要求メッセージを端末装置120に送信する。要求メッセージは、ハンドオーバ成功レポートを要求するためのものである。ブロック2030において、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、端末装置120からハンドオーバ成功レポートを受信する。ブロック2040において、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、ハンドオーバのソースネットワーク装置110にハンドオーバ成功レポートを送信する。
【0210】
図21は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法2100のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法2100は、
図1A又は
図1Cに示すネットワーク装置130又はネットワーク装置150等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法2100は、
図1A、1B、1Cに示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、
図1Cを参照しつつ一般性を損なうことなく、方法2100について、ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)によって実行されるものとして説明する。
【0211】
ブロック2110において、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、以前に第1セル115から第2セル135へのハンドオーバを実行した端末装置120にインジケーションを送信する。インジケーションは、ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)によって提供される第3セル155(又は第2セル135)が、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかに関するものである。第1セル115は、第1RATに基づいており、第3セル155(又は第2セル135)は、第1RATとは異なる第2RATに基づいている。
【0212】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバは第1ハンドオーバであってもよい。インジケーションを送信する際、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、ハンドオーバコマンドメッセージを生成してもよい。ハンドオーバコマンドメッセージは、端末装置120に第3セル155への第2ハンドオーバ(又は第1ハンドオーバ)を実行させるものであり、インジケーションを含む。端末装置120のサービングネットワーク装置(又は第1ネットワーク装置110)からハンドオーバコマンドメッセージを端末装置120に送信するために、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、ハンドオーバコマンドメッセージをサービングネットワーク装置(又は第1ネットワーク装置110)に送信することができる。
【0213】
いくつかの実施形態において、インジケーションを送信する際、第3ネットワーク装置150(又はネットワーク装置130)は、インジケーションを含む第3セル155(又は第2セル135)のシステム情報をブロードキャストしてもよい。
【0214】
本開示の実施形態によれば、端末装置は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定を、第1セルを提供する第1ネットワーク装置から受信し、ハンドオーバの実行中にレポート設定を適用するように設定された回路を含む。
【0215】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、第1ネットワーク装置によってブロードキャストされる第1セルのシステム情報、端末装置にハンドオーバを実行させる第1メッセージ、及びハンドオーバの開始前に受信される、端末装置に特化した第2メッセージのうちの少なくとも1つで搬送されてもよい。
【0216】
いくつかの実施形態において、レポート設定の受信の際、回路は、システム情報を介して、第1優先度を有する第1レポート設定候補を受信し、第1メッセージ又は第2メッセージを介して、第2優先度を有する第2レポート設定候補を受信し、第2優先度が第1優先度より高い場合、第2レポート設定候補をレポート設定として決定するように設定されてもよい。
【0217】
いくつかの実施形態において、レポート設定の受信の際、回路は、システム情報を介してレポート設定の第1部分を受信し、第1メッセージ又は第2メッセージを介してレポート設定の第2部分を受信するように設定されてもよい。
【0218】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが完了した場合、レポート設定を解放するように設定されてもよい。
【0219】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが失敗した場合、利用可能なセルへの接続を再確立し、レポート設定を解放するように設定されてもよい。
【0220】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及びハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0221】
いくつかの実施形態において、レポート設定の適用の際、回路は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきである場合、ハンドオーバ成功レポートにおいて報告される情報を、ハンドオーバの実行中に収集するように設定されてもよい。
【0222】
いくつかの実施形態において、レポート設定の適用の際、回路は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきでない場合、ハンドオーバの実行中に、ハンドオーバ成功レポートのための情報収集を回避するように設定されてもよい。
【0223】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが第2ネットワーク装置に送信された後に、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第2ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0224】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバはDAPSハンドオーバであってもよく、回路はさらに、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを第2ネットワーク装置に送信し、端末装置に第1セルを解放させる再設定メッセージを第2ネットワーク装置から受信し、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを第2ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0225】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、端末装置がハンドオーバ後に第3ネットワーク装置の第3セルに接続される場合、ハンドオーバ成功レポートが端末装置に格納されているかどうかを決定し、ハンドオーバ成功レポートが端末装置に格納されている場合、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0226】
いくつかの実施形態において、利用可能性のインジケーションを送信する際、回路は、第3セルがハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかにかかわらず、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0227】
いくつかの実施形態において、レポート設定は第1レポート設定であってもよく、利用可能性のインジケーションを送信する際、回路は、第3セルがハンドオーバ成功レポートをサポートしていることを第3セルの第2レポート設定が示す場合、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0228】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、第3ネットワーク装置によってブロードキャストされる第3セルのシステム情報を受信し、受信したシステム情報から第2レポート設定を取得するように設定されてもよい。
【0229】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、端末装置にハンドオーバを実行させるメッセージから、第2レポート設定を取得するように設定されてもよい。
【0230】
いくつかの実施形態において、第1セルは、第1RATに基づくことができ、第3セルは、第1RATとは異なる第2RATに基づくことができる。
【0231】
いくつかの実施形態において、利用可能性のインジケーションを送信する際、回路は、第3セルが第1RATのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしている場合、利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0232】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、第3セルがクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてインジケーションを取得するように設定されてもよい。
【0233】
いくつかの実施形態において、インジケーションの取得の際、回路は、第3ネットワーク装置によってブロードキャストされる第3セルのシステム情報を介して第3ネットワーク装置からインジケーションを受信すること、及び、端末装置に第3セルへのハンドオーバを実行させるメッセージからインジケーションを取得すること、のうち少なくとも1つを行うように設定されてもよい。
【0234】
いくつかの実施形態において、第1セルは第1RATに基づいてもよく、回路はさらに、端末装置がハンドオーバ後に第3ネットワーク装置の第3セルに接続される場合、第3セルの第2RATを決定し、第2RATが第1RATと異なる場合、ハンドオーバ成功レポートが端末装置に格納されていても、ハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを第3ネットワーク装置に送信することを回避するように設定されてもよい。
【0235】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが失敗した場合、収集された情報を破棄するよう設定されてもよい。
【0236】
本開示の実施形態によれば、第1ネットワーク装置は、第1セルを提供する第1ネットワーク装置において、第1セル内の端末装置にレポート設定を送信するように設定された回路を含む。レポート設定は、第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバについて、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示す。
【0237】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、回路は、レポート設定を示すための第1セルのシステム情報をブロードキャストするように設定されてもよい。
【0238】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、回路は、端末装置にハンドオーバを実行させ且つレポート設定を示すための第1メッセージを送信するように設定されてもよい。
【0239】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが実行される場合、レポート設定を含むハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置に送信し、第2ネットワーク装置から第1メッセージを受信するように設定されてもよい。
【0240】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、ハンドオーバが実行される場合、ハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置に送信し、第2ネットワーク装置から、端末装置にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージを受信し、レポート設定及びハンドオーバコマンドメッセージを第1メッセージに組み込むことによって、第1メッセージを生成するように設定されてもよい。
【0241】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、回路は、端末装置にハンドオーバを実行させるハンドオーバコマンドメッセージが端末装置に送信される前に、レポート設定を示すための端末装置120に特化した第2メッセージを端末装置に送信するように設定されてもよい。
【0242】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、第1優先度を有する第1レポート設定候補を決定し、第1優先度より高い第2優先度を有する第2レポート設定候補を決定するように設定されてもよい。
【0243】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、回路は、第1レポート設定候補を示すための第1セルのシステム情報をブロードキャストし、端末装置にハンドオーバを実行させ且つ第2レポート設定候補を示すための第1メッセージを端末装置に送信するか、又は、端末装置にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置に送信される前に、第2レポート設定候補を示すための端末装置に特化した第2メッセージを端末装置に送信するように設定されてもよい。
【0244】
いくつかの実施形態において、回路はさらに、レポート設定の第1部分を決定し、また、レポート設定の第2部分を決定するように設定されてもよい。
【0245】
いくつかの実施形態において、レポート設定の送信の際、回路は、レポート設定の第1部分を示すための第1セルのシステム情報をブロードキャストし、端末装置にハンドオーバを実行させ且つレポート設定の第2部分を示すための第1メッセージを端末装置に送信するか、又は、端末装置にハンドオーバを実行させるためのハンドオーバコマンドメッセージが端末装置に送信される前に、レポート設定の第2部分を示すための端末装置に特化した第2メッセージを端末装置に送信するように設定されてもよい。
【0246】
いくつかの実施形態において、レポート設定は第1レポート設定であってもよく、回路はさらに、ハンドオーバが実行される場合、ハンドオーバ要求メッセージを第2ネットワーク装置に送信し、端末装置にハンドオーバを実行させ且つ第2セルの第2レポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを、第2ネットワーク装置から受信し、ハンドオーバコマンドメッセージを端末装置に送信するように設定されてもよい。第2レポート設定は、第2セルがハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。
【0247】
いくつかの実施形態において、レポート設定は、ハンドオーバ成功レポートが生成されるべきであるとのインジケーション、及びハンドオーバ成功レポートの生成をトリガするためのトリガ条件のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0248】
本開示の実施形態によれば、第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、第1ネットワーク装置から受信し、端末装置にハンドオーバを実行させ且つレポート設定を示すための第1メッセージを生成し、第1メッセージを第1ネットワーク装置に送信するように設定された回路を含む。ハンドオーバ要求メッセージには、ハンドオーバについてハンドオーバ成功レポートが生成されるべきかどうかを示すレポート設定が含まれる。
【0249】
本開示の実施形態によれば、第2ネットワーク装置は、ハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージが受信された後に、端末装置から、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信し、ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを端末装置に送信し、端末装置からハンドオーバ成功レポートを受信するように設定された回路を含む。
【0250】
本開示の実施形態によれば、第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のDAPSハンドオーバが完了したことを示すハンドオーバ完了メッセージを、端末装置から受信し、端末装置に第1セルを解放させる再設定メッセージを端末装置に送信し、DAPSハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを含む再設定完了メッセージを、端末装置から受信するように設定された回路を含む。
【0251】
本開示の実施形態によれば、第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置の第1セルから第2ネットワーク装置の第2セルへの端末装置のハンドオーバのためのハンドオーバ要求メッセージを、第1ネットワーク装置から受信し、端末装置にハンドオーバを実行させ且つ第2セルのレポート設定を示すためのハンドオーバコマンドメッセージを生成するように設定された回路を含む。レポート設定は、第2セルがハンドオーバのハンドオーバ成功レポートをサポートしているかどうかを示す。
【0252】
本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は、第1セルから第2セルへのハンドオーバを以前に実行した端末装置から、ハンドオーバのハンドオーバ成功レポートの利用可能性のインジケーションを受信し、ハンドオーバ成功レポートを要求するための要求メッセージを端末装置に送信し、端末装置からハンドオーバ成功レポートを受信し、ハンドオーバのソースネットワーク装置にハンドオーバ成功レポートを送信するように設定された回路を含む。第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づいており、第1RATとは異なる第2RATに基づくネットワーク装置によって第3セルが提供される。
【0253】
本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって提供される第3セルがハンドオーバのハンドオーバ成功レポートのクロスRAT報告をサポートしているかどうかについてのインジケーションを、第1セルから第2セルへのハンドオーバを以前に実行した端末装置に送信するように設定された回路を含む。第1セルは第1RAT(Radio Access Technology)に基づき、第3セルは、第1RATとは異なる第2RATに基づく。
【0254】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバは第1ハンドオーバであってもよく、インジケーションの送信の際、回路は、端末装置に第3セルへの第2ハンドオーバを実行させ且つインジケーションを含むハンドオーバコマンドメッセージを生成し、端末装置のサービングネットワーク装置からハンドオーバコマンドメッセージを端末装置に送信するために、ハンドオーバコマンドメッセージをサービングネットワーク装置に送信するように設定されてもよい。
【0255】
いくつかの実施形態において、インジケーションの送信の際、回路は、インジケーションを含む第3セルのシステム情報をブロードキャストするように設定されてもよい。
【0256】
図22は、本開示のいくつかの実施形態を実施するのに適した装置2200の概略ブロック図である。装置2200は、
図1A、1B、1Cに示すネットワーク装置110、端末装置120、ネットワーク装置130、及びネットワーク装置150のさらなる実施形態であるとみなすことができる。したがって、装置2200は、ネットワーク装置110、端末装置120、ネットワーク装置130、及びネットワーク装置150において、又は少なくともその一部として実装することができる。
【0257】
図に示すように、装置2200は、プロセッサ2210、プロセッサ2210に結合されるメモリ2220、プロセッサ2210に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)2240、並びにTX/RX2240に結合された通信インタフェースを含む。メモリ2220は、プログラム2230の少なくとも一部を格納する。TX/RX 2240は、双方向通信用である。TX/RX 2240は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べるアクセスノードは、複数のアンテナを有してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、gNB又はeNB間の双方向通信用のX2又はXnインタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とgNB又はeNBとの間の通信用のS1インタフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表してもよい。
【0258】
プログラム2230はプログラム命令を含むとみなされ、プログラム命令は、関連付けられたプロセッサ2210によって実行されると、本明細書で
図14~21を参照して論じたように、本開示の実施形態に従って装置2200が動作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置2200のプロセッサ2210が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施してもよい。プロセッサ2210は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。また、プロセッサ2210及びメモリ2220の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段2250を構成してもよい。
【0259】
メモリ2220は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプとしてもよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)により実施してもよい。装置2200には1つのメモリ2220しか示されていないが、装置2200には複数の物理上異なるメモリモジュールを設置してもよい。プロセッサ2210は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置2200は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0260】
本開示の装置及び/又はデバイスに含まれる構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを含む様々な態様で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のユニットが、ソフトウェア及び/又はファームウェア、例えば、記憶媒体に格納されたマシン可読命令を用いて実装されてもよい。マシン可読命令に加え、又はその代わりに、装置及び/又はデバイスのユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントによって実装されてもよい。例えば、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプには、FPGA(Field-programmable Gate Arrays)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application-specific Integrated Circuits)、ASSP(Application-specific Standard Products)、システムオンチップシステム(SOCs)、CPLD(Complex Programmable Logic Devices)等が含まれるがこれらに限定されない。
【0261】
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様はハードウェアによって実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組合せによって実施されてもよいが、これらに限定されないことが理解されるであろう。
【0262】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行され、例えば図のいずれかを参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールのマシン可読命令は、ローカル又は分散型のデバイス内で実行してもよい。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体のどちらに置いてもよい。
【0263】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0264】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で具現化されてもよく、当該マシン可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスにより使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0265】
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行する、又は、示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明される各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにおいて実施されてもよい。
【0266】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のための方法であって、
第2ネットワーク装置のターゲットセルへの前記端末装置のハンドオーバについて前記端末装置がハンドオーバ成功レポートを生成するかどうかを示すレポート設定を、第1ネットワーク装置から受信することと、
前記端末装置が前記ハンドオーバ成功レポートを生成することを前記レポート設定が示す場合に、前記ハンドオーバ成功レポートの変数に含まれるコンテンツを決定することと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記レポート設定は、
前記第1ネットワーク装置によってブロードキャストされるセルのシステム情報、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させる第1メッセージ、及び
前記ハンドオーバの開始前に受信される、前記端末装置に特化した第2メッセージ、
のうち少なくとも1つで搬送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2メッセージはRRCメッセージである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCメッセージは、RRCReconfigurationメッセージである、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバ成功レポートの前記変数に、ハンドオーバ成功情報を格納する、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置のためのメッセージにおいて前記ハンドオーバ成功レポートを設定した後、前記ハンドオーバ成功レポートの前記変数を破棄する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ハンドオーバ成功レポートを格納して48時間後に、前記ハンドオーバ成功レポートを破棄する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
成功したハンドオーバーにおいて前記レポート設定を解放する、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
RRC再確立手順において前記レポート設定を解放する、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を含む第3メッセージを、前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に送信する、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第3メッセージはRRCメッセージである、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3メッセージは、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、RRCSetupCompleteメッセージ、RRCResumeCompleteメッセージ、又はRRCReestablishmentCompleteメッセージである、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第1ネットワーク装置のための方法であって、
第2ネットワーク装置のターゲットセルへの端末装置のハンドオーバについて前記端末装置がハンドオーバ成功レポートを生成するかどうかを示すレポート設定を、前記端末装置に送信することと、
前記端末装置が前記ハンドオーバ成功レポートを生成することを前記レポート設定が示す場合に、前記ハンドオーバ成功レポートの変数に含まれるコンテンツを決定することと、
を含む、
方法。
【請求項14】
前記レポート設定は、
前記第1ネットワーク装置によってブロードキャストされるセルのシステム情報、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させる第1メッセージ、及び
前記ハンドオーバの開始前に受信される、前記端末装置に特化した第2メッセージ、
のうち少なくとも1つで搬送される、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2メッセージはRRCメッセージである、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記RRCメッセージは、RRCReconfigurationメッセージである、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ハンドオーバ成功レポートの前記変数に、ハンドオーバ成功情報を格納する、
請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置のためのメッセージにおいて前記ハンドオーバ成功レポートを設定した後、前記ハンドオーバ成功レポートの前記変数を破棄する、
請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ハンドオーバ成功レポートを格納して48時間後に、前記ハンドオーバ成功レポートを破棄する、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
成功したハンドオーバーにおいて前記レポート設定を解放する、
請求項13に記載の方法。
【請求項21】
RRC再確立手順において前記レポート設定を解放する、
請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記ハンドオーバ成功レポートの利用可能性を含む第3メッセージを前記第1ネットワーク装置又は前記第2ネットワーク装置に送信する、
請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記第3メッセージはRRCメッセージである、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第3メッセージは、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、RRCSetupCompleteメッセージ、RRCResumeCompleteメッセージ、又はRRCReestablishmentCompleteメッセージである、
請求項23に記載の方法。
【国際調査報告】