(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】一体型可視化装置を有する円形ステープリングデバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 17/115 20060101AFI20240129BHJP
【FI】
A61B17/115
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546014
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(85)【翻訳文提出日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 US2022012846
(87)【国際公開番号】W WO2022164682
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】サレーク-ワイス, アディ
(72)【発明者】
【氏名】シールス, ドリュー アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジョイス, スティーブン エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】スカンポリ, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ラビノヴィッツ, エリシャ
(72)【発明者】
【氏名】クロンマン, エイキア
(72)【発明者】
【氏名】デイビッドソン, タル
(72)【発明者】
【氏名】ポール, スティーブン アール.
(72)【発明者】
【氏名】アゼレード, ケリー エー.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC35
(57)【要約】
外科用ステープリングデバイスは、ステープリングデバイスのエンドエフェクタを取り囲む組織の可視化を容易にするために、ステープリングデバイスの本体を通って延びる可視化装置を含む。外科用ステープリングデバイスのアンビルアセンブリは、アンビルアセンブリを通る可視化装置の通過を容易にするように適合されている。一実施形態では、可視化装置は、内視鏡を含む。一実施形態では、可視化装置は、アンビル保持器の長手方向に延びる貫通ボア内で後退位置と前進位置との間で移動可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位部分及び遠位部分を有する細長い本体と、
前記細長い本体内に位置決めされ、後退位置と前進位置との間で移動可能であり、近位部分及び遠位部分を有し、長手方向に延びる貫通ボアを画定するアンビル保持器と、
前記アンビル保持器に結合されたアンビルアセンブリであって、アンビルヘッドアセンブリ、及び長手方向軸を定めるセンターロッドアセンブリを含み、前記センターロッドアセンブリは貫通ボアを画定し、近位部分及び遠位部分を有し、前記アンビルヘッドアセンブリは、前記センターロッドアセンブリの前記遠位部分に結合され、前記センターロッドアセンブリの前記貫通ボアと整列する貫通ボアを画定し、前記センターロッドアセンブリ及び前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボアは、前記アンビル保持器の前記長手方向に延びる貫通ボアと整列され、前記アンビル保持器の前記遠位部分は、前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボア内に位置決めされる、アンビルアセンブリと、
近位部分及び遠位部分を有する可視化装置であって、前記アンビル保持器及び前記センターロッドアセンブリの前記貫通ボアを通って延び、前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボア内に位置決めされ、前記アンビルアセンブリの前記アンビルヘッドアセンブリを取り囲む組織の可視化を容易にするように位置決めされる、可視化装置と
を備える外科用ステープリングデバイス。
【請求項2】
可視化装置が内視鏡を含む、請求項1に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項3】
前記可視化装置が、前記アンビル保持器の前記長手方向に延びる貫通ボア内で後退位置と前進位置との間で移動可能である、請求項1に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項4】
その前進位置において、前記可視化装置が前記アンビルヘッドアセンブリの遠位側に位置決めされる、請求項3に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項5】
前記アンビルヘッドアセンブリが、動作位置と傾斜位置との間で回動可能に前記センターロッドアセンブリに結合される、請求項1に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項6】
前記アンビルヘッドアセンブリが、ハウジングと、前記ハウジング上に支持されたアンビルと、前記ハウジングに固定されたポストとを含み、前記ポストが前記センターロッドアセンブリに回動可能に結合される、請求項5に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項7】
前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボアが、前記アンビルヘッドアセンブリの前記ポスト及び前記ハウジングを通って延び、前記センターロッドアセンブリの長手方向軸に対して横方向の軸に沿って細長い、請求項6に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項8】
ハンドルアセンブリをさらに含み、前記細長い本体の前記近位部分が前記ハンドルアセンブリに結合される、請求項1に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項9】
前記センターロッドアセンブリが、センターロッド、プランジャ、及びバイアス部材を含み、前記センターロッドが前記センターロッドアセンブリの前記貫通ボアを画定する、請求項5に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項10】
前記プランジャが、前記アンビルヘッドアセンブリと係合する遠位方向に延びるフィンガを含み、前記バイアス部材が、前記アンビルヘッドアセンブリをその傾斜位置に付勢するために前記プランジャを前記アンビルヘッドアセンブリ内に付勢するように前記プランジャと係合する、請求項9に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項11】
前記プランジャ及び前記バイアス部材が、前記センターロッドアセンブリの前記センターロッドの前記貫通ボア内に受け入れられ、前記プランジャが、長手方向に延びる貫通ボアを画定する、請求項10に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項12】
前記ハンドルアセンブリが、前記可視化装置をディスプレイ装置に結合するためのポートを含む、請求項8に記載の外科用ステープリングデバイス。
【請求項13】
アンビルアセンブリであって、
アンビルヘッドアセンブリと、長手方向軸を定めるセンターロッドアセンブリとを備え、前記センターロッドアセンブリは、貫通ボアを画定し、近位部分及び遠位部分を有し、前記アンビルヘッドアセンブリは、前記センターロッドアセンブリの前記遠位部分に結合され、前記センターロッドアセンブリの前記貫通ボアと整列する貫通ボアを画定し、前記アンビルアセンブリを貫く遮られない経路を画定する、
アンビルアセンブリ。
【請求項14】
前記センターロッドアセンブリ及び前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボアが、前記センターロッドアセンブリの長手方向軸に沿って位置決めされる、請求項13に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項15】
前記アンビルヘッドアセンブリが、動作位置と傾斜位置との間で回動可能に前記センターロッドアセンブリに結合される、請求項13に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項16】
前記アンビルヘッドアセンブリが、ハウジングと、前記ハウジング上に支持されたアンビルと、前記ハウジングに固定されたポストとを含み、前記ポストが前記センターロッドアセンブリに回動可能に結合される、請求項15に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項17】
前記アンビルヘッドアセンブリの前記貫通ボアが、前記アンビルヘッドアセンブリの前記ポスト及び前記ハウジングを通って延び、前記センターロッドアセンブリの長手方向軸に対して横方向の軸に沿って細長い、請求項16に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項18】
前記センターロッドアセンブリが、センターロッド、プランジャ、及びバイアス部材を含み、前記センターロッドが前記センターロッドアセンブリの前記貫通ボアを画定する、請求項17に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項19】
前記プランジャが、前記アンビルヘッドアセンブリと係合する遠位方向に延びるフィンガを含み、前記バイアス部材が、前記アンビルヘッドアセンブリをその傾斜位置に付勢するために前記プランジャを前記アンビルヘッドアセンブリ内に付勢するように前記プランジャと係合する、請求項18に記載のアンビルアセンブリ。
【請求項20】
近位部分及び遠位部分を有する細長い本体と、
前記細長い本体内に位置決めされ、後退位置と前進位置との間で移動可能であり、近位部分及び遠位部分を有し、長手方向に延びる貫通ボアを画定するアンビル保持器と、
近位部分及び遠位部分を有し、前記アンビル保持器の前記貫通ボアを通って延び、前記アンビル保持器を取り囲む組織の可視化を容易にするように位置決めされる可視化装置と
を備える外科用ステープリングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月29日に提出された米国仮特許出願第63/143,405号の利益及びそれに付与された優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ステープリングデバイスに関し、より詳細には、管腔内可視化のための一体型可視化装置を有する外科用ステープリングデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
円形ステープリングデバイスは、食道胃切除術、食道小腸吻合術、胃腸吻合術、及び結腸直腸吻合術などの外科的処置中に吻合を行うために一般的に使用される。吻合とは、2つの身体の管腔、例えば、血管、腸、その他の外科的な接続である。吻合部の漏れは出血につながる可能性があり、生命を脅かす合併症をもたらし得る感染を引き起こす恐れがある。そのため、吻合部が形成された後、漏れや出血がないことを確認するために、臨床家が吻合部を検査するのが一般的である。吻合部の検査には通常、内視鏡処置が必要で、これは吻合処置が行われた後に行われる。このため、吻合処置に費用と時間がかかる。
【0004】
吻合処置を実施するための、より迅速で、より安価な方法に対する継続的な必要性が外科手術の分野に存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、ステープリングデバイスのエンドエフェクタを取り囲む組織の可視化を容易にするためにステープリングデバイスの本体を通って延びる可視化装置を含む外科用ステープリングデバイスに関する。本開示はまた、アンビルアセンブリを取り囲む組織の可視化を可能にするために可視化装置の通過を容易にするように適合された外科用ステープリングデバイスのためのアンビルアセンブリに関する。
【0006】
本開示の一態様は、細長い本体、アンビル保持器、アンビルアセンブリ、及び可視化装置を含む外科用ステープリングデバイスに関する。細長い本体は、近位部分及び遠位部分を有する。アンビル保持器は、細長い本体内に位置決めされ、後退位置と前進位置との間で移動可能である。アンビル保持器は、近位部分と遠位部分とを有し、長手方向に延びる貫通ボアを画定する。アンビルアセンブリは、アンビル保持器に結合され、アンビルヘッドアセンブリと、長手方向軸を定めるセンターロッドアセンブリとを含む。センターロッドアセンブリは、貫通ボアを画定し、近位部分と遠位部分とを有する。アンビルヘッドアセンブリは、センターロッドアセンブリの遠位部分に結合され、センターロッドアセンブリの貫通ボアと整列する貫通ボアを画定する。センターロッドアセンブリ及びアンビルヘッドアセンブリの貫通ボアは、アンビル保持器の長手方向に延びる貫通ボアと整列され、アンビル保持器の遠位部分は、アンビルヘッドアセンブリの貫通ボア内に位置決めされる。可視化装置は、近位部分と遠位部分とを有する。可視化装置の遠位部分は、アンビル保持器及びセンターロッドアセンブリの貫通ボアを通って延び、アンビルヘッドアセンブリの貫通ボア内に位置決めされる。可視化装置は、アンビルアセンブリのアンビルヘッドアセンブリを取り囲む組織の可視化を容易にするように位置決めされる。
【0007】
本開示の態様において、可視化装置は内視鏡を含む。
【0008】
本開示のいくつかの態様において、可視化装置は、アンビル保持器の長手方向に延びる貫通ボア内で後退位置と前進位置との間で移動可能である。
【0009】
本開示の特定の態様において、その前進位置において、可視化装置はアンビルヘッドアセンブリの遠位側に位置決めされる。
【0010】
本開示の態様において、アンビルヘッドアセンブリは、動作位置と傾斜位置との間で回動可能にセンターロッドアセンブリに結合される。
【0011】
本開示のいくつかの態様において、アンビルヘッドアセンブリは、ハウジングと、ハウジング上に支持されたアンビルと、ハウジングに固定されたポストとを含む。
【0012】
本開示の特定の態様において、ポストは、センターロッドアセンブリに回動可能に結合される。
【0013】
本開示の態様において、アンビルヘッドアセンブリの貫通ボアは、アンビルヘッドアセンブリのポスト及びハウジングを通って延び、センターロッドアセンブリの長手方向軸に対して横方向の軸に沿って細長い。
【0014】
本開示のいくつかの態様において、外科用ステープリングデバイスはハンドルアセンブリを含み、細長い本体の近位部分はハンドルアセンブリに結合される。
【0015】
本開示の特定の態様において、センターロッドアセンブリは、センターロッド、プランジャ、及びバイアス部材を含み、センターロッドは、センターロッドアセンブリの貫通ボアを画定する。
【0016】
本開示の態様において、プランジャは、アンビルヘッドアセンブリと係合する遠位方向に延びるフィンガを含み、バイアス部材は、アンビルヘッドアセンブリをその傾斜位置に付勢するためにプランジャをアンビルヘッドアセンブリ内に付勢するようにプランジャと係合する。
【0017】
本開示のいくつかの態様において、プランジャ及びバイアス部材は、センターロッドアセンブリのセンターロッドの貫通ボア内に受け入れられ、プランジャは、長手方向に延びる貫通ボアを画定する。
【0018】
本開示の特定の態様において、ハンドルアセンブリは、可視化装置をディスプレイ装置に結合するためのポートを含む。
【0019】
本開示の別の態様は、アンビルヘッドアセンブリと、長手方向軸を定めるセンターロッドアセンブリとを含むアンビルアセンブリに関する。センターロッドアセンブリは、貫通ボアを画定し、近位部分及び遠位部分を有する。アンビルヘッドアセンブリは、センターロッドアセンブリの遠位部分に結合され、センターロッドアセンブリの貫通ボアと整列する貫通ボアを画定して、アンビルアセンブリを貫く遮られない経路を画定する。
【0020】
本開示の別の態様は、細長い本体、アンビル保持器、及び可視化装置を含む外科用ステープリングデバイスに関する。細長い本体は、近位部分及び遠位部分を有する。アンビル保持器は、細長い本体内に位置決めされ、後退位置と前進位置との間で移動可能である。アンビル保持器は、近位部分と遠位部分とを有し、長手方向に延びる貫通ボアを画定する。可視化装置は、近位部分及び遠位部分を有し、アンビル保持器の貫通ボアを通って延びる。可視化装置は、アンビル保持器を取り囲む組織の可視化を容易にするように位置決めされる。
【0021】
本開示の他の特徴は、以下の記載から理解されるであろう。
【0022】
本開示の様々な態様が、図面を参照して以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の態様による円形ステープリングデバイスの側面斜視図であり、アンビルアセンブリは円形ステープリングデバイスのアンビル保持器から分離されている。
【
図3】
図1に示された円形ステープリングデバイスのアンビルアセンブリの側面斜視分解図である。
【
図4】
図3に示されるアンビルアセンブリのアンビルヘッドアセンブリの近位端からの図である。
【
図5】
図3に示されるアンビルアセンブリのセンターロッドアセンブリのプランジャの近位端からの斜視図である。
【
図6】
図1に示される円形ステープリングデバイスのアンビル保持器の遠位端からの側面斜視図である。
【
図7】
図6に示されるアンビル保持器の近位端からの側面斜視図である。
【
図8】
図7に示されるアンビル保持器の側面図である。
【
図9】
図1に示される円形ステープリングデバイスの遠位部分の側面斜視図であり、アンビルアセンブリはアンビル保持器に取り付けられ、アンビルヘッドアセンブリは動作位置にある。
【
図10】
図9の断面線10-10に沿ってとられた断面図である。
【
図11】
図1に示された円形ステープリングデバイスの遠位部分の側面斜視図であり、アンビルアセンブリはアンビル保持器に取り付けられ、アンビルヘッドアセンブリは傾斜位置にある。
【
図12】
図11に示される円形ステープリングデバイスの遠位部分のアンビルアセンブリ及びアンビル保持器の側面斜視図である。
【
図13】
図11の断面線13-13に沿ってとられた断面図である。
【
図14】
図13に示されたアンビル保持器のアンビルアセンブリ及び可視化装置の遠位部分の側面斜視図であり、アンビルアセンブリのアンビルヘッドアセンブリは動作位置にあり、可視化装置はアンビルアセンブリのアンビルヘッドアセンブリを通って延びる拡張位置にある。
【
図15】
図8に示されるアンビル保持器の代替バージョンである。
【
図16】
図1に示されるステープリングデバイスのアンビルアセンブリの代替バージョンの遠位端からの側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、開示された一体型可視化装置を有する円形ステープリングデバイスを、図面を参照して詳細に記載する。図面中、同様の参照数字はいくつかの図のそれぞれにおいて同一又は対応する要素を示す。しかしながら、本開示の態様は、本開示の単なる例示であり、様々な形態で具体化され得ることを理解されたい。周知の機能又は構造は、不必要な詳細で本開示を不明瞭にすることを避けるため、詳細には記載しない。したがって、本明細書に開示された特定の構造的及び機能的な詳細は、限定的なものとして解釈されるものではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、及び実質的に任意の適切に詳細な構造において本開示を様々に採用するために当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるものである。さらに、前方、後方、上方、下方、頂部、底部、遠位、近位、及び同様の用語などの方向用語は、本明細書の理解を助けるために使用され、本開示を限定することを意図するものではない。
【0025】
本記載において、「近位」という用語は、一般に、臨床家に近いデバイスの部分を指すために使用され、「遠位」という用語は、一般に、臨床家から遠いデバイスの部分を指すために使用される。さらに、「臨床家」という用語は、一般に、医師、看護師、及びサポート要員を含む医療要員を指すために使用される。
【0026】
図1及び2は、全体的にステープリングデバイス10として示される本開示の態様による円形ステープリングデバイスを示す。ステープリングデバイス10は、ハンドルアセンブリ12、細長い本体又はアダプタアセンブリ14、リロードアセンブリ16、及びアンビルアセンブリ18を含む。アンビルアセンブリ18は、アダプタアセンブリ14の遠位端に解放可能に支持され、当技術分野で知られているように、間隔をあけた位置とクランプ位置との間でリロードアセンブリ16に対して移動可能である。リロードアセンブリ16は、細長い本体14の遠位部分14aに解放可能に結合される近位部分16aを含む。或いは、リロードアセンブリ16は、細長い本体14の遠位部分14aに固定式に固定され得る。本開示の特定の態様において、ハンドルアセンブリ12は、リロードアセンブリ16及びアンビルアセンブリ18の接近、リロードアセンブリ16からのステープルの発射、並びに組織の切断又は孔あけを含む、ステープリングデバイス10の様々な機能の操作を制御するための作動ボタン24を支持する固定グリップ22を含む。
【0027】
ステープリングデバイス10は電動式ステープリングデバイスとして示されており、ハンドルアセンブリ12は電動式であり、1つ又は複数のバッテリ(図示せず)を支持し得る。細長い本体14は、ハンドルアセンブリ12からリロードアセンブリ16及びアンビルアセンブリ18に電力を移動させるアダプタアセンブリの形態である。電動式ステープリングデバイスの例は、米国特許第9,055,943号明細書、同第9,023,014号明細書、及び米国特許出願公開第2018/0125495号明細書、及び同第2017/0340351号明細書に見出すことができる。代替的に、ステープリングデバイス10はまた、米国特許第7,303,106号明細書(’106号特許)に開示されているものなどの手動式ステープリングデバイス、又はハンドルアセンブリを含まない米国特許第9,962,159号明細書に開示されているものなどのロボットシステムと共に使用するように構成されているステープリングデバイスであり得ることが想定される。
【0028】
図2は、ステープリングデバイス10(
図1)の遠位部分を示す。ステープリングデバイス10のリロードアセンブリ16は、シェルハウジング20と、シェルハウジング20上に支持されるステープルカートリッジ22とを含む。シェルハウジング20は、環状の外側本体部分24と、貫通ボア29を画定する環状の内側本体部分26とを含む。アンビル保持器又はトロカール30は、細長い本体14からシェルハウジング20の貫通ボア29を通って延び、シェルハウジング20の遠位端から延びている。アンビル保持器30は、以下でさらに詳細に記載するが、アンビルアセンブリ18に解放可能に結合されるように構成され、前進位置と後退位置との間で移動可能であり、ステープルカートリッジ22に対してアンビルアセンブリ18を開放位置とクランプ位置との間で移動させる。
【0029】
ステープルカートリッジ22は、シェルハウジング20に支持される、例えば円形の環状本体40を含む。ステープルカートリッジ22の環状本体40は、ステープル(図示せず)を受け入れる複数のステープルポケット42を画定する。本開示の態様において、ステープルポケット42は、ステープルカートリッジ22の環状本体40内に環状列に配置される。ステープルポケットの3つの環状列が示されているが、ステープルカートリッジは、ステープルポケット42の1つ又は複数の列を有し得ることが想定される。
【0030】
図3及び4は、センターロッドアセンブリ50と、センターロッドアセンブリ50の遠位部分に回動可能に支持されるアンビルヘッドアセンブリ52とを含むアンビルアセンブリ16を示す。アンビルヘッドアセンブリ52は、ハウジング54、ポスト56、アンビル58、バックアップ部材60、カットリング62、及び変形可能な支持部材66を含む。アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54は、キャビティ68を画定する。ポスト56は、ハウジング54に支持され、キャビティ68内の中心に位置している。ポスト56及びハウジング54は、アンビルヘッドアセンブリ52を通って延びる長手方向に延びる貫通ボア56a(
図4)を画定する。本開示の態様において、貫通ボア56aは、ポスト56の長手方向軸に対して横方向の軸に沿って細長い構成、例えば、楕円形の構成を有する。或いは、貫通ボア56aは、長方形、円形、台形、その他を含む様々な構成を有することができる。アンビル58は、環状、例えば円形であり、ハウジング54の外周面周りに支持される。本開示の態様において、ハウジング54、ポスト56、及びアンビル58は、モノリシックに形成される。或いは、ハウジング54、ポスト56、及びアンビル58のいずれか1つ又はすべては、別々に形成されて、溶接、圧着等を含む任意の公知の結合技術を用いて一緒に固定することができる。アンビル58は、ステープリングデバイス10(
図1)がトリガーされたときにリロードアセンブリ14から射出されたステープルを受け入れて変形させる複数のステープル変形ポケット58aを画定する。
【0031】
バックアップ部材60及びカットリング62は、ハウジング54のキャビティ68内に受け入れられる。バックアップ部材60は、アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54のポスト56を受け入れる中央開口部70を画定し、ハウジング54のキャビティ68内でのポスト56周りのバックアップ部材60の後退位置から前進位置への移動を容易にする。バックアップ部材60は、開口部70の周りに位置決めされた隆起した環状フランジ72を含む。隆起フランジ72は、円形の形状を有するように示されているが、他の構成、例えば、正方形、長方形、三角形、その他が想定される。
【0032】
バックアップ部材60は、アンビルアセンブリ16のセンターロッドアセンブリ50の遠位平坦部76と係合したり係合から外れたりするように移動可能な一対の内側に延びるフィンガ74を含む。フィンガ74が遠位平坦部76と係合するとき、その係合は、センターロッドアセンブリ50に対するアンビルヘッドアセンブリ52の回動運動を防止する。バックアップ部材60が遠位平坦部76との係合から外れると、アンビルヘッドアセンブリ52は、動作位置(
図11)と傾斜位置(
図12)との間でセンターロッドアセンブリ50に対して回動することができる。本開示の態様において、バックアップ部材60は金属などの硬質材料から形成されるが、他の構造材料が想定される。傾斜位置において、アンビルヘッドアセンブリ52の外形は、身体管腔への外傷を最小限に抑えた状態でアンビルアセンブリ16が身体管腔、例えば食道を通して体腔に送達され、そして体腔から除去されることを可能にするために、最小化される。傾斜可能なアンビルアセンブリの動作及び構造の詳細な記載については、米国特許第7,303,106号明細書(以下、「’106号特許」)を参照されたい。
【0033】
本開示の態様において、カットリング62は、バックアップ部材60の隆起フランジ72を受け入れ、バックアップ部材60の開口部70と整列される中央開口部80を画定する円形本体78を含む。カットリング62は、バックアップ部材60のフランジ72の周囲に受け入れられ、バックアップ部材60の近位面82に固定される。本開示の特定の態様において、カットリング62は、カットリング62の本体78をバックアップ部材76に固定するためにバックアップ部材60の隆起フランジ72上に圧入される。
【0034】
カットリング62の本体78は、一連の突起86を有する外壁84を含み、アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54は、環状溝88a(
図10)を画定する内壁88を含む。本開示の態様において、カットリング62の突起86は、アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54の環状溝88a内に摺動可能に受け入れられ、アンビルアセンブリ16のハウジング54のキャビティ68内の前進位置と後退位置との間のカットリング62及びバックアップ部材60の移動を案内する。
【0035】
変形可能な支持部材66は、バックアップ部材60の近位面とハウジング54の内面91との間で、アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54のポスト56の周りに支持される。変形可能な支持部材66は、ステープリングデバイス10(
図1)のトリガー中に、支持部材66を変形させるのに十分な予め定められた力がカットリング62に加えられるまで、バックアップ部材60及びカットリング62を、ハウジング54の凹部68内のそれらの後退位置に保持する。ステープリングデバイス10のトリガー中、リロードアセンブリ16(
図1)のナイフ93(
図9)が、カットリング62に押し込まれ、カットリング62及びバックアップ部材60を、アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54のキャビティ68内に前進させて、支持部材66を変形させる。
【0036】
センターロッドアセンブリ50は、センターロッド90と、プランジャ92と、プランジャバイアス部材94とを含む。センターロッド90は、段付き長手方向ボア98(
図10)を画定する。長手方向ボア98の近位部分は、アンビルアセンブリ18をアンビル保持器30に固定するためにアンビル保持器30に解放可能に係合するように外側に変形可能な間隔をあけた弾力性のある脚部96によって画定される。長手方向ボア98の遠位部分は、プランジャ92及びバイアス部材94(
図10)を受け入れる。長手方向ボア98の遠位部分は、環状棚100(
図10)を画定する。プランジャ92は、長手方向に延びる貫通ボア92a(
図5)を画定し、そして近位に面する環状肩部104及び遠位に延びるフィンガ106を含む段付き本体102を含む。本開示の態様において、バイアス部材94は、長手方向ボア98の遠位部分内で、センターロッド90の環状棚100とプランジャ92の環状肩部104との間で圧縮され、プランジャ92のフィンガ106を遠位方向に付勢してアンビルヘッドアセンブリ52のポスト56と係合させるコイルばねを含む。プランジャ92のフィンガ106とアンビルヘッドアセンブリ52のポスト56との係合は、アンビルヘッドアセンブリ52をその傾斜位置に向けて付勢する。
【0037】
アンビルアセンブリ18のセンターロッド90は、クレビスを画定する間隔をあけたアーム110(
図3)を含む。間隔をあけたアーム110のそれぞれは、遠位に向いた平坦部76のうちの1つを含み、横方向貫通ボア112を画定する。横方向貫通ボア112は、センターロッド90の中心長手方向軸「X」と交差する軸「Y」を規定する。或いは、貫通ボア112によって規定される軸「Y」は、センターロッド90の長手方向軸「X」から横方向にオフセットされ得る。
【0038】
アンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54のポスト56は、センターロッド90の間隔をあけたアーム110の間に位置決めされ、横方向貫通ボア116を画定する。回動部材104は、各貫通ボア112を通ってポスト56の貫通ボア116内に延び、アンビルヘッドアセンブリ52が動作位置(
図10)と傾斜位置(
図11)との間で軸「Y」を中心としてセンターロッドアセンブリ50に回動可能に取り付けられるように、ポスト56をセンターロッド90に回動可能に固定する。動作位置において、センターロッド90の長手方向軸「X」は、アンビルヘッドアセンブリ52のポスト56の長手方向軸と軸方向に整列し、アンビル58はリロードアセンブリ14に面する。傾斜位置において、センターロッド90の長手方向軸「X」とポスト56の長手方向軸とは、鋭角を定める。センターロッド90の間隔をあけたアーム110の遠位端に形成された遠位方向に向いた平坦部76は、バックアップ部材60がアンビルヘッドアセンブリ52のハウジング54のキャビティ68内のその後退位置にあるとき、バックアップ部材60の内側に延びるフィンガ74に当接して、アンビルヘッドアセンブリ52を動作位置に解放可能に保持する(
図10)。
【0039】
図6~8は、近位部分120及び遠位部分122を有する本体118を含むアンビル保持器30を示す。近位部分120は、ステープリングデバイス10(
図1)の近接機構(図示せず)に固定式に結合される結合セクション124を含む。’106号特許は、ステープリングデバイス10と共に使用するのに適した、アンビル保持器とステープリングデバイスの近接機構との間の結合配置を記載している。遠位部分122は、その近位端126aからその遠位端126bに向かって減少する直径を有するトロカール部材126を形成し、外科処置の間に組織を通るトロカール部材126の通過を容易にする。本開示の態様において、トロカール部材126の遠位端126bは、開口部127(
図6)を画定し、アンビル保持器30の長手方向軸「Z」と角度Ω(
図8)を定める、角度付き先端部128を含む。本開示のいくつかの態様において、角度Ωは、約30~約60度である。本開示の特定の態様において、角度Ωは約45度である。本開示のいくつかの態様において、アンビル保持器30のトロカール部材126の遠位部分122の開口部127は、透明なカバー127aを含み得るか、又はトロカール部材126は、吻合部位の可視化を補助するために透明な材料で形成され得る。
【0040】
アンビル保持器30の本体は、長手方向に延びる貫通ボア130(
図10)及び環状係合面132(
図7)を画定する。環状係合面132は、アンビルアセンブリ18がアンビル保持器30に取り付けられると、アンビルアセンブリ18のセンターロッド90の弾力性のある脚部96の係合面96a(
図10)によって係合され、アンビルアセンブリ18をアンビル保持器30に解放可能に固定する。アンビル保持器30とセンターロッド90の可撓性脚部96との間の係合の詳細な記載については、’106号特許を参照されたい。長手方向に延びる貫通ボア130は、アンビル保持器30の長さに延び、アンビルヘッドアセンブリ52のポスト56及びハウジング54によって画定された貫通ボア56aと整列している。
【0041】
図9及び10は、アンビルアセンブリ18がアンビル保持器30に取り付けられ、アンビルアセンブリ18がアンクランプ位置にあり、アンビルヘッドアセンブリ52が動作位置にある、ステープリングデバイス10(
図1)の遠位部分を示す。アンビルアセンブリ18がアンビル保持器30に取り付けられると、アンビル保持器30の遠位端126bは、アンビルヘッドアセンブリ52の細長い貫通ボア56a内に受け入れられる。示されているように、可視化装置200が、アンビル保持器30の本体の長手方向に延びる貫通ボア130を通って挿入される。可視化装置200は、内視鏡、例えばカメラ、胃カメラ又は結腸鏡の形態であってもよく、近位部分(図示せず)及び遠位部分202を有する。近位部分は、ハンドルアセンブリ12(
図1)内に延び、モニタなどのディスプレイ装置204に結合される。ディスプレイ装置204は、適切なコネクタ206によって可視化装置200に結合され得る。その点で、ハンドルアセンブリ12は、可視化装置200をコネクタ204に結合するためのポート208を含み得る。ディスプレイ装置204は、ハンドルアセンブリ12上に支持され得るか、又はハンドルアセンブリ12と一体化され得ることも想定される。
【0042】
可視化装置200の遠位部分202(
図12)が、アンビルアセンブリ18のアンビルヘッドアセンブリ52のポスト56及びハウジング54に画定された長手方向に延びる細長い貫通ボア56a内に位置決めされるように、可視化装置200の遠位部分202は、アンビル保持器30の遠位端部の開口部127に隣接して位置決めされる。本開示の態様において、可視化装置200の遠位端は、アンビルアセンブリ18のセンターロッド90の長手方向軸「X」に対して視野角βで向けられている。
【0043】
図11~13は、アンビルアセンブリ18がアンビル保持器30に取り付けられ、アンビルアセンブリ18のアンビルヘッドアセンブリ52が傾斜位置にあるステープリングデバイス10(
図1)の遠位部分を示す。示されるように、アンビルヘッドアセンブリ52がセンターロッドアセンブリ50に対して傾くと、可視化装置200の遠位端は、アンビルヘッドアセンブリ52の細長い貫通ボア56aを通してアンビルヘッドアセンブリ52の周囲に位置決めされた組織を可視化するように位置決めされる。視野角βは、アンビルヘッドアセンブリ52が傾斜位置にあるときに周囲の組織を可視化できるように選択される。
【0044】
本開示の態様において、可視化装置200は、
図13の矢印「A」及び「B」によって示される方向において、アンビル保持器30の長手方向に延びる貫通ボア130内を後退位置と前進位置との間で長手方向に移動可能である。後退位置において、可視化装置200の遠位端は、アンビルヘッドアセンブリ52の貫通ボア56a内のアンビル保持器30の貫通ボア130内に凹んでいる。後退位置において、可視化装置200の遠位端は、アンビル保持器30の遠位端の開口部127から、及びアンビルヘッドアセンブリ52の貫通ボア56aから、アンビルヘッドアセンブリ52の遠位側の位置まで延びる。前進位置において、可視化装置200は、アンビルアセンブリ18のアンビルヘッドアセンブリ52が動作位置にあるとき、周囲の組織を可視化することができる。
【0045】
本開示の代替的な態様において、可視化装置200は、アンビル保持器30の貫通ボア130内に固定式に保持することができ、長手方向に移動可能である必要はない。
【0046】
図15は、全体的にアンビル保持器330として示されるアンビル保持器の代替バージョンを示す。アンビル保持器330は、アンビル保持器330の遠位端が角度付き先端部を含まないことを除いて、アンビル保持器30(
図8)と実質的に同じである。対照的に、アンビル保持器330の遠位端は、先細状の先端部334を含む透明カバー332を支持する。可視化装置200の遠位部分202は、可視化装置200が透明カバー332を通して周囲の組織を可視化できるように、透明カバー332内に位置決めされる。
【0047】
図16は、全体的にアンビルアセンブリ418として示される、
図1に示されるステープリングデバイスのアンビルアセンブリの代替バージョンを示す。アンビルアセンブリ418は、貫通ボア56a(
図13)などの貫通ボアを含まない。対照的に、アンビルアセンブリ418は、可視化装置456、例えばカメラを支持する外面454を有するアンビルヘッドアセンブリ452を含む。本開示の態様において、可視化装置456は、吻合部位のより良好な可視化を容易にするためにドーム形状のレンズを有し得る。本開示のいくつかの態様において、可視化装置456はバッテリ式であり得、そして臨床家が吻合部位を可視化することを可能にするために画像をモニタに無線で送信し得る。本開示の特定の態様において、カメラのための電源、例えば、バッテリは、アンビルアセンブリ418から遠隔に配置され得る。そのような場合、ステープリングデバイス10(
図1)は、アンビルアセンブリ418がアンビル保持器30(
図2)に適切に取り付けられたときに閉じられ、可視化装置456に電力を供給する電気ループ(図示せず)を含み得る。
【0048】
本開示の態様において、吻合部位の可視化の前に可視化装置を洗浄するために、ステープリングデバイス10内に注水チャネルが設けられる。注水チャネルはまた、身体管腔にガスを注入するためのガス注入チャネルとして使用され得る。さらに、可視化の前に吻合部位を照らすために光源81(
図1)がステープリングデバイス10に支持され得る。
【0049】
開示されたステープリングデバイス10は、臨床家が、外科的処置、例えば吻合処置が行われた後に、身体管腔内に別個の内視鏡を挿入することなく、アンビルアセンブリ18のアンビルヘッドアセンブリ52を取り囲む組織を検査することを可能にする。開示されたステープリングデバイス10はまた、臨床家が、適切な組織が治療されることを保証するために外科的処置を実行する前にアンビルアセンブリ18のアンビルヘッドアセンブリ52を取り囲む組織を検査することを可能にする。また、可視化装置は、アンビルアセンブリ18をアンビル保持器30に取り付ける際に臨床家を補助するためにも使用できることに留意されたい。
【0050】
ステープリングデバイス10は、傾動可能なアンビルヘッドアセンブリ52を有するアンビルアセンブリ18を含むように示され、記載されているが、アンビルヘッドアセンブリ52は、センターロッドアセンブリ50に固定式に固定できることが想定されることに留意されたい。このようなデバイスでは、可視化装置200は、
図14を参照して記載したように、拡張位置に移動可能である。
【0051】
当業者であれば、本明細書で具体的に記載し、添付図面に示したデバイス及び方法は、非限定的な例示的実施形態であることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して示され又は記載された要素及び特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、別の要素及び特徴と組み合わされ得ることが想定される。同様に、当業者は、上述の実施形態に基づいて、本開示のさらなる特徴及び利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除き、特に示され記載されたものによって限定されるものではない。
【国際調査報告】