IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ モハンマド メディ ダヴァリの特許一覧 ▶ マシー ダヴァリの特許一覧

<>
  • 特表-生体計測学の研究用のヘッドギア 図1
  • 特表-生体計測学の研究用のヘッドギア 図2
  • 特表-生体計測学の研究用のヘッドギア 図3
  • 特表-生体計測学の研究用のヘッドギア 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】生体計測学の研究用のヘッドギア
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/256 20210101AFI20240129BHJP
   A61B 5/291 20210101ALI20240129BHJP
   A61B 3/113 20060101ALI20240129BHJP
【FI】
A61B5/256 110
A61B5/291
A61B3/113
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546088
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 IB2021050735
(87)【国際公開番号】W WO2022162424
(87)【国際公開日】2022-08-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523285948
【氏名又は名称】モハンマド メディ ダヴァリ
【氏名又は名称原語表記】Mohammad Mehdi Davari
【住所又は居所原語表記】Mardawij, Sheykh Koleyni Ammar St., Alley 2, No. 64, Unit 4, Isfahan 8168959531, Iran
(71)【出願人】
【識別番号】523285959
【氏名又は名称】マシー ダヴァリ
【氏名又は名称原語表記】Masih Davari
【住所又は居所原語表記】Mardawij, Sheykh Koleyni Ammar St., Alley 2, No. 64, Unit 4, Isfahan 8168959531, Iran
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】モハンマド メディ ダヴァリ
(72)【発明者】
【氏名】マシー ダヴァリ
【テーマコード(参考)】
4C127
4C316
【Fターム(参考)】
4C127LL08
4C127LL13
4C316AA21
4C316AB16
4C316FC04
4C316FC28
(57)【要約】
人間の被験者を生体計測学的に調査するためのヘッドギアを開示する。ヘッドギアには、頭部の周りに装着することができるフレームが含まれる。1つ以上のブリッジが、フレームから頭皮にわたり延びている。各ブリッジは、ブリッジに結合された1つ以上の電極ハウジングを有している。各ハウジングは、脳の電気的活動を測定するための電極を有している。各ブリッジは、フレームに対するブリッジの移動を制限するために、フレームに枢着式に結合することができる。ヘッドギアにはさらに、フレームから目の中心に向かって延びる1つ以上の前頭部ブリッジが含まれる。前頭部ブリッジの先端は、目の動きを追跡するためのセンサユニットを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドギアであって、
装着者の頭部に装着されるように構成されたフレームと、
前記フレームに枢着式にかつ取外し可能に結合されていて、頭部の頭皮にわたり延びる少なくとも1つのブリッジと、
前記少なくとも1つのブリッジに摺動可能に取り付けられていて、脳の活動を測定するための1つ以上のセンサを有する少なくとも1つのハウジングと、
前記フレームに結合されていて、左目と右目との間に延びる目のラインに向かって延びる1つ以上の前頭部ブリッジと、
前記1つ以上の前頭部ブリッジに結合されていて、左目および右目の動きを追跡するように構成された1つ以上のカメラと
を備える、ヘッドギア。
【請求項2】
前記ブリッジは、伸長可能なジョイントを介して接続された複数の区分を含んでおり、該複数の区分の各区分は、隣接する区分に対して伸縮可能である、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項3】
前記1つ以上の前頭部ブリッジは、該1つ以上の前頭部ブリッジの長さ調節を可能にする伸長可能なジョイントを介して前記フレームに結合されている、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項4】
前記1つ以上の前頭部ブリッジは、前記フレームに対する前記1つ以上の前頭部ブリッジの横方向移動を可能にする前記フレームに摺動可能に結合されている、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項5】
前記フレームは、前記1つ以上の前頭部ブリッジを取り付けるために1つの水平方向軸線上に狭い間隔をあけて配置された複数の取付け箇所を有している、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項6】
当該ヘッドギアは、前記フレームに枢着式に結合された2~6のブリッジを有している、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項7】
前記1つ以上のカメラは、目に対する前記1つ以上のカメラの位置の調節を可能にする半剛性の軸を介して前記1つ以上の前頭部ブリッジに結合されている、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項8】
前記ハウジングは、電極を備える基部を有しており、該基部には溝が形成されていて、1つのブリッジが前記溝を通ることを可能にしており、前記ハウジングは、ブリッジにわたり摺動する、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項9】
前記ハウジングはさらに、前記ブリッジにわたる前記ハウジングの移動をロックするように形成されたキャップを有している、請求項8記載のヘッドギア。
【請求項10】
前記フレームは、その長さに沿って複数の溝を有しており、前記少なくとも1つのブリッジは、前記複数の溝のうちのいずれかに交換可能に結合されている、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項11】
左目および右目に向かってそれぞれ、左前頭部ブリッジおよび右前頭部ブリッジが延びており、前記左前頭部ブリッジには左カメラが結合されており、前記右前頭部ブリッジには右カメラが結合されている、請求項1記載のヘッドギア。
【請求項12】
前記ハウジングの前記1つ以上のセンサは、EEG電極である、請求項1記載のヘッドギア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドセットに関し、より詳細には、本発明は、脳波検査手段とアイトラッキングセンサとが組み込まれたヘッドセットに関する。
【0002】
背景
生体計測学の研究は、人からの信号を捕捉するために様々な生体計測装置を使用して人間の認知行動および感情行動を探求し理解することを目的とした調査である。生体計測装置は、人間の生体信号および生理信号の捕捉を支援する装置である。これらの信号には、脳から捕捉される脳信号、目の動きおよび瞳孔から捕捉される視覚信号、呼吸から捕捉される呼吸信号、胸部から捕捉される心拍数、体温等が含まれる。
【0003】
典型的な生体計測学の研究には、いくつかの形式の機器が含まれていてもよく、そのうちのいくつかはかさばる場合がある。様々な生体情報または精神状態を測定するために、様々な形式の機器が使用される。精神状態に影響を及ぼす様々な要因の相互関係に関する洞察を得るためには、多数の機器を同時に使用する必要がある。EEG(脳波検査)装置は一般に、脳の電気的活動を研究するために使用される。EEGヘッドセットには一般に、頭皮上の異なる位置に配置される多数の電極が含まれる。電極を取り付けるための正確な位置を特定するためには、標準的な慣行にならうことができる。同様に、研究の目的に応じて様々な心理的パラメータおよび生理的パラメータを測定するためには、他の電極またはセンサが使用され得る。
【0004】
研究にとって、より多くのデータは常により良いものであるが、研究の関係者または患者にとって望ましくない可能性があるいくつかの形式の機器を使用する必要がある。したがって、2つ以上のパラメータを同時に測定することができ、かつ装着が容易なコンパクトな装置が必要とされている。
【0005】
発明の概要
したがって、本発明の主な目的は、2つ以上のパラメータを測定するための複数の電極またはセンサを備えたウェアラブルヘッドギアに向けられている。
【0006】
本発明の別の目的は、開示するヘッドギアを異なる頭部寸法および形状に容易に適合させることができるようにすることにある。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、開示するヘッドギアを目の位置に合わせることができるようにすることにある。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、開示するヘッドギアが十分な移動の自由度を有しているようにすることにある。
【0009】
1つの態様では、人間の被験者を生体計測学的に調査するためのヘッドギアを開示する。開示するヘッドギアは、実験室、家庭およびオフィスのいずれの環境でも使用され得るポータブルヘッドギアである。ヘッドギアは、異なる頭部寸法への適合を可能にするために、十分にフレキシブルである。ヘッドギアには、頭部の周りに装着することができるフレームが含まれる。複数のブリッジが、フレームから頭皮にわたり延びている。各ブリッジは、ブリッジに摺動可能に結合された1つ以上の電極ハウジングを有している。各ハウジングは、脳の電気的活動を検出するための電極を有している。各ブリッジは、フレームに対するブリッジの移動を制限するために、フレームに枢着式に結合され得る。ヘッドギアにはさらに、フレームから延びる前頭部ブリッジが含まれる。前頭部ブリッジは、フレームから目の中心に向かって延びており、前頭部ブリッジの先端はさらに、2つの目の動きを追跡するための1つ以上の光学センサを有している。
【0010】
1つの態様では、各ブリッジの長さを調節することができる。各ブリッジは、伸長可能なジョイントを介して接続された1つ以上の区分を含んでいてもよく、伸長可能なジョイントは、各区分が互いに対してそれぞれ伸縮することを可能にする。ブリッジは、取り外して交換することができる。同様に、電極ハウジングも取り外して交換することができる。前頭部ブリッジは、長さを調節することができる。さらに、前頭部ブリッジは取り外して交換することができる。
【0011】
本明細書中の実施形態の上記および他の目的ならびに利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書に組み込まれる添付の図面は、本明細書の一部を形成し、本発明の実施形態を例示している。説明と共に、図面は本発明の原理をさらに説明し、関連する当業者による本発明の実施および使用を可能にする。
図1】本発明の1つの例示的な実施形態によるヘッドギアの斜視図である。
図2】本発明の1つの例示的な実施形態による、ヘッドギアの別の実施形態を示す図である。
図3】本発明の1つの例示的な実施形態による、電極ハウジングを有するブリッジを示す図である。
図4】本発明の1つの例示的な実施形態による、ヘッドギアの別の実施形態を示す図である。
【0013】
発明の詳細な説明
以下に主題を、本明細書の一部を形成し、特定の例示的な実施形態を図示する添付の図面を参照して、より完全に説明する。しかしながら、主題は、様々な異なる形態で実施され得、したがって、カバーされるまたは請求される主題は、本明細書に記載されたいずれの例示的な実施形態にも限定されない、すなわち、例示的な実施形態は、単に例示のために提供されていると解釈される、ということが意図されている。同様に、請求されるまたはカバーされる主題に関する適宜に広い範囲が意図されている。とりわけ、例えば主題は、方法、装置、コンポーネント、またはシステムとして具体化され得る。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味に取られることを意図したものではない。
【0014】
「例示的」という用語は、本明細書では「例、事例または実例として用いる」ことを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好適または有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明の全ての実施形態が、説明された特徴、利点、または動作モードを備えることを要求するものではない。
【0015】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されていない限り、複数形も備えることを意図したものである。さらに、「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「有する(includes)」および/または「有している(including)」という用語は、本明細書で使用する場合、記載された特徴、整数、ステップ、操作、部材および/またはコンポーネントの存在を明記するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、部材、コンポーネントおよび/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないということを理解されたい。
【0016】
以下の詳細な説明には、目下最良と予想される、本発明の例示的な実施形態を実施する態様が含まれる。説明は、限定的な意味に取られるべきではなく、単に本発明の一般的な原理を例示するために行われる。それというのも、本発明の範囲は、結果的に得られる任意の特許の承認された請求項により最良に定義されるからである。
【0017】
図1を参照すると、図1には、頭部に装着されたヘッドギアの1つの例示的な実施形態が示されている。ヘッドギアは、頭頂部にわたるフレーム100を有している。フレーム100から外側に延びる3つのブリッジ110を見ることができる。フレームは、その長さに沿って複数の溝を有していてもよい。このようなブリッジのうちの1つ以上を、これらの溝においてフレームに結合することができる。ブリッジは、頭部の頭皮にわたって延びていて、EEG電極を支持している。EEG電極の位置を調整する必要があるため、フレームは、各ブリッジをそれぞれ異なる位置、すなわち溝において結合することを可能にする。フレームの溝は、頭皮上のブリッジに限定的な横方向移動をもたらすこともできる。各ブリッジは、伸長可能なジョイント130を介して接続された2つ以上の区分を含んでいてもよい。各区分は、隣の区分に対してそれぞれ伸縮可能である。したがって、電極を正確に位置決めするためのブリッジの取外し、交換および調節を可能にする汎用性の高いヘッドギアを開示する。
【0018】
図1にはさらに、ブリッジの端部における電極ハウジング120が示されている。電極ハウジング120には、脳の電気的活動を測定するためのEEG電極が含まれる。電極ハウジングは、頭皮における電極の位置を調節することを可能にするブリッジに摺動可能に取り付けることができる。図1では、フレームの前端部から延びる前頭部ブリッジ140も見ることができる。前頭部ブリッジは、目の中心に向かって延びている。前頭部ブリッジは、前頭部ブリッジの長さを調節することを可能にし得る伸長可能なジョイント150を介してフレームに接続され得る。このブリッジの端部には、前頭部ブリッジから軸を介して延びるセンサユニット160を見ることができる。センサユニットには、光学センサのような1つ以上のアイトラッキングセンサが含まれる。1つの実施形態では、センサユニットは、各目に対して2つのセンサを有していてもよい。センサユニットを前頭部ブリッジに接続する軸は、半剛性であってもよい、すなわち、センサユニットを所定の位置に保持するのに十分剛性であると共に、目に対するセンサユニットの位置の調節を可能にするためにフレキシブルであってもよい。さらに、前頭部ブリッジは、前頭部ブリッジの横方向移動を可能にし得るフレームに摺動可能に結合され得る。前頭部ブリッジは、完璧な嵌合のために、左右方向に僅かに移動することができる。摺動可能に結合するために、前頭部ブリッジをフレームに取り付けるジョイントは、長手方向溝であってもよく、前頭部ブリッジは、溝に沿って摺動することができる。択一的に、前頭部ブリッジ用の複数の取付け箇所をフレームに設けることもできる。これらの取付け箇所は、前頭部ブリッジの微調整のために狭い間隔をあけて配置され得る。前頭部ブリッジは、1つの取付け箇所から取り外され、別の取付け箇所に取り付けられてもよい。追加的に、2つ以上の前頭部ブリッジが、本発明の範囲に含まれる。
【0019】
開示するヘッドギアは、異なる頭の大きさや頭の形状に容易に合わせることができる。さらに、光学センサを備えた前頭部ブリッジは、顔面における様々な目の位置に容易に合わせることができる。1つの好適な実施形態では、開示するヘッドギアは、EEGおよびアイトラッキング(ET)の機能を統合する一体化されたモジュール式の調節可能でフレキシブルなハードウェアである。開示するヘッドギアは、異なる位置にセンサを設置する自由度およびフレキシビリティと、1つのフレームに複数のセンサの様々な組合せを有する可能性とを提供することにより有利である。
【0020】
図2には、頭部に装着されたヘッドギアの別の実施形態が示されている。ヘッドギアは、後頭部の周りに装着され、耳に隣接するフレーム210を有している。フレームから装着者の頭部の頭皮にわたり延びる4つのブリッジ220を見ることができる。前頭部ブリッジ230も、フレームの端部から目の中心部分に向かって延びている。目の中心付近で前頭部ブリッジに配置されたセンサユニット240は、目の動きを追跡することができる。
【0021】
図3には、ブリッジ310に取り付けられた電極ハウジングの1つの例示的な実施形態が示されている。電極ハウジング320は、EEG電極を備える基部を有している。電極ハウジングの頂部は溝およびキャップを有しており、ブリッジは溝を通っている。電極ハウジングは、ブリッジにわたり摺動することができる。キャップには、ブリッジ上で電極ハウジングをロックするための機構を設けることができる。
【0022】
図4には、2つの耳の上に隣接して配置された一対のフレーム400を有するヘッドギアのさらに別の実施形態が示されている。2つのフレームを接続する一対の弾性バンド410を見ることができる。2つの弾性バンド410は、頭部にヘッドギアを装着するために使用され得る。弾性バンドは、2つのフレームを頭部に保持し、この場合、弾性バンドの弾性が、異なる形状およびサイズの頭部にヘッドギアが適合することを可能にする。各フレーム400は、長手方向溝430を有している。長手方向溝430に摺動可能に取り付けられたブリッジ420を見ることができる。ブリッジの2つの端部は、2つのフレームの長手方向溝に結合されており、ブリッジは頭部にわたり延びている。ブリッジの位置は、長手方向溝を介した摺動により、頭部にわたり調節され得る。さらに、ブリッジを取り外して、別のブリッジと交換することができる。ブリッジに摺動可能に結合された電極ハウジング440を見ることができる。所望の数の電極ハウジングをブリッジに結合することができる。ヘッドギアの汎用性を高めるブリッジ、電極ハウジング、前頭部ブリッジ、およびセンサユニット等のコンポーネントを追加・交換することにより、開示するヘッドギアをカスタマイズすることができる。図4に示すブリッジは、ブリッジの長さの調節を可能にする伸長可能なジョイント450を有している。したがって、要求に応じて、1つ以上のブリッジを1つのフレームに追加することができる。同様に、1つ以上の電極をブリッジに結合することができる。頭皮上の電極の位置は、ブリッジおよび電極ハウジングの位置の微調整により調節することができる。ブリッジの弾性および伸長性は、ヘッドギアを容易に調節して頭部に装着することを可能にする。前頭部ブリッジは、必要に応じてかつ必要な場合に取り外し、再び取り付けることもできる。センサユニットは、異なるセンサに交換することができる。
【0023】
上記の開示は、脳活動を測定するための電極を使用して説明されていることを理解されたい。本発明の範囲から逸脱することなく、脳活動を測定するための他の任意のセンサを組み込むことができる。例えば機能的近赤外分光法(fNIRS)は、周知の神経イメージング技術である。さらに各図には、目の中心に隣接するセンサユニットまたはカメラが示されている。ただし、カメラが目の動きを追跡することができるという条件で、本発明の範囲から逸脱することなく、カメラを任意の場所に配置することができる。追加的に、両目の動きを追跡するために2つ以上のセンサユニットまたはカメラを使用することができる。例えば2つのカメラ、すなわち左目および右目の動きをそれぞれ追跡するための左カメラおよび右カメラを使用することができる。概して本明細書では、目のラインを、左目の中心から右目に向かって延びる仮想線として説明している。前頭部ブリッジは、この目のライン付近に延びていてもよい。場合により、2つ以上の前頭部ブリッジが目のラインに向かって延びていることがある。場合により、左前頭部ブリッジが左目の近くに延びており、右前頭部ブリッジが右目に向かって延びていることがある、すなわち、両目の上には僅かな高さがある。左前頭部ブリッジおよび右前頭部ブリッジの先端に結合された左カメラおよび右カメラはそれぞれ、左目および右目に面していてもよい。
【0024】
本発明の上述した説明は、当業者が、本発明の目下最良の形態であると考えられるものを実施しかつ使用することを可能にする一方で、当業者は、本明細書中の特定の実施形態、方法、および例の変化形、組合せ、および均等物の存在を理解して認識するであろう。したがって本発明は、上述した実施形態、方法、および例により限定されるべきではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲および思想内の全ての実施形態および方法により限定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】