(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】プロトコル変換のためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
A61M 5/142 20060101AFI20240129BHJP
G16H 20/10 20180101ALI20240129BHJP
【FI】
A61M5/142 530
G16H20/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546118
(86)(22)【出願日】2022-01-26
(85)【翻訳文提出日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 US2022013774
(87)【国際公開番号】W WO2022164831
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507021757
【氏名又は名称】バイエル・ヘルスケア・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】コーリー・ケンパー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ヴォルカー
【テーマコード(参考)】
4C066
5L099
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC03
4C066DD11
4C066QQ72
4C066QQ74
4C066QQ76
4C066QQ80
4C066QQ82
4C066QQ84
5L099AA25
(57)【要約】
プロトコル変換のためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品は、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量、および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得し、一連のプロンプトを提供し、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信し、ならびに一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成し得、注入システムが、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および前記注入における前記少なくとも1つの段階で前記患者に送達されるべき前記少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するようにプログラムされ、かつ/または構成された少なくとも1つのプロセッサを備え、注入システムは、前記固定プロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信し、
前記一連のユーザ応答および前記固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するようにプログラムされ、かつ/または構成され、前記注入システムは、前記スマートプロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、前記投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、前記投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記固定プロトコルの前記パラメータに基づいて、前記固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンピューティングデバイスは、前記注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、該ユーザ応答によって生成された前記スマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記注入のための前記スマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信し、
前記ユーザ入力に基づいて、前記スマートプロトコルの前記スマートプロトコルパラメータの値を計算し、
前記スマートプロトコルの前記スマートプロトコルパラメータの前記値に従って、前記注入において前記患者への前記少なくとも1つの流体を送達するように前記注入システムを制御するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザ入力は、前記患者の体重、前記患者の除脂肪体重、前記患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記一連のプロンプトおよびそれに対する前記一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、前記造影剤の濃度、前記固定プロトコルが前記患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、前記固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、前記固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大流量、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小流量、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大体積、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小体積、前記固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、前記平均的なサイズの患者の体重、前記平均的なサイズの患者の除脂肪体重、前記患者の目標体重、前記患者の目標除脂肪体重、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記一連のプロンプトおよびそれに対する前記一連のユーザ応答は、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記造影剤の濃度のプロンプトを提供し、前記造影剤の前記濃度を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記患者のサイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの前記指示を含む前記ユーザ応答を受信することに応答して、前記固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルがCTA用であるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプがボーラス追跡送達方法であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルの持続時間が前記CTAスキャンの前記持続時間に基づいて調整されるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)前記固定プロトコルの前記持続時間が前記CTAスキャンの前記持続時間に基づいて調整されるという前記指示を含むユーザ応答を受信することに応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最小流量を含むユーザ応答を受信すること、
(i)患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるための前記指示を含む前記ユーザ応答、および(ii)前記固定プロトコルがCTA用ではないという前記指示を含む前記ユーザ応答を受信すること、または(i)前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最小流量を含む前記ユーザ応答を受信すること、または(i)前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記平均的なサイズの患者の体重および前記平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、前記平均的なサイズの患者の前記体重および前記平均的なサイズの患者の前記除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられないという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記患者の目標体重および前記患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、前記患者の前記目標体重および前記患者の前記目標除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記平均的なサイズの患者の前記体重および前記平均的なサイズの患者の前記除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含む前記ユーザ応答、または(ii)前記患者の前記目標体重および前記患者の前記目標除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の前記最小体積を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルがCTA用であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記スマートプロトコルの前記固定持続時間が許容可能であるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記スマートプロトコルの前記固定持続時間が許容可能であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量のための前記プロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含む前記ユーザ応答を受信すること、および
前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させないという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含む前記ユーザ応答を受信すること
によって、前記一連のプロンプトを提供し、前記一連のプロンプトに応答する前記一連のユーザ応答を受信するようにプログラムされ、かつ/または構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記スマートプロトコルは、ヨウ素用量/負荷(IDL)ベースのプロトコルまたはヨウ素送達速度(IDR)ベースのプロトコルを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および前記注入における前記少なくとも1つの段階で前記患者に送達されるべき前記少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得させ、注入システムは、前記固定プロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、
前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供させ、前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信させ、
前記一連のユーザ応答および前記固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成させ、前記注入システムは、前記スマートプロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、前記投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、前記投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、コンピュータプログラム製品。
【請求項12】
前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記固定プロトコルの前記パラメータに基づいて、前記固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定させる、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
前記コンピューティングデバイスは、前記注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項14】
前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、該ユーザ応答によって生成された前記スマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供させる、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項15】
前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記注入のための前記スマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信させ、
前記ユーザ入力に基づいて、前記スマートプロトコルの前記スマートプロトコルパラメータの値を計算させ、
前記スマートプロトコルの前記スマートプロトコルパラメータの前記値に従って、前記注入において前記患者への前記少なくとも1つの流体を送達するように前記注入システムを制御させる、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
前記ユーザ入力は、前記患者の体重、前記患者の除脂肪体重、前記患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
前記一連のプロンプトおよびそれに対する前記一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、前記造影剤の濃度、前記固定プロトコルが前記患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、前記固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、前記固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大流量、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小流量、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大体積、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小体積、前記固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、前記平均的なサイズの患者の体重、前記平均的なサイズの患者の除脂肪体重、前記患者の目標体重、前記患者の目標除脂肪体重、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
前記一連のプロンプトおよびそれに対する前記一連のユーザ応答は、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記プログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記造影剤の濃度のプロンプトを提供し、前記造影剤の前記濃度を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記患者のサイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記固定プロトコルが前記患者の前記サイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるかどうかの前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルがCTA用であるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプがボーラス追跡送達方法であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルの持続時間が前記CTAスキャンの前記持続時間に基づいて調整されるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記固定プロトコルに関連付けられた送達方法の前記タイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)前記固定プロトコルの前記持続時間が前記CTAスキャンの前記持続時間に基づいて調整されるという前記指示を含むユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最小流量を含むユーザ応答を受信すること、
(i)患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させるための前記指示を含む前記ユーザ応答、および(ii)前記固定プロトコルがCTA用ではないという前記指示を含む前記ユーザ応答を受信すること、または(i)前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最小流量を含む前記ユーザ応答を受信すること、または(i)前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記平均的なサイズの患者の体重および前記平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、前記平均的なサイズの患者の前記体重および前記平均的なサイズの患者の前記除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルが前記平均的なサイズの患者に関連付けられないという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記患者の目標体重および前記患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、前記患者の前記目標体重および前記患者の前記目標除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、
(i)前記平均的なサイズの患者の前記体重および前記平均的なサイズの患者の前記除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含む前記ユーザ応答、または(ii)前記患者の前記目標体重および前記患者の前記目標除脂肪体重のうちの前記少なくとも1つを含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の前記最小体積を含むユーザ応答を受信すること、
前記固定プロトコルがCTA用であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、前記スマートプロトコルの前記固定持続時間が許容可能であるかどうかの前記指示を含むユーザ応答を受信すること、
前記スマートプロトコルの前記固定持続時間が許容可能であるという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量のための前記プロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大流量を含む前記ユーザ応答を受信すること、および
前記患者の前記サイズに基づいて前記スマートプロトコルを適合させないという前記指示を含む前記ユーザ応答の受信に応答して、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積のためのプロンプトを提供し、前記固定プロトコルに関連付けられた前記少なくとも1つの流体の前記最大体積を含む前記ユーザ応答を受信すること
によって、さらに、前記一連のプロンプトを提供させ、前記一連のプロンプトに応答する前記一連のユーザ応答を受信させる、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサを用いて、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および前記注入における前記少なくとも1つの段階で前記患者に送達されるべき前記少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するステップであって、注入システムは、前記固定プロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成された、ステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記コンピューティングデバイスの前記ユーザインターフェースを介して、前記一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記一連のユーザ応答および前記固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するステップであって、前記注入システムは、前記スマートプロトコルパラメータに従って、前記注入における前記患者への前記少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、前記投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、前記投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、ステップと
を含む、コンピュータが実行する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月29日に出願された米国仮出願第63/143,297号の利益を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
1.分野
本開示は、一般に、流体注入に関し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、流体注入のための変換プロトコルに関する。
【0003】
2.技術的考察
患者の体質(例えば、身長、体重、年齢、心拍出量、血液量など)、造影剤濃度、および/またはスキャナパラメータに基づいて注入プロトコルを修正することは科学的に受け入れられているが、様々な理由により、そのようにすることはまだ一般的な臨床診療ではない。例えば、多くのインジェクタは、各流体タイプ(例えば、5 ml/sの造影剤で80 ml、続いて5 ml/sの生理食塩水フラッシュで40 mlなど)の一連の流量および体積を使用して注入プロトコルをプログラミングおよび記憶することのみを可能にする。簡単にするために、これは、患者のサイズおよび/またはスキャンタイミングに影響するスキャナ設定の変動に関係なく、臨床的適応のために同じ固定プロトコルを使用することにつながることが多い。代替的に、技術者/放射線技師は、スプレッドシートおよび/またはルックアップテーブルを使用してプロトコルを計算するか、または彼らの経験およびスキャンされている患者に基づいて任意の判断を行い得る。
【0004】
これらの古くなった臨床診療の例外は、Bayer HealthCare LLCが販売および販売するPersonalized Patient Protocol Technology(P3T(登録商標))Dosing Softwareである。P3T(登録商標)ソフトウェアは、注入プロトコルを計算するために患者の体重および/または他のパラメータを考慮に入れる。P3T(登録商標)は、特定の適応症および臨床的検証を有することができ、これは、P3T(登録商標)がその用途において制限される可能性があり、および/または造影のための特定の臨床医の選好に適合しない可能性があることを意味する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、プロトコル変換のための改良されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が提供される。例えば、本開示の非限定的な実施形態または態様は、流量および体積(例えば、「固定」または「レガシー」プロトコル)を含む標準的な注入プロトコルを、患者に固有の造影剤(例えば、ヨウ素など)送達速度および/または造影剤(例えば、ヨウ素など)負荷(load)、造影剤およびスキャナパラメータ(例えば、「スマート」プロトコルなど)に基づくものに変換するための一連のユーザの質問/回答を提供し得る。一例として、本開示の非限定的な実施形態または態様は、既存のプロトコル(例えば、固定プロトコルなど)を、a)造影剤文献および/または造影剤増殖のための薬物動態モデルの徹底的な理解を必要とせずに、またはb)異なる臨床適応症ごとに新しい専用アルゴリズムの開発および検証を必要とせずに、臨床的適応に適合し、および/または特定の研究タイプおよびその患者集団の必要性を満たすスマートプロトコルに変換することを可能にし得る。例えば、プロトコル計算アルゴリズム(例えば、P3T(登録商標)など)を提供する代わりに、本開示の非限定的な実施形態または態様は、ユーザが既存のプロトコルをより科学的に正しい投与方法に容易に変換することを可能にするシステム、装置、製品、デバイス、および/または方法を提供する。このようにして、ユーザが新しい注入器を設置/構成するとき、ユーザが既存のプロトコルライブラリを有し、「スマート」プロトコルを使用することを望むと仮定すると、ユーザは既存のプロトコルをインポートし、スマートプロトコル構造と互換性のある各既存のプロトコルを変換し得る。さらに、スマートプロトコル対応の注入器を設置した後でさえ、ユーザがスマートプロトコルを有効化/購入することを後に決定した場合、ユーザは、どの既存のプロトコルをスマートプロトコルに変換するかを選んで選択し得、これにより、ユーザによるセルフサービスが可能になり、臨床支援専門家が現場で費やす時間が短縮され、患者およびスキャンに対して造影剤の投与量およびタイミングを調整することによって送達される注入プロトコルの品質が改善され、ならびに/またはプロトコルの手動編集および/もしくはルックアップテーブルおよび計算機の使用を減らすことによってユーザのワークフローが改善される。
【0006】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するようにプログラムされ、かつ/または構成された少なくとも1つのプロセッサを備えるシステムが提供され、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信し、一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するようにプログラムされ、かつ/または構成され、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられる。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのプロセッサは、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される。
【0008】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算し、ならびにスマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのプロセッサは、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することによって、一連のプロンプトを提供し、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信するようにプログラムされ、かつ/または構成される。
【0015】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートプロトコルは、ヨウ素用量/負荷(IDL)ベースのプロトコルまたはヨウ素送達速度(IDR)ベースのプロトコルを含む。
【0016】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを用いて、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するステップであって、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成された、ステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するステップであって、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、ステップとを含むコンピュータが実行する方法が提供される。
【0017】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、本方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定することをさらに含む。
【0018】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、本方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供することをさらに含む。
【0020】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、本方法は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信すること、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算すること、ならびに少なくとも1つのプロセッサを用いて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御することをさらに含む。
【0021】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む。
【0023】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む。
【0024】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のプロンプトを提供し、少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信することは、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することをさらに含む。
【0025】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供され、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサに、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得させ、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供させ、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信させ、ならびに一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成させ、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられる。
【0026】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定させる。
【0027】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供させる。
【0029】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算し、およびスマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御させる。
【0030】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む。
【0032】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む。
【0033】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、さらに、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することによって、一連のプロンプトを提供させ、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信させる。
【0034】
さらなる非限定的な実施形態または態様は、以下の番号が付けられた条項に記載される。
【0035】
条項1.以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するようにプログラムされ、かつ/または構成された少なくとも1つのプロセッサを備え、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信し、ならびに一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するようにプログラムされ、かつ/または構成され、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、システム。
【0036】
条項2.少なくとも1つのプロセッサは、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される、条項1のシステム。
【0037】
条項3.コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項1または2のシステム。
【0038】
条項4.少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される、条項1から3のいずれか一項のシステム。
【0039】
条項5.少なくとも1つのプロセッサは、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算し、ならびにスマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御するようにさらにプログラムされ、かつ/または構成される、条項1から4のいずれか一項のシステム。
【0040】
条項6.ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項1から5のいずれか一項のシステム。
【0041】
条項7.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む、条項1から6のいずれか一項のシステム。
【0042】
条項8.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む、条項1から7のいずれか一項のシステム。
【0043】
条項9.少なくとも1つのプロセッサは、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することによって、一連のプロンプトを提供し、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信するようにプログラムされ、かつ/または構成された、条項1から8のいずれか一項のシステム。
【0044】
条項10.スマートプロトコルは、ヨウ素用量/負荷(IDL)ベースのプロトコルまたはヨウ素送達速度(IDR)ベースのプロトコルを含む、条項1から9のいずれか一項のシステム。
【0045】
第11項.プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサに、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得させ、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供させ、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信させ、ならびに一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成させ、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、コンピュータプログラム製品。
【0046】
条項12.プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定させる、条項11のコンピュータプログラム製品。
【0047】
条項13.コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項11または12のコンピュータプログラム製品。
【0048】
条項14.プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供させる、条項11から13のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0049】
条項15.プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信させ、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算させ、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御させる、条項11から14のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0050】
条項16.ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項11から15のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0051】
条項17.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む、条項11から16のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0052】
条項18.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む、条項11から17のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0053】
条項19.プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、さらに少なくとも1つのプロセッサに、さらに、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することによって、一連のプロンプトを提供させ、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信させる、条項11から18のいずれか一項のコンピュータプログラム製品。
【0054】
条項20.少なくとも1つのプロセッサを用いて、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得するステップであって、注入システムは、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成された、ステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータ、すなわち、投与係数および投与方法を含むスマートプロトコルを生成するステップであって、注入システムは、スマートプロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成され、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられた、ステップとを含む、コンピュータが実行する方法。
【0055】
条項21.少なくとも1つのプロセッサを用いて、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定することをさらに含む、条項20のコンピュータが実行する方法。
【0056】
条項22.コンピューティングデバイスは、注入システム、ユーザデバイス、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項20または21のコンピュータが実行する方法。
【0057】
条項23.少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供することをさらに含む、条項20から22のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0058】
条項24.少なくとも1つのプロセッサを用いて、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信すること、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算すること、ならびに少なくとも1つのプロセッサを用いて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において患者への少なくとも1つの流体を送達するように注入システムを制御することをさらに含む、条項20から23のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0059】
条項25.ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項20から24のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0060】
条項26.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む、条項20から25のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0061】
条項27.一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含み、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示は、ボーラス追跡送達方法または固定遅延送達方法を含む、条項20から26のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0062】
条項28.少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のプロンプトを提供し、少なくとも1つのプロセッサを用いて、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信することは、造影剤の濃度のプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信すること、または(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信すること、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信すること、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信すること、ならびに患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することをさらに含む、条項20から27のいずれか一項のコンピュータが実行する方法。
【0063】
本開示のこれらおよび他の特徴および特性の他、構造の関連要素の動作方法と機能および部品の組み合わせならびに製造の経済性も、そのすべてが本明細書の一部を形成する以下の説明および添付の図面を参照した添付の特許請求の範囲を考慮するとより明らかになるであろう。様々な図において同様の参照番号は対応する部分を示している。しかし、図面は、例示および説明のみを目的としており、制限の定義として意図されていないことを明確に理解していただきたい。本明細書および特許請求の範囲で使用されているように、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないと指示しない限り、複数の指示対象を含む。
【0064】
さらなる利点および詳細は、添付の概略図に示されている例示的な実施形態を参照して以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【
図1】本明細書に記載のシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実施され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2】
図1の1つまたは複数のデバイスおよび/または1つまたは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図3】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図4A】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図4B】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図4C】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図4D】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。
【
図5】プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様の決定木である。
【
図6A】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6B】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6C】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6D】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6E】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6F】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6G】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6H】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6I】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6J】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6K】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6L】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6M】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6N】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6O】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6P】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【
図6Q】プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合を除き、様々な代替の変形形態およびステップシーケンスを取り得ることを理解していただきたい。添付の図面に示され、以下の明細書に記載された特定のデバイスおよびプロセスは、単なる例示的で非限定的な実施形態または態様であることもまた理解していただきたい。したがって、本明細書に開示されている実施形態または態様に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、限定的であるとみなされない。
【0067】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、動作、ステップ、機能、命令などは、そのように明示的に記載されていない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むことを意図しており、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、「セット」という用語は、1つまたは複数の項目(例えば、関連項目、無関係な項目、関連項目と無関係な項目との組み合わせなど)を含むことを意図しており、「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つ」という用語または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」などの用語は、オープンエンド用語であることを意図している。さらに、「に基づいて」という語句は、特に明記しない限り、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。
【0068】
本明細書で使用される場合、「通信」という用語は、データ(例えば、情報、信号、メッセージ、命令、コマンドなど)の受信、受領、送信、転送、提供などを指し得る。1つのユニット(例えば、デバイス、システム、デバイスまたはシステムの構成要素、それらの組み合わせ、および/またはこれらに類似するもの)が別のユニットと通信することは、一方のユニットが他方のユニットから情報を直接または間接的に受信し、および/または他方のユニットに情報を送信することができることを意味する。これは、本質的に有線および/または無線である直接または間接接続(例えば、直接通信接続、間接通信接続、および/またはこれらに類似するもの)を指し得る。追加的に、2つのユニットは、送信された情報が第1のユニットと第2のユニットの間で修正、処理、中継、および/またはルーティングされても、互いに通信し得る。例えば、第1のユニットは、第1のユニットが情報を受動的に受信し、第2のユニットに情報を能動的に送信しなくても、第2のユニットと通信し得る。別の例として、少なくとも1つの中間ユニットが第1のユニットから受信した情報を処理し、処理された情報を第2のユニットに通信する場合、第1のユニットは第2のユニットと通信し得る。
【0069】
本明細書に記載のシステムおよび/または方法は、異なる形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装することができることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の記載に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0070】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、閾値に関連して本明細書で説明され得る。本明細書で使用される場合、閾値を満たすことは、閾値を超える、閾値よりも大きい、閾値よりも高い、閾値以上、閾値よりも小さい、閾値よりも少ない、閾値よりも低い、閾値以下、閾値と等しいなどの値を指すことができる。
【0071】
本明細書で使用される場合、「コンピューティングデバイス」という用語は、データを処理するように構成された1つまたは複数の電子デバイスを指し得る。コンピューティングデバイスは、いくつかの例では、プロセッサ、ディスプレイ、メモリ、入力デバイス、ネットワークインターフェースなどのデータを受信、処理、および出力するために必要な構成要素を含み得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイスであってもよい。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えば、スマートフォンまたは標準的な携帯電話)、ポータブルコンピュータ、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣服など)、PDA、および/または他の同様のデバイスを含み得る。コンピューティングデバイスはまた、デスクトップコンピュータまたは他の形態の非モバイルコンピュータであってもよい。
【0072】
本明細書で使用される場合、「モバイルデバイス」という用語は、1つまたは複数のネットワークと通信するように構成された1つまたは複数のポータブル電子デバイスを指し得る。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えば、スマートフォンまたは標準的な携帯電話)、ポータブルコンピュータ(例えば、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣服など)、携帯情報端末(PDA)、および/または他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される「クライアントデバイス」および「ユーザデバイス」という用語は、1つまたは複数のサーバまたはリモートデバイスおよび/もしくはシステムと通信するように構成された任意の電子デバイスを指す。クライアントデバイスまたはユーザデバイスは、モバイルデバイス、ネットワーク対応機器(例えば、ネットワーク対応テレビ、冷蔵庫、サーモスタットなど)、コンピュータ、注入システム、および/またはネットワークと通信することができる任意の他のデバイスまたはシステムを含み得る。
【0073】
本明細書で使用される場合、「サーバ」および/または「プロセッサ」という用語は、インターネットなどのネットワーク環境における複数の当事者によって操作されるか、またはそれらのための通信および処理を容易にする1つまたは複数のコンピューティングデバイスを指すか、または含み得るが、通信は、1つまたは複数のパブリックまたはプライベートネットワーク環境を介して容易にすることができ、様々な他の構成が可能であることが理解されよう。さらに、ネットワーク環境で直接的または間接的に通信する複数のコンピューティングデバイス(例えば、サーバ、注入器、モバイルデバイスなど)は、「システム」を構成し得る。本明細書で使用される「サーバ」または「プロセッサ」への言及は、前のステップまたは機能を実行するものとして列挙された先に列挙されたサーバおよび/もしくはプロセッサ、異なるサーバおよび/もしくはプロセッサ、ならびに/またはサーバおよび/もしくはプロセッサの組み合わせを指し得る。例えば、本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、第1のステップまたは機能を実行するものとして列挙された第1のサーバおよび/または第1のプロセッサは、同じまたは異なるサーバおよび/または第2のステップまたは機能を実行するものとして列挙されたプロセッサを指し得る。
【0074】
本明細書で使用される場合、「ユーザインターフェース」または「グラフィカルユーザインターフェース」という用語は、ユーザが直接的または間接的のいずれかで(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを通して)対話し得る1つまたは複数のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)などの生成されたディスプレイを指す。
【0075】
ここで
図1を参照すると、
図1は、本明細書に記載のシステム、デバイス、方法、および/または製品が実装され得る例示的な環境100の図である。
図1に示すように、環境100は、注入システム102、固定プロトコルデータベース104、スマートプロトコルデータベース106、ユーザデバイス108、および/または、通信ネットワーク110を含んでもよい。
【0076】
注入システム102は、ユーザデバイス108(例えば、通信ネットワーク110などを介して)からデータおよび/もしくは情報を受信することができ、ならびに/またはデータおよび/もしくは情報をユーザデバイスに通信することができる1つまたは複数のデバイスを含んでいてもよい。例えば、注入システム102は、1つまたは複数のコンピュータ、ポータブルコンピュータ(例えば、タブレットコンピュータなど)、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、腕時計、眼鏡、レンズ、および/または衣類などのウェアラブルデバイス、PDA、および/またはこれらに類似するもの)、サーバ、サーバ群および/または他の同様のデバイスなどのコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0077】
注入システム102は、注入システム102に対してローカルまたはリモートであってもよい、固定プロトコルデータベース104、スマートプロトコルデータベース106などのデータ記憶デバイスと通信してもよい。注入システム102は、データおよび/もしくは情報をデータ記憶デバイスデバイスから受信すること、データおよび/もしくは情報をデータ記憶デバイスに記憶すること、データおよび/もしくは情報をデータ記憶デバイスに通信すること、またはデータ記憶デバイスに記憶されたデータおよび/もしくは情報を検索することができ得る。
【0078】
固定プロトコルデータベース104は、固定プロトコルパラメータを含む1つまたは複数の固定プロトコルを記憶し得、それに従って、注入システム102は、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成される。
【0079】
スマートプロトコルデータベース106は、スマートプロトコルパラメータを含む1つまたは複数のスマートプロトコルを記憶し得、それに従って、注入システム102は、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成される。
【0080】
ユーザデバイス108は、注入システム102(例えば、通信ネットワーク110などを介して)からデータおよび/もしくは情報を受信することができ、ならびに/またはデータおよび/もしくは情報をユーザデバイスに通信することができる1つまたは複数のデバイスを含んでいてもよい。例えば、ユーザデバイス108は、1つまたは複数のコンピュータ、ポータブルコンピュータ(例えば、タブレットコンピュータなど)、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、腕時計、眼鏡、レンズ、および/または衣類などのウェアラブルデバイス、PDA、および/またはこれらに類似するものなど)、サーバ、サーバ群および/または他の同様のデバイスなどのコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0081】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、固定プロトコルは、注入の少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量(例えば、固定流量などで)および注入の少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積(例えば、固定体積など)を含む(および/またはそれらからなる)。例えば、固定プロトコルは、注入の第1の段階で患者に送達されるべき第1の流体の第1の固定流量および第1の固定体積ならびに注入の第2の段階で患者に送達されるべき第2の流体の第2の固定流量および第2の固定体積を含み(および/またはそれらからなり)得る。
【0082】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、スマートプロトコルは、ヨウ素用量/負荷(IDL)ベースのプロトコルもしくはアルゴリズム、またはヨウ素送達速度(IDR)ベースのプロトコルもしくはアルゴリズムを含む。スマートプロトコルは、注入の少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量、注入の少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積、ヨウ素負荷(iodine load)、ヨウ素送達速度、および/または体重ベースのパラメータを含み得る。例えば、スマートプロトコルは、経時的に流体体積の送達のためのプロトコルを含むことができ、流体体積は、経時的に変化し、特定の時間にゼロであり得る流量で送達される、造影剤などの第1の流体(例えば、流体A)の体積量、および同様に、経時的に変化し、特定の時間にゼロであり得る流量で送達され得る生理食塩水などの第2の流体(例えば、流体B)の体積量を少なくとも含む。
【0083】
注入システム102は、造影剤を含む造影液を患者に注入、送達、または投与し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、造影液の投与前、投与中、または投与後に生理食塩水または他の流体を患者に注入または投与するように構成され得る。例示的な注入システムまたは注入器は、米国特許第6643537号として発行され、2000年11月17日に出願された米国特許出願第09/715330号、米国特許第7094216号として発行され、2001年10月18日に出願された米国特許出願第09/982518号、米国特許第7556619号として発行され、2004年4月16日に出願された、米国特許出願第10/825866号、米国特許第8337456号として発行され、2009年5月7日に出願された、米国特許出願第12/437011号、米国特許第8147464号として発行され、2009年6月2日に出願された、米国特許出願第12/476513号、および米国特許第8540698号として発行され、2004年12月3日に出願された、米国特許出願第11/004670号に開示されているものであり、これらの各々の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注入システム102は、MEDRAD(登録商標)Centargo CT Injection Systemを含んでもよい。他の非限定的な実施形態または態様では、注入システム102は、MEDRAD(登録商標)Stellant CT Injection SystemまたはMEDRAD(登録商標)Stellant FLEX CT Injection Systemを含み得、その各々がCertegra(登録商標)Workstationと共にBayerによって提供される。
【0084】
通信ネットワーク110は、1つまたは複数の有線および/または無線ネットワークを含んでもよい。例えば、通信ネットワーク110は、セルラーネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、第4世代(4G)ネットワーク、第5世代(5G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク、短距離無線通信ネットワーク(例えば、ブルートゥース(登録商標)ネットワーク、近距離通信(NFC)ネットワークなどで)など、および/またはこれらのもしくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含み得る。
【0085】
図1に示すデバイスおよびシステムの数および配置は、一例として提供される。追加のデバイスおよび/もしくはシステム、より少ないデバイスおよび/もしくはシステム、異なるデバイスおよび/もしくはシステム、または
図1に示すものとは異なる配置のデバイスおよび/もしくはシステムが存在してもよい。さらに、
図1に示す2つ以上のデバイスおよび/もしくはシステムは、単一のデバイスおよび/もしくはシステム内に実装されてもよく、または
図1に示す単一のデバイスおよび/もしくはシステムは、複数の分散型デバイスおよび/もしくはシステムとして実装されてもよい。追加的または代替的に、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば、1つまたは複数のデバイスまたはシステム)は、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0086】
ここで
図2を参照すると、
図2は、デバイス200の例示的な構成要素の図である。デバイス200は、注入システム102および/またはユーザデバイス108の1つまたは複数のデバイス(例えば、ユーザデバイス108のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)に対応してもよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注入システム102および/またはユーザデバイス108の1つまたは複数のデバイス(例えば、ユーザデバイス108のシステムの1つまたは複数のデバイスなど)は、少なくとも1つのデバイス200および/またはデバイス200の少なくとも1つの構成要素を含んでもよい。
図2に示すように、デバイス200は、バス202、プロセッサ204、メモリ206、記憶構成要素208、入力構成要素210、出力構成要素212、および通信インターフェース214を含み得る。
【0087】
バス202は、デバイス200の構成要素間の通信を可能にする構成要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ204は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されてもよい。例えば、プロセッサ204は、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または機能を実行するようにプログラムすることができる任意の処理構成要素(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。メモリ206は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、および/またはプロセッサ204が使用するための情報および/または命令を記憶する別のタイプの動的または静的記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、光メモリなど)を含み得る。
【0088】
記憶構成要素208は、デバイス200の動作および使用に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶し得る。例えば、記憶構成要素208は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0089】
入力構成要素210は、デバイス200がユーザ入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォンなど)などを介して情報を受信することを可能にする構成要素を含み得る。追加的または代替的に、入力構成要素210は、情報(例えば、全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を感知するためのセンサを含んでもよい。出力構成要素212は、デバイス200からの出力情報を提供する構成要素(例えば、ディスプレイ、スピーカ、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)など)を含んでもよい。
【0090】
通信インターフェース214は、デバイス200が有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組み合わせなどを介して、他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えば、トランシーバ、別個の受信機および送信機など)を含み得る。通信インターフェース214は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース214は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fi(登録商標)インターフェース、セルラーネットワークインターフェースなどを含み得る。
【0091】
デバイス200は、本明細書に記載された1つまたは複数のプロセスを実行し得る。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208などのコンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ204(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)など)に基づいてこれらのプロセスを実行し得る。コンピュータ可読媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体)は、本明細書では非一時的メモリデバイスと定義される。非一時的メモリデバイスは、単一の物理記憶デバイスの内部に位置するメモリ空間、または複数の物理記憶デバイスにわたって広がるメモリ空間を含む。
【0092】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース214を介して別のデバイスから、メモリ206および/または記憶構成要素208に読み込まれてもよい。実行されると、メモリ206および/または記憶構成要素208に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ204に、本明細書に記載の1つまたは複数のプロセスを実行させ得る。追加的または代替的に、結線接続された回路は、本明細書に記載の1つまたは複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用されてもよい。したがって、本明細書に記載の実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0093】
メモリ206および/または記憶構成要素208は、データ記憶または1つもしくは複数のデータ構造(例えば、データベースなど)を含み得る。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208におけるデータ記憶装置または1つもしくは複数のデータ構造に記憶された情報を受信し、情報を記憶し、情報を通信し、または情報を検索することができ得る。
【0094】
図2に示す構成要素の数および配置は、一例として提供される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス200は、
図2に示されるものよりも追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なる配置の構成要素を含んでもよい。追加的または代替的に、デバイス200の構成要素のセット(例えば、1つまたは複数の構成要素)は、デバイス200の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0095】
ここで
図3を参照すると、
図3は、プロトコル変換のためのプロセス300の非限定的な実施形態または態様のフローチャートである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1つまたは複数は、注入システム102によって(例えば、完全に、部分的になど)実行されてもよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1つまたは複数は、ユーザデバイス108などの注入システム102とは別個のまたはそれを含む別のデバイスもしくはデバイスのグループによって(例えば、完全に、部分的になど)実行されてもよい。
【0096】
図3に示すように、ステップ302では、プロセス300は、固定プロトコルを取得することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルを取得してもよい。一例として、注入システム102は、以下の固定プロトコルパラメータ、すなわち、注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の流量および注入における少なくとも1つの段階で患者に送達されるべき少なくとも1つの流体の体積を含む固定プロトコルを取得してもよく、注入システムが、固定プロトコルパラメータに従って、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達を制御するように構成される。
【0097】
図3に示すように、ステップ304では、プロセス300は、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルが変換に適格であると決定することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルが変換に適格であると決定してもよい。一例として、注入システム102は、固定プロトコルのパラメータに基づいて、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるかどうかを決定してもよい。
【0098】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注入システム102は、最終結果がユーザにとってより確実に明確かつ理解可能であるように二段階的(例えば、造影剤とそれに続く生理食塩水フラッシュなど)である単純なプロトコルの変換のみを可能にしてもよい。例えば、注入システム102は、固定プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるために、単一の造影段階を含む診断段階、それに続く同じ流量を有する生理食塩水段階、および唯一の診断用注入ステップを含むように固定プロトコルを必要とし得る。そのような例では、単一の造影剤段階を可能にすることはかなり単純な拡張であるが、注入システム102は、後続の注入のためにラインにおいて造影剤を残すことがユーザの必要の一部ではない(またはラインにおける未送達造影剤を考慮するために量を減らす)と考える理由がないことを確保し得、このため、生理食塩水フラッシュ段階は、プロトコルがスマートプロトコルに変換されるのに適格であるために必要とされ得る。そのような例では、固定プロトコルにおける試験注入(TI)の存在は、TIをスマートプロトコルに追加させ、TI方法に関する質問を尋ねさせることが可能にし得る。
【0099】
図3に示すように、ステップ306では、プロセス300は、プロンプトを提供すること、およびプロンプトに対するユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、プロンプトを提供し、プロンプトに対するユーザ応答を受信してもよい。一例として、注入システム102は、コンピューティングデバイス(例えば、タッチスクリーンディスプレイなど)のユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトを提供し、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトに応答する一連のユーザ応答を受信してもよい。
【0100】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注入システム102は、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、ユーザ応答のうちの1つのユーザ応答の受信に応答して、そのユーザ応答によって生成されたスマートプロトコルの変更に関連付けられた情報を提供し得る。例えば、注入システム102は、提供されるユーザ応答の結果についてユーザに知らせるのを支援することを意図した情報を(例えば、ユーザ応答の下により小さいテキストで)提供してもよい。一例として、情報は、提供されたユーザ応答に依存する計算値および/または変動するテキストを含み得、プロンプトに対するユーザ応答が受信された後にのみ表示され得る。
【0101】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注入システム102は、ユーザが質問をより良く理解するのを支援するまたはヒントを提供することを意図したガイダンスと組み合わせてプロンプトを提供してもよい。
【0102】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、一連のプロンプトおよびそれに対する一連のユーザ応答は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、造影剤の濃度、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるかどうかの指示、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるかどうかの指示、平均的なサイズの患者の体重、平均的なサイズの患者の除脂肪体重、患者の目標体重、患者の目標除脂肪体重、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示、またはそれらの任意の組み合わせ、のためのプロンプトおよびそれに対する対応するユーザ応答を含む。
【0103】
プロセス300のステップ306に関するさらなる詳細は、
図4A~
図4Dに関して以下に提供される。
【0104】
図3に示すように、ステップ308では、プロセス300は、ユーザ応答および固定プロトコルパラメータに基づいてスマートプロトコルを生成することを含む。例えば、注入システム102は、ユーザ応答および固定プロトコルパラメータに基づいてスマートプロトコルを生成してもよい。一例として、注入システム102は、ユーザ応答および固定プロトコルに基づいて、以下のスマートプロトコルパラメータを含むスマートプロトコルを生成してもよく、それに従って、注入システムは、注入における患者への少なくとも1つの流体の送達、すなわち、投与係数および投与方法を制御するように構成される、投与係数は、体重の単位ごとに送達されるべき造影剤の単位数に関連付けられ、投与方法は、造影剤負荷および造影剤送達速度のうちの1つに関連付けられる。そのような例では、注入システム102は、スマートプロトコルパラメータを含むスマートプロトコルをスマートプロトコルデータベース106に記憶し得る。例えば、管理時間中(例えば、検査時間外など)に、スマートプロトコルパラメータを含むスマートプロトコルをスマートプロトコルデータベース106に記憶し得る。
【0105】
図6A~
図6Qも参照すると、
図6A~
図6Qは、プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショット600である。例えば、注入システム102は、ユーザインターフェースを介して、一連のプロンプトおよび対応する一連のユーザ応答を提供および受信してもよく、ならびに/または、ユーザインターフェースを介して、プロンプトに対するユーザ応答およびスマートプロトコルパラメータ値(例えば、関連付けられた流量、体積、および選択された造影濃度などに基づくヨウ素負荷およびヨウ素送達速度など)などの生成されたスマートプロトコルのヨウ素投与の概要を提供してもよい。目に見える投与情報の量は、ユーザ応答、最終的に生成されたスマートプロトコルもしくはアルゴリズム、および/または固定プロトコルパラメータ値に依存し得る。
【0106】
そのような例では、非体重ベースのスマートプロトコルは、流量、体積、ヨウ素負荷およびヨウ素送達速度を含む1行のデータを単に表示し得る。
【0107】
そのような例では、ユーザが患者のサイズに基づいて適合するようにプロトコルを定義した場合、投与テーブルは、様々な体重値のデータ行を提供し得る。行の数は様々であり得る。最小および最大流量ならびに体積回答値は、下側および上側体重範囲での流量および体積における「複製」データ入力に寄与することができる。「複製」行データが存在する場合、複製の行データは複数回示されなくてもよい。示される最低/最大サンプルデータを下回る/上回る任意の体重値は、同じ流量および体積値をもたらし得る。プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるとき、ユーザは、期待される入力値として体重または除脂肪体重を使用することを選択することができる。この選択は、投与テーブルのヘッダおよびユニットに示し得、投与テーブルのユニットは、kgおよびlbに関するシステムの構成を反映し得る。
【0108】
そのような例では、プロトコル変換のためのプロセスの非限定的な実施形態または態様の決定木500である、
図4A~
図4Dおよび
図5によって示されるように、プロセス経路の大部分は、スマートプロトコルを生成するために選択されるIDLプロトコルまたはアルゴリズムをもたらす。ユーザ応答が、推定されたスキャン持続時間に基づいて注入持続時間を調整したいという要望を示すとき、スマートプロトコルを生成するためにIDRプロトコルまたはアルゴリズムを選択し得、その結果、いくつかの例示的な注入持続時間の間に複数の投与テーブルが生成され得る。例えば、
図5の質問Q32、Q33、Q34、およびQ35を含むプロセス経路(および/または
図4Dのステップ430から438)は、スマートプロトコルを生成するために選択されるIDRプロトコルまたはアルゴリズムのみをもたらし得、
図5の質問Q52およびQ53を含むプロセス経路(および/または
図4Bのステップ414および416)は、スマートプロトコルを生成するために選択されるIDLプロトコルまたはアルゴリズムのみをもたらし得る。言い換えれば、Q3を促すいいえのユーザ応答は、プロトコルまたはアルゴリズムをIDLに設定し得、Q31を促すいいえのユーザ応答は、プロトコルまたはアルゴリズムをIDLに設定し得、および/またはQ31に対するはいのユーザ応答は、プロトコルまたはアルゴリズムをIDRに設定し得る。
【0109】
注入システム102は、ヨウ素ベースのプロトコルに変換されている固定プロトコルの特定のパラメータまたは特性を保存し得る。例えば、固定プロトコルで使用される圧力限界は、ヨウ素ベースのプロトコルへの変換が注入圧力管理目標を変更しないため、ヨウ素ベースのプロトコルに依然として適している。一例として、固定プロトコル上の時限リマインダは、注入に関連するスキャンに関するアクションがいつ実行されるべきかについてユーザにガイダンスを与え得る。変換されたプロトコルは、プロトコルの目標および意図に関するユーザ応答に基づいて生成され、固定プロトコルのタイミングを保存し得、これは、時限リマインダが依然として適切であり得、保存されるべきであることを意味する。IDRアルゴリズムの場合、注入プロトコルに対して注入システム102によって行われる自動調整は、注入の持続時間を維持し得る。
【0110】
以下の表1は、
図5のどのプロンプトまたは質問がIDLおよびIDRプロトコルまたはアルゴリズムのどのパラメータに値を設定するかのマッピングを提供する。変換プロセスは順方向/逆方向ナビゲーションを可能にするので、パラメータを設定し得、経路バックトラックなどを設定し得る。最終的に使用されない設定パラメータは、変換または作成されたプロトコルに影響を与えない可能性がある。
【0111】
【0112】
このようにして、本開示の非限定的な実施形態または態様は、固定プロトコルを、使用される造影剤の濃度、患者の体重および/もしくは除脂肪体重、ならびに/または注入期間もしくは所望のヨウ素負荷に適合するスマートプロトコルに変換することを提供する。例えば、注入システム102は、ヨウ素用量/負荷(IDL)ベースのプロトコルまたはアルゴリズムおよびヨウ素送達速度(IDR)ベースのプロトコルまたはアルゴリズムのうちの1つを生成し得る。
【0113】
注入システム102は、本明細書で以下に記載されるようなIDLベースのプロトコルまたはアルゴリズムのパラメータを計算し得、速度はRによって指定され、体積はVによって指定され、持続時間はDによって指定される。下付き文字は、注入された媒体のタイプを示し、Cは造影剤用であり、Sは生理食塩水用である。上付き文字は、TIが試験注入用であり、Dが診断用である注入の計算タイプを示す。例えば、Vc
Dは、診断計算の造影段階の体積を表す。
【0114】
IDLベースのスマートプロトコルまたはアルゴリズムのヨウ素負荷(IL)は、固定用量に基づいて、または適切な体重ベースの用量係数に患者の体重または除脂肪体重を乗じて計算し得る。例えば、ILは、以下の式(1)~(3)により計算し得る。
体重入力=なし の場合
IL(gI)=固定用量(gI) (1)
体重入力=体重 の場合
IL(gI)=体重に基づく用量(gI/kg)*体重(kg) (2)
体重入力=除脂肪体重 の場合 (3)
IL(gI)=LBWに基づく用量(gI/kg LBW)*除脂肪体重(kg LBW)
【0115】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、体表面積(BSA)などの別の投与基準が、ILを計算するために使用され得る。体重入力がなしでないとき(すなわち、ILが患者のサイズに応じて変化する場合)、計算されたヨウ素負荷が最小ヨウ素負荷よりも低い場合、「適用される最小ヨウ素負荷制限」通知が提供され、代わりに最小ヨウ素負荷値が使用される。言い換えれば、(ラウンド(IL)<最小ヨウ素負荷)の場合、IL(gI)=最小ヨウ素負荷(gI)である。計算されたヨウ素負荷が最大ヨウ素負荷を超える場合、「適用される最大ヨウ素負荷制限」通知が提供され、代わりに最大ヨウ素負荷が使用される。言い換えれば、(ラウンド(IL)>最大ヨウ素負荷)の場合、IL(gI)=最大ヨウ素負荷(gI)である。
【0116】
IDLベースのスマートプロトコルまたはアルゴリズムの流量および体積は、送達方法パラメータに依存し得る。送達方法が固定流量に設定されているとき、流量は固定流量パラメータ値に設定されるだけである。流量は固定値(例えば、R(ml/s)=固定流量(ml/s)など)であるため、このパラメータに制限は適用されない。造影段階の計算された注入体積は、以下の式(4)により計算されたILおよび造影剤濃度に基づいている。
【数1】
【0117】
送達方法が固定持続時間に設定されているとき、流量は、以下の式(5)により、計算されたIL、造影剤濃度、および固定持続時間に基づいて計算され得る。
【数2】
【0118】
計算された流量が最小流量を下回るとき、「適用される最小流量制限」通知が提供されてもよく、流量は最小流量まで増加されてもよい。最小流量値が0である場合、0.1の最小送達可能流量が比較のために使用される。言い換えれば、(ラウンド(R)<最小流量)の場合、R(ml/s)=最小流量(ml/s)である。
【0119】
計算された流量が最大流量を上回る場合、「適用される最大流量制限」通知が提供され、流量は最大流量まで減少する。言い換えれば、(ラウンド(R)>最大流量)の場合、R(ml/s)=最大流量(ml/s)である。
【0120】
計算された流量は、以下の式(6)により流量ベースのヨウ素負荷を計算するために使用され得る。
【数3】
【0121】
流量ベースのヨウ素負荷が最小ヨウ素負荷を下回る場合、「最小最大ヨウ素負荷流量競合」通知が提供され、当初、計算されたヨウ素負荷は、以下の式(7)により流量を計算するために使用される。
(ラウンド(流量ベースのIL)<最小ヨウ素負荷)の場合
【数4】
【0122】
流量ベースのヨウ素負荷が最大ヨウ素負荷を上回る場合、「最小最大ヨウ素負荷流量競合」通知が提供され、当初、計算されたヨウ素負荷は、以下の式(8)により流量を計算するために使用される。
(ラウンド(流量ベースのIL)>最大ヨウ素負荷)の場合
【数5】
【0123】
流量が計算されると、診断用注入の造影段階の体積は、VC
D(ml)=R(ml/s)*固定持続時間(s)により、流量および固定持続時間を使用して計算される。最後に、診断用注入の生理食塩水体積は、VS
D(ml)=生理食塩水フラッシュ体積(ml)により生理食塩水フラッシュ体積パラメータ値に単純に設定される。
【0124】
試験注入体積は、持続時間または体積に基づいてもよい。例えば、(試験注入送達方法==注入持続時間)の場合、VS
TI(ml)=R*試験注入持続時間(s)、さもなければVS
TI(ml)=試験注入体積(ml)である。
【0125】
注入システム102は、本明細書で以下に記載されるようなIDRベースのプロトコルまたはアルゴリズムのパラメータを計算し得、速度はRによって指定され、体積はVによって指定され、持続時間はDによって指定される。下付き文字は、注入された媒体のタイプを示し、Cは造影剤用であり、Sは生理食塩水用である。上付き文字は、TIが試験注入用であり、Dが診断用である注入の計算タイプを示す。例えば、Vc
Dは、診断計算の造影段階の体積を表す。
【0126】
IDRベースのスマートプロトコルまたはアルゴリズムのためのILは、IDRに注入持続時間を乗算したものに基づいて計算し得る。IDR(gI/s)値は、体重入力処理のタイプに依存し、以下の式(9)~(11)により計算され得る。
体重入力=なし の場合 (9)
IL(gI)=固定IDR(gI/s)*注入持続時間(s)
体重入力=体重 の場合 (10)
IL(gI)=体重ベースのIDR(gI/s/kg)*体重(kg)*注入持続時間(s)
体重入力=除脂肪体重(LBW) の場合 (11)
IL(gI)=LBWベースのIDR(gI/s/kg LBW)*除脂肪体重(kg LBW)*注入持続時間(s)
【0127】
計算されたヨウ素負荷が最小ヨウ素負荷よりも低い場合、「最小ヨウ素負荷制限、IDR増加」通知が提供され、代わりに最小ヨウ素負荷値が使用される。言い換えれば、(ラウンド(IL)<最小ヨウ素負荷の場合、IL(gI)=最小ヨウ素負荷(gI)である。
【0128】
計算されたヨウ素負荷が最大ヨウ素負荷を超える場合、「最大ヨウ素負荷制限、IDR減少」通知が提供され、代わりに最大ヨウ素負荷が使用される。言い換えれば、(ラウンド(IL)>最大ヨウ素負荷の場合、IL(gI)=最大ヨウ素負荷(gI)である。
【0129】
診断用注入の流量は、以下の式(12)により、計算されたヨウ素負荷を造影剤の濃度および注入持続時間で割ることによって計算される。
【数6】
【0130】
計算された流量が最小流量を下回る場合、「最小流量制限、IDR増加」通知が提供され、流量は最小流量まで増加される。最小流量値が0である場合、0.1の最小送達可能流量が比較のために使用される。言い換えれば、(ラウンド(R)<最小流量)の場合、R(ml/s)=最小流量(ml/s)である。
【0131】
計算された流量が最大流量を上回る場合、「最大流量制限、IDR減少」通知が提供され、流量は最大流量まで減少される。言い換えれば、(ラウンド(R)>最大流量)の場合、R(ml/s)=最大流量(ml/s)である。
【0132】
計算された流量は、以下の式(13)により流量ベースのヨウ素負荷を計算するために使用される。
【数7】
【0133】
流量ベースのヨウ素負荷が最小ヨウ素負荷を下回る場合、「最小最大ヨウ素負荷流量競合」通知が提供され、当初、計算されたヨウ素負荷は、以下の式(14)により流量を計算するために使用される。
(ラウンド(流量ベースのIL)<最小ヨウ素負荷)の場合
【数8】
【0134】
流量ベースのヨウ素負荷が最大ヨウ素負荷を上回る場合、「最小最大ヨウ素負荷流量競合」通知が提供され、当初、計算されたヨウ素負荷は、以下の式(15)により流量を計算するために使用される。
(ラウンド(流量ベースのIL)<最大ヨウ素負荷)の場合
【数9】
【0135】
流量が計算されると、診断用注入の造影段階の体積は、VC
D(ml)=R(ml/s)*注入持続時間(s)により、流量および注入持続時間を使用して計算される。最後に、診断用注入の生理食塩水体積は、VS
D(ml)=生理食塩水フラッシュ体積(ml)により生理食塩水フラッシュ体積パラメータ値に単純に設定される。
【0136】
試験注入体積は、持続時間または体積に基づいてもよい。例えば、(試験注入送達方法==注入持続時間)の場合、VS
TI(ml)=R*試験注入持続時間(s)、さもなければVS
TI(ml)=試験注入体積(ml)である。
【0137】
図3に示すように、ステップ310では、プロセス300は、注入のためのユーザ入力を受信することを含む。例えば、注入システム102は、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信してもよい。一例として、注入システム102は、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、注入のためのスマートプロトコルに関連付けられたユーザ入力を受信してもよい。そのような例において、注入システム102は、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、複数の利用可能なスマートプロトコルおよび/または固定プロトコルからのスマートプロトコルの選択を受信してもよい。そのような例では、注入システム102は、各患者について、その患者の検査時間にその患者のためのスマートプロトコルの選択を受信し得る。
【0138】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ユーザ入力は、患者の体重、患者の除脂肪体重、患者の体表面積(BSA)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0139】
図3に示すように、ステップ312では、プロセス300は、ユーザ入力に基づいてスマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算することを含む。例えば、注入システム102は、ユーザ入力に基づいてスマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算し得る。一例として、注入システム102は、ユーザ入力に基づいて、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値を計算し得る。
【0140】
図3に示すように、ステップ314では、プロセス300は、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータにより患者に流体を送達するように注入システムを制御することを含む。例えば、注入システム102は、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータにより患者に流体を送達するように注入システム102の注入器を制御し得る。一例として、注入システム102は、スマートプロトコルのスマートプロトコルパラメータの値に従って、注入において少なくとも1つの流体を患者に送達するように注入システムを制御し得る。
【0141】
ここで
図4A~
図4Dを参照すると、
図4A~
図4Dは、プロトコル変換のためのプロセス400の非限定的な実施形態または態様のフローチャートを示す。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス400のステップのうちの1つまたは複数は、注入システム102によって(例えば、完全に、部分的になど)実行されてもよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1つまたは複数は、ユーザデバイス108などの注入システム102とは別個のまたはそれを含む別のデバイスもしくはデバイスのグループによって(例えば、完全に、部分的になど)実行されてもよい。
【0142】
図4Aに示すように、ステップ402では、プロセス400は、造影剤の濃度のためのプロンプトを提供すること、および造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、造影剤の濃度のためのプロンプトを提供し、造影剤の濃度を含むユーザ応答を受信し得る。
【0143】
図4Aに示すように、ステップ404では、プロセス400は、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、および固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示に基づいて、プロセス400のステップ406およびステップ408のうちの1つに直接進むように処理を制御することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信し、および固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ406およびステップ408のうちの1つに直接進むように処理を制御し得る。
【0144】
そのような例において、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ406に直接進むように処理を制御してもよい。
【0145】
そのような例において、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ408に直接進むように処理を制御してもよい。
【0146】
図4Aに示すように、ステップ406では、プロセス400は、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、および患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されるという指示を含むユーザ応答に応答して、注入システム102は、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信してもよい。
【0147】
図4Aに示すように、ステップ408では、プロセス400は、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、固定プロトコルがCTA用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、ならびに(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用であるかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ410、ステップ418、およびステップ428のいずれかに直接進むように制御することを含む。例えば、注入システム102は、(i)固定プロトコルが患者のサイズに基づいて適合されないという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルがコンピュータ断層撮影血管造影(CTA)用であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信し、ならびに(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用であるかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ410、ステップ418、およびステップ428のいずれかに直接進むように制御し得る。
【0148】
そのような例では、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ410に直接進むように処理を制御し得る。
【0149】
そのような例では、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるという指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ418に直接進むように処理を制御し得る。
【0150】
そのような例において、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ428に直接進むように処理を制御してもよい。
【0151】
図4Bに示すように、ステップ410では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供すること、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信すること、ならびに固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ412およびステップ414のうちの1つに直接進むように処理を制御することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答を受信し、ならびに固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ412およびステップ414のうちの1つに直接進むように処理を制御し得る。
【0152】
そのような例では、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ412に直接進むように処理を制御し得る。
【0153】
そのような例では、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ414に直接進むように処理を制御し得る。
【0154】
図4Bに示すように、ステップ412では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、ならびにCTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ414に直接進むか、およびプロセス400を終了するかのうちの1つに処理を制御することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプがボーラス追跡送達方法であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信し、ならびにCTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ414に直接進むか、およびプロセス400を終了するかのうちの1つに処理を制御し得る。
【0155】
そのような例では、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されないという指示を含むユーザ応答に応答して、注入システム102は、プロセス400を終了するように処理を制御し得る。
【0156】
そのような例では、固定プロトコルの持続時間がCTAスキャンの持続時間に基づいて調整されるという指示を含むユーザ応答に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ414に直接進むように処理を制御し得る。
【0157】
図4Bに示すように、ステップ414では、プロセス400は、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、(i)固定プロトコルに関連付けられた送達方法のタイプが固定遅延送達方法であるという指示を含むユーザ応答を受信すること、または(ii)CTAスキャンの持続時間に基づいて固定プロトコルの持続時間が調整されるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信し得る。
【0158】
図4Bに示すように、ステップ416では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信し得る。
【0159】
そのような例において、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400を終了するように処理を制御してもよい。
【0160】
図4Cに示すように、ステップ418では、プロセス400は、ステップ408において、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させる指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、またはステップ416において、(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答、またはステップ428において、(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、ならびに固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかの指示に基づいて、プロセス400のステップ420およびステップ422のうちの1つに直接進むように制御することを含む。例えば、注入システム102は、ステップ408において、(i)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させる指示を含むユーザ応答、および(ii)固定プロトコルがCTA用ではないという指示を含むユーザ応答を受信すること、またはステップ416において、(i)固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答、またはステップ428において、(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信し、ならびに固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるかの指示に基づいて、プロセス400のステップ420およびステップ422のうちの1つに直接進むように制御し得る。
【0161】
そのような例において、注入システム102は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、プロセス400のステップ420に直接進むように処理を制御してもよい。
【0162】
そのような例において、注入システム102は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者と関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、プロセス400のステップ422に直接進むように処理を制御してもよい。
【0163】
図4Cに示すように、ステップ420では、プロセス400は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供すること、ならびに平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つ含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、ならびに平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つ含むユーザ応答を受信し得る。
【0164】
図4Cに示すように、ステップ422では、プロセス400は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供すること、ならびに患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルが平均的なサイズの患者に関連付けられないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つのためのプロンプトを提供し、ならびに患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答を受信し得る。
【0165】
図4Cに示すように、ステップ424では、プロセス400は、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供すること、ならびに固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、(i)平均的なサイズの患者の体重および平均的なサイズの患者の除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答、または(ii)患者の目標体重および患者の目標除脂肪体重のうちの少なくとも1つを含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、ならびに固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信し得る。
【0166】
図4Cに示すように、ステップ426では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信し得る。
【0167】
そのような例において、注入システム102は、ステップ426において固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答の受信に応答して、プロセス400のステップ410に直接進むように処理を制御してもよい。
【0168】
図4Dに示すように、ステップ428では、プロセス400は、ステップ408において、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供すること、およびスマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信すること、ならびにスマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ410、ステップ418、およびステップ430のうちの1つに直接進むように処理を制御することを含む。例えば、注入システム102は、ステップ408において、固定プロトコルがCTA用であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示のためのプロンプトを提供し、およびスマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答を受信し、ならびにスマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ410、ステップ418、およびステップ430のうちの1つに直接進むように処理を制御し得る。
【0169】
そのような例では、(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容できないという指示を含むユーザ応答、および(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ410に直接進むように処理を制御し得る。
【0170】
そのような例では、(i)スマートプロトコルの固定持続時間が許容できないという指示を含むユーザ応答、および(ii)患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ418に直接進むように処理を制御し得る。
【0171】
そのような例において、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、注入システム102は、プロセス400のステップ430に直接進むように処理を制御してもよい。
【0172】
図4Dに示すように、ステップ430では、プロセス400は、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、スマートプロトコルの固定持続時間が許容可能であるという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大流量を含むユーザ応答を受信し得る。
【0173】
図4Dに示すように、ステップ432では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小流量を含むユーザ応答を受信し得る。
【0174】
図4Dに示すように、ステップ434では、プロセス400は、ステップ406で受信した患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ418およびステップ436のうちの1つに直接進むように処理を制御することを含む。例えば、注入システム102は、ステップ406で受信した患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるかどうかの指示を含むユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ418およびステップ436のうちの1つに直接進むように処理を制御し得る。
【0175】
そのような例において、注入システム102は、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させるための指示を含むステップ406で受信したユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ418に直接進むように処理を制御してもよい。
【0176】
そのような例において、注入システム102は、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むステップ406で受信したユーザ応答に基づいて、プロセス400のステップ436に直接進むように処理を制御してもよい。
【0177】
図4Dに示すように、ステップ436では、プロセス400は、患者のサイズに基づいてスマートプロトコルを適合させないという指示を含むユーザ応答の受信に応答して、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最大体積を含むユーザ応答を受信し得る。
【0178】
図4Dに示すように、ステップ438では、プロセス400は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供すること、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信することを含む。例えば、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積のためのプロンプトを提供し、および固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答を受信し得る。
【0179】
そのような例において、注入システム102は、固定プロトコルに関連付けられた少なくとも1つの流体の最小体積を含むユーザ応答の受信に応答して、プロセス400のステップ410に直接進むように処理を制御してもよい。
【0180】
実施形態または態様を例示および説明の目的で詳細に説明したが、そのような詳細はその目的のためだけであり、実施形態または態様は開示された実施形態または態様に限定されず、反対に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある修正および等価な構成を網羅することを意図していることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な限り、任意の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴を任意の他の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができることを意図していることを理解されたい。実際、これらの特徴のいずれも、特許請求の範囲に具体的に記載されていないおよび/または本明細書に開示されていない方法で組み合わせることができる。以下に列挙される各従属請求項は1つの請求項のみに直接依存し得るが、可能な実装形態の開示は、各従属請求項を請求項セットにおける他のすべての請求項と組み合わせて含む。
【符号の説明】
【0181】
100 環境
102 注入システム
104 固定プロトコルデータベース
106 スマートプロトコルデータベース
108 ユーザデバイス
110 通信ネットワーク
200 デバイス
202 バス
204 プロセッサ
206 メモリ
208 記憶構成要素
210 入力構成要素
212 出力構成要素
214 通信インターフェース
300 プロセス
400 プロセス
500 決定木
600 プロトコル変換のためのプロセスのユーザインターフェースの非限定的な実施形態または態様のスクリーンショット
【国際調査報告】