(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット
(51)【国際特許分類】
E02F 3/407 20060101AFI20240129BHJP
【FI】
E02F3/407
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546192
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(85)【翻訳文提出日】2023-09-25
(86)【国際出願番号】 US2022013399
(87)【国際公開番号】W WO2022164728
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523287735
【氏名又は名称】グレース アバンダントリー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルデラス ミッシェル ジャスティン
(57)【要約】
チェーン付着物剥離装置付き掘削バケットであって、バケットの内側に、バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、サイドチェーンに取り付けられ、バケットの前部と後部の間に配置され、少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられているが、バケットの底部には取り付けられていない少なくとも1つのクロスチェーンとが設けられている掘削バケット。サイドチェーン、少なくとも1つのインナーチェーン及び少なくとも1つのクロスチェーンは、グリッドを形成する。サイドチェーン及び少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、バケットの後部に近接する後部取り付け点と、バケットの前部に近接する前部取り付け点の両方を有する。グリッドは、それが空の直立位置にあり、バケットの底部と直接、中断されずに連続的に接触しているときに、バケットの底部に張力がかかっていない状態で横たわるのに十分な長さを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にはチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間を隔てる少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンとを有し、
前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのインナーチェーン及び前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記チェーングリッドを形成し、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、及び、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわる、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項2】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項3】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項4】
前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、前記インナーチェーン又は前記クロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーンをさらに備え、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項5】
第1の端部及び第2の端部を有する少なくとも1つの側壁チェーンをさらに備え、
前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、前記バケットが前記空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で静止するのに十分な長さである、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項6】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンと、前記サイドチェーン、前記クロスチェーン又は前記インナーチェーンに取り付けられた少なくとも1つのプルチェーンとを有し、
前記少なくとも1つのクロスチェーンは前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられ、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、及び、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン、及び前記少なくとも1つのインナーチェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわり、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、インナーチェーン、又はクロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有し、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項7】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、請求項6に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項8】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、請求項6に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項9】
第1及び第2の端部を有する少なくとも1つの側壁チェーンをさらに備え、
前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、前記バケットが前記空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で静止するのに十分な長さである、請求項6に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項10】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられた少なくとも1つの側壁チェーンとを有し、
前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられ、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、第1及び第2の端部を有し、
前記少なくとも1つの側壁チェーンの前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁チェーンの前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点、及び、前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン、前記少なくとも1つのインナーチェーン、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、それによって前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわる、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項11】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、請求項10に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項12】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、請求項10に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項13】
前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、前記インナーチェーン、又は前記クロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーンをさらに備え、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、請求項10に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項14】
前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項15】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接して前記バケットの壁に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項16】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接して前記バケットの壁に取り付けられ、
前記チェーングリッドにはプルチェーンが取り付けられていない、請求項10に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項17】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接する前記バケットの壁に取り付けられ、
前記チェーングリッドにはプルチェーンが取り付けられていない、請求項5に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項18】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接する前記バケットに壁に取り付けられる、請求項9に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年1月29日に出願された米国特許出願第17/162,961号の一部継続出願である2021年11月6日に出願された米国特許出願第17/520,283号に基づくものであり、これらの出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(連邦支援研究に関する記述)
該当しない。
【0003】
本発明は、掘削装置バケットに関し、より詳細には、バケットの底部に付着した掘削物を効果的に除去する掘削バケット用のチェーングリッドに関する。
【背景技術】
【0004】
スキッドステア(Skid Steer)、ホイールローダ、トラクタ、又はバックホーなどの掘削機械は、バケットを使用し、掘削して材料を所望の場所に移動させるために使用される。掘削される材料は、土壌、泥、粘土、岩、破砕コンクリート、アスファルト、又は他の材料を含んでもよい。粘性のある土、泥、粘土を掘削する場合、バケットの内壁に物質が付着し、バケットの容量が減少し、掘削機の作業効率が低下することがある。
【0005】
付着物のバケットを洗浄することは、典型的には、作業を停止し、掘削機械を停止し、付着している粘着性物質を取り除くという長いプロセスを伴う。材料の付着を防止する周知の方法には、バケット又はプラスチックライナー上に油を使用すること、及びバケットの底部に穴を開けることが含まれる。これらの方法は、有効性が非常に限られている。
【0006】
付着物を除去するために、バケットの内側部に取り付けられた1つ又は複数のチェーンを使用することがある。チェーンは「H」又は「X」構成であるとされ、この場合、チェーンは端点で取り付けられ、チェーンの残りの部分は緩んでおりバケットの底部に横たわっている。一本チェーン及び二本チェーンもある。重い1インチのチェーンもある。
【0007】
特開第2000-212988号公報は、掘削機バケットから付着物を除去するためのチェーン装置を開示している。この公報の装置は、チェーンとバケットとの間に取り付けられた板バネを使用して、バケットがダンプされるときにチェーンをバケットから離れるように移動させる。この公報の装置は、板バネの下に噛み込んだ瓦礫が詰まり易く、板バネを上方で張力がかかっていない位置に留まらせる。そうすると、バケットの底部から付着物を除去することができなくなる。本出願人の発明は、バケットの底部から付着物を除去するためにチェーンとバケットとの間にいかなる装置も有しないように設計されている。本出願人の発明は、バケットが空の直立位置にあるときにバケットの底部と直接、連続して途切れずに接触するチェーングリッドを提供する。収集された瓦礫はグリッドの上部に落下し、バケットが空になり、グリッドがバケットの底部から離れて外側に落下するときに除去される。
【0008】
中国特許第212026383号は、粘土又は他の材料を取り除くためのバケット内のペンダント装置を開示している。このペンダントは、バケットの内側部の後部に取り付けられたチェーン又はワイヤと、チェーンの自由端に取り付けられた重りとを使用する。
一実施形態では、3つのペンダントがあり、3つの離間したクロスワイヤがペンダントに取り付けられている。バケットが空になると、ペンダントが揺動してバケットを空にするのを助ける。
【0009】
上記の参考文献のいずれも、特許請求に係る発明を開示していない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、チェーン付着物除去装置付き掘削バケットであり、バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、前部と、後部と、任意選択の歯のセットとを有する。バケットの内側にはチェーングリッドが取り付けられ、チェーングリッドは、バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、サイドチェーンに取り付けられ、バケットの前部と後部の間に配置され、任意選択で少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられるが、バケットの底部には取り付けられない少なくとも1つのクロスチェーンとを有する。サイドチェーン及び少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれは、バケットの後部に近接する後部取り付け点と、バケットの前部に近接する前部取り付け点との両方を有する。後部取り付け点及び前部取り付け点は、それぞれ、バケットの後部及びバケットの前部にわたって間隔を空けて配置される。少なくとも1つのインナーチェーンと、サイドチェーンと、少なくとも1つのクロスチェーンとは、バケットの底部と接触し、バケットが空の直立位置にあるときにバケットの底部において張力がかかっていない状態で横たわるのに十分な長さを有する。チェーングリッドは、バケットが空の直立位置にあるとき、バケットの底部と直接、連続的かつ途切れない接触を有する。
【0011】
任意選択的に、チェーン付着物剥離装置付き掘削バケットは、バケット取り付け点の前部とバケット取り付け点の後部の間においてサイドチェーン、インナーチェーン、又はクロスチェーンに取り付けられた一端と、バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーンも含む。プルチェーンは、バケットが空の直立位置にあり、バケットの側部に近接しているときにチェーングリッドがバケットの底部に張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する。
【0012】
本発明が適用可能な更なる領域は、以下に示される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明及び特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、例示のみを目的とするものであり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0013】
本発明は、詳細な説明及び添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、空の直立位置にある本発明の一実施形態の上面図である。
【
図1A】
図1Aは、空の直立位置にある本発明の好ましい実施形態の上面図である。
【
図2】
図2は、直立位置にある本発明の一実施形態の側面図である。
【
図3】
図3は、空の直立位置にある本発明の第2実施形態の上面図である。
【
図5】
図5は、直立位置にある本発明の一実施形態の側面斜視図である。
【
図6】
図6は、バケットが反転位置にあるときの本発明の一実施形態の切断側面図である。
【
図7】
図7は、前方かつ空の位置にある本発明の第3実施形態の正面図である。
【
図8】
図8は、90度回転して下げられた位置にある本発明の第3実施形態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
好ましい実施形態の以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本発明、その適用、又は使用を限定することを決して意図するものではない。
【0016】
図1、
図1A、
図2及び
図3に示されるように、本発明は、チェーン付着物除去装置100を備えた掘削バケットであり、バケット10は、底部12と、2つの側部11と、材料を保持するように構成された内側部1と、前部13と、後部14と、任意選択で1組の歯20とを有する。歯は、バケットの前部に取り付けられる。バケットの後部にはアーム30が取り付けられている。バケットの内側にはチェーングリッド56が取り付けられており、このチェーングリッドは、バケットの側部11に近接して配置された2つのサイドチェーン51と、これらのサイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーン52と、サイドチェーンに取り付けられ、かつ、バケットの前部13と後部14の間に配置され、任意選択で、少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられるが、バケットの底部12には取り付けられない少なくとも1つのクロスチェーン53とを有する。好ましくは、サイドチェーン、少なくとも1つのインナーチェーン及び少なくとも1つのクロスチェーンは、チェーンの各交点に取り付けられている。取り付けの好ましい方法は溶接である。サイドチェーン及びインナーチェーンの少なくとも1つはそれぞれ、バケットの後部に近接する後部取り付け点15と、バケットの前部に近接する前部取り付け点16との両方を有する。後部取り付け点及び前部取り付け点は、それぞれ、バケットの後部及びバケットの前部にわたって間隔を空けて配置されている。少なくとも1つのインナーチェーン、サイドチェーン及び少なくとも1つのクロスチェーンは、バケットの底部と接触し、バケットが直立位置にあるときにバケットの底部に張力がかかっていない状態で横たわるのに十分な長さを有する。グリッドは、バケットが空の直立位置にあるとき、バケットの底部と直接、連続的かつ途切れない接触を有する。
【0017】
図1、
図3及び
図5にさらに示されるように、任意選択的に、チェーン付着物除去装置付き掘削バケットはまた、前方取り付け点と後方取り付け点の間のプルチェーン取り付け点17においてサイドチェーンに取り付けられた第1の端部と、プルチェーン外側部取り付け点18においてバケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーン60を含む。任意選択的に、プルチェーンは、サイドチェーンに取り付けられるのではなく、バケットの前部とバケットの後部の間のクロスチェーン又はインナーチェーンに取り付けることができ、これは、より大きなバケットに特に有効である。任意選択的に、プルチェーンは、取り付け点18の外側でプルチェーンに取り付けられるのではなく、アーム30に取り付けることができる。プルチェーンは、バケットの外側に取り外し可能に取り付けることができる。プルチェーンは、バケットが直立位置にあり、バケットの側部に近接しているときに、バケットの底部においてサイドチェーンに張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する。好ましくは、2つのプルチェーンが存在する。
【0018】
図1Aに示されるように、バケットは、第1の端部及び第2の端部を有する少なくとも2つの側壁チェーン58を有する。これらの側壁チェーンは、第1の端部でサイドチェーン51に取り付けられ、第2の端部で側壁取り付け点64に取り付けられる。好ましい実施形態では、これらの側壁チェーンは、バケットの前部に近接するサイドチェーンに取り付けられる。この位置は、バケットの前部によってすくい上げられた瓦礫がグリッドの下に堆積し、バケットが空になったときに放出されないことを防止する。この好ましい実施形態では、バケットが空になったときに側壁チェーンが瓦礫を剥離するように働くので、プルチェーンが不要なので、少なくとも1つのプルチェーンは使用されない。
【0019】
チェーングリッド56は、金属チェーンから構成される。サイドチェーン、インナーチェーン、クロスチェーン及びプルチェーンのそれぞれは、同じチェーン材料から構成されていてもよいし、それぞれ異なるチェーン材料から構成されていてもよい。重要なのは、チェーン材料が金属製で、バケットが空になるように反転されたときに下方に落下し、付着した材料をバケットの底部から引き出すのに十分な重さであることである。また、チェーン材料が頑丈であり、湿潤、高摩耗、岩石及び破砕の状態を含む好ましくない状態に耐えることができることも重要である。
【0020】
本発明に適した典型的なチェーンは、これらに限定されないが、グレードG30、G43、G70、G80、G100及びG120を含む。リンクのサイズは、岩や砂利を捕らえて引き抜くのに十分な大きさであるが、瓦礫で詰まるほど小さくはない。好ましくは、リンクは約1/8インチから1インチの範囲である。より好ましくは、リンクは約1/4インチから3/4インチである。より好ましくは、リンクは3/8インチから1/2インチである。
【0021】
図4に示されるように、サイドチェーン、少なくとも1つのインナーチェーン及び少なくとも1つのクロスチェーンからなるチェーングリッド56は、好ましい寸法を有することができる。寸法は、バケットのサイズに応じて変わる。より小さいバケットはより小さいグリッドを有することができ、より大きいバケットはより大きいグリッドを有することができる。好ましい実施形態において、サイドチェーンとインナーチェーンとの間の距離「b」は、約2インチから6インチの範囲であり得る。より好ましくは、この範囲は約3から5インチである。最も好ましくは、この範囲は約4から5インチである。クロスチェーンの間の距離「a」は、約2から6の範囲である。より好ましくは、この範囲は約3から5インチである。最も好ましくは、この範囲は約4から5インチである。任意選択で、距離「a」は距離「b」と等しくされる。クロスチェーンから後部取り付け点までの距離「d」は、約5から12インチの範囲内である。好ましくは、この距離は約7から10インチである。より好ましくは、この距離は約8から9インチである。クロスチェーンから前部取り付け点までの距離「c」は、約5から12インチの範囲内である。好ましくは、この距離は約7から10インチである。より好ましくは、この距離は約8から9インチである。任意選択で、距離「c」は距離「d」と等しくされる。
【0022】
好ましくは、1から10個のインナーチェーンが存在する。より好ましくは、2から5個のインナーチェーンが存在する。インナーチェーンの最適な本数はバケットのサイズに依存し、より大きなバケットはより多くのインナーチェーンを有する。好ましくは、2から10個のクロスチェーンが存在する。より好ましくは、2から5個のクロスチェーンが存在する。インナーチェーンの最適な本数はバケットのサイズに依存し、より大きなバケットはより多くのインナーチェーンを有する。
【0023】
図1及び
図3に示されるように、チェーングリッドは、バケットの側部に対して平行又はバケットの側部に対して斜めといった異なる構成を有することができる。本発明では、他の構成も考えられる。本数の構成が試みられ、付着物を除去するのに効果的でないことが分かった。バケット中の「X」類型のチェーンは、バケットから全ての付着物を除去することができなかった。バケットの底に緩く溶接されたバケット内の平行な4つのチェーン(クロスチェーンなし)は、付着物を除去するのに有効ではなかった。十字「+」及びアームの中心に取り付けられたプルチェーンを有する十字「+」類型は、より良好な結果を有したが、付着物の除去において一貫していなかった。架橋フェンスに類似したより小さいグリッドは、砂利で詰まったので有効ではなかった。付着物が効果的に除去されたのは、サイドチェーン、少なくとも1つのインナーチェーン、少なくとも1つのクロスチェーンの組み合わせのみである。好ましい実施形態では、チェーングリッドは、バケットの前部とバケットの後部の間のサイドチェーン、クロスチェーン又はインナーチェーンに取り付けられた2つのプルチェーンを含む。
【0024】
図6に示されるように、付着物を空にするためにバケットが反転されると、チェーングリッドはバケットの底部から離れて落下し、底部からチェーングリッドまでの距離「e」を生成する。好ましい実施形態では、チェーングリッドは、バケットの後部15及び前部16へのチェーン取り付け部においてのみバケットに取り付けられ、他の場所では取り付けられない。これにより、バケットが反転されたときにグリッド56が移動して前方に落下することができる。これは、付着物を効果的に除去し、バケットを空にする。距離eは、約1インチより大きい。好ましくは、この距離は1から12インチである。バケットが大きいほど、この距離は大きくなる。例えば、大規模な採掘装置の場合、バケットは1トンの土及び瓦礫を保持することができ、距離は数フィートであり得る。
【0025】
バケットの前部及び後部へのチェーン取り付け点は、剥離可能な取り付け部又は固定された取り付け部であり得る。剥離可能な取り付け部は、カラビナ及び他のタイプの頑丈なクリップを含む。好ましくは、固定された取り付け部は溶接を含む。各サイドチェーン及びインナーチェーンは、前部及び後部取り付け点の両方で取り付けられる。特に前部取り付け点では、各サイドチェーン及びインナーチェーンを取り付けなければならず、さもなければ、大きな瓦礫がグリッドの下に入り込み、付着物を除去できなくなる。重要なのは、バケットが使用されるときに瓦礫がグリッドの上部に堆積されることである。これにより、チェーングリッドは付着物を効果的に除去することができる。
【0026】
サイドチェーンは、好ましくは溶接又は他の取り付け形態によって、少なくとも1つのクロスチェーンに固定的に取り付けられる。任意選択で、少なくとも1つのインナーチェーンは、溶接又は他の取り付け形態によって少なくとも1つのクロスチェーンに取り付けられる。プルチェーンは、溶接又は他の取り付け形態によって、サイドチェーン、インナーチェーン又はクロスチェーンに取り付けられる。プルチェーンはまた、バケットの外側に、好ましくはカラビナ又は他の堅牢な形態のクリップを使用して剥離可能に取り付けられる。
【0027】
図7及び
図8は、より大きなバケットが使用される掘削のための、本発明の好ましい第3実施形態を示す。
図7において、バケットは空であり、地面に沿って移動し掘削するために前方を向いている。チェーングリッド56はバケットの底部12に載置されている。バケットの側部11には、第1及び第2の側壁チェーン端部を有する少なくとも1つの側壁チェーン58が取り付けられている。第1の少なくとも1つの側壁チェーン58の端部は、側壁取り付け点64においてバケット壁に取り付けられる。側壁取り付け点64の少なくとも1つは、バケット62の内側部の後部の近傍とバケットの内側部の前部の近傍の間の側壁上に位置している。第2の少なくとも1つの側壁チェーン58の端部は、サイドチェーン、又は任意選択で少なくとも1つのクロスチェーン53に取り付けられる。
図7に示されるように、好ましい実施形態では、サイドチェーン51は、バケット62の内側部の後部に近接する側壁バケット取り付け点に取り付けられる。さらに好ましい実施形態では、サイドチェーン51は、側壁チェーンに取り付けられ、後部取り付け点15へのチェーン取り付け部には取り付けられない。壁チェーンは、バケットの底部においてチェーングリッドに張力がかかっていない状態で横たわるのに十分な長さである。チェーングリッドは、バケットが空の前方位置にあるとき、バケットの底部と直接、連続的かつ途切れない接触を有する。好ましい実施形態では、約1から10個の側壁チェーンが存在する。より好ましい実施形態では、約2から5個の側壁チェーンが存在する。
【0028】
図8では、バケットを空にするために、バケットが前方位置から下方位置まで約90度回転される。この構成では、チェーングリッド56は、バケット底部から付着物を除去するために前方に落下している。バケットは完全には反転していないが、回転によって空になる。回転は、約45度から45度超であり、約90度以上まであり得る。
【0029】
実施形態は、本発明の原理及び当業者へのその実際の適用を最もよく説明するために選択され、説明された。本発明の範囲から逸脱することなく、対応する図を参照して上述したように、例示的な実施形態に対して様々な修正を行うことができるので、前述の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべての事項は、限定ではなく例示として解釈されるものとする。したがって、本発明の範囲及び対象は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、本明細書に添付された以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ定義されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にはチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間を隔てる少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンと
、第1の端部及び第2の端部を有する少なくとも1つの側壁チェーンとを有し、
前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのインナーチェーン及び前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記チェーングリッドを形成し、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、及び、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
各側壁チェーンの前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
各側壁チェーンの前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわる、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項2】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項3】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項4】
前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、前記インナーチェーン又は前記クロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーンをさらに備え、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項5】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンと
、第1の端部及び第2の端部を有する少なくとも1つの側壁チェーンと、前記サイドチェーン、前記クロスチェーン又は前記インナーチェーンに取り付けられた少なくとも1つのプルチェーンとを有し、
前記少なくとも1つのクロスチェーンは前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられ、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、及び、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン、及び前記少なくとも1つのインナーチェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
各側壁チェーンの前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
各側壁チェーンの前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわり、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、インナーチェーン、又はクロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有し、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項6】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、
請求項5に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項7】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、
請求項5に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項8】
バケットを備え、
前記バケットは、底部と、2つの側部と、材料を保持するように構成された内側部と、外側部と、前部と、後部とを有し、
前記バケットの内側にチェーングリッドが取り付けられ、
前記チェーングリッドは、前記バケットの側部に近接して配置された2つのサイドチェーンと、前記サイドチェーンの間に間隔を空けて配置された少なくとも1つのインナーチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられ、前記バケットの前部と後部の間に配置された少なくとも1つのクロスチェーンと、前記サイドチェーンに取り付けられた少なくとも1つの側壁チェーンとを有し、
前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられ、
前記サイドチェーン及び前記少なくとも1つのインナーチェーンはそれぞれ、第1及び第2の端部を有し、
前記サイドチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点又は前記バケットの前記内側部の後部に近接する少なくとも1つの側壁バケット取り付け点のいずれかに取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つのインナーチェーンのそれぞれについて、前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられ、前記第2の端部は、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前部バケット取り付け点に取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点及び前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点は、それぞれ前記バケットの前記後部及び前記バケットの前記前部にわたって間隔を空けて配置され、
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、第1及び第2の端部を有し、
前記少なくとも1つの側壁チェーンの前記第1の端部は、前記少なくとも1つの側壁取り付け点に取り付けられ、
前記少なくとも1つの側壁チェーンの前記第2の端部は、前記サイドチェーンに取り付けられ、
前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記後部バケット取り付け点、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点、前記バケットの前記内側部の前部に近接する前記前部バケット取り付け点、及び、前記少なくとも1つの側壁取り付け点は、前記サイドチェーン、前記少なくとも1つのクロスチェーン、前記少なくとも1つのインナーチェーン、前記少なくとも1つの側壁チェーンのための唯一のバケット取り付け部であり、それによって前記チェーングリッドが前記バケットの前記底部から離れるように移動することを可能にし、
前記バケットが前記空の直立位置にあるとき、前記チェーングリッドは、前記バケットの前記底部と直接、中断されずに連続的に接触し、前記バケットの前記底部において張力がかかっていない状態で横たわる、チェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項9】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する前記少なくとも1つの側壁バケット取り付け点に取り付けられる、
請求項8に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項10】
前記サイドチェーンの前記第1の端部は、前記バケットの前記内側部の後部に近接する後部バケット取り付け点に取り付けられる、
請求項8に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項11】
前記バケットの前記内側部の前部と前記バケットの前記内側部の後部の間において前記サイドチェーン、前記インナーチェーン、又は前記クロスチェーンに取り付けられた第1の端部と、前記バケットの外側に取り付けられた第2の端部とを有する少なくとも1つのプルチェーンをさらに備え、
前記少なくとも1つのプルチェーンは、前記バケットが空の直立位置にあるときに、前記チェーングリッドが前記バケットの底部において張力がかかっていない状態で横たわることを可能にするのに十分な長さを有する、
請求項8に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項12】
前記少なくとも1つのクロスチェーンは、前記少なくとも1つのインナーチェーンに取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項13】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは、少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接して前記バケットの壁に取り付けられる、請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項14】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接して前記バケットの壁に取り付けられ、
前記チェーングリッドにはプルチェーンが取り付けられていない、
請求項8に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項15】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接する前記バケットの壁に取り付けられ、
前記チェーングリッドにはプルチェーンが取り付けられていない、
請求項1に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【請求項16】
前記少なくとも1つの側壁チェーンは少なくとも2つ存在し、
前記少なくとも2つの側壁チェーンは、前記バケットの前記前部に近接する前記バケットに壁に取り付けられる、
請求項5に記載のチェーングリッド付着物剥離装置付き掘削バケット。
【国際調査報告】