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特表2024-505248小分子によって調節される細胞シグナル伝達発現システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】小分子によって調節される細胞シグナル伝達発現システム
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/62 20060101AFI20240129BHJP
   C12N 15/11 20060101ALI20240129BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240129BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240129BHJP
   C07K 19/00 20060101ALI20240129BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20240129BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240129BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240129BHJP
   A61P 37/04 20060101ALI20240129BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20240129BHJP
   C12N 15/12 20060101ALN20240129BHJP
   C12N 5/0783 20100101ALN20240129BHJP
   C12N 5/0789 20100101ALN20240129BHJP
   C07K 16/18 20060101ALN20240129BHJP
   C07K 14/705 20060101ALN20240129BHJP
【FI】
C12N15/62 Z ZNA
C12N15/11 Z
C12N15/63 Z
C12N5/10
C07K19/00
A61K38/17
A61K39/395 N
A61P35/00
A61P37/04
C12N15/13
C12N15/12
C12N5/0783
C12N5/0789
C07K16/18
C07K14/705
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546208
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022014624
(87)【国際公開番号】W WO2022165378
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】63/143,725
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523271181
【氏名又は名称】アウトペース バイオ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】フォイト グレナ
(72)【発明者】
【氏名】ボイケン スコット
(72)【発明者】
【氏名】ラジョイ マーク
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4C084AA02
4C084AA07
4C084BA41
4C084BA44
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZB092
4C084ZB261
4C085AA13
4C085AA14
4C085DD62
4C085EE01
4C085GG01
4H045AA10
4H045AA11
4H045AA20
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA50
4H045DA76
4H045EA20
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、キメラポリペプチド(例えば、キメラ抗原受容体)及び二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質、並びにシグナル伝達ドメイン及び二量体化ドメインを含む第2の融合タンパク質を提供し、ここでこれらの二量体化ドメインは、二量体を形成することができ、かつ該二量体の状態は、CARの活性を変化させるように、小分子調節剤(例えば、誘導剤及び阻害剤)によって変化させることができる。小分子調節剤、本開示の融合タンパク質を発現する細胞、並びに、本開示のタンパク質、小分子、及び細胞を含む組成物が提供される。対象における疾患又は障害を、本開示の組成物を提供することによって治療又は予防する方法が記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二量体化ドメインに作動可能に連結されたキメラポリペプチドを含む、融合タンパク質であって、前記キメラポリペプチドが、抗原感知ドメインを含む細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内ドメインを含み、かつ前記キメラポリペプチドが、細胞内で前記二量体化ドメインに作動可能に連結されている、融合タンパク質。
【請求項2】
前記キメラポリペプチドが、T細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CAR)、又はキメラ受容体を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項3】
前記抗原感知ドメインが、
重鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット、
重鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット及び軽鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット、
フィブロネクチンタンパク質ベースの足場
のうちの1つ以上を含み、
前記抗原感知領域が、標的抗原に特異的に結合する、
請求項1又は2に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
前記抗原感知領域が、哺乳動物配列から単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項5】
前記抗原感知領域が、ヒト配列から単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項6】
前記抗原感知領域が、ヒト化又は完全ヒト抗体を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項7】
前記抗原感知領域が、一本鎖可変断片(scFv)を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項8】
前記細胞外ドメインが、ヒンジ領域、スペーサー配列、又は安全スイッチのうちの1つ以上を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項9】
前記ヒンジ領域が、CD4(分化抗原群4)ポリペプチド、CD8(分化抗原群8)ポリペプチド、又はCD28(分化抗原群28)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項8に記載の融合タンパク質。
【請求項10】
前記ヒンジ領域が、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項9に記載の融合タンパク質。
【請求項11】
前記スペーサー配列が、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項8に記載の融合タンパク質。
【請求項12】
前記スペーサー配列が、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項11に記載の融合タンパク質。
【請求項13】
前記安全スイッチが、上皮成長因子受容体(EGFR)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項8に記載の融合タンパク質。
【請求項14】
前記安全スイッチが、切断型EGFR(EGFRt)ポリペプチドを含む、請求項13に記載の融合タンパク質。
【請求項15】
前記安全スイッチが、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項13又は14に記載の融合タンパク質。
【請求項16】
前記膜貫通ドメインが、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項17】
前記膜貫通ドメインが、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項16に記載の融合タンパク質。
【請求項18】
前記細胞内ドメインが、1つ以上の共刺激ドメインを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項19】
前記1つ以上の共刺激ドメインが、CD3ζ(分化抗原群3ゼータ)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項18に記載の融合タンパク質。
【請求項20】
前記1つ以上の共刺激ドメインが、CD28ポリペプチド、4-1BB(分化抗原群137)ポリペプチド、ICOS(誘導性T細胞共刺激因子)ポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27(分化抗原群27)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項18又は19に記載の融合タンパク質。
【請求項21】
前記1つ以上の共刺激ドメインが、
(a)CD28ポリペプチド、4-1BBポリペプチド、又はICOSポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む第1の共刺激ドメインと、
(b)4-1BBポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む第2の共刺激ドメインと
を含む、請求項18又は19に記載の融合タンパク質。
【請求項22】
前記1つ以上の共刺激ドメインが、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項18~21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項23】
前記キメラポリペプチドが、誘導性サイトカインドメインを更に含む細胞内ドメインを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項24】
前記誘導性サイトカインドメインが、IL-12サイトカインの発現を誘導することができる活性化T細胞核因子(NFAT)ポリペプチドを含む、請求項23に記載の融合タンパク質。
【請求項25】
前記キメラポリペプチドが、サイトカイン受容体の細胞内ドメインを更に含む細胞内ドメインを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項26】
サイトカイン受容体の前記細胞内ドメインが、IL-2受容体ベータ(IL-2Rβ)鎖断片を含む、請求項25に記載の融合タンパク質。
【請求項27】
前記キメラポリペプチドが、シグナル伝達及び転写活性化因子(STAT3/5)結合モチーフを更に含む細胞内ドメインを含む、請求項25又は26に記載の融合タンパク質。
【請求項28】
前記キメラポリペプチドが、少なくとも1つの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)配列を更に含む細胞内ドメインを含む、請求項1~27のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項29】
アミノ末端からカルボキシ末端へと、前記キメラポリペプチド、リンカー、及び前記二量体化ドメインを含む、請求項1~27のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項30】
前記リンカーが、DNA配列、RNA配列、アミノ酸配列、及びポリマーのうちの1つ以上を含む、請求項29に記載の融合タンパク質。
【請求項31】
前記リンカーが、
GGGGSの配列を含むか、又は
2~20アミノ酸長を含むか、又は
グリシン(G)及びセリン(S)を含む配列を含む、
請求項29又は30に記載の融合タンパク質。
【請求項32】
前記リンカーが、オリゴマー化ドメインを含む、請求項29又は30に記載の融合タンパク質。
【請求項33】
前記オリゴマー化ドメインが、
の配列を含む、請求項32に記載の融合タンパク質。
【請求項34】
前記二量体化ドメインが、NS3aポリペプチドを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項35】
前記NS3aポリペプチドが、
(a)
、又は
(b)
、又は
(c)
の配列を含む、請求項34に記載の融合タンパク質。
【請求項36】
前記二量体化ドメインが、DNCRポリペプチドを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項37】
前記DNCRポリペプチドが、
の配列を含む、請求項36に記載の融合タンパク質。
【請求項38】
前記二量体化ドメインが、GNCRポリペプチドを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項39】
前記GNCRポリペプチドが、
の配列を含む、請求項38に記載の融合タンパク質。
【請求項40】
前記二量体化ドメインが、アポNS3aリーダー(ANR)ポリペプチドを含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項41】
前記ANRポリペプチドが、GELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFの配列を含む、請求項40に記載の融合タンパク質。
【請求項42】
殺傷ドメインを更に含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項43】
前記殺傷ドメインが、
カスパーゼ-9(Cas9)ポリペプチド、カスパーゼ-1(Cas1ポリペプチド)、カスパーゼ-4(Cas4)ポリペプチド、受容体相互作用セリン/トレオニンキナーゼ1(RIPK1)、受容体相互作用セリン/トレオニンキナーゼ3(RIPK3)ポリペプチド、又はこれらの触媒ドメイン
から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項42に記載の融合タンパク質。
【請求項44】
切断可能なペプチドを更に含む、請求項1~43のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
【請求項45】
前記切断可能なペプチドが、P2A配列又はT2A配列を含む、請求項44に記載の融合タンパク質。
【請求項46】
前記P2A配列が、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGPの配列を含む、請求項45に記載の融合タンパク質。
【請求項47】
前記T2A配列が、GSGEGRGSLLTCGDVEENPGの配列を含む、請求項45に記載の融合タンパク質。
【請求項48】
請求項1~47のいずれか一項に記載の融合タンパク質をコードする、核酸。
【請求項49】
内部リボソーム進入配列(IRES)を更に含む、請求項48に記載の核酸。
【請求項50】
前記IRESが、
の配列を含む、請求項49に記載の核酸。
【請求項51】
プロモーター、エンハンサー、イントロン、エクソン、非翻訳領域(UTR)、及び翻訳後調節要素(PRE)のうちの1つ以上を更に含む、請求項48~50のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項52】
前記プロモーターが、誘導性プロモーターを含む、請求項51に記載の核酸。
【請求項53】
前記誘導性プロモーターが、YB_TATAプロモーター、ヒトベータグロビンプロモーター(huBG)、minIL2プロモーター、最小CMV(minCMV)プロモーター、及びTRE3Gプロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項52に記載の核酸。
【請求項54】
前記プロモーターが、構成的プロモーターを含む、請求項51に記載の核酸。
【請求項55】
前記構成的プロモーターが、MNDプロモーター、hPGKプロモーター、CMVプロモーター、CAGプロモーター、SFFVプロモーター、EF1アルファプロモーター、UBCプロモーター、及びCD43プロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項54に記載の核酸。
【請求項56】
請求項48~55のいずれか一項に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項57】
哺乳動物細胞内で前記核酸の発現を引き起こすことができる発現ベクターを含む、請求項56に記載のベクター。
【請求項58】
前記発現ベクターが、プラスミドを含む、請求項57に記載のベクター。
【請求項59】
前記核酸を哺乳動物細胞に導入することができる送達ベクターを含む、請求項56に記載のベクター。
【請求項60】
前記送達ベクターが、ウイルスベクター、非ウイルスベクター、リポソーム、ミセル、ポリマーソーム、及びナノ粒子のうちの1つ以上を含む、請求項56に記載のベクター。
【請求項61】
前記ウイルスベクターが、ウイルスゲノムから単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む、請求項60に記載のベクター。
【請求項62】
請求項1~47のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55のいずれか一項に記載の核酸、又は請求項56~61のいずれか一項に記載のベクターを含む、細胞。
【請求項63】
哺乳動物細胞である、請求項62に記載の細胞。
【請求項64】
ヒト細胞である、請求項62に記載の細胞。
【請求項65】
体細胞である、請求項62~64のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項66】
幹細胞である、請求項62~64のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項67】
ヒト胚性幹細胞ではない、請求項66に記載の細胞。
【請求項68】
エクスビボ又はインビトロにある、請求項62~67のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項69】
インビボにある、請求項62~67のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項70】
免疫細胞である、請求項60~67のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項71】
T細胞又はその前駆体である、請求項70に記載の細胞。
【請求項72】
前記前駆体が造血幹細胞(HSC)である、請求項71に記載の細胞。
【請求項73】
請求項1~47のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~61のいずれか一項に記載のベクター、又は請求項62~72のいずれか一項に記載の細胞を含む、組成物。
【請求項74】
請求項72に記載の組成物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項75】
二量体化ドメインに作動可能に連結されたシグナル伝達ドメインを含む、第2の融合タンパク質であって、
(a)前記二量体化ドメインが、小分子誘導剤の存在下で、請求項1~47のいずれか一項に記載の第1の融合タンパク質の二量体化ドメインと二量体を形成することができる、又は
(b)第2の融合タンパク質の前記二量体化ドメインと第1の融合タンパク質の二量体化ドメインとを含む二量体が、阻害剤の存在下で破壊され得る、
第2の融合タンパク質。
【請求項76】
アダプター配列、膜貫通ドメイン、及び共刺激ドメインのうちの1つ以上を更に含む、請求項75に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項77】
前記アダプター配列が、DAP10ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項76に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項78】
前記膜貫通ドメインが、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項76又は77に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項79】
前記膜貫通ドメインが、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項78に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項80】
前記共刺激ドメインが、CD3ζ(分化抗原群3ゼータ)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項75~79のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項81】
前記共刺激ドメインが、CD28ポリペプチド、4-1BBポリペプチド、ICOSポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項75~80のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項82】
前記共刺激ドメインが、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項80又は81に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項83】
アミノ末端からカルボキシ末端へと、前記二量体化ドメイン、リンカー、及び調節ドメインを含む、請求項75~82のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項84】
前記リンカーが、DNA配列、RNA配列、アミノ酸配列、及びポリマーのうちの1つ以上を含む、請求項83に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項85】
前記リンカーが、
GGGGSの配列を含むか、又は
2~20アミノ酸長を含むか、又は
グリシン(G)及びセリン(S)を含む配列を含む、
請求項83又は84に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項86】
前記リンカーが、オリゴマー化ドメインを含む、請求項84又は85に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項87】
前記オリゴマー化ドメインが、
の配列を含む、請求項86に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項88】
前記二量体化ドメインが、NS3aポリペプチドを含む、請求項75~87のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項89】
前記NS3aポリペプチドが、
(a)
、又は
(b)
、又は
(c)
の配列を含む、請求項88に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項90】
前記第1の融合タンパク質が、DNCRポリペプチド、GNCRポリペプチド、又はANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含む、請求項88又は89に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項91】
前記二量体化ドメインが、DNCRポリペプチドを含む、請求項75~87のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項92】
前記DNCRポリペプチドが、
の配列を含む、請求項91に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項93】
前記二量体化ドメインが、GNCRポリペプチドを含む、請求項75~87のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項94】
前記GNCRポリペプチドが、
の配列を含む、請求項93に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項95】
前記二量体化ドメインが、アポNS3aリーダー(ANR)ポリペプチドを含む、請求項75~87のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項96】
前記ANRポリペプチドが、GELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFの配列を含む、請求項95に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項97】
前記第1の融合タンパク質が、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含む、請求項91~96のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項98】
殺傷ドメインを更に含む、請求項75~97のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項99】
前記殺傷ドメインが、
Cas9ポリペプチド、Cas1ポリペプチド、Cas4ポリペプチド、RIPK1ポリペプチド、RIPK3ポリペプチド、又はこれらの触媒ドメイン
から単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項98に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項100】
切断可能なペプチドを更に含む、請求項75~99のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項101】
前記切断可能なペプチドが、P2A配列又はT2A配列を含む、請求項100に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項102】
前記P2A配列が、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGPの配列を含む、請求項101に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項103】
前記T2A配列が、GSGEGRGSLLTCGDVEENPGの配列を含む、請求項102に記載の第2の融合タンパク質。
【請求項104】
請求項75~103のいずれか一項に記載の第2の融合タンパク質をコードする、核酸。
【請求項105】
内部リボソーム進入配列(IRES)を更に含む、請求項104に記載の核酸。
【請求項106】
前記IRESが、
の配列を含む、請求項105に記載の核酸。
【請求項107】
プロモーター、エンハンサー、イントロン、エクソン、非翻訳領域(UTR)、及び翻訳後調節要素(PRE)のうちの1つ以上を更に含む、請求項104~106のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項108】
前記プロモーターが、誘導性プロモーターを含む、請求項107に記載の核酸。
【請求項109】
前記誘導性プロモーターが、YB_TATAプロモーター、ヒトベータグロビンプロモーター(huBG)、minIL2プロモーター、最小CMV(minCMV)プロモーター、及びTRE3Gプロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項108に記載の核酸。
【請求項110】
前記プロモーターが、構成的プロモーターを含む、請求項107に記載の核酸。
【請求項111】
前記構成的プロモーターが、MNDプロモーター、hPGKプロモーター、CMVプロモーター、CAGプロモーター、SFFVプロモーター、EF1アルファプロモーター、UBCプロモーター、及びCD43プロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む、請求項110に記載の核酸。
【請求項112】
請求項104~111のいずれか一項に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項113】
哺乳動物細胞内で前記核酸の発現を引き起こすことができる発現ベクターを含む、請求項112に記載のベクター。
【請求項114】
前記発現ベクターが、プラスミドを含む、請求項113に記載のベクター。
【請求項115】
前記核酸を哺乳動物細胞に導入することができる送達ベクターを含む、請求項112に記載のベクター。
【請求項116】
前記送達ベクターが、ウイルスベクター、非ウイルスベクター、リポソーム、ミセル、ポリマーソーム、及びナノ粒子のうちの1つ以上を含む、請求項112に記載のベクター。
【請求項117】
前記ウイルスベクターが、ウイルスゲノムから単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む、請求項115に記載のベクター。
【請求項118】
請求項75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項104~111のいずれか一項に記載の核酸、又は請求項112~117のいずれか一項に記載のベクターを含む、細胞。
【請求項119】
小分子誘導剤を更に含む、請求項118に記載の細胞。
【請求項120】
前記小分子誘導剤がダノプレビルを含む、請求項119に記載の細胞。
【請求項121】
前記第1の融合タンパク質又は前記第2の融合タンパク質のいずれかの前記二量体化ドメインが、DNCRポリペプチドを含む、請求項120に記載の細胞。
【請求項122】
前記小分子誘導剤がグラゾプレビルを含む、請求項119に記載の細胞。
【請求項123】
前記第1の融合タンパク質又は前記第2の融合タンパク質のいずれかの前記二量体化ドメインが、GNCRポリペプチドを含む、請求項122に記載の細胞。
【請求項124】
阻害剤を更に含む、請求項118に記載の細胞。
【請求項125】
前記阻害剤がNS3a阻害剤を含む、請求項124に記載の細胞。
【請求項126】
前記阻害剤が小分子を含む、請求項124又は125に記載の細胞。
【請求項127】
(a)前記第1の融合タンパク質が、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び前記第2の融合タンパク質が、ANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、又は
(b)前記第1の融合タンパク質が、ANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び前記第2の融合タンパク質が、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、並びに
前記阻害剤がダノプレビル若しくはグラゾプレビルを含む、
請求項124~126のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項128】
哺乳動物細胞である、請求項118~127のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項129】
ヒト細胞である、請求項128に記載の細胞。
【請求項130】
体細胞である、請求項118~129のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項131】
幹細胞である、請求項118~129のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項132】
ヒト胚性幹細胞ではない、請求項131に記載の細胞。
【請求項133】
エクスビボ又はインビトロにある、請求項118~132のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項134】
インビボにある、請求項118~132のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項135】
免疫細胞である、請求項118~134のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項136】
T細胞又はその前駆体である、請求項135に記載の細胞。
【請求項137】
前記前駆体が造血幹細胞(HSC)である、請求項136に記載の細胞。
【請求項138】
請求項75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項104~111のいずれか一項に記載の核酸、請求項112~117のいずれか一項に記載のベクター、又は請求項118~137のいずれか一項に記載の細胞を含む、組成物。
【請求項139】
小分子誘導剤を更に含む、請求項138に記載の組成物。
【請求項140】
前記小分子誘導剤がダノプレビルを含む、請求項139に記載の組成物。
【請求項141】
前記第1の融合タンパク質又は前記第2の融合タンパク質のいずれかの前記二量体化ドメインが、DNCRポリペプチドを含む、請求項140に記載の組成物。
【請求項142】
前記小分子誘導剤がグラゾプレビルを含む、請求項139に記載の組成物。
【請求項143】
前記第1の融合タンパク質又は前記第2の融合タンパク質のいずれかの前記二量体化ドメインが、GNCRポリペプチドを含む、請求項142に記載の組成物。
【請求項144】
阻害剤を更に含む、請求項138に記載の組成物。
【請求項145】
前記阻害剤がNS3a阻害剤を含む、請求項144に記載の組成物。
【請求項146】
前記阻害剤が小分子を含む、請求項144又は145に記載の組成物。
【請求項147】
(c)前記第1の融合タンパク質が、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び前記第2の融合タンパク質が、ANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、又は
(d)前記第1の融合タンパク質が、ANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び前記第2の融合タンパク質が、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、並びに
前記阻害剤がダノプレビル若しくはグラゾプレビルを含む、
請求項144~146のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項148】
請求項138~147のいずれか一項に記載の組成物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項149】
疾患又は障害の治療のための薬剤の製造における、請求項1~47若しくは75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55若しくは104~111のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~61若しくは112~117のいずれか一項に記載のベクター、請求項62~72若しくは118~137のいずれか一項に記載の細胞、請求項73若しくは138~147のいずれか一項に記載の組成物、又は請求項74若しくは148に記載の医薬組成物の、使用。
【請求項150】
疾患又は障害の治療のための、請求項1~47若しくは75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55若しくは104~111のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~61若しくは112~117のいずれか一項に記載のベクター、請求項62~72若しくは118~137のいずれか一項に記載の細胞、請求項73若しくは138~147のいずれか一項に記載の組成物、又は請求項74若しくは148に記載の医薬組成物の、使用。
【請求項151】
前記疾患又は障害が、自己免疫疾患又は障害、炎症性疾患又は障害、免疫不全疾患又は障害、虚血性疾患又は障害、血液疾患又は障害、骨疾患又は障害、神経疾患又は障害、心疾患又は障害、血管疾患又は障害、代謝疾患又は障害、皮膚疾患又は障害、消化器疾患又は障害、ミトコンドリア疾患又は障害、筋肉疾患又は障害、肝臓疾患又は障害、腎臓疾患又は障害、聴覚疾患又は障害、眼疾患又は障害、及び増殖性疾患又は障害のうちの1つ以上を含む、請求項149又は150に記載の使用。
【請求項152】
前記疾患又は障害が、がんを含む、請求項149又は150に記載の使用。
【請求項153】
前記疾患又は障害が、感染症を含む、又は感染性疾患に起因する疾患若しくは障害を含む、請求項149~152のいずれか一項に記載の使用。
【請求項154】
前記疾患又は障害が、遺伝子疾患又は障害を含む、請求項149~152のいずれか一項に記載の使用。
【請求項155】
有効量の請求項1~47若しくは75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55若しくは104~111のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~61若しくは112~117のいずれか一項に記載のベクター、請求項62~72若しくは118~137のいずれか一項に記載の細胞、請求項73若しくは138~147のいずれか一項に記載の組成物、又は請求項74若しくは148に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、疾患又は障害を治療する方法であって、前記疾患又は障害の徴候又は症状の重症度が低下し、それにより、前記疾患又は障害を治療する、方法。
【請求項156】
有効量の請求項1~47若しくは75~103のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項48~55若しくは104~111のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~61若しくは112~117のいずれか一項に記載のベクター、請求項62~72若しくは118~137のいずれか一項に記載の細胞、請求項73若しくは138~147のいずれか一項に記載の組成物、又は請求項74若しくは148に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、疾患又は障害を予防する方法であって、前記疾患又は障害の徴候又は症状の発症又は再発が遅延又は抑制され、それにより、前記疾患又は障害を予防する、方法。
【請求項157】
前記疾患又は障害が、自己免疫疾患又は障害、炎症性疾患又は障害、免疫不全疾患又は障害、虚血性疾患又は障害、血液疾患又は障害、骨疾患又は障害、神経疾患又は障害、心疾患又は障害、血管疾患又は障害、代謝疾患又は障害、皮膚疾患又は障害、消化器疾患又は障害、ミトコンドリア疾患又は障害、筋肉疾患又は障害、肝臓疾患又は障害、腎臓疾患又は障害、聴覚疾患又は障害、眼疾患又は障害、及び増殖性疾患又は障害のうちの1つ以上を含む、請求項155又は156に記載の方法。
【請求項158】
前記疾患又は障害が、がんを含む、請求項155又は156に記載の方法。
【請求項159】
前記疾患又は障害が、感染症を含む、又は前記感染性疾患に起因する疾患若しくは障害を含む、請求項155~158のいずれか一項に記載の方法。
【請求項160】
前記疾患又は障害が、遺伝子疾患又は障害を含む、請求項155~158のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年1月29日に出願された米国仮出願第63/143,725号の優先権を主張する。本仮出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
配列表の組み込み
本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提出されており、かつ参照により全体が本明細書に組み込まれる配列表を含む。2022年1月31日に作成された本ASCIIファイルは、016-TNP024PCT_SeqList.txtと命名され、約54キロバイトのサイズである。
【0003】
開示の分野
本開示は、小分子化学、分子生物学、遺伝子療法、細胞療法、免疫学、及び免疫細胞シグナル伝達の分野における、小分子によって調節される細胞シグナル伝達発現システムに関する。本開示の発現システムは、モジュール設計及び可変ドメインを使用して、細胞表面抗原を標的とし、受容体-リガンド相互作用時にシグナル伝達カスケードを指示し、それにより、細胞機能を引き起こす。
【背景技術】
【0004】
背景
二量体化又はプロテアーゼ活性を制御する小分子薬物を使用して細胞及び遺伝子療法の活性を制御して、有効性及び安全性を改善することができる。有効かつ安全ながんに対する免疫療法アプローチを含む次世代細胞及び遺伝子療法を開発するために、一連の細胞表面抗原を標的とし、かつ受容体-リガンド相互作用時にシグナル伝達カスケードを指示することができる、CARのモジュール設計及び可変ドメインを利用する技術に対するニーズが高まっている。
【発明の概要】
【0005】
概要
本開示は、二量体化ドメインに作動可能に連結されたキメラポリペプチドを含む、融合タンパク質であって、キメラポリペプチドが、抗原感知ドメインを含む細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内ドメインを含み、かつキメラポリペプチドが、細胞内で二量体化ドメインに作動可能に連結されている、融合タンパク質を提供する。
【0006】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、T細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CAR)、又はキメラ受容体を含む。
【0007】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、抗原感知ドメインは、(a)重鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット、(b)重鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット及び軽鎖可変領域の3つの相補性決定領域(CDR)のセット、(c)フィブロネクチンタンパク質ベースの足場のうちの1つ以上を含み、ここで、抗原感知領域が、標的抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、フィブロネクチンタンパク質ベースの足場は、センチリンを含む。いくつかの実施形態では、フィブロネクチンタンパク質ベースの足場は、フィブロネクチンIII型(FN3)ドメインを含む。
【0008】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、抗原感知領域は、哺乳動物配列から単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む。いくつかの実施形態では、抗原感知領域は、ヒト配列から単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む。
【0009】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、抗原感知領域は、ヒト化又は完全ヒト抗体を含む。いくつかの実施形態では、抗原感知領域は、一本鎖可変断片(scFv)を含む。いくつかの実施形態では、抗原感知領域は、抗体模倣体を含む。いくつかの実施形態では、抗原感知領域は、モノボディを含む。
【0010】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、細胞外ドメインは、ヒンジ領域、スペーサー配列、又は安全スイッチのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、ヒンジ領域は、CD4(分化抗原群4)ポリペプチド、CD8(分化抗原群8)ポリペプチド、又はCD28(分化抗原群28)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒンジ領域は、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒンジ領域及びスペーサー配列は、同じドメインである。いくつかの実施形態では、ヒンジ領域及びスペーサー配列は、同じドメインではない。
【0011】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、細胞外ドメインは、ヒンジ領域、スペーサー配列、又は安全スイッチのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、スペーサー配列は、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、スペーサー配列は、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0012】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、細胞外ドメインは、ヒンジ領域、スペーサー配列、又は安全スイッチのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、安全スイッチは、上皮成長因子受容体(EGFR)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、安全スイッチは、切断型EGFR(EGFRt)ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、EGFRtがリツキシマブに結合すると、この組み合わせは細胞死をもたらす。いくつかの実施形態では、EGFRtは、MLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEの配列を含む。いくつかの実施形態では、安全スイッチは、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0013】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0014】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞内ドメインは、1つ以上の共刺激ドメインを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の共刺激ドメインは、CD3ζ(分化抗原群3ゼータ)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の共刺激ドメインは、CD28ポリペプチド、4-1BB(分化抗原群137)ポリペプチド、ICOS(誘導性T細胞共刺激因子)ポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27(分化抗原群27)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の共刺激ドメインは、(a)CD28ポリペプチド、4-1BBポリペプチド、又はICOSポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む第1の共刺激ドメイン、及び(b)4-1BBポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む第2の共刺激ドメインを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の共刺激ドメインは、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0015】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、誘導性サイトカインドメインを更に含む細胞内ドメインを含む。いくつかの実施形態では、誘導性サイトカインドメインは、IL-12サイトカインの発現を誘導することができる活性化T細胞核因子(NFAT)ポリペプチドを含む。
【0016】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、サイトカイン受容体の細胞内ドメインを更に含む細胞内ドメインを含む。いくつかの実施形態では、サイトカイン受容体の細胞内ドメインは、IL-2受容体ベータ(IL-2Rβ)鎖断片を含む。いくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、シグナル伝達及び転写活性化因子(STAT3/5)結合モチーフを更に含む細胞内ドメインを含む。
【0017】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、少なくとも1つの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)配列を更に含む細胞内ドメインを含む。
【0018】
本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、アミノ末端からカルボキシ末端へと、キメラポリペプチド、リンカー、及び二量体化ドメインを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、DNA配列、RNA配列、アミノ酸配列、及びポリマーのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGGSの配列を含むか、又は2~20アミノ酸長を含むか、又はグリシン(G)及びセリン(S)を含む配列を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、オリゴマー化ドメインを含む。いくつかの実施形態では、オリゴマー化ドメインは、SEYEIRKALEELKASTAELKRATASLRASTEELKKNPSEDALVENNRLIVEHNAIIVENNRIIAAVLELIVRAIK(三量体)、TRTEIIRELERSLREQEELAKRLKELLRELERLQREGSSDEDVRELLREIKELVEEIEKLAREQKYLVEELKRQD(二量体)、TRRKQEMKRLKKEMEKIREETEEVKKEIEESKKRPQSESAKNLILIMQLLINQIRLLALQIRMLALQLQE(五量体)、又はTEDEIRKLRKLLEEAEKKLKKLEDKTRRSEEISKTDDDPKAQSLQLIAESLMLIAESLLIIAISLLLSSRNG(六量体)の配列を含む。
【0019】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質を含む本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、NS3aポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、NS3aポリペプチドは、(a)MAKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLLGCIITSATGRDKNQVDGEVQVLSTATQSFLATCVNGVCWTVYHGAGSKTLAGPKGPITQMYTNVDQDLVGWPAPPGARSMTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPVSYLKGSAGGPLLCPSGHVVGIFRAAVCTRGVAKAVDFIPVESMETTMRSP、又は(b)MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP、又は(c)KKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPの配列を含む。
【0020】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質を含む本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、DNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、DNCRポリペプチドは、SSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHの配列を含む。
【0021】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質を含む本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、GNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、GNCRポリペプチドは、DIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSの配列を含む。
【0022】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、アポNS3aリーダー(ANR)ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、ANRポリペプチドは、GELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFの配列を含む。
【0023】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質を含む本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、殺傷ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、殺傷ドメインは、カスパーゼ-9(Cas9)ポリペプチド、カスパーゼ-1(Cas1ポリペプチド)、カスパーゼ-4(Cas4)ポリペプチド、受容体相互作用セリン/トレオニンキナーゼ1(RIPK1)、受容体相互作用セリン/トレオニンキナーゼ3(RIPK3)ポリペプチド、又はこれらの触媒ドメインから単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0024】
キメラポリペプチドを含む融合タンパク質を含む本開示の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、融合タンパク質は、切断可能なペプチドを更に含む。いくつかの実施形態では、切断可能なペプチドは、P2A配列又はT2A配列を含む。いくつかの実施形態では、P2A配列は、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGPの配列を含む。いくつかの実施形態では、T2A配列は、GSGEGRGSLLTCGDVEENPGの配列を含む。
【0025】
本開示は、二量体化ドメインに作動可能に連結されたシグナル伝達ドメインを含む第2の融合タンパク質であって、(a)二量体化ドメインが、小分子誘導剤の存在下で、本開示の第1の融合タンパク質の二量体化ドメインと二量体を形成することができる、又は(b)第2の融合タンパク質の二量体化ドメインと第1の融合タンパク質の二量体化ドメインとを含む二量体が、阻害剤の存在下で破壊され得る、第2の融合タンパク質を提供する。
【0026】
本開示のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、アダプター配列、膜貫通ドメイン、及び共刺激ドメインのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、アダプター配列は、DAP10ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、DAP10ポリペプチドは、MIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPLLAGLVAADAVASLLIVGAVFLCARPRRSPAQEDGKVYINMPGRGの配列又はそれと少なくとも90%の同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態では、アダプター配列は、上皮成長因子受容体(EGFR)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、安全スイッチは、切断型EGFR(EGFRt)ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、EGFRtがリツキシマブに結合すると、この組み合わせは細胞死をもたらす。いくつかの実施形態では、EGFRtは、MLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEの配列を含む。いくつかの実施形態では、アダプター配列は、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0027】
本開示のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、アダプター配列、膜貫通ドメイン、及び共刺激ドメインのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、CD4ポリペプチド、CD8ポリペプチド、CD28ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0028】
本開示のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、アダプター配列、膜貫通ドメイン、及び共刺激ドメインのうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、共刺激ドメインは、CD3ζ(分化抗原群3ゼータ)ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、共刺激ドメインは、CD28ポリペプチド、4-1BBポリペプチド、ICOSポリペプチド、OX40ポリペプチド、又はCD27ポリペプチドから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、共刺激ドメインは、ヒト配列から単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0029】
本開示のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、アミノ末端からカルボキシ末端へと、二量体化ドメイン、リンカー、及び調節ドメインを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、DNA配列、RNA配列、アミノ酸配列、及びポリマーのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGGSの配列を含むか、又は2~20アミノ酸長を含むか、又はグリシン(G)及びセリン(S)を含む配列を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、オリゴマー化ドメインを含む。いくつかの実施形態では、オリゴマー化ドメインは、SEYEIRKALEELKASTAELKRATASLRASTEELKKNPSEDALVENNRLIVEHNAIIVENNRIIAAVLELIVRAIK(三量体)、TRTEIIRELERSLREQEELAKRLKELLRELERLQREGSSDEDVRELLREIKELVEEIEKLAREQKYLVEELKRQD(二量体)、TRRKQEMKRLKKEMEKIREETEEVKKEIEESKKRPQSESAKNLILIMQLLINQIRLLALQIRMLALQLQE(五量体)、又はTEDEIRKLRKLLEEAEKKLKKLEDKTRRSEEISKTDDDPKAQSLQLIAESLMLIAESLLIIAISLLLSSRNG(六量体)の配列を含む。
【0030】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、NS3aポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、NS3aポリペプチドは、(a)MAKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLLGCIITSATGRDKNQVDGEVQVLSTATQSFLATCVNGVCWTVYHGAGSKTLAGPKGPITQMYTNVDQDLVGWPAPPGARSMTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPVSYLKGSAGGPLLCPSGHVVGIFRAAVCTRGVAKAVDFIPVESMETTMRSP、又は(b)MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP、又は(c)KKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPの配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、DNCRポリペプチド、GNCRポリペプチド、又はANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含む。
【0031】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、DNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、DNCRポリペプチドは、SSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHの配列を含む。
【0032】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、GNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、GNCRポリペプチドは、DIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSの配列を含む。
【0033】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、二量体化ドメインは、アポNS3aリーダー(ANR)ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、ANRポリペプチドは、GELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFの配列を含む。
【0034】
二量体化ドメインが、DNCRポリペプチド、GNCRポリペプチド、又はANRポリペプチドを含む融合タンパク質を含む、本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質は、NS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含む。
【0035】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、殺傷ドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、殺傷ドメインは、Cas9ポリペプチド、Cas1ポリペプチド、Cas4ポリペプチド、RIPK1ポリペプチド、RIPK3ポリペプチド、又はこれらの触媒ドメインから単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0036】
本開示の第2の融合タンパク質のいくつかの実施形態では、第2の融合タンパク質は、切断可能なペプチドを更に含む。いくつかの実施形態では、切断可能なペプチドは、P2A配列又はT2A配列を含む。いくつかの実施形態では、P2A配列は、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGPの配列を含む。いくつかの実施形態では、T2A配列は、GSGEGRGSLLTCGDVEENPGの配列を含む。
【0037】
本開示は、本開示の融合タンパク質をコードする核酸を提供する。いくつかの実施形態では、核酸は、本開示の第1の融合タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、核酸は、本開示の第2の融合タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、核酸は、本開示の第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質をコードする。
【0038】
本開示の核酸のいくつかの実施形態では、核酸は、内部リボソーム進入配列(IRES)を更に含む。いくつかの実施形態では、IRESは、CCTCTCCCTCCCCCCCCCCTAACGTTACTGGCCGAAGCCGCTTGGAATAAGGCCGGTGTGCGTTTGTCTATATGTGATTTTCCACCATATTGCCGTCTTTTGGCAATGTGAGGGCCCGGAAACCTGGCCCTGTCTTCTTGACGAGCATTCCTAGGGGTCTTTCCCCTCTCGCCAAAGGAATGCAAGGTCTGTTGAATGTCGTGAAGGAAGCAGTTCCTCTGGAAGCTTCTTGAAGACAAACAACGTCTGTAGCGACCCTTTGCAGGCAGCGGAACCCCCCACCTGGCGACAGGTGCCTCTGCGGCCAAAAGCCACGTGTATAAGATACACCTGCAAAGGCGGCACAACCCCAGTGCCACGTTGTGAGTTGGATAGTTGTGGAAAGAGTCAAATGGCTCTCCTCAAGCGTATTCAACAAGGGGCTGAAGGATGCCCAGAAGGTACCCCATTGTATGGGATCTGATCTGGGGCCTCGGTGCACATGCTTTACATGTGTTTAGTCGAGGTTAAAAAAACGTCTAGGCCCCCCGAACCACGGGGACGTGGTTTTCCTTTGAAAAACACGATGATAAGCTTGCCACAACCCの配列を含む。
【0039】
本開示の核酸のいくつかの実施形態では、核酸は、プロモーター、エンハンサー、イントロン、エクソン、非翻訳領域(UTR)、及び翻訳後調節要素(PRE)のうちの1つ以上を更に含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーターを含む。いくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、YB_TATAプロモーター、ヒトベータグロビンプロモーター(huBG)、minIL2プロモーター、最小CMV(minCMV)プロモーター、及びTRE3Gプロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、構成的プロモーターを含む。いくつかの実施形態では、構成的プロモーターは、MNDプロモーター、hPGKプロモーター、CMVプロモーター、CAGプロモーター、SFFVプロモーター、EF1アルファプロモーター、UBCプロモーター、及びCD43プロモーターから単離された又はそれに由来する配列を含む。
【0040】
本開示は、本開示の核酸を含むベクターを提供する。いくつかの実施形態では、核酸は、本開示の融合タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、核酸は、本開示の第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、ベクターは、本開示の第1の融合タンパク質をコードする第1の核酸及び本開示の第2の核酸をコードする第2の核酸を含む。いくつかの実施形態では、第1のベクターが本開示の第1の融合タンパク質をコードする核酸を含み、第2のベクターが本開示の第2の融合タンパク質を含む。
【0041】
本開示のベクターのいくつかの実施形態では、ベクターは、哺乳動物細胞内で核酸の発現を引き起こすことができる発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、プラスミドを含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、クローニングベクターである。
【0042】
本開示のベクターのいくつかの実施形態では、ベクターは、核酸を哺乳動物細胞に導入することができる送達ベクターを含む。いくつかの実施形態では、送達ベクターは、ウイルスベクター、非ウイルスベクター、リポソーム、ミセル、ポリマーソーム、及びナノ粒子のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、ウイルスベクターは、ウイルスゲノムから単離された又はそれに由来する1つ以上の配列を含む。
【0043】
本開示は、本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、又は本開示のベクターを含む細胞を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、体細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ヒト胚性幹細胞ではない。いくつかの実施形態では、細胞は、エクスビボ又はインビトロにある。いくつかの実施形態では、細胞は、インビボにある。いくつかの実施形態では、細胞は、免疫細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞又はその前駆体である。いくつかの実施形態では、前駆体は、造血幹細胞(HSC)である。
【0044】
本開示の第1の融合タンパク質及び本開示の第2の融合タンパク質を発現する細胞を含む、本開示の細胞のいくつかの実施形態では、細胞は、小分子誘導剤を更に含む。いくつかの実施形態では、小分子誘導剤は、ダノプレビルを含む。小分子誘導剤がダノプレビルを含む実施形態を含む、いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質のいずれかの二量体化ドメインは、DNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、小分子誘導剤は、グラゾプレビルを含む。小分子誘導剤がグラゾプレビルを含む実施形態を含む、いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質のいずれかの二量体化ドメインは、GNCRポリペプチドを含む。
【0045】
本開示の第1の融合タンパク質及び本開示の第2の融合タンパク質を発現する細胞を含む、本開示の細胞のいくつかの実施形態では、細胞は、阻害剤を更に含む。いくつかの実施形態では、阻害剤は、NS3a阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、阻害剤は、小分子を含む。いくつかの実施形態では、(a)第1の融合タンパク質がNS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び第2の融合タンパク質がANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、又は(b)第1の融合タンパク質がANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び第2の融合タンパク質がNS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、並びに阻害剤は、ダノプレビル若しくはグラゾプレビルを含む。
【0046】
本開示は、本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、又は本開示の細胞を含む組成物を提供する。
【0047】
本開示の第1の融合タンパク質及び本開示の第2の融合タンパク質を含む組成物を含む、本開示の組成物のいくつかの実施形態では、組成物は、小分子誘導剤を更に含む。いくつかの実施形態では、小分子誘導剤は、ダノプレビルを含む。小分子誘導剤がダノプレビルを含む実施形態を含む、いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質のいずれかの二量体化ドメインは、DNCRポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、小分子誘導剤は、グラゾプレビルを含む。小分子誘導剤がグラゾプレビルを含む実施形態を含む、いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質のいずれかの二量体化ドメインは、GNCRポリペプチドを含む。
【0048】
本開示の第1の融合タンパク質及び本開示の第2の融合タンパク質を発現する組成物を含む、本開示の組成物のいくつかの実施形態では、組成物は、阻害剤を更に含む。いくつかの実施形態では、阻害剤は、NS3a阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、阻害剤は、小分子を含む。いくつかの実施形態では、(a)第1の融合タンパク質がNS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び第2の融合タンパク質がANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、又は(b)第1の融合タンパク質がANRポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、及び第2の融合タンパク質がNS3aポリペプチドを含む二量体化ドメインを含み、並びに阻害剤は、ダノプレビル若しくはグラゾプレビルを含む。
【0049】
本開示は、本開示の組成物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
【0050】
本開示は、疾患又は障害の治療のための薬剤の製造における、本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、本開示の細胞、本開示の組成物、又は本開示の医薬組成物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、疾患又は障害は、自己免疫疾患又は障害、炎症性疾患又は障害、免疫不全疾患又は障害、及び増殖性疾患又は障害のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、疾患又は障害は、がんを含む。いくつかの実施形態では、疾患又は障害は、感染症を含む、又は感染性疾患に起因する疾患若しくは障害を含む。いくつかの実施形態では、疾患又は障害は、遺伝子疾患又は障害を含む。
【0051】
本開示は、疾患又は障害の治療のための、本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、本開示の細胞、本開示の組成物、又は本開示の医薬組成物の使用を提供する。
【0052】
本開示の使用のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、自己免疫疾患又は障害、炎症性疾患又は障害、免疫不全疾患又は障害、虚血性疾患又は障害、血液疾患又は障害、骨疾患又は障害、神経疾患又は障害、心疾患又は障害、血管疾患又は障害、代謝疾患又は障害、皮膚疾患又は障害、消化器疾患又は障害、ミトコンドリア疾患又は障害、筋肉疾患又は障害、肝臓疾患又は障害、腎臓疾患又は障害、聴覚疾患又は障害、眼疾患又は障害、及び増殖性疾患又は障害のうちの1つ以上を含む。
【0053】
本開示の使用のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、がんを含む。いくつかの実施形態では、がんは、成人における急性リンパ性白血病(ALL)、成人における急性骨髄性白血病(AML)、副腎がん、肛門がん、基底及び扁平上皮細胞皮膚がん、胆管がん、膀胱がん、骨がん、成人における脳及び脊髄腫瘍、小児における脳及び脊髄腫瘍、乳がん、男性における乳がん、青年におけるがん、小児におけるがん、若年成人におけるがん、原発不明がん、子宮頸がん、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、結腸直腸がん、子宮内膜がん、食道がん、ユーイングファミリー腫瘍、眼がん(眼内黒色腫)、胆嚢がん、消化管神経内分泌(カルチノイド)腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、頭頸部がん、ホジキンリンパ腫、カポジ肉腫、腎臓がん、喉頭及び下咽頭がん、白血病、小児における白血病、肝臓がん、肺がん、肺カルチノイド腫瘍、リンパ腫、皮膚リンパ腫、悪性中皮腫、黒色腫皮膚がん、メルケル細胞皮膚がん、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、鼻腔及び副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽腫、非ホジキンリンパ腫、小児における非ホジキンリンパ腫、口腔(口)及び中咽頭(喉)がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、膵神経内分泌腫瘍(NET)、陰茎がん、下垂体腫瘍、前立腺がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、皮膚がん、小腸がん、軟部組織肉腫、胃がん、精巣がん、胸腺がん、甲状腺がん、子宮肉腫、膣がん、外陰がん、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、並びにウィルムス腫瘍のうちの1つ以上を含む。
【0054】
本開示の使用のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、感染症を含む、又は感染性疾患に起因する疾患若しくは障害を含む。
【0055】
本開示の使用のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、遺伝子疾患又は障害を含む。
【0056】
本開示は、有効量の本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、本開示の細胞、本開示の組成物、又は本開示の医薬組成物を対象に投与することを含む、疾患又は障害を治療する方法であって、疾患又は障害の徴候又は症状の重症度が低下し、それにより、疾患又は障害を治療する、方法を提供する。
【0057】
本開示は、有効量の本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、本開示の細胞、本開示の組成物、又は本開示の医薬組成物、又は本開示の医薬組成物を対象に投与することを含む、疾患又は障害を予防する方法であって、疾患又は障害の徴候又は症状の発症又は再発が遅延又は抑制され、それにより、疾患又は障害を予防する、方法を提供する。
【0058】
本開示の方法のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、自己免疫疾患又は障害、炎症性疾患又は障害、免疫不全疾患又は障害、虚血性疾患又は障害、血液疾患又は障害、骨疾患又は障害、神経疾患又は障害、心疾患又は障害、血管疾患又は障害、代謝疾患又は障害、皮膚疾患又は障害、消化器疾患又は障害、ミトコンドリア疾患又は障害、筋肉疾患又は障害、肝臓疾患又は障害、腎臓疾患又は障害、聴覚疾患又は障害、眼疾患又は障害、及び増殖性疾患又は障害のうちの1つ以上を含む。
【0059】
本開示の方法のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、がんを含む。いくつかの実施形態では、がんは、成人における急性リンパ性白血病(ALL)、成人における急性骨髄性白血病(AML)、副腎がん、肛門がん、基底及び扁平上皮細胞皮膚がん、胆管がん、膀胱がん、骨がん、成人における脳及び脊髄腫瘍、小児における脳及び脊髄腫瘍、乳がん、男性における乳がん、青年におけるがん、小児におけるがん、若年成人におけるがん、原発不明がん、子宮頸がん、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、結腸直腸がん、子宮内膜がん、食道がん、ユーイングファミリー腫瘍、眼がん(眼内黒色腫)、胆嚢がん、消化管神経内分泌(カルチノイド)腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、頭頸部がん、ホジキンリンパ腫、カポジ肉腫、腎臓がん、喉頭及び下咽頭がん、白血病、小児における白血病、肝臓がん、肺がん、肺カルチノイド腫瘍、リンパ腫、皮膚リンパ腫、悪性中皮腫、黒色腫皮膚がん、メルケル細胞皮膚がん、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、鼻腔及び副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽腫、非ホジキンリンパ腫、小児における非ホジキンリンパ腫、口腔(口)及び中咽頭(喉)がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、膵神経内分泌腫瘍(NET)、陰茎がん、下垂体腫瘍、前立腺がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、皮膚がん、小腸がん、軟部組織肉腫、胃がん、精巣がん、胸腺がん、甲状腺がん、子宮肉腫、膣がん、外陰がん、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、並びにウィルムス腫瘍のうちの1つ以上を含む。
【0060】
本開示の方法のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、感染症を含む、又は感染性疾患に起因する疾患若しくは障害を含む。
【0061】
本開示の方法のいくつかの実施形態では、疾患又は障害は、遺伝子疾患又は障害を含む。
【0062】
本開示は、有効量の本開示の融合タンパク質、本開示の核酸、本開示のベクター、本開示の細胞、本開示の組成物、又は本開示の医薬組成物、又は本開示の医薬組成物を対象に投与することを含む、疾患又は障害を予防する方法であって、疾患又は障害の徴候又は症状の発症又は再発が遅延又は抑制され、それにより、疾患又は障害を予防する、方法を提供する。
【0063】
本開示は、(a)第1の二量体化ポリペプチドに連結された第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、(b)第2の二量体化ポリペプチドに連結された第2のシグナル伝達ドメイン又はオリゴマー化ドメインを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドとを含む、1つ以上のベクターを含むポリヌクレオチドセットであって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が小分子の存在によって媒介されるように第1の二量体化ポリペプチド及び第2の二量体化ポリペプチドが選択される、ポリヌクレオチドセットを提供する。
【0064】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、細胞内のシグナル伝達機能は、小分子の細胞への投与に対して誘導性である。
【0065】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を媒介する。
【0066】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊する。
【0067】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、小分子は、ダノプレビル及びグラゾプレビルからなる群から選択される。
【0068】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1の小分子が第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を媒介し、(b)第2の小分子が第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊し、(c)第2の小分子が第3の二量体化ポリペプチドの第1の二量体化ポリペプチドへの結合を媒介することができ、(d)第3の二量体化ポリペプチドがシグナル伝達ドメインに連結されている。
【0069】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第2の小分子は、第1の小分子を打ち負かすことによって第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊する。
【0070】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1の小分子がグラゾプレビル又はその類似体若しくは誘導体であり、(b)第2の小分子がダノプレビル又はその類似体若しくは誘導体である。
【0071】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の一方又は両方が細胞質タンパク質である。
【0072】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の一方又は両方が膜貫通タンパク質である。
【0073】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の一方又は両方が膜貫通ドメインを含む。
【0074】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の一方が膜貫通タンパク質であり、(b)第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質の一方が細胞質タンパク質である。
【0075】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、第1の二量体化ポリペプチド又は第2の二量体化ポリペプチドに連結された複数のシグナル伝達ドメインを含む。
【0076】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、第1の二量体化ポリペプチド又は第2の二量体化ポリペプチドに連結された1つ又は複数のタンパク質ドメインを有する膜貫通受容体を含む。
【0077】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインは、第2の二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインと同一であるか、又は実質的に同一である。
【0078】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインは、第2の二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインとは異なるか、又は実質的に異なる。
【0079】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、(a)第1の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む第1のベクター、及び(b)第2の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む第2のベクターを含む少なくとも2つのベクターを含む。
【0080】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、ベクター骨格は、ポリヌクレオチドセットを含む。いくつかの実施形態では、ベクター骨格は、アデノウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、エプスタインバーウイルスベクター、パポバウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、単純ヘルペスウイルスベクター、レトロウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、及びトランスポゾンベクターの骨格からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、ベクター骨格は、相同性指向性修復ベクターを含む。
【0081】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、染色体がポリヌクレオチドセットを含む。
【0082】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド及び第2の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質との融合を防止するポリヌクレオチド配列を含む分離要素によって分離されている。いくつかの実施形態では、分離要素は、リボソームスキッピング配列を含むポリヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、分離要素は、少なくとも2つのリボソームスキッピング配列を含むポリヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、分離要素は、P2a及び/又はT2aを含むポリヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、分離要素は、P2a、T2a、T2a-RFP-P2a、P2a-T2a、T2a-P2a、及びIRESからなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、分離要素は、構成的プロモーターを含むポリヌクレオチド配列を含む。
【0083】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインがキメラ抗原受容体(CAR)の一部であり、(b)小分子の投与がT細胞シグナル伝達機能を調節する。
【0084】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1の融合タンパク質が、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3aを含み、(b)第2の融合タンパク質が、CD3ζドメインに連結されたANRペプチドを含み、小分子がCAR T細胞シグナル伝達を下方制御する。
【0085】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1の融合タンパク質が、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3aを含み、(b)第2の融合タンパク質が、CD3ζドメインに連結されたDNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないその設計バリアント)を含み、小分子の投与がCAR T細胞シグナル伝達を活性化する。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、膜貫通ドメイン及び/又は共刺激ドメインを更に含む。
【0086】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、(a)第1のシグナル伝達ドメイン及び第2のシグナル伝達ドメインが殺傷ドメインを含み、(b)小分子の投与が細胞死を誘導する。
【0087】
本開示のポリヌクレオチドセットのいくつかの実施形態では、第1のシグナル伝達ドメイン及び第2のシグナル伝達ドメインのいずれか又は両方が、カスパーゼ-9、カスパーゼ-1、カスパーゼ-4、RIPK1、又はRIPK3、それらの変異バリアント、及び前述のうちのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、第1のシグナル伝達ドメイン及び第2のシグナル伝達ドメインのいずれか又は両方が、カスパーゼ-9又はそのバリアントの触媒ドメインを含む。いくつかの実施形態では、(a)第1のシグナル伝達ドメインがカスパーゼ-9又はそのバリアントの触媒ドメインを含み、(b)第2のシグナル伝達ドメインがカスパーゼ-9又はそのバリアントの触媒ドメインを含む。いくつかの実施形態では、(a)第1のシグナル伝達ドメインがカスパーゼ-9又はそのバリアントの触媒ドメインを含み、(b)第2の二量体化ポリペプチドがホモオリゴマー化ドメインに連結されている。いくつかの実施形態では、(a)第1の二量体化ポリペプチドが、殺傷ドメインに連結されたDNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないそのバリアント)の群から選択され、(b)第2の二量体化ポリペプチドが、NS3aであり、二量体-NS3aH1、三量体-NS3aH1、五量体-NS3aH1、六量体-NS3a、又はそれらのバリアントからなる群から選択されるホモオリゴマー化ドメインに連結されている。いくつかの実施形態では、(a)第1の二量体化ポリペプチドが、DNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないそのバリアント)からなる群から選択され、(b)第2の二量体化ポリペプチドが、CAR又は他のホモオリゴマー受容体に連結されたNS3aである。
【0088】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットを含む細胞を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、原核細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、酵母細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、インビボにおけるヒト細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、エクスビボにおけるヒト細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、多能性幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、人工多能性幹細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、造血幹細胞である。
【0089】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットのポリペプチドセットを使用して幹細胞を改変することを含む、幹細胞分化をもたらす方法を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、がんと診断されたヒト対象由来の非がん細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、免疫細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、白血球、リンパ球、T細胞、制御性T細胞、エフェクターT細胞、CD4+エフェクターT細胞、CD8+エフェクターT細胞、メモリーT細胞、自己反応性T細胞、疲弊T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、樹状細胞、及びマクロファージからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、細胞は、心細胞、肺細胞、筋細胞、上皮細胞、膵細胞、皮膚細胞、CNS細胞、ニューロン、ミオサイト、骨格筋細胞、平滑筋細胞、肝細胞、腎細胞、及びグリア細胞からなる群から選択される。
【0090】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドを含む、CARを発現するように遺伝子改変された細胞を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT(NKT)細胞、又はILC細胞である。
【0091】
本開示は、産生細胞株であって、その細胞株の細胞が本開示のポリヌクレオチドセットを含む、産生細胞株を提供する。
【0092】
本開示は、目的とする遺伝子から目的とするポリペプチド産物を産生する方法であって、(a)請求項1~38のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドセットを使用して細胞株を改変して、産生細胞株を産出することと、(b)産生細胞株を培養して、目的とする産物を産生することとを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、目的とするポリペプチド産物は、治療用タンパク質又はペプチドを含む。いくつかの実施形態では、目的とするポリペプチド産物は、ウイルスを含む。いくつかの実施形態では、ウイルスは、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、レトロウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)からなる群から選択される。
【0093】
本開示は、産生細胞株であって、その細胞株の細胞が本開示のポリヌクレオチドセットを産生する、産生細胞株を提供する。
【0094】
本開示は、産生細胞株であって、その細胞株の細胞がウイルスカプシドにパッケージングされた本開示のポリヌクレオチドセットを産生する、産生細胞株を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルスカプシドは、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、レトロウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)のカプシドからなる群から選択される。
【0095】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットのポリヌクレオチドセットを含むウイルスカプシドを提供する。いくつかの実施形態では、ウイルスカプシドは、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、レトロウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)のカプシドからなる群から選択される。
【0096】
本開示は、本開示のウイルスカプシドを産生する細胞を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルスカプシドは、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、レトロウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)のカプシドからなる群から選択される。
【0097】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットを含む組成物を提供する。
【0098】
本開示は、CAR療法を必要とする対象を治療するための本開示の組成物の使用を提供する。
【0099】
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットを含むキットを提供する。
【0100】
本開示は、操作された細胞を作製する方法であって、本開示のいずれかのポリヌクレオチドセットのポリヌクレオチドを細胞にトランスフェクトすることを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、細胞内で発現される。いくつかの実施形態では、本方法は、その必要がある対象に細胞を投与することを更に含む。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に小分子を投与することを更に含む。
【0101】
本開示は、その必要がある対象においてT細胞媒介性免疫応答を制御する方法であって、有効量の本開示の細胞の細胞を対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、自己T細胞である。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に、本開示の小分子を投与することを更に含む。
【0102】
本開示は、対象において標的細胞集団又は組織に対するT細胞媒介性免疫反応を刺激する方法であって、有効量の本開示の細胞の本開示の細胞を対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、自己T細胞である。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に、本開示の小分子を投与することを更に含む。
【0103】
本開示は、その必要がある対象に抗腫瘍免疫を提供する方法であって、有効量の本開示の細胞の本開示の細胞を対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、自己T細胞である。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に、本開示の小分子を投与することを更に含む。
【0104】
本開示は、その必要がある対象においてがんを治療する方法であって、有効量の本開示の細胞の本開示の細胞を対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、T細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、自己T細胞である。いくつかの実施形態では、本方法は、対象に、本開示の小分子を投与することを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0105】
図1図1Aは、小分子薬物によって調節されて細胞シグナル伝達活性を破壊又は誘導することができる、分割キメラ抗原受容体(CAR)の一般化アーキテクチャの概略図である。図1Bは、オフスイッチANR CAR、オンスイッチDNCR CAR、及びオンスイッチGNCR CARの概略図である。
図2】小分子薬物に応答して殺傷ドメイン(例えば、カスパーゼ-9)のホモオリゴマー化を誘導する設計の概略図である。
図3】Jeko1細胞又はJeko1-ROR1-KO細胞と共培養したCAR発現Jurkat細胞におけるCD69発現の小分子薬物調節誘導を示すプロットである。
図4A】調節可能CARによる、その同族誘導剤又は破壊剤小分子薬物の存在下又は不在下での標的細胞殺傷を示すプロットのパネルである。
図4B図4Aの、それぞれ、Bcl-xL/Bad、NS3a/ANR、NS3a/GNCR1、又はNS3a/DNCR2を発現するT細胞からのサイトカインIFNγ及びIL-2の産生を示すプロットのパネルである。
図5図5Aは、二重機能オンスイッチ/安全スイッチ調節可能T細胞CARの概略図である。図5Bは、グラゾプレビル又はダノプレビルの存在下及び不在下でのJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター株における、それぞれ、CARシグナル伝達及び殺傷パーセントを示す一対のプロットである。
図6図6Aは、グラゾプレビル又はダノプレビルの存在下及び不在下でのJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター株における、それぞれ、CARシグナル伝達及び薬物誘導細胞死を示す一対のプロットである。図6Bは、グラゾプレビル処理からダノプレビル処理に切り替えたJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター細胞における、それぞれ、CARシグナル伝達及び薬物誘導細胞死を示す一対のプロットである。
図7図7Aは、カスパーゼ-9殺傷ドメインを有する二本鎖直接二量体化設計NCDCの概略図である。図7Bは、二本鎖直接二量体化設計NCDCの薬物濃度の関数として殺傷パーセントを示すプロットである。
図8A】CAR-NS3a-casp9及びホモオリゴマーヘリックス束-NS3aカスパーゼ-9殺傷スイッチの概略図である。
図8B図8Aの鋳型二量体化設計の殺傷活性パーセントを示すプロットである。
図9図9Aは、最小化されたDNCR2バージョンD1及びD9のモデルの概略図である。図9Bは、図9Aの小型化設計の殺傷活性パーセントを示すプロットである。
図10】一連の形質導入レベルでFKBP(F36V)融合殺傷ドメインを発現する、それぞれ、Jurkat細胞及び初代T細胞における、殺傷パーセントを示す一対のプロットである。
【発明を実施するための形態】
【0106】
詳細な説明
核酸及び関連用語
いくつかの実施形態では、「核酸」、「核酸分子」、「ヌクレオチド」、「ヌクレオチド配列」、「ポリヌクレオチド」という用語、及びそれらの文法的変形は、互換的に使用されてもよく、リボヌクレオシド(アデノシン、グアノシン、ウリジン、若しくはシチジン;「RNA分子」)若しくはデオキシリボヌクレオシド(デオキシアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシチミジン、若しくはデオキシシチジン;「DNA分子」)のリン酸エステルポリマー形態、又はそれらの任意のホスホエステル類似体、例えば、一本鎖形態若しくは二本鎖ヘリックスのいずれかのホスホロチオエート及びチオエステルを指し得る。一本鎖核酸配列は、一本鎖DNA(ssDNA)又は一本鎖RNA(ssRNA)を指す。二本鎖DNA-DNAヘリックス、DNA-RNAヘリックス、及びRNA-RNAヘリックスが可能である。
【0107】
いくつかの実施形態では、「核酸」、特にDNA又はRNA分子は、その分子の一次構造及び二次構造のみを指してもよく、いずれの特定の三次形態にも限定しない。したがって、この用語には、とりわけ、線形又は円形DNA分子(例えば、制限断片)、プラスミド、スーパーコイルDNA及び染色体に見られる二本鎖DNAが含まれる。特定の二本鎖DNA分子の構造を考察する際に、DNAの非転写鎖(すなわち、メッセンジャーRNA又はmRNAに相同な配列を有する鎖)に沿って、5’から3’の方向に左から右に配列を記述する通常の慣習に従って配列が提供される。別段の指示がない限り、全ての核酸配列及びヌクレオチド配列は、5’から3’の配向で左から右に記述される。
【0108】
ヌクレオチドは、IUPAC-IUB Biochemical Nomenclature Commissionによって推奨される、それらの一般に知られている1文字記号で言及される。したがって、「A」はアデニンを表し、「C」はシトシンを表し、「G」はグアニンを表し、「T」はチミンを表し、「U」はウラシルを表す。
【0109】
いくつかの実施形態では、「ポリヌクレオチド」という用語は、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、それらの類似体、又はそれらの混合物を含む、任意の長さ又はタイプのヌクレオチドのポリマーを指す。この用語は、分子の一次構造を指す。したがって、この用語には、三本鎖、二本鎖、及び一本鎖デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)が含まれる。この用語には、ポリヌクレオチドの、例えば、アルキル化及び/又はキャッピングによる修飾形態、並びに非修飾形態も含まれる。より具体的には、「ポリヌクレオチド」には、スプライスされているかスプライスされていないかにかかわらず、mRNAを含む、ポリデオキシリボヌクレオチド(2-デオキシ-D-リボースを含む)及びポリリボヌクレオチド(D-リボースを含む)、プリン塩基又はピリミジン塩基のN-グリコシド又はC-グリコシドである任意の他のタイプのポリヌクレオチド、並びにヌクレオチド骨格を含む他のポリマー、例えば、ポリアミド(例えば、ペプチド核酸「PNA」)及びポリモルホリノポリマー、並びに他の合成配列特異的核酸ポリマー(但し、ポリマーがDNA及びRNAに見られるような塩基対合及び塩基スタッキングを可能にする立体配置で核酸塩基を含むことを条件とする)が含まれる。
【0110】
いくつかの実施形態では、本開示のベクターは、本開示の核酸配列及び骨格配列を含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、DNA、例えば、ベクターに挿入されたDNAを含む。他の態様では、ポリヌクレオチドは、mRNAを含む。いくつかの態様では、mRNAは、合成mRNAである。いくつかの実施形態では、合成mRNAは、少なくとも1つの非天然核酸塩基を含む。いくつかの実施形態では、ある特定のクラスの全ての核酸塩基が非天然核酸塩基で置き換えられている(例えば、ポリヌクレオチド中の全てのウリジンを非天然核酸塩基、例えば、5-メトキシウリジンで置き換えることができる)。
【0112】
いくつかの実施形態では、「発現」という用語は、プロモーターによって引き起こされる特定のヌクレオチド配列の転写及び/又は翻訳を指す。
【0113】
いくつかの実施形態では、「発現ベクター」という用語は、細胞内のポリペプチド発現のために設計されたプラスミド、ウイルス、又は他の核酸を指す。ベクター又は構築物は、遺伝子を宿主細胞に導入するために使用され、それにより、ベクターが細胞内のポリメラーゼと相互作用して、ベクター/構築物内でコードされたタンパク質を発現する。発現ベクターは、染色体外で細胞内に存在し得るか、又は染色体に組み込まれ得る。発現ベクターは、ベクターを、原核生物、真核生物、又は好ましくはそれらの両方(例えば、シャトルベクター)における複製及び統合に好適なものにする追加の配列を含み得る。本開示のポリヌクレオチドは、発現ベクターの構成要素として提供され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、「クローニングベクター」という用語は、ポリヌクレオチドのコピーを産生するために設計されたプラスミド、ウイルス、又は他の核酸を指す。クローニングベクターは、転写及び翻訳開始配列、転写及び翻訳終結配列、並びにポリアデニル化シグナルを含み得る。かかる構築物は、典型的には、5’LTR、tRNA結合部位、パッケージングシグナル、第二鎖DNA合成起点、及び3’LTR、又はそれらの一部を含む。本開示のポリヌクレオチドは、クローニングベクターの構成要素として提供され得、これを使用して、本開示のポリヌクレオチドを産生することができる。
【0115】
いくつかの実施形態では、「プロモーター」とは、遺伝子の転写がどこで開始され、転写がどの方向に継続するかを示すヌクレオチド配列を指す。
【0116】
いくつかの実施形態では、「コードする」とは、定義されたヌクレオチド配列(例えば、rRNA、tRNA、及びmRNA)又は定義されたアミノ酸配列のいずれかを有する生物学的プロセスにおける他のポリマー及び高分子の合成のための鋳型として機能するポリヌクレオチド中の特定のヌクレオチド配列(例えば、遺伝子、cDNA、又はmRNA)の能力を指す。したがって、遺伝子、cDNA、又はRNAは、その遺伝子に対応するmRNAの転写及び翻訳が細胞又は他の生物系内でタンパク質を産生する場合、タンパク質をコードする。ヌクレオチド配列がmRNA配列と同一であり、かつ通常は配列表に提供されるコード鎖、及び遺伝子又はcDNAの転写の鋳型として使用される非コード鎖の両方を、その遺伝子又はcDNAのタンパク質又は他の産物をコードするとみなすことができる。
【0117】
別段の指定がない限り、「アミノ酸配列をコードする」ヌクレオチド配列(本開示のキメラポリペプチドを「コードする」ポリヌクレオチドを含む)は、互いの縮重バージョンであり、かつ同じアミノ酸配列をコードする全てのヌクレオチド配列を含む。
【0118】
ポリペプチド及び関連用語
アミノ酸は、IUPAC-IUB Biochemical Nomenclature Commissionによって推奨される、それらの一般に知られている3文字記号又は1文字記号のいずれかで言及される。アミノ酸残基は、以下のように省略され、略語が括弧内に示されている:アラニン(Ala;A)、アスパラギン(Asn;N)、アスパラギン酸(Asp;D)、アルギニン(Arg;R)、システイン(Cys;C)、グルタミン酸(Glu;E)、グルタミン(Gln;Q)、グリシン(Gly;G)、ヒスチジン(His;H)、イソロイシン(Ile;I)、ロイシン(Leu;L)、リジン(Lys;K)、メチオニン(Met;M)、フェニルアラニン(Phe;F)、プロリン(Pro;P)、セリン(Ser;S)、スレオニン(Thr;T)、トリプトファン(Trp;W)、チロシン(Tyr;Y)、及びバリン(Val;V)。
【0119】
アミノ酸配列は、アミノからカルボキシの配向で左から右に記述される。
【0120】
いくつかの実施形態では、「ポリペプチド」という用語は、アミノ酸サブユニットの配列を指す。いくつかの実施形態では、「ペプチド」とは、最大50個のアミノ酸を含み得る。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約5個、10個、15個、20個、25個、30個、35個、40個、45個、又は50個のアミノ酸を含み得る。「ポリペプチド」という用語は、任意の長さ、サイズ、構造、又は機能のタンパク質、ポリペプチド、及びペプチドを指し得る。「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、互換的に使用され得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、天然又は合成的に作製若しくは修飾されたアミノ酸、例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、又は任意の他の操作又は修飾、例えば、標識成分とのコンジュゲーションを含む。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、1つ以上のアミノ酸残基を含み、これらのアミノ酸残基は、対応する天然に存在するアミノ酸の人工化学類似体(例えば、ホモシステイン、オルニチン、p-アセチルフェニルアラニン、D-アミノ酸、及びクレアチンなどの合成アミノ酸を含む)、並びに当該技術分野で既知の他の修飾である。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、遺伝子産物、ホモログ、オルソログ、パラログ、断片、並びに前述の他の等価物、バリアント、及び類似体を含む。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、単一のポリペプチドを含むか、又は二量体、三量体、若しくは四量体などの多分子複合体とすることができる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、一本鎖ポリペプチド又は多鎖ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、多鎖ポリペプチドに見られ得るジスルフィド結合を含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、L-アミノ酸+グリシン、D-アミノ酸+グリシン(インビボでL-アミノ酸特異的プロテアーゼに耐性を示す)、又はD-アミノ酸+グリシンとL-アミノ酸+グリシンの組み合わせを含む。本開示のポリペプチドは、化学的に合成され得るか、又は組換えで発現され得る。
【0123】
本開示のポリペプチドは、N末端、C末端、ポリペプチド内部、又はそれらの組み合わせに追加の残基を含み得る。これらの追加の残基は、参照ポリペプチドに対する本開示のポリペプチドの同一性パーセントを決定する際に含まれない。かかる残基は、タグを含むが、これに限定されない、使用目的に好適な任意の残基であり得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、「タグ」という用語は、蛍光タンパク質、抗体エピトープタグ、精製タグ、ヒスチジンタグ、又はリンカーを含むが、これらに限定されない、検出可能な部分を指す。いくつかの実施形態では、本開示のタグ付けされた治療薬又は本開示のタグ付けされたリガンドは、精製目的、ポリペプチドの局在化を引き起こすことと、ポリペプチドへ機能性を追加することに好適な検出可能な部分を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、「キメラポリペプチド」とは、第2の源に由来する第2のアミノ酸配列に共有結合又は非共有結合で作動可能に連結された、第1の源に由来する第1のアミノ酸配列を含む任意のポリペプチドを指し、ここで、第1の源と第2の源は同じではない(2つの別個の源)。同じではない第1の源及び第2の源は、2つの異なる生物学的実体、又は同一の生物学的実体由来の2つの異なるタンパク質、又は生物学的実体及び非生物学的実体を含み得る。本開示のキメラタンパク質は、少なくとも2つの異なる生物学的源に由来するタンパク質を含み得る。生物学的源は、任意の非合成的に産生された核酸又はアミノ酸配列(例えば、ゲノム若しくはcDNA配列、プラスミド若しくはウイルスベクター、天然ビリオン、又は上記のうちのいずれかの変異体若しくは類似体)を含み得る。合成源は、生物系(例えば、アミノ酸配列の固相合成)によってではなく、化学的に産生されたタンパク質又は核酸配列を含み得る。本開示のキメラタンパク質は、少なくとも2つの異なる合成源に由来するタンパク質、又は少なくとも1つの生物学的源及び少なくとも1つの合成源に由来するタンパク質を含み得る。本開示のキメラタンパク質は、任意の源に由来する、核酸に共有結合又は非共有結合で連結された第1の源に由来する第1のアミノ酸配列、又は任意の源に由来する小有機分子若しくは小無機分子を含み得る。キメラタンパク質は、第1のアミノ酸配列と第2のアミノ酸配列との間、又は第1のアミノ酸配列と核酸との間、又は第1のアミノ酸配列と小有機分子若しくは小無機分子との間にリンカー分子を含むことができる。
【0126】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドの「断片」又は「切断型ポリペプチド」とは、参照配列よりも短いポリペプチドのアミノ酸配列を指し得る。いくつかの実施形態では、参照配列は、天然に存在する配列を含む又はそれからなる。参照配列と比較して、断片は、N末端又はC末端欠失(任意選択で切断と称される)を含み得る。あるいは、又は加えて、参照配列と比較して、断片は、ポリペプチドの任意の1つ以上のアミノ酸位置に内部欠失を含み得る。本開示のポリペプチドは、参照ポリペプチドの断片又は切断型バージョンとして提供され得る。更に、本開示のポリペプチドの全ての可能な断片及び切断型バリアントが、本開示で提供される実施形態で企図されている。
【0127】
いくつかの実施形態では、「機能的断片」という用語は、ポリペプチドの機能を保持するポリペプチド断片を指す。したがって、いくつかの実施形態では、酵素などの生理活性ペプチドの機能的断片が酵素の触媒ドメインを含むため、その機能的断片は、生物学的作用を触媒する能力を保持する。本開示のポリペプチドは、参照ポリペプチドの断片又は切断型バージョンとして提供され得る。更に、本開示のポリペプチドの全ての可能な断片及び切断型バリアントが、本開示で提供される実施形態で企図されている。いくつかの実施形態では、本開示の機能的断片は、完全長ポリペプチドと比較して機能的断片の活性又は機能的断片の有効性が修飾されたとしても、ポリペプチドの機能的を保持する。いくつかの実施形態では、本開示の機能的断片は、完全長ポリペプチドと比較して機能的断片の活性又は機能的断片の有効性が低下したとしても、ポリペプチドの機能的を保持する。
【0128】
いくつかの実施形態では、「機能的バリアント」という用語は、ポリペプチドの機能を維持する、ポリペプチド、断片、又はポリペプチドのクラスのメンバーの修飾された形態を指す。いくつかの実施形態では、本開示の機能的バリアントは、非修飾ポリペプチドと比較して機能的バリアントの活性又は機能的バリアントの有効性が修飾されたとしても、ポリペプチドの機能を保持する。いくつかの実施形態では、本開示の機能的バリアントは、非修飾ポリペプチドと比較して機能的バリアントの活性又は機能的バリアントの有効性が低下したとしても、ポリペプチドの機能を保持する。
【0129】
いくつかの実施形態では、「アミノ酸置換」という用語は、親又は参照配列(例えば、野生型配列)中に存在するアミノ酸残基を別のアミノ酸残基で置き換えることを指す。アミノ酸は、例えば、化学ペプチド合成により又は当該技術分野で既知の組み換え法により置換され得る。例えば、アミノ酸残基を代替のアミノ酸残基で置換することは、第1のアミノ酸をコードするコドンを第2のアミノ酸をコードするコドンで置換することによって行われる。本開示の様々なポリペプチド構成要素に、アミノ酸置換が提供され得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、「保存的アミノ酸置換」とは、1つのアミノ酸残基が、化学的に類似した側鎖を有するアミノ酸残基で置き換えられるアミノ酸置換である。酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、非荷電極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、ベータ分岐側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)、及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含む、類似した側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術分野で定義されている。したがって、ポリペプチド中のアミノ酸が、同じ側鎖ファミリー由来の別のアミノ酸で置き換えられる場合、この置換は保存的であるとみなされる。別の態様では、アミノ酸の鎖を、側鎖ファミリーメンバーの順番及び/又は組成が異なる化学的に類似した鎖で保存的に置き換えることができる。本開示の様々なポリペプチド構成要素に、保存的アミノ酸置換が提供され得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、「非保存的アミノ酸置換」という用語は、(i)正電荷側鎖を有する残基(例えば、Arg、His、若しくはLys)が負電荷残基(例えば、Glu若しくはAsp)に対して若しくはそれによって置換される置換、(ii)親水性残基(例えば、Ser若しくはThr)が疎水性残基(例えば、Ala、Leu、Ile、Phe、若しくはVal)に対して若しくはそれによって置換される置換、(iii)システイン若しくはプロリンが任意の他の残基に対して若しくはそれによって置換される置換、又は(iv)巨大な疎水性若しくは芳香族側鎖を有する残基(例えば、Val、His、Ile、若しくはTrp)がより小さい側鎖を有する残基(例えば、Ala若しくはSer)若しくは側鎖を有しない残基(例えば、Gly)に対して若しくはそれによって置換される置換を指し得る。本開示の様々なポリペプチド構成要素に、非保存的アミノ酸置換が提供され得る。前述の非保存的置換のうちの1つがタンパク質の機能的特性を変化させることができる可能性は、タンパク質の機能的に重要な領域に対する置換の位置にも相関し、それ故に、いくつかの非保存的置換は、生物学的特性にほとんど又は全く影響を及ぼさない可能性がある。本開示の様々なポリペプチド構成要素に、変化した構成要素の機能性を著しく変化させない非保存的アミノ酸置換が提供され得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、「膜貫通要素」又は「膜貫通ドメイン」という用語は、細胞外要素と細胞内要素との間のポリペプチド要素を指し得る。膜貫通要素の一部分は、細胞膜内に存在する。本開示のキメラ抗原受容体(CAR)は、膜貫通要素を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、「細胞内要素」又は「細胞内ドメイン」という用語は、細胞の細胞質膜の細胞質側に存在し、かつ真核細胞にシグナルを伝達するポリペプチド要素を指し得る。本開示のCARは、細胞内要素を含む。いくつかの実施形態では、細胞は、真核細胞である。
【0134】
いくつかの実施形態では、「細胞内シグナル伝達要素」又は「細胞内シグナル伝達ドメイン」という用語は、エフェクター機能シグナルを形質導入し、その後、細胞を指示して特殊化機能を実行する細胞内要素の一部分を指す。いくつかの実施形態では、細胞は、真核細胞である。
【0135】
いくつかの実施形態では、「細胞外要素(Extracellular element)」又は「細胞外要素(extracellular element)」という用語は、細胞の細胞質膜の外側に存在するポリペプチド要素を指し得る。CAR発現細胞内で、細胞外要素は、CARの抗原結合要素を含み得る。いくつかの実施形態では、細胞は、真核細胞である。
【0136】
配列同一性及び関連用語
いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに100%同一である場合、「同一」であると言われる。
【0137】
いくつかの実施形態では、「同一性」とは、ポリマー分子間の、例えば、ポリペプチド分子又はポリヌクレオチド分子間の全単量体保存を指す。例えば、タンパク質Aがタンパク質Bと同一であるなど、いずれの追加の限定子を有しない「同一」とは、配列が100%同一(100%の配列同一性)であることを意味する。2つの配列を、例えば「70%同一」と述べることは、例えば「70%の配列同一性」を有すると述べることと同等である。
【0138】
いくつかの実施形態では、第1の配列中の位置が第2の配列中の対応する位置と同じアミノ酸によって占有されている場合、それらの分子は、その位置で同一である。2つの配列間の同一性パーセントは、ギャップの数、及び2つの配列の最適アライメントのために導入される必要がある各ギャップの長さを考慮して、配列によって共有される同一の位置の数の関数である。配列の比較及び2つの配列間の同一性パーセントの決定は、数学アルゴリズムを使用して達成することができる。
【0139】
ある特定の態様では、第2のアミノ酸(又は核酸)配列に対する第1のアミノ酸(又は核酸)配列の同一性パーセンテージ(ID%)は、ID%=100(Y/Z)として計算され、式中、Yは、第1の配列と第2の配列を整列させた(目視検査又は特定の配列アライメントプログラムによって整列させた)際に同一の一致としてスコア化されたアミノ酸(又は核酸塩基)残基の数であり、Zは、第2の配列中の残基の総数である。第1の配列の長さが第2の配列よりも長い場合、第1の配列の第2の配列に対する同一性パーセントは、第2の配列の第1の配列に対する同一性パーセントよりも高い。
【0140】
いくつかの実施形態では、2つのポリペプチド配列の同一性パーセントの計算は、例えば、最適比較目的のために2つの配列を整列させることによって行うことができる。例えば、最適アライメントのためにギャップを第1のポリペプチド配列及び第2のポリペプチド配列の一方又は両方に導入することができ、非同一配列を比較目的のために無視することができる。ある特定の態様では、比較目的のために整列させた配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は100%である。次いで、対応するアミノ酸位置のアミノ酸が比較される。
【0141】
いくつかの実施形態では、配列同一性パーセントの計算のための配列アライメントの生成は、一次配列データによってのみ推進されるバイナリ配列間比較に限定されない。配列データを、構造データ(例えば、結晶性タンパク質構造)、機能データ(例えば、変異の位置)、又は系統発生データなどの異種源からのデータと統合することによって配列アライメントを生成することができることも理解されるであろう。異種データを統合して多重配列アライメントを生成する好適なプログラムは、www.tcoffee.orgで入手可能なT-Coffeeであるか、あるいは、例えば、European Bioinformatics Institute(EBI)のウェブサイトebi.ac.uk/Tools/psaで入手可能である。配列同一性パーセントを計算するために使用される最終アラインメントを自動又は手動で精選することができることも理解されるであろう。
【0142】
好適なソフトウェアプログラムは、様々なソースから、タンパク質配列とヌクレオチド配列の両方のアライメントのために利用可能である。配列同一性パーセントを決定するための好適なプログラムの1つは、米国政府のNational Center for Biotechnology Information BLASTウェブサイト(blast.ncbi.nlm.nih.gov)から入手可能なBLASTプログラムスイートの一部であるbl2seqである。B12seqは、BLASTNアルゴリズム又はBLASTPアルゴリズムのいずれかを使用して、2つの配列間の比較を行う。BLASTNが核酸配列を比較するために使用される一方で、BLASTPはアミノ酸配列を比較するために使用される。他の好適なプログラムは、例えば、EMBOSSバイオインフォマティクスプログラムスイートの一部であり、かつ同様にEBIから入手可能なNeedle、Stretcher、Water、又はMatcherである。配列アライメントは、MAFFT、Clustal(ClustalW、Clustal X、又はClustal Omega)、MUSCLEなどの当該技術分野に既知の方法を使用して行うことができる。ポリヌクレオチド又はポリペプチド参照配列と整列する単一のポリヌクレオチド又はポリペプチド標的配列内の異なる領域は各々、独自の配列同一性パーセントを有し得る。配列同一性パーセント値が小数第2位で四捨五入されることに留意されたい。例えば、80.11~80.14の値は80.1に切り捨てられ、80.15~80.19の値は80.2に切り上げられる。長さ値が常に整数になることにも留意されたい。
【0143】
いくつかの実施形態では、「類似性」とは、ポリマー分子間の、例えば、ポリヌクレオチド分子間及び/又はポリペプチド分子間の全関連性を指す。ポリマー分子の互いに対する類似性パーセントの計算は、類似性パーセントの計算が当該技術分野で理解されるように保存的置換を考慮に入れることを除いて、同一性パーセントの計算と同じ様式で行うことができる。類似性パーセンテージが、使用される比較規模、例えば、アミノ酸が、例えば、それらの進化的近接性、電荷、体積、柔軟性、極性、疎水性、芳香族性、等電点、抗原性、又はそれらの組み合わせに従って比較されるかに依存することが理解される。
【0144】
いくつかの実施形態では、「連結された」という用語は、C末端又はN末端における第1の部分の第2の部分への融合を指し得る。いくつかの実施形態では、「連結された」という用語は、第1の部分(又は第2の部分)全体を、第2の部分(又は第1の部分それぞれ)内のいずれか2つの点、例えば、アミノ酸に挿入することを指し得る。いくつかの態様では、第1の部分は、ペプチド結合又はリンカーによって第2の部分に連結される。第1の部分は、ホスホジエステル結合又はリンカーによって第2の部分に連結することができる。リンカーは、ペプチド、ポリペプチド、ヌクレオチド、ヌクレオチド鎖、又は任意の化学部分とすることができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、「作動可能に連結された」という用語は、配列内で機能的に連結された2つ以上の要素を指し得る。いくつかの実施形態では、2つの要素は、直鎖配列に対して連続していない折り畳まれたタンパク質中で機能的に連結され得る。いくつかの実施形態では、2つの要素は、マルチシストロン性配列からの発現後に機能的に連結され得る。いくつかの実施形態では、2つの要素は、1つの要素が直接又は間接的に別の要素の発現又は機能を誘導又は阻害することができるため、機能的に連結され得る。
【0146】
いくつかの実施形態では、「天然に存在しない」という用語は、自然界に存在しないポリペプチド又はポリヌクレオチド配列を指し得る。いくつかの実施形態では、天然に存在しない配列が天然に存在する配列と比較して改変されるため、天然に存在しない配列は自然界に存在しない。いくつかの実施形態では、天然に存在しない配列が自然界では一緒に発生しない2つの天然に存在する配列の組み合わせ(例えば、キメラポリペプチド)であるため、天然に存在しない配列は自然界に存在しない。いくつかの実施形態では、天然に存在しないポリペプチドは、キメラポリペプチドである。いくつかの実施形態では、配列が自然界では見つけることができない部分(例えば、断片)を含む、すなわち、新規配列であるため、ポリペプチド又はポリヌクレオチドは天然に存在しない。本明細書に記載のポリヌクレオチドのいずれも、例えば、天然配列と比較して改変された配列を有する、天然に存在しない配列として提供され得るか、又は自然界に存在しない様式で他のポリヌクレオチドに連結されたポリヌクレオチドとして提供され得る。本明細書に記載のポリペプチドのいずれも、例えば、天然配列と比較して改変された配列を有する、天然に存在しない配列として提供され得るか、又は自然界に存在しない様式で他のポリペプチドに連結されたポリペプチドとして提供され得る。
【0147】
抗体及び関連用語
いくつかの実施形態では、「抗体」という用語は、所望の抗原結合活性を呈する限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、及び抗体断片を含むが、これらに限定されない、それら様々な抗体構造を指し得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、「抗体断片」という用語は、インタクトな抗体が結合する抗原に結合するインタクトな抗体の一部分を含むインタクトな抗体以外の分子を指し得る。抗体断片の例としては、Fab、Fab′、F(ab′)2、及びFv断片、scFv抗体断片、直鎖抗体、単一ドメイン抗体、例えば、sdAb(VL又はVHのいずれか)、ラクダ類VHHドメイン、並びに抗体断片から形成された多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されない。本開示の目的とする遺伝子は、例えば、抗体断片を含み得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、「一本鎖抗体」(scFv)という用語は、可動性ペプチドリンカーによって連結された重鎖(VH)及び軽鎖(VL)の可変領域を含む抗体断片を指し得る。
【0150】
いくつかの実施形態では、「抗原結合分子」という用語は、抗原決定基に特異的に結合する分子を指し得る。本開示の目的とする遺伝子は、例えば、抗原結合分子を含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、「抗原」という用語は、免疫応答を誘発する分子を指し得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、「キメラ抗原受容体」又は「CAR」という用語は、抗原認識部分及び細胞活性化要素を含む融合タンパク質を指し得る。本開示のポリヌクレオチドは、CARを産生する目的とする遺伝子を含み得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、「CAR T細胞」又は「CAR Tリンパ球」という用語は、CARポリペプチドを産生する能力を有するT細胞を指し得る。例えば、CARを発現することができる細胞は、細胞内でのCARの発現のための核酸配列を含むT細胞である。本開示の細胞は、CAR T細胞であり得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、「共刺激要素」又は「共刺激シグナル伝達ドメイン」又は「共刺激ポリペプチド」という用語は、共刺激ポリペプチドの細胞内部分を指し得る。いくつかの実施形態では、共刺激ドメインを含むCARは、T細胞内で発現された場合、共刺激ドメインを欠くCARと比較して増加した又は増強されたT細胞増殖、機能、持続性、及び抗腫瘍活性を示す。CD28又は4-1BBなどの1つ以上のT細胞共刺激分子由来の細胞内シグナル伝達ドメインを組み込むことによって、共刺激ドメインが本開示のCARに提供され得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、共刺激ポリペプチドは、TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、及び活性化ナチュラルキラー細胞受容体のうちの1つ以上から単離された又はそれらに由来する配列を含み得る。いくつかの実施形態では、共刺激ポリペプチドは、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、GITR、CD30、CD40、ICOS、BAFFR、HVEM、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、及びMyD88のうちの1つ以上から単離された又はそれらに由来する配列を含み得る。
【0156】
治療有効及び関連技術
いくつかの実施形態では、「治療有効」という用語は、レシピエントに対する有益な効果の提供、例えば、対象における臨床症状のいくらかの軽減、緩和、若しくは減退、又は対象の臨床状態の改善の提供を指し得る。治療効果は、いくらかの利益が対象に提供される限り、完全又は治癒的である必要はない。
【0157】
いくつかの実施形態では、「治療有効量」という用語は、レシピエントに治療有効利益を付与するのに十分な用量を指し得る。例えば、本開示の融合タンパク質、核酸、ベクター、細胞、組成物、又は医薬組成物は、治療有効量で投与され得る。本開示の融合タンパク質、核酸、ベクター、細胞、組成物、又は医薬組成物を投与された対象は、その後、治療有効量の本開示の小分子を投与されて、本開示の融合タンパク質の二量体形成を誘導又は破壊して所望の細胞転帰をもたらすことができる。
【0158】
細胞用語
いくつかの実施形態では、「幹細胞」という用語は、様々な細胞型に分化し、かつ無期限に増殖して、より多くの同じ幹細胞を産生することができる、未分化又は部分的に分化した細胞を指し得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、「多能性幹細胞」(PSC)という用語は、未分化状態を無期限に維持することができ、かつ身体の全てではなくとも大部分の細胞に分化することができる細胞を指し得る。
【0160】
いくつかの実施形態では、「人工多能性幹細胞」(iPS又はiPSC)という用語は、体細胞から直接生成することができる多能性幹細胞を指し得る。これには、成人に由来する皮膚細胞又は血液細胞などの特殊化細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0161】
いくつかの実施形態では、「多分化能性」という用語は、2つ以上の細胞型に発達することができるが、多能性細胞よりも限定される細胞を指し得る。例えば、成体幹細胞及び臍帯血幹細胞は、多分化能性とみなされ得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、「造血細胞」という用語は、造血幹細胞から生じる細胞を指し得る。これには、骨髄前駆細胞、リンパ系前駆細胞、巨核球、赤血球、マスト細胞、骨髄芽球、好塩基球、好中球、好酸球、マクロファージ、血小板、単球、ナチュラルキラー細胞、Tリンパ球、Bリンパ球、及び形質細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0163】
いくつかの実施形態では、「Tリンパ球」又は「T細胞」という用語は、通常は胸腺内で発達する造血細胞を指し得る。Tリンパ球又はT細胞には、ナチュラルキラーT細胞、制御性T細胞、ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞、メモリーT細胞、ガンマデルタT細胞、及び粘膜インバリアントT細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0164】
いくつかの実施形態では、「間葉」という用語は、タンパク質及び流体のメッシュ、すなわち、細胞外マトリックスに埋め込まれた疎性細胞を含む動物組織型を指し得る。間葉は、骨、軟骨、リンパ系、及び循環系を含む身体の結合組織の大部分を生じさせる。
【0165】
いくつかの実施形態では、「間葉系細胞」という用語は、間葉組織に由来する細胞を指し得る。いくつかの事例では、本開示の細胞は、間葉系細胞であり得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、「間葉系間質細胞」(MSC)という用語は、インビトロで多能性分化能を有する、骨髄、脂肪、及び他の組織源から単離された紡錘形状のプラスチック接着細胞を指し得る。例えば、間葉系間質細胞は、骨芽細胞(骨細胞)、軟骨細胞(chondrocyte)(軟骨細胞(cartilage cell))、ミオサイト(筋細胞)、及び脂肪細胞(adipocyte)(骨髄脂肪組織を生じさせる脂肪細胞(fat cell))に分化することができる。間葉系間質細胞という用語は、科学文献において「間葉系幹細胞」という用語を置き換えることが示唆されている。いくつかの事例では、本開示の細胞は、間葉系間質細胞であり得る。
【0167】
本開示のいくつかの実施形態では、「自己細胞」とは、療法として投与され得る同じ個体から得られた細胞である(この細胞は、対象に対して自己である)。本開示の自己細胞には、造血細胞及び造血幹細胞などの幹細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0168】
本開示のいくつかの実施形態では、同種細胞は、療法として細胞の意図されたレシピエントではない個体から得られた細胞である(この細胞は、対象に対して同種である)。本開示の同種細胞は、本開示の方法の対象に関して免疫学的に適合性のあるドナーから選択され得る。本開示の同種細胞は、意図的ではない免疫原性を伴わずにいずれの対象への投与にも好適な「普遍的な」同種細胞を産生するように改変され得る。本開示の同種細胞には、造血細胞及び造血幹細胞などの幹細胞が含まれるが、これらに限定されない。
【0169】
いくつかの実施形態では、「トランスフェクトする」又は「形質転換する」又は「形質導入する」という用語は、外因性核酸が細胞又は宿主細胞に移送又は導入されるプロセスを指し得る。「トランスフェクトされた」又は「形質転換された」又は「形質導入された」細胞とは、外因性核酸をトランスフェクトされた、それによって形質転換された、又はそれを形質導入された細胞又はその細胞の子孫である。
【0170】
いくつかの実施形態では、「細胞療法」という用語は、治療目的のために細胞(複数可)をレシピエントに送達することを指し得る。
【0171】
小分子用語
いくつかの実施形態では、「類似体」という用語は、本明細書に記載されるように化合物又はクラスの結合特性を維持する、化合物又は化合物のクラスのメンバーの化学的に修飾された形態を指し得る。例えば、ダノプレビルの類似体は、本明細書に記載されるようにDNCR2及びNS3aに結合する能力を保持するダノプレビルの化学的に修飾された形態を含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、「プロドラッグ」という用語は、かかるプロドラッグが患者に投与されたときにインビボで本開示の小分子を放出する任意の共有結合担体を含み得る。本開示のプロドラッグは、修飾が日常的な操作又はインビボのいずれかで切断されて親化合物をもたらすような方法で化合物中に存在する官能基を修飾することによって調製され得る。インビボでの形質転換は、例えば、カルボン酸エステル、リン酸エステル、若しくは硫酸エステルの化学的又は酵素的加水分解、又は感受性官能基の還元若しくは酸化などの何らかの代謝プロセスの結果であり得る。本開示の範囲内のプロドラッグには、ヒドロキシ基、アミノ基、又はスルフヒドリル基が、本開示のプロドラッグが哺乳動物対象に投与されたときに切断して、それぞれ、遊離ヒドロキシル基、遊離アミノ基、又は遊離スルフヒドリル基を形成する任意の基に結合される化合物が含まれる。代謝切断によって急速に転換され得る官能基は、インビボで、本開示の化合物のカルボキシル基と反応性の基のクラスを形成する。それらには、アルカノイル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、非置換及び置換アロイル(例えば、ベンゾイル及び置換ベンゾイルなど)、アルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルなど)、トリアルキルシリル(トリメチルシリル及びトリエチシリルなど)、ジカルボン酸と形成されるモノエステル(スクシニルなど)などの基が含まれるが、これらに限定されない。本開示の小分子は、プロドラッグとして投与され得る。本開示の小分子は、プロドラッグとして対象に投与され得る。治療有効量の本開示のかかるプロドラッグが投与され得る。プロドラッグは、本開示のポリヌクレオチド、遺伝子療法ベクター、若しくは細胞の投与と同時に投与され得るか、又は本開示のポリヌクレオチド、遺伝子療法ベクター、若しくは細胞の投与後に投与され得る。
【0173】
製剤及び関連技術
いくつかの実施形態では、「薬学的に許容される」という用語は、合理的な利益/リスク比に見合った、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、又は他の問題又は合併症を伴わない、正しい医学的判断の範囲内でヒト及び動物の組織と接触させて使用するのに好適な化合物、材料、組成物、及び/又は剤形を指し得る。例えば、本開示の小分子、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、遺伝子療法ベクター、又は細胞は、組成物の一部として、薬学的に許容される担体を含む他の薬学的に許容される成分と一緒に投与され得る。
【0174】
いくつかの実施形態では、「薬学的に許容される塩」という用語は、指定された化合物がその酸又は塩基塩に変換される、本開示の小分子の誘導体を指し得る。かかる薬学的に許容される塩には、アミンなどの塩基性残基の鉱酸塩又は有機酸塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩又は有機塩などが含まれるが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性無機酸又は有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性塩又は四級アンモニウム塩が含まれる。例えば、かかる従来の非毒性塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸に由来する塩、及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸などの有機酸から調製された塩が含まれる。例えば、本開示の小分子は、薬学的に許容される塩として提供され得る。
【0175】
いくつかの実施形態では、「制御放出」という用語は、長時間にわたって(すなわち、1時間超にわたって)1つ以上の活性薬剤を放出することができる剤形の一部又は全てを指し得る。制御放出(CR)の特徴は、徐放(SR)、持続放出(PR)、又は長時間放出(ER)とも称され得る。本明細書で論じられる溶解プロファイルに関連して使用される場合、「制御放出」という用語は、1時間超にわたって活性薬剤を送達する本開示による剤形の部分を指す。例えば、本開示の小分子は、制御放出組成物中で投与され得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、「即時放出」という用語は、胃液と接触すると実質的に直ちに活性薬剤を放出し、かつ約1時間以内に実質的に完全な溶解をもたらす剤形の一部又は全てを指し得る。即時放出(IR)の特徴は、瞬時放出(IR)とも称され得る。本明細書で論じられる溶解プロファイルに関連して使用される場合、「即時放出」という用語は、1時間未満にわたって活性薬剤を送達する本開示による剤形の部分を指す。本開示の小分子は、即時放出組成物中で投与され得る。
【0177】
いくつかの実施形態では、「賦形剤」という用語は、体内で活性ではない薬理学的に不活性な成分を指し得る。例えば、Hancock,B.C.,Moss,G.P.,&amp;Goldfarb,D.J.(2020).Handbook of pharmaceutical excipients.London:Pharmaceutical Pressを参照されたく、その全開示は、参照により本明細書に組み込まれる。本開示の小分子は、投与方法及び剤形の性質に応じて、薬学的に許容される担体、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はビヒクル、例えば、保存剤、充填剤、ポリマー、崩壊剤、滑剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、滑沢剤、酸性化剤、及び分注剤と混合され得る。経口剤形を製剤化するために使用され得る薬学的に許容される担体及び賦形剤を含む、かかる成分。薬学的に許容される担体には、水、エタノール、ポリオール、植物油、脂肪、ゲル形成ポリマー及び非ゲル形成ポリマーを含むワックスポリマー、並びにそれらの好適な混合物が含まれる。賦形剤の例としては、デンプン、アルファ化デンプン、Avicel、ラクトース、乳糖、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、及びレイクブレンドが挙げられる。崩壊剤の例としては、デンプン、アルギニン酸、及びある特定の複合ケイ酸塩が挙げられる。滑沢剤の例としては、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、並びに高分子量ポリエチレングリコールが挙げられる。例えば、本開示の小分子、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、遺伝子療法ベクター、又は細胞は、薬学的に許容される賦形剤を含む組成物中で提供され、投与され得る。
【0178】
一般用語
本開示を通して使用される場合、「対象」という用語は、ヒトを含むが、これに限定されない任意の哺乳動物を含む。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、新生児、乳児、幼児、小児、十代の若者、成人、高齢者、100歳以上の者である。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも1、2、又は3つのX染色体を有する。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも1つ又は2つのY染色体を有する。いくつかの実施形態では、対象は、本開示の疾患若しくは障害と診断されるか、又はさもなければ本開示の治療を必要とする。いくつかの実施形態では、対象は、本開示の疾患若しくは障害を発症するリスクがあるか、又はさもなければ本開示の疾患若しくは障害の予防を必要とする。
【0179】
いくつかの実施形態では、対象は、非ヒト霊長類である。いくつかの実施形態では、対象は、家畜、ウマ、イヌ、ネコ、ブタ、ウサギ、モルモット、げっ歯類、ラット、スナネズミ、及びマウスを含むが、これらに限定されない哺乳動物である。いくつかの実施形態では、対象は非霊長類哺乳動物であり、対象は遺伝子改変される。
【0180】
文脈上別段の明確な指示がない限り、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、それらの複数形を含む。
【0181】
「及び」は、別段の明示的な記載がない限り、「又は」と互換的に使用される。
【0182】
「及び/又は」は、2つの指定された特徴又は構成要素の各々の、他方を伴うか又は伴わない具体的な開示として解釈されるべきである。したがって、「及び/又は」は、「A及び/又はB」などの語句で使用される場合、「A及びB」、「A又はB」、「A」(単独)、並びに「B」(単独)を含む。同様に、「及び/又は」は、「A、B、及び/又はC」などの語句で使用される場合、以下の態様:A、B、及びC;A、B、又はC;A又はC;A又はB;B又はC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);並びにC(単独)の各々を包含するよう意図されている。
【0183】
いくつかの実施形態では、「約」という用語は、の領域のおよそ、大体、ほぼ、又は辺りを意味する。「約」が数値範囲とともに使用される場合、これは、記載の数値の上及び下の境界を延長することによってその範囲を修正し得る。
【0184】
いくつかの実施形態では、数値範囲は、範囲を定義する数値を含む。値の範囲が記載される場合、その範囲の列挙された上限と下限との間に介在する各整数値及びその各分数も、かかる値間の各部分範囲として具体的に開示される。任意の範囲の上限及び下限を、独立して、その範囲に含めることもその範囲から除外することもでき、いずれかの限界が含まれるか、いずれの限界も含まれないか、又は両方の限界が含まれる各範囲も、本開示に包含される。したがって、範囲は、列挙された終点を含む、範囲内の値の全ての省略表現であることが理解される。例えば、1~10の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10からなる群から選択される任意の数、数の組み合わせ、又は部分範囲を含むことが理解される。
【0185】
値が明示的に記載される場合、記載された値とほぼ同じ数量又は量である値も、本開示の範囲内であることを理解されたい。組み合わせが開示される場合、その組み合わせの要素の各部分組み合わせも具体的に開示され、本開示の範囲内である。逆に、異なる要素又は要素の群が個別に開示される場合、それらの組み合わせも開示される。開示の任意の要素が複数の代替物を有すると開示される場合、各代替物が単独で又は他の代替物との任意の組み合わせで除外されるその開示の例も本明細書に開示され、開示の2つ以上の要素がかかる除外を有することができ、かかる除外を有する要素の全ての組み合わせが本明細書に開示される。
【0186】
文脈上別段の解釈が要求されない限り、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲を通して、「含む」、「含むこと」などの単語は、排他的又は網羅的な意味ではなく包括的な意味で、すなわち、「を含むが、これらに限定されない」の意味で解釈されるべきである。
【0187】
単数形又は複数形の単語は、それぞれ、複数及び単数も含む。したがって、例えば、本明細書が、目的とする遺伝子を記載する場合、本開示は、目的とする単一の遺伝子を有するポリヌクレオチド又は目的とする複数の遺伝子を有するポリヌクレオチドを含む。
【0188】
「上記」及び「下記」、並びに類似の趣旨の単語は、本出願の任意の特定の部分ではなく、本出願を全体として指す。
【0189】
「セット」は、1つ以上の要素又は物体のセットを含む。
【0190】
単位、接頭辞、及び記号は、それらのSysteme International de Unites(SI)によって認められている形態で示される。
【0191】
参照のために、かつ様々な節を見つけるのを助けるために、見出しが本明細書に含まれている。これらの見出しは、見出しに関して記載される概念の範囲を限定するようには意図されていない。かかる概念は、本明細書を通して適用可能であり得る。
【0192】
本開示が明確さ及び理解の目的のために例証及び実施例によりある程度詳細に記載されているが、ある特定の変更及び修正を加えることができることは当業者には明らかであろう。「本開示」などへの言及は、本開示の多種多様な実施形態又は態様のうちのいずれかへの言及として意図されており、本開示を単一の実施形態又は態様に限定するものではない。本開示を通して使用される場合、「態様」及び「実施形態」という用語は、互換的である。本開示の「ある特定の」、「いくつかの」、又は「他の」態様又は実施形態との関連で論じられる特徴は、本開示の任意の実施形態で見つけられ得るが、これらの事例では、特徴は、これらの強調された実施形態において好ましい特徴とみなされ得る。
【0193】
発明を実施するための形態及び実施例は、本開示の範囲を本明細書に記載の実施形態及び実施例に限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ、本開示の真の範囲及び趣旨に含まれる全ての修正及び代替を包含するものとして解釈されるべきである。
【0194】
小分子によって調節される細胞シグナル伝達発現システム
本開示は、受容体媒介性細胞活性化及びシグナル伝達を制御するための、小分子によって調節される細胞シグナル伝達発現システムを提供する。本システムは、概して、第1のシグナル伝達ドメイン及び第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、第2のシグナル伝達ドメイン及び第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドとを含む、ポリヌクレオチドセットであって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が小分子の存在によって媒介される、ポリヌクレオチドセットを含む。
【0195】
いくつかの実施形態では、小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を媒介する。
【0196】
いくつかの実施形態では、小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊する。
【0197】
いくつかの実施形態では、第1の小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を媒介し、第2の小分子は、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊し、第2の小分子は、第3の二量体化ポリペプチドの第1の二量体化ポリペプチドへの結合を媒介することができ、第3の二量体化ポリペプチドは第3のシグナル伝達ドメインに連結されている。
【0198】
いくつかの実施形態では、本システムは、二量体化ポリペプチドに連結されたシグナル伝達ドメインがキメラ抗原受容体(CAR)の一部であり、かつ小分子の投与がT細胞シグナル伝達機能を調節するポリヌクレオチドセットを含む。
【0199】
いくつかの実施形態では、本システムは、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結された第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドセットを含み、第2の融合タンパク質は、CD3ζドメインに連結された第2の二量体化ポリペプチドを含み、小分子の投与がCAR T細胞シグナル伝達を媒介する。
【0200】
いくつかの実施形態では、本システムは、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3aを含む第1の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドセットを含み、第2の融合タンパク質は、CD3ζドメインに連結されたANRを含み、小分子の投与がCAR T細胞シグナル伝達を下方制御する。
【0201】
いくつかの実施形態では、本システムは、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3aを含む第1の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドセットを含み、第2の融合タンパク質は、CD3ζドメインに連結されたDNCR2(若しくはその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはその設計バリアント)を含み、小分子の投与がCAR T細胞シグナル伝達を活性化する。
【0202】
いくつかの実施形態では、本システムは、第1のシグナル伝達ドメイン及び第2のシグナル伝達ドメインが殺傷ドメインであり、かつ小分子の投与が細胞死を誘導するポリヌクレオチドセットを含む。
【0203】
本開示の小分子によって調節される細胞シグナル伝達システムは、治療用途などの様々な合成生物学用途における広範な標的分子(例えば、シグナル伝達タンパク質)の活性を調節するのに有用である。
【0204】
一実施形態では、本開示の小分子によって調節される細胞シグナル伝達システムは、細胞療法用途に使用されて、細胞集団をプログラムして治療機能を実行する及び/又は調節することができる。
【0205】
一態様では、本開示の小分子によって調節される細胞シグナル伝達システムは、がん療法で使用されるT細胞受容体(TCR)及び/又はキメラ抗原受容体(CAR)細胞を調節するために使用され得る。より具体的には、本開示の小分子によって調節される細胞シグナル伝達システムを使用して、CAR及び/又はTCRを下方制御し、多くの既存のT細胞療法で観察される望ましくない疲弊表現型をもたらし得る過剰なCAR/TCRシグナル伝達を阻害することができる。
【0206】
一実施形態では、本開示の小分子によって調節される細胞シグナル伝達システムは、遺伝子療法用途に使用され得る。
【0207】
小分子によって調節される二量体
本開示は、小分子によって調節されるポリペプチド二量体を利用して、シグナル伝達ドメインを共局在させ、それにより、シグナル伝達機能を調節する。例えば、二量体は、細胞外シグナル伝達ドメインと細胞質(細胞内)シグナル伝達ドメインを共局在させ、それにより、目的とするシグナル伝達分子の活性を調節することができる。二量体化ポリペプチドの相互作用による二量体化複合体の形成は、小分子の存在によって調節することができる。
【0208】
二量体を使用して、膜貫通受容体のシグナル伝達ドメインを共局在させることができる。例えば、二量体を使用して、
(i)細胞質シグナル伝達ドメインを欠く細胞外シグナル伝達ドメインに連結された第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質と、
(ii)対応する細胞質シグナル伝達ドメインに連結された第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質と
を含む膜貫通CARのシグナル伝達ドメインを、共局在させることができ、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が小分子の存在によって媒介される。
【0209】
第1の二量体化ポリペプチド及び第2の二量体化ポリペプチドは、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が小分子の存在によって媒介されるように選択され得る。いくつかの事例では、小分子は、二量体の構築を媒介し得る。他の事例では、小分子は、二量体の分解を媒介し得る。更に他の事例では、第1の小分子が二量体の構築を媒介し得る一方で、第2の小分子が第1の小分子を移動させ、それにより、二量体の分解を媒介し得る。なお他の事例では、第1の小分子が二量体の構築を媒介し得る一方で、第2の小分子が第1の小分子を打ち負かし、二量体化のために第3の二量体化ポリペプチドを動員し得る。
【0210】
小分子によって調節されるポリペプチド二量体は、C型肝炎ウイルスプロテアーゼNS3a/4aタンパク質(以下、NS3aと称される)又はその修飾体を第1の二量体化ポリペプチドとして、かつ「リーダー」タンパク質を第2の二量体化ポリペプチドとして含み得る。リーダータンパク質は、例えば、NS3aタンパク質の特定の薬物結合状態を認識するように選択され得る。NS3aタンパク質及びNS3aリーダータンパク質は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2020年6月11日に公開されたBakerらの国際特許公開第WO2020117778号、表題「Reagents and Methods for Controlling Protein Function and Interaction」に記載されている。
【0211】
NS3aは、複数の薬物インプットを組み込み、異なる操作されたリーダータンパク質を二量体化パートナーとして使用して、薬物インプットを多様なアウトプットに変換することができる。ダノプレビル/NS3a複合体リーダー、グラゾプレビル/NS3a複合体リーダー、及びANR/NS3a複合体リーダーからのNS3aタンパク質及び多面応答アウトプットは、参照により全体が本明細書に組み込まれる、Foight,G.W.,et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1216、Cunningham-Bryant,D.et al.,Journal of the American Chemical Society(2019)141:3352-3355、及びKugler,J.,et al.,Journal of Biological Chemistry(2012)287:39224-39232に記載されている。
【0212】
一例では、二量体を使用して、
(i)NS3aポリペプチド及び細胞質シグナル伝達ドメインを欠く細胞外シグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質と、
(ii)リーダーポリペプチド及び対応する細胞質シグナル伝達ドメインを含む第2の融合タンパク質と
を含む膜貫通CARのシグナル伝達ドメインを、共局在させることができ、NS3aとリーダー結合パートナーとの間の相互作用が小分子薬物の存在によって制御され得る。
【0213】
いくつかの実施形態では、二量体のために選択されたリーダーは、小分子薬物ダノプレビルの存在下でNS3aを認識して結合し、それにより、薬物誘導(「オンスイッチ」)システムを提供するように設計された、ダノプレビル/NS3複合体リーダー(DNCR)ポリペプチド(又はその最小化/修飾バリアント)である。一例では、DNCRポリペプチドは、DNCR2である。Foight,G.W.,et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1216を参照されたい。
【0214】
いくつかの実施形態では、二量体のために選択されたリーダーは、小分子薬物グラゾプレビルの存在下でNS3aを認識して結合し、それにより、薬物誘導(「オンスイッチ」)システムを提供するように設計された、グラゾプレビル/NS3複合体リーダー(GNCR)ポリペプチド(又はその最小化/修飾バリアント)である。一例では、GNCRタンパク質は、GNCR1である。Foight,G.W.,et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1216を参照されたい。
【0215】
いくつかの実施形態では、二量体のために選択されたリーダーは、アポNS3a複合体リーダー(ANR)ペプチド(又はその最小化/修飾バリアント)である。ANRは、NS3aと基本複合体を形成し、これがNS3a標的薬物によって破壊され、それにより、薬物破壊可能システムが提供される。Cunningham-Bryant,D.,et al.,Journal of the American Chemical Society(2019)141:3352-3355、Kugler,J.,et al.,Journal of Biological Chemistry(2012)287:39224-39232、及びFoight,G.W.,et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1216を参照されたい。
【0216】
キメラ抗原受容体
目的とするシグナル伝達分子は、キメラ抗原受容体(CAR)を含み得る。CARは、抗原結合要素である細胞外要素、受容体を細胞膜に固定する膜貫通要素、及び少なくとも1つの細胞内要素を含む融合タンパク質とすることができる。これらのCAR要素は、当該技術分野で既知であり、例えば、参照により全体が組み込まれる、2014年8月28日に公開された米国特許出願第2014/0242701号、表題「Chimeric Antigen Receptors」に記載されている。CARは、少なくとも細胞外抗原結合要素、膜貫通要素、及び刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素を含む細胞内(細胞質)シグナル伝達要素を含むポリヌクレオチドから発現された組換えポリペプチドとすることができる。
【0217】
刺激分子は、例えば、T細胞受容体複合体と会合したゼータ鎖であり得る。
【0218】
細胞質シグナル伝達要素は、例えば、少なくとも1つの共刺激分子に由来する1つ以上の機能的シグナル伝達要素を含み得る。
【0219】
共刺激分子は、例えば、4-1BB(すなわち、CD137)、CD27、及び/又はCD28から選択され得る。
【0220】
CARは、細胞外抗原結合要素、膜貫通要素、及び刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素を含む細胞内シグナル伝達要素を含むキメラ融合タンパク質であり得る。
【0221】
CARは、細胞外抗原結合要素、膜貫通要素、並びに共刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素及び刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素を含む細胞内シグナル伝達要素を含むキメラ融合タンパク質を含み得る。
【0222】
CARは、細胞外抗原結合要素、膜貫通要素、並びに1つ以上の共刺激分子に由来する2つの機能的シグナル伝達要素及び刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素を含む細胞内シグナル伝達要素を含むキメラ融合タンパク質であり得る。
【0223】
CARは、細胞外抗原結合要素、膜貫通要素、並びに1つ以上の共刺激分子に由来する少なくとも2つの機能的シグナル伝達要素及び刺激分子に由来する機能的シグナル伝達要素を含む細胞内シグナル伝達要素を含むキメラ融合タンパク質を含み得る。
【0224】
CARは、CAR融合タンパク質のアミノ末端(N末端)に任意選択のリーダー配列を含み得る。CARは、細胞外抗原結合要素のN末端にリーダー配列を更に含み得、この場合、リーダー配列は、任意選択で、細胞プロセシング及びCARの細胞膜への局在化の最中に抗原認識要素(例えば、scFv)から切断される。
【0225】
図1Aは、小分子薬物によって調節されて細胞シグナル伝達活性を破壊又は誘導することができる、分割キメラ抗原受容体(CAR)の一般化アーキテクチャの概略図である。この図は、第1の融合タンパク質が、第1の二量体化ポリペプチドに融合された抗原結合ドメイン又は「抗原感知」ドメインである細胞外要素を含み(「二量体半分1」)、第2の融合タンパク質が、第2の二量体化ポリペプチドに融合された細胞質シグナル伝達ドメインを含む(「二量体半分2」)、本システムの発現された構成要素110を示す。第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用は、シグナル伝達活性を破壊する(すなわち、オフにする)又は誘導する(すなわち、オンにする)小分子薬物によって調節することができる。
【0226】
いくつかの実施形態では、小分子によって調節されるCAR発現システムは、「オフスイッチ」CARであり得る。ペプチドアポ-NS3aリーダー(ANR)及びNS3aによって形成された化学的に破壊可能な二量体について説明されている。参照により全体が本明細書に組み込まれる、Cunningham-Bryant,D.,et al.,Journal of the American Chemical Society(2019)141:3352-3355を参照されたい。
【0227】
いくつかの実施形態では、小分子によって調節されるCAR発現システムは、「オンスイッチ」CARであり得る。設計された化学的に誘導された二量体ダノプレビル-NS3a複合体リーダー(DNCR)/ダノプレビル/NS3a及びグラゾプレビル-NS3a複合体リーダーGNCR1/グラゾプレビル/NS3aを使用した2つの「オンスイッチ」CARについて説明されている。参照により全体が本明細書に組み込まれる、Foight,G.W.,et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1212を参照されたい。
【0228】
図1Bは、オフスイッチANR CAR、オンスイッチDNCR CAR、及びオンスイッチGNCR CARの概略図120である。この図は、ANR CAR 125、DNCR CAR 130、及びGNCR CAR 135の発現された構成要素を示す。ANR CAR 125は初期設定でオンになっており、ダノプレビル又はグラゾプレビルを含む任意のNS3a阻害剤によってオフにすることができる。DNCR CAR 130及びGNCR CAR 135は初期設定でオフになっており、それぞれ、ダノプレビル又はグラゾプレビルの添加によってオンにすることができる。
【0229】
殺傷ドメイン
目的とするシグナル伝達分子は、細胞死につながるシグナル伝達カスケードを開始することができる死又は殺傷ドメインを含み得る。細胞療法及び遺伝子療法の有用性は、患者における有害反応の場合に治療用細胞における細胞死の特異的誘導を可能にする安全機構によって増強され得る。安全機構として細胞死を使用するこの概念は、AP1903(リミデュシド)によって二量体化される小分子誘導性ホモ二量体FKBP-F36V(iCasp9)に融合されたカスパーゼ-9を用いたアポトーシスの誘導によって以前に実証されている(参照により全体が本明細書に組み込まれる、di Stais,et al.,New England Journal of Medicine(2011)365:1673-1683)。化学的に誘導可能なヘテロ二量体は、FKBP/ラパマイシン/FRB二量体(rapaCasp9)で実証されているように、カスパーゼ-9のオリゴマー化を開始するために使用することもできる(参照により全体が本明細書に組み込まれる、Stavrou,M.,et al.,Molecular Therapy(2018)26:1266-1276)。
【0230】
本開示は、小分子によって調節される二量体システムDNCR/ダノプレビル/NS3a及びGNCR/グラゾプレビル/NS3aを利用して、殺傷ドメインの薬物誘導ホモオリゴマー化によって細胞死を活性化する。小分子によって調節される二量体システムであるDNCR/ダノプレビル/NS3aシステム及びGNCR/グラゾプレビル/NS3aシステムを使用して、ホモオリゴマー化(例えば、カスパーゼ-9、カスパーゼ-1、カスパーゼ-4、RIPK1、RIPK3)によって活性化される任意の殺傷ドメインを調節することができる。
【0231】
図2は、小分子薬物に応答して殺傷ドメイン(例えば、カスパーゼ-9)のホモオリゴマー化を誘導する設計の概略図200である。この図は、二本鎖ヘテロ二量体安全スイッチ210、一本鎖ヘテロ二量体安全スイッチ215、並びにホモオリゴマーNS3a足場安全スイッチ220a及び220bの発現された構成要素を示す。二本鎖ヘテロ二量体安全スイッチ210は、殺傷ドメインに融合された小分子誘導二量体の各半分、NS3a及びDNCR又はGNCRを含む。一例では、NS3a殺傷ドメインは、小分子薬物ダノプレビルの存在下でのみ、DNCR殺傷ドメインに結合する。一本鎖ヘテロ二量体安全スイッチ215は、小分子薬物の添加が多量体化、すなわち、鋳型ホモオリゴマー化を誘導するように、殺傷ドメインと単一の構築物で連結された小分子誘導二量体の両半分を含む。ホモオリゴマーNS3a足場安全スイッチ220a及び220bは、CAR(安全スイッチ220a)又はホモオリゴマーヘリックス束(安全スイッチ220b)などのホモ二量体受容体に連結されたNS3a二量体化ポリペプチド及び殺傷ドメインに融合された他の二量体化ポリペプチドを含み、これにより、小分子薬物の添加が殺傷ドメインのオリゴマー化を媒介するようになる。タンパク質ホモオリゴマーヘリックス束の設計は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、Boyken,D.E et al.,Science(2016)352:680-687に記載されている。
【0232】
1.1.1.ポリヌクレオチド
本開示のシステムは、概して、第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチド及び第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドセットを含む。
【0233】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、
(i)第1のシグナル伝達ドメイン及び第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチド、
(ii)第2のシグナル伝達ドメイン及び第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチド、
(iii)第1のポリヌクレオチド及び/又は第2のポリヌクレオチドに作動可能に連結された1つ以上のプロモーター配列、
(iv)第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質との融合を防止するポリヌクレオチド配列を含む任意選択の分離要素、並びに
(v)1つ以上の任意選択の調節配列
を含み得るポリヌクレオチド構成要素を含み、
第1のポリヌクレオチド及び第2のポリヌクレオチド、プロモーター配列、並びに任意選択の分離要素及び調節要素は、目的とするシグナル伝達機能を発現する及び調節制御するように構成されている。
【0234】
第1の融合タンパク質及び第2の融合タンパク質、プロモーター配列、並びに任意選択の分離要素及び調節配列をコードするポリヌクレオチドは、目的とするシグナル伝達機能を発現する及び調節制御するようにベクター骨格内に構成されていてもよい。
【0235】
様々な実施形態では、融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド構成要素は、融合タンパク質を分離する分離要素をコードするポリヌクレオチド配列を含み得る。
【0236】
いくつかの実施形態では、分離要素は、P2a及びT2aからなる群から選択されるリボソームスキッピング配列を含み得る。
【0237】
いくつかの実施形態では、分離要素は、T2a-RFP-P2a、P2a-T2a、及びT2a-P2aからなる群から選択される少なくとも2つのリボソームスキッピング配列を含むポリヌクレオチド配列を含み得る。
【0238】
いくつかの実施形態では、分離要素は、内部リボソーム進入部位(IRES)を含み得る。
【0239】
いくつかの実施形態では、分離要素は、構成的プロモーター配列を含み得る。
【0240】
いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチド及び第2のポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド構成要素は、第1のポリヌクレオチド及び/又は第2のポリヌクレオチドに作動可能に連結された1つ以上の構成的プロモーター配列をコードする。
【0241】
様々な実施形態では、構成的プロモーター配列は、MND、hPGK、CMV、CAG、SFFV、EF1アルファ、UBC、及びCD43からなる群から選択される構成的プロモーター配列を含み得る。
【0242】
いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチド及び/又は第2のポリヌクレオチドは、ポリAからなる群から選択される1つ以上の任意選択の調節配列をコードし得る。
【0243】
いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び/又は第2の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、シグナル伝達ドメインポリペプチドと二量体化ポリペプチドを分離する可動性リンカー配列を更に含む。
【0244】
いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチド又は第2のポリヌクレオチドがNS3a二量体化ポリペプチド(又はその設計バリアント)をコードし、第1のポリヌクレオチド又は第2のポリヌクレオチドの他方が、DNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないその設計バリアント)からなる群から選択される対応するリーダー二量体化ポリペプチドをコードする。
【0245】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3a二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質と、及びCD3ζドメインに連結されたANR二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質とをコードし、小分子がCAR T細胞シグナル伝達を下方制御する。
【0246】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、CD3ζドメインを欠く膜貫通CARの細胞質末端に連結されたNS3a二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質と、CD3ζドメインに連結されたDNCR2(若しくはその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはその設計バリアント)を含む第2の融合タンパク質とをコードし、小分子がCAR T細胞シグナル伝達を活性化する。
【0247】
いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び/又は第2の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、膜貫通ドメイン及び/又は共刺激ドメインを更にコードする。
【0248】
いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチド及び第2のポリヌクレオチドは、殺傷ドメインを含むシグナル伝達ドメインをコードし、小分子の投与が細胞死を誘導する。
【0249】
いくつかの実施形態では、第1の融合タンパク質及び/又は第2の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、カスパーゼ-9、カスパーゼ-1、カスパーゼ-4、RIPK1、若しくはRIPK3、又はそれらのバリアントからなる群から選択される殺傷ドメインを含む。
【0250】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、カスパーゼ-9(又はそのバリアント)の触媒ドメインを含む第1のシグナル伝達ドメインと、カプターゼ-9(又はそのバリアント)の触媒ドメインを含む第2のシグナル伝達ドメインとをコードする。
【0251】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、カスパーゼ-9(又はそのバリアント)の触媒ドメインを含むシグナル伝達ドメインに連結された第1の二量体化ポリペプチドをコードし、第2の二量体化ポリペプチドは、ホモオリゴマー化ドメインに連結されている。
【0252】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、殺傷ドメインに連結されたDNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないそのバリアント)からなる群から選択される第1の二量体化ポリペプチドをコードし、第2の二量体化ポリペプチドは、NS3aであり、二量体-NS3aH1(配列番号42)、三量体-NS3aH1(配列番号45)、五量体-NS3aH1(配列番号44)、六量体-NS3a(配列番号43)、又はそれらのバリアントからなる群から選択されるホモオリゴマー化ドメインに連結されている。
【0253】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットは、殺傷ドメインに連結されたDNCR2(若しくはDNCR2_1~DNCR2_34及びDNCR2-3repを含むが、これらに限定されないその設計バリアント)又はGNCR1(若しくはGNCR1-3rep、G33、及びG38を含むが、これらに限定されないそのバリアント)からなる群から選択される第1の二量体化ポリペプチドをコードし、第2の二量体化ポリペプチドは、NS3aであり、CAR又は他のホモオリゴマー受容体に連結されている。
【0254】
ベクター及びベクター構成
本開示のポリヌクレオチドは、ベクターの一部として提供され得る。好適なベクターの例としては、発現ベクター、ウイルスベクター、及びプラスミドベクターが挙げられる。発現ベクターには、プラスミド、ファージミド、ウイルス、及びそれらの誘導体が含まれ得る。
【0255】
いくつかの態様では、ウイルスベクターは、遺伝子編集技法の実装に有用なポリペプチドなどの遺伝子編集ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み得る。かかる遺伝子編集技法の例としては、RNA/DNA誘導型エンドヌクレアーゼ(例えば、CRISPR(クラスター化された規則的に間隔が空けられた短い回文リピート))、TALEN(転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ)、ZFN(ジンクフィンガーヌクレアーゼ)、リコンビナーゼ、メガヌクレアーゼ、又はウイルス組み込みが挙げられる。
【0256】
いくつかの態様では、本開示のポリヌクレオチドは、相同性指向性修復(HDR)ベクターの一部として提供され得る。相同性指向性修復機構を使用して、ポリヌクレオチドセットを染色体に組み込むことができる。ポリヌクレオチドセットを染色体に組み込むために使用され得る機構の例としては、配列特異的ヌクレアーゼ、例えば、トランスポサーゼ、CRISPR/Cas9、ZFヌクレアーゼ、TALEヌクレアーゼ、リコンビナーゼ、及び当該技術分野で既知の他の相同組換え標的ベクターが挙げられる。
【0257】
ベクター構成要素としては、概して、シグナル配列、複製起点、1つ以上のマーカー遺伝子、エンハンサー要素、プロモーター、及び転写終結配列のうちの1つ以上が含まれるが、これらに限定されない。真核宿主細胞で使用するためのベクターは、目的とする成熟タンパク質若しくはポリペプチドのN末端に特異的切断部位を有するシグナル配列又は他のポリペプチドをコードすることもできる。選択されたシグナル配列は、好ましくは、宿主細胞によって認識及び処理される(すなわち、シグナルペプチダーゼによって切断される)ものである。哺乳動物細胞発現では、哺乳動物シグナル配列に加えて、ウイルス分泌リーダーも使用され得る。真核宿主細胞で使用される発現ベクターは、典型的には、転写の終結及びmRNAの安定化に必要な配列も含む。かかる配列は、真核又はウイルスDNA又はcDNAの5’非翻訳領域から一般に入手可能であり、時折、3’非翻訳領域からも入手可能である。1つの有用な転写終結構成要素は、ウシ成長ホルモンポリアデニル化領域である。
【0258】
発現ベクター及びクローニングベクターは、選択マーカーとも呼ばれる選択遺伝子を含み得る。典型的な選択遺伝子は、(a)抗生物質若しくは他の毒素、例えば、アンピシリン、ネオマイシン、メトトレキサート、若しくはテトラサイクリンに対する耐性を付与するタンパク質、(b)関連性のある場合、栄養要求性欠損を補完するタンパク質、又は(c)複合培地から入手不能な重要な栄養素を供給するタンパク質をコードする。
【0259】
本開示のポリヌクレオチドは、いくつかの事例では、単一のベクターの一部として提供され得る。本開示のポリヌクレオチドは、少なくとも2つのベクター、すなわち、第1のポリヌクレオチドを含む第1のベクター及び第2のポリヌクレオチドを含む第2のベクターのセットの一部として提供され得る。いくつかの事例では、本開示のポリヌクレオチドは、3つのベクター、すなわち、第1のポリヌクレオチドを含む第1のベクター、第2のポリヌクレオチドを含む第2のベクター、及び第3のポリヌクレオチドを含む第3のベクターのセットとして提供され得る。
【0260】
本開示のポリヌクレオチドとの使用に好適なベクターの例としては、アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクター、例えば、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、エプスタインバーウイルスベクター、パポバウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、単純ヘルペスウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、及びトランスポゾンベクターが挙げられる。本開示のポリヌクレオチドは、相同性指向性修復ベクターの一部として提供され得る。
【0261】
ある特定のウイルスベクターは、非必須遺伝子が目的とする遺伝子で置き換えられている非細胞変性真核ウイルスに基づく。非細胞変性ウイルスには、レトロウイルスが含まれ、そのライフサイクルは、ゲノムウイルスRNAのDNAへの逆転写を伴い、その後、プロウイルスが宿主細胞DNAに組み込まれる。レトロウイルスは、ヒト遺伝子療法試験に承認されている。複製欠損の(すなわち、所望のタンパク質の合成を指向することができるが、感染性粒子を製造することができない)レトロウイルスが最も有用である。かかる遺伝子改変レトロウイルス発現ベクターは、インビボでの遺伝子の高効率形質導入に一般的な有用性がある。複製欠損レトロウイルスを産生するための標準プロトコル(外因性遺伝物質をプラスミドに組み込むステップ、パッケージング細胞株にプラスミドをトランスフェクションするステップ、パッケージング細胞株によって組換えレトロウイルスを産生するステップ、ウイルス粒子を組織培養培地から収集するステップ、及び標的細胞にウイルス粒子を感染させるステップを含む)は、Kriegler,M.,Gene Transfer and Expression,A Laboratory Manual,W.H.Freeman Co.,New York(1990)及びMurry,E.I,Methods in Molecular Biology,Vol. 7,Humana Press,Inc.,Cliffton,N.J.(1991)に提供されている。
【0262】
いくつかの態様では、ウイルスは、アデノ随伴ウイルス、二本鎖DNAウイルスである。アデノ随伴ウイルスは、複製欠損であるように操作することができ、幅広い細胞型及び種に感染することができる。これは、熱及び脂質溶媒安定性、造血細胞を含む多様な系統の細胞における高い形質導入頻度、並びに重複感染抑制の欠如などの利点を更に有し、それにより、複数の一連の形質導入が可能になる。報告によれば、アデノ随伴ウイルスは、部位特異的様式でヒト細胞DNAに組み込み、それにより、挿入変異誘発の可能性及びレトロウイルス感染に特徴的な挿入遺伝子発現の変動性を最小限に抑えることができる。加えて、野生型アデノ随伴ウイルス感染は、選択圧の不在下で100継代超にわたって組織培養で追跡されており、アデノ随伴ウイルスのゲノム組み込みが比較的安定した事象であることを示唆している。アデノ随伴ウイルスは、染色体外様式で機能することもできる。
【0263】
他のベクターには、プラスミドベクターが含まれる。プラスミドベクターは、当該技術分野で広範に説明されており、当業者に周知である。例えば、Sambrook et al,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989を参照されたい。プラスミドベクターは宿主ゲノム内で複製して宿主ゲノム内に組み込むことができないため、インビボで遺伝子を細胞に送達するのにプラスミドベクターが特に有利であることが、過去数年間で見出されている。しかしながら、宿主細胞と適合性のあるプロモーターを有するこれらのプラスミドは、プラスミド内で作動可能にコードされた遺伝子からペプチドを発現することができる。商業的供給業者から入手可能ないくつかの一般に使用されているプラスミドには、pBR322、pUC18、pUC19、様々なpcDNAプラスミド、pRC/CMV、様々なpCMVプラスミド、pSV40、及びpBlueScriptが含まれる。特定のプラスミドの追加の例としては、pcDNA3.1、カタログ番号V79020;pcDNA3.1/hygro、カタログ番号V87020;pcDNA4/myc-His、カタログ番号V86320;及びpBudCE4.1、カタログ番号V53220が挙げられ、全てInvitrogen(Carlsbad,CA.)製である。いくつかの一般に使用されているトランスポゾンシステムには、piggyBAC(商標)、Tol2、及びSleeping Beauty(商標)(例えば、Balasubramanian et al.Comparison of three transposons for the generation of highly productive recombinant CHO cell pools and cell lines.Biotechnology and Bioengineering(2015)113,pl234-1243を参照されたい)が含まれる。他のプラスミドは、当業者に周知である。加えて、プラスミドは、DNAの特定の断片を除去及び/又は付加するための標準の分子生物学技法を使用してカスタム設計され得る。
【0264】
本開示は、1つ以上のベクターの一部として、
(i)第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、
(ii)第2の対応する二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドと
を含むポリヌクレオチドセットであって、
(iii)第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質が、第1のシグナル伝達ドメインを更に含み、
(iv)第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質の他方が、第2のシグナル伝達ドメインを更に含み、
(v)小分子調節剤に応答した第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が、シグナル伝達機能を効果的に調節する、
ポリヌクレオチドセットを提供する。
【0265】
いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のベクターの一部として、
(i)第1の二量体化ポリペプチドを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、
(ii)対応する第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドと
を含むポリヌクレオチドセットであって、
(iii)第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質が、細胞外シグナル伝達ドメインを更に含み、
(iv)第1の融合タンパク質又は第2の融合タンパク質の他方が、細胞質シグナル伝達ドメインを更に含み、
(v)小分子調節剤に応答した第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が、シグナル伝達機能を効果的に調節する、
ポリヌクレオチドセットを提供する。
【0266】
いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のベクターの一部として、
(i)NS3a二量体化ポリペプチド及び第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、
(ii)リーダー二量体化ポリペプチド及び第2のシグナル伝達ドメインを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドと
を含むポリヌクレオチドセットであって、小分子調節剤に応答したNS3aとリーダー二量体化ポリペプチドとの相互作用がシグナル伝達機能を効果的に調節する、ポリヌクレオチドセットを提供する。
【0267】
いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のベクターの一部として、
(i)第1の二量体化ポリペプチド及び第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドであって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が第1の小分子調節剤によって媒介される、第2のポリヌクレオチドと、
(iii)第3の二量体化ドメイン及び第3のシグナル伝達ドメインを含む第3の融合タンパク質をコードする第3のポリヌクレオチドであって、第2の小分子調節剤が、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊し、第3の二量体化ポリペプチドの第1の二量体化ポリペプチドへの結合を媒介し、それにより、第2のシグナル伝達機能を効果的に調節する、第3のポリヌクレオチドと
を含むポリヌクレオチドセットを提供する。
【0268】
ベクターを含む組成物
本開示のポリヌクレオチドセットは、ベクターの一部として提供され得る。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットの第1のポリヌクレオチド構成要素及び第2のポリヌクレオチド構成要素は、単一のベクターの一部として提供され得る。
【0269】
本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素と、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素と
を含む単一のベクターを含む組成物であって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが第1のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が第2のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用がシグナル伝達機能を調節する、組成物を提供する。
【0270】
いくつかの実施形態では、本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素と、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素と
を含む単一のベクターを含む組成物であって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが細胞外シグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が細胞質(細胞内)シグナル伝達ドメインを更にコードし、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用がシグナル伝達機能を調節する、組成物を提供する。
【0271】
いくつかの態様では、本組成物は、療法を必要とする対象を治療するために使用され得る。本開示は、
(i)第1の二量体化ドメインをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素及び第2の二量体化ドメインをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素を含む単一のベクターであって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが第1のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が第2のシグナル伝達ドメインを更にコードする、単一のベクターと、
(ii)薬学的に許容される担体、賦形剤、及び/又は安定剤と
を含む医薬組成物を提供する。
【0272】
いくつかの態様では、本開示は、
(i)第1の二量体化ドメインをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素及び第2の二量体化ドメインをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素を含む単一のベクターであって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが細胞外シグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が細胞質シグナル伝達ドメインを更にコードする、単一のベクターと、
(ii)薬学的に許容される担体、賦形剤、及び/又は安定剤と
を含む医薬組成物を提供する。
【0273】
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドセットの第1のポリヌクレオチド構成要素及び第2のポリヌクレオチド構成要素は、少なくとも2つのベクターのセットの一部として提供され得、例えば、第1のベクターが第1のポリヌクレオチド構成要素を含み、第2のベクターが第2のポリヌクレオチド構成要素を含む。
【0274】
本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素を含む第1のベクターと、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素を含む第2のベクターと
を含む組成物であって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが第1のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が第2のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用がシグナル伝達機能を調節する、組成物を提供する。
【0275】
いくつかの態様では、本組成物は、療法を必要とする対象を治療するために使用され得る。本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素を含む第1のベクターと、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素を含む第2のベクターであって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが第1のシグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が第2のシグナル伝達ドメインを更にコードする、第2のベクターと、
(iii)薬学的に許容される担体、賦形剤、及び/又は安定剤と
を含む医薬組成物を提供する。
【0276】
いくつかの態様では、本開示は、
(i)第1の二量体化ドメインをコードする第1のポリヌクレオチド構成要素を含む第1のベクターと、
(ii)第2の二量体化ドメインをコードする第2のポリヌクレオチド構成要素を含む第2のベクターであって、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素のいずれかが細胞外シグナル伝達ドメインを更にコードし、第1のポリヌクレオチド構成要素又は第2のポリヌクレオチド構成要素の他方が細胞質シグナル伝達ドメインを更にコードする、第2のベクターと、
(iii)薬学的に許容される担体、賦形剤、及び/又は安定剤と
を含む医薬組成物を提供する。
【0277】
いくつかの態様では、本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチド及び第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のベクターと、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のベクターであって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が第1の小分子調節剤によって媒介される、第2のベクターと、
(iii)第3の二量体化ドメイン及び第3のシグナル伝達ドメインを含む第3の融合タンパク質をコードする第3のベクターであって、第2の小分子調節剤が、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊し、第3の二量体化ポリペプチドの第1の二量体化ポリペプチドへの結合を媒介する、第3のベクターと
を含むポリヌクレオチドセットを提供する。
【0278】
いくつかの態様では、本組成物は、療法を必要とする対象を治療するために使用され得る。本開示は、
(i)第1の二量体化ポリペプチド及び第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のベクターと、
(ii)第2の二量体化ポリペプチドを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のベクターであって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用が第1の小分子調節剤によって媒介される、第2のベクターと、
(iii)第3の二量体化ドメイン及び第3のシグナル伝達ドメインを含む第3の融合タンパク質をコードする第3のベクターであって、第2の小分子調節剤が、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの結合を破壊し、第3の二量体化ポリペプチドの第1の二量体化ポリペプチドへの結合を媒介する、第3のベクターと、
(iv)薬学的に許容される担体、賦形剤、及び/又は安定剤と
を含む医薬組成物を提供する。
【0279】
宿主細胞
発現システムは、細胞、例えば、本明細書に開示される核酸又は本明細書に開示される発現システムを含むインビトロ、インビボ、若しくはエクスビボ細胞に用いられ得る。
【0280】
いくつかの態様では、細胞は、原核細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、酵母細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、哺乳動物細胞を含む。いくつかの態様では、哺乳動物細胞は、HEK293T、Jurkat、Jeko1、CHO、Cos、HeLa、HKB11、又はBHK細胞を含む。
【0281】
いくつかの態様では、細胞(例えば、インビトロ、インビボ、若しくはエクスビボ細胞、又は任意の宿主細胞)は、ヒト細胞である。いくつかの態様では、細胞は、患者に存在するか、又は患者に由来する。いくつかの態様では、患者由来の細胞は、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、白血球、リンパ球、T細胞、制御性T細胞、エフェクターT細胞、CD4+エフェクターT細胞、CD8+エフェクターT細胞、メモリーT細胞、自己反応性T細胞、疲弊T細胞、ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、NK細胞、自然リンパ系細胞(ILC)、心細胞、肺細胞、筋細胞、上皮細胞、膵細胞、皮膚細胞、CNS細胞、ニューロン、ミオサイト、骨格筋細胞、平滑筋細胞、肝細胞、腎細胞、幹細胞、人工多能性幹細胞(iPSC)、胚性幹細胞(ESC)、及び/又は造血幹細胞(HSC)である。いくつかの態様では、細胞は、免疫細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、T細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、制御性T細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、ナチュラルキラーT細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、NK細胞を含む。いくつかの態様では、細胞は、エフェクターT細胞、例えば、CD4+エフェクターT細胞及び/又はCD8+エフェクターT細胞を含む。
【0282】
いくつかの態様では、ヒト細胞は、同種ドナーに由来する。いくつかの態様では、同種細胞は、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、白血球、リンパ球、T細胞、制御性T細胞、エフェクターT細胞、CD4+エフェクターT細胞、CD8+エフェクターT細胞、メモリーT細胞、自己反応性T細胞、疲弊T細胞、ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、NK細胞、心細胞、肺細胞、筋細胞、上皮細胞、膵細胞、皮膚細胞、CNS細胞、ニューロン、ミオサイト、骨格筋細胞、平滑筋細胞、肝細胞、腎細胞、人工多能性幹細胞(iPSC)、胚性幹細胞(ESC)、及び/又は造血幹細胞(HSC)である。
【0283】
いくつかの態様では、ヒト細胞は、自己ドナーに由来する。いくつかの態様では、自己細胞は、腫瘍細胞、がん細胞、免疫細胞、白血球、リンパ球、T細胞、制御性T細胞、エフェクターT細胞、CD4+エフェクターT細胞、CD8+エフェクターT細胞、メモリーT細胞、自己反応性T細胞、疲弊T細胞、ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、NK細胞、心細胞、肺細胞、筋細胞、上皮細胞、膵細胞、皮膚細胞、CNS細胞、ニューロン、ミオサイト、骨格筋細胞、平滑筋細胞、肝細胞、腎細胞、人工多能性幹細胞(iPSC)、胚性幹細胞(ESC)、及び/又は造血幹細胞(HSC)である。
【0284】
いくつかの態様では、細胞は、本明細書に記載のポリヌクレオチドをコードする1つ以上の核酸を含むように、又は本明細書に記載のポリペプチドを発現するように操作される。いくつかの態様では、本開示は、本明細書に開示される核酸又は本明細書に開示される発現ベクターを含む宿主細胞を提供する。いくつかの態様では、核酸又は発現ベクターは、宿主細胞染色体に組み込まれる。いくつかの態様では、核酸又は発現ベクターは、エピソームである。
【0285】
宿主細胞を含む組成物
本開示のポリヌクレオチドセットは、宿主細胞中に提供され得る。細胞は、本開示のポリヌクレオチドセットを組み込むように一過性に又は安定して操作することができる。本開示は、第1の二量体化ポリペプチドに連結された第1のシグナル伝達ドメインを含む第1の融合タンパク質をコードする第1のポリヌクレオチドと、第2の二量体化ポリペプチドに連結された第2のシグナル伝達ドメインを含む第2の融合タンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドとを含む、ポリヌクレオチドセットを含む、細胞であって、第1の二量体化ポリペプチドと第2の二量体化ポリペプチドとの相互作用がシグナル伝達機能を制御する、細胞を提供する。
【0286】
本開示は、ポリヌクレオチドセットを発現するように改変された細胞を含む組成物を提供する。いくつかの態様では、本細胞組成物は、目的とするポリペプチド産物を産生するために使用され得る。発現されたポリペプチドは、無細胞抽出物から回収され得るか、又は培養培地から回収され得る。
【0287】
いくつかの態様では、本組成物は、療法を必要とする対象を治療するために使用され得る。本開示は、(i)ポリヌクレオチドセットを発現するように改変された細胞と、(ii)薬学的に許容される担体、賦形剤、又は安定剤とを含む、医薬組成物を提供する。
【0288】
細胞は、治療的利益を提供する目的とする遺伝子を発現する本開示のポリヌクレオチドを含み得る。目的とする遺伝子の発現は、細胞に腫瘍細胞を攻撃する能力を付与し得る。目的とする遺伝子は、キメラ抗原受容体(CAR)、例えば、腫瘍細胞を標的とするキメラ抗原受容体であり得る。目的とする遺伝子は、膜貫通領域に連結されたヒンジに連結された一本鎖抗体断片を発現し得る。膜貫通領域は、細胞内シグナル伝達ドメインに連結され得る。膜貫通領域は、共刺激ドメインに連結され得る。
【0289】
本組成物の細胞は、例えば、T細胞であり得る。本組成物の細胞は、例えば、CAR-T細胞であり得る。
【0290】
いくつかの実施形態では、本開示は、免疫細胞、例えば、CARを発現する免疫細胞の集団における疲弊及び/又は機能不全を軽減する、改善する、又は抑制するための手段を含む細胞組成物を提供する。いくつかの態様では、手段は、ポリヌクレオチドセット中の目的とする遺伝子としてCARを発現することを含む。
【0291】
小分子の作製方法
本開示の小分子は、既知の技法を使用して合成され得る。ダノプレビル((2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)-14a-[(シクロプロピルスルホニル)カルバモイル]-6-({[(2-メチル-2-プロパニル)オキシ]カルボニル}アミノ)-5,16-ジオキソ-1,2,3,5,6,7,8,9,10,11,13a,14,14a,15,16,16a-ヘキサデカヒドロシクロプロパ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアザシクロペンタデシンン-2-イル4フルオロ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-カルボキシレート)は、既知の技法を使用して合成され得る。例えば、Carreira,Erick Moran,Hisashi Yamamoto,and N.K. Yee. “Industrial Applications of Asymmetric Synthesis.” In Comprehensive Chirality 9,Amsterdam:Elsevier,2012. Section 9.19.6,Danoprevirを参照されたく、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0292】
ポリヌクレオチドの作製
本開示は、本開示のポリヌクレオチド、例えば、本開示のDNAベクター及びそれらの部分構成要素、並びに本開示のパッケージングベクター及びプラスミドを産生する方法を提供する。標準の分子生物学技法を使用して、本開示のポリヌクレオチドを構築することができる。ポリヌクレオチドは、化学的に合成され得る。
【0293】
パッケージングされたウイルスカプシドの作製
本開示は、本開示のポリヌクレオチドを含むウイルスカプシドを作製する方法を含む。概して、本開示のウイルスカプシドは、細胞に本開示のパッケージングポリヌクレオチドを供給することによって産生され得る。パッケージングポリヌクレオチドは、プラスミドとしてパッケージング細胞に供給され得る。パッケージング細胞は、本開示のポリヌクレオチドを含むウイルスカプシドを産生するために培養され得る。好ましくは、パッケージングされたウイルスカプシドは、複製不全である。
【0294】
様々な市販のキットが本開示のパッケージングされたウイルスカプシドの産生に好適である。例としては、MISSION(登録商標)Lentiviral Packaging Mix(Millipore Sigmaから入手可能)、LV-Max Lentiviral Packaging Mix(available from ThermoFisher Scientificから入手可能)が挙げられる。
【0295】
パッケージング細胞によって産生されるウイルスカプシドは、ポリペプチドの産生に使用するための細胞への送達、細胞ベースの療法に使用するための細胞への送達、又は遺伝子療法の方法のための対象への送達などの下流方法に使用するために精製され得る。精製は、宿主細胞又は培養培地から混入物を除去するための処理を含み得る。精製ステップは、プラスミドの物理的及び/又は化学的特徴に基づくステップを含み得る。化学的特徴としては、例えば、親水性-疎水性が挙げられ得る。物理的特性としては、例えば、サイズが挙げられ得る。粒径に基づく精製戦略の例としては、密度勾配超遠心分離、限外濾過、沈殿、二相抽出システム、及びサイズ排除クロマトグラフィーが挙げられる。いくつかの事例では、沈殿は、遠心分離と一緒に、例えば、ポリエチレングリコール、硫酸アンモニウム、又はリン酸カルシウムを使用して用いられ得る。いくつかの事例では、PEG、デキストラン、又はポリビニルアルコールを有する水性二相分離システムが使用され得る。いくつかの事例では、膜ベースの接線流濾過技法が使用され、例としては、限外濾過、透析濾過、及び精密濾過が挙げられる。他の実施形態では、クロマトグラフィー手段がウイルスカプシドの精製に使用され得る。なお他の実施形態では、免疫親和性方法が、関連するカプシドに対する特異性を有するモノクローナル抗体を使用してカプシドを捕捉するために使用され得る。全開示が参照により本明細書に組み込まれる、Morenweiser,R.,“Downstream processing of viral vectors and vaccines,”Gene Therapy(2005)12,S103-S110(2005)を参照されたい。
【0296】
好適なウイルスカプシドの例としては、アデノウイルス、レトロウイルス、レンチウイルス、センダイウイルスベクター、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、単純ヘルペスウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0297】
1.1.2.細胞の作製
本開示は、目的とするポリペプチド産物を発現するように改変された細胞を作製する方法を提供する。
【0298】
ある特定の実施形態では、本開示は、細胞療法を必要とする対象の治療に使用するためのポリヌクレオチドセットを発現する治療用細胞を作製する方法を提供する。一態様では、本開示は、単一のベクターに組み込まれたポリヌクレオチドセットから目的とするポリペプチド産物を発現する治療用細胞を生成する又は調製する方法を提供する。一態様では、本開示は、2つ(又はそれ以上)のベクターに組み込まれたポリヌクレオチドセットから目的とするポリペプチド産物を発現する治療用細胞を生成する又は調製する方法を提供する。
【0299】
ある特定の実施形態では、本開示のポリヌクレオチドは、宿主細胞中の染色体外ポリヌクレオチドとして維持される。ある特定の実施形態では、本開示のポリヌクレオチドは、宿主細胞中のベクター(例えば、発現ベクター)中に存在する。ある特定の実施形態では、本開示のポリヌクレオチド又はそのサブセット若しくは部分構成要素は、宿主細胞の染色体に組み込まれる。
【0300】
様々な方法を使用して、本開示のポリヌクレオチドをコードする発現ベクターを細胞に導入して、本開示の細胞を産生することができる。例えば、Green,et al.,Molecular cloning:A laboratory manual.Cold Spring Harbor,NY:Cold Spring Harbor Laboratory Press(2014)を参照されたい。
【0301】
目的とする遺伝子に核酸修飾を導入する方法は、当該技術分野で周知である。例としては、標的相同組換え(例えば、「ヒットアンドラン」、「二重置換」)、部位特異的リコンビナーゼ(例えば、Creリコンビナーゼ及びFlpリコンビナーゼ)、PBトランスポサーゼ(例えば、Sleeping Beauty、piggyBac、To12、又はFrog Prince)、操作されたヌクレアーゼによるゲノム編集(例えば、メガヌクレアーゼ、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、及びCRISPR/Casシステム)、並びに組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)プラットフォームを使用したゲノム編集が挙げられる。目的とする遺伝子に核酸修飾を導入するための薬物は、公的に入手可能な供給源を使用して設計され得るか、又はTransposagen、Addgene、及びSangamo Biosciencesから商業的に得られ得る。本開示のベクターは、これらの方法を利用して、本開示のポリヌクレオチドを宿主ゲノムに組み込むことができる。本開示のポリヌクレオチド及びベクターは、本開示のポリヌクレオチドを宿主ゲノムに組み込むためのこれらの方法の実施に必要なポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み得る。
【0302】
ランダム組み込み又は部位特異的組み込み(例えば、「ランディングパッド」アプローチ)を含む、ポリヌクレオチドの宿主細胞ゲノムへの組み込みに好適な様々なアプローチが当該技術分野で既知であり、例えば、Zhao,M.el al.(2018)Appl.Microbiol.Biotechnol.102:6105-6117、Lee,J.S.et al.(2015)Sci.Rep.5:8572、及びGaidukov,L.et al.(2018)Nucleic Acids Res.46:4072-4086を参照されたい。本開示のベクターは、これらの方法を利用して、本開示のポリヌクレオチドを宿主ゲノムに組み込むことができる。本開示のベクターは、本開示のポリヌクレオチドを宿主ゲノムに組み込むためのこれらの方法の実施に必要なポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み得る。
【0303】
宿主細胞は、当該技術分野で既知の方法及び組成物を使用して培養され得る。本開示の宿主細胞の培養に好適な市販の培地の例としては、ハムF10(Sigma)、最小必須培地((MEM)(Sigma)、RP MI-1640(Sigma)、及びダルベッコ改変イーグル培地((DMEM)、Sigma)が挙げられる。
【0304】
培養培地には、必要に応じて、ホルモン及び/又は他の成長因子(インスリン、トランスフェリン、又は上皮成長因子など)、塩(塩化ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、及びリン酸など)、緩衝液(HEPESなど)、ヌクレオチド(アデノシン及びチミジンなど)、抗生物質(GENTAMYCIN(商標)薬物など)、微量元素(通常マイクロモル範囲の最終濃度で存在する無機化合物として定義される)、及びグルコース、又は等価エネルギー源が補充され得る。任意の他の必要な補充物も、当業者に既知であろう適切な濃度で含まれ得る。温度及びpHなどの培養条件は、当業者に明らかになるであろう。
【0305】
1.1.3.ポリペプチド及び細胞産物の作製
本開示は、ポリペプチドを産生する方法を提供する。本方法は、本開示の小分子で処理された本開示の細胞を利用し得る。
【0306】
本開示は、ポリヌクレオチドセットを含むベクターを産生し、ベクターを細胞に(例えば、インビボ、インビボ、又はエクスビボで)送達し、ポリヌクレオチドセットを発現させて、細胞機能を提供及び/又は制御する方法を提供する。発現は、本開示の小分子によって調節され得る。
【0307】
一実施形態では、本方法は、(a)目的とするポリペプチド産物をコードするポリヌクレオチドセットを使用して細胞を改変して、産生細胞株をもたらすステップと、(b)ポリペプチド産物の発現を助長する条件下で産生細胞株を培養するステップと、(c)本開示の小分子を細胞株に送達することによってポリペプチド産物の産生を調節するステップと、(d)任意選択で、発現されたポリペプチドを回収するステップとを含む。
【0308】
一実施形態では、本方法は、(a)目的とするポリペプチド産物をコードするポリヌクレオチドセットを使用して細胞を改変して、産生細胞株をもたらすステップと、(b)ポリペプチド産物の発現を助長する条件下で産生細胞株を培養するステップと、(c)目的とするポリペプチドを測定するステップと、(d)本開示の小分子を細胞株に送達することによってポリペプチド産物の産生を調節するステップと、(e)任意選択で、発現されたポリペプチドを回収するステップとを含む。
【0309】
発現されたポリペプチドは、例えば、無細胞抽出物から回収され得るか、又は培養培地から回収され得る。
【0310】
一例では、目的とするポリペプチド産物は、治療用タンパク質又はペプチドである。
【0311】
別の実施例では、目的とするポリペプチド産物は、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、エプスタインバーウイルス、パポバウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、レトロウイルス、及びアデノ随伴ウイルス(AAV)からなる群から選択されるウイルス又はウイルスカプシドである。
【0312】
目的とするポリペプチド産物は、細胞内で産生され得るか、又は培地中に直接分泌され得る。ポリペプチドが細胞内で産生される場合、細胞は溶解され得る。粒子状破片は、例えば、遠心分離又は限外濾過によって除去され得る。ポリペプチドが培地中に分泌される場合、かかる発現システム由来の上清は、任意選択で、例えば、市販のタンパク質濃縮フィルター、例えば、Ami con又はMillipore Pellicon限外濾過ユニットを使用して濃縮され得る。タンパク質分解を阻害するためにPMSFなどのプロテアーゼ阻害剤が前述のステップのうちのいずれかに含まれ得、外来性混入物の増殖を防止するために抗生物質が含まれ得る。
【0313】
ポリペプチドは、例えば、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、及び親和性クロマトグラフィー、イオン交換カラム上での分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカ上でのクロマトグラフィー、ヘパリンSEPHAROSE(商標)上でのクロマトグラフィー、アニオン又はカチオン交換樹脂(ポリアスパラギン酸カラムなど)上でのクロマトグラフィー、低pH疎水性相互作用クロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS-PAGE、硫酸アンモニウム沈殿、免疫親和性カラム又はイオン交換カラム上での分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカ又はDEAEなどのカチオン交換樹脂上でのクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS-PAGE、硫酸アンモニウム沈殿、並びにゲル濾過を使用して精製され得る。
【0314】
目的とするポリペプチド産物を精製して、更なるアッセイ及び使用のために実質的に均質な調製物を得ることができる。目的とするポリペプチド産物を精製して、薬学的使用のために十分に均質な調製物を得ることができる。
【0315】
細胞療法の方法
本開示は、細胞療法を必要とする対象を治療する方法を提供する。本方法は、(a)対象に、目的とするポリペプチド産物をコードする治療用細胞を含む有効量の医薬組成物を投与するステップと、(b)対象に、治療有効量の小分子を投与するステップとを含む。
【0316】
ある特定の実施形態では、本方法は、
(i)対象に、目的とする治療用ポリペプチド産物(例えば、CAR)をコードする治療用細胞と、薬学的に許容される担体とを含む、有効量の医薬組成物を投与するステップと、
(ii)対象に、治療有効量の小分子調節剤を投与するステップと、
(iii)治療用ポリペプチド産物のレベルを監視するステップと、
(iv)任意選択で、小分子調節剤の投与量を調整して、対象における治療用ポリペプチド産物のレベルを所望のレベルに調整するステップと
を含む。
【0317】
ある特定の実施形態では、本方法は、
(i)対象に、目的とする治療用ポリペプチド産物(例えば、CAR)をコードする治療用細胞と、薬学的に許容される担体とを含む有効量の医薬組成物を投与するステップと、
(ii)対象に、治療有効量の小分子調節剤を投与するステップと、
(iii)治療用ポリペプチド産物のレベルを監視するステップと、
(iv)任意選択で、治療有効量の第2の小分子調節剤を投与して、細胞療法を終了するステップと
を含む。
【0318】
一態様では、本開示は、がん、例えば、その必要がある対象においてがん、例えば、腫瘍を治療するための方法を提供する。本明細書に開示される医薬組成物を使用して治療することができるがんの例としては、黒色腫、リンパ腫、肉腫、並びに結腸がん、腎臓がん、胃がん、膀胱がん、脳がん(例えば、神経膠腫、神経膠芽腫、星細胞腫、髄芽腫)、前立腺がん、膀胱がん、直腸がん、食道がん、膵臓がん、肝臓がん、肺がん、乳がん、子宮がん、子宮頸がん、卵巣がん、血液がん(例えば、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、バーキットリンパ腫、EBV誘発性B細胞リンパ腫)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0319】
いくつかの事例では、対象を治療するために使用される細胞は、自己細胞であり得る。いくつかの事例では、対象を治療するために使用される細胞は、同種細胞であり得る。
【0320】
一態様では、本開示は、その必要がある対象においてT細胞媒介性免疫応答を制御する方法を提供する。
【0321】
一態様では、本開示は、対象における標的細胞集団又は組織に対するT細胞媒介性免疫応答を刺激する方法を提供する。
【0322】
一態様では、本開示は、対象に抗腫瘍免疫を提供する方法を提供する。
【0323】
一態様では、本開示は、その必要がある対象においてT細胞媒介性シグナル伝達活性を制御する方法を提供する。
【0324】
一態様では、本開示は、その必要がある対象においてT細胞媒介性シグナル伝達活性を休止させる方法を提供する。
【0325】
一態様では、本開示は、その必要がある対象においてT細胞媒介性シグナル伝達療法を終了する方法を提供する。
【0326】
遺伝子療法の方法
本開示は、本開示のポリヌクレオチドセットを対象に送達することによって、その必要がある対象を治療する方法を提供する。本開示のポリヌクレオチドセットは、対象の細胞に送達され得る。本方法は、対象に、医薬有効量のポリヌクレオチドセットを投与することを含み得る。投与は、本開示の1つ以上のポリヌクレオチドを含むウイルス粒子の投与を介し得る。投与は、本開示の1つ以上のポリヌクレオチドを含む医薬組成物の投与を介し得る。
【0327】
ある特定の実施形態では、本方法は、
(i)対象に、目的とする治療用ポリペプチド産物(例えば、CAR)をコードするポリヌクレオチドセットと、薬学的に許容される担体とを含む有効量の医薬組成物を投与するステップと、
(ii)対象に、治療有効量の小分子調節剤を投与するステップと、
(iii)治療用ポリペプチド産物のレベルを監視するステップと、
(iv)任意選択で、小分子調節剤の投与量を調整して、対象における治療用ポリペプチド産物のレベルを所望のレベルに調整するステップと
を含む。
【0328】
対象は、哺乳動物対象であり得る。対象は、ヒト対象であり得る。
【0329】
以下は、本明細書に開示される遺伝子療法態様が有用であり得る疾患の例である。
●血液細胞障害
・鎌状赤血球貧血(Hb SS)5,000人に1人超、アフリカ系アメリカ人400人に1人
・鎌状赤血球疾患(Hb S/C)25,000人に1人超
・Hb S/ベータ-サラセミア(Hb S/Th)50,000人に1人超
・バリアントヘモグロビン異常症(Hb Eを含む)
・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ欠損症(G6PD)
●先天性アミノ酸代謝異常
・チロシン血症I(TYR I)100,000人に1人未満
・アルギニノコハク酸尿症(ASA)100,000人に1人未満
・シトルリン血症(CIT)100,000人に1人未満
・フェニルケトン尿症(PKU)25,000人に1人超
・メープルシロップ尿症(MSUD)100,000人に1人未満
・ホモシスチン尿症(HCY)100,000人に1人未満
・チロシン血症II
・アルギニン血症
・良性高フェニルアラニン血症
・ビオプテリン補因子生合成障害
・ビオプテリン補因子再生障害
・チロシン血症III
・高メチオニン血症
・シトルリン血症II型
●先天性有機酸代謝異常
・グルタル酸血症I型(GA I)75,000人に1人超
・ヒドロキシメチルグルタリルリアーゼ欠損症(HMG)100,000人に1人未満
・イソ吉草酸血症(IVA)100,000人に1人未満
・3-メチルクロトニル-CoAカルボキシラーゼ欠損症(3MCC)75,000人に1人超
・メチルマロニル-CoAムターゼ欠損症(MUT)75,000人に1人超
・メチルマロン酸尿症、cblA型及びcblB型(MMA、Cbl A、Cbl B)100,000人に1人未満
・ベータ-ケトチオラーゼ欠損症(BKT)100,000人に1人未満
・プロピオン酸血症(PROP)75,000人に1人超
・複合CoAカルボキシラーゼ欠損症(MCD)100,000人に1人未満
・メチルマロン酸血症(Cbl C、Cbl D)
・マロン酸血症
・2-メチル3-ヒドロキシブチル酸尿症
・イソブチリル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症
・2-メチルブチリル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症
・3-メチルグルタコニル-CoAヒドラターゼ欠損症
・グルタミン酸血症II型
・HHH症候群(高アンモニア血症、高オルニチン血症、ホモシトルリン尿症症候群)
・ベータ-メチルクロトニルカルボキシラーゼ欠損症
・アデノシルコバラミン合成異常
●先天性脂肪酸代謝異常
・長鎖ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(LCHAD)75,000人に1人超
・中鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(MCAD)25,000人に1人超
・超長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(VLCAD)75,000人に1人超
・三機能タンパク質欠損症(TFP)100,000人に1人未満
・カルニチン取り込み障害(CUD)100,000人に1人未満
・中鎖/短鎖L-3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症
・中鎖ケトアシル-CoAチオラーゼ欠損症
・ジエノイル-CoAレダクターゼ欠損症
・グルタミン酸血症II型
・カルニチンパルミチルトランスフェラーゼ欠損症1型
・カルニチンパルミチルトランスフェラーゼ欠損症2型
・短鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(SCAD)
・カルニチン/アシルカルニチントランスロカーゼ欠損症(トランスロカーゼ)
・短鎖ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(SCHAD)
・長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(LCAD)
・多発性アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症(MADD)
●種々の多系統疾患
・嚢胞性線維症(CF)5,000人に1人超
・先天性甲状腺機能低下症(CH)5,000人に1人超
・ビオチニダーゼ欠損症(BIOT)75,000人に1人超
・先天性副腎過形成(CAH)25,000人に1人超
・古典的ガラクトース血症(GALT)50,000人に1人超
・ガラクトキナーゼ欠損症
・ガラクトースエピメラーゼ欠損症
●その他
・重症複合型免疫不全(SCID)-2009年に追加
・致命的な先天性心臓欠陥(パルスオキシメトリーを使用してスクリーニング)-2010年に追加
・ポンペ病-2013年に追加
・ムコ多糖症I型-2015年に追加
・X連鎖性副腎白質ジストロフィー-2018年に追加
【0330】
(表A)配列
>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-FKBP-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-FRB(T2098L)-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKGSASGSASAGVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号1

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-FKBP-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-FRB(T2098L)-CD3z-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号2

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-GNCR1-CD3z-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号3

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-DNCR2-CD3z-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号4

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-ANR-CD3z-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSGELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号5

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-BclxL-P2A-Dap10-CD28tm-41BB-BadBH3-CD3z-tagBFP
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMSQSNRELVVDFLSYKLSQKGYSWSQFSDVEENRTEAPEGTESEMETPSAINGNPSWHLADSPAVNGATGHSSSLDAREVIPMAAVKQALREAGDEFELRYRRAFSDLTSQLHITPGTAYQSFEQVVNELFRDGVNWGRIVAFFSFGGALCVESVDKEMQVLVSRIAAWMATYLNDHLEPWIQENGGWDTFVELYGNNGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSAPPNLWAAQRYGRELRRMSDEFEGSFKGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRVSKGEELIKENMHMKLYMEGTVDNHHFKCTSEGEGKPYEGTQTMRIKVVEGGPLPFAFDILATSFLYGSKTFINHTQGIPDFFKQSFPEGFTWERVTTYEDGGVLTATQDTSLQDGCLIYNVKIRGVNFTSNGPVMQKKTLGWEAFTETLYPADGGLEGRNDMALKLVGGSHLIANAKTTYRSKKPAKNLKMPGVYYVDYRLERIKEANNETYVEQHEVAVARYCDLPSKLGHKLN 配列番号6

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-CD3z
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPR 配列番号7

>Dap10-CD28tm-41BB-BadBH3-CD3z-P2a-EGFRt
MIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSAPPNLWAAQRYGRELRRMSDEFEGSFKGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEFKDSLSINATNIKHFKNCTSISGDLHILPVAFRGDSFTHTPPLDPQELDILKTVKEITGFLLIQAWPENRTDLHAFENLEIIRGRTKQHGQFSLAVVSLNITSLGLRSLKEISDGDVIISGNKNLCYANTINWKKLFGTSGQKTKIISNRGENSCKATGQVCHALCSPEGCWGPEPRDCVSCRNVSRGRECVDKCNLLEGEPREFVENSECIQCHPECLPQAMNITCTGRGPDNCIQCAHYIDGPHCVKTCPAGVMGENNTLVWKYADAGHVCHLCHPNCTYGCTGPGLEGCPTNGPKIPSIATGMVGALLLLLVVALGIGLFM 配列番号8

>Dap10-CD28tm-41BB-ANR-CD3z-P2a-EGFRt
MIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSGELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNFGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEFKDSLSINATNIKHFKNCTSISGDLHILPVAFRGDSFTHTPPLDPQELDILKTVKEITGFLLIQAWPENRTDLHAFENLEIIRGRTKQHGQFSLAVVSLNITSLGLRSLKEISDGDVIISGNKNLCYANTINWKKLFGTSGQKTKIISNRGENSCKATGQVCHALCSPEGCWGPEPRDCVSCRNVSRGRECVDKCNLLEGEPREFVENSECIQCHPECLPQAMNITCTGRGPDNCIQCAHYIDGPHCVKTCPAGVMGENNTLVWKYADAGHVCHLCHPNCTYGCTGPGLEGCPTNGPKIPSIATGMVGALLLLLVVALGIGLFM 配列番号9

>Dap10-CD28tm-41BB-DNCR2-CD3z-P2a-EGFRt
MIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEFKDSLSINATNIKHFKNCTSISGDLHILPVAFRGDSFTHTPPLDPQELDILKTVKEITGFLLIQAWPENRTDLHAFENLEIIRGRTKQHGQFSLAVVSLNITSLGLRSLKEISDGDVIISGNKNLCYANTINWKKLFGTSGQKTKIISNRGENSCKATGQVCHALCSPEGCWGPEPRDCVSCRNVSRGRECVDKCNLLEGEPREFVENSECIQCHPECLPQAMNITCTGRGPDNCIQCAHYIDGPHCVKTCPAGVMGENNTLVWKYADAGHVCHLCHPNCTYGCTGPGLEGCPTNGPKIPSIATGMVGALLLLLVVALGIGLFM 配列番号10

>Dap10-CD28tm-41BB-GNCR1-CD3z-P2a-EGFRt
MIHLGHILFLLLLPVAAAQTTPGERSSLPAFYPGTSGSCSGCGSLSLPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELGSASGSASGSASGSGSDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSGSASGSASAGRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEFKDSLSINATNIKHFKNCTSISGDLHILPVAFRGDSFTHTPPLDPQELDILKTVKEITGFLLIQAWPENRTDLHAFENLEIIRGRTKQHGQFSLAVVSLNITSLGLRSLKEISDGDVIISGNKNLCYANTINWKKLFGTSGQKTKIISNRGENSCKATGQVCHALCSPEGCWGPEPRDCVSCRNVSRGRECVDKCNLLEGEPREFVENSECIQCHPECLPQAMNITCTGRGPDNCIQCAHYIDGPHCVKTCPAGVMGENNTLVWKYADAGHVCHLCHPNCTYGCTGPGLEGCPTNGPKIPSIATGMVGALLLLLVVALGIGLFM 配列番号11

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-CD3z-P2a-EGFRt
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELRVKFSRSADAPAYQQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPRSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGEFKDSLSINATNIKHFKNCTSISGDLHILPVAFRGDSFTHTPPLDPQELDILKTVKEITGFLLIQAWPENRTDLHAFENLEIIRGRTKQHGQFSLAVVSLNITSLGLRSLKEISDGDVIISGNKNLCYANTINWKKLFGTSGQKTKIISNRGENSCKATGQVCHALCSPEGCWGPEPRDCVSCRNVSRGRECVDKCNLLEGEPREFVENSECIQCHPECLPQAMNITCTGRGPDNCIQCAHYIDGPHCVKTCPAGVMGENNTLVWKYADAGHVCHLCHPNCTYGCTGPGLEGCPTNGPKIPSIATGMVGALLLLLVVALGIGLFM 配列番号12

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-BclxL
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMSQSNRELVVDFLSYKLSQKGYSWSQFSDVEENRTEAPEGTESEMETPSAINGNPSWHLADSPAVNGATGHSSSLDAREVIPMAAVKQALREAGDEFELRYRRAFSDLTSQLHITPGTAYQSFEQVVNELFRDGVNWGRIVAFFSFGGALCVESVDKEMQVLVSRIAAWMATYLNDHLEPWIQENGGWDTFVELYGNN 配列番号13

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1gs
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号14

>DNCR2-Casp9gsD330A-P2a-EGFP-NLS
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTSGSGATNFSLLKQAGDVEENPGPMVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELYK 配列番号15

>iCasp-9 (FKBP-F36V-casp-9)
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号16

>iCasp-9-D330A (FKBP-F36V-casp-9)
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKT 配列番号17

>rapaCasp-9 (FRB-FKBP-casp-9)
MASRILWHEMWHEGLEEASRLYFGERNVKGMFEVLEPLHAMMERGPQTLKETSFNQAYGRDLMEAQEWCRKYMKSGNVKDLLQAWDLYYHVFRRISKLEYSGGGSLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKFDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGGSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号18

>NS3a-Casp9-T2a-DNCR2-Casp9
MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTSGSGEGRGSLLTCGDVEENPGPSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号19

>NS3a-Casp9-T2a-GNCR1-Casp9
MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTSGSGEGRGSLLTCGDVEENPGPDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSSGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号20

>NS3a-DNCR2-Casp9
MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号21

>NS3a-GNCR1-Casp9
MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGSDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号22

>DNCR2-8link-NS3a-Casp9
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGGSGSGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号23

>DNCR2-5link-NS3a-Casp9
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGGGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号24

>DNCR2-3link-NS3a-Casp9
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号25

>DNCR2-noLink-NS3a-Casp9
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号26

>D1-noLink-NS3a-Casp9
MDDNEAEKLIREAEEAAKDAEEAAERTGDPEVRELARELVRLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGSGGSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号27

>D9-NS3a-Casp9
MELEEVLKDLEEALERLRNEELRRLIEEIAELLRRRDDHSIIYMIEALIFVIEAVERTGDERIEKLLEELIKRIRNGDDDSAIMRIVLAVYLIEENLREKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGSGGSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号28

>D20-NS3a-Casp9
MYAKEAAEFAREAAERTGDPEVRELARELERLARRGSSEHALMRIVLAIYLAEENLREKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGSGGSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号29

-GNCR1-8link-NS3a-Casp9
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSSGGSGSGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号30

-GNCR1-5link-NS3a-Casp9
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSSGGGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号31

>GNCR1-3link-NS3a-Casp9
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSSGSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号32

>GNCR1-noLink-NS3a-Casp9
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPSGGGGSGGGGSGVDGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号33

>DNCR2-Casp9D330A
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号34

>DNCR2-Casp9
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号35

>D1-Casp9D330A
MDDNEAEKLIREAEEAAKDAEEAAERTGDPEVRELARELVRLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLRESGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号36

>D9-Casp9D330A
MELEEVLKDLEEALERLRNEELRRLIEEIAELLRRRDDHSIIYMIEALIFVIEAVERTGDERIEKLLEELIKRIRNGDDDSAIMRIVLAVYLIEENLRESGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号37

>D20-Casp9D330A
MYAKEAAEFAREAAERTGDPEVRELARELERLARRGSSEHALMRIVLAIYLAEENLRESGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号38

>GNCR1-Casp9D330A
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLAAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号39

>GNCR1-Casp9
MDIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKSGSASGSGGFGDVGALESLRGNADLAYILSMEPCGHCLIINNVNFCRESGLRTRTGSNIDCEKLRRRFSSLHFMVEVKGDLTAKKMVLALLELAQQDHGALDCCVVVILSHGCQASHLQFPGAVYGTDGCPVSVEKIVNIFNGTSCPSLGGKPKLFFIQACGGEQKDHGFEVASTSPEDESPGSNPEPDATPFQEGLRTFDQLDAISSLPTPSDIFVSYSTFPGFVSWRDPKSGSWYVETLDDIFEQWAHSEDLQSLLLRVANAVSVKGIYKQMPGCFNFLRKKLFFKTS 配列番号40

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号41

>二量体-NS3aH1
MTRTEIIRELERSLREQEELAKRLKELLRELERLQREGSSDEDVRELLREIKELVEEIEKLAREQKYLVEELKRQDGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号42

>六量体-NS3a
MTEDEIRKLRKLLEEAEKKLKKLEDKTRRSEEISKTDDDPKAQSLQLIAESLMLIAESLLIIAISLLLSSRNGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号43

>五量体-NS3aH1
MTRRKQEMKRLKKEMEKIREETEEVKKEIEESKKRPQSESAKNLILIMQLLINQIRLLALQIRMLALQLQEGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号44

>三量体-NS3aH1
MSEYEIRKALEELKASTAELKRATASLRASTEELKKNPSEDALVENNRLIVEHNAIIVENNRIIAAVLELIVRAIKGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号45

>hIgKSP-(scFV-ヒンジ)-CD28tm-4-1BB-NS3aH1-NS3aH1
MVLQTQVFISLLLWISGAYG(scFV_ヒンジ)CPPCPMFWVLVVVGGVLACYSLLVTVAFIIFWVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELASGSASGSASMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPGSSGSSGSSGGKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP 配列番号46

>FKBP(F36V)-Casp-1
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGSGNPAMPTSSGSEGNVKLCSLEEAQRIWKQKSAEIYPIMDKSSRTRLALIICNEEFDSIPRRTGAEVDITGMTMLLQNLGYSVDVKKNLTASDMTTELEAFAHRPEHKTSDSTFLVFMSHGIREGICGKKHSEQVPDILQLNAIFNMLNTKNCPSLKDKPKVIIIQACRGDSPGVVWFKDSVGVSGNLSLPTTEEFEDDAIKKAHIEKDFIAFCSSTPDNVSWRHPTMGSVFIGRLIEHMQEYACSCDVEEIFRKVRFSFEQPDGRAQMPTTERVTLTRCFYLFPGH 配列番号47

>FKBP(F36V)-Casp-4
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGSGEAGPPESGESTDALKLCPHEEFLRLCKERAEEIYPIKERNNRTRLALIICNTEFDHLPPRNGADFDITGMKELLEGLDYSVDVEENLTARDMESALRAFATRPEHKSSDSTFLVLMSHGILEGICGTVHDEKKPDVLLYDTIFQIFNNRNCLSLKDKPKVIIVQACRGANRGELWVRDSPASLEVASSQSSENLEEDAVYKTHVEKDFIAFCSSTPHNVSWRDSTMGSIFITQLITCFQKYSWCCHLEEVFRKVQQSFETPRAKAQMPTIERLSMTRYFYLFPGN 配列番号48

>FKBP(F36V)-Casp-3
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGMENTENSVDSKSIKNLEPKIIHGSESMDSGISLDNSYKMDYPEMGLCIIINNKNFHKSTGMTSRSGTDVDAANLRETFRNLKYEVRNKNDLTREEIVELMRDVSKEDHSKRSSFVCVLLSHGEEGIIFGTNGPVDLKKITNFFRGDRCRSLTGKPKLFIIQACRGTELDCGIETDSGVDDDMACHKIPVEADFLYAYSTAPGYYSWRNSKDGSWFIQSLCAMLKQYADKLEFMHILTRVNRKVATEFESFSFDATFHAKKQIPCIVSMLTKELYFYH 配列番号49

>FKBP(F36V)-Casp-3-Casp-9界面
MLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLESGGGSGMENTENSVDSKSIKNLEPKIIHGSESMDSGISLDNSYKMDYPEMGLCIIINNKNFHKSTGMTSRSGTDVDAANLRETFRNLKYEVRNKNDLTREEIVELMRDVSKEDHSKRSSFVCVLLSHGEEGIIFGTNGPVDLKKITNFFRGDRCRSLTGKPKLFIIQACRGTELDCGIETDSGVDDDMACHKIPVEADFLYAYSTAPGYYSWRNSKDGSWFIQSLCAMLKQYADKLEFMHILTRVNRKVATEFESFSFDATFHAKKQIPGCFNFLTKELYFYH 配列番号50

>RIPK3-FKBP(F36V)-FKBP-F36V)
MSCVKLWPSGAPAPLVSIEELENQELVGKGGFGTVFRAQHRKWGYDVAVKIVNSKAISREVKAMASLDNEFVLRLEGVIEKVNWDQDPKPALVTKFMENGSLSGLLQSQCPRPWPLLCRLLKEVVLGMFYLHDQNPVLLHRDLKPSNVLLDPELHVKLADFGLSTFQGGSQSGTGSGEPGGTLGYLAPELFVNVNRKASTASDVYSFGILMWAVLAGREVELPTEPSLVYEAVCNRQNRPSLAELPQAGPETPGLEGLKELMQLCWSSEPKDRPSFQECLPKTDEVFQMVENNMNAAVSTVKDFLSQLRSSNRRFSIPESGQGGTEMDGFRRTIENQHSRNDVMVSEWLNKLNLEEPPSSVPKKCPSLTKRSRAQEEQVPQAWTAGTSSDSMAQPPQTPETSTFRNQMPSPTSTGTPSPGPRGNQGAERQGMNWSCRTPEPNPVTGRPLVNIYNMLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLEGGSGRLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLE 配列番号51

>MLKL-FKBP(F36V)-FKBP-F36V)
MENLKHIITLGQVIHKRCEEMKYCKKQCRRLGHRVLGLIKPLEMLQDQGKRSVPSEKLTTAMNRFKAALEEANGEIEKFSNRSNICRFLTASQDKILFKDVNRKLSDVWKELSLLLQVEQRMPVSPISQGASWAQEDQQDADEDRRAFQMLRRDNEKIEASLRRLEINMKEIKETLRQYLPPKCMQEIPQEQIKEIKKEQLSGSPWILLRENEVSTLYKGEYHRAPVAIKVFKKLQAGSIAIVRQTFNKEIKTMKKFESPNILRIFGICIDETVTPPQFSIVMEYCELGTLRELLDREKDLTLGKRMVLVLGAARGLYRLHHSEAPELHGKIRSSNFLVTQGYQVKLAGFELRKTQTSMSLGTTREKTDRVKSTAYLSPQELEDVFYQYDVKSEIYSFGIVLWEIATGDIPFQGCNSEKIRKLVAVKRQQEPLGEDCPSELREIIDECRAHDPSVRPSVDEILKKLSTFSKGSMLEGVQVETISPEGGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLETGSGMLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLE 配列番号52

>APAF1-FKBP(F36V)-FKBP-F36V)
MDAKARNCLLQHREALEKDIKTSYIMDHMISDGFLTISEEEKVRNEPTQQQRAAMLIKMILKKDNDSYVSFYNALLHEGYKDLAALLHDGIPVVSSSSGKDSVSGITSGSMLEGVQVETISPEGGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLETGSGMLEGVQVETISPGDGRTFPKRGQTCVVHYTGMLEDGKKVDSSRDRNKPFKFMLGKQEVIRGWEEGVAQMSVGQRAKLTISPDYAYGATGHPGIIPPHATLVFDVELLKLE 配列番号53

>DNCR2-Casp-1
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHTGSGGGSGNPAMPTSSGSEGNVKLCSLEEAQRIWKQKSAEIYPIMDKSSRTRLALIICNEEFDSIPRRTGAEVDITGMTMLLQNLGYSVDVKKNLTASDMTTELEAFAHRPEHKTSDSTFLVFMSHGIREGICGKKHSEQVPDILQLNAIFNMLNTKNCPSLKDKPKVIIIQACRGDSPGVVWFKDSVGVSGNLSLPTTEEFEDDAIKKAHIEKDFIAFCSSTPDNVSWRHPTMGSVFIGRLIEHMQEYACSCDVEEIFRKVRFSFEQPDGRAQMPTTERVTLTRCFYLFPGH 配列番号54

>DNCR2-Casp-4
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHTGSGGGSGEAGPPESGESTDALKLCPHEEFLRLCKERAEEIYPIKERNNRTRLALIICNTEFDHLPPRNGADFDITGMKELLEGLDYSVDVEENLTARDMESALRAFATRPEHKSSDSTFLVLMSHGILEGICGTVHDEKKPDVLLYDTIFQIFNNRNCLSLKDKPKVIIVQACRGANRGELWVRDSPASLEVASSQSSENLEEDAVYKTHVEKDFIAFCSSTPHNVSWRDSTMGSIFITQLITCFQKYSWCCHLEEVFRKVQQSFETPRAKAQMPTIERLSMTRYFYLFPGN 配列番号55

>DNCR2-Casp-3
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHTGSGGGSGMENTENSVDSKSIKNLEPKIIHGSESMDSGISLDNSYKMDYPEMGLCIIINNKNFHKSTGMTSRSGTDVDAANLRETFRNLKYEVRNKNDLTREEIVELMRDVSKEDHSKRSSFVCVLLSHGEEGIIFGTNGPVDLKKITNFFRGDRCRSLTGKPKLFIIQACRGTELDCGIETDSGVDDDMACHKIPVEADFLYAYSTAPGYYSWRNSKDGSWFIQSLCAMLKQYADKLEFMHILTRVNRKVATEFESFSFDATFHAKKQIPCIVSMLTKELYFYH 配列番号56

>DNCR2-Casp-3-Casp9界面
MSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNHTGSGGGSGMENTENSVDSKSIKNLEPKIIHGSESMDSGISLDNSYKMDYPEMGLCIIINNKNFHKSTGMTSRSGTDVDAANLRETFRNLKYEVRNKNDLTREEIVELMRDVSKEDHSKRSSFVCVLLSHGEEGIIFGTNGPVDLKKITNFFRGDRCRSLTGKPKLFIIQACRGTELDCGIETDSGVDDDMACHKIPVEADFLYAYSTAPGYYSWRNSKDGSWFIQSLCAMLKQYADKLEFMHILTRVNRKVATEFESFSFDATFHAKKQIPGCFNFLTKELYFYH 配列番号57

>RIPK3-DNCR2
MSCVKLWPSGAPAPLVSIEELENQELVGKGGFGTVFRAQHRKWGYDVAVKIVNSKAISREVKAMASLDNEFVLRLEGVIEKVNWDQDPKPALVTKFMENGSLSGLLQSQCPRPWPLLCRLLKEVVLGMFYLHDQNPVLLHRDLKPSNVLLDPELHVKLADFGLSTFQGGSQSGTGSGEPGGTLGYLAPELFVNVNRKASTASDVYSFGILMWAVLAGREVELPTEPSLVYEAVCNRQNRPSLAELPQAGPETPGLEGLKELMQLCWSSEPKDRPSFQECLPKTDEVFQMVENNMNAAVSTVKDFLSQLRSSNRRFSIPESGQGGTEMDGFRRTIENQHSRNDVMVSEWLNKLNLEEPPSSVPKKCPSLTKRSRAQEEQVPQAWTAGTSSDSMAQPPQTPETSTFRNQMPSPTSTGTPSPGPRGNQGAERQGMNWSCRTPEPNPVTGRPLVNIYNSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH 配列番号58

>MLKL-DNCR2
MENLKHIITLGQVIHKRCEEMKYCKKQCRRLGHRVLGLIKPLEMLQDQGKRSVPSEKLTTAMNRFKAALEEANGEIEKFSNRSNICRFLTASQDKILFKDVNRKLSDVWKELSLLLQVEQRMPVSPISQGASWAQEDQQDADEDRRAFQMLRRDNEKIEASLRRLEINMKEIKETLRQYLPPKCMQEIPQEQIKEIKKEQLSGSPWILLRENEVSTLYKGEYHRAPVAIKVFKKLQAGSIAIVRQTFNKEIKTMKKFESPNILRIFGICIDETVTPPQFSIVMEYCELGTLRELLDREKDLTLGKRMVLVLGAARGLYRLHHSEAPELHGKIRSSNFLVTQGYQVKLAGFELRKTQTSMSLGTTREKTDRVKSTAYLSPQELEDVFYQYDVKSEIYSFGIVLWEIATGDIPFQGCNSEKIRKLVAVKRQQEPLGEDCPSELREIIDECRAHDPSVRPSVDEILKKLSTFSKGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH 配列番号59

>APAF1-DNCR2
MDAKARNCLLQHREALEKDIKTSYIMDHMISDGFLTISEEEKVRNEPTQQQRAAMLIKMILKKDNDSYVSFYNALLHEGYKDLAALLHDGIPVVSSSSGKDSVSGITSGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH 配列番号60

>APAF1-NS3a-DNCR2
MDAKARNCLLQHREALEKDIKTSYIMDHMISDGFLTISEEEKVRNEPTQQQRAAMLIKMILKKDNDSYVSFYNALLHEGYKDLAALLHDGIPVVSSSSGKDSVSGITSGSMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQEMSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPTGSGGGSSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH 配列番号61

>RIPK3-NS3a-P2a-RIPK3-DNCR2
MSCVKLWPSGAPAPLVSIEELENQELVGKGGFGTVFRAQHRKWGYDVAVKIVNSKAISREVKAMASLDNEFVLRLEGVIEKVNWDQDPKPALVTKFMENGSLSGLLQSQCPRPWPLLCRLLKEVVLGMFYLHDQNPVLLHRDLKPSNVLLDPELHVKLADFGLSTFQGGSQSGTGSGEPGGTLGYLAPELFVNVNRKASTASDVYSFGILMWAVLAGREVELPTEPSLVYEAVCNRQNRPSLAELPQAGPETPGLEGLKELMQLCWSSEPKDRPSFQECLPKTDEVFQMVENNMNAAVSTVKDFLSQLRSSNRRFSIPESGQGGTEMDGFRRTIENQHSRNDVMVSEWLNKLNLEEPPSSVPKKCPSLTKRSRAQEEQVPQAWTAGTSSDSMAQPPQTPETSTFRNQMPSPTSTGTPSPGPRGNQGAERQGMNWSCRTPEPNPVTGRPLVNIYNMKKKGSVVIVGRINLSGDTAYAQQTRGEEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQIVSTATQTFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSPGSGEGRGSLLTCGDVEENPGPMSCVKLWPSGAPAPLVSIEELENQELVGKGGFGTVFRAQHRKWGYDVAVKIVNSKAISREVKAMASLDNEFVLRLEGVIEKVNWDQDPKPALVTKFMENGSLSGLLQSQCPRPWPLLCRLLKEVVLGMFYLHDQNPVLLHRDLKPSNVLLDPELHVKLADFGLSTFQGGSQSGTGSGEPGGTLGYLAPELFVNVNRKASTASDVYSFGILMWAVLAGREVELPTEPSLVYEAVCNRQNRPSLAELPQAGPETPGLEGLKELMQLCWSSEPKDRPSFQECLPKTDEVFQMVENNMNAAVSTVKDFLSQLRSSNRRFSIPESGQGGTEMDGFRRTIENQHSRNDVMVSEWLNKLNLEEPPSSVPKKCPSLTKRSRAQEEQVPQAWTAGTSSDSMAQPPQTPETSTFRNQMPSPTSTGTPSPGPRGNQGAERQGMNWSCRTPEPNPVTGRPLVNIYNSSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH 配列番号62
【0331】
(表B)配列
【0332】
(表C)配列
>ロイシンジッパー-GCN4(二量体)
QRMKQLEDKVEELLSKNYHLENEVARLKKLVGDAAR

>pRO2.5(三量体)
SEYEIRKALEELKASTAELKRATASLRASTEELKKNPSEDALVENNRLIVEHNAIIVENNRIIAAVLELIVRAIK

>2L4HC2_23(二量体)
TRTEIIRELERSLREQEELAKRLKELLRELERLQREGSSDEDVRELLREIKELVEEIEKLAREQKYLVEELKRQD

>5H2LD__10_A(五量体)
TRRKQEMKRLKKEMEKIREETEEVKKEIEESKKRPQSESAKNLILIMQLLINQIRLLALQIRMLALQLQE

>6H2LD__8_A(六量体)
TEDEIRKLRKLLEEAEKKLKKLEDKTRRSEEISKTDDDPKAQSLQLIAESLMLIAESLLIIAISLLLSSRNG

>ANR
GELDELVYLLDGPGYDPIHSDVVTRGGSHLFNF

>DNCR2
SSDEEEARELIERAKEAAERAQEAAERTGDPRVRELARELKRLAQEAAEEVKRDPSSSDVNEALKLIVEAIEAAVDALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH

>DNCR2_1
DDNEAEKLIREAEEAAKDAEEAAERTGDPEVRELARELVRLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_2
EERELARELERLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIEYAREAAEFAREAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_3
DENEAEHSRRYAKEAAEFAREAAERTGDPEVRELARELERLAREAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_4
DENELEHIRRYLKEILEFVREVVERTGDEHIRRLLEELERLVKKVIEELKRRPDLHHNEHAFMRLVLAVYLAEENLRE

>DNCR2_5
DENELEHIRRYLKEVLEFVREILERTGDEEVKKLIEELERLVKKIEEELKRDPRRHHNEHAVMRLVLAVYLLEENLRE

>DNCR2_6
DEEELHKRVEELWKELHELVRRHSHDSDLNELLHIIEYLREVLEFVREVLERTGDEHIKRLLHELVKRIVETIEELKRNSHHSNNEHAVMRIVLAVYLAEENLRE

>DNCR2_7
DEEELERRLEELWRRIKERVERHSHDSDLNELLHIIEYLREVVEFVREVVERTGDEHIKRLLLELIREIVEVIEKLERNLHDSNNEHAVMRIVLAVYLAEENLRE

>DNCR2_8
EVEEVLKDLEEAIERLHDHEINRLAKEVLKILRKRDDHSIIYAVEVMIFVIEVLERTGDEKVRELIRELAEIIRRKGGTDGAVMRLVLAIYLLEENLRE

>DNCR2_9
ELEEVLKDLEEALERLRNEELRRLIEEIAELLRRRDDHSIIYMIEALIFVIEAVERTGDERIEKLLEELIKRIRNGDDDSAIMRIVLAVYLIEENLRE

>DNCR2_10
EAEEAAKDAEEAAERLHDPEVRELARELVRLAKETTHEDGLHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLARNGDHSGALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_11
EAEEAAKDAEEAAERLHDPEVRELARELVRLAKERDDHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAREGDHSSALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_12
DDNEAEKLIREAEEVLKDIEEILERLHDEEIIRLVEEVQKILKELLERVHKHPHDSDLNELLHIIFYMMEVLIFVLEVLERTGDEEIRKLVWHIVRIILEILEELRRNPKHSNNEHALMRLLLAIYLLEENLRE

>DNCR2_13
EAEEAAKDAEEAAERLHDPEVRELARELVRLAKEVDDHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_14
EFEEVLKDLEEVVERLHNEEIRRLLERLIELLRRVRDHSFIYLVEAVIFVLEVLERTGDHRVEELLEKLVRLVIEVLEELERHPHKENNEHAAMRFVLAVYLIEENLRE

>DNCR2_15
EWEEVLKDLEEALERLHDEEIRRLLERVVELLREDTDHSIVYLIEALIFVIEAVERTGDERIHRLLEELVRRIIKVIEELHRHPHKENNEHAAMRFVLAVYLIEENLRE

>DNCR2_16
EERELARELERLARERRDHSIEYAREAAEFAREAAERTGDPEVRELARELVRLARNGSDEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_17
EERELARELERLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIEYAREAAEFAREAAERTGDPEVRELARELVRLARNGSDEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_18
DEEEIRKRIEEQWRRDTDHSWEYLREVAEFAREILERTGDERIKELVLRILELIENGTDDHAIMRLVLALYLIEENLRE

>DNCR2_19
DEEELREEVEHLWREDTDHSWEYLREALEFLREIVERTGDERLRELLKKALELVRHGTDGHAIMRLVLAAYLLEENLRE

>DNCR2_20
YAKEAAEFAREAAERTGDPEVRELARELERLARRGSSEHALMRIVLAIYLAEENLRE

>DNCR2_21
YAKEVAEFVREVWERTGDERVEELLKKLEELRRNGSDEHALMRLVLAVYLIEENLRE

>DNCR2_22
YWKEVAEFLREVLERTGDEEVKKLLEEFEELRRRGSDEHALMRLVLAVYLIEENLRE

>DNCR2_23
DEEELERKIEEQVRKLREEVERRSHDSDLNEALHSMEYLREIAEFAREIVERTGDEELRKLLKEILRLIHENPEDVGHAIMRLILALYLLEENLRE

>DNCR2_24
DDNEAEKLIREAEEAAKDAEEAAERTGDPEVRELARELVRLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_25
EERELARELERLAKEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIEYAREAAEFAREAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_26
DENEAEHSRRYAKEAAEFAREAAERTGDPEVRELARELERLAREAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_27
DENELEHIRRYLKEILEFVREVVERTGDEHIRRLLEELERLVKKVIEELKRRPDLHHNEHAFMRLVLAVYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_28
DENELEHIRRYLKEVLEFVREILERTGDEEVKKLIEELERLVKKIEEELKRDPRRHHNEHAVMRLVLAVYLLEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_29
DEEELHKRVEELWKELHELVRRHSHDSDLNELLHIIEYLREVLEFVREVLERTGDEHIKRLLHELVKRIVETIEELKRNSHHSNNEHAVMRIVLAVYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_30
DEEELERRLEELWRRIKERVERHSHDSDLNELLHIIEYLREVVEFVREVVERTGDEHIKRLLLELIREIVEVIEKLERNLHDSNNEHAVMRIVLAVYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_31
DDNEAEKLIREAEEVLKDIEEILERLHDEEIIRLVEEVQKILKELLERVHKHPHDSDLNELLHIIFYMMEVLIFVLEVLERTGDEEIRKLVWHIVRIILEILEELRRNPKHSNNEHALMRLLLAIYLLEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_32
EAEEAAKDAEEAAERLHDPEVRELARELVRLAKEVDDHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_33
EFEEVLKDLEEVVERLHNEEIRRLLERLIELLRRVRDHSFIYLVEAVIFVLEVLERTGDHRVEELLEKLVRLVIEVLEELERHPHKENNEHAAMRFVLAVYLIEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2_34
EWEEVLKDLEEALERLHDEEIRRLLERVVELLREDTDHSIVYLIEALIFVIEAVERTGDERIHRLLEELVRRIIKVIEELHRHPHKENNEHAAMRFVLAVYLIEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRD

>DNCR2-3rep
TSSDEEEARELIEEAKEAAEDAQEAAERTGDPEVRELARELKRLAQEAAEEVQRNPSSSDVNEALHSIVYAIEAAIFALEAAERTGDPEVRELARELVRLAVEAAEEVQRNPSSRNVEHALMRIVLAIYLAEENLREAEESGDPEKREKARERVREAVERAEEVQRDPSGWLNH

>GNCR1
DIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVKERCKS

>GNCR1-3rep
DIEKLCKKAEEEAKEAQEKADELRQRHPDSQAAEDAEDLANLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAEAASKAAELAQRHPDSQAARDAIKLASQAARAVILAIMLAAENPNADIAKKCIKAASEAAEEASKAAEEAQRHPDSQKARDEIKEASQKAEEVERRCWRAAEN

>G33
DIEKLCKKAEEEAKEEGNELAVAAVLTACLLAQEWPNSHIAKLCIKAASEAAERGDSQAARAVILAIMLAAENPNNEHAEECIRLAMEAARDGTSEHAERVERECWKHME

>G38
DIEKLCKKAEEEAKEVGDNLAVAAVLTACLLAQEHPNADIAKLCIKAASEAAESGDKQAARAVILAIMLAAENPNADIAKLCIKAASEAAEGSKHGWSQAAEAVERAIWLAAENPNADIAKKCIKAASEAAREGNSQKAEEVKERCKS

>P2a
GSGATNFSLLKQAGDVEENPGP

>T2a
GSGEGRGSLLTCGDVEENPG

>T2a-RFP-P2a
GSGEGRGSLLTCGDVEENPGPMVSKGEEDNMAIIKEFMRFKVHMEGSVNGHEFEIEGEGEGRPYEGTQTAKLKVTKGGPLPFAWDILSPQFMYGSKAYVKHPADIPDYLKLSFPEGFKWERVMNFEDGGVVTVTQDSSLQDGEFIYKVKLRGTNFPSDGPVMQKKTMGWEASSERMYPEDGALKGEIKQRLKLKDGGHYDAEVKTTYKAKKPVQLPGAYNVNIKLDITSHNEDYTIVEQYERAEGRHSTGGMDELYKGSGATNFSLLKQAGDVEENPGP

>YB_TATA
TCTAGAGGGTATATAATGGGGGCCA

>ヒトベータグロビン(huBG)
GAATTCAGGGCTGGGCATAAAAGTCAGGGCAGAGCCATCTATTGCTTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACC

>minIL2
TCGAGGACATTTTGACACCCCCATAATATTTTTCCAGAATTAACAGTATAAATTGCATCTCTTGTTCAAGAGTTCCCTATCACTCTCTTTAATCACTACTCACAGTAACCTCAACTCCTG

>最小CMV(minCMV)
GAGGTAGGCGTGTACGGTGGGCGCCTATAAAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCGCCTGGA

>TRE3G
ACGTATAAGCTTTGCTTATGTAAACCAGGGCGCCTATAAAAGAGTGCTGATTTTTTGAGTAAACTTCAATTCCACAACACTTTTGTCTTATACCAACTTTCCGTACCACTTCCTACCCTCGTAAA

>MND
TGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACAACCCCTCACTCGGC

>hPGK
GGGGTTGGGGTTGCGCCTTTTCCAAGGCAGCCCTGGGTTTGCGCAGGGACGCGGCTGCTCTGGGCGTGGTTCCGGGAAACGCAGCGGCGCCGACCCTGGGTCTCGCACATTCTTCACGTCCGTTCGCAGCGTCACCCGGATCTTCGCCGCTACCCTTGTGGGCCCCCCGGCGACGCTTCCTGCTCCGCCCCTAAGTCGGGAAGGTTCCTTGCGGTTCGCGGCGTGCCGGACGTGACAAACGGAAGCCGCACGTCTCACTAGTACCCTCGCAGACGGACAGCGCCAGGGAGCAATGGCAGCGCGCCGACCGCGATGGGCTGTGGCCAATAGCGGCTGCTCAGCAGGGCGCGCCGAGAGCAGCGGCCGGGAAGGGGCGGTGCGGGAGGCGGGGTGTGGGGCGGTAGTGTGGGCCCTGTTCCTGCCCGCGCGGTGTTCCGCATTCTGCAAGCCTCCGGAGCGCACGTCGGCAGTCGGCTCCCTCGTTGACCGAATCACCGACCTCTCTCCCCAG

>NS3a1b
MAKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLLGCIITSATGRDKNQVDGEVQVLSTATQSFLATCVNGVCWTVYHGAGSKTLAGPKGPITQMYTNVDQDLVGWPAPPGARSMTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPVSYLKGSAGGPLLCPSGHVVGIFRAAVCTRGVAKAVDFIPVESMETTMRSP

>NS3aH1
MKKKGSVVIVGRINLSGDTAYSQQTRGLEGCQETSQTGRDKNQVEGEVQVVSTATQSFLATSINGVLWTVYHGAGTRTIASPKGPVTQMYTNVDKDLVGWQAPQGSRSLTPCTCGSSDLYLVTRHADVIPVRRRGDSRGSLLSPRPISYLKGSAGGPLLCPAGHAVGIFRAAVSTRGVAKAVDFIPVESLETTMRSP

>NS3aoptS139A
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【0333】
(表1)
【0334】
キット
本開示は、本開示のポリヌクレオチドと、ポリヌクレオチドを細胞に送達するための調製物とを含む、キット又は製造物品を提供する。ポリヌクレオチドは、ベクターの一部として提供され得る。いくつかの実施形態では、本キット又は製造物品は、細胞を形質転換して、目的とする遺伝子を発現させて目的とするポリペプチドを産生するためのポリヌクレオチドのセットの使用に関する指示を更に含む。
【0335】
いくつかの事例では、本キットは、本開示の小分子も含み得る。
【実施例
【0336】
方法
NS3aベースの調節CARを、T細胞のレンチウイルス形質導入及びフローサイトメトリー分析を使用して評価した。評価したCARは、標的細胞株Jeko1上で発現されたROR1抗原に特異的である。Jurkat細胞株及びJeko1細胞株を、American Type Culture Collection(Manassas,VA)から入手し、10%ウシ胎児血清(Gibco)を含むGlutamax(Gibco)を含むRPMI1640培地中で維持した。レンチウイルス形質導入の場合、Jurkat細胞を、製造業者が推奨する濃度でLentiBOOST(Sirion Biotech)を加えた完全培地中でレンチウイルスとインキュベートした。トランスフェクションの18時間後、レンチウイルス及びLentiBOOSTを、1体積の新鮮培地の添加によって希釈した。
【0337】
正常ドナー由来の事前に選択されて凍結保存された初代ヒトCD4 T細胞を、Bloodworks(Seattle WA)から入手した。ヒトT細胞を、免疫細胞血清代替物(Thermo Fisher)、2mMのL-グルタミン(Gibco)、2mMのGlutamax(Gibco)、200IU/mlのIL-2(R&D systems)、120IU/mlのIL-7(R&D systems)、及び20IU/mlのIL-15(R&D systems)を補充したOpTmizer培地(Thermo Fisher)中で培養した。
【0338】
レンチウイルスを、HEK293T懸濁株中で標準プロトコルを使用して産生した。ウイルス上清を、Lenti-X(Takara Bio)を製造業者のプロトコルに従って使用して10倍に濃縮した。
【0339】
レンチウイルス形質導入の場合、T細胞を1:100希釈のT細胞TransAct(Miltenyi)で30時間刺激した。その後、ウイルスをT細胞に18~24時間にわたって添加した。その後、刺激及びウイルス感染を、TransActなしの7体積の新鮮培地の添加により終了させ、細胞を更に3~7日間培養した後、分析した。
【0340】
ヒトIg Fcに連結された精製された組換えRor1を社内で産生し、検出のためにAlexa 647色素にコンジュゲートし、フローサイトメトリー試薬として使用して、ROR1 CARを検出した。
【0341】
殺傷スイッチ陽性細胞(1e5個)を誘導剤薬物と24~48時間培養した後、染色し、死について分析した。非形質導入Jurkat細胞又は初代T細胞を添加することによって条件を、約50%の形質導入陽性(+)細胞を含むように正規化して、死に関する正確な統計を得た。
【0342】
フローサイトメトリーをZe5サイトメーター(Biorad)で行った。マーカーの発現を決定するために、合計1×10~2×10個の細胞をU底96ウェル培養ディッシュ(Corning)に移した。細胞を細胞染色緩衝液(BioLegend)で2回洗浄し、その後、ROR1特異的CAR構築物についてZombie Violet(1:1000、BioLegend)及びROR1-FCで染色した(室温で20分間)。細胞を細胞染色緩衝液で2回洗浄し、その後、1倍アネキシンV結合緩衝液(BD)中アネキシンV-PE(BD)で、室温で15分間染色した。染色後、細胞をアネキシンV結合緩衝液で1回洗浄し、AnneinV結合緩衝液中に再懸濁し、直ちに分析した。
【0343】
フローサイトメトリーデータを、FlowJo 10(Tree Star)を使用して分析した。殺傷パーセントを生細胞上でゲーティングすることによって計算し、その後、100×((GFP陽性DMSO条件パーセント)-(GFP陽性薬物条件パーセント))/(GFP陽性DMSO条件パーセント)を計算した。
【0344】
CD69発現の誘導のフロー分析の場合、Jurkat細胞をJeko1細胞又はJeko1-ROR1-KO細胞と1:1で混合した。薬物を添加して最終濃度500nMにした。培養物を薬物と24時間インキュベートした後、表面マーカーのフロー分析を行った。
【0345】
初代T細胞によるJeko1殺傷のIncuCyte分析の場合、5e4個のJeko1-NucLight Red標的細胞を96ウェル平底プレート中で5e4個のCAR陽性T細胞と混合した。ゼロ時点で薬物を添加して適切な最終濃度にし、プレートをJeko1細胞からのNucLight Redシグナルについて6時間毎に撮像した。サイトカイン放出のMSD分析のための上清を、共培養セットアップ後24時間時点で採取した。IL-2及びIFNγを、V-Plexカスタムヒトサイトカインキット(Meso Scale Discovery、K151A0H-4)を製造業者のプロトコルに従って用いて測定した。
【0346】
CAR及びDNCR2-casp-9殺傷スイッチ(EGFP形質導入マーカーを含む)を用いたCD3ζシグナル伝達tdTomatoレポーター株のIncuCyte分析の場合、5e4個のJeko1細胞を以前に播種したポリ-D-Lysコーティングプレート中に、1ウェル当たり5e4個のCAR+細胞をプレーティングした。薬物(例えば、グラゾプレビル、ダノプレビル)を添加して所与の最終濃度にし、細胞を、20倍、800ミリ秒露出、4画像/ウェルで、tdTomato及びEGFPシグナルについて3時間毎に撮像した。薬物条件を変更した際に、48時間時点でPBS中で2回洗浄することにより、細胞をIncucyteプレートから除去してV底プレートに移した。
【0347】
CAR/殺傷スイッチ構築物のフロー分析のための共培養を、分析の24時間前にセットアップした。CAR陽性細胞(1e5個の細胞、パートI及びパートII陽性、すなわち、ROR1+及びEGFRt+(パートIIマーカー))を1e5個のJeko1細胞及び薬物と混合した。細胞を、本明細書に記載されるように、ROR1、EGFRt(MLLLVTSLLLCELPHPAFLLIPRKVCNGIGIGE)、tdTomato、EGFP、及び生存率について分析した。
【0348】
殺傷パーセントを生細胞上でゲーティングすることによって計算し、その後、100×((GFP陽性DMSO条件パーセント)-(GFP陽性薬物条件パーセント))/(GFP陽性DMSO条件パーセント)を計算した。
【0349】
CAR実験のフローサイトメトリーをZe5サイトメーター(Biorad)で行った。ヒトIg Fcに連結された精製された組換えRor1を社内で産生し、検出のためにAlexa 647色素にコンジュゲートし、フローサイトメトリー試薬として使用して、ROR1 CARを検出した。マーカーの発現を決定するために、合計1×10~2×10個の細胞をU底96ウェル培養ディッシュ(Corning)に移した。細胞を細胞染色緩衝液(BioLegend)で2回洗浄し、その後、全体積25μLのBrilliant染色緩衝液(BD)中関連する試薬で、氷上で30分間染色した(CD69実験のため)。あるいは、細胞を細胞染色緩衝液中、1:1000希釈で、Fixable Viability DyeのeFluor 780(eBioscience)で染色した。染色後、細胞を細胞染色緩衝液で2回洗浄し、任意選択で、FluoroFix緩衝液(Biolegend)中で固定し、分析まで4℃で暗所に保管した。フローサイトメトリーデータを、FlowJo 10(Tree Star)を使用して分析した。
【0350】
以下の実施例で使用した薬物及びそれらの標的タンパク質を表2に示す。検出に使用したT細胞マーカー及び蛍光色素を表3に示す。
【0351】
(表2)使用した薬物及びそれらの標的タンパク質
【0352】
(表3)検出に使用したT細胞マーカー及び蛍光色素
【0353】
CAR活性の時間的制御
図1Bを参照して本明細書の上記に記載の3つのNS3aベースの調節CARをJurkat細胞株において評価した。CARは、標的細胞株Jeko1上で発現されたROR1抗原に特異的である。この実施例では、調節可能CARの2つのポリペプチド鎖がP2aによって分離された単一のレンチウイルスから発現された。我々は、3つのNS3aベースのCARの性能を、化学的に誘導可能な(「オンスイッチ」)二量体FKBP/AP21967/FRB(T2098L)システム及び化学的に破壊可能な(「オフスイッチ」)二量体Bcl-xL/A-1155463/Badと比較した。簡潔に述べると、設計された小分子調節可能CARを発現するJurkat細胞を、500nMの同族小分子薬物の不在下又は存在下で、Jeko1標的細胞と1:1で混合した。同じJurkat細胞を、陰性対照としてROR1を欠くJeko1ノックアウト(KO)細胞と1:1で混合した。非形質導入Jurkat細胞、CD3ζシグナル伝達ドメインを有しないオンスイッチCARを発現する細胞、及び従来の一本鎖ROR1-CARを対照として使用した。T細胞活性化マーカーであるCD69発現をフローサイトメトリーによって検出し、生CD3+/ROR1+細胞上でゲーティングした。
【0354】
図3は、Jeko1細胞又はJeko1-ROR1-KO細胞と共培養したCAR発現Jurkat細胞におけるCD69発現の小分子薬物調節誘導を示すプロットである。調節可能CARを発現するJurkat細胞を、500nMの同族小分子薬物の不在下(黒色バー)又は存在下(薄灰色バー)で、Jeko1標的細胞と1:1で混合した。同じJurkat細胞を、陰性対照としてROR1を欠くJeko1ノックアウト(KO)細胞と共培養した(濃灰色バー)。データは、調節可能CARを発現するJurkat細胞をJeko1標的細胞と1:1で共培養した場合、Jurkat表面マーカー染色のフローサイトメトリー分析によって示されるように、CD69発現がCARシグナル伝達に応答してJurkat細胞上で活性化されたことを示す。3つのオンスイッチCAR(「ON CAR」FKBP/FRB、NS3a/GNCR1、及びNS3a/DNCR2)が全て、それらの同族誘導剤小分子薬物の不在下よりも小分子薬物の存在下でCD69を発現した細胞が多かった。ANRオフスイッチCAR(グラゾプレビルによって破壊される)は、後に破壊剤の存在下でCD69発現の減少をほとんど示さなかったため、Bcl-xL/BadオフスイッチCARよりも良好な性能を示した。非形質導入Jurkat細胞又はCD3ζシグナル伝達ドメインを有しないオンスイッチCAR(FKBP/FRBΔCD3ζ)を形質導入したJurkat細胞は、CD69発現の活性化を示さなかった。従来の一本鎖ROR1-CAR(「従来のCAR」)は、500nMのダノプレビルに応答した有意な調節を示さなかった。ROR1抗原ノックアウト(ROR1 KO)を有する標的Jeko1細胞に応答した調節可能CARのオフ状態(オンスイッチCARには薬物なし、オフスイッチCARには薬物あり)とCD69活性化との比較により、これらのCARがいずれも完全なオフ状態を達成しないことが示される。
【0355】
次に、我々は、CD4+初代ヒトT細胞とCD8+初代ヒトT細胞の1:1の混合時の調節可能CARを評価した。この実施例では、我々は、2つの別個のレンチウイルスベクター由来の2つのポリペプチド鎖を発現させて、図3を参照して記載の単一ベクター構築物中のP2a要素の不完全なスキッピングから生じた可能性のあるバックグラウンドを減少させた。簡潔に述べると、調節可能CARの両部分を発現するT細胞を、500nMの誘導剤又は破壊剤薬物の存在下又は不在下での標的細胞増殖を追跡するためのNucLight Redマーカーを含むJeko1標的細胞と1:1で混合した。使用した薬物は、Bcl-xL/Bad二量体の場合、A-1155463であり、NS3a/ANR二量体の場合、グラゾプレビルであり、NS3a/GNCR1二量体の場合、グラゾプレビルであり、NS3a/DNCR2二量体の場合、ダノプレビルであった。非形質導入細胞及び従来の一本鎖ROR1-CARを発現する細胞を対照として使用した。細胞増殖を、IncuCyte殺傷アッセイを使用して追跡した。CAR T細胞からのサイトカイン産生を、上清を24時間時点で採取し、かつカスタムV-plexキット(Meso Scale Discovery,MSD)を使用して測定した。
【0356】
図4Aは、調節可能CARによる、その同族誘導剤又は破壊剤小分子薬物の存在下又は不在下での標的細胞殺傷を示す、プロット400、410、415、及び420のパネルである。データは、オンスイッチCAR、GNCR1-CAR(プロット415)、及びDNCR2-CAR(プロット420)が、オフ状態でほんのわずかしか活性を有さず(薬物を欠く「ビヒクル」対照)、非形質導入T細胞と同等に標的細胞殺傷を欠く。しかしながら、それぞれの誘導剤小分子薬物の存在下では、オンスイッチCARは、従来のROR1 CARよりもJeko1増殖の制御が低いことを示す。オフスイッチCAR、Bcl-xL/BAD(プロット400)及びNS3a/ANR(プロット410)は、従来のCARに近い標的細胞増殖の制御を示すが、オフ状態ではより多くのリークを示し、非形質導入T細胞よりも標的細胞の殺傷が多い。
【0357】
図4Bは、図4Aの、それぞれ、Bcl-xL/Bad、NS3a/ANR、NS3a/GNCR1、又はNS3a/DNCR2を発現するT細胞からのサイトカインIFNγ及びIL-2の産生を示すプロット425、430、435、及び440のパネルである。このデータは、各々の調節可能CARのサイトカイン産生の傾向のほとんどが調節の正しい方向にあることを示しているが、調節可能CARのサイトカイン産生は従来のCARよりも全体に低かった。
【0358】
我々のNS3aベースの二量体化システムは、DNCR2の場合のダノプレビルとGNCR1の場合のグラゾプレビルの2つの異なる誘導剤薬物に応答することができるため、これらの2つの薬物インプットを使用して、2つの異なるシグナル伝達アウトプットを制御することができる。一例では、二重機能CARシステムは、CARシグナル伝達を活性化するための活性化又はオンスイッチ構成要素と、アポトーシスを誘導するための安全スイッチ構成要素とを含む。
【0359】
図5Aは、二重機能オンスイッチ/安全スイッチ調節可能T細胞CARの概略図である。この図は、小分子誘導剤グラゾプレビルの存在下で相互作用するシステムの発現されたオンスイッチ構成要素510(NS3a/CAR及びGNCR1-CD3ζ)を示している。CARの活性化により、受容体二量体化が誘導される。小分子のダノプレビルが添加されると、グラゾプレビルを打ち負かし、安全スイッチ構成要素515(DNCR2-カスパーゼ-9)を、NS3aに融合されたホモ二量体CARに動員する。ホモ二量体化NS3aは、二量体化及びカスパーゼ-9の活性化をもたらし、T細胞死を引き起こす。
【0360】
2つの異なるシグナル伝達アウトプットを制御するための2つの薬物インプットの使用を評価するために、我々は、赤色蛍光タンパク質tdTomatoを発現するJurkat細胞CD3ζシグナル伝達レポーター株を使用してCARシグナル伝達を追跡し、DNCR2-カスパーゼ-9構築物の形質導入マーカー(EGFP)の損失を使用してJurkat細胞死を追跡した。
【0361】
図5Bは、グラゾプレビル又はダノプレビルの存在下及び不在下でのJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター株における、それぞれ、CARシグナル伝達及び殺傷パーセントを示す一対のプロット520及び525である。ここでプロット520を参照すると、データは、二重機能CARが、tdTomato gMFIによって測定されるように、500nMのグラゾプレビル(「グラゾ」)によって活性化されるが、500nMのダノプレビル(「ダノ」)によって活性化されないことを示す。ここでプロット525を参照すると、データは、GNCR1-CAR/DNCR2-casp-9システムの安全スイッチが、殺傷パーセントの増加によって示されるように、500nmのダノプレビル(「ダノ」)によってトリガされるが、500nMのグラゾプレビル(「グラゾ」)によってトリガされないことを示す。この実施例では、Jurkat細胞の殺傷パーセントを、DMSO処理対照と比較した薬物処理集団における形質導入マーカーEGFP陽性集団の損失によって測定した。グラゾプレビル及びダノプレビルは、DNCR2-casp-9を有する従来のCARを発現するJurkat細胞に影響を及ぼさなかった。
【0362】
我々は、IncuCyteアッセイにおいて、CARシグナル伝達とアポトーシス誘導を経時的に切り替える能力を試験した。簡潔に述べると、二重機能GNCR1-CAR/DNCR2-casp9を発現するCD3ζシグナル伝達レポーター株をJeko1細胞と1:1で混合し、500nMのグラゾプレビル若しくはダノプレビル、又はDMSOで処理した。48時間にわたって、CARシグナル伝達をtdTomato強度によって追跡し、薬物誘導細胞死(すなわち、安全スイッチの活性化)を、形質導入マーカーEGFP強度を追跡することによって監視した。
【0363】
図6Aは、グラゾプレビル又はダノプレビルの存在下及び不在下でのJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター株における、それぞれ、CARシグナル伝達及び薬物誘導細胞死を示す一対のプロット600及び610である。データは、48時間にわたって、CARシグナル伝達(プロット600)が、設計したとおり、グラゾプレビルによってのみ活性化され、ダノプレビルのみでの処理が、EGFP強度の損失(プロット610)によって示されるように、細胞生存率の低下をもたらしたことを示す。
【0364】
次いで、我々は、グラゾプレビルを用いたCARシグナル伝達の誘導からダノプレビルを用いたアポトーシスの誘導に切り替える能力を試験した。簡潔に述べると、CARシグナル伝達は、ゼロ時点でグラゾプレビル処理によって活性化された。48時間後、細胞を洗浄し、ダノプレビルで処理した。CARシグナル伝達(tdTomato強度)及び細胞生存率(EGFP強度)を、更に72時間にわたって追跡した。
【0365】
図6Bは、グラゾプレビル処理からダノプレビル処理に切り替えたJurkat CD3ζシグナル伝達レポーター細胞における、それぞれ、CARシグナル伝達及び薬物誘導細胞死を示す一対のプロット615及び620である。グラゾプレビル処理をゼロ時点で加え(実線)、対照としてグラゾプレビル処理は加えなかった(黒色破線)。48時間時点で(矢印で示す)、細胞を洗浄し、ダノプレビルで処理した(黒色実線)か、又は処理しなかった(灰色線)。データは、CARシグナル伝達(プロット615)が、グラゾプレビル処理後に増加し、ダノプレビル処理後に減少することを示す。データは、細胞生存率が48時間時点でダノプリビルで処理するまで一定したままであり、この時点で、グラゾプレビルで以前に処理した細胞(黒色実線)及びグラゾプレビルで処理しなかった細胞(黒色破線)のいずれのEGFPシグナルも減少し始めたことを示す。
【0366】
ここで図6A及び図6Bを参照すると、データは、2つの異なるシグナル伝達アウトプットの制御を時間的に切り替える能力を実証する。CARシグナル伝達の小分子調節が、CAR-T細胞活性を休止させるための安全スイッチとしての役目を果たし得る一方で、誘導可能なカスパーゼ-9スイッチは、T細胞療法を破壊するための末端安全スイッチとしての役目を果たす。
【0367】
1.1.4. 小分子薬物誘導細胞死
細胞療法及び遺伝子療法の有用性は、患者における有害反応の場合に治療用細胞における細胞死の特異的誘導を可能にする安全機構によって増強され得る。我々は、図2を参照して本明細書の上記に記載の殺傷ドメインの小分子薬物誘導ホモオリゴマー化による細胞死を活性化するためのいくつかの異なる戦略を設計した。これらの戦略には、誘導性ヘテロ二量体による直接二量体化、又はホモオリゴマー足場(例えば、CAR)若しくはホモオリゴマーヘリックス束への融合による誘導性ヘテロ二量体の半分のホモオリゴマー化が含まれた。
【0368】
我々は、最初に、NS3aとDNCR2をカスパーゼ-9の触媒ドメインに別々に融合すること(NCDC)により、Jurkat細胞の薬物誘導死を試験した。AP1903(リミデュシド)によって二量体化された小分子誘導性ホモ二量体FKBP-F36V(iCasp9)及び誘導性ヘテロ二量体FKBP/ラパマイシン/FRB二量体(rapaCasp9)を対照として使用した。簡潔に述べると、NCDC、iCasp9、又はrapaCasp9を発現するJurkat細胞を、それぞれ、ダノプレビル、リミデュシド、又はラパマイシンに24時間曝露し、ゲーティングセットを用いてフローサイトメトリーにより分析して、最も多くの量のGFP殺傷スイッチ形質導入マーカーを発現する上位約10%の細胞における殺傷を測定した。
【0369】
図7Aは、カスパーゼ-9殺傷ドメインを有する二本鎖直接二量体化設計NCDCの概略図である。図7Bは、二本鎖直接二量体化設計NCDCの薬物濃度の関数として殺傷パーセントを示すプロットである。このデータは、二量体化薬物ダノプレビルの滴定が、最も高度に発現するJurkat細胞の中程度の殺傷をもたらしたことを示す。比較すると、iCasp9又はrapaCasp9は、それぞれ、リミデュシド又はラパマイシンに応答して、この高度に発現する集団の約80~100%を殺傷した。
【0370】
NS3a-casp-9/DNCR2-casp-9殺傷スイッチ構築物においてカスパーゼ-9ドメインを2回コードすることにより生じる大きな遺伝的カーゴを縮小するために、我々は、NS3aの鋳型ホモオリゴマー化を含む戦略を試みた。図8Aは、CAR-NS3a-casp9及びホモオリゴマーヘリックス束-NS3aカスパーゼ-9殺傷スイッチの概略図である。NS3aを、CAR構築物のC末端(CAR-NS3a)、又は二量体、三量体、五量体、及び六量体を含む、設計されたホモオリゴマーヘリックス束のC末端に融合させた。両方の殺傷スイッチの場合、カスパーゼ-9をDNCR2又はGNCR1に融合させた。
【0371】
図8Aの殺傷スイッチ設計を評価するために、構築物を、500nMのダノプレビル(DNCR2-casp-9)又は500nMのグラゾプレビル(GNCR1-casp-9)で処理したJurkat細胞内で発現させ、細胞死を本明細書の上記に記載のように殺傷パーセントによって測定した。
【0372】
図8Bは、図8Aの鋳型二量体化設計の殺傷活性パーセントを示すプロットである。データは、Jurkat細胞内で発現させた場合、500nMのダノプレビル(DNCR2-casp-9)又は500nMのグラゾプレビル(GNCR1-casp-9)での処理により、Jurkat死が様々な程度に誘導されたことを示す。NS3aの全てのホモオリゴマー足場がDNCR2-casp-9を用いた場合に頑強な死を誘導したが、CAR-NS3a及び六量体-NS3aのみがGNCR1-casp-9を用いた場合に中程度の死を誘導した。これは、ダノプレビル/NS3a複合体に対するDNCR2の高い親和性と比較してグラゾプレビル/NS3a複合体に対するGNCR1の親和性が低いことに起因し得る(Foight,G.W.et al.,Nature Biotechnology(2019)37:1209-1216を参照されたい)。DNCR2-casp-9を用いた場合の最良の2つの足場、CAR-NS3a及び二量体-NS3aは、iCasp9と同等の殺傷を誘導した。DNCR2-casp-9及びGNCR1-casp-9は、ダノプレビル処理又はグラゾプレビル処理を用いた場合であっても、足場NS3aの不在下では、Jurkat死を誘導しなかった。
【0373】
CAR構築物のサイズを更に縮小するために、我々は、長さ及びヘリックス数をトリミングすることによってDNCR2の最小化バージョンを設計するためのロゼッタタンパク質設計を使用した。図9Aは、最小化されたDNCR2バージョンD1及びD9のモデルの概略図である。D1及びD2のモデルを、完全長DNCR2/ダノプレビル/NS3aの隣にダノプレビル/NS3aと複合体形成した状態で示している。
【0374】
DNCR2、D1、及びD9の小型化バージョンをカスパーゼ-9に融合させ、Jurkat細胞内でホモオリゴマー化NS3a足場と共発現させた。我々は、NS3a(CAR-2xNS3a)の追加のコピーを含むCAR構築物も評価した。本来のDNCR2-casp-9を対照として使用した。CAR-NS3a、CAR-NS3a-NS3a、又は二量体-NS3aとともにカスパーゼ-9に融合された異なるDNCR2バリアントを発現するJurkat細胞を500nMのダノプレビルで処理し、細胞死を本明細書の上記に記載のように殺傷パーセントによって測定した。
【0375】
図9Bは、図9Aの小型化設計の殺傷活性パーセントを示すプロットである。データは、カスパーゼ-9に融合され、かつホモオリゴマー化NS3a足場と共発現された場合、最小化DNCR2バージョンD1及びD9が本来のDNCR2-casp-9と同等のJurkat死を誘導したことを示す。我々は、NS3aの追加のコピーをCAR構築物(CAR-2xNS3a)に融合させることによって、殺傷を更に増加させた。
【0376】
我々は、Jurkat細胞及び初代ヒトT細胞において細胞死を誘導する他のヒト殺傷ドメインの能力を探索した。我々は、FKBP-F36Vを、カスパーゼ-9 D330A、カスパーゼ-9、カスパーゼ-1、カスパーゼ-4、及びネクロプトーシス誘導タンパク質RIPK3を含む殺傷ドメインのパネルに融合させた。簡潔に述べると、FKBP(F36V)融合殺傷ドメインを発現するJurkat細胞及び初代ヒトCD4+/CD8+T細胞を10nMのリミデュシドで処理し、細胞死を本明細書の上記に記載のように殺傷パーセントによって測定した。
【0377】
図10は、一連の形質導入レベルでFKBP(F36V)融合殺傷ドメインを発現する、それぞれ、Jurkat細胞及び初代T細胞における、殺傷パーセントを示す一対のプロットである。EGFPパーセント(EGFP%)は、殺傷ドメインの異なる形質導入レベルを示す。データは、両細胞型において、類似の殺傷が、カスパーゼ-1、カスパーゼ-4、カスパーゼ-9、及びカスパーゼ-9、D330Aの低基礎活性変異体によって誘導されたことを示す。この殺傷は、EGFP形質導入マーカーが陽性であった細胞のパーセントによって測定されるように、殺傷スイッチを発現するレンチウイルス構築物を用いた細胞の形質導入レベルに比例した。ネクロプトーシス誘導タンパク質であるRIPK3は、このアッセイでは細胞死を誘導することができなかった。転じて、カスパーゼ-1及びカスパーゼ-4は、カスパーゼ-9と同様に機能し、我々のDNCR/NS3a二量体システムを用いた場合に細胞死を誘導する可能性が高い。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
2024505248000001.app
【国際調査報告】