(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
H05K 9/00 20060101AFI20240129BHJP
【FI】
H05K9/00 T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547027
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 CN2021135032
(87)【国際公開番号】W WO2022188478
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】202120507224.7
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515249628
【氏名又は名称】サングロー パワー サプライ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂャンリィアン シェン
(72)【発明者】
【氏名】ヨンホン リー
(72)【発明者】
【氏名】ユィ ルー
【テーマコード(参考)】
5E321
【Fターム(参考)】
5E321AA03
5E321AA50
5E321CC03
5E321CC16
5E321GG05
(57)【要約】
本発明は、電気技術という分野に関わり、特に電気機器に関わる。本発明が提供した電気機器は、筐体と、筐体に取外し可能に固定されるデバイスと、電磁シールド機能とシール機能を両立させ、筐体とデバイスとの間に設けられたシールと、を含み、デバイスのベース面は、筐体の取り付け面に貼り合せられることが可能であることで、シールは、筐体とデバイスシールとの取り付けを保証しつつ、デバイスのベース面と筐体の取り付け面とが密接に貼り合せられて筐体とデバイスとの間の導電接触の電磁シールド機能を保証することも可能である。この電気機器は、シールを使用してシール性を保証する場合に、筐体とデバイスとの間の導電接触の電磁シールド機能を保証するために、筐体とデバイスとの間に導電接触部品を追加する必要なく、これでは、プロセスの難度を低減して、コストを節約し、筐体の内部に対してショート現象を引き起こすこともなく、電気機器の安定した作動を保証する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(1)と、
前記筐体(1)に取外し可能に固定されるデバイス(2)と、
電磁シールド機能とシール機能を両立させ、前記筐体(1)と前記デバイス(2)との間に設けられたシール(3)と、を含み、
前記デバイス(2)のベース面は、前記筐体(1)の取り付け面に貼り合せられることが可能であることを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記デバイス(2)のベース面と前記筐体(1)の取り付け面のうちの一方には、上から下へ順に接続された第1のスロットセクション(211)及び第2のスロットセクション(212)を含む取り付けスロット(21)が開設され、前記第1のスロットセクション(211)の幅は、前記第2のスロットセクション(212)の幅よりも大きく、前記シール(3)は、前記第2のスロットセクション(212)内に設けられ、前記シール(3)における前記第2のスロットセクション(212)から離れた面が前記第1のスロットセクション(211)の上面と面一になることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記シール(3)は、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記第2のスロットセクション(212)内に固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記デバイス(2)のベース面と前記筐体(1)の取り付け面のうちの一方には、段差面(22)が開設され、前記段差面(22)には、凹溝(221)が開設され、前記シール(3)は、前記凹溝(221)に設けられており、前記シール(3)における前記凹溝(221)から離れた面が前記デバイス(2)のベース面又は前記筐体(1)の取り付け面と面一になるように、前記シール(3)は前記段差面(22)に敷設されることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項5】
前記シール(3)は、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記凹溝(221)内に固定されることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
【請求項6】
前記デバイス(2)のベース面と前記筐体(1)の取り付け面のうちの一方には、段差面(22)が開設され、前記シール(3)は、前記段差面(22)、又は前記デバイス(2)のベース面と前記筐体(1)の取り付け面のうちの前記段差面(22)が開設されていなくかつ前記段差面(22)と正対する位置に設けられ、前記シール(3)は前記段差面(22)に敷設されることが可能であり、前記シール(3)の両面はそれぞれ前記筐体(1)の取り付け面と前記デバイス(2)のベース面に貼り合せられることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項7】
前記シール(3)は、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記段差面(22)、又は前記デバイス(2)のベース面と前記筐体(1)の取り付け面のうちの前記段差面(22)が開設されていなくかつ前記段差面(22)と正対する位置に固定されることを特徴とする請求項6に記載の電気機器。
【請求項8】
前記筐体(1)と前記デバイス(2)は、いずれも導体であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項9】
前記筐体(1)の取り付け面と前記デバイス(2)のベース面とは導電接触であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項10】
前記シール(3)はシールテープであることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年03月10日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202120507224.7であり、発明の名称が「電気機器」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は参照されることで、本出願に結合される。
【0002】
[技術分野]
本発明は、電気技術という分野に関わり、特に電気機器に関わる。
【背景技術】
【0003】
一般的には、電気機器の筐体にリアクトル、放熱器、コネクタ、端子などの外装デバイスが取り付けられており、電気機器の筐体のシール性を保証するために、デバイスと筐体との間にシールが設けられ、
図1に示すように、シールは、一般的にはデバイスの取り付けスロット内に放置され、デバイスと筐体とが締結して取り付けられた後、シールはデバイスのベース面と筐体との間に挟まれ、デバイスと筐体との間に一定の隙間を持たせ、デバイスと筐体との間に効果的な接触が不可能になり、導電接触の電磁シールド機能を実現することができない。技術の発展に伴い、デバイスと筐体との間にシールと導電接触の電磁シールド機能を兼ねることを実現するために、
図2に示すように、一般的には、一方の峰が導電用であり、他方の峰がシール用である双峰シールを選択するが、この種のシールのプロセスは複雑であり、導電の一方の峰は、例えば、炭素、ニッケル、銀などの1つ又は複数の種類の導電充填物を備える必要があり、コストが高く、そして、導電の一方の峰は、長期間の使用により劣化による脆性割れのリスクがあり、脆性割れの異物は、電気機器の筐体の内部の電気素子をショートさせる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電気機器におけるシールは、筐体とデバイスとのシール取り付けを保証しつつ、筐体とデバイスとの間の電磁シールド機能を保証することも可能であり、この構成のプロセスが簡単でコストを節約し、電気機器の安定した作動を保証することも可能である、電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
筐体と、
前記筐体に取外し可能に固定されるデバイスと、
電磁シールド機能とシール機能を両立させ、前記筐体と前記デバイスとの間に設けられたシールと、を含み、
前記デバイスのベース面は、前記筐体の取り付け面に貼り合せられることが可能である電気機器。
【0006】
好ましい態様としては、前記デバイスのベース面と前記筐体の取り付け面のうちの一方には、上から下へ順に接続された第1のスロットセクション及び第2のスロットセクションを含む取り付けスロットが開設され、前記第1のスロットセクションの幅は、前記第2のスロットセクションの幅よりも大きく、前記シールは、前記第2のスロットセクション内に設けられ、前記シールにおける前記第2のスロットセクションから離れた面が前記第1のスロットセクションの上面と面一になる。
【0007】
好ましい態様としては、前記シール(3)は、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記第2のスロットセクション(212)内に固定される。
【0008】
好ましい態様としては、前記デバイスのベース面と前記筐体の取り付け面のうちの一方には、段差面が開設され、前記段差面には、凹溝が開設され、前記シールは、前記凹溝に設けられており、前記シールにおける前記凹溝から離れた面が前記デバイスのベース面又は前記筐体の取り付け面と面一になるように、前記シールは前記段差面に敷設されることが可能である。
【0009】
好ましい態様としては、前記シールは、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記凹溝内に固定される。
【0010】
好ましい態様としては、前記デバイスのベース面と前記筐体の取り付け面のうちの一方には、段差面が開設され、前記シールは、前記段差面、又は前記デバイスのベース面と前記筐体の取り付け面のうち前記段差面が開設されていなくかつ前記段差面と正対する位置に設けられ、前記シールは前記段差面に敷設されることが可能であり、前記シールの両面はそれぞれ前記筐体の取り付け面と前記デバイスのベース面に貼り合せられる。
【0011】
好ましい態様としては、前記シールは、ディスペンス接着剤方式又は背面接着剤の接着固定の方式により前記段差面、又は前記デバイスのベース面と前記筐体の取り付け面のうち前記段差面が開設されていなくかつ前記段差面と正対する位置に固定される。
【0012】
好ましい態様としては、前記筐体と前記デバイスは、いずれも導体である。
【0013】
好ましい態様としては、前記筐体の取り付け面と前記デバイスのベース面とは導電接触である。
【0014】
好ましい態様としては、前記シールはシールテープである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下の通りであり、
本発明が提供した電気機器は、シールを筐体とデバイスとの間に設置することにより、筐体とデバイスとが締結して取り付けられた場合に、シールは押圧されることで、デバイスのベース面が筐体の取り付け面に貼り合せられ、これにより、シールは、筐体とデバイスとのシール取り付けを保証しつつ、筐体とデバイスとの間の導電接触の電磁シールド機能を保証することも可能である。この電気機器は、シールを使用してシール性を保証する場合に、筐体とデバイスとの間の導電接触の電磁シールド機能を保証するために、筐体とデバイスとの間に導電接触部品を追加する必要なく、これでは、プロセスの難度を低減して、コストを節約し、筐体の内部の電気素子に対してショート現象を引き起こすこともなく、電気機器の安定した作動を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】従来技術における電気機器の構成概略図である(その1)。
【
図2】従来技術における電気機器の構成概略図である(その2)。
【
図3】本発明の実施例1におけるデバイスが筐体に取り付けられていない場合の構成概略図である。
【
図4】本発明の実施例1におけるデバイスが筐体に取り付けられている場合の構成概略図である。
【
図5】本発明の実施例2におけるデバイスが筐体に取り付けられていない場合の構成概略図である。
【
図6】本発明の実施例2におけるデバイスが筐体に取り付けられている場合の構成概略図である。
【
図7】本発明実施例3におけるデバイスが筐体に取り付けられていない場合の構成概略図である。
【
図8】本発明の実施例3におけるデバイスが筐体に取り付けられている場合の構成概略図である。
【
図9】本発明の実施例4におけるデバイスが筐体に取り付けられていない場合の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明で解决される技術的問題、採用される技術案及び達成される技術的効果をより明確にするために、以下に、図面を結合して、具体的な実施形態を通じて本発明の技術案をさらに説明する。
【0018】
本発明の説明において、明確な規定及び限定がない限り、「繋がる」、「接続」、「固定」という用語は、広義的に理解すべきものであり、例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、又は一体な接続でもよく、机械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、直接的に繋がってもよいし、中間媒介を介して間接的に繋がってもよいし、2つの素子の内部における連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本出願における上記した用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解すればよい。
【0019】
本発明において、明確な規定及び限定がない限り、第1の部材は第2の部材の「上」又は「下」にあることは、第1と第2の部材とは直接的に接触する場合が含まれていてもよいし、第1と第2の部材とは直接的に接触しなく、それらの間の別の部材を介して接触する場合が含まれてもよい。そして、第1の部材は第2の部材の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の部材は第2の部材の真上及び斜め上にある場合が含まれ、又は、単に第1の部材の水平高さは第2の部材よりも高い場合を表す。第1の部材は第2の部材の「下」、「下方」 及び「下面」にあることは、第1の部材は第2の部材の真下及び斜め下にある場合が含まれ、又は、単に第1の部材の水平高さは第2の部材よりも小さい場合を表す。
【0020】
この実施例の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」などの方位又は位置関係を表す用語は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、単に説明を容易にし、操作を簡素化するためのものであり、係る装置又は要素が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されることを指示したり示唆したりするわけではない。従って、本出願を限定するものと理解してはいけない。なお、「第1」、「第2」という用語は、単に説明において区別するために使用され、特別な意味を持たない。
【実施例1】
【0021】
本実施例では、主にインバータを意味する電気機器を提供するが、これに限らず、他の電気機器であってもよい。
【0022】
図3に示すように、この電気機器は、主に、筐体1、デバイス2及びシール3を含み、筐体1は、内部の電気素子に対して一定の保護支持の役割を果たし、デバイス2は、リアクトル、放熱器、コネクタ、端子などの外装デバイスであってもよく、筐体1に取外し可能に固定され、筐体1の内部の電気素子に電気的に接続されることにより、デバイス2の対応する機能を実現し、シール3は、筐体1とデバイス2との間に設けられることで、デバイス2と筐体1との間の取り付けシール性を実現する。具体的には、デバイス2に第1の取り付け穴が開設され、筐体1に第2の取り付け穴が開設され、締結部材は、第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴を通じてデバイス2を筐体1に固定する。要するに、締結部材はネジ接続であればよく、ネジ接続は取外し可能な接続であり、デバイス2が故障したり破損したりした場合に、デバイス2を筐体1から取外してメンテナンスを行って新しいデバイス2に交換することが容易であり。なお、ネジ接続は、信頼性が高く、取り付けがしっかりしているという利点がある。
【0023】
しかし、
図1に示すように、従来のシール3は、一般的にはデバイス2の取り付けスロット内に放置され、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3はデバイス2のベース面と筐体1との間に挟まれ、デバイス2と筐体1との間に一定の隙間を有していまい、デバイス2と筐体1との間に効果的な導電接触が不可能になり、導電接触の電磁シールド機能を実現することができない。
【0024】
技術の発展に伴い、デバイス2と筐体1との間にシールと導電接触の電磁シールド機能を兼ねることを保証するために、
図2に示すように、一般的には、シール3は、一方の峰が導電用であり、他方の峰がシール用である双峰シールが選択されるが、この種のシール3のプロセスは複雑であり、導電の一方の峰は、例えば、炭素、ニッケル、銀などの1つ又は複数の種類の導電充填物を備える必要があり、コストが高く、そして、導電の一方の峰は、長期間の使用により劣化による脆性割れのリスクがあり、脆性割れの異物は、筐体1の内部の電気素子をショートさせる恐れがある。
【0025】
上記の問題を解決するために、
図3~
図4に示すように、本実施例が提供した電気機器のシール3は、電磁シールド機能とシール機能を両立させることができ、このシール3は、筐体1とデバイス2との間に設けられ、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、デバイス2のベース面が筐体1の取り付け面に貼り合せられ、これにより、シール3は、筐体1とデバイス2とのシール取り付けを保証しつつ、筐体1とデバイス2との間の導電接触の電磁シールド機能を保証することも可能である。この電気機器は、シール3を使用してシール性を保証する場合に、筐体1とデバイス2との間の導電接触の電磁シールド機能を保証するために、筐体1とデバイス2との間に導電接触部品を追加する必要なく、これでは、プロセスの難度を低減して、コストを節約し、筐体1の内部の電気素子に対してショート現象を引き起こすこともなく、電気機器の安定した作動を保証する。
【0026】
本実施例では、筐体1とデバイス2は、いずれも導体であるため、筐体1とデバイス2との導電接触の実現を保証し、両者の間に導電接触を生じさせる電磁シールド機能を保証する。具体的には、筐体1とデバイス2の材料は、板金部品、ダイカスト、金属機械加工部品などのような金属部品であってもよいし、非金属部品の表面に導電コーティングが施されたものであってもよく、これにより、筐体1とデバイス2とは接触した後に、それぞれが、いずれも導体キャビティを形成することを保証する。
【0027】
要するに、他の実施例では、筐体1の取り付け面とデバイス2のベース面とは導電接触であり、筐体1とデバイス2との限られた接触部分が導電接触であることを保証できればよい。
【0028】
図3~
図4を結合して、シール3の具体的な放置形態について説明し、
図2~
図3に示すように、デバイス2のベース面には、上から下へ順に接続された第1のスロットセクション211及び第2のスロットセクション212を含む取り付けスロット21が開設され、第1のスロットセクション211の幅は、第2のスロットセクション212の幅よりも大きく、シール3は第2のスロットセクション212内に設けられ、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3における第2のスロットセクション212から離れた面が第1のスロットセクション211の上面と面一になることができ、これにより、デバイス2のベース面が筐体1の取り付け面に貼り合せられることを保証する。要するに、他の実施例では、筐体1の取り付け面に取り付けスロット21が開設されてもよい。
【0029】
好ましくは、シール3はシールテープであってもよく、シールテープの変形量が比較的大きく、デバイス2と筐体1との押圧作用で、第1のスロットセクション211に敷設されることを容易にし、シール3における第2のスロットセクション212から離れた面が第1のスロットセクション211の上面と面一になることができることを保証する。なお、シールテープは、コストが低く、信頼性が高く、実現性が良いという利点がある。
【0030】
好ましくは、シールテープは、ディスペンス接着剤方式により第2のスロットセクション212内に固定されてもよく、シールテープが第2のスロットセクション212内から脱落することを回避でき、シールテープと第2のスロットセクション212との固定の安定性を向上させる。他の実施例では、シールテープは、背面接着剤の接着固定の方式により第2のスロットセクション212内に固定されてもよい。
【実施例2】
【0031】
本実施例が提供した電気機器の構成は、実施例1と基本的に同じであり、本実施例が提供した電気機器は、シール3の取り付け形態が異なる点で実施例1と相違する。
【0032】
図5~
図6に示すように、デバイス2のベース面に段差面22が開設され、段差面22に凹溝221が開設され、シール3は凹溝221に設けられ、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3における凹溝221から離れた面がデバイス2のベース面と面一になるように、シール3は段差面22に敷設されることが可能であり、これにより、デバイス2のベース面が筐体1の取り付け面に貼り合せられることを保証する。要するに、他の実施例では、筐体1の取り付け面に段差面22が開設され、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3における凹溝221から離れた面が筐体1の取り付け面と面一になるように、シール3は段差面22に敷設されることが可能である。
【0033】
好ましくは、シール3は、ディスペンス接着剤方式により凹溝221内に固定されてもよく、シール3が凹溝221内から脱落することを回避でき、シール3と凹溝221との固定の安定性を向上させる。他の実施例では、シール3は、背面接着剤の接着固定の方式により凹溝221内に固定されてもよい。
【実施例3】
【0034】
本実施例が提供した電気機器の構成は、実施例1と基本的に同じであり、本実施例が提供した電気機器は、シール3の取り付け形態が異なる点で実施例1と相違する。
【0035】
図7~
図8に示すように、デバイス2のベース面に段差面22が開設され、シール3は段差面22に設けられ、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3における段差面22から離れた面がデバイス2のベース面と面一になるように、シール3は段差面22に敷設されることが可能であり、これにより、デバイス2のベース面が筐体1の取り付け面に貼り合せられることを保証する。要するに、他の実施例では、筐体1の取り付け面に段差面22が開設され、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3における段差面22から離れた面が筐体1の取り付け面と面一になるように、シール3は段差面22に敷設されることが可能である。
【0036】
好ましくは、シール3は、ディスペンス接着剤方式により段差面22に固定されてもよく、シール3が段差面22から脱落することを回避でき、シール3と段差面22との固定の安定性を向上させる。他の実施例では、シール3は、背面接着剤の接着固定の方式により段差面22に固定されてもよい。
【実施例4】
【0037】
本実施例が提供した電気機器の構成は、実施例3と基本的に同じであり、本実施例が提供した電気機器は、シール3の取り付け位置が異なる点で実施例3と相違する。
【0038】
図9に示すように、デバイス2のベース面に段差面22が開設され、シール3は筐体1に設けられるとともに、シール3は段差面22と正対して設けられ、デバイス2と筐体1とが締結して取り付けられた後、シール3は押圧されることで、シール3が段差面22に敷設されることができ、シール3の両面はそれぞれ筐体1の取り付け面とデバイス2のベース面に貼り合せられ、これにより、デバイス2のベース面が筐体1の取り付け面に貼り合せられることを保証する。要するに、他の実施例では、筐体1の取り付け面に段差面22が開設され、シール3はデバイス2に設けられるとともに、シール3は段差面22と正対して設けられてもよい。
【0039】
好ましくは、シール3は、ディスペンス接着剤方式により筐体1に固定されてもよく、シール3が筐体1から脱落することを回避でき、シール3と筐体1との固定の安定性を向上させる。他の実施例では、シール3は、背面接着剤の接着固定の方式により筐体1に固定されてもよい。
【0040】
明らかに、本発明の上記の実施例は、本発明を明確に説明するための例示に過ぎず、本発明の実施形態を限定するものではない。当業者にとって、上記の説明に基づいて、他の異なる形態の変化又は変更を施してもよい。ここでは、全ての実施形態を例示することはできない。本発明の精神及び原則の範囲内で行われたいかなる補正、均等置換及び改善などは、いずれも本発明の請求項の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0041】
1 ・・・筐体;
2 ・・・デバイス;
21 ・・・取り付けスロット;
211 ・・・第1のスロットセクション;
212 ・・・第2のスロットセクション;
22 ・・・段差面;
221 ・・・凹溝;
3 ・・・シール。
【国際調査報告】