(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-05
(54)【発明の名称】手のひら静脈チェックインシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547050
(86)(22)【出願日】2022-01-04
(85)【翻訳文提出日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 KR2022000087
(87)【国際公開番号】W WO2022173125
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0018034
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523138264
【氏名又は名称】カカオ・ヴィエックス・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】KAKAO VX CORP.
【住所又は居所原語表記】1‐401, 402, 701, 17, PANGYO‐RO 228BEON‐GIL, BUNDANG‐GU, SEONGNAM‐SI, GYEONGGI‐DO 13487, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】イ,カン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュン・ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ク,スン・ワン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
本発明は、生体認識チェックインシステムおよび方法に関し、本発明による生体認識チェックインシステムは、生体認識チェックインを実行するためのサーバーを含み、前記サーバーは、ユーザーの生体情報を受信して登録し、生体情報認識器から認識された生体情報を受信し、前記受信された生体情報を前記登録された生体情報と比較してマッチング検索を遂行し、前記検索によってマッチングされる生体情報のユーザーを認証し、前記マッチング検索は、前記ユーザーの予約情報および位置情報のうち少なくとも一つを利用して検索対象に優先順位をつけることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体認識チェックインシステムであって、
前記システムは、生体認識チェックインを実行するためのサーバーを含み、
前記サーバーは、
ユーザーの生体情報を受信して登録し、
生体情報認識器から認識された生体情報を受信し、
前記受信された生体情報を前記登録された生体情報と比較してマッチング検索を遂行し、
前記検索によってマッチングされる生体情報のユーザーを認証し、
前記マッチング検索は、前記ユーザーの予約情報および位置情報のうち少なくとも一つを利用して検索対象に優先順位をつけることを特徴とする、生体認識チェックインシステム。
【請求項2】
前記サーバーは、前記認証されたユーザーの利用内訳を保存することを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項3】
前記サーバーは、前記保存された利用内訳を収集して決済情報に連動させることを特徴とする、請求項2に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記認証されたユーザーのための利用施設を割り当ててチェックインを遂行することを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項5】
前記マッチング検索が前記ユーザーの予約情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、所定の時間の範囲内に予約されたユーザーの生体情報であり、
前記マッチング検索が前記ユーザーの位置情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、前記生体情報認識器から所定の距離内に位置するユーザーの生体情報であることを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項6】
前記予約情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning)から受信されるゴルフ場予約情報であることを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項7】
前記位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カート端末機のうち少なくとも一つから受信されることを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項8】
前記生体情報は、手のひら静脈パターンであることを特徴とする、請求項1に記載の生体認識チェックインシステム。
【請求項9】
生体認識チェックインサーバーで生体認識チェックインを実行する方法であって、
ユーザーの生体情報を受信して登録するステップ;
生体情報認識器から認識された生体情報を受信するステップ;
前記受信された生体情報を前記登録された生体情報と比較してマッチング検索を遂行するステップ;および
前記検索によってマッチングされる生体情報のユーザーを認証するステップを含み、
前記マッチング検索は、前記ユーザーの予約情報および位置情報のうち少なくとも一つを利用して検索対象に優先順位をつけることを特徴とする、生体認識チェックイン方法。
【請求項10】
前記認証されたユーザーの利用内訳を保存するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項11】
前記保存された利用内訳を収集して決済情報に連動させるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項12】
前記認証されたユーザーのための利用施設を割り当ててチェックインを遂行するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項13】
前記マッチング検索が前記ユーザーの予約情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、所定の時間の範囲内に予約されたユーザーの生体情報であり、
前記マッチング検索が前記ユーザーの位置情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、前記生体情報認識器から所定の距離内に位置するユーザーの生体情報であることを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項14】
前記予約情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning)から受信されるゴルフ場予約情報であることを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項15】
前記位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カート端末機のうち少なくとも一つから受信されることを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【請求項16】
前記生体情報は、手のひら静脈パターンであることを特徴とする、請求項9に記載の生体認識チェックイン方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手のひら静脈チェックインシステムおよび方法に関し、より詳細には、ユーザーの手のひら静脈パターンを撮影して暗号化して保存し、多様な施設利用時にユーザーの手のひら静脈パターンで本人認証を実行し、ユーザー認証情報をユーザーの利用内訳収集と決済情報に連動させるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サービス業務の領域において、次第に対面業務を非対面に転換する傾向が強く形成されている。特に、コロナ時代を迎えることになり、できるだけ非対面で業務を処理しようとする欲求が強く形成されており、人件費の側面でもサービスの自動化に対する必要性はさらに高まっている。
【0003】
一般的に予約とロッカーの割り当てが必要なゴルフ場のような運動施設のフロントでは、チェックインだけでなく、ロッカーの割り当て、ユーザー情報入力、費用精算、問い合わせなどの多様な業務によってその負担が相当である。このような費用負担を減少させて非対面でサービスを提供するために、簡便且つ保安性の高いユーザー認識技術の導入が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2160656号公報「手のひら静脈を利用したログイン方法」
【特許文献2】韓国公開特許第10-1950799号公報「多重生体認識装置およびこれを含む出入りシステム」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、予約アプリを通じてユーザー(予約者)の手のひらに光線(例えば、可視光線、近赤外線など)を反射させて撮影し、静脈パターンを暗号化して保存した後、保存されたユーザーの手のひら静脈パターン(手のひら静脈パターン)に基づいてユーザーの予約施設の利用時にユーザー認証およびチェックインを遂行することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法を提供しようとする。また、本発明は、ユーザー(予約者)が施設内の多様な場所を利用(例えば、ゴルフ場内のフェアウェイスナックバー、レストラン、プロショップなどを利用)する際に、ユーザーの手のひらで簡便に本人認証を遂行し、該当場所を利用することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法を提供しようとする。また、本発明は、ユーザーが認証後に施設内の多様な場所を利用した内訳を収集して決済情報と連動することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するために、本発明の一実施例による生体認識チェックインシステムは、生体認識チェックインを実行するためのサーバーを含み、前記サーバーは、ユーザーの生体情報を受信して登録し、生体情報認識器から認識された生体情報を受信し、前記受信された生体情報を前記登録された生体情報と比較してマッチング検索を遂行し、前記検索によってマッチングされる生体情報のユーザーを認証し、前記マッチング検索は、前記ユーザーの予約情報および位置情報のうち少なくとも一つを利用して検索対象に優先順位をつけることができる。
【0007】
また、本発明の一実施例によれば、前記サーバーは、前記認証されたユーザーの利用内訳を保存することができる。
【0008】
また、本発明の一実施例によれば、前記サーバーは、前記保存された利用内訳を収集して決済情報に連動させることができる。
【0009】
また、本発明の一実施例によれば、前記サーバーは、前記認証されたユーザーのための利用施設を割り当ててチェックインを遂行することができる。
【0010】
また、本発明の一実施例によれば、前記マッチング検索が前記ユーザーの予約情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、所定の時間の範囲内に予約されたユーザーの生体情報であり、前記マッチング検索が前記ユーザーの位置情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、前記生体情報認識器から所定の距離内に位置するユーザーの生体情報であることができる。
【0011】
また、本発明の一実施例によれば、前記予約情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning)から受信されるゴルフ場予約情報であることができる。
【0012】
また、本発明の一実施例によれば、前記位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カート端末機のうち少なくとも一つから受信されることができる。
【0013】
また、本発明の一実施例によれば、前記生体情報は、手のひら静脈パターンであることができる。
【0014】
前述した課題を解決するために、本発明の一実施例による生体認識チェックイン方法は、ユーザーの生体情報を受信して登録するステップ;生体情報認識器から認識された生体情報を受信するステップ;前記受信された生体情報を前記登録された生体情報と比較してマッチング検索を遂行するステップ;および前記検索によってマッチングされる生体情報のユーザーを認証するステップを含み、前記マッチング検索は、前記ユーザーの予約情報および位置情報のうち少なくとも一つを利用して検索対象に優先順位をつけることができる。
【0015】
また、本発明の一実施例によれば、前記認証されたユーザーの利用内訳を保存するステップをさらに含むことができる。
【0016】
また、本発明の一実施例によれば、前記保存された利用内訳を収集して決済情報に連動させるステップをさらに含むことができる。
【0017】
また、本発明の一実施例によれば、前記認証されたユーザーのための利用施設を割り当ててチェックインを遂行するステップをさらに含むことができる。
【0018】
また、本発明の一実施例によれば、前記マッチング検索が前記ユーザーの予約情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、所定の時間の範囲内に予約されたユーザーの生体情報であり、前記マッチング検索が前記ユーザーの位置情報を利用する場合、前記優先順位をつける検索対象は、前記生体情報認識器から所定の距離内に位置するユーザーの生体情報であることができる。
【0019】
また、本発明の一実施例によれば、前記予約情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning)から受信されるゴルフ場予約情報であることができる。
【0020】
また、本発明の一実施例によれば、前記位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カート端末機のうち少なくとも一つから受信されることができる。
【0021】
また、本発明の一実施例によれば、前記生体情報は、手のひら静脈パターンであることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施例によれば、予約アプリを通じてユーザー(予約者)の手のひらに光線(例えば、可視光線、近赤外線など)を反射させて撮影し、静脈パターンを暗号化して保存した後、保存されたユーザーの手のひら静脈パターン(手のひら静脈)に基づいてユーザーの予約施設の利用時にユーザー認証およびチェックインを遂行することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法が提供される。また、本発明の一実施例によれば、ユーザー(予約者)が施設内の多様な場所を利用(例えば、ゴルフ場内のフェアウェイスナックバー、レストラン、プロショップなどを利用)する際に、ユーザーの手のひらで本人認証をして該当場所を利用することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法が提供される。また、本発明の一実施例によれば、ユーザーが施設内の多様な場所をユーザー認証後に利用した内訳を収集して決済情報に連動することができる手のひら静脈チェックインシステムおよび方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例による手のひら静脈チェックインシステムおよび方法の動作原理を説明するための概念図である。
【
図2】本発明の一実施例による手のひら静脈チェックインシステムを説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施例による手のひら静脈チェックイン方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下においては、本発明の具体的な実施例を添付図面を参照して詳しく説明する。添付図面を参照して説明するに当たり、同一または対応する構成要素には同一の図面番号を付与して、重複する説明は省略する。本発明は、多様な変形が可能であり、以下に説明される実施例により限定されない。
【0025】
図1は、本発明の一実施例による手のひら静脈チェックインシステムおよび方法の動作原理を説明するための概念図である。
【0026】
本発明の一実施例において、ユーザー(予約者)は、端末機210に設置された予約アプリ110を通じて利用しようとするゴルフ場、日付および時間を選択して予約を完了することができる。予約者が入力した情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning、図示しない)に保存されて管理されることができる。また、ユーザーは、予約アプリ110を通じて本人の手のひら静脈パターンを登録することができる。予約アプリ110は、予約者端末機210のカメラを利用してユーザーの手のひらに光線(例えば、可視光線、近赤外線など)を反射させて手のひら静脈パターンを撮影することができる。一実施例において、予約者端末機210のカメラは、可視光線を利用するRGBカメラであってよい。他の実施例において、予約者端末機210のカメラは、近赤外線を利用する赤外線センサーを含むことができる。撮影された手のひら静脈パターンは、暗号化されて分散保存されることができる。保存された手のひら静脈パターンは、ユーザーが予約した施設を利用する際にチェックインおよびユーザー認証に使用されることができる。
【0027】
ゴルフ場出入口120でユーザーは手のひら静脈認識を通じて本人認証を行って施設に出入りすることができる。また、ゴルフ場内利用施設130でも手のひら静脈認識を通じて本人認証を行って施設を利用するか、物品を購買することができる。一実施例において、ゴルフ場内利用施設130は、レストラン、フェアウェイスナックバー、プロショップなど、ゴルフ場内の有料施設であることができ、手のひら静脈認識を通じて本人認証を行った後に施設を利用して、利用内訳がトラッキングされることができる。トラッキングされた利用内訳情報は、施設利用の終了後に決済情報に連動されることができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施例による手のひら静脈チェックインシステム200を説明するための図である。
【0029】
手のひら静脈チェックインシステム200は、予約者端末機210、手のひら静脈チェックインサーバー220および手のひら静脈認識器230を含むことができる。手のひら静脈チェックインサーバー220は、手のひら静脈登録処理部222、手のひら静脈認証処理部224、利用内訳管理部226およびデータベース228を含むことができる。
【0030】
予約者端末機210は、手のひら静脈チェックインサーバー220と通信することができ、予約日付および時間、予約者および/または同伴者情報、端末機の位置情報、手のひら静脈パターン情報などを送信することができ、手のひら静脈チェックイン完了情報、ロッカー番号および/またはデジタルロッカーキー、利用内訳情報などを受信することができる。予約者端末機210と手のひら静脈チェックインサーバー220との間の通信は、多様な形態のネットワークを通じた通信であることができ、有・無線を含む多様な形態の通信方式に従うことができる。
【0031】
手のひら静脈チェックインサーバー220の手のひら静脈登録処理部222は、予約者端末機210から手のひら静脈パターン情報などを受信して手のひら静脈登録手続きを処理することができる。ユーザー(予約者)が予約者端末機210を通じて自分の手のひら静脈を登録しようとする場合、手のひら静脈登録処理部222はユーザー情報を確認し、予約者端末機210が撮影した手のひら静脈パターンを受信することができる。他の実施例において、ユーザーの手のひら静脈パターンは、手のひら静脈認識器230を通じても登録されることができる。ユーザーがゴルフ場を訪問した後に手のひら静脈を登録しようとする場合、ユーザーは手のひら静脈パターンの入力をユーザー(予約者)端末機210ではなく手のひら静脈認識器230を通じて登録することができ、この場合、手のひら静脈登録処理部222は、ユーザー情報はユーザー(予約者)端末機210から受信し、手のひら静脈パターン情報は手のひら静脈認識器230から受信することもできる。
【0032】
一実施例において、手のひら静脈登録処理部222は、手のひら静脈パターンの正確度を高めるために、1回以上の手のひら静脈パターン撮影情報を要請することができる。手のひら静脈登録処理部222は、ユーザーの手のひら静脈パターン情報を正確に確保したことと判断する場合、ユーザー情報とともに手のひら静脈パターンを登録することができる。登録された手のひら静脈パターン情報は、データベース228に保存されることができる。
【0033】
手のひら静脈認識器230は、ユーザー認証が必要な場所に設置されてユーザーの手のひら静脈を認識して測定することができる。手のひら静脈認識器230は、手のひら静脈チェックインサーバー220と通信することができ、測定された手のひら静脈パターン情報を送信することができ、手のひら静脈認証結果を受信することができる。手のひら静脈認識器230と手のひら静脈チェックインサーバー220との間の通信は、多様な形態のネットワークを通じた通信であることができ、有・無線を含む多様な形態の通信方式に従うことができる。
【0034】
手のひら静脈チェックインサーバー220の手のひら静脈認証処理部224は、手のひら静脈認識器230から受信した手のひら静脈パターンに対する認証手続きを処理することができる。手のひら静脈認証処理部224は、受信された手のひら静脈パターンをデータベース228に保存された手のひら静脈パターンと比較してマッチングされるパターンを検索することができる。
【0035】
一実施例において、手のひら静脈認証処理部224は、予約情報を参考して手のひら静脈認識器230が設置された場所に訪問可能性の高いユーザーに対する手のひら静脈パターンを優先して検索することができる。このように検索する場合、マッチングされるパターンの検索をさらに速やかに遂行することができる。予約情報は、手のひら静脈チェックインサーバー220内のデータベース228に保存されていることもでき、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning、図示しない)から受信することもできる。
【0036】
他の実施例において、手のひら静脈認証処理部224は、ユーザーの位置情報を参考して手のひら静脈認識器230が設置された場所に訪問可能性の高いユーザーに対する手のひら静脈パターンを優先して検索することができる。このように検索する場合、マッチングされるパターンの検索をさらに速やかに遂行することができる。ユーザーの位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カート端末機などから受信することができる。手のひら静脈認証処理部224は、マッチングされる手のひら静脈パターンが検索されれば、マッチング結果によるユーザー認証を処理することができる。手のひら静脈認証処理部224は、マッチングされる手のひら静脈パターンのユーザー情報を確認して予約者端末機210および/または手のひら静脈認識器230にユーザー認証結果を転送することができる。
【0037】
手のひら静脈チェックインサーバー220の利用内訳管理部226は、認証されたユーザーの利用内訳を管理することができる。利用内訳は、ユーザーの施設利用内訳であってもよく、ユーザーが施設内で購買するか、消費した物品と関連する内訳であってもよい。利用内訳管理部226は、手のひら静脈認証処理部224がユーザーを認証する場合、認証されたユーザーの利用内訳に対する情報を受信することができる。利用内訳に対する情報は、手のひら静脈認識器230から受信することもでき、手のひら静脈認識器230とは別途の端末機(図示しない)から受信することもできる。利用内訳管理部226は、認証されたユーザー情報と該当ユーザーの利用内訳に対する情報を共に管理することができ、データベース228に保存することができる。保存された利用内訳情報は、ユーザーの施設利用の終了後に決済内訳に含まれるように処理されることができる。
【0038】
手のひら静脈チェックインサーバー220のデータベース228は、手のひら静脈チェックインのために必要な情報を保存することができる。一実施例において、データベース228は、登録されたユーザーの手のひら静脈パターン情報をユーザー情報とともに保存することができ、予約情報および/または位置情報を保存することもできる。また、データベース228は、認証されたユーザーの利用内訳情報を保存することもできる。一実施例において、データベース228は、手のひら静脈チェックインサーバー220内にあることもでき、手のひら静脈チェックインサーバー220の外部に存在することもできる。
【0039】
他の実施例において、データベース228は、手のひら静脈チェックインサーバー220の内部と外部に共に存在することもでき、手のひら静脈チェックインサーバー220の内部に存在するデータベース228には、当日に予約されている予約者の手のひら静脈パターン情報のみをコピーして保存していることもできる。この場合、パターンマッチングのために比較検索すべきデータの量を当日に予約された予約者の情報のみに限定して、より速やか且つ正確にパターンマッチングを遂行することができる。
【0040】
図3は、本発明の一実施例による手のひら静脈チェックイン方法を説明するためのフローチャートである。
【0041】
本発明の一実施例による手のひら静脈チェックイン方法は、手のひら静脈チェックインサーバー220の手のひら静脈登録処理部222でユーザーを確認して手のひら静脈パターン入力を受信することができる(ステップ302)。一実施例において、手のひら静脈登録処理部222は、手のひら静脈パターンの正確度を高めるために1回以上の手のひら静脈パターン撮影情報を要請することができ、複数回受信された手のひら静脈パターンを互いに比較して一致するか否かを確認することで手のひら静脈パターンを再確認することができる(ステップ304)。手のひら静脈登録処理部222は、手のひら静脈パターンの再確認を通じて手のひら静脈パターンを正確に確保したことと判断すれば、ユーザー情報とともに手のひら静脈パターンを登録することができる(ステップ306)。一実施例において、ユーザー情報と手のひら静脈パターンは、暗号化されて分散保存されることができる。他の実施例において、ユーザー情報と手のひら静脈パターンは、暗号化されてデータベース228に保存されることができる。
【0042】
本発明の一実施例による手のひら静脈チェックイン方法は、手のひら静脈認識器230から認識された手のひら静脈パターンを手のひら静脈チェックインサーバー220の手のひら静脈認証処理部224で受信することができる(ステップ308)。手のひら静脈認証処理部224は、受信された手のひら静脈パターンに対してマッチング検索を実行ことができる(ステップ310)。一実施例において、マッチング検索は、データベース228に保存された手のひら静脈パターン情報を利用して実行されることができる。
【0043】
一実施例において、手のひら静脈パターンマッチング検索(ステップ310)は、予約情報を活用してマッチング可能性の高いユーザーに対する手のひら静脈パターンを優先して検索することができる。予約情報は、ゴルフ場ERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)(図示しない)から得ることができ、予約時間帯の情報を活用して到着予定時間に該当ユーザーの手のひら静脈パターン情報を優先して検索することで、マッチング検索をさらに速やかに処理することができる。一実施例において、所定の予約時間帯の範囲内に該当するユーザーの手のひら静脈パターン情報を優先検索対象として設定してパターン検索を実行ことができる。
【0044】
他の実施例において、手のひら静脈パターンマッチング検索(ステップ310)は、ユーザーの位置情報を活用してマッチング可能性の高いユーザーに対する手のひら静脈パターンを優先して検索することができる。ユーザーの位置情報は、ユーザー端末機、キャディー端末機、カートなどの位置情報を通じて得ることができ、該当位置から一定範囲内にある施設に対する入場時にユーザー認証のための手のひら静脈パターンマッチングを遂行する際に、該当ユーザーの手のひら静脈パターン情報を優先して検索することで、マッチング検索をさらに速やかに処理することができる。一実施例において、所定の位置範囲内に該当するユーザーの手のひら静脈パターン情報を優先検索対象として設定してパターン検索を実行ことができる。
【0045】
手のひら静脈パターンマッチング検索(ステップ310)によりユーザーの手のひら静脈パターンがマッチングされる場合、手のひら静脈認証処理部224は、ユーザー認証を処理することができる(ステップ312)。手のひら静脈認証処理部224は、マッチングされる手のひら静脈パターンのユーザー情報を確認して予約者端末機210および/または手のひら静脈認識器230にユーザー認証結果を転送することができる。
【0046】
ユーザー認証(ステップ312)結果によって、利用内訳管理部226は、ユーザーの利用内訳を保存することができる(ステップ314)。一実施例において、認証されたユーザーの利用内訳は、手のひら静脈認識器230から受信することもでき、手のひら静脈認識器230とは別途の端末機(図示しない)から受信することもできる。一実施例において、利用内訳管理部226は、認証されたユーザー情報と利用内訳をデータベース228に保存することができる。保存された利用内訳情報は、ユーザーの施設利用の終了後に決済内訳に含まれるように処理されることができる。
【0047】
一実施例において、ユーザー認証(ステップ312)結果によってチェックインを進行する場合(例えば、利用内訳情報がゴルフ場チェックインに該当する場合)、手のひら静脈チェックインサーバー220は、該当ユーザーのチェックインを進行して利用施設(例えば、ロッカーなど)を割り当てることができる。一実施例において、手のひら静脈チェックインサーバー220は、割り当てられた利用施設の情報(例えば、ロッカー番号など)を予約者端末機210に転送することができる。一実施例において、手のひら静脈チェックインサーバー220は、利用施設を割り当てて、利用施設のデジタルキーを発行することができ、発行されたデジタルキーを予約者端末機210に転送することができる。他の実施例において、手のひら静脈チェックインサーバー220は、利用施設(例えば、ロッカーなど)を割り当てた後、該当利用施設の手のひら静脈認識器230で該当ユーザーの手のひら静脈パターンと一致する場合にのみ使用可能であるように設定することもできる(例えば、ユーザーの手のひら静脈パターンをデジタルキーのように使用できるようにすることができる)。
【0048】
本明細書においては、手のひら静脈パターン認識を中心に説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。本発明は、手のひら静脈ではなく他の生体認識方式にも適用が可能であり、例えば、指紋、顔面、虹彩、網膜、手の形などを認識する形態でも具現が可能であるということは、本技術分野における通常の技術者にとって自明だろう。
【0049】
また、本発明の他の一実施例によれば、手のひら静脈と併せて、他の生体認識を重複的に適用することもできる。
【0050】
また、本明細書においては、ゴルフ場予約と施設利用を中心に説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。本発明は、ゴルフ場ではなく他の利用施設にも適用が可能であり、施設内の多様なサービス利用によって決済が発生する場合に適用が可能であるということは、本技術分野における通常の技術者にとって自明だろう。
【0051】
以上、本発明の理解のために、添付図面による具体的な実施例を説明したが、本発明は、本願の図面および前記説明された構成のみに限定されるものではない。本技術分野における通常の技術者は、本発明が追求する目的と効果の範囲内で多様な変形および修正が可能であることを十分に理解するだろう。
【符号の説明】
【0052】
110: 予約アプリ
120: ゴルフ場出入口
130: ゴルフ場内利用施設
200: 手のひら静脈チェックインシステム
210: 予約者端末機
220: 手のひら静脈チェックインサーバー
222: 手のひら静脈登録処理部
224: 手のひら静脈認証処理部
226: 利用内訳管理部
228: データベース
230: 手のひら静脈認識器
【国際調査報告】